(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-09-16
(45)【発行日】2025-09-25
(54)【発明の名称】折り畳み可能画面のための表示方法および関連装置
(51)【国際特許分類】
H04N 23/63 20230101AFI20250917BHJP
G06F 3/01 20060101ALI20250917BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20250917BHJP
G09G 5/37 20060101ALI20250917BHJP
G09G 5/38 20060101ALI20250917BHJP
H04M 1/02 20060101ALI20250917BHJP
H04M 1/72454 20210101ALI20250917BHJP
【FI】
H04N23/63
G06F3/01 510
G09G5/00 510V
G09G5/00 530T
G09G5/00 550C
G09G5/37 600
G09G5/38 100
H04M1/02 C
H04M1/72454
(21)【出願番号】P 2022543599
(86)(22)【出願日】2021-01-12
(86)【国際出願番号】 CN2021071333
(87)【国際公開番号】W WO2021147712
(87)【国際公開日】2021-07-29
【審査請求日】2022-08-23
【審判番号】
【審判請求日】2024-05-08
(31)【優先権主張番号】202010072042.1
(32)【優先日】2020-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ツアン、ユシ
(72)【発明者】
【氏名】チェン、シャオシャオ
(72)【発明者】
【氏名】スン、チ
(72)【発明者】
【氏名】ガオ、グオウェン
【合議体】
【審判長】圓道 浩史
【審判官】合田 幸裕
【審判官】伊藤 隆夫
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第110286972号明細書(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0026381(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0293383(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0039387(US,A1)
【文献】特表2014-511524号公報(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第106131327号明細書(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0042066(US,A1)
【文献】特開2007-257220号公報(JP,A)
【文献】国際公開第2016/042864(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 23/63
H04M 1/00
G06F 3/0481
G06F 3/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り畳み可能画面を備える電子デバイスに適用される、折り畳み可能画面のための表示方法であって、前記折り畳み可能画面は、折り畳まれて少なくとも2つの画面を形成してよく、前記少なくとも2つの画面は、第1の画面と第2の画面とを含み、前記電子デバイスは、第3の画面をさらに備え、前記方法は、
前記折り畳み可能画面が広げられた形態にある場合、カメラアプリケーションのアイコンに適用される操作に応答して、前記電子デバイスが、前記カメラアプリケーションの第1のインタフェースを前記折り畳み可能画面に全画面で表示する段階であって、前記第1のインタフェースは、前記第1の画面の背面上のカメラにより撮像される第1の画像と、撮影コントロールと、設定コントロールとを含み、前記カメラにより撮像される前記第1の画像は、前記第1の画面および前記第2の画面に、前記撮影コントロールは、前記第2の画面に、前記設定コントロールは、前記第1の画面に表示され、前記撮影コントロールは、前記カメラにより撮影される画像の保存をトリガするように構成され、前記設定コントロールは、撮影機能を設定するように構成される、段階と、
前記電子デバイスが、前記折り畳み可能画面が前記広げられた形態から半分折り畳まれた形態へ変化したことを検出した場合、前記電子デバイスが、前記カメラにより撮像される第2の画像を前記第1の画面に表示し、前記設定コントロールを前記第2の画面に表示し、前記撮影コントロールを前記第2の画面に表示する段階と、
前記折り畳み可能画面が前記半分折り畳まれた形態にあり、タイミング撮影機能が有効化されている場合、前記電子デバイスがユーザの第1の入力を受信する段階と、
前記第1の入力に応答して、前記電子デバイスが、第1のカウントダウンプロンプトと、前記カメラにより撮像される第3の画像とを前記第3の画面に表示する段階であって、前記第3の画面は、前記第1の画面の背面上にあって前記第1の画面とは反対に向いている、段階と
を備える、方法。
【請求項2】
前記第1の入力に応答して、前記電子デバイスが表示する前記段階は、
前記電子デバイスが、第2のカウントダウンプロンプトと、前記カメラにより撮像される
前記第
3の画像とを前記第1の画面に表示する段階
をさらに有する、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のカウントダウンプロンプトおよび前記第2のカウントダウンプロンプトは、前記カメラにより撮像される画像を前記電子デバイスが撮影するための残り時間を前記ユーザにプロンプトするために用いられる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記折り畳み可能画面が前記半分折り畳まれた形態にあり、前記第1の画面が位置する平面と水平面との間の夾角が第3の角度閾値未満であって前記第1の画面が位置する平面が前記水平面にほぼ平行である場合、前記電子デバイスが前記
カメラにより撮像される第
4の画像を前記第2の画面に表示する段階
をさらに備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の画面と前記第2の画面との間の夾角が第1の角度閾値と第2の角度閾値との間のままである期間が、第1の時間閾値よりも大きい場合、前記電子デバイスは、前記折り畳み可能画面が前記半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出する、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のインタフェースは、タイミングオプションをさらに含み、前記タイミング撮影機能が有効化されている場合、前記方法は、
前記電子デバイスが、前記タイミングオプションに適用される第4の入力を受信する段階と、
前記第4の入力に応答して、前記電子デバイスが前記タイミング撮影機能を有効化する段階と
をさらに備える、請求項1から
5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
折り畳み可能画面と、第3の画面と、1つまたは複数のカメラと、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のメモリとを備える電子デバイスであって、前記折り畳み可能画面は、折り畳まれて少なくとも2つの画面を形成してよく、前記少なくとも2つの画面は、第1の画面と第2の画面とを含み、前記第3の画面は、前記第1の画面とは反対に向いており、前記折り畳み可能画面、前記第3の画面、前記1つまたは複数のカメラおよび前記1つまたは複数のメモリは、前記1つまたは複数のプロセッサに別個に結合されており、
前記1つまたは複数のメモリは、コンピュータプログラムコードを格納するように構成されており、前記コンピュータプログラムコードは、コンピュータ命令を含み、前記コンピュータ命令が前記1つまたは複数のプロセッサ上で実行された場合、前記電子デバイスは、請求項1から
6のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能になる、
電子デバイス。
【請求項8】
電子デバイスに、請求項1から
6のいずれか一項に記載の折り畳み可能画面のための表示方法を実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項9】
プロセッサとインタフェースとを有するチップを備える電子デバイスであって、
前記インタフェースはユーザの入力操作を受信し、前記プロセッサは、前記入力操作に応答して、前記電子デバイスにおいて、請求項1から
6のいずれか一項に記載の折り畳み可能画面のための表示方法を実行する、
電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年1月21日中国国家知識財産権局に出願された、「折り畳み可能画面のための表示方法および関連装置」と題する中国特許出願第202010072042.1号の優先権を主張する。当該特許出願は、参照により、その全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願は、電子技術分野に関し、特に、折り畳み可能画面のための表示方法、および関連装置に関する。
【背景技術】
【0003】
電子デバイスの継続的な発展に伴い、ディスプレイを有する携帯電話など、ディスプレイを有する電子デバイスが増え続け、人々の日常生活および仕事に適用されている。加えて、画面技術の発展に伴い、電子デバイスのディスプレイはまた、ユーザにより豊富な情報を提供し、ユーザにより良い使用体験をもたらすために大型化されている。
【0004】
しかしながら、電子デバイスのディスプレイが過度に大きいと、電子デバイスのポータビリティに著しく影響が及んでしまう。したがって、近年提案されている、折り畳み可能画面(例えば、折り畳み可能携帯電話)が設けられた電子デバイスは、電子デバイスの将来の開発傾向に沿ったものである。
【0005】
現在、折り畳み可能画面の形態は、折り畳まれた状態および広げられた状態を含み得る。折り畳み可能画面が折り畳まれた状態にある場合、折り畳み可能画面は、折り畳まれて、少なくとも2つの画面を形成し得る。電子デバイスは、画面の1つにアプリケーションのインタフェースを表示し得る。折り畳み可能画面が広げられた後に、折り畳み可能画面の表示領域は、少なくとも2つの画面を含む。電子デバイスは、折り畳み可能画面の表示領域全体にアプリケーションのインタフェースを表示し得る。現在、折り畳み可能画面には2つの形態のみがあり、アプリケーションのインタフェースは、折り畳み可能画面の指定された位置に固定的に表示され得るのみである。これは柔軟性に欠ける。
【発明の概要】
【0006】
本願の実施形態は、折り畳み可能画面のための表示方法、および関連装置を提供する。その結果、電子デバイス上で実行されるフォアグランドアプリケーションについてカメラがオンにされており、かつ、電子デバイスの折り畳み可能画面が半分折り畳まれた形態へ変化している場合、電子デバイスは、フォアグランドアプリケーションのアプリケーションインタフェースを折り畳み可能画面の半画面に表示できる。このように、ユーザは、電子デバイスを両手で安定的に保持することなく、撮影、ビデオ通話またはライブブロードキャスト等を都合よく実行できる。
【0007】
第1の態様によれば、本願の一実施形態は、折り畳み可能画面を含む電子デバイスに適用される、折り畳み可能画面のための表示方法を提供する。折り畳み可能画面は、折り畳まれて第1の画面および第2の画面を形成し得る。方法は、折り畳み可能画面が広げられた形態にある場合、電子デバイスが第1のアプリケーションの第1のインタフェースを折り畳み可能画面に全画面で表示する段階を含む。第1のインタフェースは、カメラにより撮像される画像を含み、カメラにより撮像される画像は、撮影確認信号が受信される前に撮像された画像である。折り畳み可能画面が広げられた形態から半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出した場合、電子デバイスは、第2のインタフェースを第1の画面に表示する。第2のインタフェースに表示される内容は、第1のインタフェースに表示される内容と同じであるか、第1のインタフェースに表示される内容とは異なる。折り畳み可能画面が広げられた形態にある場合、第1の画面と第2の画面との間の夾角は、第1の角度閾値よりも大きく、折り畳み可能画面が半分折り畳まれた形態にある場合、第1の画面と第2の画面との間の夾角は、第1の角度閾値と第2の角度閾値との間である。第1の角度閾値は、第2の角度閾値よりも大きい。
【0008】
本願の本実施形態において提供される、折り畳み可能画面のための表示方法によれば、電子デバイスの折り畳み可能画面が半分折り畳まれた状態にある場合において、電子デバイス上で実行されている、ウィンドウ表示適合化をサポートするフォアグランドアプリケーション(例えば、カメラアプリケーションまたはWeChat(登録商標)アプリケーション)がカメラを起動したときは、電子デバイスは、フォアグランドアプリケーションのアプリケーションインタフェースを折り畳み可能画面の第1の画面または第2の画面に表示し得る。このように、ユーザは、電子デバイスを両手で安定的に保持することなく、撮影、ビデオ通話またはライブブロードキャスト等を都合よく実行できる。
【0009】
可能な実装において、方法は、折り畳み可能画面が半分折り畳まれた形態にあり、第1の画面が位置する平面と水平面との間の夾角が第3の角度閾値未満である場合、電子デバイスが第2のインタフェースを第2の画面に表示する段階をさらに含む。第3の角度閾値は、第2の角度閾値未満である。このように、高い建物において上空を撮影するか地上を撮影する場合、ユーザは、見上げることで太陽によって目がくらんだり、見下ろしたりする必要がなく、電子デバイスは、カメラを起動するための上位層アプリケーションインタフェースを、水平面にほぼ垂直である半画面(例えば、第2の画面)に自動的に表示して、ユーザの撮影を容易にする。
【0010】
可能な実装において、第1の画面と第2の画面との間の夾角が第1の角度閾値と第2の角度閾値との間のままである期間が、第1の時間閾値よりも大きい場合、電子デバイスは、折り畳み可能画面が半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出する。このように、電子デバイスは、折り畳み可能画面が半分折り畳まれた形態に入るのをユーザが望んでいることを正確に識別できる。これにより、判定精度が向上する。
【0011】
可能な実装において、電子デバイスは、第3の画面をさらに含み、折り畳み可能画面が折り畳まれている場合、第3の画面および第1の画面は、互いに反対を向いている。この方法は、電子デバイスが、微速度撮影機能を有効化した後に、第2のインタフェースに対するユーザの第1の入力を受信する段階をさらに含む。電子デバイスは、第1の入力に応答して、カウントダウンプロンプトを第1の画面および第3の画面に表示する。カウントダウンプロンプトは、カメラにより撮像される画像を電子デバイスが撮影するための残り時間をユーザにプロンプトするために用いられる。このように、所有者が電子デバイスを離れて別の人と共に自動カウントダウン撮影を実行する場合、カウントダウンは、第3の画面に表示され得る。これは、ユーザが撮影姿勢を取るのに便利であり、このことにより、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【0012】
可能な実装において、方法は、第1の入力に応答して、電子デバイスは、カメラにより撮像された画像を第3の画面に表示する段階をさらに含む。
【0013】
可能な実装において、第1のアプリケーションは、第2のアプリケーションに関連付けられており、方法は、折り畳み可能画面が広げられた形態から半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出した場合、電子デバイスが第2のアプリケーションの第3のインタフェースを第2の画面に表示する段階をさらに含む。このように、第1のアプリケーションに関連付けられたアプリケーションが、迅速に起動され得る。これにより、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【0014】
可能な実装において、第1のアプリケーションは、複数の関連アプリケーションに対応しており、方法は、折り畳み可能画面が広げられた形態から半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出した場合、電子デバイスが複数の関連アプリケーションのオプションを第2の画面に表示する段階をさらに含む。電子デバイスは、第2のアプリケーションに対応するオプションに対するユーザの第2の入力を受信する。電子デバイスは、第2の入力に応答して、第2のアプリケーションの第3のインタフェースを第2の画面に表示する。
【0015】
可能な実装において、方法は、電子デバイスがスイッチコントロールを第1の画面または第2の画面に表示する段階をさらに含む。電子デバイスは、スイッチコントロールに対するユーザの第3の入力を受信する。第3の入力に応答して、電子デバイスは、第3のインタフェースを第1の画面に表示し、第2のインタフェースを第2の画面に表示する。このように、第1の画面に表示されるインタフェースと、第2の画面に表示されるインタフェースとは、ユーザの要求に基づいて切り替えられ得る。これにより、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【0016】
可能な実装において、第1のインタフェースは、1つまたは複数の操作コントロールをさらに含み、電子デバイスは、折り畳み可能画面が広げられた形態から半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出した場合、第4のインタフェースを第2の画面に表示する。第4のインタフェースは、1つまたは複数の操作コントロールを含み、第2のインタフェースは、カメラにより撮像される画像を含む。このように、電子デバイスは、アプリケーションインタフェース内のコントロールを折り畳み可能画面の物理的形態に基づいて再配置し得る。その結果、ユーザは、折り畳み可能画面を見て用いる場合により良い視覚体験を得る。
【0017】
第2の態様によれば、本願の一実施形態が、折り畳み可能画面と、加速度センサと、ジャイロスコープセンサと、1つまたは複数のカメラと、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のメモリとを含む電子デバイスを提供する。折り畳み可能画面は、折り畳まれて少なくとも2つの画面を形成してよく、少なくとも2つの画面は、第1の画面および第2の画面を含み、折り畳み可能画面、加速度センサ、ジャイロスコープセンサ、1つまたは複数のカメラおよび1つまたは複数のメモリは、1つまたは複数のプロセッサに別個に結合されている。加速度センサおよびジャイロスコープセンサは、データを検出するように構成されており、その結果、1つまたは複数のプロセッサは、第1の画面と第2の画面との間の夾角を検出する。1つまたは複数のメモリは、コンピュータプログラムコードを格納するように構成されている。コンピュータプログラムコードは、コンピュータ命令を含み、コンピュータ命令がプロセッサ上で実行された場合、電子デバイスは、折り畳み可能画面が広げられた形態にある場合、第1のアプリケーションの第1のインタフェースを折り畳み可能画面に全画面で表示する段階であって、第1のインタフェースは、カメラにより撮像される画像を含み、カメラにより撮像される画像は、撮影確認信号が受信される前に撮像された画像である、段階と、折り畳み可能画面が広げられた形態から半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出した場合、第2のインタフェースを第1の画面に表示する段階であって、第2のインタフェースに表示される内容は、第1のインタフェースに表示される内容と同じか、第1のインタフェースに表示される内容とは異なる、段階を実行することが可能になる。折り畳み可能画面が広げられた形態にある場合、第1の画面と第2の画面との間の夾角は、第1の角度閾値よりも大きく、折り畳み可能画面が半分折り畳まれた形態にある場合、第1の画面と第2の画面との間の夾角は、第1の角度閾値と第2の角度閾値との間である。第1の角度閾値は、第2の角度閾値よりも大きい。
【0018】
本願において提供される電子デバイスによれば、電子デバイスの折り畳み可能画面が半分折り畳まれた状態にある場合において、電子デバイス上で実行されている、ウィンドウ表示適合化をサポートするフォアグランドアプリケーション(例えば、カメラアプリケーションまたはWeChatアプリケーション)がカメラを起動したときは、電子デバイスは、フォアグランドアプリケーションのアプリケーションインタフェースを折り畳み可能画面の画面Aまたは画面Bに表示し得る。このように、ユーザは、電子デバイスを両手で安定的に保持することなく、撮影、ビデオ通話またはライブブロードキャスト等を都合よく実行できる。
【0019】
可能な実装において、コンピュータ命令がプロセッサ上で実行された場合、電子デバイスはさらに、折り畳み可能画面が半分折り畳まれた形態にあり、第1の画面が位置する平面と水平面との間の夾角が第3の角度閾値未満である場合、第2のインタフェースを第2の画面に表示する段階であって、第3の角度閾値は、第2の角度閾値未満である、段階を実行する。このように、高い建物において上空を撮影するか地上を撮影する場合、ユーザは、見上げることで太陽によって目がくらんだり、見下ろしたりする必要がなく、電子デバイスは、カメラを起動するための上位層アプリケーションインタフェースを、水平面にほぼ垂直である半画面(例えば、第2の画面)に自動的に表示して、ユーザの撮影を容易にする。
【0020】
可能な実装において、折り畳み可能画面が内向きに折り畳まれており、第1の画面と第2の画面との間の夾角が第1の角度閾値と第2の角度閾値との間のままである期間が、第1の時間閾値よりも大きい場合、電子デバイスは、折り畳み可能画面が半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出する。このように、電子デバイスは、折り畳み可能画面が半分折り畳まれた形態に入るのをユーザが望んでいることを正確に識別できる。これにより、判定精度が向上する。
【0021】
可能な実装において、電子デバイスは、第3の画面をさらに含み、折り畳み可能画面が折り畳まれている場合、第3の画面および第1の画面は、互いに反対を向いている。コンピュータ命令がプロセッサ上で実行された場合、電子デバイスはさらに、微速度撮影機能を有効化した後にユーザの第1の入力を受信する段階と、第1の入力に応答して、カウントダウンプロンプトを第1の画面および第3の画面に表示する段階であって、カウントダウンプロンプトは、カメラにより撮像される画像を電子デバイスが撮影するための残り時間をユーザにプロンプトするために用いられる、段階とを実行することが可能になる。このように、所有者が電子デバイスを離れて別の人と共に自動カウントダウン撮影を実行する場合、カウントダウンは、第3の画面に表示され得る。これは、ユーザが撮影姿勢を取るのに便利であり、このことにより、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【0022】
可能な実装において、コンピュータ命令がプロセッサ上で実行された場合、電子デバイスはさらに、
第1の入力に応答して、カメラによりリアルタイムで撮像される画像を第3の画面に表示する段階
を実行することが可能になる。
【0023】
可能な実装において、第1のアプリケーションは、第2のアプリケーションに関連付けられており、コンピュータ命令がプロセッサ上で実行された場合、電子デバイスはさらに、折り畳み可能画面が広げられた形態から半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出した場合、第2のアプリケーションの第3のインタフェースを第2の画面に表示する段階を実行することが可能になる。このように、第1のアプリケーションに関連付けられたアプリケーションが、迅速に起動され得る。これにより、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【0024】
可能な実装において、第1のアプリケーションは、複数の関連アプリケーションに対応しており、コンピュータ命令がプロセッサ上で実行された場合、電子デバイスはさらに、折り畳み可能画面が広げられた形態から半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出した場合、電子デバイスが複数の関連アプリケーションのオプションを第2の画面に表示する段階と、電子デバイスが、第2のアプリケーションに対応するオプションに対するユーザの第2の入力を受信する段階と、電子デバイスが、第2の入力に応答して、第2のアプリケーションの第3のインタフェースを第2の画面に表示する段階とを実行することが可能になる。
【0025】
可能な実装において、コンピュータ命令がプロセッサ上で実行された場合、電子デバイスはさらに、スイッチコントロールを第1の画面または第2の画面に表示する段階と、スイッチコントロールに対するユーザの第3の入力を受信する段階と、第3の入力に応答して、電子デバイスが、第3のインタフェースを第1の画面に表示し、第2のインタフェースを第2の画面に表示する段階とを実行することが可能になる。
【0026】
可能な実装において、第1のインタフェースは、1つまたは複数の操作コントロールを含み、コンピュータ命令がプロセッサ上で実行された場合、電子デバイスはさらに、折り畳み可能画面が広げられた形態から半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出した場合、第4のインタフェースを第2の画面に表示する段階を実行することが可能になる。第4のインタフェースは、1つまたは複数の操作コントロールを含み、第2のインタフェースは、カメラにより撮像される画像を含む。このように、電子デバイスは、アプリケーションインタフェース内のコントロールを折り畳み可能画面の物理的形態に基づいて再配置し得る。その結果、ユーザは、折り畳み可能画面を見て用いる場合により良い視覚体験を得る。
【0027】
第3の態様によれば、本願の一実施形態が、1つまたは複数の機能モジュールを含む電子デバイスを提供する。1つまたは複数の機能モジュールは、前述の態様のいずれか1つの任意の可能な実装による、折り畳み可能画面のための表示方法を実行するように構成され得る。
【0028】
第4の態様によれば、本願は、コンピュータ命令を含むコンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ命令が電子デバイス上で実行された場合、通信装置は、前述の態様のいずれか1つの任意の可能な実装による、折り畳み可能画面のための表示方法を実行することが可能になる。
【0029】
第5の態様によれば、本願は、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行された場合、コンピュータは、前述の態様のいずれか1つの任意の可能な実装による、折り畳み可能画面のための表示方法を実行することが可能になる。
【0030】
第6の態様によれば、本願は、プロセッサとインタフェースとを含むチップを提供する。プロセッサおよびインタフェースは、互いに連携し、その結果、チップは、前述の態様のいずれか1つの任意の可能な実装による、折り畳み可能画面のための表示方法を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】本願の一実施形態による電子デバイスの製品形態の概略図である。
【0032】
【
図2】本願の一実施形態による別の電子デバイスの製品形態の概略図である。
【0033】
【
図3】本願の一実施形態によるさらに別の電子デバイスの製品形態の概略図である。
【0034】
【
図4】本願の一実施形態による電子デバイスの構造の概略図である。
【0035】
【
図5A】本願の一実施形態による画面Aと画面Bとの間の夾角αを計算する原理の概略図である。
【0036】
【
図5B】本願の一実施形態による地理座標系の一例の概略図である。
【0037】
【
図6】本願の一実施形態による、画面Aが位置する平面と水平面との間の夾角β1、および画面Bが位置する平面と水平面との間の夾角β2を計算する原理の概略図である。
【0038】
【
図7A-1】本願の一実施形態による電子デバイスのソフトウェアアーキテクチャの概略図である。
【
図7A-2】本願の一実施形態による電子デバイスのソフトウェアアーキテクチャの概略図である。
【0039】
【
図7B】本願の一実施形態による別の電子デバイスのソフトウェアアーキテクチャの概略図である。
【0040】
【
図7C】本願の一実施形態による論理表示層と物理表示デバイスとの関係の概略図である。
【0041】
【
図8A】本願の一実施形態によるグループのインタフェースの概略図である。
【
図8B】本願の一実施形態によるグループのインタフェースの概略図である。
【
図8C】本願の一実施形態によるグループのインタフェースの概略図である。
【
図8D】本願の一実施形態によるグループのインタフェースの概略図である。
【0042】
【
図9A】本願の一実施形態による別のグループのインタフェースの概略図である。
【
図9B】本願の一実施形態による別のグループのインタフェースの概略図である。
【
図9C】本願の一実施形態による別のグループのインタフェースの概略図である。
【
図9D】本願の一実施形態による別のグループのインタフェースの概略図である。
【
図9E】本願の一実施形態による別のグループのインタフェースの概略図である。
【
図9F】本願の一実施形態による別のグループのインタフェースの概略図である。
【
図9G】本願の一実施形態による別のグループのインタフェースの概略図である。
【0043】
【
図10A】本願の一実施形態による別のグループのインタフェースの概略図である。
【
図10B】本願の一実施形態による別のグループのインタフェースの概略図である。
【
図10C】本願の一実施形態による別のグループのインタフェースの概略図である。
【
図10D】本願の一実施形態による別のグループのインタフェースの概略図である。
【0044】
【
図11A】本願の一実施形態による別のグループのインタフェースの概略図である。
【
図11B】本願の一実施形態による別のグループのインタフェースの概略図である。
【
図11C】本願の一実施形態による別のグループのインタフェースの概略図である。
【0045】
【
図12A】本願の一実施形態による別のグループのインタフェースの概略図である。
【
図12B】本願の一実施形態による別のグループのインタフェースの概略図である。
【
図12C】本願の一実施形態による別のグループのインタフェースの概略図である。
【
図12D】本願の一実施形態による別のグループのインタフェースの概略図である。
【0046】
【
図13A】本願の一実施形態による別のグループのインタフェースの概略図である。
【
図13B】本願の一実施形態による別のグループのインタフェースの概略図である。
【
図13C】本願の一実施形態による別のグループのインタフェースの概略図である。
【0047】
【
図14】本願の一実施形態による折り畳み可能画面のための表示方法の概略フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0048】
以下では、添付図面を参照して、本願の実施形態における技術的解決手段の詳細を明確に説明する。本願の実施形態の説明において、別段の定めがない限り、「/」は、「または」を示す。例えば、A/Bは、AまたはBを示し得る。本明細書における「および/または」という用語は、関連する対象間の対応関係を説明しているに過ぎず、3つの関係が存在し得ることを示す。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する、AおよびBの両方が存在する、およびBのみが存在する、という3つの場合を示し得る。加えて、本願の実施形態の説明において、「複数の」は、2つまたはそれよりも多くを意味する。
【0049】
次の用語、つまり、「第1の」および「第2の」は、説明の目的で意図されているに過ぎず、相対的な重要性の示唆または示唆とも、示される技術的特徴の数の黙示的示唆とも理解されないものとする。したがって、「第1の」または「第2の」により限定される特徴が、1つまたは複数の特徴を明示的または黙示的に含み得る。本願の実施形態の説明において、別段の定めがない限り、「複数の」は、2つまたは2つよりも多くを意味する。
【0050】
本願の一実施形態は、折り畳み可能画面のための表示方法を提供する。この方法は、折り畳み可能画面を有する電子デバイス100に適用され得る。折り畳み可能画面は、折り畳まれて、少なくとも2つの画面を形成し得る。例えば、折り畳み可能画面は、折り畳み縁部または折り畳み軸に沿って折り畳まれて、第1の画面および第2の画面を形成し得る。
【0051】
電子デバイス100上の折り畳み可能画面を折り畳む方式は、2つのタイプへ分類され得る。一方のタイプは、外向きに折り畳まれる折り畳み可能画面(外向き折り畳み可能画面と簡潔に称される)であり、他方のタイプは、内向きに折り畳まれる折り畳み可能画面(内向き折り畳み可能画面と簡潔に称される)である。例えば、折り畳み可能画面は、折り畳まれて、第1の画面および第2の画面を形成し得る。外向き折り畳み可能画面が折り畳まれた後は、第1の画面の表示方向および第2の画面の表示方向が、互いに反対を向いている。内向き折り畳み可能画面が折り畳まれた後は、第1の画面の表示方向および第2の画面の表示方向が、互いに対向している。本願の本実施形態において、第1の画面は、画面Aと称されてよく、第2の画面は、画面Bと称されてよい。
【0052】
本願の本実施形態において、電子デバイス100は、内向き折り畳み可能画面を用いる。言い換えると、第1の画面の表示方向および第2の画面の表示方向は、互いに対向している。
【0053】
例えば、
図1は、本願の一実施形態による内向き折り畳み可能画面を有する電子デバイス100の製品形態の概略図である。
図1の(a)は、内向き折り畳み可能画面が完全に広げられた形態の概略図である。内向き折り畳み可能画面は、
図1の(a)に示される方向11aおよび11bにおける折り畳み縁部に沿って折り畳まれて、
図1の(b)に示される半分折り畳まれた形態の画面Aおよび画面Bを形成し得る。折り畳み可能画面が画面Aおよび画面Bへ折り畳まれた後、電子デバイス100上の画面Aおよび正面カメラは、同じ側にあってよい。内向き折り畳み可能画面は、
図1の(b)に示される画面Aおよび画面Bに基づき、折り畳み縁部に沿って折り畳まれ得る。内向き折り畳み可能画面は、
図1の(b)に示される方向12aおよび12bにおける折り畳み縁部に沿って折り畳まれ続けて、
図1の(c)に示される完全に折り畳まれた状態の外反折り畳み可能画面を形成し得る。
図1の(c)に示されるように、電子デバイス100の折り畳み可能画面が完全に折り畳まれた後、画面Aおよび画面Bは、互いに対向し、ユーザには見えない。
【0054】
ディスプレイが、本願の本実施形態において提供される内向き折り畳み可能画面の第1の画面または第2の画面の背面にさらに配置されてよく、第3の画面と称されてよいことに留意されたい。例えば、
図2の(a)に示されるように、画面C(すなわち、第3の画面)が、画面A(すなわち、第1の画面)の背面に配置され得る。
図2の(b)に示されるように、内向き折り畳み可能画面が完全に折り畳まれた後、画面Cおよび画面Aは、互いに反対を向いており、画面Cは、ユーザに見える。電子デバイス100上の画面Cおよび背面カメラは、同じ側にあってよい。内向き折り畳み可能画面を有する電子デバイス100では、折り畳み可能画面が完全に折り畳まれた状態にある場合、第3の画面にインタフェースが表示されてよく、折り畳み可能画面が半分折り畳まれた状態にある場合、第1の画面、第2の画面および第3の画面にインタフェースが表示されてよく、または、折り畳み可能画面が広げられた状態にある場合、第1の画面および第2の画面にインタフェースが表示されてよいことが理解され得る。
【0055】
図1および
図2において、電子デバイス100の折り畳み可能画面は、垂直に折り畳まれる。つまり、折り畳み可能画面は、折り畳み可能画面の垂直折り畳み縁部に基づき、左画面および右画面(すなわち、画面Aおよび画面B)へ折り畳まれる。本願の一実施形態において、電子デバイス100の折り畳み可能画面は、代替的に、水平方向に折り畳まれ得る。つまり、折り畳み可能画面は、折り畳み可能画面の水平折り畳み縁部に基づき、上側画面および下側画面(すなわち、画面Aおよび画面B)へ折り畳まれる。例えば、
図3の(a)に示される折り畳み可能画面は、折り畳み可能画面の水平方向における折り畳み縁部に沿って折り畳まれて、
図3の(b)に示される折り畳み可能画面と、
図3の(c)または
図3の(d)に示される折り畳み可能画面とを順次形成する。
【0056】
本願のいくつかの実施形態において、ディスプレイが、電子デバイス100の第1の画面または第2の画面の背面に配置されてよく、第3の画面と称されてよい。例えば、
図3の(d)に示されるように、画面C(すなわち、第3の画面)が、画面A(すなわち、第1の画面)の背面に配置されてよく、電子デバイス100の背面カメラと同じ側にあってよい。
【0057】
いくつかの実施形態において、電子デバイス100の折り畳み可能画面は、電子デバイス100の外縁部を囲んでよく、画面A(第1の画面)、画面B(第2の画面)および画面C(第3の画面)は全てが、折り畳み可能画面の一部であってよい。折り畳み可能画面が折り畳まれている場合、画面Aおよび画面Cは、互いに反対を向いていてよく、画面Aは、画面Bと隣接している。
【0058】
本願の本実施形態において、電子デバイス100の折り畳み可能画面の画面Aと画面Bとの間の夾角の値範囲は、[0°, 180°]である。
【数1】
である場合、電子デバイス100は、折り畳み可能画面が完全に折り畳まれた形態にあると判定し得る。
【数2】
である場合、電子デバイス100は、折り畳み可能画面が半分折り畳まれた形態にあると判定し得る。
【数3】
である場合、電子デバイス100は、折り畳み可能画面が完全に広げられた形態にあると判定し得る。ここで、0°<P1<P2<180°である。P1およびP2は各々、予め設定された角度閾値であってよい。P1およびP2は、折り畳み可能画面を用いる多数のユーザの使用習慣に基づいて判定されてもよく、ユーザにより電子デバイス100において設定されてもよい。
【0059】
いくつかの実施形態において、大部分のユーザの使用習慣に基づき、画面Aと画面Bとの間の夾角αが100°よりも大きい場合、ユーザが画面Aおよび画面Bを全体として(つまり、完全なディスプレイとして)用いることを期待している可能性が高い。画面Aと画面Bとの間の夾角αが80度未満である場合、ユーザが画面Aまたは画面Bを独立して用いることを期待している可能性が高く、折り畳み可能画面は、完全に折り畳まれた形態にあり得る。画面Aと画面Bとの間の夾角αが80度と100度の間である場合、ユーザが画面Aおよび画面Bを用いて異なる表示内容を表示することを期待している可能性が高く、折り畳み可能画面は、半分折り畳まれた状態にあり得る。
【0060】
したがって、本願の本実施形態において、予め設定された角度閾値P1の値範囲は(0°, 80°]であってよく、予め設定された角度閾値P2の値範囲は[100°, 180°)であってよい。例えば、予め設定された角度閾値P1は75°であってよく、予め設定された角度閾値P2は105°であってよい。前述の例は、本願を説明するために用いられているに過ぎず、限定とは解釈されないものとする。
【0061】
本願の本実施形態において、折り畳み可能画面を折り畳むことにより形成される少なくとも2つの画面は、独立して存在する複数の画面であってもよく、折り畳まれて少なくとも2つの部分を形成する一体構造の完全な画面であってもよいことに留意されたい。
【0062】
例えば、折り畳み可能画面は、柔軟な折り畳み可能画面であってよく、柔軟な折り畳み可能画面は、柔軟な材料で作られた折り畳み縁部を含む。柔軟な折り畳み可能画面の一部または全部は、柔軟な材料で作られている。柔軟な折り畳み可能画面を折り畳むことにより形成される少なくとも2つの画面は、折り畳まれて少なくとも2つの部分を形成する一体構造の完全な画面である。
【0063】
別の例では、折り畳み可能画面は、マルチ画面折り畳み可能画面であってよい。マルチ画面折り畳み可能画面は、複数の(2つまたはそれよりも多くの)画面を含み得る。複数の画面は、複数の別個のディスプレイである。複数の画面は、折り畳み軸を通じて順次接続され得る。各画面は、画面に接続された折り畳み軸を中心として回転してよく、その結果、マルチ画面折り畳み可能画面は折り畳まれる。
【0064】
本願の後続の実施形態では、折り畳み可能画面が水平方向に折り畳まれ得る柔軟な折り畳み可能画面である一例を用いて、本願の本実施形態において提供される方法を説明する。
【0065】
例えば、本願の本実施形態における電子デバイス100は、携帯電話、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、ネットブック、セルラ式電話、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)または拡張現実(augmented reality、AR)/仮想現実(virtual reality、VR)デバイスなど、前述の折り畳み可能画面を含むデバイスであってよい。電子デバイス100の特定のタイプは、本願の本実施形態において具体的に限定されない。
【0066】
以下では、添付図面を参照して、本願の実施形態において提供される電子デバイス100を説明する。
【0067】
【0068】
電子デバイス100は、実施形態を詳細に説明するための一例として以下で用いられている。
図4に示される電子デバイス100は、一例に過ぎず、
図4に示されるものよりも多いか少ないコンポーネントを有してもよく、2つまたはそれよりも多くのコンポーネントを組み合わせてもよく、異なるコンポーネント構成を有してもよいことを理解されたい。この図に示される様々なコンポーネントは、1つまたは複数の信号処理回路および/または特定用途向け集積回路を含むハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせを用いて実装され得る。
【0069】
電子デバイス100は、プロセッサ110、外部メモリインタフェース120、内部メモリ121、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)インタフェース130、充電管理モジュール140、電力管理モジュール141、バッテリ142、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、スピーカ170A、レシーバ170B、マイク170C、ヘッドセットジャック170D、センサモジュール180、ボタン190、モータ191、インジケータ192、カメラ193、ディスプレイ194および加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カードインタフェース195等を含み得る。センサモジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロスコープセンサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、光学式近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチセンサ180K、周辺光センサ180Lおよび骨伝導センサ180M等を含み得る。
【0070】
本発明の本実施形態に示される構造が、電子デバイス100に関する特定の限定を構成しないことが理解され得る。本願の他の実施形態において、電子デバイス100は、この図に示されるものよりも多いか少ないコンポーネントを含んでもよく、いくつかのコンポーネントを組み合わせてもよく、いくつかのコンポーネントを分割してもよく、異なるコンポーネント配置を有してもよい。この図に示されるコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせを通じて実装され得る。
【0071】
プロセッサ110は、1つまたは複数の処理ユニットを含み得る。例えば、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサ(application processor、AP)、モデムプロセッサ、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit、GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor、ISP)、コントローラ、メモリ、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、ベースバンドプロセッサおよび/またはニューラルネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit、NPU)を含み得る。異なる処理ユニットは、独立したデバイスであってもよく、1つまたは複数のプロセッサへ統合されてもよい。
【0072】
コントローラは、電子デバイス100の中枢部および司令部であってよい。コントローラは、命令操作コードおよび時系列信号に基づいて操作制御信号を生成して、命令フェッチおよび命令実行を制御し得る。
【0073】
メモリは、さらにプロセッサ110内に配置されてよく、命令およびデータを格納するように構成されている。いくつかの実施形態において、プロセッサ110内のメモリは、キャッシュである。メモリは、プロセッサ110により用いられたばかりの、または周期的に用いられる命令またはデータを格納し得る。プロセッサ110が命令またはデータを再び用いる必要がある場合、プロセッサ110は、命令またはデータをメモリから直接呼び出し得る。これにより、アクセスの反復が回避され、プロセッサ110の待機時間が低減され、それにより、システム効率が向上する。
【0074】
いくつかの実施形態において、プロセッサ110は、1つまたは複数のインタフェースを含み得る。このインタフェースは、集積回路間(inter-integrated circuit、I2C)インタフェース、集積回路間サウンド(inter-integrated circuit sound、I2S)インタフェース、パルス符号変調(pulse code modulation、PCM)インタフェース、汎用非同期式レシーバ/トランスミッタ(universal asynchronous receiver/transmitter、UART)インタフェース、モバイルインダストリプロセッサインタフェース(mobile industry processor interface、MIPI)、汎用入力/出力(general-purpose input/output、GPIO)インタフェース、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)インタフェース、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)インタフェースおよび/または同様のものを含んでよい。
【0075】
I2Cインタフェースは、双方向同期シリアルバスであり、1つのシリアルデータライン(serial data line、SDA)および1つのシリアルクロックライン(serial clock line、SCL)を含む。いくつかの実施形態において、プロセッサ110は、複数のグループのI2Cバスを含み得る。プロセッサ110は、異なるI2Cバスインタフェースを通じて、タッチセンサ180K、充電器、フラッシュおよびカメラ193等に別個に結合され得る。例えば、プロセッサ110は、I2Cインタフェースを通じてタッチセンサ180Kに結合されてよく、その結果、プロセッサ110は、I2Cバスインタフェースを通じてタッチセンサ180Kと通信して、電子デバイス100のタッチ機能を実装する。
【0076】
I2Sインタフェースは、オーディオ通信に用いられ得る。いくつかの実施形態において、プロセッサ110は、複数のグループのI2Sバスを含み得る。プロセッサ110は、I2Sバスを通じてオーディオモジュール170に結合されて、プロセッサ110とオーディオモジュール170との間の通信を実装し得る。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170は、I2Sインタフェースを通じてオーディオ信号を無線通信モジュール160へ伝送して、Bluetooth(登録商標)ヘッドセットを用いることにより通話応答機能を実装し得る。
【0077】
また、PCMインタフェースは、アナログ信号をサンプリング、量子化およびエンコードするために、オーディオ通信に用いられ得る。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170は、PCMバスインタフェースを通じて無線通信モジュール160に結合され得る。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170は、代替的に、PCMインタフェースを通じてオーディオ信号を無線通信モジュール160へ伝送して、Bluetoothヘッドセットを用いることにより通話応答機能を実装し得る。I2SインタフェースおよびPCMインタフェースの両方が、オーディオ通信に用いられ得る。
【0078】
UARTインタフェースは、汎用シリアルデータバスであり、非同期通信に用いられる。このバスは、双方向通信バスであってよい。このバスは、伝送対象データを直列通信と並列通信との間で変換する。いくつかの実施形態において、UARTインタフェースは通常、プロセッサ110を無線通信モジュール160に接続するように構成されている。例えば、プロセッサ110は、UARTインタフェースを通じて無線通信モジュール160内のBluetoothモジュールと通信して、Bluetooth機能を実装する。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170は、UARTインタフェースを通じてオーディオ信号を無線通信モジュール160へ伝送して、Bluetoothヘッドセットを用いることにより音楽を再生する機能を実装し得る。
【0079】
MIPIインタフェースは、ディスプレイ194またはカメラ193など、周辺デバイスにプロセッサ110を接続するように構成され得る。MIPIインタフェースは、カメラシリアルインタフェース(camera serial interface、CSI)およびディスプレイシリアルインタフェース(display serial interface、DSI)等を含む。いくつかの実施形態において、プロセッサ110は、CSIを通じてカメラ193と通信して、電子デバイス100の撮影機能を実装する。プロセッサ110は、DSIを通じてディスプレイ194と通信して、電子デバイス100の表示機能を実装する。
【0080】
GPIOインタフェースは、ソフトウェアを用いることにより構成され得る。GPIOインタフェースは、制御信号として構成されてもよく、データ信号として構成されてもよい。いくつかの実施形態において、GPIOインタフェースは、プロセッサ110をカメラ193、ディスプレイ194、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170およびセンサモジュール180等に接続するように構成され得る。GPIOインタフェースは、代替的に、I2Cインタフェース、I2Sインタフェース、UARTインタフェースまたはMIPIインタフェース等として構成され得る。
【0081】
USBインタフェース130は、USB規格仕様に適合するインタフェースであり、具体的には、mini USBインタフェース、micro USBインタフェースまたはUSB Type‐Cインタフェース等であってよい。USBインタフェース130は、充電器に接続して電子デバイス100を充電するように構成されてもよく、データを電子デバイス100と周辺デバイスとの間で伝送するように構成されてもよく、ヘッドセットに接続して、ヘッドセットを通じてオーディオを再生するように構成されてもよい。代替的に、インタフェースは、別の電子デバイス、例えば、ARデバイスに接続するように構成され得る。
【0082】
本発明の本実施形態において示されるモジュール間のインタフェース接続関係は、説明のための一例に過ぎず、電子デバイス100の構造に関する限定を構成しないことが理解され得る。本願の他の実施形態において、電子デバイス100は、代替的に、前述の実施形態におけるものとは異なるインタフェース接続モードを用いてもよく、複数のインタフェース接続モードの組み合わせを用いてもよい。
【0083】
充電管理モジュール140は、充電器から充電入力を受信するように構成されている。充電器は、無線充電器であってもよく、有線充電器であってもよい。有線充電のいくつかの実施形態において、充電管理モジュール140は、USBインタフェース130を通じて、有線充電器から充電入力を受信し得る。無線充電のいくつかの実施形態において、充電管理モジュール140は、電子デバイス100の無線充電コイルを通じて、無線充電入力を受信し得る。充電管理モジュール140はさらに、バッテリ142を充電しつつ、電力管理モジュール141を通じて電力を電子デバイスに供給し得る。
【0084】
電力管理モジュール141は、バッテリ142、充電管理モジュール140およびプロセッサ110に接続するように構成されている。電力管理モジュール141は、バッテリ142および/または充電管理モジュール140の入力を受信し、プロセッサ110、内部メモリ121、外部メモリ、ディスプレイ194、カメラ193および無線通信モジュール160等に電力を供給する。電力管理モジュール141はさらに、バッテリ容量、バッテリサイクル数およびバッテリ健全状態(電気漏電または電気インピーダンス)など、パラメータをモニタリングするように構成され得る。いくつかの他の実施形態において、電力管理モジュール141は、代替的に、プロセッサ110に配置され得る。いくつかの他の実施形態において、電力管理モジュール141および充電管理モジュール140は、代替的に、同じデバイスに配置され得る。
【0085】
電子デバイス100の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデムプロセッサおよびベースバンドプロセッサ等を用いることにより実装され得る。
【0086】
アンテナ1およびアンテナ2は、電磁波信号を伝送および受信するように構成されている。電子デバイス100内の各アンテナは、1つまたは複数の通信周波数帯域をカバーするように構成され得る。異なるアンテナをさらに多重化して、アンテナ利用率を向上させ得る。例えば、アンテナ1は、無線ローカルエリアネットワークのダイバーシティアンテナとして多重化され得る。いくつかの他の実施形態において、アンテナは、チューニングスイッチと組み合わせて用いられ得る。
【0087】
モバイル通信モジュール150は、2G/3G/4G/5G等を含む、電子デバイス100に適用される無線通信解決手段を提供し得る。モバイル通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器および低雑音増幅器(low noise amplifier、LNA)等を含み得る。モバイル通信モジュール150は、アンテナ1を通じて電磁波を受信してよく、受信した電磁波に対してフィルタリングまたは増幅などの処理を実行し、処理した電磁波を復調のためにモデムプロセッサへ伝送してよい。モバイル通信モジュール150はさらに、モデムプロセッサにより変調された信号を増幅し、増幅した信号を、アンテナ1を通じた放射のために電磁波に変換してよい。いくつかの実施形態において、モバイル通信モジュール150内の少なくともいくつかの機能モジュールは、プロセッサ110内に配置され得る。いくつかの実施形態において、モバイル通信モジュール150の少なくともいくつかの機能モジュールが、プロセッサ110の少なくともいくつかのモジュールと同じデバイス内に配置され得る。
【0088】
モデムプロセッサは、変調器および復調器を含み得る。変調器は、送信対象低周波数ベースバンド信号を中高周波数信号へ変調するように構成されている。復調器は、受信した電磁波信号を低周波数ベースバンド信号へ復調するように構成されている。次に、復調器は、復調を通じて取得した低周波数ベースバンド信号を、処理のためにベースバンドプロセッサへ伝送する。低周波数ベースバンド信号は、ベースバンドプロセッサにより処理され、次に、アプリケーションプロセッサへ伝送される。アプリケーションプロセッサは、オーディオデバイス(スピーカ170Aおよびレシーバ170B等に限定されない)を用いることにより音声信号を出力するか、画像またはビデオをディスプレイ194に表示する。いくつかの実施形態において、モデムプロセッサは、独立のデバイスであってよい。いくつかの他の実施形態において、モデムプロセッサは、プロセッサ110から独立していてよく、モバイル通信モジュール150または別の機能モジュール同じデバイス内に配置されている。
【0089】
無線通信モジュール160は、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)(例えば、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、Wi-Fi(登録商標))ネットワーク)、Bluetooth(Bluetooth、BT)、全球測位衛星システム(global navigation satellite system、GNSS)、周波数変調(frequency modulation、FM)、近距離無線通信(near field communication、NFC)または赤外線(infrared、IR)技術等を含む、電子デバイス100に適用される無線通信解決手段を提供し得る。無線通信モジュール160は、少なくとも1つの通信処理モジュールを統合した1つまたは複数のコンポーネントであってよい。無線通信モジュール160は、アンテナ2を通じて電磁波を受信し、電磁波信号に対して周波数変調およびフィルタリング処理を実行し、処理した信号をプロセッサ110へ送信する。無線通信モジュール160はさらに、送信対象信号をプロセッサ110から受信してよく、この信号に対して周波数変調および増幅を実行してよく、処理した信号を、アンテナ2を通じた放射のために電磁波に変換してよい。
【0090】
いくつかの実施形態において、電子デバイス100、アンテナ1およびモバイル通信モジュール150は結合されており、アンテナ2および無線通信モジュール160は結合されており、その結果、電子デバイス100は、無線通信技術を用いることにより、ネットワークおよび別のデバイスと通信できる。無線通信技術は、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(global system for mobile communications、GSM(登録商標))、汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA(登録商標))、時分割符号分割多元接続(time-division code division multiple access、TD-SCDMA)、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)、BT、GNSS、WLAN、NFC、FM、IR技術および/または同様のものを含み得る。GNSSは、グローバルポジショニングシステム(global positioning system、GPS)、全球測位衛星システム(global navigation satellite system、GLONASS)、北斗衛星測位システム(BeiDou navigation satellite system、BDS)、準天頂衛星システム(quasi-zenith satellite system、QZSS)および/または静止衛星型補強システム(、SBAS)を含み得る。
【0091】
電子デバイス100は、GPU、ディスプレイ194およびアプリケーションプロセッサ等を用いることにより、表示機能を実装する。GPUは、画像処理のためのマイクロプロセッサであり、ディスプレイ194およびアプリケーションプロセッサに接続されている。GPUは、数学的計算および地理的計算を実行し、画像をレンダリングするように構成されている。プロセッサ110は、プログラム命令を実行して表示情報を生成または変更する1つまたは複数のGPUを含み得る。
【0092】
ディスプレイ194は、画像およびビデオ等を表示するように構成されている。ディスプレイ194は、内向き折り畳み可能画面を含み得る。いくつかの実施形態において、ディスプレイ194は、例えば、
図2の(a)または
図3の(d)に示されるような内向き折り畳み可能画面および画面Cを含む。
【0093】
ディスプレイ194は、ディスプレイパネルを含む。ディスプレイパネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)、アクティブマトリクス有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode、AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(flexible light-emitting diode、FLED)、mini-LED、micro-LED、micro-OLEDまたは量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diode、QLED)等であってよい。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、1個またはN個のディスプレイ194を含み得る。Nは、1よりも大きい正の整数である。
【0094】
電子デバイス100は、ISP、カメラ193、ビデオコーデック、GPU、ディスプレイ194およびアプリケーションプロセッサ等を通じて、撮影機能を実装し得る。
【0095】
ISPは、カメラ193によりフィードバックされるデータを処理するように構成されている。例えば、撮影中に、シャッタが押され、レンズを通じて光線がカメラの感光素子へ送られ、光信号が電気信号に変換される。カメラの感光素子は、電気信号を処理のためにISPへ伝送して、電気信号を可視画像に変換する。ISPはさらに、画像のノイズ、輝度および色に対してアルゴリズム最適化を実行し得る。ISPはさらに、撮影シナリオの露光および色温度などのパラメータを最適化し得る。いくつかの実施形態において、ISPは、カメラ193内に配置され得る。
【0096】
カメラ193は、静止画像またはビデオを撮像するように構成されている。物体の光学像がレンズを通じて生成され、感光素子に投影される。感光素子は、電荷結合素子(charge coupled device、CCD)または相補型金属酸化物半導体(complementary metal-oxide-semiconductor、CMOS)フォトトランジスタであってよい。感光素子は、光信号を電気信号に変換し、次に、電気信号をデジタル画像信号に変換するために、電気信号をISPへ伝送する。ISPは、処理のためにデジタル画像信号をDSPに出力する。DSPは、デジタル画像信号を、例えば、RGBまたはYUVといった標準的な形式の画像信号に変換する。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、1個またはN個のカメラ193を含み得る。Nは、1よりも大きい正の整数である。
【0097】
デジタル信号プロセッサは、デジタル信号を処理するように構成されており、このデジタル画像信号に加え、別のデジタル信号を処理し得る。例えば、電子デバイス100が周波数を選択する場合、デジタル信号プロセッサは、周波数エネルギーに対してフーリエ変換等を実行するように構成されている。
【0098】
ビデオコーデックは、デジタルビデオを圧縮または解凍するように構成されている。電子デバイス100は、1つまたは複数のタイプのビデオコーデックをサポートし得る。したがって、電子デバイス100は、複数のコーディング形式、例えば、ムービングピクチャエキスパーツグループ(moving picture experts group、MPEG)-1、MPEG-2、MPEG-3およびMPEG-4でビデオを再生または記録し得る。
【0099】
NPUは、ニューラルネットワーク(neural-network、NN)コンピューティングプロセッサである。NPUは、生物学的神経回路網の構造、例えば、人間の脳神経細胞間の転送モードを参照して、入力情報を迅速に処理し、さらに、自己学習を継続的に実行し得る。例えば、画像認識、顔認識、音声認識およびテキスト理解といった、電子デバイス100のインテリジェントコグニションなど、アプリケーションが、NPUを用いることにより実装され得る。
【0100】
外部メモリインタフェース120は、外部記憶カード、例えばmicro SDカードに接続されて電子デバイス100の記憶容量を拡張するように構成され得る。外部メモリカードは、外部メモリインタフェース120を通じてプロセッサ110と通信して、データ格納機能を実装する。例えば、音楽およびビデオなどのファイルが外部メモリカードに格納される。
【0101】
内部メモリ121は、コンピュータ実行可能プログラムコードを格納するように構成され得る。実行可能プログラムコードは、命令を含む。プロセッサ110は、内部メモリ121に格納された命令を実行することにより、電子デバイス100の様々な機能アプリケーションおよびデータ処理を実行する。内部メモリ121は、プログラム記憶領域およびデータ記憶領域を含み得る。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、および、少なくとも1つの機能(例えば、音再生機能または画像再生機能)により必要とされるアプリケーション等を格納し得る。データ記憶領域は、電子デバイス100の使用中に作成されるデータ(例えば、オーディオデータおよび電話帳)等を格納し得る。加えて、内部メモリ121は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、不揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスクストレージデバイス、フラッシュメモリまたはユニバーサルフラッシュストレージ(universal flash storage、UFS)を含んでもよい。
【0102】
電子デバイス100は、オーディオモジュール170、スピーカ170A、レシーバ170B、マイク170C、ヘッドセットジャック170Dおよびアプリケーションプロセッサ等を用いることにより、オーディオ機能を実装してよく、例えば、音楽再生機能および記録機能を実装してよい。
【0103】
オーディオモジュール170は、デジタルオーディオ情報を出力のためのアナログオーディオ信号に変換するように構成されており、アナログオーディオ入力をデジタルオーディオ信号に変換するようにも構成されている。オーディオモジュール170はさらに、オーディオ信号をコーディングおよびデコーディングするように構成され得る。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170はプロセッサ110内に配置されてもよく、オーディオモジュール170のいくつかの機能モジュールがプロセッサ110内に配置されている。
【0104】
「ラウドスピーカ」とも称されるスピーカ170Aは、オーディオ電気信号を音声信号に変換するように構成されている。電子デバイス100は、スピーカ170A上で、音楽を聴くか、ハンズフリーモードで通話に応答するために用いられ得る。
【0105】
「イヤピース」とも称されるレシーバ170Bは、オーディオ電気信号を音声信号に変換するように構成されている。電子デバイス100を通じて、通話が応答されるか、音声情報が受信される場合、レシーバ170Bは、音声を聴くために、人間の耳の近くに配置され得る。
【0106】
「マイク(mike)」または「マイク(mic)」とも称されるマイク170Cは、音声信号を電気信号に変換するように構成されている。通話を行うか、音声情報を送信する場合、ユーザは、ユーザの口を通じてマイク170Cの近くで音を出して、音声信号をマイク170Cに入力し得る。少なくとも1つのマイク170Cが、電子デバイス100内に配置され得る。いくつかの他の実施形態において、2つのマイク170Cを電子デバイス100内に配置して、音声信号を収集し、さらには、ノイズ低減機能を実装し得る。いくつかの他の実施形態において、3つ、4つまたはより多くのマイク170Cを代替的に電子デバイス100内に配置して、音声信号を収集し、ノイズ低減を実装し、音源を識別し、指向性録音機能等を実装し得る。
【0107】
ヘッドセットジャック170Dは、有線ヘッドセットに接続するように構成されている。ヘッドセットジャック170Dは、USBインタフェース130であってもよく、3.5mmオープンモバイル端末プラットフォーム(open mobile terminal platform、OMTP)規格のインタフェースであってもよく、米国セルラ通信工業会(cellular telecommunications industry association of the USA、CTIA)規格のインタフェースであってもよい。
【0108】
圧力センサ180Aは、圧力信号を検知するように構成されており、圧力信号を電気信号に変換できる。いくつかの実施形態において、圧力センサ180Aは、ディスプレイ194上に配置され得る。多くのタイプの圧力センサ180A、例えば、抵抗式圧力センサ、誘導式圧力センサおよび静電容量式圧力センサが存在する。静電容量式圧力センサは、導電材料で作られた少なくとも2つの平行なプレートを含み得る。圧力センサ180Aに力が加えられるとき、電極間の静電容量が変化する。電子デバイス100は、静電容量の変化に基づいて圧力強度を判定する。ディスプレイ194に対してタッチ操作が実行されるとき、電子デバイス100は、圧力センサ180Aを用いることにより、タッチ操作の強度を検出する。電子デバイス100は、圧力センサ180Aの検出信号に基づいてタッチ位置を計算し得る。いくつかの実施形態において、同じタッチ位置で実行されるが、異なるタッチ操作強度を有するタッチ操作は、異なる操作命令に対応し得る。例えば、タッチ操作強度が第1の圧力閾値未満であるタッチ操作がメッセージのアイコンに対して実行された場合、SMSメッセージを見るための命令が実行される。タッチ操作強度が第1の圧力閾値よりも大きいかそれに等しいタッチ操作が「メッセージ」というアプリケーションアイコンに対して実行された場合、SMSメッセージを作成するための命令が実行される。
【0109】
ジャイロスコープセンサ180Bは、電子デバイス100の動作姿勢を判定するように構成され得る。いくつかの実施形態において、3つの軸(すなわち、軸x、yおよびz)を中心とした電子デバイス100の角速度が、ジャイロスコープセンサ180Bを用いることにより判定され得る。ジャイロスコープセンサ180Bは、撮影中の手ぶれ補正を実装するように構成され得る。例えば、シャッタが押された場合、ジャイロスコープセンサ180Bは、電子デバイス100が横揺れする角度を検出し、レンズモジュールが補償を必要とする距離をこの角度に基づいて計算し、逆の動きを通じて電子デバイス100の横揺れをレンズが打ち消すことを可能にして、手ぶれ補正を実装する。また、ジャイロスコープセンサ180Bは、ナビゲーションおよび動き検知ゲームシナリオにおいて用いられ得る。
【0110】
本願の本実施形態において、電子デバイス100のディスプレイ194は、折り畳まれて、複数の画面を形成し得る。ジャイロスコープセンサ180Bは、複数の画面の各々に配置されてよく、対応する画面の向き(つまり、向きの方向ベクトル)を測定するように構成されている。電子デバイス100は、各画面の、ジャイロスコープセンサ180Bにより測定される向きの角度変化に基づいて、隣接する画面の間の夾角(例えば、画面Aと画面Bとの間の夾角)を判定し得る。
【0111】
本願の本実施形態において、折り畳み可能画面(例えば、電子デバイス100のディスプレイ194)が折り畳まれて複数の画面を形成し得ることに留意されたい。各画面は、対応する画面の向き(つまり、向きの方向ベクトル)を測定するように構成されたジャイロスコープセンサ(例えば、ジャイロスコープセンサ180B)を含み得る。例えば、
図1、
図2または
図3を参照して、電子デバイス100のディスプレイ194は、折り畳まれて、画面A(つまり、第1の画面)および画面B(つまり、第2の画面)を形成し得る。この場合、画面Aおよび画面Bの両方が、画面Aおよび画面Bの向きを測定するように別個に構成されたジャイロスコープセンサ180Bを含む。電子デバイス100は、各画面の測定された向きの角度変化に基づいて、隣接する画面の間の夾角、および各画面と水平面との間の角度関係を判定し得る。
【0112】
例えば、電子デバイス100の折り畳み可能画面は、折り畳まれて、
図5Aに示される画面Aおよび画面Bを形成し得る。ジャイロスコープセンサAは、画面A上に配置されており、ジャイロスコープセンサBは、画面B上に配置されている。ジャイロスコープセンサAにより画面Aの向き(つまり、向きの方向ベクトル)を測定し、ジャイロスコープセンサBにより画面Bの向き(つまり、向きの方向ベクトル)を測定する原理と、画面Aの向きおよび画面Bの向きに基づいて、電子デバイス100により画面Aと画面Bとの間の夾角αを計算する原理とが、本願の本実施形態において説明される。
【0113】
ジャイロスコープセンサの座標系は、地理座標系である。
図5Bに示されるように、地理座標系において、原点Oは、キャリア(つまり、ジャイロスコープセンサを含むデバイスであり、例えば、電子デバイス100である)が位置する地点に位置し、軸Xは、局所緯度線に沿って東(E)を指し、軸Yは、局所子午線に沿って北(N)を指し、軸Zは、局所地理的垂直線に沿って上を指し、軸Xおよび軸Yと共に右手直交座標系を形成する。軸Xおよび軸Yにより形成される平面が局所水平面であり、軸Yおよび軸Zにより形成される平面が局所子午面である。したがって、ジャイロスコープセンサの座標系が以下のとおりであること、すなわち、ジャイロスコープセンサを原点Oとして用いており、局所緯度線に沿って東を指す方向を軸Xとして用いており、局所子午線に沿って北を指す方向を軸Yとして用いており、局所地理的垂直線に沿って上を指す方向(つまり、地理的垂直線の後進方向)を軸Zとして用いていることが理解され得る。
【0114】
電子デバイス100は、各画面上に配置されたジャイロスコープセンサを用いた測定を通じて、各画面上に配置されたジャイロスコープセンサの座標系における各画面の向きの方向ベクトルを認識し得る。例えば、
図5Aに示される電子デバイス100の側面図を参照されたい。電子デバイス100は、ジャイロスコープセンサAの座標系における画面Aの向きの方向ベクトルがベクトル
【数4】
であり、ジャイロスコープセンサBの座標系における画面Bの向きの方向ベクトルがベクトル
【数5】
であることを、測定を通じて認識する。電子デバイス100は、次式(1)を用いることにより、ベクトル
【数6】
とベクトル
【数7】
との間の夾角θを計算し得る。
【数8】
【0115】
ベクトル
【数9】
が画面Aに垂直であり、ベクトル
【数10】
が画面Bに垂直なので、画面Aと画面Bとの間の夾角αはα=180°-θとして取得され得ることも、
図5Aから認識され得る。言い換えると、電子デバイス100は、ジャイロスコープセンサAの座標系における画面Aの向きの測定された方向ベクトル(つまり、ベクトル
【数11】
)と、ジャイロスコープセンサBの座標系における画面Bの向きの測定された方向ベクトル(つまり、ベクトル
【数12】
)とに基づいて、画面Aと画面Bとの間の夾角αを判定し得る。
【0116】
画面Aおよび画面B上に配置されたジャイロスコープセンサの位置が重なっていない、つまり、画面Aおよび画面B上のジャイロスコープセンサの座標系の原点が軸Xと重なっていないが、2つの座標系における軸Yと軸Zとは平行であることに留意されたい。したがって、画面Aおよび画面B上に配置されたジャイロスコープセンサの座標系は平行であるとみなされ得る。このように、ベクトル
【数13】
とベクトル
【数14】
とは同じ座標系にないが、ベクトル
【数15】
とベクトル
【数16】
との間の夾角θは、式(1)を用いることにより依然として計算され得る。なぜなら、2つの座標系における軸が平行だからである。
【0117】
いくつかの実施形態において、画面Aと画面Bとの間の夾角αは、代替的に、1つまたは複数の他のセンサとの連携を通じて測定され得る。例えば、1つの加速度センサが、折り畳み可能画面の各画面上に配置され得る。電子デバイス100(例えば、プロセッサ110)は、加速度センサを用いることにより、各画面が回転させられるときの動き加速度を測定し、次に、測定した動き加速度に基づいて、1つの画面が別の画面に対して回転する角度、つまり、画面Aと画面Bとの間の夾角αを計算し得る。
【0118】
いくつかの他の実施形態において、ジャイロスコープセンサは、複数の他のセンサと連携することにより形成される仮想ジャイロスコープセンサであってよい。仮想ジャイロスコープセンサは、折り畳み可能画面の隣接する画面の間の夾角、つまり、画面Aと画面Bとの間の夾角αを計算するように構成され得る。
【0119】
いくつかの他の実施形態において、角度センサが、電子デバイス100の折り畳み線の折り畳まれた部分(例えば、回転シャフト)上に設置されている。電子デバイス100は、折り畳み可能画面の折り畳まれた部分上に配置された角度センサを用いることにより、画面Aと画面Bとの間の夾角αを測定し得る。
【0120】
本願のいくつかの実施形態において、電子デバイス100はさらに、ジャイロスコープセンサ180Bを用いることにより、画面Aと水平面との間の夾角β1および画面Bと水平面との間の夾角β2を測定し得る。
【0121】
図6の(a)は、電子デバイス100の画面Aのジャイロスコープセンサの座標系を示す。軸Xおよび軸Yにより形成される平面が局所水平面であり、軸Yおよび軸Zにより形成される平面が局所子午面である。ジャイロスコープセンサの座標系における電子デバイス100の画面Aの向きの方向ベクトルは、ベクトル
【数17】
である。ベクトル
【数18】
とXOY面(つまり、水平面)との間の夾角γ1は、
【数19】
という関係を有する。電子デバイス100の画面Aは、ベクトル
【数20】
に垂直であり、電子デバイス100の画面Aが位置する平面とXOY面(つまり、水平面)との間の夾角β1および夾角γ1は、互いに相補的、つまり、β1+γ1=90°である。ベクトル
【数21】
、および電子デバイス100の画面Aが位置する平面と水平面との間の夾角β1は、
【数22】
という関係を有することが認識され得る。
【数23】
である。
【0122】
図6の(b)は、電子デバイス100の画面Bのジャイロスコープセンサの座標系を示す。軸Xおよび軸Yにより形成される平面が局所水平面であり、軸Yおよび軸Zにより形成される平面が局所子午面である。ジャイロスコープセンサの座標系における電子デバイス100の画面Bの向きの方向ベクトルは、ベクトル
【数24】
である。ベクトル
【数25】
とXOY面(つまり、水平面)との間の夾角γ2は、
【数26】
という関係を有する。電子デバイス100の画面Bは、ベクトル
【数27】
に垂直であり、電子デバイス100の画面Bが位置する平面とXOY面(つまり、水平面)との間の夾角β2および夾角γ2は、互いに相補的、つまり、β2+γ2=90°である。ベクトル
【数28】
、および電子デバイス100の画面Bが位置する平面と水平面との間の夾角β2は、
【数29】
という関係を有することが認識され得る。
【数30】
である。
【0123】
結論として、電子デバイス100は、前述の式(2)を用いることにより、かつ、ジャイロスコープセンサの座標系における画面Aの向きの測定された方向ベクトル
【数31】
に基づいて、電子デバイス100の画面Aと水平面との間の夾角β1を判定し得る。電子デバイス100は、前述の式(3)を用いることにより、かつ、ジャイロスコープセンサの座標系における画面Bの向きの測定された方向ベクトル
【数32】
に基づいて、電子デバイス100の画面Bと水平面との間の夾角β2を判定し得る。
【0124】
気圧センサ180Cは、気圧を測定するように構成されている。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、気圧センサ180Cにより測定される気圧の値に基づいて標高を計算して、測位およびナビゲーションにおいて支援する。
【0125】
磁気センサ180Dは、ホールセンサを含む。電子デバイス100は、磁気センサ180Dを用いることにより、フリップカバーの開閉を検出し得る。いくつかの実施形態において、電子デバイス100がフリップ式電話である場合、電子デバイス100は、磁気センサ180Dに基づいて、フリップカバーの開閉を検出し得る。さらに、フリップカバーの開放時の自動ロック解除などの機能が、フリップカバーの検出された開状態もしくは閉状態に基づいて設定される。
【0126】
加速度センサ180Eは、電子デバイス100の様々な方向(通常は3軸)の加速度を検出し得る。電子デバイス100が静止している場合、重力の大きさおよび方向が検出され得る。加速度センサ180Eは、電子デバイスの姿勢を識別するようにさらに構成されてよく、ランドスケープモードとポートレートモードとの間の切り替えまたは歩数計などの用途で用いられる。
【0127】
距離センサ180Fは、距離を測定するように構成されている。電子デバイス100は、赤外線方式またはレーザ方式で距離を測定し得る。いくつかの実施形態において、撮影シナリオでは、電子デバイス100は、距離センサ180Fを用いることにより距離を測定して、迅速な合焦を実装し得る。
【0128】
光学式近接センサ180Gは、発光ダイオード(LED)と、光検出器、例えばフォトダイオードとを含み得る。発光ダイオードは、赤外発光ダイオードであってよい。電子デバイス100は、発光ダイオードを用いることにより赤外光を発する。電子デバイス100は、フォトダイオードを用いることにより、近くの物体からの赤外反射光を検出する。十分な反射光が検出された場合、電子デバイス100は、電子デバイス100の近くに物体が存在していると判定し得る。不十分な反射光が検出された場合、電子デバイス100は、電子デバイス100の近くに物体が存在していないと判定し得る。電子デバイス100は、ユーザが通話のために電子デバイス100を耳の近くで保持していることを、光学式近接センサ180Gを用いることにより検出して、節電のために画面を自動的にオフにし得る。光学式近接センサ180Gは、フリップカバーモードおよびポケットモードの画面を自動的にロック解除およびロックするようにも構成され得る。
【0129】
周辺光センサ180Lは、周辺光輝度を検知するように構成されている。電子デバイス100は、検知した周辺光輝度に基づいて、ディスプレイ194の輝度を適合的に調節し得る。周辺光センサ180Lは、撮影中にホワイトバランスを自動的に調節するようにも構成され得る。また、周辺光センサ180Lは、光学式近接センサ180Gと連携して、電子デバイス100がポケットの中にあるかどうかを検出することで、偶発的タッチを回避し得る。
【0130】
指紋センサ180Hは、指紋を収集するように構成されている。電子デバイス100は、収集した指紋の特徴を用いて、指紋ベースのロック解除、アプリケーションアクセスロック、指紋ベースの撮影および指紋ベースの通話応答等を実装し得る。
【0131】
温度センサ180Jは、温度を検出するように構成されている。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、温度センサ180Jにより検出される温度に基づいて、温度処理ポリシーを実行する。例えば、温度センサ180Jにより報告される温度が閾値を超えている場合、電子デバイス100は、温度センサ180Jの近くのプロセッサの性能を下げることで、電力消費を低減し、熱保護を実装する。いくつかの他の実施形態において、温度が別の閾値未満である場合、電子デバイス100は、バッテリ142を加熱して、電子デバイス100が低温に起因して異常にシャットダウンすることを防止する。いくつかの他の実施形態において、温度がさらに別の閾値未満である場合、電子デバイス100は、バッテリ142の出力電圧を上げて、低温に起因する異常なシャットダウンを回避する。
【0132】
タッチセンサ180Kは、タッチパネルとも称される。タッチセンサ180Kは、ディスプレイ194上に配置されてよく、タッチセンサ180Kおよびディスプレイ194は、タッチスクリーンとも称されるタッチスクリーンを形成する。タッチセンサ180Kは、タッチセンサ180K上またはタッチセンサ180Kの近くで実行されるタッチ操作を検出するように構成されている。タッチセンサは、検出したタッチ操作をアプリケーションプロセッサへ転送して、タッチイベントのタイプを判定し得る。タッチ操作に関連する視覚的出力が、ディスプレイ194に提供され得る。いくつかの他の実施形態において、タッチセンサ180Kは、代替的に、ディスプレイ194の位置とは異なる位置において電子デバイス100の表面上に配置され得る。
【0133】
骨伝導センサ180Mは、振動信号を取得し得る。いくつかの実施形態において、骨伝導センサ180Mは、人間の声帯部分の振動骨の振動信号を取得し得る。また、骨伝導センサ180Mは、人間の脈拍に接触して、血圧鼓動信号を受信し得る。いくつかの実施形態において、骨伝導センサ180Mは、代替的に、ヘッドセット内に配置されて骨伝導ヘッドセットを形成し得る。オーディオモジュール170は、骨伝導センサ180Mにより取得される、声帯部分の振動骨の振動信号に基づく解析を通じて音声信号を取得して、音声機能を実装し得る。アプリケーションプロセッサは、骨伝導センサ180Mにより取得される血圧鼓動信号に基づいて心拍数情報を解析して、心拍数検出機能を実装し得る。
【0134】
ボタン190は、電源ボタンおよび音量ボタン等を含む。ボタン190は、機械式ボタンであってもよく、タッチボタンであってもよい。電子デバイス100は、ボタン入力を受信し、電子デバイス100のユーザ設定と機能コントロールとに関連するボタン信号入力を生成し得る。
【0135】
モータ191は、振動プロンプトを生成し得る。モータ191は、着信振動プロンプトおよびタッチ振動フィードバックを生成するように構成され得る。例えば、異なるアプリケーション(撮影アプリケーションおよびオーディオ再生アプリケーションなど)で実行されるタッチ操作は、異なる振動フィードバック効果に対応し得る。また、モータ191は、ディスプレイ194の異なる領域上で実行されるタッチ操作について、異なる振動フィードバック効果に対応し得る。異なる適用シナリオ(例えば、時間リマインド、情報受信、アラームクロックおよびゲーム)が、異なる振動フィードバック効果に対応してもよい。タッチ振動フィードバック効果が、さらにカスタマイズされ得る。
【0136】
インジケータ192は、インジケータライトであってよく、充電ステータスおよび電力変化を示すように構成されてもよく、メッセージ、不在着信および通知等を示すように構成されてもよい。
【0137】
SIMカードインタフェース195は、SIMカードに接続するように構成されている。SIMカードは、電子デバイス100との接触または電子デバイス100からの分離を実装するために、SIMカードインタフェース195に挿入されてもよく、SIMカードインタフェース195から取り外されてもよい。電子デバイス100は、1個またはN個のSIMカードインタフェースをサポートし得る。Nは、1よりも大きい正の整数である。SIMカードインタフェース195は、nano-SIMカード、micro-SIMカードおよびSIMカード等をサポートできる。複数のカードが、同じSIMカードインタフェース195へ同時に挿入され得る。複数のカードは、同じタイプであってもよく、異なるタイプであってもよい。SIMカードインタフェース195は、異なるタイプのSIMカードと互換性があってもよい。SIMカードインタフェース195は、外部記憶カードとも互換性がある。電子デバイス100は、SIMカードを通じてネットワークとインタラクトして、通話およびデータ通信などの機能を実装する。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、eSIM、つまり、埋め込み型SIMカードを用いる。eSIMカードは、電子デバイス100に埋め込まれてよく、電子デバイス100から分離されることはできない。
【0138】
電子デバイス100のソフトウェアシステムは、階層型アーキテクチャ、イベント駆動型アーキテクチャ、マイクロカーネルアーキテクチャ、マイクロサービスアーキテクチャまたはクラウドアーキテクチャを用い得る。本発明の一実施形態において、階層型アーキテクチャを有するAndroid(登録商標)システムが、電子デバイス100のソフトウェア構造を説明するための一例として用いられている。
【0139】
図7A-1および
図7A-2は、本願の本実施形態による電子デバイス100のソフトウェア構造のブロック図である。
【0140】
階層型アーキテクチャでは、ソフトウェアがいくつかの層へ分割され、各層が明確な役割およびタスクを有する。これらの層は、ソフトウェアインタフェースを通じて互いに通信する。いくつかの実施形態において、Androidシステムが4つの層、すなわち、上部から下部へ、アプリケーション層、アプリケーションフレームワーク層、Androidランタイム(Android runtime)およびシステムライブラリならびにカーネル層に分割されている。
【0141】
アプリケーション(application、APP)層は、一連のアプリケーションパッケージを含み得る。
図7A-1および
図7A-2に示されるように、アプリケーションパッケージは、カメラ、ギャラリー、カレンダー、電話、地図、ナビゲーション、WLAN、Bluetooth、音楽、ビデオおよびメッセージなど、アプリケーションを含み得る。
【0142】
アプリケーションフレームワーク(Framework)層は、アプリケーション層におけるアプリケーションのためのアプリケーションプログラミングインタフェース(application programming interface、API)およびプログラミングフレームワークを提供する。アプリケーションフレームワーク層は、いくつかの予め定義された機能を含む。
図7A-1および
図7A-2に示されるように、フレームワーク層は、センサマネージャ(sensor manager)707、姿勢認識(posture recognition)708、表示マネージャ(display manager)709およびウィンドウマネージャサービス(window manager service、WMS)710を含み得る。任意選択的に、フレームワーク層は、アクティビティマネージャサービス(activity manager service、AMS)、コンテンツプロバイダ、ビューシステム、電話マネージャ、リソースマネージャおよび通知マネージャ等(添付図面には示されていない)をさらに含み得る。
【0143】
ウィンドウマネージャは、ウィンドウプログラムを管理するように構成されている。ウィンドウマネージャは、ディスプレイのサイズの取得、ステータスバーがあるかどうかの判定、画面ロックの実行およびスクリーンショットの撮影等を行い得る。
【0144】
ハードウェア抽象化層(hardware abstraction layer、HAL)は、センササービス(sensor service)706を含む。センササービス706は、カーネル層におけるセンサデータ処理モジュール705の処理結果をフレームワーク層におけるセンサマネージャ707へ報告するように構成され得る。
【0145】
カーネル(Kernel)層は、ハードウェアとソフトウェアとの間の層である。カーネル層は、センサデータ処理モジュール705を含み得る。センサデータ処理モジュール705は、ハードウェア(Hardware)層における1つまたは複数のセンサにより報告されるデータを取得し、処理を実行し、処理結果をセンササービス706へ報告するように構成され得る。
【0146】
ハードウェア層は、加速度センサ701、ジャイロスコープセンサ702、加速度センサ703およびジャイロスコープセンサ704等を含み得る。加速度センサ701およびジャイロスコープセンサ702は、電子デバイス100の画面A上に配置されてよく、加速度センサ703およびジャイロスコープセンサ704は、電子デバイス100の画面B上に配置されてよい。加速度センサ701は、画面Aの加速度データを測定し、加速度データをセンサデータ処理モジュール705へ報告するように構成され得る。加速度センサ703は、画面Bの加速度データを測定し、加速度データをセンサデータ処理モジュール705へ報告するように構成され得る。ジャイロスコープセンサ702は、画面Aのジャイロスコープデータを測定し、ジャイロスコープデータをセンサデータ処理モジュール705へ報告するように構成され得る。ジャイロスコープセンサ704は、画面Bのジャイロスコープデータを測定し、ジャイロスコープデータをセンサデータ処理モジュール705へ報告するように構成され得る。
【0147】
ユーザが電子デバイス100上で入力操作(例えば、画面を折り畳む操作)を実行した場合、ハードウェア層における加速度センサ701、ジャイロスコープセンサ702、加速度センサ703およびジャイロスコープセンサ704は、加速度センサ701、ジャイロスコープセンサ702、加速度センサ703およびジャイロスコープセンサ704の各々により測定されたセンサデータをカーネル層におけるセンサデータ処理モジュール705へ報告し得る。センサデータ処理モジュール705は、ハードウェア層における複数のセンサにより報告されるセンサデータに基づいて、画面Aの向きの方向ベクトル
【数33】
、画面Bの向きの方向ベクトル
【数34】
および画面Aと画面Bとの間の夾角αを計算し得る。次に、センサデータ処理モジュール705は、ハードウェア抽象化層におけるセンササービス706を用いることにより、画面Aの向きの方向ベクトル
【数35】
、画面Bの向きの方向ベクトル
【数36】
および画面Aと画面Bとの間の夾角αをフレームワーク層におけるセンサマネージャ707へ報告し得る。センサマネージャ707は、ベクトル
【数37】
、ベクトル
【数38】
および夾角αを姿勢認識708へ送信するように構成され得る。姿勢認識708は、電子デバイス100の折り畳み可能画面の姿勢タイプをベクトル
【数39】
、ベクトル
【数40】
および夾角αに基づいて認識し、姿勢タイプを表示マネージャ709へ送信し得る。表示マネージャ709は、姿勢タイプに基づいて、折り畳み可能画面の、全画面表示、画面Aでの表示または画面Bでの表示等を設定し得る。表示マネージャ709は、ウィンドウを作成してウィンドウ属性(例えば、サイズまたは位置)を更新するようウィンドウマネージャサービス710に通知し得る。ウィンドウマネージャサービス710は、ウィンドウシステムをリフレッシュし、ウィンドウを再描画し、上位層アプリケーションにウィンドウ内の表示要素の属性(例えば、サイズまたは位置)を調節するよう通知し得る。例えば、電子デバイス100の折り畳み可能画面が半分折り畳まれた状態にある(画面Aと画面Bとの間の夾角αが80度から100度までの範囲内にある)場合、電子デバイス100は、カメラを起動するためのフォアグランドアプリケーションの表示インタフェースを画面Aまたは画面Bに表示し得る。
【0148】
いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、複数の物理画面を有し得る。例えば、
図3の(d)に示されるように、電子デバイス100は、折り畳み可能画面および画面Cを含む。折り畳み可能画面は、画面Aおよび画面Bへ折り畳まれ、画面Cは、画面Aの背面上にある。
【0149】
図7Bに示されるように、マルチ画面表示シナリオでは、電子デバイス100のソフトウェア構造内のフレームワーク層は、各物理画面に対応する表示デバイス(display device)情報を含み得る。例えば、折り畳み可能画面は、表示デバイスモジュール1に対応している。表示デバイスモジュール1は、折り畳み可能画面の物理画面情報を説明するように構成されている。物理画面情報は、解像度およびドット毎インチ(dots per inch、DPI)等を含む。画面Cは、表示デバイスモジュール2に対応している。表示デバイスモジュール2は、画面Cの物理画面情報を説明するように構成されている。電子デバイス100の各物理画面はさらに、論理表示(logical display)モジュールに対応している。論理モジュールは、物理画面の論理表示情報を説明するように構成されている。例えば、電子デバイス100の折り畳み可能画面は、論理表示モジュール1に対応しており、画面Cは、論理表示モジュール2に対応している。各論理表示モジュールは、アクティブ表示モジュールおよび表示内容モジュールを導出し得る。例えば、論理表示モジュール1は、アクティブ表示モジュール1および表示内容モジュール1を導出してよく、論理表示モジュール2は、アクティブ表示モジュール2および表示内容モジュール2を導出してよい。アクティビティマネージャサービス(activity manager service、AMS)およびウィンドウマネージャサービス(WMS)は、前述のアクティビティ表示モジュールおよび表示内容モジュールに基づいて、全ての上位層アプリケーションの表示ロジックを管理し得る。電子デバイス100は、異なる論理表示モジュール上で異なるアクティビティを開始および表示し得る。例えば、折り畳み可能画面に表示されるフォアグランドアプリケーションが自動カウントダウン撮影を有効化している場合、電子デバイス100は、折り畳み可能画面の背面上の画面Cがカウントダウンを表示することを同期的に可能にし得る。
【0150】
いくつかの実施形態において、電子デバイス100上のフレームワーク層は、物理表示デバイス(display device)が論理表示(logical display)層から分離されているアーキテクチャを実装し得る。論理表示層は、画面上の具体的な表示内容を含み、物理表示デバイス(例えば、折り畳み可能画面)は、論理表示層における表示内容の全部または一部を表示するように構成されている。物理表示デバイス上の表示内容と表示領域との間のマッピング関係が、電子デバイス100のフレームワーク層において設定され得る。例えば、物理表示デバイスが論理表示層から分離されているアーキテクチャを用いることにより、折り畳み可能画面が半分折り畳まれた形態にある場合、電子デバイス100は、同じアプリケーションの異なるインタフェースを画面Aおよび画面Bに別個に表示し得る。
【0151】
図7Cに示されるように、
図7Cの(a)において、論理表示層のサイズは、物理表示デバイスのサイズと同じである。
図7Cの(b)において、論理表示層のサイズは、物理表示デバイスのサイズよりも大きい。
図7Cの(c)において、論理表示層のサイズは、物理表示デバイスのサイズ未満である。
図7Cの(d)において、電子デバイス100は、論理表示層における表示内容の一部を物理表示デバイス(例えば、折り畳み可能画面)の全ての領域に表示し得る。
図7Cの(e)において、電子デバイス100は、論理表示層の全ての内容を物理表示デバイス(例えば、折り畳み可能画面)のこれらの領域の一部に表示し得る。
【0152】
適用シナリオを参照して、以下では、本願の一実施形態による折り畳み可能画面のための表示方法を具体的に説明する。
【0153】
電子デバイス100の折り畳み可能画面が完全に折り畳まれた形態にある場合、電子デバイス100の画面Aと画面Bとの間の夾角(つまり、折り畳み角)αは、
【数41】
を満たす。折り畳み可能画面が広げられた形態にある場合、電子デバイス100の画面Aと画面Bとの間の夾角(つまり、折り畳み角)αは、
【数42】
を満たす。電子デバイス100の折り畳み可能画面が半分折り畳まれた状態にある場合、電子デバイス100の画面Aと画面Bとの間の夾角(つまり、折り畳み角)αは、
【数43】
を満たす。ここでは、0°<P1<P2<180°である。
【0154】
可能な実装において、電子デバイス100の画面Aと画面Bとの間の夾角αが
【数44】
を満たしており、かつ、この夾角が予め設定された期間よりも長い期間(例えば、0.6秒)にわたってそのままである場合、電子デバイス100は、折り畳み可能画面が半分折り畳まれた状態に入っていると判定し得る。
【0155】
いくつかの適用シナリオでは、電子デバイス100の折り畳み可能画面が半分折り畳まれた状態にある場合において、電子デバイス100上で実行されている、ウィンドウ表示適合化をサポートするフォアグランドアプリケーション(例えば、カメラアプリケーションまたはWeChatアプリケーション)がカメラを起動したときは、電子デバイス100は、フォアグランドアプリケーションのアプリケーションインタフェースを折り畳み可能画面の画面Aまたは画面Bに表示し得る。このように、ユーザは、電子デバイス100を両手で安定的に保持することなく、撮影、ビデオ通話またはライブブロードキャスト等を都合よく実行できる。
【0156】
例えば、
図8Aに示されるように、電子デバイス100の折り畳み可能画面は、広げられた形態にあり、電子デバイス100の正面カメラ801は、折り畳み可能画面の表示方向と同じ方向にある。電子デバイス100は、ホーム画面810を折り畳み可能画面に全画面で表示し得る。ホーム画面810は、アプリケーションアイコンが配置されているページを表示し、このページは、複数のアプリケーションアイコン(例えば、天気アプリケーションアイコン、株式アプリケーションアイコン、電卓アプリケーションアイコン、設定アプリケーションアイコン、電子メールアプリケーションアイコン、Alipayアプリケーションアイコン、Facebook(登録商標)アプリケーションアイコン、WeChatアプリケーションアイコン、ギャラリーアプリケーションアイコン813、音楽アプリケーションアイコン814、ビデオアプリケーションアイコンおよびブラウザアプリケーションアイコン)を含む。現在表示されているページと別のページとの間の位置関係を示すために、複数のアプリケーションアイコンの下にページインジケータがさらに表示されている。複数のトレイアイコン(例えば、電話アプリケーションアイコン、メッセージアプリケーションアイコン、連絡先アプリケーションアイコンおよびカメラアプリケーションアイコン812)がページインジケータの下にある。ページが切り替えられるとき、トレイアイコンは、表示されたままである。いくつかの実施形態において、ページは、代替的に、複数のアプリケーションアイコンとページインジケータとを含み得る。ページインジケータは、ページの一部でなくてよく、独立して存在することがあり、トレイアイコンも任意のものである。これは、本願の本実施形態において限定されない。ホーム画面810の上部にステータスバー811がさらに表示され得る。ステータスバー811は、モバイル通信信号の1つまたは複数の信号強度インジケータ(セルラ信号とも称される)、バッテリステータスインジケータおよび時刻インジケータ等を含み得る。
【0157】
電子デバイス100は、カメラアプリケーションアイコン812に対するユーザの入力操作(例えば、タップ)を受信し得る。入力操作に応答して、電子デバイス100は、
図8Bに示されるカメラアプリケーションインタフェース820をカメラが表示することを可能にし得る。
【0158】
図8Bに示されるように、カメラアプリケーションインタフェース820は、撮影画像エコーコントロール821、撮影コントロール822、カメラスイッチコントロール823、カメラにより撮像される画像824、フラッシュコントロール825、設定コントロール826および1つまたは複数の撮影モードコントロール(例えば、「広開口モード」コントロール827A、「夜間モード」コントロール827B、「通常撮影モード」コントロール827C、「ポートレートモード」コントロール827Dおよび「ビデオモード」コントロール827E)を表示し得る。撮影画像エコーコントロール821は、撮影画像を表示するように構成され得る。撮影コントロール822は、カメラにより撮影される画像の保存をトリガするように構成され得る。カメラスイッチコントロール823は、撮影のためにカメラを切り替えるように構成され得る。フラッシュコントロール825は、フラッシュをオンにするかオフにするように構成され得る。設定コントロール826は、撮影機能を設定するように構成され得る。撮影モードコントロールは、撮影モードに対応する画像処理手順の有効化をトリガするために用いられ得る。例えば、「夜間モード」コントロール827Bは、撮影画像における輝度および色の豊富さ等を上げることをトリガするように構成され得る。「ポートレートモード」コントロール827Dは、撮影画像内の人の背景のぼかしをトリガするように構成され得る。
【0159】
折り畳み可能画面が広げられた形態から半分折り畳まれた形態へ変化したことを電子デバイス100が検出し、カメラがカメラアプリケーションインタフェース上で有効化されている場合、電子デバイス100は、カメラアプリケーションインタフェースを画面Aまたは画面Bに表示し得る。電子デバイス100は、予め設定された表示ルールに従って、カメラアプリケーションインタフェースを画面Aおよび画面Bの予め設定された半画面に表示し得る。例えば、電子デバイス100は、ユーザ入力を受信してよく、折り畳み可能画面が半分折り畳まれた形態にある場合、カメラを起動するためのフォアグランドアプリケーションのアプリケーションインタフェースが画面Aに表示されることが予め設定されている。
【0160】
例えば、
図8Cに示されるように、折り畳み可能画面が広げられた形態から半分折り畳まれた形態へ変化していることを電子デバイス100が検出した場合、電子デバイス100は、カメラアプリケーションインタフェース830を画面Aに表示し、画面Bをオフにし得る。カメラアプリケーションインタフェース830は、撮影画像エコーコントロール831、撮影コントロール832、カメラスイッチコントロール833、カメラにより撮像される画像834、フラッシュコントロール835、設定コントロール836および1つまたは複数の撮影モードコントロール(例えば、「広開口モード」コントロール837A、「夜間モード」コントロール837B、「通常撮影モード」コントロール837C、「ポートレートモード」コントロール837Dおよび「ビデオモード」コントロール837E)を含み得る。カメラアプリケーションインタフェース830内のインタフェース要素は、
図8Bに示されるカメラアプリケーションインタフェース820内のインタフェース要素と同じである。したがって、カメラアプリケーションインタフェース830の説明については、
図8Bに示される実施形態におけるカメラアプリケーションインタフェース820の本文の説明を参照されたい。ここでは詳細を再び説明しない。カメラアプリケーションインタフェース830の表示比は、カメラアプリケーションインタフェース820の表示比とは異なっており、カメラアプリケーションインタフェース830内のインタフェース要素の表示比も、カメラアプリケーションインタフェース820内のインタフェース要素の表示比とは異なり得る。
【0161】
可能な実装において、電子デバイス100の折り畳み可能画面が半分折り畳まれた形態にある場合、電子デバイス100はさらに、画面Aが位置する平面と水平面との間の夾角β1を検出し得る。画面Aが位置する平面が水平面にほぼ平行である(つまり、夾角β1が予め設定された角度閾値P3未満(例えば、10度)である)場合、電子デバイス100は、画面Aに表示されているカメラアプリケーションインタフェースを画面Bに表示するように切り替わり得る。
【数45】
このように、高い建物において上空を撮影するか地上を撮影する場合、ユーザは、見上げることで太陽によって目がくらんだり、見下ろしたりする必要がなく、電子デバイス100は、カメラを起動するための上位層アプリケーションインタフェースを、水平面にほぼ垂直である半画面(例えば、画面B)に自動的に表示して、ユーザの撮影を容易にする。
【0162】
例えば、
図8Dに示されるように、電子デバイス100の折り畳み可能画面は、半分折り畳まれた形態にあり、電子デバイス100は、カメラアプリケーションを用いることにより、画面Aの背面上の背面カメラ802を起動して、上空を撮影し得る。画面Aが位置する平面は、水平面に水平であり(例えば、画面Aが位置する平面と水平面との間の夾角β1は、5度であり)、画面Bが位置する平面は、水平面にほぼ垂直である(例えば、画面Bが位置する平面と水平面との間の夾角β2は、93度である)。電子デバイス100は、カメラアプリケーションインタフェース840を画面Bに表示し、画面Aをオフにし得る。カメラアプリケーションインタフェース840は、撮影画像エコーコントロール841、撮影コントロール842、カメラスイッチコントロール843、カメラにより撮像される画像844、フラッシュコントロール(
図8Dには示されていない)、設定コントロール846および1つまたは複数の撮影モードコントロール(例えば、「広開口モード」コントロール847A、「夜間モード」コントロール847B、「通常撮影モード」コントロール847C、「ポートレートモード」コントロール847Dおよび「ビデオモード」コントロール847E)を表示し得る。カメラアプリケーションインタフェース840内のインタフェース要素は、
図8Bに示されるカメラアプリケーションインタフェース820内のインタフェース要素と同じである。したがって、カメラアプリケーションインタフェース840の説明については、
図8Bに示される実施形態におけるカメラアプリケーションインタフェース820の本文の説明を参照されたい。ここでは詳細を再び説明しない。カメラアプリケーションインタフェース830の表示比は、カメラアプリケーションインタフェース820の表示比とは異なっており、カメラアプリケーションインタフェース830内のインタフェース要素の表示比も、カメラアプリケーションインタフェース820内のインタフェース要素の表示比とは異なり得る。
【0163】
可能な実装において、電子デバイス100の折り畳み可能画面が半分折り畳まれた形態にある場合、電子デバイス100はさらに、画面Aが位置する平面と水平面との間の夾角β1を検出し得る。画面Aが位置する平面が水平面にほぼ平行である(つまり、夾角β1が予め設定された角度閾値P3と予め設定された角度閾値P4との間であり、例えば、夾角β1は93度であってよい)場合、電子デバイス100は、画面Bに表示されているカメラアプリケーションインタフェースを画面Aに表示するように切り替わり得る。
【数46】
このように、折り畳み可能画面が半分折り畳まれた形態にあり、電子デバイス100が水平方向の撮影を実行する場合、カメラを起動するためのフォアグランドアプリケーションのアプリケーションインタフェースは、水平面にほぼ垂直である半画面のみに表示されてよく、その結果、ユーザは、電子デバイスを両手で安定的に保持することなく、撮影、ビデオ通話およびライブブロードキャストを実行できる。
【0164】
いくつかの適用シナリオでは、電子デバイス100の折り畳み可能画面の背面に画面、例えば、
図3の(d)に示される画面Cが存在し得る。画面Cは、背面カメラと同じ側にある。折り畳み可能画面が半分折り畳まれた形態または完全に折り畳まれた形態にある場合、画面Cは、画面Aと対向し得る。電子デバイス100が半分折り畳まれた形態にあり、フォアグランドアプリケーション(例えば、カメラアプリケーションまたはWeChatアプリケーション)がカメラを有効化してカウントダウン撮影を実行する場合、電子デバイス100は、撮影カウントダウンを画面Cに表示し得る。このように、所有者が電子デバイスを離れて別の人と共に自動カウントダウン撮影を実行する場合、カウントダウンは、画面Cに表示され得る。これは、ユーザが撮影姿勢を取るのに便利であり、このことにより、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【0165】
例えば、
図9Aに示されるように、電子デバイス100は、半分折り畳まれた形態にある。電子デバイス100は、カメラアプリケーションを用いることによりカメラを起動し、カメラアプリケーションインタフェース830を画面Aに表示し、画面Bをオフにする。カメラアプリケーションインタフェース830は、カメラにより撮像される画像834を含む。カメラアプリケーションインタフェース830の本文の説明については、
図9Aに示される実施形態を参照されたい。ここでは詳細を再び説明しない。
【0166】
電子デバイス100は、設定コントロール836に対するユーザの入力操作(例えば、タップ)を受信し得る。入力操作に応答して、電子デバイス100は、
図9Bに示される設定インタフェース910を画面Aに表示し得る。
【0167】
図9Bに示されるように、設定インタフェース910は、1つまたは複数の設定エントリ(例えば、解像度設定エントリ、地理的位置設定エントリ、ウォーターマーク設定エントリ、撮影ミュート設定エントリ、タイミング撮影設定エントリ911および音制御撮影設定エントリ)を含み得る。現在、電子デバイス100のタイミング撮影機能は無効状態にあり、タイミング撮影設定エントリは、ユーザの入力操作を受信し、タイミング撮影機能を有効化し、期間を設定するために用いられ得る。
【0168】
電子デバイス100は、タイミング撮影設定エントリ911に対するユーザの入力操作(例えば、タップ)を受信し得る。入力操作に応答して、電子デバイス100は、
図9Cに示されるタイミング撮影設定ウィンドウ920を画面Aに表示し得る。
【0169】
図9Cに示されるように、タイミング撮影設定ウィンドウ920は、1つまたは複数の設定オプション(例えば、無効化オプション、3秒タイミングオプション921、5秒タイミングオプションおよび10秒タイミングオプション)を表示し得る。電子デバイス100は、3秒タイミングオプション921に対するユーザの入力操作(例えば、タップ)を受信し得る。入力操作に応答して、電子デバイス100は、タイミング撮影機能を有効化し、期間を3秒に設定し得る。
【0170】
図9Dに示されるように、電子デバイス100は、タイミング撮影機能の期間を3秒に設定した後に、カメラアプリケーションインタフェース830内の撮影コントロール832に対するユーザの入力操作(例えば、タップ)を受信し得る。入力操作(例えば、タップ)に応答して、電子デバイス100は、
図9Eに示される撮影カウントダウンプロンプト931を画面Aに表示し、
図9Fに示されるカウントダウンプロンプト932を画面Aの背面上の画面Cに表示し得る。
【0171】
図9Eに示されるように、撮影カウントダウンプロンプト931は、カメラにより撮像された画像を電子デバイス100が格納するための残り時間をユーザにプロンプトするために用いられ得る。例えば、現在の残り時間は3秒である。残り時間が0秒である場合、電子デバイス100は、カメラにより撮像された画像を撮影画像としてローカルに格納し、画像のサムネイルを撮影画像エコーコントロール831に表示し得る。ユーザはさらに、電子デバイス100のギャラリーアプリケーションを開いて、電子デバイス100により撮像された画像を見てよい。
【0172】
図9Fに示されるように、
図9Dにおける撮影コントロール832に対するユーザの入力操作に応答して、電子デバイス100は、撮影カウントダウンプロンプト932を画面Cに表示し得る。撮影カウントダウンプロンプト932は、カメラにより撮像された画像を電子デバイス100が格納するための残り時間をユーザにプロンプトするために用いられ得る。
【0173】
可能な実装において、電子デバイス100の折り畳み可能画面は、半分折り畳まれた形態にあり、電子デバイス100のフォアグランドアプリケーション(例えば、カメラアプリケーションまたはWeChatアプリケーション)がカウントダウン撮影機能を有効化している場合、電子デバイス100は、フォアグランドアプリケーションが正面カメラ801または背面カメラ802を起動しているかどうかを判定し得る。フォアグランドアプリケーションが正面カメラ801を起動している場合、電子デバイス100は、ユーザの撮影操作(例えば、
図9Dにおける撮影コントロール832に対するユーザの入力操作)に応答して、撮影カウントダウンを画面Aに表示し得る。フォアグランドアプリケーションが背面カメラ802を起動している場合、電子デバイス100は、撮影カウントダウンを画面Aおよび画面Cの両方に表示し得る。このように、ユーザが正面カメラを有効化して自撮りをする場合、ユーザが自撮りをしていることを別の人が知るのを防止するために、撮影カウントダウンは、画面Aのみに表示され得る。これにより、ユーザプライバシーが保護される。
【0174】
可能な実装において、電子デバイス100の折り畳み可能画面は、半分折り畳まれた形態にある。電子デバイス100のフォアグランドアプリケーションが背面カメラ802を起動し、カウントダウン撮影を実行する場合、電子デバイス100は、撮影カウントダウンプロンプトと、背面カメラ802により撮像された画像とを画面Aおよび画面Cに表示し得る。このように、背後を撮影されている人は、カウントダウン数字を見て、撮影の前にポーズおよび表情を準備できる。
【0175】
例えば、
図9Gに示されるように、電子デバイス100は、撮影カウントダウンプロンプト933と、背面カメラ802により撮像された画像934とを画面Cに表示し得る。
【0176】
いくつかの適用シナリオでは、電子デバイス100の折り畳み可能画面が広げられた形態にある場合、電子デバイス100は、フォアグランドアプリケーション(例えば、ギャラリーアプリケーション)のアプリケーションインタフェースを表示し得る。電子デバイス100の折り畳み可能画面が半分折り畳まれた形態へ変化した後に、電子デバイス100は、フォアグランドアプリケーションの関連アプリケーション(例えば、カメラアプリケーション)またはショートカットアプリケーション(例えば、音楽アプリケーション)を起動し、フォアグランドアプリケーションのアプリケーションインタフェースを画面Aおよび画面Bの一方の半画面に表示し、関連アプリケーションまたはショートカットアプリケーションを画面Aおよび画面Bの他方の半画面に表示し得る。例えば、電子デバイス100は、フォアグランドアプリケーションのアプリケーションインタフェースを画面Aに表示し、関連アプリケーションのアプリケーションインタフェースまたはショートカットアプリケーションのアプリケーションインタフェースを画面Bに表示し得る。ユーザは、電子デバイス100上のフォアグランドアプリケーションについて関連アプリケーションを予め設定してよく、さらに、ショートカットアプリケーションを予め設定してよい。例えば、ユーザは、電子デバイス100上のギャラリーアプリケーションについて関連アプリケーションをカメラアプリケーションとして予め設定し、ショートカットアプリケーションを音楽アプリケーションとして設定し得る。このように、電子デバイス100が半分折り畳まれた形態にある場合、複数のアプリケーションタスクが自動的に起動されてよく、その結果、ユーザは、複数のアプリケーションタスクを同時に処理できる。
【0177】
可能な実装において、電子デバイス100上で動作するフォアグランドアプリケーションは、ただ1つの関連アプリケーションを有する。折り畳み可能画面が半分折り畳まれた形態にあることを電子デバイス100が検出した場合、電子デバイス100は、フォアグランドアプリケーションを画面Aに表示し、関連アプリケーションのアプリケーションインタフェースを画面Bに表示し得る。代替的に、電子デバイス100は、フォアグランドアプリケーションを画面Bに表示し、関連アプリケーションのアプリケーションインタフェースを画面Aに表示する。
【0178】
例えば、
図10Aに示されるように、電子デバイス100は、広げられた形態にあり、ホーム画面810を表示している。ホーム画面810の本文の説明については、
図8Aに示される実施形態を参照されたい。ここでは詳細を再び説明しない。電子デバイス100は、ギャラリーアプリケーションアイコン813に対するユーザの入力操作(例えば、タップ)を受信し得る。入力操作に応答して、電子デバイス100は、
図10Bに示されるギャラリーアプリケーションインタフェース1010を表示し得る。
【0179】
図10Bに示されるように、ギャラリーアプリケーションインタフェース1010は、1つまたは複数のアルバム(例えば、全ての写真アルバム、全てのビデオアルバム、カメラアルバム、スクリーンショットアルバム、最近削除されたアルバム、WeChatアルバム、Weiboアルバムおよび他のアルバム)を表示し得る。
【0180】
ギャラリーアプリケーションの関連アプリケーションは、カメラアプリケーションであってよい。電子デバイス100は、折り畳み可能画面が
図10Bに示される広げられた形態から半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出した場合、ギャラリーアプリケーションのアプリケーションインタフェースを画面Aに表示し、カメラアプリケーションのアプリケーションインタフェースを画面Bに表示し得る。
【0181】
図10Cに示されるように、折り畳み可能画面が
図10Bに示される広げられた形態から半分折り畳まれた形態へ変化していることを電子デバイス100が検出した場合、電子デバイス100は、ギャラリーアプリケーションインタフェース1020を画面Aに表示し、カメラアプリケーションインタフェースを画面Bに表示し得る。
図10Bに示されるギャラリーアプリケーションインタフェース1010と比較して、ギャラリーアプリケーションインタフェース1020は、表示内容が少なく、表示比が低い。
【0182】
可能な実装において、折り畳み可能画面が広げられた形態から半分折り畳まれた形態へ変化していることを電子デバイス100が検出した場合において、フォアグランドアプリケーションの関連アプリケーションが存在しており、かつ、フォアグランドアプリケーションおよび関連アプリケーション内にカメラアプリケーションが存在しているときは、電子デバイス100は、画面Aが位置する平面が水平面にほぼ平行である(つまり、画面Aが位置する平面と水平面との間の夾角β1が予め設定された角度閾値P3(例えば、10度)未満である)かどうかを判定し得る。画面Aが位置する平面が水平面にほぼ平行である場合、電子デバイス100は、カメラアプリケーションのアプリケーションインタフェースを画面Bに表示し、フォアグランドアプリケーションおよび関連アプリケーション内の別のアプリケーションのアプリケーションインタフェースを画面Aに表示し得る。画面Aが位置する平面が水平面にほぼ平行ではない(つまり、画面Aが位置する平面と水平面との間の夾角β1が予め設定された角度閾値P3(例えば、10度)よりも大きいかそれに等しい)場合、電子デバイス100は、カメラアプリケーションのアプリケーションインタフェースを画面Aに表示し、フォアグランドアプリケーションおよび関連アプリケーション内の別のアプリケーションのアプリケーションインタフェースを画面Bに表示し得る。
【0183】
例えば、
図10Dに示されるように、ギャラリーアプリケーションの関連アプリケーションは、カメラアプリケーションである。折り畳み可能画面が広げられた形態から半分折り畳まれた形態へ変化していることを電子デバイス100が検出し、かつ、画面Aが位置する平面が水平面とほぼ平行ではない(つまり、画面Aが位置する平面と水平面との間の夾角β1が予め設定された角度閾値P3(例えば、10度)よりも大きいかそれに等しい)場合、電子デバイス100は、カメラアプリケーションインタフェース1040を画面Aに表示し、ギャラリーアプリケーションインタフェース1050を画面Bに表示し得る。
図10Bに示されるギャラリーアプリケーションインタフェース1010と比較して、ギャラリーアプリケーションインタフェース1050は、表示内容が少なく、表示比が低い。
【0184】
可能な実装において、電子デバイス100上で動作するフォアグランドアプリケーションは、複数の関連アプリケーションを有し得る。電子デバイス100の折り畳み可能画面が半分折り畳まれた形態にある場合、電子デバイス100は、フォアグランドアプリケーション(例えば、ギャラリーアプリケーション)のアプリケーションインタフェースを画面Aに表示し、複数の関連アプリケーション(例えば、カメラアプリケーション、音楽アプリケーション、ビデオアプリケーションおよびWeChatアプリケーション)のアイコンを画面Bに表示し得る。次に、電子デバイス100は、ユーザ入力を受信し、指定された関連アプリケーションを複数の関連アプリケーションから選択する場合、フォアグランドアプリケーション(例えば、カメラアプリケーション)のアプリケーションインタフェースと、指定された関連アプリケーションのアプリケーションインタフェースとを画面Aと画面Bとにそれぞれ表示し得る。
【0185】
例えば、
図11Aに示されるように、電子デバイス100は、広げられた形態にあり、ギャラリーアプリケーションインタフェース1110を表示している。ギャラリーアプリケーションインタフェース1110の本文の説明については、
図10Bに示される実施形態を参照されたい。ここでは詳細を再び説明しない。
【0186】
ギャラリーアプリケーションの関連アプリケーションは、カメラアプリケーション、音楽アプリケーション、ビデオアプリケーションおよびWeChatアプリケーション等を含む。電子デバイス100は、折り畳み可能画面が
図11Aに示される広げられた形態から半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出した場合、ギャラリーアプリケーションのアプリケーションインタフェースを画面Aに表示し、ギャラリーアプリケーションの複数の関連アプリケーションのアイコンを画面Bに表示し得る。
【0187】
図11Bに示されるように、折り畳み可能画面が
図11Aに示される広げられた形態から半分折り畳まれた形態へ変化していることを電子デバイス100が検出した場合、電子デバイス100は、ギャラリーアプリケーションインタフェース1120を画面Aに表示し、関連アプリケーション選択インタフェース1130を画面Bに表示し得る。
図11Aに示されるギャラリーアプリケーションインタフェース1110と比較して、ギャラリーアプリケーションインタフェース1120は、表示内容が少なく、表示比が低い。関連アプリケーション選択インタフェース1130は、複数の関連アプリケーションのアイコン(例えば、カメラアプリケーションアイコン1131、音楽アプリケーションアイコン、ビデオアプリケーションアイコンおよびWeChatアプリケーションアイコン)を表示する。関連アプリケーション選択インタフェース1130はさらに、追加コントロール1132を表示し得る。追加コントロール1132は、ギャラリーアプリケーションに新しい関連アプリケーションを追加するために用いられ得る。
【0188】
電子デバイス100は、関連アプリケーション選択インタフェース1130内のカメラアプリケーションアイコン1131に対するユーザの入力操作(例えば、タップ)を受信し得る。入力操作に応答して、電子デバイス100は、
図11Cに示されるカメラアプリケーションインタフェース1140を画面Bに表示し得る。カメラアプリケーションインタフェース1140は、
図10Cに示されるカメラアプリケーションインタフェース1030と同じである。したがって、カメラアプリケーションインタフェース1140の本文の説明については、
図10Cに示される実施形態を参照されたい。ここでは詳細を再び説明しない。
【0189】
可能な実装において、電子デバイス100の折り畳み可能画面は、広げられた形態においてフォアグランドアプリケーション(例えば、ギャラリーアプリケーション)のアプリケーションインタフェースを表示し得る。電子デバイス100は、折り畳み可能画面が折り畳まれた形態に入っていることを検出した場合、ショートカットアプリケーション(例えば、音楽アプリケーション)のアプリケーションインタフェースを画面Aに表示し、画面Bをオフにし得る。
【0190】
例えば、
図12Aに示されるように、電子デバイス100は、広げられた形態にあり、ギャラリーアプリケーションインタフェース1210を表示している。ギャラリーアプリケーションインタフェース1210の本文の説明については、
図10Bに示される実施形態を参照されたい。ここでは詳細を再び説明しない。電子デバイス100に予め設定されているショートカットアプリケーションは、音楽アプリケーションであってよい。
【0191】
図12Bに示されるように、折り畳み可能画面が
図12Aに示される広げられた形態から半分折り畳まれた形態へ変化していることを電子デバイス100が検出した場合、電子デバイス100は、音楽アプリケーションインタフェース1230を画面Aに表示し、画面Bをオフにし得る。
【0192】
可能な実装において、電子デバイス100の折り畳み可能画面は、広げられた形態においてフォアグランドアプリケーション(例えば、ギャラリーアプリケーション)のアプリケーションインタフェースを表示し得る。電子デバイス100は、折り畳み可能画面が折り畳まれた形態に入っていることを検出した場合、フォアグランドアプリケーションのアプリケーションインタフェースを画面Aおよび画面Bの一方の半分に表示し、ショートカットアプリケーション(例えば、音楽アプリケーション)のアプリケーションインタフェースを画面Aおよび画面Bの他方の半分に表示し得る。
【0193】
例えば、
図12Bに示されるように、折り畳み可能画面が
図12Aに示される広げられた形態から半分折り畳まれた形態へ変化していることを電子デバイス100が検出した場合、電子デバイス100は、ギャラリーアプリケーションインタフェース1220を画面Aに表示し、音楽アプリケーションインタフェース1230を画面Bに表示し得る。
【0194】
可能な実装において、電子デバイス100の折り畳み可能画面が半分折り畳まれた形態にある場合、電子デバイス100は、アプリケーションAのアプリケーションインタフェースを画面Aに表示し、アプリケーションBのアプリケーションインタフェースを画面Bに表示し、スイッチコントロールを画面Aまたは画面Bに表示し得る。スイッチコントロールは、画面BへのアプリケーションAのアプリケーションインタフェースの表示と、画面AへのアプリケーションBのアプリケーションインタフェースの表示とをトリガするために用いられ得る。
【0195】
例えば、
図12Cに示されるように、電子デバイス100の折り畳み可能画面は、半分折り畳まれた形態にある。電子デバイス100は、ギャラリーアプリケーションインタフェース1220を画面Aに表示し、音楽アプリケーションインタフェース1230を画面Bに表示し、スイッチコントロール1241を画面Aに表示し得る。スイッチコントロール1241は、ギャラリーアプリケーションインタフェース1220の表示位置と音楽アプリケーションインタフェース1230の表示位置との間の切り替えをトリガするために用いられ得る。
【0196】
電子デバイス100は、スイッチコントロール1241に対するユーザの入力操作(例えば、タップ)を受信し得る。入力操作に応答して、
図12Dに示されるように、電子デバイス100は、音楽アプリケーションインタフェース1250を画面Aに表示し、ギャラリーアプリケーションインタフェース1260を画面Bに表示し得る。
【0197】
いくつかの適用シナリオでは、電子デバイス100上のいくつかのアプリケーションに対し、カスタマイズされたインタフェースレイアウトおよびカスタマイズされた機能コントロールレイアウトが、折り畳み可能画面の半分折り畳まれた形態について予め設定され得る。電子デバイス100の折り畳み可能画面が広げられた形態にある場合、電子デバイス100は、フォアグランドアプリケーション(例えば、カメラアプリケーション)のアプリケーションインタフェース1を表示し得る。電子デバイス100の折り畳み可能画面が半分折り畳まれた形態へ変化した後に、電子デバイス100は、フォアグランドアプリケーションのインタフェース2を画面Aに表示し、フォアグランドアプリケーションインタフェース3を画面Bに表示し得る。例えば、折り畳み可能画面が半分折り畳まれた形態にある場合、電子デバイス100により開始されるフォアグランドアプリケーションはカメラアプリケーションであり、電子デバイス100は、撮影画像を画面Aに表示し、撮影関連機能コントロールを画面Bに表示し得る。このように、アプリケーションインタフェース内のコントロールが、折り畳み可能画面の物理的形態に基づいて再配置され得る。その結果、ユーザは、折り畳み可能画面を見て用いる場合により良い視覚体験を得る。
【0198】
例えば、
図13Aに示されるように、電子デバイス100は、広げられた形態にあり、カメラアプリケーションインタフェース1310を表示している。カメラアプリケーションインタフェースは、撮影画像エコーコントロール1311、撮影コントロール1312、カメラスイッチコントロール1313、カメラにより撮像される画像1314、フラッシュコントロール1315、設定コントロール1316および1つまたは複数の撮影モードコントロール(例えば、「広開口モード」コントロール1317A、「夜間モード」コントロール1317B、「通常撮影モード」コントロール1317C、「ポートレートモード」コントロール1317Dおよび「ビデオモード」コントロール1317E)を表示し得る。カメラアプリケーションインタフェース1310は、
図8Bに示される実施形態におけるカメラアプリケーションインタフェース820と同じである。したがって、カメラアプリケーションインタフェース1310の本文の説明については、
図8Bに示される実施形態を参照されたい。ここでは詳細を再び説明しない。
【0199】
電子デバイス100は、折り畳み可能画面が広げられた形態から半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出した場合、
図13Bに示されるカメラアプリケーションインタフェース1320を画面Aに表示し、
図13Bに示されるカメラアプリケーションインタフェース1330を画面Bに表示し得る。
【0200】
図13Bに示されるように、カメラアプリケーションインタフェース1320は、カメラにより撮像される画像1321を含む。カメラアプリケーションインタフェース1330は、撮影画像エコーコントロール1331、撮影コントロール1332、カメラスイッチコントロール1333、フラッシュコントロール1335、設定コントロール1336および1つまたは複数の撮影モードコントロール(例えば、「広開口モード」コントロール1337A、「夜間モード」コントロール1337B、「通常撮影モード」コントロール1337C、「ポートレートモード」コントロール1337Dおよび「ビデオモード」コントロール1337E)を含む。カメラアプリケーションインタフェース1320に含まれる機能コントロールは、
図13Aに示されるカメラアプリケーションインタフェース1310に含まれる機能コントロールと同じである。
【0201】
別の例では、
図13Cに示されるように、電子デバイス100は、折り畳み可能画面が
図13Aに示される広げられた形態から半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出した場合、
図13Cに示されるカメラアプリケーションインタフェース1320を画面Aに表示し、カメラアプリケーションインタフェース1340を画面Bに表示し得る。カメラアプリケーションインタフェース1320は、カメラにより撮像される画像1321を含む。カメラアプリケーションインタフェース1340は、撮影画像エコーコントロール1341、撮影コントロール1342、カメラスイッチコントロール1343、ビューティ効果設定コントロール1344、フラッシュコントロール1345、設定コントロール1346、ズーム倍率設定コントロール1348、AI拡張コントロール1349および1つまたは複数の撮影モードコントロール(例えば、「広開口モード」コントロール1347A」、「夜間モード」コントロール1347B、「通常撮影モード」コントロール1347C、「ポートレートモード」コントロール1347Dおよび「ビデオモード」コントロール1347E)を含む。カメラアプリケーションインタフェース1340に含まれる機能コントロールは、
図13Aに示されるカメラアプリケーションインタフェース1310に含まれる機能コントロールとは異なる。
【0202】
以下では、本願の一実施形態による折り畳み可能画面のための表示方法を説明する。
【0203】
図14は、本願の一実施形態による折り畳み可能画面のための表示方法の概略フローチャートである。この方法は、折り畳み可能画面を含む電子デバイスに適用される。折り畳み可能画面は、折り畳まれて少なくとも2つの画面を形成してよく、少なくとも2つの画面は、第1の画面および第2の画面を含む。
図14に示されるように、この方法は、以下の段階を含み得る。
【0204】
S1401:折り畳み可能画面が広げられた形態にある場合、電子デバイスは、第1のアプリケーションの、カメラにより撮像された画像を含む第1のインタフェースを折り畳み可能画面に全画面で表示する。カメラにより撮像された画像は、撮影確認信号が受信される前に撮像された画像である。
【0205】
折り畳み可能画面が広げられた形態にある場合、第1の画面と第2の画面との間の夾角は、第1の角度閾値よりも大きく、折り畳み可能画面が半分折り畳まれた形態にある場合、第1の画面と第2の画面との間の夾角は、第1の角度閾値と第2の角度閾値との間である。第1の角度閾値は、第2の角度閾値よりも大きい。具体的には、折り畳み可能画面は、内向き折り畳み可能画面であってもよく、外向き折り畳み可能画面であってもよい。
【0206】
例えば、第1の角度閾値はP2であり、第2の角度閾値はP1である。電子デバイス100の折り畳み可能画面が完全に折り畳まれた形態にある場合、電子デバイス100の画面Aと画面Bとの間の夾角(つまり、折り畳み角)αは、
【数47】
を満たす。折り畳み可能画面が広げられた形態にある場合、電子デバイス100の画面Aと画面Bとの間の夾角(つまり、折り畳み角)αは、
【数48】
を満たす。電子デバイス100の折り畳み可能画面が半分折り畳まれた形態にある場合、電子デバイス100の画面Aと画面Bとの間の夾角(つまり、折り畳み角)αは、
【数49】
を満たす。ここでは、0°<P1<P2<180°である。
【0207】
可能な実装において、第1の画面と第2の画面との間の夾角が第1の角度閾値と第2の角度閾値との間のままである期間が、第1の時間閾値(例えば、0.6秒)よりも大きい場合、電子デバイスは、折り畳み可能画面が半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出する。このように、電子デバイスは、折り畳み可能画面が半分折り畳まれた形態に入るのをユーザが望んでいることを正確に識別できる。これにより、判定精度が向上する。
【0208】
S1402:折り畳み可能画面が広げられた形態から半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出した場合、電子デバイスは、第2のインタフェースを第1の画面に表示する。
【0209】
例えば、第1の画面は、前述の実施形態における画面Aであってよく、第2の画面は、前述の実施形態における画面Bであってよい。第1のアプリケーションは、カメラアプリケーションであってよい。第1のインタフェースが表示された場合、第1のアプリケーションは、カメラを起動する。第1のインタフェースは、
図8Bに示されるカメラアプリケーションインタフェース820であってよい。第2のインタフェースは、
図8Cに示されるカメラアプリケーションインタフェース830であってよい。カメラアプリケーションインタフェース830内の表示内容(インタフェース要素とも称される)は、
図8Bに示されるカメラアプリケーションインタフェース820内の表示内容(インタフェース要素とも称される)と同じである。
【0210】
本願の本実施形態によれば、電子デバイス100の折り畳み可能画面が半分折り畳まれた状態にある場合において、電子デバイス100上で実行されている、ウィンドウ表示適合化をサポートするフォアグランドアプリケーション(例えば、カメラアプリケーションまたはWeChatアプリケーション)がカメラを起動したときは、電子デバイス100は、フォアグランドアプリケーションのアプリケーションインタフェースを折り畳み可能画面の画面Aまたは画面Bに表示し得る。このように、ユーザは、電子デバイス100を両手で安定的に保持することなく、撮影、ビデオ通話またはライブブロードキャスト等を都合よく実行できる。
【0211】
可能な実装において、第1の画面が位置する平面と水平面との間の夾角が第3の角度閾値未満である場合、電子デバイスは、第2のインタフェースを第2の画面に表示する。例えば、第3の角度閾値は、P3であってよく、
【数50】
であってよい。第1の画面が位置する平面が水平面にほぼ平行である(つまり、夾角β1が予め設定された角度閾値P3未満(例えば、10度)である)場合、電子デバイス100は、第1の画面に表示されているカメラアプリケーションインタフェースを第2の画面に表示するように切り替わり得る。ここで、
【数51】
である。第3の角度閾値は、第2の角度閾値未満であってよい。このように、高い建物において上空を撮影するか地上を撮影する場合、ユーザは、見上げることで太陽によって目がくらんだり、見下ろしたりする必要がなく、電子デバイス100は、カメラを起動するための上位層アプリケーションインタフェースを、水平面にほぼ垂直である半画面(例えば、第2の画面)に自動的に表示して、ユーザの撮影を容易にする。具体的内容については、
図8Dに示される実施形態を参照されたい。ここでは詳細を再び説明しない。
【0212】
可能な実装において、電子デバイスは、第3の画面をさらに含み、折り畳み可能画面が折り畳まれている場合、第3の画面は、第1の画面と対向している。この方法は、電子デバイスが、微速度撮影機能を有効化した後に、第2のインタフェースに対するユーザの第1の入力を受信する段階をさらに含む。第1の入力に応答して、電子デバイスは、カウントダウンプロンプトを第1の画面および第3の画面に表示する。カウントダウンプロンプトは、カメラにより撮像される画像を撮影するための残り時間をユーザにプロンプトするために用いられる。
【0213】
第3の画面は、
図9Fに示される実施形態における画面Cであってよい。電子デバイスが半分折り畳まれた形態にあり、第1のアプリケーション(例えば、カメラアプリケーションまたはWeChatアプリケーション)がカメラを有効化してカウントダウン撮影を実行する場合、電子デバイスは、撮影カウントダウンを画面Cに表示し得る。このように、所有者が電子デバイスを離れて別の人と共に自動カウントダウン撮影を実行する場合、カウントダウンは、画面Cに表示され得る。これは、ユーザが撮影姿勢を取るのに便利であり、このことにより、ユーザエクスペリエンスが向上する。具体的内容については、
図9Aから
図9Fに示される実施形態を参照されたい。ここでは詳細を再び説明しない。
【0214】
可能な実装において、第1の入力に応答して、電子デバイスは、カメラにより撮像された画像を第3の画面に表示する。例えば、
図9Gに示されるように、電子デバイスは、撮影カウントダウンプロンプト933と、背面カメラ802により撮像された画像934とを画面Cに表示する。具体的内容については、
図9Gに示される実施形態を参照されたい。ここでは詳細を再び説明しない。
【0215】
可能な実装において、第1のアプリケーションは、第2のアプリケーションに関連付けられている。折り畳み可能画面が広げられた形態から半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出した場合、電子デバイスは、第2のアプリケーションの第3のインタフェースを第2の画面に表示する。第1のアプリケーションは、カメラアプリケーションであってよく、第2のアプリケーションは、ギャラリーアプリケーションであってよい。第2のインタフェースは、
図10Dに示されるカメラアプリケーションインタフェース1040であってよく、第3のインタフェースは、
図10Dに示されるギャラリーアプリケーションインタフェース1050であってよい。具体的内容については、
図10Aから
図10Dに示される実施形態を参照されたい。ここでは詳細を再び説明しない。
【0216】
可能な実装において、第1のアプリケーションは、複数の関連アプリケーションに対応している。折り畳み可能画面が広げられた形態から半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出した場合、電子デバイスは、複数の関連アプリケーションのオプションを第2の画面に表示する。電子デバイスは、第2のアプリケーションに対応するオプションに対するユーザの第2の入力を受信する。電子デバイスは、第2の入力に応答して、第2のアプリケーションの第3のインタフェースを第2の画面に表示する。具体的内容については、
図11Aから
図11Cに示される実施形態を参照されたい。ここでは詳細を再び説明しない。
【0217】
可能な実装において、電子デバイスは、スイッチコントロールを第1の画面または第2の画面に表示する。電子デバイスは、スイッチコントロールに対するユーザの第3の入力を受信する。第3の入力に応答して、電子デバイスは、第3のインタフェースを第1の画面に表示し、第2のインタフェースを第2の画面に表示する。例えば、スイッチコントロールは、
図12Cに示されるスイッチコントロール1241であってよい。具体的内容については、
図12Aから
図12Dに示される実施形態を参照されたい。ここでは詳細を再び説明しない。
【0218】
可能な実装において、折り畳み可能画面が半分折り畳まれた形態から完全に折り畳まれた形態へ変化した場合、電子デバイスは、第1の画面および第2の画面をオフにし得る。
【0219】
いくつかの実施形態において、折り畳み可能画面が広げられた形態にある場合、電子デバイスは、第1のアプリケーションの第1のインタフェースを折り畳み可能画面に全画面で表示する。第1のインタフェースは、カメラにより撮像される画像と、1つまたは複数の操作コントロールとを含む。折り畳み可能画面が広げられた形態から半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出した場合、電子デバイスは、第4のインタフェースを第1の画面に表示し、第5のインタフェースを第2の画面に表示する。第4のインタフェースは、カメラにより撮像された画像を含み、第5のインタフェースは、1つまたは複数の操作コントロールを含む。例えば、第1のインタフェースは、
図13Aに示されるカメラアプリケーションインタフェース1310であってよく、第4のインタフェースは、
図13Bまたは
図13Cに示されるカメラアプリケーションインタフェース1320であってよく、第5のインタフェースは、
図13Bに示されるカメラアプリケーションインタフェース1330または
図13Cに示されるカメラアプリケーションインタフェース1340であってよい。具体的内容については、
図13Aから
図13Cに示される実施形態を参照されたい。ここでは詳細を再び説明しない。
【0220】
結論として、前述の実施形態は、本願を限定するのではなく、本願の技術的解決手段を説明することが意図されているに過ぎない。前述の実施形態を参照して本願が詳細に説明されているが、当業者であれば、本願の実施形態の技術的解決手段の範囲から逸脱することなく、依然として、前述の実施形態において説明されている技術的解決手段の修正を行い得るか、それらのいくつかの技術的特徴の均等な置き換えを行い得ることを理解するはずである。
[他の考えられる項目]
(項目1)
折り畳み可能画面を備える電子デバイスに適用される、折り畳み可能画面のための表示方法であって、前記折り畳み可能画面は、折り畳まれて少なくとも2つの画面を形成してよく、前記少なくとも2つの画面は、第1の画面と第2の画面とを含み、前記方法は、
前記折り畳み可能画面が広げられた形態にある場合、前記電子デバイスが、第1のアプリケーションの第1のインタフェースを前記折り畳み可能画面に全画面で表示する段階であって、前記第1のインタフェースは、カメラにより撮像される画像を含み、前記カメラにより撮像される前記画像は、撮影確認信号が受信される前に撮像された画像である、段階と、
前記折り畳み可能画面が前記広げられた形態から半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出した場合、前記電子デバイスが第2のインタフェースを前記第1の画面に表示する段階であって、前記第2のインタフェースに表示される内容は、前記第1のインタフェースに表示される内容と同じであるか、前記第1のインタフェースに表示される前記内容とは異なっており、前記折り畳み可能画面が広げられた形態にある場合、前記第1の画面と前記第2の画面との間の夾角が第1の角度閾値よりも大きく、前記折り畳み可能画面が前記半分折り畳まれた形態にある場合、前記第1の画面と前記第2の画面との間の前記夾角は、前記第1の角度閾値と第2の角度閾値との間であり、前記第1の角度閾値は、前記第2の角度閾値よりも大きい、段階と
を備える、方法。
(項目2)
前記折り畳み可能画面が前記半分折り畳まれた形態にあり、前記第1の画面が位置する平面と水平面との間の夾角が第3の角度閾値未満である場合、前記電子デバイスが前記第2のインタフェースを前記第2の画面に表示する段階
をさらに備える、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記第1の画面と前記第2の画面との間の前記夾角が前記第1の角度閾値と前記第2の角度閾値との間のままである期間が、第1の時間閾値よりも大きい場合、前記電子デバイスは、前記折り畳み可能画面が前記半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出する、項目1または2に記載の方法。
(項目4)
前記電子デバイスは、第3の画面をさらに備え、前記折り畳み可能画面が折り畳まれている場合、前記第3の画面および前記第1の画面は、互いに反対を向いており、前記方法は、
前記電子デバイスが微速度撮影機能を有効化した後に、前記電子デバイスがユーザの第1の入力を受信する段階と、
前記電子デバイスが、前記第1の入力に応答して、カウントダウンプロンプトを前記第1の画面および前記第3の画面に表示する段階であって、前記カウントダウンプロンプトは、前記カメラにより撮像される前記画像を前記電子デバイスが撮影するための残り時間を前記ユーザにプロンプトするために用いられる、段階と
をさらに備える、項目1から3のいずれか1つに記載の方法。
(項目5)
前記第1の入力に応答して、前記電子デバイスが、前記カメラにより撮像される前記画像を前記第3の画面に表示する段階
をさらに備える、項目4に記載の方法。
(項目6)
前記第1のアプリケーションは、第2のアプリケーションに関連付けられており、前記方法は、
前記折り畳み可能画面が前記広げられた形態から前記半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出した場合、前記電子デバイスが前記第2のアプリケーションの第3のインタフェースを前記第2の画面に表示する段階
をさらに備える、項目1から5のいずれか1つに記載の方法。
(項目7)
前記第1のアプリケーションは、複数の関連アプリケーションに対応しており、前記方法は、
前記折り畳み可能画面が前記広げられた形態から前記半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出した場合、前記電子デバイスが前記複数の関連アプリケーションのオプションを前記第2の画面に表示する段階と、
前記電子デバイスが、第2のアプリケーションに対応するオプションに対する前記ユーザの第2の入力を受信する段階と、
前記電子デバイスが、前記第2の入力に応答して、前記第2のアプリケーションの第3のインタフェースを前記第2の画面に表示する段階と
をさらに備える、項目1から5のいずれか1つに記載の方法。
(項目8)
前記電子デバイスがスイッチコントロールを前記第1の画面または前記第2の画面に表示する段階と、
前記電子デバイスが前記スイッチコントロールに対する前記ユーザの第3の入力を受信する段階と、
前記第3の入力に応答して、前記電子デバイスが、前記第3のインタフェースを前記第1の画面に表示し、前記第2のインタフェースを前記第2の画面に表示する段階と
をさらに備える、項目6または7に記載の方法。
(項目9)
前記第1のインタフェースは、1つまたは複数の操作コントロールをさらに含み、前記折り畳み可能画面が前記広げられた形態から前記半分折り畳まれた形態へ変化していることが検出された場合、前記方法は、
前記電子デバイスが第4のインタフェースを前記第2の画面に表示する段階であって、前記第4のインタフェースは、前記1つまたは複数の操作コントロールを含み、前記第2のインタフェースは、前記カメラにより撮像される前記画像を含む、段階
をさらに備える、項目1から5に記載の方法。
(項目10)
折り畳み可能画面と、加速度センサと、ジャイロスコープセンサと、1つまたは複数のカメラと、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のメモリとを備える電子デバイスであって、前記折り畳み可能画面は、折り畳まれて少なくとも2つの画面を形成してよく、前記少なくとも2つの画面は、第1の画面と第2の画面とを含み、前記折り畳み可能画面、前記加速度センサ、前記ジャイロスコープセンサ、前記1つまたは複数のカメラおよび前記1つまたは複数のメモリは、前記1つまたは複数のプロセッサに別個に結合されており、
前記加速度センサおよび前記ジャイロスコープセンサは、データを検出するように構成されており、その結果、前記1つまたは複数のプロセッサは、前記第1の画面と前記第2の画面との間の夾角を検出し、
前記1つまたは複数のメモリは、コンピュータプログラムコードを格納するように構成されており、前記コンピュータプログラムコードは、コンピュータ命令を含み、前記コンピュータ命令が前記プロセッサ上で実行された場合、前記電子デバイスは、
前記折り畳み可能画面が広げられた形態にある場合、第1のアプリケーションの第1のインタフェースを前記折り畳み可能画面に全画面で表示する段階であって、前記第1のインタフェースは、前記カメラによりリアルタイムで撮像される画像を含み、前記カメラにより撮像される前記画像は、撮影確認信号が受信される前に撮像された画像である、段階と
前記折り畳み可能画面が前記広げられた形態から半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出した場合、第2のインタフェースを前記第1の画面に表示する段階であって、前記第2のインタフェースに表示される内容は、前記第1のインタフェースに表示される内容と同じであるか、前記第1のインタフェースに表示される前記内容とは異なっている、段階と
を実行することが可能になり、
前記折り畳み可能画面が広げられた形態にある場合、前記第1の画面と前記第2の画面との間の夾角が第1の角度閾値よりも大きく、前記折り畳み可能画面が前記半分折り畳まれた形態にある場合、前記第1の画面と前記第2の画面との間の前記夾角は、前記第1の角度閾値と第2の角度閾値との間であり、前記第1の角度閾値は、前記第2の角度閾値よりも大きい、
電子デバイス。
(項目11)
前記コンピュータ命令が前記プロセッサ上で実行された場合、前記電子デバイスはさらに、
前記折り畳み可能画面が前記半分折り畳まれた形態にあり、前記第1の画面が位置する平面と水平面との間の夾角が第3の角度閾値未満である場合、前記第2のインタフェースを前記第2の画面に表示する段階であって、前記第3の角度閾値は、前記第2の角度閾値未満である、段階
を実行することが可能になる、
項目10に記載の電子デバイス。
(項目12)
前記第1の画面と前記第2の画面との間の前記夾角が前記第1の角度閾値と前記第2の角度閾値との間のままである期間が、第1の時間閾値よりも大きい場合、前記電子デバイスは、前記折り畳み可能画面が前記半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出する、項目10または11に記載の電子デバイス。
(項目13)
前記電子デバイスは、第3の画面をさらに備え、前記折り畳み可能画面が折り畳まれている場合、前記第3の画面および前記第1の画面は、互いに反対を向いており、前記コンピュータ命令が前記プロセッサ上で実行された場合、前記電子デバイスはさらに、
微速度撮影機能を有効化した後にユーザの第1の入力を受信する段階と、
前記第1の入力に応答して、カウントダウンプロンプトを前記第1の画面および前記第3の画面に表示する段階であって、前記カウントダウンプロンプトは、前記カメラにより撮像される前記画像を前記電子デバイスが撮影するための残り時間を前記ユーザにプロンプトするために用いられる、段階と
を実行することが可能になる、
項目10から12のいずれか1つに記載の電子デバイス。
(項目14)
前記コンピュータ命令が前記プロセッサ上で実行された場合、前記電子デバイスはさらに、
前記第1の入力に応答して、前記カメラにより撮像される前記画像を前記第3の画面に表示する段階
を実行することが可能になる、
項目13に記載の電子デバイス。
(項目15)
前記第1のアプリケーションは、第2のアプリケーションに関連付けられており、前記コンピュータ命令が前記プロセッサ上で実行された場合、前記電子デバイスはさらに、
前記折り畳み可能画面が前記広げられた形態から前記半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出した場合、前記第2のアプリケーションの第3のインタフェースを前記第2の画面に表示する段階
を実行することが可能になる、
項目10から14のいずれか1つに記載の電子デバイス。
(項目16)
前記第1のアプリケーションは、複数の関連アプリケーションに対応しており、前記コンピュータ命令が前記プロセッサ上で実行された場合、前記電子デバイスはさらに、
前記折り畳み可能画面が前記広げられた形態から前記半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出した場合、前記電子デバイスが前記複数の関連アプリケーションのオプションを前記第2の画面に表示する段階と、
前記電子デバイスが、第2のアプリケーションに対応するオプションに対する前記ユーザの第2の入力を受信する段階と、
前記電子デバイスが、前記第2の入力に応答して、前記第2のアプリケーションの第3のインタフェースを前記第2の画面に表示する段階と
を実行することが可能になる、
項目10から15のいずれか1つに記載の電子デバイス。
(項目17)
前記コンピュータ命令が前記プロセッサ上で実行された場合、前記電子デバイスはさらに、
スイッチコントロールを前記第1の画面または前記第2の画面に表示する段階と、
前記スイッチコントロールに対する前記ユーザの第3の入力を受信する段階と、
前記第3の入力に応答して、前記電子デバイスが、前記第3のインタフェースを前記第1の画面に表示し、前記第2のインタフェースを前記第2の画面に表示する段階と
を実行することが可能になる、
項目15または16に記載の電子デバイス。
(項目18)
前記第1のインタフェースは、1つまたは複数の操作コントロールを含み、前記コンピュータ命令が前記プロセッサ上で実行された場合、前記電子デバイスはさらに、
前記折り畳み可能画面が前記広げられた形態から前記半分折り畳まれた形態へ変化していることを検出した場合、第4のインタフェースを前記第2の画面に表示する段階であって、前記第4のインタフェースは、前記1つまたは複数の操作コントロールを含み、前記第2のインタフェースは、前記カメラにより撮像される前記画像を含む、段階
を実行することが可能になる、
項目10から14に記載の電子デバイス。
(項目19)
1つまたは複数の機能モジュールを備える電子デバイスであって、前記1つまたは複数の機能モジュールは、項目1から9のいずれか1つに記載の折り畳み可能画面のための表示方法を実行するように構成されている、電子デバイス。
(項目20)
コンピュータ命令を備えるコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ命令が電子デバイス上で実行された場合、前記電子デバイスは、項目1から9のいずれか1つに記載の折り畳み可能画面のための表示方法を実行することが可能になる、コンピュータ可読記憶媒体。
(項目21)
プロセッサとインタフェースとを備えるチップであって、
前記プロセッサおよび前記インタフェースは、互いに連携し、その結果、前記チップは、項目1から9のいずれか1つに記載の折り畳み可能画面のための表示方法を実行する、
チップ。