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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-16
(54)【発明の名称】X線検査用位置決め誘導システム
(51)【国際特許分類】
   A61B 6/08 20060101AFI20221209BHJP
   A61B 6/00 20060101ALI20221209BHJP
【FI】
A61B6/08 307
A61B6/00 320Z
A61B6/00 360B
A61B6/00 350D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022516376
(86)(22)【出願日】2020-09-08
(85)【翻訳文提出日】2022-04-21
(86)【国際出願番号】 US2020049649
(87)【国際公開番号】W WO2021080696
(87)【国際公開日】2021-04-29
(31)【優先権主張番号】62/925,394
(32)【優先日】2019-10-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/847,058
(32)【優先日】2020-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522098921
【氏名又は名称】ジョナサン・ロス・ヴァンフーザー
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100173565
【弁理士】
【氏名又は名称】末松 亮太
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン・ロス・ヴァンフーザー
【テーマコード(参考)】
4C093
【Fターム(参考)】
4C093AA01
4C093CA16
4C093EB10
4C093EC03
4C093EE01
4C093FA53
4C093FA54
4C093FA55
4C093FF16
4C093FF35
4C093FF37
(57)【要約】
X線撮影する患者の身体部分を適正に位置決めするときにX線操作員を補助するシステム。このシステムは、距離センサ、および/またはX線放出装置上に支持されたカメラを使用して、X線撮影する患者の身体部分についてのデータを収集する。このデータをプロセッサに送信し、選択した基準エンベロープまたは画像と比較する。プロセッサは、収集したデータおよび選択した基準エンベロープまたは画像のその分析に基づいて、X線操作員に、肯定または否定通知を発する。否定通知は、患者の身体部分を調節する必要があることを示す。肯定通知は、患者の身体部分がX線撮影する準備ができていることを示す。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
視野を有するX線放出装置と、
少なくとも部分的に前記X線放出装置の視野と重なり合う視野を有する三次元距離センサと、
複数の基準エンベロープが格納されているメモリを有するプロセッサであって、前記距離センサと通信し、前記距離センサからのデータを使用して、前記距離センサの視野内にある身体部分を含む仮想マップを生成し、前記身体部分の周囲を密接に取り囲むエンベロープを前記仮想マップ内に生成し、前記写像エンベロープを選択した基準エンベロープと比較するように構成される、プロセッサと、
を備える、システム。
【請求項2】
請求項1記載のシステムにおいて、前記基準エンベロープが、前記システムの人間のユーザからの入力に応答して選択される、システム。
【請求項3】
請求項1記載のシステムにおいて、前記プロセッサによって行われる比較が、前記写像エンベロープが、完全に前記選択した基準エンベロープ内に囲まれているか否か判断する、システム。
【請求項4】
請求項1記載のシステムであって、更に、
前記プロセッサと通信するモニタであって、前記センサの視野内にある身体部分および前記選択した基準エンベロープの表現を、リアル・タイムで重ね合わせて表示するように構成される、モニタを備える、システム。
【請求項5】
請求項1記載のシステムであって、更に、
前記X線放出装置の視野と少なくとも部分的に重なり合う視野を有する光学カメラを備える、システム。
【請求項6】
請求項5記載のシステムであって、更に、
前記プロセッサと通信するモニタであって、前記光学カメラの視野内にある前記身体部分および前記選択した基準エンベロープの表現を、リアルタムで重ね合わせて表示するように構成される、モニタを備える、システム。
【請求項7】
請求項3記載のシステムであって、更に、
前記プロセッサによって制御され、前記写像エンベロープが完全に前記選択した基準エンベロープ内に囲まれている場合、前記システムの人間のユーザに信号を送る通知システムを備える、システム。
【請求項8】
請求項7記載のシステムにおいて、前記通知システムによって送られる前記信号が可聴信号である、システム。
【請求項9】
請求項7記載のシステムにおいて、前記通知システムによって送られる前記信号が視覚信号である、システム。
【請求項10】
請求項9記載のシステムにおいて、前記視覚信号が明滅信号を含む、システム。
【請求項11】
請求項3記載のシステムであって、更に、
前記プロセッサによって制御され、前記写像エンベロープが完全に前記選択した基準エンベロープ内に囲まれていない場合、前記システムの人間のユーザに信号を送る通知システムを備える、システム。
【請求項12】
請求項11記載のシステムであって、更に、
前記プロセッサと通信するモニタであって、前記センサの視野内にある前記身体部分および前記選択した基準エンベロープの表現を、リアルタムで重ね合わせて表示するように構成される、モニタを備え
前記通知システムによって送られる前記信号が、前記モニタ上に表示される、システム。
【請求項13】
請求項1記載のシステムであって、更に、
前記プロセッサと通信し、複数の異なる身体部分および複数の異なるX線ビューを列挙するメニューを含むインターフェースを備える、システム。
【請求項14】
請求項13記載のシステムにおいて、前記基準エンベロープが、前記システムの人間のユーザからの入力に応答して選択され、前記入力が、前記メニュー上の前記複数の異なる身体部分から1つおよび前記異なるX線ビューから1つを選択する、システム。
【請求項15】
請求項1記載のシステムにおいて、前記複数の基準エンベロープが、複数の異なる身体部分に対する基準エンベロープを含む、システム。
【請求項16】
請求項1記載のシステムにおいて、前記距離センサが飛行時間センサである、システム。
【請求項17】
請求項1記載のシステムにおいて、前記プロセッサが、前記写像エンベロープの寸法に基づいて、前記選択した基準エンベロープの寸法を拡縮調整するように構成される、システム。
【請求項18】
請求項1記載のシステムを使用する方法であって、
前記X線放出装置および前記距離センサの視野内において身体部分を位置決めするステップと、
前記複数の基準エンベロープから1つを選択するステップと、
前記写像エンベロープが完全に前記選択した基準エンベロープ内に囲まれている場合、前記システムの人間のユーザに通知するステップと、
前記身体部分の1つ以上のX線画像を取り込むステップと、
を含む、方法。
【請求項19】
請求項18記載の方法であって、更に、
前記選択するステップの後に、前記写像エンベロープが、前完全に前記選択した基準エンベロープ内に囲まれるまで、前記身体部分を調節するステップを含む、方法。
【請求項20】
請求項18記載の方法において、前記複数の基準エンベロープの各々が、
代表的な身体部分の仮想マップを生成するステップと、
前記仮想マップ内に、前記代表的な身体部分の周囲を密接に取り囲むエンベロープを生成するステップと、
によって作成される、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本発明は、X線放出装置(x-ray emitter)と、三次元距離センサとを備えるシステムを対象とする。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
X線放出装置は、視野を有し、三次元距離センサは、X線放出装置の視野と少なくとも部分的に重複する視野を有する。プロセッサは、距離センサと通信し、距離センサからのデータを使用して仮想マップを生成するように構成され、仮想マップは、距離センサの視野内に身体部分を含む。更に、このシステムは、メモリを有するプロセッサを備え、このメモリには複数の基準エンベロープが格納される。また、プロセッサは、仮想マップ内に、本体部に密着する(closely surround)エンベロープを生成するように構成され、写像エンベロープを、選択された基準エンベロープと比較するように構成する。
【図面の簡単な説明】
【0003】
図1】X線位置決めシステムの一実施形態の図である。
図2図1に示すX線放出装置の底面図である。
図3図1に示すコンピュータの拡大図である。
図4図2に示すコンピュータである。基準エンベロープのグラフ表現をコンピュータのモニタ上に表示する。
図5図1に示すシステムであり、患者が彼の手をX線放出装置の下に置き、X線操作員(operator)がコンピュータを手に持っている。
図6図4に示すコンピュータであり、写像エンベロープの仮想表現が、基準エンベロープ上に重ね合わせて示されている。写像エンベロープの一部は、基準エンベロープの境界の外側に位置付けられている。
図7図6と同じ図であるが、写像エンベロープが、基準エンベロープの境界内に完全に納まっていることが示されている。
図8図2に示すコンピュータである。患者の手を取り込んだ画像が、コンピュータのモニタ上に表示され、破線で輪郭が示されている。
図9図8に示した同じ図であるが、手が少し動いており、破線で輪郭が示されていることは変わりない。
図10図9と同じ図であるが、手が少し動かされており、実線で輪郭が示されている。
図11図2に示すコンピュータである。図4の基準エンベロープが、コンピュータのモニタ上において、患者の手を取り込んだ画像上に重ね合わせて表示されている。
図12】X線位置決めシステムの他の実施形態の図であり、患者は彼の手をX線放出装置の下に置き、X線操作員がコンピュータを手に持っている。
図13図12に示すコンピュータの正面図である。患者の画像および基準画像が、コンピュータのモニタ上に表示されている。
【発明を実施するための形態】
【0004】
[0015] 画質、適正な位置決め、および患者の安全性は、X線画像を撮影するときの重要な要素である。提出される最終画像が良い程、放射線科医(radiologist)は一層容易に画像から患者を適正に診断する。しかしながら、品質および適正に位置決めされた画像を得ることは、患者の放射線への露出を抑えることと同じ位重要であり、X線画像は、試す回数が少ない程よい。つまり、技術者にとって重要なのは、最初の試行において、高品質で、適正に位置決めされたX線画像を取り込むことである。
【0005】
[0016] 多くの場合、X線は、経験の浅い放射線技術者(radiologic technologist)によって撮影されるか、そうでなければ、全く放射線技術者でない、能力が劣った事務員(office staff member)によって撮影される方が可能性が更に高い。このような場合、患者は適正に位置決めされないおそれがあり、品質が低い画像が放射線科医に配信されることになる。あるいは、診断用に読み取り可能な画像を得るために、患者が繰り返しX線を浴びる(subjected to)おそれがある。本開示は、X線操作員が、X線撮影される患者の身体部分を適正に位置決めするのを補助するシステムおよび方法を対象とする。
【0006】
[0017] 図1を参照すると、X線位置決めシステム10の一実施形態が示されている。システム10は、延長アーム16を介してテーブル14上に懸垂されたX線放出装置12を備える。X線放出装置12は、ウィンドウ18を通って放出装置12の底面20上にX線ビームを放出するように構成されている。ビームは、ウィンドウ18を通り、そしてウィンドウの視野22内に位置決められた物体(object)上に投影される。図1では、X線カセット24がウィンドウの視野22内に位置決められているのが示されている。ハンドル26が、X線放出装置12の前面上に支持され、必要に応じてX線操作員がテーブル14に対してX線放出装置12を移動させるために、掴めるようになっている。
【0007】
[0018] 図1および図2を参照すると、システム10は、更に、少なくとも1つの三次元距離センサ28を備える。2つの距離センサ28が図1および図2に示されている。しかしながら、システム10は、2つよりも多いセンサ、または1つのみのセンサを備えてもよい。距離センサ28は、好ましくは、飛行時間センサ、または赤外線光を使用するセンサである。しかしながら、他の形式の三次元距離センサを使用してもよい。例えば、LIDAR、構造化光、または立体視センサを使用してもよい。
【0008】
[0019] 距離センサ28は、X線放出装置12の底面20上に、ウィンドウ18に隣接して支持されており、図1に示すように、ウィンドウの視野22と少なくとも部分的に重複する視野30を有する。距離センサ28は、その視野30内にある物体をスキャンし、物体の構造(feature)とセンサ28との間の距離を測定するように構成される。代替実施形態では、距離センサは、距離センサの視野がウィンドウの視野と重複する限り、X線放出装置の側面上に支持されてもよい。
【0009】
[0020] 図1および図2を続けると、必須ではないが、システム10は、更に、距離センサ28に隣接して位置付けられた、ビデオ・カメラのような光学カメラ32も備えてもよい。図1に示すように、カメラ32が有する視野34は、X線放出装置のウィンドウ18の視野22および距離センサ28の視野30と少なくとも部分的に重複する。1つよりも多い距離センサ28を使用する場合、例えば図1および図2に示すように、カメラ32の対向する両側にセンサ28を位置付けてもよい。また、距離センサ28がカメラ32の機構として含まれてもよい。例えば、飛行時間カメラ、LIDARカメラ、構造化光カメラ、または立体視カメラを使用してもよい。
【0010】
[0021] 図1を続けると、システム10は、更に、プロセッサおよびメモリを有するコンピュータ36を備える。コンピュータ36は、X線放出装置12から離れて位置付けられ、デスクトップ、タブレット、またはスマートフォンでもよい。コンピュータ36は、図3に示すように、表示モニタ38およびインターフェース40を含む。図1に示すコンピュータ36は、タッチ・スクリーン・ディスプレイを有するタブレットである。コンピュータのプロセッサは、距離センサ28と通信し、そしてカメラ32が使用される場合は、カメラ32と通信する。このような通信は、ワイヤを通じて、またはワイヤレス接続を介して行うことができる。カメラ32によって取り込まれた画像は、コンピュータのモニタ38上に表示することができる。
【0011】
[0022] 更に、システム10は、コンピュータのメモリに格納されている複数の基準エンベロープを備える。基準エンベロープとは、具体的に位置決められた代表的な身体部分の周囲に密接する三次元仮想エンベロープである。身体部分の具体的な位置は、所望のX線ビュー(X-ray view)を取り込むのに理想的な身体部分の位置と対応する。コンピュータのメモリは、1つの身体部分に対して多数の基準エンベロープを有することができ、各基準エンベロープは異なるビューに対応する。例えば、コンピュータのメモリは、左手の前後(PA:posterioranterior)、横方向、および斜め方向のビューに対する基準エンベロープを収容することができる。基準エンベロープは、X線画像を撮影する準備において、身体部分を位置決めするときにX線操作員のために仮想指針として機能する。
【0012】
[0023] 実際の基準エンベロープは、コード化された形態でのみ存在し、X線操作員には見えなくてもよい。代わりに、基準エンベロープは、選択された基準エンベロープの仮想画像がコンピュータのモニタ38上に表示されるように構成することもできる。例えば、基準エンベロープ40の仮想画像を図4に示す。基準エンベロープ40は、左手のPAビューと対応する。
【0013】
[0024] 図3に示すように、コンピュータのモニタ38上に表示されたメニュー42を使用して、所望の基準エンベロープを選択することができる。メニュー42は、身体部分44の選択、ビュー46の選択、およびマーカの選択48(身体の右側または左側)を有する。X線操作員は、身体部分44、所望の画像46、およびマーカ48をメニュー42から選択することによって、基準エンベロープを選択することができる。メニュー42は、図3に列挙するよりも多い身体部分44および画像46を含むこともできる。また、所望に応じて、他の選択肢もメニュー42に含むこともできる。
【0014】
[0025] 図1に示すもののようなX線機械および距離センサを使用して、複数の基準エンベロープを作成することができる。X線放出装置および距離センサの視野内に、実(real)または虚(phantom)身体部分を位置決めすることができる。身体部分の位置決めは、特定のビューの画像を取り込むときのその身体部分の理想的な位置と対応する。例えば、身体部分は、経験豊富な放射線技術者によって位置決めされてもよい。
【0015】
[0026] 一旦適正に位置決めされたなら、距離センサはその視野内にある全ての物体の測定を行うことができる。距離センサによって収集されたデータはコンピュータ・プロセッサに送られ、距離センサによって取り込まれた物体の仮想三次元マップを作成するために使用される。このマップを使用して、プロセッサは、仮想マップ内に描写された身体部分の周囲を密接に取り囲む写像エンベロープ(mapped envelope)を作成することによって、基準エンベロープを作成する。
【0016】
[0027] また、通常使用されるX線放出装置上に距離センサを設置することによって、基準エンベロープを作成することもできる。放出装置によって取り込まれたX線画像毎に、データを距離センサによって収集することができる。経験豊富な放射線科医が、画像を検討し、高品質で、適正に位置決めされた画像を選択すればよい。距離センサによって収集されたデータの内、選択された画像に関するデータをコンピュータに送信し、基準エンベロープを生成するために使用することができる。
【0017】
[0028] 図5図7に移ると、動作において、プロセッサは、選択された基準エンベロープを、患者の身体部分の新たに作成された写像エンベロープと比較する。図5において、例えば、患者50は彼の手52を、X線放出装置12および距離センサ28の下に置いている。距離センサ28は、その視野30内にある、手52を含むあらゆるものの測定を行い、収集したデータをコンピュータ36に送る。
【0018】
[0029] コンピュータのプロセッサは、収集されたデータを使用して、受信データの三次元仮想マップを生成する。次いで、プロセッサは、仮想マップ内に描写された身体部分の周囲を密接に取り囲むエンベロープを生成し、患者の身体部分の写像エンベロープを作成する。患者の身体部分の写像エンベロープは、コード化された形態のみで存在し、X線操作員56には見えなくてもよい。代わりに、写像エンベロープの仮想画像がコンピュータのモニタ38上に表示されるように、写像エンベロープを構成することもできる。例えば、図6では、患者の手52の写像エンベロープ54の仮想画像が、基準エンベロープ40上に重ね合わせて示されている。
【0019】
[0030] プロセッサは、写像エンベロープを基準エンベロープと比較し、写像エンベロープが完全に基準エンベロープ内に囲まれているか否か判断する。図6および図7に示すように、このような比較をコンピュータのモニタ38上に表示することもできる。あるいは、視覚表示(visual representation)を行わずに、プロセッサがこのような比較を内部で行ってもよい。
【0020】
[0031] プロセッサは、距離センサ28によって測定された患者の身体部分のサイズと対応するように、選択された基準エンベロープの寸法を拡縮調整する(scale)ように構成される。例えば、プロセッサが、患者の手の長さが基準エンベロープよりも長いと判断した場合、プロセッサは基準エンベロープの長さをしかるべく延長する。同様に、プロセッサは、必要に応じて、基準エンベロープの幅および高さも延長または縮小することができる。
【0021】
[0032] 必要な拡縮調整の後にはいつでも、プロセッサは、写像エンベロープが完全に基準エンベロープ内に囲まれているか否か判断し、その判断をX線操作員56に通知する。プロセッサが、写像エンベロープが完全に基準エンベロープ内に囲まれていないと判断した場合、X線操作員56は否定通知(negative notification)を受ける。逆に、プロセッサが、写像エンベロープが完全に基準エンベロープ内に囲まれていると判断した場合、X線操作員56は肯定通知を受ける。
【0022】
[0033] プロセッサは、写像エンベロープと基準エンベロープとの間に、特定の許容不一致(variance)を考慮するように構成することができる。このため、写像エンベロープは、X線操作員56が肯定通知を受けるために、基準エンベロープ内に寸分たがわず完全に囲まれる必要はない。むしろ、プロセッサが、例えば、写像エンベロープの97%が基準エンベロープ内に囲まれていると判断した場合、X線操作員56は肯定通知を受けることができる。プロセッサは、所望の任意の不一致量を許容するようにプログラミングすることができる。
【0023】
[0034] 否定通知は、患者の身体部分が適正に位置決めされておらず、調節する必要があることを、X線操作員56に示す。図6において、例えば、写像エンベロープ54の指が、基準エンベロープ40の境界の外側に位置している。このような位置で患者の手52のX線画像を取り込んだ場合、放射線科医は、この画像を読み取り患者を適正に診断するのが困難になるおそれがある。
【0024】
[0035] 否定通知を受けると、X線操作員56は患者の身体部分を位置決めし直す。距離センサ28は、再度身体部分の測定を行い、収集したデータをコンピュータ36に送信する。プロセッサは、新たに収集されたデータを使用して、新たな仮想マップを作成し、次いで患者の身体部分の新たな写像エンベロープを作成する。次いで、新たな写像エンベロープを元の基準エンベロープと比較する。
【0025】
[0036] X線操作員56が他の否定通知を受けた場合、X線操作員は再度患者の身体部分を位置決めし直し、別の新たな写像エンベロープを作成する。このプロセスは、プロセッサが、新たな写像エンベロープが完全に基準エンベロープ内に囲まれていると判断し、X線操作員が肯定通知を受けるまで、続く。
【0026】
[0037] 肯定通知は、X線操作員56に、患者の身体部分が適正に位置決めされ、X線撮影する準備ができたことを示す。図7において、例えば、新たな写像エンベロープ58は、基準エンベロープ40の境界内に完全に囲まれている。このような位置にある患者の手52のX線画像は、患者50の何を診断すべきかについてより良い情報を、放射線科医に提供する。
【0027】
[0038] 動作の間、プロセッサが既に肯定通知を発したとしても、距離センサ28は連続的にその視野30内において物体をスキャンおよび測定し、収集したデータをコンピュータ36に送信する。コンピュータ36は、新たなデータを受信すると、身体部分の新たな写像エンベロープを連続的に生成し、連続的にこのような写像エンベロープを、選択された基準エンベロープと比較する。このため、例えば、X線放出装置12がX線画像を取り込む直前に、患者50が彼の手52を動かした場合、X線操作員56は否定通知を受ける。したがって、システム10は、X線操作員56が無駄なX線画像を撮影し、患者50を不必要な放射線に露出するのを防止することができる。
【0028】
[0039] プロセッサは、X線操作員56に、可聴アラームおよび/またはモニタ38上に表示される通知によって、肯定または否定通知を発する(provide)こともできる。例えば、プロセッサは、コンピュータ36に、肯定通知には「がーん」(ding)というノイズを生成させ、否定通知にはブザー・ノイズを生成させることができる。他の例をあげると、肯定通知には緑色のチェック・マークを、または否定通知には赤い「x」をモニタ38上に表示することもできる。
【0029】
[0040] 図8図10を参照すると、カメラ32をシステム10と共に使用して、カメラの視野34内にある患者の身体部分の画像を、モニタ38上に表示することができる。例えば、患者の手52の画像を図8図10に示す。動作の間、プロセッサは任意の数の視覚補助(visual aid)を、表示された画像と共に使用して、肯定通知または否定通知を示すことができる。例えば、プロセッサは、否定通知を示すために、身体部分の輪郭を破線で示し、肯定通知を示すために、実線で示すこともできる。図8および図9では、手52の輪郭は破線62で示され、図10では実線64で示されている。異なる色、陰影、強調、パターン、明滅光、または単語表示も使用することができる。
【0030】
[0041] 代替実施形態では、選択された基準エンベロープの仮想画像を、モニタ上に表示された患者の身体部分の画像上に重ね合わせることができる。例えば、図11において、基準エンベロープ40が患者の手50の画像上に重ね合わせて示されている。プロセッサは、選択された基準エンベロープと一致しない身体部分のエリアを強調するように構成することができる。患者の身体部分の画像と組み合わせて基準エンベロープを示すことによって、X線操作員が患者を適正に位置決めするのを補助することができる。
【0031】
[0042] 他の代替実施形態では、選択された基準エンベロープの全体的な輪郭をコンピュータのモニタ上に表示し、X線操作員が身体部分を正しく位置決めするのを補助することができる。輪郭は、モニタ上に表示された患者の身体部分の画像上に重ね合わせることができる。
【0032】
[0043] 図5図7に戻り、システム10を使用するために、X線操作員56は最初に、例えば、手52のような患者の身体部分を、X線放出装置の視野30内に位置決めする。続いて、操作員56は、コンピュータ36上に表示されたメニュー42を使用して、基準エンベロープ40のような、基準エンベロープを選択する。あるいは、患者の手52をX線放出装置12の下に置く前に、基準エンベロープを選択してもよい。
【0033】
[0044] 一旦所望の基準エンベロープが選択され、患者の手52がX線放出装置12の下に置かれたなら、システム10は手52の写像エンベロープ54を作成する。プロセッサは、手52の写像エンベロープ54を、選択された基準エンベロープ40と比較する。図6に示すように、写像エンベロープ54が完全に基準エンベロープ40内に囲まれていない場合、プロセッサはX線操作員56に否定通知を発する。一旦プロセッサが、図7に示すように、手52が適正に位置決めされていると判断したなら、プロセッサはX線操作員56に肯定通知を発し、X線画像を撮影するときであることを示す。X線操作員56は、続いて、X線放出装置12にX線画像を取り込むように指示する。
【0034】
[0045] 必要であれば、X線操作員56は次いで、側面図のような、手52の新たなビューに移動する。X線操作員56は、所望のビューに対応する新たな基準エンベロープを選択し、患者の手52を位置決めするプロセスを再開する。このプロセスは、X線操作員56が患者の手52の所望のX線ビューの全てを取り込むまで続く。システム10を使用すると、X線操作員56は、患者の身体部分が適正に位置決めされた高品質の画像を、最初の試行で取り込むことができる。
【0035】
[0046] 取り込まれたX線画像は、続いて、分析および診断のために、放射線科医に送られる。あるいは、取り込まれたX線画像を、患者を診断するように構成された人工知能(AI)システムによって分析することもできる。X線画像を撮影した直後に、患者に初期診断を提供するために、AIシステムをプロセッサ内に組み込むことができる。
【0036】
[0047] 図1に戻り、X線放出装置12に対する設定は、放出装置12の前面上にある制御パネル66によって調節することができる。このシステムの代替実施形態では、コンピュータをX線放射装置上に支持し、放出装置の制御パネルと通信することもできる。X線操作員は、制御パネルを使用して、所望の基準エンベロープを選択することができる。写像エンベロープと基準エンベロープとの比較は、コンピュータのプロセッサによって内部で実行することもできる。一旦患者の身体部分が適正に位置決めされたと、プロセッサが判断したなら、コンピュータのプロセッサは、光を明滅させるか、または可聴アラームを発生させる(sound)ことができる。
【0037】
[0048] 他の代替実施形態では、プロセッサによって作成された基準エンベロープは、三次元マップではなく、代表的身体部分の輪郭だけでもよい。同様に、プロセッサによって作成された患者の身体部分の写像エンベロープも、患者の身体部分の輪郭だけでもよい。このような実施形態では、プロセッサは、基準エンベロープの輪郭を、写像エンベロープの輪郭と比較して、写像エンベロープが完全に基準エンベロープ内に囲まれているか否か判断する。
【0038】
[0049] 図1に示すX線放出装置12は、本明細書において説明したシステムの異なる実施形態を使用することができるX線機械の一形式に過ぎない。代替実施形態では、このシステムは、胸部X線機械/ウォール・ユニット、可搬型X線機械、または当技術分野において知られている他の形式のX線機械と共に使用することもできる。他の実施形態では、このシステムは、獣医学において使用されるX線機械と共に使用することもできる。このような場合、基準エンベロープは、犬または猫のような、異なる動物の身体部分に対応する。
【0039】
[0050] 他の代替実施形態では、写像エンベロープが完全に基準エンベロープ内に囲まれるまで患者の身体部分の位置を調節する代わりに、X線放出装置の位置を調節してもよい。例えば、患者の手の位置決めが右側に離れ過ぎている場合、患者の手の写像エンベロープが完全に基準エンベロープ内に囲まれるまで、X線放出装置が右に自動的に移動するように構成することができる。X線放出装置には1つ以上のモータを装備することもでき、これらのモータは、複数の異なる方向に、そして正確な刻み幅で、X線放出装置を移動させるように構成される。モータは、プロセッサと通信することができ、プロセッサは、写像エンベロープと基準エンベロープとの比較に基づいて、モータの移動を指令することができる。
【0040】
[0051] 図12および図13を参照して、システム100の他の実施形態を示す。システム10とは対照的に、システム100は三次元距離センサを利用しない。代わりに、このシステムは、図12に示すように、光学カメラ32のみを使用する。カメラ32は、ビデオ・カメラ、写真カメラ、または二次元画像を取り込むことができる他の形式のカメラでもよい。システム10と共に使用するような基準エンベロープを使用する代わりに、システム100は、図13に示す基準画像102のような、複数の基準画像を使用する。
【0041】
[0052] 基準画像は、具体的に位置決めされた代表的身体部分を描写する二次元画像である。例えば、図13に示す基準画像102内に、代表的な手104を示す。基準エンベロープと同様、身体部分の具体的な位置は、所望のX線ビューを取り込むのに理想的な身体部分の位置と対応する。
【0042】
[0053] 基準エンベロープと同様、複数の基準画像もコンピュータのメモリに格納することができる。コンピュータのメモリは、1つの身体部分に対して多数の基準画像を有することができ、各基準画像は異なるビューに対応する。基準画像は、X線画像を撮影する準備において身体部分を位置決めするときに、X線操作員のための指針として機能する。所望の基準エンベロープと同様にして、コンピュータ36上で所望の基準画像を選択する。
【0043】
[0054] 動作の間、カメラ32は、図12に示すように、その視野34内にある患者の身体部分の1枚以上の画像を撮影する。カメラ32によって取り込まれた画像は、プロセッサに送られ、モニタ38上に患者の画像として表示される。例えば、図13に患者の画像106を示す。次いで、プロセッサは、患者の画像内に描写された身体部分の位置を、選択された基準画像内に描写された身体部分の位置と比較する。例えば、プロセッサは、患者の画像106内に描写された患者の手52の位置を、図13に示す基準画像102内に描写された代表的な手104の位置と比較するのでもよい。患者の画像および基準画像は、図13に示すように、モニタ38上に横並びで示すこともできる。あるいは、図6および図7に示した基準エンベロープおよび写像エンベロープと同様に、患者の画像の表現を、モニタ38上で基準画像上に重ね合わせることもできる。
【0044】
[0055] 患者の画像内に描写された身体部分が、基準画像内に描写された代表的な身体部分と同じに位置決めされた場合、X線操作員56はプロセッサから肯定通知を受ける。逆に、患者の画像内に描写された身体部分が、基準画像内に描写された代表的な身体部分と同じに位置決めされていない場合、X線操作員56は否定通知を受ける。例えば、図13において、患者の手52は代表的な手104と同じに位置決めされていない。したがって、X線操作員56は否定通知を受ける。プロセッサからX線操作員56に発せられる通知は、システム10を使用するときにプロセッサによって発せられる通知と同様に発することができる。
【0045】
[0056] プロセッサは、患者の身体部分と代表的な身体部分との間における位置の相違に対して、特定の許容不一致を計算するように構成することができる。つまり、X線操作員56が肯定通知を受けるためには、身体部分を正確に同じに位置決めする必要はない。代わりに、プロセッサが、例えば、身体部分が97%同じに位置決めされていると判断した場合に、X線操作員56は肯定通知を受けることができる。プロセッサは、所望の任意の不一致量を許容するようにプログラミングすることができる。基準エンベロープと同様、プロセッサは、患者の身体部分の位置を代表的な身体部分の位置と一層精度高く比較するために、基準画像内に描写された代表的な身体部分のサイズを拡縮調整するように構成することもできる。
【0046】
[0057] 基準エンベロープと同様、X線操作員56は、否定通知に応答して、患者の身体部分を調節することができ、肯定通知に応答してX線画像を撮影することができる。プロセッサは、X線操作者56に肯定通知を発した後における患者の身体部分のいずれの動きも発見し、検出したあらゆる動きをX線操作員56に警告するようにプログラミングすることができる。
【0047】
[0058] 複数の基準画像は、図12に示すものと同様のX線機械および光学カメラを使用して作成することができる。X線放出装置およびカメラの視野内に、実または虚身体部分を位置決めすることができる。身体部分の位置決めは、具体的なビューの画像を取り込むときの身体部分の理想的な位置に対応する。例えば、経験豊富な放射線技術者によって身体部分を位置決めしてもよい。
【0048】
[0059] 一旦適正に位置決めされたなら、光学カメラがその視野内にある身体部分の1つ以上の画像を取り込む。カメラによって取り込まれた画像は、プロセッサに送られ、個々の基準画像として登録し(cataloged)格納することができる。
【0049】
[0060] また、通常使用されるX線放出装置上に光学カメラを設置することによって、基準画像を作成することもできる。放出装置によって取り込まれたX線画像毎に、カメラによって種々の患者の身体部分の画像を取り込むことができる。経験豊富な放射線科医が、X線画像を検討し、高品質で、適正に位置決めされたX線画像を選択するとよい。カメラによって取り込まれた画像の内、選択されたX線画像に関係する1つ以上をコンピュータに送信し、1つ以上の基準画像として格納することができる。
【0050】
[0061] 以下の請求項に記載する本発明の主旨および範囲から逸脱することなく、本明細書において説明した種々の部分、エレメント、ステップ、および手順の構造、動作、および配列を変更することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2022-05-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
視野を有するX線放出装置と、
少なくとも部分的に前記X線放出装置の視野と重なり合う視野を有する三次元距離センサと、
複数の基準エンベロープが格納されているメモリを有するプロセッサであって、前記距離センサと通信し、前記距離センサからのデータを使用して、前記距離センサの視野内にある身体部分を含む仮想マップを生成し、前記身体部分の周囲を密接に取り囲むエンベロープを前記仮想マップ内に生成し、前記写像エンベロープを選択した基準エンベロープと比較するように構成される、プロセッサと、
を備える、システム。
【請求項2】
請求項1記載のシステムにおいて、前記基準エンベロープが、前記システムの人間のユーザからの入力に応答して選択される、システム。
【請求項3】
請求項1記載のシステムにおいて、前記プロセッサによって行われる比較が、前記写像エンベロープが、完全に前記選択した基準エンベロープ内に囲まれているか否か判断する、システム。
【請求項4】
請求項1記載のシステムであって、更に、
前記プロセッサと通信するモニタであって、前記センサの視野内にある身体部分および前記選択した基準エンベロープの表現を、リアル・タイムで重ね合わせて表示するように構成される、モニタを備える、システム。
【請求項5】
請求項1記載のシステムであって、更に、
前記X線放出装置の視野と少なくとも部分的に重なり合う視野を有する光学カメラを備える、システム。
【請求項6】
請求項5記載のシステムであって、更に、
前記プロセッサと通信するモニタであって、前記光学カメラの視野内にある前記身体部分および前記選択した基準エンベロープの表現を、リアルタムで重ね合わせて表示するように構成される、モニタを備える、システム。
【請求項7】
請求項3記載のシステムであって、更に、
前記プロセッサによって制御され、前記写像エンベロープが完全に前記選択した基準エンベロープ内に囲まれている場合、前記システムの人間のユーザに信号を送る通知システムを備える、システム。
【請求項8】
請求項7記載のシステムにおいて、前記通知システムによって送られる前記信号が可聴信号である、システム。
【請求項9】
請求項7記載のシステムにおいて、前記通知システムによって送られる前記信号が視覚信号である、システム。
【請求項10】
請求項9記載のシステムにおいて、前記視覚信号が明滅信号を含む、システム。
【請求項11】
請求項3記載のシステムであって、更に、
前記プロセッサによって制御され、前記写像エンベロープが完全に前記選択した基準エンベロープ内に囲まれていない場合、前記システムの人間のユーザに信号を送る通知システムを備える、システム。
【請求項12】
請求項11記載のシステムであって、更に、
前記プロセッサと通信するモニタであって、前記センサの視野内にある前記身体部分および前記選択した基準エンベロープの表現を、リアルタムで重ね合わせて表示するように構成される、モニタを備え
前記通知システムによって送られる前記信号が、前記モニタ上に表示される、システム。
【請求項13】
請求項1記載のシステムであって、更に、
前記プロセッサと通信し、複数の異なる身体部分および複数の異なるX線ビューを列挙するメニューを含むインターフェースを備える、システム。
【請求項14】
請求項13記載のシステムにおいて、前記基準エンベロープが、前記システムの人間のユーザからの入力に応答して選択され、前記入力が、前記メニュー上の前記複数の異なる身体部分から1つおよび前記異なるX線ビューから1つを選択する、システム。
【請求項15】
請求項1記載のシステムにおいて、前記複数の基準エンベロープが、複数の異なる身体部分に対する基準エンベロープを含む、システム。
【請求項16】
請求項1記載のシステムにおいて、前記距離センサが飛行時間センサである、システム。
【請求項17】
請求項1記載のシステムにおいて、前記プロセッサが、前記写像エンベロープの寸法に基づいて、前記選択した基準エンベロープの寸法を拡縮調整するように構成される、システム。
【請求項18】
請求項1記載のシステムを使用する方法であって、
前記X線放出装置および前記距離センサの視野内において身体部分を位置決めするステップと、
前記複数の基準エンベロープから1つを選択するステップと、
前記写像エンベロープが完全に前記選択した基準エンベロープ内に囲まれている場合、前記システムの人間のユーザに通知するステップと、
前記身体部分の1つ以上のX線画像を取り込むステップと、
を含む、方法。
【請求項19】
請求項18記載の方法であって、更に、
前記選択するステップの後に、前記写像エンベロープが、前完全に前記選択した基準エンベロープ内に囲まれるまで、前記身体部分を調節するステップを含む、方法。
【請求項20】
請求項18記載の方法において、前記複数の基準エンベロープの各々が、
代表的な身体部分の仮想マップを生成するステップと、
前記仮想マップ内に、前記代表的な身体部分の周囲を密接に取り囲むエンベロープを生成するステップと、
によって作成される、方法。
【請求項21】
システムであって、
指定エリアにエネルギ・ビームを放出するように構成されたX線放出装置と、
少なくとも部分的に前記指定エリアと重なり合う視野を有する光学カメラと、
可視ディスプレイを有するモニタと、
前記カメラおよび前記モニタと通信するプロセッサであって、複数の基準画像が格納されているメモリを有し、各基準画像が代表的な身体部分を描写し、前記プロセッサが、前記カメラによって取り込まれた患者の身体部分の患者画像を、選択された基準画像と比較して、前記比較した画像が同様であるか否か判断し、前記カメラによって取り込まれた前記患者画像を表示するが、前記選択された基準画像のいずれの部分も表示しないように、前記モニタに指令するように構成される、プロセッサと、
を備える、システム。
【請求項22】
請求項21記載のシステムを使用する方法であって、
前記指定エリア内に患者の身体部分を位置決めするステップと、
前記複数の基準画像から1つを選択するステップと、
前記患者画像を前記選択した基準画像と比較するステップと、
前記プロセッサが、前記比較した画像が同様であると判断した場合、前記システムの人間のユーザに通知するステップと、
前記患者の身体部分の1つ以上のX線画像を取り込むステップと、
を含む、方法。
【請求項23】
請求項22記載の方法であって、更に、
前記選択するステップの後に、前記患者画像内に描写された患者の身体部分が、前記選択した基準画像内に描写された代表的な身体部分と同様に位置決めされるまで、前記患者の身体部分を調節するステップを含む、方法。
【請求項24】
請求項22記載の方法において、前記複数の基準画像の各々が、
複数の代表的な身体部分から1つを選択するステップと、
前記指定エリア内に患者の身体部分を位置決めするステップと、
前記選択した代表的な身体部分の画像を取り込むステップと、
によって作成される、方法。
【請求項25】
請求項21記載のシステムにおいて、前記基準画像が、前記システムの人間のユーザからの入力に応答して選択される、方法。
【請求項26】
請求項21記載のシステムにおいて、前記プロセッサによって行われる比較が、前記患者画像内に描写された患者の身体部分が、前記選択した基準画像内に描写された前記代表的身体部分と同様に位置決めされているか否か判断する、方法。
【請求項27】
請求項26記載のシステムにおいて、前記プロセッサが、前記比較した画像が同様であるか否か判断するとき、前記比較した画像間の類似性に、所定の非ゼロ範囲を許容するようにプログラミングされる、システム。
【請求項28】
請求項26記載のシステムであって、更に、
前記プロセッサによって制御され、前記プロセッサが前記比較した画像が同様であると判断した場合、前記システムの人間のユーザに信号を送る通知システムを備える、システム。
【請求項29】
請求項28記載のシステムにおいて、前記信号を前記システムの人間のユーザに送るために、前記比較した画像間の類似性に所定の非ゼロ範囲を許容する、システム。
【請求項30】
請求項28記載のシステムにおいて、前記通知システムによって送られる前記信号が、視覚信号である、システム。
【請求項31】
請求項28記載のシステムにおいて、前記通知システムによって送られる前記信号が、可聴信号である、システム。
【請求項32】
請求項26記載のシステムであって、更に、
前記プロセッサによって制御され、前記プロセッサが、前記比較した画像が同様でないと判断した場合、前記システムの人間のユーザに信号を送る通知システムを備える、システム。
【請求項33】
請求項32記載のシステムにおいて、前記プロセッサが、前記比較した画像間の類似性が、所定の類似性非ゼロ範囲内に入らないと判断した場合、前記信号を前記人間のユーザに送る、システム。
【請求項34】
請求項33記載のシステムにおいて、前記通知システムによって送られる前記信号が前記モニタ上に表示される、システム。
【請求項35】
請求項21記載のシステムであって、更に、
前記プロセッサと通信し、複数の異なる身体部分および複数の異なるX線ビューを列挙するメニューを含むインターフェースを備える、システム。
【請求項36】
請求項21記載のシステムにおいて、前記選択した基準画像が、前記患者の身体部分に対応する、システム。
【請求項37】
請求項21記載のシステムにおいて、前記複数の基準画像が、複数の異なる身体部分に対する基準画像を含む、システム。
【請求項38】
請求項21記載のシステムにおいて、前記プロセッサが、前記患者画像内に描写された前記患者の身体部分の寸法に基づいて、前記選択した基準画像内に描写された前記代表的身体部分の寸法を拡縮調整するように構成される、システム。
【請求項39】
請求項21記載のシステムにおいて、前記プロセッサが、更に、前記比較結果の指示を、前記カメラによって取り込まれた患者画像と並置して表示することを、前記モニタに指令するように構成される、システム。
【請求項40】
請求項21記載のシステムにおいて、前記モニタが、前記カメラによってリアル・タイムで取り込まれた前記患者画像を表示する、システム。
【請求項41】
システムであって、
指定エリアにエネルギ・ビームを放出するように構成されたX線放出装置と、
少なくとも部分的に前記指定エリアと重なり合う視野を有する光学カメラと、
前記カメラと通信するプロセッサであって、複数の基準画像が格納されているメモリを有し、各基準画像が代表的な身体部分を描写し、前記カメラによって取り込まれた患者の身体部分の患者画像を、選択された基準画像と比較して、前記比較した画像が所定の類似性非ゼロ範囲内にあるか否か判断するように構成される、プロセッサと、
前記光学カメラおよび前記プロセッサと通信するディスプレイと、
前記比較の結果を前記ディスプレイ上に伝達する通知システムと、
を備える、システム。
【請求項42】
請求項41記載のシステムにおいて、前記プロセッサが、前記比較した画像の類似性が前記所定の類似性非ゼロ範囲内に入ると判断したとき、前記通知システムが、前記ディスプレイ上に、前記患者の身体部分のX線を取り込んでもよいことを伝達する、システム。
【請求項43】
請求項42記載のシステムにおいて、前記比較が連続的に行われ、前記プロセッサが、前記比較結果の指標をリアル・タイムで示すように、前記ディスプレイに指令する、システム。
【請求項44】
請求項43記載のシステムにおいて、前記選択した基準画像のどの部分も前記モニタ上に表示されない、システム。
【請求項45】
システムであって、
指定エリアにエネルギ・ビームを放出するように構成されたX線放出装置と、
少なくとも部分的に前記指定エリアと重なり合う視野を有する光学カメラと、
前記カメラと通信するプロセッサであって、複数の基準画像が格納されているメモリを有し、各基準画像が代表的ナ身体部分を描写し、前記プロセッサが、前記カメラによって取り込まれた患者の身体部分の患者画像を、選択された基準画像と比較して、前記比較した画像が同様であるか否か判断するように構成され、前記選択した基準画像のいずれの部分も前記システムの人間のユーザには見えない、プロセッサと、
を備える、システム。
【請求項46】
請求項45記載のシステムであって、更に、
前記比較結果を前記システムの人間のユーザに伝達する通知システムを備える、システム。
【手続補正書】
【提出日】2022-06-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
視野を有するX線放出装置と、
少なくとも部分的に前記X線放出装置の視野と重なり合う視野を有する三次元の距離センサと、
複数の基準エンベロープが格納されているメモリを有するプロセッサであって、前記距離センサと通信し、前記距離センサからのデータを使用して、前記距離センサの視野内にある身体部分を含む仮想マップを生成し、前記身体部分の周囲を密接に取り囲むエンベロープを前記仮想マップ内に生成し、マップした前記エンベロープを、選択した基準エンベロープと比較するように構成される、プロセッサと、
を備える、システム。
【請求項2】
請求項1記載のシステムにおいて、前記基準エンベロープが、前記システムの人間のユーザからの入力に応答して選択される、システム。
【請求項3】
請求項1記載のシステムにおいて、前記プロセッサによって行われる前記比較が、マップした前記エンベロープが、前記選択した基準エンベロープ内に完全に囲まれているか否か判断する、システム。
【請求項4】
請求項1記載のシステムであって、更に、
前記プロセッサと通信するモニタであって、前記センサの視野内にある前記身体部分および前記選択した基準エンベロープの表現を、リアル・タイムで重ね合わせて表示するように構成される、モニタを備える、システム。
【請求項5】
請求項1記載のシステムであって、更に、
前記X線放出装置の視野と少なくとも部分的に重なり合う視野を有する光学カメラを備える、システム。
【請求項6】
請求項5記載のシステムであって、更に、
前記プロセッサと通信するモニタであって、前記光学カメラの視野内にある前記身体部分および前記選択した基準エンベロープの表現を、リアルタムで重ね合わせて表示するように構成される、モニタを備える、システム。
【請求項7】
請求項3記載のシステムであって、更に、
前記プロセッサによって制御され、マップした前記エンベロープが、前記選択した基準エンベロープ内に完全に囲まれている場合、前記システムの人間のユーザに信号を送る通知システムを備える、システム。
【請求項8】
請求項7記載のシステムにおいて、前記通知システムによって送られる前記信号が可聴信号である、システム。
【請求項9】
請求項7記載のシステムにおいて、前記通知システムによって送られる前記信号が視覚信号である、システム。
【請求項10】
請求項9記載のシステムにおいて、前記視覚信号が明滅信号を含む、システム。
【請求項11】
請求項3記載のシステムであって、更に、
前記プロセッサによって制御され、マップした前記エンベロープが、前記選択した基準エンベロープ内に完全には囲まれていない場合、前記システムの人間のユーザに信号を送る通知システムを備える、システム。
【請求項12】
請求項11記載のシステムであって、更に、
前記プロセッサと通信するモニタであって、前記センサの視野内にある前記身体部分および前記選択した基準エンベロープの表現を、リアルタムで重ね合わせて表示するように構成される、モニタを備え
前記通知システムによって送られる前記信号が、前記モニタ上に表示される、システム。
【請求項13】
請求項1記載のシステムであって、更に、
前記プロセッサと通信し、複数の異なる身体部分および複数の異なるX線ビューを列挙するメニューを含むインターフェースを備える、システム。
【請求項14】
請求項13記載のシステムにおいて、前記基準エンベロープが、前記システムの人間のユーザからの入力に応答して選択され、前記入力が、前記メニュー上の前記複数の異なる身体部分から1つおよび前記異なるX線ビューから1つを選択する、システム。
【請求項15】
請求項1記載のシステムにおいて、前記複数の基準エンベロープが、複数の異なる身体部分に対する基準エンベロープを含む、システム。
【請求項16】
請求項1記載のシステムにおいて、前記距離センサが飛行時間センサである、システム。
【請求項17】
請求項1記載のシステムにおいて、前記プロセッサが、マップした前記エンベロープの寸法に基づいて、前記選択した基準エンベロープの寸法を拡縮調整するように構成される、システム。
【請求項18】
請求項1記載のシステムを使用する方法であって、
前記X線放出装置および前記距離センサの視野内において前記身体部分を位置決めするステップと、
前記複数の基準エンベロープから1つを選択するステップと、
マップした前記エンベロープが、前記選択した基準エンベロープ内に完全に囲まれている場合、前記システムの人間のユーザに通知するステップと、
前記身体部分の1つ以上のX線画像を取り込むステップと、
を含む、方法。
【請求項19】
請求項18記載の方法であって、更に、
前記選択するステップの後に、マップした前記エンベロープが、前記選択した基準エンベロープ内に完全に囲まれるまで、前記身体部分を調節するステップを含む、方法。
【請求項20】
請求項18記載の方法において、前記複数の基準エンベロープの各々が、
代表的な身体部分の仮想マップを生成するステップと、
前記仮想マップ内に、前記代表的な身体部分の周囲を密接に取り囲むエンベロープを生成するステップと、
によって作成される、方法。
【請求項21】
システムであって、
指定エリアにエネルギ・ビームを放出するように構成されたX線放出装置と、
少なくとも部分的に前記指定エリアと重なり合う視野を有する光学カメラと、
可視ディスプレイを有するモニタと、
前記カメラおよび前記モニタと通信するプロセッサであって、複数の基準画像が格納されているメモリを有し、各基準画像が代表的な身体部分を描写し、前記プロセッサが、前記カメラによって取り込まれた患者の身体部分の患者画像を、選択された基準画像と比較して、前記比較した画像が同様であるか否か判断し、前記カメラによって取り込まれた前記患者画像を表示するが、前記選択された基準画像のいずれの部分も表示しないように、前記モニタに指令するように構成される、プロセッサと、
を備える、システム。
【請求項22】
請求項21記載のシステムを使用する方法であって、
前記指定エリア内に患者の身体部分を位置決めするステップと、
前記複数の基準画像から1つを選択するステップと、
前記患者画像を前記選択した基準画像と比較するステップと、
前記プロセッサが、前記比較した画像が同様であると判断した場合、前記システムの人間のユーザに通知するステップと、
前記患者の身体部分の1つ以上のX線画像を取り込むステップと、
を含む、方法。
【請求項23】
請求項22記載の方法であって、更に、
前記選択するステップの後に、前記患者画像内に描写された前記患者の身体部分が、前記選択した基準画像内に描写された前記代表的な身体部分と同様に位置決めされるまで、前記患者の身体部分を調節するステップを含む、方法。
【請求項24】
請求項22記載の方法において、前記複数の基準画像の各々が、
複数の代表的な身体部分から1つを選択するステップと、
前記指定エリア内に患者の身体部分を位置決めするステップと、
前記選択した代表的な身体部分の画像を取り込むステップと、
によって作成される、方法。
【請求項25】
請求項21記載のシステムにおいて、前記基準画像が、前記システムの人間のユーザからの入力に応答して選択される、方法。
【請求項26】
請求項21記載のシステムにおいて、前記プロセッサによって行われる前記比較が、前記患者画像内に描写された前記患者の身体部分が、前記選択した基準画像内に描写された前記代表的身体部分と同様に位置決めされているか否か判断する、方法。
【請求項27】
請求項26記載のシステムにおいて、前記プロセッサが、前記比較した画像が同様であるか否か判断した場合、前記比較した画像間の類似性に、所定の非ゼロ範囲を許容するようにプログラミングされる、システム。
【請求項28】
請求項26記載のシステムであって、更に、
前記プロセッサによって制御され、前記プロセッサが前記比較した画像が同様であると判断した場合に前記システムの人間のユーザに信号を送る通知システムを備える、システム。
【請求項29】
請求項28記載のシステムにおいて、前記信号を前記システムの人間のユーザに送るために、前記比較した画像間の類似性に所定の非ゼロ範囲を許容する、システム。
【請求項30】
請求項28記載のシステムにおいて、前記通知システムによって送られる前記信号が、視覚信号である、システム。
【請求項31】
請求項28記載のシステムにおいて、前記通知システムによって送られる前記信号が、可聴信号である、システム。
【請求項32】
請求項26記載のシステムであって、更に、
前記プロセッサによって制御され、前記プロセッサが、前記比較した画像が同様でないと判断した場合に前記システムの人間のユーザに信号を送る通知システムを備える、システム。
【請求項33】
請求項32記載のシステムにおいて、前記プロセッサが、前記比較した画像間の類似性が、所定の類似性非ゼロ範囲内に入らないと判断した場合、前記信号を前記人間のユーザに送る、システム。
【請求項34】
請求項33記載のシステムにおいて、前記通知システムによって送られる前記信号が前記モニタ上に表示される、システム。
【請求項35】
請求項21記載のシステムであって、更に、
前記プロセッサと通信し、複数の異なる身体部分および複数の異なるX線ビューを列挙するメニューを含むインターフェースを備える、システム。
【請求項36】
請求項21記載のシステムにおいて、前記選択した基準画像が、前記患者の身体部分に対応する、システム。
【請求項37】
請求項21記載のシステムにおいて、前記複数の基準画像が、複数の異なる身体部分に対する基準画像を含む、システム。
【請求項38】
請求項21記載のシステムにおいて、前記プロセッサが、前記患者画像内に描写された前記患者の身体部分の寸法に基づいて、前記選択した基準画像内に描写された前記代表的身体部分の寸法を拡縮調整するように構成される、システム。
【請求項39】
請求項21記載のシステムにおいて、前記プロセッサが、更に、前記比較結果の指示を、前記カメラによって取り込まれた前記患者画像と並置して表示することを、前記モニタに指令するように構成される、システム。
【請求項40】
請求項21記載のシステムにおいて、前記モニタが、前記カメラによってリアル・タイムで取り込まれた前記患者画像を表示する、システム。
【請求項41】
システムであって、
指定エリアにエネルギ・ビームを放出するように構成されたX線放出装置と、
少なくとも部分的に前記指定エリアと重なり合う視野を有する光学カメラと、
前記カメラと通信するプロセッサであって、複数の基準画像が格納されているメモリを有し、各基準画像が代表的な身体部分を描写し、前記プロセッサが、前記カメラによって取り込まれた患者の身体部分の患者画像を、選択された基準画像と比較して、前記比較した画像が所定の類似性非ゼロ範囲内にあるか否か判断するように構成される、プロセッサと、
前記光学カメラおよび前記プロセッサと通信するディスプレイと、
前記比較の結果を前記ディスプレイ上に伝達する通知システムと、
を備える、システム。
【請求項42】
請求項41記載のシステムにおいて、前記プロセッサが、前記比較した画像の類似性が前記所定の類似性非ゼロ範囲内に入ると判断したとき、前記通知システムが、前記ディスプレイ上に、前記患者の身体部分のX線を取り込んでもよいことを伝達する、システム。
【請求項43】
請求項42記載のシステムにおいて、前記比較が連続的に行われ、前記プロセッサが、前記比較結果の指標をリアル・タイムで示すように、前記ディスプレイに指令する、システム。
【請求項44】
請求項43記載のシステムにおいて、前記選択した基準画像のどの部分も前記モニタ上に表示されない、システム。
【請求項45】
システムであって、
指定エリアにエネルギ・ビームを放出するように構成されたX線放出装置と、
少なくとも部分的に前記指定エリアと重なり合う視野を有する光学カメラと、
前記カメラと通信するプロセッサであって、複数の基準画像が格納されているメモリを有し、各基準画像が代表的な身体部分を描写し、前記プロセッサが、前記カメラによって取り込まれた患者の身体部分の患者画像を、選択された基準画像と比較して、前記比較した画像が同様であるか否か判断するように構成され、前記選択した基準画像のいずれの部分も前記システムの人間のユーザには見えない、プロセッサと、
を備える、システム。
【請求項46】
請求項45記載のシステムであって、更に、
前記比較結果を前記システムの人間のユーザに伝達する通知システムを備える、システム。
【国際調査報告】