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特表2022-553890ゲーム環境向けライトフィールドディスプレイシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-27
(54)【発明の名称】ゲーム環境向けライトフィールドディスプレイシステム
(51)【国際特許分類】
   G02B 30/56 20200101AFI20221220BHJP
   A63F 13/80 20140101ALI20221220BHJP
   A63F 13/25 20140101ALI20221220BHJP
   H04N 13/307 20180101ALI20221220BHJP
   H04N 13/368 20180101ALI20221220BHJP
【FI】
G02B30/56
A63F13/80 F
A63F13/25
H04N13/307
H04N13/368
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022513675
(86)(22)【出願日】2019-09-03
(85)【翻訳文提出日】2022-04-08
(86)【国際出願番号】 US2019049399
(87)【国際公開番号】W WO2021045733
(87)【国際公開日】2021-03-11
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519006883
【氏名又は名称】ライト フィールド ラボ、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】カラフィン、ジョナサン、シーン
(72)【発明者】
【氏名】ベヴェンシー、ブレンダン、エルウッド
【テーマコード(参考)】
2H199
5C061
【Fターム(参考)】
2H199BA32
2H199BA43
2H199BA45
2H199BA52
2H199BB23
2H199BB29
2H199BB59
5C061AA06
5C061AB12
5C061AB14
5C061AB16
(57)【要約】
カジノなどのゲーム環境内でホログラフィックコンテンツを表示するためのライトフィールド(LF)ディスプレイシステム。LFディスプレイシステムは、一実施形態では、ゲーム環境内でLFディスプレイのアレイを形成するようにタイル張りされた複数のLFディスプレイを含み、LFディスプレイシステムは、ゲーム環境、ゲームの進行状況(例えば、勝ち、負け、ポイント、金銭的勝利など)での各視聴者の動き、および彼らの行動(例えば、ボディーランゲージ、顔の表情、声のトーンなど)を、様々なセンサ(例えば、カメラ、マイクロフォンなど)で追跡して記録する人工知能(AI)および機械学習(ML)モデルを使用して視聴者の体験をカスタマイズし得る。したがって、結果は、ゲーム環境内で観察された行動に基づいて視聴者を魅了するAIホログラフィックキャラクタを含む、視聴者ごとにカスタマイズされたゲーム環境である。
【選択図】 図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ライトフィールド(LF)ディスプレイシステムであって、
ライトフィールドディスプレイアセンブリによって表示するためのホログラフィックコンテンツを生成するように構成された処理エンジンであって、前記ホログラフィックコンテンツは、電磁エネルギーとして表示される、処理エンジンと、
ゲーム環境におけるライトフィールドディスプレイアセンブリと、
を備え、前記ライトフィールドディスプレイアセンブリは、
ホログラフィックコンテンツを投影するように構成された1つ以上の前記表示面と、
前記処理エンジンからホログラフィックコンテンツを受信し、電磁エネルギーを生成して、前記表示面を介してホログラフィックコンテンツとして1人以上の視聴者に投影するように構成された前記1つ以上のエネルギーデバイスと、
を備える、LFディスプレイシステム。
【請求項2】
前記表示面は、ホログラフィックゲームステーションまたはホログラフィックギャンブルテーブルに組み込まれている、請求項1に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項3】
前記ホログラフィックゲームステーションは、スロットマシン、ゲームテーブル用ゲーム、または電子ゲームである、請求項2に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項4】
前記表示面は、前記ゲーム環境の壁に組み込まれている、請求項1に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項5】
前記ホログラフィックコンテンツを視聴している前記1人以上の視聴者に関する情報を取得するように構成された追跡システムをさらに備える、請求項1に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項6】
前記追跡システムによって取得された前記情報は、
ホログラフィックコンテンツに対する視聴者の応答と、
前記ホログラフィックコンテンツを視聴している前記1人以上の視聴者の特性をさらに備える、請求項5に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項7】
前記1人以上の視聴者に関する前記情報は、前記1人以上の視聴者の視聴者の位置、前記視聴者の動き、前記視聴者のジェスチャ、前記視聴者の表情、視聴者の年齢、前記視聴者の性別、および前記視聴者によって着用されている衣服のうちのいずれかを含む、請求項5に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項8】
前記処理エンジンによって生成された前記ホログラフィックコンテンツは、前記追跡システムによって識別された1人以上の視聴者の年齢、性別、位置、動き、ジェスチャ、または顔の表情に応じて変更される、請求項5に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項9】
前記LFディスプレイモジュールによって提示された前記ホログラフィックコンテンツを視聴している1人以上の視聴者の識別と、
前記1人以上の識別された視聴者の各々の視聴者プロファイルの生成をするように構成されている視聴者プロファイリングシステムをさらに備える、請求項1に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項10】
前記ホログラフィックコンテンツに対する視聴者の応答、または前記ホログラフィックコンテンツを視聴する視聴者の特性は、前記視聴者プロファイルに含まれる、請求項9に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項11】
前記視聴者プロファイリングシステムは、前記1人以上の識別された視聴者のソーシャルメディアアカウントにアクセスして、視聴者プロファイルを生成する、請求項9に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項12】
前記ホログラフィックコンテンツは、AIモデルに従って変更される、請求項8に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項13】
前記LF処理エンジンは、前記ゲーム環境で識別された1人以上の視聴者の前記特性に部分的に基づいて前記ホログラフィックコンテンツを作成するように構成され、識別された各視聴者は、前記LFディスプレイシステムによって表示された前記ホログラフィックコンテンツを視聴し、1つ以上の特性を含む視聴者プロファイルに関連付けられている、請求項9に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項14】
前記特性は、前記視聴者の位置、前記視聴者の動き、前記視聴者のジェスチャ、前記ユーザーの顔の表情、前記ユーザーの性別、前記ユーザーの年齢、および前記ユーザーの衣服のいずれかを含む、請求項13に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項15】
前記処理エンジンは、
プロセッサをさらに備え、前記プロセッサは、
追跡システムによって取得された情報を使用して、前記表示されたホログラフィックコンテンツを視聴している前記1人以上の視聴者の特定の視聴者を識別することと、
前記識別された特定のユーザーの前記視聴者プロファイルに基づいて、前記特定の視聴者の1つ以上の特性を識別することと、
前記識別された特性に基づいて前記特定の視聴者の好みを決定することと、
前記決定された好みに従って、前記LFディスプレイシステムによって前記特定の視聴者に提示するためのホログラフィックコンテンツを作成することと、を行うためのモデルを適用するように構成されている、請求項9に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項16】
前記モデルは、人工知能モデルである、請求項14に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項17】
前記複数のエネルギーデバイスは、
前記1つ以上の表示面に入射するエネルギーを感知するように構成された1つ以上のエネルギーセンサを備える、請求項1に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項18】
前記1つ以上のエネルギーセンサは、前記表示面に入射する電磁エネルギーからのライトフィールドをキャプチャするように構成されている、請求項17に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項19】
前記LFディスプレイアセンブリは、ホログラフィックコンテンツの投影、およびライトフィールドのキャプチャを同時に行うように構成されている、請求項18に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項20】
前記ホログラフィックコンテンツは、ホログラフィックキャラクタを含む、請求項1に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項21】
前記ホログラフィックキャラクタが提示されるときに、感覚フィードバックを提供するように構成されている少なくとも1つの感覚フィードバックデバイスを備える感覚フィードバックシステムをさらに備える、請求項20に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項22】
前記感覚フィードバックは、触覚フィードバック、音声フィードバック、芳香フィードバック、温度フィードバック、またはそれらの任意の組み合わせを含む、請求項21に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項23】
前記触覚フィードバックは、前記1人以上の視聴者がタッチを介してインタラクションし得る前記ホログラフィックキャラクタの表面と一致する触覚表面を提供するように構成されている、請求項22に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項24】
前記ゲーム環境の前記1人以上の視聴者に関する情報を取得するように構成されている1つ以上の追跡デバイスを備える追跡システムをさらに備え、
前記コントローラは、前記追跡システムによって取得された前記情報に基づいて、前記ゲーム環境の前記1人以上の視聴者のための前記ホログラフィックキャラクタを生成するように構成されている、請求項20に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項25】
前記ホログラフィックコンテンツは、第1のタイプのエネルギーおよび第2のタイプのエネルギーを含む、請求項1に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項26】
前記第1のタイプのエネルギーは、電磁エネルギーであり、前記第2のタイプのエネルギーは、超音波エネルギーである、請求項25に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項27】
前記第1のタイプのエネルギーおよび第2のタイプのエネルギーは、前記LFディスプレイアセンブリがホログラフィックオブジェクトの表面の近くまたは一致する体積触覚表面を提示するように、同じ場所に提示される、請求項26に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項28】
前記追跡システムによって取得された前記情報は、前記視聴者の位置、前記視聴者の動き、前記視聴者のジェスチャ、前記視聴者の表情、前記視聴者の視線、視聴者の年齢、前記視聴者の性別、前記視聴者よって着用されている衣類の一点の識別、および前記視聴者の聴覚フィードバックのうちのいずれかを含む、請求項24に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項29】
前記視聴者の前記追跡情報は、前記視聴者の前記視線を含み、前記LFディスプレイアセンブリは、前記ホログラフィックキャラクタの目を更新して、前記視聴者の前記視線とのアイコンタクトを維持するように構成されている、請求項28に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項30】
前記1人以上の視聴者は、第1の視聴者および第2の視聴者を含み、前記追跡された応答は、前記第1の視聴者および前記第2の視聴者の前記視線を含み、前記LFディスプレイアセンブリは、前記ホログラフィックキャラクタの目を更新して、指向するアイコンタクトを前記第1の視聴者と前記第2の視聴者との間で交互させるように構成されている、請求項28に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項31】
前記コントローラは、前記追跡システムによって取得された前記情報と、人工知能モデルと、を使用して、前記ホログラフィックキャラクタを生成するように構成されている、請求項28に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項32】
前記追跡システムによって取得された前記情報にアクセスすることと、
前記情報を処理して、前記ゲーム環境の前記1人以上の視聴者のうちの視聴者を識別することと、
前記視聴者の視聴者プロファイルを生成することと、を行うように構成された、視聴者プロファイリングモジュールをさらに備え、
前記コントローラは、前記視聴者プロファイルに部分的に基づいて、前記視聴者のための前記ホログラフィックキャラクタを生成するように構成されている、請求項28に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項33】
前記ホログラフィックキャラクタは、前記視聴者のパーソナルアシスタントとして機能するように構成される、請求項32に記載のシステム。
【請求項34】
前記コントローラは、前記視聴者プロファイルと、人工知能モデルと、を使用して、前記ホログラフィックキャラクタを生成するように構成されている、請求項32に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項35】
前記視聴者プロファイリングモジュールは、
前記視聴者のソーシャルメディアアカウントからの情報を使用して、前記視聴者プロファイルを更新するようにさらに構成されており、
前記コントローラは、前記更新された視聴者プロファイルに部分的に基づいて、前記ホログラフィックキャラクタを生成するように構成されている、請求項34に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項36】
前記コントローラは、前記更新された視聴者プロファイルと、人工知能モデルと、を使用して、前記ホログラフィックキャラクタを生成するように構成されている、請求項32に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項37】
ライトフィールド(LF)ディスプレイシステムであって、
ゲーム環境内のディスプレイエリアを有するホログラフィックディスプレイであって、前記ゲーム環境の少なくとも一部に対応するホログラフィックオブジェクトボリューム内のホログラフィックコンテンツを前記ゲーム環境の視聴者に提示するホログラフィックディスプレイと、
前記ゲーム環境の前記ホログラフィックオブジェクトボリューム内の1つ以上のゲームステーションであって、前記ホログラフィックディスプレイは、前記1つ以上のゲームステーションの1つ以上の視覚的側面に関連してそれを拡張するホログラフィックコンテンツを提示する、ゲームステーションと、
前記1つ以上のゲームステーションの各々によって提供されるゲームをプレイし、前記ホログラフィックコンテンツを視聴する視聴者に関する情報を取得するように構成された追跡システムであって、前記情報は、ホログラフィックコンテンツに対する視聴者の応答、および前記ホログラフィックコンテンツを視聴する視聴者の特性を含み、前記視聴者のための前記ホログラフィックコンテンツは、前記追跡システムによって取得された前記情報に基づいて拡張される、追跡システムと、
を備えるLFディスプレイシステム。
【請求項38】
前記ホログラフィックディスプレイは、前記ゲーム環境内で1つ以上の表面を形成する複数のLFディスプレイモジュールであって、各LFディスプレイモジュールは一緒にタイル張りをされ、単一のLFディスプレイモジュールのディスプレイエリアよりも大きい有効なディスプレイエリアを持つシームレスな表示面を形成し、前記ホログラフィックコンテンツは、前記ゲーム環境のホログラフィックオブジェクトボリューム内の位置に提示された少なくとも1つのホログラフィックオブジェクトを含む、請求項37に記載のシステム。
【請求項39】
前記ホログラフィックオブジェクトは、ホログラフィックキャラクタであって、前記追跡システムは、
前記ホログラフィックキャラクタとの視聴者から1つ以上のインタラクションを受信し、
人工知能(AI)モデルを使用して、前記視聴者からの前記1つ以上のインタラクションに対するホログラフィックキャラクタの応答を生成するようにさらに構成される、請求項38に記載のシステム。
【請求項40】
前記ホログラフィックキャラクタは、前記視聴者のパーソナルアシスタントとして機能するように構成される、請求項39に記載のシステム。
【請求項41】
前記ホログラフィックオブジェクトは、前記ゲーム環境で第1の視聴者に提示される第2の視聴者のライブホログラフィックコンテンツであって、前記第2の視聴者は、前記ゲーム環境でゲームをプレイしている前記第1の視聴者から離れた場所で前記ゲームをプレイし、前記LFディスプレイシステムは、
前記第2の視聴ユーザーの画像データを受信し、
前記第1の視聴者に提示するため、前記ゲーム環境内で前記第2の視聴者のライブホログラフィック表現を生成する一方、前記第1の視聴者と前記第2の視聴者は、別の物理的位置で同時に前記ゲームをプレイするようにさらに構成される、請求項37に記載のシステム。
【請求項42】
前記ホログラフィックコンテンツは、ホログラフィックキャラクタであって、前記追跡システムは、
1つ以上のコンテキストユーザー特性の識別であって、前記1つ以上のコンテキストユーザー特性は、前記視聴者の勝ち負け、前記視聴者のボディーランゲージの1つ以上の分類されたインスタンス、前記視聴者の1つ以上の分類された顔の表情、および前記視聴者の発声分析、またはそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、1つ以上のコンテキストユーザー特性の識別と、
人工知能(AI)モデルを使用して、前記ホログラフィックキャラクタに、前記視聴者からの前記識別された1つ以上のコンテキストユーザー特性へ応答、および/またはこれに応答して1つ以上の動作を実行させるようにさらに構成される、請求項37に記載のシステム。
【請求項43】
前記ホログラフィックキャラクタからの前記応答は、励ましの発言、興奮の発言、お悔やみの発言、笑顔、ジェスチャ、身体の動き、拍子の動き、またはそれらの組み合わせの少なくとも1つである、請求項41に記載のシステム。
【請求項44】
視聴者プロファイリングシステムをさらに備え、前記視聴者プロファイリングシステムは、
前記ホログラフィックコンテンツに対する視聴者の応答と前記ホログラフィックコンテンツを視聴している視聴者の特性を識別し、
前記識別された特性と応答に基づいて、前記ホログラフィックコンテンツを視聴する視聴者の前記特性と好みを説明する視聴者プロファイルを生成するように構成される、請求項37に記載のシステム。
【請求項45】
前記ホログラフィックコンテンツは、前記追跡システムによって取得された前記情報に基づいて、各視聴者に対して個別に拡張される、請求項37に記載のシステム。
【請求項46】
第1の視聴者に提示される前記ホログラフィックコンテンツは、前記ゲーム環境において第2の視聴者に提示される前記ホログラフィックコンテンツとは異なる、請求項37に記載のシステム。
【請求項47】
前記ホログラフィックコンテンツに関連して前記第1の視聴者に提示される音声コンテンツは、第2の視聴者に提示される音声コンテンツとは異なる、請求項45に記載のシステム。
【請求項48】
前記ゲーム環境は、カジノであり、前記1つ以上のゲームステーションは、スロットマシンまたはギャンブルテーブルを含む、請求項37に記載のシステム。
【請求項49】
前記ホログラフィックコンテンツは、前記ゲーム環境におけるホログラフィックキャラクタであり、前記触覚表面は前記ホログラフィックキャラクタの手と一致する、請求項48に記載のシステム。
【請求項50】
前記ホログラフィックコンテンツの少なくとも一部と一致する触覚表面を生成するように構成される複数の超音波スピーカをさらに備える、請求項37に記載のシステム。
【請求項51】
ライトフィールド(LF)ディスプレイシステムであって、
ネットワーク接続を介してホログラフィックコンテンツを受信するように構成されたネットワークインターフェースであって、前記ホログラフィックコンテンツは、電磁エネルギーとして1人以上の視聴者に表示するためのものである、ネットワークインターフェースと、
ゲーム環境におけるライトフィールドディスプレイアセンブリと、を備え、
前記ライトフィールドディスプレイアセンブリは、
ホログラフィックコンテンツを投影するように構成された1つ以上の表示面と、
前記ネットワークインターフェースからホログラフィックコンテンツを受信し、前記電磁エネルギーを生成して、前記表示面を介してホログラフィックコンテンツとして1人以上のユーザーに投影するように構成された1つ以上のエネルギーデバイスと、
を備える、LFディスプレイシステム。
【請求項52】
前記ホログラフィックコンテンツを前記LFディスプレイアセンブリによって提示可能なフォーマットに復号するように構成されたデコーダをさらに備える、請求項50に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項53】
コンピュータ命令を記憶するプロセッサをさらに備え、前記コンピュータ命令が、実行されると、前記プロセッサに、
前記ネットワークインターフェースを介して前記ネットワーク接続からホログラフィックコンテンツを第1のフォーマットで受信することと、
前記第1のフォーマットの前記ホログラフィックデータを第2のフォーマットのホログラフィックコンテンツに復号することと、を行わせる、請求項50に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項54】
前記第1のフォーマットは、ベクトル化されたデータフォーマットであり、前記第2のフォーマットは、ラスタライズされたデータフォーマットである、請求項52に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項55】
前記コンピュータ命令が、実行されると、前記プロセッサに、
前記LFディスプレイシステムのハードウェア構成を決定することと、
前記ハードウェア構成に基づいて、前記ホログラフィックコンテンツを前記第2のフォーマットに復号することと、をさらに行わせる、請求項52に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項56】
前記コンピュータ命令が、実行されると、前記プロセッサに、
前記ゲーム環境のレイアウトを決定することと、
前記ゲーム環境の前記レイアウトに基づいて、前記ホログラフィックコンテンツを前記第2のフォーマットに復号することと、をさらに行わせる、請求項52に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項57】
前記コンピュータ命令が、実行されると、前記プロセッサに、
前記LFディスプレイアセンブリの構成を決定することをさらに行わせ、前記構成は、
解像度、
1度あたりの角度、
視野、および
ディスプレイエリア、
のいずれかを含む、請求項52に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項58】
前記ネットワークを介して受信されたホログラフィックコンテンツのデジタル権利を管理するように構成された権利管理モジュールをさらに備え、前記デジタル権利管理モジュールにより、前記LFディスプレイアセンブリは、前記権利管理モジュールがデジタルキーを有するホログラフィックコンテンツを投影できる、請求項52に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項59】
前記ホログラフィックコンテンツは、前記ネットワークを介して前記LFディスプレイシステムに接続されたホログラフィックコンテンツリポジトリから受信される、請求項52に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項60】
ライトフィールド(LF)ディスプレイシステムであって、
ゲーム環境で1つ以上の表面を形成する複数のLFディスプレイモジュールであって、各LFディスプレイモジュールは、ディスプレイエリアを有し、一緒にタイル張りをされ、個々のLFディスプレイモジュールのエリアよりも大きい有効ディスプレイエリアを有するシームレスな表示面を形成し、LFディスプレイモジュール、および前記ゲーム環境の少なくとも一部に対応するホログラフィックオブジェクトボリュームで前記ゲーム環境の視聴者にホログラフィックコンテンツを提示するLFディスプレイモジュールと、
前記ゲーム環境の前記ホログラフィックオブジェクトボリューム内の1つ以上のゲームステーションであって、前記複数のLFディスプレイモジュールは、前記1つ以上のゲームステーションに関連してホログラフィックコンテンツを提示する、ゲームステーションと、
を備えるLFディスプレイシステム。
【請求項61】
前記1つ以上のゲームステーションの各々によって提供されるゲームをプレイし、前記ホログラフィックコンテンツを視聴する視聴者に関する情報を取得するように構成された追跡システムをさらに備え、前記情報は、ホログラフィックコンテンツに対する視聴者の応答、および前記ホログラフィックコンテンツを視聴する視聴者の特性を含み、前記視聴者のための前記ホログラフィックコンテンツは、前記追跡システムによって取得された前記情報に基づいて拡張される、請求項60に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項62】
前記ホログラフィックコンテンツは、ホログラフィックキャラクタであって、前記追跡システムは、
前記ホログラフィックキャラクタとの視聴者から1つ以上のインタラクションを受信し、
前記視聴者から受信した1つ以上のインタラクションに関連する意図を識別し、
人工知能(AI)モデルを使用して、前記視聴者からの前記1つ以上のインタラクションに対するホログラフィックキャラクタの応答を生成するようにさらに構成される、請求項60に記載のシステム。
【請求項63】
前記ホログラフィックコンテンツの少なくとも一部と一致する触覚表面を生成するように構成される複数の超音波スピーカをさらに備える、請求項60に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項64】
前記ホログラフィックコンテンツは、前記ゲーム環境におけるホログラフィックキャラクタであって、前記触覚表面は、前記ホログラフィックキャラクタの身体部分と一致する、請求項63に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項65】
前記ホログラフィックコンテンツは、ホログラフィックキャラクタであって、前記追跡システムは、
1つ以上のコンテキストユーザー特性の識別であって、前記1つ以上のコンテキストユーザー特性は、前記視聴者の勝ち負け、前記視聴者のボディーランゲージの1つ以上の分類されたインスタンス、前記視聴者の1つ以上の分類された顔の表情、および前記視聴者の発声分析、またはそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む1つ以上のコンテキストユーザー特性の識別し、
人工知能(AI)モデルを使用して、前記ホログラフィックキャラクタに、前記視聴者からの前記識別された1つ以上のコンテキストユーザー特性へ応答、および/またはこれに応答して1つ以上の動作を実行させるようにさらに構成される、請求項60に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項66】
前記ホログラフィックキャラクタからの前記応答は、励ましの発言、興奮の発言、お悔やみの発言、笑顔、ジェスチャ、身体の動き、拍子の動き、またはそれらの組み合わせの少なくとも1つである、請求項65に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項67】
前記ホログラフィックコンテンツは、前記ゲーム環境で第1の視聴者に提示される第2の視聴者のライブホログラフィックコンテンツであって、前記第2の視聴者は、前記ゲーム環境で前記ゲームをプレイしている前記第1の視聴者から離れた場所でゲームをプレイし、前記LFディスプレイシステムは、
前記第2の視聴ユーザーの画像データを受信し、
前記第1の視聴者に提示するため、前記ゲーム環境内で前記第2の視聴者のライブホログラフィック表現を生成する一方、前記第1の視聴者と前記第2の視聴者は、別の物理的位置で同時に前記ゲームをプレイするようにさらに構成される、請求項60に記載のシステム。
【請求項68】
前記ゲーム環境は、カジノであり、前記1つ以上のゲームステーションは、スロットマシンまたはギャンブルテーブルを含む、請求項60に記載のLFディスプレイシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、国際出願第PCT/US2017/042275号、同第PCT/US2017/042276号、同第PCT/US2017/042418号、同第PCT/US2017/042452号、同第PCT/US2017/042462号、同第PCT/US2017/042466号、同第PCT/US2017/042467号、同第PCT/US2017/042468号、同第PCT/US2017/042469号、同第PCT/US2017/042470号、および同第PCT/US2017/042679号に関連し、これらはすべて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、ゲーム環境に関し、より具体的には、カジノなどのゲーム環境内に実装されたライトフィールドディスプレイに関する。
【背景技術】
【0003】
従来、カジノなどのゲーム環境では、カジノの常連客を引き付けるためのテーマや魅力を作り出している。カジノのテーマおよび/または魅力は、常連客を引き付け、他のカジノとは一線を画すように設計されている。したがって、カジノのテーマおよび/または魅力は、人々をそれらの施設に引き付けるための特定かつユニークな魅力であり、これらのテーマや魅力と一致する幻想を作り出すために多くの時間とお金が費やされる。ただし、これらのテーマおよび/または魅力はすべての人の興味を引くわけではなく、カジノの常連客は通常、特定のテーマや魅力に親近感を持っている。このため、従来のカジノは、特定のカジノのテーマや魅力に興味のない他の潜在的な常連客をしばしば遠ざけながら、特定のユニークな魅力に引き付けられるすべてのカジノ常連客の一部に限定されている。
【発明の概要】
【0004】
ゲーム環境内でホログラフィックコンテンツを表示するためのライトフィールド(LF)ディスプレイシステムが開示されている。LFディスプレイシステムは、一実施形態では、ゲーム環境内でLFディスプレイのアレイを形成するようにタイル張りされた複数のLFディスプレイを含み、LFディスプレイシステムは、ゲーム環境、ゲームの進行状況(例えば、勝ち、負け、ポイント、金銭的勝利など)での各視聴者の動き、および彼らの行動(例えば、ボディーランゲージ、顔の表情、声のトーンなど)を、様々なセンサ(例えば、カメラ、マイクロフォンなど)で追跡して記録する人工知能(AI)および機械学習(ML)モデルを使用して視聴者の体験をカスタマイズし得る。したがって、結果は、ゲーム環境内で観察された行動に基づいて視聴者を魅了するAIホログラフィックキャラクタを含む、視聴者ごとにカスタマイズされたゲーム環境である。例えば、視聴者がカードゲームの複数の手札を勝ち取り続けたり、クラップスをプレイしながら1回のターンでサイコロを何度も投げたりできる場合、ホログラフィックキャラクタは拍手や応援コメントで彼らを応援し得る。他の例では、視聴者が負けているか、感情的に取り乱しているように見える場合、ホログラフィックキャラクタは同情と励ましの慰めの言葉を与え得る。
【0005】
したがって、一実施形態では、システムは、ゲーム環境全体で視聴者が様々なカジノゲームをプレイするとき、彼らを励ます観客またはカジノスタッフとしてホログラフィックキャラクタを生成し得る。ホログラフィックキャラクタを介して視聴者を励ますために、LFディスプレイシステムの追跡システムは、ホログラフィックキャラクタとの視聴者からのインタラクションに対応する画像データおよび/または音声データを取得する。これらのインタラクションは、視聴者からのホログラフィックキャラクタへの口頭の挨拶などの明白なインタラクション、および視聴者がホログラフィックキャラクタを無視する場合などの視聴者が挨拶にどのように応答するかであり得る。したがって、システムは、インタラクションに関連する感情または意図を識別し、AIおよび/またはMLモデルを使用して適切な応答を生成する。インタラクションと視聴者に応じて、ホログラフィックキャラクタからの応答は、励ましの発言、興奮の発言、お悔やみの発言、笑顔、拍子の動き、一般的な世間話などになる。したがって、LFディスプレイシステムは、様々なゲームの視聴者、勝ち、負け、AIホログラフィックキャラクタのインタラクションに対する彼らの感情的な応答を追跡する。LFディスプレイシステムは、既存かつ継続的に更新されるソーシャル情報のデータベースを開発するために、時間の経過とともに個人のユーザープロファイルを開発することができ、このデータベースは、AIモデルを継続的に進化させて、ゲーム環境内のAIキャラクタやその他のホログラフィックオブジェクトからの感情的な応答をテストおよび改良して、カジノの常連客の応答と一致させる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】1つ以上の実施形態による、ホログラフィックオブジェクトを提示するライトフィールドディスプレイモジュールの図である。
【0007】
図2A】1つ以上の実施形態による、ライトフィールドディスプレイモジュールの一部分の断面である。
【0008】
図2B】1つ以上の実施形態による、ライトフィールドディスプレイモジュールの一部分の断面である。
【0009】
図3A】1つ以上の実施形態による、ライトフィールドディスプレイモジュールの斜視図である。
【0010】
図3B】1つ以上の実施形態による、インターリーブされたエネルギーリレーデバイスを含むライトフィールドディスプレイモジュールの断面図である。
【0011】
図4A】1つ以上の実施形態による、単一面シームレス表面環境を形成するために二次元にタイル張りされたライトフィールドディスプレイシステムの一部分の斜視図である。
【0012】
図4B】1つ以上の実施形態による、多面シームレス表面環境におけるライトフィールドディスプレイシステムの一部分の斜視図である。
【0013】
図4C】1つ以上の実施形態による、ウィング型構成の集合表面を有するライトフィールドディスプレイシステムの上面図である。
【0014】
図4D】1つ以上の実施形態による、傾斜構成の集合表面を有するライトフィールドディスプレイシステムの側面図である。
【0015】
図4E】1つ以上の実施形態による、部屋の前壁に集合表面を有するライトフィールドディスプレイシステムの上面図である。
【0016】
図4F】1つ以上の実施形態による、部屋の前壁に集合表面を有するLFディスプレイシステムの側面図の側面図である。
【0017】
図5A】1つ以上の実施形態による、ライトフィールドディスプレイシステムのブロック図である。
【0018】
図5B】1つ以上の実施形態による、例示的なLFフィルムネットワークを示す。
【0019】
図6】1つ以上の実施形態による、ホログラフィックコンテンツを視聴者に提示するゲーム環境におけるLFディスプレイシステムの図である。
【0020】
図7】1つ以上の実施形態による、ホログラフィックゲームコンテンツを視聴者に提示するいくつかのゲーム機を含むゲーム環境におけるLFディスプレイシステムの図である。
【0021】
図8】LFゲームネットワーク内のゲーム環境のホログラフィックコンテンツを表示する方法を示すフロー図である。
【0022】
これらの図は、例示のみを目的として、本発明の様々な実施形態を示す。当業者は、以下の考察から、本明細書において例示される構造および方法の代替の実施形態が、本明細書に記載される本発明の原理から逸脱することなく採用され得ることを容易に認識するであろう。
【発明を実施するための形態】
【0023】
ライトフィールド(LF)ディスプレイシステムは、カジノなどのゲーム環境に実装され、ホログラフィックコンテンツまたはホログラフィックキャラクタを備えたゲームテーブルおよび/またはコンソールなどのホログラフィックコンテンツ(例えば、ディーラー、チームメイト、対戦相手、同じテーブルにいる仲間のプレーヤーで、コンピュータで生成された人工のキャラクタか、別の物理的位置で遊んでいる実在の人物など)をユーザーに提示する。LFディスプレイシステムは、ゲーム環境のビューイングボリューム内の1人以上の視聴者に見えるであろう1つ以上のホログラフィックオブジェクトを含むホログラフィックコンテンツを提示するように構成されたLFディスプレイアセンブリを備える。ホログラフィックオブジェクトはまた、他の感覚刺激(例えば、触覚、音声、または匂い)で拡張され得る。例えば、LFディスプレイシステム内の超音波エミッタは、ホログラフィックオブジェクトの一部またはすべてに対して触覚表面を提供する超音波圧力波を放出することができる。ホログラフィックコンテンツは、追加のビジュアルコンテンツ(すなわち、2Dまたは3Dビジュアルコンテンツ)を含み得る。まとまりのある体験が可能であることを確実にするエミッタの協調が、マルチエミッタ実装形態のシステムの一部(すなわち、任意の所与の時点で正しい触感および感覚刺激を提供するホログラフィックオブジェクト)である。LFディスプレイアセンブリは、ホログラフィックコンテンツを生成するための1つ以上のLFディスプレイモジュールを含み得る。
【0024】
LFディスプレイシステムは、生成されたホログラフィックオブジェクトを用いて、ゲーム環境の多くの実施形態で異なる体験を提供するように構築され得る。例えば、LFディスプレイシステムは、ユーザーがゲームをプレイしたり、ギャンブルをしたり、および/またはゲーム環境を移動するときに、ユーザーのゲーム体験を促進、支援、強化するホログラフィックゲーム(またはホログラフィックコンテンツで拡張されたゲーム)のエコシステム全体として実装され得る。LFディスプレイシステムは、センサフュージョン、人工知能(AI)、機械学習(ML)を活用して、ユーザーのゲームパフォーマンス、動き、ジェスチャ(例えば、ボディーランゲージ、顔の表情、発声分析など)、および/またはホログラフィックディスプレイ面を使用したまたは介したその他の動作を追跡および記録することで、これを実現し得る。さらに、LFディスプレイによって生成されたホログラフィックオブジェクトには、ユーザーに話しかけ、ユーザーの関心を維持し、勝ち負けを受けてプレイするように促すインタラクティブなキャラクタを含み得る。
【0025】
LFディスプレイアセンブリは、単一面または多面シームレス表面環境を形成することができる。例えば、LFディスプレイアセンブリは、ゲーム環境のエンクロージャをカプセルに包む多面シームレス表面環境を形成し得る。LFディスプレイシステムの視聴者は、LFディスプレイシステムによって生成されたホログラフィックコンテンツで部分的または完全に変換され得るエンクロージャに入ることができる。ホログラフィックコンテンツは、エンクロージャ内に存在する物理的オブジェクト(例えば、椅子またはベンチ)を拡張または強化することができる。さらに、視聴者は、アイウェアデバイスおよび/またはヘッドセットを要することなく、エンクロージャを自由に見回してホログラフィックコンテンツを見ることができる。さらに、ゲーム環境エンクロージャは、LFディスプレイアセンブリのLFディスプレイモジュールによって覆われた表面を有し得る。例えば、場合によっては、壁、天井、および床の一部またはすべてがLFディスプレイモジュールで覆われている。
【0026】
LFディスプレイシステムは、追跡システムおよび/または感覚フィードバックアセンブリを介して入力を受信し得る。入力に基づいて、LFディスプレイシステムは、ホログラフィックコンテンツを調整し、ならびに関連する構成要素にフィードバックを提供することができる。追加的に、LFディスプレイシステムは、個人化されたコンテンツを各視聴者に提供するため、各視聴者を識別する視聴者プロファイリングシステムを組み込み得る。視聴者プロファイリングシステムは、ゲーム環境への視聴者の訪問に関する他の情報をさらに記録することができ、この情報は、ホログラフィックコンテンツを個人化するためのその後の訪問で使用され得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、LFディスプレイシステムは、システムが、少なくとも1つのタイプのエネルギーを同時に放出し、同時に、視聴者に応答してインタラクティブな体験を作成するために少なくとも1つのタイプのエネルギーを吸収することを可能にする要素を含み得る。例えば、LFディスプレイシステムは、見るためのホログラフィックオブジェクトおよび触覚知覚のための超音波の両方を放出し、それと同時に、視聴者の追跡および他のシーン分析のための画像情報を吸収する一方、視聴者によるタッチ応答を検出するために超音波を吸収する。一例として、そのようなシステムは、視聴者によって仮想的に「タッチ」されると、タッチ刺激に従ってその「行動」を修正するホログラフィックキャラクタを投影し得る。環境のエネルギー感知を実行するディスプレイシステムの構成要素は、エネルギーの放出および吸収の両方を行う双方向エネルギー要素を介して表示面に統合され得るか、または超音波スピーカおよびカメラなどの撮像キャプチャデバイスなど、表示面とは別の専用のセンサであり得る。
【0028】
LFディスプレイシステムはまた、少なくともLFディスプレイシステムのビューイングボリューム内の視聴者の動きを追跡するためのシステムを組み込むことができる。視聴者の追跡された動きを使用して、没入型ゲーム環境を強化することができる。例えば、LFディスプレイシステムは、追跡情報を使用して、ホログラフィックコンテンツとの視聴者のインタラクション(例えば、ホログラフィックボタンを押すこと)を容易にすることができる。LFディスプレイシステムは、追跡情報を使用して、ホログラフィックオブジェクトに対する指の位置を監視することができる。例えば、ホログラフィックオブジェクトは、視聴者によって「押され」得るボタンであり得る。LFディスプレイシステムは、超音波エネルギーを投影して、ボタンに対応し、ボタンと実質的に同じ空間を占有する触覚表面を生成することができる。LFディスプレイシステムは、追跡情報を使用して、ボタンが視聴者によって「押される」ときに、ボタンを動的に移動するとともに、触覚表面の位置を動的に移動することができる。LFディスプレイシステムは、追跡情報を使用して、視聴者を見る、および/または視聴者とアイコンタクトする、もしくは視聴者と他の方法でインタラクションするホログラフィックオブジェクトを提供することができる。LFディスプレイシステムは、追跡情報を使用して、視聴者に「タッチする」ホログラフィックオブジェクトを提供することができ、超音波スピーカは、ホログラフィックオブジェクトが、タッチを介して、視聴者とインタラクションできる触覚表面を作成する。
ライトフィールドディスプレイシステムの概要
【0029】
図1は、1つ以上の実施形態による、ホログラフィックオブジェクト120を提示するライトフィールド(LF)ディスプレイモジュール110の図100である。LFディスプレイモジュール110は、ライトフィールド(LF)ディスプレイシステムの一部である。LFディスプレイシステムは、1つ以上のLFディスプレイモジュールを使用して、少なくとも1つのホログラフィックオブジェクトを含むホログラフィックコンテンツを提示する。LFディスプレイシステムは、1人以上の視聴者にホログラフィックコンテンツを提示することができる。いくつかの実施形態では、LFディスプレイシステムはまた、他の感覚コンテンツ(例えば、タッチ、音声、匂い、温度など)でホログラフィックコンテンツを拡張することができる。例えば、以下で考察されるように、集束超音波の投影は、ホログラフィックオブジェクトの一部またはすべての表面をシミュレートし得る中空触覚を生成することができる。LFディスプレイシステムは、1つ以上のLFディスプレイモジュール110を含んでおり、図2図5に関して以下で詳細に考察される。
【0030】
LFディスプレイモジュール110は、ホログラフィックオブジェクト(例えば、ホログラフィックオブジェクト120)を1人以上の視聴者(例えば、視聴者140)に提示するホログラフィックディスプレイである。LFディスプレイモジュール110は、エネルギーデバイス層(例えば、発光電子ディスプレイまたは音響投影デバイス)と、エネルギー導波路層(例えば、光学レンズアレイ)と、を含む。追加的に、LFディスプレイモジュール110は、複数のエネルギー源または検出器を一緒に組み合わせて単一の表面を形成するために、エネルギーリレー層を含み得る。高レベルでは、エネルギーデバイス層は、エネルギー(例えば、ホログラフィックコンテンツ)を生成し、このエネルギーは次に、エネルギー導波路層を使用して、1つ以上の四次元(4D)ライトフィールド関数に従って空間内の領域に指向される。LFディスプレイモジュール110はまた、1つ以上のタイプのエネルギーの投影および/または感知を同時に行うことができる。例えば、LFディスプレイモジュール110は、ホログラフィック画像ならびに超音波触覚表面をビューイングボリューム内に投影することができ得る一方、同時に、ビューイングボリュームからの画像データを検出する。LFディスプレイモジュール110の操作は、図2図3に関して以下でより詳細に考察される。
【0031】
LFディスプレイモジュール110は、(例えば、プレノプティック関数から導出される)1つ以上の4Dライトフィールド関数を使用して、ホログラフィックオブジェクトボリューム160内にホログラフィックオブジェクトを生成する。ホログラフィックオブジェクトは、三次元(3D)、二次元(2D)、またはそれらの何らかの組み合わせであり得る。さらに、ホログラフィックオブジェクトは、多色(例えば、フルカラー)であり得る。ホログラフィックオブジェクトは、スクリーン平面の前、スクリーン平面の後ろに投影されるか、またはスクリーン平面によって分割されてもよい。ホログラフィックオブジェクト120は、ホログラフィックオブジェクトボリューム160内のどこでも知覚されるように提示され得る。ホログラフィックオブジェクトボリューム160内のホログラフィックオブジェクトは、視聴者140には、空間に浮かんでいるように見えることがある。
【0032】
ホログラフィックオブジェクトボリューム160は、ホログラフィックオブジェクトが視聴者140によって知覚され得るボリュームを表す。ホログラフィックオブジェクトボリューム160は、ホログラフィックオブジェクトがディスプレイエリア150の平面の前に提示され得るように、ディスプレイエリア150の表面の前に(すなわち、視聴者140に向かって)延在し得る。追加的に、ホログラフィックオブジェクトボリューム160は、ディスプレイエリア150の平面の後ろに(すなわち、視聴者140から離れる方向に)延在し得、ホログラフィックオブジェクトが、ディスプレイエリア150の平面の後ろにあるかのように提示されることを可能にする。言い換えれば、ホログラフィックオブジェクトボリューム160は、ディスプレイエリア150から発生し(例えば、投影され)、収束してホログラフィックオブジェクトを作成し得るすべての光線を含むことができる。ここで、光線は、表示面の前、表示面、または表示面の後ろにある点に収束し得る。より簡単に言えば、ホログラフィックオブジェクトボリューム160は、ホログラフィックオブジェクトが視聴者によって知覚され得るすべてのボリュームを包含する。
【0033】
ビューイングボリューム130は、LFディスプレイシステムによってホログラフィックオブジェクトボリューム160内に提示されたホログラフィックオブジェクト(例えば、ホログラフィックオブジェクト120)が完全に見える空間のボリュームである。ホログラフィックオブジェクトは、ホログラフィックオブジェクトボリューム160内に提示され、実際のオブジェクトと区別できないように、ビューイングボリューム130内で見られ得る。ホログラフィックオブジェクトは、オブジェクトが物理的に存在した場合に、オブジェクトの表面から生成されるであろう光線と同じ光線を投影することによって形成される。
【0034】
場合によっては、ホログラフィックオブジェクトボリューム160および対応するビューイングボリューム130は、単一の視聴者用に設計されるように、比較的小さくあり得る。他の実施形態では、例えば、図4および6に関して以下で詳細に考察するように、LFディスプレイモジュールは、より大きなホログラフィックオブジェクトボリューム、および広範囲の視聴者(例えば、1人~数千人)を収容できる対応するビューイングボリュームを作成するために拡大および/またはタイル張りされ得る。本開示で提示されるLFディスプレイモジュールは、LFディスプレイの全表面が、非アクティブまたはデッドスペースがなく、ベゼルを必要としないホログラフィック撮像光学系を含むように構築され得る。これらの実施形態では、LFディスプレイモジュールは、撮像エリアがLFディスプレイモジュール間の継ぎ目をまたいで連続するようにタイル張りされ得、タイル張りされたモジュール間の接合ラインは、目の視力を使用して実質的に検出されない。特に、いくつかの構成では、表示面の一部は、本明細書では詳細に説明されていないが、ホログラフィック撮像光学系を含まないことがある。
【0035】
ビューイングボリューム130の柔軟なサイズおよび/または形状は、視聴者がビューイングボリューム130内で制約を受けないことを可能にする。例えば、視聴者140は、ビューイングボリューム130内の異なる位置に移動し、対応する視点からホログラフィックオブジェクト120の異なるビューを見ることができる。例示のための、図1を参照すると、視聴者140は、ホログラフィックオブジェクト120がイルカの真正面からのビューで見えるように、ホログラフィックオブジェクト120に対して第1の位置にある。視聴者140は、イルカの異なるビューを見るために、ホログラフィックオブジェクト120に対して他の場所に動くことができる。例えば、視聴者140は、視聴者140があたかも実際のイルカを見ていて、イルカの異なる側面を見るために、実際のイルカに対する視聴者の相対位置を変更するかのように、移動して、イルカの左側、イルカの右側などを見ることができる。いくつかの実施形態では、ホログラフィックオブジェクト120は、ホログラフィックオブジェクト120への遮るもののない(すなわち、オブジェクト/ヒトによって遮られていない)視線を有する、ビューイングボリューム130内のすべての視聴者に見える。これらの視聴者は、異なる視点のホログラフィックオブジェクト120を見るために、ビューイングボリューム内を動き回ることができるように、制約されないでよい。したがって、LFディスプレイシステムは、複数の制約されない視聴者が、あたかもホログラフィックオブジェクトが物理的に存在するかのごとく、実世界空間のホログラフィックオブジェクトを異なる視点で同時に見ることができるように、ホログラフィックオブジェクトを提示することができる。
【0036】
対照的に、従来のディスプレイ(例えば、立体視、仮想現実、拡張現実、または複合現実)では、一般に、各視聴者は、コンテンツを見るために、何らかの外部デバイス(例えば、3Dメガネ、ニアアイディスプレイ、またはヘッドマウントディスプレイ)を着用する必要がある。追加的および/または代替的に、従来のディスプレイでは、視聴者が特定の視聴位置に(例えば、ディスプレイに対して固定された場所を有する椅子に)拘束される必要があり得る。例えば、立体視ディスプレイによって表示されるオブジェクトを見る場合、視聴者は常に、オブジェクトではなく表示面に焦点を合わせ、ディスプレイは常に、知覚されたオブジェクトの周りを動き回ろうとする視聴者に追随するオブジェクトの2つのビューのみを提示し、そのオブジェクトの知覚に歪みを引き起こす。しかしながら、ライトフィールドディスプレイでは、LFディスプレイシステムによって提示されるホログラフィックオブジェクトの視聴者は、ホログラフィックオブジェクトを見るために、外部デバイスを着用する必要も、特定の位置に監禁される必要もない。LFディスプレイシステムは、特別なアイウェア、メガネ、またはヘッドマウントアクセサリーを要することなく、物理的なオブジェクトが視聴者に見えるのとほぼ同じように視聴者に見える方法で、ホログラフィックオブジェクトを提示する。さらに、視聴者は、ビューイングボリューム内の任意の場所からホログラフィックコンテンツを見ることができる。
【0037】
特に、ホログラフィックオブジェクトボリューム160内のホログラフィックオブジェクトの潜在的な場所は、ボリュームのサイズによって制限される。ホログラフィックオブジェクトボリューム160のサイズを大きくするために、LFディスプレイモジュール110のディスプレイエリア150のサイズを大きくしてもよく、かつ/または複数のLFディスプレイモジュールを、シームレスな表示面を形成するように一緒にタイル張りしてもよい。シームレスな表示面は、個々のLFディスプレイモジュールのディスプレイエリアよりも大きい有効ディスプレイエリアを有する。LFディスプレイモジュールのタイル張りに関連するいくつかの実施形態が、図4、および6に関して以下で考察される。図1に例示されるように、ディスプレイエリア150は矩形であり、ピラミッド形であるホログラフィックオブジェクトボリューム160をもたらす。他の実施形態では、ディスプレイエリアは、対応するビューイングボリュームの形状にも影響を与える何らかの他の形状(例えば、六角形)を有し得る。
【0038】
追加的に、上記の考察は、LFディスプレイモジュール110と視聴者140との間にあるホログラフィックオブジェクトボリューム160の一部内にホログラフィックオブジェクト120を提示することに焦点を当てているが、LFディスプレイモジュール110は追加的に、ディスプレイエリア150の平面の後ろのホログラフィックオブジェクトボリューム160にコンテンツを提示することができる。例えば、LFディスプレイモジュール110は、ディスプレイエリア150を、ホログラフィックオブジェクト120が飛び出している海の表面であるように見せることができる。また、表示されるコンテンツは、視聴者140が、表示された表面を通して、水中にいる海洋生物を見ることができるようなものであってもよい。さらに、LFディスプレイシステムは、ディスプレイエリア150の平面の後ろおよび前を含む、ホログラフィックオブジェクトボリューム160の周りをシームレスに移動するコンテンツを生成することができる。
【0039】
図2Aは、1つ以上の実施形態による、LFディスプレイモジュール210の一部の断面200である。LFディスプレイモジュール210は、LFディスプレイモジュール110であってもよい。他の実施形態では、LFディスプレイモジュール210は、ディスプレイエリア150とは異なるディスプレイエリア形状を有する別のLFディスプレイモジュールであってもよい。例示的な実施形態では、LFディスプレイモジュール210は、エネルギーデバイス層220、エネルギーリレー層230、およびエネルギー導波路層240を含む。LFディスプレイモジュール210のいくつかの実施形態は、本明細書に記載のものとは異なる構成要素を有する。例えば、いくつかの実施形態では、LFディスプレイモジュール210は、エネルギーリレー層230を含まない。同様に、機能は、本明細書の記載とは異なる方法で構成要素間に分散され得る。
【0040】
本明細書に記載のディスプレイシステムは、実世界のオブジェクトを通常取り巻くエネルギーを複製するエネルギーの放出を提示する。ここで、放出されたエネルギーは、表示面上のすべての座標から特定の方向に指向される。表示面からの指向されたエネルギーは、多くのエネルギー線の収束を可能にし、それによって、ホログラフィックオブジェクトを作成することができる。例えば、可視光では、LFディスプレイは、ホログラフィックオブジェクトボリューム内の任意の点で収束し得る、投影場所からの極めて大きい数の光線を投影するため、それらの光線は、投影されているオブジェクトよりも遠くに位置する視聴者の視点からは、空間のこの領域に位置する実世界のオブジェクトの表面から来ているように見えるであろう。このように、LFディスプレイは、視聴者の視点からは、そのようなオブジェクトの表面から出たような反射光線を生成している。視聴者の視点は、任意の特定のホログラフィックオブジェクト上で変わり得、視聴者は、そのホログラフィックオブジェクトの異なるビューを見るであろう。
【0041】
エネルギーデバイス層220は、1つ以上の電子ディスプレイ(例えば、OLEDなどの発光ディスプレイ)と、本明細書に記載の1つ以上の他のエネルギー投影および/またはエネルギー受信デバイスと、を含む。1つ以上の電子ディスプレイは、(例えば、LFディスプレイシステムのコントローラからの)表示命令に従ってコンテンツを表示するように構成される。1つ以上の電子ディスプレイは、各々が個別に制御される強度を有する複数のピクセルを含む。発光LEDおよびOLEDディスプレイなど、多くのタイプの商用ディスプレイがLFディスプレイ内で使用され得る。
【0042】
エネルギーデバイス層220はまた、1つ以上の音響投影デバイスおよび/または1つ以上の音響受信デバイスを含むことができる。音響投影デバイスは、ホログラフィックオブジェクト250を補完する1つ以上の圧力波を生成する。生成される圧力波は、例えば、可聴、超音波、またはそれらの何らかの組み合わせであってもよい。超音波圧力波のアレイは、体積触覚のために(例えば、ホログラフィックオブジェクト250の表面において)使用され得る。可聴圧力波は、ホログラフィックオブジェクト250を補完し得る音声コンテンツ(例えば、没入型オーディオ)を提供するために使用される。例えば、ホログラフィックオブジェクト250がイルカであると仮定すると、1つ以上の音響投影デバイスを使用して、(1)視聴者がホログラフィックオブジェクト250にタッチすることができるように、イルカの表面と併置される触覚表面を生成し、(2)パチンと鳴る音、甲高い音、けたたましい鳴き声など、イルカが発生する音に対応する音声コンテンツを提供することができる。音響受信デバイス(例えば、マイクロフォンもしくはマイクロフォンアレイ)は、LFディスプレイモジュール210の局所エリア内の超音波および/または可聴圧力波を監視するように構成され得る。
【0043】
エネルギーデバイス層220はまた、1つ以上の画像センサを含むことができる。画像センサは、可視光帯の光に敏感であってもよく、場合によっては、他の帯域(例えば、赤外線)の光に敏感であってもよい。画像センサは、例えば、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)アレイ、電荷結合デバイス(CCD)、光検出器のアレイ、光をキャプチャする何らかの他のセンサ、またはそれらの何らかの組み合わせであってもよい。LFディスプレイシステムは、視聴者の場所標定追跡のために、1つ以上の画像センサによってキャプチャされたデータを使用することができる。
【0044】
エネルギーリレー層230は、エネルギーデバイス層220とエネルギー導波路層240との間でエネルギー(例えば、電磁エネルギー、機械的圧力波など)を中継する。エネルギーリレー層230は、1つ以上のエネルギーリレー要素260を含む。各エネルギーリレー要素は、第1の表面265および第2の表面270を含み、2つの表面間でエネルギーを中継する。各エネルギーリレー要素の第1の表面265は、1つ以上のエネルギーデバイス(例えば、電子ディスプレイまたは音響投影デバイス)に結合され得る。エネルギーリレー要素は、例えば、ガラス、炭素、光ファイバー、光学フィルム、プラスチック、ポリマー、またはそれらの何らかの組み合わせで構成され得る。追加的に、いくつかの実施形態では、エネルギーリレー要素は、第1の表面265と第2の表面270との間を通過するエネルギーの倍率(増加または減少)を調整することができる。リレーが倍率を提供する場合、リレーは、テーパーと呼ばれる、接着されたテーパーリレーのアレイの形態を採り得、テーパーの一端の面積は、反対側の端よりも実質的に大きくなり得る。テーパーの大きい方の端は、一緒に張り合わされて、シームレスなエネルギー面275を形成することができる。1つの利点は、複数のディスプレイのベゼルなど、複数のエネルギー源の機械的エンベロープを収容するために、各テーパーの複数の小さな端にスペースが作成されることである。この余分のスペースにより、各エネルギー源が、小さいテーパー表面内にエネルギーを指向するアクティブエリアを有し、大きいシームレスなエネルギー面にリレーされる状態で、エネルギー源を小さなテーパー側に並べて配置することが可能になる。テーパーリレーを使用する別の利点は、テーパーの大きい端によって形成される、組み合わされたシームレスなエネルギー面には、非結像デッドスペースがないことである。境界またはベゼルが存在しないため、シームレスなエネルギー面を一緒にタイル張りして、目の視力によると実質的に継ぎ目のない、より大きな表面を形成することができる。
【0045】
隣接するエネルギーリレー要素の第2の表面は、一緒になってエネルギー面275を形成する。いくつかの実施形態では、隣接するエネルギーリレー要素の縁間の分離は、例えば、20/40の視力を有する人間の目の視力によって定義される最小の知覚可能な輪郭よりも小さく、その結果、エネルギー面275は、ビューイングボリューム285内の視聴者280の視点からは事実上シームレスである。
【0046】
いくつかの実施形態では、1つ以上のエネルギーリレー要素は、エネルギー局在化を示し、表面265および270に実質的に垂直な長手方向のエネルギー輸送効率は、垂直横断平面内の輸送効率よりもはるかに高く、エネルギー波が表面265と表面270との間を伝播するとき、エネルギー密度はこの横断平面内で高度に局在化される。このエネルギーの局在化により、画像などのエネルギー分布が、解像度の大きな損失なしに、これらの表面間で効率的に中継されることが可能になる。
【0047】
エネルギー導波路層240は、エネルギー導波路層240内の導波路素子を使用して、エネルギーを、エネルギー面275上の場所(例えば、座標)から、表示面から外側のホログラフィックビューイングボリューム285内への特定の伝搬経路内に指向する。一例として、電磁エネルギーの場合、エネルギー導波路層240内の導波路素子は、光をシームレスなエネルギー面275上の位置から、ビューイングボリューム285を通る異なる伝搬方向に沿って指向する。様々な例において、光は、4Dライトフィールド関数に従って指向されて、ホログラフィックオブジェクトボリューム255内にホログラフィックオブジェクト250を形成する。
【0048】
エネルギー導波路層240内の各導波路素子は、例えば、1つ以上の要素で構成されるレンズレットであり得る。いくつかの構成では、レンズレットは、正レンズであり得る。正レンズは、球面、非球面、または自由形状の表面プロファイルを有し得る。追加的に、いくつかの実施形態では、導波路素子の一部またはすべては、1つ以上の追加の光学構成要素を含み得る。追加の光学構成要素は、例えば、バッフル、正レンズ、負レンズ、球面レンズ、非球面レンズ、自由形状レンズ、液晶レンズ、液体レンズ、屈折要素、回折要素、またはそれらの何らかの組み合わせなどのエネルギー抑制構造であり得る。いくつかの実施形態では、レンズレットおよび/または追加の光学構成要素のうちの少なくとも1つはまた、屈折力を動的に調整することができる。例えば、レンズレットは、液晶レンズまたは液体レンズであってもよい。表面プロファイルの動的調整、レンズレットおよび/または少なくとも1つの追加の光学構成要素は、導波路素子から投影される光の追加の方向制御を提供し得る。
【0049】
例示的な例では、LFディスプレイのホログラフィックオブジェクトボリューム255は、光線256および光線257によって形成される境界を有するが、他の光線によって形成され得る。ホログラフィックオブジェクトボリューム255は、エネルギー導波路層240の前(すなわち、視聴者280に向かって)およびその後ろ(すなわち、視聴者280から離れて)の両方に延在する連続したボリュームである。例示的な例では、光線256および光線257は、LFディスプレイモジュール210の反対の縁から、ユーザーによって知覚され得る表示面277の法線に対して最大の角度で投影されるが、これらは他の投影光線であり得る。これらの光線は、ディスプレイの視野を画定し、したがって、ホログラフィックビューイングボリューム285の境界を画定する。場合によっては、これらの光線は、ディスプレイ全体がケラレなしで観察され得るホログラフィックビューイングボリューム(例えば、理想的なビューイングボリューム)を画定する。ディスプレイの視野が広がると、光線256および光線257の収束点がディスプレイにより近くなる。したがって、より広い視野を有するディスプレイは、視聴者280がより近い視距離でディスプレイ全体を見ることを可能にする。追加的に、光線256および257は、理想的なホログラフィックオブジェクトボリュームを形成し得る。理想的なホログラフィックオブジェクトボリューム内に提示されるホログラフィックオブジェクトは、ビューイングボリューム285内のどこでも見られ得る。
【0050】
いくつかの例では、ホログラフィックオブジェクトは、ビューイングボリューム285の一部にのみ提示され得る。言い換えれば、ホログラフィックオブジェクトボリュームは、任意の数のビューイングサブボリューム(例えば、ビューイングサブボリューム290)に分割され得る。追加的に、ホログラフィックオブジェクトは、ホログラフィックオブジェクトボリューム255の外側に投影され得る。例えば、ホログラフィックオブジェクト251は、ホログラフィックオブジェクトボリューム255の外側に提示される。ホログラフィックオブジェクト251は、ホログラフィックオブジェクトボリューム255の外側に提示されるので、ビューイングボリューム285内のすべての場所から見ることができるわけではない。例えば、ホログラフィックオブジェクト251は、ビューイングサブボリューム290内の場所からは見えるが、視聴者280の場所からは見えない可能性がある。
【0051】
例えば、異なるビューイングサブボリュームからホログラフィックコンテンツを見ることを例示するために、図2Bに目を向ける。図2Bは、1つ以上の実施形態による、LFディスプレイモジュールの一部の断面200を例示する。図2Bの断面は、図2Aの断面と同じである。しかしながら、図2Bは、LFディスプレイモジュール210から投影された異なる光線のセットを示している。光線256および光線257は、依然としてホログラフィックオブジェクトボリューム255およびビューイングボリューム285を形成する。しかしながら、示されるように、LFディスプレイモジュール210の頂部およびLFディスプレイモジュール210の底部から投影された光線は重なり合って、ビューイングボリューム285内に様々なビューイングサブボリューム(例えば、ビューサブボリューム290A、290B、290C、および290D)を形成する。第1のビューイングサブボリューム(例えば、290A)内の視聴者は、他のビューイングサブボリューム(例えば、290B、290C、および290D)内の視聴者が知覚できない、ホログラフィックオブジェクトボリューム255内に提示されたホログラフィックコンテンツを知覚することができ得る。
【0052】
より簡単に言えば、図2Aに例示されるように、ホログラフィックオブジェクトボリューム255は、ホログラフィックオブジェクトがビューイングボリューム285内の視聴者(例えば、視聴者280)によって知覚され得るように、ホログラフィックオブジェクトが、LFディスプレイシステムによって提示され得るボリュームである。このように、ビューイングボリューム285は、理想的なビューイングボリュームの一例であり、ホログラフィックオブジェクトボリューム255は、理想的なオブジェクトボリュームの一例である。しかしながら、様々な構成において、視聴者は、他の例のビューイングボリュームの視聴者がホログラフィックコンテンツを知覚できるように、他の例示的なホログラフィックオブジェクトボリューム内にLFディスプレイシステム200によって提示されたホログラフィックオブジェクトを知覚することができる。より一般的には、LFディスプレイモジュールから投影されたホログラフィックコンテンツを見るときには「アイラインガイドライン」が適用される。アイラインガイドラインは、視聴者の目の位置と見られているホログラフィックオブジェクトとによって形成されるラインはLF表示面と交差しなければならないと主張する。
【0053】
LFディスプレイモジュール210によって提示されたホログラフィックコンテンツを見るとき、ホログラフィックコンテンツは4Dライトフィールド関数に従って提示されるので、視聴者280の各目は、異なる視点のホログラフィックオブジェクト250を見る。さらに、視聴者280がビューイングボリューム285内を移動するとき、視聴者は、ビューイングボリューム285内の他の視聴者が見るであろうような、異なる視点のホログラフィックオブジェクト250を見るであろう。当業者には理解されるように、4Dライトフィールド関数は当技術分野で周知であり、本明細書ではこれ以上詳しく説明しない。
【0054】
本明細書でより詳細に説明するように、いくつかの実施形態では、LFディスプレイは、2つ以上のタイプのエネルギーを投影することができる。例えば、LFディスプレイは、例えば、機械的エネルギーおよび電磁エネルギーなどの2つのタイプのエネルギーを投影することができる。この構成では、エネルギーリレー層230は、エネルギー面275で一緒にインターリーブされるが、エネルギーが2つの異なるエネルギーデバイス層220に中継されるように分離される2つの別個のエネルギーリレーを含む。ここで、一方のリレーは、電磁エネルギーを輸送するように構成され得、別方のリレーは、機械的エネルギーを輸送するように構成され得る。いくつかの実施形態では、機械的エネルギーは、エネルギー導波路層240上の電磁導波路素子間の場所から投影され得、光が一方の電磁導波路素子から別方の電磁導波路素子に輸送されるのを抑制する構造を形成するのに役立つ。いくつかの実施形態では、エネルギー導波路層240はまた、コントローラからの表示命令に従って、集束超音波を特定の伝搬経路に沿って輸送する導波路素子を含み得る。
【0055】
代替の実施形態(図示せず)では、LFディスプレイモジュール210はエネルギーリレー層230を含まないことに留意されたい。この場合、エネルギー面275は、エネルギーデバイス層220内の1つ以上の隣接する電子ディスプレイを使用して形成された出射面である。また、いくつかの実施形態では、隣接する電子ディスプレイの縁間の分離は、20/40の視力を有する人間の目の視力によって定義される最小の知覚可能な輪郭よりも小さく、その結果、エネルギー面は、ビューイングボリューム285内の視聴者280の視点からは事実上シームレスである。
LFディスプレイモジュール
【0056】
図3Aは、1つ以上の実施形態による、LFディスプレイモジュール300Aの斜視図である。LFディスプレイモジュール300Aは、LFディスプレイモジュール110および/またはLFディスプレイモジュール210であり得る。他の実施形態では、LFディスプレイモジュール300Aは、何らかの他のLFディスプレイモジュールであってもよい。例示的な実施形態では、LFディスプレイモジュール300Aは、エネルギーデバイス層310、エネルギーリレー層320、およびエネルギー導波路層330を含む。LFディスプレイモジュール300Aは、本明細書で説明されるように、表示面365からホログラフィックコンテンツを提示するように構成されている。便宜上、表示面365は、LFディスプレイモジュール300Aのフレーム390上に破線の輪郭として例示されているが、より正確には、フレーム390の内側リムによって境界される導波路素子の真正面の表面である。LFディスプレイモジュール300Aのいくつかの実施形態は、本明細書で説明されるものとは異なる構成要素を有する。例えば、いくつかの実施形態では、LFディスプレイモジュール300Aは、エネルギーリレー層320を含まない。同様に、機能は、本明細書の記載とは異なる方法で構成要素間に分散され得る。
【0057】
エネルギーデバイス層310は、エネルギーデバイス層220の一実施形態である。エネルギーデバイス層310は、4つのエネルギーデバイス340を含む(図では3つが見える)。エネルギーデバイス340は、すべてが同じタイプ(例えば、すべてが電子ディスプレイ)であってもよいか、または1つ以上の異なるタイプを含んでもよい(例えば、電子ディスプレイおよび少なくとも1つの音響エネルギーデバイスを含む)。
【0058】
エネルギーリレー層320は、エネルギーリレー層230の一実施形態である。エネルギーリレー層320は、4つのエネルギーリレーデバイス350を含む(図では3つが見える)。エネルギーリレーデバイス350は、すべてが同じタイプのエネルギー(例えば、光)を中継し得るか、または1つ以上の異なるタイプ(例えば、光および音)を中継し得る。リレーデバイス350の各々は、第1の表面および第2の表面を含み、エネルギーリレーデバイス350の第2の表面は、単一のシームレスなエネルギー面360を形成するように配置される。例示的な実施形態では、エネルギーリレーデバイス350の各々は、第1の表面が第2の表面よりも小さい表面積を有するようにテーパー状になっており、これにより、テーパーの小さい方の端にエネルギーデバイス340の機械的エンベロープを収容することが可能になる。これにより、エリア全体がエネルギーを投影し得るため、シームレスなエネルギー面が無境界であることが可能になる。これは、LFディスプレイモジュール300Aの複数の実例を、デッドスペースまたはベゼルなしに一緒に配置することによって、組み合わされた表面全体がシームレスであるように、このシームレスなエネルギー面がタイル張りされ得ることを意味する。他の実施形態では、第1の表面および第2の表面は同じ表面積を有する。
【0059】
エネルギー導波路層330は、エネルギー導波路層240の一実施形態である。エネルギー導波路層330は、複数の導波路素子370を含む。図2に関して上で考察されるように、エネルギー導波路層330は、ホログラフィックオブジェクトを形成するために、4Dプレノプティック関数に従って、エネルギーをシームレスなエネルギー面360から特定の伝搬経路に沿って指向するように構成されている。例示的な実施形態では、エネルギー導波路層330はフレーム390によって境界されることに留意されたい。他の実施形態では、フレーム390は存在しない、および/またはフレーム390の厚さが低減されている。フレーム390の厚さの除去または低減は、LFディスプレイモジュール300Aと追加のLFディスプレイモジュールとのタイル張りを容易にし得る。
【0060】
例示的な実施形態では、シームレスなエネルギー面360およびエネルギー導波路層330は平面であることに留意されたい。図示されてない代替の実施形態では、シームレスなエネルギー面360およびエネルギー導波路層330は、1つ以上の次元で湾曲していてよい。
【0061】
LFディスプレイモジュール300Aは、シームレスなエネルギー面の表面上に存在する追加のエネルギー源を有して構成され得、ライトフィールドに加えてエネルギーフィールドの投影を可能にする。一実施形態では、音響エネルギーフィールドが、シームレスなエネルギー面360上の任意の数の位置に取り付けられた静電スピーカ(例示せず)から投影され得る。さらに、LFディスプレイモジュール300Aの静電スピーカは、デュアルエネルギー面がサウンドフィールドおよびホログラフィックコンテンツを同時に投影するように、ライトフィールドディスプレイモジュール300A内に位置付けられる。例えば、静電スピーカは、電磁エネルギーのいくつかの波長に対して透過性であり、導電性要素を用いて駆動される1つ以上のダイアフラム要素で形成され得る。静電スピーカは、ダイアフラム要素が導波路素子のうちのいくつかを覆うように、シームレスなエネルギー面360に装着されてもよい。スピーカの導電性電極は、電磁導波路間の光透過を抑制するように設計された構造体と併置されてよく、かつ/または電磁導波路素子間の位置(例えば、フレーム390)に位置してよい。様々な構成において、スピーカは、可聴音、および/または触覚表面を生み出す集束超音波エネルギーの多くのソースを投影することができる。
【0062】
いくつかの構成では、エネルギーデバイス340は、エネルギーを感知し得る。例えば、エネルギーデバイスは、マイクロフォン、光センサ、音響トランスデューサなどであり得る。したがって、エネルギーリレーデバイスは、シームレスなエネルギー面360からエネルギーデバイス層310にエネルギーを中継することもできる。すなわち、LFディスプレイモジュールのシームレスなエネルギー面360は、エネルギーデバイスおよびエネルギーリレーデバイス340が、エネルギーを放出すると同時に感知する(例えば、ライトフィールドを放出し、音を感知する)ように構成されるとき、双方向エネルギー面を形成する。
【0063】
より広義には、LFディスプレイモジュール340のエネルギーデバイス340は、エネルギー源またはエネルギーセンサのいずれかであり得る。LFディスプレイモジュール300Aは、高品質のホログラフィックコンテンツのユーザーへの投影を容易にするために、エネルギー源および/またはエネルギーセンサとして機能する様々なタイプのエネルギーデバイスを含み得る。他のソースおよび/またはセンサとしては、サーマルセンサまたはソース、赤外線センサまたはソース、画像センサまたはソース、音響エネルギーを生成する機械的エネルギートランスデューサ、フィードバックソースなどが挙げられる。多くの他のセンサまたはソースが可能である。さらに、LFディスプレイモジュールが、大きな集合体のシームレスなエネルギー面から複数のタイプのエネルギーを投影および感知するアセンブリを形成し得るように、LFディスプレイモジュールはタイル張りされ得る。
【0064】
LFディスプレイモジュール300Aの様々な実施形態では、シームレスなエネルギー面360は、各表面部分が特定のタイプのエネルギーを投影および/または放出するように構成されている様々な表面部分を有し得る。例えば、シームレスなエネルギー面がデュアルエネルギー面である場合、シームレスなエネルギー面360は、電磁エネルギーを投影する1つ以上の表面部分と、超音波エネルギーを投影する1つ以上の他の表面部分と、を含む。超音波エネルギーを投影する表面部分は、導波路素子間のシームレスなエネルギー面360上に位置し得、かつ/または導波路素子間の光透過を抑制するように設計された構造体と併置され得る。シームレスなエネルギー面が双方向エネルギー面である例では、エネルギーリレー層320は、シームレスなエネルギー面360でインターリーブされた2つのタイプのエネルギーリレーデバイスを含み得る。様々な実施形態では、シームレスなエネルギー面360は、特定の導波路素子370の下の表面の部分が、すべてエネルギー源、すべてエネルギーセンサ、またはエネルギー源およびエネルギーセンサの混在であるように構成され得る。
【0065】
図3Bは、1つ以上の実施形態による、インターリーブされたエネルギーリレーデバイスを含むLFディスプレイモジュール300Bの断面図である。LFディスプレイモジュール300Bは、2つ以上のタイプのエネルギーを投影するためのデュアルエネルギー投影デバイスとして、またはあるタイプのエネルギーを投影することと、別のタイプのエネルギーを感知することとを同時に行うための双方向エネルギーデバイスとしてのいずれかに構成され得る。LFディスプレイモジュール300Bは、LFディスプレイモジュール110および/またはLFディスプレイモジュール210であり得る。他の実施形態では、LFディスプレイモジュール302は、何らかの他のLFディスプレイモジュールであり得る。
【0066】
LFディスプレイモジュール300Bは、図3AのLFディスプレイモジュール300Aのものと同様に構成されている多くの構成要素を含む。例えば、例示的な実施形態では、LFディスプレイモジュール300Bは、図3Aに関して説明したものと少なくとも同じ機能を含むエネルギーデバイス層310、エネルギーリレー層320、シームレスなエネルギー面360、およびエネルギー導波路層330を含む。追加的に、LFディスプレイモジュール300Bは、表示面365からエネルギーを提示および/または受け取る。特に、LFディスプレイモジュール300Bの構成要素は、代替的に、図3AのLFディスプレイモジュール300Aの構成要素とは異なって接続および/または配向されている。LFディスプレイモジュール300Bのいくつかの実施形態は、本明細書で説明されるものとは異なる構成要素を有する。同様に、機能は、本明細書の記載とは異なる方法で構成要素間に分散され得る。図3Bは、より大きな面積を有するデュアルエネルギー投影表面または双方向エネルギー面を生み出すためにタイル張りされ得る単一のLFディスプレイモジュール302の設計を例示する。
【0067】
一実施形態では、LFディスプレイモジュール300Bは、双方向LFディスプレイシステムのLFディスプレイモジュールである。双方向LFディスプレイシステムは、エネルギーを投影し、それと同時に表示面365からエネルギーを感知することができる。シームレスなエネルギー面360は、シームレスなエネルギー面360上で密接にインターリーブされたエネルギー投影場所およびエネルギー感知場所の両方を含む。したがって、図3Bの例では、エネルギーリレー層320は、図3Aのエネルギーリレー層とは異なる様式で構成されている。便宜上、LFディスプレイモジュール300Bのエネルギーリレー層は、本明細書では「インターリーブエネルギーリレー層」と呼ばれる。
【0068】
インターリーブされたエネルギーリレー層320は、第1のエネルギーリレーデバイス350Aと第2のエネルギーリレーデバイス350Bとの2つの脚部を含む。脚部の各々は、薄い陰影のエリアとして例示されている。脚部の各々は、可撓性のリレー材料で作製され、様々なサイズおよび形状のエネルギーデバイスで使用するのに十分な長さで形成され得る。インターリーブされたエネルギーリレー層のいくつかの領域では、2つの脚部は、シームレスなエネルギー面360に近づくにつれて、一緒に緊密にインターリーブされる。例示的な例では、インターリーブされたエネルギーリレーデバイス352は、暗い陰影のエリアとして例示されている。
【0069】
シームレスなエネルギー面360でインターリーブされる一方、エネルギーリレーデバイスは、異なるエネルギーデバイスとの間でエネルギーを中継するように構成される。エネルギーデバイスは、エネルギーデバイス層310にある。例示のように、エネルギーデバイス340Aは、エネルギーリレーデバイス350Aに接続され、エネルギーデバイス340Bは、エネルギーリレーデバイス350Bに接続されている。様々な実施形態では、各エネルギーデバイスは、エネルギー源またはエネルギーセンサであり得る。
【0070】
エネルギー導波路層330は、エネルギー波をシームレスなエネルギー面360から、投影された経路に沿って、一連の収束点に向かって導くための導波路素子370を含む。この例では、ホログラフィックオブジェクト380が、一連の収束点に形成される。特に、例示のように、ホログラフィックオブジェクト380でのエネルギーの収束は、表示面365の視聴者側で発生する。しかしながら、他の例では、エネルギーの収束は、表示面365の前および表示面365の後ろの両方に延在するホログラフィックオブジェクトボリューム内のどこであってもよい。導波路素子370は、以下に説明するように、入ってくるエネルギーをエネルギーデバイス(例えば、エネルギーセンサ)に同時に導くことができる。
【0071】
LFディスプレイモジュール300Bの例示的な一実施形態では、発光ディスプレイがエネルギー源として使用され、画像センサがエネルギーセンサとして使用される。このように、LFディスプレイモジュール300Bは、同時に、ホログラフィックコンテンツを投影し、表示面365の前のボリュームからの光を検出することができる。
【0072】
一実施形態では、LFディスプレイモジュール300Bは、ライトフィールドを表示面の投影位置から表示面365の前に投影すると同時に、表示面365の前からのライトフィールドをキャプチャするように構成されている。この実施形態では、エネルギーリレーデバイス350Aは、導波路素子370の下に位置付けられたシームレスなエネルギー面360における場所の第1のセットをエネルギーデバイス340Aに接続する。一例では、エネルギーデバイス340Aは、ソースピクセルのアレイを有する発光ディスプレイである。エネルギーリレーデバイス340Bは、導波路素子370の下に位置付けられたシームレスなエネルギー面360における場所の第2のセットをエネルギーデバイス340Bに接続する。一例では、エネルギーデバイス340Bは、センサピクセルのアレイを有する画像センサである。LFディスプレイモジュール302は、特定の導波路素子370の下にあるシームレスなエネルギー面365における場所が、すべて発光ディスプレイ場所、すべて画像センサ場所、または場所の何らかの組み合わせであるように構成され得る。他の実施形態では、双方向のエネルギー面は、様々な他の形態のエネルギーを投影および受信することができる。
【0073】
LFディスプレイモジュール300Bの別の例示的な実施形態では、LFディスプレイモジュールは、2つの異なるタイプのエネルギーを投影するように構成される。例えば、エネルギーデバイス340Aは、電磁エネルギーを放出するように構成された発光ディスプレイであり、エネルギーデバイス340Bは、機械的エネルギーを放出するように構成された超音波トランスデューサである。そのため、光および音の両方が、シームレスなエネルギー面360における様々な場所から投影され得る。この構成では、エネルギーリレーデバイス350Aは、エネルギーデバイス340Aをシームレスなエネルギー面360に接続し、電磁エネルギーを中継する。エネルギーリレーデバイスは、電磁エネルギーの輸送を効率的にする(例えば、屈折率を変化させる)特性を有するように構成される。エネルギーリレーデバイス350Bは、エネルギーデバイス340Bをシームレスなエネルギー面360に接続し、機械的エネルギーを中継する。エネルギーリレーデバイス350Bは、超音波エネルギーの効率的な輸送のための特性を有するように構成される(例えば、異なる音響インピーダンスを有する材料の配分)。いくつかの実施形態では、機械的エネルギーは、エネルギー導波路層330上の導波路素子370間の場所から投影され得る。機械的エネルギーを投影する場所は、光が一方の電磁導波路素子から他方に輸送されるのを抑制する役割を果たす構造体を形成し得る。一例では、超音波の機械的エネルギーを投影する場所の空間的に分離されたアレイは、三次元触覚形状および表面を空中に作成するように構成することができる。表面は、投影されたホログラフィックオブジェクト(例えば、ホログラフィックオブジェクト380)と一致し得る。いくつかの例では、アレイにわたる位相の遅延および振幅の変化は、触覚形状の作成を支援し得る。
【0074】
様々な実施形態では、双方向LFディスプレイモジュール302は、各エネルギーデバイス層が特定のタイプのエネルギーデバイスを含んだ、複数のエネルギーデバイス層を含み得る。これらの例では、エネルギーリレー層は、シームレスなエネルギー面360とエネルギーデバイス層330との間で適切なタイプのエネルギーを中継するように構成される。
タイル張りされたLFディスプレイモジュール
【0075】
図4Aは、1つ以上の実施形態による、単一面シームレス表面環境を形成するために、二次元にタイル張りされたLFディスプレイシステム400の一部の斜視図である。LFディスプレイシステム400は、アレイ410を形成するようにタイル張りされた複数のLFディスプレイモジュールを含む。より明確には、アレイ410内の小さな正方形の各々が、タイル張りされたLFディスプレイモジュール412を表す。アレイ410は、例えば、部屋の表面(例えば、壁)の一部またはすべてを覆うことができる。LFアレイは、例えば、ゲームテーブルトップ、広告版、ロタンダなどの他の表面を覆うことができる。
【0076】
アレイ410は、1つ以上のホログラフィックオブジェクトを投影することができる。例えば、例示的な実施形態では、アレイ410は、ホログラフィックオブジェクト420およびホログラフィックオブジェクト430を投影する。LFディスプレイモジュール412のタイル張りは、はるかに大きなビューイングボリュームを可能にするだけでなく、オブジェクトがアレイ410からより遠くに投影されることを可能にする。例えば、例示的な実施形態では、ビューイングボリュームは、LFディスプレイモジュール412の前(および後ろ)の局所的なボリュームではなく、アレイ410の前および後ろのほぼ全エリアである。
【0077】
いくつかの実施形態では、LFディスプレイシステム400は、ホログラフィックオブジェクト420を視聴者430および視聴者434に提示する。視聴者430および視聴者434は、異なる視点のホログラフィックオブジェクト420を受信する。例えば、視聴者430は、ホログラフィックオブジェクト420の真っ直ぐなビューを提示される一方、視聴者434は、ホログラフィックオブジェクト420のより斜めのビューを提示される。視聴者430および/または視聴者434が移動すると、これらの視聴者は、異なる視点のホログラフィックオブジェクト420を提示される。これにより、視聴者は、ホログラフィックオブジェクトに対して移動することにより、ホログラフィックオブジェクトと視覚的にインタラクションすることが可能になる。例えば、視聴者430がホログラフィックオブジェクト420の周りを歩くとき、ホログラフィックオブジェクト420がアレイ410のホログラフィックオブジェクトボリューム内に留まっている限り、視聴者430は、ホログラフィックオブジェクト420の異なる側面を見る。したがって、視聴者430および視聴者434は、あたかもホログラフィックオブジェクト420が実際にそこにあるかのように、実世界空間にホログラフィックオブジェクト420を同時に見ることができる。追加的に、ホログラフィックオブジェクト420は、物理的オブジェクトが見えるのとほぼ同じように視聴者に見えるので、視聴者430および視聴者434は、ホログラフィックオブジェクト420を見るために外部デバイスを着用する必要はない。追加的に、ここでは、アレイのビューイングボリュームがアレイの表面の後ろに延在するため、ホログラフィックオブジェクト422が、アレイの後ろに例示されている。このようにして、ホログラフィックオブジェクト422は、アレイ410の表面よりも視聴者から遠く離れているかのように、視聴者430および/または視聴者434に提示され得る。
【0078】
いくつかの実施形態では、LFディスプレイシステム400は、視聴者430および視聴者434の位置を追跡する追跡システムを含み得る。いくつかの実施形態では、追跡される位置は、視聴者の位置である。他の実施形態では、追跡される位置は、視聴者の目の位置である。目の位置追跡は、目がどこを見ているかを追跡する(例えば、配向を使用して視線場所を決定する)視線追跡とは異なる。視聴者430の目および視聴者434の目は、異なる場所にある。
【0079】
様々な構成では、LFディスプレイシステム400は、1つ以上の追跡システムを含み得る。例えば、図4Aの例示的な実施形態では、LFディスプレイシステムは、アレイ410の外部にある追跡システム440を含む。ここで、追跡システムは、アレイ410に結合されたカメラシステムであり得る。外部追跡システムは、図5Aに関してより詳細に説明される。他の例示的な実施形態では、追跡システムは、本明細書に記載されるように、アレイ410に組み込まれ得る。例えば、アレイ410に含まれるLFディスプレイモジュール412のエネルギーデバイス(例えば、エネルギーデバイス340)は、アレイ440の前の視聴者の画像をキャプチャするように構成され得る。いずれの場合でも、LFディスプレイシステム400の追跡システムは、アレイ410によって提示されたホログラフィックコンテンツを見ている視聴者(例えば、視聴者430および/または視聴者434)に関する追跡情報を決定する。
【0080】
追跡情報は、視聴者の位置、または視聴者の一部の位置(例えば、視聴者の片方または両方の目、もしくは視聴者の四肢)の空間内の(例えば、追跡システムに対する)位置を表す。追跡システムは、追跡情報を決定するために、任意の数の深度決定技術を使用することができる。深度決定技術は、例えば、構造化光、飛行時間、ステレオ撮像、何らかの他の深度決定技術、またはそれらの何らかの組み合わせを含み得る。追跡システムは、追跡情報を決定するように構成されている様々なシステムを含み得る。例えば、追跡システムは、1つ以上の赤外線源(例えば、構造化光源)、赤外線で画像をキャプチャすることができる1つ以上の画像センサ(例えば、赤-青-緑-赤外線カメラ)、および追跡アルゴリズムを実行するプロセッサを含み得る。追跡システムは、深度推定技術を使用して、視聴者の位置を決定することができる。いくつかの実施形態では、LFディスプレイシステム400は、本明細書で説明するように、視聴者430および/または視聴者434の追跡された位置、動作、またはジェスチャに基づいて、ホログラフィックオブジェクトを生成する。例えば、LFディスプレイシステム400は、アレイ410の閾値距離および/または特定の位置内に来る視聴者に応答して、ホログラフィックオブジェクトを生成することができる。
【0081】
LFディスプレイシステム400は、追跡情報に部分的に基づいて、各視聴者に合わせてカスタマイズされた1つ以上のホログラフィックオブジェクトを提示することができる。例えば、視聴者430は、ホログラフィックオブジェクト420を提示され得るが、ホログラフィックオブジェクト422は提示され得ない。同様に、視聴者434は、ホログラフィックオブジェクト422を提示され得るが、ホログラフィックオブジェクト420は提示され得ない。例えば、LFディスプレイシステム400は、視聴者430および視聴者434の各々の位置を追跡する。LFディスプレイシステム400は、ホログラフィックオブジェクトが提示されるべき場所に対する相対的な位置に基づいて、視聴者に見えるべきホログラフィックオブジェクトの視点を決定する。LFディスプレイシステム400は、決定された視点に対応する特定のピクセルから光を選択的に投影する。したがって、視聴者434および視聴者430は、潜在的に完全に異なる体験を同時に有することができる。言い換えれば、LFディスプレイシステム400は、ホログラフィックコンテンツを、ビューイングボリュームのビューイングサブボリュームに提示し得る。例えば、図に示すように、ビューイングボリュームは、アレイの前後のすべてのスペースで表される。この例では、LFディスプレイシステム400は、視聴者430の位置を追跡できるので、LFディスプレイシステム400は、スペースコンテンツ(例えば、ホログラフィックオブジェクト420)を、視聴者430を取り囲むビューイングサブボリュームに、およびサファリコンテンツ(例えば、ホログラフィックオブジェクト422)を、視聴者434を取り囲むビューイングサブボリュームに提示することができる。対照的に、従来のシステムは、同様の体験を提供するために、個々のヘッドセットを使用しなければならないであろう。
【0082】
いくつかの実施形態では、LFディスプレイシステム400は、1つ以上の感覚フィードバックシステムを含み得る。感覚フィードバックシステムは、ホログラフィックオブジェクト420および422を拡張する他の感覚刺激(例えば、触覚、音声、または匂い)を提供する。例えば、図4Aの例示的な実施形態では、LFディスプレイシステム400は、アレイ410の外部の感覚フィードバックシステム442を含む。一例では、感覚フィードバックシステム442は、アレイ410に結合された静電スピーカであり得る。外部感覚フィードバックシステムは、図5Aに関してより詳細に説明される。他の例示的な実施形態では、感覚フィードバックシステムは、本明細書に記載されるように、アレイ410に組み込まれ得る。例えば、アレイ410に含まれるLFディスプレイモジュール412のエネルギーデバイス(例えば、図3Bのエネルギーデバイス340A)は、超音波エネルギーをアレイの前の視聴者に投影し、かつ/またはアレイの前の視聴者から画像情報を受信するように構成され得る。いずれの場合でも、感覚フィードバックシステムは、感覚コンテンツを、アレイ410によって提示されるホログラフィックコンテンツ(例えば、ホログラフィックオブジェクト420および/またはホログラフィックオブジェクト422)を見ている視聴者(例えば、視聴者430および/または視聴者434)に提示し、かつ/または視聴者から受信する。
【0083】
LFディスプレイシステム400は、アレイの外部の1つ以上の音響投影デバイスを含む感覚フィードバックシステムを含み得る。代替的または追加的に、LFディスプレイシステム400は、本明細書で説明されるように、アレイ410に統合された1つ以上の音響投影デバイスを含み得る。音響投影デバイスは、視聴者の一部が1つ以上の表面の閾値距離内に入る場合、ホログラフィックオブジェクトの1つ以上の表面に対して、(例えば、ホログラフィックオブジェクト420の表面における)体積触覚を生成する超音波圧力波を投射し得る。体積触覚は、ユーザーがホログラフィックオブジェクトの表面をタッチして感じることを可能にする。複数の音響投影デバイスは、視聴者に音声コンテンツ(例えば、没入型オーディオ)を提供する可聴圧力波を投影することができる。したがって、超音波圧力波および/または可聴圧力波は、ホログラフィックオブジェクトを補完する役割を果たすことができる。
【0084】
様々な実施形態では、LFディスプレイシステム400は、視聴者の追跡された位置に部分的に基づいて、他の感覚刺激を提供することができる。例えば、図4Aに例示されるホログラフィックオブジェクト422はライオンであり、LFディスプレイシステム400は、ホログラフィックオブジェクト422を視覚的(すなわち、ホログラフィックオブジェクト430が咆哮するように見える)および聴覚的(すなわち、1つ以上の音響投影デバイスが、ライオンの咆哮がホログラフィックオブジェクト422から発せられているように視聴者430が知覚する圧力波を投影する)の両方で咆哮させることができる。
【0085】
例示的な構成では、ホログラフィックビューイングボリュームは、図2のLFディスプレイシステム200のビューイングボリューム285と同様の方法で制限され得ることに留意されたい。これは、視聴者が単一のウォールディスプレイユニットで体験するであろう知覚される没入感の量を制限する可能性がある。これに対処する1つの方法が、図4B図4Fに関して以下に説明するように、複数の側面に沿ってタイル張りされた複数のLFディスプレイモジュールを使用することである。
【0086】
図4Bは、1つ以上の実施形態による、多面シームレス表面環境におけるLFディスプレイシステム402の一部分の斜視図である。LFディスプレイシステム402は、複数のLFディスプレイモジュールがタイル張りされて多面シームレス表面環境を作成することを除いて、LFディスプレイシステム400と実質的に同様である。より具体的には、LFディスプレイモジュールは、6面集合シームレス表面環境であるアレイを形成するようにタイル張りされている。図4Bの各正方形は、複数のLFディスプレイモジュールが、部屋のすべての壁、天井、および床を覆っている。他の実施形態では、複数のLFディスプレイモジュールは、壁、床、天井、またはそれらの何らかの組み合わせのすべてではないが、一部を覆い得る。他の実施形態では、複数のLFディスプレイモジュールがタイル張りされて、何らかの他の集合シームレス表面を形成する。例えば、壁は、円筒形の集合エネルギー環境が形成されるように湾曲され得る。さらに、図6に関して以下に説明するように、いくつかの実施形態では、LFディスプレイモジュールは、ゲーム環境の表面(例えば、壁など)を形成するようにタイル張りされ得る。
【0087】
LFディスプレイシステム402は、1つ以上のホログラフィックオブジェクトを投影することができる。例えば、例示的な実施形態では、LFディスプレイシステム402は、ホログラフィックオブジェクト420を、6面集合シームレス表面環境によって囲まれたエリアに投影する。したがって、LFディスプレイシステムのビューイングボリュームも、6面集合シームレス表面環境内に含まれる。例示的な構成では、視聴者432は、ホログラフィックオブジェクト420と、ホログラフィックオブジェクト420を形成するために使用されるエネルギー(例えば、光および/または圧力波)を投影しているLFディスプレイモジュール414との間に位置付けられ得ることに留意されたい。したがって、視聴者434の位置付けは、視聴者430が、LFディスプレイモジュール414からのエネルギーから形成されるホログラフィックオブジェクト420を知覚することを妨げる可能性がある。しかしながら、例示的な構成では、(例えば、視聴者434によって)遮られず、エネルギーを投影してホログラフィックオブジェクト420を形成し得る、例えば、LFディスプレイモジュール416などの少なくとも1つの他のLFディスプレイモジュールが存在する。このように、空間内の視聴者による閉塞により、ホログラフィック投影の一部が見えなくなる可能性があるが、この影響は、ボリュームの一面にのみホログラフィックディスプレイパネルが存在する場合よりもはるかに小さい。ホログラフィックオブジェクト422は、ホログラフィックオブジェクトボリュームが集合表面の後ろに延在するため、6面集合シームレス表面環境の壁の「外側」に例示されている。したがって、視聴者430および/または視聴者434は、ホログラフィックオブジェクト422を、視聴者が全体にわたって移動することができる6面環境の「外側」として知覚することができる。
【0088】
図4Aを参照して前述したように、いくつかの実施形態では、LFディスプレイシステム402は、視聴者の位置を能動的に追跡し、追跡された位置に基づいてホログラフィックコンテンツを提示するように、異なるLFディスプレイモジュールに動的に命令し得る。したがって、多面構成は、制約のない視聴者が、多面シームレス表面環境によって囲まれたエリア全体を自由に移動することができる、ホログラフィックオブジェクトを提供するための(例えば、図4Aと比べて)より堅牢な環境を提供することができる。
【0089】
特に、様々なLFディスプレイシステムが、異なる構成を有し得る。さらに、各構成は、全体でシームレスな表示面(「集合表面」)を形成する表面の特定の配向を有し得る。すなわち、LFディスプレイシステムのLFディスプレイモジュールは、タイル張りされて様々な集合表面を形成することができる。例えば、図4Bでは、LFディスプレイシステム402は、部屋の壁に近似する6面集合表面を形成するようにタイル張りされたLFディスプレイモジュールを含む。いくつかの他の例では、集合表面は、全表面(例えば、壁全体)ではなく、表面の一部(例えば、壁の半分)でのみ発生し得る。いくつかの例が本明細書に記載されている。
【0090】
いくつかの構成では、LFディスプレイシステムの集合表面は、局部的なビューイングボリュームに向けてエネルギーを投影するように構成された集合表面を含み得る。局部的なビューイングボリュームにエネルギーを投影することは、例えば、特定のビューイングボリューム内の投影エネルギーの密度を上げ、そのボリューム内の視聴者のFOVを広げ、ビューイングボリュームを表示面に近づけることにより、より高品質の視聴体験を可能にする。
【0091】
例えば、図4Cは、「ウィング型」構成の集合表面を有するLFディスプレイシステム450Aの上面図を示す。この例では、LFディスプレイシステム450Aは、前壁452、後壁454、第1の側壁456、第2の側壁458、天井(図示せず)、および床(図示せず)を有する部屋内に位置している。第1の側壁456、第2の側壁458、後壁454、床、および天井は、すべて直交している。LFディスプレイシステム450Aは、前壁を覆う集合表面460を形成するようにタイル張りされたLFディスプレイモジュールを含む。前壁452、したがって集合表面460は、3つの部分、すなわち、(i)後壁454とほぼ平行な第1の部分462(すなわち、中央表面)、(ii)第1の部分462を第1の側面456に接続し、部屋の中心に向かってエネルギーを投影するように角度が付いた第2の部分464(すなわち、第1の側表面)、および(iii)第1の部分462を第2の側面458に接続し、部屋の中心に向かってエネルギーを投影するように角度が付いた第3の部分466(すなわち、第2の側表面)を含む。第1の部分は、部屋内の垂直平面であり、水平および垂直軸を有する。第2および第3の部分は、水平軸に沿って部屋の中心に向かって角度が付いている。
【0092】
この例では、LFディスプレイシステム450Aのビューイングボリューム468Aは、部屋の中央にあり、集合表面460の3つの部分によって部分的に囲まれている。視聴者を少なくとも部分的に囲む集合表面(「周囲表面」)は、視聴者の没入型体験を増大する。
【0093】
例示のために、例えば、中央表面のみを有する集合表面を考慮する。図2Aを参照すると、表示面のいずれかの端から投影される光線は、上記のように理想的なホログラフィックボリュームおよび理想的なビューイングボリュームを作成する。ここで、例えば、中央表面が、視聴者に向かって角度の付いた2つの側表面を含んだ場合を考慮する。この場合、光線256および光線257は、中央表面の法線からより大きな角度で投影されるであろう。したがって、ビューイングボリュームの視野が拡大するであろう。同様に、ホログラフィックビューイングボリュームは、表示面により近くなるであろう。追加的に、第2および第3の2つの部分がビューイングボリュームのより近くで傾斜しているため、表示面から一定の距離で投影されるホログラフィックオブジェクトは、そのビューイングボリュームにより近い。
【0094】
簡単に言えば、中央表面のみを有する表示面は、平面視野、(中央の)表示面とビューイングボリュームとの間の平面閾値分離、およびホログラフィックオブジェクトとビューイングボリュームとの間の平面近接度を有する。視聴者に向かって角度の付いた1つ以上の側表面を追加すると、平面視野に対して視野が拡大し、表示面とビューイングボリュームとの間の分離が平面分離に対して減少し、表示面とホログラフィックオブジェクトとの間の近接度が、平面近接度に対して増大する。側表面を視聴者に向けてさらに角度を付けると、さらに視野が拡大し、分離が減少し、近接度が増大する。言い換えれば、側表面の角度の付いた配置は、視聴者の没入型体験を増大する。
【0095】
追加的に、図6に関して以下に説明するように、偏向光学系を使用して、LF表示パラメータ(例えば、寸法およびFOV)のビューイングボリュームのサイズおよび位置を最適化することができる。
【0096】
図4Dに戻ると、同様の例では、図4Dは、「スロープ」構成の集合表面を有するLFディスプレイシステム450Bの上面図を示す。この例では、LFディスプレイシステム450Bは、前壁452、後壁454、第1の側壁(図示せず)、第2の側壁(図示せず)、天井472、および床474を有する部屋内に位置している。第1の側壁、第2の側壁、後壁454、床474、および天井472は、すべて直交している。LFディスプレイシステム450Bは、前壁を覆う集合表面460を形成するようにタイル張りされたLFディスプレイモジュールを含む。前壁452、したがって集合表面460は、3つの部分、すなわち、(i)後壁454とほぼ平行な第1の部分462(すなわち、中央表面)、(ii)第1の部分462を天井472に接続し、部屋の中心に向かってエネルギーを投影するように角度が付いた第2の部分464(すなわち、第1の側表面)、および(iii)第1の部分462を床474に接続し、部屋の中心に向かってエネルギーを投影するように角度が付いた第3の部分464(すなわち、第2の側表面)を含む。第1の部分は、部屋内の垂直平面であり、水平および垂直軸を有する。第2および第3の部分は、垂直軸に沿って部屋の中心に向かって角度が付いている。
【0097】
この例では、LFディスプレイシステム450Bのビューイングボリューム468Bは、部屋の中央にあり、集合表面460の3つの部分によって部分的に囲まれている。図4Cに示される構成と同様に、2つの側面部分(例えば、第2の部分464および第3の部分466)は、視聴者を囲んで、周囲表面を形成するように角度が付いている。周囲表面は、ホログラフィックビューイングボリューム468B内の任意の視聴者の視点からのビューイングFOVを拡大する。追加的に、周囲表面は、投影されたオブジェクトがより近くに見えるように、ビューイングボリューム468Bがディスプレイの表面により近くなることを可能にする。言い換えれば、側表面の角度の付いた配置は、視野を拡大し、分離を減少させ、集合表面の近接度を増大させ、それによって、視聴者の没入型体験を増大する。さらに、以下で考察するように、偏向光学系を使用して、ビューイングボリューム468Bのサイズおよび位置を最適化することができる。
【0098】
集合表面460の側面部分の傾斜構成は、第3の部分466が傾斜していない場合よりも、ホログラフィックコンテンツがビューイングボリューム468Bにより近く提示されることを可能にする。例えば、キャラクタが提示された形態の下肢(脚など)、傾斜構成のLFディスプレイシステムは、平坦な前壁を有するLFディスプレイシステムが使用された場合よりも近く、かつより現実的に思われる可能性がある。
【0099】
追加的に、LFディスプレイシステムの構成およびそれが位置している環境により、ビューイングボリュームおよびビューイングサブボリュームの形状および位置を知ることができる。
【0100】
図4Eは、例えば、カジノフロアなどの部屋の前壁452上に集合表面460を有するLFディスプレイシステム450Cの上面図を例示する。この例では、LFディスプレイシステム450Dは、前壁452、後壁454、第1の側壁456、第2の側壁458、天井(図示せず)、および床(図示せず)を有する部屋内に位置している。
【0101】
LFディスプレイシステム450Cは、集合表面460から様々な光線を投影する。集合表面460の左側から投影される光線は水平角度範囲481を有し、集合表面の右側から投影される光線は水平角度範囲482を有し、集合表面460の中心から投影される光線は水平角度範囲483を有する。これらの点の間で、投影光線は、角度範囲の中間値を取ることができる。このように、表示面の全体で投影光線に傾斜した偏向角(gradient deflection angle)を有することにより、ビューイングボリューム468Cが作成される。さらに、この構成は、側壁456および458に光線を投影する際のディスプレイの解像度の無駄を回避する。
【0102】
図4Fは、カジノフロアもあり得る部屋の前壁452上に集合表面460を有するLFディスプレイシステム450Dの側面図を例示する。この例では、LFディスプレイシステム450Eは、前壁452、後壁454、第1の側壁(図示せず)、第2の側壁(図示せず)、天井472、および床474を含む。この例では、カジノまたは部屋は第1の床と第2の床を含む。ここで、各床は、ビューイングサブボリューム(例えば、ビューイングサブボリューム470Aおよび470B)を含む。床は、重複しないビューイングサブボリュームを可能にする。すなわち、各ビューイングサブボリュームは、別のビューイングサブボリュームを通過しない、ビューイングサブボリュームから集合表面460までの視線を有する。言い換えると、この配向は、床間の垂直方向のオフセットにより、各床が他の床のビューイングサブボリュームを「見渡す」ことが可能になる、複数の床、スタジアムの座席、またはバルコニーを作成する。重なり合わないビューイングサブボリュームを含むLFディスプレイシステムは、重なり合うビューイングボリュームを有するLFディスプレイシステムよりも高品質の視聴体験を提供することができる。例えば、図4Fに示される構成では、異なるホログラフィックコンテンツが、ビューイングサブボリューム470Aおよび470B内の聴衆に投影され得る。
LFディスプレイシステムの制御
【0103】
図5Aは、1つ以上の実施形態による、LFディスプレイシステム500のブロック図である。LFディスプレイシステム500は、LFディスプレイアセンブリ510およびコントローラ520を備える。LFディスプレイアセンブリ510は、ライトフィールドを投影する1つ以上のLFディスプレイモジュール512を含む。LFディスプレイモジュール512は、他のタイプのエネルギーを投影および/または感知する統合されたエネルギー源および/またはエネルギーセンサを含むソース/センサシステム514を含み得る。コントローラ520は、データストア522、ネットワークインターフェース524、およびLF処理エンジン530を含む。コントローラ520はまた、追跡モジュール526、および視聴者プロファイリングモジュール528を含み得る。いくつかの実施形態では、LFディスプレイシステム500はまた、感覚フィードバックシステム570および追跡システム580を含む。図1、2、3、および4の文脈の中で説明されるLFディスプレイシステムは、LFディスプレイシステム500の実施形態である。他の実施形態では、LFディスプレイシステム500は、本明細書に記載されているものよりも追加のまたは少ないモジュールを含む。同様に、機能は、本明細書で説明されるのとは異なる方法で、モジュール間および/または異なるエンティティ間で分散され得る。ゲーム環境内でのLFディスプレイシステム500の適用についても、図6に関して以下で詳細に説明する。
【0104】
LFディスプレイアセンブリ510は、ビューイングボリューム内に位置する視聴者に見え得るホログラフィックオブジェクトボリューム内にホログラフィックコンテンツを提供する。LFディスプレイアセンブリ510は、コントローラ520から受信された表示命令を実行することによって、ホログラフィックコンテンツを提供することができる。ホログラフィックコンテンツは、集合表面の前、LFディスプレイアセンブリ510、LFディスプレイアセンブリ510の集合表面の後ろ、またはそれらの何らかの組み合わせに投影される1つ以上のホログラフィックオブジェクトを含み得る。コントローラ520を用いた表示命令の生成について、以下でより詳細に説明する。
【0105】
LFディスプレイアセンブリ510は、LFディスプレイアセンブリ510に含まれる1つ以上のLFディスプレイモジュール(例えば、LFディスプレイモジュール110、LFディスプレイシステム200、およびLFディスプレイモジュール300のいずれか)を使用してホログラフィックコンテンツを提供する。便宜上、1つ以上のLFディスプレイモジュールは、本明細書ではLFディスプレイモジュール512として説明されることがある。LFディスプレイモジュール512は、タイル張りされて、LFディスプレイアセンブリ510を形成することができる。LFディスプレイモジュール512は、様々なシームレスな表面環境(例えば、単一面、多面、映画館の壁、曲面など)として構造化され得る。つまり、タイル張りされたLFディスプレイモジュールが集合表面を形成する。前述のように、LFディスプレイモジュール512は、ホログラフィックコンテンツを提示する、エネルギーデバイス層(例えば、エネルギーデバイス層220)およびエネルギー導波路層(例えば、エネルギー導波路層240)を含む。LFディスプレイモジュール512はまた、ホログラフィックコンテンツを提示するときに、エネルギーデバイス層とエネルギー導波路層との間でエネルギーを転送するエネルギーリレー層(例えば、エネルギーリレー層230)を含み得る。
【0106】
LFディスプレイモジュール512はまた、前述のように、エネルギー投影および/またはエネルギー感知のために構成されている他の統合システムを含み得る。例えば、ライトフィールドディスプレイモジュール512は、エネルギーを投影および/または感知するように構成されている任意の数のエネルギーデバイス(例えば、エネルギーデバイス340)を含み得る。便宜上、LFディスプレイモジュール512の統合エネルギー投影システムおよび統合エネルギー感知システムは、本明細書では、総称してソース/センサシステム514として説明されることがある。ソース/センサシステム514は、ソース/センサシステム514が、LFディスプレイモジュール512と同じシームレスなエネルギー面を共有するように、LFディスプレイモジュール512内に統合されている。言い換えれば、LFディスプレイアセンブリ510の集合表面は、LFディスプレイモジュール512およびソース/センサモジュール514の両方の機能を含む。すなわち、ソース/センサシステム514を有するLFディスプレイモジュール512を含むLFアセンブリ510は、ライトフィールドを投影しながら、同時にエネルギーを投影し、かつ/またはエネルギーを感知することができる。例えば、LFディスプレイアセンブリ510は、LFディスプレイモジュール512と、前述のようにデュアルエネルギー面または双方向エネルギー面として構成されたソース/センサシステム514とを含み得る。
【0107】
いくつかの実施形態では、LFディスプレイシステム500は、感覚フィードバックシステム570を使用して、生成されたホログラフィックコンテンツを他の感覚コンテンツ(例えば、調整されたタッチ、音声または匂いなど)で拡張する。感覚フィードバックシステム570は、コントローラ520から受信された表示命令を実行することによって、ホログラフィックコンテンツの投影を拡張することができる。一般に、感覚フィードバックシステム570は、LFディスプレイアセンブリ510の外部の任意の数の感覚フィードバックデバイス(例えば、感覚フィードバックシステム442)を含む。いくつかの例示的な感覚フィードバックデバイスは、調整された音響投影デバイスおよび受信デバイス、芳香投影デバイス、温度調整デバイス、力作動デバイス、圧力センサ、トランスデューサなどを含み得る。場合によっては、感覚フィードバックシステム570は、ライトフィールドディスプレイアセンブリ510と同様の機能を有し得、逆もまた然りである。例えば、感覚フィードバックシステム570およびライトフィールドディスプレイアセンブリ510の両方は、サウンドフィールドを生成するように構成され得る。別の例として、感覚フィードバックシステム570は、触覚表面を生成するように構成され得る一方、ライトフィールドディスプレイ510アセンブリはそうではない。
【0108】
例示のために、ライトフィールドディスプレイシステム500の例示的な一実施形態では、感覚フィードバックシステム570は、音響投影デバイスを含み得る。音響投影デバイスは、コントローラ520から受信された表示命令を実行するときに、ホログラフィックコンテンツを補完する1つ以上の圧力波を生成するように構成される。生成される圧力波は、例えば、可聴(音の場合)、超音波(タッチの場合)、またはそれらの何らかの組み合わせであってもよい。同様に、感覚フィードバックシステム570は、芳香投影デバイスを含み得る。投影デバイスは、コントローラから受信した表示命令を実行する際に、標的エリアの一部またはすべてに香りを与えるように構成することができる。芳香デバイスは、標的エリア内の気流を調整するように、空気循環システム(例えば、ダクト、ファン、通気口など)内に結び付けられ得る。さらに、感覚フィードバックシステム570は、温度調整デバイスを含み得る。温度調整デバイスは、コントローラ520から受信された表示命令を実行するときに、標的エリアの一部もしくはすべての温度を上げるか、または下げるように構成されている。
【0109】
いくつかの実施形態では、感覚フィードバックシステム570は、LFディスプレイシステム500の視聴者からの入力を受信するように構成される。この場合、感覚フィードバックシステム570は、視聴者からの入力を受信するための様々な感覚フィードバックデバイスを含む。センサフィードバックデバイスとしては、音響受信デバイス(例えば、マイクロフォン)、圧力センサ、ジョイスティック、動作検出器、トランスデューサなどのデバイスを挙げることができる。感覚フィードバックシステムは、ホログラフィックコンテンツおよび/または感覚フィードバックの生成を調整するために、検出された入力をコントローラ520に送信することができる。
【0110】
例示のために、ライトフィールドディスプレイアセンブリの例示的な一実施形態では、感覚フィードバックシステム570は、マイクロフォンを含む。マイクロフォンは、1人以上の視聴者によって生み出された音声(例えば、彼らの会話の内容、あえぎ、笑い声など)を記録するように構成される。感覚フィードバックシステム570は、記録された音声を、視聴者入力としてコントローラ520に提供する。コントローラ520は、視聴者入力を使用して、ホログラフィックコンテンツを生成することができる。同様に、感覚フィードバックシステム570は、圧力センサを含み得る。圧力センサは、視聴者によって圧力センサに加えられた力を測定するように構成される。感覚フィードバックシステム570は、測定された力を、視聴者入力としてコントローラ520に提供することができる。
【0111】
いくつかの実施形態では、LFディスプレイシステム500は、追跡システム580を含む。追跡システム580は、標的エリア内の視聴者の位置、動き、および/または特性を決定するように構成された任意の数の追跡デバイスを含む。一般に、追跡デバイスは、LFディスプレイアセンブリ510の外部にある。いくつかの例示的な追跡デバイスとしては、カメラアセンブリ(「カメラ」)、深度センサ、構造化光、LIDARシステム、カードスキャンシステム、または標的エリア内の視聴者を追跡することができる他の追跡デバイスが挙げられる。
【0112】
追跡システム580は、標的エリアの一部またはすべてを光で照らす1つ以上のエネルギー源を含み得る。しかしながら、場合によっては、ホログラフィックコンテンツを提示するときに、標的エリアは、自然光および/またはLFディスプレイアセンブリ510からの周囲光で照らされる。エネルギー源は、コントローラ520から受信された命令を実行するときに、光を投影する。光は、例えば、構造化光パターン、光のパルス(例えば、IRフラッシュ)、またはそれらの何らかの組み合わせであり得る。追跡システムは、可視帯域(約380nm~750nm)内、赤外線(IR)帯域(約750nm~1700nm)内、紫外線帯域(10nm~380nm)内、電磁スペクトルの何らかの他の部分、またはそれらの何らかの組み合わせの光を投影することができる。ソースとしては、例えば、発光ダイオード(LED)、マイクロLED、レーザーダイオード、TOF深度センサ、波長可変レーザーなどを挙げることができる。
【0113】
追跡システム580は、コントローラ520から受信された命令を実行するときに、1つ以上の放出パラメータを調整することができる。放出パラメータは、追跡システム580のソースから光が投影される方法に影響を与えるパラメータである。放出パラメータとしては、例えば、明るさ、パルスレート(連続照明を含む)、波長、パルス長、ソースアセンブリから光が投影される方法に影響を与える何らかの他のパラメータ、またはそれらの何らかの組み合わせを挙げることができる。一実施形態では、ソースは、飛行時間動作で光のパルスを投影する。
【0114】
追跡システム580のカメラは、標的エリアから反射された光(例えば、構造化光パターン)の画像をキャプチャする。カメラは、コントローラ520から受信された追跡命令を実行するときに、画像をキャプチャする。前述のように、光は、追跡システム580のソースによって投影され得る。カメラは、1つ以上のカメラを含み得る。すなわち、カメラは、例えば、フォトダイオードのアレイ(1Dまたは2D)、CCDセンサ、CMOSセンサ、追跡システム580によって投影される光の一部またはすべてを検出する何らかの他のデバイス、またはそれらの何らかの組み合わせであってもよい。一実施形態では、追跡システム580は、LFディスプレイアセンブリ510の外部のライトフィールドカメラを含み得る。他の実施形態では、カメラは、LFディスプレイアセンブリ510に含まれるLFディスプレイモジュールの一部として含まれる。例えば、前述のように、ライトフィールドモジュール512のエネルギーリレー素子が、エネルギーデバイス層220で発光ディスプレイと画像センサとの両方をインターリーブする双方向エネルギー層である場合、LFディスプレイアセンブリ510は、ライトフィールドを投影すると同時に、ディスプレイの前の視聴エリアからの画像情報を記録するように構成され得る。一実施形態では、双方向エネルギー面からキャプチャされた画像は、ライトフィールドカメラを形成する。カメラは、キャプチャされた画像をコントローラ520に提供する。
【0115】
追跡システム580のカメラは、コントローラ520から受信された追跡命令を実行するときに、1つ以上の撮像パラメータを調整することができる。撮像パラメータは、カメラが画像をキャプチャする方法に影響を与えるパラメータである。撮像パラメータとしては、例えば、フレームレート、アパーチャ、ゲイン、露光長さ、フレームタイミング、ローリングシャッターもしくはグローバルシャッターのキャプチャモード、カメラが画像をキャプチャする方法に影響を与える何らかの他のパラメータ、またはそれらの何らかの組み合わせを挙げることができる。
【0116】
コントローラ520は、LFディスプレイアセンブリ510と、LFディスプレイシステム500の任意の他の構成要素と、を制御する。コントローラ520は、データストア522、ネットワークインターフェース524、追跡モジュール526、視聴者プロファイリングモジュール528、およびライトフィールド処理エンジン530を備える。他の実施形態では、コントローラ520は、本明細書に記載されているものよりも追加のまたは少ないモジュールを含む。同様に、機能は、本明細書で説明されるのとは異なる方法で、モジュール間および/または異なるエンティティ間で分散され得る。例えば、追跡モジュール526は、LFディスプレイアセンブリ510または追跡システム580の一部であり得る。
【0117】
データストア522は、LFディスプレイシステム500の情報を記憶するメモリである。記憶される情報としては、表示命令、追跡命令、放出パラメータ、撮像パラメータ、標的エリアの仮想モデル、追跡情報、カメラによってキャプチャされた画像、1つ以上の視聴者プロファイル、ライトフィールドディスプレイアセンブリ510の較正データ、LFモジュール512の解像度および配向を含むLFディスプレイシステム510の構成データ、所望のビューイングボリューム形状、3Dモデル、シーンおよび環境、材料およびテクスチャを含むグラフィックス作成のためのコンテンツ、LFディスプレイシステム500によって使用され得る他の情報、またはそれらの何らかの組み合わせを挙げることができる。データストア522は、読み取り専用メモリ(ROM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、またはそれらの何らかの組み合わせなどのメモリである。
【0118】
ネットワークインターフェース524は、ライトフィールドディスプレイシステムがネットワークを介して他のシステムまたは環境と通信することを可能にする。一例では、LFディスプレイシステム500は、ネットワークインターフェース524を介して、リモートのライトフィールドディスプレイシステムからホログラフィックコンテンツを受信する。別の例では、LFディスプレイシステム500は、ネットワークインターフェース524を使用して、ホログラフィックコンテンツをリモートのデータストアに送信する。
【0119】
追跡モジュール526は、LFディスプレイシステム500によって提示されたコンテンツを視聴している視聴者を追跡する。そうするために、追跡モジュール526は、追跡システム580のソースおよび/またはカメラの動作を制御する追跡命令を生成し、追跡命令を追跡システム580に提供する。追跡システム580は、追跡命令を実行し、追跡モジュール526に追跡入力を提供する。
【0120】
追跡モジュール526は、標的エリア内の1人以上の視聴者の位置を決定することができる(例えば、ゲームステーションに座る、もしくは立つ、カジノフロアを歩くなど)。決定された位置は、例えば、何らかの基準点(例えば、表示面)に対するものであり得る。他の実施形態では、決定された位置は、標的エリアの仮想モデル内にあり得る。追跡された位置は、例えば、視聴者の追跡された位置および/または視聴者の一部の追跡された位置(例えば、目の場所、手の場所など)であり得る。追跡モジュール526は、追跡システム580のカメラからキャプチャされた1つ以上の画像を使用して、位置を決定する。追跡システム580のカメラは、LFディスプレイシステム500の周りに分配され得、画像を立体でキャプチャすることができ、追跡モジュール526が視聴者を受動的に追跡することを可能にする。他の実施形態では、追跡モジュール526は、視聴者を能動的に追跡する。すなわち、追跡システム580は、標的エリアのある部分を照らし、標的エリアを撮像し、追跡モジュール526は、飛行時間および/または構造化光深度決定技術を使用して、位置を決定する。追跡モジュール526は、決定された位置を使用して、追跡情報を生成する。
【0121】
追跡モジュール526はまた、LFディスプレイシステム500の視聴者からの入力として、追跡情報を受信することができる。追跡情報は、視聴者がLFディスプレイシステム500によって提供される様々な入力オプションに対応する身体の動きを含み得る。例えば、追跡モジュール526は、視聴者の身体の動きを追跡し、任意の様々な動きを、入力として、LF処理エンジン530に割り当てることができる。追跡モジュール526は、追跡情報を、データストア522、LF処理エンジン530、視聴者プロファイリングモジュール528、LFディスプレイシステム500の任意の他の構成要素、またはそれらの何らかの組み合わせに提供することができる。
【0122】
追跡モジュール526のための状況を提供するために、重要な手札を獲得したり、ルーレットで彼らの数字を打ったりしてカードゲームをプレイするユーザーに応答するLFディスプレイシステム500の例示的な一実施形態を考慮する。例えば、視聴者が興奮を示すためにガッツポーズを取ること応答して、追跡システム580は、視聴者の手の動きを記録し、その記録を追跡モジュール526に送信することができる。追跡モジュール526は、記録における視聴者の手の動作を追跡し、入力をLF処理エンジン530に送信する。以下に説明するように、視聴者プロファイリングモジュール528は、視聴者の手の動きが肯定的な応答に関連付けられていることを画像内の情報が示していることを判定し、このコンテキストでは、視聴者が勝ったと解釈できる。したがって、LF処理エンジン530は、手札、数字などを祝うために適切なホログラフィックコンテンツを生成する。例えば、LF処理エンジン530は、シーンに紙吹雪を投影、AIホログラフィックキャラクタに対して歓声またはお祝いの言葉の応答などを生成し得る。
【0123】
LFディスプレイシステム500は、視聴者を識別し、かつプロファイリングするように構成された視聴者プロファイリングモジュール528を含む。視聴者プロファイリングモジュール528は、LFディスプレイシステム500によって表示されたホログラフィックコンテンツを見る1人または複数の視聴者のプロファイルを生成する。視聴者プロファイリングモジュール528は、視聴者の入力および監視された視聴者の行動、動作、ならびに反応に部分的に基づいて、視聴者プロファイルを生成する。視聴者プロファイリングモジュール528は、追跡システム580から取得された情報(例えば、記録された画像、ビデオ、音声など)にアクセスし、その情報を処理して、様々な情報を決定することができる。様々な例において、視聴者プロファイリングモジュール528は、任意の数のマシンビジョンまたは機械聴覚アルゴリズムを使用して、視聴者の行動、動作、および反応を決定することができる。監視される視聴者の行動には、例えば、笑顔、歓声、拍手、笑い、恐怖、悲鳴、興奮レベル、反動、他のジェスチャの変化、または視聴者による動きなどが含まれ得る。
【0124】
より一般的には、視聴者プロファイルは、LFディスプレイシステムからのホログラフィックコンテンツを見ている視聴者に関して受信および/または決定された任意の情報を含み得る。例えば、各視聴者プロファイルは、LFディスプレイシステム500によって表示されたコンテンツに対するその視聴者の動作または応答を記録することができる。視聴者プロファイルに含まれ得るいくつかの例示的な情報が、以下に提供される。
【0125】
いくつかの実施形態では、視聴者プロファイルは、表示されたホログラフィックキャラクタ、俳優、シーン、ゲームシナリオなどに関する視聴者の応答を表し得る。例えば、映画館にいる視聴者は、大学のロゴが表示されたスウェットシャツを着ている。この場合、視聴者プロファイルは、視聴者が、スウェットシャツを着用していて、スウェットシャツにそのロゴがある大学に関連付けられたホログラフィックコンテンツを好む可能性があることを示し得る。より広義には、視聴者プロファイルに示され得る視聴者の特性としては、例えば、年齢、性別、民族、衣服、会場での視聴場所などを挙げることができる。
【0126】
いくつかの実施形態では、視聴者プロファイリングモジュール528は、視聴者から特性を受信し、かつ/または監視された動作に基づいて特性を推測することができる。監視される行動は、視聴者が特定のゲームをプレイする回数、視聴者がそれらのゲームをプレイする時間、視聴者がホログラフィックキャラクタからの勝ち、負け、励まし、またはそれらの組み合わせにどのように応答するかを含み得る。いくつかの実施形態では、視聴者プロファイルは、LFディスプレイシステム500によって表示されるホログラフィックコンテンツに対する視聴者の動作および/または応答に基づいて、直接更新され得る。
【0127】
いくつかの実施形態では、視聴者プロファイルは、望ましいコンテンツ特性に関して視聴者の好みを示すことができる。例えば、視聴者プロファイルは、視聴者が、家族の一人ひとりの年齢に適切なホログラフィックコンテンツのみを見たがることを示す場合がある。別の例では、視聴者プロファイルは、ホログラフィックコンテンツを表示すべきホログラフィックオブジェクトボリューム(例えば、壁の上)およびホログラフィックコンテンツを表示すべきでないホログラフィックオブジェクトボリューム(例えば、視聴者の頭上)を示し得る。視聴者プロファイルはまた、視聴者が触覚インターフェースを自分たちの近くに提示させたがること、または触覚インターフェースを避けたがることを示し得る。
【0128】
別の例では、視聴者プロファイルは、プレイされたゲームの履歴と、特定の視聴者のホログラフィックコンテンツとのインタラクションを示す。例えば、視聴者プロファイリングモジュール528は、視聴者が以前に特定のゲームをプレイしたことがあると決定する。したがって、LFディスプレイシステム500は、視聴者がゲームを前回プレイしたときとは異なるホログラフィックコンテンツを表示し得る。
【0129】
視聴者プロファイリングモジュール528は、特定の1人または複数の視聴者に関連付けられたプロファイルに、1つ以上のサードパーティシステムからアクセスして、視聴者プロファイルを構築することもできる。例えば、視聴者は、その視聴者のソーシャルメディアアカウントにリンクされたサードパーティベンダーを使用して、商品を購入することができる。視聴者がゲーム環境に入ると、視聴者プロファイリングモジュール528は、視聴者のソーシャルメディアアカウントからの情報にアクセスして、視聴者プロファイルを構築(または拡張)することができる。
【0130】
いくつかの実施形態では、データストア522は、視聴者プロファイリングモジュール528によって生成、更新、および/または維持された視聴者プロファイルを記憶する視聴者プロファイルストアを含む。視聴者プロファイルは、視聴者プロファイリングモジュール528によって、いつでもデータストア内で更新され得る。例えば、一実施形態では、視聴者プロファイルストアは、特定の視聴者が、LFディスプレイシステム500によって提供されたホログラフィックコンテンツを見るときに、その特定の視聴者に関する情報を受信し、その視聴者の視聴者プロファイルに記憶する。この例では、視聴者プロファイリングモジュール528は、視聴者を認識し、視聴者が提示されたホログラフィックコンテンツを見るときに視聴者を確実に識別することができる顔認識アルゴリズムを含む。例示のために、視聴者がLFディスプレイシステム500の標的エリアに入ると、追跡システム580が、視聴者の画像を取得する。視聴者プロファイリングモジュール528は、キャプチャされた画像を入力し、顔認識アルゴリズムを使用して視聴者の顔を識別する。識別された顔は、プロファイルストア内の視聴者プロファイルに関連付けられ、そのため、その視聴者に関して取得されたすべての入力情報が、その視聴者のプロファイルに記憶され得る。視聴者プロファイリングモジュールはまた、カード識別スキャナ、音声識別子、無線周波数識別(RFID)チップスキャナ、バーコードスキャナなどを利用して、視聴者を確実に識別し得る。
【0131】
視聴者プロファイリングモジュール528が視聴者を確実に識別できるため、視聴者プロファイリングモジュール528は、LFディスプレイシステム500への各視聴者の各訪問を決定することができる。次に、視聴者プロファイリングモジュール528は、各訪問の日時を各視聴者の視聴者プロファイルに記憶することができる。同様に、視聴者プロファイリングモジュール528は、感覚フィードバックシステム570、追跡システム580、および/またはLFディスプレイアセンブリ510の任意の組み合わせから受信された、視聴者からの入力を、入力が発生するたびに記憶することができる。視聴者プロファイルシステム528は、コントローラ520の他のモジュールまたは構成要素から視聴者に関するさらなる情報を追加的に受信することができ、この情報は、視聴者プロファイルとともに記憶され得る。次に、コントローラ520の他の構成要素も、その視聴者に提供される後のコンテンツを決定するために、記憶された視聴者プロファイルにアクセスすることができる。
【0132】
LF処理エンジン530は、LFディスプレイアセンブリ510によって実行されると、LFディスプレイアセンブリ510にホログラフィックコンテンツを提示させる、ラスタライズ化されたフォーマットの4D座標(「ラスタライズ化されたデータ」)を生成する。LF処理エンジン530は、データストア522からラスタライズ化されたデータにアクセスすることができる。さらに、LF処理エンジン530は、ベクトル化されたデータセットからラスタライズされたデータを構築することができる。ベクトル化されたデータを以下に説明する。LF処理エンジン530はまた、ホログラフィックオブジェクトを拡張する感覚コンテンツを提供するために必要な感覚命令を生成することができる。上記のように、感覚命令は、LFディスプレイシステム500によって実行されると、触覚表面、サウンドフィールド、およびLFディスプレイシステム500によってサポートされる他の形態の感覚エネルギーを生成することができる。LFデータ処理エンジン530は、データストア522から感覚命令にアクセスする、または、感覚命令を構築して、ベクトル化されたデータセットを形成することができる。全体として、4D座標および感覚データは、ホログラフィックおよび感覚コンテンツを生成するためにLFディスプレイシステムによって実行可能な表示命令を表す。
【0133】
LFディスプレイシステム500内の様々なエネルギー源を通るエネルギーの流れを説明するラスタライズされたデータの量は、信じられないほど大量である。データストア522からアクセスされる場合、ラスタライズされたデータをLFディスプレイシステム500に表示することは可能であるが、(例えば、ネットワークインターフェース524を介して)効率的に送信し、受信し、その後、ラスタライズされたデータをLFディスプレイシステム500に表示することは不可能である。例えば、LFディスプレイシステム500によるホログラフィック投影用の短いフィルムを表すラスタライズされたデータを取り上げる。この例では、LFディスプレイシステム500は、数ギガピクセルを含むディスプレイを含み、ラスタライズされたデータは、ディスプレイ上の各ピクセル場所の情報を含む。ラスタライズされたデータの対応するサイズは膨大であり(例えば、フィルム表示時間の毎秒多ギガバイト)、ネットワークインターフェース524を介した商用ネットワーク上での効率的な転送には管理できない。効率的な転送の問題は、ホログラフィックコンテンツのライブストリーミングを含むアプリケーションで増幅される可能性がある。感覚フィードバックシステム570または追跡モジュール526からの入力を使用してインタラクティブな体験が望まれる場合、単にラスタライズされたデータをデータストア522に記憶することに関する追加の問題が生じる。インタラクティブな体験を可能にするために、LF処理エンジン530によって生成されたライトフィールドコンテンツは、感覚または追跡入力に応答してリアルタイムで修正され得る。言い換えれば、場合によっては、LFコンテンツは、データストア522から単純に読み取ることができない。
【0134】
したがって、いくつかの構成では、LFディスプレイシステム500によって表示するためのホログラフィックコンテンツを表すデータは、ベクトル化されたデータフォーマット(「ベクトル化されたデータ」)でLF処理エンジン530に転送され得る。ベクトル化されたデータは、ラスタライズされたデータよりも桁違いに小さい場合がある。さらに、ベクトル化されたデータは、データの効率的な共有を可能にするデータセットサイズを有しながら、高い画質を提供する。例えば、ベクトル化されたデータは、より密度の高いデータセットから派生した疎なデータセットである可能性がある。したがって、ベクトル化されたデータは、密度の高いラスタライズされたデータから疎なベクトル化されたデータがどのようにサンプリングされるかに基づいて、画質とデータ送信サイズとの間の調整可能なバランスを有する可能性がある。ベクトル化されたデータを生成するための調整可能なサンプリングにより、特定のネットワーク速度での画質の最適化が可能になる。結果として、ベクトル化されたデータは、ネットワークインターフェース524を介したホログラフィックコンテンツの効率的な送信を可能にする。ベクトル化されたデータにより、ホログラフィックコンテンツを商用ネットワーク経由でライブストリーミングすることもできる。
【0135】
要約すると、LF処理エンジン530は、データストア522からアクセスされるラスタライズされたデータ、データストア522からアクセスされるベクトル化されたデータ、またはネットワークインターフェース524を介して受信されるベクトル化されたデータから導出されたホログラフィックコンテンツを生成することができる。様々な構成において、ベクトル化されたデータは、データ送信の前に符号化され、LFコントローラ520による受信の後に復号され得る。いくつかの例では、ベクトル化されたデータは、データ圧縮に関連する追加のデータセキュリティおよびパフォーマンスの向上のために符号化される。例えば、ネットワークインターフェースによって受信されたベクトル化されたデータは、ホログラフィックストリーミングアプリケーションから受信された符号化され、ベクトル化されたデータであり得る。いくつかの例では、ベクトル化されたデータは、デコーダ、LF処理エンジン530、またはこれらの両方が、ベクトル化されたデータ内の符号化された情報コンテンツにアクセスすることを必要とし得る。エンコーダおよび/またはデコーダシステムは、顧客に対して利用可能である場合があるか、またはサードパーティベンダーにライセンス供与されている場合がある。
【0136】
ベクトル化されたデータは、インタラクティブな体験をサポートする方法で、LFディスプレイシステム500によってサポートされる各感覚領域の各々の情報を含む。例えば、インタラクティブなホログラフィック体験のためのベクトル化されたデータは、LFディスプレイシステム500によってサポートされる感覚領域の各々に正確な物理学を提供することができる任意のベクトル化された特性を含む。ベクトル化された特性は、合成的にプログラムされ、キャプチャされ、計算により評価され得るなどの任意の特性を含み得る。LF処理エンジン530は、ベクトル化されたデータのベクトル化された特性をラスタライズされたデータに変換するように構成され得る。次に、LF処理エンジン530は、LFディスプレイアセンブリ510からのベクトル化されたデータから変換されたホログラフィックコンテンツを投影することができる。様々な構成で、ベクトル化された特性には、1つ以上の赤/緑/青/アルファチャネル(RGB A)+深度画像、1つの高解像度中央画像および低解像度の他のビューを含み得る様々な解像度での深度情報の有無にかかわらないマルチビュー画像、アルベドおよび反射率、表面法線、その他の光学効果、表面識別、幾何学的オブジェクト座標、仮想カメラ座標、表示面の場所、照明座標、表面の接触剛性、接触延性、接触強度、サウンドフィールドの振幅および座標、環境条件、テクスチャまたは温度の機械受容器に関連する体性感覚エネルギーベクトル、音声、ならびにその他の感覚領域特性の座標が含まれ得る。他の多くのベクトル化された特性も可能である。
【0137】
LFディスプレイシステム500はまた、インタラクティブな視聴体験を生成することもできる。すなわち、ホログラフィックコンテンツは、視聴者の場所、ジェスチャ、インタラクション、ホログラフィックコンテンツとのインタラクションに関する情報、または視聴者プロファイリングモジュール528および/または追跡モジュール526から導出された他の情報を含む入力刺激に応答することができる。例えば、一実施形態では、LF処理システム500は、ネットワークインターフェース524を介して受信されたリアルタイムパフォーマンスのベクトル化されたデータを使用して、インタラクティブな視聴体験を作成する。別の例では、ホログラフィックオブジェクトが、視聴者のインタラクションに応じて直ちに特定の方向に移動する必要がある場合、LF処理エンジン530は、ホログラフィックオブジェクトがその要求された方向に移動するように、シーンのレンダリングを更新することができる。これには、LF処理エンジン530が、ベクトル化されたデータセットを使用して、適切なオブジェクトの配置および動き、衝突検出、オクルージョン、色、陰影、照明などを有する3Dグラフィカルシーンに基づいて、リアルタイムでライトフィールドをレンダリングし、視聴者のインタラクションに正しく応答することが必要であり得る。LF処理エンジン530は、ベクトル化されたデータを、LFディスプレイアセンブリ510による提示のためにラスタライズされたデータに変換する。
【0138】
ラスタライズされたデータには、リアルタイムのパフォーマンスを表すホログラフィックコンテンツ命令および感覚命令(表示命令)が含まれる。LFディスプレイアセンブリ510は、表示命令を実行することによって、リアルタイムのパフォーマンスのホログラフィックおよび感覚コンテンツを同時に投影する。LFディスプレイシステム500は、追跡モジュール526および視聴者プロファイリングモジュール528を用いて、提示されたリアルタイムのパフォーマンスのコンテンツとの視聴者のインタラクション(例えば、音声応答、タッチなど)を監視する。視聴者のインタラクションに応答して、LF処理エンジンは、視聴者に表示するための追加のホログラフィックおよび/または感覚コンテンツを生成することによって、インタラクティブな体験を作成する。
【0139】
例示のために、1人の視聴者が賞金を獲得すると、ゲーム環境の天井からバルーンが落ちてくる様子を表す複数のホログラフィックオブジェクトを生成するLF処理エンジン530を含むLFディスプレイシステム500の例示的な一実施形態を考慮する。視聴者は、バルーンを表すホログラフィックオブジェクトにタッチするように移動し得る。それに応じて、追跡システム580は、ホログラフィックオブジェクトに対する視聴者の手の動きを追跡する。視聴者の動きは追跡システム580によって記録され、コントローラ520に送信される。追跡モジュール526は、視聴者の手の動作を連続的に決定し、決定された動作をLF処理エンジン530に送信する。LF処理エンジン530は、シーン内の視聴者の手の配置を決定し、ホログラフィックオブジェクトに必要な任意の変更(位置、色、またはオクルージョンなど)を含むために、グラフィックスのリアルタイムレンダリングを調整する。LF処理エンジン530は、LFディスプレイアセンブリ510(および/または感覚フィードバックシステム570)に、体積触覚投影システムを使用して(例えば、超音波スピーカを使用して)触覚表面を生成するように指示する。生成された触覚表面は、ホログラフィックオブジェクトの少なくとも一部に対応し、ホログラフィックオブジェクトの外面の一部またはすべてと実質的に同じ空間を占有する。LF処理エンジン530は追跡情報を使用して、LFディスプレイアセンブリ510に、バルーンにタッチする視覚的および触覚的知覚の両方を視聴者が与えられるように、触覚表面の位置を、レンダリングされたホログラフィックオブジェクトの位置とともに移動するよう動的に指示する。より簡単に言えば、視聴者がホログラフィックバルーンにタッチしている自分の手を見ると、視聴者は同時に、手がホログラフィックバルーンにタッチし、タッチに応答してバルーンが位置または動作を変更することを示す触覚フィードバックを感じる。いくつかの例では、インタラクティブバルーンは、ネットワークインターフェース524を介してライブストリーミングアプリケーションから受信されるホログラフィックコンテンツの一部として受信され得る。
【0140】
LF処理エンジン530はまた、LFディスプレイシステム500によって表示するためのホログラフィックコンテンツを作成することができる。重要なことには、ここで、表示のためのホログラフィックコンテンツを作成することは、表示のためのホログラフィックコンテンツをアクセスすること、または受信することとは異なる。すなわち、コンテンツを作成するとき、LF処理エンジン530は、以前に生成および/または受信されたコンテンツをアクセスするのではなく、表示のための全く新しいコンテンツを生成する。LF処理エンジン530は、追跡システム580、感覚フィードバックシステム570、視聴者プロファイリングモジュール528、追跡モジュール528、またはそれらの何らかの組み合わせからの情報を使用して、表示のためのホログラフィックコンテンツを作成することができる。いくつかの例では、LF処理エンジン530は、LFディスプレイシステム500の要素からの情報(例えば、追跡情報および/または視聴者プロファイル)にアクセスし、それに応じて、その情報に基づいてホログラフィックコンテンツを作成し、作成されたホログラフィックコンテンツを、LFディスプレイシステム500を使用して表示することができる。作成されたホログラフィックコンテンツは、LFディスプレイシステム500によって表示されるときに、他の感覚コンテンツ(例えば、タッチ、音声、または匂い)で拡張され得る。さらに、LFディスプレイシステム500は、作成されたホログラフィックコンテンツが将来表示され得るように、作成されたホログラフィックコンテンツを記憶することができる。例えば、ホログラフィックキャラクタからの応答は、他のホログラフィックコンテンツに対する視聴者の反応および/または応答に基づいて、特定の視聴者のために特別に作成することができる。したがって、LF処理エンジン530は、以下でさらに議論されるように、学習された好みに従って視聴者にパーソナライズされたコンテンツを生成し得る。
LFディスプレイシステムのための動的コンテンツ生成
【0141】
いくつかの実施形態では、LF処理エンジン530は、人工知能(AI)モデルを組み込んで、LFディスプレイシステム500によって表示するためのホログラフィックコンテンツを作成する。AIモデルは、回帰モデル、ニューラルネットワーク、分類器、または他のAIアルゴリズムを含むがこれらに限定されない、教師付きもしくは教師なし学習アルゴリズムを含み得る。AIモデルは、視聴者の行動に関する情報を含み得る、LFディスプレイシステム500によって(例えば、追跡システム580によって)記録された視聴者情報に基づいて、視聴者の好みを決定するために使用することができる。
【0142】
AIモデルは、ホログラフィックコンテンツを作成するために、データストア522からの情報にアクセスすることができる。例えば、AIモデルは、データストア522内の1つ以上の視聴者プロファイルからの視聴者情報にアクセスすることができるか、またはLFディスプレイシステム500の様々な構成要素から視聴者情報を受信することができる。AIモデルは、以前見た、ホログラフィックコンテンツに対する視聴者の肯定的な反応または応答に基づいて、好みを決定し得る。つまり、AIモデルは、学習された視聴者の好みに従って、視聴者に合わせて個人化されたホログラフィックコンテンツを作成し得る。AIモデルはまた、学習された各視聴者の好みを、データストア522の視聴者プロファイルストアに記憶することができる。
【0143】
視聴者の特性を識別し、反応を識別し、かつ/または識別された情報に基づいてホログラフィックコンテンツを生成するために使用され得るAIモデルの一例が、現在の層のノードの値が前の層のノードでの値の変換である、ノードのレイヤを有する畳み込みニューラルネットワークモデルである。モデルにおける変換は、現在の層および前の層を接続する、重みおよびパラメータのセットを介して決定される。例えば、AIモデルは、ノードの5つの層、すなわち層A、B、C、D、およびEを含み得る。層Aから層Bへの変換は関数Wにより与えられ、層Bから層Cへの変換はWにより与えられ、層Cから層Dへの変換はWにより与えられ、層Dから層Eへの変換はWにより与えられる。いくつかの例では、変換はまた、モデル内の前の層間を変換するために使用される重みおよびパラメータのセットを介して決定され得る。例えば、層Dから層Eへの変換Wは、層Aから層Bへの変換Wを遂行するために使用されるパラメータに基づき得る。
【0144】
モデルへの入力は、畳み込み層A上に符号化された、追跡システム580によって撮影された画像であり得、モデルの出力は、出力層Eから復号されたホログラフィックコンテンツである。代替的または追加的に、出力は、画像内で決定された視聴者の特性であり得る。この例では、AIモデルは、識別層Cの視聴者の特性を表す、画像内の潜在情報を識別する。AIモデルは、畳み込み層Aの次元を識別層Cの次元まで低減して、画像内の任意の特徴、動作、応答などを識別する。いくつかの例では、AIモデルは、次に、識別層Cの次元を増加してホログラフィックコンテンツを生成する。
【0145】
追跡システム580からの画像は、畳み込み層Aに符号化される。畳み込み層Aに入力された画像は、識別層Cの様々な特徴および/または反応情報などに関連付けられ得る。これらの要素間の関連情報は、対応する層間に変換のセットを適用することによって検索され得る。すなわち、AIモデルの畳み込み層Aは、符号化された画像を表し、モデルの識別層Cは、笑顔の視聴者を表す。所与の画像内の笑顔の視聴者は、畳み込み層Aの空間内の画像の画素値に変換WおよびWを適用することによって識別され得る。変換の重みおよびパラメータは、画像に含まれる情報と笑顔の視聴者の識別との間の関係を示し得る。例えば、重みおよびパラメータは、画像内の笑顔の視聴者を表す情報に含まれる形状、色、サイズなどの量子化であり得る。重みおよびパラメータは、履歴データ(例えば、以前に追跡された視聴者)に基づき得る。
【0146】
画像内の笑顔の視聴者は、識別層Cで識別される。識別層Cは、画像内の笑顔の視聴者に関する潜在情報に基づいて識別された笑顔の視聴者を表す。
【0147】
画像内の識別された笑顔の視聴者を使用して、ホログラフィックコンテンツを生成することができる。ホログラフィックコンテンツを生成するために、AIモデルは、識別層Cから開始して、変換WおよびWを識別層Cの所与の識別された笑顔の視聴者の値に適用する。変換は、出力層Eのノードのセットをもたらす。変換の重みおよびパラメータは、識別された笑顔の視聴者と特定のホログラフィックコンテンツおよび/または好みとの間の関係を示し得る。ホログラフィックコンテンツが、出力層Eのノードから直接出力される場合もあれば、コンテンツ生成システムが、出力層Eのノードをホログラフィックコンテンツに復号する場合もある。例えば、出力が、識別された特徴のセットである場合、LF処理エンジンは、その特徴を使用してホログラフィックコンテンツを生成することができる。
【0148】
追加的に、AIモデルは、中間層として知られている層を含み得る。中間層は、画像に対応しない層であって、特徴/反応などを識別するか、またはホログラフィックコンテンツを生成する。例えば、所与の例では、層Bは、畳み込み層Aと識別層Cとの間の中間層である。層Dは、識別層Cと出力層Eとの間の中間層である。隠れ層は、データ中では観測されないが、特徴を識別してホログラフィックコンテンツを生成するときに、画像の要素間の関係を支配し得る識別の様々な態様の潜在表現である。例えば、隠れ層のあるノードが、「笑っているヒトの笑顔」の共通点を共有する入力値および識別値と強いつながり(例えば、大きな重み値)を有している場合がある。別の例として、隠れ層の別のノードが、「怖がっているヒトの悲鳴」の共通点を共有する入力値および識別値と強いつながりを有している場合がある。当然のことながら、ニューラルネットワークには任意の数のリンケージが存在する。追加的に、各中間層は、例えば、残差ブロック、畳み込み層、プーリング操作、スキップ接続、連結などの機能の組み合わせである。任意の数の中間層Bが、畳み込み層を識別層まで減らすように機能し得、任意の数の中間層Dが、識別層を出力層まで増加させるように機能し得る。
【0149】
一実施形態では、AIモデルは、強化学習でトレーニングされた決定論的方法を含む(それにより、強化学習モデルを作成する)。モデルは、追跡システム580からの測定値を入力として、および作成されたホログラフィックコンテンツへの変更を出力として使用して、公演の品質を高めるようにトレーニングされる。
【0150】
強化学習は、数値的な報酬信号を最大化するために、機械が「何をすべきか」(状況を動作にマッピングする方法)を学習する機械学習システムである。学習器(例えば、LF処理エンジン530)は、取るべき動作(例えば、所定のホログラフィックコンテンツの生成)を告げられていないが、代わりに、動作を試行することによって、どの動作が最大の報酬をもたらすか(例えば、より多くのに歓声を上げさせることによってホログラフィックコンテンツの品質を高めること)を発見する。場合によっては、動作は、即時報酬だけでなく、次の状況、かつそれを通じて、その後のすべての報酬にも影響を及ぼし得る。これらの2つの特徴(試行錯誤による探索および遅延報酬)が、強化学習の2つの際立った特徴である。
【0151】
強化学習は、学習方法を特徴づけることによってではなく、学習問題を特徴づけることによって定義される。基本的に、強化学習システムは、目標を達成するために環境とインタラクションする学習エージェントが直面している問題の重要な態様をキャプチャする。つまり、パフォーマの歌を生成する例では、強化学習システムは、現場の視聴者に関する情報(例えば、年齢、気質など)をキャプチャする。このようなエージェントは、環境の状態を感知し、状態に影響を与える動作を実行して、1つ以上の目標を達成する(例えば、視聴者が歓声を上げるであろうポップソングを作成する)。最も基本的な形態では、強化学習の定式化は、学習器のための3つの態様、すなわち、感覚、動作、および目標を含む。歌の例に続いて、LF処理エンジン530は、追跡システム580のセンサで環境の状態を感知し、環境内の視聴者にホログラフィックコンテンツを表示し、視聴者のその歌の受容の尺度である目標を達成する。
【0152】
強化学習で発生する課題のうちの1つが、探索と活用との間のトレードオフである。システム内の報酬を増加させるために、強化学習エージェントは、過去に試行し、報酬を生み出すのに効果的であることがわかった動作を好む。しかしながら、報酬を生み出す動作を発見するために、学習エージェントは、以前に選択したことのない動作を選択する。エージェントは、報酬を取得するために、すでに知っている情報を「活用」するが、将来、より良い動作を選択するために、情報を「探索」する。学習エージェントは、様々な動作を試み、依然として新しい動作を試行しながら、最良と思われる動作を次第に好むようになる。確率論的タスクでは、一般的に、各動作が、期待される報酬に対する信頼できる見積もりを得るために、何度も試行される。例えば、長い時間が経過した後に視聴者がパフォーマンスで笑うことになるとLF処理エンジンが知っているホログラフィックコンテンツをLF処理エンジンが作成する場合、LF処理エンジンは、視聴者が笑うまでの時間が減少するように、ホログラフィックコンテンツを変更することができる。
【0153】
さらに、強化学習は、不確実環境とインタラクションする目標指向エージェントの問題全体を考慮する。強化学習エージェントは、明確な目標を有し、環境の態様を感知し得、高い報酬(すなわち、どよめく観衆)を受信するための動作を選択し得る。さらに、エージェントは、一般的に、直面する環境に関する重要な不確実性にかかわらず動作する。強化学習が計画を含む場合、システムは、計画とリアルタイムの動作選択とのインタラクション、ならびに環境要素をどのように取得して改善するかという問題に対処する。強化学習が進展するためには、重要なサブ問題を分離して研究する必要があり、サブ問題は、完全でインタラクティブなゴールシークエージェントで明確な役割を果たす。
【0154】
強化学習問題は、目標を達成するためにインタラクションが処理され、動作が実行される機械学習問題のフレーミングである。学習器および意思決定器はエージェントと呼ばれる(例えば、LF処理エンジン530)。エージェントの外部のすべてのものを含む、エージェントがインタラクションするものは環境と呼ばれる(例えば、現場の視聴者など)。これら2つは継続的にインタラクションし、エージェントは動作を選択し(例えば、ホログラフィックコンテンツを作成し)、環境は、それらの動作に応答して、エージェントに新しい状況を提示する。環境はまた、エージェントが時間の経過とともに最大化しようとする特別の数値的な価値である報酬を生じさせる。ある文脈では、報酬は、ホログラフィックコンテンツに対する視聴者の肯定的な反応を最大化するように機能する。環境の完全な仕様は、強化学習問題の1つの実例であるタスクを定義する。
【0155】
より多くの文脈を提供するために、エージェント(例えば、コンテンツ生成システム350)および環境は、離散時間ステップのシーケンスの各々、すなわち、t=0、1、2、3などにおいてインタラクションする。各時間ステップtにおいて、エージェントは、環境の状態sの何らかの表現(例えば、追跡システム580からの測定値)を受信する。状態sはS内にあり、Sは、可能性がある状態のセットである。状態sおよび時間ステップtに基づいて、エージェントは、動作を選択する(例えば、パフォーマに股割りをさせる)。動作aはA(s)内にあり、A(s)は、可能性がある動作のセットである。1つの時間状態の後、部分的にはエージェントの動作の結果として、エージェントは、数値的な報酬rt+1を受信する。状態rt+1はR内にあり、Rは、可能性がある報酬のセットである。エージェントが報酬を受信すると、エージェントは、新しい状態st+1を選択する。
【0156】
各タイムステップにおいて、エージェントは、状態から、各可能性がある動作を選択する確率へのマッピングを実装する。このマッピングはエージェントのポリシーと呼ばれ、πで表され、ここで、π(s,a)は、s=sであればa=aとなる確率である。強化学習方法は、エージェントの動作から生じる状態および報酬の結果として、エージェントがポリシーをどのように変更するかを指示することができる。エージェントの目標は、時間の経過とともに、エージェントが受信する報酬の合計額を最大化することである。
【0157】
この強化学習フレームワークは柔軟性があり、多くの異なる方法で多くの異なる問題(例えば、ホログラフィックコンテンツの生成)に適用され得る。このフレームワークは、感覚、記憶、および制御装置の詳細が何であれ、目標指向の行動を学習するすべての問題(または目的)が、エージェントとその環境との間を行き来する3つの信号、すなわち、エージェントによって行われた選択(動作)を表す1つの信号、選択が行われた根拠(状態)を表す1つの信号、およびエージェントの目標(報酬)を定義する1つの信号にまとめられ得ることを提案する。
【0158】
当然のことながら、AIモデルは、任意の数の機械学習アルゴリズムを含み得る。使用され得るいくつかの他のAIモデルは、線形および/またはロジスティック回帰、分類および回帰ツリー、k平均法クラスタリング、ベクトル量子化などである。いずれの場合も、一般に、LF処理エンジン530が、追跡モジュール526および/または視聴者プロファイリングモジュール528から入力を取得し、機械学習モデルが、それに応じてホログラフィックコンテンツを作成する。同様に、AIモデルは、ホログラフィックコンテンツのレンダリングを指向し得る。
【0159】
一例では、LF処理エンジン530は、以前存在していた、または提供された広告コンテンツに基づいて、ホログラフィックコンテンツを作成することができる。すなわち、例えば、LF処理エンジン530は、ネットワークインターフェース524を介して、ネットワークシステムに広告を要求することができ、ネットワークシステムが、それに応じてホログラフィックコンテンツを提供し、LF処理エンジン530が、広告を含む、表示のためのホログラフィックコンテンツを作成する。広告のいくつかの例としては、製品、テキスト、ビデオなどを挙げることができる。広告は、特定のビューイングボリュームに、そのビューイングボリューム内の視聴者に基づいて提示され得る。同様に、ホログラフィックコンテンツは、広告(例えば、プロダクトプレイスメント)で、フィルムを拡張することができる。最も一般的には、LF処理エンジン530は、前述のように、会場内の視聴者の特性および/または反応のいずれかに基づいて、広告コンテンツを作成することができる。
【0160】
コンテンツを作成する前述の例は、限定的なものではない。最も広義には、LF処理エンジン530は、LFディスプレイシステム500の視聴者に表示するためのホログラフィックコンテンツを作成する。ホログラフィックコンテンツは、LFディスプレイシステム500に含まれる情報のいずれかに基づいて作成され得る。
ホログラフィックコンテンツ配信ネットワーク
【0161】
図5Bは、1つ以上の実施形態による、例示的なLFゲームネットワーク550を示す。1つ以上のLFディスプレイシステムは、LFゲームネットワーク550に含まれ得る。LFゲームネットワーク550は、ネットワーク552を介して互いに結合された任意の数のLFディスプレイシステム(例えば、500A、500B、および500C)、LFゲーム生成システム554、およびネットワーキングシステム556を含む。他の実施形態では、LFゲームネットワーク550は、本明細書に記載されているものよりも追加のまたは少ないモジュールを含む。同様に、機能は、本明細書の記載とは異なる方法で異なるエンティティ間に分散され得る。
【0162】
図示の実施形態では、LFゲームネットワーク550は、ネットワーク552を介してホログラフィックコンテンツを受信し、カジノまたは他のゲーム環境の常連客(すなわち、視聴者)にホログラフィックコンテンツを表示することができるLFディスプレイシステム500A、500B、および500Cを含む。LFディスプレイシステム500A、500B、および500Cは、まとめてLFディスプレイシステム500と呼ばれる。
【0163】
LFゲーム生成システム554は、LFディスプレイシステムを含むカジノ(または他のゲーム環境)で表示するためのホログラフィックコンテンツを生成するシステムである。ホログラフィックコンテンツは、ゲームコンテンツであってもよく、カジノフロアを拡張するホログラフィックコンテンツであってもよい。LFゲーム生成システム554は、情報を記録し、ホログラフィックコンテンツを生成するために、任意の数のセンサおよび/またはプロセッサを含む。例えば、センサは、画像を記録するためのカメラ、音声を記録するためのマイクロフォン、物体とのインタラクションを記録するための圧力センサなどを含むことができる。LFゲーム生成システム554は、記録された情報を組み合わせ、情報をホログラフィックおよび感覚コンテンツとして符号化する。LFゲーム生成システム554は、符号化されたホログラフィックコンテンツを、視聴者に表示するためにLFディスプレイシステム500のうちの1つ以上に送信し得る。前に考察したように、効率的な転送速度のために、LFディスプレイシステム500A、500B、500Cなどのデータは、ベクトル化されたデータとしてネットワーク552を介して転送され得る。
【0164】
より広義には、LFゲーム生成システム554は、カジノまたは他のゲーム環境のLFディスプレイシステムによって使用され得る記録された感覚データを使用して、ゲーム環境で表示するためのホログラフィックコンテンツを生成する。例えば、感覚データには、記録された音声、記録された画像、オブジェクトとの記録されたインタラクション、カードやサイコロなどのゲーム要素の記録された画像またはコンピュータグラフィックスモデル、カジノの入り口のディスプレイに投影される記録されたパフォーマンスなどを含み得る。他の多くのタイプの感覚データが使用され得る。説明のために、記録された視覚的コンテンツは、3Dグラフィックスシーン、3Dモデル、オブジェクト配置、テクスチャ、色、陰影、および照明、AIモデルと同様のフィルム変換の大規模なデータセットを使用してホログラフィックフォーマットに変換できる2Dフィルムデータ、デプスチャネルの有無にかかわらず、多くのカメラを備えたカメラリグからのマルチビューカメラデータ、プレノプティックカメラデータ、CGコンテンツ、または他の多くの種類のコンテンツを含み得る。
【0165】
いくつかの構成では、LFゲーム生成システム554は、独自のエンコーダを使用して、カジノについて記録された感覚データを上述のようにベクトル化されたデータフォーマットに低減する符号化動作を実行することができる。すなわち、データをベクトル化されたデータに符号化することは、画像処理、音声処理、またはネットワーク552を介して送信するのがより容易なデータセットの削減をもたらす可能性がある任意の他の計算を含み得る。エンコーダは、業界の専門家が使用するフォーマットをサポートしている場合がある。
【0166】
各LFディスプレイシステム(例えば、500A、500B、500C)は、ネットワークインターフェース524を介してネットワーク552から符号化されたデータを受信することができる。この例では、各LFディスプレイシステムは、符号化されたLFディスプレイデータを復号するためのデコーダを含む。より明確には、LF処理エンジン530は、デコーダによって提供される復号アルゴリズムを受信された符号化データに適用することによって、LFディスプレイアセンブリ510のラスタライズされたデータを生成する。いくつかの例では、LF処理エンジンは、本明細書で説明するように、追跡モジュール526、視聴者プロファイリングモジュール528、および感覚フィードバックシステム570からの入力を使用して、LFディスプレイアセンブリのラスタライズされたデータをさらに生成することができる。LFディスプレイアセンブリ510のために生成されたラスタライズされたデータは、LFゲーム生成システム554によって記録されたホログラフィックコンテンツを再現する。重要なことに、各LFディスプレイシステム500A、500B、および500Cは、形状、解像度などの点で、LFディスプレイアセンブリの特定の構成に適したラスタライズされたデータを生成する。いくつかの構成では、符号化および復号のプロセスは、顧客を表示するために提供されるか、サードパーティによってライセンス供与される可能性のある独自の符号化/復号システムのペアの一部である。場合によっては、符号化/復号システムのペアは、コンテンツ作成者に共通のプログラミングインターフェースを提供し得る独自のAPIとして実装され得る。
【0167】
いくつかの構成では、LFゲームネットワーク550内の様々なシステム(例えば、LFディスプレイシステム500、LFゲーム生成システム554など)は、異なるハードウェア構成を有し得る。ハードウェア構成は、物理システム、エネルギー源、エネルギーセンサ、触覚インターフェース、センサ機能、解像度、LFディスプレイモジュール構成、またはLFゲームネットワーク550内のシステムの任意の他のハードウェア記述の配置を含み得る。各ハードウェア構成は、異なるデータフォーマットで感覚データを生成または利用する場合がある。したがって、デコーダシステムは、それが提示されるLFディスプレイシステムのために符号化されたデータを復号するように構成され得る。例えば、第1のハードウェア構成を有するLFディスプレイシステム(例えば、LFディスプレイシステム500A)は、第2のハードウェア構成を有するLFフィルム生成システム(例えば、LFゲーム生成システム554)から符号化されたデータを受信する。復号システムは、LFディスプレイシステム500Aの第1のハードウェア構成を説明する情報にアクセスする。復号システムは、アクセスされたハードウェア構成を使用して符号化されたデータを復号し、その結果、復号されたデータは、受信側LFディスプレイシステム500AのLF処理エンジン530によって処理され得る。LF処理エンジン530は、第2のハードウェア構成に記録されているにもかかわらず、第1のハードウェア構成のラスタライズされたコンテンツを生成し、提示する。同様に、LFゲーム生成システム554によって記録されたホログラフィックコンテンツは、ハードウェア構成に関係なく、任意のLFディスプレイシステム(例えば、LFディスプレイシステム500B、LFディスプレイシステム500C)によって提示することができる。
【0168】
ネットワークシステム556は、LFゲームネットワーク550内のシステム間のホログラフィックコンテンツの送信を管理するように構成された任意のシステムである。例えば、ネットワークシステム556は、LFディスプレイシステムからホログラフィックコンテンツについての要求を受信し、LFゲーム生成システム554からLFディスプレイシステムへのホログラフィックコンテンツの送信を容易にし得る。ネットワークシステム556はまた、LFゲームネットワーク550での他のLFディスプレイシステム500への送信および/またはそれらによる記憶のために、ホログラフィックコンテンツ、視聴者プロファイル、ホログラフィックコンテンツなどを記憶することができる。ネットワークシステム556はまた、前述のようにホログラフィックコンテンツを作成することができるLF処理エンジン530を含み得る。
【0169】
ネットワークシステム556は、ホログラフィックコンテンツのデジタル権利を管理するためのデジタル権利管理(DRM)モジュールを含み得る。例えば、LFゲーム生成システム554は、ホログラフィックコンテンツをネットワークシステム556に送信することができ、DRMモジュールは、デジタル暗号化フォーマットを使用してホログラフィックコンテンツを暗号化することができる。他の例では、LFゲーム生成システム554は、記録されたライトフィールドデータを、DRMモジュールによって管理することができるホログラフィックコンテンツフォーマットに符号化する。ネットワークシステム556は、各LFディスプレイシステム500が解読でき、続いてホログラフィックコンテンツを視聴者に表示できるように、LFディスプレイシステムにデジタル暗号化への鍵を提供することができる。最も一般的には、ネットワークシステム556および/またはLFゲーム生成システム554は、ホログラフィックコンテンツを符号化し、LFディスプレイシステムは、ホログラフィックコンテンツを復号することができる。
【0170】
ネットワークシステム556は、以前に記録および/または作成されたホログラフィックコンテンツのリポジトリとして機能することができる。ホログラフィックコンテンツの各部分は、受信されると、ネットワークシステム556に、トランザクション料金を提供するLFディスプレイシステム500にホログラフィックコンテンツを送信させる取引料金に関連付けることができる。例えば、LFディスプレイシステム500は、ネットワーク552を介してホログラフィックコンテンツへのアクセスを要求することができる。リクエストには、ホログラフィックコンテンツの取引料金が含まれる。それに応答して、ネットワークシステムは、ホログラフィックコンテンツをLFディスプレイシステムに送信して、視聴者に表示する。他の例では、ネットワークシステム556は、ネットワークシステムに記憶されたホログラフィックコンテンツのサブスクリプションサービスとしても機能することができる。別の例では、LF記録システム554は、パフォーマンスのライトフィールドデータをリアルタイムで記録し、そのパフォーマンスを表すホログラフィックコンテンツを生成している。LFディスプレイシステム500は、ホログラフィックコンテンツの要求をLF記録システム554に送信する。リクエストには、ホログラフィックコンテンツの取引料金が含まれる。それに応答して、LF記録システム554は、LFディスプレイシステム500上での同時表示のためにホログラフィックコンテンツを送信する。ネットワークシステム556は、取引料金を交換すること、および/またはネットワーク552を横切るホログラフィックコンテンツデータフローを管理することにおいて仲介者として機能することができる。
【0171】
ネットワーク552は、LFゲームネットワーク550内のシステム間の通信経路を表す。一実施形態では、ネットワークはインターネットであるが、ローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、モバイル、有線またはワイヤレスネットワーク、クラウドコンピューティングネットワーク、プライベートネットワーク、または仮想プライベートネットワーク、およびそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない任意のネットワークであり得る。さらに、リンクのすべてまたは一部は、セキュアソケットレイヤ(SSL)、Secure HTTP、および/または仮想プライベートネットワーク(VPN)など従来の暗号化技術を使用して暗号化できる。別の実施形態では、エンティティは、上記のものの代わりに、またはそれに加えて、カスタムおよび/または専用のデータ通信技術を使用することができる。
カジノおよびその他のゲーム環境向けのライトフィールドディスプレイシステム
【0172】
図6は、1つ以上の実施形態による、ゲーム環境600において多面的なシームレス表面を形成するようにタイル張りされたLFディスプレイシステム500の一部の斜視図である。LFディスプレイシステム600は、LFディスプレイモジュール610のアレイを形成するようにタイル張りされた複数のLFディスプレイモジュール610を含む。アレイは、例えば、部屋の表面の一部または全部(例えば、1つ以上の壁、床、および/または天井)を覆い得る。この例では、視聴者620(例えば、カジノの常連客、ギャンブラーなど)は、ゲーム環境600のゲームステーション615(例えば、クラップステーブル、ルーレットテーブル、ブラックジャックテーブル、ポーカーテーブル、スロットマシンなど)でゲーム(例えば、クラップス、ルーレット、ブラックジャック、ポーカー、スロットなど)をプレイしており、アレイは、2つのホログラフィックキャラクタ(ホログラフィックキャラクタA630およびホログラフィックキャラクタB640)を投影している。一実施形態では、視聴者620は、ホログラフィックキャラクタA630でゲームをプレイしており、ホログラフィックキャラクタB640は、カードディーラーである。ホログラフィックキャラクタA630は、ホログラフィックAIの観客が視聴者620を演じるときに応援することもできる。別の実施形態では、ホログラフィックキャラクタA630は、遠隔地から視聴者620でゲームをプレイしている別の人のホログラフィック表現であり得る。したがって、LFディスプレイシステム500は、視聴者を励まし、カジノや他のゲーム環境などのゲーム施設でのゲーム体験を強化させるホログラフィックゲームおよびキャラクタの環境またはエコシステムを提供する。単一の視聴者620のみが図6に示されているが、LFディスプレイシステム500は、多くの視聴者620を備えたラスベガススタイルのカジノに配備され得ることを理解されたい。さらに、ゲーム環境の外観(例えば、装飾、テーマなど)はまた、各視聴者620の明示的または推測された好みに基づいて、個々の視聴者ごとにホログラフィックコンテンツでカスタマイズまたは強化され得る。
【0173】
上記のように、LFディスプレイシステム500は、ゲーム環境600を介して各視聴者の動き、彼らのゲームの進行状況(例えば、勝ち、負け、ポイント、金銭的賞金など)、および彼らの行動(例えば、ボディーランゲージ、顔の表情、声のトーン、飲酒の杯数など)をカメラ612、マイク614などの様々なセンサで追跡して記録する人工知能(AI)および機械学習(ML)モデルを使用して視聴者の体験をカスタマイズし得る。別の実施形態では、上記のように、画像感知要素は、表示面から分離された専用センサ(例えば、カメラ612)であり得るが、LFディスプレイモジュール610は、ホログラフィック画像を同時に投影し、ソース/センサモジュール514の一部としてLFディスプレイ表面の前の撮像エリアを感知する双方向エネルギーリレーを装備し得る。そのような実施形態では、画像データは、ホログラフィックコンテンツの投影と同時に、LFディスプレイアセンブリ510の集合表面の前面からキャプチャすることができる。画像データは、ゲーム環境のユーザーの3D画像をキャプチャし、複数のカメラでのみ発生する可能性のあるオクルージョンを回避するライトフィールドビデオデータであり得る。これらの機能豊富なライトフィールド画像は、追跡モジュール526または視聴者プロファイリングモジュール528によって分析されるより完全なデータセットを提供し得、単一の2Dカメラのみが使用された場合よりも、ユーザーの応答、気分、または感情のより正確な評価を可能にする。ユーザーデータが1つ以上の2Dカメラで収集されるか、ライトフィールドカメラで収集されるかにかかわらず、データはコントローラ520により分析され、ゲーム環境600内で観察された行動に基づいて視聴者を引き付けるカスタマイズされたAIキャラクタ(例えば、ホログラフィックキャラクタA630)を確立できる。例えば、視聴者620がカードゲームの複数手札を勝ち取り続けた場合、またはクラップスをプレイしている間、ホログラフィックキャラクタA630は、拍手や応援コメントで彼らを応援し得る。逆に、追跡モジュール526および様々なセンサを介して観察されるように、視聴者620が負けているか、または感情的に取り乱しているように見える場合、ホログラフィックキャラクタA630は、同情および励ましの慰めの言葉を与え得る。したがって、視聴者がヘッドセットを介して表示される仮想シーンの表示に制限される仮想現実(VR)環境とは異なり、LFディスプレイシステム500は、よりリアルなホログラフィックキャラクタを備えたはるかに没入型のセンサシステムを介して、ボディーランゲージ、声のトーンなど、視聴者によって行われるさらに繊細な手がかりを追跡し、それに応答することができる。
【0174】
一実施形態では、LF処理エンジン530は、視聴者620を励ますために、観客としてホログラフィックキャラクタA630を生成する。追跡システム580は、ホログラフィックキャラクタA630との視聴者620の1つ以上のインタラクションに対応する画像データを取得する。これらのインタラクションは、視聴者620からのホログラフィックキャラクタA630への口頭の挨拶などの明白なインタラクションであり得る。しかしながら、インタラクションは、明白なインタラクションである必要はなく、例えば、ホログラフィックキャラクタA630からの挨拶に視聴者620がどのように応答するかにもあり得る。例えば、ホログラフィックキャラクタA630からの挨拶aに応答して、ホログラフィックキャラクタA630を無視、または疑うような眼差しをする視聴者620は、インタラクションとして適格であり得る。追加的に、追跡モジュール526はまた、視聴者の位置、視聴者の動き、視聴者のジェスチャ、視聴者の表情、視聴者の視線、視聴者の年齢、視聴者の性別、視聴者によって着用されている衣類の一点の識別、および視聴者用のホログラフィックキャラクタA630またはその他のホログラフィックコンテンツを生成するときに視聴者の聴覚フィードバックを使用し得る。追跡モジュール526および視聴者プロファイルモジュール528は両方とも、視聴者620からのインタラクションに関連する感情、意図、および/またはボディーランゲージを識別し、この情報をコントローラ520に提供して適切な応答を生成するように機能する。
【0175】
したがって、コントローラ520は、AIおよび/またはMLモデルを使用するインタラクションに応答して実行するホログラフィックキャラクタA630に対する応答を生成する。インタラクションと視聴者に応じて、ホログラフィックキャラクタA630からの応答は、励ましの発言、興奮の発言、お悔やみの発言、笑顔、拍子の動き、一般的な世間話(例えば、「ご出身はどちらですか?」)などになる。したがって、LFディスプレイシステム500は、様々なゲームの視聴者、勝ち、負け、AIホログラフィックキャラクタのインタラクションに対する彼らの感情的な応答を追跡し得る。視聴者プロファイリングモジュール528に関して上述したように、LFディスプレイシステム500は、既存かつ継続的に更新されるソーシャル情報のデータベースを開発するために、時間の経過とともに個人のユーザープロファイルを開発することができ、このデータベースは、AIモデルを継続的に進化させて、ゲーム環境内のAIキャラクタやその他のホログラフィックオブジェクトからの感情的な応答をテストおよび改良する。これは、ゲームの常連客の楽しみを増やすため、個人的な体験を提供するため、または常連客のゲームとカジノまたは他のゲーム施設での支出をより長期間維持するために行い得る。
【0176】
上記のように、視聴者プロファイルモジュール528は、時間とともに継続的に更新される各視聴者のプロファイルを維持および構築する。一例では、コントローラ520は、異なるレベルの参加または閾値に基づいて、報酬(例えば、無料の食事、飲み物、チップ、様々なアトラクションへのチケットなど)を提供し得る。例えば、ゲームを閾値の時間計画した後、コントローラ520は、ユーザーが休憩を取り、後でさらにプレイするためにいくつかの無料チップのインセンティブで再充電するための食事オファーを生成し得る。別の例では、視聴者プロファイルモジュール528は、視聴者が消費した飲酒の杯数を監視し得、飲酒の杯数を1つ以上のゲーム内のそれらのリスク許容度に相関させる。したがって、一定量の飲酒の後、特定のゲームに対してより高いリスク許容度を有するユーザーを識別することに応答して、コントローラ520は、視聴者にいくつかの飲酒報酬を提供し得る。
【0177】
さらに、追跡システム580は、セキュリティシステムの代わりとしても使え、詐欺が発生する前にプロファイル内の情報に基づいて個人の特徴を識別することを含む詐欺師の追跡を支援することに加えて、視聴者の金属状態の分析を提供することができる。例えば、LFディスプレイモジュール512が、上記のように、ライトフィールド画像センサ514を備えている場合、例えば、カードゲームをプレイする視聴者のために取得されたライトフィールド画像データは、少数の限られたカメラ角度からの単なる画像データよりも、比較的にはるかに完全で有用である可能性がある。このライトフィールド画像データは、ユーザーの顔の表情、トーンまたは声などのデータを取得することに加えて、例えば、ユーザーおよびユーザーの動きの三次元モデルを再構築するために使用することができる。次に、ライトフィールドデータを使用して、プレーヤーが不正行為(例えば、カードを数える、ユーザーが別のプレーヤーと通信していることを示す他の疑わしいまたは反復的な動きをするなど)をしている確率または可能性を識別または予測する分類モデルをトレーニング、または、少なくとも彼らの動き、顔の表情、声のトーン、ゲームのパフォーマンスなどのサブセットを検討するときに疑わしい方法で行動または動作することができる。次に、この可能性を使用してセキュリティに警告し、プレーヤーやプレーヤーの経歴をさらに調査できる。他の実施形態では、追跡システムは、一定数の予想される常連客のためにゲーム環境のエリア内で所望のカバレッジを達成するために、任意の数のセンサおよびセンサタイプ(例えば、2D画像カメラ、深度センサ、マイクロフォン、圧力センサなど)を含み得る。
【0178】
一実施形態では、カード、サイコロ、マーカー、ホイール、および他のゲームオブジェクトは、ゲームステーション615で卓上ホログラフィックディスプレイを用いて投影され得る。ホログラフィックキャラクタB640は、ホログラフィックカードの移動(または分配)、シャッフル、ルーレットホイールの回転、マーカーの移動など、従来のディーラーのすべての機能を実行するように投影され得る。
【0179】
一実施形態では、ホログラフィックキャラクタA630は、視聴者620が位置するゲーム環境600から離れた場所で視聴者620と同じゲームをプレイする第2の視聴者のライブホログラフィック表現である。この実施形態では、コントローラ520は、第2の視聴者が位置する場所で1つ以上のカメラによってキャプチャされた第2の視聴者の画像データを受信する。したがって、LF処理エンジン530は、この画像データを取得し、視聴者620に提示するため、ゲーム環境600内で第2の視聴者のライブホログラフィック表現を生成する一方、視聴者620および第2の視聴者は、別の物理的位置から同時にゲームをプレイする。この例では、視聴者620のライブホログラフィック表現、およびおそらくゲーム環境も生成され、第2の視聴者の位置で第2の視聴者に同時に提示するために提供され得る。したがって、視聴者620と第2の視聴者は、物理的に互いに数百マイル離れた場所にいる可能性があるが、それぞれが同じ部屋に一緒にいるかのように、互いに同じゲームをプレイすることができる。
【0180】
図2Bおよび図4に関し上記のように、LFディスプレイシステム500は、追跡情報に部分的に基づいて、各視聴者に合わせてカスタマイズされた1つ以上のホログラフィックオブジェクトを提示することができる。これにより、システムは、異なるビューイングサブボリュームに存在する可能性のある異なる視聴者に、異なるホログラフィックコンテンツを選択的に提供することが可能になる。したがって、LFディスプレイシステム500は、ゲーム環境600における各視聴者の位置を追跡する。次に、LFディスプレイシステム500は、ホログラフィックコンテンツが提示されるべき場所に対する相対的な位置に基づいて、特定の視聴者に見えるべきホログラフィックオブジェクトまたはコンテンツの視点を決定する。次に、LFディスプレイシステム500は、この決定された視点に対応する特定のピクセルから光を選択的に放出する。いくつかの実施形態では、異なる視聴者は、図2Bに示されるように、ホログラフィックビューイングボリュームの異なるビューイングサブボリューム290A~Dに存在し得る。これにより、同じゲーム環境600内の第1の視聴者と第2の視聴者は、異なる装飾、ホログラフィックキャラクタの衣装または服装などを含む異なるコンテンツテーマを各ユーザーに選択的に提示することによって、完全に異なる可能性のある体験を同時に体験できることを可能にする。さらに、LF処理エンジン530は、視聴者プロファイリングモジュール528によって記憶された情報に基づいて、各視聴者のテーマを選択するように構成することができる。一例では、第1の視聴者は、空間に関連するホログラフィックオブジェクト、コンテンツ、および装飾を提示され得、一方、第2の視聴者は、サファリまたはジャングルに関連するホログラフィックオブジェクト、コンテンツ、および装飾を同時に提示され得る。他の実施形態では、ホログラフィックコンテンツのカスタマイズは、視聴者(例えば、スロットの視聴者など)の前のローカルディスプレイによって投影されるか、またはホログラフィックコンテンツは、テーブルにいるギャンブラーのグループの平均年齢または決定された関心を対処し得る。
【0181】
他の実施形態では、ゲーム環境600は、ホログラフィックコンテンツで拡張され、したがって、視聴者の理想化されたテーマまたは構造にマッピングする(例えば、ソーシャルメディア情報から識別または推測された視聴者のお気に入りのテレビ番組がテーマになる)ためにゲームの外観を変更するように動的に構成可能であるゲームステーション615(例えば、スロットマシン、クラップステーブル、ルーレットなど)を含み得る。別の実施形態では、ゲームは、視聴者が第1のゲームステーションタイプに関連付けられたゲームに不満を感じており、シーンの変更を必要としていると判断したコントローラ520に応答して、第1のゲームステーションタイプ(例えば、スロットマシン)から第2のゲームステーションタイプ(例えば、ルーレット)に動的に再構成される。別の実施形態では、ゲームは、ゲームのホログラフィックバージョンである。例えば、ゲームは、表面がデジタルでホログラフィックでありながら動的に再構成可能であるホログラフィックピンボールゲームに類似し得る。この例では、ホログラフィックゲームは、リアルタイムエンジンと物理学を利用して処理し、任意のテーマを可能にし、ゲーム体験を実際のピンボールのようにリアルにすることを可能にする。別の実施形態では、ホログラフィックコンテンツを使用して、ゲームの一部をシミュレートできる。例えば、一部のカジノでは、ダイスゲームのプレイを禁止する規制があり、この規制を回避するためにダイスゲームのオッズをシミュレートするための様々な方法が考案されている。一実施形態では、例えば、クラップスゲームのサイコロをホログラフィックサイコロに置き換えて、同様にそのような規制を回避するか、追加のサイコロを購入/製造する必要をなくすか、またはそれらの公平性などを確保するためにそれらのサイズおよび重量を調整することができる。
【0182】
追加的に、LFディスプレイシステム500は、ホログラフィックトイレ清掃員、コンシェルジュサービス、およびホテルルームアテンダントまたはパーソナルアシスタントを含むように、ゲーム環境600全体に展開することができる。視聴者のゲーム体験を提供するために取得および使用されたものと同じ情報を使用して、外食、ショッピング、ショーへの参加、ナイトライフ、観光など、ホテルおよびカジノの他のエリアでの視聴者の滞在を向上させることができる。
【0183】
図7は、1つ以上の実施形態による、ホログラフィックゲームコンテンツを視聴者730に提示するいくつかのゲーム機705、710を含むゲーム環境700の図である。図7は、第1のゲーム705および第2のゲーム710を示す。第1のゲーム機705および第2のゲーム機710はそれぞれ、前面に1つ以上のLFディスプレイモジュール720を含み、隣接する上面に1つ以上のLFディスプレイモジュール720を含む。他の実施形態では、ゲーム機705、710の機能と一致するゲーム機は、前面または上面に単一のLFディスプレイモジュール720またはLFディスプレイモジュール720のみを有することができる。上記のように、LFディスプレイモジュール720は、ホログラフィックコンテンツを提示するエネルギーデバイス層(例えば、エネルギーデバイス層220)およびエネルギー導波路層(例えば、エネルギー導波路層240)を含み、ゲーム機705、710は、ゲーム機705、710のゲームボリューム740内にゲームコンテンツを提示する。したがって、ゲーム機705、710は、1つ以上のホログラフィックオブジェクト735を1人以上の視聴者730に提示する。ゲーム機705、710は、ホログラフィックスロットマシン、ビデオゲーム、電子ゲーム(例えば、キノ)、ルーレット、ブラックジャック、クラップス、ポーカーなどであり得る。
【0184】
一実施形態では、ゲーム機705、710は、ホログラフィックゲームコンテンツの少なくとも一部と一致する触覚表面を生成するように構成された1つ以上の超音波スピーカを含む。例えば、ホログラフィックゲームコンテンツには、従来のスロットマシンのように、ユーザーがホログラフィックスロットマシンのゲームをプレイするために引くホログラフィックスロットマシンのレバーを含めることができる。
【0185】
図8は、LFゲームネットワーク内のゲーム環境のホログラフィックコンテンツを表示する方法を示すフロー図である。方法800は、追加またはより少ないステップを含み得、それらステップは、異なる順序で起こり得る。さらに、様々なステップ、またはステップの組み合わせは、方法の実行中に何度でも繰り返すことができる。
【0186】
まず、カジノなどのゲーム環境、またはLFディスプレイシステム(例えば、LFディスプレイシステム500)を含むカジノ内のゲームステーションは、ホログラフィックゲームコンテンツの要求を、ネットワーク(例えば、ネットワーク552)を介してネットワークシステム(例えば、ネットワークシステム556)に送信する810。いくつかの実施形態では、要求には、ホログラフィックゲームをプレイしたりホログラフィックゲームコンテンツを表示したりするための支払いに十分な料金(例えば、取引料金、賭け金など)を含む。
【0187】
LF生成システム(例えば、LF生成システム554)は、ホログラフィックゲームのLFデータを生成または検索し、対応するホログラフィックゲームコンテンツをネットワークシステム(例えば、ネットワークシステム556)に送信する。ネットワークシステムは、ホログラフィックゲームコンテンツをLFディスプレイシステム(例えば、LFディスプレイシステム500)に送信する。
【0188】
LFディスプレイシステムは、ネットワークを介してネットワークシステムからホログラフィックゲームコンテンツを受信する820。ゲームコンテンツは、第1のデータフォーマットで符号化されて受信され得、LFディスプレイアセンブリ上に表示するために、LF処理エンジンによって第2のデータフォーマットに復号され得る。一実施形態では、第1のフォーマットがベクトル化されたデータフォーマットであり、第2のフォーマットが、ラスタライズされたデータフォーマットである。
【0189】
LFディスプレイシステムは、ゲーム環境またはゲームコンソール内の、LFディスプレイシステムおよび/または提示空間の構成を決定する830。例えば、LFディスプレイシステムは、解像度、1度当たりの投影光線、視野、ディスプレイ表面上の偏向角、またはLF表示面の次元を含む、LFディスプレイのハードウェア構成を説明するいくつかのパラメータを含む構成ファイルにアクセスすることができる。構成ファイルはまた、LFディスプレイパネルの数、相対的な配向、幅、高さ、およびLFディスプレイパネルのレイアウトを含む、LFディスプレイアセンブリの幾何学的な配向に関する情報を含み得る。さらに、構成ファイルは、ホログラフィックオブジェクトボリューム、表示ボリューム、およびディスプレイパネルに対する観客の位置を含む、公演会場の構成パラメータを含み得る。
【0190】
例を通して説明するために、LFディスプレイシステムは、ホログラフィックスポーツイベントコンテンツを表示するためのビューイングボリュームを決定する830。例えば、LFディスプレイシステム500は、提示空間(例えば、ゲーム環境600、第1のゲーム705、第2のゲーム710など)のレイアウト、幾何学的構成、および/またはハードウェア構成を説明するLFディスプレイシステム内の情報にアクセスすることができる。説明のために、レイアウトは、提示空間内の視聴場所またはビューイングボリュームの場所、間隔、およびサイズを含み得る。他の様々な実施形態では、LFディスプレイシステムは、会場内の任意の場所で視聴サブボリュームの任意の数および構成を決定し得る。
【0191】
LFディスプレイシステムは、ゲーム環境内のLFディスプレイシステムのハードウェア構成、およびゲーム環境の特定のレイアウトおよび構成に基づいて、LFディスプレイシステム上に提示するためのホログラフィックコンテンツ(および他の感覚コンテンツ)を生成する840。表示のためのホログラフィックゲームコンテンツの決定は、提示空間またはビューイングボリュームのためにホログラフィックゲームコンテンツを適切にレンダリングすることを含むことができる。
【0192】
LFディスプレイシステムは、各ビューイングボリューム内の視聴場所にいる視聴者が適切なホログラフィックゲームコンテンツを知覚するように、提示空間のホログラフィックゲームボリューム内にホログラフィックゲームコンテンツを提示する850。
【0193】
LFディスプレイシステムは、視聴者がいつでもホログラフィックゲームコンテンツを視聴している間、ビューイングボリューム内の視聴者に関する情報を決定し得る。例えば、追跡システムは、ビューイングボリューム内の視聴者の顔の応答を監視することができ、視聴者プロファイリングシステムは、それらのビューイングボリューム内の視聴者の特性に関する情報にアクセスし得る。LFディスプレイシステムは、決定された情報に基づいて、表示のためのホログラフィックゲームコンテンツを作成(または変更)し得る。例えば、LF処理エンジンは、視聴者が電子音楽祭を楽しむという情報に基づいて、ホログラフィックゲームのLFディスプレイシステムによる同時表示のためのライトショーを作成し得る。
追加の構成情報
【0194】
本開示の実施形態の前述の説明は、例示の目的で提示されたものであり、網羅的であること、または開示を、開示された正確な形態に限定することを意図するものではない。関連技術の当業者は、上記の開示に照らして、多くの修正および変形が可能であることを理解することができる。
【0195】
本明細書のいくつかの部分は、情報に対する操作のアルゴリズムおよび記号表現の観点から、本開示の実施形態を説明している。これらのアルゴリズムの説明および表現は、データ処理分野の当業者によって、自らの作業の本質を他の当業者に効果的に伝えるために一般的に使用される。これらの操作は、機能的、計算的、または論理的に説明される一方、コンピュータプログラムまたは等価な電気回路、マイクロコードなどによって実装されることが理解される。さらに、これらの操作の配置を、一般性を損なうことなく、モジュールと呼ぶことが場合によっては好都合であることも判明している。説明された操作およびそれらの関連付けられたモジュールは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはそれらの任意の組み合わせにおいて具現化され得る。
【0196】
本明細書に記載の工程、操作、またはプロセスのうちのいずれかが、1つ以上のハードウェアまたはソフトウェアモジュールを使用して、単独で、または他のデバイスと組み合わせて、実行または実装され得る。一実施形態では、ソフトウェアモジュールは、説明された工程、操作、またはプロセスのうちのいずれかまたはすべてを実行するために、コンピュータプロセッサによって実行され得るコンピュータ・プログラムコードを含むコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品で実装される。
【0197】
本開示の実施形態はまた、本明細書の操作を実行するための装置に関し得る。この装置は、要求された目的のために特別に構築され得、および/または、コンピュータに記憶されたコンピュータプログラムによって選択的に起動または再構成される汎用コンピューティングデバイスを備え得る。そのようなコンピュータプログラムは、コンピュータシステムバスに結合され得る、非一時的な有形のコンピュータ可読記憶媒体、または電子命令を記憶するために好適な任意のタイプの媒体に記憶され得る。さらに、本明細書で言及される任意のコンピューティングシステムは、単一のプロセッサを含み得るか、またはコンピューティング能力を高めるために複数のプロセッサ設計を採用するアーキテクチャであり得る。
【0198】
本開示の実施形態はまた、本明細書に記載のコンピューティングプロセスによって生み出される製品に関し得る。そのような製品は、コンピューティングプロセスから生じる情報であって、その情報が非一時的な有形のコンピュータ可読記憶媒体に記憶される、情報を含み得、また本明細書に記載のコンピュータプログラム製品もしくは他のデータの組み合わせの任意の実施形態を含み得る。
【0199】
最後に、本明細書で使用される言語は、主に読み易さおよび教示目的のために選択されており、本発明の主題を画成または制限するように選択されていないことがある。したがって、本開示の範囲は、この発明を実施するための形態によってではなく、本明細書に基づく出願に関して発行される任意の請求項によって限定されることが意図される。したがって、実施形態の開示は、以下の特許請求の範囲に記載される本開示の範囲を例示することを意図するが、限定することを意図しない。
[他の考え得る項目]
[項目1]
ライトフィールド(LF)ディスプレイシステムであって、
ライトフィールドディスプレイアセンブリによって表示するためのホログラフィックコンテンツを生成するように構成された処理エンジンであって、前記ホログラフィックコンテンツは、電磁エネルギーとして表示される、処理エンジンと、
ゲーム環境におけるライトフィールドディスプレイアセンブリと、
を備え、前記ライトフィールドディスプレイアセンブリは、
ホログラフィックコンテンツを投影するように構成された1つ以上の前記表示面と、
前記処理エンジンからホログラフィックコンテンツを受信し、電磁エネルギーを生成して、前記表示面を介してホログラフィックコンテンツとして1人以上の視聴者に投影するように構成された前記1つ以上のエネルギーデバイスと、
を備える、LFディスプレイシステム。
[項目2]
前記表示面は、ホログラフィックゲームステーションまたはホログラフィックギャンブルテーブルに組み込まれている、項目1に記載のLFディスプレイシステム。
[項目3]
前記ホログラフィックゲームステーションは、スロットマシン、ゲームテーブル用ゲーム、または電子ゲームである、項目2に記載のLFディスプレイシステム。
[項目4]
前記表示面は、前記ゲーム環境の壁に組み込まれている、項目1に記載のLFディスプレイシステム。
[項目5]
前記ホログラフィックコンテンツを視聴している前記1人以上の視聴者に関する情報を取得するように構成された追跡システムをさらに備える、項目1に記載のLFディスプレイシステム。
[項目6]
前記追跡システムによって取得された前記情報は、
ホログラフィックコンテンツに対する視聴者の応答と、
前記ホログラフィックコンテンツを視聴している前記1人以上の視聴者の特性をさらに備える、項目5に記載のLFディスプレイシステム。
[項目7]
前記1人以上の視聴者に関する前記情報は、前記1人以上の視聴者の視聴者の位置、前記視聴者の動き、前記視聴者のジェスチャ、前記視聴者の表情、視聴者の年齢、前記視聴者の性別、および前記視聴者によって着用されている衣服のうちのいずれかを含む、項目5に記載のLFディスプレイシステム。
[項目8]
前記処理エンジンによって生成された前記ホログラフィックコンテンツは、前記追跡システムによって識別された1人以上の視聴者の年齢、性別、位置、動き、ジェスチャ、または顔の表情に応じて変更される、項目5に記載のLFディスプレイシステム。
[項目9]
前記LFディスプレイモジュールによって提示された前記ホログラフィックコンテンツを視聴している1人以上の視聴者の識別と、
前記1人以上の識別された視聴者の各々の視聴者プロファイルの生成をするように構成されている視聴者プロファイリングシステムをさらに備える、項目1に記載のLFディスプレイシステム。
[項目10]
前記ホログラフィックコンテンツに対する視聴者の応答、または前記ホログラフィックコンテンツを視聴する視聴者の特性は、前記視聴者プロファイルに含まれる、項目9に記載のLFディスプレイシステム。
[項目11]
前記視聴者プロファイリングシステムは、前記1人以上の識別された視聴者のソーシャルメディアアカウントにアクセスして、視聴者プロファイルを生成する、項目9に記載のLFディスプレイシステム。
[項目12]
前記ホログラフィックコンテンツは、AIモデルに従って変更される、項目8に記載のLFディスプレイシステム。
[項目13]
前記LF処理エンジンは、前記ゲーム環境で識別された1人以上の視聴者の前記特性に部分的に基づいて前記ホログラフィックコンテンツを作成するように構成され、識別された各視聴者は、前記LFディスプレイシステムによって表示された前記ホログラフィックコンテンツを視聴し、1つ以上の特性を含む視聴者プロファイルに関連付けられている、項目9に記載のLFディスプレイシステム。
[項目14]
前記特性は、前記視聴者の位置、前記視聴者の動き、前記視聴者のジェスチャ、前記ユーザーの顔の表情、前記ユーザーの性別、前記ユーザーの年齢、および前記ユーザーの衣服のいずれかを含む、項目13に記載のLFディスプレイシステム。
[項目15]
前記処理エンジンは、
プロセッサをさらに備え、前記プロセッサは、
追跡システムによって取得された情報を使用して、前記表示されたホログラフィックコンテンツを視聴している前記1人以上の視聴者の特定の視聴者を識別することと、
前記識別された特定のユーザーの前記視聴者プロファイルに基づいて、前記特定の視聴者の1つ以上の特性を識別することと、
前記識別された特性に基づいて前記特定の視聴者の好みを決定することと、
前記決定された好みに従って、前記LFディスプレイシステムによって前記特定の視聴者に提示するためのホログラフィックコンテンツを作成することと、を行うためのモデルを適用するように構成されている、項目9に記載のLFディスプレイシステム。
[項目16]
前記モデルは、人工知能モデルである、項目14に記載のLFディスプレイシステム。
[項目17]
前記複数のエネルギーデバイスは、
前記1つ以上の表示面に入射するエネルギーを感知するように構成された1つ以上のエネルギーセンサを備える、項目1に記載のLFディスプレイシステム。
[項目18]
前記1つ以上のエネルギーセンサは、前記表示面に入射する電磁エネルギーからのライトフィールドをキャプチャするように構成されている、項目17に記載のLFディスプレイシステム。
[項目19]
前記LFディスプレイアセンブリは、ホログラフィックコンテンツの投影、およびライトフィールドのキャプチャを同時に行うように構成されている、項目18に記載のLFディスプレイシステム。
[項目20]
前記ホログラフィックコンテンツは、ホログラフィックキャラクタを含む、項目1に記載のLFディスプレイシステム。
[項目21]
前記ホログラフィックキャラクタが提示されるときに、感覚フィードバックを提供するように構成されている少なくとも1つの感覚フィードバックデバイスを備える感覚フィードバックシステムをさらに備える、項目20に記載のLFディスプレイシステム。
[項目22]
前記感覚フィードバックは、触覚フィードバック、音声フィードバック、芳香フィードバック、温度フィードバック、またはそれらの任意の組み合わせを含む、項目21に記載のLFディスプレイシステム。
[項目23]
前記触覚フィードバックは、前記1人以上の視聴者がタッチを介してインタラクションし得る前記ホログラフィックキャラクタの表面と一致する触覚表面を提供するように構成されている、項目22に記載のLFディスプレイシステム。
[項目24]
前記ゲーム環境の前記1人以上の視聴者に関する情報を取得するように構成されている1つ以上の追跡デバイスを備える追跡システムをさらに備え、
前記コントローラは、前記追跡システムによって取得された前記情報に基づいて、前記ゲーム環境の前記1人以上の視聴者のための前記ホログラフィックキャラクタを生成するように構成されている、項目20に記載のLFディスプレイシステム。
[項目25]
前記ホログラフィックコンテンツは、第1のタイプのエネルギーおよび第2のタイプのエネルギーを含む、項目1に記載のLFディスプレイシステム。
[項目26]
前記第1のタイプのエネルギーは、電磁エネルギーであり、前記第2のタイプのエネルギーは、超音波エネルギーである、項目25に記載のLFディスプレイシステム。
[項目27]
前記第1のタイプのエネルギーおよび第2のタイプのエネルギーは、前記LFディスプレイアセンブリがホログラフィックオブジェクトの表面の近くまたは一致する体積触覚表面を提示するように、同じ場所に提示される、項目26に記載のLFディスプレイシステム。
[項目28]
前記追跡システムによって取得された前記情報は、前記視聴者の位置、前記視聴者の動き、前記視聴者のジェスチャ、前記視聴者の表情、前記視聴者の視線、視聴者の年齢、前記視聴者の性別、前記視聴者よって着用されている衣類の一点の識別、および前記視聴者の聴覚フィードバックのうちのいずれかを含む、項目24に記載のLFディスプレイシステム。
[項目29]
前記視聴者の前記追跡情報は、前記視聴者の前記視線を含み、前記LFディスプレイアセンブリは、前記ホログラフィックキャラクタの目を更新して、前記視聴者の前記視線とのアイコンタクトを維持するように構成されている、項目28に記載のLFディスプレイシステム。
[項目30]
前記1人以上の視聴者は、第1の視聴者および第2の視聴者を含み、前記追跡された応答は、前記第1の視聴者および前記第2の視聴者の前記視線を含み、前記LFディスプレイアセンブリは、前記ホログラフィックキャラクタの目を更新して、指向するアイコンタクトを前記第1の視聴者と前記第2の視聴者との間で交互させるように構成されている、項目28に記載のLFディスプレイシステム。
[項目31]
前記コントローラは、前記追跡システムによって取得された前記情報と、人工知能モデルと、を使用して、前記ホログラフィックキャラクタを生成するように構成されている、項目28に記載のLFディスプレイシステム。
[項目32]
前記追跡システムによって取得された前記情報にアクセスすることと、
前記情報を処理して、前記ゲーム環境の前記1人以上の視聴者のうちの視聴者を識別することと、
前記視聴者の視聴者プロファイルを生成することと、を行うように構成された、視聴者プロファイリングモジュールをさらに備え、
前記コントローラは、前記視聴者プロファイルに部分的に基づいて、前記視聴者のための前記ホログラフィックキャラクタを生成するように構成されている、項目28に記載のLFディスプレイシステム。
[項目33]
前記ホログラフィックキャラクタは、前記視聴者のパーソナルアシスタントとして機能するように構成される、項目32に記載のシステム。
[項目34]
前記コントローラは、前記視聴者プロファイルと、人工知能モデルと、を使用して、前記ホログラフィックキャラクタを生成するように構成されている、項目32に記載のLFディスプレイシステム。
[項目35]
前記視聴者プロファイリングモジュールは、
前記視聴者のソーシャルメディアアカウントからの情報を使用して、前記視聴者プロファイルを更新するようにさらに構成されており、
前記コントローラは、前記更新された視聴者プロファイルに部分的に基づいて、前記ホログラフィックキャラクタを生成するように構成されている、項目34に記載のLFディスプレイシステム。
[項目36]
前記コントローラは、前記更新された視聴者プロファイルと、人工知能モデルと、を使用して、前記ホログラフィックキャラクタを生成するように構成されている、項目32に記載のLFディスプレイシステム。
[項目37]
ライトフィールド(LF)ディスプレイシステムであって、
ゲーム環境内のディスプレイエリアを有するホログラフィックディスプレイであって、前記ゲーム環境の少なくとも一部に対応するホログラフィックオブジェクトボリューム内のホログラフィックコンテンツを前記ゲーム環境の視聴者に提示するホログラフィックディスプレイと、
前記ゲーム環境の前記ホログラフィックオブジェクトボリューム内の1つ以上のゲームステーションであって、前記ホログラフィックディスプレイは、前記1つ以上のゲームステーションの1つ以上の視覚的側面に関連してそれを拡張するホログラフィックコンテンツを提示する、ゲームステーションと、
前記1つ以上のゲームステーションの各々によって提供されるゲームをプレイし、前記ホログラフィックコンテンツを視聴する視聴者に関する情報を取得するように構成された追跡システムであって、前記情報は、ホログラフィックコンテンツに対する視聴者の応答、および前記ホログラフィックコンテンツを視聴する視聴者の特性を含み、前記視聴者のための前記ホログラフィックコンテンツは、前記追跡システムによって取得された前記情報に基づいて拡張される、追跡システムと、
を備えるLFディスプレイシステム。
[項目38]
前記ホログラフィックディスプレイは、前記ゲーム環境内で1つ以上の表面を形成する複数のLFディスプレイモジュールであって、各LFディスプレイモジュールは一緒にタイル張りをされ、単一のLFディスプレイモジュールのディスプレイエリアよりも大きい有効なディスプレイエリアを持つシームレスな表示面を形成し、前記ホログラフィックコンテンツは、前記ゲーム環境のホログラフィックオブジェクトボリューム内の位置に提示された少なくとも1つのホログラフィックオブジェクトを含む、項目37に記載のシステム。
[項目39]
前記ホログラフィックオブジェクトは、ホログラフィックキャラクタであって、前記追跡システムは、
前記ホログラフィックキャラクタとの視聴者から1つ以上のインタラクションを受信し、
人工知能(AI)モデルを使用して、前記視聴者からの前記1つ以上のインタラクションに対するホログラフィックキャラクタの応答を生成するようにさらに構成される、項目38に記載のシステム。
[項目40]
前記ホログラフィックキャラクタは、前記視聴者のパーソナルアシスタントとして機能するように構成される、項目39に記載のシステム。
[項目41]
前記ホログラフィックオブジェクトは、前記ゲーム環境で第1の視聴者に提示される第2の視聴者のライブホログラフィックコンテンツであって、前記第2の視聴者は、前記ゲーム環境でゲームをプレイしている前記第1の視聴者から離れた場所で前記ゲームをプレイし、前記LFディスプレイシステムは、
前記第2の視聴ユーザーの画像データを受信し、
前記第1の視聴者に提示するため、前記ゲーム環境内で前記第2の視聴者のライブホログラフィック表現を生成する一方、前記第1の視聴者と前記第2の視聴者は、別の物理的位置で同時に前記ゲームをプレイするようにさらに構成される、項目37に記載のシステム。
[項目42]
前記ホログラフィックコンテンツは、ホログラフィックキャラクタであって、前記追跡システムは、
1つ以上のコンテキストユーザー特性の識別であって、前記1つ以上のコンテキストユーザー特性は、前記視聴者の勝ち負け、前記視聴者のボディーランゲージの1つ以上の分類されたインスタンス、前記視聴者の1つ以上の分類された顔の表情、および前記視聴者の発声分析、またはそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、1つ以上のコンテキストユーザー特性の識別と、
人工知能(AI)モデルを使用して、前記ホログラフィックキャラクタに、前記視聴者からの前記識別された1つ以上のコンテキストユーザー特性へ応答、および/またはこれに応答して1つ以上の動作を実行させるようにさらに構成される、項目37に記載のシステム。
[項目43]
前記ホログラフィックキャラクタからの前記応答は、励ましの発言、興奮の発言、お悔やみの発言、笑顔、ジェスチャ、身体の動き、拍子の動き、またはそれらの組み合わせの少なくとも1つである、項目41に記載のシステム。
[項目44]
視聴者プロファイリングシステムをさらに備え、前記視聴者プロファイリングシステムは、
前記ホログラフィックコンテンツに対する視聴者の応答と前記ホログラフィックコンテンツを視聴している視聴者の特性を識別し、
前記識別された特性と応答に基づいて、前記ホログラフィックコンテンツを視聴する視聴者の前記特性と好みを説明する視聴者プロファイルを生成するように構成される、項目37に記載のシステム。
[項目45]
前記ホログラフィックコンテンツは、前記追跡システムによって取得された前記情報に基づいて、各視聴者に対して個別に拡張される、項目37に記載のシステム。
[項目46]
第1の視聴者に提示される前記ホログラフィックコンテンツは、前記ゲーム環境において第2の視聴者に提示される前記ホログラフィックコンテンツとは異なる、項目37に記載のシステム。
[項目47]
前記ホログラフィックコンテンツに関連して前記第1の視聴者に提示される音声コンテンツは、第2の視聴者に提示される音声コンテンツとは異なる、項目45に記載のシステム。
[項目48]
前記ゲーム環境は、カジノであり、前記1つ以上のゲームステーションは、スロットマシンまたはギャンブルテーブルを含む、項目37に記載のシステム。
[項目49]
前記ホログラフィックコンテンツは、前記ゲーム環境におけるホログラフィックキャラクタであり、前記触覚表面は前記ホログラフィックキャラクタの手と一致する、項目48に記載のシステム。
[項目50]
前記ホログラフィックコンテンツの少なくとも一部と一致する触覚表面を生成するように構成される複数の超音波スピーカをさらに備える、項目37に記載のシステム。
[項目51]
ライトフィールド(LF)ディスプレイシステムであって、
ネットワーク接続を介してホログラフィックコンテンツを受信するように構成されたネットワークインターフェースであって、前記ホログラフィックコンテンツは、電磁エネルギーとして1人以上の視聴者に表示するためのものである、ネットワークインターフェースと、
ゲーム環境におけるライトフィールドディスプレイアセンブリと、を備え、
前記ライトフィールドディスプレイアセンブリは、
ホログラフィックコンテンツを投影するように構成された1つ以上の表示面と、
前記ネットワークインターフェースからホログラフィックコンテンツを受信し、前記電磁エネルギーを生成して、前記表示面を介してホログラフィックコンテンツとして1人以上のユーザーに投影するように構成された1つ以上のエネルギーデバイスと、
を備える、LFディスプレイシステム。
[項目52]
前記ホログラフィックコンテンツを前記LFディスプレイアセンブリによって提示可能なフォーマットに復号するように構成されたデコーダをさらに備える、項目50に記載のLFディスプレイシステム。
[項目53]
コンピュータ命令を記憶するプロセッサをさらに備え、前記コンピュータ命令が、実行されると、前記プロセッサに、
前記ネットワークインターフェースを介して前記ネットワーク接続からホログラフィックコンテンツを第1のフォーマットで受信することと、
前記第1のフォーマットの前記ホログラフィックデータを第2のフォーマットのホログラフィックコンテンツに復号することと、を行わせる、項目50に記載のLFディスプレイシステム。
[項目54]
前記第1のフォーマットは、ベクトル化されたデータフォーマットであり、前記第2のフォーマットは、ラスタライズされたデータフォーマットである、項目52に記載のLFディスプレイシステム。
[項目55]
前記コンピュータ命令が、実行されると、前記プロセッサに、
前記LFディスプレイシステムのハードウェア構成を決定することと、
前記ハードウェア構成に基づいて、前記ホログラフィックコンテンツを前記第2のフォーマットに復号することと、をさらに行わせる、項目52に記載のLFディスプレイシステム。
[項目56]
前記コンピュータ命令が、実行されると、前記プロセッサに、
前記ゲーム環境のレイアウトを決定することと、
前記ゲーム環境の前記レイアウトに基づいて、前記ホログラフィックコンテンツを前記第2のフォーマットに復号することと、をさらに行わせる、項目52に記載のLFディスプレイシステム。
[項目57]
前記コンピュータ命令が、実行されると、前記プロセッサに、
前記LFディスプレイアセンブリの構成を決定することをさらに行わせ、前記構成は、
解像度、
1度あたりの角度、
視野、および
ディスプレイエリア、
のいずれかを含む、項目52に記載のLFディスプレイシステム。
[項目58]
前記ネットワークを介して受信されたホログラフィックコンテンツのデジタル権利を管理するように構成された権利管理モジュールをさらに備え、前記デジタル権利管理モジュールにより、前記LFディスプレイアセンブリは、前記権利管理モジュールがデジタルキーを有するホログラフィックコンテンツを投影できる、項目52に記載のLFディスプレイシステム。
[項目59]
前記ホログラフィックコンテンツは、前記ネットワークを介して前記LFディスプレイシステムに接続されたホログラフィックコンテンツリポジトリから受信される、項目52に記載のLFディスプレイシステム。
[項目60]
ライトフィールド(LF)ディスプレイシステムであって、
ゲーム環境で1つ以上の表面を形成する複数のLFディスプレイモジュールであって、各LFディスプレイモジュールは、ディスプレイエリアを有し、一緒にタイル張りをされ、個々のLFディスプレイモジュールのエリアよりも大きい有効ディスプレイエリアを有するシームレスな表示面を形成し、LFディスプレイモジュール、および前記ゲーム環境の少なくとも一部に対応するホログラフィックオブジェクトボリュームで前記ゲーム環境の視聴者にホログラフィックコンテンツを提示するLFディスプレイモジュールと、
前記ゲーム環境の前記ホログラフィックオブジェクトボリューム内の1つ以上のゲームステーションであって、前記複数のLFディスプレイモジュールは、前記1つ以上のゲームステーションに関連してホログラフィックコンテンツを提示する、ゲームステーションと、
を備えるLFディスプレイシステム。
[項目61]
前記1つ以上のゲームステーションの各々によって提供されるゲームをプレイし、前記ホログラフィックコンテンツを視聴する視聴者に関する情報を取得するように構成された追跡システムをさらに備え、前記情報は、ホログラフィックコンテンツに対する視聴者の応答、および前記ホログラフィックコンテンツを視聴する視聴者の特性を含み、前記視聴者のための前記ホログラフィックコンテンツは、前記追跡システムによって取得された前記情報に基づいて拡張される、項目59に記載のLFディスプレイシステム。
[項目62]
前記ホログラフィックコンテンツは、ホログラフィックキャラクタであって、前記追跡システムは、
前記ホログラフィックキャラクタとの視聴者から1つ以上のインタラクションを受信し、
前記視聴者から受信した1つ以上のインタラクションに関連する意図を識別し、
人工知能(AI)モデルを使用して、前記視聴者からの前記1つ以上のインタラクションに対するホログラフィックキャラクタの応答を生成するようにさらに構成される、項目59に記載のシステム。
[項目63]
前記ホログラフィックコンテンツの少なくとも一部と一致する触覚表面を生成するように構成される複数の超音波スピーカをさらに備える、項目59に記載のLFディスプレイシステム。
[項目64]
前記ホログラフィックコンテンツは、前記ゲーム環境におけるホログラフィックキャラクタであって、前記触覚表面は、前記ホログラフィックキャラクタの身体部分と一致する、項目62に記載のLFディスプレイシステム。
[項目65]
前記ホログラフィックコンテンツは、ホログラフィックキャラクタであって、前記追跡システムは、
1つ以上のコンテキストユーザー特性の識別であって、前記1つ以上のコンテキストユーザー特性は、前記視聴者の勝ち負け、前記視聴者のボディーランゲージの1つ以上の分類されたインスタンス、前記視聴者の1つ以上の分類された顔の表情、および前記視聴者の発声分析、またはそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む1つ以上のコンテキストユーザー特性の識別し、
人工知能(AI)モデルを使用して、前記ホログラフィックキャラクタに、前記視聴者からの前記識別された1つ以上のコンテキストユーザー特性へ応答、および/またはこれに応答して1つ以上の動作を実行させるようにさらに構成される、項目59に記載のLFディスプレイシステム。
[項目66]
前記ホログラフィックキャラクタからの前記応答は、励ましの発言、興奮の発言、お悔やみの発言、笑顔、ジェスチャ、身体の動き、拍子の動き、またはそれらの組み合わせの少なくとも1つである、項目64に記載のLFディスプレイシステム。
[項目67]
前記ホログラフィックコンテンツは、前記ゲーム環境で第1の視聴者に提示される第2の視聴者のライブホログラフィックコンテンツであって、前記第2の視聴者は、前記ゲーム環境で前記ゲームをプレイしている前記第1の視聴者から離れた場所でゲームをプレイし、前記LFディスプレイシステムは、
前記第2の視聴ユーザーの画像データを受信し、
前記第1の視聴者に提示するため、前記ゲーム環境内で前記第2の視聴者のライブホログラフィック表現を生成する一方、前記第1の視聴者と前記第2の視聴者は、別の物理的位置で同時に前記ゲームをプレイするようにさらに構成される、項目59に記載のシステム。
[項目68]
前記ゲーム環境は、カジノであり、前記1つ以上のゲームステーションは、スロットマシンまたはギャンブルテーブルを含む、項目59に記載のLFディスプレイシステム。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図5A
図5B
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2022-09-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ライトフィールド(LF)ディスプレイシステムであって、
ライトフィールドディスプレイアセンブリによって表示するためのホログラフィックコンテンツを生成するように構成された処理エンジンであって、前記ホログラフィックコンテンツは、電磁エネルギーとして表示される、処理エンジンと、
ゲーム環境におけるライトフィールドディスプレイアセンブリと、
を備え、前記ライトフィールドディスプレイアセンブリは、
ホログラフィックコンテンツを投影するように構成された1つ以上の示面と、
前記処理エンジンからホログラフィックコンテンツを受信し、電磁エネルギーを生成して、前記表示面を介してホログラフィックコンテンツとして1人以上の視聴者に投影するように構成された前記1つ以上のエネルギーデバイスと、
を備える、LFディスプレイシステム。
【請求項2】
前記表示面は、前記ゲーム環境の壁に組み込まれている、請求項1に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項3】
前記ホログラフィックコンテンツを視聴している前記1人以上の視聴者に関する情報を取得するように構成された追跡システムをさらに備える、請求項1または2に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項4】
前記追跡システムによって取得された前記情報は、
ホログラフィックコンテンツに対する視聴者の応答と、
前記ホログラフィックコンテンツを視聴している前記1人以上の視聴者の特性をさらに備える、請求項に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項5】
前記ライトフィールドディスプレイアセンブリによって提示された前記ホログラフィックコンテンツを視聴している前記1人以上の視聴者の識別と、
前記1人以上の識別された視聴者の各々の視聴者プロファイルの生成と、をするように構成されている視聴者プロファイリングシステムをさらに備える、請求項に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項6】
前記ホログラフィックコンテンツに対する視聴者の応答、または前記ホログラフィックコンテンツを視聴する視聴者の特性は、前記視聴者プロファイルに含まれる、請求項に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項7】
前記視聴者プロファイリングシステムは、前記1人以上の識別された視聴者のソーシャルメディアアカウントにアクセスして、前記視聴者プロファイルを生成する、請求項5または6に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項8】
前記理エンジンは、前記ゲーム環境で識別された1人以上の視聴者の前記特性に部分的に基づいて前記ホログラフィックコンテンツを作成するように構成され、識別された各視聴者は、前記LFディスプレイシステムによって表示された前記ホログラフィックコンテンツを視聴し、1つ以上の特性を含む前記視聴者プロファイルに関連付けられている、請求項5から7のいずれか一項に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項9】
前記1つ以上のエネルギーデバイスは、
前記1つ以上の表示面に入射するエネルギーを感知するように構成された1つ以上のエネルギーセンサを備える、請求項1から8のいずれか一項に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項10】
前記1つ以上のエネルギーセンサは、前記表示面に入射する電磁エネルギーからのライトフィールドをキャプチャするように構成されている、請求項に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項11】
前記ライトフィールドディスプレイアセンブリは、前記ホログラフィックコンテンツの投影前記ライトフィールドのキャプチャを同時に行うように構成されている、請求項10に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項12】
前記ホログラフィックコンテンツは、ホログラフィックキャラクタを含み、
前記ホログラフィックキャラクタが提示されるときに、感覚フィードバックを提供するように構成されている少なくとも1つの感覚フィードバックデバイスを備える感覚フィードバックシステムをさらに備える、請求項1から11のいずれか一項に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項13】
前記感覚フィードバックは、前記1人以上の視聴者がタッチを介してインタラクションし得る前記ホログラフィックキャラクタの表面と一致する触覚表面を提供するように構成されている、請求項12に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項14】
前記ホログラフィックコンテンツは、第1のタイプのエネルギーおよび第2のタイプのエネルギーを含む、請求項1から13のいずれか一項に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項15】
前記第1のタイプのエネルギーおよび前記第2のタイプのエネルギーは、前記ライトフィールドディスプレイアセンブリがホログラフィックオブジェクトの表面の近くまたは一致する体積触覚表面を提示するように、同じ場所に提示される、請求項14に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項16】
前記ホログラフィックコンテンツは、ホログラフィックキャラクタを含み、
前記LFディスプレイシステムは、
前記ゲーム環境の前記1人以上の視聴者に関する情報を取得するように構成されている1つ以上の追跡デバイスを備える追跡システムと、
前記追跡システムによって取得された前記情報に基づいて、前記ゲーム環境の前記1人以上の視聴者のための前記ホログラフィックキャラクタを生成するように構成された、コントローラと、をさらに備え、
前記1人以上の視聴者に関する前記報は、前記1人以上の視聴者の線を含み、前記ライトフィールドディスプレイアセンブリは、前記ホログラフィックキャラクタの目を更新して、前記視聴者の前記視線とのアイコンタクトを維持するように構成されている、請求項1または2に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項17】
ライトフィールド(LF)ディスプレイシステムであって、
ゲーム環境内のディスプレイエリアを有するホログラフィックディスプレイであって、前記ゲーム環境の少なくとも一部に対応するホログラフィックオブジェクトボリューム内のホログラフィックコンテンツを前記ゲーム環境の視聴者に提示するホログラフィックディスプレイと、
前記ゲーム環境の前記ホログラフィックオブジェクトボリューム内の1つ以上のゲームステーションであって、前記ホログラフィックディスプレイは、前記1つ以上のゲームステーションの1つ以上の視覚的側面に関連してそれを拡張するホログラフィックコンテンツを提示する、1つ以上のゲームステーションと、
前記1つ以上のゲームステーションの各々によって提供されるゲームをプレイし、前記ホログラフィックコンテンツを視聴する視聴者に関する情報を取得するように構成された追跡システムであって、前記情報は、前記ホログラフィックコンテンツに対する視聴者の応答、および前記ホログラフィックコンテンツを視聴する視聴者の特性を含み、前記視聴者のための前記ホログラフィックコンテンツは、前記追跡システムによって取得された前記情報に基づいて拡張される、追跡システムと、
を備えるLFディスプレイシステム。
【請求項18】
前記ホログラフィックディスプレイは、前記ゲーム環境内で1つ以上の表面を形成する複数のLFディスプレイモジュールであって、前記複数のLFディスプレイモジュールの各々は一緒にタイル張りをされ、単一のLFディスプレイモジュールのディスプレイエリアよりも大きい有効なディスプレイエリアを持つシームレスな表示面を形成し、前記ホログラフィックコンテンツは、前記ゲーム環境の前記ホログラフィックオブジェクトボリューム内の位置に提示された少なくとも1つのホログラフィックオブジェクトを含む、請求項17に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項19】
前記少なくとも1つのホログラフィックオブジェクトは、前記ゲーム環境で第1の視聴者に提示される第2の視聴者のライブホログラフィックコンテンツであって、前記第2の視聴者は、前記ゲーム環境でゲームをプレイしている前記第1の視聴者から離れた場所で前記ゲームをプレイし、
前記LFディスプレイシステムは、
前記第2の視聴の画像データを受信し、
前記第1の視聴者に提示するため、前記ゲーム環境内で前記第2の視聴者のライブホログラフィック表現を生成する一方、前記第1の視聴者と前記第2の視聴者は、別の物理的位置で同時に前記ゲームをプレイするようにさらに構成される、請求項18に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項20】
前記ホログラフィックコンテンツは、ホログラフィックキャラクタであ
前記追跡システムは、
1つ以上のコンテキストユーザー特性の識別であって、前記1つ以上のコンテキストユーザー特性は、前記視聴者の勝ち負け、前記視聴者のボディーランゲージの1つ以上の分類されたインスタンス、前記視聴者の1つ以上の分類された顔の表情、および前記視聴者の発声分析、またはそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、1つ以上のコンテキストユーザー特性の識別をさせ
人工知能(AI)モデルを使用して、前記ホログラフィックキャラクタに、前記視聴者からの前記識別された1つ以上のコンテキストユーザー特性へ応答、および/またはこれに応答して1つ以上の動作を実行させるようにさらに構成される、請求項17から19のいずれか一項に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項21】
視聴者プロファイリングシステムをさらに備え、前記視聴者プロファイリングシステムは、
前記ホログラフィックコンテンツに対する視聴者の応答と前記ホログラフィックコンテンツを視聴している視聴者の特性を識別し、
前記識別された特性と応答に基づいて、前記ホログラフィックコンテンツを視聴する視聴者の前記特性と好みを説明する視聴者プロファイルを生成するように構成される、請求項17から20のいずれか一項に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項22】
前記ホログラフィックコンテンツは、前記追跡システムによって取得された前記情報に基づいて、各視聴者に対して個別に拡張される、請求項17から21のいずれか一項に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項23】
第1の視聴者に提示される前記ホログラフィックコンテンツは、前記ゲーム環境において第2の視聴者に提示される前記ホログラフィックコンテンツとは異なる、請求項17から22のいずれか一項に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項24】
前記ホログラフィックコンテンツに関連して前記第1の視聴者に提示される音声コンテンツは、前記第2の視聴者に提示される音声コンテンツとは異なる、請求項23に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項25】
前記ホログラフィックコンテンツの少なくとも一部と一致する触覚表面を生成するように構成される複数の超音波スピーカをさらに備える、請求項17から24のいずれか一項に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項26】
ライトフィールド(LF)ディスプレイシステムであって、
ネットワーク接続を介してホログラフィックコンテンツを受信するように構成されたネットワークインターフェースであって、前記ホログラフィックコンテンツは、電磁エネルギーとして1人以上の視聴者に表示するためのものである、ネットワークインターフェースと、
ゲーム環境におけるライトフィールドディスプレイアセンブリと、を備え、
前記ライトフィールドディスプレイアセンブリは、
ホログラフィックコンテンツを投影するように構成された1つ以上の表示面と、
前記ネットワークインターフェースから前記ホログラフィックコンテンツを受信し、前記電磁エネルギーを生成して、前記表示面を介して前記ホログラフィックコンテンツとして1人以上のユーザーに投影するように構成された1つ以上のエネルギーデバイスと、
を備える、LFディスプレイシステム。
【請求項27】
前記ホログラフィックコンテンツを前記ライトフィールドディスプレイアセンブリによって提示可能なフォーマットに復号するように構成されたデコーダをさらに備える、請求項26に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項28】
コンピュータ命令を記憶するプロセッサをさらに備え、前記コンピュータ命令が、実行されると、前記プロセッサに、
前記ネットワークインターフェースを介して前記ネットワーク接続からホログラフィックコンテンツを第1のフォーマットで受信することと、
前記第1のフォーマットの前記ホログラフィックコンテンツを第2のフォーマットの前記ホログラフィックコンテンツに復号することと、を行わせる、請求項26または27に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項29】
前記第1のフォーマットは、ベクトル化されたデータフォーマットであり、前記第2のフォーマットは、ラスタライズされたデータフォーマットである、請求項28に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項30】
前記コンピュータ命令が、実行されると、前記プロセッサに、
前記LFディスプレイシステムのハードウェア構成を決定することと、
前記ハードウェア構成に基づいて、前記ホログラフィックコンテンツを前記第2のフォーマットに復号することと、をさらに行わせる、請求項28または29に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項31】
前記コンピュータ命令が、実行されると、前記プロセッサに、
前記ゲーム環境のレイアウトを決定することと、
前記ゲーム環境の前記レイアウトに基づいて、前記ホログラフィックコンテンツを前記第2のフォーマットに復号することと、をさらに行わせる、請求項28から30のいずれか一項に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項32】
前記ネットワークインターフェースを介して受信された前記ホログラフィックコンテンツのデジタル権利を管理するように構成されたデジタル権利管理モジュールをさらに備え、前記デジタル権利管理モジュールにより、前記ライトフィールドディスプレイアセンブリは、前記デジタル権利管理モジュールがデジタルキーを有する前記ホログラフィックコンテンツを投影できる、請求項28から31のいずれか一項に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項33】
ライトフィールド(LF)ディスプレイシステムであって、
ゲーム環境で1つ以上の表面を形成する複数のLFディスプレイモジュールであって、前記複数のLFディスプレイモジュールの各々は、ディスプレイエリアを有し、一緒にタイル張りをされ、個々のLFディスプレイモジュールのエリアよりも大きい有効ディスプレイエリアを有するシームレスな表示面を形成し前記ゲーム環境の少なくとも一部に対応するホログラフィックオブジェクトボリュームで前記ゲーム環境の視聴者にホログラフィックコンテンツを提示する、複数のLFディスプレイモジュールと、
前記ゲーム環境の前記ホログラフィックオブジェクトボリューム内の1つ以上のゲームステーションであって、前記複数のLFディスプレイモジュールは、前記1つ以上のゲームステーションに関連して前記ホログラフィックコンテンツを提示する、1つ以上のゲームステーションと、
を備えるLFディスプレイシステム。
【請求項34】
前記1つ以上のゲームステーションの各々によって提供されるゲームをプレイし、前記ホログラフィックコンテンツを視聴する視聴者に関する情報を取得するように構成された追跡システムをさらに備え、前記情報は、前記ホログラフィックコンテンツに対する視聴者の応答、および前記ホログラフィックコンテンツを視聴する視聴者の特性を含み、前記視聴者のための前記ホログラフィックコンテンツは、前記追跡システムによって取得された前記情報に基づいて拡張される、請求項33に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項35】
前記ホログラフィックコンテンツの少なくとも一部と一致する触覚表面を生成するように構成される複数の超音波スピーカをさらに備える、請求項34に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項36】
前記ホログラフィックコンテンツは、ホログラフィックキャラクタであって、前記追跡システムは、
1つ以上のコンテキストユーザー特性の識別であって、前記1つ以上のコンテキストユーザー特性は、前記視聴者の勝ち負け、前記視聴者のボディーランゲージの1つ以上の分類されたインスタンス、前記視聴者の1つ以上の分類された顔の表情、および前記視聴者の発声分析、またはそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む1つ以上のコンテキストユーザー特性の識別し、
人工知能(AI)モデルを使用して、前記ホログラフィックキャラクタに、前記視聴者からの前記識別された1つ以上のコンテキストユーザー特性へ応答、および/またはこれに応答して1つ以上の動作を実行させるようにさらに構成される、請求項34または35に記載のLFディスプレイシステム。
【請求項37】
前記ホログラフィックコンテンツは、前記ゲーム環境で第1の視聴者に提示される第2の視聴者のライブホログラフィックコンテンツであって、前記第2の視聴者は、前記ゲーム環境で前記ゲームをプレイしている前記第1の視聴者から離れた場所でゲームをプレイし、前記LFディスプレイシステムは、
前記第2の視聴の画像データを受信し、
前記第1の視聴者に提示するため、前記ゲーム環境内で前記第2の視聴者のライブホログラフィック表現を生成する一方、前記第1の視聴者と前記第2の視聴者は、別の物理的位置で同時に前記ゲームをプレイするようにさらに構成される、請求項34から36のいずれか一項に記載のLFディスプレイシステム。
【国際調査報告】