(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-09-26
(45)【発行日】2025-10-06
(54)【発明の名称】毛髪洗浄剤
(51)【国際特許分類】
A61K 8/73 20060101AFI20250929BHJP
A61Q 5/02 20060101ALI20250929BHJP
A61K 8/891 20060101ALI20250929BHJP
A61Q 5/12 20060101ALI20250929BHJP
A61K 8/46 20060101ALI20250929BHJP
A61K 8/44 20060101ALI20250929BHJP
A61K 8/42 20060101ALI20250929BHJP
C11D 3/37 20060101ALI20250929BHJP
C11D 3/30 20060101ALI20250929BHJP
C11D 1/90 20060101ALI20250929BHJP
C11D 3/33 20060101ALI20250929BHJP
A61K 8/34 20060101ALI20250929BHJP
【FI】
A61K8/73
A61Q5/02
A61K8/891
A61Q5/12
A61K8/46
A61K8/44
A61K8/42
C11D3/37
C11D3/30
C11D1/90
C11D3/33
A61K8/34
(21)【出願番号】P 2022557076
(86)(22)【出願日】2021-03-17
(86)【国際出願番号】 US2021022650
(87)【国際公開番号】W WO2021194805
(87)【国際公開日】2021-09-30
【審査請求日】2024-02-26
(32)【優先日】2020-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】590002035
【氏名又は名称】ローム アンド ハース カンパニー
【氏名又は名称原語表記】ROHM AND HAAS COMPANY
(73)【特許権者】
【識別番号】591123001
【氏名又は名称】ユニオン カーバイド コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000589
【氏名又は名称】弁理士法人センダ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リール、リンゼイ、エム.
(72)【発明者】
【氏名】フェルナンデス、ニキール、ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】パーテイン、3世、エメット、エム.
(72)【発明者】
【氏名】トッド、ジェニファー、ピー.
(72)【発明者】
【氏名】パチョルスキ、ミハエリーン、エル.
【審査官】寺▲崎▼ 遥
(56)【参考文献】
【文献】仏国特許出願公開第02934268(FR,A1)
【文献】特開2008-208051(JP,A)
【文献】特開2017-206483(JP,A)
【文献】国際公開第2018/208530(WO,A1)
【文献】特開2018-076268(JP,A)
【文献】特開2013-091771(JP,A)
【文献】特表2018-511684(JP,A)
【文献】特表2016-535083(JP,A)
【文献】特表2019-520468(JP,A)
【文献】特表2009-504661(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00-8/99
A61Q 1/00-90/00
C11D 1/00-19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
毛髪洗浄剤であって、
前記毛髪洗浄剤の重量に基づいて、25~99重量%の皮膚科学的に許容されるビヒクルと、
皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤と、
皮膚科学的に許容されるシリコーンと、
堆積助剤ポリマーであって、前記堆積助剤ポリマーが、式(I)のデキストラン架橋剤で架橋されたデキストランポリマーであり、
【化1】
式中、Xは、ハロゲンであり、各R
1は、独立して、置換又は非置換C
1~6アルキル基から選択され、各R
2は、独立して、C
1~6アルカンジイル基からなる群から選択され、Yは、二価架橋基である、堆積助剤ポリマーと、を含み、
前記堆積助剤ポリマーが、前記毛髪洗浄剤から哺乳動物の毛髪への前記皮膚科学的に許容されるシリコーンの堆積を向上させ
、
前記皮膚科学的に許容されるビヒクルは、水性C
1~4
アルコール混合物及び水からなる群から選択され、
前記皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤は、ベタイン、スルフェート及び脂肪アルカノールアミドの混合物を含み、
前記毛髪洗浄剤が、シャンプー及びコンディショニングシャンプーからなる群から選択される、毛髪洗浄剤。
【請求項2】
前記毛髪洗浄剤が、コンディショニングシャンプーである、請求項
1に記載の毛髪洗浄剤。
【請求項3】
前記式(I)のデキストラン架橋剤で架橋された前記デキストランポリマーが、灰分及び揮発性物質について補正された0.5~5.0重量%のケルダール窒素含有量TKNを有する、請求項
2に記載の毛髪洗浄剤。
【請求項4】
前記界面活性剤が、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、コカミドモノエタノールアミン及びコカミドプロピルベタインの混合物を含む、請求項
3に記載の毛髪洗浄剤。
【請求項5】
キレート剤を更に含む、請求項
4に記載の毛髪洗浄剤。
【請求項6】
増粘剤を更に含む、請求項
5に記載の毛髪洗浄剤。
【請求項7】
前記キレート剤が、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウムを含み、前記増粘剤が、PEG-150ペンタエリスリチルテトラステアレートを含む、請求項
6に記載の毛髪洗浄剤。
【請求項8】
防腐剤を更に含む、請求項
7に記載の毛髪洗浄剤。
【請求項9】
哺乳動物の毛髪を洗浄し、同時に前記哺乳動物の毛髪にシリコーンを堆積させる方法であって、
請求項1に記載の毛髪洗浄剤を選択することと、
前記毛髪洗浄剤を哺乳動物の毛髪に適用することと、を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪洗浄剤に関する。特に、本発明は、皮膚科学的に許容されるビヒクルと、皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤と、皮膚科学的に許容されるシリコーンと、堆積助剤ポリマーと、を含有する毛髪洗浄剤に関し、堆積助剤ポリマーは、式(I)のデキストラン架橋剤で架橋されたデキストランポリマーであり、
【0002】
【化1】
式中、Xは、ハロゲンであり、各R
1は、独立して、置換又は非置換C
1~6アルキル基から選択され、各R
2は、独立して、C
1~6アルカンジイル基からなる群から選択され、Yは、二価架橋基であり、堆積助剤ポリマーは、毛髪洗浄剤から哺乳動物の毛髪への皮膚科学的に許容されるシリコーンの堆積を向上させる。
【0003】
シリコーンの堆積は、様々なパーソナルケア組成物にとって特に興味深い。特に、洗浄効果に加えて保湿/コンディショニング効果をもたらすパーソナルケアクレンザー(例えば、ボディウォッシュ、フェイスウォッシュ、ハンドウォッシュ、石鹸、シャンプー、シャンプーコンディショナー及びヘアコンディショナー)への関心がある。
【0004】
毛髪のクレンジングは、個人の衛生状態の遍在的要素になっている。毛髪のクレンジングは、毛髪又は個人に有害であると認識されている汚れ、細菌及びその他のものの除去を容易にする。クレンジング配合物は通常、毛髪に付着した物質の除去を促進するための界面活性剤を含む。残念ながら、クレンジング配合物は、望ましくない物質及び望ましい物質の両方を毛髪から除去する。例えば、望ましくないことに、クレンジング配合物はしばしば、水分の損失から毛髪を保護するように作用する油を毛髪から除去する。毛髪から過剰な油分を除去すると、毛髪が乾燥及び損傷しやすくなる可能性がある。この懸念に対する1つの解決策は、穏やかな界面活性剤の選択である。別のアプローチは、除去された油分を堆積によって置き換えるのに役立つ添加剤を組み込むことであるが、しかしながら、このアプローチは、特にリンスオフ用途において、実施が困難であることが判明している。
【0005】
米国特許第7,067,499号において、Erazo-Majewiczらは、少なくとも1つのカチオン性ポリガラクトマンナン又はカチオン性ポリガラクトマンナンの誘導体を含むパーソナルケア及び家庭用ケア製品組成物を開示しており、カチオン性誘導体化ポリガラクトマンナン上の誘導体部分は、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルキルヒドロキシアルキル、及びカルボキシメチルからなる群から選択され、このアルキルが1~22個の炭素を含む炭素鎖を有し、ヒドロキシアルキルが、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、及びヒドロキシブチルからなる群から選択され、少なくとも1つのカチオン性ポリガラクトマンナン又はカチオン性ポリガラクトマンナンの誘導体が、5,000の下限及び200,000の上限を有する平均(mean average)分子量(Mw)を有し、10%の水溶液における600nmの光波長での80%を超える光透過率を有し、多糖類の1.0重量%未満のタンパク質含有量、及び少なくとも0.01メガ/グラムのアルデヒド官能基含有量を有する。
【0006】
従来使用されている堆積助剤、例えば、可溶性カチオン変性セルロース(例えば、ポリクオタニウム-10)、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、及び他のカチオン性ポリマー(例えば、ポリクオタニウム-6、ポリクオタニウム-7)は、パーソナルケア洗浄剤に一定レベルの堆積を提供するが、それにもかかわらず、低効率を示し、所望の結果を促進するためにパーソナルケア洗浄剤配合物に比較的高レベルで有効成分を組み込むことを必要とする。しかしながら、そのような高レベルの有効成分(例えば、シリコーン)は、配合物の消費者による使用感に発泡/泡の感触及びコストに悪影響を与える。
【0007】
したがって、毛髪クレンジング配合物からのシリコーン堆積の効率の向上を促進する堆積助剤の必要性が残っている。
【0008】
本発明は、皮膚科学的に許容されるビヒクルと、皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤と、皮膚科学的に許容されるシリコーンと、堆積助剤ポリマーと、を含む、毛髪洗浄剤を提供し、堆積助剤ポリマーは、式(I)のデキストラン架橋剤で架橋されたデキストランポリマーであり、
【0009】
【化2】
式中、Xは、ハロゲンであり、各R
1は、独立して、置換又は非置換C
1~6アルキル基から選択され、各R
2は、独立して、C
1~6アルカンジイル基からなる群から選択され、Yは、二価架橋基であり、堆積助剤ポリマーは、毛髪洗浄剤から哺乳動物の毛髪への皮膚科学的に許容されるシリコーンの堆積を向上させる。
【0010】
本発明は、哺乳動物の毛髪を洗浄し、同時に哺乳動物の毛髪にシリコーンを堆積させる方法を提供し、この方法は、本発明の毛髪洗浄剤を選択することと、毛髪洗浄剤を哺乳動物の毛髪に適用することとを含む。
【発明を実施するための形態】
【0011】
発明者らは、驚くべきことに、毛髪洗浄剤からのシリコーン堆積が堆積助剤ポリマーを組み込むことによって向上し得ることを見出しており、この堆積助剤ポリマーは、式(I)のデキストラン架橋剤で架橋されたデキストランポリマーであり、
【0012】
【化3】
式中、Xは、ハロゲンであり、各R
1は、独立して、置換又は非置換C
1~6アルキル基から選択され、各R
2は、独立して、C
1~6アルカンジイル基からなる群から選択され、Yは、二価架橋基であり、堆積助剤ポリマーは、毛髪洗浄剤から哺乳動物の毛髪への皮膚科学的に許容されるシリコーンの堆積を向上させる。
【0013】
別段示されない限り、比率、百分率、部などは、重量によるものである。
【0014】
本明細書で使用される場合、他に示されない限り、「分子量」又はMWという語句は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)及びポリエチレングリコール標準などの従来の標準を用いて従来の手法で測定される重量平均分子量を指す。GPCの技法は、Modern Size Exclusion Chromatography,W.W.Yau,J.J.Kirkland,D.D.Bly;Wiley-Interscience,1979に、及びA Guide to Materials Characterization and Chemical Analysis,J.P.Sibilia;VCH,1988,p.81-84に詳述されている。分子量は、本明細書においてダルトンの単位で、又は同等にg/molで報告される。
【0015】
本明細書及び添付で使用される「皮膚科学的に許容される」という用語は、皮膚への局所的適用に典型的に使用される成分を指し、スキンケア組成物中に典型的に見られる量で存在する場合に有毒である材料は、本発明の一部として企図されないことを強調することを意図する。
【0016】
好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、シャンプー及びコンディショニングシャンプーからなる群から選択される。より好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、コンディショニングシャンプーである。
【0017】
好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、皮膚科学的に許容されるビヒクル(好ましくは、毛髪洗浄剤は、毛髪洗浄剤の重量に基づいて、25~99重量%(好ましくは30~95重量%、より好ましくは40~90重量%、最も好ましくは70~85重量%)の皮膚科学的に許容されるビヒクルを含む)、皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤(好ましくは、毛髪洗浄剤は、毛髪洗浄剤の重量に基づいて、0.01~80重量%(好ましくは1~50重量%、より好ましくは5~20重量%、最も好ましくは7~15重量%)の皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤を含む)、皮膚科学的に許容されるシリコーン(好ましくは、毛髪洗浄剤は、毛髪洗浄剤の重量に基づいて、0.1~5重量%(より好ましくは0.15~4重量%、なおより好ましくは0.25~2重量%、最も好ましくは0.5~1.5重量%)の皮膚科学的に許容されるシリコーンを含む)、及び堆積助剤ポリマー(好ましくは、毛髪洗浄剤は、毛髪洗浄剤の重量に基づいて、0.1~1重量%(好ましくは0.15~0.75重量%、より好ましくは0.2~0.5重量%、最も好ましくは0.25~0.4重量%)の第三級アミン官能化デキストランポリマーを含む)を含み、堆積助剤ポリマーは、式(I)のデキストラン架橋剤で架橋されたデキストランポリマーであり、
【0018】
【化4】
式中、Xは、ハロゲンであり、各R
1は、独立して、置換又は非置換C
1~6アルキル基から選択され、各R
2は、独立して、C
1~6アルカンジイル基からなる群から選択され、Yは、二価架橋基であり、堆積助剤ポリマーは、毛髪洗浄剤から哺乳動物の毛髪への皮膚科学的に許容されるシリコーンの堆積を向上させる。
【0019】
好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、液体製剤である。より好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、水性液体製剤である。
【0020】
好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、皮膚科学的に許容されるビヒクルを含む。より好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、毛髪洗浄剤の重量に基づいて、25~99重量%(好ましくは30~97.5重量%、より好ましくは60~95重量%、最も好ましくは75~90重量%)の皮膚科学的に許容されるビヒクルを含む。なおより好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、毛髪洗浄剤の重量に基づいて、25~99重量%(好ましくは30~97.5重量%、より好ましくは60~95重量%、最も好ましくは75~90重量%)の皮膚科学的に許容されるビヒクルを含み、皮膚科学的に許容されるビヒクルは、水を含む。更により好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、毛髪洗浄剤の重量に基づいて、25~99重量%(好ましくは30~97.5重量%、より好ましくは60~95重量%、最も好ましくは75~90重量%)の皮膚科学的に許容されるビヒクルを含み、皮膚科学的に許容されるビヒクルは、水性C1~4アルコール混合物及び水からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、毛髪洗浄剤の重量に基づいて、25~99重量%(好ましくは30~97.5重量%、より好ましくは60~95重量%、最も好ましくは75~90重量%)の皮膚科学的に許容されるビヒクルを含み、皮膚科学的に許容されるビヒクルは、水である。
【0021】
好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤で使用される水は、蒸留水及び脱イオン水のうちの少なくとも1つである。より好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤で使用される水は、蒸留され、脱イオン化される。
【0022】
好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤を更に含む。より好ましくは、本発明の毛髪ケア製剤は、皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤を更に含み、皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤は、アルキルポリグルコシド(例えば、ラウリルグルコシド、ココ-グルコシド、デシルグルコシド)、グリシネート(例えば、ココイルグリシン酸ナトリウム)、ベタイン(例えば、セチルベタインなどのアルキルベタイン及びコカミドプロピルベタインなどのアミドベタイン)、タウレート(例えば、メチルココイルタウリン酸ナトリウム)、グルタメート(例えば、ココイルグルタミン酸ナトリウム)、サルコシネート(例えば、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム)、イセチオネート(例えば、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム)、スルホアセテート(例えば、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム)、アラニネート(例えば、ココイルアラニン酸ナトリウム)、アンホアセテート(例えば、ココアンホ酢酸ナトリウム)、スルフェート(例えば、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES))、スルホネート(例えば、C14~16オレフィンスルホン酸ナトリウム)、スクシネート(例えば、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム)、脂肪アルカノールアミド(例えば、コカミドモノエタノールアミン、コカミドジエタノールアミン、ソヤミドジエタノールアミン、ラウラミドジエタノールアミン、オレアミドモノイソプロパノールアミン、ステアルアミドモノエタノールアミン、ミリスタミドモノエタノールアミン、ラウラミドモノエタノールアミン、カプラミドジエタノールアミン、リシノレアミドジエタノールアミン、ミリスタミドジエタノールアミン、ステアルアミドジエタノールアミン、オレイルアミドジエタノールアミン、タローアミドジエタノールアミン、ラウラミドモノイソプロパノールアミン、タローアミドモノエタノールアミン、イソステアルアミドジエタノールアミン、イソステアルアミドモノエタノールアミン)及びそれらの混合物からなる群から選択される。更により好ましくは、本発明の毛髪ケア製剤は、皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤を更に含み、毛髪ケア製剤は、シャンプー及びコンディショニングシャンプーからなる群から選択され、皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤は、アルキルポリグルコシド(例えば、ラウリルグルコシド、ココ-グルコシド、デシルグルコシド)、グリシネート(例えば、ココイルグリシン酸ナトリウム)、ベタイン(例えば、セチルベタインなどのアルキルベタイン及びコカミドプロピルベタインなどのアミドベタイン)、タウレート(例えば、メチルココイルタウリン酸ナトリウム)、グルタメート(例えば、ココイルグルタミン酸ナトリウム)、サルコシネート(例えば、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム)、イセチオネート(例えば、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム)、スルホアセテート(例えば、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム)、アラニネート(例えば、ココイルアラニン酸ナトリウム)、アンホアセテート(例えば、ココアンホ酢酸ナトリウム)、スルフェート(例えば、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES))、スルホネート(例えば、C14~16オレフィンスルホン酸ナトリウム)、スクシネート(例えば、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム)、脂肪アルカノールアミド(例えば、コカミドモノエタノールアミン、コカミドジエタノールアミン、ソヤミドジエタノールアミン、ラウラミドジエタノールアミン、オレアミドモノイソプロパノールアミン、ステアルアミドモノエタノールアミン、ミリスタミドモノエタノールアミン、ラウラミドモノエタノールアミン、カプラミドジエタノールアミン、リシノレアミドジエタノールアミン、ミリスタミドジエタノールアミン、ステアルアミドジエタノールアミン、オレイルアミドジエタノールアミン、タローアミドジエタノールアミン、ラウラミドモノイソプロパノールアミン、タローアミドモノエタノールアミン、イソステアルアミドジエタノールアミン、イソステアルアミドモノエタノールアミン)及びそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の毛髪ケア製剤は、皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤を更に含み、毛髪ケア製剤は、シャンプー及びコンディショニングシャンプーからなる群から選択され、皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤は、ベタイン(好ましくは、コカミドプロピルベタイン)、スルフェート(好ましくは、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES))、及び脂肪アルカノールアミド(好ましくは、コカミドモノエタノールアミン)の混合物を含む。
【0023】
好ましくは、本発明の毛髪ケア製剤は、毛髪ケア製剤の重量に基づいて、0.01~80重量%(より好ましくは1~50重量%、更により好ましくは5~20重量%、最も好ましくは7~15重量%)の皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤を更に含む。より好ましくは、本発明の毛髪ケア製剤は、毛髪ケア製剤の重量に基づいて、0.01~80重量%(より好ましくは1~50重量%、更により好ましくは5~20重量%、最も好ましくは7~15重量%)の皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤を更に含み、皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤は、アルキルポリグルコシド(例えば、ラウリルグルコシド、ココ-グルコシド、デシルグルコシド)、グリシネート(例えば、ココイルグリシン酸ナトリウム)、ベタイン(例えば、セチルベタインなどのアルキルベタイン及びコカミドプロピルベタインなどのアミドベタイン)、タウレート(例えば、メチルココイルタウリン酸ナトリウム)、グルタメート(例えば、ココイルグルタミン酸ナトリウム)、サルコシネート(例えば、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム)、イセチオネート(例えば、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム)、スルホアセテート(例えば、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム)、アラニネート(例えば、ココイルアラニン酸ナトリウム)、アンホアセテート(例えば、ココアンホ酢酸ナトリウム)、スルフェート(例えば、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES))、スルホネート(例えば、C14~16オレフィンスルホン酸ナトリウム)、スクシネート(例えば、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム)、脂肪アルカノールアミド(例えば、コカミドモノエタノールアミン、コカミドジエタノールアミン、ソヤミドジエタノールアミン、ラウラミドジエタノールアミン、オレアミドモノイソプロパノールアミン、ステアルアミドモノエタノールアミン、ミリスタミドモノエタノールアミン、ラウラミドモノエタノールアミン、カプラミドジエタノールアミン、リシノレアミドジエタノールアミン、ミリスタミドジエタノールアミン、ステアルアミドジエタノールアミン、オレイルアミドジエタノールアミン、タローアミドジエタノールアミン、ラウラミドモノイソプロパノールアミン、タローアミドモノエタノールアミン、イソステアルアミドジエタノールアミン、イソステアルアミドモノエタノールアミン)及びそれらの混合物からなる群から選択される。更により好ましくは、本発明の毛髪ケア製剤は、毛髪ケア製剤の重量に基づいて、0.01~80重量%(より好ましくは1~50重量%、更により好ましくは5~20重量%、最も好ましくは7~15重量%)の皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤を更に含み、毛髪ケア製剤は、シャンプー及びコンディショニングシャンプーからなる群から選択され、皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤は、アルキルポリグルコシド(例えば、ラウリルグルコシド、ココ-グルコシド、デシルグルコシド)、グリシネート(例えば、ココイルグリシン酸ナトリウム)、ベタイン(例えば、セチルベタインなどのアルキルベタイン及びコカミドプロピルベタインなどのアミドベタイン)、タウレート(例えば、メチルココイルタウリン酸ナトリウム)、グルタメート(例えば、ココイルグルタミン酸ナトリウム)、サルコシネート(例えば、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム)、イセチオネート(例えば、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム)、スルホアセテート(例えば、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム)、アラニネート(例えば、ココイルアラニン酸ナトリウム)、アンホアセテート(例えば、ココアンホ酢酸ナトリウム)、スルフェート(例えば、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES))、スルホネート(例えば、C14~16オレフィンスルホン酸ナトリウム)、スクシネート(例えば、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム)、脂肪アルカノールアミド(例えば、コカミドモノエタノールアミン、コカミドジエタノールアミン、ソヤミドジエタノールアミン、ラウラミドジエタノールアミン、オレアミドモノイソプロパノールアミン、ステアルアミドモノエタノールアミン、ミリスタミドモノエタノールアミン、ラウラミドモノエタノールアミン、カプラミドジエタノールアミン、リシノレアミドジエタノールアミン、ミリスタミドジエタノールアミン、ステアルアミドジエタノールアミン、オレイルアミドジエタノールアミン、タローアミドジエタノールアミン、ラウラミドモノイソプロパノールアミン、タローアミドモノエタノールアミン、イソステアルアミドジエタノールアミン、イソステアルアミドモノエタノールアミン)及びそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の毛髪ケア製剤は、毛髪ケア製剤の重量に基づいて、0.01~80重量%(より好ましくは1~50重量%、更により好ましくは5~20重量%、最も好ましくは7~15重量%)の皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤を更に含み、毛髪ケア製剤は、コンディショニングシャンプーであり、皮膚科学的に許容される毛髪ケアクレンジング界面活性剤は、ベタイン(好ましくは、コカミドプロピルベタイン)、スルフェート(好ましくは、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES))、及び脂肪アルカノールアミド(好ましくは、コカミドモノエタノールアミン)の混合物を含む。
【0024】
好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、皮膚科学的に許容されるシリコーンを含む。より好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、毛髪洗浄剤の重量に基づいて、0.1~5重量%(好ましくは0.15~4重量%、より好ましくは0.25~2重量%、最も好ましくは0.5~1.5重量%)の皮膚科学的に許容されるシリコーンを含む(好ましくは、皮膚科学的に許容されるシリコーンは、毛髪のコンディションを調整する)。更により好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、毛髪洗浄剤の重量に基づいて、0.1~5重量%(好ましくは0.15~4重量%、より好ましくは0.25~2重量%、最も好ましくは0.5~1.5重量%)の皮膚科学的に許容されるシリコーンを含み、皮膚科学的に許容されるシリコーンは、アモジメチコン、シクロメチコン、ジメチコン、ジメチコノール、ヘキサデシルメチコン、ヘキサメチルジシロキサン、メチコン、フェニルジメチコン、ステアロキシジメチコン、ポリアルキルシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、シリコーンガム(すなわち、200,000~1,000,000ダルトンの重量平均分子量を有するポリジオルガノシロキサン)、ポリアミノ官能性シリコーン(例えば、Dow Corning(登録商標)929)及びこれらの混合物からなる群から選択される。更により好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、毛髪洗浄剤の重量に基づいて、0.1~5重量%(好ましくは0.15~4重量%、より好ましくは0.25~2重量%、最も好ましくは0.5~1.5重量%)の皮膚科学的に許容されるシリコーンを含み、皮膚科学的に許容されるシリコーンは、アモジメチコン、シクロメチコン、ジメチコン、ジメチコノール、ヘキサデシルメチコン、ヘキサメチルジシロキサン、メチコン、フェニルジメチコン、ステアロキシジメチコン、及びそれらの混合物からなる群から選択される。更になおより好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、毛髪洗浄剤の重量に基づいて、0.1~5重量%(好ましくは0.15~4重量%、より好ましくは0.25~2重量%、最も好ましくは0.5~1.5重量%)の皮膚科学的に許容されるシリコーンを含み、皮膚科学的に許容されるシリコーンは、アモジメチコン、シクロメチコン、ジメチコン、ジメチコノール、ヘキサデシルメチコン、メチコン、及びそれらの混合物からなる群から選択される。更になおより好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、毛髪洗浄剤の重量に基づいて、0.1~5重量%(好ましくは0.15~4重量%、より好ましくは0.25~2重量%、最も好ましくは0.5~1.5重量%)の皮膚科学的に許容されるシリコーンを含み、皮膚科学的に許容されるシリコーンは、アモジメチコン、ジメチコン、ジメチコノール、及びそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、毛髪洗浄剤の重量に基づいて、0.1~5重量%(好ましくは0.15~4重量%、より好ましくは0.25~2重量%、最も好ましくは0.5~1.5重量%)の皮膚科学的に許容されるシリコーンを含み、皮膚科学的に許容されるシリコーンは、ジメチコノールを含む。
【0025】
好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、堆積助剤ポリマーを含み、堆積助剤ポリマーは、式(I)のデキストラン架橋剤で架橋されたデキストランポリマーであり、堆積助剤ポリマーは、毛髪洗浄剤から哺乳動物の毛髪への皮膚科学的に許容されるシリコーンの堆積を向上させる。より好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、毛髪洗浄剤の重量に基づいて、0.1~1重量%(好ましくは0.15~0.75重量%、より好ましくは0.2~0.5重量%、最も好ましくは0.25~0.4重量%)の堆積助剤ポリマーを含み、堆積助剤ポリマーは、式(I)のデキストラン架橋剤で架橋されたデキストランポリマーであり、堆積助剤ポリマーは、毛髪洗浄剤から哺乳動物の毛髪への皮膚科学的に許容されるシリコーンの堆積を向上させる。最も好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、毛髪洗浄剤の重量に基づいて、0.1~1重量%(好ましくは0.15~0.75重量%、より好ましくは0.2~0.5重量%、最も好ましくは0.25~0.4重量%)の堆積助剤ポリマーを含み、堆積助剤ポリマーは、式(I)のデキストラン架橋剤で架橋されたデキストランポリマーであり、堆積助剤ポリマーは、灰分及び揮発性物質について補正されたケルダール窒素含有量TKNが、0.5~5.0重量%(好ましくは0.75~4重量%、より好ましくは1~3.5重量%、最も好ましくは1.5~3.0重量%)であり(Buchi KjelMaster K-375自動分析装置を使用して測定し、ASTM方法D-2364に記載されるように測定した揮発性物質及び灰分について補正した)、堆積助剤ポリマーは、毛髪洗浄剤から哺乳動物の毛髪への皮膚科学的に許容されるシリコーンの堆積を向上させる。
【0026】
好ましくは、堆積助剤ポリマーは、式(I)のデキストラン架橋剤で架橋されたデキストランポリマーである。より好ましくは、堆積助剤ポリマーは、式(I)のデキストラン架橋剤で架橋されたデキストランポリマーであり、デキストランポリマーは、複数のグルコース構造単位を含む分岐鎖デキストランポリマーであり、グルコース構造単位の90~98モル%(好ましくは92.5~97.5モル%、より好ましくは93~97モル%、最も好ましくは94~96モル%)が、α-D-1,6結合により結合されており、グルコース構造単位の2~10モル%(好ましくは2.5~7.5モル%、より好ましくは3~7モル%、最も好ましくは4~6モル%)が、α-1,3結合により結合されている。最も好ましくは、堆積助剤ポリマーは、式(I)のデキストラン架橋剤で架橋されたデキストランポリマーであり、デキストランポリマーは、複数のグルコース構造単位を含む分岐鎖デキストランポリマーであり、グルコース構造単位の90~98モル%(好ましくは92.5~97.5モル%、より好ましくは93~97モル%、最も好ましくは94~96モル%)が、α-D-1,6結合により結合されており、グルコース構造単位の2~10モル%(好ましくは2.5~7.5モル%、より好ましくは3~7モル%、最も好ましくは4~6モル%)が、式IIIに従ってα-1,3結合により結合されており、
【0027】
【化5】
式中、Rは、水素、C
1~4アルキル基、及びヒドロキシC
1~4アルキル基から選択され、デキストランポリマー主鎖からの平均分岐は、≦3の無水グルコース単位である。
【0028】
好ましくは、分岐鎖デキストランポリマーは、分岐鎖デキストランポリマーの重量に基づいて、0.01重量%未満のアルテルナンを含有する。より好ましくは、分岐鎖デキストランポリマーは、分岐鎖デキストランポリマーの重量に基づいて、0.001重量%未満のアルテルナンを含有する。最も好ましくは、分岐鎖デキストランポリマーは、検出可能限界未満のアルテルナンを含有する。
【0029】
好ましくは、堆積助剤ポリマーは、式(I)のデキストラン架橋剤で架橋されたデキストランポリマーである。より好ましくは、堆積助剤ポリマーは、式(I)のデキストラン架橋剤で架橋されたデキストランポリマーであり、
【0030】
【化6】
式中、Xは、ハロゲンであり(好ましくは、各Xは、独立して、-Cl、-Br、及び-Iからなる群から選択され、より好ましくは、各Xは-Clである)、各R
1は、独立して、置換又は非置換C
1~6アルキル基から選択され(「置換」とは、当該基が、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、又はカルボキシ基から選択される少なくとも1つの部分を含有することを意味する)(好ましくは、各R
1は、独立して、非置換C
1~6アルキル基から選択され、より好ましくは、各R
1は、独立して、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、sec-ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、及びイソヘキシル基からなる群から選択され、なおより好ましくは、各R
1は、独立して、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、及びsec-ブチル基からなる群から選択され、更により好ましくは、各R
1は、独立して、メチル基、エチル基、プロピル基、及びイソプロピル基からなる群から選択され、更になおより好ましくは、各R
1は、独立して、メチル基及びエチル基からなる群から選択され、最も好ましくは、各R
1は、メチル基である)、各R
2は、独立して、C
1~6アルカンジイル基(好ましくはC
1~4アルカンジイル基、より好ましくはC
1~2アルカンジイル基、最も好ましくは-CH
2-基)からなる群から選択され、Yは、二価架橋基であり(好ましくは、C
1~6アルカンジイル基及び-R
3-O-R
4-基(より好ましくは、-R
3-O-R
4-基)、R
3及びR
4は、独立して、C
1~6アルカンジイル基(好ましくはC
1~4アルカンジイル基、より好ましくはC
1~3アルカンジイル基、最も好ましくは-CH
2CH
2-基)からなる群から選択される(好ましくは、R
3及びR
4は同じものである)。更により好ましくは、堆積助剤ポリマーは、式(I)のデキストラン架橋剤で架橋されたデキストランポリマーであり、式(I)のデキストラン架橋剤は、式(II)のものであり、
【0031】
【化7】
式中、Xは、ハロゲンであり(好ましくは、各Xは、独立して、-Cl、-Br、及び-Iからなる群から選択され、より好ましくは、各Xは-Clである)、各R
1は、独立して、置換又は非置換C
1~6アルキル基から選択され(「置換」とは、当該基が、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、又はカルボキシ基から選択される少なくとも1つの部分を含有することを意味する)(好ましくは、各R
1は、独立して、非置換C
1~6アルキル基から選択され、より好ましくは、各R
1は、独立して、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、sec-ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、及びイソヘキシル基からなる群から選択され、なおより好ましくは、各R
1は、独立して、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、及びsec-ブチル基からなる群から選択され、更により好ましくは、各R
1は、独立して、メチル基、エチル基、プロピル基、及びイソプロピル基からなる群から選択され、更になおより好ましくは、各R
1は、独立して、メチル基及びエチル基からなる群から選択され、最も好ましくは、各R
1は、メチル基である)、各R
2は、独立して、C
1~6アルカンジイル基(好ましくはC
1~4アルカンジイル基、より好ましくはC
1~2アルカンジイル基、最も好ましくは-CH
2-基)からなる群から選択され、R
3及びR
4は、独立して、C
1~6アルカンジイル基(好ましくはC
1~4アルカンジイル基、より好ましくはC
1~3アルカンジイル基、最も好ましくは-CH
2CH
2-基)からなる群から選択される(好ましくは、R
3及びR
4は同じものである)。最も好ましくは、堆積助剤ポリマーは、
【0032】
【化8】
及びそれらの混合物からなる群から選択される式(I)のデキストラン架橋剤で架橋されたデキストランポリマーである。
【0033】
好ましくは、堆積助剤ポリマーは、<0.001meg/グラム(好ましくは<0.0001meq/グラム、より好ましくは<0.00001meq/グラム、最も好ましくは<検出可能限界)のアルデヒド官能基を含む。
【0034】
好ましくは、堆積助剤ポリマーは、堆積助剤ポリマー中の個々のグルコース単位間の結合の<0.1%(好ましくは<0.01%、より好ましくは<0.001%、最も好ましくは<検出可能限界)が、β-1,4結合である。
【0035】
好ましくは、堆積助剤ポリマーは、堆積助剤ポリマー中の個々のグルコース単位間の結合の<0.1%(好ましくは<0.01%、より好ましくは<0.001%、最も好ましくは<検出可能限界)が、β-1,3結合である。
【0036】
好ましくは、堆積助剤ポリマーは、<0.001meq/グラム(好ましくは<0.0001meq/グラム、より好ましくは<0.00001meq/グラム、最も好ましくは<検出可能限界)のシリコーン含有官能基を含む。
【0037】
好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、任意選択で、抗菌剤/防腐剤(例えば、安息香酸、ソルビン酸、フェノキシエタノール、メチルイソチアゾリノン)、レオロジー調節剤(例えば、PEG-150ペンタエリスリチルテトラステアレート)、石鹸、着色剤、pH調整剤、酸化防止剤(例えば、ブチル化ヒドロキシトルエン)、保湿剤(例えば、グリセリン、ソルビトール、モノグリセリド、レシチン、糖脂質、脂肪アルコール、脂肪酸、多糖類、ソルビタンエステル、ポリソルベート(例えば、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、及びポリソルベート80)、ジオール(例えば、プロピレングリコール)、ジオール類縁体、トリオール、トリオール類縁体、カチオン性ポリマーポリオール)、ワックス、発泡剤、乳化剤、着色剤、芳香剤、キレート剤(例えば、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム)、防腐剤(例えば、安息香酸、ソルビン酸、フェノキシエタノール、メチルイソチアゾリノン)、漂白剤、潤滑剤、感覚調節剤、日焼け止め添加剤、ビタミン、タンパク質/アミノ酸、植物抽出物、天然成分、生物活性剤、劣化防止剤、顔料、酸、浸透剤、帯電防止剤、縮れ防止剤、抗フケ剤、毛髪ウェーブ形成/矯正剤、ヘアスタイリング剤、ヘアオイル、吸収剤、硬質粒子、軟質粒子、コンディショニング剤(例えば、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、PQ-10、PQ-7)、スリップ剤、乳白剤、真珠光沢剤及び塩からなる群から選択される少なくとも1つの追加成分を更に含む。より好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、任意選択で、抗菌剤/防腐剤(例えば、安息香酸、ソルビン酸、フェノキシエタノール、メチルイソチアゾリノン)、レオロジー調節剤(例えば、PEG-150ペンタエリスリチルテトラステアレート)、及びキレート剤(例えば、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム)からなる群から選択される少なくとも1つの追加成分を更に含む。最も好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、任意選択で、フェノキシエタノールとメチルイソチアゾリノンとの抗菌剤/防腐剤混合物、PEG-150ペンタエリスリチルテトラステアレート、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム、及びフェノキシエタノールとメチルイソチアゾリノンとの混合物からなる群から選択される少なくとも1つの追加成分を更に含む。
【0038】
好ましくは、毛髪洗浄剤は、増粘剤を更に含む。より好ましくは、毛髪洗浄剤は、増粘剤を更に含み、増粘剤は、好ましくは毛髪洗浄剤の他の特性を実質的に変更することなく、毛髪洗浄剤の粘度を増加させるように選択される。好ましくは、毛髪洗浄剤は、増粘剤を更に含み、増粘剤は、好ましくは毛髪洗浄剤の他の特性を実質的に変更することなく、毛髪洗浄剤の粘度を増加させるように選択され、増粘剤は、毛髪洗浄剤の重量に基づいて、0~5.0重量%(好ましくは0.1~5.0重量%、より好ましくは0.2~2.5重量%、最も好ましくは0.5~2.0重量%)の割合を占める。
【0039】
好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、抗菌剤/防腐剤を更に含む。より好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、抗菌剤/防腐剤を更に含み、抗菌剤/防腐剤は、フェノキシエタノール、安息香酸、ベンジルアルコール、安息香酸ナトリウム、DMDMヒダントイン、2-エチルヘキシルグリセリルエーテル、イソチアゾリノン(例えば、メチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン)及びこれらの混合物からなる群から選択される。更により好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、抗菌剤/防腐剤を更に含み、抗菌剤/防腐剤は、フェノキシエタノールとイソチアゾリノンとの混合物である(より好ましくは、抗菌剤/防腐剤は、フェノキシエタノールとメチルイソチアゾリノンとの混合物である)。
【0040】
好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、任意選択で、pH調整剤を更に含む。より好ましくは、本発明の毛髪洗浄剤は、pH調整剤を更に含み、毛髪洗浄剤は、4~9(好ましくは4.25~8、より好ましくは4.5~7、最も好ましくは4.75~6)のpHを有する。
【0041】
好ましくは、pH調整剤は、クエン酸、乳酸、塩酸、アミノエチルプロパンジオール、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アミノ-2-メチル-1-プロパノールの少なくとも1つからなる群から選択される。より好ましくは、pH調整剤は、クエン酸、乳酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、アミノ-2-メチル-1-プロパノールの少なくとも1つからなる群から選択される。更により好ましくは、pH調整剤は、クエン酸を含む。最も好ましくは、pH調整剤は、クエン酸である。
【0042】
好ましくは、哺乳動物の毛髪を洗浄し、同時に哺乳動物の毛髪にシリコーンを堆積させる本発明の方法は、本発明の毛髪洗浄剤を選択することと、毛髪洗浄剤を哺乳動物の毛髪に適用することとを含む。より好ましくは、哺乳動物の毛髪を洗浄し、同時に哺乳動物の毛髪にシリコーンを堆積させる本発明の方法は、毛髪洗浄剤を哺乳動物の毛髪からすすぎ水ですすぐことを更に含む。最も好ましくは、哺乳動物の毛髪を洗浄し、同時に哺乳動物の毛髪にシリコーンを堆積させる本発明の方法は、本発明の毛髪洗浄剤を選択することと、毛髪洗浄剤を哺乳動物の毛髪に適用することと、毛髪洗浄剤を哺乳動物の毛髪からすすぐこととを含み、毛髪洗浄剤は、シャンプー及びコンディショニングシャンプーのうちの少なくとも1つである(好ましくは、組成物からのシリコーンの少なくとも10モル%(より好ましくは少なくとも12モル%、最も好ましくは少なくとも15モル%)が、哺乳動物の毛髪上に堆積される)。
【0043】
本発明のいくつかの実施形態を、以下の実施例で詳細に説明する。
【0044】
実施例S1:デキストラン架橋剤の合成
ビス[2-(N,N-ジメチルアミノ)エチル]エーテル(10.84g)及び水(23.12g)を容器内で一緒に混合した。容器内容物のpHを、濃塩酸で8.5にpH調整した。容器内容物の設定点温度を25℃に維持しながら、99.9%エピクロロヒドリン(20.84g)を60分間にわたって容器に添加した。容器内容物の設定点温度を25℃で更に2時間維持した後、設定点温度を50℃に上昇させ、その温度設定点を2時間維持した。次いで、容器内容物のpHを濃塩酸で<2.0に下げ、設定点温度を70℃に上昇させ、その温度設定点を1時間維持した。次いで、容器内容物を冷却した。容器内容物の温度が50℃未満に下がってから、容器内容物のpHを50%水酸化ナトリウム溶液で4~6に調整した。次いで、塩化メチレンを用いて容器内容物の抽出を7回行い(1vol:1vol)、その後、残留塩化メチレンを従来法で除去した。回収された物質は、39.4重量%の生成物固形分を含有した。生成物固形分を13C NMRにより分析し、生成物が、
【0045】
【化9】
N,N’-(オキシビス(エタン-2,1-ジイル))ビス(3-クロロ-2-ヒドロキシ-N,N-ジメチルプロパン-1-アミニウム)クロリドであることを確認した。
【0046】
実施例S2:架橋デキストランポリマーの合成
ゴムセラムキャップ、窒素入口、均圧付加漏斗、撹拌パドル及びモータ、J-KEMコントローラに接続された表面下熱電対、並びに鉱油バブラーに接続されたFriedrich凝縮器を取り付けた500mLの四つ口丸底フラスコに、デキストラン(23.23g;Aldrich製品番号D4876)及び脱イオン水(120g)を投入した。デキストランの重量平均分子量は、100,000~200,000ダルトンであった。内容物を撹拌しながら、装置を窒素でパージして、系内に混入した任意の酸素を置換した。窒素流量は、1秒あたり約1気泡であった。混合物を、窒素でパージしながら1時間撹拌した。プラスチックシリンジを使用して、50%水酸化ナトリウム水溶液(14.9g)を、窒素下で撹拌しながらフラスコ内容物に数分間かけて添加した。次いで、フラスコ内容物を窒素下で30分間撹拌した。次いで、実施例S1に従って調製されたデキストラン架橋剤の47%水溶液(74.45g)をフラスコ内容物に添加し、加熱前に5分間撹拌した。次いで、55℃に設定したJ-KEMコントローラを使用して制御された加熱マントルでフラスコ内容物に熱を加えた。フラスコ内容物を55℃に加熱し、90分間維持した。次いで、フラスコ内を正の窒素圧に維持しながら、フラスコの内容物を室温まで冷却した。フラスコ内容物が室温に達したら、氷酢酸(3.0g)を添加することによってフラスコ内容物を中和し、フラスコ内容物を10分間撹拌した。次いで、フラスコ内容物を、精製せずに使用するために希釈して移し替え、希釈された生成物固形分の含有量は11.1重量%であった。溶液のアリコートをメタノールから沈殿させ、減圧下50℃で乾燥させた。乾燥沈殿物の総ケルダール窒素含有量TKNを、Buchi KjelMaster K-375自動分析装置を使用して2.72重量%として測定した。
【0047】
比較例CF1~CF3及び実施例F1:毛髪洗浄剤配合物
毛髪洗浄剤配合物は、比較例CF1~CF3及び実施例F1のそれぞれにおいて、表1に記載されている一般的な毛髪洗浄剤配合物を使用して調製した。
【0048】
【0049】
毛髪洗浄剤配合物は、比較例CF1~CF3及び実施例F1のそれぞれにおいて、以下のプロセスを使用して調製した:容器内で、ラウリル硫酸ナトリウムの30重量%水溶液を脱イオン水に溶解し、常に攪拌しながら70℃に加熱した。次いで、表1に記載のポリマーを撹拌しながら容器に添加した(すなわち、ポリクオタニウム-10、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、未変性分岐鎖デキストラン、実施例S2に従って調製された架橋デキストラン)。ポリマーが溶解したら、次いでEDTS四ナトリウムを容器に添加した。容器の内容物が70℃に達したら、PEG-150ペンタエリスリチルテトラステアレートの45重量%水溶液及びコカミドMEAの30重量%水溶液を容器に添加した。次いで、コカミドプロピルベタインの30重量%溶液を容器に添加した。次いで、容器の内容物を放冷した。室温になったら、フェノキシエタノールとメチルイソチアゾリノン防腐剤、及びジメチコノールとTEA-ドデシルベンゼンスルホネートの50重量%固形分の水性エマルジョンを容器に添加した。次いで、生成物シャンプー配合物の最終pHを、必要に応じてクエン酸を使用してpH5.5に調整し、十分な水を加えて、配合物の総重量を100gに調整した。
【0050】
シリコーン堆積分析
比較例CF1~CF3及び実施例F1に従って調製された毛髪洗浄剤配合物からの毛髪へのシリコーンの堆積は、X線光電子分光法(XPS)を使用して定量化され、これにより、毛髪のサンプルの上面10nmからの定量的な元素及び化学状態の情報が提供される。
【0051】
毛髪の房(2g、International Hair Importersから入手可能なEuropean Virgin Brown)を、最初に9重量%ラウレス硫酸ナトリウム(SLES)溶液で洗浄し、0.4L/分で流れる水で60秒間すすいだ。最初の洗浄工程後に、次いで、比較例CF1~CF3及び実施例F1の毛髪洗浄剤配合物で、0.8gの毛髪洗浄剤配合物を毛髪の房に適用し、両側で30秒間マッサージし、次いで0.4L/分で流れる水で60秒間すすぐことによって、毛髪の房を洗浄した。次いで、XPSを使用して、毛髪の房を評価した。XPSデータは、1cm2にわたる房ごとに4つの領域から取得した。使用した機器パラメータを表2に提供する。毛髪に堆積した毛髪洗浄剤配合物からのシリコンのモル%を表3に報告する。
【0052】
【0053】