IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ レモンヘルスケアの特許一覧

特表2022-540251クラウド基盤の実損医療費保険金請求システム及び方法
<>
  • 特表-クラウド基盤の実損医療費保険金請求システム及び方法 図1
  • 特表-クラウド基盤の実損医療費保険金請求システム及び方法 図2
  • 特表-クラウド基盤の実損医療費保険金請求システム及び方法 図3
  • 特表-クラウド基盤の実損医療費保険金請求システム及び方法 図4
  • 特表-クラウド基盤の実損医療費保険金請求システム及び方法 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-14
(54)【発明の名称】クラウド基盤の実損医療費保険金請求システム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/08 20120101AFI20220907BHJP
【FI】
G06Q40/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022502058
(86)(22)【出願日】2020-07-09
(85)【翻訳文提出日】2022-01-11
(86)【国際出願番号】 KR2020009058
(87)【国際公開番号】W WO2021006682
(87)【国際公開日】2021-01-14
(31)【優先権主張番号】10-2019-0083785
(32)【優先日】2019-07-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
2.JAVA
(71)【出願人】
【識別番号】522013267
【氏名又は名称】レモンヘルスケア
【氏名又は名称原語表記】LEMONHEALTHCARE
【住所又は居所原語表記】#1005,145,Gasan digital 1-ro Geumcheon-gu Seoul 08506,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】ホン、ビョン ジン
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB61
(57)【要約】
本発明は、クラウド基盤の実損医療費保険金請求システム及び方法に関するものである。
クラウド基盤の実損医療費保険金請求方法は、クラウドサーバがユーザ端末から実損医療費保険金請求を要請されれば、医療機関サーバに実損医療費保険金請求を要請するステップと、前記医療機関サーバがEMR DB部に格納された患者情報及び診療情報を抽出し、APIビルダー部で固有のAPIによって前記診療情報をマッピングするステップと、前記医療機関サーバが、マッピングされた診療情報に医療機関電子署名を介して認証をし、前記マッピングされた診療情報を暗号化して、前記クラウドサーバに診療情報を含むEDIデータを送信するステップとを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クラウド基盤の実損医療費保険金請求方法において、
クラウドサーバがユーザ端末から実損医療費保険金請求を要請されれば、医療機関サーバに診療内訳など、請求資料を要請するステップと、
前記医療機関サーバがEMR DB部に格納された患者情報及び診療情報を抽出し、APIビルダー部で固有のAPIによって前記診療情報をマッピングするステップと、
前記医療機関サーバが、マッピングされた診療情報に医療機関電子署名を介して認証をし、前記マッピングされた診療情報を暗号化して、前記クラウドサーバに診療情報を含むEDIデータを送信するステップと、
を含むクラウド基盤の実損医療費保険金請求方法。
【請求項2】
前記クラウドサーバが前記EDIデータに基づいて領収書、診断書、処方箋、処方箋薬費用領収書、診療費細部内訳書のうち、少なくとも1つを保険会社電文構造に合わせて変換するステップと、
前記クラウドサーバがユーザから選択された保険会社によって保険会社契約可否を保険会社サーバに照会するステップと、
をさらに含む請求項1に記載のクラウド基盤の実損医療費保険金請求方法。
【請求項3】
前記保険会社サーバは、前記クラウドサーバから保険会社契約照会を受信すると、保険会社サーバに格納されたユーザ情報に基づいて認証を行い、認証結果をクラウドサーバに送信するステップと、
前記保険会社サーバは、前記クラウドサーバから診療情報が含まれたEDIデータを受信して患者の契約に基づいた保険金を計算するステップと、
をさらに含む請求項2に記載のクラウド基盤の実損医療費保険金請求方法。
【請求項4】
前記保険会社サーバが診療内訳を前記クラウドサーバに要請し、前記クラウドサーバで診療情報を確認して、未請求の内訳に対して請求可否を確認要請するステップと、
前記保険会社サーバが口座情報を確認し、未請求の内訳に対して個人情報確認を要請するステップと、
をさらに含む請求項3に記載のクラウド基盤の実損医療費保険金請求方法。
【請求項5】
APIビルダー部で前記診療情報を変換するステップにおいて、データソースを生成し、SQLクエリ作成ガイドを介しての簡便作成とAPIビルダーを介しての標準データへのマッピング後、繰り返し検証によって進行する請求項1に記載のクラウド基盤の実損医療費保険金請求方法。
【請求項6】
クラウド基盤の実損医療費保険金請求システムにおいて、
ユーザ端末から実損医療費保険金請求を要請されれば、医療機関サーバに実損医療費保険金請求を要請し、前記医療機関サーバから診療情報を含むEDIデータを受信すると、領収書、診断書、処方箋、処方箋薬費用領収書、診療費細部内訳書のうち、少なくとも1つを生成し、ユーザ端末が保険金受領情報を確認すれば、前記EDIデータを削除するクラウドサーバと、
前記クラウドサーバから実損医療費保険金請求を要請されれば、EMR DB部から患者情報と診療情報を抽出し、APIビルダー部で固有のAPIを用いて診療情報をマッピングし、マッピングされた診療情報に医療機関電子署名を認証し、前記診療情報を暗号化して、診療情報が含まれたEDIデータを前記クラウドサーバに送信する医療機関サーバと、
前記クラウドサーバから診療情報を含むEDIデータを受信すると、患者の契約に基づいて保険金を計算し、診療内訳を前記クラウドサーバに要請し、前記クラウドサーバで診療情報を確認して、未請求の内訳に対して請求可否を確認要請して受信し、保険会社サーバが口座情報を確認して、未請求の内訳に対して個人情報確認を要請する前記保険会社サーバと、
を備えるクラウド基盤の実損医療費保険金請求システム。
【請求項7】
前記APIビルダー部は、
前記EMR DB部から患者情報と診療情報を受信してデータソースを生成する生成モジュールと、
SQLクエリを作成してテストモジュールに伝達するSQL作成モジュールと、
を備える請求項6に記載のクラウド基盤の実損医療費保険金請求システム。
【請求項8】
前記クラウドサーバは、EDIデータ格納部を備え、
前記EDIデータ格納部は、病院サーバからEDIデータを受信すると、仮に格納しておき、ユーザ端末から保険金受領情報を受信すると、格納したEDIデータを削除する請求項6に記載のクラウド基盤の実損医療費保険金請求システム。
【請求項9】
前記保険会社サーバは、
前記EDIデータに基づいて患者の契約に基づいた保険金を計算する保険金計算部と、
口座情報及び保険金請求入力情報を確認する確認部と、
を備える請求項6に記載のクラウド基盤の実損医療費保険金請求システム。
【請求項10】
前記クラウドサーバに口座情報または保険金請求入力情報を確認する確認部をさらに備える請求項9に記載のクラウド基盤の実損医療費保険金請求システム。
【請求項11】
前記クラウドサーバは、ユーザ端末から薬価決済完了による実損医療費保険金請求要請を受けると、薬局サーバから診療及び処方情報を含むEDIデータを受信し、処方箋、処方箋薬費用領収書のうち、少なくとも1つを生成し、ユーザ端末が保険金受領情報を確認すれば、前記EDIデータを削除し、
前記保険会社サーバは、前記クラウドサーバから診療及び処方情報を含むEDIデータを受信すると、患者の契約に基づいて保険金を計算し、診療及び処方内訳を前記クラウドサーバに要請し、前記クラウドサーバで診療及び処方情報を確認して、未請求の内訳に対して請求可否を確認要請して受信し、前記保険会社サーバが口座情報を確認して、未請求の内訳に対して個人情報確認を要請する請求項6に記載のクラウド基盤の実損医療費保険金請求システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クラウド基盤の実損医療費保険金請求システム及び方法に関し、特に、クラウドコンピューティング環境で保険金請求処理が可能なように医療機関の電子署名を含むEDIデータをクラウドサーバに伝達し、EDIデータを保険会社に送信して、時間と場所にとらわれずに、簡便に請求可能なクラウド基盤の実損医療費保険金請求システム及び方法である。
【背景技術】
【0002】
実損医療保険は、保険加入者が疾病や傷害により入院または通院治療の際、医療費として実際負担した金額を保障する健康保険である。一般に、保険加入者が保険金を請求するためには、保険加入者が病医院及び薬局に訪問して診療費領収書、診断書、処方箋、処方箋薬費用領収書など、各種証憑書類を発給された後、保険会社にファックスで送信したり、郵便にて発送する。
【0003】
上記のように、実損医療費保険金を請求するために、医療機関から証憑書類を発給されて、保険会社の請求様式を作成して当該保険会社に請求しなければならず、申請手順上の面倒さのため、多数の保険加入者が、保険約定によって保険金を支給され得るにもかかわらず、手順が複雑かつ不便であって、小額医療費の場合、保険金を請求していない実情である。
【0004】
また、医療機関では、諸証明発給などの単純繰り返し業務の減少のために、また、不要な紙を多用することによる浪費発生と、保険会社では、請求データに対する入力エラーなどの問題を解決するために、実損医療保険請求のプロセスの簡素化が求められている。
【0005】
先行技術では、国内公開特許第10-2016-0069684号(金融機関サーバ及び保険金自動請求方法)があるが、医療費決済伝票を撮影し、イメージを分析して保険金を請求する技術を開示しているだけである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、上記のような従来技術の問題点を解決するために案出されたものであって、医療機関の電子署名を含むEDIデータをクラウドサーバに伝達し、EDIデータを保険会社に送信して、簡便に請求が可能なシステム及びその方法を提供することにある。
【0007】
個別的に存在する医療機関及び保険会社のそれぞれのプロセスを、体系的な標準手順導入が可能であり、標準化されたAPI算出を介して医療機関サーバのDBMSと開発言語の種類に関係なく、診療情報を含むEDIデータとして抽出し、クラウドコンピューティング環境で効果的に保険金請求が可能なクラウド基盤の実損医療費保険金請求システム及びその方法を提供することができる。
【0008】
本発明が解決しようとするさらに他の課題は、モバイルでプロセスを簡素化することである。既存の処理方法は、ユーザが証憑書類を出力して保険会社に提出し、保険会社も請求されたデータを入力する手順があったが、本発明の実施形態は、ユーザのモバイル端末を介して既存の証憑書類出力手順及び入力手順なしに、電子署名された原本データをEDI形態及び電子文書でクラウド基盤システムに送信することに目的がある。
【0009】
また、クラウドに送信された実損保険請求データは、仮想私設網を開設する方式にて、電文通信方法及びJSON(JavaScript Object Notation)でデータをやり取りして個別保険会社に送信することができる。
【0010】
本発明が解決しようとするさらに他の課題は、医療機関で発行された情報を保険会社に正確に請求することを目的とする。電子署名された原本データ認証及びユーザ端末の認証とアプリ偽変造防止技術によって、個人(患者)の診療情報をそのまま保険会社に中継することに目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の実施形態に係るクラウド基盤の実損医療費保険金請求方法は、ユーザのモバイル端末からクラウドサーバに実損医療費保険金請求を要請すれば、医療機関サーバに実損医療費保険金請求を要請するステップと、前記医療機関サーバがEMR DB部に格納された患者情報及び診療情報を抽出し、APIビルダー部で固有のAPIによって前記診療情報をマッピングするステップと、前記医療機関サーバが、マッピングされた診療情報に医療機関電子署名を介して認証をし、前記変換された診療情報を暗号化して、前記クラウドサーバに診療情報を含むEDIデータを送信するステップとを含む。
【0012】
本発明の実施形態に係るクラウド基盤の実損医療費保険金請求システムは、ユーザ端末から実損医療保険金請求を要請されれば、医療機関サーバに実損医療保険金資料を要請し、前記医療機関サーバから診療情報を含むEDIデータを保険金請求データシステムが受信すると、診療費領収書、診断書、処方箋、処方箋薬費用領収書、診療費細部内訳書のうち、少なくとも1つを生成し、ユーザ端末が保険金受領情報を確認すれば、前記EDIデータを削除するクラウドサーバと、前記クラウドサーバから実損医療保険金請求を要請されれば、EMR DB部から患者情報と診療情報を抽出し、APIビルダー部で固有のAPIを用いて診療情報をマッピングし、マッピングされた診療情報に医療機関電子署名を認証し、前記診療情報を暗号化して、診療情報が含まれたEDIデータを前記クラウドサーバに送信する医療機関サーバと、前記クラウドサーバから診療情報を含むEDIデータを受信すると、患者の契約に基づいて保険金を計算し、診療内訳を前記クラウドサーバに要請し、前記クラウドサーバで診療情報を確認して、未請求の内訳に対して請求可否を確認要請して受信し、前記保険会社サーバが口座情報を確認して、未請求の内訳に対して個人情報確認を要請する保険会社サーバとを備える。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、標準化されたAPIを介して医療機関サーバの異種DBMSと開発言語の種類に関係なく、保険金請求のためのEDIデータを生成できる。
【0014】
また、本発明によれば、ユーザ端末機を利用して個人が加入された保険会社別の保険加入内訳を照会することができる。
【0015】
また、本発明によれば、ユーザ端末機を利用して時間と場所にとらわれずに、簡便に実損医療保険請求照会及び請求が可能であり、ユーザ便宜性が高い。
【0016】
また、実損医療費保険金請求のためのデータ入力電算化により、効率性が高い。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施形態に係るクラウド基盤の実損医療費保険金請求方法を説明する順序図である。
図2】本発明の実施形態に係る実損医療費保険金請求システムの構成図である。
図3】及び
図4】本発明の実施形態に係るAPIビルダー部の動作方法を説明する順序図である。
図5】本発明の実施形態に係るAPIビルダー部の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、本発明の実施形態に係るクラウド基盤の実損医療費保険金請求方法を説明する順序図である。
【0019】
図1に示すように、クラウド基盤の実損医療費保険金請求方法は、クラウドサーバ100がユーザ端末400から実損医療費保険請求を要請されれば、医療機関サーバ200に実損医療費保険請求を要請する(S101)。
【0020】
クラウド基盤は、仮想化と分散処理技術のコンピューティング環境を構成して、その提供資源によってIaas、Paas、Saasに区分することができ、本発明は、アプリケーションを開発し、実行するための環境を提供するプラットホーム基盤のサービス(Paas)で構成することができる。
【0021】
モバイル仮想キーパッド暗号化処理方式を介して安全なデータ入力環境を提示し、クワーティ(Qwerty)キーパッド、英文・数字・特殊文字専用キーパッドを提供してモバイル保安政策を提供する。また、SSL適用により通信区間保安強化及びAES256などの暗号化アルゴリズムを活用したアプリ内部データ保安技術を適用できる。
【0022】
モバイルサービスのID/PassWord政策を介してユーザ認証を経て、情報の機密性及び無欠性事項で端末機内の重要情報に格納禁止が適用され、アプリ偽変造防止技術を介して端末機保安政策を実行できる。
【0023】
医療機関サーバ200がEMR DB部210に格納された患者情報及び診療情報を抽出し(S103)、APIビルダー部220でAPI(Application Programming Interface)によって前記診療情報をマッピングする(S104)。前記診療情報は、薬価情報、処方情報を含むことができる。前記APIは、異機種のDBMS(Database Management System)と開発言語の種類に関係なく、標準化された診療情報でマッピングできる標準化APIである。APIビルダー部220は、診療情報などの医療機関サーバ内のデータベース情報を標準化するためのAPIを生成、管理、及びテストすることができる。APIビルダー部220は、医療機関サーバ内に設けられて動作することができるが、これに対して限定するものではない。APIビルダー部220は、EMR DB部から診療情報を抽出してデータソースを生成し、SQLクエリを作成してテストを繰り返し進行し、診療情報をマッピングする(S104)。
【0024】
医療機関サーバ200が、マッピングされた診療情報に医療機関電子署名を介して認証をし(S105)、前記マッピングされた診療情報を暗号化する(S107)。医療機関サーバ200が診療情報を含むEDIデータをクラウドサーバ100に送信する(S111)。前記EDIデータには、マッピングされた診療情報と患者情報が含まれ得る。
【0025】
クラウドサーバ100が前記EDIデータに基づいて領収書、診断書、処方箋、処方箋薬費用領収書、診療費細部内訳書のうち、少なくとも1つを生成する(S113)。すなわち、前記クラウドサーバが前記EDIデータに基づいて領収書、診断書、処方箋、処方箋薬費用領収書、診療費細部内訳書のうち、少なくとも1つを保険会社電文構造に合わせて変換することができる。
【0026】
その後、ユーザ端末400から保険会社が選択されれば(S115)、クラウドサーバ100は、保険会社サーバ300に保険会社契約可否を照会する(S117)。保険会社サーバ300で契約可否を確認する認証を行い、認証結果をクラウドサーバ100に送信する(S121)。
【0027】
次いで、クラウドサーバ100は、診療情報を含むEDIデータを保険会社サーバ300に伝達し(S123)、保険会社サーバ300は、前記EDIデータに基づいて患者の契約に基づいた保険金を計算する(S125)。
【0028】
保険会社サーバ300が診療内訳を前記クラウドサーバに要請し(S127)、前記クラウドサーバで診療情報を確認して、未請求の内訳に対して請求可否を確認要請する(S131)。
【0029】
保険会社サーバ300が口座情報を確認し(S133)、未請求の内訳に対して個人情報確認をクラウドサーバ100に要請する。クラウドサーバ100は、口座情報を確認し(S137)、その後、受領情報を確認する(S141)。また、保険会社サーバは、保険金請求入力情報を確認する(S139)。さらに、クラウドサーバ100は、実損医療費保険請求が完了したEDIデータを削除する。
【0030】
また、薬局サーバは、薬剤プログラムとDemonプログラムで駆動され、クラウドサーバと連結され、クラウドサーバが処方情報を伝達及び調製を要請すれば、薬局サーバのDemonプログラムは、これを受信して薬剤プログラムに送信し、薬剤プログラムは、薬価を計算してDemonプログラムに伝達することができる。Demonプログラムは、薬価をクラウドサーバに送信し、決済を要請することができ、決済完了情報を受信することができる。
【0031】
すなわち、本発明は、クラウドサーバを介して診療情報を含むEDIデータを伝達し、オンライン上でいつ、どこでも保険金を請求でき、クラウドサーバ上には、保険金請求が完了すれば、保険請求データが削除されて保安性が向上する。
【0032】
図2は、本発明の実施形態に係る実損医療費保険金請求システムの構成図である。図2に示すように、実損医療費保険金請求システム10は、クラウドサーバ100、医療機関サーバ200、保険会社サーバ300、ユーザ端末400で構成される。ユーザ端末400が実損保険金を要請すれば、クラウドサーバ100は、医療機関サーバ200に実損医療費保険金請求を要請し、医療機関サーバ200は、標準化APIを用いて診療情報をマッピングし、暗号化して診療情報が含まれたEDIデータをクラウドサーバ100に提供する。クラウドサーバ100は、保険会社サーバ300にEDIデータを伝達して保険金計算及び請求を行う。
【0033】
クラウドサーバ100は、診療情報EDI送受信部110、生成部120、保険会社選択部130、認証部140、確認部150、EDIデータ格納部160、制御部170を備える。
【0034】
診療情報EDI送受信部110は、ユーザ端末400から実損医療費保険金請求が要請されれば、医療機関サーバ200に実損医療費保険金請求を要請できる。また、医療機関サーバ200から診療情報を含むEDIデータを受信すると、保険会社サーバ300に伝達することができる。生成部120は、受信されたEDIデータに基づいて領収書、診断書、処方箋、処方箋薬費用領収書、診療費細部内訳書のうち、少なくとも1つを生成できる(S113)。
【0035】
保険会社選択部130は、ユーザ端末400から保険会社が選択されれば、選択された保険会社サーバに保険会社契約照会を要請できる。
【0036】
認証部140は、保険会社サーバ300から認証結果を受信すると、ユーザ認証を行うことができる。確認部150は、保険会社サーバ300から診療内訳または個人情報が要請されれば、診療情報を確認し、口座情報を確認して保険会社サーバ300に伝達することができる。
【0037】
EDIデータ格納部160は、医療機関サーバ200からEDIデータを受信すると、仮に格納しておき、ユーザ端末から保険金受領情報を受信すると、格納したEDIデータを削除できる。
【0038】
制御部170は、制御部170は、クラウドサーバの各構成を制御できる。
【0039】
医療機関サーバ200は、EMR DB部210、APIビルダー部220、医療機関電子署名部230、暗号化部240、通信部250、制御部260を備える。
【0040】
EMR DB部210は、患者情報、診療情報、処方情報、医事情報、履歴情報が格納され得る。EMR DB部210に格納される情報の種類が制限されるものではない。
【0041】
APIビルダー部220は、EMR DB部210から患者情報と診療情報を抽出し、APIを用いて処方情報と診療情報をマッピングする。すなわち、APIビルダー部でデータソースを生成し、SQLクエリ作成ガイドを介しての簡便作成とAPIビルダーを介しての標準データへのマッピング後、繰り返し検証によって進行することができる。これにより、異種DBMS間のデータと互いに異なる開発言語で開発されたデータとを標準化できる。
【0042】
医療機関電子署名部230は、変換された診療情報に医療機関電子署名を介して認証を行う。暗号化部240は、マッピングされた診療情報を暗号化して保安性を高めることができ、通信部250は、クラウドサーバ100とデータを送受信でき、制御部260は、医療機関サーバの各構成を制御できる。
【0043】
保険会社サーバ300は、認証部310、保険金計算部320、確認部330、要請部340、通信部350、制御部360を備える。認証部310は、クラウドサーバ100から保険会社契約可否の照会を要請されれば、患者と保険会社との間の契約可否を確認する認証を行い、認証結果をクラウドサーバ100に送信する。保険金計算部320は、クラウドサーバから受信されたEDIデータに基づいて患者の契約に基づいた保険金を計算する。
【0044】
確認部330は、口座情報または保険金請求入力情報を確認することができる。
【0045】
要請部340は、患者の診療内訳をクラウドサーバに要請し、クラウドサーバ100で診療情報を確認して、未請求の内訳に対して請求可否を確認要請することができる。
【0046】
通信部350は、クラウドサーバ100とデータを送受信でき、制御部360は、保険会社サーバの各構成を制御できる。
【0047】
図3図4は、本発明の実施形態に係るAPIビルダー部の動作方法を説明する順序図である。
【0048】
図3図4に示すように、APIビルダー部は、アプリケーションサーバを構築する(S301)。APIを開発し(S303)、HTTP、Liveframework、Query Class、Procedureのうち、少なくとも1つを要請分析する(S305)。このとき、アプリケーションサーバは、IIS、Tomcat、Tuxedo、Enteraなどで構築されることができるが、これに対して限定するものではない。前記APIは、Net、ASP、Java、C言語で実現されることができる。
【0049】
次いで、EMR DBから情報を受信してデータソースを生成し(S307)、ビジネスロジックを開発する(S309)。その後、SQL文を呼び出し、クエリ結果を収集し、HTTP Liveframework、Query Class、Procedure、REST方式のうち、少なくとも1つの応答を作成する(S313)。テストを介して基準を満たすと終了するか、基準を満たさなければ、再度ビジネスロジック開発ステップに戻る。
【0050】
また、他の実施形態においてAPIビルダー部は、API道具を設け(S401)、データソースを生成する(S403)。その後、SQLクエリを作成し(S405)、テストを繰り返す(S407)。
【0051】
図5は、本発明の実施形態に係るAPIビルダー部の構成図である。
【0052】
図5に示すように、APIビルダー部220は、生成モジュール221、SQL作成モジュール222、テストモジュール223、分析モジュール224、収集モジュール225、制御モジュール226を備える。生成モジュール221は、EMR DB部210内に格納された患者情報、診療情報、処方情報、医事情報、履歴情報のうち、患者情報と診療情報を受信してデータソースを生成する。SQL作成モジュール222は、SQLクエリを作成し、テストモジュール223に伝達してテストを行うことができる。分析モジュール224は、HTTP要請を分析することができる。収集モジュール225は、クエリ結果を収集し、HTTP応答を作成することができる。制御モジュール226は、APIビルダー部220の各モジュールを制御できる。認証モジュール227は、送信データに対する真偽を確認し、暗号化することができる。追跡モジュール228は、送信以後、保険会社サーバの保険金請求状態をリアルタイムに確認することができる。すなわち、EMR DB部210からデータを送信されて、APIビルダー部220により標準化された出力型式にデータを変換することができる。
【0053】
発明は、図面に図示された実施形態を参考として説明されたが、これは、例示的なものに過ぎず、本技術分野における通常の知識を有する者であれば、これから様々な変形及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解するであろう。したがって、本発明の本当の技術的保護範囲は、添付された登録請求の範囲の技術的思想により決められるべきであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】