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7900572医用画像処理装置、医用画像処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】
(45)【発行日】
(54)【発明の名称】医用画像処理装置、医用画像処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   
【FI】
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】
(22)【出願日】
(62)【分割の表示】の分割
【原出願日】
(65)【公開番号】
(43)【公開日】
【審査請求日】
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001771
【氏名又は名称】弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 悠
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 正毅
【審査官】村川 雄一
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2009/0016586(US,A1)
【文献】特開2015-029811(JP,A)
【文献】特開2014-113264(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 8/00 - 8/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項
医用画像の第1関心領域内のバブルと、前記第1関心領域と少なくとも一部が重なる第2関心領域内のバブルとを検出する検出部と、
前記検出部による検出結果に基づいて、前記第1関心領域内のバブルの分布を表す第1指標値と前記第2関心領域内のバブルの分布を表す第2指標値とを算出する算出部と、
前記第1指標値と前記第2指標値との関係を表す情報を出力する出力部と、
を備え、
前記算出部は、前記第1関心領域内のバブルの密度を前記第1指標値として算出し、前記第2関心領域内のバブルの密度を前記第2指標値として算出し、
前記出力部は、前記第1関心領域内のバブルの密度と前記第2関心領域内のバブルの密度とを前記第1指標値と前記第2指標値との関係を表す情報として出力する、
用画像処理装置。
【請求項
医用画像の第1関心領域内のバブルと、前記第1関心領域と少なくとも一部が重なる第2関心領域内のバブルとを検出する検出部と、
前記検出部による検出結果に基づいて、前記第1関心領域内のバブルの分布を表す第1指標値と前記第2関心領域内のバブルの分布を表す第2指標値とを算出する算出部と、
前記第1指標値と前記第2指標値との関係を表す情報を出力する出力部と、
を備え、
時系列に並ぶ複数の前記医用画像それぞれによって表される個々の造影剤のバブルを前
記時系列に追跡することで、前記バブルの移動ベクトルを算出する追跡部を更に備え、
前記算出部は、前記移動ベクトルに基づいて、前記第1関心領域における前記バブルの流入出比率を前記第1指標値として算出し、前記第2関心領域における前記バブルの流入出比率を前記第2指標値として算出する、
用画像処理装置。
【請求項
前記第1関心領域は、前記第2関心領域の全てを包含する、
請求項1または2に記載の医用画像処理装置。
【請求項
前記出力部は、前記第1関心領域内のバブルの密度と前記第2関心領域内のバブルの密度との密度比を前記第1指標値と前記第2指標値との関係を表す情報として出力する、
請求項に記載の医用画像処理装置。
【請求項
前記出力部は、前記第1関心領域内のバブルの密度と前記第2関心領域内のバブルの密度との関係の経時的変化を示す情報、または、前記第1関心領域内のバブルの密度と前記第2関心領域内のバブルの密度との密度比の経時的変化を示す情報を出力する、
請求項4に記載の医用画像処理装置。
【請求項
前記出力部は、前記第1関心領域における前記バブルの流入出比率と前記第2関心領域における前記バブルの流入出比率との関係の経時的変化を示す情報を出力する、
請求項に記載の医用画像処理装置。
【請求項
前記医用画像に含まれる構造物に基づいて、前記第1関心領域および前記第2関心領域を設定する設定部を更に備える、
請求項1または2に記載の医用画像処理装置。
【請求項
前記医用画像に含まれる構造物は腫瘍である、
請求項に記載の医用画像処理装置。
【請求項
医用画像の第1関心領域内のバブルと、前記第1関心領域と少なくとも一部が重なる第2関心領域内のバブルとを検出ステップと、
前記検出ステップによる検出結果に基づいて、前記第1関心領域内のバブルの分布を表す第1指標値と前記第2関心領域内のバブルの分布を表す第2指標値とを算出する算出ステップと、
前記第1指標値と前記第2指標値との関係を表す情報を出力する出力ステップと、
を有
前記算出ステップは、前記第1関心領域内のバブルの密度を前記第1指標値として算出し、前記第2関心領域内のバブルの密度を前記第2指標値として算出し、
前記出力ステップは、前記第1関心領域内のバブルの密度と前記第2関心領域内のバブルの密度とを前記第1指標値と前記第2指標値との関係を表す情報として出力する、
医用画像処理方法。
【請求項
コンピュータを、
医用画像の第1関心領域内のバブルと、前記第1関心領域と少なくとも一部が重なる第2関心領域内のバブルとを検出する検出部、
前記検出部による検出結果に基づいて、前記第1関心領域内のバブルの分布を表す第1指標値と前記第2関心領域内のバブルの分布を表す第2指標値とを算出する算出部、
前記第1指標値と前記第2指標値との関係を表す情報を出力する出力部、
として機能させ、
前記算出部は、前記第1関心領域内のバブルの密度を前記第1指標値として算出し、前記第2関心領域内のバブルの密度を前記第2指標値として算出し、
前記出力部は、前記第1関心領域内のバブルの密度と前記第2関心領域内のバブルの密度とを前記第1指標値と前記第2指標値との関係を表す情報として出力する、
プログラム。
【請求項
医用画像の第1関心領域内のバブルと、前記第1関心領域と少なくとも一部が重なる第2関心領域内のバブルとを検出ステップと、
前記検出ステップによる検出結果に基づいて、前記第1関心領域内のバブルの分布を表す第1指標値と前記第2関心領域内のバブルの分布を表す第2指標値とを算出する算出ステップと、
前記第1指標値と前記第2指標値との関係を表す情報を出力する出力ステップと、
を有し、
時系列に並ぶ複数の前記医用画像それぞれによって表される個々の造影剤のバブルを前
記時系列に追跡することで、前記バブルの移動ベクトルを算出する追跡ステップを更に有し、
前記算出ステップは、前記移動ベクトルに基づいて、前記第1関心領域における前記バブルの流入出比率を前記第1指標値として算出し、前記第2関心領域における前記バブルの流入出比率を前記第2指標値として算出する、
医用画像処理方法。
【請求項
コンピュータを、
医用画像の第1関心領域内のバブルと、前記第1関心領域と少なくとも一部が重なる第2関心領域内のバブルとを検出する検出部、
前記検出部による検出結果に基づいて、前記第1関心領域内のバブルの分布を表す第1指標値と前記第2関心領域内のバブルの分布を表す第2指標値とを算出する算出部、
前記第1指標値と前記第2指標値との関係を表す情報を出力する出力部、
として機能させ、
時系列に並ぶ複数の前記医用画像それぞれによって表される個々の造影剤のバブルを前
記時系列に追跡することで、前記バブルの移動ベクトルを算出する追跡部として更に機能させ、
前記算出部は、前記移動ベクトルに基づいて、前記第1関心領域における前記バブルの流入出比率を前記第1指標値として算出し、前記第2関心領域における前記バブルの流入出比率を前記第2指標値として算出する、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本明細書及び図面に開示の実施形態は、医用画像処理装置及び医用画像処理プログラムに関する。
【背景技術】
従来、超音波診断装置では、コントラストハーモニックイメージング(CHI:Contrast Harmonic Imaging)と呼ばれる造影エコー法が行われている。造影エコー法は、例えば、心臓や肝臓等の検査において、静脈から造影剤を注入して画像化を行う。造影エコー法で用いられる造影剤の多くは、微小気泡(マイクロバブル)を反射源として用いるものである。造影エコー法により、例えば、被検体内の血管を明瞭に描出することができる。
また、造影剤に含まれる個々のマイクロバブル(以下、単に「バブル」とも表記する)を時系列画像上で追跡することで、バブルの軌跡を表示する技術がある。この技術では、個々のバブルの移動ベクトルを算出することで、バブルの移動速度や移動方向を解析することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【文献】特開2000-126182号公報
【文献】特開2018-015155号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、造影剤の分布に基づく指標値を提供することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
【課題を解決するための手段】
実施形態に係る医用画像処理装置は、検出部と、設定部と、算出部とを備える。検出部は、医用画像から造影剤を検出する。設定部は、前記医用画像に対して、第1関心領域及び第2関心領域を設定する。算出部は、前記第1関心領域に含まれる造影剤の密度と、前記第2関心領域に含まれる造影剤の密度との間の密度比を算出する。
【図面の簡単な説明】
【図図1は、実施形態に係る超音波診断装置の構成例を示すブロック図である。
【図図2は、実施形態に係る超音波診断装置における処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図図3は、実施形態に係る設定機能及び第1算出機能の処理を説明するための図である。
【図図4は、実施形態に係る追跡機能の処理を説明するための図である。
【図図5は、実施形態に係る第2算出機能の処理を説明するための図である。
【図図6は、実施形態に係る第2算出機能の処理を説明するための図である。
【図図7Aは、実施形態に係る第2算出機能の処理を説明するための図である。
【図図7Bは、実施形態に係る第2算出機能の処理を説明するための図である。
【図図8は、実施形態に係る第2算出機能の処理を説明するための図である。
【図図9Aは、実施形態に係る表示制御機能の処理を説明するための図である。
【図図9Bは、実施形態に係る表示制御機能の処理を説明するための図である。
【図図10は、その他の実施形態に係る医用画像処理装置の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
以下、図面を参照して、実施形態に係る医用画像処理装置及び医用画像処理プログラムを説明する。なお、実施形態は、以下の実施形態に限られるものではない。また、一つの実施形態に記載した内容は、原則として他の実施形態にも同様に適用可能である。
なお、以下の実施形態では、医用画像処理装置の一例として超音波診断装置について説明するが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、医用画像処理装置としては、超音波診断装置以外にも、X線診断装置、X線CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)装置、PET(Positron Emission computed Tomography)装置、SPECT装置とX線CT装置とが一体化されたSPECT-CT装置、PET装置とX線CT装置とが一体化されたPET-CT装置、又はこれらの装置群等の医用画像診断装置が適用可能である。また、医用画像処理装置としては、医用画像診断装置に限らず、任意の情報処理装置が適用可能である。
(実施形態)
図1は、実施形態に係る超音波診断装置1の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、実施形態に係る超音波診断装置1は、装置本体100と、超音波プローブ101と、入力装置102と、ディスプレイ103とを有する。超音波プローブ101、入力装置102、及びディスプレイ103は、装置本体100に接続される。なお、被検体Pは、超音波診断装置1の構成に含まれない。
超音波プローブ101は、複数の振動子(例えば、圧電振動子)を有し、これら複数の振動子は、後述する装置本体100が有する送受信回路110から供給される駆動信号に基づき超音波を発生する。また、超音波プローブ101が有する複数の振動子は、被検体Pからの反射波を受信して電気信号に変換する。また、超音波プローブ101は、振動子に設けられる整合層と、振動子から後方への超音波の伝播を防止するバッキング材等を有する。
超音波プローブ101から被検体Pに超音波が送信されると、送信された超音波は、被検体Pの体内組織における音響インピーダンスの不連続面で次々と反射され、反射波信号(エコー信号)として超音波プローブ101が有する複数の振動子にて受信される。受信される反射波信号の振幅は、超音波が反射される不連続面における音響インピーダンスの差に依存する。なお、送信された超音波パルスが、移動している血流や心臓壁等の表面で反射された場合の反射波信号は、ドプラ効果により、移動体の超音波送信方向に対する速度成分に依存して、周波数偏移を受ける。
なお、実施形態は、図1に示す超音波プローブ101が、複数の圧電振動子が一列で配置された1次元超音波プローブである場合や、一列に配置された複数の圧電振動子が機械的に揺動される1次元超音波プローブである場合、複数の圧電振動子が格子状に2次元で配置された2次元超音波プローブである場合のいずれであっても適用可能である。
入力装置102は、マウス、キーボード、ボタン、パネルスイッチ、タッチコマンドスクリーン、フットスイッチ、トラックボール、ジョイスティック等を有し、超音波診断装置1の操作者からの各種設定要求を受け付け、装置本体100に対して受け付けた各種設定要求を転送する。
ディスプレイ103は、超音波診断装置1の操作者が入力装置102を用いて各種設定要求を入力するためのGUI(Graphical User Interface)を表示したり、装置本体100において生成された超音波画像データ等を表示したりする。
装置本体100は、超音波プローブ101が受信した反射波信号に基づいて超音波画像データを生成する装置であり、図1に示すように、送受信回路110と、信号処理回路120と、画像生成回路130と、画像メモリ140と、記憶回路150と、処理回路160とを有する。送受信回路110、信号処理回路120、画像生成回路130、画像メモリ140、記憶回路150、及び処理回路160は、相互に通信可能に接続される。
送受信回路110は、パルス発生器、送信遅延部、パルサ等を有し、超音波プローブ101に駆動信号を供給する。パルス発生器は、所定のレート周波数で、送信超音波を形成するためのレートパルスを繰り返し発生する。また、送信遅延部は、超音波プローブ101から発生される超音波をビーム状に集束し、かつ送信指向性を決定するために必要な圧電振動子ごとの遅延時間を、パルス発生器が発生する各レートパルスに対し与える。また、パルサは、レートパルスに基づくタイミングで、超音波プローブ101に駆動信号(駆動パルス)を印加する。すなわち、送信遅延部は、各レートパルスに対し与える遅延時間を変化させることで、圧電振動子面から送信される超音波の送信方向を任意に調整する。
なお、送受信回路110は、後述する処理回路160の指示に基づいて、所定のスキャンシーケンスを実行するために、送信周波数、送信駆動電圧等を瞬時に変更可能な機能を有している。特に、送信駆動電圧の変更は、瞬間にその値を切り替え可能なリニアアンプ型の発信回路、又は、複数の電源ユニットを電気的に切り替える機構によって実現される。
また、送受信回路110は、プリアンプ、A/D(Analog/Digital)変換器、受信遅延部、加算器等を有し、超音波プローブ101が受信した反射波信号に対して各種処理を行って反射波データを生成する。プリアンプは、反射波信号をチャネル毎に増幅する。A/D変換器は、増幅された反射波信号をA/D変換する。受信遅延部は、受信指向性を決定するために必要な遅延時間を与える。加算器は、受信遅延部によって処理された反射波信号の加算処理を行って反射波データを生成する。加算器の加算処理により、反射波信号の受信指向性に応じた方向からの反射成分が強調され、受信指向性と送信指向性とにより超音波送受信の総合的なビームが形成される。
送受信回路110は、被検体Pの2次元領域を走査する場合、超音波プローブ101から2次元方向に超音波ビームを送信させる。そして、送受信回路110は、超音波プローブ101が受信した反射波信号から2次元の反射波データを生成する。また、送受信回路110は、被検体Pの3次元領域を走査する場合、超音波プローブ101から3次元方向に超音波ビームを送信させる。そして、送受信回路110は、超音波プローブ101が受信した反射波信号から3次元の反射波データを生成する。
信号処理回路120は、例えば、送受信回路110から受信した反射波データに対して、対数増幅、包絡線検波処理等を行って、サンプル点ごとの信号強度が輝度の明るさで表現されるデータ(Bモードデータ)を生成する。信号処理回路120により生成されたBモードデータは、画像生成回路130に出力される。
また、信号処理回路120は、フィルタ処理により、検波周波数を変化させることで、映像化する周波数帯域を変えることができる。この信号処理回路120の機能を用いることにより、造影エコー法、例えば、コントラストハーモニックイメージング(CHI:Contrast Harmonic Imaging)を実行可能である。すなわち、信号処理回路120は、造影剤が注入された被検体Pの反射波データから、造影剤である微小気泡(マイクロバブル)を反射源とする反射波データ(高調波成分又は分周波成分)と、被検体P内の組織を反射源とする反射波データ(基本波成分)とを分離することができる。これにより、信号処理回路120は、被検体Pの反射波データから高調波成分又は分周波成分を抽出して、造影画像データを生成するためのBモードデータを生成することができる。造影画像データを生成するためのBモードデータは、造影剤を反射源とする反射波の信号強度を輝度で表わしたデータとなる。また、信号処理回路120は、被検体Pの反射波データから基本波成分を抽出して、組織画像データを生成するためのBモードデータを生成することができる。
なお、CHIを行う際、信号処理回路120は、上述したフィルタ処理を用いた方法とは異なる方法により、ハーモニック成分(高調波成分)を抽出することができる。ハーモニックイメージングでは、振幅変調(AM:Amplitude Modulation)法や位相変調(PM:Phase Modulation)法、AM法及びPM法を組み合わせたAMPM法と呼ばれる映像法が行なわれる。AM法、PM法及びAMPM法では、同一の走査線に対して振幅や位相が異なる超音波送信を複数回(複数レート)行う。これにより、送受信回路110は、各走査線で複数の反射波データを生成し出力する。そして、信号処理回路120は、各走査線の複数の反射波データを、変調法に応じた加減算処理することで、高調波成分を抽出する。そして、信号処理回路120は、高調波成分の反射波データに対して包絡線検波処理等を行なって、Bモードデータを生成する。
例えば、PM法が行われる場合、送受信回路110は、処理回路160が設定したスキャンシーケンスにより、例えば(-1,1)のように、位相極性を反転させた同一振幅の超音波を、各走査線で2回送信させる。そして、送受信回路110は、「-1」の送信による反射波データと、「1」の送信による反射波データとを生成し、信号処理回路120は、これら2つの反射波データを加算する。これにより、基本波成分が除去され、2次高調波成分が主に残存した信号が生成される。そして、信号処理回路120は、この信号に対して包絡線検波処理等を行って、CHIのBモードデータ(造影画像データを生成するためのBモードデータ)を生成する。CHIのBモードデータは、造影剤を反射源とする反射波の信号強度を輝度で表わしたデータとなる。また、CHIでPM法が行われる場合、信号処理回路120は、例えば、「1」の送信による反射波データをフィルタ処理することで、組織画像データを生成するためのBモードデータを生成することができる。
また、信号処理回路120は、例えば、送受信回路110から受信した反射波データより、移動体のドプラ効果に基づく運動情報を、走査領域内の各サンプル点で抽出したデータ(ドプラデータ)を生成する。具体的には、信号処理回路120は、反射波データから速度情報を周波数解析し、ドプラ効果による血流や組織、造影剤エコー成分を抽出し、平均速度、分散、パワー等の移動体情報を多点について抽出したデータ(ドプラデータ)を生成する。ここで、移動体とは、例えば、血流や、心壁等の組織、造影剤である。信号処理回路120により得られた運動情報(血流情報)は、画像生成回路130に送られ、平均速度画像、分散画像、パワー画像、若しくはこれらの組み合わせ画像としてディスプレイ103にカラー表示される。
画像生成回路130は、信号処理回路120により生成されたデータから超音波画像データを生成する。画像生成回路130は、信号処理回路120が生成したBモードデータから反射波の強度を輝度で表したBモード画像データを生成する。また、画像生成回路130は、信号処理回路120が生成したドプラデータから移動体情報を表すドプラ画像データを生成する。ドプラ画像データは、速度画像データ、分散画像データ、パワー画像データ、又は、これらを組み合わせた画像データである。
ここで、画像生成回路130は、一般的には、超音波走査の走査線信号列を、テレビ等に代表されるビデオフォーマットの走査線信号列に変換(スキャンコンバート)し、表示用の超音波画像データを生成する。具体的には、画像生成回路130は、超音波プローブ101による超音波の走査形態に応じて座標変換を行うことで、表示用の超音波画像データを生成する。また、画像生成回路130は、スキャンコンバート以外に種々の画像処理として、例えば、スキャンコンバート後の複数の画像フレームを用いて、輝度の平均値画像を再生成する画像処理(平滑化処理)や、画像内で微分フィルタを用いる画像処理(エッジ強調処理)等を行う。また、画像生成回路130は、超音波画像データに、付帯情報(種々のパラメータの文字情報、目盛り、ボディーマーク等)を合成する。
すなわち、Bモードデータ及びドプラデータは、スキャンコンバート処理前の超音波画像データであり、画像生成回路130が生成するデータは、スキャンコンバート処理後の表示用の超音波画像データである。なお、画像生成回路130は、信号処理回路120が3次元のデータ(3次元Bモードデータ及び3次元ドプラデータ)を生成した場合、超音波プローブ101による超音波の走査形態に応じて座標変換を行うことで、ボリュームデータを生成する。そして、画像生成回路130は、ボリュームデータに対して、各種レンダリング処理を行って、表示用の2次元画像データを生成する。
画像メモリ140は、画像生成回路130が生成した表示用の画像データを記憶するメモリである。また、画像メモリ140は、信号処理回路120が生成したデータを記憶することも可能である。画像メモリ140が記憶するBモードデータやドプラデータは、例えば、診断の後に操作者が呼び出すことが可能となっており、画像生成回路130を経由して表示用の超音波画像データとなる。
記憶回路150は、超音波送受信、画像処理及び表示処理を行うための制御プログラムや、診断情報(例えば、患者ID、医師の所見等)や、診断プロトコルや各種ボディーマーク等の各種データを記憶する。また、記憶回路150は、必要に応じて、画像メモリ140が記憶する画像データの保管等にも使用される。また、記憶回路150が記憶するデータは、図示しないインタフェースを介して、外部装置へ転送することができる。
処理回路160は、超音波診断装置1の処理全体を制御する。具体的には、処理回路160は、入力装置102を介して操作者から入力された各種設定要求や、記憶回路150から読込んだ各種制御プログラム及び各種データに基づき、送受信回路110、信号処理回路120、及び画像生成回路130の処理を制御する。また、処理回路160は、画像メモリ140が記憶する表示用の超音波画像データをディスプレイ103にて表示するように制御する。
また、処理回路160は、図1に示すように、検出機能161、設定機能162、第1算出機能163、追跡機能164、第2算出機能165、及び表示制御機能166を実行する。ここで、例えば、図1に示す処理回路160の構成要素である検出機能161、設定機能162、第1算出機能163、追跡機能164、第2算出機能165、及び表示制御機能166が実行する各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で超音波診断装置1の記憶装置(例えば、記憶回路150)に記録されている。処理回路160は、各プログラムを記憶装置から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路160は、図1の処理回路160内に示された各機能を有することとなる。なお、検出機能161、設定機能162、第1算出機能163、追跡機能164、第2算出機能165、及び表示制御機能166が実行する各処理機能については、後述する。
なお、図1においては、単一の処理回路160にて、検出機能161、設定機能162、第1算出機能163、追跡機能164、第2算出機能165、及び表示制御機能166にて行われる処理機能が実現されるものとして説明するが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより各機能を実現するものとしても構わない。
以上、実施形態に係る超音波診断装置1の基本的な構成について説明した。このような構成のもと、実施形態に係る超音波診断装置1は、以下に説明する処理により、造影剤の分布に基づく指標値を提供することを可能にする。
例えば、超音波診断装置1は、造影エコー法にて造影剤として用いられる微小気泡(マイクロバブル)の一つ一つを検出し、追跡(トラッキング)する。そして、超音波診断装置1は、検出結果及び/又は追跡結果に基づいて、造影剤の分布に基づく指標値を算出する。なお、以下では、造影剤を、「造影剤バブル」或いは「バブル」とも表記する。
なお、以下の実施形態では、バブルの追跡処理が実行される場合を説明するが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、バブルの追跡処理が実行されない場合にも、造影剤の分布に基づく指標値を算出可能である。
また、以下の実施形態では、被検体Pに造影剤を注入して撮像された医用画像(超音波画像)に対して略リアルタイムの処理を行って造影剤の流れを描出する場合を説明する。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、撮影済みの超音波画像(若しくは反射波データなど)に対して事後的に処理を行うことも可能である。
図2を用いて、実施形態に係る超音波診断装置1における処理手順を説明する。図2は、実施形態に係る超音波診断装置1における処理手順を説明するためのフローチャートである。なお、図2では、図3から図9Bを参照しつつ説明する。
図2に示す処理手順は、例えば、指標値の算出要求を操作者から受け付けた場合に、開始される。なお、図2に示す処理手順は、算出要求を受け付けるまで開始されず、待機状態である。
図2に示すように、検出機能161は、医用画像を読み出す(ステップS101)。例えば、検出機能161は、医用画像として、時系列に並ぶ複数の超音波画像を画像メモリ140から読み出す。なお、超音波画像は、例えば、被検体Pに造影剤を注入して撮像された造影画像である。
ここで、通常の造影エコー法では、被検体Pの血管を鮮明に描出するために、マイクロバブルが互いに重なり合う程度の量の造影剤が注入される。一方、本実施形態では、マイクロバブルが互いに重なり合うと、個々のバブルを検出することができない。このため、本実施形態では、通常の造影エコー法の場合と比較して少量の造影剤が注入される。この造影剤の量は、厳密には血管の太さや血流速度に応じて決定されるのが好適であるが、撮像部位に応じて決定されても良い。また、実際に注入する際に、徐々に増加させていく方式でも良い。
続いて、検出機能161は、組織の動きを補正する(ステップS102)。例えば、検出機能161は、Nフレーム目の超音波画像の座標系をN-1フレーム目の超音波画像の座標系に一致させるための補正量を算出する。そして、検出機能161は、算出した補正量を用いて、Nフレーム目の超音波画像の座標系を補正する。検出機能161は、時系列に並ぶ複数の超音波画像それぞれについて、組織の動きを補正する。
そして、検出機能161は、固定位置に基づく高調波成分を除去する(ステップS103)。例えば、検出機能161は、組織の動きを補正後の超音波画像について、フレーム方向の信号の統計的な処理に基づいて、固定位置に基づく高調波成分を除去する。検出機能161は、時系列に並ぶ複数の超音波画像それぞれについて、固定位置に基づく高調波成分を除去する。
そして、検出機能161は、造影剤(バブル)を検出する(ステップS105)。例えば、検出機能161は、医用画像から造影剤を検出する。具体例を挙げると、検出機能161は、高調波成分が除去された超音波画像のうち、所定の閾値以上の輝度値を有する領域をバブル位置として検出する。検出機能161は、時系列に並ぶ複数の超音波画像それぞれについて、バブルを検出する。なお、バブルを検出する方法は、これに限定されるものではなく、例えば、バブルの形状を用いた画像解析処理など、公知の検出処理によって検出可能である。
そして、設定機能162は、関心領域(Region Of Interest:ROI)を設定する(ステップS105)。例えば、設定機能162は、医用画像に対して、第1関心領域及び第2関心領域を設定する。ここで、第1関心領域及び第2関心領域は、少なくとも一部が互いに重なる領域である。より好適には、第1関心領域は、第2関心領域を包含する領域である。なお、設定機能162の処理については、図3にて後述する。
そして、第1算出機能163は、造影剤の密度及び密度比を算出する(ステップS106)。例えば、第1算出機能163は、第1関心領域内のバブルの数と、第2関心領域内のバブルの数とをそれぞれ計数する。そして、第1算出機能163は、第1関心領域内のバブルの数と、第1関心領域の面積とに基づいて、第1関心領域内のバブル密度を算出する。また、第1算出機能163は、第2関心領域内のバブルの数と、第2関心領域の面積とに基づいて、第2関心領域内のバブル密度を算出する。そして、第1算出機能163は、第1関心領域に含まれる造影剤の密度と、第2関心領域に含まれる造影剤の密度との間の密度比を算出する。
図3を用いて、実施形態に係る設定機能162及び第1算出機能163の処理を説明する。図3は、実施形態に係る設定機能162及び第1算出機能163の処理を説明するための図である。図3には、Nフレーム目の造影画像を例示する。図3において、黒丸印は、個々のバブルの位置を示す。
図3に示すように、設定機能162は、計測ROI(1)及び計測ROI(2)を設定する。ここで、計測ROI(1)は、例えば腫瘍など、医用画像内に描出された構造物の輪郭に沿って設定されるのが好適である。例えば、設定機能162は、超音波画像に対するセグメンテーション処理によって計測ROI(1)を設定する。
また、設定機能162は、計測ROI(1)を所定サイズ小さくした領域を、計測ROI(2)として設定する。例えば、設定機能162は、計測ROI(1)の中心(重心)を算出する。そして、設定機能162は、重心から計測ROI(1)上の各点までの距離を50%とすることで、計測ROI(2)を設定する。
そして、第1算出機能163は、指標値の算出対象となる計測ROIとして、内円領域と外円領域とを設定する。ここで、内円領域は、計測ROI(2)の内部の領域である。また、外円領域は、計測ROI(1)のうち計測ROI(2)を除いた円環形状の領域である。言い換えると、外円領域は、内円領域を囲む円環形状の領域である。なお、外円領域は、第1関心領域の一例である。また、内円領域は、第2関心領域の一例である。
そして、第1算出機能163は、下記の式(1)を用いて、内円領域及び外円領域それぞれのバブル密度[/cm^2]を算出する。式(1)において、「計測ROI内のバブル総数」は、対象領域の内側で検出されたバブルの計数値である。「計測ROI面積」は、対象領域の内側の面積である。
【数
例えば、図3において、内円領域のバブル数は「3」である。第1算出機能163は、「3」を内円領域の面積で除算することで、内円領域のバブル密度を算出する。また、図3おいて、外円領域のバブル数は「4」である。第1算出機能163は、「4」を外円領域の面積で除算することで、外円領域のバブル密度を算出する。
そして、第1算出機能163は、内円領域のバブル密度と外円領域のバブル密度との比をとることで、バブル密度率を算出する。例えば、第1算出機能163は、外円領域のバブル密度を内円領域のバブル密度で除算することで、バブル密度比を算出する。
このように、第1算出機能163は、時系列に並ぶ複数の超音波画像それぞれについて、各計測ROI内のバブル密度、及び、バブル密度比を算出する。
なお、図3にて説明した内容はあくまで一例であり、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、図3では、計測ROI(1)及び計測ROI(2)が自動的に設定される場合を説明したが、操作者によって手動で設定されても良い。
また、図3では、計測ROI(1)が腫瘍の輪郭に沿って計測ROI(1)が設定される場合を説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、計測ROI(1)は、医用画像に描出された任意の構造物の輪郭に沿って設定されても良いし、構造物にかかわらず操作者の任意で設定されても良い。
また、図3では、計測ROI(1)の重心を中心として算出する場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、計測ROI(1)の長手と短手との交点を中心としても良い。また、計測ROI(1)の中心は、必ずしも自動的に設定されるものではなく、操作者によって手動で設定されても良い。
また、図3では、重心から計測ROI(1)上の各点までの距離を50%とすることで、計測ROI(2)を設定する場合を説明したが、この割合は任意に変更可能である。また、割合で設定するのではなく、一定距離短くすることで、計測ROI(2)を設定しても良い。
また、図3では、外円領域を、計測ROI(1)のうち計測ROI(2)を除いた円環形状の領域として設定したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、第1算出機能163は、計測ROI(1)の内部の領域(計測ROI(2)を含む)を外円領域(第1関心領域)として設定しても良い。
また、図3では、バブル密度比として、外円領域のバブル密度を内円領域のバブル密度で除算した値を用いたが、これに限定されるものではない。例えば、バブル密度比は、内円領域のバブル密度を外円領域のバブル密度で除算した値であっても良い。
図2の説明に戻る。追跡機能164は、造影剤の追跡処理を実行する(ステップS107)。例えば、追跡機能164は、時系列に並ぶ複数の医用画像それぞれにおける造影剤の位置を追跡することで、造影剤の移動を表す移動ベクトルを算出する。
図4を用いて、実施形態に係る追跡機能164の処理を説明する。図4は、実施形態に係る追跡機能164の処理を説明するための図である。図4では、あるバブルのN-1フレーム目からNフレーム目への移動を追跡する場合を説明する。
図4に示すように、追跡機能164は、N-1フレーム目のバブル位置に基づいて、Nフレーム目の超音波画像に探索領域(図4の破線領域)を設定する。この探索領域は、例えば、N-1フレーム目のバブル位置を中心とする矩形領域であり、その大きさは1フレームの間にバブルが移動し得る距離に基づいて設定される。
そして、追跡機能164は、この探索領域の中に存在するバブル位置を、N-1フレーム目のバブルが移動した移動後のバブル位置として識別し、両者に同一(共通)の識別情報(バブルID)を割り当てる。そして、追跡機能164は、N-1フレームのバブル位置からNフレームのバブル位置への移動を表すベクトルVを、このバブルの移動ベクトルとして算出する。
このように、追跡機能164は、時系列に並ぶ複数の超音波画像それぞれから検出された全てのバブルについて、追跡処理を実行する。これにより、追跡機能164は、各バブルの発生、移動、消失を追跡することができる。
なお、図4にて説明した内容はあくまで一例であり、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、追跡処理としては、特許文献2に記載した技術を任意に適用可能である。また、図4では、Nフレーム目の探索領域から検出されたバブルが「1つ」である場合を説明したが、必ずしも「1つ」とは限らない。例えば、探索領域内のバブルが「2つ以上」である場合には、バブルの移動距離や形状の類似度に基づいて1つのバブルを特定するのが好適である。また、探索領域内にバブルが1つも無い場合には、バブルが消失したものと識別するのが好適である。
図2の説明に戻る。第2算出機能165は、造影剤の流入出比率を算出する(ステップS108)。例えば、第2算出機能165は、各バブルの移動ベクトルに基づいて、関心領域内の各バブルが流入バブルであるか流出バブルであるかを識別する。そして、第2算出機能165は、流入バブルの数及び流出バブルの数に基づいて、関心領域におけるバブルの流入出比率を算出する。
なお、流入出比率の算出対象領域(計測ROI)は、腫瘍など、任意の構造物の輪郭に沿って設定されるのが好適である。このため、典型的には、流入出比率の算出対象領域は、ステップS105において設定された計測ROI(1)が適用されるのが好適であるが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、流入出比率の算出対象領域は、バブル密度の算出対象領域とは別に設定されても良い。
図5図8を用いて、実施形態に係る第2算出機能165の処理を説明する。図5図8は、実施形態に係る第2算出機能165の処理を説明するための図である。
まず、第2算出機能165は、図5に示すように、計測ROI内の各バブルについて、基準位置に対するバブルの移動方向を表す角度θを算出する。ここで、基準位置(図5の黒丸印)は、例えば、腫瘍の中心など、計測ROIの中心に対応する。計測ROIの中心の設定方法は、図3の説明と同様である。また、角度θは、N-1フレームのバブル位置と基準位置とを結ぶ直線と、Nフレームのバブルの移動ベクトルとがなす角により表される。角度θは、バブルが基準位置に近づくほど0°に近い値となり、バブルが基準位置から遠ざかるほど180°(-180°)に近い値となる。
次に、第2算出機能165は、図6に示すように、各バブルの移動方向に基づいて、各バブルが流入バブルであるか流出バブルであるかを識別する。例えば、第2算出機能165は、図5で示した角度θが-60°~60°(0°~60°、300°~360°)の範囲内に含まれるバブルを「流入バブル」と識別する。また、第2算出機能165は、図5で示した角度θが120°~240°(120°~180°、-180°~-120°)の範囲内に含まれるバブルを「流出バブル」と識別する。なお、第2算出機能165は、いずれの角度範囲にも含まれないバブルについては、流入バブルとも流出バブルとも識別しない。
そして、第2算出機能165は、図7A及び図7Bに示すように、バブルカウント方法1又はバブルカウント方法2のいずれかに基づいて、流入バブル、流出バブル、及び流入出バブルを計数する。図7A及び図7Bでは、ある計測ROIに対して、図の左側から右側へ向かってバブルID「01」のバブルが移動する場合を説明する。なお、図7A及び図7Bにおいて、フレーム(t1)、フレーム(t2)、フレーム(t3)、及びフレーム(t4)は、連続する4つのフレームに対応する。また、フレーム(t1~t4)という表記は、フレーム(t1)、フレーム(t2)、フレーム(t3)、及びフレーム(t4)を含む区間を表す。
図7Aでは、バブルカウント方法1について説明する。バブルカウント方法1は、バブルIDを用いないカウント方法である。例えば、フレーム(t1)において、バブルID「01」のバブルは、計測ROIの中心に向かって移動しているので、「流入バブル」と識別される。このため、フレーム(t1)において、流入バブル数は「1」であり、流出バブル数は「0」であり、流入出バブル数は「1」である。なお、流入出バブル数(総数)は、流入バブル及び流出バブルの和である。
また、フレーム(t2)において、バブルID「01」のバブルは、計測ROIの中心に向かって移動しているので、「流入バブル」と識別される。このため、フレーム(t2)において、流入バブル数は「1」であり、流出バブル数は「0」であり、流入出バブル数は「1」である。
また、フレーム(t3)において、バブルID「01」のバブルは、計測ROIの中心から離れるように移動しているので、「流出バブル」と識別される。このため、フレーム(t3)において、流入バブル数は「0」であり、流出バブル数は「1」であり、流入出バブル数は「1」である。
また、フレーム(t4)において、バブルID「01」のバブルは、計測ROIの中心から離れるように移動しているので、「流出バブル」と識別される。このため、フレーム(t4)において、流入バブル数は「0」であり、流出バブル数は「1」であり、流入出バブル数は「1」である。
また、フレーム(t1~t4)における流入バブル数、流出バブル数、及び流入出バブル数の累積値は、各フレームの値の合算によって算出される。つまり、フレーム(t1~t4)における流入バブル数の累積値は「2」であり、流出バブル数の累積値は「2」であり、流入出バブルの累積値は「4」である。
また、フレーム(t1~t4)における流入バブル数、流出バブル数、及び流入出バブル数の平均値は、各フレームの値の合算値(累積値)をフレーム数で除算することで算出される。つまり、フレーム(t1~t4)における流入バブル数の平均値は「0.5」であり、流出バブル数の平均値は「0.5」であり、流入出バブルの平均値は「1」である。
図7Bでは、バブルカウント方法2について説明する。バブルカウント方法2は、バブルIDを用いるカウント方法である。つまり、第2算出機能165は、バブルIDを用いて同一バブルの重複を排除して算出する。なお、バブルカウント方法2において、各フレームにおける流入バブル数、流出バブル数、及び流入出バブル数の値は、バブルカウント方法1の場合と同様であるので説明を省略する。
フレーム(t1~t4)における流入バブル数の累積値は、フレーム(t1~t4)における流入バブルのうち、識別情報によって識別されるバブルの数の合算によって算出される。図7Bの例では、フレーム(t1~t4)における流入バブルは、バブルID「01」のバブル1つである。つまり、フレーム(t1~t4)における流入バブル数の累積値は「1」である。
また、フレーム(t1~t4)における流出バブル数の累積値は、フレーム(t1~t4)における流出バブルのうち、識別情報によって識別されるバブルの数の合算によって算出される。図7Bの例では、フレーム(t1~t4)における流出バブルは、バブルID「01」のバブル1つである。つまり、フレーム(t1~t4)における流出バブル数の累積値は「1」である。
また、フレーム(t1~t4)における流入出バブル数の累積値は、同区間における流入バブル数と流出バブル数との合算によって算出される。つまり、フレーム(t1~t4)における流入出バブル数の累積値は「2」である。
また、フレーム(t1~t4)における流入バブル数、流出バブル数、及び流入出バブル数の平均値は、各フレームの値の合算値(累積値)をフレーム数で除算することで算出される。つまり、フレーム(t1~t4)における流入バブル数の平均値は「0.25」であり、流出バブル数の平均値は「0.25」であり、流入出バブルの平均値は「0.5」である。
このように、第2算出機能165は、バブルカウント方法1又はバブルカウント方法2によって、流入バブル、流出バブル、及び流入出バブルを計数する。そして、第2算出機能165は、計測ROIについて、流入出比率を算出する。ここで、流入出比率は、流入比率(流入バブル比率)及び流出比率(流出バブル比率)を包含する用語である。
例えば、第1算出機能163は、下記の式(2)を用いて、ある計測ROIについて流入バブル比率を算出する。
【数
図8を用いて、流入出比率の算出について説明する。図8には、フレーム(t5)、フレーム(t6)、及びフレーム(t7)において、任意の計測ROI(図8の円)において検出されたバブルと、そのバブルの移動ベクトルを例示する。なお、図8において、フレーム(t5)、フレーム(t6)、及びフレーム(t7)は、連続する3つのフレームに対応する。また、フレーム(t5~t7)という表記は、フレーム(t5)、フレーム(t6)、及びフレーム(t7)を含む区間を表す。図8のフレーム(t5~t7)は、図7A及び図7Bのフレーム(t1~t4)とは異なるフレームである。
図8に示す例では、流入バブル数は「6」であり、流出バブル数は「2」であり、流入出バブル数は「8」である。この場合、第2算出機能165は、式(2)に基づいて、「6」を「8」で除算することにより、流入バブル比率「0.75」を算出する。
また、第2算出機能165は、流入バブル比率と同様に、流出バブル比率を算出可能である。例えば、第2算出機能165は、流出バブル数「2」を流入出バブル数「8」で除算することにより、流出バブル比率「0.25」を算出する。
このように、第2算出機能165は、バブルの流入出比率を算出する。なお、図5図8にて説明した内容はあくまで一例であり、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、図6で説明した流入バブル及び流出バブルを識別するための角度範囲はあくまで一例であり、任意の角度範囲に変更可能である。
また、図7Bでは、流入出バブル数の累積値を、流入バブル数と流出バブル数との合算によって算出する場合を説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、流入出バブル数は、フレーム(t1~t4)における流入バブル及び流出バブルのうち、識別情報によって識別されるバブルの数の合算によって算出されても良い。図7Bの例では、フレーム(t1~t4)における流入バブル及び流出バブルは、バブルID「01」のバブル1つである。つまり、フレーム(t1~t4)における流入出バブル数の累積値は「1」と算出されても良い。
また、図8では、フレーム(t5~t7)の3フレーム分の区間について、流入出比率を算出する場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、第2算出機能165は、時系列に並ぶ複数の超音波画像のうち、開始フレームから現在(又は最後)のフレームまでの区間について流入出比率を算出しても良いし、任意の区間について流入出比率を算出しても良い。また、第2算出機能165は、区間に限らず、任意の1フレームについて流入出比率を算出しても良い。つまり、第2算出機能165は、流入出比率として、所定時相における値、又は、所定区間における累積値又は平均値を算出しても良い。
また、図8では、バブルIDを用いずに累積値又は平均値を算出する場合を説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、第2算出機能165は、所定区間における累積値又は平均値を、同一バブルの重複を排除して算出しても良い。同一バブルの重複を排除する処理は、図7Bの説明と同様である。
また、図8では、任意の計測ROIについて流入出比率を算出する場合を説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、第2算出機能165は、上記の外円領域及び/又は内円領域について、流入出比率を算出しても良い。つまり、第2算出機能165は、移動ベクトルに基づいて、第1関心領域及び第2関心領域のうち少なくとも一方の領域における造影剤の流入出比率を算出しても良い。
また、上記の例では、流入バブル比率及び流出バブル比率の分母が「流入出バブル数」である場合を説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、流入バブル比率は、流入バブル数を流出バブル数で除算した値であっても良い。流出バブル比率は、流出バブル数を流入バブル数で除算した値であっても良い。
図2の説明に戻る。表示制御機能166は、計測結果を表示する(ステップS109)。例えば、表示制御機能166は、第1算出機能163及び第2算出機能165によって算出された値の経時的変化を示す情報を表示する。具体的には、表示制御機能166は、密度又は密度比の経時的変化を示す情報を表示する。また、表示制御機能166は、流入出比率の経時的変化を示す情報を表示する。
図9A及び図9Bを用いて、実施形態に係る表示制御機能166の処理を説明する。図9A及び図9Bは、実施形態に係る表示制御機能166の処理を説明するための図である。図9A及び図9Bにおいて、横軸は時間(経過時間)に対応し、縦軸は計測結果に対応する。
図9Aに示すように、表示制御機能166は、内円領域のバブル密度、外円領域のバブル密度、及びバブル密度比の経時的変化を示すグラフを表示する。例えば、表示制御機能166は、各フレームにおいて算出された内円領域のバブル密度、外円領域のバブル密度、及びバブル密度比を時系列順にプロットすることで、図9Aのグラフを生成し、表示する。
図9Bに示すように、表示制御機能166は、各フレームの流入バブル比率と、開始フレームからの流入バブル比率の累積値の経時的変化を示すグラフを表示する。例えば、表示制御機能166は、各フレームにおいて算出された流入バブル比率と、開始フレームからの流入バブル比率の累積値とを時系列順にプロットすることで、図9Bのグラフを生成し、表示する。
なお、図9A及び図9Bにて説明した内容はあくまで一例であり、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、図9A及び図9Bに図示した指標値に限らず、表示制御機能166は、第1算出機能163及び第2算出機能165によって算出された任意の指標値をグラフとして表示することができる。
また、表示形態はグラフに限定されるものではない。例えば、表示制御機能166は、各指標値の数値をテキストデータ(数字)として表示することも可能である。この場合、全てのフレームについての数値をテキストデータとして表示可能であるが、代表的なフレームや、操作者によって指定されたフレームの数値を表示するのが好適である。
このように、実施形態に係る超音波診断装置1は、図2のステップS101~ステップS109の各処理を実行する。なお、図2に示した処理手順は、図示の順序に限定されるものではなく、処理内容に矛盾が生じない範囲で任意に変更可能である。例えば、ステップS106の処理は、ステップS107又はステップS108の後に実行されても良い。
上述してきたように、実施形態に係る超音波診断装置1において、検出機能161は、医用画像から造影剤を検出する。そして、設定機能162は、医用画像に対して、第1関心領域及び第2関心領域を設定する。そして、第1算出機能163は、第1関心領域に含まれる造影剤の密度と、第2関心領域に含まれる造影剤の密度との間の密度比を算出する。これによれば、超音波診断装置1は、造影剤の分布に基づく指標値を提供することができる。
例えば、悪性腫瘍では、腫瘍の外部から侵入した造影剤が比較的早く中心付近に到達することが知られている。一方、良性腫瘍では、腫瘍の外部から造影剤が侵入しても、腫瘍の外縁付近に一旦滞留し、悪性腫瘍と比較してゆっくりと中心付近に到達することが知られている。そこで、超音波診断装置1は、腫瘍の外縁を含む外円領域と、腫瘍の中心を含む内円領域とに分けてバブル密度を算出するとともに、両者の比率(バブル密度比)を算出する。そして、超音波診断装置1は、算出した外円領域のバブル密度と、内円領域のバブル密度と、バブル密度比とをそれぞれ操作者に提示する。このため、操作者は、腫瘍の良性/悪性を容易に判別することが可能となる。
また、実施形態に係る超音波診断装置1において、追跡機能164は、時系列に並ぶ複数の医用画像それぞれにおける造影剤の位置を追跡することで、造影剤の移動ベクトルを算出する。そして、第2算出機能165は、移動ベクトルに基づいて、関心領域における造影剤の流入出比率を算出する。これによれば、超音波診断装置1は、造影剤の分布に基づく指標値を提供することができる。
例えば、悪性腫瘍では、良性腫瘍と比較して血流の流入量が多く、良性腫瘍では、悪性腫瘍と比較して血流の流出量が多いことが知られている。そこで、超音波診断装置1は、流入出比率を算出し、操作者に提示する。このため、操作者は、腫瘍の良性/悪性を容易に判別することが可能となる。
なお、実施形態では、超音波診断装置1が、第1算出機能163及び第2算出機能165の両者を同時に備える場合を説明したが、いずれか一方のみを備えていても良い。なお、超音波診断装置1が第1算出機能163のみを備える場合には、追跡機能164は備えられていなくても良い。また、超音波診断装置1が第2算出機能165のみを備える場合には、設定機能162は少なくとも一つの関心領域を設定すれば良い。
(変形例1)
上記の実施形態では、所定時相における密度及び密度比を算出する場合を説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、第1算出機能163は、密度及び密度比として、所定区間における累積値又は平均値を算出しても良い。
例えば、第1算出機能163は、外円領域(又は内円領域)において任意の3フレーム間に検出されたバブルの数(累積値)を、外円領域(又は内円領域)の面積で除算することで、任意の3フレームにおける外円領域の累積密度を算出する。また、第1算出機能163は、この3フレームにおける外円領域の累積密度を、フレーム数の「3」で除算することで、外円領域の平均密度を算出する。更に、第1算出機能163は、累積密度や平均密度について、外円領域と内円領域との比をとることで、密度比を算出する。
すなわち、第1算出機能163は、密度及び密度比として、所定時相における値、又は、所定区間における累積値又は平均値を算出可能である。
(変形例2)
また、第1算出機能163は、変形例1にて説明した所定区間における累積値又は平均値を、同一バブルの重複を排除して算出可能である。
例えば、第1算出機能163は、外円領域(又は内円領域)において任意の3フレーム間に検出されたバブルのうち、識別情報によって識別されるバブルの数を、外円領域(又は内円領域)の面積で除算することで、任意の3フレームにおける外円領域の累積密度を算出する。また、第1算出機能163は、この3フレームにおける外円領域の累積密度を、フレーム数の「3」で除算することで、外円領域の平均密度を算出する。更に、第1算出機能163は、累積密度や平均密度について、外円領域と内円領域との比をとることで、密度比を算出する。
このように、第1算出機能163は、識別情報によって識別されるバブルの数を計数することで、バブルIDを用いて同一バブルの重複を排除して、所定区間における累積値又は平均値を算出することができる。
なお、変形例2では、バブルの追跡処理によって出力されるバブルIDが用いられる。このため、変形例2に係る第1算出機能163は、追跡機能164による追跡処理が実行された後に処理を実行するのが好適である。
(その他の実施形態)
上述した実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてもよい。
(医用画像処理装置)
また、例えば、上述した実施形態では、開示の技術が超音波診断装置1に適用される場合を説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、開示の技術は、医用画像処理装置200に適用されても良い。医用画像処理装置200は、例えば、ワークステーションやPACS(Picture Archiving Communication System)ビューワ等に対応する。なお、医用画像処理装置200は、画像処理装置の一例である。
図10は、その他の実施形態に係る医用画像処理装置200の構成例を示すブロック図である。図10に示すように、医用画像処理装置200は、入力インタフェース201、ディスプレイ202、記憶回路210、及び処理回路220を備える。入力インタフェース201、ディスプレイ202、記憶回路210、及び処理回路220は、相互に通信可能に接続される。
入力インタフェース201は、マウス、キーボード、タッチパネル等、操作者からの各種の指示や設定要求を受け付けるための入力装置である。ディスプレイ202は、医用画像を表示したり、操作者が入力インタフェース201を用いて各種設定要求を入力するためのGUIを表示したりする表示装置である。
記憶回路210は、例えば、NAND(Not AND)型フラッシュメモリやHDD(Hard Disk Drive)であり、医用画像データやGUIを表示するための各種のプログラムや、当該プログラムによって用いられる情報を記憶する。
処理回路220は、医用画像処理装置200における処理全体を制御する電子機器(プロセッサ)である。処理回路220は、検出機能221、設定機能222、第1算出機能223、追跡機能224、第2算出機能225、及び表示制御機能226を実行する。検出機能221、設定機能222、第1算出機能223、追跡機能224、第2算出機能225、及び表示制御機能226は、例えば、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路210内に記録されている。処理回路220は、各プログラムを読み出し、実行することで読み出した各プログラムに対応する機能(検出機能221、設定機能222、第1算出機能223、追跡機能224、第2算出機能225、及び表示制御機能226)を実現する。
なお、検出機能221、設定機能222、第1算出機能223、追跡機能224、第2算出機能225、及び表示制御機能226の各処理機能は、図1に示した検出機能161、設定機能162、第1算出機能163、追跡機能164、第2算出機能165、及び表示制御機能166の各処理機能と同様であるので、説明を省略する。
これにより、医用画像処理装置200は、造影剤の分布に基づく指標値を提供することができる。なお、上記の実施形態にて説明した超音波診断装置1は、医用画像処理装置200を備える超音波診断装置に相当する。
図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。更に、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部又は任意の一部が、CPU及び当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、或いは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行なわれるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行なうこともでき、或いは、手動的に行なわれるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行なうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、実施形態及び変形例で説明した医用画像処理方法は、予め用意された医用画像処理プログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することによって実現することができる。この医用画像処理プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。また、この医用画像処理プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な非一過性の記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
また、上記の実施形態及び変形例において、略リアルタイムとは、処理対象となる各データが発生するたびに、即時に各処理を行うことを意味する。例えば、略リアルタイムで画像を表示する処理は、被検体が撮像される時刻と画像が表示される時刻とが完全に一致する場合に限らず、画像処理などの各処理に要する時間によって画像がやや遅れて表示される場合を含む概念である。
なお、上記の実施形態に記載した「画像データ」という用語と「画像」という用語は、厳密には異なるものである。つまり、「画像データ」とは、各画素位置と、各画素位置の輝度値とが対応付けられたものである。また、「画像」とは、各画素位置の輝度値に応じた色が各画素位置にマッピングされてディスプレイなどの表示装置に表示されたものである。しかしながら、一般的な画像処理技術は、「画像データ」及び「画像」の両者に影響するものが多く、いずれか一方にのみ影響するものは多くない。このため、特に言及する場合を除き、「画像データ」及び「画像」は厳密に区別されることなく表記される場合がある。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、造影剤の分布に基づく指標値を提供することができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
1 超音波診断装置
160 処理回路
161 検出機能
162 設定機能
163 第1算出機能
164 追跡機能
165 第2算出機能
166 表示制御機能
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