特許7914562IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2026.8.14 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ キヤノン株式会社の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】
(45)【発行日】
(54)【発明の名称】撮像装置
(51)【国際特許分類】
   
   
   
   
   
【FI】
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】
(22)【出願日】
(65)【公開番号】
(43)【公開日】
【審査請求日】
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【弁理士】
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100136799
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 亜希
(72)【発明者】
【氏名】畠山 泰裕
【審査官】飯田 光
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-194399(JP,A)
【文献】特開2005-266658(JP,A)
【文献】特開2006-050019(JP,A)
【文献】特開2020-091412(JP,A)
【文献】特開2013-242353(JP,A)
【文献】特開2006-039388(JP,A)
【文献】特開2001-290067(JP,A)
【文献】特開2001-201677(JP,A)
【文献】特開平11-205655(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第113296225(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 7/02 - 7/16
G03B 17/02
G03B 17/14
G03B 17/18
H04N 5/222- 5/257
H04N 23/00
H04N 23/40 -23/76
H04N 23/90 -23/959
(57)【特許請求の範囲】
【請求項
カメラ装置と、該カメラ装置に着脱可能なレンズ装置とを有し、
前記レンズ装置は、移動可能なレンズを有する光学系と、前記レンズを移動させる駆動手段と、前記レンズの位置を検出する検出手段と、前記レンズの位置を第1の登録位置として登録するための第1の操作手段と、前記レンズの位置が前記第1の登録位置になるように前記駆動手段を制御するための第2の操作手段と、前記カメラ装置と通信するための第1の通信手段とを備え、
前記カメラ装置は、前記レンズ装置と通信するための第2の通信手段と、前記レンズの位置を第2の登録位置として登録するための第3の操作手段と、前記レンズの位置が前記第2の登録位置になるように前記駆動手段を制御するための第4の操作手段と、表示部とを備え、
前記第1の通信手段は、ユーザによる前記第1及び第2の操作手段の少なくとも一方の操作に関する第1の情報と、前記検出手段により検出された前記レンズの位置に関する第2の情報とを前記第2の通信手段に送信し、
前記表示部は、前記第1の情報に基づく表示又は前記第1の情報及び前記第2の情報に基づく表示である第1の表示と、ユーザによる前記第3及び第4の操作手段の少なくとも一方の操作に関する第3の情報に基づく表示又は該第3の情報及び前記第2の情報に基づく表示である第2の表示と、を異なる態様で行うことを特徴とする撮像装置。
【請求項
前記第2の情報は、撮影距離に関する情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項
前記第2の情報は、前記検出手段により検出された前記レンズの位置に対応するデジタルアドレス情報を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項
前記第2の情報は、前記レンズの移動範囲における複数の領域のうち、前記検出手段により検出された前記レンズの位置が含まれる領域に関する情報を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項
前記第2の情報は、前記ユーザにより前記第1の操作手段が操作された際に前記検出手段により検出された前記レンズの位置に関する情報を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項
前記第2の情報は、前記ユーザにより前記第3の操作手段が操作された際に前記検出手段により検出された前記レンズの位置に関する情報を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項
前記駆動手段は、フォーカシングに際して前記レンズを移動させることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項
前記第1の通信手段は、前記第1の登録位置に関する情報を前記カメラ装置に送信することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、撮像装置関する。
【背景技術】
レンズ装置において、予め設定した任意のフォーカス位置を呼び出すための手段として、フォーカスプリセット機能がある。この機能により、予め想定可能な対象物にフォーカス位置(物体距離)を登録することで、想定シーンが来たタイミングで、瞬時かつ確実に狙った被写体に合焦させることが可能となる。
特許文献1は、任意のフォーカス位置を登録可能な複数の記憶手段と、登録ボタンと対応し呼び出し可能な復帰手段を備えたレンズ装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【文献】特開2005-266658号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
フォーカスプリセット機能の操作には、設定操作がされたことや登録された位置の認識の観点から、視覚的なフィードバックが得られることが望ましい。
特許文献1では複数点を登録可能とするフォーカスプリセット機能が開示されているが、複数点の登録に関する操作手段が一か所に集中して構成されていると、撮影時に呼び出す際、ユーザーが意図しない登録位置を呼び出してしまう虞がある。
本発明では、ユーザーがプリセット機能に関する情報を認識可能な操作性に有利な撮像装置を実現する。
【課題を解決するための手段】
本提案における撮像装置は、カメラ装置と、該カメラ装置に着脱可能なレンズ装置とを有し、前記レンズ装置は、移動可能なレンズを有する光学系と、前記レンズを移動させる駆動手段と、前記レンズの位置を検出する検出手段と、前記レンズの位置を第1の登録位置として登録するための第1の操作手段と、前記レンズの位置が前記第1の登録位置になるように前記駆動手段を制御するための第2の操作手段と、前記カメラ装置と通信するための第1の通信手段とを備え、前記カメラ装置は、前記レンズ装置と通信するための第2の通信手段と、前記レンズの位置を第2の登録位置として登録するための第3の操作手段と、前記レンズの位置が前記第2の登録位置になるように前記駆動手段を制御するための第4の操作手段と、表示部とを備え、前記第1の通信手段は、ユーザによる前記第1及び第2の操作手段の少なくとも一方の操作に関する第1の情報と、前記検出手段により検出された前記レンズの位置に関する第2の情報とを前記第2の通信手段に送信し、前記表示部は、前記第1の情報に基づく表示又は前記第1の情報及び前記第2の情報に基づく表示である第1の表示と、ユーザによる前記第3及び第4の操作手段の少なくとも一方の操作に関する第3の情報に基づく表示又は該第3の情報及び前記第2の情報に基づく表示である第2の表示と、を異なる態様で行うことを特徴とする。

【発明の効果】
本発明は、ユーザーがプリセット機能に関する情報を認識可能な操作性に有利な撮像装置を実現可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図】本発明におけるカメラ本体及び交換レンズを示すブロック図である。
【図】カメラプリセット登録表示の概略図である。
【図】カメラプリセット呼び出し表示の概略図である。
【図】第三のフォーカス記憶部に関わるフローチャートである。
【図】レンズプリセット登録表示の概略図である。
【図】レンズプリセット呼び出し表示の概略図である。
【図】プリセット待機時の概略図である。
【図】第三のフォーカス記憶部に関わる変形例のフローチャートである。
【図】フォーカスプリセット登録位置情報の第二の実施形態である。
【図】フォーカスプリセット登録位置情報の変形例である。
【図】フォーカスプリセット登録位置情報の変形例である。
【図】カメラフォーカスプリセット機能操作部の変形例である。
【発明を実施するための形態】
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお以下に示す図面は、本実施形態を容易に理解できるようにするために、実際とは異なる縮尺で描かれている。
【実施例
図1は、本発明の実施例に係る撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。
1.本実施形態における撮像装置
[撮像装置の構成]
撮像装置300は、交換レンズ(レンズ装置)100と、該交換レンズ100と着脱可能なカメラ本体(カメラ装置)200から構成される。
まず、交換レンズ100、及びカメラ本体200の具体的な構成について説明する。
交換レンズ100は、カメラ本体200に不図示のマウントを介して機械的及び電気的に接続されている。交換レンズ100は、前述したマウントに設けられた不図示の電源端子を介してカメラ本体200から電力の供給を受ける。そしてカメラ本体200から受けた電力を用いて、後述する各種アクチュエータやレンズマイコン111の制御を行う。また、カメラ本体200は前述したマウントに設けられた不図示の通信端子部を介して交換レンズ100と通信を行い、制御コマンドを通信することで交換レンズ100の制御を行う。
[カメラ本体の構成]
カメラ本体200の構成について説明する。カメラ本体200は、位相差AFセンサ等を含んだ撮像素子201、信号処理回路202、記録処理部203、表示部204、操作部205、カメラマイコン206を備える。実施例1のカメラ本体200は、カメラプリセットボタン(第二の登録操作手段)210、カメラリコールボタン(第二の呼出操作手段)211、第二のフォーカス記憶部(第三の記憶手段)212、第三のフォーカス記憶部(第二の記憶手段)213とを備える。
撮像素子201は、交換レンズ100内の撮影光学系により形成された被写体像を光電変換して電気信号(アナログ信号)を出力する。不図示のA/D変換回路によって、撮像素子201からのアナログ信号がデジタル信号に変換される。
信号処理回路202は、A/D変換回路からのデジタル信号に対して各種画像処理を行って映像信号を生成する。また、信号処理回路202は、映像信号から被写体像のコントラスト状態、つまり撮影光学系の合焦状態を示すフォーカス情報や露出状態を表す輝度情報も生成する。
信号処理回路202は、映像信号を表示部204に出力し、表示部204は映像信号を構図やピント状態等の確認に用いられるライブビュー画像として表示する。表示部204は具体的にはカメラ本体200の背面液晶や電子ビューファインダー等である。さらに、信号処理回路202は、映像信号を記録処理部203に出力し、記録処理部203は映像信号を静止画像や動画像データとして外部メモリ等に記憶する。
カメラ制御部としてのカメラマイコン206は、操作部205の撮像指示スイッチ及び各種設定スイッチ等の入力に応じてカメラ本体200の制御を行う。本発明の特徴であるフォーカスプリセット機能を動作させる操作部であるカメラプリセットボタン210とカメラリコールボタン211の操作についてもカメラマイコン206によって処理される。
カメラマイコン206は、カメラ通信部(カメラ通信手段)を介して、撮像素子内に設けられた不図示の位相差検出用画素の出力から生成したAF情報に応じたフォーカスレンズ105の焦点調節動作に関する制御コマンドをレンズマイコン111に送信する。第二のフォーカス記憶部212と第三のフォーカス記憶部213は、後述するフォーカスプリセット機能に関わるフォーカス位置情報の記憶部である。
[交換レンズの構成]
交換レンズ100の構成について説明する。交換レンズ100は、撮影光学系と、撮影光学系の駆動手段である駆動部と、駆動部を制御する制御部と、光学素子の位置を検出する検出手段と、フォーカスレンズ操作リング110と、レンズマイコン111と、フォーカス位置検出センサ112を有する。さらに、本実施形態のフォーカスプリセット機能を実現する構成として、レンズプリセットボタン(第一の登録操作手段)130とレンズリコールボタン(第一の呼出操作手段)131と第一のフォーカス記憶部(第一の記憶手段)132を備える。
レンズマイコン111は、交換レンズ100内の各部の動作を制御する制御部である。レンズマイコン111は、レンズ通信部(レンズ通信手段)を介して、カメラ本体200から送信された制御コマンドを受信し、レンズデータの送信要求やカメラデータの受信要求を受ける。また、レンズマイコン111は、制御コマンドに対応するレンズ制御を行い、送信要求に対応するレンズデータをカメラ本体200に送信し、受信要求を受けた場合にはカメラからのデータを受信する。レンズマイコン111は、制御コマンドのうち光量調節やフォーカシングに関するコマンドに応答して、後述する光量調節や焦点調整処理を行う。
撮影光学系は、フィールドレンズ101と、ズーミングを行うズームレンズ102と、光量を調節する絞りユニット103と、像振れ補正レンズ104と、焦点調節を行うフォーカスレンズ105とを含む。
ズームレンズ102は、図1中に破線で示した光軸方向に移動可能となっており、不図示のズーム機構に連結されたズーム操作リングがユーザーによって操作されることで光軸方向に駆動される。ズームレンズ102の移動によって撮影光学系の焦点距離が変更されるズーミングが行われる。ズームレンズ位置検出部106は、可変抵抗等の位置検出センサを用いてズームレンズ位置を検出し、位置データをレンズマイコン111に出力する。出力された位置データは、レンズマイコン111にて焦点距離情報の生成に用いられる。
絞りユニット103は、絞り羽根やフォトインタラプタ等のセンサを備えて構成される。絞り羽根の状態は、該センサにより検出され、レンズマイコン111に出力される。絞り制御部107は、レンズマイコン111からの指令により、駆動信号を出力してステッピングモータやボイスコイルモータ等のアクチュエータを駆動させる。これにより、絞りユニット103による光量調節が行われる。
像振れ補正レンズ104は、撮影光学系の光軸に直交する方向に移動することで、手振れ等に起因する像振れを低減する。制御部である像揺れ補正レンズ制御部108は、振動ジャイロ等の不図示の振れセンサにより検出された振れに応じて、レンズマイコン111からの指令により、駆動信号を出力して防振アクチュエータを駆動させる。これにより、像振れ補正レンズ104のシフト動作を制御する防振処理が行われる。
フォーカスレンズ105は、図中に破線で示した光軸方向に移動可能となっている。フォーカスレンズ105の位置は、フォトインタラプタ等のフォーカス位置検出センサ112を用いて検出され、検出された位置データはレンズマイコン111に出力される。フォーカスレンズ制御部109は、レンズマイコン111からの指令に基づいて、駆動信号を出力してフォーカス駆動部113を駆動させ、フォーカスレンズ105を移動させることで焦点調節を行う。
[フォーカス機能(AF/MF)]
フォーカスレンズ105を駆動させて焦点調節を行うフォーカス機能として、自動で焦点調節を行うAFと、手動で焦点調節を行うMFと、本発明の特徴である事前に設定した位置にフォーカスレンズを移動するフォーカスプリセットがある。
フォーカス機能を実行するために、レンズ通信部はレンズデータの送信要求に応じてフォーカス位置情報をカメラマイコン206に送信し、カメラデータの受信要求に応じてフォーカス駆動命令を受信する。
フォーカス位置情報は、フォーカス位置検出センサ112の情報をもとにレンズマイコン111が生成する情報である。フォーカス位置情報は、撮影距離情報(光学特性情報、合焦距離、物体距離)や、フォーカスレンズ105の移動範囲を分割したデジタル値であるアドレス情報(デジタルアドレス情報)等によって構成される。
AFにおいて、カメラマイコン206は、撮像素子201内の像面位相差画素から生成されるフォーカス情報とフォーカス位置情報からフォーカスレンズ105の合焦位置を算出し、フォーカス駆動命令をカメラ通信部を介してレンズマイコン111へ送信する。レンズマイコン111は、フォーカス駆動命令に応答して、フォーカスレンズ制御部109に指令を出してフォーカス駆動部113を駆動させ、焦点調節動作を制御する。
MFにおいて、レンズマイコン111は、フォーカスレンズ操作リング110の操作量に応じて、フォーカスレンズ制御部109に指令を出してフォーカス駆動部113を駆動させ、焦点調節動作を制御する。
2.フォーカスプリセット機能について
実施例1のカメラ本体200、交換レンズ100それぞれのフォーカスプリセット機能について、図1図3を参照しながら説明する。
[カメラ本体200のフォーカスプリセット機能について]
カメラ本体200のフォーカスプリセット機能は、カメラプリセットボタン210の操作によってフォーカス位置が第二の登録位置として第二のフォーカス記憶部212に記憶される。カメラリコールボタン211が操作されると、記憶されたフォーカス位置(第二の登録位置)の呼び出しが実行される。
カメラプリセットボタン210が操作されると、カメラマイコン206はカメラ通信部を介してレンズマイコン111よりフォーカス位置情報を取得し、第二のフォーカス記憶部212に取得したフォーカス位置情報を記憶させる。その際、図2のように表示部204には、カメラプリセットボタン210操作情報であるカメラプリセット表示と、記憶された位置情報の表示であるカメラプリセット位置表示が表示される。
カメラリコールボタン211が操作されると、カメラマイコン206は第二のフォーカス記憶部212に記憶されたフォーカス位置にフォーカスレンズ105が移動するようにカメラ通信部を介してレンズマイコン111にフォーカス駆動命令を送信する。その際、図3のように表示部204にカメラリコール表示が表示される。レンズマイコン111は、フォーカス駆動命令に応答して、フォーカスレンズ制御部109に指令を出してフォーカス駆動部113を駆動させ、焦点調節動作を制御する。
[交換レンズ100のフォーカスプリセット機能]
レンズプリセットボタン130が操作されると、フォーカス位置が第一の登録位置として第一のフォーカス記憶部132に記憶される。レンズリコールボタン131が操作されると、フォーカス位置(第一の登録位置)の呼び出しが実行される。
レンズプリセットボタン130が操作されると、レンズマイコン111はフォーカス位置検出センサ112よりフォーカス位置を取得し、第一のフォーカス記憶部132にその位置情報(第一の登録位置)を記憶させる。
レンズリコールボタン131が操作されると、レンズマイコン111は第一のフォーカス記憶部132で記憶したフォーカス位置にフォーカスレンズ105が移動するようにフォーカスレンズ制御部109に命令を出し、フォーカス駆動部113を駆動させる。
3.交換レンズ100におけるフォーカスプリセット機能のカメラ本体200への表示
本実施例の交換レンズ100でフォーカスプリセット機能を実行した際のカメラ本体200での表示について、図4図7を用いて説明する。
カメラ本体200は、表示部204にプリセット機能に関する表示をするために、レンズデータの送信要求を出力し、それに対する応答としてレンズプリセット情報を受信する。レンズプリセット情報は、レンズプリセットボタン130の操作を通知するレンズプリセット操作情報とレンズリコールボタン131の操作を通知するレンズリコール操作情報からなる。
カメラ通信手段がレンズプリセット情報を受信すると、図4で示すようにS100からのフローで処理される。
S101で、レンズプリセット情報がレンズプリセット操作情報である場合、カメラマイコン206はS102でフォーカス位置情報を取得する。そして、S103で、カメラマイコン206はフォーカス位置情報を第三のフォーカス記憶部213に記憶し、S104で図5のように、表示部204にレンズプリセット表示を表示させる。
次に、S105でフォーカスプリセット位置表示設定がONであった場合、カメラマイコン206は、S106で表示部204のレンズプリセット位置表示に、第三のフォーカス記憶部213で記憶したフォーカス位置情報を表示する。
S101で、検出したレンズプリセット情報がレンズリコール操作情報の場合は、カメラマイコン206はS107で図6のようにレンズリコール表示を表示部204に表示させる。
実施例1では、カメラプリセット位置表示とレンズプリセット位置表示を、フォーカス位置を知らせるために表示された一方を至近端、他方を∞端としてなる距離バーに、三角の目印を付加する形で表示部204に表示している。
図7では、カメラプリセット位置表示とレンズプリセット位置表示の両方が表示されている状態を示している。カメラ本体200と交換レンズ100のそれぞれの位置表示を、距離バーの上下で分ける形で表示することで、ユーザーは、どちらの操作でどの位置に移動するかを容易に認識することができる。
実施例1における第三のフォーカス記憶部213で記憶するフォーカス位置情報は、フォーカス駆動命令としては使用されず、距離バーで概略の位置を把握するために使用される。そのため、フォーカス位置情報は、撮影距離情報やアドレス情報の詳細情報である必要はなく、距離バーの表示に必要な分解能、例えば100分割されたゾーン情報などであっても良い。ゾーン情報は、フォーカスレンズ105の移動範囲を複数の領域(ゾーン)に分割し、フォーカス位置検出センサ112により検出された位置が含まれる領域の情報として得られる。ここで用いるフォーカス位置情報はフォーカス駆動命令に用いるものではないためである。それによって、フォーカス位置情報の取得、処理、表示を簡素化することができる。
実施例1の撮像装置によれば、交換レンズ100、カメラ本体200のそれぞれどちらのフォーカスプリセット操作が行われたかを、容易に認識することができる。
【実施例
実施例2の撮像装置について、実施例1と異なる部分を図8図9を用いて説明する。 実施例2では、カメラマイコン206が通信手段を介して行うレンズデータの送信要求のレンズプリセット情報項目として、フォーカスプリセット位置情報が追加されていることが実施例1と異なる。
フォーカスプリセット位置情報は、第一のフォーカス記憶部132で記憶されている、フォーカス位置情報であり、フォーカス駆動命令に用いられるものである。フォーカスプリセット位置情報は、カメラマイコン206からレンズマイコン111へのレンズデータの送信要求に応じて、レンズマイコン111からカメラマイコン206が取得する。
図8のS202では、実施例1のS102のフォーカス位置情報ではなく、交換レンズ100からフォーカスプリセット位置情報を取得して第三のフォーカス記憶部213に記憶する。
実施例1では、AFやMFに応じて変化するフォーカス位置情報を用いているが、実施例2では、第一のフォーカス記憶部132に記憶されているフォーカスプリセット位置情報使用している。実施例1では、フォーカスレンズ105の駆動中にレンズプリセット操作がされた場合、ユーザー操作とS102のタイムラグにより、第一のフォーカス記憶部132の記憶情報と第三のフォーカス記憶部213に微小な誤差が発生する可能性がある。実施例2では、フォーカスプリセット位置情報を取得することによって、誤差の発生を抑制することができる。そのため、図9のように、詳細なレンズプリセット位置表示を行うことができる。詳細なプリセット位置表示は、数値によるフォーカス位置の詳細な再現を確認できるため、動画撮影などで、ユーザーの操作を簡略化することができる。
(その他の実施例)
実施例1では、カメラプリセット位置表示とレンズプリセット位置表示を別々に認識するために、距離バーと三角の目印を用いて表示しているが、図10に示すAやBように距離バー内にプリセット位置のバーを設けても良い。その場合、例えばAとBの表示色を変えることで、カメラとレンズを認識することができる。また、図11のように、位置情報はなくても、カメラ、レンズのそれぞれにプリセット位置の登録がされているか否かを表示することもできる。図11のA′とB′は、例えば、点滅の有無によって登録状況を確認できるようしている。
また、必ずしも、撮影状態でフォーカスプリセットに関わる表示が常時表示されている必要はなく、ユーザーが、メニュー画面経由で確認できるようにしても良い。実施例2の図9の表示は、フォーカスプリセット操作時に表示させるだけでなく、メニュー画面から選択して表示させるでもよい。
これらの実施例は、表示部のフォーカスプリセット機能に関する表示面積を減らすことを目的としている。表示面積を減らすことによって、ユーザーはより撮影に集中することができる。
また、本件では、カメラプリセットボタン210、カメラリコールボタン211、レンズプリセットボタン130、レンズリコールボタン131を個別の操作部として説明しているが、それぞれ個別に専用で備える必要ない。
例えば、一つの操作部材で、押している時間が短ければリコール、長ければプリセットや、切り替えスイッチで、操作部材の機能をリコールとプリセットで切り替えるなどの変形例も可能である。
また、カメラプリセットボタン210とカメラリコールボタン211に関しては、必ずしも物理的操作部は必要なく、図12のように表示部204にタッチアイコンとして表示しても良い。
これらの実施例は、撮像装置における操作部の最適化のための変形例であり、製品におけるフォーカスプリセット機能のユーザーの使用頻度に応じて使い分けることが望ましい。
上記の実施例には、フォーカス(フォーカスレンズ群)に対するプリセットの設定・登録とリコールについて例示したが、本発明はこれに限定されることはない。フォーカス、ズーム(ズームレンズ群)、絞りの少なくともいずれかを含む光学系に対するプリセットの設定・登録とリコールについても同様に適用することが可能であり、本発明の効果を享受することが可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
【符号の説明】
100 交換レンズ(レンズ装置)
200 カメラ本体(カメラ装置)
300 カメラシステム(撮像装置)
105 フォーカスレンズ(光学系)
113 フォーカス駆動部(駆動手段)
130 レンズプリセットボタン(第一の登録操作手段)
131 レンズリコールボタン(第一の呼出操作手段)
132 第一のフォーカス記憶部(第一の記憶手段)
【図
【図
【図
【図
【図
【図
【図
【図
【図
【図
【図
【図