(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-06
(54)【発明の名称】移動可能要素を伴うキーブランク、対応するキー、対応する錠プラグ、および錠アセンブリ
(51)【国際特許分類】
E05B 19/08 20060101AFI20221129BHJP
E05B 27/06 20060101ALI20221129BHJP
E05B 27/10 20060101ALI20221129BHJP
【FI】
E05B19/08
E05B27/06
E05B27/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022520677
(86)(22)【出願日】2020-10-02
(85)【翻訳文提出日】2022-05-31
(86)【国際出願番号】 US2020054108
(87)【国際公開番号】W WO2021067837
(87)【国際公開日】2021-04-08
(32)【優先日】2019-10-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522132568
【氏名又は名称】アッサ アブロイ ハイ セキュリティ グループ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ベンジー, マーク
(72)【発明者】
【氏名】トレント, ダグラス イー.
(72)【発明者】
【氏名】ウッド, サミュエル ディー.
(72)【発明者】
【氏名】フィールド, ピーター エイチ.
(72)【発明者】
【氏名】ダンハート, ウォルト
(72)【発明者】
【氏名】ダックウォール, トーマス
(57)【要約】
錠アセンブリは、キー溝を伴うプラグと、キー溝と整合される一次ピン(188)と、サイドバー(222)と、キー溝に隣接する二次ピン(204)と、サイドバーの移動を制御するための少なくとも1つの補助的サイドバー制御要素とを含む。キーブランクは、一次ピン(188)を制御するための一次ビッティング(120)を受容するための一次上縁(118)と、二次ピンを制御するための二次ビッティング(136)を受容するための肋材(132)と、少なくとも1つのシャトルピン(138)とを伴うキーブレードを有する。シャトルピン(138)は、キー溝内の多階層隆起(164)に係合し、シャトルピン(138)を後退位置から、シャトルピン(138)の端部が補助的サイドバー制御要素を作動させる延在位置に移動させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
錠を動作させるためのキーの中に形成されるべきキーブランクであって、前記キーブランクは、筐体と、プラグであって、前記プラグは、その中に形成されるキー溝を伴い、前記プラグは、前記筐体内に形成されるボア内に回転可能に配置される、プラグと、サイドバーであって、前記プラグ内に形成されるサイドバー開口部内に配置され、前記筐体内の前記プラグの回転を制御するために、前記筐体内に形成される前記ボアの壁内に形成されるサイドバー溝に係合するために、前記プラグの回転軸に対する半径方向移動のために構成されるサイドバーと、一次ピンアセンブリであって、前記筐体内の前記プラグの回転を制御するために、かつ前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御するために、前記キー溝と整合される一次ピンアセンブリと、1つまたはそれを上回る二次ピンであって、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御するために、前記キー溝に隣接して配置される1つまたはそれを上回る二次ピンと、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御するための少なくとも1つの補助的サイドバー制御要素とを備え、前記キーブランクは、前記錠のキー溝の中に挿入されるように構成されるキーブレードを備え、前記キーブレードは、
一次上縁であって、前記一次上縁は、前記キーブランクから形成されたキーが、前記キー溝の中に挿入されるとき、前記錠の一次ピンアセンブリを制御するために、その中に切断された一次ビッティングを受容するように構成される、一次上縁と、
底縁と、
前記一次上縁と前記底縁との間に延在する第1および第2の対向する側であって、
前記第1の側は、前記キーブレードの長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在する肋材を含み、前記肋材は、二次上縁を有し、前記二次上縁は、前記キーブランクから形成されたキーが、前記キー溝の中に挿入されるとき、前記錠の二次ピンを制御するために、その中に切断された二次ビッティングを受容するように構成され、
前記第2の側は、前記肋材の反対にあり、前記キーブレードの長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在する溝を含む、
第1および第2の対向する側と、
前記キーブレード内に配置される少なくとも1つの移動可能要素であって、
前記移動可能要素は、前記キーブランクから形成されたキーが、前記キー溝の中に挿入され、前記移動可能要素を、前記移動可能要素の第2の部分が前記溝の中に延在する第1の位置から、前記移動可能要素の第2の部分が前記溝から外に移動され、前記移動可能要素の第1の部分が前記キーブレードの第1の側から延在し、前記補助的サイドバー制御要素を作動させる第2の位置に移動させる際、前記キー溝の側から張出し、前記溝と整合される多階層隆起に係合するように構成される、
少なくとも1つの移動可能要素と
を備える、キーブランク。
【請求項2】
前記移動可能要素は、前記キーブレードを通して前記第1の側から前記第2の側まで延在する貫通孔内に配置されるシャトルピンを備え、前記シャトルピンは、第1のヘッド部分と、第2のヘッド部分と、前記第1のヘッド部分を前記第2のヘッド部分に接続する中心部分とを備え、前記第1のヘッド部分および前記第2のヘッド部分は、前記中心部分よりも幅広であり、前記キーブランクはさらに、保定器孔内に配置されるシャトルピン保定器を備え、前記シャトルピンの第1のヘッド部分と第2のヘッド部分との間で前記貫通孔と交差する、請求項1に記載のキーブランク。
【請求項3】
前記シャトルピンは、前記肋材を通して延在する、請求項1または2に記載のキーブランク。
【請求項4】
錠を動作させるためのキーであって、前記キーは、筐体と、プラグであって、前記プラグは、その中に形成されるキー溝を伴い、前記プラグは、前記筐体内に形成されるボア内に回転可能に配置される、プラグと、サイドバーであって、前記プラグ内に形成されるサイドバー開口部内に配置され、前記筐体内の前記プラグの回転を制御するために、前記筐体内に形成される前記ボアの壁内に形成されるサイドバー溝に係合するために、前記プラグの回転軸に対する半径方向移動のために構成されるサイドバーと、一次ピンアセンブリであって、前記筐体内の前記プラグの回転を制御するために、かつ前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御するために、前記キー溝と整合される一次ピンアセンブリと、1つまたはそれを上回る二次ピンであって、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御するために、前記キー溝に隣接して配置される1つまたはそれを上回る二次ピンと、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御するための少なくとも1つの補助的サイドバー制御要素とを備え、前記キーは、前記錠のキー溝の中に挿入されるように構成されるキーブレードを備え、前記キーブレードは、
一次上縁であって、前記キーが、前記キー溝の中に挿入されるとき、前記錠の一次ピンのピンアセンブリを制御するために、その中に切断された一次ビッティングを有する一次上縁と、
底縁と、
前記一次上縁と前記底縁との間に延在する第1および第2の対向する側であって、
前記第1の側は、前記キーブレードの長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在する肋材を含み、前記肋材は、二次上縁を有し、前記二次上縁は、前記キーが、前記キー溝の中に挿入されるとき、前記錠の二次ピンを制御するために、その中に切断された二次ビッティングを有し、
前記第2の側は、前記肋材の反対にあり、前記キーブレードの長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在する溝を含む、
第1および第2の対向する側と、
前記キーブレード内に配置される少なくとも1つの移動可能要素であって、
前記移動可能要素は、前記キーブランクから形成されたキーが、前記キー溝の中に挿入され、前記移動可能要素を、前記移動可能要素の第2の部分が前記溝の中に延在する第1の位置から、前記移動可能要素の第2の部分が前記溝から外に移動され、前記移動可能要素の第1の部分が前記キーブレードの第1の側から延在し、前記補助的サイドバー制御要素を作動させる第2の位置に移動させる際、前記キー溝の第2の側から張出し、前記溝と整合される多階層隆起に係合するように構成される、
少なくとも1つの移動可能要素と
を備える、キー。
【請求項5】
前記一次ビッティングは、前記一次ピンアセンブリを上昇および回転させるように構成されるスキュータイプビッティングである、請求項4に記載のキー。
【請求項6】
前記移動可能要素は、前記キーブレードを通して前記第1の側から前記第2の側まで延在する貫通孔内に配置されるシャトルピンを備え、前記シャトルピンは、第1のヘッド部分と、第2のヘッド部分と、前記第1のヘッド部分を前記第2のヘッド部分に接続する中心部分とを備え、前記第1のヘッド部分および前記第2のヘッド部分は、前記中心部分よりも幅広である、請求項4または5に記載のキー。
【請求項7】
シャトルピン保定器をさらに備え、前記シャトルピン保定器は、保定器孔内に配置され、前記シャトルピンの第1のヘッド部分と第2のヘッド部分との間で前記貫通孔と交差する、請求項6に記載のキー。
【請求項8】
錠アセンブリであって、
筐体と、
プラグであって、前記プラグは、その中に形成されるキー溝を伴い、前記プラグは、前記筐体内に形成されるボア内に回転可能に配置される、プラグと、
サイドバーであって、前記サイドバーは、前記プラグ内に形成されるサイドバー開口部内に配置され、前記筐体内の前記プラグの回転を制御するために、前記筐体内に形成される前記ボアの壁内に形成されるサイドバー溝に係合するために、前記プラグの回転軸に対する半径方向移動のために構成される、サイドバーと、
一次ピンアセンブリであって、前記一次ピンアセンブリは、前記キー溝と整合され、前記筐体内の前記プラグの回転および前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御するために、キーの一次ビッティングによって接触されるように構成される、一次ピンアセンブリと、
1つまたはそれを上回る二次ピンであって、前記1つまたはそれを上回る二次ピンは、前記キー溝に隣接して配置され、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御するために、前記キーの二次ビッティングによって接触されるように構成され、各二次ピンは、前記キーの二次ビッティングによって接触されるように前記キー溝の中に延在する横方向に延在する張出部を備える、1つまたはそれを上回る二次ピンと、
少なくとも1つの補助的サイドバー制御要素であって、前記少なくとも1つの補助的サイドバー制御要素は、前記キー溝に隣接して配置され、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御するために、前記キーのシャトルピンによって接触されるように構成され、補助的サイドバー制御要素が、前記キーから延在する前記シャトルピンによって接触されるが、前記キーの二次ビッティングによって接触されないように、各二次ピンの横方向に延在する部分から側方にオフセットされるシャトルピン係合部分を含む、少なくとも1つの補助的サイドバー制御要素と
を備える、錠アセンブリ。
【請求項9】
各一次ピンアセンブリは、前記錠アセンブリが係止構成にあるときに整合される前記筐体および前記プラグ内に形成される孔内に同軸に配列される一次ピンと、一次ピンドライバとを備え、前記一次ピンアセンブリは、各一次ピンとその関連付けられる一次ピンドライバとの間の分離が、前記プラグと前記筐体との間の剪断線と整合される前記整合された孔内の位置まで前記キーの一次ビッティングによって上昇されることによって、前記筐体内の前記プラグの回転を制御し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御する各一次ピンアセンブリの前記一次ピンは、前記ピンの側面内に形成されるサイドバー陥凹を含み、
前記サイドバーは、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御する各一次ピンアセンブリと関連付けられる、そこから延在する一次遮断突起を含み、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御する各一次ピンアセンブリは、前記サイドバー陥凹が前記一次遮断突起と整合されず、前記一次遮断突起が前記一次ピンに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止する係止回転配向と、前記サイドバー陥凹が前記一次遮断突起と整合され、前記一次遮断突起が前記サイドバー陥凹に進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得る係止解除回転配向との間で、前記整合された孔内で回転可能である、
請求項8に記載の錠アセンブリ。
【請求項10】
前記一次ピンアセンブリは、前記キー溝の中に挿入されるキーのブレードの一次上縁に沿って切断された一次ビッティングによって前記整合された孔内で上昇され、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御する各一次ピンアセンブリの前記一次ピンは、前記一次ピンの角度付けられたチゼル先端に係合する斜めに切断されたビッティングによって前記整合された孔内で回転される、請求項8または9に記載の錠アセンブリ。
【請求項11】
各二次ピンは、前記プラグ内に形成され、前記サイドバー開口部の中に延在する関連付けられる二次孔内に配置され、各二次ピンは、その中に形成されるサイドバースロットを含み、前記サイドバーは、二次遮断棚部を含み、各二次ピンは、(i)係止位置であって、前記サイドバースロットが前記二次遮断棚部と整合されず、前記二次遮断棚部が前記二次ピンに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止する係止位置と、(ii)係止解除位置であって、前記サイドバースロットが前記二次遮断棚部と整合され、前記二次遮断棚部が前記サイドバースロットに進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得る係止解除位置との間で移動可能である、請求項8-10のいずれか1項に記載の錠アセンブリ。
【請求項12】
各二次ピンは、前記キー溝の中に挿入されるキーのブレード上に形成される肋材の二次上縁に沿って切断された二次ビッティングによってその関連付けられる二次孔内で上昇されるように構成される、請求項8-11のいずれか1項に記載の錠アセンブリ。
【請求項13】
前記補助的サイドバー制御要素は、少なくとも1つの補助的ピンを備え、各補助的ピンは、前記プラグ内に形成される関連付けられる補助的ピン孔内に配置され、前記サイドバー開口部の中に延在し、各補助的ピンは、その中に形成されるサイドバー係合特徴を含み、前記サイドバーは、各補助的ピンと関連付けられる補助的遮断特徴を含み、各補助的ピンは、(i)係止状態であって、前記サイドバー係合特徴が前記補助的遮断特徴と整合されず、前記補助的遮断特徴が前記補助的ピンに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止する係止状態と、(ii)係止解除状態であって、前記サイドバー係合特徴が前記補助的遮断特徴と整合され、前記補助的遮断特徴が前記サイドバー係合特徴と協働し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得る係止解除状態との間で移動可能である、請求項8-12のいずれか1項に記載の錠アセンブリ。
【請求項14】
前記補助的ピンは、前記シャトルピンによって前記係止状態と前記係止解除状態との間で移動され、前記シャトルピンは、キーブレード内に移動可能に配置され、前記キーが前記キー溝の中に挿入される際、前記キーブレードの中に後退される第1の位置と、前記キーブレードから延在され、前記補助的ピンに係合し、前記補助的ピンを前記係止状態から前記係止解除状態に移動させる第2の位置との間で移動可能である、請求項13に記載の錠アセンブリ。
【請求項15】
前記補助的ピンは、持上ピンを備え、
前記関連付けられる補助的ピン孔は、軸方向移動のために、その中に前記持上ピンが配置される持上ピン孔を備え、
前記サイドバー係合特徴は、前記持上ピン内に形成されるサイドバースロットを備え、
前記補助的遮断特徴は、前記サイドバー上に形成される補助的遮断棚部を備え、
前記補助的ピンが、前記係止状態にあるとき、前記持上ピンは、前記サイドバースロットが、前記補助的遮断棚部と整合されず、前記補助的遮断棚部が、前記持上ピンに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止するように、前記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられ、
前記補助的ピンが、前記係止解除状態にあるとき、前記持上ピンは、前記サイドバースロットが、前記補助的遮断棚部と整合され、前記補助的遮断棚部が、前記サイドバースロットに進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、前記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられる、
請求項13または14に記載の錠アセンブリ。
【請求項16】
前記補助的ピンは、フリッパピンを備え、
前記関連付けられる補助的ピン孔は、前記フリッパピンの縦方向軸を中心とする回転移動のために、その中に前記フリッパピンが配置されるフリッパピン孔を備え、
前記サイドバー係合特徴は、前記フリッパピン上に形成されるサイドバー係合突起を備え、
前記補助的遮断特徴は、前記サイドバー内に形成されるフリッパピン切り抜きを備え、
前記補助的ピンが、前記係止状態にあるとき、前記フリッパピンは、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きと整合されず、前記サイドバー係合突起が、前記サイドバーに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止するように、前記フリッパピン孔内に回転的に配向され、
前記補助的ピンが、前記係止解除状態にあるとき、前記フリッパピンは、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きと整合され、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きに進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、前記フリッパピン孔内に回転的に配向される、
請求項13または14に記載の錠アセンブリ。
【請求項17】
前記補助的サイドバー制御要素は、前記プラグに対する軸方向移動のために、前記プラグ内に形成される関連付けられるスライダ孔内に配置される少なくとも1つのスライダを備え、
前記スライダ孔は、前記サイドバー開口部の中に延在し、前記スライダは、そこから張出すサイドバー遮断突起を含み、前記サイドバーは、スライダ切り抜きを含み、
前記スライダは、(i)係止状態であって、前記サイドバー遮断突起が前記スライダ切り抜きと整合されず、前記サイドバーが前記サイドバー遮断突起に接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止する係止状態と、(ii)係止解除状態であって、前記サイドバー遮断突起が前記スライダ切り抜きと整合され、前記スライダ切り抜きが前記サイドバー遮断突起を受容し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にする係止解除状態との間で移動可能である、
請求項8-14のいずれか1項に記載の錠アセンブリ。
【請求項18】
前記補助的サイドバー制御要素および前記サイドバーのうちの一方は、関連付けられる補助的遮断特徴を受容する補助的サイドバー制御陥凹を含み、前記補助的サイドバー制御要素および前記サイドバーのうちの他方は、前記関連付けられる補助的遮断特徴と整合される補助的サイドバー制御陥凹内に受容されるように構成される補助的遮断特徴を含み、各補助的サイドバー制御要素は、(i)係止状態であって、前記サイドバー制御陥凹が前記関連付けられる補助的遮断特徴と整合されず、前記補助的遮断特徴が前記補助的サイドバー制御要素に接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止する係止状態と、(ii)係止解除状態であって、前記補助的サイドバー制御陥凹が前記関連付けられる補助的遮断特徴と整合され、前記補助的遮断特徴が前記補助的サイドバー制御陥凹に進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得る係止解除状態との間の移動のために、前記キー溝の中に挿入される前記キーのシャトルピンによって移動可能に制御される、請求項8-14のいずれか1項に記載の錠アセンブリ。
【請求項19】
前記補助的サイドバー制御要素は、軸方向移動のために、その中に持上ピンが配置される持上ピン孔内に持上ピンを備え、
前記補助的サイドバー制御陥凹は、前記持上ピン内に形成されるサイドバースロットを備え、
前記補助的遮断特徴は、前記サイドバー上に形成される補助的遮断棚部を備え、
前記補助的サイドバー制御要素が、前記係止状態にあるとき、前記持上ピンは、前記サイドバースロットが、前記補助的遮断棚部と整合されず、前記補助的遮断棚部が、前記持上ピンに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止するように、前記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられ、
前記補助的サイドバー制御要素が、前記係止解除状態にあるとき、前記持上ピンは、前記サイドバースロットが、前記補助的遮断棚部と整合され、前記補助的遮断棚部が、前記サイドバースロットに進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、前記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられる、
請求項18に記載の錠アセンブリ。
【請求項20】
前記持上ピンは、前記持上ピン孔内の前記持上ピンを前記係止状態から前記係止解除状態に軸方向に移動させるために、前記キー溝の中に挿入される前記キーブレードのシャトルピンによって係合されるように構成される斜角縁を備える、請求項19に記載の錠アセンブリ。
【請求項21】
前記補助的サイドバー制御要素は、フリッパピンの縦方向軸を中心とする回転移動のために、その中に前記フリッパピンが配置されるフリッパピン孔内にフリッパピンを備え、
前記サイドバー係合特徴は、前記フリッパピン上に形成されるサイドバー係合突起を備え、
前記補助的サイドバー制御陥凹は、前記サイドバー内に形成されるフリッパピン切り抜きを備え、
前記補助的サイドバー制御要素が、前記係止状態にあるとき、前記フリッパピンは、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きと整合されず、前記サイドバー係合突起が、前記サイドバーに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止するように、前記フリッパピン孔内に回転的に配向され、
前記補助的サイドバー制御要素が、前記係止解除状態にあるとき、前記フリッパピンは、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きと整合され、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きに進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、前記フリッパピン孔内に回転的に配向される、
請求項18に記載の錠アセンブリ。
【請求項22】
前記フリッパピンは、前記フリッパピンを前記係止状態から前記係止解除状態に回転させるために、前記キー溝の中に挿入される前記キーブレードのシャトルピンによって係合されるように構成される横方向に延在するシャトルピン係合部分を備える、請求項21に記載の錠アセンブリ。
【請求項23】
前記補助的サイドバー制御要素は、前記プラグに対する軸方向移動のために、前記プラグ内に形成される関連付けられるスライダ孔内に配置される少なくとも1つのスライダを備え、
前記サイドバー係合特徴は、前記スライダから張出すサイドバー遮断突起を備え、
前記補助的サイドバー制御陥凹は、前記サイドバー内に形成されるスライダ切り抜きを備え、
前記補助的サイドバー制御要素が、前記係止状態にあるとき、前記サイドバー遮断突起は、前記スライダ切り抜きと整合されず、前記サイドバーは、前記サイドバー遮断突起に接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止し、
前記補助的サイドバー制御要素が、前記係止解除状態にあるとき、前記サイドバー遮断突起は、前記スライダ切り抜きと整合され、前記スライダ切り抜きは、前記サイドバー遮断突起を受容し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にする、
請求項18に記載の錠アセンブリ。
【請求項24】
前記スライダは、前記スライダ孔内のスライダを前記係止状態から前記係止解除状態に軸方向に移動させるために、前記キー溝の中に挿入される前記キーブレードのシャトルピンによって係合されるように構成される張出部を備える、請求項23に記載の錠アセンブリ。
【請求項25】
錠アセンブリであって、
円筒形筐体と、
前記筐体内に形成されるボア内に回転可能に配置されるプラグと、
キー溝であって、前記キー溝は、前記プラグ内に形成され、対応して成形されるキーブレードを受容するように成形され、前記プラグを通して縦方向に延在する長さと、キー溝の第1の側から前記キー溝の対向する第2の側まで側方に延在する幅とを有する、キー溝と、
サイドバーであって、前記サイドバーは、前記プラグ内に形成されるサイドバー開口部内に配置され、前記筐体内の前記プラグの回転を制御するために、前記筐体内に形成される前記ボアの壁内に形成されるサイドバー溝に係合するために、前記プラグの回転軸に対する半径方向移動のために構成される、サイドバーと、
少なくとも1つのサイドバー制御要素であって、前記少なくとも1つのサイドバー制御要素は、前記キー溝の第2の側上の前記プラグ内に配置され、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を遮断する係止状態と、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にする係止解除状態との間の移動のために構成される、少なくとも1つのサイドバー制御要素と、
多階層隆起であって、前記多階層隆起は、前記キー溝の第1の側から張出し、前記キー溝の第1の側の長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在し、前記多階層隆起は、前記キー溝の中に挿入されるキーブレード内に配置される少なくとも1つのシャトルピンに係合するように構成され、前記シャトルピンは、前記第1の状態から前記第2の状態への前記サイドバー制御要素の移動を作動させるために、前記シャトルピンの第2の端部が前記溝の中に延在する第1の位置と、前記シャトルピンの第2の端部が前記溝から外に移動され、前記シャトルピンの第1の端部が前記キーブレードの第1の側から延在する第2の位置との間の前記キーブレード内の移動のために構成され、前記多階層隆起は、
第1の階層であって、前記第1の階層は、前記キー溝の前端から延在し、前記第1の位置に位置する前記シャトルピンが前記キーブレード内の前記キー溝に進入するための遊隙を提供するように構成される、第1の階層と、
第2の階層であって、前記第2の階層は、前記第1の階層よりも前記キー溝の前端から遠くに位置し、前記第1の階層よりも前記キー溝の第1の側から遠くに張出し、前記サイドバー制御要素の反対に位置し、前記シャトルピンによって接触され、前記シャトルピンを前記第2の位置に位置付けるように構成され、前記シャトルピンの第1の端部は、第2の階層の反対の前記キー溝の第2の側内に形成されるレリーフの中に延在する、第2の階層と、
第3の階層であって、前記第3の階層は、前記第2の階層よりも前記キー溝の前端から遠くに位置し、前記第2の階層よりも前記キー溝の第1の側から遠くに張出し、前記キーブレードの溝に係合するように構成される、第3の階層と、
第1の遷移ランプであって、前記第1の遷移ランプは、前記第1の階層および前記第2の階層と連続し、前記シャトルピンを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるように構成される、第1の遷移ランプと、
第2の遷移ランプであって、前記第2の遷移ランプは、前記第2の階層および前記第3の階層と連続し、前記シャトルピンが前記第2の階層を過ぎて進行しないように遮断するように構成される、第2の遷移ランプと
を備える、多階層隆起と
を備える、錠アセンブリ。
【請求項26】
前記補助的サイドバー制御要素は、軸方向移動のために持上ピン孔内に配置され、持上ピンを横断して横方向に延在するサイドバースロットを有する、持上ピンを備え、
前記サイドバーは、遮断棚部を備え、
前記サイドバー制御要素が、前記係止状態にあるとき、前記持上ピンは、前記サイドバースロットが、前記遮断棚部と整合されず、前記遮断棚部が、前記持上ピンに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止するように、前記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられ、
前記サイドバー制御要素が、前記係止解除状態にあるとき、前記持上ピンは、前記サイドバースロットが、前記遮断棚部と整合され、前記遮断棚部が、前記サイドバースロットに進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、前記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられる、
請求項25に記載の錠アセンブリ。
【請求項27】
前記サイドバー制御要素は、前記プラグに対する軸方向移動のために、前記プラグ内に形成される関連付けられるスライダ孔内に配置され、スライダから張出すサイドバー遮断突起を有する、少なくとも1つのスライダを備え、
前記サイドバーは、スライダ切り抜きを備え、
前記サイドバー制御要素が、前記係止状態にあるとき、前記サイドバー遮断突起は、前記スライダ切り抜きと整合されず、前記サイドバーは、前記サイドバー遮断突起に接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止し、
前記サイドバー制御要素が、前記係止解除状態にあるとき、前記サイドバー遮断突起は、前記スライダ切り抜きと整合され、前記スライダ切り抜きは、前記サイドバー遮断突起を受容し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にする、
請求項25または26に記載の錠アセンブリ。
【請求項28】
前記サイドバー制御要素は、フリッパピンの縦方向軸を中心とする回転移動のために、その中に前記フリッパピンがあるフリッパピン孔内に配置され、サイドバー係合突起を有する、フリッパピンを備え、
前記サイドバーは、フリッパピン切り抜きを備え、
前記サイドバー制御要素が、前記係止状態にあるとき、前記フリッパピンは、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きと整合されず、前記サイドバー係合突起が、前記サイドバーに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止するように、前記フリッパピン孔内に回転的に配向され、
前記サイドバー制御要素が、前記係止解除状態にあるとき、前記フリッパピンは、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きと整合され、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きに進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、前記フリッパピン孔内に回転的に配向される、
請求項25-27に記載の錠アセンブリ。
【請求項29】
前記第3の階層は、前記キー溝の第1の側と前記キー溝の第2の側との間の前記キー溝の幅を二分する中心線を越えて延在する、請求項25-28のいずれか1項に記載の錠アセンブリ。
【請求項30】
錠アセンブリのためのプラグであって、前記プラグは、
キー溝であって、前記キー溝は、対応して成形されるキーブレードを受容するように成形され、キー溝の第1の側から前記キー溝の対向する第2の側まで側方に延在する幅を有する、キー溝と、
サイドバーであって、前記サイドバーは、前記プラグ内に形成されるサイドバー開口部内に配置され、前記筐体内の前記プラグの回転を制御するために、前記筐体内に形成される前記ボアの壁内に形成されるサイドバー溝に係合するために、前記プラグの回転軸に対する半径方向移動のために構成される、サイドバーと、
少なくとも1つのサイドバー制御要素であって、前記少なくとも1つのサイドバー制御要素は、前記キー溝に隣接して配置され、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御するために、前記キーのシャトルピンによって接触されるように構成され、サイドバー制御要素が、前記キーから延在する前記シャトルピンによって接触されるが、前記キーの二次ビッティングによって接触されないように、各二次ピンの横方向に延在する部分から側方にオフセットされる、シャトルピン係合部分を含む、少なくとも1つのサイドバー制御要素と、
多階層隆起であって、前記多階層隆起は、前記キー溝の第1の側から張出し、前記キー溝の第1の側の長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在し、前記多階層隆起は、前記キー溝の中に挿入されるキーブレード内に配置される少なくとも1つのシャトルピンに係合するように構成され、前記シャトルピンは、前記係止状態から前記係止解除状態への前記サイドバー制御要素の移動を作動させるために、前記シャトルピンの一方の端部が前記多階層隆起と反対の前記キーブレードの側に対して後退される後退位置と、前記シャトルピンの端部が前記多階層隆起と反対の前記キーブレードの側から延在される延在位置との間の前記キーブレード内の移動のために構成され、前記多階層隆起は、
第1の階層であって、前記第1の階層は、前記キー溝の前端から延在し、前記後退位置に位置する前記シャトルピンが前記キーブレード内の前記キー溝に進入するための遊隙を提供するように構成される、第1の階層と、
第2の階層であって、前記第2の階層は、前記第1の階層よりも前記キー溝の前端から遠くに位置し、前記第1の階層よりも前記キー溝の第1の側から遠くに張出し、前記サイドバー制御要素の反対に位置し、前記シャトルピンによって接触され、前記シャトルピンを前記延在位置に位置付けるように構成され、前記シャトルピンの端部は、第2の階層の反対の前記キー溝の第2の側内に形成されるレリーフの中に延在する、第2の階層と、
第3の階層であって、前記第3の階層は、前記第2の階層よりも前記キー溝の前端から遠くに位置し、前記第2の階層よりも前記キー溝の第1の側から遠くに張出し、前記キーブレードの溝に係合するように構成される、第3の階層と、
第1の遷移ランプであって、前記第1の遷移ランプは、前記第1の階層および前記第2の階層と連続し、前記シャトルピンを前記後退位置から前記延在位置に移動させるように構成される、第1の遷移ランプと、
第2の遷移ランプであって、前記第2の遷移ランプは、前記第2の階層および前記第3の階層と連続し、前記シャトルピンが前記第2の階層を過ぎて進行しないように遮断するように構成される、第2の遷移ランプと
を備える、多階層隆起と
を備える、プラグ。
【請求項31】
前記補助的サイドバー制御要素は、軸方向移動のために持上ピン孔内に配置され、持上ピンを横断して横方向に延在するサイドバースロットを有する、持上ピンを備え、
前記サイドバーは、遮断棚部を備え、
前記サイドバー制御要素が、前記係止状態にあるとき、前記持上ピンは、前記サイドバースロットが、前記遮断棚部と整合されず、前記遮断棚部が、前記持上ピンに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止するように、前記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられ、
前記サイドバー制御要素が、前記係止解除状態にあるとき、前記持上ピンは、前記サイドバースロットが、前記遮断棚部と整合され、前記遮断棚部が、前記サイドバースロットに進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、前記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられる、
請求項30に記載のプラグ。
【請求項32】
前記サイドバー制御要素は、前記プラグに対する軸方向移動のために、前記プラグ内に形成される関連付けられるスライダ孔内に配置され、スライダから張出すサイドバー遮断突起を有する、少なくとも1つのスライダを備え、
前記サイドバーは、スライダ切り抜きを備え、
前記サイドバー制御要素が、前記係止状態にあるとき、前記サイドバー遮断突起は、前記スライダ切り抜きと整合されず、前記サイドバーは、前記サイドバー遮断突起に接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止し、
前記サイドバー制御要素が、前記係止解除状態にあるとき、前記サイドバー遮断突起は、前記スライダ切り抜きと整合され、前記スライダ切り抜きは、前記サイドバー遮断突起を受容し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にする、
請求項30に記載のプラグ。
【請求項33】
前記サイドバー制御要素は、フリッパピンの縦方向軸を中心とする回転移動のために、その中に前記フリッパピンがあるフリッパピン孔内に配置され、サイドバー係合突起を有する、フリッパピンを備え、
前記サイドバーは、フリッパピン切り抜きを備え、
前記サイドバー制御要素が、前記係止状態にあるとき、前記フリッパピンは、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きと整合されず、前記サイドバー係合突起が、前記サイドバーに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止するように、前記フリッパピン孔内に回転的に配向され、
前記サイドバー制御要素が、前記係止解除状態にあるとき、前記フリッパピンは、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きと整合され、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きに進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、前記フリッパピン孔内に回転的に配向される、
請求項30に記載のプラグ。
【請求項34】
前記第3の階層は、前記キー溝の第1の側と前記キー溝の第2の側との間の前記キー溝の幅を二分する中心線を越えて延在する、請求項30に記載のプラグ。
【請求項35】
錠を動作させるためのキーの中に形成されるべきキーブランクであって、前記キーブランクは、円筒形筐体と、プラグであって、前記筐体内に形成されるボア内に回転可能に配置されるプラグと、キー溝であって、前記プラグ内に形成され、第1の階層、第1の遷移ランプ、第2の階層、第2の遷移ランプ、および第3の階層を伴う多階層隆起を有するキー溝と、サイドバーであって、前記プラグ内に形成されるサイドバー開口部内に配置され、前記筐体内の前記プラグの回転を制御するために、前記筐体内に形成される前記ボアの壁内に形成されるサイドバー溝に係合するために、前記プラグの回転軸に対する半径方向移動のために構成されるサイドバーと、少なくとも1つの補助的サイドバー制御要素であって、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御するための少なくとも1つの補助的サイドバー制御要素とを有し、前記キーブランクは、前記錠のキー溝の中に挿入されるように構成されるキーブレードを備え、前記キーブレードは、
一次上縁であって、前記一次上縁は、その中に切断された一次ビッティングを受容するように構成される、一次上縁と、
底縁と、
前記一次上縁と前記底縁との間に延在する第1および第2の対向する側であって、
前記第2の側は、前記キーブレードの長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在する溝を含む、
第1および第2の対向する側と、
前記キーブレードを通して前記第1の側から前記第2の側まで延在する貫通孔内に配置される少なくとも1つのシャトルピンであって、
前記シャトルピンは、前記キーブランクから形成されたキーが、前記キー溝の中に挿入され、前記シャトルピンを、前記シャトルピンの第2の端部が前記溝の中に延在する第1の位置から、前記シャトルピンの第2の端部が前記溝から外に移動され、前記シャトルピンの第1の端部が前記キーブレードの第1の側から延在し、前記補助的サイドバー制御要素を作動させる第2の位置に移動させる際、前記キー溝の第2の側から張出し、前記溝と整合される多階層隆起に係合するように構成される、
少なくとも1つのシャトルピンと
を備える、キーブランク。
【請求項36】
前記シャトルピンは、第1のヘッド部分と、第2のヘッド部分と、前記第1のヘッド部分を前記第2のヘッド部分に接続する中心部分とを備え、前記第1のヘッド部分および前記第2のヘッド部分は、前記中心部分よりも幅広である、請求項35に記載のキーブランク。
【請求項37】
シャトルピン保定器をさらに備え、前記シャトルピン保定器は、保定器孔内に配置され、前記シャトルピンの第1のヘッド部分と第2のヘッド部分との間で前記貫通孔と交差する、請求項35に記載のキーブランク。
【請求項38】
前記補助的サイドバー制御要素は、軸方向移動のために持上ピン孔内に配置され、持上ピンを横断して横方向に延在するサイドバースロットを有する、持上ピンを備え、
前記サイドバーは、遮断棚部を備え、
前記シャトルピンが、前記第1の位置にあるとき、前記持上ピンは、前記サイドバースロットが、前記補助的遮断棚部と整合されず、前記補助的遮断棚部が、前記持上ピンに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止するように、前記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられ、
前記シャトルピンが、前記第2の位置にあるとき、前記持上ピンは、前記サイドバースロットが、前記補助的遮断棚部と整合され、前記補助的遮断棚部が、前記サイドバースロットに進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、前記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられる、
請求項35に記載のキーブランク。
【請求項39】
前記補助的サイドバー制御要素は、フリッパピンの縦方向軸を中心とする回転移動のために、フリッパピン孔内に配置され、前記フリッパピン上に形成されるサイドバー係合突起を有する、少なくとも1つのフリッパピンを備え、
前記サイドバーは、フリッパピン切り抜きを備え、
前記シャトルピンが、前記第1の位置にあるとき、前記フリッパピンは、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きと整合されず、前記サイドバー係合突起が、前記サイドバーに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止するように、前記フリッパピン孔内に回転的に配向され、
前記シャトルピンが、前記第2の位置にあるとき、前記フリッパピンは、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きと整合され、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きに進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、前記フリッパピン孔内に回転的に配向される、
請求項35に記載のキーブランク。
【請求項40】
前記補助的サイドバー制御要素は、前記プラグに対する軸方向移動のために、前記プラグ内に形成される関連付けられるスライダ孔内に配置され、スライダから張出すサイドバー遮断突起を有する、少なくとも1つのスライダを備え、
前記サイドバーは、スライダ切り抜きを備え、
前記シャトルピンが、前記第1の位置にあるとき、前記サイドバー遮断突起は、前記スライダ切り抜きと整合されず、前記サイドバーは、前記サイドバー遮断突起に接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止し、
前記シャトルピンが、前記第2の位置にあるとき、前記サイドバー遮断突起は、前記スライダ切り抜きと整合され、前記スライダ切り抜きは、前記サイドバー遮断突起を受容し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にする、
請求項35に記載のキーブランク。
【請求項41】
2つまたはそれを上回るシャトルピンを有する、請求項35に記載のキーブランク。
【請求項42】
前記溝は、前記キーブレードの中心線に対してパラセントリックである、請求項35に記載のキーブランク。
【請求項43】
錠を動作させるためのキーであって、前記キーは、円筒形筐体と、プラグであって、前記筐体内に形成されるボア内に回転可能に配置され、前面と、端面とを有するプラグと、キー溝であって、前記プラグ内に形成され、第1の階層、第1の遷移ランプ、第2の階層、第2の遷移ランプ、および第3の階層を伴う多階層隆起を有するキー溝と、サイドバーであって、前記プラグ内に形成されるサイドバー開口部内に配置され、前記筐体内の前記プラグの回転を制御するために、前記筐体内に形成される前記ボアの壁内に形成されるサイドバー溝に係合するために、前記プラグの回転軸に対する側方移動のために構成されるサイドバーと、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御するための少なくとも1つの補助的サイドバー制御要素とを有し、前記キーは、前記錠のキー溝の中に挿入されるように構成されるキーブレードを備え、前記キーブレードは、
一次上縁であって、前記一次上縁は、前記キーが、前記キー溝の中に挿入されるとき、前記錠の一次ピンアセンブリを制御するために、その中に切断された一次ビッティングを有する、一次上縁と、
底縁と、
前記一次上縁と前記底縁との間に延在する第1の側および第2の対向する側であって、
前記第2の側は、前記キーブレードの長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在する溝を含む、
第1の側および第2の対向する側と、
少なくとも1つのシャトルピンであって、前記少なくとも1つのシャトルピンは、前記キーブレードを通して前記第1の側から前記第2の側まで延在する貫通孔内に配置され、
前記シャトルピンは、前記キーブランクから形成されたキーが、前記キー溝の中に挿入され、前記シャトルピンを、前記シャトルピンの第2の端部が前記溝の中に延在する第1の位置から、前記シャトルピンの第2の端部が前記溝から外に移動され、前記シャトルピンの第1の端部が前記キーブレードの第1の側から延在し、前記補助的サイドバー制御要素を作動させる第2の位置に移動させる際、前記キー溝の第2の側から張出し、前記溝と整合される多階層隆起に係合するように構成される、
少なくとも1つのシャトルピンと
を備える、キー。
【請求項44】
前記補助的サイドバー制御要素は、軸方向移動のために持上ピン孔内に配置され、サイドバースロットを有する、持上ピンを備え、
前記サイドバーは、補助的遮断棚部を備え、
前記シャトルピンが、前記第1の位置にあるとき、前記持上ピンは、前記サイドバースロットが、前記補助的遮断棚部と整合されず、前記補助的遮断棚部が、前記持上ピンに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止するように、前記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられ、
前記シャトルピンが、前記第2の位置にあるとき、前記持上ピンは、前記サイドバースロットが、前記補助的遮断棚部と整合され、前記補助的遮断棚部が、前記サイドバースロットに進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、前記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられる、
請求項43に記載のキー。
【請求項45】
前記補助的サイドバー制御要素は、前記プラグに対する軸方向移動のために、前記プラグ内に形成される関連付けられるスライダ孔内に配置され、スライダから張出すサイドバー遮断突起を有する、少なくとも1つのスライダを備え、
前記サイドバーは、スライダ切り抜きを備え、
前記シャトルピンが、前記第1の位置にあるとき、前記サイドバー遮断突起は、前記スライダ切り抜きと整合されず、前記サイドバーは、前記サイドバー遮断突起に接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止し、
前記シャトルピンが、前記第2の位置にあるとき、前記サイドバー遮断突起は、前記スライダ切り抜きと整合され、前記スライダ切り抜きは、前記サイドバー遮断突起を受容し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にする、
請求項43に記載のキー。
【請求項46】
前記補助的サイドバー制御要素は、フリッパピンの縦方向軸を中心とする回転移動のために、フリッパピン孔内に配置され、前記フリッパピン上に形成されるサイドバー係合突起を有する、少なくとも1つのフリッパピンを備え、
前記サイドバーは、フリッパピン切り抜きを備え、
前記シャトルピンが、前記第1の位置にあるとき、前記フリッパピンは、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きと整合されず、前記サイドバー係合突起が、前記サイドバーに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止するように、前記フリッパピン孔内に回転的に配向され、
前記シャトルピンが、前記第2の位置にあるとき、前記フリッパピンは、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きと整合され、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きに進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、前記フリッパピン孔内に回転的に配向される、
請求項43に記載のキー。
【請求項47】
前記溝は、前記キーブレードの中心線に対してパラセントリックである、請求項43に記載のキー。
【請求項48】
錠アセンブリであって、
円筒形筐体と、
前記筐体内に形成されるボア内に回転可能に配置されるプラグと、
キー溝であって、前記キー溝は、前記プラグ内に形成され、対応して成形されるキーブレードを受容するように成形され、前記プラグを通して縦方向に延在する長さと、キー溝の第1の側から前記キー溝の対向する第2の側まで側方に延在する幅とを有する、キー溝と、
サイドバーであって、前記サイドバーは、前記プラグ内に形成されるサイドバー開口部内に配置され、前記筐体内の前記プラグの回転を制御するために、前記筐体内に形成される前記ボアの壁内に形成されるサイドバー溝に係合するために、前記プラグの回転軸に対する半径方向移動のために構成される、サイドバーと、
第1のサイドバー制御要素および第2のサイドバー制御要素であって、前記第1のサイドバー制御要素および第2のサイドバー制御要素は、前記キー溝の第2の側上の前記プラグ内に配置され、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を遮断する係止状態と、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にする係止解除状態との間の移動のために構成される、第1のサイドバー制御要素および第2のサイドバー制御要素と、
多階層隆起であって、前記多階層隆起は、前記キー溝の第1の側から張出し、前記キー溝の第1の側の長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在し、前記多階層隆起は、前記キー溝の中に挿入されるキーブレード内に配置される第1のシャトルピンおよび第2のシャトルピンに係合するように構成され、
前記第1のシャトルピンは、前記係止状態から前記係止解除状態への前記第1のサイドバー制御要素の移動を作動させるために、前記第1のシャトルピンの第2の端部が前記溝の中に延在する第1の位置と、前記第1のシャトルピンの第2の端部が前記溝から外に移動され、前記第1のシャトルピンの第1の端部が前記キーブレードの第1の側から延在する第2の位置との間の前記キーブレード内の移動のために構成され、
前記第2のシャトルピンは、前記係止状態から前記係止解除状態への前記第2のサイドバー制御要素の移動を作動させるために、前記第2のシャトルピンの第2の端部が前記溝の中に延在する第1の位置と、前記第2のシャトルピンの第2の端部が前記溝から外に移動され、前記第2のシャトルピンの第1の端部が前記キーブレードの第1の側から延在する第2の位置との間の前記キーブレード内の移動のために構成され、前記多階層隆起は、
第1の区分であって、
第1の区分の第1の階層であって、前記第1の区分の第1の階層は、前記キー溝の前端から延在し、前記第1の位置に位置する前記第1のシャトルピンおよび第2のシャトルピンが前記キーブレード内の前記キー溝に進入するための遊隙を提供するように構成される、第1の区分の第1の階層と、
第1の区分の第2の階層であって、前記第1の区分の第2の階層は、前記第1の区分の第1の階層よりも前記キー溝の前端から遠くに位置し、前記第1の区分の第2の階層は、前記第1の区分の第1の階層よりも前記キー溝の第1の側から遠くに張出し、前記第1のサイドバー制御要素の反対に位置し、前記第1のシャトルピンによって接触され、前記第1のシャトルピンを前記第2の位置に位置付けるように構成され、前記第1のシャトルピンの第1の端部は、前記第1の区分の第2の階層の反対の前記キー溝の第2の側内に形成される第1のレリーフの中に延在する、第1の区分の第2の階層と、
第1の区分の第1の遷移ランプであって、前記第1の区分の第1の遷移ランプは、前記第1の区分の第1の階層および前記第1の区分の第2の階層と連続し、前記キーが、前記キー溝の中に挿入される際、前記第1のシャトルピンおよび第2のシャトルピンを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるように構成される、第1の区分の第1の遷移ランプと、
回帰ランプであって、前記回帰ランプは、前記第1の区分の第2の階層と連続し、前記第2のシャトルピンを前記第2の位置から前記第1の位置に移動させるように構成される、回帰ランプと
を備える、第1の区分と、
前記第1の区分よりも前記キー溝の前端から遠くに位置する第2の区分であって、
第2の区分の第1の階層であって、前記第2の区分の第1の階層は、前記第1の位置に位置する前記第2のシャトルピンが前記第2の区分に進入するための遊隙を提供するように構成される、第2の区分の第1の階層と、
第2の区分の第2の階層であって、前記第2の区分の第2の階層は、前記第2の区分の第2の階層よりも前記キー溝の前端から遠くに位置し、前記第2の区分の第2の階層は、前記第2の区分の第1の階層よりも前記キー溝の第1の側から遠くに張出し、前記第2のサイドバー制御要素の反対に位置し、前記第2のシャトルピンによって接触され、前記第2のシャトルピンを前記第2の位置に位置付けるように構成され、前記第2のシャトルピンの第1の端部は、前記第2の区分の第2の階層の反対の前記キー溝の第2の側内に形成される第2のレリーフの中に延在する、第2の区分の第2の階層と、
第3の階層であって、前記第3の階層は、前記第2の区分の第2の階層よりも前記キー溝の前端から遠くに位置し、前記第2の区分の第2の階層よりも前記キー溝の第1の側から遠くに張出し、前記キーブレードの溝に係合するように構成される、第3の階層と、
第2の区分の第1の遷移ランプであって、前記第2の区分の第1の遷移ランプは、前記第2の区分の第1の階層および前記第2の区分の第2の階層と連続し、前記第2のシャトルピンを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるように構成される、第2の区分の第1の遷移ランプと、
第2の遷移ランプであって、前記第2の遷移ランプは、前記第2の区分の第2の階層および前記第3の階層と連続し、前記第2のシャトルピンが前記第2の区分の第2の階層を過ぎて進行しないように遮断し、前記キーのさらなる挿入を防止するように構成される、第2の遷移ランプと
を備える、第2の区分と
を備える、多階層隆起と
を備える、錠アセンブリ。
【請求項49】
前記第1のサイドバー制御要素および前記第2のサイドバー制御要素のうちの少なくとも1つは、軸方向移動のために持上ピン孔内に配置され、持上ピンを横断して横方向に延在するサイドバースロットを有する、持上ピンを備え、
前記サイドバーは、遮断棚部を備え、
前記サイドバー制御要素が、前記係止状態にあるとき、前記持上ピンは、前記サイドバースロットが、前記遮断棚部と整合されず、前記遮断棚部が、前記持上ピンに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止するように、前記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられ、
前記サイドバー制御要素が、前記係止解除状態にあるとき、前記持上ピンは、前記サイドバースロットが、前記遮断棚部と整合され、前記遮断棚部が、前記サイドバースロットに進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、前記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられる、
請求項48に記載の錠アセンブリ。
【請求項50】
前記第1のサイドバー制御要素および前記第2のサイドバー制御要素のうちの少なくとも1つは、前記プラグに対する軸方向移動のために、前記プラグ内に形成される関連付けられるスライダ孔内に配置され、スライダから張出すサイドバー遮断突起を有する、少なくとも1つのスライダを備え、
前記サイドバーは、スライダ切り抜きを備え、
前記サイドバー制御要素が、前記係止状態にあるとき、前記サイドバー遮断突起は、前記スライダ切り抜きと整合されず、前記サイドバーは、前記サイドバー遮断突起に接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止し、
前記サイドバー制御要素が、前記係止解除状態にあるとき、前記サイドバー遮断突起は、前記スライダ切り抜きと整合され、前記スライダ切り抜きは、前記サイドバー遮断突起を受容し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にする、
請求項48に記載の錠アセンブリ。
【請求項51】
前記第1のサイドバー制御要素および前記第2のサイドバー制御要素のうちの少なくとも1つは、フリッパピンの縦方向軸を中心とする回転移動のために、その中に前記フリッパピンがあるフリッパピン孔内に配置され、サイドバー係合突起を有する、フリッパピンを備え、
前記サイドバーは、フリッパピン切り抜きを備え、
前記サイドバー制御要素が、前記係止状態にあるとき、前記フリッパピンは、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きと整合されず、前記サイドバー係合突起が、前記サイドバーに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止するように、前記フリッパピン孔内に回転的に配向され、
前記サイドバー制御要素が、前記係止解除状態にあるとき、前記フリッパピンは、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きと整合され、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きに進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、前記フリッパピン孔内に回転的に配向される、
請求項48に記載の錠アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、その開示が、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる、2019年10月3日に出願された米国仮特許出願第62/910,083号、2020年8月4日に出願された第63/060,690号、および2020年8月6日に出願された第63/062,016号の出願日の35 U.S.C. § 119(e)に基づく利益を主張する。
【0002】
本開示は、キー、キーブランク、キー溝、および錠シリンダの改良に関し、具体的には、複数の補助的係止要素、およびシリンダ錠の補助的サイドバー制御要素を作動させるための側方移動のためのキーのブレード内に搭載されたシャトル要素を有するキーに関する。
【背景技術】
【0003】
シリンダ内に形成されるキー溝は、概して、シリンダの中に挿入され得るキーの同一の形状または外形と対応する一意の形状(または外形)を作成するために、キー溝内に形成される種々の隆起および溝を伴う幅および高さによって画定される。合致する外形を伴うキーのみが、シリンダの中に挿入されることができる。これは、異なる外形を伴う不正なキーが錠シリンダの中に挿入されることを防止する。
【0004】
従来技術のキーは、限定された数の一意のキー識別子および係止要素を有する。錠における係止要素の数を増加させることは、錠ピッキング技法が、より洗練されたものになるため、かつそのような技法の実践者が、より固執するほど、錠のセキュリティを改良することができる。移動可能要素を伴うキーブレード上の補助的係止要素の数を増加させることは、一意のキーの可能性を増加させ、錠をピッキングする能力を低減させ、製造業者によるキーブレード流通の制御を留保するであろう。しかしながら、課題は、付加的係止要素を収容するための限定された空間を有するアセンブリ内にそのような付加的な補助的係止要素を提供することである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下は、本明細書に説明されるいくつかの側面の基本的な理解を提供するために、簡略化された概要を提示する。本概要は、請求される主題の広範な概観ではない。請求される主題の主要または重要な要素を識別することも、またはその範囲を詳述することも意図していない。その唯一の目的は、後で提示されるより詳細な説明の前段階としていくつかの概念を簡略化された形態において提示することである。
【0006】
移動可能要素を伴うキーブレード上の補助的係止要素の数を増加させることは、一意のキーの可能性を増加させ、錠をピッキングする能力を低減させ、製造業者によるキーブレード流通の制御を留保するであろう。
【0007】
開示される主題の側面は、キー、キーブランク、キー溝、および錠シリンダにおいて具現化される。錠は、概して、筐体と、その中に形成されるキー溝を伴うプラグとを備える。プラグは、筐体内に形成されるボア内に回転可能に配置される。サイドバーが、プラグ内に形成されるサイドバー開口部内に配置され、筐体内のプラグの回転を制御するために、筐体内に形成されるボアの壁内に形成されるサイドバー溝に係合するために、プラグの回転軸に対する半径方向移動のために構成される。一次ピンまたは一次サイドバー制御要素(回転タンブラ)が、筐体内のプラグの回転を制御するために、かつサイドバー開口部内のサイドバーの半径方向移動を制御するために、キー溝と整合される。1つまたはそれを上回る二次ピンまたは二次サイドバー制御要素が、サイドバー開口部内のサイドバーの半径方向移動を制御するために、キー溝に隣接してプラグ内に配置される。サイドバーの半径方向移動をさらに制御するための少なくとも1つの補助的サイドバー制御要素が、サイドバー開口部内に配置される。
【0008】
種々の実施形態では、シリンダ錠のキー溝は、隆起の長さに沿って異なる高さ(すなわち、異なる階層、平面、または表面)の複数の長さ方向の区画または範囲を有し、異なる区画の間で遷移する(遷移区域またはランプ)、多階層隆起または肋材を含んでもよい。これらの異なる区画のこれらの表面は、キー内の1つまたはそれを上回る移動可能要素(例えば、シャトルピン)と相互作用し、それによって、各移動可能要素を、シリンダ内の係止要素に係合させ、それを制御するための位置に移動させてもよい。多階層隆起の異なる階層は、異なるキーおよびシリンダ適合と整合させるために、キー溝の長さに沿って異なる位置に位置してもよい。
【0009】
キーブランクは、錠のキー溝の中に挿入されるように構成される、キーブレードを有する。種々の実施形態では、キーブレードは、キーブランクから形成されたキーが、キー溝の中に挿入されるとき、錠の一次ピンを制御するために、その中に切断された一次ビッティングを受容するように構成される、一次上縁と、底縁と、一次上縁と底縁との間に延在する、第1および第2の対向する側とを有する。第1の側は、キーブレードの長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在する、肋材を含む。肋材は、キーブランクから形成されたキーが、キー溝の中に挿入されるとき、錠の二次ピンを制御するために、その中に切断された二次ビッティングを受容するように構成される、二次上縁を有する。溝が、キーが挿入される際、多階層隆起と整合し、シャトルピンが多階層隆起に係合することを可能にするために、キーブレードの第2の側上に形成されてもよい。シャトルピンが、キーブレードを通して第1の側から第2の側まで延在する貫通孔内に配置される。シャトルピンは、係止状態から係止解除状態へのサイドバー制御要素の移動を作動させるために、キーブランクから形成されたキーが、キー溝の中に挿入され、シャトルピンを、シャトルピンの一方の端部が多階層隆起と反対のキーブレードの第1の側に対して後退される、後退位置と、シャトルピンの端部が多階層隆起と反対のキーブレードの第1の側から延在される、延在位置との間で移動させる際、キー溝内の多階層隆起に係合するように構成される。
【0010】
種々の実施形態では、キーは、錠のキー溝の中に挿入されるように構成される、キーブレードを有する。キーブレードは、キーが、キー溝の中に挿入されるとき、錠の一次ピンを制御するために、その中に切断された第1のビッティング表面を用いて構成される、一次上縁と、底縁と、一次上縁と底縁との間に延在する、第1および第2の対向する側とを含んでもよい。キーブレードはさらに、キーブレードの長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在する、肋材を含んでもよい。肋材は、二次上縁を有し、二次上縁は、キーが、キー溝の中に挿入されるとき、錠の二次ピンを制御するために、その中に切断された第2のビッティング表面を用いて構成される。キーブレードはさらに、肋材と反対の第2の側内に形成され、キーブレードの長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在する、溝を含む。キーブレードはさらに、キーブレードを通して第1の側から第2の側まで延在する貫通孔内に配置される、シャトルピンを含んでもよい。シャトルピンは、キーが、キー溝の中に挿入され、シャトルピンを、シャトルピンの第2の端部が溝の中に延在する、第1の位置と、シャトルピンの第2の端部が溝から外に移動され、シャトルピンの第2の端部がキーブレードの第1の側から延在する、第2の位置との間で移動させ、補助的サイドバー制御要素を作動させる際、溝の中に嵌合するキー溝内の表面または多階層隆起に係合するように構成される。
【0011】
以下の説明もまた、キー除去の間に遊隙を提供するキーの溝内の位置に戻るようにキー内のシャトルピンを移動させるためのシリンダキー溝内の特徴を説明する。
【0012】
本開示の主題の他の特徴および特性、および動作の方法、構造の関連要素の機能、および部分の組み合わせ、および製造の経済性が、その全てが本明細書の一部を形成し、同様の参照数字が種々の図の対応する部分を指定する、付随の図面を参照して、以下の説明および添付される請求項の検討に応じて、より明白となるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成する、付随の図面は、本開示の主題の種々の実施形態を図示する。図面では、同様の参照番号は、同じ、または機能的に類似する要素を示す。
【0014】
【
図1】
図1は、ビッティングキーの分解上面斜視図である。
【0015】
【
図2】
図2は、シャトルピンが延在位置にある、ビッティングキーのブレードの第1の側の上面斜視図である。
【0016】
【
図3】
図3は、シャトルピンが延在位置にある、ビッティングキーのブレードの第2の側の上面斜視図である。
【0017】
【
図4】
図4A-4Dは、シャトルピンおよび二次ビッティングがキーブレードの長さに沿ったこと異なる位置に位置する、キーブレードの4つの実施形態の側面図である。
【0018】
【0019】
【
図6】
図6は、ビッティングキーブレードの底面斜視図である。
【0020】
【
図7】
図7は、
図2の線VIa-VIaに沿ったキーブレードの縦方向断面である。
【0021】
【
図8A】
図8Aは、シャトルピンが後退位置にある、
図2の線VIb-VIbに沿ったキーブレードの横方向断面である。
【0022】
【
図8B】
図8Bは、シャトルピンが延在位置にある、
図2の線VIb-VIbに沿ったキーブレードの横方向断面である。
【0023】
【
図9】
図9は、複数の補助的係止要素を伴う、シリンダ錠アセンブリの第1の実施形態の分解上面斜視図である。
【0024】
【
図10】
図10は、シリンダ錠アセンブリの第1の実施形態のサイドバーの上面斜視図である。
【0025】
【0026】
【0027】
【
図12】
図12A-Cは、側面または二次ピンの3つの実施形態の斜視図である。
【0028】
【
図13】
図13は、
図9の錠アセンブリのキー、一次ピン、二次ピン、持上ピン、およびサイドバーの分解上面斜視図である。
【0029】
【
図14A】
図14Aは、サイドバーおよび二次ピンの上面図であり、二次ピンに対する係止位置におけるサイドバーを示す。
【0030】
【
図14B】
図14Bは、サイドバーおよび二次ピンの上面図であり、二次ピンに対する係止解除位置におけるサイドバーを示す。
【0031】
【
図15】
図15A-Cは、それぞれ、持上ピンの正面図、右側図、および背面図である。
【0032】
【
図16】
図16は、キー溝が、キー溝の中に挿入されるキーのブレード内の横方向に移動可能なシャトルピンを作動させるための多階層隆起を含む、プラグ内のキー溝の一実施形態の部分的正面図である。
【0033】
【
図17A】
図17Aは、キー(省略)が部分的に挿入され、シャトルピンが多階層隆起の第1の階層上に着座され、第1の位置にある、プラグ、シャトルピン、および持上ピンの底面図である。
【0034】
【
図17B】
図17Bは、キー(省略)が完全に挿入され、シャトルピンが多階層隆起の第2の階層上に着座され、キー溝の多階層隆起から反対側上の補助的サイドバー制御要素に係合するようにキーに対して横方向に移動される、プラグ、シャトルピン、および持上ピンの底面図である。
【0035】
【
図18A】
図18Aは、4つの補助的係止要素場所の第2の場所においてシャトルピンを作動させるように構成される多階層隆起を描写し、完全に挿入されたキーを有し、シャトルピンが多階層隆起の第2の階層上に着座され、キー溝の多階層隆起から反対側上の補助的サイドバー制御要素に係合するようにキーに対して横方向に移動される、プラグの横方向断面図である。
【0036】
【
図18B】
図18Bは、4つの補助的係止要素場所の第3の場所においてシャトルピンを作動させるように構成される多階層隆起を描写し、完全に挿入されたキーと、多階層隆起の第2の階層上に着座され、キー溝の多階層隆起から反対側上の補助的サイドバー制御要素に係合するようにキーに対して横方向に移動されるシャトルピンとを有する、プラグの横方向断面図である。
【0037】
【
図19A】
図19Aは、シャトルピンが第1の位置にあり、キーの溝内に含有される、
図17Aのシリンダ錠およびシャトルピンを通した正面断面図である。
【0038】
【
図19B】
図19Bは、シャトルピンがキーの第1の側を越えて延在し、キー溝の多階層隆起から反対側上の補助的サイドバー制御要素に係合する、
図17Bのシリンダ錠およびシャトルピンを通した正面断面図である。
【0039】
【
図19C】
図19Cは、キーが完全に挿入され、多階層隆起の第3の階層がキーの溝に完全に係合する、キー溝の後面図である。
【0040】
【
図20A】
図20Aは、シャトルピンが後退位置にある、キーブレード、シャトルピン、持上ピン、およびサイドバーの正面斜視図である。
【0041】
【
図20B】
図20Bは、延在位置におけるシャトルピンが持上ピンに係合する、キーブレード、シャトルピン、持上ピン、およびサイドバーの正面斜視図である。
【0042】
【
図21】
図21は、シャトルピンおよびシャトルピンによって係合される持上ピンの斜視図である。
【0043】
【
図22A】
図22Aは、
図18Aのシリンダ錠と、補助的係止要素場所に対応する4つの場所の第1の場所に位置するシャトルピンを有する、完全に挿入された非対応キーとの横方向断面図である。
【0044】
【
図22B】
図22Bは、
図18Aのシリンダ錠と、第2の場所に位置するシャトルピンを有する、完全に挿入された対応するキーとの横方向断面図である。
【0045】
【
図22C】
図22Cは、
図18Aのシリンダ錠と、第3の場所に位置し、シリンダ錠の多階層隆起の第3の階層に係合し、非対応キーがシリンダのキー溝の中に完全に挿入されることを防止するシャトルピンを有する、部分的に挿入された非対応キーとの横方向断面図である。
【0046】
【
図22D】
図22Dは、
図18Aのシリンダ錠と、第4の場所に位置し、シリンダ錠の多階層隆起の第3の階層に係合し、非対応キーがシリンダのキー溝の中に完全に挿入されることを防止するシャトルピンを有する、部分的に挿入された非対応キーとの横方向断面図である。
【0047】
【
図23A】
図23Aは、
図18Bのシリンダ錠と、補助的係止要素場所に対応する4つの場所の第1の場所に位置するシャトルピンを有する、完全に挿入された非対応キーとの横方向断面図である。
【0048】
【
図23B】
図23Bは、
図18Bのシリンダ錠と、第2の場所に位置するシャトルピンを有する、完全に挿入された非対応キーとの横方向断面図である。
【0049】
【
図23C】
図23Cは、
図18Bのシリンダ錠と、第3の場所に位置するシャトルピンを有する、完全に挿入された対応するキーとの横方向断面図である。
【0050】
【
図23D】
図23Dは、
図18Bのシリンダ錠と、第4の場所に位置し、シリンダ錠の多階層隆起の第3の階層に係合し、非対応キーがシリンダのキー溝の中に完全に挿入されることを防止するシャトルピンを有する、部分的に挿入された非対応キーとの横方向断面図である。
【0051】
【
図24】
図24は、シリンダ錠アセンブリの第1の実施形態の縦方向断面である。
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【
図28A】
図28Aは、
図18Bのシリンダ錠と、多階層隆起の第2の階層上に着座され、キー溝の多階層隆起から反対側上の補助的サイドバー制御要素に係合するようにキーに対して横方向に移動されるシャトルピンを伴って完全に挿入されたキー(省略)との底面図である。
【0056】
【
図28B】
図28Bは、
図18Bのシリンダ錠と、キーがシャトルピンを多階層隆起の第2の階層から第1の階層に移動させる際、シャトルピンがキー溝の第3の遷移特徴に接触し、シャトルピンを延在位置から後退位置に再位置付けする、シリンダから抜去されているキー(省略)との底面図である。
【0057】
【
図28C】
図28Cは、
図18Bのシリンダ錠と、シャトルピンが多階層隆起の第1の階層に位置するキー(省略)との底面図である。
【0058】
【
図29】
図29は、複数の補助的係止要素を伴う、シリンダ錠アセンブリの第2の実施形態の分解上面斜視図である。
【0059】
【
図30】
図30Aおよび30Bは、それぞれ、錠アセンブリの第2の実施形態のスライダの一実施形態の上面斜視図および底面斜視図である。
【0060】
【
図31】
図31は、第2の実施形態のサイドバーの底面斜視図である。
【0061】
【
図32】
図32は、
図29の錠アセンブリのキー、一次ピン、二次ピン、スライダ、およびサイドバーの斜視図である。
【0062】
【
図33】
図33は、
図29の錠アセンブリのキー、一次ピン、二次ピン、スライダ、およびサイドバーの分解上面斜視図である。
【0063】
【
図34A】
図34Aは、キーが図から省略され、シャトルピンが後退位置にある、プラグ、シャトルピン、およびスライダの底面図である。
【0064】
【
図34B】
図34Bは、キーが図から省略され、延在位置におけるシャトルピンがスライダに係合する、プラグ、シャトルピン、およびスライダの底面図である。
【0065】
【
図35A】
図35Aは、スライダが係止遮断位置にある、シリンダ錠アセンブリの第2の実施形態の上面縦方向断面である。
【0066】
【
図35B】
図35Bは、スライダが係止解除位置にあり、係止位置におけるサイドバーが筐体内のサイドバー溝に係合する、シリンダ錠アセンブリの第2の実施形態の上面縦方向断面である。
【0067】
【
図35C】
図35Cは、スライダが係止解除位置にあり、係止解除位置におけるサイドバーが筐体内のサイドバー溝から係脱される、シリンダ錠アセンブリの第2の実施形態の上面縦方向断面である。
【0068】
【
図36】
図36は、シャトルピンがスライダを係止解除位置に移動させるように延在位置にある、シリンダ錠アセンブリの横方向断面である。
【0069】
【
図37】
図37は、複数の補助的係止要素を伴う、シリンダ錠アセンブリの第3の実施形態の分解上面斜視図である。
【0070】
【
図38】
図38Aおよび38Bは、それぞれ、錠アセンブリの第3の実施形態のフリッパピンの一実施形態の上面斜視図および側面図である。
【0071】
【0072】
【
図40】
図40は、第3の実施形態のサイドバーの底面斜視図である。
【0073】
【
図41】
図41は、サイドバー、二次ピン、フリッパピン、シャトルピン、およびサイドバーばねの上面斜視図である。
【0074】
【
図42】
図42は、錠アセンブリの第3の実施形態のキー、一次ピン、二次ピン、フリッパピン、フリッパピンばね、シャトルピン、およびサイドバーの上面斜視図である。
【0075】
【
図43A】
図43Aは、キーが図から省略され、シャトルピンが後退位置にある、プラグ、シャトルピン、およびフリッパピンの底面図である。
【0076】
【
図43B】
図43Bは、キーが図から省略され、延在位置におけるシャトルピンがフリッパピンに係合する、プラグ、シャトルピン、およびフリッパピンの底面図である。
【0077】
【
図44】
図44は、キーのシャトルピンが後退位置にあり、フリッパピンが係止遮断配向にある、シリンダ錠アセンブリの第3の実施形態の横方向断面である。
【0078】
【
図45】
図45は、延在位置におけるキーのシャトルピンがフリッパピンを係止解除配向に移動させ、係止位置におけるサイドバーが筐体内の溝に係合する、シリンダ錠アセンブリの第3の実施形態の横方向断面である。
【0079】
【
図46】
図46は、フリッパピンが係止解除配向にあり、係止解除位置におけるサイドバーが筐体内の溝から係脱される、シリンダ錠アセンブリの第3の実施形態の横方向断面である。
【0080】
【
図47A】
図47Aは、第3の実施形態のサイドバーのフリッパ切り抜きの部分的上面図である。
【0081】
【
図47B】
図47Bは、第3の実施形態のサイドバーのフリッパ切り抜きおよび遮断配向におけるフリッパピンの部分的上面図である。
【0082】
【
図47C】
図47Cは、第3の実施形態のサイドバーのフリッパ切り抜きおよび非遮断配向におけるフリッパピンの部分的上面図である。
【0083】
【
図48】
図48は、第1のシャトルピンが延在位置にあり、第2のシャトルピンが延在位置にある、キーブレードブランクの第1の側の上面斜視図である。
【0084】
【
図49】
図49は、第1のシャトルピンが延在位置にあり、第2のシャトルピンが延在位置にある、キーブレードブランクの第2の側の上面斜視図である。
【0085】
【
図50】
図50は、複数の補助的係止要素を伴う、シリンダ錠アセンブリの第4の実施形態の分解上面斜視図である。
【0086】
【
図51】
図51は、シリンダ錠アセンブリの第4の実施形態のサイドバーの上面斜視図である。
【0087】
【
図52】
図52は、4つの補助的係止要素場所の第1の場所において第1のシャトルピンを作動させ、4つの補助的係止要素場所の第3の場所において第2のシャトルピンを作動させるように構成される多階層隆起を伴う、プラグ、第1のシャトルピン、第2のシャトルピン、第1の持上ピン、第2の持上ピン、および完全に挿入されたキー(省略)の底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0088】
詳細な説明
本開示の主題の側面は、種々の形態において具現化され得るが、以下の説明および付随の図面は、単に、これらの形態のうちのいくつかを主題の具体的実施例として開示することを意図している。故に、本開示の主題は、そのように説明および例証される形態または実施形態に限定されることを意図していない。
【0089】
別様に定義されない限り、本明細書に使用される全ての技術用語、表記、および他の技術的用語または専門用語は、本開示が属する技術分野における当業者によって一般的に理解されるものと同一の意味を有する。本明細書に参照される全ての特許、出願、公開された出願、および他の公開は、参照することによってその全体として組み込まれる。本節に記載される定義が、参照することによって本明細書に組み込まれる特許、出願、公開された出願、および他の公開に記載される定義と反する、または別様に矛盾する場合、本節に記載される定義が、参照することによって本明細書に組み込まれる定義に優先する。
【0090】
別様に示されない、または文脈が別様に示唆しない限り、本明細書に使用されるように、「a」または「an」は、「少なくとも1つ」または「1つまたはそれを上回る」を意味する。
【0091】
本説明は、構成要素、装置、場所、特徴、またはその一部の位置および/または配向を説明する際に相対的な空間および/または配向用語を使用し得る。具体的に記載されない、または説明の文脈によって別様に示されない限り、限定ではないが、上部、底部、上方、下方、下、~の上、上側、下側、~の左、~の右、~の正面、後方、~の隣、隣接する、~の間、水平、垂直、対角線、縦方向、横方向、半径方向、軸方向等を含む、そのような用語は、図面においてそのような構成要素、装置、場所、特徴、またはその一部を指す際に便宜的に使用され、限定であることを意図していない。
【0092】
別様に示されない、または文脈が別様に示唆しない限り、取り付けられる、接続される、固定される、継合される、連結される、結合される、または類似する用語またはそのような用語の変形例等の第1の構成要素、構造、またはその部分と第2の構成要素、構造、またはその部分との間の物理的および/または空間的関係を説明するために本明細書に使用される用語は、第1の構成要素、構造、またはその部分が第2の構成要素、構造、またはその部分と直接接触する直接的関係、または第1の構成要素、構造、またはその部分と第2の構成要素、構造、またはその部分との間に1つまたはそれを上回る介在する構成要素、構造、またはその部分が存在することの両方を包含するものとする。
【0093】
さらに、別様に記載されない限り、本説明に言及される任意の具体的寸法は、単に、本開示の側面を具現化するデバイスの例示的実装を表し、限定であることを意図していない。
【0094】
用語「約」の使用は、明示的に示されるかどうかにかかわらず、本明細書に規定される全ての数値に適用される。本用語は、概して、当業者が、本開示の文脈において列挙される数値に対する合理的な量の逸脱(すなわち、同等の機能または結果を有する)と見なすであろう数値の範囲を指す。例えば、限定であることを意図しないが、本用語は、そのような逸脱が値の最終機能または結果を改変しないという条件で、所与の数値の±10パーセントの逸脱を含むものとして解釈されることができる。したがって、ある状況下で、当業者によって理解されるであろうように、約1%の値は、0.9%~1.1%の値であると解釈されることができる。
【0095】
本明細書に使用されるように、用語「隣接する」は、近傍にある、または隣り合うことを指す。隣接する物体は、相互から離間されることができる、または相互と実際に、または直接接触することができる。いくつかの事例では、隣接する物体は、相互に結合されることができる、または相互と一体的に形成されることができる。
【0096】
本明細書に使用されるように、用語「実質的に」および「実質的な」は、相当な程度または範囲を指す。例えば、事象、状況、特性、または性質と併せて使用されるとき、その用語は、事象、状況、特性、または性質が精密に生じる事例、および事象、状況、特性、または性質が本明細書に説明される実施形態の典型的な許容レベルまたは変動性を考慮する等、近似的に生じる事例を指すことができる。
【0097】
本明細書に使用されるように、用語「随意の」および「随意に」は、続けて説明される構成要素、構造、要素、事象、状況、特性、性質等が含まれる、または生じる場合とそうではない場合があり、説明が、構成要素、構造、要素、事象、状況、特性、性質等が含まれる、または生じる事例と、これが含まれない、または生じない事例とを含むことを意味する。
【0098】
添付される請求項では、用語「~を含む」は、個別の用語「~を備える」の平易な英語の同義語として使用される。用語「~を備える」および「~を含む」は、列挙される要素を含むだけではなく、任意の付加的要素をさらに包含して、非制限であることを本明細書では意図している。また、以下の請求項では、用語「第1」、「第2」、および「第3」等は、単に、標識として使用され、それらの物体に対して数値要件を課すことを意図していない。
【0099】
本明細書に説明される、または請求項に列挙される要素および構成要素の全ての可能性として考えられる組み合わせが、想定され、本開示の一部であると見なされる。前述の概念および下記により詳細に議論される付加的概念の全ての組み合わせが(そのような概念が相互に矛盾しないという条件で)、本明細書に開示される主題の一部であるとして想定されることを理解されたい。特に、本開示の最後に現れる請求される主題の全ての組み合わせは、本明細書に開示される主題の一部であるとして想定される。
(キーおよびキーブランク)
【0100】
図1-3は、それぞれ、本明細書に開示されるような錠を動作させるように構成される、キーブレード116と、キーブレード116の第1の側124と、キーブレード116の第2の側126とを有する、キー110を示す。ある実施形態では、キー110は、弓部112と、肩部114またはキー停止部とを含み、ブレード116は、キー停止部114から延在する。キー110は、一次ビッティングカット120を伴う一次上縁118と、底縁122と、一次上縁118と底縁122との間に延在する、第1の対向する側124および第2の対向する側126とを含む。第1および第2としての側124および126の指定は、恣意的であることに留意されたい。いくつかの実施形態では、一次ビッティングカット120は、一次ピンに上昇および回転位置付けを提供する、スキュータイプビッティングであってもよい。
【0101】
ブレード116の各側は、第1の側124上の溝128および隆起130および第2の側126上の溝127および隆起133等のブレードに沿って縦方向に延在する、刻み目溝および隆起を含んでもよい。下記にさらに説明されるように、溝127は、キー110が、錠の中に挿入される際、シリンダキー溝の多階層隆起と整合し、それを受け取るように位置する。
【0102】
第1の側124は、キーブレード116の長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在する、肋材132を含んでもよい。肋材132は、その上に二次ビッティング136が形成され得る、二次上縁134を画定する。肋材132は、肋材に沿って縦方向に延在する、溝129および隆起131等の刻み目溝および隆起を含んでもよい。溝127は、肋材132と反対のブレード116の側上でキーブレード116に沿って縦方向に延在する。
【0103】
キー110はさらに、キーブレード116を通して第1の側124から第2の側126まで横方向に延在する貫通孔140内に配置される、シャトルピン138等の移動可能要素を含む。本明細書に開示される概念は、シャトルピン138の文脈において説明されるが、これらの概念はまた、キーブレード116を通して第1の側124から第2の側126まで横方向に延在するように構成される、他の形態の「移動可能要素」を包含する。
【0104】
シャトルピン138は、異なる縦方向場所においてキーブレード116内に位置付けられてもよい。
図4A、4B、4C、4Dは、それぞれ、一次ビッティング120a、120b、120c、120dと、二次ビッティング136a、136b、136c、136dとを含む、キー110a、110b、110c、110dの様々な実施形態の側面図である。シャトルピン138および貫通孔140は、キーブレード116a、116b、116c、116dに沿った第1の場所、第2の場所、第3の場所、および第4の場所において位置付けられる。一次ビッティング120a、120b、120c、120dが、それぞれ、同一であり、または異なり得、二次ビッティング136a、136b、136c、136dが、それぞれ、同一である、または異なり得ることに留意されたい。
【0105】
図1-4Dに示される実施形態では、シャトルピン138は、肋材132および溝127を通して延在する。代替として、シャトルピン138は、肋材132の前、肋材132の後、またはいかなる肋材132も有していないキーブレード上のキーブレード116の長さに沿った位置に位置してもよい。
【0106】
図5は、より幅狭の略円筒形中心部分146によって接続される反対の縦方向端部において、第1の端部または拡大ヘッド部分142と、第2の端部または拡大ヘッド部分144とを有する、シャトルピン138の特徴を示す。
【0107】
図1-3を参照すると、シャトルピン138は、貫通孔140内に保定され、補助的サイドバー制御要素を作動させるために、シャトルピン138の第2の端部144が溝127の中に延在する後退または第1の位置から、シャトルピン138の第2の端部144が溝127から外に移動され、シャトルピン138の第1の端部142がキーブレード116の第1の側124から延在する、延在または第2の位置にキー110の幅を横断して貫通孔140内で移動可能であるように構成される。
図8Aおよび8Bもまた参照されたい。下記にさらに説明されるであろうように、シャトルピン138または他の移動可能要素は、キー110が、キー溝の中に挿入される際、錠のキー溝内の多階層隆起に係合するように構成される。多階層隆起は、シャトルピンまたは他の移動可能要素を第1の位置から第2の位置に移動させる。
【0108】
図6は、キーブレード116の底縁122を描写する。シャトルピン保定器148が、底縁122から上縁118に向かって上向きに垂直に延在し、貫通孔140と交差する、保定器孔150内に配置される。
図7は、ブレード116およびシャトルピン138を通して縦方向に切断され、反転されたキー110を見下ろし、上縁118および134が下向きに面している、
図6の断面図(すなわち、
図2の線VIa-VIaに沿ったキーブレード116の縦方向断面)である。
図7は、シャトルピン138に対する保定器148の位置を図示する。シャトルピン保定器148は、貫通孔140の中に延在し、シャトルピン中心部分146に接触し、拡大ヘッド部分142、144を遮断し、貫通孔140内のシャトルピン138の限定された軸方向移動を可能にしながら、貫通孔140内にシャトルピン138を保定する。
図8Aおよび8Bは、
図2の線VIb-VIbに沿ったキーブレードの横方向断面であり、肋材132と反対のブレードの側上のキーブレード116に沿って縦方向に延在する溝127内の肋材132を通して延在する貫通孔140内に配置されるシャトルピン138を示す。
図8Aでは、シャトルピン138は、貫通孔140内で後退され、第1の端部142は、キーブレード116の第1の側124上の肋材132の外縁と同一平面であり、またはそれから引っ込んだ状態であり、シャトルピン138の第2の端部144は、キーブレード116の第2の側126上の縦方向溝127の中に延在される。
図8Bでは、シャトルピン138は、貫通孔140内で延在され、第1の端部142は、キーブレード116の第1の側124上の肋材132の外縁を越えて延在する。シャトルピンは、シャトルピン138の第2の端部144に接触するように溝127の中に延在するキー溝内の張出肋材または多階層隆起によって、キー溝の中に挿入されるとき、
図8Aに示される後退位置から
図8Bに示される延在位置に移動させられることができる。
【0109】
本開示はさらに、それからキー110が形成され得る、キーブランクを想定する。そのようなキーブランクは、具体的にコード化された錠を動作させるためのキー切断機械を用いて、それぞれ、一次上縁118および二次上縁134上に後で形成(例えば、切断、機械加工)される、一次ビッティング120および二次ビッティング136を除いて、キー110、キーブレード116、およびシャトルピン138に関して上記に示され、説明される全ての特徴を含んでもよい。
(錠アセンブリ-第1の実施形態)
【0110】
図9は、上記に説明されるキー110によって動作され得る、シリンダ錠アセンブリ100の第1の実施形態の分解上面斜視図である。錠アセンブリ100は、円筒形プラグまたはシリンダ160が回転可能に配置される、軸方向ボア154を有する、筐体152を含む。サイドバー222が、プラグ160の側内に形成される、サイドバー空洞166内に位置付けられ、斜角張出部または鼻部232が、筐体152内の軸方向ボア154の側壁内に形成される、軸方向サイドバー溝156(
図9に図示せず、
図25、26、27参照)の中に延在する。サイドバー222は、例えば、サイドバー222のばね孔内に位置するばね234によって、プラグ160の回転軸から半径方向に外向きに押勢され、斜角張出部232は、サイドバー溝156の中に押勢され、軸方向ボア154内のプラグ160の回転を防止する。プラグ160は、サイドバー222が、プラグ160の回転軸を中心とするトルクの印加に応じて半径方向に移動され、斜角張出部232が、サイドバー溝156からサイドバー222の端部を押進するまで、係止解除位置まで回転されることができない。
【0111】
一次ピンセットまたは一次サイドバー制御要素186(例えば、タンブラピン)は、下記に説明されるであろうように、ボア154内のプラグ160の回転を制御し、サイドバー溝156との係合から外れるサイドバー222の移動を制御してもよい。各一次セット186は、上部または一次ピン188と、上部ピンドライバ190と、上部ピンばね(図示せず)とを備える。図示される実施形態では、錠アセンブリ100は、6つのピンセット186を含む。代替として、錠アセンブリは、異なる数のピンセット186を有してもよい。
【0112】
錠アセンブリ100はさらに、キー110の二次ビッティングカット136によって位置付けられる、二次ピンまたは側面ピン204の形態における二次サイドバー制御要素と、キー110のシャトルピン138によって位置付けられる、例えば、持上ピン238の形態における補助的ピンを備える、補助的サイドバー制御要素とを含んでもよい。側面ピン204および持上ピン238は、下記に説明されるであろうように、サイドバー溝156との係合から外れるサイドバー222の移動を制御する。図示される実施形態(
図9)では、錠アセンブリ100は、3つの側面ピン204と、1つの持上ピン238とを含む。代替として、下記にさらに説明されるように、錠アセンブリは、プラグ160内の種々の位置に位置する、異なる数の二次ピン204および持上ピン238を有してもよい。いくつかの実施形態では、錠アセンブリは、いかなる側面ピン204も有していなくてもよい。種々の実施形態では、サイドバーは、1つまたはそれを上回る補助的サイドバー制御要素(例えば、1つまたはそれを上回る持上ピン)のみによって、または一次ピン、二次ピン、および補助的サイドバー制御要素の任意の組み合わせによって制御されてもよい。
【0113】
図10は、サイドバー222の一実施形態の特徴を図示する。サイドバー222は、斜角張出部232を有する、第1の側223と、錠アセンブリ100が係止状態にあるとき、サイドバー222が半径方向に移動しないように遮断し、錠アセンブリ100が係止解除状態にあるとき、サイドバー222の半径方向移動を可能にするための種々の遮断要素を有する、第2の側225とを有する。種々の遮断要素は、第2の側225から張出す、一次遮断突起224と、遮断突起224の隣接する対の間の第2の側225内に形成される、二次ピン切り抜き226と、各切り抜き226を横断して延在する、二次遮断棚部228と、補助的遮断要素(例えば、補助的切り抜き256および切り抜き256を横断して延在する補助的遮断棚部258等の補助的遮断特徴)とを含む。第2の側225はさらに、ばね234(
図10に図示せず、
図9参照)を格納するために、ばね孔235を含む。ばね孔235は、一次遮断突起224の下方に位置付けられてもよい。
図10は、サイドバー222の各端部上の第2の最外側一次遮断突起224の下方に位置付けられる、2つのばね孔235を描写する。他の実施形態は、種々の数量および位置のばね孔235を含んでもよい。
【0114】
再び
図9を参照すると、プラグ160および筐体152は、上部または一次ピンセット186が位置付けられる、それぞれ、上部または一次ピン孔180、158を有する。プラグ160はさらに、その中に縦方向に延在し、一次ピン孔180と整合される、キー溝162を含む。上部ピン188は、斜角先端194を有し、上部ピン188を上昇させ、各上部ピンセット186の上部ピン188と対応する上部ピンドライバ190との間の剪断線を、プラグ160と筐体152との間の剪断線と整合させるために、キー溝162の中に適切にビッティングされたキー110を挿入することによって、筐体152内のプラグ160の回転を可能にするように適切に位置付けられることができる。各上部ピン188はさらに、上部ピン188が、キー110の斜角一次カット120によって適切に回転的に配向されるとき、サイドバー222の移動を可能にするために、ピンの側内に形成されるサイドバー陥凹196(例えば、縦方向スロットまたは孔)を含んでもよい。各上部ピン188は、随意に、下記にさらに解説されるように、錠ピッキングを失敗させるために、1つまたはそれを上回る偽の縦方向サイドバー陥凹198を含んでもよい。
【0115】
図11Aおよび11Bは、一次ピンの代替実施形態、具体的には、参照番号188a、188b、188c、188dによって指定される実施形態を図示する。各実施形態は、それぞれ、サイドバー陥凹196a、196b、196c、196dの異なる変形例を含む。サイドバー陥凹196aは、一次ピン188のように、ピン188aの全長に延在することができる。代替として、サイドバー陥凹196b、196c、196dは、ピン188b、188c、188dの限定された、または部分的長さに延在することができる。いくつかの実施形態、例えば、実施形態188dでは、陥凹196dは、孔として成形されることができる。陥凹196dを適応させるために、サイドバー一次遮断突起224は、丸形支柱(図示せず)として成形されることができる。錠アセンブリが、係止状態にあるとき、一次遮断突起224は、一次ピン188に接触し、サイドバー222が半径方向に移動しないように遮断する。錠アセンブリが、係止解除状態にあるとき、
図24および25に示されるように、一次ピン188は、一次ビッティングによって回転的に配向され、サイドバー陥凹196は、一次遮断突起224と整合され、したがって、一次ピン188は、サイドバー222の軸方向移動を遮断しないであろう。
【0116】
図9を参照すると、プラグ160は、側面ピン204および関連付けられるばね208が位置付けられる、側面ピン孔または二次ピン孔184を有する。二次ピン孔184は、キー溝162に対して側方にオフセットされ、サイドバー空洞166の中に延在し、一次ピン孔180と略平行であるように配向されてもよい。
【0117】
プラグ160はさらに、持上ピン238が配置される、持上ピン孔262を含む。持上ピン孔262は、キー溝162に対して側方にオフセットされ、サイドバー空洞166の中に延在し、一次ピン孔180と略平行であり、二次ピン孔184と整合されるように配向されてもよい。
【0118】
図12A、12B、および12Cを参照すると、各二次ピンは、ピン204a、204b、および204cによって示されるように、異なる構成を備えてもよい。各ピン204a、204b、204cは、形状が略円筒形であり得る、ピン本体202と、本体202の下端から延在する、横方向に延在する張出部212と、対応するコイルばね208の中に着座され得る、上部軸方向張出部213とを有する。横方向に延在する張出部212は、肋材132の上縁134に接触し、キー110上の肋材132の二次カット136に係合するために十分な幅だけ本体202からキー溝162の中に側方に延在する。横方向に延在する張出部212の反対側上で、二次ピン204a、204b、および204cは、二次ピン孔184内のピン204a、204b、204cの回転を限定するために、第2の横方向に延在する張出部211を有する。
【0119】
各二次ピン204は、本体202の張出部212から反対側上に本体202を横断して横方向に形成される、横方向サイドバースロット216を含む。サイドバースロット216は、下記に説明されるであろうように、サイドバースロット216を遮断棚部228と整合させるために、二次ピン204が、二次ビッティング136によって適切に上昇されるとき、サイドバー222の半径方向移動を可能にするために、サイドバー222上の二次遮断棚部228を受容する。各二次ピン204a、204b、および204cのサイドバースロット216は、ピン本体202上の異なる軸方向位置に位置し、それによって、使用されるピンおよびそれらが錠内に位置付けられる場所に応じて、異なるキーコード変形例を可能にする。各二次ピン204はさらに、随意に、下記にさらに解説されるように、錠ピッキングを失敗させるために、1つまたはそれを上回る偽のサイドバースロット218を含んでもよい。
【0120】
二次ピン204およびばね208が、二次ピン孔184内に配置されると、張出部212は、キー溝162の中に延在し、適切にビッティングされたキーを挿入することに応じて、各二次ピン204は、キー110の肋材132上の二次カット136が張出部212に係合することによって、適切に上昇されることができる。
【0121】
図13は、キー110、一次ピン188、二次ピン204、持上ピン238、およびサイドバー222の分解斜視図であり、プラグ160(明確化のために図示せず)の中に挿入されるキー110、一次ピン188、二次ピン204およびばね208、持上ピン238およびばね250、およびサイドバー222の相対的位置を示し、二次ピン204およびサイドバー222は、キー110から側方に分解される。
【0122】
上記のように、各一次ピン188は、随意に、一次ピン188の長さに沿って縦方向に延在する、1つまたはそれを上回る偽のサイドバー陥凹198を含んでもよい。錠アセンブリが、錠をピッキングしようとして操作されている場合では、サイドバー222の遮断突起224が、偽のサイドバー陥凹198に係合し得る。偽のサイドバー陥凹198は、ボア154のサイドバー溝156から鼻部232を係脱させるためのサイドバー222の十分な半径方向移動を可能にするほど十分に深くないが、遮断突起224による偽のサイドバー陥凹198の係合は、錠アセンブリのさらなる操作を防止し、それによって、ピッキングの試みを失敗させるであろう。
【0123】
図14Aおよび14Bに示されるように、サイドバー222の二次ピン切り抜き226は、遮断突起224の間に位置し、二次ピン204の数および形状に対応する。二次遮断棚部228(例えば、長方形または湾曲張出部)が、各二次ピン切り抜き226の一部を横断して延在する。錠アセンブリ100が、係止状態にあるとき、
図14Aに描写されるように、遮断棚部228は、二次ピン204に接触し、サイドバー222が半径方向に内向きに移動しないように遮断する。錠アセンブリ100が、係止解除状態にあるとき、
図14Bに描写されるように、二次ピン204は、適切にビッティングされたキー110上の二次ビッティング136によって上昇され、それらの横方向サイドバースロット216は、遮断棚部228が、サイドバースロット216に進入し得、二次ピン204が、サイドバー222の軸方向移動を遮断しないであろうように、遮断棚部228と整合される。
図12A、12B、12Cもまた参照されたい。
【0124】
上記のように、各二次ピン204はまた、随意に、サイドバースロット216の上方および/または下方の二次ピン204の本体202を横断して横方向に延在する、1つまたはそれを上回る偽のサイドバースロット218を含んでもよい。錠アセンブリが、二次ピン204を上昇させることによって錠をピッキングしようとして操作されている場合では、サイドバー222の二次遮断棚部228が、偽のサイドバースロット218に係合し得る。偽のサイドバースロット218は、ボア154のサイドバー溝156から鼻部232を係脱させるためのサイドバー222の十分な半径方向移動を可能にするほど十分に深くないが、二次遮断棚部228による偽のサイドバースロット218の係合は、錠アセンブリのさらなる操作を防止し、それによって、ピッキングの試みを失敗させるであろう。
【0125】
図15A、15B、および15Cは、持上ピン238の一実施形態の種々の図を描写する。持上ピン238は、対応するコイルばね250の中に着座され得る上部軸方向張出部248を伴う、略円筒形本体246を有する。第1の側252上で、持上ピン238は、その下端におけるシャトルピン切り抜き240と、シャトルピン係合部分または下向きに向いている斜角縁(またはシャトルピン係合部分)260とを有する。持上ピン238の斜角縁260は、持上ピン238が、キー110上の肋材132の二次カット136によって作動されないように、側面ピン204の横方向に延在する張出部212から側方にオフセットされる。第2の側254上で、持上ピン238は、持上ピン238の本体246を横断して横方向に延在する、横方向サイドバースロット242等のサイドバー係合特徴を有する。第2の側254はさらに、プラグ160内の持上ピン孔262内の持上ピン238の回転を限定するために、横方向に延在する張出部264を有する。
【0126】
随意に、持上ピン238は、サイドバースロット242の上方および/または下方に1つまたはそれを上回る偽のサイドバースロット244を有してもよい。二次ピン204上の偽のサイドバースロット218のように、持上ピン238上の偽のサイドバースロット244は、持上ピン238の本体246を横断して横方向に延在する。錠アセンブリが、持上ピン238を上昇させることによって錠をピッキングしようとして操作されている場合、サイドバー222上の補助的遮断棚部258が、偽のサイドバースロット244に係合し得る。偽のサイドバースロット244は、ボア154のサイドバー溝156から鼻部232を係脱させるためのサイドバー222の十分な半径方向移動を可能にするほど十分に深くなく、補助的遮断棚部258による偽のサイドバースロット244の係合は、錠アセンブリのさらなる操作を防止し、それによって、ピッキングの試みを失敗させるであろう。
【0127】
図16は、キーブレード116内に移動可能に搭載されるシャトルピン138等の移動可能要素を作動させるために、異なる高さの隆起164特徴を有し、シリンダキー溝162の長さに沿った異なる場所に位置する、多階層隆起または肋材164(シリンダキー溝162の外形の一部を形成する)を含むキー溝162の一実施形態を示す。下記にさらに説明されるように、これらの特徴は、キー110の要素と相互作用し、シリンダ錠100を動作させる。
【0128】
図16に示されるように、キー溝162内の多階層隆起164は、キー溝162内の垂直高さ163に位置し、隆起164の長さに沿って異なる高さ(例えば、第1の高さ266、第2の高さ268、および第3の高さ270)を有し、異なる横方向形状または外形を帯び、キー110内の対応する溝127の形状に対応してもよい。多階層隆起164は、キー溝162の全長に延設しない場合がある。
【0129】
図17Aおよび17Bは、キー溝162の中に延在する多階層隆起164と、レリーフ165と、サイドバー制御要素のための孔(例えば、持上ピン238のための持上ピン孔262)とを有する、プラグ160内のキー溝162の一実施形態を示す。シャトルピン138は、これがキー溝162の中に挿入されたキー110内に配置される場合に位置付けられるであろうため、キー溝162内に示されるが、シャトルピン138の操作を図示するために、キーは、
図17Aおよび17Bから省略される。
図17Aおよび17Bに示される実施形態は、1つのシャトルピン138に係合するように構成される多階層隆起164を描写するが、下記にさらに解説されるように、多階層隆起164は、キーブレード内の1つを上回るシャトルピン138に係合するように構成されてもよい。
【0130】
キー110(図示せず)が、シリンダキー溝162の中に挿入される際、シャトルピン138(キー110の溝127内に位置する)は、多階層隆起164に係合し、キー110の幅を横断して移動し、キー溝162の反対側(第1の側)161上の持上ピン238に係合する。キー110が錠100を正常に係止解除するために、シャトルピン138と持上ピン238との間の正しい整合が、行われなければならない。多階層隆起164は、シリンダ160内の持上ピン238およびキー110内のシャトルピン138の場所に対応する、シリンダキー溝162の長さに沿った場所になければならない。本整合は、キー110が、シリンダ160のキー溝162の中に完全に挿入されるときに行われる。加えて、シャトルピン138は、持上ピン238に適切に係合するために、キー110の幅を横断して正しい距離だけ移動されなければならない。
【0131】
従来的なキー溝設計では、隆起は、シリンダの前端において始まり、シリンダの長さを通して連続的である。本明細書に開示されるように、多階層隆起164は、キー110の初期挿入の間にシャトルピン138のための遊隙を提供するために、キー溝162の前端280からある距離だけ後ろに位置する。多階層隆起164特徴(本明細書では、異なる高さの階層、平面、または表面、および階層の間の遷移と称される)の場所は、シリンダ錠100の持上ピン238の場所に応じて、異なる。
【0132】
図17Aおよび17Bを参照すると、多階層隆起164は、キー溝162の多階層隆起側(第2の側)167とは異なる高さにおける3つの明確に異なる階層、または平面または表面(第1の階層266、第2の階層268、および第3の階層270)を有してもよい。多階層隆起164はさらに、キー110内のシャトルピン138と係合および相互作用するために利用される、2つの遷移区域またはランプ(第1の階層266と第2の階層268との間の第1の遷移ランプ272および第2の階層268と第3の階層270との間の第2の遷移ランプ274)を含んでもよい。第1の遷移ランプ272は、キー110が、シリンダ160のキー溝162の中に挿入される際、シャトルピン138を第1の階層266から第2の階層268に移動させる。第2の遷移274は、シャトルピン138が第2の階層268を過ぎて進行しないように遮断し、したがって、下記に説明されるであろうように、キー110のさらなる挿入を防止する。
【0133】
第1の階層266を有する多階層隆起164の範囲は、多階層隆起164の第1の区画と称され得、第2の階層268を有する多階層隆起164の範囲は、多階層隆起164の第2の区画と称され得、第3の階層270を有する多階層隆起164の範囲は、多階層隆起164の第3の区画と称され得る。
【0134】
キー溝162はさらに、多階層隆起164と反対のキー溝162の側161上に、遠位遷移特徴288と、第3の遷移特徴(例えば、ランプ)276とを含んでもよい。遠位遷移特徴288は、第2の遷移274および第3の階層270と組み合わせて、シャトルピンがキー溝の中にさらに進行しないように遮断し、下記にさらに説明されるように、不適切なキーのさらなる挿入を防止する。
図17Bを参照すると、シリンダキー溝162の前端280から遠位遷移特徴288までの寸法290は、シリンダ160内の持上ピン238の場所によって決定される。
【0135】
第3の遷移特徴276は、キー110が、シリンダキー溝162から除去されている際、キー110の溝127内に主として含有される第1の位置に戻るようにシャトルピン138を移動させる。これは、キー110が除去される際、キー溝162内のシャトルピン138のための遊隙を可能にするために要求される。
図17Aを参照すると、シリンダキー溝162の前端280から第3の遷移特徴276までの寸法278は、シリンダ160内の持上ピン238の場所によって決定される。キーブレードが、キー溝162から後退されるにつれて、ヘッド142の左側(すなわち、前端280に最近接するヘッド142の側)は、遷移276を辿って移動する一方、ヘッド144の右側(すなわち、前端280から最も遠いヘッド144の側)は、遷移272を辿って移動することに留意されたい。ヘッド142の左側は、ヘッド144の右側が遷移272の端部に到達すると同時に、遷移276の端部に到達する。
【0136】
キー(図示せず)が、キー溝162の中に挿入される際、シャトルピン138は、
図17Aに示されるように、キー溝162を通して第1の位置まで進行する。第1の階層266において、多階層隆起164は、キー溝162から十分に除去され(すなわち、キー溝162の側167からの第1の階層266の高さは、小さく(可能性としてゼロ))、キー110がキー溝162の中に挿入されているとき、シャトルピン138のための遊隙を提供し、シャトルピン138は、主として、シャトルピンが、溝127を遮断するように、キー110の溝127内に含有される。第1の階層266によって提供されるシャトルピン遊隙を伴わないと、キー110は、シリンダ160のキー溝162の中に挿入され得ない。
図19Aは、多階層隆起164の第1の階層266(第1の平面)における第1の位置に位置付けられるシャトルピン138を示す、正面図断面である。シャトルピン138は、この時点で多階層隆起164と係合されず、キー溝162を通して通過するための遊隙を有する。本位置では、また、
図20Aに示されるように、シャトルピン138の第2の端部144は、キーブレード116の第2の側126上の溝127の中に延在し、持上ピン238は、サイドバースロット242が補助的遮断棚部258(
図10参照)と整合されない位置(または係止状態)にあり、サイドバー222が半径方向に移動することを防止する。
【0137】
図17Bを参照すると、キー110が、挿入方向Aにおいてキー溝162を通して進む際、シャトルピン138は、キー110の溝127内の第1の遷移ランプ272に係合し(すなわち、シャトルピン138は、第1の遷移ランプ272に接触し)、第1の遷移ランプ272は、シャトルピン138を多階層隆起164の第1の階層266から第2の階層268に押動する。シャトルピン138を多階層隆起164の第2の階層268に位置付けることは、キー110の幅を横断して、キー溝162内に形成されるレリーフ165の中にシャトルピン138を移動させる。キー110が、キー溝162の中に完全に挿入されると、シャトルピン138は、持上ピン孔262と整合する。
図20Bおよび21にさらに示されるように、シャトルピン138の拡大ヘッド部分142は、持上ピン238の斜角縁260に接触し、これは、斜角縁260を拡大ヘッド部分142上に乗設させ、持上ピン238を上昇させる。シャトルピン138は、延在位置に留まり、持上ピン238の切り抜き240内で静止し、持上ピン238を上昇位置(または係止解除状態)に保持する。上昇位置では、サイドバースロット242は、補助的遮断棚部258(
図10参照)と整合され、したがって、補助的遮断棚部258は、サイドバースロット242に進入することができ、サイドバー222は、もはや持上ピン238によって遮断されない。
【0138】
図19Bは、多階層隆起164の第2の階層268(第2の平面)において位置付けられるシャトルピン138を示す、正面図断面である。シャトルピン138は、キー溝162の反対側161上の持上ピン238に適切に係合している。
図18Aは、キー110が完全に挿入され、シャトルピン138が多階層隆起164の第2の階層268(第2の平面)上に着座され、キー溝の反対側161上の持上ピン238に係合するようにキー110を横断して移動される、位置2(すなわち、4つの可能性として考えられる補助的係止要素場所のうちの第2のもの)におけるシャトルピン138の断面図である。
図18Bは、キー110が完全に挿入され、シャトルピン138が多階層隆起164の第2の階層268(第2の平面)上に着座され、キー溝の反対側161上の持上ピン238に係合するようにキー110を横断して移動される、位置3(すなわち、4つの可能性として考えられる補助的係止要素場所のうちの第3のもの)におけるシャトルピン138の断面図である。
【0139】
図18Aおよび18Bを参照すると、第1の遷移ランプ272は、シリンダ160内の持上ピン238の位置と整合されるように精密に位置する。キー110内のシャトルピン138およびシリンダ160内の持上ピン238は、キー溝162の長さに沿った異なる場所にあり得るため、第1の遷移ランプ272は、正しいキー110内のシャトルピン138が持上ピン238と整合することを可能にし、シャトルピン138をそれに係合させるために、適切な場所になければならない。言い換えると、シリンダキー溝162の前端280から第1の遷移ランプ272までの寸法282は、シリンダ160内の持上ピン238の場所によって決定される。
【0140】
第2の階層268の場所は、第1の遷移ランプ272の場所によって決定され、シリンダ160内の持上ピン238の場所に特有である。これがキー溝162の中に延在する距離に対する第2の階層268の幅は、シャトルピン138がキー溝162(
図19B参照)の反対側161上の持上ピン238に係合するためにキー110の溝127内で移動される進行の量を決定する。第2の階層268が、浅すぎる場合、シャトルピン138は、持上ピン138に完全には係合せず、錠100を係止解除しないであろう。第2の階層268が、幅広すぎる場合、キー110の溝127内に位置するシャトルピン138は、詰まり、キー110は、錠100を動作させないであろう。
【0141】
第2の遷移ランプ274は、シリンダ160内の持上ピン238を越えて位置し、そこで、第2の階層268は、第3の階層270に遷移するであろう。第2の遷移ランプ274は、シリンダ160内の持上ピン238の位置によって決定される第1の遷移ランプ272からの距離284に位置する。
【0142】
第3の階層270は、多階層隆起164が、キー溝162の中にその最大高まで延在し、キー110の対応する溝127内に完全に係合する場所である。第3の階層270は、溝127内に配置されるシャトルピン138が通過することを防止し、また、シリンダキー溝162内のキー110の整合および追跡を提供する。
図19Cは、完全に挿入されたキー110を伴う、キー溝162の後面図である。第3の階層270(第3の平面)における多階層隆起164は、キーブレード116の溝127と完全に係合される。
図18Aおよび18Bに示されるように、キー110内のシャトルピン138は、第3の階層270に係合するための遊隙を有していない(すなわち、第2の遷移274を横断する)。いくつかの実施形態では、多階層隆起164の第3の階層270は、シリンダ160内のキー溝162の幅を二分する中心線286を横断して延在する(パラセントリック)(
図16もまた参照)。キー110内の溝127もまた、キー110の中心線に対してパラセントリックであってもよい。
【0143】
キー110内に位置するシャトルピン138は、キー110が、シャトルピン138が遠位遷移特徴288および第2の遷移ランプ274に接触する点を越えて挿入されることを防止する。これは、合致しないキーのシャトルピン138を多階層隆起164の中に詰まらせる。これは、異なるシャトルピン138の位置を伴うキー110が、合致する多階層隆起164の場所を伴わずにシリンダ100の中に挿入されるときに重要になる。
【0144】
図22A-22Dは、多階層隆起164の第2の階層268が第2の位置(すなわち、4つの可能性として考えられる補助的係止要素場所のうちの前端280からの第2のもの)にあるシリンダ160と、シャトルピン138の異なる場所を有するキー110a、110b、110c、および110dとを示す。
【0145】
図22Aは、多階層隆起164の第2の階層268が第2の位置にあるシリンダ160の中に完全に挿入された、シャトルピン138が第1の場所に位置するキー110aを示す。シャトルピン138は、第2の階層268に到達するほど十分に遠くまでキー溝162の中に延在せず、したがって、シャトルピン138は、持上ピン238に係合するように延在されず、その場合では、シリンダ160は、回転しないであろう。
【0146】
図22Bは、多階層隆起164の第2の階層268が第2の位置にあるシリンダ160の中に完全に挿入された、シャトルピン138が第2の場所に位置するキー110bを示す。シャトルピン138は、第2の階層268に到達するために十分に遠くまでキー溝162の中に延在し、したがって、シャトルピン138は、持上ピン238に係合するように延在され、その場合では、シリンダ160は、回転するであろう。
【0147】
図22Cは、多階層隆起164の第2の階層268が第2の位置にあるシリンダ160の中に完全に挿入された、シャトルピン138が第3の場所に位置するキー110cを示す。遠位遷移特徴288と遷移274との間(および側161と第3の階層270との間)の遊隙が、シャトルピン138がキー溝を通して進めなくなるほど小さくなるまで、ヘッド142の右側(すなわち、前端280から最も遠いヘッド142の側)は、遠位遷移特徴288に接触し、その下に進行し始める一方、ヘッド144の右側(すなわち、前端280から最も遠いヘッド144の側)は、遷移274に接触し、その上に進行し始める。遠位遷移特徴288および第2の遷移ランプ274によるシャトルピン138の係合は、それによって、キー110cが完全に挿入されることを防止し、その場合では、シリンダ160は、回転しないであろう。
【0148】
図22Dは、多階層隆起164の第2の階層268が第2の位置にあるシリンダ160の中に完全に挿入された、シャトルピン138が第4の場所に位置するキー110dを示す。シャトルピン138は、遠位遷移特徴288および第2の遷移ランプ274に接触し、それによって、キー110dが完全に挿入されることを防止し、その場合では、シリンダ160は、回転しないであろう。
【0149】
図23A-23Dは、多階層隆起164の第2の階層268が第3の位置(すなわち、4つの可能性として考えられる補助的係止要素場所のうちの前端280からの第3のもの)にあるシリンダ160と、シャトルピン138の異なる場所を有するキー110a、110b、110c、および110dとを示す。
【0150】
図23Aは、多階層隆起164の第2の階層268が第3の位置にあるシリンダ160の中に完全に挿入された、シャトルピン138が第1の場所に位置するキー110aを示す。シャトルピン138は、第2の階層268に到達するほど十分に遠くまでキー溝162の中に延在せず、したがって、シャトルピン138は、持上ピン238に係合するように延在されず、その場合では、シリンダ160は、回転しないであろう。
【0151】
図23Bは、多階層隆起164の第2の階層268が第3の位置にあるシリンダ160の中に完全に挿入された、シャトルピン138が第2の場所に位置するキー110bを示す。シャトルピン138は、第2の階層268に到達するほど十分に遠くまでキー溝162の中に延在せず、したがって、シャトルピン138は、持上ピン238に係合するように延在されず、その場合では、シリンダ160は、回転しないであろう。
【0152】
図23Cは、多階層隆起164の第2の階層268が第3の位置にあるシリンダ160の中に完全に挿入された、シャトルピン138が第3の場所に位置するキー110cを示す。シャトルピン138は、第2の階層268に到達するために十分に遠くまでキー溝162の中に延在し、したがって、シャトルピン138は、持上ピン238に係合するように延在され、その場合では、シリンダ160は、回転するであろう。
【0153】
図23Dは、多階層隆起164の第2の階層268が第3の位置にあるシリンダ160の中に完全に挿入された、シャトルピン138が第4の場所に位置するキー110dを示す。シャトルピン138は、遠位遷移特徴288および第2の遷移ランプ274に接触し、それによって、キー110dが完全に挿入されることを防止し、その場合では、シリンダ160は、回転しないであろう。
【0154】
図24は、多階層隆起(図示せず)の第2の階層および持上ピン238が対応する第4の位置にあるシリンダ160の中に完全に挿入された、第4の場所に位置するシャトルピン(図示せず)を有する、錠アセンブリ100の上面断面図を示す。キー110が、キー溝(図示せず)の中に挿入される際、一次ビッティング120は、一次ピン188を
図24および25に示される位置に上昇および回転させ、二次ビッティング136は、二次ピン204を
図24および26に示される位置に上昇させ、シャトルピン138は、持上ピン238を
図24および27に示される位置に上昇させる。
図25では、各上部ピンセット186の上部ピン188および対応する上部ピンドライバ190は、プラグ160と筐体152との間の剪断線168と整合される。さらに、サイドバー陥凹196は、サイドバー222の遮断突起224と整合される。
図26では、サイドバー222の切り抜き226と整合される、二次ピン204は、横方向サイドバースロット216が、サイドバー222の遮断棚部228と整合されるように、上昇される。
図27では、シャトルピン138の第1の端部142は、持上ピン238の切り抜き240の中に延在され、サイドバースロット242が、サイドバー222の補助的遮断棚部258と整合されるように、持上ピン238を上昇させる。
【0155】
図24を参照すると、錠アセンブリ100の構成要素が整合されると、トルクが、キー110に印加されるにつれて、サイドバー222が係止位置から係止解除位置に半径方向に内向きに移動することを可能にするように、サイドバー222上の遮断突起224は、一次ピン188の個別の縦方向サイドバー陥凹196の中に移動することができ、サイドバー222の遮断棚部228は、二次ピン204の個別の横方向サイドバースロット216の中に移動することができ、サイドバー222の補助的遮断棚部258は、持上ピン238のサイドバースロット242の中に移動することができる。縦方向サイドバー陥凹196、横方向サイドバースロット216、および持上ピンサイドバースロット242は、ボア154のサイドバー溝156から鼻部232を係脱させるためのサイドバー222の十分な半径方向移動を可能にするために十分に深い。サイドバー鼻部232が、サイドバー溝156から係脱されると、プラグ160は、筐体152内で回転し得る。
【0156】
図28A-28Cを参照すると、多階層隆起164と反対の第3の遷移特徴276は、キー110がシリンダ160から除去される際、キー110内のシャトルピン138に係合し、シャトルピン138の延在された端部142は、レリーフ165から離れ、シャトルピン138を、第2の階層268によって以前に決定された位置から、第1の階層266におけるキー110の溝127内に主として含有される位置に戻るように移動させる。後退位置に戻るようなシャトルピン138の移動は、キー110が除去される際、キー溝162内のシャトルピン138のための遊隙を可能にする。
【0157】
図28Aは、正しいキーが完全に挿入される、シャトルピン138の位置を示す(キーは、明確化のために図から省略される)。シャトルピン138は、多階層隆起164の第2の階層268上に着座され、キー溝162を横断して移動され、持上ピン238に係合する。
【0158】
図28Bは、正しいキーが完全挿入位置から抜去されている、シャトルピン138の位置を示す(キーは、明確化のために図から省略される)。キーが、シリンダ160から抜去される際、シャトルピン138は、第3の遷移276に接触し、キーの溝127に向かって戻るように移動される。
【0159】
図28Cは、正しいキーが完全挿入位置からさらに抜去されている、シャトルピン138の位置を示す(キーは、明確化のために図から省略される)。キーが、シリンダ160からさらに抜去される際、シャトルピン138は、シャトルピン138が、キーが完全に抜去されることを可能にするために、キー溝162内に遊隙を有するように、第3の遷移276によって多階層隆起164の第1の階層266に移動されている。
(錠アセンブリ-第2の実施形態)
【0160】
図29は、補助的サイドバー制御要素として持上ピン238の代わりにスライダ304のために構成される、錠アセンブリ100の変形例である、錠アセンブリ300の第2の実施形態を図示する。上記に説明される錠アセンブリ100のように、錠アセンブリ300は、ボア154およびサイドバー溝156(図示せず)を有する、筐体152と、一次ピンセット186と、二次ピン204とを含んでもよい。プラグ354が、筐体152のボア154内に配置され、キー溝356が、プラグ354を通して縦方向に延在する。上記に説明されるプラグ160のように、プラグ354は、サイドバー空洞366と、一次ピン孔180と、二次ピン孔184とを含んでもよい。加えて、プラグ354は、スライダ304が存在する、スライダ孔326を含む。サイドバー328が、プラグ354の側内に形成される、サイドバー空洞366内に位置付けられ、サイドバー328の第1の側上の斜角張出部または鼻部342が、筐体152内の軸方向ボア154の側壁内に形成される、サイドバー溝156(
図36参照)の中に延在する。
【0161】
図30Aおよび30Bは、スライダ304の一実施形態を描写する。スライダ304は、上面322の上方に張出す、サイドバー遮断突起320を伴う本体306と、スライダがスライダ孔326内に配置されるとき、本体306の内側面308(またはキー溝356に面する内側)上のキー溝356の中に延在する、シャトルピン係合部分または張出部324とを有する。張出部324は、側面ピン204の横方向に延在する張出部212から側方にオフセットされ、したがって、張出部324は、キー110上の肋材132の二次カット136によって係合または接触されない。本体306の第1の端部312上で、スライダ304は、ばね318を受容するための円筒形孔316を有し、ばね318は、遮断位置(
図35A参照)においてスライダ孔326内にスライダ304をばね付勢し、それによって、サイドバー328の一部は、遮断突起320に接触し、これは、サイドバー328が係止解除位置に半径方向に移動することを防止する。
【0162】
図31は、スライダ304に対応するサイドバー328の一実施形態を示す。錠アセンブリ100におけるサイドバー222と同様に、サイドバー328は、斜角張出部または鼻部342を有する、第1の側332と、錠アセンブリ300が係止状態(
図35A参照)にあるとき、サイドバー328が半径方向に移動しないように遮断し、錠アセンブリが係止解除状態(
図35Bおよび35C参照)にあるとき、サイドバーの半径方向移動を可能にするための種々の遮断要素を有する、第2の側334とを有する。サイドバー328は、一次ピン遮断突起336と、遮断突起336の隣接する対の間の第2の側334内に形成される、二次切り抜き338と、各切り抜き338を横断して延在する、二次遮断棚部340と、スライダ304に対応する、スライダ切り抜き330とを含む。スライダ切り抜き330は、第1の切り抜き部分346と、第2の切り抜き部分348と、第3の切り抜き部分350とを備える。一実施形態では、スライダ切り抜き330は、概して、三葉線状切り抜きの形状である。第1の切り抜き部分346および第2の切り抜き部分348は、浅く、係止遮断位置(
図35A参照)においてスライダ304の遮断突起320を受容する。すなわち、遮断突起320は、切り抜き部分346または切り抜き部分348内に存在するとき、個別の切り抜き部分の背壁に接触し、サイドバー328が半径方向に内向きに移動しないように遮断するであろう。第3の切り抜き部分350は、第1の切り抜き部分346および第2の切り抜き部分348よりも深く、係止解除非遮断位置(
図35Bおよび35C参照)においてスライダ304の遮断突起320を受容する。
【0163】
図32および33を参照すると、キー110は、キーブレード116、上縁118上の一次ビッティング120、肋材132の二次上縁134上の二次ビッティング136、およびキーブレード116を通して横方向に延在する貫通孔140内に含有される、シャトルピン138を伴う、錠アセンブリ100において使用される、上記に説明される同一のキー110であってもよい。
【0164】
スライダ304は、プラグ354(
図29参照)内のスライダ孔326内に存在し、係止位置においてばね318によってばね付勢される。
図29の図示される実施形態は、1つのスライダ304が2つの二次ピン204の一方の側に配置される、2つの二次ピン204を描写し、これもまた、
図32および33に示される。他の実施形態では、二次ピンは、スライダの反対側上に位置してもよい、または1つまたはそれを上回る二次ピンが、スライダの両側上に位置してもよい。
図4A-4Dに示されるように、シャトルピン138は、種々の数および配列の二次ピンおよび補助的持上ピンまたはスライダを適応させるために、ブレード116a-116dの長さに沿った様々な縦方向位置において位置付けられることができる。いくつかの実施形態では、錠アセンブリは、いかなる二次ピンも有していなくてもよい。種々の実施形態では、サイドバーは、1つまたはそれを上回る補助的サイドバー制御要素(例えば、1つまたはそれを上回るスライダ)のみによって、または一次ピン、二次ピン、および補助的サイドバー制御要素の任意の組み合わせによって制御されてもよい。
【0165】
図34Aおよび34Bは、多階層隆起164と、スライダ孔326内に配置されるスライダ304とを有する、プラグ354内のキー溝356を示す。スライダ304は、これがキー溝356の中に挿入されたキー110のシャトルピン138によって位置付けられるであろうため、キー溝356内に示される。シャトルピン138の操作をより明確に図示するために、キー110は、
図34Aおよび34Bから省略される。
【0166】
図34Aを参照すると、キー110が、キー溝356の中に挿入される際、シャトルピン138は、キー溝356を通して第1の位置まで進行する。第1の位置では、シャトルピン138の第2の端部144は、キーブレード116の第2の側上の溝127の中に延在する。スライダ304は、遮断突起320が、
図35Aに示されるように、サイドバー328の第3の切り抜き部分350と整合されない、係止位置にある、静止位置にあり、サイドバー328は、半径方向に内向きに移動し、溝156から後退することを防止される。
【0167】
図34Bを参照すると、キー110が、挿入方向Aにおいてキー溝356を通して進む際、シャトルピン138は、キーブレード116内の溝127の中に延在する多階層隆起164の第1の遷移ランプ272に係合し、多階層隆起164の第1の階層266から第2の階層268に移動する。シャトルピン138を多階層隆起164の第2の階層268に位置付けることは、シャトルピン138を多階層隆起164と反対のスライダ孔326の中に押動する。本位置では、
図36に示されるように、シャトルピン138の拡大された第1の端部142は、キーブレード116の第1の側124から外に延在する。
図35Bに示されるように、キー110が、完全挿入位置へ前方に移動する際、シャトルピン138の第1の端部142は、前方に摺動し、スライダ304上の張出部324に接触し、スライダ304上の上部遮断突起320が、第3の切り抜き部分350と整合されるまで、スライダ304を前方に押動する。
【0168】
シャトルピン138は、延在位置に留まり、スライダ304を係止解除された前方位置に保持し、上部遮断突起320は、第3の切り抜き部分350と整合される。
図24cに示されるように、トルクが、キー110に印加されるにつれて、サイドバー328は、プラグ354の中に半径方向に移動し、第3の切り抜き部分350は、遮断突起320を受容し得る。第3の切り抜き部分350は、サイドバー328が半径方向に内向きに移動することを可能にするために十分に深い。サイドバー328が、半径方向に内向きに移動するにつれて、斜角張出部342は、軸方向溝156から抜去され、プラグ354が筐体152内で回転することを可能にする。
【0169】
キーブレード116が、プラグ354から除去される際、シャトルピン138の延在された端部142は、多階層隆起164と反対の第3の遷移特徴275に係合する。第3の遷移特徴275は、シャトルピン138を、第2の階層268によって以前に決定された位置から、第1の階層266におけるキーブレード116の溝127内に主として含有される位置に戻るように移動させる。後退位置に戻るようなシャトルピン138の移動は、キーブレード116が除去される際、キー溝356内のシャトルピン138のための遊隙を可能にする。
【0170】
代替実施形態では、サイドバーは、突出する遮断突起を含み、スライダは、突起受容陥凹(図示せず)を含む。係止状態または位置から係止解除状態または位置へのスライダの移動は、上記に説明されるようにスライダをシャトルピンと係合させ、遮断突起がスライダに接触し、サイドバー空洞内のサイドバーの側方(例えば、半径方向)移動を防止するように、突起受容陥凹がサイドバーの遮断突起と整合されない、第1の位置から、遮断突起が突起受容陥凹に進入し、サイドバー空洞内のサイドバーの側方(例えば、半径方向)移動を可能にし得るように、突起受容陥凹がサイドバーの遮断突起と整合される、第2の位置にスライダを移動させるステップを含む。
(錠アセンブリ-第3の実施形態)
【0171】
図37は、錠アセンブリ500の第3の実施形態を図示する。上記に説明される錠アセンブリ100のように、錠アセンブリ500は、縦方向に延在するキー溝564を有する、円筒形プラグ562が回転可能に配置される、軸方向ボア154を有する、筐体152を含む。上記に説明されるような一次ピンセット186が、ボア154内のプラグ562の回転を制御し、上記に説明されるような二次ピン204が、キー110の二次ビッティングカット136によって位置付けられる。錠アセンブリ500は、プラグ562内に形成されるサイドバー空洞566内に配置される、サイドバー536を含み、上記に説明されるように、ボア154の壁内に形成される、サイドバー溝156に係合するように動作可能である。サイドバー536は、サイドバー溝156に係合する、斜角鼻部550を含む。錠アセンブリ500は、下記に説明されるであろうように、サイドバー溝156との係合から外れるサイドバー536の回転を制御するために、キー110のシャトルピン138によって回転的に配向される、例えば、フリッパピン502の形態における補助的ピンを備える、補助的サイドバー制御要素を含む。
【0172】
図4A-4Dに示されるように、シャトルピン138は、種々の数および配列の補助的サイドバー制御要素を適応させるために、ブレード116a-116dの長さに沿った様々な縦方向位置において位置付けられることができる。いくつかの実施形態では、錠アセンブリは、いかなる二次ピンも有していなくてもよい。種々の実施形態では、サイドバーは、1つまたはそれを上回る補助的サイドバー制御要素(例えば、1つまたはそれを上回るフリッパピン)のみによって、または一次ピン、二次ピン、および補助的サイドバー制御要素の任意の組み合わせによって制御されてもよい。
【0173】
図40および41は、サイドバー536の一実施形態の特徴を図示する。錠アセンブリ100におけるサイドバー222と同様に、サイドバー536は、錠アセンブリ500が係止状態にあるとき、サイドバー536が半径方向に移動しないように遮断し、錠アセンブリ500が係止解除状態にあるとき、サイドバー536の半径方向移動を可能にするための種々の遮断要素を有する。サイドバー536は、サイドバー536の第2の側542から張出す、一次ピン遮断突起544と、遮断突起544の隣接する対の間の第2の側542内に形成される、二次ピン切り抜き546と、各切り抜き546を横断して延在する、二次ピン遮断棚部548(例えば、湾曲)と、フリッパピン切り抜き538等の補助的遮断特徴とを含む。フリッパピン切り抜き538は、シャトルピン138がフリッパ502を回転させた後、係止解除状態においてフリッパピン502の一部を受容する切り抜きである。
図47Aに示されるように、フリッパピン切り抜き538は、サイドバー536の第2の側542から延在する、第1および第2の初期切り抜き535、537と、初期切り抜き535、537の間にあり、初期切り抜き535、537よりもサイドバー536の中に深く延在する、中心切り抜き539とを含む。
【0174】
図38Aおよび38Bは、フリッパピン502の一実施形態を描写する。フリッパピン502は、形状が略円筒形である、本体504を有する。底部端512の近傍のフリッパピン502の第1の側506上で、横方向に延在するシャトルピン係合部分(突出部またはフリッパ)522が、キーブレード116上のシャトルピン138によって係合されるように、キー溝564の中に延在する。フリッパ522は、側面ピン204の横方向に延在する張出部212から側方にオフセットされ、したがって、張出部324は、キー110上の肋材132の二次カット136によって係合または接触されない。
【0175】
上部端510の近傍のフリッパピン502の第2の側508上で、フリッパピン502は、切り抜き526を伴う側方張出部524を有する。図示される実施形態では、上部端510は、本体504の反対側上に2つの切り抜き518、520を有し、フリッパピン502の上部端510上にサイドバー係合突起528等のサイドバー係合特徴を形成する。
図39に示されるように、切り抜き518は、第1の部分515および第2の部分517によって画定され、切り抜き520は、第1の部分519および第2の部分521によって画定される。区分515および519は、相互に平行であり、それによって、サイドバー係合突起528を画定してもよい。部分517および521は、それぞれ、第1の部分515、519から本体504の外側周辺に向かって延在し、相互から離れるように発散する。他の実施形態は、サイドバー536とともに動作するように構成される、上部端510上の種々の形状を想定してもよい。フリッパピン502は、フリッパ502がキー溝564の中に位置付けられる位置を維持するために、ばね516(
図37)によってばね付勢される。ばね516は、本体504を通して縦方向中心線から中心を外れて位置付けられ、張出部524に係合し、それによって、フリッパピン502に対する回転付勢を作成する。
【0176】
図42に示されるように、キー110は、キーブレード116、上縁118上の一次ビッティング120、肋材132の二次上縁134上の二次ビッティング136、およびキーブレード116を通して横方向に延在する貫通孔140内に含有される、シャトルピン138を伴う、錠アセンブリ100において使用される、上記に説明される同一のキー110であってもよい。
図42はさらに、キー110と、一次ピン188と、二次ピン204と、フリッパピン502と、フリッパばね516と、サイドバー536との間の位置関係を示す。一次ピン188の斜角先端194は、キー110の上縁118上の一次ビッティング120に係合し、一次ピン188を上昇および回転させる。二次ピン204の横方向に延在する張出部212は、肋材132の二次上縁134上の二次ビッティング136に係合し、二次ピン204を上昇させる。シャトルピン138は、係止解除位置においてキー110の第1の側124から突出しており、フリッパピン502は、シャトルピン138によって係止解除配向に回転される。サイドバー536は、一次ピン186、二次ピン204、およびフリッパピン502に係合している。
【0177】
図43Aおよび43Bは、多階層隆起164と、ばね付勢静止位置におけるフリッパピン502を伴うフリッパピン孔530と、フリッパピン孔530から延在する、フリッパピン陥凹532とを有する、プラグ562内のキー溝564を示す。フリッパピン502は、これがキー溝564の中に挿入されたキー110のシャトルピン138によって位置付けられるであろうため、キー溝564内に示される。シャトルピン138の操作をより明確に図示するために、キー110は、
図43Aおよび43Bから省略される。
【0178】
図43Aを参照すると、キー(図示せず)が、キー溝564の中に挿入される際、シャトルピン138は、キー溝564を通して第1の位置に進行する。第1の位置では、
図44に示されるように、シャトルピン138の第2の端部144は、キーブレード116の第2の側126上の溝127の中に延在する。フリッパピン502は、上部端510上のサイドバー係合突起528がサイドバー536上のフリッパピン切り抜き538と整合しない、ばね付勢静止位置にあり、サイドバー536は、半径方向に内向きに移動し、溝156から後退することを防止される。
【0179】
図43Bを参照すると、キー110が、挿入方向Aにおいてキー溝564を通して進む際、シャトルピン138は、キーブレード116内の溝127の中に延在する多階層隆起164の第1の遷移ランプ272に係合し、多階層隆起164の第1の階層266から第2の階層268に移動する。シャトルピン138を多階層隆起164の第2の階層268に位置付けることは、シャトルピン138を多階層隆起164と反対のキー溝564内に形成されるシャトルピンレリーフ568の中に押動する。本位置では、シャトルピン138の拡大された第1の端部142は、キーブレード116(
図45参照)の第1の側124から外に延在し、レリーフ568の中に回転されるフリッパ522に接触する。キー110が、完全挿入位置へ前方に移動する際、シャトルピン138の第2の端部144は、多階層隆起164の上に進み、シャトルピン138を前方に移動させ、フリッパ522をフリッパ孔530内のフリッパ陥凹532の中に回転させ、それによって、フリッパピン502を回転させる。回転位置では、フリッパピン502のサイドバー係合突起528は、ここでは、サイドバー536上のフリッパ切り抜き538の中心切り抜き539と整合される。これは、
図47Bおよび47Cに図示される。
図47Cでは、フリッパピン502が、係止配向に回転的に付勢されると、サイドバー係合突起528は、フリッパ切り抜き538の中心切り抜き539に横方向に配向される。したがって、フリッパ切り抜き538の初期切り抜き535、537は、フリッパピン502に接触し、それによって、サイドバー536の半径方向移動を遮断する。
図47Cでは、フリッパピン502は、挿入されたキー110のシャトルピン138によって係止解除配向に回転され、サイドバー係合突起528は、フリッパ切り抜き538の中心切り抜き539と整合され、サイドバー536は、係止解除位置に半径方向に移動することが可能である。
【0180】
シャトルピン138は、延在位置に留まり、フリッパピン502を係止解除された回転配向において保持し、フリッパ陥凹532内のフリッパ522およびフリッパピン502のサイドバー係合突起528は、サイドバー536上のフリッパ切り抜き538の中心切り抜き539と整合される。いったんトルクが、プラグ562に印加されると、サイドバー536は、プラグ562の中に半径方向に移動し得る。サイドバー536が、半径方向に内向きに移動するにつれて、斜角張出部550は、軸方向溝156から抜去され、プラグ562が筐体152(
図46参照)内で回転することを可能にする。
【0181】
キーブレード116が、プラグ354から除去される際、シャトルピン138の延在された端部142は、多階層隆起164と反対の第3の遷移特徴275に係合する。第3の遷移特徴275は、シャトルピン138を、第2の階層268によって以前に決定された位置から、第1の階層266におけるキーブレード116の溝127内に主として含有される位置に戻るように移動させる。後退位置に戻るようなシャトルピン138の移動は、キーブレード116が除去される際、キー溝内のシャトルピン138のための遊隙を可能にする。
(キー、キーブランク、および錠アセンブリ-第4の実施形態)
【0182】
上記のように、他の実施形態では、錠アセンブリ100、300、および500は、2つまたはそれを上回る補助的サイドバー制御要素(すなわち、キー溝の長さに沿った種々の位置に位置する2つまたはそれを上回る持上ピン、スライダ、および/またはフリッパピンの種々の組み合わせ)を有するように構成されてもよい。
【0183】
2つまたはそれを上回る補助的サイドバー制御要素を有する錠アセンブリを動作せるために、キーブレード/ブランクおよび対応するビッティングキーは、単一のキーブレード内に2つまたはそれを上回るシャトルピンを有してもよい。
図48および49は、貫通孔140a内に配置される第1のシャトルピン138aと、貫通孔140b内に配置される第2のシャトルピン138bとを有する、それぞれ、キーブレードブランク117の第1の側124および第2の側126を描写する。キーブレードブランク117およびシャトルピン138a、138bは、キーブレードブランク117が、キーブレード116内に単一のシャトルピン138の代わりに2つのシャトルピン138a、138bを有することを除いて、それぞれ、キーブレード116およびシャトルピン138に関して上記に示され、説明される全ての特徴を有してもよい。
【0184】
ブレード117は、キー停止部114から延在し、一次ビッティングカットを受容するように構成される、一次上縁118と、底縁122と、一次上縁118と底縁122との間に延在する、第1の対向する側124および第2の対向する側126とを含む。各側は、第1の側124上の溝128および隆起130および第2の側126上の溝127および隆起133等のブレードに沿って縦方向に延在する、刻み目溝および隆起を含んでもよい。第1の側124はさらに、キーブレード117の長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在する、肋材132を含んでもよい。肋材132は、二次ビッティングカットを受容するように構成される、二次上縁134を画定する。肋材132は、肋材に沿って縦方向に延在する、溝129および隆起131等の刻み目溝および隆起を含んでもよい。
【0185】
シャトルピン138aは、キー停止部114の近傍に近位に位置する第1の縦方向場所において位置付けられ、第1の側124からブレード117の第2の側126上の溝127までブレード117を通して横方向に延在する。シャトルピン138aは、錠のキー溝内の対応する多階層隆起によって、ブレード117の幅を横断して貫通孔140a内で移動可能である。いくつかの実施形態では、
図48に示されるように、シャトルピン138aは、肋材132を通して延在してもよい。
【0186】
下記にさらに説明されるように、多階層隆起は、シャトルピン138aに係合し、第1の係止状態から係止解除状態への補助的サイドバー制御要素の移動を作動させるために、シャトルピン138aを、シャトルピン138aの第2の端部144aが溝127の中に延在する、第1の位置から、シャトルピン138aの第2の端部144aが溝127から外に移動され、シャトルピン138aの第1の端部142aがキーブレード117の第1の側124から延在する、第2の位置に移動させる。保定器孔(図示せず)内に配置される保定器ピンが、第1の端部142aおよび第2の端部144aの拡大ヘッド部分を遮断し、貫通孔140a内のシャトルピン138aの軸方向移動を可能にしながら、貫通孔140a内にシャトルピン138aを保定する。
【0187】
シャトルピン138bは、キー停止部114からブレード117の長さに沿ったさらなる距離における第2の縦方向位置において、キーブレード117の長さに沿ってシャトルピン138aと一直線に位置付けられる。シャトルピン138bは、第1の側124からブレード117の第2の側126上の溝127までブレード117を通して横方向に延在し、キー溝内の対応する多階層隆起によって、ブレード117の幅を横断して貫通孔140b内で移動可能である。いくつかの実施形態では、
図48に示されるように、シャトルピン138bは、肋材132を通して延在してもよい。
【0188】
下記にさらに説明されるように、多階層隆起は、シャトルピン138bに係合し、持上ピン238bの移動を作動させるために、シャトルピン138bを、シャトルピン138bの第2の端部144bが溝127の中に延在する、第1の位置から、シャトルピン138bの第2の端部144bが溝127から外に移動され、シャトルピン138bの第1の端部142bがキーブレード117の第1の側124から延在する、第2の位置に移動させる。保定器孔(図示せず)内に配置される保定器ピンが、第1の端部142bおよび第2の端部144bの拡大ヘッド部分を遮断し、貫通孔140b内のシャトルピン138bの軸方向移動を可能にしながら、貫通孔140b内にシャトルピン138bを保定する。
【0189】
図48および49の実施形態は、キーブレードブランク117内に配置される、2つのシャトルピン138a、138bを示すが、他の実施形態は、2つの上回るシャトルピンを含んでもよく、シャトルピンは、キーブレードの長さに沿った種々の位置に位置してもよい。また、キーブレードブランクは、上縁に機械加工または切断された一次ビッティングおよび/または第2の縁に機械加工または切断された二次ビッティングを有する、ビッティングキーに機械加工されてもよい。
【0190】
図50は、キーブレードブランク117からの適切にビッティングされたキーによって動作されるように構成される、第1の持上ピン238aと、第2の持上ピン238bとを有する、錠アセンブリ700の一実施形態を図示する。錠アセンブリ700は、錠アセンブリ700が、単一の持上ピン238の代わりに、2つの持上ピン238a、238bのために構成されることを除いて、錠アセンブリ100に関して上記に示され、説明される全ての特徴を有してもよい。
【0191】
図50を参照すると、錠アセンブリ100(
図9参照)のように、錠アセンブリ700は、ボア154およびサイドバー溝156(図示せず)を有する、筐体152と、一次ピンセット186と、二次ピン204とを含む。プラグ712が、筐体152のボア154内に配置され、キー溝702が、プラグ712を通して縦方向に延在する。上記に説明されるプラグ160のように、プラグ712は、サイドバー空洞166と、一次ピン孔180と、二次ピン孔184とを含んでもよい。加えて、プラグ712は、持上ピン238aを格納するための第1の持上ピン孔262aと、持上ピン238bを格納するための第2の持上ピン孔262bとを含む。サイドバー710が、プラグ712の側内に形成される、サイドバー空洞166内に位置付けられ、サイドバー223の第1の側上の斜角張出部または鼻部232が、筐体152内の軸方向ボア154の側壁内に形成される、サイドバー溝156(図示せず)の中に延在する。種々の実施形態では、サイドバーは、2つまたはそれを上回る補助的サイドバー制御要素のみによって、または一次ピン、二次ピン、および補助的サイドバー制御要素の任意の組み合わせによって制御されてもよい。
【0192】
図51は、第1の持上ピン238aと、第2の持上ピン238bとを有する、錠アセンブリ700に対応する、サイドバー710の一実施形態を示す。錠アセンブリ100におけるサイドバー222と同様に、サイドバー710は、斜角張出部または鼻部232を有する、第1の側223と、錠アセンブリ700が係止状態にあるとき、サイドバー710が半径方向に移動しないように遮断し、錠アセンブリ700が係止解除状態にあるとき、サイドバー710の半径方向移動を可能にするための種々の遮断要素を有する、第2の側225とを有する。サイドバー710は、一次ピン遮断突起224と、遮断突起224の隣接する対の間の第2の側225内に形成される、二次切り抜き226と、各切り抜き226を横断して延在する、二次遮断棚部228とを含む。サイドバー710はさらに、第1の持上ピン238aと対応するための第1の補助的切り抜き256aおよび切り抜き256aを横断して延在する第1の補助的遮断棚部258aと、第2の持上ピン238bと対応するための第2の補助的切り抜き256bおよび切り抜き256bを横断して延在する第2の補助的遮断棚部258bとを含む。
【0193】
図52は、多階層隆起704と、第1の持上ピン孔262a内に配置される、第1の持上ピン238aと、第2の持上ピン孔262b内に配置される、第2の持上ピン238bとを有する、プラグ712内のキー溝702を示す。持上ピン238aは、これがキーブレード117のシャトルピン138aによって位置付けられるであろうため、キー溝702内に示され、持上ピン238bは、これがキー117のシャトルピン138bによって位置付けられるであろうため、キー溝702内に示される。シャトルピン138aおよびシャトルピン138bの操作をより明確に図示するために、キーブレード117は、
図52から省略される。
【0194】
図52に示されるように、第1の持上ピン238aは、第1の側上にシャトルピン切り抜き240aおよび下向きに向いている斜角縁260aを有し、第2の側上に横方向サイドバースロット(図示せず)を有する。第2の持上ピン238bは、第1の側上にシャトルピン切り抜き240bおよび下向きに向いている斜角縁260bを有し、第2の側上に横方向サイドバースロット(図示せず)を有する。
図15A、15B、15Cもまた参照されたい。
【0195】
多階層隆起704は、単一のキー溝内の2つの持上ピンと相互作用する単一のキー内の2つのシャトルピンを支持するために、遷移ランプおよび階層を伴って設計される。多階層隆起704は、2つの区分、すなわち、キーブレード117が完全に挿入されるとき、持上ピン238aおよびシャトルピン138aに対応する第1の区分704aと、持上ピン238bおよびシャトルピン138bに対応する第2の区分704bとを有するものとして言及され得る。持上ピン238aは、位置1(すなわち、プラグ712内の4つの可能性として考えられる補助的係止要素場所のうちの第1の場所)にあり、キー溝702の前端280に最近接する。多階層隆起704の第1の区分704aは、持上ピン238aと反対のキー溝702の側(第2の側)716上にある。持上ピン238bは、位置3(すなわち、プラグ712内の4つの可能性として考えられる補助的係止要素場所のうちの第3の場所)にあり、キー溝702の前端280から最も遠い補助的サイドバー係止要素である。多階層隆起704の第2の区分704bは、持上ピン238bと反対のキー溝702の側716上にある。種々の実施形態では、第2の区分704bは、前端280から最も遠い補助的サイドバー係止要素と反対の側716上のキー溝702の長さに沿った任意の場所にあってもよい。第1の区分704aは、複数の場所にあり、第2の区分704bの前に位置する(すなわち、前端から最も遠い補助的サイドバー係止要素の前に位置する)補助的サイドバー制御要素と反対の側161上のキー溝の長さに沿った任意の場所にあってもよい。
【0196】
キーブレード117が、キー溝702の中に挿入される際、多階層隆起704の第1の区分704aは、シャトルピン138bに係合し、それをキー117の幅を横断して移動させ、キー溝702の反対側(第1の側)714上の持上ピン238aに係合する。キーブレード117が、キー溝704を通して進むにつれて、シャトルピン138bは、持上ピン238aから係脱され、多階層隆起704の第1の区分704aから離れて、多階層隆起704の第2の区分704bに移動する。多階層隆起704の第1の区分704aは、次いで、シャトルピン138aに係合し、それをキー117の幅を横断して移動させ、キー溝702の反対側161上の持上ピン238aに係合する。並行して、多階層隆起704の第2の区分704bは、シャトルピン138bに係合し、それをキー117の幅を横断して移動させ、キー溝702の側161上の持上ピン238bに係合する。キーブレード117が錠700を正常に係止解除するために、シャトルピン138aと持上ピン238aとの正しい整合およびシャトルピン138bと持上ピン238bとの正しい整合の両方が、行われなければならない。キー117が、キー溝702の中に完全に挿入されると、シリンダキー溝702の長さに沿った多階層隆起の第1の区分704aの場所は、キー溝702内の持上ピン238aおよびキーブレード117内のシャトルピン138aの場所に対応し、多階層隆起の第2の区分704bの場所は、キー溝702内の持上ピン238bおよびキーブレード117内のシャトルピン138bの場所に対応する。
【0197】
図52を参照すると、多階層隆起の第1の区分704aは、多階層隆起704の第1の区分704aが、錠100の第2の遷移ランプ274および第3の階層270と対照的に、回帰ランプ706を有することを除いて、錠100に関連して上記に説明される多階層隆起164に類似する。多階層隆起704の第1の区分704aは、キー溝702の第2の側716とは異なる高さにおける2つの明確に異なる階層(第1の階層266aおよび第2の階層268a)と、2つの遷移区域またはランプ(第1の階層266aと第2の階層268aとの間の第1の遷移ランプ272aおよび第2の区分704bの第2の階層268aと第1の階層266bとの間の回帰ランプ706)とを有する。第2の遷移ランプ274および第3の階層270は、シャトルピン138bが、第3の階層によって遮断されることなく、多階層隆起の第1の区分704aにわたって第2の区分704bに進行することを可能にするために、多階層隆起704の第1の区分704aから省略される。
【0198】
第1の区分704aの第1の階層266aにおいて、多階層隆起704は、キー溝702から十分に除去され、キーブレード117がキー溝702の中に挿入されているとき、第1のシャトルピン138aおよび第2のシャトルピン138bの両方のための遊隙を提供し、シャトルピン138a、138bは、主として、キーブレード117の溝127内に含有される。第1の階層266aによって提供されるシャトルピン遊隙を伴わないと、キーブレード117は、シリンダキー溝702の中に挿入され得ない。
【0199】
第1の遷移ランプ272aは、第2のシャトルピン138b、その後、第1のシャトルピン138aを、第1の階層266aから、キーブレード117の幅を横断して、キー溝702の側714上に形成されるレリーフ165aの中に、かつ第2の階層268a上に移動させる。
図52に示されるように、キーブレード117が、完全に挿入されると、第1のシャトルピン138aは、第2の階層268a上に着座され、第1のシャトルピン138aは、プラグ712内の第1の持上ピン238aに適切に係合する。
【0200】
回帰ランプ706は、キーブレード117がキー溝702の中に挿入される際、シャトルピン138bが、第1の区分704aの第2の階層268aから第2の区分704bの第1の階層266bに移動することを可能にする。
図52を参照すると、キー溝702は、第2のシャトルピン138bを、回帰ランプ706を辿って、キーブレード117の溝127内に主として含有される後退された第1の位置に戻るように移動させるために、多階層隆起704の第1の区分704aと反対のキー溝702の側714上に第4の遷移特徴(例えば、ランプ)708を含む。シリンダ712のキー溝702の前端280から第4の遷移特徴708までの寸法718は、シリンダ712内の第1の持上ピン238aの場所によって決定される。回帰ランプ706および第4の遷移特徴708は、シャトルピン138bが多階層隆起704の第1の区分704aに係合した後にキー溝702を通して進行し続けるための遊隙を可能にし、シャトルピン138bが持上ピン238bの斜角縁260bに適切に係合することを可能にするために必要である。
【0201】
多階層隆起の第2の区分704bは、錠100における多階層隆起164に関して上記に示され、説明される全ての特徴を含んでもよい。多階層隆起704の第2の区分704bは、キー溝702の側716とは異なる高さにおける3つの明確に異なる階層(第1の階層266b、第2の階層268b、および第3の階層270)と、キーブレード117内のシャトルピン138bと係合および相互作用するために利用される、2つの遷移区域またはランプ(第1の階層266bと第2の階層268bとの間の第1の遷移ランプ272bおよび第2の階層268bと第3の階層270との間の第2の遷移ランプ274)とを有する。
【0202】
第1の階層266bにおいて、多階層隆起704の第2の区分704bは、キー溝702から十分に除去され、キーブレード117がキー溝702の中に挿入されている際、シャトルピン138bがキー溝702を通して第1の区分704aから第2の区分704bに進行するための遊隙を提供する。第1の階層266bによって提供されるシャトルピン遊隙を伴わないと、シャトルピン138bは、キー溝702の側716または他の補助的係止要素(例えば、側面ピン204)に係合し、キーブレード117がシリンダキー溝702の中に完全に挿入することを防止し得る。
【0203】
第1の遷移ランプ272bは、キーブレード117が、キー溝702を通して進行する際、第2のシャトルピン138bを第1の階層266bから第2の階層268bに移動させる。シャトルピン138bを多階層隆起704の第2の階層268bに位置付けることは、シャトルピン138bを、キーブレード117の幅を横断して、キー溝702内に形成されるレリーフ165bの中に、かつ第2の階層268b上に移動させ、キーブレード117が完全に挿入されているとき、シリンダ712内の持上ピン238bに適切に係合する。
図52に示されるように、多階層隆起704の第2の階層268bにおいて位置付けられる、シャトルピン138bは、キー溝702の反対側714上の持上ピン238bに適切に係合している。
【0204】
第2の遷移274は、シャトルピン138bが第2の階層268bを過ぎて進行しないように遮断する。第3の階層270は、多階層隆起704が、キー溝702の中にその最大高まで延在し、キーブレード117の対応する溝127内に完全に係合する場所である。第3の階層270は、溝127内に配置されるシャトルピン138bが通過することを防止し、また、シリンダキー溝702内のキーブレード117の整合および追跡を提供する。
【0205】
図52を参照すると、キーブレード117が、キー溝702の中に挿入される際、第2のシャトルピン138bは、キー溝702を通して多階層隆起704の第1の区分704aの第1の階層266aに進行する。この時点で、シャトルピン138bの第2の端部144bが、キーブレード117の第2の側126上の溝127の中に延在する。第1の持上ピン138aおよび第2の持上ピン138bは、第1の持上ピン138aおよび第2の持上ピン138b上のサイドバースロット242が、それぞれ、補助的遮断棚部258aおよび補助的遮断棚部258bと整合されない、静止位置にあり、サイドバー710は、半径方向に内向きに移動し、溝156から後退することを防止される。
【0206】
キーブレード117が、キー溝702の中にさらに挿入される際、第1の遷移ランプ272aは、キーブレード117の溝127内のシャトルピン138bの第2の端部144bに係合し(すなわち、第2のシャトルピン138bは、第1の遷移ランプ272aに接触し)、シャトルピン138bを多階層隆起704の第1の区分704aの第1の階層266aから第2の階層268aに移動させる。シャトルピン138bを第1の区分704aの第2の階層268aに位置付けることは、シャトルピン138bを、キーブレード117の幅を横断して、キー溝162内に形成されるレリーフ165aの中に移動させ、シリンダ712内の第1の持上ピン238aに適切に係合する。本位置では、第1の持上ピン138a上のサイドバースロット242は、補助的遮断棚部258aと整合されるが、第2の持上ピン138bは、第2の持上ピン138b上のサイドバースロット242が、補助的遮断棚部258bと整合されない、静止位置に留まる。サイドバー710は、半径方向に内向きに移動し、溝156から後退することを防止される。
【0207】
キーブレード117が、前方に移動する際、シャトルピン138bは、持上ピン238aから係脱され、第2の階層268aによって決定されるキー溝702内の位置または高さにおいて、挿入方向Aに進行し続ける。シャトルピン138bの延在された端部142bは、多階層隆起704と反対の第4の遷移特徴708に接触する。第4の遷移特徴708は、シャトルピン138bを、第2の階層268aによって以前に決定された位置から、回帰ランプ706に、かつ第2の区分704bの第1の階層266bにおけるキーブレード117の溝127内に主として含有される位置に移動させる。後退位置に戻るような第2のシャトルピン138bの移動は、キーブレード117が挿入方向に進行し続ける際、キー溝702内のシャトルピン138bのための遊隙を可能にする。
【0208】
挿入方向Aにおいてキー溝702を通して進む際、第2のシャトルピン138bは、多階層隆起704の第2の区分704bの第1の階層266bに進行する。並行して、第2のシャトルピン138bが、多階層隆起704の第1の区分704aを離れ、多階層隆起704の第2の区分704bに進行する際、第1のシャトルピン138aは、キー溝702に進入し、キー溝702を通して多階層隆起704の第1の区分704aの第1の階層266aに進行する。本位置では、シャトルピン138aの第2の端部144aは、キーブレード117の第2の側126上の溝127の中に延在する。持上ピン238a、238bは、静止位置にあり、補助的遮断棚部258a、258bと整合されない。
【0209】
挿入方向Aにおいてキー溝702を通して進む際、シャトルピン138bは、キーブレード117内の溝127の中に延在する、第1の遷移ランプ272bに係合する。第1の遷移ランプ272bは、シャトルピン138bを多階層隆起の第2の区分704bの第1の階層266bから第2の階層268bに押動する。シャトルピン138bを多階層隆起704の第2の階層268bに位置付けることは、シャトルピン138bを、キーブレード117の幅を横断して、キー溝702内に形成されるレリーフ165bの中に移動させる。
図52に示されるように、シャトルピン138bの拡大された第1の端部142bは、キーブレード117の第1の側124から外に延在し、持上ピン238bの斜角縁260bに接触し、これは、斜角縁260bを拡大ヘッド部分142b上に乗設させ、持上ピン238bを上昇させる。シャトルピン138bは、延在位置に留まり、持上ピン238bを上昇位置に保持する。上昇位置では、サイドバースロット242bは、補助的遮断棚部258bと整合される。
【0210】
シャトルピン138bが、第1の遷移ランプ272bに係合し、第2の区分704bの第2の階層268bに移動している際、シャトルピン138aは、同時に、第1の区分704aの第1の遷移ランプ272aに係合し、第2の階層268aに移動している。キーブレード117内の溝127の中に延在する第1の遷移ランプ272aは、シャトルピン138aを、キー110の幅を横断して、レリーフ165aの中に、かつ多階層隆起704の第1の区分704aの第2の階層268a上に押動する。シャトルピン138aの拡大された第1の端部142aは、キーブレード117の第1の側124から外に延在し、持上ピン238aの斜角縁260aに接触し、これは、斜角縁260aを拡大ヘッド部分142上に乗設させ、持上ピン238aを上昇させる。上昇位置では、サイドバースロット242aは、補助的遮断棚部258aと整合される。
【0211】
持上ピン238aおよび持上ピン238bの両方が、それぞれ、補助的遮断棚部258aおよび補助的遮断棚部258bと整合されるサイドバースロット242を有する上昇位置にあると、補助的遮断棚部258a、258bは、サイドバースロット242に進入することができ、サイドバー710は、もはや持上ピン238aおよび持上ピン238bによって遮断されない。サイドバー710が、半径方向に内向きに移動するにつれて、斜角張出部232は、軸方向溝156から抜去され、プラグ712が筐体152内で回転することを可能にする。
【0212】
キーブレード117が、シリンダ712から除去される際、シャトルピン138aの延在された端部142aは、レリーフ165aを離れ、多階層隆起704の第1の側704aと反対の第3の遷移特徴276aに係合し、シャトルピン138bの延在された端部142bは、レリーフ165bを離れ、多階層隆起704の第2の区分704bと反対の第3の遷移特徴276bに係合する。第3の遷移特徴276aは、シャトルピン138aを、第2の階層268aによって以前に決定された位置から、第1の階層266aにおけるキーブレード117の溝127内に主として含有される位置に戻るように移動させる。第3の遷移特徴276bは、シャトルピン138bを、第2の階層268bによって以前に決定された位置から、第1の階層266bにおけるキーブレード117の溝127内に主として含有される位置に戻るように移動させる。後退位置に戻るようなシャトルピン138aおよびシャトルピン138bの移動は、キーブレード117が除去される際、キー溝702内のシャトルピン138aおよびシャトルピン138bのための遊隙を可能にする。
【0213】
本開示の主題は、特徴の種々の組み合わせおよび副次的組み合わせを含む、ある例証的実施形態を参照して、かなり詳細に説明され、示されたが、当業者は、本開示の範囲内に包含されるものとして、他の実施形態およびその変形例および修正を容易に理解するであろう。また、そのような実施形態、組み合わせ、および副次的組み合わせの説明は、請求される主題が、請求項に明確に列挙されるもの以外の特徴または特徴の組み合わせを要求することを伝えることを意図していない。故に、本開示の範囲は、以下の添付される請求項の精神および範囲内に包含される、全ての修正および変形例を含むことを意図している。
【手続補正書】
【提出日】2022-06-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
錠を動作させるためのキーの中に形成されるべきキーブランクであって、前記キーブランクは、筐体と、プラグであって、前記プラグは、その中に形成されるキー溝を伴い、前記プラグは、前記筐体内に形成されるボア内に回転可能に配置される、プラグと、サイドバーであって、前記プラグ内に形成されるサイドバー開口部内に配置され、前記筐体内の前記プラグの回転を制御するために、前記筐体内に形成される前記ボアの壁内に形成されるサイドバー溝に係合するために、前記プラグの回転軸に対する半径方向移動のために構成されるサイドバーと、一次ピンアセンブリであって、前記筐体内の前記プラグの回転を制御するために、かつ前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御するために、前記キー溝と整合される一次ピンアセンブリと、1つまたはそれを上回る二次ピンであって、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御するために、前記キー溝に隣接して配置される1つまたはそれを上回る二次ピンと、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御するための少なくとも1つの補助的サイドバー制御要素とを備え、前記キーブランクは、前記錠のキー溝の中に挿入されるように構成されるキーブレードを備え、前記キーブレードは、
一次上縁であって、前記一次上縁は、前記キーブランクから形成されたキーが、前記キー溝の中に挿入されるとき、前記錠の一次ピンアセンブリを制御するために、その中に切断された一次ビッティングを受容するように構成される、一次上縁と、
底縁と、
前記一次上縁と前記底縁との間に延在する第1および第2の対向する側であって、
前記第1の側は、前記キーブレードの長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在する肋材を含み、前記肋材は、二次上縁を有し、前記二次上縁は、前記キーブランクから形成されたキーが、前記キー溝の中に挿入されるとき、前記錠の二次ピンを制御するために、その中に切断された二次ビッティングを受容するように構成され、
前記第2の側は、前記肋材の反対にあり、前記キーブレードの長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在する溝を含む、
第1および第2の対向する側と、
前記キーブレード内に配置される少なくとも1つの移動可能要素であって、
前記移動可能要素は、前記キーブランクから形成されたキーが、前記キー溝の中に挿入され、前記移動可能要素を、前記移動可能要素の第2の部分が前記溝の中に延在する第1の位置から、前記移動可能要素の第2の部分が前記溝から外に移動され、前記移動可能要素の第1の部分が前記キーブレードの第1の側から延在し、前記補助的サイドバー制御要素を作動させる第2の位置に移動させる際、前記キー溝の側から張出し、前記溝と整合される多階層隆起に係合するように構成される、
少なくとも1つの移動可能要素と
を備える、キーブランク。
【請求項2】
前記移動可能要素は、前記キーブレードを通して前記第1の側から前記第2の側まで延在する貫通孔内に配置されるシャトルピンを備え、前記シャトルピンは、第1のヘッド部分と、第2のヘッド部分と、前記第1のヘッド部分を前記第2のヘッド部分に接続する中心部分とを備え、前記第1のヘッド部分および前記第2のヘッド部分は、前記中心部分よりも幅広であ
る、請求項1に記載のキーブランク。
【請求項3】
前記キーブレード内に形成された保定器孔内に配置されるシャトルピン保定器をさらに備え、前記シャトルピン保定器は、前記シャトルピンの第1のヘッド部分と第2のヘッド部分との間で前記貫通孔と交差する、請求項2に記載のキーブランク。
【請求項4】
前記シャトルピンは、前記肋材を通して延在する、請求項
2または
3に記載のキーブランク。
【請求項5】
前記キーが、前記キー溝の中に挿入されるとき、前記錠の一次ピンのピンアセンブリを制御するために、
前記一次上縁の中に切断された一次ビッティング
と、
前記キーが、前記キー溝の中に挿入されるとき、前記錠の二次ピンを制御するために、
前記二次上縁の中に切断された二次ビッティング
と
をさらに備える、
請求項1-4のいずれか1項に記載のキーブランクから形成されるキー。
【請求項6】
前記一次ビッティングは、前記一次ピンアセンブリを上昇および回転させるように構成されるスキュータイプビッティングである、請求項
5に記載のキー。
【請求項7】
錠アセンブリであって、
筐体と、
プラグであって、前記プラグは、その中に形成されるキー溝を伴い、前記プラグは、前記筐体内に形成されるボア内に回転可能に配置される、プラグと、
サイドバーであって、前記サイドバーは、前記プラグ内に形成されるサイドバー開口部内に配置され、前記筐体内の前記プラグの回転を制御するために、前記筐体内に形成される前記ボアの壁内に形成されるサイドバー溝に係合するために、前記プラグの回転軸に対する半径方向移動のために構成される、サイドバーと、
一次ピンアセンブリであって、前記一次ピンアセンブリは、前記キー溝と整合され、前記筐体内の前記プラグの回転および前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御するために、キー
ブレードの一次ビッティングによって接触されるように構成される、一次ピンアセンブリと、
1つまたはそれを上回る二次ピンであって、前記1つまたはそれを上回る二次ピンは、前記キー溝に隣接して配置され、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御するために、前記キー
ブレードの二次ビッティングによって接触されるように構成され、各二次ピンは、前記キー
ブレードの二次ビッティングによって接触されるように前記キー溝の中に延在する横方向に延在する張出部を備える、1つまたはそれを上回る二次ピンと、
多階層隆起であって、前記多階層隆起は、前記キー溝の側から張出し、前記キー溝の前記側の長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在し、前記多階層隆起は、前記キー溝の中に挿入されるキーブレード内に配置される少なくとも1つのシャトルピンに係合するように構成され、前記シャトルピンは、前記シャトルピンの一方の端部が前記多階層隆起と反対の前記キーブレードの側に対して後退される後退位置と、前記シャトルピンの端部が前記多階層隆起と反対の前記キーブレードの側から延在される延在位置との間の前記キーブレード内の移動のために構成され、前記多階層隆起は、
第1の階層であって、前記第1の階層は、前記キー溝の前端から延在し、前記後退位置に位置する前記シャトルピンが前記キーブレード内の前記キー溝に進入するための遊隙を提供するように構成される、第1の階層と、
第2の階層であって、前記第2の階層は、前記第1の階層よりも前記キー溝の前端から遠くに位置し、前記第1の階層よりも前記キー溝の前記側から遠くに張出し、前記シャトルピンによって接触され、前記シャトルピンを前記延在位置に位置付けるように構成され、前記シャトルピンの端部は、第2の階層の反対の前記キー溝の側内に形成されるレリーフの中に延在する、第2の階層と、
第3の階層であって、前記第3の階層は、前記第2の階層よりも前記キー溝の前端から遠くに位置し、前記第2の階層よりも前記キー溝の前記側から遠くに張出し、前記キーブレードの溝に係合するように構成される、第3の階層と、
第1の遷移ランプであって、前記第1の遷移ランプは、前記第1の階層および前記第2の階層と連続し、前記シャトルピンを前記後退位置から前記延在位置に移動させるように構成される、第1の遷移ランプと、
第2の遷移ランプであって、前記第2の遷移ランプは、前記第2の階層および前記第3の階層と連続し、前記シャトルピンが前記第2の階層を過ぎて進行しないように遮断するように構成される、第2の遷移ランプと
を備える、多階層隆起と
少なくとも1つの補助的サイドバー制御要素であって、前記少なくとも1つの補助的サイドバー制御要素は、
前記第1の遷移ランプと反対に前記キー溝に隣接して配置され、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御するために、
前記補助的サイドバー制御要素の移動を作動させるために、前記第1の遷移ランプによって前記延在位置に移動される前記キー
ブレードのシャトルピンによって接触されるように構成され、
前記補助的サイドバー制御要素は、前記キー溝に形成される前記レリーフ内に配置されるシャトルピン係合部分であって、補助的サイドバー制御要素が、前記キーから
前記レリーフの中に延在する
前記延在位置において前記シャトルピンによって接触されるが、前記キーの二次ビッティングによって接触されないように、各二次ピンの横方向に延在する
張出部から側方にオフセットされるシャトルピン係合部分を含む、少なくとも1つの補助的サイドバー制御要素と
を備える、錠アセンブリ。
【請求項8】
各一次ピンアセンブリは、前記錠アセンブリが係止構成にあるときに整合される前記筐体および前記プラグ内に形成される孔内に同軸に配列される一次ピンと、一次ピンドライバとを備え、前記一次ピンアセンブリは、各一次ピンとその関連付けられる一次ピンドライバとの間の分離が、前記プラグと前記筐体との間の剪断線と整合される前記整合された孔内の位置まで前記キー
ブレードの一次ビッティングによって上昇されることによって、前記筐体内の前記プラグの回転を制御し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御する各一次ピンアセンブリの前記一次ピンは、前記ピンの側面内に形成されるサイドバー陥凹を含み、
前記サイドバーは、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御する各一次ピンアセンブリと関連付けられる、そこから延在する一次遮断突起を含み、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御する各一次ピンアセンブリは、前記サイドバー陥凹が前記一次遮断突起と整合されず、前記一次遮断突起が前記一次ピンに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止する係止回転配向と、前記サイドバー陥凹が前記一次遮断突起と整合され、前記一次遮断突起が前記サイドバー陥凹に進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得る係止解除回転配向との間で、前記整合された孔内で回転可能である、
請求項
7に記載の錠アセンブリ。
【請求項9】
前記一次ピンアセンブリは、前記キー溝の中に挿入される
前記キ
ーブレードの一次上縁に沿って切断された
前記一次ビッティングによって前記整合された孔内で上昇され、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御する各一次ピンアセンブリの前記一次ピンは、前記一次ピンの角度付けられたチゼル先端に係合する斜めに切断されたビッティングによって前記整合された孔内で回転される、請求項
7または
8に記載の錠アセンブリ。
【請求項10】
各二次ピンは、前記プラグ内に形成され、前記サイドバー開口部の中に延在する関連付けられる二次孔内に配置され、各二次ピンは、その中に形成されるサイドバースロットを含み、前記サイドバーは、二次遮断棚部を含み、各二次ピンは、(i)係止位置であって、前記サイドバースロットが前記二次遮断棚部と整合されず、前記二次遮断棚部が前記二次ピンに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止する係止位置と、(ii)係止解除位置であって、前記サイドバースロットが前記二次遮断棚部と整合され、前記二次遮断棚部が前記サイドバースロットに進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得る係止解除位置との間で移動可能である、請求項
7-
9のいずれか1項に記載の錠アセンブリ。
【請求項11】
各二次ピンは、前記キー溝の中に挿入される
前記キ
ーブレード上に形成される肋材の二次上縁に沿って切断された
前記二次ビッティングによってその関連付けられる二次孔内で上昇されるように構成される、請求項
10に記載の錠アセンブリ。
【請求項12】
前記補助的サイドバー制御要素は、少なくとも1つの補助的ピンを備え、各補助的ピンは、前記プラグ内に形成される関連付けられる補助的ピン孔内に配置され、前記サイドバー開口部の中に延在し、各補助的ピンは、その中に形成されるサイドバー係合特徴を含み、前記サイドバーは、各補助的ピンと関連付けられる補助的遮断特徴を含み、
前記シャトルピンは、前記キーが前記キー溝の中に挿入されると、各補助的ピン
の前記シャトルピン係合部分に接触し、前記補助的ピンを、(i)係止状態であって、前記サイドバー係合特徴が前記補助的遮断特徴と整合されず、前記補助的遮断特徴が前記補助的ピンに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止する係止状態と、(ii)係止解除状態であって、前記サイドバー係合特徴が前記補助的遮断特徴と整合され、前記補助的遮断特徴が前記サイドバー係合特徴と協働し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得る係止解除状態との間で移動
させる、請求項
7-
11のいずれか1項に記載の錠アセンブリ。
【請求項13】
前記補助的ピンは、持上ピンを備え、
前記関連付けられる補助的ピン孔は、軸方向移動のために、その中に前記持上ピンが配置される持上ピン孔を備え、
前記サイドバー係合特徴は、前記持上ピン内に形成されるサイドバースロットを備え、
前記補助的遮断特徴は、前記サイドバー上に形成される補助的遮断棚部を備え、
前記補助的ピンが、前記係止状態にあるとき、前記持上ピンは、前記サイドバースロットが、前記補助的遮断棚部と整合されず、前記補助的遮断棚部が、前記持上ピンに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止するように、前記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられ、
前記補助的ピンが、前記係止解除状態にあるとき、前記持上ピンは、前記サイドバースロットが、前記補助的遮断棚部と整合され、前記補助的遮断棚部が、前記サイドバースロットに進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、前記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられる、
請求項
12に記載の錠アセンブリ。
【請求項14】
前記補助的ピンは、フリッパピンを備え、
前記関連付けられる補助的ピン孔は、前記フリッパピンの縦方向軸を中心とする回転移動のために、その中に前記フリッパピンが配置されるフリッパピン孔を備え、
前記サイドバー係合特徴は、前記フリッパピン上に形成されるサイドバー係合突起を備え、
前記補助的遮断特徴は、前記サイドバー内に形成されるフリッパピン切り抜きを備え、
前記補助的ピンが、前記係止状態にあるとき、前記フリッパピンは、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きと整合されず、前記サイドバー係合突起が、前記サイドバーに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止するように、前記フリッパピン孔内に回転的に配向され、
前記補助的ピンが、前記係止解除状態にあるとき、前記フリッパピンは、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きと整合され、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きに進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、前記フリッパピン孔内に回転的に配向される、
請求項
12に記載の錠アセンブリ。
【請求項15】
前記補助的サイドバー制御要素は、前記プラグに対する軸方向移動のために、前記プラグ内に形成される関連付けられるスライダ孔内に配置される少なくとも1つのスライダを備え、
前記スライダ孔は、前記サイドバー開口部の中に延在し、前記スライダは、そこから張出すサイドバー遮断突起を含み、前記サイドバーは、スライダ切り抜きを含み、
前記シャトルピンは、前記キーが前記キー溝の中に挿入されると、前記スライダ
の前記シャトルピン係合部分と接触し、前記スライダを、(i)係止状態であって、前記サイドバー遮断突起が前記スライダ切り抜きと整合されず、前記サイドバーが前記サイドバー遮断突起に接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止する係止状態と、(ii)係止解除状態であって、前記サイドバー遮断突起が前記スライダ切り抜きと整合され、前記スライダ切り抜きが前記サイドバー遮断突起を受容し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にする係止解除状態との間で移動
させる、
請求項
7-
11のいずれか1項に記載の錠アセンブリ。
【請求項16】
前記補助的サイドバー制御要素および前記サイドバーのうちの一方は、関連付けられる補助的遮断特徴を受容する補助的サイドバー制御陥凹を含み、前記補助的サイドバー制御要素および前記サイドバーのうちの他方は、前記関連付けられる補助的遮断特徴と整合される補助的サイドバー制御陥凹内に受容されるように構成される補助的遮断特徴を含み、各補助的サイドバー制御要素は、(i)係止状態であって、前記サイドバー制御陥凹が前記関連付けられる補助的遮断特徴と整合されず、前記補助的遮断特徴が前記補助的サイドバー制御要素に接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止する係止状態と、(ii)係止解除状態であって、前記補助的サイドバー制御陥凹が前記関連付けられる補助的遮断特徴と整合され、前記補助的遮断特徴が前記補助的サイドバー制御陥凹に進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得る係止解除状態との間の移動のために、前記キー溝の中に挿入される前記キーのシャトルピンによって移動可能に制御される、請求項
7-
11のいずれか1項に記載の錠アセンブリ。
【請求項17】
前記補助的サイドバー制御要素は、軸方向移動のために、その中に持上ピンが配置される持上ピン孔内に持上ピンを備え、
前記補助的サイドバー制御陥凹は、前記持上ピン内に形成されるサイドバースロットを備え、
前記補助的遮断特徴は、前記サイドバー上に形成される補助的遮断棚部を備え、
前記補助的サイドバー制御要素が、前記係止状態にあるとき、前記持上ピンは、前記サイドバースロットが、前記補助的遮断棚部と整合されず、前記補助的遮断棚部が、前記持上ピンに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止するように、前記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられ、
前記補助的サイドバー制御要素が、前記係止解除状態にあるとき、前記持上ピンは、前記サイドバースロットが、前記補助的遮断棚部と整合され、前記補助的遮断棚部が、前記サイドバースロットに進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、前記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられる、
請求項
16に記載の錠アセンブリ。
【請求項18】
前記持上ピンは、前記持上ピン孔内の前記持上ピンを前記係止状態から前記係止解除状態に軸方向に移動させるために、前記キー溝の中に挿入される前記キーブレードのシャトルピンによって係合されるように構成される斜角縁を備える、請求項
17に記載の錠アセンブリ。
【請求項19】
前記補助的サイドバー制御要素は、フリッパピンの縦方向軸を中心とする回転移動のために、その中に前記フリッパピンが配置されるフリッパピン孔内にフリッパピンを備え、
前記サイドバー係合特徴は、前記フリッパピン上に形成されるサイドバー係合突起を備え、
前記補助的サイドバー制御陥凹は、前記サイドバー内に形成されるフリッパピン切り抜きを備え、
前記補助的サイドバー制御要素が、前記係止状態にあるとき、前記フリッパピンは、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きと整合されず、前記サイドバー係合突起が、前記サイドバーに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止するように、前記フリッパピン孔内に回転的に配向され、
前記補助的サイドバー制御要素が、前記係止解除状態にあるとき、前記フリッパピンは、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きと整合され、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きに進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、前記フリッパピン孔内に回転的に配向される、
請求項
16に記載の錠アセンブリ。
【請求項20】
前記フリッパピンは、前記フリッパピンを前記係止状態から前記係止解除状態に回転させるために、前記キー溝の中に挿入される前記キーブレードのシャトルピンによって係合されるように構成される横方向に延在するシャトルピン係合部分を備える、請求項
19に記載の錠アセンブリ。
【請求項21】
前記補助的サイドバー制御要素は、前記プラグに対する軸方向移動のために、前記プラグ内に形成される関連付けられるスライダ孔内に配置される少なくとも1つのスライダを備え、
前記サイドバー係合特徴は、前記スライダから張出すサイドバー遮断突起を備え、
前記補助的サイドバー制御陥凹は、前記サイドバー内に形成されるスライダ切り抜きを備え、
前記補助的サイドバー制御要素が、前記係止状態にあるとき、前記サイドバー遮断突起は、前記スライダ切り抜きと整合されず、前記サイドバーは、前記サイドバー遮断突起に接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止し、
前記補助的サイドバー制御要素が、前記係止解除状態にあるとき、前記サイドバー遮断突起は、前記スライダ切り抜きと整合され、前記スライダ切り抜きは、前記サイドバー遮断突起を受容し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にする、
請求項
16に記載の錠アセンブリ。
【請求項22】
前記スライダは、前記スライダ孔内の
前記スライダを前記係止状態から前記係止解除状態に軸方向に移動させるために、前記キー溝の中に挿入される前記キーブレードのシャトルピンによって係合されるように構成される張出部を備える、請求項
21に記載の錠アセンブリ。
【請求項23】
錠アセンブリのためのプラグ
アセンブリであって、前記プラグ
アセンブリは、
筐体のボア内に回転可能に配置されるプラグと、
前記プラグ内に形成されるキー溝であって、前記キー溝は、対応して成形される
キーのキーブレードを受容するように成形され、キー溝の第1の側から前記キー溝の対向する第2の側まで側方に延在する幅を有する、キー溝と、
サイドバーであって、前記サイドバーは、前記プラグ内に形成されるサイドバー開口部内に配置され、前記筐体内の前記プラグの回転を制御するために、前記筐体内に形成される前記ボアの壁内に形成されるサイドバー溝に係合するために、前記プラグの回転軸に対する半径方向移動のために構成される、サイドバーと、
一次ピンアセンブリであって、前記一次ピンアセンブリは、前記キー溝と整合され、前記ボア内の前記プラグの回転および前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御するために、前記キーブレードの一次ビッティングによって接触されるように構成される、一次ピンアセンブリと、
1つまたはそれを上回る二次ピンであって、前記1つまたはそれを上回る二次ピンは、前記キー溝に隣接して配置され、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を制御するために、前記キーブレードの二次ビッティングによって接触されるように構成され、各二次ピンは、前記キーブレードの二次ビッティングによって接触されるように前記キー溝の中に延在する横方向に延在する張出部を備える、1つまたはそれを上回る二次ピンと、
少なくとも1つのサイドバー制御要素であって、前記少なくとも1つのサイドバー制御要素は、前記キー溝に隣接して配置され、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動
を遮断する係止状態と、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にする係止解除状態との間の前記サイドバー制御要素の移動を制御するために、前記キーのシャトルピンによって接触されるように構成され、
前記サイドバー制御要素は、前記サイドバー制御要素が、前記キーから延在する前記シャトルピンによって接触されるが、前記キーの二次ビッティングによって接触されないように、各二次ピンの横方向に延在する
張出部から側方にオフセットされる、シャトルピン係合部分を含む、少なくとも1つのサイドバー制御要素と、
多階層隆起であって、前記多階層隆起は、前記キー溝の第
2の側から張出し、前記キー溝の第
2の側の長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在し、前記多階層隆起は、前記キー溝の中に挿入される
前記キーブレード内に配置される少なくとも1つのシャトルピンに係合するように構成され、前記シャトルピンは、前記係止状態から前記係止解除状態への前記サイドバー制御要素の移動を作動させるために、前記シャトルピンの一方の端部が前記多階層隆起と反対の前記キーブレードの側に対して後退される後退位置と、前記シャトルピンの端部が前記多階層隆起と反対の前記キーブレードの側から延在される延在位置との間の前記キーブレード内の移動のために構成され、前記多階層隆起は、
第1の階層であって、前記第1の階層は、前記キー溝の前端から延在し、
前記キーブレード内の前記後退位置に
おける前記シャトルピン
が前記キー溝に進入するための遊隙を提供するように構成される、第1の階層と、
第2の階層であって、前記第2の階層は、前記第1の階層よりも前記キー溝の前端から遠くに位置し、前記第1の階層よりも前記キー溝の第
2の側から遠くに張出し、前記サイドバー制御要素の反対に位置し、前記シャトルピンによって接触され、前記シャトルピンを前記延在位置に位置付けるように構成され、前記シャトルピンの端部は、第2の階層の反対の前記キー溝の第
1の側内に形成されるレリーフの中に延在する、第2の階層と、
第3の階層であって、前記第3の階層は、前記第2の階層よりも前記キー溝の前端から遠くに位置し、前記第2の階層よりも前記キー溝の第
2の側から遠くに張出し、前記キーブレードの溝に係合するように構成される、第3の階層と、
第1の遷移ランプであって、前記第1の遷移ランプは、前記第1の階層および前記第2の階層と連続し、前記シャトルピンを前記後退位置から前記延在位置に移動させるように構成される、第1の遷移ランプと、
第2の遷移ランプであって、前記第2の遷移ランプは、前記第2の階層および前記第3の階層と連続し、前記シャトルピンが前記第2の階層を過ぎて進行しないように遮断するように構成される、第2の遷移ランプと
を備える、多階層隆起と
を備える、プラグ
アセンブリ。
【請求項24】
前
記サイドバー制御要素は、軸方向移動のために持上ピン孔内に配置され、持上ピンを横断して横方向に延在するサイドバースロットを有する、持上ピンを備え、
前記サイドバーは、遮断棚部を備え、
前記サイドバー制御要素が、前記係止状態にあるとき、前記持上ピンは、前記サイドバースロットが、前記遮断棚部と整合されず、前記遮断棚部が、前記持上ピンに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止するように、前記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられ、
前記サイドバー制御要素が、前記係止解除状態にあるとき、前記持上ピンは、前記サイドバースロットが、前記遮断棚部と整合され、前記遮断棚部が、前記サイドバースロットに進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、前記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられる、
請求項
23に記載のプラグ。
【請求項25】
前記サイドバー制御要素は、前記プラグに対する軸方向移動のために、前記プラグ内に形成される関連付けられるスライダ孔内に配置され、スライダから張出すサイドバー遮断突起を有する、少なくとも1つのスライダを備え、
前記サイドバーは、スライダ切り抜きを備え、
前記サイドバー制御要素が、前記係止状態にあるとき、前記サイドバー遮断突起は、前記スライダ切り抜きと整合されず、前記サイドバーは、前記サイドバー遮断突起に接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止し、
前記サイドバー制御要素が、前記係止解除状態にあるとき、前記サイドバー遮断突起は、前記スライダ切り抜きと整合され、前記スライダ切り抜きは、前記サイドバー遮断突起を受容し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にする、
請求項
23に記載のプラグ。
【請求項26】
前記サイドバー制御要素は、フリッパピンの縦方向軸を中心とする回転移動のために、その中に前記フリッパピンがあるフリッパピン孔内に配置され、サイドバー係合突起を有する、フリッパピンを備え、
前記サイドバーは、フリッパピン切り抜きを備え、
前記サイドバー制御要素が、前記係止状態にあるとき、前記フリッパピンは、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きと整合されず、前記サイドバー係合突起が、前記サイドバーに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止するように、前記フリッパピン孔内に回転的に配向され、
前記サイドバー制御要素が、前記係止解除状態にあるとき、前記フリッパピンは、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きと整合され、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きに進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、前記フリッパピン孔内に回転的に配向される、
請求項
23に記載のプラグ。
【請求項27】
前記第3の階層は、前記キー溝の第1の側と前記キー溝の第2の側との間の前記キー溝の幅を二分する中心線を越えて延在する、請求項
23-26のいずれか1項に記載のプラグ。
【請求項28】
錠アセンブリであって、
筐体と、
前記筐体内に形成されるボア内に回転可能に配置されるプラグと、
キー溝であって、前記キー溝は、前記プラグ内に形成され、対応して成形されるキーブレードを受容するように成形され、前記プラグを通して縦方向に延在する長さと、キー溝の第1の側から前記キー溝の対向する第2の側まで側方に延在する幅とを有する、キー溝と、
サイドバーであって、前記サイドバーは、前記プラグ内に形成されるサイドバー開口部内に配置され、前記筐体内の前記プラグの回転を制御するために、前記筐体内に形成される前記ボアの壁内に形成されるサイドバー溝に係合するために、前記プラグの回転軸に対する半径方向移動のために構成される、サイドバーと、
第1のサイドバー制御要素および第2のサイドバー制御要素であって、前記第1のサイドバー制御要素および第2のサイドバー制御要素は、前記キー溝の第1の側上の前記プラグ内に配置され、前記第1のサイドバー制御要素および第2のサイドバー制御要素は、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を遮断する係止状態と、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にする係止解除状態との間の移動のために構成される、第1のサイドバー制御要素および第2のサイドバー制御要素と、
多階層隆起であって、前記多階層隆起は、前記キー溝の第2の側から張出し、前記キー溝の第2の側の長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在し、前記多階層隆起は、前記キー溝の中に挿入される前記キーブレード内に配置される第1のシャトルピンおよび第2のシャトルピンに係合するように構成され、
前記第1のシャトルピンは、前記係止状態から前記係止解除状態への前記第1のサイドバー制御要素の移動を作動させるために、前記第1のシャトルピンの第2の端部が前記キーブレードの側に形成された溝の中に延在する第1の位置と、前記第1のシャトルピンの第2の端部が前記溝から外に移動され、前記第1のシャトルピンの第1の端部が前記キーブレードの第1の側から延在する第2の位置との間の前記キーブレード内の移動のために構成され、
前記第2のシャトルピンは、前記係止状態から前記係止解除状態への前記第2のサイドバー制御要素の移動を作動させるために、前記第2のシャトルピンの第2の端部が前記溝の中に延在する第1の位置と、前記第2のシャトルピンの第2の端部が前記溝から外に移動され、前記第2のシャトルピンの第1の端部が前記キーブレードの第1の側から延在する第2の位置との間の前記キーブレード内の移動のために構成され、前記多階層隆起は、
第1の区分であって、
第1の区分の第1の階層であって、前記第1の区分の第1の階層は、前記キー溝の前端から延在し、前記キーブレード内の前記第1の位置における前記第1のシャトルピンおよび前記キーブレード内の前記第1の位置における前記第2のシャトルピンが前記キー溝に進入するための遊隙を提供するように構成される、第1の区分の第1の階層と、
第1の区分の第2の階層であって、前記第1の区分の第2の階層は、前記第1の区分の第1の階層よりも前記キー溝の前端から遠くに位置し、前記第1の区分の第2の階層は、前記第1の区分の第1の階層よりも前記キー溝の第2の側から遠くに張出し、前記第1のサイドバー制御要素の反対に位置し、前記第1のシャトルピンによって接触され、前記第1のシャトルピンを前記第2の位置に位置付けるように構成され、前記第1のシャトルピンの第1の端部は、前記第1の区分の第2の階層の反対の前記キー溝の第1の側内に形成される第1のレリーフの中に延在する、第1の区分の第2の階層と、
第1の区分の第1の遷移ランプであって、前記第1の区分の第1の遷移ランプは、前記第1の区分の第1の階層および前記第1の区分の第2の階層と連続し、前記キーブレードが、前記キー溝の中に挿入される際、前記第1のシャトルピンおよび第2のシャトルピンを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるように構成される、第1の区分の第1の遷移ランプと、
回帰ランプであって、前記回帰ランプは、前記第1の区分の第2の階層と連続し、前記キーブレードが前記キー溝の中に挿入されると、前記第2のシャトルピンを前記第2の位置から前記第1の位置に移動させるように構成される、回帰ランプと
を備える、第1の区分と、
前記第1の区分よりも前記キー溝の前端から遠くに位置する第2の区分であって、
第2の区分の第1の階層であって、前記第2の区分の第1の階層は、前記キーブレード内の前記第1の位置に位置する前記第2のシャトルピンが前記第2の区分に進入するための遊隙を提供するように構成される、第2の区分の第1の階層と、
第2の区分の第2の階層であって、前記第2の区分の第2の階層は、前記第2の区分の第1の階層よりも前記キー溝の前端から遠くに位置し、前記第2の区分の第2の階層は、前記第2の区分の第1の階層よりも前記キー溝の第2の側から遠くに張出し、前記第2のサイドバー制御要素の反対に位置し、前記第2のシャトルピンによって接触され、前記第2のシャトルピンを前記第2の位置に位置付けるように構成され、前記第2のシャトルピンの第1の端部は、前記第2の区分の第2の階層の反対の前記キー溝の第1の側内に形成される第2のレリーフの中に延在する、第2の区分の第2の階層と、
第3の階層であって、前記第3の階層は、前記第2の区分の第2の階層よりも前記キー溝の前端から遠くに位置し、前記第2の区分の第2の階層よりも前記キー溝の第2の側から遠くに張出し、前記キーブレードの溝に係合するように構成される、第3の階層と、
第2の区分の第1の遷移ランプであって、前記第2の区分の第1の遷移ランプは、前記第2の区分の第1の階層および前記第2の区分の第2の階層と連続し、前記キーブレードが前記キー溝の中に挿入されると、前記第2のシャトルピンを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるように構成される、第2の区分の第1の遷移ランプと、
第2の遷移ランプであって、前記第2の遷移ランプは、前記第2の区分の第2の階層および前記第3の階層と連続し、前記第2のシャトルピンが前記第2の区分の第2の階層を過ぎて進行しないように遮断し、前記キーブレードのさらなる挿入を防止するように構成される、第2の遷移ランプと
を備える、第2の区分と
を備える、多階層隆起と
を備える、錠アセンブリ。
【請求項29】
前記第1のサイドバー制御要素および前記第2のサイドバー制御要素のうちの少なくとも1つは、軸方向移動のために持上ピン孔内に配置され、持上ピンを横断して横方向に延在するサイドバースロットを有する、持上ピンを備え、
前記サイドバーは、遮断棚部を備え、
前記サイドバー制御要素が、前記係止状態にあるとき、前記持上ピンは、前記サイドバースロットが、前記遮断棚部と整合されず、前記遮断棚部が、前記持上ピンに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止するように、前記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられ、
前記サイドバー制御要素が、前記係止解除状態にあるとき、前記持上ピンは、前記サイドバースロットが、前記遮断棚部と整合され、前記遮断棚部が、前記サイドバースロットに進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、前記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられる、
請求項
28に記載の錠アセンブリ。
【請求項30】
前記第1のサイドバー制御要素および前記第2のサイドバー制御要素のうちの少なくとも1つは、前記プラグに対する軸方向移動のために、前記プラグ内に形成される関連付けられるスライダ孔内に配置され、スライダから張出すサイドバー遮断突起を有する、少なくとも1つのスライダを備え、
前記サイドバーは、スライダ切り抜きを備え、
前記サイドバー制御要素が、前記係止状態にあるとき、前記サイドバー遮断突起は、前記スライダ切り抜きと整合されず、前記サイドバーは、前記サイドバー遮断突起に接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止し、
前記サイドバー制御要素が、前記係止解除状態にあるとき、前記サイドバー遮断突起は、前記スライダ切り抜きと整合され、前記スライダ切り抜きは、前記サイドバー遮断突起を受容し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にする、
請求項
28に記載の錠アセンブリ。
【請求項31】
前記第1のサイドバー制御要素および前記第2のサイドバー制御要素のうちの少なくとも1つは、フリッパピンの縦方向軸を中心とする回転移動のために、その中に前記フリッパピンがあるフリッパピン孔内に配置され、サイドバー係合突起を有する、フリッパピンを備え、
前記サイドバーは、フリッパピン切り抜きを備え、
前記サイドバー制御要素が、前記係止状態にあるとき、前記フリッパピンは、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きと整合されず、前記サイドバー係合突起が、前記サイドバーに接触し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を防止するように、前記フリッパピン孔内に回転的に配向され、
前記サイドバー制御要素が、前記係止解除状態にあるとき、前記フリッパピンは、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きと整合され、前記サイドバー係合突起が、前記フリッパピン切り抜きに進入し、前記サイドバー開口部内の前記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、前記フリッパピン孔内に回転的に配向される、
請求項
28に記載の錠アセンブリ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
本開示の主題の他の特徴および特性、および動作の方法、構造の関連要素の機能、および部分の組み合わせ、および製造の経済性が、その全てが本明細書の一部を形成し、同様の参照数字が種々の図の対応する部分を指定する、付随の図面を参照して、以下の説明および添付される請求項の検討に応じて、より明白となるであろう。
(項目1)
錠を動作させるためのキーの中に形成されるべきキーブランクであって、上記キーブランクは、筐体と、プラグであって、上記プラグは、その中に形成されるキー溝を伴い、上記プラグは、上記筐体内に形成されるボア内に回転可能に配置される、プラグと、サイドバーであって、上記プラグ内に形成されるサイドバー開口部内に配置され、上記筐体内の上記プラグの回転を制御するために、上記筐体内に形成される上記ボアの壁内に形成されるサイドバー溝に係合するために、上記プラグの回転軸に対する半径方向移動のために構成されるサイドバーと、一次ピンアセンブリであって、上記筐体内の上記プラグの回転を制御するために、かつ上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を制御するために、上記キー溝と整合される一次ピンアセンブリと、1つまたはそれを上回る二次ピンであって、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を制御するために、上記キー溝に隣接して配置される1つまたはそれを上回る二次ピンと、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を制御するための少なくとも1つの補助的サイドバー制御要素とを備え、上記キーブランクは、上記錠のキー溝の中に挿入されるように構成されるキーブレードを備え、上記キーブレードは、
一次上縁であって、上記一次上縁は、上記キーブランクから形成されたキーが、上記キー溝の中に挿入されるとき、上記錠の一次ピンアセンブリを制御するために、その中に切断された一次ビッティングを受容するように構成される、一次上縁と、
底縁と、
上記一次上縁と上記底縁との間に延在する第1および第2の対向する側であって、
上記第1の側は、上記キーブレードの長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在する肋材を含み、上記肋材は、二次上縁を有し、上記二次上縁は、上記キーブランクから形成されたキーが、上記キー溝の中に挿入されるとき、上記錠の二次ピンを制御するために、その中に切断された二次ビッティングを受容するように構成され、
上記第2の側は、上記肋材の反対にあり、上記キーブレードの長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在する溝を含む、
第1および第2の対向する側と、
上記キーブレード内に配置される少なくとも1つの移動可能要素であって、
上記移動可能要素は、上記キーブランクから形成されたキーが、上記キー溝の中に挿入され、上記移動可能要素を、上記移動可能要素の第2の部分が上記溝の中に延在する第1の位置から、上記移動可能要素の第2の部分が上記溝から外に移動され、上記移動可能要素の第1の部分が上記キーブレードの第1の側から延在し、上記補助的サイドバー制御要素を作動させる第2の位置に移動させる際、上記キー溝の側から張出し、上記溝と整合される多階層隆起に係合するように構成される、
少なくとも1つの移動可能要素と
を備える、キーブランク。
(項目2)
上記移動可能要素は、上記キーブレードを通して上記第1の側から上記第2の側まで延在する貫通孔内に配置されるシャトルピンを備え、上記シャトルピンは、第1のヘッド部分と、第2のヘッド部分と、上記第1のヘッド部分を上記第2のヘッド部分に接続する中心部分とを備え、上記第1のヘッド部分および上記第2のヘッド部分は、上記中心部分よりも幅広であり、上記キーブランクはさらに、保定器孔内に配置されるシャトルピン保定器を備え、上記シャトルピンの第1のヘッド部分と第2のヘッド部分との間で上記貫通孔と交差する、項目1に記載のキーブランク。
(項目3)
上記シャトルピンは、上記肋材を通して延在する、項目1または2に記載のキーブランク。
(項目4)
錠を動作させるためのキーであって、上記キーは、筐体と、プラグであって、上記プラグは、その中に形成されるキー溝を伴い、上記プラグは、上記筐体内に形成されるボア内に回転可能に配置される、プラグと、サイドバーであって、上記プラグ内に形成されるサイドバー開口部内に配置され、上記筐体内の上記プラグの回転を制御するために、上記筐体内に形成される上記ボアの壁内に形成されるサイドバー溝に係合するために、上記プラグの回転軸に対する半径方向移動のために構成されるサイドバーと、一次ピンアセンブリであって、上記筐体内の上記プラグの回転を制御するために、かつ上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を制御するために、上記キー溝と整合される一次ピンアセンブリと、1つまたはそれを上回る二次ピンであって、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を制御するために、上記キー溝に隣接して配置される1つまたはそれを上回る二次ピンと、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を制御するための少なくとも1つの補助的サイドバー制御要素とを備え、上記キーは、上記錠のキー溝の中に挿入されるように構成されるキーブレードを備え、上記キーブレードは、
一次上縁であって、上記キーが、上記キー溝の中に挿入されるとき、上記錠の一次ピンのピンアセンブリを制御するために、その中に切断された一次ビッティングを有する一次上縁と、
底縁と、
上記一次上縁と上記底縁との間に延在する第1および第2の対向する側であって、
上記第1の側は、上記キーブレードの長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在する肋材を含み、上記肋材は、二次上縁を有し、上記二次上縁は、上記キーが、上記キー溝の中に挿入されるとき、上記錠の二次ピンを制御するために、その中に切断された二次ビッティングを有し、
上記第2の側は、上記肋材の反対にあり、上記キーブレードの長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在する溝を含む、
第1および第2の対向する側と、
上記キーブレード内に配置される少なくとも1つの移動可能要素であって、
上記移動可能要素は、上記キーブランクから形成されたキーが、上記キー溝の中に挿入され、上記移動可能要素を、上記移動可能要素の第2の部分が上記溝の中に延在する第1の位置から、上記移動可能要素の第2の部分が上記溝から外に移動され、上記移動可能要素の第1の部分が上記キーブレードの第1の側から延在し、上記補助的サイドバー制御要素を作動させる第2の位置に移動させる際、上記キー溝の第2の側から張出し、上記溝と整合される多階層隆起に係合するように構成される、
少なくとも1つの移動可能要素と
を備える、キー。
(項目5)
上記一次ビッティングは、上記一次ピンアセンブリを上昇および回転させるように構成されるスキュータイプビッティングである、項目4に記載のキー。
(項目6)
上記移動可能要素は、上記キーブレードを通して上記第1の側から上記第2の側まで延在する貫通孔内に配置されるシャトルピンを備え、上記シャトルピンは、第1のヘッド部分と、第2のヘッド部分と、上記第1のヘッド部分を上記第2のヘッド部分に接続する中心部分とを備え、上記第1のヘッド部分および上記第2のヘッド部分は、上記中心部分よりも幅広である、項目4または5に記載のキー。
(項目7)
シャトルピン保定器をさらに備え、上記シャトルピン保定器は、保定器孔内に配置され、上記シャトルピンの第1のヘッド部分と第2のヘッド部分との間で上記貫通孔と交差する、項目6に記載のキー。
(項目8)
錠アセンブリであって、
筐体と、
プラグであって、上記プラグは、その中に形成されるキー溝を伴い、上記プラグは、上記筐体内に形成されるボア内に回転可能に配置される、プラグと、
サイドバーであって、上記サイドバーは、上記プラグ内に形成されるサイドバー開口部内に配置され、上記筐体内の上記プラグの回転を制御するために、上記筐体内に形成される上記ボアの壁内に形成されるサイドバー溝に係合するために、上記プラグの回転軸に対する半径方向移動のために構成される、サイドバーと、
一次ピンアセンブリであって、上記一次ピンアセンブリは、上記キー溝と整合され、上記筐体内の上記プラグの回転および上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を制御するために、キーの一次ビッティングによって接触されるように構成される、一次ピンアセンブリと、
1つまたはそれを上回る二次ピンであって、上記1つまたはそれを上回る二次ピンは、上記キー溝に隣接して配置され、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を制御するために、上記キーの二次ビッティングによって接触されるように構成され、各二次ピンは、上記キーの二次ビッティングによって接触されるように上記キー溝の中に延在する横方向に延在する張出部を備える、1つまたはそれを上回る二次ピンと、
少なくとも1つの補助的サイドバー制御要素であって、上記少なくとも1つの補助的サイドバー制御要素は、上記キー溝に隣接して配置され、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を制御するために、上記キーのシャトルピンによって接触されるように構成され、補助的サイドバー制御要素が、上記キーから延在する上記シャトルピンによって接触されるが、上記キーの二次ビッティングによって接触されないように、各二次ピンの横方向に延在する部分から側方にオフセットされるシャトルピン係合部分を含む、少なくとも1つの補助的サイドバー制御要素と
を備える、錠アセンブリ。
(項目9)
各一次ピンアセンブリは、上記錠アセンブリが係止構成にあるときに整合される上記筐体および上記プラグ内に形成される孔内に同軸に配列される一次ピンと、一次ピンドライバとを備え、上記一次ピンアセンブリは、各一次ピンとその関連付けられる一次ピンドライバとの間の分離が、上記プラグと上記筐体との間の剪断線と整合される上記整合された孔内の位置まで上記キーの一次ビッティングによって上昇されることによって、上記筐体内の上記プラグの回転を制御し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を制御する各一次ピンアセンブリの上記一次ピンは、上記ピンの側面内に形成されるサイドバー陥凹を含み、
上記サイドバーは、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を制御する各一次ピンアセンブリと関連付けられる、そこから延在する一次遮断突起を含み、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を制御する各一次ピンアセンブリは、上記サイドバー陥凹が上記一次遮断突起と整合されず、上記一次遮断突起が上記一次ピンに接触し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を防止する係止回転配向と、上記サイドバー陥凹が上記一次遮断突起と整合され、上記一次遮断突起が上記サイドバー陥凹に進入し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を可能にし得る係止解除回転配向との間で、上記整合された孔内で回転可能である、
項目8に記載の錠アセンブリ。
(項目10)
上記一次ピンアセンブリは、上記キー溝の中に挿入されるキーのブレードの一次上縁に沿って切断された一次ビッティングによって上記整合された孔内で上昇され、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を制御する各一次ピンアセンブリの上記一次ピンは、上記一次ピンの角度付けられたチゼル先端に係合する斜めに切断されたビッティングによって上記整合された孔内で回転される、項目8または9に記載の錠アセンブリ。
(項目11)
各二次ピンは、上記プラグ内に形成され、上記サイドバー開口部の中に延在する関連付けられる二次孔内に配置され、各二次ピンは、その中に形成されるサイドバースロットを含み、上記サイドバーは、二次遮断棚部を含み、各二次ピンは、(i)係止位置であって、上記サイドバースロットが上記二次遮断棚部と整合されず、上記二次遮断棚部が上記二次ピンに接触し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を防止する係止位置と、(ii)係止解除位置であって、上記サイドバースロットが上記二次遮断棚部と整合され、上記二次遮断棚部が上記サイドバースロットに進入し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を可能にし得る係止解除位置との間で移動可能である、項目8-10のいずれか1項に記載の錠アセンブリ。
(項目12)
各二次ピンは、上記キー溝の中に挿入されるキーのブレード上に形成される肋材の二次上縁に沿って切断された二次ビッティングによってその関連付けられる二次孔内で上昇されるように構成される、項目8-11のいずれか1項に記載の錠アセンブリ。
(項目13)
上記補助的サイドバー制御要素は、少なくとも1つの補助的ピンを備え、各補助的ピンは、上記プラグ内に形成される関連付けられる補助的ピン孔内に配置され、上記サイドバー開口部の中に延在し、各補助的ピンは、その中に形成されるサイドバー係合特徴を含み、上記サイドバーは、各補助的ピンと関連付けられる補助的遮断特徴を含み、各補助的ピンは、(i)係止状態であって、上記サイドバー係合特徴が上記補助的遮断特徴と整合されず、上記補助的遮断特徴が上記補助的ピンに接触し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を防止する係止状態と、(ii)係止解除状態であって、上記サイドバー係合特徴が上記補助的遮断特徴と整合され、上記補助的遮断特徴が上記サイドバー係合特徴と協働し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を可能にし得る係止解除状態との間で移動可能である、項目8-12のいずれか1項に記載の錠アセンブリ。
(項目14)
上記補助的ピンは、上記シャトルピンによって上記係止状態と上記係止解除状態との間で移動され、上記シャトルピンは、キーブレード内に移動可能に配置され、上記キーが上記キー溝の中に挿入される際、上記キーブレードの中に後退される第1の位置と、上記キーブレードから延在され、上記補助的ピンに係合し、上記補助的ピンを上記係止状態から上記係止解除状態に移動させる第2の位置との間で移動可能である、項目13に記載の錠アセンブリ。
(項目15)
上記補助的ピンは、持上ピンを備え、
上記関連付けられる補助的ピン孔は、軸方向移動のために、その中に上記持上ピンが配置される持上ピン孔を備え、
上記サイドバー係合特徴は、上記持上ピン内に形成されるサイドバースロットを備え、
上記補助的遮断特徴は、上記サイドバー上に形成される補助的遮断棚部を備え、
上記補助的ピンが、上記係止状態にあるとき、上記持上ピンは、上記サイドバースロットが、上記補助的遮断棚部と整合されず、上記補助的遮断棚部が、上記持上ピンに接触し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を防止するように、上記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられ、
上記補助的ピンが、上記係止解除状態にあるとき、上記持上ピンは、上記サイドバースロットが、上記補助的遮断棚部と整合され、上記補助的遮断棚部が、上記サイドバースロットに進入し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、上記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられる、
項目13または14に記載の錠アセンブリ。
(項目16)
上記補助的ピンは、フリッパピンを備え、
上記関連付けられる補助的ピン孔は、上記フリッパピンの縦方向軸を中心とする回転移動のために、その中に上記フリッパピンが配置されるフリッパピン孔を備え、
上記サイドバー係合特徴は、上記フリッパピン上に形成されるサイドバー係合突起を備え、
上記補助的遮断特徴は、上記サイドバー内に形成されるフリッパピン切り抜きを備え、
上記補助的ピンが、上記係止状態にあるとき、上記フリッパピンは、上記サイドバー係合突起が、上記フリッパピン切り抜きと整合されず、上記サイドバー係合突起が、上記サイドバーに接触し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を防止するように、上記フリッパピン孔内に回転的に配向され、
上記補助的ピンが、上記係止解除状態にあるとき、上記フリッパピンは、上記サイドバー係合突起が、上記フリッパピン切り抜きと整合され、上記サイドバー係合突起が、上記フリッパピン切り抜きに進入し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、上記フリッパピン孔内に回転的に配向される、
項目13または14に記載の錠アセンブリ。
(項目17)
上記補助的サイドバー制御要素は、上記プラグに対する軸方向移動のために、上記プラグ内に形成される関連付けられるスライダ孔内に配置される少なくとも1つのスライダを備え、
上記スライダ孔は、上記サイドバー開口部の中に延在し、上記スライダは、そこから張出すサイドバー遮断突起を含み、上記サイドバーは、スライダ切り抜きを含み、
上記スライダは、(i)係止状態であって、上記サイドバー遮断突起が上記スライダ切り抜きと整合されず、上記サイドバーが上記サイドバー遮断突起に接触し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を防止する係止状態と、(ii)係止解除状態であって、上記サイドバー遮断突起が上記スライダ切り抜きと整合され、上記スライダ切り抜きが上記サイドバー遮断突起を受容し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を可能にする係止解除状態との間で移動可能である、
項目8-14のいずれか1項に記載の錠アセンブリ。
(項目18)
上記補助的サイドバー制御要素および上記サイドバーのうちの一方は、関連付けられる補助的遮断特徴を受容する補助的サイドバー制御陥凹を含み、上記補助的サイドバー制御要素および上記サイドバーのうちの他方は、上記関連付けられる補助的遮断特徴と整合される補助的サイドバー制御陥凹内に受容されるように構成される補助的遮断特徴を含み、各補助的サイドバー制御要素は、(i)係止状態であって、上記サイドバー制御陥凹が上記関連付けられる補助的遮断特徴と整合されず、上記補助的遮断特徴が上記補助的サイドバー制御要素に接触し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を防止する係止状態と、(ii)係止解除状態であって、上記補助的サイドバー制御陥凹が上記関連付けられる補助的遮断特徴と整合され、上記補助的遮断特徴が上記補助的サイドバー制御陥凹に進入し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を可能にし得る係止解除状態との間の移動のために、上記キー溝の中に挿入される上記キーのシャトルピンによって移動可能に制御される、項目8-14のいずれか1項に記載の錠アセンブリ。
(項目19)
上記補助的サイドバー制御要素は、軸方向移動のために、その中に持上ピンが配置される持上ピン孔内に持上ピンを備え、
上記補助的サイドバー制御陥凹は、上記持上ピン内に形成されるサイドバースロットを備え、
上記補助的遮断特徴は、上記サイドバー上に形成される補助的遮断棚部を備え、
上記補助的サイドバー制御要素が、上記係止状態にあるとき、上記持上ピンは、上記サイドバースロットが、上記補助的遮断棚部と整合されず、上記補助的遮断棚部が、上記持上ピンに接触し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を防止するように、上記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられ、
上記補助的サイドバー制御要素が、上記係止解除状態にあるとき、上記持上ピンは、上記サイドバースロットが、上記補助的遮断棚部と整合され、上記補助的遮断棚部が、上記サイドバースロットに進入し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、上記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられる、
項目18に記載の錠アセンブリ。
(項目20)
上記持上ピンは、上記持上ピン孔内の上記持上ピンを上記係止状態から上記係止解除状態に軸方向に移動させるために、上記キー溝の中に挿入される上記キーブレードのシャトルピンによって係合されるように構成される斜角縁を備える、項目19に記載の錠アセンブリ。
(項目21)
上記補助的サイドバー制御要素は、フリッパピンの縦方向軸を中心とする回転移動のために、その中に上記フリッパピンが配置されるフリッパピン孔内にフリッパピンを備え、
上記サイドバー係合特徴は、上記フリッパピン上に形成されるサイドバー係合突起を備え、
上記補助的サイドバー制御陥凹は、上記サイドバー内に形成されるフリッパピン切り抜きを備え、
上記補助的サイドバー制御要素が、上記係止状態にあるとき、上記フリッパピンは、上記サイドバー係合突起が、上記フリッパピン切り抜きと整合されず、上記サイドバー係合突起が、上記サイドバーに接触し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を防止するように、上記フリッパピン孔内に回転的に配向され、
上記補助的サイドバー制御要素が、上記係止解除状態にあるとき、上記フリッパピンは、上記サイドバー係合突起が、上記フリッパピン切り抜きと整合され、上記サイドバー係合突起が、上記フリッパピン切り抜きに進入し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、上記フリッパピン孔内に回転的に配向される、
項目18に記載の錠アセンブリ。
(項目22)
上記フリッパピンは、上記フリッパピンを上記係止状態から上記係止解除状態に回転させるために、上記キー溝の中に挿入される上記キーブレードのシャトルピンによって係合されるように構成される横方向に延在するシャトルピン係合部分を備える、項目21に記載の錠アセンブリ。
(項目23)
上記補助的サイドバー制御要素は、上記プラグに対する軸方向移動のために、上記プラグ内に形成される関連付けられるスライダ孔内に配置される少なくとも1つのスライダを備え、
上記サイドバー係合特徴は、上記スライダから張出すサイドバー遮断突起を備え、
上記補助的サイドバー制御陥凹は、上記サイドバー内に形成されるスライダ切り抜きを備え、
上記補助的サイドバー制御要素が、上記係止状態にあるとき、上記サイドバー遮断突起は、上記スライダ切り抜きと整合されず、上記サイドバーは、上記サイドバー遮断突起に接触し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を防止し、
上記補助的サイドバー制御要素が、上記係止解除状態にあるとき、上記サイドバー遮断突起は、上記スライダ切り抜きと整合され、上記スライダ切り抜きは、上記サイドバー遮断突起を受容し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を可能にする、
項目18に記載の錠アセンブリ。
(項目24)
上記スライダは、上記スライダ孔内のスライダを上記係止状態から上記係止解除状態に軸方向に移動させるために、上記キー溝の中に挿入される上記キーブレードのシャトルピンによって係合されるように構成される張出部を備える、項目23に記載の錠アセンブリ。
(項目25)
錠アセンブリであって、
円筒形筐体と、
上記筐体内に形成されるボア内に回転可能に配置されるプラグと、
キー溝であって、上記キー溝は、上記プラグ内に形成され、対応して成形されるキーブレードを受容するように成形され、上記プラグを通して縦方向に延在する長さと、キー溝の第1の側から上記キー溝の対向する第2の側まで側方に延在する幅とを有する、キー溝と、
サイドバーであって、上記サイドバーは、上記プラグ内に形成されるサイドバー開口部内に配置され、上記筐体内の上記プラグの回転を制御するために、上記筐体内に形成される上記ボアの壁内に形成されるサイドバー溝に係合するために、上記プラグの回転軸に対する半径方向移動のために構成される、サイドバーと、
少なくとも1つのサイドバー制御要素であって、上記少なくとも1つのサイドバー制御要素は、上記キー溝の第2の側上の上記プラグ内に配置され、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を遮断する係止状態と、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を可能にする係止解除状態との間の移動のために構成される、少なくとも1つのサイドバー制御要素と、
多階層隆起であって、上記多階層隆起は、上記キー溝の第1の側から張出し、上記キー溝の第1の側の長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在し、上記多階層隆起は、上記キー溝の中に挿入されるキーブレード内に配置される少なくとも1つのシャトルピンに係合するように構成され、上記シャトルピンは、上記第1の状態から上記第2の状態への上記サイドバー制御要素の移動を作動させるために、上記シャトルピンの第2の端部が上記溝の中に延在する第1の位置と、上記シャトルピンの第2の端部が上記溝から外に移動され、上記シャトルピンの第1の端部が上記キーブレードの第1の側から延在する第2の位置との間の上記キーブレード内の移動のために構成され、上記多階層隆起は、
第1の階層であって、上記第1の階層は、上記キー溝の前端から延在し、上記第1の位置に位置する上記シャトルピンが上記キーブレード内の上記キー溝に進入するための遊隙を提供するように構成される、第1の階層と、
第2の階層であって、上記第2の階層は、上記第1の階層よりも上記キー溝の前端から遠くに位置し、上記第1の階層よりも上記キー溝の第1の側から遠くに張出し、上記サイドバー制御要素の反対に位置し、上記シャトルピンによって接触され、上記シャトルピンを上記第2の位置に位置付けるように構成され、上記シャトルピンの第1の端部は、第2の階層の反対の上記キー溝の第2の側内に形成されるレリーフの中に延在する、第2の階層と、
第3の階層であって、上記第3の階層は、上記第2の階層よりも上記キー溝の前端から遠くに位置し、上記第2の階層よりも上記キー溝の第1の側から遠くに張出し、上記キーブレードの溝に係合するように構成される、第3の階層と、
第1の遷移ランプであって、上記第1の遷移ランプは、上記第1の階層および上記第2の階層と連続し、上記シャトルピンを上記第1の位置から上記第2の位置に移動させるように構成される、第1の遷移ランプと、
第2の遷移ランプであって、上記第2の遷移ランプは、上記第2の階層および上記第3の階層と連続し、上記シャトルピンが上記第2の階層を過ぎて進行しないように遮断するように構成される、第2の遷移ランプと
を備える、多階層隆起と
を備える、錠アセンブリ。
(項目26)
上記補助的サイドバー制御要素は、軸方向移動のために持上ピン孔内に配置され、持上ピンを横断して横方向に延在するサイドバースロットを有する、持上ピンを備え、
上記サイドバーは、遮断棚部を備え、
上記サイドバー制御要素が、上記係止状態にあるとき、上記持上ピンは、上記サイドバースロットが、上記遮断棚部と整合されず、上記遮断棚部が、上記持上ピンに接触し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を防止するように、上記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられ、
上記サイドバー制御要素が、上記係止解除状態にあるとき、上記持上ピンは、上記サイドバースロットが、上記遮断棚部と整合され、上記遮断棚部が、上記サイドバースロットに進入し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、上記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられる、
項目25に記載の錠アセンブリ。
(項目27)
上記サイドバー制御要素は、上記プラグに対する軸方向移動のために、上記プラグ内に形成される関連付けられるスライダ孔内に配置され、スライダから張出すサイドバー遮断突起を有する、少なくとも1つのスライダを備え、
上記サイドバーは、スライダ切り抜きを備え、
上記サイドバー制御要素が、上記係止状態にあるとき、上記サイドバー遮断突起は、上記スライダ切り抜きと整合されず、上記サイドバーは、上記サイドバー遮断突起に接触し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を防止し、
上記サイドバー制御要素が、上記係止解除状態にあるとき、上記サイドバー遮断突起は、上記スライダ切り抜きと整合され、上記スライダ切り抜きは、上記サイドバー遮断突起を受容し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を可能にする、
項目25または26に記載の錠アセンブリ。
(項目28)
上記サイドバー制御要素は、フリッパピンの縦方向軸を中心とする回転移動のために、その中に上記フリッパピンがあるフリッパピン孔内に配置され、サイドバー係合突起を有する、フリッパピンを備え、
上記サイドバーは、フリッパピン切り抜きを備え、
上記サイドバー制御要素が、上記係止状態にあるとき、上記フリッパピンは、上記サイドバー係合突起が、上記フリッパピン切り抜きと整合されず、上記サイドバー係合突起が、上記サイドバーに接触し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を防止するように、上記フリッパピン孔内に回転的に配向され、
上記サイドバー制御要素が、上記係止解除状態にあるとき、上記フリッパピンは、上記サイドバー係合突起が、上記フリッパピン切り抜きと整合され、上記サイドバー係合突起が、上記フリッパピン切り抜きに進入し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、上記フリッパピン孔内に回転的に配向される、
項目25-27に記載の錠アセンブリ。
(項目29)
上記第3の階層は、上記キー溝の第1の側と上記キー溝の第2の側との間の上記キー溝の幅を二分する中心線を越えて延在する、項目25-28のいずれか1項に記載の錠アセンブリ。
(項目30)
錠アセンブリのためのプラグであって、上記プラグは、
キー溝であって、上記キー溝は、対応して成形されるキーブレードを受容するように成形され、キー溝の第1の側から上記キー溝の対向する第2の側まで側方に延在する幅を有する、キー溝と、
サイドバーであって、上記サイドバーは、上記プラグ内に形成されるサイドバー開口部内に配置され、上記筐体内の上記プラグの回転を制御するために、上記筐体内に形成される上記ボアの壁内に形成されるサイドバー溝に係合するために、上記プラグの回転軸に対する半径方向移動のために構成される、サイドバーと、
少なくとも1つのサイドバー制御要素であって、上記少なくとも1つのサイドバー制御要素は、上記キー溝に隣接して配置され、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を制御するために、上記キーのシャトルピンによって接触されるように構成され、サイドバー制御要素が、上記キーから延在する上記シャトルピンによって接触されるが、上記キーの二次ビッティングによって接触されないように、各二次ピンの横方向に延在する部分から側方にオフセットされる、シャトルピン係合部分を含む、少なくとも1つのサイドバー制御要素と、
多階層隆起であって、上記多階層隆起は、上記キー溝の第1の側から張出し、上記キー溝の第1の側の長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在し、上記多階層隆起は、上記キー溝の中に挿入されるキーブレード内に配置される少なくとも1つのシャトルピンに係合するように構成され、上記シャトルピンは、上記係止状態から上記係止解除状態への上記サイドバー制御要素の移動を作動させるために、上記シャトルピンの一方の端部が上記多階層隆起と反対の上記キーブレードの側に対して後退される後退位置と、上記シャトルピンの端部が上記多階層隆起と反対の上記キーブレードの側から延在される延在位置との間の上記キーブレード内の移動のために構成され、上記多階層隆起は、
第1の階層であって、上記第1の階層は、上記キー溝の前端から延在し、上記後退位置に位置する上記シャトルピンが上記キーブレード内の上記キー溝に進入するための遊隙を提供するように構成される、第1の階層と、
第2の階層であって、上記第2の階層は、上記第1の階層よりも上記キー溝の前端から遠くに位置し、上記第1の階層よりも上記キー溝の第1の側から遠くに張出し、上記サイドバー制御要素の反対に位置し、上記シャトルピンによって接触され、上記シャトルピンを上記延在位置に位置付けるように構成され、上記シャトルピンの端部は、第2の階層の反対の上記キー溝の第2の側内に形成されるレリーフの中に延在する、第2の階層と、
第3の階層であって、上記第3の階層は、上記第2の階層よりも上記キー溝の前端から遠くに位置し、上記第2の階層よりも上記キー溝の第1の側から遠くに張出し、上記キーブレードの溝に係合するように構成される、第3の階層と、
第1の遷移ランプであって、上記第1の遷移ランプは、上記第1の階層および上記第2の階層と連続し、上記シャトルピンを上記後退位置から上記延在位置に移動させるように構成される、第1の遷移ランプと、
第2の遷移ランプであって、上記第2の遷移ランプは、上記第2の階層および上記第3の階層と連続し、上記シャトルピンが上記第2の階層を過ぎて進行しないように遮断するように構成される、第2の遷移ランプと
を備える、多階層隆起と
を備える、プラグ。
(項目31)
上記補助的サイドバー制御要素は、軸方向移動のために持上ピン孔内に配置され、持上ピンを横断して横方向に延在するサイドバースロットを有する、持上ピンを備え、
上記サイドバーは、遮断棚部を備え、
上記サイドバー制御要素が、上記係止状態にあるとき、上記持上ピンは、上記サイドバースロットが、上記遮断棚部と整合されず、上記遮断棚部が、上記持上ピンに接触し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を防止するように、上記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられ、
上記サイドバー制御要素が、上記係止解除状態にあるとき、上記持上ピンは、上記サイドバースロットが、上記遮断棚部と整合され、上記遮断棚部が、上記サイドバースロットに進入し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、上記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられる、
項目30に記載のプラグ。
(項目32)
上記サイドバー制御要素は、上記プラグに対する軸方向移動のために、上記プラグ内に形成される関連付けられるスライダ孔内に配置され、スライダから張出すサイドバー遮断突起を有する、少なくとも1つのスライダを備え、
上記サイドバーは、スライダ切り抜きを備え、
上記サイドバー制御要素が、上記係止状態にあるとき、上記サイドバー遮断突起は、上記スライダ切り抜きと整合されず、上記サイドバーは、上記サイドバー遮断突起に接触し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を防止し、
上記サイドバー制御要素が、上記係止解除状態にあるとき、上記サイドバー遮断突起は、上記スライダ切り抜きと整合され、上記スライダ切り抜きは、上記サイドバー遮断突起を受容し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を可能にする、
項目30に記載のプラグ。
(項目33)
上記サイドバー制御要素は、フリッパピンの縦方向軸を中心とする回転移動のために、その中に上記フリッパピンがあるフリッパピン孔内に配置され、サイドバー係合突起を有する、フリッパピンを備え、
上記サイドバーは、フリッパピン切り抜きを備え、
上記サイドバー制御要素が、上記係止状態にあるとき、上記フリッパピンは、上記サイドバー係合突起が、上記フリッパピン切り抜きと整合されず、上記サイドバー係合突起が、上記サイドバーに接触し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を防止するように、上記フリッパピン孔内に回転的に配向され、
上記サイドバー制御要素が、上記係止解除状態にあるとき、上記フリッパピンは、上記サイドバー係合突起が、上記フリッパピン切り抜きと整合され、上記サイドバー係合突起が、上記フリッパピン切り抜きに進入し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、上記フリッパピン孔内に回転的に配向される、
項目30に記載のプラグ。
(項目34)
上記第3の階層は、上記キー溝の第1の側と上記キー溝の第2の側との間の上記キー溝の幅を二分する中心線を越えて延在する、項目30に記載のプラグ。
(項目35)
錠を動作させるためのキーの中に形成されるべきキーブランクであって、上記キーブランクは、円筒形筐体と、プラグであって、上記筐体内に形成されるボア内に回転可能に配置されるプラグと、キー溝であって、上記プラグ内に形成され、第1の階層、第1の遷移ランプ、第2の階層、第2の遷移ランプ、および第3の階層を伴う多階層隆起を有するキー溝と、サイドバーであって、上記プラグ内に形成されるサイドバー開口部内に配置され、上記筐体内の上記プラグの回転を制御するために、上記筐体内に形成される上記ボアの壁内に形成されるサイドバー溝に係合するために、上記プラグの回転軸に対する半径方向移動のために構成されるサイドバーと、少なくとも1つの補助的サイドバー制御要素であって、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を制御するための少なくとも1つの補助的サイドバー制御要素とを有し、上記キーブランクは、上記錠のキー溝の中に挿入されるように構成されるキーブレードを備え、上記キーブレードは、
一次上縁であって、上記一次上縁は、その中に切断された一次ビッティングを受容するように構成される、一次上縁と、
底縁と、
上記一次上縁と上記底縁との間に延在する第1および第2の対向する側であって、
上記第2の側は、上記キーブレードの長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在する溝を含む、
第1および第2の対向する側と、
上記キーブレードを通して上記第1の側から上記第2の側まで延在する貫通孔内に配置される少なくとも1つのシャトルピンであって、
上記シャトルピンは、上記キーブランクから形成されたキーが、上記キー溝の中に挿入され、上記シャトルピンを、上記シャトルピンの第2の端部が上記溝の中に延在する第1の位置から、上記シャトルピンの第2の端部が上記溝から外に移動され、上記シャトルピンの第1の端部が上記キーブレードの第1の側から延在し、上記補助的サイドバー制御要素を作動させる第2の位置に移動させる際、上記キー溝の第2の側から張出し、上記溝と整合される多階層隆起に係合するように構成される、
少なくとも1つのシャトルピンと
を備える、キーブランク。
(項目36)
上記シャトルピンは、第1のヘッド部分と、第2のヘッド部分と、上記第1のヘッド部分を上記第2のヘッド部分に接続する中心部分とを備え、上記第1のヘッド部分および上記第2のヘッド部分は、上記中心部分よりも幅広である、項目35に記載のキーブランク。
(項目37)
シャトルピン保定器をさらに備え、上記シャトルピン保定器は、保定器孔内に配置され、上記シャトルピンの第1のヘッド部分と第2のヘッド部分との間で上記貫通孔と交差する、項目35に記載のキーブランク。
(項目38)
上記補助的サイドバー制御要素は、軸方向移動のために持上ピン孔内に配置され、持上ピンを横断して横方向に延在するサイドバースロットを有する、持上ピンを備え、
上記サイドバーは、遮断棚部を備え、
上記シャトルピンが、上記第1の位置にあるとき、上記持上ピンは、上記サイドバースロットが、上記補助的遮断棚部と整合されず、上記補助的遮断棚部が、上記持上ピンに接触し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を防止するように、上記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられ、
上記シャトルピンが、上記第2の位置にあるとき、上記持上ピンは、上記サイドバースロットが、上記補助的遮断棚部と整合され、上記補助的遮断棚部が、上記サイドバースロットに進入し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、上記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられる、
項目35に記載のキーブランク。
(項目39)
上記補助的サイドバー制御要素は、フリッパピンの縦方向軸を中心とする回転移動のために、フリッパピン孔内に配置され、上記フリッパピン上に形成されるサイドバー係合突起を有する、少なくとも1つのフリッパピンを備え、
上記サイドバーは、フリッパピン切り抜きを備え、
上記シャトルピンが、上記第1の位置にあるとき、上記フリッパピンは、上記サイドバー係合突起が、上記フリッパピン切り抜きと整合されず、上記サイドバー係合突起が、上記サイドバーに接触し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を防止するように、上記フリッパピン孔内に回転的に配向され、
上記シャトルピンが、上記第2の位置にあるとき、上記フリッパピンは、上記サイドバー係合突起が、上記フリッパピン切り抜きと整合され、上記サイドバー係合突起が、上記フリッパピン切り抜きに進入し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、上記フリッパピン孔内に回転的に配向される、
項目35に記載のキーブランク。
(項目40)
上記補助的サイドバー制御要素は、上記プラグに対する軸方向移動のために、上記プラグ内に形成される関連付けられるスライダ孔内に配置され、スライダから張出すサイドバー遮断突起を有する、少なくとも1つのスライダを備え、
上記サイドバーは、スライダ切り抜きを備え、
上記シャトルピンが、上記第1の位置にあるとき、上記サイドバー遮断突起は、上記スライダ切り抜きと整合されず、上記サイドバーは、上記サイドバー遮断突起に接触し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を防止し、
上記シャトルピンが、上記第2の位置にあるとき、上記サイドバー遮断突起は、上記スライダ切り抜きと整合され、上記スライダ切り抜きは、上記サイドバー遮断突起を受容し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を可能にする、
項目35に記載のキーブランク。
(項目41)
2つまたはそれを上回るシャトルピンを有する、項目35に記載のキーブランク。
(項目42)
上記溝は、上記キーブレードの中心線に対してパラセントリックである、項目35に記載のキーブランク。
(項目43)
錠を動作させるためのキーであって、上記キーは、円筒形筐体と、プラグであって、上記筐体内に形成されるボア内に回転可能に配置され、前面と、端面とを有するプラグと、キー溝であって、上記プラグ内に形成され、第1の階層、第1の遷移ランプ、第2の階層、第2の遷移ランプ、および第3の階層を伴う多階層隆起を有するキー溝と、サイドバーであって、上記プラグ内に形成されるサイドバー開口部内に配置され、上記筐体内の上記プラグの回転を制御するために、上記筐体内に形成される上記ボアの壁内に形成されるサイドバー溝に係合するために、上記プラグの回転軸に対する側方移動のために構成されるサイドバーと、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を制御するための少なくとも1つの補助的サイドバー制御要素とを有し、上記キーは、上記錠のキー溝の中に挿入されるように構成されるキーブレードを備え、上記キーブレードは、
一次上縁であって、上記一次上縁は、上記キーが、上記キー溝の中に挿入されるとき、上記錠の一次ピンアセンブリを制御するために、その中に切断された一次ビッティングを有する、一次上縁と、
底縁と、
上記一次上縁と上記底縁との間に延在する第1の側および第2の対向する側であって、
上記第2の側は、上記キーブレードの長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在する溝を含む、
第1の側および第2の対向する側と、
少なくとも1つのシャトルピンであって、上記少なくとも1つのシャトルピンは、上記キーブレードを通して上記第1の側から上記第2の側まで延在する貫通孔内に配置され、
上記シャトルピンは、上記キーブランクから形成されたキーが、上記キー溝の中に挿入され、上記シャトルピンを、上記シャトルピンの第2の端部が上記溝の中に延在する第1の位置から、上記シャトルピンの第2の端部が上記溝から外に移動され、上記シャトルピンの第1の端部が上記キーブレードの第1の側から延在し、上記補助的サイドバー制御要素を作動させる第2の位置に移動させる際、上記キー溝の第2の側から張出し、上記溝と整合される多階層隆起に係合するように構成される、
少なくとも1つのシャトルピンと
を備える、キー。
(項目44)
上記補助的サイドバー制御要素は、軸方向移動のために持上ピン孔内に配置され、サイドバースロットを有する、持上ピンを備え、
上記サイドバーは、補助的遮断棚部を備え、
上記シャトルピンが、上記第1の位置にあるとき、上記持上ピンは、上記サイドバースロットが、上記補助的遮断棚部と整合されず、上記補助的遮断棚部が、上記持上ピンに接触し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を防止するように、上記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられ、
上記シャトルピンが、上記第2の位置にあるとき、上記持上ピンは、上記サイドバースロットが、上記補助的遮断棚部と整合され、上記補助的遮断棚部が、上記サイドバースロットに進入し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、上記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられる、
項目43に記載のキー。
(項目45)
上記補助的サイドバー制御要素は、上記プラグに対する軸方向移動のために、上記プラグ内に形成される関連付けられるスライダ孔内に配置され、スライダから張出すサイドバー遮断突起を有する、少なくとも1つのスライダを備え、
上記サイドバーは、スライダ切り抜きを備え、
上記シャトルピンが、上記第1の位置にあるとき、上記サイドバー遮断突起は、上記スライダ切り抜きと整合されず、上記サイドバーは、上記サイドバー遮断突起に接触し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を防止し、
上記シャトルピンが、上記第2の位置にあるとき、上記サイドバー遮断突起は、上記スライダ切り抜きと整合され、上記スライダ切り抜きは、上記サイドバー遮断突起を受容し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を可能にする、
項目43に記載のキー。
(項目46)
上記補助的サイドバー制御要素は、フリッパピンの縦方向軸を中心とする回転移動のために、フリッパピン孔内に配置され、上記フリッパピン上に形成されるサイドバー係合突起を有する、少なくとも1つのフリッパピンを備え、
上記サイドバーは、フリッパピン切り抜きを備え、
上記シャトルピンが、上記第1の位置にあるとき、上記フリッパピンは、上記サイドバー係合突起が、上記フリッパピン切り抜きと整合されず、上記サイドバー係合突起が、上記サイドバーに接触し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を防止するように、上記フリッパピン孔内に回転的に配向され、
上記シャトルピンが、上記第2の位置にあるとき、上記フリッパピンは、上記サイドバー係合突起が、上記フリッパピン切り抜きと整合され、上記サイドバー係合突起が、上記フリッパピン切り抜きに進入し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、上記フリッパピン孔内に回転的に配向される、
項目43に記載のキー。
(項目47)
上記溝は、上記キーブレードの中心線に対してパラセントリックである、項目43に記載のキー。
(項目48)
錠アセンブリであって、
円筒形筐体と、
上記筐体内に形成されるボア内に回転可能に配置されるプラグと、
キー溝であって、上記キー溝は、上記プラグ内に形成され、対応して成形されるキーブレードを受容するように成形され、上記プラグを通して縦方向に延在する長さと、キー溝の第1の側から上記キー溝の対向する第2の側まで側方に延在する幅とを有する、キー溝と、
サイドバーであって、上記サイドバーは、上記プラグ内に形成されるサイドバー開口部内に配置され、上記筐体内の上記プラグの回転を制御するために、上記筐体内に形成される上記ボアの壁内に形成されるサイドバー溝に係合するために、上記プラグの回転軸に対する半径方向移動のために構成される、サイドバーと、
第1のサイドバー制御要素および第2のサイドバー制御要素であって、上記第1のサイドバー制御要素および第2のサイドバー制御要素は、上記キー溝の第2の側上の上記プラグ内に配置され、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を遮断する係止状態と、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を可能にする係止解除状態との間の移動のために構成される、第1のサイドバー制御要素および第2のサイドバー制御要素と、
多階層隆起であって、上記多階層隆起は、上記キー溝の第1の側から張出し、上記キー溝の第1の側の長さの少なくとも一部に沿って縦方向に延在し、上記多階層隆起は、上記キー溝の中に挿入されるキーブレード内に配置される第1のシャトルピンおよび第2のシャトルピンに係合するように構成され、
上記第1のシャトルピンは、上記係止状態から上記係止解除状態への上記第1のサイドバー制御要素の移動を作動させるために、上記第1のシャトルピンの第2の端部が上記溝の中に延在する第1の位置と、上記第1のシャトルピンの第2の端部が上記溝から外に移動され、上記第1のシャトルピンの第1の端部が上記キーブレードの第1の側から延在する第2の位置との間の上記キーブレード内の移動のために構成され、
上記第2のシャトルピンは、上記係止状態から上記係止解除状態への上記第2のサイドバー制御要素の移動を作動させるために、上記第2のシャトルピンの第2の端部が上記溝の中に延在する第1の位置と、上記第2のシャトルピンの第2の端部が上記溝から外に移動され、上記第2のシャトルピンの第1の端部が上記キーブレードの第1の側から延在する第2の位置との間の上記キーブレード内の移動のために構成され、上記多階層隆起は、
第1の区分であって、
第1の区分の第1の階層であって、上記第1の区分の第1の階層は、上記キー溝の前端から延在し、上記第1の位置に位置する上記第1のシャトルピンおよび第2のシャトルピンが上記キーブレード内の上記キー溝に進入するための遊隙を提供するように構成される、第1の区分の第1の階層と、
第1の区分の第2の階層であって、上記第1の区分の第2の階層は、上記第1の区分の第1の階層よりも上記キー溝の前端から遠くに位置し、上記第1の区分の第2の階層は、上記第1の区分の第1の階層よりも上記キー溝の第1の側から遠くに張出し、上記第1のサイドバー制御要素の反対に位置し、上記第1のシャトルピンによって接触され、上記第1のシャトルピンを上記第2の位置に位置付けるように構成され、上記第1のシャトルピンの第1の端部は、上記第1の区分の第2の階層の反対の上記キー溝の第2の側内に形成される第1のレリーフの中に延在する、第1の区分の第2の階層と、
第1の区分の第1の遷移ランプであって、上記第1の区分の第1の遷移ランプは、上記第1の区分の第1の階層および上記第1の区分の第2の階層と連続し、上記キーが、上記キー溝の中に挿入される際、上記第1のシャトルピンおよび第2のシャトルピンを上記第1の位置から上記第2の位置に移動させるように構成される、第1の区分の第1の遷移ランプと、
回帰ランプであって、上記回帰ランプは、上記第1の区分の第2の階層と連続し、上記第2のシャトルピンを上記第2の位置から上記第1の位置に移動させるように構成される、回帰ランプと
を備える、第1の区分と、
上記第1の区分よりも上記キー溝の前端から遠くに位置する第2の区分であって、
第2の区分の第1の階層であって、上記第2の区分の第1の階層は、上記第1の位置に位置する上記第2のシャトルピンが上記第2の区分に進入するための遊隙を提供するように構成される、第2の区分の第1の階層と、
第2の区分の第2の階層であって、上記第2の区分の第2の階層は、上記第2の区分の第2の階層よりも上記キー溝の前端から遠くに位置し、上記第2の区分の第2の階層は、上記第2の区分の第1の階層よりも上記キー溝の第1の側から遠くに張出し、上記第2のサイドバー制御要素の反対に位置し、上記第2のシャトルピンによって接触され、上記第2のシャトルピンを上記第2の位置に位置付けるように構成され、上記第2のシャトルピンの第1の端部は、上記第2の区分の第2の階層の反対の上記キー溝の第2の側内に形成される第2のレリーフの中に延在する、第2の区分の第2の階層と、
第3の階層であって、上記第3の階層は、上記第2の区分の第2の階層よりも上記キー溝の前端から遠くに位置し、上記第2の区分の第2の階層よりも上記キー溝の第1の側から遠くに張出し、上記キーブレードの溝に係合するように構成される、第3の階層と、
第2の区分の第1の遷移ランプであって、上記第2の区分の第1の遷移ランプは、上記第2の区分の第1の階層および上記第2の区分の第2の階層と連続し、上記第2のシャトルピンを上記第1の位置から上記第2の位置に移動させるように構成される、第2の区分の第1の遷移ランプと、
第2の遷移ランプであって、上記第2の遷移ランプは、上記第2の区分の第2の階層および上記第3の階層と連続し、上記第2のシャトルピンが上記第2の区分の第2の階層を過ぎて進行しないように遮断し、上記キーのさらなる挿入を防止するように構成される、第2の遷移ランプと
を備える、第2の区分と
を備える、多階層隆起と
を備える、錠アセンブリ。
(項目49)
上記第1のサイドバー制御要素および上記第2のサイドバー制御要素のうちの少なくとも1つは、軸方向移動のために持上ピン孔内に配置され、持上ピンを横断して横方向に延在するサイドバースロットを有する、持上ピンを備え、
上記サイドバーは、遮断棚部を備え、
上記サイドバー制御要素が、上記係止状態にあるとき、上記持上ピンは、上記サイドバースロットが、上記遮断棚部と整合されず、上記遮断棚部が、上記持上ピンに接触し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を防止するように、上記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられ、
上記サイドバー制御要素が、上記係止解除状態にあるとき、上記持上ピンは、上記サイドバースロットが、上記遮断棚部と整合され、上記遮断棚部が、上記サイドバースロットに進入し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、上記持上ピン孔内に軸方向に位置付けられる、
項目48に記載の錠アセンブリ。
(項目50)
上記第1のサイドバー制御要素および上記第2のサイドバー制御要素のうちの少なくとも1つは、上記プラグに対する軸方向移動のために、上記プラグ内に形成される関連付けられるスライダ孔内に配置され、スライダから張出すサイドバー遮断突起を有する、少なくとも1つのスライダを備え、
上記サイドバーは、スライダ切り抜きを備え、
上記サイドバー制御要素が、上記係止状態にあるとき、上記サイドバー遮断突起は、上記スライダ切り抜きと整合されず、上記サイドバーは、上記サイドバー遮断突起に接触し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を防止し、
上記サイドバー制御要素が、上記係止解除状態にあるとき、上記サイドバー遮断突起は、上記スライダ切り抜きと整合され、上記スライダ切り抜きは、上記サイドバー遮断突起を受容し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を可能にする、
項目48に記載の錠アセンブリ。
(項目51)
上記第1のサイドバー制御要素および上記第2のサイドバー制御要素のうちの少なくとも1つは、フリッパピンの縦方向軸を中心とする回転移動のために、その中に上記フリッパピンがあるフリッパピン孔内に配置され、サイドバー係合突起を有する、フリッパピンを備え、
上記サイドバーは、フリッパピン切り抜きを備え、
上記サイドバー制御要素が、上記係止状態にあるとき、上記フリッパピンは、上記サイドバー係合突起が、上記フリッパピン切り抜きと整合されず、上記サイドバー係合突起が、上記サイドバーに接触し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を防止するように、上記フリッパピン孔内に回転的に配向され、
上記サイドバー制御要素が、上記係止解除状態にあるとき、上記フリッパピンは、上記サイドバー係合突起が、上記フリッパピン切り抜きと整合され、上記サイドバー係合突起が、上記フリッパピン切り抜きに進入し、上記サイドバー開口部内の上記サイドバーの半径方向移動を可能にし得るように、上記フリッパピン孔内に回転的に配向される、
項目48に記載の錠アセンブリ。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】