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特表2023-514108サイドリンクビームスイーピング

書誌要約請求の範囲詳細な説明課題実施例実施するための形態図面の説明

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2023-04-05

(54)【発明の名称】サイドリンクビームスイーピング

(51)【国際特許分類】

H04W 72/20 20230101AFI20230329BHJP

H04W 16/28 20090101ALI20230329BHJP

H04W 92/18 20090101ALI20230329BHJP

H04W 72/25 20230101ALI20230329BHJP

【ＦＩ】

H04W72/20

H04W16/28

H04W92/18

H04W72/25

【審査請求】有

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2022546574

(86)(22)【出願日】2020-02-14

(85)【翻訳文提出日】2022-09-05

(86)【国際出願番号】 US2020018406

(87)【国際公開番号】W WO2020113246

(87)【国際公開日】2020-06-04

(81)【指定国・地域】

【公序良俗違反の表示】

（特許庁注：以下のものは登録商標）

１．ＭＡＣＯＳ

(71)【出願人】

【識別番号】504161984

【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド

(74)【代理人】

【識別番号】110000877

【氏名又は名称】弁理士法人ＲＹＵＫＡ国際特許事務所

(72)【発明者】

【氏名】シア、ペンフェイ

(72)【発明者】

【氏名】リウ、ビン

(72)【発明者】

【氏名】クォン、ヨンフーン

【テーマコード（参考）】

5K067

【Ｆターム（参考）】

5K067AA21

5K067DD11

5K067EE02

5K067EE10

5K067EE22

5K067KK02

5K067KK03

(57)【要約】

サイドリンクビームスイーピングのためのコンピュータ実装方法が、第１電子デバイスが基地局にＮ個のＵＬ－ＳＲＳリソース上の上りリンクサウンディング参照信号（ＵＬ－ＳＲＳ）をＮ個の送信ビームパターンを用いて送信する段階であって、Ｎが１より大きい整数である、送信する段階と、前記第１電子デバイスが前記基地局からサイドリンクビーム管理（ＳＬ－ＢＭ）と関連した情報を受信する段階であって、ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報が、前記第１電子デバイスに割り当てられるＳＬリソースと、ＳＬ－ＢＭ用の送信ビームパターンを示すビームパターンインデックスとを示す、受信する段階と、前記第１電子デバイスが第２電子デバイスに、ＳＬ－ＢＭと関連した受信済みの前記情報に基づき、示された前記送信ビームパターンのうちの１つまたは複数を用いて、１つまたは複数のサイドリンクビーム管理参照信号（ＳＬ－ＢＭＲＳ）を送信する段階とを含む。

【特許請求の範囲】

【請求項1】

第１電子デバイスが基地局にＮ個のＵＬ－ＳＲＳリソース上の上りリンクサウンディング参照信号（ＵＬ－ＳＲＳ）をＮ個の送信ビームパターンを用いて送信する段階であって、Ｎが１より大きい整数である、送信する段階と、
前記第１電子デバイスが前記基地局からサイドリンクビーム管理（ＳＬ－ＢＭ）と関連した情報を受信する段階であって、ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報が、前記第１電子デバイスに割り当てられるＳＬリソースと、ＳＬ－ＢＭ用の送信ビームパターンを示すビームパターンインデックスとを示す、受信する段階と、
前記第１電子デバイスが第２電子デバイスに、ＳＬ－ＢＭと関連した受信済みの前記情報に基づき、示された前記送信ビームパターンのうちの１つまたは複数を用いて、１つまたは複数のサイドリンクビーム管理参照信号（ＳＬ－ＢＭＲＳ）を送信する段階と
を備える、コンピュータ実装方法。

【請求項2】

ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報を受信する段階が、
前記第１電子デバイスが前記基地局から前記ＵＬ－ＳＲＳと前記ＳＬ－ＢＭＲＳとの送信機疑似コロケート（Ｔｘ－ＱＣＬ）関係を受信する段階であって、前記Ｔｘ－ＱＣＬ関係が前記Ｎ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用のＱ個の送信ビームパターンを示し、Ｑが１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、受信する段階と、
前記第１電子デバイスが前記基地局から前記ＳＬリソースの割当数を受信する段階であって、前記ＳＬリソースが前記基地局により前記ＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、受信する段階と
を含み、
前記第１電子デバイスが前記第２電子デバイスに前記ＳＬ－ＢＭＲＳを送信する段階が、前記第１電子デバイスが前記第２電子デバイスに前記ＳＬリソース上の前記ＳＬ－ＢＭＲＳを、前記Ｑ個の送信ビームパターンからの複数のビームを用いて送信する段階を含む、請求項１に記載のコンピュータ実装方法。

【請求項3】

前記Ｑ個の送信ビームパターンの各送信ビームパターンが、前記基地局から離れる方向を示す、請求項２に記載のコンピュータ実装方法。

【請求項4】

ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報を受信する段階が、
前記第１電子デバイスが前記基地局から前記ＵＬ－ＳＲＳと前記ＳＬ－ＢＭＲＳとの非Ｔｘ－ＱＣＬ関係を受信する段階であって、前記非Ｔｘ－ＱＣＬ関係が前記Ｎ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用ではないＰ個の送信ビームパターンを示し、Ｐが１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、受信する段階と、
前記第１電子デバイスが前記基地局から前記ＳＬリソースの割当数を受信する段階であって、前記ＳＬリソースが前記基地局により前記ＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、受信する段階と
を含み、
前記第１電子デバイスが前記第２電子デバイスに前記ＳＬ－ＢＭＲＳを送信する段階が、前記第１電子デバイスが前記第２電子デバイスに前記ＳＬリソース上の前記ＳＬ－ＢＭＲＳを、前記Ｎ個の送信ビームパターンに含まれている且つ前記Ｐ個の送信ビームパターンに含まれていない送信ビームパターンを用いて送信する段階を含む、請求項１に記載のコンピュータ実装方法。

【請求項5】

前記第１電子デバイスが前記基地局から前記Ｎ個のＵＬ－ＳＲＳリソースを示す構成情報を受信する段階と、
前記第１電子デバイスが前記Ｎ個のＵＬ－ＳＲＳリソースに基づいて前記Ｎ個の送信ビームパターンを決定する段階と、
前記第１電子デバイスが前記第２電子デバイスからＳＬビームレポートを受信する段階であって、前記ＳＬビームレポートが、前記ＳＬリソース上の前記ＳＬ－ＢＭＲＳの測定に基づいて前記第２電子デバイスにより生成される、受信する段階と
をさらに備える、請求項１から４のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法。

【請求項6】

ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報がＮ個のビットを用いたビットマップを含み、前記ビットマップ内の正のビットで、対応する送信ビームパターンが前記ＳＬ－ＢＭＲＳの送信を許可されていることを示し、前記ビットマップ内の負またはゼロのビットで、対応する送信ビームパターンが前記ＳＬ－ＢＭＲＳの送信を禁止されていることを示す、請求項１から５のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法。

【請求項7】

前記基地局が５Ｇ基地局（ｇＮＢ）を含み、前記第１電子デバイスが前記ｇＮＢのカバレッジの内側にあり、前記第２電子デバイスが前記ｇＮＢの前記カバレッジの外側にあり、前記第１電子デバイスと前記第２電子デバイスとがサイドリンクを通じて通信する、請求項１から６のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法。

【請求項8】

命令を含む非一時的メモリストレージと、
前記非一時的メモリストレージと通信する１つまたは複数のハードウェアプロセッサであって、前記１つまたは複数のハードウェアプロセッサが前記命令を実行して、前記第１電子デバイスが請求項１から７のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法を行うことを可能にする、１つまたは複数のハードウェアプロセッサと
を備える第１電子デバイス。

【請求項9】

１つまたは複数のハードウェアプロセッサにより実行されると、前記１つまたは複数のハードウェアプロセッサに請求項１から７のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法を行わせるコンピュータ命令を備えるコンピュータプログラム。

【請求項10】

基地局が第１電子デバイスからＮ個のＵＬ－ＳＲＳリソース上の上りリンクサウンディング参照信号（ＵＬ－ＳＲＳ）をＮ個の送信ビームパターンを用いて受信する段階であって、Ｎが１より大きい整数である、受信する段階と、
前記基地局が前記第１電子デバイスにサイドリンクビーム管理（ＳＬ－ＢＭ）と関連した情報を送信する段階であって、ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報が、前記第１電子デバイスに割り当てられるＳＬリソースと、ＳＬ－ＢＭ用の送信ビームパターンを示すビームパターンインデックスとを示す、送信する段階と
を備えるコンピュータ実装方法。

【請求項11】

ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報を送信する段階が、
前記基地局が前記第１電子デバイスに前記ＵＬ－ＳＲＳと１つまたは複数のサイドリンクビーム管理参照信号（ＳＬ－ＢＭＲＳ）との送信機疑似コロケート（Ｔｘ－ＱＣＬ）関係を送信する段階であって、前記Ｔｘ－ＱＣＬ関係が前記Ｎ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用のＱ個の送信ビームパターンを示し、Ｑが１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、送信する段階と、
前記基地局が前記第１電子デバイスに前記ＳＬリソースを送信する段階であって、前記ＳＬリソースが前記基地局により前記ＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、送信する段階と
を含む、請求項１０に記載のコンピュータ実装方法。

【請求項12】

前記Ｑ個の送信ビームパターンの各送信ビームパターンが、前記基地局から離れる方向を示す、請求項１１に記載のコンピュータ実装方法。

【請求項13】

ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報を送信する段階が、
前記基地局が前記第１電子デバイスに前記ＵＬ－ＳＲＳと１つまたは複数のサイドリンクビーム管理参照信号（ＳＬ－ＢＭＲＳ）との非Ｔｘ－ＱＣＬ関係を送信する段階であって、前記非Ｔｘ－ＱＣＬ関係が前記Ｎ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用ではないＰ個の送信ビームパターンを示し、Ｐが１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、送信する段階と、
前記基地局が前記第１電子デバイスに前記ＳＬリソースを送信する段階であって、前記ＳＬリソースが前記基地局により前記ＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、送信する段階と
を含む、請求項１０に記載のコンピュータ実装方法。

【請求項14】

前記基地局が前記第１電子デバイスに前記Ｎ個のＵＬ－ＳＲＳリソースを示す構成情報を送信する段階をさらに備える、請求項１０から１３のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法。

【請求項15】

ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報がＮ個のビットを用いたビットマップを含み、前記ビットマップ内の正のビットで、対応する送信ビームパターンが前記ＳＬ－ＢＭＲＳの送信を許可されていることを示し、前記ビットマップ内の負またはゼロのビットで、対応する送信ビームパターンが前記ＳＬ－ＢＭＲＳの送信を禁止されていることを示す、請求項１１から１４のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法。

【請求項16】

前記基地局が５Ｇ基地局（ｇＮＢ）を含み、前記第１電子デバイスが前記ｇＮＢのカバレッジの内側にある、請求項１０から１５のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法。

【請求項17】

命令を含む非一時的メモリストレージと、
前記非一時的メモリストレージと通信する１つまたは複数のハードウェアプロセッサであって、前記１つまたは複数のハードウェアプロセッサが前記命令を実行して、前記基地局が請求項１０から１６のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法を行うことを可能にする、１つまたは複数のハードウェアプロセッサと
を備える基地局。

【請求項18】

１つまたは複数のハードウェアプロセッサにより実行されると、前記１つまたは複数のハードウェアプロセッサに請求項１０から１６のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法を行わせるコンピュータ命令を備えるコンピュータプログラム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本開示は、サイドリンクビームスイーピングに関し、具体的には、第３世代パートナーシッププロジェクト（３ＧＰＰ（登録商標））の新無線（ＮＲ）システムにおいてサイドリンクビーム管理をサポートするビームスイーピングに関する。

【背景技術】

【0002】

３ＧＰＰ（登録商標）のＮＲシステムでは、下りリンクビーム管理と上りリンクビーム管理とがサポートされている。下りリンクとは、基地局からデバイスへのリンクを指している。上りリンクとは、デバイスから基地局へのリンクを指している。

【発明の概要】

【0003】

本開示では、デバイス間（Ｄ２Ｄ）通信用のサイドリンクビームスイーピングについて説明する。

【0004】

第１の実装例では、コンピュータ実装方法が、第１電子デバイスが基地局にＮ個のＵＬ－ＳＲＳリソース上の上りリンクサウンディング参照信号（ＵＬ－ＳＲＳ）をＮ個の送信ビームパターンを用いて送信する段階であって、Ｎは１より大きい整数である、送信する段階と、第１電子デバイスが基地局からサイドリンクビーム管理（ＳＬ－ＢＭ）と関連した情報を受信する段階であって、ＳＬ－ＢＭと関連した情報は、第１電子デバイスに割り当てられるＳＬリソースと、ＳＬ－ＢＭ用の送信ビームパターンを示すビームパターンインデックスとを示す、受信する段階と、第１電子デバイスが第２電子デバイスに、ＳＬ－ＢＭと関連した受信済みの情報に基づき、示された送信ビームパターンのうちの１つまたは複数を用いて、１つまたは複数のサイドリンクビーム管理参照信号（ＳＬ－ＢＭＲＳ）を送信する段階とを含む。

【0005】

第２の実装例では、電子デバイスが、命令を含む非一時的メモリストレージと、メモリストレージと通信する１つまたは複数のハードウェアプロセッサとを含み、１つまたは複数のハードウェアプロセッサは命令を実行して、Ｎ個のＵＬ－ＳＲＳリソース上の上りリンクサウンディング参照信号（ＵＬ－ＳＲＳ）をＮ個の送信ビームパターンを用いて基地局に送信することであって、Ｎは１より大きい整数である、送信することと、サイドリンクビーム管理（ＳＬ－ＢＭ）と関連した情報を基地局から受信することであって、ＳＬ－ＢＭと関連した情報は、第１電子デバイスに割り当てられるＳＬリソースと、ＳＬ－ＢＭ用の送信ビームパターンを示すビームパターンインデックスとを示す、受信することと、ＳＬ－ＢＭと関連した受信済みの情報に基づき、示された送信ビームパターンのうちの１つまたは複数を用いて、１つまたは複数のサイドリンクビーム管理参照信号（ＳＬ－ＢＭＲＳ）を第２電子デバイスに送信することとを含むオペレーションを行う。

【0006】

第３の実装例では、データ通信における送信ビーム制御用のコンピュータ命令を格納した非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ命令が、１つまたは複数のハードウェアプロセッサにより実行されると、１つまたは複数のハードウェアプロセッサに、第１電子デバイスが基地局にＮ個のＵＬ－ＳＲＳリソース上の上りリンクサウンディング参照信号（ＵＬ－ＳＲＳ）をＮ個の送信ビームパターンを用いて送信する手順であって、Ｎが１より大きい整数である、送信する手順と、第１電子デバイスが基地局からサイドリンクビーム管理（ＳＬ－ＢＭ）と関連した情報を受信する手順であって、ＳＬ－ＢＭと関連した情報が、第１電子デバイスに割り当てられるＳＬリソースと、ＳＬ－ＢＭ用の送信ビームパターンを示すビームパターンインデックスとを示す、受信する手順と、第１電子デバイスが第２電子デバイスに、ＳＬ－ＢＭと関連した受信済みの情報に基づき、示された送信ビームパターンのうちの１つまたは複数を用いて、１つまたは複数のサイドリンクビーム管理参照信号（ＳＬ－ＢＭＲＳ）を送信する手順とを含むオペレーションを行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体。

【0007】

第４の実装例では、コンピュータ実装方法が、基地局が第１電子デバイスからＮ個のＵＬ－ＳＲＳリソース上の上りリンクサウンディング参照信号（ＵＬ－ＳＲＳ）をＮ個の送信ビームパターンを用いて受信する段階であって、Ｎは１より大きい整数である、受信する段階と、基地局が第１電子デバイスにサイドリンクビーム管理（ＳＬ－ＢＭ）と関連した情報を送信する段階であって、ＳＬ－ＢＭと関連した情報は、第１電子デバイスに割り当てられるＳＬリソースと、ＳＬ－ＢＭ用の送信ビームパターンを示すビームパターンインデックスとを示す、送信する段階とを含む。

【0008】

第５の実装例では、基地局が、命令を含む非一時的メモリストレージと、メモリストレージと通信する１つまたは複数のハードウェアプロセッサとを含み、１つまたは複数のハードウェアプロセッサは命令を実行して、第１電子デバイスがＮ個のＵＬ－ＳＲＳリソース上の上りリンクサウンディング参照信号（ＵＬ－ＳＲＳ）をＮ個の送信ビームパターンを用いて受信することであって、Ｎは１より大きい整数である、受信することと、サイドリンクビーム管理（ＳＬ－ＢＭ）と関連した情報を第１電子デバイスに送信することであって、ＳＬ－ＢＭと関連した情報は、第１電子デバイスに割り当てられるＳＬリソースと、ＳＬ－ＢＭ用の送信ビームパターンを示すビームパターンインデックスとを示す、送信することとを含むオペレーションを行う。

【0009】

第６の実装例では、データ通信における送信ビーム制御用のコンピュータ命令を格納した非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ命令が、１つまたは複数のハードウェアプロセッサにより実行されると、１つまたは複数のハードウェアプロセッサに、基地局が第１電子デバイスからＮ個のＵＬ－ＳＲＳリソース上の上りリンクサウンディング参照信号（ＵＬ－ＳＲＳ）をＮ個の送信ビームパターンを用いて受信する手順であって、Ｎは１より大きい整数である、受信する手順と、基地局が第１電子デバイスにサイドリンクビーム管理（ＳＬ－ＢＭ）と関連した情報を送信する手順であって、ＳＬ－ＢＭと関連した情報が、第１電子デバイスに割り当てられるＳＬリソースと、ＳＬ－ＢＭ用の送信ビームパターンを示すビームパターンインデックスとを示す、送信する手順とを含むオペレーションを行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体。

【0010】

前述した実装例は、コンピュータ実装方法と、コンピュータ実装方法を行うコンピュータ可読命令を格納した非一時的コンピュータ可読媒体と、コンピュータ実装方法を行うように構成されたハードウェアプロセッサと相互運用可能に結合されたコンピュータメモリおよび非一時的コンピュータ可読媒体に格納された命令を含むコンピュータ実装システムとを用いて実現可能である。

【0011】

本明細書の主題の１つまたは複数の実装例の詳細が、添付図面および本明細書に記載されている。主題の他の特徴、態様、および利点が、本明細書、図面、および特許請求の範囲から明らかとなるであろう。

【図面の簡単な説明】

【0012】

【図1】一実装例による、デバイス間（Ｄ２Ｄ）通信用のサイドリンクビームスイーピングを示すブロック図である。

【0013】

【図2】一実装例による、送信ビームスイーピングを示すブロック図である。

【0014】

【図3】一実装例による、Ｄ２Ｄ通信用のサイドリンクビームスイーピングの例示的な方法を示すスイム図である。

【0015】

【図4】一実装例による、Ｄ２Ｄ通信用のサイドリンクビームスイーピングの別の例示的な方法を示すスイム図である。

【0016】

【図5】一実装例による、Ｄ２Ｄ通信用のサイドリンクビームスイーピングの例示的な方法を示すフロー図である。

【0017】

【図6】一実装例による、本開示に説明されているように、説明されたアルゴリズム、方法、機能、プロセス、フロー、および手順と関連した計算機能性を提供するのに用いられる例示的なコンピュータシステムのブロック図である。

【0018】

【図7】一実装例による、本開示で説明される端末の例示的な構造を示す概略図である。

【0019】

【図8】一実装例による、本開示で説明される基地局の例示的な構造を示す概略図である。

【0020】

様々な図面における類似の参照番号および参照符号は、類似の要素を示す。

【発明を実施するための形態】

【0021】

以下の詳細な説明では、デバイス間（Ｄ２Ｄ）通信用のサイドリンクビームスイーピングを説明し、当業者であれば誰でも開示される主題を１つまたは複数の特定の実装例との関連で作成して使用することができるように詳細な説明を提示する。

【0022】

開示される実装例の様々な修正、改変、および置換を行うことができ、これらは当業者にとって容易に明らかとなるであろう。また、定義される一般的原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実装例およびアプリケーションに適用され得る。場合によっては、説明される主題の理解を得るのに不必要な詳細が、説明される１つまたは複数の実装例を不必要な詳細で分かりにくくさせないように省略されることがある。そのような詳細は当業者の技量の範囲内であるからである。本開示は、説明または示される実装例に限定されることが意図されているわけではなく、説明される原理および特徴に適合する最も広い範囲を与えられることが意図されている。

【0023】

第３世代パートナーシッププロジェクト（３ＧＰＰ（登録商標））の新無線（ＮＲ）システムは、下りリンクビーム管理と上りリンクビーム管理とをサポートすることができる。下りリンクとは、基地局からデバイスへのリンクを指している。上りリンクとは、デバイスから基地局へのリンクを指している。しかしながら、現在の３ＧＰＰ（登録商標）のＮＲシステムでは、サイドリンクビーム管理（例えば、ミリ波周波数におけるサイドリンク）がサポートされていない。サイドリンクとは、基地局（５Ｇ基地局（ｇＮＢ）など）を経由しない直接的なＤ２Ｄ通信と定義され得る。

【0024】

本開示では、Ｄ２Ｄ通信用のサイドリンクビームスイーピングの例示的な実装例を説明する。本開示において、第１電子デバイスが上りリンクサウンディング参照信号（ＵＬ－ＳＲＳ）を複数の方向に送信することができる。基地局は、第１電子デバイスによる複数の送信の測定を行うことができる。次に基地局は、ＵＬ－ＳＲＳとサイドリンクビーム管理参照信号（ＳＬ－ＢＭＲＳ）との送信機疑似コロケート（Ｔｘ－ＱＣＬ）関係（または非Ｔｘ－ＱＣＬ関係）を第１電子デバイスに送信することができる。第１電子デバイスは、ＵＬ－ＳＲＳとＳＬ－ＢＭＲＳとのＴｘ－ＱＣＬ関係（または非Ｔｘ－ＱＣＬ関係）に基づいて、サイドリンクビーム管理を行うことができる。

【0025】

本開示で説明される主題は、次に挙げる利点のうちの１つまたは複数を実現するために、特定の実装例に実装され得る。第１に、説明される手法では、サイドリンクリソースを節約することができる。例えば、範囲拡張が重要である場合、第１電子デバイスは、基地局のカバレッジの外側にある第２電子デバイスと、サイドリンクビーム管理を行うことができる。第２に、説明される手法では、望ましくないサイドリンク（ＳＬ）干渉を基地局で制御することができる。例えば、基地局は、基地局から離れている第１電子デバイスでの送信ビームスイーピングを誘導することができる。第３に、説明される手法では、サイドリンクと他のリンク（例えば、上りリンク）との間の空間再利用を可能にすることができる。当業者には、他の利点が明らかであろう。

【0026】

図１は、一実装例による、デバイス間（Ｄ２Ｄ）通信用のサイドリンクビームスイーピングを示すブロック図（１００）である。ブロック図（１００）には、基地局１０２、ユーザ機器（ＵＥ）１０４およびＵＥ１０６が含まれている。例えば、基地局１０２は、下りリンク１１２および上りリンク１１４を通じてＵＥ１０４と通信できる。ＵＥ１０４は、順方向サイドリンク１１６および逆方向サイドリンク１１８を通じてＵＥ１０６と通信できる。ＵＥ１０６が基地局１０２のカバレッジの内側にある場合、基地局１０２は下りリンク１２２および上りリンク１２４を通じてＵＥ１０６と通信できる。実装例によってはブロック図（１００）に、さらなるＵＥ、異なるＵＥ、またはより少ないＵＥが含まれてもよい。

【0027】

図１に示すように、サイドリンクモード１が考えられる。サイドリンクモード１では、ＵＥ１０４などの送信側ＵＥ（ＴｘＵＥ）が基地局１０２のカバレッジの内側にある。ＵＥ１０６などの受信側ＵＥ（ＲｘＵＥ）は、基地局１０２のカバレッジの内側にあってもなくてもよい。実装例によっては、図１において他のサイドリンクモードが考えられ得る。

【0028】

実装例によっては、ＴｘＵＥにより行われるサイドリンクビーム管理が、ミリ波周波数でサイドリンクをサポートする必要がある。一般的に、異なる位置にある異なるＲｘＵＥに対応できるように、ＴｘＵＥにおいて送信ビームスイーピングが必要とされる。送信ビームスイーピングは通常、全方向的に行われる。例えば、下記の図２に示すように、ＴｘＵＥにおいてＮ個の送信ビームを用いることで、全方向カバレッジを模倣することができる。しかしながら、Ｎが大きいと、ビームスイーピングのオーバーヘッドが大きくなり、干渉も大きくなる。

【0029】

図２は、一実装例による、送信ビームスイーピングを示すブロック図（２００）である。ブロック図（２００）には、基地局２０２とＵＥ２０４とが含まれている。例えば、ＵＥ２０４は、８個の送信ビーム２１１～２１８を用いて、送信ビームスイーピングを行うことができる。実装例によっては、ブロック図（２００）に、さらなる送信ビーム、異なる送信ビーム、またはより少ない送信ビームが含まれてもよい。

【0030】

実装例によっては、基地局２０２がＵＥ２０４での送信ビームスイーピングを誘導して、基地局２０２での干渉を回避することが望ましい。例えば、ＵＥ２０４がＳＬ－ＢＭＲＳを送信する場合、基地局２０２は、ＵＥ２０４がＵＥ２０４の範囲を基地局２０２からさらに離れる方向に拡張する送信ビーム２１１～２１５を用いてＳＬ－ＢＭＲＳを送信する方がよいかもしれない。言い換えれば、基地局２０２は、ＵＥ２０４が基地局２０２の方に向いている送信ビーム２１６～２１８を用いてＳＬ－ＢＭＲＳを送信するのを妨げることができる。

【0031】

図２に示すように、ＵＥ２０４は基地局２０２のカバレッジの内側にある。ＵＥ２０４は、８方向に（すなわち、８個の送信ビーム２１１～２１８を用いて）送信ビームスイーピングを行うことができる。実装例によっては、ＵＥ２０４は任意の数の方向に送信ビームスイーピングを行うことができる。ＵＥ２０４は８回の送信をサイドリンク送信としてサイドリンクの時間リソースまたは周波数リソースで送ることができ、この場合、基地局２０２は対象とする受信機ではない。実装例によっては、ＵＥ２０４は８回の送信を上りリンク送信として上りリンクの時間リソースまたは周波数リソースで送ることができ、この場合、対象とする受信機は基地局２０２である。説明を簡略化するために、８回の送信を上りリンク送信として上りリンクの時間リソースまたは周波数リソースで送ると仮定して、以下のプロセスを説明する。以下のプロセスは、８回の送信をサイドリンク送信としてサイドリンクの時間リソースまたは周波数リソースで送る場合にも適用することができる。

【0032】

基地局２０２は、８回の送信の測定を行うことができる。実装例によっては、８回の送信のスケジューリングと、対応する上りリンクの時間リソースまたは周波数リソースの構成とが基地局２０２によって決定されてよく、８方向（すなわち、８個の送信ビーム２１１～２１８）がＵＥ２０４によって決定されてよい。各送信には、参照信号が含まれてよい。例えば参照信号は、上りリンク送信における上りリンクサウンディング参照信号（ＵＬ－ＳＲＳ）、およびサイドリンク送信におけるサイドリンクサウンディング参照信号（ＳＬ－ＳＲＳ）であってよい。実装例によっては、ＵＬ－ＳＲＳまたはＳＬ－ＳＲＳがＳＬ－ＢＭＲＳと異なることがある。

【0033】

基地局２０２は、測定結果に基づいて、特定のＲｘＵＥとのサイドリンクビームスイーピングに対するビームパターン（または方向）の推奨要件（例えば、ＲｘＵＥ固有の推奨要件）をＵＥ２０４に送信することができる。特定のＲｘＵＥとは、ＵＥ２０４が共にサイドリンクを確立しようとするＵＥであってよい。例えば、ＵＥ２０４が特定のＲｘＵＥとサイドリンクビーム管理を行おうとする場合、基地局２０２はＵＥ２０４に、ＵＥ２０４が送信ビーム２１１～２１５を用いてＳＬ－ＢＭＲＳを送信するように示すことができる。このインジケーションは、ＳＬ－ＢＭＲＳとＵＬ－ＳＲＳとの送信機疑似コロケート（Ｔｘ－ＱＣＬ）関係であってよい。Ｔｘ－ＱＣＬ関係を構築するために、ＵＥ２０４は同じ送信ビームフォーミングベクトル（またはフィルタ）を用いて、サイドリンクリソース上のＳＬ－ＢＭＲＳを送信し、上りリンクリソース上のＵＬ－ＳＲＳを送信することができる。

【0034】

実装例によっては、ビームパターン（または方向）の推奨要件はＲｘＵＥ固有のものでなくてもよい。例えば、ＵＥ２０４が共にサイドリンクを確立しようとする特定のＵＥが存在しない。言い換えれば、ＵＥ２０４がどのＲｘＵＥとサイドリンクビーム管理を行おうとするかに関係なく、推奨要件によって、推奨した送信ビーム２１１～２１５を用いるようＵＥ２０４に指示することができる。

【0035】

実装例によっては、ビームパターン（または方向）の推奨要件の代わりに、基地局２０２は、特定のＲｘＵＥとのサイドリンクビームスイーピングに対するビームパターン（または方向）の禁止要件（例えば、ＲｘＵＥ固有の禁止要件）をＵＥ２０４に送信してもよい。特定のＲｘＵＥとは、ＵＥ２０４が共にサイドリンクを確立しようとするＵＥであってよい。例えば、ＵＥ２０４が特定のＲｘＵＥとサイドリンクビーム管理を行おうとする場合、基地局２０２はＵＥ２０４に、ＵＥ２０４が送信ビーム２１６～２１８を用いてＳＬ－ＢＭＲＳを送信しないように示すことができる。このインジケーションは、ＳＬ－ＢＭＲＳとＵＬ－ＳＲＳとの非Ｔｘ－ＱＣＬ関係であってよい。非Ｔｘ－ＱＣＬ関係は、ＵＥ２０４がサイドリンクリソース上のＳＬ－ＢＭＲＳを送信するのに、サウンディングされても禁止されていない送信ビームフォーミングベクトルを用いることができることを、ＵＥ２０４に示すことができる。この場合、送信ビーム２１１～２１８がサウンディングされており、送信ビーム２１６～２１８が禁止されている。

【0036】

実装例によっては、ビームパターン（または方向）の禁止要件はＲｘＵＥ固有のものでなくてもよい。例えば、ＵＥ２０４が共にサイドリンクを確立しようとする特定のＵＥが存在しない。言い換えれば、ＵＥ２０４がどのＲｘＵＥとサイドリンクビーム管理を行おうとするかに関係なく、禁止要件によって、禁止した送信ビーム２１６～２１８を用いないようＵＥ２０４に指示することができる。

【0037】

実装例によっては、ＵＥ２０４は、ＳＬ－ＢＭＲＳを送信するのに、前述した送信ビームスイーピングでサウンディングされなかった送信ビームフォーミングベクトルを用いなくてもよい。

【0038】

図３は、一実装例による、Ｄ２Ｄ通信用のサイドリンクビームスイーピングの例示的な方法３００を示すスイム図である。説明を明確にするために、後に続く説明では概して、本明細書の他の図との関連で方法３００を説明する。しかしながら、方法３００は必要に応じて、例えば、任意のシステム、環境、ソフトウェア、およびハードウェア、またはシステム、環境、ソフトウェア、およびハードウェアの組み合わせで行われてよいことが理解されるであろう。実装例によっては、方法３００の様々な段階を、並列に、組み合わせて、ループで、または任意の順序で実行することができる。

【0039】

図３に示すように、ＵＥ３０４が基地局３０２のカバレッジの内側にある。ＵＥ３０６は、基地局３０２のカバレッジの内側にあってもなくてもよい。ＵＥ３０４は、ＵＥ３０６とサイドリンクビーム管理を行おうとする。例えば、ＵＥ３０４はＳＬ－ＢＭＲＳをＵＥ３０６に送信しようとする。実装例によっては、ＳＬ－ＢＭＲＳはサイドリンクチャネル状態情報参照信号（ＳＬ－ＣＳＩＲＳ）であってよい。

【0040】

３１０において、基地局３０２は、ＵＥ３０４による上りリンクサウンディングのためにＮ個のＵＬ－ＳＲＳリソースを構成することができる。例えば、基地局３０２は、Ｎ個のＵＬ－ＳＲＳリソースを示す構成情報をＵＥ３０４に送信することができる。実装例によっては、Ｎは１より大きい任意の整数であってよい。

【0041】

３１２において、ＵＥ３０４は、最大Ｎ個の異なる送信ビームを選択して、Ｎ個のＵＬ－ＳＲＳリソース上のＳＲＳを基地局３０２に送信することができる。例えばＵＥ３０４は、図３に示すように、８個の送信ビームを用いてＳＲＳを送信することができる。

【0042】

３１４において、基地局３０２は、Ｎ個のＵＬ－ＳＲＳリソースを用いたＮ回の送信を測定し、その測定に基づいて、ＵＥ３０６とのサイドリンクビーム管理のために推奨要件（または禁止要件）をＵＥ３０４に送信することができる。実装例によっては、測定に基づいて、基地局３０２は、Ｎ個の送信ビームからＱ個の送信推奨ビームを決定して、ＵＥ３０６とのサイドリンクビーム管理用のＱ個の送信推奨ビームを示すＴｘ－ＱＣＬ関係をＵＥ３０４に送信することができる。例えば、Ｑ個の送信推奨ビームはそれぞれ、基地局３０２における干渉（例えば、測定信号強度）が予め決められた閾値を下回るという結果になり得る。

【0043】

実装例によっては、測定に基づいて、基地局３０２は、Ｎ個の送信ビームからＰ個の送信禁止ビームを決定して、ＵＥ３０６とのサイドリンクビーム管理用のＰ個の送信禁止ビームを示す非Ｔｘ－ＱＣＬ関係をＵＥ３０４に送信することができる。例えば、Ｐ個の送信禁止ビームはそれぞれ、基地局３０２における干渉が予め決められた閾値を上回るという結果になり得る。

【0044】

実装例によっては、Ｔｘ－ＱＣＬ関係または非Ｔｘ－ＱＣＬ関係をＵＥ３０４に送信する代わりに、基地局３０２は、Ｎ個のサウンディングビームに対応するＮ個のビットを用いてビットマップを送信することができる。例えば、ビットマップ内の正のビット（例えば１）で、対応するビームがＵＥ３０６とのサイドリンクビーム管理のために推奨されていることを示すことができ、ビットマップ内の負のビット（例えば０または－１）で、対応するビームがＵＥ３０６とのサイドリンクビーム管理に対して禁止されていることを示すことができる。

【0045】

３１６において、基地局３０２はＵＥ３０４用のＳＬ－ＢＭＲＳ送信リソースをスケジューリングすることができる。例えば、基地局３０２はＳＬ－ＢＭＲＳ送信リソースを示す構成情報をＵＥ３０４に送信することができる。ＳＬ－ＢＭＲＳ送信リソースは、Ｑ個の送信推奨ビームまたはＰ個の送信禁止ビームに基づいてスケジューリングされてよい。言い換えれば、ＳＬ－ＢＭＲＳ送信リソースは、Ｑ個の送信推奨ビームまたはＰ個の送信禁止ビームを用いて、ＳＬ－ＢＭＲＳ送信に対応することができる。

【0046】

３１８において、ＵＥ３０４はＳＬ－ＢＭＲＳを、ＳＬ－ＢＭＲＳ送信リソース上で、Ｑ個の送信推奨ビームまたはＰ個の送信禁止ビームを用いてＵＥ３０６に送信することができる。例えばＵＥ３０４は、図３に示すように、８個の送信ビームから５個の送信ビームを用いてＳＬ－ＢＭＲＳをＵＥ３０６に送信することができる。ＳＬ－ＢＭＲＳをＵＥ３０６に送信した後に、ＵＥ３０４は、ＵＥ３０６により生成されるサイドリンクビームレポートを待つことができる。

【0047】

３２０において、ＵＥ３０６はＳＬ－ＢＭＲＳ送信リソースにおけるＳＬ－ＢＭＲＳを測定してサイドリンクビームレポートを生成し、ＵＥ３０６とＵＥ３０４との間のサイドリンクを用いてサイドリンクビームレポートをＵＥ３０４に送信することができる。実装例によっては、ＵＥ３０６は、基地局３０２とＵＥ３０６との間の上りリンクを用いて、サイドリンクビームレポートを基地局３０２に送信することができる。基地局３０２は、基地局３０２とＵＥ３０４との間の下りリンクを用いて、サイドリンクビームレポートをＵＥ３０４に転送することができる。

【0048】

実装例によっては、推奨要件ではなく禁止要件が基地局３０２により用いられてよい。これは、基地局３０２が望ましいビーム方向（例えば、基地局３０２から離れる方向）よりも望ましくないビーム方向（例えば、基地局３０２に向かう方向）についてビーム品質の正確な推定を有し得るからである。

【0049】

図４は、一実装例による、Ｄ２Ｄ通信用のサイドリンクビームスイーピングの別の例示的な方法４００を示すスイム図である。説明を明確にするために、後に続く説明では概して、本明細書の他の図との関連で方法４００を説明する。しかしながら、方法４００は必要に応じて、例えば、任意のシステム、環境、ソフトウェア、およびハードウェア、またはシステム、環境、ソフトウェア、およびハードウェアの組み合わせで行われてよいことが理解されるであろう。実装例によっては、方法４００の様々な段階を、並列に、組み合わせて、ループで、または任意の順序で実行することができる。

【0050】

図４に示すように、ＵＥ４０４が基地局４０２のカバレッジの内側にある。ＵＥ４０４がサイドリンクビーム管理を共に行おうとする特定のＵＥはない。この場合、特定のＲｘＵＥがないＵＥ４０４によって、ＳＬ－ＢＭＲＳがブロードキャストされる。実装例によっては、ＳＬ－ＢＭＲＳがサイドリンク同期信号ブロック（ＳＬ－ＳＳＢ）であってよい。

【0051】

４１０において、基地局４０２は、ＵＥ４０４による上りリンクサウンディングのためにＮ個のＵＬ－ＳＲＳリソースを構成することができる。例えば、基地局４０２は、Ｎ個のＵＬ－ＳＲＳリソースを示す構成情報をＵＥ４０４に送信することができる。実装例によっては、Ｎは１より大きい任意の整数であってよい。

【0052】

４１２において、ＵＥ４０４は、最大Ｎ個の異なる送信ビームを選択して、Ｎ個のＵＬ－ＳＲＳリソース上のＳＲＳを基地局４０２に送信することができる。例えばＵＥ４０４は、図４に示すように、８個の送信ビームを用いてＳＲＳを送信することができる。

【0053】

４１４において、基地局４０２は、Ｎ個のＵＬ－ＳＲＳリソースを用いたＮ回の送信を測定し、その測定に基づいて、サイドリンクビーム管理のために推奨要件（または禁止要件）をＵＥ４０４に送信することができる。実装例によっては、測定に基づいて、基地局４０２は、Ｎ個の送信ビームからＱ個の送信推奨ビームを決定して、サイドリンクビーム管理４用のＱ個の送信推奨ビームを示すＴｘ－ＱＣＬ関係をＵＥ４０４に送信することができる。例えば、Ｑ個の送信推奨ビームはそれぞれ、基地局４０２における干渉（例えば、測定信号強度）が予め決められた閾値を下回るという結果になり得る。

【0054】

実装例によっては、測定に基づいて、基地局４０２は、Ｎ個の送信ビームからＰ個の送信禁止ビームを決定して、サイドリンクビーム管理用のＰ個の送信禁止ビームを示す非Ｔｘ－ＱＣＬ関係をＵＥ４０４に送信することができる。例えば、Ｐ個の送信禁止ビームはそれぞれ、基地局４０２における干渉が予め決められた閾値を上回るという結果になり得る。

【0055】

実装例によっては、Ｔｘ－ＱＣＬ関係または非Ｔｘ－ＱＣＬ関係をＵＥ４０４に送信する代わりに、基地局４０２は、Ｎ個のサウンディングビームに対応するＮ個のビットを用いてビットマップを送信することができる。例えば、ビットマップ内の正のビット（例えば１）で、対応するビームが特定のＲｘＵＥを持たないサイドリンクビーム管理のために推奨されていることを示すことができ、ビットマップ内の負のビット（例えば０または－１）で、対応するビームが特定のＲｘＵＥを持たないサイドリンクビーム管理に対して禁止されていることを示すことができる。

【0056】

４１６において、基地局４０２はＵＥ４０４用のＳＬ－ＢＭＲＳ送信リソースをスケジューリングすることができる。例えば、基地局４０２はＳＬ－ＢＭＲＳ送信リソースを示す構成情報をＵＥ４０４に送信することができる。ＳＬ－ＢＭＲＳ送信リソースは、Ｑ個の送信推奨ビームまたはＰ個の送信禁止ビームに基づいてスケジューリングされてよい。言い換えれば、ＳＬ－ＢＭＲＳ送信リソースは、Ｑ個の送信推奨ビームまたはＰ個の送信禁止ビームを用いて、ＳＬ－ＢＭＲＳ送信に対応することができる。

【0057】

４１８において、ＵＥ４０４はＳＬ－ＢＭＲＳ送信リソース上のＳＬ－ＢＭＲＳを、Ｑ個の送信推奨ビームまたはＰ個の送信禁止ビームを用いてブロードキャストすることができる。例えばＵＥ４０４は、図４に示すように、８個の送信ビームから５個の送信ビームを用いてＳＬ－ＢＭＲＳをブロードキャストすることができる。ＳＬ－ＢＭＲＳをブロードキャストした後に、ＵＥ４０４は、任意のＲｘＵＥにより生成されるサイドリンクビームレポートを待つことができる。

【0058】

実装例によっては、推奨要件ではなく禁止要件が基地局４０２により用いられてよい。これは、基地局４０２が望ましいビーム方向（例えば、基地局４０２から離れる方向）よりも望ましくないビーム方向（例えば、基地局４０２に向かう方向）についてビーム品質の正確な推定を有し得るからである。

【0059】

図５は、一実装例による、Ｄ２Ｄ通信用のサイドリンクビームスイーピングの例示的な方法５００を示すフロー図である。説明を明確にするために、後に続く説明では概して、本明細書の他の図との関連で方法５００を説明する。方法５００は、電子デバイス（例えば、図３に示すＵＥ３０４）により実施されてよい。しかしながら、方法５００は必要に応じて、例えば、任意の好適なシステム、環境、ソフトウェア、およびハードウェア、またはシステム、環境、ソフトウェア、およびハードウェアの組み合わせで行われてよいことが理解されるであろう。実装例によっては、方法５００の様々な段階を、並列に、組み合わせて、ループで、または任意の順序で実行することができる。

【0060】

方法５００は５０２から始まり、ここでは、第１電子デバイスが基地局にＮ個のＵＬ－ＳＲＳリソース上の上りリンクサウンディング参照信号（ＵＬ－ＳＲＳ）をＮ個の送信ビームパターンを用いて送信する。Ｎは１より大きい整数である。例えば、Ｎは８、１６、３２、または６４であってもよい。実装例によっては、基地局は５Ｇ基地局（ｇＮＢ）を含んでよく、第１電子デバイスはｇＮＢのカバレッジの内側にある。

【0061】

５０４において、第１電子デバイスは基地局から、サイドリンクビーム管理（ＳＬ－ＢＭ）と関連した情報を受信する。ＳＬ－ＢＭと関連した情報は、第１電子デバイスに割り当てられるＳＬリソースと、ＳＬ－ＢＭ用の送信ビームパターンを示すビームパターンインデックスとを示すことができる。例えば、ＳＬ－ＢＭと関連した情報は、Ｎ個のビットを用いるビットマップを含んでよい。ビットマップ内の正のビットで、対応する送信ビームパターンが１つまたは複数のサイドリンクビーム管理参照信号（ＳＬ－ＢＭＲＳ）の送信を許可されていることを示すことができ、ビットマップ内の負またはゼロのビットで、対応する送信ビームパターンがＳＬ－ＢＭＲＳの送信を禁止されていることを示すことができる。

【0062】

実装例によっては、第１電子デバイスは基地局から、ＵＬ－ＳＲＳとＳＬ－ＢＭＲＳとの送信機疑似コロケート（Ｔｘ－ＱＣＬ）関係を受信することができる。例えば、Ｔｘ－ＱＣＬ関係は、Ｎ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭに許可されたＱ個の送信ビームパターンを示すことができる。Ｑ個の送信ビームパターンの各送信ビームパターンは、第１電子デバイスにおいて、基地局から離れる方向を示すことができる。Ｑは、１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である。第１電子デバイスは基地局から、基地局によりＳＬ－ＢＭＲＳ用に割り当てられるＳＬリソースの割当数も受信することができる。

【0063】

実装例によっては、第１電子デバイスは基地局から、ＵＬ－ＳＲＳとＳＬ－ＢＭＲＳとの非Ｔｘ－ＱＣＬ関係を受信することができる。例えば、非Ｔｘ－ＱＣＬ関係は、Ｎ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭに許可されていないＰ個の送信ビームパターンを示すことができる。Ｐは、１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である。第１電子デバイスは基地局から、基地局によりＳＬ－ＢＭＲＳ用に割り当てられるＳＬリソースの割当数も受信することができる。

【0064】

５０６において、第１電子デバイスは第２電子デバイスに、ＳＬ－ＢＭと関連した受信済みの情報に基づき、示された送信ビームパターンのうちの１つまたは複数を用いて、１つまたは複数のＳＬ－ＢＭＲＳを送信する。実装例によっては、第２電子デバイスは基地局のカバレッジの外側にあってよく、第１電子デバイスと第２電子デバイスとはサイドリンクを通じて通信できる。実装例によっては、第１電子デバイスは、特定の受信電子デバイスがなくても、ＳＬ－ＢＭＲＳをブロードキャストすることができる。

【0065】

実装例によっては、第１電子デバイスは第２電子デバイスにＳＬリソース上のＳＬ－ＢＭＲＳを、Ｑ個の送信ビームパターンからの複数のビームを用いて送信することができる。実装例によっては、第１電子デバイスは第２電子デバイスにＳＬリソース上のＳＬ－ＢＭＲＳを、Ｎ個の送信ビームパターンに含まれている且つＰ個の送信ビームパターンには含まれていない送信ビームパターンを用いて送信することができる。

【0066】

実装例によっては、第１電子デバイスが基地局にＵＬ－ＳＲＳを送信する前に、第１電子デバイスは基地局から、上りリンクサウンディング用のＮ個のＵＬ－ＳＲＳリソースを示す構成情報を受信することができる。第１電子デバイスは、上りリンクサウンディング用のＮ個のＵＬ－ＳＲＳリソースに基づいて、Ｎ個の送信ビームパターンを決定することができる。

【0067】

実装例によっては、第１電子デバイスが第２電子デバイスにＳＬ－ＢＭＲＳを送信した後に、第１電子デバイスは第２電子デバイスからＳＬビームレポートを受信することができる。ＳＬビームレポートは、ＳＬリソース上のＳＬ－ＢＭＲＳの測定に基づいて、第２電子デバイスにより生成され得る。

【0068】

図６は、一実装例による、本開示に説明されているように、説明されたアルゴリズム、方法、機能、プロセス、フロー、および手順と関連した計算機能性を提供するのに用いられる例示的なコンピュータシステム６００のブロック図である。コンピュータシステム６００、または１つより多くのコンピュータシステム６００は、本開示で前述した電子デバイス、例えば図３に示すＵＥ３０４を実装するのに用いられ得る。

【0069】

態様によっては、コンピュータ６０２は、入力デバイス、例えば、ユーザ情報を受け取ることができるキーパッド、キーボード、タッチスクリーンなどのデバイスと、コンピュータ６０２のオペレーションと関連した、デジタルデータ、視覚情報もしくは音声情報（または情報の組み合わせ）を含む情報を知らせる出力デバイスとを含む、またはグラフィカルユーザインタフェース（ＧＵＩ）を含むコンピュータを備えてよい。

【0070】

コンピュータ６０２は、クライアント、ネットワークコンポーネント、サーバ、データベースもしくは他の永続性、または本開示で説明される主題を行うためのコンピュータシステムの任意の他のコンポーネント（または役割の組み合わせ）としての役割を果たすことができる。示されたコンピュータ６０２は、ネットワーク６３０と通信可能に結合されている。実装例によっては、コンピュータ６０２の１つまたは複数のコンポーネントが、クラウドコンピューティングに基づく環境、ローカル環境、グローバル環境などの環境（またはこれらの環境の組み合わせ）を含む環境の中で動作するように構成されてよい。

【0071】

高レベルでは、コンピュータ６０２は、説明される主題と関連したデータおよび情報の受信、送信、処理、格納、または管理を行うように動作可能な電子コンピューティングデバイスである。いくつかの実装例によれば、コンピュータ６０２は、アプリケーションサーバ、電子メールサーバ、ウェブサーバ、キャッシュサーバ、ストリーミングデータサーバなどのサーバ（またはこれらのサーバの組み合わせ）を含んでも、このサーバと通信可能に結合されてもよい。

【0072】

コンピュータ６０２は、ネットワーク６３０を使って、（例えば、別のコンピュータ６０２で実行する）クライアントアプリケーションから要求を受信し、受信した要求を適切なソフトウェアアプリケーションを用いて処理することにより、受信した要求に応答することができる。さらに、内部ユーザ（例えば、コマンドコンソールから、または他の適切なアクセス方法で）、外部パーティまたはサードパーティ、他の自動化されたアプリケーションのほかに、任意の他の適切なエンティティ、個人、システム、またはコンピュータからコンピュータ６０２に要求が送られてもよい。

【0073】

コンピュータ６０２のコンポーネントはそれぞれ、システムバス６０３を用いて通信できる。実装例によっては、コンピュータ６０２のコンポーネントのいずれかまたは全て、すなわち、ハードウェアまたはソフトウェア（またはハードウェアおよびソフトウェアの両方の組み合わせ）は、アプリケーションプログラミングインタフェース（ＡＰＩ）６１２またはサービス層６１３（またはＡＰＩ６１２とサービス層６１３との組み合わせ）を用いるシステムバス６０３を使って、互いにまたはインタフェース６０４（または両方の組み合わせ）とインタフェースをとることができる。ＡＰＩ６１２は、ルーチン、データ構造体、およびオブジェクトクラスの仕様を含んでよい。ＡＰＩ６１２は、コンピュータ言語から独立しても、これに依存してもよく、完全なインタフェース、単一の機能、またはＡＰＩのセットを指すことさえあり得る。サービス層６１３は、コンピュータ６０２、またはコンピュータ６０２に通信可能に結合された他のコンポーネント（示されているかどうかに関係なく）にソフトウェアサービスを提供する。コンピュータ６０２の機能性は、このサービス層を用いて全てのサービス利用者にアクセス可能になり得る。ソフトウェアサービス、例えばサービス層６１３により提供されるソフトウェアサービスが、再利用可能な定義済みの機能性を定義済みのインタフェースを通じて提供する。例えば、インタフェースは、Ｊａｖａ（登録商標）、Ｃ＋＋、または拡張マークアップ言語（ＸＭＬ）形式または他の好適な形式でデータを提供する他の好適な言語で記述されたソフトウェアであってよい。コンピュータ６０２の統合されたコンポーネントとして示されているが、代替実装例では、コンピュータ６０２の他のコンポーネントまたはコンピュータ６０２に通信可能に結合された他のコンポーネント（示されているかどうかに関係なく）に関連して、ＡＰＩ６１２またはサービス層６１３をスタンドアローン型コンポーネントとして示してもよい。さらに、ＡＰＩ６１２またはサービス層６１３のいずれかまたは全ての部分が、本開示の範囲から逸脱することなく、別のソフトウェアモジュール、企業向けアプリケーション、またはハードウェアモジュールの子モジュールまたはサブモジュールとして実装されてもよい。

【0074】

コンピュータ６０２はインタフェース６０４を含む。図６には単一のインタフェース６０４として示されているが、コンピュータ６０２の特定のニーズ、要望、または特定の実装例に従って、２つまたはそれより多くのインタフェース６０４が用いられてよい。インタフェース６０４は、分散環境においてネットワーク６３０に接続された他のシステム（示されているかどうかに関係なく）とコンピュータ６０２が通信するために用いられる。一般に、インタフェース６０４は、ソフトウェアまたはハードウェア（またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ）でエンコードされたロジックを含み、ネットワーク６３０と通信するように動作可能である。より具体的には、インタフェース６０４は、示されたコンピュータ６０２の内外でネットワーク６３０またはインタフェースのハードウェアが物理信号を通信するよう動作可能になるように、通信と関連した１つまたは複数の通信プロトコルをサポートするソフトウェアを含んでよい。

【0075】

コンピュータ６０２はプロセッサ６０５を含む。図６には単一のプロセッサ６０５として示されているが、コンピュータ６０２の特定のニーズ、要望、または特定の実装例に従って、２つまたはそれより多くのプロセッサが用いられてよい。一般に、プロセッサ６０５は命令を実行し、データを操作して、コンピュータ６０２のオペレーションと、本開示で説明された任意のアルゴリズム、方法、機能、プロセス、フロー、および手順とを行う。

【0076】

コンピュータ６０２は、コンピュータ６０２のためにデータを保持できるデータベース６０６、または（示されているかどうかに関係なく）ネットワーク６３０に接続され得る他のコンポーネント（または両方の組み合わせ）も含む。例えば、データベース６０６は、インメモリ型データベース、従来型データベース、または本開示に適合するデータを格納する他の種類のデータベースであってもよい。実装例によっては、データベース６０６は、コンピュータ６０２の特定のニーズ、要望、または特定の実装例と、説明した機能性とに従って、２つまたはそれより多くの異なるデータベース種類の組み合わせ（例えば、インメモリ型と従来型とによるハイブリッド型データベース）であってもよい。図６には単一のデータベース６０６として示されているが、コンピュータ６０２の特定のニーズ、要望、または特定の実装例と、説明した機能性とに従って、（同じ種類であるか、または複数の種類を組み合わせた）２つまたはそれより多くのデータベースが用いられてよい。データベース６０６がコンピュータ６０２の不可欠なコンポーネントとして示されているが、代替実装例では、データベース６０６がコンピュータ６０２の外側にあってもよい。

【0077】

コンピュータ６０２は、コンピュータ６０２のためにデータを保持できるメモリ６０７、または（示されているかどうかに関係なく）ネットワーク６３０に接続され得る他のコンポーネント（または両方の組み合わせ）も含む。例えば、メモリ６０７は、本開示に適合するデータを格納するランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）、読み出し専用メモリ（ＲＯＭ）、光学メモリ、および磁気メモリなどであってよい。実装例によっては、メモリ６０７は、コンピュータ６０２の特定のニーズ、要望、または特定の実装例と、説明した機能性とに従って、２つまたはそれより多くの異なる種類のメモリの組み合わせ（例えば、ＲＡＭと磁気ストレージとの組み合わせ）であってもよい。図６には単一のメモリ６０７として示されているが、コンピュータ６０２の特定のニーズ、要望、または特定の実装例と、説明した機能性とに従って、（同じ種類であるか、または複数の種類を組み合わせた）２つまたはそれより多くのメモリ６０７が用いられてよい。メモリ６０７がコンピュータ６０２の不可欠なコンポーネントとして示されているが、代替実装例では、メモリ６０７がコンピュータ６０２の外側にあってもよい。

【0078】

アプリケーション６０８は、コンピュータ６０２の特定のニーズ、要望、または特定の実装例に従って、具体的には本開示で説明された機能性に関して、機能性を提供するアルゴリズムソフトウェアエンジンである。例えば、アプリケーション６０８は、１つまたは複数のコンポーネント、モジュール、またはアプリケーションとして機能することができる。さらに、単一のアプリケーション６０８として示されているが、アプリケーション６０８は、複数のアプリケーション６０８としてコンピュータ６０２に実装されてもよい。さらに、アプリケーション６０８は、コンピュータ６０２に不可欠なものとして示されているが、代替実装例ではコンピュータ６０２の外側にあってもよい。

【0079】

コンピュータ６０２は、電源６１４も含むことができる。電源６１４は、ユーザ自身で交換できる、またはユーザ自身で交換できないように構成され得る充電式または非充電式のバッテリを含むことができる。実装例によっては、電源６１４は、（充電、スタンバイ、または他の電源管理機能性を含む）電力変換回路または管理回路を含むことができる。実装例によっては、電源６１４は、例えば、コンピュータ６０２に電力を供給するまたは充電式バッテリを充電するために、コンピュータ６０２を壁のコンセントまたは他の電源に接続できるようにする電源プラグを含むことができる。

【0080】

コンピュータ６０２を含むコンピュータシステムと関連した、またはこのコンピュータシステムの外側にある任意の数のコンピュータ６０２が存在してよく、各コンピュータ６０２はネットワーク６３０を使って通信する。さらに、用語「クライアント」、「ユーザ」、および他の適切な専門用語は、本開示の範囲から逸脱することなく、必要に応じて区別せずに用いられることがある。さらに、本開示では、複数のユーザが１つのコンピュータ６０２を用いる場合があること、また１人のユーザが複数のコンピュータ６０２を用いる場合があることを想定している。

【0081】

図７は、一実装例による、本開示で説明される端末７００の例示的な構造を示す概略図である。端末７００は、受信回路７０２と送信回路７０６とを含む。実装例によっては、端末７００はさらに、本開示で説明される段階のいずれか１つまたはその組み合わせを行うための１つまたは複数の回路を含むことができる。

【0082】

受信回路７０２は、サイドリンクビーム管理（ＳＬ－ＢＭ）と関連した情報を基地局から受信するように構成されている。ＳＬ－ＢＭと関連した情報は、端末７００に割り当てられるＳＬリソースと、ＳＬ－ＢＭ用の送信ビームパターンを示すビームパターンインデックスとを示すことができる。

【0083】

送信回路７０６は、Ｎ個のＵＬ－ＳＲＳリソース上の上りリンクサウンディング参照信号（ＵＬ－ＳＲＳ）を、Ｎ個の送信ビームパターンを用いて基地局に送信し、サイドリンクビーム管理参照信号（ＳＬ－ＢＭＲＳ）を別の端末に送信するように構成されている。Ｎは１より大きい整数である。

【0084】

図８は、一実装例による、本開示で説明される基地局８００の例示的な構造を示す概略図である。基地局８００は、受信回路８０２と送信回路８０６とを含む。実装例によっては、基地局８００はさらに、本開示で説明される段階のいずれか１つまたはその組み合わせを行うための１つまたは複数の回路を含むことができる。

【0085】

受信回路８０２は、上りリンクサウンディング参照信号（ＵＬ－ＳＲＳ）を端末から受信するように構成されている。

【0086】

送信回路８０６は、サイドリンクビーム管理（ＳＬ－ＢＭ）と関連した情報を端末に送信するように構成されている。ＳＬ－ＢＭと関連した情報は、端末に割り当てられるＳＬリソースと、ＳＬ－ＢＭ用の送信ビームパターンを示すビームパターンインデックスとを示すことができる。

【0087】

本主題の説明した実装例は、１つまたは複数の特徴を単独で、または組み合わせて含むことができる。

【0088】

第１の実装例では、コンピュータ実装方法が、第１電子デバイスが基地局にＮ個のＵＬ－ＳＲＳリソース上の上りリンクサウンディング参照信号（ＵＬ－ＳＲＳ）をＮ個の送信ビームパターンを用いて送信する段階であって、Ｎが１より大きい整数である、送信する段階と、第１電子デバイスが基地局からサイドリンクビーム管理（ＳＬ－ＢＭ）と関連した情報を受信する段階であって、ＳＬ－ＢＭと関連した情報が、第１電子デバイスに割り当てられるＳＬリソースと、ＳＬ－ＢＭ用の送信ビームパターンを示すビームパターンインデックスとを示す、受信する段階と、第１電子デバイスが第２電子デバイスに、ＳＬ－ＢＭと関連した受信済みの情報に基づき、示された送信ビームパターンのうちの１つまたは複数を用いて、１つまたは複数のサイドリンクビーム管理参照信号（ＳＬ－ＢＭＲＳ）を送信する段階とを含む。

【0089】

前述の実装例および他の説明した実装例はそれぞれ、任意選択的に、以下の特徴のうちの１つまたは複数を含むことができる。

【0090】

以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第１の特徴であって、ＳＬ－ＢＭと関連した情報を受信する段階が、第１電子デバイスが基地局からＵＬ－ＳＲＳとＳＬ－ＢＭＲＳとの送信機疑似コロケート（Ｔｘ－ＱＣＬ）関係を受信する段階であって、Ｔｘ－ＱＣＬ関係がＮ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用のＱ個の送信ビームパターンを示し、Ｑが１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、受信する段階と、第１電子デバイスが基地局からＳＬリソースの割当数を受信する段階であって、ＳＬリソースが基地局によりＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、受信する段階とを含み、第１電子デバイスが第２電子デバイスにＳＬ－ＢＭＲＳを送信する段階が、第１電子デバイスが第２電子デバイスにＳＬリソース上のＳＬ－ＢＭＲＳを、Ｑ個の送信ビームパターンからの複数のビームを用いて送信する段階を含む、第１の特徴。

【0091】

前述または以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第２の特徴であって、Ｑ個の送信ビームパターンの各送信ビームパターンが基地局から離れる方向を示す、第２の特徴。

【0092】

前述または以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第３の特徴であって、ＳＬ－ＢＭと関連した情報を受信する段階が、第１電子デバイスが基地局からＵＬ－ＳＲＳとＳＬ－ＢＭＲＳとの非Ｔｘ－ＱＣＬ関係を受信する段階であって、非Ｔｘ－ＱＣＬ関係がＮ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用ではないＰ個の送信ビームパターンを示し、Ｐが１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、受信する段階と、第１電子デバイスが基地局からＳＬリソースの割当数を受信する段階であって、ＳＬリソースが基地局によりＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、受信する段階とを含み、第１電子デバイスが第２電子デバイスにＳＬ－ＢＭＲＳを送信する段階が、第１電子デバイスが第２電子デバイスにＳＬリソース上のＳＬ－ＢＭＲＳを、Ｎ個の送信ビームパターンに含まれている且つＰ個の送信ビームパターンに含まれていない送信ビームパターンを用いて送信する段階を含む、第３の特徴。

【0093】

前述または以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第４の特徴であって、第１電子デバイスが基地局からＮ個のＵＬ－ＳＲＳリソースを示す構成情報を受信する段階と、第１電子デバイスがＮ個のＵＬ－ＳＲＳリソースに基づいてＮ個の送信ビームパターンを決定する段階と、第１電子デバイスが第２電子デバイスからＳＬビームレポートを受信する段階であって、ＳＬビームレポートがＳＬリソース上のＳＬ－ＢＭＲＳの測定に基づいて第２電子デバイスにより生成される、受信する段階とをさらに備える、第４の特徴。

【0094】

前述または以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第５の特徴であって、ＳＬ－ＢＭと関連した情報がＮ個のビットを用いたビットマップを含み、ビットマップ内の正のビットで、対応する送信ビームパターンがＳＬ－ＢＭＲＳの送信を許可されていることを示し、ビットマップ内の負またはゼロのビットで、対応する送信ビームパターンがＳＬ－ＢＭＲＳの送信を禁止されていることを示す、第５の特徴。

【0095】

前述または以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第６の特徴であって、基地局が５Ｇ基地局（ｇＮＢ）を含み、第１電子デバイスがｇＮＢのカバレッジの内側にあり、第２電子デバイスがｇＮＢのカバレッジの外側にあり、第１電子デバイスと第２電子デバイスとがサイドリンクを通じて通信する、第６の特徴。

【0096】

第２の実装例では、電子デバイスが、命令を含む非一時的メモリストレージと、メモリストレージと通信する１つまたは複数のハードウェアプロセッサとを含み、１つまたは複数のハードウェアプロセッサは命令を実行して、Ｎ個のＵＬ－ＳＲＳリソース上の上りリンクサウンディング参照信号（ＵＬ－ＳＲＳ）をＮ個の送信ビームパターンを用いて基地局に送信することであって、Ｎは１より大きい整数である、送信することと、基地局からサイドリンクビーム管理（ＳＬ－ＢＭ）と関連した情報を受信することであって、ＳＬ－ＢＭと関連した情報は、第１電子デバイスに割り当てられるＳＬリソースと、ＳＬ－ＢＭ用の送信ビームパターンを示すビームパターンインデックスとを示す、受信することと、ＳＬ－ＢＭと関連した受信済みの情報に基づき、示された送信ビームパターンのうちの１つまたは複数を用いて、１つまたは複数のサイドリンクビーム管理参照信号（ＳＬ－ＢＭＲＳ）を第２電子デバイスに送信することとを含むオペレーションを行う。

【0097】

前述の実装例および他の説明した実装例はそれぞれ、任意選択的に、以下の特徴のうちの１つまたは複数を含むことができる。

【0098】

以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第１の特徴であって、ＳＬ－ＢＭと関連した情報を受信することが、ＵＬ－ＳＲＳとＳＬ－ＢＭＲＳとの送信機疑似コロケート（Ｔｘ－ＱＣＬ）関係を基地局から受信することであって、Ｔｘ－ＱＣＬ関係がＮ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用のＱ個の送信ビームパターンを示し、Ｑは１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、受信することと、ＳＬリソースの割当数を基地局から受信することであって、ＳＬリソースが基地局によりＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、受信することとを含み、ＳＬ－ＢＭＲＳを第２電子デバイスに送信することが、ＳＬリソース上のＳＬ－ＢＭＲＳを第２電子デバイスに、Ｑ個の送信ビームパターンからの複数のビームを用いて送信することを含む、第１の特徴。

【0099】

【0100】

前述または以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第３の特徴であって、ＳＬ－ＢＭと関連した情報を受信することが、ＵＬ－ＳＲＳとＳＬ－ＢＭＲＳとの非Ｔｘ－ＱＣＬ関係を基地局から受信することであって、非Ｔｘ－ＱＣＬ関係がＮ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用ではないＰ個の送信ビームパターンを示し、Ｐが１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、受信することと、ＳＬリソースの割当数を基地局から受信することであって、ＳＬリソースが基地局によりＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、受信することとを含み、ＳＬ－ＢＭＲＳを第２電子デバイスに送信することが、ＳＬリソース上のＳＬ－ＢＭＲＳを第２電子デバイスに、Ｎ個の送信ビームパターンに含まれている且つＰ個の送信ビームパターンに含まれていない送信ビームパターンを用いて送信することを含む、第３の特徴。

【0101】

前述または以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第４の特徴であって、前述のオペレーションがさらに、Ｎ個のＵＬ－ＳＲＳリソースを示す構成情報を基地局から受信することと、Ｎ個のＵＬ－ＳＲＳリソースに基づいてＮ個の送信ビームパターンを決定することと、ＳＬビームレポートを第２電子デバイスから受信することであって、ＳＬビームレポートがＳＬリソース上のＳＬ－ＢＭＲＳの測定に基づいて第２電子デバイスにより生成される、受信することとを含む、第４の特徴。

【0102】

【0103】

【0104】

【0105】

前述の実装例および他の説明した実装例はそれぞれ、任意選択的に、以下の特徴のうちの１つまたは複数を含むことができる。

【0106】

以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第１の特徴であって、ＳＬ－ＢＭと関連した情報を受信する手順が、第１電子デバイスが基地局からＵＬ－ＳＲＳとＳＬ－ＢＭＲＳとの送信機疑似コロケート（Ｔｘ－ＱＣＬ）関係を受信する手順であって、Ｔｘ－ＱＣＬ関係がＮ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用のＱ個の送信ビームパターンを示し、Ｑが１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、受信する手順と、第１電子デバイスが基地局からＳＬリソースの割当数を受信する手順であって、ＳＬリソースが基地局によりＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、受信する手順とを含み、第１電子デバイスが第２電子デバイスにＳＬ－ＢＭＲＳを送信する手順が、第１電子デバイスが第２電子デバイスにＳＬリソース上のＳＬ－ＢＭＲＳを、Ｑ個の送信ビームパターンからの複数のビームを用いて送信する手順を含む、第１の特徴。

【0107】

【0108】

前述または以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第３の特徴であって、ＳＬ－ＢＭと関連した情報を受信する手順が、第１電子デバイスが基地局からＵＬ－ＳＲＳとＳＬ－ＢＭＲＳとの非Ｔｘ－ＱＣＬ関係を受信する手順であって、非Ｔｘ－ＱＣＬ関係がＮ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用ではないＰ個の送信ビームパターンを示し、Ｐが１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、受信する手順と、第１電子デバイスが基地局からＳＬリソースの割当数を受信する手順であって、ＳＬリソースが基地局によりＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、受信する手順とを含み、第１電子デバイスが第２電子デバイスにＳＬ－ＢＭＲＳを送信する手順が、第１電子デバイスが第２電子デバイスにＳＬリソース上のＳＬ－ＢＭＲＳを、Ｎ個の送信ビームパターンに含まれている且つＰ個の送信ビームパターンに含まれていない送信ビームパターンを用いて送信する手順を含む、第３の特徴。

【0109】

前述または以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第４の特徴であって、前述のオペレーションがさらに、第１電子デバイスが基地局からＮ個のＵＬ－ＳＲＳリソースを示す構成情報を受信する手順と、第１電子デバイスがＮ個のＵＬ－ＳＲＳリソースに基づいてＮ個の送信ビームパターンを決定する手順と、第１電子デバイスが第２電子デバイスからＳＬビームレポートを受信する手順であって、ＳＬビームレポートがＳＬリソース上のＳＬ－ＢＭＲＳの測定に基づいて第２電子デバイスにより生成される、受信する手順とを含む、第４の特徴。

【0110】

【0111】

【0112】

【0113】

前述の実装例および他の説明した実装例はそれぞれ、任意選択的に、以下の特徴のうちの１つまたは複数を含むことができる。

【0114】

前述または以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第１の特徴であって、ＳＬ－ＢＭと関連した情報を送信する段階が、基地局が第１電子デバイスにＵＬ－ＳＲＳと１つまたは複数のサイドリンクビーム管理参照信号（ＳＬ－ＢＭＲＳ）との送信機疑似コロケート（Ｔｘ－ＱＣＬ）関係を送信する段階であって、Ｔｘ－ＱＣＬ関係がＮ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用のＱ個の送信ビームパターンを示し、Ｑが１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、送信する段階と、基地局が第１電子デバイスにＳＬリソースを送信する段階であって、ＳＬリソースが基地局によりＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、送信する段階とを含む、第１の特徴。

【0115】

【0116】

前述または以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第３の特徴であって、ＳＬ－ＢＭと関連した情報を送信する段階が、基地局が第１電子デバイスにＵＬ－ＳＲＳと１つまたは複数のサイドリンクビーム管理参照信号（ＳＬ－ＢＭＲＳ）との非Ｔｘ－ＱＣＬ関係を送信する段階であって、非Ｔｘ－ＱＣＬ関係がＮ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用ではないＰ個の送信ビームパターンを示し、Ｐが１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、送信する段階と、基地局が第１電子デバイスにＳＬリソースを送信する段階であって、ＳＬリソースが基地局によりＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、送信する段階とを含む、第３の特徴。

【0117】

前述または以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第４の特徴であって、基地局が第１電子デバイスにＮ個のＵＬ－ＳＲＳリソースを示す構成情報を送信する段階をさらに備える、第４の特徴。

【0118】

【0119】

前述または以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第６の特徴であって、基地局が５Ｇ基地局（ｇＮＢ）を含み、第１電子デバイスがｇＮＢのカバレッジの内側にある、第６の特徴。

【0120】

【0121】

前述の実装例および他の説明した実装例はそれぞれ、任意選択的に、以下の特徴のうちの１つまたは複数を含むことができる。

【0122】

前述または以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第１の特徴であって、ＳＬ－ＢＭと関連した情報を送信することが、ＵＬ－ＳＲＳと１つまたは複数のサイドリンクビーム管理参照信号（ＳＬ－ＢＭＲＳ）との送信機疑似コロケート（Ｔｘ－ＱＣＬ）関係を第１電子デバイスに送信することであって、Ｔｘ－ＱＣＬ関係がＮ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用のＱ個の送信ビームパターンを示し、Ｑが１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、送信することと、ＳＬリソースを第１電子デバイスに送信することであって、ＳＬリソースが基地局によりＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、送信することとを含む、第１の特徴。

【0123】

【0124】

前述または以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第３の特徴であって、ＳＬ－ＢＭと関連した情報を送信することが、ＵＬ－ＳＲＳと１つまたは複数のサイドリンクビーム管理参照信号（ＳＬ－ＢＭＲＳ）との非Ｔｘ－ＱＣＬ関係を第１電子デバイスに送信することであって、非Ｔｘ－ＱＣＬ関係がＮ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用ではないＰ個の送信ビームパターンを示し、Ｐが１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、送信することと、ＳＬリソースを第１電子デバイスに送信することであって、ＳＬリソースが基地局によりＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、送信することとを含む、第３の特徴。

【0125】

前述または以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第４の特徴であって、前述のオペレーションがさらに、Ｎ個のＵＬ－ＳＲＳリソースを示す構成情報を第１電子デバイスに送信することを含む。

【0126】

【0127】

【0128】

【0129】

前述の実装例および他の説明した実装例はそれぞれ、任意選択的に、以下の特徴のうちの１つまたは複数を含むことができる。

【0130】

前述または以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第１の特徴であって、ＳＬ－ＢＭと関連した情報を送信する手順が、基地局が第１電子デバイスにＵＬ－ＳＲＳと１つまたは複数のサイドリンクビーム管理参照信号（ＳＬ－ＢＭＲＳ）との送信機疑似コロケート（Ｔｘ－ＱＣＬ）関係を送信する手順であって、Ｔｘ－ＱＣＬ関係がＮ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用のＱ個の送信ビームパターンを示し、Ｑが１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、送信する手順と、基地局が第１電子デバイスにＳＬリソースを送信する手順であって、ＳＬリソースが基地局によりＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、送信する手順とを含む、第１の特徴。

【0131】

【0132】

前述または以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第３の特徴であって、ＳＬ－ＢＭと関連した情報を送信する手順が、基地局が第１電子デバイスにＵＬ－ＳＲＳと１つまたは複数のサイドリンクビーム管理参照信号（ＳＬ－ＢＭＲＳ）との非Ｔｘ－ＱＣＬ関係を送信する手順であって、非Ｔｘ－ＱＣＬ関係がＮ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用ではないＰ個の送信ビームパターンを示し、Ｐが１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、送信する手順と、基地局が第１電子デバイスにＳＬリソースを送信する手順であって、ＳＬリソースが基地局によりＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、送信する手順とを含む、第３の特徴。

【0133】

前述または以下の特徴のいずれかと組み合わせ可能な第４の特徴であって、基地局が第１電子デバイスにＮ個のＵＬ－ＳＲＳリソースを示す構成情報を送信する手順をさらに含む、第４の特徴。

【0134】

【0135】

【0136】

本明細書で説明された主題および機能的オペレーションの実装例は、デジタル電子回路、形がなく具現化されたコンピュータソフトウェアまたはファームウェアにより実現されても、本明細書で開示された構造物およびその構造的に同等なものを含むコンピュータハードウェアにより実現されても、これらのうちの１つまたは複数の組み合わせにより実現されてもよい。本明細書で説明された主題の実装例は、１つまたは複数のコンピュータプログラムとして、すなわち、有形の非一時的なコンピュータ可読コンピュータ記憶媒体上にエンコードされたコンピュータプログラム命令の１つまたは複数のモジュールとして、データ処理装置による実行のために、またはデータ処理装置のオペレーションを制御するために実現されてよい。あるいは、またはさらに、プログラム命令は人工的に生成した伝搬信号、例えば、データ処理装置による実行のために好適な受信装置に送信するための情報をエンコードするために生成される機械生成の電気信号、光学信号、または電磁信号にエンコードされてよい。コンピュータ記憶媒体は、機械可読ストレージデバイス、機械可読記憶担体、ランダムアクセス型もしくは順次アクセス型のメモリデバイス、または複数のコンピュータ記憶媒体の組み合わせであってもよい。

【0137】

用語「ｒｅａｌ－ｔｉｍｅ（リアルタイム）」、「ｒｅａｌｔｉｍｅ（リアルタイム）」、「ｒｅａｌｔｉｍｅ（リアルタイム）」、「ｒｅａｌ（ｆａｓｔ）ｔｉｍｅ（ＲＦＴ）（リアル（ファスト）タイム）」、「ｎｅａｒ（ｌｙ）ｒｅａｌ－ｔｉｍｅ（ＮＲＴ）（近リアルタイム）」、「ｑｕａｓｉｒｅａｌ－ｔｉｍｅ（準リアルタイム）」、または（当業者が理解できるような）類似用語は、行動と応答とが実質的に同時に起こっていると個人が認識するほど、行動と応答とが時間的に近接していることを意味する。例えば、個人がデータにアクセスする行動に続くデータの表示までの応答（または表示の開始）の時間差は、１ミリ秒未満、１秒未満、または５秒未満であってもよい。説明したコンピューティングシステムの処理限界と、例えば、データの収集、正確な測定、分析、処理、格納、または送信に必要な時間を考慮すると、要求したデータを即座に表示する（または表示を開始する）必要はないが、データはいかなる意図的な遅延もなく表示される（または表示が開始される）。

【0138】

用語「データ処理装置」、「コンピュータ」、または「電子コンピュータデバイス」（または当業者が理解できる同等のもの）は、データ処理ハードウェアを指しており、データを処理するためのあらゆる種類の装置、デバイス、および機械を包含しており、その例として、プログラム可能型プロセッサ、コンピュータ、または複数のプロセッサもしくはコンピュータを含む。装置は、例えば、中央演算処理装置（ＣＰＵ）、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）、または特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）などの専用論理回路であってもよく、この専用論理回路をさらに含んでもよい。実装例によっては、データ処理装置または専用論理回路（またはデータ処理装置もしくは専用論理回路の組み合わせ）は、ハードウェアベースまたはソフトウェアベース（またはハードウェアベースおよびソフトウェアベースの両方の組み合わせ）であってもよい。装置は任意選択的に、コンピュータプログラムの実行環境を構築するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、または複数の実行環境の組み合わせを構成するコードを含んでよい。本開示では、従来のオペレーティングシステム、例えば、Ｌｉｎｕｘ（登録商標）、ＵＮＩＸ（登録商標）、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）、ＭａｃＯＳ、Ａｎｄｒｏｉｄ（登録商標）、ｉＯＳ（登録商標）、または任意の他の好適な従来のオペレーティングシステムの有無に関係なく、データ処理装置を用いることを想定している。

【0139】

コンピュータプログラムは、プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、モジュール、ソフトウェアモジュール、スクリプト、またはコードとも呼ばれるまたは説明されることがあるが、コンパイラ型言語もしくはインタープリタ型言語、または宣言型言語もしくは手続き型言語を含むプログラム言語のいずれかの形態で記述されてよく、スタンドアローン型プログラムとして、またはモジュール、コンポーネント、サブルーチン、またはコンピューティング環境で用いるのに好適な他のユニットとしてなどの、いずれかの形態で展開されてよい。コンピュータプログラムは、ファイルシステム内のファイルに対応し得るが、これに対応する必要がなくてもよい。プログラムは、例えば、マークアップ言語の文書に、問題となっているプログラム専用の単一ファイルに、または複数の連携ファイル（例えば、１つまたは複数のモジュール、サブプログラム、またはコードの一部を格納するファイル）に格納された１つまたは複数のスクリプトといった他のプログラムまたはデータを保持するファイルの一部に格納されてよい。コンピュータプログラムは、１つのコンピュータ、または１つの箇所に位置しているかもしくは複数の箇所に分散されて通信ネットワークで相互接続された複数のコンピュータで実行されるように展開されてよい。様々な図に示すプログラムの各部分は、様々な特徴および機能性を様々なオブジェクト、方法、または他のプロセスによって実現する個々のモジュールとして示されているが、プログラムは代わりに、複数のサブモジュール、サードパーティサービス、コンポーネント、およびライブラリなどを必要に応じて含んでよい。反対に、様々なコンポーネントの特徴および機能性を必要に応じて組み合わせて、単一のコンポーネントにしてもよい。計算による判定を行うのに用いられる閾値は、静的に決定されても、動的に決定されても、静的および動的の両方で決定されてもよい。

【0140】

本明細書で説明された方法、プロセス、または論理フローは、１つまたは複数のコンピュータプログラムを実行する１つまたは複数のプログラム可能型コンピュータにより行われ、入力データを処理して出力を生成することにより諸機能が行われてよい。方法、プロセス、または論理フローは、装置によっても行われてよく、装置は専用論理回路（例えば、ＣＰＵ、ＦＰＧＡ、またはＡＳＩＣ）として実装されてもよい。

【0141】

コンピュータプログラムの実行に好適なコンピュータは、汎用もしくは専用のマイクロプロセッサ、その両方、または任意の他の種類のＣＰＵに基づいてよい。一般にＣＰＵは、命令およびデータをＲＯＭもしくはランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）またはその両方から受信することになる。コンピュータの重要な要素とは、命令を実施または実行するためのＣＰＵと、命令およびデータを格納するための１つまたは複数のメモリデバイスである。一般に、コンピュータは、データを格納するための１つまたは複数の大容量ストレージデバイス（例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、または光学ディスク）も含むことになる、あるいはそこからデータを受け取る、そこにデータを転送する、またはその両方を行うために、そこに動作可能に結合されることになる。しかしながら、コンピュータはそのようなデバイスを有する必要はない。さらに、コンピュータは、別のデバイスに、例えば、携帯電話、携帯情報端末（ＰＤＡ）、携帯オーディオプレーヤもしくはビデオプレーヤ、ゲーム機、全地球測位システム（ＧＰＳ）受信機、または携帯ストレージデバイス（例えば、ユニバーサルシリアルバス（ＵＳＢ）フラッシュドライブ）に組み込まれてよく、これらはほんの数例に過ぎない。

【0142】

コンピュータプログラム命令およびデータを格納するのに好適なコンピュータ可読媒体（必要に応じて、一時的または非一時的）は、不揮発性メモリ、メディアデバイスおよびメモリデバイスを含み、例として、例えば、消去可能プログラム可能型読み出し専用メモリ（ＥＰＲＯＭ）、電気的消去可能プログラム可能型読み出し専用メモリ（ＥＥＰＲＯＭ）、およびフラッシュメモリデバイスといった半導体メモリデバイス、例えば、内蔵ハードディスクまたは着脱式ディスクといった磁気ディスク、光磁気ディスク、ならびにＣＤ－ＲＯＭ、ＤＶＤ＋／－Ｒ、ＤＶＤ－ＲＡＭ、およびＤＶＤ－ＲＯＭディスクを含む。メモリは、キャッシュ、クラス、フレームワーク、アプリケーション、バックアップデータ、ジョブ、ウェブページ、ウェブページテンプレート、データベーステーブル、動的情報を格納するレポジトリを含む様々なオブジェクトまたはデータと、任意のパラメータ、変数、アルゴリズム、命令、ルール、制約条件、またはこれらへの参照を含む任意の他の適切な情報とを格納してよい。さらに、メモリは、任意の他の適切なデータ、例えば、ログ、ポリシー、セキュリティデータまたはアクセスデータ、レポートファイルなどを含んでよい。プロセッサおよびメモリは、専用論理回路によって補完されるか、またはそこに組み込まれてよい。

【0143】

ユーザとの対話をもたらすために、本明細書で説明された主題の実装例が、ユーザに情報を表示するための表示デバイス（例えば、ブラウン管（ＣＲＴ）、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）、発光ダイオード（ＬＥＤ）、またはプラズマディスプレイ）と、ユーザがコンピュータに入力を提供するのに用いることができるキーボードおよびポインティングデバイス（例えば、マウス、トラックボール、またはトラックパッド）とを有するコンピュータで実現されてよい。入力も、タッチスクリーン（タブレットコンピュータの感圧面など）、静電容量式検知もしくは電気式検知を用いたマルチタッチスクリーン、または他の種類のタッチスクリーンを用いてコンピュータに提供されてよい。他の種類のデバイスも、ユーザとの対話をもたらすのに用いられてよい。例えば、ユーザに提供されるフィードバックは任意の形態の感覚フィードバック、例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、または触知フィードバックであってよく、ユーザの入力が音響入力、音声入力、または触知入力を含む任意の形態で受け取られてよい。さらに、コンピュータは、ユーザが用いるデバイスに文書を送り、またそこから文書を受け取ることで、例えば、ユーザのクライアントデバイスで用いるウェブブラウザから受け取った要求に応答して、ウェブブラウザにウェブページを送ることで、ユーザと対話を行うことができる。

【0144】

用語「グラフィカルユーザインタフェース」または「ＧＵＩ」は、１つまたは複数のグラフィカルユーザインタフェース、および特定のグラフィカルユーザインタフェースの表示のそれぞれを説明するのに、単数形でも複数形でも用いられてよい。したがって、ＧＵＩは、限定しないが、ウェブブラウザ、タッチスクリーン、または情報を処理して情報の結果をユーザに効率的に提示するコマンドラインインタフェース（ＣＬＩ）を含む任意のグラフィカルユーザインタフェースを表すことができる。一般的に、ＧＵＩは複数のユーザインタフェース（ＵＩ）要素を含んでよく、その一部または全部がウェブブラウザと関連しており、例えば、対話型フィールド、プルダウンリスト、およびボタンである。これらおよび他のＵＩ要素は、ウェブブラウザの機能に関連していても、これを表してもよい。

【0145】

本明細書で説明した主題の実装例が、例えばデータサーバとしてバックエンドコンポーネントを含むか、またはミドルウェアコンポーネント（例えばアプリケーションサーバ）を含むか、またはフロントエンドコンポーネント（例えば、本明細書で説明した主題の一実装例とユーザが対話するのに用いることができるグラフィカルユーザインタフェースまたはウェブブラウザを有するクライアントコンピュータ）を含むコンピューティングシステム、あるいは１つまたは複数のそのようなバックエンド、ミドルウェア、フロントエンドのコンポーネントの任意の組み合わせで実装されてよい。システムの各コンポーネントは、任意の形態または媒体の有線もしくは無線のデジタルデータ通信（またはデータ通信の組み合わせ）によって、例えば、通信ネットワークによって相互接続されてよい。通信ネットワークの例としては、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）、無線アクセスネットワーク（ＲＡＮ）、メトロポリタンエリアネットワーク（ＭＡＮ）、ワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス（ＷｉＭＡＸ（登録商標））、例えば８０２．１１ａ／ｂ／ｇ／ｎまたは８０２．２０（または８０２．１１ｘと８０２．２０との組み合わせ、もしくは本開示に適合する他のプロトコル）を用いる無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）、インターネットの全てまたは一部、あるいは任意の他の通信システムまたは１つまたは複数の場所にある複数のシステム（または複数の通信ネットワークの組み合わせ）が含まれる。ネットワークは、例えば、インターネットプロトコル（ＩＰ）パケット、フレームリレー形式のフレーム、非同期転送モード（ＡＴＭ）セル、音声、ビデオ、データ、または他の好適な情報（または複数の通信種類の組み合わせ）を用いてネットワークアドレス間で通信することができる。

【0146】

コンピューティングシステムはクライアントおよびサーバを含むことができる。クライアントおよびサーバは概して、互いに遠く離れているため、通常は通信ネットワークを通じてやり取りする。クライアントとサーバとの関係は、それぞれコンピュータで動作し且つ互いにクライアント・サーバ関係を有するコンピュータプログラムによって生じる。

【0147】

本明細書には具体的な実装例の詳細が多く含まれているが、これらをいずれかの発明の範囲または請求され得る事項の範囲に対する限定と解釈するべきではなく、むしろ特定の発明の特定の実装例に特有となり得る特徴の説明として解釈するべきである。本明細書において別の実装例との関連で説明される特定の特徴が、組み合わせて単一の実装例でも実現されてよい。反対に、単一の実装例との関連で説明された様々な特徴が、複数の実装例で別々に、または任意の好適な部分的組み合わせでも実現されてよい。さらに、前述の特徴が特定の組み合わせで機能すると説明されており、最初にそのように請求されることさえあり得るが、請求される組み合わせの１つまたは複数の特徴が、場合によっては、その組み合わせから削除されることがあり、請求された組み合わせは、部分的組み合わせまたは部分的組み合わせの変形を対象とすることがある。

【0148】

主題の特定の実装例を説明してきた。当業者にとっては明らかであるが、他の実装例、説明した実装例の改変および置換は、以下の特許請求の範囲の範囲内にある。図面または特許請求の範囲には、各オペレーションが特定の順序で示されているが、これをもって、望ましい結果を達成するためには、そのようなオペレーションを、示された特定の順序で行うまたは順番に行うこと、あるいは示された全てのオペレーションを行う（一部のオペレーションは任意選択とみなされ得る）ことが必要であると理解するべきではない。特定の状況では、マルチタスク処理または並列処理（またはマルチタスク処理と並列処理との組み合わせ）が有利となり、適切と判断されると、これを行うことがある。

【0149】

さらに、前述した実装例における様々なシステムモジュールおよびコンポーネントの分離または統合については、全ての実装例でそのような分離または統合が必要であると理解するべきではなく、説明したプログラムコンポーネントおよびシステムは一般に、一緒に統合して単一のソフトウェア製品にすることも、パッケージにして複数のソフトウェア製品にすることも可能と理解するべきである。

【0150】

したがって、前述した例示的な実装例は、本開示を定めることも、制約することもない。他の変更、置き換え、および改変も、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく可能である。

【0151】

さらに、請求された実装例がいずれも、少なくともコンピュータ実装方法と、コンピュータ実装方法を行うコンピュータ可読命令を格納した非一時的コンピュータ可読媒体と、コンピュータ実装方法を行うように構成されたハードウェアプロセッサと相互運用可能に結合されたコンピュータメモリおよび非一時的コンピュータ可読媒体に格納された命令を備えるコンピュータシステムとに適用可能とみなされる。
［他の可能な項目］
（項目１）
第１電子デバイスが基地局にＮ個のＵＬ－ＳＲＳリソース上の上りリンクサウンディング参照信号（ＵＬ－ＳＲＳ）をＮ個の送信ビームパターンを用いて送信する段階であって、Ｎが１より大きい整数である、送信する段階と、
前記第１電子デバイスが前記基地局からサイドリンクビーム管理（ＳＬ－ＢＭ）と関連した情報を受信する段階であって、ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報が、前記第１電子デバイスに割り当てられるＳＬリソースと、ＳＬ－ＢＭ用の送信ビームパターンを示すビームパターンインデックスとを示す、受信する段階と、
前記第１電子デバイスが第２電子デバイスに、ＳＬ－ＢＭと関連した受信済みの前記情報に基づき、示された前記送信ビームパターンのうちの１つまたは複数を用いて、１つまたは複数のサイドリンクビーム管理参照信号（ＳＬ－ＢＭＲＳ）を送信する段階と
を備える、コンピュータ実装方法。
（項目２）
ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報を受信する段階が、
前記第１電子デバイスが前記基地局から前記ＵＬ－ＳＲＳと前記ＳＬ－ＢＭＲＳとの送信機疑似コロケート（Ｔｘ－ＱＣＬ）関係を受信する段階であって、前記Ｔｘ－ＱＣＬ関係が前記Ｎ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用のＱ個の送信ビームパターンを示し、Ｑが１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、受信する段階と、
前記第１電子デバイスが前記基地局から前記ＳＬリソースの割当数を受信する段階であって、前記ＳＬリソースが前記基地局により前記ＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、受信する段階と
を含み、
前記第１電子デバイスが前記第２電子デバイスに前記ＳＬ－ＢＭＲＳを送信する段階が、前記第１電子デバイスが前記第２電子デバイスに前記ＳＬリソース上の前記ＳＬ－ＢＭＲＳを、前記Ｑ個の送信ビームパターンからの複数のビームを用いて送信する段階を含む、項目１に記載のコンピュータ実装方法。
（項目３）
前記Ｑ個の送信ビームパターンの各送信ビームパターンが、前記基地局から離れる方向を示す、項目２に記載のコンピュータ実装方法。
（項目４）
ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報を受信する段階が、
前記第１電子デバイスが前記基地局から前記ＵＬ－ＳＲＳと前記ＳＬ－ＢＭＲＳとの非Ｔｘ－ＱＣＬ関係を受信する段階であって、前記非Ｔｘ－ＱＣＬ関係が前記Ｎ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用ではないＰ個の送信ビームパターンを示し、Ｐが１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、受信する段階と、
前記第１電子デバイスが前記基地局から前記ＳＬリソースの割当数を受信する段階であって、前記ＳＬリソースが前記基地局により前記ＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、受信する段階と
を含み、
前記第１電子デバイスが前記第２電子デバイスに前記ＳＬ－ＢＭＲＳを送信する段階が、前記第１電子デバイスが前記第２電子デバイスに前記ＳＬリソース上の前記ＳＬ－ＢＭＲＳを、前記Ｎ個の送信ビームパターンに含まれている且つ前記Ｐ個の送信ビームパターンに含まれていない送信ビームパターンを用いて送信する段階を含む、項目１に記載のコンピュータ実装方法。
（項目５）
前記第１電子デバイスが前記基地局から前記Ｎ個のＵＬ－ＳＲＳリソースを示す構成情報を受信する段階と、
前記第１電子デバイスが前記Ｎ個のＵＬ－ＳＲＳリソースに基づいて前記Ｎ個の送信ビームパターンを決定する段階と、
前記第１電子デバイスが前記第２電子デバイスからＳＬビームレポートを受信する段階であって、前記ＳＬビームレポートが、前記ＳＬリソース上の前記ＳＬ－ＢＭＲＳの測定に基づいて前記第２電子デバイスにより生成される、受信する段階と
をさらに備える、項目１から４のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法。
（項目６）
ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報がＮ個のビットを用いたビットマップを含み、前記ビットマップ内の正のビットで、対応する送信ビームパターンが前記ＳＬ－ＢＭＲＳの送信を許可されていることを示し、前記ビットマップ内の負またはゼロのビットで、対応する送信ビームパターンが前記ＳＬ－ＢＭＲＳの送信を禁止されていることを示す、項目１から５のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法。
（項目７）
前記基地局が５Ｇ基地局（ｇＮＢ）を含み、前記第１電子デバイスが前記ｇＮＢのカバレッジの内側にあり、前記第２電子デバイスが前記ｇＮＢの前記カバレッジの外側にあり、前記第１電子デバイスと前記第２電子デバイスとがサイドリンクを通じて通信する、項目１から６のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法。
（項目８）
命令を含む非一時的メモリストレージと、
前記メモリストレージと通信する１つまたは複数のハードウェアプロセッサと
を備える第１電子デバイスであって、
前記１つまたは複数のハードウェアプロセッサが前記命令を実行して、
Ｎ個のＵＬ－ＳＲＳリソース上の上りリンクサウンディング参照信号（ＵＬ－ＳＲＳ）をＮ個の送信ビームパターンを用いて基地局に送信することであって、Ｎが１より大きい整数である、送信することと、
サイドリンクビーム管理（ＳＬ－ＢＭ）と関連した情報を前記基地局から受信することであって、ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報が、前記第１電子デバイスに割り当てられるＳＬリソースと、ＳＬ－ＢＭ用の送信ビームパターンを示すビームパターンインデックスとを示す、受信することと、
ＳＬ－ＢＭと関連した受信済みの前記情報に基づき、示された前記送信ビームパターンのうちの１つまたは複数を用いて、１つまたは複数のサイドリンクビーム管理参照信号（ＳＬ－ＢＭＲＳ）を第２電子デバイスに送信することと
を含むオペレーションを行う、第１電子デバイス。
（項目９）
ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報を受信することが、
前記ＵＬ－ＳＲＳと前記ＳＬ－ＢＭＲＳとの送信機疑似コロケート（Ｔｘ－ＱＣＬ）関係を前記基地局から受信することであって、前記Ｔｘ－ＱＣＬ関係が前記Ｎ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用のＱ個の送信ビームパターンを示し、Ｑが１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、受信することと、
前記ＳＬリソースの割当数を前記基地局から受信することであって、前記ＳＬリソースが前記基地局により前記ＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、受信することと
を含み、
前記ＳＬ－ＢＭＲＳを前記第２電子デバイスに送信することが、前記ＳＬリソース上の前記ＳＬ－ＢＭＲＳを前記第２電子デバイスに、前記Ｑ個の送信ビームパターンから複数のビームを用いて送信することを含む、項目８に記載の第１電子デバイス。
（項目１０）
前記Ｑ個の送信ビームパターンの各送信ビームパターンが、前記基地局から離れる方向を示す、項目９に記載の第１電子デバイス。
（項目１１）
ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報を受信することが、
前記ＵＬ－ＳＲＳと前記ＳＬ－ＢＭＲＳとの非Ｔｘ－ＱＣＬ関係を前記基地局から受信することであって、前記非Ｔｘ－ＱＣＬ関係が前記Ｎ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用ではないＰ個の送信ビームパターンを示し、Ｐが１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、受信することと、
前記ＳＬリソースの割当数を前記基地局から受信することであって、前記ＳＬリソースが前記基地局により前記ＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、受信することと
を含み、
前記ＳＬ－ＢＭＲＳを前記第２電子デバイスに送信することが、前記ＳＬリソース上の前記ＳＬ－ＢＭＲＳを前記第２電子デバイスに、前記Ｎ個の送信ビームパターンに含まれている且つ前記Ｐ個の送信ビームパターンに含まれていない送信ビームパターンを用いて送信することを含む、項目８に記載の第１電子デバイス。
（項目１２）
前記オペレーションがさらに、
前記Ｎ個のＵＬ－ＳＲＳリソースを示す構成情報を前記基地局から受信することと、
前記Ｎ個のＵＬ－ＳＲＳリソースに基づいて前記Ｎ個の送信ビームパターンを決定することと、
前記第２電子デバイスからＳＬビームレポートを受信することであって、前記ＳＬビームレポートが前記ＳＬリソース上の前記ＳＬ－ＢＭＲＳの測定に基づいて前記第２電子デバイスにより生成される、受信することと
を含む、項目８から１１のいずれか一項に記載の第１電子デバイス。
（項目１３）
ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報がＮ個のビットを用いたビットマップを含み、前記ビットマップ内の正のビットで、対応する送信ビームパターンが前記ＳＬ－ＢＭＲＳの送信を許可されていることを示し、前記ビットマップ内の負またはゼロのビットで、対応する送信ビームパターンが前記ＳＬ－ＢＭＲＳの送信を禁止されていることを示す、項目８から１２のいずれか一項に記載の第１電子デバイス。
（項目１４）
前記基地局が５Ｇ基地局（ｇＮＢ）を含み、前記第１電子デバイスが前記ｇＮＢのカバレッジの内側にあり、前記第２電子デバイスが前記ｇＮＢの前記カバレッジの外側にあり、前記第１電子デバイスと前記第２電子デバイスとがサイドリンクを通じて通信する、項目８から１３のいずれか一項に記載の第１電子デバイス。
（項目１５）
コンピュータ命令を格納した非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ命令が、１つまたは複数のハードウェアプロセッサにより実行されると、前記１つまたは複数のハードウェアプロセッサに、
第１電子デバイスが基地局にＮ個のＵＬ－ＳＲＳリソース上の上りリンクサウンディング参照信号（ＵＬ－ＳＲＳ）をＮ個の送信ビームパターンを用いて送信する手順であって、Ｎが１より大きい整数である、送信する手順と、
前記第１電子デバイスが前記基地局からサイドリンクビーム管理（ＳＬ－ＢＭ）と関連した情報を受信する手順であって、ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報が、前記第１電子デバイスに割り当てられるＳＬリソースと、ＳＬ－ＢＭ用の送信ビームパターンを示すビームパターンインデックスとを示す、受信する手順と、
前記第１電子デバイスが第２電子デバイスに、ＳＬ－ＢＭと関連した受信済みの前記情報に基づき、示された前記送信ビームパターンのうちの１つまたは複数を用いて、１つまたは複数のサイドリンクビーム管理参照信号（ＳＬ－ＢＭＲＳ）を送信する手順と
を含むオペレーションを行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体。
（項目１６）
ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報を受信する手順が、
前記第１電子デバイスが前記基地局から前記ＵＬ－ＳＲＳと前記ＳＬ－ＢＭＲＳとの送信機疑似コロケート（Ｔｘ－ＱＣＬ）関係を受信する手順であって、前記Ｔｘ－ＱＣＬ関係が前記Ｎ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用のＱ個の送信ビームパターンを示し、Ｑが１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、受信する手順と、
前記第１電子デバイスが前記基地局から前記ＳＬリソースの割当数を受信する手順であって、前記ＳＬリソースが前記基地局により前記ＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、受信する手順と
を含み、
前記第１電子デバイスが前記第２電子デバイスに前記ＳＬ－ＢＭＲＳを送信する手順が、前記第１電子デバイスが前記第２電子デバイスに前記ＳＬリソース上の前記ＳＬ－ＢＭＲＳを、前記Ｑ個の送信ビームパターンからの複数のビームを用いて送信する手順を含む、項目１５に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
（項目１７）
前記Ｑ個の送信ビームパターンの各送信ビームパターンが、前記基地局から離れる方向を示す、項目１６に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
（項目１８）
ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報を受信する手順が、
前記第１電子デバイスが前記基地局から前記ＵＬ－ＳＲＳと前記ＳＬ－ＢＭＲＳとの非Ｔｘ－ＱＣＬ関係を受信する手順であって、前記非Ｔｘ－ＱＣＬ関係が前記Ｎ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用ではないＰ個の送信ビームパターンを示し、Ｐが１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、受信する手順と、
前記第１電子デバイスが前記基地局から前記ＳＬリソースの割当数を受信する手順であって、前記ＳＬリソースが前記基地局により前記ＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、受信する手順と
を含み、
前記第１電子デバイスが前記第２電子デバイスに前記ＳＬ－ＢＭＲＳを送信する手順が、前記第１電子デバイスが前記第２電子デバイスに前記ＳＬリソース上の前記ＳＬ－ＢＭＲＳを、前記Ｎ個の送信ビームパターンに含まれている且つ前記Ｐ個の送信ビームパターンに含まれていない送信ビームパターンを用いて送信する手順を含む、項目１５に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
（項目１９）
前記オペレーションがさらに、
前記第１電子デバイスが前記基地局から前記Ｎ個のＵＬ－ＳＲＳリソースを示す構成情報を受信する手順と、
前記第１電子デバイスが前記Ｎ個のＵＬ－ＳＲＳリソースに基づいて前記Ｎ個の送信ビームパターンを決定する手順と、
前記第１電子デバイスが前記第２電子デバイスからＳＬビームレポートを受信する手順であって、前記ＳＬビームレポートが、前記ＳＬリソース上の前記ＳＬ－ＢＭＲＳの測定に基づいて前記第２電子デバイスにより生成される、受信する手順と
を含む、項目１５から１８のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
（項目２０）
ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報がＮ個のビットを用いたビットマップを含み、前記ビットマップ内の正のビットで、対応する送信ビームパターンが前記ＳＬ－ＢＭＲＳの送信を許可されていることを示し、前記ビットマップ内の負またはゼロのビットで、対応する送信ビームパターンが前記ＳＬ－ＢＭＲＳの送信を禁止されていることを示す、項目１５から１９のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
（項目２１）
前記基地局が５Ｇ基地局（ｇＮＢ）を含み、前記第１電子デバイスが前記ｇＮＢのカバレッジの内側にあり、前記第２電子デバイスが前記ｇＮＢの前記カバレッジの外側にあり、前記第１電子デバイスと前記第２電子デバイスとがサイドリンクを通じて通信する、項目１５から２０のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
（項目２２）
基地局が第１電子デバイスからＮ個のＵＬ－ＳＲＳリソース上の上りリンクサウンディング参照信号（ＵＬ－ＳＲＳ）をＮ個の送信ビームパターンを用いて受信する段階であって、Ｎが１より大きい整数である、受信する段階と、
前記基地局が前記第１電子デバイスにサイドリンクビーム管理（ＳＬ－ＢＭ）と関連した情報を送信する段階であって、ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報が、前記第１電子デバイスに割り当てられるＳＬリソースと、ＳＬ－ＢＭ用の送信ビームパターンを示すビームパターンインデックスとを示す、送信する段階と
を備えるコンピュータ実装方法。
（項目２３）
ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報を送信する段階が、
前記基地局が前記第１電子デバイスに前記ＵＬ－ＳＲＳと１つまたは複数のサイドリンクビーム管理参照信号（ＳＬ－ＢＭＲＳ）との送信機疑似コロケート（Ｔｘ－ＱＣＬ）関係を送信する段階であって、前記Ｔｘ－ＱＣＬ関係が前記Ｎ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用のＱ個の送信ビームパターンを示し、Ｑが１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、送信する段階と、
前記基地局が前記第１電子デバイスに前記ＳＬリソースを送信する段階であって、前記ＳＬリソースが前記基地局により前記ＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、送信する段階と
を含む、項目２２に記載のコンピュータ実装方法。
（項目２４）
前記Ｑ個の送信ビームパターンの各送信ビームパターンが、前記基地局から離れる方向を示す、項目２３に記載のコンピュータ実装方法。
（項目２５）
ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報を送信する段階が、
前記基地局が前記第１電子デバイスに前記ＵＬ－ＳＲＳと１つまたは複数のサイドリンクビーム管理参照信号（ＳＬ－ＢＭＲＳ）との非Ｔｘ－ＱＣＬ関係を送信する段階であって、前記非Ｔｘ－ＱＣＬ関係が前記Ｎ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用ではないＰ個の送信ビームパターンを示し、Ｐが１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、送信する段階と、
前記基地局が前記第１電子デバイスに前記ＳＬリソースを送信する段階であって、前記ＳＬリソースが前記基地局により前記ＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、送信する段階と
を含む、項目２２に記載のコンピュータ実装方法。
（項目２６）
前記基地局が前記第１電子デバイスに前記Ｎ個のＵＬ－ＳＲＳリソースを示す構成情報を送信する段階をさらに備える、項目２２から２５のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法。
（項目２７）
ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報がＮ個のビットを用いたビットマップを含み、前記ビットマップ内の正のビットで、対応する送信ビームパターンが前記ＳＬ－ＢＭＲＳの送信を許可されていることを示し、前記ビットマップ内の負またはゼロのビットで、対応する送信ビームパターンが前記ＳＬ－ＢＭＲＳの送信を禁止されていることを示す、項目２３から２６のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法。
（項目２８）
前記基地局が５Ｇ基地局（ｇＮＢ）を含み、前記第１電子デバイスが前記ｇＮＢのカバレッジの内側にある、項目２２から２７のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法。
（項目２９）
命令を含む非一時的メモリストレージと、
前記メモリストレージと通信する１つまたは複数のハードウェアプロセッサと
を備える基地局であって、
前記１つまたは複数のハードウェアプロセッサが前記命令を実行して、
Ｎ個のＵＬ－ＳＲＳリソース上の上りリンクサウンディング参照信号（ＵＬ－ＳＲＳ）をＮ個の送信ビームパターンを用いて第１電子デバイスから受信することであって、Ｎが１より大きい整数である、受信することと、
サイドリンクビーム管理（ＳＬ－ＢＭ）と関連した情報を前記第１電子デバイスに送信することであって、ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報が、前記第１電子デバイスに割り当てられるＳＬリソースと、ＳＬ－ＢＭ用の送信ビームパターンを示すビームパターンインデックスとを示す、送信することと
を含むオペレーションを行う、基地局。
（項目３０）
ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報を送信することが、
前記ＵＬ－ＳＲＳと１つまたは複数のサイドリンクビーム管理参照信号（ＳＬ－ＢＭＲＳ）との送信機疑似コロケート（Ｔｘ－ＱＣＬ）関係を前記第１電子デバイスに送信することであって、前記Ｔｘ－ＱＣＬ関係が前記Ｎ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用のＱ個の送信ビームパターンを示し、Ｑが１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、送信することと、
前記ＳＬリソースを前記第１電子デバイスに送信することであって、前記ＳＬリソースが前記基地局により前記ＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、送信することと
を含む、項目２９に記載の基地局。
（項目３１）
前記Ｑ個の送信ビームパターンの各送信ビームパターンが、前記基地局から離れる方向を示す、項目３０に記載の基地局。
（項目３２）
ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報を送信することが、
前記ＵＬ－ＳＲＳと１つまたは複数のサイドリンクビーム管理参照信号（ＳＬ－ＢＭＲＳ）との非Ｔｘ－ＱＣＬ関係を前記第１電子デバイスに送信することであって、前記非Ｔｘ－ＱＣＬ関係が前記Ｎ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用ではないＰ個の送信ビームパターンを示し、Ｐが１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、送信することと、
前記ＳＬリソースを前記第１電子デバイスに送信することであって、前記ＳＬリソースが前記基地局により前記ＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、送信することと
を含む、項目２９に記載の基地局。
（項目３３）
前記オペレーションがさらに、前記Ｎ個のＵＬ－ＳＲＳリソースを示す構成情報を前記第１電子デバイスに送信することを含む、項目２９から３２のいずれか一項に記載の基地局。
（項目３４）
ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報がＮ個のビットを用いたビットマップを含み、前記ビットマップ内の正のビットで、対応する送信ビームパターンが前記ＳＬ－ＢＭＲＳの送信を許可されていることを示し、前記ビットマップ内の負またはゼロのビットで、対応する送信ビームパターンが前記ＳＬ－ＢＭＲＳの送信を禁止されていることを示す、項目３０から３３のいずれか一項に記載の基地局。
（項目３５）
前記基地局が５Ｇ基地局（ｇＮＢ）を含み、前記第１電子デバイスが前記ｇＮＢのカバレッジの内側にある、項目２９から３４のいずれか一項に記載の基地局。
（項目３６）
コンピュータ命令を格納した非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ命令が、１つまたは複数のハードウェアプロセッサにより実行されると、前記１つまたは複数のハードウェアプロセッサに、
基地局が第１電子デバイスからＮ個のＵＬ－ＳＲＳリソース上の上りリンクサウンディング参照信号（ＵＬ－ＳＲＳ）をＮ個の送信ビームパターンを用いて受信する手順であって、Ｎが１より大きい整数である、受信する手順と、
前記基地局が前記第１電子デバイスにサイドリンクビーム管理（ＳＬ－ＢＭ）と関連した情報を送信する手順であって、ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報が、前記第１電子デバイスに割り当てられるＳＬリソースと、ＳＬ－ＢＭ用の送信ビームパターンを示すビームパターンインデックスとを示す、送信する手順と
を含むオペレーションを行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体。
（項目３７）
ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報を送信する手順が、
前記基地局が前記第１電子デバイスに前記ＵＬ－ＳＲＳと１つまたは複数のサイドリンクビーム管理参照信号（ＳＬ－ＢＭＲＳ）との送信機疑似コロケート（Ｔｘ－ＱＣＬ）関係を送信する手順であって、前記Ｔｘ－ＱＣＬ関係が前記Ｎ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用のＱ個の送信ビームパターンを示し、Ｑが１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、送信する手順と、
前記基地局が前記第１電子デバイスに前記ＳＬリソースを送信する手順であって、前記ＳＬリソースが前記基地局により前記ＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、送信する手順と
を含む、項目３６に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
（項目３８）
前記Ｑ個の送信ビームパターンの各送信ビームパターンが、前記基地局から離れる方向を示す、項目３７に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
（項目３９）
ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報を送信する手順が、
前記基地局が前記第１電子デバイスに前記ＵＬ－ＳＲＳと１つまたは複数のサイドリンクビーム管理参照信号（ＳＬ－ＢＭＲＳ）との非Ｔｘ－ＱＣＬ関係を送信する手順であって、前記非Ｔｘ－ＱＣＬ関係が前記Ｎ個の送信ビームパターンからＳＬ－ＢＭ用ではないＰ個の送信ビームパターンを示し、Ｐが１より大きいまたは１と等しく且つＮより小さい整数である、送信する手順と、
前記基地局が前記第１電子デバイスに前記ＳＬリソースを送信する手順であって、前記ＳＬリソースが前記基地局により前記ＳＬ－ＢＭＲＳのために割り当てられる、送信する手順と
を含む、項目３６に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
（項目４０）
前記基地局が前記第１電子デバイスに前記Ｎ個のＵＬ－ＳＲＳリソースを示す構成情報を送信する手順をさらに備える、項目３６から３９のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
（項目４１）
ＳＬ－ＢＭと関連した前記情報がＮ個のビットを用いたビットマップを含み、前記ビットマップ内の正のビットで、対応する送信ビームパターンが前記ＳＬ－ＢＭＲＳの送信を許可されていることを示し、前記ビットマップ内の負またはゼロのビットで、対応する送信ビームパターンが前記ＳＬ－ＢＭＲＳの送信を禁止されていることを示す、項目３７から４０のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
（項目４２）
前記基地局が５Ｇ基地局（ｇＮＢ）を含み、前記第１電子デバイスが前記ｇＮＢのカバレッジの内側にある、項目３６から４１のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。

【図1】