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特表2023-503431ティアカットを有するポリマーテープ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-30
(54)【発明の名称】ティアカットを有するポリマーテープ
(51)【国際特許分類】
   C09J 7/20 20180101AFI20230123BHJP
   C09J 7/40 20180101ALI20230123BHJP
【FI】
C09J7/20
C09J7/40
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022529380
(86)(22)【出願日】2020-11-20
(85)【翻訳文提出日】2022-07-14
(86)【国際出願番号】 CA2020051583
(87)【国際公開番号】W WO2021097576
(87)【国際公開日】2021-05-27
(31)【優先権主張番号】62/937,987
(32)【優先日】2019-11-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/964,183
(32)【優先日】2020-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/977,587
(32)【優先日】2020-02-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/875,504
(32)【優先日】2020-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
2.ベルクロ
(71)【出願人】
【識別番号】521446808
【氏名又は名称】アンバルスミアン グルゲン
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100168871
【弁理士】
【氏名又は名称】岩上 健
(72)【発明者】
【氏名】アンバルスミアン グルゲン
【テーマコード(参考)】
4J004
【Fターム(参考)】
4J004AA10
4J004AA11
4J004AB01
4J004CA01
4J004CA02
4J004CA03
4J004CA04
4J004CA05
4J004CA06
4J004CA08
4J004CB01
4J004CB02
4J004CB03
4J004CB04
4J004CC03
4J004CC05
4J004CC06
4J004CE01
4J004CE03
4J004DB04
4J004DB05
4J004EA01
4J004EA05
4J004FA01
4J004FA05
4J004FA06
4J004FA08
4J004FA09
(57)【要約】
ポリマーテープは、長手方向に延び、ポリマーを含むフェイスストックを含む。接着層は、フェイスストックの第1の表面上にある。ティアカットは、フェイスストックの少なくとも1つの長手方向縁部に形成されて内向きに延び、ティアカットは、フェイスストックの少なくとも1つの長手方向縁部の全体に沿って設けられる。
【選択図】 図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に延び、少なくともポリマーを含むフェイスストックと、
前記フェイスストックの第1の表面上の接着層と、
前記フェイスストックの長手方向縁部うちの少なくとも1つに形成されかつ内向きに延びるティアカットであって、前記フェイスストックの前記長手方向縁部のうちの前記少なくとも1つの全体に沿って設けられている前記ティアカットと、
を備える、ポリマーテープ。
【請求項2】
前記接着層に離脱可能に接着された支持ライナーをさらに備える、請求項1に記載のポリマーテープ。
【請求項3】
前記ティアカットは、前記支持ライナーに形成される、請求項2に記載のポリマーテープ。
【請求項4】
前記支持ライナーは、前記支持ライナーが幅方向に前記フェイスストックの前記少なくとも1つの長手方向縁部のうちの少なくとも1つを超えて延びるように、前記フェイスストックよりも広い、請求項2又は3に記載のポリマーテープ。
【請求項5】
前記支持ライナーの前記接着層を有する表面の反対側の表面上に、低粘着性接着剤をさらに備える、請求項2から4のいずれか1項に記載のポリマーテープ。
【請求項6】
前記ポリマーテープは、前記フェイスストックの第2の表面に別の接着層を有する両面テープである、請求項1から5のいずれか1項に記載のポリマーテープ。
【請求項7】
前記接着層及び/又は前記別の接着層に離脱可能に接着された少なくとも1つの支持ライナーをさらに備える、請求項6に記載のポリマーテープ。
【請求項8】
低粘着性接着剤は、前記ポリマーテープの重ね合わせセクションの前記支持ライナーの間にある、請求項7に記載のポリマーテープ。
【請求項9】
前記低粘着性接着剤は、前記支持ライナーの幅の一部のみを覆うストリップである、請求項8に記載のポリマーテープ。
【請求項10】
隣接するティアカットは、最大で6.5mmだけ離間して配置される、請求項1から9のいずれか1項に記載のポリマーテープ。
【請求項11】
隣接するティアカットは、1.28mmから3.47mmの範囲の距離だけ離間して配置される、請求項1から9のいずれか1項に記載のポリマーテープ。
【請求項12】
前記ポリマーテープは、ロールに巻かれ、接着剤の層は、前記ロールの少なくとも1つの横方向端面に設けられる、請求項2から5のいずれか1項に記載のポリマーテープ。
【請求項13】
前記ティアカットは、前記フェイスストックの前記長手方向縁部に対して30度から150度の間の範囲の角度にある、請求項1から12のいずれか1項に記載のポリマーテープ。
【請求項14】
前記支持ライナー内で幅方向に延びる引き裂き線を形成する微小穿孔をさらに含む、請求項2から5のいずれか1項に記載のポリマーテープ。
【請求項15】
前記引き裂き線を形成する前記微小穿孔は、前記支持ライナー内で前記ティアカットと整列する、請求項14に記載のポリマーテープ。
【請求項16】
前記引き裂き線を形成する前記微小穿孔は、前記フェイスストック内で前記ティアカットと整列する、請求項14又は15に記載のポリマーテープ。
【請求項17】
前記ティアカットは、0.001mmから10.00mmだけ前記フェイスストックに入り込む、請求項1から16のいずれか1項に記載のポリマーテープ。
【請求項18】
前記ティアカットは、0.001mm~2.0mmだけ前記フェイスストックに入り込む、請求項1から16のいずれか1項に記載のポリマーテープ。
【請求項19】
前記接着層に離脱可能に接着された支持ライナーと、前記支持ライナー内のみの穿孔線とをさらに備える、請求項1に記載のポリマーテープ。
【請求項20】
前記穿孔線は、前記フェイスストック内の前記ティアカットと整列する、請求項19に記載のポリマーテープ。
【請求項21】
前記ティアカットは、前記フェイスストックの前記長手方向縁部の両方にある、請求項1から20のいずれか1項に記載のポリマーテープ。
【請求項22】
前記フェイスストックは、熱可塑性フィルム、熱硬化性材料、シリコーンゴム、金属箔、布、発泡体、紙、セルロース繊維、磁性材料、ナノ複合材料のうちの1又は2以上を含む、請求項1から21のいずれか1項に記載のポリマーテープ。
【請求項23】
前記接着層は、静電気吸着面である、請求項1から22のいずれか1項に記載のポリマーテープ。
【請求項24】
前記長手方向縁部のうちの少なくとも1つに沿った前記接着層の一部が中和されている、請求項1から23のいずれか1項に記載のポリマーテープ。
【請求項25】
前記両面テープの前記接着層及び前記別の接着層の両方に前記支持ライナーを含み、前記支持ライナーは、前記支持ライナーが幅方向に前記フェイスストックの前記長手方向縁部のうちの少なくとも1つを超えて延びるように、前記フェイスストックよりも広い、請求項7に記載のポリマーテープ。
【請求項26】
前記フェイスストック上にワニス及び/又はインク及び/又はインク受容被膜及び/又は積層をさらに含む、請求項1から25のいずれか1項に記載のポリマーテープ。
【請求項27】
前記支持ライナー内に少なくとも1つのスリットを含み、前記スリットは前記長手方向に延びる、請求項2から5のいずれかに記載のポリマーテープ。
【請求項28】
前記支持ライナーは、ピギーバック構造で別の接着層により別の支持ライナーに取り付けられる、請求項2から5のいずれか1項に記載のポリマーテープ。
【請求項29】
前記フェイスストックの中、下又は上に少なくとも1つの電子部品をさらに含む、請求項1から28のいずれか1項に記載のポリマーテープ。
【請求項30】
長手方向に延びるフェイスストックと、
前記フェイスストックの第1の表面上の接着層と、
前記接着層に離脱可能に接着され、少なくともポリマーを含む支持ライナーと、
前記支持ライナーの長手方向縁部うちの少なくとも1つの中に形成されかつ内向きに延びるティアカットであって、前記支持ライナーの前記長手方向縁部のうちの前記少なくとも1つの全体に沿って設けられている前記ティアカットと、
を備える、ポリマーテープ。
【請求項31】
前記ティアカットは、前記フェイスストックに形成され、前記支持ライナー内で前記ティアカットと整列する、請求項30に記載のポリマーテープ。
【請求項32】
前記支持ライナーは、前記支持ライナーが幅方向に前記フェイスストックの前記少なくとも1つの長手方向縁部のうちの少なくとも1つを超えて延びるように、前記フェイスストックよりも広い、請求項30又は31に記載のポリマーテープ。
【請求項33】
隣接するティアカットは、最大で6.5mmだけ離間して配置される、請求項30から32のいずれか1項に記載のポリマーテープ。
【請求項34】
隣接するティアカットは、1.28mmから3.47mmの範囲の距離だけ離間して配置される、請求項30から32のいずれか1項に記載のポリマーテープ。
【請求項35】
前記ポリマーテープは、ロールに巻かれ、接着剤の層は、前記ロールの少なくとも1つの横方向端面に設けられる、請求項30から34のいずれか1項に記載のポリマーテープ。
【請求項36】
前記ティアカットは、前記支持ライナーの前記長手方向縁部に対して30度から150度の間の範囲の角度にある、請求項30から35のいずれか1項に記載のポリマーテープ。
【請求項37】
前記ティアカットは、0.001mmから10.00mmだけ前記フェイスストックに入り込む、請求項30から36のいずれか1項に記載のポリマーテープ。
【請求項38】
前記ティアカットは、0.001mmから2.00mmだけ前記フェイスストックに入り込む、請求項30から36のいずれか1項に記載のポリマーテープ。
【請求項39】
前記ティアカットは、前記支持ライナーの前記長手方向縁部の両方にある、請求項30から38のいずれか1項に記載のポリマーテープ。
【請求項40】
引き裂きを開始するのに必要な引き裂き力は、ティアカットなしの同一のテープの引き裂きを開始するのに必要な引き裂き力よりも少なくとも10%小さい、請求項1から39のいずれか1項に記載のポリマーテープ。
【請求項41】
少なくとも、長手方向に延びるフェイスストックを含むテープと、
前記フェイスストックの第1の表面上の接着層と、
前記接着層に離脱可能に接着された支持ライナーと、
を備えるテープロールであって、
前記テープは、ロールに巻かれており、
前記テープロールは、前記ロールの少なくとも1つの横方向端面に設けられる接着剤の層を備える、テープロール。
【請求項42】
前記接着剤の層は円板状である、請求項41に記載のテープロール。
【請求項43】
前記接着剤の層は、前記横方向端面上に前記テープロールの中心から外周まで延びる少なくとも1つの線を定める、請求項41に記載のテープロール。
【請求項44】
前記支持ライナーは、前記支持ライナーが幅方向に前記フェイスストックの前記少なくとも1つの長手方向縁部のうちの少なくとも1つを超えて延びるように、前記フェイスストックよりも広い、請求項41から43のいずれか1項に記載のテープロール。
【請求項45】
前記テープは、前記フェイスストックの第2の表面の別の接着層と、前記別の接着層に離脱可能に接着された別の支持ライナーとを有する両面テープである、請求項41から44のいずれか1項に記載のテープロール。
【請求項46】
ポリマーテープを引き裂くための方法であって、
第1の対の指及び第2の対の指でポリマーテープの一部を把持するステップであって、前記第1の対の指及び前記第2の対の指は、前記ポリマーテープの第1の長手方向縁部のティアカットの両側にある、ステップと、
前記第1の対の指及び前記第2の対の指で剪断作用を加えることによって前記ポリマーテープの前記ティアカットで裂け目を引き起こすステップと、
前記剪断作用によって前記ポリマーテープの第2の長手方向縁部に前記裂け目を伝播して、前記ポリマーテープの残りの部分から切り離された前記ポリマーテープのセグメントを作り出すステップと、
を含む、方法。
【請求項47】
前記ティアカットで前記裂け目を引き起こすステップは、裂け目が前記ポリマーテープのフェイスストック内の前記ティアカットに達するように支持ライナーを引き裂くステップを含む、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記支持ライナーを引き裂くステップは、前記支持ライナー内の穿孔線に沿って前記裂け目を伝播するステップを含む、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記把持するステップの前に、ロールから所定の長さの前記ポリマーテープを展開するステップをさらに含む、請求項46から48のいずれか1項に記載の方法。
【請求項50】
前記セグメントにおける前記フェイスストックから前記支持ライナーを除去するステップをさらに含む、請求項46から49のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、一般にロールで入手され、例えばマーキングテープとして用いられるタイプのポリマーテープ、及びポリマーテープを使用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ポリマーテープは、ラベル付け、識別、装飾、包装、梱包、密封、遮蔽、積層、表面への粘着、色分け、融合、指示(熱変色性インクテープなど)、容器閉鎖、塗装、情報などの広範囲の用途に一般に用いられる。このような用途は、医学、生物医学、工業、電気、電子、建設、配管、屋根、自動車、航空電子工学、航空宇宙、科学、極低温、冷蔵庫、高温、事務用、梱包、出荷、芸術などを含む種々の産業のためのものとすることができる。ポリマーテープは、典型的には、インクを保持する能力を有するフェイスストックを有する。従って、情報は、物体にラベル付けするためにフェイスストックマーキングテープに銘記することができる。特に、基材がポリマーであるポリマーマーキングテープは、インクを保持するその能力のために用いられる。他のタイプのテープは、絶縁テープ、梱包用テープ、ダクトテープ、シリコーンテープ、及びこれらのテープの一部のフェイスストックがインクを保持する能力を必要としない場合がある他のテープなどの物体を密封、固定又は絶縁するために用いられる。さらに他の用途では、テープは、物体又は表面を一緒に固着するために使用することができ、例えば、インクを保持する能力を必要としない場合がある両面又は取り付けテープ、又は支持ライナーの一方を将来除去するために、若しくは接着剤のフェイスストック又は表面又は物体への転写のために、接着剤が2つの支持ライナーの間に含まれる接着剤転写テープである。
【0003】
一部のポリマーの特徴は、剪断力を受けると伸びることができることである。これは、例えば、熱可塑性フィルム材料、シリコーンゴム材料などを有する場合であろう。従って、ユーザが、ロール状のポリマーテープなどの細長いポリマーテープのセグメントを欲する場合、ユーザは、ロールからポリマーテープの一部を明確にセグメント化するためにハサミ又はナイフを必要とする場合がある。そうでなければ、ロールからテープを切り取る又は引き裂くために手動力を用いることによって、ユーザは、テープを過度に伸ばす場合があり、これは、特に、波打ち、接着性の損失、不規則な形状、必要以上の長さをもたらす場合がある。場合によっては、ポリマーフィルムは剛性があり、引き裂き耐性がこれを手で引き裂くのを困難にする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の目的は、先行技術に関する問題に対処するポリマーフィルムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
従って、本開示の第1の態様によれば、長手方向に延び、少なくともポリマーを含むフェイスストックと、フェイスストックの第1の表面上の接着層と、フェイスストックの長手方向縁部うちの少なくとも1つに形成されかつ内向きに延びるティアカットであって、フェイスストックの長手方向縁部のうちの少なくとも1つの全体に沿って設けられているティアカットと、を備える、ポリマーテープが提供される。
【0006】
さらに第1の態様によれば、例えば、支持ライナーは、接着層に離脱可能に接着される。
【0007】
さらにまた第1の態様によれば、例えば、ティアカットは、支持ライナーに形成される。
【0008】
さらにまた第1の態様によれば、例えば、支持ライナーは、支持ライナーが幅方向にフェイスストックの少なくとも1つの長手方向縁部のうちの少なくとも1つを超えて延びるように、フェイスストックよりも広い。
【0009】
さらにまた第1の態様によれば、例えば、低粘着性接着剤は、接着層を有する表面の反対側の支持ライナーの表面上にある。
【0010】
さらにまた第1の態様によれば、例えば、ポリマーテープは、フェイスストックの第2の表面に別の接着層を有する両面テープである。
【0011】
さらにまた第1の態様によれば、例えば、少なくとも1つの支持ライナーは、接着層及び/又は別の接着層に離脱可能に接着される。
【0012】
さらにまた第1の態様によれば、例えば、低粘着性接着剤は、ポリマーテープの重ね合わせセクションの支持ライナーの間にある。
【0013】
さらにまた第1の態様によれば、例えば、低粘着性接着剤は、支持ライナーの幅の一部のみを覆うストリップである。
【0014】
さらにまた第1の態様によれば、例えば、隣接するティアカットは、最大で6.5mmだけ離間して配置される。
【0015】
さらにまた第1の態様によれば、例えば、隣接するティアカットは、1.28mmから3.47mmの範囲の距離だけ離間して配置される。
【0016】
さらにまた第1の態様によれば、例えば、ポリマーテープは、ロールに巻かれ、接着剤の層は、ロールの少なくとも1つの横方向端面に設けられる。
【0017】
さらにまた第1の態様によれば、例えば、ティアカットは、フェイスストックの長手方向縁部に対して30度から150度の間の範囲の角度にある。
【0018】
さらにまた第1の態様によれば、例えば、支持ライナー内で幅方向に延びる引き裂き線を形成する微小穿孔をさらに含む。
【0019】
さらにまた第1の態様によれば、例えば、引き裂き線を形成する微小穿孔は、支持ライナー内でティアカットと整列する。
【0020】
さらにまた第1の態様によれば、例えば、引き裂き線を形成する微小穿孔は、フェイスストック内でティアカットと整列する。
【0021】
さらにまた第1の態様によれば、例えば、ティアカットは、0.001mmから10.00mmだけフェイスストックに入り込む。
【0022】
さらにまた第1の態様によれば、例えば、ティアカットは、0.001mmから2.0mmだけフェイスストックに入り込む。
【0023】
さらにまた第1の態様によれば、例えば、支持ライナーは、接着層に離脱可能に接着され、穿孔線は支持ライナー内のみにある。
【0024】
さらにまた第1の態様によれば、例えば、穿孔線は、フェイスストック内のティアカットと整列する。
【0025】
さらにまた第1の態様によれば、例えば、ティアカットは、フェイスストックの長手方向縁部の両方にある。
【0026】
さらにまた第1の態様によれば、例えば、フェイスストックは、熱可塑性フィルム、熱硬化性材料、シリコーンゴム、金属箔、布、発泡体、紙、セルロース繊維、磁性材料、ナノ複合材料のうちの1又は2以上を含む。
【0027】
さらにまた第1の態様によれば、例えば、接着層は、静電気吸着面である。
【0028】
さらにまた第1の態様によれば、例えば、長手方向縁部のうちの少なくとも1つに沿った接着層の一部が中和されている。
【0029】
さらにまた第1の態様によれば、例えば、支持ライナーは、両面テープの接着層及び別の接着層の両方にあり、支持ライナーは、支持ライナーが幅方向にフェイスストックの長手方向縁部のうちの少なくとも1つを超えて延びるように、フェイスストックよりも広い。
【0030】
さらにまた第1の態様によれば、例えば、ワニス及び/又はインク及び/又はインク受容被膜及び/又は積層は、フェイスストックの上にある。
【0031】
さらにまた第1の態様によれば、例えば、少なくとも1つのスリットは、支持ライナーにあり、スリットは長手方向に延びる。
【0032】
さらにまた第1の態様によれば、例えば、支持ライナーは、ピギーバック構造で別の接着層により別の支持ライナーに取り付けられる。
【0033】
さらにまた第1の態様によれば、例えば、少なくとも1つの電子部品は、フェイスストックの中、下又は上にある。
【0034】
第2の態様によれば、長手方向に延びるフェイスストックと、フェイスストックの第1の表面上の接着層と、接着層に離脱可能に接着され、少なくともポリマーを含む支持ライナーと、支持ライナーの長手方向縁部うちの少なくとも1つに形成されかつ内向きに延びるティアカットであって、支持ライナーの長手方向縁部のうちの少なくとも1つの全体に沿って設けられているティアカットとを備える、ポリマーテープが提供される。
【0035】
さらにまた第2の態様によれば、例えば、ティアカットは、フェイスストックに形成され、支持ライナー内でティアカットと整列する。
【0036】
さらにまた第2の態様によれば、例えば、支持ライナーは、支持ライナーが幅方向にフェイスストックの少なくとも1つの長手方向縁部のうちの少なくとも1つを超えて延びるように、フェイスストックよりも広い。
【0037】
さらにまた第2の態様によれば、例えば、隣接するティアカットは、最大で6.5mmだけ離間して配置される。
【0038】
さらにまた第2の態様によれば、例えば、隣接するティアカットは、1.28mmから3.47mmの範囲の距離だけ離間して配置される。
【0039】
さらにまた第2の態様によれば、例えば、ポリマーテープは、ロールに巻かれ、接着剤の層は、ロールの少なくとも1つの横方向端面に設けられる。
【0040】
さらにまた第2の態様によれば、例えば、ティアカットは、支持ライナーの長手方向縁部に対して30度から150度の間の範囲の角度にある。
【0041】
さらにまた第2の態様によれば、例えば、ティアカットは、0.001mmから10.00mmだけフェイスストックに入り込む。
【0042】
さらにまた第2の態様によれば、例えば、ティアカットは、0.001mmから2.00mmだけフェイスストックに入り込む。
【0043】
さらにまた第2の態様によれば、例えば、ティアカットは、支持ライナーの長手方向縁部の両方にある。
【0044】
さらにまた第2の態様によれば、例えば、引き裂きを開始するのに必要な引き裂き力は、ティアカットなしの同一のテープの引き裂きを開始するのに必要な引き裂き力よりも少なくとも10%小さい。
【0045】
第3の態様によれば、少なくとも長手方向に延びるフェイスストックを含むテープと、フェイスストックの第1の表面上の接着層と、接着層に離脱可能に接着された支持ライナーとを備えるテープロールが提供され、テープは、ロールに巻かれており、テープロールは、ロールの少なくとも1つの横方向端面に設けられる接着剤の層をさらに備える。
【0046】
さらに第3の態様によれば、例えば、接着剤の層は円板状である。
【0047】
さらにまた第3の態様によれば、例えば、接着剤の層は、横方向端面上にテープロールの中心から外周まで延びる少なくとも1つの線を定める。
【0048】
さらにまた第3の態様によれば、例えば、支持ライナーは、支持ライナーが幅方向にフェイスストックの少なくとも1つの長手方向縁部のうちの少なくとも1つを超えて延びるように、フェイスストックよりも広い。
【0049】
さらにまた第3の態様によれば、例えば、テープは、フェイスストックの第2の表面の別の接着層と、別の接着層に離脱可能に接着された別の支持ライナーとを有する両面テープである。
【0050】
本開示の第4の態様によれば、ポリマーテープを引き裂くための方法が提供され、本方法は、第1の対の指及び第2の対の指でポリマーテープの一部を把持するステップであって、第1の対の指及び第2の対の指は、ポリマーテープの第1の長手方向縁部のティアカットの両側にある、ステップと、第1の対の指及び第2の対の指で剪断作用を加えることによってポリマーテープのティアカットで裂け目を引き起こすステップと、剪断作用によってポリマーテープの第2の長手方向縁部に裂け目を伝播して、ポリマーテープの残りの部分から切り離されたポリマーテープのセグメントを作り出すステップと、を含む、
【0051】
さらに第4の態様によれば、ティアカットで裂け目を引き起こすステップは、裂け目がポリマーテープのフェイスストック内のティアカットに達するように支持ライナーを引き裂くステップを含む。
【0052】
さらにまた第4の態様によれば、例えば、支持ライナーを引き裂くステップは、支持ライナー内の穿孔線に沿って裂け目を伝播するステップを含む。
【0053】
さらにまた第4の態様によれば、例えば、所定の長さのポリマーテープは、把持する前にロールから展開される。
【0054】
さらにまた第4の態様によれば、例えば、支持ライナーは、セグメントにおけるフェイスストックから除去される。
【図面の簡単な説明】
【0055】
図1A】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図1B】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図1C】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図1D】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図1E】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図1F】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図1G】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図1H】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図1I】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図1J-K】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図1L-M】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図1N-O】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図1P】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図2A】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図2B】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図2C】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図2D】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図3A】本開示の実施形態によるポリマーテープの上面図である。
図3B】本開示の実施形態によるポリマーテープの上面図である。
図3C】本開示の実施形態によるポリマーテープの上面図である。
図3D】本開示の実施形態によるポリマーテープの上面図である。
図4A-B】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図4C-D】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図4E-F】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図5A-B】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図5C-D】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図5E-F】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図5G-H】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図5I-J】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図5K-L】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図5M-N】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図5O】本開示の実施形態によるポリマーテープの概略断面図である。
図6A-B】支持ライナーに追加の穿孔を有するポリマーテープの概略背面図である。
図6C-D】支持ライナーに追加の穿孔を有するポリマーテープの概略背面図である。
図6E】支持ライナーに追加の穿孔を有するポリマーテープの概略背面図である。
図7A】本開示の実施形態によるロール/コイル構成のポリマーテープの概略斜視図である。
図7B】本開示の実施形態によるロール/コイル構成のポリマーテープの概略斜視図である。
図7C】本開示の実施形態によるロール/コイル構成のポリマーテープの概略斜視図である。
図7D】本開示の実施形態によるロール/コイル構成のポリマーテープの概略斜視図である。
図7E】本開示の実施形態によるロール/コイル構成のポリマーテープの概略斜視図である。
図7F】本開示の実施形態によるロール/コイル構成のポリマーテープの概略斜視図である。
図8A】ロールの側面上に接着剤の層を有する、本開示の実施形態によるポリマーテープのロールの概略斜視図である。
図8B】ロールの側面上に接着剤の層を有する、本開示の実施形態によるポリマーテープのロールの概略斜視図である。
図8C】ロールの側面上に接着剤の層を有する、本開示の実施形態によるポリマーテープのロールの概略斜視図である。
図8D図8Bのポリマーテープの概略断面図ある。
図8E】ロールの外面上に線の形態の接着剤の層を有する、本開示の実施形態によるポリマーテープのロールの概略斜視図である。
図8F】ロールの外面上に線の形態の接着剤の層を有する、本開示の実施形態によるポリマーテープのロールの概略斜視図である。
図8G】ロールの外面上に線の形態の接着剤の層を有する、本開示の実施形態によるポリマーテープのロールの概略斜視図である。
図9A】本開示の実施形態によるポリマーテープの試験サンプルを示す。
図9B】本開示の実施形態によるポリマーテープの試験サンプルを示す。
図9C】本開示の実施形態によるポリマーテープの試験サンプルを示す。
図9D】本開示の実施形態によるポリマーテープの試験サンプルを示す。
図9E】本開示の実施形態によるポリマーテープの試験サンプルを示す。
図9F】本開示の実施形態によるポリマーテープの試験サンプルを示す。
図9G】実施形態による、引張試験中の図9A~9Fに示す試験サンプルを示す。
【発明を実施するための形態】
【0056】
図面、詳細には図1Aから1Iを参照すると、本開示の第1の実施形態によるポリマーテープは、全体が符号10で示されている。ポリマーテープ10は、テープの細長いストリップとすること又はロールの一部とすることができる。ポリマーテープ10は、その上に手で情報を銘記するのに用いることができるタイプとすることができる。また、テープロール10は、プリンタで使用するタイプとすることができる。感熱式プリンタなどの一部のプリンタは、プリンタの給送方向に対して直角に移動して、テープの所望の長さをセグメント化する鋭いナイフである切断機構を備える。また、テープディスペンサなどの他の装置は、切断、分配及び場合によっては剥離機構を備える。テープ10は、主に手動で切断するのを目的としているが、テープ10は、プリンタの中に組み込まれた種々のタイプのカッター、機械的又は電気的ディスペンサ、手動ディスペンサ、及び自動又はロボット装置を用いて切断、分配、及び/又は剥離することもできる。
【0057】
ポリマーテープ10は、様々な層を有することができ、これらの全ては、ポリマーテープ10の端から端まで、すなわち、図1Aから1Iのページから突出する長さ方向に沿って延びることができる。フェイスストック11は、インク又は印刷物を受け入れることができる表面であるが、インクを受け入れる能力は必須要件ではない。フェイスストック11は、ロゴ(例えば、テープ10の長さに沿って繰り返される)、図形、画像などを含む、データをその上に既に有することができる。これは、感熱式プリンタ、熱転写プリンタ、直接感熱式プリンタ、レーザープリンタ、インクジェットプリンタ、LEDプリンタ、UVプリンタ、インパクトプリンタ、ドットマトリクスプリンタ、レーザエッチングプリンタ、フレキソプリンタ、オフセットプリンタ、又は印刷機、又はテープの表面の何れかにインクを送出することができる何らかの他のタイプのプリンタ又は装置を用いる印刷を含むことができる。フェイスストック11自体は、透明及び不透明層、遮蔽層、トップコーティング、インク、ワニス、積層体、RFID(無線周波数識別)、NFC(近距離無線通信)、ブルートゥース、WiFi、及び他のタイプの無線通信タグなどの無線通信能力、又はチップ、センサ、電子部品などを含む1又は2以上の層を含むことができる。ポリマーテープは、空白で提供すること、又は何らかの背景色又は熱変色性インクなどの変色指示薬で印刷すること、及び/又は画像、及び/又は情報、及び/又はバーコード、及び/又は英数字マーキング、及び/又はしるしなどを印刷することができる。フェイスストック材料は、限定されるものではないが、ポリプロピレン、二軸配向ポリプロピレン(BOPP)、ポリエステル(PET)、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル(PVC)及びポリフッ化ビニル(PVF)を含むビニル、アクリレート、ナイロン、ポリアミド、サテン、ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリイミド、タイベック、複合材料、シリコーン、シリコーンゴム、ゴム、合成ゴム、ラテックス、熱可塑性フィルム、熱硬化性プラスチック、プラスチック押出材料などのポリマーを含むことができ、また、布ティッシュ、織布又は不織布、発泡体、グラフェン、磁性フィルム、アルミニウム箔などの炭素強化金属箔、ベルクロ、生分解性、堆肥化可能及び再生利用可能な材料を含む分解可能及び可溶性材料、又はこれらの何らかの組み合わせを含むことができる。フェイスストック材料は、ポリマー及び紙及び/又は布の層を含む、紙及びポリマー複合材料又は結合物、ナノ複合材料を含む布及びポリマー複合材料、又これらの組み合わせを含み、紙又は布は、例えばプラスチックで積層されるようになっている。テープ10は、開封明示及び/又は破壊可能なテープとすることができ、「破壊可能な」は、テープを接着されている基材から除去しようとすると、テープが破壊して破片又は断片になり得ることを意味する。一部の開封明示の特徴は、フェイスストック内にこれを脆弱にする特定のカット及び/又は穿孔を含むことができ、これは接着テープを基材又は容器に付加した後に除去しようとするとテープ破裂を引き起こす。不正開封を示すことができる他のタイプの開封明示材料があり、テープ10は、このような材料から作ることができる。また、型押し、型打ち箔、透き通った、不透明、透明、半透明、かすんだ、及び/又は反射性材料、又はこれらの何らかの組み合わせは、フェイスストック11に用いることができる。ポリマーは、熱可塑性プラスチック又は熱軟化性プラスチックとすること、すなわち、所定の閾値温度まで加熱すると軟化又は成形可能になり、冷却時に固化するプラスチックポリマーとすることができる。ポリマーは、不可逆的化学結合を生じるように架橋ポリマーを含む熱硬化性プラスチックとすることができ、加熱されると非成形可能になる場合がある。フェイスストック11は、インクがフェイスストック11の内部又はそのトップコーティングに含まれることを意味する直接感熱印刷能力を有するように選択することができる。次に、インクは、感熱式プリンタ又は熱放射又は加熱機器などによってフェイスストック層11の加熱時に放出することができる。フェイスストック11は、フェイスストック、又は積層体の内部又はポリマーの内部又は接着剤の内部などのテープ10の他の構造の内部に含むこともできる、可逆的又は非可逆的な熱変色性インクで印刷することができる。印刷方法を組み合わせて使用することが企図される。本開示の全てのテープ10は、ペン、鉛筆、マーカー又は何らかの手書き用の他の器具による書き込みを受け付けるか又は受け付けない場合もある。テープ10は、皮膚接触のために、並びに例えば薬剤を含有する経皮パッチなどの医療用途で構成することができる。本明細書で説明するテープ10は、実施例の中で、布テープ、非接着性境界テープ、ナノテープ、PTFEテープ(ポリテトラフルオロエチレン)とすることができる。
【0058】
接着層12は、フェイスストック11の下面を覆うことができる。また、第1の支持ライナー又は離脱ライナー13を設けることもでき、そこからフェイスストック11と共に接着層12を離脱させることができる。別の実施形態では、ポリマーテープ10は、ライナーレスであってそれ自体に巻き付けることができる。接着層12は、離脱することができるフェイスストック11の上面に接着するようになっている。離脱ライナー13は、紙ベース又はポリマーベースとすることができ、企図されるポリマーは、ポリエステル(PET)、ポリプロピレン、二軸配向ポリプロピレン(BOPP)又は何らかの他のタイプのポリマー又は熱可塑性フィルムを含む。例えば、離脱ライナー13は、その上に接着層12が隠される又は保持されるシリコーン又はフルオロシリコーン被膜支持体とすることができるが、基材上にワックス又は他の接着離脱被膜などを含む他の材料を用いることができる。例えば、支持ライナー13が紙ベースである場合、低摩擦被膜は、支持ライナー13からフェイスストック11及び接着層12の剥離を容易にするように存在することができる。従って、離脱ライナー13が除去される場合、フェイスストック11は、接着層12によって表面に接着することができる。一実施形態では、フェイスストック11は、接着層12に代わるものとして静電気による吸着に依存する。別の実施形態では、フェイスストック11は、伸長可能なラップなどの非接着性包装テープである。別の実施形態では、フェイスストック11は、非接着性シリコーンゴムテープである。別の実施形態では、離脱ライナー13は画像化特性(Imaging Properties)を有し、これは、ペン又は鉛筆による手書き又は何らかのタイプのインパクト機器又はインパクトプリンタによる書き込みが、離脱ライナー13上に画像のコピーを作成できることを意味する。この場合、フェイスストック11がライナー13から除去されると、印刷情報又は画像のコピーは、カーボン複写と同様に離脱ライナー13上に残る。別の実施形態では、テープ10が紙のフェイスストック11及びポリマーの離脱ライナー13を有する場合、ポリマーライナー13は、テープ10の確実な引き裂きを妨げることになり、そのために、以下で説明するようにライナー13の中へのティアカット又は微小ティアカット20は、引き裂きを容易にすることになる。図1Aでは、ライナー13は、フェイスストック11及び接着層12と同じ幅W1を有することが示されている。図1B及び1Cでは、ライナー13は、フェイスストック11及び接着層12(接着剤被膜フェイスストック)の幅よりも大きな幅を有し、フェイスストック11の一方の縁部で(図1C)、又はフェイスストック11の両縁部で(図1B)ライナー13が幅方向にフェイスストック11を超えて延びるようになっている。例示的に、ポリマーテープ10は、少なくとも4.0mmの幅を有することができる。一実施形態では、寸法は12mm±6mmである。別の実施形態では、寸法は19mm±9mmである。別の実施形態では、寸法は25mmから70mmである。別の実施形態では、寸法は70mmから110mmである。これらの寸法は例として示されている。
【0059】
任意に、アンダーカット13’は、ライナー13に定めることができ、長手方向に延びることができる。また、アンダーカット13’は、スリット、バックスリット、スルーカット、カットスルーなどと呼ばれる場合がある。一実施形態では、アンダーカット13’は、フェイスストック11を切り込まない(これは跡を残す可能性がある)。アンダーカット13’は、フェイスストック11からのライナー13の剥離を容易にすることができる。アンダーカット13’は図1Dから1Fの実施形態に示されているが、アンダーカット13’は、図1Aから1C、及び図1Gから1Pの実施形態などの何らかの他の適切な実施形態に存在することができる。さらに、アンダーカット13’は、幅に関連してライナー13上の中央位置に示されているが、縁部のどちらか一方から何らかの距離で配置することができる。一実施形態では、同じライナー13に以上のバックスリットが存在する。
【0060】
図1Dから1Fに示すように、フェイスストック11の一方又は両方の縁部に沿って中和接着剤ゾーン14を追加することが企図される。中和接着剤ゾーン14は、これらのゾーン14で中和剤に露出される接着層12によって定めることができる。一実施形態では、中和剤は、接着層12と共にフェイスストック11を支持ライナー13から持ち上げ、中和剤を加え、フェイスストック11を支持ライナー13の上に再積層することによって、製造時に用いられる。結果として、ゾーン14の接着層12は、接着特性を失うか又は著しく損ない得る。中和剤をいつ又はどのように加えるかに関係なく、中和剤は、ゾーン14においてフェイスストック11の縁部に沿って接着層12の接着効果を減少又は排除する(すなわち「中和する」)ように作用する。これは、縁部に沿うフェイスストック11の剥離強度を低下させ、従って、ライナー13からのフェイスストック11の剥離を容易にすることができる。中和剤は、このような機能性を達成するのに適切な何らかの材料とすることができる。中和剤の非限定的な例は、ワニス(例えば水系、溶剤系、紫外線、LED UV、ウレタンなど)、及びインク(例えばウレタン、フレキソ、UV、LED UV又は他のタイプの印刷インク)などの液体溶剤を含む。また、中和剤は、液体形態又は固体形態で加えられる別の化学物質とすることができる。中和剤は、テープ10の接着側に沿って加えられる印刷版を用いて加えることができる。一実施形態では、パターン化接着層は、ゾーン14を除いて加えることができ、既存の接着層を中和する代わりに、ゾーン14は、簡単に接着層なしとすることができる。
【0061】
図1Gから1Iを参照すると、様々な実施形態では、支持ライナー13は、フェイスストック11及び接着層12よりも狭くすることができる。これは、図1Gのようにテープ10の長手方向の両縁部、又は図1H及び1Iのように片側とすることができ、図1Iの実施形態では、支持ライナー13は他方側でフェイスストック11を超えて延びる。テープ10がロール状又はコイル状の場合、その下方のフェイスストック11への接着のために、露出し得る接着層の狭いストリップが生じる。露出接着層ストリップは、テープ10をロール状に保持し、巻き戻し及び/又は左右方向の揺れを防止するのを助けることができる。
【0062】
図1J-1Pを参照して示す別の実施形態では、テープ10は、別の接着層12Aによってライナー13に取り付けられた第2の離脱ライナー13Aを含む、ピギーバック構造を有することができる。ライナー13及び/又は13Aは、画像化ライナーとすることができ、このことはフェイスストック11上に作成されたマーキングをライナー13及び/又は13Aに転写し、書き込み画像をライナー13及び/又は13Aの剥離側又はシリコーン化側に残すことができることを意味する。このような書き込みの例は、その下の画像化ライナー13及び/又は13A上に画像を作成することができる十分に強い衝撃を作り出すペン、鉛筆、マーキングペン、インパクトプリンタ、タイプライター又は類似の装置による書き込みとすることができる。ピギーバックとも呼ばれるピギーバック構造は、図1Aから1Iの実施形態で説明したように、例えば、片側又は両側にフェイスストック11よりも広い支持ライナー13又は13Aを有することによる、様々な幅の配置で具現化することができる。
【0063】
図2Aから2Dを参照すると、ポリマーテープ10は、方向Lに延びるように、少なくとも部分的に長手方向に示されている。ポリマーテープ10は方向Lにはるかに長く延びることができるが、ポリマーテープ10のセグメントのみが示されている。ポリマーテープ10は、ポリマーテープ10の長手方向(すなわち、長手方向)寸法を横切る微小ティアカット20を有することが示され、これは、例えばW1で示すように、幅方向と呼ぶことができる。表現「微小」は、ティアカットが、見えない可能性がある程度まで小さい(すなわち、小さな貫通長さを有することができる)ことを示すのに用いられる。例えば、フェイスストック11内のカットの貫通長さは、微小規模にすることができ、0.001mmまで小さくすることができ、2.0mmを超えることはできない(すなわち、0.001mmから2.0mm)。しかしながら、ティアカット20は、微小規模を超える貫通深さを有することができる。従って、表現「微小ティアカット」及び「ティアカット」は、本明細書では同義的に使用することができる。微小ティアカット20は、ポリマーテープ10の細長い縁部の一方又は両方から始まり、フェイスストック11及び/又は支持ライナー13に広がる、すなわち貫通部である。貫通長さは、テープ10又はライナー13の縁部からのティアカット20の長さを指す。一実施形態では、貫通長さは0.001mmから3.5mmであるが、例えば最大10.00mmとすることができる。他の貫通長さが企図され、テープ10の幅の関数とすることができる。貫通長さは、適切な技術がこのような貫通長さを可能にする場合は0.001mm未満とすることができることが企図される。より広い支持ライナー13を特徴付ける例において(例えば、図1B)、支持ライナー13への微小ティアカット20は、非常に長く、露出した支持ライナー13の全幅を覆うことができる。微小ティアカット20は、ポリマーテープ10のフェイスストック11の縁部から縁部まで延びておらず、微小ティアカット20は、フェイスストック11がテープ10の縁部からオフセットされる場合、フェイスストック11に到達するのに十分なだけ内向きに延びる。図2A及び2Bにおいて、ティアカット20は、支持ライナー13の縁部からフェイスストック11までずっと連続的に延びる(点状カットパターンとは対照的に)細長いティアカット20であることが示されている。フェイスストック11内のティアカット20は、支持ライナー13のティアカット20の中に延びる。換言すると、ティアカット20は、支持ライナー13の中に作ることができ、その縁部においてフェイスストック11までずっと延びることができる。例えば、このような共通のティアカット20は、単一の工具操作で作られる。
【0064】
別の実施形態では、支持ライナー13の中に、微小穿孔とも呼ばれる1又は複数の穿孔20’が存在する場合がある。本明細書では、穿孔は、支持ライナー13を貫通するカットを説明するために用いられるが、フェイスストック11及び支持ライナー13の縁部で開いているティアカット20とは対照的に、支持ライナー13の縁部で開いていない。穿孔20’は、穿孔線を定め、点状パターン又は点線パターンを示す、一連のカット及びタイ(フリックとしても知られている)として形成される。穿孔20’は、ロールの場合にテープ10の巻き戻し方向に直角とすることができ、テープのより制御された引き裂きを可能にする。このような支持ライナー13の中への穿孔20’は、微小カット20と整列するか又はこれらの間のどこかとすることができる、又はこれらの一部のみの間とすることができる。穿孔20’は丸い形にすることができるが、何らかの他の形状が考えられる。別の実施形態では、ロール状態の場合にテープ10の巻き戻し方向に平行に、支持ライナー13の中に一列の穿孔20’又は複数列の穿孔20’が存在する場合があり、テープのより制御された長手方向の引き裂きを可能にする。穿孔20’は、小さな点、又は針孔、又は紐状又は線状の小さなカットとすることができ、穿孔20’は、互いに近接してテープ10の所望サイズのセグメントを切断するのを助ける。さらに、何らかの形状又は形態の穿孔20’は、何らかの形状又は形態のティアカット20と整列して(又はそこから延びて)、テープ10の手動切断又はセグメント化を容易にすることができる。例えば、一実施形態では、図2C及び2Dのように、穿孔20’は、支持ライナー13に形成されてフェイスストック11のティアカット20と同一直線上にある。一実施形態では、穿孔20’は、支持ライナー13を貫通して穿孔されない。代わりに、微小エンボス加工部は、支持ライナー13に形成され、支持ライナー13を弱化して微小エンボス加工部に沿った引き裂きを容易にすることができる。一実施形態では、穿孔線の代わりに支持ライナー13の中により長いカット(すなわち、横方向スリット)を設けることが企図される。図2A-2Dのライナー13の縁部から始まるティアカット20とは対照的に、このようなより長いカットは、縁部から所定の距離で始まることができる。このようなより長いカットに関して、紙のライナー13は、より長いカットに到達するまで引き裂かれることになり、次に、ライナーは、裂け目がフェイスストック11に到達するまで(すなわち、ティアカット20での)引き裂きを継続することになり、裂け目はフェイスストック11の中に広がる。紙のライナーを備えたポリマーテープなどの別の変形形態として、フェイスストック11を超えて延びるライナー13の部分は、何らかのティアカット20又は穿孔20'を備えておらず、ティアカット20は、フェイスストック11にのみ存在し、フェイスストック11は、ライナーが引き裂かれて、裂け目がフェイスストック11に到達すると、裂け始める。
【0065】
図2C及び2Dを参照すると、例示的な実施形態は、ティアカット20及び穿孔20’の組み合わせを示す。ティアカット20は、支持ライナー13に形成され、他はフェイスストック11に形成される。穿孔20’は、支持ライナー13を貫通して形成され、ティアカット20と一致して幅方向に延びる。このような穿孔20’の1つは、フェイスストック11のティアカット20と連通する。換言すると、支持ライナー13の穿孔線は、一連の穿孔(又は「カット」)及びタイによって形成され、穿孔線の穿孔20’のうちの1つは、支持ライナー13及びフェイスストック11の両方を貫通して延び、それによって、フェイスストック11にティアカット20を形成する。従って、ユーザは、支持ライナー13の縁部でティアカット20によって案内され、ライナー13のティアカット20からフェイスストック11のティアカット20まで延びる穿孔20’の線によってフェイスストック11の引き裂が案内されるように、支持ライナー13を引き裂くことができる。ティアカット20と整列した穿孔20’は、裂け目をフェイスストック11のティアカット20に向ける。
【0066】
微小ティアカット20は、図1Aから2Dのいずれかのポリマーテープ10に存在することができる。さらに、支持ライナー13がフェイスストック11よりも広く、それを超えて延びる構成では(例えば、図1B及び1C)、微小ティアカット20は、図2A及び2Bに示すように、支持ライナー13が定めるポリマーテープ10の横方向縁部から延び、フェイスストック11の中に連続的に延びることができる。微小ティアカット20は、中断され、点状線パターンの穿孔20’が続くことができる。これは、支持ライナー13がフェイスストック11よりも広いポリマーテープ10で見ることができる。
【0067】
一実施形態では、微小ティアカット20は、ポリマーテープ10の長手方向縁部に直交するが、最終用途の切断角度要件に応じて長手方向縁部から30度から150度などの他の横の関係を用いることもできる(角度はこの範囲外とすることができる)。従って、角度付きの微小ティアカット20を使用することもできる。別の可能性として、微小ティアカット20は、フェイスストック11だけ、支持ライナー13だけ、又は両方を貫通することができる。微小ティアカット20は、例として直線又は角度付きの線とすることができる。しかしながら、微小ティアカット20には、矢印形、点、半円形、正方形、矩形、三角形、多角形、非定型、非対称、又はこれらの何らかの組み合わせなど他の形状を用いることができる。
【0068】
図1Aから2Dは概略的であり、縮尺通りではない場合がある。他の厚さが可能であるが、一部の例示的な厚さは、ここでは1つの企図される実施形態を定めるために示されている。フェイスストック11の厚さは、0.4ミルから6.0ミルの間、又は0.4ミルから12ミルの間とすることができるが、より薄く又はより厚くすることができ、例えば、0.2ミル程度に薄い又は40ミル程度に厚い厚さに達する。発泡体などの多孔質又は海綿状材料を特徴とする実施形態では、フェイスストックの厚さは、40ミルより大きくすることができる。支持ライナー13の厚さは、0.4ミルから20ミルの間とすることができる。
【0069】
図2Aから2Dは、微小ティアカット20の深さ、場所、及び/又は向きを例示するのに提示することができる。例えば、微小ティアカット20は、互いに近接し、例えば、長手方向縁部に沿って0.3mm程度の小さな間隔、及び/又は30.0mm程度の大きな間隔(ステップはこの範囲外とすることができるが)とすることができるが、一実施形態で最大6.5mmの間隔とすることができる。これは、カット20の間のステップと呼ぶことができる。一実施形態では、カット20の間のステップは、1.58mm±0.30mmである。さらに別の実施形態では、カットの間のステップは、約3.17mm±0.30mmである。微小ティアカット20は、図2Aから2Dの2つの離散的場所だけでなく、ポリマーテープ10の長さLに沿って規則的な間隔で分配することができる、すなわち、ステップは、一定とすること又は変化することができる。例えば、カット20の間のステップは、繰り返しパターンで1.58mm±0.30mmに続いて3.17mm±0.30mmなどの間欠的とすることができる。一実施形態では、カット20の間のステップは、例えば、非対称的であることにより、又は繰り返し及び/又はパターンの間の一部の間隔により、繰り返しパターンになること又は不規則とすることができる。
【0070】
ポリマーテープ10は、固定長のストリップで供給すること又はロールで供給することができる。ポリマーテープ10は、テープ10全体に沿ってティアカット20が存在するので、ユーザがテープ10の所望の長さを好都合に引き裂くことを可能にする。ユーザが引き裂き又は剪断力を加える場合、ティアカット20は、ポリマーテープ10の長手方向縁部に沿って引き裂き脆弱性を定め、これは、過度の伸張を防止し、微小ティアカット20のうちの1つによって始まる経路に沿って裂け目を案内する。ティアカット20がフェイスストック11及び/又はライナー13(存在する場合)のいずれかにある場合、テープ10のセグメントの引き裂き線は、ティアカット20が無い同様のテープと比べて比較的きれいである。
【0071】
ポリマーテープ10を使用するために方法は、ロールの場合、ロールからポリマーテープ10を展開するステップと;引き裂き力がフェイスストック11及び/又はライナー13に伝播することになる、ポリマーテープ10の所望の長さで引き裂き力を加えるステップと;ポリマーテープ10の引き裂かれたセグメントの情報受け取りフェイスストック11上に情報を加えるステップと、ポリマーテープ10の引き裂かれたセグメントから支持ライナー13を除去して接着層を露出させるステップと;及び/又は物体に対してポリマーテープ10の接着面を押し付けるステップと;を含むことができる。これらのステップは、何らかの特定の順序で達成することができる。自己巻きテープなどのライナーレステープの場合に、支持ライナーを除去するステップは省略されることになり、接着剤被膜テープのフェイスストックの引き裂きは、フェイスストックのティアカットにより切断を開始することで達成することができ、物体に対してテープを押し付けることによって接着剤フェイスストックを表面に適用するステップに進む。静電気吸着テープの場合、基材へのフェイスストックの付着は、凝集力によって生じる。
【0072】
ポリマーテープ10の1つの目的は、さもなければ、引き裂きに抗するのに十分に伸張する又は硬いポリマーの性質のために困難である任意には支持ライナー上での手によるポリマーテープの引き裂き又は切断を、容易にすることである。フェイスストック11及び/又は支持ライナー13のポリマー材料内の微小ティアカット20は、テープフェイスストック及び支持ライナー(存在する場合)の縁部での裂け目の開始を可能にすることになり、裂け目(例えば、ティアストリップ)は、フェイスストック11及び/又は支持ライナー13のポリマーを通って継続することになる。
【0073】
一実施形態では、ティアカット20は、フェイスストック11を引き裂くことなくフェイスストック11がライナー13から剥離されることを可能にする第1のステップとして、支持ライナー13において引き裂くことができる。別の実施形態では、支持ライナー13は、剥離を容易にするように幅方向に延びるスリットを有することができる。
【0074】
さらなる実施例として、図3Aから3Dは、本開示のポリマーテープ10の様々な実施形態を示す。図3Aでは、図1Bのポリマーテープ10が示されており、微小ティアカット20は、支持ライナー13の長手方向縁部からフェイスストック11の横方向縁部の中に延びる。図3Bでは、図1Cのポリマーテープ10が示されており、微小ティアカット20は、支持ライナー13の長手方向縁部からフェイスストック11の一方側の横方向縁部の中に延び、微小ティアカット20は、フェイスストック11の長手方向縁部及び支持ライナー13の他方側の長手方向縁部の両方から同時に延びる。図3Cでは、図1Eのポリマーテープ10が示されており、微小ティアカット20は、支持ライナー13の長手方向縁部からフェイスストック11の横方向縁部の中に延びる。図3Dでは、図1Fのポリマーテープ10が示されており、微小ティアカット20は、支持ライナー13の長手方向縁部からのフェイスストック11の一方側の横方向縁部の中に延び、微小ティアカット20は、フェイスストック11の長手方向縁部及び支持ライナー13の他方側の長手方向縁部の両方から同時に延びる。図3C及び3Dでは、テープ10は、実施例として示すように、中和接着剤ゾーン及び/又は無接着剤ゾーン14を有する。このようなゾーンは、図3A及び3Bの実施形態でも、フェイスストック11の片側又は両側に存在することができる。中和接着剤ゾーン14又は無接着剤領域は、両面テープの場合にはフェイスストック11の両面に存在することができる、又は取り付けテープが企図される。微小ティアカット20は、一例として直線又は角度付きの線とすること、又は図6C及び6Dに例示する穿孔20’などの、アンカット領域(すなわち、カット及びタイ、点状線パターン)によって中断された複数のカットとすることができる。微小ティアカット20のために、矢印形、点、半円形、正方形、矩形、三角形、多角形、非定型、非対称、形状の組み合わせ、又は種々の形状の要素及びこれらの組み合わせ、又は本明細書で説明するようなテープを切断するための機能性を提供することができる何らかの他の形状などの、他の形状を用いることができる。穿孔20’は、引き裂きストリップを形成し、これは微小ティアカット20と整列することができるか又は整列しない場合もある。
【0075】
図4Aから4Fに示す他の実施形態では、ポリマーテープ10は、フェイスストック11の下側及び上側の両方に被覆された接着層12を有することができる。接着層12の2つの層を備えたこのようなテープ10は、両面テープ又は両面取り付けテープと呼ぶことができる。一実施形態では、両面テープは、片側又は両側に静電気吸着能力を有することができ、これは、本開示の目的で接着剤と見なすことができる。このような両面テープ10は、テープの片側又は両側に支持ライナー13を有することができるか又はこれを有していない場合もあり、又は下側及び/又は上側の接着層12に適用される支持ライナーを含まない場合もある。図4Aから4Fは、支持ライナー13がフェイスストック11と同じ幅であるか又はそれよりも広い様々な構成を示す。本明細書で説明する微小ティアカット20の様々な構成は、両面テープ10に適用する。微小ティアカット20(及び任意には穿孔20’)は、テープ10が2つのライナー13を有する場合、一方又は両方のライナー13上に存在することができる。両面テープ10はロールとして供給することができる。
【0076】
様々な実施形態でテープ10がロールとして供給される場合、例えばロールが軸方向に巻き戻されない又は円錐状にならないために、ロールがそのコイル形状を維持するのを助けるための接着層又はストリップ15を提供することが企図される。図5Aから5Jは、このような接着層又はストリップ15と共に、上述のテープ10の構成の様々な実施形態を示す。従って、参照番号は、先の図面のものに一致する。図5Aから5Nでは、テープ10の2つの断面が示されており、一方が他方の上部にあり、テープ10自体が巻き取られているロール状のテープ10の配置と同様の様式である。接着層又はストリップ15は、フェイスストック11と支持ライナー13との間、フェイスストック11の間、又は支持ライナー13の間に存在することができる。一実施形態では、層又はストリップ15の接着剤は、除去可能及び/又は再位置決め可能とすることができる低粘着性接着剤である。別の実施形態では、層又はストリップ15の接着剤は、静電気吸着である。別の実施形態では、層又はストリップ15の接着剤は、テープコイルの滑り及び展開を防止する特性を有する被膜及び/又はワニスである。さらに、ストリップ15の場所は様々とすることができ、例えばさらに中央とすることができる。左側の場所(例えば、図5B)は一例として示されている。テープコイルの滑り及び展開を防止する他の適切な方法を企図することができ、他の実施形態に関して以下に説明する。
【0077】
別の実施形態では、図6Aから6Eに示すように、ライナー13だけに追加の穿孔20’を提供することが企図される。支持ライナー13の追加の穿孔は、ライナー13だけに、一方の端部から他方へ(支持ライナー13の左右に)幅方向に延び穿孔線を定める穿孔20’である(隣接する穿孔20’の間にフリックを有する)。このような追加の背面穿孔20’は、結果として得られるテープ10の切断セグメントが直線であるように、微小ティアカット20で始まる方向性カットを助けるためのものである。図6Aから6Eは背面図であり、ライナー13のみが示されている(フェイスストック11は隠されている)。明瞭化のために、フェイスストック11の境界が示されている。図6C及び6Dは、(図2C及び2Dと同様に)テープ10の同じ側面に支持ライナー13の側縁部からフェイスストック11の縁部まで延びる、引き裂きストリップ、穿孔線、点状線、引き裂き線として知られる断続的な穿孔20’が存在できることを示すが、他の穿孔20’は、支持ライナー13の左右に延びるがフェイスストック11を貫通しない、すなわち、他の穿孔20’は、これらがフェイスストック11の反対側ある場合でもライナー13にしかない。図6Eに示すように、ライナー13にだけある穿孔20’は、図6Aから6Dと同じように幅方向に延びるのではなく、支持ライナー13の長手方向に延びることができる。長手方向及び幅方向の両方向の穿孔20’の組み合わせが企図される。
【0078】
図7Aから7Fを参照すると、上述の様々な実施形態によるポリマーテープ10は、ロール/コイル構成で示されている。図7Aは、フェイスストック11及び同じ幅の支持ライナー13(支持ライナー13は存在しない場合があるが)を有する図1Aのポリマーテープ10の実施形態を示す。図7Aでは、単一のティアカット20は、テープ10の両縁部に沿って支持ライナー13及びフェイスストック11を貫通して延び、ティアカット20は、単一の側縁部上とすることができるが、この単一の側縁部は、引き裂き縁部(引き裂き可能な縁部としても知られる)とすることができる。図7Bは、図1Bのポリマーテープの実施形態を示し、ライナー13は、フェイスストック11よりも広く、ライナー13は、ポリマーテープ10の両縁部で幅方向にフェイスストック11を超えて延びるようになっている。図7Bでは、穿孔20’は、図3Aに関して説明したように配置される。図7Cは、図1Cのポリマーテープの実施形態を示し、ライナー13はフェイスストック11よりも広く、ライナー13は、ポリマーテープ10の一方の縁部だけで幅方向にフェイスストック11を超えて延びるようになっている。図7Cでは、穿孔20’及び微小ティアカット20は、図3Bに関して説明したように配置される。図7Dから7Fは、ロール/コイル構成のポリマーテープ10を示し、フェイスストック11及び支持ライナー13が同じ幅のもの(図7D)、ポリマーテープ10の両縁部において、ライナー13が、ライナー13が幅方向にフェイスストック11を超えて延びるようにフェイスストック11よりも広いもの(図7E)、及び、ポリマーテープ10の一方の縁部のみにおいて、ライナー13が、幅方向にフェイスストック11を超えて延びるようにフェイスストック11よりも広いもの(図7E)を示している。図7Dから7Fの各々では、支持ライナー13は、ポリマーテープ10の長手方向及び幅方向に穿孔線を形成する穿孔20’を有する。図示のように、幅方向の穿孔線は、ポリマーテープ10の一方の縁部から他方の縁部まで延びる。また図示のように、フェイスストック11の単一の長点の形態のティアカット20の各々は、実施形態のフェイスストック11の長手方向縁部の両方の上に形成されるが、2つの長手方向縁部のうちの一方の上とすることができる。ティアカット20は、図6Cから6Eと同様に、支持ライナー13だけにある穿孔20’の線と交互に配置することができる。ライナー13及びフェイスストック11のティアカット20は、ライナー13において穿孔線20’と整列することができる又は整列しない場合もある。ティアカット20、及び穿孔20’の線は、生産プレスで2以上の工具で作成することができるので、互いに整列することができる又は整列しない場合もある。
【0079】
ティアカット20の存在は、ポリマーが伸張して塑性変形する傾向がある場合に、ポリマーの引き裂きを助ける。本明細書で説明する全ての実施形態に適用する変形形態では、支持ライナー13は、ポリマーで作られる又はポリマーを含み、フェイスストック11は、ポリマーで作られる又はポリマーを含むこができる又はそうでない場合もある。従って、表現「ポリマーテープ10」は、支持ライナー13がポリマーで作られ又はポリマーを含む様々な実施形態に適用するが、フェイスストック11は紙で作ることができる。
【0080】
図8AからDでは、例えばテープロールを形成するためのコイル構成で、上述の実施形態によるポリマーテープ10の例が示されている。ポリマーテープ10は、上述の様々な実施形態のいずれか1つとすることができるので、同様の参照番号は、同様の特徴を指す。
【0081】
図8Aから8Cは、ポリマーテープ10のそれぞれのロールを示し、フェイスストック11及び支持ライナー13が同じ幅W1のもの(図8A)、支持ライナー13が、フェイスストック11の片側でフェイスストック11を超えて幅方向に延びるもの(図8B)、及び、支持ライナー13が、フェイスストック11の両側でフェイスストック11を超えて幅方向に延びるもの(図8C)を示す。ポリマーテープ10をコイル構成に維持するために(軸方向の円錐化を防止するために及び/又は展開を防止するために)、接着剤の層16は、図8Dで良く分かるロールの軸方向端面(又はディスク面又は側面)17に広がる。接着剤の層16は、テープロールのほぼ平坦な軸方向端面17を定める。長手方向縁部セグメントは、接着剤の層16を介して相互接続される。コイル構成において、テープ10の長手方向縁部セグメントは、テープ10の長さに沿って接着剤の層16に部分的に又は完全に埋め込むことができる。テープ10が展開される場合、展開されているテープ10のセグメントは、ロールの周囲に沿って接着剤の層16から次第に剥離することができる。
【0082】
図8Dでは、ロールの軸方向端面17の両方は、接着剤の層16によって覆われるが、企図される場合、1つの軸方向端面17だけが接着剤の層16を有することができる。1つの軸方向端面17が接着剤の層16を有することができる実施例では、フェイスストック11と接着剤の層16との間の接触を回避するように、接着剤の層16は、支持ライナー13がフェイスストック11を超えて延びる軸方向端面17上とすることができる。さらに、接着剤の層16は、円板状で示されているが、接着剤の層16は、軸方向端面17の一部のみをカバーすることができる。例えば、図8E、8F及び8Gのように、接着剤の層16は、ディスクの中心から外周まで(すなわち、半径)直線とすることができ、これは、対立的な様式で延び、十字を形成することができる。図8E、8F及び8Gの例示は、それぞれ図8A、8B、8Cの実施形態に対応するが、全面の円板の代わりに接着剤の層16の線を有する。図示のように、接着剤の層16は、軸方向端面17に中央開口部18を定める。中央開口部18は、段ボール又はポリマープラスチックで作られ、テープ10が巻き取られるコアとして知られている管体を受け入れることができる、又は単にロールの中空の中心空間を形成することができる。接着剤の層16は、水系、乳剤、熱溶融性、ゴム、ラテックス、シリコーン、アクリル、UV硬化性、LEDUV硬化性、又は何らかの他の適切な接着剤などの、何らかの適切な接着剤とすることができる。好ましい実施形態として、接着剤は、低粘着性、除去可能な又は再位置決め可能な接着剤とすることができる。別の実施形態として、接着剤は、速乾性接着剤とすることができる。接着剤は、テープ10のコイルの凝集性を促進し、ロールの完全性を妨害するのを抑制する能力を有する何らかのタイプの被膜とすることができる。他の接着剤を使用することができる。接着剤の層16は、コイル状テープ10の軸方向円錐化を防止する可撓性(可撓性及び/又は弾性)ディスク又は線を形成することができる。ポリマーテープ10がロール状である場合、接着剤16は、本明細書で説明する実施形態のいずれかにおいて、一方又は両方の軸方向端面17上で使用することができる。さらに、横方向の接着剤の層16は、ティアカット20のないテープ10の実施形態で用いることができ、フェイスストック11及び/又は支持ライナー13は、ポリマーである必要はない。さらに、横方向の接着剤の層16は、ティアカット20のないテープ10の実施形態で用いることができ、フェイスストック11及び/又は支持ライナー13はポリマーである必要はなく、テープ10が接着剤の層16を用いて保持されたロール状のラベルテープであるように、テープに沿ったダイカットを用いる。接着剤の層16は、半径方向に連続的とすることができる。
【0083】
一実施形態では、接着剤の層16の厚さT1は、0.001mmから3.0mmの間である。接着層は、技術が許容する場合にナノスケールにすることができるので、0.001mm未満にすることができる。別の実施形態では、厚さT1は0.01mm未満であり、別の実施形態では、T1の厚さは0.5mm以下である。このような厚さT1は、テープ10の実施形態に応じて決まる、単にいくつかの可能性である。同様に、不透明層として示されているが、接着剤の層16は透明又は半不透明とすることができる。
【0084】
上述のテープ10の様々な配置では、方法は、テープ10を使用するために用いることができる。ポリマーテープ10を引き裂くための方法は、様々なステップ又は作用を含むことができ、第1の対の指及び第2の対の指でポリマーテープの一部を把持するステップであって、第1の対の指及び第2の対の指は、ポリマーテープの第1の長手方向縁部のティアカットの両側にある、ステップと;第1の対の指及び第2の対の指で剪断作用を加えることによってポリマーテープのティアカットで裂け目を引き起こすステップと;剪断作用によってポリマーテープの第2の長手方向縁部まで裂け目を伝播して、ポリマーテープの残りの部分から切り離されたポリマーテープのセグメントを作り出すステップと、を含む。本方法は、ティアカットで裂け目を引き起こすステップが、ポリマーテープのフェイスストックの裂け目がティアカットに達するように支持ライナーを引き裂くステップと;支持ライナーの穿孔線に沿って裂け目を伝播することによって支持ライナーを引き裂くステップと;把持するステップの前に、ロールから所定の長さのポリマーテープを展開するステップと;及び/又はセグメントにおけるフェイスストックから支持ライナーを除去するステップなどの、ステップ又は作用をさらに含むことができる。
【0085】
図9Aから9Fを参照すると、試験サンプルは、ティアカット20なしのポリマーテープと対比して、様々な実施形態に関して上述したティアカット20を有するポリマーテープ10を引き裂くための傾向(例えば、容易さ)を定量化する(例えば、比較する)1つの企図された方式を例示するように提供される。図面に見られるように、サンプルは、サンプルの長さを約30mmまで縮小するように切り取った。サンプルテープ10は、図9E及び9Fにおいて25.4mmの幅を有し、図9A、9B、9C及び9Dにおいてフェイスストックを超える約3.2mmの伸長ライナーの追加の幅を有する。引き裂き試験は、このようなサンプルで行われて、ティアカット20なしのサンプルと比較して、図示の実施形態によるポリマーテープ10の幅方向の引き裂きに対する抵抗性を決定及び/又は比較した。以下の表は、試験したポリマーテープの特性を定める。
表1-サンプルの説明
【0086】
サンプルA及びA’では、支持ライナー13は、Avery Dennison Corporationが製造する紙支持ライナー材Spec#72828である。サンプルB及びB’は、支持ライナー13が1.5ミルの透明ポリエステルPETライナーであることを除いて、サンプルA及びA’と同様である。サンプルC及びC’では、透明ライナーレスフェイスストックの静電気吸着ポリプロピレンフェイスストック材料が試験された。試験プロトコルに従って、テープストリップ30は、横方向様式で、ポリマーテープサンプルに接着される。テープストリップ30(約13mm×89mm)は、ポリマーテープサンプルの両側にあり、テープストリップ30は、約65mmだけポリマーテープサンプルを超えて延びる場合に向かい合う(接着剤対接着剤)ようになっている。2つのセットのこのようなテープストリップ30が存在し、これらの間の3-4mmの隙間は、引き裂き位置に対応する。テープストリップ30は、試験機器が把持するための把持タブ31も定める。
【0087】
図9Gは、引張試験中のこのようなサンプルのうちの1つを示し、把持タブ31を把持し、対の把持タブ31の間の隙間でサンプル10の引き裂き作用を行うクランプ又は顎部40によって、荷重(ニュートン)を測定した。このような引張試験は、テープ及びラベル材料製造又はポリマーフィルム製造の分野で商業的に用いられる引張強度試験機として知られている(例えば、張力計とし知られている)、何らかの適切な万能試験機(UTM)を用いて行うことができる。
【0088】
一例として、図9Gのような試験は、MTS INSIGHT装置を用いて行ない、サンプルを試験するために最大50kN伸長長さの能力を使用した。各サンプルに必要な荷重に応じて、装置に5N及び100Nの2つの異なるロードセルを取り付けた。引き裂き試験は、顎部40のうちの1つが静止したままであるが、上顎部40が50mm/分の伸長速度で移動する、準静的荷重下で実行した。サンプルにかかる荷重及びサンプル伸長値を、装荷時及び引き裂き時に記録した。データ取得速度は、60に設定した(すなわち、毎秒60のデータを記録した)。サンプルA、B、Cの各々に対するテープの8つの異なる試料を調査して平均値を得た。
【0089】
ポリマーテープの引き裂きプロセスは、1)ニュートン(N)で測定した特定の力(最大荷重)を必要とする縁部の初期破断、及び2)テープの残りの部分の引き裂きを生じる初期破断の伝播、の2つの段階からなる。サンプルA、B、及びCは、5Nのロードセル下で試験し、初期破断及び初期破断の伝播は、これらの試料に生じた。他方では、サンプルA’、B’、及びC'は、100Nのロードセル下で試験され、これらの試料では初期破断又はその伝播は生じなかった。
【0090】
サンプルに付着された把持タブ31は、UTMのそれぞれの顎部40によって反対方向に引っ張られる。このような試験は、例えば、適切なASTM規格に基づいて行うことができる。以下の表は、図9Aから9Fのサンプルの各々に対する試験結果を示す。
表2-試験結果
【0091】
表2は、各サンプルに対して初期破断時に測定された最大荷重を一覧にしたものである。これは、各検査サンプルの引き裂きを開始するのに必要な力(ニュートン)を表す。ティアカット/微小ティアカットが有るサンプルとそれが無いサンプルとの間の比較は、ティアカット/微小ティアカットが無いサンプルの引き裂きを開始するのに必要な力の増加を示す(これらは、サンプル調製の制約に起因して得られたのではない。特に、テープストリップ30は、A'、B'及びC'サンプルに関するテープサンプル10に無関係に始まっている)。ティアカットを有するテープサンプルに対する引き裂き力(引き裂き開始及び引き裂き伝播も含む)は大幅に小さいが、ティアカットなしの同一のテープの引き裂きを開始するのに必要な引き裂き力よりも、少なくとも1%よりも小さい何らかの減少が可能である。変形例として、ティアカットなしの類似のテープに比べてティアカットを有するポリマーテープに関して5%以上の引き裂き力の減少がある。別の変形例では、ティアカットなしの類似のテープに比べてティアカットを有するポリマーテープに関して10%以上の引き裂き力の減少がある。さらに別の変形例では、ティアカットなしの類似のテープに比べてティアカットを有するポリマーテープに関して20%以上の引き裂き力の減少がある。さらに別の変形例では、ティアカットなしの類似のテープに比べてティアカットを有するポリマーテープに関して50%以上の引き裂き力の減少がある。
【0092】
表2の試験結果は、ティアカット20を有するサンプルと対比してティアカット20なしのサンプルでは少なくとも1645%の引き裂き開始値の増加が得られたことを示す。この結果は、ティアカットを有するサンプルが、ティアカットなしのサンプルに比べて引き裂きを開始するのに少なくとも17.45分の1だけ小さな力を必要とすることを示した(それぞれ22.86Nに比べて1.31N)。表2の値は単なる例として示されており、フェイスストック材料のタイプ、支持ライナーのタイプ、材料構成要素の厚さ、サンプル調製の詳細、機器精度などを含む、種々の要因に依存する。値は、テープにティアカットがない場合に必要な引き裂き力がより高いことを単に示すために提示される。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図1G
図1H
図1I
図1J-K】
図1L-M】
図1N-O】
図1P
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A-B】
図4C-D】
図4E-F】
図5A-B】
図5C-D】
図5E-F】
図5G-H】
図5I-J】
図5K-L】
図5M-N】
図5O
図6A-B】
図6C-D】
図6E
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図7F
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図8F
図8G
図9A
図9B
図9C
図9D
図9E
図9F
図9G
【国際調査報告】