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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-09
(54)【発明の名称】着脱式取っ手を含む容器
(51)【国際特許分類】
   A47J 45/06 20060101AFI20220302BHJP
【FI】
A47J45/06 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021561591
(86)(22)【出願日】2019-11-22
(85)【翻訳文提出日】2021-06-30
(86)【国際出願番号】 KR2019016080
(87)【国際公開番号】W WO2020141726
(87)【国際公開日】2020-07-09
(31)【優先権主張番号】10-2018-0173922
(32)【優先日】2018-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521288079
【氏名又は名称】ポケットドリーム インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】POKETDREAM INC.
【住所又は居所原語表記】57-11, Mosan-ro 13beon-gil, Yangchon-eup, Gimpo-si, Gyeonggi-do 10064 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110001494
【氏名又は名称】前田・鈴木国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】オ, クン-シク
(57)【要約】
着脱式取っ手を含む容器が開示される。本発明の一実施例による着脱式取っ手を含む容器は、一方側に段差部が形成され、一方側の反対側である他方側に締結部が形成され、段差部が形成された一方側が容器に固定結合する締結部材と、締結部材の締結部に着脱可能に締結される着脱ブロック部材と、着脱ブロック部材が結合するハンドルと、を含む着脱式取っ手を含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方側が容器に結合し、前記一方側の反対側である他方側に締結部が形成された締結部材と、
前記締結部材の締結部に着脱可能に締結されるストッパ部材が備えられた着脱ブロック部材と、
前記着脱ブロック部材が結合するハンドルと、を含み、
前記ストッパ部材は、
長手方向に形成され、移動可能に設けられた移動軸と、
前記移動軸に結合するヘッドと、を含み、
前記ヘッドは、
前記移動軸に結合する第1部分と、
前記第1部分に結合し、前記締結部に接触する第2部分と、を含み、
前記ヘッドは、前記移動軸と共に移動して前記締結部に接触することを特徴とする、着脱式取っ手を含む容器。
【請求項2】
前記第2部分は、前記移動軸に対して傾斜が形成され、
前記ヘッドは、前記ヘッドの前記第2部分が前記締結部に接触した状態で前記第2部分の傾斜面に沿って移動して停止することを特徴とする、請求項1に記載の着脱式取っ手を含む容器。
【請求項3】
前記第2部分が、前記移動軸を基準で前記移動軸よりも下方へ傾くように形成されたことを特徴とする、請求項2に記載の着脱式取っ手を含む容器。
【請求項4】
前記ヘッドの前記第2部分が前記締結部に接触した状態で移動し、前記ヘッドが前記着脱ブロック部材及び前記締結部材の少なくとも一つに接触して停止することを特徴とする、請求項2に記載の着脱式取っ手を含む容器。
【請求項5】
前記ヘッドは、前記第2部分に結合する第3部分を含み、
前記第2部分は、前記移動軸に対して傾斜が形成され、前記第3部分も、前記移動軸に対して傾斜が形成されたことを特徴とする、請求項1に記載の着脱式取っ手を含む容器。
【請求項6】
前記第2部分と前記移動軸とがなす角度である第1角度が、前記移動軸を基準で下方に形成され、前記第3部分と前記移動軸とがなす角度である第2角度が、前記移動軸を基準で上方に形成されることを特徴とする、請求項5に記載の着脱式取っ手を含む容器。
【請求項7】
鋭角を基準で、前記第1角度が前記第2角度よりも小さいことを特徴とする、請求項6に記載の着脱式取っ手を含む容器。
【請求項8】
前記第1部分と前記移動軸とは、互いに交差するように結合することを特徴とする、請求項1に記載の着脱式取っ手を含む容器。
【請求項9】
前記着脱ブロック部材は、
前記締結部材が挿入される空間が設けられ、貫通孔が形成されたブロック本体と、
前記ブロック本体の貫通孔に挿入される弾性部材と、
前記ストッパ部材に結合するレバーと、を含み、
前記ストッパ部材は、前記貫通孔に挿入され、前記弾性部材に結合して弾性力を受け、前記締結部材に形成された締結部に締結されることを特徴とする、請求項1に記載の着脱式取っ手を含む容器。
【請求項10】
前記着脱ブロック部材は、
前記締結部材が挿入される空間が設けられ、貫通孔が形成されたブロック本体と、
前記ブロック本体に結合する弾性部材と、
前記ストッパ部材及び前記弾性部材に結合するレバーと、を含み、
前記ストッパ部材は、前記貫通孔に挿入されて前記レバーに結合し、前記レバーに結合した弾性部材から弾性力を受け、前記締結部材に形成された締結部に締結されることを特徴とする、請求項1に記載の着脱式取っ手を含む容器。
【請求項11】
前記貫通孔は、前記容器の周面に直交する仮想の水平線に対して傾斜が形成され、前記移動軸は、傾斜が形成された前記貫通孔に沿って挿入されることを特徴とする、請求項9に記載の着脱式取っ手を含む容器。
【請求項12】
前記締結部材には傾斜部が形成され、前記ヘッドは、前記締結部材の前記傾斜部に接触した状態で前記傾斜部に沿って移動して停止することを特徴とする、請求項1に記載の着脱式取っ手を含む容器。
【請求項13】
前記ヘッドが前記締結部材の前記傾斜部に接触した状態で前記傾斜部に沿って移動し、前記ヘッドが前記着脱ブロック部材及び前記締結部材の少なくとも一つに接触して停止することを特徴とする、請求項12に記載の着脱式取っ手を含む容器。
【請求項14】
前記ヘッドは、前記第2部分に結合する第3部分を含み、
前記第2部分と前記第3部分とが隣り合う連結地点で前記傾斜部に接触し、前記連結地点が前記締結部材の傾斜部に接触した状態で前記締結部材の前記傾斜部に沿って移動するように設けられることを特徴とする、請求項12に記載の着脱式取っ手を含む容器。
【請求項15】
前記ヘッドは、前記第1部分に結合する第4部分を含み、
前記ヘッドの前記第4部分が先に前記着脱ブロック部材に接触した状態で移動した後、前記ヘッドの前記第2部分が前記締結部に接触して停止することを特徴とする、請求項1に記載の着脱式取っ手を含む容器。
【請求項16】
前記ヘッドは、前記第1部分に結合する第4部分を含み、
前記締結部材には傾斜部が形成され、
前記ヘッドの前記第4部分が先に前記着脱ブロック部材に接触した状態で移動した後、前記ヘッドの他の部分が前記締結部材の傾斜部に接触して停止することを特徴とする、請求項1に記載の着脱式取っ手を含む容器。
【請求項17】
一方側に締結部が形成され、前記一方側の反対側である他方側に結合溝が形成され、前記一方側と前記他方側との間に所定の空間が形成され、前記締結部が形成された前記一方側が容器に固定結合する締結部材と、
ストッパ部材が備えられ、前記ストッパ部材が前記締結部材の締結溝に着脱可能に締結される着脱ブロック部材と、
前記着脱ブロック部材が結合するハンドルと、を含み、
前記ストッパ部材は、
長手方向に形成され、移動可能に設けられた移動軸と、
前記移動軸に結合するヘッドと、を含み、
前記ヘッドは、
前記移動軸に結合する第1部分と、
前記第1部分に結合し、前記締結部に接触する第2部分と、を含み、
前記ヘッドは、前記移動軸と共に移動して前記締結部に接触することを特徴とする、着脱式取っ手を含む容器。
【請求項18】
前記着脱ブロック部材は、
前記締結部材の前記空間に挿入される突出部が設けられ、貫通孔が形成され、前記結合溝に結合するブロック本体と、
前記ブロック本体の貫通孔に挿入される弾性部材と、
前記貫通孔に挿入され、前記弾性部材に結合して弾性力を受け、前記締結部材に形成された締結部に締結されるストッパ部材と、
前記ストッパ部材に結合するレバーと、を含むことを特徴とする、請求項17に記載の着脱式取っ手を含む容器。
【請求項19】
前記結合溝は、上方から下方へ進むほど離隔間隔が増加するように形成されることを特徴とする、請求項17に記載の着脱式取っ手を含む容器。
【請求項20】
前記結合溝に対応するように、前記突出部の幅が上方から下方へ進むほど増加するように形成されることを特徴とする、請求項17に記載の着脱式取っ手を含む容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着脱式取っ手を含む容器に関し、より詳しくは、容器と取っ手とのがたつきを防止することができる着脱式取っ手を含む容器に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、多様な食べ物の調理に使用される容器には、使用の便宜のために、取っ手が結合している。即ち、容器に付着された取っ手は、ガスレンジなどのような加熱装置によって容器自体に熱が伝達される場合にも、高熱から使用者を保護して料理を可能にする。
【0003】
伝統的な容器の取っ手は、容器に結合して固定されている形態であって、容器と取っ手とが一体で固定されており、使用者が取っ手を把持した状態で調理を行っても容器が取っ手から動かないという長所があるが、複数の容器を収納する場合、ある一つの容器の取っ手部分と他の容器の本体とが干渉するか、またはぶつかるなどによる破損の恐れがあるとともに、収納空間を占めるという問題点もある。
【0004】
このような固定式取っ手を有する容器の問題点を解決するために、容器に着脱可能に設けられた取っ手を有する容器が開示されている。しかし、従来の着脱式取っ手を有する容器の場合、取っ手を容器に結合すると、容器と取っ手との間隙によって、使用者が取っ手を把持しているとき、容器が揺れるなどすることにより、調理が容易ではないだけでなく、使い勝手も便利ではなく、延いては使用者の安全が十分ではなく事故の危険が増加するという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、取っ手が容器に間隙なく結合することで、容器と取っ手とのがたつきを防止することができる着脱式取っ手を含む容器を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、簡便かつ容易に取っ手を容器に結合することができる着脱式取っ手を含む容器を提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一面によると、一方側が容器に結合し、前記一方側の反対側である他方側に締結部が形成された締結部材と、前記締結部材の締結部に着脱可能に締結されるストッパ部材が備えられた着脱ブロック部材と、前記着脱ブロック部材が結合するハンドルと、を含み、前記ストッパ部材は、長手方向に形成され、移動可能に設けられた移動軸と、前記移動軸に結合するヘッドと、を含み、前記ヘッドは、前記移動軸に結合する第1部分と、前記第1部分に結合し、前記締結部に接触する第2部分と、を含み、前記ヘッドは、前記移動軸と共に移動して前記締結部に接触することを特徴とする着脱式取っ手を含む容器が提供される。
【0008】
また、前記第2部分は、前記移動軸に対して傾斜が形成され、前記ヘッドは、前記ヘッドの前記第2部分が前記締結部に接触した状態で前記第2部分の傾斜面に沿って移動して停止し得る。
【0009】
そして、前記第2部分は、前記移動軸を基準で前記移動軸よりも下方へ傾くように形成され得る。
【0010】
また、前記ヘッドの前記第2部分が前記締結部に接触した状態で移動し、前記ヘッドが前記着脱ブロック部材及び前記締結部材の少なくとも一つに接触して停止し得る。
【0011】
そして、前記ヘッドは、前記第2部分に結合する第3部分を含み、前記第2部分は、前記移動軸に対して傾斜が形成され、前記第3部分も、前記移動軸に対して傾斜が形成され得る。
【0012】
また、前記第2部分と前記移動軸とがなす角度である第1角度は、前記移動軸を基準で下方に形成され、前記第3部分と前記移動軸とがなす角度である第2角度は、前記移動軸を基準で上方に形成され得る。
【0013】
そして、鋭角を基準で、前記第1角度が前記第2角度よりも小さく設けられ得る。
【0014】
また、前記第1部分と前記移動軸とは、互いに交差するように結合し得る。
【0015】
そして、前記着脱ブロック部材は、前記締結部材が挿入される空間が設けられ、貫通孔が形成されたブロック本体と、前記ブロック本体の貫通孔に挿入される弾性部材と、前記ストッパ部材に結合するレバーと、を含み、前記ストッパ部材は、前記貫通孔に挿入され、前記弾性部材に結合して弾性力を受け、前記締結部材に形成された締結部に締結され得る。
【0016】
また、前記着脱ブロック部材は、前記締結部材が挿入される空間が設けられ、貫通孔が形成されたブロック本体と、前記ブロック本体に結合する弾性部材と、前記ストッパ部材及び前記弾性部材に結合するレバーと、を含み、前記ストッパ部材は、前記貫通孔に挿入されて前記レバーに結合し、前記レバーに結合した弾性部材から弾性力を受け、前記締結部材に形成された締結部に締結され得る。
【0017】
そして、前記貫通孔は、前記容器の周面に直交する仮想の水平線に対して傾斜が形成され、前記移動軸は、傾斜が形成された前記貫通孔に沿って挿入され得る。
【0018】
また、前記締結部材には傾斜部が形成され、前記ヘッドは、前記締結部材の前記傾斜部に接触した状態で前記傾斜部に沿って移動して停止し得る。
【0019】
そして、前記ヘッドが前記締結部材の前記傾斜部に接触した状態で前記傾斜部に沿って移動し、前記ヘッドが前記着脱ブロック部材及び前記締結部材の少なくとも一つに接触して停止し得る。
【0020】
また、前記ヘッドは、前記第2部分に結合する第3部分を含み、前記第2部分と前記第3部分とが隣り合う連結地点で前記傾斜部に接触し、前記連結地点が前記締結部材の傾斜部に接触した状態で前記締結部材の前記傾斜部に沿って移動するように設けられ得る。
【0021】
そして、前記ヘッドは、前記第1部分に結合する第4部分を含み、前記ヘッドの前記第4部分が先に前記着脱ブロック部材に接触した状態で移動した後、前記ヘッドの前記第2部分が前記締結部に接触して停止し得る。
【0022】
また、前記ヘッドは、前記第1部分に結合する第4部分を含み、前記締結部材には傾斜部が形成され、前記ヘッドの前記第4部分が先に前記着脱ブロック部材に接触した状態で移動した後、前記ヘッドの他の部分が前記締結部材の傾斜部に接触して停止し得る。
【0023】
なお、本発明の他面によると、一方側に締結部が形成され、前記一方側の反対側である他方側に結合溝が形成され、前記一方側と前記他方側との間に所定の空間が形成され、前記締結部が形成された前記一方側が容器に固定結合する締結部材と、ストッパ部材が備えられ、前記ストッパ部材が前記締結部材の締結溝に着脱可能に締結される着脱ブロック部材と、前記着脱ブロック部材が結合するハンドルと、を含み、前記ストッパ部材は、長手方向に形成され、移動可能に設けられた移動軸と、前記移動軸に結合するヘッドと、を含み、前記ヘッドは、前記移動軸に結合する第1部分と、前記第1部分に結合し、前記締結部に接触する第2部分と、を含み、前記ヘッドは、前記移動軸と共に移動して前記締結部に接触することを特徴とする着脱式取っ手を含む容器が提供される。
【0024】
また、前記着脱ブロック部材は、前記締結部材の前記空間に挿入される突出部が設けられ、貫通孔が形成され、前記結合溝に結合するブロック本体と、前記ブロック本体の貫通孔に挿入される弾性部材と、前記貫通孔に挿入され、前記弾性部材に結合して弾性力を受け、前記締結部材に形成された締結部に締結されるストッパ部材と、前記ストッパ部材に結合するレバーと、を含み得る。
【0025】
そして、前記結合溝は、上方から下方へ進むほど離隔間隔が増加するように形成され得る。
【0026】
また、前記結合溝に対応するように、前記突出部の幅は、上方から下方へ進むほど増加するように形成され得る。
【発明の効果】
【0027】
したがって、本発明の実施例は、着脱ブロック部材が締結部材に間隙なく結合することで、容器と取っ手とのがたつきを防止することができる。
【0028】
また、使用者が取っ手を取って容器の近接位置から所定の方向へ移動するだけで取っ手と容器とが結合できるため、簡便かつ容易に取っ手を容器に結合することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1図1は、本発明の第1実施例による着脱式取っ手を含む容器において、取っ手が容器に結合した様子を示す全体斜視図である。
図2図2は、本発明の第1実施例による着脱式取っ手を含む容器において、取っ手が分離された状態の容器及び締結部材の斜視図である。
図3図3は、図は、本発明の第1実施例による着脱式取っ手を含む容器において、取っ手が容器に結合する様子を示す側面図である。
図4図4は、本発明の第1実施例による着脱式取っ手を含む容器において、取っ手に締結部材が結合した様子を示す全体斜視図である。
図5図5は、本発明の第1実施例による着脱式取っ手を含む容器において、取っ手から締結部材が除去された様子を示す全体斜視図である。
図6図6は、本発明の第1実施例による着脱式取っ手を含む容器において、ブロック本体の斜視図である。
図7図7は、図6のブロック本体の正面図である。
図8図8は、本発明の第1実施例による着脱式取っ手を含む容器において、ストッパ部材が締結部材の締結溝に締結した様子を示す側面図である。
図9図9は、本発明の第1実施例による着脱式取っ手を含む容器において、締結部材の一方側の斜視図である。
図10図10は、本発明の第1実施例による着脱式取っ手を含む容器において、締結部材の側面図である。
図11図11は、本発明の第1実施例による着脱式取っ手を含む容器において、締結部材の他方側の斜視図である。
図12図12は、本発明の第1実施例による着脱式取っ手を含む容器において、着脱ブロック部材に締結部材が挿入された様子を示す断面図である。
図13図13は、図12からストッパ部材と締結部材が除去された様子を示す断面図である。
図14図14は、図14の(a)及び(b)は、本発明の第1実施例による着脱式取っ手において、ストッパ部材の移動軸に作用する各々の力を示す例示図である。
図15図15は、本発明の第2実施例による着脱式取っ手を含む容器において、着脱ブロック部材に締結部材が挿入された様子を示す断面図である。
図16図16は、本発明の第3実施例による着脱式取っ手を含む容器において、着脱ブロック部材に締結部材が挿入された様子を示す断面図である。
図17図17は、本発明の第4実施例による着脱式取っ手を含む容器において、取っ手に締結部材が結合した様子を示す全体斜視図である。
図18図18は、図17の側断面図である。
図19図19は、本発明の第4実施例による着脱式取っ手を含む容器において、ハンドルの全体斜視図である。
図20図20は、本発明の第4実施例による着脱式取っ手を含む容器において、着脱ブロック部材のブロック本体の斜視図である。
図21図21は、本発明の第4実施例による着脱式取っ手を含む容器において、締結部材の一方側の斜視図である。
図22図22は、本発明の第4実施例による着脱式取っ手を含む容器において、締結部材の側面図である。
図23図23は、本発明の第4実施例による着脱式取っ手を含む容器において、締結部材の他方側の斜視図である。
図24図24は、本発明の第5実施例による着脱式取っ手を含む容器において、取っ手に締結部材が結合した様子を示す側断面図である。
図25図25は、本発明の第5実施例による着脱式取っ手を含む容器において、着脱ブロック部材のブロック本体の斜視図である。
図26図26は、図8とは異なる実施例によるストッパ部材が締結部材の一方側端部に接触した様子を示す側面図である。
図27図27は、本発明の第6実施例による着脱式取っ手を含む容器において、ストッパ部材が締結部材の締結溝に締結された様子を示す側面図である。
図28図28は、本発明の第6実施例による着脱式取っ手を含む容器において、ストッパ部材が締結部材の締結溝に締結される過程を示す図である。
図29図29は、本発明の第6実施例による着脱式取っ手を含む容器において、ストッパ部材が締結部材の締結溝に締結される過程を示す図である。
図30図30は、本発明の第6実施例による着脱式取っ手を含む容器において、ストッパ部材が締結部材の締結溝に締結される過程を示す図である。
図31図31は、本発明の第7実施例による着脱式取っ手を含む容器において、ストッパ部材のヘッドが締結部材の傾斜部に沿って移動する様子を示す図である。
図32図32は、本発明の第7実施例による着脱式取っ手を含む容器において、ストッパ部材のヘッドが締結部材の傾斜部に沿って移動する様子を示す図である。
図33図33は、本発明の第8実施例による着脱式取っ手を含む容器において、ストッパ部材のヘッドが締結部材に締結される様子を示す図である。
図34図34は、本発明の第8実施例による着脱式取っ手を含む容器において、ストッパ部材のヘッドが締結部材に締結される様子を示す図である。
図35図35は、本発明の第9実施例による着脱式取っ手を含む容器において、ストッパ部材のヘッドが締結部材に締結される様子を示す図である。
図36図36は、本発明の第9実施例による着脱式取っ手を含む容器において、ストッパ部材のヘッドが締結部材に締結される様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施例を詳しく説明する。これに先立ち、本明細書及び特許請求の範囲に使われた用語や単語は通常的や辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者自らは発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則して本発明の技術的な思想に応ずる意味及び概念で解釈されねばならない。したがって、本明細書に記載された実施例及び図面に示された構成は、本発明のもっとも望ましい一実施例に過ぎず、本発明の技術的な思想のすべてを代弁するものではないため、本出願の時点においてこれらに代替できる多様な均等物及び変形例があり得ることを理解せねばならない。
【0031】
図面における各構成要素またはその構成要素をなす特定部分の大きさは、説明の便宜及び明確性のために誇張または省略されるか、概略的に示されることがある。したがって、各構成要素の大きさは、実際の大きさを完全に反映することではない。本発明に関連する公知の機能または構成についての具体的な説明が、本発明の要旨を不要にぼやかすと判断される場合、その説明を略する。
【0032】
本明細書において使用される「結合」または「連結(接続)」という用語は、一つの部材と他の部材とが直接結合するか、直接連結(接続)される場合のみならず、一つの部材が継ぎ部材を介して他の部材に間接的に接合するか、間接的に連結(接続)される場合をも含む。
【0033】
図1は、本発明の第1実施例による着脱式取っ手を含む容器において、取っ手が容器に結合した様子を示す全体斜視図であり、図2は、本発明の第1実施例による着脱式取っ手を含む容器において、取っ手が分離した容器と締結部材の斜視図であり、図3は、本発明の第1実施例による着脱式取っ手を含む容器において、取っ手が容器に結合した様子を示す側面図であり、図4は、本発明の第1実施例による着脱式取っ手を含む容器において、取っ手に締結部材が結合した様子を示す全体斜視図であり、図5は、本発明の第1実施例による着脱式取っ手を含む容器において、取っ手から締結部材が除去された様子を示す全体斜視図であり、図6は、本発明の第1実施例による着脱式取っ手を含む容器において、ブロック本体の斜視図であり、図7は、図6のブロック本体の正面図であり、図8は、本発明の第1実施例による着脱式取っ手を含む容器において、ストッパ部材が締結部材の締結溝に締結した様子を示す側面図であり、図9は、本発明の第1実施例による着脱式取っ手を含む容器において、締結部材の一方側の斜視図であり、図10は、本発明の第1実施例による着脱式取っ手を含む容器において、締結部材の側面図であり、図11は、本発明の第1実施例による着脱式取っ手を含む容器において締結部材の他方側の斜視図であり、図12は、本発明の第1実施例による着脱式取っ手を含む容器において、着脱ブロック部材に締結部材が挿入された様子を示す断面図であり、図13は、図12からストッパ部材と締結部材が除去された様子を示す断面図であり、図14の(a)及び(b)は、本発明の第1実施例による着脱式取っ手において、ストッパ部材の移動軸に作用する各々の力を示す例示図である。
【0034】
本発明の一実施例による着脱式取っ手20を含む容器10は、締結部材100と、着脱ブロック部材200と、ハンドル300と、を含む。本明細書において、着脱式取っ手20は、着脱ブロック部材200が結合したハンドル300、即ち、着脱ブロック部材200とハンドル300とを共に指すことに定義する。そして、着脱ブロック部材200とハンドル300とは、一体型に製作されても、分離型に製作されてもよい。
【0035】
締結部材100は、図1及び図2を参照すると、容器10に固定結合される。締結部材100は、多様な方式で容器10に結合可能であり、例えば、各種溶接によって容器10に結合し得る。または、締結部材100は、付着と脱去が可能な脱着式で容器10に結合し得る。図9を参照すると、締結部材100は、容器が結合する一方側100aに段差部110が形成され得る。但し、締結部材100の一方側に必ずしも段差部110が形成される必要はない。そして、締結部材100は、一方側100aの反対側である他方側100bに締結部が形成される。締結部は、多様であり得る。例えば、図11を参照すると、締結部は、締結溝120であり得る。または、図26のように、締結部は、ヘッド232の第2部分234が接触可能な締結部材100の一方側端部であり得る。但し、以下では、説明の便宜のために、締結部が図11の締結溝120である場合を中心にして説明する。段差部110は、後述する着脱ブロック部材200に備えられたブロック本体210の第2支持部214の結合溝217に結合し得る。ここで、第2支持部214の結合溝217は、上方から下方へ進むほど離隔間隔が減少する形状、例えば、ほぼ「V」字形に形成され得(図6参照)、締結部材100の段差部110は、第2支持部214の結合溝217に結合(図4参照)できるように、図9のように第2支持部214の結合溝217に対応する形状を有し得る。第2支持部214の結合溝217については後述する。締結部材100の他方側100bに形成された締結溝120には、着脱ブロック部材200のストッパ部材230が着脱可能に締結され得、これについての詳細な説明は後述する。締結部材100は、図2のように段差部110が容器10側に向かうようにして締結部材100の一方側100a(図9参照)が容器10に固定結合し、締結溝120は、段差部110の反対側で容器10の外部に露出する。そして、図3を参照すると、着脱式取っ手20は、締結部材100に着脱可能に結合する。図4を参照すると、着脱式取っ手20が締結部材100に結合している。但し、図4においては、着脱式取っ手20と締結部材100とが結合した様子を説明するために、締結部材100が容器10から分離しており、締結部材100は、図2のように容器10に固定結合しており、図1を参照すると、容器10に固定結合した締結部材100に着脱式取っ手20が結合する。
【0036】
着脱ブロック部材200には、締結部材100の締結溝120に着脱可能に締結されるストッパ部材230が備えられ得る。ここで、着脱ブロック部材200は、ストッパ部材230を含み、また、ブロック本体210と、弾性部材220と、レバー240と、をさらに含み得る。以下、これについて詳しく説明する。
【0037】
ブロック本体210には、図6のように締結部材100が挿入される空間216が設けられ、弾性部材220及びストッパ部材230が挿入される貫通孔219が形成される。即ち、容器10に固定結合している締結部材100がブロック本体210の空間216に挿入され、図5のように貫通孔219に挿入されているストッパ部材230が締結部材100に接触して力を受けると、図5を基準で後方へ移動し、締結部材100の締結溝120の部分がストッパ部材230のヘッド232まで移動すると、弾性部材220の弾性力によってストッパ部材230が締結部材100の締結溝120側へ移動し、ストッパ部材230のヘッド232が締結部材100の締結溝120に締結できる。
【0038】
ブロック本体210は、図6を参照すると、前方ブロック211及び後方ブロック212を含み得る。前方ブロック211には、締結部材100が挿入される空間216が形成され、締結部材100が前方ブロック211の空間216に挿入できる。前方ブロック211は、第1支持部213及び第2支持部214と、連結部215と、を含み得る。第1支持部213には、後方ブロック212が結合し、第1支持部213から後方ブロック212に亘って貫通孔219が形成され得る。第2支持部214は、第1支持部213から離隔するように形成され得る。そして、第2支持部214が第1支持部213から離隔することによって第2支持部214と第1支持部213との間に締結部材100が挿入される空間216が形成され得る。そして、第2支持部214には、締結部材100に形成された段差部110が結合する結合溝217が形成され得る。即ち、図3のように使用者が着脱式取っ手20のハンドル300を把持した状態で、着脱式取っ手20を締結部材100が結合した容器10の下方から上方へ移動させると、着脱式取っ手20の着脱ブロック部材200のブロック本体210、例えば、ブロック本体210の第1支持部213と第2支持部214との間の空間216に締結部材100が挿入され、第2支持部214の結合溝217に締結部材100の段差部110が結合する。ここで、図6及び図7を参照すると、第2支持部214は、一対の壁体218a、218bを含み得、一対の壁体218a、218bの間に結合溝217が形成され得る。即ち、一対の壁体218a、218bは、一対の壁体218a、218bの中心を通る縦方向の仮想の垂線Lを基準で一部が互いに離隔するように形成され得、これによって、一対の壁体218a、218bの間に結合溝217が形成され得る。この際、一対の壁体218a、218bは、一対の壁体218a、218bの中心を通る縦方向の仮想の垂線Lを基準で対称になるように構成され得る。例えば、一対の壁体218a、218bは、図7のように、上方が開放され、下方が連結されており、一対の壁体218a、218bの間に結合溝217が形成されるように設けられ得る。そして、図7を参照すると、結合溝217は、上方から下方へ進むほど離隔間隔gが減少するように、例えば、ほぼ「V」字形に形成され得る。このように結合溝217が上方から下方へ進むほど離隔間隔gが減少するように形成されると、結合溝217が、図9のように結合溝217に対応する形状に形成された締結部材100の段差部110に結合した後(図4参照)、図7を基準でブロック本体210と締結部材100の左右方向への動きを防止できる。もし、結合溝217が間隔gの変化なく平行に形成され、締結部材100の段差部110も、幅w1(図9参照)の変化なく平行に形成される場合を仮定すると、この場合、加工上の誤差または段差部110と結合溝217とのぶつかりまたは干渉を防止するために人為的に所定の間隙を形成しなくてはならず、着脱ブロック部材200に締結部材100が結合しても、上記のような段差部110と結合溝217との間における間隙によって着脱式取っ手20が容器10から左右方向へ動き得る。しかし、本発明の第1実施例による着脱式取っ手20を含む容器10は、結合溝217が上方から下方へ進むほど離隔間隔gが減少するように形成され、段差部110が形成された締結部材100の中心部が結合溝217のように上方から下方へ進むほど幅w1(図9参照)が減少するように形成されると、加工上の誤差または間隙を除去または減少させることができるので、図7を基準で着脱式取っ手20の左右方向への動きを防止することができる。即ち、図4のように締結部材100が着脱ブロック部材200に間隙なく正確に挿入されることが可能である。図6をさらに参照すると、連結部215は第1支持部213と第2支持部214とを連結するように構成される。図13を参照すると、連結部215は、内側の断面を基準で上方から下方へ進むほど幅w2が減少するように形成され得る。そして、図10を参照すると、連結部215の内側に接触する締結部材100の側面は、上方から下方へ進むほど幅w3が減少するように形成され得る。即ち、前述した結合溝217及び段差部110と同様に、連結部215の内側の幅w2と、締結部材100の側面の幅w3とが、上方から下方へ進むほど減少するように形成され、図6を基準でブロック本体210と締結部材100の前後方向への動きを防止することができ、これによって、図6を基準で着脱式取っ手20の前後方向の動きを防止することができる。また、連結部215の内側の幅w2が変化するように形成されると、即ち、連結部215の内側に傾斜が形成され、締結部材100の側面にも傾斜が形成されると、ブロック本体210が締結部材100に挿入される場合、連結部215の内側に形成された傾斜が締結部材100の側面に形成された傾斜に沿って移動するので、ブロック本体210を締結部材100に容易に挿入できる効果を奏する。即ち、連結部215の内側の傾斜と、締結部材100の側面の傾斜とは、ガイド役割を果たし得る。後方ブロック212は、前方ブロック211に結合し、貫通孔219(図13参照)が形成されて貫通孔219に弾性部材220とストッパ部材230が挿入され得る(図12参照)。後方ブロック212は、前方ブロック211と一体で形成され得、または、後方ブロック212と前方ブロック211とが分離するように製作された後、後方ブロック212が前方ブロック211に結合することも可能である。
【0039】
弾性部材220は、図12のように、ブロック本体210の貫通孔219に挿入され得る。弾性部材220として、弾性回復力を有する多様な部材を使用することができ、弾性部材220は、例えば、貫通孔219に挿入可能なコイルばねを含み得る。例えば、使用者が後述するレバー240を引っ張ってレバー240に結合したストッパ部材230を所定の方向へ移動させた後、レバー240を放すと、弾性部材220の弾性回復力によってストッパ部材230が前記所定の方向と反対方向へ移動し得る。一方、他の実施例で、弾性部材220は、貫通孔219に挿入されず、ブロック本体210とレバー240に各々結合し得る。即ち、弾性部材220の一方側端部は、ブロック本体210に結合し、弾性部材220の他方側端部は、レバー240に結合し得る。そして、ストッパ部材230は、貫通孔219に挿入されてレバー240に結合し、レバー240に結合した弾性部材220から弾性力を受け、これによって、ストッパ部材230が締結部材100に形成された締結溝120に締結できる。
【0040】
ストッパ部材230は、図12を参照すると、貫通孔219に挿入され、前述したように弾性部材220に結合して弾性力を受けて移動しながら、締結部材100の締結溝120に締結されるように設けられ得る。但し、ストッパ部材230の移動方式は、弾性部材220に限定されない。即ち、ストッパ部材230が移動して締結溝120に締結さえできれば、多様な方式によってストッパ部材230が移動するように設けられ得る。そして、ストッパ部材230は、締結部材100に形成された締結溝120に締結され得る。
【0041】
ストッパ部材230は、図8及び図12を参照すると、移動軸231とヘッド232と、を含み得る。移動軸231は、長手方向に形成されて移動可能に設けられ得る。移動軸231は、貫通孔219に挿入され、レバー240に結合し得る。即ち、使用者がレバー240を引っ張ると、レバー240に結合した移動軸231がブロック本体210の貫通孔219の内部で予め設定された方向へ移動する。そして、ヘッド232は、移動軸231に結合して移動軸231と共に移動する。そして、使用者がレバー240を放すと、弾性部材220の弾性回復力によってヘッド232と移動軸231が移動し、図8のようにヘッド232が締結部材100の締結溝120側へ移動して締結溝120に接触する。これによって、着脱式取っ手20が容器10の締結部材100に締結される。または、使用者がレバー240を引っ張っていない状態で締結部材100がブロック本体210に挿入される場合、締結部材100がヘッド232に接触して図5を基準で後方へヘッド232を押すようになると、弾性部材220が弾性収縮しながらヘッド232と移動軸231が後方へ移動し、ヘッド232が締結部材100の締結溝120まで移動すると、弾性部材220の弾性回復力によってヘッド232と移動軸231が前方へ移動しながら、図8のようにヘッド232が締結部材100の締結溝120に接触する。即ち、使用者がヘッド232を締結部材100に結合するためにレバー240を引っ張った状態でブロック本体210に締結部材100を挿入することも可能であり、またはレバー240を引っ張っていない状態でブロック本体210に締結部材100を挿入することも可能である。図13を参照すると、ブロック本体210の貫通孔219は、容器10の周面に直交する仮想の水平線h1に対して傾斜が形成されるように構成され得、移動軸231は、傾斜が形成された貫通孔219に沿って挿入され得る。図13及び図14の(a)を参照すると、貫通孔219は容器10の周面に直交する仮想の水平線h2に対して傾斜が形成されず、ここで、上方から提供される力F1のうち移動軸231を貫通孔219の後方、即ち、矢印X1方向へ移動させるための力の分力はF2である。図13及び図14の(b)を参照すると、貫通孔219が容器10の周面に直交する仮想の水平線h1に対して傾斜が形成されており、ここで、上方から提供される力F4のうち移動軸231を貫通孔219の後方、即ち、矢印X2方向へ移動させるための力の分力はF5である。図14の(a)及び(b)の実施例を比較すると、図14の(b)の実施例の場合、(a)の実施例に比べて小さい力でも移動軸231を容易に貫通孔219の後方へ矢印X2方向に沿って移動させることができる。即ち、図14の(a)のF1と(b)のF4との大きさが同一であれば、移動軸231を後方へ移動させる力は(a)のF2の大きさであるFaよりも、(b)のF5の大きさであるFbがさらに大きいので、貫通孔219に傾斜が形成された図14の(b)の実施例の場合、(a)の実施例よりも小さい力で容易に移動軸231を後方へ矢印X2方向に沿って移動させることができる。
【0042】
ヘッド232は、移動軸231と共に移動して締結溝120に接触できる。ヘッド232は、第1部分233と、第2部分234と、第3部分235と、を含み得る。第1部分233は、移動軸231に結合する部分であって、図8を基準で後方に配置され、図8のように第1部分233と移動軸231とが互いに交差するように、例えば、第1部分233が移動軸231に直交するように結合され得る。ここで、第1部分233は、移動軸231に対して多様な角度を有するように結合し得る。第2部分234は、第1部分233に結合する部分であって、図8を基準で側方に配置され、締結溝120の一方側、例えば、図8を基準で締結溝120の下部に接触し得る。ここで、第2部分234は、第1部分233に直接結合するか、他の部材を介して間接的に結合し得る。第2部分234は、移動軸231に対して傾斜が形成され得る。即ち、第2部分234と移動軸231とは、第1角度θ1をなすように構成され得る。ここで、第2部分234は、移動軸231を基準で上方または下方へ傾斜が形成され得る。例えば、第2部分234は、移動軸231を基準で移動軸231より下方へ傾くように形成され得る。図28図30を参照すると、図28において、ストッパ部材230が締結部材100に接触した状態で締結部材100に沿って上方へ移動し、図29を参照すると、ストッパ部材230のヘッド232が締結溝120側へ移動しながら締結部材100から瞬間的に離れる。そして、図30を参照すると、弾性部材620の弾性力によってヘッド232が締結部材100側へ移動しながらヘッド232の第2部分234が締結溝120に接触する。このような原理は、第2部分234が移動軸231に対して第1角度θ1(図8参照)をなすように傾斜が形成されていることで可能になる。即ち、前述したように、図13を参照すると、ブロック本体210の貫通孔219は、仮想の水平線h1に対して傾斜が形成され得、図12を参照すると、移動軸231は、傾斜が形成された貫通孔219に沿って挿入できるので、弾性部材220の弾性力が作用すると、移動軸231は、図12及び図13のように貫通孔219の傾斜に沿って締結溝120側へ移動する。ここで、仮に、図8の第2部分234と移動軸231とが平行であれば、即ち、図8の第1角度θ1がゼロであれば、弾性部材220の弾性力によって移動軸231が締結溝120側へ移動しても、移動軸231に平行な第2部分234が締結溝120の下部に接触せずにヘッド232が締結溝120に挿入され、ヘッド232と締結溝120との間に間隙が生じ得る。しかし、第2部分234と移動軸231とは、第1角度θ1の傾斜が形成されるため、移動軸231が締結溝120側へ移動し続けると、第2部分234の任意の位置で締結溝120に接触(図30参照)するようになる。そして、図30のようにヘッド232は、ヘッド232の第2部分234が締結溝120の下部に接触した状態で第2部分234の傾斜面に沿って移動し続け、ヘッド232が着脱ブロック部材200及び締結溝120の少なくとも一つに接触して停止する。即ち、図30には示していないが、図12を参照すると、ヘッド232は、第2部分234が締結溝120の下部に接触し、ヘッド232の上部が着脱ブロック部材200のブロック本体210に接触するため、即ち、ヘッド232の上部と下部が、各々着脱ブロック部材200のブロック本体210と締結溝120に接触して係止されることで、間隙が一切発生せず、これによって、着脱式取っ手20が動きなく固定される。図12では、ヘッド232が締結部材100から離隔している。即ち、ヘッド232の第3部分235(図8参照)が締結部材100の締結溝120から離れているが、ヘッド232が締結部材100に接触し得る。即ち、図29及び図30のように、ヘッド232の第2部分234が締結部材100の締結溝120の下部に接触した状態で第2部分234の傾斜面に沿って上方へ移動し続け、図12のように、ヘッド232の上部が着脱ブロック部材200のブロック本体210に接触(図12参照)するか、または図示していないが、ヘッド232の第3部分235(図8参照)が締結部材100の締結溝120の上部に接触するか、またはヘッド232が、着脱ブロック部材200のブロック本体210と締結部材100の締結溝120の上部との両方に共に接触するようになると、ヘッド232は、移動を停止する。即ち、ヘッド232が、締結溝120の下部とブロック本体210に接触し、締結溝120の下部とブロック本体210との間に確実に密着するようになって間隙がなくなり、ヘッド232の動きが防止できる。一方、ヘッド232の第2部分234のみが締結溝120の下部に接触し、ヘッド232が着脱ブロック部材200のブロック本体210と締結部材100の締結溝120の上部から離隔するように設けられることも可能である。この場合、ヘッド232の第2部分234と締結溝120の下部との接触による摩擦力で停止し、上方へ若干の動きが発生し得るが、移動軸231に結合したレバー240によって移動軸231とヘッド232の動きが防止されるので、本発明の目的を達成することができる。そして、第3部分235は、第2部分234に結合する部分であって、第3部分235も第2部分233に直接結合するか、または他の部材を介して間接的に結合し得る。第3部分235は、図8を基準で前方に配置され、締結溝120の他方側、例えば、図8を基準で締結溝120の上部から離隔し得、または図8を基準で締結溝120の上部に接触し得る。即ち、第3部分235は、締結溝120に必ず接触しなくてもよく、締結溝120から離れていてもよい。第3部分235も、第2部分234と同様に移動軸231に対して傾斜が形成され得る。即ち、第3部分235と移動軸231とは、第2角度θ2をなすように構成され得る。第3部分235に傾斜が形成されると、締結部材100が第3部分235の傾斜面に沿って容易に移動可能になるので、より小さい力でストッパ部材230が移動可能である。そして、第3部分235は、移動軸231を基準で上方または下方へ傾斜が形成され得、例えば、第3部分235は、移動軸231を基準で移動軸231よりも上方へ傾くように形成され得る。ここで、移動軸231に対する第2部分234の傾斜及び第3部分235の傾斜は、鋭角を基準で第2部分234と移動軸231とがなす角度である第1角度θ1が、第3部分235と移動軸231とがなす角度である第2角度θ2よりも小さく形成され得る。このように、移動軸231に対して第2部分234及び第3部分235に傾斜が形成されると、ストッパ部材230のヘッド232が締結溝120に接触した後、図8を基準で上下方向への動きが防止される。即ち、前述した結合溝217と段差部110の場合と同様に、ヘッド232に傾斜が形成されていなければ、加工上の誤差またはヘッド232と締結溝120とのぶつかりまたは干渉を防止するために人為的に所定の間隙を形成しなくてはならず、これによってヘッド232が締結溝120に接触して締結されるとしても着脱式取っ手20が容器10から上下方向へ動き得る。しかし、本発明の第1実施例による着脱式取っ手20を含む容器10は、ヘッド232の第2部分234及び第3部分235が移動軸231に対して傾斜を形成するため、加工上の誤差または間隙を除去または減少させることができ、したがって、図8を基準で着脱式取っ手20の上下方向への動きを防止することができる。即ち、ヘッド232が締結溝120に間隙なく正確に接触して締結される。但し、ヘッド232の第2部分234と第3部分235の両方に必ず傾斜を形成しなくてもよく、必要に応じて第2部分234と第3部分235の少なくとも一つに傾斜を形成し得る。一方、使用者が着脱式取っ手20を回して覆す場合、即ち、図8を基準で締結部材100の上下が反転される場合、ストッパ部材230の上下も反転される。ここで、重力方向へ力が作用すると、ストッパ部材230の移動軸231は、締結部材100側へ力を受けるようになるので、かえって着脱式取っ手20が締結部材100にさらに堅固に固定される効果を奏する。
【0043】
レバー240は、図5及び図12を参照すると、ストッパ部材230に結合し、使用者がレバー240を取って作動させてストッパ部材230を締結溝120から締結解除できる。例えば、使用者がレバー240を図12の矢印方向へ引っ張ると、レバー240に結合したストッパ部材230がレバー240の移動方向へ移動し、これによって、ストッパ部材230のヘッド232が締結部材100の締結溝120から分離できる。
【0044】
ハンドル300は、図5を参照すると、着脱ブロック部材200が結合し、使用者が把持しやすい形状に形成され得る。ハンドル300は、多様な材質から製作でき、例えば、金属材質またはプラスチックなどで製作され得る。但し、ハンドル300の材質はこれに限定されず、多様な材質が使用可能である。
【0045】
以下、図面を参照して本発明の第1実施例による着脱式取っ手20を含む容器10の作用及び効果について説明する。
【0046】
図2を参照すると、容器10に締結部材100が結合している。ここで、図3を基準で、着脱式取っ手20を締結部材100の下方から上方へ移動させると、着脱ブロック部材200のブロック本体210に形成された空間216に締結部材100が挿入される。この際、締結部材100がブロック本体210の空間216に挿入されると、図5のようにブロック本体210の貫通孔219に挿入されているストッパ部材230のヘッド232が締結部材100に接触し、締結部材100が空間216に挿入されて着脱ブロック部材200に対して相対的に下方へ移動しながらストッパ部材230のヘッド232へ力を提供し、このように提供された力によってヘッド232が図5を基準で後方へ力を受ける。即ち、締結部材100のブロック本体210に対する相対的移動を基準で、締結部材100がブロック本体210の上方から下方へブロック本体210の空間216に挿入されながらヘッド232に接触し、ヘッド232を後方へ押すようになる。ヘッド232は、移動軸231に連結され、図12のようにストッパ部材230には弾性部材220が連結されているので、締結部材100によってヘッド232が力を受けると、弾性部材220が弾性収縮しながらヘッド232と移動軸231が貫通孔219に挿入された状態で、図5を基準で後方へ移動する。そして、締結部材100が下方へ移動し続けてヘッド232が締結溝120の位置に置かれると、ヘッド232に連結された弾性部材220の弾性回復力によってヘッド232が図5を基準で前方へ移動し、図8及び図12のように、締結部材100の締結溝120に接触して締結される。これによって、着脱式取っ手20が容器10の締結部材100に締結される。ここで、図12及び図13を参照すると、貫通孔219は傾斜が形成され、貫通孔219に挿入された移動軸231も傾くように配置され、これによって使用者は小さい力でもストッパ部材230を図5を基準で後方へ、即ち、図14の(b)の矢印X2方向に沿って容易に移動させることができる。
【0047】
一方、脱着式取っ手20が容器10の締結部材100に締結された場合、ブロック本体210の第2支持部214に形成された結合溝217は、上方から下方へ進むほど離隔間隔g(図7参照)が減少するように、例えば、ほぼ「V」字形に形成され得、また段差部110が形成された締結部材100の中心部は、上方から下方へ進むほど幅w1(図9参照)が減少するように形成され得、これによって加工上の誤差または間隙を除去または減少させることができるので、図7を基準で着脱式取っ手20の左右方向への動きを防止することができる。そして、連結部215は、内側の断面を基準で上方から下方へ進むほど幅w2(図13参照)が減少するように形成され得、図10を参照すると、連結部215の内側に接触する締結部材100の側面は、上方から下方へ進むほど幅w3が減少するように形成され得、これによって、図6を基準で着脱式取っ手20の前後方向への動きを防止することができる。そして、図8を参照すると、ストッパ部材230のヘッド232の第2部分234は、移動軸231に対して傾斜が形成され得、ストッパ部材230のヘッド232の第3部分235も、第2部分234と同様に移動軸231に対して傾斜が形成され得る。このように、移動軸231に対して第2部分234及び第3部分235に傾斜が形成されることによって、図8を基準で着脱式取っ手20の上下方向への動きを防止することができる。
【0048】
このように、本発明の第1実施例による着脱式取っ手20を含む容器10は、前述したように、容器10と着脱式取っ手20の前、後、左、右、上、下の全ての方向への動きを防止することができるので、使用者が安定的かつ便利に調理を行うことができる。
【0049】
また、使用者が着脱式取っ手20のハンドル300を把持した後、容器10に結合した締結部材100の下方から着脱式取っ手20を上方へ移動させるだけで着脱式取っ手20を容器10に結合することができ、レバー240を引いて着脱式取っ手20を下方へ移動させるだけで着脱式取っ手20を容器10から分離することができるので、着脱が容易かつ便利である。
【0050】
また、取っ手20を分離した後に複数の容器10を収納することができるので、取っ手20と容器10との干渉や衝突なく簡便に収納が可能であり、容器10の体積も減少する効果を奏する。
【0051】
一方、本発明の第1実施例による着脱式取っ手を含む容器の変形実施例として、締結部材100がハンドル300に結合し、ブロック本体210が容器10に結合する場合も考えられる。
【0052】
図15は、本発明の第2実施例による着脱式取っ手を含む容器において、着脱ブロック部材に締結部材が挿入された様子を示す断面図である。
【0053】
以下、図面を参照して本発明の第2実施例による着脱式取っ手20を含む容器10の作用及び効果について説明するが、第1実施例による着脱式取っ手20を含む容器10で説明した内容と共通する部分は、前述した説明を代わりにし、相違点を中心にして説明する。
【0054】
本発明の第2実施例の場合、着脱ブロック部材200における弾性部材220の代わりに、ブロック本体210の一部と、ストッパ部材230の一部に磁石410、420が含まれるという点で第1実施例と相違する。
【0055】
着脱ブロック部材200は、ブロック本体210と、ストッパ部材230と、レバー240と、を含む。ブロック本体210は、第1実施例と同様に締結部材100が挿入される空間216と貫通孔219が設けられ、これについての詳細な説明は、第1実施例の説明を代わりにする。そして、図15を参照すると、ブロック本体210の一部が磁石410から形成される。ストッパ部材230は、第1実施例と同様に貫通孔219に挿入され、締結部材100に形成された締結溝120に締結され、これについての詳細な説明は、第1実施例の説明を代わりにする。そして、図15を参照すると、ストッパ部材230の一部、例えば、移動軸231の一部は、ブロック本体210の磁石410と同じ極性の磁石420から形成される。一方、レバー240は、ストッパ部材230に結合するという点で第1実施例と共通するので第1実施例の説明を代わりにする。
【0056】
図15は、ストッパ部材230が締結部材100の方向へ移動してヘッド232が締結溝120に締結され、これによって着脱式取っ手20が容器10に結合した状態を示す。ここで、着脱式取っ手20を容器10から分離するために、使用者がレバー240を引っ張ると、ブロック本体210の磁石410及びストッパ部材230の移動軸231の磁石420が近接した位置に置かれ、着脱式取っ手20を容器10から分離した後、使用者がレバー240を放すと、ブロック本体210の磁石410とストッパ部材230の移動軸231の磁石420とは同じ極性を有するため、互いに押し出す。即ち、ストッパ部材230に第1実施例の弾性部材220がなくても、同じ極性の磁石410、420の斥力によってストッパ部材230が元の位置に戻ることができる。
【0057】
図16は、本発明の第3実施例による着脱式取っ手を含む容器において、着脱ブロック部材に締結部材が挿入された様子を示す断面図である。
【0058】
以下、図面を参照して本発明の第3実施例による着脱式取っ手20を含む容器10の作用及び効果について説明するが、本発明の第1実施例または第2実施例による着脱式取っ手20を含む容器10で説明した内容と共通する部分は、前述した説明を代わりにし、相違点を中心にして説明する。
【0059】
本発明の第3実施例の場合、着脱ブロック部材200における弾性部材220の代わりに、レバー240の少なくとも一部と、ハンドル300の一部に磁石430、440が含まれるという点で第1実施例及び第2実施例と相違する。
【0060】
着脱ブロック部材200は、ブロック本体210と、ストッパ部材230と、レバー240と、を含む。ブロック本体210とストッパ部材230は、第1実施例と共通するため、前述した説明を代わりにする。レバー240は、第1実施例の同様にストッパ部材230に結合し、図16を参照すると、少なくとも一部が磁石430から形成される。そして、ハンドル300の一部、例えば、ハンドル300の内側の一部は、レバー240の磁石430と同じ極性の磁石440から形成される。そして、第2実施例と同様に、着脱式取っ手20を容器10から分離するために使用者がレバー240を引っ張ると、レバー240の磁石430とハンドル300の磁石440とが近接した位置に置かれ、着脱式取っ手20を容器10から分離した後、使用者がレバー240を放すと、レバー240の磁石430とハンドル300の磁石440とは同じ極性を有するので、互いに押し出す。即ち、ストッパ部材230に第1実施例における弾性部材220がなくても、同じ極性の磁石430、440の斥力によってストッパ部材230が元の位置に戻ることができる。
【0061】
図17は、本発明の第4実施例による着脱式取っ手を含む容器において、取っ手に締結部材が結合した全体斜視図であり、図18は、図17の側断面図であり、図19は、本発明の第4実施例による着脱式取っ手を含む容器において、ハンドルの全体斜視図であり、図20は、本発明の第4実施例による着脱式取っ手を含む容器において、着脱ブロック部材のブロック本体の斜視図であり、図21は、本発明の第4実施例による着脱式取っ手を含む容器において、締結部材の一方側の斜視図であり、図22は、本発明の第4実施例による着脱式取っ手を含む容器において、締結部材の側面図であり、図23は、本発明の第4実施例による着脱式取っ手を含む容器において、締結部材の他方側の斜視図である。
【0062】
以下、図面を参照して本発明の第4実施例による着脱式取っ手20を含む容器10(図1及び図2参照)の作用及び効果について説明するが、本発明の第1~第3実施例による着脱式取っ手20を含む容器10で説明した内容と共通する部分は、前述した説明を代わりにし、相違点を中心にして説明する。
【0063】
本発明の第4実施例の場合、着脱ブロック部材200に空間216及び結合溝217が形成された第1~第3実施例とは異なり、締結部材500に結合溝520及び空間530(図23参照)が形成されているという点で相違し、またブロック本体610の形状も相違し、結合溝520の離隔間隔が上方から下方へ進むほど増加する点も、第1~第3実施例と相違する。
【0064】
図21を参照すると、締結部材500には、容器に固定結合される締結部材500の一方側500aに締結溝510が形成される。そして、図23を参照すると、一方側500aの反対側である他方側500bに、結合溝520が形成される。ここで、締結部材500の一方側500aと締結部材500の他方側500bとの間には、所定の空間530が形成される。ブロック本体610の突出部611は、締結部材500の空間530に挿入され、この際、ブロック本体610は、締結部材500の結合溝520に結合する。ここで、締結部材500の結合溝520は、図23を基準で上方から下方へ進むほど離隔間隔が増加するように形成され得(図23参照)、結合溝520に対応するようにブロック本体610の突出部611の幅w4が上方から下方へ進むほど増加するように形成され得る(図20参照)。締結部材500の一方側500aに形成された締結溝510には、着脱ブロック部材600のストッパ部材630が着脱可能に締結され得(図18参照)、これについての詳細な説明は、第1~第3実施例の説明を代わりにする。締結部材500は、締結部材500の一方側500a(図21及び図22参照)が容器10に固定結合し(図1及び図17参照)、結合溝520は、締結溝510の反対側で容器10の外部に露出する(図22及び図23参照)。そして、着脱式取っ手20は、締結部材500に着脱可能に結合する。
【0065】
着脱ブロック部材600は、締結部材500の締結溝510に着脱可能に締結できる。図18を参照すると、着脱ブロック部材600は、ブロック本体610と、弾性部材620と、ストッパ部材630と、レバー640と、を含み得る。以下、これについて詳しく説明する。
【0066】
ブロック本体610には、図20を参照すると、締結部材500の空間530に挿入される突出部611が設けられ、弾性部材620及びストッパ部材630が挿入される貫通孔612が形成され、締結部材500の結合溝520に結合する。貫通孔612については、第1~第3実施例の貫通孔219の説明を代わりにする。使用者が着脱式取っ手20のハンドル700を把持した状態で、着脱式取っ手20を締結部材500が結合した容器の下方から上方へ移動させると、ブロック本体610の突出部611が締結部材500の空間530に挿入され、ブロック本体610が締結部材500の結合溝520に結合する(図17及び図18参照)。ここで、ストッパ部材630が締結溝510に締結される過程は、第1~第3実施例で前述した説明で代わりにする。
【0067】
一方、弾性部材620と、ストッパ部材630と、レバー640とは、第1~第3実施例の弾性部材220と、ストッパ部材230と、レバー240の説明を代わりにする。そして、着脱ブロック部材600が結合するハンドル700(図19参照)についても、第1~第3実施例のハンドル300の説明を代わりにする。
【0068】
図24は、本発明の第5実施例による着脱式取っ手を含む容器において、取っ手に締結部材が結合した様子を示す側断面図であり、図25は、本発明の第5実施例による着脱式取っ手を含む容器において、着脱ブロック部材のブロック本体の斜視図である。
【0069】
以下、図面を参照して本発明の第5実施例による着脱式取っ手20を含む容器10の作用及び効果について説明するが、第1~第4実施例による着脱式取っ手20を含む容器10で説明した内容と共通する部分は、前述した説明を代わりにし、相違点を中心にして説明する。
【0070】
本発明の第5実施例の場合、基本的には第4実施例と共通し、但し、着脱ブロック部材600のブロック本体610の形状が第4実施例と異なるという点で相違する。
【0071】
図24及び図25を参照すると、第5実施例のブロック本体610にガイド部613がさらに備えられている。ここで、ガイド部613は、ブロック本体610の前面を締結部材500から所定の間隔で離隔させる。即ち、第4実施例の図18を参照すると、ブロック本体610の前面が締結部材500に接触しているが、第5実施例の図24を参照すると、ガイド部613によってブロック本体610の前面が締結部材500から離隔しているという点で第5実施例は第4実施例と相違する。
【0072】
図27は、本発明の第6実施例による着脱式取っ手を含む容器において、ストッパ部材が締結部材の締結溝に締結された様子を示す側面図であり、図28図30は、本発明の第6実施例による着脱式取っ手を含む容器において、ストッパ部材が締結部材の締結溝に締結される過程を示した図である。
【0073】
以下、図面を参照して本発明の第6実施例による着脱式取っ手20を含む容器10(図1及び図2参照)の作用及び効果について説明するが、本発明の他の実施例で説明した内容と共通する部分は前述した説明を代わりにし、相違点を中心にして説明する。
【0074】
本発明の第6実施例の場合、第2部分234及び第3部分235は、仮想の水平線Y1(図27参照)に対して傾斜が形成されるという点で、移動軸231に対して第2部分234及び第3部分235に傾斜が形成された第1実施例とは相違する。
【0075】
図27を参照すると、ストッパ部材230は、仮想の水平線Y1に対して傾くように締結部、即ち、締結溝120に締結され、このために移動軸231及びヘッド232を含み得る。移動軸231は、長さ方向に形成され、ここで、移動軸231は、ブロック本体210に形成された貫通孔219に挿入されてレバー240に結合し得る。これに関しては、前述した第1実施例の説明を代わりにする。一方、弾性部材220は、図12のように、ブロック本体210の貫通孔219に挿入され得、または他の実施例で弾性部材200の一方側がレバー240に結合し、弾性部材200の他方側がブロック本体210に結合するように設けられ得る。
【0076】
図13を参照すると、ブロック本体210の貫通孔219は、容器10の周面に直交する仮想の水平線h1に対して傾斜が形成されるように構成され得、移動軸231は、傾斜が形成された貫通孔219に沿って挿入され得る。即ち、移動軸231は、図27の仮想の水平線Y1に対してθ5の角度をなすように配置され、ブロック本体210の貫通孔219に挿入され得る。これは、前述した第1実施例と共通するので、前述した説明を代わりにする。
【0077】
図27を参照すると、ヘッド232は、第1部分233と、第2部分234と、第3部分235と、を含み得る。第1部分233は、移動軸231に結合する部分であって、図27を基準で後方に配置され、図27のように第1部分233と移動軸231とが互いに交差するように第1部分233が移動軸231に結合し得る。第1部分233と移動軸231とは、多様な角度をなすように第1部分233が移動軸231に結合し得、例えば、第1部分233が移動軸231に直交するように結合し得る。第2部分234は第1部分233から延びる部分であって、図27を基準で側方に配置され、締結溝120の一方側、例えば、図27を基準で締結溝120の下部に接触し得る。図27のように第2部分234は、仮想の水平線Y1に対して傾斜が形成され得る。そして、第3部分235は、第2部分234から延びる部分であって、図27を基準で前方に配置され得る。ここで、第3部分235は、締結溝120の他方側、例えば、図27を基準で締結溝120の上部に接触するか、または締結溝120の上部から離れていてもよい。即ち、第2部分234が締結溝120に接触すると、着脱式取っ手20の固定が可能であるため、第3部分235は締結溝120に接触しても、締結溝120に接触せず締結溝120から離れていてもよい。そして、第3部分235も、第2部分234と同様に仮想の水平線Y1に対して傾斜が形成され得る。ここで、図27を参照すると、仮想の水平線Y1に対する第2部分234の傾斜と第3部分235の傾斜とは、鋭角を基準で第2部分234と仮想の水平線Y1とがなす角度である第1角度θ3が、第3部分235と仮想の水平線Y1とがなす角度である第2角度θ4よりも小さく形成され得る。このように、仮想の水平線Y1に対して第2部分234及び第3部分235に傾斜が形成されると、ストッパ部材230のヘッド232の第2部分234が締結溝120に接触した後、図27を基準で上下方向への動きが防止できる。即ち、本発明の第1実施例による着脱式取っ手20を含む容器10は、ヘッド232の第2部分234及び第3部分235が仮想の水平線Y1に対して傾斜を有するので、加工上の誤差または間隙を除去または減少させることができ、したがって、図27を基準で着脱式取っ手20の上下方向への動きを防止することができる。即ち、ヘッド232が締結溝120に間隙なく正確に接触して締結できる。
【0078】
図27を参照すると、第1角度θ3は、仮想の水平線Y1を基準で下方に形成され、第2角度θ4は、仮想の水平線Y1を基準で上方に形成され得る。
【0079】
一方、第2部分234は、移動軸231を基準で移動軸231よりも下方へ傾くように形成され得る。例えば、図27のように、第2部分234は、移動軸231に平行な仮想の点線Y2を基準で下方へθ6の角度をなすように傾いて形成され得る。但し、第2部分234は、移動軸231を基準で移動軸231よりも上方へ傾くように形成され得る。
【0080】
図28を参照すると、ヘッド232の第2部分234が締結部材100に接触した状態で上方へ移動する。図29を参照すると、ヘッド232の第2部分234が上方へ移動すると、ヘッド232が締結部材100から瞬間的に離れる。そして、図30を参照すると、弾性部材620の弾性力によってヘッド232が締結部材100側へ移動しながらヘッド232の第2部分234が締結溝120の下部に接触する。そして、ヘッド232は、ヘッド232の第2部分234が締結溝120の下部に接触した状態で第2部分234の傾斜面に沿って移動し続け、ヘッド232が着脱ブロック部材200及び締結溝120の少なくとも一つに接触して停止する。これによって、着脱式取っ手20が動きなく固定される。
【0081】
一方、本発明の第6実施例で説明された内容は、必要に応じて適用可能な範囲で本発明の第1~第5実施例にも適用できる。
【0082】
図31及び図32は、本発明の第7実施例による着脱式取っ手を含む容器において、ストッパ部材のヘッドが締結部材の傾斜部に沿って移動する様子を示す図である。
【0083】
以下、図面を参照して本発明の第7実施例による着脱式取っ手20を含む容器10(図1及び図2参照)の作用及び効果について説明するが、本発明の他の実施例で説明した内容と共通する部分は、前述した説明を代わりにし、相違点を中心にして説明する。
【0084】
本発明の第7実施例の場合、締結部材100に傾斜部130が形成され、ストッパ部材230のヘッド232が締結部材100の傾斜部130に沿って移動するという点で第1~第6実施例と相違する。
【0085】
図31を参照すると、締結部材100には、傾斜部130が形成される。そして、ヘッド232は、締結部材100の傾斜部130に接触した状態で傾斜部130に沿って移動し得る。ここで、第2部分234は、移動軸231と平行に形成され得る。即ち、第2部分234は、移動軸231対して傾斜を有しなくてもよい。但し、第2部分234が移動軸231に対して傾斜を有することを排除することではない。即ち、第7実施例においても、第2部分234は移動軸231に対して傾斜を有し得る。ここで、ヘッド232の第2部分234と第3部分235とが隣り合う連結地点237で傾斜部130に接触し得る(図32参照)。そして、弾性部材620の弾性力によって移動軸231が移動すると、連結地点237が締結部材100の傾斜部130に接触した状態で締結部材100の傾斜部130に沿って移動する。そして、ヘッド232が、着脱ブロック部材200のブロック本体210と締結溝120の上部との少なくとも一つに接触して停止する。ヘッド232が停止する内容については、前述した説明と共通するので、前述した説明を代わりにする。
【0086】
図33及び図34は、本発明の第8実施例による着脱式取っ手を含む容器において、ストッパ部材のヘッドが締結部材に締結される様子を示す図である。
【0087】
以下、図面を参照して本発明の第8実施例による着脱式取っ手20を含む容器10(図1及び図2参照)の作用及び効果について説明するが、本発明の他の実施例で説明した内容と共通する部分は、前述した説明を代わりにし、相違点を中心にして説明する。
【0088】
本発明の第8実施例の場合、ヘッド232が締結部材100よりも着脱ブロック部材200に先に接触して移動するという点で他の実施例と相違する。
【0089】
図33及び図34を参照すると、ヘッド232は、第1部分233に結合する第4部分236を含む。第4部分236は、第1部分233に直接結合する部分であっても、他の部分または他の部材によって間接的に結合する部分であってもよい。図33を参照すると、ヘッド232の第4部分236が着脱ブロック部材200のブロック本体210に先に接触した状態で移動し、図34を参照すると、ヘッド232の第2部分234が締結溝120の下部に接触して停止するように設けられ得る。ここで、ヘッド232の第4部分236は、多様な位置で着脱ブロック部材200のブロック本体210に接触し得る。例えば、図33のように、第4部分236と第3部分235とが隣り合う地点で着脱ブロック部材200のブロック本体210に接触するように設けられ得る。
【0090】
図35及び図36は、本発明の第9実施例による着脱式取っ手を含む容器において、ストッパ部材のヘッドが締結部材に締結される様子を示す図である。
【0091】
以下、図面を参照して本発明の第9実施例による着脱式取っ手20を含む容器10(図1及び図2参照)の作用及び効果について説明するが、本発明の他の実施例で説明した内容と共通する部分は前述した説明を代わりにし、相違点を中心にして説明する。
【0092】
本発明の第9実施例の場合、ヘッド232が締結部材100よりも着脱ブロック部材200に先に接触して移動するという点で第1~第7実施例と相違し、締結部材100に傾斜部130が形成されるという点で第8実施例と相違する。
【0093】
図35及び図36を参照すると、ヘッド232は、第1部分233に結合する第4部分236を含む。第4部分236は、第1部分233に直接結合する部分であっても、他の部分または他の部材によって間接的に結合する部分であってもよい。そして、締結部材100には、傾斜部130が形成される。図35を参照すると、ヘッド232の第4部分236が着脱ブロック部材200のブロック本体210に先に接触した状態で移動し、図36を参照すると、ヘッド232の他の部分、例えば、ヘッド232の第2部分234と第3部分235とが隣り合う連結地点237で締結部材100の傾斜部130に接触して停止するように設けられ得る。
【0094】
以上、本発明を限定された実施例と図面によって説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明が属する技術分野における通常の知識を持つ者によって本発明の技術思想と特許請求の範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形が可能であることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0095】
本発明は、着脱式取っ手を含む容器に関し、特に、着脱式取っ手が含まれた容器関連産業に利用可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
【国際調査報告】