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特表2022-509096取り外し可能な容器を有する真空掃除機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-20
(54)【発明の名称】取り外し可能な容器を有する真空掃除機
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/00 20060101AFI20220113BHJP
   A47L 9/10 20060101ALI20220113BHJP
   A47L 9/14 20060101ALI20220113BHJP
   A47L 9/19 20060101ALI20220113BHJP
   A47L 5/24 20060101ALI20220113BHJP
【FI】
A47L9/00 101
A47L9/10 D
A47L9/14 A
A47L9/19 Z
A47L5/24 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021527228
(86)(22)【出願日】2018-11-26
(85)【翻訳文提出日】2021-06-03
(86)【国際出願番号】 EP2018082555
(87)【国際公開番号】W WO2020108729
(87)【国際公開日】2020-06-04
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516124465
【氏名又は名称】アクチエボラゲット エレクトロルックス
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】へデロス、ジェスパー
(72)【発明者】
【氏名】リンドストロム、オスカー
(72)【発明者】
【氏名】ミアン、ピーター
(72)【発明者】
【氏名】ダウド、ダヴィド
【テーマコード(参考)】
3B006
3B062
【Fターム(参考)】
3B006HA03
3B062AD32
3B062AG08
3B062AK05
3B062AK11
(57)【要約】
本発明は、細長いシャフト部(11)と、細長いシャフト部(11)に取り付けるように配置されたハウジング(12)であって、空気入口(20a)、取り外し可能な空気透過性集塵バッグ(13)を収容するように配置された容器(18)、空気流を作り出すためのモータファンユニット、及び排気出口(14a)を備える、ハウジング(12)と、細長いシャフト部(11)の第1の端部に配置されたノズル(17)であって、作り出された空気流によって掃除対象表面から集塵容器(18)まで屑が送られるノズル入口を備える、ノズル(17)と、細長いシャフト部(11)の第2の端部に配置されたハンドル(15)とを備え、容器(18)がハウジング(12)に取り外し可能に取り付けられるように配置される、スティック型真空掃除機(10)に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
細長いシャフト部(11)と、
前記細長いシャフト部(11)に取り付けるように配置されたハウジング(12)であって、空気入口(20b)、取り外し可能な空気透過性集塵バッグ(13)を収容するように配置された容器(18)、空気流を作り出すためのモータファンユニット、及び排気出口(14a)を備える、ハウジング(12)と、
前記細長いシャフト部(11)の第1の端部に配置されたノズル(17)であって、前記作り出された空気流によって掃除対象表面から前記集塵容器(18)まで屑が送られるノズル入口を備える、ノズル(17)と、
前記細長いシャフト部(11)の第2の端部に配置されたハンドル(22)と
を備え、
前記容器(18)が前記ハウジング(12)に取り外し可能に取り付けられるように配置される、
スティック型真空掃除機(10)。
【請求項2】
前記容器(18)が、
前記取り外し可能な集塵バッグ(13)を収容するために配置されたブラケット(24)
をさらに備える、
請求項1に記載のスティック型真空掃除機(10)。
【請求項3】
前記容器(18)が、
前記集塵バッグ(13)の取り外しを容易にするために開けることが可能であるように配置された開口(21)
をさらに備える、
請求項1又は2に記載のスティック型真空掃除機(10)。
【請求項4】
前記容器(18)が、
前記集塵バッグ(13)が前記ブラケット(24)に収容されていないときに、前記開口(21)が閉じられるのを防ぐために配置されているブロッキング装置(27)
をさらに備える、
請求項2又は3に記載のスティック型真空掃除機(10)。
【請求項5】
前記開口(21)が、
ユーザが前記開口(21)を閉じるときに、前記集塵バッグ(13)を押圧するように配置された少なくとも1つのフランジ(31a、31b)
をさらに備える、
請求項3に記載のスティック型真空掃除機(10)。
【請求項6】
前記ハウジング(12)の前記容器(18)が、
押しボタン(25)であって、ユーザが前記ボタンを押したときに、前記開口(21)をスナップ式に開くように配置されている押しボタン(25)
をさらに備える、
請求項3又は4に記載のスティック型真空掃除機(10)。
【請求項7】
前記ブラケット(24)が、
前記集塵バッグ(13)が前記ブラケット(24)内に配置されていないときに、前記開口(21)が閉じられることを阻止するために構成された少なくとも1つのばね付勢部材(27)
をさらに備え、
前記集塵バッグ(13)が、前記ブラケット(24)に配置されたとき、前記ばね付勢部材(27)を押圧するように構成され、前記ばね付勢部材(27)のばね(28)が、前記ばね付勢部材(27)を前記容器(18)の内部の方へ横方向に圧縮して移動させ、それによって、前記開口(21)を閉じることが可能となり、一方、前記集塵バッグ(13)が取り除かれると、前記ばね(28)が、前記ばね付勢部材(27)を前記容器(18)の外部の方へ横方向に伸長させて移動させ、それによって、前記開口(21)を閉じることが阻止される、
請求項2~4のいずれか一項に記載のスティック型真空掃除機(10)。
【請求項8】
前記容器(18)が、
前記容器(13)の底部に配置されて、前記ハウジング(12)の前記排気出口(14a)と流体連通するモータファン入口(14c)と一致するように構成されている容器空気出口(14b)
をさらに備える、
請求項1~7のいずれか一項に記載のスティック型真空掃除機(10)。
【請求項9】
前記空気入口(20b)が、前記容器(18)の頂部に配置され、シャフト空気出口(20a)と一致するように構成されている、
請求項1~8のいずれか一項に記載のスティック型真空掃除機(10)。
【請求項10】
前記容器(13)が、
前記容器(18)を前記ハウジング(12)に取り外し可能に取り付けるように構成されたスナップイン機構(19)
をさらに備える、
請求項1~9のいずれか一項に記載のスティック型真空掃除機(10)。
【請求項11】
前記容器(18)が、
前記容器(18)の内壁上に配置された細長い突出部材(23)
をさらに備える、
請求項1~10のいずれか一項に記載のスティック型真空掃除機(10)。
【請求項12】
前記容器(18)が、
前記容器(18)の前記空気出口(14b)に配置された1つ又は複数の突出部材(29)
をさらに備える、
請求項1~11のいずれか一項に記載のスティック型真空掃除機(10)。
【請求項13】
前記集塵容器(18)が、
前記集塵バッグ(13)の充満の程度をユーザに示すように構成された視覚インジケータ(26)
をさらに備える、
請求項1~12のいずれか一項に記載のスティック型真空掃除機(10)。
【請求項14】
前記ハウジング(12)の前記容器(18)が、
押しボタン(30)であって、ユーザが前記ボタンを押したときに、前記ハウジング(12)から前記容器(18)を解放するように配置されている押しボタン(30)
をさらに備える、
請求項2に記載のスティック型真空掃除機(10)。
【請求項15】
前記容器(18)に気密壁が設けられる、
請求項1~14のいずれか一項に記載のスティック型真空掃除機(10)。
【請求項16】
前記気密容器壁の少なくとも一部が、前記真空掃除機ハウジング(12)を構成し、好ましくは、前記容器壁の実質的な部分が、前記真空掃除機ハウジング(12)の一部である、
請求項1~15のいずれか一項に記載のスティック型真空掃除機(10)。
【請求項17】
前記集塵バッグ(13)が、
前記ブラケット(24)と係合するように適合されているコネクタプレート(33)
を備える、
請求項2に記載のスティック型真空掃除機(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スティック型真空掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
スティック型真空掃除機は、従来技術においてよく知られている。この種類の真空掃除機は一般に、一端にノズルを有し且つ他端にハンドルを有する細長いシャフト部と、シャフト部に取り付けられた/シャフト部と一体化されたハウジングとを有する。スティック型真空掃除機は、床面の清掃に適しており、場合によっては、頭上の清掃のために、通常、異なるノズルとともに使用されてもよい。さらに、たとえば、ファン及びモータ、塵分離システム、集塵容器、フィルタ、バッテリ、及び他の必要な部品を備えるハウジングは、細長いシャフト部に取り付けられてもよく、細長いシャフト部に略平行に又は他の方法で延在してもよい。
【0003】
スティック型真空掃除機を用いると、ユーザは比較的容易且つ効率的な方法で塵及び屑を除去することが可能になり、単一のハンドグリップで操作することができる。
【0004】
いくつかのスティック型真空掃除機では、ハウジングは、細長いシャフト部から分離可能であり、細長いシャフト部から切り離された手持ち型真空掃除機として単独で使用されてもよい。これは、たとえば、テーブルからパン屑及び類似の屑を吸い込むために有用であることがある。
【0005】
多くのスティック型真空掃除機の欠点は、集塵容器を空にするときに、ユーザが塵に接触する危険性があることがあるということである。真空掃除機で利用される分離システムの種類に応じて、塵の取扱いは異なる。集塵バッグを備える塵分離システムを使用するとき、ユーザは、集塵バッグを真空掃除機から取り外し、集塵バッグをごみ入れに運ばなければならないことがある。この手順の間、ユーザが塵に接触する、たとえば、塵が漏れる、又は、集塵バッグが偶発的に落下する若しくは破損する危険性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、この問題を解決する又は少なくとも軽減することであり、したがって、集塵容器を空にするプロセスの改善を可能にするスティック型真空掃除機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的は、細長いシャフト部と、細長いシャフト部に取り付けられるように配置されたハウジングであって、空気入口、取り外し可能な空気透過性集塵バッグを収容するように配置された容器、空気流を作り出すためのモータファンユニット、及び排気出口を備える、ハウジングと、細長いシャフト部の第1の端部に配置されたノズルであって、作り出された空気流によって掃除対象表面から集塵容器まで屑が送られるノズル入口を備える、ノズルと、細長いシャフト部の第2の端部に配置されたハンドルとを備え、容器がハウジングに取り外し可能に取り付けられるように配置される、スティック型真空掃除機による、本発明のある態様において達成される。
【0008】
有利なことには、本発明によって、ユーザは、集塵バッグを処理するために、取り外し可能な集塵容器をハウジングから簡単に且つ直接取り外し、取り外し可能な集塵容器をごみ入れに簡単に運び、その後再び、新しい集塵バッグを容器内に配置する前又は配置した後に、取り外し可能な集塵容器をハウジングに取り付けることができる。
【0009】
ある実施形態において、容器は、取り外し可能な集塵バッグを収容するために配置されたブラケットをさらに備える。有利なことには、ブラケットは、容器内の所定の位置に集塵バッグをしっかりと保持する。
【0010】
ある実施形態において、容器は、集塵バッグの取り外しを有利に容易にするために開けることが可能であるように配置された開口をさらに備える。
【0011】
ある実施形態において、開口は、ユーザが開口を閉じるときに、集塵バッグを押圧するように配置された少なくとも1つのフランジをさらに備える。
【0012】
ある実施形態において、容器は、集塵バッグがブラケットに収容されていないときに、開口が閉じられるのを防ぐために配置されているブロッキング装置をさらに備える。有利なことには、これは、集塵バッグがブラケットに配置されていない場合に、ユーザが真空掃除機を作動させることを防止する。
【0013】
ある実施形態において、容器は、ユーザがボタンを押したときに、開口を有利にスナップ式に開くように配置されている押しボタンをさらに備える。
【0014】
ある実施形態において、ブラケットは、集塵バッグがブラケットに配置されていないときに、開口が閉じられることを阻止するために構成された少なくとも1つのばね付勢部材をさらに備え、集塵バッグは、ブラケットに配置されたとき、ばね付勢部材を押圧するように構成され、ばね付勢部材のばねが、ばね付勢部材を容器の内部の方へ横方向に圧縮して移動させ、それによって、開口を閉じることが可能となり、一方、集塵バッグが取り除かれると、ばねが、ばね付勢部材を容器の外部の方へ横方向に伸長させて移動させ、それによって、開口を閉じることが阻止される。
【0015】
ある実施形態において、容器は、容器の底部に配置されて、ハウジングのモータファン入口と一致するように構成された排気出口をさらに備える。
【0016】
ある実施形態において、容器空気入口は、容器の頂部に配置され、シャフト空気出口と一致するように構成されている。
【0017】
ある実施形態において、容器は、容器をハウジングに取り外し可能に取り付けるように構成されたスナップイン機構をさらに備える。よって、容器は、迅速に、ハウジングとスナップ接続、及びスナップ接続解除することができる。
【0018】
ある実施形態において、容器は、容器の内壁上に配置された細長い突出部材をさらに備える。有利なことには、これは、空気入口から空気出口へ通過する空気流を妨げることがある、集塵容器の内壁への集塵バッグの付着を防止する。
【0019】
ある実施形態において、容器は、集塵バッグが空気出口に付着するのを防ぐために、容器の空気出口に配置された1つ又は複数の突出部材をさらに備える。
【0020】
ある実施形態において、集塵容器は、集塵バッグの充満の程度をユーザに示すように構成された視覚インジケータをさらに備える。
【0021】
ある実施形態において、容器は、ユーザがボタンを押したときに、ハウジングから容器を解放するように配置されている押しボタンをさらに備える。
【0022】
さらなる実施形態は、以下で説明される。
【0023】
全体として、本明細書において別に明確に定義しない限り、特許請求の範囲において用いられるすべての用語は当該技術分野における通常の意味に解釈される。「ある/その要素、機器、構成要素、手段、ステップなど」というすべての記述は、明確な別段の断りがない限り、その要素、機器、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも一例を指すものとして包括的に解釈されるものとする。本明細書で開示されているあらゆる方法のステップは、その旨明記されていない限り、開示されている順序の通りに実行されなくてもよい。
【0024】
ここで、例として以下のような添付の図面を参照しながら本発明を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明を実装することができる、従来技術の真空掃除機を斜視図で示す。
図2a-2b】ハウジングが第1の位置と第2の位置との間で真空掃除機のシャフト部の長さに沿って移動する別の図における、図1の真空掃除機を示す。
図3a-3b】ある実施形態による取り外し可能な集塵容器をさらに備える、図1、2a、及び2bの真空掃除機を示す。
図4】ある実施形態による取り外し可能な集塵容器を示す。
図5】さらなる実施形態による取り外し可能な集塵容器を示す。
図6】実施形態による取り外し可能な集塵容器を示す。
図7】ある実施形態による、真空掃除機で利用される集塵バッグの例を示す。
図8】ある実施形態による、集塵バッグを保持するために配置されたブラケットを示す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明を、本発明の特定の実施形態が示されている添付の図面を参照しながら、以下により詳しく説明する。しかしながら、本発明は多くの異なる形態で具現化されてもよく、本明細書に記載される実施形態に限定されるように解釈すべきでない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的且つ完全になるように、及び本発明の範囲を当業者に完全に伝えるように、例として提供される。以下の記載において、類似の要素には類似の符号が付されている。
【0027】
図1は、本発明を実装することができる、従来技術の真空掃除機10を斜視図で示す。この特定の種類の真空掃除機は、縦型掃除機又はスティック型掃除機として知られている。真空掃除機は、充電可能なバッテリ、電気ケーブル、又はその2つの組合せによって電力を供給されてもよい。
【0028】
真空掃除機10は、ハウジング12が取り付けられる細長いシャフト部11を備える。ハウジング12は、分離可能であってもよく、又は、分離可能ではなく、たとえばシャフト部11に一体化されていてもよい。ハウジング12は、真空掃除機10の一部を収容するための中空体又は構造物として作られてもよい。たとえば、ハウジング12は通常、空気流を発生させるためのモータファンユニット(図示せず)と、バッテリと、真空掃除機によって収集された塵及び屑を収容するための取り外し可能な集塵バッグ13とを備える。ハウジング12はまた、ハウジング排気出口14aと、(ハウジング12の下側に配置され、細長いシャフト部11の内部の空気流と流体連通する)ハウジング空気入口とを備える。よって、空気流は、ハウジング空気入口に入り、ハウジング排気出口14aを出て、塵及び屑は、空気透過性集塵バッグ13内に蓄積される。
【0029】
図1において、ハウジング12は、シャフト部11の上側、すなわち、真空掃除機10の使用中、掃除対象表面から離れた側に配置されているが、その代わりに、シャフト部11の反対側に配置されてもよい。有利なことには、これにより、ソファ及びベッドなどの物体の下へより適切に到達することができる。
【0030】
さらに、以下で論じられるように、ハウジング12は、細長いシャフト部11に移動可能に取り付けられるように配置されてもよく、それにより、ハウジング12は、細長いシャフト部11の長さに沿って明確に段階的に若しくは連続的に調整可能に、細長いシャフト部11の長さの少なくとも一部に沿って移動可能である、又は、少なくとも2つの異なる位置で細長いシャフト部11に取り外し可能に取り付け可能であるように配置され、それにより、ユーザは、少なくとも2つの位置のうち1つにおいて、シャフト部11からハウジング12を取り外すことができ、2つの異なる位置のうち第2の位置に、ハウジング12を置くことができる。たとえば、ハウジング12及び細長いシャフト部11は、シャフト部11に対してハウジング12を素早く着脱するためのスナップイン部材とともに配置されてもよい。或いは、ハウジング12は、シャフト部の長さに沿って摺動することができないように、細長いシャフト部11に固定的に取り付けられる。
【0031】
ハンドル15は、掃除対象表面上で真空掃除機10を移動させるために、ユーザによって保持されるシャフト部11の端部に配置されてもよい。ハンドル15は、ファン効果、ノズル機能、又は調整可能である必要があってもよい任意の他の真空掃除機機能のうち、少なくとも1つの制御のための制御装置16、たとえば、押しボタン又はスライダを任意選択的に備えてもよい。よって、真空掃除機10をオン、オフするために、ユーザは制御装置16を操作することができる。
【0032】
ノズル17は、細長いシャフト部11の別の端部に配置され、そのノズルを介して、モータファンユニットによって引き起こされた空気流により、掃除対象表面から集塵バッグ13まで屑が送られる。
【0033】
よって、ノズル17は、細長いシャフト部11の第1の端部に配置され、一方、任意選択のハンドル15は、細長いシャフト部11の第2の端部に配置される。以下において、第1の端部及び第2の端部はそれぞれ「ノズル端部」及び「ハンドル端部」と呼ばれる。
【0034】
ノズル17はさらに、細長いシャフト部11のノズル端部に枢動可能に連結されており、それにより、シャフト部11は、ノズル17を中心にある程度自由に枢動することができ、一方、ノズル17の下側は、良好な清掃性能のために、掃除対象表面に対して面一である。
【0035】
よって、ハウジング12は、空気透過性の取り外し可能な集塵バッグ13と、含塵空気のための空気入口と、排気のための空気出口14aと、空気流を発生させるモータファンユニットとを備える。空気入口は、細長いシャフト部11の空気チャネルに接続され、空気チャネルは、シャフト部11の一端のノズル17に接続されている。ノズル17はノズル入口を有し、モータファンユニットは、ノズル入口から、空気チャネルを通り、空気入口を介してハウジング12に入り、集塵バッグ13を通る、モータファンユニットまでの、屑を送るための空気流を発生させる。空気流がモータファンユニットを通過した後、空気流は、排気出口14aを経由してハウジング12を出る。
【0036】
図2a及び2bは、細長いシャフト部11に沿ってハウジング12を摺動することによって、又は、シャフト部11の位置Aに取り付けられているハウジング12を取り外して、その後、ハウジングを細長いシャフト部11の位置Bに取り付けることによって、ハウジング12が第1の位置Aと第2の位置Bとの間で細長いシャフト部11の長さに沿って移動する、別の図における、真空掃除機10を示す。或いは、ハウジングは、細長いシャフト部11に固定的に取り付けられている(したがって、細長いシャフト部11に沿って摺動することができない)。
【0037】
任意選択的に、ハウジングは、細長いシャフト部11に沿って、又は、細長いシャフト部11から、ハウジング12を移動させるためにユーザによって操作することができるハンドル22を備えてもよい。
【0038】
ハウジング12は通常、細長いシャフト部11の長さに沿った複数の異なる位置に配置することができる。第1の位置A及び第2の位置Bは、ハウジング位置の例としての役割を果たしてもよい。いくつかの実施形態において、ハウジング12は、細長いシャフト部11の長さに沿った、たとえば、2~6個の異なる位置に配置されてもよい。いくつかの実施形態において、ハウジング12は、自由にスライド可能で、細長いシャフト部11の長さに沿った任意の位置に取り付け可能であるように配置されてもよい。ハウジング12は、任意の種類のラッチによって選択位置に固定されてもよく、ラッチが開けられたときに解放されてもよい。
【0039】
本発明は、固定的に配置されたハウジングを有する縦型真空掃除機に実装されてもよいことは理解されるべきである。
【0040】
図3a及び3bは、本発明の実施形態による真空掃除機10を示す。
【0041】
図3a及び3bから分かるように、少なくとも、空気透過性集塵バッグ13が配置されるハウジング12の部品18は、たとえば、図3bに示されるように、部品18を取り外すためにユーザによって簡単に押すことができるスナップイン機構19によって、ハウジング12に取り外し可能に取り付けられるように構成される。以下において、取り外し可能な部品18は、容器、又は集塵容器、すなわち、取り外し可能な集塵バッグ13を収容するために配置された容器と呼ばれる。
【0042】
図3bにおいて、スナップイン機構19は、シャフト空気出口20aが容器18のハウジング空気入口20bと一致するように配置された集塵容器18の頂部に配置されるが、代わりに、集塵容器18の底部、すなわち、真空掃除機10のノズル端部に面する部分に配置することができる。
【0043】
さらに、集塵容器18の底部において、容器空気出口14bは、モータファンユニット及びハウジング12の空気出口14aと流体連通しているモータファン入口14cと一致するように配置される。
【0044】
ここで、理解されているように、集塵容器18は通常、完全なハウジング12の副部品を構成するのみである。前に述べたように、ハウジング12は、モータファンユニット、バッテリなどをさらに備え、これらの構成要素は、集塵容器18とともに取り外されない。
【0045】
有利なことには、ユーザは、集塵バッグ13を処理するために、取り外し可能な集塵容器18をハウジング12から簡単に且つ直接取り外し、取り外し可能な集塵容器18をごみ入れに簡単に運び、その後再び、新しい集塵バッグ13を容器18内に配置する前又は配置した後に、取り外し可能な集塵容器18をハウジング12に取り付けることができる。
【0046】
ある実施形態において、容器18には気密壁が配置される。さらなる実施形態において、気密容器壁の少なくとも一部は、真空掃除機ハウジング12を構成し、好ましくは、容器壁の実質的な部分は、真空掃除機ハウジング12の一部である。
【0047】
図4は、ある実施形態による取り外し可能な集塵容器18の斜視図を示す。図示のように、ハウジング12のモータファン入口14cと一致する容器空気出口14bは、集塵容器18の底部に配置され、一方、ハウジング12のシャフト空気出口20aと一致する集塵容器18のハウジング空気入口20bは、集塵容器13の頂部に配置される。
【0048】
図5は、容器18の頂部から見た、別の実施形態による取り外し可能な集塵容器18の斜視図を示す。集塵容器18は、(きれいにされた)空気流が容器空気出口14bを介して排出される前に、ハウジング空気入口20bを介して容器18に入る空気流の塵及び屑を収集する集塵バッグ13の取り外し及び排出を容易にするために開けることができるように配置された開口21を備える。
【0049】
図5に示されるさらなる実施形態において、取り外し可能な集塵容器18は、集塵バッグ13の素早い取り外しのために、ユーザがボタンを押したときに、開口21をスナップ式に開くように配置されている押しボタン25を備える。
【0050】
図5に示されるさらに別の実施形態において、取り外し可能な集塵容器18は、集塵バッグ13の充満の程度をユーザに示すように構成された視覚インジケータ26を備える。
【0051】
さらなる実施形態において容器18は、ユーザがボタン30を押したときに、ハウジング12から容器18を解放するように配置されている押しボタン30をさらに備える。
【0052】
ある実施形態において、開口21は、ユーザが開口21を閉じるときに、集塵バッグ13を押圧するように配置された少なくとも1つのフランジ31a、31bをさらに備える。有利なことには、これにより、開口21が閉じられるときに、バッグ13を容器18内に正確に位置付けることが容易になる。
【0053】
図6は、別の実施形態による取り外し可能な集塵容器18の斜視図を示し、集塵容器の開口21は開けられており、前に述べたハウジング空気入口20b及び容器空気出口14bを示す。
【0054】
本実施形態において、集塵容器18には、集塵バッグ(図6には示されていない)が集塵容器18の内壁に付着し、それによって、ハウジング空気入口20bから容器空気出口14bへ通過する空気流を妨げるのを有利に防止するために、この図では、容器18の内壁上の、容器18の長手方向軸に沿って、細長い突出部材がさらに配置される。
【0055】
さらに、容器空気出口14bには、集塵バッグが集塵容器18の空気出口14bに付着し、それによって、ハウジング空気入口20bから容器空気出口14bへ通過する空気流を妨げるのを有利に防止するための、1つ又は複数の突出部材29が配置されてもよい。
【0056】
さらに、取り外し可能な集塵バッグを収容するために配置されるブラケット24が図6に示される。図6において、ブラケット24は、容器18の頂部に配置されている。
【0057】
ある実施形態において、容器18は、集塵バッグがブラケット24に収容されていないときに、開口21が閉じられるのを防ぐために配置されているブロッキング装置27を備える。
【0058】
ある実施形態において、ブラケット24には、集塵バッグがブラケット24に配置されていないときに開口を閉じることができないように開口21を妨げるように構成された少なくとも1つのばね付勢部材27が配置される。
【0059】
集塵バッグをブラケット24に配置したとき、集塵バッグは、ばね付勢部材27を押圧し、ばね28が、ばね付勢部材27を集塵容器18の内部の方へ横方向に圧縮して移動させ、それによって、開口21を閉じることが可能となる。
【0060】
集塵バッグをブラケットから取り除くと、ばね付勢部材27上に力が加えられず、ばね28が、ばね付勢部材27を集塵容器18の外部の方へ横方向に伸長させて移動させ、それによって、バーとして働き、開口21を閉じることができないように、開口21を妨げる。有利なことには、これにより、集塵バッグがブラケット24に配置されていない場合に、ユーザが真空掃除機10を作動させることが防止される。
【0061】
図7は、本発明による、スティック型真空掃除機で使用できる集塵バッグ13の例を示し、一方、図8は、ある実施形態における、容器18に集塵バッグ13を保持するためのブラケット24を示す。
【0062】
集塵バッグ13は、通気性材料から作られて、コネクタプレート33を備える。コネクタプレート33は、バッグの開口部を囲む穴32をさらに有し、それにより、コネクタプレート33は、真空掃除機のブラケット24に挿入されているコネクタプレート33によって、真空掃除機内の開口部に正確に位置付けることができる。
【0063】
よって、集塵バッグ13のコネクタプレート33は、容器18内の作動位置に集塵バッグ13を保持するブラケット24に挿入され、したがって、ブラケット24と係合する。
【0064】
図8からさらに分かるように、集塵バッグ13がブラケット24に配置されていないので、ばね付勢部材27は、開口21が閉じられることを有利に防止する。
【0065】
本発明を主としていくつかの実施形態に関連して説明した。しかしながら、当業者であれば容易に分かるように、添付の特許請求の範囲で定義された本発明の範囲内において、上で開示されたもの以外の実施形態も同様に可能である。
図1
図2a
図2b
図3a
図3b
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】