(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-11
(54)【発明の名称】索道自走式輸送設備
(51)【国際特許分類】
B61B 13/04 20060101AFI20220428BHJP
【FI】
B61B13/04 D
B61B13/04 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022502316
(86)(22)【出願日】2019-05-17
(85)【翻訳文提出日】2021-11-15
(86)【国際出願番号】 CN2019087415
(87)【国際公開番号】W WO2020186618
(87)【国際公開日】2020-09-24
(31)【優先権主張番号】201910200590.5
(32)【優先日】2019-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521425205
【氏名又は名称】郭 延巍
【氏名又は名称原語表記】GUO Yanwei
【住所又は居所原語表記】No. 1 Beside Damen Qiaotou Market, Daliang Street, Shunde District Foshan, Guangdong 528300, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】郭 延巍
(57)【要約】
【課題】本発明は索道ロープに沿って走行する輸送装置(1)を含む索道自走式輸送設備に関して、前記輸送装置(1)はスライド調整機構(2)と、伝達機構(3)とプルアーム(4)を含み、前記スライド調整機構(2)と伝達機構(3)はそれぞれプルアーム(4)と移動可能に接続される。本発明のスライド調整機構(2)はプルアーム(4)に配置され、また、スライド調整機構(2)の第一伝達コンポーネント(21)と、第二伝達コンポーネント(22)と第三伝達コンポーネント(23)は索道ロープクランプ領域を囲んでおり、索道ロープが索道ロープクランプ領域内にある場合、索道ロープは、第一伝達コンポーネント(21)、第二伝達コンポーネント(22)及び第三伝達コンポーネント(23)とクランプされ、輸送装置(1)が索道ロープに沿って自由にスライドできるようにして、またスライド調整機構(2)に第一昇降コンポーネント(20)を配置させ、索道ロープクランプ領域を異なるサイズの索道ロープに適合させ及び索道ロープの接続部、または、索道支持臺コーナーターンをスムーズに通過させ、輸送装置(1)の適用性を向上させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スライド調整機構(2)と、伝達機構(3)と、プルアーム(4)を含む輸送装置(1)であって、前記スライド調整機構(2)と伝達機構(3)は、それぞれプルアーム(4)と移動可能に接続されており、
前記スライド調整機構(2)は第一昇降コンポーネント(20)と、第一伝達コンポーネント(21)と、第二伝達コンポーネント(22)と、第三伝達コンポーネント(23.)と、第一コンロッド(26)と、第二コンロッド(27)と、第三コンロッド(28)と、第四コンロッド(29)を含み、前記第一昇降コンポーネント(20)は第一伝達コンポーネント(21)に移動可能にぶら下がって、第一昇降コンポーネント(20)は上下に昇降可能な第一スライダー(203)を含み、前記第二伝達コンポーネント(22)と第三伝達コンポーネント(23)はそれぞれ第一伝達コンポーネント(21)の両側に位置し、第二伝達コンポーネント(22)と第一伝達コンポーネント(21)との間は第一コンロッド(26)を介して接続され、第二伝達コンポーネント(22)と第一スライダーと(203)の間は第二コンロッド(27)を介して接続され、第三伝達コンポーネント(23)と第一伝達コンポーネント(21)との間は第三コンロッド(28)を介して接続され、第三伝達コンポーネント(23)と第一スライダー(203)の間は第四コンロッド(29)を介して接続され、前記第一伝達コンポーネント(21)、第二伝達コンポーネント(22)および第三伝達コンポーネント(23)の間は索道ロープクランプ領域が形成され、前記第一昇降コンポーネント(20)は索道ロープクランプ領域のクランプ度を調整するか、または索道ロープの接続部及びコーナーターンで、第二伝達コンポーネント(22)と第三伝達コンポーネント(23)を下げて、第二駆動輪(222)と第三駆動輪(232)を索道ロープから一時的に分離させ、第一駆動輪(212)のみを利用してスライド調整機構(2)が索道ロープの接続部をスムーズに通過させるか又は回転を実現し、
前記伝達機構(3)は第一伝達コンポーネント(21)、第二伝達コンポーネント(22)および第三伝達コンポーネント(23)を回転させ、また、第二伝達コンポーネント(22)と第三伝達コンポーネント(23)の回転方向は第一伝達コンポーネント(21)の回転方向と反対になることを特徴にする少なくとも索道ロープに沿って走行する1つの輸送装置(1)を含む索道自走式輸送設備。
【請求項2】
前記スライド調整機構(2)はまた第四伝達コンポーネント(24)と第五伝達コンポーネント(25)を含み、前記第四伝達コンポーネント(24)と第五伝達コンポーネント(25)は第一伝達コンポーネント(21)の下に位置し、前記第一伝達コンポーネント(21)と伝達機構(3)の間に第一伝達ベルト(11)が配置され、伝達機構(3)は第一伝達ベルト(11)を介して、第一伝達コンポーネント(21)を駆動して回転させ、前記第一伝達コンポーネント(21)と第四伝達コンポーネント(24)の間に第二伝達ベルト(12)が配置され、第一伝達コンポーネント(21)は第二伝達ベルト(12)を介して、第四伝達コンポーネント(24)を駆動して回転させ、前記第四伝達コンポーネント(24)と、第五伝達コンポーネント(25)と、第二伝達コンポーネント(22)と、第三伝達コンポーネント(23)の間に第三伝達ベルト(13)が配置され、第四伝達コンポーネント(24)は第三伝達ベルト(13)を介して、第二伝達コンポーネント(22)と、第三伝達ベルト(23)と、第五伝達コンポーネント(25)を駆動して回転させることを特徴にする請求項1に記載の索道自走式輸送設備。
【請求項3】
また拡張装置(7)を含み、2つの隣接する輸送装置(1)の間は拡張装置(7)を介して接続され、前記拡張装置(7)は第六伝達コンポーネント(72)と、第七伝達コンポーネント(73)と、第八伝達コンポーネント(74)と、第二昇降コンポーネント(71)と、第五コンロッド(75)と、第六コンロッド(76)と、第七コンロッド(77)と、第八コンロッド(78)を含み、前記第二昇降コンポーネント(71)は第六伝達コンポーネント(72)に移動可能にぶら下がって、前記第二昇降コンポーネント(71)は上下に昇降可能な第二スライダー(711)を含み、前記第七伝達コンポーネント(73)と第八伝達コンポーネント(74)は第六伝達コンポーネント(72)の下に位置し、前記前の輸送装置(1)の第三伝達コンポーネント(23)と拡張機構の第六伝達コンポーネント(72)は第五コンロッド(75)を介して接続され、前記前の輸送装置(1)の第三伝達コンポーネント(23)と拡張機構の第二スライダー(711)は第六コンロッド(76)を介して接続され、前記後の輸送装置(1)の第二伝達コンポーネント(22)と拡張機構(7)の第六伝達コンポーネント(72)は第七コンロッド(77)を介して接続され、前記後の輸送装置(1)の第二伝達コンポーネント(22)と拡張機構の第二スライダー(711)は第八コンロッド(78)を介して接続され、前記第二昇降コンポーネント(71)は前の輸送装置(1)の第三駆動輪(232)を調整して、拡張機構(7)の第四駆動輪(721)と後の輸送装置(1)の第二駆動輪(222)の間に形成された索道ロープクランプ領域のクランプ度を調整することを特徴にする請求項2に記載の索道自走式輸送設備。
【請求項4】
前記第七伝達コンポーネント(73)と、第八伝達コンポーネント(74)と、前の輸送装置(1)の第三伝達コンポーネント(23)と、後の輸送装置(1)の第二伝達コンポーネント(22)の間に第四伝達ベルト(14)が配置され、前記前の輸送装置(1)の第三伝達コンポーネント(23)は第四伝達ベルト(14)を介して第七伝達コンポーネント(73)、第八伝達コンポーネント(74)および次の輸送装置(1)の第二伝達コンポーネント(22)を駆動して回転させ、次の輸送装置の第二伝達コンポーネント(22)が動力を生成し、第二伝達コンポーネント(22)は第二伝達ベルト(12)と第三伝達ベルト(13)を介して、駆動力を後続の輸送装置に順次伝達し、このようにして、前記第六伝達コンポーネント(72)と第七伝達コンポーネント(73)の間に第五伝達ベルト(15)を配置され、前記第七伝達コンポーネント(73)は第五伝達ベルト(15)を介して、第六伝達コンポーネント(72)を駆動して回転させることを特徴にする請求項3に記載の索道自走式輸送設備。
【請求項5】
前記伝達機構(3)は、フレーム(31)と、第九伝達コンポーネント(32)と、第十伝達コンポーネント(33)と、伝達反転コンポーネント(34)を含み、前記フレーム(31)の片側には開口部(311)が配置され、前記プルアーム(4)は上部プルアーム(41)と下部プルアーム(42)を含み、前記上部プルアーム(41)の上端は第一伝達コンポーネント(21)上で可動にぶら下がって、上部プルアーム(41)の下端は下部プルアーム(42)の上端と回転可能に接続され、下部プルアーム(42)の下端が開口部(311)に挿入され、そして開口部(311)から突き出ている端部には物品または動力源(5)をぶら下げるフック(43)が配置され、前記第九伝達コンポーネント(32)が回転方式でフレーム(31)の片側に配置され、第九伝達コンポーネント(32)が開口部(311)を通過して接続されるプルアーム(4)に接続すると、プルアーム(4)は第九伝達コンポーネント(32)を回転中心として回転させ、開口部(311)がプルアーム(4)の回転角度を規制し、前記第十伝達コンポーネント(33)が回転方式でフレーム(31)の反対側に配置され、前記伝達反転コンポーネント(34)は回転方式でフレーム(31)の中央に配置され、前記フレーム(31)内に位置した伝達反転コンポーネント(34)はそれぞれ第九伝達コンポーネント(32)と第十伝達コンポーネント(33)に接続され、フレーム(31)の外に伸びている伝達反転コンポーネント(34)端部は別の輸送装置(1)の伝達反転軸(341)と接続することを特徴にする請求項2に記載の索道自走式輸送設備。
【請求項6】
前記第一伝達ベルト(11)は第九伝達コンポーネント(32)と第一伝達コンポーネント(21)の間に配置され、前記第九伝達コンポーネント(32)は第一伝達ベルト(11)を介して、第一伝達コンポーネント(21)を駆動して回転させることを特徴にする請求項5に記載の索道自走式輸送設備。
【請求項7】
また動力源(5)を含み、前記輸送装置(1)は動力源(5)と接続されてアクティブな輸送装置(1)を形成し、前記動力源(5)はフック(43)にぶら下がって、前記第十伝達コンポーネント(33)と動力源(5)の間に第六伝達ベルト(16)が配置され、前記動力源(5)は第六伝達ベルト(16)を介して第十伝達コンポーネント(33)と伝達反転コンポーネント(34)および第九伝達コンポーネント(32)にそれぞれ動力を伝達し、前記輸送装置(1)は動力源(5)と受動輸送装置(1)を接続、形成していないことを特徴にする請求項6に記載の索道自走式輸送設備。
【請求項8】
前記第一昇降コンポーネント(20)は、また、第一底板(201)と、第一ガイドレール(202)と、第一スライダー(203)と、第一ボルト(204)と、第一ナット(205)を含み、第一底板(201)は第一伝達コンポーネント(21)に移動可能にぶら下がって、前記第一ガイドレール(202)と第一ボルト(204)は第一底板(201)に配置され、前記第一スライダー(203)の両側にそれぞれ第一回転軸(206)と第二回転軸(207)が配置され、
第一スライダー(203)は第一底板(201)の上に着座し、第一ガイドレール(202)と第一ボルト(204)は第一スライダー(203)を通過し、第一スライダー(203)は第一ガイドレール(202)に沿ってスライドし、第一ナット(205)は第一ボルトにネスティングされて第一ボルトに沿ってスライドし、第一ナット(205)は第一ボルト(204)の周りを回転してスライドしながら第一スライダー(203)を駆動して第一ガイドレール(202)に沿って上下に昇降し、
前記第四伝達コンポーネント(24)は、第四伝達軸(241)と、第四フロントプーリー(242)と、第四リアプーリー(243)を含み、前記第四伝達軸(241)は回転して第一底板(201)の上に配置され、前記第四フロントプーリー(242)と第四リアプーリー(243)は第四伝達軸(241)のに固定され、前記第五伝達コンポーネント(25)は第五伝達軸(251)と第五プーリー(252)を含み、前記第五伝達軸(251)は回転して第一底板(201)の上に配置され、第五プーリー(252)は第五伝達軸(251)に固定されて、
前記第一伝達コンポーネント(21)は、第一駆動輪(212)と、第一伝達軸(211)と、第一フロントプーリー(213)と、第一リアプーリー(214)を含み、第一駆動輪(212)は軸方向にスライドして第一伝達軸(211)の前端に配置され、第一フロントプーリー(213)は第一伝達軸(211)の中部に固定され、第一リアプーリー(214)は第一伝達軸(211)の後端に固定され、前記第二伝達コンポーネント(22)は、第二駆動輪(222)と、第二伝達軸(221)と、第二フロントプーリー(223)と、第二リアプーリー(224)を含み、第二駆動輪(222)は軸方向にスライドして第二伝達軸(221)の前端に配置され、第二フロントプーリー(223)と第二リアプーリー(224)は第二伝達軸(221)の後端に固定され、前記第三伝達コンポーネント(23)は、第三駆動輪(232)と、第三伝達軸(231)と、第三フロントプーリー(233)と、第三リアプーリー(234)を含み、前記第三駆動輪(232)は軸方向にスライドして第三伝達軸(231)の前端に配置され、第三フロントプーリー(233)と第三リアプーリー(234)は第三伝達軸(231)の後端に固定されて、
前記第一コンロッド(26)の前端は第一伝達軸(211)に接続され、第一コンロッド(26)の後端は第二伝達軸(221)に接続され、前記第二コンロッド(27)の前端は第一スライダー(203)の第一回転軸(206)に接続され、第二コンロッド(27)の後端は第二伝達軸(221)に接続され、前記第三コンロッド(28)の前端は第一伝達軸(221)に接続され、第三コンロッド(28)の後端は第三伝達軸(231)に接続され、前記第四コンロッド(29)の前端は第一スライダー(203)の第二回転軸(207)に接続され、第四コンロッド(29)の後端は第三伝達軸(231)に接続されて、
前記第一駆動輪(212)と、第二駆動輪(222)と、第三駆動輪(232)は索道ロープクランプ領域を囲み、前記第二伝達ベルト(12)は伝達ベルトであり、第二伝達ベルト(12)は第一フロントプーリー(213)と第四フロントプーリー(242)にネスティングされており、前記伝達ベルト(13)は伝動ベルトであり、第三伝達ベルト(13)は、第二フロントプーリー(223)と、第三フロントプーリー(233)と、第四リアプーリー(243)と、第五プーリー(252)にネスティングされていることを特徴にする請求項2に記載の索道自走式輸送設備。
【請求項9】
前記第二昇降コンポーネント(71)は、また、第二底板(712)と、第二ガイドレール(713)と、第二スライダー(711)と、第二ボルト(714)と、第二ナット(715)を含み、第二底板(712)は第六伝達コンポーネント(72)の上で移動可能にぶら下がって、前記第二ガイドレール(713)と第二ボルト(714)は第二底板(712)に配置され、前記第二スライダー(711)の両側にそれぞれ第三回転軸(7111)と第四回転軸(7112)が配置され、第二スライダー(711)は第二底板(712)の上に着座し、第二ガイドレール(713)と第二ボルト(714)は第二スライダー(711)を通過し、第二スライダー(711)は第二ガイドレール(713)に沿ってスライドし、第二ナット(715)は第二ボルト(714)にネスティングされて第二ボルト(714)に沿ってスライドし、第二ナット(715)は第二ボルト(714)の周りを回転してスライドしながら第二スライダー(711)を駆動して第二ガイドレール(713)に沿って上下に昇降し、
前記第七伝達コンポーネント(73)は、第七伝達軸(731)と、第七フロントプーリー(732)と、第七リアプーリー(733)を含み、前記第七伝達軸(731)は第二底板(712)に回転可能に配置され、前記第七フロントプーリー(732)と第七リアプーリー(733)は第七伝達軸(731)に固定され、前記第八伝達コンポーネント(74)は第八伝達軸(741)と第八プーリー(742)を含み、前記第八伝達軸(741)は回転して第二底板(712)に配置され、第八プーリー(742)は第八伝達軸(741)に固定されて、
前記第六伝達コンポーネント(72)は、第四駆動輪(721)と、第六伝達軸(722)と、第六プーリー(723)を含み、前記第四駆動輪(721)は軸方向にスライドして第六伝達軸(722)の前端に配置され、第六プーリー(723)は第六伝達軸(722)の後端に固定され、前記第五コンロッド(75)の前端は前の輸送装置(1)の第三伝達軸(231)に接続され、第五コンロッド(75)の後端は拡張機構の第六伝達軸(722)に接続され、前記第六コンロッド(76)の前端は前の輸送装置(1)の第三伝達軸(231)に接続され、第六コンロッド(76)の後端は拡張機構の第二スライダー(711)の第三回転軸(7111)に接続され、前記第七コンロッド(77)の前端は後の輸送装置(1)の第二伝達軸(221)に接続され、第七コンロッド(77)の後端は拡張機構の第六伝達軸(722)に接続され、前記第八コンロッド(78)の前端は後の輸送装置(1)の第二伝達軸(21)に接続され、第八コンロッド(78)の後端は拡張機構の第二スライダー(711)の第四回転軸(7112)に接続されて、
前記第四伝達ベルト(14)は伝達ベルトであり、第四伝達ベルト(14)は、前の輸送装置(1)の第三リアプーリー(234)と、第七リアプーリー(733)と、第八プーリー(742)と、後の輸送装置(1)の第二リアプーリー(224)にネスティングされており、前記第五伝達ベルト(15)は伝達ベルトであり、第五伝達ベルト(15)は第六プーリー(723)と第七フロントプーリー(732)にネスティングされていることを特徴にする請求項4に記載の索道自走式輸送設備。
【請求項10】
前記第一駆動輪(212)と、第二駆動輪(222)と、第三駆動輪(232)はすべて索道ロープクランプ溝(6)を備えた空気入りタイヤまたは索道ロープクランプ溝(6)を備えた革タイヤであり、前記空気入りタイヤまたは革タイヤの両方とも索道ロープ走行中に空気入りタイヤまたは革タイヤから誤って外れるのを防ぐための金属製の保護カバー(61)が装備されており、しかも革タイヤと空気入りタイヤの圧縮変形は索道ロープと革タイヤまたは空気入りタイヤ間の十分な接触面積を確保することを特徴にする請求項8に記載の索道自走式輸送設備。
【請求項11】
前記プルアーム(4)は上部プルアーム(41)と下部プルアーム(42)を含み、前記上部プルアーム(41)は、クロスバー(411)と、第一軸スリーブ(412)と、第二軸スリーブ(413)を含み、前記第一軸スリーブ(412)と第二軸スリーブ(413)はそれぞれクロスバー(411)の両側に固定されていて、前記下部プルアーム(42)の中部に軸穴(421)があり、下部プルアーム(42)の下に物品や動力源(5)をぶら下げるためのフック(43)が配置され、しかも上部プルアーム(41)と下部プルアーム(42)は回転方式で接続され、前記スライド調整機構(2)は上部プルアーム(41)に移動可能に配置され、前記伝達機構(3)は下部プルアーム(42)に移動可能に配置されていることを特徴にする請求項1に記載の索道自走式輸送設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は輸送設備、特に索道自走式輸送設備に関する。
【背景技術】
【0002】
索道は、クレーン・ケーブルカー・ローケージ(ケーブルカーはケーブルカー鉄道を指すこともある)とも呼ばれ、交通手段の一種で、普通は険しい山の斜面で乗客や貨物を乗せて山を上り下りする。索道は空中にぶら下がった鋼索を利用して、客車やトラックを支えたり牽引したりする。ステーションを除いて、一般的に途中に間隔を置いて鋼索を取り付ける支柱を作って、ケーブルカーは鋼索の下にぶら下がる。
【0003】
現在、索道ケーブルカーには2種類がある。第一の種類は、ケーブルカーが索道の下にぶら下がっていて、駆動機がワイヤーロープを動かして、ワイヤーロープは車両を牽引して索道に沿って運行して、貨物や人を運搬する輸送機械で、それは鉱工業地区・都市や風景観光地区の交通手段として多く使用されるが、このようなワイヤーロープで牽引されるこの種のケーブルカーは比較的長い動作距離と動作軌道の制限があり、復雑な路程及び路程がやや遠い索道での運行には適用されない。第二の種類は、ケーブルカーは駆動装置を持っており、ケーブルカーは索道の下にぶら下がっていて、ケーブルカーはワイヤーロープで牽引されていないので、ケーブルカーはワイヤーロープで走ることができ、ケーブルカーは自由に運行し及び曲がりやすいて、復雑な路程及び路程がやや遠い索道での運行に適用している。
【0004】
しかし、現在自走式ケーブルカーの駆動装置は比較的複雑で、例えば、ケーブルカーがゴム輪によって牽引されて索道に沿って滑走し、それにゴム輪の作動はまずディーゼルエンジンの駆動油圧ポンプ動作を経て、油圧ポンプが再びゴム輪を作動してから、エネルギー損失が非常に大きいだけでなく、油圧ポンプが故障しやすいため、この駆動装置の信頼性が低い。例えば、ケーブルカーがクローラクリップを介して索道に挟まれて、クローラと索道が摩擦力を発生し、ディーゼルエンジンがクローラを駆動して動かす時、ケーブルカーは索道自体を走行して、ケーブルカーの自走を実現する。しかし、内燃機関によって駆動されるゴム輪やクローラの数が限られているため、大量輸送に適さず、それに油圧システム及びクローラクリップのメンテナンスが困難であるため、ケーブルカーの輸送コストが高くなる。
【0005】
また、本出願人は2018年6月30日に中国特許局に索道自走式輸送設備の特許出願を提出した。上記の構造は上部と下部のプルアーム式構造を採用しており、索道運行中に、輸送設備の回転円滑が不十分して、ユニットの二つの駆動輪は索道ロープとの接触面積が不十分している。
【発明の概要】
【0006】
本発明の目的は構造が簡単で信頼性が高く、輸送装置が索道に沿って自律的に移動し、そして回転の円滑がある索道自走式輸送設備を提供することにある。
【0007】
本発明の目的は、以下のように達成される。
一種の索道自走式輸送設備は少なくとも索道ロープに沿って走行する1つの輸送装置を含み、前記輸送装置はスライド調整機構・伝達機構およびプルアームを含み、前記スライド調整機構と伝達機構は、それぞれプルアームと移動可能に接続され、
前記スライド調整機構は第一昇降コンポーネント・第一伝達コンポーネント・第二伝達コンポーネント・第三伝達コンポーネント・第一コンロッド・第二コンロッド・第三コンロッドと第四コンロッドを含み、前記第一昇降コンポーネントは第一伝達コンポーネントに移動可能にぶら下がって、第一昇降コンポーネントは上下に昇降可能な第一スライダーを含み、前記第二伝達コンポーネントと第三伝達コンポーネントはそれぞれ第一伝達コンポーネントの両側に位置し、第二伝達コンポーネントと第一伝達コンポーネントとの間は第一コンロッドを介して接続され、第二伝達コンポーネントと第一スライダーとの間は第二コンロッドを介して接続され、第三伝達コンポーネントと第一伝達コンポーネントとの間は第三コンロッドを介して接続され、第三伝達コンポーネントと第一スライダーの間は第四コンロッドを介して接続され、前記第一伝達コンポーネント・第二伝達コンポーネントおよび第三伝達コンポーネントの間は索道ロープクランプ領域が形成され、前記第一昇降コンポーネントは索道ロープクランプ領域のクランプ度を調整するか、または索道ロープの接続部及びコーナーターンで、第二伝達コンポーネントと第三伝達コンポーネントを下げて、第二駆動輪と第三駆動輪を索道ロープから一時的に分離させ、第一駆動輪のみを利用してスライド調整機構が索道ロープの接続部をスムーズに通過させるか又は回転を実現し、
前記伝達機構は第一伝達コンポーネント・第二伝達コンポーネントおよび第三伝達コンポーネントを回転させ、また第二伝達コンポーネントと第三伝達コンポーネントの回転方向は第一伝達コンポーネントの回転方向と反対になる。
【0008】
本発明において、前記スライド調整機構はプルアーム上に配置され、しかもスライド調整機構の第一伝達コンポーネント・第二伝達コンポーネントおよび第三伝達コンポーネントは索道ロープクランプ領域が形成し、索道ロープが索道ロープクランプ領域内にある場合、索道ロープは第一伝達コンポーネント・第二伝達コンポーネントおよび第三伝達コンポーネントとクランプされ、輸送装置が索道ロープに沿って自由にスライドできるようにし、第一伝達コンポーネント・第二伝達コンポーネントおよび第三伝達コンポーネントはすべてプルアームに配置され、輸送装置は単一のアームの形で索道ロープにぶら下がって、輸送装置のスライド及び回転がよりスムーズになり、輸送装置の走行速度が向上し、スライド調整機構に第一昇降コンポーネントを備えており、第一伝達コンポーネント・第二伝達コンポーネントおよび第三伝達コンポーネントは第一昇降コンポーネント介して位置を調整できるため、これにより、索道ロープクランプ領域のクランプ度を変更し、索道ロープクランプ領域を異なるサイズの索道ロープに適合させて、輸送装置の適用性を向上させる。
【0009】
本発明の目的は、以下の技術的手段を採用することによって解決することもできる。
また、前記スライド調整機構はさらに第四伝達コンポーネントと第五伝達コンポーネントを含み、前記第四伝達コンポーネントと第五伝達コンポーネントは第一伝達コンポーネントの下に位置し、前記第一伝達コンポーネントと伝達機構の間に第一伝達ベルトが配置され、伝達機構は第一伝達ベルトを介して、第一伝達コンポーネントを駆動して回転させ、前記第一伝達コンポーネントと第四伝達コンポーネントの間に第二伝達ベルトが配置され、第一伝達コンポーネントは第二伝達ベルトを介して、第四伝達コンポーネントを駆動して回転させ、前記第四伝達コンポーネントと第五伝達コンポーネント・第二伝達コンポーネントと第三伝達コンポーネントの間に第三伝達ベルトが配置され、第四伝達コンポーネントは第三伝達ベルトを介して、第二伝達コンポーネント・第三伝達ベルトと第五伝達コンポーネントを駆動して回転させる。
【0010】
本発明において、前記伝達機構は第一伝達ベルトを介して第一伝達コンポーネントを駆動して回転させ、第一伝達コンポーネントは第二伝達ベルトを介して第四伝達コンポーネントを駆動して回転させ、第四伝達コンポーネントは第三伝達ベルトを介して第二伝達コンポーネントと第三伝達コンポーネントを駆動して回転させ、第四伝達コンポーネントおよび第五伝達コンポーネントが提供されるので、第三伝達ベルトは第四伝達コンポーネントと第五伝達コンポーネントの作用の下で第二伝達コンポーネントと第三伝達コンポーネントの回転方向を変えて、第二伝達コンポーネントおよび第三伝達コンポーネントの回転方向が第一伝達コンポーネントの回転方向と反対になるようにして、第一ドライブコンポーネントは索道ロープの上に、第二ドライブコンポーネントおよび第三ドライブコンポーネントは索道ロープの下にあるため、3つのドライブコンポーネントが同時に同じ方向の駆動力を生成し、輸送装置が索道ロープに沿って自由に移動できるようにする。
【0011】
また、さらに拡張装置を含み、2つの隣接する輸送装置の間は拡張装置を介して接続され、前記拡張装置は第六伝達コンポーネント・第七伝達コンポーネント・第八伝達コンポーネント・第二昇降コンポーネント・第五コンロッド・第六コンロッド・第七コンロッドと第八コンロッドを含み、前記第二昇降コンポーネントは第六伝達コンポーネントに移動可能にぶら下がって、前記第二昇降コンポーネントは上下に昇降可能な第二スライダーを含み、前記第七伝達コンポーネントと第八伝達コンポーネントは第六伝達コンポーネントの下に位置し、前記前の輸送装置の第三伝達コンポーネントと拡張機構の第六伝達コンポーネントは第五コンロッドを介して接続され、前記前の輸送装置の第三伝達コンポーネントと拡張機構の第二スライダーは第六コンロッドを介して接続され、前記後の輸送装置の第二伝達コンポーネントと拡張機構の第六伝達コンポーネントは第七コンロッドを介して接続され、前記後の輸送装置の第二伝達コンポーネントと拡張機構の第二スライダーは第八コンロッドを介して接続され、前記第二昇降コンポーネントは前の輸送装置の第三駆動輪を調整して、拡張機構の第四駆動輪と後の輸送装置の第二駆動輪の間に形成された索道ロープクランプ領域のクランプ度を調整する。
【0012】
本発明において、前記2つの隣接する輸送装置は拡張装置を介して接続され、拡張装置は前の輸送装置の動力を次の輸送装置に伝達し、使用者は運搬能力に応じて、索道ロープにぶら下がった輸送装置の数を適切に調整することができて、また、複数の輸送装置が動力源を共有しているため、使用者の操作を便利にして、輸送装置の適用性を向上させる。
【0013】
また、前記第七伝達コンポーネント・第八伝達コンポーネント・前の輸送装置の第三伝達コンポーネントと後の輸送装置の第二伝達コンポーネントの間に第四伝達ベルトが配置され、前記前の輸送装置の第三伝達コンポーネントは第四伝達ベルトを介して第七伝達コンポーネント・第八伝達コンポーネントおよび次の輸送装置の第二伝達コンポーネントを駆動して回転させ、次の輸送装置の第二伝達コンポーネントが動力を生成し、第二伝達コンポーネントは第二伝達ベルトと第三伝達ベルトを介して、駆動力を後続の輸送装置に順次伝達する。このようにして、前記第六伝達コンポーネントと第七伝達コンポーネントの間に第五伝達ベルトを配置され、前記第七伝達コンポーネントは第五伝達ベルトを介して、第六伝達コンポーネントを駆動して回転させる。
【0014】
また、前記伝達機構はフレーム・第九伝達コンポーネント・第十伝達コンポーネントと伝達反転コンポーネントを含み、前記フレームの片側には開口部が配置され、前記プルアームは上部プルアームおよび下部プルアームを含み、前記上部プルアームの上端は第一伝達コンポーネント上で可動にぶら下がって、上部プルアームの下端は下部プルアームの上端と回転可能に接続され、下部プルアームの下端が開口部に挿入され、そして開口部から突き出ている端部には物品または動力源をぶら下げるフックが配置され、前記第九伝達コンポーネントが回転方式でフレームの片側に配置され、第九伝達コンポーネントが開口部を通過して接続されるプルアームに接続すると、プルアームは第九伝達コンポーネントを回転中心として回転させ、開口部がプルアームの回転角度を規制し、前記第十伝達コンポーネントが回転方式でフレームの反対側に配置され、前記伝達反転コンポーネントは回転方式でフレームの中央に配置され、前記フレーム内に位置した伝達反転コンポーネントはそれぞれ第九伝達コンポーネントと第十伝達コンポーネントに接続され、フレームの外に伸びている伝達反転コンポーネント端部は別の輸送装置の伝達反転軸と接続されている。
【0015】
本発明において、前記伝達反転コンポーネントの両端はそれぞれ別の輸送装置のコンポーネント機構に接続し、そして伝達反転コンポーネントはそれぞれ第九伝達コンポーネントと第十伝達コンポーネントと係合し、第十伝達コンポーネントは伝達反転コンポーネントに動力を伝達して、伝達反転コンポーネントはそれぞれ第九伝達コンポーネントと別の輸送装置に動力を伝達する。
【0016】
また、前記第一伝達ベルトは第九伝達コンポーネントと第一伝達コンポーネントの間に配置され、前記第九伝達コンポーネントは第一伝達ベルトを介して、第一伝達コンポーネントを駆動して回転させる。
【0017】
また、さらに動力源を含み、前記輸送装置は動力源と接続されてアクティブな輸送装置を形成し、前記動力源はフックにぶら下がって、前記第十伝達コンポーネントと動力源の間に第六伝達ベルトが配置され、前記動力源は第六伝達ベルトを介して第十伝達コンポーネントと伝達反転コンポーネントおよび第九伝達コンポーネントにそれぞれ動力を伝達し、前記輸送装置は動力源と受動輸送装置を接続、形成していない。
【0018】
また、前記第一昇降コンポーネントはさらに第一底板・第一ガイドレール・第一スライダー・第一ボルトと第一ナットを含み、第一底板は第一伝達コンポーネントに移動可能にぶら下がって、前記第一ガイドレールと第一ボルトは第一底板に配置され、前記第一スライダーの両側にそれぞれ第一回転軸と第二回転軸が配置され、第一スライダーは第一底板の上に着座し、第一ガイドレールと第一ボルトは第一スライダーを通過し、第一スライダーは第一ガイドレールに沿ってスライドし、第一ナットは第一ボルトにネスティングされて第一ボルトに沿ってスライドし、第一ナットは第一ボルトの周りを回転してスライドしながら第一スライダーを駆動して第一ガイドレールに沿って上下に昇降する。
【0019】
前記第四伝達コンポーネントは第四伝達軸・第四フロントプーリーと第四リアプーリーを含み、前記第四伝達軸は回転して第一底板上に配置され、前記第四フロントプーリーと第四リアプーリーは第四伝達軸に固定され、前記第五伝達コンポーネントは第五伝達軸と第五プーリーを含み、前記第五伝達軸は回転して第一底板の上に配置され、第五プーリーは第五伝達軸に固定される。
【0020】
前記第一伝達コンポーネントは第一駆動輪・第一伝達軸・第一フロントプーリーと第一リアプーリーを含み、第一駆動輪は軸方向にスライドして第一伝達軸の前端に配置され、第一フロントプーリーは第一伝達軸の中部に固定され、第一リアプーリーは第一伝達軸の後端に固定され、前記第二伝達コンポーネントは第二駆動輪・第二伝達軸・第二フロントプーリーと第二リアプーリーを含み、第二駆動輪は軸方向にスライドして第二伝達軸の前端に配置され、第二フロントプーリーと第二リアプーリーは第二伝達軸の後端に固定され、前記第三伝達コンポーネントは第三駆動輪・第三伝達軸・第三フロントプーリーと第三リアプーリーを含み、前記第三駆動輪は軸方向にスライドして第三伝達軸の前端に配置され、第三フロントプーリーと第三リアプーリーは第三伝達軸の後端に固定される。
【0021】
前記第一コンロッドの前端は第一伝達軸に接続され、第一コンロッドの後端は第二伝達軸に接続され、前記第二コンロッドの前端は第一スライダーの第一回転軸に接続され、第二コンロッドの後端は第二伝達軸に接続され、前記第三コンロッドの前端は第一伝達軸に接続され、第三コンロッドの後端は第三伝達軸に接続され、前記第四コンロッドの前端は第一スライダーの第二回転軸に接続され、第四コンロッドの後端は第三伝達軸に接続されている。
【0022】
前記第一駆動輪・第二駆動輪と第三駆動輪は索道ロープクランプ領域を囲み、前記第二伝達ベルトは伝達ベルトであり、第二伝達ベルトは第一フロントプーリーと第四フロントプーリーにネスティングされており、前記伝動ベルトは伝動ベルトであり、第三伝動ベルトは第二フロントプーリー・第三フロントプーリー・第四リアプーリーと第五プーリーにネスティングされている。
【0023】
また、前記第二昇降コンポーネントはさらに第二底板・第二ガイドレール・第二スライダー・第二ボルトと第二ナットを含み、第二底板は第六伝達コンポーネント上で移動可能にぶら下がって、前記第二ガイドレールと第二ボルトは第二底板に配置され、前記第二スライダーの両側にそれぞれ第三回転軸と第四回転軸が配置され、第二スライダーは第二底板の上に着座し、第二ガイドレールと第二ボルトは第二スライダーを通過し、第二スライダーは第二ガイドレールに沿ってスライドし、第二ナットは第二ボルトにネスティングされて第二ボルトに沿ってスライドし、第二ナットは第二ボルトの周りを回転してスライドしながら第二スライダーを駆動して第二ガイドレールに沿って上下に昇降する。
【0024】
前記第七伝達コンポーネントは第七伝達軸・第七フロントプーリーと第七リアプーリーを含み、前記第七伝達軸は回転して第二底板に配置され、前記第七フロントプーリーと第七リアプーリーは第七伝達軸に固定され、前記第八伝達コンポーネントは第八伝達軸と第八プーリーを含み、前記第八伝達軸は回転して第二底板に配置され、第八プーリーは第八伝達軸に固定される。
【0025】
前記第六伝達コンポーネントは第四駆動輪・第六伝達軸と第六プーリーを含み、前記第四駆動輪は軸方向にスライドして第六伝達軸の前端に配置され、第六プーリーは第六伝達軸の後端に固定され、前記第五コンロッドの前端は前の輸送装置の第三伝達軸に接続され、第五コンロッドの後端は拡張機構の第六伝達軸に接続され、前記第六コンロッドの前端は前の輸送装置の第三伝達軸に接続され、第六コンロッドの後端は拡張機構の第二スライダーの第三回転軸に接続され、前記第七コンロッドの前端は後の輸送装置の第二伝達軸に接続され、第七コンロッドの後端は拡張機構の第六伝達軸に接続され、前記第八コンロッドの前端は後の輸送装置の第二伝達軸に接続され、第八コンロッドの後端は拡張機構の第二スライダーの第四回転軸に接続されている。
【0026】
前記第四伝達ベルトは伝達ベルトであり、第四伝達ベルトは前の輸送装置の第三リアプーリー・第七リアプーリー・第八プーリーと後の輸送装置の第二リアプーリーにネスティングされており、前記第五伝達ベルトは伝達ベルトであり、第五伝達ベルトは第六プーリーと第七フロントプーリーにネスティングされている。
【0027】
また、前記第一駆動輪・第二駆動輪と第三駆動輪はすべて索道ロープクランプ溝を備えた空気入りタイヤまたは索道ロープクランプ溝を備えた革タイヤであり、前記空気入りタイヤまたは革タイヤの両方とも索道ロープ走行中に空気入りタイヤまたは革タイヤから誤って外れるのを防ぐための金属製の保護カバーが装備されており、しかも革タイヤと空気入りタイヤの圧縮変形は索道ロープと革タイヤまたは空気入りタイヤ間の十分な接触面積を確保する。
【0028】
本発明において、前記第一駆動輪・第二駆動輪と第三駆動輪は空気入りタイヤを採用し、クランプ溝と空気入りタイヤの圧縮変形により索道ロープと空気入りタイヤとの接触面積が増加し、第一駆動輪・第二駆動輪及び第三駆動輪と索道ロープの摩擦力を向上させ、また使用者は空気入りタイヤの膨張量を調整して、第一駆動輪・第二駆動輪と第三駆動輪の摩擦力を調整することができるし、それによって索道ロープと第一駆動輪・第二駆動輪と第三駆動輪のクランプ度を調整し、輸送装置と索道ロープの間が滑らないことを確実にして、索道自走式輸送設備の実用性を向上させる。
【0029】
また、前記プルアームは上部プルアームと下部プルアームを含み、前記上部プルアームはクロスバー・第一軸スリーブと第二軸スリーブを含み、前記第一軸スリーブと第二軸スリーブはそれぞれクロスバーの両側に固定されていて、前記下部プルアームの中部に軸穴があり、下部プルアームの下に物品や動力源をぶら下げるためのフックが配置され、しかも上部プルアームと下部プルアームは回転方式で接続されている。前記スライド調整機構は上部プルアームに移動可能に配置され、前記伝達機構は下部プルアームに移動可能に配置されている。
【発明の効果】
【0030】
本発明の有益な効果は以下の通りである。
本発明のスライド調整機構はプルアーム上に配置され、しかもスライド調整機構の第一伝達コンポーネント・第二伝達コンポーネントと第三伝達コンポーネントは索道ロープクランプ領域を囲んで、索道ロープが索道ロープクランプ領域内にあるとき、索道ロープと第一伝達コンポーネント・第二伝達コンポーネントおよび第三伝達コンポーネントはクランプして、輸送装置が索道ロープに沿って自由にスライドできるようにし、第一伝達コンポーネント・第二伝達コンポーネントおよび第三伝達コンポーネントがすべてプルアーム上に配置され、輸送装置は単一のプルアームの形で索道ロープにぶら下がって、輸送装置のスライドおよび回転がよりスムーズになるようにして、輸送装置の動作速度を上げ、さらに、スライド調整機構は第一昇降コンポーネントを備えており、第一伝達コンポーネント・第二伝達コンポーネントおよび第三伝達コンポーネントは第一昇降コンポーネントを介してそれらの位置で調整することができ、それによって索道ロープクランプ領域のクランプ度を変化して、索道ロープクランプ領域がさまざまなサイズの索道ロープに適合させて、輸送装置の適用性を向上させる。索道ロープ接続点を通過または旋回するとき、第二伝達コンポーネントおよび第三伝達コンポーネントを手動または自動で下げて、索道ロープから一時的に分離することができ、第一伝達コンポーネントのみを使用して索道ロープ接続点をスムーズに通過させるか、または旋回を実現して、通過後に手動また自動で第二伝達コンポーネントと第三伝達コンポーネントを持ち上げて、駆動力を回復する。
【0031】
本発明の隣接する2つの輸送装置は拡張装置によって接続されて、拡張装置は前の輸送装置の動力を次の輸送装置に伝達して、使用者は運搬能力に応じて索道ロープに吊るされた輸送装置の数を適切に調整できるし、しかも複数の輸送装置が動力源を共有しているため、使用者の操作に便利で、輸送装置の適用性が向上する。
【0032】
本発明の前記伝達反転コンポーネントの両端はそれぞれ別の輸送装置の伝達機構に接続されており、伝達反転コンポーネントはそれぞれ第九伝達コンポーネントおよび第十伝達コンポーネントと噛み合い、第十伝達コンポーネントは動力を伝達反転コンポーネントに伝達して、伝達反転コンポーネントは動力をそれぞれ第九伝達コンポーネントおよび別の輸送装置に伝達する。
【0033】
本発明の前記第一駆動輪・第二駆動輪と第三駆動輪は空気入りタイヤを採用して第一駆動輪・第二駆動輪・第三駆動輪と索道ロープの摩擦力を向上させ、また使用者は空気入りタイヤの膨張量を調整して、第一駆動輪・第二駆動輪と第三駆動輪の摩擦力を調整することができるし、それによって索道ロープと第一駆動輪・第二駆動輪および第三駆動輪のクランプ度を調整し、輸送装置と索道ロープの間が滑らないことを確実にして、索道自走式輸送設備の実用性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】
図1は実施例1の索道自走式輸送設備の説明図(単一輸送装置)である。
【
図2】
図2は実施例1の別の角度からの説明図である。
【
図3】
図3は実施例1の索道自走式輸送設備の部分分離説明図である。
【
図4】
図4は実施例1の索道自走式輸送設備のスライド調整機構の説明図である。
【
図5】
図5は索道自走式輸送設備が直線状索道ロープで滑走する説明図である。
【
図6】
図6は索道自走式輸送設備が索道支持臺で右に曲がって滑走する説明図である。
【
図7】
図7は索道自走式輸送設備が索道支持臺で左に曲がって滑走する説明図である。
【
図8】
図8は索道自走式輸送設備が索道支持臺で極端に曲がるときに第二伝達コンポーネントと第三伝達コンポーネントを下げて滑走する説明図である。
【
図9】
図9は索道自走式輸送設備の索道ロープクランプ溝を備えた空気入りタイヤの説明図である。
【
図10】
図10は実施例2の索道自走式輸送設備の説明図(複数の輸送装置の組み合わせ)である。
【
図11】
図11は実施例3の索道自走式輸送設備の説明図(単一輸送装置)である。
【
図12】
図12は実施例4の索道自走式輸送設備の説明図(拡張された組み合わせ)である。
【
図13】
図13は実施例4の索道自走式輸送設備の説明図のスライド調整機構と拡張機構の組み合わせ説明図である。
【
図14】
図14は実施例4の索道自走式輸送設備の説明図のスライド調整機構と拡張機構の組み合わせの別の角度説明図である。
【
図15】
図15は索道自走式輸送設備のプルアームの説明図である。
【
図16】
図16は索道自走式輸送設備の駆動輪の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明は、図面および実施例と併せて以下でさらに説明される。
実施例1、結合
図1-4示すように、一種の索道自走式輸送設備は輸送装置1を含み、前記輸送装置1はスライド調整機構2・伝達機構3とプルアーム4を含む。
【0036】
結合
図15に示すように、前記プルアーム4は上部プルアーム41と下部プルアーム42を含み、前記上部プルアーム41はクロスビーム411・第一軸スリーブ412と第二軸スリーブ413を含み、前記第一軸スリーブ412と第二軸スリーブ413はそれぞれクロスバー411両側の下に固定され、前記下部プルアーム42中部に軸穴421が開かれ、下部プルアーム42の下部には物品または動力源5をぶら下げるためのフック43が配置されており、しかも上部プルアーム41と下部プルアーム42は回転方式で接続されている。前記スライド調整機構2は上部プルアーム41に移動可能に配置され、前記伝達機構3は下部プルアーム42に移動可能に配置されている。
【0037】
前記スライド調整機構2は第一昇降コンポーネント20・第一伝達コンポーネント21・第二伝達コンポーネント22・第三伝達コンポーネント23・第四伝達コンポーネント24・第五伝達コンポーネント25・第一コンロッド26・第二コンロッド27・第三コンロッド28と第四コンロッド29を含む。
【0038】
結合
図14に示すように、前記第一昇降コンポーネント20はまた第一底板201・第一ガイドレール202・第一スライダー203・第一ボルト204と第一ナット205を含み、第一底板201は可動方式で第一伝達コンポーネント21にぶら下がって、前記第一ガイドレール202と第一ボルト204が第一底板201に配置され、前記第一スライダー203両側にそれぞれ第一回転軸206と第二回転軸207を配置し、第一スライダー203は第一底板201上に位置し、第一ガイドレール202と第一ボルト204は第一スライダー203を通過し、第一スライダー203は第一ガイドレール202に沿ってスライドして、第一ナット205は第一ボルトにネスティングされてまた第一ボルトに沿ってスライドし、第一ナット205は第一ボルト204の周りを回転及びスライドしながら第一スライダー203を駆動して第一ガイドレール202に沿って上下に昇降する。
【0039】
前記第一伝達コンポーネント21は第一伝達軸211・第一駆動輪212・第一フロントプーリー213と第一リアプーリー214を含み、前記第一伝達軸211は可動方式で上部プルアーム41第一軸スリーブ412と第二軸スリーブ413を通過して、第一伝達軸211と上部プルアーム41の可動接続を実現し、前記第一駆動輪212は軸方向にスライドして第一伝達軸211前端に配置され、前記第一フロントプーリー213は第一伝達軸211中部に固定され、前記第一リアプーリー214は第一伝達軸211後端に固定される。前記第二伝達コンポーネント22は第二伝達軸221・第二駆動輪222・第二フロントプーリー223と第二リアプーリー224を含み、前記第二駆動輪222は軸方向にスライドして第二伝達軸221前端に配置され、前記第二フロントプーリー223と第二リアプーリー224は第二伝達軸221後端に固定されている。前記第三伝達コンポーネント23は第三伝達軸231・第三駆動輪232、第三フロントプーリー233と第三リアプーリー234を含み、前記第三駆動輪232は軸方向にスライドして第三伝達軸231前端に配置され、前記第三フロントプーリー233と第三リアプーリー234は第三伝達軸231後端に固定されている。第四伝達コンポーネント24は第四伝達軸24・第四フロントプーリー242と第四リアプーリー243を含み、前記第四フロントプーリー242と第四リアプーリー243は第四伝達軸241に固定され、前記第五伝達コンポーネント25は第五伝達軸251と第五プーリー252を含み、前記第五プーリー252は第五伝達軸251に固定されている。
【0040】
前記第一底板201は第一伝達軸211にぶら下がって、前記第四伝達コンポーネント24と第五伝達コンポーネント25は回転して第一底板201に配置されている。
【0041】
前記第二伝達コンポーネント22は第一伝達コンポーネント21左側に位置し、第三伝達コンポーネント23は第一伝達コンポーネント21右側に位置し、前記第一コンロッド26前端は第一伝達軸211に接続され、第一コンロッド26後端は第二伝達軸221に接続され、第二伝達コンポーネント22と第一伝達コンポーネント21の接続を実現し、前記第2コンロッド27前端は第一スライダー203の第一回転軸206に接続され、第二コンロッド27後端は第二伝達軸221に接続され、第二伝達コンポーネント22と第一昇降コンポーネント20の接続を実現して、前記第三コンロッド28の前端は第一伝達軸211に接続され、第三コンロッド28の後端は第三伝達軸231に接続され、第三伝達コンポーネント23と第一伝達コンポーネント21の接続を実現して、前記第四コンロッド29の前端は第一スライダー203の第二回転軸207に接続され、第四コンロッド29の後端は第三伝達軸231に接続され、第三伝達コンポーネント23と第一昇降コンポーネント20の接続を実現して、第一索道ロープクランプ度調整機構を構成する。
【0042】
結合
図16に示すように、前記第一駆動輪212・第二駆動輪222と第三駆動輪232はすべて索道ロープクランプ溝6を備えた空気入りタイヤまたは索道ロープクランプ溝6を備えた革タイヤであり、前記空気入りタイヤまたは革タイヤの両方とも索道ロープ走行中に空気入りタイヤまたは革タイヤから誤って外れるのを防ぐための金属製の保護カバー61が装備されており、しかも革タイヤと空気入りタイヤの圧縮変形は索道ロープと革タイヤまたは空気入りタイヤ間の十分な接触面積を確保する。
【0043】
前記第一フロントプーリー213と第四フロントプーリー242の間に第二伝達ベルト12を配置し、前記第二伝達ベルト12は伝達ベルトであり、第二伝達ベルト12は第一フロントプーリー213と第四フロントプーリー242にネスティングされて、第一伝達コンポーネント21と第四伝達コンポーネント24の同期回転を実現する。
【0044】
前記第二リアプーリー223・第四リアプーリー243・第五プーリー252と第三リアプーリー233間に第三伝達ベルト13を配置し、前記第三伝達ベルト13は伝達ベルトであり、第三伝達ベルト13は第二リアプーリー223・第四リアプーリー243・第五プーリー252と第三リアプーリー233にネスティングされて、第四伝達コンポーネント24が第二伝達コンポーネント22・第三伝達コンポーネント23と第五伝達コンポーネント25を駆動して同期回転を実現する。
【0045】
第二伝達コンポーネント22は第一伝達コンポーネント21の左側に位置し、第三伝達コンポーネント23は第一伝達コンポーネント21の右側に位置し、しかも第四伝達コンポーネント24と第五伝達コンポーネント25は第一伝達コンポーネント21の下に位置し、前記第一伝達コンポーネント21と第四伝達コンポーネント24は第二伝達ベルト12によって伝達され、第一伝達コンポーネント21と第四伝達コンポーネント24の回転方向は同じで、前記第二伝達コンポーネント22と第三伝達コンポーネント23は第三伝達ベルト13・第四伝達コンポーネント24と第五伝達コンポーネント25によって回転方向を調整して、これにより第二伝達コンポーネント22と第三伝達コンポーネント23は第一伝達コンポーネント21と回転方向が異なる。
【0046】
前記伝達機構3はフレーム31・第九伝達コンポーネント32・第十伝達コンポーネント33と伝達反転コンポーネント34を含み、前記フレーム31は中空フレーム31で、フレーム31の片側に開口部が配置されており、前記下部プルアーム42は開口部311に挿入され、第九伝達コンポーネント32は回転方式でフレーム31側に配置されていて、第九伝達コンポーネント32は第九伝達軸321・第九プーリー322と第一伝達ギア323を含み、前記第九伝達軸321は開口部311を通過して下部プルアーム42の軸穴421内に突っ込んで、第九伝達軸321と下部プルアーム42の可動な接続を実現し、第九伝達軸321の前端はフレーム31内部に空洞内に突っ込んで第一伝達ギア323に接続されて、第九伝達軸321の後端はフレーム31から延在し第九プーリー322に接続され、前記プルアーム4は第九伝達軸321を回転中心にして回転し、同時に開口部311はプルアーム4の回転角度を制限する。
【0047】
前記第十伝達コンポーネント33は回転方式でフレーム31反対側に配置され、第十伝達コンポーネント33は第十伝達軸331・第十プーリー332と第二伝達ギア333を含み、前記第十伝達軸331はフレーム31を通過し、第十伝達軸331の前端はフレーム31内に突っ込んで、第二伝達ギア333に接続され、第十伝達軸331の後端はフレーム31外側に突っ込んで第十プーリー332に接続され、前記伝達反転コンポーネント34は回転方式でフレーム31に配置され、前記伝達反転コンポーネント34は伝達反転軸341・伝達反転ギア342とユニバーサルジョイント343を含み、前記伝達反転軸341はフレーム31を通過し、前記伝達反転ギア342はフレーム31内の伝達反転軸341に固定され、伝達反転ギア342は第一伝達ギア323および第二伝達ギア333と噛み合い、前記伝達反転軸341の両端はフレーム31から突っ込んでユニバーサルジョイント343の一端に接続され、前記ユニバーサルジョイント343ほかの一端は別の輸送装置1の伝達反転軸に接続されている。
【0048】
前記輸送装置1に動力源5(内燃機または電気モーター)が引っ掛けられ、前記動力源5と第十伝達コンポーネント33との間に第六伝達ベルト16が配置され、前記第六伝達ベルト16は伝達ベルトまたはチェーンであり、前記第六伝達ベルト16は第十プーリー332と動力源5にネスティングされ、動力源5は第六伝達ベルト16を介して第十伝達コンポーネント33に動力を伝達する。前記第十伝達コンポーネント33は伝達反転コンポーネント34を介してそれぞれ第九伝達コンポーネント32および次の輸送装置1に動力を伝達する。前記第九伝達コンポーネント32と第一伝達コンポーネント21の間に第一伝達ベルト11が配置され、前記第一伝達ベルト11は伝達ベルトであり、第一伝達ベルト11は第九伝達プーリー322と第一リアプーリーにネスティングされ、第九伝達コンポーネント32は第一伝達ベルト11を介して第一伝達コンポーネント21を駆動して回転させる。
【0049】
前記索道自走式輸送設備の第一昇降コンポーネント20は、手動またはスマート設備を介して調整することができる。
【0050】
動作原理
前記輸送装置1は索道ロープにぶら下がって、索道ロープは第一駆動輪212・第二駆動輪222と第三駆動輪232のクランプ溝6に配置され、索道ロープがしっかりと輸送装置1の索道ロープクランプ領域にクランプさせる。動力源5が始動されると、動力源5は第六伝達ベルト16を介して、第十伝達コンポーネント33を駆動して回転させ、第十伝達コンポーネント33は伝達反転コンポーネント34を介して第九伝達コンポーネント32に動力を伝達する。
【0051】
前記第九伝達コンポーネント32は第一伝達ベルト11を介して、第一伝達コンポーネント21を駆動して回転させ、それにより第一駆動輪212を回転させ、前記第一伝達コンポーネント21は第二伝達ベルト12を介して第四伝達コンポーネント24を駆動して回転させ、前記第四伝達コンポーネント24は第三伝達ベルト13を介して、第五伝達コンポーネント25・第二伝達コンポーネント22と第三伝達コンポーネント23を駆動して回転させ、それにより第二伝達コンポーネント22の第二駆動輪222と第三伝達コンポーネント23の第三駆動輪232が回転し、しかも第二駆動輪222と第三駆動輪232は第一駆動輪212とは回転方向が異なる。
【0052】
第二駆動輪222と第三駆動輪232が索道ロープの下に位置し、しかも索道ロープの上に位置した第一駆動輪212との回転方向が異なるので、索道ロープクランプ領域に同じ方向の作用力を形成して、輸送装置1を索道ロープに沿って移動させる。
【0053】
索道自走式輸送設備を異なる地形での使用に適したものにするために、索道ロープの方向および角度がしばしば調整され、その結果、索道ロープについて以下の4つの状況が発生する。同じ高さの2本の索道ロープサポート間の索道ロープ、異なる高さの2本の索道ロープサポート間の傾斜している索道ロープ、索道サポート所のコーナーターン、索道サポート所の極限なコーナーターンである。
【0054】
同じ高さの2本の索道ロープサポート間の索道ロープ:
図5に示されるように、索道ロープが自然に垂れ下がっているため、運行中、索道ロープは常に第一駆動輪212・第二駆動輪222と第三駆動輪232のクランプ溝6において、索道ロープが輸送装置1の索道ロープクランプ領域にしっかりとクランプされ、索道自走式輸送設備の運行がより安全かつ円滑に行われる。
【0055】
異なる高さの2本の索道ロープサポート間の傾斜している索道ロープ:索道ロープの傾斜した形状のために、動作中、プルアームとスライド調整機構(2)は移動可能に接続され、プルアームは下の動力源または貨物の重力によって、常に地面に対して垂直であり、索道ロープとスライド調整機構(2)の傾斜角度に拘束されず、索道ロープは常に第一駆動輪212・第二駆動輪222と第三駆動輪232のクランプ溝6に位置して、索道ロープが輸送装置1の索道ロープクランプ領域にしっかりとクランプすることができ、索道自走式輸送設備の運行がより安全かつ円滑に行われる。
【0056】
索道サポート所のコーナーターンの索道ロープ:
図6および
図7に示されるように、コーナーターンまたは接続部は大きな弧の形状であるため、動作中、第一駆動輪212は第一伝達軸211を沿って軸方向にスライドして位置を調整し、第二駆動輪222は第二伝達軸221を沿って軸方向にスライドして位置を調整し、第三駆動輪232は第三伝達軸231を沿って軸方向にスライドして位置を調整し、索道ロープが輸送装置1の索道ロープクランプ領域にしっかりと固定され、索道自走式輸送設備の運行がより安全かつ円滑に行われる。
【0057】
索道サポート所の極限なコーナーターン:
図8に示すように、コーナーターンが小さな弧の形状であるため、オペレータは第一昇降コンポーネント20を手動でまたはスマート設備によって調整し、第二駆動輪222と第三駆動輪232を下降し、そして索道ロープから遠ざけて、索道ロープが索道自走式輸送設備のコーナーターンを容易にする第一駆動輪212のクランプ溝6にのみ配置され、索道自走式輸送設備の運行がより安全かつ円滑に行われる。
【0058】
また、
図9に示すように、第一駆動輪212・第二駆動輪222と第三駆動輪232はすべて索道ロープクランプ溝6を備えた空気入りタイヤであり、クランプ溝6の内壁はすべて弾性内壁であり、クランプ溝6が索道ロープをしっかりと包み込み、摩擦力を高め、索道ロープの滑りを防ぎ、索道自走式輸送設備の運行の安全性を向上させる。
【0059】
実施例2、
図10に示されるように、実施例2と実施例1の違いは、前記索道ロープに複数の輸送装置1がぶら下がって、前記フックに動力源5(内燃機または電気モーター)がある輸送装置1は能動輸送装置1であり、前記フックに貨物が引っ掛けられた輸送装置1は受動輸送装置1であり、したがって、索道ロープに複数の輸送装置1がぶら下がっており、輸送装置1と輸送装置1の間はユニバーサルジョイント343を介して接続されており、前記ユニバーサルジョイント343一端は前の輸送装置1の伝達反転軸341に接続され、ユニバーサルジョイント343ほかの端は後の輸送装置1の伝達反転軸341に接続する。
【0060】
実施例2において、能動輸送装置1の動力源5は第六伝達ベルト16を介して、第十伝達コンポーネント33を駆動して回転させ、第十伝達コンポーネント33は伝達反転コンポーネント34を介してそれぞれ以下の2つの経路に沿って動力を伝達する。
【0061】
第一経路:第十伝達コンポーネント33は伝達反転コンポーネント34を介して第九伝達コンポーネント32に動力を伝達し、前記第九伝達コンポーネント32は第一伝達ベルト11を介して、第一伝達コンポーネント21を駆動して回転させ、それにより第一駆動輪212を回転させ、前記第一伝達コンポーネント21は第二伝達ベルト12を介して、第四伝達コンポーネント24を駆動して回転させ、前記第四伝達コンポーネント24は第三伝達ベルト13を介して、第五伝達コンポーネント25・第二伝達コンポーネント22と第三伝達コンポーネント23を駆動して回転させ、それにより第二伝達コンポーネント22の第二駆動輪222と第三伝達コンポーネント23の第三駆動輪232が回転し、しかも第二駆動輪222と第三駆動輪232は第一駆動輪212とは回転方向が異なる。第二駆動輪222と第三駆動輪232が索道ロープの下に位置し、索道ロープの上に位置した第一駆動輪212との回転方向が異なるので、索道ロープクランプ領域に同じ方向の作用力を形成して、輸送装置1を索道ロープに沿って移動させる。
【0062】
第二経路:第十伝達コンポーネント33は動力を伝達反転軸341に伝達し、伝達反転軸341はユニバーサルジョイント343を介して別の輸送装置1の伝達反転軸341に動力を伝達し、前記伝達反転軸341は動力を第九伝達コンポーネント32に伝達し、前記第九伝達コンポーネント32は第一伝達ベルト11を介して、第一伝達コンポーネント21を駆動して回転させ、それにより第一駆動輪212を回転させ、前記第一伝達コンポーネント21は第二伝達ベルト12を介して、第四伝達コンポーネント24を駆動して回転させ、前記第四伝達コンポーネント24は第三伝達ベルト13を介して、第五伝達コンポーネント25・第二伝達コンポーネント22と第三伝達コンポーネント23を駆動して回転させ、それにより第二伝達コンポーネント22の第二駆動輪222と第三伝達コンポーネント23の第三駆動輪232が回転し、しかも第二駆動輪222と第三駆動輪232は第一駆動輪212とは回転方向が異なる。第二駆動輪222と第三駆動輪232が索道ロープの下に位置し、索道ロープの上に位置した第一駆動輪212との回転方向が異なるので、索道ロープクランプ領域に同じ方向の作用力を形成して、輸送装置1を索道ロープに沿って移動させる。これにより、動力を繰り返して同時に次の輸送装置1に前後に伝達して、複数の輸送装置1が同期に動作することができる。
【0063】
実施例3、結合
図11に示すように、実施例3と実施例1との違いは、実施例3の伝達機構は動力源5のみを有し、前記動力源5はプルアームの下端にぶら下がって、動力源5と輸送装置1の第一伝達コンポーネント21間に第一伝達ベルト11が配置され、前記第一伝達ベルト11は伝達ベルトであり、前記伝達機構3は第一伝達ベルト11を介して第一伝達コンポーネントを駆動して回転する。
【0064】
実施例4、結合
図12から
図13に示すように、実施例4と実施例3との違いは、実施例4は拡張装置7も配置され、前記2つの隣接する輸送装置1の間は拡張装置7を介して接続する。前記拡張装置7は昇降コンポーネント71・第六伝達コンポーネント72・第七伝達コンポーネント73・第八伝達コンポーネント74・第五コンロッド75、第六コンロッド76、第七コンロッド77および第八コンロッド78を含み、前記第七伝達コンポーネント73と第八伝達コンポーネント74は第六伝達コンポーネント72下に位する。
【0065】
結合
図14に示すように、前記第二昇降コンポーネント71は第二底板712・第二ガイドレール713・第二スライダー711・第二ボルト714と第二ナット715をさらに含み、第二底板712は可動方式で第六伝達コンポーネント72にぶら下がって、前記第二ガイドレール713と第二ボルト714が第二底板712に配置され、前記第二スライダー711両側にそれぞれ第三回転軸7111と第四回転軸7112を配置し、第二スライダー711は第二底板712上に位置し、第二ガイドレール713と第二ボルト714は第二スライダー711を通過し、第二スライダー711は第二ガイドレール713に沿ってスライドして、第二ナット715は第二ボルト714にネスティングされて第二ボルト714に沿ってスライドし、第二ナット715が回転して第一ボルト714の周りをスライドしながら第二スライダー711を駆動して第二ガイドレール713に沿って上下に昇降する。
【0066】
前記第六伝達コンポーネント72は第四駆動輪721・第六伝達軸722と第六プーリー723を含み、前記第四駆動輪721は軸方向にスライドして第六伝達軸722の前端に配置され、第六プーリー723は第六伝達軸722の後端に固定される。前記第七伝達コンポーネント73は第七伝達軸731・第七フロントプーリー732と第七リアプーリー733を含み、前記第七伝達軸731は回転して第二底板712に配置され、前記第七フロントプーリー732と第七リアプーリー733は第七伝達軸731に固定され、前記第八伝達コンポーネント74は第八伝達軸741と第八プーリー742を含み、前記第八伝達軸741は回転して第二底板712上に配置され、第八プーリー742は第八伝達軸741に固定される。
【0067】
前記拡張装置7は2つの隣接する輸送装置1間に位置し、前記第五コンロッド75の前端は前の輸送装置1の第三伝達軸231に接続され、第五コンロッド75の後端は第六伝達軸722に接続され、前の輸送装置1の第三伝達コンポーネント23と拡張装置7の第六伝達コンポーネント72の接続を実現し、前記第六コンロッド76の前端は前の輸送装置1の第三伝達軸231に接続され、第六コンロッド76の後端は第二スライダー711に接続され、前の輸送装置1の第二伝達コンポーネント22と拡張装置7の第六伝達コンポーネント72の接続を実現し、前記第七コンロッド77の前端は後の輸送装置1の第二伝達軸221に接続され、第七コンロッド77の後端は第六伝達軸722に接続され、後の輸送装置1の第二伝達コンポーネント22と拡張装置7の第六伝達コンポーネント72の接続を実現し、前記前記第八コンロッド78の前端は後の輸送装置1の第二伝達軸221に接続され、第八コンロッド78の後端は第二スライダー711に接続され、後の輸送装置1の第二伝達コンポーネント22と拡張装置7の第二昇降コンポーネント71の接続を実現し、第二索道ロープクランプ度調整機構を構成する。
【0068】
前記前の輸送装置1の第三駆動輪232・第四駆動輪721・後の輸送装置1の第二駆動輪222は索道ロープクランプ領域を囲み、しかも第四駆動輪721・第二駆動輪222・と第三駆動輪232はすべて索道ロープクランプ溝6を備えた空気入りタイヤである。
【0069】
前記前の輸送装置1の第三伝達コンポーネント23・第七伝達コンポーネント73・第八伝達コンポーネント74と後の輸送装置1の第二伝達コンポーネント22の間に第四伝達ベルト14が配置され、前記第四伝達ベルト14は伝達ベルトであり、第四伝達ベルト14は前の輸送装置1の第三リアプーリー234・第七リアプーリー733・第八プーリー742と後の輸送装置1の第二リアプーリー224にネスティングされており、前記第五伝達ベルトは伝達ベルトであり、前の輸送装置1の第三伝達コンポーネント23が第四伝達ベルト14を介して、第七伝達コンポーネント73・第八伝達コンポーネント74、および後の輸送装置1の第二伝達コンポーネント22の回転を実現し、前記前記第六伝達コンポーネント72と第七伝達コンポーネント73の間に第五伝達ベルト15が配置され、前記第五伝達ベルト15は伝達ベルトであり、第五伝達ベルト15は第六プーリー723および第七フロントプーリーにネスティングされており、第七伝達コンポーネント73が第五伝達ベルト15を介して、第六伝達コンポーネント72を駆動して回転することを実現する。
【0070】
さらに、この実施例4の伝達機構3は動力源5のみであり、前記動力源5はプルアーム4のフック43にぶら下がって、動力源5と輸送装置1の第一伝達コンポーネント21間に第一伝達ベルト11が配置され、前記第一伝達ベルト11は伝達ベルトであり、前記伝達機構3は第一伝達ベルト11を介して第一伝達コンポーネントを駆動して回転させる。
【0071】
また、輸送装置1と輸送装置1の間は拡張装置7を介して接続されているため、索道ロープにぶら下がっている複数の輸送装置1が相互に接続され、そして前の輸送装置1の動力は拡張装置7を介して後の輸送装置1に伝達して、使用者が積載または有人量に応じて輸送装置1の数を調整できるようにして、さらに複数の輸送装置1は動力源5を共有することができて、索道自走式輸送設備の輸送効率を向上させる。
【0072】
上記の実施例1-4において、索道ロープの接続部またコーナーターンにスイッチデバイス(図には示されていない)が配置され、輸送装置1が索道ロープの接続部を円滑に通過することができるように、または、輸送装置1がコーナーターンをしたり、ルートを切り替えしたりして、索道自走式輸送設備の適用範囲を拡大することができる。
【国際調査報告】