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特表2023-514043通知処理システム、方法および電子デバイス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-05
(54)【発明の名称】通知処理システム、方法および電子デバイス
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/00 20230101AFI20230329BHJP
【FI】
G06Q10/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022542774
(86)(22)【出願日】2021-02-04
(85)【翻訳文提出日】2022-08-18
(86)【国際出願番号】 CN2021075143
(87)【国際公開番号】W WO2021164554
(87)【国際公開日】2021-08-26
(31)【優先権主張番号】202010102903.6
(32)【優先日】2020-02-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、リロン
(72)【発明者】
【氏名】ダン、マオチャン
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA20
5L049AA22
(57)【要約】
本明細書は、通知処理システム、方法および電子デバイスを提供する。一実施形態において、携帯電話が第1デバイスとして使用され通知を生成するとき、携帯電話は、通知を生成するよう携帯電話にプロンプトするよう構成されることができる別のデバイスが周囲環境にあるかどうかを判定し、通知に対応するタスクを実行するのにより好適である別のデバイスが周囲環境にあるかどうかを判定する。ある場合、携帯電話はプロンプトメッセージを第2デバイスへ送信し、プロンプトデバイスがプロンプトメッセージを受信した後に、第2携帯電話は通知を生成する。加えて、携帯電話は、通知に対応するタスクを実行するのにより好適である第3デバイスを選択し、プロンプトデバイスを使用することによってユーザにリマインドし、その結果、ユーザは、第3デバイスにおいて通知に対応するタスクを実行する。このようにして、デバイス間の協働の能力を強化でき、複数のデバイスは互いに協働して、通知に対応するタスクを処理できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通知処理システムであって、
前記通知処理システムは、第1デバイスおよび第2デバイスを備え、
前記第1デバイスは、通知を生成し、第1メッセージを送信するよう構成され、前記第1メッセージは、前記通知を生成するよう前記第1デバイスにプロンプトするために使用され、
前記第2デバイスは、前記第1メッセージを受信し、第3デバイスにおいて前記通知に対応するタスクを実行するためのプロンプトを生成し、
前記プロンプトに対応する受信ユーザの入力に応答して第2メッセージを送信し、前記通知に対応する前記タスクを実行するよう前記第3デバイスに要求するよう構成される、
通知処理システム。
【請求項2】
前記第1デバイスは更に、
前記通知をプロンプトするよう構成されることができる通信距離内のデバイスを検出し、
前記第2デバイスが前記通知をプロンプトするよう構成されることができると検出した後に、前記第1メッセージを前記第2デバイスへ送信する
よう構成され、前記第1メッセージは通知情報を含み、前記通知情報は、前記通知を生成するよう前記第1デバイスにプロンプトするために使用される、
請求項1に記載の通知処理システム。
【請求項3】
前記第1デバイスは更に、
前記通知に対応する前記タスクを実行するよう構成されることができる前記通信距離内のデバイスを検出し、
前記第3デバイスが前記通知に対応する前記タスクを実行するよう構成されることができると検出した後に、前記第1メッセージを前記第2デバイスへ送信する
よう構成され、前記第1メッセージは更に、前記第3デバイスについての情報を含み、前記第3デバイスについての前記情報は、前記第2デバイスにおいて前記プロンプトを生成するために使用される、請求項2に記載の通知処理システム。
【請求項4】
前記第2デバイスは更に、
前記通知に対応する前記タスクを実行するよう構成されることができる前記通信距離内のデバイスを検出し、
前記第3デバイスが前記通知に対応する前記タスクを実行するよう構成されることができると検出した後に、前記第3デバイスにおいて前記通知に対応する前記タスクを実行するための前記プロンプトを生成する
よう構成される、請求項2に記載の通知処理システム。
【請求項5】
前記第2デバイスは更に、前記第1メッセージに応答して第1インタフェースを表示するよう構成され、
前記第1インタフェースは、N個のデバイスと1対1の対応関係にあるインタフェース要素を含み、前記N個のデバイスはすべて、前記通知に対応する前記タスクを実行するよう構成されることができ、前記N個のデバイスは前記第3デバイスを含み、N≧1であり、
前記プロンプトに対応する前記受信ユーザの入力は具体的には、前記第3デバイスに対応する前記インタフェース要素に対する受信ユーザのトリガ操作を含む、
請求項1から4のいずれか一項に記載の通知処理システム。
【請求項6】
前記通知処理システムは更に、前記第3デバイスを含み、前記第3デバイスは、前記通知に対応する前記タスクを実行するよう構成される、請求項1に記載の通知処理システム。
【請求項7】
前記第2デバイスは更に、前記第2メッセージを前記第3デバイスへ送信するよう構成され、前記第2メッセージは、前記通知に対応する前記タスクについての情報を含み、
前記第3デバイスは更に、前記第2メッセージを受信した後に、前記通知に対応する前記タスクを実行するよう構成される、
請求項6に記載の通知処理システム。
【請求項8】
前記第2デバイスは更に、第3メッセージを前記第1デバイスへ送信するよう構成され、前記第3メッセージは、前記第3デバイスにおいて前記通知に対応する前記タスクを実行するよう前記第1デバイスに通知するために使用され、
前記第1デバイスは更に、前記第3メッセージを受信した後に、第4メッセージを前記第3デバイスへ送信するよう構成され、前記第3メッセージは、前記通知に対応する前記タスクについての情報を含み、
前記第3デバイスは更に、前記第4メッセージを受信した後に、前記通知に対応する前記タスクを実行するよう構成される、
請求項6に記載の通知処理システム。
【請求項9】
前記通知に対応する前記タスクについての前記情報は、前記通知に対応する、サービス名、サービス意図、およびサービスデータのうち1または複数を含む、請求項7または8に記載の通知処理システム。
【請求項10】
前記第3デバイスが前記通知に対応する前記タスクを実行することは、具体的には、前記第3デバイスが前記通知に対応するサービスを実行することを含む、請求項6から8のいずれか一項に記載の通知処理システム。
【請求項11】
前記第3デバイスが前記通知に対応する前記タスクを実行することは、具体的には、前記第3デバイスが画面投影要求を前記第1デバイスへ送信することを含み、
前記第1デバイスは更に、前記画面投影要求に応答して、表示データを前記第3デバイスへ送信するよう構成され、前記表示データは、前記第1デバイスのインタフェースを前記第3デバイス上に表示するために使用される、
請求項6から8のいずれか一項に記載の通知処理システム。
【請求項12】
前記第1デバイス、前記第2デバイス、および前記第3デバイスは、同一アカウントまたは同一アカウントの関連アカウントを使用することによってログインされる、請求項1から11のいずれか一項に記載の通知処理システム。
【請求項13】
前記通知は、電子メール通知、ビデオアプリケーション通知、インスタントメッセージングメッセージ通知、およびビデオ通話通知を含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の通知処理システム。
【請求項14】
前記第1デバイスは、携帯電話またはタブレットコンピュータであり、前記第2デバイスは、スマートウォッチまたはスマートグラスである、請求項1から13のいずれか一項に記載の通知処理システム。
【請求項15】
電子デバイスであって、
前記電子デバイスは、プロセッサ、メモリ、ディスプレイ、および通信モジュールを備え、前記プロセッサ、前記通信モジュール、前記ディスプレイ、および前記メモリは結合され、前記メモリはコンピュータプログラムコードを格納するよう構成され、前記コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含み、前記コンピュータ命令が前記電子デバイスによって実行されるとき、前記電子デバイスは、以下の操作、すなわち、
第1デバイスによって送信された第1メッセージを受信する操作であって、前記第1メッセージは、通知を生成するよう前記第1デバイスにプロンプトするために使用される、操作と、
第3デバイスにおいて前記通知に対応するタスクを実行するためのプロンプトを生成する段階と、
前記プロンプトに対応する受信ユーザの入力に応答して、第2メッセージを送信し、前記通知に対応する前記タスクを実行するよう前記第3デバイスに要求する操作と
を実行することが可能である、電子デバイス。
【請求項16】
前記第1メッセージは、前記第3デバイスについての情報を含み、前記電子デバイスは、前記第3デバイスについての前記情報に基づいて、前記第3デバイスにおける前記通知に対応する前記タスクを実行するための前記プロンプトを生成する、請求項15に記載の電子デバイス。
【請求項17】
前記コンピュータ命令が前記電子デバイスによって実行されるとき、前記電子デバイスは更に、以下の操作、すなわち、
前記通知に対応する前記タスクを実行するよう構成されることができる通信距離内のデバイスを検出する操作と、
前記第3デバイスが、前記通知に対応する前記タスクを実行するよう構成されることができると検出した後に、前記第3デバイスにおいて前記通知に対応する前記タスクを実行するための前記プロンプトを生成する操作と
を実行することが可能である、請求項15に記載の電子デバイス。
【請求項18】
前記コンピュータ命令が前記電子デバイスによって実行されるとき、前記電子デバイスは更に、以下の操作、すなわち、
前記第1メッセージに応答して第1インタフェースを表示する操作であって、
前記第1インタフェースは、N個のデバイスと1対1の対応関係にあるインタフェース要素を含み、前記N個のデバイスはすべて、前記通知に対応する前記タスクを実行するよう構成されることができ、前記N個のデバイスは前記第3デバイスを含み、N≧1であり、
前記プロンプトに対応する前記受信ユーザの入力は具体的には、前記第3デバイスに対応する前記インタフェース要素に対する受信ユーザのトリガ操作である、操作
を更に実行することが可能である、請求項15から17のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項19】
前記第2メッセージは、前記通知に対応する前記タスクについての情報を含む、請求項15から18のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項20】
前記通知に対応する前記タスクについての前記情報は、前記通知に対応する、サービス名、サービス意図、およびサービスデータのうち1または複数を含む、請求項19に記載の電子デバイス。
【請求項21】
前記第2メッセージは、前記第3デバイスにおける前記通知に対応する前記タスクを実行するよう前記第1デバイスに通知するために使用される、請求項15から18のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項22】
前記通知は、電子メール通知、ビデオアプリケーション通知、インスタントメッセージングメッセージ通知およびビデオ通話通知を含む、請求項15から21のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項23】
通知プロンプト方法であって、
第2デバイスによって、第1デバイスによって送信された第1メッセージを受信する段階であって、前記第1メッセージは、通知を生成するよう前記第1デバイスにプロンプトするために使用される、段階と、
前記第2デバイスによって、第3デバイスにおいて前記通知に対応するタスクを実行するためのプロンプトを生成する段階と、
前記第2デバイスによって、前記プロンプトに対応する受信ユーザの入力に応答して第2メッセージを送信し、前記通知に対応する前記タスクを実行するよう前記第3デバイスに要求する段階と
を備える通知プロンプト方法。
【請求項24】
前記第2デバイスによって、前記第1メッセージに応答して第1インタフェースを表示する段階であって、
前記第1インタフェースは、N個のデバイスと1対1の対応関係にあるインタフェース要素を含み、前記N個のデバイスはすべて、前記通知に対応する前記タスクを実行するよう構成されることができ、前記N個のデバイスは、前記第3デバイスを含み、N≧1であり、
前記プロンプトに対応する前記受信ユーザの入力は具体的には、前記第3デバイスに対応する前記インタフェース要素に対する受信ユーザのトリガ操作を含む、段階
を更に備える、請求項23に記載の通知プロンプト方法。
【請求項25】
電子デバイスであって、前記電子デバイスは、プロセッサ、メモリ、ディスプレイ、通信モジュールおよび通知決定マネージャを備え、前記プロセッサ、前記通信モジュール、前記ディスプレイ、前記メモリは結合され、前記メモリは、コンピュータプログラムコードを格納するよう構成され、前記コンピュータプログラムコードは、コンピュータ命令を含み、前記コンピュータ命令が前記電子デバイスによって実行されるとき、前記電子デバイスは、以下の操作、すなわち、
通知を生成する操作と、
前記通知をプロンプトするよう構成されることができる通信距離内のデバイスを検出し、前記通知に対応するタスクを実行するよう構成されることができる前記通信距離内のデバイスを検出する操作と、
第2デバイスが前記通知をプロンプトするよう構成されることができること、および、第3デバイスが前記通知に対応する前記タスクを実行するよう構成されることができることを検出する操作と、
第1メッセージを前記第2デバイスへ送信する操作であって、前記第1メッセージは、通知情報および前記第3デバイスについての情報を含み、前記通知情報は、前記通知を生成するよう第1デバイスにプロンプトするために使用され、前記第3デバイスについての前記情報は、前記第2デバイスにおいて前記プロンプトを生成するために使用される、操作と
を実行することが可能である、電子デバイス。
【請求項26】
前記コンピュータ命令が前記電子デバイスによって実行されるとき、前記電子デバイスは更に、以下の操作、すなわち、
前記第3デバイスによって送信された画面投影要求を受信する操作と、
前記画面投影要求に応答して、前記通知に対応するサービスを開始し、表示データを前記第3デバイスへ送信する操作であって、前記表示データは、前記第1デバイスのインタフェースを前記第3デバイス上に表示するために使用される、操作と
を実行することが可能である、請求項25に記載の電子デバイス。
【請求項27】
通知処理方法であって、
第1デバイスによって通知を生成する段階と、
前記第1デバイスによって、前記通知をプロンプトするよう構成されることができる通信距離内のデバイスを検出し、前記通知に対応するタスクを実行するよう構成されることができる前記通信距離内のデバイスを検出し、第2デバイスは前記通知をプロンプトするよう構成されることができること、および、第3デバイスは、前記通知に対応する前記タスクを実行するよう構成されることができることを検出する段階と、
前記第1デバイスによって、第1メッセージを前記第2デバイスへ送信する段階であって、前記第1メッセージは、通知情報、および、前記第3デバイスについての情報を含み、前記通知情報は、前記通知を生成するよう前記第1デバイスにプロンプトするために使用され、前記第3デバイスについての前記情報は、前記第2デバイスにおいて前記プロンプトを生成するために使用される、段階と
を備える通知処理方法。
【請求項28】
前記通知処理方法は更に、
前記第1デバイスによって、前記第3デバイスによって送信された画面投影要求を受信する段階と、
前記画面投影要求に応答して、前記第1デバイスによって、前記通知に対応するサービスを開始し、表示データを前記第3デバイスへ送信する段階であって、前記表示データは、前記第1デバイスのインタフェースを前記第3デバイス上に表示するために使用される、段階と
を備える、請求項27に記載の通知処理方法。
【請求項29】
端末デバイスに、請求項23または24に記載の通知プロンプト方法を実行させる、プログラム。
【請求項30】
端末デバイスに、請求項27または28に記載の通知処理方法を実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、参照によって全体が本明細書に組み込まれる、「通知処理システム、方法、および電子デバイス」と題する、2020年2月19日に中国国家知識財産権局に出願された中国特許出願第202010102903.6号に対する優先権を主張する。
【0002】
本願は、無線通信分野に関し、特に、通知処理システム、方法および電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
インテリジェント端末技術の発展に伴い、ユーザまたは家庭は通常、スマートテレビ、スマートスピーカ、携帯電話、タブレットコンピュータ、およびノートブックコンピュータなど、複数のインテリジェント端末デバイスを有する。しかしながら、これらのデバイスは通常、独立に動作し、互いに協働できない。あるシナリオにおいて、インテリジェント端末デバイスがユーザの周囲に無いとき、ユーザは多くの場合、インテリジェント端末デバイスによって受信された重要な通知を逃す。例えば、ユーザがリビングルームでテレビを見ていて、寝室に置かれた携帯電話が新たな通知を受信したとき、ユーザには携帯電話のプロンプト音が聞こえないことがあり得、したがって、ユーザは未読の通知があることを知ることができない。その結果、ユーザは、未読の通知を適時に読むことができず、いくつかの重要な通知を逃すことがあり得る。
【発明の概要】
【0004】
本願は、通知処理システム、方法および電子デバイスを提供し、デバイス間の協働の能力を強化する。このように、複数のデバイスが互いに協働して、通知に対応するタスクを処理でき、複数のデバイス間の情報処理の能力を強化できる。加えて、ユーザは、通知を適時に取得し、後続の操作を便利に実行できる。
【0005】
上述の目的を達成するべく、以下の実施形態が本願において使用される。
【0006】
第1態様によれば、本願の一実施形態は通知処理システムを提供する。システムは第1デバイスおよび第2デバイスを含む。第1デバイスは、通知を生成し、第1メッセージを送信するよう構成され、第1メッセージは、通知を生成するよう第1デバイスにプロンプトするために使用される。第2デバイスは、第1メッセージを受信し、第3デバイスにおける通知に対応するタスクを実行するためのプロンプトを生成し、プロンプトに対応する受信ユーザの入力に応答して第2メッセージを送信し、通知に対応するタスクを実行するよう第3デバイスに要求するよう構成される。
【0007】
第1デバイスが通知を生成するとき、第2デバイスは、通知を受信するよう第1デバイスにプロンプトし、第3デバイスがタスクを実行できることをプロンプトする。プロンプトに対応するユーザの入力を検出したとき、第2デバイスは、第2メッセージを第3デバイスへ送信し、第3デバイスにおけるタスクを実行する。第1デバイスおよび第2デバイスは、協働通知の能力を有し、それにより、複数のデバイス間の通知処理の効率を改善する。
【0008】
第1態様を参照して、可能な実装において、システムは更に第3デバイスを備え、第3デバイスは、通知に対応するタスクを実行するよう構成される。システムにおける第1デバイス、第2デバイスおよび第3デバイスは、互いに協働し得、それにより、複数のデバイス間の通知処理に対応するタスクを処理する。
【0009】
第2態様によれば、本願の一実施形態は電子デバイスを提供する。電子デバイスは、プロセッサ、メモリ、ディスプレイおよび通信モジュールを備える。プロセッサ、通信モジュール、ディスプレイ、およびメモリは結合され、メモリはコンピュータプログラムコードを記憶するよう構成され、コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含み、コンピュータ命令が電子デバイスによって実行されるとき、電子デバイスは、以下の操作、すなわち、第1デバイスによって送信された第1メッセージを受信すること(第1メッセージは、通知を生成するように第1デバイスにプロンプトするために使用される)、第3デバイスにおける通知に対応するタスクを実行するためのプロンプトを生成すること、および、プロンプトに対応する受信ユーザの入力に応答して、第2メッセージを送信し、通知に対応するタスクを実行するよう第3デバイスに要求することを実行することが可能である。
【0010】
第3態様によれば、本願の一実施形態は通知プロンプト方法を提供する。方法は、第2デバイスが第1デバイスによって送信された第1メッセージを受信する段階であって、第1メッセージは、通知を生成するよう第1デバイスにプロンプトするために使用される、段階を備える。第2デバイスは、第3デバイスにおける通知に対応するタスクを実行するためのプロンプトを生成する。第2デバイスは、プロンプトに対応する受信ユーザの入力に応答して第2メッセージを送信し、通知に対応するタスクを実行するよう第3デバイスに要求する。
【0011】
第4態様によれば、本願の一実施形態は電子デバイスを提供する。電子デバイスは、プロセッサ、メモリ、ディスプレイ、通信モジュールおよび通知決定マネージャを備える。プロセッサ、モバイル通信モジュール、ディスプレイ、およびメモリは結合され、メモリはコンピュータプログラムコードを記憶するよう構成され、コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含み、コンピュータ命令が電子デバイスによって実行されるとき、電子デバイスは、以下の操作、すなわち、通知を生成する操作、通知をプロンプトするよう構成できる通信距離内のデバイスを検出し、通知に対応するタスクを実行するよう構成できる通信距離内のデバイスを検出する操作、第2デバイスは通知をプロンプトするよう構成されることができること、および、第3デバイスは通知に対応するタスクを実行するよう構成されることができることを検出する操作、ならびに、第1メッセージを第2デバイスへ送信する操作(第1メッセージは、通知情報、および、第3デバイスについての情報を含み、通知情報は、通知を生成するよう第1デバイスにプロンプトするために使用され、第3デバイスについての情報は、第2デバイスにおいてプロンプトを生成するために使用される)を実行することが可能である。
【0012】
第5態様によれば、本願の一実施形態は通知プロンプト方法を提供する。方法は、第1デバイスが通知を生成する段階を備える。第1デバイスは、通知をプロンプトするよう構成できる通信距離内のデバイスを検出し、通知に対応するタスクを実行するよう構成できる通信距離内のデバイスを検出し、第2デバイスは通知をプロンプトするよう構成できること、および、第3デバイスは通知に対応するタスクを実行するよう構成できることを検出する。第1デバイスは第1メッセージを第2デバイスへ送信し、第1メッセージは、通知情報、および、第3デバイスについての情報を含み、通知情報は、通知を生成するよう第1デバイスにプロンプトするために使用され、第3デバイスについての情報は、第2デバイスにおいてプロンプトを生成するために使用される。
【0013】
第6態様によれば、本願の一実施形態はコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体はプログラム命令を含み、プログラム命令が端末デバイス上で実行されるとき、端末デバイスは、第3態様における方法を実行することが可能である。
【0014】
第7態様によれば、本願の一実施形態はコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体はプログラム命令を含み、プログラム命令が端末デバイス上で実行されるとき、端末デバイスは、第5態様における方法を実行することが可能である。
【0015】
電子デバイス、通知プロンプト方法、および、可読記憶媒体によって達成できる有益な効果については、上で提供される対応する通知処理システムにおける有益な効果を参照されたい。詳細については、再度ここで説明しない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本願の一実施形態によるシステムの概略図である。
【0017】
図2】本願の一実施形態による電子デバイスの構造の概略図である。
【0018】
図3】本願の一実施形態による電子デバイスのソフトウェア構造のブロック図である。
【0019】
図4A】本願の一実施形態によるシステムネットワーキングプロセスのフローチャートである。
図4B】本願の一実施形態によるシステムネットワーキングプロセスのフローチャートである。
【0020】
図5】本願の一実施形態による通知決定マネージャの構造のブロック図である。
【0021】
図6】本願の一実施形態による通知処理方法のフローチャートである。
【0022】
図7(a)】本願の一実施形態によるシナリオにおける各デバイスのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
図7(b)】本願の一実施形態によるシナリオにおける各デバイスのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
図7(c)】本願の一実施形態によるシナリオにおける各デバイスのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【0023】
図8(a)】本願の一実施形態によるシナリオにおける各デバイスのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
図8(b)】本願の一実施形態によるシナリオにおける各デバイスのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
図8(c)】本願の一実施形態によるシナリオにおける各デバイスのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【0024】
図9(a)】本願の一実施形態によるシナリオにおける各デバイスのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
図9(b)】本願の一実施形態によるシナリオにおける各デバイスのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
図9(c)】本願の一実施形態によるシナリオにおける各デバイスのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【0025】
図10(a)】本願の一実施形態によるシナリオにおける各デバイスのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
図10(b)】本願の一実施形態によるシナリオにおける各デバイスのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【0026】
図11(a)】本願の一実施形態によるシナリオにおける各デバイスのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
図11(b)】本願の一実施形態によるシナリオにおける各デバイスのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
図11(c)】本願の一実施形態によるシナリオにおける各デバイスのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【0027】
図12(a)】本願の一実施形態によるシナリオにおける各デバイスのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
図12(b)】本願の一実施形態によるシナリオにおける各デバイスのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
図12(c)】本願の一実施形態によるシナリオにおける各デバイスのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
図12(d)】本願の一実施形態によるシナリオにおける各デバイスのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【0028】
図13】本願の一実施形態による電子デバイスの構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下では、本願の実施形態における添付図面を参照して、本願の実施形態における技術的解決手段を説明する。本願の実施形態において、「例」または「例えば」という用語は、一例、例示、または説明を与えることを表すために使用される。本願の任意の実施形態において「例」または「例えば」として説明される任意の実施形態または設計スキームは、別の実施形態または設計スキームと比べて、より好ましい、または、より多くの利点を有するものとして説明されるべきでない。厳密には、「例」または「例えば」などの用語の使用は、具体的な方式で関連する概念を提示することが意図される。本願の実施形態の説明において、別段の定めが無い限り、「/」は「または」を意味する。例えば、A/BはAまたはBを表し得る。本明細書において、「および/または」は、関連する対象の関連関係のみを説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在する、AおよびBの両方が存在する、および、Bのみが存在するという場合を表し得る。
【0030】
「第1」および「第2」という用語は、説明の目的に向けたものに過ぎず、相対的な重要性の表示もしくは示唆、または、示されている技術的特徴の数の暗示として理解されないものとする。したがって、「第1」または「第2」によって限定される特徴は、1または複数の特徴を明示的または黙示的に含み得る。実施形態の説明において、別段の定めが無い限り、「複数の」は2以上を意味する。
【0031】
一般的なインタラクションのシナリオにおいて、デバイスは独立して動作する。インテリジェント端末デバイスが周りに無いので、ユーザは、インテリジェント端末デバイスによって受信された重要な通知を逃すことがあり得る。スマートウォッチ、スマートバンド、スマートヘッドセット、またはスマートグラスなどのウェアラブルデバイスはユーザに取り付けられ、通知に非常に好適である。しかしながら、スマートウォッチは画面が小さいか、または、画面が無いので、スマートバンド、スマートヘッドセット、または、スマートグラスは、より詳細な内容を表示すること、または、通知を処理する操作を実行することに好適でないことがあり得る。したがって、ユーザが通知を受信した後に、ユーザが詳細を見ること、または、通知を処理することを望む場合、ユーザは、操作を実行するために、携帯電話またはパーソナルコンピュータなどの端末デバイスに切り替える必要がある。ユーザはまず、携帯電話またはパーソナルコンピュータなどの端末デバイス上で対応するアプリケーションを開き、次に、通知を見る前に、通知および対応する内容を見つける必要がある。デバイスは独立に動作し、互いに協働できない。その結果、操作は比較的複雑であり、体験が劣っている。
【0032】
本願の実施形態は通知処理方法を提供する。電子デバイスが通知を生成するとき、ユーザが位置する環境における適切なデバイスが、通知をプロンプトするためのプロンプトデバイスとして使用され得、デバイス間の協働の能力を強化する。加えて、プロンプトデバイス上で継続デバイスを選択または確認することによって、通知に対応するタスクを便利に継続デバイスに切り替えて実行し得、デバイス間のインタラクションおよび協働の能力を更に強化する。このようにして、複数のデバイスが互いに協働して、通知に対応するタスクを処理でき、複数のデバイス間の情報処理の能力を強化する。したがって、複数のデバイスは、より少ないユーザ操作のみを必要として互いに協働でき、それにより、ユーザエクスペリエンスを改善する。
【0033】
図1は、いくつかの例示的な実施形態による通知処理方法に関連するシステム10の概略図である。システム10は、複数のデバイスを含み得、図1におけるデバイスは、互いに通信し得る。非限定的な実施形態において、図1に示されるように、システム10は、携帯電話11、タブレットコンピュータ12、スマートグラス13、腕時計14、スピーカ15、スマート画面16、およびノートブックコンピュータ17などの複数のインテリジェントデバイスを含み得る。加えて、システム10におけるデバイスは更に、メディアプレーヤ(例えばMP3またはMP4)、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer, UMPC)、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、無線ヘッドセット、スマートバンド、無線車載デバイス、拡張現実(augmented reality, AR)/仮想現実(virtual reality, VR)デバイス、またはテレビなどのデバイスを含み得る。
【0034】
システム10におけるデバイスは通知を生成し、通知は、指定されたイベントが満たされるようにプロンプトするために使用される。限定するものではないが、通知を生成するために使用されるアプリケーション(Application, App)がデバイスにインストールされ得、アプリケーションは、指定されたイベントが満たされたときに通知を生成する。代替的に、通知は、デバイスを含むシステムによって生成され、システムは、指定されたイベントが満たされたことを検出するときに通知を生成する。デバイスが通知を生成するとき、デバイスはソースデバイスと称され得る。例えば、携帯電話11がソースデバイスとして使用されるとき、電子メールアプリケーションが携帯電話11にインストールされる。新たな電子メールがあるとき、携帯電話11は、「新たな電子メール」の通知を生成し得、携帯電話の通知バーに通知を表示し得る。別の例として、携帯電話11がSMSメッセージを受信するとき、携帯電話11は、「未読のSMSメッセージ」の通知を生成し得、携帯電話の通知バーに通知を表示し得る。携帯電話11は、システムが、通知を生成する、または、通知に対応するタスクを実行するように携帯電話11にプロンプトするように構成できるデバイスを含むかどうかを判定する。
【0035】
通知を生成する、または、通知に対応するタスクを実行するよう携帯電話11にプロンプトするよう構成できるデバイスがあるかどうかを携帯電話11が判定する具体的な実装は、以下の通りであり得る。携帯電話11が通知を生成した後に、携帯電話11は、通知を生成するよう携帯電話11にプロンプトするよう構成できる特定の距離範囲内に(プロンプトデバイスとして使用される)デバイスがあるかどうかを判定し、通知に対応するタスクを実行できる(継続デバイスとして使用される)デバイスがあるかどうかを判定する。例えば、いくつかの実施形態において、携帯電話11が「新たな電子メール」の通知を生成する一例が使用される。携帯電話11は、インタラクション能力を有するデバイスをシステム10が含むかどうかを判定し得、デバイスがユーザに比較的近いかどうかを更に判定し得る。条件が満たされるとき、デバイスは、携帯電話11が「新たな電子メール」の通知を生成することをユーザにプロンプトするためのプロンプトデバイスとして使用され得る。加えて、携帯電話11は、通知に対応するタスクを実行できるデバイスをシステム10が含むと、および、デバイスがユーザに比較的近いと判定し得る。この場合、デバイスは、継続デバイスとして使用され、通知に対応するタスクを実行し得る。したがって、プロンプトデバイスは、携帯電話11が「新たな電子メール」を受信するとプロンプトし得、プロンプトデバイスを使用することによって、通知に対応するタスクを継続デバイスに切り替えて実行し得、それにより、システム10におけるデバイス間の協働の能力を改善する。
【0036】
非限定的な実施形態において、システム10が配置された環境が、家庭などの環境であるとき、複数のデバイスが同一のローカルエリアネットワークに配置され得る。図1に示されるように、システム10はルータ101を更に含み得る。システム10におけるルータ101は、アクセスポイント(access point、AP)として配置され、ネットワークの信号ソースを提供し得る。更に、システム10における各デバイスは、ステーション(station, STA)として使用され、ルータ101に接続し得る。ルータ101は、有線ネットワークまたは無線ネットワークを介して各デバイスと通信し得る。例えば、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity, Wi-Fi(登録商標))プロトコルを使用することによってデバイス間にWi-Fiリンクが確立され、それにより、デバイス間の通信を実装する。具体的な実装は以下の通りであり得る。ピアツーピア(peer-to-peer, P2P)接続(または、Wi-Fiダイレクト(Wi-Fi Direct(登録商標))接続と称される)がデバイス間に確立されるか、または、デバイスが同一のルータ101にアクセスし、それにより、デバイス間の通信を実装する。いくつかの他の実施形態において、代替的に、Bluetooth(登録商標)プロトコルを使用することによって、Bluetoothリンクがデバイス間に確立され得、それにより、Bluetoothリンクに基づいてデバイス間の通信を実装する。代替的に、デバイスは、モバイルネットワークまたはインターネットを介して互いに通信し得る。
【0037】
図2は、本願の一実施形態による電子デバイス200の構造の概略図である。前述のデバイスの構造(ソースデバイス、プロンプトデバイスおよび継続デバイスを含む)が図2に示され得る。
【0038】
電子デバイス200は、プロセッサ210、外部メモリインタフェース220、内部メモリ221、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)インタフェース230、充電管理モジュール240、電源管理モジュール241、バッテリ242、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール250、無線通信モジュール260、オーディオモジュール270、スピーカ270A、受話器270B、マイク270C、ヘッドセットジャック270D、センサモジュール280、ボタン290、モータ291、インジケータ292、カメラ293、ディスプレイ294、および加入者識別モジュール(subscriber identification module、SIM)カードインタフェース295などを含んでよい。センサモジュール280は、圧力センサ280A、ジャイロセンサ280B、気圧センサ280C、磁気センサ280D、加速度センサ280E、距離センサ280F、光学式近接センサ280G、指紋センサ280H、温度センサ280J、タッチセンサ280K、環境光センサ280L、および骨伝導センサ280Mなどを含み得る。
【0039】
本発明の本実施形態に示された構造が、電子デバイス200に対する何らかの特定の限定とはならないことが理解され得る。本願のいくつかの他の実施形態において、電子デバイス200は、図に示されているより多くのまたはより少ないコンポーネントを含んでもよく、または、いくつかのコンポーネントが組み合わされてもよく、または、いくつかのコンポーネントが分割されてもよく、または、異なるコンポーネントの配置が使用されてもよい。図に示されるコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、または、ソフトウェアおよびハードウェアの組み合わせによって実装され得る。
【0040】
プロセッサ210は1または複数の処理ユニットを含み得る。例えば、プロセッサ210は、アプリケーションプロセッサ(application processor、AP)、モデムプロセッサ、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit、GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor、ISP)、コントローラ、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、ベースバンドプロセッサ、および/またはニューラルネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit、NPU)を含んでよい。異なる処理ユニットは、独立したコンポーネントであり得る、または、1または複数のプロセッサに統合され得る。
【0041】
コントローラは、命令動作コードおよび時系列信号に基づき動作制御信号を生成して、命令の読み取りおよび命令の実行の制御を完了し得る。
【0042】
メモリは更にプロセッサ210に配置され得、命令およびデータを格納するよう構成される。いくつかの実施形態において、プロセッサ210内のメモリは、キャッシュメモリである。メモリは、使用されたばかりの、または、プロセッサ210によって周期的に使用される命令またはデータを格納し得る。プロセッサ210が命令またはデータを再び使用する必要がある場合、プロセッサ210は、命令またはデータをメモリから直接コールし得る。これにより、繰り返しのアクセスを回避し、プロセッサ210の待機時間を低減する。したがって、システム効率が改善される。
【0043】
いくつかの実施形態において、プロセッサ210は1または複数のインタフェースを含み得る。このインタフェースは、集積回路間(inter-integrated circuit、I2C)インタフェース、集積回路間サウンド(inter-integrated circuit sound、I2S)インタフェース、パルス符号変調(pulse code modulation、PCM)インタフェース、汎用非同期式受信機/送信器(universal asynchronous receiver/transmitter、UART)インタフェース、モバイルインダストリプロセッサインタフェース(mobile industry processor interface、MIPI)、汎用入力/出力(general-purpose input/output、GPIO)インタフェース、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)インタフェース、および/またはユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)インタフェースなどを含んでよい。
【0044】
I2Cインタフェースは、双方向同期シリアルバスであり、1本のシリアルデータライン(serial data line、SDA)と1本のシリアルクロックライン(serial clock line、SCL)とを含む。いくつかの実施形態において、プロセッサ210は、複数のグループのI2Cバスを含み得る。プロセッサ210は、異なるI2Cバスインタフェースを介して、タッチセンサ280K、充電器、フラッシュライト、カメラ293などに結合され得る。例えば、プロセッサ210は、I2Cインタフェースを介してタッチセンサ280Kに結合され得、その結果、プロセッサ210は、I2Cバスインタフェースを介してタッチセンサ280Kと通信し、電子デバイス200のタッチ機能を実装し得る。
【0045】
I2Sインタフェースはオーディオ通信を実行するよう構成され得る。いくつかの実施形態において、プロセッサ210は複数のグループのI2Sバスを含み得る。プロセッサ210は、I2Sバスを使用することによりオーディオモジュール270に結合されて、プロセッサ210とオーディオモジュール270との間の通信を実装し得る。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール270は、I2Sインタフェースを通じてオーディオ信号を無線通信モジュール260へ送信し、Bluetoothヘッドセットを使用することによって通話に応答する機能を実装し得る。
【0046】
PCMインタフェースはまた、オーディオ通信を実行し、アナログ信号をサンプリング、量子化、および符号化するよう構成され得る。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール270は、PCMバスインタフェースを通じて無線通信モジュール260に結合され得る。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール270は代替的に、Bluetoothヘッドセットを用いて通話に出る機能を実装するために、PCMインタフェースを介して無線通信モジュール260にオーディオ信号を転送してよい。I2SインタフェースおよびPCMインタフェースの両方は、オーディオ通信を実行するよう構成され得る。
【0047】
UARTインタフェースは、ユニバーサルシリアルデータバスであり、非同期通信を実行するように構成される。バスは、双方向通信バスであり得、伝送予定のデータをシリアル通信とパラレル通信との間で変換する。いくつかの実施形態において、UARTインタフェースは通常、プロセッサ220を無線通信モジュール260に接続するよう構成される。例えば、プロセッサ220は、UARTインタフェースを通じて無線通信モジュール260におけるBluetoothモジュールと通信し、Bluetooth機能を実装する。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール270は、Bluetoothヘッドセットを用いて音楽再生機能を実装するために、UARTインタフェースを介して無線通信モジュール260にオーディオ信号を転送してよい。
【0048】
MIPIインタフェースは、プロセッサ210をディスプレイ294またはカメラ293などのペリフェラルコンポーネントに接続するよう構成され得る。MIPIインタフェースは、カメラシリアルインタフェース(camera serial interface,CSI)、およびディスプレイシリアルインタフェース(display serial interface,DSI)などを含む。いくつかの実施形態において、プロセッサ210は、電子デバイス200の撮影機能を実装するために、CSIインタフェースを介してカメラ293と通信する。プロセッサ220は、DSIインタフェースを通じてディスプレイ294と通信し、電子デバイス200の表示機能を実装する。
【0049】
GPIOインタフェースは、ソフトウェアを使用することによって構成され得る。GPIOインタフェースは、制御信号またはデータ信号として構成され得る。いくつかの実施形態では、GPIOインタフェースは、カメラ293、ディスプレイ294、無線通信モジュール260、オーディオモジュール270、センサモジュール280、または同様のものにプロセッサ210を接続するように構成され得る。GPIOインタフェースは、I2Cインタフェース、I2Sインタフェース、UARTインタフェース、MIPIインタフェース、または同様のものとして代替的に構成され得る。
【0050】
USBインタフェース230は、USB標準仕様に準拠するインタフェースであり、具体的には、ミニUSBインタフェース、マイクロUSBインタフェース、USB Type-Cインタフェースまたは同様のものであってよい。USBインタフェース230は、充電器に接続して電子デバイス200を充電するよう構成され得るか、または、電子デバイス200とペリフェラルデバイスとの間でデータ伝送を実行するよう構成され得、ヘッドセットに接続して、ヘッドセットを使用することによってオーディオを再生するよう構成され得るか、または、ARデバイスなど別の電子デバイスに接続するよう構成され得る。
【0051】
本発明の本実施形態に示すモジュール間のインタフェース接続関係は単に説明のための例であり、電子デバイス200の構造に対する限定にはならないことが理解され得る。本願のいくつかの他の実施形態において、電子デバイス200は、上述の実施形態におけるものとは異なるインタフェース接続方式、または、複数のインタフェース接続方式の組み合わせを代替的に使用し得る。
【0052】
充電管理モジュール240は、充電器から充電入力を受信するよう構成される。充電器は、無線充電器または有線充電器であり得る。有線充電のいくつかの実施形態において、充電管理モジュール240はUSBインタフェース230を通じて有線充電器から充電入力を受信し得る。無線充電のいくつかの実施形態において、充電管理モジュール240は、電子デバイス200の無線充電コイルを使用することによって、無線充電入力を受信し得る。充電管理モジュール240は更に、バッテリ242を充電しながら、電源管理モジュール241を通じて電力を電子デバイスに供給し得る。
【0053】
電源管理モジュール241は、バッテリ242および充電管理モジュール240をプロセッサ210に接続するよう構成される。電源管理モジュール241は、バッテリ242および/または充電管理モジュール240の入力を受信し、プロセッサ210、内部メモリ221、表示294、カメラ293、無線通信モジュール260などに電力を供給する。電源管理モジュール241は更に、バッテリ容量、バッテリサイクル数、およびバッテリ健全性ステータス(漏電またはインピーダンス)などのパラメータを監視するように構成され得る。いくつかの他の実施形態において、電源管理モジュール241は代替的に、プロセッサ210に配置され得る。いくつかの他の実施形態において、電源管理モジュール241および充電管理モジュール240は代替的に、同一のデバイスに配置され得る。
【0054】
電子デバイス200の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール250、無線通信モジュール260、モデムプロセッサ、およびベースバンドプロセッサなどを介して実装され得る。
【0055】
アンテナ1およびアンテナ2は、電磁波信号を送信および受信するように構成される。電子デバイス200における各アンテナは、1または複数の通信周波数バンドをカバーするよう構成され得る。異なるアンテナは更に、アンテナ利用率を高めるために多重化され得る。例えば、アンテナ1は、無線ローカルエリアネットワーク内のダイバーシティアンテナとして多重化され得る。他の実施形態では、アンテナが同調スイッチと組み合わせて用いられてよい。
【0056】
モバイル通信モジュール250は、電子デバイス200に適用される解決策を、2G/3G/4G/5Gなどを含む無線通信に提供し得る。モバイル通信モジュール250は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、および、低雑音増幅器(low noise amplifier、LNA)などを含み得る。モバイル通信モジュール250は、アンテナ1を使用することにより電磁波を受信し、受信した電磁波に対してフィルタリングまたは増幅などの処理を実行し、電磁波を復調のためにモデムプロセッサへ転送し得る。モバイル通信モジュール250は更に、モデムプロセッサにより変調される信号を増幅し、当該信号を電磁波に変換してアンテナ1を使用することにより放射し得る。いくつかの実施形態では、モバイル通信モジュール250内の少なくともいくつかの機能モジュールがプロセッサ210内に配置され得る。いくつかの実施形態において、モバイル通信モジュール250における少なくともいくつかの機能モジュールは、プロセッサ210における少なくともいくつかのモジュールと同一のデバイスに配置され得る。
【0057】
モデムプロセッサは、変調器および復調器を含み得る。変調器は、送信する低周波数ベースバンド信号を中/高周波数信号に変調するよう構成される。復調器は、受信された電磁波信号を低周波数ベースバンド信号に復調するよう構成される。次に、復調器は、復調を通じて取得された低周波数ベースバンド信号を処理のためにベースバンドプロセッサへ送信する。低周波数ベースバンド信号は、ベースバンドプロセッサによって処理され、次に、アプリケーションプロセッサへ送信される。アプリケーションプロセッサは、オーディオデバイス(スピーカ270Aまたは受話器270Bなどに限定されない)を使用することにより音信号を出力するか、またはディスプレイ294を使用することにより画像または映像を表示する。いくつかの実施形態において、モデムプロセッサは独立のデバイスであり得る。いくつかの他の実施形態において、モデムプロセッサは、プロセッサ210から独立してよく、モバイル通信モジュール250または別の機能モジュールと同一のデバイスに配置される。
【0058】
無線通信モジュール260は、電子デバイス200に適用される、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network, WLAN)(例えば、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity, Wi-Fi)ネットワーク、Bluetooth(Bluetooth, BT)、全地球ナビゲーション衛星システム(global navigation satellite system, GNSS)、周波数変調(frequency modulation, FM)、近距離無線通信(near field communication, NFC)、赤外線(infrared, IR)技術、および同様のもの)を含む無線通信に対する解決策を提供し得る。無線通信モジュール260は、少なくとも1つの通信処理モジュールを統合する1または複数のデバイスであってよい。無線通信モジュール260は、アンテナ2を介して電磁波を受信し、電磁波信号に対して周波数変調およびフィルタリング処理を実行し、処理された信号をプロセッサ210に送信する。無線通信モジュール260は更に、送信する信号をプロセッサ210から受信し、信号に対して周波数変調および増幅を実行し、アンテナ2を通じた放射のために信号を電磁波に変換し得る。
【0059】
いくつかの実施形態において、電子デバイス200におけるアンテナ1およびモバイル通信モジュール250は結合され、電子デバイス200におけるアンテナ2および無線通信モジュール260は結合され、その結果、電子デバイス200は、無線通信技術を使用することによって、ネットワークおよび別のデバイスと通信し得る。無線通信技術は、移動体通信のためのグローバルシステム(global system for mobile communications, GSM(登録商標))、汎用パケット無線サービス(general packet radio service, GPRS)、符号分割多元接続(code division multiple access, CDMA)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access, WCDMA(登録商標))、時分割符号分割多元接続(time-division code division multiple access, TD-CDMA)、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)、BT、GNSS、WLAN、NFC、FM、IR技術および/または同様のものを含み得る。GNSSは、グローバルポジショニングシステム(global positioning system、GPS)、全球測位衛星システム(global navigation satellite system、GLONASS)、北斗衛星導航系統(BeiDou navigation satellite system、BDS)、準天頂衛星システム(quasi-zenith satellite system、QZSS)、および/または静止衛星型衛星航法補強システム(satellite based augmentation system、SBAS)を含み得る。
【0060】
電子デバイス200は、GPU、ディスプレイ294、アプリケーションプロセッサなどを通じて表示機能を実装する。GPUは、画像処理のためのマイクロプロセッサであり、ディスプレイ294およびアプリケーションプロセッサに接続される。GPUは、数学的かつ幾何学的な計算を実行するように構成され、画像をレンダリングするように構成される。プロセッサ210は、プログラム命令を実行して表示情報を生成または変更する1または複数のGPUを含み得る。
【0061】
ディスプレイ294は、画像、映像など表示するよう構成される。ディスプレイ294は表示パネルを含む。表示パネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display, LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode, OLED)、アクティブマトリクス式有機発光ダイオード(active-matrix organic light-emitting diode, AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(flex light-emitting diode, FLED)、ミニLED、マイクロLED、マイクロOLED、量子ドット発光ダイオード(quantum dot light-emitting diode, QLED)、または同様のものであり得る。いくつかの実施形態において、電子デバイス200は、1またはN個のディスプレイ294を含み得、Nは1より大きい正の整数である。
【0062】
電子デバイス200は、ISP、カメラ293、ビデオコーデック、GPU、ディスプレイ294、アプリケーションプロセッサなどを通じて撮影機能を実装し得る。
【0063】
ISPは、カメラ293によってフィードバックされたデータを処理するよう構成される。例えば、撮影中に、シャッタが押下され、照明がレンズを通じてカメラの感光素子へ伝えられ、光信号が電気信号に変換され、カメラの感光素子は、処理のために電気信号をISPへ伝え、電気信号は可視画像に変換される。ISPは更に、画像のノイズ、輝度、および、色に対してアルゴリズム最適化を実行し得る。ISPは更に、撮影シナリオの露光および色温度などのパラメータを最適化し得る。いくつかの実施形態において、ISPはカメラ293に配置され得る。
【0064】
カメラ293は、静止画像または映像を撮像するよう構成される。オブジェクトの光学画像は、レンズを介して生成され、感光素子に投影される。感光素子は、電荷結合素子(charge coupled device, CCD)または相補型金属酸化物半導体(complementary metal-oxide-semiconductor, CMOS)フォトトランジスタであり得る。感光素子は光信号を電気信号に変換し、その後、電気信号をデジタル画像信号に変換するために、電気信号をISPへ送信する。ISPは、処理のためにデジタル画像信号をDSPへ出力する。DSPは、デジタル画像信号をRGBまたはYUV等の標準形式の画像信号に変換する。いくつかの実施形態において、電子デバイス200は、1つまたはN個のカメラ293を含んでよく、Nは、1より大きい正の整数である。
【0065】
デジタル信号プロセッサは、デジタル信号を処理するように構成され、更に、上記デジタル画像信号に加えて別のデジタル信号を処理してよい。例えば、電子デバイス200が周波数を選択すると、デジタル信号プロセッサは周波数エネルギーに対してフーリエ変換などを行うように構成されている。
【0066】
ビデオコーデックは、デジタル映像を圧縮または展開するよう構成される。電子デバイス200は1または複数のビデオコーデックをサポートし得る。このように、電子デバイス200は、複数の符号化形式、例えば、ムービングピクチャエキスパーツグループ(moving picture experts group、MPEG)-1、MPEG-2、MPEG-3、およびMPEG-4で映像を再生または録画してよい。
【0067】
NPUは、ニューラルネットワーク(neural-network, NN)コンピューティングプロセッサであり、生体神経回路の構造を参照することにより、例えば、人間の脳神経細胞間の転送モードを参照することにより、入力された情報を迅速に処理し、更に、自己学習を継続的に実行し得る。NPUは、電子デバイス200のインテリジェント認識、例えば、画像認識、顔認識、発話認識、およびテキスト理解などのアプリケーションを実装することができる。
【0068】
外部メモリインタフェース220は、電子デバイス200のストレージ能力を拡張するために、マイクロSDカード等の外部ストレージカードに接続するように構成されてよい。外部ストレージカードは、データストレージ機能を実装するために、外部メモリインタフェース220を通じてプロセッサ210と通信する。例えば、音楽およびビデオなどのファイルは、外部ストレージカードに格納される。
【0069】
内部メモリ221は、コンピュータ実行可能プログラムコードを格納するよう構成され得る。実行可能プログラムコードは命令を含む。内部メモリ221は、プログラム記憶領域およびデータ記憶領域を含み得る。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、および、少なくとも1つの機能(例えば、音再生機能、または、画像再生機能)に必要なアプリケーションなどを格納し得る。データ記憶領域は、電子デバイス200の使用中に作成されるデータ(例えば、オーディオデータまたはアドレス帳)などを記憶し得る。加えて、内部メモリ221は、高速ランダムアクセスメモリを含み得るか、または、不揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスクストレージデバイス、フラッシュメモリ、または汎用フラッシュストレージ(universal flash storage, UFS)などを含み得る。プロセッサ210は、内部メモリ221に格納された命令、および/または、プロセッサに配置されたメモリに格納された命令を実行し、端末デバイス200の様々な機能アプリケーションおよびデータ処理を実行する。
【0070】
電子デバイス200は、オーディオモジュール270、スピーカ270A、受話器270B、マイク270C、ヘッドセットジャック270D、およびアプリケーションプロセッサなどを使用することにより、音楽の再生または記録などのオーディオ機能を実装し得る。
【0071】
ボタン290は、電源キー、音量キーなどを含む。ボタン290は機械的キーであり得るか、または、タッチボタンであり得る。電子デバイス200はキー入力を受信し、電子デバイス200のユーザ設定及び機能制御に関連したキー信号入力を生成してよい。
【0072】
モータ291は振動プロンプトを生成し得る。モータ291は、着信の振動プロンプトを提供するよう構成され得るか、または、タッチ振動フィードバックを提供するよう構成され得る。例えば、異なるアプリケーション(例えば、写真撮影およびオーディオ再生)で実行されるタッチ操作は、異なる振動フィードバック効果に対応してよい。モータ291はまた、ディスプレイ294の異なる領域上で実行されたタッチ操作に対応する異なる振動フィードバック効果を提供し得る。また、異なる適用シナリオ(例えば、時間リマインダ、情報受信、アラームクロック、およびゲーム)が、異なる振動フィードバック効果に対応し得る。タッチ振動フィードバック効果が更にカスタマイズされ得る。
【0073】
インジケータ292はインジケータライトであり得、充電ステータスおよび電力変化を示すよう構成され得る、または、メッセージ、不在着信、通知などを示すよう構成され得る。
【0074】
SIMカードインタフェース295は、SIMカードに接続されるように構成される。SIMカードはSIMカードインタフェース295に挿入され得るか、または、SIMカードインタフェース295から分離され、電子デバイス200に接触するか、それから分離される。電子デバイス200は、1またはN個のSIMカードインタフェースをサポートし得る。ここで、Nは1より大きな正の整数である。SIMカードインタフェース295は、ナノSIMカード、マイクロSIMカード、SIMカードなどをサポートし得る。複数のカードが同一のSIMカードインタフェース295に同時に挿入され得る。複数のカードは同じタイプ、または異なるタイプであり得る。SIMカードインタフェース295はまた、異なるタイプのSIMカードと互換性を有し得る。SIMカードインタフェース295はまた、外部ストレージカードと互換性があってもよい。電子デバイス200は、SIMカードを使用することによってネットワークとインタラクトし、変換およびデータ通信などの機能を実装する。いくつかの実施形態において、電子デバイス200は、eSIM、すなわち、組み込みSIMカードを使用する。eSIMカードは、電子デバイス200に組み込まれ得、電子デバイス200から分離されることはできない。
【0075】
電子デバイス200のソフトウェアシステムは、階層型アーキテクチャ、イベント駆動型アーキテクチャ、マイクロカーネルアーキテクチャ、マイクロサービスアーキテクチャ、またはクラウドアーキテクチャを使用し得る。本発明の本実施形態において、階層型アーキテクチャのAndroid(登録商標)システムが、電子デバイス200のソフトウェア構造を説明するための一例として使用される。
【0076】
図3は、本発明の一実施形態による電子デバイス200のソフトウェア構造のブロック図である。
【0077】
階層型アーキテクチャにおいて、ソフトウェアは複数の層に分割され、各層は明確な役割およびタスクを有する。層はソフトウェアインタフェースを通じて互いに通信する。いくつかの実施形態において、Androidシステムは、4つの層、すなわち、上から下に、アプリケーション層、アプリケーションフレームワーク層、Androidランタイム(Android runtime)およびシステムライブラリ、ならびに、カーネル層に分割される。
【0078】
アプリケーション層は一連のアプリケーションパッケージを含み得る。
【0079】
図3に示されるように、アプリケーションパッケージは、カメラ、ギャラリー、カレンダー、電話、地図、ナビゲーション、WLAN、Bluetooth、音楽、映像、メッセージなどのアプリケーションを含み得る。
【0080】
アプリケーションフレームワーク層は、アプリケーション層におけるアプリケーションのためのアプリケーションプログラミングインタフェース(application programming interface、API)およびプログラミングフレームワークを提供する。アプリケーションフレームワーク層は、いくつかの事前定義された機能を含む。
【0081】
図3に示すように、アプリケーションフレームワーク層は、ウィンドウマネージャ、コンテンツプロバイダ、ビューシステム、電話マネージャ、リソースマネージャ、および通知マネージャなどを含み得る。
【0082】
ウィンドウマネージャはウィンドウプログラムを管理するよう構成される。ウィンドウマネージャは、ディスプレイのサイズの取得、ステータスバーがあるかどうかの判定、画面ロックの実行、およびスクリーンショットの撮影などを行い得る。
【0083】
コンテンツプロバイダは、データを格納および取得し、データがアプリケーションによってアクセスされることを可能にするよう構成される。データは、映像、画像、音声、発信通話及び着信通話、閲覧履歴及びブックマーク、並びに電話帳などを含んでよい。
【0084】
ビューシステムは、テキストを表示するためのコントロール、および、画像を表示するためのコントロールなどの視覚的コントロールを含む。ビューシステムはアプリケーションを構築するよう構成され得る。表示インタフェースは1または複数のビューを含み得る。例えば、メッセージ通知アイコンを含む表示インタフェースは、テキスト表示ビューおよびピクチャ表示ビューを含み得る。
【0085】
電話マネージャは、電子デバイス200の通信機能、例えば、通話ステータス(応答または拒否を含む)の管理を提供するように構成される。
【0086】
リソースマネージャは、ローカライズされた文字列、アイコン、ピクチャ、レイアウトファイル、および映像ファイルなど、アプリケーションのための様々なリソースを提供する。
【0087】
通知マネージャは、アプリケーションがステータスバーに通知情報を表示することを可能にし、通知型メッセージを伝達するように構成され得る。表示された通知情報は、短い一時停止の後に自動的に消え、ユーザインタラクションを必要としないことがある。例えば、通知マネージャは、ダウンロード完了を通知すること、および、メッセージ通知を提供することなどを行うように構成される。代替的に、通知マネージャは、グラフまたはスクロールバーテキストの形式でシステムの上部ステータスバー上に表示される通知、例えば、バックグラウンドで実行されているアプリケーションの通知であってもよいし、ダイアログウィンドウの形態で画面上に表示される通知であってもよい。例えば、テキスト情報がステータスバーに表示されたり、アラート音が再生されたり、電子デバイスが振動したり、インジケータライトが点滅したりする。
【0088】
Androidランタイムは、カーネルライブラリおよび仮想マシンを含む。Androidランタイムは、Androidシステムのスケジューリングおよび管理を担う。
【0089】
カーネルライブラリは、2つの部分、すなわち、Java(登録商標)言語において呼び出される必要がある機能、および、Androidのカーネルライブラリを含む。
【0090】
アプリケーション層およびアプリケーションフレームワーク層は仮想マシン上で実行する。仮想マシンは、アプリケーション層およびアプリケーションフレームワーク層においてバイナリファイルとしてJavaファイルを実行する。仮想マシンは、オブジェクトライフサイクル管理、スタック管理、スレッド管理、セキュリティ及び例外管理、並びにガベージコレクション等の機能を実行するように構成されている。
【0091】
システムライブラリは、複数の機能モジュール、例えば、サーフェスマネージャ(surface manager)、メディアライブラリ(Media Library)、および3次元グラフィックス処理ライブラリ(例えば、OpenGL ES)を含み得る。
【0092】
サーフェスマネージャは、ディスプレイサブシステムを管理し、複数のアプリケーションについて、2D層および3D層の融合を提供するよう構成される。
【0093】
メディアライブラリは、複数の一般に使用されるフォーマット、静止画像、ファイルなどで、オーディオおよびビデオの再生および記録をサポートする。メディアライブラリは、複数のオーディオ符号化形式および映像符号化形式、例えば、MPEG-4、H.264、MP3、AAC、AMR、JPG、およびPNGなどをサポートし得る。
【0094】
3次元グラフィックス処理ライブラリは、3次元グラフィックス描画、画像レンダリング、合成、および層処理などを実装するように構成される。
【0095】
カーネル層はハードウェアとソフトウェアとの間の層である。カーネル層は、少なくともディスプレイドライバ、カメラドライバ、オーディオドライバ、およびセンサドライバを含む。
【0096】
以下では、撮影シナリオを参照して、電子デバイス200のソフトウェアおよびハードウェアの稼働手順の例を説明する。
【0097】
タッチセンサ280Kがタッチ操作を受信するとき、対応するハードウェア割り込みがカーネル層に送信される。カーネル層は、タッチ操作を処理して元の入力イベント(タッチ操作のタッチ座標およびタイムスタンプ等の情報を含む)にする。元の入力イベントはカーネル層に格納される。アプリケーションフレームワーク層は元の入力イベントをカーネル層から取得し、入力イベントに対応する制御を識別する。例えば、タッチ操作はタッチタップ操作であり、タップ操作に対応するコントロールがカメラアプリケーションアイコンのコントロールである。カメラアプリケーションは、アプリケーションフレームワーク層でインタフェースを呼び出してカメラアプリケーションを有効化し、次に、カーネル層を呼び出すことによってカメラドライバを有効化し、カメラ293を用いて静止画像または映像を撮像する。
【0098】
非限定的な実施形態において、図3に示されるように、システムライブラリは更にネットワーキングマネージャ320を含み得る。ネットワーキングマネージャ320は、システム10におけるデバイスを発見するよう構成される。発見されたデバイスは、プロンプトデバイスおよび/または継続デバイスとして選択され得る。いくつかの実施形態において、システム10におけるデバイスが同一のAPに接続されてローカルエリアネットワークを形成するとき、システム10におけるデバイスは、互いのペリフェラルデバイスであるか、または、システム10におけるデバイスは、ユーザの近くのデバイスである。システム10におけるデバイスのネットワーキングマネージャ320は、同一のAPに接続されたオンラインの他のデバイスをすべて発見し得、同一のAP(デバイスおよびシステム10における他のデバイスを含む)に接続されたオンラインのデバイスすべてはネットワーキングを完成させる。いくつかの実施形態において、システム10におけるデバイスのネットワーキングマネージャ320は、同一のAPに接続されたローカルエリアネットワークにおける他のオンラインデバイスにおいて、1または複数のデバイスにログインするアカウントが、デバイスについてのアカウントであること、または、1または複数のデバイスにログインするアカウントが、デバイスにログするアカウントの関連アカウントであることを発見する。この場合、アカウントもしくは関連アカウントを使用することによってログインされる別のデバイスは、デバイスによって信頼されるデバイスであるか、または、アカウントもしくは関連アカウントを使用することによってログインされるデバイスはすべて、相互に信頼されたデバイスである。アカウントまたは関連アカウントを使用することによってログインされ、同一のAPに接続されたデバイス間でネットワーキングを完了させることにより、通知セキュリティおよびプライバシーを確実にする。いくつかの実施形態において、システム10におけるデバイスがモバイルネットワークまたはインターネットを通じて互いに通信するとき、ネットワーキングマネージャ320は、モバイルネットワークまたはインターネットを通じて、システム10におけるいくつかのデバイスにログインするアカウントが同一アカウントまたは関連アカウントであることを発見し得る。加えて、いくつかのデバイスがユーザの近くに配置されているとき、いくつかのデバイスはネットワーキングを完成させ、通知セキュリティおよびプライバシーを確実にする。関連アカウントは、同一アカウントによって認証されたアカウントであり得る。具体的には、デバイス間の距離、および、ユーザとデバイスとの間の距離は、Bluetooth受信信号強度指示(Received Signal Strength Indication, RSSI)測距または衛星測位を通じて判定され得る。ネットワーキングマネージャ320は、ユーザの近くのシステム10におけるデバイスを発見し得、デバイス間のインタラクションおよび協働の能力を強化し得、それにより、ユーザがシステム10におけるデバイスを相互に検索してフィルタリングすることを防止し、それにより、ユーザ操作を低減し、効率を改善する。
【0099】
例えば、図4Aおよび図4Bに示されるように、システム10におけるデバイスが同一のAPに接続されてローカルエリアネットワークを形成するとき、各デバイスのネットワーキングプロセスは、段階S401~S404を含み得る。図1における任意のデバイスは、図4Aおよび図4Bにおけるデバイス121として使用され得、図1における別のデバイスは、デバイス122A、デバイス122B、またはデバイス122Cとして使用され得る。例えば、携帯電話11が端末デバイス121として使用されるとき、タブレットコンピュータ12、スマートグラス13、腕時計14、スピーカ15、スマート画面16、およびノートブックコンピュータ17のいずれか1つは、デバイス122A、デバイス122B、またはデバイス122Cとして使用され得る。以下では、ネットワーキングプロセスを詳細に説明する。
【0100】
段階S401:デバイス121のネットワーキングマネージャ320が、信頼ゾーン(例えばサーバ)から、現在のアカウント(デバイス121のアカウント)に対応する公開鍵を読み出し、公開鍵を使用することによって現在のアカウントを暗号化してアカウント暗号文を生成する。例えば、デバイス121のアカウントは、Huaweiアカウントであり得る。デバイス121はまず、Huaweiアカウントに対応する公開鍵をHuaweiクラウドサーバから取得し、次に、公開鍵を使用することによってHuaweiアカウントを暗号化してアカウント暗号文を生成し得る。
【0101】
段階S402~S404:デバイス121は、アカウント暗号文のブロードキャストを開始する。例えば、デバイス121は、BluetoothまたはP2P方式でブロードキャストを実行し得る。図2は、ブロードキャストを受信する3つのデバイス、すなわち、デバイス122A、デバイス122Bおよびデバイス122Cを示す。デバイス121は、ブロードキャストを送信した後、計時を開始し、統計時間(ユーザのために設定される、または、予め設定されることがあり得、例えば3秒である)が満了するまで続ける。
【0102】
段階S405~S407:デバイス122A、デバイス122Bおよびデバイス122Cのネットワーキングマネージャ320はそれぞれ、それぞれの秘密鍵を使用することによってアカウント暗号文を解読する。具体的には、デバイス122Aは、信頼ゾーン(例えば、サーバ)から、現在のアカウント(デバイス122Aについてのアカウント)に対応する秘密鍵を読み出し、次に、秘密鍵を使用することによってアカウント暗号文を解読する。デバイス122Bは、信頼ゾーン(例えば、サーバ)から、現在のアカウント(デバイス122Bについてのアカウント)に対応する秘密鍵を読み出し、次に、秘密鍵を使用することによってアカウント暗号文を解読する。デバイス122Cは、信頼ゾーン(例えば、サーバ)から、現在のアカウント(デバイス122Cについてのアカウント)に対応する秘密鍵を読み出し、次に、秘密鍵を使用することによってアカウント暗号文を解読する。本願の本実施形態におけるアカウントは、Xiaomi@アカウント、Huawei@アカウント、もしくはApple(登録商標)アカウント(Apple ID)など、ユーザのためにクラウドサービスプロバイダによって提供されるアカウントであり得るか、または、WeChat(登録商標)@アカウントもしくはGoogle@電子メールアカウントなど、アプリケーションにログインするために使用されるアカウントであり得る。例えば、デバイス122A、デバイス122B、およびデバイス122CについてのアカウントがすべてHuaweiアカウントである場合、デバイス122A、デバイス122B、およびデバイス122Cは、デバイス122A、デバイス122B、およびデバイス122CのデバイスについてのHuaweiアカウントに対応する秘密鍵をHuaweiクラウドサーバから事前に取得し、信頼される記憶領域に秘密鍵を格納し得る。
【0103】
段階S408およびS409:一実施形態において、デバイス122Aによる解読およびデバイス122Bによる解読は成功する。具体的には、デバイス122Aの解読結果は、現在のアカウント(デバイス122Aについてのアカウント)または関連アカウントと一貫し、デバイス122Bの解読結果は、現在のアカウント(デバイス122Bについてのアカウント)または関連アカウントと一貫している。
【0104】
段階S410:一実施形態において、デバイス122Cによる解読が失敗する。具体的には、デバイス122Cの解読結果は、現在のアカウント(デバイス122Cについてのアカウント)または関連アカウントと一貫せず、または、デバイス122Cの秘密鍵は、アカウント暗号文を解読するために使用できない。デバイス122Cは、結果または解読失敗結果をデバイス121に返す必要は無い。
【0105】
段階S411およびS412:デバイス122Aおよびデバイス122Bは解読成功結果をデバイス121へ返し、デバイス122Aおよびデバイス122Bによって返された結果をデバイス121が受信した後に、デバイス121のネットワーキングマネージャ320は、同一アカウントがデバイス122A、デバイス122B、およびデバイス121に使用されることを認識し得、ネットワーク接続が、デバイス121、デバイス122A、およびデバイス122Bの間で確立され、ネットワーキングを完了する。加えて、デバイス122Aおよびデバイス122Bは更に、デバイス122Aおよびデバイス122Bのデバイスステータスをデバイス121へ返し得る。デバイスステータスは、電子デバイスの電源オンまたは電源オフ、デバイスの画面オフまたは画面オン、および、デバイスがユーザによって装着されているかどうかを含む。デバイスがウェアラブルデバイスであるとき、ウェアラブルデバイスは、赤外線検出、心拍数モニタリング、または同様のものを通じて、ウェアラブルデバイスがユーザによって装着されているかどうかを判定し得る。
【0106】
可能な実施形態において、ネットワーキングプロセスは更に、段階S413を含む。統計時間が満了したとき、ローカルエリアネットワークにおける同一アカウントおよび/または関連アカウントのデバイス上で統計が収集される。図2に示される実施形態において、ローカルエリアネットワークにおけるデバイス121として、同一アカウントおよび/または関連アカウントの2つのデバイス、すなわち、デバイス122Aおよびデバイス122Bがある。デバイス121、デバイス122A、およびデバイス122Bの間でネットワーク接続が確立されてネットワーキングを完了し、ネットワーキングを確立するデバイスは、メッセージを互いに送信し得る。
【0107】
別のデバイスは、別のデバイスについてのアカウントに対応する秘密鍵を使用することによってアカウント暗号文を解読することが分かる。解読が成功した場合、別のデバイス、および、アカウント暗号文を送信するデバイスは、相互に信頼されたデバイスであり、デバイスのネットワーキングマネージャ320は、上述の方法に従って、別のデバイスに対して認証を実行し得ることを示す。このようにして、ユーザの1つのデバイス上の通知がデバイスを跨いで通知され得、処理のためにより適切なデバイスに切り替えられ得る。加えて、データアクセスのセキュリティおよびデバイス間の情報伝送が確実になる。
【0108】
システムライブラリは更に通知決定マネージャ310を含み得る。通知決定マネージャ310は、現在のデバイスによって受信されたバックグラウンドサービス通知が、プロンプトのために別のデバイスへ送信される必要があるかどうかを判定し、通知をプロンプトする必要があるデバイス、および、後続のタスクを継続する必要があるデバイスを判定するよう構成される。通知決定マネージャ310は、デバイス間の協働の能力を強化し得、その結果、複数のデバイスが互いに協働して、通知に対応するタスクを処理できる。一実施形態において、図5に示されるように、通知決定マネージャ310は、ステータスマネージャ311、プロンプトデバイスマネージャ312および継続デバイスマネージャ313を含む。
【0109】
ステータスマネージャ311は、ソースデバイス(通知生成デバイス、すなわち第1デバイス)の通知が、プロンプトのために別のデバイス(プロンプトデバイス、または、通知生成をプロンプトするデバイス、すなわち、第2デバイス)へ送信される必要があるかどうかを判定し得、それにより、デバイス間のインタラクションおよび協働の能力を強化し、それにより、ユーザが重要な通知を逃すことを防止する。ステータスマネージャ311は、第1参照情報に基づいて判定を実行し得る。一実施形態において、第1参照情報は、通知のタイプ、通知サービス(Service)のタイプ、デバイスのステータス(ソースデバイス)、および、ユーザが通知を適時に処理するかどうかを含み得る。これにより、デバイス間の協働の能力を強化し得る。通知のタイプは、左端画面通知(左端画面上の通知)、バナー通知、ステータスバー通知、ロック画面通知などを含み得る。通知サービスのタイプは、音楽サービス、映像再生サービス、ビデオ通話サービス、電子メールサービスなどを含み得る。通知のタイプおよび通知サービスのタイプは、システムによって設定され得るか、または、ユーザの選択に従って設定され得る。例えば、左端画面通知、バナー通知、ステータスバー通知、またはロック画面通知である特定の通知である。ユーザはまた、電子メールサービスまたは映像再生サービスなどのタイプの通知サービスが、プロンプトのために別のデバイスへ送信される必要があると設定し得る。デバイスのステータスは、デバイスが使用されているかどうかを含み得る。具体的には、デバイスが使用されているかどうかは、デバイスが電源オンされるか、または電源オフされるか、デバイスの画面がオンになるか、またはオフになるか、または、デバイスがユーザによって装着されているかどうかを判定することによって判定され得る。一実施形態において、通知サービスのタイプが、ビデオ通話サービスまたは電子メールサービスなどの比較的重要なタイプであり、かつ、ユーザが予め設定された時間内に通知を処理しない(または、ソースデバイスが画面オフかつ不使用状態である)場合、ステータスマネージャ311は、プロンプトのために通知が別のデバイス(プロンプトデバイス)へ送信される必要があると判定する。一実施形態において、ソースデバイスが第1タスクを実行しているとき、ソースデバイスは、第2タスクを実行する通知を受信する。第2タスクの実行が第1タスクの実行に影響する場合、ステータスマネージャ311は、通知が別のデバイス(継続デバイス、または、通知に対応するタスクを実行するデバイス、すなわち第3デバイス)に切り替えられて実行される必要があると判定し得る。
【0110】
プロンプトデバイスマネージャ312は、システム10におけるデバイスの第2参照情報に基づいて、プロンプトデバイスとして使用できるシステム10における具体的なデバイスを判定し、それにより、デバイス間のインタラクションおよび協働の能力を強化し、それにより、ユーザが重要な通知を逃すことを防止する。第2参照情報は、デバイスの使用ステータスおよびデバイスの物理的特徴を含むが、これに限定されることはない。デバイスの使用ステータスは、デバイスの電源オンまたは電源オフ、デバイスの画面オフまたは画面オン、デバイスがユーザによって装着されているかどうか、デバイスとユーザとの間の距離などを含み得る。デバイスの物理的特徴は、デバイスのプライバシー属性、デバイスの表示能力、デバイスのオーディオ能力、デバイスのインタラクション能力などを含み得る。例えば、複数のデバイスの物理的特徴、および、デバイスによって実行され得る通知サービスのタイプについては、表1を参照されたい。例えば、一実施形態において、携帯電話11は通知を生成し、ステータスマネージャ311は、携帯電話11が画面オフ状態であると判定し、プロンプトのために通知を別のデバイスへ送信する必要がある。プロンプトデバイスマネージャ312は、システム10における腕時計14がユーザによって装着され、腕時計14は良好なプライバシーを有し、腕時計14は通知テキストを表示し得、インタラクション能力を有することを認識する。したがって、腕時計14は、通知を生成するようソースデバイスにプロンプトするためにプロンプトデバイスとして使用され得る。いくつかの実施形態において、プロンプトデバイスマネージャ312は更に、プロンプトデバイスのインタラクション能力に基づいてプロンプトモードを判定し得る。例えば、プロンプトデバイスが腕時計14であるとき、プロンプトモードは、テキストプロンプトおよび振動プロンプトであり得る。プロンプトデバイスがスピーカであるとき、プロンプトモードは音声プロンプトであり得る。いくつかの実施形態において、プロンプトデバイスマネージャ312は、プロンプトデバイスとして機能するように、ネットワーキングの間に、他のデバイスから好適なデバイスを選択し得る。
[表1]
【表1】
【0111】
継続デバイスマネージャ313は、システム10におけるデバイスの第3参照情報に基づいて、継続デバイス(ソースデバイスによって受信された通知に対応するタスクを実行するデバイス)として使用できるシステム10における具体的なデバイスを判定し、それにより、ユーザによる継続デバイスの検索およびフィルタリングの操作を省く。第3参照情報は、デバイスの使用ステータスおよびデバイスの物理的特徴を含むが、これらに限定されることはない。デバイスの使用ステータスは、デバイスの電源オンまたは電源オフ、デバイスの画面オフまたは画面オン、デバイスがユーザによって装着されているかどうか、デバイスとユーザとの間の距離などを含み得る。デバイスの物理的特徴は、デバイスのプライバシー属性、デバイスの表示能力、デバイスのオーディオ能力、デバイスのインタラクション能力などを含み得る。例えば、複数の一般的なデバイスの物理的特徴、および、デバイスによって実行され得る通知サービスのタイプについては、表1を参照されたい。例えば、一実施形態において、携帯電話11は通知を生成し、通知に対応するサービスタイプは映像再生である。継続デバイスマネージャ313は、システム10におけるスマート画面16がオンになったことを認識し得、スマート画面16は携帯電話11の画面より大きく、映像再生により好適である。したがって、継続デバイスマネージャ313は、スマート画面を継続デバイスとして使用して、通知に対応するサービスを実行する。加えて、複数のデバイスがすべて継続デバイスとして好適であるとき、継続デバイスマネージャ313は、複数のデバイスを選択対象の継続デバイスとして使用し得、ユーザは具体的なデバイスを継続デバイスとして選択する。これにより、デバイス間の協働の能力を更に強化し得、その結果、複数のデバイスは互いに協働して、通知に対応するタスクを処理できる。いくつかの実施形態において、プロンプトデバイスマネージャ312は、継続デバイスとして機能するように、ネットワーキング中に他のデバイスから好適なデバイスを選択し得る。
【0112】
図5に示される実施形態において、通知決定マネージャ310は、システムライブラリに位置する。したがって、通知のタイプに関わらず、通知決定マネージャ310は、現在のデバイスによって受信されたバックグラウンドサービス通知が、プロンプトのために別のデバイスへ送信される必要があるかどうかを判定し、通知をプロンプトする必要があるデバイス、および、後続のタスクを継続する必要があるデバイスを判定し得る。別の実施形態において、通知決定マネージャ310は代替的に、特定のアプリケーションにカプセル化され得、特定のアプリケーションにおける通知がプロンプトのために別のデバイスへ送信される必要があるかどうかを判定し、通知をプロンプトする必要があるデバイス、および、後続のタスクを継続する必要があるデバイスを判定することが理解され得る。
【0113】
図6は、一実施形態による通知処理方法のフローチャートである。図6に示される方法は、段階S610~段階S660を含む。図6に示される通知処理方法は、適用シナリオを参照して下に説明される。
【0114】
図7(a)~図7(c)は、一実施形態による適用シナリオにおけるデバイスの概略図である。図6に示される方法は、図7(a)~図7(c)に示されるシナリオにおいて使用される。図7(a)~図7(c)において、携帯電話11は、図6におけるソースデバイス31であり、腕時計14は、図6におけるプロンプトデバイス32であり、ノートブックコンピュータ17は、図6における継続デバイス33である。
【0115】
段階S610:図7(a)に示されるように、携帯電話11は、受信されたバックグラウンドサービス通知に基づいて通知を生成し得る。例えば、携帯電話11の電子メールアプリケーションは、バックグラウンドで新たな電子メールを受信し、通知サービスを開始してウィンドウマネージャおよび通知マネージャを実行してディスプレイ110にウィンドウ111をポップアップし得、それにより、新たな電子メールが受信されたとユーザにリマインドする。携帯電話11が画面オフかつ不使用状態である、または、携帯電話11がユーザの近くに無い場合、ユーザは、携帯電話11の通知を適時に知ることができず、重要な電子メールを逃し得る。携帯電話11のステータスマネージャ311が、通知のタイプ(この実施形態においては画面オフ通知)および通知サービスのタイプ(この実施形態においては電子メール)に基づいて、通知がプロンプトのために別のデバイスへ送信される必要があると判定し得、それにより、デバイス間のインタラクションおよび協働の能力を強化し、それにより、ユーザが重要な電子メールを逃すことを防止する。
【0116】
段階S620:プロンプトのために適切なデバイスを選択し、通知に対応するタスクを完了するために適切なデバイスを選択する。例えば、携帯電話11のプロンプトデバイスマネージャ312は、プロンプトのために、携帯電話11にネットワーキングされているデバイスから適切なデバイスを(通知デバイスとして)選択し得る。携帯電話11の継続デバイスマネージャ313は、携帯電話11とネットワーキングされたデバイスから適切なデバイスを(継続デバイスとして)選択し、通知に対応するタスクを完了させ得る。ネットワーキング中に通知デバイスおよび継続デバイスをデバイスから選択することにより、デバイス間のデータアクセスおよび情報伝送のセキュリティを確実にできる。
【0117】
一実施形態において、システム10は、タブレットコンピュータ12、腕時計14、およびノートブックコンピュータ17を備える。プロンプトデバイスマネージャ312は、ネットワーキングマネージャを使用することによって、腕時計14がユーザによって装着されていることを認識し得る。腕時計14はインタラクション能力を有し、通知の簡潔な情報を表示し得るが、腕時計14は比較的劣ったインタラクション能力を有し、電子メールに返信するのに好適でない。加えて、腕時計は、音および振動を通じて、ユーザにリアルタイムでリマインドし得る。したがって、プロンプトデバイスマネージャ312は、携帯電話11が電子メールを受信したことをユーザにプロンプトするために、腕時計14をプロンプトデバイスとして選択する。プロンプトデバイスマネージャ312は更に、腕時計14の物理的特徴(腕時計14の表示能力およびインタラクション能力が比較的劣っている)に基づいて、腕時計14がテキストを通じて通知の簡潔な情報を表示すると判定し得る。プロンプトデバイスマネージャ312は、ユーザに近いデバイスの条件に基づいて、通知をプロンプトして重要な通知を腕時計14などのデバイスに切り替えてプロンプトするための最適なデバイスを判定し、それにより、デバイス間のインタラクションおよび協働の能力を強化し、それにより、ユーザが重要な通知を逃すことを防止して、ユーザが迅速かつ便利に最新の通知を取得することを助ける。
【0118】
継続デバイスマネージャ313は、ノートブックコンピュータ17が腕時計14にもっとも近いと認識し(ノートブックコンピュータ17はユーザにもっとも近いとみなされ得る)、ノートブックコンピュータ17は、バッテリ表示能力、および、より良いインタラクション能力を有し、電子メールを処理するのに好適である。したがって、継続デバイスマネージャ313は、通知に対応するタスクを実行する(すなわち、電子メールを処理する)ために、ノートブックコンピュータ17を継続デバイスとして選択する。例えば、腕時計14は、Bluetooth受信信号強度指示(Received Signal Strength Indication, RSSI)測距を通じて、システム10における各デバイスからの距離を判定し得る。一実施形態において、システム10におけるスマートカメラはまた、ローカルエリアネットワークにアクセスし得る。スマートカメラは、顔認識、赤外線検出、または同様のものを通じてユーザの場所を検出し、ユーザの場所をプロンプトデバイスマネージャ312へ送信し得る。プロンプトデバイスマネージャ312は、ユーザの場所およびシステム10における各デバイスの場所(各デバイスの場所は衛星測位を通じて取得され得る)に基づいて、ユーザにより近く、より好適である、システム10におけるデバイスをプロンプトデバイスとして判定する。ユーザにより近いデバイスがプロンプトデバイスとして選択されるとき、ユーザは、プロンプトデバイスのプロンプトをより容易に認識する。
【0119】
段階S630:携帯電話11は、通知決定マネージャ310の決定に基づいて、プロンプトメッセージ(すなわち、第1メッセージ)を腕時計14へ送信する(すなわち、腕時計14が、携帯電話11が電子メールを受信してノートブックコンピュータ17が電子メールを処理することをプロンプトする)。プロンプトメッセージは、携帯電話11が電子メールを受信したことを腕時計14上でプロンプトするために使用され、ノートブックコンピュータ17が継続デバイスとして電子メールを処理するのに好適であることを通知するために使用される。プロンプトメッセージは、携帯電話11における通知についての情報およびノートブックコンピュータ17についての情報を含み得る。例えば、プロンプトメッセージは、継続デバイスについての1または複数の情報(すなわち、継続デバイスを識別するために使用される情報を含む、第3デバイスについての情報、例えば、継続デバイスの名称および継続デバイスの媒体アクセス制御アドレス(Media Access Control Address, MAC address))、サービス意図(Intent、アプリケーションにおける1つのオペレーションのアクション、アクションにおいて使用されるデータ、および追加のデータを記述し、アプリケーションのコンポーネント間の通信を実装するために使用される)、サービス名、サービスデータ、プロンプトモードおよび同様のものを含み得、腕時計14上のプロンプトに使用される。携帯電話11は、Bluetooth接続またはP2P接続などのネットワーキングを通じて確立された無線接続を通じてプロンプトメッセージを腕時計14へ送信し得る。
【0120】
新たな電子メールの通知を受信したとき、携帯電話11は、電子メールアプリケーションを実行する必要がなく、通知決定マネージャ310を使用することによって、通知デバイスおよび決定デバイスを選択し得る。携帯電話11は、通知決定マネージャ310の決定結果に基づいて、デバイス間の無線接続を通じてプロンプトメッセージを通知デバイスへ送信する。
【0121】
段階S640:腕時計14は、プロンプトメッセージを受信した後に、通知が受信されたことを携帯電話11にプロンプトする。特定の実施形態において、図7(b)に示されるように、腕時計14がプロンプトメッセージを受信した後に、腕時計14は、通知マネージャ(システムプログラムまたはサービスプログラムを含み得る)を実行する。例えば、腕時計14の無線通信モジュールは、腕時計14がプロンプトメッセージを受信するかどうかを検出する。腕時計14がプロンプトメッセージを受信すると、腕時計14は、表示プログラムを実行し、ウィンドウマネージャおよび通知マネージャを実行して、ディスプレイ140上にプロンプトテキスト141を表示する。プロンプトテキスト141は、携帯電話11が電子メールを受信することをユーザにプロンプトするために使用される。腕時計14のディスプレイ140は更に、インタフェース要素、例えば、ショートカットエントリ142、および、対応するテキスト「詳細はノートブックコンピュータ上で見てください」を表示し得る。腕時計14は、新たな電子メールの通知を受信したとき、電子メールアプリケーションを実行する必要がなく、ユーザとインタラクトすることによって、プロンプトメッセージをノートブックコンピュータ17へ直接送信し得る。
【0122】
加えて、腕時計14は、振動プログラムを実行し、腕時計14のモータが駆動され、腕時計14は、モータの振動を通じて、腕時計14の表示を見るようにユーザにプロンプトする。ユーザがノートブックコンピュータ17を使用することによって電子メールを処理することを望むとき、ユーザは、ショートカットエントリ142上でタップ操作を実行し得る。
【0123】
段階S650:ユーザのタップ操作(すなわち、入力)に応答して、腕時計14は、実行メッセージ(すなわち、第2メッセージ)をノートブックコンピュータ17へ送信し、ノートブックコンピュータ17が電子メールを処理するようにトリガする。実行メッセージは、タスクを実行するためにノートブックコンピュータが必要とする情報を含み得る。例えば、実行メッセージは、1または複数のサービス意図(Intent)、サービス名、およびサービスデータを含み得る。このようにして、ノートブックコンピュータ17が実行メッセージを受信した後に、ノートブックコンピュータ17は、対応するサービスを自動的に開始し得るか、または、対応するアプリケーションもしくはプログラムを実行し得、それにより、デバイス間の協働の能力を改善し、情報処理効率を改善する。一実施形態において、ユーザがショートカットエントリ142をタップするとき、腕時計14は、プロンプトメッセージにおける継続デバイスについての情報に基づいて、Bluetooth接続またはP2P接続などのネットワーキングを通じて確立された無線接続を通じて、実行メッセージをノートブックコンピュータ17へ直接送信し得る。
【0124】
段階S660:ノートブックコンピュータ17が実行メッセージを受信した後に、ノートブックコンピュータ17は、通知に対応するタスクを実行して、電子メールプロンプトボックスをポップアップするか、または、対応する電子メールを直接開く。図7(c)に示されるように、対応する電子メールがディスプレイ170上に直接表示され、対応する電子メールは、電子メールアプリケーションのエントリから開かれる必要がない。加えて、電子メールアプリケーションは、実行メッセージが受信される前に、実行状態(バックグラウンドでの実行を含む)である必要はない。ユーザは、腕時計14とインタラクトすることによって、ノートブックコンピュータ17を使用することによって電子メールを直接処理し得、それにより、操作を省き、表示効率を改善し、ユーザエクスペリエンスを改善する。
【0125】
具体的には、ノートブックコンピュータ17は、実行メッセージを受信した後に、サービス名に基づいて対応するサービスを開き、Intentの記述およびサービスデータに基づいて、対応する操作を実行する。一実施形態において、携帯電話11は、ルーシーによって送信された電子メール「サブスクリプションコンテンツ」を受信し、サービス名は、電子メールサービスを開くために使用される。例えば、サービス名は「電子メール」であり得る。Intentは、「見る」アクションを実行するようノートブックコンピュータ17のオペレーティングシステムに通知するために使用され、サービスデータは、アクションに対応する見る対象が「サブスクリプションコンテンツ」電子メールであることをノートブックコンピュータ17のオペレーティングシステムに通知するために使用される。次に、対応するオペレーション、すなわち、ルーシーによって送信された「サブスクリプションコンテンツ」電子メールを開くことを実行するために対応するアクティビティ(Activity)が呼び出され、その結果、「サブスクリプション通知」電子メールが、ノートブックコンピュータ17のディスプレイ170上に直接表示され得る。
【0126】
ノートブックコンピュータ17が実行メッセージを受信したとき、ノートブックコンピュータ17は、画面ロック解除状態にある。この場合、ノートブックコンピュータ17は、電子メールサービスを自動的に開始して、対応する電子メールを開き得、その結果、ユーザは、電子メールを直接処理して電子メールへ返信できる。ノートブックコンピュータ17が実行メッセージを受信するとき、ノートブックコンピュータ17は画面ロック状態にある。この場合、ユーザがノートブックコンピュータ17をロック解除した後に、電子メールサービスは自動的に開始され、対応する電子メールが開かれ、その結果、ユーザは、電子メールを直接処理して、電子メールへ返信できる。代替的に、ノートブックコンピュータ17が実行メッセージを受信するとき、ノートブックコンピュータ17は、画面ロック状態にある。この場合、ユーザがノートブックコンピュータ17をロック解除する前に、ノートブックコンピュータのオペレーティングシステムは、電子メールサービスを自動的に開始し、対応する電子メールを開く。この場合、ユーザがノートブックコンピュータ17をロック解除した後に、ユーザは、電子メールを直接処理して、電子メールへ返信できる。
【0127】
一実施形態において、電子メールアプリケーションがノートブックコンピュータ17にインストールされていない場合、ノートブックコンピュータ17が実行メッセージを受信するとき、ノートブックコンピュータ17は、ネットワーキングを通じて確立された無線接続を通じて画面投影要求を携帯電話11へ送信し得る。画面投影要求は、通知に対応するサービスを実行させ、携帯電話の画面上の表示インタフェースをノートブックコンピュータ17上に投影するよう携帯電話11に促すために使用される。画面投影要求は、ノートブックコンピュータ17の識別子(例えば、ノートブックコンピュータの名称、および/または、ノートブックコンピュータのMACアドレス)を保持し得、その結果、促されたデバイス、すなわち、携帯電話11は、ノートブックコンピュータ17の識別子に基づいて、携帯電話11の表示インタフェース上の表示データをノートブックコンピュータ17へ送信する。特定のシナリオにおいて、ノートブックコンピュータ17が画面投影要求を携帯電話11へ送信するとき、携帯電話11は、画面投影サービスプロセスを起動する。画面投影サービスプロセスは更に、携帯電話11のオペレーティングシステムを起動し得、次に、携帯電話11のオペレーティングシステムは、対応する表示データを生成し、対応する表示データを携帯電話11のビデオカードに格納する。加えて、携帯電話11は、無線接続を通じて、表示データをノートブックコンピュータ17へ送信する。ノートブックコンピュータ17は、表示データを受信した後に、携帯電話11のスタンバイインタフェースまたは現在のインタフェースをノートブックコンピュータ17のディスプレイ170上に表示する。別の特定のシナリオにおいて、ノートブックコンピュータ17が画面投影要求を携帯電話11へ送信するとき、画面投影要求は更に実行メッセージを含む、携帯電話11は画面投影サービスプロセスを起動する。画面投影サービスプロセスは更に、携帯電話11のオペレーティングシステムを起動し得、次に、携帯電話11のオペレーティングシステムは、対応する表示データを生成し、対応する表示データを携帯電話11のビデオカードに格納する。加えて、携帯電話11は、実行メッセージに基づいて電子メールアプリケーションを実行し、対応するアクティビティ(Activity)を呼び出し、ルーシーによって送信された「サブスクリプションコンテンツ」電子メールを開く。加えて、携帯電話11は、無線接続を通じて表示データをノートブックコンピュータ17へ送信する。ノートブックコンピュータ17が表示データを受信した後に、携帯電話11は、ノートブックコンピュータ17のディスプレイ170上に「サブスクリプション通知」電子メールを直接投影する。後に、投影サービスプロセスはなお、表示データをノートブックコンピュータ17へリアルタイムに伝送し得る。
【0128】
携帯電話11のオペレーティングシステムを起動するとき、投影サービスプロセスは更に、携帯電話11の画面を起動し得るか、または、投影サービスを黒画面状態で実行し得ることに留意されたい。これについては、本発明の本実施形態において限定しない。
【0129】
一実施形態において、段階S650は更に、ユーザのタップ操作(すなわち、確認操作)に応答して、腕時計14が無線接続を通じて確認メッセージ(すなわち、第3メッセージ)を携帯電話11へ送信することを含み得る。確認メッセージは、ユーザがノートブックコンピュータ17を使用することによって電子メールを見ることを判定したことを携帯電話11に通知するために使用される。携帯電話11は、確認メッセージを受信した後に、無線接続を通じて実行メッセージ(すなわち第4メッセージ)をノートブックコンピュータ17へ送信し、電子メールを処理するようにノートブックコンピュータ17をトリガする。実行メッセージは、ノートブックコンピュータ17上の電子メールアプリケーションを開くために使用されるか、または、携帯電話11上の電子メールアプリケーションをノートブックコンピュータ17上に投影するために使用される。特定のシナリオにおいて、ノートブックコンピュータ17が実行メッセージを受信した後に、ノートブックコンピュータ17は、通知に対応するタスクを実行して、電子メールプロンプトボックスをポップアップするか、または、対応する電子メールを直接開く。別の特定のシナリオにおいて、ノートブックコンピュータ17が画面投影要求を携帯電話11へ送信するとき、画面投影要求は、通知に対応するサービスを実行し、かつ、携帯電話11の画面上の表示インタフェースをノートブックコンピュータ17上に投影するよう携帯電話11に促すために使用される。更に別の特定のシナリオにおいて、腕時計14によって送信された確認メッセージを受信した後に、携帯電話11は電子メールアプリケーションを実行し、対応するアクティビティ(Activity)およびIntentを呼び出し、ルーシーによって送信された「サブスクリプションコンテンツ」電子メールを開く。加えて、携帯電話11は、実行メッセージをノートブックコンピュータ17へ送信する。実行メッセージは、携帯電話11上の「サブスクリプションコンテンツ」電子メールをノートブックコンピュータ17のディスプレイ170上に投影するために使用される。実行メッセージを受信した後に、ノートブックコンピュータ17は、携帯電話11との投影接続を確立する。携帯電話11は、「サブスクリプションコンテンツ」電子メールをノートブックコンピュータ17のディスプレイ170上に投影し、ユーザは、ノートブックコンピュータ11上で電子メールを見ることがあり得る。
【0130】
一実施形態において、腕時計14の継続デバイスマネージャ313は、継続デバイスとして使用される、システム10におけるデバイスを選択するために使用され得る。具体的には、段階S620において、携帯電話11の通知決定マネージャ310は、腕時計14を通知デバイスとして選択し、携帯電話11は、継続デバイスを選択しないことがあり得る。段階S630において、携帯電話11は、プロンプトメッセージを腕時計14へ送信し、プロンプトメッセージは、携帯電話11が電子メールを受信することを腕時計14上でプロンプトするために使用され、プロンプトメッセージは、継続デバイスについての情報を含まないことがあり得る。段階S640において、腕時計14は、電子メールを受信するよう携帯電話11にプロンプトし、腕時計14の継続デバイスマネージャ313は、ネットワーキングを通じて取得されたシステム10における各デバイスのステータスに基づいて、ノートブックコンピュータ17を継続デバイスとして選択し、ノートブックコンピュータ17のショートカットエントリを表示する。段階S650において、腕時計14は、ユーザがショートカットエントリをタップする操作に応答して、実行メッセージをノートブックコンピュータ17へ送信する。段階S650において、ノートブックコンピュータ17は、実行メッセージを受信した後に、通知に対応するタスクを実行する。
【0131】
一実施形態において、システム10における各デバイスは、無線接続を確立し、無線接続を通じて別のデバイスのステータスを認識し得る。特定の実施形態において、携帯電話11が通知を生成した後に、携帯電話11は、接続を確立するための要求を送信する。携帯電話11は、タブレットコンピュータ、テレビ、スピーカまたはノートブックコンピュータなどのデバイスから応答メッセージを受信した後に、まず、各デバイスとの間で信頼されない接続を確立し得る。確立された信頼されない接続に基づいて、信頼される認証に必要な情報が携帯電話1と各デバイスとの間で伝送され得る。例えば、携帯電話11は、以下の方式において、システム10における各デバイスのステータスを認識し得る。方式1:システム10における各デバイスは、確立された無線接続を通じて、デバイスのステータスを携帯電話1へ報告し得る。方式2:携帯電話11は、クラウドサーバから、システム10における各デバイスのステータスを取得し得る。サーバは、携帯電話11、ならびに、スピーカ、テレビ、およびタブレットコンピュータなどの様々な家庭用電化製品のためにスマートホームサービスを提供するデバイスであり得る。
【0132】
通知を生成する、または、通知に対応するタスクを実行するよう携帯電話11にプロンプトするよう構成できるデバイスがあるかどうかを携帯電話11が判定する具体的な実装は、以下の通りであり得る。携帯電話11が通知を生成する前に、携帯電話11は、システム10におけるデバイスとネットワーキングし、携帯電話11が通知を生成した後に、携帯電話11は、ネットワーキング中に、当該デバイスからプロンプトデバイスおよび継続デバイスを選択する。
【0133】
いくつかの実施形態において、次に、携帯電話11と各デバイスとの間の信頼関係の検証が集中型認証または分散型認証を通じて完了され得、その結果、携帯電話11は、タブレットコンピュータ、テレビ、スピーカおよびノートブックコンピュータなどのデバイスから信頼されたデバイスを判定するか、または、タブレットコンピュータ、テレビ、スピーカ、およびノートブックコンピュータなどのデバイスから、携帯電話11によって信頼されるデバイスを判定する。例えば、携帯電話11は、タブレットコンピュータ、テレビ、およびスピーカが信頼されたデバイスであると判定するか、または、携帯電話11およびタブレットコンピュータが相互に信頼されたデバイスであると判定し、携帯電話11およびテレビはまた、相互に信頼されたデバイスであり、携帯電話11およびスピーカはまた、相互に信頼されたデバイスである。ノートブックコンピュータは、信頼されたデバイスでないか、または、携帯電話11およびノートブックコンピュータは、相互に信頼されたデバイスでない。
【0134】
一実施形態において、スピーカ15は、図7(a)~図7(c)におけるプロンプトデバイス32であり得る。携帯電話11が新たな電子メールの通知を受信するとき、スピーカ15がユーザに比較的近い場合、プロンプトデバイスマネージャ312は、スピーカ15をプロンプトデバイスとして選択し得る。携帯電話11は、ルータを使用することによって、プロンプトメッセージをスピーカサーバ(例えばクラウドサーバ)へ送信し得、スピーカサーバは、スピーカ15を使用することによって、ユーザとの音声インタラクションを実行する。スピーカサーバは、プロンプトメッセージを受信した後に、スピーカ15を制御して音声プロンプトを送信し、電子メールが受信されたことをユーザにプロンプトし得る。例えば、スピーカ15は、「携帯電話が新たな電子メールを受信した」ことをブロードキャストし得る。加えて、スピーカ15は更に、「処理のためにノートブックコンピュータに切り替えるかどうかを決定してください」という音声をブロードキャストし得る。例えば、スピーカ15は、「処理のためにノートブックコンピュータに切り替えますか」をブロードキャストし得る。ユーザがノートブックコンピュータ17を使用することによって電子メールを処理することを望むとき、ユーザは、「OK」または「はい」などの音声でスピーカ15に返信し、スピーカ15は、ユーザの返信をスピーカサーバへ報告する。ユーザの返信に応答して、スピーカサーバは、ルータを使用することによって実行メッセージをノートブックコンピュータ17へ送信し得る。ユーザは、スピーカ15とインタラクトすることによって、ノートブックコンピュータ17を使用することによって電子メールを直接処理し得る。
【0135】
一実施形態において、ソースデバイス31および継続デバイス33は同一デバイスであり得る。例えば、図8(a)~図8(c)に示されるように、ソースデバイス31および継続デバイス33の両方はノートブックコンピュータ17である。図8(a)に示されるように、ノートブックコンピュータ17が新たな電子メールの通知を受信するとき、ノートブックコンピュータ17は、ノートブックコンピュータ17のディスプレイ170上にウィンドウ171をポップアップし、ノートブックコンピュータ17が電子メールを受信したとユーザにプロンプトし得る。腕時計14がユーザによって装着される場合、プロンプトデバイスマネージャ312は、腕時計14をプロンプトデバイスとして選択し得る。腕時計14がプロンプトメッセージを受信した後に、腕時計14のディスプレイ140は、プロンプトテキスト141、ショートカットエントリ142、および、ショートカットエントリ142に対応するテキスト「ノートブックコンピュータ上で詳細を見る」を表示する。図8(b)に示されるように、ユーザがノートブックコンピュータ17を使用することによって電子メールを処理することを望むとき、ユーザは、ショートカットエントリ142上でタップ操作を実行し得る。ユーザのタップ操作に応答して、腕時計14は、実行メッセージをノートブックコンピュータ17へ送信する。図8(c)に示されるように、ノートブックコンピュータ17が実行メッセージを受信した後に、ノートブックコンピュータ17は、電子メールサービスを開始し、対応する電子メールを開き得、その結果、ユーザは電子メールを直接処理し、電子メールへ返信できる。ユーザは、腕時計14とインタラクトすることによって、ノートブックコンピュータ17を使用することによって電子メールを直接処理し得る。
【0136】
一実施形態において、通知決定マネージャ310、プロンプトデバイスマネージャ312および継続デバイスマネージャ313の1または複数は、決定サーバに位置し得る。例えば、携帯電話11が通知を生成するとき、携帯電話11は通知を決定サーバに報告する。決定サーバは、携帯電話11によって受信された通知が、プロンプトのために別のデバイスへ送信される必要があるかどうかを判定し、通知をプロンプトする必要があるデバイス、および、通知の対応するタスクを継続する必要があるデバイスを判定する。決定サーバは、決定を下した後に、プロンプトメッセージをプロンプトデバイスへ送信する。別の実施形態において、通知決定マネージャ310、プロンプトデバイスマネージャ312および継続デバイスマネージャ313の1または複数は異なるデバイスに位置し得る。例えば、携帯電話11における通知決定マネージャ310およびプロンプトデバイスマネージャ312は、携帯電話11によって受信された通知がプロンプトのために別のデバイスへ送信される必要があるかどうかを判定し、通知をプロンプトする必要があるデバイスを判定し、プロンプトデバイスにおける継続デバイスマネージャ313は、通知に対応するタスクを継続する必要があるデバイスを判定する。
【0137】
図9(a)~図9(c)は、一実施形態による適用シナリオにおけるデバイスの概略図である。図6に示される方法は、図9(a)~図9(c)に示されるシナリオにおいて使用される。図8(a)~図8(c)において、携帯電話11は図5におけるソースデバイス31であり、タブレットコンピュータ12は図5におけるプロンプトデバイス32であり、スマート画面16は図5における継続デバイス33である。異なる適用シナリオにおいて、通知処理方法における同一のプロセスは再び説明されない。
【0138】
段階S610:図9(a)に示されるように、携帯電話11のビデオアプリケーションは、バックグラウンドで映像再生更新通知を受信し、携帯電話11は、ディスプレイ110上にウィンドウ112をポップアップし、バスケットボールの試合が更新されたことをユーザにリマインドし得る。ユーザが携帯電話11の通知を適時に知ることができない場合、ユーザは最新のバスケットボールの試合を逃し得る。携帯電話11のステータスマネージャ311が、通知のタイプ(この実施形態においては画面オフ通知)および通知サービスのタイプ(この実施形態においてはビデオアプリケーション)に基づいて、通知がプロンプトのために別のデバイスへ送信される必要があると判定し得、それにより、デバイス間のインタラクションおよび協働の能力を強化し、それにより、ユーザが最新のバスケットボールの試合を逃すことを防止する。
【0139】
段階S620:例えば、タブレットコンピュータ12、スマート画面16およびノートブックコンピュータ17はすべて、携帯電話11とネットワーキングされ、プロンプトデバイスマネージャ312は、タブレットコンピュータ12が使用されていること、および、タブレットコンピュータ12が通知を表示し得ユーザに適時にリマインドし得ることを認識する。したがって、プロンプトデバイスマネージャ312は、タブレットコンピュータ12をプロンプトデバイスとして選択する。プロンプトデバイスマネージャ312は更に、タブレットコンピュータ12がテキストを通じて通知についての情報を表示すると判定し得、それにより、デバイス間のインタラクションおよび協働の能力を強化し、それにより、ユーザが最新のバスケットボールの試合を逃すことを防止する。一実施形態において、タブレットコンピュータ12の画面がオンになり、タブレットコンピュータ12がアプリケーションについて実行されている場合、タブレットコンピュータ12は、画面がオンになりタブレットコンピュータ12がアプリケーションについて実行されている状態を、Bluetooth接続またはP2P接続を通じて携帯電話11へ送信し得る。携帯電話11は、タブレットコンピュータ12の画面がオンになりタブレットコンピュータ12がアプリケーションについて実行されているという事実に基づいて、タブレットコンピュータ12が使用されていると判定し得る。
【0140】
携帯電話11の継続デバイスマネージャ313は、スマート画面16およびノートブックコンピュータ17の両方がタブレットコンピュータ12に比較的近いこと、ならびに、スマート画面16およびノートブックコンピュータ17の両方が、比較的良好な表示能力を有し、ビデオの再生に好適であることを認識する。したがって、継続デバイスマネージャ313は、スマート画面16およびノートブックコンピュータ17をユーザにプッシュし得、ユーザは、スマート画面16およびノートブックコンピュータ17の1つを継続デバイスとして選択し、通知に対応するタスクを実行する(すなわち、バスケットボールの試合を再生する)。
【0141】
段階S630:携帯電話11が、通知決定マネージャ310の決定に基づいて、プロンプトメッセージをタブレットコンピュータ12へ送信する。プロンプトメッセージは、2つの継続デバイスについての情報(スマート画面16およびノートブックコンピュータ17についての情報)、サービス意図、サービス名、サービスデータ、プロンプトモードなどの1または複数を含み得る。
【0142】
段階S640:タブレットコンピュータ12は、プロンプトメッセージを受信した後に、通知が受信されたことを携帯電話11にプロンプトする。図9(b)に示されるように、タブレットコンピュータ12がプロンプトメッセージを受信した後に、タブレットコンピュータ12は、ウィンドウマネージャおよび通知マネージャを実行し、ウィンドウ121をディスプレイ120上にポップアップする。ウィンドウ121は、バスケットボールの試合が更新されたことを示す通知を携帯電話11が受信したことをユーザにプロンプトするために使用される。ウィンドウ121は、ステータスバーまたはバナー通知を通じて表示され得る。ウィンドウ121は更に、2つのショートカットエントリを表示し得る。ショートカットエントリ122に対応するテキストは、「スマート画面で見る」であり、ショートカットエントリ123に対応するテキストは、「ノートブックコンピュータで見る」である。ユーザがスマート画面16を使用することによってバスケットボールの試合を見ることを望むとき、ユーザは、ショートカットエントリ122上でタップ操作を実行し得る。ユーザがノートブックコンピュータ17を使用することによってバスケットボールの試合を見ることを望むとき、ユーザは、ショートカットエントリ113上でタップ操作を実行し得る。
【0143】
段階S650:一実施形態において、ユーザは、スマート画面16を使用することによってバスケットボールの試合を見ることを望み、ショートカットエントリ112に対してタップ操作を実行する。ユーザのタップ操作(すなわち確認操作)に応答して、タブレットコンピュータ12は実行メッセージをスマート画面16へ送信し、バスケットボールの試合を再生するようスマート画面16にトリガする。タブレットコンピュータ12は、継続デバイスとのインタラクションの方式を選択するようユーザにプロンプトし、ユーザの確認操作に応答して、通知に対応するタスクを継続プロセスに最適なスマート画面16に自動的に切り替え、それにより、ユーザがソースデバイス(携帯電話11)を検索する段階の繰り返しを省き、タスク処理効率を改善し、より自然な体験を実装する。
【0144】
段階S660:図9(c)に示されるように、スマート画面16が実行メッセージを受信した後に、スマート画面16は、通知に対応するタスクを実行し、ビデオアプリケーションを開き、対応するアクティビティを呼び出し、バスケットボールの試合を再生し、その結果、ユーザは、ビデオサービスを直接開始し、スマート画面16にインストールされた対応するビデオアプリケーションを開くことなくバスケットボールの試合を再生し、それにより、ユーザ操作を省きユーザエクスペリエンスを改善する。スマート画面16が実行メッセージを受信するときに対応するビデオアプリケーションがスマート画面16にインストールされていない場合、スマート画面16は画面投影要求を携帯電話11へ送信する。画面投影要求は、通知に対応するサービスを実行するよう携帯電話11に促し、携帯電話11の画面上の表示インタフェースをスマート画面16上に投影するために使用される。画面投影要求は、スマート画面16の識別子を保持し得、その結果、促されたデバイス、すなわち携帯電話11は、スマート画面16の識別子に基づいて、携帯電話11の表示インタフェース上の表示データをスマート画面16へ送信する。スマート画面16が画面投影要求を携帯電話11へ送信するとき、携帯電話11は画面投影サービスプロセスを起動する。画面投影サービスプロセスは更に、携帯電話11のオペレーティングシステムを起動し得、次に、携帯電話11のオペレーティングシステムは、対応する表示データを生成し、対応する表示データを携帯電話11のビデオカードに格納する。加えて、携帯電話11は、実行メッセージに基づいてビデオアプリケーションを実行し、対応するアクティビティ(Activity)を呼び出し、バスケットボールの試合を再生する。加えて、携帯電話11は、無線接続を通じて表示データをノートブックコンピュータ17へ送信する。ノートブックコンピュータ17が表示データを受信した後に、携帯電話11は、バスケットボールの試合をノートブックコンピュータ17のディスプレイ170上に直接投影する。その後、投影サービスプロセスはなお、表示データを携帯電話11へリアルタイムに伝送し得る。携帯電話11のオペレーティングシステムを起動するとき、投影サービスプロセスは更に、携帯電話11の画面を起動し得るか、または、投影サービスを黒画面状態で実行し得ることに留意されたい。これについては、本発明の本実施形態において限定しない。
【0145】
一実施形態において、ソースデバイス31およびプロンプトデバイス32は同一デバイスであり得る。例えば、図10(a)および図10(b)に示されるように、ソースデバイス31およびプロンプトデバイス32の両方は携帯電話11である。バスケットボールの試合が生中継でブロードキャストされていることを示す通知を携帯電話11が受信したとき、携帯電話11が使用されている場合、プロンプトデバイスマネージャ312は、携帯電話11をプロンプトデバイスとして選択し得る。スマート画面16がユーザに近い場合、継続デバイスマネージャ313は、スマート画面16をプロンプトデバイスとして選択し得る。図10(a)に示されるように、携帯電話11のディスプレイ110は、ウィンドウ113、ショートカットエントリ114、および、ショートカットエントリ114に対応するテキスト「スマート画面で見る」を表示する。ユーザがスマート画面16を使用することによってバスケットボールの試合を再生することを望むとき、ユーザは、ショートカットエントリ114上でタップ操作を実行し得る。ユーザのタップ操作に応答して、携帯電話11は、実行メッセージをスマート画面16へ送信する。実行メッセージを受信した後に、スマート画面16は、通知に対応するタスクを実行する。図10(b)に示されるように、スマート画面16はバスケットボールの試合を再生する。ユーザは、携帯電話11とインタラクトすることにより、バスケットボールの試合をスマート画面16上で直接再生し得る。
【0146】
一実施形態において、図11(a)~図11(c)に示されるように、プロンプトデバイス32および継続デバイス33は同一デバイスであり得る。例えば、プロンプトデバイス32および継続デバイス33の両方はタブレットコンピュータ12である。バスケットボールの試合が生中継でブロードキャストされていることを示す通知を携帯電話11が受信するとき、図11(a)に示されるように、携帯電話11は、ウィンドウ112をディスプレイ110上にポップアップし、バスケットボールの試合が更新されたことをユーザにリマインドし得る。タブレットコンピュータ12が使用されていて、タブレットコンピュータ12のディスプレイより大きいディスプレイを有するデバイスがユーザの近くに無い場合、プロンプトデバイスマネージャ312はタブレットコンピュータ12をプロンプトデバイスとして選択し得る。図11(b)に示されるように、タブレットコンピュータ12がプロンプトメッセージを受信した後に、タブレットコンピュータ12は、タブレットコンピュータ12のディスプレイ120上にウィンドウ124をポップアップする。ウィンドウ124は更に、ショートカットエントリ125、および、ショートカットエントリ125に対応するテキスト「タブレットコンピュータ上で見る」を表示し得る。ユーザがタブレットコンピュータ12を使用することによってバスケットボールの試合を再生することを望むとき、ユーザは、タップ操作をショートカットエントリ125上で実行し得る。ユーザのタップ操作に応答して、タブレットコンピュータ12は、対応する映像サービスを開始し、バスケットボールの試合を再生する。ユーザは、タブレットコンピュータ12とインタラクトすることによって、タブレットコンピュータ12上でバスケットボールの試合を直接再生し得る。
【0147】
図12(a)~図12(d)は、一実施形態による適用シナリオにおけるデバイスの概略図である。図6に示される方法は、図12(a)~図12(d)に示されるシナリオにおいて使用される。図12(a)~図12(d)において、携帯電話11は図6におけるソースデバイス31であり、腕時計14は、図6におけるプロンプトデバイス32であり、スマート画面16は、図6における継続デバイス33である。異なる適用シナリオにおいて、通知処理方法における同一のプロセスは、再び説明されない。
【0148】
段階S610:図12(a)に示されるように、携帯電話11は操作を実行している。例えば、一実施形態において、操作は、撮像操作であり、携帯電話11は、撮像ウィンドウ115をディスプレイ110上に表示し得る。別の実施形態において、操作は代替的に、撮像操作、通話操作、映像再生操作、音楽再生操作、または同様のものであり得る。
【0149】
携帯電話11のビデオ通話アプリケーションは、バックグラウンドでビデオ通話要求の通知を受信し、図12(b)に示されるように、携帯電話11は、ウィンドウ116をディスプレイ110上にポップアップして、新たなビデオ通話要求があることをユーザにリマインドし得る。ビデオ通話要求が携帯電話11上で受理された場合、ビデオ通話アプリケーションは、携帯電話11のカメラを呼び出して、携帯電話11は撮像を中止する。携帯電話11のステータスマネージャ311は、通知のタイプ(本実施形態においては画面オン通知)および通知サービスのタイプ(本実施形態においてはビデオ通話アプリケーション)に基づいて、プロンプトのために通知が別のデバイスへ送信される必要があると判定し得、それにより、デバイス間のインタラクションおよび協働の能力を強化し、それにより、携帯電話11がビデオ通話に起因して撮像を中止することを防止する。
【0150】
段階S620:例えば、腕時計14およびスマート画面16の両方は携帯電話11とネットワーキングされ、プロンプトデバイスマネージャ312は、腕時計14がユーザによって装着されていること、および、腕時計14が通知を表示し得、ユーザに適時にリマインドし得ることを認識する。したがって、プロンプトデバイスマネージャ312は、腕時計14をプロンプトデバイスとして選択する。プロンプトデバイスマネージャ312は更に、アイコンおよびテキストを通じて通知についての情報を腕時計14が表示すると判定し得、それにより、デバイス間のインタラクションおよび協働の能力を強化し、それにより、携帯電話11がビデオ通話に起因して撮像を中止することを防止する。
【0151】
携帯電話11の継続デバイスマネージャ313は、スマート画面16が腕時計14に近いこと、および、スマート画面16がバッテリ表示能力を有し、ビデオ通話をかけるのに好適であると認識する。したがって、継続デバイスマネージャ313は、スマート画面16をユーザにプッシュして、通知に対応するタスク(すなわち、ビデオ通話をかける)を実行し得る。
【0152】
段階S630:携帯電話11が通知決定マネージャ310の決定に基づいてプロンプトメッセージを腕時計14へ送信する。プロンプトメッセージは、継続デバイスについての情報(スマート画面16についての情報)、サービス意図、サービス名、サービスデータ、プロンプトモードなどを含み得る。
【0153】
段階S640:プロンプトメッセージを受信した後に、腕時計14は、通知が受信されたことを携帯電話11にプロンプトする。図12(c)に示されるように、腕時計14がプロンプトメッセージを受信した後に、腕時計14は表示プログラムを実行し、ウィンドウマネージャおよび通知マネージャを実行して、携帯電話11がビデオ通話要求の通知を受信したことをディスプレイ140上でユーザにプロンプトする。ディスプレイ140は更に、ショートカットエントリ143、および、ショートカットエントリ143に対応するテキスト「スマート画面がオンです」を表示し得る。ユーザがスマート画面16を使用することによってビデオ通話をかけることを望むとき、ユーザは、ショートカットエントリ143上でタップ操作を実行し得る。
【0154】
段階S650:一実施形態において、ユーザは、スマート画面16を使用することによってビデオ通話をかけることを望み、ショートカットエントリ143上でタップ操作を実行する。ユーザのタップ操作(すなわち確認操作)に応答して、腕時計14は実行メッセージをスマート画面16へ送信し、ショートカットエントリ143をタップするようスマート画面16をトリガする。腕時計14は、継続デバイスとのインタラクションの方式を選択するようにユーザにプロンプトし、ユーザの確認操作に応答して、通知に対応するタスクを継続処理に最適なスマート画面16に自動的に切り替え、それにより、複数のデバイス間の協働を実装する。このようにして、システム10におけるデバイスは、デバイスの1つによって受信された通知を連携して処理できる。
【0155】
段階S660:図12(d)に示されるように、スマート画面16が実行メッセージを受信した後に、スマート画面16は、対応するビデオ通話サービスを開始し、対応するアクティビティ(Activity)を呼び出し、スマート画面16のカメラおよびオーディオモジュールを呼び出して通知に対応するタスク、すなわち、ビデオ通話をかけることを実行し、その結果、ビデオ通話サービスは、自動的に直接開始されることができ、スマート画面16のビデオ通話アプリケーションエントリからビデオ通話アプリケーションに入ることなくビデオ通話をかけることができる。腕時計14とのインタラクションを通じて、複数のデバイス間の協働を実装でき、ユーザ操作を低減でき、ユーザエクスペリエンスを改善できる。
【0156】
本願の一実施形態は、プロセッサ、ならびに、プロセッサに接続されるメモリ、入力デバイス、出力デバイスおよび通信モジュールを備える電子デバイスを開示する。入力デバイスおよび出力デバイスは1つのデバイスに統合され得る。例えば、タッチセンサは、入力デバイスとして使用され得、ディスプレイは、出力デバイスとして使用され得、タッチセンサおよびディスプレイは、タッチ画面に統合され得る。
【0157】
この場合、図13に示されるように、電子デバイスは、タッチ画面1301(タッチ画面1301はタッチセンサ1306およびディスプレイ1307を含む)、1または複数のプロセッサ1302、メモリ1303、通信モジュール1308、1または複数のアプリケーションプログラム(図示せず)、および1または複数のコンピュータプログラム1304を含み得る。前述のデバイスは、1または複数の通信バス1305を使用することによって接続され得る。1または複数のコンピュータプログラム1304は、メモリ1303に格納され、1または複数のプロセッサ1302によって実行される。1または複数のコンピュータプログラム1304は命令を含み、命令は、上述の実施形態における段階を実行するために使用され得る。上述の方法の実施形態における段階のすべての関連内容は、対応する物理デバイスの機能説明において引用され得る。詳細については、再度ここで説明しない。
【0158】
例えば、プロセッサ1302は具体的には、図2に示されるプロセッサ110であり得、メモリ1303は具体的には、図2に示される内部メモリ221および/または外部メモリ220であり得、ディスプレイ1307は具体的には、図2に示されるディスプレイ294であり得、タッチセンサ1306は具体的には、図2に示されるセンサモジュール200におけるタッチセンサであり得、通信モジュール1308は具体的には、図2に示されるモバイル通信モジュール250および/または無線通信モジュール260であり得る。これは、本願のこの実施形態において限定されることはない。
【0159】
実装についての上述の説明から、当業者は、便宜上および簡単な説明の目的で、上述の機能モジュールへの分割は説明のための例として使用されることを理解することが可能である。実際の適用では、上述の機能は、種々の機能モジュールに割り当てられ、要件に応じて実装され得る、すなわち、装置の内部構造が、種々の機能モジュールに分割されて、上述の機能の全部または一部を実装する。上述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては、上述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照されたい。詳細については、再度ここで説明しない。
【0160】
本願の実施形態における各機能ユニットが1つの処理ユニットに統合されてもよく、または、これらのユニットのそれぞれが物理的に単独で存在してもよく、あるいは2以上のユニットが1つのユニットに統合される。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、または、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
【0161】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、かつ、独立した製品として販売または使用されるとき、統合されたユニットはコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。このような理解に基づいて、本願の実施形態の技術的解決手段は、本質的に、または従来技術に寄与する部分が、または技術的解決手段のすべてまたは一部が、ソフトウェア製品の形態で実装されてよい。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に格納され、本願の実施形態において説明された方法の段階の全部または一部を実行するようコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスであり得る)またはプロセッサに命令するための複数の命令を含む。上述の記憶媒体は、フラッシュメモリ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ、ランダムアクセスメモリ、磁気ディスクまたは光ディスクなど、プログラムコードを格納できるあらゆる媒体を含む。
【0162】
本明細書における実施形態はすべて、漸進的な方式で説明される。実施形態における同一または同様の部分については、これらの実施形態を参照されたい。各実施形態は、他の実施形態との違いに焦点を当てる。特に、装置の実施形態は基本的に、方法の実施形態と同様であり、したがって、簡潔に説明される。関連する部分については、方法の実施形態の説明部分を参照されたい。上で説明された装置の実施形態は一例に過ぎず、別個のコンポーネントとして説明されたユニットは、物理的に別個であっても、またはそうでなくてもよく、ユニットとして示されたコンポーネントは、物理ユニットであっても、またはそうでなくてもよい。コンポーネントまたはモジュールの一部または全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択され得る。当業者は、創造的努力なしに本発明の複数の実施形態を理解し、実施することができる。
【0163】
上述の説明は本願の単なる例示的な実装に過ぎず、本願の保護範囲を限定することは意図されていない。
【0164】
実施形態1:通知処理システムが提供される。システムは第1デバイスおよび第2デバイスを備える。
【0165】
第1デバイスは、通知を生成し、第1メッセージを送信するよう構成され、第1メッセージは、通知を生成するよう第1デバイスにプロンプトするために使用される。
【0166】
第2デバイスは、第1メッセージを受信し、第3デバイスにおける通知に対応するタスクを実行するためのプロンプトを生成し、プロンプトに対応する受信ユーザの入力に応答して第2メッセージを送信、通知に対応するタスクを実行するよう第3デバイスに要求するよう構成される。
【0167】
実施形態2:実施形態1のシステムによれば、第1デバイスは更に、通知をプロンプトするよう構成されることができる通信距離内のデバイスを検出し、第2デバイスが通知をプロンプトするよう構成されることができると検出した後に、第1メッセージを第2デバイスへ送信するよう構成され、第1メッセージは通知情報を含み、通知情報は、通知を生成するよう第1デバイスにプロンプトするために使用される。
【0168】
実施形態3:実施形態2におけるシステムによれば、第1デバイスは更に、通知に対応するタスクを実行するよう構成されることができる通信距離内のデバイスを検出し、第3デバイスが通知に対応するタスクを実行するよう構成されることができると検出した後に、第1メッセージを第2デバイスへ送信するよう構成され、第1メッセージは更に、第3デバイスについての情報を含み、第3デバイスについての情報は、第2デバイスにおいてプロンプトを生成するために使用される。
【0169】
実施形態4:実施形態1または実施形態2におけるシステムによれば、第2デバイスは更に、通知に対応するタスクを実行するよう構成されることができる通信距離内のデバイスを検出し、第3デバイスが通知に対応するタスクを実行するよう構成されることができると検出した後に、第3デバイスにおいて通知に対応するタスクを実行するためのプロンプトを生成する
よう構成される。
【0170】
実施形態5:実施形態1から実施形態4のいずれか1つのシステムによれば、第2デバイスは更に、第1メッセージに応答して、第1インタフェースを表示するよう構成される。
【0171】
第1インタフェースは、N個のデバイスと1対1の対応関係にあるインタフェース要素を含み、N個のデバイスはすべて、通知に対応するタスクを実行するよう構成されることができ、N個のデバイスは第3デバイスを含み、N≧1である。
【0172】
プロンプトに対応する受信ユーザの入力は具体的には、第3デバイスに対応するインタフェース要素に対する受信ユーザのトリガ操作を含む。
【0173】
実施形態6:実施形態1のシステムによれば、システムは更に、第3デバイスを備え、第3デバイスは、通知に対応するタスクを実行するよう構成される。
【0174】
実施形態7:実施形態6のシステムによれば、第2デバイスは更に、第2メッセージを第3デバイスへ送信するよう構成され、第2メッセージは、通知に対応するタスクについての情報を含む。
【0175】
第3デバイスは更に、第2メッセージを受信した後に、通知に対応するタスクを実行するよう構成される。
【0176】
実施形態8:実施形態6のシステムによれば、第2デバイスは更に、第3メッセージを第1デバイスへ送信するよう構成され、第3メッセージは、第1デバイスに通知して、第3デバイスにおいて通知に対応するタスクを実行するために使用される。
【0177】
第1デバイスは更に、第3メッセージを受信した後に、第4メッセージを第3デバイスへ送信するよう構成され、第3メッセージは、通知に対応するタスクについての情報を含む。
【0178】
第3デバイスは更に、第4メッセージを受信した後に、通知に対応するタスクを実行するよう構成される。
【0179】
実施形態9:実施形態7または実施形態8のシステムによれば、通知に対応するタスクについての情報は、通知に対応する、サービス名、サービス意図、およびサービスデータのうち1または複数を含む。
【0180】
実施形態10:実施形態6から実施形態8のいずれか1つのシステムによれば、第3デバイスが通知に対応するタスクを実行することは、具体的には、第3デバイスが、通知に対応するサービスを実行することを含む。
【0181】
実施形態11:実施形態6から実施形態8のいずれか1つのシステムによれば、第3デバイスが通知に対応するタスクを実行することは、具体的には、第3デバイスが画面投影要求を第1デバイスへ送信することを含む。
【0182】
第1デバイスは更に、画面投影要求に応答して、表示データを第3デバイスへ送信するよう構成され、表示データは、第1デバイスのインタフェースを第3デバイス上に表示するために使用される。
【0183】
実施形態12:実施形態1から実施形態11のいずれか1つのシステムによれば、第1デバイス、第2デバイス、および第3デバイスは、同一アカウントまたは同一アカウントの関連アカウントを使用することによってログインされる。
【0184】
実施形態13:実施形態1から実施形態11のいずれか1つのシステムによれば、通知は、電子メール通知、ビデオアプリケーション通知、インスタントメッセージングメッセージ通知、およびビデオ通話通知を含む。
【0185】
実施形態14:実施形態1から実施形態13のいずれか1つのシステムによれば、第1デバイスは、携帯電話またはタブレットコンピュータであり、第2デバイスはスマートウォッチまたはスマートグラスであり、第3デバイスはコンピュータ、テレビまたはスマート画面である。
【0186】
実施形態15:電子デバイスが提供される。電子デバイスは、プロセッサ、メモリ、ディスプレイ、および通信モジュールを含む。プロセッサ、通信モジュール、ディスプレイ、およびメモリは結合され、メモリはコンピュータプログラムコードを記憶するよう構成され、コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含み、コンピュータ命令が電子デバイスによって実行されるとき、電子デバイスは、以下の操作、すなわち、第1デバイスによって送信された第1メッセージを受信すること(第1メッセージは、通知を生成するように第1デバイスにプロンプトするために使用される)、第3デバイスにおける通知に対応するタスクを実行するためのプロンプトを生成すること、および、プロンプトに対応する受信ユーザの入力に応答して、第2メッセージを送信し、通知に対応するタスクを実行するよう第3デバイスに要求することを実行することが可能である。
【0187】
実施形態16:実施形態15の電子デバイスによれば、第1メッセージは、第3デバイスについての情報を含み、電子デバイスは、第3デバイスについての情報に基づいて、第3デバイスにおいて通知に対応するタスクを実行するためのプロンプトを生成する。
【0188】
実施形態17:実施形態15の電子デバイスによれば、コンピュータ命令が電子デバイスによって実行されるとき、電子デバイスは更に、以下の操作、すなわち、通知に対応するタスクを実行するよう構成されることができる通信距離内のデバイスを検出する操作と、第3デバイスが、通知に対応するタスクを実行するよう構成されることができると検出した後に、第3デバイスにおいて通知に対応するタスクを実行するためのプロンプトを生成する操作とを実行することが可能である。
【0189】
実施形態18:実施形態15から実施形態17のいずれか1つの電子デバイスによれば、コンピュータ命令が電子デバイスによって実行されるとき、電子デバイスは更に、以下の操作、すなわち、第1メッセージに応答して第1インタフェースを表示する操作を更に実行することが可能である。
【0190】
第1インタフェースは、N個のデバイスと1対1の対応関係にあるインタフェース要素を含み、N個のデバイスはすべて、通知に対応するタスクを実行するよう構成されることができ、N個のデバイスは第3デバイスを含み、N≧1である。
【0191】
プロンプトに対応する受信ユーザの入力は具体的には、第3デバイスに対応するインタフェース要素に対する受信ユーザのトリガ操作である。
【0192】
実施形態19:実施形態15から実施形態18のいずれか1つの電子デバイスによれば、第2メッセージは、通知に対応するタスクについての情報を含む。
【0193】
実施形態20:実施形態19の電子デバイスによれば、通知に対応するタスクについての情報は、通知に対応する、サービス名、サービス意図、およびサービスデータのうち1または複数を含む。
【0194】
実施形態21:実施形態15から実施形態18のいずれか1つの電子デバイスによれば、第2メッセージは、第3デバイスの通知に対応するタスクを実行するよう第1デバイスに通知するために使用される。
【0195】
実施形態22:実施形態15から実施形態21のいずれか1つの電子デバイスによれば、通知は、電子メール通知、ビデオアプリケーション通知、インスタントメッセージングメッセージ通知、およびビデオ通話通知を含む。
【0196】
実施形態23:実施形態15から実施形態22のいずれか1つの電子デバイスによれば、第1デバイス、電子デバイス、および第3デバイスは、同一アカウントまたは同一アカウントの関連アカウントを使用することによってログインされる。
【0197】
実施形態24:実施形態15から実施形態22のいずれか1つの電子デバイスによれば、第1デバイスは携帯電話またはタブレットコンピュータであり、電子デバイスはスマートウォッチまたはスマートグラスであり、第3デバイスはコンピュータ、テレビまたはスマート画面である。
【0198】
実施形態25:通知プロンプト方法が提供される。方法は以下を含む。
【0199】
第2デバイスは、第1デバイスによって送信された第1メッセージを受信し、第1メッセージは、通知を生成するよう第1デバイスにプロンプトするために使用される。
【0200】
第2デバイスは、第3デバイスにおける通知に対応するタスクを実行するためのプロンプトを生成する。
【0201】
第2デバイスは、プロンプトに対応する受信ユーザの入力に応答して第2メッセージを送信し、通知に対応するタスクを実行するよう第3デバイスに要求する。
【0202】
実施形態26:実施形態25における通知プロンプト方法によれば、方法は更に、以下を含む。
【0203】
第2デバイスは第1メッセージに応答して第1インタフェースを表示する。
【0204】
第1インタフェースは、N個のデバイスと1対1の対応関係にあるインタフェース要素を含み、N個のデバイスはすべて、通知に対応するタスクを実行するよう構成されることができ、N個のデバイスは第3デバイスを含み、N≧1である。
【0205】
プロンプトに対応する受信ユーザの入力は具体的には、第3デバイスに対応するインタフェース要素に対する受信ユーザのトリガ操作を含む。
【0206】
実施形態27:実施形態25または実施形態26の通知プロンプト方法によれば、第1デバイス、第2デバイス、および第3デバイスは、同一アカウントまたは同一アカウントの関連アカウントを使用することによってログインされる。
【0207】
実施形態28:実施形態25または実施形態26の通知プロンプト方法によれば、通知は、電子メール通知、ビデオアプリケーション通知、インスタントメッセージングメッセージ通知、およびビデオ通話通知を含む。
【0208】
実施形態29:実施形態25から実施形態28のいずれか1つの通知プロンプト方法によれば、第1デバイスは、携帯電話またはタブレットコンピュータであり、第2デバイスはスマートウォッチまたはスマートグラスであり、第3デバイスはコンピュータ、テレビまたはスマート画面である。
【0209】
実施形態30:電子デバイスが提供される。電子デバイスは、プロセッサ、メモリ、ディスプレイ、通信モジュールおよび通知決定マネージャを備える。プロセッサ、モバイル通信モジュール、ディスプレイ、およびメモリは結合され、メモリはコンピュータプログラムコードを格納するよう構成され、コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含み、コンピュータ命令が電子デバイスによって実行されるとき、電子デバイスは、以下の操作、すなわち、通知を生成する操作、通知をプロンプトするよう構成できる通信距離内のデバイスを検出し、通知に対応するタスクを実行するよう構成できる通信距離内のデバイスを検出する操作、第2デバイスは通知をプロンプトするよう構成されることができること、および、第3デバイスは通知に対応するタスクを実行するよう構成されることができることを検出する操作、ならびに、第1メッセージを第2デバイスへ送信する操作(第1メッセージは、通知情報、および、第3デバイスについての情報を含み、通知情報は、通知を生成するよう第1デバイスにプロンプトするために使用され、第3デバイスについての情報は、第2デバイスにおいてプロンプトを生成するために使用される)を実行することが可能である。
【0210】
実施形態31:実施形態30の電子デバイスによれば、コンピュータ命令が電子デバイスによって実行されるとき、電子デバイスは更に、以下の操作、すなわち、第3デバイスによって送信された画面投影要求を受信する操作と、画面投影要求に応答して、通知に対応するサービスを開始し、表示データを第3デバイスへ送信する操作であって、表示データは、第1デバイスのインタフェースを第3デバイス上に表示するために使用される、操作とを実行することが可能である。
【0211】
実施形態32:実施形態15から実施形態22のいずれか1つの電子デバイスによれば、電子デバイス、第2デバイス、および第3デバイスは、同一アカウントまたは同一アカウントの関連アカウントを使用することによってログインされる。
【0212】
実施形態33:実施形態15から実施形態22のいずれか1つの電子デバイスによれば、電子デバイスは、携帯電話またはタブレットコンピュータであり、第2デバイスは、スマートウォッチまたはスマートグラスであり、第3デバイスはコンピュータ、テレビまたはスマート画面である。
【0213】
実施形態34:通知処理方法が提供される。方法は以下を含む。
【0214】
第1デバイスが通知を生成する。
【0215】
第1デバイスは、通知をプロンプトするよう構成できる通信距離内のデバイスを検出し、通知に対応するタスクを実行するよう構成できる通信距離内のデバイスを検出し、第2デバイスは通知をプロンプトするよう構成できること、および、第3デバイスは通知に対応するタスクを実行するよう構成できることを検出する。
【0216】
第1デバイスは第1メッセージを第2デバイスへ送信し、第1メッセージは、通知情報、および、第3デバイスについての情報を含み、通知情報は、通知を生成するよう第1デバイスにプロンプトするために使用され、第3デバイスについての情報は、第2デバイスにおいてプロンプトを生成するために使用される。
【0217】
実施形態35:実施形態34の方法によれば、方法は更に以下を含む。
【0218】
第1デバイスが第3デバイスによって送信された画面投影要求を受信する。
【0219】
画面投影要求に応答して、第1デバイスは、通知に対応するサービスを開始し、表示データを第3デバイスへ送信し、表示データは、第1デバイスのインタフェースを第3デバイス上に表示するために使用される。
【0220】
実施形態36:実施形態34または実施形態35の通知プロンプト方法によれば、第1デバイス、第2デバイス、および第3デバイスは、同一アカウントまたは同一アカウントの関連アカウントを使用することによってログインされる。
【0221】
実施形態37:実施形態34または実施形態35の通知プロンプト方法によれば、通知は、電子メール通知、ビデオアプリケーション通知、インスタントメッセージングメッセージ通知、およびビデオ通話通知を含む。
【0222】
実施形態38:実施形態34から実施形態37のいずれか1つの通知プロンプト方法によれば、第1デバイスは、携帯電話またはタブレットコンピュータであり、第2デバイスはスマートウォッチまたはスマートグラスであり、第3デバイスはコンピュータ、テレビ、またはスマート画面である。
【0223】
実施形態39:コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体はプログラム命令を含み、プログラム命令が端末デバイス上で実行されるとき、端末デバイスは、実施形態25から実施形態29のいずれか1つの方法を実行することが可能である。
【0224】
実施形態40:コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体はプログラム命令を含み、プログラム命令が端末デバイス上で実行されるとき、端末デバイスは実施形態34または実施形態38の方法を実行することが可能である。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7(a)】
図7(b)】
図7(c)】
図8(a)】
図8(b)】
図8(c)】
図9(a)】
図9(b)】
図9(c)】
図10(a)】
図10(b)】
図11(a)】
図11(b)】
図11(c)】
図12(a)】
図12(b)】
図12(c)】
図12(d)】
図13
【国際調査報告】