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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-07
(54)【発明の名称】軌道バラストレベリング装置
(51)【国際特許分類】
   E01B 27/02 20060101AFI20220831BHJP
【FI】
E01B27/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021574176
(86)(22)【出願日】2020-06-17
(85)【翻訳文提出日】2022-01-27
(86)【国際出願番号】 AT2020060245
(87)【国際公開番号】W WO2020257835
(87)【国際公開日】2020-12-30
(31)【優先権主張番号】A50570/2019
(32)【優先日】2019-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521544285
【氏名又は名称】システム・セブン・バラスト・レギュレーター・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100191835
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 真介
(74)【代理人】
【識別番号】100221981
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 大成
(72)【発明者】
【氏名】リヒトベルガー・ベルンハルト
【テーマコード(参考)】
2D057
【Fターム(参考)】
2D057CB01
(57)【要約】
【課題】バラストスウィープブラシの有利な交換を許容する、スウィープブラシを有する装置を得ること。
【解決手段】機械フレーム15を有する軌道バラストレベリング装置であって、レベリング装置が、中央プラウ23及び側方プラウ24を備えており、スウィープ装置が、バラストスウィープブラシ2を備えており、バラストスウィープブラシ2に割り当てられたバラスト搬送装置と、軌道のバラスト敷きのためのバラスト敷きホース9,10を有するバラスト貯蔵部3とが機械フレーム15に割り当てられており、バラストスウィープブラシ2が、スウィープブラシハウジング13において、回転駆動されるように支持されており、スウィープブラシハウジングが、回転装置によって、スウィープ位置とメンテナンス位置の間で、機械高さ方向軸線を中心として機械フレーム15に関して旋回調整可能に支持されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レール台車(14)において走行可能な機械フレーム(15)を有する軌道バラストレベリング装置(1)であって、機械フレームには、該機械フレーム(15)に対して相対的に調整可能なレベリング装置と、機械フレーム(15)に対して相対的に調整可能なスウィープ装置とが割り当てられており、レベリング装置が、1つの中央プラウ(23)及び2つの側方プラウ(24)を備えており、スウィープ装置が、軌道バラストをそらすための回転駆動されるバラストスウィープブラシ(2,12)を備えており、バラストスウィープブラシ(2,12)に割り当てられたバラスト搬送装置と、軌道のバラスト敷きのためのバラスト敷きホース(9,10)を有するバラスト貯蔵部(3)とが場合によっては機械フレーム(15)に割り当てられている、前記軌道バラストレベリング装置において、
バラストスウィープブラシ(2,12)が、スウィープブラシハウジング(13)において、回転駆動されるように支持されており、スウィープブラシハウジングが、回転装置(6)によって、スウィープ位置とメンテナンス位置の間で、機械高さ方向軸線を中心として機械フレーム(15)に関して旋回調整可能に支持されていることを特徴とする軌道バラストレベリング装置。
【請求項2】
スウィープブラシハウジング(13)が、スウィープ位置において、バラストスウィープブラシ(2,12)に後続配置された材料ガイド部(11)に接続しており、材料ガイド部が、傾斜ベルトコンベヤ(4)の送り込み範囲に含まれ、傾斜ベルトコンベヤ(4)及び材料ガイド部(11)が、アクチュエータによって、スウィープ位置とスウィープブラシハウジング(13)のための旋回範囲を解放するメンテナンス位置との間で変位可能に機械フレーム(15)に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の軌道バラストレベリング装置(1)。
【請求項3】
材料ガイド部(11)が、傾斜ベルトコンベヤ(4)と共に動作方向(A)においてスウィープ位置からメンテナンス位置へ変位可能であることを特徴とする請求項2に記載の軌道バラストレベリング装置(1)。
【請求項4】
バラストスウィープブラシ(2,12)が、メンテナンス位置において、メンテナンスの目的のために、側方で機械フレーム(15)に配置された引渡し装置の支持アーム(16)によって、スウィープブラシハウジング(13)から引渡し位置へ変位可能であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の軌道バラストレベリング装置(1)。
【請求項5】
バラストスウィープブラシ(2)を引渡し位置と機械フレーム(15)に設けられた格納位置との間にもたらすことが可能な昇降装置(20)、特にクレーンが機械フレーム(15)に設けられていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の軌道バラストレベリング装置(1)。
【請求項6】
スウィープブラシハウジング(13)が、スウィープ位置において、バラストスウィープブラシ(2,12)にスウィープ方向で後続配置された材料ガイド部(11)に接続し、材料ガイド部が、クロスベルトコンベヤ(18)の送り込み範囲に含まれていることを特徴とする請求項1、4又は5に記載の軌道バラストレベリング装置(1)。
【請求項7】
クロスベルトコンベヤ(18)及び材料ガイド部(11)が、アクチュエータによって、スウィープ位置とスウィープブラシハウジング(13)のための旋回範囲を解放するメンテナンス位置との間で変位可能に機械フレーム(15)に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の軌道バラストレベリング装置(1)。
【請求項8】
材料ガイド部(11)が、クロスベルトコンベヤ(18)と共に動作方向(A)においてスウィープ位置からメンテナンス位置へ変位可能であることを特徴とする請求項7に記載の軌道バラストレベリング装置(1)。
【請求項9】
スウィープブラシハウジング(13)が、回転駆動部によって、少なくとも90°だけ、特に少なくとも180°だけ旋回調整可能に支持されていることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の軌道バラストレベリング装置(1)。
【請求項10】
スウィープブラシハウジング(13)が、昇降駆動部によって高さ調整可能に機械フレーム(15)において支持されていることを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の軌道バラストレベリング装置(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レール台車において走行可能な機械フレームを有する軌道バラストレベリング装置であって、機械フレームには、該機械フレームに対して相対的に調整可能なレベリング装置と、機械フレームに対して相対的に調整可能なスウィープ装置とが割り当てられており、レベリング装置が、1つの中央プラウ及び2つの側方プラウを備えており、スウィープ装置が、軌道バラストをそらすための回転駆動されるバラストスウィープブラシを備えており、バラストスウィープブラシに割り当てられたバラスト搬送装置と、軌道のバラスト敷きのためのバラスト敷きホースを有するバラスト貯蔵部とが場合によっては機械フレームに割り当てられている、前記軌道バラストレベリング装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
軌道のバラスト敷きのためのこの種の軌道バラストレベリング装置が特許文献1から知られている。駆動部によって高さ調整可能で機械フレームの下方に配置されたバラストプラウには、それぞれ1つの回転駆動されるスウィープブラシを有する、互いに間隔を空けた全部で3つのスウィープブラシハウジングが後続配置されている。機械フレームの前端部には、スウィープブラシハウジングにおける労働投入によって損耗したスウィープブラシを交換するための別のスウィープブラシが存在する。これに必要な操作上の手間は比較的大きい。なぜなら、多数の弾性的なホースを備えるスウィープブラシが相応に重いためである。通行する軌道が、制約のない2つの隣接軌道間にある場合には、スウィープブラシの交換に関連して重大な安全性の問題が生じる。
【0003】
特許文献2には、軌道横方向に互いに隣り合って配置され、個別に軌道へ降下可能な3つの別々のスウィープブラシから成るスウィープ装置が開示されている。
【0004】
公知のスウィープブラシは、優先作業方向を有している。軌道バラストレベリング装置の中央プラウが、当該中央プラウが両作業方向へ機能するように構成されている一方、これは、スウィープブラシには当てはまらない。
【0005】
特許文献3から軌道バラストレベリング装置が知られており、当該軌道バラストレベリング装置は、バラストスウィープ装置と、傾斜ベルトコンベヤと、バラスト貯蔵部とを備えている。
【0006】
特許文献4には、スウィープブラシのより容易な交換のために、機械横方向において互いに間隔を空けられつつ機械フレームに結合された、ブラシ軸の支持のための2つの軸受アームを備えた、ブラシ軸の中間貯蔵のための保持装置が記載されている。保持装置は、横方向に変位可能に支持されているとともに、横方向変位駆動部に結合されている。様々なそらし規則を満たすことができるように、3つまでの異なる装着されたスウィープブラシが機械と共にガイドされる。これらスウィープブラシは、まくらぎの種類により区別される。そのほか、バラスト渦形成と、冬季動作時に列車から脱落する氷による中間コンパートメントからのバラストのたたき落としとに至らないようにするために、高速区間では、バラストは、まくらぎ間でより深くスウィープされる。
【0007】
公知の装置では、スウィープブラシの交換は手間がかかる。なぜなら、駆動部が取り外され、スウィープ軸は、外されるとともにスウィープ軸ハウジングから取り出され、他のものと交換される必要があるためである。さらに、スウィープ軸は重く、交換には多くの時間が必要である。
【0008】
軌道バラストレベリング装置は、保守作業に応じて軌道を数回バラスト敷きし、バラストを平らにする(レベリングする)必要がある。つづいて、設定されたバラストプロファイルを形成し、バラストをまくらぎからそらす必要がある。現在のバラストスウィープブラシが動作方向においてのみスウィープ可能であるため、機械は、作業を完了するためにリセットし、そらすことで最終レベリングを実行する必要がある。両方向にスウィープされることができれば、時間が節約され、作業がより効率的かつ低コストで行われる。
【0009】
軌道における作業は、ますます短い保守間合によって特徴付けられている。保守作業において木製まくらぎ部分及びコンクリートまくらぎ部分が相前後して位置していれば、スウィープブラシは、それぞれ交換されるべきである。しばしばこれには時間が足らず、そのため、この場合には、このような軌道を1つのシフトで処理することができない。
【0010】
スウィープブラシハウジングは、交換可能な耐摩耗板によって摩耗に対して保護されている。耐摩耗板が損耗されると、当該耐摩耗板は交換されるべきである。これは、現場でのスウィープブラシハウジングの内部の困難なアクセス性により非常に困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】米国特許第5402547号明細書
【特許文献2】オーストリア国特許第395875号明細書
【特許文献3】欧州特許出願公開第2775035号明細書
【特許文献4】欧州特許出願公開第0787858号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
したがって、本発明の課題は、バラストスウィープブラシの有利な交換を許容する、スウィープブラシを有する装置を得ることにある。本発明の有利な一発展形態によれば、軌道バラストレベリング装置の両走行方向におけるスウィープが可能となっている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
設定された課題は、本発明により、バラストスウィープブラシが、スウィープブラシハウジングにおいて、回転駆動されるように支持されており、スウィープブラシハウジングが、回転装置によって、スウィープ位置とメンテナンス位置の間で、機械高さ方向軸線を中心として機械フレームに関して旋回調整可能に支持されていることによって解決される。
【0014】
バラストスウィープブラシが、機械高さ方向軸線、すなわち垂直軸線を中心として180°だけスウィープブラシハウジングが回転することで旋回される場合に、本発明による、スウィープブラシハウジングのための回転装置によって、両方向でのスウィープが可能である。バラストスウィープブラシの交換のために、スウィープブラシハウジングは90°だけ左方又は右方へ回転される。これにより、アクセス性が大幅に改善され、これにより、スウィープブラシの交換、また損耗されたブラシホースの交換あるいは損耗された耐摩耗板の交換が容易となり、機械フレーム側から容易にアクセス可能である。旋回可能な引渡し装置を用いて、スウィープ軸は、スウィープブラシハウジングとの結合解除後、受け入れられることができるとともに、外方へ旋回されることが可能である。そして、スウィープブラシは、単純な昇降装置によって機械へ下ろされることが可能である同一の昇降装置によって、他のスウィープブラシが受け入れられ、引渡し装置へ下ろされる。そして、スウィープブラシは、スウィープブラシハウジングへ旋回され、取り付けられる。
【0015】
スウィープブラシハウジングは、必要空間又は隣接軌道での動作に応じて、相応により安全な、又はより単純な使用される側へ回転されることが可能である。加えて、そらされたバラストのきれいな搬出に寄与することができるように、スウィープブラシハウジングは、スウィープ位置において、スウィープ方向においてバラストスウィープブラシに後続配置された材料ガイド部へ面一に接続されることが可能である。スウィープブラシハウジングをメンテナンス位置へ旋回させることができるように、材料ガイド部は、適切な搬送装置へ接続されているとともに、スウィープブラシハウジングから離れるように搬送装置と共に搬送位置から変位可能である。
【0016】
本発明の有利な発展形成は、各従属請求項及び図面から明らかである。
【0017】
図面には、本発明の対象が例示的に図示されている。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】軌道バラストレベリング装置の側面図である。
図2】機械フレームに配置されたスウィープブラシハウジングと、軌道から持ち上げられたスウィープ位置での割り当てられた傾斜ベルトコンベヤの側面図である。
図3】メンテナンス位置での、スウィープブラシハウジングと、傾斜ベルトコンベヤとを有する、図2に基づく軌道バラストレベリング装置を示す図である。
図4】軌道から持ち上げられたスウィープ位置での、スウィープブラシハウジングと、割り当てられたクロスベルトコンベヤとを有する構造態様の側面図である。
図5】メンテナンス位置での、スウィープブラシハウジングと、傾斜ベルトコンベヤとを有する、図4に基づく軌道バラストレベリング装置を示す図である。
図6】後進スウィープに対して180°だけ旋回されたスウィープブラシハウジングを有する、図4に基づく軌道バラストレベリング装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1には軌道バラストレベリング装置が示されており、当該軌道バラストレベリング装置は、台車14に支持された機械フレーム15を介してレール7において走行可能である。キャビン22は、走行キャビン及び作業キャビンとして用いられる。バラストは、中央プラウ23によって、軌道中央へ、軌道中央から、及び左方から右方へ、又はこの逆にかき分けられることが可能である。バラストは、側方プラウ24によって側方部から引っ張り上げられ、分配のために中央プラウへ供給されることが可能である。交換可能なバラストスウィープブラシ21が機械に支持されている。当該バラストスウィープブラシは、クレーン20によって軌道において下ろされるか、あるいは持ち上げられることができるとともに、機械に下ろされることが可能である。スウィープブラシハウジング13に配置されたバラストスウィープブラシ2,12は、軌道からバラストを受け入れることが可能である。バラストは、傾斜ベルトコンベヤ4を介して貯蔵部3に中間貯蔵されることが可能である。貯蔵されたバラストは、バラストホース9,10を介して再び軌道へ戻されることが可能である。機械は、示唆された動作方向Aにおいて動作する。
【0020】
バラストスウィープブラシ2,12は、スウィープブラシハウジング13において回転駆動されるように支持されており、当該スウィープブラシハウジングは、回転装置6によって、スウィープ位置(図1図2図4及び図6)とメンテナンス位置(図3及び図5)の間で機械高さ方向軸線を中心として機械フレーム(15)に関して旋回変位可能に支持されている。本実施例では、回転装置6は回転駆動部を有する回転プレートを含んでいる。
【0021】
図2には、バラストスウィープブラシ2,12と、貯蔵部3と、傾斜ベルトコンベヤ4とを有する軌道バラストレベリング装置1の動作方向Aにおける一部が概略的に示されている。軌道バラストレベリング装置は、フレーム15において、台車14を介して、まくらぎ8において支持されたレール7上で走行可能である。レール近傍内部及び外部において、バラストが貯蔵部3からバラストホース9,10を介して軌道へ排出されることが可能である。スウィープブラシハウジング13には、径方向にスウィープホースを備えたバラストスウィープブラシ2,12が設置されている。スウィープブラシハウジング13の材料ガイド部11は、傾斜ベルトコンベヤ4に接続されており、スウィープブラシハウジング13から連結解除されることが可能である。スウィープブラシハウジング13は、スウィープ位置において、バラストスウィープブラシ2,12に後続配置された材料ガイド部11に接続しており、当該材料ガイド部は傾斜ベルトコンベヤ4の送り込み範囲に含まれ、傾斜ベルトコンベヤ4及び材料ガイド部11は、詳細に図示されていないアクチュエータによって、スウィープ位置(図2)とスウィープブラシハウジング13のための旋回範囲を解放するメンテナンス位置(図3)の間で変位可能に機械フレーム(15)に配置されている。材料ガイド部11は、傾斜ベルトコンベヤ4と共に動作方向Aにおいてスウィープ位置からメンテナンス位置へ変位可能である。バラストスウィープブラシ2,12は、平行ガイドロッド5を介して軌道へ下げられる。スウィープ装置を容易に反転させることができるように、スウィープブラシハウジング13は、回転装置6を介して図2に示された初期位置から±180°回転されることが可能である。下ろされたバラストスウィープブラシ21は、クレーン21によって操作されることが可能である。
【0022】
図3には、バラストスウィープブラシ2,12と、貯蔵部3と、傾斜ベルトコンベヤ4とを有する軌道バラストレベリング装置1が動作方向Aにいて概略的に示されている。スウィープブラシハウジング13の回転運動のための場所を確保するために、材料ガイド部11は、傾斜ベルトコンベヤ4に接続されているとともに、傾斜ベルトコンベヤ4と共に前方へ変位可能である。回転は、固有の駆動部を介して、又は手動で回転装置6を介して行われることができる。図3において、スウィープブラシハウジングは、動作方向に対して90°回転して示されている。ブラシホース12、スウィープブラシ2及び耐摩耗板には自由にアクセス可能である。バラストスウィープブラシ2,12は、側方に旋回可能な支持アーム16を介して取り付けられることができ、また取り外されることができる。バラストスウィープブラシ2,12の固定の解除後、バラストスウィープブラシ2,12は、側方で機械フレーム15に配置された引渡し装置の支持アーム16によって、スウィープブラシハウジング13から引渡し位置へ外方へ旋回することができ、そこで、フレームに固定された昇降装置20を介して持ち上げられるとともに機械に積み込まれる。新たなバラストスウィープブラシ21は、逆の順序で取り付けられることができる。
【0023】
図4には、傾斜ベルトコンベヤ及び貯蔵部の箇所にクロスベルトコンベヤを備えた軌道バラストレベリング装置1が概略的に示されている。クロスベルトコンベヤ18及び材料ガイド部11は、アクチュエータによってスウィープ位置(図4)とスウィープブラシハウジング13のための旋回範囲を解放するメンテナンス位置(図5)との間で旋回可能に機械フレーム15に配置されている。この場合、バラストスウィープブラシ2,12は、軌道長手方向に対して横方向に配置されたベルトコンベヤを備えており、当該ベルトコンベヤは、バラストスウィープブラシ2,12によって受け入れられるバラストを軌道近傍において左方又は右方へ投下する。材料ガイド部11は、ここでもクロスベルトコンベヤ18と共に動作方向Aにおいてスウィープ位置からメンテナンス位置へ変位可能である。
【0024】
図5では、スウィープブラシハウジング13がメンテナンス位置へ90°だけ回転されており、後方のスウィープブラシハウジングの回転運動を許容するために、材料ガイド部11は、ここでもクロスベルトコンベヤ18によって、スウィープブラシハウジング13から連結解除されているとともに前方へ変位されている。摩損したバラストスウィープブラシ2,12の取外し及び新たなバラストスウィープブラシ21との交換は、側方で機械フレーム15に配置された引渡し装置の支持アーム16を用いて図3において説明したのと同様に行われる。
【0025】
図6では、バラストスウィープブラシ2が180°回転されて機械フレーム15に配置されており、これにより、両方向におけるバラストスウィープブラシによる作業が可能である。このような位置は、図2及び図3に基づく装置によっても実現可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】