(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-09
(54)【発明の名称】フル電力アップリンク伝送の強化
(51)【国際特許分類】
H04W 52/38 20090101AFI20230302BHJP
H04W 8/24 20090101ALI20230302BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20230302BHJP
H04W 72/20 20230101ALI20230302BHJP
H04W 72/044 20230101ALI20230302BHJP
【FI】
H04W52/38
H04W8/24
H04W16/28
H04W72/04 136
H04W72/04 137
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022540686
(86)(22)【出願日】2020-02-12
(85)【翻訳文提出日】2022-06-30
(86)【国際出願番号】 CN2020074943
(87)【国際公開番号】W WO2021159347
(87)【国際公開日】2021-08-19
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100170209
【氏名又は名称】林 陽和
(72)【発明者】
【氏名】スン ハイトン
(72)【発明者】
【氏名】チャン ユシュ
(72)【発明者】
【氏名】ゼン ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】チャン ダウェイ
(72)【発明者】
【氏名】グティエレス ゴンザレス イスマエル
(72)【発明者】
【氏名】ハッタブ ガイス エヌ
(72)【発明者】
【氏名】キム ユチョル
(72)【発明者】
【氏名】ヘ ホン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ウェイドン
(72)【発明者】
【氏名】イェ チュンシュアン
(72)【発明者】
【氏名】ヤオ チュンハイ
(72)【発明者】
【氏名】オテリ オゲネコメ
(72)【発明者】
【氏名】ファン ヨン-スン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG08
5K067KK03
(57)【要約】
ユーザ機器(UE)を動作させる方法は、UEによって基地局(BS)に記憶された利用可能な伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)のセットから選択された1つ以上のTPMIを含むTPMIリストを生成することを含む。TPMIリストを示すデータは、BSに送信される。TPMIリストのインデックスがBSに送信される。ダウンリンク制御情報(DCI)は、BSから受信され、インデックスに基づいてTPMIリストからの少なくとも1つのTPMIのインジケーションを含む。アップリンクデータは、少なくとも1つのTPMIを使用して物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)でBSに送信される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)を動作させる方法であって、
前記UEによって、基地局(BS)に記憶された利用可能な伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)のセットから選択された1つ以上のTPMIを含むTPMIリストを生成することと、
前記TPMIリストを示すデータを前記BSに送信することと、
前記TPMIリストのインデックスを前記BSに送信することと、
前記インデックスに基づいて前記TPMIリストからの少なくとも1つのTPMIのインジケーションを含むダウンリンク制御情報(DCI)を前記BSから受信することと、
前記少なくとも1つのTPMIを使用し、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を使用してアップリンクデータを前記BSに送信することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記TPMIリストの前記インデックスは、周波数帯域の組み合わせごとの周波数帯域ごとに前記BSに送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記TPMIリストは、1つ以上の能力報告メッセージで前記BSに送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記UEによって、前記TPMIリストを変更して第2のTPMIリストであって、前記第2のTPMIリストは、前記TPMIリストのうち前記1つ以上のTPMIとは異なる前記利用可能なTPMIのセットからの少なくとも1つのTPMIを含む、第2のTPMIリストを生成することと、
前記第2のTPMIリストを示すデータを前記BSに送信することと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記1つ以上のTPMIは、利用可能なTPMIの前記セットから任意に選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記TPMIリストは、前記BSにおいて前記UEのためのTPMIグループとして記憶され、前記インデックスは、前記TPMIグループのインデックスを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記TPMIリストは、前記1つ以上のTPMIを示すビットマップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記TPMIリスト内の前記1つ以上のTPMIは、前記UEによるフル電力伝送をサポートする、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記アップリンクデータは、前記少なくとも1つのTPMIを使用して前記UEによってフル電力で送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
1つ以上のプロセッサと、
命令を記憶するメモリと、を備えたユーザ機器(UE)であって、前記命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、
前記UEによって、基地局(BS)に記憶された利用可能な伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)のセットから選択された1つ以上のTPMIを含むTPMIリストを生成することと、
前記TPMIリストを示すデータを前記BSに送信することと、
前記TPMIリストのインデックスを前記BSに送信することと、
前記インデックスに基づいて、前記TPMIリストからの少なくとも1つのTPMIのインジケーションを含むダウンリンク制御情報(DCI)を前記BSから受信することと、
前記少なくとも1つのTPMIを使用して、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を使用してアップリンクデータを前記BSに送信することと、を含む動作を前記1つ以上のプロセッサに実行させる、ユーザ機器。
【請求項11】
命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、
ユーザ機器(UE)において、基地局(BS)に記憶された利用可能な伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)のセットから選択された1つ以上のTPMIを含むTPMIリストを生成することと、
前記TPMIリストを示すデータを前記BSに送信することと、
前記TPMIリストのインデックスを前記BSに送信することと、
前記インデックスに基づいて、前記TPMIリストからの少なくとも1つのTPMIのインジケーションを含むダウンリンク制御情報(DCI)を前記BSから受信することと、
前記少なくとも1つのTPMIを使用して、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を使用してアップリンクデータを前記BSに送信することと、を含む動作を前記1つ以上のプロセッサに実行させる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項12】
基地局(BS)を動作させる方法であって、
ユーザ機器(UE)から、前記UEによって生成された伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)リストであって、前記TPMIリストは、前記BSにおいて記憶された利用可能なTPMIのセットから選択された1つ以上のTPMIを含む、TPMIリストを示すデータを受信することと、
前記TPMIリストのインデックスを前記UEから受信することと、
前記インデックスに基づいて前記TPMIリストからの少なくとも1つのTPMIのインジケーションを含むダウンリンク制御情報(DCI)を前記UEに送信することと、
前記少なくとも1つのTPMIに基づいて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)からのアップリンクデータを前記UEから受信することと、を含む、方法。
【請求項13】
前記TPMIリストの前記インデックスは、周波数帯域の組み合わせごとの周波数帯域ごとに前記UEから受信される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記TPMIリストは、前記UEから1つ以上の能力報告メッセージにおいて受信される、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記UEから、前記TPMIリストのうち前記1つ以上のTPMIとは異なる利用可能なTPMIの前記セットから少なくとも1つのTPMIを含む第2のTPMIリストを受信することと、
前記第2のTPMIリストからの前記少なくとも1つのTPMIのインジケーションを含む前記DCIを前記UEに送信することと、を更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記UEによって生成された前記TMPIリストは、前記BSにおいて記憶され、前記TPMIリストの前記インデックスは、フル電力伝送をサポートする前記TPMIリストからの前記少なくとも1つのTPMIを示すために、周波数帯域の組み合わせごとの周波数帯域ごとに前記UEから受信される、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記TPMIリストは、前記BSにおいて前記UEのためのTPMIグループとして記憶され、前記インデックスは、前記TPMIグループのインデックスを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記TPMIリストは、前記1つ以上のTPMIを示すビットマップを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記TPMIリスト内の前記1つ以上のTPMIは、前記UEによるフル電力伝送をサポートする、請求項12に記載の方法。
【請求項20】
前記TPMIリストは、前記BSにおいて前記UEのためのTPMIグループとして記憶され、前記インデックスは、前記TPMIグループのインデックスを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項21】
1つ以上のプロセッサと、
命令を記憶するメモリと、を備えた基地局(BS)であって、前記命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、
ユーザ機器(UE)から、前記UEによって生成された伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)リストであって、前記TPMIリストは、前記BSにおいて格納された利用可能なTPMIのセットから選択された1つ以上のTPMIを含む、TPMIリストを示すデータを受信することと、
前記TPMIリストのインデックスを前記UEから受信することと、
前記インデックスに基づいて前記TPMIリストからの少なくとも1つのTPMIのインジケーションを含むダウンリンク制御情報(DCI)を前記UEに送信することと、
前記少なくとも1つのTPMIに基づいて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)からのアップリンクデータを前記UEから受信することと、を含む動作を、前記1つ以上のプロセッサによって実行させる、基地局。
【請求項22】
命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、
ユーザ機器(UE)から、前記UEによって生成された伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)リストであって、前記TPMIリストは、前記BSにおいて記憶された利用可能なTPMIのセットから選択された1つ以上のTPMIを含む、TPMIリストを示すデータを受信することと、
前記TPMIリストのインデックスを前記UEから受信することと、
前記インデックスに基づいて前記TPMIリストからの少なくとも1つのTPMIのインジケーションを含むダウンリンク制御情報(DCI)を前記UEに送信することと、
前記少なくとも1つのTPMIに基づいて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)からのアップリンクデータを前記UEから受信することと、を含む動作を前記1つ以上のプロセッサに実行させる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項23】
ユーザ機器(UE)を動作させる方法であって、
前記UEについての能力情報であって、前記能力情報は、フル電力伝送のための伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)グループを報告することなく、前記UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションを含む、能力情報を基地局(BS)に送信することと、
フル電力アップリンク伝送のために前記UEを構成するための無線リソース制御(RRC)メッセージであって、前記RRCメッセージは、前記UEがフル電力伝送のために前記TPMIグループを報告することなく、前記フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるという前記インジケーションに基づいて判定される、RRCメッセージを前記BSから受信することと、
前記RRCメッセージに基づいて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を使用してアップリンクデータを前記BSに送信することと、を含む、方法。
【請求項24】
前記RRCメッセージは、前記UEがフル電力伝送のために前記TPMIグループを報告することなく、前記フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるという前記インジケーションに基づいたSRSリソースの割り当てのための情報を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記SRSリソースは、前記UEによるアンテナ仮想化を用いたランク1のフル電力アップリンク伝送をサポートするための1ポートSRSを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記SRSリソースは、前記UEによるアンテナ仮想化を用いたランク2のフル電力アップリンク伝送をサポートするための2ポートSRSを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記RRCメッセージは、前記UEによるランク3のフル電力伝送のためのTPMIのインジケーションを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
前記UEがフル電力伝送のための前記TPMIグループを報告することなく、前記フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるという前記インジケーションは、前記UEによって追加のSRSリソースが必要とされないというインジケーションを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項29】
前記フル電力アップリンク伝送モードは、モード2のフル電力アップリンク伝送モードを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項30】
1つ以上のプロセッサと、
命令を記憶するメモリと、を備えたユーザ機器(UE)であって、前記命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、
前記UEについての能力情報であって、前記能力情報は、フル電力伝送のための伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)グループを報告することなく、前記UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションを含む、能力情報を基地局(BS)に送信することと、
フル電力アップリンク伝送のために前記UEを構成するための無線リソース制御(RRC)メッセージであって、前記RRCメッセージは、前記UEがフル電力伝送のための前記TPMIグループを報告することなく、前記フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるという前記インジケーションに基づいて判定される、RRCメッセージを前記BSから受信することと、
前記RRCメッセージに基づいて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を使用してアップリンクデータを前記BSに送信することと、を含む動作を、前記1つ以上のプロセッサに実行させる、ユーザ機器。
【請求項31】
命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、
前記UEについての能力情報であって、前記能力情報は、フル電力伝送のための伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)グループを報告することなく、前記UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションを含む、能力情報を基地局(BS)に送信することと、
フル電力アップリンク伝送のために前記UEを構成するための無線リソース制御(RRC)メッセージであって、前記RRCメッセージは、前記UEがフル電力伝送のために前記TPMIグループを報告することなく、前記フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるという前記インジケーションに基づいて判定される、RRCメッセージを前記BSから受信することと、
前記RRCメッセージに基づいて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を使用してアップリンクデータを前記BSに送信することと、を含む動作を、前記1つ以上のプロセッサに実行させる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項32】
基地局(BS)を動作させる方法であって、
ユーザ機器(UE)から前記UEについての能力情報であって、前記能力情報は、フル電力伝送のための伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)グループを報告することなく、前記UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションを含む、能力情報を受信することと、
前記UEが、フル電力伝送のために前記TPMIグループを報告することなく、前記フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるという前記インジケーションに基づいて、フル電力アップリンク伝送のために前記UEを構成するための無線リソース制御(RRC)メッセージを生成することと、
前記RRCメッセージを前記UEに送信することと、
前記RRCメッセージに基づいて、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)からのアップリンクデータを前記UEから受信することと、を含む方法。
【請求項33】
前記UEがフル電力伝送のために前記TPMIグループを報告することなく、前記フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるという前記インジケーションに基づいて前記RRCメッセージ内のSRSリソースを割り当てることを更に含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記SRSリソースは、前記UEによるアンテナ仮想化を用いたランク1のフル電力アップリンク伝送をサポートするための1ポートSRSを含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記SRSリソースは、前記UEによるアンテナ仮想化を用いたランク2のフル電力アップリンク伝送をサポートするための2ポートSRSを含む、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記RRCメッセージは、前記UEによるランク3のフル電力伝送のためのTPMIのインジケーションを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項37】
前記RRCメッセージを生成することは、前記UEがフル電力伝送のための前記TPMIグループを報告することなく、前記フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるという前記インジケーションに基づいて、前記UEによって追加のSRSリソースが必要とされないと判定することを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項38】
前記フル電力アップリンク伝送モードは、モード2のフル電力アップリンク伝送モードを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項39】
1つ以上のプロセッサと、
命令を記憶するメモリと、を備えた基地局(BS)であって、前記命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、
ユーザ機器(UE)から前記UEについての能力情報であって、前記能力情報は、フル電力伝送のための伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)グループを報告することなく、前記UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションを含む、能力情報を受信することと、
前記UEがフル電力伝送のために前記TPMIグループを報告することなく、前記フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるという前記インジケーションに基づいて、フル電力アップリンク伝送のために前記UEを構成するための無線リソース制御(RRC)メッセージを生成することと、
前記RRCメッセージを前記UEに送信することと、
前記RRCメッセージに基づいて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)からのアップリンクデータを前記UEから受信することと、を含む動作を、前記1つ以上のプロセッサに実行させる、基地局。
【請求項40】
命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、
ユーザ機器(UE)から前記UEについての能力情報であって、前記能力情報は、フル電力伝送のための伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)グループを報告することなく、前記UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションを含む、能力情報を受信することと、
フル電力伝送のために前記TPMIグループを報告することなく、前記UEが前記フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるという前記インジケーションに基づいて、前記UEをフル電力アップリンク伝送のために構成するための無線リソース制御(RRC)メッセージを生成することと、
前記RRCメッセージを前記UEに送信することと、
前記RRCメッセージに基づいて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)からのアップリンクデータを前記UEから受信することと、を含む動作を前記1つ以上のプロセッサに実行させる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項41】
ユーザ機器(UE)を動作させる方法であって、
前記UEについての能力情報であって、前記能力情報は、前記UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションとフル電力伝送のための1つ以上の伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)を示すビットマップを含む、能力情報を基地局(BS)に送信することと、
フル電力アップリンク伝送のために前記UEを構成するための無線リソース制御(RRC)メッセージであって、前記RRCメッセージは、前記UEが前記フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるという前記インジケーションと、フル電力伝送のための1つ以上のTPMIを示す前記ビットマップとに基づいて判定される、RRCメッセージを前記BSから受信することと、
前記RRCメッセージに基づいて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を使用してアップリンクデータを前記BSに送信することと、を含む、方法。
【請求項42】
前記UEは2つのポートを含み、前記ビットマップは(1、1)である、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記RRCメッセージは、前記UEによるアンテナ仮想化を用いたランク1のフル電力アップリンク伝送をサポートする1ポートSRSを含むSRSリソースの割り当てのための情報を含む、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記UEが前記ビットマップ(1、1)を用いて前記フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるという前記インジケーションは、前記UEによって追加のSRSリソースが必要とされないというインジケーションを含む、請求項42に記載の方法。
【請求項45】
前記UEが前記ビットマップ(1、1)を用いて前記フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるという前記インジケーションは、UEが物理層(PHY)アンテナ切り替え若しくはTPMI間の追加の切り替え遅延又はその両方に電力増幅器(PA)を必要とするというインジケーションを含む、請求項42に記載の方法。
【請求項46】
前記UEは2つのポートを含み、前記ビットマップは(0、0)である、請求項41に記載の方法。
【請求項47】
前記RRCメッセージは、前記UEによるアンテナ仮想化を用いたランク1のフル電力アップリンク伝送をサポートする1ポートSRSを含むSRSリソースの割り当てのための情報を含む、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
1つ以上のプロセッサと、
命令を記憶するメモリと、を備えたユーザ機器(UE)であって、前記命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、
前記UEについての能力情報であって、前記能力情報は、前記UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションと、フル電力伝送のための1つ以上の伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)を示すビットマップを含む、能力情報を基地局(BS)に送信することと、
フル電力アップリンク伝送のために前記UEを構成するための無線リソース制御(RRC)メッセージであって、前記RRCメッセージは、前記UEが前記フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるという前記インジケーションと、フル電力伝送のための1つ以上のTPMIを示す前記ビットマップに基づいて判定される、RRCメッセージを前記BSから受信することと、
前記RRCメッセージに基づいて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を使用してアップリンクデータを前記BSに送信することと、を含む動作を、前記1つ以上のプロセッサに実行させる、ユーザ機器。
【請求項49】
命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、
前記UEについての能力情報であって、前記能力情報は、前記UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションとフル電力伝送のための1つ以上の伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)を示すビットマップを含む、能力情報を基地局(BS)に送信することと、
フル電力アップリンク伝送のために前記UEを構成するための無線リソース制御(RRC)メッセージであって、前記RRCメッセージは、前記UEが前記フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるという前記インジケーションと、フル電力伝送のための1つ以上のTPMIを示す前記ビットマップに基づいて判定される、RRCメッセージを前記BSから受信することと、
前記RRCメッセージに基づいて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を使用してアップリンクデータを前記BSに送信することと、を含む、動作を、前記1つ以上のプロセッサに実行させる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項50】
基地局(BS)を動作させる方法であって、
ユーザ機器(UE)から前記UEについての能力情報であって、前記能力情報は、前記UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションと、フル電力伝送のための1つ以上の伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)を示すビットマップを含む、能力情報を受信することと、
前記UEが前記フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるという前記インジケーションとフル電力伝送のための1つ以上のTPMIを示す前記ビットマップとに基づいて、フル電力アップリンク伝送のために前記UEを構成するための無線リソース制御(RRC)メッセージを生成することと
前記RRCメッセージを前記UEに送信することと、
前記RRCメッセージに基づいて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)からのアップリンクデータを、前記UEから受信することと、を含む、方法。
【請求項51】
前記UEは2つのポートを含み、前記ビットマップは(1、1)である、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記UEによるアンテナ仮想化を用いたランク1のフル電力アップリンク伝送をサポートするため、1ポートSRSを含む前記RRCメッセージ内のSRSリソースを割り当てることを更に含む、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記UEが前記ビットマップ(1、1)を用いて前記フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるという前記インジケーションは、前記UEによって追加のSRSリソースが必要とされないというインジケーションを含む、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
前記UEが前記ビットマップ(1、1)を用いて前記フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるという前記インジケーションは、UEが物理層(PHY)アンテナ切り替え若しくはTPMI間の追加の切り替え遅延又はその両方に電力増幅器(PA)を必要とするというインジケーションを含む、請求項51に記載の方法。
【請求項55】
前記UEは2つのポートを含み、前記ビットマップは(0、0)である、請求項50に記載の方法。
【請求項56】
前記UEによるアンテナ仮想化を用いたランク1のフル電力アップリンク伝送をサポートするための1ポートSRSを含む前記RRCメッセージ内のSRSリソースを割り当てることを更に含む、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
1つ以上のプロセッサと、
命令を記憶するメモリと、を備えた基地局(BS)であって、前記命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、
ユーザ機器(UE)から前記UEについての能力情報であって、前記能力情報は、前記UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションと、フル電力伝送のための1つ以上の伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)を示すビットマップを含む、能力情報を受信することと、
前記UEが前記フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるという前記インジケーションと、フル電力伝送のための1つ以上のTPMIを示すビットマップに基づいて、フル電力アップリンク伝送のために前記UEを構成するための無線リソース制御(RRC)メッセージを生成することと、
前記RRCメッセージを前記UEに送信することと、
前記RRCメッセージに基づいて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)からのアップリンクデータを前記UEから受信することと、を含む動作を、前記1つ以上のプロセッサに実行させる、基地局。
【請求項58】
命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、
ユーザ機器(UE)から前記UEについての能力情報であって、前記能力情報は、前記UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションと、フル電力伝送のための1つ以上の伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)を示すビットマップを含む、能力情報を受信することと、
前記UEが前記フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるという前記インジケーションと、フル電力伝送のための1つ以上のTPMIを示すビットマップと、に基づいて、フル電力アップリンク伝送のために前記UEを構成するための無線リソース制御(RRC)メッセージを生成することと、
前記RRCメッセージを前記UEに送信することと、
前記RRCメッセージに基づいて、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)からのアップリンクデータを前記UEから受信することと、を含む動作を前記1つ以上のプロセッサに実行させる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項59】
ユーザ機器(UE)を動作させる方法であって、
前記UEについての能力情報であって、前記能力情報は、第1の数のポートについての第1の能力及び第2の数のポートについての第2の能力を含み、前記第2の数のポートは、前記第1の数のポートよりも少ない、能力情報を基地局(BS)に送信することと、
フル電力アップリンク伝送のために前記UEを構成するための無線リソース制御(RRC)メッセージであって、前記RRCメッセージは、前記第2の数のポートを含む少なくとも1つのサウンディング参照信号(SRS)リソースを含む、RRCメッセージを前記BSから受信することと、
前記RRCメッセージに基づいて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を使用してアップリンクデータを前記BSに送信することと、を含む、方法。
【請求項60】
前記第1の能力は、前記第1の数のポートを使用したフル電力伝送のための1つ以上の伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)のインジケーションを含み、前記第2の能力は、前記第2の数のポートを使用したフル電力伝送のための1つ以上のTPMIのインジケーションを含む、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記第2の能力は、前記第2の数のポートについてのTPMIグループのインジケーションを含み、前記SRSリソースは、前記TPMIグループにマッピングされる、請求項59に記載の方法。
【請求項62】
前記RRCメッセージは、前記第2の能力に基づいてフル電力アップリンク伝送のために前記UEを構成する、請求項59に記載の方法。
【請求項63】
前記RRCメッセージは、前記第1の数のポートを有する第2のSRSリソースを含む、請求項59に記載の方法。
【請求項64】
1つ以上のプロセッサと、
命令を記憶するメモリと、を備えたユーザ機器(UE)であって、前記命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、
前記UEについての能力情報であって、前記能力情報は、第1の数のポートについての第1の能力及び第2の数のポートについての第2の能力を含み、前記第2の数のポートは、前記第1の数のポートよりも少ない、能力情報を基地局(BS)に送信することと、
フル電力アップリンク伝送のために前記UEを構成するための無線リソース制御(RRC)メッセージであって、前記RRCメッセージは、前記第2の数のポートを含む少なくとも1つのサウンディング参照信号(SRS)リソースを含む、RRCメッセージを前記BSから受信することと、
前記RRCメッセージに基づいて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を使用してアップリンクデータを前記BSに送信することと、を含む動作を、前記1つ以上のプロセッサに実行させる、ユーザ機器。
【請求項65】
命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、
前記UEについての能力情報であって、前記能力情報は、第1の数のポートについての第1の能力及び第2の数のポートについての第2の能力を含み、前記第2の数のポートは、前記第1の数のポートよりも少ない、能力情報を基地局(BS)に送信することと、
フル電力アップリンク伝送のために前記UEを構成するための無線リソース制御(RRC)メッセージであって、前記RRCメッセージは、前記第2の数のポートを含む少なくとも1つのサウンディング参照信号(SRS)リソースを含む、RRCメッセージを前記BSから受信することと、
前記RRCメッセージに基づいて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を使用してアップリンクデータを前記BSに送信することと、を含む動作を、前記1つ以上のプロセッサに実行させる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項66】
基地局(BS)のための方法であって、
ユーザ機器(UE)から前記UEについての能力情報であって、前記能力情報は、第1の数のポートについての第1の能力及び第2の数のポートについての第2の能力を含み、前記第2の数のポートは前記第1の数のポートよりも少ない、能力情報を受信することと、
フル電力アップリンク伝送のために前記UEを構成するための無線リソース制御(RRC)メッセージであって、前記RRCメッセージは、前記第2の数のポートを含む少なくとも1つのサウンディング参照信号(SRS)リソースを含む、RRCメッセージを前記UEに送信することと、
前記RRCメッセージに基づいて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を使用してアップリンクデータを前記UEから受信することと、を含む、方法。
【請求項67】
前記第1の能力は、前記第1の数のポートを使用したフル電力伝送のための1つ以上の伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)のインジケーションを含み、前記第2の能力は、前記第2の数のポートを使用したフル電力伝送のための1つ以上のTPMIのインジケーションを含む、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記第2の能力は、前記第2の数のポートについてのTPMIグループのインジケーションを含み、前記SRSリソースは、前記TPMIグループにマッピングされる、請求項66に記載の方法。
【請求項69】
前記RRCメッセージは、前記第2の能力に基づいてフル電力アップリンク伝送のために前記UEを構成する、請求項66に記載の方法。
【請求項70】
前記RRCメッセージは、前記第1の数のポートを有する第2のSRSリソースを含む、請求項66に記載の方法。
【請求項71】
1つ以上のプロセッサと、
命令を記憶するメモリと、を備えた基地局(BS)であって、前記命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、
ユーザ機器(UE)から前記UEについての能力情報であって、前記能力情報は、第1の数のポートについての第1の能力及び第2の数のポートについての第2の能力を含み、前記第2の数のポートは、前記第1の数のポートよりも少ない、能力情報を受信することと、
フル電力アップリンク伝送のために前記UEを構成するための無線リソース制御(RRC)メッセージであって、前記RRCメッセージは、前記第2の数のポートを含む少なくとも1つのサウンディング参照信号(SRS)リソースを含む、RRCメッセージを前記UEに送信することと、
前記RRCメッセージに基づいて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を使用してアップリンクデータを前記UEから受信することと、を含む動作を、前記1つ以上のプロセッサに実行させる、基地局。
【請求項72】
命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、
ユーザ機器(UE)から前記UEについての能力情報であって、前記能力情報は、第1の数のポートについての第1の能力及び第2の数のポートについての第2の能力を含み、前記第2の数のポートは、前記第1の数のポートよりも少ない、能力情報を受信することと、
フル電力アップリンク伝送のために前記UEを構成するための無線リソース制御(RRC)メッセージであって、前記RRCメッセージは、前記第2の数のポートを含む少なくとも1つのサウンディング参照信号(SRS)リソースを含む、RRCメッセージを前記UEに送信することと、
前記RRCメッセージに基づいて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を使用してアップリンクデータを前記UEから受信することと、を含む動作を、前記1つ以上のプロセッサに実行させる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は概して、セルラネットワークなどの無線通信ネットワークにおける強化されたフル電力アップリンク伝送の技法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムの使用は、急速に増大している。更に、無線通信技術は、音声専用通信からインターネット及びマルチメディアコンテンツなどのデータの伝送も含むように進化してきている。通信及びデータ伝送の品質は、最適な電力レベルで信号を送信するシステムの能力に部分的に依存している。
【発明の概要】
【0003】
一般に、一態様では、ユーザ機器(UE)を動作させる方法は、基地局(BS)に記憶された利用可能な伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)のセットから選択された1つ以上のTPMIを含むTPMIリストを、UEによって生成することを含む。TPMIリストを示すデータはBSに送信される。TPMIリストのインデックスがBSに送信される。ダウンリンク制御情報(DCI)は、BSから受信され、インデックスに基づいてTPMIリストからの少なくとも1つのTPMIのインジケーションを含む。アップリンクデータは、少なくとも1つのTPMIを使用して物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上でBSに送信される。
【0004】
一般に、一態様では、UEは、1つ以上のプロセッサと、命令を記憶するメモリと、を備え、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、UEによって、BSに記憶された利用可能なTPMIのセットから選択された1つ以上のTPMIを含むTPMIリストを生成することと、TPMIリストを示すデータをBSに送信することと、TPMIリストのインデックスをBSに送信することと、インデックスに基づいて、TPMIリストからの少なくとも1つのTPMIのインジケーションを含むDCIをBSから受信することと、少なくとも1つのTPMIを使用して、PUSCHを使用してアップリンクデータをBSに送信することと、を含む動作を1つ以上のプロセッサに実行させる。
【0005】
一般に、一態様では、非一時的コンピュータ可読媒体は、命令を記憶し、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、UEによって、BSに記憶された利用可能なTPMIのセットから選択された1つ以上のTPMIを含むTPMIリストを生成することと、TPMIリストを示すデータをBSに送信することと、TPMIリストのインデックスをBSに送信することと、インデックスに基づいて、TPMIリストからの少なくとも1つのTPMIのインジケーションを含むDCIをBSから受信することと、少なくとも1つのTPMIを使用して、PUSCHを使用してアップリンクデータをBSに送信することと、を含む動作を1つ以上のプロセッサに実行させる。
【0006】
上記態様のいずれかの実装形態は、以下の特徴のうちの1つ又は2つ以上の組み合わせを含むことができる。
【0007】
TPMIリスト内の1つ以上のTPMIは、UEによるフル電力伝送をサポートすることができる。いくつかの実装形態では、TPMIリストは、1つ以上のTPMIを示すビットマップを含む。いくつかの実装形態では、1つ以上のTPMIは、BSにおいて利用可能なTPMIのセットから任意に選択される。利用可能なTPMIのセットは、本明細書に記載され、3GPP TS38.211に含まれるTPMIを含むことができるが、これらに限定されない。いくつかの実装形態では、TPMIリストのインデックスは、周波数帯域の組み合わせごとの周波数帯域ごとにBSに送信される。TPMIリストは、BSにおいてUEのためのTPMIグループとして記憶され得、インデックスは、TPMIグループのインデックスであり得る。いくつかの実装形態では、TPMIリストは、UEによって報告された能力情報の一部としてBSに送信される。いくつかの実装形態では、UEはTPMIリストを変更して、TPMIリストの1つ以上のTPMIとは異なる利用可能なTPMIのセットからの少なくとも1つのTPMIを含む第2のTPMIリストを生成し、第2のTPMIリストを示すデータがBSに送信される。いくつかの実装形態では、アップリンクデータは、少なくとも1つのTPMIを使用してUEによってフル電力で送信される。
【0008】
一般に、一態様では、BSを動作させる方法は、UEから、UEによって生成されたTPMIリストであって、TPMIリストはBSにおいて記憶された利用可能なTPMIのセットから選択された1つ以上のTPMIを含む、TPMIリストを示すデータを受信することと、TPMIリストのインデックスをUEから受信することと、インデックスに基づいてTPMIリストからの少なくとも1つのTPMIのインジケーションを含むDCIをUEに送信することと、少なくとも1つのTPMIに基づいてPUSCHからのアップリンクデータをUEから受信することと、を含む。
【0009】
一般に、一態様では、BSは、1つ以上のプロセッサと、命令を記憶するメモリと、を備え、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、UEから、UEによって生成されたTPMIリストであって、TPMIリストはBSにおいて記憶された利用可能なTPMIのセットから選択された1つ以上のTPMIを含む、PMIリストを示すデータを受信することと、TPMIリストのインデックスをUEから受信することと、インデックスに基づいてTPMIリストからの少なくとも1つのTPMIのインジケーションを含むDCIをUEに送信することと、少なくとも1つのTPMIに基づいてPUSCHからのアップリンクデータをUEから受信することと、を含む動作を、1つ以上のプロセッサによって実行させる。
【0010】
一般に、一態様では、非一時的コンピュータ可読媒体は、命令を記憶し、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、UEから、UEによって生成されたTPMIリストであって、TPMIリストはBSにおいて記憶された利用可能なTPMIのセットから選択された1つ以上のTPMIを含む、TPMIリストを示すデータを受信することと、TPMIリストのインデックスをUEから受信することと、インデックスに基づいてTPMIリストからの少なくとも1つのTPMIのインジケーションを含むDCIをUEに送信することと、少なくとも1つのTPMIに基づいてPUSCHからのアップリンクデータをUEから受信することと、を含む動作を1つ以上のプロセッサに実行させる。
【0011】
上記態様のいずれかの実装形態は、以下の特徴のうちの1つ又は2つ以上の組み合わせを含むことができる。
【0012】
TPMIリストのインデックスは、周波数帯域の組み合わせごとの周波数帯域ごとにUEから受信することができる。TPMIリストは、UEから1つ以上の能力報告メッセージで受信することができる。TPMIリストは、BSにおいてUEのためのTPMIグループとして記憶することができ、インデックスは、TPMIグループのインデックスを含むことができる。TPMIリストは、1つ以上のTPMIを示すビットマップを含むことができる。TPMIリスト内の1つ以上のTPMIは、UEによるフル電力伝送をサポートすることができる。いくつかの実装形態では、UEによって生成されたTMPIリストは、BSにおいて記憶され、TPMIリストのインデックスは、フル電力伝送をサポートするTPMIリストからの少なくとも1つのTPMIを示すために、周波数帯域の組み合わせごとの周波数帯域ごとにUEから受信される。いくつかの実装形態では、第2のTPMIリストは、TPMIリストのうち1つ以上のTPMIとは異なる利用可能なTPMIのセットから少なくとも1つのTPMIを含んでUEから受信され、第2のTPMIリストからの少なくとも1つのTPMIのインジケーションを含むDCIは、UEに送信される。
【0013】
一般に、一態様では、UEを動作させる方法は、UEについての能力情報であって、能力情報は、フル電力伝送のためのTPMIグループを報告することなく、UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションを含む、能力情報をBSに送信することと、フル電力アップリンク伝送のためにUEを構成するための無線リソース制御(RRC)メッセージであって、RRCメッセージはUEがフル電力伝送のためにTPMIグループを報告することなく、フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションに基づいて判定される、RRCメッセージをBSから受信することと、RRCメッセージに基づいてPUSCHを使用してアップリンクデータをBSに送信することと、を含む。
【0014】
一般に、一態様では、UEは、1つ以上のプロセッサと、命令を記憶するメモリと、を備え、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、UEについての能力情報であって、能力情報は、フル電力伝送のためのTPMIグループを報告することなく、UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションを含む、能力情報をBSに送信することと、フル電力アップリンク伝送のためにUEを構成するためのRRCメッセージであって、RRCメッセージはUEがフル電力伝送のためにTPMIグループを報告することなく、フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションに基づいて判定される、RRCメッセージをBSから受信することと、RRCメッセージに基づいてPUSCHを使用してアップリンクデータをBSに送信することと、を含む動作を、1つ以上のプロセッサに実行させる。
【0015】
一般に、一態様では、非一時的コンピュータ可読媒体は命令を記憶し、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、UEについての能力情報であって、能力情報は、フル電力伝送のためのTPMIグループを報告することなく、UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションを含む、能力情報をBSに送信することと、フル電力アップリンク伝送のためにUEを構成するためのRRCメッセージであって、RRCメッセージはUEがフル電力伝送のためにTPMIグループを報告することなく、フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションに基づいて判定される、RRCメッセージをBSから受信することと、RRCメッセージに基づいてPUSCHを使用してアップリンクデータをBSに送信することと、を含む、動作を、1つ以上のプロセッサに実行させる。
【0016】
上記態様のいずれかの実装形態は、以下の特徴のうちの1つ又は2つ以上の組み合わせを含むことができる。
【0017】
RRCメッセージは、UEがフル電力伝送のためにTPMIグループを報告することなく、フル電力アップリンク伝送モードで動作することができる旨のインジケーションに基づいて、サウンディング参照信号(SRS)リソースを割り当てるための情報を含むことができる。例えば、SRSリソースは、UEによるアンテナ仮想化を用いたランク1のフル電力アップリンク伝送をサポートするための1ポートSRS、又はUEによるアンテナ仮想化を用いたランク2のフル電力アップリンク伝送をサポートするための2ポートSRSを、又はその両方を含むことができる。いくつかの実装形態では、RRCメッセージは、UEによってランク3のフル電力伝送のためのTPMIのインジケーションを含む。いくつかの実装形態では、UEがフル電力伝送のTPMIグループを報告することなく、フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションは、UEによって追加のSRSリソースが必要とされないというインジケーションを含む。いくつかの実装態様では、フル電力アップリンク伝送モードは、モード2のフル電力アップリンク伝送モードを含む。いくつかの実装形態では、TPMIグループは、本明細書に記載の技法に従ってUEによって生成される。
【0018】
一般に、一態様では、BSを動作させる方法は、UEについての能力情報であって、能力情報は、フル電力伝送のためのTPMIグループを報告することなく、UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションを含む、能力情報をUEから受信することと、UEが、フル電力伝送のためにTPMIグループを報告することなく、フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションに基づいて、フル電力アップリンク伝送のためにUEを構成するためのRRCメッセージを生成することと、RRCメッセージをUEに送信することと、RRCメッセージに基づいてPUSCHからのアップリンクデータを、UEから受信することと、を含む。
【0019】
一般に、一態様では、BSは、1つ以上のプロセッサと、命令を記憶するメモリと、を備え、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、UEについての能力情報であって、能力情報は、フル電力伝送のためのTPMIグループを報告することなく、UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションを含む、能力情報をUEから受信することと、UEがフル電力伝送のためにTPMIグループを報告することなく、フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションに基づいて、フル電力アップリンク伝送のためにUEを構成するためのRRCメッセージを生成することと、RRCメッセージをUEに送信することと、RRCメッセージに基づいてPUSCHを使用してアップリンクデータをUEから受信することと、を含む動作を、1つ以上のプロセッサに実行させる。
【0020】
一般に、一態様では、非一時的コンピュータ可読媒体は、命令を記憶し、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、UEからUEについての能力情報であって、能力情報は、フル電力伝送のためのTPMIグループを報告することなく、UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションを含む、能力情報を受信することと、フル電力伝送のためにTPMIグループを報告することなく、UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションに基づいて、UEをフル電力アップリンク伝送のために構成するためのRRCメッセージを生成することと、RRCメッセージをUEに送信することと、RRCメッセージに基づいて、PUSCHからのアップリンクデータをUEから受信することと、を含む動作を1つ以上のプロセッサに実行させる。
【0021】
上記態様のいずれかの実装形態は、以下の特徴のうちの1つ又は2つ以上の組み合わせを含むことができる。
【0022】
RRCメッセージは、UEがフル電力伝送のためにTPMIグループを報告することなく、フル電力アップリンク伝送モードで動作することができる旨のインジケーションに基づいて、サウンディング参照信号(SRS)リソースを割り当てるための情報を含むことができる。例えば、SRSリソースは、UEによるアンテナ仮想化を用いたランク1のフル電力アップリンク伝送をサポートするための1ポートSRS、又はUEによるアンテナ仮想化を用いたランク2のフル電力アップリンク伝送をサポートするための2ポートSRSを、又はその両方を含むことができる。いくつかの実装形態では、RRCメッセージは、UEによってランク3のフル電力伝送のためのTPMIのインジケーションを含む。いくつかの実装形態では、UEがフル電力伝送のTPMIグループを報告することなく、フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションは、UEによって追加のSRSリソースが必要とされないというインジケーションを含む。いくつかの実装態様では、フル電力アップリンク伝送モードは、モード2のフル電力アップリンク伝送モードを含む。いくつかの実装形態では、TPMIグループは、本明細書に記載の技法に従ってUEによって生成される。
【0023】
一般に、一態様では、UEを動作させる方法は、UEについての能力情報であって、能力情報は、UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションと、フル電力伝送のための1つ以上のTPMIを示すビットマップを含む、能力情報をBSに送信することと、フル電力アップリンク伝送のためにUEを構成するためのRRCメッセージであって、RRCメッセージはUEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションと、フル電力伝送のために1つ以上のTPMIを示すビットマップに基づいて判定される、RRCメッセージをBSから受信することと、RRCメッセージに基づいてPUSCHを使用してアップリンクデータをBSに送信することと、を含む。
【0024】
一般に、一態様では、UEは、1つ以上のプロセッサと、命令を記憶するメモリと、を備え、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、UEについての能力情報であって、能力情報は、UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションと、フル電力伝送のための1つ以上のTPMIを示すビットマップを含む、能力情報をBSに送信することと、フル電力アップリンク伝送のためにUEを構成するためのRRCメッセージであって、RRCメッセージはUEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションと、フル電力伝送のための1つ以上のTPMIを示すビットマップに基づいて判定される、RRCメッセージをBSから受信することと、RRCメッセージに基づいてPUSCHを使用してアップリンクデータをBSに送信することと、を含む動作を、1つ以上のプロセッサに実行させる。
【0025】
一般に、一態様では、非一時的コンピュータ可読媒体は命令を記憶し、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、UEについての能力情報であって、能力情報は、UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションと、フル電力伝送のための1つ以上のTPMIを示すビットマップを含む、能力情報をBSに送信することと、フル電力アップリンク伝送のためにUEを構成するためのRRCメッセージであって、RRCメッセージはUEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションと、フル電力伝送のための1つ以上のTPMIを示すビットマップに基づいて判定される、RRCメッセージをBSから受信することと、RRCメッセージに基づいてPUSCHを使用してアップリンクデータをBSに送信することと、を含む、動作を、1つ以上のプロセッサに実行させる。
【0026】
上記態様のいずれかの実装形態は、以下の特徴のうちの1つ又は2つ以上の組み合わせを含むことができる。
【0027】
UEは2つのポートを含むことができ、ビットマップは(1、1)であり得る。RRCメッセージは、例えば、UEによるアンテナ仮想化を用いたランク1のフル電力アップリンク伝送をサポートするための1ポートSRSを含むSRSリソースの割り当てのための情報、UEが、追加のSRSリソースを必要としていないというインジケーション、又はUEが物理層(PHY)アンテナ切り替え若しくはTPMI間の追加の切り替え遅延に電力増幅器(PA)を必要とするというインジケーション、又はその両方を含むことができる。いくつかの実装形態では、UEは2つのポートを含み、ビットマップは(0、0)である。RRCメッセージは、例えば、UEによるアンテナ仮想化を用いて1つのフル電力アップリンク伝送をサポートするための1ポートSRSを含むSRSリソースの割り当てのための情報を含むことができる。フル電力アップリンク伝送モードは、モード2のフル電力アップリンク伝送モードを含むことができる。
【0028】
一般に、一態様では、BSを動作させる方法は、UEについての能力情報であって、能力情報は、UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションと、フル電力伝送のための1つ以上のTPMIを示すビットマップを含む、能力情報をUEから受信することと、UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションと、フル電力伝送のための1つ以上のTPMIを示すビットマップに基づいて、フル電力アップリンク伝送のためにUEを構成するためのRRCメッセージを生成することと、RRCメッセージをUEに送信することと、RRCメッセージに基づいてPUSCHからのアップリンクデータを、UEから受信することと、を含む。
【0029】
一般に、一態様では、BSは、1つ以上のプロセッサと、命令を記憶するメモリと、を備え、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、UEについての能力情報であって、能力情報は、UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションと、フル電力伝送のための1つ以上のTPMIを示すビットマップを含む、能力情報をUEから受信することと、UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションと、フル電力伝送のための1つ以上のTPMIを示すビットマップに基づいて、フル電力アップリンク伝送のためにUEを構成するためのRRCメッセージを生成することと、RRCメッセージをUEに送信することと、RRCメッセージに基づいてPUSCHを使用してアップリンクデータをUEから受信することと、を含む動作を、1つ以上のプロセッサに実行させる。
【0030】
一般に、一態様では、非一時的コンピュータ可読媒体は、命令を記憶し、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、UEからUEについての能力情報であって、能力情報は、UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションと、フル電力伝送のための1つ以上のTPMIを示すビットマップを含む、能力情報を受信することと、UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションと、フル電力伝送のための1つ以上のTPMIを示すビットマップに基づいて、UEをフル電力アップリンク伝送のために構成するためのRRCメッセージを生成することと、RRCメッセージをUEに送信することと、RRCメッセージに基づいて、PUSCHからのアップリンクデータをUEから受信することと、を含む動作を1つ以上のプロセッサに実行させる。
【0031】
上記態様のいずれかの実装形態は、以下の特徴のうちの1つ又は2つ以上の組み合わせを含むことができる。
【0032】
UEは2つのポートを含むことができ、ビットマップは(1、1)であり得る。BSは、RRCメッセージによって、UEによるアンテナ仮想化を用いたランク1のフル電力アップリンク伝送をサポートするための1ポートSRS、UEによって追加のSRSリソースが必要ではないというインジケーション、又はUEがTPMIの間の物理層(PHY)アンテナ切り替え若しくは追加の切り替え遅延に電力増幅器(PA)を必要とするというインジケーション、又はその両方を含むSRSリソースを割り当てることができる。いくつかの実装形態では、UEは2つのポートを含み、ビットマップは(0、0)である。BSは、RRCメッセージによって、UEによるアンテナ仮想化を用いて1つのフル電力アップリンク伝送をサポートするための1ポートSRSを含むSRSリソースを割り当てることができる。フル電力アップリンク伝送モードは、モード2のフル電力アップリンク伝送モードを含むことができる。
【0033】
一般に、一態様では、UEを動作させる方法は、UEについての能力情報であって、能力情報は、第1の数のポートについての第1の能力及び第2の数のポートについての第2の能力を含み、第2の数のポートは、第1の数のポートよりも少ない、能力情報をBSに送信することと、フル電力アップリンク伝送のためにUEを構成するためのRRCメッセージであって、RRCメッセージは、第2の数のポートを含む少なくとも1つのSRSリソースを含む、RRCメッセージをBSから受信することと、RRCメッセージに基づいてPUSCHを使用してアップリンクデータをBSに送信することと、を含む。
【0034】
一般に、一態様では、UEは、1つ以上のプロセッサと、命令を記憶するメモリと、を備え、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、UEについての能力情報であって、能力情報は、第1の数のポートについての第1の能力及び第2の数のポートについての第2の能力を含み、第2の数のポートは、第1の数のポートよりも少ない、能力情報をBSに送信することと、フル電力アップリンク伝送のためにUEを構成するためのRRCメッセージであって、RRCメッセージは、第2の数のポートを含む少なくとも1つのSRSリソースを含む、RRCメッセージをBSから受信することと、RRCメッセージに基づいてPUSCHを使用してアップリンクデータをBSに送信することと、を含む動作を、1つ以上のプロセッサに実行させる。
【0035】
一般に、一態様では、非一時的コンピュータ可読媒体は命令を記憶し、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、UEについての能力情報であって、能力情報は、第1の数のポートについての第1の能力及び第2の数のポートについての第2の能力を含み、第2の数のポートは、第1の数のポートよりも少ない、能力情報をBSに送信することと、フル電力アップリンク伝送のためにUEを構成するためのRRCメッセージであって、RRCメッセージは、第2の数のポートを含む少なくとも1つのSRSリソースを含む、RRCメッセージをBSから受信することと、RRCメッセージに基づいてPUSCHを使用してアップリンクデータをBSに送信することと、を含む動作を、1つ以上のプロセッサに実行させる。
【0036】
上記態様のいずれかの実装形態は、以下の特徴のうちの1つ又は2つ以上の組み合わせを含むことができる。
【0037】
第1の能力は、第1の数のポートを使用したフル電力伝送のための1つ以上のTPMIのインジケーションを含むことができ、第2の能力は、第2の数のポートを使用したフル電力伝送のための1つ以上のTPMIのインジケーションを含むことができる。いくつかの実装態様では、第1又は第2の能力、又はその両方は、本明細書に記載のUE生成されたグループであり得る、第1又は第2の数のポート(又はその両方)に対する個別のTPMIグループのインジケーションを含む。いくつかの実装形態では、SRSリソースは、UEによって示されるTPMIグループにマッピングされる。RRCメッセージは、第2の能力に基づいてフル電力アップリンク伝送のためにUEを構成することができる。いくつかの実装形態では、RRCメッセージは、第1の数のポートを有する第2のSRSリソースを含む。アップリンクデータは、RRCメッセージに基づいてUEによってフル電力で送信することができる。
【0038】
一般に、一態様では、BSを動作させる方法は、UEについての能力情報であって、能力情報は、第1の数のポートについての第1の能力及び第2の数のポートについての第2の能力を含み、第2の数のポートは第1の数のポートよりも少ない、能力情報をUEに送信することと、フル電力アップリンク伝送のためにUEを構成するためのRRCメッセージであって、RRCメッセージは、第2の数のポートを含む少なくとも1つのSRSリソースを含む、RRCメッセージをUEに送信することと、RRCメッセージに基づいてPUSCHを使用してアップリンクデータをUEから受信することと、を含む。
【0039】
一般に、一態様では、BSは、1つ以上のプロセッサと、命令を記憶するメモリと、を備え、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、UEについての能力情報であって、能力情報は、第1の数のポートについての第1の能力及び第2の数のポートについての第2の能力を含み、第2の数のポートは、第1の数のポートよりも少ない、能力情報をUEから受信することと、フル電力アップリンク伝送のためにUEを構成するためのRRCメッセージであって、RRCメッセージは、第2の数のポートを含む少なくとも1つのSRSリソースを含む、RRCメッセージをUEに送信することと、RRCメッセージに基づいてPUSCHを使用してアップリンクデータをUEから受信することと、を含む動作を、1つ以上のプロセッサに実行させる。
【0040】
一般に、一態様では、非一時的コンピュータ可読媒体は命令を記憶し、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、UEについての能力情報であって、能力情報は、第1の数のポートについての第1の能力及び第2の数のポートについての第2の能力を含み、第2の数のポートは、第1の数のポートよりも少ない、能力情報をUEから受信することと、フル電力アップリンク伝送のためにUEを構成するためのRRCメッセージであって、RRCメッセージは、第2の数のポートを含む少なくとも1つのSRSリソースを含む、RRCメッセージをUEに送信することと、RRCメッセージに基づいてPUSCHを使用してアップリンクデータをUEから受信することと、を含む動作を、1つ以上のプロセッサに実行させる。
【0041】
上記態様のいずれかの実装形態は、以下の特徴のうちの1つ又は2つ以上の組み合わせを含むことができる。
【0042】
第1の能力は、第1の数のポートを使用したフル電力伝送のための1つ以上のTPMIのインジケーションを含むことができ、第2の能力は、第2の数のポートを使用したフル電力伝送のための1つ以上のTPMIのインジケーションを含むことができる。いくつかの実装態様では、第1又は第2の能力、又はその両方は、本明細書に記載のUE生成されたグループであり得る、第1又は第2の数のポート(又はその両方)に対する個別のTPMIグループのインジケーションを含む。いくつかの実装形態では、SRSリソースは、UEによって示されるTPMIグループにマッピングされる。BSは、第2の能力に基づいたフル電力アップリンク伝送のために、RRCメッセージによって、UEを構成することができる。いくつかの実装形態では、RRCメッセージは第1の数のポートを有する第2のSRSリソースを含む。アップリンクデータは、RRCメッセージに基づいてUEによってフル電力で受信することができる。
【0043】
1つ以上の実装形態の詳細は、添付の図面及び以下の説明に記載されている。その他の特徴及び利点は、説明及び図面から、並びに特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【
図2】ユーザ機器(UE)デバイスと通信する基地局(BS)を示す。
【
図5】セルラ通信回路の例示的なブロック図を示す。
【
図6】強化されたフル電力アップリンク(UL)伝送の例を示す。
【
図7】強化されたフル電力アップリンク(UL)伝送の例を示す。
【
図8】強化されたフル電力アップリンク(UL)伝送の例を示す。
【
図9】強化されたフル電力アップリンク(UL)伝送の例を示す。
【0045】
それぞれの図面において類似の参照記号は、類似の要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0046】
本明細書で記載する技法は、例えば、5G新無線(NR)規格の下でモード2 アップリンク(UL)伝送に対する強化されたULフル電力伝送を提供する。例えば、いくつかの実装形態では、本明細書に記載される技法は、5G NR規格の下で定義されるものに加えて、又はその代わりに、ユーザ機器(UE)が任意の送信プリコーダ行列インジケータ(TPMI)グループを定義することを可能にすることができる。UEが定義したTPMIグループは、基地局(BS)に提供され、UL伝送で使用されるための周波数帯域の組み合わせ基準ごとの周波数帯域ごとに示され得る。いくつかの実装形態では、追加のハードコード化TPMIグループは、例えば、部分コヒーレントUEのために定義することができる。
【0047】
いくつかの実装形態では、UEによって報告された能力情報から含意の指向性(directive)を導出することによって、ULフル電力伝送を改善することができる。例えば、本明細書に記載される技法は、UEが、既存の能力報告フレームワークと互換性のある含意の指向性を介して、SRSポートの数若しくはポートのためのTPMIグループ、又はその両方などのサウンディング参照信号(SRS)構成を含意することを可能にすることができる。ULフル電力伝送を改善する他の特徴も記載する。
【0048】
図1は、例示的な無線通信システム100を示す。
図1のシステムは、可能なシステムの単なる一例であり、本開示の特徴は、所望に応じて、様々なシステムのいずれかに実装され得ることに留意されたい。
【0049】
システム100は、1つ以上のユーザデバイス106A、106B~106Nと伝送媒体を通して通信する基地局102Aを含む。ユーザデバイスのそれぞれは、本明細書では、「ユーザ機器」(UE)と称される場合がある。したがって、ユーザデバイス106は、UE又はUEデバイスと称される。いくつかの実装形態では、UEは、低減された能力又は「軽い(light)」UEであり得る。
【0050】
基地局(BS)102Aは、ベーストランシーバ基地局(base transceiver station、BTS)又はセルサイト(cellular base station、「セルラ基地局」)であってもよく、UE106A~106Nとの無線通信を可能にするハードウェアを含み得る。
【0051】
基地局の通信領域(又は、カバレッジ領域)は、「セル」と称される場合がある。基地局102A及びUE106は、とりわけ、無線通信技術又は電気通信規格とも称される、GSM、(例えば、WCDMA又はTD-SCDMAエアインタフェイスと関連付けられた)UMTS、LTE、LTE-Advanced(LTE-A)、5G新無線(5G NR)、HSPA、又は3GPP2 CDMA2000(例えば1xRTT、1xEV-DO、HRPD、eHRPD)、又はこれらの組み合わせなどの、種々の無線アクセス技術(RAT)のいずれかを使用して伝送媒体を介して通信するように構成することができる。基地局102AがLTEのコンテキストにおいて実装される場合、代替として「gNodeB」又は「eNB」と称される場合があることに留意されたい。基地局102Aが5G NRのコンテキストにおいて実装される場合、基地局102Aは、代替として、「gNodeB」又は「gNB」と称される場合があることに留意されたい。
【0052】
基地局102Aはまた、ネットワーク100(例えば、とりわけ、セルラサービスプロバイダのコアネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)などの電気通信ネットワーク、若しくはインターネット、又はこれらの組み合わせ)と通信する機能を備える。したがって、基地局102Aは、ユーザデバイス間の通信、及びユーザデバイスとネットワーク100との間の通信を容易にすることができる。特に、セルラ基地局102Aは、音声、SMS、及びデータサービスなどの様々な電気通信能力をUE106に提供することができる。
【0053】
したがって、基地局102A、及び同一の又は異なるセルラ通信規格に従って動作する(基地局102B~102Nなどの)他の類似の基地局は、セルのネットワークを備えてもよく、セルのネットワークは、連続する又はほぼ連続する重畳サービスを、地理的エリアにわたって、例えば、1つ以上のセルラ通信規格にしたがって、UE106A~106N及び類似のデバイスに提供することができる。
【0054】
したがって、
図1に示すように、基地局102Aは、UE106A~Nに対する「サービングセル」として機能することができ、各UE106は、「近隣セル」と称され得る(基地局102B~102N若しくは任意の他の基地局によって、又はUE自身によって提供され得る)1つ以上の他のセルからの信号を(可能な場合、これらの通信範囲内で)受信することも可能である。このようなセルはまた、ユーザデバイス間の通信、及び/又はユーザデバイスとネットワーク100との間の通信を容易にすることが可能である。このようなセルは、「マクロ」セル、「マイクロ」セル、「ピコ」セル、及び/又はサービスエリアサイズの様々な他の粒度のうちのいずれかを提供するセルを含んでもよい。例えば、
図1に示す基地局102A~102Bは、マクロセルであってもよく、基地局102Nは、マイクロセルであってもよい。他の構成も可能である。
【0055】
いくつかの実施形態では、基地局102Aは、次世代基地局、例えば、5G新無線(5G NR)基地局、又は「gNB」であってよい。いくつかの実施形態では、gNBは、とりわけ、旧式進化型パケットコア(Evolved Packet Core、EPC)ネットワーク、又はNRコア(NR Core、NRC)ネットワークに接続されてもよい。加えて、gNBセルは、1つ以上の遷移及び受信ポイント(Transition and Reception Points、TRP)を含んでもよい。加えて、5G NRに従って動作することが可能であるUEは、1つ以上のgNB内の1つ以上のTRPに接続されてもよい。
【0056】
UE106は、複数の無線通信規格を使用して通信することが可能であり得ることに留意されたい。例えば、UE106は、少なくとも1つのセルラ通信プロトコル(例えば、とりわけ、GSM、(例えば、WCDMA又はTD-SCDMAエアインタフェイスに関連付けられた)UMTS、LTE、LTE-A、5G NR、HSPA、若しくは3GPP2 CDMA2000(例えば、1xRTT、1xEV-DO、HRPD、eHRPD)、又はそれらの組み合わせ)に加えて、無線ネットワークプロトコル(例えば、Wi-Fi(登録商標))及び/若しくはピアツーピア無線通信プロトコル(例えば、Bluetooth又はWi-Fiピアツーピア)、又はその両方を使用して通信するように構成され得る。UE106はまた(又は代替として)、1つ以上のグローバルナビゲーション衛星システム(Global Navigational Satellite System、GNSS、例えば、GPS又はGLONASS)、1つ以上のモバイルテレビ放送規格(例えば、ATSC-M/H又はDVB-H)、及び/又は、所望であれば、任意の他の無線通信プロトコルを使用して通信するように構成され得る。(3つ以上の無線通信規格を含む)無線通信規格の他の組み合わせも可能である。
【0057】
図2は、基地局102と通信しているユーザ機器106(例えば、デバイス106A~106Nのうちの1つ)を示す。UE106は、携帯電話、ハンドヘルドデバイス、コンピュータ若しくはタブレット、又は実質上任意のタイプの無線デバイスなどのセルラ通信能力を有するデバイスであってもよく、それは、とりわけ、無線センサ、監視機器、又はウェアラブルデバイスを含む。いくつかの実装形態では、UE106は、低減された能力又は「軽い(light)」UEである。
【0058】
UE106は、メモリに記憶されたプログラム命令を実行するように構成されているプロセッサを含んでもよい。UE106は、このような記憶された命令を実行することによって、本明細書に記載の方法の実施形態のうちのいずれかを実行することができる。代替として又はそれに加えて、UE106は、本明細書に記載の方法の実施形態のうちのいずれか、又は本明細書に記載の方法の実施形態のうちのいずれかの任意の部分を実行するように構成されている、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのプログラム可能ハードウェア要素を含んでもよい。
【0059】
UE106は、1つ以上の無線通信プロトコル又は技術を使用して通信するための1つ以上のアンテナを含み得る。いくつかの実施形態では、UE106は、例えば、単一の共用無線機を使用するCDMA2000(1xRTT/1xEV-DO/HRPD/eHRPD)若しくはLTEを使用して、及び/又は、単一の共用無線機を使用するGSM若しくはLTEを使用して、通信するように構成され得る。共用無線機は、無線通信を実行するために、単一のアンテナに結合してもよく、又は(例えば、MIMOについて)複数のアンテナに結合してもよい。一般に、無線機は、ベースバンドプロセッサ、(例えば、フィルタ、ミキサ、発振器、増幅器などを含む)アナログRF信号処理回路、又は(例えば、デジタル変調及び他のデジタル処理のための)デジタル処理回路の任意の組み合わせを含み得る。同様に、無線機は、上記のハードウェアを使用して1つ以上の受信及び送信チェーンを実装してもよい。例えば、UE106は、上記の技術などの複数の無線通信技術間で、受信チェーン若しくは送信チェーン又は両方のうち1つ以上の部分を共用し得る。
【0060】
いくつかの実装形態では、UE106は、UE106がそれで通信するように構成されている無線通信プロトコルのそれぞれについて、(例えば、別個のアンテナ及び他の無線機構成要素を含む)別個の送信チェーン若しくは受信チェーン又は両方を含む。いくつかの実装形態では、UE106は、複数の無線通信プロトコル間で共用される1つ以上の無線機、及び単一の無線通信プロトコルによって排他的に使用される1つ以上の無線機を含んでもよい。例えば、UE106は、LTE又は5G NR(又は、LTE、又は1xRTT、又はLTE、又はGSM)のいずれかを使用して通信するための共用無線機と、Wi-Fi及びBluetoothのそれぞれを使用して通信するための別個の無線機と、を含み得る。他の構成も可能である。
【0061】
図3は、通信デバイス106の例示的ブロック図を示す。
図3の通信デバイス106のブロック図は可能な通信デバイスの単なる一例であることに留意されたい。いくつかの実装形態では、通信デバイス106は、他のデバイスの中でもとりわけ、ユーザ機器(UE)デバイス、モバイル機器若しくは移動局、無線デバイス若しくは無線局、デスクトップコンピュータ若しくはコンピューティングデバイス、モバイルコンピューティングデバイス(例えば、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、又はポータブルコンピューティングデバイス)、タブレット、無線センサ、ビデオ監視システム若しくはウェアラブルデバイス、又はそれらの組み合わせであってもよい。図に示すように、通信デバイス106は、コア機能を実行するように構成されている構成要素のセット300を含むことができる。例えば、構成要素のこのセットは、システムオンチップ(System On Chip、SOC)として実装されてもよく、SOCは、様々な目的での部分を含むことができる。代替として、構成要素のこのセット300は、様々な目的での別個の構成要素又は構成要素のグループとして実装されてもよい。構成要素のセット300は、通信デバイス106の様々な他の回路に結合(例えば、通信可能に、直接又は間接的に)結合されてもよい。
【0062】
例えば、通信デバイス106は、(例えば、NANDフラッシュ310を含む)様々なタイプのメモリと、(例えば、コンピュータシステム、ドック、充電ステーション、マイクロフォン、カメラ、キーボードなどの入力デバイス、スピーカの出力デバイスなどに接続するための)コネクタI/F 320などの入出力インタフェイスと、通信デバイス106と一体化されてもよく又は通信デバイス106の外部にあってもよいディスプレイ360と、とりわけ、5G NR、LTE、GSMのためのセルラ通信回路330と、近中距離無線通信回路329(例えば、Bluetooth(登録商標)及びWLAN回路)と、を含んでもよい。いくつかの実施形態では、通信デバイス106は、例えばイーサネットのためのネットワークインタフェイスカードなどの有線通信回路(図示せず)を含むことができる。
【0063】
セルラ通信回路330は、アンテナ335及び336などの1つ以上のアンテナに(例えば、通信可能に、直接又は間接的に)結合することができる。近中距離無線通信回路329はまた、アンテナ337及び338などの1つ以上のアンテナに(例えば、通信可能に、直接又は間接的に)結合することができる。代替として、近中距離無線通信回路329は、アンテナ337及び338に(例えば、通信可能に、直接又は間接的に)結合することに加えて又はこの代わりに、アンテナ335及び336に(例えば、通信可能に、直接又は間接的に)結合することができる。近中距離無線通信回路329若しくはセルラ通信回路330又は両方は、多重入出力(Multiple-Input Multiple Output)(MIMO)構成などにおける複数の空間ストリームを受信及び送信するための複数の受信チェーン及び複数の送信チェーンを含んでもよい。
【0064】
いくつかの実装形態では、セルラ通信回路330は、複数のRAT(例えば、LTEのための第1の受信チェーン、及び5G NRのための第2の受信チェーン)のための(例えば、に通信可能に、直接又は間接的に含む及び/又は結合されている。専用プロセッサ及び/又は無線機)専用の受信チェーンを含むことができる。加えて、いくつかの実装形態では、セルラ通信回路330は、特定のRATに専用の無線機間で切り替えられ得る単一の送信チェーンを含むことができる。例えば、第1の無線機は、第1のRAT、例えばLTEに専用であってもよく、専用の受信チェーン、及び追加の無線機、例えば第2の無線機と共用される送信チェーンと通信することができ、第2の無線機は、第2のRAT、例えば5G NRに専用であってもよく、専用の受信チェーン及び共用される送信チェーンと通信することができる。
【0065】
通信デバイス106はまた、1つ以上のユーザインタフェイス要素を含む、又は1つ以上のユーザインタフェイス要素との使用のために構成され得る。ユーザインタフェイス要素は、情報をユーザに提供すること又はユーザ入力を受信若しくは解釈することが可能である様々な他の要素のうち、(タッチスクリーンディスプレイであってもよい)ディスプレイ360、(分離キーボードであってもよく、又はタッチスクリーンディスプレイの一部分として実装されてもよい)キーボード、マウス、マイクロフォン、スピーカ、1つ以上のカメラ、1つ以上のボタン又はそれらの組み合わせなど、様々な要素のうちのいずれかを含んでもよい。
【0066】
通信デバイス106は、1つ以上のスマートカード345を更に含んでもよく、スマートカード345は、1つ以上のユニバーサル集積回路カード(Universal Integrated Circuit Card、UICC)などの加入者識別モジュール(Subscriber Identity Module、SIM)機能を含む。
【0067】
図に示すように、SOC 300は、通信デバイス106のためのプログラム命令を実行することができるプロセッサ(単数又は複数)302と、グラフィック処理を実行することができ、表示信号をディスプレイ360に提供することができる表示回路304と、を含んでもよい。プロセッサ(単数又は複数)302は、メモリ管理ユニット(Memory Management Unit、MMU)340に結合されてもよく、MMU340は、アドレスをプロセッサ(単数又は複数)302から受信し、これらのアドレスを、メモリ(例えば、メモリ306、読み出し専用メモリ(Read Only Memory、ROM)350、NANDフラッシュメモリ310)における場所に変換し、並びに/又は表示回路304、近距離無線通信回路229、セルラ通信回路330、コネクタI/F 320、及び/若しくはディスプレイ360などの他の回路若しくはデバイスに移行するように構成され得る。MMU340は、メモリ保護及びページテーブル変換又はセットアップを実行するように構成され得る。いくつかの実装形態では、MMU340はプロセッサ(単数又は複数)302の一部として含まれてもよい。
【0068】
通信デバイス106は、NSA NR動作のためのULデータを時分割多重化するための上記の特徴を実装するためのハードウェア及びソフトウェア構成要素を含むことができる。通信デバイス106のプロセッサ302は、例えば、メモリ媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読メモリ媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することによって、本明細書に記載の特徴のうちの一部又は全部を実装するように構成され得る。代替として(又は加えて)、プロセッサ302は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのプログラム可能ハードウェア要素として、又は特定用途向け集積回路(ASIC)として構成され得る。代替として(又は加えて)、通信デバイス106のプロセッサ302は、他の構成要素300、304、306、310、320、329、330、340、345、350、360のうちの任意の1つ以上と共に、本明細書に記載の特徴のうちの一部又は全部を実装するように構成され得る。
【0069】
プロセッサ302は、1つ以上の処理要素を含んでよい。例えば、プロセッサ302は、プロセッサ302の機能を実行するように構成されている1つ以上の集積回路(Integrated Circuit、IC)を含むことができる。集積回路のそれぞれは、プロセッサ(単数又は複数)302の機能を実行するように構成されている回路(例えば、とりわけ、他の回路のなかで、第1の回路、第2の回路)を含んでもよい。
【0070】
更に、セルラ通信回路330及び近距離無線通信回路329はそれぞれ、1つ以上の処理要素を含むことができる。換言すれば、1つ以上の処理要素は、セルラ通信回路330内に含められてもよく、同様に、1つ以上の処理要素は、近距離無線通信回路329内に含められてもよい。したがって、セルラ通信回路330は、セルラ通信回路330の機能を実行するように構成されている1つ以上の集積回路(IC)を含むことができる。加えて、集積回路のそれぞれは、セルラ通信回路230の機能を実行するように構成されている回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含むことができる。同様に、近距離無線通信回路329は、近距離無線通信回路32の機能を実行するように構成されている1つ以上のICを含むことができる。加えて、集積回路のそれぞれは、近距離無線通信回路329の機能を実行するように構成されている回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含むことができる。
【0071】
図4は、基地局102の例示的なブロック図を示す。
図4の基地局は、可能な基地局の例であることに留意されたい。図に示すように、基地局102は、基地局102のためのプログラム命令を実行することができるプロセッサ(単数又は複数)404を含む。プロセッサ(単数又は複数)404は、メモリ管理ユニット(MMU)440に結合されてもよく、MMU440は、アドレスをプロセッサ(単数又は複数)404から受信し、これらのアドレスをメモリ(例えば、メモリ460及び読み出し専用メモリ(ROM)450)又は他の回路若しくはデバイスにおける場所に移行するように構成され得る。
【0072】
基地局102は、少なくとも1つのネットワークポート470を含んでもよい。ネットワークポート470は、
図1及び
図2を参照した上記したように、電話網に結合し、電話網へのアクセスをUEデバイス106などの複数のデバイスに提供するように構成され得る。
【0073】
ネットワークポート470(又は追加のネットワークポート)は、加えて又は代替として、セルラネットワーク、例えばセルラサービスプロバイダのコアネットワークに結合するように構成され得る。コアネットワークは、モビリティ関連サービス又は他のサービスを、UEデバイス106などの複数のデバイスに提供することができる。いくつかの実装形態では、ネットワークポート470は、コアネットワークを用いて電話網に結合し、又はコアネットワークは、(例えば、セルラサービスプロバイダによってサービス提供される他のUEデバイスとの間で)電話網を提供することができる。
【0074】
いくつかの実装形態では、基地局102は、次世代基地局、例えば、5G新無線(5G NR)基地局、又は「gNB」である。このような実施形態では、基地局102は、旧式進化型パケットコア(EPC)ネットワーク及び/又はNRコア(NRC)ネットワークに接続されてもよい。加えて、基地局102は、5G NRセルと考えられてもよく、1つ以上の遷移及び受信ポイント(TRP)を含んでもよい。加えて、5G NRに従って動作することが可能であるUEは、1つ以上のgNB内の1つ以上のTRPに接続されてもよい。
【0075】
基地局102は、少なくとも1つのアンテナ434、可能な場合、複数のアンテナを含んでもよい。少なくとも1つのアンテナ434は、無線送受信機として動作するように構成されてもよく、無線機430を介してUEデバイス106と通信するように更に構成されてもよい。アンテナ434は、通信チェーン432を介して無線機430と通信する。通信チェーン432は、受信チェーン、送信チェーン又は両方であってもよい。無線機430は、とりわけ、5G NR、LTE、LTE-A、GSM、UMTS、CDMA2000、若しくはWi-Fi又はこれらの組み合わせを含むがこれらには限定されない様々な無線通信規格を介して通信するように構成され得る。
【0076】
基地局102は、複数の無線通信規格を使用して無線通信するように構成され得る。いくつかの事例では、基地局102は、複数の無線機を含むことができ、複数の無線機は、基地局102が複数の無線通信技術に従って通信することを可能にし得る。例えば、1つの可能性として、基地局102は、LTEに従って通信を実行するためのLTE無線機、及び5G NRに従って通信するための5G NR無線機を含んでよい。このような場合、基地局102は、LTE基地局及び5G NR基地局の両方として動作することが可能であってもよい。別の可能性として、基地局102は、マルチモード無線機を含むことができ、マルチモード無線機は、複数の無線通信技術(例えば、とりわけ、5G NR及びWi-Fi、LTE及びWi-Fi、LTE及びUMTS、LTE及びCDMA2000、UMTS及びGSM、又はこれらの組み合わせ)のうちのいずれかに従って通信を実行することが可能である。
【0077】
BS102は、本明細書で説明する機能を実装する又は実装をサポートするためのハードウェア並びにソフトウェアの構成要素を含むことができる。基地局102のプロセッサ404は、例えば、メモリ媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読メモリ媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することによって、本明細書に記載の方法のうちの一部又は全部を実装する又はこれらの実装をサポートするように構成され得る。代替として、プロセッサ404は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのプログラム可能ハードウェア要素として、又は特定用途向け集積回路(ASIC)として、又はこれらの組み合わせとして構成され得る。代替として(又は加えて)、BS 102のプロセッサ404は、他の構成要素430、432、434、440、450、460、470のうちの任意の1つ以上と共に、本明細書に記載の特徴のうちの一部又は全部を実装する又はこれらの実装をサポートするように構成され得る。
【0078】
いくつかの実装形態では、プロセッサ(単数又は複数)404は、1つ以上の処理要素から構成される。換言すれば、1つ以上の処理要素は、プロセッサ(単数又は複数)404内に含められてもよい。したがって、プロセッサ(単数又は複数)404は、プロセッサ(単数又は複数)404の機能を実行するように構成されている1つ以上の集積回路(Integrated Circuit、IC)を含むことができる。加えて、集積回路のそれぞれは、プロセッサ(単数又は複数)404の機能を実行するように構成された回路(例えば、他の回路の中でもとりわけ、第1の回路、第2の回路など)を含んでもよい。
【0079】
いくつかの実装形態では、無線430は、1つ以上の処理要素から構成される。換言すれば、1つ以上の処理要素は、無線機430内に含められてもよい。したがって、無線機430は、無線機430の機能を実行するように構成されている1つ以上の集積回路(IC)を含むことができる。加えて、集積回路のそれぞれは、無線機430の機能を実行するように構成されている回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含むことができる。
【0080】
図5は、セルラ通信回路330の例示的なブロック図である。
図5のセルラ通信回路のブロック図は、可能なセルラ通信回路330の例であることに留意されたい。いくつかの実装形態では、セルラ通信回路330は、上記した通信デバイス106などの通信デバイスに含まれてもよい。上記のように、通信デバイス106は、他のデバイスの中でもとりわけ、ユーザ機器(UE)デバイス、モバイル機器若しくは移動局、無線デバイス若しくは無線基地局、デスクトップコンピュータ若しくはコンピューティングデバイス、モバイルコンピューティングデバイス(例えば、ラップトップ、ノートブック、又はポータブルコンピューティングデバイス)、タブレット、無線センサ、監視機器、若しくはウェアラブルデバイス、又はそれらの組み合わせであってもよい。
【0081】
セルラ通信回路330は、(
図3に)示すように、アンテナ335a~b及び336などの1つ以上のアンテナに、(例えば、通信可能に、直接又は間接的に)結合することができる。いくつかの実装形態では、セルラ通信回路330は、複数のRAT(例えば、LTEのための第1の受信チェーン及び5G NRのための第2の受信チェーン)に対して、専用受信チェーン、プロセッサ、若しくは無線機を含むか、又はそれらに通信可能に結合される。例えば、
図5に示すように、セルラ通信回路330は、モデム510及びモデム520を含んでもよい。モデム510は、第1のRAT、例えば、LTE又はLTE-Aなどに従った通信のために構成されてもよく、モデム520は、第2のRAT、例えば、5G NRなどに従った通信のために構成されてもよい。
【0082】
モデム510は、1つ以上のプロセッサ512及びプロセッサ512と通信するメモリ516を含む。モデム510は、無線周波数(Radio Frequency、RF)フロントエンド530と通信している。RFフロントエンド530は、無線信号を送信及び受信するための回路を含んでもよい。例えば、RFフロントエンド530は、受信回路(receive circuitry、RX)532及び送信回路(transmit circuitry、TX)534を含む。いくつかの実装形態では、受信回路532は、ダウンリンク(Downlink、DL)フロントエンド550と通信しており、それは、アンテナ335aを介して無線信号を受信するための回路を含み得る。
【0083】
同様に、モデム520は、1つ以上のプロセッサ522と、プロセッサ522と通信するメモリ526を含む。モデム520は、RFフロントエンド540と通信している。RFフロントエンド540は、無線信号を送信及び受信するための回路を含んでもよい。例えば、RFフロントエンド540は、受信回路542と送信回路544を含んでもよい。いくつかの実装形態では、受信回路542は、アンテナ335bを介して無線信号を受信する回路を含み得る、DLフロントエンド560と通信する。
【0084】
モデム510は、上記の特徴を実装するための、又はNSA NR動作のためにULデータを時分割多重化するための、並びに本明細書に記載の様々な他の技法のためのハードウェア及びソフトウェア構成要素を含むことができる。プロセッサ512は、例えば、メモリ媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読メモリ媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することによって、本明細書に記載の特徴のうちの一部又は全部を実装するように構成されてもよい。代替として(又は加えて)、プロセッサ512は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのプログラム可能ハードウェア要素として、又は特定用途向け集積回路(ASIC)として構成され得る。代替として(又は加えて)、プロセッサ512は、他の構成要素530、532、534、550、570、572、335、及び336のうちの任意の1つ以上と共に、本明細書に記載の特徴のうちの一部又は全部を実装するように構成されてもよい。
【0085】
プロセッサ512は、1つ以上の処理要素を含んでよい。したがって、プロセッサ512は、プロセッサ512の機能を実行するように構成されている1つ以上の集積回路(IC)を含んでもよい。加えて、集積回路のそれぞれは、プロセッサ512の機能を実行するように構成されている回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含んでもよい。
【0086】
本明細書に記載されているように、モデム520は、NSA NR動作のためのULデータを時分割多重化する、並びに本明細書に記載の様々な他の技法のための上記の特徴を実装するためのハードウェア及びソフトウェア構成要素を含むことができる。プロセッサ522は、例えば、メモリ媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読メモリ媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することによって、本明細書に記載の特徴のうちの一部又は全部を実装するように構成されてもよい。代替として(又は加えて)、プロセッサ522は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのプログラム可能ハードウェア要素として、又は特定用途向け集積回路(ASIC)として構成され得る。代替として(又は加えて)、プロセッサ522は、他の構成要素540、542、544、550、570、572、335、及び336のうちの任意の1つ以上と共に、本明細書に記載の特徴のうちの一部又は全部を実装するように構成されてもよい。
【0087】
加えて、プロセッサ522は、1つ以上の処理要素を含んでもよい。したがって、プロセッサ522は、プロセッサ522の機能を実行するように構成された1つ以上の集積回路(IC)を含んでもよい。加えて、集積回路のそれぞれは、プロセッサ522の機能を実行するように構成されている回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含んでもよい。
【0088】
5G NR及び他の無線通信ネットワークでは、UE(例えば、UE106)からセル(例えば、BS102)へのアップリンク(UL)伝送は、場合によってはコードブックベースの伝送スキームをサポートする。一般に、コードブックベースの伝送スキームでは、UEは、例えば、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を使用して、その伝送能力及び1つ以上のサウンディングリソース信号(SRS)に関する情報を基地局に送信する。この情報に少なくとも部分的に基づいて、基地局は、後続のアップリンク伝送のためにUEを構成するようにパラメータを選択し、この情報を、例えば、ダウンリンク制御情報(DCI)又は他の上位レイヤシグナリング(例えば、無線リソース制御(RRC)メッセージ)としてUEに送信する。構成情報は、他の情報の中でもとりわけ、選択されたSRSリソース(単数又は複数)を示すSRS構成情報(例えば、SRSリソースインジケータ(SRI))と、選択されたSRSリソース内のポート(単数又は複数)を介して情報をプリコーディングするためのアップリンクコードブックから選択されたプリコーダを示す送信プリコーダ行列インジケータ(TPMI)と、を含むことができる。次いで、UEは、基地局から受信した情報に基づいてアップリンク伝送を実行する。
【0089】
具体的には、3GPP技術仕様書(TS)38.211のリリース16で定義されるように、コードブックベースの送信の場合、PUSCHは、DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット0_2によってスケジュールされてもよいし、又は(例えば、3GPP TS38.211の条項6.1.2.3に従って)動作するように半静的に構成されてもよい。このPUSCHがDCIフォーマット0_1、DCIフォーマット0_2によってスケジュールされ、又は動作するように半静的に構成されている場合、UEは、SRI、TPMI及び送信ランクに基づいてそのPUSCH送信プリコーダを決定する。この場合、SRI、TPMI及び送信ランクは、DCIフォーマット0_1及び0_2のSRSリソースインジケータとプリコーディング情報とレイヤ数(例えば、3GPP TS38.212の条項7.3.1.1.2及び7.3.1.1.3)のDCIフィールドによって与えられ、又は(例えば、3GPP TS38.211の条項6.1.2.3に従って)srs-ResourceIndicator及びprecodingAndNumberOfLayersによって与えられる。DCIフォーマット0_1及びDCIフォーマット0_2によってスケジュールされたPUSCH送信に適用可能なSRS-ResourceSet(単数又は複数)は、それぞれSRS-config内の上位レイヤパラメータsrs-ResourceSetToAddModList及びsrs-ResourceSetToAddModList-ForDCIFormat0_2のエントリによって定義され得る。TPMIを使用して、レイヤ{0...ν-1}に適用されるプリコーダであって、複数のSRSリソースが構成されている場合にSRIによって選択されたSRSリソースに対応するプリコーダを示すことができ、又は単一のSRSリソースが構成されている場合には、TPMIは、レイヤ{0...ν-1}に適用されるプリコーダであって、SRSリソースに対応するプリコーダを示すために使用される。送信プリコーダは、(例えば、3GPP TS38.211の条項6.3.1.5に定義される)SRS-Configの上位レイヤパラメータnrofSRS-Portsに等しいいくつかのアンテナポートを有するアップリンクコードブックから選択することができる。UEが、「コードブック(codebook)」に設定された上位レイヤパラメータtxConfigで構成される場合、UEは、少なくとも1つのSRSリソースで構成することができる。スロットnの示されたSRIは、SRIによって識別されたSRSリソースの最新の送信と関連付けられ、この場合、そのSRSリソースはSRIを搬送するPDCCHの前にある。
【0090】
最適なUL伝送を達成するために、UEは、選択されたポートを介してフル電力伝送をサポートする1つ以上のプリコーダを使用することができる。しかし、現在のコードブックベースのコーディングスキーム(例えば、3GPP 5G NRリリース15及びそれ以前に定義されたもの)では、UEは、フル電力伝送をサポートするプリコーダ(例えば、プリコーダ行列(matrix))又はプリコーダのセット(例えば、プリコーダ行列群(matrices))を任意に示すことができない。例えば、3GPPリリース15では、TPMI内のBSによって選択されたプリコーダ行列がUEポートのうちの全てを使用しない場合、フル電力伝送はサポートされない。これは、最大送信電力がポートの総数で割った非ゼロポートによって基準化される(scaled)ためである。
【0091】
3GPP 5G NRリリース16では、フル電力伝送は、非コヒーレント又は部分コヒーレントUEに対し条件付きでサポートされる。本明細書で使用される場合、「完全な」、「部分的」「非コヒーレント(non-coherent)」は、UEコヒーレンスタイプ又は能力の3つの例と称され、「コヒーレンス」という用語は、ULデータのレイヤをコヒーレントに送信するために使用され得るUEでのアンテナポートのサブセットを意味する。リリース16に従って、UEは、上位レイヤパラメータ(例えば、ULFPTxModes)の受信時に、モード1又はモード2のいずれかで動作するように構成され得る。UL伝送モード1の場合、新しいTPMIは、既存のSRS構成で新しいCodebookSubsetに追加される。UEは、SRSリソースセット内に同じ数のSRSポートを有する1つ又は2つのSRSリソースで構成することができる。
【0092】
UL伝送モード2の場合、既存のCodebookSubsetを使用することができるが、SRSリソースセットは、ポート数の異なるSRSリソース(単数又は複数)を有することが許可される。具体的には、UEは、使用を伴うSRSリソースセット内のSRSポート数が同一又は異なる1つのSRSリソース又は複数のSRSリソースで構成することができる。2つまでの異なる空間関係(maxNumberConfiguredSpatialRelations)は、全てのSRSリソースに対して構成することができる。SRSリソースセットに対して最大4つのSRSリソースをサポートすることができる。
【0093】
UEはまた、モード2でフル電力UL伝送をサポートする所定のTPMIのグループを示すことも可能である。これらのグループの例を以下の表に示す。
【表1】
【0094】
TPMIグループのインジケーションは、周波数帯域の組み合わせごとの周波数帯域ごとに行うことができる。グループ選択は制限される。2つのポートの場合は、2ビット(例えば、2ビットのビットマップ)を使用して、TPMI (単数又は複数)を示すことができ、これは、例えば、ULフル電力を配送する(又はUEによって所望される別の特定の電力レベルを配送する)ことができる。4つのポートの場合は、非コヒーレントUEに対して2ビット(例えば、2ビットのインデックス)を使用することができ、部分コヒーレントUEに対して4ビット(例えば、4ビットのインデックス)を使用することができる。いくつかの実装形態では、4ポートの非コヒーレントUEは、(例えば、2ビットを使用して)グループG0~G3を示すことができ、また、4ポート部分コヒーレントUEは、(例えば、4ビットを使用して)グループG0~G6を使用することができる。
【0095】
リリース16は、リリース15と比較してフル電力UL伝送のための追加のサポートを提供するが、これが完全な解決策ではない。例えば、モード1は、限られた数のTPMIと限られたUEアンテナ仮想化の選択しかサポートしない。モード2では、フル電力をサポートするTPMIのインジケーションは複雑であり、また、基地局がUEに対してSRSリソース(単数又は複数)を構成する方法を決定することは複雑である。また、どちらのモードによっても、UEは、フル電力UL伝送(又はUEにおける電力消費を減らすための別の特定の電力配置)のためのプリコーダ又はプリコーダのセットを任意に選択することができない。その代わりに、UEは、多くの状況で最適ではない場合がある事前定義されたコードブック又はグループを頼りにしなければならない。
【0096】
本明細書に記載される技法は、例えば、5G NRにおけるモード2UL伝送と比較して強化したULフル電力伝送を提供する。一般に、4つの送信機のアンテナUEの場合、各送信機は、23dBm、20dBm、又は17dBmの電力増幅器(PA)構成を有し得る。しかし、上記のように、現在の3GPP 5G NR規格は、全ての状況における全てのUEアーキテクチャに対してフル電力伝送(又はより一般的には、特定の伝送電力レベルを選択する柔軟性)をサポートすることができない。
【0097】
したがって、いくつかの実装形態では、本明細書に記載される技法は、UEが5G NR規格下で定義されるものに加えて、又はその代わりに任意のTPMIグループを定義することを可能にすることができる。UEが定義したTPMIグループはBSに提供され、UL伝送で使用されるための周波数帯域の組み合わせ基準ごとの周波数帯域ごとに示され得る。例えば、部分コヒーレントUEの場合、4ビットはUEによって使用され、最大16個のグループをサポートすることができる、TPMIグループを示すことができる。しかし、上記の表に示すように、現在のところ7個のグループしか規格で定義されていない。本明細書に記載の技法を使用して、UEは、任意に選択されたTPMIからなる1つ以上のTPMIリストを生成することができ、UEのためのTPMIグループとして記憶される又は他の方法で関連付けられるようにTPMIリスト(単数又は複数)をBSにシグナリングすることができる。UEが部分コヒーレントUEである場合のようないくつかの実装形態では、TPMIリスト(単数又は複数)を、グループ7~15又はグループ7~15のサブセットに使用することができる。いくつかの実装形態では、TPMIリスト(単数又は複数)は、1つ以上のハードコード化グループを置き換えることができ、各グループのハードコードされたTPMIリストの代わりに使用することができる。
【0098】
各グループについて、UEは、グループに含めるためのTPMI(単数又は複数)の選択を含むTPMIリストをBSに示すことができる。いくつかの実装形態では、TPMIリストは、ビットマップの形態で示され得、ビットマップ内の1は、フル電力伝送をサポートする対応するTPMI(例えば、ビットマップによって示されるTPMIインデックスと関連付けられたTPMI)を意味し、ビットマップ内の0は、対応するTPMIがフル電力伝送をサポートしないことを意味する。いくつかの実装形態では、TPMIリスト又はグループは、フル電力伝送以外の特定の電力レベルをサポートするTPMIを表すことができる。各グループのTPMIリストは、無線リソース制御(RRC)メッセージを使用してシグナリングされることができ、それはUE能力報告の一部であり得る。いくつかの実装態様では、UEは、とりわけ、例えば、UE RF構成変更又はUEの熱又は電力消費の懸念に対処するために、RRCメッセージを使用して各グループのTPMIリストを一時的又は永久的に変更することができる。
【0099】
いくつかの実装形態では、TPMIリスト又はグループは、(例えば、他のTPMI又はプリコーダ行列が企図されるが)以下の表に示す3GPP 5G NR規格において(例えば、3GPP TS38.211において)定義されたTPMIから選択され得る。
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【0100】
いくつかの実装形態では、以下のTPMIの一部又は全部を使用して、上記したものの代わりに又はそれに加えて、各グループのTPMIリストを作成することができる。いくつかの実装形態では、これらのTPMI若しくはTPMIグループ、又はその両方は、(例えば、部分コヒーレントUEの場合)3GPP 5G NR規格が追加され得、また各BS若しくはUEでハードコード化され得るか、又はその両方であり得る。
【表9】
【0101】
いくつかの実装形態では、UEによって報告された能力情報から含意の指向性(directive)を導出することによって、ULフル電力伝送を改善することができる。例えば、3GPP 5G NR規格のリリース16の下では、フル電力伝送をサポートするためのTPMIグループインジケーションは、UEが報告するために任意選択的である。したがって、本明細書で記載した技法は、UEがフル電力伝送(例えば、モード2のフル電力伝送)可能であることを示すときにデフォルトの挙動を導出するために使用され得るが、フル電力伝送をサポートするためのいかなるTPMI(例えば、TPMIグループ又はリスト)も示さない。いくつかの実装形態では、UEがフル電力伝送可能であるが、TPMIを示さない場合、UEがフル電力伝送をサポートするが、追加のSRSが必要であることが含意され得る。それに応答して、BSは、UEアンテナ仮想化を用いたランク1のフル電力伝送をサポートするための1ポートSRS、UEアンテナ仮想化を用いたランク2のフル電力伝送をサポートするための2ポートSRS、又はランク3のフル電力伝送をサポートするためのTPMI、又はそれらの組み合わせにより、(例えば、RRCメッセージを使用して)UEを構成することができる。ランク3のフル電力伝送をサポートするためのTPMIは、以下の通りであり得る。
【0102】
【0103】
いくつかの実装形態では、UEがフル電力伝送可能であるが、TPMIグループを示さない場合、UEが全てのTPMIに対してフル電力伝送をサポートし、追加のSRSが必要ではないことが含意され得る。例えば、UEは、PUSCH送信中にアンテナ仮想化を適用することができるが、UEは、仮想化サウンディングを実行するために4個未満のポートを有する追加のSRSを必要としない。
【0104】
いくつかの実装形態では、本明細書に記載される技法を使用して、フル電力伝送をサポートするTPMIを示すために使用されるビットマップに基づいて、2ポートUEのための含意のSRS構成を導出することができる。例えば、フル電力伝送モード2で動作する2ポートUEの場合、2ビットのビットマップを使用して、どのTPMIがフル電力伝送をサポートするかを示すことができる。3GPPリリース15と同様に、2ポートUEの場合、2つのTPMIはフル電力をサポートしない((1、0)、及び(0、1))。いくつかの実装形態では、2ポートUEが、フル電力伝送可能であり、TPMIビットマップが(1、1)であることを示す場合は、UEがアンテナ仮想化によりランク1のフル電力伝送をサポートするために1ポートを有する追加のSRSを必要とすること、UEはいずれのTPMI(例えば、(1、0)及び(0、1))に対してもフル電力伝送をサポートするが、UEは仮想化サウンディングのための追加の1ポートSRSを必要としないこと、若しくはUEがTPMI間の追加の切り替え遅延による物理層(PHY)アンテナ切り替えにPAを必要とすること、又はそれらの組み合わせが含意され得る。それに応答して、BSは、(例えば、RRCメッセージを使用して)要求された構成によりBSを構成することができる。
【0105】
いくつかの実装形態では、2ポートUEがフル電力伝送可能であり、ビットマップが(0、0)であることを示す場合、UEがアンテナ仮想化によりランク1のフル電力伝送をサポートする1ポートを有する追加のSRSを必要とすることが含意され得る。それに応答して、BSは、(例えば、RRCメッセージを使用して)要求されたSRS構成によりBSを構成することができる。2ポートUEのコンテキストで論じられているが、これらの技法は、いくつかの実装形態では別の数のポートを有するUEに拡張され得る。
【0106】
上記のように、3GPP 5G NRリリース15は、SRSリソースをサウンディングのために同じ数のポートで構成することしかできない。3GPP 5G NRリリース16では、フル電力伝送モード2は、(例えば、アンテナ仮想化によるUEサウンディングを容易にすべく)SRSリソースを異なる数のポートで構成することを可能にする。しかし、本明細書は、UEが異なるポート数を有する追加のSRSリソースを要求するための明示的なスキームを欠いている。したがって、いくつかの実装形態では、UEは、複数のポートに対するTPMI(例えば、TPMIグループ又はリスト)を示すように構成することができ、この情報を使用して、SRSリソースに対するポート数を導出することができる。例えば、4ポート又は送信機(又はその両方の)UEの場合、UEは、4つのポート並びに2ポートに対するTPMIを報告することができる。BSは、サウンディングのための追加の2ポートSRSのために、このインジケーションをUEによる要求として解釈するように構成することができる。同様の技法を、異なるポート数を有するUEに適用することができる。いくつかの実装形態では、BSは、UEが常に1ポートSRSを必要とする(又は常に必要としない)と想定することができる。
【0107】
いくつかの実装形態では、TPMIグループ報告は、SRSリソース要求にマッピングされる。例えば、UEが1つ以上のTPMIグループを示す場合、それぞれがランク1 TPMIを含む場合、BSは、UEが1ポートSRSを要求すると想定することができる。同様に、UEが1つ以上のTPMIグループを示す場合、それぞれがランク2 TPMIを含む場合、BSは、UEが2ポートSRSを要求すると想定することができる。いくつかの実装形態では、これらのマッピングは、BS若しくはUEで、その両方でハードコード化され得る。
【0108】
いくつかの実装態様では、本明細書に記載する技法を使用して、UE送信機のポートよりも少ないSRSポートしか有しないSRSが構成された場合には、どのTPMI(又はTPMIグループ)がフル電力伝送をサポートするかを導出することができる。場合によっては、この判定を容易にするために、UEは、送信機ポートの数及びより少ない数のポートのいずれに対するフル電力伝送能力を報告するように構成することができる。例えば、2つの送信機UEは、1及び2個のポートのいずれについてTPMIを報告することができ、4つの送信機UEは、2及び4個のポートのいずれについてTPMIを報告することができる。次に、より少ないポートしか有しないSRSが構成されている場合、BSは、対応するUEの報告された能力を使用して、フル電力伝送のためにUEを構成することができる。いくつかの実装形態では、BSは、より少ないポートしか有しないSRSが構成されている場合に、UEがフル電力伝送をサポートすることを想定することができる。例えば、BSは、とりわけ、UEが1ポートSRSに対してフル電力伝送をサポートすること、UEがランク1 TPMIに対して2ポートSRSのためのフル電力伝送をサポートすること、若しくはUEが全てのランク1 TPMIのうちで特定のランク1 TMPIでの2ポートSRSのためのフル電力伝送をサポートすること、又はそれらの組み合わせ、を想定することができる。
【0109】
図6は、本開示のいくつかの態様に係る、フル電力アップリンク伝送を強化するための例示的なプロセス600のフローチャートを示す。いくつかの実装態様では、プロセス600は、本明細書に記載の1つ以上のデバイス又はシステムによって実行することができる。
【0110】
プロセス600の動作は、ユーザ機器(UE)によって、基地局(BS)に記憶された利用可能な伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)のセットから選択された1つ以上のTPMIを含むTPMIリストを生成することを含む(602)。例えば、UE106は、BS102に記憶された利用可能なTPMIのセットからTPMIリストを生成することができる。TPMIリスト内の1つ以上のTPMIは、UEによるフル電力伝送をサポートすることができる。いくつかの実装形態では、TPMIリストは、1つ以上のTPMIを示すビットマップを含む。いくつかの実装形態では、1つ以上のTPMIは、BSにおいて利用可能なTPMIのセットから任意に選択される。利用可能なTPMIのセットは、本明細書に記載され、3GPP TS38.211に含まれるこれらのTPMIを含むことができるが、これらに限定されない。
【0111】
TPMIリストを示すデータは、BSに送信される(604)。いくつかの実装形態では、TPMIリストは、UEによって報告された能力情報の一部としてBSに送信される。いくつかの実装形態では、UEはTPMIリストを変更して、TPMIリストの1つ以上のTPMIとは異なる利用可能なTPMIのセットから少なくとも1つのTPMIを含む第2のTPMIリストを生成し、第2のTPMIリストを示すデータがBSに送信される。
【0112】
TPMIリストのインデックスは、BSに送信される(606)。いくつかの実装形態では、TPMIリストのインデックスは、周波数帯域の組み合わせごとの周波数帯域ごとにBSに送信される。TPMIリストを、BSにおいてUEのためのTPMIグループとして記憶することができ、インデックスは、TPMIグループのインデックスであり得る。
【0113】
インデックスに基づくTPMIリストからの少なくとも1つのTPMIのインジケーションを含むダウンリンク制御情報(DCI)がBSから受信される(608)。UEは、少なくとも1つのTPMIを使用して、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上のアップリンクデータをBSに送信する(610)。いくつかの実装形態では、アップリンクデータは、少なくとも1つのTPMIを使用してUEによってフル電力で送信される。プロセス600はUEの観点から説明されているが、いくつかの実装形態では、プロセス600のうちの1つ以上のステップは、本明細書に記載するようにBSの観点から実行することができる。
【0114】
図7は、本開示のいくつかの態様に係るフル電力アップリンク伝送を強化するための例示的なプロセス700のフローチャートを示す。いくつかの実装態様では、プロセス700は、本明細書に記載の1つ以上のデバイス又はシステムによって実行することができる。
【0115】
プロセス700の動作は、ユーザ機器(UE)についての能力情報を基地局(BS)に送信することを含む(702)。例えば、UE106は、能力情報をBS102に送信することができる。能力情報は、フル電力伝送のための伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)グループを報告することなく、UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションを含む。いくつかの実装態様では、フル電力アップリンク伝送モードは、モード2のフル電力アップリンク伝送モードを含む。いくつかの実装形態では、TPMIグループは、本明細書に記載の技術に従ってUEによって生成される。
【0116】
無線リソース制御(RRC)メッセージは、フル電力アップリンク伝送のためにUEを構成するためにBSから受信される(704)。RRCメッセージは、UEがフル電力伝送のためのTPMIグループを報告することなく、フル電力アップリンク伝送モードで動作することができる旨のインジケーションに基づいて判定される。いくつかの実装形態では、RRCメッセージは、UEがフル電力伝送のためにTPMIグループを報告することなく、フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションに基づいたSRSリソースの割り当てのための情報を含む。例えば、SRSリソースは、UEによるアンテナ仮想化を用いたランク1のフル電力アップリンク伝送をサポートするための1ポートSRS、又はUEによるアンテナ仮想化を用いたランク2のフル電力アップリンク伝送をサポートするための2ポートSRSを、又はその両方を含むことができる。いくつかの実装形態では、RRCメッセージは、UEによってランク3のフル電力伝送のためのTPMIのインジケーションを含む。いくつかの実装形態では、UEがフル電力伝送のTPMIグループを報告することなく、フル電力アップリンク伝送モードで動作することができるというインジケーションは、UEによって追加のSRSリソースが必要とされないというインジケーションを含む。
【0117】
アップリンクデータは、RRCメッセージに基づいて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上でBSに送信される(706)。いくつかの実装形態では、アップリンクデータは、RRCメッセージに基づいてUEによってフル電力で送信される。プロセス700はUEの観点から説明されているが、いくつかの実装形態では、プロセス700の1つ以上のステップは、本明細書に記載されるようにBSの観点から実行され得る。
【0118】
図8は、本開示のいくつかの態様に係るフル電力アップリンク伝送を強化するための例示的なプロセス800のフローチャートを示す。いくつかの実装態様では、プロセス800は、本明細書に記載の1つ以上のデバイス又はシステムによって実行することができる。
【0119】
プロセス800の動作は、ユーザ機器(UE)についての能力情報を基地局(BS)に送信すること(802)を含む。例えば、UE106は能力情報をBS102に送信することができる。能力情報は、UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作可能であるとのインジケーションと、フル電力伝送のための1つ以上の伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)を示すビットマップとを含む。
【0120】
無線リソース制御(RRC)メッセージは、フル電力アップリンク伝送のためにUEを構成するためにBSから受信される(804)。RRCメッセージは、UEがフル電力アップリンク伝送モードで動作可能であることのインジケーションと、フル電力伝送のための1つ以上のTPMIを示すビットマップとに基づいて判定される。例えば、いくつかの実装形態では、UEは2つのポートを含み、ビットマップは(1、1)である。RRCメッセージは、例えば、UEによるアンテナ仮想化を用いたランク1のフル電力アップリンク伝送をサポートするための1ポートSRSを含むSRSリソースの割り当てのための情報、UEが、追加のSRSリソースを必要としていないというインジケーション、又はUEが物理層(PHY)アンテナ切り替え若しくはTPMI間の追加の切り替え遅延に電力増幅器(PA)を必要とするというインジケーション、又はその両方を含むことができる。いくつかの実装形態では、UEは2つのポートを含み、ビットマップは(0、0)である。RRCメッセージは、例えば、UEによるアンテナ仮想化を用いて1つのフル電力アップリンク伝送をサポートするための1ポートSRSを含むSRSリソースの割り当てのための情報を含むことができる。
【0121】
アップリンクデータは、RRCメッセージに基づいて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上でBSに送信される(806)。いくつかの実装形態では、アップリンクデータは、RRCメッセージに基づいてUEによってフル電力で送信される。プロセス800はUEの観点から説明されているが、いくつかの実装形態では、プロセス800の1つ以上のステップは、本明細書に記載されるようにBSの観点から実行され得る。
【0122】
図9は、本開示のいくつかの態様に係るフル電力アップリンク伝送を強化するための例示的なプロセス900のフローチャートを示す。いくつかの実装態様では、プロセス900は、本明細書に記載の1つ以上のデバイス又はシステムによって実行することができる。
【0123】
プロセス900の動作は、ユーザ機器(UE)についての能力情報を基地局(BS)に送信することを含む(902)。例えば、UE106は、能力情報をBS102に送信することができる。能力情報は、UEの第1の数のポートに対する第1の能力と、UEの第2の数のポートに対する第2の能力を含み、第2の数のポートは第1の数のポートよりも少ない。いくつかの実装態様では、第1の能力は、第1の数のポートを使用したフル電力伝送のための1つ以上の伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)のインジケーションを含み、第2の能力は、第2の数のポートを使用したフル電力伝送のための1つ以上のTPMIのインジケーションを含む。いくつかの実装態様では、第1又は第2の能力、又はその両方は、本明細書に記載のUE生成されたグループであり得る、第1又は第2の数のポート(又はその両方)に対する個別のTPMIグループのインジケーションを含む。
【0124】
無線リソース制御(RRC)メッセージは、フル電力アップリンク伝送のためにUEを構成するためにBSから受信される(904)。RRCメッセージには、第2の数のポートを含む少なくとも1つのサウンディング参照信号(SRS)リソースを含む。いくつかの実装形態では、RRCメッセージは、第2の能力に基づいてフル電力アップリンク伝送のためにUEを構成する。いくつかの実装形態では、SRSリソースは、UEによって示されるTPMIグループにマッピングされる。いくつかの実装形態では、RRCメッセージは、第1の数のポートを有する第2のSRSリソースを含む。
【0125】
アップリンクデータは、RRCメッセージに基づいて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上でBSに送信される(906)。アップリンクデータは、RRCメッセージに基づいてUEによってフル電力で送信することができる。プロセス900はUEの観点から説明されているが、いくつかの実装形態では、プロセス900の1つ以上のステップは、本明細書に記載されるようにBSの視点から実行され得る。
【0126】
個人特定可能な情報の使用は、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は超えるとして一般に認識されているプライバシーポリシー及びプラクティスに従うべきであることが十分に理解される。特に、個人特定可能な情報データは、意図されていない又は許可されていないアクセス若しくは使用のリスクを最小にするように管理及び処理されるべきであり、許可された使用の性質はユーザに明確に示唆されるべきである。
【0127】
本明細書で説明される方法は、異なる実装形態では、ソフトウェア、ハードウェア、又はそれらの組み合わせの形態で実装されてもよい。更に、方法のブロックの順序を変更してもよく、種々の要素を追加しても、並べ替えても、組み合わせても、省略しても、修正するなどしてもよい。本開示の恩恵を有する当業者に明らかであるように、種々の修正及び変更を行うことができる。本明細書に記載される種々の実装形態は、例示的なものであり、限定的なものではない。多くの変形、修正、追加、及び改善が可能である。したがって、単一の事例として本明細書に記載される構成要素について、複数の事例を提供することができる。種々の構成要素、動作及びデータストアの間の境界は、ある程度任意のものであり、特定の動作は、特定の例示的な構成のコンテキストにおいて示される。機能の他の割り当てが想定され、以下に続く請求項の範囲内に含まれてもよい。最後に、例示的な構成における別個の構成要素として提示された構造及び機能は、組み合わされた構造又は構成要素として実施されてもよい。
【手続補正書】
【提出日】2022-06-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)を動作させる方法であって、
前記UEについての能力情報であって、前記能力情報は、第1の数のポートについての第1の能力及び第2の数のポートについての第2の能力を含み、前記第2の数のポートは、前記第1の数のポートよりも少ない、能力情報を基地局(BS)に送信することと、
フル電力アップリンク伝送のために前記UEを構成するための無線リソース制御(RRC)メッセージであって、前記RRCメッセージは、前記第2の数のポートを含む少なくとも1つのサウンディング参照信号(SRS)リソースを含む、RRCメッセージを前記BSから受信することと、
前記RRCメッセージに基づいて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を使用してアップリンクデータを前記BSに送信することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記第1の能力は、前記第1の数のポートを使用したフル電力伝送のための1つ以上の伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)のインジケーションを含み、前記第2の能力は、前記第2の数のポートを使用したフル電力伝送のための1つ以上のTPMIのインジケーションを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2の能力は、前記第2の数のポートについてのTPMIグループのインジケーションを含み、前記SRSリソースは、前記TPMIグループにマッピングされる、請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
前記RRCメッセージは、前記第2の能力に基づいてフル電力アップリンク伝送のために前記UEを構成する、請求項
1に記載の方法。
【請求項5】
前記RRCメッセージは、前記第1の数のポートを有する第2のSRSリソースを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
ポートの前記第1の数より小さい前記第2の数のポートに関する前記第2の能力情報の送信は、前記UEが前記第2の数のポートを使用してフル電力アップリンク伝送をサポートするというインジケーションを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ポートの前記第1の数より小さい前記第2の数のポートに関する前記第2の能力情報の送信は、前記UEが、特定のランクの複数の伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)に関する、又は前記特定のランクの特定のTPMIに関するフル電力アップリンク伝送をサポートするというインジケーションを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
1つ以上のプロセッサと、
命令を記憶するメモリと、を備えたユーザ機器(UE)であって、前記命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、
請求項1から7のいずれか一項に記載の方法を、前記1つ以上のプロセッサに実行させる、UE。
【請求項9】
命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、
請求項1から7のいずれか一項に記載の方法を、前記1つ以上のプロセッサに実行させる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項10】
基地局(BS)のための方法であって、
ユーザ機器(UE)から前記UEについての能力情報であって、前記能力情報は、第1の数のポートについての第1の能力及び第2の数のポートについての第2の能力を含み、前記第2の数のポートは前記第1の数のポートよりも少ない、能力情報を受信することと、
フル電力アップリンク伝送のために前記UEを構成するための無線リソース制御(RRC)メッセージであって、前記RRCメッセージは、前記第2の数のポートを含む少なくとも1つのサウンディング参照信号(SRS)リソースを含む、RRCメッセージを前記UEに送信することと、
前記RRCメッセージに基づいて物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を使用してアップリンクデータを前記UEから受信することと、を含む、方法。
【請求項11】
前記第1の能力は、前記第1の数のポートを使用したフル電力伝送のための1つ以上の伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)のインジケーションを含み、前記第2の能力は、前記第2の数のポートを使用したフル電力伝送のための1つ以上のTPMIのインジケーションを含む、請求項
10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の能力は、前記第2の数のポートについてのTPMIグループのインジケーションを含み、前記SRSリソースは、前記TPMIグループにマッピングされる、請求項
10に記載の方法。
【請求項13】
前記RRCメッセージは、前記第2の能力に基づいてフル電力アップリンク伝送のために前記UEを構成する、請求項
10に記載の方法。
【請求項14】
前記RRCメッセージは、前記第1の数のポートを有する第2のSRSリソースを含む
請求項
10に記載の方法。
【請求項15】
ポートの前記第1の数より小さい前記第2の数のポートに関する前記第2の能力情報の受信に基づいて、前記UEが前記第2の数のポートを使用してフル電力アップリンク伝送をサポートすることを判定することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記第2の数のポートを使用して前記UEがフル電力伝送をサポートすると判定することは、前記UEが、特定のランクの複数の伝送プリコーディング行列インジケータ(TPMI)に関する、又は前記特定のランクの特定のTPMIに関するフル電力アップリンク伝送をサポートすると判定することを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
1つ以上のプロセッサと、
命令を記憶するメモリと、を備えた基地局(BS)であって、前記命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、
請求項10から16のいずれか一項に記載の方法を、前記1つ以上のプロセッサに実行させる、BS。
【請求項18】
命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、
請求項10から16のいずれか一項に記載の方法を、前記1つ以上のプロセッサに実行させる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【国際調査報告】