(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-08-27
(45)【発行日】2025-09-04
(54)【発明の名称】カセット
(51)【国際特許分類】
H01L 21/673 20060101AFI20250828BHJP
B65D 85/30 20060101ALI20250828BHJP
【FI】
H01L21/68 U
B65D85/30 500
(21)【出願番号】P 2021154425
(22)【出願日】2021-09-22
【審査請求日】2024-07-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000134051
【氏名又は名称】株式会社ディスコ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】桧山 正晃
(72)【発明者】
【氏名】大和 愛実
(72)【発明者】
【氏名】大河原 聡
(72)【発明者】
【氏名】田中 万平
(72)【発明者】
【氏名】上村 拓人
【審査官】三浦 みちる
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-251348(JP,A)
【文献】特開平01-044035(JP,A)
【文献】特開平01-028838(JP,A)
【文献】特開2000-323559(JP,A)
【文献】特開2019-026427(JP,A)
【文献】特開2019-192683(JP,A)
【文献】特開2010-251356(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/673
B65D 85/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状の被加工物を収容して搬送するカセットであって、
側方に開口を備える箱体と、
被加工物を上方から出し入れ可能に構成され、該開口を介して該箱体に収容される引き出し状のトレーと、を備え、
該箱体に該トレーが収容されると該箱体の該開口は該トレーの側壁によって閉塞される
とともに、
該箱体の内部には、該トレーに支持された被加工物に接触し、該トレーの所定の位置に被加工物を位置付ける位置付け部を備え
ることを特徴とするカセット。
【請求項2】
被加工物は環状のフレームの開口を塞ぐシートに貼着されたフレームユニットの状態で該トレーに載置される請求項1に記載のカセット。
【請求項3】
該トレーは1つの被加工物を支持し、該箱体は1つの該トレーが収容される枚様式である請求項1又は請求項2に記載のカセット。
【請求項4】
該カセットは、互いに積み重ね可能に構成され、積み重なった状態で互いを固定する連結ユニットが側面に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか一項に記載のカセット。
【請求項5】
該トレーは、該箱体から該トレーを引き出す際に把持する把持部を有し、該把持部が把持されると該トレーの該箱体からの離脱を規制するロック機構の該箱体への係合が解除され該トレーの該箱体からの離脱が許容される請求項1乃至請求項
4のうちいずれか一項に記載のカセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被加工物を収容するカセットに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体ウエーハや樹脂パッケージ基板、ガラス基板、セラミックス基板など各種板状の被加工物は、薄く研削されたり個々のチップに分割されたりするが、その際、1枚ずつカセットに収容され各工程へと搬送される。通常、カセットは、対面する側壁の内面に対になるガイドレールが多数形成され、被加工物や環状フレームの開口に被加工物が粘着テープ等で固定されたフレームユニットの左右端部がガイドレールに支持されるように収容される(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
カセットは、10枚以上の被加工物を1度に搬送するように設計されているため、数枚の被加工物を搬送するには不要に大きかったり、過剰に重かったりするという問題があった。また、開放式のカセットの場合、搬送中に埃等が付着する恐れがある。さらに、上に収容された被加工物から落下する異物が下の被加工物に付着する可能性もある。
【0005】
本発明の目的は、少数の被加工物を搬送する際の大きさ及び重量を抑制することができるカセットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のカセットは、板状の被加工物を収容して搬送するカセットであって、側方に開口を備える箱体と、被加工物を上方から出し入れ可能に構成され、該開口を介して該箱体に収容される引き出し状のトレーと、を備え、該箱体に該トレーが収容されると該箱体の該開口は該トレーの側壁によって閉塞されるとともに、該箱体の内部には、該トレーに支持された被加工物に接触し、該トレーの所定の位置に被加工物を位置付ける位置付け部を備えることを特徴とする。
【0007】
前記カセットにおいて、被加工物は環状のフレームの開口を塞ぐシートに貼着されたフレームユニットの状態で該トレーに載置されても良い。
【0008】
前記カセットにおいて、該トレーは1つの被加工物を支持し、該箱体は1つの該トレーが収容される枚様式でも良い。
【0009】
前記カセットにおいて、該カセットは、互いに積み重ね可能に構成され、積み重なった状態で互いを固定する連結ユニットが側面に配置されても良い。
【0011】
前記カセットにおいて、該トレーは、該箱体から該トレーを引き出す際に把持する把持部を有し、該把持部が把持されると該トレーの該箱体からの離脱を規制するロック機構の該箱体への係合が解除され該トレーの該箱体からの離脱が許容されても良い。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、少数の被加工物を搬送する際の大きさ及び重量を抑制することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、実施形態1に係るカセットが設置される加工装置の構成例を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、実施形態1に係るカセットの構成例を模式的に示す斜視図である。
【
図3】
図3は、
図2に示されたカセットを模式的に一部断面で示す平面図である。
【
図4】
図4は、
図2に示されたカセットを模式的に一部断面で示す側面図である。
【
図5】
図5は、
図2に示されたカセットのロック機構を模式的に示す断面図である。
【
図6】
図6は、
図5に示されたロック機構の係合が解除された状態を模式的に示す断面図である。
【
図7】
図7は、
図2に示されたカセットを互いに固定する連結ユニットの平面図である。
【
図8】
図8は、
図1に示された切削装置のクランプ部がカセットの把持部を把持した状態を模式的に一部断面で示す平面図である。
【
図9】
図9は、
図8に示されたカセットのトレーを箱体内から引き出している状態を模式的に一部断面で示す側面図である。
【
図10】
図10は、
図9に示されたカセットのトレーを箱体外に引き出した状態を模式的に一部断面で示す平面図である。
【
図11】
図11は、実施形態1の変形例に係るカセットを模式的に一部断面で示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0015】
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係るカセットを図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態1に係るカセットが設置される加工装置の構成例を示す斜視図である。
図2は、実施形態1に係るカセットの構成例を模式的に示す斜視図である。
図3は、
図2に示されたカセットを模式的に一部断面で示す平面図である。
図4は、
図2に示されたカセットを模式的に一部断面で示す側面図である。
図5は、
図2に示されたカセットのロック機構を模式的に示す断面図である。
図6は、
図5に示されたロック機構の係合が解除された状態を模式的に示す断面図である。
図7は、
図2に示されたカセットを互いに固定する連結ユニットの平面図である。
【0016】
(被加工物)
実施形態1に係るカセット1は、
図1に示す被加工物200を収容して、
図1に例示した加工装置100間で被加工物200を搬送するために用いられる。実施形態1に係るカセット1の搬送対象の被加工物200は、シリコン、ガリウムヒ素、SiC(炭化ケイ素)又はサファイアなどを母材とする円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハ等のウエーハである。被加工物200は、表面201に格子状に形成された複数の分割予定ライン202によって格子状に区画された領域にデバイス203が形成されている。
【0017】
デバイス203は、例えば、IC(Integrated Circuit)又はLSI(Large Scale Integration)等の集積回路、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサ、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)又は各種のメモリ(半導体記憶装置)である。
【0018】
また、本発明の被加工物200は、中央部が薄化され、外周部に厚肉部が形成された所謂TAIKO(登録商標)ウエーハでもよく、ウエーハの他に、樹脂により封止されたデバイスを複数有した矩形状のQFN(Quad Flat No leaded)パッケージ基板等の樹脂パッケージ基板、セラミックス基板、フェライト基板、又はニッケル及び鉄の少なくとも一方を含む基板、ガラス基板等でも良い。
【0019】
実施形態1において、被加工物200は、裏面204に外周縁に環状のフレーム205が装着されたシート206が貼着されて、環状のフレーム205の開口207内に支持されて、フレームユニット210の状態でカセット1に収容される。なお、フレームユニット210は、被加工物200の裏面204がフレーム205の開口207を塞ぐシート206に貼着されている。
【0020】
(加工装置)
図1に示された加工装置100は、被加工物200を収容したカセット1が設置され、カセット1に収容された被加工物200を保持テーブル110で保持し分割予定ライン202に沿って切削ブレード121で切削して、被加工物200を個々のデバイス203に分割する切削装置である。
【0021】
加工装置100は、
図1に示すように、被加工物200を保持面111で吸引保持する保持テーブル110と、保持テーブル110に保持された被加工物200を切削加工する加工ユニットである切削ユニット120と、保持テーブル110に保持された被加工物200を撮影する撮像ユニット130と、制御ユニット190とを備える。加工装置100は、
図1に示すように、切削ユニット120を一対備えた、即ち、2スピンドルのダイサ、いわゆるフェイシングデュアルタイプの切削装置である。
【0022】
また、加工装置100は、保持テーブル110と切削ユニット120とを相対的に移動させる移動ユニット140を備える。移動ユニット140は、保持テーブル110を水平方向と平行なX軸方向に加工送りする加工送りユニット144と、切削ユニット120を水平方向と平行でかつX軸方向と直交するY軸方向に割り出し送りする割り出し送りユニット145と、切削ユニット120をX軸方向とY軸方向との双方と直交する鉛直方向に平行なZ軸方向に切り込み送りする切り込み送りユニット146と、保持テーブル110をZ軸方向と平行な軸心回りに回転する回転移動ユニット147とを少なくとも備える。即ち、移動ユニット140は、保持テーブル110と切削ユニット120とをX軸方向とY軸方向とZ軸方向と軸心回りとに相対的に移動させる。
【0023】
加工送りユニット144は、装置本体101上に設置され、保持テーブル110及び回転移動ユニットを加工送り方向であるX軸方向に移動させることで、切削ユニット120と保持テーブル110とを相対的にX軸方向に沿って移動させるものである。割り出し送りユニット145は、装置本体101から立設した支持フレーム102に設置され、切削ユニット120を割り出し送り方向であるY軸方向に移動させることで、切削ユニット120と保持テーブル110とを相対的にY軸方向に沿って移動させるものである。
【0024】
切り込み送りユニット146は、装置本体101から立設した支持フレーム102に設置され、切削ユニット120を切り込み送り方向であるZ軸方向に移動させることで、切削ユニット120と保持テーブル110とを相対的にZ軸方向に沿って移動させるものである。回転移動ユニット147は、加工送りユニットに支持され、保持テーブル110を支持して、保持テーブル110とともにX軸方向に移動自在に配設されている。
【0025】
加工送りユニット144、割り出し送りユニット145及び切り込み送りユニット146は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ、ボールねじを軸心回りに回転させる周知のモータ及び保持テーブル110又は切削ユニット120をX軸方向、Y軸方向又はZ軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレールを備える。また、回転移動ユニット147は、保持テーブル110を軸心回りに回転するモータを備える。
【0026】
保持テーブル110は、円盤形状であり、被加工物200を保持する保持面111がポーラスセラミック等から形成されている。また、保持テーブル110は、加工送りユニット144により切削ユニット120の下方の加工領域と、切削ユニット120の下方から離間して被加工物200が搬入出される搬入出領域とに亘って移動自在に設けられることで、X軸方向に移動自在に設けられている。保持テーブル110は、回転移動ユニット147によりZ軸方向と平行な軸心回りに回転自在に設けられている。
【0027】
保持テーブル110は、保持面111が図示しない吸引源と接続され、吸引源より吸引されることで、保持面111に載置された被加工物200を吸引、保持する。実施形態1では、保持テーブル110は、シート206を介して被加工物200の裏面204側を吸引、保持する。また、保持テーブル110の周囲には、
図1に示すように、フレーム205をクランプするクランプ部112が複数設けられている。
【0028】
切削ユニット120は、切削ブレード121がスピンドル123に装着され、保持テーブル110に保持された被加工物200を切削する加工ユニットである。切削ユニット120は、それぞれ、保持テーブル110に保持された被加工物200に対して、割り出し送りユニット145によりY軸方向に移動自在に設けられ、かつ、切り込み送りユニット146によりZ軸方向に移動自在に設けられている。
【0029】
切削ユニット120は、割り出し送りユニット及び切り込み送りユニットなどを介して、装置本体101から立設した支持フレーム102に設けられている。切削ユニット120は、割り出し送りユニット145及び切り込み送りユニット146により、保持テーブル110の保持面111の任意の位置に切削ブレード121を位置付け可能となっている。
【0030】
切削ユニット120は、切削ブレード121と、割り出し送りユニット145及び切り込み送りユニット146によりY軸方向及びZ軸方向に移動自在に設けられたスピンドルハウジング122と、スピンドルハウジング122に軸心回りに回転可能に設けられ先端に切削ブレード121が装着されるスピンドル123と、スピンドル123を軸心回りに回転する図示しないスピンドルモータ等を備える。
【0031】
切削ブレード121は、略リング形状を有する極薄の切削砥石である。切削ブレード121は、スピンドル123の先端に固定される。実施形態1において、切削ブレード121は、円環状の円形基台と、円形基台の外周縁に配設されて被加工物200を切削する円環状の切り刃とを備える所謂ハブブレードである。切り刃は、ダイヤモンドやCBN(Cubic Boron Nitride)等の砥粒と、金属や樹脂等のボンド材(結合材)とからなり所定厚みに形成されている。なお、本発明では、切削ブレード121は、切り刃のみで構成された所謂ワッシャーブレードでもよい。
【0032】
なお、切削ユニット120の切削ブレード121及びスピンドル123の軸心は、Y軸方向と平行に設定されている。
【0033】
撮像ユニット130は、一方の切削ユニット120と一体的に移動するように、切削ユニット120に固定されている。撮像ユニット130は、保持テーブル110に保持された切削前の被加工物200の分割すべき領域を撮影する撮像素子を備えている。撮像素子は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)撮像素子又はCMOS(Complementary MOS)撮像素子である。撮像ユニット130は、保持テーブル110に保持された被加工物200を撮影して、被加工物200と切削ブレード121との位置合わせを行なうアライメントを遂行するため等の画像を得、得た画像を制御ユニット190に出力する。
【0034】
また、加工装置100は、保持テーブル110のX軸方向の位置を検出するため図示しないX軸方向位置検出ユニットと、切削ユニット120のY軸方向の位置を検出するための図示しないY軸方向位置検出ユニットと、切削ユニット120のZ軸方向の位置を検出するためのZ軸方向位置検出ユニットとを備える。X軸方向位置検出ユニット及びY軸方向位置検出ユニットは、X軸方向、又はY軸方向と平行なリニアスケールと、読み取りヘッドとにより構成することができる。Z軸方向位置検出ユニットは、モータのパルスで切削ユニット120のZ軸方向の位置を検出する。X軸方向位置検出ユニット、Y軸方向位置検出ユニット及びZ軸方向位置検出ユニットは、保持テーブル110のX軸方向、切削ユニット120の切り刃の下端のY軸方向又はZ軸方向の位置を制御ユニット190に出力する。
【0035】
なお、実施形態1では、加工装置100の保持テーブル110及び切削ユニット120のX軸方向の位置、Y軸方向及びZ軸方向の位置は、予め定められた図示しない基準位置に基づいて定められる。実施形態1では、X軸方向の位置、Y軸方向及びZ軸方向の位置は、基準位置からのX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の距離で定められる。実施形態1において、加工装置100のX軸方向とY軸方向とから表されるXY座標(X軸方向の位置を示す基準位置からのX軸方向の距離と、Y軸方向の位置を示す基準位置からのY軸方向の距離とにより示される座標)は、保持テーブル110の保持面111に保持された被加工物200の任意の位置を示すことがある。
【0036】
また、加工装置100は、切削加工前後の被加工物200を収容するカセット1が載置され、カセット1をZ軸方向に沿って昇降するカセットエレベータ150と、切削加工後の被加工物200を洗浄する洗浄ユニット160と、切削前後の被加工物200を位置決めする一対のガイドレール170と、カセット1に被加工物200を出し入れする搬入出ユニット180(
図6に示す)と、一対のガイドレール170で位置決めされた被加工物200を保持テーブル110に搬送し、洗浄後の被加工物200を一対のガイドレール170に搬送する第1搬送ユニット182と、切削後の被加工物200を保持テーブル110から洗浄ユニット160に搬送する第2搬送ユニット184とを備える。
【0037】
一対のガイドレール170は、カセットエレベータ150のY軸方向の隣でかつ搬入出領域の位置付けられた保持テーブル110の上方に配置され、互いにX軸方向に間隔をあけて配置されている。また、一対のガイドレール170は、Y軸方向と平行な直線状に形成され、フレーム205が上面に載置される載置面171と、載置面171の互いに離れた側の縁から立設した位置決め壁172とを備えている。また、一対のガイドレール170は、X軸方向に図示しない駆動機構により移動自在に設けられ、移動機構により互いに離れる方向又は互いに近付く方向に移動される。
【0038】
搬入出ユニット180は、図示しない移動機構によりY軸方向に移動自在に設けられている。搬入出ユニット180は、カセット1の後述するトレー10を把持するクランプ部181(
図6に示す)を備える。
【0039】
第1搬送ユニット182は、図示しない移動機構によりY軸方向に移動自在に設けられ、かつZ軸方向に沿って昇降自在に設けられている。第1搬送ユニット182は、被加工物200を開口207内に支持したフレーム205を吸着する吸着部183を備える。
【0040】
第2搬送ユニット184は、図示しない移動機構によりY軸方向に移動自在に設けられ、かつZ軸方向に沿って昇降自在に設けられている。第2搬送ユニット184は、被加工物200を開口207内に支持したフレーム205を吸着する吸着部185を備える。
【0041】
制御ユニット190は、加工装置100の各構成要素をそれぞれ制御して、被加工物200に対する加工動作を加工装置100に実施させるものである。なお、制御ユニット190は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有するコンピュータである。制御ユニット190の演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施して、加工装置100を制御するための制御信号を、入出力インターフェース装置を介して加工装置100の各構成要素に出力する。
【0042】
制御ユニット190は、加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される図示しない表示ユニットと、オペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる図示しない入力ユニットとに接続されている。入力ユニットは、表示ユニットに設けられたタッチパネルと、キーボード等の外部入力装置とのうち少なくとも一つにより構成される。
【0043】
(カセット)
カセット1は、被加工物200をフレームユニット210の状態で1枚収容する枚葉式のものであって、加工装置100間で搬送されることで、収容した被加工物200を加工装置100間で搬送するものである。カセット1は、
図2、
図3及び
図4に示すように、扁平な箱状に形成された箱体2と、トレー10とを備える。箱体2及びトレー10は、樹脂又は金属により構成され、静電対策として導電性を有する材料で構成されるのが望ましい。なお、
図3は、デバイス203を省略している。
【0044】
箱体2は、平面形状が四角形でかつ水平方向と平行であるとともにカセットエレベータ150に設置される底板3と、カセットエレベータ150に設置された底板3のX軸方向に沿って間隔をあける外縁から立設した一対の側板4と、カセットエレベータ150に設置された底板3のY軸方向に沿って一対のガイドレール170から離れた側の外縁から立設した奥板5と、一対の側板4と奥板5の上端に連なりかつ水平方向と平行な天井板6とを備えている。
【0045】
箱体2は、カセットエレベータ150に設置されると、一対のガイドレール170に対面する開口7が形成されている。開口7は、底板3、一対の側板4及び天井板6とで囲まれて、箱体2の内外を連通している。こうして、箱体2は、一対のガイドレール170に対面する側方に開口7を備えている。箱体2は、開口7を通して、1つのトレー10を出し入れ自在とし、1つのトレー10が収容される。
【0046】
トレー10は、開口7を通して箱体2内に出し入れ可能であるとともに、箱体2内に収容されると底板3上に配置される平板状の支持板11と、支持板11の外縁から立設しかつ支持板11が箱体2内に収容されると開口7を閉塞する側壁12とを備えて、引き出し状に形成されている。実施形態1では、側壁12の幅と支持板11の幅とは等しい。支持板11は、上面に被加工物200が載置される緩衝シート13が取り付けられている。
【0047】
支持板11は、緩衝シート13を介して上面に被加工物200がフレームユニット210の状態で載置されて、被加工物200を上方から出し入れ可能に構成されている。このために、トレー10は、1つの被加工物200を支持する。支持板11は、開口7を通して箱体2内に収容される。側壁12は、支持板11が箱体2内に収容されると、開口7を閉塞することで、箱体2に収容される。このように、カセット1は、箱体2内にトレー10が収容されると、箱体2の開口7がトレー10の側壁12によって閉塞される。
【0048】
また、トレー10は、
図5及び
図6に示すように、箱体2からトレー10を引き出す際に把持する把持部14を有している。把持部14は、側壁12の厚さ方向及び幅方向の中央に設けられた凹み15に配置されている。凹み15は、側壁12の外表面から凹に形成されている。
【0049】
把持部14は、固定把持部材141と、可動把持部材142と、付勢部材143とを備える。固定把持部材141は、凹み15内に固定され、上面と下面とが水平方向と平行な板状に形成されているとともに、上面と下面が凹み15の内面から間隔をあけて配置されている。可動把持部材142は、上面と下面とが水平方向と平行な板状に形成され、固定把持部材141の上方に固定把持部材141と平行に配置されているとともに、図示しない支持機構により鉛直方向に昇降自在に支持されている。支持機構は、可動把持部材142が固定把持部材141と平行なまま可動把持部材142を昇降自在に支持している。付勢部材143は、弾性変形自在なばねにより構成され、固定把持部材141と可動把持部材142との間に配置され、可動把持部材142を上方に付勢している。
【0050】
また、カセット1は、
図5及び
図6に示すロック機構16を備えている。ロック機構16は、天井板6に設けられたロック穴161と、可動把持部材142に設けられたロック突起162とを備える。ロック穴161は、天井板6の開口7寄りの端部に設けられ、天井板6の内面から凹に形成されている。ロック突起162は、可動把持部材142から天井板6の内面に向かって凸に形成されている。
【0051】
ロック機構16は、
図5に示すように、側壁12が開口7を閉塞し、可動把持部材142が付勢部材143により付勢されることで、ロック突起162をロック穴161に係合させて、トレー10の箱体2からの離脱を規制する。また、ロック機構16は、
図6に示すように、加工装置100のクランプ部181により把持されて、可動把持部材142が付勢部材143の付勢力に抗して固定把持部材141に近づけられると、ロック突起162がロック穴161から抜け出て、ロック機構16の箱体2への係合が解除され、トレー10の箱体2からの離脱が許容される。
【0052】
なお、本発明では、ロック機構16は、箱体2の天井板6の内面に可動把持部材142に向かって突出したロック突起162を設け、可動把持部材142の上面にこの上面から凹でかつロック突起162が係合可能なロック穴161を設けても良い。
【0053】
また、カセット1は、箱体2の内部に、
図3及び
図4に示すように、位置付け部20を備える。位置付け部20は、スポンジやゴムなどの弾性を有する樹脂により構成されている。また、位置付け部20は、静電対策として導電性を有する材料で構成されるのが望ましい。実施形態1では、位置付け部20は、一対の側板4の内面及び奥板5の内面に取り付けられている。実施形態1では、位置付け部20は、箱体2に収容されたトレー10に支持されたフレームユニット210のフレーム205の外縁に接触して、側板4の内面及び奥板5の内面に近付く方向に弾性変形して、弾性復元力によりトレー10の支持板11上の所定の位置である中央にフレーム205即ち被加工物200を位置付ける。
【0054】
なお、位置付け部20は、箱体2に収容されたトレー10に支持されたフレームユニット210のフレーム205の外縁に接触することで、フレーム205を介して被加工物200の外縁に接触する。実施形態1では、一対の側板4の内面に取り付けられた位置付け部20は、開口7から奥板5に向かうにしたがって徐々に側板4の内面から離れる方向に傾斜してフレーム205が当接する傾斜面21を備えている。また、本発明では、位置付け部20は、弾性変形した際の弾性復元力により、箱体2内で被加工物200が上下に移動するのを規制するのが望ましい。
【0055】
また、カセット1は、互いに積み重ね可能に構成され、
図2に示すように、互いに積み重なった状態で側板4及び奥板5が同一平面上に位置するように位置決めする位置決め突起30と位置決め凹部31とを備える。実施形態1において、カセット1は、底板3の下面から凹の位置決め凹部31を底板3の四隅に設け、天井板6の上面から凸の位置決め突起30を天井板6の四隅に設け、位置決め凹部31内に位置決め突起30が係合することで、互いに積み重なった際に互いに位置決めされる。
【0056】
また、カセット1は、
図2に示すように、互いに積み重なった状態で互いに固定するための固定突起40を備える。固定突起40は、各側板4の外面に設けられた上側固定突起41と、下側固定突起42とを備える。実施形態1では、上側固定突起41と下側固定突起42とは、箱体2の厚さ方向に並べて配置されている。上側固定突起41は、上方に重ねられるカセット1との固定に用いられ、下側固定突起42は、下方に重ねられるカセット1との固定に用いられる。
【0057】
上側固定突起41と下側固定突起42とは、同じ構成であるので、同一部分に同一符号を付して説明する。上側固定突起41と下側固定突起42とは、側板4の外面から箱体2の側方に突出した円柱状の小径部43と、小径部43の先端に連なり小径部43よりも大径な大径部44とを備える。小径部43と大径部44とは、互いに同軸となる位置に配置されている。また、上側固定突起41と下側固定突起42とは、各側板4の長手方向に沿って間隔をあけて2つずつ設けられている。
【0058】
また、カセット1は、
図2に示すように、複数が互いに積み重なった状態で互いを固定する連結ユニット50が側面である側板4の外面に配置される。実施形態1では、連結ユニット50は、
図7に示すように、側板4の外面に重ねられる連結部51と、実施形態1では、連結部51の上端から折れ曲がった把持部52とを備える。連結部51の厚さは、小径部43の長さ以下である。
【0059】
連結部51は、平面形状が矩形の板状に形成され、長手方向に沿って間隔をあけて上側固定孔53と、下側固定孔54とが形成されている。上側固定孔53は、上方に重ねられるカセット1との固定に用いられ、下側固定孔54は、下方に重ねられるカセット1との固定に用いられる。上側固定孔53と下側固定孔54とは、同じ構成であるので、同一部分に同一符号を付して説明する。
【0060】
上側固定孔53と下側固定孔54とは、連結部51を貫通している。上側固定孔53と下側固定孔54とは、
図7に示すように、大径部44を内側に通すことを許容する大径孔55と、大径孔55の内縁に連なりかつ内側に小径部43を通すことを許容するとともに大径部44が通すことを規制する小径孔56とを備える。小径孔56は、大径孔55に対して2つ設けられており、大径孔55と連結部51の長手方向に並ぶ位置に配置されている。
【0061】
連結ユニット50は、固定孔53,54の大径孔55内に大径部44を通して、側板4の外面に重ねられて、カセット1に対して相対的に下方に移動して小径部43を
図7中に実線で示すように上側の小径孔56内に位置付けることで、複数のカセット1を互いに積み重なった状態で互いに固定する。また、連結ユニット50は、互いに積み重なった状態で固定された複数のカセット1のうち上方のカセット1のみが持ち上げられても、カセット1に対して相対的に上方に移動して小径部43を
図7中に点線で示すように下側の小径孔56内に位置付けることで、複数のカセット1同士の固定が解除されることを規制する。
【0062】
(加工動作)
次に、加工装置100の加工動作を説明する。
図8は、
図1に示された切削装置のクランプ部がカセットの把持部を把持した状態を模式的に一部断面で示す平面図である。
図9は、
図8に示されたカセットのトレーを箱体内から引き出している状態を模式的に一部断面で示す側面図である。
図10は、
図9に示されたカセットのトレーを箱体外に引き出した状態を模式的に一部断面で示す平面図である。なお、
図8及び
図10は、デバイス203を省略している。
【0063】
前述した構成の加工装置100は、制御ユニット190に加工条件が設定され、被加工物200を収容したカセット1がカセットエレベータ150に設置される。加工装置100は、オペレータ等からの加工動作の開始指示を制御ユニット190が受け付けると、加工動作を開始する。加工動作を開始すると、加工装置100は、制御ユニット190が搬入出ユニット180を制御してクランプ部181により
図6及び
図8に示すように、カセット1の把持部14を把持させてロック機構16の係合を解除する。
【0064】
また、加工動作では、加工装置100は、制御ユニット190が加工送りユニット144を制御して保持テーブル110を搬入出領域に位置付け、移動機構を制御して一対のガイドレール170を互いに離隔させる。加工動作では、加工装置100は、制御ユニット190が搬入出ユニット180を制御して、
図9に示すように、トレー10を箱体2内から一対のガイドレール170の載置面171上に引き出す。
【0065】
加工動作では、加工装置100は、
図10に示すように、トレー10全体を箱体2内から一対のガイドレール170の載置面171上に引き出した後、制御ユニット190が移動機構を制御して、一対のガイドレール170を互いに近づけて、トレー即ち被加工物200をX軸方向に位置決めする。加工動作では、加工装置100は、制御ユニット190が第1搬送ユニット182を制御して吸着部183にトレー10上のフレーム205を吸着させ、第1搬送ユニット182に被加工物200を上昇させる。加工装置100は、制御ユニット190が搬入出ユニット180を制御してガイドレール170上のトレー10をカセット1に収容させ、制御ユニット190が第1搬送ユニット182を制御して第1搬送ユニット182に被加工物200をシート206を介して搬入出領域の保持テーブル110の保持面111に載置させる。
【0066】
加工動作では、加工装置100は、制御ユニット190が保持テーブル110を制御して、シート206を介して被加工物200を保持面111に吸引保持させ、クランプ部112でフレーム205をクランプさせる。加工装置100は、制御ユニット190が移動ユニット140を制御して保持テーブル110を撮像ユニット130の下方まで移動し、撮像ユニット130により保持テーブル110に吸引保持した被加工物200を撮像して、アライメントを遂行する。
【0067】
加工動作では、加工装置100は、制御ユニット190が加工条件に基づいて移動ユニット140等を制御して、スピンドル123を軸心回りに回転した状態で、切削ブレード121と被加工物200とを分割予定ライン202に沿って相対的に移動させながら被加工物200の分割予定ライン202に切削ブレード121をシート206に到達するまで切り込ませて切削加工する。加工装置100は、加工条件に沿って、被加工物200の分割予定ライン202を切削して、被加工物200を個々のデバイス203に分割する。加工装置100は、被加工物200の全ての分割予定ライン202を切削すると、保持テーブル110を加工領域から搬入出領域に向けて移動する。
【0068】
加工装置100は、制御ユニット190が移動ユニット140を制御して搬入出領域において保持テーブル110の移動を停止し、制御ユニット190が保持テーブル110を制御して保持面111の被加工物200の吸引保持を停止し、クランプ部112のクランプを解除する。加工装置100は、制御ユニット190が第2搬送ユニット184を制御して、被加工物200を保持テーブル110から洗浄ユニット160に搬送する。加工装置100は、制御ユニット190が洗浄ユニット160を制御して、被加工物200を洗浄させる。
【0069】
また、加工動作では、加工装置100は、制御ユニット190が搬入出ユニット180を制御してガイドレール170上にトレー10を引き出し、第1搬送ユニット182を制御して、洗浄ユニット160から洗浄後の被加工物200を一対のガイドレール170上のトレー10に搬送させる。加工装置100は、制御ユニット190が搬入出ユニット180を制御して、ガイドレール170上のトレー10を箱体2内に収容させて、加工動作を終了する。
【0070】
以上説明した実施形態1に係るカセット1は、被加工物200を1つ支持するトレー10を箱体2から出し入れ自在な引き出し状に形成しているために、多品種小ロットの製造工程において、少数の被加工物200の搬送を可能にするとともに、カセット1の収容中に被加工物200に埃等の異物の付着を防ぐ事を可能にしている。
【0071】
また、カセット1は、被加工物200を1つ支持するトレー10を箱体2から出し入れ自在な引き出し状に形成しているために、カセット1自体の大きさ及び重量を抑制することができる。その結果、実施形態1に係るカセット1は、少数の被加工物200を搬送する際の大きさ及び重量を抑制することができるという効果を奏する。
【0072】
また、カセット1は、互いに積み重ね可能に構成され、積み重なった状態で連結ユニット50により固定されるので、必要な搬送枚数の被加工物200に応じてカセット1の数を設定出来るため、カセット1の大きさや重さに過剰になることを抑制できるという効果を奏する。
【0073】
さらに、カセット1は、搬送中のトレー10の箱体2からの離脱を規制するロック機構16を備えているので、搬送中に被加工物200が落下する恐れも無い。また、カセット1は、ロック機構16を備えているので、トレー10の把持部14を把持する事でロック機構16の係合を解除できるので、無駄な動作をせずにロック機構16の係合を解除できる。
【0074】
〔変形例〕
本発明の実施形態1の変形例に係るカセットを図面に基づいて説明する。
図11は、実施形態1の変形例に係るカセットを模式的に一部断面で示す平面図である。なお、
図11は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
図11は、デバイス203を省略している。
【0075】
変形例に係るカセット1は、
図11に示すように、トレー10の側壁12の幅が支持板11の幅よりも広いこと以外、実施形態1と同じである。変形例では、トレー10の側壁12の幅が極力狭い方が望ましい。また、変形例では、ガイドレール170の移動距離や、ガイドレール170とトレー10との設置面積等を適宜変更しても良い。変形例では、加工装置100は、箱体2から引き出したトレー10の側壁12が一対のガイドレール170間に位置しなくなると、一対のガイドレール170を互いに近づけてトレー10即ち被加工物200を位置決めするのが望ましい。
【0076】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本発明では、例えば、トレー10の側壁12の外周にOリング等のパッキンを設けて、トレー10の内部を密閉可能にしても良い。この場合、フィルター付きの排気口を箱体2に形成しても良い。こうするもとで、加工装置100内の雰囲気がクリーンで、加工装置100外のクリーン度が低くても、搬送中のカセット1内の雰囲気をクリーンに保つことができる。また、箱体2にフィルターを介して内部の雰囲気を排気できる排気口を配置しても良い。
【0077】
また、本発明では、カセット1にRFID(radio frequency identifier)等のタグを設置して、カセット1を個別に識別できるようにしても良い。
【0078】
また、実施形態1では、加工装置100は、切削装置であるが、本発明では、切削装置に限定されることなく、例えば、被加工物200を研削加工する研削装置、被加工物を研磨加工する研磨装置、被加工物200をレーザー加工するレーザー加工装置等の種々の加工装置でも良い。また、本発明では、カセットエレベータ150に複数のカセット1を積み重ねて設置することで、複数段のガイドレールを備えるカセットを用いる場合と同様に、加工装置100内に複数の被加工物200が搬入され、複数の被加工物200が連続して加工されても良い。
【符号の説明】
【0079】
1 カセット
2 箱体
7 開口
10 トレー
12 側壁
14 把持部
16 ロック機構
20 位置付け部
50 連結ユニット
200 被加工物
205 フレーム
206 シート
207 開口
210 フレームユニット