(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-05
(54)【発明の名称】酵母組換えコラーゲンを含むコラーゲンナノインスタントフェイスパック及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
A61K 8/65 20060101AFI20221223BHJP
A61K 47/42 20170101ALI20221223BHJP
A61K 47/36 20060101ALI20221223BHJP
A61K 9/70 20060101ALI20221223BHJP
A61P 17/00 20060101ALI20221223BHJP
A61K 8/02 20060101ALI20221223BHJP
A61K 8/73 20060101ALI20221223BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20221223BHJP
A61K 8/84 20060101ALI20221223BHJP
A61K 47/34 20170101ALI20221223BHJP
D01F 4/00 20060101ALI20221223BHJP
D04H 1/728 20120101ALI20221223BHJP
【FI】
A61K8/65
A61K47/42
A61K47/36
A61K9/70
A61P17/00
A61K8/02
A61K8/73
A61Q19/00
A61K8/84
A61K47/34
D01F4/00 A
D04H1/728
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022520530
(86)(22)【出願日】2020-05-12
(85)【翻訳文提出日】2022-05-27
(86)【国際出願番号】 CN2020089773
(87)【国際公開番号】W WO2021082391
(87)【国際公開日】2021-05-06
(31)【優先権主張番号】201911041074.9
(32)【優先日】2019-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522131206
【氏名又は名称】ノックス ベルカウ コズメティックス カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】NOX BELLCOW COSMETICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 50 Dongfu North Road, Nantou Town Zhongshan, Guangdong 528427(CN)
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】パン、シンウィ
(72)【発明者】
【氏名】リン、ショウファン
(72)【発明者】
【氏名】チウ、ショウファン
(72)【発明者】
【氏名】ファン、ザンフゥア
【テーマコード(参考)】
4C076
4C083
4L035
4L047
【Fターム(参考)】
4C076AA71
4C076BB31
4C076CC18
4C076DD01
4C076DD29
4C076EE23
4C076EE30
4C076EE37
4C076EE38
4C076EE43
4C076FF70
4C076GG11
4C083AB212
4C083AC422
4C083AC532
4C083AC902
4C083AD041
4C083AD042
4C083AD211
4C083AD212
4C083AD241
4C083AD242
4C083AD331
4C083AD332
4C083AD431
4C083AD432
4C083BB01
4C083CC03
4C083DD12
4C083EE12
4L035AA04
4L035BB02
4L035DD13
4L035FF01
4L035FF05
4L035GG01
4L035HH01
4L035KK05
4L047AB02
4L047AB08
4L047CA05
4L047CC03
(57)【要約】
不織布基材層と、ナノファイバー層とを含み、ナノファイバー層はエレクトロスピニング法により不織布基材の上に形成される酵母組換えコラーゲンを含むコラーゲンナノインスタントフェイスパック。このナノファイバー層は、1-30重量部の酵母組換えコラーゲンと、0.1-5重量部の表面活性物質とを含む。前記フェイスパックは、皮膚シワを改善し、皮膚弾性、白さ及び角質層水分含量を向上させることができる。前記コラーゲンナノインスタントフェイスパックの製造方法は、(1)紡糸液の調製と、(2)エレクトロスピニングとを含む。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
不織布基材層と、ナノファイバー層とを含む、酵母組換えコラーゲンを含むコラーゲンナノインスタントフェイスパックであって、
前記ナノファイバー層は、エレクトロスピニング法により前記不織布基材層上に形成され、
前記ナノファイバー層は、1-30重量部の酵母組換えコラーゲン、好ましくは1-20重量部の酵母組換えコラーゲンと、 0.1-5重量部の表面活性物質とを含み、
使用される酵母組換えコラーゲンの平均分子量は20000-100000の間、好ましくは40000-80000の間であり、
前記表面活性物質は水溶性で、スキンケア作用を有し、エレクトロスピニングに有利な表面活性物質である、フェイスパック。
【請求項2】
前記ナノファイバー層は、0.1-10重量部のヒアルロン酸ナトリウムをさらに含み、
使用されるヒアルロン酸ナトリウムの平均分子量は20000-60000の間であり、
前記酵母組換えコラーゲンと前記ヒアルロン酸ナトリウムとの重量比は100:1-1:100の間、好ましくは100:1-10:100の間である、請求項1に記載のフェイスパック。
【請求項3】
前記ナノファイバー層は、1-25重量部のプルランをさらに含み、
使用されるプルランの平均分子量は100000-300000の間であり、
前記酵母組換えコラーゲンとプルランとの重量比は80:1-1:80の間、好ましくは80:3-3:80の間である、請求項1に記載のフェイスパック。
【請求項4】
前記ナノファイバー層は、
1-20重量部の酵母組換えコラーゲンと、
0.1-10重量部のヒアルロン酸ナトリウムと、
1-20重量部のプルランと、
を含み、
使用されるヒアルロン酸ナトリウムの平均分子量は20000-60000の間であり、使用されるプルランの平均分子量は100000-300000の間であり、
前記酵母組換えコラーゲン:(ヒアルロン酸ナトリウム+プルラン)の重量比は60:1-1:60の間、好ましくは60:3-3:60の間である、請求項1に記載のフェイスパック。
【請求項5】
前記ナノファイバー層は、
0.05-5重量部のマルトオリゴシルグルコシドと、
0.03-3重量部の加水分解水添デンプンと、
をさらに含む、請求項1から4のいずれか1項に記載のフェイスパック。
【請求項6】
前記ナノファイバー層は、
0.1-4重量部の高重合度のポリエチレングリコールと、
0.1-2重量部の低重合度のポリエチレングリコールと、
をさらに含み、
使用される高重合度のポリエチレングリコールの平均分子量は250000-350000の間であり、使用される低重合度のポリエチレングリコールの平均分子量は6000-10000の間である、請求項1から4のいずれか1項に記載のフェイスパック。
【請求項7】
前記フェイスパックのナノファイバー層は、
5-25重量部の酵母組換えコラーゲンと、
1-10重量部のヒアルロン酸ナトリウムと、
0.5-5重量部のマルトオリゴシルグルコシドと、
0.3-3重量部の加水分解水添デンプンと、
0.1-2重量部の高重合度のポリエチレングリコールと、
0.2-2重量部の低重合度のポリエチレングリコールと、
0.1-2重量部の表面活性物質と、
を含む、請求項2に記載のフェイスパック
【請求項8】
前記フェイスパックのナノファイバー層は、
5-25重量部の酵母組換えコラーゲンと、
2-20重量部のプルランと、
0.5-5重量部のマルトオリゴシルグルコシドと、
0.3-3重量部の加水分解水添デンプンと、
0.1-2重量部の高重合度のポリエチレングリコールと、
0.2-2重量部の低重合度のポリエチレングリコールと、
0.1-2重量部の表面活性物質と、
を含む、請求項3に記載のフェイスパック
【請求項9】
以下のステップ(1)、(2)を含む請求項1から8のいずれか1項に記載のフェイスパックの製造方法であって、
(1)紡糸液的配制:純水を溶媒とし、酵母組換えコラーゲン、表面活性物質を加え、撹拌して均一な紡糸液を形成し、この紡糸液は、1-30wt%の酵母組換えコラーゲン及び0.1-5wt%の表面活性物質を含み、
(2) 調製された紡糸液をエレクトロスピニング装置に入れ、不織布を受け基材としてエレクトロスピニングを行い、
ここで、使用される酵母組換えコラーゲンの平均分子量は20000-100000の間、好ましくは40000-80000の間であり、
使用される表面活性物質は、水溶性で、スキンケア作用を有し、エレクトロスピニングに有利な表面活性物質である、方法。
【請求項10】
前記紡糸液は、0.1-10wt%のヒアルロン酸ナトリウム又は1-25wt%のプルランを含み、
使用されるヒアルロン酸ナトリウムの平均分子量は20000-60000の間であり、使用されるプルランの平均分子量は100000-300000の間であり、
好ましくは、前記紡糸液は、0.05-5wt%のマルトオリゴシルグルコシド、0.03-3wt%の加水分解水添デンプン及び/又は0.1-4wt%の高重合度のポリエチレングリコール、0.1-2wt%の低重合度のポリエチレングリコールをさらに含み、
前記高重合度のポリエチレングリコールの平均分子量は250000-350000の間、前記低重合度のポリエチレングリコールの平均分子量は6000-10000の間である、請求項9に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フェイスパック及びその製造方法に関し、より具体的には、酵母組換えコラーゲンを含むコラーゲンナノインスタントフェイスパック及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
化粧品市場では、パーソナルケア用のフェイスパック製品は、ほとんどエッセンスを不織布に含浸させたものを使用している。しかし、このような製品は、使用時に様々な欠点がある。消費者の要求を満たすために、新しいタイプのフェイスマスクが開発され続けている。
【0003】
例えば、中国特許出願201310403704.9には、紡糸液と綿布とを含み、紡糸液の有効成分が還元型グルタチオン及び酸化防止剤であるナノファイバー美白シミ取りフェイスパックパッチが開示されている。中国特許201310366143.Xには、複合ナノファイバー膜、その製造方法及び使用が開示されており、この製造方法は、ポリビニルアルコール、ポリ乳酸、再生シルクフィブロインのうちのいずれか1種を有機溶媒に溶解させて紡糸液を形成し、次にポリフェノール系物質を加え、超音波処理、エレクトロスピニングなどを行うステップを含む。中国特許出願201810371233.0には、5%-50%(質量)の多糖、改質多糖、水溶性高分子、1%-10%美白効果のある高分子物質、0.001%-5%機能性物質、0.02%-2%エッセンスを含むいわゆる洗顔不要完全吸収型ナノファイバー機能フェイスパック及びその製造方法が開示されている。中国特許出願201810053724.0には、ポリビニルアルコール水溶液、キトサン水溶液、ヒアルロン酸ナトリウム溶液及び栄養液の調製を含むナノファイバー乾式フェイスパックの製造方法が開示されている。
【0004】
上記の従来技術では、エレクトロスピニングによりナノファイバーを製造する際に、形成されたナノファイバーには、団結、結び目、断糸、穴などの現象が発生しやすく、ナノファイバーの構造に大きく影響し、フェイスパックのケア性能を低下させる一方、紡糸液に添加された栄養成分は、紡糸繊維の形成に影響を与える場合が多い。
【0005】
中国特許出願201910052945.0には、ヒアルロン酸を骨格とするコラーゲンナノインスタントフェイスパック及びその製造方法が開示されている。ここで、ナノファイバー層は、エレクトロスピニング法により不織布の基材層上に形成される。このナノファイバー層は、ヒアルロン酸ナトリウム、加水分解コラーゲン及び表面活性物質を含む。使用されたヒアルロン酸ナトリウムの平均分子量は20000-60000の間であり、使用された加水分解コラーゲンの平均分子量は1000-3000の間である。この特許出願の技術は、従来技術の上記欠陥を克服できるとともに、フェイスパックのケア性能に優れている。
【0006】
中国特許出願201910053466.0には、プルランを骨格とするコラーゲンナノインスタントフェイスパック及びその製造方法が開示されている。ここで、ナノファイバー層は、エレクトロスピニング法により前記不織布の基材層上に形成される。このナノファイバー層は、10-60重量部のプルラン、5-40重量部の低分子量の加水分解コラーゲン、及び0.1-5重量部の表面活性物質を含む。使用されたプルランの平均分子量は100000-300000の間であり、使用された低分子量の加水分解コラーゲンの平均分子量は1000-3000の間である。
【0007】
しかしながら、従来技術のフェイスパック製品は、有効ケア成分とヒトコラーゲン配列との類似性の問題をまだ解決していない。
【0008】
そのため、従来技術に存在する欠点及び不足を克服するために、主なケア成分がヒトコラーゲン配列と高度に類似する新しいフェイスパックを提供する必要がある。
【発明の概要】
【0009】
本発明の目的は、主なケア成分がヒトコラーゲン配列と高度に類似するフェイスパック及びその製造方法を提供することである。
【0010】
上述した目的を達成するために、本発明によれば、酵母組換えコラーゲンを含むコラーゲンナノインスタントフェイスパック(以降、「組換えコラーゲンナノファイバーフェイスパック」と略称)が提供される。このフェイスパックは、不織布基材層とナノファイバー層とを含む。前記ナノファイバー層は、エレクトロスピニング法により前記不織布基材層上に形成される。このナノファイバー層は、
1-30重量部、好ましくは1-20重量部の酵母組換えコラーゲンと、
0.1-5重量部の表面活性物質と、
を含む。
使用される酵母組換えコラーゲンの平均分子量は20000-100000の間、好ましくは40000-80000の間である。使用される表面活性物質は水溶性であり、スキンケア作用を有し、エレクトロスピニングに有利である表面活性物質である。
【0011】
本発明の組換えコラーゲンナノファイバーフェイスパックにおいて、使用される酵母組換えコラーゲンは、酵母発酵産物に由来する。動物加水分解コラーゲンに比べ、酵母組換えコラーゲンは、高分子コラーゲンペプチドであり、生物活性を有するだけでなく、ヒトコラーゲンの配列との類似性が非常に高く、人体との親和性が高く、皮膚バリアを修復し、細胞増殖を促進することができ、シワ取り効果が動物加水分解コラーゲンよりも高く、かつ免疫原性(拒絶反応)がなく、人体には非常に安全である。
【0012】
本発明で使用される酵母組換えコラーゲンは、水溶性コラーゲンペプチドから構成され、コラーゲンタンパク質の特徴的な構造、即ちG-X-Y繰り返し構造を有する。ここで、Gはグリシン(Glycine)を示し、Yはプロリン(proline)を主とする。ほとんどの分子量分布範囲は40-80KDであり、少数の分子量分布は20-40KDである。試験より明らかなように、ウシ、ヤギ、ブタ、サカナなどの他の動物に比べて、酵母組換えコラーゲンは、ヒトコラーゲンタンパク質により類似する。例えば、ヒトIII型コラーゲンの断片との配列同一性は100%に近づくか、100%に達し、完全長配列同一性は90%以上に達する。
【0013】
試験より明らかなように、酵母組換えコラーゲンと動物コラーゲンとの違いは以下の通りである。構造的には、酵母組換えコラーゲンは高分子コラーゲンペプチドであるのに対し、動物コラーゲン(ゼラチン)は低分子の加水分解物である。ヒトコラーゲン配列との類似性では、酵母組換えコラーゲンは高い類似性を有するのに対し、動物コラーゲンは類似性が低い。生物活性では、酵母組換えコラーゲンは生物活性を有するのに対し、ほとんどの動物コラーゲンは活性を有しないか又は活性が極めて低い。ヒトとの親和性では、酵母組換えコラーゲンは親和性が高いのに対し、動物コラーゲンは親和性が低い。皮膚バリア作用では、酵母組換えコラーゲンは皮膚バリア作用を有するのに対し、動物コラーゲンは皮膚バリア作用を有さない。細胞増殖の促進では、酵母組換えコラーゲンは細胞増殖を急速に促進できるのに対し、動物コラーゲンは細胞増殖の促進効果が極めて低いか又はない。皮膚のシワ取り作用では、酵母組換えコラーゲンはシワ取り作用が強いのに対し、動物コラーゲンはシワ取り作用が弱い。抗アレルギーでは、酵母組換えコラーゲンは膜となってアレルゲンを遮断できるとともに、皮膚の真皮層構造の修復に関与するのに対し、動物コラーゲンは抗アレルギー作用どころか、感作性を有する。生物安全の潜在的危険では、酵母組換えコラーゲンは、生物安全の潜在的危険がないのに対し、動物コラーゲンはウイルスを運ぶ可能性がある。免疫原性(拒絶反応)では、酵母組換えコラーゲンは拒絶反応がないのに対し、動物コラーゲンには拒絶反応が発生する可能性がある。
【0014】
本発明の組換えコラーゲンナノファイバーフェイスパックにおいて、酵母組換えコラーゲンそれ自体が骨格を形成する場合も、他の物質と共同で骨格を形成する場合も、他の物質で骨格を形成する場合も、本発明の目的及び技術的効果を達成することができる。酵母組換えコラーゲンは、ナノファイバーの骨格を形成することができるとともに、スキンケアの有効成分として機能することができる。
【0015】
本発明の組換えコラーゲンナノファイバーフェイスパックにおいて、使用される表面活性物質の主な作用は、表面張力を低下させることである。いかなる界面活性剤も本発明に適用できるわけではない。本発明の表面活性物質は、水溶性で、スキンケアに悪影響がない表面活性物質でなければならない。また、この表面活性物質は、エレクトロスピニングによる均一な繊維の形成に影響しないものである。つまり、本発明において、水溶性で、ある程度のスキンケア作用を有し、エレクトロスピニングに有利な表面活性物質であれば、本発明に適用できる。
【0016】
本発明の一実施形態として、本発明の組換えコラーゲンナノファイバーフェイスパックにおいて、ナノファイバー層は、
0.1-10重量部のヒアルロン酸ナトリウムをさらに含んでもよい。
ここで、使用されるヒアルロン酸ナトリウムの平均分子量は20000-60000の間であり、好ましくは25000-50000の間である。酵母組換えコラーゲンとヒアルロン酸ナトリウムとの重量比は100:1-1:100の間、好ましくは100:1-10:100の間、より好ましくは100:10-10:100の間に制御することができる。
【0017】
本発明の別の実施形態として、本発明の組換えコラーゲンナノファイバーフェイスパックにおいて、ナノファイバー層は、
1-25重量部のプルランをさらに含んでもよい。
使用されるプルランの平均分子量は100000-300000の間、好ましくは150000-250000の間、例えば170000-230000の間である。酵母組換えコラーゲンとプルランとの重量比は80:1-1:80の間、好ましくは80:3-3:80の間、より好ましくは80:10-10:80の間に制御することができる。
【0018】
本発明の別の実施形態として、本発明の組換えコラーゲンナノファイバーフェイスパックにおいて、ナノファイバー層は、
1-20重量部の酵母組換えコラーゲンと、
0.1-10重量部のヒアルロン酸ナトリウムと、
1-20重量部のプルランと、
を含んでもよい。
酵母組換えコラーゲン:(ヒアルロン酸ナトリウム+プルラン)の重量比を60:1-1:60の間、好ましくは60:3-3:60の間に制御する。ヒアルロン酸ナトリウム:プルランの重量比は、20:1-1:20の間に制御することができる。
【0019】
本発明で採用されるエレクトロスピニング技術とは、高分子溶液が高電圧静電の作用下で表面張力を克服し、紡糸口でテイラーコーン(Taylor cone)を形成し、ジェットが高速噴射され、機械的引張及び溶媒揮発により、硬化してナノファイバー構造を形成する技術をいう。
【0020】
本発明のフェイスパックにおけるナノファイバー層は、酵母組換えコラーゲン、ヒアルロン酸ナトリウム、プルランなどの水溶性高分子を基質とし、エレクトロスピニング技術により製造された、直径が僅か数百ナノメートルの繊維からなる層状物であり得る。このような層状物は、比表面積が大きく、繊維の連続性が良く、繊維膜の孔径が小さく、空隙率が高いなどの利点を有し、活性物質の徐放及び保護に対して良好な作用を有し、皮膚角質層に浸透して皮膚の深層に到達し、保湿、美白、老化遅延などの機能を発揮することが容易である。
【0021】
均一な紡糸を形成し、エレクトロスピニングの過程中の団結を防止するために、本発明のフェイスパックにおいて、ナノファイバー層は0.05-5重量部のマルトオリゴシルグルコシド及び0.03-3重量部の加水分解水添デンプン、好ましくは0.5-5重量部のマルトオリゴシルグルコシド及び0.3-3重量部の加水分解水添デンプンをさらに含むことが好ましい。マルトオリゴシルグルコシド及び加水分解水添デンプンの使用により、本発明のフェイスパックの使用状況が改善され、顔にカスが出ることが防止される。在本発明のフェイスパック的ナノファイバー層において、マルトオリゴシルグルコシド及び加水分解水添デンプンの割合が低すぎると、上記の改善効果は顕著ではなく、割合が高すぎると、紡糸の性能に影響を与える場合があり、例えば、繊維の強度が低くなりすぎ、スキンケア効果が低下するなどの問題がある。
【0022】
好ましくは、本発明のフェイスパックにおいて、ナノファイバー層は、0.1-4重量部の高重合度のポリエチレングリコール及び0.1-2重量部の低重合度のポリエチレングリコール、好ましくは0.1-2重量部の高重合度のポリエチレングリコール及び0.2-2重量部の低重合度のポリエチレングリコールをさらに含む。使用される高重合度のポリエチレングリコールの平均分子量は250000-350000の間、低重合度のポリエチレングリコールの平均分子量は6000-10000の間である。
【0023】
高重合度のポリエチレングリコールは、繊維の靭性などを向上できることで、紡糸は容易になるとともに、紡糸は均一になる。低重合度のポリエチレングリコールは、エレクトロスピニング過程における団結現象を防止できることで、均一な紡糸が形成される。
【0024】
好ましくは、本発明のフェイスパックにおいて、低重合度のポリエチレングリコールの平均分子量は7000-9000の間であり、より好ましくは、低重合度のポリエチレングリコールの平均分子量は7600-8600の間である。
【0025】
本発明の組換えコラーゲンナノファイバーフェイスパックにおいて、使用される表面活性物質は、ポリソルベート-20、ポリソルベート-60、ポリソルベート-80などのポリオキシエチレンソルビタンエステル系乳化剤;ショ糖ラウレート、ショ糖ステアリン酸エステルなどのショ糖エステル系乳化剤;ミリスチン酸ポリグリセリル-10、カプリル酸ポリグリセリル-6、ステアリン酸ポリグリセリル-6などのポリグリセロール系乳化剤;ココグルコシド、ラウリルグルコシドなどのグリコサイド系乳化剤; PEG-40水添ヒマシ油、PEG-20セスキステアリン酸メチルグルコースなどのポリエーテル系又はポリエーテルエステル系乳化剤などであってもよいが、これらに限定されない。
【0026】
本発明の具体的な実施形態では、本発明の組換えコラーゲンナノファイバーフェイスパックにおいて、ナノファイバー層は、
5-25重量部の酵母組換えコラーゲンと、
1-10重量部のヒアルロン酸ナトリウムと、
0.5-5重量部のマルトオリゴシルグルコシドと、
0.3-3重量部の加水分解水添デンプンと、
0.1-2重量部の高重合度のポリエチレングリコールと、
0.2-2重量部の低重合度のポリエチレングリコールと、
0.1-2重量部の表面活性物質と、
を含む。
【0027】
本発明の別の実施形態では、本発明の組換えコラーゲンナノファイバーフェイスパックにおいて、ナノファイバー層は、
5-25重量部の酵母組換えコラーゲンと、
2-20重量部のプルランと、
0.5-5重量部のマルトオリゴシルグルコシドと、
0.3-3重量部の加水分解水添デンプンと、
0.1-2重量部の高重合度のポリエチレングリコールと、
0.2-2重量部の低重合度のポリエチレングリコールと、
0.1-2重量部の表面活性物質と、
を含む。
【0028】
本発明のフェイスパックにおいて、ナノファイバー層の上に位置する剥離可能な保護層をさらに含んでもよい。このような製品の設計では、最終製品は3層あり、不織布が下地であり、この不織布下地の上にエレクトロスピニングにより中間層(ナノファイバー層)が形成され、外には被覆膜が形成され、この膜はPE膜又はBOPP膜であってもよく、静電気を除去する必要がある。このような製品では、使用時に繊維層を剥離する必要がなく、外面の被覆膜を取り除ければ使用可能となる。製品に栄養液を加えてもよく、加えなくてもよく、消費者は純水を顔にスプレーすれば、使用することができる。
【0029】
さらに、本発明のフェイスパックにおいて、ナノファイバー層は、0.001-2重量部の機能性物質、例えば、ペンテト酸5Na、フィチン酸、酸化銀などの防腐剤、又は他のスキンケア剤などを含んでもよい。
【0030】
また、本発明の目的を達成するために、本発明によれば、前記フェイスパックの製造方法がさらに提供される。この方法は、以下のステップを含む。
【0031】
(1)紡糸液の調製:純水を溶媒とし、酵母組換えコラーゲン、表面活性物質を加え、撹拌して均一な紡糸液を形成し、この紡糸液は、1-30wt%の酵母組換えコラーゲン及び0.1-5wt%の表面活性物質を含む。
(2)エレクトロスピニング:調製された紡糸液をエレクトロスピニング装置に入れ、不織布を受け基材としてエレクトロスピニングを行う。
使用される酵母組換えコラーゲンの平均分子量は、20000-100000の間、好ましくは40000-80000の間である。使用される表面活性物質は、水溶性で、スキンケア作用を有し、エレクトロスピニングに有利な表面活性物質である。
【0032】
前記方法において、紡糸液は、0.1-10wt%のヒアルロン酸ナトリウム又は1-25wt%のプルランをさらに含んでもよい。使用されるヒアルロン酸ナトリウムの平均分子量は20000-60000の間であり、使用されるプルランの平均分子量は100000-300000の間である。
【0033】
好ましくは、前記紡糸液は、0.05-5wt%のマルトオリゴシルグルコシド及び0.03-3wt%の加水分解水添デンプンをさらに含む。より好ましくは、前記紡糸液は、0.1-4wt%の高重合度のポリエチレングリコール及び0.1-2wt%の低重合度のポリエチレングリコールをさらに含む。高重合度のポリエチレングリコールの平均分子量は、250000-350000の間であり、低重合度のポリエチレングリコールの平均分子量は、6000-10000の間である。
【0034】
前記調製で使用されるエレクトロスピニング装置として、ローラー式ニードルレスエレクトロスピニング装置を使用することができる。このような装置は、紡糸量が大きく、生産効率が高く、紡糸が均一である利点を有する。
【0035】
本発明のフェイスパックは、ドライフェイスパックである。効果試験より明らかなように、本発明のフェイスパックを即時使用するときに、目尻皮膚の弾性RO値が顕著に増大し、目尻皮膚を即時に引き締める効果が顕著で、目尻皮膚の粗さSEr値及び目尻皮膚滑らかさSEsm値を顕著に改善でき、目尻の小ジワを即時に改善し、肌を繊細で滑らかにする効果が顕著である。本発明のフェイスパックを連続使用することにより、目尻皮膚テクスチャ、目尻皮膚シワ、目尻皮膚滑らかさSEsm値を顕著に改善でき、小ジワ、目尻のシワを改善する効果及び肌を繊細で滑らかにする効果を有し、目尻皮膚の弾性を顕著に向上させ、肌を引き締める効果を有し、目尻皮膚の白さ及び光沢度を顕著に向上させ、肌の色を明るくし、肌を輝かせる効果を有し、目尻角質層の水分含量を顕著に増大でき、補水保湿の効果を有する。
【0036】
以下、図面及び具体的な実施形態により本発明をさらに説明するが、これらの具体的な実施形態は、本発明の特定の実施形態の説明に過ぎず、本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【
図1】本発明製品の即時使用前後の皮膚弾性RO値の変化傾向を示す。
【
図2】本発明製品の即時使用前後の皮膚弾性RO値の変化率を示す。
【
図3】本発明製品の即時使用前後の皮膚粗さSEr値の変化傾向を示す。
【
図4】本発明製品の使用前後の皮膚粗さSEr値の変化率を示す。
【
図5】本発明製品の即時使用前後の皮膚滑らかさSEsm値の変化傾向を示す。
【
図6】本発明製品の即時使用前後の皮膚滑らかさSEsm値の変化率を示す。
【
図7】本発明製品の連続使用前後の皮膚テクスチャRa値の変化傾向を示す。
【
図8】本発明製品の連続使用前後の皮膚テクスチャRa値の変化率を示す。
【
図9】本発明製品の連続使用前後の皮膚テクスチャRz値の変化傾向を示す。
【
図10】本発明製品の連続使用前後の皮膚テクスチャRz値の変化率を示す。
【
図11】本発明製品の連続使用前後の皮膚テクスチャRt値の変化傾向を示す。
【
図12】本発明製品の連続使用前後の皮膚テクスチャRt値の変化率を示す。
【
図13】本発明製品の連続使用前後の皮膚シワSEw値の変化傾向を示す。
【
図14】本発明製品の連続使用前後の皮膚シワSEw値の変化率を示す。
【
図15】本発明製品の連続使用前後の皮膚滑らかさSEsm値の変化傾向を示す。
【
図16】本発明製品の連続使用前後の皮膚滑らかさSEsm値の変化傾向を示す。
【
図17】本発明製品の連続使用前後の皮膚弾性R2値の変化傾向を示す。
【
図18】本発明製品の連続使用前後の皮膚弾性Q1値の変化傾向を示す。
【
図19】本発明製品の連続使用前後の皮膚弾性R2値の変化率を示す。
【
図20】本発明製品の連続使用前後の皮膚弾性Q1値の変化率を示す。
【
図21】本発明製品の連続使用前後の皮膚弾性R0値の変化傾向を示す。
【
図22】本発明製品の連続使用前後の皮膚弾性R3値の変化傾向を示す。
【
図23】本発明製品の連続使用前後の皮膚弾性R0値の変化率を示す。
【
図24】本発明製品の連続使用前後の皮膚弾性R3値の変化率を示す。
【
図25】本発明製品の連続使用前後の皮膚白さL値の変化傾向を示す。
【
図26】本発明製品の連続使用前後の皮膚白さL値の変化率を示す。
【
図27】本発明製品の連続使用前後の皮膚明るさITA°値の変化傾向を示す。
【
図28】本発明製品の連続使用前後の皮膚明るさITA°値の変化率を示す。
【
図29】本発明製品の連続使用前後の皮膚光沢度の変化傾向を示す。
【
図30】本発明製品の連続使用前後の皮膚光沢度の変化率を示す。
【
図31】本発明製品の連続使用前後の角質層水分含量の変化傾向を示す。
【
図32】本発明製品の連続使用前後の角質層水分含量の変化率を示す。
【
図33】本発明製品の連続使用前後の目視評価-シワグレードの変化傾向を示す。
【
図34】本発明製品の連続使用前後の目視評価-シワグレードの変化率を示す。
【発明を実施するための形態】
【0038】
実施例1
以下のステップに従って本発明のフェイスパックを製造する。
(1)紡糸液の調製
純水を溶媒とし、酵母組換えコラーゲン(江蘇悦智生物医薬有限公司から購入)、ヒアルロン酸ナトリウム、マルトオリゴシルグルコシド、加水分解水添デンプン、PEG-7M、PEG-180、ミリスチン酸ポリグリセリル-10、プルラン、防腐剤を加え、溶液が均一で粒子がなくなるまで20℃-50℃の恒温水浴中で2-6時間撹拌することで、18wt%の酵母組換えコラーゲン、0.2wt%のヒアルロン酸ナトリウム、2.0wt%のプルラン、2.4wt%のマルトオリゴシルグルコシド、1.4wt%の加水分解水添デンプン、0.5wt%のPEG-7M、0.3wt%のPEG-180、0.1wt%のミリスチン酸ポリグリセリル-10、及び1.0wt%の防腐剤を含む紡糸液を得た。ここで、使用されたヒアルロン酸ナトリウムの平均分子量は約30000であり、使用された酵母組換えコラーゲンの平均分子量は約20-100Kdaであり、使用されたPEG-7Mの平均分子量は約300000であり、使用されたPEG-180の平均分子量は約8000であり、使用されたプルランの分子量は200000であり、使用された防腐剤はペンテト酸5Na、フィチン酸、酸化銀であった。
(2)エレクトロスピニング
上記のように調製された均一溶液をエレクトロスピニング装置の原料タンクに入れ、紡糸環境の湿度を30%-50%、紡糸距離を140mm-220mm、紡糸電圧を40KV-85KV、紡糸速度を0.1-1.2回転/分、電流を0.2-1.5mAに制御し、不織布を受け基材としてエレクトロスピニングを行った。
【0039】
実施例2
実施例1と同様のステップ及び方法によりフェイスパックを製造したが、調製された紡糸液は、10wt%の酵母組換えコラーゲン、3wt%のヒアルロン酸ナトリウム、1.0wt%のプルラン、0.5wt%のマルトオリゴシルグルコシド、0.5wt%の加水分解水添デンプン、0.5wt%の高重合度のPEG、5wt%の低重合度のPEG、5.0wt%のポリソルベート-20、及び0.1wt%の防腐剤を含んだ。ここで、使用された酵母組換えコラーゲンの平均分子量は約40-80Kdaであり、使用されたヒアルロン酸ナトリウムの平均分子量は約25000であり、使用されたプルランの分子量は250000であり、使用された高重合度のPEGの平均分子量は約250000であり、使用された低重合度のPEGの平均分子量は約10000であった。
【0040】
実施例3
実施例1と同様のステップ及び方法によりフェイスパックを製造したが、調製された紡糸液は、5wt%の酵母組換えコラーゲン、5wt%のヒアルロン酸ナトリウム、5.0wt%のプルラン、3wt%のマルトオリゴシルグルコシド、1.7wt%の加水分解水添デンプン、1wt%の高重合度のPEG、2wt%の低重合度のPEG、0.2wt%のショ糖ラウレート、及び2.0wt%の防腐剤を含んだ。ここで、使用された酵母組換えコラーゲンの平均分子量は約40-80Kdaであり、使用されたヒアルロン酸ナトリウムの平均分子量は約50000であり、使用されたプルランの分子量は150000であり、使用された高重合度のPEGの平均分子量は約350000であり、使用された低重合度のPEGの平均分子量は約9000であった。
【0041】
実施例4
実施例1と同様のステップ及び方法によりフェイスパックを製造したが、調製された紡糸液は、3wt%の酵母組換えコラーゲン、10wt%のヒアルロン酸ナトリウム、5wt%のマルトオリゴシルグルコシド、3wt%の加水分解水添デンプン、4wt%の高重合度のPEG、2wt%の低重合度のPEG、3wt%のココグルコシド、及び1.0wt%の防腐剤を含んだ。ここで、使用された酵母組換えコラーゲンの平均分子量は約40-80Kdaであり、使用されたヒアルロン酸ナトリウムの平均分子量は約55000-60000であり、使用された高重合度のPEGの平均分子量は約280000であり、使用された低重合度のPEGの平均分子量は約7000であった。
【0042】
実施例5
実施例1と同様のステップ及び方法によりフェイスパックを製造したが、調製された紡糸液は、25wt%の酵母組換えコラーゲン、1.0wt%のプルラン、2wt%のマルトオリゴシルグルコシド、1.2wt%の加水分解水添デンプン、0.1wt%の高重合度のPEG、0.1wt%の低重合度のPEG、1.5wt%のPEG-40水添ヒマシ油、及び0.5wt%の防腐剤を含んだ。ここで、使用された酵母組換えコラーゲンの平均分子量は約40-80Kdaであり、使用されたプルランの分子量は170000であり、使用された高重合度のPEGの平均分子量は約320000であり、使用された低重合度のPEGの平均分子量は約7600であった。
【0043】
実施例6
実施例1と同様のステップ及び方法によりフェイスパックを製造したが、調製された紡糸液は、10wt%の酵母組換えコラーゲン、2wt%のヒアルロン酸ナトリウム、4wt%のマルトオリゴシルグルコシド、2.5wt%の加水分解水添デンプン、0.3wt%の高重合度のPEG、0.3wt%の低重合度のPEG、1.8wt%のカプリル酸ポリグリセリル-6、及び0.3wt%の防腐剤を含んだ。ここで、使用された酵母組換えコラーゲンの平均分子量は約40-80Kdaであり、使用されたヒアルロン酸ナトリウムの平均分子量は約33000であり、使用された高重合度のPEG及び低重合度のPEGは実施例5と同様であった。
【0044】
実施例7
実施例1と同様のステップ及び方法によりフェイスパックを製造したが、調製された紡糸液は、2wt%の酵母組換えコラーゲン、20wt%のプルラン、1.2wt%のカプリル酸ポリグリセリル-6を含んだ。ここで、使用された酵母組換えコラーゲンの平均分子量は約40-80Kdaであり、使用されたプルランの分子量は200000であった。
【0045】
実施例8
実施例1と同様のステップ及び方法によりフェイスパックを製造したが、調製された紡糸液は、12wt%の酵母組換えコラーゲン、3wt%のヒアルロン酸ナトリウム、3.0wt%のプルラン、3wt%のマルトオリゴシルグルコシド、2wt%の加水分解水添デンプン、0.8wt%のカプリル酸ポリグリセリル-6、及び0.1wt%の防腐剤を含んだ。ここで、使用された酵母組換えコラーゲンの平均分子量は約40-80Kdaであり、使用されたヒアルロン酸ナトリウムの平均分子量は約33000であり、使用されたヒアルロン酸ナトリウムの平均分子量は約39000であり、使用されたプルランの分子量は200000であった。
【0046】
実施例9
実施例1と同様のステップ及び方法によりフェイスパックを製造したが、調製された紡糸液は、15wt%の酵母組換えコラーゲン、10wt%のヒアルロン酸ナトリウム、0.3wt%の高重合度のPEG、1.3wt%の低重合度のPEG、1.8wt%のカプリル酸ポリグリセリル-6を含んだ。ここで、使用された酵母組換えコラーゲンの平均分子量は約40-80Kdaであり、使用されたヒアルロン酸ナトリウムの平均分子量は約43000であり、使用された高重合度のPEGの平均分子量は約230000であり、使用された低重合度のPEGの平均分子量は約7500であった。
【0047】
実施例10
実施例1と同様のステップ及び方法によりフェイスパックを製造した。製造されたフェイスパックの紡糸層(ナノファイバー層)の上に剥離可能なPE膜保護層を形成し、静電気を取り除いた。つまり、最終的なフェイスパックは3層があり、不織布が下地であり、エレクトロスピニングがこの不織布下地の上面に位置し、エレクトロスピニングにより形成された糸が中間層(ナノファイバー層)であった。
【0048】
フェイスパックの効果試験(北京工商大学中国化粧品研究センター)
本発明で製造されたフェイスパックについて、北京工商大学中国化粧品研究センターで効果試験を行った。効果試験は、即時効果試験及び4週間連続使用効果試験に分けられた。試験方法及び結果は以下の通りである。
【0049】
即時使用後の効果試験
1.1測定方法
目尻シワグレードが3-4(日本香粧品学会標準)である年齢35-55歳の中国健常被験者20名を選択した。被験者が顔部に試験製品を使用する前、15min使用後、30min使用後、1h使用後、及び2h使用後にそれぞれ顔部画像を撮影し、目尻皮膚の弾性を測定し、目尻皮膚の粗さ及び皮膚滑らかさを分析した。統計学的検定法により製品使用前後の評価結果を比較して統計的有意差の有無を判断した。
【0050】
1.2測定部位
VISIA-CR画像撮影:顔全体
VC98画像撮影:目尻外側
皮膚弾性:目尻外側
皮膚粗さ:目尻外側
皮膚滑らかさ:目尻外側
【0051】
1.3試験機器
皮膚弾性試験機Cutometer(Courage&Khazaka,Germany)
説明:この機器の測定原理は、吸引力及び引張原理に基づくものである。試験皮膚の表面に負圧を形成して皮膚を特定のテストプローブ内に吸引する。テストプローブ内への皮膚の吸引深さは、非接触光学測定システムにより測定される。MPAソフトウェアにより皮膚の弾性性能を分析して確定する。RO、R2、R3、Q1パラメータ値が高ければ高いほど(1に近ければ近いほど)、皮膚の弾性が良くなることを示す。
VisioScan VC98 USB(courage&Khazaka,Germany)
説明:この機器は、特殊なプローブ内に紫外光源がある皮膚画像CCD測定システムにより皮膚表面を測定することにより、皮膚の活性状態画像を得ることができる。この白黒ビデオ信号を測定システムのデジタイザに入力して処理した後、コンピュータに入力し、専用の活性皮膚表面評価ソフトウェアSELSにより分析することにより、活性皮膚表面状況を評価するための数値パラメータを得ることができる。SFrは皮膚粗さパラメータである。SEsmは皮膚滑らかさパラメータである。SEr、SEsmの値が低ければ低いほど、皮膚が滑らかであることを示す。
VISIA-CR(CANFIELD,America)
説明:この機器は、最先端のデジタル撮影技術を搭載し、複数種類の光源(標準光、UV光、交差偏光、平行偏光)を備えることにより、皮膚分析の可視化程度が向上する。
【0052】
1.4測定の結果
被験者:20名;平均年齢:48.30±1.20歳
1.4.1皮膚弾性RO値
図1及び
図2は、それぞれ本発明製品の使用前後の皮膚弾性RO値の変化傾向及び変化率を示す。結果は以下の通りである。
実験群試験製品を15min一回使用した後、被験者の目尻皮膚弾性RO値は、5.98%向上し、使用前よりも顕著に優れ(p<0.05)、かつ対照群よりも顕著に優れた(p<0.01)。
実験群試験製品を30min一回使用した後、被験者の目尻皮膚弾性RO値は、1.550%向上し、対照群よりも顕著に優れた(p<0.05)。
実験群試験製品を1h一回使用した後、被験者の目尻皮膚弾性RO値は、4.21%向上し、対照群よりも顕著に優れた(p<0.001)。
実験群試験製品を2h一回使用した後、被験者の目尻皮膚弾性RO値は、0.26%向上し、対照群よりも顕著に優れた(P<0.05)。
以上の結果から明らかなように、実験群試験製品を一回使用することにより、目尻皮膚弾性RO値が顕著に向上し、目尻皮膚を即時に引き締める効果が顕著である。
【0053】
1.4.2皮膚粗さSEr値
図3及び
図4は、それぞれ本発明製品の使用前後の皮膚粗さSEr値の変化傾向及び変化率を示す。結果は以下の通りである。
実験群試験製品を15min一回使用した後、被験者の目尻皮膚粗さSEr値は、25.10%(絶対値)改善され、使用前よりも顕著に優れ(p<0.05)、対照群よりも優れたが、顕著ではなかった。
実験群試験製品を30min一回使用した後、被験者の目尻皮膚粗さSEr値は、30.87%(絶対値)改善され、使用前よりも顕著に優れ(p<0.01),対照群よりも優れたが、顕著ではなかった。
実験群試験製品を1h一回使用した後、被験者の目尻皮膚粗さSEr値は、29.89%(絶対値)改善され、使用前よりも顕著に優れ(P<0.001)、かつ対照群よりも顕著に優れた(P<0.01)。
実験群試験製品を2h一回使用した後、被験者の目尻皮膚粗さSEr値は、13.38%(絶対値)改善され、対照群よりも優れたが、顕著ではなかった。
以上の結果から明らかなように、実験群試験製品を一回使用することにより、目尻皮膚粗さSEr値が顕著に改善され、目尻の小ジワが即時に改善され、肌を繊細で滑らかにする効果は顕著である。
【0054】
1.4.3皮膚滑らかさSEsm値
図5及び
図6は、それぞれ本発明製品の使用前後の皮膚滑らかさSEsm値の変化傾向及び変化率を示す。結果は以下の通りである。
実験群試験製品を15min一回使用した後、被験者の目尻皮膚滑らかさSEsm値は7.73%(絶対値)改善され、使用前よりも顕著に優れ(p<0.01)、かつ対照群よりも顕著に優れた((p<0.01)。
実験群試験製品を30min一回使用した後、被験者の目尻皮膚滑らかさSEsm値は0.16%(絶対値)改善され、対照群よりも優れたが、顕著ではなかった。
実験群試験製品を1h一回使用した後、被験者の目尻滑らかさSEsm値は1.90%(絶対値)改善され、対照群よりも優れたが、顕著ではなかった。
実験群試験製品を2h一回使用した後、被験者の目尻滑らかさSEsm値は4.42%(絶対値)改善され、使用前よりも顕著に優れ(p<0.05)、対照群よりも優れたが、顕著ではなかった。
以上の結果から明らかなように、実験群試験製品を一回使用することにより、目尻皮膚滑らかさSEsm値が顕著に改善され、目尻の小ジワが即時に改善され、肌を繊細で滑らかにする効果は顕著である。
【0055】
4週間連続使用の効果試験
【0056】
2.1測定方法
即時効果試験方法に類似し、被験者が顔部に試験製品を使用する前、2週間連続使用後、及び4週間連続使用後にそれぞれ目尻図像を撮影し、目尻角質層の水分含量、皮膚弾性、皮膚白さ、皮膚明るさ、皮膚光沢度を測定し、皮膚シワ、皮膚滑らかさ及び皮膚テクスチャを分析し、被験者の目尻シワを目視評価した。
【0057】
2.2測定部位
目視評価:目尻外側
VISIA-CR画像撮影:顔全体
Derma Top画像撮影:目尻外側
VC 98画像撮影:目尻外側
角質層水分含量:目尻外側
皮膚弾性:目尻外側
皮膚白さ:目尻外側
皮膚明るさ:目尻外側
皮膚光沢度:目尻外側
皮膚テクスチャ:目尻外側
皮膚シワパラメータ:目尻外側
皮膚滑らかさ:目尻外側
【0058】
2.3試験機器
即時効果試験で使用される機器に加え、以下の機器を含む。
皮膚角質層水分含量測定計Corneomete(Courage&Khazaka,Germany)
説明:この機器のテストプローブは、静電容量の原理に基づいて測定する。皮膚の静電容量値を測定することで皮膚表面の含水量を分析し、測定した値は相対値である。値が高いほど、角質層水分含量が多いことを示す。
皮膚色差テストプローブCL400及びマルチプローブ皮膚測定システムMPA10(Courage&Khazaka,Germany)
説明:この機器は、測定して得られた反射スペクトル、即ち、各波長に対する物体表面の総反射光と総入射光との比に基づいて色度値を確定するものである。本発明では、SCE表面反射光除去モードのL値で皮膚白さを表し、数値が高いほど、皮膚は白くなる。また、ITA°値を計算して皮膚明るさを表し、数値が高いほど、皮膚は明るくなる。
皮膚光沢度プローブGL 200及びマルチプローブ皮膚測定システムMPA10(Courage&Khazaka,Germany)
説明:皮膚光沢度試験機内に635nm半導体ダイオードレッドレーザーが設けられている。レーザービームが皮膚の表面に当たると、長期的な反射を検出することができる。検出されたビームが内部を通過して微細構造を回折し、ビーム強度を測定することにより光沢度値を計算することができる。数値が高いほど、皮膚の光沢が高いことを示す。
Derma TOP(EO-TECH,France)
説明:この機器は、先端なFringe Projectionにより皮膚のシワを測定する。Raは算術平均粗さであり、数値が低いほど、シワの平均深さが浅いことを示す。Rtは皮膚粗さであり、数値が低いほど、シワの最大深さが浅いことを示す。Rzは皮膚平均粗さであり、皮膚シワの数、太さ、浅さに密接に関係している。
【0059】
2.4測定結果
被験者:20名;平均年齢:48.30±1.20歳
【0060】
2.4.1皮膚テクスチャRa値
図7及び
図8は、それぞれ本発明製品の連続使用前後の皮膚テクスチャRa値の変化傾向及び変化率を示す。結果は以下の通りである。
実験群試験製品を2週間連続使用した後、被験者の目尻皮膚テクスチャRa値は1.77%(絶対値)改善され、対照群よりも優れたが、顕著ではなかった。
実験群試験製品を4週間連続使用した後、被験者の目尻皮膚テクスチャRa値は5.38%(絶対値)改善され、使用前よりも顕著に優れ(P<0.001)、かつ対照群よりも顕著に優れた(P<0.05)。
以上の結果から明らかなように、実験群試験製品を4週間連続使用した後、目尻皮膚テクスチャが顕著に改善され、小ジワ、目尻のシワを改善する効果を有する。
【0061】
2.4.2皮膚テクスチャRz値
図9及び
図10は、それぞれ本発明製品の連続使用前後の皮膚テクスチャRz値の変化傾向及び変化率を示す。結果は以下の通りである。
実験群試験製品を2週間連続使用した後、被験者の目尻皮膚テクスチャRz値は2.78%(絶対値)改善され、対照群よりも優れたが、顕著ではなかった。
実験群試験製品を4週間連続使用した後、被験者の目尻皮膚テクスチャRz値は11.13%(絶対値)改善され、使用前よりも顕著に優れ(P< 0.001)、かつ対照群よりも顕著に優れた(P<0.001)。
以上の結果から明らかなように、実験群試験製品を4週間連続使用した後、目尻皮膚テクスチャが顕著に改善され、小ジワ、目尻のシワを改善する効果を有する。
【0062】
2.4.3皮膚テクスチャRt値
図11及び
図12は、それぞれ本発明製品の連続使用前後の皮膚テクスチャRt値の変化傾向及び変化率を示す。結果は以下の通りである。
実験群試験製品を2週間連続使用した後、被験者の目尻皮膚テクスチャRt値は3.51%(絶対値)改善され、対照群よりも優れたが、顕著ではなかった。
実験群試験製品を4週間連続使用した後、被験者の目尻皮膚テクスチャRt値は11.40%(絶対値)改善され、使用前よりも顕著に優れ(P<0.01)、かつ対照群よりも顕著に優れた(P<0.05)。
以上の結果から明らかなように、実験群試験製品を4週間連続使用した後、目尻皮膚テクスチャが顕著に改善され、小ジワ、目尻のシワを改善する効果を有する。
【0063】
2.4.4皮膚シワSEw値
図13及び
図14は、それぞれ本発明製品の連続使用前後の皮膚シワSEw値の変化傾向及び変化率を示す。結果は以下の通りである。
実験群試験製品を2週間連続使用した後、被験者の目尻皮膚シワSEw値は9.27%(絶対値)改善され、使用前よりも顕著に優れ(P<0.05)、かつ対照群よりも顕著に優れた(P<0.05)。
実験群試験製品を4週間連続使用した後、被験者の目尻皮膚シワSEw値は12.75%(絶対値)改善され、使用前よりも顕著に優れ(P<0.001)、かつ対照群よりも顕著に優れた(P<0.01)。
以上の結果から明らかなように、実験群試験製品を4週間連続使用した後、目尻皮膚シワが顕著に改善され、小ジワ、目尻のシワを改善する効果を有する。
【0064】
2.4.5皮膚滑らかさSEsm値
図15及び
図16は、それぞれ本発明製品の連続使用前後の皮膚滑らかさSEsm値の変化傾向及び変化率を示す。結果は以下の通りである。
実験群試験製品を2週間連続使用した後、被験者の目尻皮膚滑らかさSEsm値は9.32%(絶対値)改善され、対照群よりも優れたが、顕著ではなかった。
実験群試験製品を4週間連続使用した後、被験者の目尻皮膚滑らかさSEsm値は13.58%(絶対値)改善され、使用前よりも顕著に優れ(P<0.001)、かつ対照群よりも顕著に優れた(P<0.05)。
以上の結果から明らかなように、実験群試験製品を4週間連続使用した後、目尻皮膚滑らかさSEsm値が顕著に改善され、肌を繊細で滑らかにする効果を有する。
【0065】
2.4.6皮膚弾性(R2、Q1値)
図17-
図20は、それぞれ本発明製品の連続使用前後の皮膚弾性(R2、Q1) 値の変化傾向及び変化率を示す。結果は以下の通りである。
実験群試験製品を2週間連続使用した後、被験者の目尻皮膚弾性R2値は9.53%改善され、皮膚弾性Q1値は10.30%高くなり、いずれも使用前よりも顕著に優れ(P<0.001)、かつ対照群よりも顕著に優れた(P<0.001)。
実験群試験製品を4週間連続使用した後、被験者の目尻皮膚弾性R2値は11.60%改善され、皮膚弾性Q1値は12.39%高くなり、いずれも使用前よりも顕著に優れ(P<0.01)、かつ対照群よりも顕著に優れた(P<0.001)。
以上の結果から明らかなように、実験群試験製品を4週間連続使用した後、目尻皮膚弾性が顕著に改善される。
【0066】
2.4.7皮膚弾性(R0、R3値)
図21-
図24は、それぞれ本発明製品の連続使用前後の皮膚弾性(R0、R3)値の変化傾向及び変化率を示す。結果は以下の通りである。
実験群試験製品を2週間連続使用した後、被験者の目尻皮膚弾性R0値は4.63%高くなり、使用前よりも顕著に優れ(p<0.01)、かつ対照群よりも顕著に優れた(p<0.001)、目尻皮膚弾性R3値は6.26%高くなり、使用前よりも顕著に優れ(p<0.001)、かつ対照群よりも顕著に優れた(p<0.001)。
実験群試験製品を4週間連続使用した後、被験者の目尻皮膚弾性R0値は8.42%高くなり、皮膚弾性R3値は6.48%高くなり、いずれも使用前よりも顕著に優れ(p<0.01)、かつ対照群よりも顕著に優れた(p<0.001)。
以上の結果から明らかなように、実験群試験製品を4週間連続使用した後、目尻皮膚弾性が顕著に向上し、肌を引き締める効果を有する。
【0067】
2.4.8皮膚白さL値
図25及び
図26は、それぞれ本発明製品の連続使用前後の皮膚白さL値の変化傾向及び変化率を示す。結果は以下の通りである。
実験群試験製品を2週間連続使用した後、被験者の目尻皮膚白さL値は0.26%高くなり、使用前よりも顕著に優れ(p<0.05)、かつ対照群よりも顕著に優れた(p<0.01)。
実験群試験製品を4週間連続使用した後、被験者の目尻皮膚白さL値は0.62%高くなり、使用前よりも顕著に優れ(p<0.05)、かつ対照群よりも顕著に優れた(p<0.001)。
以上の結果から明らかなように、実験群試験製品を4週間連続使用した後、目尻皮膚白さが顕著に向上し、肌の色を明るくする効果を有する。
【0068】
2.4.9皮膚明るさITA°値
図27及び
図28は、それぞれ本発明製品の連続使用前後の皮膚明るさITA°値の変化傾向及び変化率を示す。結果は以下の通りである。
実験群試験製品を2週間連続使用した後、被験者の目尻皮膚明るさITA°値は0.88%高くなり、使用前よりも顕著に優れ(p<0.05)、かつ対照群よりも顕著に優れた(p<0.01)。
実験群試験製品を4週間連続使用した後、被験者の目尻皮膚明るさITA°値は2.62%高くなり、使用前よりも顕著に優れ(p<0.01)、かつ対照群よりも顕著に優れた(p<0.001))。
以上の結果から明らかなように、実験群試験製品を4週間連続使用した後、目尻皮膚明るさが顕著に向上し、肌の黄ぐすみを顕著に改善する効果を有する。
【0069】
2.4.10皮膚光沢度
図29及び
図30は、それぞれ本発明製品の連続使用前後の皮膚光沢度の変化傾向及び変化率を示す。結果は以下の通りである。
実験群試験製品を2週間連続使用した後、被験者の目尻皮膚光沢度は15.13%高くなり、使用前よりも顕著に優れ(p<0.001)、かつ対照群よりも顕著に優れた(p<0.001)。
実験群試験製品を4週間連続使用した後、被験者の目尻皮膚光沢度は20.95%高くなり、使用前よりも顕著に優れ(p<0.01)対照群よりも顕著に優れた(p<0.001)。
以上の結果から明らかなように、実験群試験製品を4週間連続使用した後、目尻皮膚光沢度が顕著に向上し、肌を輝かせる効果を有する。
【0070】
2.4.11角質層水分含量
図31及び
図32は、それぞれ本発明製品の連続使用前後の角質層水分含量の変化傾向及び変化率を示す。結果は以下の通りである。
実験群試験製品を2週間連続使用した後、被験者の目尻角質層水分含量は9.57%高くなり、使用前よりも顕著に優れ(p<0.001)、かつ対照群よりも顕著に優れた(P<0.001)。
実験群試験製品を4週間連続使用した後、被験者の目尻角質層水分含量は10.56%高くなり、使用前よりも顕著に優れ(p<0.05)、かつ対照群よりも顕著に優れた(p<0.001)。
以上の結果から明らかなように、実験群試験製品を4週間連続使用した後、目尻角質層水分含量が顕著に向上し、補水保湿の効果を有する。
【0071】
2.4.12目視評価結果及び統計分析結果
図33及び
図34は、それぞれ本発明製品の連続使用前後の目視評価-シワグレードの変化傾向及び変化率を示す。結果は以下の通りである。
実験群試験製品を2週間連続使用した後、被験者の目尻シワは6.06%(絶対値)改善され、使用前よりも顕著に優れ(p<0.05)、かつ対照群よりも顕著に優れた(p<0.05)。
実験群試験製品を4週間連続使用した後、被験者の目尻シワは13.64%(絶対値)改善され、使用前よりも顕著に優れ(p<0.01)、かつ対照群よりも顕著に優れた(p<0.01)。
以上の結果から明らかなように、実験群試験製品を4週間連続使用した後、小ジワ、目尻のシワを改善する効果を有する。
【国際調査報告】