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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-09-16
(45)【発行日】2025-09-25
(54)【発明の名称】化粧料
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/67 20060101AFI20250917BHJP
   A61K 8/86 20060101ALI20250917BHJP
   A61Q 1/00 20060101ALI20250917BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20250917BHJP
【FI】
A61K8/67
A61K8/86
A61Q1/00
A61Q19/00
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019052280
(22)【出願日】2019-03-20
(65)【公開番号】P2020152676
(43)【公開日】2020-09-24
【審査請求日】2022-02-25
【審判番号】
【審判請求日】2023-07-12
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 ▲1▼ウェブサイトの掲載日:平成30年3月26日 ▲2▼ウェブサイトのアドレス:https://www.cbon.co.jp/net/c/c?ref=gp
(73)【特許権者】
【識別番号】397063833
【氏名又は名称】株式会社シーボン
(74)【代理人】
【識別番号】230104019
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 聖二
(74)【代理人】
【識別番号】230117802
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(72)【発明者】
【氏名】稲川 大地
(72)【発明者】
【氏名】小瀧 瑠奈
(72)【発明者】
【氏名】高橋 國次
(72)【発明者】
【氏名】加藤 未来
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 愛梨花
【合議体】
【審判長】井上 典之
【審判官】冨永 保
【審判官】小石 真弓
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-69320(JP,A)
【文献】特開2020-132631(JP,A)
【文献】特開2020-128363(JP,A)
【文献】特開2010-70492(JP,A)
【文献】特開2019-19077(JP,A)
【文献】特開2004-315429号公報(JP,A)
【文献】特開2019-14709(JP,A)
【文献】国際公開第2016/181828(WO,A1)
【文献】特開2006-188461(JP,A)
【文献】特開2004-315421(JP,A)
【文献】Whitening Perfect Gel、ID 5665647、Mintel GNPD[online]、2018年5月、[検索日2022.11.28]、URL、https://www.portal.mintel.com
【文献】Orbis Aqua Force White Oil Cut- Lotion-M、ID:5876621、掲載時期2018年8月、Hada Labo Koi-Gokujyun-Whitening Perfect Gel、ID:4184993、掲載時期2016年4月、Orbis Aqua Force White Oil Cut-Moisture-M、ID:5876625、掲載時期2018年8月、Orbis Oil Cut-Overnight Whitening Gel EX、ID:2259880、掲載時期2013年8月、Mintel GNPD[online]、URL、https:// www.portal.mintel.com
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K8/00-8/99
A61Q1/00-90/00
Mintel GNPD
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
0.5重量%以上3重量%以下の3-O-エチルアスコルビン酸と、
0.1重量%以上4重量%以下のPPG-24グリセレス-24と、
を含有し、
D-パントテニルアルコールを含有せず、透明又は半透明な液体からなり、
アスコルビン酸誘導体としてアスコルビルグルコシドを含有せず、
pHが4.0~5.0である液体化粧料(カニナバラ果実エキス及びアスパラサスリネアリス葉エキス、並びにゲルであるものを除く)。
【請求項2】
非極性油性成分及び非イオン界面活性剤を含有する、請求項1に記載の液体化粧料。
【請求項3】
前記非イオン界面活性剤は脂肪酸ポリグリセリルを含有する、請求項2に記載の液体化粧料。
【請求項4】
PPG-24グリセレス-24を1重量%以上3重量%以下で含有する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液体化粧料。
【請求項5】
PPG-24グリセレス-24を0.1重量%以上0.5重量%以下で含有する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液体化粧料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アスコルビン酸を含有する化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
化粧料において、紫外線等による皮膚の老化や、メラニン生成によるシミ、そばかすを予防、改善する目的でアスコルビン酸が用いられてきた。近年では、アスコルビン酸の安定性を向上するために、各種誘導体が開発され、様々な製剤への応用が検討されている。
しかしながら、アスコルビン酸誘導体は、化粧料に配合したときには塗布時のべたつきを生じる等の使用感に劣るといった問題がある。そのため、このような問題を解決するために、従来から、アスコルビン酸誘導体を配合した皮膚外用剤の使用感を改良する試みがなされている。
【0003】
例えば、特許文献1には、アスコルビン酸グルコシドを含む脂肪酸石鹸配合の水中油型皮膚外用剤に、特定の高分子シリコーンを配合することにより、アスコルビン酸グルコシド特有のべたつき感を低減する方法が記載されている。
【0004】
しかし、上記の方法では、特定の高分子シリコーンを用いる必要があり、剤型によっては高分子シリコーンの凝集や沈殿・浮上等の安定性の低下が生じ、特に透明化粧水のような剤型では、製剤の透明性が損なわれ、外観に影響する等の好ましくない品質の変化が起こる場合がある。
【0005】
このように、従来の試みでは、アスコルビン酸誘導体のべたつき低減を充分に満足するには至っておらず、さらなる改良が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2007-314455号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、アスコルビン酸誘導体を配合しつつも、べたつきを低減した良好な使用感の化粧料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による化粧料は、
アスコルビン酸誘導体と、
PPG-24グリセレス-24又はPEG/PPG-5/30コポリマーを含むポリオキシアルキレングリコールと、
を含有してもよい。
【0009】
本発明による化粧料において、
前記アスコルビン酸誘導体は3-O-エチルアスコルビン酸又はアスコルビルグルコシドを含有してもよい。
【0010】
本発明による化粧料において、
非極性油性成分及び非イオン界面活性剤を含有してもよい。
【0011】
本発明による化粧料において、
前記非イオン界面活性剤は脂肪酸ポリグリセリルを含有してもよい。
【0012】
本発明による化粧料において、
前記ポリオキシアルキレングリコールは0.1重量%以上4重量%以下で含有されてもよい。
【0013】
本発明による化粧料において、
前記アスコルビン酸誘導体は0.5重量%以上3重量%以下で含有されてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、アスコルビン酸誘導体を配合しつつも、べたつきを低減した良好な使用感の化粧料を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本実施の形態の化粧料は透明又は半透明な液体からなってもよい。化粧料としては化粧水、美容液、乳液等を挙げることができる。
【0016】
化粧料は、アスコルビン酸誘導体及びポリオキシアルキレングリコールを含有してもよい。ポリオキシアルキレングリコールは、PPG-24グリセレス-24及び/又はPEG/PPG-5/30コポリマーを含んでもよい。化粧料は油性成分を含有しなくてもよい。化粧料が油性成分を含有する場合には、エマルジョンタイプの化粧料が提供されてもよい。ポリオキシアルキレングリコールは0.1重量%以上4重量%以下で含有されてもよいが、さらに限定するならば、下限値を0.2重量%とし、上限値を3重量%としてもよい。アスコルビン酸誘導体は0.5重量%以上3重量%以下で含有されてもよく、さらに限定するならば、下限値を1重量%とし、上限値を2重量%としてもよい。
【0017】
アスコルビン酸誘導体は3-O-エチルアスコルビン酸及び/又はアスコルビルグルコシドを含有してもよい。3-O-エチルアスコルビン酸が安定となるpHは4.0~5.0であることから、アスコルビン酸誘導体が3-O-エチルアスコルビン酸からなる場合には、pHが4.0~5.0となる化粧料が提供されることが有益である。また、アスコルビルグルコシドが安定となるpHは6.0~7.0であることから、アスコルビン酸誘導体がアスコルビルグルコシドからなる場合には、pHが6.0~7.0となる化粧料が提供されることが有益である。また、3-O-エチルアスコルビン酸とアスコルビルグルコシドとを比較すると、3-O-エチルアスコルビン酸の方がアスコルビルグルコシドよりもべたつきにくい性質を有している。アスコルビン酸誘導体としてはリン酸アスコルビルMgを用いてもよいが、リン酸アスコルビルMgはべたつきやすい性質を有している。また、発明者が確認したところ、化粧料が乳化物からなる場合にはリン酸アスコルビルMgを用いたときに、3-O-エチルアスコルビン酸及びアスコルビルグルコシドと比較して保存安定性の点で劣る結果となった。これはリン酸アスコルビルMgの中に含まれるリン酸基やMgが影響していると推察される。
【0018】
前述したように化粧料は油性成分を含有してもよく、その場合には非イオン界面活性剤等の界面活性剤を含有してもよい。このような界面活性剤を用いることで油性成分を水性成分に溶かし込むことができる。後述する実施例でも示すとおり、保存安定性の観点からすると、油性成分としては非極性油性成分を採用することが有益である。
【0019】
保存安定性の観点からすると、非イオン界面活性剤としては脂肪酸ポリグリセリルを採用することが有益である。脂肪酸ポリグリセリルとしては、オレイン酸ポリグリセリル-10、イソステアリン酸ポリグリセリル-10、オレイン酸ポリグリセリル-5、ステアリン酸ポリグリセリル-10等を用いることができるが、オレイン酸ポリグリセリル-10及びイソステアリン酸ポリグリセリル-10を用いることが特に有益である。
【0020】
非極性液状油としては、例えば、流動パラフィン、イソヘキサデカン、イソドデカン、オゾケライト、スクワラン、スクワレン、プリスタン、パラフィン、イソパラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、水添ポリイソブテン等を挙げることができる。但し、非極性液状油の中でも、保湿性、使用感の観点から、スクワランを用いることが望ましい。
【0021】
スクワラン等の非極性液状油以外の極性油性成分としてはリンゴ酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12-ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル等を含んでもよい。
【0022】
本実施の形態の化粧料は、溶媒を含有してもよく、溶媒としては例えば精製水を用いることができる。
【0023】
[実施例]
次に、本発明の実施例について説明する。
【0024】
実施例1~10及び比較例1~3として、以下で説明するサンプル液(液体化粧料)を準備した。各サンプル液における水性成分は下記表1に示す通りである。本実施例及び比較例における表1~表5で示す各成分の数値はサンプル液全体に対する重量%を示している。
【表1】
【0025】
表1で示す成分に関しては、下記に示す商品を用いた。
メチルパラベン:メッキンス M (上野製薬株式会社)
グリチルリチン酸2K:外原規グリチルリチン酸ジカリウム (丸善製薬株式会社)
EDTA-2Na:Dissolvine Na2-S (アクゾノーベル株式会社)
BG:株式会社ダイセル(1,3ブチレングリコール(13BGUK))
グリセリン:化粧品用濃グリセリン (阪本薬品工業株式会社)
ヒアルロン酸Na:バイオヒアルロン酸ナトリウムHA12N (株式会社資生堂)
【0026】
表1に示した水性成分に下記表2の成分を加え、さらにpH調整剤及び精製水を加えることで液体の化粧料を準備した(実施例1~5)。pH調整剤としてはクエン酸Na及びクエン酸を用い、これらを適量添加した。精製水はサンプル液の重量%が100%となる量を加えた。本実施例及び比較例では、クエン酸Naとしては「クエン酸三ナトリウム(結晶)50M (昭和化工株式会社)」を用い、クエン酸としては「クエン酸(結晶)32M (昭和化工株式会社)」を用いた。
【表2】
【0027】
表1に示した水性成分に下記表3の成分を加え、さらにpH調整剤及び精製水を加えることで液体の化粧料を準備した(実施例6~10)。実施例1~5と同様、pH調整剤としてはクエン酸Na及びクエン酸を用い、これらを適量添加した。精製水はサンプル液全体の重量%が100%となる量を加えた。
【表3】
【0028】
表1に示した水性成分に下記表4の成分を加え、さらにpH調整剤及び精製水を加えることでサンプル液を準備した(比較例1~3)。実施例1~10と同様、pH調整剤としてはクエン酸Na及びクエン酸を用い、これらを適量添加した。精製水はサンプル液全体の重量%が100%となる量を加えた。
【表4】
【0029】
表2~表4で示す成分に関しては、下記に示す商品を用いた。
[アスコルビン酸誘導体]
3-O-エチルアスコルビン酸:VCエチル (日本精化株式会社)
アスコルビルグルコシド:AS-G (株式会社林原)
リン酸アスコルビルMg:アスコルビン酸PM (昭和電工株式会社)
[ポリオキシアルキレングリコール]
PPG-24グリセレス-24:ユニルーブ 50TG―32 (日油株式会社)
ポロキサマー184:プロノン#184R (日油株式会社)
PEG/PPG-5/30コポリマー:ニューポールPE-61 (三洋化成工業)
PPG-9 ジグリセリル:ユニルーブ DGP-700F (日油株式会社)
PEG-8:PEG♯400 (日油株式会社)
[油性成分]
スクワラン:スクワラン (岸本特殊肝油工業所)
リンゴ酸ジイソステアリル:コスモール222 (日清オイリオグループ株式会社)
[非イオン界面活性剤]
オレイン酸ポリグリセリル-10:Decaglyn 1-OV (日本サーファクタント工業株式会社)
イソステアリン酸ポリグリセリル-10:Sフェイス10G-IS(阪本薬品工業株式会社)
PEG-60水添ヒマシ油:エマノーン CH-60(K) (花王株式会社)
【0030】
実施例1~10及び比較例1~3の各サンプル液に関して、以下の実験を行った。
【0031】
[保存安定性]
40℃で1か月保管したサンプルを5℃保管のサンプルと比較して目視により透明度の評価を行った。
◎ : 透明度にほとんど変化が無い
○ : 変化があるが程度が小さい
△ : 変化の程度がやや大きい
× : 変化の程度が大きく透明度が低い
【0032】
[塗布時のべたつき]
5名の専門パネラーによる4段階評価の平均スコアを取得した。
4 : べたつきがかなり抑えられている
3 : べたつきが抑えられている
2 : あまりべたつきが抑えられていない
1 : べたつきがほとんど抑えられていない
【0033】
[浸透感]
5名の専門パネラーによる4段階評価の平均スコアを取得した。
4 : 浸透感が非常にある
3 : 浸透感がある
2 : 浸透感があまりない
1 : 浸透感が弱い
【0034】
上記実験における結果を以下の表5~表7に示す。
【表5】
実施例4ではべたつき及び浸透感において、あまり良くない結果ではあったが、PPG-24グリセレス-24の量が0.05重量%であり、非常に少ない量であったためだと考えられる。但し、PPG-24グリセレス-24の含有量がわずか0.05重量%だけではあるものの、最低評価である「1」ではなく「2」の評価を得ることができている点は注目に値する。実施例5では保存安定性が悪かったが、PPG-24グリセレス-24の量が5重量%と多かったことに起因していると考えられる。
【0035】
実施例1及び3から理解できるが、PPG-24グリセレス-24の含有量を1重量%~3重量%の範囲とすることで、べたつき及び浸透感を最高値である「4」にすることができる点で有益であり、透明度に関する保存安定性が多少低くても問題になりにくい美容液として化粧料を用いる場合には特に有益である。他方、実施例2のようにPPG-24グリセレス-24の含有量を低くし、0.1重量%~0.5重量%とする場合には、べたつき及び浸透感を比較的良いものとしつつ透明度に関して高い保存安定性を実現できることから、化粧料を化粧水として用いる場合には特に有益である。
【0036】
なお、実施例2及び4の結果から、PPG-24グリセレス-24の含有量を減らすと保存安定性は高まるが、べたつき及び浸透感の効果を得にくくなることを確認できた。また、PPG-24グリセレス-24の含有量を実施例5のように5重量%程度まで増加させると、べたつき及び浸透感の効果を得にくくなる(効果が減少する)ことも確認できた。
【0037】
【表6】
実施例9では保存安定性が優れなかったが、極性の油性成分であるリンゴ酸ジイソステアリルを採用したことに起因していると考えられる。なお、この実施例9でもべたつき及び浸透感について良好な結果を得ることはできた。またPPG-24グリセレス-24を用いた実施例1とPEG/PPG-5/30コポリマーを用いた実施例8とを比較した結果からも理解されるが、PPG-24グリセレス-24を用いた場合の方が、PEG/PPG-5/30コポリマーを用いた場合と比較して、べたつき及び浸透感の点で優れた結果を得ることができた。
【0038】
【表7】
比較例では1重量%のポリオキシアルキレングリコールを用いているにも関わらず、べたつき及び浸透感で劣る結果となった。ポロキサマー184及びPPG-9 ジグリセリルを用いた場合には、保存安定性でも芳しくない結果となった。PEG-8を用いた場合にはべたつき及び浸透感は最低評価の「1」となった。これらのことからポリオキシアルキレングリコールの中でも、PPG-24グリセレス-24及びPEG/PPG-5/30コポリマーを用いることがとりわけ有益であることを確認できた。
【0039】
上述した実施の形態及び実施例の記載は、特許請求の範囲に記載された発明を説明するための一例に過ぎない。また、出願当初の特許請求の範囲の記載は本件特許明細書の範囲内で適宜変更することもでき、その範囲を拡張及び変更することもできる。