(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-07-09
(45)【発行日】2025-07-17
(54)【発明の名称】アダプタ装置、ファイル交換システム、ファイル交換方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 67/06 20220101AFI20250710BHJP
H04L 67/562 20220101ALI20250710BHJP
【FI】
H04L67/06
H04L67/562
(21)【出願番号】P 2021181258
(22)【出願日】2021-11-05
【審査請求日】2023-11-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077665
【氏名又は名称】千葉 剛宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116676
【氏名又は名称】宮寺 利幸
(74)【代理人】
【識別番号】100191134
【氏名又は名称】千馬 隆之
(74)【代理人】
【識別番号】100136548
【氏名又は名称】仲宗根 康晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136641
【氏名又は名称】坂井 志郎
(74)【代理人】
【識別番号】100180448
【氏名又は名称】関口 亨祐
(72)【発明者】
【氏名】小嶋 覚
(72)【発明者】
【氏名】田口 克則
【審査官】安井 雅史
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-126715(JP,A)
【文献】特開2011-172229(JP,A)
【文献】特開2013-232086(JP,A)
【文献】特開2021-128679(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/00-12/66
H04L 41/00-69/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一のユーザによって操作される第1機器と、他のユーザによって操作される第2機器と、前記第1機器と前記第2機器との間でのファイルの送受信に用いられるファイル交換装置と、予め定められた通信プロトコルに基づいて前記ファイル交換装置との間で通信を行う通信部を備えるアダプタ装置と、を備えるファイル交換システムにおけるアダプタ装置であって、
送信の対象となる送信対象ファイルが、前記一のユーザによって操作される前記第1機器からアクセスされ得るとともに前記他のユーザによって操作される前記第2機器からアクセスされ得ない共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記送信対象ファイルに応じた送信ファイルを、前記通信部を介して前記ファイル交換装置に送信する送信処理部と、
前記通信部を介して前記ファイル交換装置から受信ファイルを受信した場合に、前記受信ファイルに応じた受信済ファイルを前記共有ディレクトリ内に書き込む受信処理部と、
を備え、
前記ファイル交換装置は、前記共有ディレクトリにアクセスできず、
前記ファイル交換装置と前記第1機器との間でのファイルの送受信は、前記共有ディレクトリと前記アダプタ装置とを介して行われ、
前記共有ディレクトリ内に書き込まれる前記送信対象ファイルには、前記送信ファイルの宛先を示す宛先情報が含められ、
前記第2機器に前記送信ファイルが送信される際には、前記送信ファイルの前記宛先である前記第2機器を示す前記宛先情報が、前記共有ディレクトリ内に書き込まれる前記送信対象ファイルに含められ、前記第2機器の決定に用いるために前記送信対象ファイルから前記宛先情報が
前記アダプタ装置によって抽出される、アダプタ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のアダプタ装置において、
前記共有ディレクトリ内に備えられる送信フォルダ内に前記送信対象ファイルが書き込まれる、アダプタ装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のアダプタ装置において、
前記共有ディレクトリ内に備えられる受信フォルダ内に前記受信済ファイルが書き込まれる、アダプタ装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載のアダプタ装置において、
前記受信済ファイルには、前記受信済ファイルの送信元を示す送信元情報が含められる、アダプタ装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載のアダプタ装置において、
前記送信対象ファイルは、送信の対象となるデータである送信対象データを含む送信対象データファイルと、前記送信対象データファイルに紐付けられるとともに前記送信対象データに関するコメントを含む送信コメントファイルと、前記送信対象データファイルに紐付けられるとともにトークンを含む送信トークンファイルとを含む、アダプタ装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載のアダプタ装置において、
前記受信済ファイルは、受信済みのデータである受信済データを含む受信済データファイルと、前記受信済データファイルに紐付けられるとともに前記受信済データに関するコメントを含む受信コメントファイルと、前記受信済データファイルに紐付けられるとともにトークンを含む受信トークンファイルとを含む、アダプタ装置。
【請求項7】
一のユーザによって操作される第1機器と、他のユーザによって操作される第2機器と、前記第1機器と前記第2機器との間でのファイルの送受信に用いられるファイル交換装置と、予め定められた通信プロトコルに基づいて前記ファイル交換装置との間で通信を行う通信部を備えるアダプタ装置と、を備えるファイル交換システムであって、
前記第1機器は、送信の対象となるファイルである送信対象ファイルを、前記一のユーザによって操作される前記第1機器からアクセスされ得るとともに前記他のユーザによって操作される前記第2機器からアクセスされ得ない共有ディレクトリに書き込む書き込み部を備え、
前記アダプタ装置は、前記送信対象ファイルが前記共有ディレクトリに書き込まれた場合に、前記送信対象ファイルに応じた送信ファイルを、前記通信部を介して前記ファイル交換装置に送信する送信処理部を備え、
前記ファイル交換装置は、前記共有ディレクトリにアクセスできず、
前記ファイル交換装置と前記第1機器との間でのファイルの送受信は、前記共有ディレクトリと前記アダプタ装置とを介して行われ、
前記共有ディレクトリ内に書き込まれる前記送信対象ファイルには、前記送信ファイルの宛先を示す宛先情報が含められ、
前記第2機器に前記送信ファイルが送信される際には、前記送信ファイルの前記宛先である前記第2機器を示す前記宛先情報が、前記共有ディレクトリ内に書き込まれる前記送信対象ファイルに含められ、前記第2機器の決定に用いるために前記送信対象ファイルから前記宛先情報が
前記アダプタ装置によって抽出される、ファイル交換システム。
【請求項8】
請求項7に記載のファイル交換システムにおいて、
前記アダプタ装置は、前記通信部を介して前記ファイル交換装置から受信ファイルを受信した場合に、前記受信ファイルに応じた受信済ファイルを前記共有ディレクトリ内に書き込む受信処理部を更に備え、
前記第1機器は、前記共有ディレクトリ内に書き込まれた前記受信済ファイルを読み出す読み出し部を更に備える、ファイル交換システム。
【請求項9】
一のユーザによって操作される第1機器と、他のユーザによって操作される第2機器と、前記第1機器と前記第2機器との間でのファイルの送受信に用いられるファイル交換装置と、予め定められた通信プロトコルに基づいて前記ファイル交換装置との間で通信を行う通信部を備えるアダプタ装置と、を備えるファイル交換システムにおけるファイル交換方法であって、
送信の対象となる送信対象ファイルが、前記一のユーザによって操作される前記第1機器からアクセスされ得るとともに前記他のユーザによって操作される前記第2機器からアクセスされ得ない共有ディレクトリ内に書き込まれたか否かを確認するステップと、
前記送信対象ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記送信対象ファイルに応じた送信ファイルを、予め定められた通信プロトコルに基づいて前記通信部を介して前記ファイル交換装置に送信するステップと、
を有し、
前記ファイル交換装置は、前記共有ディレクトリにアクセスできず、
前記ファイル交換装置と前記第1機器との間でのファイルの送受信は、前記共有ディレクトリと前記アダプタ装置とを介して行われ、
前記共有ディレクトリ内に書き込まれる前記送信対象ファイルには、前記送信ファイルの宛先を示す宛先情報が含められ、
前記第2機器に前記送信ファイルが送信される際には、前記送信ファイルの前記宛先である前記第2機器を示す前記宛先情報が、前記共有ディレクトリ内に書き込まれる前記送信対象ファイルに含められ、前記第2機器の決定に用いるために前記送信対象ファイルから前記宛先情報が
前記アダプタ装置によって抽出される、ファイル交換方法。
【請求項10】
請求項9に記載のファイル交換方法において、
前記通信プロトコルに基づいて前記通信部を介して前記ファイル交換装置から受信ファイルを受信するステップと、
前記ファイル交換装置から前記通信部を介して前記受信ファイルを受信した場合に、前記受信ファイルに応じた受信済ファイルを前記共有ディレクトリ内に書き込むステップと、
を更に有する、ファイル交換方法。
【請求項11】
一のユーザによって操作される第1機器と、他のユーザによって操作される第2機器と、前記第1機器と前記第2機器との間でのファイルの送受信に用いられるファイル交換装置と、予め定められた通信プロトコルに基づいて前記ファイル交換装置との間で通信を行う通信部を備えるアダプタ装置と、を備えるファイル交換システムに備えられるコンピュータに、
送信の対象となる送信対象ファイルが、前記一のユーザによって操作される前記第1機器からアクセスされ得るとともに前記他のユーザによって操作される前記第2機器からアクセスされ得ない共有ディレクトリ内に書き込まれたか否かを確認するステップと、
前記送信対象ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記送信対象ファイルに応じた送信ファイルを、予め定められた通信プロトコルに基づいて前記通信部を介して前記ファイル交換装置に送信するステップと、
を実行させるためのプログラムであって、
前記ファイル交換装置は、前記共有ディレクトリにアクセスできず、
前記ファイル交換装置と前記第1機器との間でのファイルの送受信は、前記共有ディレクトリと前記アダプタ装置とを介して行われ、
前記共有ディレクトリ内に書き込まれる前記送信対象ファイルには、前記送信ファイルの宛先を示す宛先情報が含められ、
前記第2機器に前記送信ファイルが送信される際には、前記送信ファイルの前記宛先である前記第2機器を示す前記宛先情報が、前記共有ディレクトリ内に書き込まれる前記送信対象ファイルに含められ、前記第2機器の決定に用いるために前記送信対象ファイルから前記宛先情報が
前記アダプタ装置によって抽出される、プログラム。
【請求項12】
請求項11に記載のプログラムにおいて、
前記通信プロトコルに基づいて前記通信部を介して前記ファイル交換装置から受信ファイルを受信するステップと、
前記ファイル交換装置から前記通信部を介して前記受信ファイルを受信した場合に、前記受信ファイルに応じた受信済ファイルを前記共有ディレクトリ内に書き込むステップと、
を前記コンピュータに更に実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アダプタ装置、ファイル交換システム、ファイル交換方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ネットワークに接続されたデータサーバを介してデータファイルを交換し得るファイル交換システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ファイル交換システムを構成するファイル交換装置の更新等が行われる場合がある。ファイル交換装置の更新が行われる場合には、当該ファイル交換装置との間で通信を行う複数の機器の各々においても更新が行われる。複数の機器の各々の更新には、膨大なコストを要する。また、各々の機器の更新の際に、セキュリティ上の欠陥等が生じる虞もある。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によるアダプタ装置は、予め定められた通信プロトコルに基づいてファイル交換装置との間で通信を行う通信部と、送信の対象となる送信対象ファイルが共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記送信対象ファイルに応じた送信ファイルを、前記通信部を介して前記ファイル交換装置に送信する送信処理部と、前記通信部を介して前記ファイル交換装置から受信ファイルを受信した場合に、前記受信ファイルに応じた受信済ファイルを前記共有ディレクトリ内に書き込む受信処理部と、を備える。
【0007】
本発明の他の態様によるファイル交換システムは、一のユーザと他のユーザとの間でのファイルの送受信をファイル交換装置を用いて行うファイル交換システムであって、前記一のユーザによって操作される機器と、予め定められた通信プロトコルに基づいて前記ファイル交換装置との間で通信を行う通信部を備えるアダプタ装置と、を備え、前記機器は、送信の対象となるファイルである送信対象ファイルを共有ディレクトリに書き込む書き込み部を備え、前記アダプタ装置は、前記送信対象ファイルが前記共有ディレクトリに書き込まれた場合に、前記送信対象ファイルに応じた送信ファイルを、前記通信部を介して前記ファイル交換装置に送信する送信処理部を備える。
【0008】
本発明の更に他の態様によるファイル交換方法は、送信の対象となる送信対象ファイルが共有ディレクトリ内に書き込まれたか否かを確認するステップと、前記送信対象ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記送信対象ファイルに応じた送信ファイルを、予め定められた通信プロトコルに基づいて通信部を介してファイル交換装置に送信するステップと、を有する。
【0009】
本発明の更に他の態様によるプログラムは、コンピュータに、送信の対象となる送信対象ファイルが共有ディレクトリ内に書き込まれたか否かを確認するステップと、前記送信対象ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記送信対象ファイルに応じた送信ファイルを、予め定められた通信プロトコルに基づいて通信部を介してファイル交換装置に送信するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ファイル交換装置の更新に良好に対応し得るアダプタ装置、ファイル交換システム、ファイル交換方法、及び、プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、一実施形態によるファイル交換システムを示すブロック図である。
【
図2】
図2Aは、送信対象ファイルの例を概念的に示す図であり、
図2Bは、送信ACKファイル及び送信ACKトークンファイルの例を概念的に示す図である。
【
図4】
図4Aは、受信済ファイルの例を概念的に示す図であり、
図4Bは、受信ACKファイル及び受信ACKトークンファイルの例を概念的に示す図である。
【
図6】
図6Aは、送信ファイルを概念的に示す図であり、
図6Bは、受信ファイルを概念的に示す図である。
【
図7】
図7は、一実施形態によるファイル交換システムの動作の例を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、一実施形態によるファイル交換システムの動作の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[一実施形態]
一実施形態によるアダプタ装置、ファイル交換システム、ファイル交換方法、及び、プログラムについて
図1~
図8を用いて説明する。
図1は、本実施形態によるファイル交換システムを示すブロック図である。
【0013】
本実施形態によるファイル交換システム10は、一のユーザと他のユーザとの間でのファイルの送受信を、ファイル交換装置16を用いて行う。
【0014】
ファイル交換システム10は、機器12と、アダプタ装置14と、ファイル交換装置16と、機器18とによって構成され得る。
【0015】
機器12は、例えば、ある会社のある事業所に備えられている。機器12のユーザは、例えば、当該機器12が備えられている事業所に勤務する従業員等である。
【0016】
機器18は、例えば、機器12が備えられている会社の取引先に備えられている。機器18のユーザは、例えば、当該取引先に勤務する従業員等である。
【0017】
機器12を操作するユーザと、機器18を操作するユーザとの間で、ファイル交換装置16を用いたファイル交換が行われ得る。
【0018】
ある会社に属する複数の事業所のうちの第1事業所に機器12が備えられており、かかる複数の事業所のうちの第2事業所に機器18が備えられていてもよい。
【0019】
機器12が第1国内に位置しており、第1国とは異なる第2国内に機器18が位置していてもよい。
【0020】
機器12には、演算部22と、記憶部24と、操作部26と、表示部28とが備えられ得る。なお、機器12には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。例えば、機器12が備えられている事業所の外部に備えられたサーバ等によって、当該機器12の少なくとも一部が構成されていてもよい。
【0021】
演算部22は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサ(processor)、即ち、処理回路(processing circuitry)によって構成され得る。
【0022】
演算部22には、制御部30と、CDX形式ファイル生成部32と、書き込み部34と、読み出し部36と、送信ACK確認部38と、受信ACK生成部40と、表示制御部42とが備えられ得る。制御部30と、CDX形式ファイル生成部32と、書き込み部34と、読み出し部36と、送信ACK確認部38と、受信ACK生成部40と、表示制御部42とは、記憶部24に記憶されているプログラムが演算部22によって実行されることによって実現され得る。なお、演算部22には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。
【0023】
なお、制御部30、CDX形式ファイル生成部32、書き込み部34、読み出し部36、送信ACK確認部38、受信ACK生成部40、表示制御部42の少なくとも一部が、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路によって実現されてもよい。また、制御部30、CDX形式ファイル生成部32、書き込み部34、読み出し部36、送信ACK確認部38、受信ACK生成部40、表示制御部42の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。
【0024】
記憶部24は、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとを備え得る。揮発性メモリとしては、例えばRAM(Random Access Memory)等が挙げられ得る。揮発性メモリは、プロセッサのワーキングメモリとして使用され、処理又は演算に必要なデータ等を一時的に記憶する。不揮発性メモリとしては、例えばROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が挙げられ得る。不揮発性メモリは、保存用のメモリとして使用され、プログラム、テーブル、マップ等を記憶する。記憶部24の少なくとも一部が、上述したようなプロセッサ、集積回路等に備えられていてもよい。また、記憶部24には、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等が更に備えられ得る。記憶部24には、種々のアプリケーション(アプリケーションプログラム)がインストールされ得る。例えば、CAD(Computer-Aided Design)アプリケーション等が記憶部24にインストールされ得る。また、記憶部24には、宛先データベース44、即ち、宛先DBが備えられ得る。記憶部24には、送受信履歴記憶部45が更に備えられ得る。宛先データベース44には、ファイルの宛先(送信先)を示す情報が記憶される。送受信履歴記憶部45には、ファイルの送受信の履歴である送受信履歴が記憶される。送受信履歴には、ファイルの送受信に対して順次付される送受信管理番号と、当該送受信のステータスを示す情報とが含められる。機密漏洩が生じた際の追跡を可能とすべく、ファイルの送受信が完了した後においても、送受信履歴は送受信履歴記憶部45内に保持される。
【0025】
操作部26は、ユーザが機器12に対して操作入力を行う際に用いられ得る。操作部26としては、キーボード、マウス等が挙げられ得るが、これに限定されない。表示部28には、不図示の表示素子が備えられている。表示素子としては、例えば、液晶表示素子、有機エレクトロルミネッセンス表示素子等が用いられ得る。このような表示素子が備えられた不図示のタッチパネルによって、操作部26と表示部28とが構成されてもよい。
【0026】
機器18には、演算部46と、記憶部48と、操作部50と、表示部52と、通信部54とが備えられ得る。なお、機器18には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。
【0027】
演算部46は、例えば、CPU、GPU等のプロセッサ、即ち、処理回路によって構成され得る。演算部46には、制御部56と、表示制御部58とが備えられ得る。制御部56と、表示制御部58とは、記憶部48に記憶されているプログラムが演算部46によって実行されることによって実現され得る。なお、演算部46には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。制御部56は、機器18の全体の制御を司る。表示制御部58は、表示部52の画面表示を制御し得る。なお、制御部56、表示制御部58の少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されてもよい。また、制御部56、表示制御部58の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。
【0028】
記憶部48は、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとを備え得る。また、記憶部48には、HDD、SSD等が更に備えられ得る。
【0029】
操作部50は、ユーザが当該機器18に対して操作入力を行う際に用いられ得る。操作部50としては、キーボード、マウス等が挙げられ得るが、これに限定されない。表示部52には、不図示の表示素子が備えられている。
【0030】
通信部54には、例えば、不図示の通信モジュールが備えられている。通信部54は、インターネット等のネットワーク20を介して、後述する通信部96との間でデータの送受信を行い得る。
【0031】
アダプタ装置14には、演算部60と、記憶部62と、通信部64とが備えられ得る。なお、アダプタ装置14には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。
【0032】
演算部60は、例えば、CPU、GPU等のプロセッサ、即ち、処理回路によって構成され得る。
【0033】
記憶部62は、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとを備え得る。また、記憶部62には、HDD、SSD等が更に備えられ得る。また、記憶部62には、宛先データベース61と、送受信履歴記憶部63とが備えられ得る。宛先データベース61には、ファイルの宛先を示す情報が記憶される。送受信履歴記憶部63には、送受信履歴が記憶される。送受信履歴には、ファイルの送受信に対して順次付される送受信管理番号と、当該送受信のステータスとが含められる。機密漏洩が生じた際の追跡を可能とすべく、ファイルの送受信が完了した後においても、送受信履歴は送受信履歴記憶部63内に保持される。
【0034】
通信部64には、例えば、不図示の通信モジュールが備えられている。通信部64は、不図示のネットワーク等を介して、通信部96との間でデータの送受信を行い得る。
【0035】
演算部60には、制御部66と、送信処理部68と、受信処理部70とが備えられ得る。制御部66と、送信処理部68と、受信処理部70とは、記憶部62に記憶されているプログラムが演算部60によって実行されることによって実現され得る。なお、演算部60には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。なお、制御部66、送信処理部68、受信処理部70の少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されてもよい。また、制御部66と、送信処理部68と、受信処理部70との少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。
【0036】
送信処理部68には、CDX形式ファイル取得部72と、コメントファイル解析部74と、ファイル送信部76と、送信ステータス取得部78と、送信ACK生成部80とが備えられ得る。CDX形式ファイル取得部72と、コメントファイル解析部74と、ファイル送信部76と、送信ステータス取得部78と、送信ACK生成部80とは、記憶部62に記憶されているプログラムが演算部60によって実行されることによって実現され得る。
【0037】
受信処理部70には、新着情報取得部82と、ファイル受信部84と、CDX形式変換部86と、受信ACK確認部88と、受信ステータス更新部90とが備えられ得る。新着情報取得部82と、ファイル受信部84と、CDX形式変換部86と、受信ACK確認部88と、受信ステータス更新部90とは、記憶部62に記憶されているプログラムが演算部60によって実行されることによって実現され得る。
【0038】
ファイル交換装置16には、演算部92と、記憶部94と、通信部96とが備えられ得る。なお、ファイル交換装置16には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。
【0039】
演算部92は、例えば、CPU、GPU等のプロセッサ、即ち、処理回路によって構成され得る。演算部92には、制御部97が備えられ得る。制御部97は、ファイル交換装置16の全体の制御を司る。なお、制御部97の少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されてもよい。また、制御部97の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されてもよい。
【0040】
記憶部94は、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとを備え得る。また、記憶部94には、HDD、SSD等が更に備えられ得る。また、記憶部94には、宛先データベース93と、送受信履歴記憶部95とが備えられ得る。宛先データベース93には、ファイルの宛先を示す情報が記憶される。送受信履歴記憶部95には、送受信履歴が記憶される。送受信履歴には、ファイルの送受信に対して順次付される送受信管理番号と、当該送受信のステータスとが含められる。機密漏洩が生じた際の追跡を可能とすべく、ファイルの送受信が完了した後においても、送受信履歴は送受信履歴記憶部95内に保持される。
【0041】
通信部96には、例えば、不図示の通信モジュールが備えられている。通信部96は、インターネット等のネットワーク20を介して、通信部54との間でデータの送受信を行い得る。また、通信部96は、不図示のネットワークを介して、通信部64との間でデータの送受信を行い得る。
【0042】
共有ディレクトリ98は、例えば、不図示のNFS(Network File System)サーバに備えられた不図示の記憶部(ストレージ)に設定され得る。共有ディレクトリ98に対応するストレージ領域は、NFSによって、記憶部24によって構成されるローカルストレージにマウントされている。また、共有ディレクトリ98に対応するストレージ領域は、NFSによって、記憶部62によって構成されるローカルストレージにマウントされている。機器12とアダプタ装置14とは、共有ディレクトリ98にそれぞれアクセスし得る。
【0043】
共有ディレクトリ98には、送信フォルダ100と、送信ACKフォルダ102と、受信フォルダ104と、受信ACKフォルダ106とが備えられ得る。
【0044】
上述したように、機器12には、制御部30が備えられ得る。制御部30は、機器12の全体の制御を司る。
【0045】
上述したように、機器12には、CDX形式ファイル生成部32が備えられ得る。CDX形式ファイル生成部32は、送信の対象となるファイルである送信対象ファイル108を生成する。
図2Aは、送信対象ファイルの例を概念的に示す図である。
図2Aにおいては、送信対象ファイル108が送信フォルダ100内に書き込まれている状態が概念的に示されている。
図2Aに示すように、送信対象ファイル108には、送信コメントファイル110と、送信対象データファイル112と、送信トークンファイル114とが含まれる。送信対象データファイル112は、送信の対象となるデータである送信対象データを含む。送信対象データは、例えば、CADによって生成されたデータであるCADデータ等が挙げられ得るが、これに限定されない。送信コメントファイル110は、送信対象データに関するコメント(コメント情報)を含む。送信コメントファイル110には、送信対象ファイル108の宛先を示す宛先情報が含められ得る。また、送信コメントファイル110には、送信対象ファイル108の送信元を示す送信元情報が含められ得る。送信トークンファイル114は、認証情報を含む。送信トークンファイル114は、送信フォルダ100への送信コメントファイル110の書き込みと、送信フォルダ100への送信対象データファイル112の書き込みのいずれもが完了したことを示す役割を果たす。このため、送信フォルダ100への送信コメントファイル110の書き込みと、送信フォルダ100への送信対象データファイル112の書き込みとが完了した後に、送信フォルダ100への送信トークンファイル114の書き込みが行われる。
【0046】
送信コメントファイル110のファイル名の冒頭には、後述するように、“C"という種別コードが付される。送信対象データファイル112のファイル名の冒頭には、後述するように、“D”という種別コードが記載される。送信トークンファイル114のファイル名の冒頭には、後述するように、“X”という種別コードが記載される。このため、このような構成のファイルは、CDX形式のファイルと称され得る。CDX形式の送信対象ファイル108を構成するこれらのファイル110、112、114は、互いに紐付けられる。
【0047】
図3Aは、ファイル名の例を示す図である。送信コメントファイル110のファイル名と、送信対象データファイル112のファイル名と、送信トークンファイル114のファイル名とが、
図3Aには示されている。
【0048】
図3Aに示すように、ファイル名は、種別コードと、宛先コードと、日時情報と、管理番号と、フリー情報とによって構成され得る。種別コードは、ファイルの種別を示す情報である。種別コードは、ファイル名の冒頭に記載される。送信コメントファイル110の種別コードは、“C”である。送信対象データファイル112の種別コードは、“D”である。送信トークンファイル114の種別コードは、“X”である。
【0049】
宛先コードは、ファイルの宛先(送信先)を示す情報である。なお、各々の宛先に対応する宛先コードは、宛先データベース44に記憶されている。
【0050】
日時情報は、当該送信対象データファイル112が生成された日時(年、月、日、時、分、秒)を示す情報である。
【0051】
送信対象データファイル112に対応する送信コメントファイル110における宛先コード及び日時情報は、当該送信対象データファイル112における宛先コード及び日時情報と一致している。また、送信対象データファイル112に対応する送信トークンファイル114における宛先コード及び日時情報は、当該送信対象データファイル112における宛先コード及び日時情報と一致している。これらの3つのファイル110、112、114は、ファイル名に含められているこれらの情報が互いに一致していることによって、互いに紐付けられる。
【0052】
上述したように、機器12には、書き込み部34が備えられ得る。書き込み部34は、CDX形式ファイル生成部32によって生成された送信対象ファイル108を、送信フォルダ100内に書き込む。即ち、書き込み部34は、CDX形式の送信対象ファイル108を、送信フォルダ100内に書き込む。
【0053】
上述したように、機器12には、読み出し部36が備えられ得る。読み出し部36は、送信ACKトークンファイル113が送信ACKフォルダ102内に書き込まれているか否かを確認する。
図2Bは、送信ACKファイル及び送信ACKトークンファイルの例を概念的に示す図である。
図2Bにおいては、送信ACKファイル115と送信ACKトークンファイル113とが送信ACKフォルダ102内に書き込まれている状態が概念的に示されている。送信ACKファイル115と送信ACKトークンファイル113とは、後述するように、アダプタ装置14によって送信ACKフォルダ102内に書き込まれる。送信ACKトークンファイル113は、送信ACKフォルダ102への送信ACKファイル115の書き込みが完了したことを示す役割を果たす。このため、送信ACKフォルダ102への送信ACKファイル115の書き込みが完了した後に、送信ACKフォルダ102への送信ACKトークンファイル113の書き込みが行われる。送信ACKトークンファイル113が送信ACKフォルダ102内に書き込まれている場合、読み出し部36は、送信ACKフォルダ102内に書き込まれている送信ACKファイル115を読み出す。送信ACKファイル115には、ファイルの送信のステータスを示すステータスコードが含められる。ファイルの送信が完了したことを示すステータスコードを含む送信ACKファイル115、又は、ファイルの送信にエラーが生じたことを示すステータスコードを示す送信ACKファイル115が得られるまで、読み出し部36は、送信ACKフォルダ102からの読み出しの処理を繰り返す。
【0054】
図3Bは、ファイル名の例を示す図である。送信ACKファイル115のファイル名と、送信ACKトークンファイル113のファイル名とが、
図3Bには示されている。
【0055】
図3Bに示すように、ファイル名は、種別コードと、宛先コードと、日時情報と、管理番号と、フリー情報とによって構成され得る。送信ACKファイル115の種別コードは、“A”である。送信ACKトークンファイル113の種別コードは、“X”である。送信対象ファイル108を構成するファイル110、112、114における宛先コード及び日時情報と、当該送信対象ファイル108に応じた送信ファイル1081(
図6A参照)の送信が完了した際に生成される送信ACKファイル115における宛先コード及び日時情報とは、互いに一致している。また、当該送信ACKファイル115に対応する送信ACKトークンファイル113における宛先コード及び日時情報は、当該送信ACKファイル115における宛先コード及び日時情報と一致している。送信ACKファイル115と送信ACKトークンファイル113とは、ファイル名に含められているこれらの情報が互いに一致していることによって、互いに紐付けられる。
【0056】
上述したように、機器12には、送信ACK確認部38が備えられ得る。送信ACK確認部38は、送信ACKフォルダ102から読み出し部36によって読み出される送信ACKファイル115を確認する。当該送信ACKファイル115における宛先コード及び日時情報が、送信対象ファイル108を構成するファイル110、112、114における宛先コード及び日時情報と一致し、且つ、ファイルの送信が完了したことを示すステータスコードが当該送信ACKファイル115に含まれている場合、送信ACK確認部38は、以下のような処理を行う。即ち、かかる場合、送信ACK確認部38は、当該送信対象ファイル108に応じた送信ファイル1081の送信が完了したと判定する。
【0057】
読み出し部36は、受信フォルダ104内に書き込まれる後述する受信済ファイル116を読み出し得る。なお、受信済ファイル116は、後述するように、アダプタ装置14によって受信フォルダ104内に書き込まれる。
図4Aは、受信済ファイルの例を概念的に示す図である。
図4Aにおいては、受信済ファイル116が受信フォルダ104内に書き込まれている状態が概念的に示されている。
図4Aに示すように、受信済ファイル116には、受信コメントファイル118と、受信済データファイル120と、受信トークンファイル122とが含まれる。受信済データファイル120は、受信済みのデータである受信済データを含む。受信コメントファイル118は、受信済データに関するコメントを含む。受信コメントファイル118には、受信済ファイル116の宛先を示す宛先情報が含められ得る。また、受信コメントファイル118には、受信済ファイル116の送信元を示す送信元情報が含められ得る。受信トークンファイル122は、認証情報を含む。
【0058】
受信コメントファイル118のファイル名の冒頭には、後述するように、“C”という種別コードが付される。受信済データファイル120のファイル名の冒頭には、後述するように、“D”という種別コードが記載される。受信トークンファイル122のファイル名の冒頭には、後述するように、“X”という種別コードが記載される。上述したように、このような形式のファイルは、CDX形式のファイルと称され得る。CDX形式の受信済ファイル116を構成するこれらのファイル118、120、122は、互いに紐付けられる。
【0059】
図5Aは、ファイル名の例を示す図である。受信コメントファイル118のファイル名と、受信済データファイル120のファイル名と、受信トークンファイル122のファイル名とが、
図5Aには示されている。
【0060】
図5Aに示すように、ファイル名は、種別コードと、宛先コードと、日時情報と、管理番号と、フリー情報とによって構成され得る。受信コメントファイル118の種別コードは、“C”である。受信済データファイル120の種別コードは、“D”である。受信トークンファイル122の種別コードは、“X”である。受信済データファイル120に対応する受信コメントファイル118における宛先コード及び日時情報は、当該受信済データファイル120における宛先コード及び日時情報と一致している。また、受信済データファイル120に対応する受信トークンファイル122における宛先コード及び日時情報は、当該受信済データファイル120における宛先コード及び日時情報と一致している。これらの3つのファイル118、120、122は、ファイル名に含められているこれらの情報が互いに一致していることによって、互いに紐付けられる。
【0061】
上述したように、機器12には、受信ACK生成部40が備えられ得る。受信ACK生成部40は、受信フォルダ104から読み出し部36によって読み出された受信済ファイル116に応じた受信ACKファイル124を生成する。
図4Bは、受信ACKファイル及び受信ACKトークンファイルの例を概念的に示す図である。
図4Bにおいては、受信ACKファイル124と受信ACKトークンファイル123とが受信ACKフォルダ106内に書き込まれている状態が概念的に示されている。受信ACKファイル124には、ファイルの受信のステータスを示すステータスコードが含められる。例えば、受信ACKファイル124には、受信済ファイル116の受信が完了したことを示すステータスコードが含められる。より具体的には、受信ACKファイル124には、受信済ファイル116が機器12によって取得されたことを示すステータスコードが含められる。受信ACK生成部40は、受信済ファイル116を構成するファイル118、120、122に含まれる宛先コード及び日時情報と一致する宛先コード及び日時情報を、受信ACKファイル124に含ませる。受信ACK生成部40は、受信ACKトークンファイル123を更に生成する。受信ACKトークンファイル123は、受信ACKフォルダ106への受信ACKファイル124の書き込みが完了したことを示す役割を果たす。このため、受信ACKファイル124が受信ACKフォルダ106内に書き込まれた後に、受信ACKトークンファイル123が受信ACKフォルダ106に書き込まれる。
【0062】
図5Bは、ファイル名の例を示す図である。受信ACKファイル124のファイル名と、受信ACKトークンファイル123のファイル名とが、
図5Bには示されている。
【0063】
図5Bに示すように、ファイル名は、種別コードと、宛先コードと、日時情報と、管理番号と、フリー情報とによって構成され得る。受信ACKファイル124の種別コードは、“A”である。受信ACKトークンファイル123の種別コードは、“X”である。受信済ファイル116を構成するファイル118、120、122における宛先コード及び日時情報と、当該受信済ファイル116の受信が完了した際に生成される受信ACKファイル124における宛先コード及び日時情報とは、互いに一致している。また、当該受信ACKファイル124に対応する受信ACKトークンファイル123における宛先コード及び日時情報は、当該受信ACKファイル124における宛先コード及び日時情報と一致している。受信ACKファイル124と受信ACKトークンファイル123とは、ファイル名に含められているこれらの情報が互いに一致していることによって、互いに紐付けられる。
【0064】
書き込み部34は、受信ACK生成部40によって生成される受信ACKファイル124を受信ACKフォルダ106内に書き込み得る。また、書き込み部34は、受信ACK生成部40によって生成される受信ACKトークンファイル123を受信ACKフォルダ106内に書き込み得る。書き込み部34は、受信ACKファイル124を受信ACKフォルダ106内に書き込んだ後に、受信ACKトークンファイル123を受信ACKフォルダ106に書き込む。
【0065】
上述したように、機器12には、表示制御部42が備えられ得る。表示制御部42は、表示部28の画面表示を制御し得る。表示制御部42は、送信の対象となるデータの送信を行うための送信画面を表示部28に表示し得る。送信の対象となるデータが、当該送信画面上において選択され得る。また、選択されたデータを送信するための操作が当該送信画面上において行われ得る。表示制御部42は、送信対象ファイル108の送信が完了したことを示す情報を、表示部28に表示し得る。また、表示制御部42は、受信済ファイル116の受信が完了したことを示す情報を、表示部28に表示し得る。
【0066】
上述したように、アダプタ装置14には、制御部66が備えられ得る。制御部66は、アダプタ装置14の全体の制御を司る。
【0067】
上述したように、アダプタ装置14には、CDX形式ファイル取得部72が備えられ得る。CDX形式ファイル取得部72は、送信対象ファイル108が送信フォルダ100内に書き込まれているか否かを、予め決められた時間間隔で確認する。この時間間隔は、例えば1分間とする。具体的には、CDX形式ファイル取得部72は、送信トークンファイル114が送信フォルダ100内に書き込まれているか否かを確認する。送信トークンファイル114が送信フォルダ100内に書き込まれている場合、CDX形式ファイル取得部72は、以下のように判定する。即ち、かかる場合、CDX形式ファイル取得部72は、当該送信トークンファイル114に対応する送信コメントファイル110及び送信対象データファイル112が送信フォルダ100に書き込まれていると判定する。この後、CDX形式ファイル取得部72は、当該送信トークンファイル114に紐付けられた送信コメントファイル110及び送信対象データファイル112を、当該送信トークンファイル114とともに送信フォルダ100から読み出す。
【0068】
上述したように、アダプタ装置14には、コメントファイル解析部74が備えられ得る。コメントファイル解析部74は、送信コメントファイル110に含まれるコメント情報等に基づいて、送信メタファイル126及び送信コンフィグファイル130を生成する。
図6Aは、送信ファイルを概念的に示す図である。
図6Aに示すように、送信ファイル1081は、送信メタファイル126と、送信データ128と、送信コンフィグファイル130とによって構成され得る。送信メタファイル126には、送信コマンドパラメータが含まれ得る。送信メタファイル126には、送信ファイル1081の宛先を示す宛先情報が含まれ得る。送信メタファイル126には、送信ファイル1081の送信元を示す送信元情報が含まれ得る。送信データ128は、送信対象データファイル112に含まれるデータによって構成され得る。
【0069】
上述したように、アダプタ装置14には、ファイル送信部76が備えられ得る。ファイル送信部76は、送信メタファイル126に含まれている送信コマンドパラメータと、送信コンフィグファイル130に含まれている情報とに基づいて、送信データ128の送信を行う。ファイル送信部76は、通信部64を介して、送信データ128をファイル交換装置16に送信する。通信部64は、ファイル交換装置16に備えられた通信部96との間で通信を行う。通信部64と通信部96との間の通信は、予め定められた通信プロトコルに基づいて行われる。
【0070】
上述したように、アダプタ装置14には、送信ステータス取得部78が備えられ得る。送信ステータス取得部78は、ファイル交換装置16から供給される送信ステータス情報を、通信部64を介して取得し得る。
【0071】
上述したように、アダプタ装置14には、送信ACK生成部80が備えられ得る。送信ACK生成部80は、送信ステータス取得部78によって取得された送信ステータス情報に基づいて、送信ファイル1081に関する送信ステータスを判定し得る。送信ACK生成部80は、宛先への送信ファイル1081の送信が完了したか否かを、送信ステータス情報に基づいて判定し得る。宛先への送信ファイル1081の送信が完了したと判定した場合には、送信ACK生成部80は、送信ACKファイル115を生成する。送信ACK生成部80は、当該送信ACK生成部80が生成した送信ACKファイル115を、送信ACKフォルダ102内に書き込む。送信ACK生成部80は、送信ACKファイル115を送信ACKフォルダ102内に書き込んだ後、送信ACKトークンファイル113を送信ACKフォルダ102に書き込む。
【0072】
CDX形式ファイル取得部72と、コメントファイル解析部74と、ファイル送信部76と、送信ステータス取得部78と、送信ACK生成部80とによって、送信処理部68が構成されている。送信処理部68は、送信対象ファイル108が共有ディレクトリ98内に書き込まれた場合に、送信対象ファイル108に応じた送信ファイル1081を、通信部64を介してファイル交換装置16に送信し得る。
【0073】
上述したように、アダプタ装置14には、新着情報取得部82が備えられ得る。新着情報取得部82は、ファイル交換装置16から供給される新着情報を、通信部64を介して取得し得る。新着情報は、機器12を宛先とする受信ファイル1161をファイル交換装置16が新たに受け取ったことを示す情報である。
【0074】
上述したように、アダプタ装置14には、ファイル受信部84が備えられ得る。ファイル受信部84は、機器12を宛先とする受信ファイル1161をファイル交換装置16が新たに受け取ったことを、新着情報取得部82によって取得される新着情報に基づいて判定し得る。機器12を宛先とする受信ファイル1161をファイル交換装置16が新たに受け取ったことをファイル受信部84が判定した場合、当該ファイル受信部84は、以下のような処理を行う。即ち、かかる場合、ファイル受信部84は、当該受信ファイル1161を、通信部64を介してファイル交換装置16から受信する。
図6Bは、受信ファイルを概念的に示す図である。
図6Bに示すように、受信ファイル1161は、受信メタファイル132と、受信データ134と、受信コンフィグファイル136とによって構成され得る。受信メタファイル132には、受信コマンドパラメータが含まれ得る。また、受信メタファイル132には、受信データ134の宛先を示す宛先情報が含まれ得る。また、受信メタファイル132には、受信データ134の送信元を示す送信元情報が含まれ得る。
【0075】
上述したように、アダプタ装置14には、CDX形式変換部86が備えられ得る。CDX形式変換部86は、受信ファイル1161に基づいて、CDX形式の受信済ファイル116を生成する。CDX形式変換部86は、生成した受信済ファイル116を受信フォルダ104内に書き込む。
【0076】
上述したように、アダプタ装置14には、受信ACK確認部88が備えられ得る。受信ACK確認部88は、受信ACKフォルダ106内に受信ACKトークンファイル123が書き込まれているか否かを確認する。受信ACKトークンファイル123が受信ACKフォルダ106内に書き込まれている場合、受信ACK確認部88は、受信ACKフォルダ106内に書き込まれている受信ACKファイル124を読み出す。受信ACKファイル124には、ファイルの受信のステータスを示すステータスコードが含められている。受信ACKファイル124における宛先コード及び日時情報が、受信済ファイル116を構成するファイル118、120、122における宛先コード及び日時情報と一致し、且つ、ファイルの受信が完了したことを示すステータスコードが当該受信ACKファイル124に含まれている場合、受信ACK確認部88は、以下のような処理を行う。即ち、かかる場合、受信ACK確認部88は、受信ファイル1161に応じた受信済ファイル116の受信が完了したと判定する。
【0077】
上述したように、アダプタ装置14には、受信ステータス更新部90が備えられ得る。受信ファイル1161に応じた受信済ファイル116の受信が完了した場合、受信ステータス更新部90は、受信済ファイル116の受信が完了したことを示す受信ステータス情報を、通信部64を介してファイル交換装置16に送信する。換言すれば、受信ステータス更新部90は、受信ファイル1161の受信が完了したことを示す受信ステータス情報を、通信部64を介してファイル交換装置16に送信する。
【0078】
新着情報取得部82と、ファイル受信部84と、CDX形式変換部86と、受信ACK確認部88と、受信ステータス更新部90とによって、受信処理部70が構成されている。受信処理部70は、通信部64を介してファイル交換装置16から受信ファイル1161を受信した場合に、当該受信ファイル1161に応じた受信済ファイル116を共有ディレクトリ98内に書き込み得る。
【0079】
次に、本実施形態によるファイル交換システムの動作について説明する。
図7は、本実施形態によるファイル交換システムの動作の例を示すフローチャートである。ファイルの送信を行う場合の例が、
図7には示されている。
【0080】
まず、ステップS1において、送信の対象となるデータがユーザによって選択される。送信の対象となるデータの選択は、機器12に備えられた表示部28に表示される送信画面上において行われ得る。この後、ステップS2に遷移する。
【0081】
ステップS2において、機器12に備えられたCDX形式ファイル生成部32は、送信対象ファイル108を生成する。
図2Aを用いて上述したように、送信対象ファイル108には、送信コメントファイル110と、送信対象データファイル112と、送信トークンファイル114とが含まれる。この後、ステップS3に遷移する。
【0082】
ステップS3において、機器12に備えられた書き込み部34は、送信対象ファイル108を送信フォルダ100内に書き込む。即ち、書き込み部34は、CDX形式の送信対象ファイル108を送信フォルダ100内に書き込む。この後、ステップS4に遷移する。
【0083】
ステップS4において、アダプタ装置14に備えられたCDX形式ファイル取得部72は、送信対象ファイル108が送信フォルダ100内に書き込まれたか否かを確認する。送信フォルダ100内に送信対象ファイル108が書き込まれている場合、ステップS5に遷移する。
【0084】
ステップS5において、CDX形式ファイル取得部72は、送信対象ファイル108を送信フォルダ100から読み出す。この後、ステップS6に遷移する。
【0085】
ステップS6において、アダプタ装置14に備えられたコメントファイル解析部74は、送信コメントファイル110に含まれるコメント情報等に基づいて送信メタファイル126及び送信コンフィグファイル130を生成する。この後、ステップS7に遷移する。
【0086】
ステップS7において、アダプタ装置14に備えられたファイル送信部76は、送信メタファイル126に含まれている送信コマンドパラメータと、送信コンフィグファイル130に含まれている情報とに基づいて、送信ファイル1081の送信を行う。ファイル送信部76は、予め定められた通信プロトコルに基づいて、通信部64を介して送信ファイル1081をファイル交換装置16に送信する。送信データ128の宛先は、例えば機器18である。ファイル交換装置16に備えられた制御部97は、アダプタ装置14から供給される送信ファイル1081を、通信部96及びネットワーク20を介して機器18に転送する。なお、アダプタ装置14から供給される送信ファイル1081が、ファイル交換装置16に備えられた記憶部94に一時的に格納されてもよい。こうして、送信ファイル1081の宛先である機器18に、当該送信ファイル1081が送信される。送信ファイル1081の送信が完了した場合、ステップS8に遷移する。
【0087】
ステップS8において、制御部97は、機器18への送信ファイル1081の送信が完了したことを示す送信ステータス情報を、通信部96を介してアダプタ装置14に供給する。この後、ステップS9に遷移する。
【0088】
ステップS9において、アダプタ装置14に備えられた送信ステータス取得部78は、機器18への送信ファイル1081の送信が完了したことを示す送信ステータス情報を取得する。この後、ステップS10に遷移する。
【0089】
ステップS10において、アダプタ装置14に備えられた送信ACK生成部80は、送信ACKファイル115を生成する。送信ACK生成部80は、送信ACKトークンファイル113を更に生成する。送信ACK生成部80は、生成した送信ACKファイル115を送信ACKフォルダ102内に書き込む。送信ACK生成部80は、送信ACKファイル115を送信ACKフォルダ102内に書き込んだ後、送信ACKトークンファイル113を送信ACKフォルダ102に書き込む。この後、ステップS11に遷移する。
【0090】
ステップS11において、機器12に備えられた読み出し部36は、送信ACKトークンファイル113が送信ACKフォルダ102内に書き込まれているか否かを確認する。送信ACKトークンファイル113が送信ACKフォルダ102内に書き込まれている場合、読み出し部36は、送信ACKフォルダ102内に書き込まれている送信ACKファイル115を読み出す。この後、ステップS12に遷移する。
【0091】
ステップS12において、機器12に備えられた送信ACK確認部38は、読み出し部36によって読み出された送信ACKファイル115を確認する。当該送信ACKファイル115における宛先コード及び日時情報が、送信対象ファイル108を構成するファイル110、112、114における宛先コード及び日時情報と一致し、且つ、ファイルの送信が完了したことを示すステータスコードが当該送信ACKファイル115に含まれている場合、送信ACK確認部38は、以下のような処理を行う。即ち、かかる場合、送信ACK確認部38は、当該送信対象ファイル108に応じた送信ファイル1081の送信が完了したと判定する。
【0092】
こうして、ファイルの送信が行われる。
【0093】
図8は、本実施形態によるファイル交換システムの動作の例を示すフローチャートである。ファイルの受信を行う場合の例が、
図8には示されている。
【0094】
ステップS21において、アダプタ装置14に備えられた新着情報取得部82は、新着情報がファイル交換装置16から供給されたか否かを確認する。新着情報は、機器12を宛先とする受信ファイル1161をファイル交換装置16が新たに受け取ったことを示す情報である。新着情報がファイル交換装置16から供給されていない場合には(ステップS21においてNO)、ステップS21が繰り返される。新着情報がファイル交換装置16から供給された場合には(ステップS21においてYES)、ステップS22に遷移する。
【0095】
ステップS22において、アダプタ装置14に備えられたファイル受信部84は、当該受信ファイル1161をファイル交換装置16から受信する。この後、ステップS23に遷移する。
【0096】
ステップS23において、アダプタ装置14に備えられたCDX形式変換部86は、受信ファイル1161に基づいて、CDX形式の受信済ファイル116を生成する。この後、ステップS24に遷移する。
【0097】
ステップS24において、アダプタ装置14に備えられたCDX形式変換部86は、生成した受信済ファイル116を受信フォルダ104内に書き込む。この後、ステップS25に遷移する。
【0098】
ステップS25において、機器12に備えられた読み出し部36は、受信済ファイル116を受信フォルダ104内から読み出す。この後、ステップS26に遷移する。
【0099】
ステップS26において、機器12に備えられた受信ACK生成部40は、受信済ファイル116に応じた受信ACKファイル124を生成する。受信ACK生成部40は、受信ACKトークンファイル123を更に生成する。この後、ステップS27に遷移する。
【0100】
ステップS27において、機器12に備えられた書き込み部34は、受信ACKファイル124を受信ACKフォルダ106内に書き込む。この後、書き込み部34は、受信ACKトークンファイル123を受信ACKフォルダ106内に更に書き込む。この後、ステップS28に遷移する。
【0101】
ステップS28において、アダプタ装置14に備えられた受信ACK確認部88は、受信ACKフォルダ106内に受信ACKトークンファイル123が書き込まれているか否かを確認する。受信ACKトークンファイル123が受信ACKフォルダ106内に書き込まれている場合、受信ACK確認部88は、受信ACKフォルダ106内に書き込まれている受信ACKファイル124を読み出す。この後、ステップS29に遷移する。
【0102】
ステップS29において、受信ステータス更新部90は、受信ファイル1161に応じた受信済ファイル116が機器12によって受信されたことを示す受信ステータス情報を、ファイル交換装置16に送信する。換言すれば、受信ステータス更新部90は、受信ファイル1161の受信が完了したことを示す受信ステータス情報をファイル交換装置16に送信する。
【0103】
こうして、ファイルの受信が行われる。
【0104】
このように、本実施形態によれば、機器12とアダプタ装置14との間では、ファイルの受け渡しが共有ディレクトリ98において行われる。機器12とファイル交換装置16との間では通信は行われず、アダプタ装置14に備えられた通信部64とファイル交換装置16との間で通信が行われる。ファイル交換装置16が更新される場合には、アダプタ装置14に備えられた通信部64が更新され、機器12を更新することを要しない。即ち、本実施形態によれば、機器12を更新することなく、ファイル交換装置16の更新に対応し得る。アダプタ装置14は、複数の機器12の各々に対して備えられる。ファイル交換装置16の更新の際には、複数の機器12の各々に対して備えられたアダプタ装置14が一括して更新され得る。本実施形態によれば、ファイル交換装置16の更新の際に、複数の機器12の各々を個別に更新することを要しないため、更新コストの低減に寄与し得る。このように、本実施形態によれば、ファイル交換装置16の更新に良好に対応することができる。
【0105】
なお、本発明は、上述した実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を取り得る。
【0106】
上記の実施形態から把握し得る発明について、以下に記載する。
【0107】
アダプタ装置(14)は、予め定められた通信プロトコルに基づいてファイル交換装置(16)との間で通信を行う通信部(64)と、送信の対象となる送信対象ファイル(108)が共有ディレクトリ(98)内に書き込まれた場合に、前記送信対象ファイルに応じた送信ファイル(1081)を、前記通信部を介して前記ファイル交換装置に送信する送信処理部(68)と、前記通信部を介して前記ファイル交換装置から受信ファイル(1161)を受信した場合に、前記受信ファイルに応じた受信済ファイル(116)を前記共有ディレクトリ内に書き込む受信処理部(70)と、を備える。このような構成によれば、機器とアダプタ装置との間では、ファイルの受け渡しが共有ディレクトリにおいて行われる。機器とファイル交換装置との間では通信は行われず、アダプタ装置に備えられた通信部とファイル交換装置との間で通信が行われる。ファイル交換装置が更新される場合には、アダプタ装置に備えられた通信部が更新され、機器を更新することを要しない。即ち、このような構成によれば、機器を更新することなく、ファイル交換装置の更新に対応し得る。当該アダプタ装置は、複数の機器の各々に対して備えられる。ファイル交換装置の更新の際には、複数の機器の各々に対して備えられたアダプタ装置が一括して更新され得る。このような構成によれば、ファイル交換装置の更新の際に、複数の機器の各々を個別に更新することを要しないため、更新コストの低減に寄与し得る。このような構成によれば、ファイル交換装置の更新に良好に対応することができる。
【0108】
前記共有ディレクトリ内に備えられる送信フォルダ(100)内に前記送信対象ファイルが書き込まれてもよい。
【0109】
前記共有ディレクトリ内に備えられる受信フォルダ(104)内に前記受信済ファイルが書き込まれてもよい。
【0110】
前記送信対象ファイルには、前記送信ファイルの宛先を示す宛先情報が含められてもよい。
【0111】
前記受信済ファイルには、前記受信済ファイルの送信元を示す送信元情報が含められてもよい。
【0112】
前記送信対象ファイルは、送信の対象となるデータである送信対象データを含む送信対象データファイル(112)と、前記送信対象データファイルに紐付けられるとともに前記送信対象データに関するコメントを含む送信コメントファイル(110)と、前記送信対象データファイルに紐付けられるとともにトークンを含む送信トークンファイル(114)とを含んでもよい。
【0113】
前記受信済ファイルは、受信済みのデータである受信済データを含む受信済データファイル(120)と、前記受信済データファイルに紐付けられるとともに前記受信済データに関するコメントを含む受信コメントファイル(118)と、前記受信済データファイルに紐付けられるとともにトークンを含む受信トークンファイル(122)とを含んでもよい。
【0114】
ファイル交換システム(10)は、一のユーザと他のユーザとの間でのファイルの送受信をファイル交換装置を用いて行うファイル交換システムであって、前記一のユーザによって操作される機器(12)と、予め定められた通信プロトコルに基づいて前記ファイル交換装置との間で通信を行う通信部を備えるアダプタ装置と、を備え、前記機器は、送信の対象となるファイルである送信対象ファイルを共有ディレクトリに書き込む書き込み部(34)を備え、前記アダプタ装置は、前記送信対象ファイルが前記共有ディレクトリに書き込まれた場合に、前記送信対象ファイルに応じた送信ファイルを、前記通信部を介して前記ファイル交換装置に送信する送信処理部を備える。
【0115】
前記アダプタ装置は、前記通信部を介して前記ファイル交換装置から受信ファイルを受信した場合に、前記受信ファイルに応じた受信済ファイルを前記共有ディレクトリ内に書き込む受信処理部を更に備え、前記機器は、前記共有ディレクトリ内に書き込まれた前記受信済ファイルを読み出す読み出し部(36)を更に備えてもよい。
【0116】
ファイル交換方法は、送信の対象となる送信対象ファイルが共有ディレクトリ内に書き込まれたか否かを確認するステップ(S4)と、前記送信対象ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記送信対象ファイルに応じた送信ファイルを、予め定められた通信プロトコルに基づいて通信部を介してファイル交換装置に送信するステップ(S7)と、を有する。
【0117】
前記通信プロトコルに基づいて前記通信部を介して前記ファイル交換装置から受信ファイルを受信するステップ(S22)と、前記ファイル交換装置から前記通信部を介して前記受信ファイルを受信した場合に、前記受信ファイルに応じた受信済ファイルを前記共有ディレクトリ内に書き込むステップ(S24)と、を更に有してもよい。
【0118】
プログラムは、コンピュータに、送信の対象となる送信対象ファイルが共有ディレクトリ内に書き込まれたか否かを確認するステップと、前記送信対象ファイルが前記共有ディレクトリ内に書き込まれた場合に、前記送信対象ファイルに応じた送信ファイルを、予め定められた通信プロトコルに基づいて通信部を介してファイル交換装置に送信するステップと、を実行させる。
【0119】
前記通信プロトコルに基づいて前記通信部を介して前記ファイル交換装置から受信ファイルを受信するステップと、前記ファイル交換装置から前記通信部を介して前記受信ファイルを受信した場合に、前記受信ファイルに応じた受信済ファイルを前記共有ディレクトリ内に書き込むステップと、を前記コンピュータに更に実行させてもよい。
【符号の説明】
【0120】
10:ファイル交換システム 12、18:機器
14:アダプタ装置 16:ファイル交換装置
20:ネットワーク 22、46、60、92:演算部
24、48、62、94:記憶部 26、50:操作部
28、52:表示部 30、56、66、97:制御部
32:CDX形式ファイル生成部 34:書き込み部
36:読み出し部 38:送信ACK確認部
40:受信ACK生成部 42、58:表示制御部
44、61、93:宛先データベース 45、63、95:送受信履歴記憶部
54:通信部 64、96:通信部
68:送信処理部 70:受信処理部
72:CDX形式ファイル取得部 74:コメントファイル解析部
76:ファイル送信部 78:送信ステータス取得部
80:送信ACK生成部 82:新着情報取得部
84:ファイル受信部 86:CDX形式変換部
88:受信ACK確認部 90:受信ステータス更新部
98:共有ディレクトリ 100:送信フォルダ
102:送信ACKフォルダ 104:受信フォルダ
106:受信ACKフォルダ 108:送信対象ファイル
110:送信コメントファイル 112:送信対象データファイル
113:送信ACKトークンファイル 114:送信トークンファイル
115:送信ACKファイル 116:受信済ファイル
118:受信コメントファイル 120:受信済データファイル
122:受信トークンファイル 123:受信ACKトークンファイル
124:受信ACKファイル 126:送信メタファイル
128:送信データ 130:送信コンフィグファイル
132:受信メタファイル 134:受信データ
136:受信コンフィグファイル 1081:送信ファイル
1161:受信ファイル