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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-13
(54)【発明の名称】吸入療法を送達するためのシステム
(51)【国際特許分類】
   A61M 15/00 20060101AFI20220706BHJP
【FI】
A61M15/00 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2021566253
(86)(22)【出願日】2020-05-07
(85)【翻訳文提出日】2022-01-05
(86)【国際出願番号】 IL2020050500
(87)【国際公開番号】W WO2020225817
(87)【国際公開日】2020-11-12
(31)【優先権主張番号】62/844,741
(32)【優先日】2019-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511086238
【氏名又は名称】レスピノヴァ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(72)【発明者】
【氏名】アブニ,ユバル
(57)【要約】
吸入器は、(a)第1の開口端および第2の開口端を有する第1の通路、(b)空気流を発生させるために構成される圧力源であって、上記第1の通路の上記第1の開口端に接続される、圧力源、(c)上記空気流を遮断および解放するために構成される回転シャッタ、(d)上記第1の通路の第2の開口端と流体連通状態にあるマウスピースであって、変調された空気流を患者の気道へ送達するために構成されるマウスピースを備える。本吸入器は、第1の開口端および第2の開口端を有する第2の通路をさらに備え、上記第2の通路の上記第1の開口端は、上記マウスピースと流体連通状態にあり、上記第2の通路の上記第2の開口端は、周囲空気に放出され、上記第1および第2の通路は、上記回転シャッタが上記第1および第2の通路を交互に遮断および解放するように配置される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a.第1の開口端および第2の開口端を有する第1の通路、
b.空気流を発生させるために構成される圧力源であって、前記第1の通路の前記第1の開口端に接続される、圧力源、
c.前記空気流を遮断および解放するために構成される回転シャッタ、
d.前記第1の通路の第2の開口端と流体連通状態にあるマウスピースであって、変調された空気流を患者の気道に送達するために構成される、マウスピース
を備える、吸入器であって、
前記吸入器は、第1の開口端および第2の開口端を有する第2の通路を備え、前記第2の通路の前記第1の開口端は、前記マウスピースと流体連通状態にあり、前記第2の通路の前記第2の開口端は、周囲空気に放出され、前記第1および第2の通路は、前記回転シャッタが前記第1および第2の通路を遮断および解放するように配置される、吸入器。
【請求項2】
前記第1および第2の通路は、平行状に配置される、請求項1に記載の吸入器。
【請求項3】
前記第1の通路は、前記第2の通路内に配置される、請求項1に記載の吸入器。
【請求項4】
前記圧力源は、送風機、圧縮空気フラスコ、圧縮空気管、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の吸入器。
【請求項5】
前記第1の通路は、前記第1の通路内の流量を制御するために構成される通路ゲート弁を有する、請求項1に記載の吸入器。
【請求項6】
前記第1の通路は、加湿器ユニットを接続するために構成される加湿器分岐口を有する、請求項1に記載の吸入器。
【請求項7】
前記加湿器分岐パイプは、前記加湿器ユニットと前記第1の通路との間の流量を制御するために構成される加湿器ゲート弁を有する、請求項6に記載の吸入器。
【請求項8】
前記回転シャッタは、切り欠きを有し、前記第1および第2の通路を交互に遮断および解放する回転ディスクである、請求項1に記載の吸入器。
【請求項9】
前記回転シャッタは、切り欠きを有し、前記第1および第2の通路を同時に遮断および解放する回転ディスクである、請求項1に記載の吸入器。
【請求項10】
前記回転ディスクは、電気モータによって回転駆動される、請求項8または9に記載の吸入器。
【請求項11】
前記第2の通路は、ネブライザを接続するために構成されるネブライザ分岐口を有する、請求項1に記載の吸入器。
【請求項12】
前記ネブライザ分岐口は、前記ネブライザ分岐口を介した流量を制御するために構成されるネブライザゲート弁を備える、請求項1に記載の吸入器。
【請求項13】
前記ネブライザゲート弁は、機械作動式の弁、電気作動式の弁、空気圧作動式の弁、磁気作動式の弁、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の吸入器。
【請求項14】
前記ネブライザゲート弁は、前記ネブライザ分岐口内で吸入フェーズでの開位置と呼気フェーズでの閉位置との間で往復式に変位可能なシリンダを備え、前記開位置では、前記ネブライザは、前記マウスピースと流体接続され、前記閉位置では、前記ネブライザと前記マウスピースとの間の流体連通を遮断する、請求項12に記載の吸入器。
【請求項15】
前記ネブライザは、空圧源に接続可能である、請求項1に記載の吸入器。
【請求項16】
前記空圧源と前記ネブライザとの接続は、吸入フェーズでは閉鎖可能、および呼気フェーズでは開放可能な空圧源ゲート弁を備える、請求項1に記載の吸入器。
【請求項17】
前記ネブライザは、酸素源に接続可能である、請求項1に記載の吸入器。
【請求項18】
前記第1の通路は、前記第1の通路内の前記空気流を加熱するために構成される空気流ヒータを備える、請求項1に記載の吸入器。
【請求項19】
前記シャッタ、前記通路ゲート弁、前記加湿器ゲート弁、空圧源ゲート弁、前記空気流ヒータ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される要素を制御するために構成される制御ユニットを備え、前記制御ユニットは、既定の治療プロトコルを実施するためにプログラムされる、請求項1に記載の吸入器。
【請求項20】
前記第1の通路の前記第1の開口端に位置し、前記圧力源によって提供される空気圧を検出するために構成される圧力センサ、前記第1の通路の前記第1の開口端に位置し、前記圧力センサによって提供される空気流量を検出するように構成される流量センサ、前記加湿器分岐口に位置し、前記加湿器の存在を検出するために構成される存在センサ、前記加湿器分岐口に位置し、前記加湿器によって提供される空気湿度を検出するために構成される湿度センサ、周囲空気の大気圧を検出するように構成される気圧センサ、前記酸素源に位置する酸素センサ、前記ネブライザ分岐口に位置し、前記ネブライザの存在を検出するために構成される存在センサ、前記マウスピースに位置し、前記マウスピース内の空気圧を検出するために構成される圧力センサ、吐き出された空気のガス組成を検出するために構成される肺ガスセンサ、前記マウスピースに位置し、前記マウスピース内の空気湿度を検出するために構成される湿度センサ、前記マウスピースに位置し、前記マウスピース内の温度を検出するために構成される温度センサ、前記マウスピースに位置し、前記患者の気道内の呼吸音を検出するために構成される音響センサ、患者の身体に位置し、前記患者の気道内の呼吸音を検出するために構成される音響センサ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択されるセンサを備える、請求項18に記載の吸入器。
【請求項21】
前記群のうちの任意のセンサは、前記既定の治療プロトコルを実施している間、前記制御ユニットにフィードバックを提供する、請求項18に記載の吸入器。
【請求項22】
呼吸器系疾患を予防および治療する方法であって、
a.吸入器を提供するステップであって、前記吸入器が、
i.第1の開口端および第2の開口端を有する第1の通路、
ii.空気流を発生させるために構成される圧力源であって、前記第1の通路の前記第1の開口端に接続される、圧力源、
iii.前記空気流を遮断および解放するために構成される回転シャッタ、
iv.前記第1の通路の第2の開口端と流体連通状態にあるマウスピースであって、変調された空気流を患者の気道に送達するために構成される、マウスピース
をさらに備え、
v.前記吸入器は、第1の開口端および第2の開口端を有する第2の通路を備え、前記第2の通路の前記第1の開口端は、前記マウスピースと流体連通状態にあり、前記第2の通路の前記第2の開口端は、周囲空気に放出され、前記第1および第2の通路は、前記回転シャッタが前記第1および第2の通路を遮断および解放するように配置される、ステップ、
b.前記第1の通路内の前記空気流を遮断および解放することにより、前記マウスピースに空気圧パルスを提供するステップ、
c.前記マウスピースを周囲空気に放出するステップ、を含み、
前記ステップbおよびcは、交互に実行される、方法。
【請求項23】
空気圧パルスを提供する前記ステップは、構成される通路ゲート弁によって前記第1の通路内の流量を制御することを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
空気圧パルスを提供する前記ステップは、分岐口に接続された加湿器によって前記第1の通路内の前記空気流を加湿するサブステップを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記空気流を加湿する前記サブステップは、加湿器ゲート弁によって前記加湿器ユニットと前記第1の通路との間の流量を制御することを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
空気圧パルスを提供する前記ステップは、前記第2の通路内へ薬剤を噴霧するサブステップを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
前記薬剤を噴霧する前記サブステップは、ネブライザ分岐口内の往復式に変位可能なシリンダを、吸入フェーズでは開位置へ、呼気フェーズでは閉位置へと位置付け、その結果として、ネブライザが、前記開位置においては前記マウスピースと流体接続され、前記ネブライザと前記マウスピースとの間の流体連通が、前記閉位置においては遮断されることを含む、請求項25に記載の吸入器。
【請求項28】
前記電気モータ、前記通路ゲート弁、前記加湿器ゲート弁、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される要素を制御するために構成される制御ユニットのステップを含み、前記制御ユニットは、既定の治療プロトコルを実施するようにプログラムされる、請求項21に記載の方法。
【請求項29】
前記要素を制御するステップを含み、前記電気モータ、前記通路ゲート弁、前記加湿器ゲート弁、前記空気流ヒータ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択されるフィードバックは、圧力センサからフィードバックを得ることを含む、請求項27に記載の吸入器。
【請求項30】
前記第1の通路の前記第1の開口端に位置し、前記圧力源によって提供される空気圧を検出するために構成される圧力センサ、前記第1の通路の前記第1の開口端に位置し、前記圧力センサによって提供される空気流量を検出するように構成される流量センサ、前記加湿器分岐口に位置し、前記加湿器の存在を検出するために構成される存在センサ、前記加湿器分岐口に位置し、前記加湿器によって提供される空気湿度を検出するために構成される湿度センサ、周囲空気の大気圧を検出するように構成される気圧センサ、前記酸素源に位置する酸素センサ、前記ネブライザ分岐口に位置し、前記ネブライザの存在を検出するために構成される存在センサ、前記マウスピースに位置し、前記マウスピース内の空気圧を検出するために構成される圧力センサ、吐き出された空気のガス組成を検出するために構成される肺ガスセンサ、前記マウスピースに位置し、前記マウスピース内の空気湿度を検出するために構成される湿度センサ、前記マウスピースに位置し、前記マウスピース内の温度を検出するために構成される温度センサ、前記マウスピースに位置し、前記患者の気道内の呼吸音を検出するために構成される音響センサ、患者の身体に位置し、前記患者の気道内の呼吸音を検出するために構成される音響センサ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択されるセンサによって、前記制御ユニットにフィードバックを提供するステップを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項31】
前記既定の治療プロトコルを実施している間、前記群の任意のセンサからのフィードバックを前記制御ユニットに提供するステップを含む、請求項29に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、呼吸器系疾患を予防および治療するための医療機器、より詳細には、交互に遮断可能および解放可能な入口および出口通路を備えた吸入器に関する。
【背景技術】
【0002】
WO2015186124は、呼吸器障害を治療するための空気圧パルスを発生させる脈動式治療用吸入器を開示する。前述の吸入器は、(a)細長の軸を有する線形通路であって、層流方式で流体流を案内するように構成される、線形通路と、(b)該通路に流体的に接続可能な孔を有する患者の気道に流体接続可能な患者インターフェースと、(c)流体流内の流体圧力を変調するように構成される、該通路と該孔との間に設置されるシャッタであって、少なくとも1つの切り欠きを有し、通路軸に平行の軸の周りで回転するディスクを備える、シャッタとを備える。切り欠きは、回転軸に対して構成される2つの側部および2つの周縁弧を伴う四角の外周を有する。側部は、孔に対して周方向に非対称である。
【0003】
当該技術分野において知られる脈動式吸入器は、患者の気道内に空気流を供給する空気通路を有する。吸入フェーズの間、吸入器によって供給される空気は、患者の気道内へ流れる。呼気のフェーズで、吐き出された空気の一部は、供給空気通路内へ後戻りする。説明した効果は、死腔効果が知られている。したがって、前述の効果を最小限にし、吐き出された空気をすべて排出する吸入器を提供することが長らく待望されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
したがって、(a)第1の開口端および第2の開口端を有する第1の通路、(b)空気流を発生させるために構成される圧力源であって、上記第1の通路の上記第1の開口端に接続される、圧力源、(c)上記空気流を遮断および解放するために構成される回転シャッタ、(d)上記第1の通路の第2の開口端と流体連通状態にあるマウスピースであって、変調された空気流を患者の気道へ送達するために構成される、マウスピースを備える吸入器を開示することが本発明の1つの目的である。
【0005】
第1の開口端および第2の開口端を有する第2の通路を備える吸入器を提供することが本発明の中心となる目的である。上記第2の通路の第1の開口端は、上記マウスピースと流体連通状態にある。上記第2の通路の第2の開口端は、周囲空気に放出される。第1および第2の通路は、上記回転シャッタが上記第1および第2の通路を交互に遮断および解放するように配置される。
【0006】
本発明の別の目的は、平行状に配置される第1および第2の通路を開示することである。
本発明のさらなる目的は、第2の通路内に配置される第1の通路を開示することである。
【0007】
本発明のさらなる目的は、上記第1の通路内の流量を制御するために構成される通路ゲート弁を有する第1の通路を開示することである。
本発明のさらなる目的は、加湿器ユニットを接続するために構成される分岐口を有する第1の通路を開示することである。
【0008】
本発明のさらなる目的は、機械作動式の弁、電気作動式の弁、空気圧作動式の弁、磁気作動式の弁、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択されるネブライザゲート弁を開示することである。
【0009】
本発明のさらなる目的は、上記ネブライザ分岐口内で吸入フェーズでの開位置と呼気フェーズでの閉位置との間で往復式に変位可能なシリンダを備えるネブライザ分岐口を開示することである。上記開位置において、上記ネブライザは、上記マウスピースと流体連通され、上記閉位置において、上記ネブライザと上記マウスピースとの間の流体連通を遮断する。
【0010】
本発明のさらなる目的は、空圧源に接続可能であるネブライザを開示することである。
本発明のさらなる目的は、上記空圧源と空圧源ゲート弁を備える上記ネブライザとの接続を開示することである。
【0011】
本発明のさらなる目的は、酸素源に接続可能なネブライザを開示することである。
本発明のさらなる目的は、上記シャッタ、上記通路ゲート弁、上記加湿器ゲート弁、空圧源ゲート弁、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される要素を制御するために構成される制御ユニットを備える吸入器であって、上記制御ユニットが、既定の治療プロトコルを実施するためにプログラムされる、吸入器を開示することである。
【0012】
本発明のさらなる目的は、上記既定の治療プロトコルを実施している間、上記制御ユニットにフィードバックを提供する圧力センサを備える吸入器を開示することである。
本発明のさらなる目的は、上記シャッタ、上記通路ゲート弁、上記加湿器ゲート弁、空圧源ゲート弁、上記空気流ヒータ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される要素を制御するために構成される制御ユニットを備える吸入器であって、上記制御ユニットが、既定の治療プロトコルを実施するためにプログラムされる、吸入器を開示することである。
【0013】
本発明のさらなる目的は、上記第1の通路の上記第1の開口端に位置し、上記圧力源によって提供される空気圧を検出するために構成される圧力センサ、上記第1の通路の上記第1の開口端に位置し、上記圧力センサによって提供される空気流量を検出するように構成される流量センサ、上記加湿器分岐口に位置し、上記加湿器の存在を検出するために構成される存在センサ、上記加湿器分岐口に位置し、上記加湿器によって提供される空気湿度を検出するために構成される湿度センサ、周囲空気の大気圧を検出するように構成される気圧センサ、上記酸素源に位置する酸素センサ、上記ネブライザ分岐口に位置し、上記ネブライザの存在を検出するために構成される存在センサ、上記マウスピースに位置し、上記マウスピース内の空気圧を検出するために構成される圧力センサ、吐き出された空気のガス組成を検出するために構成される肺ガスセンサ、上記マウスピースに位置し、上記マウスピース内の空気湿度を検出するために構成される湿度センサ、上記マウスピースに位置し、上記マウスピース内の温度を検出するために構成される温度センサ、上記マウスピースに位置し、上記患者の気道内の呼吸音を検出するために構成される音響センサ、患者の身体に位置し、上記患者の気道内の呼吸音を検出するために構成される音響センサ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択されるセンサを備える吸入器を開示することである。
【0014】
本発明のさらなる目的は、呼吸器系疾患を予防および治療する方法を開示することであり、上記方法は、(a)吸入器を提供するステップであって、吸入器が、(i)第1の開口端および第2の開口端を有する第1の通路、(ii)空気流を発生させるために構成される圧力源であって、上記第1の通路の上記第1の開口端に接続される、圧力源、(iii)上記空気流を遮断および解放するために構成される回転シャッタ、(iv)上記第1の通路の第2の開口端と流体連通状態にあるマウスピースであって、変調された空気流を患者の気道に送達するために構成される、マウスピースをさらに備え、(v)上記吸入器は、第1の開口端および第2の開口端を有する第2の通路を備え、上記第2の通路の上記第1の開口端は、上記マウスピースと流体連通状態にあり、上記第2の通路の上記第2の開口端は、周囲空気に放出され、上記第1および第2の通路は、上記回転シャッタが上記第1および第2の通路を遮断および解放するように配置される、ステップ、(b)上記第1の通路内の上記空気流を遮断および解放することにより、上記マウスピースに空気圧パルスを提供するステップ、(c)上記マウスピースを周囲空気に放出するステップを含む。ステップbおよびcは、交互に実行される。
【0015】
本発明のさらなる目的は、構成される通路ゲート弁によって上記第1の通路内の流量を制御することを含む、空気圧パルスを提供するステップを開示することである。
本発明のさらなる目的は、分岐口に接続された加湿器によって上記第1の通路内の上記空気流を加湿することを含む、空気圧パルスを提供するステップを開示することである。
【0016】
本発明のさらなる目的は、加湿器ゲート弁によって上記加湿器ユニットと上記第1の通路との間の流量を制御することを含む、上記空気流を加湿するステップを開示することである。
【0017】
本発明のさらなる目的は、加湿器ゲート弁によって上記加湿器ユニットと上記第1の通路との間の流量を制御することを含む、上記空気流を加湿するサブステップを開示することである。
【0018】
本発明のさらなる目的は、上記第2の通路内へ薬剤を噴霧するサブステップを含む、空気圧パルスを提供するステップを開示することである。
本発明のさらなる目的は、上記ネブライザ分岐口内の往復式に変位可能なシリンダを、吸入フェーズでは開位置へ、呼気フェーズでは閉位置へと位置付け、その結果として、上記ネブライザが上記開位置においては上記マウスピースと流体接続され、上記ネブライザと上記マウスピースとの間の流体連通が上記閉位置においては遮断されることを含む、上記薬剤を噴霧するサブステップを開示することである。
【0019】
本発明のさらなる目的は、上記電気モータ、上記通路ゲート弁、上記加湿器ゲート弁、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される要素を制御するために構成される制御ユニットのステップを含む方法であって、上記制御ユニットが、既定の治療プロトコルを実施するようにプログラムされる、方法を開示することである。
【0020】
本発明のさらなる目的は、上記電気モータ、上記通路ゲート弁、上記加湿器ゲート弁、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される上記要素フィードバックを制御するステップが、圧力センサからフィードバックを得ることを含む、ことを含む吸入器を開示することである。
【0021】
本発明を理解するため、およびそれが実際にどのように実施され得るかを見るため、複数の実施形態は、単に非限定的な例を用いて、添付の図面を参照して、これより説明されるために適合される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】交互に遮断可能および解放可能な入口および出口通路を備えた吸入器の概略図である。
図2】ネブライザを備えた吸入器の概略図である。
図3a】ゲート弁の動作を例証する図である。
図3b】ゲート弁の動作を例証する図である。
図3c】ゲート弁の動作を例証する図である。
図3d】ゲート弁の動作を例証する図である。
図4】吸入器内のセンサ配置の概略図である。
図5】空気通路内の内部ヒータの概略図である。
図6a】吸入器のマウスピース内のパイプ配置の概略図である。
図6b】吸入器のマウスピース内のパイプ配置の概略図である。
図6c】吸入器のマウスピース内のパイプ配置の概略図である。
図7a】閉位置および開位置におけるネブライザゲート弁の代替の実施形態の概略図である。
図7b】閉位置および開位置におけるネブライザゲート弁の代替の実施形態の概略図である。
図7c】閉位置および開位置におけるネブライザゲート弁の代替の実施形態の概略図である。
図7d】閉位置および開位置におけるネブライザゲート弁の代替の実施形態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下の説明は、当業者が上記発明を利用することを可能にするように、および本発明を実行する発明者によって企図される最良の形態を明らかにするように提供される。しかしながら、本発明の一般原理は、呼吸器系疾患を予防および治療するための吸入器ならびにこれを行う方法を提供するために具体的に規定されているため、様々な修正形態が、当業者にとって明白なままであるように適合される。
【0024】
これより、そのすべての構成要素を収容するハウジング150を有する吸入器100の概略図を表す図1を参照する。具体的には、送風機20からの空気流は、マウスピース50と流体連通状態にある通路10によって案内される。空気流の流量は、アクチュエータ110によって駆動されるモータ付きゲート弁120によって制御される。通路10は、加湿器分岐口80を備え、加湿器分岐口80に接続可能な加湿器(図示せず)の間の流体連通を可能にする。第2の通路40は、ノズル30を備える。加えて、第2の通路40は、ネブライザ分岐口90と流体連通状態にあり、このネブライザ分岐口90は、そこに加湿器を接続するために構成される。電気モータ70は、第1および第2の通路10および40がそれぞれ、回転ディスク60が第1および第2の通路10および40を交互に遮断および解放するように配置されるように、切り欠き(図示せず)を有する回転ディスク60を駆動する。回転ディスク60の切り欠き(図示せず)が第1の通路10と一致するとき送風機20によって生成される過剰な圧力は、切り欠きが第2の通路40と一致するとき周囲大気に放出されるということに留意されたい。マウスピース50内にのみ収容される吐き出された空気は、潜在的には、加圧されて患者の気道内へ戻る。言い換えると、死腔効果が最小限にされる。
【0025】
制御ユニット160は、電気モータ60、通路ゲート弁120、加湿器ゲート弁140、および空圧源ゲート弁270を制御するために構成される。制御ユニット160は、既定の治療プロトコルを実施するためにプログラムされる。圧力センサ65は、既定の治療プロトコルを実施している間、制御ユニット160にフィードバックを提供する。
【0026】
これより、ネブライザ220を吸入器100(図示せず)に接続するための配置200を表す図2を参照する。上述のネブライザは、ネブライザ分岐口40に接続され、このネブライザ分岐口40は、ネブライザ分岐口40内で呼気フェーズでの閉位置210と吸入フェーズでの開位置210aとの間で往復式に変位可能なシリンダを有する。開位置210aでは、ネブライザ220は、マウスピース50と流体接続される。パイプ240および250は、それぞれ、酸素源および加圧空気に接続可能である。酸素流量は、タップ230によって制御される。アクチュエータ260によって駆動されるゲート弁270は、吸入フェーズでは閉鎖可能、および呼気フェーズでは開放可能である。番号245は、パイプ240を通じた酸素ガス流を検出する酸素センサを指す。
【0027】
これより、ゲート弁の動作を例証する図3a~図3dを参照する。図3aに示されるように、上述のゲート弁は、シャッタ120、140、および270として示される。シャッタ120/140/270は、通路10/80/280を開放および遮断するために構成される。シャッタ120/140/270は、アクチュエータ110/130/260によって駆動される。図3b~図3dは、通路10/80/280を徐々に遮断するシャッタ120/140/270の連続した位置。
【0028】
これより、吸入器内のセンサ配置の概略図を表す図4を参照する。吸入器は、以下に提供されるセンサのうちの少なくとも1つを含み得る。
通路10内の送風機20からの空気流は、圧力センサ210によって検出される空気圧および流量センサ211によって検出される流量によって特徴付けられる。番号209は、周囲空気の圧力を測定するために構成される気圧センサを指す。気圧圧力の獲得値は、制御ユニットによって、マウスピース50内へ提供される空気圧の計算において使用される。
【0029】
マウスピース50は、空気圧および流量をそれぞれ検出する空気圧センサ203および流量センサ202を備え得る。マウスピース50内の局所的な相対湿度は、湿度センサ205および温度センサ206をそれぞれ用いて獲得され得る。
【0030】
マウスピース50内に位置する音響センサ201は、空気流を介して吸入/呼気フェーズの音響パターンを獲得するために設計される。これと対照的に、音響センサ190は、患者の胸の上に置かれ得る。センサ201および/または190によって獲得される音響パターンは、特定の患者の病態への療法プロトコルの適合のために使用され得る。番号204は、患者によって吐き出される空気のガス組成を検出するセンサを指す。
【0031】
ネブライザ220の存在は、ネブライザ存在センサ207によって報告される。加湿器の存在は、加湿器存在センサ212によって報告される。加湿器分岐口内の空気流の湿度は、湿度センサ208によって検出される。
【0032】
これより、通路10内に装着されたヒータ220を表す図5を参照する。送風機20からマウスピース(図示せず)へ通路10によって案内される空気流は、必要に応じて加熱され得る。
【0033】
これより、最小死腔概念に関して本発明の代替の実施形態を表す図6a~図6dを参照する。通路40(40a)が周囲大気との流体連通を提供しながら、通路10内には、マウスピース50へ向けられる空気圧が存在するということに言及したい。
【0034】
具体的には、図6aは、吸入通路10および呼気通路40aを示す。通路10および40aの終端とマウスピース50との間には距離がない。吐き出された空気は、周囲大気に放出される。言い換えると、実施形態において死腔は存在しない。図6aと同様に、図6bでは、外殻40を規定した通路は、呼気通路の役割を果たす。
【0035】
図6cでは、吸入通路10は、内向きに変位された通路(殻)40である。呼気フェーズ後の吸入通路10の縁とマウスピース50との間の空間内の空気は、再び吸入される。
図6aの実施形態を2つの他の実施形態から区別する追加の技術的特徴は、マウスピース50内の2つの通路10および40aを平行状に配置することにある。これと対照的に、図6bおよび図6cは、吸入通路10が呼気通路40内に設置される配置を表す。
【0036】
これより、閉位置および開位置におけるネブライザゲート弁の代替の実施形態の概略図を表す図7a~図7dを参照する。具体的には、図7aおよび図7bは、空気浮上式に開放可能な弁を示す。番号300aおよび300bは、それぞれ閉位置および開位置を指す。閉位置310aおよび開位置310bにある機械作動式の弁は、それぞれ図7cおよび図7dに示される。
【0037】
本発明によると、吸入器が開示される。本吸入器は、(a)第1の開口端および第2の開口端を有する第1の通路、(b)空気流を発生させるために構成される圧力源であって、上記第1の通路の上記第1の開口端に接続される、圧力源、(c)上記空気流を遮断および解放するために構成される回転シャッタ、(d)上記第1の通路の第2の開口端と流体連通状態にあるマウスピースであって、変調された空気流を患者の気道へ送達するために構成されるマウスピースを備える。
【0038】
第1の開口端および第2の開口端を有する第2の通路を備える吸入器を提供することが本発明の中心となる特徴である。上記第2の通路の第1の開口端は、上記マウスピースと流体連通状態にある。上記第2の通路の第2の開口端は、周囲空気に放出される。第1および第2の通路は、上記回転シャッタが上記第1および第2の通路を交互に遮断および解放するように配置される。
【0039】
本発明の1つの実施形態によると、第1および第2の通路は、平行状に配置される。
本発明の1つの実施形態によると、第1の通路は、第2の通路内に配置される。
本発明の1つの実施形態によると、第1の通路は、上記第1の通路内の流量を制御するために構成される通路ゲート弁を有する。
【0040】
本発明の別の実施形態によると、第1の通路は、加湿器ユニットを接続するために構成される分岐口を有する。
本発明のさらなる実施形態によると、ネブライザゲート弁は、機械作動式の弁、電気作動式の弁、空気圧作動式の弁、磁気作動式の弁、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される。
【0041】
本発明のさらなる実施形態によると、ネブライザ分岐口は、上記ネブライザ分岐口内で吸入フェーズでの開位置と呼気フェーズでの閉位置との間で往復式に変位可能なシリンダを備える。上記開位置において、上記ネブライザは、上記マウスピースと流体接続され、上記閉位置において、上記ネブライザと上記マウスピースとの間の流体連通を遮断する。
【0042】
本発明のさらなる実施形態によると、ネブライザは、空圧源に接続可能である。
本発明のさらなる実施形態によると、上記空圧源と上記ネブライザとの接続は、空圧源ゲート弁を備える。
【0043】
本発明のさらなる実施形態によると、ネブライザは、酸素源に接続可能である。
本発明のさらなる実施形態によると、本吸入器は、上記シャッタ、上記通路ゲート弁、上記加湿器ゲート弁、空圧源ゲート弁、上記空気流ヒータ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される要素を制御するために構成される制御ユニットを備え、上記制御ユニットは、既定の治療プロトコルを実施するためにプログラムされる。
【0044】
本発明のさらなる実施形態によると、本吸入器は、上記第1の通路の上記第1の開口端に位置し、上記圧力源によって提供される空気圧を検出するために構成される圧力センサ、上記第1の通路の上記第1の開口端に位置し、上記圧力センサによって提供される空気流量を検出するように構成される流量センサ、上記加湿器分岐口に位置し、上記加湿器の存在を検出するために構成される存在センサ、上記加湿器分岐口に位置し、上記加湿器によって提供される空気湿度を検出するために構成される湿度センサ、周囲空気の大気圧を検出するように構成される気圧センサ、上記酸素源に位置する酸素センサ、上記ネブライザ分岐口に位置し、上記ネブライザの存在を検出するために構成される存在センサ、上記マウスピースに位置し、上記マウスピース内の空気圧を検出するために構成される圧力センサ、吐き出された空気のガス組成を検出するために構成される肺ガスセンサ、上記マウスピースに位置し、上記マウスピース内の空気湿度を検出するために構成される湿度センサ、上記マウスピースに位置し、上記マウスピース内の温度を検出するために構成される温度センサ、上記マウスピースに位置し、上記患者の気道内の呼吸音を検出するために構成される音響センサ、患者の身体に位置し、上記患者の気道内の呼吸音を検出するために構成される音響センサ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択されるセンサを備える。
【0045】
本発明のさらなる実施形態によると、呼吸器系疾患を予防および治療する方法が開示される。上述の方法は、(a)吸入器を提供するステップであって、吸入器が、(i)第1の開口端および第2の開口端を有する第1の通路、(ii)空気流を発生させるために構成される圧力源であって、上記第1の通路の上記第1の開口端に接続される、圧力源、(iii)上記空気流を遮断および解放するために構成される回転シャッタ、(iv)上記第1の通路の第2の開口端と流体連通状態にあるマウスピースであって、変調された空気流を患者の気道に送達するために構成される、マウスピースをさらに備え、(v)上記吸入器は、第1の開口端および第2の開口端を有する第2の通路を備え、上記第2の通路の上記第1の開口端は、上記マウスピースと流体連通状態にあり、上記第2の通路の上記第2の開口端は、周囲空気に放出され、上記第1および第2の通路は、上記回転シャッタが上記第1および第2の通路を交互に遮断および解放するように配置される、ステップ、(b)上記第1の通路内の上記空気流を遮断および解放することにより、上記マウスピースに空気圧パルスを提供するステップ、(c)上記マウスピースを周囲空気に放出するステップを含む。ステップbおよびcは、交互に実行される。
【0046】
本発明のさらなる実施形態によると、空気圧パルスを提供するステップは、構成される通路ゲート弁によって上記第1の通路内の流量を制御することを含む。
本発明のさらなる実施形態によると、空気圧パルスを提供するステップは、分岐口に接続された加湿器によって上記第1の通路内の上記空気流を加湿することを含む。
【0047】
本発明のさらなる実施形態によると、上記空気流を加湿するステップは、加湿器ゲート弁によって上記加湿器ユニットと上記第1の通路との間の流量を制御することを含む。
本発明のさらなる実施形態によると、上記空気流を加湿するサブステップは、加湿器ゲート弁によって上記加湿器ユニットと上記第1の通路との間の流量を制御することを含む。
【0048】
本発明のさらなる実施形態によると、空気圧パルスを提供するステップは、上記第2の通路内へ薬剤を噴霧するサブステップを含む。
本発明のさらなる実施形態によると、上記薬剤を噴霧するサブステップは、上記ネブライザ分岐口内の往復式に変位可能なシリンダを、吸入フェーズでは開位置へ、呼気フェーズでは閉位置へと位置付け、その結果として、上記ネブライザが上記開位置においては上記マウスピースと流体接続され、上記ネブライザと上記マウスピースとの間の流体連通が上記閉位置においては遮断されることを含む。
【0049】
本発明のさらなる実施形態によると、本方法は、上記電気モータ、上記通路ゲート弁、上記加湿器ゲート弁、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される要素を制御するために構成される制御ユニットのステップを含み、上記制御ユニットは、既定の治療プロトコルを実施するために事前にプログラムされる。
【0050】
本発明のさらなる実施形態によると、本吸入器は、上記電気モータ、上記通路ゲート弁、上記加湿器ゲート弁、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される上記要素フィードバックを制御するステップが、圧力センサからフィードバックを得ることを含む、ことを含む。
図1
図2
図3a
図3b
図3c
図3d
図4
図5
図6a
図6b
図6c
図6d
図7a
図7b
図7c
図7d
【手続補正書】
【提出日】2022-01-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0050】
本発明のさらなる実施形態によると、本吸入器は、上記電気モータ、上記通路ゲート弁、上記加湿器ゲート弁、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される上記要素フィードバックを制御するステップが、圧力センサからフィードバックを得ることを含む、ことを含む。また、本発明は、以下の態様を含んでいる。
[態様1]
a.第1の開口端および第2の開口端を有する第1の通路、
b.空気流を発生させるために構成される圧力源であって、前記第1の通路の前記第1の開口端に接続される、圧力源、
c.前記空気流を遮断および解放するために構成される回転シャッタ、
d.前記第1の通路の第2の開口端と流体連通状態にあるマウスピースであって、変調された空気流を患者の気道に送達するために構成される、マウスピース
を備える、吸入器であって、
前記吸入器は、第1の開口端および第2の開口端を有する第2の通路を備え、前記第2の通路の前記第1の開口端は、前記マウスピースと流体連通状態にあり、前記第2の通路の前記第2の開口端は、周囲空気に放出され、前記第1および第2の通路は、前記回転シャッタが前記第1および第2の通路を遮断および解放するように配置される、吸入器。
[態様2]
前記第1および第2の通路は、平行状に配置される、態様1に記載の吸入器。
[態様3]
前記第1の通路は、前記第2の通路内に配置される、態様1に記載の吸入器。
[態様4]
前記圧力源は、送風機、圧縮空気フラスコ、圧縮空気管、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、態様1に記載の吸入器。
[態様5]
前記第1の通路は、前記第1の通路内の流量を制御するために構成される通路ゲート弁を有する、態様1に記載の吸入器。
[態様6]
前記第1の通路は、加湿器ユニットを接続するために構成される加湿器分岐口を有する、態様1に記載の吸入器。
[態様7]
前記加湿器分岐パイプは、前記加湿器ユニットと前記第1の通路との間の流量を制御するために構成される加湿器ゲート弁を有する、態様6に記載の吸入器。
[態様8]
前記回転シャッタは、切り欠きを有し、前記第1および第2の通路を交互に遮断および解放する回転ディスクである、態様1に記載の吸入器。
[態様9]
前記回転シャッタは、切り欠きを有し、前記第1および第2の通路を同時に遮断および解放する回転ディスクである、態様1に記載の吸入器。
[態様10]
前記回転ディスクは、電気モータによって回転駆動される、態様8または9に記載の吸入器。
[態様11]
前記第2の通路は、ネブライザを接続するために構成されるネブライザ分岐口を有する、態様1に記載の吸入器。
[態様12]
前記ネブライザ分岐口は、前記ネブライザ分岐口を介した流量を制御するために構成されるネブライザゲート弁を備える、態様1に記載の吸入器。
[態様13]
前記ネブライザゲート弁は、機械作動式の弁、電気作動式の弁、空気圧作動式の弁、磁気作動式の弁、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、態様1に記載の吸入器。
[態様14]
前記ネブライザゲート弁は、前記ネブライザ分岐口内で吸入フェーズでの開位置と呼気フェーズでの閉位置との間で往復式に変位可能なシリンダを備え、前記開位置では、前記ネブライザは、前記マウスピースと流体接続され、前記閉位置では、前記ネブライザと前記マウスピースとの間の流体連通を遮断する、態様12に記載の吸入器。
[態様15]
前記ネブライザは、空圧源に接続可能である、態様1に記載の吸入器。
[態様16]
前記空圧源と前記ネブライザとの接続は、吸入フェーズでは閉鎖可能、および呼気フェーズでは開放可能な空圧源ゲート弁を備える、態様1に記載の吸入器。
[態様17]
前記ネブライザは、酸素源に接続可能である、態様1に記載の吸入器。
[態様18]
前記第1の通路は、前記第1の通路内の前記空気流を加熱するために構成される空気流ヒータを備える、態様1に記載の吸入器。
[態様19]
前記シャッタ、前記通路ゲート弁、前記加湿器ゲート弁、空圧源ゲート弁、前記空気流ヒータ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される要素を制御するために構成される制御ユニットを備え、前記制御ユニットは、既定の治療プロトコルを実施するためにプログラムされる、態様1に記載の吸入器。
[態様20]
前記第1の通路の前記第1の開口端に位置し、前記圧力源によって提供される空気圧を検出するために構成される圧力センサ、前記第1の通路の前記第1の開口端に位置し、前記圧力センサによって提供される空気流量を検出するように構成される流量センサ、前記加湿器分岐口に位置し、前記加湿器の存在を検出するために構成される存在センサ、前記加湿器分岐口に位置し、前記加湿器によって提供される空気湿度を検出するために構成される湿度センサ、周囲空気の大気圧を検出するように構成される気圧センサ、前記酸素源に位置する酸素センサ、前記ネブライザ分岐口に位置し、前記ネブライザの存在を検出するために構成される存在センサ、前記マウスピースに位置し、前記マウスピース内の空気圧を検出するために構成される圧力センサ、吐き出された空気のガス組成を検出するために構成される肺ガスセンサ、前記マウスピースに位置し、前記マウスピース内の空気湿度を検出するために構成される湿度センサ、前記マウスピースに位置し、前記マウスピース内の温度を検出するために構成される温度センサ、前記マウスピースに位置し、前記患者の気道内の呼吸音を検出するために構成される音響センサ、患者の身体に位置し、前記患者の気道内の呼吸音を検出するために構成される音響センサ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択されるセンサを備える、態様18に記載の吸入器。
[態様21]
前記群のうちの任意のセンサは、前記既定の治療プロトコルを実施している間、前記制御ユニットにフィードバックを提供する、態様18に記載の吸入器。
[態様22]
呼吸器系疾患を予防および治療する方法であって、
a.吸入器を提供するステップであって、前記吸入器が、
i.第1の開口端および第2の開口端を有する第1の通路、
ii.空気流を発生させるために構成される圧力源であって、前記第1の通路の前記第1の開口端に接続される、圧力源、
iii.前記空気流を遮断および解放するために構成される回転シャッタ、
iv.前記第1の通路の第2の開口端と流体連通状態にあるマウスピースであって、変調された空気流を患者の気道に送達するために構成される、マウスピース
をさらに備え、
v.前記吸入器は、第1の開口端および第2の開口端を有する第2の通路を備え、前記第2の通路の前記第1の開口端は、前記マウスピースと流体連通状態にあり、前記第2の通路の前記第2の開口端は、周囲空気に放出され、前記第1および第2の通路は、前記回転シャッタが前記第1および第2の通路を遮断および解放するように配置される、ステップ、
b.前記第1の通路内の前記空気流を遮断および解放することにより、前記マウスピースに空気圧パルスを提供するステップ、
c.前記マウスピースを周囲空気に放出するステップ、を含み、
前記ステップbおよびcは、交互に実行される、方法。
[態様23]
空気圧パルスを提供する前記ステップは、構成される通路ゲート弁によって前記第1の通路内の流量を制御することを含む、態様21に記載の方法。
[態様24]
空気圧パルスを提供する前記ステップは、分岐口に接続された加湿器によって前記第1の通路内の前記空気流を加湿するサブステップを含む、態様21に記載の方法。
[態様25]
前記空気流を加湿する前記サブステップは、加湿器ゲート弁によって前記加湿器ユニットと前記第1の通路との間の流量を制御することを含む、態様23に記載の方法。
[態様26]
空気圧パルスを提供する前記ステップは、前記第2の通路内へ薬剤を噴霧するサブステップを含む、態様21に記載の方法。
[態様27]
前記薬剤を噴霧する前記サブステップは、ネブライザ分岐口内の往復式に変位可能なシリンダを、吸入フェーズでは開位置へ、呼気フェーズでは閉位置へと位置付け、その結果として、ネブライザが、前記開位置においては前記マウスピースと流体接続され、前記ネブライザと前記マウスピースとの間の流体連通が、前記閉位置においては遮断されることを含む、態様25に記載の吸入器。
[態様28]
前記電気モータ、前記通路ゲート弁、前記加湿器ゲート弁、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される要素を制御するために構成される制御ユニットのステップを含み、前記制御ユニットは、既定の治療プロトコルを実施するようにプログラムされる、態様21に記載の方法。
[態様29]
前記要素を制御するステップを含み、前記電気モータ、前記通路ゲート弁、前記加湿器ゲート弁、前記空気流ヒータ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択されるフィードバックは、圧力センサからフィードバックを得ることを含む、態様27に記載の吸入器。
[態様30]
前記第1の通路の前記第1の開口端に位置し、前記圧力源によって提供される空気圧を検出するために構成される圧力センサ、前記第1の通路の前記第1の開口端に位置し、前記圧力センサによって提供される空気流量を検出するように構成される流量センサ、前記加湿器分岐口に位置し、前記加湿器の存在を検出するために構成される存在センサ、前記加湿器分岐口に位置し、前記加湿器によって提供される空気湿度を検出するために構成される湿度センサ、周囲空気の大気圧を検出するように構成される気圧センサ、前記酸素源に位置する酸素センサ、前記ネブライザ分岐口に位置し、前記ネブライザの存在を検出するために構成される存在センサ、前記マウスピースに位置し、前記マウスピース内の空気圧を検出するために構成される圧力センサ、吐き出された空気のガス組成を検出するために構成される肺ガスセンサ、前記マウスピースに位置し、前記マウスピース内の空気湿度を検出するために構成される湿度センサ、前記マウスピースに位置し、前記マウスピース内の温度を検出するために構成される温度センサ、前記マウスピースに位置し、前記患者の気道内の呼吸音を検出するために構成される音響センサ、患者の身体に位置し、前記患者の気道内の呼吸音を検出するために構成される音響センサ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択されるセンサによって、前記制御ユニットにフィードバックを提供するステップを含む、態様21に記載の方法。
[態様31]
前記既定の治療プロトコルを実施している間、前記群の任意のセンサからのフィードバックを前記制御ユニットに提供するステップを含む、態様29に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a.第1の開口端および第2の開口端を有する第1の通路、
b.吸入されるべき空気流を発生させるために構成される圧力源であって、前記第1の通路の前記第1の開口端に接続される、圧力源、
c.呼気流を案内するための第2の通路であって、前記第2の通路が、第1の開口端および第2の開口端を有し、前記第2の通路の前記第1の開口端が、前記マウスピースと流体連通状態にあり、前記第2の通路の前記第2の開口端が、周囲空気に放出される、第2の通路、
d.少なくとも1つの切り欠きを有する回転シャッタであって、前記空気流を遮断および解放するために構成される、回転シャッタ、
e.前記第1および第2の通路の第2の開口端と流体連通状態にあるマウスピースであって、前記吸入されるべき空気流を患者の気道に送達し、そこから前記呼気流を排出するために構成される、マウスピース
を備える、吸入器であって、
前記第1および第2の通路は、互いから離間され、前記少なくとも1つの切り欠きが前記第1および第2の通路の孔と少なくとも部分的に一致するとき、前記回転シャッタが、前記第1および第2の通路によってそれぞれ案内される前記吸入されるべき空気流および前記呼気流を解放するように配置される、吸入器。
【請求項2】
前記圧力源は、送風機、圧縮空気フラスコ、圧縮空気管、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の吸入器。
【請求項3】
前記第1の通路は、前記第1の通路内の流量を制御するために構成される通路ゲート弁を有する、請求項1に記載の吸入器。
【請求項4】
前記第1の通路は、加湿器ユニットを接続するために構成される加湿器分岐口を有する、請求項1に記載の吸入器。
【請求項5】
前記加湿器分岐パイプは、前記加湿器ユニットと前記第1の通路との間の流量を制御するために構成される加湿器ゲート弁を有する、請求項に記載の吸入器。
【請求項6】
前記回転シャッタは、切り欠きを有し、前記第1および第2の通路を交互に遮断および解放する回転ディスクである、請求項1に記載の吸入器。
【請求項7】
前記回転シャッタは、切り欠きを有し、前記第1および第2の通路を同時に遮断および解放する回転ディスクである、請求項1に記載の吸入器。
【請求項8】
前記回転ディスクは、電気モータによって回転駆動される、請求項6または7に記載の吸入器。
【請求項9】
前記第2の通路は、ネブライザを接続するために構成されるネブライザ分岐口を有する、請求項1に記載の吸入器。
【請求項10】
前記ネブライザ分岐口は、前記ネブライザ分岐口を介した流量を制御するために構成されるネブライザゲート弁を備える、請求項1に記載の吸入器。
【請求項11】
前記ネブライザゲート弁は、機械作動式の弁、電気作動式の弁、空気圧作動式の弁、磁気作動式の弁、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の吸入器。
【請求項12】
前記ネブライザゲート弁は、前記ネブライザ分岐口内で吸入フェーズでの開位置と呼気フェーズでの閉位置との間で往復式に変位可能なシリンダを備え、前記開位置では、前記ネブライザは、前記マウスピースと流体接続され、前記閉位置では、前記ネブライザと前記マウスピースとの間の流体連通を遮断する、請求項11に記載の吸入器。
【請求項13】
前記ネブライザは、空圧源に接続可能である、請求項1に記載の吸入器。
【請求項14】
前記空圧源と前記ネブライザとの接続は、吸入フェーズでは閉鎖可能、および呼気フェーズでは開放可能な空圧源ゲート弁を備える、請求項1に記載の吸入器。
【請求項15】
前記ネブライザは、酸素源に接続可能である、請求項1に記載の吸入器。
【請求項16】
前記第1の通路は、前記第1の通路内の前記空気流を加熱するために構成される空気流ヒータを備える、請求項1に記載の吸入器。
【請求項17】
前記シャッタ、前記通路ゲート弁、前記加湿器ゲート弁、空圧源ゲート弁、前記空気流ヒータ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される要素を制御するために構成される制御ユニットを備え、前記制御ユニットは、既定の治療プロトコルを実施するためにプログラムされる、請求項1に記載の吸入器。
【請求項18】
前記第1の通路の前記第1の開口端に位置し、前記圧力源によって提供される空気圧を検出するために構成される圧力センサ、前記第1の通路の前記第1の開口端に位置し、前記圧力センサによって提供される空気流量を検出するように構成される流量センサ、前記加湿器分岐口に位置し、前記加湿器の存在を検出するために構成される存在センサ、前記加湿器分岐口に位置し、前記加湿器によって提供される空気湿度を検出するために構成される湿度センサ、周囲空気の大気圧を検出するように構成される気圧センサ、前記酸素源に位置する酸素センサ、前記ネブライザ分岐口に位置し、前記ネブライザの存在を検出するために構成される存在センサ、前記マウスピースに位置し、前記マウスピース内の空気圧を検出するために構成される圧力センサ、吐き出された空気のガス組成を検出するために構成される肺ガスセンサ、前記マウスピースに位置し、前記マウスピース内の空気湿度を検出するために構成される湿度センサ、前記マウスピースに位置し、前記マウスピース内の温度を検出するために構成される温度センサ、前記マウスピースに位置し、前記患者の気道内の呼吸音を検出するために構成される音響センサ、患者の身体に位置し、前記患者の気道内の呼吸音を検出するために構成される音響センサ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択されるセンサを備える、請求項17に記載の吸入器。
【請求項19】
前記群のうちの任意のセンサは、前記既定の治療プロトコルを実施している間、前記制御ユニットにフィードバックを提供する、請求項18に記載の吸入器。
【請求項20】
呼吸器系疾患を予防および治療する方法であって、
a.吸入器を提供するステップであって、前記吸入器が、
i.第1の開口端および第2の開口端を有する第1の通路、
ii.空気流を発生させるために構成される圧力源であって、前記第1の通路の前記第1の開口端に接続される、圧力源、
iii.第1の開口端および第2の開口端を有する第2の通路であって、前記第2の通路の前記第1の開口端が、前記マウスピースと流体連通状態にあり、前記第2の通路の前記第2の開口端が、周囲空気に放出される、第2の通路をさらに備え、
前記吸入器は、呼気流を案内するための第2の通路を備え、前記第2の通路が、第1の開口端および第2の開口端を有し、前記第2の通路の前記第1の開口端、前記マウスピースと流体連通状態にあり、前記第2の通路の前記第2の開口端が、周囲空気に放出され、
前記第1および第2の通路は、前記少なくとも1つの切り欠きが前記第1および第2の通路の孔と少なくとも部分的に一致するとき、前記回転シャッタが、前記第1および第2の通路によってそれぞれ案内される前記吸入されるべき空気流および前記呼気流を解放するように互いから離間される、ステップ、
b.前記第1の通路内の前記空気流を遮断および解放することにより、前記マウスピースに空気圧パルスを提供するステップ、
c.前記マウスピースを周囲空気に放出するステップ、を含み、
前記ステップbおよびcは、交互に実行される、方法。
【請求項21】
空気圧パルスを提供する前記ステップは、構成される通路ゲート弁によって前記第1の通路内の流量を制御することを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
空気圧パルスを提供する前記ステップは、分岐口に接続された加湿器によって前記第1の通路内の前記空気流を加湿するサブステップを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記空気流を加湿する前記サブステップは、加湿器ゲート弁によって前記加湿器ユニットと前記第1の通路との間の流量を制御することを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
空気圧パルスを提供する前記ステップは、前記第2の通路内へ薬剤を噴霧するサブステップを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項25】
前記薬剤を噴霧する前記サブステップは、ネブライザ分岐口内の往復式に変位可能なシリンダを、吸入フェーズでは開位置へ、呼気フェーズでは閉位置へと位置付け、その結果として、ネブライザが、前記開位置においては前記マウスピースと流体接続され、前記ネブライザと前記マウスピースとの間の流体連通が、前記閉位置においては遮断されることを含む、請求項24に記載の吸入器。
【請求項26】
前記電気モータ、前記通路ゲート弁、前記加湿器ゲート弁、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される要素を制御するために構成される制御ユニットのステップを含み、前記制御ユニットは、既定の治療プロトコルを実施するようにプログラムされる、請求項20に記載の方法。
【請求項27】
前記要素を制御するステップを含み、前記電気モータ、前記通路ゲート弁、前記加湿器ゲート弁、前記空気流ヒータ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択されるフィードバックは、圧力センサからフィードバックを得ることを含む、請求項26に記載の吸入器。
【請求項28】
前記第1の通路の前記第1の開口端に位置し、前記圧力源によって提供される空気圧を検出するために構成される圧力センサ、前記第1の通路の前記第1の開口端に位置し、前記圧力センサによって提供される空気流量を検出するように構成される流量センサ、前記加湿器分岐口に位置し、前記加湿器の存在を検出するために構成される存在センサ、前記加湿器分岐口に位置し、前記加湿器によって提供される空気湿度を検出するために構成される湿度センサ、周囲空気の大気圧を検出するように構成される気圧センサ、前記酸素源に位置する酸素センサ、前記ネブライザ分岐口に位置し、前記ネブライザの存在を検出するために構成される存在センサ、前記マウスピースに位置し、前記マウスピース内の空気圧を検出するために構成される圧力センサ、吐き出された空気のガス組成を検出するために構成される肺ガスセンサ、前記マウスピースに位置し、前記マウスピース内の空気湿度を検出するために構成される湿度センサ、前記マウスピースに位置し、前記マウスピース内の温度を検出するために構成される温度センサ、前記マウスピースに位置し、前記患者の気道内の呼吸音を検出するために構成される音響センサ、患者の身体に位置し、前記患者の気道内の呼吸音を検出するために構成される音響センサ、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択されるセンサによって、前記制御ユニットにフィードバックを提供するステップを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記既定の治療プロトコルを実施している間、前記群の任意のセンサからのフィードバックを前記制御ユニットに提供するステップを含む、請求項28に記載の方法。
【国際調査報告】