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特表2022-528481ピモジドとメトトレキサートの医薬組成物、及びその使用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-10
(54)【発明の名称】ピモジドとメトトレキサートの医薬組成物、及びその使用
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/454 20060101AFI20220603BHJP
   A61K 31/519 20060101ALI20220603BHJP
   A61P 19/02 20060101ALI20220603BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20220603BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20220603BHJP
【FI】
A61K31/454
A61K31/519
A61P19/02
A61P29/00 101
A61P43/00 121
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021560721
(86)(22)【出願日】2020-04-03
(85)【翻訳文提出日】2021-10-25
(86)【国際出願番号】 CN2020083164
(87)【国際公開番号】W WO2020207344
(87)【国際公開日】2020-10-15
(31)【優先権主張番号】201910281742.9
(32)【優先日】2019-04-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521447894
【氏名又は名称】ジェネラス バイオファーマ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フー、シン-ユアン
(72)【発明者】
【氏名】ルーフェイ、チョンチェン
(72)【発明者】
【氏名】リウ、シンユイ
(72)【発明者】
【氏名】チョウ、イー
【テーマコード(参考)】
4C086
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086BC39
4C086CB09
4C086GA07
4C086MA02
4C086MA04
4C086MA52
4C086MA66
4C086NA05
4C086NA14
4C086ZA96
4C086ZB15
4C086ZC75
(57)【要約】
本発明は、ピモジドとメトトレキサートの医薬組成物、及びその使用を開示する。当該医薬組成物はメトトレキサート、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、又はその薬学的に許容される塩の溶媒和物;及びピモジド、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、又はその薬学的に許容される塩の溶媒和物を含む。それは関節リウマチの治療に使用できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メトトレキサート、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、又はその薬学的に許容される塩の溶媒和物である物質M;及び、
ピモジド、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、又はその薬学的に許容される塩の溶媒和物である物質Nを含む薬物組成物。
【請求項2】
前記物質Mと物質Nは、同時投与又は個別投与する、ことを特徴とする請求項1に記載の薬物組成物。
【請求項3】
前記物質Mは注射又は経口投与され;
及び/又は、前記物質Nは、経口投与される、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の薬物組成物。
【請求項4】
メトトレキサート、その薬学的に許容される塩、その溶媒又はその薬学的に許容される塩の溶媒和物である物質M;
ピモジド、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、又はその薬学的に許容される塩の溶媒和物である物質N;及び、
薬用補助剤を含む薬物組成物C。
【請求項5】
前記薬物組成物Cは経口投与の形態又は注射剤形の形態で現れる、ことを特徴とする請求項4に記載の薬物組成物C。
【請求項6】
物質M及び医薬賦形剤を含み、前記物質Mは、メトトレキサート、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、又はその薬学的に許容される塩の溶媒和物である第3医薬組成物;及び、
物質N及び医薬賦形剤を含み、前記物質Nは、ピモジド、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、又はその薬学的に許容される塩の溶媒和物である第4医薬組成物を含む薬物組成物D。
【請求項7】
前記第3医薬組成物は注射剤形の形態で現れ;
及び/又は、前記第4医薬組成物は経口投与の形態で現れる、ことを特徴とする請求項6に記載の薬物組成物D。
【請求項8】
請求項6又は7に記載の第3医薬組成物を有する第3容器;及び
請求項6又は7に記載の第4医薬組成物を有する第4容器を含む薬物組成物キット。
【請求項9】
関節リウマチを治療する医薬の製造における、請求項1~3のいずれか1項に記載医薬組成物、請求項4又は5に記載の医薬組成物C、又は請求項6又は7に記載の医薬組成物Dの使用。
【請求項10】
関節リウマチを治療する医薬の製造における、物質Mの使用であって、前記物質Mはメトトレキサート、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、又はその薬学的に許容される塩の溶媒和物であり、前記物質Mと物質Nは併用投与し、ここで、前記物質Nはピモジド、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、又はその薬学的に許容される塩の溶媒和物であることを特徴とする使用。
【請求項11】
関節リウマチを治療する医薬の製造における、物質Nの使用であって、前記物質Nはピモジド、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、又はその薬学的に許容される塩の溶媒和物であり、前記物質Nと物質Mは併用投与し、ここで、前記物質Mはメトトレキサート、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、又はその薬学的に許容される塩の溶媒和物であることを特徴とする使用。
【請求項12】
前記物質Mと物質Nは、同時投与又は個別投与する、ことを特徴とする請求項9~11のいずれか1項に記載の使用。
【請求項13】
前記物質Mは、注射又は経口投与され;
及び/又は、前記物質Nは、経口投与される、ことを特徴とする請求項9~11のいずれか1項に記載の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は出願日が2019年4月9日である中国特許出願CN201910281742.9の優先権を主張する。本出願は前記中国特許出願の全文を引用する。
【0002】
技術分野
本出願はピモジドとメトトレキサートの医薬組成物、及びその使用に関する。
【背景技術】
【0003】
関節リウマチは、関節滑膜の炎症を特徴とする慢性全身性自己免疫疾患である。その罹患率は総人口の約1%で、主に中高年に多発し、男性より女性の方が多く、中国では約1,100万人の患者がいる。関節リウマチの病因は現代医学ではまだ完全には理解されておらず、現在は完全に治癒する治療法はない。その主な表現は対称性の多発性関節炎であり、手足の小関節が最も疲れやすい。早期又は急性の発病関節は主に発赤、腫れ、熱感、痛み、及び活動障害を呈し;後期には、関節の破壊、硬直、奇形及び機能喪失を招き、骨粗鬆症、及び骨格筋萎縮を引き起こす。病気の全過程で、発熱、貧血、体重減少、血管炎、及び皮下結節などの病気を伴う可能性があり、全身の多くの臓器に及ぶことも可能であり、障害率の高い疾患で、患者の死亡率を著しく高める。
【0004】
現在の第一選択肢の西洋薬の治療方法は主に免疫抑制類の薬で、メトトレキサート、スルファサラジン、レフルノミド、クロロキン水和物、糖質コルチコイド系薬を含み、免疫細胞の増殖を阻害することで炎症症状を緩和する。メトトレキサートはもともと癌の治療に使用され、低濃度のメトトレキサート(週10~25mg)は、1960年代から関節リウマチの治療に使用され、1980年代には第一選択薬となり、30%~40%の患者に治療効果があった。その主な副作用は肝臓と胃腸の毒性で、約50%の患者は副作用で1年以内に服用を中止した。
【0005】
WO2018213027A1は、ピモジド(ピモジド又はpimozide、本出願ではNib1と略称する)が関節炎の動物モデルに有意な治療効果があり、STAT5活性を阻害することで疾患の重症度を軽減できることを報告した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明によって解決しようとする技術的問題は、メトトレキサートとピモジドを含む薬物組成物及びその使用を提供することである。発明者は、関節リウマチの治療において、メトトレキサートとピモジドの併用投与は、メトトレキサート又はピモジドの単独投与よりも効果的であることを発見した。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施例1の各群の動物の体重の経時変化の結果である。
図2】実施例1の各群の動物の四足関節のスコア加算の経時変化の結果である。
図3】実施例1の各群の動物の足の体積の経時変化の結果である。
図4】実施例1の各群の動物の足の体積の経時変化の曲線下面積(AUC)分析結果である。
図5】実施例2の各群の動物の体重の経時変化の結果である。
図6】実施例2の各群の動物の四足関節のスコ加算アの経時変化の結果である。
図7】実施例2の各群の動物の足の体積の経時変化の結果である。
図8】実施例2の各群の動物の足の体積の経時変化の曲線下面積(AUC)分析結果である。
図9】実施例3の各群の動物の体重の経時変化の結果である。
図10】実施例3の各群の動物の四足関節のスコア加算の経時変化の結果である。
図11】実施例3の各群の動物の足の体積の経時変化の結果である。
図12】実施例3の各群の動物の足の体積の経時変化の曲線下面積(AUC)分析結果である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
第一の態様では、本発明は、薬物組成物を提供し、それは:
メトトレキサート又はその薬学的に許容される塩である物質X;及び、
ピモジド又はその薬学的に許容できる塩である物質Yを含む。
【0009】
前記薬物組成物において、前記物質Xと物質Yは、同時投与又は別々投与できる。
【0010】
前記「同時投与」は、例えば、物質Xと物質Yを、単独の薬物組成物に含まれて同時に投与するか;或いは、「物質Xを含む単独薬物組成物」と「物質Yを含む単独薬物組成物」を同時に投与する。
【0011】
前記「個別投与」は、例えば、「物質Xを含有する単独医薬組成物」と「物質Yを含有する単独医薬組成物」を異なる時間で個別に投与し、例えば、「物質Xを含有する単独医薬組成物」と「物質Yを含有する単独医薬組成物」の一方を先に投与し、他方を後で投与する。前記個別投与は、時間的に近い場合もあれば、時間的に遠い場合もある。
【0012】
同時投与又は個別投与とは関係なく、前記物質Xと物質Yの投与方法(投与経路、投与量、投与間隔等を含む)は、同じでも異なっていてもよく、当業者が最適な治療効果を提供するために必要に応じて調整できる。
【0013】
幾つかの実施の態様において、前記物質Xは、注射(例えば、静脈内注射、皮下注射、又は筋肉内注射)によって投与される。
【0014】
幾つかの実施の態様において、前記物質Xは、経口投与される。
【0015】
幾つかの実施の態様において、前記物質Yは、経口投与される。
【0016】
幾つかの実施の態様において、前記物質Xは、注射(例えば、静脈内注射、皮下注射、又は筋肉内注射)によって投与され;及び、前記物質Yは、経口投与される。
【0017】
幾つかの実施の態様において、前記物質Xは、経口投与され;及び、前記物質Yは、経口投与される。
【0018】
別の態様では、本発明は、薬物組成物Aを提供し、それは:
メトトレキサート又はその薬学的に許容される塩である物質X;
ピモジド又はその薬学的に許容できる塩である物質Y;及び、
薬用補助剤を含む。
【0019】
前記医薬組成物Aは、単独医薬組成物である。
【0020】
前記医薬組成物Aは、投与方法によって様々な適切な剤型に製造することができ、胃腸投与用の剤形(例えば、経口剤形)及び非経口投与用の剤形(例えば、注射剤形)を含む。
【0021】
幾つかの実施の態様において、前記医薬組成物Aは、経口剤形の形態で現れる。
【0022】
幾つかの実施の態様において、前記医薬組成物Aは、注射剤形の形態で現れる。
【0023】
別の態様では、本発明は、薬物組成物Bを提供し、それは:
物質Xと医薬賦形剤を含み、前記物質Xはメトトレキサート又はその薬学的に許容される塩である第1薬物組成物;及び、
物質Yと医薬賦形剤を含み、前記物質Yはピモジド又はその薬学的に許容できる塩である第2薬物組成物を含む。
【0024】
第1薬物組成物は単独医薬組成物であり;第2薬物組成物は単独医薬組成物である。
【0025】
幾つかの実施の態様において、前記第1薬物組成物は、注射(例えば、静脈内注射、皮下注射、又は筋肉内注射)剤形の形態で現れる。
【0026】
幾つかの実施の態様において、前記第1薬物組成物は、経口投与の形態で現れる。
【0027】
幾つかの実施の態様において、前記第2薬物組成物は、経口投与の形態で現れる。
【0028】
幾つかの実施の態様において、前記第1薬物組成物は注射剤形の形態で現れ;及び、前記第2薬物組成物は、経口投与の形態で現れる。
【0029】
幾つかの実施の態様において、前記第1薬物組成物は経口投与の形態で現れ;及び、前記第2薬物組成物は、経口投与の形態で現れる。
【0030】
別の態様では、本発明は、関節リウマチを治療する医薬の製造における、本明細書に記載の医薬組成物、医薬組成物A又は医薬組成物Bの使用を提供する。
【0031】
別の態様では、本発明は、関節リウマチを治療する医薬の製造における、物質Xの使用を提供し、前記物質Xはメトトレキサート又はその薬学的に許容される塩であり、ここで、前記物質Xは物質Yと併用投与し、前記物質Yはピモジド又はその薬学的に許容できる塩である。
【0032】
別の態様では、本発明は、関節リウマチを治療する医薬の製造における、物質Yの使用を提供し、前記物質Yはピモジド又はその薬学的に許容できる塩であり、ここで、前記物質Yは物質Xと併用投与し、前記物質Xはメトトレキサート又はその薬学的に許容される塩である。
【0033】
別の態様では、本発明は、関節リウマチを治療する方法を提供し、これは、必要とする被験者(例えば、ヒト又はマウス)に治療有効量の本明細書に記載の医薬組成物、医薬組成物A又は医薬組成物Bを投与することを含む。
【0034】
前記使用と治療方法において:
前記物質X及び物質Yの投与方法(投与経路、投与量、投与間隔等を含む)は、同じでも異なっていてもよく、当業者が最適な治療効果を提供するために必要に応じて調整できる。
【0035】
前記物質Xと物質Yは、同時投与に又は個別投与できる。
【0036】
前記物質Xは、経口、注射(例えば、静脈内、筋肉内、皮下)等を含む、当技術分野における任意の適切な経路で投与できる。
【0037】
幾つかの実施の態様において、前記物質Xは、注射(例えば、静脈内注射、皮下注射、又は筋肉内注射)によって投与される。
【0038】
幾つかの実施の態様において、前記物質Xは、経口投与される。
【0039】
幾つかの実施の態様において、前記物質Yは、経口投与される。
【0040】
幾つかの実施の態様において、前記物質Xは、注射(例えば、静脈内注射、皮下注射、又は筋肉内注射)によって投与され;及び、前記物質Yは、経口投与される。
【0041】
幾つかの実施の態様において、前記物質Xは、経口投与され;及び、前記物質Yは、経口投与される。
【0042】
前記物質Xは被験者の体重に応じて投与することができ、非限定的な例の範囲は、0.01~1mg/kg(単回投与量を指す)であり得、例えば、0.01mg/kg、0.05mg/kg、0.1mg/kg、0.15mg/kg、0.2mg/kg、0.25mg/kg、0.3mg/kg、0.35mg/kg、0.4mg/kg、0.45mg/kg、0.5mg/kg、0.55mg/kg、0.6mg/kg、0.7mg/kg、0.8mg/kg、0.9mg/kg又は1mg/kgである。幾つかの実施の態様において、メトトレキサートの投与量は0.05~0.5mg/kgであり、例えば、0.05mg/kg、0.10mg/kg又は0.5mg/kgである。
【0043】
前記物質Xの投与量はQW(週1回)、BIW(週2回)又はQ2W(2週間に1回)の頻度で投与することができる。幾つかの実施の態様において、前記物質Xは、QW頻度で投与される。
【0044】
幾つかの実施の態様において、前記物質Xは、上記投与量、頻度に従って注射(例えば、静脈内、皮下、又は筋肉内)によって投与される。
【0045】
幾つかの実施の態様において、前記物質Xは、上記投与量、頻度に従って経口投与される。
【0046】
幾つかの実施の態様において、前記物質Xは、0.5mg/kg、QWで、注射(例えば、静脈内、皮下、又は筋肉内)によって投与される。
【0047】
幾つかの実施の態様において、前記物質Xは、0.5mg/kg、QWで、経口投与される。
【0048】
幾つかの実施の態様において、前記物質Xは、0.05mg/kg、QWで、経口投与される。
【0049】
前記物質Xは、また、固定投与量で被験者に投与することもでき、すなわち、固定又は所定量の投与量を被験者に投与する。固定投与量(単回投与量を指す)の非限定的な例の範囲は、0.01~50mgであり得、例えば、0.01mg、0.1mg、0.5mg、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mg、21mg、22mg、23mg、24mg、25mg、26mg、27mg、28mg、29mg、30mg、31mg、32mg、33mg、34mg、35mg、36mg、37mg、38mg、39mg、40mg、41mg、42mg、43mg、44mg、45mg、46mg、47mg、48mg、49mg又は50mgである。
【0050】
前記物質Xの上記固定投与量はQW(週1回)、BIW(週2回)又はQ2W(2週間に1回)の頻度で投与できる。幾つかの実施の態様において、前記物質Xは、QW頻度で投与される。
【0051】
幾つかの実施の態様において、前記物質Xは、前記固定投与量、頻度に従って注射(例えば、静脈内、皮下、又は筋肉内)によって投与される。
【0052】
幾つかの実施の態様において、前記物質Xは、前記固定投与量、頻度に従って経口投与される。
【0053】
前記物質Yは、経口投与、注射(例えば、静脈内、筋肉内、皮下)等を含む、当技術分野における任意の適切な経路で投与できる。
【0054】
幾つかの実施の態様において、前記物質Yは、経口投与される。
【0055】
前記物質Yは被験者の体重に応じて投与することができ、非限定的な例の範囲は、0.01~1mg/kg(単回投与を指す)であり得、例えば、0.1mg/kg、0.2mg/kg、0.25mg/kg、0.3mg/kg、0.35mg/kg、0.4mg/kg、0.45mg/kg、0.5mg/kg、0.55mg/kg、0.6mg/kg、0.7mg/kg、0.8mg/kg、0.9mg/kg、1mg/kg、2mg/kg、3mg/kg、4mg/kg、5mg/kg、6mg/kg、7mg/kg、8mg/kg、9mg/kg又は10mg/kgである。幾つかの実施の態様において、前記物質Yの投与量は1~10mg/kgであり、例えば、1mg/kg、5mg/kg又は10mg/kgである。
【0056】
前記物質Yの上記投与量はQD(週1回)、QOD(1日間隔)又はQW(2週間に1回)の頻度で投与できる。
【0057】
幾つかの実施の態様において、前記物質Yは、上記投与量でQOD頻度で投与される。
【0058】
幾つかの実施の態様において、前記物質Yは、上記投与量、頻度に従って経口投与される。
【0059】
幾つかの実施の態様において、前記物質Yは、1mg/kg、QODで、経口投与される。
【0060】
幾つかの実施の態様において、前記物質Yは、5mg/kg、QODで、経口投与される。
【0061】
幾つかの実施の態様において、前記物質Yは、10mg/kg、QODで、経口投与される。
【0062】
前記物質Yは、また、固定投与量で被験者に投与でき、すなわち、固定又は所定量の投与量を被験者に投与する。固定投与量(単回用量を指す)の非限定的な例の範囲は、0.01~20mgであり得、例えば、0.01mg、0.1mg、0.5mg、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg又は10mgである。
【0063】
前記物質Yの上記固定投与量はQD(1日1回)、BID(1日2回)、TID(1日3回)、QOD(1日間隔)、QW(週1回)、BIW(週2回)又はQ2W(2週間に1回)の頻度で投与できる。
【0064】
幾つかの実施の態様において、前記物質Yは、上記固定投与量でQOD頻度で投与される。
【0065】
幾つかの実施の態様において、前記物質Yは、上記固定投与量、頻度に従って経口投与される。
【0066】
幾つかの実施の態様において、前記物質Xは、注射(例えば、静脈内、皮下、又は筋肉内)によって投与され;且つ、前記物質Yは、経口投与される。
【0067】
幾つかの実施の態様において、前記物質Xは、0.05~0.5mg/kg、QWで注射(例えば、静脈内、皮下、又は筋肉内)によって投与され;且つ、前記物質Yは、1~10mg/kg、QODで経口投与される。
【0068】
幾つかの実施の態様において、前記物質Xは、0.5mg/kg、QWで注射(例えば、静脈内、皮下、又は筋肉内)によって投与され;且つ、前記物質Yは、10mg/kg、QODで経口投与される。
【0069】
幾つかの実施の態様において、前記物質Xは、0.05~0.5mg/kg、QWで経口投与され;且つ、前記物質Yは、1~10mg/kg、QODで経口投与される。
【0070】
幾つかの実施の態様において、前記物質Xは、0.5mg/kg、QWで経口投与され;且つ、前記物質Yは、5mg/kg、QODで経口投与される。
【0071】
幾つかの実施の態様において、前記物質Xは、0.05mg/kg、QWで経口投与され;且つ、前記物質Yは、1mg/kg、QODで経口投与される。
【0072】
前記物質Xと物質Yが個別投与される場合、それぞれの投与周期に従って連続的に投与できる。物質Xと物質Yの投与周期は同じ時間に開始するか、あるいは、異なる時間に開始することができる。例えば、物質Xと物質Yは、それぞれの投与周期に従って同じ日から連続的に投与することができ;あるいは、物質Xは、物質Yの投与開始後2日目又は3日目又はそれ以上後に投与し、その後、それぞれの投与周期に従って連続的に投与することができる。
【0073】
別の態様では、本発明は、薬物組成物キットを提供し、それは:
前記第1医薬組成物を有する第1容器;及び、
前記第2医薬組成物を有する第2容器を含む。
【0074】
別の態様では、本発明は、薬物組成物を提供し、それは:
メトトレキサート、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、又はその薬学的に許容される塩の溶媒和物である物質M;及び、
ピモジド、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、又はその薬学的に許容される塩の溶媒和物である物質Nを含む。
【0075】
前記薬物組成物において、前記物質Mと物質Nは、同時投与又は個別投与できる。
【0076】
前記「同時投与」は、例えば、物質Mと物質Nを、単独薬物組成物に含まれて同時に投与するか;又は「物質Mを含む単独薬物組成物」と「物質Nを含む単独薬物組成物」を同時に投与する。
【0077】
前記「個別投与」は、例えば、「物質Mを含有する単独医薬組成物」と「物質Nを含有する単独医薬組成物」を異なる時間で個別に投与し、例えば、「物質Mを含有する単独医薬組成物」と「物質Nを含有する単独医薬組成物」の一方を先に投与し、他方を後に投与する。前記個別投与は、時間的に近い場合もあれば、時間的に遠い場合もある。
【0078】
前記医薬組成物において、同時投与又は個別投与とは関係なく、前記物質Mと物質Nの投与方法(投与経路、投与量、投与間隔等を含む)は、同じでも異なっていてもよく、当業者が最適な治療効果を提供するために必要に応じて調整できる。
【0079】
幾つかの実施の態様において、前記物質Mは、注射(例えば、静脈内注射、皮下注射、又は筋肉内注射)によって投与される。
【0080】
幾つかの実施の態様において、前記物質Mは、経口投与される。
【0081】
幾つかの実施の態様において、前記物質Nは、経口投与される。
【0082】
幾つかの実施の態様において、前記物質Mは、注射(例えば、静脈内注射、皮下注射、又は筋肉内注射)によって投与され;及び、前記物質Nは、経口投与される。
【0083】
幾つかの実施の態様において、前記物質Mは、経口投与され;及び、前記物質Nは、経口投与される。
【0084】
別の態様では、本発明は、薬物組成物Cを提供し、それは:
メトトレキサート、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物又はその薬学的に許容される塩の溶媒和物である物質M;
ピモジド、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、又はその薬学的に許容される塩の溶媒和物である物質N;及び、
薬用補助剤を含む。
【0085】
前記医薬組成物Cは、投与方法によって様々な適切な剤型に製造することができ、胃腸投与用の剤形(例えば、経口剤形)及び非経口投与用の剤形(例えば、注射剤形)を含む。
【0086】
幾つかの実施の態様において、前記医薬組成物Cは、経口剤形の形態で現れる。
【0087】
幾つかの実施の態様において、前記医薬組成物Cは、注射剤形の形態で現れる。
【0088】
別の態様では、本発明は、薬物組成物Dを提供し、それは:
物質M及び医薬賦形剤を含み、前記物質Mは、メトトレキサート、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、又はその薬学的に許容される塩の溶媒和物である第3医薬組成物;及び、
物質N及び医薬賦形剤を含み、前記物質Nは、ピモジド、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、又はその薬学的に許容される塩の溶媒和物である第4医薬組成物を含む。
【0089】
幾つかの実施の態様において、前記第3薬物組成物は、注射(例えば、静脈内注射、皮下注射、又は筋肉内注射)剤形の形態で現れる。
【0090】
幾つかの実施の態様において、前記第3薬物組成物は、経口投与の形態で現れる。
【0091】
幾つかの実施の態様において、前記第4薬物組成物は、経口投与の形態で現れる。
【0092】
幾つかの実施の態様において、前記第3薬物組成物は注射剤形の形態で現れ;及び、前記第4薬物組成物は、経口投与の形態で現れる。
【0093】
幾つかの実施の態様において、前記第3薬物組成物は経口投与の形態で現れ;及び、前記第4薬物組成物は、経口投与の形態で現れる。
【0094】
別の態様では、本発明は、関節リウマチを治療する医薬の製造における、本明細書に記載の医薬組成物、医薬組成物C又は医薬組成物Dの使用を提供する。
【0095】
別の態様では、本発明は、関節リウマチを治療する医薬の製造における、物質Mの使用を提供し、前記物質Mはメトトレキサート、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、又はその薬学的に許容される塩の溶媒和物であり、ここで、前記物質Mは物質Nと併用投与し、前記物質Nはピモジド、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、又はその薬学的に許容される塩の溶媒和物である。
【0096】
別の態様では、本発明は、関節リウマチを治療する医薬の製造における、物質Nの使用を提供し、前記物質Nはピモジド、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、又はその薬学的に許容される塩の溶媒和物であり、ここで、前記物質Nは物質Mと併用投与し、前記物質Mはメトトレキサート、その薬学的に許容される塩、その溶媒和物、又はその薬学的に許容される塩の溶媒和物である。
【0097】
別の態様では、本発明は、関節リウマチを治療する方法を提供し、これは、必要とする被験者(例えば、ヒト又はマウス)に治療有効量の本明細書に記載の医薬組成物、医薬組成物C又は医薬組成物Dを投与することを含む。
【0098】
前記使用と治療方法において:
前記物質Mと物質Nの投与方法(投与経路、投与量、投与間隔等を含む)は、同じでも異なっていてもよく、当業者が最適な治療効果を提供するために必要に応じて調整できる。
【0099】
前記物質Mと物質Nは、同時投与に又は個別投与できる。
【0100】
前記物質Mは、経口投与、注射(例えば、静脈内、筋肉内、皮下)等を含む、当技術分野における任意の適切な経路で投与することができる。
【0101】
幾つかの実施の態様において、前記物質Mは、注射(例えば、静脈内注射、皮下注射、又は筋肉内注射)によって投与される。
【0102】
幾つかの実施の態様において、前記物質Mは、経口投与される。
【0103】
幾つかの実施の態様において、前記物質Nは、経口投与される。
【0104】
幾つかの実施の態様において、前記物質Mは、注射(例えば、静脈内注射、皮下注射、又は筋肉内注射)によって投与され;及び、前記物質Nは、経口投与される。
【0105】
幾つかの実施の態様において、前記物質Mは、経口投与され;及び、前記物質Nは、経口投与される。
【0106】
前記物質Mは被験者の体重に応じて投与することができ、非限定的な例の範囲は、0.01~1mg/kg(単回投与を指す)であり得、例えば、0.01mg/kg、0.05mg/kg、0.1mg/kg、0.15mg/kg、0.2mg/kg、0.25mg/kg、0.3mg/kg、0.35mg/kg、0.4mg/kg、0.45mg/kg、0.5mg/kg、0.55mg/kg、0.6mg/kg、0.7mg/kg、0.8mg/kg、0.9mg/kg又は1mg/kgである。幾つかの実施の態様において、前記物質Mの投与量は0.05~0.5mg/kgであり、例えば、0.05mg/kg、0.10mg/kg又は0.5mg/kgである。
【0107】
前記物質Mの上記投与量はQW(週1回)、BIW(週2回)又はQ2W(2週間に1回)の頻度で投与できる。幾つかの実施の態様において、前記物質Mは、QW頻度で投与される。
【0108】
幾つかの実施の態様において、前記物質Mは、上記投与量、頻度に従って注射(例えば、静脈内、皮下、又は筋肉内)によって投与される。
【0109】
幾つかの実施の態様において、前記物質Mは、上記投与量、頻度に従って経口投与される。
【0110】
幾つかの実施の態様において、前記物質Mは、0.5mg/kg、QWで、注射(例えば、静脈内、皮下、又は筋肉内)によって投与される。
【0111】
幾つかの実施の態様において、前記物質Mは、0.5mg/kg、QWで、経口投与される。
【0112】
幾つかの実施の態様において、前記物質Mは、0.05mg/kg、QWで、経口投与される。
【0113】
前記物質Mは、また、固定投与量で被験者に投与することもでき、すなわち、固定又は所定量の投与量を被験者に投与する。固定投与量(単回投与量を指す)の非限定的な例の範囲は、0.01~50mgであり得、例えば、0.01mg、0.1mg、0.5mg、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mg、21mg、22mg、23mg、24mg、25mg、26mg、27mg、28mg、29mg、30mg、31mg、32mg、33mg、34mg、35mg、36mg、37mg、38mg、39mg、40mg、41mg、42mg、43mg、44mg、45mg、46mg、47mg、48mg、49mg又は50mgである。
【0114】
前記物質Mの上記固定投与量はQW(週1回)、BIW(週2回)又はQ2W(2週間に1回)の頻度で投与できる。幾つかの実施の態様において、前記物質Mは、QW頻度で投与される。
【0115】
幾つかの実施の態様において、前記物質Mは、上記固定投与量、頻度に従って注射(例えば、静脈内、皮下、又は筋肉内)によって投与される。
【0116】
幾つかの実施の態様において、前記物質Mは、上記固定投与量、頻度に従って経口投与される。
【0117】
前記物質Nは、経口投与、注射(例えば、静脈内、筋肉内、皮下)等を含む、当技術分野における任意の適切な経路で投与することができる。
【0118】
幾つかの実施の態様において、前記物質Nは、経口投与される。
【0119】
前記物質Nは被験者の体重に応じて投与することができ、非限定的な例の範囲は、0.01~10mg/kg(単回投与を指す)であり得、例えば、0.1mg/kg、0.2mg/kg、0.25mg/kg、0.3mg/kg、0.35mg/kg、0.4mg/kg、0.45mg/kg、0.5mg/kg、0.55mg/kg、0.6mg/kg、0.7mg/kg、0.8mg/kg、0.9mg/kg、1mg/kg、2mg/kg、3mg/kg、4mg/kg、5mg/kg、6mg/kg、7mg/kg、8mg/kg、9mg/kg又は10mg/kgである。幾つかの実施の態様において、前記物質Nの投与量は1~10mg/kgであり、例えば、1mg/kg、5mg/kg又は10mg/kgである。
【0120】
前記物質Nの上記投与量はQD(週1回)、QOD(1日間隔)又はQW(2週間に1回)の頻度で投与することができる。
【0121】
幾つかの実施の態様において、前記物質Nは、上記投与量でQOD頻度で投与される。
【0122】
幾つかの実施の態様において、前記物質Nは、上記投与量、頻度に従って経口投与される。
【0123】
幾つかの実施の態様において、前記物質Nは、1mg/kg、QODで、経口投与される。
【0124】
幾つかの実施の態様において、前記物質Nは、5mg/kg、QODで、経口投与される。
【0125】
幾つかの実施の態様において、前記物質Nは、10mg/kg、QODで、経口投与される。
【0126】
前記物質Nは、また、固定投与量で被験者に投与することもでき、すなわち、固定又は所定量の投与量を被験者に投与する。固定投与量(単回用量を指す)の非限定的な例の範囲は、0.01~20mgであり得、例えば、0.01~10mgであり、例えば、0.01mg、0.1mg、0.5mg、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg又は10mgである。
【0127】
前記物質Nの上記固定投与量はQD(1日1回)、BID(1日2回)、TID(1日3回)、QOD(1日間隔)、QW(週1回)、BIW(週2回)又はQ2W(2週間に1回)の頻度で投与することができる。
【0128】
幾つかの実施の態様において、前記物質Nは、上記固定投与量でQOD頻度で投与される。
【0129】
幾つかの実施の態様において、前記物質Nは、上記固定投与量、頻度に従って経口投与される。
【0130】
幾つかの実施の態様において、前記物質Mは、注射(例えば、静脈内、皮下、又は筋肉内)によって投与され;且つ、前記物質Nは、経口投与される。
【0131】
幾つかの実施の態様において、前記物質Mは、0.05~0.5mg/kg、QWで注射(例えば、静脈内、皮下、又は筋肉内)によって投与され;且つ、前記物質Nは、1~10mg/kg、QODで経口投与される。
【0132】
幾つかの実施の態様において、前記物質Mは、0.5mg/kg、QWで注射(例えば、静脈内、皮下、又は筋肉内)によって投与され;且つ、前記物質Nは、10mg/kg、QODで経口投与される。
【0133】
幾つかの実施の態様において、前記物質Mは、0.05~0.5mg/kg、QWで経口投与され;且つ、前記物質Nは、1~10mg/kg、QODで経口投与される。
【0134】
幾つかの実施の態様において、前記物質Mは、0.5mg/kg、QWで経口投与され;且つ、前記物質Nは、5mg/kg、QODで経口投与される。
【0135】
幾つかの実施の態様において、前記物質Mは、0.05mg/kg、QWで経口投与され;且つ、前記物質Nは、1mg/kg、QODで経口投与される。
【0136】
物質Mと物質Nを個別投与する場合、それぞれの投与周期に従って連続投与できる。前記物質Mと物質Nの投与周期は、同じ時間に開始するか、あるいは、異なる時間に開始することができる。例えば、物質Mと物質Nは、それぞれの投与周期に従って同じ日から連続的に投与することができ;あるいは、物質Mは、物質Nの投与開始後2日目又は3日目又はそれ以上後に投与し、その後、それぞれの投与周期に従って連続的に投与することができる。
【0137】
別の態様では、本発明は、薬物組成物キットを提供し、それは:
前記第3医薬組成物を有する第3容器;及び、
前記第4医薬組成物を有する第4容器を含む。
【0138】
本明細書で使用される「治療」という用語は、治療療法を指す。具体的の疾患に関して、治療とは、(1)病気又は疾患の1つ又は複数の生物学的症状を緩和すること、(2)(a)疾患の原因又は疾患を引き起こす生物学的カスケードの1つ又は複数のポイント、又は(b)疾患の1つ又は複数の生物学的症状を妨害すること、(3)疾患に関連する1つ又は複数の症状、影響又は副作用を改善するか、あるいは、疾患又はその治療に関連する1つ又は複数の症状、影響又は副作用を改善すること、又は(4)病気の進行又は病気の1つ又は複数の生物学的症状を遅くすることを指す。
【0139】
本明細書で使用される「治療有効量」という用語は、被験者に投与される場合、本明細書に記載の病気又は疾患を効果的に治療するのに十分な化合物の量を指す。「治療有効量」を構成する化合物の量は、化合物、状態及び重症度、及び治療被験者の年齢によって異なるが、必要に応じて当業者が調整することができる。
【0140】
本明細書で使用される「容器」という用語は、医薬品の保管、輸送、分配、及び/又は取り扱いに適した任意の容器及びカバーを指す。
【0141】
本明細書で使用される「医薬組成物」という用語は、所定の有効成分を含み、同じ剤形に製造できる組成物を指す。
【0142】
本明細書で使用される「被験者」という用語は、本発明の実施例によって、前記化合物又は組成物をもうすぐ、又はすでに投与された任意の動物を指し、哺乳動物が好ましく、ヒトが最も好ましい。例えば、本明細書で使用される場合、「哺乳動物」という用語は、任意の哺乳動物を含む。哺乳動物の例には、ウシ、ウマ、ヒツジ、ブタ、ネコ、イヌ、マウス、ラット、ウサギ、モルモット、サル、ヒトなどが含まれるが、これらに限定されなく、ヒトが最も好ましい。
【0143】
本明細書で使用される「医薬賦形剤」という用語は、医薬品の製造及び処方箋の処方に使用される賦形剤と添加剤を指し、有効成分に外に医薬品に含まれるすべての物質である。中華人民共和国の薬局方第4部(2015年版)、又は医薬品添加剤のハンドブック(Raymond C Rowe、2009年第6版)を参照できる。
【0144】
本明細書で使用される「薬学的に許容される」という用語は、(塩の調製に使用される)酸又は塩基、溶媒、賦形剤などを指し、一般に無毒で安全であり、患者による使用に適している。前記「患者」は、好ましくは哺乳動物であり、より好ましくはヒトである。
【0145】
本明細書で使用される「薬学的に許容される塩」という用語は、化合物と比較的毒性のない、薬学的に許容される酸又は塩で製造される塩を指す。化合物に比較的に酸性の官能基が含まれる場合、単独溶液又は適切な不活性溶媒において十分な量の塩基でこれらの化合物の中性の形態と接触することで塩基付加塩を得ることができる。薬学的に許容される塩基付加塩は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミン又はマグネシウムの塩又は類似の塩を含む。化合物に比較的に塩基性の官能基が含まれる場合、単独の溶液又は適切な不活性溶媒において十分な量の酸でこれらの化合物の中性の形態と接触することで酸付加塩を得ることができる。前記薬学的に許容される酸には無機酸が含まれ、前記無機酸には:塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、炭酸水素イオン、リン酸、リン酸一水素イオン、リン酸二水素イオン、硫酸、硫酸水素イオン等を含むが、これらに限定されない。薬学的に許容される酸には:酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、クエン酸、サリチル酸、酒石酸、メタンスルホン酸、イソニコチン酸、酸性クエン酸、オレイン酸、タンニン酸、パントテン酸、酒石酸水素、アスコルビン酸、ゲンチシン酸、フマル酸、グルコン酸、糖酸、ギ酸、エタンスルホン酸、パモ酸(すなわち、4,4’-メチレン-ビス(3-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸))、アミノ酸(グルタミン酸、アルギニンなど)などが含まれるが、これらに限定されない。化合物に相対的に酸性及び相対的に塩基性の官能基が含まれる場合、任意の塩基付加塩又は酸付加塩に転換することができる。詳細については、Berge et al.、「Pharmaceutical Salts」、Journal of Pharmaceutical Science 66:1-19 (1977)、又は、Handbook of Pharmaceutical Salts: Properties, Selection, and Use (P. Heinrich Stahl and Camille G. Wermuth, ed., Wiley-VCH, 2002)を参照できる。
【0146】
本明細書で使用される「溶媒和物」という用語は、本発明の化合物と化学量論的又は非化学量論的溶媒と組み合わせることによって形成される物質を指す。溶媒和物中の溶媒分子は、秩序化又は非秩序化された配置で存在することができる。前記溶媒は、水、メタノール、エタノールなどが含むが、これらに限定されない。
【0147】
本明細書で使用される「薬学的に許容される塩の溶媒和物」という用語における「薬学的に許容される塩」と「溶媒和物」は上記の通り、比較的毒性のない、薬学的に許容される酸又は塩と化合物を反応させ、又、化学量論的又は非化学量論的溶媒と組み合わせることによって形成される物質を指す。
【0148】
本明細書に記載の「メトトレキサート」、「ピモジド」、「薬学的に許容される塩」、「溶媒和物」及び「薬学的に許容される塩の溶媒和物」は、無定形又は結晶形の形態で存在できる。「無定形」という用語は、その中のイオン又は分子の無秩序な分布状態を指し、即ち、イオン、分子の間に周期的な配置規律を有さない。「結晶形」という用語は、その中のイオン又は分子が、確定的方法で3次元空間において厳密に周期的に配列され、所定の間隔を置いて周期的に規律が繰り返すことを指し;前記周期的配列の違いにより、複数の結晶型が存在でき、すなわち、結晶多形の現象である。
【0149】
本明細書に記載の「メトトレキサート」、「ピモジド」、「薬学的に許容される塩」、「溶媒和物」及び「薬学的に許容される塩の溶媒和物」は、立体異性体が存在する場合、単一の立体異性体又はそれらの混合物(例えば、ラセミ体)の形態で存在できる。「立体異性体」という用語は、シス-トランス異性体又は光学異性体を指す。これらの立体異性体は、非対称合成法又はキラル分離法(薄層クロマトグラフィー、回転クロマトグラフィー、カラムクロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィー、高圧液体クロマトグラフィー等を含むがこれらに限定されない)によって分離、精製及び濃縮することができ、また、他のキラル化合物との結合(化学結合など)又は塩を形成(物理結合など)することでキラル分割して得られる。「単一の立体異性体」という用語は、当該化合物において、特定の立体異性体の質量含有量が95%以上であることを意味する。典型的な単一の立体異性体は、例えば、純度が98.5%を超えるL-グルタミン酸である。
【0150】
本明細書に記載の「メトトレキサート」、「ピモジド」、「薬学的に許容される塩」、「溶媒和物」及び「薬学的に許容される塩の溶媒和物」は、互変異性体が存在する場合、単一の互変異性体又はそれらの混合物の形態で存在でき、好ましくは、比較的安定な互変異性体を主とする形で存在する。アセトンと1-プロピレン-2-アルコールは互いに典型的な互変異性体である。
【0151】
本明細書に記載の「メトトレキサート」、「ピモジド」、「薬学的に許容される塩」、「溶媒和物」の原子は、それらの天然存在比又は非天然存在比の形で存在し得る。水素原子を例にとると、その天然存在比の形とは、その中の約99.985%が軽水素で、約0.015%が重水素であることを意味し;その非天然存在比の形は、その中の約95%が重水素であることを意味する。すなわち、「メトトレキサート」、「ピモジド」、「薬学的に許容される塩」、「溶媒和物」及び「薬学的に許容される塩の溶媒和物」のうちの1つ又は複数の原子は、非天然存在比の形で存在する原子であり得る。あるいは、「メトトレキサート」、「ピモジド」、「薬学的に許容される塩」、「溶媒和物」、「薬学的に許容される塩の溶媒和物」のすべての原子のいずれも天然存在比で存在する原子であり得る。
【0152】
別途の説明がない限り、本明細書で使用される用語の単数形式「一」、「一個」、又は「一種」は、複数の意味も含む。
【0153】
前記各好ましい条件は、当技術分野の常識に違反しない限り、任意に組み合わせることができる、すなわち、本発明の各好ましい例が得られる。
【0154】
本発明で使用される試薬及び原材料はすべて市販で入手できる。
【0155】
本発明の積極的な進歩効果は、メトトレキサートとピモツィトを含む薬物組成物を提供することであり、リウマチ性関節炎の治療において、メトトレキサートとピモジドの併用投与は、メトトレキサートとピモジドの単独投与より効果的である。
【実施例
【0156】
以下は、実施例に基づいて本発明をさらに説明するが、本発明をこれらの実施例の範囲に制限するものではない。以下の実施例に具体的な条件を指定しない実験方法は、従来の方法及び条件に従って、又は製品の説明書に従って選択される。
【0157】
実施例1:Lewisラットのアジュバント誘発関節炎モデルでNib1経口投与とメトトレキサート注射を併用投与した治療効果の評価
実験材料:
結核菌の熱滅菌体(Mycobacterium tuberculosis H37 Ra)、BD会社から購入され、製品番号:231141;
鉱油(Paraffin oil)は、Sinopharm Chemical Reagent Co.、Ltd.、から購入し、製品番号:30139828;
トファシチニブ(Tofacitinib)は中国大連Meilun Biological Companyから購入し、製品番号:PBN2011586-01;
メトトレキサート(methotrexate、MTX)は、Shanghai Shenggong Co.、Ltd.、から購入し、製品番号:A600612-005;
ピモジド(pimozide、本明細書ではNib1)は米国のSigma社から購入し、製品番号:P1793。
【0158】
実験方法:
フロイント完全アジュバントの製造:熱不活化結核菌を鉱油(10mg/mL、w/v)に再懸濁し、氷浴で30分間超音波処理して、安定した懸濁液を製造した。
【0159】
6~8週齢のLewisオスラットをSPF標準マウスハウスに収容し、1週間の適応後、無作為に群を分けた。群分けと投与の情報は以下の表1に示された通りである。正常対照群を除いて、他の群のすべての動物はフロイント完全アジュバントの皮下接種を受け、100μlを左後肢の足蹠に皮下注射された(5mg/kg投与量)。正常対照群には、結核菌を含まない鉱物油注射を注射した。疾患モデル動物は異なる治療方法を受け、実験が終了するまで3日の間隔で動物の体重を測定し、関節炎の臨床症状を評価した(評価基準は表2に示された通りである)。選択された動物は人道的に処刑された後、関節を収集して病理スライスを分析した。
【0160】
【表1】
【0161】
【表2】
【0162】
実施例1の実験結果は以下の通りである。
1、体重変化の結果
各群の動物の体重の経時変化の結果は図1で示された通りである。疾病モデル群の体重はいずれも正常対照群より低く、Nib1治療群の体重は他の群より低いが、有意な差はなかった。
【0163】
2、関節炎発症程度の臨床評価基準
動物の四足関節のスコア加算の経時変化の結果は図2で示された通りである。動物モデルは成功し、溶媒治療群の罹患度は有意であり、Nib1の単独経口投与治療効果はメトトレキサートとトファシチニブ治療群は似ていて、Nib1とメトトレキサートの併用治療群は最適な治療効果を示したことが分かる。
【0164】
3、足の体積変化の結果
右後足の体積の経時変化の結果は図3に示された通りであり、Nib1とメトトレキサートの併用投与群は最も優れていた。
【0165】
4、足の体積の経時変化の曲線下面積(AUC)分析結果
足の体積の変化に対してをAUC分析し、溶媒対照群と他の治療群の治療効果変化を別々に計算し、有意差があり、結果を図4に示した通りであり、各治療群は、溶媒対照群に対して有意差があり、*P<0.05、**p<0.01、***p<0.001、****p<0.0001、一元配置分散分析した。
【0166】
併用効果の評価方法は、Clarke R. Issues in experimental design and endpoint analysis in the study of experimental cytotoxic agents in vivo in breast cancer and other models[J]. Breast Cancer Research & Treatment, 1997, 46(2-3): 255-278を参照でき、その全文は引用により本明細書に含まれる。評価方法は以下の通りである:
拮抗作用(AB/C)>(A/C)x(B/C)
重ね合わせ(AB/C)=(A/C)x(B/C)
相乗効果(AB/C)<(A/C)x(B/C)
【0167】
その中で、Aは単剤1の効果を表し、Bは単剤2の効果を表し、ABは併用の効果を表し、Cは対照群の効果を表す。
【0168】
単独投与の治療効果で相乗効果を計算し、併用投与群は、2つの治療法を単に加算するよりも優れた効果を得、結果は表3に示された通りである。
【0169】
【表3】
【0170】
実験結論:Nib1の単独経口投与(10mg/kg、2日間に1回)は関節炎モデルに対して有意な治療効果があり、トファシチニブ(5mg/kg、経口投与、2日に1回)、メトトレキサート(0.5mg/kg、腹腔内注射、週に1回)に劣らない。Nib1経口投与とメトトレキサート注射療法の併用投与は相乗効果がある(0.376<0.607×0.666=0.404)。
【0171】
実施例2:ラットアジュバント誘発関節炎モデルに対するNib1の経口投与と中用量メトトレキサート療法の効果
実験材料:
結核菌の熱滅菌体(Mycobacterium tuberculosis H37 Ra)、BD会社から購入され、製品番号:231141;
鉱油(Paraffin oil)は、Sinopharm Chemical Reagent Co.、Ltd.、から購入し、製品番号:30139828;
トファシチニブ(Tofacitinib)は中国大連Meilun Biological Companyから購入し、製品番号:PBN2011586-01;
メトトレキサート(methotrexate、MTX)は、Shanghai Shenggong Co.、Ltd.、から購入し、製品番号:A600612-005;
ピモジド(pimozide、Nib1)は米国のSigma社から購入し、製品番号:P1793。
【0172】
実験方法:
フロイント完全アジュバントの製造:熱不活化結核菌を鉱油(10mg/mL、w/v)に再懸濁し、氷浴で30分間超音波処理して、安定した懸濁液を製造した。
【0173】
6~8週齢のLewisメスラットをSPF標準マウスハウスに収容し、1週間の適応後、無作為に群を分けた。群分けと投与の情報は以下の表4に示された通りである。正常対照群を除いて、他の群のすべての動物はフロイント完全アジュバントの皮下接種を受け、100μlを左後肢の足蹠に皮下注射された(5mg/kg投与量)。1週間後、マウスに同じ用量を再び尾の皮内注射して結核菌を不活化した。正常対照群には、結核菌を含まない鉱物油注射を受けた。2回目の免疫の日に経口投与を開始し、疾患モデル動物は異なる治療方法を受け、実験が終了するまで3日の間隔で動物の体重を測定し、関節炎の臨床症状を評価した(評価基準は表2にされた通りである)。選択された動物は人道的に処刑された後、関節を収集して病理スライスを分析した。
【0174】
【表4】
【0175】
実験結果:
1、体重変化の結果
各群動物の体重の経時変化の結果は表5と図5で示された通りである。疾患治療群の体重はいずれも正常対照群よりも低いが、Nib1 5mg/kgは、体重は初期に有意に減少し、後期に徐々に回復した。各治療群間の体重差は大きくなく、対照群と比較して有意差はなかった。
【0176】
【表5】
【0177】
2.関節炎の臨床スコア結果
各群動物の四足関節のスコア加算の経時変化結果は表6と図6で示された通りである。併用投与群(G6)は、良好な治療効果を示し、トファシチニブ治療群と類似していた。
【0178】
【表6】
【0179】
3、足の体重変化の結果
右後足の体積データは表7と図7に示された通りである。
【0180】
【表7】
【0181】
4、足の体積の経時変化の曲線下面積(AUC)分析結果
足の体積の変化結果に対してAUC分析を実行し、その結果は図8に示された通りである。各治療群は、溶媒対照群に対して有意差があり、*P<0.05、**p<0.01、***p<0.001、****p<0.0001、一元配置分散分析した。
【0182】
単独投与の治療効果で相乗効果を計算し、結果は表8に示された通りである。Nib1(5mg/kg)とメトトレキサート(0.5mg/kg)の併用治療群(G6)は相乗効果を示し、両者を単に合算した効果よりも優れていたことが分かる。
【0183】
【表8】
【0184】
実施例3:ラットアジュバント誘発関節炎モデルに対するNib1の経口投与とメトトレキサート療法の有効性の評価
実験材料:
結核菌の熱滅菌体(Mycobacterium tuberculosis H37 Ra)、BD会社から購入され、製品番号:231141;
鉱油(Paraffin oil)は、Sinopharm Chemical Reagent Co.、Ltd.、から購入し、製品番号:30139828;
トファシチニブ(Tofacitinib)は中国大連Meilun Biological Companyから購入し、製品番号:PBN2011586-01;
メトトレキサート(methotrexate、MTX)は、Shanghai Shenggong Co.、Ltd.、から購入し、製品番号:A600612-005;
ピモジド(pimozide、Nib1)は米国のSigma社から購入し、製品番号:P1793。
【0185】
実験方法:
フロイント完全アジュバントの製造:熱不活化結核菌を鉱油(10mg/mL、w/v)に再懸濁し、氷浴で30分間超音波処理して、安定した懸濁液を製造した。
【0186】
6~8週齢のLewisオスラットをSPF標準マウスハウスに収容し、1週間の適応後、無作為に群を分けた。群分けと投与の情報は以下の表9に示された通りである。正常対照群を除いて、他の群のすべての動物はフロイント完全アジュバントの皮下接種を受け、100μlを左後肢の足蹠に皮下注射された(5mg/kgの投与量)。1週間後、マウスに同じ用量を再び尾の皮内注射して結核菌を不活化した。正常対照群は、結核菌を含まない鉱物油注射を注射した。2回目の免疫の日に経口投与を開始しし、疾患モデル動物は異なる治療方法を受け、実験が終了するまで3日の間隔で動物の体重を測定し、関節炎の臨床症状を評価した(評価基準は表2に示された通りである)。選択された動物は人道的に処刑された後、関節を収集して病理スライスを分析した。
【0187】
【表9】
【0188】
実験結果:
1、体重変化の結果
体重変化の結果は表10と図9で示された通りである。各治療群間の体重差は大きくなかった。
【0189】
【表10】
【0190】
2、関節炎発症程度の臨床評価結果
各群動物の四足関節のスコア加算の経時変化結果は表11と図10で示された通りである。併用投与群は良好な治療効果を示し、トファシチニブ治療群と類似していた。
【0191】
【表11】
【0192】
3、足の体重変化の結果
各群動物の右後足体積データは表12と図11に示された通りである。
【0193】
【表12】
【0194】
4、足の体積変化の曲線下面積(AUC)分析
足の体積の変化曲線に対してAUC分析し、溶媒対照群と他の治療群の治療効果変化を別々に計算し、有意差があり(****p<0.0001)、結果は図12に示した通りである。
【0195】
足の体積曲線下面積に基づき、相乗効果は、溶媒対照群群に対するΔAUCの変化比に従って計算された。0.05mg/kgのメトトレキサートを単独投与zのした群自体は効果は有意ではないが、Nib1(1mg/kg、2日に1回)と併用投与する場合、ΔAUCは相乗効果の理論値を超え、相乗効果を示し(0.66<1.014×0.749=0.759)、結果は表13に示された通りである。
【0196】
【表13】
【0197】
以上では本発明の具体的な実施様態を記載したが、当業者は、これらが単なる例であり、本発明の原理及び本質から逸脱しない限り、これらの実施形態に様々な変更又は修正を行うことができることを理解すべきである。従って、本発明の保護範囲は添付の特許請求の範囲によって限定される。
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【国際調査報告】