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特表2022-528140工具装置のための機能ユニットを保持するためのデバイス及びこの種の保持デバイスを工具装置に締結するための方法
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  • 特表-工具装置のための機能ユニットを保持するためのデバイス及びこの種の保持デバイスを工具装置に締結するための方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-08
(54)【発明の名称】工具装置のための機能ユニットを保持するためのデバイス及びこの種の保持デバイスを工具装置に締結するための方法
(51)【国際特許分類】
   B25F 5/02 20060101AFI20220601BHJP
【FI】
B25F5/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021559299
(86)(22)【出願日】2020-03-26
(85)【翻訳文提出日】2021-10-05
(86)【国際出願番号】 EP2020058455
(87)【国際公開番号】W WO2020207806
(87)【国際公開日】2020-10-15
(31)【優先権主張番号】19167791.3
(32)【優先日】2019-04-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591010170
【氏名又は名称】ヒルティ アクチエンゲゼルシャフト
【住所又は居所原語表記】Feldkircherstrasse 100, 9494 Schaan, LIECHTENSTEIN
(74)【代理人】
【識別番号】110002664
【氏名又は名称】特許業務法人ナガトアンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】ヒューバー, フランツ
(72)【発明者】
【氏名】ファン タック-トラクラネン, ジョン
【テーマコード(参考)】
3C064
【Fターム(参考)】
3C064AA03
3C064AA05
3C064AA06
3C064AA08
3C064BA02
3C064BA07
3C064BA12
3C064BB47
3C064BB71
3C064BB81
3C064BB84
3C064BB86
3C064CB19
3C064CB47
3C064CB63
3C064CB71
3C064CB84
3C064CB86
(57)【要約】
本発明は、工具装置のための機能ユニットを保持するためのデバイスに関し、本デバイスは、締結機構によって保持デバイスを工具装置に締結することが可能である。第2の態様では、本発明は、この種の保持デバイスを工具装置に締結するための方法に関する。締結機構の場合、回転可能なインサート部品が、保持デバイスの開口部に挿入され得、且つその回転運動によって、未締結状態から締結状態に移行され得る。締結状態において、工具装置のフックがインサート部品の隆起部分と係合する。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動工具(3)のための機能ユニット(2)を受容するための装置(1)であって、前記装置(1)が前記電動工具(3)に締結され得る、装置(1)において、
前記装置(1)が締結機構を備え、前記締結機構が、前記装置(1)における開口部(5)と、前記開口部(5)に挿入され得る回転可能なインサート部品(6)とを備え、前記開口部(5)が前記電動工具(3)とは反対側を向く側面(7)上にある孔(9)によって形成され、前記装置(1)が前記電動工具(3)に面する側面(8)上にあるフック(11)を受容するためのスロット(10)を備え、前記フック(11)が、前記電動工具(3)上に存在し、且つ締結状態においては、前記装置(1)を前記電動工具(3)に締結するために前記インサート部品(6)の隆起部分(12)と係合することを特徴とする、装置(1)。
【請求項2】
前記インサート部品(6)が、回転プロセスによって前記締結状態から未締結状態に動かされ得ることを特徴とする、請求項1に記載の装置(1)。
【請求項3】
前記インサート部品(6)が、前記装置(1)の前記開口部(5)において前記インサート部品(6)を回転させるためのスロット(13)を備え、前記スロット(13)が、前記隆起部分(12)とは反対側を向く前記インサート部品(6)の側面上に配置されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の装置(1)。
【請求項4】
前記インサート部品(6)が円筒形の基体を有することを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の装置(1)。
【請求項5】
前記装置(1)が、互いに対応する2つの部品(14a、14b)によって形成される基体(14)を備えることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の装置(1)。
【請求項6】
前記装置(1)が、前方領域(16)において前記電動工具(3)のための前記機能ユニット(2)を受容するための空洞(15)を有することを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の装置(1)。
【請求項7】
前記装置(1)の前記前方領域(16)が台形の基本形状を有することを特徴とする、請求項6に記載の装置(1)。
【請求項8】
前記装置(1)がダブテール接続を形成するためのカットアウト(4)を備えることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の装置(1)。
【請求項9】
ダブテール接続を形成するための前記カットアウト(4)が、前記装置(1)の前記前方領域(16)の後方側面に存在することを特徴とする、請求項8に記載の装置(1)。
【請求項10】
ダブテール接続を形成するための前記カットアウト(4)が全体にわたってテーパを付けられることを特徴とする、請求項8又は9に記載の装置(1)。
【請求項11】
前記電動工具(3)の前記フック(11)を受容するための前記スロット(10)が、平行ではない境界縁部を有することを特徴とする、請求項1~10のいずれか一項に記載の装置(1)。
【請求項12】
前記電動工具(3)に面する前記側面(8)上にある前記スロット(10)の一部がアンダーカット(18)によって覆われることを特徴とする、請求項1~11のいずれか一項に記載の装置(1)。
【請求項13】
センタリングディスクセグメント(19)が前記装置(1)の前記開口部(5)に配置され、前記センタリングディスクセグメント(19)が案内開口部(20)を有し、前記センタリングディスクセグメント(19)の環状セグメント(21)が全周のうちの約2/3を覆うことを特徴とする、請求項1~12のいずれか一項に記載の装置(1)。
【請求項14】
前記インサート部品(6)の前記隆起部分(12)が、前記隆起部分(12)が前記センタリングディスクセグメント(19)の全周のうちの空いている1/3において移動され得るように設計されることを特徴とする、請求項13に記載の装置(1)。
【請求項15】
機能ユニット(2)のための受容装置(1)を電動工具(3)に締結するための方法であって、前記提案される方法が、
a)受容装置(1)を未締結状態で提供するステップであって、前記受容装置(1)の前記未締結状態が前記受容装置(1)におけるインサート部品(6)の位置によって規定される、ステップと、
b)前記電動工具(3)のピン(22)を前記受容装置(1)のカットアウト(4)に挿入するステップと、
c)前記電動工具(3)のフック(11)を前記受容装置(1)のスロット(10)に挿入するステップと、
d)前記受容装置(1)内で前記インサート部品(6)を回転させるステップであって、それにより、前記受容装置(1)が未締結状態から締結状態に動かされ、前記電動工具(3)と前記受容装置(1)との間が接続される、ステップと
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動工具のための機能ユニットを受容するための装置に関し、受容装置は締結機構によって電動工具に締結され得る。本発明の第2の態様は、この種の受容装置を電動工具に締結するための方法に関する。締結機構では、回転可能なインサート部品が、受容装置の開口部に挿入され得、且つこの回転運動によって未締結状態から締結状態に動かされ得る。締結状態では、電動工具のフックがインサート部品の隆起部分と係合する。
【背景技術】
【0002】
例えばラインレーザ装置などの機能ユニットを電動工具に締結するための様々な方法が従来技術において知られている。例えば、従来技術では、ラインレーザ装置を電動工具に接着剤で結合すること、ねじ留めすること、及び/又は取り付けることが提案されている。しかしながら、例えば対応するコンポーネントの製造中に容易に発生し得る反りに起因して、結果として逸脱したり不正確になったりし得ることがわかっている。特に機能ユニットがラインレーザ装置である場合、所望の投影目標を不正確に表現することになり得、その結果、電動工具が最適な直線に案内されないことにつながり得る。案内が直線ではないことにより、必要に応じて手直し又は繰り返されなければならない不正確な作業結果がもたらされ得る。
【0003】
更に、機能ユニットと電動工具との間の締結点における振動に起因して、投影の鮮明さが失われ得る。このことは、特に機能ユニットが電動工具から外れ、もはや安定に締結されていない場合に起こり得る。取り外せないように取り付けられた機能ユニットの更なる欠点は、機能ユニットと電動工具とを備えるこの種のシステムでは、機能ユニットが取り外せないように付属しているために、必要なときだけ電動工具に取り付けられ得る容易に着脱可能な機能ユニットに比べて必然的に全重量が大きくなることである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明が基づいている目的は、従来技術の上述の欠点を克服し、機能ユニットを電動工具に着脱可能に接続できる締結解決策を提供することにある。提供される締結解決策は、機能ユニットと電動工具とを備えるシステムの重量の削減につながるはずであり、更に、機能ユニットの機能を特に正確に実行できるようにするはずである。機能ユニットがラインレーザ装置である場合、提供される締結解決策は、放出されたレーザビームを所望の投影目標上に正確に投影することを可能にするはずであり、それにより、電動工具は投影されたビームに基づいて最適で正確な作業結果を実現し得る。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的は、独立請求項の主題によって達成される。独立請求項の発明の主題に関連する有利な実施形態が従属請求項に記載される。
【0006】
本発明は、電動工具のための機能ユニットを受容するための装置を提供し、本装置は電動工具に締結され得る。本装置は受容装置とも呼ばれることが好ましく、且つ本装置が締結機構を備え、締結機構が、装置における開口部と、開口部に挿入され得る回転可能なインサート部品とを備え、開口部が電動工具とは反対側を向く側面上にある孔によって形成され、本装置が電動工具に面する側面上にあるフックを受容するためのスロットを備え、フックが、電動工具上に存在し、且つ締結状態においては、本装置を電動工具に締結するためにインサート部品の隆起部分と係合することを特徴とする。
【0007】
本発明により、機能ユニットが電動工具に特に安定且つしっかりと締結され得る装置が提供され得る。提案される締結機構は、締結を予想外に確実に安定させ、受容装置及びそこに配置される機能ユニットの変位及び望ましくない滑りに対して確実に効果的に保護する。これらの利点は、特に、電動工具のフックが締結状態においてインサート部品の隆起部分と係合し得るという点で実現される。本発明の意味の範囲内において、接続の安定性を更に高めるために、この締結をダブテール接続と組み合わせることができることが好ましい。受容装置は、ダブテール接続を形成するためのカットアウトを備えることが好ましい。特に、ダブテール接続は、電動工具に対する本装置の横方向の滑り防止を確実にし、振動に対する効果的な保護を確実にすることがわかった。
【0008】
機能ユニットは、例えばラインレーザ装置であり得る。ラインレーザ装置は、レーザビームを放出するように設計されていることが好ましく、そのレーザビームによって、例えば、投影目標が特定され得る。電動工具は、直線を形成することが好ましい放出されたレーザビームを辿ることができ、その結果、好都合なことに、同様に直線に対応する作業跡が生み出される。本発明の意味の範囲内において、受容装置は前方領域において電動工具のための機能ユニットを受容するための空洞を有することが好ましい。この空洞は、特に、ラインレーザ装置を受容するための空洞を構成し得る。ラインレーザ装置を受容するための空洞は、互いに対応する本装置の2つの半体の間の移行領域に形成されることが好ましい。本発明の意味の範囲内において、本装置は、前方領域において、ラインレーザ装置によって放出されたレーザ光を通すことができる開口部を有することが特に好ましい。開口部は、レーザ光に対して透明な、好ましくはディスク状の材料によって閉鎖されることが好ましく、それにより、ラインレーザ装置が汚れ及び損傷から保護される。ラインレーザ装置は、レーザビームを発生させ得るレーザ光源を備えることが好ましい。換言すれば、ラインレーザ装置は、ラインレーザ装置が締結され得る電動工具によって実行される作業プロセスを案内するために使用される、好ましくは直線的な細いレーザビームを放出するように設計されることが好ましい。換言すれば、電動工具は、ラインレーザ装置によって描かれたレーザラインを辿るために、例えば電動工具がスロットカッター又はアングルグラインダーである場合には直線状のスロットを作るために使用され得る。また、受容装置は、手持ち丸鋸、レシプロソー、リングソーなどの鋸、カッター、切断装置(cutting device)、切断装置(severing device)、又は鋸にも締結され得る。特に、略直線に沿って作業が行われ、レーザビームによる案内が望ましいこの種の電動工具の使用が好ましい。
【0009】
本発明の意味の範囲内において、目標をラインレーザ装置によって特定可能であり、電動工具が作業中にこの特定する線を辿ることができることが好ましい。例えば、コンセント又はスイッチへの電源ケーブルを敷設するためのスロットを壁の中に設置することが意図される場合、コンセント又はスイッチが、ラインレーザ装置のレーザビームによって特定され得る。次いで、作業又はスロット作成プロセスの際に、電動工具の加工手段、例えばカッティングディスク又はノミがレーザ光線の軌跡を辿り、それにより特に直線的で滑らかなスロットを作り出すことができる。使用される電動工具に応じて、加工手段は、例えば、ダイヤモンドディスク、カッティングディスク、ソーブレード、ノミ、ドリルビット、ソーチェーン、ソーケーブル、及び/又はグラインディングチェーンであり得るが、これらに限定されない。
【0010】
レーザビームを発生させるため、また電動工具でレーザビームを辿るためには、レーザ光源を電動工具に特に安定且つぐらつきのないように締結する必要がある。本発明の文脈では、このことは、特に、本発明による締結機構及びその構成を提供することによって実現される。締結状態及び未締結状態を提供することにより、締結機構は、本装置と電動工具との間の接続を解除することを可能にし、それにより、受容装置は、ユーザの要求に応じて、特に簡単なやり方で取り付けたり取り外したりできる。
【0011】
簡単に取り外しされ得ることが好ましい締結機構では、インサート部品が、受容装置の開口部に挿入され得る。受容装置は、互いに対応する2つの部品によって形成された基体を備えることが好ましい。本発明の意味の範囲内において、受容装置又は基体の第1の側面又は半体が電動工具とは反対側を向き、受容装置又は基体の第2の側面又は半体が電動工具に面することが好ましい。受容装置の2つの側面の部品は、互いに対応する半体とも呼ばれることが好ましい。本発明の意味の範囲内において、「互いに対応するように設計された」という用語は、2つの装置半体が互いに合同である、又は対称であるように設計されなければならないことを意味しないことが好ましい。この用語は、受容装置の基体を実質的に閉鎖された基体にするために、2つの半体が特に簡単且つ複雑ではないやり方で重ねて配置され得るように、半体が互いに関連して移行領域において形成されるように、半体が設計されることを示すことが好ましい。特に、半体間の移行領域を形成することが好ましい2つの装置半体の縁部が互いに一致し、それにより、例えば基体の第2の半体が本体の第1の半体に挿入され得る。本発明の意味の範囲内において、2つの基体半体が、締結手段によって互いに接続され得る。例えば、ライティングは、受容装置の半体間のねじ接続を得るために使用され得る。
【0012】
本発明は、特に、機能ユニットを電動工具にしっかりと締結し得る、特に安定な締結解決策を提案する。提案される締結機構が追加的なダブテール接続と組み合わされた場合、好都合なことに、「二重」の締結解決策が機能ユニットに提供され得る。本発明の意味の範囲内において、「二重」という用語は、提案される締結解決策の文脈において、特に安定且つ耐振動性のある締結を確実にするために、ダブテール接続が、提案される締結機構に組み合わされることを意味することが好ましい。本発明の特に好ましい実施形態では、機能ユニット又は付属品などの追加的なコンポーネントが電動工具に取り付けられ得る。例えば、電動工具はスロット装置であり得、スロット装置によって、例えばケーブルを内部に敷設するために壁を切断してスロットが作られ得る。二重締結によって、好都合なことに、機能ユニットが電動工具に確実に正しい角度で正しい位置に取り付けられる。更に、提案される締結解決策は、機能ユニットに作用する振動を確実に最小化する。このことは、このようにして機能ユニットの光学系及び内部電子システムにかかる機械的な負荷を大幅に減らすことができるため、本発明の実質的な利点となっている。
【0013】
本発明の更なる利点は、機能ユニットを電動工具に、特に迅速なやり方で、且つ実質的に工具なしで締結し得ることである。このことは、例えば電動工具を利用するためにレーザビームの投影が必要となる作業段階においてのみ、機能ユニットを電動工具に取り付けることを可能にし得る。これにより、それ以外のときは機能ユニットを使わずに電動工具を使用できるようになる。その結果、機能ユニットなしで工具が使用されるこれらの作業段階における電動工具の重量は、機能ユニットが取り外しできないように取り付けられているか、電動工具に統合されている電動工具と比較して大幅に削減され得る。特に、本発明によって、電動工具による重量を最適化した作業が可能になる。本発明は、2つの側面を有する締結手法により、結果として生じる張力条件に起因する提案される受容装置の製造における寸法変動を更に補償し得る。今回提案される締結により、特に、製造上の測定の不確かさを補償でき、したがってレーザ光を極めて正確に配置できる。
【0014】
好ましい例示的な実施形態では、本発明は、電動工具の前方領域に、又は電動工具の端部側面に配置され得る、好ましくはT字型のキャリア又はピンを備える。本発明の代替的な構成では、V字型又はU字型のピンも使用され得る。機能ユニットのカットアウトと相互に作用する、電動工具のキャリア又はピンの使用は、機能ユニットへの振動の伝達を最小化した状態で機能ユニットの安定した締結を可能にするために、本発明の文脈において提案される締結機構と相互作用し得るダブテール接続機構の形成につながることが好ましい。本発明の意味の範囲内において、電動工具上にあるピンが機能ユニットのカットアウトに挟持されることが好ましい。
【0015】
本発明の例示的な実施形態では、装置の2つの半体が互いに接続されていないときに、受容装置の開口部にインサート部品が挿入されることが好ましい。顧客が受容装置を購入する際、受容装置の2つの半体は互いに接続されていることが好ましく、インサート部品が受容装置内に配置される。換言すれば、本発明の意味の範囲内において、インサート部品が受容装置の好ましくは中空の内部、特に受容装置の開口部に配置されることが好ましい。インサート部品は円筒形の基体を有することが好ましく、それにより、円筒形の基体は、少なくとも部分的に孔として設計されることが好ましい受容装置の中空の円筒形の開口部の中で回転され得る。
【0016】
本発明の意味の範囲内において、インサート部品はスロットを備えることが好ましく、スロットにより、インサート部品が開口部の中で回転され得、スロットは隆起部分とは反対側を向くインサート部品の側面に配置される。本発明の意味の範囲内において、インサート部品のスロットが、電動工具とは反対側を向く受容装置の側面にある開口部において視認可能であることが好ましい。更に、本発明の意味の範囲内において、受容装置の開口部又は孔における回転プロセスによって、インサート部品を締結状態から未締結状態に動かすことができ、又はその逆にも動かすことができることが好ましい。インサート部品が受容装置の中に配置されている場合、インサート部品は電動工具に面する隆起部分を有することが好ましい。本発明の意味の範囲内において、電動工具が、受容装置を電動工具に締結するためのフックを備えることが好ましい。このフックは、例えば電動工具の側面表面又は上部側面に配置され得る。締結状態は、電動工具のフックがインサート部品の隆起部分と係合していることを特徴とすることが好ましい。締結状態では、受容装置は電動工具に接続されていることが好ましく、一緒に移動できる。未締結状態は、電動工具のフックがインサート部品の隆起部分と係合していないことを特徴とすることが好ましい。その結果、提案される締結機構は、好都合なことに、未締結状態においては受容装置と電動工具との間に締結効果がなく、受容装置を電動工具から取り除いたり、外したり、切り離したりし得る。受容装置は、特に、例えば、受容装置をダブテールスロットと対をなすものとしてのピンから上方に持ち上げる、引き離すなどによって、追加的なダブテール接続を解除することによっても外され得る。
【0017】
本発明の意味の範囲内において、受容装置の前方領域が、側面から見たときに略台形の基本形状を有することが好ましい。本発明の意味の範囲内において、短い台形の頂辺は前方を向くことが好ましく、長い台形の底辺は電動工具に面する。電動工具は、受容装置を締結し得る略平面的な端部側面を有することが好ましい。電動工具は、前方側面又は端部側面上にピンを有することが好ましく、このピンは受容装置のカットアウトと一緒にダブテール接続を形成するように設計される。
【0018】
提案される受容装置は、電動工具の構成部品、特に電動工具の端部側面上にあるピン及び提案される締結機構に必要なフックと相互作用する。しかしながら、これらの電動工具の構成部品、特にピン及びフックは、提案される受容装置の構成部品ではない。しかしながら、意味の範囲内において、ピンの形状が、受容装置の対応するカットアウトの形状に対応すること、又は形状が互いに一致することが特に好ましい。更に、本発明の意味の範囲内において、電動工具のフックの形状とインサート部品の隆起部分の形状とが、互いに一致する、又は互いに対応するように設計されることが好ましい。
【0019】
本発明の意味の範囲内において、ダブテール接続を形成するためのカットアウトが、本装置の前方領域の後方側面に配置されることが好ましい。本発明の意味の範囲内において、受容装置の前方領域の後方側面が電動工具に面することが特に好ましい。その結果、受容装置のスロットは、好都合なことに電動工具のピンと相互作用でき、それにより、特に効果的な受容装置の横方向の滑り防止と、振動に対する効果的な保護とが、本発明によって提供され得る。
【0020】
本発明の更なる好ましい改良では、ダブテール接続を形成するためのカットアウトは、全体にわたってテーパを付けられる。本発明の意味の範囲内において、受容装置上にあるダブテールカットアウトが、本装置の前方領域の底側面上にある挿入開口部からカットアウトの一端に向かってテーパを付けられることが極めて好ましい。換言すれば、ダブテール接続を形成するためのカットアウトは、挿入開口部からその端部に向かうにつれてより狭くなる。電動工具は、ダブテールカットアウトのテーパを付けた形状に対応している、対応する細長いピンを有することが好ましい。ダブテールカットアウトを通る断面図では、カットアウトは、文字「T」の形状を有する。本発明の意味の範囲内において、好ましくはT字型のこのカットアウトの下方領域と、更に棒状の上方領域との両方が、下から上に向かってテーパを付けられる、又は全体にわたってより狭くなることが好ましい。このことは、好都合なことに、受容装置が電動工具から望ましくない形で滑り落ちたり外れたりすることを防ぐ。特に、ダブテール接続のテーパを付けた設計は、受容装置が上方又は下方に滑るのを効果的に防ぐ。
【0021】
本発明の意味の範囲内において、受容装置は電動工具のための機能ユニットを制御するための少なくとも1つのスイッチを備えることが好ましい。上記スイッチは、機能ユニットのオンとオフとを切り替えるためのスイッチであり得ることが好ましい。機能ユニットが例えばラインレーザで形成される場合、スイッチはラインレーザのオンとオフとを切り替えるように設計され得る。スイッチは、押しボタン式のスイッチとして設計され得ることが好ましい。しかしながら、他のスイッチの幾何学的形状及び動作原理も本発明の文脈において使用され得る。本発明の意味の範囲内において、スイッチが受容装置の上方側面に配置されることが、そこでは電動工具のユーザによる操作が特に容易であり得るため、特に好ましい。しかしながら、例えば、電動工具又はそのハンドルの特殊な幾何学的形状により必要とされる場合には、少なくとも1つのスイッチが本装置の前面、側面、及び/又は背面に配置されることが好ましい場合もある。
【0022】
本発明の更なる好ましい改良では、電動工具のフックを受容するためのスロットが、平行ではない境界縁部を有する。このスロットは、電動工具とは反対側を向く受容装置の側面上に存在することが好ましい。「電動工具とは反対側を向く」及び「電動工具に面する」という表現は、受容装置が電動工具に取り付けられている状態を指すことが好ましい。本発明の意味の範囲内において、受容装置と電動工具とは、取り付けられた状態、すなわち互いに接続された状態と、分離した状態、すなわち互いに分離した状態との両方で存在し得ることが好ましい。本発明の意味の範囲内において、受容スロットを形成する2つの境界縁部が、受容装置の上方領域よりも下方開口部領域において互いに大きな距離を有することが好ましい。換言すれば、受容装置上に存在することが好ましいフックを受容するためのスロットも、本発明の文脈においてテーパを付けられる。このテーパ付けは、好都合なことに、電動工具のフックを受容装置の上方領域内に案内するのに役立ち、フックがインサート部品の隆起部分と係合できるようにすることにより、フックが回転運動によって締結状態に動かされ得る。
【0023】
本発明の意味の範囲内において、電動工具に面する側面上にあるスロットの一部がアンダーカットによって覆われることが好ましい。インサート部品の隆起部分は、このアンダーカット領域に残り、例えば受容装置の締結状態に留まることができる。
【0024】
本発明の更なる改良では、センタリングディスクセグメントが本装置の開口部に配置されることが好ましく、センタリングディスクセグメントが案内開口部を有する。この案内開口部は、受容装置の開口部の直径よりも小さい直径を有することが好ましい。更に、センタリングディスクセグメントが環状セグメントを有し、センタリングディスクセグメントの環状セグメントが全周のうちの約2/3を覆う。
【0025】
本発明の意味の範囲内において、インサート部品の隆起部分が、隆起部分がセンタリングディスクセグメントの全周のうちの空いている1/3において動かされ得るように設計されることが好ましい。この動きは、特に、受容装置の開口部においてインサート部品が実行し得る回転往復前後運動又は往復前後回転運動である。受容装置は、センタリングディスクセグメントの空いている部分内でのインサート部品の隆起部分の回転運動によって、未締結状態から締結状態に、又はその逆に動かされ得ることが好ましい。インサート部品を締結状態から未締結状態に動かし得る回転運動を引き起こすために、例えばマイナスドライバーなどの工具であり得る。しかしながら、受容装置の開口部中でインサート部品を回転させ、それにより受容装置を電動工具に締結させるために、利用可能かどうかに応じてコイン又は指の爪を用いることもできる。本発明の意味の範囲内において、センタリングディスクセグメントが本装置と同じ材料から形成されることが特に好ましい。しかしながら、代替的な実施形態では、センタリングディスクセグメントが異なる材料から構成されること、又は異なる材料を含むことが好ましい場合もある。
【0026】
本発明の第2の態様は、機能ユニットのための受容装置を電動工具に締結するための方法に関し、提案される方法が、
a)受容装置を未締結状態で提供するステップであって、受容装置の未締結状態が受容装置におけるインサート部品の位置によって規定される、ステップと、
b)電動工具のピンを受容装置のカットアウトに挿入するステップと、
c)電動工具のフックを受容装置のスロットに挿入するステップと、
d)受容装置内でインサート部品を回転させるステップであって、それにより、受容装置が未締結状態から締結状態に動かされ、電動工具と受容装置との間が接続される、ステップと
を含む。
【0027】
受容装置に関して導入される用語、定義、及び技術的利点は、受容装置を電動工具に締結するための方法にも類似的に適用されることが好ましい。本発明の意味の範囲内において、受容装置は、本装置が締結されるように意図されている電動工具とは最初は別個のものであることが好ましい。インサート部品の隆起部分は、センタリングディスクセグメントの全周のうちの空いている3分の1において停止することが好ましい。インサート部品の回転運動のおかげで、隆起部分はセンタリングディスクセグメントの全周のうちの空いている3分の1の一方の側面上にある第1の停止位置から、センタリングディスクセグメントの全周のうちの空いている3分の1の他方の側面上にある第2の停止位置まで動かされ得る。この回転運動のおかげで、インサート部品は未締結状態から締結状態に動かされることが好ましい。
【0028】
受容装置が電動工具に締結されることを意図されている場合、受容装置は、受容装置のインサート部品が未締結状態で存在することが好ましく、ダブテール接続を好ましくは形成することにより最初に電動工具に接続される。この目的のために、電動工具の端部側面上に配置されることが好ましい細長いピンが受容装置のカットアウトに挿入され、このカットアウトが受容装置のダブテールカットアウトとも呼ばれることが好ましい。更に、電動工具上に存在するフックは、受容装置の横方向のスロットに挿入され得、スロットは電動工具に面する受容装置の側面上に存在する。スロットは、互いに平行に形成されておらず、むしろ挿入開口部を起点として互いに向かって走る横方向の境界縁部を有することが好ましい。換言すれば、提案される締結機構の構成部品であるスロットは、その全体にわたってテーパを付けられる。
【0029】
本発明の意味の範囲内において、電動工具の前方領域にある受容装置がT字型の溝又はやピン内に枢動され、しっかりと嵌まるまで下方に押し込まれることが好ましい。その後、本発明の意味の範囲内において固定ねじとも呼ばれることが好ましいインサート部品が、時計回りに90°を通って所定位置へのラッチ(latching into place)が検知されるまで回転されることが好ましい。ラッチングイン(latching-in)とは、固定ねじの隆起部分が電動工具の締結輪郭に係合することを意味する。その結果、締結状態が想定される。締結輪郭を受容するためのスロット及びアンダーカットは、好都合なことに、受容装置の特に正確なセンタリングを可能にし、本発明の特に好ましい改良ではスロットがテーパを付けられるため、フックがスロットに挿入されるとセンタリングがますます正確になる。本発明の意味の範囲内において、内側の角度は、スロットのテーパ付けを開口部の角度として表現することが好ましい。
【0030】
受容装置の開口部におけるインサート部品の回転により、電動工具に面する側面上に配置されたインサート部品の隆起部分が、電動工具のフックと係合する。インサート部品のこの回転運動は、特に受容装置の開口部又は実質的に中空の受容装置の内部で行われる。本発明の意味の範囲内において、受容装置の開口部又は孔内におけるインサート部品の位置によって、受容装置又はインサート部品が未締結状態又は締結状態にあるかが決まることが好ましい。
【0031】
更なる利点は、以下の図面の説明から明らかになる。図面、説明、及び特許請求の範囲は、多数の特徴を組み合わせて含む。当業者もまた、適宜、特徴を個別に検討し、それらを組み合わせて、有用な更なる組み合わせを形成するはずである。
【0032】
図面では、同一の構成要素及び同一種類の構成要素を同一の参照符号で表す。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】インサート部品の好ましい改良の図を示す。
図2】ダブテール接続、特にピン及びカットアウトの好ましい改良の図を示す。
図3】電動工具上におけるピンの好ましい配置の図を示す。
図4】受容装置の電動工具への例示的な取り付けの説明図を示す。
図5】受容装置の好ましい改良の説明図を示す。
図6】取り付けられた状態の受容装置の好ましい改良の説明図を示す。
図7】受容装置の好ましい実施形態のスロットの説明図を示す。
図8】電動工具上にあるフックの好ましい改良の説明図を示す。
図9】ピン及びフックを備えた電動工具の好ましい改良の説明図を示す。
図10】電動工具上にあるピンの好ましい配置の図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図1は、受容装置(1)の開口部(5)及び電動工具(3)のフック(11)と共に、提案される締結機構を形成するインサート部品(6)の好ましい改良の図を示している。締結状態では、フック(11)がインサート部品(6)の隆起部分(12)と係合し、インサート部品(6)が受容装置(1)の開口部(5)に回転可能に取り付けられ、回転運動によって締結状態から未締結状態に動かされ得る。受容装置(1)上にある開口部(5)は、受容装置(1)の電動工具(3)とは反対側を向く側面(7)上にある孔(9)によって形成され、電動工具(3)のフック(11)を受容するためのスロット(10)は、受容装置(1)の電動工具(3)に面する側面(8)上に存在する。また、電動工具(3)上にあるフック(11)は、締結輪郭とも呼ばれることが好ましい。特に、図面ではL字型の締結輪郭が示されている。ただし、T、U、V、K、Z、又はNの文字に対応する形状など、他の形状も考えられる。本発明の意味の範囲内において、締結輪郭(11)の直径が上から下に向かって大きくなることが好ましい。
【0035】
図2は、好ましいダブテール接続、特にピン(22)及びカットアウト(4)の好ましい改良の図を示している。ピン(22)は、電動工具(3)上に、例えば電動工具(3)の作業動作の方向に向けられ得ることが好ましい前方領域に存在することが好ましい。電動工具(3)は、その前方領域に、ピン(22)が配置され得る端部側面を有し得ることが好ましい。ピン(22)は、特にT字型であり得るが、V字型、I字型、K字型、Z字型、N字型、又はU字型も考えられる。ピン(22)及びカットアウト(4)は、その全体にわたってテーパを付けられることが好ましい。本発明の意味の範囲内において、その輪郭の大きさが上から下に向かって拡大することが特に好ましく、この拡大は、例えば0度~約30度の角度範囲でなされる。
【0036】
図2の右上の領域に窓が描かれているが、この窓は受容装置(1)の前方領域(16)の構成部品であることが好ましい。機能ユニット(2)を受容するための空洞(15)が窓の後方に形成され得る。機能ユニット(2)がラインレーザ装置である場合、ラインレーザ装置によって放出されるレーザビームが窓を通して投影目標上に導かれ、これにより、電動工具(3)と共に働くためのガイドラインを形成し得る。
【0037】
図3は、電動工具(3)上におけるピン(22)の可能な配置の図を示している。
【0038】
図4は、受容装置(1)の電動工具(3)への例示的な取り付けの説明図を示している。図4に示すように、電動工具(3)の本体には、受容装置(1)を下方に取り付けできる弓状のハンドルがわたされ得る。図4は、電動工具(3)に取り付けているときの受容装置(1)を示している。この場合、電動工具(3)のピン(22)が受容装置(1)のカットアウト(4)に挿入され、カットアウト(4)及びピン(22)の好ましいテーパ付けのため、この挿入は一方向にしか行うことができない。図4は、特に、操作者用の制御要素を備えた電動工具(3)の正面図を示している。特に、図4は、ダブテール接続を形成するためのピン(22)が配置され得る電動工具(3)の端部側面を示している。また、図4は、受容装置の側面図(図示せず)では台形の基本形状を有する受容装置(1)の前方領域(16)を示している。受容装置(1)の前方部分(16)は、機能ユニット(2)が収容され得る空洞(15)を備えることが好ましい。取り付けられた状態では、受容装置(1)は電動工具(3)に面する側面(8)によって電動工具(3)に支承されることが好ましく、電動工具(3)とは反対側を向く受容装置(1)の側面(7)は電動工具(3)から離れる、又は外れる方を向く。
【0039】
図5は、受容装置(1)の好ましい改良の説明図を示している。図5では、受容装置(1)はまだ完全に電動工具(3)に取り付けられていない。特に、図5は、電動工具(3)のハンドルに対する受容装置(1)の位置を示している。受容装置(1)は、機能ユニット(2)を制御するためのスイッチ(17)を備え得る。機能ユニット(2)は、例えば上記スイッチ(17)によってオン又はオフを切り替え得る。スイッチ(17)は、受容装置(1)の後方領域に存在することが好ましい。受容装置(1)の後方領域は、電動工具(3)の作業方向とは反対側を向くことが好ましい。
【0040】
図6は、電動工具(3)に取り付けられた状態での受容装置(1)の好ましい改良の更なる説明図を示しており、図6は、特に、取り付けられた受容装置(1)の側面図を示している。図6は、特に、電動工具(3)とは反対側を向く、開口部(5)が作られている受容装置(1)の側面(7)を示している。電動工具(3)とは反対側を向く受容装置(1)の側面(7)の側に、開口部(5)が孔(9)として設計されることが好ましく、この孔(9)は、略円形の底面積を有することが好ましい。孔(9)又は開口部(5)には、回転によって締結状態から未締結状態に動かされ得るインサート部品(6)が存在することが好ましい。インサート部品(6)の回転運動は、インサート部品(6)のスロット(13)を使用してインサート部品(6)に伝達され得ることが好ましい。例えば、この目的のために、建設現場において通常容易に入手可能なコイン又は別の工具が使用され得る。
【0041】
図7は、受容装置(1)の好ましい実施形態のスロット(10)の説明図を示している。スロット(10)は、は互いに平行していないことが好ましい2つの側面又は境界縁部を備えることが好ましい。スロット(10)は、スロット(10)の一部を覆うアンダーカット(18)を更に備える。特に、アンダーカット(18)は、センタリングディスクセグメント(19、図示せず)を備える受容装置(1)の内側領域を少なくとも部分的に覆う。センタリングディスクセグメント(19)は、装置(1)の開口部(5)に配置されることが好ましく、センタリングディスクセグメント(19)はその中心に案内開口部(20)を有する。センタリングディスクセグメント(19)は環状セグメント(21)を有することが好ましく、センタリングディスクセグメント(19)の環状セグメント(21)が全周のうちの約2/3を覆う。本発明の意味の範囲内において、センタリングディスクセグメント(19)はその中心に案内開口部(20)を備えることが好ましく、案内開口部(20)の周りに、環状セグメント(21)が200~280度の角度範囲、好ましくは220~260度の角度範囲、特に好ましくは230~250度の角度範囲、最も好ましくは約240度の角度範囲で延びる。センタリングディスクセグメント(19)の内側空洞の残りの領域は空いたままであることが好ましく、センタリングディスクセグメント(19)のこの空いた部分は、80~160度の角度範囲、好ましくは100~140度の角度範囲、特に好ましくは110~130度の角度範囲、最も好ましくは約120度の角度範囲を構成することが好ましい。換言すれば、センタリングディスクセグメント(19)の空いた部分は、全周のうちの約1/3の部分を構成することが好ましく、インサート部品(6)の隆起部分(12)は、センタリングディスクセグメント(19)の全周のうちの空いている1/3の部分において隆起部分(12)が動くことができるように設計される。
【0042】
図7は、受容装置(1)の基体(14)が2つの半体(14a、14b)から形成され、第1の半体(14a)が取り付けられた状態では電動工具(3)に面し、第2の半体(14b)が受容装置(1)の取り付けられた状態では電動工具(3)とは反対側を向くことを更に示している。
【0043】
図8は、電動工具(3)上におけるフック(11)の好ましい改良の説明図を示している。
【0044】
図9は、ピン(22)及びフック(11)を備えた電動工具(3)の好ましい改良の説明図を示している。
【0045】
図10は、電動工具(3)上におけるピン(22)の好ましい配置の図を示している。
【符号の説明】
【0046】
1 受容装置
2 機能ユニット
3 電動工具
4 タブテール接続を形成するためのカットアウト/ダブテールカットアウト
5 開口部
6 インサート部品
7 電動工具とは反対側を向く受容装置の側面
8 電動工具に面する受容装置の側面
9 孔
10 電動工具のフックを受容するためスロット
11 フック
12 インサート部品の隆起部分
13 インサート部品のスロット
14 受容装置の基体
14a、14b 受容装置の基体の側面半体
15 機能ユニットを受容するための空洞
16 装置の前方領域
17 機能ユニットを制御するためのスイッチ
18 アンダーカット
19 センタリングディスクセグメント
20 案内開口部
21 センタリングディスクセグメントの環状セグメント
22 ダブテール接続を形成するための電動工具上にあるピン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】