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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】
(45)【発行日】
(54)【発明の名称】画像処理装置
(51)【国際特許分類】
   
【FI】
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】
(22)【出願日】
(65)【公開番号】
(43)【公開日】
【審査請求日】
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100220630
【弁理士】
【氏名又は名称】河崎 亮
(72)【発明者】
【氏名】オン グアン イ
【審査官】掛札 洋平
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2012/0172700(US,A1)
【文献】国際公開第2016/067399(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0173701(US,A1)
【文献】特表2020-516335(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 6/00-6/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項
複数の椎骨から構成された脊椎に関する医用画像を取得する、医用画像取得部と、
前記医用画像における前記椎骨に割り振られる脊椎番号を編集する入力操作をユーザから受け付ける受付部と、
前記医用画像において前記受付部が受け付けた前記入力操作により指定された指定位置を取得する指定位置取得部と、
前記指定位置取得部により取得された指定位置に基づいて、前記指定位置の前記椎骨及び/又は前記指定位置の前記椎骨と隣り合う前記椎骨における、解剖学的ランドマークに関する情報である解剖学的ランドマーク情報を取得する情報取得部と、
前記受付部により受け付けられた前記入力操作に基づいて、前記受付部で編集された以外の椎骨に割り振られた脊椎番号を修正する脊椎番号修正部と、
を備え、
前記受付部は、受け付けた前記入力操作と、前記情報取得部により取得された前記解剖学的ランドマーク情報とに基づいて、前記指定位置における前記椎骨の前記脊椎番号を編集する、画像処理装置。
【請求項
前記指定位置取得部は、前記医用画像において前記受付部が受け付けた前記脊椎番号を追加する入力操作により指定された前記指定位置を取得し、
前記情報取得部は、前記指定位置の前記椎骨と隣り合う前記椎骨における解剖学的ランドマーク情報を取得し、
前記受付部は、受け付けた前記脊椎番号を追加する入力操作と、前記情報取得部により取得された前記解剖学的ランドマーク情報とに基づいて、前記指定位置における前記椎骨の前記脊椎番号を追加する、請求項に記載の画像処理装置。
【請求項
前記受付部は、
前記指定位置の前記椎骨と隣り合う前記椎骨における解剖学的ランドマーク情報に基づいて、前記脊椎番号に空きがあるか否かを判定し、
前記脊椎番号に空きがある場合、前記指定位置における前記椎骨の前記脊椎番号として、空いている前記脊椎番号を追加し、
前記脊椎番号に空きがない場合、前記指定位置における前記椎骨の前記脊椎番号として、前記指定位置の前記椎骨と隣り合う前記椎骨における前記脊椎番号をシフトして追加する、
請求項又は請求項に記載の画像処理装置。
【請求項
前記脊椎番号修正部は、
前記受付部が前記脊椎番号をシフトする場合、追加された前記指定位置における前記椎骨の前記脊椎番号を基準として、前記指定位置における前記椎骨の前記脊椎番号と重複する脊椎番号側に位置し、追加された前記指定位置における前記椎骨の前記脊椎番号と同じ領域内の他の脊椎番号を修正し、
追加された前記指定位置における前記椎骨の前記脊椎番号と、修正した前記脊椎番号とを表示する、
請求項に記載の画像処理装置。
【請求項
前記受付部は、
前記解剖学的ランドマーク情報に基づいて、前記指定位置が、前記脊椎における異なる領域間の境界に位置するか否かを判定し、
前記指定位置が前記異なる領域間の境界に位置する場合、前記指定位置の前記椎骨と隣り合う前記椎骨における解剖学的ランドマーク情報に基づいて、前記指定位置における前記椎骨の前記脊椎番号に関する複数の選択肢を生成し、
生成された前記複数の選択肢から、追加される前記脊椎番号を選択する、
請求項に記載の画像処理装置。
【請求項
前記脊椎番号修正部は、
選択された前記脊椎番号が、前記指定位置の前記椎骨と隣り合う前記椎骨の前記解剖学的ランドマーク情報における脊椎番号と重複している場合、選択された脊椎番号と同じ領域内に位置する前記脊椎番号を修正し、
前記脊椎番号に関する複数の選択肢と、修正した前記脊椎番号とを表示する、
請求項に記載の画像処理装置。
【請求項
前記指定位置取得部は、前記医用画像において前記受付部が受け付けた前記脊椎番号を削除する入力操作により指定された前記指定位置を取得し、
前記情報取得部は、前記指定位置における前記椎骨の解剖学的ランドマーク情報を取得し、
前記受付部は、受け付けた前記脊椎番号を削除する入力操作と、前記情報取得部により取得された前記解剖学的ランドマーク情報とに基づいて、前記指定位置における前記椎骨の前記脊椎番号を削除する、請求項に記載の画像処理装置。
【請求項
前記情報取得部は、前記指定位置の前記椎骨と隣り合う前記椎骨における解剖学的ランドマーク情報を取得し、
前記脊椎番号修正部は、前記指定位置の前記椎骨と隣り合う前記椎骨における前記解剖学的ランドマーク情報に基づいて、削除された前記指定位置における前記椎骨の前記脊椎番号をシフトして、削除された前記指定位置における前記椎骨の前記脊椎番号と同じ領域内の他の前記脊椎番号を修正し、修正した前記脊椎番号を表示する、請求項に記載の画像処理装置。
【請求項
前記受付部は、
前記解剖学的ランドマーク情報に基づいて、前記指定位置が、脊椎における異なる領域間の境界に位置するか否かを判定し、
前記指定位置が前記異なる領域間の境界に位置する場合、前記指定位置の前記椎骨における解剖学的ランドマーク情報と、前記指定位置の前記椎骨と隣り合う前記椎骨における前記解剖学的ランドマーク情報とに基づいて、前記指定位置における前記椎骨の前記脊椎番号に関する複数の選択肢を生成し、
生成された前記複数の選択肢から、削除される前記脊椎番号を選択する、
請求項に記載の画像処理装置。
【請求項
前記脊椎番号修正部は、
選択された前記脊椎番号が、前記指定位置の前記椎骨と隣り合う前記椎骨における前記解剖学的ランドマーク情報における前記脊椎番号と重複している場合、選択された前記脊椎番号と同じ領域内に位置する他の前記脊椎番号を修正し、
前記脊椎番号に関する複数の選択肢と、修正した脊椎番号とを表示する、請求項に記載の画像処理装置。
【請求項
前記受付部は、受け付けた前記脊椎番号を移動させる入力操作に基づいて、前記脊椎番号を移動させる、請求項に記載の画像処理装置。
【請求項
前記指定位置取得部は、前記脊椎番号が移動した後の位置である前記指定位置を取得し、
前記情報取得部は、前記指定位置おける脊椎番号と、前記脊椎番号が移動した後の位置である前記指定位置の前記椎骨と隣り合う前記椎骨の解剖学的ランドマーク情報とを取得し、
前記受付部は、前記指定位置おける前記脊椎番号と、前記脊椎番号が移動した後の位置である前記指定位置の前記椎骨と隣り合う前記椎骨の解剖学的ランドマーク情報とに基づいて、前記脊椎番号が移動した後の位置である前記指定位置における前記椎骨の脊椎番号に関する複数の選択肢を生成する、請求項11に記載の画像処理装置。
【請求項
前記受付部は、
前記脊椎番号に関する複数の選択肢から前記脊椎番号をユーザに選択させる選択画面を生成して表示し、
前記選択画面を介して、前記脊椎番号の選択を受け付ける、請求項12に記載の画像処理装置。
【請求項
前記受付部は、
前記指定位置の前記椎骨と隣り合う前記椎骨における前記解剖学的ランドマーク情報に基づいて、生成された前記複数の選択肢から、移動後の指定位置における前記椎骨の前記脊椎番号を選択する、
請求項12に記載の画像処理装置。
【請求項
前記脊椎番号修正部は、
前記指定位置の前記椎骨と隣り合う前記解剖学的ランドマーク情報に基づいて、前記指定位置における前記椎骨の前記脊椎番号と重複する前記脊椎番号が存在するか否かを判定し、
前記指定位置における前記椎骨の前記脊椎番号と重複する前記脊椎番号が存在する場合、前記指定位置における前記椎骨の脊椎番号と隣り合う前記解剖学的ランドマーク情報に基づいて、重複する前記脊椎番号を修正し、
前記指定位置における前記椎骨の前記脊椎番号と、修正した前記脊椎番号とを表示する、
請求項12乃至請求項14のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項
前記脊椎番号修正部は、前記複数の選択肢のうち、いずれか一方の前記脊椎番号を強調して表示する、請求項又は請求項10に記載の画像処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本明細書及び図面に開示の実施形態は、画像処理装置に関する。
【背景技術】
従来より、ユーザは、X線CT(Computed Tomography)装置により取得された、複数の椎骨から構成された脊椎に関するCT画像を読影することにより、椎骨の損傷や病変の有無を確認している。椎骨の損傷や病変の有無を確認する際に、損傷や病変のある椎骨を特定するため、ユーザは、各椎骨を認識する必要がある。しかし、脊椎における各椎骨は似たような構造をしているため、椎骨の損傷や病変の有無を確認しながら、各椎骨を認識することは、ユーザの負担となっている。
近年、ユーザの負担を軽減するために、画像解析により、CT画像における各椎骨を検出し、各椎骨に対して脊椎番号を割り振る技術が用いられている。例えば、この画像解析では、人体内の特徴的な局所構造である解剖学的ランドマーク(Anatomical Landmark)を検出する解剖学的ランドマーク検出(Anatomical Landmark Detection、以下、ALDという)により、CT画像に含まれる各椎骨の特徴点を検出し、検出された各椎骨の特徴点に基づいて、各椎骨に対して脊椎番号を割り振っている。
しかし、CT画像の画質によっては、画像解析の精度が低くなるため、椎骨に対して誤った脊椎番号が割り振られる場合や、画像解析において椎骨を検出することができず、椎骨に対して脊椎番号が割り振られない場合がある。また、これらの問題は、CT画像だけでなく、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置により取得されたMR(Magnetic Resonance)画像等の種々の医用画像においても、同様に生じている。このため、椎骨に対して誤った脊椎番号が割り振られた場合に、椎骨に対して正しい脊椎番号が割り振られるように修正したり、椎骨に対して脊椎番号が割り振られなかった場合に、脊椎番号を追加したりする等、脊椎番号を容易に編集できることが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【文献】特開2016-168166号公報
【文献】特開2011-131040号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、脊椎番号を容易に編集できることである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記の課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
【課題を解決するための手段】
実施形態に係る画像処理装置は、複数の椎骨から構成された脊椎に関する医用画像を取得する、医用画像取得部と、前記医用画像における前記椎骨に割り振られる脊椎番号を編集する入力操作をユーザから受け付ける受付部と、前記受付部により受け付けられた前記入力操作に基づいて、前記受付部で編集された以外の椎骨に割り振られた脊椎番号を修正する脊椎番号修正部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【図】第1実施形態に係る画像処理システムの構成の一例を示すブロック図。
【図】脊椎の構造を表すサジタル画像を模式的に示す図。
【図】頸椎における椎骨の形状を表すアキシャル画像を模式的に示す図。
【図】胸椎における椎骨の形状を表すアキシャル画像を模式的に示す図。
【図】腰椎における椎骨の形状を表すアキシャル画像を模式的に示す図。
【図】第1実施形態に係る画像処理装置の構成の一例を示すブロック図。
【図】第1実施形態に係る画像処理装置で実行される追加処理の内容を説明するフローチャート図。
【図】第1実施形態に係る画像処理装置で実行される追加処理の内容を説明するフローチャート図。
【図】第1実施形態に係る画像処理装置のディスプレイに表示されたCT画像の一例を示す図。
【図】第1実施形態に係る画像処理装置のディスプレイに表示されたCT画像に対して、ユーザから受け付けた脊椎番号を追加する入力操作の一例を示す図。
【図】第1実施形態に係る画像処理装置において、脊椎番号が追加されたCT画像の一例を示す図。
【図】第1実施形態に係る画像処理装置において、脊椎番号に空きがある場合のCT画像の一例を示す図。
【図】第1実施形態に係る画像処理装置において、指定位置が脊椎における異なる領域間の境界に位置する場合に、ディスプレイに表示されるCT画像の一例を示す図。
【図】第1実施形態に係る画像処理装置において、指定位置が脊椎における異なる領域間の境界に位置する場合のCT画像に対して、ユーザから受け付けた脊椎番号を追加する入力操作の一例を示す図。
【図】第1実施形態に係る画像処理装置において、指定位置が脊椎における異なる領域間の境界に位置する場合に、複数の選択肢が表示されたCT画像の一例を示す図。
【図】第2実施形態に係る画像処理装置で実行される削除処理の内容を説明するフローチャート図。
【図】第2実施形態に係る画像処理装置で実行される削除処理の内容を説明するフローチャート図。
【図】第2実施形態に係る画像処理装置のディスプレイに表示されたCT画像の一例を示す図。
【図】第2実施形態に係る画像処理装置のディスプレイに表示されたCT画像に対して、ユーザから受け付けた脊椎番号を削除する入力操作の一例を示す図。
【図】第2実施形態に係る画像処理装置において、脊椎番号が削除されたCT画像の一例を示す図。
【図】第2実施形態に係る画像処理装置において、指定位置が脊椎における異なる領域間の境界に位置する場合に、ディスプレイに表示されるCT画像の一例を示す図。
【図】第2実施形態に係る画像処理装置において、指定位置が脊椎における異なる領域間の境界に位置する場合のCT画像に対して、ユーザから受け付けた脊椎番号を削除する入力操作の一例を示す図。
【図】第2実施形態に係る画像処理装置において、指定位置が脊椎における異なる領域間の境界に位置する場合に、複数の選択肢が表示されたCT画像の一例を示す図。
【図】第3実施形態に係る画像処理装置で実行される移動処理の内容を説明するフローチャート図。
【図】第3実施形態に係る画像処理装置のディスプレイに表示されたCT画像の一例を示す図。
【図】第3実施形態に係る画像処理装置のディスプレイに表示されたCT画像に対して、ユーザから受け付けた脊椎番号を移動させる入力操作の一例を示す図。
【図】第3実施形態に係る画像処理装置のディスプレイに表示されたCT画像に表示される選択画面の一例を示す図。
【図】第3実施形態に係る画像処理装置において、選択された脊椎番号と、更新された脊椎番号とが表示されたCT画像の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
以下、図面を参照しながら、画像処理装置の実施形態について説明する。なお、以下の説明において実質的に同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行うこととする。
〔第1実施形態〕
図1は、第1実施形態に係る画像処理システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る画像処理システム1は、医用画像診断装置10と、医用画像保管装置20と、画像処理装置30とを備えて構成されている。医用画像診断装置10と、医用画像保管装置20と、画像処理装置30とは病院内の専用回線による病院内ネットワークを介して、通信可能に接続されている。なお、医用画像診断装置10と、医用画像保管装置20と、画像処理装置30とは、インターネット等の公衆回線によるネットワークを介して、互いに通信可能に接続されるようにしてもよい。また、本実施形態に係る画像処理装置30は、医用画像診断装置10と別体に構成されることとしたが、画像処理装置30は、医用画像診断装置10と一体に構成されてもよい。
医用画像診断装置10は、被検体を撮影して、医用画像を取得する。そして、医用画像診断装置10は、病院内ネットワークを介して、取得した医用画像を医用画像保管装置20や画像処理装置30に送信する。例えば、医用画像診断装置10は、X線CT装置やMRI装置等である。以下の説明では、医用画像診断装置10は、X線CT装置であり、医用画像は、X線CT装置により取得される、複数の椎骨から構成された脊椎に関するCT画像である場合を例について説明する。
ここで、図2乃至図5を用いて、脊椎の構造及び脊椎の各領域における椎骨の形状について詳細に説明する。図2は、脊椎の構造を表すサジタル画像を模式的に示す図である。図2に示すように、脊椎は、頭部側から、頸椎(Cervical vertebrae)の領域であるC領域、胸椎(Thoracic vertebrae)の領域であるT領域、腰椎(Lumber vertebrae)の領域であるL領域、仙椎(Sacral vertebrae)の領域であるS領域、尾椎(Coccygeal vertebrae)の領域であるCo領域の5つの領域からなる。この5つの領域からなる脊椎は、複数の椎骨から構成され、各椎骨には脊椎番号が解剖学的に割り振られる。頸椎は、一般的に、7個の椎骨からなり、頸椎の各椎骨には、頭部側から順番に、脊椎番号C1~C7が割り振られる。胸椎は、一般的に、12個の椎骨からなり、胸椎の各椎骨には、頭部側から順番に、脊椎番号T1~T12が割り振られる。腰椎は、一般的に、5個の椎骨からなり、腰椎の各椎骨には、頭部側から順番に、脊椎番号L1~L5が割り振られる。仙椎は、一般的に、5個の椎骨からなり、仙椎の各椎骨には、頭部側から順番に、脊椎番号S1~S5が割り振られる。尾椎は、一般的に、4個の椎骨からなり、尾椎の各椎骨には、頭部側から順番に、脊椎番号Co1~Co4が割り振られる。
なお、頸椎は、7個の椎骨からなる場合に限られず、8個の椎骨からなる場合もある。そのため、頸椎が8個の椎骨からなる場合、8個の各椎骨には、頭部側から順番に、脊椎番号C1~C8が割り振られる。また、腰椎は、5個の椎骨からなる場合に限られず、4個又は6個の椎骨からなる場合もある。そのため、腰椎が4個又は6個の椎骨からなる場合、4個又は6個の各椎骨には、頭部側から順番に、脊椎番号L1~L4又は脊椎番号L1~L6が割り振られる。さらに、尾椎は、4個の場合に限られず、3個又は5個の椎骨からなる場合もある。そのため、尾椎が3個又は5個の椎骨からなる場合、3個又は5個の各椎骨には、頭部側から順番に、脊椎番号Co1~Co3又は脊椎番号Co1~Co5が割り振られる。
また、仙椎は、5個の椎骨からなる場合に限られず、5個の椎骨が癒合して1つの仙骨(Sacrum)を形成する場合もある。そのため、仙椎が癒合して1つの仙骨を形成する場合、仙骨には、脊椎番号S又は脊椎番号S1が割り振られる。さらに、尾椎は、3~5個の椎骨からなる場合に限られず、3~5個の椎骨が癒合して1つの尾骨(Coccyx)を形成する場合もある。そのため、尾椎が癒合して1つの尾骨を形成する場合、尾骨には、脊椎番号Co又は脊椎番号Co1が割り振られる。
図3乃至図5は、頸椎、胸椎及び腰椎の各領域における椎骨の形状を表すアキシャル画像を模式的に示す図である。図3は、頸椎における椎骨の形状を表すアキシャル画像である。図4は、胸椎における椎骨の形状を表すアキシャル画像である。図5は、腰椎における椎骨の形状を表すアキシャル画像である。図3乃至図5に示すように、頸椎、胸椎、及び腰椎のそれぞれを構成する椎骨は、椎体(Vertebral body)Vb、椎弓(Vertebral arch)Va、及び、椎孔(Vertebral foramen)Vf等からなる。椎体Vbは、椎骨の前方(腹側)に位置する円柱状の部分である。椎弓Vaは、椎骨の後方(背側)に位置するアーチ状の部分である。椎孔Vfは、椎体Vbと椎弓Vaとの間に位置する空間である。
図1に戻り、医用画像保管装置20は、医用画像診断装置10により取得された医用画像や画像処理装置30により生成された各種画像などを保管する。また、医用画像保管装置20は、保管しているCT画像や各種画像等を、病院内ネットワークを介して 医用画像診断装置10に送信したり、画像処理装置30に送信したりする。例えば、医用画像保管装置20は、PACS(Picture Archiving and Communication System)等の画像サーバである。
画像処理装置30は、医用画像診断装置10によって取得された医用画像であるCT画像や医用画像保管装置20から送信されたCT画像に対して、種々の画像処理を実行する。図6は、本実施形態に係る画像処理装置30の構成の一例を示すブロック図である。図6に示すように、本実施形態に係る画像処理装置30は、メモリ31と、ディスプレイ32と、入力インターフェース33と、通信インターフェース34と、処理回路35とを備えて構成されている。
メモリ31は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。本実施形態においては、メモリ31は、例えば、医用画像診断装置10によって取得されたCT画像や、医用画像保管装置20から送信されたCT画像、画像処理装置30により生成された各種画像等の各種情報などを記憶する。
ディスプレイ32は、各種の画像や情報を表示する。例えば、ディスプレイ32は、ユーザからの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を表示する。本実施形態においては、ディスプレイ32は、例えば、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等によって構成される。
入力インターフェース33は、ユーザからの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路35に出力する。この入力インターフェース33は、例えば、マウスやキーボード、トラックボール、手動スイッチ、フットスイッチ、ボタン、ジョイスティック等により実現される。
通信インターフェース34は、病院内ネットワークの形態に応じた種々の情報通信用プロトコルを実装する。通信インターフェース34は、この各種プロトコルに従って、病院内ネットワークを介して他の装置との通信を実現する。本実施形態においては、画像処理装置30は、通信インターフェース34を介して、病院内ネットワークに接続されて、医用画像診断装置10や医用画像保管装置20との通信が実現される。
処理回路35は、各種の演算を行う演算回路である。本実施形態に係る処理回路35は、別のシステムによりCT画像に対して画像解析が実行されて、各椎骨に対して脊椎番号が割り振られたCT画像を取得したり、各椎骨に対して割り振られた脊椎番号を編集したりする。なお、処理回路35は、医用画像診断装置10によって取得されたCT画像や医用画像保管装置20から送信されたCT画像に対して、画像解析を実行して、各椎骨に対して脊椎番号を割り振るようにしてもよい。
このため、本実施形態に係る処理回路35は、医用画像取得機能35aと、受付機能35bと、指定位置取得機能35cと、情報取得機能35dと、脊椎番号修正機能35eとを有する。医用画像取得機能35aは、本実施形態に係る医用画像取得部に相当しており、受付機能35bは、本実施形態に係る受付部に相当しており、指定位置取得機能35cは、本実施形態に係る指定位置取得部に相当しており、情報取得機能35dは、本実施形態に係る情報取得部に相当しており、脊椎番号修正機能35eは、本実施形態に係る脊椎番号修正部に相当している。
図6に示す実施形態では、医用画像取得機能35aと、受付機能35bと、指定位置取得機能35cと、情報取得機能35dと、脊椎番号修正機能35eとにて行われる各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態でメモリ31に格納されている。処理回路35はプログラムをメモリ31から読み出し、実行することで、各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路35は、図6の処理回路35内に示された各機能を有することとなる。なお、図6においては単一の処理回路35にて、医用画像取得機能35aと、受付機能35bと、指定位置取得機能35cと、情報取得機能35dと、脊椎番号修正機能35eとが実現されるものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路35を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより、これらの機能を実現するものとしても構わない。
医用画像取得機能35aは、医用画像診断装置10や医用画像保管装置20からCT画像を取得する。また、画像処理装置30のメモリ31内にCT画像が記憶されている場合にあっては、医用画像取得機能35aは、画像処理装置30のメモリ31からCT画像を取得する。このCT画像は、複数の椎骨から構成された脊椎に関する画像である。
受付機能35bは、CT画像における各椎骨に割り振られる脊椎番号を編集する入力操作をユーザから受け付ける。この脊椎番号を編集する入力操作とは、ユーザが脊椎番号を手動で編集する入力操作や、脊椎番号を自動で編集する入力操作である。脊椎番号を手動で編集する入力操作とは、例えば、ユーザが、入力インターフェース33を介して、脊椎番号を直接的に編集する入力操作などである。脊椎番号を自動で編集する入力操作とは、例えば、ユーザが入力インターフェース33を介して、脊椎番号を編集する椎骨を指定する入力操作などである。受付機能35bは、受け付けた脊椎番号を編集する入力操作に基づいて、脊椎番号を編集する。脊椎番号を編集するとは、脊椎番号をCT画像の椎骨に追加したり、CT画像の各椎骨に割り振られた脊椎番号を削除したり、CT画像の各椎骨に割り振られた脊椎番号を他の椎骨の位置に移動させたりすることである。
指定位置取得機能35cは、受付機能35bにより受け付けられたユーザからの入力操作により指定されたCT画像の指定位置を取得する。
情報取得機能35dは、指定位置取得機能35cにより取得された指定位置に基づいて、指定位置の椎骨及び/又は指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報を取得する。この解剖学的ランドマーク情報とは、解剖学的ランドマーク、解剖学的ランドマークの位置に関する情報や、解剖学的ランドマークの確率に関する情報、解剖学的ランドマークにおける脊椎番号に関する情報等を含む情報である。解剖学的ランドマーク、解剖学的ランドマークの位置に関する情報、解剖学的ランドマークの確率に関する情報、及び、解剖学的ランドマークにおける脊椎番号に関する情報は、解剖学的ランドマーク情報に全て含まれていてもよく、少なくともいずれか1つ含まれていてもよい。解剖学的ランドマークの位置に関する情報とは、例えば、CT画像における解剖学的ランドマークが位置するXYZ座標である。
脊椎番号修正機能35eは、受付機能35bにより受け付けられた脊椎番号を修正する入力操作に基づいて、受付機能35bで編集された脊椎番号以外の椎骨に割り振られた脊椎番号を修正する。
図7及び図8は、本実施形態に係る画像処理装置30で実行される追加処理の内容を説明するフローチャート図である。この追加処理では、脊椎番号を追加する入力操作をユーザから受け付けて、ユーザから受け付けた脊椎番号を追加する入力操作により指定された指定位置を取得し、取得した指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報とを取得して、脊椎番号を追加する入力操作と、指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報とに基づいて、脊椎番号を指定位置に追加する。例えば、この追加処理は、ユーザが、CT画像に割り振られる脊椎番号を編集する編集プログラムを起動した場合に実行される処理である。
まず、図7に示すように、画像処理装置30は、医用画像を取得する(ステップS11)。この医用画像を取得する処理は、処理回路35における医用画像取得機能35aにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、通信インターフェース34を介して医用画像診断装置10又は医用画像保管装置20から脊椎番号が割り振られたCT画像を取得する。なお、画像処理装置30は、医用画像診断装置10及び医用画像保管装置20以外の他の装置から、脊椎番号が割り振られたCT画像を取得するようにしてもよい。このように、医用画像診断装置10や医用画像保管装置20などの他の装置から、別システムで作成した脊椎番号を含む解剖学的ランドマーク情報を取得して、脊椎番号が割り振られたCT画像を取得する場合、画像処理装置30は、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)形式,JSON(Java(登録商標) Script Object Notation)形式、又は、別のデータ形式で保存されたファイルから脊椎番号を取得する。このファイルには、解剖学的ランドマーク、解剖学的ランドマークの位置に関する情報や、解剖学的ランドマークの確率に関する情報、解剖学的ランドマークにおける脊椎番号に関する情報等の情報が含まれている。
また、このCT画像は、処理回路35における医用画像取得機能35aが、通信インターフェース34を介して直接取得するようにしてもよいし、或いは、通信インターフェース34を介して取得したCT画像を、一旦、メモリ31に格納した上で、このメモリ31から処理回路35における医用画像取得機能35aが取得するようにしてもよい。さらに、ステップS11においては、脊椎番号が割り振られたCT画像を取得するようにしたが、画像処理装置30は、CT画像を取得した後に、脊椎番号を割り振るようにしてもよい。
次に、図7に示すように、画像処理装置30は、医用画像を表示する(ステップS13)。この医用画像を表示する処理は、処理回路35における医用画像取得機能35aにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS11で取得したCT画像を、ディスプレイ32に表示する。
図9は、本実施形態に係る画像処理装置30のディスプレイ32に表示されたCT画像の一例を示す図である。図9に示すように、本実施形態に係る画像処理装置30に表示されたCT画像は、複数の椎骨から構成された脊椎に関するCT画像である。このCT画像には、例えば、ALDにより、被検体の身体的特徴を検出して、各椎骨の特定を行うことにより、各椎骨に脊椎番号が割り振られている。具体的には、図9に示すように、表示されたCT画像の各椎骨には、脊椎番号C1~C5及びT1が割り振られている。なお、本実施形態においては、画像処理装置30は、CT画像に対してALDを行うことにより、各椎骨に脊椎番号を割り振ることとしたが、各椎骨に脊椎番号を割り振る方法はこれに限られない。すなわち、各椎骨に脊椎番号を割り振る方法は任意であり、画像処理装置30は、CT画像に対して種々の画像解析を行うことにより、脊椎番号を割り振るようにしてもよい。
次に、図7に示すように、画像処理装置30は、脊椎番号を追加する入力操作をユーザから受け付ける(ステップS15)。この脊椎番号を追加する入力操作を受け付ける処理は、処理回路35における受付機能35bにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、入力インターフェース33を介して、ステップS13でディスプレイ32に表示されたCT画像において、脊椎番号を追加する入力操作をユーザから受け付ける。
図10は、本実施形態に係る画像処理装置30のディスプレイ32に表示されたCT画像に対して、ユーザから受け付けた脊椎番号を追加する入力操作の一例を示す図である。図10に示すように、画像処理装置30は、入力インターフェース33であるマウスなどを介して、ディスプレイ32に表示されたCT画像において、脊椎番号C2が割り振られた椎骨と、脊椎番号C3が割り振られた椎骨との間の位置に対してプラス記号を付加する入力操作をユーザから受け付けている。つまり、図10に示されたCT画像に付加されたプラス記号は、脊椎番号を追加する入力操作をユーザから受け付けた位置を示す。
なお、ステップS15において、画像処理装置30は、ユーザがCT画像にプラス記号を付加することにより、脊椎番号を追加する入力操作をユーザから受け付けたが、脊椎番号を追加する入力操作はプラス記号をCT画像に付加する場合に限られない。すなわち、脊椎番号を追加する入力操作は任意であり、例えば、画像処理装置30は、入力インターフェース33としてマウスを右クリックする入力操作により、脊椎番号を追加する入力操作をユーザから受け付けるようにしてもよい。
また、ステップS15において、脊椎番号を追加する入力操作をユーザから受け付けた場合、画像処理装置30は、脊椎番号を追加する入力操作をユーザから受け付けた位置の周囲の領域において、椎骨の範囲を検出するようにしてもよい。具体的には、画像処理装置30は、脊椎番号を追加する入力操作を受け付けた位置のピクセルの階調に基づいて画像処理を行い、脊椎番号を追加する入力操作を受け付けた位置の周囲の領域において、脊椎番号を追加する入力操作を受け付けた位置のピクセルの階調を基準とした基準範囲の範囲内にある階調の領域を、椎骨の範囲として検出するようにしてもよい。
次に、図7に示すように、画像処理装置30は、指定位置を取得する(ステップS17)。この指定位置を取得する処理は、処理回路35における指定位置取得機能35cにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS15においてユーザから受け付けた脊椎番号を追加する入力操作により指定された指定位置の位置に関する情報を取得する。この指定位置の位置に関する情報とは、例えば、CT画像における指定位置のXYZ座標である。
次に、図7に示すように、画像処理装置30は、指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報を取得する(ステップS19)。この解剖学的ランドマーク情報を取得する処理は、処理回路35における情報取得機能35dにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS17において取得された指定位置の位置に関する情報に基づいて、指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報を取得する。より具体的には、図10に示す例において、画像処理装置30は、プラス記号で表された指定位置の椎骨の頭部側に位置する、脊椎番号C2が割り振られた椎骨における解剖学的ランドマーク情報と、プラス記号で表された指定位置の椎骨の下肢側に位置する、脊椎番号C3が割り振られた椎骨における解剖学的ランドマーク情報とを取得する。
次に、図7に示すように、画像処理装置30は、指定位置が、脊椎における異なる領域間の境界に位置するか否かを判定する(ステップS21)。この異なる領域間の境界に位置するか否かを判定する処理は、処理回路35における受付機能35bにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS19で取得した指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報に基づいて、ステップS17で取得した指定位置が異なる領域間の境界に位置するか否かを判定する。より具体的には、指定位置の椎骨の頭部側及び下肢側に位置する、それぞれの椎骨の解剖学的ランドマーク情報における脊椎番号が、同じ領域を示しているか、異なる領域を示しているかを判定する。
そして、ステップS21において、指定位置が、脊椎における異なる領域間の境界に位置しない場合(ステップS21:No)、すなわち、図10に示すように、指定位置の椎骨と隣り合う椎骨の解剖学的ランドマーク情報における脊椎番号が同じ領域を示している場合、画像処理装置30は、脊椎番号に空きがあるか否かを判定する(ステップS23)。この脊椎番号に空きがあるか否かを判定する処理は、処理回路35における受付機能35bにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS19で取得した指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報に基づいて、脊椎番号に空きがあるか否かを判定する。より具体的には、画像処理装置30は、指定位置の椎骨と隣り合う椎骨の解剖学的ランドマーク情報における脊椎番号に基づいて、脊椎番号に空きがあるか否かを判定する。
そして、ステップS23において、脊椎番号に空きがない場合(ステップS23:No)、画像処理装置30は、指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における脊椎番号をシフトして追加する(ステップS25)。この脊椎番号をシフトして追加する処理は、処理回路35における受付機能35bにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報に基づいて、指定位置における椎骨の脊椎番号として、指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における脊椎番号をシフトして追加する。より具体的には、図10に示す例において、画像処理装置30は、指定位置における椎骨の脊椎番号として、指定位置の椎骨の下肢側に位置する椎骨における脊椎番号C3を頭部側方向に1つシフトすることにより、指定位置の椎骨に対して脊椎番号C3を追加する。
次に、図7に示すように、画像処理装置30は、脊椎番号を修正する(ステップS27)。この脊椎番号を修正する処理は、処理回路35における脊椎番号修正機能35eにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS25において脊椎番号をシフトする場合、追加された指定位置における椎骨の脊椎番号を基準として、指定位置における椎骨の脊椎番号と重複する脊椎番号側に位置し、追加された指定位置における椎骨の脊椎番号と同じ領域内の他の脊椎番号を修正する。
より具体的には、画像処理装置30は、ステップS25において、指定位置における椎骨の脊椎番号として脊椎番号C3をシフトして追加したため、追加された指定位置における椎骨の脊椎番号と同じ領域内であるC領域において、図10に示す例における各椎骨に割り振られた脊椎番号は、頭部側から順番に、C1、C2、C3、C3、C4、C5となる。つまり、頭部側から3番目の指定位置における椎骨の脊椎番号と、頭部側から4番目のC領域の椎骨の脊椎番号とがC3で重複している。そのため、画像処理装置30は、指定位置の位置に関する情報及び指定位置の椎骨と隣り合う椎骨の解剖学的ランドマークの位置に関する情報を比較して、頭部側に近い位置における椎骨の脊椎番号がC2、C3となっていることから、頭部側から4番目の椎骨の脊椎番号C3がC4になる確率が高いと判断し、頭部側から3番目の指定位置における椎骨の脊椎番号C3を基準として、重複する脊椎番号、及び、重複する脊椎番号側に位置する他の脊椎番号C3、C4、C5を、頭部側から順番に、C4、C5、C6に修正する。
なお、ステップS27においては、画像処理装置30は、椎骨の解剖学的ランドマーク情報における位置に関する情報を比較することにより脊椎番号を修正することとしたが、脊椎番号を修正する方法はこれに限られない。すなわち、脊椎番号を修正する方法は、任意であり、例えば、各椎骨に割り振られた脊椎番号が重複している場合には、脊椎番号を選択するための選択画面を生成して、ユーザに脊椎番号を選択させるようにしてもよい。
次に、図7に示すように、指定位置における椎骨の脊椎番号と、修正された脊椎番号とを表示する(ステップS29)。この指定位置における椎骨の脊椎番号と、修正された脊椎番号とを表示する処理は、処理回路35における脊椎番号修正機能35eにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS25において追加された脊椎番号と、ステップS27において修正された脊椎番号とをディスプレイ32に表示する。より具体的には、図11に示すように、画像処理装置30は、ステップS25において、指定位置の椎骨に対して追加された脊椎番号C3を表示し、ステップS27において修正された脊椎番号C4、C5、C6を、ディスプレイ32に表示されたCT画像に表示する。これにより、追加処理を終了する。
一方、ステップS23において、脊椎番号に空きがある場合(ステップS23:Yes)、画像処理装置30は、空いている脊椎番号を追加する(ステップS31)。この空いている脊椎番号を追加する処理は、処理回路35における受付機能35bにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、指定位置における椎骨の脊椎番号として、指定位置の椎骨と隣り合う椎骨の解剖学的ランドマーク情報における脊椎番号に基づいて、指定位置の椎骨に対して空いている脊椎番号を割り振ることにより、空いている脊椎番号を追加する。
図12は、本実施形態に係る画像処理装置30において、脊椎番号に空きがある場合のCT画像の一例を示す図である。図12に示すように、ディスプレイ32に表示されたCT画像の各椎骨には、脊椎番号C1、C2、C4~C6及びT1が割り振られている。そして、プラス記号で示された指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における脊椎番号は、C2及びC4である。そのため、画像処理装置30は、指定位置の椎骨に対して空いている脊椎番号である脊椎番号C3を追加する。
次に、画像処理装置30は、追加された脊椎番号を表示する(ステップS33)。この追加された脊椎番号を表示する処理は、処理回路35における受付機能35bにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS31において追加された脊椎番号を、ディスプレイ32に表示する。より具体的には、画像処理装置30は、ステップS31において指定位置の椎骨に対して追加された脊椎番号C3を、ディスプレイ32に表示する。これにより、追加処理を終了する。
一方、図7に示すステップS21において、指定位置が、脊椎における異なる領域間の境界に位置する場合(ステップS21:Yes)、すなわち、指定位置の椎骨と隣り合う椎骨の解剖学的ランドマーク情報における脊椎番号が異なる領域を示している場合、図8に示すように、画像処理装置30は、脊椎番号の選択肢を生成する(ステップS35)。この脊椎番号の選択肢を生成する処理は、処理回路35における受付機能35bにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS17において取得した指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報に基づいて、ステップS17において取得した指定位置における椎骨の脊椎番号に関する複数の選択肢を生成する。
図13及び図14を参照して、本実施形態に係る指定位置が、脊椎における異なる領域間の境界に位置する場合を説明する。図13は、本実施形態に係る画像処理装置30において、指定位置が脊椎における異なる領域間の境界に位置する場合のCT画像の一例を示す図である。図14は、本実施形態に係る画像処理装置30において、指定位置が脊椎における異なる領域間の境界に位置する場合のCT画像に対して、ユーザから受け付けた脊椎番号を追加する入力操作の一例を示す図である。図13に示すように、ディスプレイ32に表示されたCT画像の各椎骨には、脊椎番号C6、C7、及びT1~T4が割り振られている。また、図14に示すように、画像処理装置30は、入力インターフェース33であるマウスなどを介して、脊椎番号C7と脊椎番号T1との間の位置に対して、脊椎番号を追加する入力操作をユーザから受け付けている。図14に示す例においては、画像処理装置30は、ユーザから受け付けた脊椎番号を追加する入力操作と、ステップS17において取得した指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報にと基づいて、指定位置における椎骨の脊椎番号として、脊椎番号C8又は脊椎番号T1を割り振る可能性がある。そのため、ステップS35において、画像処理装置30は、脊椎番号の複数の選択肢として、脊椎番号C8と脊椎番号T1との選択肢を生成する。
なお、ステップS35において生成される指定位置における椎骨の脊椎番号に関する複数の選択肢は、2つに限られない。すなわち、生成される指定位置における椎骨の脊椎番号に関する複数の選択肢の数は任意であり、3つ以上の選択肢が生成されるようにしてもよい。
次に、図8に示すように、画像処理装置30は、追加する脊椎番号を選択する(ステップS37)。この追加する脊椎番号を選択する処理は、処理回路35における受付機能35bにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS17で取得した指定位置における椎骨のCT画像を解析することにより、ステップS35において生成された複数の選択肢から、追加する脊椎番号を選択する。より具体的には、図3乃至図5に示すように、頸椎、胸椎、腰椎のそれぞれの椎体Vb及び椎弓Vaは、頸椎、胸椎及び腰椎の領域毎に異なる大きさ及び形状を有している。そのため、C領域、T領域、及び、L領域の各領域における椎骨の大きさ及び/又は形状は異なっている。したがって、ステップS37において、画像処理装置30は、アキシャル画像を画像解析することにより、指定位置における椎骨がC領域、T領域、及び、L領域のどの領域に属するのかを認識し、追加する脊椎番号を選択する。
なお、画像処理装置30は、指定位置におけるCT画像を解析することにより、追加する脊椎番号を選択することとしたが、追加する脊椎番号を選択する方法はこれに限られない。すなわち、追加する脊椎番号を選択する方法は任意であり、例えば、画像処理装置30は、複数の選択肢の解剖学的ランドマーク情報における位置に関する情報と、確率に関する情報とを比較することにより、追加する脊椎番号を選択してもよく、画像処理装置30は、脊椎番号の選択肢を選択画面としてユーザに提示し、ユーザの選択に関する入力操作を受け付けることにより、脊椎番号を選択するようにしてもよく、画像処理装置30は、脊椎番号のリストをユーザに提示し、提示したリストに対するユーザの選択に関する入力操作を受け付けることにより、追加する脊椎番号を選択するようにしてもよく、画像処理装置30は、テキスト入力ボックスを表示し、入力インターフェース33を介して、ユーザに追加する脊椎番号を入力させるようにして、追加する脊椎番号を選択するようにしてもよい。
次に、図8に示すように、画像処理装置30は、選択された脊椎番号が重複しているか否かを判定する(ステップS39)。この選択された脊椎番号が重複しているか否かを判定する処理は、処理回路35における、脊椎番号修正機能35eにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS19で取得した指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報に基づいて、選択された脊椎番号が重複しているか否かを判定する。より具体的には、画像処理装置30は、選択された脊椎番号が、指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における脊椎番号と重複しているか否かを判定する。
そして、選択された脊椎番号が重複していない場合(ステップS39:No)、画像処理装置30は、脊椎番号の選択肢を表示する(ステップS41)。この脊椎番号の選択肢を表示する処理は、処理回路35における脊椎番号修正機能35eにより実現される.具体的には、画像処理装置30は、ステップS37で選択された脊椎番号を強調表示しつつ、ステップS35で生成された脊椎番号の選択肢を表示する。これにより追加処理を終了する。
一方、ステップS39において、選択された脊椎番号が重複している場合(ステップS39:Yes)、画像処理装置30は、脊椎番号を修正する(ステップS43)。この脊椎番号を修正する処理は、処理回路35における脊椎番号修正機能35eにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS37において選択された脊椎番号と同じ領域内に位置する脊椎番号を修正する。
より具体的には、図14に示す例において、追加される指定位置における椎骨の脊椎番号として、ステップS37において脊椎番号T1が選択された場合、選択された脊椎番号T1と同じ領域であるT領域の椎骨に割り振られた脊椎番号はT1、T1、T2、T3、T4となる。つまり、頭部側から1番目のT領域の椎骨の脊椎番号と、頭部側から2番目のT領域の椎骨の脊椎番号とがT1で重複している。そのため、画像処理装置30は、指定位置の位置に関する情報及び指定位置の椎骨と隣り合う椎骨の解剖学的ランドマークの位置に関する情報を比較して、頭部側に近い位置におけるT領域の椎骨の脊椎番号がT1となっていることから、頭部側から2番目のT領域の椎骨の脊椎番号がT2になる確率が高いと判断され、選択された脊椎番号T1と同じ領域であるT領域の椎骨に割り振られた脊椎番号T1、T2、T3、T4を、頭部側から順番に、T2、T3、T4、T5に修正する。
次に、図8に示すように、画像処理装置30は、修正された脊椎番号と、脊椎番号の選択肢を表示する(ステップS45)。この修正された脊椎番号と、脊椎番号の選択肢を表示する処理は、処理回路35における脊椎番号修正機能35eにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS37で選択された脊椎番号を強調表示しつつ、ステップS37において生成された脊椎番号と、ステップS43において修正された脊椎番号をCT画像に表示する。これにより、追加処理を終了する。
図15は、本実施形態に係る画像処理装置30において、指定位置が脊椎における異なる領域間の境界に位置する場合に、複数の選択肢が表示されたCT画像の一例を示す図である。図15に示すように、画像処理装置30のディスプレイ32には、指定位置における椎骨の脊椎番号として、脊椎番号C8と脊椎番号T1の選択肢が表示され、ステップS37において選択された脊椎番号TIの選択肢が強調されている。つまり、図15に示す例においては、脊椎番号T1が選択されたため、脊椎番号T1より下肢側に位置するT領域の脊椎番号が修正されて表示されている。
以上のように、本実施形態に係る画像処理装置30によれば、画像処理装置30は、複数の椎骨から構成された脊椎に関する医用画像を取得して、取得した医用画像の椎骨に割り振られる脊椎番号を編集する入力操作をユーザから受け付けて、ユーザから受け付けた脊椎番号を編集する入力操作により、指定された指定位置を取得し、取得した指定位置に基づいて、指定位置の椎骨及び/又は指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における、解剖学的ランドマーク情報を取得し、取得された解剖学的ランドマーク情報に基づいて脊椎番号を編集することとしたので、脊椎番号を容易に編集することができる。すなわち、本実施形態においては、画像処理装置30は、複数の椎骨から構成された脊椎に関する医用画像に対して、脊椎番号を追加する入力操作をユーザから受け付けて、ユーザから受け付けた脊椎番号を追加する入力操作により、指定された指定位置を取得し、取得した指定位置に基づいて、指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報を取得し、取得された解剖学的ランドマーク情報に基づいて脊椎番号を追加することとしたので、医用画像の階調が低く、ALDなどにより、椎骨を検出することができず、椎骨に対して脊椎番号が割り振られない場合でも、脊椎番号を追加することができる。
なお、上述した第1実施形態に係る画像処理装置30においては、脊椎番号を自動で追加する入力操作をユーザから受け付けて、自動で脊椎番号を追加することとしたが、第1実施形態に係る画像処理装置30は、脊椎番号を手動で追加する入力操作をユーザから受け付けて、手動で脊椎番号を追加するようにしてもよい。具体的には、画像処理装置30は、ディスプレイ32に表示されたCT画像の任意の位置において、脊椎番号を手動で追加する入力操作をユーザから受け付け、CT画像における入力操作を受け付けた位置にテキスト入力ボックスを表示し、表示されたテキスト入力ボックスに、ユーザが入力インターフェース33を介して脊椎番号に関するテキストを入力することにより、脊椎番号を手動で追加するようにしてもよい。
〔第2実施形態〕
上述した第1実施形態に係る画像処理装置30においては、脊椎番号を追加する入力操作をユーザから受け付けて、ユーザから受け付けた脊椎番号を追加する入力操作により、指定された指定位置と、指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報を取得して、脊椎番号を追加する入力操作と、指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報とに基づいて、脊椎番号を追加したが、脊椎番号の編集は、脊椎番号を追加する場合に限られない。そこで、第2実施形態においては、脊椎番号を削除する入力操作をユーザから受け付けて、脊椎番号を削除する画像処理装置30を説明する。以下、上述した第1実施形態と異なる部分を説明する。なお、本実施形態に係る画像処理システム1の構成は、図1と同様であるので、説明を省略する。また、本実施形態に係る画像処理装置30の構成は、図2と同様であるので、説明を省略する。
図16及び図17は、本実施形態に係る画像処理装置30で実行される削除処理の内容を説明するフローチャート図であり、上述した第1実施形態における図7及び図8に対応する図である。この削除処理では、脊椎番号を削除する入力操作をユーザから受け付けて、ユーザから受け付けた脊椎番号を削除する入力操作により、指定された指定位置を取得し、指定位置の椎骨における解剖学的ランドマーク情報を取得して、脊椎番号を削除する入力操作と、指定位置の椎骨における解剖学的ランドマーク情報とに基づいて、脊椎番号を削除する。例えば、この削除処理は、ユーザが、CT画像に割り振られた脊椎番号を編集する編集プログラムを起動した場合に実行される処理である。なお、図16に示すステップS11の処理は、上述した第1実施形態における図7と同様であるため、説明を省略する。
次に、図16に示すように、画像処理装置30は、医用画像を表示する(ステップS51)。この医用画像を表示する処理は、処理回路35における医用画像取得機能35aにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS11で取得したCT画像を、ディスプレイ32に表示する。
図18は、本実施形態に係る画像処理装置30のディスプレイ32に表示されたCT画像の一例を示す図であり、上述した第1実施形態における図9に対応する図である。図18に示すように、本実施形態に係る画像処理装置30に表示されたCT画像は、複数の椎骨から構成された脊椎に関するCT画像である。このCT画像には、例えば、ALDにより、被検体の身体的特徴を検出して、各椎骨の特定を行うことにより、各椎骨に脊椎番号が割り振られている。具体的には、図18に示すように、表示されたCT画像の各椎骨には、脊椎番号C1~C7及びT1が割り振られている。なお、本実施形態においては、CT画像にALDを行うことにより、各椎骨に脊椎番号を割り振ることとしたが、各椎骨に脊椎番号を割り振る方法はこれに限られない。すなわち、各椎骨に脊椎番号を割り振る方法は任意であり、画像処理装置30は、CT画像に対して種々の画像解析を行うことにより、脊椎番号を割り振るようにしてもよい。
次に、図16に示すように、画像処理装置30は、脊椎番号を削除する入力操作をユーザから受け付ける(ステップS53)。この脊椎番号を削除する入力操作を受け付ける処理は、処理回路35における受付機能35bにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、入力インターフェース33を介して、ステップS51でディスプレイ32に表示されたCT画像に対する、脊椎番号を削除する入力操作をユーザから受け付ける。
図19は、本実施形態に係る画像処理装置30のディスプレイ32に表示されたCT画像に対して、ユーザから受け付けられた脊椎番号を削除する入力操作の一例を示す図である。図19に示すように、画像処理装置30は、入力インターフェース33であるマウスなどを介して、ディスプレイ32に表示されたCT画像において、脊椎番号C6が割り振られている位置に対してマイナス記号を付加する入力操作をユーザから受け付ける。図19に示されたCT画像に付加されたマイナス記号は、入力操作をユーザから受け付けた位置を示す。
なお、ステップS53において、画像処理装置30は、ユーザがCT画像にマイナス記号を付加することにより、脊椎番号を削除する入力操作をユーザから受け付けたが、脊椎番号を削除する入力操作はマイナス記号をCT画像に付加する場合に限られない。すなわち、脊椎番号を削除する操作は任意であり、例えば、画像処理装置30は、入力インターフェース33としてマウスを右クリックする入力操作により、脊椎番号を削除する入力操作をユーザか受け付けるようにしてもよい。
次に、図16に示すように、画像処理装置30は、指定位置を取得する(ステップS55)。この指定位置を取得する処理は、処理回路35における指定位置取得機能35cにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS53において脊椎番号を削除する入力操作により指定された指定位置の位置に関する情報を取得する。この指定位置に関する位置情報とは、例えば、CT画像における指定位置のXYZ座標である。
次に、図16に示すように、画像処理装置30は、指定位置の椎骨における解剖学的ランドマーク情報を取得する(ステップS57)。この、指定位置の椎骨における解剖学的ランドマーク情報を取得する処理は、処理回路35における情報取得機能35dにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS55において取得された指定位置に基づいて、指定位置の椎骨における解剖学的ランドマーク情報を取得する。
次に、図16に示すように、画像処理装置30は、指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報を取得する(ステップS59)。この解剖学的ランドマーク情報を取得する処理は、処理回路35における情報取得機能35dにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS55において取得された指定位置の位置に関する情報に基づいて、指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報を取得する。より具体的には、図19に示す例において、画像処理装置30は、マイナス記号で表された指定位置の頭部側に位置する、脊椎番号C5が割り振られた椎骨における解剖学的ランドマーク情報と、マイナス記号で表された指定位置の下肢側に位置する、脊椎番号C7が割り振られた椎骨における解剖学的ランドマーク情報とを取得する。
次に、図16に示すように、画像処理装置30は、指定位置が、脊椎における異なる領域間の境界に位置するか否かを判定する(ステップS61)。この異なる領域間の境界に位置するか否かを判定する処理は、処理回路35における受付機能35bにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS59で取得した指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報に基づいて、ステップS55で取得した指定位置が異なる領域間の境界に位置するか否かを判定する。より具体的には、指定位置の頭部側及び下肢側に位置する、それぞれの椎骨の解剖学的ランドマーク情報における脊椎番号が、同じ領域を示しているか、異なる領域を示しているかを判定する。
そして、ステップS61において、指定位置が、脊椎における異なる領域間の境界に位置しない場合(ステップS61:No)、すなわち、図19に示すように、指定位置の椎骨と隣り合う椎骨の解剖学的ランドマーク情報における脊椎番号が同じ領域を示している場合、画像処理装置30は、脊椎番号を削除する(ステップS63)。この脊椎番号を削除する処理は、処理回路35における受付機能35bにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS55で取得した指定位置における椎骨の脊椎番号を削除する。より具体的には、図19に示す例において、画像処理装置30は、指定位置における椎骨に割り振られた脊椎番号C6を削除する。
次に、図16に示すように、画像処理装置30は、余りの脊椎番号を削除したか否かを判定する(ステップS64)。この余りの脊椎番号を削除したか否かを判定する処理は、処理回路35における受付機能35bにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS63において削除された脊椎番号が余りの脊椎番号であるか否かを判定する。この余りの脊椎番号とは、例えば、T領域において、脊椎番号T1~T12が割り振られるところ、脊椎番号T1~T13が割り振られた場合、脊椎番号T13が余りの脊椎番号である。
そして、ステップS64において、削除された脊椎番号が、余りの脊椎番号である場合(ステップS64:Yes)、画像処理装置30は、脊椎番号を表示する(ステップS65)。この脊椎番号を表示する処理は、処理回路35における受付機能35bにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS63において実行された脊椎番号の削除をディスプレイ32に表示されたCT画像に反映させ、脊椎番号を表示する。これにより、削除処理を終了する。
一方、ステップS64において、削除された脊椎番号が、余りの脊椎番号でない場合(ステップS64:No)、画像処理装置30は、脊椎番号を修正する(ステップS66)。この脊椎番号を修正する処理は、処理回路35における脊椎番号修正機能35eにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報に基づいて、削除された指定位置における椎骨の脊椎番号をシフトして、削除された指定位置における椎骨の脊椎番号と同じ領域内の他の脊椎番号を修正する。ここで、削除された指定位置における椎骨の脊椎番号と同じ領域内の他の脊椎番号とは、削除された指定位置における椎骨の脊椎番号以外の同じ領域内の一部又は全ての脊椎番号である。
より具体的には、図19に示す例において、画像処理装置30は、ステップS63において指定位置における椎骨の脊椎番号C6を削除したため、削除された指定位置における椎骨の脊椎番号C6と同じ領域であるC領域において、各椎骨に割り振られた脊椎番号は、頭部側から順番に、C1、C2、C3、C4、C5、C7となる。画像処理装置30は、指定位置の位置に関する情報及び指定位置の椎骨と隣り合う椎骨の解剖学的ランドマークの位置に関する情報を比較して、頭部側に近い位置における椎骨の脊椎番号がC5となっていることから、頭部側から6番目の椎骨の脊椎番号C7がC6になる確率が高いと判断し、削除された指定位置における椎骨の脊椎番号C6と同じ領域であるC領域において、削除された指定位置における椎骨の脊椎番号を下肢側方向に1つシフトして、脊椎番号C7を脊椎番号C6に修正する。
次に、図16に示すように、画像処理装置30は、修正された脊椎番号を表示する(ステップS67)。この修正された脊椎番号を表示する処理は、処理回路35における脊椎番号修正機能35eにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS66により修正された脊椎番号をディスプレイ32に表示されたCT画像に表示する。より具体的には、図20に示すように、画像処理装置30は、ステップS63において実行された脊椎番号の削除を反映しつつ、ステップS66において修正された脊椎番号C6を、ディスプレイ32に表示されたCT画像に表示する。これにより、削除処理を終了する。
一方、ステップS61において、指定位置が、脊椎における異なる領域間の境界に位置する場合(ステップS61:Yes)、すなわち、指定位置の椎骨と隣り合う椎骨の解剖学的ランドマーク情報における脊椎番号が異なる領域を示している場合、図17に示すように、画像処理装置30は、脊椎番号の選択肢を生成する(ステップS69)。この脊椎番号の選択肢を生成する処理は、処理回路35における受付機能35bにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS57において取得した指定位置の椎骨における解剖学的ランドマーク情報と、ステップS59において取得した指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報とに基づいて、指定位置における椎骨の脊椎番号に関する複数の選択肢を生成する。
図21及び図22を参照して、本実施形態に係る指定位置が脊椎における異なる領域間の境界に位置する場合を説明する。図21は、本実施形態に係る画像処理装置において、指定位置が脊椎における異なる領域間の境界に位置する場合に、ディスプレイ32に表示されるCT画像の一例を示す図である。図22は、本実施形態に係る画像処理装置30において、指定位置が脊椎における異なる領域間の境界に位置する場合のCT画像に対して、ユーザから受け付けた脊椎番号を削除する入力操作の一例を示す図である。図21に示すように、表示されたCT画像の各椎骨には、脊椎番号C1~C7、及び、T1が割り振られている。また、図22に示すように、画像処理装置30は、入力インターフェース33であるマウスなどを介して、脊椎番号C6と脊椎番号T1の間の位置に対する脊椎番号C7を削除する入力操作をユーザから受け付けている。図22に示す例においては、画像処理装置30は、ユーザから受け付けた脊椎番号を削除する入力操作と、ステップS17において取得した指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報にと基づいて、脊椎番号C7又は脊椎番号T1として削除する可能性がある。そのため、ステップS69において、画像処理装置30は、脊椎番号の複数の選択肢として、脊椎番号C7と脊椎番号T1との選択肢を生成する。
なお、ステップS69において生成される指定位置における椎骨の脊椎番号に関する複数の選択肢は、2つに限られない。すなわち、生成される指定位置における椎骨の脊椎番号に関する複数の選択肢の数は任意であり、3つ以上の選択肢が生成されるようにしてもよい。
次に、図17に示すように、画像処理装置30は、削除する脊椎番号を選択する(ステップS71)。この削除する脊椎番号を選択する処理は、処理回路35における受付機能35bにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS55で取得した指定位置における椎骨のCT画像を解析することにより、ステップS69において生成された複数の選択肢から、削除する脊椎番号を選択する。より具体的には、図3乃至図5に示すように、頸椎、胸椎、腰椎のそれぞれの椎体Vb及び椎弓Vaは、頸椎、胸椎及び腰椎の領域毎に異なる大きさ及び形状を有している。そのため、C領域、T領域、及び、L領域の各領域における椎骨の大きさ及び/又は形状は異なっている。したがって、ステップS71において、画像処理装置30は、アキシャル画像を画像解析することにより、指定位置における椎骨がC領域、T領域、及び、L領域のどの領域に属するのかを認識し、削除する脊椎番号を選択する。
なお、画像処理装置30は、画像を解析することにより、削除する脊椎番号を選択することとしたが、削除する脊椎番号を選択する方法はこれに限られない。すなわち、削除する脊椎番号を選択する方法は任意であり、例えば、複数の選択肢の解剖学的ランドマーク情報における位置に関する情報と、確率に関する情報とを比較することにより、削除する脊椎番号を選択してもよく、脊椎番号の選択肢を選択画面としてユーザに提示し、ユーザの選択に関する入力操作を受け付けることにより、削除する脊椎番号を選択するようにしてもよく、画像処理装置30は、脊椎番号のリストをユーザに提示し、提示したリストに対するユーザの選択に関する入力操作を受け付けることにより、削除する脊椎番号を選択するようにしてもよく、画像処理装置30は、テキスト入力ボックスを表示し、入力インターフェース33を介して、ユーザに削除する脊椎番号を入力させるようにして、削除する脊椎番号を選択するようにしてもよい。
次に、図17に示すように、画像処理装置30は、選択された脊椎番号が重複しているか否かを判定する(ステップS73)。この選択された脊椎番号が重複しているか否かを判定する処理は、処理回路35における、脊椎番号修正機能35eにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS59で取得した指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報に基づいて、選択された脊椎番号が重複しているか否かを判定する。
そして、ステップS73において、選択された脊椎番号が重複していない場合(ステップS73:No)、画像処理装置30は、脊椎番号の選択肢を表示する(ステップS75)。この脊椎番号の選択肢を表示する処理は、処理回路35における脊椎番号修正機能35eにより実現される.具体的には、画像処理装置30は、ステップS71で選択された脊椎番号を強調表示しつつ、ステップS69で生成した脊椎番号の選択肢を表示する。これにより削除処理を終了する。
図23は、本実施形態に係る画像処理装置30において、指定位置が脊椎における異なる領域間の境界に位置する場合に、複数の選択肢が表示されたCT画像の一例を示す図である。図23に示すように、画像処理装置30のディスプレイ32には、指定位置における椎骨の脊椎番号として、脊椎番号C7と脊椎番号T1の選択肢が表示され、ステップS71において選択された脊椎番号C7の選択肢が強調されている。つまり、図23に示す例においては、脊椎番号C7の選択肢が選択されたため、画像処理装置30は、C領域の他の脊椎番号は修正せず、脊椎番号C7と脊椎番号T1の選択肢を表示する。
一方、ステップS73において、選択された脊椎番号が重複している場合(ステップS73:Yes)、画像処理装置30は、脊椎番号を修正する(ステップS77)。この脊椎番号を修正する処理は、処理回路35における脊椎番号修正機能35eにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS71において選択された脊椎番号と同じ領域内に位置する脊椎番号を修正する。
より具体的には、図22に示す例において、削除される指定位置における椎骨の脊椎番号として、ステップS73において脊椎番号T1が選択された場合、選択された脊椎番号T1と同じ領域であるT領域の椎骨に割り振られた脊椎番号はT1、T1となる。つまり、頭部側から1番目のT領域の椎骨の脊椎番号と、頭部側から2番目のT領域の椎骨の脊椎番号とがT1で重複している。そのため、画像処理装置30は、指定位置の位置に関する情報及び指定位置の椎骨と隣り合う椎骨の解剖学的ランドマークの位置に関する情報を比較して、頭部側に近い位置におけるT領域の椎骨の脊椎番号がT1となっていることから、頭部側から2番目のT領域の椎骨の脊椎番号がT2になる確率が高いと判断し、選択された脊椎番号T1と同じ領域であるT領域の椎骨に割り振られた脊椎番号T1をT2に修正する。
次に、図17に示すように、画像処理装置30は、脊椎番号の選択肢と、修正された脊椎番号を表示する(ステップS79)。この脊椎番号の選択肢と、修正された脊椎番号を表示する処理は、処理回路35における脊椎番号修正機能35eにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS69において生成された複数の選択肢のうち、ステップS71で選択された脊椎番号を強調表示しつつ、ステップS69において生成された脊椎番号の複数の選択肢と、ステップS77において修正された脊椎番号をCT画像に表示する。より具体的には、画像処理装置30は、ステップS71で選択された脊椎番号T1を強調表示しつつ、脊椎番号C7と脊椎番号T1の選択肢を表示し、ステップS77において修正されたT領域内の脊椎番号を表示する。これにより、削除処理を終了する。
以上のように、本実施形態に係る画像処理装置30によれば、画像処理装置30は、複数の椎骨から構成された脊椎に関する医用画像を取得して、取得した医用画像に割り振られる脊椎番号を編集する入力操作をユーザから受け付けて、ユーザから受け付けた脊椎番号を編集する入力操作により、指定された指定位置を取得し、取得した指定位置に基づいて、指定位置の椎骨及び/又は指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における、解剖学的ランドマーク情報を取得し、取得された解剖学的ランドマーク情報に基づいて脊椎番号を編集することとしたので、脊椎番号を容易に編集することができる。すなわち、本実施形態においては、画像処理装置30は、複数の椎骨から構成された脊椎に関する医用画像に対して、脊椎番号を削除する入力操作をユーザから受け付けて、ユーザから受け付けた脊椎番号を削除する入力操作により、指定された指定位置を取得し、取得した指定位置に基づいて、指定位置の椎骨における解剖学的ランドマーク情報を取得し、取得された解剖学的ランドマーク情報に基づいて脊椎番号を削除することとしたので、医用画像の階調が低く、ALDなどにより、椎骨に対して誤った脊椎番号が割り振られた場合でも、脊椎番号を削除することができる。
なお、上述した第2実施形態に係る画像処理装置30においては、脊椎番号を自動で削除する入力操作をユーザから受け付けて、自動で脊椎番号を削除することとしたが、第2実施形態に係る画像処理装置30は、脊椎番号を手動で削除する入力操作をユーザから受け付けて、手動で脊椎番号を追加するようにしてもよい。具体的には、画像処理装置30は、ディスプレイ32に表示された医用画像の椎骨に割り振られた脊椎番号において、脊椎番号を選択する入力操作と、選択された脊椎番号を削除する入力操作とをユーザから受け付けることにより、脊椎番号を手動で削除するようにしてもよい。
〔第3実施形態〕
上述した第1実施形態に係る画像処理装置30においては、脊椎番号を追加する入力操作をユーザから受け付けて、ユーザから受け付けた脊椎番号を追加する入力操作により、指定された指定位置と、指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報を取得して、脊椎番号を追加する入力操作と、指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報とに基づいて、脊椎番号を追加したが、脊椎番号の編集は、脊椎番号を追加する場合に限られない。そこで、第3実施形態においては、ユーザから脊椎番号を移動させる入力操作を受け付けて、脊椎番号をCT画像の所定の位置に移動させる画像処理装置30を説明する。以下、上述した第1実施形態と異なる部分を説明する。なお、本実施形態に係る画像処理システム1の構成は、図1と同様であるので、説明を省略する。また、本実施形態に係る画像処理装置30の構成は、図2と同様であるので、説明を省略する。
図24は、本実施形態に係る画像処理装置30で実行される移動処理の内容を説明するフローチャート図であり、上述した第1実施形態における図7及び図8に対応する図である。この移動処理では、脊椎番号を移動させる入力操作をユーザから受け付けて、ユーザから受け付けた脊椎番号を移動させる入力操作に基づいて脊椎番号を移動させる。例えば、この移動処理は、ユーザがCT画像に割り振られた脊椎番号を編集する編集プログラムを起動した場合に実行される処理である。なお、図24に示すステップS11の処理は、上述した第1実施形態における図7と同様であるため、説明を省略する。
次に、図24に示すように、医用画像を表示する(ステップS81)。この医用画像を表示する処理は、処理回路35における処理回路35における医用画像取得機能35aにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS11で取得したCT画像を、ディスプレイ32に表示する。
図25は、本実施形態に係る画像処理装置30のディスプレイ32に表示されたCT画像の一例を示す図であり、上述した第1実施形態における図9に対応する図である。図25に示すように、本実施形態に係る画像処理装置30に表示されたCT画像は、複数の椎骨から構成された脊椎に関するCT画像である。このCT画像には、例えば、ALDにより、被検体の身体的特徴を検出して、各椎骨の特定を行うことにより、各椎骨に脊椎番号が割り振られている。具体的には、図25に示すように、表示されたCT画像の各椎骨には、脊椎番号C3~C7、T1~T12、及び、L1が割り振られている。この図25に示す例においては、矩形形状で囲まれた位置において、ALDが上手く行われなかったために、脊椎番号T5と脊椎番号T6が同じ椎骨に割り振られている。なお、本実施形態においては、CT画像にALDを行うことにより、各椎骨に脊椎番号を割り振ることとしたが、各椎骨に脊椎番号を割り振る方法はこれに限られない。すなわち、各椎骨に脊椎番号を割り振る方法は任意であり、画像処理装置30は、CT画像に対して種々の画像解析を行うことにより、脊椎番号を割り振るようにしてもよい。
次に、図24に示すように、画像処理装置30は、脊椎番号を移動させる入力操作をユーザから受け付ける(ステップS83)。この脊椎番号を削除する入力操作を受け付ける処理は、処理回路35における受付機能35bにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、入力インターフェース33を介して、ステップS81でディスプレイ32に表示されたCT画像において、脊椎番号を移動させる入力操作をユーザから受け付ける。この脊椎番号を移動させる入力操作は、例えば、入力インターフェース33としてマウスを用いたドラッグアンドドロップ操作等である。
なお、脊椎番号を移動させる入力操作は、マウスを用いたドラッグアンドドロップ操作に限られない。すなわち、脊椎番号を移動させる入力操作は任意であり、例えば、移動させる脊椎番号を選択して、移動先をクリックする操作等であってもよい。
次に、図24に示すように、画像処理装置30は、脊椎番号を移動させる(ステップS84)。この脊椎番号を移動させる処理は、処理回路35における受付機能35bにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS83においてユーザから受け付けた脊椎番号を移動させる入力操作に基づいて、脊椎番号を所定の位置に移動させる。
図26は、第3実施形態に係る画像処理装置30のディスプレイ32に表示されたCT画像に対して、ユーザから受け付けた脊椎番号を移動させる入力操作の一例を示す図である。図26に示すように、画像処理装置30は、ユーザから受け付けた脊椎番号T5が割り振られた椎骨と同じ椎骨に割り振られた脊椎番号T6を移動させる入力操作に基づいて、脊椎番号T7と脊椎番号T8の間の位置に脊椎番号T6を移動させる。
また、ステップS84において、脊椎番号を移動する入力操作をユーザから受け付けた場合、画像処理装置30は、脊椎番号が移動した後の位置の周囲の領域において、椎骨の範囲を検出するようにしてもよい。具体的には、画像処理装置30は、脊椎番号が移動した後の位置のピクセルの階調に基づいて画像処理を行い、脊椎番号が移動した後の位置の周囲の領域において、脊椎番号が移動した後の位置のピクセルの階調を基準とした基準範囲の範囲内にある階調の領域を、椎骨の範囲として検出するようにしてもよい。
次に、図24に示すように、画像処理装置30は、指定位置を取得する(ステップS85)。この指定位置を取得する処理は、処理回路35における指定位置取得機能35cにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS85においてユーザから受け付けた脊椎番号を移動させる入力操作により指定された、脊椎番号が移動した後の位置である指定位置の位置に関する情報を取得する。この指定位置に関する位置情報とは、例えば、CT画像における指定位置のXYZ座標である。
次に、図24に示すように、画像処理装置30は、指定位置における椎骨の脊椎番号を取得する(ステップS87)。この指定位置における椎骨の脊椎番号を取得する処理は、処理回路35における情報取得機能35dにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、指定位置における椎骨の脊椎番号、すなわち、ステップS83において、指定位置に移動した脊椎番号を取得する。
次に、図24に示すように、画像処理装置30は、指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報を取得する(ステップS89)。この解剖学的ランドマーク情報を取得する処理は、処理回路35における情報取得機能35dにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS85において取得された指定位置の位置に関する情報に基づいて、指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報を取得する。より具体的には、図26に示す例において、画像処理装置30は、脊椎番号T6が移動した後の位置である指定位置の頭部側に位置する、脊椎番号T7が割り振られた椎骨における解剖学的ランドマーク情報と、指定位置の下肢側に位置する、脊椎番号T8が割り振られた椎骨における解剖学的ランドマーク情報とを取得する。
次に、図24に示すように、画像処理装置30は、脊椎番号の選択画面を生成する(ステップS91)。この脊椎番号の選択画面を生成する処理は、処理回路35における受付機能35bにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS87で取得した指定位置における椎骨の脊椎番号と、ステップS89で取得した指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報とに基づいて、脊椎番号に関する複数の選択肢から脊椎番号をユーザに選択させる選択画面を生成する。より具体的には、画像処理装置30は、図26に示す例において、各椎骨に割り振られた脊椎番号は、頭部側から順番に、T7、T6、T8である。そのため、画像処理装置30は、指定位置における椎骨の脊椎番号と、脊椎番号が移動した後の位置である指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報に基づいて、指定位置の椎骨に割り振られる脊椎番号T6又はT7を選択させる選択画面を生成する。
次に、図24に示すように、画像処理装置30は、脊椎番号の選択画面を表示する(ステップS93)。この脊椎番号の選択画面を表示する処理は、処理回路35における受付機能35bにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS91において生成された選択画面を表示する。なお、この選択画面を表示するとき、画像処理装置30は、指定位置における椎骨の脊椎番号である確率が高い脊椎番号を強調して表示するようにしてもよい。
図27は、本実施形態に係る画像処理装置30のディスプレイ32に表示されたCT画像に表示される選択画面の一例を示す図である。図27に示すように、画像処理装置30は、複数の選択肢として、脊椎番号T6と、脊椎番号T7とを含む選択画面をディスプレイ32に表示する。また、図27に示す例において、各椎骨に割り振られた脊椎番号は、頭部側から順番に、T7、T6又はT7、T8となる。そのため、画像処理装置30は、指定位置の位置に関する情報及び指定位置の椎骨と隣り合う椎骨の解剖学的ランドマークの位置に関する情報を比較して、指定位置は、脊椎番号T8が割り振られた椎骨の位置よりも頭部側に近いため、指定位置における椎骨の脊椎番号は、脊椎番号T7の確率が高いと判断し、脊椎番号T7が強調して表示されている。
次に、図24に示すように、画像処理装置30は、脊椎番号の選択をユーザから受け付ける(ステップS95)。この脊椎番号の選択を受け付ける処理は、処理回路35における受付機能35bにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS93において表示された選択画面を介して、脊椎番号の選択をユーザから受け付ける。そして、画像処理装置30は、ユーザから受け付けた脊椎番号の選択に基づいて、指定位置における椎骨の脊椎番号を修正する。より具体的には、画像処理装置30は選択画面を介して、脊椎番号T7の選択をユーザから受け付けた場合、指定位置における椎骨の脊椎番号T6を脊椎番号T7に修正する。
次に、画像処理装置30は、脊椎番号が重複しているか否かを判定する(ステップS97)。この脊椎番号が重複しているか否かを判定する処理は、処理回路35における脊椎番号修正機能35eにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、画像処理装置30は、ステップS89で取得した指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報に基づいて、ステップS95において、ユーザから選択を受け付けた脊椎番号が重複しているか否かを判定する。
そして、ステップS97において、脊椎番号が重複していないと判定された場合(ステップS97:No)、画像処理装置30は、選択された脊椎番号を表示する(ステップS99)。この選択された脊椎番号を表示する処理は、処理回路35における脊椎番号修正機能35eにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS95において、選択画面を介して、ユーザにより選択された脊椎番号を、ステップS81においてディスプレイ32に表示されたCT画像に表示する。これにより、移動処理を終了する。
一方、ステップS97において、脊椎番号が重複していると判定された場合(ステップS97:Yes)、画像処理装置30は、脊椎番号を修正する(ステップS101)。この脊椎番号を修正する処理は、処理回路35における脊椎番号修正機能35eにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、画像処理装置30は、ステップS95において、ユーザから選択を受け付けた脊椎番号と同じ領域の椎骨に割り振られた他の脊椎番号を修正する。
より具体的には、ステップS95において、脊椎番号T7が選択された場合、図27に示す例における各椎骨に割り振られた脊椎番号は、頭部側から順番に、T7、T7、T8となり、脊椎番号T7が重複している。そのため、画像処理装置30は、指定位置の位置に関する情報及び指定位置の椎骨と隣り合う椎骨の解剖学的ランドマークの位置に関する情報を比較して、指定位置における椎骨の脊椎番号T7よりも頭部側に位置する椎骨の脊椎番号T7は脊椎番号T6になる確率が高いと判断し、図27に示す例における各椎骨に割り振られた脊椎番号が、頭部側から順番に、T6、T7、T8となるように、脊椎番号T7を脊椎番号T6に修正する。
次に、図24に示すように、画像処理装置30は、選択された脊椎番号と、修正された脊椎番号とを表示する(ステップS103)。この選択された脊椎番号と、修正された脊椎番号とを表示する処理は、処理回路35における脊椎番号修正機能35eにより実現される。具体的には、画像処理装置30は、ステップS95においてユーザによる選択を受け付けた脊椎番号と、ステップS101において修正された脊椎番号とを、ディスプレイ32に表示されたCT画像に表示する。これにより、移動処理は終了する。
図28は、本実施形態に係る画像処理装置30において、選択された脊椎番号と、修正された脊椎番号とが表示されたCT画像の一例を示す図である。図28に示すように、画像処理装置30のディスプレイ32には、頭部側から順番に、修正された脊椎番号である脊椎番号T6と、指定位置おいて選択された脊椎番号である脊椎番号T7がCT画像に表示される。
以上のように、本実施形態に係る画像処理装置30によれば、画像処理装置30は、複数の椎骨から構成された脊椎に関する医用画像を取得して、取得した医用画像に割り振られる脊椎番号を編集する入力操作をユーザから受け付けて、ユーザから受け付けた脊椎番号を編集する入力操作により、指定された指定位置を取得し、取得した指定位置に基づいて、指定位置の椎骨及び/又は指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における、解剖学的ランドマーク情報を取得し、取得された解剖学的ランドマーク情報に基づいて脊椎番号を編集することとしたので、脊椎番号を容易に編集することができる。すなわち、本実施形態においては、画像処理装置30は、複数の椎骨から構成された脊椎に関する医用画像に対して、脊椎番号を移動させる入力操作をユーザから受け付けて、ユーザから受け付けた脊椎番号を移動させる入力操作により、脊椎番号を移動させ、脊椎番号が移動した後の位置である指定位置を取得し、取得した指定位置に基づいて、指定位置の椎骨又は指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における、解剖学的ランドマーク情報を取得し、取得された解剖学的ランドマーク情報に基づいて移動後の椎骨に対する脊椎番号の選択画面を生成し、移動後の椎骨に対する脊椎番号の選択をユーザから受け付けることにより、脊椎番号を移動させることとしたので、医用画像の階調が低く、ALDなどにより、椎骨に対して誤った脊椎番号が割り振られた場合でも、脊椎番号を移動させて、正しい位置に脊椎番号を割り振ることができる。
なお、上述した第3実施形態に係る移動処理においては、脊椎番号の選択画面を生成して、ディスプレイ32に表示し、脊椎番号の選択画面を介して、脊椎番号の選択をユーザから受け付けることにより、指定位置における椎骨の脊椎番号を選択する場合を説明したが、指定位置における椎骨の脊椎番号を選択する方法はこれに限られない。例えば、画像処理装置30は、指定位置における椎骨の脊椎番号と、指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報とに基づいて、指定位置における椎骨の脊椎番号に関する複数の選択肢を生成し、指定位置の椎骨と隣り合う椎骨における解剖学的ランドマーク情報に基づいて、複数の選択肢から、指定位置における椎骨の脊椎番号を選択するようにしてもよい。具体的には、画像処理装置30は、指定位置の位置に関する情報及び指定位置の椎骨と隣り合う椎骨の解剖学的ランドマークの位置に関する情報を比較することにより、複数の選択肢から、指定位置における椎骨の脊椎番号を選択するようにしてもよい。また、画像処理装置30は、脊椎番号のリストをユーザに提示し、提示したリストに対するユーザの選択に関する入力操作を受け付けることにより、脊椎番号を選択するようにしてもよく、画像処理装置30は、テキスト入力ボックスを表示し、入力インターフェース33を介して、ユーザに脊椎番号を入力させるようにして、脊椎番号を選択するようにしてもよい。
〔第1乃至第3実施形態の変形例1〕
上述した第1乃至第3実施形態においては、医用画像診断装置の一例として、X線CT装置を例に挙げて説明したが、医用画像診断装置はX線CT装置に限られない。すなわち上述した第1乃至第3実施形態における医用画像診断装置は任意であり、MRI装置等、他の医用画像診断装置であってもよい。また、上述した第1乃至第3実施形態においては、医用画像の一例としてX線CT装置によって取得されるCT画像を例に挙げて説明したが、医用画像はCT画像に限られない。すなわち、上述した第1乃至第3実施形態における医用画像は任意であり、例えば、MRI装置によって取得されるMR画像等、他の医用画像診断装置によって取得される他の医用画像であってもよい。
〔第1乃至第3実施形態のその他の変形例〕
上述した第1乃至第3実施形態においては、編集及び/又は修正された脊椎番号や解剖学的ランドマークについて、ユーザが当該情報を別のシステム、例えば、レポーティングシステムなどに追加することが可能である。
また、上述した第1乃至第3実施形態において、画像処理装置30は、編集及び/又は修正された脊椎番号や解剖学的ランドマークについて、ユーザが別のシステムにて生成させたファイルに対して上書き保存することにより、または、新規に他の装置から取得した際のデータ形式と同じデータ形式のファイルで保存することにより、編集及び/又は修正された脊椎番号や解剖学的ランドマークを保存することが可能である。また、当該情報は、その後、医用画像保管装置20に再度送信することが可能である。
さらに、脊椎番号や解剖学的ランドマークが本装置から生成された場合、編集及び/又は修正された脊椎番号や解剖学的ランドマークは、医用画像診断装置10や医用画像保管装置20から取得されたCT画像などの医用画像のDICOMタグのプライベートタグにて、または、画像解析を実行し、脊椎番号の割り振りを実行する他の装置のデータ形式にて、保存することが可能である。
なお、上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及び、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは、メモリ31に保存されたプログラムを読み出して実行することにより機能を実現する。なお、メモリ31にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成して構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、プロセッサは、プロセッサ単一の回路として構成されている場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて、1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、図6における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合して、その機能を実現するようにしてもよい。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規な装置及び方法は、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明した装置及び方法の形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲及びこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
【符号の説明】
1…画像処理システム、10…医用画像診断装置、20…医用画像保管装置、30…画像処理装置、31…メモリ、32…ディスプレイ、33…入力インターフェース、34…通信インターフェース、35…処理回路、35a…医用画像取得機能、35b…受付機能、35c…指定位置取得機能、35d…情報取得機能、35e…脊椎番号修正機能
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