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特表2022-526003車両の制御機器用のエネルギー供給構成
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  • 特表-車両の制御機器用のエネルギー供給構成 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-20
(54)【発明の名称】車両の制御機器用のエネルギー供給構成
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/02 20160101AFI20220513BHJP
   H02J 7/34 20060101ALI20220513BHJP
   H02J 9/06 20060101ALI20220513BHJP
【FI】
H02J7/02 B
H02J7/34 G
H02J9/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021558905
(86)(22)【出願日】2020-03-19
(85)【翻訳文提出日】2021-10-01
(86)【国際出願番号】 EP2020057623
(87)【国際公開番号】W WO2020200813
(87)【国際公開日】2020-10-08
(31)【優先権主張番号】102019204748.3
(32)【優先日】2019-04-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591245473
【氏名又は名称】ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100161908
【弁理士】
【氏名又は名称】藤木 依子
(72)【発明者】
【氏名】グシュビィント-シリング,ライナー
(72)【発明者】
【氏名】ジムハルト,フォルカー
【テーマコード(参考)】
5G015
5G503
【Fターム(参考)】
5G015GB06
5G015HA02
5G015HA16
5G015JA52
5G015KA12
5G503AA01
5G503AA07
5G503BA01
5G503BB01
5G503CA11
5G503DA05
5G503DA07
5G503FA06
5G503GB03
5G503GD03
5G503GD04
5G503GD06
(57)【要約】
本発明は、外部のエネルギー供給部(3)と、第1の電圧変換器(7)および第2の電圧変換器(9)を介して充電可能な内部のエネルギー蓄積部(5)とを備えた、車両の制御機器(1)用のエネルギー供給構成(10)ならびにこのようなエネルギー供給構成(10)による車両の制御機器(1)のエネルギー供給のための対応している方法(100)に関する。これに関し、外部のエネルギー供給部(3)は、通常動作中に制御機器(1)に動作電圧(VB)を供給し、内部のエネルギー蓄積部(5)は、外部のエネルギー供給部(3)の故障時の自給自足の場合に制御機器(1)にエネルギー蓄積部電圧(VER)を供給し、第1の電圧変換器(7)は、外部のエネルギー供給部(3)およびエネルギー蓄積部(5)とつながっており、かつエネルギー蓄積部(5)を第1の充電電流(IL1)で充電し、第2の電圧変換器(9)は、内部のエネルギー蓄積部(5)および外部のエネルギー供給部(3)とつながっており、かつアクティブ化状態では内部のエネルギー蓄積部(5)を第2の充電電流(IL2)で充電し、切替装置(12)は、動作電圧(VB)およびエネルギー蓄積部電圧(VER)および第1の電圧変換器(7)の第1の出力電圧(VUP1)を監視し、かつ監視下の電圧のその時々の値に応じて第2の電圧変換器(9)をアクティブ化または非アクティブ化する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部のエネルギー供給部(3)と、第1の電圧変換器(7)および第2の電圧変換器(9)を介して充電可能な内部のエネルギー蓄積部(5)とを備えた、車両の制御機器(1)用のエネルギー供給構成(10)であって、前記外部のエネルギー供給部(3)が、通常動作中に前記制御機器(1)に動作電圧(VB)を供給し、前記内部のエネルギー蓄積部(5)が、前記外部のエネルギー供給部(3)の故障時の自給自足の場合に前記制御機器(1)にエネルギー蓄積部電圧(VER)を供給し、前記第1の電圧変換器(7)が、前記外部のエネルギー供給部(3)および前記エネルギー蓄積部(5)とつながっており、かつ前記エネルギー蓄積部(5)を第1の充電電流(IL1)で充電し、前記第2の電圧変換器(9)が、前記内部のエネルギー蓄積部(5)および前記外部のエネルギー供給部(3)とつながっており、かつアクティブ化状態では前記内部のエネルギー蓄積部(5)を第2の充電電流(IL2)で充電し、切替装置(12)が、前記動作電圧(VB)および前記エネルギー蓄積部電圧(VER)および前記第1の電圧変換器(7)の第1の出力電圧(VUP1)を監視し、かつ前記監視下の電圧のその時々の値に応じて前記第2の電圧変換器(9)をアクティブ化または非アクティブ化するエネルギー供給構成(10)。
【請求項2】
前記制御機器(1)の始動段階中は、前記外部のエネルギー供給部(3)による前記動作電圧(VB)が設定された第1の閾値をおよび/または前記エネルギー蓄積部電圧(VER)が設定された第2の閾値を下回ると、前記内部のエネルギー蓄積部(5)を追加的に前記第2の充電電流(IL2)で充電するために、前記切替装置(12)が前記第2の電圧変換器(9)をアクティブ化することを特徴とする請求項1に記載のエネルギー供給構成(10)。
【請求項3】
通常動作中は、前記第1の電圧変換器(7)の前記第1の出力電圧(VUP1)が設定された第3の閾値を下回ると、前記内部のエネルギー蓄積部(5)を追加的に前記第2の充電電流(IL2)で充電するために、前記切替装置(12)が前記第2の電圧変換器(9)をアクティブ化することを特徴とする請求項1または2に記載のエネルギー供給構成(10)。
【請求項4】
前記内部のエネルギー蓄積部(5)が設定された充電状態に達すると、前記切替装置(12)が前記第2の電圧変換器(9)を非アクティブ化することを特徴とする請求項2または3に記載のエネルギー供給構成(10)。
【請求項5】
前記切替装置(12)が前記第2の電圧変換器(9)の2つのモニタ入力部(2M1、2M2)に印加する2つの監視電圧に応じて、第1のモニタ入力部(2M1)での一方の監視電圧が設定された第1の保持電圧値をおよび/または第2のモニタ入力部(2M2)での一方の監視電圧が設定された第2の保持電圧値を下回ると、前記第2の電圧変換器(9)が自動的にアクティブ化し得ることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のエネルギー供給構成(10)。
【請求項6】
前記切替装置(12)が、前記制御機器(1)の始動段階中は、前記外部のエネルギー供給部(3)の前記動作電圧(VB)の第1の監視電圧(VB_M)を前記第2の電圧変換器(9)の前記第1のモニタ入力部(2M1)に、および前記エネルギー蓄積部(5)の前記エネルギー蓄積部電圧(VER)の第2の監視電圧(VER_M)を前記第2の電圧変換器(9)の前記第2のモニタ入力部(2M1)に印加することを特徴とする請求項5に記載のエネルギー供給構成(10)。
【請求項7】
前記切替装置(12)が、前記制御機器(1)の通常動作中は、前記第1の電圧変換器(7)の前記第1の出力電圧(VUP1)の割り算した第3の監視電圧(VUP1_M/n)を前記第2の電圧変換器(9)の前記第1のモニタ入力部(2M1)に、および前記第1の電圧変換器(7)(VB)の前記第1の出力電圧(VUP1)の前記第3の監視電圧(VUP1_M)を前記第2の電圧変換器(9)の前記第2のモニタ入力部(2M2)に印加することを特徴とする請求項6に記載のエネルギー供給構成(10)。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載のエネルギー供給構成(10)による車両の制御機器(1)のエネルギー供給のための方法(100)であって、前記制御機器(1)が、通常動作中は前記外部のエネルギー供給部(3)により動作電圧(VB)を、および前記外部のエネルギー供給部(3)の故障時の自給自足の場合には前記内部のエネルギー蓄積部(5)によりエネルギー蓄積部電圧(VER)を供給され、前記エネルギー蓄積部(5)が、前記第1の電圧変換器(7)により第1の充電電流(IL1)で、およびアクティブ化された前記第2の電圧変換器(9)により第2の充電電流(IL2)で充電され、これに関しては前記動作電圧(VB)および前記エネルギー蓄積部電圧(VER)および前記第1の電圧変換器(7)の第1の出力電圧(VUP1)が監視され、かつ前記監視下の電圧のその時々の値に応じて前記第2の電圧変換器(9)がアクティブ化または非アクティブ化される方法(100)。
【請求項9】
前記制御機器(1)の始動段階中は、前記外部のエネルギー供給部(3)による前記動作電圧(VB)が設定された第1の閾値をおよび/または前記エネルギー蓄積部(5)の前記エネルギー蓄積部電圧(VER)が設定された第2の閾値を下回ると、前記内部のエネルギー蓄積部(5)を追加的に前記第2の充電電流(IL2)で充電するために、前記第2の電圧変換器(9)が前記第1の電圧変換器(7)と一緒にアクティブ化されることを特徴とする請求項8に記載の方法(100)。
【請求項10】
通常動作中は、前記第1の電圧変換器(7)の前記第1の出力電圧(VUP1)が設定された第3の閾値を下回ると、前記内部のエネルギー蓄積部(5)を追加的に前記第2の充電電流(IL2)で充電するために、前記第2の電圧変換器(9)がアクティブ化されることを特徴とする請求項9に記載の方法(100)。
【請求項11】
前記内部のエネルギー蓄積部(5)が設定された充電状態に達すると、前記第2の電圧変換器(9)が再び非アクティブ化されることを特徴とする請求項9または10に記載の方法(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の制御機器用のエネルギー供給構成に関する。このようなエネルギー供給構成による車両の制御機器のエネルギー供給のための方法も本発明の対象である。
【背景技術】
【0002】
現況技術から、例えばエアバッグ制御機器のような安全性にとって重要な制御機器が内部のエネルギー蓄積部を備えている車両が知られており、この内部のエネルギー蓄積部は、車両の始動時に充電される。これに加え、外部のエネルギー供給部、つまり制御機器の外に配置されたエネルギー供給部が存在しており、通常動作中はこの外部のエネルギー供給部が制御機器に動作電圧を供給する。内部のエネルギー蓄積部は、外部のエネルギー供給部の故障時の自給自足の場合に制御機器にエネルギー蓄積部電圧を供給する。エネルギー蓄積部は、一般的にはコンデンサとして実施されており、かつ少なくとも1つのスイッチングコンバータを介して充電される。コンデンサまたはエネルギー蓄積部の大きさに応じて、および充電時間に関する相応の顧客要求がある場合は、コンデンサまたはエネルギー蓄積部をより高い充電電流で充電するために、第1のスイッチングコンバータに加えて第2のスイッチングコンバータが用いられる。現在は、第2のスイッチングコンバータをオンにするために、第1のスイッチングコンバータの出力電圧と、外部のエネルギー供給部によって出力された制御機器の動作電圧とが評価されており、これに関し、第1のスイッチングコンバータの出力電圧が設定された第1の閾値をまたは制御機器の動作電圧が第2の閾値を下回ると、第2のスイッチングコンバータがアクティブ化される。これでは、動作電圧は低すぎるが第1のスイッチングコンバータの出力電圧は安定している場合に、エネルギー蓄積部の充電または充電電圧の保持に第2のスイッチングコンバータは必要ないにもかかわらず、第2のスイッチングコンバータがオンにされることになり得る。これにより、スイッチングコンバータの一方が「不安定な」状態で働く可能性がある。加えて第2のスイッチングコンバータのこの接続により、制御機器の妨害エミッションが上昇する。
【発明の概要】
【0003】
独立特許請求項1の特徴を有する制御機器用のエネルギー供給構成は、追加的な第2のスイッチングコンバータが、切替装置により、制御機器の始動段階でのみ、内部のエネルギー蓄積部が充電されるまでアクティブ化されているという利点を有する。制御機器の動作電圧の電圧不足の場合は、追加的な第2のスイッチングコンバータは必ずしもアクティブ化されない。第1のスイッチングコンバータの出力電圧が落ち込んだ場合に初めて、第2のスイッチングコンバータが追加的にアクティブに切り替えられるかまたはアクティブ化される。これにより、エネルギー蓄積部を充電するためにまたはエネルギー蓄積部の充電状態を保持するために両方のスイッチングコンバータの充電電流が必要な、制御機器の動作状態のときにだけ、両方のスイッチングコンバータがアクティブ化されることが可能である。これにより、第2のスイッチングコンバータのオン時間が、したがって制御機器の妨害エミッションも減少することが有利である。
【0004】
本発明の実施形態は、外部のエネルギー供給部と、第1の電圧変換器および第2の電圧変換器を介して充電可能な内部のエネルギー蓄積部とを備えた、車両の制御機器用のエネルギー供給構成を提供する。これに関し外部のエネルギー供給部は、通常動作中に制御機器に動作電圧を供給し、かつ内部のエネルギー蓄積部は、外部のエネルギー供給部の故障時の自給自足の場合に制御機器にエネルギー蓄積部電圧を供給する。第1の電圧変換器は、外部のエネルギー供給部およびエネルギー蓄積部とつながっており、かつエネルギー蓄積部を第1の充電電流で充電する。第2の電圧変換器は、内部のエネルギー蓄積部および外部のエネルギー供給部とつながっており、かつアクティブ化状態では内部のエネルギー蓄積部を第2の充電電流で充電する。切替装置は、動作電圧およびエネルギー蓄積部電圧および第1の電圧変換器の第1の出力電圧を監視し、かつ監視下の電圧のその時々の値に応じて第2の電圧変換器をアクティブ化または非アクティブ化する。
【0005】
加えて、このようなエネルギー供給構成による制御機器のエネルギー供給のための方法が提案される。これに関し制御機器は、通常動作中は外部のエネルギー供給部により動作電圧を、および外部のエネルギー供給部の故障時の自給自足の場合には内部のエネルギー蓄積部によりエネルギー蓄積部電圧を供給される。これに加えてエネルギー蓄積部は、第1の電圧変換器により第1の充電電流で、およびアクティブ化された第2の電圧変換器により第2の充電電流で充電され、これに関しては動作電圧およびエネルギー蓄積部電圧および第1の電圧変換器の第1の出力電圧が監視され、かつ監視下の電圧のその時々の値に応じて第2の電圧変換器がアクティブ化または非アクティブ化される。
【0006】
動作状態として、例えば制御機器の始動段階または通常動作または自給自足動作が区別され得る。これに関し始動段階は、制御機器がオンになってから制御機器の機能性が達成されるまでに過ぎる期間に相当する。通常動作とは、本願では、制御機器が外部のエネルギー供給部によりエネルギーを供給される制御機器動作のことである。自給自足動作とは、本願では、制御機器が内部のエネルギー蓄積部によりエネルギーを供給される制御機器動作のことである。
【0007】
制御機器とは、本願では、捕捉したセンサ信号を処理または評価する例えばエアバッグ制御機器のような安全性にとって重要な電気機器のことであり得る。このために制御機器は、信号もしくはデータを処理するための少なくとも1つの評価および制御ユニットもしくは計算ユニット、信号もしくはデータを保存するための少なくとも1つのメモリユニット、センサからセンサ信号を読み込むためのもしくはアクチュエータに制御信号を出力するための、センサもしくはアクチュエータに対する少なくとも1つのインターフェイス、ならびに/またはデータの読込もしくは出力のための、通信プロトコルに組み込まれた少なくとも1つの通信インターフェイスを有し得る。少なくとも1つのインターフェイスは、ハードウェアおよび/またはソフトウェアによって形成され得る。ハードウェアによる形成の場合、インターフェイスは、例えば制御機器の非常に様々な機能を内包しているいわゆるシステムASICモジュールの一部であり得る。ただし、インターフェイスが専用の集積回路であるかまたは少なくとも部分的には個別の部品から成ることも可能である。ソフトウェアによる形成の場合、インターフェイスは、例えば1つのマイクロコントローラ上でほかのソフトウェアモジュールと共に存在しているソフトウェアモジュールであり得る。評価および制御ユニットまたは計算ユニットは、例えば信号プロセッサ、マイクロコントローラ、またはその類似物であることができ、その際、メモリユニットは、フラッシュメモリ、EEPROM、または磁気メモリユニットであり得る。通信インターフェイスは、データのワイヤレスおよび/または有線での読込または出力のために形成することができ、これに関し、有線のデータを読み込み得るまたは出力し得る通信インターフェイスは、これらのデータを例えば電気的または光学的に、相応のデータ伝送線から読み込むことができまたは相応のデータ伝送線に出力することができる。スイッチングコンバータも、それぞれASICモジュールの一部であり得る。つまり、第1のスイッチングコンバータは例えばマスターASICモジュールに組み込むことができ、かつ第2のスイッチングコンバータはスレーブASICモジュールに組み込むことができ、スレーブASICモジュールはマスターASICモジュールの故障または機能制御の際に、少なくとも部分的にマスターASICモジュールの機能を担い得る。
【0008】
機械可読の媒体、例えば半導体メモリ、ハードディスクメモリ、または光学メモリ上で保存されており、かつ評価の実施に使用されるプログラムコードを有するコンピュータプログラム製品も、このプログラムが評価および制御ユニットまたは計算ユニットによって実行される場合、有利である。
【0009】
従属請求項に記載した措置および変形形態により、独立特許請求項1で提示した車両の制御機器用のエネルギー供給構成および独立特許請求項8で提示したこのようなエネルギー供給構成による制御機器のエネルギー供給のための方法の有利な改善が可能である。
【0010】
特に有利なのは、制御機器の始動段階中は、外部のエネルギー供給部による動作電圧が設定された第1の閾値をおよび/またはエネルギー蓄積部電圧が設定された第2の閾値を下回ると、内部のエネルギー蓄積部を追加的に第2の充電電流で充電するために、切替装置が第2の電圧変換器をアクティブ化し得ることである。これにより、制御機器のエネルギー蓄積部がより速く充電され得る。
【0011】
エネルギー供給構成の有利な形態では、通常動作中は、第1の電圧変換器の第1の出力電圧が設定された第3の閾値を下回ると、内部のエネルギー蓄積部を追加的に第2の充電電流で充電するために、切替装置が第2の電圧変換器をアクティブ化し得る。これにより、内部のエネルギー蓄積部を充電するためまたはエネルギー蓄積部の充電状態を保持するために、第2のスイッチングコンバータによって提供される第2の充電電流が本当に必要な場合に初めて、第2のスイッチングコンバータがアクティブ化されることが有利である。例えば、第1のスイッチングコンバータの機能障害または故障によって引き起こされ得る第1のスイッチングコンバータの出力電圧の落込みの場合。
【0012】
エネルギー供給構成のさらなる有利な形態では、内部のエネルギー蓄積部が設定された充電状態に達すると、切替装置が第2の電圧変換器を非アクティブ化し得る。これにより、両方のスイッチングコンバータの一方が、提供する充電電流が内部のエネルギー蓄積部によって受け取られ得ない「不安定な」状態で働くのを回避できることが有利である。
【0013】
エネルギー供給構成のさらなる有利な形態では、切替装置が第2の電圧変換器の2つのモニタ入力部に印加する2つの監視電圧に応じて、第1のモニタ入力部での一方の監視電圧が設定された第1の保持電圧値をおよび/または第2のモニタ入力部での一方の監視電圧が設定された第2の保持電圧値を下回ると、第2の電圧変換器が自動的にアクティブ化され得る。これに関し切替装置は、制御機器の始動段階中は、外部のエネルギー供給部の動作電圧の第1の監視電圧を第2の電圧変換器の第1のモニタ入力部に、およびエネルギー蓄積部のエネルギー蓄積部電圧の第2の監視電圧を第2の電圧変換器の第2のモニタ入力部に印加し得る。さらに切替装置は、制御機器の通常動作中は、第1の電圧変換器の第1の出力電圧の割り算した第3の監視電圧を第2の電圧変換器の第1のモニタ入力部に、および第1の電圧変換器の第1の出力電圧の第3の監視電圧を第2の電圧変換器の第2のモニタ入力部に印加し得る。これにより、切替装置を単純な構造にすることができる。加えて、既知のスレーブASICモジュール内に取り付けられた、2つのモニタ入力部を介した自動アクティブ化部が、引き続き使用され得る。したがって既存のシステムも簡単にシステムアップされ得る。
【0014】
本方法の有利な形態では、制御機器の始動段階中は、外部のエネルギー供給部による動作電圧が設定された第1の閾値をおよび/またはエネルギー蓄積部のエネルギー蓄積部電圧が設定された第2の閾値を下回ると、内部のエネルギー蓄積部を追加的に第2の充電電流で充電するために、第2の電圧変換器が第1の電圧変換器と一緒にアクティブ化され得る。これに加え、通常動作中は、第1の電圧変換器の第1の出力電圧が設定された第3の閾値を下回ると、内部のエネルギー蓄積部を追加的に第2の充電電流で充電するために、第2の電圧変換器がアクティブ化され得る。これに関し、始動段階中および/または通常動作中、内部のエネルギー蓄積部が設定された充電状態に達すると、第2の電圧変換器は再び非アクティブ化され得る。
【0015】
本発明の例示的実施形態を図面に示しており、以下の説明においてより詳しく解説する。図面では、同じ符号は、同じまたは類似の機能を実行するコンポーネントまたは要素を意味する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】車両の制御機器用の本発明によるエネルギー供給構成の1つの例示的実施形態の概略図である。
図2図1からのエネルギー供給構成による制御機器のエネルギー供給のための本発明による方法の1つの例示的実施形態の概略的なフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1から明らかであるように、制御機器1用の本発明によるエネルギー供給構成10の図示した例示的実施形態は、外部のエネルギー供給部3および内部のエネルギー蓄積部5を含んでいる。内部のエネルギー蓄積部5は、第1の電圧変換器7および第2の電圧変換器9を介して充電可能である。通常動作では、外部のエネルギー供給部3が制御機器1に動作電圧VBを供給する。外部のエネルギー供給部3の故障時の自給自足の場合には、内部のエネルギー蓄積部5が制御機器1にエネルギー蓄積部電圧VERを供給する。図1からさらに明らかであるように、第1の電圧変換器7は、外部のエネルギー供給部3およびエネルギー蓄積部5とつながっており、かつエネルギー蓄積部5を第1の充電電流IL1で充電する。第2の電圧変換器9は、同様に内部のエネルギー蓄積部5および外部のエネルギー供給部3とつながっており、かつアクティブ化状態では内部のエネルギー蓄積部5を第2の充電電流IL2で充電する。これに関し切替装置12は、動作電圧VBおよびエネルギー蓄積部電圧VERおよび第1の電圧変換器7の第1の出力電圧VUP1を監視し、かつ監視下の電圧のその時々の値に応じて第2の電圧変換器9をアクティブ化または非アクティブ化する。
【0018】
図示した例示的実施形態では、制御機器1の始動段階中は、外部のエネルギー供給部3による動作電圧VBが設定された第1の閾値をおよび/または内部のエネルギー蓄積部5のエネルギー蓄積部電圧VERが設定された第2の閾値を下回ると、内部のエネルギー蓄積部5を追加的に第2の充電電流IL2で充電するために、切替装置12が、第2の出力電圧VUP2を出力する第2の電圧変換器9をアクティブ化する。これに加え、通常動作中は、第1の電圧変換器7の第1の出力電圧VUP1が設定された第3の閾値を下回ると、内部のエネルギー蓄積部5を第2の充電電流IL2で充電するために、切替装置12が第2の電圧変換器9をアクティブ化する。これに加え、内部のエネルギー蓄積部5が設定された充電状態に達すると、切替装置12が第2の電圧変換器9を非アクティブ化する。内部のエネルギー蓄積部5は、図示した例示的実施形態ではコンデンサとして実施されている。
【0019】
図1からさらに明らかであるように、切替装置12および第1のスイッチングコンバータ7はそれぞれ、外部のエネルギー供給部3の動作電圧VBを表す第1の監視電圧VB_Mを受信する。第1のスイッチングコンバータ7は、第1の監視電圧VB_Mをモニタ入力部1M1で受信する。切替装置12はこれに加え、内部のエネルギー蓄積部5のエネルギー蓄積部電圧VERを表す第2の監視電圧VER_Mおよび第1の電圧変換器7の第1の出力電圧VUP1を表す第3の監視電圧VUP1_Mを受信する。これに関し、動作電圧の公称値は約13.5ボルトであり、かつエネルギー蓄積部電圧VERの公称値および第1のスイッチングコンバータ7の第1の出力電圧VUP1の公称値はそれぞれ約33ボルトである。
【0020】
図示した例示的実施形態では、切替装置12が第2の電圧変換器9の2つのモニタ入力部2M1、2M2に印加する2つの監視電圧に応じて、第2の電圧変換器9が自動的にアクティブ化し得る。これに関し、第1のモニタ入力部2M1での一方の監視電圧が設定された第1の保持電圧値をおよび/または第2のモニタ入力部2M2での一方の監視電圧が設定された第2の保持電圧値を下回ると、第2の電圧変換器9が自動的にアクティブ化され、かつ追加的な第2の充電電流IL2を出力する。ここで、第1の保持電圧値は約10Vであり、かつ第2の保持電圧値は約32ボルトである。
【0021】
代替的な図示されていない1つの例示的実施形態では、切替装置12が、監視下の電圧のその時々の値に応じて、制御信号により第2の電圧変換器9をアクティブ化および非アクティブ化し、この制御信号は、少なくとも1つの制御線を介して第2の電圧変換器9の少なくとも1つの対応している制御入力部に印加される。
【0022】
図示した例示的実施形態では、切替装置12が、制御機器1の始動段階中は、公称で約13.5ボルトの値の外部のエネルギー供給部3の動作電圧VBの第1の監視電圧VB_Mを第2の電圧変換器9の第1のモニタ入力部2M1に、および公称で約33ボルトの値の内部のエネルギー蓄積部5のエネルギー蓄積部電圧VERの第2の監視電圧VER_Mを第2の電圧変換器9の第2のモニタ入力部2M2に印加する。制御機器1の始動段階中のエネルギー蓄積部5の電圧はゆっくり上昇するので、第2の電圧変換器9は、内部のエネルギー蓄積部5が設定された充電状態または公称の充電電圧に達するまでアクティブ化されている。外部のエネルギー供給部3の動作電圧VBは一般的に、約10ボルトの第1の保持電圧値より高いので、内部のエネルギー蓄積部5がその設定された充電状態に達し、かつ約32ボルトの第2の保持電圧値を上回ると、第2の電圧変換器9は非アクティブ化され、これにより、内部のエネルギー蓄積部5は第1の充電電流IL1によってのみ印加されるようになる。切替装置12はこれに加え、制御機器1のその後の通常動作中は、第1の電圧変換器7の第1の出力電圧VUP1の割り算した第3の監視電圧VUP1_M/nを第2の電圧変換器9の第1のモニタ入力部2M1に、および第1の電圧変換器7の第1の出力電圧VUP1の第3の監視電圧VUP1_Mを第2の電圧変換器9の第2のモニタ入力部2M2に印加する。これに関し、第1の電圧変換器7の第1の出力電圧VUP1の第3の監視電圧VUP1_Mは約33ボルトの公称値を有する。第1の電圧変換器7の第1の出力電圧VUP1の割り算した第3の監視電圧VUP1_M/nは約11ボルトの公称値を有する。したがって、図示した例示的実施形態で切替装置12が第1の電圧変換器7の第1の出力電圧VUP1の第3の監視電圧VUP1_Mを割り算する約数「n」は3の値を有する。これは、始動段階から通常動作へ移行する際に切替装置12が、両方のモニタ入力部2M1、2M2に印加する監視電圧を転換することを意味する。制御機器1の通常動作中に、第1の電圧変換器7の第1の出力電圧VUP1が、例えば機能障害に基づいて低下し、その結果、約10ボルトまたは32ボルトの両方の保持電圧値の一方が下回られると、第2の電圧変換器9が再びアクティブ化され、かつ内部のエネルギー蓄積部5が追加的に第2の充電電流IL2を印加される。第1の電圧変換器7の第1の出力電圧VUP1が再び保持電圧値を上回ると、第2の電圧変換器9は再び非アクティブ化される。第2の電圧変換器9のアクティブ化状態と非アクティブ化状態の頻繁な入れ替わりを回避するため、保持電圧値は、アクティブ化ポイントと非アクティブ化ポイントの間にヒステリシスを有する。これは、第2の電圧変換器9が、第1の電圧変換器7の第1の出力電圧VUP1がアクティブ化ポイントを下回るとアクティブ化され、かつ第1の電圧変換器7の第1の出力電圧VUP1が非アクティブ化ポイントを上回ると再び非アクティブ化されることを意味する。
【0023】
図2からさらに明らかであるように、図1に示したエネルギー供給構成10による制御機器1のエネルギー供給のための本発明による方法100の図示した例示的実施形態では、ステップS100で制御機器1がオンにされ、かつ外部のエネルギー供給部3の動作電圧VBおよび内部のエネルギー蓄積部5のエネルギー蓄積部電圧VERが監視される。ステップS110では、エネルギー蓄積部5を始動段階では第1の電圧変換器7により第1の充電電流IL1で、および第2の電圧変換器9により第2の充電電流IL2で充電するために、第1のスイッチングコンバータ7および第2のスイッチングコンバータ9がアクティブ化される。ステップS120では、内部のエネルギー蓄積部5がその公称充電状態に達したかどうかがチェックされる。ステップS120で内部のエネルギー蓄積部5がまだ公称充電状態に達していなかったことが確認されると、ステップS110を繰り返すことで本方法が続行される。ステップS120で内部のエネルギー蓄積部5が公称充電状態に達したことが確認されると、ステップS130で第2の電圧変換器9が非アクティブ化され、かつステップS140で第1の電圧変換器7の第1の出力電圧VUP1が監視される。ステップS150では、第1の電圧変換器7の第1の出力電圧VUP1が設定された閾値を下回っているかどうかがチェックされる。ステップS150で第1の電圧変換器7の第1の出力電圧VUP1がまだ設定された閾値を下回っていないことが確認されると、ステップS140および第1の電圧変換器7の第1の出力電圧VUP1の監視を繰り返すことで本方法が続行される。ステップS150で第1の電圧変換器7の第1の出力電圧VUP1が設定された閾値を下回っていることが確認されると、ステップS110を繰り返すことで本方法が続行され、かつ第2の電圧変換器9が追加的にアクティブ化される。
【0024】
したがって図示した例示的実施形態では、制御機器1の始動段階中は、内部のエネルギー蓄積部5を追加的に第2の充電電流IL2で充電するために、第2の電圧変換器が第1の電圧変換器7と一緒にアクティブ化される。これに加え、通常動作中は、第1の電圧変換器7の第1の出力電圧VUP1が設定された閾値を下回ると、内部のエネルギー蓄積部5を追加的に第2の充電電流IL2で充電するために、第2の電圧変換器9がアクティブ化される。内部のエネルギー蓄積部5が設定された充電状態に達すると、第2の電圧変換器9は再び非アクティブ化される。
【0025】
この方法は、例えばソフトウェアもしくはハードウェアにおいて、またはソフトウェアおよびハードウェアから成る混合形態において、制御機器1において実装され得る。
図1
図2
【手続補正書】
【提出日】2021-10-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部のエネルギー供給部(3)と、第1の電圧変換器(7)および第2の電圧変換器(9)を介して充電可能な内部のエネルギー蓄積部(5)とを備えた、車両の制御機器(1)用のエネルギー供給構成(10)であって、前記外部のエネルギー供給部(3)が、通常動作中に前記制御機器(1)に動作電圧(VB)を供給し、前記内部のエネルギー蓄積部(5)が、前記外部のエネルギー供給部(3)の故障時の自給自足の場合に前記制御機器(1)にエネルギー蓄積部電圧(VER)を供給し、前記第1の電圧変換器(7)が、前記外部のエネルギー供給部(3)および前記エネルギー蓄積部(5)とつながっており、かつ前記エネルギー蓄積部(5)を第1の充電電流(IL1)で充電し、前記第2の電圧変換器(9)が、前記内部のエネルギー蓄積部(5)および前記外部のエネルギー供給部(3)とつながっており、かつアクティブ化状態では前記内部のエネルギー蓄積部(5)を第2の充電電流(IL2)で充電し、切替装置(12)が、前記動作電圧(VB)および前記エネルギー蓄積部電圧(VER)および前記第1の電圧変換器(7)の第1の出力電圧(VUP1)を監視し、かつ前記監視下の電圧のその時々の値に応じて前記第2の電圧変換器(9)をアクティブ化または非アクティブ化するエネルギー供給構成(10)において、前記制御機器(1)の始動段階中は、前記外部のエネルギー供給部(3)による前記動作電圧(VB)が設定された第1の閾値をおよび/または前記エネルギー蓄積部電圧(VER)が設定された第2の閾値を下回ると、前記内部のエネルギー蓄積部(5)を追加的に前記第2の充電電流(IL2)で充電するために、前記切替装置(12)が前記第2の電圧変換器(9)を前記第1の電圧変換器(7)と一緒にアクティブ化することを特徴とするエネルギー供給構成(10)。
【請求項2】
通常動作中は、前記第1の電圧変換器(7)の前記第1の出力電圧(VUP1)が設定された第3の閾値を下回ると、前記内部のエネルギー蓄積部(5)を追加的に前記第2の充電電流(IL2)で充電するために、前記切替装置(12)が前記第2の電圧変換器(9)をアクティブ化することを特徴とする請求項1に記載のエネルギー供給構成(10)。
【請求項3】
前記内部のエネルギー蓄積部(5)が設定された充電状態に達すると、前記切替装置(12)が前記第2の電圧変換器(9)を非アクティブ化することを特徴とする請求項1または2に記載のエネルギー供給構成(10)。
【請求項4】
前記切替装置(12)が前記第2の電圧変換器(9)の2つのモニタ入力部(2M1、2M2)に印加する2つの監視電圧に応じて、第1のモニタ入力部(2M1)での一方の監視電圧が設定された第1の保持電圧値をおよび/または第2のモニタ入力部(2M2)での一方の監視電圧が設定された第2の保持電圧値を下回ると、前記第2の電圧変換器(9)が自動的にアクティブ化し得ることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のエネルギー供給構成(10)。
【請求項5】
前記切替装置(12)が、前記制御機器(1)の始動段階中は、前記外部のエネルギー供給部(3)の前記動作電圧(VB)の第1の監視電圧(VB_M)を前記第2の電圧変換器(9)の前記第1のモニタ入力部(2M1)に、および前記エネルギー蓄積部(5)の前記エネルギー蓄積部電圧(VER)の第2の監視電圧(VER_M)を前記第2の電圧変換器(9)の前記第2のモニタ入力部(2M2)に印加することを特徴とする請求項4に記載のエネルギー供給構成(10)。
【請求項6】
前記切替装置(12)が、前記制御機器(1)の通常動作中は、前記第1の電圧変換器(7)の前記第1の出力電圧(VUP1)の割り算した第3の監視電圧(VUP1_M/n)を前記第2の電圧変換器(9)の前記第1のモニタ入力部(2M1)に、および前記第1の電圧変換器(7)の前記第1の出力電圧(VUP1)の前記第3の監視電圧(VUP1_M)を前記第2の電圧変換器(9)の前記第2のモニタ入力部(2M2)に印加することを特徴とする請求項5に記載のエネルギー供給構成(10)。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載のエネルギー供給構成(10)による車両の制御機器(1)のエネルギー供給のための方法(100)であって、前記制御機器(1)が、通常動作中は前記外部のエネルギー供給部(3)により動作電圧(VB)を、および前記外部のエネルギー供給部(3)の故障時の自給自足の場合には前記内部のエネルギー蓄積部(5)によりエネルギー蓄積部電圧(VER)を供給され、前記エネルギー蓄積部(5)が、前記第1の電圧変換器(7)により第1の充電電流(IL1)で、およびアクティブ化された前記第2の電圧変換器(9)により第2の充電電流(IL2)で充電され、これに関しては前記動作電圧(VB)および前記エネルギー蓄積部電圧(VER)および前記第1の電圧変換器(7)の第1の出力電圧(VUP1)が監視され、かつ前記監視下の電圧のその時々の値に応じて前記第2の電圧変換器(9)がアクティブ化または非アクティブ化される方法(100)において、前記制御機器(1)の始動段階中は、前記外部のエネルギー供給部(3)による前記動作電圧(VB)が設定された第1の閾値をおよび/または前記エネルギー蓄積部(5)の前記エネルギー蓄積部電圧(VER)が設定された第2の閾値を下回ると、前記内部のエネルギー蓄積部(5)を追加的に前記第2の充電電流(IL2)で充電するために、前記第2の電圧変換器(9)が前記第1の電圧変換器(7)と一緒にアクティブ化されることを特徴とする方法(100)。
【請求項8】
通常動作中は、前記第1の電圧変換器(7)の前記第1の出力電圧(VUP1)が設定された第3の閾値を下回ると、前記内部のエネルギー蓄積部(5)を追加的に前記第2の充電電流(IL2)で充電するために、前記第2の電圧変換器(9)がアクティブ化されることを特徴とする請求項7に記載の方法(100)。
【請求項9】
前記内部のエネルギー蓄積部(5)が設定された充電状態に達すると、前記第2の電圧変換器(9)が再び非アクティブ化されることを特徴とする請求項7または8に記載の方法(100)。
【国際調査報告】