(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-14
(54)【発明の名称】アクティビティボックス
(51)【国際特許分類】
A63H 33/00 20060101AFI20221207BHJP
A63F 9/12 20060101ALI20221207BHJP
A63H 33/26 20060101ALI20221207BHJP
【FI】
A63H33/00 302C
A63F9/12 Z
A63H33/26 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022522949
(86)(22)【出願日】2020-10-14
(85)【翻訳文提出日】2022-06-01
(86)【国際出願番号】 US2020055614
(87)【国際公開番号】W WO2021076650
(87)【国際公開日】2021-04-22
(32)【優先日】2019-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520484472
【氏名又は名称】ラヴヴェリー,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】キャッツ,イスラエル デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】ロルフ,ジェシカ サッチャー
(72)【発明者】
【氏名】リウ,クレア ウェイ-ジュン
(72)【発明者】
【氏名】リグビー,トーマス クリーソン
(72)【発明者】
【氏名】ファウツ,フィリップ ジェー.
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150AA02
2C150BA27
2C150BA64
2C150CA08
2C150CA26
2C150FB13
2C150FB43
2C150FB47
(57)【要約】
アクティビティボックスは、止まり穴を有する2対の車輪と、止まり穴の中に解放可能に挿入可能な2つの端部を有する2つの車軸と、車軸に適合するのに十分な大きさの画定された容量を有する空間を画定する箱とを含む。車輪は、第1の磁気吸着可能構成要素を含む。車軸は、各車軸の各端部に固定された第2の磁気吸着可能構成要素を含む。車軸は、箱の幅に及ぶ長さ有し、箱は、車軸が貫通孔を挿通するように、車軸を収容するために2つの対向する側面に2対の貫通孔を有する。2対の車輪は、アクティビティボックスが表面を転がることができるカートとして使用するように構成されるように、第1の磁気吸着可能構成要素を第2の磁気吸着可能構成要素に磁気結合することによって、箱に回転可能に取り付けられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクティビティボックスであって、
止まり穴を有する2対の車輪であって、前記車輪は第1の磁気吸着可能構成要素を含む、2対の車輪と、
前記止まり穴の中に解放可能に挿入可能な2つの端部を有する2つの車軸であって、前記車軸は、各車軸の各端部に固定された第2の磁気吸着可能構成要素を含む、2つの車軸と、
前記車軸に適合するのに十分な大きさの画定された容量を有する空間を画定する箱であって、前記車軸は前記箱の幅に及ぶ長さを有し、前記箱は、前記車軸が2対の貫通孔を挿通するように、前記車軸を収容するために前記箱の2つの対向する側面上に前記貫通孔を有する、箱と
を含み、
前記2対の車輪は、前記アクティビティボックスが、表面を転がることができるカートとして使用するように構成されるように、前記第1の磁気吸着可能構成要素を前記第2の磁気吸着可能構成要素に磁気結合することによって、前記箱に回転可能に取り付けられる、アクティビティボックス。
【請求項2】
前記箱の側面はオリフィスを画定する、請求項1に記載のアクティビティボックス。
【請求項3】
前記オリフィスを挿通し、前記オリフィスに固定されるように構成された紐を更に含む、請求項1又は2のいずれか一項に記載のアクティビティボックス。
【請求項4】
ダボを含むトグル紐を更に含み、前記トグル紐は、前記オリフィスを挿通するように構成される、請求項2に記載のアクティビティボックス。
【請求項5】
前記ダボは、前記オリフィスの直径より大きい長さを有する、請求項4に記載のアクティビティボックス。
【請求項6】
前記箱の側面は溝を画定する、請求項1~5のいずれか一項に記載のアクティビティボックス。
【請求項7】
前記第1の磁気吸着可能構成要素は、各止まり穴の基部で前記車輪内にはめ込まれる、請求項1~6のいずれか一項に記載のアクティビティボックス。
【請求項8】
前記第1の磁気吸着可能構成要素は磁石である、請求項1~7のいずれか一項に記載のアクティビティボックス。
【請求項9】
前記第2の磁気吸着可能構成要素は、オーバーモールド式インサートである、請求項1~8のいずれか一項に記載のアクティビティボックス。
【請求項10】
前記オーバーモールド式インサートは、オーバーモールド式スチールインサートである、請求項9に記載のアクティビティボックス。
【請求項11】
アクティビティボックスであって、
コーナープロテクタであって、
一体的に連結され、その間に第1の直角を形成する1対の壁を有する硬質プラスチック芯、及び前記対の壁の内面から垂直に延在する板であって、前記板は前記板の上面から延在する寸切ボルトを有する、板、並びに
前記硬質プラスチック芯にオーバーモールドされた衝撃吸収外面
を有するコーナープロテクタと、
前記コーナープロテクタを受領するように構成された、コーナー凹部に第2の直角を形成する2つの隣接側面を有する箱と、
前記コーナー凹部で前記2つの隣接した側面に取り付ける木製留め具であって、前記木製留め具は前記寸切ボルトを受領するように構成された穴を画定する、木製留め具と
を含み、
前記コーナープロテクタは、前記アクティビティボックスに耐衝撃性を与える、アクティビティボックス。
【請求項12】
前記衝撃吸収外面は、可撓性又は柔軟な材料から作成される、請求項11に記載のアクティビティボックス。
【請求項13】
前記可撓性又は柔軟な材料は、ゴム、シリコン、又はポリウレタンである、請求項12に記載のアクティビティボックス。
【請求項14】
前記木製留め具は、荷重を支え又は前記第2の直角を強化する、請求項11~13のいずれか一項に記載のアクティビティボックス。
【請求項15】
アクティビティボックスであって、
取り外し可能なパネルと、
前記アクティビティボックスの容量の約3分の1を占有するのに十分な大きさの寸法を有する長方形形状を形成するために、互いに協同するように設計された複数の構成要素と、
4つの磁気要素がその中にはめ込まれたリムを有する磁気蓋であって、前記磁気蓋は、5つの異なる孔を有し、各孔はそれを通る構成要素に適合するように形状される、磁気蓋と
を含み、
各構成要素は、前記5つの異なる孔の1つのみが通り抜けるように形状される、アクティビティボックス。
【請求項16】
前記取り外し可能なパネルは、前記パネルの取り外しを促進するために開口を有する、請求項15に記載のアクティビティボックス。
【請求項17】
前記複数の構成要素は、三次元幾何形状を有する、請求項15又は16のいずれか一項に記載のアクティビティボックス。
【請求項18】
前記三次元幾何形状は、球、立方体、直方体、円筒、三角錐、四角錐、厚板、環状体、三角柱、五角柱、台形柱、弓形、又はそれらのあらゆる組み合わせを含む、請求項17に記載のアクティビティボックス。
【請求項19】
前記複数の構成要素は、ダボ、紐、トグル紐、又はそれらのあらゆる組み合わせを含む、請求項15~18のいずれか一項に記載のアクティビティボックス。
【請求項20】
前記複数の構成要素は、第1の磁気吸着可能要素及び第2の磁気吸着可能要素を含み、前記第1の磁気吸着可能要素は、前記第2の磁気吸着可能要素に磁気結合するように構成される、請求項15~19のいずれか一項に記載のアクティビティボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本発明は、一般に玩具に関し、より詳細にはアクティビティボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
背景
子供は、積み木などの玩具で遊ぶことにより、空間、言語、認知、及び問題解決能力を発達させることができる。このような玩具は安全であり、使いやすいことが望ましい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
概要
本発明の一態様は、止まり穴を有する2対の車輪であって、車輪は第1の磁気吸着可能構成要素を含む、2対の車輪と、止まり穴の中に解放可能に挿入可能な2つの端部を有する2つの車軸であって、車軸は各車軸の各端部に固定された第2の磁気吸着可能構成要素を含む、2つの車軸と、車軸に適合するのに十分な大きさの画定された容量を有する空間を画定する箱であって、車軸は箱の幅に及ぶ長さを有し、箱は、車軸が2対の貫通孔を挿通するように、車軸を収容するために箱の2つの対向する側面上に貫通孔を有する、箱とを含む、アクティビティボックスを含み、2対の車輪は、アクティビティボックスが表面を転がることができるカートとして使用するように構成されるように、第1の磁気吸着可能構成要素を第2の磁気吸着可能構成要素に磁気結合することによって、箱に回転可能に取り付けられる、アクティビティボックスを特徴とする。
【0004】
一部の実施形態では、箱の側面はオリフィスを画定する。一部の例では、アクティビティボックスは、オリフィスを挿通し、オリフィスに固定されるように構成された紐を更に含む。場合によっては、アクティビティボックスは、ダボを含むトグル紐を更に含み、トグル紐は、オリフィスを挿通するように構成される。一部の実施形態では、アクティビティボックスは、5つの異なる孔を有する磁気蓋を更に含み、各孔はそれを通る構成要素に適合する形状にされる。
【0005】
一部の配置では、ダボは、オリフィスの直径より大きい長さを有する。一部の実施形態では、箱の側面は溝を画定する。一部の実施形態では、第1の磁気吸着可能構成要素は、各止まり穴の基部で車輪内にはめ込まれる。一部の例では、第1の磁気吸着可能構成要素は磁石である。場合によっては、第2の磁気吸着可能構成要素は、オーバーモールド式インサートである。一部の配置では、オーバーモールド式インサートは、オーバーモールド式スチールインサートである。
【0006】
本発明の別の態様は、コーナープロテクタであって、一体的に連結され、その間に第1の直角を形成する1対の壁を有する硬質プラスチック芯、及びその対の壁の内面から垂直に延在する板であって、板は板の上面から延在する寸切ボルトを有する、板、並びに硬質プラスチック芯の上に成形された衝撃吸収外面を有するコーナープロテクタと、コーナープロテクタを受領するように構成されたコーナー凹部に第2の直角を形成する2つの隣接側面を有する箱と、コーナー凹部で2つの隣接した側面に取り付ける木製留め具であって、木製留め具は寸切ボルトを受領するように構成された穴を画定する、木製留め具とを含み、コーナープロテクタは、アクティビティボックスに耐衝撃性を与える、アクティビティボックスを特徴とする。
【0007】
一部の実施形態では、衝撃吸収外面は、可撓性又は柔軟な材料から作成される。一部の例では、可撓性又は柔軟な材料は、ゴム、シリコン、又はポリウレタンである。一部の配置では、木製留め具は、荷重を支え又は第2の直角を強化する。
【0008】
本発明の別の態様は、取り外し可能なパネルと、アクティビティボックスの容量の約3分の1を占有するのに十分な大きさの寸法を有する長方形形状を形成するために、互いに協同するように設計された複数の構成要素と、4つの磁気要素がその中にはめ込まれたリムを有する磁気蓋であって、磁気蓋は、5つの異なる孔を有し、各孔はそれを通る構成要素に適合するように形状される、磁気蓋とを含み、各構成要素は5つの異なる孔の1つのみが通り抜けるように形状される、アクティビティボックスを特徴とする。
【0009】
一部の実施形態では、構成要素は型合わせブロックである。一部の実施形態では、取り外し可能なパネルは、パネルの取り外しを促進するために開口を有する。一部の配置では、複数の構成要素は、三次元幾何形状を有する。一部の例では、三次元幾何形状は、球、立方体、直方体、円筒、三角錐、四角錐、厚板、環状体、三角柱、五角柱、台形柱、弓形、又はそれらのあらゆる組み合わせを含む。場合によっては、複数の構成要素は、ダボ、紐、トグル紐、又はそれらのあらゆる組み合わせを含む。一部の実施形態では、複数の構成要素は、第1の磁気吸着可能要素及び第2の磁気吸着可能要素を含み、第1の磁気吸着可能要素は、第2の磁気吸着可能要素に磁気結合するように構成される。
【0010】
本開示の様々な実施形態は、複数の構成要素を含むアクティビティボックスに関し、一部には、子供に多数の異なる活動(例えば少なくとも20以上の活動)をさせることができる、磁気要素、蓋、及び取り外し可能なパネルが含まれる。このような活動は、複雑性を増すことができ、それ故に子供の幅広い年齢(例えば12月~48ヵ月の年齢)に適することが可能である。更に本明細書に記載されたアクティビティボックスは、小さく保管するために箱の中にほぼ適合することができる複数の構成要素を含む。加えて、本明細書に記載されたアクティビティボックスは安全であり、湿った布で容易に綺麗に拭くことができる無毒材料から作成される。
【0011】
本発明の1つ又は複数の実施形態の詳細は、添付図面及び以下の説明に記載されている。本発明の他の特徴、目的、及び利点は、説明及び図面、並びに特許請求の範囲から明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図面の説明
【
図2】アクティビティボックスの分解斜視図である。
【
図3A】カートとして使用するように構成された時のアクティビティボックスの上面図である。
【
図3B】
図3Aのアクティビティボックスの側面斜視図である。
【
図6B】コーナープロテクタを含む箱の底面図である。
【
図6C】コーナープロテクタを除いた箱の底面図である。
【
図10B】アクティビティボックスの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
様々な図面における同じ参照記号は同じ要素を示す。
【0014】
詳細な説明
図1は、アクティビティボックス2の斜視図を示す。アクティビティボックス2は、箱4及び蓋6を含む。箱4は1対の側壁5、1対の端壁7、開口上部9(
図2に示されている)、及び底面40(
図6Bに示されている)を有する。この例では、箱4は長方形形状であるが、箱4は、例えば正方形又はあらゆる他の適切な幾何形状容器であることが可能である。箱4及び蓋6は、無毒材料(例えば木材)から作成され、水性無毒塗料で被覆することができる。一部の実施形態では、アクティビティボックス2はプラスチック材料から作成される。蓋6も長方形形状であり、上側面11、底側面、1対の側縁部13、及び1対の端縁部15を有する。蓋6は、第1の孔14a、第2の孔14b、第3の孔14c、第4の孔14d、及び第5の孔14eを画定する。蓋6は、それを通る構成要素に適合するように形状された各孔を有する、型合わせ蓋である。孔は、あらゆる適切な幾何形状又は非幾何形状を有することができる。
図1に示された例では、第1の孔14aは正方形形状を有し、第2の孔14bは円形形状を有し、第3の孔14cは三角形形状を有し、第4の孔14dは五角形形状を有し、第5の孔14eは台形形状を有する。側壁5は、第1の貫通孔8a、第2の貫通孔8b、第3の貫通孔8c、及び第4の貫通孔8dを画定する。第1の貫通孔8a及び第2の貫通孔8bは、一方の側壁によって画定され、箱の上縁部より箱4の底縁部に接近して位置付けられる。同様に第3の貫通孔8c及び第4の貫通孔8dは、箱4の他方の側壁によって画定され、第3の貫通孔8c及び第4の貫通孔8dが第1の貫通孔8a及び第2の貫通孔8bと整合するように位置付けられる。端壁7は、アクティビティボックス2を掴むためのハンドルとして使用することができる、第1の溝10a及び第2の溝10bを画定する。箱4は、第1のコーナープロテクタ12a、第2のコーナープロテクタ12b、第3のコーナープロテクタ12c、及び第4のコーナープロテクタ12dを更に含む。
【0015】
図2を参照すると、アクティビティボックス2は、第1の複数の構成要素16a及び第2の複数の構成要素16bを含む。
図2に示された分解図は、蓋6、第1の複数の構成要素16a、取り外し可能なパネル18、第2の複数の構成要素16b、及び箱4が配置され、保管中に入れ子にされる順を示している。アクティビティボックス2は、使用者が構成要素の全てを保管するように入れ子にすることを選択しない場合に、第1及び第2の複数の構成要素16a及び16bを受領するための袋を更に含む。複数の構成要素16a及び16bの各々は、
図2に示されたように、長方形形状を形成するために互いに協同するように設計される。複数の構成要素16a及び16bの各々は、構成要素が互いに協同するように配置される時に、箱4の容量の約3分の1を占有するのに十分な大きさの寸法を有する。一部の例では、構成要素の各々が互いに協同するように配置されるように、第1及び第2の複数の構成要素16a及び16bの両方が配置される時に、第1及び第2の複数の構成要素は、箱4の容量の約3分の2を占有するのに十分な大きさの寸法を有する。一部の実施形態では、構成要素の各々が互いに協同するように配置されるように、第1及び第2の複数の構成要素16a及び16bの両方が配置される時に、第1及び第2の複数の構成要素は、箱4の容量の約半分、約4分の3、又は約8分の7を占有するのに十分な大きさの寸法を有する。
【0016】
第1及び第2の複数の構成要素16a及び16bは、三次元幾何形状を有する。三次元幾何形状は、球、立方体、直方体、円筒、三角錐、四角錐、厚板、環状体、三角柱、五角柱、台形柱、弓形、又はそれらのあらゆる組み合わせを含む。例えば
図2に示されたように、アクティビティボックス2は、6x3の配列に配置することができる、18個の積み木70のセットを含む。アクティビティボックス2は、以下の構成要素、すなわち18個の積み木板72、3個の紐通しブロック76、4個の直角三角形78、4個の紐通しビーズ80、2個の弓形82、4個の人形84、5個の型合わせブロック86、4個の車輪26、1個の通し紐88、及び2つのダボ90を更に含む。一部の例では、各型合わせブロック86は、蓋6の5個の異なる孔14a、14b、14c、14d、及び14eの1つのみが通り抜けるように形状される。第1及び第2の複数の構成要素16a及び16bは、第1の磁気吸着可能要素及び第2の磁気吸着可能要素を更に含む、構成要素を含むことができる。第1の磁気吸着可能要素は、第2の磁気吸着可能要素に磁気結合するように構成することができる。一部の実施形態では、磁気吸着可能要素は、箱4内に保管するのに適した、画定された配置を採用するように磁気結合することができる。
【0017】
アクティビティボックス2は、開口20を画定する取り外し可能なパネル18を含む。取り外し可能なパネル18は、箱4内に保管した時に、第1の複数の構成要素16aと第2の複数の構成要素16bを分けるために使用することができる。こうして使用時に取り外し可能なパネル18は、箱4の内側に保管される第2の複数の構成要素16bの上に位置付けられ、第1の複数の構成要素16aは、取り外し可能なパネル18の上面19上に保管される。別法として一部の実施形態では、取り外し可能なパネル18は、箱4内に保管中に第2の複数の構成要素16bの下、又は第1の複数の構成要素16aの上に位置付けることができる。開口20は、取り外し可能なパネルの端縁部21付近に画定される。一部の実施形態では、開口20は、端縁部21の反対の端縁部付近、取り外し可能なパネルの中心付近、又は取り外し可能なパネル18のあらゆる適切な部分に画定することができる。開口20は、使用者により保管部から取り外し可能なパネル18を取り外すことを促進する。一部の実施形態では、取り外し可能なパネル18は、取り外しを促進する2個、3個、4個、5個、又はそれ以上の開口を画定することができる。開口20は、円形形状を有するが、開口20は、あらゆる他の適切な幾何形状又は非幾何形状を有することができる。
【0018】
箱4は、端壁7によって画定されたオリフィス22を更に含む。端壁7は、
図2に示されたように第2の溝10bを更に画定する。アクティビティボックス2は、
図3A及び3Bに示されたように、オリフィス22に挿通し又はオリフィス22に固定することができる紐30を更に含むことができる。紐30は、表面を転がることができるカートとして使用するように構成された時に、アクティビティボックス2を引くために使用することができる。紐30は、トグル紐74であることが可能である。一部の例では、トグル紐74は、ダボに固定された紐であることが可能である。ダボは、オリフィス22の直径より大きい長さを有することができる。この手法では、紐がオリフィス22を挿通し、使用者(例えば子供28)によって引かれた時に、ダボは、オリフィス22から出ることなく端壁7の内面に当接し、アクティビティボックス2を引張力の方向に動かすことができる。一部の実施形態では、ダボは木材又はプラスチックの棒又は平らな片である。一部の例では、ダボは長方形又は円筒形形状を有する。
【0019】
図3A及び3Bに示されたようにカート構成で使用する時、アクティビティボックス2は、第1の車輪26a、第2の車輪26b、第3の車輪26c、第4の車輪26d、第1の車軸24a、及び第2の車軸24bを含む。
図4Aは、止まり穴32を更に画定する、第1の面27aを有する車輪26の斜視図を示す。
図4Bは、
図4Aの線34上の車輪26の断面図を示す。止まり穴32は第1の面27aで開始する深さdを有するが、第2の面27bを通過しない。車輪26は、止まり穴32の基部29で車輪26内にはめ込まれる、第1の磁気吸着可能構成要素36を含む。一部の実施形態では、第1の磁気吸着可能構成要素38は、磁石又は磁石に吸着される構成要素である。一部の例では、第1の磁気吸着可能構成要素36は、強磁性材料から作成される。
【0020】
図5A及び5Bは、車軸24の第1及び第2の端部31a及び31bを固定した、1対の第2の磁気吸着可能構成要素38を有する車軸24を示す。一部の実施形態では、第2の磁気吸着可能構成要素38は、磁石又は磁石に吸着される構成要素である。一部の例では、第2の磁気吸着可能構成要素38は、強磁性材料から作成される。一部の実施形態では、第2の磁気吸着可能構成要素38は、オーバーモールド式インサートである。オーバーモールド式インサートは、スチールインサートであることが可能である。箱4は、第1及び第2の車軸24a及び24bに適合するのに十分な大きさの画定された容量を有する空間を画定する。第1及び第2の車軸24a及び24bは、箱4の幅wに及ぶ長さlを有する。箱4は、第1及び第2の車軸24a及び24bを収容する、2つの対向する側壁5上に2対の貫通孔(すなわち8a、8b、8c、及び8d)を有する。第1及び第2の車軸24a及び24bは、こうしてアクティビティボックス2がカート構成にある時に、貫通孔8a、8b、8c、及び8dを挿通する。使用者(例えば子供28)は、第1及び第2の車軸24a及び24bの第1及び第2の端部31a及び31bを、第1、第2、第3及び第4の車輪26a、26b、26c、及び26dのそれぞれの止まり穴32の中に解放可能に挿入することができる。次に使用者(例えば子供28)は、第1の磁気吸着可能構成要素36を各車軸24の各端部31a及び31bに固定された第2の磁気吸着可能構成要素38に磁気結合することによって、2対の車輪26を箱4に回転可能に取り付けることができる。こうして車軸24及び車輪26は、カート構成を組立中に物理的及び磁気的に係合される。別法として一部の実施形態では、車軸は、スナップ式継手又はクリック式継手を介して車輪に解放可能に結合することができる。
【0021】
図6Aは、蓋6の上側面11の上面図を示す。蓋6は5個の異なる孔(すなわち14a、14b、14c、14d、及び14e)を有し、各孔は上記のようにそれを通る構成要素に適合するように形状される。
図6Bは、底面40並びに各隅部に配置されたコーナープロテクタ12a、12b、12c、及び12dを有する箱4の底面図を示す。
図6Cは、コーナープロテクタ12a、12b、12c、及び12dを除いた箱4の底面図を示す。
図6cに見られるように、箱4は、隅凹部46に直角αを形成する2つの隣接した側面42a及び42bを有する。隅凹部46は、コーナープロテクタ12を受領するように構成される。箱4は、隅凹部46で2つの隣接した側面42a及び42bに取りけられる木製留め具48を更に含む。木製留め具48は穴50を画定する。木製留め具48は、荷重を支え、直角αを強化し、又は荷重を支え且つ直角αを強化する。
【0022】
図7Aは、コーナープロテクタ12a、12b、12c、及び12dを含む箱4の斜視部分透明図を示す。コーナープロテクタ12a、12b、12c、及び12dは、箱4の各隅部の外面に解放不能に結合するように設計される。
図7Bは、
図7Aの線54上の断面図を示す。
図7Bに示されたように、コーナープロテクタ12の寸切りボルト52は、穴50の中に解放不能に挿入される(例えば接着される)。こうして穴50は、寸切りボルト52を受領するように構成される。
【0023】
図8を参照すると、コーナープロテクタ12は、一体的に連結され、その間に第1の直角αを形成する、第1の壁58a及び第2の壁58bを有する硬質プラスチック芯を有する。硬質プラスチック芯は、ナイロン、ポリアミド、又はあらゆる他の適切な材料から作成することができる。コーナープロテクタ12は、第1及び第2の壁58a及び58bの第1及び第2の内面60a及び60bから垂直に延在する板56を更に含む。板56は、板56の上面62から延在する寸切りボルト52を有する。コーナープロテクタ12は、硬質プラスチック芯にオーバーモールドした衝撃吸収外面を更に含む。衝撃吸収外面は、アクティビティボックス2に耐衝撃性を与える。こうしてコーナープロテクタ12により、アクティビティボックス2は、衝撃媒体(例えば地面)上でのアクティビティボックス2の衝撃などの予知できる子供による使用、損傷、又は乱用に耐えることができる。一部の実施形態では、衝撃吸収外面は、可撓性又は柔軟な材料から作成される。可撓性又は柔軟な材料の非限定的例は、ゴム、シリコン、及びポリウレタンを含む。一部の実施形態では、ゴム材料は熱可塑性ゴムであることが可能である。一部の実施形態では、衝撃吸収外面は、これに限定されないが、熱可塑性ポリウレタン、熱可塑性ゴム、及び熱可塑性エラストマーを含む材料から作成される。
【0024】
図9を参照すると、蓋6は、第1の磁気要素64がその中にはめ込まれた側縁部13を有する磁気蓋である。蓋6は、2つ以上の磁気要素がその中にはめ込まれたリム又は縁部を有する磁気蓋であることが可能である。この例では、蓋6は、側縁部13内にはめ込まれた4個の磁気要素64を有する。箱4は、箱4の断面図である
図10Aに示されたように、4個の磁気要素66を更に含む。磁気要素66は、側壁5の上縁部68内にはめ込まれる。磁気要素64及び66は、蓋6が箱4の上に置かれる時に蓋6と箱4の磁気結合を促進するために、磁気要素64及び66が部分的又は完全に位置合わせされるように位置付けられる。
図10Bに示された例では、磁気要素64及び66は、貫通孔8a及び8dと位置合わせされる。一部の実施形態では、磁気要素64及び66は、蓋6及び箱4のそれぞれのあらゆる縁部のあらゆる適切な部分に位置付けることができる。一部の実施形態では、磁気要素64及び66は、磁石又は磁石に吸着される構成要素である。一部の例では、磁気要素64及び66は、強磁性材料から作成される。一部の実施形態では、磁気要素66は、強磁性ネジ又は磁気ネジである。一部の実施形態では、磁気要素64は、半円又は円形磁石である。
【0025】
遊びにおいて、アクティビティボックス2は、複雑で様々な子供の年齢に適切な範囲の異なる構成及び異なる活動で使用することができる。例えばアクティビティボックス2は、箱4の上に蓋6を置くことにより、型合わせ箱として使用することができる。使用者(例えば子供)は、次いで型合わせブロック86の形状を孔14a、14b、14c、14d、及び14eの形状に一致させ、次いで孔を通して型合わせブロック86を落下させることができる。別の例では、アクティビティボックス2は、使用者(例えば子供)により人形84を使用し、アクティビティボックス2の残りの構成要素で家状構造を建てて「ごっこ遊び」をするために使用することができる。別の例では、遊びにおいて、使用者(例えば子供)は、上向き構造(例えばタワー)を建てるために複数の構成要素16a及び16bを使用することができる。
【0026】
一部の実施形態では、取り外し可能なパネル18は、光学的に透明(例えば透明プラスチック)である材料から作成することができる。尚別の例では、遊びにおいて、使用者(例えば子供)は、複数の構成要素16a及び16bを、例えば色又は形状によって分類することができる。
【0027】
別の例では、遊びにおいて、使用者(例えば子供)は、模様を作るために(例えばある種類の構成要素を異なる種類の構成要素の隣に位置付け、この構造を連続して繰り返す)複数の構成要素16a及び16bを使用することができる。別の例では、遊びにおいて、使用者(例えば子供)は、積み木板72を使用してドミノトレイルを作るために、複数の構成要素16a及び16bを使用することができる。別の例では、遊びにおいて、使用者(例えば子供)は、複数の構成要素16a及び16bをアルファベットに似た文字の形状に配置することができる。別の例では、遊びにおいて、使用者(例えば子供)は、車輪26を磁気結合し、その上で車輪26を転がすための斜面として取り外し可能なパネル18を使用することができる。別の例では、遊びにおいて、使用者(例えば子供)は、箱4の底面40を叩くために「ドラムスティック」としてダボ90を使用することができる。先に記載されたように、遊びにおいて、使用者(例えば子供)は、複数の構成要素16a及び16bを箱4によって画定された空間の中に積み込むことができる、カート構成にアクティビティボックス2を使用することができる。
【0028】
別の例では、遊びにおいて、使用者(例えば子供)は、通し紐88を紐通しビーズ80に挿通して模様を創造することができる。挿通することは、手と目の協調及び両手を一緒に使用することを助長する。別の例では、遊びにおいて、使用者(例えば子供)は、「空室」として箱4によって画定された空間を使用することにより、家状構造を構てるために複数の構成要素16a及び16bを使用することができる。別の例では、遊びにおいて、使用者(例えば子供)は、顔及び表情を構築する又は創造するために、複数の構成要素16a及び16bを使用することができる。複数の構成要素16a及び16bで顔を構築することは、子供が自身の感情をより意識するようになる助けとなることができ、これは自己制御性を発達させる初期段階である。別の例では、遊びにおいて、使用者(例えば子供)は、より精巧な三次元構造(例えばタワー状、橋状、又は都市状構造)を構築するために、複数の構成要素16a及び16bを使用することができる。
【0029】
別の例では、遊びにおいて、使用者(例えば子供)は、小さい障害物の上を飛び越す練習をするために(例えば通し紐88のダボ端部を第1の車輪26aの中に置くこと、及び通し紐88のトグル端部を第2の車輪26bの中に置くことにより)、複数の構成要素16a及び16bを使用することができる。別の例では、遊びにおいて、使用者(例えば子供)は、積み木板72を面上に並べることにより、人形84のための道を作るために複数の構成要素16a及び16bを使用することができる。物体を並べること、及び道を生成することにより、(例えば1つの物体を複数連結し、平面により大きいものを構築することができることを学習することにより)子供は空間関係を発達させることができる。別の例では、遊びにおいて、使用者(例えば子供)は、(例えば1つ又は複数の積み木70でタワーを構築することにより)数え方を学習するために、複数の構成要素16a及び16bを使用することができる。尚別の例では、遊びにおいて、使用者(例えば子供)は、タワー状構造を構築するために、複数の構成要素16a及び16bを使用することができる。尚別の例では、遊びにおいて、使用者(例えば子供)は、透明プラスチック材料から作成された取り外し可能なパネル上に絵を描き、又は字を書くためにマーカーを使用することができる。
【0030】
多数の例が例示目的で記載されてきたが、前述は本発明の範囲を限定することを意図するのではなく、本発明は添付の特許請求の範囲によって画定される。以下の特許請求の範囲内で他の例及び修正形態が現在存在し、今後も存在する。
【手続補正書】
【提出日】2022-06-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクティビティボックスであって、
コーナープロテクタであって、
一体的に連結され、その間に第1の直角を形成する1対の壁を有する硬質プラスチック芯、及び前記対の壁の内面から垂直に延在する板であって、前記板は前記板の上面から延在する寸切ボルトを有する、板、並びに
前記硬質プラスチック芯にオーバーモールドされた衝撃吸収外面
を有するコーナープロテクタと、
前記コーナープロテクタを受領するように構成された、コーナー凹部に第2の直角を形成する2つの隣接側面を有する箱と、
前記コーナー凹部で前記2つの隣接した側面に取り付ける木製留め具であって、前記木製留め具は前記寸切ボルトを受領するように構成された穴を画定する、木製留め具と
を含み、
前記コーナープロテクタは、前記アクティビティボックスに耐衝撃性を与える、アクティビティボックス。
【請求項2】
前記衝撃吸収外面は、可撓性又は柔軟な材料から作成される、請求項1に記載のアクティビティボックス。
【請求項3】
前記可撓性又は柔軟な材料は、ゴム、シリコン、又はポリウレタンである、請求項2に記載のアクティビティボックス。
【請求項4】
前記木製留め具は、荷重を支え又は前記第2の直角を強化する、請求項1~3のいずれか一項に記載のアクティビティボックス。
【請求項5】
アクティビティボックスであって、
取り外し可能なパネルと、
前記アクティビティボックスの容量の約3分の1を占有するのに十分な大きさの寸法を有する長方形形状を形成するために、互いに協同するように設計された複数の構成要素と、
4つの磁気要素がその中にはめ込まれたリムを有する磁気蓋であって、前記磁気蓋は、5つの異なる孔を有し、各孔はそれを通る構成要素に適合するように形状される、磁気蓋と
を含み、
各構成要素は、前記5つの異なる孔の1つのみが通り抜けるように形状される、アクティビティボックス。
【請求項6】
前記取り外し可能なパネルは、前記パネルの取り外しを促進するために開口を有する、請求項5に記載のアクティビティボックス。
【請求項7】
前記複数の構成要素は、三次元幾何形状を有する、請求項5又は6のいずれか一項に記載のアクティビティボックス。
【請求項8】
前記三次元幾何形状は、球、立方体、直方体、円筒、三角錐、四角錐、厚板、環状体、三角柱、五角柱、台形柱、弓形、又はそれらのあらゆる組み合わせを含む、請求項7に記載のアクティビティボックス。
【請求項9】
前記複数の構成要素は、ダボ、紐、トグル紐、又はそれらのあらゆる組み合わせを含む、請求項5~8のいずれか一項に記載のアクティビティボックス。
【請求項10】
前記複数の構成要素は、第1の磁気吸着可能要素及び第2の磁気吸着可能要素を含み、前記第1の磁気吸着可能要素は、前記第2の磁気吸着可能要素に磁気結合するように構成される、請求項5~9のいずれか一項に記載のアクティビティボックス。
【国際調査報告】