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7791719情報処理装置、車両、情報処理方法、及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-12-16
(45)【発行日】2025-12-24
(54)【発明の名称】情報処理装置、車両、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/12 20220101AFI20251217BHJP
【FI】
H04L67/12
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022002644
(22)【出願日】2022-01-11
(65)【公開番号】P2023102213
(43)【公開日】2023-07-24
【審査請求日】2024-09-04
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】水野 遼
(72)【発明者】
【氏名】牧田 貴成
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-250110(JP,A)
【文献】国際公開第2020/022444(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/088304(WO,A1)
【文献】特開2015-056822(JP,A)
【文献】特表2017-530344(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
車両情報を含む送信フレームを受信し、
受信した前記送信フレームを信号毎に分解し、
前記信号の取得順を表す値を前記送信フレームのID及び前記信号毎に予め用意された配列に受信順に格納し、
前記配列は、前記を格納する複数の第1の要素に加えて、前記配列に対応する前記信号の出現回数を示す第2の要素を有しており、
前記プロセッサは、前記出現回数に対応する前記第1の要素に前記出現回数時における前記を格納する、
報処理装置。
【請求項2】
前記配列における前記第1の要素の数は、前記プロセッサが前記送信フレームを受信する基準周期に対して、前記送信フレームが最短周期で受信された場合に含まれる前記送信フレームの個数以上に設定されている、
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記配列は、前記信号に対して予め定義されたデータ型毎に分類されている、
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
請求項1~の何れか1項に記載の情報処理装置と、
前記情報処理装置に送信フレームを送信する一又は複数の制御装置と、
を備える車両。
【請求項5】
車両情報を含む送信フレームを受信し、
受信した前記送信フレームを信号毎に分解し、
前記信号の取得順を表す値を前記送信フレームのID及び前記信号毎に予め用意された配列に受信順に格納する、
処理をコンピュータが実行し、
前記配列は、前記値を格納する複数の第1の要素に加えて、前記配列に対応する前記信号の出現回数を示す第2の要素を有しており、
前記格納する処理は、前記出現回数に対応する前記第1の要素に前記出現回数時における前記値を格納する処理を含む、
情報処理方法。
【請求項6】
車両情報を含む送信フレームを受信し、
受信した前記送信フレームを信号毎に分解し、
前記信号の取得順を表す値を前記送信フレームのID及び前記信号毎に予め用意された配列に受信順に格納する、
処理をコンピュータに実行させ
前記配列は、前記値を格納する複数の第1の要素に加えて、前記配列に対応する前記信号の出現回数を示す第2の要素を有しており、
前記格納する処理は、前記出現回数に対応する前記第1の要素に前記出現回数時における前記値を格納する処理を含む、
情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両情報を含む送信フレームに関する信号を格納する情報処理装置、車両、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、フレームに係る通信を行う複数の装置を備える車載ネットワークシステムに接続された電子制御ユニットが開示されている。この電子制御ユニットは、第1制御ユニットと第2制御ユニットとを有し、第1制御ユニットは、送信フレームが第1ルールに適合している場合に当該送信フレームを第2制御ユニットに送信する。また、第2制御ユニットにおいては、送信された送信フレームが第2ルールに適合している場合に当該送信フレームを車載ネットワークへ送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2021-083126号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された電子制御ユニットは、アプリケーションが車両情報を取得する際に検索に時間を要するという課題がある。
【0005】
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、車両情報を利用するアプリケーションが、信号毎に値が格納された配列を参照することで、送信フレームを参照する場合に比べ、必要な情報を検索し易い情報処理装置、車両、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の情報処理装置は、受信部が車両情報を含む送信フレームを受信し、分解部が受信した前記送信フレームを信号毎に分解し、格納部が前記信号の値を前記送信フレームのID及び前記信号毎に予め用意された配列に受信順に格納する。当該情報処理装置によれば、車両情報を利用するアプリケーションが、信号毎に値が格納された配列を参照することで、送信フレームを参照する場合に比べ、必要な情報を検索し易くなる。
【0007】
請求項2に記載の情報処理装置は、請求項1に記載の情報処理装置において、前記配列は、前記信号の値を格納する複数の第1の要素に加えて、前記配列に対応する前記信号の出現回数を示す第2の要素を有しており、前記プロセッサは、前記出現回数に対応する前記第1の要素に前記出現回数時における前記信号の値を格納する。
【0008】
請求項2に記載の情報処理装置によれば、データの初期値と取得値とを区別して格納できる。
【0009】
請求項3に記載の情報処理装置は、請求項2に記載の情報処理装置において、前記配列における前記第1の要素の数は、前記プロセッサが前記送信フレームを受信する基準周期に対して、前記送信フレームが最短周期で受信された場合に含まれる前記送信フレームの個数以上に設定されている。
【0010】
請求項3に記載の情報処理装置によれば、送信フレームの取りこぼしを抑制することができる。
【0011】
請求項4に記載の情報処理装置は、請求項1~3の何れか1項に記載の情報処理装置において、前記配列は、信号に対して予め定義されたデータ型毎に分類されている。
【0012】
請求項4に記載の情報処理装置によれば、メモリのリソースを節約することができる。
【0013】
請求項5に記載の車両は、請求項1~4の何れか1項に記載の情報処理装置と、前記情報処理装置に送信フレームを送信する一又は複数の制御装置と、を備えている。
【0014】
請求項5に記載の車両によれば、車両情報を利用するアプリケーションが、信号毎に値が格納された配列を参照することで、送信フレームを参照する場合に比べ、必要な情報を検索し易くすることができる。
【0015】
請求項6に記載の情報処理方法は、車両情報を含む送信フレームを受信し、受信した前記送信フレームを信号毎に分解し、前記信号の値を前記送信フレームのID及び前記信号毎に予め用意された配列に受信順に格納する処理をコンピュータが実行する。
【0016】
請求項6に記載の情報処理方法によれば、車両情報を利用するアプリケーションが、信号毎に値が格納された配列を参照することで、送信フレームを参照する場合に比べ、必要な情報を検索し易くすることができる。
【0017】
請求項7に記載の情報処理プログラムは、車両情報を含む送信フレームを受信し、受信した前記送信フレームを信号毎に分解し、前記信号の値を前記送信フレームのID及び前記信号毎に予め用意された配列に受信順に格納する、処理をコンピュータに実行させる。
【0018】
請求項7に記載の情報処理プログラムによれば、車両情報を利用するアプリケーションが、信号毎に値が格納された配列を参照することで、送信フレームを参照する場合に比べ、必要な情報を検索し易くすることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、車両情報を利用するアプリケーションが、信号毎に値が格納された配列を参照することで、送信フレームを参照する場合に比べ、必要な情報を検索し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】実施形態の車両のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2】実施形態の車載器の機能構成を示すブロック図である。
図3】実施形態のストレージに記憶されているデータの例を示すブロック図である。
図4】実施形態のデータ型データベースの構成の一例を示す模式図である。
図5】実施形態の対応データベースの構成の一例を示す模式図である。
図6】実施形態の情報IDデータベースの構成の一例を示す模式図である。
図7】実施形態の第1要素データベースの構成の一例を示す模式図である。
図8】実施形態の送信フレームの構成の一例を示す模式図である。
図9】実施形態の配列データベースの構成の一例を示す模式図である。
図10】実施形態の決定処理の一例を示すフローチャートである。
図11】実施形態の格納処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1に示されるように、実施形態の車両12は、情報処理装置としての車載器20と、制御装置としての一又は複数のECU(Electronic Control Unit)22と、複数の車載機器24と、を含んで構成されている。
【0022】
車載器20は、CPU(Central Processing Unit)20A、ROM(Read Only Memory)20B、RAM(Random Access Memory)20C、ストレージ20D、及び車内通信I/F(Inter Face)20Eを含んで構成されている。CPU20A、ROM20B、RAM20C、ストレージ20D、及び車内通信I/F20Eは、内部バス20Gを介して相互に通信可能に接続されている。
【0023】
CPU20Aは、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU20Aは、ROM20B又はストレージ20Dからプログラムを読み出し、RAM20Cを作業領域としてプログラムを実行する。本実施形態では、ストレージ20Dに、後述する制御プログラム250が記憶されている。CPU20Aは、制御プログラム250を実行することで、図2に示す決定部200、受信部210、分解部220、及び格納部230として機能する。
【0024】
ROM20Bは、各種プログラム及び各種データを記憶している。RAM20Cは、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ20Dは、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを記憶している。図3に示されるように、本実施形態のストレージ20Dは、制御プログラム250、データ型データベース260、対応データベース270、情報ID(identification)データベース280、第1要素データベース290、及び配列データベース300を記憶している。これらのデータベースについては、詳細を後述する。
【0025】
車内通信I/F20Eは、ECU22と接続するためのインタフェースである。当該インタフェースは、CAN(Controller Area Network)プロトコルによる通信規格が用いられる。車内通信I/F20Eは、外部バス20Hに対して接続されている。
【0026】
ECU22は、ADAS(Advanced Driver Assistance System)-ECU22A、ステアリングECU22B、ボデーECU22C及び情報系ECU22Dを少なくとも含む。ECU22は、車両12の車速等の車両情報を含む送信フレームを車載器20に送信している。
【0027】
ADAS-ECU22Aは、先進運転支援システムを統括制御する。ADAS-ECU22Aには、車載機器24を構成する車速センサ25及びヨーレートセンサ26が接続されている。
【0028】
ステアリングECU22Bは、パワーステアリングを制御する。ステアリングECU22Bには、車載機器24を構成する舵角センサ27が接続されている。舵角センサ27はステアリングの舵角を検出するセンサである。
【0029】
ボデーECU22Cは、ウインカー等のライト類を制御する。ボデーECU22Cには、車載機器24を構成するウインカースイッチ28が接続されている。
【0030】
情報系ECU22Dは、カーナビゲーションシステム、及びオーディオ等を制御する。情報系ECU22Dには、車載機器24を構成するGPS装置29が接続されている。GPS装置29は車両12の現在位置を測定する装置である。GPS装置29は、GPS衛星からの信号を受信する図示しないアンテナを含んでいる。なお、GPS装置29は、車載器20に対して直接接続されていてもよい。
【0031】
情報処理プログラムとしての制御プログラム250は、車載器20を制御するためのプログラムである。
【0032】
データ型データベース260は、送信フレームのID、及び信号番号毎に信号のデータ型を記憶している。例えば、図4に示されるように、送信フレームのIDにおける各信号番号にはuint8、uint16、uint32、uint64、int8、int16、int32及びint64のデータ型が規定されている。
【0033】
対応データベース270は、信号のデータ型毎に定められた値を記憶している。例えば、図5に示されるように、uint8、uint16、uint32、uint64、int8、int16、int32及びint64のデータ型に対して順番に1から8の値が付与されている。なお、後述のとおり、信号のデータ型毎に定められた値は、情報IDの右から5桁目の値に対応しているが、これに限られない。例えば、信号のデータ型毎に定められた値は、情報IDの右から1桁目の値であってもよい。
【0034】
情報IDデータベース280は、送信フレームのID、及び信号番号毎に、情報IDを記憶している。本実施形態では、情報IDとして5桁の数値が設定されており、データ型及びその取得順の情報IDが設定されている。例えば、図6に示されるように、対応データベース270において「1」の値が規定されている12個のuint8に対しては、信号において登場する順に10000から10011までの値が設定されている。同様に、対応データベース270において「2」の値が規定されている3個のuint16に対しては、信号において登場する順に20000から20002までの値が設定されている。また、対応データベース270において「5」の値が規定されている1個のint8に対しては、50000の値が設定されている。さらに、対応データベース270において「6」の値が規定されている2個のint16に対しては、信号において登場する順に60000から60001までの値が設定されている。
【0035】
第1要素データベース290は、配列に対応する信号の出現回数毎に、当該配列が有する第1の要素を記憶している。具体的には、情報ID毎に設けられた配列として格納配列が設けられている。例えば、図6及び図9に示されるように、格納配列は9個の情報が格納される配列であって、格納配列の1つ目の要素である第2の要素には、対象となる情報IDの信号の出現回数が格納される。そして、格納配列の2つ目から9つ目の要素である第1の要素には対象となる情報IDの信号が格納される。図7に示されるように、格納配列の2つ目の要素には、情報IDの信号の最初に出現した値が格納される。そして、3つ目から9つ目の要素には当該情報IDの信号の2回目から8回目に出現した値がそれぞれ格納される。
【0036】
配列データベース300は、信号のデータ型毎に用意された配列を記憶している。具体的には、配列データベース300は、情報IDの右から5桁目の値、及び情報IDの右から1桁目から4桁目までの値毎に分類された配列を記憶している。
【0037】
図2は、CPU20Aの機能構成の例を示すブロック図である。図2に示されるように、CPU20Aは、決定部200、受信部210、分解部220、及び格納部230を有している。各機能構成は、CPU20Aがストレージ20Dに記憶された制御プログラム250を読み出し、これを実行することによって実現される。
【0038】
決定部200は、情報IDデータベース280に記憶する情報IDを決定する機能を有している。具体的には、決定部200は、データ型データベース260に記憶された信号のデータ型を読み出す。そして、決定部200は、対応データベース270から、読み出したデータ型に対応する情報IDの右から5桁目の値を読み出す。そして、決定部200は、対応データベース270から読み出した値を、情報IDデータベース280に記憶する情報IDの右から5桁目として決定する。また、決定部200は、情報IDの右から1桁目から4桁目を、データ型毎に0から始まる通し番号に決定する。
【0039】
決定部200の機能を、具体例を用いて説明する。例えば、図4に示すデータ型データベース260より、IDが101である送信フレームのうち4番目の信号のデータ型はuint8である。また、図5に示す対応データベース270より、データ型がuint8である信号に対応する情報IDの右から5桁目の値は1である。したがって、上記信号に対応する情報IDの右から5桁目は1に決定する。そして、上記信号は、データ型がuint8である信号のうち、10番目に出現した信号であるため、図6に示すように、当該信号に対応する情報IDは10009として決定する。
【0040】
受信部210は、車両情報を含む送信フレームを、車内通信I/F20Eを介して受信する機能を有している。例えば、受信部210は、図8に示すような、ID及び信号番号が対応付けられた信号を含む送信フレームを、車内通信I/F20Eを介して受信する。
【0041】
分解部220は、受信部210が受信した送信フレームを信号毎に分解する機能を有している。
【0042】
格納部230は、分解部220が分解した信号の値を送信フレームのID及び信号毎に予め用意された配列に受信順に格納する機能を有している。具体的には、格納部230は信号に対応する送信フレームのID及び信号番号を受信順に取得する。そして、格納部230は情報IDデータベース280から、取得した送信フレームのID及び信号番号に対応する情報IDを確認する。本実施形態では、情報IDとして5桁の値を適用している。しかし、この例に限られない。そして、格納部230は配列データベース300を読み出し、確認した情報IDの右から5桁目、及び右から1桁目から4桁目に基づいて、分解部220が分解した信号の値を格納する配列を決定する。なお、情報IDの右から5桁目の値は信号のデータ型毎に定められているため、配列は信号に対して予め定義されたデータ型毎に分類されている。
【0043】
また、格納部230は、決定した配列に対応する信号の出現回数を取得する。そして、格納部230は第1要素データベース290から、取得した出現回数に対応する第1の要素を読み出す。そして、格納部230は、決定した配列が含む第1の要素であって、読み出した第1の要素に上記出現回数時における信号の値を格納する。また、格納部230は、第2の要素に格納された出現回数をインクリメントし、第2の要素を更新する。
【0044】
なお、本実施形態では、配列が有する第1の要素の数は、受信部210が送信フレームを受信する基準周期に対して、送信フレームが最短周期で受信された場合に含まれる送信フレームの個数以上に設定されている。例えば、基準周期が50msである場合に、受信部210が送信フレームを最短で7msで受信した場合は、第1の要素が8個あれば足りるため、第1の要素の数は8個に設定されている。
【0045】
格納部230の機能を、具体例を用いて説明する。例えば、図8に示す送信フレームを受信部210が受信したとする。この場合、図8、及び図6に示す情報IDデータベース280を照らし合わせると、20000、60000、10008、10009、10010、10011、50000、20001、60001、20002、20000、60000、10008、10009、10010、20000、60000、10008、10009、10010の順に情報IDの信号を取得する。これに対して、各信号には情報IDの取得順に値として1から20の値が格納されている。
【0046】
例えば、uint8の情報IDに着目すると、情報ID「10008」については、3、13、18の順に信号が出現する。そのため、図9に示されるように、情報IDの5桁目を1、1~4桁目を8とする格納配列には、{3、3、13、18、0、0、0、0、0}の値が格納される。また例えば、int16の情報IDに着目すると、情報ID「60000」については、2、12、17の順に信号が出現する。そのため、図9に示されるように、情報IDの5桁目を「6」、1~4桁目を0とする格納配列には、{3、2、12、17、0、0、0、0、0}の値が格納される。
【0047】
(処理の流れ)
次に、図10を用いて、車載器20においてCPU20Aが制御プログラム250を読み込むことで実行される決定処理について説明する。
【0048】
図10のステップS1において、CPU20Aは、データ型データベース260に記憶された信号のデータ型を読み出す。
【0049】
ステップS2において、CPU20Aは、ステップS1でデータ型を読み出した信号に付与する情報IDの右から5桁目を決定する。具体的には、CPU20Aは、対応データベース270から、ステップS1において読み出したデータ型に対応する情報IDの右から5桁目の値を読み出し、当該値を情報IDの右から5桁目として決定する。
【0050】
ステップS3において、CPU20Aは、ステップS1でデータ型を読み出した信号に付与する情報IDの右から1桁目から4桁目を、データ型毎に0から始まる通し番号に決定する。
【0051】
ステップS4において、CPU20Aは、ステップS2及びステップS3で決定した情報IDを、ステップS1でデータ型を読み出した信号に付与する情報IDとして、情報IDデータベース280に記憶する。
【0052】
ステップS5において、CPU20Aは、データ型データベース260にデータ型が記憶された全ての信号に対して、情報IDを決定したか否かを判定する。CPU20Aは、データ型データベース260にデータ型が記憶された全ての信号に対して、情報IDを決定したと判定した場合は(ステップS5:YES)、本決定処理を終了する。一方、CPU20Aは、データ型データベース260にデータ型が記憶された全ての信号に対して、情報IDを決定していないと判定した場合は(ステップS5:NO)、ステップS1に戻る。
【0053】
次に、図11を用いて、車載器20においてCPU20Aが制御プログラム250を読み込むことで実行される格納処理について説明する。
【0054】
ステップS11において、CPU20Aは、車両情報を含む送信フレームを、車内通信I/F20Eを介して受信する。
【0055】
ステップS12において、CPU20Aは、ステップS11において受信した送信フレームを信号毎に分解する。
【0056】
ステップS13において、CPU20Aは、ステップS12において分解した信号に対応する情報IDを確認する。具体的には、CPU20Aは、情報IDデータベース280から、分解した信号に対応する送信フレームのID及び信号番号に関連付けられた情報IDを読み出す。
【0057】
ステップS14において、CPU20Aは、ステップS12において分解した信号の値を格納する配列を決定する。具体的には、CPU20Aは、配列データベース300から、ステップS13において確認した情報IDの右から5桁目、及び右から1桁目から4桁目に基づいて、信号の値を格納する配列を決定する。
【0058】
ステップS15において、CPU20Aは、ステップS14において決定した配列に対応する信号の出現回数を取得する。
【0059】
ステップS16において、CPU20Aは、第1要素データベース290から、ステップS15において取得した出現回数に対応する第1の要素を読み出す。
【0060】
ステップS17において、CPU20Aは、ステップS14において決定した配列が含む第1の要素であって、ステップS16において読み出した第1の要素に、出現回数時における信号の値を格納する。
【0061】
ステップS18において、CPU20Aは、ステップS14において決定した配列が含む第2の要素に格納された出現回数をインクリメントする。
【0062】
ステップS19において、CPU20Aは、ステップS11において受信した送信フレームが含む全ての信号の値を、配列データベース300に格納したか否かを判定する。CPU20Aは、受信した送信フレームが含む全ての信号の値を、配列データベース300に格納したと判定した場合は(ステップS19:YES)、本格納処理を終了する。一方、CPU20Aは、受信した送信フレームが含む全ての信号の値を、配列データベース300に格納していないと判定した場合は(ステップS19:NO)、ステップS11に戻る。
【0063】
(実施形態のまとめ)
以上、本実施形態の車載器20によれば、車両情報を利用するアプリケーションが、信号毎に値が格納された配列を参照することで、送信フレームを参照する場合に比べ、必要な情報を検索し易くなる。
【0064】
ここで、本実施形態の配列は、信号の値を格納する複数の第1の要素に加えて、配列に対応する信号の出現回数を示す第2の要素を有している。また、車載器20のCPU20Aは、出現回数に対応する第1の要素に出現回数時における信号の値を格納する。これにより、データの初期値と取得値とを区別して格納できる。
【0065】
また、本実施形態の配列における第1の要素の数は、受信部210が送信フレームを受信する基準周期に対して、送信フレームが最短周期で受信された場合に含まれる送信フレームの個数以上に設定されている。これにより、送信フレームの取りこぼしを抑制することができる。
【0066】
また、本実施形態の配列は、信号に対して予め定義されたデータ型毎に分類されている。これにより、メモリのリソースを節約することができる。
【0067】
また、本実施形態の車両12は、車載器20と、一又は複数のECU22と、を備えている。これにより、車両情報を利用するアプリケーションが、信号毎に値が格納された配列を参照することで、送信フレームを参照する場合に比べ、必要な情報を検索し易くすることができる。
【0068】
[備考]
なお、上記実施形態でCPU20Aがソフトウェア(プログラム)を読み込んで実行した各種処理を、CPU以外の各種のプロセッサが実行してもよい。この場合のプロセッサとしては、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なPLD(Programmable Logic Device)、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が例示される。また、上記各種処理を、これらの各種のプロセッサのうちの1つで実行してもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGA、及びCPUとFPGAとの組み合わせ等)で実行してもよい。また、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
【0069】
また、上記実施形態では、制御プログラム250がストレージ20Dに予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。プログラムは、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、プログラムは、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。
【0070】
上記実施形態で説明した処理の流れも、一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
【0071】
その他、上記実施形態で説明した車両12の各々の構成は、一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更してもよい。
【符号の説明】
【0072】
12 車両
20 車載器(情報処理装置)
20A CPU(プロセッサ)
250 制御プログラム(情報処理プログラム)
210 受信部
220 分解部
230 格納部
図1
図2
図3
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図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11