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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-06-19
(45)【発行日】2025-06-27
(54)【発明の名称】食欲調整ホルモン分泌正常化剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 36/906 20060101AFI20250620BHJP
   A61K 36/233 20060101ALI20250620BHJP
   A61K 36/539 20060101ALI20250620BHJP
   A61K 36/65 20060101ALI20250620BHJP
   A61K 36/708 20060101ALI20250620BHJP
   A61K 36/725 20060101ALI20250620BHJP
   A61K 36/752 20060101ALI20250620BHJP
   A61K 36/8888 20060101ALI20250620BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20250620BHJP
【FI】
A61K36/906
A61K36/233
A61K36/539
A61K36/65
A61K36/708
A61K36/725
A61K36/752
A61K36/8888
A61P43/00 111
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2020203317
(22)【出願日】2020-12-08
(65)【公開番号】P2021119125
(43)【公開日】2021-08-12
【審査請求日】2023-11-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000186588
【氏名又は名称】小林製薬株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100124431
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 順也
(74)【代理人】
【識別番号】100174160
【弁理士】
【氏名又は名称】水谷 馨也
(74)【代理人】
【識別番号】100175651
【弁理士】
【氏名又は名称】迫田 恭子
(72)【発明者】
【氏名】橋本 統星
【審査官】宮岡 真衣
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-114807(JP,A)
【文献】国際公開第01/066133(WO,A1)
【文献】国際公開第2008/018275(WO,A1)
【文献】特開2020-117506(JP,A)
【文献】特開2009-196990(JP,A)
【文献】株式会社ツムラ ホームページ,『大柴胡湯(ダイサイコトウ)』,2019年10月03日, [検索日:2025年3月12日],Retrieved from the Internet, URL:<https://web.archive.org/web/20191003072306/https://www.tsumura.co.jp/kampo/list/detail/008.html>
【文献】笹岡利安 等,エストロゲンと糖代謝,糖尿病,2008年,51巻, 9号,pp.829-832,<DOI: 10.11213/tonyobyo.51.829>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 36/
A61P
A23L 33/
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CiNii
PubMed
Mintel GNPD
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
大柴胡湯エキスを含有する、レプチン分泌正常化剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食欲調整ホルモンの分泌異常に起因する症状に対して、食欲調整ホルモンの分泌異常そのものを改善できる剤に関する。
【背景技術】
【0002】
レプチン等の食欲調整ホルモンは、視床下部内で作用することで食欲を調整するホルモンとして知られている。近年の研究により、レプチンの作用部位が視床下部だけではなく、また食欲だけがレプチンの生物学的効果ではないことも明らかになってきた。
【0003】
肥満症患者における血中レプチン分泌異常及び肥満症患者に対するレプチン投与の効果に関する研究をきっかけとして、血中レプチン濃度が高いにもかかわらず、レプチンの生理機能が発揮されない「レプチン抵抗性」が存在することが知られている。レプチンの生物学的効果の多様性から、レプチン抵抗性に関連する症状については、肥満だけでなく、徐波睡眠の増加及び睡眠断片化の増加等による睡眠の質の悪化(非特許文献1)、甘味を感じにくくなる味覚障害(非特許文献2)や雌の排卵、妊娠、分娩といった生殖機能障害(非特許文献3)が挙げられる。
【0004】
レプチン抵抗性に対する第1選択肢として、レプチンを有効成分として投与することが試みられてきた。肥満に対してレプチンを投与することが有効と考えられていた時期もあったが、効果がみられるのはごく限定的である。一方、上記の味覚障害及び上記の生殖機能障害に対しては、レプチンの投与により改善したことが報告されている(非特許文献2及び非特許文献3)。
【0005】
一方で、レプチン抵抗性という体質自体を根本的に解決することを目的として、レプチン抵抗性改善剤も報告されている。例えば、神経栄養因子あるいはtrk受容体のリガンドを有効成分とするレプチン抵抗性改善剤(特許文献1)、ジアシルグリセロールを有効成分とするレプチン抵抗性改善剤(特許文献2)、シグリセリドを有効成分とするレプチン抵抗性改善剤(特許文献3)、及びGABAB受容体アゴニストを有効成分とするレプチン抵抗性改善剤(特許文献4)が挙げられる。これらのレプチン抵抗性改善剤は、レプチンの血中濃度を減少させる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【文献】Int J Obes (Lond). 2010 Nov; 34(11): 1576-1588.
【文献】Proc.Natl.Acad.Sci.,2000,97:11044-11049
【文献】Nat.Genet.,1996,12:318-320
【特許文献】
【0007】
【文献】再表01/066133号公報
【文献】特開2002-003376号公報
【文献】特開2002-322052号公報
【文献】再表2008/018275号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
食欲調整ホルモンの分泌異常に起因する各症状を根本的に解決するには、レプチン抵抗性改善剤のように、食欲調整ホルモンの分泌異常そのものを改善することが望ましく、このような作用効果をもたらす新たな素材が求められる。
【0009】
本発明の目的は、食欲調整ホルモンの分泌異常に起因する症状に対して、食欲調整ホルモンの分泌異常そのものを改善できる剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、鋭意検討を行ったところ、大柴胡湯エキスに、食欲調整ホルモンの分泌異常に起因する症状に対して、食欲調整ホルモンの分泌異常そのものを改善できることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
【0011】
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. 大柴胡湯エキスを含有する、食欲調整ホルモン分泌正常化剤。
項2. 前記食欲調整ホルモンがレプチンである、項1に記載の食欲調整ホルモン分泌正常化剤。
項3. 大柴胡湯エキスを含有する、レプチン抵抗性改善剤。
項4. 睡眠障害、味覚障害、及び/又は生殖機能障害を改善するために用いられる、項3に記載のレプチン抵抗性改善剤。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、食欲調整ホルモンの分泌異常に起因する症状に対して、食欲調整ホルモンの分泌異常そのものを改善できる剤が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0013】
1.食欲調整ホルモン分泌正常化剤
本発明の食欲調整ホルモン分泌正常化剤は、大柴胡湯エキスを含有することを特徴とする。以下、本発明の食欲調整ホルモン分泌正常化剤について詳述する。
【0014】
大柴胡湯エキス
大柴胡湯の漢方処方としては、「新 一般用漢方処方の手引き」(合田 幸広・袴塚 高志監修、日本漢方生薬製剤協会編集、株式会社じほう発行)に記載されている漢方処方が好ましく、具体的には、サイコ、ハンゲ、オウゴン、キジツ、シャクヤク、ショウキョウ、タイソウ、ダイオウからなる混合生薬が挙げられる。また、大柴胡湯には、漢方生薬調査会により定められた「漢方製剤の基本的取扱い方針」に規定されるように、現在繁用されている漢方関係の書簡に記載されている混合生薬(漢方処方)が包含される。
【0015】
また、大柴胡湯を構成する各生薬の分量としては、サイコが3~12重量部、好ましくは4~9重量部;ハンゲが2~8重量部、好ましくは2.5~6重量部;オウゴンが1.5~6重量部、好ましくは2~4.5重量部;キジツが1~4重量部、好ましくは1.5~3重量部;シャクヤクが1.5~6重量部、好ましくは2~4.5重量部;ショウキョウが0.5~2重量部、好ましくは1~1.5重量部;タイソウが1.5~6重量部、好ましくは2~4.5重量部;ダイオウ0.5~2重量部、好ましくは1~1.5重量部が挙げられる。
【0016】
大柴胡湯のエキスの形態としては、軟エキス等の液状のエキス、又は固形状の乾燥エキス末のいずれであってもよい。
【0017】
大柴胡湯の液状のエキスは、大柴胡湯処方に従った混合生薬を抽出処理し、得られた抽出液を必要に応じて濃縮することにより得ることができる。また、大柴胡湯の乾燥エキス末は、液状のエキスを乾燥処理することにより得ることができる。
【0018】
大柴胡湯のエキスの製造において、抽出処理に使用される抽出溶媒としては、特に限定されないが、好適な例としては水又は含水エタノールが挙げられる。大柴胡湯の抽出処理方法としては、特に限定されないが、例えば、大柴胡湯の構成生薬を抽出溶媒で抽出した後、濃縮し固形分を除いたものを、大柴胡湯の液状エキスとして得る方法が挙げられる。また、この液状エキスを乾燥処理に供することにより、大柴胡湯の乾燥エキス末が得られる。乾燥処理としては、特に限定されず、公知の方法を用いればよく、例えば、スプレードライ法や、エキスの濃度を高めた軟エキスに適当な吸着剤(例えば無水ケイ酸、デンプン等)を加えて吸着末とする方法等が挙げられる。
【0019】
本発明において大柴胡湯としてエキスを使用する場合、前述の方法で調製したエキスを使用してもよいし、市販されるものを使用してもよい。例えば、大柴胡湯の乾燥エキス末としては、大柴胡湯乾燥エキスAM、大柴胡湯乾燥エキスSN、及び大柴胡湯乾燥エキス粉末(いずれも日本粉末株式会社製)、並びに大柴胡湯乾燥エキスF、及び大柴胡湯乾燥エキス-F(いずれもアルプス薬品工業製)等がそれぞれ商品として知られており、商業的に入手することもできる。
【0020】
本発明の食欲調整ホルモン分泌正常化剤において、大柴胡湯エキスの含有量としては、本発明の効果を奏する限り、特に限定されないが、大柴胡湯エキスの乾燥エキス末量換算で、通常5~100重量%、好ましくは10~90重量%、より好ましくは20~80重量%、更に好ましくは30~60重量%が挙げられる。なお、本発明において、大柴胡湯の乾燥エキス末量換算とは、大柴胡湯の乾燥エキス末を使用する場合にはそれ自体の量であり大柴胡湯の液状のエキスを使用する場合には、溶媒を除去した残量に換算した量である。また、大柴胡湯の乾燥エキス末が、製造時に添加される吸着剤等の添加剤を含む場合は、当該添加剤を除いた量である。
【0021】
その他の成分
本発明の食欲調整ホルモン分泌正常化剤は、大柴胡湯エキス単独からなるものであってもよく、製剤形態に応じた添加剤や基剤を含んでいてもよい。このような添加剤及び基剤としては、薬学的に許容されることを限度として特に制限されないが、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、等張化剤、可塑剤、分散剤、乳化剤、溶解補助剤、湿潤化剤、安定化剤、懸濁化剤、粘着剤、コーティング剤、光沢化剤、水、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、高級アルコール類、エステル類、水溶性高分子、界面活性剤、金属石鹸、低級アルコール類、多価アルコール、pH調整剤、緩衝剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、防腐剤、矯味剤、香料、粉体、増粘剤、色素、キレート剤等が挙げられる。これらの添加剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。また、これらの添加剤及び基剤の含有量については、使用する添加剤及び基剤の種類、食欲調整ホルモン分泌正常化剤の製剤形態等に応じて適宜設定される。
【0022】
また、本発明の食欲調整ホルモン分泌正常化剤は、大柴胡湯エキスの他に、必要に応じて、他の栄養成分や薬理成分を含有していてもよい。このような栄養成分や薬理成分としては、薬学的に許容されることを限度として特に制限されないが、例えば、制酸剤、健胃剤、消化剤、整腸剤、鎮痙剤、粘膜修復剤、抗炎症剤、収れん剤、鎮吐剤、鎮咳剤、去痰剤、消炎酵素剤、鎮静催眠剤、抗ヒスタミン剤、カフェイン類、強心利尿剤、抗菌剤、血管収縮剤、血管拡張剤、局所麻酔剤、生薬エキス、ビタミン類、メントール類等が挙げられる。これらの栄養成分や薬理成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。また、これらの成分の含有量については、使用する成分の種類等に応じて適宜設定される。
【0023】
製剤形態
本発明の食欲調整ホルモン分泌正常化剤の製剤形態については、経口投与が可能であることを限度として特に制限されないが、例えば、散剤、細粒剤、顆粒剤(ドライシロップを含む)、錠剤、丸剤、カプセル剤(軟カプセル剤、硬カプセル剤)等の固形状製剤;ゼリー剤等の半固形状製剤;液剤、懸濁剤、シロップ剤等の液状製剤が挙げられる。これらの製剤形態の中でも、含有成分の安定性や携帯性等の観点から、好ましくは固形状製剤が挙げられる。
【0024】
本発明の食欲調整ホルモン分泌正常化剤を前記製剤形態に調製するには、大柴胡湯エキス、及び必要に応じて添加される添加剤、基剤、及び薬理成分を用いて、医薬分野で採用されている通常の製剤化手法に従って製剤化すればよい。
【0025】
用途
本発明の食欲調整ホルモン分泌正常化剤は、食欲調整ホルモンの分泌異常に起因する症状に対して、食欲調整ホルモンの分泌異常そのものを改善する目的で用いることができる。また、食欲調整ホルモンとしては、レプチンが挙げられる。
【0026】
より具体的には、本発明の食欲調整ホルモン分泌正常化剤は、血中レプチン分泌量が過剰なレプチン抵抗性に対して、血中レプチン量を正常量に低減させる目的で用いることができる。
【0027】
本発明の食欲調整ホルモン分泌正常化剤の適用対象となる症状としては、レプチン抵抗性が挙げられ、さらには、レプチン抵抗性に起因する症状である、肥満、睡眠障害、味覚障害、及び生殖機能障害が挙げられる。睡眠障害としては、具体的には、徐波睡眠の増加及び/又は睡眠断片化の増加により睡眠の質が悪化している症状が挙げられる。味覚障害としては、五味のうち甘味を感じにくくなる味覚障害が挙げられる。生殖機能障害としては、女性の排卵、妊娠、分娩に関する障害が挙げられる。
【0028】
用量・用法
本発明の食欲調整ホルモン分泌正常化剤は経口投与によって使用される。本発明の食欲調整ホルモン分泌正常化剤の用量については、投与対象者の年齢、性別、体質等に応じて適宜設定されるが、例えば、ヒト1人に対して1日当たり、大柴胡湯エキスの乾燥エキス末量換算で1~15g程度となる量で、1日1~3回、好ましくは2又は3回の頻度で服用すればよい。服用タイミングについては、特に制限されず、食前、食後、又は食間のいずれであってもよいが、食前(食事の30分前)又は食間(食後2時間後)が好ましい。
【0029】
また、食欲調整ホルモン分泌の正常化をより効果的に得る観点から、例えば1週間以上、好ましくは4週間以上、より好ましくは8週間以上継続して服用することが好ましい。
【0030】
2.レプチン抵抗性改善剤
大柴胡湯は、レプチン抵抗性を改善することができる。したがって、本発明は、レプチン抵抗性改善剤も提供する。また、上述のとおり、レプチン抵抗性に起因する症状として、肥満、睡眠障害、味覚障害、及び生殖機能障害が挙げられることから、本発明のレプチン抵抗性改善剤は、睡眠障害、味覚障害、及び/又は生殖機能障害を改善するために用いることができる。
【0031】
レプチン抵抗性改善剤において、有効成分、含有量、製剤形態、用量等については、上記「1.食欲調整ホルモン分泌正常化剤」の場合と同様である。
【実施例
【0032】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0033】
大柴胡湯エキス末の調製
原料生薬を、サイコ6.0(重量部、以下同じ)、ハンゲ4.0、ショウキョウ1.0、オウゴン3.0、シャクヤク3.0、タイソウ3.0、キジツ2.0、ダイオウ1.0の割合で用い、これらを刻んだ後、水20倍重量(460重量部)を用いて約100℃で1時間抽出し、遠心分離して抽出液を得、減圧下で濃縮してスプレードライヤーを用いて乾燥し、大柴胡湯エキス末を得た。得られた大柴胡湯エキス末は、原料生薬混合物13.8g当たり2.4gであった。なお、スプレードライヤーによる乾燥は、抽出液を回転数10000rpmのアトマイザーに落下させ、150℃の空気の熱風を供給して行った。
【0034】
試験例
雌性ddY系マウスを用い、10週齢時に出産させ、1週間回復期間を経た後に高脂肪食(日本クレア製 High Fat Diet32)を2週間給餌し、レプチン抵抗性モデルマウスを作製した。レプチン抵抗性モデルマウスに、大柴胡湯エキス(DSK)不含の高脂肪食、若しくは、大柴胡湯エキス(DSK)を2重量%又は4重量%配合した高脂肪食を8週間自由摂食させた(各群N=6)。また、比較のため、同週齢の未産の雌性ddY系マウス(通常マウス)にも高脂肪食を8週間自由摂食させた(N=6)。摂食8週間後において、摂食量の算出と、血中レプチン量の測定とを行い、それぞれ平均値を算出した。また、DSK不含餌給餌群を対象とし、DSK2%混餌給餌群、DSK4%混餌給餌群との比較について、Dunnettの方法で検定を行った。結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
表1に示すように、レプチン抵抗性モデルマウスでは血中レプチン量の増加異常が認められるが、大柴胡湯エキス(DSK)を投与することで、摂食量に増加がみられない一方で、血中レプチン量がDSK不含餌給餌群と比較して有意に減少しており、レプチン抵抗性の改善が認められた。