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特表2023-505711新無線(NR)におけるセル検出及び測定のための探索器番号交換の機構
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  • 特表-新無線(NR)におけるセル検出及び測定のための探索器番号交換の機構 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-10
(54)【発明の名称】新無線(NR)におけるセル検出及び測定のための探索器番号交換の機構
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/16 20090101AFI20230203BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20230203BHJP
   H04W 8/22 20090101ALI20230203BHJP
【FI】
H04W48/16 110
H04W72/04 111
H04W8/22
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022535619
(86)(22)【出願日】2020-02-12
(85)【翻訳文提出日】2022-06-10
(86)【国際出願番号】 CN2020074941
(87)【国際公開番号】W WO2021159345
(87)【国際公開日】2021-08-19
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100210239
【弁理士】
【氏名又は名称】富永 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】ツイ ジエ
(72)【発明者】
【氏名】ヤオ チュンハイ
(72)【発明者】
【氏名】イェ チュンシュアン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン ダウェイ
(72)【発明者】
【氏名】スン ハイトン
(72)【発明者】
【氏名】ヘ ホン
(72)【発明者】
【氏名】オテリ オゲネコメ
(72)【発明者】
【氏名】ゼン ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ウェイドン
(72)【発明者】
【氏名】タン ヤン
(72)【発明者】
【氏名】キム ユチュル
(72)【発明者】
【氏名】チャン ユシュ
(72)【発明者】
【氏名】ウー ジビン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA14
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本開示のいくつかの実施形態は、セル検出及び測定のために電子デバイス(例えば、UE)とネットワークとの間で探索器番号を交換するための機構を実装するための装置及び方法を含む。例えば、いくつかの実施形態は、送受信機と、送受信機に通信可能に結合されたプロセッサと、を含む電子デバイスに関する。プロセッサは、電子デバイスに関連付けられた探索器番号を決定する。探索器番号は、2より大きい。プロセッサは、送受信機を使用して、ネットワークに信号を更に送信し、信号は探索器番号のインジケーションを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子デバイスであって、
ネットワークと通信するように構成された送受信機と、
前記送受信機に通信可能に結合されたプロセッサであって、
前記電子デバイスに関連付けられた探索器番号を決定し、前記探索器番号は2以上であり、
前記送受信機を使用して、前記ネットワークに信号を送信し、前記信号は、前記探索器番号のインジケーションを含む、ように構成されている、プロセッサと、
を備える、電子デバイス。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記探索器番号に基づいて、キャリア固有スケーリング係数(CSSF)を決定し、
前記CSSF又は前記探索器番号のうちの少なくとも1つを使用して、キャリア検出時間又はキャリア測定時間を決定する、ように更に構成されている、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項3】
前記プロセッサは、無線リソース制御(RRC)層シグナリングを使用して、前記探索器番号の前記インジケーションを送信するように構成されている、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項4】
前記プロセッサは、媒体アクセス制御(MAC)層シグナリングを使用して、前記探索器番号の前記インジケーションを送信するように構成されている、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項5】
前記プロセッサは、物理(PHY)層インジケーションを使用して、前記探索器番号の前記インジケーションを送信するように構成されている、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項6】
前記探索器番号は、前記電子デバイスによって監視される並列キャリアの数を含む、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項7】
電子デバイスであって、
ネットワークと通信するように構成された送受信機と、
前記送受信機に通信可能に結合されたプロセッサであって、
前記電子デバイスの第1の能力に関連付けられた第1の探索器番号と、前記電子デバイスの第2の能力に関連付けられた第2の探索器番号とを判定し、
前記送受信機を使用して、前記ネットワークに信号を送信し、前記信号は、前記第1の探索器番号及び前記第2の探索器番号のインジケーションを含む、ように構成されている、プロセッサと、
を備える、電子デバイス。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記第1の探索器番号及び前記第2の探索器番号に基づいて、キャリア固有スケーリング係数(CSSF)を決定し、
前記CSSF、前記第1の探索器番号、又は前記第2の探索器番号のうちの少なくとも1つを使用して、キャリア検出時間又はキャリア測定時間を決定する、ように更に構成されている、請求項7に記載の電子デバイス。
【請求項9】
前記プロセッサは、無線リソース制御(RRC)層シグナリングを使用して、前記第1の探索器番号及び前記第2の探索器番号の前記インジケーションを送信するように構成されている、請求項7に記載の電子デバイス。
【請求項10】
前記プロセッサは、媒体アクセス制御(MAC)層シグナリングを使用して、前記第1の探索器番号及び前記第2の探索器番号の前記インジケーションを送信するように構成されている、請求項7に記載の電子デバイス。
【請求項11】
前記プロセッサは、物理(PHY)層インジケーションを使用して、前記第1の探索器番号及び前記第2の探索器番号の前記インジケーションを送信するように構成されている、請求項7に記載の電子デバイス。
【請求項12】
前記第1の探索器番号及び前記第2の探索器番号は、前記電子デバイスによって監視される並列キャリアの数を含む、請求項7に記載の電子デバイス。
【請求項13】
前記第1の探索器番号は、第1の周波数範囲(FR)に関連付けられ、前記第2の探索器番号は、第2のFRに関連付けられている、請求項7に記載の電子デバイス。
【請求項14】
前記第1の探索器番号は、第1のタイミングアドバンスグループ(TAG)に関連付けられ、前記第2の探索器番号は、第2のTAGに関連付けられている、請求項7に記載の電子デバイス。
【請求項15】
電子デバイスであって、
ネットワークと通信するように構成された送受信機と、
前記送受信機に通信可能に結合されたプロセッサであって、
前記送受信機を使用して、ユーザ機器(UE)から信号を受信し、
前記受信した信号を使用して、前記UEに関連付けられた探索器番号を決定し、前記探索器番号は2以上である、ように構成されている、プロセッサと、
を備える、電子デバイス。
【請求項16】
電子デバイスであって、
ネットワークと通信するように構成された送受信機と、
前記送受信機に通信可能に結合されたプロセッサであって、
前記送受信機を使用して、ユーザ機器(UE)から信号を受信し、
前記受信した信号を使用して、前記UEによって使用される第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)リリースバージョンのインジケーションを判断し、
R-X以前の前記リリースバージョンを表す前記インジケーションに応答して、前記UEに関連付けられた探索器番号が2であると判定し、
R-(X+1)以降の前記リリースバージョンを表す前記インジケーションに応答して、前記UEに関連付けられた前記探索器番号が2より大きいと判定し、Xは16以上の整数である、ように構成された、プロセッサと、
を備える、電子デバイス。
【請求項17】
電子デバイスであって、
ネットワークと通信するように構成された送受信機と、
前記送受信機に通信可能に結合されたプロセッサであって、
前記送受信機を使用して、ユーザ機器(UE)から信号を受信し、
前記受信した信号を使用して、前記電子デバイスの第1の能力に関連付けられた第1の探索器番号と、前記電子デバイスの第2の能力に関連付けられた第2の探索器番号とを判定する、ように構成された、プロセッサと、
を備える、電子デバイス。
【請求項18】
方法であって、
ユーザ機器(UE)によって、前記UEに関連付けられた探索器番号を決定することであって、前記探索器番号は、前記UEによって監視される並列キャリアの数を含み、2以上である、決定することと、
前記UEによってネットワークに、前記探索器番号のインジケーションを含む信号を送信することと、
前記探索器番号に基づいて、キャリア固有スケーリング係数(CSSF)を決定することと、
キャリア検出時間又はキャリア測定時間を決定する際に前記CSSFを使用することと、
を含む方法。
【請求項19】
前記信号を送信することは、無線リソース制御(RRC)層シグナリングを使用して、前記探索器番号の前記インジケーションを送信することを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記信号を送信することは、媒体アクセス制御(MAC)層シグナリングを使用して、前記探索器番号の前記インジケーションを送信することを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記信号を送信することは、物理(PHY)層インジケーションを使用して前記探索器番号の前記インジケーションを送信することを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
方法であって、
ユーザ機器(UE)によって、前記UEの第1の能力に関連付けられた第1の探索器番号と、前記UEの第2の能力に関連付けられた第2の探索器番号とを判定することであって、前記第1の探索器番号及び前記第2の探索器番号の各々は正の整数を含む、判定することと、
前記UEによってネットワークに、前記第1の探索器番号及び前記第2の探索器番号のインジケーションを含む信号を送信することと、
前記探索器番号に基づいて、キャリア固有スケーリング係数(CSSF)を決定することと、
キャリア検出時間又はキャリア測定時間を決定する際に前記CSSFを使用することと、
を含む方法。
【請求項23】
前記信号を送信することは、無線リソース制御(RRC)層シグナリングを使用して、前記第1の探索器番号及び前記第2の探索器番号の前記インジケーションを送信することを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記信号を送信することは、媒体アクセス制御(MAC)層シグナリングを使用して、前記第1の探索器番号及び前記第2の探索器番号の前記インジケーションを送信することを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記信号を送信することは、物理(PHY)層インジケーションを使用して前記第1の探索器番号及び前記第2の探索器番号の前記インジケーションを送信することを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記第1の探索器番号及び前記第2の探索器番号は、前記UEによって監視される並列キャリアの数を含む、請求項22に記載の方法。
【請求項27】
前記第1の探索器番号は、第1の周波数範囲(FR)に関連付けられ、前記第2の探索器番号は、第2のFRに関連付けられている、請求項22に記載の方法。
【請求項28】
前記第1の探索器番号は、第1のタイミングアドバンスグループ(TAG)に関連付けられ、前記第2の探索器番号は、第2のTAGに関連付けられている、請求項22に記載の方法。
【請求項29】
方法であって、
基地局によって、ユーザ機器(UE)から信号を受信することと、
前記基地局によって、前記受信した信号を使用して、前記UEに関連付けられた探索器番号を決定することであって、前記探索器番号は、前記UEによって監視される並列キャリアの数を含み、2以上である、決定することと、
を含む、方法。
【請求項30】
方法であって、
基地局によって、ユーザ機器(UE)から信号を受信することと、
前記基地局によって、前記受信した信号を使用して、前記UEによって使用される第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)リリースバージョンのインジケーションを判断することと、
R-X以前の前記リリースバージョンを表す前記インジケーションに応答して、前記UEに関連付けられた探索器番号が2であると判定することと、
R-(X+1)以降の前記リリースバージョンを表す前記インジケーションに応答して、前記UEに関連付けられた前記探索器番号が2より大きいと判定することであって、Xは16以上の整数である、判定することと、
を含む、方法。
【請求項31】
方法であって、
基地局によって、ユーザ機器(UE)から信号を受信することと、
前記基地局によって、前記受信した信号を使用して、前記UEの第1の能力に関連付けられた第1の探索器番号と、前記UEの第2の能力に関連付けられた第2の探索器番号とを判定することであって、前記第1の探索器番号及び前記第2の探索器番号の各々は正の整数を含む、判定することと、
を含む、方法。
【請求項32】
命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、ユーザ機器(UE)のプロセッサによって実行されたときに、前記プロセッサに動作を実行させ、前記動作は、
前記UEに関連付けられた探索器番号を決定することであって、前記探索器番号は、前記UEによって監視される並列キャリアの数を含み、2以上である、決定することと、
ネットワークに、前記探索器番号のインジケーションを含む信号を送信することと、
前記探索器番号に基づいて、キャリア固有スケーリング係数(CSSF)を決定することと、
キャリア検出時間又はキャリア測定時間を決定する際に前記CSSFを使用することと、
を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項33】
命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、ユーザ機器(UE)のプロセッサによって実行されたときに、前記プロセッサに動作を実行させ、前記動作は、
前記UEの第1の能力に関連付けられた第1の探索器番号と、前記UEの第2の能力に関連付けられた第2の探索器番号とを判定することであって、前記第1の探索器番号及び前記第2の探索器番号の各々は正の整数を含む、判定することと、
ネットワークに、前記第1の探索器番号及び前記第2の探索器番号のインジケーションを含む信号を送信することと、
前記探索器番号に基づいて、キャリア固有スケーリング係数(CSSF)を決定することと、
キャリア検出時間又はキャリア測定時間を決定する際に前記CSSFを使用することと、
を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項34】
命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、基地局のプロセッサによって実行されたときに、前記プロセッサに動作を実行させ、前記動作は、
ユーザ機器(UE)から信号を受信することと、
前記受信した信号を使用して、前記UEに関連付けられた探索器番号を決定することであって、前記探索器番号は、前記UEによって監視される並列キャリアの数を含み、2以上である、決定することと、
を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項35】
命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、基地局のプロセッサによって実行されたときに、前記プロセッサに動作を実行させ、前記動作は、
ユーザ機器(UE)から信号を受信することと、
前記受信した信号を使用して、前記UEによって使用される第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)リリースバージョンのインジケーションを判断することと、
R-X以前の前記リリースバージョンを表す前記インジケーションに応答して、前記UEに関連付けられた探索器番号が2であると判定することと、
R-(X+1)以降の前記リリースバージョンを表す前記インジケーションに応答して、前記UEに関連付けられた前記探索器番号が2より大きいと判定することであって、Xは16以上の整数である、判定することと、を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項36】
命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、基地局のプロセッサによって実行されたときに、前記プロセッサに動作を実行させ、前記動作は、
ユーザ機器(UE)から信号を受信することと、
前記受信した信号を使用して、前記電子デバイスの第1の能力に関連付けられた第1の探索器番号と、前記電子デバイスの第2の能力に関連付けられた第2の探索器番号とを判定することであって、前記第1の探索器番号及び前記第2の探索器番号の各々は正の整数を含む、判定することと、
を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項37】
本明細書に記載の動作のいずれか1つ以上を含む方法。
【請求項38】
本明細書に記載の動作のうちのいずれか1つ以上を実行するように構成された電子デバイス。
【請求項39】
命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、電子デバイスのプロセッサによって実行されると、前記プロセッサに動作を実行させ、前記動作は、本明細書に記載の動作のうちのいずれかの1つ以上を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項40】
本明細書に記載の方法のうちの1つ以上を実行するように構成されたプロセッサ回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
記載された実施形態は、一般に、無線通信におけるセル検出及び測定に関する。例えば、本開示の実施形態は、セル検出及び測定のために電子デバイス(例えば、ユーザ機器(UE))とネットワークとの間で探索器番号を交換するための機構に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザ機器(UE)は、基地局に関連付けられた無線ネットワークを介して通信するために1つのセル内の基地局(例えば、進化型ノードB(eNB))に接続されているが、UEは、セル上の他のキャリアを能動的に検出及び/又は測定し、及び/又は他のセルを検出及び/又は測定することができる。例えば、UEは、同一セルにおける他のキャリアを検出及び測定し、及び/又は、隣接するセルを検出及び測定し得る。UEは、この検出及び測定動作を実行して、同一セル内の他のキャリア及び/又はセルの近傍の他のセルがより良好な条件を有するかどうかを判定することができる。例えば、UEは、他のキャリア及び/又は隣接するセルに関連付けられた基準信号受信電力(RSRP)を測定することができる。UEが、他のキャリアのうちの1つ以上、及び/又は、1つ以上の隣接するセルが、無線ネットワークを介して通信するためのより良好な条件を有していると判定した場合、UEは、セルの他のキャリアを使用し、及び/又は、隣接するセルに接続する手順の再選択をトリガできる。
【発明の概要】
【0003】
本開示のいくつかの実施形態は、セル検出及び測定のために電子デバイス(例えば、UE)とネットワークとの間で探索器番号を交換するための機構を実装するための装置及び方法を含む。UE内のより多くの探索器を使用することにより、UEは、複数のキャリア及び/又はセルを同時に検出し、測定することができる。従って、検出時間/遅延及び測定時間/遅延を低減することができ、必要に応じて、UEは他のキャリア(単数又は複数)及び/又はセル(単数又は複数)をより効率的に検出及び接続することができる。本開示のいくつかの態様は、UEとネットワークとの間のUEの探索器の数(探索器番号-UEによって監視される並列キャリアの数)を交換するための機構を対象とする。本開示のいくつかの態様の探索器番号を交換するための機構は、例えば、同期信号ブロック(SSB)ベースの測定タイミング構成(SMTC)周期において、ネットワーク性能を高め、ネットワーク構成を改善することができる。
【0004】
本開示のいくつかの態様は、電子デバイスに関する。電子デバイスは、無線ネットワークを介して通信するように構成された送受信機と、送受信機に通信可能に結合されたプロセッサとを含む。プロセッサは、電子デバイスに関連付けられた探索器番号を決定する。探索器番号は、2以上である。プロセッサは、送受信機を使用して、ネットワークに信号を更に送信し、信号は探索器番号のインジケーションを含む。
【0005】
本開示のいくつかの態様は、電子デバイスに関する。電子デバイスは、無線ネットワークを介して通信するように構成された送受信機と、送受信機に通信可能に結合されたプロセッサとを含む。プロセッサは、電子デバイスの第1の能力に関連付けられた第1の探索器番号と、電子デバイスの第2の能力に関連付けられた第2の探索器番号とを判定する。プロセッサは、送受信機を使用して、ネットワークに信号を更に送信し、信号は第1及び第2の探索器番号のインジケーションを含む。
【0006】
本開示のいくつかの態様は、電子デバイスに関する。電子デバイスは、無線ネットワークを介して通信するように構成された送受信機と、送受信機に通信可能に結合されたプロセッサとを含む。プロセッサは、送受信機を使用して、ユーザ機器(UE)から信号を受信し、受信した信号を使用して、UEに関連付けられた探索器番号を決定する。探索器番号は、2以上である。
【0007】
本開示のいくつかの態様は、電子デバイスに関する。電子デバイスは、無線ネットワークを介して通信するように構成された送受信機と、送受信機に通信可能に結合されたプロセッサとを含む。プロセッサは、送受信機を使用して、ユーザ機器(UE)から信号を受信し、受信した信号を使用して、UEによって使用される第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)リリースバージョンのインジケーションを判断する。R-X以前のリリースバージョンを表すインジケーションに応答して、プロセッサは、UEに関連付けられた探索器番号が2であると判定する。R-(X+1)以降のリリースバージョンを表すインジケーションに応答して、プロセッサは、UEに関連付けられた探索器番号が2より大きいと判定し、Xは16以上の整数である。
【0008】
本開示のいくつかの態様は、電子デバイスに関する。電子デバイスは、無線ネットワークを介して通信するように構成された送受信機と、送受信機に通信可能に結合されたプロセッサとを含む。プロセッサは、送受信機を使用して、ユーザ機器(UE)から信号を受信し、受信した信号を使用して、電子デバイスの第1の能力に関連付けられた第1の探索器番号と、電子デバイスの第2の能力に関連付けられた第2の探索器番号とを判定する。
【0009】
本開示のいくつかの態様は、方法に関する。この方法は、ユーザ機器(UE)によって、UEに関連付けられた探索器番号を決定することを含む。探索器番号は、UEによって監視され、2以上である並列キャリアの数を含む。この方法は、UEによってネットワークに、探索器番号のインジケーションを含む信号を送信することを更に含む。この方法はまた、探索器番号に基づいてキャリア固有スケーリング係数(CSSF)を決定することと、キャリア検出時間又はキャリア測定時間を決定する際にCSSFを使用することと、を含む。
【0010】
本開示のいくつかの態様は、方法に関する。ユーザ機器(UE)によって、UEの第1の能力に関連付けられた第1の探索器番号と、UEの第2の能力に関連付けられた第2の探索器番号とを判定することを含む。第1及び第2の探索器番号の各々は、正の整数を含む。この方法は、UEによってネットワークに、第1及び第2の探索器番号のインジケーションを含む信号を送信することを更に含む。この方法はまた、探索器番号に基づいてキャリア固有スケーリング係数(CSSF)を決定することと、キャリア検出時間又はキャリア測定時間を決定する際にCSSFを使用することと、を含む。
【0011】
本開示のいくつかの態様は、方法に関する。本方法は、基地局によって、ユーザ機器(UE)から信号を受信することと、基地局によって、受信した信号を使用して、UEに関連付けられた探索器番号を決定することと、を含む。探索器番号は、UEによって監視され、2以上である並列キャリアの数を含む。
【0012】
本開示のいくつかの態様は、方法に関する。本方法は、基地局によって、ユーザ機器(UE)から信号を受信することと、基地局によって、受信した信号を使用して、UEによって使用される第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)リリースバージョンのインジケーションを判断することと、を含む。R-X以前のリリースバージョンを表すインジケーションに応答して、本方法は、UEに関連付けられた探索器番号が2であると判定することを含む。R-(X+1)以降のリリースバージョンを表すインジケーションに応答して、本方法は、UEに関連付けられた探索器番号が2より大きいと判定することであって、Xは16以上の整数である、判定することを含む。
【0013】
本開示のいくつかの態様は、方法に関する。本方法は、基地局によって、ユーザ機器(UE)から信号を受信することと、基地局によって、受信した信号を使用して、UEの第1の能力に関連付けられた第1の探索器番号と、UEの第2の能力に関連付けられた第2の探索器番号とを判定することと、を含む。第1及び第2の探索器番号の各々は、正の整数を含む。
【0014】
本開示のいくつかの態様は、命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体に関する。命令がユーザ機器(UE)のプロセッサによって実行されるとき、命令は、プロセッサに、UEに関連付けられた探索器番号を決定することを含む動作を実行させ、探索器番号は、探索器番号は、UEによって監視される並列キャリアの数を含み、2以上である。動作は、ネットワークに、探索器番号のインジケーションを含む信号を送信することを更に含む。動作はまた、探索器番号に基づいてキャリア固有スケーリング係数(CSSF)を決定することと、キャリア検出時間又はキャリア測定時間を判定する際にCSSFを使用することと、を更に含む。
【0015】
本開示のいくつかの態様は、命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体に関する。命令がユーザ機器(UE)のプロセッサによって実行されるとき、命令は、プロセッサに、UEの第1の能力に関連付けられた第1の探索器番号と、UEの第2の能力に関連付けられた第2の探索器番号とを判定することを含む動作を実行させる。第1及び第2の探索器番号の各々は、正の整数を含む。動作は、ネットワークに、第1及び第2の探索器番号のインジケーションを含む信号を送信することを更に含む。動作はまた、探索器番号に基づいてキャリア固有スケーリング係数(CSSF)を決定することと、キャリア検出時間又はキャリア測定時間を判定する際にCSSFを使用することと、を含む。
【0016】
本開示のいくつかの態様は、命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体に関する。命令が基地局のプロセッサによって実行されると、命令は、プロセッサに、ユーザ機器(UE)から信号を受信することと、受信した信号を使用して、UEに関連付けられた探索器番号を決定することとを含む動作を実行させる。探索器番号は、UEによって監視され、2以上である並列キャリアの数を含む。
【0017】
本開示のいくつかの態様は、命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体に関する。命令が基地局のプロセッサによって実行されると、命令は、プロセッサに、ユーザ機器(UE)から信号を受信することと、受信した信号を使用して、UEによって使用される第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)リリースバージョンのインジケーションを判断することとを含む動作を実行させる。R-X以前のリリースバージョンを表すインジケーションに応答して、動作は、UEに関連付けられた探索器番号が2であると判定することを含む。R-X以降のリリースバージョンを表すインジケーションに応答して、動作は、UEに関連付けられた探索器番号が2より大きいと判定することであって、Xは16以上の整数である、判定することを含む。
【0018】
本開示のいくつかの態様は、命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体に関する。命令が基地局のプロセッサによって実行されると、命令は、プロセッサに、ユーザ機器(UE)から信号を受信することと、受信した信号を使用して、電子デバイスの第1の能力に関連付けられた第1の探索器番号及び電子デバイスの第2の能力に関連付けられた第2の探索器番号を決定することとを含む動作を実行させる。第1及び第2の探索器番号の各々は、正の整数を含む。
【0019】
この「発明の概要」は、本明細書に記載された主題の理解を提供するように、いくつかの実施形態を説明することを目的として提供されるに過ぎない。従って、上記の特徴は単なる例であり、本開示の主題の範囲又は趣旨を狭めると解釈されるべきではない。本開示の他の特徴、態様、及び利点は、以下の詳細な説明、図、及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【0020】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成する添付の図面は、本開示を例示するものであり、説明と合わせて、本開示の原理を説明し、当業者が本開示を作製及び使用することを可能にする役割を更に果たす。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本開示のいくつかの態様による、キャリア/セル検出及び測定のために、電子デバイスとネットワークとの間で探索器番号を交換するための機構を実装するシステム100の例を例示する。
図2】本開示のいくつかの実施形態による、キャリア/セル検出及び測定のために探索器番号を交換するための機構を実装する電子デバイスの例示的なシステムのブロック図である。
図3】本開示のいくつかの実施形態による、キャリア/セル検出及び測定のために探索器番号を交換するための機構をサポートするシステム(例えば、ユーザ機器(UE))のための例示的な方法を図示する。
図4】本開示のいくつかの実施形態による、キャリア/セル検出及び測定のために探索器番号を交換するための機構をサポートするシステム(例えば、基地局)のための例示的な方法を図示する。
図5】いくつかの実施形態又はその一部を実装するための例示的なコンピュータシステムである。
【0022】
本開示は、添付図面を参照して説明される。図面において、一般に、同様の参照番号は、一般に、同一の、機能的に類似の、及び/又は構造的に類似の要素を示す。更に、参照番号の左端の数字は、一般に、最初に参照番号が現れる図面を特定する。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本開示のいくつかの実施形態は、セル検出及び測定のために電子デバイス(例えば、UE)とネットワークとの間で探索器番号を交換するための機構を実装するための装置及び方法を含む。UE内のより多くの探索器を使用することにより、UEは、複数のキャリア及び/又はセルを同時に検出し、測定することができる。従って、検出時間/遅延及び測定時間/遅延を低減することができ、必要に応じて、UEは他のキャリア(単数又は複数)及び/又はセル(単数又は複数)をより効率的に検出及び接続することができる。本開示のいくつかの態様は、UEとネットワークとの間のUEの探索器の数(探索器番号-UEによって監視される並列キャリアの数)を交換するための機構を対象とする。本開示のいくつかの態様の探索器番号を交換するための機構は、例えば、同期信号ブロック(SSB)ベースの測定タイミング構成(SMTC)周期において、ネットワーク性能を高め、ネットワーク構成を改善することができる。
【0024】
いくつかの態様によれば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって定義されたようなデジタルセルラネットワークのための第5世代(5G)無線技術のリリース15(Rel-15)及びリリース16(Rel-16)新無線(NR)に従って動作するUEは、その並列キャリア監視能力の数を示す2の探索器番号を使用する。Rel-16及びRel-15(又はそれ以前)を動作させているUEは、UEが通信しているネットワークにその2の探索器番号を通信しない。Rel-16及びRel-15(又はそれ以前)では、探索器番号は固定数(2)であり、UE及び基地局(又は基地局に関連付けられたネットワーク)の両方によって知られている。Rel-16及びRel-15(又はそれ以前)では、UEとネットワークとの間で探索器番号の交換はない。
【0025】
この例では、探索器番号2を有するUEは、2つのキャリア及び/又はセルを同時に検出及び測定することができる。言い換えると、UEが第1のキャリアを用いて第1のセル上の第1のeNBに接続されている間、UEは、2つの他のキャリアを同時に検出し測定することができる。いくつかの例では、2つの他のキャリアを第1のセルに関連付けることができる。あるいは、2つの他のキャリアは、第1のセルに隣接する1つ又は2つのセル上にあり得る。追加的又は代替的に、2つの他のキャリアのうちの一方は第1のセル上にあり、他方は隣接するセル上にあり得る。本開示の態様は、検出及び測定されるキャリアの他の例を含むことができる。UEは、これら2つの他のキャリアを検出及び測定して、これらが第1のキャリアと比較してより良好な条件を有するか否かを判定する。
【0026】
UEの探索器番号は、追加キャリアの検出及び測定に関連する検出時間/遅延及び測定時間/遅延を判定することができる。いくつかの態様では、検出及び測定時間/遅延は、利用可能なキャリアの空間内のキャリアを検出及び測定する際にUEが経験する時間/遅延である。
【0027】
UEにサービスするセルは、測定ギャップ信号をUEに通信することができる。測定ギャップ信号は、UEが他のキャリアを検出及び測定するために使用することができる時間間隔をUEに通知する。更に、検出及び測定される他のキャリアは、関連する同期信号ブロック(SSB)ベースの測定タイミング構成(SMTC)周期を有することができる。いくつかの態様によれば、UEが測定することになる各キャリアについて、1つのSMTC周期が定義され得、後にそのキャリアを測定するためのタイミングを示し得る。いくつかの態様によれば、UEは、UEの測定ギャップがそのキャリアのSMTC周期と一致する場合に、キャリアを測定し得る。いくつかの態様によれば、スケーリング係数(3GPP規格で定義されている)は、検出及び測定時間/遅延に影響を及ぼす係数である。いくつかの例では、スケーリング係数はUEの探索器番号に基づく。更に、UEと通信する基地局に関連付けられた通信ネットワークは、この予想される検出及び測定時間/遅延に基づいてSMTC周期の構成を決定することができる。
【0028】
表1は、異なるシナリオについての1つの例示的なキャリア固有スケーリング係数(CSSF)を示す。
【表1】
【0029】
表1において、FR1は周波数範囲1に対応し、FR2は周波数範囲2に対応する。いくつかの態様では、5G新無線(NR)では、周波数範囲1(FR1)は6GHz未満の周波数帯域を含むことができ、周波数範囲2(FR2)はmmWave範囲の周波数帯域を含むことができる(例えば、24~100GHz)。いくつかの態様では、FR1は、約410MHz~約7.125GHzの周波数を含むことができる。いくつかの態様では、FR2は、約24.250GHz~約52.6GHzの周波数を含むことができる。
【0030】
表1において、CAは、キャリアアグリゲーションに対応する。いくつかの態様によれば、UE(及び通信ネットワーク)は、複数のキャリアを同時に集約し、使用するように構成される。いくつかの例では、UEは、1つ以上のセカンダリコンポーネントキャリア(SCC)とともに、プライマリコンポーネントキャリア(PCC)を使用し得る。キャリアは、周波数分割複信(FDD)、時分割複信、又はTDDとFDDの混合を使用して使用され得る。いくつかの例では、PCCは制御シグナリングに使用することができ、SCCはデータに使用することができる。しかしながら、本開示の態様はこれらの例に限定されない。
【0031】
表1において、PCellはプライマリセルに対応し、SCellはセカンダリセルに対応する。いくつかの例では、PCellはアクティブ状態に留まることができ、SCellはアクティブ状態と非アクティブ状態との間で遷移することができる。いくつかの例では、SCellは、データ送信及び/又は受信のための補助サービングセルであり得る。
【0032】
いくつかの例では、表1は、TS 38.133仕様の表9.1.5.1.2-1に対応することができる。例示的な表1では、UEは2の探索器番号を有する。
【0033】
一例では、表1における「FR1のみCA」のシナリオを考慮すると、UEは、FR1(行2、列2)上のプライマリコンポーネントキャリア(PCC)のために、UEの探索器のうちの1つを予約する。次いで、UEは、FR1で構成された1つ以上のSCellのために他の探索器を使用することができる(行2、列3)。言い換えると、1つ以上のSCellは、UEの他の探索器を共有する。この例では、FR1 SCCのスケーリング係数は、構成されたFR1 SCellの数である。
【0034】
別の例として、表1の「FR2のみ帯域内CA」のシナリオを考慮すると、UEは、FR2(行3、列4)上のプライマリコンポーネントキャリア(PCC)のその探索器のうちの1つを予約する。次いで、UEは、FR2で構成された1つ以上のSCellのために他方の探索器を使用することができる。言い換えれば、FR2上の1つ以上のSCellは、UEの他方の探索器(行3、列6)を共有する。この例では、近隣セル測定が必要ではないFR2 SCCのスケーリング係数は、構成されたFR2 SCellの数である。
【0035】
いくつかの態様によれば、UEは、3つ以上の探索器を使用する。追加的又は代替的に、UEは、各周波数範囲(FR)に関連付けられた1つ以上の探索器を使用することができる。いくつかの態様では、UEは、各タイミングアドバンス(TA)グループ(TAG)に関連付けられた1つ以上の探索器を使用することができる。例えば、リリース17(Rel-17)以降を使用するUEは、3つ以上の探索器を使用することができ、その探索器番号をネットワークに通信することができる。追加的又は代替的に、Rel-17又はそれ以降を使用するUEは、各周波数範囲(FR)に関連付けられた1つ以上の探索器を使用することができ、その能力をネットワークに通信することができる。いくつかの態様では、Rel-17又はそれ以降を使用するUEは、各タイミングアドバンス(TA)グループ(TAG)に関連付けられた1つ以上の探索器を使用することができ、その能力をネットワークに通信することができる。
【0036】
3つ以上の探索器(及び/又は各FR及び/又は各TAGに対して1つ以上の探索器を使用することにより)を使用することにより、UEは、複数のキャリア及び/又はセルを同時に検出及び測定することができる。従って、検出時間/遅延及び測定時間/遅延を低減することができ、必要に応じて、UEは、他のキャリア(単数又は複数)及び/又はセル(単数又は複数)をより効率的に検出及び接続することができる。本開示のいくつかの態様は、UEとネットワークとの間のUEの探索器の数(探索器番号-UEによって監視される並列キャリアの数)を交換するための機構を対象とする。本開示のいくつかの態様の探索器番号を交換するための機構は、例えば、同期信号ブロック(SSB)ベースの測定タイミング構成(SMTC)周期において、ネットワーク性能を高め、ネットワーク構成を改善することができる。
【0037】
図1は本開示のいくつかの態様による、キャリア/セル検出及び測定のために、電子デバイスとネットワークとの間で探索器番号を交換するための機構を実装するシステム100の例を例示する。例示的なシステム100は、例示のみを目的として提供されており、開示された実施形態を限定するものではない。システム100は、ネットワークノード(例えば、eNBなどの基地局)101及び103並びに電子デバイス(例えば、UE)105を含むことができるが、これらに限定されない。電子デバイス105(以下、UE105と称する)は、多種多様な無線通信技術に基づいて動作するように構成された電子デバイスを含み得る。これらの技術は、限定はしないが、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)規格に基づく技術を含むことができる。例えば、UE105は、リリース17(Rel-17)以降を使用して動作するように構成された電子デバイスを含むことができる。UE105は、無線通信装置として、スマートフォン、ラップトップ、デスクトップ、タブレット、パーソナルアシスタント、モニタ、テレビ、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(IoT)、車両の通信装置などを含むことができるが、これらに限定されない。ネットワークノード101及び103(本明細書では基地局と呼ぶ)は、限定はしないが、3GPP規格に基づく技術などの多種多様な無線通信技術に基づいて動作するように構成されたノードを含むことができる。例えば、基地局103及び105は、リリース17(Rel-17)又はそれ以降を用いて動作するように構成されたノードを含み得る。
【0038】
いくつかの態様によれば、UE105並びに基地局101及び103は、キャリア/セル検出及び測定のために、UE101と、基地局101及び103に関連付けられたネットワークとの間で探索器番号を交換するための機構を実施するように構成される。例えば、UE105は、キャリア107を使用して基地局101に接続され、基地局と通信することができる。いくつかの態様によれば、キャリア107は、1つのキャリアを含み得る。追加的又は代替的に、キャリア107は、2つ以上のコンポーネントキャリア(CC)を含むことができる。言い換えると、UE105は、キャリアアグリゲーション(CA)を実現することができる。例えば、UEは、基地局101との通信のために複数のキャリアを使用し得る。いくつかの例では、UEは、1つ以上のセカンダリコンポーネントキャリア(SCC)とともに、プライマリコンポーネントキャリア(PCC)を使用し得る。キャリアは、周波数分割複信(FDD)、時分割複信、又はTDDとFDDの混合を使用して使用され得る。いくつかの例では、PCCは制御シグナリングに使用することができ、SCCはデータに使用することができる。しかしながら、本開示の態様はこれらの例に限定されない。
【0039】
いくつかの態様によれば、UE105は、2つ以上の探索器を有することができる。言い換えると、UE105は、2つ以上のキャリア/セルを並列に(同時に)検出及び測定するように構成することができる。これらの例では、UE105は、複数のキャリア/セルを同時に検出及び測定するための探索器番号(2以上の整数)を有する。例えば、UE105がキャリア107を使用して基地局101に接続されている間、UE105は、2つ以上の他のキャリアを同時に検出及び測定することができる。いくつかの例では、2つ以上のその他のキャリアは、基地局101に関連付けられたセル上に存在し得る。言い換えると、UE105は、(キャリア107に加えて)基地局101に関連付けられた2つ以上のキャリアを検出及び測定することができる。
【0040】
追加的又は代替的に、2つ以上の他のキャリアは、基地局101に関連付けられたセルに隣接する1つ以上のセル上に存在し得る。例えば、UE105は、隣接するセルに位置する基地局103に関連付けられた2つ以上のキャリア(例えば、キャリア109)を検出及び測定することができる。別の例では、UE105は、基地局103に関連付けられた1つ以上のキャリアを検出及び測定し、別の基地局(図示せず)に関連付けられた1つ以上のキャリアを検出及び測定し得る。
【0041】
追加的又は代替的に、2つ以上の他のキャリアのうちの1つ以上を基地局101に関連付けることができ、他のキャリアを隣接セルに位置する基地局103に関連付けることができる。本開示の態様は、検出及び測定されるキャリアの他の例を含むことができる。UE105は、これら2つ以上の他のキャリアを検出及び測定して、キャリア107と比較してより良好な条件を有するか否かを判定する。UE105が、2つ以上の他のキャリアのうちの1つ以上が、キャリア107のうちの1つ以上より良好な条件を有することを検出した場合、UE105は、より良好な条件を有するキャリアに切り替える動作を開始し得る。いくつかの例では、条件は、キャリアに関連する遅延、キャリアに関連するノイズ、キャリアに関連するインター干渉及び/又はイントラ干渉などを含み得るが、これらに限定されない。本開示の態様は、これらの例に限定されず、UE105は、キャリアにおけるその他の条件を測定し得る。
【0042】
上述したように、いくつかの態様によれば、UE105は、(2より大きい整数の探索器番号を有する)3つ以上の探索器を使用する。追加的又は代替的に、UE105は、各周波数範囲(FR)に関連付けられた1つ以上の探索器を使用することができる。いくつかの態様では、UEは、各タイミングアドバンス(TA)グループ(TAG)に関連付けられた1つ以上の探索器を使用することができる。
【0043】
いくつかの態様によれば、UE105は、その探索器能力(例えば、探索器番号)を、基地局101及び/又は基地局101(及び/又は103)に関連付けられたネットワークへ通信するように構成される。例えば、基地局101に接続する前に、UE105は、アタッチするセルを探索することができる。探索を完了した後、UE105は、無線リソース制御(RRC)接続セットアップ処理を実行することができる。一例では、UE105は、基地局101及び/又は基地局101に関連付けられたモビリティ管理エンティティ(MME)(図示せず)にアタッチ要求を送信することができる。いくつかの例では、アタッチ要求は、UE105の識別子を含むことができる。いくつかの態様では、MMEがアタッチ要求を受諾する場合、MMEは、例えば基地局101へセットアップ要求を送信することができる。いくつかの例では、セットアップ要求を受信した後、基地局101がUE105の能力を知らない場合、基地局101は、UE105の能力を要求する要求をUE105に送信することができる。いくつかの態様によれば、UE105は、その能力を基地局101へ送信し得る。これに応答して、基地局101は、UE105にRRC接続再構成メッセージを送り返すことができる。そして、UE105は、基地局101を用いたデータ通信を開始することができる。
【0044】
いくつかの実施形態によれば、上述した例示的な初期通信(又は任意の他の初期アクセス)中に、UE105は、その探索能力(例えば、探索器番号)を基地局101及び/又は基地局101(及び/又は103)に関連付けられたネットワークに通信することができる。一例では、UE105は、UEごとの能力として、その探索器番号(単数又は複数)を基地局101及び/又は基地局101(及び/又は103)に関連付けられたネットワークに通信することができる。例えば、UE105は、基地局101及び/又は基地局101(及び/又は103)に関連付けられたネットワークに、その探索器番号(2又は2より大きくてもよい)を送信することができる。いくつかの例では、UE105は、UE105から基地局101及び/又は基地局101(及び/又は103)に関連付けられたネットワークへのRRC層シグナリングを使用して、その探索器番号を送信することができる。追加的又は代替的に、UE105は、UE105から基地局101及び/又は基地局101(及び/又は103)に関連付けられたネットワークへの媒体アクセス制御(MAC)層シグナリングを使用して、その探索器番号を送信することができる。追加的又は代替的に、UE105は、UE105から基地局101及び/又は基地局101(及び/又は103)に関連付けられたネットワークへの物理(PHY)層インジケーション/シグナリングを使用して、その探索器番号を送信することができる。
【0045】
一例では、UE105は、FR(周波数範囲)ごとの能力として、その探索器番号(単数又は複数)を基地局101及び/又は基地局101(及び/又は103)に関連付けられたネットワークに通信することができる。これらの例では、探索器番号は、FR1に関連付けられた第1の探索器番号(FR1においてサポートされている探索器の数を示す)と、FR2に関連付けられた第2の探索器番号(FR2においてサポートされている探索器の数を示す)とを含むことができる。いくつかの例では、第1の探索器番号は、正の整数(1又は1より大きい)であり得る。第2の探索器番号もまた、正の整数(1又は1より大きい)であり得る。UE105は、基地局101及び/又は基地局101(及び/又は103)に関連付けられたネットワークに、その探索器番号(第1及び2の探索器番号)を送信することができる。いくつかの例では、UE105は、UE105から基地局101及び/又は基地局101(及び/又は103)に関連付けられたネットワークへのRRC層シグナリングを使用して、その第1及び第2の探索器番号を送信することができる。追加的又は代替的に、UE105は、UE105から基地局101及び/又は基地局101(及び/又は103)に関連付けられたネットワークへの媒体アクセス制御(MAC)層シグナリングを使用して、その第1及び第2の探索器番号を送信することができる。追加的又は代替的に、UE105は、UE105から基地局101及び/又は基地局101(及び/又は103)に関連付けられたネットワークへの物理(PHY)層インジケーションを使用して、その第1及び第2の探索器番号を送信することができる。
【0046】
いくつかの例では、UE105は、TAG(タイミングアドバンス(TA)グループ(TAG))ごとの能力として、その探索器番号を基地局101及び/又は基地局101(及び/又は103)に関連付けられたネットワークに通信することができる。これらの例では、探索器番号は、pTAG(プライマリTAG)に関連付けられた第1の探索器番号(pTAGでサポートされている探索器の数を示す)及びsTAG(セカンダリTAG)に関連付けられた第2の探索器番号(sTAGでサポートされている探索器の数を示す)を含むことができる。いくつかの例では、第1の探索器番号は、正の整数(1又は1より大きい)であり得る。第2の探索器番号もまた、正の整数(1又は1より大きい)であり得る。UE105は、基地局101及び/又は基地局101(及び/又は103)に関連付けられたネットワークに、その探索器番号(第1及び2の探索器番号)を送信することができる。いくつかの例では、UE105は、UE105から基地局101及び/又は基地局101(及び/又は103)に関連付けられたネットワークへのRRC層シグナリングを使用して、その第1及び第2の探索器番号を送信することができる。追加的又は代替的に、UE105は、UE105から基地局101及び/又は基地局101(及び/又は103)に関連付けられたネットワークへの媒体アクセス制御(MAC)層シグナリングを使用して、その第1及び第2の探索器番号を送信することができる。追加的又は代替的に、UE105は、UE105から基地局101及び/又は基地局101(及び/又は103)に関連付けられたネットワークへの物理(PHY)層インジケーション/シグナリングを使用して、その第1及び第2の探索器番号を送信することができる。
【0047】
いくつかの態様によれば、TAGは、アップリンク送信タイミングを共有するサービングセルのセットであり得る。例えば、サービングセルがTAGに属する場合、そのサービングセルは、そのTAG内の他のサービングセルとアップリンク送信タイミングを共有する。いくつかの例によれば、プライマリTAG(pTAG)は、プライマリセル(PCell)を含むTAGとすることができ、セカンダリTAG(sTAG)は、セカンダリセル(SCell)を含むTAGとすることができる。
【0048】
いくつかの例では、UE105は、UEのリリースバージョンを使用して、その探索器番号を基地局101及び/又は基地局101(及び/又は103)に関連付けられたネットワークに通信することができる。これらの例では、基地局101(及び/又は基地局101に関連付けられたネットワーク)は、UEのリリースバージョンに基づいてUE105に関連付けられた探索器番号を決定することができる。例えば、(基地局101と通信している)UE105が、Rel-16又はRel-15又はそれ以前に従ってUE105が動作することを示す場合、基地局101(及び/又は基地局101に関連付けられたネットワーク)は、UE105の探索器番号は2であると判断することができる。追加的又は代替的に、(基地局101と通信している)UE105が、Rel-17又はそれ以降に従ってUE105が動作することを示す場合、基地局101(及び/又は基地局101に関連付けられたネットワーク)は、UE105の探索器番号が2又は2より大きいと判断することができる。
【0049】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による、キャリア/セル検出及び測定のために探索器番号を交換するための機構を実装する電子デバイスの例示的なシステム200のブロック図である。システム200は、システム100の電子デバイス(例えば、基地局101、103、UE105)のいずれかであってもよい。システム200は、プロセッサ210と、1つ以上の送受信機220a~220nと、通信インフラストラクチャ240と、メモリ250と、オペレーティングシステム252と、アプリケーション254と、アンテナ260とを含む。図示のシステムは、システム200の例示的な部分として提供され、システム200は、他の回路及びサブシステムを含むことができる。また、システム200のシステムは別個の構成要素として示されているが、本開示の実施形態は、これらの任意の組み合わせ、より少ない、又はより多い構成要素を含むことができる。
【0050】
メモリ250は、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び/又はキャッシュを含むことができ、制御ロジック(例えば、コンピュータソフトウェア)及び/又はデータを含むことができる。メモリ250は、限定はしないが、ハードディスクドライブ及び/又はリムーバブル記憶装置/ユニットなどの他の記憶装置又はメモリを含むことができる。いくつかの例によれば、オペレーティングシステム252は、メモリ250に記憶され得る。オペレーティングシステム252は、メモリ250及び/又は1つ以上のアプリケーション254からプロセッサ210及び/又は1つ以上の送受信機220a~220nへのデータの転送を管理することができる。いくつかの例では、オペレーティングシステム252は、いくつかのロジック層を含むことができる1つ以上のネットワークプロトコルスタック(例えば、インターネットプロトコルスタック、セルラプロトコルスタックなど)を維持する。プロトコルスタックの対応する層において、オペレーティングシステム252は、その層に関連する機能を実行するための制御機構及びデータ構造を含む。
【0051】
いくつかの例によれば、アプリケーション254は、メモリ250に格納され得る。アプリケーション254は、無線システム200及び/又は無線システム200のユーザによって使用されるアプリケーション(例えば、ユーザアプリケーション)を含むことができる。アプリケーション254内のアプリケーションは、これらに限定されるものではないが、Siri(商標)、FaceTime(商標)、ラジオストリーミング、ビデオストリーミング、リモートコントロール、及び/又は他のユーザアプリケーションなどのアプリケーションを含むことができる。
【0052】
システム200はまた、通信インフラストラクチャ240を含むことができる。通信インフラストラクチャ240は、例えば、プロセッサ210と、1つ以上の送受信機220a~220nと、メモリ250との間の通信を提供する。いくつかの実装形態では、通信インフラストラクチャ240はバスであってもよい。プロセッサ210は、メモリ250に格納された命令とともに、本明細書で説明されるように、システム100のシステム200がキャリア/セル検出及び測定のために探索器番号を交換するための機構を実装することを可能にする動作を実行する。追加的又は代替的に、1つ以上の送受信機220a~220nは、本明細書で説明するように、システム100のシステム200がキャリア/セル検出及び測定のために探索器番号を交換するための機構を実装することを可能にする動作を実行する。
【0053】
いくつかの実施形態によれば、1つ以上の送受信機220a~220nは、キャリア/セル検出及び測定のために探索器番号を交換するための機構をサポートする、及び/又はキャリア検出及び測定をサポートする通信信号を送受信し、アンテナ260に結合され得る。アンテナ260は、同一又は異なるタイプであり得る1つ以上のアンテナを含むことができる。1つ以上の送受信機220a~220nは、システム200が有線及び/又は無線であり得る他の装置と通信することを可能にする。いくつかの例では、1つ以上の送受信機220a~220nは、プロセッサ、コントローラ、無線機、ソケット、プラグ、バッファ、及びネットワークへの接続及びネットワーク上での通信に使用される同様の回路/装置を含むことができる。いくつかの例によれば、1つ以上の送受信機220a~220nは、有線及び/又は無線ネットワークに接続して通信するための1つ以上の回路を含む。
【0054】
本開示のいくつかの態様によれば、1つ以上の送受信機220a~220nは、セルラサブシステム、WLANサブシステム、及び/又はBluetooth(商標)サブシステムを含むことができ、本明細書で提供される説明に基づいて当業者によって理解されるように、各々がそれ自体の無線送受信機及びプロトコルを含む。いくつかの実装形態では、1つ以上の送受信機220a~220nは、他の装置と通信するためのより多くの又はより少ないシステムを含むことができる。
【0055】
いくつかの例では、1つ以上の送受信機220a~220nは、限定はしないが、IEEE 802.11に記載された規格に基づくネットワークなどのWLANネットワークを介した接続及び通信を可能にするための1つ以上の回路(WLAN送受信機を含む)を含むことができる。
【0056】
追加的又は代替的に、1つ以上の送受信機220a~220nは、例えば、Bluetooth(商標)プロトコル、Bluetooth(商標)Low Energyプロトコル、又はBluetooth(商標)Low Energy Long Rangeプロトコルに基づく接続及び通信を可能にするための1つ以上の回路(Bluetooth(商標)送受信機を含む)を含むことができる。例えば、送受信機220nは、Bluetooth(商標)送受信機を含むことができる。
【0057】
更に、1つ以上の送受信機220a~220nは、セルラネットワークに接続し、セルラネットワーク上で通信するための1つ以上の回路(セルラ送受信機を含む)を含むことができる。セルラネットワークは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)、ロングタームエボリューション(LTE)などの3G/4G/5Gネットワークを含むことができるが、これらに限定されない。例えば、1つ以上の送受信機220a~220nは、3GPP規格のRel-15、Rel-16、Rel-17、又はそれ以降のうちの1つ以上に従って動作するように構成することができる。
【0058】
本開示のいくつかの態様によれば、プロセッサ210は、単独で、又はメモリ250内に記憶されたコンピュータ命令、及び/又は1つ以上の送受信機220a~220nと組み合わせて、本明細書で説明したように並列キャリアを検出及び測定するために探索器を実装する。例えば、送受信機220aは、第1のキャリア(例えば、図1のキャリア107)を介した接続及び通信を可能にすることができる。この例では、同時に、送受信機220bは第2のキャリア(例えば、図1のキャリア109)を検出及び/又は測定することを可能にすることができ、送受信機220cは第3のキャリアを検出及び/又は測定することを可能にすることができ、送受信機220nは第4のキャリアを検出及び/又は測定することを可能にすることができる。上述したように、第1、第2、第3、及び第4のキャリアは、同一又は異なる基地局に関連付けられ得る。
【0059】
追加的又は代替的に、無線システム200は、異なるキャリアで動作するように構成された1つの送受信機を含むことができる。プロセッサ210は、いくつかの例によれば、異なるキャリア間を切り替えるように一方の送受信機を制御するように構成することができる。
【0060】
本開示のいくつかの態様によれば、プロセッサ210は、単独で、又はメモリ250内に格納されたコンピュータ命令、及び/又は1つ以上の送受信機220a~220nと組み合わせて、本明細書で説明されるように、キャリア/セル検出及び測定のために探索器番号を交換するための機構を実装する。本明細書で説明する動作は、プロセッサ210に関して説明されているが、プロセッサ210は、単独で、又はメモリ250内に格納されたコンピュータ命令及び/又は1つ以上の送受信機220a~220nと組み合わせて、これらの動作を実施することができることに留意されたい。例えば、プロセッサ210は、上述した初期通信(又は任意の他の初期アクセス)中に、UEごとの能力として、システム200の探索器番号を基地局(及び/又は基地局に関連付けられたネットワーク)に通信するように構成される。プロセッサ210は、RRC層シグナリング、MAC層、及び/又は、PHY層シグナリングを用いて、UEごとの能力として探索器番号を通信し得る。
【0061】
別の例として、プロセッサ210は、上述した初期通信(又は任意の他の初期アクセス)中に、FRごとの能力として、システム200の探索器番号を基地局(及び/又は基地局に関連付けられたネットワーク)に通信するように構成され得る。プロセッサ210は、RRC層シグナリング、MAC層、及び/又は、PHY層シグナリングを用いて、FRごとの能力として探索器番号を通信し得る。
【0062】
別の例として、プロセッサ210は、上述した初期通信(又は任意の他の初期アクセス)中に、TAGごとの能力として、システム200の探索器番号を基地局(及び/又は基地局に関連付けられたネットワーク)に通信するように構成され得る。プロセッサ210は、RRC層シグナリング、MAC層、及び/又は、PHY層シグナリングを用いて、TAGごとの能力として探索器番号を通信し得る。
【0063】
いくつかの例では、プロセッサ210は、システム200のリリースバージョンを使用して、基地局(及び/又は基地局に関連付けられたネットワーク)に探索器番号を通信することができる。例えば、例えば、メモリ250に記憶されたリリースバージョン256は、システム200がRel-16、Rel-15、又はそれ以前及び/又はRel-17又はそれ以降のうちの1つ以上で動作するように構成されているかどうかを示すことができる。プロセッサ210は、リリースバージョン256を含む/示す信号を生成及び送信することができる。これらの例では、基地局(及び/又は基地局に関連付けられたネットワーク)は、リリースバージョン256に基づいてシステム200に関連付けられた探索器番号を決定することができる。例えば、リリースバージョン256が、システム200がRel-16又はRel-15又はそれ以前に従って動作することを示す場合、基地局(及び/又は基地局に関連付けられたネットワーク)は、システム200の探索器番号が2であると判断することができる。追加的又は代替的に、リリース番号256が、システム200がRel-17又はそれ以降に従って動作することを示す場合、基地局(及び/又は基地局に関連付けられたネットワーク)は、システム200の探索器番号が2であるか、又は2より大きいと判断することができる。
【0064】
図3及び図4に関連して以下により詳細に説明するように、プロセッサ210は、図1のシステム100におけるキャリア/セル検出及び測定のために探索器番号を交換するための異なる機構を実装することができる。
【0065】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による、キャリア/セル検出及び測定のために探索器番号を交換するための機構をサポートするシステム(例えば、ユーザ機器(UE))のための例示的な方法300を図示する。限定ではなく便宜上、図3は、図1図2、及び図5の要素に関して説明され得る。方法300は、キャリア/セル検出及び測定のために探索器番号を交換するための機構を実装する電子デバイス(例えば、図1のUE105)の動作を表すことができる。方法300はまた、図2のシステム200及び/又は図5のコンピュータシステム500によって実行されてもよい。しかし、方法300は、これらの図に示される特定の実施形態に限定されず、当業者によって理解されるように、他のシステムを使用して方法を実行することができる。全ての動作が必要とされるわけではなく、動作は、図3に示すのと同一の順序で実行されなくてもよいことを理解されたい。
【0066】
302では、UEに関連付けられた探索器番号が判定される。例えば、UE(例えば、UE105)は、その探索器番号を決定することができる。いくつかの態様によれば、探索器番号は、UEごとの能力に基づく。この例では、探索器番号は、2又は2より大きくすることができる。追加的又は代替的に、探索器番号は、FR(周波数範囲)ごとの能力に基づくことができる。これらの例では、探索器番号は、FR1に関連付けられた第1の探索器番号(FR1においてサポートされている探索器の数を示す)と、FR2に関連付けられた第2の探索器番号(FR2においてサポートされている探索器の数を示す)とを含むことができる。いくつかの例では、第1の探索器番号は、1又は1より大きくすることができる。第2の探索器番号はまた、1又は1より大きくすることができる。いくつかの実施形態では、探索器番号は、TAG(タイミングアドバンス(TA)グループ(TAG))ごとの能力に基づくことができる。これらの例では、探索器番号は、pTAG(プライマリTAG)に関連付けられた第1の探索器番号(pTAGでサポートされている探索器の数を示す)及びsTAG(セカンダリTAG)に関連付けられた第2の探索器番号(sTAGでサポートされている探索器の数を示す)を含むことができる。いくつかの例では、第1の探索器番号は、1又は1より大きくすることができる。第2の探索器番号はまた、1又は1より大きくすることができる。
【0067】
追加的又は代替的に、UEは、UEによって使用される第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)リリースバージョンのインジケーションに基づいてその探索器番号を決定することができる。例えば、R-X以前のリリースバージョンを表すインジケーションは、UEに関連付けられた探索器番号が2であることを示す。別の例では、R-(X+1)以降のリリースバージョンを表すインジケーションは、UEに関連付けられた探索器番号が2より大きいか、又は2より大きいことを示す。いくつかの例では、Xは、16以上の整数である。一例では、R-16以前のリリースバージョンを表すインジケーションは、UEに関連付けられた探索器番号が2であることを示す。別の例では、R-17又は後にリリースバージョンを表すインジケーションは、UEに関連付けられた探索器番号が2より大きいか又は2より大きいことを示す。
【0068】
304において、探索器番号のインジケーションを含む信号が送信される。例えば、UEは、探索器番号のインジケーションを含む信号を基地局(及び/又は基地局に関連付けられたネットワーク)に送信することができる。いくつかの態様では、304は、探索器番号のインジケーションを含む信号を生成することを含むことができる。いくつかの例では、信号は、探索器番号を含むように修正された既存の情報要素(IE)とすることができる。追加的又は代替的に、信号は、探索器番号のインジケーションを含む新しいIEとすることができる。
【0069】
いくつかの実施形態によれば、UEは、UEが基地局に接続しているときに、探索器番号のインジケーションを含む信号を基地局に送信することができる。追加的又は代替的に、UEは、UEが基地局に接続した後に、探索器番号のインジケーションを含む信号を基地局に送信することができる。いくつかの例では、UEは、所与の期間に基づいて周期的に探索器番号のインジケーションを含む信号を基地局に送信することができる。いくつかの例では、UEは、基地局に対する要求(例えば、能力問い合わせ)の受信に応答して、探索器番号のインジケーションを含む信号を基地局に送信することができる。しかしながら、本開示の態様はこれらの方法に限定されず、UEは、他の方法及び構成を使用して探索器番号のインジケーションを含む信号を基地局に送信することができる。
【0070】
306において、UEは、探索器番号に基づいて、キャリア固有スケーリング係数(CSSF)を決定できる。308において、UEは、キャリア検出時間又はキャリア測定時間を判定及び/又は決定する際に、CSSF又は探索器番号のうちの少なくとも1つを使用できる。いくつかの実施形態によれば、UEは、キャリアを測定すべきかどうか、及び/又は、どのキャリアを測定すべきかを決定する際に、判定されたキャリア検出時間及び/又はキャリア測定時間を使用し得る。
【0071】
表2は、UEごとの能力探索器番号が「n」に等しい場合のE-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)についての1つの例示的なキャリア固有スケーリング係数(CSSF)を示す。FRごと及び/又はTAGごとの能力探索器番号について、同様の表を作成することができる。いくつかの態様によれば、UE、基地局、及び/又はネットワークは、交換された探索器番号に基づいて表2を決定し得る。また、UE、基地局、及び/又はネットワークは、キャリア検出時間又はキャリア測定時間を判定又は決定するために、CSSFを使用するために表2を使用することができる。
【0072】
表2は、異なるシナリオについて、UE及び/又は基地局(又は基地局と関連付けられたネットワーク)によってCSSFを決定するための一例を提供する。本開示の態様はこの例に限定されず、UE、基地局、及び/又はネットワークは、探索器番号(単数又は複数)に基づいてCSSFを決定するために、及びキャリア検出時間又はキャリア測定時間を決定又は決定するためにCSSFを使用するために、他の方法を使用することができる。
【表2】
【0073】
一例では、表2における「FR1のみCAを用いるENーDC」のシナリオを考慮すると、UEは、FR1(行2、列2)上のプライマリコンポーネントキャリア(PCC)のために、UEの探索器のうちの1つを予約する。次いで、UEは、FR1で構成された1つ以上のSCellのために他の探索器((n-1)他の探索器)を使用することができる(行2、列3)。言い換えると、1つ以上のSCellは、UEの他の探索器((n-1)他の探索器)を共有する。この例では、FR1 SCCのCSSFは、上限(構成されたFR1 SCellの数/(n-1))として定義される。
【0074】
別の例として、表2の「FR2のみ帯域内CAを用いるEN-DC」のシナリオを考慮すると、UEは、FR2(行3、列4)上のプライマリコンポーネントキャリア(PCC)のその探索器のうちの1つを予約する。次いで、UEは、FR2で構成された1つ以上のSCellのために他の探索器((n-1)他の探索器)を使用することができる。言い換えると、FR2での1つ以上のSCellは、UEの他の探索器((n-1)他の探索器)を共有する(行3、列6)。この例では、FR2 SCCのCSSFは、上限(構成されたFR2 SCellの数/(n-1))として定義される。
【0075】
表3は、UEごとの能力探索器番号が「n」に等しい場合のスタンドアロン動作(SA)モードの場合の1つの例示的なキャリア固有スケーリング係数(CSSF)を示す。FRごと及び/又はTAGごとの能力探索器番号について、同様の表を作成することができる。いくつかの態様によれば、UE、基地局、及び/又はネットワークは、交換された探索器番号に基づいて表3を決定し得る。また、UE、基地局、及び/又はネットワークは、キャリア検出時間又はキャリア測定時間を判定又は決定するために、CSSFを使用するために表3を使用することができる。
【0076】
表3は、異なるシナリオについて、UE及び/又は基地局(又は基地局と関連付けられたネットワーク)によってCSSFを決定するための一例を提供する。本開示の態様はこの例に限定されず、UE、基地局、及び/又はネットワークは、探索器番号(単数又は複数)に基づいてCSSFを決定するために、及びキャリア検出時間又はキャリア測定時間を決定又は決定するためにCSSFを使用するために、他の方法を使用することができる。
【表3】
【0077】
一例では、表3における「FR1のみCA」のシナリオを考慮すると、UEは、FR1(行2、列2)上のプライマリコンポーネントキャリア(PCC)のために、UEの探索器のうちの1つを予約する。次いで、UEは、FR1で構成された1つ以上のSCellのために他の探索器((n-1)他の探索器)を使用することができる(行2、列3)。言い換えると、1つ以上のSCellは、UEの他の探索器((n-1)他の探索器)を共有する。この例では、FR1 SCCのCSSFは、上限(構成されたFR1 SCellの数/(n-1))として定義される。
【0078】
別の例として、表3の「FR2のみ帯域内CA」のシナリオを考慮すると、UEは、FR2(行3、列4)上のプライマリコンポーネントキャリア(PCC)のその探索器のうちの1つを予約する。次いで、UEは、FR2で構成された1つ以上のSCellのために他の探索器((n-1)他の探索器)を使用することができる。言い換えると、FR2での1つ以上のSCellは、UEの他の探索器((n-1)他の探索器)を共有する(行3、列6)。この例では、FR2 SCCのCSSFは、上限(構成されたFR2 SCellの数/(n-1))として定義される。
【0079】
表4は、UEごとの能力探索器番号が「n」に等しい場合のNRデュアルコネクティビティ(NR-DC)についての1つの例示的なキャリア固有スケーリング係数(CSSF)を示す。FRごと及び/又はTAGごとの能力探索器番号について、同様の表を作成することができる。いくつかの態様によれば、UE、基地局、及び/又はネットワークは、交換された探索器番号に基づいて表4を決定し得る。また、UE、基地局、及び/又はネットワークは、キャリア検出時間又はキャリア測定時間を判定又は決定するために、CSSFを使用するために表4を使用することができる。
【0080】
表4は、異なるシナリオについて、UE及び/又は基地局(又は基地局と関連付けられたネットワーク)によってCSSFを決定するための一例を提供する。本開示の態様はこの例に限定されず、UE、基地局、及び/又はネットワークは、探索器番号(単数又は複数)に基づいてCSSFを決定するために、及びキャリア検出時間又はキャリア測定時間を決定又は決定するためにCSSFを使用するために、他の方法を使用することができる。
【表4】
【0081】
一例では、表4における「FR1+FR2 NR-DC(FR1 PCell及びFR2 PScell)」のシナリオを考慮すると、UEは、FR1(行2、列2)上のプライマリコンポーネントキャリア(PCC)のために、UEの探索器のうちの1つを予約する。次いで、UEは、FR1で構成された1つ以上のSCell、FR2上のPCC(行2、列4)、及びFR2上の1つ以上のSCell(行2、列5)のために他の探索器((n-1)他の探索器)を使用することができる(行2、列3)。言い換えれば、FR1上の1つ以上のSCell、FR2上のPCC、及びFR2上の1つ以上のSCellは、UEの他の探索器((n-1)他の探索器)を共有する。この例では、FR1 SCCのCSSFは、上限(2x(構成されたSCellの数)/(n-1))として定義され得る。FR2 PCCのCSSFは、上限(2/(n-1))と定義することができる。FR2 SCCのCSSFは、上限(2x(構成されたSCellの数)/(n-1))として定義され得る。
【0082】
表5は、UEごとの能力探索器番号が「n」に等しい場合のNR-E-UTRA-デュアルコネクティビティ(NE-DC)についての1つの例示的なキャリア固有スケーリング係数(CSSF)を示す。FRごと及び/又はTAGごとの能力探索器番号について、同様の表を作成することができる。いくつかの態様によれば、UE、基地局、及び/又はネットワークは、交換された探索器番号に基づいて表5を決定し得る。また、UE、基地局、及び/又はネットワークは、キャリア検出時間又はキャリア測定時間を判定又は決定するために、CSSFを使用するために表5を使用することができる。
【0083】
表5は、異なるシナリオについて、UE及び/又は基地局(又は基地局と関連付けられたネットワーク)によってCSSFを決定するための一例を提供する。本開示の態様はこの例に限定されず、UE、基地局、及び/又はネットワークは、探索器番号(単数又は複数)に基づいてCSSFを決定するために、及びキャリア検出時間又はキャリア測定時間を決定又は決定するためにCSSFを使用するために、他の方法を使用することができる。
【表5】
【0084】
一例では、表5における「NE-DC FR1のみCA」のシナリオを考慮すると、UEは、FR1(行2、列2)上のプライマリコンポーネントキャリア(PCC)のために、UEの探索器のうちの1つを予約する。次いで、UEは、FR1で構成された1つ以上のSCellのために他の探索器((n-1)他の探索器)を使用することができる(行2、列3)。言い換えると、1つ以上のSCellは、UEの他の探索器((n-1)他の探索器)を共有する。この例では、FR1 SCCのCSSFは、上限(構成されたFR1 SCellの数/(n-1))として定義される。
【0085】
別の例として、表5の「NE-DC FR2のみ帯域内CA」のシナリオを考慮すると、UEは、FR2(行3、列4)上のプライマリコンポーネントキャリア(PCC)のその探索器のうちの1つを予約する。次いで、UEは、FR2で構成された1つ以上のSCellのために他の探索器((n-1)他の探索器)を使用することができる。言い換えると、FR2での1つ以上のSCellは、UEの他の探索器((n-1)他の探索器)を共有する(行3、列6)。この例では、FR2 SCCのCSSFは、上限(構成されたFR2 SCellの数/(n-1))として定義される。
【0086】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、キャリア/セル検出及び測定のために探索器番号を交換するための機構をサポートするシステム(例えば、基地局)のための例示的な方法400を図示する。限定ではなく便宜上、図4は、図1図2、及び図5の要素に関して説明され得る。方法400は、キャリア/セル検出及び測定のために探索器番号を交換するための機構を実装する電子デバイス(例えば、図1の基地局101及び/又は103)の動作を表すことができる。方法400はまた、図2のシステム200及び/又は図5のコンピュータシステム500によって実行されてもよい。しかし、方法400は、これらの図に示される特定の実施形態に限定されず、当業者によって理解されるように、他のシステムを使用して方法を実行することができる。全ての動作が必要とされるわけではなく、動作は、図4に示すのと同一の順序で実行されなくてもよいことを理解されたい。
【0087】
402では、ユーザ機器(UE)が信号を受信する。例えば、基地局はUEから信号を受信する。信号は、UEの能力を含むことができる。例えば、信号は、UEに関連付けられた探索器番号のインジケーションを含むことができる。
【0088】
404において、基地局は、受信した信号を使用して、UEに関連付けられた探索器番号を決定することができる。いくつかの態様によれば、探索器番号は、UEごとの能力に基づく。この例では、探索器番号は、2又は2より大きくすることができる。追加的又は代替的に、探索器番号は、FR(周波数範囲)ごとの能力に基づくことができる。これらの例では、探索器番号は、FR1に関連付けられた第1の探索器番号(FR1においてサポートされている探索器の数を示す)と、FR2に関連付けられた第2の探索器番号(FR2においてサポートされている探索器の数を示す)とを含むことができる。いくつかの例では、第1の探索器番号は、1又は1より大きくすることができる。第2の探索器番号はまた、1又は1より大きくすることができる。いくつかの実施形態では、探索器番号は、TAG(タイミングアドバンス(TA)グループ(TAG))ごとの能力に基づくことができる。これらの例では、探索器番号は、pTAG(プライマリTAG)に関連付けられた第1の探索器番号(pTAGでサポートされている探索器の数を示す)及びsTAG(セカンダリTAG)に関連付けられた第2の探索器番号(sTAGでサポートされている探索器の数を示す)を含むことができる。いくつかの例では、第1の探索器番号は、1又は1より大きくすることができる。第2の探索器番号はまた、1又は1より大きくすることができる。
【0089】
追加的又は代替的に、基地局は、UEによって使用される第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)リリースバージョンのインジケーションに基づいてUEに関連付けられた探索器番号を決定することができる。例えば、R-X以前のリリースバージョンを表すインジケーションは、UEに関連付けられた探索器番号が2であることを示す。別の例では、R-(X+1)以降のリリースバージョンを表すインジケーションは、UEに関連付けられた探索器番号が2より大きいか、又は2より大きいことを示す。いくつかの例では、Xは、16以上の整数である。一例では、R-16以前のリリースバージョンを表すインジケーションは、UEに関連付けられた探索器番号が2であることを示す。別の例では、R-17又は後にリリースバージョンを表すインジケーションは、UEに関連付けられた探索器番号が2より大きいか又は2より大きいことを示す。
【0090】
いくつかの態様によれば、探索器番号を決定することは、UEによって使用される3GPPリリースバージョンのインジケーションを決定することを含み得る。R16以前のリリースバージョンを表すインジケーションに応答して、基地局は、UEに関連付けられた探索器番号が2であると決定し得る。R17以降のリリースバージョンを表すインジケーションに応答して、基地局は、UEに関連付けられた探索器番号が2より大きいと判断し得る。
【0091】
406において、基地局は、探索器番号に基づいて、キャリア固有スケーリング係数(CSSF)を判断できる。追加的又は代替的に、基地局は、キャリア検出時間又はキャリア測定時間を判定及び/又は決定する際に、CSSF又は探索器番号のうちの少なくとも1つを使用できる。いくつかの実施形態によれば、基地局は、UEがキャリアを測定すべきかどうか、及び/又は、どのキャリアを測定すべきかを決定するために、判定されたキャリア検出時間及び/又はキャリア測定時間を使用し得る。基地局は、この情報をUEに送信することができる。
【0092】
様々な実施形態を、例えば、図5に示すコンピュータシステム500などの1つ以上のコンピュータシステムを使用して、実装することができる。コンピュータシステム500は、図1の装置101、103、105又は図2の装置200など、本明細書に記載の機能を実行することができる任意の周知のコンピュータとすることができる。コンピュータシステム500は、プロセッサ504などの1つ以上のプロセッサ(中央処理装置、即ちCPUとも呼ばれる)を備えている。プロセッサ504は、通信インフラストラクチャ506(例えば、バス)に接続されている。コンピュータシステム500はまた、ユーザ入出力インターフェース502を介して通信インフラストラクチャ506と通信する、モニタ、キーボード、ポインティングデバイスなどのユーザ入出力装置503を含む。コンピュータシステム500はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)などのメイン又はプライマリメモリ508を含む。メインメモリ508は、1つ以上のレベルのキャッシュを含むことができる。メインメモリ508には、制御ロジック(例えば、コンピュータソフトウェア)及び/又はデータが記憶されている。
【0093】
コンピュータシステム500はまた、1つ以上の二次記憶装置又はメモリ510を備えてもよい。二次メモリ510は、例えば、ハードディスクドライブ512及び/又はリムーバブル記憶装置若しくはドライブ514を含み得る。リムーバブル記憶ドライブ514は、フロッピーディスクドライブ、磁気テープドライブ、コンパクトディスクドライブ、光記憶装置、テープバックアップ装置、及び/又は任意の他の記憶装置/ドライブとしてもよい。
【0094】
リムーバブル記憶ドライブ514は、リムーバブル記憶ユニット518と対話することができる。リムーバブル記憶ユニット518には、コンピュータソフトウェア(制御ロジック)及び/又はデータがその上に記憶されたコンピュータ使用可能又はコンピュータ可読記憶装置が含まれる。リムーバブル記憶ユニット518は、フロッピーディスク、磁気テープ、コンパクトディスク、DVD、光記憶ディスク、及び/又は任意の他のコンピュータデータ記憶装置であってもよい。リムーバブル記憶ドライブ514は、周知の方法で、リムーバブル記憶ユニット518から読み出し、及び/又はそれに書き込む。
【0095】
いくつかの実施形態によれば、二次メモリ510には、コンピュータプログラム及び/若しくは他の命令及び/若しくはデータがコンピュータシステム500によってアクセスされることを可能にする他の手段、媒体又は他の手法を含んでもよい。かかる手段、媒体又は他の手法には、例えば、リムーバブル記憶ユニット522及びインターフェース520が含まれ得る。リムーバブル記憶ユニット522及びインターフェース520の例としては、プログラムカートリッジ及びカートリッジインターフェース(ビデオゲーム装置に見られるものなど)、リムーバブルメモリチップ(EPROM又はPROMなど)及び関連ソケット、メモリスティック及びUSBポート、メモリカード及び関連するメモリカードスロット、並びに/又は任意の他のリムーバブル記憶ユニット及び関連するインターフェースが挙げられ得る。
【0096】
コンピュータシステム500は、通信又はネットワークインターフェース524を更に備えてもよい。通信インターフェース524により、コンピュータシステム500は、遠隔装置、遠隔ネットワーク、遠隔エンティティ等(個々に及び集合的に参照番号528で参照される)の任意の組み合わせと通信し、対話することができる。例えば、通信インターフェース524によって、コンピュータシステム500は、通信経路526上で遠隔装置528と通信することが可能になり得るが、この通信経路526は、有線及び/又は無線であってもよく、LAN、WAN、インターネットなどの任意の組み合わせを含むことができる。制御ロジック及び/又はデータは、通信経路526を介して、コンピュータシステム500へ、及びそこから送信することができる。
【0097】
前述の実施形態の動作は、多種多様な構成及びアーキテクチャで実装することができる。したがって、前述の実施形態の動作のいくつか又は全ては、ハードウェア、ソフトウェア、又はその双方で実行されてもよい。いくつかの実施形態では、制御ロジック(ソフトウェア)が記憶された有形の非一時的コンピュータ使用可能又は可読媒体を含む有形の非一時的装置又は製造物品はまた、本明細書ではコンピュータプログラム製品又はプログラム記憶装置とも呼ばれる。これには、コンピュータシステム500、メインメモリ508、二次メモリ510、リムーバブル記憶ユニット518及び522、並びに前述のものの任意の組み合わせを具体化する有形の製造物品が含まれるが、これらに限定されない。かかる制御ロジックは、1つ以上のデータ処理装置(コンピュータシステム500など)によって実行されると、かかるデータ処理装置を本明細書で説明するように動作させる。
【0098】
本開示に含まれる教示に基づいて、関連する技術分野の当業者であれば、図5に示されているもの以外のデータ処理装置、コンピュータシステム及び/又はコンピュータアーキテクチャを使用して本開示の実施形態を製造及び使用する方法は明らかであろう。特に、実施形態は、本明細書に記載されているもの以外のソフトウェア、ハードウェア、及び/又はオペレーティングシステムの実装を用いて動作することができる。
【0099】
特許請求の範囲を解釈するために使用されることが意図されているのは、概要及び要約のセクションではなく、発明を実施するための形態のセクションであることを理解されたい。概要及び要約のセクションは、発明者(単数又は複数)によって意図されるように、本開示の例示的な実施形態の、全てではない1つ以上を示すことができ、従って、本開示又は添付の特許請求の範囲を制限することを意図するものではない。
【0100】
本開示は、例示的な分野及び用途のための例示的な実施形態を参照して本明細書に記載されているが、本開示はそれに限定されないことを理解されたい。それに対する他の実施形態及び変形例が可能であり、本開示の範囲及び趣旨の範囲内である。例えば、この段落の一般性を限定するものではなく、実施形態は、図に示され且つ/又は本明細書で説明される、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、及び/又はエンティティに限定されない。更に、実施形態(本明細書に明示的に記載されているかどうかに関わらず)は、本明細書に記載された実施例を超える分野及び用途に対して、著しい有用性を有する。
【0101】
特定の機能の実装及びそれらの関係を示す機能的構成ブロックの助けを借りて、本明細書で実施形態を説明してきた。これらの機能的構成ブロックの境界は、説明の便宜上、本明細書において任意に画定されている。特定の機能及び関係(又はそれらの均等物)が適切に実行される限り、代替の境界を画定することができる。更に、別の実施形態によって、本明細書に記載された順序とは異なる順序を使用して、機能ブロック、ステップ、動作、方法などを実行してもよい。
【0102】
「一実施形態」、「ある実施形態」、「例示的実施形態」、又は同様の語句への本明細書における言及は、記載された実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含み得るが、全ての実施形態が、その特定の特徴、構造又は特性を必ずしも含まなくてもよいことを示している。更に、かかる語句は、必ずしも同じ実施形態を指しているわけではない。更に、特定の特徴、構造、又は特性が実施形態に関連して記載されている場合、かかる特徴、構造、又は特性を他の実施形態に組み込むことは、本明細書において明示的に言及又は記載されているか否かに関わらず、当業者の知識の範囲内であろう。
【0103】
本開示の広さ及び範囲は、上記の例示的な実施形態のいずれによっても制限されるべきではなく、以下の特許請求の範囲及びそれらの均等物に従ってのみ、定義されるべきものである。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】