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特表2022-551474叩打マッサージ装置のためのネットワーク接続された盗難防止及びマルチユーザ同期システム並びに方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-09
(54)【発明の名称】叩打マッサージ装置のためのネットワーク接続された盗難防止及びマルチユーザ同期システム並びに方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/28 20060101AFI20221202BHJP
   A61H 23/02 20060101ALI20221202BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20221202BHJP
【FI】
H04L12/28 500F
A61H23/02 350
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022521348
(86)(22)【出願日】2020-10-08
(85)【翻訳文提出日】2022-06-06
(86)【国際出願番号】 US2020054773
(87)【国際公開番号】W WO2021072066
(87)【国際公開日】2021-04-15
(31)【優先権主張番号】62/912,392
(32)【優先日】2019-10-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519166165
【氏名又は名称】セラボディ,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】ジェイソン ワースランド
(72)【発明者】
【氏名】ベンジャミン ナザリアン
(72)【発明者】
【氏名】ジェイミー サンチェス ソラナ
(72)【発明者】
【氏名】エドゥアルド メリノ
(72)【発明者】
【氏名】グレゴリー エル.チェンバーズ
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル デルシャド
(72)【発明者】
【氏名】ニック トロスコ
【テーマコード(参考)】
4C074
5L049
【Fターム(参考)】
4C074AA00
4C074BB05
4C074CC17
4C074GG01
5L049CC11
(57)【要約】
叩打マッサージ装置の盗難防止システムは、叩打マッサージ装置と、叩打マッサージ装置によって受信されるように構成された一意の起動コードを生成するように構成されたコマンドセンタと、叩打マッサージ装置とペアリングされ、叩打マッサージ装置に起動コードを提供するように構成された認証装置とを含む。叩打マッサージ装置は、認証装置とペアリングされ、認証装置から認証コードを受信し、指定された期間にわたって、叩打マッサージ装置を起動するように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
叩打マッサージ装置と、
前記叩打マッサージ装置によって受信されるように構成された一意の起動コードを生成するように構成されたコマンドセンタと、
前記叩打マッサージ装置とペアリングされ、前記叩打マッサージ装置に前記起動コードを提供するように構成された認証装置と、を備え、
前記叩打マッサージ装置が、前記認証装置とペアリングされ、前記認証装置から認証コードを受信し、所定の期間にわたって、前記叩打マッサージ装置を起動するように構成された、叩打マッサージ装置の盗難防止システム。
【請求項2】
前記所定の期間が1時間である、請求項1に記載の叩打マッサージ装置の盗難防止システム。
【請求項3】
前記叩打マッサージ装置が、前記起動コードによって起動されない限り、停止状態に置かれるように構成された、請求項1に記載の叩打マッサージ装置の盗難防止システム。
【請求項4】
前記叩打マッサージ装置が、無線通信モジュールをさらに備える、請求項1に記載の叩打マッサージ装置の盗難防止システム。
【請求項5】
前記一意の起動コードが支払いの起動コードである、請求項1に記載の叩打マッサージ装置の盗難防止システム。
【請求項6】
前記認証装置から支払い承認を受信し、前記認証装置に前記起動コードを提供するように構成された支払いポータルをさらに備える、請求項1に記載の叩打マッサージ装置の盗難防止システム。
【請求項7】
一意の起動コードを生成するステップと、
叩打マッサージ装置とペアリングされるように構成された認証装置に起動コードを提供するステップと、
前記認証装置を前記叩打マッサージ装置とペアリングするステップと、
前記認証装置から前記叩打マッサージ装置に前記起動コードを提供するステップと、
前記叩打マッサージ装置を所定の時間にわたって起動するステップと、を含む、叩打マッサージ装置の盗難防止方法。
【請求項8】
前記所定の期間が1時間である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記叩打マッサージ装置が、前記起動コードによって起動されない限り、停止状態に置かれるように構成された、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記一意の起動コードが支払いの起動コードである、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記認証装置から支払い承認を受信することと、
前記認証装置に前記起動コードを提供することと、をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
遠隔装置で叩打マッサージ装置からの無線信号を受信するステップと、
前記叩打マッサージ装置が撤去済み装置のリストに掲載されているか否かを決定するステップと、
前記叩打マッサージ装置が撤去済み装置のリストに掲載されていない場合に、前記叩打マッサージ装置を停止するステップと、を含む、叩打マッサージ装置の盗難防止方法。
【請求項13】
前記叩打マッサージ装置がロック解除コマンドを受信した場合に、前記叩打マッサージ装置のロックを解除することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
現在時刻を送信し、送信メッセージを受信するように構成された第1の運動装置と、
送信メッセージを受信するように構成された第2の運動装置と、
前記第1の運動装置から前記送信メッセージを受信し、前記送信メッセージを前記第2の運動装置に中継するように構成されたマスタ装置と、を備え、
前記第2の運動装置が、前記マスタ装置から前記送信メッセージを受信すると、確認パケットを前記マスタ装置へ送信するように構成され、
前記マスタ装置が、前記確認パケットを受信し、前記確認パケットを前記第1の運動装置に中継するように構成され、
想定されるネットワーク遅延が、前記第1の運動装置と前記第2の運動装置とが同期して動作するように、前記第1の運動装置が現在時刻を送信した時間と、前記マスタ装置によって前記確認パケットが受信された時間との差に基づいて決定される、マルチユーザ叩打マッサージ装置システム。
【請求項15】
前記第1の運動装置及び前記第2の運動装置が、各々、叩打マッサージ装置である、請求項14に記載のマルチユーザ叩打マッサージ装置システム。
【請求項16】
前記第1の運動装置及び前記第2の運動装置が、運動ルーチンの各ステップを実質的に同時に実行するように構成された運動ルーチンを受信する、請求項14に記載のマルチユーザ叩打マッサージ装置システム。
【請求項17】
第1のスレーブ装置、第2のスレーブ装置、及び前記マスタ装置が、Bluetooth(登録商標)規格に従って動作する、請求項14に記載のマルチユーザ叩打マッサージ装置システム。
【請求項18】
第1のスレーブ装置の現在時刻を送信することと、
前記送信された現在時刻をマスタ装置で受信することと、
前記送信された現在時刻を前記マスタ装置から第2のスレーブ装置に中継することと、
第2のスレーブ装置からマスタ装置に確認パケットを返すことと、
前記マスタ装置から前記第1のスレーブ装置に前記確認パケットを中継することと、
前記第1のスレーブ装置が現在時刻を送信した時間と前記マスタ装置が前記確認パケットを受信した時間との差に基づいて、想定されるネットワーク遅延を決定することと、
前記想定されるネットワーク遅延によって決定されるオフセットに基づいて、前記第1のスレーブ装置と前記第2のスレーブ装置とを同期して動作させることと、を含む、複数の叩打マッサージ装置を同期して動作させる方法。
【請求項19】
前記第1のスレーブ装置、前記第2のスレーブ装置、及び前記マスタ装置が、Bluetooth規格に従って動作する、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2019年10月8日出願に出願された米国仮特許出願第62/912,392号の利益を主張し、その内容全体が参照により本明細書に援用される。
【0002】
本発明は、概ね、マッサージ装置に関連するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
叩打(percussive)マッサージ装置がますます普及するにつれて、ジム及び/又はクラブといった場所は、フィットネス、ウェルネス、筋肉回復、及び筋肉活性化に関連して叩打マッサージ装置を必要としている。ただし、ジムやクラブといった場所は、当然のこととして、ジムやクラブの会員による叩打マッサージ装置の盗難防止に気を配っている。さらに、例えば、予定されたジムセッションの終わりに、複数のユーザが複数の叩打マッサージ装置を使用することが望ましい。したがって、ユーザが同じ目的のために同じルーチンを使用して各装置を操作できるように、当該複数の叩打マッサージ装置の同期を提供する必要がある。
【0004】
本特許出願のどこかに開示されている背景の説明は、本発明の理解に有用であり得る情報を含む。本明細書で提供される情報のいずれかが先行技術であるか、又は現在請求されている発明に関連していること、或いは明示的又は暗黙的に参照される任意の公報が先行技術であることを認めるものではない。
【発明の概要】
【0005】
本発明の第1の態様によれば、叩打マッサージ装置と、叩打マッサージ装置によって受信されるように構成された一意の起動コードを生成するように構成されたコマンドセンタと、叩打マッサージ装置とペアリングされ、叩打マッサージ装置に起動コードを提供するように構成された認証装置とを含む、叩打マッサージ装置の盗難防止システムが提供される。叩打マッサージ装置は、認証装置とペアリングされ、認証装置から認証コードを受信し、指定された期間にわたって、叩打マッサージ装置を起動するように構成されている。
【0006】
好ましい一実施形態では、叩打マッサージ装置は1時間起動することができる。しかしながら、これは制限事項ではなく、その他の実施形態では、叩打マッサージ装置は、その他の期間(例えば、5分から数時間から数日間までの任意の期間)にわたって起動することができる。
【0007】
叩打マッサージ装置は、起動コードによって起動されない限り、停止状態にあるように構成することができる。好ましい実施形態では、叩打マッサージ装置は、無線通信モジュールをさらに含む。一意の起動コードは、支払いの起動コードであってもよい。叩打マッサージ装置の盗難防止システムは、認証装置から支払い承認を受信し、認証装置に起動コードを提供するように構成された支払いポータルをさらに含んでいてもよい。
【0008】
叩打マッサージ装置の盗難防止方法は、叩打マッサージ装置によって受信されるように構成された一意の起動コードを生成し、叩打マッサージ装置とペアリングされるように構成された認証装置に起動コードを提供し、認証装置を叩打マッサージ装置とペアリングし、認証装置から叩打マッサージ装置に起動コードを提供し、指定された期間、叩打マッサージ装置を起動することができる。認証装置から支払い承認を受信し、起動コードを認証装置へ送信することができる。
【0009】
叩打マッサージ装置の盗難防止方法は、遠隔装置で叩打マッサージ装置からの無線信号を受信し、叩打マッサージ装置が撤去済み装置のリストに掲載されているか否かを決定し、叩打マッサージ装置が撤去済み装置のリストに掲載されていない場合に、叩打マッサージ装置を停止することができる。
【0010】
叩打マッサージ装置がロック解除コマンドを受信した場合、停止モードの叩打マッサージ装置のロックを解除することができる。
【0011】
マルチユーザ叩打マッサージ装置システムは、現在時刻を送信(broadcast)して送信メッセージを受信するように構成された第1のスレーブ装置と、送信メッセージを受信するように構成された第2のスレーブ装置と、第1のスレーブ装置から送信メッセージを受信し、送信メッセージを第2のスレーブ装置に中継するように構成されたマスタ装置とを含む。第2のスレーブ装置は、マスタ装置から送信メッセージを受信すると、確認パケットをマスタ装置へ送信するように構成されている。マスタ装置は、確認パケットを受信し、確認パケットを第1のスレーブ装置に中継するように構成されている。想定されるネットワーク遅延は、第1のスレーブ装置と第2のスレーブ装置とが同期して動作するように、第1のスレーブ装置が現在時刻を送信した時間と、マスタ装置が確認パケットを受信した時間との差に基づいて決定される。
【0012】
第1のスレーブ装置、第2のスレーブ装置、及びマスタ装置は、Bluetooth(登録商標)規格に従って動作することができる。
【0013】
複数の叩打マッサージ装置を同期して動作させる方法は、第1のスレーブ装置の現在時刻を送信し、送信された現在時刻をマスタ装置で受信し、送信された現在時刻をマスタ装置から第2のスレーブ装置に中継し、第2のスレーブ装置からマスタ装置へ確認パケットを返し、マスタ装置から第1のスレーブ装置に確認パケットを中継し、第1のスレーブ装置が現在時刻を送信した時間とマスタ装置が確認パケットを受信した時間との差に基づいて、想定されるネットワーク遅延を決定し、想定されるネットワーク遅延によって決定されるオフセットに基づいて、第1のスレーブ装置と第2のスレーブ装置とを同期して動作させることができる。
【0014】
本発明で使用することができる例示的な叩打マッサージ装置は、米国特許公報第2020/0261307号(「’307号公報」)に記載されており、その内容全体が参照により本明細書に援用される。特に、’307号公報に記載されているルーチンのいずれも、本明細書に記載するマルチユーザ叩打マッサージ装置システム内で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明は、以下の添付図面を参照することにより、より容易に理解することができる。
【0016】
図1】例示的な叩打マッサージ装置の図である。
図2】フィットネス、ウェルネス、筋肉回復、及び筋肉活性化装置の盗難防止システム及び方法に関連するフローチャートである。
図3】本発明の一実施形態に係る叩打マッサージ装置の盗難防止システムのシステムブロック図である。
図4】本発明の一実施形態に係る叩打マッサージ装置の盗難防止システム及び方法に関するフローチャートである。
図5】本発明の一実施形態に係る叩打マッサージ装置の盗難防止システムのシステムブロック図である。
図6】本発明の一実施形態に係るマルチユーザ叩打マッサージ装置システムを示すシステムブロック図である。
図7】フィットネス、ウェルネス、筋肉回復、及び筋肉活性化のセッティングにおいて同時に複数の装置の内容及びシーケンスを同期させるためのシステム及び方法に関連するフローチャートを示す。
図8】本発明の一実施形態に係る複数の叩打マッサージ装置を同期して動作させる方法のフローチャートである。
【0017】
同様の数字は、図面のうちいくつかの図にわたって同様の部分を指す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下の説明及び図面は例示的であり、限定的なものとして解釈されるべきではない。本開示の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細内容が記載されている。ただし、ある種の例では、説明が不明瞭になるのを回避するために、周知の、又は従来の詳細内容は記載されていない。本開示における1つの又は一実施形態への言及は、必ずしもそうではないが、同じ実施形態への言及であり得、そのような参照は、実施形態の少なくとも1つを意味する。ある構成要素が図面に示されていない場合、特許請求の範囲における、当該構成要素が「存在しない」ことを示す否定的な限定を支持する。ただし、上記の記述は限定的なものではなく、別の実施形態では、欠落している構成要素を請求された実施形態に含めることができる。
【0019】
本明細書における「1つの実施形態」、「一実施形態」、「好ましい実施形態」、又は「実施形態」という単語に言及するその他の任意の句は、当該実施形態に関連して記載される特定の特徴、構造、又は特性が本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれていることと、1つの実施形態に関連して記載される任意の特定の特徴、構造、又は特性を任意の実施形態に含めることができるか、又は任意の実施形態で省略又は除外するできることと、を意味する。本明細書の様々な箇所における「一実施形態では」という句の存在は、必ずしも全て同じ実施形態を指すわけではなく、他の実施形態を相互に排除する別個の又は代替の実施形態を指すものでもない。さらに、いくつかの実施形態によって示すことができ、他の実施形態によって示すことができず、任意の実施形態では省略できる様々な特徴が記載されている。さらに、本明細書に記載されている特定の特徴、構造、又は特性は任意選択であってもよい。同様に、いくつかの実施形態にとっては要件であってもよいが他の実施形態ではそうではない様々な要件が記載されている。本発明の1つの態様又は実施形態に関して本明細書に記載された特徴のいずれかを、適宜、本発明の別の態様又は実施形態に適用することができる。同様に、本発明の1つの態様又は実施形態に関して本明細書に記載された特徴のいずれかは、適宜、本発明の当該態様又は実施形態、或いは本明細書に記載の、又は開示された他のいずれかの態様又は実施形態に関して任意選択であってもよく、且つ/又は省略されていてもよい。
【0020】
本明細書で使用される用語は、概ね、当技術分野において、本開示の文脈において、及び各用語が使用される特定の文脈において、各用語の通常の意味を有する。本開示を記載するために使用されるある種の用語は、本開示の記載に関する追加のガイダンスを実務家に提供するために、以下に又は本明細書のその他の場所に記載される。便宜上、例えば斜体や引用符を用いて、ある種の用語を強調表示する場合がある。強調表示を使用しても、用語の範囲及び意味への影響はない。用語の範囲及び意味は、強調表示されているか否かに関わらず、同じ文脈では同じである。
【0021】
同じ内容が複数の方法で言えることが理解されよう。したがって、本明細書に記載の用語のいずれか1つ以上について、代替の言語及び同義語を使用してもよい。本明細書で用語が詳述又は記載されているか否かは特に重要ではない。ある種の用語の同義語が提供されている。1つ又は複数の同義語の記載は、別の同義語の使用を除外しない。本明細書に記載の任意の用語の例を含む本明細書のいずれかの箇所での例の使用は、例示的なものにすぎず、本開示又はいずれかの例示された用語の範囲及び意味をさらに限定することを意図するものではない。同様に、本開示は、本明細書に記載の様々な実施形態に限定されない。
【0022】
本開示の範囲をさらに限定することを意図することなく、本開示の実施形態に係る計器、装置、方法、及びそれらに関連する結果の例を以下に示す。これらの例では、タイトル又はサブタイトルが読者の便宜のために使用されることがあり、それらのタイトル又はサブタイトルは、決して本開示の範囲を限定するものではないことに留意されたい。別段の定義がない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本開示が関係する当業者が通例として理解するのと同じ意味を有する。矛盾が発生した場合には、定義を含む本書が優先される。
【0023】
「前向きに」、「後向きに」、「頂部に」、「底部に」、「側方に」、「短い」、「長い」、「上に」、「下に」、「後ろに」、「前方に」、「機内に」、「機外に」、及び「下方に」などの本明細書で使用される用語は、単に、説明を容易にするためのものであり、各図に示す構成要素の向きを指すものである。本明細書に記載の構成要素のいずれかの向きは、本発明の範囲内であることが理解されたい。
【0024】
図1図5は、叩打(percussive)マッサージ装置の盗難防止システムを対象とする。特に、図1は、例示的な叩打マッサージ装置100の図である。叩打マッサージ装置100の構成要素及び特性の多くは、本明細書に参照として援用される出願に記載の構成要素及び特性と同じか又は類似したものである。
【0025】
本発明は、盗難防止システム及び方法を含む。このシステムは、叩打マッサージ装置が盗まれるのを防ぐのに役立ち、好ましい実施形態では、ネットワーク的手法を使用する。好ましい実施形態では、装置100は、Bluetooth又はその他の接続機能を有する。したがって、あらゆる装置100は、装置の一意の識別子であるBluetooth MACアドレスを有する。したがって、装置100は、スマート装置に接続されていないときには、接続可能なスマート装置を探索している。装置100が、装置100にインストールされたアプリケーション(例えば、ソフトウェアアプリケーション又は「アプリ」)を含むスマート装置に接続したときに、当該装置のMACアドレス又は一意のシリアル番号が「盗難又は置き忘れ」リストに掲載されている場合、当該装置はロックされて使用できなくなるか、又は電源がオンにならない。その代わりに、アプリケーションは、カスタマーサービスに電話するなどのアクションを実行するようにユーザに促す。例えば、装置の所有者が装置を盗まれたと報告した場合、その装置の識別番号がデータベース上に列挙される。装置を盗んだ個人が装置の電源を入れ、アプリを搭載したモバイル装置(又はその他の任意のモバイル装置)に接続すると、装置はロックされるか、又は使用可能な状態から使用不能な状態に切り替わる。このシステムは、ジムやその他の装置の所有者が盗難を防ぐために装置を物理的につなぐ必要がないようにする、ネットワークベースの盗難抑止装置である。
【0026】
図2は、フィットネス、ウェルネス、筋肉回復、及び筋肉活性化装置(例えば、叩打マッサージ装置)の盗難防止システム及び方法に関連するフローチャートである。Bluetooth規格がこの特定の実施形態で参照されているが、本発明の範囲から逸脱することなくその他の無線規格を利用できることを、当業者は理解するであろう。
【0027】
好ましい実施形態では、図2に示すように、ステップ101で、叩打マッサージ装置100は、Bluetooth規格に従って広告パケットを送出する。この単一のパケット内に一意の識別子がある。ステップ102で、スマート装置上で実行されているアプリケーションがこの単一のパケットを確認する。ステップ103で、アプリケーションは一意の識別子をSHA1ハッシュ暗号化(又はその他の暗号化プロトコル)に変換する。次いで、このSHA1暗号は、盗難の疑いを含む任意の数の理由で「未撤去の」装置識別子のデータストアに照らして検査される。ステップ104で、装置が撤去リストに掲載されている場合、処理は実行されない。ステップ105で、装置が未撤去のリストに表示された場合、スマート装置上で実行されているアプリケーションは、ロックコード及び承認を含むように自己のBluetooth広告パケットを変更する。スマート装置上で実行されているアプリからの新しい広告パケットは、叩打マッサージ装置100によって確認される。ステップ106で、叩打マッサージ装置100は、適切なロック解除コード及び承認を受信するまで、自己をロックする。
【0028】
図3は、本発明の一実施形態に係る叩打マッサージ装置の盗難防止システム107のシステムブロック図である。システム107は、叩打マッサージ装置100と、スマート装置108と、コマンドセンタ109とを含む。
【0029】
装置100は、例えば、本明細書の図1に示す装置100である。スマート装置108は、例えば、ソフトウェアアプリケーションを実行できるスマートフォンである。一実施形態では、スマート装置108は、装置100とペアリングされ、起動コードを待機し、次いで、指定された又は所定の時間にわたって装置を起動するように構成されている。一実施形態では、図3に示すように、装置は1時間起動される。
【0030】
コマンドセンタ109は、固有又は特定の叩打マッサージ装置100に関して指定された一意の起動コードを生成するように構成されている。コマンドセンタ109は、起動コードが生成可能な叩打マッサージ装置100のリストを含んでいてもよい。図3で、ジムスタッフメンバは、コマンドセンタ109に対してコードを生成するように要求し、ジムスタッフメンバ110は、固有の装置100に対応する一意の起動コードを受信する。次いで、ジムスタッフメンバ110は、ユーザ111に起動コードを提供することができ、ユーザ111は、スマート装置108に起動コードを入力できる。
【0031】
別の実施形態では、ユーザ111は、コマンドセンタ109に対してコードを生成するように要求することができ、ユーザは、一意の起動コードを直接受信することができる。例えば、スマート装置108は、ユーザ111からの入力に応じて、コマンドセンタ109に対して直接、コードを要求するように構成されてもよい。コマンドセンタ109は、装置100及び/又はスマート装置108と同じ場所に配置されていてもよい。或いは、コマンドセンタ109は、遠隔サーバ、例えば、クラウドベースのサーバに配置されていてもよく、遠隔位置のスマート装置108からの要求を受信する能力があってもよい。ユーザ111が、装置100の所有者(例えば、ジムの所有者)からの許可なしにコマンドセンタ109にアクセスできないことを、当業者は理解するであろう。
【0032】
一実施形態では、ユーザ111は、起動コードを要求するプロセスを開始し、装置100は、スマート装置108から一意の起動コードを受信するまで停止状態に置かれる。一実施形態では、装置100は、装置100がコードの起動を待機しているというメッセージをスマート装置108へ送信する。一実施形態では、停止状態において、装置100の使用を制限できる。その他の実施形態では、装置100は、動作不能にするか、アイドルモードに設定するか、又は別の方法でユーザ111(又はその他の人)が装置100をその意図した目的のために操作できないモードに設定することができる。一実施形態では、装置100は、一意の識別コードが入力されない限り、装置100の使用を防ぐために停止状態のままである。したがって、装置100が盗まれた場合、装置100は、一意の起動コードなしでは動作不能であるため、実際には使い物にならないであろう。さらに別の代替案では、装置100は、手動で入力された起動コードを受信できてもよい。
【0033】
図4は、本発明の一実施形態に係る叩打マッサージ装置の盗難防止システム及び方法に関するフローチャートである。
【0034】
ステップ112で、一意の起動コードが生成される。例えば、コマンドセンタ109は、図3に関連して前述したように、一意の起動コードを生成する。
【0035】
ステップ113で、一意の起動コードが認証装置に提供される。例えば、認証装置は、スマート装置108である。認証装置は、装置100と通信する能力を含む。
【0036】
ステップ114で、認証装置は、叩打マッサージ装置100とペアリングされる。2つの装置の「ペアリング」は、BLE規格を含む様々な無線接続規格に好適な周知のプロセスである。
【0037】
ステップ115で、認証装置を使用して、一意の起動コードが装置100に提供される。このステップでは、装置はデータを送受信する機能を確立するためにすでにペアリングされている。
【0038】
ステップ116で、装置100は、指定された期間にわたって起動される。例えば、装置100は1時間起動される。
【0039】
図5は、本発明の一実施形態に係る叩打マッサージ装置の盗難防止システム117のシステムブロック図である。システム117は、叩打マッサージ装置100と、スマート装置108と、支払いポータル118とを含む。
【0040】
装置100は、例えば、本明細書の図1に示す装置100である。スマート装置108は、例えば、ソフトウェアアプリケーションを実行できるスマートフォンである。一実施形態では、スマート装置108は、装置100とペアリングされ、支払いの起動を待機し、次いで、指定された期間にわたって装置を起動するように構成されている。一実施形態では、図5に示すように、装置は1時間起動される。
【0041】
支払いポータル118は、スマート装置108から支払いを受信するように構成されている。例えば、ユーザ111は、ソフトウェアアプリケーションを介してスマート装置108上で支払いプロセスを開始する。次いで、支払いポータル118は、支払いの成功又は失敗に基づく支払い結果をスマート装置108に提供する。支払いが失敗した場合、スマート装置108は、支払いが失敗したことをユーザ111に通知する。支払いが成功した場合、スマート装置108は、装置100に対して、指定された期間にわたって起動するように通知する。支払いポータル118は、支払い認証が生成可能な装置100のリストを含んでいてもよい。支払いポータル118は、支払いプロバイダであってもよい。
【0042】
支払いポータル118は、装置100及び/又はスマート装置108と同じ場所に配置することができる。或いは、支払いポータル118は、遠隔サーバ、例えば、クラウドベースのサーバに配置でき、遠隔位置にあるスマート装置108からの要求を受信することができてもよい。
【0043】
一実施形態では、ユーザ111は支払いプロセスを開始し、装置100は、スマート装置108から支払いの起動を受信するまで停止状態に置かれる。一実施形態では、装置100は、装置100がコードの起動を待機しているというメッセージをスマート装置108へ送信する。一実施形態では、停止状態において、装置100の使用を制限できる。その他の実施形態では、装置100は、動作不能にするか、アイドルモードに設定するか、又は別の方法でユーザ111(又はその他の人)が装置100をその意図した目的のために操作できないモードに設定することができる。一実施形態では、装置100は、支払いの起動を受信しない限り、装置100の使用を防ぐために停止状態のままである。したがって、装置100が盗まれた場合、装置100は、支払いの起動なしでは動作不能であるため、実際には使い物にならないであろう。さらに別の代替案では、装置100は、手動で入力された支払いの起動を受信できてもよい。
【0044】
図6図8は、マルチユーザ叩打マッサージ装置システムを対象とする。例えば、図1に示す複数の叩打マッサージ装置100を使用できる。このシステムは、例えば、ジムが装置100を使用するクラスを提供できるように使用することができる。使用時に、クラスは、各々が複数の装置100のうちの1つを有する複数のユーザを含む。一群の装置が全て同期されている場合、グループ内の各装置は同期して動作する。例えば、各装置は、動作のうちとりわけ、所定の時間にオン及びオフになり、所定の時間に周波数を変更し、ストロークを変更することがある。
【0045】
図1に示す装置100の使用は限定的なものではなく、あらゆるタイプの叩打マッサージ装置を使用できる。さらに、叩打マッサージ装置の使用は限定的なものではなく、その他のタイプの運動又は治療装置を本明細書に記載のシステム及び方法で使用することができる。
【0046】
特に、図6は、本発明の実施形態に係るマルチユーザ叩打マッサージ装置システムを示すシステムブロック図である。Bluetooth規格への言及がこの特定の実施形態でなされているが、本発明の範囲から逸脱することなくその他の無線規格を利用できることを、当業者は理解するであろう。
【0047】
図6は、Bluetoothマスタ120、第1のBluetoothスレーブ121、及び第2のBluetoothスレーブ122を含むBluetooth Low Energy(BLE)ネットワーク119を含む。所望の用途に応じて、BLE規格に従って、3つ以上のBluetoothスレーブを動作させ得ることを、当業者は理解するであろう。さらに、「マスタ」及び「スレーブ」への言及がなされているが、本発明の範囲内で、ネットワーク階層又はトポロジーへのその他の言及がなされてもよい。たとえば、第1のBluetoothスレーブ121及び第2のBluetoothスレーブ122は運動装置である。一実施形態では、第1のBluetoothスレーブ121及び第2のBluetoothスレーブ122は、各々、装置100である。一実施形態では、マスタ120は、スタンドアロンのコンピュータ、ラップトップ、又はエンターテインメントセンタである。一実施形態では、マスタ120は、ジム又はクラブに配置されている。一実施形態では、マスタ120は、オフサイトデータベース及びプロセッサ、及び/又はマスタ120に運動ルーチンを提供するように構成されたアプリケーションと通信可能に結合され、マスタ120は、次いで、当該ルーチンに従って、第1のスレーブ121及び第2のスレーブ122の同期動作を提供する。一実施形態では、マスタ120は運動装置である。別の実施形態では、マスタ120は叩打マッサージ装置100である。本発明の範囲から逸脱することなく、マスタ/スレーブ階層又はトポロジーのその他の配置が可能であることを、当業者は理解するであろう。
【0048】
当業者が理解するように、BLEネットワーク119は、低減された消費電力及びコストを提供するように設計された無線パーソナルエリアネットワーク(又はピコネット)である。したがって、BLE規格は、バッテリ給電式装置100が使用される用途に好適である。
【0049】
マスタ120は、ピコネット全体にわたって通信を調整するように構成されている。マスタ120は、所属するピコネット内の任意のスレーブ装置との間でデータを送受信することができる。第1のスレーブ121及び第2のスレーブ122は、マスタ120との間でデータを送受信するように構成されている。
【0050】
図7は、フィットネス、ウェルネス、筋肉回復、及び筋活性化のセッティングにおいて同時に複数の装置の内容及びシーケンスを同期させるためのシステム及び方法に関連するフローチャートである。本明細書に記載のように、Bluetooth装置はBLE規格に従ってマスタ/スレーブ関係に基づいて動作する。これは、1つのスレーブ装置が1つのマスタにのみ接続できるため、別のスレーブ装置と同期することはできないということを意味する。本発明は、現在時刻の暗号化されたバージョン(米国の原子時計から同期された)を、あるスレーブからマスタに、そしてパブリッシャー/サブスクライバーモデルを介して別のスレーブへ送信(broadcast)する。次いで、同期された時間データポイントは、装置100などの叩打マッサージ装置へのリアルタイムのオフセットとして使用される。時間オフセットを使用するこのプロセスは、全ての装置が互いに同期して動作しているという印象をユーザに与える。
【0051】
好ましい実施形態では、本発明は、複数の装置が同期して動作するように複数の装置を同期させるためのシステムを含む。前述したように、システムは、例えば、ジムが複数の装置100を使用するクラスを提供できるように使用することができる。
【0052】
一実施形態では、このシステムは、全ての装置がメッシュネットワークを介して同期することを可能にする同期を含み、その結果、全ての装置の速度及び管理が一元化されたポイントから実行され、そのことで、全ての装置は互いに同期し続けることができ、クラスの全員が同時に同じように叩打マッサージ治療を体験することになる。
【0053】
ステップ123で、Bluetoothスレーブ121は現在時刻を送信する。ステップ124で、送信は、サブスクリプションポイントを介してBluetoothマスタ120によって中継される。ステップ125で、中継されたデータは、次いで、別のBluetoothスレーブ122によってサブスクライブされ、Bluetoothスレーブ122は、確認パケットをBluetoothマスタ120へ返す。ステップ126で、Bluetoothマスタ120は、次いで、パケットを元のBluetoothスレーブ121に中継する。ステップ127で、時刻が送信された時間とサブスクリプションパケットが返される時間との差分が、想定されるネットワーク遅延(ANL)である。ステップ128で、ANLが両方の装置での再生動作をオフセットするために使用され、それによってスレーブ121、122が同期する。マスタ/スレーブBLEネットワーク内で3つ以上のスレーブが使用できることを、当業者は理解するであろう。
【0054】
図8は、本発明の実施形態に係る、複数の叩打マッサージ装置を同期して動作させる方法のフローチャートである。
【0055】
ステップ129で、第1のスレーブ121は現在時刻を送信する。本明細書に記載のように、第1のスレーブ121は、現在時刻の暗号化されたバージョン(米国の原子時計から同期された)を検索し且つ送信することができる。本発明の範囲から逸脱することなくその他の同期が可能であることを、当業者は理解するであろう。
【0056】
ステップ130で、マスタ120は、第1のスレーブ121から送信された現在時刻を受信する。ステップ131で、マスタ120は、現在時刻を第2のスレーブ122に中継する。ステップ132で、第2のスレーブ122は、マスタ120へ確認パケットを返す。ステップ133で、マスタ120は、確認パケットを第1のスレーブ121に中継する。ステップ134で、ネットワーク遅延が、第1のスレーブ121の送信時間とマスタ120が確認パケットを受信した時間との差に基づいて決定される。ステップ135で、第1のスレーブ121及び第2のスレーブ122は、ネットワーク遅延によって決定されるオフセットに基づいて同期して動作する。
【0057】
本明細書の方法の動作は、特定の順序で示され、記載されているが、各々の方法の動作の順序は、ある種の動作が逆の順序で実行できるように、又はある種の動作が、少なくとも部分的に、他の動作と同時に実行されるように、変更することができる。別の実施形態では、別個の動作の命令又はサブ動作は、断続的な、且つ/又は交互する形で実施できる。
【0058】
さらに、本明細書に記載の同期システムは、本明細書に記載の盗難防止システムと組み合わせることができる。例えば、複数のユーザ(例えば、第1及び第2のユーザ)は、各々が、叩打マッサージ装置(例えば、第1及び第2の叩打マッサージ装置)を取得し、装置が所定の期間にわたって起動されるように、図2図5で教示されるシステムに従って装置の各々を認証することができる。次いで、第1及び第2のユーザは、認証された叩打マッサージ装置(又は自分のパーソナル叩打マッサージ装置)をジム内の指定された領域(教室など)に持ち込み、マスタ装置及び/又はシステムに接続し(たとえば、自分の電話のサブジェクトアプリを用いて)、クラスの間に同期して各装置を使用することができる。その結果、第1及び第2のユーザは、クラス又はセッションに参加して、使用中にユーザの叩打マッサージ装置を起動及び停止し、周波数を変更することができる。クラスのインストラクタは、装置を使用する場所(すなわち、どの身体部位)、どのグリップを使用するか(図1及び’307号の第1、第2、及び第3のハンドル部分を参照)、使用するアタッチメント(ボール、コーンなど)を含む、ルーチンの様々なステップ又は変更に関してユーザに指示できる。別の実施形態では、指示は、インストラクタによって与えられる代わりに、テレビ、モニタ、スクリーン又は同種のものなどのディスプレイを介して提供することができる。
【0059】
別の実施形態では、マスタ装置は、インストラクタの装置であってもよい。したがって、インストラクタが装置を起動及び停止する(スイッチ又はボタンを使用して)と、スレーブ装置が起動及び停止する。同様に、インストラクタがマスタ運動装置で周波数を変更すると、第1及び第2のスレーブ装置で周波数が変更される。
【0060】
文脈で明らかに別のことを要求していない限り、本明細書及び特許請求の範囲全体を通して、「備える」、「備えた」という単語及び同種のものは、排他的又は網羅的な意味ではなく、包括的な意味、すなわち、「含むがこれに限定されない」という意味で解釈される必要がある。本明細書で使用される、「接続された」、「結合された」という用語、又はそれらのいずれかの変形用語は、2つ以上の要素間の直接又は間接のいずれかの接続又は結合を意味する。要素間の接続又は結合は、物理的、論理的、又はそれらの組み合わせであってもよい。さらに、「本明細書で」、「上に」、「以下に」という単語、及び同様の意味の言葉は、本願で使用される場合、本願の特定の部分ではなく、本願全体を指すものとする。文脈が許す場合、単数形又は複数形を使用する、上記の「発明を実施するための形態」における単語は、それぞれ、複数形又は単数形を含むこともできる。複数の項目のリストを指す「又は」という単語は、リスト内の項目のいずれか、リスト内の全ての項目、及びリスト内の項目のいずれかの組み合わせ、という単語の解釈の全てをカバーする。
【0061】
本開示の実施形態の上記の詳細な説明は、網羅的であること、又は教示内容を上に開示された厳密な形式に限定することを意図するものではない。本開示の特定の実施形態及び例は、例示目的で上に記載されているが、関連技術分野の当業者が認識するように、本開示の範囲内で様々な同等の変更が可能である。さらに、本明細書に記載のいずれかの特定の数値は例に過ぎない。代替の実施態様では、異なる値、測定値又は範囲を使用することができる。
【0062】
本明細書に明示的又は暗黙的に開示又は記載されたいずれかの方法の動作は、特定の順序で示され、記載されているが、各々の方法の動作の順序は、ある種の動作が逆の順序で実行できるように、又はある種の動作が、少なくとも部分的に、他の動作と同時に実行されるように、変更することができる。別の実施形態では、別個の動作の命令又はサブ動作は、断続的な、且つ/又は交互する形で実施できる。
【0063】
本明細書で提供される本開示の教示は、必ずしも上記のシステムに限定されず、その他のシステムにも適用することができる。上記の様々な実施形態の要素及びアクトを組み合わせて、別の実施形態を提供することができる。本明細書に記載又は使用される任意の測定値又は寸法は、例に過ぎず、本発明を限定するものではない。その他の測定値又は寸法も、本発明の範囲内である。
【0064】
添付の出願書類に列挙されている可能性のあるものを含む、上記の特許及び出願及びその他の参考文献は、参照によりその内容全体が参照により本明細書に援用される。本開示の態様を、必要に応じて修正し、上記の様々な参考文献のシステム、機能、及び概念を用いて本開示のさらに別の実施形態を提供することができる。
【0065】
上記及びその他の変更は、「発明を実施するための形態」に照らして、本開示に対して実施することができる。上記内容は、本開示のある種の実施形態を記載し、企図される最良のモードを記載しているが、テキスト内で上記内容がどれほど詳細であっても、教示は多くの方法で実施することができる。システムの詳細は、本明細書に開示される主題に依然として包含されているものの、その詳細な実施内容において大幅に異なる可能性がある。上記のように、本開示のある種の特徴又は態様を説明するときに使用される特定の用語は、その用語が関連付けられた本開示の任意の特定の特性、特徴又は態様に限定されるように本明細書で再定義されていることを意味すると解釈すべきではない。概して、以下の特許請求の範囲で使用される用語は、上記の「発明を実施するための形態」でそのような用語を明示的に定義していない限り、本開示を、本明細書に開示された特定の実施形態に限定するものと解釈すべきではない。したがって、本開示の実際の範囲は、開示された実施形態だけでなく、特許請求の範囲における、本開示を実行又は実施するための全ての同等の方法も包含する。
【0066】
本開示のある種の態様は、一定の請求項形式で以下に提示されているが、本発明者らは、任意の数の請求項形式での本開示の様々な態様を企図している。たとえば、本開示の1つの態様のみが、米国特許法第112条第6項に規定されたミーンズプラスファンクションクレームとして記載されているが、その他の態様も同様に、ミーンズプラスファンクションクレームとして、又はコンピュータ可読媒体に具体化されたなどのその他の形式で具体化することができる(米国特許法第112条第6項の適用を受けることを意図したいずれかの請求項は、「のための手段」という単語を含む)。したがって、本出願人は、本開示のその他の態様についてそのような追加の請求項形式を追求するために、本出願の提出後に追加の請求項を追加する権利を留保する。
【0067】
このように、本発明の好ましい実施形態を図示し、記載してきたが、本明細書で使用される全ての用語は、限定的なものではなく記述的なものであり、多くの変更、修正、及び置換が、本発明の主旨及び範囲から逸脱することなしに、当業者によって実施することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】