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特表2023-504621自動開栓を有する不正開栓防止液体分注タップ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-06
(54)【発明の名称】自動開栓を有する不正開栓防止液体分注タップ
(51)【国際特許分類】
   B67D 3/04 20060101AFI20230130BHJP
【FI】
B67D3/04 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022532737
(86)(22)【出願日】2020-11-11
(85)【翻訳文提出日】2022-07-21
(86)【国際出願番号】 IT2020050277
(87)【国際公開番号】W WO2021111480
(87)【国際公開日】2021-06-10
(31)【優先権主張番号】102019000022887
(32)【優先日】2019-12-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522216189
【氏名又は名称】ビトップ モールディング エッセ.エッレ.エッレ.
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ニーニ、ディエゴ
【テーマコード(参考)】
3E082
【Fターム(参考)】
3E082AA01
3E082BB01
3E082CC01
3E082FF05
(57)【要約】
鋭利な縁部(4.5、4B.5)を備えた取り外し防止・偽造防止要素を備えた第1の本体(4、4B)と、第1の本体(4、4B)に収容される弾性ドームを備えた内部弁または膜(5)と、内部弁または膜(5)に収容され、動作可能に結合された第2の駆動要素(3)と、統合密閉要素(2.1、2.2、2.6、2.8;2B.1、2B.2、2B.6、2B.8)を備えたキャップ(2、2B)であって、統合密閉要素(2.1、2.2、2.6、2.8;2B.1、2B.2、2B.6、2B.8)はキャップ(2、2B)に締結されたままであり、キャップ(2、2B)は第1の本体(4、4B)に安定的に拘束されて、分割できない単一の部品を形成し、キャップ(2、2B)は、第2の駆動要素(3)とさらに動作可能に結合されている、キャップ(2、2B)とを含み、第2の駆動要素(3)は、タップ(1、1B)のシール要素(2.1、2.2、2.6、2.8;2B.1、2B.2、2B.6、2B.8)を開栓と同時に破壊することができるように、キャップ(2)によって駆動されるように設計されている、自動開栓を伴う不正開栓防止液体分注タップ(1、1B)が記載される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動開栓を伴う不正開栓防止液体分注タップ(1、1B)であって、
収容本体(4、4B)と、
前記本体(4、4B)に収容される弾性ドームを備えた内部弁または膜(5)と、
前記弾性ドームを備えた内部弁または膜(5)に収容され、動作可能に結合された駆動要素(3)と、
統合密閉要素(2.1、2.2、2.6、2.8;2B.1、2B.2、2B.6、2B.8)を備えたキャップ(2、2B)であって、前記統合密閉要素(2.1、2.2、2.6、2.8;2B.1、2B.2、2B.6、2B.8)は前記キャップ(2、2B)に締結されたままであり、前記キャップ(2、2B)は前記本体(4、4B)の上方に配置され、前記本体(4、4B)に安定的に拘束されて、分割できない単一の部品を形成し、前記キャップ(2、2B)は、前記駆動要素(3)とさらに動作可能に結合されている、キャップ(2、2B)と
を備え、
前記駆動要素(3)は、前記タップ(1)の前記密閉要素(2.1、2.2、2.6、2.8;2B.1、2B.2、2B.6、2B.8)を開栓と同時に破壊することができるように、前記キャップ(2、2B)によって駆動されるように設計されている、不正開栓防止液体分注タップ(1、1B)。
【請求項2】
前記本体(4)は、
液体の容器を備えた接続ノズルとの干渉結合を実行するように設計された手段を備えたシリンダ(4.3)で形成された細長い端部(4後側)であって、前記細長い端部(4後側)は、前記弾性ドームを備えた内部弁または膜(5)の密閉周辺部(5.1)および垂直密閉壁(5.3)と結合するように設計された内部密閉壁(4.4)と内部密閉溝(4.7)を収容する前部シリンダ(4前側、4.2)に対して垂直に配置されており、前記前部シリンダ(4.2)は、前記駆動要素(3)の駆動突起(3.4)の案内および座部として動作するように設計された座部(4.8)をさらに備えている、前記細長い端部(4後側)と、
前記接続ノズルの接続・液密要素(4.6)と、
前記容器に嵌合させるための鋭利な縁部(4.5)を備えた取り外し防止・偽造防止要素と
を備えることを特徴とする、請求項1に記載のタップ(1)。
【請求項3】
前記キャップ(2)は、
2つの統合された可撓性ヒンジ(2.6)によって前記キャップ(2)の前記本体に拘束された不正開栓防止横方向フィン/フラップ(2.1)であって、前記2つの統合された可撓性ヒンジ(2.6)の機能は、前記キャップ(2、2B)の前記本体に拘束された前記2つの不正開栓防止横方向フィン/フラップ(2.1)を維持することである、前記不正開栓防止横方向フィン/フラップ(2.1)と、
締結リング(2.8)によって前記2つの横方向フィン/フラップ(2.1)を前記キャップ(2、2B)の前記本体に拘束するように設計されたジャンパータイプの「細い」接続要素(2.2)であって、前記接続ジャンパー(2.2)は、前記駆動要素(3)の前記駆動突起またはくさび(3.4)の推力により、最初の開栓時に破壊されるように設計されている、前記ジャンパータイプの「細い」接続要素(2.2)と、
傾斜台要素(2.5)であって、前記傾斜台要素は、前記フィン/フラップ(2.1)の内部に収容され、前記駆動要素(3)の前記駆動突起またはくさび(3.4)と結合し、前記シールの前記2つの横方向フィン/フラップ(2.1)が、前記結合された傾斜台(2.5)によって案内されて回転を実行して、前記駆動要素(3)の外部フラップ(3.1)に使用者の指によって加えられる前記フラップ(3.1)の持ち上げの試みを、前記接続フラップ(2.6)の接続部を回転中心として有する前記フィン/フラップ(2.1)のトルクに変換可能となるように設計された、前記傾斜台要素(2.5)と、
前記ヒンジ(2.6)の隣に配置され、可撓性ヒンジ(2.6)が得られるように設計された横方向逃げ部(2.7)と、
反対側の親指の座部として役立つ凹面座部(2.3)と、
前記駆動要素(3)の案内形状部(2.9)と、
前記タップ(1)を完全に組み立てた後、前記弾性ドームを備えた内部弁または膜(5)の上面(5.5)との結合により、前記弾性ドームを備えた内部弁または膜(5)の位置を維持するように設計された垂直形状部(2.4)と
を備えることを特徴とする、請求項1または2に記載のタップ(1)。
【請求項4】
前記本体(4B)は、前部シリンダ(4B.2)に対して垂直に配置されたシリンダ(4B.3)から形成された細長い端部(4B後)を備えた前記キャップ(2B)と結合された、凹部・歯部(4B.9)を備えた形状を有する本体であり、前記前部シリンダ(4B.2)は、液体の容器を備えた接続ノズル上の接続・液体密閉要素(4B.6)および前記容器を備えた鋭利な縁部を備えた取り外し防止・偽造防止フィッティング要素(4B.5)を得るように設計されており、前記前部シリンダ(4B.2)は、前記弾性ドームを備えた内部弁または膜(5)の密閉周辺部(5.1)および垂直密閉壁(5.3)と結合するように設計された内部密閉壁(4B.4)および内部密閉溝(4B.7)を内部に収容し、前記前部シリンダ(4B.2)は、前記駆動突起(3.4)の案内・収容座部(4B.8)をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載のタップ(1B)。
【請求項5】
前記キャップ(2B)は、
2つの統合された可撓性ヒンジ(2B.6)によって前記キャップ(2B)の前記本体に拘束された不正開栓防止側部フィン/フラップ(2B.1)と、
固定・安定締結リング(2B.8)によって前記2つの横方向フィン/フラップ(2B.1)を前記キャップ(2B)の前記本体に拘束するように設計されたジャンパータイプの「細い」接続要素(2B.2)であって、前記接続ジャンパー(2B.2)は、前記駆動要素(3)上に得られる前記駆動突起またはくさび(3.4)の推力により、最初の開栓時に破壊されるように設計されている、前記ジャンパータイプの「細い」接続要素(2B.2)と、
傾斜台タイプの形状部(2B.5)であって、前記傾斜台タイプの形状部は、前記フィン/フラップ(2B.1)の内部に配置され、前記駆動要素(3)上に得られる前記駆動突起またはくさび(3.4)と結合し、前記シールの前記2つの横方向フィン/フラップ(2B.1)が、前記結合された傾斜台(2B.5)によって案内されて回転を実行するように設計され、前記駆動要素(3)の外部フラップ(3.1)に使用者の指によって加えられる前記フラップ(3.1)の持ち上げの試みを、前記接続フラップ(2.6)の接続部を回転中心として有する前記フィン/フラップ(2.1B)のトルクに変換可能となるように設計された、前記傾斜台タイプの形状部(2B.5)と、
前記ヒンジ(2B.6)の隣に配置され、可撓性ヒンジ(2B.6)を得ることを可能にするように設計された横方向逃げ部(2B.7)と、
反対側の親指の座部として役立つ凹面座部(2B.3)と、
前記駆動要素(3)の案内形状部(2B.9)と、
前記タップ(1B)を完全に組み立てた後、前記弾性ドームを備えた内部弁または膜(5)の上面(5.5)との結合により、前記弾性ドームを備えた内部弁または膜(5)の位置を維持するように設計された垂直形状部(2B.4)と、
内部締結歯部(2.11)を得るように設計され、本体(4B)上に得られた締結プロファイル(4B.9)と安定して結合される、前記キャップ(2B)の上部にある2つ以上の穴(2.10)と
を備えることを特徴とする、請求項3または4に記載のタップ(1B)。
【請求項6】
前記駆動要素(3A)は、
少なくとも2つの外部フラップ(3.1)、および前記外部フラップ(3.1)の上部にある駆動突起またはくさび(3.4)を含み、前記キャップ(2)上に得られる前記フィン/フラップ(2.1)および前記キャップ(2B)上に得られる前記形状部(2B.1)を案内するように設計され、前記タップ(1、1B)の保証シールを開栓と同時に破壊させることができる、駆動端部(3.2)と、
前記タップを開くことができるように指の把持領域を保証するように設計された、前記駆動端部(3.2)および前記外部フラップ(3.1)への締結形状部と、
前記タップ(1、1B)上に得られる前記形状部(4.8、4B.8)と結合された案内・摺動形状部(3.5)とを備えていることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載のタップ(1、1B)。
【請求項7】
前記弁または膜(5)は、前記本体(4、4B)の内部形状部と動作可能に結合され、前記本体(4、4B)の内部形状部によって流体をシールするように設計された、内部締結領域(5.4)、密閉凹部(5.1)、および垂直密閉壁(5.3)を含むことを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載のタップ(1、1B)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器、特に好ましくは、いわゆる「バッグインボックス」容器(以下、BIBと呼ぶ)からの液体分注用のタップ(水栓)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特に、本発明は、好ましくは開栓を伴うBIBシステム用の分注タップに関し、これにより、図36に示すように、ディスペンサーのタップから突き出たフラップの下部外面にある、好ましくは人差し指と薬指で伝達され、持ち上げを行うのとは反対の位置に配置された反対側の親指で補正する持ち上げ力を上に加えることができる、突出フラップを備えた駆動要素によって作製された、容器(好ましくはBIB)内部に含まれる流体の分注が可能になる。
【0003】
特に、新しい本発明のタップは、使い捨てプラスチック(SUP)の物品に関する新しいヨーロッパおよび国際的な指令に応じて、環境に分散することなくタップに結合されたままであり、したがって、それらの回収とリサイクルを支持する、破壊バンドを備えた偽造防止または不正開栓防止システム(「不正開栓防止(tamper evident)」)を有する必要がある。
【0004】
本発明のタップはさらに、駆動要素上の不正開栓防止要素の開栓に有利な形状を有する。特に、駆動要素は、本発明のタップの本体の内側に配置された弾性要素に結合されている必要があり、これにより、(それが結合される駆動要素に加えられる牽引力のおかげで)開栓と(材料の弾性特性および特殊なドーム形状のおかげで)自己閉鎖が行われる。
【0005】
さらに、本発明のタップは、本出願の同じ所有者の名前で特許(すなわち、特許文献1~3)の対象となっている、市場に出回っているコネクタのソリューションに適合させる必要がある。
【0006】
特に、本発明のタップは、現在市場に出ており、特許文献4によって保護されている既知のバージョンの技術革新と見なすことができる。
【0007】
このような既知の分注タップは、効果的に機能しているものの、剥がされて、適切に廃棄されない場合、環境に分散する可能性のある保証シールを備えているため、現在の構造を維持しながら、使い捨てプラスチック物品(SUP)に関する新しい欧州および国際的な指令に準拠することはできない。
【0008】
図16図17図18図19に示されるように、現在市場に出回っている分注タップの構成は、4つの要素(第1のキャップ2A、第1の駆動要素3A、内部弁または膜5、および第1の本体4)から形成される。図16は、不正開栓防止のシールはそのままで、システム(好ましくはBIB)が最終消費者に対する保証としてまだ開かれていないことを強調している、現在市場に出回っている閉鎖位置のタップを示している。図35に示すように、不正開栓防止バンドが取り除かれると、図20図21図22、および図23の画像で強調されているように、タップを初めて開く準備ができている状態が発生する。この段階では、図16図17図18、および図19の第1のキャップ2Aの不正開栓防止バンド2A2を廃棄する必要がある(正しく廃棄されているかどうかにかかわらず、サイズが小さいため、正しく廃棄されたとしても、適切にリサイクルされず、最終的に区別されず、このため、市場に出回っている現在のアプリケーションは、使い捨てプラスチック製品に関する新しい欧州および国際的な指令(SUP)に準拠しなくなり、その後、図36に示すように、最初の開栓に進み得る。
【0009】
好ましくは、現在市場に出回っているタップが、容器からの流体の送出を可能にするために開栓位置で見ることができる、図23図24図25、および図26に示されるように、開栓力は、図31の内部密閉要素(内部弁またはドーム状膜)5に伝達され、図27のフラップ3A1を備えた図18の第1の駆動要素3Aが、内部弁または弾性部材の内部で得られたカップリング5.4(図21)の空洞に結合端部3A2によって安定的に接続されている、現在市場に出回っているバージョンに関してはまた、図17図18、および図25に示されている。
【0010】
内部弁または膜5はまた、とりわけ、図29の内壁4.4および内部喉部4.7を利用して、現在市場に出回っている構成に関して、図29に示される本体4と安定かつ密閉して結合されることを目的とする。内部弁または膜5は、正しい位置にロックされ、第1のキャップ2Aの内部形状2A4が、溶接(特にこの場合、市場に出回っている従来のタップの場合、超音波溶接)によって図29の第1の本体4に安定して結合されているため、とりわけ、外部フラップの表面3A1に加えられた開栓力によって上記のように伝達される、タップ1の開栓の段階中に図27の第1の駆動要素3Aに受ける応力に抵抗する。現在市場に出回っているタップ1Aの説明は、上記の特許文献4に含まれており、これは、液体の自動閉鎖式ディスペンサーに関しては先祖と見なすことができる。
【0011】
図17を参照すると、取り外し可能な不正開栓防止バンド2A2を備えた一体型シール2Aが示され、その弾性および形状特性により、ボールトを自己閉鎖し、図27の第1の駆動要素3Aのフラップ3A1を解放することを可能にする、図31の結合空洞5.4によって内部弁またはドーム型弾性膜5に図32の形状3A2を介して接続された第1の駆動要素3Aによって開栓する。
【0012】
特に、図15図26を参照すると、それらは、従来技術の分注タップの世界中で現在販売されている最新バージョンから、図29の第1の本体4によって形成されたプラスチック材料で完全に作られた分注タップ1Aへの移行を示す。
【0013】
特に、図29を参照すると、それは、その上に接続要素4.6および除去防止用鋭利縁部要素4.5が得られ、図示されないバッグ(BIBバージョンの場合)への接続ノズルに存在する鋭利な縁部と安定して結合される、後部の細長いゾーン(1A後側)から形成される。タップ1Aでは、図19または図29を参照すると、前部シリンダが1A後側に対して垂直に配置されている前部(1A前側)を強調することもでき、これは、図17および図18に示されるように、次のもの:可撓性のあるエラストマー材料で作られた弾性ドームを備えた内部弁または膜5、結合端部および結合空洞を備えた機械式カップリング(3A2-5.4)によって可撓性ドームを備えた内部弁または膜5に結合された第1の駆動要素3A、および取り外し可能なシール2A2を備えた第1のキャップ2Aが上に組み立てられるメイン座部として機能する。特に、図25を参照すると、可撓性ドームを備えた内部弁または膜5は、第1の駆動要素3Aの位置によって決定されるその位置に基づいて、実際に分注タップを生じさせる分注システムの「心臓部」であり、それが安定して第1の駆動要素3Aに結合され、外部フラップに牽引力を加えることができるかどうかによって、タップの開閉が決まる。
【0014】
さらに、図18で強調されているように、弾性ドームを備えた内部弁または膜5は、タップ自体の液体に対する完全なシールを決定し、図18に示すように、本体の内面と干渉し、図18には、次の要素:上部シール4.3-密閉周辺部5.1、(液体の出口穴上の)下部密閉要素の内壁4.4-本体4A上の弾性ドームを備えた弁または膜5Aのシール5.3の外側垂直壁が示されている。
【0015】
さらに、弾性ドームを備えた内部弁または膜5は、図25に示されるように、液体分注穴を開閉することを可能にする「ばね」の機能を有する。この場合も、ばねを備えた弾性ドームを備えた内部弁または膜5の主な特徴により、第1の駆動要素3Aのフラップが解放されるとタップ1Aを自動的に閉じることができ、したがってそれらに動作は加えられない。より良好に規定するために、第1の駆動要素3Aは、カップリング3A2の端部によって弾性ドームを備えた内部弁または膜5に安定して結合されている。第1の駆動要素3Aは、最終的な使用者が、図30に示すように、人差し指と、中指または薬指とで、(代わりに、特別に入手した中央座部上の上部キャップ2Aに圧力を生成する、反対の親指によって補償される)フラップの牽引を実行して、液体出口穴を開閉できるようにし、ばねを備えた弾性ドームを備えた内部弁または膜5の先端が液体出口穴を解放または閉鎖できるようにすることを目的とする。
【0016】
さらに、ドーム型弁は、この現在製造されているバージョンでは、超音波溶接によって第1の本体4と溶接されている、第1の本体4に組み立てられた最終部品である、図28で常に強調されている特定の第1のキャップ2Aの図28の内部推力要素2A.4から、タップを完全に閉じた状態(したがって、一種のばねの事前に巻かれた状態)に保つために必要な推力を受け取る。
【0017】
第1のキャップ2Aは、好ましくは超音波溶接によって第1の本体4Aに安定して結合されるが、必要な修正を加えることにより、インターロック(図示せず)によって、またはより近代的なレーザー溶接のような高速溶接方法によって、2つの部品を安定して拘束することもできる。特に、図17の取り外し可能な不正開栓防止バンド2A2を備えた第1のキャップ2Aは、あらゆる用途を強調する、および/または最終顧客によって不正開栓する特性を有する。さらに、不正開栓防止バンド2A2は、図35および図36でより明確に示されているように、指によって加えられる可能な牽引力によるフラップの垂直方向の変位を阻止するため、生産者から消費者へのタップ1Aの密閉を保証する。
【0018】
特に、タップ1Aの最初の開栓を実行する前に、使用者は、図35に示されるように、タップ1A自体から不正開栓防止バンド2A2を取り除く必要がある。このようにして、不正開栓防止バンド2A2は、本発明のタップ1Aから完全に切り離され、それ自体で、残りのパッケージとは別に廃棄される部分となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0019】
【特許文献1】仏国特許出願公開第2742207号明細書
【特許文献2】欧州特許出願公開第1627850号明細書
【特許文献3】国際特許公開第2012176221号
【特許文献4】欧州特許出願公開第0432070号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
本発明の目的は、タップ自体の現在の生産システムを混乱させることなく、使い捨てプラスチック(SUP)の物品に関する新しいヨーロッパおよび国際的な指令に準拠した保証シールおよび自動開栓を伴う、現在のタップに統合できる不正開栓防止システムを有することを可能にし、したがって、開栓後もタップに結合されたままであり、環境に分散しないか、誤って廃棄されてもその正しいリサイクルを可能にし、市場で入手可能な接続システムに適合する、分注キャップを作製することである。
【0021】
したがって、本発明の目的は、図17の第1のキャップ2Aの部品の不正開栓防止バンド2A2を排除し、それを、今日製造された部品2Aと同じ目的、すなわち容器(好ましくはBIB)に含まれる製品の保護を達成することを可能にする革新的な部品と置き換え、不正開栓の証拠を顧客に提供するが、現在は除去され、提案どおりに適切に廃棄されない場合に、潜在的に環境に分散する可能性がある2A2バンドを排除することを可能にすることである。
【0022】
特に、図2のキャップ2は、最近3月27日に欧州議会で採択された「使い捨てプラスチック」(SUP)と呼ばれる新しい欧州規則、ならびに例えば、米国のAB319カリフォルニア規制の要件を満たすように設計する必要がある。どちらの規制も、収集およびリサイクルされるプラスチックの量を増やし、それによって海洋ごみを減らすことを目的としている。その結果、日用消費財(CPG)の会社は、新しい規制に準拠するだけでなく、環境に配慮した消費者にライフスタイルに合ったソリューションを提供し、最高の梱包体験を提供するソリューションを開発するようパートナーに呼びかけた。
【0023】
市場のこれらの新しいニーズを参照して、出願人は、図33に示される、保証シールが統合された新しいキャップを開発した。使用後のリサイクルを促進するように設計された図34のインターロッキングバージョンの場合、バンドは、好ましくは横向きである(ただし、バンドはまた、キャップおよび駆動要素を変更して前方または後方に配置することができるが、常に本発明の教示の範囲内にある)が、今日のようにもはやタップから切り離されていないため、タップに結合されたままとなり、閉鎖時に、適切なリサイクルの流れを経ることができる。
【0024】
本発明の別の目的は、完全にプラスチック材料でできており(したがって容易にリサイクル可能であり)、今日市場に出回っているこのタップディスペンサー用に特別に設計されたコネクタシステムに適合し、既存の生産サイクルを混乱させることなく、したがって、行われた「グリーン」な変更に多くのお金を投資する必要がない、実際に古い既知のタップのバージョン1Aを置き換えるタップを作製することである。
【課題を解決するための手段】
【0025】
以下の説明の結果として、本発明の上記および他の目的および利点は、独立請求項に記載されているような分注によって達成される。本発明の好ましい実施形態および自明でない変形は、従属請求項の主題である。
【0026】
添付のすべての特許請求の範囲は、本明細書の不可欠な部分を形成することが意図される。
【0027】
添付の特許請求の範囲に含まれるような本発明の範囲から逸脱することなく、(例えば、形状、サイズ、配置、および同等な機能を備えた部品に関して)記載されているものに無数の変形および修正を加えることができることは即座に明らかであろう。
【0028】
本発明は、添付の図面を参照して、非限定的な例として提供される、そのいくつかの好ましい実施形態によってよりよく説明されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】閉鎖位置にある本発明に係るタップの一実施形態の斜視図である。
図2】閉鎖位置にある本発明に係るタップの一実施形態の正面図である。
図3】閉鎖位置にある本発明に係る組み立てられたタップの一実施形態の正面図および詳細な断面図である。
図4】閉鎖位置にある本発明に係るタップの一実施形態の正面断面図および側面図である。
図5】閉鎖位置にある本発明に係るタップの一実施形態の側面断面図である。
図6】本発明に係るタップの一実施形態の分解正面図および分解側面図である。
図7】本発明に係るタップの一実施形態の分解正面図および分解側面断面図である。
図8】本発明に係るタップの分解断面の等角図である。
図9】第1の開栓位置における本発明に係るタップの正面図および側面図である。
図10】開栓位置における本発明に係るタップの正面図、断面図、および詳細図である。
図11】第1の開栓位置における本発明に係るタップの正面図、断面図、および詳細図である。
図12】最初の開栓後に閉鎖する閉鎖位置にある本発明に係るタップの正面図および側面図である。
図13】最初の開栓後の閉鎖位置における本発明に係るタップの正面断面図、側面図、および詳細図である。
図14】最初の開栓後の閉鎖位置における本発明に係るタップの正面断面図である。
図15】従来技術に係るタップの斜視図である。
図16】従来技術に係るタップの正面図である。
図17】従来技術に係るタップの分解図である。
図18】閉鎖位置にあり、無傷の取り外し可能なバンドを備えたシールを備えた従来技術に係るタップの断面正面図である。
図19】閉鎖位置にあり、無傷の取り外し可能なバンドを備えたシールを備えた従来技術に係るタップの側面図である。
図20】閉鎖位置にあり、取り外し可能なバンドが取り外されて廃棄されたシールを備えた、従来技術に係るタップの斜視図である。
図21】閉鎖位置にあり、取り外し可能なバンドが取り外されて廃棄されたシールを備えた、従来技術に係るタップの正面図である。
図22】閉鎖位置にあり、取り外し可能なバンドが取り外されて廃棄されたシールを備えた、従来技術に係るタップの側面図である。
図23】従来技術に係るタップのその開栓位置における斜視図である。
図24】従来技術に係るタップのその開栓位置における正面図である。
図25】従来技術に係るタップのその開栓位置における断面正面図である。
図26】従来技術に係るタップのその開栓位置における側面図である。
図27】既知のソリューションの現在市販されている駆動要素部品の断面正面図、側面図、および上面等角図である。
図28】既知のソリューションの現在市場に出回っている、将来にもはや従わない、取り外し可能な不正開栓防止バンドを備えた部品キャップの正面側等角図、断面図、および上面図である。
図29】既知のソリューションの現在市場に出回っているが、2つの部品(本体とキャップ)の溶接を提供するソリューションでは、将来のバージョンでも変更されない、本体部品の正面図、側面等角図、断面図、および上面図である。
図30】(機械式フックを備えたバージョンの)キャップ用の機械式フックに適合した将来のバージョンの本体部品の正面図、側面等角図、断面図、および上面図である。
図31】既知のソリューションの現在市場に出回っているが、将来のソリューションについても同じままである内部弁部品の正面図、断面側面図、および上面等角図である。
図32】将来のバージョンの駆動要素の断面図、正面図、側面図、上面図、等角図、および詳細図である。
図33】溶接を伴う将来のバージョンの駆動要素の断面図、正面図、上面図、等角図、および詳細図である。
図34】将来のインターロッキングバージョンの駆動要素の断面図、正面図、上面図、等角図、および詳細図である。
図35】現在市場に出回っているタップの不正開栓防止バンドの取り外しの時点での定型化された画像であり、将来的には新しいヨーロッパおよび国際的な指令に準拠しなくなる。
図36】不正開栓防止バンドを取り外して廃棄した後の、現在市場に出回っているタップの開栓ステップ(タップの様々な部品上での指の位置付け)の時点での定型化された画像である。
図37】本体部品およびインターロッキングカバーを備えた将来のバージョンにおける本発明のタップのアセンブリの正面図、側面断面図、および詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図を参照して、本発明の分注タップ1、1A、1Bの例示的かつ非限定的な一実施形態が示され、説明される。記載されるタップは、様々な形状、サイズで、および均等な詳細と共に作製することができ、例えば「バッグインボックス」と呼ばれるものだけでなく、硬質または準硬質のタイプのものなど、様々なタイプの容器に使用できることは当業者には明らかである。
【0031】
本発明のタップ1の第1の実施形態が図1に示され、現在市場に出回っているタップのそのような部品を再利用することを可能にするので伝統的であると考えられる図29の第1の本体4を使用し(したがって、かなりの費用および時間の節約をもたらし)、これはその後、図33の新しい革新的なキャップ2と結合される。
【0032】
本発明のタップ1Bの第2の実施形態が図37に示され、代わりに、図34の新しい第3のキャップ2Bとペアになる第2の本体4B(図30に詳細に示される)を使用し、キャップ2と第1の本体4との間の接続方法(今日のように2つの部品間の従来の溶接)と第3キャップ2Bと第2の本体4Bとの間の接続方法(インターロック)のみを変更することにより、両方とも送出に役立つ2つの部品間に接合部を得るために両方とも有用な形状を有している。
【0033】
これらは、両方のバージョン(図1のタップ1および図37のタップ1B)で、使い捨てプラスチック物品(SUP)に関する新しい欧州および国際的な指令に準拠しており、両方のバージョンで、それらはまた、各々のフィンに統合された図32の駆動開栓突起またはくさび3.4と共に、図32の新しい駆動フラップ(第2の駆動要素)3を使用し(これにより、各々のフィンの開栓の図32の駆動突起またはくさび3.4を簡単かつ安価に追加できるため、現在の駆動要素を変更でき)、図31の弾性ドーム5を備えた内部バルブまたは膜は、図15に示す市場に出回っているタップ1Aで現在使用されているものと同じである。現在製造されている部品を再利用できる(または、くさびを追加した駆動要素の場合のように、小さな変更を加えていずれにせよ再利用できる)という事実は、時間とお金を節約し、新しい形状は「隠されている」ため、顧客の最終的な認識を変えることはないので、本発明にさらなる価値を与える。
【0034】
図を参照すると、本発明のタップは、2つの主要な構成(図1図14に示されるタップ1、および図37に示されるタップ1B)で提供され、第1の構成では、タップ1は基本的に、
現在市場に出回っているタップ1Aに現在使用されているものと同じ形状の「従来の」本体である、第1の本体4(図29)(これは、部品と機器を使用して既存のタップ1Aを生成し、本発明のタップ1を作製できるため、プロジェクト全体の製造コストと時間の点で大きな利点を提供する。そのような第1の本体4は、好ましくは、図29の前部シリンダ4.2に対して垂直に配置されたシリンダ4.3で形成された細長い端部(4後側)を備えており、以下:(1)関連する部品の表面間(この場合は、第1の本体4と容器との接続ノズル(図示せず)との間)の干渉のおかげで、容器(図示せず)との接続ノズル上の接続・液体密閉要素4.6を得る目的のために必要な形状、および(2)容器(図示せず、好ましくはBIBであるがこれに限定されない)を備えた、取り外し防止(偽造防止)鋭利な縁部のフィッティング要素4.5が作製される領域(4前側)とは識別可能である。図29の4前側における正面には、シリンダ4.2があり、その内側に図29の内部密閉壁4.4と内部密閉溝4.7が得られ、図31の弾性ドームを備えた内部弁または膜5の密閉周辺部5.1と垂直密閉壁5.3に結合されている。座部4.8はまた、図32の駆動突起3.4の案内・座部として機能する前部シリンダ上に得られる。図29のこのような第1の本体4は、図33のキャップ2との従来の接続方法、つまり超音波溶接とレーザー溶接に使用される。)と、
第2の本体4B(図30によく示されている)(これは、凹部と、上部に締結形状が得られる、図34の第3のキャップ2Bと結合する、凹部・歯部4B.9とを備えた形状の本体であり、好ましくは図30の前部シリンダ4B.2に対して垂直に配置された、シリンダ4B.3から形成された細長い端部(4B後側)を備えており、接続・液体密閉要素4B.6を得るために必要な形状は、接続ノズル上で得られる。容器(図示せず)を備えた接続ノズル、および容器(図示せず、好ましくはBIBであるがこれに限定されない)を備えた取り外し防止(偽造防止)の鋭利な嵌合要素4B.5上に得られる。正面には、シリンダ4B.2があり、その内側に内部密閉壁4B.4と内部密閉溝4B.7が得られ、図31の弾性ドームを備えた内部弁または膜5の密閉周辺部5.1と垂直密閉壁5.3に結合されている。前部シリンダには、図32の駆動突起3.4の案内・座部として機能する座部4B.8も得られる。そのような第2の本体4Bでは、図37のタップインターロッキングディスペンサー1Bのバージョンに使用され、図30の第2の本体4Bおよび図34の第3のキャップ2Bに現在のインターロッキング形状を正確に利用する、空洞タイプおよび歯部タイプの締結形状4B.9も得られる。)と、
図31の弾性ドームを備えた内部弁または膜5(バージョン1と1Bの両方に共通)(これは、図31に示すように、部品の内側の締結ゾーン5.4と、後で見られるように、流体を本体4、4Bの内部形状で密閉することによって動作可能に結合される、密閉凹部5.1および垂直密閉壁5.3とを含む。特殊なドーム状の形状と使用される材料により、図31の弾性ドームを備えた特定の内部弁または膜5が弾性的になり、図32の第1の駆動要素3A2の外部フラップに使用者によって加えられる外部機械力が取り除かれると、弁5を自己閉鎖するという特定の機能がタップ1、1Bに提供される。)と、
駆動端部3.2(図32)(これは、生産時のタップに現在使用されている第1の要素3Aのすべての特性を維持するという特徴を有するが、外部フラップ3.1の上部にある2つの駆動突起またはくさび3.4が追加されており(したがって、現在の生産用金型を修正することによって部品を図1のタップ1および図37のタップ1Bの新しい構成に適合可能とする単純な修正のみであり)、これはキャップ2(図33)上に得られるフィン/フラップ2.1および第3のキャップ2B(図34)上に得られる形状部2B.1を案内し、図1のタップ1および図37のタップ1Bの開栓する(と同時に保証シールを破壊する)ことができる。さらに、図36に示すように、タップの開栓を可能にするために、図32の駆動端部3.2および外部フラップ3.1上には、指の把持領域を保証するのに役立つ締結形状部が存在する。タップ1および1Bにそれぞれ得られた、形状部4.8および4B.8と結合する案内・摺動形状部3.5が存在する。)と、
キャップ2(図33によく示されている)(これは、図29の第1の本体4で使用されるバージョンでは、現在市場に出回っているタップ1Aにおいて今日行われているように、任意の溶接方法(好ましくは、超音波溶接であるがこれに限定されない)を使用して、2つの部品(第1の本体4とキャップ2)の間の固定システムを維持するのに役立っており、図33のキャップ2に締結されたままであり、次に第1の本体4に安定的に結合され、使い捨てプラスチック物品(SUP)に関する新しいヨーロッパおよび国際的な指令で要求されているような単一の不可分部品を形成する、統合シールシステムを備えている。図33を参照すると、キャップ2に統合された2つの可撓性ヒンジ2.6によって、キャップ2の本体に拘束された不正開栓防止横方向フィン/フラップ2.1を備えた新しいキャップ2の特性を強調することができ、これは、キャップ2の本体に拘束された2つの不正開栓防止フィン/フラップ2.1を維持する機能を有し、したがって使い捨てプラスチック製品(SUP)に関する新しいヨーロッパおよび国際的な指令に準拠する。2つの横方向フィン/フラップ2.1を締結リング2.8の中央にあるキャップ2の本体に結合するジャンパータイプの「細い」接続要素2.2もあり得る。これらの接続ジャンパーは、駆動要素上に得られる図32の駆動突起またはくさび3.4の推力により、最初の開栓時に破壊され、図13に示すようにサイドフラップが上がっているのを見て、タップ1、1Bがすでに開かれていることを理解する最終的な顧客に即座の視覚的なフィードバックを保証し、最終的な顧客に対して危険な偽造を回避する。図33のフィン/フラップ2.1の内側で、図32の第2の駆動要素3上に得られる図32の駆動突起またはくさび3.4との結合に役立ち、(結合された傾斜台2.5によって案内されて)シールの2つの横方向のフィン/フラップ2.1が回転を実行できるようにする、傾斜面2.5の形状に気付くことができ、したがって、これらは、(図36に示すように)駆動要素3の外部フラップ3.1上の使用者の指によって加えられるフラップ3.1の持ち上げの試みを、図33の接続フラップ2.6の接続部を回転中心として有する図33のフィン/フラップ2.1のトルクに変換するのに役立つ。ヒンジ2.6の隣にはさらに横方向逃げ部2.7(図33)があり、可撓性ヒンジ2.6を取得できるようにするのに役立つ。図36に示すように、反対側の親指の座部として役立つ凹面座部2.3もある。図32の第2の駆動要素3の案内形状部2.9と、タップ1、1Bを完全に組み立てた後、弾性ドームを備えた内部弁または膜5の上面5.5との結合のおかげで、弾性ドームを備えた内部弁または膜5を所定の位置に維持するのに役立つ垂直形状部2.4がある。)と、
第3のキャップ2B(図34によく示されている)(第2の本体4Bと第3のキャップ2Bとの間のインターロックシステム用に、図30の第2の本体4Bと共に使用されるバージョンにおいて、使い捨てプラスチック製品(SUP)に関する新しいヨーロッパおよび国際的な指令で要求されているように、キャップに固定されたままの統合シールシステムを備えている。図33を参照すると、キャップに統合された2つの可撓性ヒンジ2B.6によって第3のキャップ2Bの本体に拘束された不正開栓防止サイドフィン/フラップ2B.1を備えた新しい第3のキャップ2Bの特性を強調することが可能であり、これは、第3のキャップ2Bの本体に拘束される不正開栓防止フィン/フラップ2B.1を維持する機能を有し、したがって、使い捨てプラスチック物品(SUP)に関する新しいヨーロッパおよび国際的な指令に準拠する。2つの横方向フィン/フラップ2B.1を、固定された安定した締結リング2B.8によって第3のキャップ2Bの本体に結合する、ジャンパータイプの「細い」接続要素2B.2もある。これらの接続ジャンパー2B.2は、第2の駆動要素3上に得られる図32の駆動突起またはくさび3.4の推力により、最初の開栓時に破壊され、図13に示すようにサイドフラップが上がっているのを見て、タップ1、1Bがすでに開かれていることを理解する最終的な顧客に即座の視覚的なフィードバックを保証し、最終的な顧客に対して危険な偽造を回避する。図34のフィン/フラップ2B.1の内側には、図32の第2の駆動要素3上に得られる図32の駆動突起またはくさび3.4との結合に役立つ、傾斜面2B.5と、(結合された傾斜台2B.5によって案内される)回転を実行するシールの2つの横方向フラップ2.1を備えた形状部もあり、したがって、それらは、(図36に示すように)第2の駆動要素3の外部フラップ3.1に使用者の指によって加えられるフラップ3.1の持ち上げの試みを、図34の接続フラップ2.6の接続部を回転中心として有する、図34のフィン/フラップ2.1Bのトルクに変換するのに役立つ。図34のヒンジ2B.6の隣には、可撓性ヒンジ2B.6を得ることを可能にするのに役立つ横方向逃げ部2B.7(図34)がある。図36に示すように、反対側の親指の座部として、また好ましくは材料の注入点の座部としても役立つ、図34の凹面座部2B.3がある。図34の案内形状部2B.9は、図32の第2の駆動要素3のために存在する。タップ1Bの完全な組み立て後、弾性ドームを備えた内部弁または膜5の上面5.5との結合により、弾性ドームを備えた内部弁または膜5を所定の位置に維持するのに役立つ垂直形状部2B.4が存在する。最後に、図34の第3のキャップ2Bの上部に図34の2つ以上の穴2.10があり、これは、図34の内部固定歯部2.11を取得することを可能にし、これはその後、図30の第2の本体4B上に得られる結合プロファイル(形状部4B.9)と安定的に結合される。)とを含む。
【0035】
本発明の2つの好ましい実施形態が説明され、2つの部品(図33のキャップ2および図29の第1の本体4)間に既存の溶接技術を利用し、したがって。現在使用されているソリューションの部品、ならびに部品の作製に使用される機器を再利用できる、実装するのに「保守的」かつ安価かつ「高速」なバージョンと、代わりに2つの部品(図34の第3のキャップ2Bと図30の第2の本体4B)間の接続を利用する新しいバージョンであるが、もちろん、同じ発明のアイデア内でさらなる修正および変更を加える可能性がある。
【0036】
特に、図3を参照すると、本発明のタップ1は、好ましくは超音波によって、第1の本体4上に溶接されたキャップ2と共に、閉鎖位置における断面図および詳細図に、その従来の構成で強調され(るが、そのような説明は、第3のキャップ2Bと第2の本体4Bとの間のインターロック技術を備えた、図37の本発明のタップ1Bとも完全に関連しており)、好ましくは弾性記憶を伴う可撓性材料で作られた弾性ドームを備えた内部弁または膜5が、図29の第1の本体4の前部(4前側)で得られた座部円筒形前部4.2に挿入され、図31の弾性ドームを備えた内部弁または膜5の密閉周辺部5.1の上部外面と干渉し、液密性(図3の4.2-5.1)を生成し、することに留意されたい。一方、閉鎖位置にある、図31の弾性ドーム5を備えた内部弁または膜の下部垂直密閉壁5.3は、第1の本体4の液体出口穴の内面(図29の内部密閉溝4.7)と結合され、液体出口穴に下部シール(図3の内部密閉溝4.7-垂直密閉壁5.3)を生成する。
【0037】
図3を引き続き見ると、弾性ドームを備えた内部弁または膜5の上方に、図32の第2の駆動要素3が挿入されており(好ましくは、2つの部品上に得られる形状のおかげで、第1の本体4と第2の駆動要素3をインターロックおよびロックしており)、図32の駆動端部3.2上に得られるインターロック形状により、弾性ドームを備えた内部弁または膜5安定的にロックし、図31のその結合(またはインターロック)する空洞5.4により、図3の第2の駆動要素3から図3の弾性ドームを備えた内部弁または膜5に開栓力を伝達することを可能にする安定したカップリング3.2-5.4を生成し、図11に示すような変形を可能にし、液体出口穴4.1を解放し、容器(好ましくはBTBであるがこれに限定されない)内部に収容される液体の送出を可能にすることに気づくことができる。
【0038】
分析を続けると、新しい本発明のタップ1および1Bを(その代替構成において)形成する最後の部品として、使い捨てプラスチック物品(SUP)に関するEUおよび国際的な指令で要求されているような、取り外しのできない一体型シールを備えたキャップが、図3の第1の本体4の前部の内側に挿入される。図33の部品キャップ2と図34の部品キャップ2B(この場合は図30の第2の本体4Bと共に)と図32の第2の駆動要素3は、「再構築された」部品、つまり最も革新的で人気のある部品(キャップ2)のみを必要とする、特に図1以降のタップ1のバージョンに関しては、迅速かつ経済的に既存の市場に適合可能にする真の革新を表し、一方、図32の第2の駆動要素3の場合、図32の開栓の駆動突起またはくさび3.4を追加して、キャップ上に作製された図34のアンダーカット2.11と連動する図30の結合溝4.9Bを得ることが好ましいがこれに限定されないことにより、既存の機器を簡単に修正するだけで十分であることに留意すべきである。
【0039】
より具体的には、図33を参照すると、図29の第1の本体4に溶接されるように成形された「従来の」バージョンに関して、図33のフィン/フラップまたはジャンパー2.1および可撓性ヒンジ2.6によって図33のキャップ2の本体に拘束されている横方向不正開栓防止フィン/フラップ2.1に気づくことができる。好ましくは、図33のジャンパー2.2は、タップが密閉され、それが開けられる必要がないときに、第2の駆動要素3のフラップを閉じたままにする目的を有し、これは、本発明のタップ1、1Bが接続される容器(好ましくは、BIB)の内部に収容される製品が、偽造および/または最初の開栓を被っていないことを最終使用者に保証する。ジャンパー2.2の第2の機能は、キャップ2のフィン/フラップ2.1を横方向に解放し、図33の2つのヒンジ2.6(両側に1つずつ)の中央によってのみ拘束されたままにし、することを可能にすることである。図32の駆動突起またはくさび3.4により、図32の第2の駆動要素3によって図33のフィン/フラップ2.1に加えられたトルクタイプの動きにより破壊され、キャップ2のフラップ2.1の内側に見られる内部形状部2.5と協働し、これは図32の第2の駆動要素3の並進運動を、最初のおよびその後の開栓時のトルクのような運動に変換することを目的とする。
【0040】
好ましくは、外部案内部として機能し、とりわけ不正開栓防止シールのジャンパー2.2を接続するためのベースとして機能する環状の高剛性で固定された固定領域2.8(図33)があり、図32の第2の駆動要素3の図32のフラップ3.6で排出され、その結果、図33のキャップ2の2つの不正開栓防止フィン/フラップ2.1で排出される、望まれない開栓の応力に耐えるのに必要な剛性を保証する。図33のジャンパー2.2のサイズにより、最終顧客に保証されている開栓強度をより良好に管理できる。
【0041】
説明を続けると、キャップ2の上部において、図36の画像に示されるような本発明のタップ1、1Bを開栓するときの反対側の親指のための、またプラスチック材料の射出点の隠れた位置のための座部として機能するトラップ2.3(図33)に気づくことができる。好ましくは、2つの細長い形状部2.10が内部に得られ、これらは、本発明のタップ1、1Bを組み立てると、それらの内部に得られたトラック2.9(図33)のために、図32の第2の駆動要素3の摺動座部として機能し、その中で第2の駆動要素3の図32の突起部3.3が摺動し、直線的な摺動と案内を保証する。弾性ドームを備えた内部弁または膜5の図31の平面5.5上にある図33の平面2.4のため、延長部2.10には、図31の弾性ドームを備えた内部弁または膜5を所定の位置に維持する目的もある。
【0042】
本発明のタップの第2のバージョン1Bに関しては、上記の説明はほとんど同じである。大きな違いは、図34のキャップ2Bでは、図30の第2の本体4Bに得られる座部4B.9と結合された締結形状2B.11が得られ、2つの部品間の溶接に匹敵する安定した結合が生成されることである。得られた穴は、好ましくは上部にあり、簡単な方法で(図34の第3のキャップ2Bを生成する金型構造のレベルで)図34の内歯部2.11を得るのに役立つ。
【0043】
他の違いは、前述のように、図34の歯部2B.11の図30の締結座部4B.9が得られる第2の本体4Bにある。
【0044】
残りについては、以下で説明することは、図1の本発明のタップ1と図37のタップ1Bの両方に対して有効である。
【0045】
好ましくは、図1図2、および図3を参照すると、その閉鎖位置にあり、最終顧客の保証として閉じられた不正開栓防止密閉フィン/フラップ2.1を備えた、本発明のタップ1(インターロックのソリューション1Bについては図37を参照しなければならない)に気づくことができる。図3および図4から分かるように、駆動突起またはくさび3.4は、不正開栓防止の案内リブ2.5上にあり、いつでも開栓力を伝達し、第2の駆動要素3の上昇運動をキャップ2の横方向フィン/フラップ2.1のトルク運動に変換する準備ができており、これにより、ジャンパーを破壊することができ、その結果、形状を固定することによって弾性ドームを備えた内部弁または膜5に結合される第2の駆動要素3の上昇運動が可能になり、タップの開栓と容器(好ましくはBIB)に収容される流体の送出が可能になる。
【0046】
図9図10、および図11では、本発明のタップ1、1Bの最初の開栓時に起きることに気づくことができ、第2の駆動要素3がその実行を終了したときに、図36で強調されているように、指および反対の親指の作用により、不正開栓防止フィン/フラップ2.1は完全に開いた位置にある。これらのフラップの主な特徴は、それらが単一の部品で得られていることと、ヒンジタイプの形状部2.6がすべて単一の部品内に得られているため、不正開栓防止フィン/フラップ2.1がキャップ2の本体に拘束されたままであることを保証し、したがってジャンパー2.2が破壊された後でも、周囲に拘束されたままであり、環境に分散されないため、アプリケーションは使い捨てプラスチック物品(SUP)に関する新しいヨーロッパおよび国際的な指令に準拠できる。
【0047】
最後に、図12図13、および図14は、第2の駆動要素3のフラップ3.6に加えられた牽引作用を指が止めた後の状況を強調している。弾性ドームを備えた内部弁または膜5により、システム全体が図12図13、および図14に示すその開始位置に戻るが、不正開栓防止フィン/フラップ2.1の位置のおかげで、タップ1、1Bが初めて開かれたことが強調され(不正開栓防止)、不正開栓防止フィン/フラップ2.1の位置は上昇したままであり、破壊されたジャンパー2.2を有するキャップ2が結合したままであり、最終顧客に視覚的な証拠を即座に提供する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16
図17
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図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
【国際調査報告】