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特表2022-551748統合アクセスバックホール(IAB)ノードの測位
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-13
(54)【発明の名称】統合アクセスバックホール(IAB)ノードの測位
(51)【国際特許分類】
   H04W 64/00 20090101AFI20221206BHJP
   H04W 88/08 20090101ALI20221206BHJP
   H04W 92/20 20090101ALI20221206BHJP
   G01S 5/02 20100101ALI20221206BHJP
【FI】
H04W64/00 173
H04W88/08
H04W92/20
G01S5/02 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022522354
(86)(22)【出願日】2020-10-15
(85)【翻訳文提出日】2022-05-10
(86)【国際出願番号】 US2020055835
(87)【国際公開番号】W WO2021076796
(87)【国際公開日】2021-04-22
(31)【優先権主張番号】62/923,319
(32)【優先日】2019-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/923,395
(32)【優先日】2019-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/070,214
(32)【優先日】2020-10-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】ソニー・アカラカラン
(72)【発明者】
【氏名】ナヴィド・アベディーニ
(72)【発明者】
【氏名】タオ・ルオ
【テーマコード(参考)】
5J062
5K067
【Fターム(参考)】
5J062BB05
5J062CC11
5J062CC14
5J062CC18
5K067AA21
5K067DD20
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
(57)【要約】
場所が未知である統合アクセスバックホール(IAB)ノードは、モバイル終端(MT)機能を使用して、IABノードの測位のための1つまたは複数の測位セッションにおいて複数の基地局に参照信号を送信し、または複数の基地局から参照信号を受信し得る。追加または代替として、複数のノード、たとえばユーザ機器(UE)または下流のIABノードのMT機能に参照信号を送信するために、またはそれらから参照信号を受信するために、分散型ユニット(DU)機能が使用され得る。参照信号からの測位結果はロケーションサーバに送信されてもよく、ロケーションサーバはIABノードの場所を決定してもよい。ロケーションサーバはさらに、IABノードの移動性を示すものを受信してもよく、これは、たとえば測位の間にモバイルIABノードについての情報を除外することによって、UEの測位のために使用されてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
統合アクセスバックホール(IAB)ノードの測位のための、IABノード上での方法であって、前記IABノードがモバイル終端(MT)機能および分散型ユニット(DU)機能を備え、前記方法が、
前記IABノードの場所を決定するために1つまたは複数の測位セッションのためのメッセージを送信または受信するステップと、
前記IABノードの測位のための参照信号を、前記1つまたは複数の測位セッションにおいてワイヤレスネットワークの中の複数のノードに送信し、または前記複数のノードから受信するステップとを備える、方法。
【請求項2】
前記参照信号が前記MT機能を用いて送信または受信され、前記複数のノードが複数の基地局を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記DU機能との測位のための参照信号を、前記ワイヤレスネットワークの中の複数のノードに送信し、または前記複数のノードから受信するステップをさらに備え、前記複数のノードが、ユーザ機器(UE)または下流のIABノードのMT機能を備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記複数のノードが非IABノードまたは他のIABノードを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記複数のノードが、同じドナーIAB DUもしくはドナーIAB中心ユニット(CU)の先祖、子孫、もしくは他のノード、または異なるドナーIAB DUもしくは異なるドナーIAB CUのノードを備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記複数のノードが複数の親IAB-DUを備える、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記IABノードが複数の測位セッションに関与し、前記MT機能が、各測位セッションにおいて、測位のための参照信号を、1つの親IAB-DUに送信し、または前記親IAB-DUから受信する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
各親IAB-DUとの、受信および送信時間(Rx-Tx)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度測位結果のうちの1つまたは複数を実行するステップをさらに備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記IABノードが1つの測位セッションに関与し、前記MT機能が、前記1つの測位セッションにおいて、測位のための参照信号を、前記複数の親IAB-DUに送信し、または前記複数の親IAB-DUから受信する、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記複数の親IAB-DUとの、到達時間差(TDOA)、受信および送信時間(Rx-Tx)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度測位結果のうちの1つまたは複数を実行するステップをさらに備える、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
測位のための前記参照信号が、ダウンリンク測位参照信号(PRS)、アップリンクPRS、サウンディング参照信号(SRS)、同期信号ブロック(SSB)信号、およびチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記参照信号が前記DU機能を用いて送信または受信され、前記複数のノードがユーザ機器(UE)または下流のIABノードのMT機能を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記1つまたは複数の測位セッションにおいて送信または受信されるメッセージが、参照信号を1つまたは複数の親IAB-DU、非IABノード、または他のIABノードに送信または受信するための能力を示すためのメッセージを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記ワイヤレスネットワークの中の1つまたは複数のノードから受信された前記参照信号に基づいて測位を実行するステップをさらに備え、
前記1つまたは複数の測位セッションにおいて送信されるメッセージが、前記IABノードの測位のためのロケーションサーバへの測位結果に基づく位置情報を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
統合アクセスバックホール(IAB)ノードの測位を実行するように構成されるワイヤレスネットワークの中の前記IABノードであって、前記IABノードがモバイル終端(MT)機能および分散型ユニット(DU)機能を備え、前記IABノードが、
前記ワイヤレスネットワークの中の他のノードと通信するように構成される外部インターフェースと、
少なくとも1つのメモリと、
前記外部インターフェースおよび前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記IABノードの場所を決定するために1つまたは複数の測位セッションのためのメッセージを送信または受信し、
前記IABノードの測位のための参照信号を、前記1つまたは複数の測位セッションにおいて前記ワイヤレスネットワークの中のノードに送信し、または前記ノードから受信する
ように構成される、IABノード。
【請求項16】
前記参照信号が前記MT機能を用いて送信または受信され、複数のノードが複数の基地局を備える、請求項15に記載のIABノード。
【請求項17】
前記少なくとも1つのプロセッサがさらに、前記DU機能との測位のための参照信号を、前記ワイヤレスネットワークの中の複数のノードに送信し、または前記複数のノードから受信するように構成され、前記複数のノードが、ユーザ機器(UE)または下流のIABノードのMT機能を備える、請求項16に記載のIABノード。
【請求項18】
複数のノードが非IABノードまたは他のIABノードを備える、請求項15に記載のIABノード。
【請求項19】
前記複数のノードが、同じドナーIAB DUもしくはドナーIAB中心ユニット(CU)の先祖、子孫、もしくは他のノード、または異なるドナーIAB DUもしくは異なるドナーIAB CUのノードを備える、請求項18に記載のIABノード。
【請求項20】
前記複数のノードが複数の親IAB-DUを備える、請求項18に記載のIABノード。
【請求項21】
前記IABノードが複数の測位セッションに関与し、前記MT機能が、各測位セッションにおいて、測位のための参照信号を、1つの親IAB-DUに送信し、または前記親IAB-DUから受信する、請求項20に記載のIABノード。
【請求項22】
前記少なくとも1つのプロセッサがさらに、各親IAB-DUとの、受信および送信時間(Rx-Tx)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度測位結果のうちの1つまたは複数を実行するように構成される、請求項21に記載のIABノード。
【請求項23】
前記IABノードが1つの測位セッションに関与し、前記MT機能が、前記1つの測位セッションにおいて、測位のための参照信号を、前記複数の親IAB-DUに送信し、または前記複数の親IAB-DUから受信する、請求項20に記載のIABノード。
【請求項24】
前記少なくとも1つのプロセッサがさらに、前記複数の親IAB-DUとの到達時間差(TDOA)、受信および送信時間(Rx-Tx)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度測位結果のうちの1つまたは複数を実行するように構成される、請求項23に記載のIABノード。
【請求項25】
測位のための前記参照信号が、ダウンリンク測位参照信号(PRS)、アップリンクPRS、サウンディング参照信号(SRS)、同期信号ブロック(SSB)信号、およびチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つを備える、請求項15に記載のIABノード。
【請求項26】
前記参照信号が前記DU機能を用いて送信または受信され、複数のノードがユーザ機器(UE)または下流のIABノードのMT機能を備える、請求項15に記載のIABノード。
【請求項27】
前記1つまたは複数の測位セッションにおいて送信または受信されるメッセージが、参照信号を1つまたは複数の親IAB-DU、非IABノード、または他のIABノードに送信または受信するための能力を示すためのメッセージを備える、請求項15に記載のIABノード。
【請求項28】
前記少なくとも1つのプロセッサがさらに、
前記ワイヤレスネットワークの中の1つまたは複数のノードから受信された前記参照信号に基づいて測位を実行するように構成され、
前記1つまたは複数の測位セッションにおいて送信されるメッセージが、前記IABノードの測位のためのロケーションサーバへの測位結果に基づく位置情報を備える、請求項15に記載のIABノード。
【請求項29】
統合アクセスバックホール(IAB)ノードの測位を実行するように構成されるワイヤレスネットワークの中の前記IABノードであって、前記IABノードがモバイル終端(MT)機能および分散型ユニット(DU)機能を備え、前記IABノードが、
前記IABノードの場所を決定するために1つまたは複数の測位セッションのためのメッセージを送信または受信するための手段と、
前記IABノードの測位のための参照信号を、前記1つまたは複数の測位セッションにおいて前記ワイヤレスネットワークの中の複数のノードに送信し、または前記複数のノードから受信するための手段とを備える、IABノード。
【請求項30】
プログラムコードが記憶された非一時的記憶媒体であって、前記プログラムコードが、ワイヤレスネットワークの中の統合アクセスバックホール(IAB)ノードの測位を実行するように前記IABノードの中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、前記IABノードがモバイル終端(MT)機能および分散型ユニット(DU)機能を備え、前記非一時的記憶媒体が、
前記IABノードの場所を決定するために1つまたは複数の測位セッションのためのメッセージを送信または受信するためのプログラムコードと、
前記IABノードの測位のための参照信号を、前記1つまたは複数の測位セッションにおいて前記ワイヤレスネットワークの中の複数のノードに送信し、または前記複数のノードから受信するためのプログラムコードとを備える、非一時的記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
米国特許法第119条に基づく優先権の主張
本出願は、2019年10月18日に出願された「BASE STATION POSITIONING」という表題の米国仮出願第62/923,319号、2019年10月18日に出願された「INTEGRATED ACCESS BACKHAUL (IAB) NODE POSITIONING」という表題の米国仮出願第62/923,395号、および2020年10月14日に出願された「INTEGRATED ACCESS BACKHAUL (IAB) NODE POSITIONING」という表題の米国非仮出願第17/070,214号の利益を主張し、これらのすべてが本明細書の譲受人に譲渡され、その全体が参照によって本明細書に明確に組み込まれる。
【0002】
以下は全般に、ワイヤレス通信に関し、より具体的には、ワイヤレスネットワークの中のユーザ機器(UE)のためのロケーションサービスをサポートするための技法に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなどの、様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、時間、周波数、および電力)を共有することによって、複数のユーザとの通信をサポートすることが可能であり得る。そのような多元接続システムの例には、Long Term Evolution (LTE)システム、LTE-Advanced (LTE-A)システムまたはLTE-A Proシステムなどの第4世代(4G)システム、およびNew Radio (NR)システムと呼ばれることがある第5世代(5G)システムがある。これらのシステムは、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、または離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重化(DFT-S-OFDM)などの技術を採用し得る。ワイヤレス多元接続通信システムは、ユーザ機器(UE)としても知られている複数の通信デバイスのための通信を各々が同時にサポートする、いくつかの基地局またはネットワークアクセスノードを含み得る。
【0004】
一部のワイヤレス通信システムでは、NRネットワークにおける場所測定機能(PMF)、位置管理機能(LMF)、もしくは位置管理コンポーネント(LMC)、または、LTEにおけるセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)もしくはエンハンストサービングモバイルロケーションセンター(eSMLC)を含むロケーションサーバなどの、たとえばUEの中の、またはUEの外部の測位エンジンが、無線アクセスネットワーク情報を使用して、サポートされるUEの場所または位置を決定し得る。この情報は、UEに基づく測位技法またはUEにより支援される測位技法と関連付けられることがあり、たとえば、それらの技法において、1つまたは複数の基地局からのダウンリンク(DL)参照信号の送信がUEによって測定されることがあり、または、UEからのアップリンク参照信号の送信が1つまたは複数の基地局によって測定されることがあり、得られる測定結果が、UEの位置を決定するためにUEまたはロケーションサーバによって使用される。これらの方法は、様々なロケーションサービス(たとえば、ナビゲーションシステム、緊急通信)をサポートし、ワイヤレス通信デバイスによりサポートされる1つまたは複数の追加のロケーションシステム(全地球測位システム(GPS)技術など)を補強し得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
無線アクセスネットワーク情報を使用してUEの場所を決定するために使用される測位手順は、サポートする基地局の位置が測位エンジンに既知であることを想定する。基地局の位置は、たとえば、オフラインで、たとえば、GPS技術または実地調査を使用して測定されることがあり、測位エンジンにおいてプログラムされ、たとえば記憶され、または測位支援データにおいてロケーションサーバによってUEに提供されることがある。しかしながら、位置が未知であり得る基地局がある。たとえば、完全に固定式の基地局は、GPS受信機もしくは実地調査を有しないことがあり、または実地調査の結果が正確ではないことがある。たとえばホームルータなどのモバイル基地局は、時々移動されることがあり、事前に既知である位置が無効になる。たとえばタクシーまたは列車上の、モバイル統合アクセスおよびバックホール(IAB)ノードなどの完全に移動式の基地局は、測位機能を有しないことがあり、またはその最新の場所フィックスを更新していないことがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
場所が未知である統合アクセスバックホール(IAB)ノードは、モバイル終端(MT)機能を使用して、IABノードの測位のための1つまたは複数の測位セッションにおいて複数の基地局に参照信号を送信し、または複数の基地局から参照信号を受信し得る。追加または代替として、複数のノード、たとえばユーザ機器(UE)または下流のIABノードのMT機能に参照信号を送信するために、またはそれらから参照信号を受信するために、分散型ユニット(DU)機能が使用され得る。参照信号からの測位結果はロケーションサーバに送信されてもよく、ロケーションサーバはIABノードの場所を決定してもよい。ロケーションサーバはさらに、IABノードの移動性を示すものを受信してもよく、これは、たとえば測位の間にモバイルIABノードについての情報を除外することによって、UEの測位のために使用されてもよい。
【0007】
一実装形態では、IABノードの測位のための、統合アクセスバックホール(IAB)ノード上での方法であって、IABノードがモバイル終端(MT)機能および分散型ユニット(DU)機能を備える、方法は、IABノードの場所を決定するために1つまたは複数の測位セッションのためのメッセージを送信または受信するステップと、IABノードの測位のための参照信号を、1つまたは複数の測位セッションにおいてワイヤレスネットワークの中の複数のノードに送信し、または複数のノードから受信するステップとを含む。
【0008】
一実装形態では、統合アクセスバックホール(IAB)ノードの測位を実行するように構成されるワイヤレスネットワークの中のIABノードであって、モバイル終端(MT)機能および分散型ユニット(DU)機能を備える、IABノードは、ワイヤレスネットワークの中の他のノードと通信するように構成される外部インターフェースと、少なくとも1つのメモリと、外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、IABノードの場所を決定するために1つまたは複数の測位セッションのためのメッセージを送信または受信し、IABノードの測位のための参照信号を、1つまたは複数の測位セッションにおいてワイヤレスネットワークの中の複数のノードに送信し、または複数のノードから受信するように構成される。
【0009】
一実装形態では、統合アクセスバックホール(IAB)ノードの測位を実行するように構成されるワイヤレスネットワークの中のIABノードであって、モバイル終端(MT)機能および分散型ユニット(DU)機能を備える、IABノードは、IABノードの場所を決定するために1つまたは複数の測位セッションのためのメッセージを送信または受信するための手段と、IABノードの測位のための参照信号を、1つまたは複数の測位セッションにおいてワイヤレスネットワークの中の複数のノードに送信し、または複数のノードから受信するための手段とを含む。
【0010】
一実装形態では、非一時的記憶媒体にはプログラムコードが記憶されており、プログラムコードは、統合アクセスバックホール(IAB)ノードの測位を実行するようにワイヤレスネットワークの中のIABノードの中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、IABノードはモバイル終端(MT)機能および分散型ユニット(DU)機能を備え、非一時的記憶媒体は、IABノードの場所を決定するために1つまたは複数の測位セッションのためのメッセージを送信または受信するためのプログラムコードと、IABノードの測位のための参照信号を、1つまたは複数の測位セッションにおいてワイヤレスネットワークの中の複数のノードに送信し、または複数のノードから受信するためのプログラムコードとを含む。
【0011】
一実装形態では、ロケーションサーバによって実行される、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知である統合アクセスバックホール(IAB)ノードの測位のための方法であって、IABノードがモバイル終端(MT)機能および分散型ユニット(DU)機能を備える、方法は、IABノードから位置情報を受信するステップであって、位置情報が、ワイヤレスネットワークの中の複数のノードから測位のためにIABノードによって受信される参照信号からの測位結果を備える、ステップと、受信された位置情報を使用してIABノードの場所を決定するステップとを含む。
【0012】
一実装形態では、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知である統合アクセスバックホール(IAB)ノードの測位を実行するように構成されるロケーションサーバであって、IABノードがモバイル終端(MT)機能および分散型ユニット(DU)機能を備える、ロケーションサーバは、ワイヤレスネットワークの中の他のノードと通信するように構成される外部インターフェースと、少なくとも1つのメモリと、外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、IABノードから位置情報を受信し、位置情報が、ワイヤレスネットワークの中の複数のノードから測位のためにIABノードによって受信される参照信号からの測位結果を備え、受信された位置情報を使用してIABノードの場所を決定するように構成される。
【0013】
一実装形態では、ロケーションサーバは、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知である統合アクセスバックホール(IAB)ノードの測位を実行するように構成され、IABノードはモバイル終端(MT)機能および分散型ユニット(DU)機能を備え、ロケーションサーバは、IABノードから位置情報を受信するための手段であって、位置情報が、ワイヤレスネットワークの中の複数のノードから測位のためにIABノードによって受信される参照信号からの測位結果を備える、手段と、受信された位置情報を使用してIABノードの場所を決定するための手段とを含む。
【0014】
一実装形態では、非一時的記憶媒体にはプログラムコードが記憶されており、プログラムコードは、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知である統合アクセスバックホール(IAB)ノードの測位を実行するように、ロケーションサーバの中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、IABノードがモバイル終端(MT)機能および分散型ユニット(DU)機能を備え、非一時的記憶媒体は、IABノードから位置情報を受信するためのプログラムコードであって、位置情報が、ワイヤレスネットワークの中の複数のノードから測位のためにIABノードによって受信される参照信号からの測位結果を備える、プログラムコードと、受信された位置情報を使用してIABノードの場所を決定するためのプログラムコードとを含む。
【0015】
一実装形態では、ロケーションサーバによって実行されるユーザ機器(UE)を測位するための方法は、統合アクセスバックホール(IAB)ノードからIABノードの移動性を示すものを受信するステップと、UEの測位のためにIABノードの移動性を示すものを使用するステップとを含む。
【0016】
一実装形態では、ユーザ機器(UE)の測位を実行するように構成されるロケーションサーバは、ワイヤレスネットワークの中の他のノードと通信するように構成される外部インターフェースと、少なくとも1つのメモリと、外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、統合アクセスバックホール(IAB)ノードからIABノードの移動性を示すものを受信し、UEの測位のためにIABノードの移動性を示すものを使用するように構成される。
【0017】
一実装形態では、ロケーションサーバは、ユーザ機器(UE)の測位を実行するように構成され、ロケーションサーバは、統合アクセスバックホール(IAB)ノードからIABノードの移動性を示すものを受信するための手段と、UEの測位のためにIABノードの移動性を示すものを使用するための手段とを含む。
【0018】
一実装形態では、非一時的記憶媒体にはプログラムコードが記憶されており、プログラムコードは、ユーザ機器(UE)の測位を実行するようにロケーションサーバの中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、非一時的記憶媒体は、統合アクセスバックホール(IAB)ノードからIABノードの移動性を示すものを受信するためのプログラムコードと、UEの測位のためにIABノードの移動性を示すものを使用するためのプログラムコードとを含む。
【0019】
一実装形態では、ユーザ機器(UE)によって実行されるUEを測位するための方法は、統合アクセスバックホール(IAB)ノードの移動性を示すものを含む測位支援データをロケーションサーバから受信するステップと、複数の基地局から測位を実行するステップとを含み、IABノードの移動性を示すものは測位の間に使用される。
【0020】
一実装形態では、ユーザ機器(UE)の測位を実行するように構成されるUEは、ワイヤレスネットワークの中の基地局と通信するように構成されるワイヤレストランシーバと、少なくとも1つのメモリと、ワイヤレストランシーバおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、統合アクセスバックホール(IAB)ノードの移動性を示すものを含む測位支援データをロケーションサーバから受信し、複数の基地局から測位を実行するように構成され、IABノードの移動性を示すものは測位の間に使用される。
【0021】
一実装形態では、ユーザ機器(UE)はUEの測位を実行するように構成され、UEは、統合アクセスバックホール(IAB)ノードの移動性を示すものを含む測位支援データをロケーションサーバから受信するための手段と、複数の基地局からの測位を実行するための手段とを含み、IABノードの移動性を示すものは測位の間に使用される。
【0022】
一実装形態では、非一時的記憶媒体にはプログラムコードが記憶されており、プログラムコードは、ユーザ機器(UE)の測位を実行するようにUEの中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、非一時的記憶媒体は、統合アクセスバックホール(IAB)ノードの移動性を示すものを含む測位支援データをロケーションサーバから受信するためのプログラムコードと、複数の基地局からの測位を実行するためのプログラムコードとを含み、IABノードの移動性を示すものは測位の間に使用される。
【0023】
一実装形態では、ワイヤレスネットワークの中のロケーションサーバによって実行される場所が未知である基地局を測位するための方法は、1つまたは複数のユーザ機器(UE)の場所を推定するために複数の測位セッションに関与するステップであって、基地局が複数の測位セッションのうちの少なくとも1つに参加し、複数の測位セッションのうちの少なくとも1つが、場所が既知である1つまたは複数の他の基地局を含む、ステップと、複数の測位セッションの各々において基地局および1つまたは複数のUEと関連付けられる場所測定結果を受信するステップと、基地局および1つまたは複数のUEと関連付けられる場所測定結果を使用して基地局の推定される場所を決定するステップとを含む。
【0024】
一実装形態では、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知である基地局を測位のために構成されるロケーションサーバは、ワイヤレスネットワークの中の他のノードと通信するように構成される外部インターフェースと、少なくとも1つのメモリと、外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、1つまたは複数のユーザ機器(UE)の場所を推定するために複数の測位セッションに関与し、基地局が複数の測位セッションのうちの少なくとも1つに参加し、複数の測位セッションのうちの少なくとも1つが、場所が既知である1つまたは複数の他の基地局を含み、複数の測位セッションの各々において基地局および1つまたは複数のUEと関連付けられる場所測定結果を受信し、基地局および1つまたは複数のUEと関連付けられる場所測定結果を使用して基地局の推定される場所を決定するように構成される。
【0025】
一実装形態では、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知である基地局の測位のために構成されるロケーションサーバは、1つまたは複数のユーザ機器(UE)の場所を推定するために複数の測位セッションに関与するための手段であって、基地局が複数の測位セッションのうちの少なくとも1つに参加し、複数の測位セッションのうちの少なくとも1つが、場所が既知である1つまたは複数の他の基地局を含む、手段と、複数の測位セッションの各々において基地局および1つまたは複数のUEと関連付けられる場所測定結果を受信するための手段と、基地局および1つまたは複数のUEと関連付けられる場所測定結果を使用して基地局の推定される場所を決定するための手段とを含む。
【0026】
一実装形態では、非一時的記憶媒体にはプログラムコードが記憶されており、プログラムコードは、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知である基地局の測位を実行するようにロケーションサーバの中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、1つまたは複数のユーザ機器(UE)の場所を推定するために複数の測位セッションに関与するためのプログラムコードであって、基地局が複数の測位セッションのうちの少なくとも1つに参加し、複数の測位セッションのうちの少なくとも1つが、場所が既知である1つまたは複数の他の基地局を含む、プログラムコードと、複数の測位セッションの各々において基地局および1つまたは複数のUEと関連付けられる場所測定結果を受信するためのプログラムコードと、基地局および1つまたは複数のUEと関連付けられる場所測定結果を使用して基地局の推定される場所を決定するためのプログラムコードとを含む。
【0027】
一実装形態では、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知であるノードの測位のために構成されるネットワークエンティティは、ワイヤレスネットワークの中の他のノードと通信するように構成される外部インターフェースと、少なくとも1つのメモリと、外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、ノードとの測位を実行するようにユーザ機器(UE)に命令するコマンドをUEに送信するように構成され、ノードは基地局または別のUEのうちの1つを備える。
【0028】
一実装形態では、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知であるノードの測位のために構成されるネットワークエンティティは、ノードとの測位を実行するようにユーザ機器(UE)に命令するコマンドをUEに送信するための手段を含み、ノードは基地局または別のUEのうちの1つを備える。
【0029】
一実装形態では、非一時的記憶媒体にはプログラムコードが記憶されており、プログラムコードは、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知であるノードの測位のために構成されるネットワークエンティティの中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、ノードとの測位を実行するようにユーザ機器(UE)に命令するコマンドをUEに送信するためのプログラムコードを含み、ノードは基地局または別のUEのうちの1つを備える。
【0030】
一実装形態では、ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレスネットワークの中の場所が未知であるノードの測位のための方法は、ワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティからコマンドを受信するステップであって、コマンドが、ノードとの測位を実行するようにUEに命令し、ノードが、基地局または別のUEのうちの1つを備える、ステップと、ノードとの場所測定を実行するステップとを含む。
【0031】
一実装形態では、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知であるノードの測位のために構成されるユーザ機器(UE)は、ワイヤレスネットワークの中の他のノードと通信するように構成される外部インターフェースと、少なくとも1つのメモリと、外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、ワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティからコマンドを受信し、コマンドがノードとの測位を実行するようにUEに命令し、ノードが基地局または別のUEのうちの1つを備え、ノードとの場所測定を実行するように構成される。
【0032】
一実装形態では、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知であるノードの測位のために構成されるユーザ機器(UE)は、ワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティからコマンドを受信するための手段であって、コマンドが、ノードとの測位を実行するようにUEに命令し、ノードが、基地局または別のUEのうちの1つを備える、手段と、ノードとの場所測定を実行するための手段とを含む。
【0033】
一実装形態では、非一時的記憶媒体にはプログラムコードが記憶されており、プログラムコードは、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知であるノードの測位のために構成されるユーザ機器(UE)の中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、ノードとの測位を実行するようにUEに命令するコマンドをワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティから受信するためのプログラムコードであって、ノードが基地局または別のUEのうちの1つを備える、プログラムコードと、ノードとの場所測定を実行するためのプログラムコードとを含む。
【0034】
一実装形態では、基地局によって実行されるワイヤレスネットワークの中の場所が未知である基地局の測位のための方法は、基地局の場所を決定するために測位手順を実行する能力に対する要求を受信するステップと、要求に応答して、基地局の場所を決定するために測位手順を実行する能力を示すステップとを含む。
【0035】
一実装形態では、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知である基地局を測位するために構成される基地局は、ワイヤレスネットワークの中の他のノードと通信するように構成される外部インターフェースと、少なくとも1つのメモリと、外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、基地局の場所を決定するために測位手順を実行する能力に対する要求を受信し、要求に応答して、基地局の場所を決定するために測位手順を実行する能力を示すように構成される。
【0036】
一実装形態では、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知である基地局を測位するために構成される基地局は、基地局の場所を決定するために測位手順を実行する能力に対する要求を受信するための手段と、要求に応答して、基地局の場所を決定するために測位手順を実行する能力を示すための手段とを含む。
【0037】
一実装形態では、非一時的記憶媒体にはプログラムコードが記憶されており、プログラムコードは、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知である基地局を測位するために構成される基地局の中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、基地局の場所を決定するために測位手順を実行する能力に対する要求を受信するためのプログラムコードと、要求に応答して、基地局の場所を決定するために測位手順を実行する能力を示すためのプログラムコードとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1】本開示の1つまたは複数の態様をサポートするワイヤレス通信システムの例を示す図である。
図2】ノードの場所を決定するための簡略化された環境および例示的な技法を示す図である。
図3】ノードの場所を決定するための簡略化された環境および別の例示的な技法を示す図である。
図4】基地局の場所を決定するための簡略化された環境および例示的な技法を示す図である。
図5】統合アクセスバックホール(IAB)の機能およびインターフェースを示す、スタンドアロンモードにおけるIABアーキテクチャの例を示す図である。
図6A】IABのスタンドアロン動作および非スタンドアロン動作の様々なモードを示す図である。
図6B】IABのスタンドアロン動作および非スタンドアロン動作の様々なモードを示す図である。
図6C】IABのスタンドアロン動作および非スタンドアロン動作の様々なモードを示す図である。
図7】IABノードの場所を決定することが可能なIABアーキテクチャを示す図である。
図8】IABノードの場所を決定するための簡略化された例示的な手順を示す図である。
図9】IABノードの場所を決定するための別の簡略化された例示的な手順を示す図である。
図10】IABノードの場所を決定するための別の簡略化された例示的な手順を示す図である。
図11】IABノードの移動性を示すものを使用してUEの場所を決定するために使用され得るメッセージを含む手順1100を示す図である。
図12】統合アクセスバックホール(IAB)ノードによって実行されるワイヤレスネットワークの中の場所が未知であるIABノードを測位するための方法を示すプロセスフローである。
図13A】統合アクセスバックホール(IAB)ノードによって実行されるワイヤレスネットワークの中の場所が未知であるIABノードを測位するための方法を示す別のプロセスフローである。
図13B】統合アクセスバックホール(IAB)ノードによって実行されるワイヤレスネットワークの中の場所が未知であるIABノードを測位するための方法を示す別のプロセスフローである。
図14】ロケーションサーバによって実行されるワイヤレスネットワークの中の場所が未知である統合アクセスバックホール(IAB)ノードを測位するための方法を示すプロセスフローである。
図15】ユーザ機器(UE)を測位するための方法を示すプロセスフローである。
図16】ユーザ機器(UE)を測位するための方法を示すプロセスフローである。
図17】本明細書において論じられるように測位することが可能なIABノードのハードウェア実装形態の図である。
図18】本明細書において論じられるように測位することが可能なロケーションサーバのハードウェア実装形態の図である。
図19】本明細書において論じられるように測位することが可能なUEのハードウェア実装形態の例を示す図である。
図20】基地局の場所を決定するための簡略化された例示的な手順を示す図である。
図21】基地局の場所を決定するための別の簡略化された例示的な手順を示す図である。
図22】基地局の場所を決定するために使用され得るメッセージを含む手順を示す図である。
図23】ロケーションサーバによって実行される場所が未知である基地局を測位するための方法を示すプロセスフローである。
図24】ネットワークエンティティによって実行されるワイヤレスネットワークの中の場所が未知であるノードを測位するための方法を示すプロセスフローである。
図25】ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレスネットワークの中の場所が未知であるノードを測位するための方法を示すプロセスフローである。
図26】基地局によって実行されるワイヤレスネットワークの中の場所が未知である基地局を測位するための方法を示すプロセスフローである。
図27】本明細書において論じられるように測位することが可能なロケーションサーバのハードウェア実装形態の例を示す図である。
図28】本明細書において論じられるように測位することが可能なUEのハードウェア実装形態の例を示す図である。
図29】本明細書において論じられるように測位することが可能な基地局のハードウェア実装形態の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
位置決定において、観測到達時間差(OTDOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)などの測位手順が、ユーザ機器(UE)の場所を決定するために使用され得る。測位手順は、UEと基地局との間の距離、UEから2つ以上の基地局までの距離の差、1つまたは複数の基地局との角度などを決定するために、UEおよび/または基地局によって実行されるDL参照信号またはUL参照信号の測位結果に依存する。基地局の場所の知識に基づいて、測位結果を使用してUEの場所が決定され得る。
【0040】
しかしながら、一部の基地局は場所が既知でないことがある。たとえば、一部の基地局は移動式であることがあり、最後に場所が決定されてから移動していることがある。加えて、一部の基地局は、その固有の場所を決定するための能力をもたないことがあり、たとえば、基地局は全地球航法衛星システム(GNSS)受信機をもたないことがある。基地局の場所を対応付けるために実地調査が使用され得るが、一部の基地局が実地調査に含まれなかった可能性があり、または、それらが含まれていた場合、実地調査が不正確であることがあり、得られた場所が信頼できないことがある。場所が既知でない基地局は、UEの場所決定には有用ではない。
【0041】
ワイヤレス通信システムのために考慮されている1つのタイプの基地局、たとえば、次世代ノードベース(gNBと呼ばれる)基地局を使用する5G NRネットワークは、コアネットワークへの有線接続を有する別の基地局(gNB)、すなわち統合アクセスバックホール(IAB)ドナーと呼ばれる別の基地局へのワイヤレスバックホール接続を使用するIABノードである。高周波の展開、たとえばミリメートル波(mmWave)周波数では、IABノードの多数の展開が、高周波スペクトルによる厳しい経路損失および侵入損失を埋め合わせるのを助け、基地局のそのような密な展開に対して有線(たとえば、ファイバベース)のバックホールを準備することの困難さを軽減することができる。その上、一部のIABノードは移動式であることがあり、たとえば、タクシーまたは列車などの車両に位置していることがある。
【0042】
したがって、UEの測位がIABノードからの参照信号を使用して実行され得るように、モバイルIABノードなどのモバイル基地局の場所を決定することと関連付けられ得る技法および手順が望ましいことがある。
【0043】
図1は、本開示の1つまたは複数の態様によるワイヤレス通信システム100の例を示す。ワイヤレス通信システム100は、基地局105、UE115、ならびに、Evolved Packet Core (EPC)160およびFifth Generation Core (5GC)190として示されている1つまたは複数のコアネットワークを含む。2つのコアネットワークが示されているが、ワイヤレス通信システムは、1つだけのコアネットワーク、たとえば5GC 190を使用してもよい。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、Long Term Evolution(LTE)ネットワーク、LTE-Advanced(LTE-A)ネットワーク、LTE-A Proネットワーク、またはNew Radio (NR)ネットワークであってもよい。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、拡張ブロードバンド通信、超高信頼(たとえば、ミッションクリティカル)通信、低レイテンシ通信、または低コストかつ低複雑度のデバイスとの通信をサポートし得る。
【0044】
基地局105は、1つまたは複数の基地局アンテナを介して、UE115とワイヤレスに通信してもよい。本明細書において説明される基地局105は、トランシーバ基地局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、NodeB、eNodeB(eNB)、次世代NodeBもしくはgiga-NodeB(それらのうちのいずれもgNBと呼ばれることがある)、Home NodeB、Home eNodeB、またはいくつかの他の好適な用語を含むことがあり、あるいは当業者によってそのように呼ばれることがある。ワイヤレス通信システム100は、異なるタイプの基地局105(たとえば、マクロセル基地局またはスモールセル基地局)を含み得る。本明細書において説明されるUE115は、マクロeNB、スモールセルeNB、gNB、リレー基地局などを含む、様々なタイプの基地局105およびネットワーク機器と通信することが可能であり得る。
【0045】
基地局はまた、gNB、Node B、evolved Node B(eNB)、アクセスポイント、トランシーバ基地局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、送受信ポイント(TRP)、または他の何らかの好適な用語で呼ばれることもある。基地局105は、EPC160または5GC 190へのアクセスポイントをUE115のために提供する。UE115の例には、携帯電話、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、衛星無線、全地球測位システム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ(MP3プレーヤなど)、カメラ、ゲーム機、タブレット、スマートデバイス、ウェアラブルデバイス、車両、電気メーター、ガスポンプ、大型または小型の調理家電、健康管理デバイス、インプラント、センサ/アクチュエータ、ディスプレイ、または任意の他の同様の機能デバイスがある。UE115の一部は、IoTデバイス(たとえば、パーキングメーター、ガスポンプ、トースター、車両、心臓モニタなど)と呼ばれることがある。UE115の一部は、産業用途における、センサ、器具、および一緒にネットワーク接続された他のデバイスなどの、IIoTデバイスと呼ばれ得る。UE115はまた、局、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、移動加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または他の何らかの好適な用語で呼ばれることもある。
【0046】
基地局105の位置は、たとえば、オフラインで測定すること、GPSなどの全地球航法衛星システム(GNSS)を使用すること、または実地調査によって既知となり得る。基地局105の既知の位置は、UE115の測位のために、5GC 190の164/196におけるLMF196などの、ロケーションサーバに記憶され得る。しかしながら、一部の基地局105の位置は既知でないことがある。たとえば、一部の基地局105は測位機能を有しないことがある。たとえば、一部の基地局105はGNSS受信機または測位機能を有しないことがある。完全に静止式の基地局105には、実地調査が行われないことがあり、または実地調査が不正確であることがある。ホームルータなどのモバイル基地局105は、時々移動されることがあり、位置が更新されないことがある。たとえば車両上の、モバイル統合アクセスおよびバックホール(IAB)ノードなどの完全に移動式の基地局105は、測位機能を有しないことがあり、またはその現在の位置を更新していないことがある。たとえば、図1に示されるように、車両104上の基地局105'はモバイルIABノードであってもよく、一方、IABノード105'がバックホールリンク134'を介して通信する基地局105はIABドナーである。
【0047】
各基地局105は、様々なUE115との通信がサポートされる特定の地理的カバレッジエリア110と関連付けられ得る。各基地局105は、通信リンク125を介してそれぞれの地理的カバレッジエリア110のための通信カバレッジを提供することができ、基地局105とUE115との間の通信リンク125は、1つまたは複数のキャリアを利用することができる。ワイヤレス通信システム100において示される通信リンク125は、UE115から基地局105へのアップリンク送信、または基地局105からUE115へのダウンリンク送信を含み得る。ダウンリンク送信は順方向リンク送信と呼ばれることもあり、その一方で、アップリンク送信は逆方向リンク送信と呼ばれることもある。
【0048】
基地局105のための地理的カバレッジエリア110は、地理的カバレッジエリア110の一部分を構成するセクタに分割されてもよく、各セクタはセルと関連付けられてもよい。たとえば、各基地局105は、マクロセル、スモールセル、ホットスポット、もしくは他のタイプのセル、またはそれらの様々な組合せのための通信カバレッジを提供し得る。いくつかの例では、基地局105は移動可能であることがあり、したがって、移動する地理的カバレッジエリア110に通信カバレッジを提供し得る。いくつかの例では、異なる技術と関連付けられる異なる地理的カバレッジエリア110が重複することがあり、異なる技術と関連付けられる重複する地理的カバレッジエリア110は、同じ基地局105によって、または異なる基地局105によってサポートされることがある。ワイヤレス通信システム100は、たとえば、異なるタイプの基地局105が様々な地理的カバレッジエリア110にカバレッジを提供する、異種LTE/LTE-A/LTE-A ProネットワークまたはNRネットワークを含んでもよい。
【0049】
「セル」という用語は、(たとえば、キャリア上での)基地局105との通信のために使用される論理通信エンティティを指し、同じまたは異なるキャリアを介して動作する近隣セルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID))と関連付けられ得る。いくつかの例では、キャリアは、複数のセルをサポートすることがあり、異なるセルは、異なるタイプのデバイスのためにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域Internet-of-Things (NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、または他のもの)に従って構成され得る。いくつかの例では、「セル」という用語は、その上で論理エンティティが動作する地理的カバレッジエリア110(たとえば、セクタ)の一部分を指すことがある。
【0050】
UE115は、ワイヤレス通信システム100全体にわたって分散していることがあり、各UE115は固定式または移動式であり得る。UE115はまた、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、リモートデバイス、ハンドヘルドデバイス、もしくは加入者デバイス、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることがあり、「デバイス」は、ユニット、局、端末、またはクライアントと呼ばれることもある。UE115はまた、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、またはパーソナルコンピュータなどのパーソナル電子デバイスであってもよい。いくつかの例では、UE115はまた、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、モノのインターネット(IoT)デバイス、あらゆるモノのインターネット(IoE)デバイス、またはMTCデバイスなどを指すことがあり、これらは、アプライアンス、車両、メーターなどの様々な物品において実装されることがある。
【0051】
MTCデバイスまたはIoTデバイスなどの一部のUE115は、低コストまたは低複雑度のデバイスであってもよく、(たとえば、マシンツーマシン(M2M)通信を介して)機械間の自動化された通信を実現することができる。M2M通信またはMTCは、人が介在することなく、デバイスが互いにまたは基地局105と通信することを可能にするデータ通信技術を指すことがある。いくつかの例では、M2M通信またはMTCは、センサまたはメーターを組み込んで情報を測定または捕捉し、その情報を利用できる中央サーバもしくはアプリケーションプログラムにその情報を中継するか、またはプログラムもしくはアプリケーションと対話する人間にその情報を提示する、デバイスからの通信を含むことがある。いくつかのUE115は、情報を収集し、または機械の自動化された挙動を可能にするように設計され得る。MTCデバイスに対する用途の例は、スマートメータリング、在庫監視、水位監視、機器監視、ヘルスケア監視、野生生物監視、天候および地質学的事象監視、フリート管理および追跡、リモートセキュリティ感知、物理的アクセス制御、ならびにトランザクションベースのビジネス課金を含む。
【0052】
いくつかのUE115は、半二重通信などの、電力消費を低減する動作モード(たとえば、送信または受信を介した単方向通信をサポートするが、送信および受信を同時にはサポートしないモード)を利用するように構成され得る。いくつかの例では、半二重通信は低減されたピークレートで実行され得る。UE115のための他の電力節約技法は、アクティブな通信に関与していないとき、省電力「ディープスリープ」モードに入ること、または(たとえば、狭帯域通信に従って)限られた帯域幅にわたって動作することを含む。いくつかの例では、UE115は、重要な機能(たとえば、ミッションクリティカル機能)をサポートするように設計されることがあり、ワイヤレス通信システム100はこれらの機能のために超高信頼性通信を提供するように構成されることがある。
【0053】
いくつかの例では、UE115はまた、(たとえば、ピアツーピア(P2P)またはデバイスツーデバイス(D2D)プロトコルを使用して)他のUE115と直接通信することが可能であり得る。D2D通信を利用するUE115のグループのうちの1つまたは複数が、基地局105の地理的カバレッジエリア110内にあり得る。そのようなグループの中の他のUE115は、基地局105の地理的カバレッジエリア110の外側にあることがあり、または別様に基地局105からの送信を受信できないことがある。いくつかの例では、D2D通信を介して通信するUE115のグループは、各UE115がグループの中のすべての他のUE115へ送信する1対多(1:M)システムを利用し得る。いくつかの例では、基地局105が、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にする。他の場合には、D2D通信は、基地局105の関与を伴わずにUE115間で実行される。
【0054】
基地局105は、EPC160および/または5GC 190と互いに通信し得る。たとえば、基地局105は、バックホールリンクを通じて(たとえば、S1、N2、N3、または他のインターフェースを介して)それぞれのコアネットワークとインターフェースし得る。たとえば、eNB基地局105はバックホールリンク132を介してEPC160とインターフェースすることがあり、一方、gNB基地局105はバックホールリンク184を介して5GC 190とインターフェースすることがある。基地局105は、バックホールリンク134を介して(たとえば、X2、Xn、または他のインターフェースを介して)、直接(たとえば、基地局105間で直接)または間接的に(たとえば、コアネットワークまたは中間基地局を介して)のいずれかで互いに通信し得る。移動可能な基地局105'へのバックホールリンク134により示されるように、バックホールリンク134は、有線であってもよく、またはワイヤレスであってもよい。
【0055】
コアネットワーク160/190は、ユーザ認証、アクセス認可、追跡、インターネットプロトコル(IP)接続性、および他のアクセス機能、ルーティング機能、またはモビリティ機能を提供し得る。
【0056】
EPC160は、例として、モビリティ管理エンティティ(MME)162、エンハンストサービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC)164、サービングゲートウェイ166、ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)168、ホームセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(H-SLP)170、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ172を含み得る。MME162は、ホーム加入者サーバ(HSS)174と通信していてもよい。MME162は、UE115とEPC160との間のシグナリングを処理する制御ノードである。一般に、MME 162はベアラおよび接続の管理を行う。E-SMLC 164は、たとえば3GPP(登録商標)制御プレーン(CP)位置ソリューションを使用した、UEの位置決定をサポートし得る。すべてのユーザインターネットプロトコル(IP)パケットが、サービングゲートウェイ166を通じて転送され、サービングゲートウェイ166自体が、PDNゲートウェイ172に接続される。PDNゲートウェイ172は、UE IPアドレス割振りならびに他の機能を提供する。PDNゲートウェイ172は、IPサービス176に接続される。IPサービス176は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、PSストリーミングサービス、および/または他のIPサービスを含み得る。GMLC168は、たとえば内にあり得る、またはIPサービス176であり得る外部クライアント169の代わりに、位置へのアクセスをUEに提供し得る。H-SLP 170は、オープンモバイルアライアンス(OMA)によって定義されるSUPLユーザプレーン(UP)位置ソリューションをサポートすることができ、H-SLP 170に記憶されているUEの加入者情報に基づいてUEのためのロケーションサービスをサポートすることができる。
【0057】
5GC 190は、H-SLP 191、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)192、ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)193、セッション管理機能(SMF)194、ユーザプレーン機能(UPF)195、および位置管理機能(LMF)196を含み得る。AMF192は、統合データ管理(UDM)197と通信していることがある。AMF192は、UE115と5GC 190との間のシグナリングを処理する制御ノードであり、これは、測位機能のために、LMF196と通信することがあり、これはUEの位置決定をサポートすることがある。いくつかの実装形態では、LMF196は、NG-RANの中の基地局105と同じ位置にあることがあり、位置管理コンポーネント(LMC)と呼ばれることがある。IPサービス198の外側の、またはその中の外部クライアント199がUEに関する位置情報を受信することを可能にするために、GMLC193が使用され得る。すべてのユーザインターネットプロトコル(IP)パケットは、UPF195を通じて転送され得る。UPF195は、UEのIPアドレス割振りならびに他の機能を提供する。UPF195は、IPサービス198に接続される。H-SLP191も同様に、IPサービス198に接続され得る。IPサービス198は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、PSストリーミングサービス、および/または他のIPサービスを含み得る。
【0058】
基地局105などのネットワークデバイスのうちの少なくともいくつかは、アクセスネットワークエンティティなどの下位コンポーネントを含んでもよく、アクセスネットワークエンティティは、アクセスノードコントローラ(ANC)の例であり得る。各アクセスネットワークエンティティは、無線ヘッド、スマート無線ヘッド、または送信/受信ポイント(TRP)と呼ばれることがある、いくつかの他のアクセスネットワーク送信エンティティを通じて、UE115と通信し得る。いくつかの構成では、各アクセスネットワークエンティティまたは基地局105の様々な機能は、様々なネットワークデバイス(たとえば、ラジオヘッドおよびアクセスネットワークコントローラ)にわたって分散されることがあり、または単一のネットワークデバイス(たとえば、基地局105)へと統合されることがある。
【0059】
ワイヤレス通信システム100は、通常、300メガヘルツ(MHz)から300ギガヘルツ(GHz)までの範囲の中の、1つまたは複数の周波数帯域を使用して動作し得る。一般に、300MHzから3GHzまでの領域は、波長がほぼ1デシメートルから1メートルまでの長さに及ぶので、極超短波(UHF)領域またはデシメートル帯域として知られている。UHF波は、建物および環境特性によって遮断されることがあり、または方向転換されることがある。しかしながら、これらの波は、マクロセルが屋内に位置するUE115にサービスを提供するのに十分に構造物を貫通し得る。UHF波の送信は、300MHzを下回るスペクトルの短波(HF)または超短波(VHF)部分のより低い周波数およびより長い波を使用する送信と比較して、より小型のアンテナおよびより短い距離(たとえば、100km未満)と関連付けられ得る。
【0060】
ワイヤレス通信システム100はまた、センチメートル帯域としても知られている、3GHzから30GHzの周波数帯域を使用する超高周波(SHF)領域において動作することがある。SHF領域は、他のユーザからの干渉を許容することが可能であり得るデバイスによって機会主義的に使用され得る、5GHz産業科学医療(ISM)バンドなどの帯域を含む。
【0061】
ワイヤレス通信システム100は、ミリメートル帯域としても知られている、(たとえば、30GHzから300GHzまでの)スペクトルの極高周波(EHF)領域においても動作し得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、UE115と基地局105との間のミリメートル波(mmW)通信をサポートすることができ、それぞれのデバイスのEHFアンテナは、UHFアンテナよりも、さらに小さいことがあり、より間隔が密であることがある。いくつかの例では、このことはUE115内でのアンテナアレイの使用を容易にし得る。
【0062】
いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、免許無線周波数スペクトル帯域と免許不要無線周波数スペクトル帯域の両方を利用し得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、5GHz ISMバンドなどの免許不要帯域において、License Assisted Access (LAA)、LTE Unlicensed (LTE-U)無線アクセス技術、またはNR技術を利用し得る。免許不要無線周波数スペクトル帯域で動作するとき、基地局105およびUE115などのワイヤレスデバイスは、データを送信する前に周波数チャネルがクリアであることを保証するために、リッスンビフォアトーク(LBT)手順を利用し得る。いくつかの例では、免許不要帯域における動作は、免許帯域において動作するコンポーネントキャリアと連携したキャリアアグリゲーション構成に基づき得る(たとえば、LAA)。免許不要スペクトルでの動作は、ダウンリンク送信、アップリンク送信、ピアツーピア送信、またはこれらの組合せを含み得る。免許不要スペクトルでの複信は、周波数分割複信(FDD)、時分割複信(TDD)、またはその両方の組合せに基づき得る。
【0063】
いくつかの例では、基地局105またはUE115は、複数のアンテナを装備することがあり、それらは、送信ダイバーシティ、受信ダイバーシティ、多入力多出力(MIMO)通信、またはビームフォーミングなどの技法を採用するために使用されることがある。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、送信デバイス(たとえば、基地局105)と受信デバイス(たとえば、UE115)との間である送信方式を使用することができ、送信デバイスは複数のアンテナを装備し、受信デバイスは1つまたは複数のアンテナを装備する。MIMO通信は、異なる空間レイヤを介して複数の信号を送信または受信することによってスペクトル効率を高めるためにマルチパス信号伝搬を利用することがあり、これは空間多重化と呼ばれることがある。複数の信号が、たとえば、異なるアンテナまたはアンテナの異なる組合せを介して送信デバイスによって送信され得る。同様に、複数の信号が、異なるアンテナまたはアンテナの異なる組合せを介して受信デバイスによって受信され得る。複数の信号の各々は、別個の空間ストリームと呼ばれることがあり、同じデータストリーム(たとえば、同じ符号語)または異なるデータストリームと関連付けられるビットを搬送することがある。異なる空間レイヤは、チャネル測定およびチャネル報告のために使用される異なるアンテナポートと関連付けられ得る。MIMO技法は、複数の空間レイヤが、同じ受信デバイスへ送信されるシングルユーザMIMO(SU-MIMO)、および複数の空間レイヤが、複数のデバイスへ送信されるマルチユーザMIMO(MU-MIMO)を含む。
【0064】
空間フィルタリング、指向性送信、または指向性受信とも呼ばれ得るビームフォーミングは、送信デバイスと受信デバイスとの間の空間経路に沿ってアンテナビーム(たとえば、送信ビームまたは受信ビーム)をシェーピングまたはステアリングするために送信デバイスまたは受信デバイス(たとえば、基地局105またはUE115)において使用され得る、信号処理技法である。ビームフォーミングは、アンテナアレイに対して特定の配向で伝搬する信号が強め合う干渉を受け、他の信号が弱め合う干渉を受けるように、アンテナアレイのアンテナ要素を介して通信される信号を結合することによって達成され得る。アンテナ要素を介して通信される信号の調整は、送信デバイスまたは受信デバイスが、デバイスと関連付けられたアンテナ要素の各々を介して搬送される信号に振幅オフセットおよび位相オフセットを適用することを含み得る。アンテナ要素の各々と関連付けられる調整は、(たとえば、送信デバイスもしくは受信デバイスのアンテナアレイに対する、または何らかの他の配向に対する)特定の配向と関連付けられたビームフォーミング重みセットによって定義され得る。
【0065】
1つの例では、基地局105は、UE115との指向性通信のためのビームフォーミング動作を行うために、複数のアンテナまたはアンテナアレイを使用し得る。たとえば、一部の信号(たとえば、同期信号、参照信号、ビーム選択信号、または他の制御信号)は、異なる方向に複数回基地局105によって送信されることがあり、そのことは、信号が送信の異なる方向と関連付けられる異なるビームフォーミング重みセットに従って送信されることを含み得る。異なるビーム方向への送信は、基地局105による後続の送信または受信のためのビーム方向を(たとえば、基地局105、またはUE115などの受信デバイスによって)特定するために使用され得る。
【0066】
特定の受信デバイスと関連付けられるデータ信号などのいくつかの信号は、基地局105によって単一のビーム方向(たとえば、UE115などの受信デバイスと関連付けられる方向)に送信され得る。いくつかの例では、単一のビーム方向に沿った送信と関連付けられるビーム方向は、異なるビーム方向に送信された信号に基づいて決定され得る。たとえば、UE115は、基地局105によって異なる方向に送信された信号のうちの1つまたは複数を受信することができ、UE115は、それが最高の信号品質で、または別様に許容可能な信号品質で受信した信号の指示を、基地局105に報告することができる。これらの技法は、基地局105によって1つまたは複数の方向に送信される信号を参照して説明されるが、UE115は、(たとえば、UE115による後続の送信または受信のためのビーム方向を特定するために)信号を異なる方向に複数回送信するための、または(たとえば、データを受信デバイスに送信するために)信号を単一の方向に送信するための同様の技法を利用してもよい。
【0067】
受信デバイス(たとえば、mmW受信デバイスの例であり得るUE115)は、同期信号、基準信号、ビーム選択信号、または他の制御信号などの様々な信号を基地局105から受信するとき、複数の受信ビームを試みることができる。たとえば、受信デバイスは、異なるアンテナサブアレイを介して受信することによって、異なるアンテナサブアレイに従って受信された信号を処理することによって、アンテナアレイの複数のアンテナ要素において受信された信号に適用された異なる受信ビームフォーミング重みセットに従って受信することによって、またはアンテナアレイの複数のアンテナ要素において受信された信号に適用された異なる受信ビームフォーミング重みセットに従って受信された信号を処理することによって、複数の受信方向を試みることができ、それらのいずれも、異なる受信ビームまたは受信方向に従った「聴取」と呼ばれることがある。いくつかの例では、受信デバイスは、(たとえば、データ信号を受信するとき)単一のビーム方向に沿って受信するために単一の受信ビームを使用し得る。単一の受信ビームは、異なる受信ビーム方向に従った聴取に基づいて決定されたビーム方向(たとえば、複数のビーム方向に従った聴取に基づいて、最高の信号強度、最高の信号対雑音比、または別様に、許容可能な信号品質を有すると決定されたビーム方向)に揃えられ得る。
【0068】
いくつかの例では、基地局105またはUE115のアンテナは、MIMO動作をサポートし得るか、またはビームフォーミングを送信もしくは受信し得る、1つまたは複数のアンテナアレイ内に位置し得る。たとえば、1つもしくは複数の基地局アンテナまたはアンテナアレイは、アンテナタワーなどのアンテナアセンブリにおいて併置され得る。いくつかの例では、基地局105と関連付けられるアンテナまたはアンテナアレイは、多様な地理的位置に位置し得る。基地局105は、基地局105がUE115との通信のビームフォーミングをサポートするのに使用し得る、アンテナポートのいくつかの行および列を伴うアンテナアレイを有し得る。同様に、UE115は、様々なMIMO動作またはビームフォーミング動作をサポートすることができる1つまたは複数のアンテナアレイを有し得る。
【0069】
いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、階層化プロトコルスタックに従って動作するパケットベースのネットワークであり得る。ユーザプレーンでは、ベアラまたはパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤにおける通信はIPベースであり得る。無線リンク制御(RLC)レイヤは、論理チャネルを介して通信するためにパケットセグメンテーションおよびリアセンブリを実行し得る。媒体アクセス制御(MAC)レイヤは、優先度処理と、トランスポートチャネルへの論理チャネルの多重化とを実行し得る。MACレイヤは、MACレイヤにおける再送信を行ってリンク効率を改善するために、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)も使用し得る。制御プレーンでは、無線リソース制御(RRC)プロトコルレイヤは、ユーザプレーンデータのための無線ベアラをサポートする、UE115と基地局105またはコアネットワーク160/190との間のRRC接続の確立、構成、および保守を行い得る。物理レイヤにおいて、トランスポートチャネルが物理チャネルにマッピングされ得る。
【0070】
いくつかの例では、UE115および基地局105は、データが受信に成功する可能性を高めるためにデータの再送信をサポートし得る。HARQフィードバックは、データが通信リンク125上で正しく受信される可能性を高める1つの技法である。HARQは、(たとえば、巡回冗長検査(CRC)を使用する)誤り検出、前方誤り訂正(FEC)、および再送信(たとえば、自動再送要求(ARQ))の組合せを含み得る。HARQは、劣悪な無線条件(たとえば、信号対雑音条件)の中でMACレイヤにおけるスループットを改善し得る。いくつかの例では、ワイヤレスデバイスは、デバイスが特定のスロットの中の前のシンボルにおいて受信されたデータに対してそのスロットの中でHARQフィードバックを提供し得る、同一スロットHARQフィードバックをサポートし得る。他の場合には、デバイスは、後続のスロットの中で、またはいくつかの他の時間間隔に従って、HARQフィードバックを提供し得る。
【0071】
LTEまたはNRにおける時間間隔は、たとえば、Ts=1/30,720,000秒のサンプリング時間長を指すことがある基本時間単位の倍数で表され得る。通信リソースの時間間隔は、10ミリ秒(ms)の時間長を各々有する無線フレームに従って編成されることがあり、ここでフレーム時間長はTf=307,200Tsと表されることがある。無線フレームは、0から1023に及ぶシステムフレーム番号(SFN)によって識別され得る。各フレームは、0から9までの番号が付けられた10個のサブフレームを含んでもよく、各サブフレームは、1msの時間長を有してもよい。サブフレームは、0.5msの時間長を各々が有する2つのスロットにさらに分割されてもよく、各スロットは、(たとえば、各シンボル期間にプリペンドされたサイクリックプレフィックスの長さに依存して)6つまたは7つの変調シンボル期間を含んでもよい。サイクリックプレフィックスを除いて、各シンボル時間長は2048個のサンプリング時間長を含み得る。いくつかの例では、サブフレームは、ワイヤレス通信システム100の最小スケジューリング単位であってもよく、送信時間間隔(TTI)と呼ばれることがある。他の場合には、ワイヤレス通信システム100の最小のスケジューリング単位は、サブフレームよりも短くてもよく、または(たとえば、短縮TTI(sTTI)のバーストの中で、またはsTTIを使用する選択されたコンポーネントキャリアの中で)動的に選択されてもよい。
【0072】
いくつかのワイヤレス通信システムでは、スロットが、1つまたは複数のシンボルを含む複数のミニスロットにさらに分割され得る。いくつかの事例では、ミニスロットのシンボルまたはミニスロットは、スケジューリングの最小単位であってもよい。各シンボルは、たとえば、サブキャリア間隔または動作の周波数帯域に応じて、時間長が変化してもよい。さらに、いくつかのワイヤレス通信システムは、複数のスロットまたはミニスロットが一緒にアグリゲートされ、かつUE115と基地局105との間の通信のために使用される、スロットアグリゲーションを実施し得る。
【0073】
「キャリア」という用語は、通信リンク125上の通信をサポートするための定義された物理レイヤ構造を有する無線周波数スペクトルリソースのセットを指す。たとえば、通信リンク125のキャリアは、所与の無線アクセス技術のための物理レイヤチャネルに従って動作する無線周波数スペクトル帯域の一部分を含んでもよい。各物理レイヤチャネルは、ユーザデータ、制御情報、または他のシグナリングを搬送してもよい。キャリアは、事前に定義された周波数チャネル(たとえば、進化型ユニバーサル移動体通信システム地上無線アクセス(E-UTRA)絶対無線周波数チャネル番号(EARFCN))と関連付けられることがあり、UE115による発見のためにチャネルラスタに従って配置されることがある。キャリアは、(たとえば、FDDモードでは)ダウンリンクもしくはアップリンクであってよく、または(たとえば、TDDモードでは)ダウンリンク通信およびアップリンク通信を搬送するように構成されてもよい。いくつかの例では、キャリアを介して送信される信号波形は、(たとえば、直交周波数分割多重化(OFDM)または離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-S-OFDM)などの、マルチキャリア変調(MCM)技法を使用して)複数のサブキャリアから構成され得る。
【0074】
キャリアの組織構造は、異なる無線アクセス技術(たとえば、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NR)に対して異なり得る。たとえば、キャリアを介した通信は、TTIまたはスロットに従って編成されることがあり、それらの各々は、ユーザデータ、ならびにユーザデータの復号をサポートするための制御情報またはシグナリングを含み得る。キャリアはまた、専用の取得シグナリング(たとえば、同期信号またはシステム情報など)と、キャリアに対する動作を協調させる制御シグナリングとを含み得る。いくつかの例では(たとえば、キャリアアグリゲーション構成では)、キャリアはまた、他のキャリアに対する動作を協調させる取得シグナリングまたは制御シグナリングを有し得る。
【0075】
物理チャネルは、様々な技法に従ってキャリア上で多重化され得る。物理制御チャネルおよび物理データチャネルは、たとえば、時分割多重化(TDM)技法、周波数分割多重化(FDM)技法、またはハイブリッドTDM-FDM技法を使用して、ダウンリンクキャリア上で多重化され得る。いくつかの例では、物理制御チャネルにおいて送信される制御情報は、カスケード方式で異なる制御領域の間で(たとえば、共通制御領域または共通探索空間と1つまたは複数のUE固有制御領域またはUE固有探索空間との間で)分散され得る。
【0076】
キャリアは、無線周波数スペクトルの特定の帯域幅と関連付けられてもよく、いくつかの例では、キャリア帯域幅は、キャリアまたはワイヤレス通信システム100の「システム帯域幅」と呼ばれることがある。たとえば、キャリア帯域幅は、特定の無線アクセス技術のキャリアのためのいくつかの決定された帯域幅(たとえば、1.4、3、5、10、15、20、40、または80MHz)のうちの1つであり得る。いくつかの例では、サービスされる各UE115は、キャリア帯域幅の部分またはすべてにわたって動作するために構成され得る。他の例では、いくつかのUE115は、キャリア内の定められた部分または範囲(たとえば、サブキャリアまたはRBのセット)と関連付けられた狭帯域プロトコルタイプを使用する動作(たとえば、狭帯域プロトコルタイプの「帯域内」展開)のために構成され得る。
【0077】
MCM技法を利用するシステムでは、リソース要素は1つのシンボル時間長(たとえば、1つの変調シンボルの時間長)および1つのサブキャリアからなることがあり、シンボル時間長およびサブキャリア間隔は反比例する。各リソース要素によって搬送されるビットの数は、変調方式(たとえば、変調方式の次数)に依存し得る。したがって、UE115が受信するリソース要素が多いほど、および変調方式の次数が高いほど、UE115のデータレートは高くなる。MIMOシステムでは、ワイヤレス通信リソースとは、無線周波数スペクトルリソース、時間リソース、および空間リソース(たとえば、空間レイヤ)の組合せを指すことがあり、複数の空間レイヤの使用が、UE115との通信のためのデータレートをさらに高め得る。
【0078】
ワイヤレス通信システム100のデバイス(たとえば、基地局105またはUE115)は、特定のキャリア帯域幅を介した通信をサポートするハードウェア構成を有してもよく、またはキャリア帯域幅のセットのうちの1つを介した通信をサポートするように構成可能であってもよい。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、1つより多くの異なるキャリア帯域幅と関連付けられたキャリアを介した同時通信をサポートする基地局105またはUE115を含み得る。
【0079】
ワイヤレス通信システム100は、複数のセルまたはキャリア上でのUE115との通信、すなわち、キャリアアグリゲーションまたはマルチキャリア動作と呼ばれることがある機能をサポートし得る。UE115は、キャリアアグリゲーション構成に従って、複数のダウンリンクコンポーネントキャリアおよび1つまたは複数のアップリンクコンポーネントキャリアで構成されてもよい。キャリアアグリゲーションは、FDDコンポーネントキャリアとTDDコンポーネントキャリアの両方とともに使用されてもよい。
【0080】
いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、拡張コンポーネントキャリア(eCC)を利用し得る。eCCは、より広いキャリアまたは周波数チャネル帯域幅、より短いシンボル時間長、より短いTTI時間長、または修正された制御チャネル構成を含む、1つまたは複数の特徴によって特徴付けられ得る。いくつかの例では、eCCは、(たとえば、複数のサービングセルが準最適または理想的でないバックホールリンクを有するとき)キャリアアグリゲーション構成またはデュアル接続性構成と関連付けられ得る。eCCはまた、(たとえば、2つ以上の事業者がスペクトルを使用することを許容される場合)免許不要スペクトルまたは共有スペクトルでの使用のために構成され得る。広いキャリア帯域幅によって特徴付けられるeCCは、全キャリア帯域幅を監視することが可能でないか、またはさもなければ(たとえば、電力を節約するために)限られたキャリア帯域幅を使用するように構成されるUE115によって利用され得る、1つまたは複数のセグメントを含み得る。
【0081】
いくつかの例では、eCCは、他のコンポーネントキャリアのシンボル時間長と比較して短縮されたシンボル時間長の使用を含み得る、他のコンポーネントキャリアとは異なるシンボル時間長を利用し得る。より短いシンボル時間長は、隣接するサブキャリア間の間隔の増大と関連付けられ得る。eCCを利用する、UE115または基地局105などのデバイスは、低減されたシンボル時間長(たとえば、16.67マイクロ秒)で、(たとえば、20、40、60、80MHzなどの周波数チャネルまたはキャリア帯域幅による)広帯域信号を送信し得る。eCCの中のTTIは、1個または複数のシンボル期間からなり得る。いくつかの例では、TTI時間長(すなわち、TTI中のシンボル期間の数)は可変であり得る。
【0082】
ワイヤレス通信システム100は、とりわけ、免許スペクトル帯域、共有スペクトル帯域、および免許不要スペクトル帯域の任意の組合せを使用し得るNRシステムであり得る。eCCシンボル時間長およびサブキャリア間隔の柔軟性により、複数のスペクトルにわたるeCCの使用が可能になり得る。いくつかの例では、特にリソースの動的な(たとえば、周波数領域にわたる)垂直共有および(たとえば、時間領域にわたる)水平共有を通じて、NR共有スペクトルは、スペクトル利用率およびスペクトル効率を高め得る。
【0083】
本明細書において説明されるように、ワイヤレス通信システム100は、NRシステムであってもよく、通信リンク125を使用して1つまたは複数の基地局105とサポートされるUE115との間の通信をサポートしてもよい。UE115は、ワイヤレス通信システム100全体にわたって分散していてもよく、各UE115は固定式または移動式であってもよい。ワイヤレス通信システム100は、常時オン送信を最小限にして、基地局105またはUE115における必要性に基づく参照信号の送信を含む、転送能力をサポートし得る。通信の一部として、基地局105とUE115の各々は、チャネル推定、ビーム管理およびスケジューリング、ならびに1つまたは複数のカバレッジエリア110内でのワイヤレスデバイス測位を含む、動作のための参照信号送信をサポートし得る。
【0084】
たとえば、基地局105は、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)送信を含む、NR通信のための1つまたは複数のダウンリンク参照信号を送信し得る。CSI-RS送信の各々は、特定のUE115がチャネルを推定してチャネル品質情報を報告するように構成され得る。報告されるチャネル品質情報は、基地局105におけるスケジューリングもしくはリンク適応のために、または、増強されたチャネルリソースと関連付けられる指向性送信のためのモビリティもしくはビーム管理手順の一部として使用され得る。
【0085】
基地局105は、チャネルの1つまたは複数のCSI-RSリソース上でCSI-RS送信を構成し得る。CSI-RSリソースは、スロットの任意のOFDMシンボルにおいて開始し、ポートの構成された数に応じて1つまたは複数のシンボルを占有し得る。たとえば、CSI-RSリソースは、スロットの1つのシンボルにまたがり、送信のための1つのポートを含み得る。1つまたは複数のCSI-RSリソースは、基地局105のCSI-RSリソース設定に従って構成される数のCSI-RSリソースセットにまたがり得る。CSI-RS送信内での1つまたは複数のCSI-RSリソース、CSI-RSリソースセット、およびCSI-RSリソース設定の構造は、マルチレベルリソース設定と呼ばれ得る。たとえば、基地局105のマルチレベルCSI-RSリソース設定は最大で16個のCSI-RSリソースセットを含んでもよく、各CSI-RSリソースセットは最大で64個のCSI-RSリソースを含んでもよい。いくつかの例では、基地局105は、1つまたは複数のCSI-RSリソースセットを介して、構成された数の別個のCSI-RSリソース(たとえば128個)をサポートし得る。
【0086】
いくつかの例では、基地局105は、UE115に向けられたCSI-RS送信と関連付けられる指示(タグ「Repetition=ON」など)を提供し得る。この指示は、参照信号内の含まれるCSI-RSリソース(たとえば、non-zero power (NZP) CSI-RS送信)が、同じダウンリンク空間領域送信フィルタと関連付けられ、基地局105における単一の送信ビームに対応することを、UE115が想定し得るかどうかを定義し得る。この指示は、CSI-RSリソースセットと結び付けられるすべての報告設定と関連付けられるより高次のレイヤのシグナリングパラメータ(たとえば、reportQuantity)に従って構成され得る。たとえば、基地局105は、単一の送信ビームを示すセット指示(たとえば、「cri-RSRP」、「none」など)へとreportQuantityパラメータを構成し得る。
【0087】
受信において、UE115は、受信されたより高次のレイヤのシグナリングパラメータと関連付けられる構成されたセット指示を特定し得る。いくつかの例(「cri-RSRP」報告など)では、UE115は、1つまたは複数のCSI-RSリソースに対するCSIパラメータを決定し、改良された報告構成に従って測定結果を報告し得る。たとえば、UE115は、1つまたは複数のチャネルリソースに対するCSIパラメータ(たとえば、RSRP値)を決定し得る。UE115は次いで、構成されたチャネルリソースインジケータ(CRI)値に従って報告を条件付けてもよく、一例として、CRI値は、チャネル測定のための対応するCSI-RSリソースセットの中の1つまたは複数のCSI-RSリソースと関連付けられるリソースエントリのインデックスに対応する。
【0088】
いくつかの例では、基地局105は、測位参照信号(PRS)の送信を含む通信のために、1つまたは複数の追加のダウンリンク参照信号を送信し得る。PRS送信は、特定のUE115が測位および位置情報と関連付けられる1つまたは複数の報告パラメータ(たとえば、報告量)を測定して報告するように構成され得る。基地局105は、UEにより支援される測位技法の一部として、報告された情報を使用し得る。PRS送信および報告パラメータフィードバックは、様々なロケーションサービス(たとえば、ナビゲーションシステム、緊急通信)をサポートし得る。いくつかの例では、報告パラメータは、UE115によってサポートされる1つまたは複数の追加のロケーションシステム(全地球測位システム(GPS)技術など)を補強する。
【0089】
基地局105は、チャネルの1つまたは複数のPRSリソース上でPRS送信を構成し得る。PRSリソースは、ポートの構成された数に応じて、スロットの1つまたは複数のOFDMシンボル内の複数の物理リソースブロック(PRB)のリソース要素にまたがり得る。たとえば、PRSリソースは、スロットの1つのシンボルにまたがり、送信のための1つのポートを含み得る。任意のOFDMシンボルでは、PRSリソースは連続するPRBを占有し得る。いくつかの例では、PRS送信は、スロットの連続するOFDMシンボルにマッピングされ得る。他の例では、PRS送信は、スロットの散在したOFDMシンボルにマッピングされ得る。加えて、PRS送信は、チャネルのPRB内での周波数ホッピングをサポートし得る。
【0090】
1つまたは複数のPRSリソースは、基地局105のPRSリソース設定に従った数のPRSリソースセットにまたがり得る。PRS送信内での1つまたは複数のPRSリソース、PRSリソースセット、およびPRSリソース設定の構造は、マルチレベルリソース設定と呼ばれ得る。たとえば、基地局105のマルチレベルPRSリソース設定は複数のPRSリソースセットを含んでもよく、各PRSリソースセットはPRSリソースのセット(4つのPRSリソースのセットなど)を含んでもよい。
【0091】
UE115は、スロットの1つまたは複数のPRSリソースを介してPRS送信を受信し得る。UE115は、送信に含まれるPRSリソースの各々ではないとしても少なくとも一部に対する報告パラメータを決定し得る。各PRSリソースに対する報告パラメータ(報告量を含み得る)は、到達時間(TOA)、参照信号時間差(RSTD)、参照信号受信電力(RSRP)、角度、PRS識別番号、受信と送信の差(UE Rx-Tx)、信号対雑音比(SNR)、または参照信号受信品質(RSRQ)のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0092】
ワイヤレス通信システム100は、mmWワイヤレス通信システムなどの、マルチキャリアビームフォーミングされたワイヤレス通信であってもよく、またはそれを含んでもよい。ワイヤレス通信システム100の態様は、UE位置決定のための、基地局105によるPRS送信、またはUE115によるサウンディング参照信号(SRS)送信の使用を含み得る。ダウンリンクベースのUE位置決定では、ロケーションサーバ164/196、たとえばNRネットワークにおけるLMF196またはLTEにおけるE-SMLC164(ロケーションサーバ164/196と呼ばれることがある)が、UE115にPRS支援データ(AD)を提供するために使用され得る。UEにより支援される測位において、ロケーションサーバは、たとえばOTDOAまたは他の所望の技法を使用して、ロケーションサーバがUE115の場所推定をそれを用いて決定できる、1つまたは複数の基地局105の場所測定結果を示す測定報告をUE115から受信し得る。
【0093】
ノードの場所推定は、参照信号から取得される測定結果、たとえば、1つまたは複数の基地局からのPRS信号、UEからのSRS信号、またはPRS信号とSRS信号の両方を使用して、ロケーションサーバ164/196によって決定され得る。たとえば、ダウンリンク(DL)ベースの測位方法は、DL到達時間差(DL-TDOA)、DL発信角度(DL AoD)、エンハンストセルID(ECID)を含み、アップリンク(UL)ベースの測位方法は、UL到達時間差(UL-TDOA)、UL到達角度(UL AoA)、UL相対到達時間(UL-RTOA)を含んでもよく、DLおよびULベースの測位方法は、1つまたは複数の近隣の基地局とのラウンドトリップタイム(RTT)、たとえばmulti-RTTを含む。
【0094】
加えて、RATに依存しない技法が、UE115の場所を推定するために使用され得る。たとえば、通信システム100はさらに、GPS、GLONASS、Galileo、もしくはBeidouのような全地球航法衛星システム(GNSS)、または、IRNSS、EGNOS、もしくはWAASなどの何らかの他のローカルのもしくは地域的な衛星測位システム(SPS)のための、宇宙船(SV)(図示せず)からの情報を利用し得る。UE115によって取得される位置関連の測定結果は、SVから受信された信号の測定結果を含んでもよく、および/または、既知の位置(たとえば、基地局105など)に固定された地上送信機から受信される信号の測定結果を含んでもよい。UE115またはUE115が測定結果を送信し得るロケーションサーバ164/196は次いで、たとえば、GNSS、アシステッドGNSS (A-GNSS)、アドバンストフォワードリンク三辺測量(AFLT)、観測到達時間差(OTDOA)、WLAN(WiFiとも呼ばれる)測位、もしくはエンハンストセルID(ECID)またはこれらの組合せなどの、いくつかの測位方法のいずれか1つを使用して、これらの位置関連の測定結果に基づいて、UE115の位置推定を取得し得る。これらの技法(たとえば、A-GNSS、AFLT、およびOTDOA)のいくつかでは、パイロット、測位参照信号(PRS)、または、送信機もしくは衛星によって送信されUE115において受信される他の測位関連信号に少なくとも一部基づいて、既知の位置に固定されている3つ以上の地上送信機(たとえば、基地局105)に対して、または軌道データが正確に既知となっている4つ以上のSVに対して、またはそれらの組合せで、擬似距離またはタイミング差がUE115において測定され得る。
【0095】
「RF信号」は、送信機と受信機との間の空間を通じて情報を運ぶ電磁波を備える。本明細書において使用される場合、送信機は、単一の「RF信号」または複数の「RF信号」を受信機に送信し得る。しかしながら、受信機は、マルチパスチャネルを通るRF信号の伝播特性により、各々の送信されたRF信号に対応する複数の「RF信号」を受信し得る。送信機と受信機との間の異なる経路上の同じ送信されたRF信号は、「マルチパス」RF信号と呼ばれ得る。
【0096】
「場所推定」という用語は、エンティティ、たとえば基地局105またはUE115の場所の推定を指すために本明細書において使用され、これは、地理的であってもよく(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度を備えてもよい)、または都市的であってもよい(たとえば、住所、建物の指定、または建物もしくは住所の中もしくはその近くの正確な地点もしくはエリア、たとえば、建物の特定の入口、建物の特定の部屋もしくはスイート、または町の広場などのランドマークを備えてもよい)。場所推定は、「位置(location)」、「場所(position)」、「フィックス(fix)」、「場所フィックス(position fix)」、「位置フィックス(location fix)」、「位置推定(location estimate)」、「フィックス推定(fix estimate)」、または何らかの他の用語でも呼ばれることがある。位置推定を取得する手段は、全般に「測位(positioning)」、「位置特定(locating)」、または「場所決め(position fixing)」と呼ばれ得る。場所推定を取得するための特定のソリューションは、「場所ソリューション(position solution)」と呼ばれ得る。場所ソリューションの一部として場所推定を取得するための特定の方法は、「場所方法(position method)」または「測位方法(positioning method)」と呼ばれ得る。
【0097】
図2は、ノード、たとえばUE115の場所を決定するための簡略化された環境200および例示的な技法を示す。UE115は、高周波(RF)信号およびRF信号の変調のための標準化されたプロトコルおよび情報パケットの交換を使用して、複数の基地局105-1、105-2、105-3(まとめて基地局105と呼ばれることがある)とワイヤレスに通信し得る。交換された信号から異なるタイプの情報を抽出し、ネットワークのレイアウト(すなわち、ネットワークジオメトリ)を利用することによって、UE115の場所は、あらかじめ定められた基準座標系において決定され得る。図2に示されるように、UE115の場所(x,y)は、2次元の座標系を使用して指定され得る。しかしながら、本明細書において開示される態様はそのように限定されず、追加の次元が望まれる場合、3次元の座標系を使用して場所を決定することにも適用可能であり得る。加えて、3つの基地局が図2には示されているが、態様は追加の基地局または他のUEを利用してもよい。
【0098】
UE115の場所(x,y)を決定するために、UE115またはロケーションサーバ164/196は、ネットワークジオメトリを知っている必要があり得る。ネットワークジオメトリは、基準座標系((xk,yk)、ただしk=1,2,3)における基地局105の各々の場所を含み得る。ネットワークジオメトリは、ロケーションサーバ164/196によって記憶されてもよく、たとえば、ビーコン信号においてこの情報を提供すること、外部ネットワーク上の外部の専用サーバを使用してこの情報を提供すること、uniform resource identifierを使用してこの情報を提供することなどの任意の方式で、UE115に提供されてもよい。
【0099】
UE115と基地局105-kの各々との間の距離(dk、ただしk=1,2,3)は、たとえばUE115、基地局105、またはこれらの組合せによって決定され得る。以下でより詳しく説明されるように、UE115と基地局105-1、105-2、105-3との間で交換されるRF信号の異なる特性を利用することによって、これらの距離(dk)を推定するためのいくつかの異なる手法がある。そのような特性は、以下で論じられるように、受信および送信時間(Rx-Tx)、信号のラウンドトリップタイム(RTT)、および/または信号の強度(RSSI)を含み得る。
【0100】
他の態様では、距離(dk)は、基地局105と関連付けられない情報の他のソースを使用して、一部が決定または改良され得る。たとえば、GPSなどの他の測位システムが、dkの大まかな推定を与えるために使用され得る(GPSは、予想される動作環境(屋内、都市など)において、dkの安定して正確な推定を与えるには信号強度が不十分であり得る可能性が高いことに留意されたい。しかしながら、場所決定プロセスを支援するために、GPS信号が他の情報と組み合わせられてもよい)。相対的な場所および/または方向の大まかな推定を与えるための基礎として使用され得る、他の相対的な測位デバイス(たとえば、オンボード加速度計)がUE115に存在し得る。
【0101】
各距離dkが決定されると、UE115の場所が次いで、たとえば三辺測量などの種々の既知の幾何学的技法を使用して決定され得る。図2から、UE115の場所は理想的には、点線を使用して描かれた円202、204、および206のすべての共通の交差部分にあることがわかり得る。各円は半径dkおよび中心(xk,yk)によって定義され、k=1,2,3である。実際には、これらの円の交差部分は、ネットワーキングシステムにおけるノイズおよび他の誤差により、単一の点にはないことがある。
【0102】
UE115と各基地局105との間の距離を決定することは、RF信号の時間情報を利用することを伴い得る。ある態様では、UE115と任意の基地局との間で交換される信号のRx-TxまたはRTTを決定することが実行されて、距離(dk)に変換され得る。Rx-Tx技法は、信号の送信の時間と信号の受信の時間との間の時間を決定する。RTT技法は、シグナリングメッセージを送信することと応答を受信することとの間の時間を測定し得る。これらの方法は、較正を利用してあらゆる処理遅延を取り除き得る。いくつかの環境では、UE115および基地局105の処理遅延は同じであると仮定され得る。しかしながら、そのような仮定は実際には正しくないことがある。
【0103】
図3は、ノード、たとえばUE115の場所を決定するための図2と同様の簡略化された環境300および別の例示的な技法を示す。図3において、UE115は、UE115の内部時間基準に対する基地局105の各々からの参照信号の到達時間(TOA)を測定する。基地局105の各ペア間で、UE115は参照信号時間差(RSTD)を測定し、これは、基地局のペア、たとえば参照基地局105(たとえば、基地局105-1)と測定された基地局(たとえば、基地局105-2)との間のTOAの相対的なタイミングの差であり、これは、2つの基地局から受信された2つのサブフレーム境界間の最小の時間差として決定される。たとえば、RSTDは、参照基地局105からの参照信号のTOAと、測定された基地局105からの対応する参照信号のTOAとの間の差として、測定され得る。
【0104】
そうすると、UE115の位置の決定は以下の観察に基づき得る。当技術分野においてよく知られているように、OTDOA位置は、 到達時間差(TDOA)、実時間差(RTD)、および幾何学的時間差(GTD)という3つの量に基づき得る。TDOAは、2つの異なる基地局105の各々からのDL参照信号(RS)の受信と受信との間にUE115により観測される時間間隔であってもよく、RSTD測定結果に相当してもよい。図3の基地局105-1からのDL RSが時間t1においてUE115によって受信され、基地局105-2からの対応するDL RSが時間t2においてUE115によって受信される場合、TDOA値は(t2-t1)である(またはこの負の値である)。RTDは、2つの基地局間でのネットワークにおける相対的な同期の差を意味し得る。基地局105-1が時間t3においてDL RSを送信し、基地局105-2が時間t4において対応するDL RSを送信する場合、それらの間のRTDは(t4-t3)である。基地局が厳密に同時に送信する場合、基地局は同期しており、RTDは0である。GTDは、幾何学的配置が原因の、2つの異なる基地局の各々からのDL RSの受信と受信との間の時間差である。基地局105-1とUE115との間の伝播経路の長さがd1であり、基地局105-2とUE115との間の伝播経路の長さがd2である場合、GTDは((d2-d1)/c)であり、cは無線波の速度である。これらの3つの量の関係は次の通りである。
TDOA = RTD + GTD (式1)
【0105】
GTDは、UE115の場所についての情報を含むので、(たとえば、OTDOAを使用した)位置特定の目的に有用な量である。TDOA値だけが既知である(たとえば、測定されたRSTD)場合、RTD値も既知でなければならないので、通常は非同期ネットワークを用いてUE115の位置を計算することはできない。しかしながら、RTD値も入手可能である場合、UE115(UEベースのOTDOAのための)または基地局105-1またはロケーションサーバ164/196(UEにより支援されたOTDOAのための)は、基地局の少なくとも2つのペア、および通常は基地局のより多くのペアに対して、TDOA(またはRSTD)測定結果を使用してUE115の位置を決定し得る。これは図3に示される。図3の基地局105-1と105-2との間のGTDの決定により、図3に示される双曲線302上でUE115の位置が決まり得る。図3の基地局105-1と105-3との間のGTDの同様の決定(UE115による基地局105-1と105-3との間のRSTDまたはTDOAの測定を介した)により、同様に、図3に示される双曲線304上でUE115の位置が決まり得る。そして、図3の点306における2つの双曲線の交差部分により、UE115の位置が決まり得る(しかし、UE115の位置の曖昧さをなくし誤差を減らすために、通常はより多くの双曲線がより多くの基地局のペアに対するRSTD測定結果から取得される)。
【0106】
同期ネットワークでは、RTDは通常は0である(または0に近い)。非同期ネットワークでは、RTDはTDOA(RSTD)およびRTTの測定結果を使用して決定され得る。UE115と基地局105-1および基地局105-2の各々との間のRTTが決定され(たとえば、図4に関連して後で説明されるように)、UE115が2つの基地局間のTDOA(たとえば、RSTD)を追加で測定する場合、RTDは次のように決定され得る。
RTD = TDOA - GTD (式2)
【0107】
これは以下を与える。
RTD = TDOA - (RTT2 - RTT1) / 2 (式3)
【0108】
ただし、RTT1はUE115と基地局105-1との間のRTTであり、RTT2はUE115と基地局105-2との間のRTTである。
【0109】
UE115、基地局105-1、またはLMF152は、式3を使用して、基地局のペア間のRSTDの測定結果および各基地局105に対するRTTの測定結果に基づいて、基地局105のペアに対してRTDの形式でタイミング情報を決定し得る。
【0110】
したがって、UEベースのOTDOA測位方法では、UE115は、基地局の複数のペアに対するRSTDを測定する必要があり、各基地局の位置が必要であり、それらの位置を、UE115はサービング基地局105-1からの(または基地局105-1によってブロードキャストされる)支援データにおいて、またはLMF152などのロケーションサーバからの支援データにおいて受信し得る。UE115は追加で、基地局の各ペアに対するRTDを決定する必要があることがあり、これらは、RSTDおよびRTTの測定結果を使用して式3に従って上で説明されたように決定され得る。UE115は、ロケーションサーバ、たとえばLMF152から、もしくは基地局105-1から、各基地局105に対するRTTを受信してもよく、または、ネットワークによって提供される(たとえば、基地局105-1によって提供される)各基地局に対するRx-Tx測定結果に基づいてRTTを計算してもよい。
【0111】
図2および図3は、測位方法の2つの例を示す。AoAまたはAoDなどの他の既知の測位方法が、ノードの場所を決定するために同様に使用され得ることを理解されたい。さらに、図2および図3はUEベースの測位方法に関して説明されるが、UE支援ベースの測位が同様に使用されてもよく、たとえば、このとき、UEの場所を推定するために、測位結果がロケーションサーバ、たとえば図1のロケーションサーバ164/196に提供されることを理解されたい。その上、図2および図3はUE115の場所を決定することを説明するが、基地局105の場所が未知である場合、同様の方法が基地局105の場所を決定するために使用されてもよいことを理解されたい。
【0112】
図4は、図2と同様の簡略化された環境400、および基地局105などのノードの場所を決定するために使用される例示的な技法を示す。図4図2と同様であるが、UE115の場所を決定するのではなく、たとえばIABノードであり得る基地局105-4の場所が決定される。基地局105-4は、高周波(RF)信号およびRF信号の変調のための標準化されたプロトコルおよび情報パケットの交換を使用して、複数の基地局105-1、105-3、およびUE115とワイヤレスに通信し得る。交換された信号から異なるタイプの情報を抽出することによって、およびネットワークのレイアウト(すなわち、ネットワークジオメトリ)を利用することによって、基地局105-4、または図1に示されるロケーションサーバ164/196もしくはUE115内の場所エンジンなどの場所エンジンが、あらかじめ定められた基準座標系において基地局105-4の場所を決定し得る。図4に示されるように、基地局105-4は、2次元の座標系を使用してその場所(x,y)を指定し得る。しかしながら、本明細書において開示される態様はそのように限定されず、追加の次元が望まれる場合、3次元の座標系を使用して場所を決定することにも適用可能であり得る。加えて、基地局105-4は、図4では2つの基地局105-1および105-3ならびに1つのUE115と通信するが、態様は追加のもしくはより少数の基地局を利用してもよく、または追加のもしくはより少数のUEを利用してもよい。
【0113】
図2に示される場所決定と同様に、基地局105-4は、基地局105-1の既知の場所(x1,y1)、基地局105-3の既知の場所(x3,y3)、およびUE115の既知の場所(x0,y0)を使用して、その場所(x,y)を決定し得る。基地局105-4は、基地局105-1および105-3およびUE115までの、それぞれの距離d4、d5、およびd6を決定し得る。これらの距離は、Rx-Tx、RTT、RSSIなどの、基地局105-4と他のノード、たとえば基地局105-1、105-3、およびUE115との間で交換されるRF信号の様々な特性を利用することによって決定され得る。
【0114】
各距離が決定されると、基地局105-4、ロケーションサーバ164/196、またはUE115は次いで、たとえば三辺測量などの種々の既知の幾何学的技法を使用して、基地局105-4の場所(x,y)を解くことができる。図4から、基地局105-4の場所は理想的には、点線を使用して描かれた円402、404、および406のすべての共通の交差部分にあることがわかり得る。各円402、404、および406は、距離d4、d5、およびd6の半径、ならびに中心(x1,y1)、(x3,y3)、および(x0,y0)によってそれぞれ定義される。実際には、これらの円の交差部分は、ネットワーキングシステムにおけるノイズおよび他の誤差により、単一の点にはないことがある。
【0115】
例として、UE115(x0,y0)の場所は、基地局105-4の場所を決定する前に、たとえば図2または図3に示されるように決定され得る。別の実装形態では、UE115(x0,y0)の場所および基地局105-4の場所は、たとえば、場所(x2,y2)における基地局105-2からの追加の情報を使用して、同じ測位セッション内で決定され得る。
【0116】
基地局105-4と他のノード、たとえば基地局105-1、105-3、およびUE115との間の距離を決定することは、RF信号の時間情報を利用することを伴い得る。ある態様では、UE115と任意の基地局との間で交換される信号のRx-TxまたはRTTを決定することが実行されて、距離に変換され得る。Rx-Tx技法は、信号の送信の時間と信号の受信の時間との間の時間を決定する。RTT技法は、シグナリングメッセージを送信することと応答を受信することとの間の時間を測定し得る。これらの方法は、較正を利用してあらゆる処理遅延を取り除き得る。いくつかの環境では、UE115および基地局105の処理遅延は同じであると仮定され得る。しかしながら、そのような仮定は実際には正しくないことがある。
【0117】
同様に、基地局105-4の場所は、図3に示される技法を使用して、または、角度ベースの方法(たとえば、AoA、AoD)もしくは角度ベースとタイミングベース(RTT、TDOA)のハイブリッド方法などの、他の既知の測位技法を使用して決定され得る。
【0118】
図5は、IABの機能およびインターフェースを示す、スタンドアロンモードにおけるIABアーキテクチャ500の例を示す。全般にIABは、例として、3GPP(登録商標) Technical Report (RT) 38.874において記述される。IABは、モバイル終端(MT)、gNB-分散型ユニット(gNB-DU)、およびgNB中心ユニット(gNB-CU)などの、アクセスのために定義される既知の機能およびインターフェースを使用してもよく、ならびに、対応するインターフェースNR Uu(MTとgNBの間の)、F1、NG、X2、およびN4が、IABアーキテクチャのための基準線として使用される。
【0119】
図5は、1つのIABドナー510、複数のIABノード520、および複数のUE530を示す。IABドナー510は、分散型ユニット(DU) 512、中心ユニット(CU)-制御プレーン(CU-CP)514、CU-ユーザプレーン(CU-UP)516、および他の可能な機能518などの、機能のセットを備える単一の論理ノードとして扱われ得る。IABドナー510は、これらの機能に従って分割されてもよく、それらの機能はすべて同じ位置にあるか、またはないかのいずれかであり得る。IABドナー510は、5GC 190またはEPC160であり得るコアネットワーク(CN)502とインターフェースする。DU512は、有線IPリンクを用いて、CU-CP514、CU-CP516、または他の機能518とインターフェースする。
【0120】
各IABノード520は、MT522およびDU524を含む。IABノード520は、CN502と直接インターフェースせず、IABドナー510、親IABノード520、子IABノード520、またはUE530のいずれかとインターフェースする。IABノード520の中のMT機能は、UEにおいて見出されるMTコンポーネントと同様である。IABノードの中のMT522は、たとえば、親IABノード520-2とインターフェースする子IABノード520-1によって示されるように、IABドナー510の中の単一のDU512に向かう、または親IABノード520の単一のDU524との、バックホールUuインターフェース、たとえばワイヤレスバックホールリンクの無線インターフェース層を終端する。たとえば、子IABノード520-1とインターフェースする親IABノード520-2によって示されるように、DU524は、UE530、たとえばワイヤレスアクセスリンクとの、または子IABノード520のMT522、たとえばワイヤレスバックホールリンクとの、無線インターフェース層を終端する。
【0121】
IABノードは、スタンドアロン動作または非スタンドアロン動作で動作し得る。たとえば、UEは、IABノードに接続し、IABノードとは異なる動作モードを選んでもよく、または、IABノードが接続されるものとは異なるタイプのコアネットワークに接続してもよい。
【0122】
図6Aは、例として、5GC 190などの次世代コア(NGC)602とのスタンドアロン動作における、IAB620の動作を示す。IABドナーgNB610はNGインターフェースを用いてNGC602に接続し、IABドナーgNB610のDU機能はワイヤレスバックホールリンクNR Uuを用いてIABノード620のMT機能に接続する。IABノード620のDU機能は、ワイヤレスアクセスリンクNR Uuを用いてUE630に接続する。
【0123】
図6Bは、例として、Evolved Packet Core (EPC)160などのEPC604を用いた非スタンドアロン動作中のUE630を示すが、IABノード620は5GC 190などのNGC602を用いてスタンドアロンモードで動作する。示されるように、eNB640は、S1インターフェースを用いてEPC604と通信し、LTE Uuインターフェースを用いてUE630と通信する。eNB640およびIABドナーgNB610は、X2インターフェースと通信し得る。
【0124】
図6Cは、例として、EPC160などのEPC604を用いた非スタンドアロン動作中のUE630およびIABノード620を示す。示されるように、IABドナーgNBは、S1-Uインターフェースを用いてEPC604と通信し、X2インターフェースを用いてeNB640と通信する。IABノード620は、eNB640およびIABドナーgNB610と通信し得る。
【0125】
IABノードは、IABノードの場所が既知である場合、UEの測位のために使用され得る。しかしながら、既知の位置または移動性に関して変化し得る、様々なタイプのIABノードがあり得る。たとえば、一部のIABノードは固定されていることがあり、たとえば完全に固定式であることがあり、従来の非IAB基地局と同様に場所が既知であることがある。
【0126】
他のIABノードは、固定されていることがあり、たとえば完全に固定式であることがあるが、場所が未知であることがある。たとえば、IABノードは、街灯などの物体に取り付けられることがあるが、全地球航法衛星システム(GNSS)受信機が取り付けられていないことがある。そのようなIABノードの場所は、「オフライン」で、たとえば外部のGNSS受信機を用いて決定され、IABノードへとプログラムされることがあり、または、測位方法を使用して場所を決定することがある。
【0127】
一部のIABノードは移動式であってもよく、たとえばGNSS受信機または他の測位方法を使用した測位も必要とすることがある。そのようなIABノードの場所は一時的に既知になることがあるが、IABノードの移動性により変化することがある。たとえば、移動されるが移動が稀であるホームルータのように、IABノードは「限られた移動性」を有し得る。そのようなIABノードの場所は、時々、たとえばIABが移動されたときに更新される必要があり得る。限られた移動性の別の例は、エレベータに取り付けられたIABノードであってもよく、このとき、IABは頻繁に移動するが、移動の範囲は限られている。加えて、タクシーまたは高速列車などの車両に取り付けられるIABノードのように、IABノードは「完全に移動式」であってもよい。そのようなIABノードは、場所の頻繁な更新を必要とし得る。
【0128】
測位セッションの間、UEから見ると、IAB動作は測位動作に対してトランスペアレントであり得る。たとえば、IABノードの中のDUは、UEには同じ非IAB gNBに見える。測位プロトコル、たとえばLTE測位プロトコル(LPP)は、UEとロケーションサーバ、たとえばLMFとの間にあり、IAB動作に対してトランスペアレントであり得る。UEベースの測位では、支援データは、非IAB基地局と同じ方式で、IAB-DUノードの場所を含み得る。
【0129】
IABノードの中のDUから見ると、ロケーションサーバとの測位プロトコル、たとえばNR位置プロトコル(NRPPa)はDUに延長される。測位プロトコル、たとえばNRPPaは、ロケーションサーバから見るとCUで終わり、各DUに実質的に延長され得る。たとえば、CUは、コンテナ化された形式で、または、NRPPaパケットの中のすべての情報フィールドを複製する新しいF1-APメッセージを介してのいずれかで、F1-APインターフェースを介して適切なDUとの間でパケットを中継し得る。
【0130】
したがって、UEの測位はIAB動作とは無関係であり得る。しかしながら、上で論じられたように、IABノードは、完全に静止しているか移動式であるかにかかわらず、UEの測位において利用されるには測位を必要とし得る。
【0131】
図5において上で論じられたように、現在、IABノード520の中のMT522は、たとえばIABドナー510または親IABノードにおいて、単一のDUユニットと通信するために使用され得る。しかしながら、1つの基準点は測位には適していない。たとえば、通常、三辺測量または他の技法などの測位手順は、複数の、たとえば3つ以上の基準点を必要とする。
【0132】
したがって、一実装形態では、IABノードのMT機能は、1つまたは複数の測位セッションに関与し、複数の他の基地局に参照信号を送信し、またはそれらから参照信号を受信することによって、測位のために使用され得る。参照信号は、たとえば、DL PRS、UL PRS、SRS、同期信号ブロック(SSB)信号、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、または組合せのうちの少なくとも1つであり得る。他の基地局は、非IAB基地局または他のIAB-DUであり得る。たとえば、同じIABドナーDUもしくはCUの先祖、子孫、もしくは他のノード、または異なるIABドナーDUもしくはCUのノードが使用され得る。
【0133】
例として、複数の親IAB-DUを用いた一実装形態では、測位のために使用される参照信号の送信または受信は、親IAB-DU、すなわち他のIABノードからのDUまたは1つまたは複数のIABドナーからのDUを伴い得る。あり得る最大の数の親IAB-DUに対して、および、測位を測位セッションの一部として行うことができる最大の数のIAB-DUに対して、単一のまたは別個の能力が報告され得る。親IAB-DUの場所が既知である場合、IABノードの場所は、既知の測位手順を使用して決定され得る。一方、親IAB-DUのうちの1つまたは複数の場所が既知でない場合、親IAB-DUの場所は、IABノードの場所とともに決定され得る。たとえば、IABノードの場所よりも前に親IAB-DUの場所を決定し、そして、親IAB-DUの今や既知である場所を使用してIABノードの場所を決定するために、反復的な手法が使用され得る。ジョイント手法では、親IAB-DUの場所およびIABノードの場所は同時に解かれ得る。
【0134】
別の実装形態では、IABノードの中のDU機能は、MT機能の使用の代わりに、またはそれに加えて、IABノードの場所の決定において使用され得る。IABノードの中のDUは、たとえば、場所が既知である、たとえば、IABノードのDU機能よりも正確に場所が既知である、複数の他のノードと通信していてもよい。例として、使用され得るノードは、1つまたは複数のUE、または他の下流のIABノードのMT機能であり得る。IABノードのDU機能は、他のノードとの場所測定、たとえば、TDOA、RTT、AoA、AoD、および信号強度測位のうちの1つまたは複数を実行してもよく、DU機能の場所が次いで決定されてもよい。場所測定は、たとえば、それらのノードのための測位セッションの一部であってもよく(すなわち、他のノードの場所が決定されつつある)、またはRRC/MAC-CE/DCIコマンドによってトリガされる別個の測定であってもよい。たとえば、他のノードのための測位セッションが、IABノードのための測位結果を取得するために開始され得る。他のノードのうちの1つのための測位セッションは、LMFまたはeSMLCなどの測位サーバとノードとの間のセッションであり得ることに留意されたい。上で説明された手法において、そのようなセッションは、IABノード自体とLMFとの間に存在する必要はないが、他のノードにおける測位セッションを使用してIABノードについての有用な測定結果を取得するには、IABノードは、たとえばそれらの他のノードが測定するPRSを送信することによって、またはそれらの他のノードが送信するPRSを受信することによって、それらの測位セッションに参加または関与しなければならない。これらの動作を促進するために、IABノードが関与する測定結果を抽出するためにその測位セッションが使用される他のノードと適合するようにIABノードを構成するために、基地局から測位ノードへのセッション(LTE eNBとeSMLCとの間のLPPa、またはNR gNBとLMFとの間のNR-PPaなど)が、IABノードとLMFとの間で開始され得る。
【0135】
測位のためにIABノードの中のMT機能ではなくDU機能を使用することは、たとえばIABノードのためのMTおよびDUが同じ位置にないときには有利であり得る。たとえば、1つのMT機能が複数の同じ位置にないDUにサービスし得る。IABノードのDUがUEの測位に使用される、すなわちIABノードのDUがUEのための基地局となり、MTからDUまでの場所のオフセットは既知でないことがあるので、MT機能ではなくIABノードのDU機能の場所を決定することは、未来のUE測位の決定のためにより有用であり得る。
【0136】
IABノードのMTおよびDUが同じ位置にある場合でも、MTとDUの両方の測定結果を使用することで、性能が改善し、場合によっては、IABノードがすでにデータトラフィックのために通信しているもの以外の追加のノードからのPRS監視または追加のノードへの送信の必要性がなくなり、または減り得る。
【0137】
加えて、別の実装形態では、IABノードは、移動性を示すものを、たとえば他のノード、たとえばロケーションサーバ、基地局(たとえば、他のIABノードまたはIABドナー)、またはUEに提供し得る。たとえば、IABノードは、移動性タイプ、または場所もしくは不確実性タイプ、または現在の場所もしくは不確実性、またはこれらの組合せのうちの1つまたは複数を示し得る。IABノードは、たとえば、完全に固定式であるか、時々移動式であるか、または完全に移動式であるかなどを示し得る。この指示は、たとえばF1-APを介してCUに、NR-PPaを介してLMFなどのロケーションサーバに、またはRRC/MAC-CE/DCIを介してUEに提供され得る。IABノードによって提供されるそのような指示は、UEのための支援データの準備の際にロケーションサーバによって使用され得る。たとえば、IABノードが移動式である、たとえば時々移動式である、または完全に移動式である場合、ロケーションサーバは、測位支援データからIABノードを除外し得る。その上、UE支援測位手順において、ロケーションサーバは、移動式であるものとして示されるIABノードに関連するあらゆる測位結果を場所決定から除外し得る。UEは、移動式であるものとして示されているIABノードとの測位を、測定を明確に命令されない限り実行しないことを選び得る。その上、UEベースの測位手順において、UEは、移動式であるものとして示されるIABノードに関連するあらゆる測位結果を場所決定から除外し得る。
【0138】
図7は、IABノード720-1の場所を決定するためのIABアーキテクチャ700を示す。示されるように、一実装形態では、IABノード720-1のMT機能は、ワイヤレスバックホールリンクを介して、IABドナー710-1の中のIAB DUおよび親IABノード720-2の中のIAB DUとして示されている複数の他の基地局、ならびに、たとえばコアネットワーク(CN)702の中の、またはそれに接続されたロケーションサーバとの、測位セッションに関与し得る。いくつかの実装形態では、点線の矢印により示されるように、IABノード720-1のMT機能は、第2のIABドナー710-2との測位セッションに関与し得る。IABノード720-1は、一度に1つのIAB DUと関わるように制限されることがあり、この場合、IABドナー710-1のDUおよびIABノード720-2のDUならびに/またはIABドナー710-2との測位セッションは、時間的に離れていてもよい。加えて、IABノード720-1のMT機能は、たとえば図6Bおよび図6Cに示されるように、gNBまたはeNBなどの非IABノードとの測位セッションに関与し得る。IAB DUとの測位セッションは、DL PRS、UL PRS、SRS、SSB、CSI-RSI、またはこれらの組合せのうちの少なくとも1つなどの、参照信号を送信および/または受信することを含み得る。IABノード720-1によって実行される測位は、たとえば、Rx-Tx、TDOA、RTT、AoA、AoD、信号強度などのうちの1つまたは複数を含み得る。IABノード720-1のMT機能が一度に1つのIAB DUと関わることに制限される場合、IABノード720-1によって実行される測位は、たとえば、RTT、AoA、AoD、信号強度などのうちの1つまたは複数を含み得る。TDOA測定は、2つの別個のノードへの/からのタイミングの差を伴い、TDOAはこの場合には適切ではないことがある。
【0139】
追加または代替として、IABノード720-1の場所は、IABノード720-1のDU機能を使用して決定され得る。たとえば、示されるように、IABノード720-1のDU機能は、ワイヤレスバックホールリンクを介して、子IABノード720-3のMT機能との測位セッションに関与してもよく、ワイヤレスアクセスリンクを介して、UE740-1および740-2との測位セッションに関与してもよい。IABノード720-1のDU機能およびMT機能が同じ位置にない場合、測位のためにMT機能ではなくIABノード720-1の中のDU機能を使用することが有用であり得る。IABノード720-1のDU機能とともに使用される測位セッションは、DL PRS、UL PRS、SRS、SSB、CSI-RS、またはこれらの組合せのうちの少なくとも1つなどの、参照信号を送信および/または受信することを含み得る。測位結果は、Rx-Tx、TDOA、RTT、AoA、AoD、信号強度などのうちの1つまたは複数を含み得る。
【0140】
図8は、IABノード820-1の場所を決定するための簡略化された例示的な手順800を示す。示されるように、第1の段階801において、IABノード820-1およびロケーションサーバ164/196のMT機能は、たとえばIABドナー810を通じて、矢印802によって示される測位セッションに関与し得る。IABノード820-1のMT機能は、1つまたは複数の測位セッションにおいて複数の他の基地局と関わり得る。たとえば、IABノード820-1のMT機能は、複数のIAB DUまたは非IAB基地局(図示せず)との測位セッションに関与し得る。示されるように、測位セッション802において、測位は、矢印803で示される、IABノード820-1のMT機能とIABノード820-2のDU機能との間の参照信号を使用して行われる。同じ測位セッション内で、または追加の測位セッションにおいて、追加の測位がIAB-DUを用いて行われる。たとえば、図8に示されるように、第2の段階804において、IABノード820-1およびロケーションサーバ164/196のMT機能は、たとえばIABドナー810を通じて、矢印805によって示される新しい測位セッションに関与し得る。測位は、矢印806および807で示される、IABノード820-1のMT機能とIABドナー810のDU機能との間で参照信号を使用して行われる。望まれる場合、IABノード820-1は、別々のIABドナーを含む、複数のIAB DUまたは非IAB基地局(図示せず)との測位セッションに関与し得る。参照信号は、たとえば、DL参照信号、UL参照信号、またはDLおよびUL参照信号であってもよく、PRS、SRS、SSB、CSI-RSI、またはこれらの組合せであってもよい。測位結果は、Rx-Tx、TDOA、RTT、AoA、AoD、信号強度などのうちの1つまたは複数を含み得る。測位結果は、IABノード820-1によってロケーションサーバ164/196に提供され得る。いくつかの実装形態では、IABノード820-2および/またはIABドナー810は、測位結果をロケーションサーバ164/196に提供し得る。ロケーションサーバ164/196は、測位結果を受信してもよく、ブロック809において、IABノード820-1の場所を決定する。
【0141】
図9は、IABノード920-1の場所を決定するための別の簡略化された例示的な手順900を示す。示されるように、第1の段階901において、IABノード920-1およびロケーションサーバ164/196のMT機能は、IABドナー910によって転送され得る、矢印902によって示される測位セッションに関与し得る。IABノード920-1のDU機能は、複数の他のノードに関わってもよく、1つまたは複数の測位セッションにおいて、基地局(たとえば、子IABノード920-2)、ならびにUE930-1および930-2を含んでもよい。示されるように、測位セッション902において、測位は、矢印903で示される、IABノード920-1のDU機能とIABノード920-2のMT機能との間で参照信号を使用して行われる。同じ測位セッション内で、または追加の測位セッションにおいて、追加の測位が同じ(たとえば、異なる時間における)ノードまたは異なるノードを用いて行われる。たとえば、図9に示されるように、第2の段階904において、IABノード920-1およびロケーションサーバ164/196のMT機能は、たとえばIABドナー910を通じて、矢印905によって示される新しい測位セッションに関与し得る。測位は、矢印906および908で示される、IABノード920-1のDU機能とUE930-1および930-2との間で参照信号を使用して行われる。参照信号は、たとえば、DL参照信号、UL参照信号、またはDLおよびUL参照信号であってもよく、PRS、SRS、SSB、CSI-RSI、またはこれらの組合せであってもよい。測位結果は、Rx-Tx、TDOA、RTT、AoA、AoD、信号強度などのうちの1つまたは複数を含み得る。測位結果は、IABノード920-1によってロケーションサーバ164/196に提供され得る。いくつかの実装形態では、IABノード920-2ならびに/またはUE930-1および/もしくは930-2は、測位結果をロケーションサーバ164/196に提供し得る。ロケーションサーバ164/196は、測位結果を受信してもよく、ブロック909において、IABノード920-1の場所を決定する。
【0142】
図10は、IABノード1020-1の場所を決定するための別の簡略化された例示的な手順1000を示す。示されるように、IABノード1020-1およびロケーションサーバ164/196のMT機能は、たとえばIABドナー1010を通じて、矢印1002によって示される測位セッションに関与し得る。IABノード1020-1のMT機能は、矢印1004によって示される、IABドナー1010のDU機能との測位セッションに関与してもよく、IABノード1020-1のDU機能は、子IABノード1020-2のMT機能との、およびUE1030との測位セッションに関与してもよい。参照信号は、たとえば、DL参照信号、UL参照信号、またはDLおよびUL参照信号であってもよく、PRS、SRS、SSB、CSI-RSI、またはこれらの組合せであってもよい。測位結果は、Rx-Tx、TDOA、RTT、AoA、AoD、信号強度などのうちの1つまたは複数を含み得る。測位結果は、IABノード1020-1によってロケーションサーバ164/196に提供され得る。いくつかの実装形態では、IABドナー1010、IABノード1020-2、および/またはUE115は、測位結果をロケーションサーバ164/196に提供し得る。ロケーションサーバ164/196は、測位結果を受信してもよく、ブロック1009において、IABノード1020-1の場所を決定する。
【0143】
図11は、IABノード1120の移動性を示すものを使用してUEの場所を決定するために使用され得るメッセージを含む手順1100を示す。
【0144】
段階1において、ロケーションサーバ164/196が、たとえば、IABノード1020の能力を要求するために、基地局1102-1、1102-2、または1102-3のうちの1つであり得る、AMF(図示せず)およびIABドナーなどの介在するネットワークエンティティを介して、測位されるべきIABノード1020に能力要求メッセージを送信し得る。能力要求メッセージは、必要な能力のタイプを示し得る。たとえば、このクエリは、1つまたは複数の親IAB-DU、非IABノード、もしくは他のIABノードに参照信号を送信し、またはそれから受信するための、IABノード1020の測位能力に対するものであり得る。
【0145】
段階2において、IABノード1020が、IABノード1020の測位能力、たとえば、1つまたは複数の親IAB-DU、非IABノード、または他のIABノードに参照信号を送信するための能力、または受信するための能力を備える、能力提供メッセージをロケーションサーバ164/196に返す。IABノード1020はまた、移動性を示すもの、たとえば、IABノード1020が完全に固定式であるか、時々移動式であるか、または完全に移動式であるかなどを提供し得る。
【0146】
段階3において、ロケーションサーバ164/196が、測位支援データ(AD)を生成し得る。支援データは、IABノード1120ならびに基地局1102-1、1102-2、および1102-3のための支援データを含んでもよく、これらは、親または子のIABノードもしくはIABドナー、または非IABノードを含む、IABノードを含んでもよい。支援データは、たとえば、基地局1102-1、1102-2、および1102-3の位置を含んでもよく、それらは、たとえばUEベースの測位手順において、UE1130によって使用されてもよい。支援データはさらに、たとえば、既知であればIABノード1020および基地局1102-1、1102-2、および1102-3のいずれかに対する移動性を示すものを含み得る。
【0147】
段階4において、ロケーションサーバ164/196が、支援データをUE115に提供する。
【0148】
段階5において、ロケーションサーバ164/196が、望まれる位置情報、たとえば測位結果を要求するために、位置情報要求メッセージをUE115に送信する。このメッセージは、たとえば、測位のタイプ、望まれる正確さ、応答時間などを含み得る。その上、このメッセージは、IABノード1020との測位手順を実行するためのコマンドを含んでもよく、このコマンドは、測位が必須であるかどうかを示してもよい。このコマンドは、UE1130がUEの場所を決定するために測位セッションを開始すべきであることと、IABノード1020の測位結果が取得されるべきであること、または測位セッションがIABノード1020のためのものであることとを示し得る。1つまたは複数の親IAB-DU、非IABノード、または他のIABノードに参照信号を送信するための、または受信するためのIABノード1120の報告された能力に応じて、ロケーションサーバ164/196は、追加の位置情報要求メッセージをIABノード1120または他のUEに、ならびにIABノード1020の場所を決定するための基地局に送信し得る。
【0149】
段階6aにおいて、UE1130が、基地局1102-1、1102-2、および1102-3ならびにIABノード1120からの参照信号送信を使用して、要求された測位を実行する。たとえば、測位結果は、TOA、RSTD、またはRx-Tx、AoA、AoD、信号強度などのうちの1つまたは複数であり得る。UE1130はさらに、追加のノード、たとえば他のUEおよび基地局との測位を実行してもよく、それらの一部は場所が既知であることがあり、それらの一部は場所が既知でないことがあることを理解されたい。UE1130は、たとえば、段階5において受信された支援データにおいてIABノード1120が移動式であるものとして示される場合、IABノード1120との測位を除外することによって、測位を実行するプロセスにおいてIABノード1120の移動性を使用し得る。
【0150】
段階6bにおいて、基地局1102-1、1102-2、および1102-3、ならびにIABノード1120が、UE1130からの参照信号送信を使用して、要求された測位を実行する。たとえば、測位結果は、TOA、RSTD、またはRx-Tx、AoA、AoD、信号強度などのうちの1つまたは複数であり得る。基地局1102-1、1102-2、および1102-3、ならびにIABノード1120はさらに、追加のノード、たとえば追加のUEとの、および基地局間の、または他の基地局との測位を実行してもよく、それらの一部は場所が既知であることがあり、それらの一部は場所が既知でないことがあることを理解されたい。
【0151】
段階6aおよび6bの一方または両方が実行され得ることを理解されたい。たとえば、RTT測位のために、段階6aと6bの両方が実行される。
【0152】
段階7において、基地局1102-1、1102-2、および1102-3、ならびに/またはIABノード1120が、段階6bにおいて取得された位置情報をロケーションサーバ164/196に提供し得る。位置情報は、たとえば、所望の測位結果であり得る。段階7において点線の矢印で示されるように、基地局1102-1、1102-2、および1102-3、ならびにIABノード1120は、段階6bにおいて取得された位置情報を、たとえばUEベースの測位手順において、ロケーションサーバ164/196ではなくUE1130に提供し得る。
【0153】
たとえばUEベースの測位手順のための、任意選択の段階8において、UE1130が、たとえば段階6aからの場所測定結果および段階4において受信された支援データ、ならびに、段階7が実行されたのであればそこで基地局から受信された位置情報を使用して、IABノード1020の場所を決定し得る。UE1130は追加で、たとえば反復手法またはジョイント手法において、IABノード1020の場所とともにUE1130の場所を決定し得る。UE1130は、たとえば、段階5において受信された支援データにおいてIABノード1120が移動式であるものとして示される場合、IABノード1120との測位を除外することによって、UE1130の場所を決定するプロセスにおいてIABノード1120の移動性を使用し得る。
【0154】
段階9において、UE1130が、位置情報をロケーションサーバ164/196に提供する。位置情報は、たとえば、段階6aにおいて取得された測位結果、または段階8において決定されたIABノード1020および/もしくはUE1130の場所、または両方であり得る。
【0155】
段階10において、ロケーションサーバ164/196が、たとえば段階7と9の一方または両方において受信された位置情報を使用して、IABノード1020の場所を決定または確認し得る。ロケーションサーバ164/196は、たとえば反復手法またはジョイント手法において、IABノード1020の場所とともにUE1130の場所を決定し得る。ロケーションサーバは、たとえば段階2において、IABノード1120が移動式であるものとして示される場合、たとえばIABノード1120との測位結果を除外することによって、UEの場所を決定するプロセスにおいてIABノード1120の移動性を使用し得る。
【0156】
図12は、統合アクセスバックホール(IAB)ノードによって実行されるワイヤレスネットワークの中の場所が未知であるIABノードを測位するための方法を示すプロセスフロー1200を示す。IABノードは、図5図11において説明されたようなIABノードであり得る。IABノードは、モバイル終端(MT)機能および分散型ユニット(DU)機能を含む。プロセスフロー1200はブロック1202において開始してもよく、ブロック1202において、たとえば、図8の段階802および805、ならびに図10の段階1002、ならびに図11の段階1、2、5、および7において示されるように、IABノードが、1つまたは複数の測位セッションのためのメッセージを送信または受信して、IABノードの場所を決定する。ブロック1204において、たとえば、図8の段階803、806、および807、ならびに図10の段階1004、1006、および1008、ならびに図11の段階6aおよび6bによって示されるように、IABノードが、測位のための参照信号を、1つまたは複数の測位セッションにおいてワイヤレスネットワークの中の複数のノードに送信し、またはそれから受信する。
【0157】
いくつかの実装形態では、たとえば図8の段階803、806、および807、ならびに図10の段階1004によって示されるように、参照信号はMT機能を用いて送信または受信され、複数のノードが複数の基地局を備える。いくつかの実装形態では、IABノードはさらに、DU機能との測位のための参照信号を、ワイヤレスネットワークの中の複数のノードに送信し、またはそれらから受信してもよく、複数のノードは、たとえば図10の段階1006および1008によって示されるように、ユーザ機器(UE)または下流のIABノードのMT機能を備える。
【0158】
いくつかの実装形態では、複数のノードは、非IABノードまたは他のIABノードであり得る。たとえば、複数のノードは、同じドナーIAB DUもしくはドナーIAB中心ユニット(CU)の先祖、子孫、もしくは他のノード、または異なるドナーIAB DUもしくは異なるドナーIAB CUのノードであり得る。
【0159】
いくつかの実装形態では、複数のノードは複数の親IAB-DUであり得る。IABノードは複数の測位セッションに関与してもよく、たとえば図7および図8を参照して論じられるように、MT機能は、各測位セッションにおいて、測位のための参照信号を1つの親IAB-DUに送信し、またはそれから受信する。測位結果は、たとえば、各親IAB-DUとの、受信および送信時間(Rx-Tx)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度のうちの1つまたは複数であり得る。
【0160】
一実装形態では、IABノードは1つの測位セッションに関与してもよく、たとえば図7および図8を参照して論じられるように、MT機能は、その1つの測位セッションにおいて、測位のための参照信号を複数の親IAB-DUに送信し、またはそれらから受信する。測位結果は、たとえば、複数の親IAB-DUとの、受信および送信時間(Rx-Tx)、到達時間差(TDOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度測位結果のうちの1つまたは複数であり得る。
【0161】
一実装形態では、測位のための参照信号は、ダウンリンク測位参照信号(PRS)、アップリンクPRS、サウンディング参照信号(SRS)、同期信号ブロック(SSB)信号、およびチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つであり得る。
【0162】
一実装形態では、たとえば図10の段階1006および1008に示されるように、参照信号はIABノードのDU機能を用いて送信または受信され、複数のノードは、ユーザ機器(UE)または下流のIABノードのMT機能を備える。
【0163】
一実装形態では、たとえば図11の段階2に示されるように、1つまたは複数の測位セッションにおいて送信または受信されるメッセージは、参照信号を1つまたは複数の親IAB-DU、非IABノード、または他のIABノードに送信または受信するための能力を示すためのメッセージを備える。
【0164】
一実装形態では、たとえば図8の段階803、806、807、および809、ならびに図10の段階1004および1009に関して論じられたように、IABノードは追加で、ワイヤレスネットワークの中の1つまたは複数のノードから受信された参照信号に基づいて測位を実行してもよく、1つまたは複数の測位セッションにおいて送信されるメッセージは、IABノードの測位のためのロケーションサーバへの測位結果に基づく位置情報を備え得る。
【0165】
図13Aは、統合アクセスバックホール(IAB)ノードによって実行されるワイヤレスネットワークの中の場所が未知であるIABノードを測位するための方法を示すプロセスフロー1300を示す。IABノードは、図5図11において説明されたようなIABノードであり得る。IABノードは、モバイル終端(MT)機能および分散型ユニット(DU)機能を含む。プロセスフロー1300はブロック1302において開始してもよく、ブロック1302において、たとえば、図8の段階802および805、ならびに図10の段階1002において示されるように、IABノードが、1つまたは複数の測位セッションのためのメッセージを送信または受信して、IABノードの場所を決定する。ブロック1304において、たとえば、図8の段階803、806、および807、ならびに図10の段階1004によって示されるように、IABノードのMT機能が、IABノードの測位のための参照信号を、1つまたは複数の測位セッションにおいて複数の基地局に送信し、またはそれから受信する。
【0166】
いくつかの実装形態では、複数の基地局は、非IABノードまたは他のIABノードであり得る。たとえば、複数の基地局は、同じドナーIAB DUもしくはドナーIAB中心ユニット(CU)の先祖、子孫、もしくは他のノード、または異なるドナーIAB DUもしくは異なるドナーIAB CUのノードであり得る。
【0167】
いくつかの実装形態では、複数の基地局は複数の親IAB-DUであり得る。IABノードは複数の測位セッションに関与してもよく、たとえば図7および図8を参照して論じられるように、MT機能は、各測位セッションにおいて、測位のための参照信号を1つの親IAB-DUに送信し、またはそれから受信する。測位結果は、たとえば、各親IAB-DUとの、受信および送信時間(Rx-Tx)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度のうちの1つまたは複数であり得る。
【0168】
一実装形態では、IABノードは1つの測位セッションに関与してもよく、たとえば図7および図8を参照して論じられるように、MT機能は、その1つの測位セッションにおいて、測位のための参照信号を複数の親IAB-DUに送信し、またはそれらから受信する。測位結果は、たとえば、複数の親IAB-DUとの、受信および送信時間(Rx-Tx)、到達時間差(TDOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度測位結果のうちの1つまたは複数であり得る。
【0169】
一実装形態では、測位のための参照信号は、ダウンリンク測位参照信号(PRS)、アップリンクPRS、サウンディング参照信号(SRS)、同期信号ブロック(SSB)信号、およびチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つであり得る。
【0170】
一実装形態では、IABノードのMT機能は追加で、IABノードのDU機能との測位のための参照信号を、ワイヤレスネットワークの中の複数のノードに送信し、またはそれから受信してもよく、複数のノードは、たとえば図10の段階1006および1008において示されるように、ユーザ機器(UE)または下流のIABノードのMT機能を備える。
【0171】
一実装形態では、たとえば図11の段階2に示されるように、IABノードは、参照信号を1つまたは複数の親IAB-DU、非IABノード、または他のIABノードに送信または受信するための能力を示し得る。
【0172】
一実装形態では、たとえば図8の段階803、806、807、および809、ならびに図10の段階1004および1009に関して論じられたように、IABノードは追加で、1つまたは複数のノードから受信された参照信号に基づいて測位を実行してもよく、測位結果に基づく位置情報を、IABノードの場所を決定するためのロケーションサーバに送信してもよい。
【0173】
図13Bは、統合アクセスバックホール(IAB)ノードによって実行されるワイヤレスネットワークの中の場所が未知であるIABノードを測位するための方法を示すプロセスフロー1350を示す。IABノードは、図5図11において説明されたようなIABノードであり得る。IABノードは、モバイル終端(MT)機能および分散型ユニット(DU)機能を含む。プロセスフロー1350はブロック1352において開始してもよく、ブロック1352において、たとえば、図9の段階902および905、ならびに図10の段階1002において示されるように、IABノードが、1つまたは複数の測位セッションのためのメッセージを送信または受信して、IABノードの場所を決定する。ブロック1354において、たとえば、図9の段階906および908、ならびに図10の段階1006および1008によって示されるように、IABノードが、測位のための参照信号を、DU機能を用いて、1つまたは複数の測位セッションにおいてワイヤレスネットワークの中の複数のノードに送信し、またはそれから受信し、複数のノードはユーザ機器(UE)または下流のIABノードのMT機能を備える。
【0174】
一実装形態では、IABノードは、複数のノードとの、受信および送信時間(Rx-Tx)、到達時間差(TDOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度測位結果のうちの1つまたは複数を実行する。
【0175】
一実装形態では、IABノードのMT機能およびDU機能は同じ位置になく、ワイヤレスネットワークの中の他のノードがDU機能を使用してそれらの場所を導く。
【0176】
図14は、ロケーションサーバ164/196などのロケーションサーバによって実行されるワイヤレスネットワークの中の場所が未知である統合アクセスバックホール(IAB)ノードを測位するための方法を示すプロセスフロー1400を示す。IABノードは、図5図11において説明されたようなIABノードであり得る。IABノードは、モバイル終端(MT)機能および分散型ユニット(DU)機能を含む。プロセスフロー1400はブロック1402において開始してもよく、ブロック1402において、たとえば図8の段階809、図9の段階909、および図10の段階1009において論じられるように、ロケーションサーバはIABノードから位置情報を受信し、位置情報は、ワイヤレスネットワークの中の複数のノードからの測位のためにIABノードによって受信される参照信号からの測位結果を備える。ブロック1404において、たとえば図8の段階809、図9の段階909、および図10の段階1009において論じられるように、ロケーションサーバが、受信された位置情報を使用してIABノードの場所を決定する。
【0177】
一実装形態では、たとえば図8の段階803、806、および807、ならびに図10の段階1004によって示されるように、参照信号はIABノードの中のMT機能によって受信され、複数のノードは、親IAB-DU、非IABノード、または他のIABノードのうちの1つまたは複数を備える基地局である。
【0178】
一実装形態では、たとえば図9の段階906および908ならびに図10の段階1006および1008に示されるように、参照信号はIABノードの中のDU機能によって受信され、複数のノードは、ユーザ機器(UE)または下流のIABノードのMT機能を備える。
【0179】
図15は、ロケーションサーバ164/196などのロケーションサーバによって実行される、ユーザ機器(UE)、たとえばUE1130を測位するための方法を示すプロセスフロー1500を示す。プロセスフロー1500はブロック1502において開始してもよく、ブロック1502において、たとえば図11の段階2において論じられるように、ロケーションサーバが、統合アクセスバックホール(IAB)ノードから、IABノードの移動性を示すものを受信する。ブロック1504において、たとえば図11の段階3、4、および10において論じられるように、ロケーションサーバが、UEの測位のためにIABノードの移動性を示すものを使用する。
【0180】
一実装形態では、移動性を示すものは、完全に移動式、完全に固定式、または時々移動式を備え得る。
【0181】
一実装形態では、たとえば図11の段階3において論じられるように、UEの測位のためのIABノードの移動性を示すものは、IABノードが移動式であることをIABノードの移動性を示すものが示すとき、IABノードを除くUEのための測位支援データを生成することによって使用される。
【0182】
一実装形態では、たとえば図11の段階9および10において論じられるように、UEの測位のためのIABノードの移動性を示すものは、IABノードを使用して生成された測位結果を受信することと、IABノードが移動式であることをIABノードの移動性を示すものが示すとき、UEの測位のためにIABノードを使用して生成される測位結果を除外することとによって使用される。
【0183】
図16は、ユーザ機器(UE)によって実行される、UE、たとえばUE1130を測位するための方法を示すプロセスフロー1600を示す。プロセスフロー1600はブロック1602において開始してもよく、ブロック1602において、たとえば図11の段階3および4において論じられるように、UEが、統合アクセスバックホール(IAB)ノードの移動性を示すものを含む測位支援データをロケーションサーバから受信する。ブロック1604において、たとえば図11の段階6aにおいて論じられるように、UEが複数の基地局からの測位を実行し、IABノードの移動性を示すものが測位の間に使用される。
【0184】
一実装形態では、たとえば図11の段階6aにおいて論じられるように、複数の基地局からの測位を実行することは、IABノードが移動式であることをIABノードの移動性を示すものが示すとき、IABノードを使用して測位結果を生成するのを除外することを含み得る。
【0185】
図17は、IABノード1700のハードウェア実装形態の概略図を示し、これは、gNBであってもよく、たとえば図5図13において説明されるIABノードに関して図示または説明されるものと同様の機能を有するように構成されてもよい。IABノード1700は外部インターフェースを含んでもよく、これは、まとめて通信モジュール1710と呼ばれることがある、本明細書ではMT通信モジュール1710aと呼ばれることがあるMT機能のために使用される通信モジュール1710a、および本明細書ではDU通信モジュール1710bと呼ばれるDU機能のために使用される通信モジュール1710b、ならびにネットワークインターフェース1720を含んでもよい。IABノード1700は、2つより多くの通信モジュール1710を含み得る。図5図13において説明されるように、通信モジュール1710は、IABドナーの中のIAB DU、または他のIABノード、または子IABノードの中のIAB MTなどの、非IABデバイスおよびIABデバイスとワイヤレスに通信するために、1つまたは複数のアンテナ1716a、bに電気的に結合される。通信モジュール1710aおよび1710bは、信号(たとえば、ダウンリンクメッセージおよび信号、これらはフレームにおいて並べられてもよく、その量が本明細書において説明されるように制御され/変化させられ得る測位参照信号および/または支援データを含んでもよい)を送信するための、および任意選択で(たとえば、アップリンク通信を受信して処理するように構成されるノードのために)信号を送信するための、それぞれの送信機1712aおよび1712b、ならびにそれぞれの受信機1714aおよび1714bを含み得る。実装されたノードが送信機と受信機の両方を含む実施形態では、送信機および受信機を備える通信モジュール1710は、トランシーバ1710と呼ばれ得る。IABノード1700はまた、IABドナー、他のIABノード、およびUEなどの、他のネットワークノードと通信する(たとえば、クエリと応答を送信および受信する)ために、ネットワークインターフェース1720を含み得る。たとえば、各ネットワーク要素は、1つまたは複数のコアネットワークノードとの通信を促進するために、IABドナーもしくはIABノード、またはネットワークの他の適切なデバイスと(たとえば、ワイヤレスバックホール通信を介して)通信するように構成され得る。追加および/または代替として、他のネットワークノードとの通信はまた、通信モジュール1710a、bおよび/またはそれぞれのアンテナ1716a、bを使用して実行され得る。
【0186】
IABノード1700は、いくつかの実施形態では、他のノードとの通信(たとえば、メッセージの送信と受信)を管理するために、通信信号を生成する(PRS送信および支援データ送信などの位置関連情報に割り振られる調整可能な量のリソースを伴う通信フレーム、信号、および/またはメッセージを生成することを含む)ために、および本明細書において説明される様々なプロセスと方法を実施するための機能を含む、他の関連する機能を提供するために、少なくとも1つのプロセッサ1730(コントローラとも呼ばれる)およびメモリ1740を含み得る。1つまたは複数のプロセッサ1730およびメモリ1740は、バス1706と一緒に結合され得る。IABノード1700の1つまたは複数のプロセッサ1730および他のコンポーネントが同様に、バス1706、別個のバスに一緒に結合されてもよく、または、直接一緒に接続され、もしくは前述の組合せを使用して結合されてもよい。メモリ1740は、1つまたは複数のプロセッサ1730によって実行されると、1つまたは複数のプロセッサ1730に、本明細書において開示される手順および技法(たとえば、プロセスフロー1200、1300、および1350など)を実行するようにプログラムされる専用コンピュータとして動作させる、実行可能コードまたはソフトウェア命令を含み得る。
【0187】
図17に示されるように、メモリ1740は、1つまたは複数のプロセッサ1730によって実装されると本明細書において説明される方法を実施する、1つまたは複数のコンポーネントまたはモジュールを含む。コンポーネントまたはモジュールは、1つまたは複数のプロセッサ1730によって実行可能なメモリ1740の中のソフトウェアとして示されるが、コンポーネントまたはモジュールは、プロセッサの中の、またはプロセッサの外部のいずれかの専用ハードウェアであり得ることを理解されたい。
【0188】
示されるように、メモリ1740は、たとえばMT通信モジュール1710aを介して、本明細書において論じられるようにMT機能を実行するように1つまたは複数のプロセッサ1730を構成する、MT機能モジュール1742を含み得る。メモリ1740はさらに、たとえばDU通信モジュール1710bを介して、本明細書において論じられるようにDU機能を実行するように1つまたは複数のプロセッサ1730を構成する、DU機能モジュール1744を含み得る。MT機能およびDU機能、たとえば特に、MT通信モジュール1710aおよびDU通信モジュール1710bは同じ位置にはないことがある。
【0189】
メモリ1740は、IABノード1700の場所を決定するために、MT通信モジュール1710aおよび/またはDU通信モジュール1710bを介して、1つまたは複数の測位セッションに関与するように1つまたは複数のプロセッサ1730を構成する、測位セッションモジュール1746を含み得る。
【0190】
メモリ1740は、通信モジュール1710を介して、測位のための参照信号を送信または受信するように1つまたは複数のプロセッサ1730を構成する、参照信号モジュール1748を含み得る。たとえば、参照信号モジュール1748は、MT通信モジュール1710aを介して参照信号を複数の基地局に送信または受信するように1つまたは複数のプロセッサ1730を構成し得る。複数の基地局は、たとえば、非IABノードまたは他のIABノードであり得る。たとえば、基地局は、同じドナーIAB DUもしくはドナーIAB中心ユニット(CU)の子孫、もしくは他のノード、または異なるドナーIAB DUもしくは異なるドナーIAB CUのノードであり得る。一実装形態では、基地局は、たとえばIABノードまたはIABドナーの中の、複数の親IAB-DUであり得る。追加または代替として、参照信号モジュール1748は、DU通信モジュール1710bを介して参照信号を複数のノード、たとえばUEまたは下流のIABノードに送信または受信するように1つまたは複数のプロセッサ1730を構成し得る。参照信号は、たとえば、DL PRS、UL PRS、SRS、SSB、CSI-RSなど、またはこれらの組合せであり得る。
【0191】
メモリ1740は、送信または受信された参照信号を用いて測位を実行するように1つまたは複数のプロセッサ1730を構成する、測位モジュール1750を含み得る。単一のノードのみ、たとえば単一の親IAB-DUが各測位セッションの中にある(および複数の測位セッションが使用される)場合、測位結果は、たとえばRx-Tx、RTT、AoA、AoD、および信号強度を含み得る。複数のノードが測位セッションに含まれる場合、測位結果は、たとえばRx-Tx、TDOA、RTT、AoA、AoD、および信号強度を含み得る。
【0192】
メモリ1740は、1つまたは複数の親IAB-DU、非IABノード、または他のIABノードに参照信号を送信または受信するためのIABノードの能力を示す能力メッセージを準備し、MT通信モジュール1710aを介してロケーションサーバに送信するように、1つまたは複数のプロセッサ1730を構成する、能力モジュール1752を含み得る。
【0193】
メモリ1740はさらに、IABノードの移動性、たとえばIABノードが完全に固定式であるか、時々移動式であるか、または完全に移動式であるかを示すメッセージを準備し、MT通信モジュール1710aを介してロケーションサーバに送信するように1つまたは複数のプロセッサ1730を構成する、移動性モジュール1754を含み得る。
【0194】
メモリ1740はさらに、IABノードの場所を決定するための測位結果などの位置情報を、MT通信モジュール1710aを介してロケーションサーバに送信するために、位置情報モジュール1756を含み得る。
【0195】
本明細書において説明される方法は、用途に応じて様々な手段によって実装され得る。たとえば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せにおいて実装され得る。ハードウェアの実装形態の場合、1つまたは複数のプロセッサは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書において説明される機能を実行するように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組合せの中で実装されてもよい。
【0196】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアを伴う実装形態の場合、方法は、本明細書において説明される別個の機能を実行するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いて実施され得る。命令を有形に具現化するいずれの機械可読媒体も、本明細書において説明された方法を実施する際に使用され得る。たとえば、ソフトウェアコードは、メモリに記憶され、1つまたは複数のプロセッサユニットによって実行されてもよく、本明細書において開示されるアルゴリズムを実行するようにプログラムされる専用コンピュータとして、プロセッサユニットを動作させる。メモリは、プロセッサユニット内またはプロセッサユニットの外部に実装され得る。本明細書において使用される「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリを指し、任意の特定のタイプのメモリもしくはメモリ数、またはメモリが記憶される媒体のタイプに限定されるべきではない。
【0197】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアで実装される場合、機能は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして記憶され得る。例は、データ構造を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体、および、コンピュータプログラムを用いて符号化されたコンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体は物理的コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく、例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスク(disk)ストレージ、磁気ディスク(disk)ストレージ、半導体ストレージ、または他のストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを記憶するために使用されコンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含み得る。本明細書において使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0198】
命令および/またはデータは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されることに加えて、通信装置に含まれる送信媒体上の信号として提供されてもよい。たとえば、通信装置は、命令およびデータを表す信号を有するトランシーバを含み得る。命令およびデータは、非一時的コンピュータ可読媒体、たとえばメモリ1740に記憶され、本明細書において開示される手順および技法を実行するようにプログラムされる専用コンピュータとして1つまたは複数のプロセッサを動作させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示される機能を実行するための情報を示す信号をもつ送信媒体を含む。最初は、通信装置に含まれる送信媒体は、開示される機能を実行するための情報の第1の部分を含んでもよく、2度目は、通信装置に含まれる送信媒体は、開示される機能を実行するための情報の第2の部分を含んでもよい。
【0199】
一実装形態では、ワイヤレスネットワークの中の場所が既知でないIABノード1700などのIABノードは、それぞれ、モバイル終端(MT)機能モジュール1742および分散型ユニット(DU)機能モジュール1744などのメモリ1740の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1730などの、MT機能およびDU機能を含む。IABノードは、IABノードの場所を決定するための1つまたは複数の測位セッションに対するメッセージを送信または受信するための手段を含んでもよく、これは、たとえば、通信モジュール1710およびネットワークインターフェース1720を含む外部インターフェース、ならびに、測位セッションモジュール1746などのメモリ1740の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1730であり得る。測位のための参照信号を、1つまたは複数の測位セッションにおいてワイヤレスネットワークの中の複数のノードに送信し、またはそれから受信するための手段は、たとえば、通信モジュール1710およびネットワークインターフェース1720を含む外部インターフェース、ならびに、参照信号モジュール1748などのメモリ1740の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1730であり得る。
【0200】
一実装形態では、参照信号はMT機能を用いて送信または受信され、複数のノードは複数の基地局を備え得る。IABノードはさらに、DU機能との測位のための参照信号を、ワイヤレスネットワークの中の複数のノードに送信し、またはそれから受信するための手段を含んでもよく、複数のノードはユーザ機器(UE)または下流のIABノードのMT機能を備え、この手段は、たとえば、通信モジュール1710を含む外部インターフェース、および、参照信号モジュール1748などのメモリ1740の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1730であり得る。
【0201】
一実装形態では、IABノードはさらに、各親IAB-DUとの、受信および送信時間(Rx-Tx)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度測位のうちの1つまたは複数を実行するための手段を含んでもよく、これは、たとえば、通信モジュール1710を含む外部インターフェース、および、測位モジュール1750などのメモリ1740の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1730であり得る。
【0202】
一実装形態では、IABノードはさらに、複数の親IAB-DUとの、到達時間差(TDOA)、受信および送信時間(Rx-Tx)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度測位のうちの1つまたは複数を実行するための手段を含んでもよく、これは、たとえば、通信モジュール1710を含む外部インターフェース、および、測位モジュール1750などのメモリ1740の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1730であり得る。
【0203】
一実装形態では、ワイヤレスネットワークの中の場所が既知でないIABノード1700などのIABノードは、それぞれ、モバイル終端(MT)機能モジュール1742および分散型ユニット(DU)機能モジュール1744などのメモリ1740の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1730などの、MT機能およびDU機能を含む。IABノードは、IABノードの場所を決定するための1つまたは複数の測位セッションに関与するための手段を含んでもよく、これは、たとえば、通信モジュール1710およびネットワークインターフェース1720を含む外部インターフェース、ならびに、測位セッションモジュール1746などのメモリ1740の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1730であり得る。測位のための参照信号を、MT機能を用いて、複数の基地局に送信し、またはそれから受信するための手段は、たとえば、通信モジュール1710およびネットワークインターフェース1720を含む外部インターフェース、ならびに、参照信号モジュール1748などのメモリ1740の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1730であり得る。
【0204】
一実装形態では、IABノードはさらに、各親IAB-DUとの、受信および送信時間(Rx-Tx)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度測位のうちの1つまたは複数を実行するための手段を含んでもよく、これは、たとえば、通信モジュール1710を含む外部インターフェース、および、測位モジュール1750などのメモリ1740の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1730であり得る。
【0205】
一実装形態では、IABノードはさらに、複数の親IAB-DUとの、到達時間差(TDOA)、受信および送信時間(Rx-Tx)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度測位のうちの1つまたは複数を実行するための手段を含んでもよく、これは、たとえば、通信モジュール1710を含む外部インターフェース、および、測位モジュール1750などのメモリ1740の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1730であり得る。
【0206】
一実装形態では、IABノードはさらに、複数のノードに送信される、またはそれから受信される参照信号に基づいて、測位を実行するための手段を含んでもよく、これは、たとえば、測位モジュール1750などのメモリ1740の中の実行可能なコードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1730であってもよい。
【0207】
一実装形態では、ワイヤレスネットワークの中の場所が既知でないIABノード1700などのIABノードは、それぞれ、モバイル終端(MT)機能モジュール1742および分散型ユニット(DU)機能モジュール1744などのメモリ1740の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1730などの、MT機能およびDU機能を含む。IABノードは、IABノードの場所を決定するための1つまたは複数の測位セッションに対するメッセージを送信または受信するための手段を含んでもよく、これは、たとえば、通信モジュール1710およびネットワークインターフェース1720を含む外部インターフェース、ならびに、測位セッションモジュール1746などのメモリ1740の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1730であり得る。測位のための参照信号を、MT機能を用いて、複数の基地局に送信し、またはそれから受信するための手段は、たとえば、通信モジュール1710およびネットワークインターフェース1720を含む外部インターフェース、ならびに、参照信号モジュール1748などのメモリ1740の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1730であり得る。
【0208】
一実装形態では、IABノードはさらに、各親IAB-DUとの、受信および送信時間(Rx-Tx)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度測位のうちの1つまたは複数を実行するための手段を含んでもよく、これは、たとえば、通信モジュール1710を含む外部インターフェース、および、測位モジュール1750などのメモリ1740の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1730であり得る。
【0209】
一実装形態では、IABノードはさらに、複数の親IAB-DUとの、到達時間差(TDOA)、受信および送信時間(Rx-Tx)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度測位のうちの1つまたは複数を実行するための手段を含んでもよく、これは、たとえば、通信モジュール1710を含む外部インターフェース、および、測位モジュール1750などのメモリ1740の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1730であり得る。
【0210】
一実装形態では、IABノードはさらに、DU機能との測位のための参照信号を、ワイヤレスネットワークの中の複数のノードに送信し、またはそれから受信するための手段を含んでもよく、複数のノードはユーザ機器(UE)または下流のIABノードのMT機能を備え、この手段は、たとえば、通信モジュール1710を含む外部インターフェース、および、参照信号モジュール1748などのメモリ1740の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1730であり得る。
【0211】
一実装形態では、IABノードはさらに、複数の基地局に送信される、またはそれから受信される参照信号に基づいて、測位を実行するための手段を含んでもよく、これは、たとえば、測位モジュール1750などのメモリ1740の中の実行可能なコードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1730であってもよい。
【0212】
一実装形態では、ワイヤレスネットワークの中の場所が既知でないIABノード1700などのIABノードは、それぞれ、モバイル終端(MT)機能モジュール1742および分散型ユニット(DU)機能モジュール1744などのメモリ1740の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1730などの、MT機能およびDU機能を含む。IABノードは、IABノードの場所を決定するための1つまたは複数の測位セッションに対するメッセージを送信または受信するための手段を含んでもよく、これは、たとえば、通信モジュール1710およびネットワークインターフェース1720を含む外部インターフェース、ならびに、測位セッションモジュール1746などのメモリ1740の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1730であってもよい。測位のための参照信号を、DU機能を用いて、ワイヤレスネットワークの中の複数のノードに送信し、またはそれから受信するための手段であって、複数のノードがユーザ機器(UE)または下流のIABノードのMT機能を備える、手段は、たとえば、通信モジュール1710およびネットワークインターフェース1720を含む外部インターフェース、ならびに、参照信号モジュール1748などのメモリ1740の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1730であり得る。
【0213】
一実装形態では、IABノードはさらに、ノードとの、受信および送信時間(Rx-Tx)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度測位のうちの1つまたは複数を実行するための手段を含んでもよく、これは、たとえば、通信モジュール1710を含む外部インターフェース、および、測位モジュール1750などのメモリ1740の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1730であってもよい。
【0214】
図18は、図1および図8図11に示されるロケーションサーバ164/196などのロケーションサーバ1800のハードウェア実装形態の例を示す図であり、これは、NRネットワークにおける位置管理機能(LMF)またはLTEにおけるセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)もしくはエンハンストサービングモバイルロケーションセンター(eSMLC)であり得る。ロケーションサーバ1800は、たとえば外部インターフェース1802などのハードウェアコンポーネントを含み、これは、たとえばIABドナーを通じて、IABノードに接続することが可能な、および、たとえば中間ネットワークエンティティを介して基地局105とUE115に接続することが可能な有線またはワイヤレスインターフェースであり得る。ロケーションサーバ1800は1つまたは複数のプロセッサ1804およびメモリ1810を含み、これらはバス1806と一緒に結合され得る。メモリ1810は、1つまたは複数のプロセッサ1804によって実行されると、1つまたは複数のプロセッサ1804に、本明細書において開示される手順および技法を実行するようにプログラムされる専用コンピュータとして動作させる、実行可能コードまたはソフトウェア命令を含み得る。
【0215】
図18に示されるように、メモリ1810は、1つまたは複数のプロセッサ1804によって実装されると本明細書において説明される方法を実施する、1つまたは複数のコンポーネントまたはモジュールを含む。コンポーネントまたはモジュールは、1つまたは複数のプロセッサ1804によって実行可能なメモリ1810の中のソフトウェアとして示されるが、コンポーネントまたはモジュールは、プロセッサ1804の中の、またはプロセッサの外部のいずれかの専用ハードウェアであり得ることを理解されたい。
【0216】
示されるように、メモリ1810は、IABノードまたはUEの場所を決定するために、たとえばIABドナーを介してIABノードとの、またはUEとの、外部インターフェース1802を介した測位セッションに関与するように1つまたは複数のプロセッサ1804を構成する、測位セッションモジュール1812を含み得る。
【0217】
位置情報モジュール1814は、たとえばIABドナーを介してIABノードから、外部インターフェース1802を介して基地局および/または1つまたは複数のUE115から位置情報を受信するように、1つまたは複数のプロセッサを構成する。位置情報は、たとえば、ワイヤレスネットワークの中の複数のノードからの測位のための、IABノードのMT機能および/またはDU機能によって受信される参照信号からの測位結果であり得る。測位結果は、UEと基地局との間のダウンリンクまたはアップリンク測定結果、UE間のサイドリンク測定結果、および基地局間の測定結果であり得る。測位結果は、たとえば、到達時間差(TDOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度のうちの1つまたは複数であり得る。追加または代替として、位置情報は、たとえばUEベースの測位手順において、UEによって決定される推定される場所を含み得る。
【0218】
メモリ1810は、受信された位置情報を使用してIABノードに対する場所推定を決定するように1つまたは複数のプロセッサ1804を構成する、場所決定モジュール1816を含み得る。UEに対する場所推定も決定され得る。場所推定は、モバイルIABノードによって生成されたUE測位結果を除外することによって決定され得る。
【0219】
メモリ1810はさらに、外部インターフェース1802を介してIABノードに対する能力情報を送信して受信するように1つまたは複数のプロセッサ1804を構成する、能力モジュール1818を含み得る。能力情報は、たとえば、1つまたは複数の親IAB-DU、非IABノード、もしくは他のIABノードに参照信号を送信し、またはそれらから受信するための、IABノード能力を示し得る。
【0220】
メモリ1810はさらに、IABノードの移動性を示すもの、たとえばIABノードが完全に移動式であるか、完全に固定式であるか、または時々移動式であるかを、外部インターフェース1802を介してIABノードから受信するように1つまたは複数のプロセッサ1804を構成し得る、移動性モジュール1820を含み得る。移動性を示すものは、たとえば、モバイルIABノードを除外するUEに対する測位支援データを生成することによって、または、モバイルIABノードによって生成された(たとえば、位置情報において受信された)UE測位結果を場所決定から除外することによって、UEの測位のために使用され得る。
【0221】
メモリ1810は、支援データを生成して支援データをUEに転送するように1つまたは複数のプロセッサ1804を構成する、支援データモジュール1822を含み得る。支援データは、たとえばIABノードおよびIABドナーを含む基地局の位置を含み得る。支援データは、たとえば移動性モジュール1820を介して受信される、IABノードの移動性を示すものを提供し得る。支援データは、移動式であること、たとえば完全に移動式であることまたは時々移動式であることを示すIABノードを除外し得る。
【0222】
本明細書において説明される方法は、用途に応じて様々な手段によって実装され得る。たとえば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せにおいて実装され得る。ハードウェアの実装形態の場合、1つまたは複数のプロセッサは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書において説明される機能を実行するように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組合せの中で実装されてもよい。
【0223】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアを伴う実装形態の場合、方法は、本明細書において説明される別個の機能を実行するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いて実施され得る。命令を有形に具現化するいずれの機械可読媒体も、本明細書において説明された方法を実施する際に使用され得る。たとえば、ソフトウェアコードは、メモリ(たとえば、メモリ1810)に記憶され、1つまたは複数のプロセッサユニット(たとえば、プロセッサ1804)によって実行されてもよく、本明細書において開示される技法および手順を実行するようにプログラムされる専用コンピュータとして、プロセッサユニットを動作させる。メモリは、プロセッサユニット内またはプロセッサユニットの外部に実装され得る。本明細書において使用される「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリを指し、任意の特定のタイプのメモリもしくはメモリ数、またはメモリが記憶される媒体のタイプに限定されるべきではない。
【0224】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアで実装される場合、機能は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして記憶され得る。例は、データ構造を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体、および、コンピュータプログラムを用いて符号化されたコンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体は物理的コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく、例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスク(disk)ストレージ、磁気ディスク(disk)ストレージ、半導体ストレージ、または他のストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを記憶するために使用されコンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含み得る。本明細書において使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0225】
命令および/またはデータは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されることに加えて、通信装置に含まれる送信媒体上の信号として提供されてもよい。たとえば、通信装置は、命令およびデータを表す信号を有するトランシーバを含み得る。命令およびデータは、非一時的コンピュータ可読媒体、たとえばメモリ1810に記憶され、本明細書において開示される技法および手順を実行するようにプログラムされる専用コンピュータとして1つまたは複数のプロセッサ(たとえば、プロセッサ1804)を動作させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示される機能を実行するための情報を示す信号をもつ送信媒体を含む。最初は、通信装置に含まれる送信媒体は、開示される機能を実行するための情報の第1の部分を含んでもよく、2度目は、通信装置に含まれる送信媒体は、開示される機能を実行するための情報の第2の部分を含んでもよい。
【0226】
一実装形態では、ロケーションサーバ1800などのロケーションサーバは、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知である統合アクセスバックホール(IAB)ノードの測位を実行するように構成されてもよく、IABノードはモバイル終端(MT)機能および分散型ユニット(DU)機能を含む。ロケーションサーバは、IABノードから位置情報を受信するための手段を含んでもよく、位置情報は、ワイヤレスネットワークの中の複数のノードからの測位のためにIABノードによって受信される参照信号からの測位結果を備え、それらの複数のノードは、たとえば、外部インターフェース1802、および位置情報モジュール1814などのメモリ1810の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1804であってもよい。受信された位置情報を使用してIABノードの場所を決定するための手段は、たとえば、場所決定モジュール1816などのメモリ1810の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1804であり得る。
【0227】
一実装形態では、ロケーションサーバ1800などのロケーションサーバは、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知である統合アクセスバックホール(IAB)ノードの測位を実行するように構成されてもよく、IABノードはモバイル終端(MT)機能および分散型ユニット(DU)機能を含む。ロケーションサーバは、統合アクセスバックホール(IAB)ノードの移動性を示すものをIABノードから受信するための手段を含んでもよく、これは、たとえば、外部インターフェース1802、および、移動性モジュール1820などのメモリ1810の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1804であってもよい。UEの測位のためにIABノードの移動性を示すものを使用するための手段は、たとえば、場所決定モジュール1816または支援データモジュール1822などのメモリ1810の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1804であり得る。
【0228】
一実装形態では、ロケーションサーバはさらに、IABノードが移動式であることをIABノードの移動性を示すものが示すときにIABノードを除くUEに対する測位支援データを生成するための手段を含んでもよく、これは、たとえば支援データモジュール1822などのメモリ1810の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1804であってもよい。
【0229】
一実装形態では、ロケーションサーバはさらに、IABノードを使用して生成された測位結果を受信するための手段を含んでもよく、これは、たとえば、外部インターフェース1802、および、位置情報モジュール1814などのメモリ1810の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1804であってもよい。IABノードが移動式であることをIABノードの移動性を示すものが示すときに、UEの測位のために、IABノードを使用して生成された測位結果を除外するための手段は、たとえば、場所決定モジュール1816などのメモリ1810の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1804であり得る。
【0230】
図19は、UE115などのUE1900のハードウェア実装形態の例を示す図である。UE1900は、基地局、たとえばIABノードとワイヤレスに通信するために、ワイヤレストランシーバ1902を含み得る。UE1900はまた、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)トランシーバ1906などの追加のトランシーバ、ならびに、SPS SVからの信号を受信して測定するためのSPS受信機1908を含み得る。UE1900はさらに、カメラ、加速度計、ジャイロスコープ、電子コンパス、磁力計、気圧計などの、1つまたは複数のセンサ1910を含み得る。UE1900はさらに、たとえば、ユーザがそれを通じてUE1900とインターフェースし得るディスプレイ、キーパッド、または、ディスプレイ上の仮想キーパッドなどの他の入力デバイスを含み得る、ユーザインターフェース1912を含み得る。UE1900はさらに、1つまたは複数のプロセッサ1904およびメモリ1920を含み、これらはバス1916と一緒に結合され得る。UE1900の1つまたは複数のプロセッサ1904および他のコンポーネントが同様に、バス1916、別個のバスに一緒に結合されてもよく、または、直接一緒に接続され、もしくは前述の組合せを使用して結合されてもよい。メモリ1920は、1つまたは複数のプロセッサ1904によって実行されると、1つまたは複数のプロセッサに、本明細書において開示されるアルゴリズムを実行するようにプログラムされる専用コンピュータとして動作させる、実行可能コードまたはソフトウェア命令を含み得る。
【0231】
図19に示されるように、メモリ1920は、本明細書において説明される方法を実行するための、1つまたは複数のプロセッサ1904によって実装され得る1つまたは複数のコンポーネントまたはモジュールを含み得る。コンポーネントまたはモジュールは、1つまたは複数のプロセッサ1904によって実行可能なメモリ1920の中のソフトウェアとして示されるが、コンポーネントまたはモジュールは、1つまたは複数のプロセッサ1904の中の、またはそれらのプロセッサの外部のいずれかの専用ハードウェアであり得ることを理解されたい。
【0232】
示されるように、メモリ1920は、たとえばUE1900の場所を決定するために、ワイヤレストランシーバ1902を介した測位セッションに関与するように1つまたは複数のプロセッサ1904を構成する、測位セッションモジュール1922を含み得る。
【0233】
メモリ1920は、ロケーションサーバ、たとえばロケーションサーバ164/196から支援データを受信するように1つまたは複数のプロセッサ1904を構成する、支援データモジュール1924を含み得る。支援データは、たとえばIABノードおよび/またはIABドナーを含む基地局の位置を含み得る。支援データは、IABノードの移動性を示すものを提供し得る。支援データは、移動式であること、たとえば完全に移動式であることまたは時々移動式であることを示すIABノードを除外し得る。
【0234】
メモリ1920は、複数の基地局との測位を実行するように1つまたは複数のプロセッサ1904を構成する測位モジュール1926を含んでもよく、支援データにおいて受信されるIABノードの移動性を示すものが、測位の間に使用され得る。たとえば、測位モジュール1926は、ワイヤレストランシーバ1902を介して、基地局からダウンリンク信号を受信し、および/もしくは測位を実行するように、または、測位を実行するためにアップリンク参照信号を基地局に送信するように、1つまたは複数のプロセッサ1904を構成し得る。測位結果は、たとえば、到達時間差(TDOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0235】
メモリ1920は、測位結果および支援データからの情報を使用して、たとえばUEベースの測位手順において、UEに対する場所推定を決定するように1つまたは複数のプロセッサ1904を構成する、場所決定モジュール1928を含み得る。場所決定は、たとえば、モバイルIABノードによって生成された測位結果から場所決定を除外することによって、IABノードの移動性を示すものを使用し得る。
【0236】
メモリ1920は、ワイヤレストランシーバ1902を介してロケーションサーバにUEの位置情報を送信するように、1つまたは複数のプロセッサ1904を構成する、位置情報モジュール1930を含み得る。位置情報は、たとえば、測位モジュール1926を使用して取得された測位結果、および/または場所決定モジュール1928を使用して取得された場所推定であり得る。
【0237】
本明細書において説明される方法は、用途に応じて様々な手段によって実装され得る。たとえば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せにおいて実装され得る。ハードウェアの実装形態の場合、1つまたは複数のプロセッサ1904は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書において説明される機能を実行するように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組合せの中で実装されてもよい。
【0238】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアを伴うUE1900の実装形態の場合、方法は、本明細書において説明される別個の機能を実行するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いて実施され得る。命令を有形に具現化するいずれの機械可読媒体も、本明細書において説明された方法を実施する際に使用され得る。たとえば、ソフトウェアコードは、メモリ(たとえば、メモリ1920)に記憶され、1つまたは複数のプロセッサ1904によって実行されてもよく、本明細書において開示される技法を実行するようにプログラムされる専用コンピュータとして、1つまたは複数のプロセッサ1904を動作させる。メモリは、1つまたは複数のプロセッサ1904内または1つまたは複数のプロセッサ1904の外部に実装され得る。本明細書において使用される「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリを指し、任意の特定のタイプのメモリもしくはメモリ数、またはメモリが記憶される媒体のタイプに限定されるべきではない。
【0239】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアで実装される場合、UE1900によって実行される機能は、メモリ1920などの非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして記憶され得る。記憶媒体の例は、データ構造を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体、および、コンピュータプログラムを用いて符号化されたコンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体は物理的コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく、例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスク(disk)ストレージ、磁気ディスク(disk)ストレージ、半導体ストレージ、または他のストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを記憶するために使用されコンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含み得る。本明細書において使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0240】
UE1900のための命令および/またはデータは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されることに加えて、通信装置に含まれる送信媒体上の信号として提供されてもよい。たとえば、UE1900の一部またはすべてを備える通信装置は、命令およびデータを示す信号を有するトランシーバを含んでもよい。命令およびデータは、非一時的コンピュータ可読媒体、たとえばメモリ1920に記憶され、本明細書において開示される技法を実行するようにプログラムされる専用コンピュータとして1つまたは複数のプロセッサ1904を動作させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示される機能を実行するための情報を示す信号をもつ送信媒体を含む。最初は、通信装置に含まれる送信媒体は、開示される機能を実行するための情報の第1の部分を含んでもよく、2度目は、通信装置に含まれる送信媒体は、開示される機能を実行するための情報の第2の部分を含んでもよい。
【0241】
一実装形態では、UEの測位を実行するように構成されるUE1900などのUEは、統合アクセスバックホール(IAB)ノードの移動性を示すものを含む測位支援データをロケーションサーバから受信するための手段を含んでもよく、これは、たとえば、ワイヤレストランシーバ1902、および支援データモジュール1924などのメモリ1920の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1904であってもよい。複数の基地局からの測位を実行するための手段であって、IABノードの移動性を示すものが測位の間に使用される、手段は、たとえば、場所決定モジュール1928などのメモリ1920の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1904であり得る。
【0242】
一実装形態では、UEはさらに、IABノードが移動式であることをIABノードの移動性を示すものが示すときにIABノードを使用して測位結果を生成することを除外するための手段を含んでもよく、これは、たとえば場所決定モジュール1928などのメモリ1920の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ1904であってもよい。
【0243】
図20は、基地局105-4の場所を決定するための簡略化された例示的な手順2000を示す。示されるように、第1の段階2010において、ロケーションサーバ101およびUE115-1は、矢印2012により示される測位セッションに関与し得る。測位セッションにおいて、UE115-1と基地局105-1、105-2、105-3、および基地局105-4との間の測位結果が、参照信号2014を使用して取得される。参照信号2014はDL参照信号として示されるが、UL参照信号またはDLおよびUL参照信号が使用されてもよい。その上、場所測定結果は、たとえば、TDOA、AoA、AoD、RTT、または信号強度などであり得る。示されるように、UE115-1は、基地局105-4の場所が未知であるにもかかわらず基地局105-4との測位結果を取得する。たとえば、いくつかの実装形態では、UE115-1は、たとえばロケーションサーバ101または基地局105-4から、基地局105-4との測位を実行するためのコマンドメッセージを受信し得る。ロケーションサーバ101は、たとえばUE115-1から測位結果を受信してもよく、ブロック2016において、UE115-1の場所を決定する。
【0244】
第2の段階2020において、ロケーションサーバ101およびUE115-2は、矢印2022により示される測位セッションに関与し得る。測位セッションにおいて、UE115-2と基地局105-1、105-2、105-3、および基地局105-4との間の測位結果が、参照信号2024を使用して取得される。参照信号2024はDL参照信号として示されるが、UL参照信号またはDLおよびUL参照信号が使用されてもよい。その上、場所測定結果は、たとえば、TDOA、AoA、AoD、RTT、または信号強度などであり得る。示されるように、UE115-2は、基地局105-4の場所が未知であるにもかかわらず基地局105-4との測位結果を取得する。たとえば、いくつかの実装形態では、UE115-2は、たとえばロケーションサーバ101または基地局105-4から、基地局105-4との測位を実行するためのコマンドメッセージを受信し得る。ロケーションサーバ101は、たとえばUE115-2から測位結果を受信してもよく、ブロック2026において、UE115-2の場所を決定する。
【0245】
第3の段階2030において、基地局105-4の場所が決定され得る。ロケーションサーバ101および基地局105-4は、矢印2032に示される測位セッションに関与し得る。いくつかの実装形態では、ロケーションサーバ101は、点線の矢印2033によって示されるように、基地局105-4の場所を決定するために、別のノード、たとえばUE-2との測位セッションに関与し得る。たとえば、UE115-2は、たとえばロケーションサーバ101または基地局105-4から、基地局105-4との測位を実行するためのコマンドメッセージを受信し得る。測位セッションにおいて、基地局105-4とUE115-1およびUE115-2との間の測位結果が、参照信号2034を使用して取得される。参照信号2034はDL参照信号として示されるが、UL参照信号またはDLおよびUL参照信号が使用されてもよい。その上、場所測定結果は、たとえば、TDOA、AoA、AoD、RTT、または信号強度などであり得る。いくつかの実装形態では、第1の段階2010からの基地局105-4とUE115-1との間の測位結果、および第2の段階2020からの基地局105-4とUE115-2との間の測位結果が使用されてもよく、それにより、第3の段階2030におけるUE115-1および115-2との新しい測位結果の必要性をなくす。UE115-1および115-2、ならびに基地局105-1の場所が既知であり、UE115-1および115-2、ならびに基地局105-1との測位結果があれば、ブロック2036において、ロケーションサーバ101が基地局105-4の場所を決定できる。UEベースの測位プロセスにおいて、ブロック2037において、UE115-2が、UE115-1および115-2、ならびに基地局105-1の場所が既知であることと、UE115-1および115-2、ならびに基地局105-1との測位結果とに基づいて、基地局105-4の場所を決定できる。
【0246】
図21は、基地局105-4の場所を決定するための別の簡略化された例示的な手順2100を示す。示されるように、第1の段階2110において、ロケーションサーバ101およびUE115-1は、矢印2112により示される測位セッションに関与し得る。測位セッションにおいて、UE115-1と基地局105-1、105-2、および基地局105-4との間の測位結果が、参照信号2114を使用して取得される。参照信号2114はDL参照信号として示されるが、UL参照信号またはDLおよびUL参照信号が使用されてもよい。その上、場所測定結果は、たとえばTDOA、AoA、AoD、RTT、または信号強度などであり得る。いくつかの実装形態では、UE115-1は、たとえばロケーションサーバ101または基地局105-4から、基地局105-4との測位を実行するためのコマンドメッセージを受信し得る。UE115-1の場所は、測位セッション2110において決定されないことがある。
【0247】
第2の段階2120において、ロケーションサーバ101およびUE115-2は、矢印2122により示される測位セッションに関与し得る。測位セッションにおいて、UE115-2と基地局105-2、105-3、および基地局105-4との間の測位結果が、参照信号2124を使用して取得される。参照信号2124はDL参照信号として示されるが、UL参照信号またはDLおよびUL参照信号が使用されてもよい。その上、場所測定結果は、たとえばTDOA、AoA、AoD、RTT、または信号強度などであり得る。いくつかの実装形態では、UE115-2は、たとえばロケーションサーバ101または基地局105-4から、基地局105-4との測位を実行するためのコマンドメッセージを受信し得る。UE115-2の場所は、測位セッション2120において決定されないことがある。
【0248】
第3の段階2130において、ロケーションサーバ101およびUE115-3は、矢印2132により示される測位セッションに関与し得る。測位セッションにおいて、UE115-3とUE115-1およびUE115-2との間の測位結果が、サイドリンク参照信号2124を使用して取得される。UE115-3の場所は、測位セッション2130において決定されないことがある。
【0249】
段階2110、2120、および2130に示される3つの測位セッションから、ロケーションサーバ101は8つの測位結果を有し、たとえば基地局105-4、ならびにUE115-1、115-2、および115-3に対する、4つの未知の場所がある。xy平面(各場所の2つの座標)のみを仮定すると、4*2=8個の未知数がある。8個の未知数および8個の式があり、これはロケーションサーバ101により解かれ得る。したがって、ブロック2140において、ロケーションサーバ101は共同で、基地局105-4ならびにUE115-1、115-2、および115-3の場所を決定し得る。
【0250】
示されるように、段階2130における測位セッションは、基地局105-4との測位を含まなかったが、それでも、基地局105-4の場所を決定するために使用されてもよい。望まれる場合、複数のUEではなく、複数の基地局の場所を決定するために、同様の手順が使用され得る。
【0251】
図22は、基地局105-4などの基地局の場所を決定するために使用され得るメッセージを含む手順2200を示す。
【0252】
段階1において、ロケーションサーバ101が、たとえば、基地局105-4の能力を要求するためのAMF(図示せず)などの、介在するネットワークエンティティを介して測位されるべき基地局105-4に能力要求メッセージを送信する。能力要求メッセージは、必要な能力のタイプを示し得る。たとえば、このクエリは、基地局105-4の測位能力、たとえば、基地局が完全なUE機能を有するかどうか、たとえば、LPPセッションが可能であるか、または機能が限られているかどうか、たとえばUEまたは他の基地局からのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)もしくはPRSを測定することが可能であるかどうかについてのものであり得る。
【0253】
段階2において、基地局105-4が、基地局105-4の測位能力を備える能力提供メッセージをロケーションサーバ101に返す。基地局105-4はまた、移動性を示すもの、たとえば、基地局105-4が完全に固定式であるか、時々移動式であるか、または完全に移動式であるかなどを提供し得る。
【0254】
段階3において、ロケーションサーバ101が、測位支援データ(AD)を生成し得る。支援データは、基地局105-5ならびに他の基地局105-1、105-2、および105-3のための支援データを含み得る。支援データは、たとえば、基地局105-1、105-2、および105-3の位置を含んでもよく、それらは、たとえばUEベースの測位手順において、UE115によって使用されてもよい。支援データはさらに、たとえば、既知であれば基地局105-4ならびに基地局105-1、105-2、および105-3のいずれかに対する移動性を示すものを含み得る。支援データは加えて、別のUE(図示せず)、たとえばサイドリンクとの測位を実行するための支援データを含み得る。別のUEのための支援データは、UEの識別情報、たとえばUE-IDを含まなくてもよく、UEの測定タイムスタンプを含まなくてもよく、または、測定タイムスタンプは量子化されてもよく、たとえば現在のものであってもよく、最近のものであってもよく、古くてもよい。
【0255】
段階4において、ロケーションサーバ101が、支援データをUE115に提供する。
【0256】
段階5において、ロケーションサーバ101が、望まれる位置情報、たとえば測位結果を要求するために、位置情報要求メッセージをUE115に送信する。このメッセージは、たとえば、測位のタイプ、望まれる正確さ、応答時間などを含み得る。その上、このメッセージは、基地局105-4との測位を実行するためのコマンドを含んでもよく、このコマンドは、測位が必須であるかどうかを示してもよい。このコマンドは、UE115がUEの場所を決定するために測位セッションを開始すべきであることと、基地局105-4の測位結果が取得されるべきであること、または測位セッションが基地局105-4のためのものであることとを示し得る。基地局105-4が完全なUE機能を有していたこと、たとえばLPPセッションが可能であったことを、基地局105-4が段階2において能力提供メッセージにおいて示した場合、ロケーションサーバ101は、UE115の代わりに位置情報要求メッセージを基地局105-4に送信し得ることを理解されたい。ロケーションサーバ101は、追加の位置情報要求メッセージを、他のUE、ならびに基地局105-4の場所を決定するための基地局に送信し得る。
【0257】
段階6aにおいて、UE115が、基地局105-1、105-2、105-3、および105-4からの参照信号送信を使用して、要求された測位を実行する。たとえば、測位結果は、TOA、RSTD、またはRx-Tx、AoA、AoD、信号強度などのうちの1つまたは複数であり得る。UE115はさらに、追加のノード、たとえば他のUEおよび基地局との測位を実行してもよく、それらの一部は場所が既知であることがあり、それらの一部は場所が知られていないことがあることを理解されたい。
【0258】
段階6bにおいて、基地局105-1、105-2、105-3、および105-4が、UE115からの参照信号送信を使用して、要求された測位を実行する。たとえば、測位結果は、TOA、RSTD、またはRx-Tx、AoA、AoD、信号強度などのうちの1つまたは複数であり得る。基地局105-1、105-2、105-3、および105-4はさらに、追加のノード、たとえば追加のUEとの、および基地局間の、または他の基地局との測位を実行してもよく、それらの一部は場所が既知であることがあり、それらの一部は場所が既知でないことがあることを理解されたい。
【0259】
段階6aおよび6bの一方または両方が実行され得ることを理解されたい。たとえば、RTT測位のために、段階6aと6bの両方が実行される。その上、理解されたい。
【0260】
段階7において、基地局105-1、105-2、105-3、および105-4が、段階6bにおいて取得された位置情報をロケーションサーバ101に提供し得る。位置情報は、たとえば、所望の測位結果であり得る。段階7において点線の矢印で示されるように、基地局105-1、105-2、105-3、および105-4は、段階6bにおいて取得された位置情報を、たとえばUEベースの測位手順において、ロケーションサーバ101ではなくUE115に提供し得る。
【0261】
たとえばUEベースの測位手順のための、任意選択の段階8において、UE115が、たとえば段階6aからの場所測定結果および段階4において受信された支援データ、ならびに、段階7が実行されたのであればそこで基地局から受信された位置情報を使用して、基地局105-4の場所を決定し得る。UE115は追加で、たとえば反復手法またはジョイント手法において、基地局105-4の場所とともにUE115の場所を決定し得る。
【0262】
段階9において、UE115が、位置情報をロケーションサーバ101に提供する。位置情報は、たとえば、段階6aにおいて取得された測位結果、または段階8において決定された105-4および/もしくはUE115の場所、または両方であり得る。
【0263】
段階10において、ロケーションサーバ101が、たとえば段階7と9の一方または両方において受信された位置情報を使用して、基地局105-4の場所を決定または確認し得る。ロケーションサーバ101は、たとえば反復手法またはジョイント手法において、基地局105-4の場所とともにUE115の場所を決定し得る。
【0264】
図23は、ワイヤレスネットワークの中のロケーションサーバ101などのロケーションサーバによって実行される場所が未知である基地局を測位するための方法を示すプロセスフロー2300を示す。
【0265】
プロセスフロー2300はブロック2302において開始してもよく、ブロック2302において、ロケーションサーバが、1つまたは複数のユーザ機器(UE)の場所を推定するために複数の測位セッションに関与し、たとえば、図20の段階2010、2020および2030、図21の段階2110、2120、および2130において示されたように、ならびに図22の段階5において論じられたように、基地局は、複数の測位セッションのうちの少なくとも1つに参加し、複数の測位セッションのうちの少なくとも1つは、場所が既知である1つまたは複数の他の基地局を含む。たとえば、ロケーションサーバは、測位セッションのためのメッセージを送信または受信することによって、測位セッションに関与し得る。ブロック2304において、たとえば図20の段階2010、2020、および2030、図21の段階2110、2120、および2130において示されたように、ならびに図22の段階7および9において論じられたように、ロケーションサーバが、複数の測位セッションの各々において、基地局および1つまたは複数のUEと関連付けられる場所測定結果を受信する。ブロック2306において、たとえば図20の段階2036、図21の段階2140、および図22の段階10において示されたように、ロケーションサーバが、基地局および1つまたは複数のUEと関連付けられる場所測定結果を使用して、基地局の推定される場所を決定する。
【0266】
いくつかの実装形態では、複数の測位セッションは、場所が未知であるワイヤレスネットワークの中の複数のノードを備え、各ノードはUEまたは基地局のうちの1つであり、たとえば、図20の段階2016、2026、および2036、ならびに図21の段階2140、ならびに図22の段階10において示されたように、ロケーションサーバは、複数のノードの中の各ノードの推定される場所を決定し得る。
【0267】
いくつかの実装形態では、たとえば図20の段階2016、2026、および2036、ならびに図22の段階10において示されたように、複数のノードの中の少なくとも1つのノードの推定される場所は、基地局の推定される場所を決定する前に決定され、基地局の推定される場所を決定することはさらに、複数のノードの中の少なくとも1つのノードの推定される場所を使用する。
【0268】
いくつかの実装形態では、たとえば図20の段階2010、2020、および2030において示されたように、ロケーションサーバは、場所が既知であるノードに関わる場所測定結果のサブセットを繰り返し特定し、特定された場所測定結果のサブセットを使用して個別のノードの推定される場所を決定することによって、複数のノードの中の少なくとも1つのノードの推定される場所を決定してもよく、推定される場所を伴う個別のノードは、他のノードの推定される場所を決定するための場所測定結果のサブセットに含まれる。ロケーションサーバは、場所測定結果の不確実性に基づいて、各々の推定される場所に対する不確実性値を決定してもよく、場所測定結果のサブセットを特定することは、場所測定結果の各サブセットに対する全体の不確実性値を最小にすることを備える。
【0269】
いくつかの実装形態では、たとえば図21の段階2140および図22の段階10に示されるように、複数のノードの中の各ノードの推定される場所および基地局の推定される場所は同時に決定される。
【0270】
いくつかの実装形態では、たとえば図20の段階2016、2026、および2036、ならびに図21の段階2140、ならびに図22の段階10において示されるように、複数のノードの中の各ノードの推定される場所および基地局の推定される場所は、UEと基地局との間のダウンリンクまたはアップリンク測定結果、UE間のサイドリンク測定結果、および基地局間の測定結果を含む、ノード間のペアごとの場所測定結果を使用して決定される。基地局間の測定は、基地局によって行われる測定、または基地局と同じ位置にある別のUE機能によって行われる測定を備える。
【0271】
いくつかの実装形態では、複数のノードの中のノードの推定される場所および基地局の推定される場所は、到達時間差(TDOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度のうちの1つまたは複数を使用して決定される。
【0272】
図24は、ネットワークエンティティによって実行されるワイヤレスネットワークの中の場所が未知であるノードを測位するための方法を示すプロセスフロー2400を示す。ブロック2402において、たとえば図20の段階2010、2020、2030、図21の段階2110、2120、および2130、ならびに図22の段階5において論じられたように、ネットワークエンティティが、ノードの測位を実行するようにユーザ機器(UE)に命令するコマンドをUEに送信し、ノードは基地局または別のUEのうちの1つを備える。
【0273】
いくつかの実装形態では、ネットワークエンティティは、ロケーションサーバ、場所が未知であるノード、基地局、または別のUEのうちの1つであり得る。
【0274】
いくつかの実装形態では、たとえば図22の段階5において論じられたように、測位を実行するようにUEに命令するコマンドは必須である。
【0275】
いくつかの実装形態では、たとえば図22の段階5において論じられたように、測位を実行するようにUEに命令するコマンドは、測位のタイプを指定する。たとえば、測位のタイプは、到達時間差(TDOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度のうちの1つまたは複数を備える。
【0276】
いくつかの実装形態では、たとえば図22の段階5において論じられたように、測位を実行するようにUEに命令するコマンドは、場所が未知であるノードを含むUEのための測位セッションを開始するためのコマンドを備える。
【0277】
図25は、ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレスネットワークの中の場所が未知であるノードを測位するための方法を示すプロセスフロー2500を示す。ブロック2502において、たとえば図20の段階2010、2020、2030、図21の段階2110、2120、および2130、ならびに図22の段階5において論じられたように、UEがワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティからコマンドを受信し、コマンドは、ノードの測位を実行するようにUEに命令し、ノードは基地局または別のUEのうちの1つを備える。ブロック2504において、たとえば図20の段階2010、2020、および2030、図21の段階2110、2120、および2130、ならびに図22の段階6aおよび6bにおいて論じられたように、ノードとの場所測定を実行する。
【0278】
いくつかの実装形態では、ネットワークエンティティは、ロケーションサーバ、場所が未知であるノード、基地局、または別のUEのうちの1つであり得る。
【0279】
いくつかの実装形態では、たとえば図22の段階5において論じられたように、測位を実行するようにUEに命令するコマンドは必須である。
【0280】
いくつかの実装形態では、たとえば図22の段階5において論じられたように、測位を実行するようにUEに命令するコマンドは、測位のタイプを指定する。たとえば、測位のタイプは、ダウンリンク到達時間差(TDOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、および発信角度(AoD)のうちの1つまたは複数を備える。
【0281】
いくつかの実装形態では、たとえば図20の段階2010、2020、および2030、図21の段階2110、2120、および2130、ならびに図22の段階6aおよび6bにおいて論じられたように、UEは、ノードに参照信号を送信し、またはノードから参照信号を受信することによって、ノードとの場所測定を実行し得る。
【0282】
いくつかの実装形態では、たとえば図22の段階5において論じられたように、測位を実行するようにUEに命令するコマンドは、場所が未知であるノードを含むUEのための測位セッションを開始するためのコマンドを備える。
【0283】
いくつかの実装形態では、たとえば図20の段階2010、2020、および2030、図21の段階2110、2120、および2130、ならびに図22の段階9において論じられたように、UEは場所測定結果をロケーションサーバに送信し得る。
【0284】
いくつかの実装形態では、たとえば図22の段階3および4において論じられたように、UEは、ノードとの測位を実行するための支援データを受信し得る。いくつかの実装形態では、たとえば、図22の段階3において論じられたように、ノードは別のUEであってもよく、UE-IDは支援データに含まれない。加えて、たとえば図22の段階3において論じられたように、支援データは別のUEに対する測定タイムスタンプを含まなくてもよく、または測定タイムスタンプは量子化される。
【0285】
図26は、基地局によって実行されるワイヤレスネットワークの中の場所が未知である基地局を測位するための方法を示すプロセスフロー2600を示す。ブロック2602において、たとえば図22の段階1において論じられたように、基地局が、基地局の場所を決定するために測位手順を実行する能力に対する要求を受信する。ブロック2604において、たとえば図22の段階2において論じられたように、基地局が、要求に応答して、基地局の場所を決定するために測位手順を実行する能力を示す。
【0286】
いくつかの実装形態では、たとえば図22の段階2において論じられたように、能力に対する要求は、測位手順を含むユーザ機器(UE)機能を実行するための能力に関し、要求に応答することは、測位手順を実行すること、測位プロトコルを実行すること、または両方を備える、UEから測位サーバへのプロトコルセッションまたは限られたUE機能の能力に入るための能力を示す。
【0287】
いくつかの実装形態では、たとえば図22の段階5において論じられたように、基地局は、UEから測位サーバへのプロトコルセッションに入るためのUE機能の能力を示してもよく、UE機能は、基地局の場所を決定するために、場所が既知である複数のネットワークエンティティとの測位セッションに関与してもよい。
【0288】
いくつかの実装形態では、基地局は、UEから測位サーバへのプロトコルセッションに入るためのUE機能の能力を示してもよく、基地局はさらに、UEから測位サーバへのプロトコルを使用した測位セッションに入り、基地局から測位サーバへのプロトコルを使用した測位セッションに同時に入ってもよい。
【0289】
いくつかの実装形態では、たとえば、図20の段階2010、2020、および2030、図21の段階2110、2120、および2130、ならびに図22の段階6aおよび6bにおいて論じられたように、基地局は、測位手順を実行すること、測位プロトコルを実行すること、または両方を備える、限られたUE機能の能力を示してもよく、UEは、基地局の場所を決定するために、場所が既知である1つまたは複数のネットワークエンティティとの測位を実行してもよい。
【0290】
いくつかの実装形態では、たとえば図22の段階1において論じられたように、能力に対する要求は、UE、別の基地局、またはロケーションサーバから受信される。
【0291】
いくつかの実装形態では、たとえば、図22の段階2において論じられたように、基地局および/またはその付随するUE機能は、基地局の移動性を示すものを提供するメッセージを送信し得る。基地局の移動性を示すものは、完全に移動式、完全に固定式、または時々移動式を備える。
【0292】
図27は、図1および図20図22に示されるロケーションサーバ101などのロケーションサーバ2700のハードウェア実装形態の例を示す図であり、これは、NRネットワークにおける位置管理機能(LMF)またはLTEにおけるセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)もしくはエンハンストサービングモバイルロケーションセンター(eSMLC)であり得る。ロケーションサーバ2700は、たとえば外部インターフェース2702などのハードウェアコンポーネントを含み、これは、たとえば中間ネットワークエンティティを介して、基地局105とUE115に接続することが可能な有線またはワイヤレスインターフェースであり得る。ロケーションサーバ2700は1つまたは複数のプロセッサ2704およびメモリ2710を含み、これらはバス2706と一緒に結合され得る。メモリ2710は、1つまたは複数のプロセッサ2704によって実行されると、1つまたは複数のプロセッサ2704に、本明細書において開示される手順および技法を実行するようにプログラムされる専用コンピュータとして動作させる、実行可能コードまたはソフトウェア命令を含み得る。
【0293】
図27に示されるように、メモリ2710は、1つまたは複数のプロセッサ2704によって実装されると本明細書において説明される方法を実施する、1つまたは複数のコンポーネントまたはモジュールを含む。コンポーネントまたはモジュールは、1つまたは複数のプロセッサ2704によって実行可能なメモリ2710の中のソフトウェアとして示されるが、コンポーネントまたはモジュールは、プロセッサ2704の中の、またはプロセッサの外部のいずれかの専用ハードウェアであり得ることを理解されたい。
【0294】
示されるように、メモリ2710は、たとえば場所が未知である基地局および1つまたは複数のUEの場所を決定するために、1つまたは複数のUEとの外部インターフェース2702を介した測位セッションに関与するように1つまたは複数のプロセッサ2704を構成する、測位セッションユニット2712を含み得る。測位セッションユニット2712は、たとえば基地局がLPPなどのUEから測位サーバへのプロトコルセッションに入ることが可能である場合、基地局との直接の測位セッションに関与するように1つまたは複数のプロセッサ2704を構成し得る。
【0295】
位置情報ユニット2714は、1つまたは複数のUE115および/または基地局105から、外部インターフェース2702を介して位置情報を受信するように、1つまたは複数のプロセッサを構成する。位置情報は、たとえば測位結果であり得る。測位結果は、UEと基地局との間のダウンリンクまたはアップリンク測定結果、UE間のサイドリンク測定結果、および基地局間の測定結果であり得る。測位結果は、たとえば、到達時間差(TDOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度のうちの1つまたは複数であり得る。追加または代替として、位置情報は、たとえばUEベースの測位手順において、UEによって決定される推定される場所を含み得る。
【0296】
メモリ2710は、受信された位置情報を使用して基地局に対する場所推定を決定するように1つまたは複数のプロセッサ2704を構成する、場所決定ユニット2716を含み得る。1つまたは複数のUE、ならびに追加の基地局に対する場所推定も、受信された位置情報を使用して決定され得る。
【0297】
場所決定ユニット2716は、反復的な手法を使用して場所推定を決定するように1つまたは複数のプロセッサ2704を構成する、反復ユニット2718を含み得る。たとえば、1つまたは複数のノード、たとえばUEまたは他の基地局のための推定される場所は、基地局の場所の推定の前に決定されてもよく、その推定において使用される。1つまたは複数のプロセッサ2704は、たとえば、場所が既知であるノードに関わる場所測定結果のサブセットを繰り返し特定し、場所測定結果の特定されたサブセットを使用して個別のノードの推定される場所を決定してもよく、推定される場所を伴う個別のノードは、他のノードの推定される場所を決定するための場所測定結果のサブセットに含まれる。場所決定ユニット2716は、場所測定結果の不確実性に基づいて各々の推定される場所に対する不確実性値を決定するように1つまたは複数のプロセッサ2704を構成する、不確実性ユニット2720を含み得る。不確実性値は、場所測定結果の各サブセットに対する全体の不確実性値を最小にするために、場所測定結果のサブセットを特定するときに1つまたは複数のプロセッサ2704によって使用され得る。
【0298】
場所決定ユニット2716は、ジョイント手法を使用して場所推定を決定するように1つまたは複数のプロセッサ2704を構成するジョイントユニット2722を含み得る。1つまたは複数のプロセッサ2704は、たとえば1つまたは複数のUEおよび1つまたは複数の他の基地局などの複数のノードの中の各ノードの場所を推定し、同時に、場所が未知である基地局の場所を推定し得る。
【0299】
メモリ2710はさらに、場所が未知であるノード、たとえば基地局または別のUEのうちの1つとの測位を実行するようにUEに命令するコマンドメッセージを生成し、外部インターフェース2702を介してUEに送信するように1つまたは複数のプロセッサ2704を構成する、測位コマンドユニット2724を含み得る。コマンドメッセージは、たとえば、測位が必須であることを示し得る。コマンドメッセージは、たとえば、実行されるべき測位のタイプ、たとえば、到達時間差(TDOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度のうちの1つまたは複数を示し得る。コマンドメッセージは、UEがUEの測位セッションを開始すべきであることと、ノードに対する測位結果が含まれるべきであることとを示し得る。
【0300】
メモリ2710はさらに、基地局の場所を決定するために測位手順を実行するための能力に対する要求を生成して、外部インターフェース2702を介して基地局に送信するように1つまたは複数のプロセッサ2704を構成する、能力要求ユニット2726を含み得る。たとえば、能力に対する要求は、UEから測位サーバへのプロトコル手順に入ることもしくは測位手順を実行するための能力、測位および/もしくはプロトコルを実行するための能力、またはこれらの両方に関するものであり得る。
【0301】
メモリ2710はさらに、基地局の場所を決定するために測位手順を実行する能力、たとえば、UEから測位サーバへのプロトコル手順に入ることまたは測位手順を実行するための能力、測位および/またはプロトコルを実行するための能力を示す能力応答を、外部インターフェース2702を介して基地局から受信するように1つまたは複数のプロセッサ2704を構成する、能力応答ユニット2728を含み得る。
【0302】
メモリ2710はさらに、基地局の移動性を示すもの、たとえば基地局が完全に移動式であるか、完全に固定式であるか、または時々移動式であるかを、外部インターフェース2702を介して基地局から受信するように1つまたは複数のプロセッサ2704を構成し得る、移動性ユニット2730を含み得る。
【0303】
メモリ2710は、支援データを生成して支援データをUEに転送するように1つまたは複数のプロセッサ2704を構成する、支援データユニット2732を含み得る。支援データは、たとえば、基地局の位置、UEの以前の推定される場所、場所が未知である基地局との測位を実行するための情報を含み得る。支援データは、たとえば移動性ユニット2730を介して受信される、基地局の移動性を示すものを提供し得る。支援データは、移動式であること、たとえば完全に移動式であることまたは時々移動式であることを示す基地局を除外し得る。測定されるべきノードが別のUEである場合、支援データは他のUEの識別子を除外してもよく、たとえばUE-IDを除外してもよい。さらに、支援データは別のUEに対する測定タイムスタンプを除外してもよく、または、測定タイムスタンプは量子化されてもよく、たとえば「現在」、「最近」、または「古い」などの一般的な記述語とともに示されてもよい。
【0304】
本明細書において説明される方法は、用途に応じて様々な手段によって実装され得る。たとえば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せにおいて実装され得る。ハードウェアの実装形態の場合、1つまたは複数のプロセッサは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書において説明される機能を実行するように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組合せの中で実装されてもよい。
【0305】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアを伴う実装形態の場合、方法は、本明細書において説明される別個の機能を実行するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いて実施され得る。命令を有形に具現化するいずれの機械可読媒体も、本明細書において説明された方法を実施する際に使用され得る。たとえば、ソフトウェアコードは、メモリ(たとえば、メモリ2710)に記憶され、1つまたは複数のプロセッサユニット(たとえば、プロセッサ2704)によって実行されてもよく、本明細書において開示される技法および手順を実行するようにプログラムされる専用コンピュータとして、プロセッサユニットを動作させる。メモリは、プロセッサユニット内またはプロセッサユニットの外部に実装され得る。本明細書において使用される「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリを指し、任意の特定のタイプのメモリもしくはメモリ数、またはメモリが記憶される媒体のタイプに限定されるべきではない。
【0306】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアで実装される場合、機能は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして記憶され得る。例は、データ構造を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体、および、コンピュータプログラムを用いて符号化されたコンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体は物理的コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく、例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスク(disk)ストレージ、磁気ディスク(disk)ストレージ、半導体ストレージ、または他のストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを記憶するために使用されコンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含み得る。本明細書において使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0307】
命令および/またはデータは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されることに加えて、通信装置に含まれる送信媒体上の信号として提供されてもよい。たとえば、通信装置は、命令およびデータを表す信号を有するトランシーバを含み得る。命令およびデータは、非一時的コンピュータ可読媒体、たとえばメモリ2710に記憶され、本明細書において開示される技法および手順を実行するようにプログラムされる専用コンピュータとして1つまたは複数のプロセッサ(たとえば、プロセッサ2704)を動作させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示される機能を実施するための情報を示す信号をもつ送信媒体を含む。最初は、通信装置に含まれる送信媒体は、開示される機能を実施するための情報の第1の部分を含んでもよく、2度目は、通信装置に含まれる送信媒体は、開示される機能を実施するための情報の第2の部分を含んでもよい。
【0308】
ロケーションサーバ2700などのロケーションサーバは、1つまたは複数のユーザ機器(UE)の場所を推定するために複数の測位セッションに関与するための手段を含んでもよく、基地局は複数の測位セッションのうちの少なくとも1つに参加し、複数の測位セッションのうちの少なくとも1つは、場所が既知である1つまたは複数の他の基地局を含み、その手段は、たとえば、外部インターフェース2702、および、測位セッションモジュール2712などのメモリ2710の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ2704であってもよい。複数の測位セッションの各々において、基地局および1つまたは複数のUEと関連付けられる測位結果を受信するための手段は、たとえば、外部インターフェース2702、および、位置情報モジュール2714などのメモリ2710の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ2704であってもよい。基地局および1つまたは複数のUEと関連付けられる測位結果を使用して基地局の推定される場所を決定するための手段は、たとえば、場所決定モジュール2716などのメモリ2710の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ2704であり得る。
【0309】
ロケーションサーバ2700などのロケーションサーバは、ノードとの測位を実行するようにユーザ機器(UE)に命令するコマンドをUEに送信するための手段を含んでもよく、ノードは基地局または別のUEのうちの1つを備え、その手段は、たとえば、外部インターフェース2702、および、測位コマンドモジュール2724などのメモリ2710の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ2704であってもよい。
【0310】
図28は、UE115などのUE2800のハードウェア実装形態の例を示す図である。UE2800は、基地局、たとえば基地局105とワイヤレスに通信するために、ワイヤレストランシーバ2802を含み得る。UE2800はまた、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)トランシーバ2806などの追加のトランシーバ、ならびに、SPS SVからの信号を受信して測定するためのSPS受信機2808を含み得る。UE2800はさらに、カメラ、加速度計、ジャイロスコープ、電子コンパス、磁力計、気圧計などの、1つまたは複数のセンサ2810を含み得る。UE2800はさらに、たとえば、ユーザがそれを通じてUE2800とインターフェースし得るディスプレイ、キーパッド、または、ディスプレイ上の仮想キーパッドなどの他の入力デバイスを含み得る、ユーザインターフェース2812を含み得る。UE2800はさらに、1つまたは複数のプロセッサ2804およびメモリ2820を含み、これらはバス2816と一緒に結合され得る。UE2800の1つまたは複数のプロセッサ2804および他のコンポーネントが同様に、バス2816、別個のバスに一緒に結合されてもよく、または、直接一緒に接続され、もしくは前述の組合せを使用して結合されてもよい。メモリ2820は、1つまたは複数のプロセッサ2804によって実行されると、1つまたは複数のプロセッサに、本明細書において開示されるアルゴリズムを実行するようにプログラムされる専用コンピュータとして動作させる、実行可能コードまたはソフトウェア命令を含み得る。
【0311】
図28に示されるように、メモリ2820は、本明細書において説明される方法を実行するための、1つまたは複数のプロセッサ2804によって実装され得る1つまたは複数のコンポーネントまたはモジュールを含み得る。コンポーネントまたはモジュールは、1つまたは複数のプロセッサ2804によって実行可能なメモリ2820の中のソフトウェアとして示されるが、コンポーネントまたはモジュールは、1つまたは複数のプロセッサ2804の中の、またはそれらのプロセッサの外部のいずれかの専用ハードウェアであり得ることを理解されたい。
【0312】
示されるように、メモリ2820は、場所が未知であるノード、たとえば基地局または別のUEのうちの1つとの測位を実行するように他のUEに命令するコマンドメッセージを生成し、ワイヤレストランシーバ2802を介して別のUEに送信するように1つまたは複数のプロセッサ2804を構成する、測位コマンド送信ユニット2822を含み得る。コマンドメッセージは、たとえば、測位が必須であることを示し得る。コマンドメッセージは、たとえば、実行されるべき測位のタイプ、たとえば、到達時間差(TDOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度のうちの1つまたは複数を示し得る。コマンドメッセージは、UEがUEの測位セッションを開始すべきであることと、ノードに対する測位結果が含まれるべきであることとを示し得る。
【0313】
メモリ2820はさらに、場所が未知であるノード、たとえば基地局または別のUEのうちの1つとの測位を実行するようにUEに命令する、ネットワークエンティティからのコマンドメッセージを、ワイヤレストランシーバ2802を介して受信して処理するように1つまたは複数のプロセッサ2804を構成する、測位コマンド受信ユニット2824を含み得る。ネットワークエンティティは、たとえば、ロケーションサーバ、基地局、別のUEであってもよく、場所が未知であるノードであってもよい。コマンドメッセージは、たとえば、測位が必須であることを示し得る。コマンドメッセージは、たとえば、実行されるべき測位のタイプ、たとえば、到達時間差(TDOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度のうちの1つまたは複数を示し得る。コマンドメッセージは、UEがUEの測位セッションを開始すべきであることと、ノードに対する測位結果が含まれるべきであることとを示し得る。
【0314】
メモリ2820は、たとえば場所が未知であるノードの場所を決定するために、ワイヤレストランシーバ2802を介した測位セッションに関与するように1つまたは複数のプロセッサ2804を構成する、測位セッションユニット2826を含み得る。測位セッションユニット2826は、場所が未知であるノードとともにUEの場所を決定するために測位セッションに関与するように1つまたは複数のプロセッサ2804を構成し得る。
【0315】
メモリ2820は、ロケーションサーバ、たとえばロケーションサーバ101から支援データを受信するように1つまたは複数のプロセッサ2804を構成する、支援データユニット2828を含み得る。支援データは、たとえば、基地局の位置、UEの以前の推定される場所、場所が未知であるノードとの測位を実行するための情報を含み得る。支援データは、基地局の移動性を示すものを提供し得る。支援データは、移動式であること、たとえば完全に移動式であることまたは時々移動式であることを示す基地局を除外し得る。測定されるべきノードが別のUEである場合、支援データは他のUEの識別子を除外してもよく、たとえばUE-IDを除外してもよい。さらに、支援データは別のUEに対する測定タイムスタンプを除外してもよく、または、測定タイムスタンプは量子化されてもよく、たとえば「現在」、「最近」、または「古い」などの一般的な記述語とともに示されてもよい。
【0316】
メモリ2820は、場所が未知であるノード、ならびに基地局またはUEなどの他のノードとの測位を実行するように1つまたは複数のプロセッサ2804を構成する、測位ユニット2830を含み得る。たとえば、測位ユニット2830は、ワイヤレストランシーバ2802を介して、場所が未知であるノードからダウンリンク参照信号もしくはサイドリンク参照信号を受信し、および測位を実行するために、または、測位を実行するためにアップリンク参照信号もしくはサイドリンク参照信号をノードに送信するように、1つまたは複数のプロセッサ2804を構成し得る。測位結果は、たとえば、到達時間差(TDOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0317】
メモリ2820は、測位結果および支援データからの情報、ならびに、たとえばノードまたは他のUEまたは基地局から受信された任意の追加の位置情報を使用して、たとえばUEベースの測位手順において、場所が未知であるノードの場所推定を決定するように1つまたは複数のプロセッサ2804を構成する、場所決定ユニット2832を含み得る。場所推定は、ノード、ならびにUE、ならびに他のUEおよび基地局に対するものであり得る。
【0318】
場所決定ユニット2832は、反復的な手法を使用して場所推定を決定するように1つまたは複数のプロセッサ2804を構成する、反復ユニット2834を含み得る。たとえば、1つまたは複数ノード、たとえばUEまたは他の基地局のための推定される場所は、ノードの場所の推定の前に決定されてもよく、その推定において使用される。1つまたは複数のプロセッサ2804は、たとえば、場所が既知であるノードに関わる場所測定結果のサブセットを繰り返し特定し、場所測定結果の特定されたサブセットを使用して個別のノードの推定される場所を決定してもよく、推定される場所を伴う個別のノードは、他のノードの推定される場所を決定するための場所測定結果のサブセットに含まれる。場所決定ユニット2832は、場所測定結果の不確実性に基づいて各々の推定される場所に対する不確実性値を決定するように1つまたは複数のプロセッサ2804を構成する、不確実性ユニット2836を含み得る。不確実性値は、場所測定結果の各サブセットに対する全体の不確実性値を最小にするために、場所測定結果のサブセットを特定するときに1つまたは複数のプロセッサ2804によって使用され得る。
【0319】
場所決定ユニット2832は、ジョイント手法を使用して場所推定を決定するように1つまたは複数のプロセッサ2804を構成するジョイントユニット2838を含み得る。1つまたは複数のプロセッサ2804は、たとえば1つまたは複数のUEおよび1つまたは複数の他の基地局などの複数のノードの中の各ノードの場所を推定し、同時に、場所が未知である基地局の場所を推定し得る。
【0320】
位置情報ユニット2840は、ワイヤレストランシーバ2802を介して、ノード、ならびにUEまたは任意の他のノードの位置情報をロケーションサーバに送信するように、1つまたは複数のプロセッサ2804を構成する。位置情報は、たとえば、測位ユニット2830を使用して取得された測位結果、および/または場所決定ユニット2832を使用して取得された場所推定であり得る。
【0321】
本明細書において説明される方法は、用途に応じて様々な手段によって実装され得る。たとえば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せにおいて実装され得る。ハードウェアの実装形態の場合、1つまたは複数のプロセッサ2804は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書において説明される機能を実行するように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組合せの中で実装されてもよい。
【0322】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアを伴うUE2800実装形態の場合、方法は、本明細書において説明される別個の機能を実行するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いて実施され得る。命令を有形に具現化するいずれの機械可読媒体も、本明細書において説明された方法を実施する際に使用され得る。たとえば、ソフトウェアコードは、メモリ(たとえば、メモリ2820)に記憶され、1つまたは複数のプロセッサ2804によって実行されてもよく、本明細書において開示される技法を実行するようにプログラムされる専用コンピュータとして、1つまたは複数のプロセッサ2804を動作させる。メモリは、1つまたは複数のプロセッサ2804内または1つまたは複数のプロセッサ2804の外部に実装され得る。本明細書において使用される「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリを指し、任意の特定のタイプのメモリもしくはメモリ数、またはメモリが記憶される媒体のタイプに限定されるべきではない。
【0323】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアで実装される場合、UE2800によって実行される機能は、メモリ2820などの非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして記憶され得る。記憶媒体の例は、データ構造を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体、および、コンピュータプログラムを用いて符号化されたコンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体は物理的コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく、例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスク(disk)ストレージ、磁気ディスク(disk)ストレージ、半導体ストレージ、または他のストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを記憶するために使用されコンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含み得る。本明細書において使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0324】
UE2800のための命令および/またはデータは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されることに加えて、通信装置に含まれる送信媒体上の信号として提供されてもよい。たとえば、UE2800の一部またはすべてを備える通信装置は、命令およびデータを示す信号を有するトランシーバを含んでもよい。命令およびデータは、非一時的コンピュータ可読媒体、たとえばメモリ2820に記憶され、本明細書において開示される技法を実行するようにプログラムされる専用コンピュータとして1つまたは複数のプロセッサ2804を動作させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示される機能を実施するための情報を示す信号をもつ送信媒体を含む。最初は、通信装置に含まれる送信媒体は、開示される機能を実施するための情報の第1の部分を含んでもよく、2度目は、通信装置に含まれる送信媒体は、開示される機能を実施するための情報の第2の部分を含んでもよい。
【0325】
ユーザ機器(UE)2800などのUEは、ノードとの測位を実行するようにUEに命令するコマンドをワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティから受信するための手段を含んでもよく、ノードは基地局または別のUEのうちの1つを備え、その手段は、たとえば、外部インターフェース(ワイヤレストランシーバ)2802、および、測位コマンド受信モジュール2824などのメモリ2810の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ2804であってもよい。ノードとの測位を実行するための手段は、たとえば、外部インターフェース(ワイヤレストランシーバ)2802、および測位モジュール2830などのメモリ2810の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ2804であり得る。
【0326】
ユーザ機器(UE)2800などのUE、ノードとの測位を実行するようにユーザ機器(UE)に命令するコマンドをUEに送信するための手段を含んでもよく、ノードは基地局または別のUEのうちの1つを備え、その手段は、たとえば、外部インターフェース(ワイヤレストランシーバ)2802、および、測位コマンド送信モジュール2822などのメモリ2810の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ2804であってもよい。
【0327】
図29は、基地局105などの基地局2900のハードウェア実装形態の例を示す図である。基地局2900は、たとえば外部インターフェース2902などのハードウェアコンポーネントを含み、これは、ロケーションサーバ101などのロケーションサーバに接続することが可能な、かつUE115にワイヤレスに接続することが可能な、有線および/またはワイヤレスインターフェースであり得る。基地局2900は1つまたは複数のプロセッサ2904およびメモリ2910を含み、これらはバス2906と一緒に結合され得る。メモリ2910は、1つまたは複数のプロセッサ2904によって実行されると、1つまたは複数のプロセッサ2904に、本明細書において開示される手順および技法を実行するようにプログラムされる専用コンピュータとして動作させる、実行可能コードまたはソフトウェア命令を含み得る。
【0328】
図29に示されるように、メモリ2910は、1つまたは複数のプロセッサ2904によって実装されると本明細書において説明される方法を実施する、1つまたは複数のコンポーネントまたはモジュールを含む。コンポーネントまたはモジュールは、1つまたは複数のプロセッサ2904によって実行可能なメモリ2910の中のソフトウェアとして示されるが、コンポーネントまたはモジュールは、プロセッサの中の、またはプロセッサの外部のいずれかの専用ハードウェアであり得ることを理解されたい。
【0329】
示されるように、メモリ2910は、場所が未知であるノード、たとえば基地局または別のUEのうちの1つとの測位を実行するようにUEに命令するコマンドメッセージを生成し、外部インターフェース2902を介してUEに送信するように1つまたは複数のプロセッサ2904を構成する、測位コマンドユニット2912を含み得る。コマンドメッセージは、たとえば、測位が必須であることを示し得る。コマンドメッセージは、たとえば、実行されるべき測位のタイプ、たとえば、到達時間差(TDOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度のうちの1つまたは複数を示し得る。コマンドメッセージは、UEがUEの測位セッションを開始すべきであることと、ノードに対する測位結果が含まれるべきであることとを示し得る。
【0330】
メモリ2910はさらに、基地局の場所を決定するために測位手順を実行するための能力に対する要求を、外部インターフェース2902を介してロケーションサーバから受信するように1つまたは複数のプロセッサ2904を構成する、能力要求ユニット2914を含み得る。たとえば、能力に対する要求は、UEから測位サーバへのプロトコル手順に入ることもしくは測位手順を実行するための能力、測位および/もしくはプロトコルを実行するための能力、またはこれらの両方に関するものであり得る。
【0331】
メモリ2910はさらに、基地局の場所を決定するために測位手順を実行する能力、たとえば、UEから測位サーバへのプロトコル手順に入ることまたは測位手順を実行するための能力、測位および/またはプロトコルを実行するための能力を示す能力応答を、外部インターフェース2902を介してロケーションサーバに送信するように1つまたは複数のプロセッサ2904を構成する、能力応答ユニット2916を含み得る。
【0332】
メモリ2910はさらに、基地局の移動性を示すもの、たとえば基地局が完全に移動式であるか、完全に固定式であるか、または時々移動式であるかを、外部インターフェース2902を介してロケーションサーバに送信するように1つまたは複数のプロセッサ2904を構成し得る、移動性ユニット2918または同様のユニットを含み得る。
【0333】
メモリ2910はさらに、たとえば1つまたは複数のUE、1つまたは複数の他の基地局、ロケーションサーバ、またはこれらの組合せとの、外部インターフェース2902を介した測位セッションに関与するように1つまたは複数のプロセッサ2904を構成する、測位セッションユニット2920を含み得る。たとえば、基地局は、基地局の場所を決定するために、場所が既知である複数のネットワークエンティティとの測位セッションに関与し得る。基地局は、LPPなどのUEから測位サーバへのプロトコルを使用した測位セッションに入ってもよく、NRPPaなどの基地局から測位サーバへのプロトコルを使用した測位セッションに同時に入ってもよい。基地局は、基地局の場所を決定するために、場所が既知である1つまたは複数のネットワークエンティティとの測位を実行し得る。測位結果は、たとえば、到達時間差(TDOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0334】
メモリ2910はさらに、外部インターフェース2902を介して、位置情報をロケーションサーバまたはUEに送信するように1つまたは複数のプロセッサ2904を構成する、位置情報ユニット2922を含み得る。位置情報は、たとえば、測位セッションの間に決定される測位結果であり得る。
【0335】
本明細書において説明される方法は、用途に応じて様々な手段によって実装され得る。たとえば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せにおいて実装され得る。ハードウェアの実装形態の場合、1つまたは複数のプロセッサは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書において説明される機能を実行するように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組合せの中で実装されてもよい。
【0336】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアを伴う実装形態の場合、方法は、本明細書において説明される別個の機能を実行するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いて実施され得る。命令を有形に具現化するいずれの機械可読媒体も、本明細書において説明された方法を実施する際に使用され得る。たとえば、ソフトウェアコードは、メモリに記憶され、1つまたは複数のプロセッサユニットによって実行されてもよく、本明細書において開示されるアルゴリズムを実行するようにプログラムされる専用コンピュータとして、プロセッサユニットを動作させる。メモリは、プロセッサユニット内またはプロセッサユニットの外部に実装され得る。本明細書において使用される「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリを指し、任意の特定のタイプのメモリもしくはメモリ数、またはメモリが記憶される媒体のタイプに限定されるべきではない。
【0337】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアで実装される場合、機能は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして記憶され得る。例は、データ構造を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体、および、コンピュータプログラムを用いて符号化されたコンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体は物理的コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく、例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスク(disk)ストレージ、磁気ディスク(disk)ストレージ、半導体ストレージ、または他のストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを記憶するために使用されコンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含み得る。本明細書において使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0338】
命令および/またはデータは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されることに加えて、通信装置に含まれる送信媒体上の信号として提供されてもよい。たとえば、通信装置は、命令およびデータを表す信号を有するトランシーバを含み得る。命令およびデータは、非一時的コンピュータ可読媒体、たとえばメモリ2910に記憶され、本明細書において開示される手順および技法を実行するようにプログラムされる専用コンピュータとして1つまたは複数のプロセッサを動作させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示される機能を実施するための情報を示す信号をもつ送信媒体を含む。最初は、通信装置に含まれる送信媒体は、開示される機能を実施するための情報の第1の部分を含んでもよく、2度目は、通信装置に含まれる送信媒体は、開示される機能を実施するための情報の第2の部分を含んでもよい。
【0339】
基地局2900などの基地局は、基地局の場所を決定するために測位手順を実行する能力に対する要求を受信するための手段を含んでもよく、これは、たとえば、外部インターフェース2902、および、能力要求モジュール2914などのメモリ2910の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ2904であってもよい。基地局の場所を決定するために測位手順を実行する能力を示す要求に応答するための手段は、たとえば、外部インターフェース2902、および、能力応答モジュール2916などのメモリ2910の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ2904であってもよい。
【0340】
基地局2900などの基地局は、ノードとの測位を実行するようにユーザ機器(UE)に命令するコマンドをUEに送信するための手段を含んでもよく、ノードは基地局または別のUEのうちの1つを備え、その手段は、たとえば、外部インターフェース2902、および、測位コマンドモジュール2912などのメモリ2910の中の実行可能コードまたはソフトウェア命令を実施するための専用ハードウェアを伴う1つまたは複数のプロセッサ2904であってもよい。
【0341】
本明細書の全体で、「一例」、「例」、「いくつかの例」または「例示的な実装形態」への言及は、特徴および/または例に関して説明される特定の特徴、構造物または特性が、特許請求される主題の少なくとも1つの特徴および/または例に含まれ得ることを意味する。したがって、本明細書の様々な場所における「一例では」、「例」、「いくつかの例では」もしくは「いくつかの実装形態では」という語句または他の同様の語句の出現は、同じ特徴、例および/または限定にすべて言及しているとは限らない。さらに、特定の特徴、構造物または特性を、1つまたは複数の例および/または特徴において組み合わせることができる。
【0342】
本明細書に含まれる詳細な説明のいくつかの部分は、特定の装置または専用コンピューティングデバイスもしくはプラットフォームのメモリ内に記憶されたバイナリデジタル信号に対する演算のアルゴリズムまたは記号表現に関して提示される。この特定の明細書の文脈では、特定の装置などの用語は、プログラムソフトウェアからの命令に従って特定の動作を実行するようにプログラムされた汎用コンピュータを含む。アルゴリズムの記述または記号表現は、信号処理または関連技術の当業者が、自身の仕事の本質を他の当業者に伝達するために使用する技法の例である。アルゴリズムは、本明細書では、また一般に、所望の結果をもたらす自己無撞着な一連の演算または同様の信号処理であると考えられる。この文脈では、演算または処理は物理量の物理的操作を伴う。一般に、必ずしも必要ではないが、そのような量は、記憶され、転送され、結合され、比較され、または別様に操作されることが可能な電気信号または磁気信号の形態をとり得る。主に一般的な用法であるという理由で、そのような信号をビット、データ、値、要素、シンボル、文字、項、数字、数値などと呼ぶことは、時として好都合であることがわかっている。しかしながら、これらの用語または同様の用語のすべてが、適切な物理量に関連付けられるべきであり、便宜的な呼び方にすぎないことは理解されたい。別段に明記されていない限り、本明細書の説明から明らかなように、本明細書全体にわたって、「処理する」、「算出する」、「計算する」、「決定する」などの用語を利用する説明は、専用コンピュータ、専用コンピューティング装置、または同様の専用電子コンピューティングデバイスなどの、特定の装置のアクションまたはプロセスを指すことを諒解されたい。したがって、本明細書の文脈では、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスは、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタ、もしくは他の情報記憶デバイス、送信デバイス、またはディスプレイデバイス内の物理的な電子量または磁気量として一般に表される信号を操作または変換することが可能である。
【0343】
上述の詳細な説明において、多くの具体的な詳細が、特許請求される主題の完全な理解をもたらすために説明されてきた。しかし、特許請求される主題は、これらの具体的な詳細なしに実践され得ることは、当業者には理解されよう。他の例では、当業者に知られている方法および装置は、特許請求される主題を不明瞭にしないために、詳細には説明されていない。
【0344】
本明細書において使用される「および」、「または」、および「および/または」という用語は、そのような用語が使用される文脈に少なくとも部分的に依存することも予想される様々な意味を含み得る。一般に、「または」がA、BまたはCなどのリストを関連付けるために使用される場合、それは、ここで包含的な意味で使用されるA、B、およびCを意味し、ならびにここで排他的な意味で使用されるA、BまたはCを意味するものとする。加えて、本明細書で使用される「1つまたは複数」という用語は、単数の任意の特徴、構造もしくは特性を説明するために使用されることがあり、または、特徴、構造もしくは特性の複数または何らかの他の組合せを説明するために使用されることがある。しかし、これは説明のための例にすぎず、特許請求される主題はこの例に限定されないことに留意されたい。
【0345】
例示的な特徴であると現在考えられているものが示され説明されたが、様々な他の修正が行われてもよく、特許請求される主題から逸脱することなく、均等物で置き換えられてもよいことが当業者により理解されるだろう。加えて、本明細書において説明される中心の概念から逸脱することなく、特許請求される主題の教示に特定の状況を適合させるために、多くの修正が行われ得る。
【0346】
一実装形態(1)では、ロケーションサーバによって実行される、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知である統合アクセスバックホール(IAB)ノードの測位のための方法であって、IABノードがモバイル終端(MT)機能および分散型ユニット(DU)機能を備える、方法は、IABノードから位置情報を受信するステップであって、位置情報が、ワイヤレスネットワークの中の複数のノードから測位のためにIABノードによって受信される参照信号からの測位結果を備える、ステップと、受信された位置情報を使用してIABノードの場所を決定するステップとを備える。
【0347】
上で説明された方法(1)のいくつかの実装形態(2)があってもよく、参照信号はIABノードの中のMT機能によって受信され、複数のノードは、親IAB-DU、非IABノード、または他のIABノードのうちの1つまたは複数を備える基地局である。
【0348】
上で説明された方法(1)のいくつかの実装形態(3)があってもよく、参照信号はIABノードの中のDU機能によって受信され、複数のノードは、ユーザ機器(UE)または下流のIABノードのMT機能を備える。
【0349】
一実装形態(4)では、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知である統合アクセスバックホール(IAB)ノードの測位を実行するように構成されるロケーションサーバであって、IABノードがモバイル終端(MT)機能および分散型ユニット(DU)機能を備える、ロケーションサーバは、ワイヤレスネットワークの中の他のノードと通信するように構成される外部インターフェースと、少なくとも1つのメモリと、外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサは、IABノードから位置情報を受信し、位置情報が、ワイヤレスネットワークの中の複数のノードから測位のためにIABノードによって受信される参照信号からの測位結果を備え、受信された位置情報を使用してIABノードの場所を決定するように構成される。
【0350】
上で説明されたロケーションサーバ(4)のいくつかの実装形態(5)があってもよく、参照信号はIABノードの中のMT機能によって受信され、複数のノードは、親IAB-DU、非IABノード、または他のIABノードのうちの1つまたは複数を備える基地局である。
【0351】
上で説明されたロケーションサーバ(4)のいくつかの実装形態(6)があってもよく、参照信号はIABノードの中のDU機能によって受信され、複数のノードは、ユーザ機器(UE)または下流のIABノードのMT機能を備える。
【0352】
一実装形態(7)では、ロケーションサーバは、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知である統合アクセスバックホール(IAB)ノードの測位を実行するように構成され、IABノードはモバイル終端(MT)機能および分散型ユニット(DU)機能を備え、ロケーションサーバは、IABノードから位置情報を受信するための手段であって、位置情報が、ワイヤレスネットワークの中の複数のノードから測位のためにIABノードによって受信される参照信号からの測位結果を備える、手段と、受信された位置情報を使用してIABノードの場所を決定するための手段とを備える。
【0353】
上で説明されたロケーションサーバ(7)のいくつかの実装形態(8)があってもよく、参照信号はIABノードの中のMT機能によって受信され、複数のノードは、親IAB-DU、非IABノード、または他のIABノードのうちの1つまたは複数を備える基地局である。
【0354】
上で説明されたロケーションサーバ(7)のいくつかの実装形態(9)があってもよく、参照信号はIABノードの中のDU機能によって受信され、複数のノードは、ユーザ機器(UE)または下流のIABノードのMT機能を備える。
【0355】
一実装形態(10)では、非一時的記憶媒体にはプログラムコードが記憶されており、プログラムコードは、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知である統合アクセスバックホール(IAB)ノードの測位を実行するように、ロケーションサーバの中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、IABノードがモバイル終端(MT)機能および分散型ユニット(DU)機能を備え、非一時的記憶媒体は、IABノードから位置情報を受信するためのプログラムコードであって、位置情報が、ワイヤレスネットワークの中の複数のノードから測位のためにIABノードによって受信される参照信号からの測位結果を備える、プログラムコードと、受信された位置情報を使用してIABノードの場所を決定するためのプログラムコードとを備える。
【0356】
上で説明された非一時的記憶媒体(10)のいくつかの実装形態(11)があってもよく、参照信号はIABノードの中のMT機能によって受信され、複数のノードは、親IAB-DU、非IABノード、または他のIABノードのうちの1つまたは複数を備える基地局である。
【0357】
上で説明された非一時的記憶媒体(10)のいくつかの実装形態(12)があってもよく、参照信号はIABノードの中のDU機能によって受信され、複数のノードは、ユーザ機器(UE)または下流のIABノードのMT機能を備える。
【0358】
一実装形態(13)では、ロケーションサーバによって実行されるユーザ機器(UE)を測位するための方法は、統合アクセスバックホール(IAB)ノードからIABノードの移動性を示すものを受信するステップと、UEの測位のためにIABノードの移動性を示すものを使用するステップとを備える。
【0359】
上で説明された方法(13)のいくつかの実装形態(14)があってもよく、移動性を示すものは、完全に移動式、完全に固定式、または時々移動式を備える。
【0360】
上で説明された方法(13)のいくつかの実装形態(15)があってもよく、UEの測位のためにIABノードの移動性を示すものを使用することは、IABノードが移動式であることをIABノードの移動性を示すものが示すとき、IABノードを除いてUEのための測位支援データを生成することを備える。
【0361】
上で説明された方法(13)のいくつかの実装形態(16)があってもよく、UEの測位のためにIABノードの移動性を示すものを使用することは、IABノードを使用して生成された測位結果を受信することと、IABノードが移動式であることをIABノードの移動性を示すものが示すとき、UEの測位のためにIABノードを使用して生成される測位結果を除外することとを備える。
【0362】
一実装形態(17)では、ユーザ機器(UE)の測位を実行するように構成されるロケーションサーバは、ワイヤレスネットワークの中の他のノードと通信するように構成される外部インターフェースと、少なくとも1つのメモリと、外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサは、統合アクセスバックホール(IAB)ノードからIABノードの移動性を示すものを受信し、UEの測位のためにIABノードの移動性を示すものを使用するように構成される。
【0363】
上で説明されたロケーションサーバ(17)のいくつかの実装形態(18)があってもよく、移動性を示すものは、完全に移動式、完全に固定式、または時々移動式を備える。
【0364】
上で説明されたロケーションサーバ(17)のいくつかの実装形態(19)があってもよく、少なくとも1つのプロセッサは、IABノードが移動式であることをIABノードの移動性を示すものが示すとき、IABノードを除いてUEのための測位支援データを生成するように構成されることによって、UEの測位のためにIABノードの移動性を示すものを使用するように構成される。
【0365】
上で説明されたロケーションサーバ(17)のいくつかの実装形態(20)があってもよく、少なくとも1つのプロセッサは、IABノードを使用して生成された測位結果を受信し、IABノードが移動式であることをIABノードの移動性を示すものが示すとき、UEの測位のためにIABノードを使用して生成される測位結果を除外するように構成されることによって、UEの測位のためのIABノードの移動性を示すものを使用するように構成される。
【0366】
一実装形態(21)では、ロケーションサーバは、ユーザ機器(UE)の測位を実行するように構成され、ロケーションサーバは、統合アクセスバックホール(IAB)ノードからIABノードの移動性を示すものを受信するための手段と、UEの測位のためにIABノードの移動性を示すものを使用するための手段とを備える。
【0367】
上で説明されたロケーションサーバ(21)のいくつかの実装形態(22)があってもよく、移動性を示すものは、完全に移動式、完全に固定式、または時々移動式を備える。
【0368】
上で説明されたロケーションサーバ(21)のいくつかの実装形態(23)があってもよく、UEの測位のためにIABノードの移動性を示すものを使用するための手段は、IABノードが移動式であることをIABノードの移動性を示すものが示すとき、IABノードを除いてUEのための測位支援データを生成するための手段を備える。
【0369】
上で説明されたロケーションサーバ(21)のいくつかの実装形態(24)があってもよく、UEの測位のためにIABノードの移動性を示すものを使用するための手段は、IABノードを使用して生成された測位結果を受信するための手段と、IABノードが移動式であることをIABノードの移動性を示すものが示すとき、UEの測位のためにIABノードを使用して生成される測位結果を除外するための手段とを備える。
【0370】
一実装形態(25)では、非一時的記憶媒体にはプログラムコードが記憶されており、プログラムコードは、ユーザ機器(UE)の測位を実行するようにロケーションサーバの中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、非一時的記憶媒体は、統合アクセスバックホール(IAB)ノードからIABノードの移動性を示すものを受信するためのプログラムコードと、UEの測位のためにIABノードの移動性を示すものを使用するためのプログラムコードとを備える。
【0371】
上で説明された非一時的記憶媒体(25)のいくつかの実装形態(26)があってもよく、移動性を示すものは、完全に移動式、完全に固定式、または時々移動式を備える。
【0372】
上で説明された非一時的記憶媒体(25)のいくつかの実装形態(27)があってもよく、UEの測位のためにIABノードの移動性を示すものを使用するためのプログラムコードは、IABノードが移動式であることをIABノードの移動性を示すものが示すとき、IABノードを除いてUEのための測位支援データを生成するためのプログラムコードを備える。
【0373】
上で説明された非一時的記憶媒体(25)のいくつかの実装形態(28)があってもよく、UEの測位のためにIABノードの移動性を示すものを使用するためのプログラムコードは、IABノードを使用して生成された測位結果を受信するためのプログラムコードと、IABノードが移動式であることをIABノードの移動性を示すものが示すとき、UEの測位のためにIABノードを使用して生成される測位結果を除外するためのプログラムコードとを備える。
【0374】
一実装形態(29)では、UEによって実行されるユーザ機器(UE)を測位するための方法は、統合アクセスバックホール(IAB)ノードの移動性を示すものを含む測位支援データをロケーションサーバから受信するステップと、複数の基地局から測位結果を実行するステップとを備え、IABノードの移動性を示すものは測位の間に使用される。
【0375】
上で説明された方法(29)のいくつかの実装形態(30)があってもよく、複数の基地局からの測位を実行することは、IABノードが移動式であることをIABノードの移動性を示すものが示すとき、IABノードを使用して測位結果を生成するのを除外することを備える。
【0376】
一実装形態(31)では、ユーザ機器(UE)の測位を実行するように構成されるUEは、ワイヤレスネットワークの中の基地局と通信するように構成されるワイヤレストランシーバと、少なくとも1つのメモリと、ワイヤレストランシーバおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサは、統合アクセスバックホール(IAB)ノードの移動性を示すものを含む測位支援データをロケーションサーバから受信し、複数の基地局からの測位を実行するように構成され、IABノードの移動性を示すものは測位の間に使用される。
【0377】
上で説明されたUE(31)のいくつかの実装形態(32)があってもよく、少なくとも1つのプロセッサは、IABノードが移動式であることをIABノードの移動性を示すものが示すとき、IABノードを使用して測位結果を生成するのを除外するように構成されることによって、複数の基地局からの測位を実行するように構成される。
【0378】
一実装形態(33)では、ユーザ機器(UE)はUEの測位を実行するように構成され、UEは、統合アクセスバックホール(IAB)ノードの移動性を示すものを含む測位支援データをロケーションサーバから受信するための手段と、複数の基地局からの測位を実行するための手段とを備え、IABノードの移動性を示すものは測位の間に使用される。
【0379】
上で説明されたUE(33)のいくつかの実装形態(34)があってもよく、複数の基地局からの測位を実行するための手段は、IABノードが移動式であることをIABノードの移動性を示すものが示すとき、IABノードを使用して測位結果を生成するのを除外する。
【0380】
一実装形態(35)では、非一時的記憶媒体にはプログラムコードが記憶されており、プログラムコードは、ユーザ機器(UE)の測位を実行するようにUEの中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、非一時的記憶媒体は、統合アクセスバックホール(IAB)ノードの移動性を示すものを含む測位支援データをロケーションサーバから受信するためのプログラムコードと、複数の基地局から測位を実行するためのプログラムコードとを備え、IABノードの移動性を示すものは測位の間に使用される。
【0381】
上で説明された非一時的記憶媒体(35)のいくつかの実装形態(36)があってもよく、複数の基地局からの測位を実行するためのプログラムコードは、IABノードが移動式であることをIABノードの移動性を示すものが示すとき、IABノードを使用して測位結果を生成するのを除外する。
【0382】
一実装形態(37)では、ワイヤレスネットワークの中のロケーションサーバによって実行される場所が未知である基地局を測位するための方法は、1つまたは複数のユーザ機器(UE)の場所を推定するために複数の測位セッションに関与するステップであって、基地局が複数の測位セッションのうちの少なくとも1つに参加し、複数の測位セッションのうちの少なくとも1つが、場所が既知である1つまたは複数の他の基地局を含む、ステップと、複数の測位セッションの各々において基地局および1つまたは複数のUEと関連付けられる測位結果を受信するステップと、基地局および1つまたは複数のUEと関連付けられる測位結果を使用して基地局の推定される場所を決定するステップとを備える。
【0383】
上で説明された方法(37)のいくつかの実装形態(38)があってもよく、複数の測位セッションは、場所が未知であるワイヤレスネットワークの中の複数のノードを備え、各ノードはUEまたは基地局のうちの1つであり、方法はさらに、複数のノードの中の各ノードの推定される場所を決定するステップを備える。
【0384】
上で説明された方法(38)のいくつかの実装形態(39)があってもよく、複数のノードの中の少なくとも1つのノードの推定される場所は、基地局の推定される場所を決定する前に決定され、基地局の推定される場所を決定することはさらに、複数のノードの中の少なくとも1つのノードの推定される場所を使用する。
【0385】
上で説明された方法(38)のいくつかの実装形態(40)があってもよく、複数のノードの中の少なくとも1つのノードの推定される場所を決定することは、場所が既知であるノードに関わる場所測定結果のサブセットを繰り返し特定することと、特定された場所測定結果のサブセットを使用して個別のノードの推定される場所を決定することとを備え、推定される場所を伴う個別のノードは、他のノードの推定される場所を決定するための測位結果のサブセットに含まれる。
【0386】
上で説明された方法(40)のいくつかの実装形態(41)があってもよく、これはさらに、測位結果の不確実性に基づいて、各々の推定される場所に対する不確実性値を決定することを備え、場所測定結果のサブセットを特定することは、場所測定結果の各サブセットに対する全体の不確実性値を最小にすることを備える。
【0387】
上で説明された方法(38)のいくつかの実装形態(42)があってもよく、複数のノードの中の各ノードの推定される場所および基地局の推定される場所は同時に決定される。
【0388】
上で説明された方法(38)のいくつかの実装形態(43)があってもよく、複数のノードの中の各ノードの推定される場所および基地局の推定される場所は、UEと基地局との間のダウンリンク測定結果またはアップリンク測定結果、UE間のサイドリンク測定結果、および基地局間の測定結果を含む、ノード間のペアごとの場所測定結果を使用して決定される。
【0389】
上で説明された方法(43)のいくつかの実装形態(44)があってもよく、基地局間の測定は、基地局によって行われる測定、または基地局と同じ位置にある別のUE機能によって行われる測定を備える。
【0390】
上で説明された方法(38)のいくつかの実装形態(45)があってもよく、複数のノードの中のノードの推定される場所および基地局の推定される場所は、到達時間差(TDOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度のうちの1つまたは複数を使用して決定される。
【0391】
一実装形態(46)では、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知である基地局を測位のために構成されるロケーションサーバは、ワイヤレスネットワークの中の他のノードと通信するように構成される外部インターフェースと、少なくとも1つのメモリと、外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサは、1つまたは複数のユーザ機器(UE)の場所を推定するために複数の測位セッションに関与し、基地局が複数の測位セッションのうちの少なくとも1つに参加し、複数の測位セッションのうちの少なくとも1つが、場所が既知である1つまたは複数の他の基地局を含み、複数の測位セッションの各々において基地局および1つまたは複数のUEと関連付けられる測位結果を受信し、基地局および1つまたは複数のUEと関連付けられる測位結果を使用して基地局の推定される場所を決定するように構成される。
【0392】
上で説明されたロケーションサーバ(46)のいくつかの実装形態(47)があってもよく、複数の測位セッションは、場所が未知であるワイヤレスネットワークの中の複数のノードを備え、各ノードはUEまたは基地局のうちの1つであり、方法はさらに、複数のノードの中の各ノードの推定される場所を決定するステップを備える。
【0393】
上で説明されたロケーションサーバ(47)のいくつかの実装形態(48)があってもよく、複数のノードの中の少なくとも1つのノードの推定される場所は、基地局の推定される場所を決定する前に決定され、基地局の推定される場所を決定することはさらに、複数のノードの中の少なくとも1つのノードの推定される場所を使用する。
【0394】
上で説明されたロケーションサーバ(47)のいくつかの実装形態(49)があってもよく、少なくとも1つのプロセッサは、場所が既知であるノードに関わる場所測定結果のサブセットを繰り返し特定し、特定された場所測定結果のサブセットを使用して個別のノードの推定される場所を決定するように構成されることによって、複数のノードの中の少なくとも1つのノードの推定される場所を決定するように構成され、推定される場所を伴う個別のノードは、他のノードの推定される場所を決定するための測位結果のサブセットに含まれる。
【0395】
上で説明されたロケーションサーバ(49)のいくつかの実装形態(50)があってもよく、少なくとも1つのプロセッサはさらに、測位結果の不確実性に基づいて、各々の推定される場所に対する不確実性値を決定するように構成され、場所測定結果のサブセットを特定することは、場所測定結果の各サブセットに対する全体の不確実性値を最小にすることを備える。
【0396】
上で説明されたロケーションサーバ(47)のいくつかの実装形態(51)があってもよく、複数のノードの中の各ノードの推定される場所および基地局の推定される場所は同時に決定される。
【0397】
上で説明されたロケーションサーバ(47)のいくつかの実装形態(52)があってもよく、複数のノードの中の各ノードの推定される場所および基地局の推定される場所は、UEと基地局との間のダウンリンク測定結果またはアップリンク測定結果、UE間のサイドリンク測定結果、および基地局間の測定結果を含む、ノード間のペアごとの場所測定結果を使用して決定される。
【0398】
上で説明されたロケーションサーバ(52)のいくつかの実装形態(53)があってもよく、基地局間の測定は、基地局によって行われる測定、または基地局と同じ位置にある別のUE機能によって行われる測定を備える。
【0399】
上で説明されたロケーションサーバ(47)のいくつかの実装形態(54)があってもよく、複数のノードの中のノードの推定される場所および基地局の推定される場所は、到達時間差(TDOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度のうちの1つまたは複数を使用して決定される。
【0400】
一実装形態(55)では、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知である基地局の測位のために構成されるロケーションサーバは、1つまたは複数のユーザ機器(UE)の場所を推定するために複数の測位セッションに関与するための手段であって、基地局が複数の測位セッションのうちの少なくとも1つに参加し、複数の測位セッションのうちの少なくとも1つが、場所が既知である1つまたは複数の他の基地局を含む、手段と、複数の測位セッションの各々において基地局および1つまたは複数のUEと関連付けられる測位結果を受信するための手段と、基地局および1つまたは複数のUEと関連付けられる測位結果を使用して基地局の推定される場所を決定するための手段とを備える。
【0401】
一実装形態(56)では、非一時的記憶媒体にはプログラムコードが記憶されており、プログラムコードは、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知である基地局の測位を実行するようにロケーションサーバの中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、1つまたは複数のユーザ機器(UE)の場所を推定するために複数の測位セッションに関与するためのプログラムコードであって、基地局が複数の測位セッションのうちの少なくとも1つに参加し、複数の測位セッションのうちの少なくとも1つが、場所が既知である1つまたは複数の他の基地局を含む、プログラムコードと、複数の測位セッションの各々において基地局および1つまたは複数のUEと関連付けられる測位結果を受信するためのプログラムコードと、基地局および1つまたは複数のUEと関連付けられる測位結果を使用して基地局の推定される場所を決定するためのプログラムコードとを備える。
【0402】
一実装形態(57)では、ネットワークエンティティによって実行されるワイヤレスネットワークの中の場所が未知であるノードの測位のための方法は、ノードとの測位を実行するようにユーザ機器(UE)に命令するコマンドをUEに送信することを備え、ノードは基地局または別のUEのうちの1つを備える。
【0403】
上で説明された方法(57)のいくつかの実装形態(58)があってもよく、ネットワークエンティティは、ロケーションサーバ、場所が未知であるノード、基地局、または別のUEのうちの1つを備える。
【0404】
上で説明された方法(57)のいくつかの実装形態(59)があってもよく、測位を実行するようにUEに命令するコマンドは必須である。
【0405】
上で説明された方法(57)のいくつかの実装形態(60)があってもよく、測位を実行するようにUEに命令するコマンドは測位のタイプを指定する。
【0406】
上で説明された方法(60)のいくつかの実装形態(61)があってもよく、測位のタイプは、到達時間差(TDOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度のうちの1つまたは複数を備える。
【0407】
上で説明された方法(57)のいくつかの実装形態(62)があってもよく、測位を実行するようにUEに命令するコマンドは、場所が未知であるノードを含むUEのための測位セッションを開始するためのコマンドを備える。
【0408】
一実装形態(63)では、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知であるノードの測位のために構成されるネットワークエンティティは、ワイヤレスネットワークの中の他のノードと通信するように構成される外部インターフェースと、少なくとも1つのメモリと、外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサは、ノードとの測位を実行するようにユーザ機器(UE)に命令するコマンドをUEに送信するように構成され、ノードは基地局または別のUEのうちの1つを備える。
【0409】
上で説明されたネットワークエンティティ(63)のいくつかの実装形態(64)があってもよく、ネットワークエンティティは、ロケーションサーバ、場所が未知であるノード、基地局、または別のUEのうちの1つを備える。
【0410】
上で説明されたネットワークエンティティ(63)のいくつかの実装形態(65)があってもよく、測位を実行するようにUEに命令するコマンドは必須である。
【0411】
上で説明されたネットワークエンティティ(63)のいくつかの実装形態(66)があってもよく、測位を実行するようにUEに命令するコマンドは測位のタイプを指定する。
【0412】
上で説明されたネットワークエンティティ(66)のいくつかの実装形態(67)があってもよく、測位のタイプは、到達時間差(TDOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、発信角度(AoD)、および信号強度のうちの1つまたは複数を備える。
【0413】
上で説明されたネットワークエンティティ(63)のいくつかの実装形態(68)があってもよく、測位を実行するようにUEに命令するコマンドは、場所が未知であるノードを含むUEのための測位セッションを開始するためのコマンドを備える。
【0414】
一実装形態(69)では、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知であるノードの測位のために構成されるネットワークエンティティは、ノードとの測位を実行するようにユーザ機器(UE)に命令するコマンドをUEに送信するための手段を備え、ノードは基地局または別のUEのうちの1つを備える。
【0415】
一実装形態(70)では、非一時的記憶媒体にはプログラムコードが記憶されており、プログラムコードは、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知であるノードの測位のために構成されるネットワークエンティティの中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、ノードとの測位を実行するようにユーザ機器(UE)に命令するコマンドをUEに送信するためのプログラムコードを備え、ノードは基地局または別のUEのうちの1つを備える。
【0416】
一実装形態(71)では、ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレスネットワークの中の場所が未知であるノードの測位のための方法は、ワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティからコマンドを受信するステップであって、コマンドが、ノードとの測位を実行するようにUEに命令し、ノードが、基地局または別のUEのうちの1つを備える、ステップと、ノードとの場所測定を実行するステップとを備える。
【0417】
上で説明された方法(71)のいくつかの実装形態(72)があってもよく、ネットワークエンティティは、ロケーションサーバ、場所が未知であるノード、基地局、または別のUEのうちの1つを備える。
【0418】
上で説明された方法(71)のいくつかの実装形態(73)があってもよく、測位を実行するようにUEに命令するコマンドは必須である。
【0419】
上で説明された方法(71)のいくつかの実装形態(74)があってもよく、測位を実行するようにUEに命令するコマンドは測位のタイプを指定する。
【0420】
上で説明された方法(74)のいくつかの実装形態(75)があってもよく、測位のタイプは、ダウンリンク到達時間差(TDOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、および発信角度(AoD)のうちの1つまたは複数を備える。
【0421】
上で説明された方法(71)のいくつかの実装形態(76)があってもよく、ノードとの測位を実行することは、参照信号をノードに送信すること、または参照信号をノードから受信することを備える。
【0422】
上で説明された方法(71)のいくつかの実装形態(77)があってもよく、測位を実行するようにUEに命令するコマンドは、場所が未知であるノードを含むUEのための測位セッションを開始するためのコマンドを備える。
【0423】
測位結果をロケーションサーバに送信するステップをさらに備える、上で説明された方法(71)のいくつかの実装形態(78)があってもよい。
【0424】
ノードとの測位を実行するための支援データを受信するステップをさらに備える、上で説明された方法(71)のいくつかの実装形態(79)があってもよい。
【0425】
上で説明された方法(79)のいくつかの実装形態(80)があってもよく、ノードは別のUEであり、UE-IDは支援データに含まれない。
【0426】
上で説明された方法(79)のいくつかの実装形態(81)があってもよく、ノードは別のUEであり、支援データは別のUEに対する測定タイムスタンプを含まず、または測定タイムスタンプは量子化される。
【0427】
一実装形態(82)では、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知であるノードの測位のために構成されるユーザ機器(UE)は、ワイヤレスネットワークの中の他のノードと通信するように構成される外部インターフェースと、少なくとも1つのメモリと、外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサは、ワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティからコマンドを受信し、コマンドがノードとの測位を実行するようにUEに命令し、ノードが基地局または別のUEのうちの1つを備え、ノードとの場所測定を実行するように構成される。
【0428】
上で説明されたUE(82)のいくつかの実装形態(83)があってもよく、ネットワークエンティティは、ロケーションサーバ、場所が未知であるノード、基地局、または別のUEのうちの1つを備える。
【0429】
上で説明されたUE(82)のいくつかの実装形態(84)があってもよく、測位を実行するようにUEに命令するコマンドは必須である。
【0430】
上で説明されたUE(82)のいくつかの実装形態(85)があってもよく、測位を実行するようにUEに命令するコマンドは測位のタイプを指定する。
【0431】
上で説明されたUE(85)のいくつかの実装形態(86)があってもよく、測位のタイプは、ダウンリンク到達時間差(TDOA)、ラウンドトリップタイム(RTT)、到達角度(AoA)、および発信角度(AoD)のうちの1つまたは複数を備える。
【0432】
上で説明されたUE(82)のいくつかの実装形態(87)があってもよく、少なくとも1つのプロセッサは、参照信号をノードに送信し、または参照信号をノードから受信するように構成されることによって、ノードとの測位を実行するように構成される。
【0433】
上で説明されたUE(82)のいくつかの実装形態(88)があってもよく、測位を実行するようにUEに命令するコマンドは、場所が未知であるノードを含むUEのための測位セッションを開始するためのコマンドを備える。
【0434】
上で説明されたUE(82)のいくつかの実装形態(89)があってもよく、少なくとも1つのプロセッサはさらに、測位結果をロケーションサーバに送信するように構成される。
【0435】
上で説明されたUE(82)のいくつかの実装形態(90)があってもよく、少なくとも1つのプロセッサはさらに、ノードとの測位を実行するための支援データを受信するように構成される。
【0436】
上で説明されたUE(90)のいくつかの実装形態(91)があってもよく、ノードは別のUEであり、UE-IDは支援データに含まれない。
【0437】
上で説明されたUE(90)のいくつかの実装形態(92)があってもよく、ノードは別のUEであり、支援データは別のUEに対する測定タイムスタンプを含まず、または測定タイムスタンプは量子化される。
【0438】
一実装形態(93)では、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知であるノードの測位のために構成されるユーザ機器(UE)は、ワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティからコマンドを受信するための手段であって、コマンドが、ノードとの測位を実行するようにUEに命令し、ノードが、基地局または別のUEのうちの1つを備える、手段と、ノードとの場所測定を実行するための手段とを備える。
【0439】
一実装形態(94)では、非一時的記憶媒体にはプログラムコードが記憶されており、プログラムコードは、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知であるノードの測位のために構成されるユーザ機器(UE)の中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、ノードとの測位を実行するようにUEに命令するコマンドをワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティから受信するためのプログラムコードであって、ノードが基地局または別のUEのうちの1つを備える、プログラムコードと、ノードとの場所測定を実行するためのプログラムコードとを備える。
【0440】
一実装形態(95)では、基地局によって実行されるワイヤレスネットワークの中の場所が未知である基地局の測位のための方法は、基地局の場所を決定するために測位手順を実行する能力に対する要求を受信するステップと、要求に応答して、基地局の場所を決定するために測位手順を実行する能力を示すステップとを備える。
【0441】
上で説明された方法(95)のいくつかの実装形態(96)があってもよく、能力に対する要求はUEから測位サーバへのプロトコルセッションに入るための能力に関し、要求に応答することは、UEから測位サーバへのプロトコルセッションに入るための能力、または、測位手順を実行すること、測位プロトコルを実行すること、もしくは両方を備える限られたUE機能の能力を示す。
【0442】
上で説明された方法(96)のいくつかの実装形態(97)があってもよく、要求に応答することは、UEから測位サーバへのプロトコルセッションに入るための能力を示し、方法はさらに、基地局の場所を決定するために場所が既知である複数のネットワークエンティティとの測位セッションに関与することを備える。
【0443】
上で説明された方法(96)のいくつかの実装形態(98)があってもよく、要求に応答することは、UEから測位サーバへのプロトコルセッションに入るための能力を示し、方法はさらに、UEから測位サーバへのプロトコルを使用した測位セッションに入るステップと、基地局から測位サーバへのプロトコルを使用した測位セッションに同時に入るステップとを備える。
【0444】
上で説明された方法(96)のいくつかの実装形態(99)があってもよく、要求に応答することは、測位手順を実行すること、測位プロトコルを実行すること、または両方を備える限られたUE機能の能力を示し、方法はさらに、基地局の場所を決定するために場所が既知である1つまたは複数のネットワークエンティティとの測位を実行するステップを備える。
【0445】
上で説明された方法(95)のいくつかの実装形態(100)があってもよく、能力に対する要求は、UE、別の基地局、またはロケーションサーバから受信される。
【0446】
基地局の移動性を示すものを提供するメッセージを送信するステップをさらに備える、上で説明された方法(95)のいくつかの実装形態(101)があってもよい。
【0447】
上で説明された方法(101)のいくつかの実装形態(102)があってもよく、基地局の移動性を示すものは、完全に移動式、完全に固定式、または時々移動式を備える。
【0448】
一実装形態(103)では、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知である基地局を測位するために構成される基地局は、ワイヤレスネットワークの中の他のノードと通信するように構成される外部インターフェースと、少なくとも1つのメモリと、外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサは、基地局の場所を決定するために測位手順を実行する能力に対する要求を受信し、要求に応答して、基地局の場所を決定するために測位手順を実行する能力を示すように構成される。
【0449】
上で説明された基地局(103)のいくつかの実装形態(104)があってもよく、能力に対する要求はUEから測位サーバへのプロトコルセッションに入るための能力に関し、要求に応答することは、UEから測位サーバへのプロトコルセッションに入るための能力、または、測位手順を実行すること、測位プロトコルを実行すること、もしくは両方を備える限られたUE機能の能力を示す。
【0450】
上で説明された基地局(104)のいくつかの実装形態(105)があってもよく、要求に応答することは、UEから測位サーバへのプロトコルセッションに入るための能力を示し、少なくとも1つのプロセッサはさらに、基地局の場所を決定するために場所が既知である複数のネットワークエンティティとの測位セッションに関与するように構成される。
【0451】
上で説明された基地局(104)のいくつかの実装形態(106)があってもよく、要求に応答することは、UEから測位サーバへのプロトコルセッションに入るための能力を示し、少なくとも1つのプロセッサはさらに、UEから測位サーバへのプロトコルを使用した測位セッションに入り、基地局から測位サーバへのプロトコルを使用した測位セッションに同時に入るように構成される。
【0452】
上で説明された基地局(104)のいくつかの実装形態(107)があってもよく、要求に応答することは、測位手順を実行すること、測位プロトコルを実行すること、または両方を備える限られたUE機能の能力を示し、少なくとも1つのプロセッサはさらに、基地局の場所を決定するために場所が既知である1つまたは複数のネットワークエンティティとの測位を実行するように構成される。
【0453】
上で説明された基地局(103)のいくつかの実装形態(108)があってもよく、能力に対する要求は、UE、別の基地局、またはロケーションサーバから受信される。
【0454】
上で説明された基地局(103)のいくつかの実装形態(109)があってもよく、少なくとも1つのプロセッサはさらに、基地局の移動性を示すものを提供するメッセージを送信するように構成される。
【0455】
上で説明された基地局(109)のいくつかの実装形態(110)があってもよく、基地局の移動性を示すものは、完全に移動式、完全に固定式、または時々移動式を備える。
【0456】
一実装形態(111)では、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知である基地局を測位するために構成される基地局は、基地局の場所を決定するために測位手順を実行する能力に対する要求を受信するための手段と、要求に応答して、基地局の場所を決定するために測位手順を実行する能力を示すための手段とを備える。
【0457】
一実装形態(112)では、非一時的記憶媒体にはプログラムコードが記憶されており、プログラムコードは、ワイヤレスネットワークの中の場所が未知である基地局を測位するために構成される基地局の中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、基地局の場所を決定するために測位手順を実行する能力に対する要求を受信するためのプログラムコードと、要求に応答して、基地局の場所を決定するために測位手順を実行する能力を示すためのプログラムコードとを備える。
【0458】
したがって、特許請求される主題は、開示される特定の例に限定されず、そのような特許請求される主題は添付の特許請求の範囲内にあるすべての態様およびその等価物も含み得ることが意図されている。
【符号の説明】
【0459】
105 基地局
110 地理的カバレッジエリア
115 UE
125 通信リンク
132 バックホールリンク
134 バックホールリンク
160 EPC
162 MME
164 E-SMLC
166 サービングゲートウェイ
168 GMLC
169 外部クライアント
170 H-SLP
172 PDNゲートウェイ
174 HSS
176 IPサービス
190 5GCN
191 H-SLP
192 AMF
193 GMLC
194 SMF
195 UPF
196 LMF
197 UDM
198 IPサービス
199 外部クライアント
502 CN
510 IABドナー
512 DU
514 CU-CP
516 CU-CP
518 他の機能
520 IABノード
522 MT
524 DU
530 UE
602 NGC
604 EPC
610 IABドナーgNB
620 IABノード
630 UE
640 eNB
702 CN
710 IABドナー
720 IABノード
740 UE
810 IABドナー
820 IABノード
910 IABドナー
920 IABノード
930 UE
1010 IABドナー
1020 IABノード
1030 UE
1102 基地局
1120 IABノード
1130 UE
1700 IABノード
1710 通信モジュール
1712 送信機
1714 受信機
1716 アンテナ
1720 ネットワークインターフェース
1730 プロセッサ
1740 メモリ
1742 MT機能モジュール
1744 DU機能モジュール
1746 測位セッションユニット
1748 参照信号ユニット
1750 測位結果ユニット
1752 能力ユニット
1754 移動性ユニット
1756 位置情報ユニット
1800 ロケーションサーバ
1802 外部インターフェース
1804 プロセッサ
1806 バス
1810 メモリ
1812 測位セッションユニット
1814 位置情報ユニット
1816 場所決定ユニット
1818 能力ユニット
1820 移動性ユニット
1822 ADユニット
1900 ユーザ機器
1902 ワイヤレストランシーバ
1904 プロセッサ
1906 WLANトランシーバ
1908 SPS受信機
1910 センサ
1912 ユーザインターフェース
1916 バス
1920 メモリ
1922 測位セッションモジュール
1926 測位モジュール
1928 場所決定モジュール
1930 位置情報モジュール
2700 ロケーションサーバ
2702 外部インターフェース
2704 プロセッサ
2706 バス
2710 メモリ
2712 測位セッションユニット
2714 位置情報ユニット
2716 場所決定ユニット
2718 反復ユニット
2720 不確実性ユニット
2722 ジョイントユニット
2724 測位コマンドユニット
2726 能力要求ユニット
2728 能力応答ユニット
2730 移動性ユニット
2732 ADユニット
2800 ユーザ機器
2802 ワイヤレストランシーバ
2804 プロセッサ
2806 WLANトランシーバ
2808 SPS受信機
2810 センサ
2812 ユーザインターフェース
2816 バス
2820 メモリ
2822 測位コマンド送信ユニット
2824 測位コマンド受信ユニット
2826 測位セッションユニット
2830 測位ユニット
2832 場所決定ユニット
2834 反復ユニット
2836 不確実性ユニット
2838 ジョイントユニット
2840 位置情報ユニット
2900 基地局
2902 外部インターフェース
2904 プロセッサ
2906 バス
2910 メモリ
2912 測位コマンドユニット
2914 能力要求ユニット
2916 能力応答ユニット
2918 移動性ユニット
2920 測位セッションユニット
2922 位置情報ユニット
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13A
図13B
図14
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図29
【国際調査報告】