(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-02
(54)【発明の名称】空気浄化装置
(51)【国際特許分類】
B01D 46/82 20220101AFI20230526BHJP
F24F 8/10 20210101ALI20230526BHJP
F24F 8/90 20210101ALI20230526BHJP
F24F 8/167 20210101ALI20230526BHJP
【FI】
B01D46/82
F24F8/10
F24F8/90
F24F8/167
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022563459
(86)(22)【出願日】2021-04-09
(85)【翻訳文提出日】2022-10-19
(86)【国際出願番号】 KR2021004505
(87)【国際公開番号】W WO2021215721
(87)【国際公開日】2021-10-28
(31)【優先権主張番号】10-2020-0049600
(32)【優先日】2020-04-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0049601
(32)【優先日】2020-04-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0049602
(32)【優先日】2020-04-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】521480433
【氏名又は名称】カーンフィルター,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ハン,デ ゴン
【テーマコード(参考)】
4D058
【Fターム(参考)】
4D058JA32
4D058MA41
4D058MA44
4D058MA51
4D058MA54
4D058QA01
4D058QA03
4D058QA13
4D058QA23
(57)【要約】
本発明の一実施例によれば、汚染された空気を浄化して排出する空気浄化装置であって、第1流路;第2流路;及び第1フィルター、第1メイン領域、第2メイン領域を含むメインパイプ;を含み、空気浄化装置は、メインパイプに流入される空気に含まれた汚染物質の少なくとも一部が、第1フィルターに捕集されるフィルタリングモードあるいはフィルタリングモードで第1フィルターに捕集された汚染物質の少なくとも一部が除去される洗浄モードで動作することができ、空気浄化装置の洗浄モードでの動作区間は、第1区間と第2区間とを含み、第1区間と第2区間は、第1区分時点を基準に区分され、第1メイン領域での温度変化率は、第1区分時点を前後に異なる空気浄化装置が提供されうる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
汚染された空気を浄化して排出する空気浄化装置であって、
空気の移動経路となる第1流路と、
空気の移動経路となる第2流路と、
前記第1流路と前記第2流路との間に位置し、空気に含まれた汚染物質の少なくとも一部を捕集することができる第1フィルター、前記第1流路と前記第1フィルターとの間に位置する第1メイン領域、前記第2流路と前記第1フィルターとの間に位置する第2メイン領域を含むメインパイプと、を含み、
前記空気浄化装置は、前記メインパイプに流入される空気に含まれた汚染物質の少なくとも一部が前記第1フィルターに捕集されるフィルタリングモードあるいは前記フィルタリングモードで前記第1フィルターに捕集された汚染物質の少なくとも一部が除去される洗浄モードで動作することができ、
前記空気浄化装置の前記洗浄モードでの動作区間は、第1区間と第2区間とを含み、前記第1区間と第2区間は、第1区分時点を基準に区分され、
前記第1メイン領域での温度変化率は、前記第1区分時点を前後に異なる、空気浄化装置。
【請求項2】
前記第1区間は、前記第1区分時点に対する進入時点で第1瞬間温度増加率を有し、
前記第2区間は、前記第1区分時点に対する終了時点で第2瞬間温度増加率を有し、
前記第1瞬間温度増加率は、前記第2瞬間温度増加率よりも小さい、請求項1に記載の空気浄化装置。
【請求項3】
前記第1区間は、第1区分隣接区間を含み、
前記第2区間は、第2区分隣接区間を含み、
前記第1区分隣接区間と前記第2区分隣接区間は、互いに時間範囲が同一であり、
前記第1区分隣接区間での前記第1メイン領域の平均温度増加率は、前記第2区分隣接区間での前記第1メイン領域の平均温度増加率よりも小さい、請求項1に記載の空気浄化装置。
【請求項4】
前記第1フィルターは、前記汚染物質に対する反応を媒介することができる第1触媒がコーティングされ、
前記第1区分時点は、前記第1触媒を基にした反応が開始された時点以後である、請求項1に記載の空気浄化装置。
【請求項5】
前記空気浄化装置が前記洗浄モードで動作する時、前記メインパイプ内のエアフローを基準とする時、
前記第2メイン領域は、前記第1フィルターの上流に位置し、
前記第1メイン領域は、前記第1フィルターの下流に位置する、請求項1に記載の空気浄化装置。
【請求項6】
前記第1流路から流入される空気は、前記第2流路を通じて排出され、
前記流入される空気に含まれた汚染物質の少なくとも一部は、前記第1メイン領域から前記第2メイン領域に移動することによって、前記第1フィルターに捕集される、請求項1に記載の空気浄化装置。
【請求項7】
前記空気浄化装置は、前記空気浄化装置が前記フィルタリングモードあるいは前記洗浄モードで稼動されるように制御する制御部をさらに含み、
前記制御部は、前記空気浄化装置の前記洗浄モードでの動作区間が前記第1区分時点を含む場合、前記空気浄化装置に対する洗浄が開始されたと判断する、請求項1に記載の空気浄化装置。
【請求項8】
前記空気浄化装置は、前記空気浄化装置が前記フィルタリングモードあるいは前記洗浄モードで稼動されるように制御する制御部をさらに含み、
前記制御部は、前記第2メイン領域の温度が既定の洗浄開始温度以上である場合、前記空気浄化装置に対する洗浄が開始されたと判断する、請求項1に記載の空気浄化装置。
【請求項9】
前記第1フィルターは、第1フィルター領域及び第2フィルター領域を含み、
前記第1フィルター領域は、前記第2フィルター領域に比べて前記第1メイン領域にさらに隣接し、前記第2フィルター領域は、前記第1フィルター領域に比べて前記第2メイン領域にさらに隣接し、
前記第2フィルター領域から発熱反応が発生することによって、前記第1フィルター領域の温度が高くなる、請求項1に記載の空気浄化装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記空気浄化装置に対する洗浄が開始されたと判断された時点を基準とする時、第2時間が経過する場合、前記空気浄化装置に対する洗浄が完了したと判断し、
前記空気浄化装置に対する洗浄が完了すると判断される場合、前記加熱部の加熱は終了する、請求項7~9のいずれか一項に記載の空気浄化装置。
【請求項11】
前記空気浄化装置は、前記空気浄化装置が前記フィルタリングモードあるいは前記洗浄モードで稼動されるように制御する制御部をさらに含み、
前記制御部は、前記加熱部の発熱が開始された時点を基準とする時、第1時間が経過する場合、前記空気浄化装置に対する洗浄が完了したと判断する、請求項1に記載の空気浄化装置。
【請求項12】
前記空気浄化装置は、前記空気浄化装置が前記フィルタリングモードあるいは前記洗浄モードで稼動されるように制御する制御部をさらに含み、
前記制御部は、前記空気浄化装置に対する洗浄が開始されたと判断された以後、前記第2メイン領域の温度が既定の洗浄完了温度以下である場合、前記空気浄化装置に対する洗浄が完了したと判断する、請求項1に記載の空気浄化装置。
【請求項13】
前記空気浄化装置は、前記空気浄化装置が前記フィルタリングモードあるいは前記洗浄モードで稼動されるように制御する制御部をさらに含み、
前記制御部は、
前記第1メイン領域の温度が前記第2メイン領域の温度よりも高くなることによって、前記空気浄化装置に対する洗浄が開始されたと判断し、
前記第1メイン領域の温度が前記第2メイン領域の温度よりも低くなることによって、前記空気浄化装置に対する洗浄が完了したと判断する、請求項1に記載の空気浄化装置。
【請求項14】
前記空気浄化装置は、前記空気浄化装置内の空気が加熱されるように熱を発散することができる加熱部をさらに含み、
前記第1フィルターには、第1触媒がコーティングされ、
前記加熱部は、
前記空気浄化装置が前記洗浄モードで動作中である時、前記第2メイン領域の温度が既定の温度範囲-前記既定の温度範囲は、前記第1触媒の活性化温度を少なくとも含む-に含まれるように熱を発散する、請求項1に記載の空気浄化装置。
【請求項15】
前記制御部は、前記空気浄化装置に対する洗浄が開始されたと判断される場合、前記加熱部の発熱強度が減少するように制御する、請求項7~9のいずれか一項に記載の空気浄化装置。
【請求項16】
前記空気浄化装置に対する洗浄が完了したと判断される場合、前記加熱部の発熱は終了する、請求項11~13のいずれか一項に記載の空気浄化装置。
【請求項17】
前記空気浄化装置は、前記第1流路と前記第1メイン領域との間に位置する第1開閉部材と、
前記第2流路と前記第2メイン領域との間に位置する第2開閉部材と、をさらに含み、
前記第1開閉部材は、前記第1流路と前記第1メイン領域の間を連通させるか、閉鎖させ、
前記第2開閉部材は、前記第2流路と前記第2メイン領域の間を連通させるか、閉鎖させ、
前記メインハウジング内の少なくとも一部領域の温度が既定の冷却温度以下である場合、前記第1開閉部材は、前記第1流路と前記第1メイン領域の間を連通させ、前記第2開閉部材は、前記第2流路と前記第2メイン領域の間を連通させる、請求項1に記載の空気浄化装置。
【請求項18】
前記空気浄化装置は、前記第1流路と前記第1メイン領域との間に位置する第1開閉部材と、
前記第2流路と前記第2メイン領域との間に位置する第2開閉部材と、をさらに含み、
前記第1開閉部材は、前記第1流路と前記第1メイン領域の間を連通させるか、閉鎖させ、
前記第2開閉部材は、前記第2流路と前記第2メイン領域の間を連通させるか、閉鎖させ、
前記空気浄化装置が前記洗浄モードで動作する場合、前記第1開閉部材は、前記第1流路と前記第1メイン領域との間の少なくとも一部を閉鎖させ、前記第2開閉部材は、前記第2流路と前記第2メイン領域との間の少なくとも一部を閉鎖させる、請求項1に記載の空気浄化装置。
【請求項19】
前記空気浄化装置は、前記第2メイン領域と前記第1メイン領域とを連通するサブパイプをさらに含み、
前記サブパイプは、第2触媒がコーティングされた第2フィルター、前記第2メイン領域と前記第2フィルターとの間に位置する第1補助領域及び前記第1メイン領域と前記第2フィルターとの間に位置する第2補助領域を含み、
前記第2触媒の温度が前記第2触媒の活性化温度よりも低い場合、
前記第2補助領域の少なくとも一部の温度は、前記第1補助領域の少なくとも一部の温度よりも低いが、
前記第2触媒の温度が前記第2触媒の活性化温度よりも高い場合、
前記第2補助領域の少なくとも一部の温度は、前記第1補助領域の少なくとも一部の温度よりも高い、請求項1に記載の空気浄化装置。
【請求項20】
前記第1触媒を基にした反応は、発熱反応である、請求項1に記載の空気浄化装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、汚染物質を含む空気を浄化する空気浄化装置に係り、より詳細には、汚染物質を含む空気を浄化する過程でフィルターに捕集された汚染物質が除去される洗浄動作を行う空気浄化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、微塵(particulates matter、PM)が社会的イシューとなっており、微塵を含んだ汚染物質を除去するための空気浄化装置についての研究が活発に行われている。従来、空気を浄化するために、粒子に対して極性を誘導して粒子を除去する電気集塵機(Electrostatic precipitator、ESP)あるいはフィルターメディア(Filter media)を利用した空気浄化装置が広く用いられている。
【0003】
しかし、従来の空気浄化装置の場合、次のような問題点が存在している。空気浄化装置では、一次的に物理的捕集段階が必須的に伴われるので、空気に対するフィルタリングが行われる場合、空気浄化装置内のフィルター(あるいは、汚染物質を捕集することができる構成)に汚染物質が多数捕集される。すなわち、フィルター過程が行われることによって、多数捕集された汚染物質によって空気浄化装置内のフィルターの空気浄化性能が急激に落ちるという問題が発生し、結果として汚染された空気に対する十分な空気浄化が行われない結果が起こる。これにより、従来の空気浄化装置に対しては、汚染物質が捕集された構成を定期的に交換、洗浄する過程が要求されて、使用者の煩わしさにつながり、保持管理コストが多く要求されるという問題が発生した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の一課題は、汚染物質が捕集されたフィルターに対する洗浄動作を行う空気浄化装置を提供するところにある。
【0005】
本発明のさらに他の課題は、汚染物質が捕集されたフィルターに対する洗浄効率が改善された空気浄化装置を提供するところにある。
【0006】
本発明が解決しようとする課題が、前述した課題に制限されるものではなく、言及されていない課題は、本明細書及び添付図面から当業者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、汚染された空気を浄化して排出する空気浄化装置であって、空気の移動経路となる第1流路;空気の移動経路となる第2流路;及び前記第1流路と前記第2流路との間に位置し、空気に含まれた汚染物質の少なくとも一部を捕集することができる第1フィルター、前記第1流路と前記第1フィルターとの間に位置する第1メイン領域、前記第2流路と前記第1フィルターとの間に位置する第2メイン領域を含むメインパイプ;を含み、前記空気浄化装置は、前記メインパイプに流入される空気に含まれた汚染物質の少なくとも一部が前記第1フィルターに捕集されるフィルタリングモードあるいは前記フィルタリングモードで前記第1フィルターに捕集された汚染物質の少なくとも一部が除去される洗浄モードで動作することができ、前記空気浄化装置の前記洗浄モードでの動作区間は、第1区間と第2区間とを含み、前記第1区間と第2区間は、第1区分時点を基準に区分され、前記第1メイン領域での温度変化率は、前記第1区分時点を前後に異なる空気浄化装置が提供されうる。
【0008】
本発明の課題の解決手段が、前述した解決手段に制限されるものではなく、言及されていない解決手段は、本明細書及び添付図面から当業者に明確に理解されるであろう。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、流入される空気に対する浄化動作及びフィルター構成に対する洗浄動作を選択的に行える空気浄化装置が提供されうる。
【0010】
また、本発明によれば、洗浄効率が改善された空気浄化装置が提供されうる。
【0011】
本発明の効果が、前述した効果に制限されるものではなく、言及されていない効果は、本明細書及び添付図面から当業者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本明細書の第1実施例による空気管理システムを示す構成図である。
【
図2】本明細書の第1実施例による空気浄化装置を示す概略図である。
【
図3】本明細書の第1実施例による空気浄化装置の動作モードを示す構成図である。
【
図4】本明細書の第1実施例による空気浄化装置についての概略図であって、フィルタリングモードで動作中である前記空気浄化装置についての概略図である。
【
図5】本明細書の第1実施例による空気浄化装置についての概略図であって、洗浄モードで動作中である前記空気浄化装置についての概略図である。
【
図6】本明細書の第1実施例による空気浄化装置が一般洗浄可能状態である時、洗浄モードで動作する場合、経時的な特定領域の温度に関するデータを示すグラフである。
【
図7】本明細書の第1実施例による空気浄化装置が一般洗浄可能状態である時、洗浄モードで動作する場合、経時的な特定領域の温度に関するデータを示すグラフである。
【
図8】本明細書の第1実施例による空気浄化装置が前記洗浄モードで動作中であるが、前記第2フィルター部で反応が起こっていない時、サブハウジング内の温度に関するデータを示す図面である。
【
図9】本明細書の第1実施例による空気浄化装置が前記洗浄モードで動作中であるが、前記第2フィルター部で反応が起こる時、サブハウジング内の温度に関するデータである。
【
図10】本明細書の第1実施例による空気浄化装置が過多洗浄可能状態である時、洗浄モードで動作する場合、経時的な特定領域の温度に関するデータを示すグラフである。
【
図11】本明細書の第1実施例による空気浄化装置が異常洗浄可能状態である時、洗浄モードで動作する場合、経時的な特定領域の温度に関するデータを示すグラフである。
【
図12】本明細書の第1実施例による空気浄化装置が洗浄不能状態である時、洗浄モードで動作する場合、経時的な特定領域の温度に関するデータを示すグラフである。
【
図13】本明細書の第1実施例による空気浄化装置の第1緊急動作方法を示すフローチャートである。
【
図14】本明細書の第1実施例による空気浄化装置の非常温度感知部に対する別個の電源供給経路を示す構成図である。
【
図15】本明細書の第1実施例による空気浄化装置の媒介部に対して図示する構成図である。
【
図16】本明細書の第1実施例による空気浄化装置の第2緊急モードのうち、動作状態を示す概略図である。
【
図17】本明細書の第1実施例による空気浄化装置の第2緊急モードのうち、動作状態を示す概略図である。
【
図18】本明細書の第1実施例による空気浄化装置の第2緊急モードのうち、動作状態を示す概略図である。
【
図19】本明細書の第1実施例による空気浄化装置の第2緊急モードのうち、動作状態を示す概略図である。
【
図20】本明細書の第1実施例による空気浄化装置の開閉部材間の干渉防止に関する内容を示す概略図である。
【
図21】本明細書の第1実施例による空気浄化装置の変更された循環流路を示す概略図である。
【
図22】本明細書の第2実施例による空気浄化装置5000の動作形状を示す概略図である。
【
図23】本明細書の第2実施例による空気浄化装置の複数の空気浄化構造に対する動作方法を示すフローチャートである。
【
図24】本明細書の第2実施例による空気浄化装置5000の洗浄モード関連動作を示すフローチャートである。
【
図25】本明細書の第2実施例による空気浄化装置5000のサブハウジング共有構造についての概略図である。
【
図26】本明細書の第2実施例による空気浄化装置5000の迂回通路部の共有構造についての概略図である。
【
図27】本明細書の第3実施例による空気浄化装置7000の動作形状を示す概略図である。
【
図28】本明細書の第3実施例による空気浄化装置についての概略図であって、フィルタリングモードで動作中である前記空気浄化装置についての概略図である。
【
図29】本明細書の第3実施例による空気浄化装置についての概略図であって、洗浄モードで動作中である前記空気浄化装置についての概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本明細書に記載の実施例は、当業者に本発明の思想を明確に説明するためのものなので、本発明が、本明細書に記載の実施例によって限定されるものではなく、本発明の範囲は、本発明の思想を外れていない修正例または変形例を含むものと解釈されなければならない。
【0014】
本明細書で使われる用語は、本発明での機能を考慮して可能な限り、現在広く使われている一般的な用語を選択したが、これは、当業者の意図、慣例または新たな技術の出現などによって変わりうる。但し、これとは異なって、特定の用語を任意の意味として定義して使用する場合には、その用語の意味に関して別途に記載する。したがって、本明細書で使われる用語は、単純な用語の名称ではないその用語が有した実質的な意味と本明細書の全般にわたった内容とに基づいて解釈されなければならない。
【0015】
本明細書に添付された図面は、本発明を容易に説明するためのものであって、図面に示された形状は、本発明の理解を助けるために、必要に応じて誇張して表示されたものであるので、本発明が図面によって限定されるものではない。
【0016】
本明細書において、本発明に関連した公知の構成または機能についての具体的な説明が、本発明の要旨を不明にする恐れがあると判断される場合、これに関する詳しい説明は、必要に応じて省略する。
【0017】
本発明の一態様によれば、汚染された空気を浄化して排出する空気浄化装置であって、空気の移動経路となる第1流路;空気の移動経路となる第2流路;及び前記第1流路と前記第2流路との間に位置し、空気に含まれた汚染物質の少なくとも一部を捕集することができる第1フィルター、前記第1流路と前記第1フィルターとの間に位置する第1メイン領域、前記第2流路と前記第1フィルターとの間に位置する第2メイン領域を含むメインパイプ;を含み、前記空気浄化装置は、前記メインパイプに流入される空気に含まれた汚染物質の少なくとも一部が前記第1フィルターに捕集されるフィルタリングモードあるいは前記フィルタリングモードで前記第1フィルターに捕集された汚染物質の少なくとも一部が除去される洗浄モードで動作することができ、前記空気浄化装置の前記洗浄モードでの動作区間は、第1区間と第2区間とを含み、前記第1区間と第2区間は、第1区分時点を基準に区分され、前記第1メイン領域での温度変化率は、前記第1区分時点を前後に異なる空気浄化装置が提供されうる。
【0018】
前記第1区間は、前記第1区分時点に対する進入時点で第1瞬間温度増加率を有し、前記第2区間は、前記第1区分時点に対する終了時点で第2瞬間温度増加率を有し、前記第1瞬間温度増加率は、前記第2瞬間温度増加率よりも小さい空気浄化装置が提供されうる。
【0019】
前記第1区間は、第1区分隣接区間を含み、前記第2区間は、第2区分隣接区間を含み、前記第1区分隣接区間と前記第2区分隣接区間は、互いに時間範囲が同一であり、前記第1区分隣接区間での前記第1メイン領域の平均温度増加率は、前記第2区分隣接区間での前記第1メイン領域の平均温度増加率よりも小さい空気浄化装置が提供されうる。
【0020】
前記第1フィルターは、前記汚染物質に対する反応を媒介することができる第1触媒がコーティングされ、前記第1区分時点は、前記第1触媒を基にした反応が開始された時点以後である空気浄化装置が提供されうる。
【0021】
前記空気浄化装置が前記洗浄モードで動作する時、前記メインパイプ内のエアフローを基準とする時、前記第2メイン領域は、前記第1フィルターの上流に位置し、前記第1メイン領域は、前記第1フィルターの下流に位置する空気浄化装置が提供されうる。
【0022】
前記第1流路から流入される空気は、前記第2流路を通じて排出され、前記流入される空気に含まれた汚染物質の少なくとも一部は、前記第1メイン領域から前記第2メイン領域に移動することによって、前記第1フィルターに捕集される空気浄化装置が提供されうる。
【0023】
前記空気浄化装置は、前記空気浄化装置が前記フィルタリングモードあるいは前記洗浄モードで稼動されるように制御する制御部をさらに含み、前記制御部は、前記空気浄化装置の前記洗浄モードでの動作区間が前記第1区分時点を含む場合、前記空気浄化装置に対する洗浄が開始されたと判断する空気浄化装置が提供されうる。
【0024】
前記空気浄化装置は、前記空気浄化装置が前記フィルタリングモードあるいは前記洗浄モードで稼動されるように制御する制御部をさらに含み、前記制御部は、前記第2メイン領域の温度が既定の洗浄開始温度以上である場合、前記空気浄化装置に対する洗浄が開始されたと判断する空気浄化装置が提供されうる。
【0025】
前記第1フィルターは、第1フィルター領域及び第2フィルター領域を含み、前記第1フィルター領域は、前記第2フィルター領域に比べて前記第1メイン領域にさらに隣接し、前記第2フィルター領域は、前記第1フィルター領域に比べて前記第2メイン領域にさらに隣接し、前記第2フィルター領域から発熱反応が発生することによって、前記第1フィルター領域の温度が高くなる空気浄化装置が提供されうる。
【0026】
前記制御部は、前記空気浄化装置に対する洗浄が開始されたと判断された時点を基準とする時、第2時間が経過する場合、前記空気浄化装置に対する洗浄が完了したと判断し、前記空気浄化装置に対する洗浄が完了すると判断される場合、前記加熱部の加熱は終了する空気浄化装置が提供されうる。
【0027】
前記空気浄化装置は、前記空気浄化装置が前記フィルタリングモードあるいは前記洗浄モードで稼動されるように制御する制御部をさらに含み、前記制御部は、前記加熱部の発熱が開始された時点を基準とする時、第1時間が経過する場合、前記空気浄化装置に対する洗浄が完了したと判断する空気浄化装置が提供されうる。
【0028】
前記空気浄化装置は、前記空気浄化装置が前記フィルタリングモードあるいは前記洗浄モードで稼動されるように制御する制御部をさらに含み、前記制御部は、前記空気浄化装置に対する洗浄が開始されたと判断された以後、前記第2メイン領域の温度が既定の洗浄完了温度以下である場合、前記空気浄化装置に対する洗浄が完了したと判断する空気浄化装置が提供されうる。
【0029】
前記空気浄化装置は、前記空気浄化装置が前記フィルタリングモードあるいは前記洗浄モードで稼動されるように制御する制御部をさらに含み、前記制御部は、前記第1メイン領域の温度が前記第2メイン領域の温度よりも高くなることによって、前記空気浄化装置に対する洗浄が開始されたと判断し、前記第1メイン領域の温度が前記第2メイン領域の温度よりも低くなることによって、前記空気浄化装置に対する洗浄が完了したと判断する空気浄化装置が提供されうる。
【0030】
前記空気浄化装置は、前記空気浄化装置内の空気が加熱されるように熱を発散することができる加熱部をさらに含み、前記第1フィルターには、第1触媒がコーティングされ、前記加熱部は、前記空気浄化装置が前記洗浄モードで動作中である時、前記第2メイン領域の温度が既定の温度範囲-前記既定の温度範囲は、前記第1触媒の活性化温度を少なくとも含む-に含まれるように熱を発散する空気浄化装置が提供されうる。
【0031】
前記制御部は、前記空気浄化装置に対する洗浄が開始されたと判断される場合、前記加熱部の発熱強度が減少するように制御する空気浄化装置が提供されうる。
【0032】
前記空気浄化装置に対する洗浄が完了したと判断される場合、前記加熱部の発熱は終了する空気浄化装置が提供されうる。
【0033】
前記空気浄化装置は、前記第1流路と前記第1メイン領域との間に位置する第1開閉部材;及び前記第2流路と前記第2メイン領域との間に位置する第2開閉部材;をさらに含み、前記第1開閉部材は、前記第1流路と前記第1メイン領域の間を連通させるか、閉鎖させ、前記第2開閉部材は、前記第2流路と前記第2メイン領域の間を連通させるか、閉鎖させ、前記メインハウジング内の少なくとも一部領域の温度が既定の冷却温度以下である場合、前記第1開閉部材は、前記第1流路と前記第1メイン領域の間を連通させ、前記第2開閉部材は、前記第2流路と前記第2メイン領域の間を連通させる空気浄化装置が提供されうる。
【0034】
前記空気浄化装置は、前記第1流路と前記第1メイン領域との間に位置する第1開閉部材;及び前記第2流路と前記第2メイン領域との間に位置する第2開閉部材;をさらに含み、前記第1開閉部材は、前記第1流路と前記第1メイン領域の間を連通させるか、閉鎖させ、前記第2開閉部材は、前記第2流路と前記第2メイン領域の間を連通させるか、閉鎖させ、前記空気浄化装置が前記洗浄モードで動作する場合、前記第1開閉部材は、前記第1流路と前記第1メイン領域との間の少なくとも一部を閉鎖させ、前記第2開閉部材は、前記第2流路と前記第2メイン領域との間の少なくとも一部を閉鎖させる空気浄化装置が提供されうる。
【0035】
前記空気浄化装置は、前記第2メイン領域と前記第1メイン領域とを連通するサブパイプをさらに含み、前記サブパイプは、第2触媒がコーティングされた第2フィルター、前記第2メイン領域と前記第2フィルターとの間に位置する第1補助領域及び前記第1メイン領域と前記第2フィルターとの間に位置する第2補助領域を含み、前記第2触媒の温度が前記第2触媒の活性化温度よりも低い場合、前記第2補助領域の少なくとも一部の温度は、前記第1補助領域の少なくとも一部の温度よりも低いが、前記第2触媒の温度が前記第2触媒の活性化温度よりも高い場合、前記第2補助領域の少なくとも一部の温度は、前記第1補助領域の少なくとも一部の温度よりも高い空気浄化装置が提供されうる。
【0036】
前記第1触媒を基にした反応は、発熱反応(exothermic reaction)である空気浄化装置が提供されうる。
【0037】
本発明は、汚染物質を含む空気を浄化する空気浄化装置に係り、より詳細には、汚染物質を含む空気を浄化する過程でフィルターに捕集された粒子が除去される洗浄動作を行う空気浄化装置に関する。
【0038】
1.空気浄化装置の概括
空気浄化装置とは、空気中に含まれた汚染物質の少なくとも一部を除去するための装置を意味する。空気中に含まれた汚染物質には、そのサイズによって数マイクロメートルスケールの粒子状物質と数オングストローム(Angstrom)スケールでナノスケールのガス状物質とに分類される。この際、粒子状汚染物質は、一般的に微塵(PM)として知られている。
【0039】
本明細書の実施例による空気浄化装置が行う空気浄化は、前述した特定汚染物質の種類に限定されるものではない。すなわち、後術する汚染物質は、粒子状物質あるいはガス状物質のうち何れか1つに限定されず、空気浄化装置に含まれたフィルターによって捕集される物質を通称する意味として解釈される。また、後術する汚染空気は、前記汚染物質を含む空気を意味するものと解釈される。
【0040】
また、本明細書で定義される空気浄化は、空気浄化装置のハウジング(housing)の内部に提供される汚染空気から汚染物質が分離あるいは除去されることを意味する。すなわち、汚染空気から物理的に除去(例えば、汚染粒子の直径よりも小さなフィルター透過可能直径よりも大きな直径を有する汚染粒子がフィルターに引っかかるか、フィルター表面に対する電気的引力によるフィルター捕集を意味する)されるか、化学的に除去されること(例えば、フィルターを通過する過程で内部温度が十分に高くて化学的反応、燃焼などが発生して除去されることを意味する)を含む意味である。
【0041】
以下、本発明によって開示される空気浄化装置の構成及び機能を含んだ具体的な実施例を説明する。
【0042】
2.第1実施例
以下、
図1ないし
図23を参照して、本発明の第1実施例による空気管理システム及び空気浄化装置について後述する。
【0043】
図1は、本明細書の第1実施例による空気管理システムを示す構成図である。
【0044】
図1を参照すれば、本発明の第1実施例による空気管理システム1は、メインサーバ1000、空気浄化装置2000及び使用者端末機3000を含みうる。
【0045】
前記メインサーバ1000は、前記空気浄化装置2000及び前記使用者端末機3000と連結される。
【0046】
前記メインサーバ1000は、前記空気浄化装置2000を管制することができる。
【0047】
前記メインサーバ1000は、前記空気浄化装置2000を制御することができるデータを生成することができる。前記メインサーバ1000は、前記空気浄化装置2000を制御することができるデータを送信することができ、前記空気浄化装置2000の状態と関連したデータを受信することができる。前記メインサーバ1000は、前記空気浄化装置2000の状態と関連した情報をアップデートして保存することができる。
【0048】
前記メインサーバ1000は、前記使用者端末機3000とデータを交換することができる。
【0049】
前記メインサーバ1000は、前記使用者端末機3000から提供される入力に基づいて、前記空気浄化装置2000を制御することができるデータを生成することができる。前記メインサーバ1000は、前記空気浄化装置2000の状態と関連したデータを前記使用者端末機3000に送ることができる。
【0050】
前記メインサーバは、ウェブサーバ(web server)、クラウドサーバ(cloud server)及びコンピューティングサーバ(computing server)などネットワーキング(networking)を行うコンピューティングシステムが備えられたソフトウェア、プログラム、ハードウェア装置あるいはその組み合わせを意味する。
【0051】
図1を参照すれば、前記メインサーバ1000は、統合制御部1200、保存部1400及びメイン通信部1600を含みうる。
【0052】
統合制御部1200は、メインサーバ1000に含まれた構成を制御することができる。前記統合制御部1200は、保存部1400及びメイン通信部1600を制御することができる。
【0053】
この際、前記統合制御部1200は、ハードウェアやソフトウェアまたはこれらの組み合わせによってCPUや、これと類似した装置として具現可能である。前記制御部1100は、ハードウェア的には電気的な信号を処理して制御機能を行う電子回路の形態で提供されうる。また、前記制御部1100は、ソフトウェア的にはハードウェア的な前記制御部1100によって処理されるプログラムや、アプリケーション、ファームウエアなどの形態で提供されうる。
【0054】
保存部1400は、前記空気浄化装置2000から提供されたデータと前記使用者端末機3000から提供されたデータとを保存することができる。
【0055】
前記保存部1400には、前記空気浄化装置2000の状態情報が保存することができる。
【0056】
この際、前記空気浄化装置2000から提供されたデータは、各空気浄化装置の温度データ、圧力データ、微塵測定データ、所要電力データ、フィルター異常有無に関するデータ、フィルター動作時間に関するデータ、非常状況発生有無に関するデータを含みうる。
【0057】
前記保存部1400には、前記空気浄化装置2000を制御するためのデータが保存することができる。例えば、前記保存部1400には、前記空気浄化装置2000に関する洗浄開始情報及び洗浄終了情報が保存することができる。
【0058】
前記保存部1400は、ハードディスクドライブ(HDD)、メモリカード、光ディスク、フラッシュメモリあるいはその他の保存装置などを意味する。
【0059】
メイン通信部1600は、前記空気浄化装置2000及び前記使用者端末機3000と通信することができる。前記メイン通信部1600は、前記空気浄化装置2000及び前記使用者端末機3000と無線または有線で通信することができる。
【0060】
前記メイン通信部1600は、前記空気浄化装置2000の変更された状態情報を前記使用者端末機3000に送信することができる。
【0061】
この際、前記空気浄化装置2000の状態情報が変更されたかの有無は、前記統合制御部1200によって判断される。
【0062】
前記メイン通信部1600は、前記空気浄化装置2000の動作を制御するための信号を前記空気浄化装置2000に送ることができる。
【0063】
この際、前記動作を制御するための信号は、前記使用者端末機3000から提供されたデータを基にしたものであり、あるいは、前記統合制御部1200によって獲得されたものである。
【0064】
前記メイン通信部1600は、近距離通信網(LAN;Local Area Network)、Wi-Fi、ブルートゥース(bluetooth)、LTE通信網(LTE;Long-Term Evolution)、5G(5-generation)通信網などデータ通信機能を行える構成を意味する。
【0065】
空気浄化装置2000は、空気を浄化することができる。
【0066】
図1を参照すれば、前記空気浄化装置2000は、制御部2200、電源供給部2400及び通信部2600を含みうる。
【0067】
前記制御部2200は、前記メインサーバ1000から受信された制御データに基づいて、前記空気浄化装置2000の個別構成を制御することができる。
【0068】
あるいは、前記制御部2200は、既定の基準によって前記空気浄化装置2000の個別構成を制御することができる。
【0069】
あるいは、前記制御部2200は、使用者によって提供される入力に基づいて、前記空気浄化装置2000の個別構成を制御することができる。
【0070】
前記制御部2200は、ハードウェアやソフトウェアまたはこれらの組み合わせによってCPUや、これと類似した装置として具現可能である。前記制御部2200は、ハードウェア的には電気的な信号を処理して制御機能を行う電子回路の形態で提供されうる。また、前記制御部2200は、ソフトウェア的にはハードウェア的な前記制御部1100によって処理されるプログラムや、アプリケーション、ファームウエアなどの形態で提供されうる。
【0071】
以下で行われる空気浄化装置2000の構成要素の動作が行われるための電気的信号は、特別な言及がなければ、前記制御部1100によって獲得されたものと解釈される。
【0072】
また、前記空気浄化装置2000の管理者または使用者によって提供される入力に関する情報は、特別な言及がなければ、前記制御部1100に提供されるものと解釈される。
【0073】
電源供給部2400は、前記空気浄化装置2000の個別構成に対して電源を印加することができる。
【0074】
また、前記電源供給部2400は、前記個別構成に提供される電源を遮断するか、電源供給量を調節することができる。
【0075】
この際、前記電源供給部2400は、前記制御部2200から提供された制御信号に基づいて、前記個別構成に印加される電力を遮断するか、電源供給量を制御することができる。
【0076】
あるいは、前記電源供給部2400は、前記制御部2200から別途の制御信号が提供されない場合にも、前記空気浄化装置2000の特定構成に印加される電力を遮断することができる。
【0077】
通信部2600は、前記メインサーバ1000と通信することができる。
【0078】
前記通信部2600は、前記メイン通信部1600に前記空気浄化装置2000に関するデートを送信することができる。一例によれば、前記通信部2600は、前記空気浄化装置2000の状態情報を提供することができる。前記通信部2600は、前記状態情報と関連した視覚情報あるいは聴覚情報を出力することができる。
【0079】
また、前記通信部は、前記メイン通信部1600から前記空気浄化装置2000に対する動作信号を伝達される。
【0080】
前記通信部2600は、前記メイン通信部1600と同様に、近距離通信網(LAN)、Wi-Fi、ブルートゥース、LTE通信網、5G通信網など多様な方式で具現可能である。
【0081】
使用者端末機3000は、前記メインサーバ1000と前記空気浄化装置2000とに関するデータを送信あるいは受信することができる。
【0082】
前記使用者端末機3000は、前記メイン通信部1600から前記空気浄化装置2000の状態情報を獲得することができる。
【0083】
前記使用者端末機3000は、前記メインサーバ1000が前記空気浄化装置2000に関する制御信号を出力できるように使用者から前記空気浄化装置2000の制御に関する入力を印加される。
【0084】
前記使用者端末機3000は、スマートフォン(smart phone)、ノート型パソコン、タブレットPC(tablet PC)、デスクトップコンピュータ、ポータブルメディアプレイヤー(portable media player)など無線通信機能が備えられたあらゆる電子機器になりうる。
【0085】
図面には図示されていないが、前記使用者端末機3000は、空気浄化装置2000を直接制御することができる。この場合、前記使用者端末機3000は、前記空気浄化装置2000の通信部2600を通じて空気浄化装置2000とデータを交換することができる。空気浄化装置2000の状態変更と関連したデータも、使用者端末機3000に直接伝送することができ、空気浄化装置2000の状態変更と関連したデータは、メインサーバ1000に伝送されて管理される。
【0086】
以下、前記空気浄化装置2000の構成及び機能に関して具体的に後述する。
【0087】
2-1.空気浄化装置の構成及び機能
図2は、本明細書の第1実施例による空気浄化装置を示す概略図である。
【0088】
図2を参照すれば、第1実施例による空気浄化装置2000は、流入部2300、排出部2500、メインハウジング2100及びサブハウジング2800を含みうる。
【0089】
前記メインハウジング2100は、前記流入部2300と前記排出部2500との間に位置しうる。
【0090】
前記サブハウジング2800は、前記メインハウジング2100の少なくとも一部と連通することができる。前記サブハウジング2800は、前記メインハウジング2100の2つの地点と連通して流体的に連結(fluidically connect)することができる。
【0091】
本明細書で定義されるハウジングは、パイプ(pipe)あるいは管と指称されうる。
【0092】
前記流入部2300を通じて提供された空気は、前記メインハウジング2100に連通した地点を通じて前記サブハウジング2800の内部で流れる。
【0093】
メインハウジング2100では、汚染空気が浄化される。
【0094】
前記メインハウジング2100は、空気浄化構造の外形を示すことができる。
【0095】
前記メインハウジング2100は、前記流入部2300と隣接した領域に傾斜面を有しうる。前記メインハウジング2100は、前記排出部2500と隣接した領域に傾斜面を有しうる。
【0096】
一例によれば、既定の方向-前記既定の垂直方向は、前記流入部2300から前記排出部2500への方向の垂直方向と定義される-に対する前記メインハウジング2100の断面は、所定の形状を有しうる。前記所定の形状は、長方形あるいは円である。前記隣接した領域の傾斜面は、第1地点及び前記第1地点に比べて前記流入部2300に隣接した第2地点を含みうる。前記第1地点での前記既定の方向に対する断面は、第1面積を有し、前記第2地点での前記既定の方向に対する断面は、第2面積を有しうる。この際、前記第1面積は、前記第2面積よりも大きい。
【0097】
図2を参照すれば、前記メインハウジング2100は、第1フィルター部2120、第1温度感知部2130、第2温度感知部2140、第1圧力感知部2150、第2圧力感知部2160及び非常温度感知部2190を含みうる。
【0098】
第1フィルター部2120は、前記メインハウジング2100内に位置して、空気中に含まれた汚染物質を捕集することができる。
【0099】
前記第1フィルター部2120は、前記第1開閉部材2620と前記第2開閉部材2640との間に位置しうる。
【0100】
前記第1フィルター部2120には、少なくとも空気が透過される流路が提供されうる。
【0101】
前記第1フィルター部2120は、材料、サイズ、形状、耐熱温度など具体的な物理的あるいは化学的特性とは無関係に汚染物質を捕集することができるフィルターを含む構成を意味する。前記フィルター部2120は、特定材質、特定素材に限定されるものではない。一例によれば、前記フィルター部2120は、セラミックフィルター(ceramic filter)あるいは金属フィルター(metal filter)のうち少なくとも何れか1つである。
【0102】
特に、汚染物質を捕集するためのフィルター構造は、その表面積を十分に確保する必要性がある。このために、前記フィルター部2120は、多孔性(porous)構造を有するフィルターを含みうる。あるいは、前記フィルター部2120は、セラミックハニカム(ceramic honeycomb)構造のフィルター構造を有しうる。
【0103】
一例によれば、前記第1フィルター部2120は、第1セラミック流路及び第2セラミック流路を含みうる。この際、前記第1セラミック流路は、前記流入部2300から前記排出部2500に向ける第1フィルター方向に沿って空気流路を有するが、前記流入部2300に隣接した前記第1フィルター部2120の一面に端部面を有し、前記第2セラミック流路は、前記第1フィルター方向と逆方向である第2フィルター方向に沿って空気流路を有するが、前記排出部2500に隣接した前記第1フィルター部2120の他面に端部面を有しうる。前記第1フィルター部2120に提供された空気は、前記第1セラミック流路に沿って移動するが、前記提供された空気の少なくとも一部は、前記第2セラミック流路に移動することができる。前記提供された空気の少なくとも一部が、前記第1セラミック流路から前記第2セラミック流路に移動する時、前記提供された空気の少なくとも一部に含まれた汚染物質のうち少なくとも一部は、セラミック内部面-前記セラミック内部面は、前記第1セラミック流路と前記第2セラミック流路との間に位置した面である-に捕集される。ここでは、前記第1フィルター部2120が前記第1セラミック流路及び前記第2セラミック流路を含むものと説明したが、前記第1フィルター部2120は、多数の第1セラミック流路及び多数の第2セラミック流路を含みうる。多数の第1セラミック流路と多数の第2セラミック流路は、交互に配されて、前記第1フィルター部2120を通過する空気の汚染物質を捕集することができる。
【0104】
前記第1フィルター部2120が汚染物質を十分に捕集した場合、前記第1フィルター部2120に捕集された汚染物質が除去される必要性がある。
【0105】
前記第1フィルター部2120に累積された汚染物質を除去するために、前記累積された汚染物質に対して反応を発生させて、前記第1フィルター部2120が洗浄される。
【0106】
一例によれば、前記第1フィルター部2120には、第1反応を媒介するための第1触媒が提供されうる。
【0107】
この際、前記第1フィルター部2120の温度が既定の温度以上である場合、前記第1フィルター部2120に捕集された汚染物質には、前記第1触媒を基にした反応が起こりうる。
【0108】
この際、前記第1反応は、発熱反応である。これにより、前記第1フィルター部2120は、熱源(heat source)として機能することができる。
【0109】
第1温度感知部2130は、前記第1開閉部材2620と前記第1フィルター部2120との間に位置しうる。前記第1温度感知部2130は、前記メインハウジング2100の一部面に配置される。
【0110】
あるいは、前記メインハウジング2100に第1温度感知部2130が設けられる領域があらかじめ設けられうる。この場合、第1メイン領域2102の温度に関する情報が獲得される必要性がある場合、外部から設けられる。以下、前記第1メイン領域2102は、前記第1開閉部材2620と前記第1フィルター部2120との間の領域を意味する。
【0111】
前記第1温度感知部2130は、前記制御部2200と連結される。
【0112】
前記第1温度感知部2130は、前記第1メイン領域2102の少なくとも一部領域の温度に関する情報を獲得することができる。そして、前記第1温度感知部2130は、獲得した前記第1メイン領域2102の温度に関する情報を前記制御部2200に伝達することができる。
【0113】
第2温度感知部2140は、前記第2開閉部材2640と前記第1フィルター部2120との間に位置しうる。前記第2温度感知部2140は、前記メインハウジング2100の一部面に配置される。
【0114】
あるいは、前記メインハウジング2100に前記第2温度感知部2140が設けられる領域があらかじめ設けられうる。この場合、第2メイン領域2104の温度に関する情報が獲得される必要性がある場合、外部から設けられる。以下、前記第2メイン領域2104は、前記第2開閉部材と前記第1フィルター部との間の領域を意味する。
【0115】
前記第2温度感知部2140は、前記制御部2200と連結される。
【0116】
前記第2温度感知部2140は、前記第2メイン領域2104の少なくとも一部領域の温度に関する情報を獲得することができる。そして、前記第2温度感知部2140は、獲得した前記第2メイン領域2104の温度に関する情報を前記制御部2200に伝達することができる。
【0117】
非常温度感知部2190は、前記メインハウジング2100内に位置しうる。
【0118】
一例によれば、前記非常温度感知部2190は、前記第1メイン領域2102に位置しうる。あるいは、前記非常温度感知部2190は、前記メインハウジング2100と前記サブハウジング2800との間で循環エアフローが生成される場合、前記第1フィルター部2120を基準に下流領域に配置される。
【0119】
あるいは、前記非常温度感知部2190は、前記流入部2300と隣接した前記メインハウジング2100の傾斜面に位置しうる。
【0120】
図面には図示されていないが、前記非常温度感知部2190は、前記サブハウジング2800内に位置しうる。
【0121】
一例によれば、前記非常温度感知部2190は、前記メインハウジング2100と前記サブハウジング2800との間で循環エアフローが生成される場合、前記第2フィルター部2860を基準に下流領域に位置しうる。あるいは、前記加熱部2850を基準に下流領域に位置しうる。
【0122】
前記非常温度感知部2190は、前記制御部2200と連結される。前記非常温度感知部2190は、前記非常温度感知部2190の位置の温度に関する情報を前記制御部2200に提供することができる。
【0123】
前記制御部2200は、前記第1温度感知部2130、前記第2温度感知部2140及び前記非常温度感知部2190のうち少なくとも何れか1つから提供された温度情報に基づいて、前記空気浄化装置2000の動作関連情報を獲得することができる。
【0124】
前記第1温度感知部2130、前記第2温度感知部2140及び前記非常温度感知部2190は、必須的な構成ではなく、前記第1温度感知部2130、前記第2温度感知部2140及び前記非常温度感知部2190のうち少なくとも何れか1つは除去される。
【0125】
第1圧力感知部2150は、前記第1メイン領域2102に位置しうる。
【0126】
一例によれば、前記第1圧力感知部2150は、前記メインハウジング2100の非傾斜面に位置しうる。例えば、前記メインハウジング2100の第3地点-前記第3地点は、前記第1圧力感知部2150が配される位置によって定義される-の前記既定の垂直方向の断面面積は、第3面積を有しうる。前記メインハウジング2100の第4地点-前記第4地点は、前記第1フィルター部2120が位置する前記メインハウジング2100の領域のある一部地点を意味する-の前記既定の垂直方向の断面面積は、第4面積を有しうる。この際、前記第3面積と前記第4面積は、同一である。
【0127】
前記第1圧力感知部2150が前記第3地点に対応する位置に位置することにより、前記第1フィルター部2120の前後領域で空気が流れる場合、発生しうる空気乱流の回転は防止される。
【0128】
図面には図示されていないが、前記メインハウジング2100は、前記第1圧力感知部2150が結合される第1結合部を含みうる。前記第1結合部は、前記第1メイン領域2102に対応する前記メインハウジング2100の少なくともいずれか一箇所に位置しうる。
【0129】
前記第1圧力感知部2150は、前記第1メイン領域2102の少なくとも一部の圧力に関する情報を獲得することができる。
【0130】
前記第1圧力感知部2150は、前記制御部2200と連結される。この際、前記第1圧力感知部2150は、リアルタイムで、あるいは必要に応じて、前記第1メイン領域2102の少なくとも一部領域の圧力に関する情報を前記制御部2200に伝達することができる。
【0131】
第2圧力感知部2160は、前記第2メイン領域2104に位置しうる。
【0132】
一例によれば、前記第2圧力感知部2160は、前記メインハウジング2100の非傾斜面に位置しうる。例えば、前記メインハウジング2100の第5地点-前記第5地点は、前記第2圧力感知部2160が配される位置によって定義される-の前記既定の垂直方向の断面面積は、第5面積を有しうる。この際、前記第5面積と前記第4面積は、同一である。
【0133】
前記第2圧力感知部2160が前記第5地点に対応する位置に位置することにより、前記第1フィルター部2120の前後領域で空気が流れる場合、発生しうる空気乱流の回転は防止される。
【0134】
図面には図示されていないが、前記メインハウジング2100は、前記第2圧力感知部2160が結合される第2結合部を含みうる。前記第2結合部は、前記第2メイン領域2104に対応する前記メインハウジング2100の少なくともいずれか一箇所に位置しうる。
【0135】
前記第2圧力感知部2160は、前記第2メイン領域2104の少なくとも一部の圧力に関する情報を獲得することができる。
【0136】
前記第2圧力感知部2160は、前記制御部2200と連結される。この際、前記第2圧力感知部2160は、リアルタイムで、あるいは必要に応じて、前記第2メイン領域2104の少なくとも一部領域の圧力に関する情報を前記制御部2200に伝達することができる。
【0137】
前記制御部2200は、前記第1圧力感知部2150から提供された圧力情報と前記第2圧力感知部2160から提供された圧力情報とに基づいて、前記空気浄化装置2000のフィルター異常情報を獲得することができる。
【0138】
流入部2300に流れる空気は、相対的に汚染空気である。前記流入部2300は、汚染空気が提供される室内あるいは室外領域と流体的に連結される。前記流入部2300に流れる空気は、前記排出部2500に流れる空気に比べて相対的に汚染された空気である。
【0139】
排出部2500に流れる空気は、相対的に浄化された空気である。前記排出部2500は、浄化された空気が排出される排出領域と流体的に連結される。前記排出部2500に流れる空気は、流入部2300に流れる空気に比べて相対的に浄化された空気である。
【0140】
図2を参照すれば、前記排出部2500は、排気部2520及び吸着部2540を含みうる。
【0141】
排気部2520は、浄化された空気を排出領域に排出させることができる。前記排気部2520は、浄化された空気が外部に排出されるように、前記流入部2300から前記排出部2500に向けるようにするエアフローを生成することができる。
【0142】
前記排気部2520は、前記制御部2200によって制御される。
【0143】
この際、室内の汚染された空気を外部に排出させる場合、前記排出領域は、外部領域であり、あるいは、外部の汚染された空気を浄化して室内に供給する場合、前記排出領域は、室内である。
【0144】
吸着部2540は、前記排出部2500に位置しうる。
【0145】
前記吸着部2540は、微粒子を吸着することができる。この際、前記微粒子は、空気中に含まれる場合、悪臭を発生させるものである。
【0146】
前記吸着部2540は、所定の温度以上に加熱される場合、前記吸着部2540が洗浄される。例えば、前記メインハウジング2100から加熱された空気が前記吸着部2540に提供される場合、前記吸着部2540に含まれた微粒子が除去される。
【0147】
図2を参照すれば、前記空気浄化装置2000は、第1開閉部材2620及び第2開閉部材2640をさらに含みうる。
【0148】
本明細書で定義される開閉部材は、流路の状態を開状態あるいは閉状態とする機能を選択的に行える構成を意味する。すなわち、開閉部材は、特定形状あるいは固定位置に限定されず、一例によれば、ダンパー(damper)、一方向弁(one-way valve)である。
【0149】
本明細書上で示された開閉部材は、実線あるいは点線で示されている。この際、空気浄化装置2000が、各図面での動作モードで動作中である時、開閉部材の動作形状は、実線で示されている。
【0150】
本明細書で定義される開閉部材は、特別な言及がない場合、前記制御部2200によって制御されるものと解釈される。
【0151】
本明細書で定義される開閉部材が開放されるということの意味は、隣接した領域を互いに流体的に連結させることを意味する。また、開閉部材が閉鎖されるということの意味は、隣接した領域を互いに流体的に連結されないようにすることを意味する。
【0152】
第1開閉部材2620は、前記流入部2300と前記メインハウジング2100との間に位置しうる。第1開閉部材2620は、前記流入部2300と第1メイン領域2102との間に位置しうる。
【0153】
前記第1開閉部材2620は、空気の流量を調節することができる。具体的に、前記第1開閉部材2620は、前記流入部2300から前記第1メイン領域2102に提供されるエアフロー量を増加あるいは減少させることができる。
【0154】
第2開閉部材2640は、前記メインハウジング2100と前記排出部2500との間に位置しうる。第2開閉部材2640は、前記第2メイン領域2104と前記排出部2500との間に位置しうる。
【0155】
前記第2開閉部材2640は、空気の流量を調節することができる。具体的に、前記第2開閉部材2640は、前記第2メイン領域2104から前記排出部2500に提供されるエアフロー量を増加あるいは減少させることができる。
【0156】
サブハウジング2800では、空気循環流れが生成されうる流路が提供されうる。
【0157】
具体的に、前記サブハウジング2800では、前記空気浄化装置2000がフィルター動作を行う場合、空気循環流れが最小化され、前記空気浄化装置2000が洗浄動作を行う場合、空気循環流れが生成されうる。
【0158】
前記サブハウジング2800は、第1循環流路部2802及び第2循環流路部2804、第3開閉部材2920、第4開閉部材2940、循環誘導部2840、加熱部2850、第2フィルター部2860、第3温度感知部2880及び第4温度感知部2890を含みうる。
【0159】
一例によれば、前記流入部2300から前記排出部2500に向ける方向を基準とする時、前記循環誘導部2840、前記加熱部2850、前記第2フィルター部2860の順序で位置しうるが、配置順序は、
図2に表現された順序に限定されるものではない。
【0160】
前記第1循環流路部2802及び前記第2循環流路部2804は、前記サブハウジング2800によって定義される流路の少なくとも一部である。第1循環流路部2802は、前記メインハウジング2100と流体的に連結される。一例によれば、前記第1循環流路部2802は、前記第1メイン領域2102と連通する。
【0161】
第2循環流路部2804は、前記メインハウジング2100と流体的に連結される。一例によれば、前記第2循環流路部2804は、前記第2メイン領域2104と連通する。
【0162】
循環誘導部2840は、前記サブハウジング2800のエアフロー経路を基準とする時、前記第1循環流路部2802と前記第2循環流路部2804との間に位置しうる。
【0163】
前記循環誘導部2840は、前記制御部2200及び前記電源供給部2400と連結される。
【0164】
前記循環誘導部2840は、前記サブハウジング2800内にエアフローを誘導することができる。前記循環誘導部2840は、前記流入部2300から前記排出部2500に向ける方向あるいは前記排出部2500から前記流入部2300に向ける方向にエアフローを生成することができる。前記循環誘導部2840は、前記メインハウジング2100及び前記サブハウジング2800内の領域に循環流れを生成することができる。
【0165】
前記循環誘導部2840は、前記制御部2200によって制御される。
【0166】
本明細書で定義される循環流れを含んだ循環されるエアフローは、特別な言及がない場合、前記循環誘導部2840によって生成されたものと解釈される。
【0167】
加熱部2850は、前記サブハウジング2800の空気流路を基準とする時、前記第1循環流路部2802と前記第2循環流路部2804との間に位置しうる。
【0168】
前記加熱部2850は、熱を発散することができる。前記加熱部2850は、前記第1フィルター部2120と前記第2フィルター部2860とを加熱することができる。前記加熱部2850は、電気熱線などを含む電気ヒーター、マイクロウェーブ方式などを含んだ多様な方式で具現可能である。
【0169】
前記加熱部2850は、前記制御部2200によって制御される。
【0170】
前述したように、前記第1フィルター部2120は、前記第1フィルター部2120に捕集された汚染物質に対して反応が発生するように、加熱される必要性がある。前記加熱部2850は、前記第1フィルター部2120が洗浄されるように前記第1フィルター部2120の温度を増加させることができる。
【0171】
一例によれば、前記加熱部2850は、前記メインハウジング2520及び前記サブハウジング2800内の空気を加熱することができる。特に、前記加熱部2850によって加熱された空気は、前記循環誘導部2840によって前記メインハウジング2100及び前記サブハウジング2800内に拡散される。前記加熱部2850によって加熱された空気は、前記第2循環流路部2804を通じて前記第2メイン領域2104に提供されうる。
【0172】
図面には図示されていないが、前記加熱部2850は、前記メインハウジング2100内に配置される。この場合、前記加熱部2850は、前記第1メイン領域2102あるいは前記第2メイン領域2104に位置しうる。
【0173】
第2フィルター部2860は、前記サブハウジング内の空気流路を基準とする時、前記第1循環流路部2802と前記第2循環流路部2804との間に位置しうる。
【0174】
一例によれば、前記第2フィルター部2860は、前記循環誘導部2840によって誘導されたエアフローを基準とする時、前記加熱部2850の下流領域に位置しうる。この場合、前記第2フィルター部2860は、前記加熱部2850によってさらに効率的に(下流領域ではない位置に配される場合と比較する時)昇温することができる。
【0175】
前記第2フィルター部2860では、第2反応が発生しうる。前記第2フィルター部では、前記第2反応を媒介することができる第2触媒が提供されうる。
【0176】
一例によれば、前記第2フィルター部2860は、前記第1フィルター部2120と同様に、セラミックフィルターあるいは金属フィルターのうち少なくとも何れか1つであるが、前記第2触媒がコーティングされる。
【0177】
この際、前記第2フィルター部2860の温度が所定の温度以上である場合、前記第2フィルター部2860に捕集された汚染物質には、前記第2触媒を基にした反応が起こりうる。
【0178】
前記第2反応は、発熱反応である。前記第2反応によって発生した熱は、前記循環誘導部2840によって定義されたエアフロー方向に沿って拡散される。
【0179】
第3温度感知部2880は、前記サブハウジング2800内の循環流れを基準とする時、前記加熱部2850の下流領域に位置しうる。一例によれば、前記第3温度感知部2880は、前記加熱部2850と前記第2フィルター部2860との間に位置しうる。
【0180】
前記第3温度感知部2880は、前記制御部2200と連結される。
【0181】
前記第3温度感知部2880は、前記第3温度感知部2880が位置する領域の温度に関する情報を獲得することができ、獲得した温度に関する情報を前記制御部2200に送信することができる。
【0182】
第4温度感知部2890は、前記サブハウジング2800内の循環流れを基準とする時、前記第2フィルター部2860の下流領域に位置しうる。一例によれば、前記第4温度感知部2890は、前記サブハウジング2800の空気流路を基準とする時、前記第2フィルター部2860と前記第2循環流路部2804との間に位置しうる。
【0183】
前記第4温度感知部2890は、前記制御部2200と連結される。
【0184】
前記第4温度感知部2890は、前記第4温度感知部2890が位置する領域の温度に関する情報を獲得することができ、獲得した温度に関する情報を前記制御部2200に送信することができる。
【0185】
第3開閉部材2920は、前記第1メイン領域2102と前記第1循環流路部2802との間に配置される。
【0186】
第4開閉部材2940は、前記第2メイン領域2104と前記第2循環流路部2804との間に配置される。
【0187】
前記第3開閉部材2920及び前記第4開閉部材2940は、空気の流量を調節することができる。具体的に、前記第3開閉部材2920及び前記第4開閉部材2940は、前記メインハウジング2100と前記サブハウジング2800との間に移動するエアフロー量を増加あるいは減少させることができる。
【0188】
この際、前記サブハウジング2800は、前記第3開閉部材2920あるいは前記第4開閉部材2940のうち何れか1つを備えない。すなわち、前記第3開閉部材2920あるいは前記第4開閉部材2940のうち少なくとも何れか1つが含まれる場合、前記サブハウジング2800内のエアフローの誘導あるいはエアフローの最小化の目的が達せられる。
【0189】
望ましくは、前記サブハウジング2800には、前記第4開閉部材2940のみが含まれうる(第3開閉部材と第4開閉部材とのうち)。前記排気部2520が前記流入部2300から前記排出部2500へのエアフローを誘導する場合、前記サブハウジング2800内でのエアフローは、最小化される必要性がある。この際、前記第3開閉部材2920のみが含まれる場合、前記第2循環流路部2804を含んだ前記サブハウジング2800内の一部領域に少なくとも少量のエアフローは生成され、これにより、前記メインハウジング2100でのエアフローの効率は減少しうる。一方、前記第4開閉部材2940のみが含まれる場合、前記第2循環流路部2804に発生しうるエアフローは遮断され、前述した問題が防止される。
【0190】
以下、前記第4開閉部材2940のみが含まれる場合を例示として叙述されるが、実施形態によって、前記第3開閉部材2920のみが含まれる場合、前記第3開閉部材2920と前記第4開閉部材2940とがいずれも含まれる場合に対する実施例まで含まれると解釈されなければならない。
【0191】
以下、本明細書の第1実施例による空気浄化装置の動作と関連した詳細な内容を説明する。
【0192】
2-2.空気浄化装置の動作モード
2-2-1.概括
本明細書の第1実施例による空気浄化装置は、複数の動作モードで動作することができる。
【0193】
図3は、本明細書の第1実施例による空気浄化装置の動作モードを示す構成図である。
【0194】
図3を参照すれば、本明細書の第1実施例による空気浄化装置2000の動作モードは、フィルタリングモード、洗浄モード及び緊急モードを含みうる。前記空気浄化装置は、フィルタリングモード、洗浄モードあるいは緊急モードで動作することができる。
【0195】
前記フィルタリングモードでは、前記空気浄化装置2000は、汚染された空気を浄化することができる。
【0196】
前記洗浄モードでは、前記第1フィルター部2120が洗浄される。
【0197】
前記緊急モードでは、緊急状況が発生した場合、前記空気浄化装置2000は、前記緊急状況に対する対応動作ができる。
【0198】
以下、前記空気浄化装置の動作モードについて、それぞれ具体的に後述する。但し、前述した空気浄化装置の個別構成に関する内容のうち、重複される内容については省略され、動作モードに関する内容は、前述した空気浄化装置の構成及び機能に対する内容を参照して解釈される。
【0199】
2-2-2.フィルタリングモード
図4は、本明細書の第1実施例による空気浄化装置についての概略図であって、フィルタリングモードで動作中である前記空気浄化装置についての概略図である。
【0200】
図4を参照すれば、フィルタリングモードで動作中である空気浄化装置2000は、汚染空気が浄化されるようにフィルタリング動作を行うことができる。前記空気浄化装置2000がフィルタリングモードで動作すれば、第1フィルター部2120には、汚染物質が捕集される。
【0201】
前記空気浄化装置2000は、既定のフィルタリング進入基準によってフィルタリングモードに進入することができる。前記既定のフィルタリング進入基準は、前記空気浄化装置2000の管理者の入力信号によるものであるか、前記空気浄化装置2000の状態情報を基にしたものである。
【0202】
前記空気浄化装置2000が前記フィルタリングモードに進入すれば、前記空気浄化装置2000の個別構成は、所定のフィルタリングモード動作を行うことができる。前記制御部2200は、前記空気浄化装置2000の個別構成に対する前記所定のフィルタリングモード動作を制御するための信号を出力することができる。
【0203】
この際、第1開閉部材2620及び第2開閉部材2640は、開放される。
【0204】
この際、排気部2520は、前記第1メイン領域2102から前記第2メイン領域2104へのエアフローを誘導することができる。
【0205】
この際、第4開閉部材2940は、閉鎖される。これにより、前記サブハウジング2800内で、前記排気部2520によって発生したエアフローは、最小化される。
【0206】
この際、循環誘導部2840は、動作しない。
【0207】
この際、加熱部2850は、熱を発散しない。
【0208】
前記メインハウジング2100に提供された相対的に汚染された空気は、第1フィルター部2120によって浄化される。
【0209】
前記メインハウジング2100に流入された空気に含まれた汚染物質の少なくとも一部は、前記第1フィルター部2120を通過することによって、前記第1フィルター部2120に捕集される。
【0210】
前記メインハウジング2100に流入された空気に含まれた汚染物質の少なくとも一部は、前記第1メイン領域2102から前記第2メイン領域2104に向ける方向に移動することによって、前記第1フィルター部2120に捕集される。
【0211】
前述したように、前記第1フィルター部2120には、少なくとも空気が流れる流路が提供されうるが、前記汚染物質が前記第1フィルター部2120に累積されることによって、提供された流路の少なくとも一部は遮断される。
【0212】
前記第1フィルター部2120に捕集された汚染物質の量が多いほど、前記第1フィルター部2120を通過する空気の流動量は減少しうる。前記第1フィルター部2120がフィルター動作を行って捕集された汚染物質の量が増加するほど、前記流入部2300に発生する流量と前記排出部2500に流れる流量との差は増加する。
【0213】
前記空気浄化装置2000のフィルタリング動作が進行する場合、前記第1フィルター部2120の前後領域の圧力差は変更されうる。前記第1メイン領域2102の圧力は、前記第2メイン領域2104の圧力よりも大きい。前記第1メイン領域2102の圧力と前記第2メイン領域2104の圧力との差は、空気浄化が進行することによって(すなわち、フィルタリング動作が行われることによって)増加する。
【0214】
前記制御部2200は、前記空気浄化装置2000に対する第1フィルター異常状態有無を判断することができる。
【0215】
前記制御部2200は、前記空気浄化装置2000が前記第1フィルター異常状態であると判断される場合、第1フィルター異常情報を獲得(あるいは、出力)することができる。
【0216】
前記制御部2200は、前記第1メイン領域2102の圧力情報あるいは前記第2メイン領域2104のうち何れか1つの圧力情報に基づいて、前記空気浄化装置2000に対する第1フィルター異常状態有無を判断することができる。
【0217】
あるいは、前記制御部2200は、前記第1メイン領域2102の圧力情報と前記第2メイン領域2104の圧力情報とに基づいて、前記空気浄化装置2000に対する第1フィルター異常状態有無を判断することができる。
【0218】
前記制御部2200は、前記第1メイン領域2102の流量情報と前記第2メイン領域2104の流量情報とに基づいて、前記空気浄化装置2000に対する第1フィルター異常状態有無を判断することができる。
【0219】
前記第1フィルター異常情報は、前記空気浄化装置2000の動作性能が減少したということに関する情報を含みうる。
【0220】
前記第1フィルター異常情報は、前記空気浄化装置2000が洗浄動作の必要性に関する情報を含みうる。
【0221】
前記第1フィルター異常情報は、前記第1フィルター部2120に過量の汚染物質が捕集されることに関する情報を含みうる。
【0222】
前記制御部2200が、前記空気浄化装置2000が前記第1フィルター異常状態であると判断する場合、前記通信部2600は、前記メインサーバ1000あるいは前記使用者端末機3000に前記第1フィルター異常情報を基にした前記空気浄化装置2000の状態情報を伝達することができる。
【0223】
前記空気浄化装置2000がフィルタリングモードが動作中である場合にも、第1温度感知部2150、第2温度感知部2160、第3温度感知部2880、第4温度感知部2890及び非常温度感知部2190のうち少なくとも何れか1つは、前記空気浄化装置2000の温度に関する情報を前記制御部2200に提供することができる。
【0224】
前記フィルタリングモードで動作中である前記空気浄化装置2000は、既定の洗浄進入基準によって洗浄モードに進入することができる。前記洗浄進入基準は、前記空気浄化装置2000の管理者の入力信号あるいは前記空気浄化装置2000の状態情報を基にしたものであるか、既定の時間基準に関するものである。
【0225】
2-2-3.洗浄モード
2-2-3-1.一般
以下、
図5ないし
図12を参照して、前記空気浄化装置2000の洗浄モードに関して後述する。
【0226】
図5は、本明細書の第1実施例による空気浄化装置についての概略図であって、洗浄モードで動作中である前記空気浄化装置についての概略図である。
【0227】
図5を参照すれば、洗浄モードで動作中である空気浄化装置2000は、第1フィルター部2120が洗浄されるように洗浄動作を行うことができる。前記空気浄化装置2000が前記洗浄モードで動作すれば、前記第1フィルター部2000に捕集された汚染物質の少なくとも一部は除去される。
【0228】
前記空気浄化装置2000が前記洗浄モードに進入すれば、前記空気浄化装置2000の個別構成は、所定の洗浄モード動作を行うことができる。前記制御部2200は、前記空気浄化装置2000の個別構成に対する前記所定の洗浄モード動作を制御するための信号を出力することができる。
【0229】
この際、第1開閉部材2620及び第2開閉部材2640は、閉鎖される。
【0230】
前記第1開閉部材2620は、メインハウジング2100に提供される空気流路を閉鎖するが、完全密閉状態ではない。これにより、前記第1開閉部材2620が閉状態である場合にも、少なくとも少量の空気(すなわち、少なくとも少量の酸素を含む空気)は、前記メインハウジング2100内に流入される。
【0231】
この際、排気部2520は、動作しない。
【0232】
この際、第4開閉部材2940は、開放される。これにより、前記第2メイン領域2104は、前記第2循環流路部2804と流体的に連結される。
【0233】
この際、循環誘導部2840は、エアフローを誘導することができる。前記循環誘導部2840の動作によって、メインハウジング2100及びサブハウジング2800内に循環流れが生成されうる。
【0234】
前述した循環流れの方向は、前記循環誘導部2840によって定義される。
図5に示された矢印は、循環エアフローの方向を示す。
図5では、逆時計回り方向に沿って循環されるエアフローを図示したが、これに限定されず、実施形態によって時計回り方向に沿って空気は循環される。以下、逆時計回り方向を基準に循環されるエアフローを基準に洗浄モード関連内容が説明されるが、これに限定されるものと解釈されない。
【0235】
この際、加熱部2850は、熱を発散することができる。前記加熱部2850によって加熱された空気は、前述した循環流れによって拡散され、前記第1フィルター部2120は加熱される。前記加熱部2850の加熱強度は、既定の基準によって制御される。
【0236】
前記加熱部2850によって、前記第1フィルター部2120が加熱されれば、前記第1フィルター部2120に捕集された汚染物質の少なくとも一部は除去される。
【0237】
一例によれば、
図2を参照して前述したように、前記捕集された汚染物質に対して前記前記第1触媒を基にした反応が発生しうる。前記第1フィルター部2120の温度が所定の温度以上である場合、前記捕集された汚染物質に対して反応は起こりうる。前記第1触媒の温度が特定温度-前記特定温度は、前記第1触媒の活性化温度に対応する-以上である場合、前記汚染物質に対する反応は進行しうる。
【0238】
一例によれば、前記第1触媒は、前記第1フィルター部2120に捕集された汚染物質に対するクラッキング(Cracking)反応を媒介する触媒である。この場合、前記汚染物質は、前記第1触媒を基にした反応が進行する場合、反応以前と比較する時、分子サイズがさらに小さな物質に分解される。
【0239】
前記第1フィルター部2120の温度は、前記加熱部2850によって温度が増加した加熱空気によって間接的に増加する。したがって、前記第1フィルター部2120の温度が十分に高くなること(汚染物質が少なくとも反応することができる温度以上)は、前記加熱部2850のみでは長時間がかかる。
【0240】
一実施形態によれば、前記第1フィルター部2120の一部領域は、前記第1フィルター部2120の残りの一部から発生した発熱反応によって加熱される。
【0241】
具体的に、前記第1フィルター部2120の第1面-前記第1面は、循環流れ方向及び経路を基準とする時、前記加熱部2850と相対的に隣接した前記第1フィルター部の一面を意味する-が前記第1面と対向する第2面よりも時間的に先に加熱される。
【0242】
前記第1フィルター部2120の領域は、前記第1面と前記第2面とを基準とする時、前記第1面に近い領域であるほど先に昇温することができる。
【0243】
この際、前記第1触媒を基にした反応は、前記加熱部2850によって先に加熱された領域(前記第2面に比べて前記第1面に近い領域を意味する)で時間的に先に発生しうる。
【0244】
前記第1触媒を基にした反応は、発熱反応である。前記第1触媒を基にした反応は、熱源として機能することができる。
【0245】
前記第1触媒を基にした反応から発生した熱は、拡散される。前記発生した熱は、循環流れに沿って前記メインハウジング2100及び前記サブハウジング2800に提供されうる。
【0246】
例えば、前記発熱反応によって発生した熱は、前記第2面に隣接した前記第1フィルター部2120の領域及び前記第1メイン領域2102を加熱することができる。
【0247】
前記第2面に隣接した前記第1フィルター部2120の領域と前記第1メイン領域2102は、前記加熱部2850及び前記第1面に隣接した前記第1フィルター部2120の領域から発生した発熱によって加熱される。
【0248】
例えば、前記第1フィルター部2120は、第1フィルター領域及び第2フィルター領域を含みうる。この際、前記第1フィルター領域は、前記第2フィルター領域に比べて前記第1メイン領域2102にさらに隣接した領域を意味する。この際、前記第1フィルター領域は、前記第2フィルター領域から発熱反応が発生することによって、前記第1フィルター領域を加熱することができる。結局、前記第1フィルター領域の温度は、前記第2フィルター領域から発生した発熱反応によって高くなる。
【0249】
前記制御部2200は、前記第2メイン領域2104の温度が所定の温度範囲に含まれるように、前記加熱部2850の発熱強度を制御することができる。この際、前記所定の温度範囲は、前記第1触媒の活性化温度を含みうる。
【0250】
前記空気浄化装置2000が洗浄モードで動作する場合、前記第1フィルター部2120に累積された汚染物質の量は減少しうる。
【0251】
前記第1フィルター部2120に存在する汚染物質の量は、前記第1メイン領域2102の圧力及び前記第2メイン領域2104の圧力のうち少なくとも何れか1つを基にした圧力情報に対応しうる。
【0252】
一例によれば、前記圧力情報は、前記第1メイン領域2102の圧力と前記第2メイン領域2104の圧力との差値である。前記汚染物質に対する反応が起こる場合、前記第1メイン領域2102の圧力と前記第2メイン領域2104の圧力との差は減少しうる。
【0253】
前記圧力情報は、前記第1メイン領域2102の圧力及び既定の圧力値を基にした情報である。前記第1メイン領域2102の圧力が前記既定の圧力値よりも大きいほど、前記第1フィルター部2120に汚染物質が多く捕集されたと解釈される。
【0254】
前記圧力情報は、前記第2メイン領域2104の圧力及び既定の圧力値を基にした情報である。前記第2メイン領域2104の圧力が前記既定の圧力値よりも大きいほど、前記第1フィルター部2120に汚染物質が多く捕集されたと解釈される。
【0255】
前記汚染物質に対して前記第1触媒を基にした反応が進行すれば、第1生成物が獲得される。例えば、前記第1触媒がクラッキング触媒である場合、前記第1生成物は、前記汚染物質の結合のうち少なくとも一部が分解された物質である。前記第1生成物が生成される過程で所定の熱(反応熱になりうる)が発散される。
【0256】
前記第1生成物は、循環流れに沿って前記メインハウジング2100及び前記サブハウジング2800内で移動することができる。
【0257】
前記第1生成物は、前記第2フィルター部2860に提供されうる。前記第2フィルター部2860は、前記第1生成物を提供され、前記第2フィルター部2860では、第2生成物が獲得される。
【0258】
前記第2フィルター部2860は、前記第1生成物を提供されて第2生成物を前記メインハウジング2100の方向に伝達することができる。
【0259】
前記第1生成物は、前記第2フィルター部2860にコーティングされた第2触媒に提供されうる。前記第1生成物は、前記第2触媒を基にした反応に対する反応物である。
【0260】
この際、前記第1触媒と同様に、前記第2触媒の温度が前記第2触媒の活性化温度以上である場合、前記第2触媒を基にした反応は、前記第1生成物に対して発生することができる。
【0261】
前記第2触媒を基にした反応は、発熱反応である。前記第2触媒を基にした反応は、熱源として機能することができる。
【0262】
前記第2触媒を基にした反応から発生した熱は、拡散される。前記発生した熱は、循環流れに沿って前記メインハウジング2100及び前記サブハウジング2800に提供されうる。
【0263】
第2生成物は、前記第2フィルター部2860から獲得される。前記第2生成物は、前記第1生成物から前記第2触媒を基にした反応で生成された物質である。
【0264】
一例によれば、前記第2触媒は、酸化触媒(DOC:Diesel Oxidation Catalyst)である。この際、前記第1生成物は、前記酸化触媒を基にした反応が進行する場合、酸化される。前記第1生成物は、前記酸化触媒を基にした反応が進行する場合、酸化されて前記第2生成物が獲得される。
【0265】
前記第2生成物は、前記汚染物質に比べて相対的にヒトに無害な物質である。一例によれば、前記第2生成物は、二酸化炭素(CO2)、酸素(O2)、水(H2O)、窒素(N2)などを含みうる。
【0266】
一方、前記第1触媒は、クラッキング触媒でありながら、酸化触媒である。この場合、提供された汚染物質は、前記第1触媒を媒介としたクラッキング反応の反応物になり、前記クラッキング反応によって第1生成物が獲得される。獲得された第1生成物は、前記第1触媒を媒介とした酸化触媒の反応物になり、前記酸化反応によって第2生成物が獲得される。この際、前記第2生成物は、前記汚染物質に比べてヒトに無害な物質である。一例によれば、前述したところと同様に、前記第2生成物は、二酸化炭素(CO2)、酸素(O2)、水(H2O)、窒素(N2)などを含みうる。
【0267】
前記第2生成物は、循環流れに沿って移動することができる。前記第2生成物は、第1開閉部材2620あるいは第2開閉部材2640が開放される場合、開放された流路に沿って排出される。
【0268】
前記制御部2200は、前記空気浄化装置2000に対する第2フィルター異常状態有無を判断することができる。前記制御部2200は、前記空気浄化装置2000が前記第2フィルター異常状態であると判断される場合、第2フィルター異常情報を獲得(あるいは、出力)することができる。前記第2フィルター異常状態有無は、前記洗浄モードが完了すれば(あるいは、前記空気浄化装置が前記フィルタリングモードに進入すれば)、判断される。
【0269】
前記制御部2200は、前記空気浄化装置2000の状態情報を獲得することができる。前記制御部2200は、獲得した状態情報に基づいて、前記空気浄化装置2000の第2フィルター異常状態有無を判断することができる。
【0270】
前記状態情報は、終了圧力データである。前記終了圧力データは、前記洗浄モード動作が終了した以後、獲得することができる。すなわち、前記終了圧力データは、前記空気浄化装置2000がフィルタリングモードに進入した以後の時点に獲得される。
【0271】
この際、前記終了圧力データは、前記空気浄化装置2000がフィルタリングモードに進入した時点を基準に所定の時間以内に獲得される。前記空気浄化装置2000がフィルタリングモードに進入した時点は、前記第1開閉部材2620及び/または前記第2開閉部材2640が開放された時点を基準に判断される。
【0272】
前記終了圧力データは、前記第1メイン領域2102の圧力と前記第2メイン領域2104の圧力とのうち少なくとも何れか1つを基にしたものである。
【0273】
前記第1メイン領域2102の圧力は、第1圧力感知部2150によって測定される。前記第2メイン領域2104の圧力は、第2圧力感知部2160によって測定される。
【0274】
前記制御部2200は、前記第1メイン領域2102の圧力と前記第2メイン領域2104の圧力との差が既定の差圧以上である場合、前記空気浄化装置2000が第2フィルター異常状態であると判断することができる。
【0275】
前記制御部2200は、前記第1メイン領域2102(あるいは、前記第2メイン領域)の圧力が既定の圧力値以上である場合、前記空気浄化装置2000が第2フィルター異常状態であると判断することができる。
【0276】
前記制御部2200は、前記空気浄化装置2000が前記第2フィルター異常状態ではないと判断される場合、前記空気浄化装置2000に対する洗浄モード動作状態が正常であると判断することができる。
【0277】
前記制御部2200は、前記空気浄化装置2000が前記第2フィルター異常状態であると判断される場合、第2フィルター異常情報を獲得することができる。
【0278】
前記第2フィルター異常情報は、前記空気浄化装置2000が洗浄モード動作を行う場合にも、前記第1フィルター部2120に対する洗浄が一定レベル以上進行しないことに関する情報を含みうる。
【0279】
一例によれば、前記空気浄化装置2000は、前記第2フィルター異常情報を基にした情報(あるいは、データ)を使用者に提供することができるアラーム部をさらに含みうる。この際、前記アラーム部は、前記使用者に前記第2フィルター異常情報を基にした情報を視覚情報あるいは聴覚情報で提供することができる。
【0280】
前記第2フィルター異常情報は、前記空気浄化装置2000に対するフィルター交替あるいは追加洗浄の必要性に関する情報を含みうる。
【0281】
前記第2フィルター異常情報は、前記第1フィルター部2120に前記第1触媒を基にした反応が進行することができない物質が一定量以上蓄積された場合を意味する。
【0282】
前記追加洗浄の必要性に関する情報は、高圧洗浄要請情報を含みうる。前記追加洗浄は、前記第1フィルター部2120に対する高圧洗浄を意味する。前記高圧洗浄は、追加的なエアフローを通じたフィルター洗浄を意味する。前記高圧洗浄は、前述した洗浄動作以外に別途の高圧パルス空気を用いて噴射される空気圧を利用した前記第1フィルター部2120の汚染物質を除去することを意味する。
【0283】
このために、前記メインハウジング2100は、洗浄部が提供されうる所定の設置領域をさらに含みうる。前記洗浄部は、高圧空気を放出することができる高圧空気注入部材である。
【0284】
一例によれば、前記所定の設置領域は、前記第2メイン領域2104に対応する前記メインハウジング2100の外面に位置しうる。前記所定の設置領域に前記洗浄部が設けられる場合、前記洗浄部は、前記排出部2500から前記流入部2300に向ける方向にエアフローを発生させることができる。前記洗浄部は、前記第2メイン領域2104から前記第1メイン領域2102に向ける方向にエアフローを発生させることができる。
【0285】
あるいは、前記メインハウジング2100は、前記高圧空気注入部材をさらに含みうる。
【0286】
前記制御部2200は、前記終了圧力データに基づいて、前記第1フィルター部2120に対する高圧洗浄要請情報あるいはフィルター交替要請情報を獲得することができる。
【0287】
前記制御部2200は、前記第1メイン領域2102の圧力と前記第2メイン領域2104との差圧が第1臨界値以上である場合、前記フィルター交替要請情報を獲得するが、前記第1メイン領域2102の圧力と前記第2メイン領域2104との差圧が第2臨界値以上である場合、前記高圧洗浄要請情報を獲得することができる。この際、前記第2臨界値は、前記第1臨界値よりも小さい。
【0288】
前記制御部2200は、前記第1メイン領域2102の圧力と既定の圧力との差が第3臨界値以上である場合、前記フィルター交替要請情報を獲得するが、前記第1メイン領域2102の圧力と既定の圧力との差が第4臨界値以上である場合、前記高圧洗浄要請情報を獲得することができる。この際、前記第4臨界値は、前記第3臨界値よりも小さい。
【0289】
前記制御部2200は、前記第2メイン領域2104の圧力と既定の圧力との差が第5臨界値以上である場合、前記フィルター交替要請情報を獲得するが、前記第2メイン領域2104の圧力と既定の圧力との差が第6臨界値以上である場合、前記高圧洗浄要請情報を獲得することができる。この際、前記第6臨界値は、前記第5臨界値よりも小さい。
【0290】
前記制御部2200は、前記洗浄部による前記第1フィルター部2120に対する洗浄動作が行われた以後、前記第1メイン領域2102あるいは前記第2メイン領域2104のうち少なくとも何れか1つに基づいてフィルター交替が要求されるか否かを判断することができる。
【0291】
前記制御部2200は、前記洗浄部による洗浄動作以後、前記第1メイン領域2102の圧力が既定の第1臨界圧力以上である場合、フィルター交替要請情報を獲得することができる。
【0292】
前記制御部2200は、前記洗浄部による洗浄動作以後、前記第2メイン領域2104の圧力が既定の第2臨界圧力以上である場合、フィルター交替要請情報を獲得することができる。
【0293】
前記制御部2200は、前記洗浄部による洗浄動作以後、前記第1メイン領域2102の圧力と前記第2メイン領域2104の圧力とが既定の第3臨界差圧以上である場合、フィルター交替要請情報を獲得することができる。
【0294】
前記制御部2200が前記第2フィルター異常情報を獲得すれば、前記通信部2600は、前記メインサーバ1000あるいは前記使用者端末機3000に前記第2フィルター異常情報を基にした前記空気浄化装置2000の状態情報を伝達することができる。
【0295】
前記洗浄モードで動作中である前記空気浄化装置2000は、既定のフィルタリングモード進入基準によってフィルタリングモードに進入することができる。前記フィルタリングモード進入基準は、前記空気浄化装置2000の管理者の入力信号あるいは前記空気浄化装置2000の状態情報を基にしたものであるか、既定の時間基準に関するものである。
【0296】
2-2-3-2.一般洗浄可能状態
以下、前記空気浄化装置2000のさらに細部的な洗浄モード動作と関連して、
図6ないし
図9を参照して、一般洗浄可能状態に関して詳細に説明する。
【0297】
図6及び
図7は、本明細書の第1実施例による空気浄化装置が一般洗浄可能状態である時、洗浄モードで動作する場合、経時的な特定領域の温度に関するデータを示すグラフである。
【0298】
前記一般洗浄可能状態は、前記空気浄化装置2000の洗浄動作効率が既定の洗浄効率以上である場合を意味する。
【0299】
前記一般洗浄可能状態は、前記第1フィルター部2120に汚染物質が第1量(amount)以上捕集された場合である。前記一般洗浄可能状態は、前記第1触媒を基にした反応物が前記第1フィルター部2120に前記第1量以上含まれた状態を意味する。
【0300】
前記一般洗浄可能状態は、前記第1フィルター部2120にコーティングされた第1触媒を基にした反応が進行することができない物質が前記第1フィルター部2120に一定数値範囲以下捕集された状態を意味する。この場合、前記第1フィルター部2120は、前記第1触媒を基にした反応の反応物を十分に含みうる。
【0301】
図6を参照すれば、前記空気浄化装置の洗浄モード動作区間(operating time section)は、時間順に第1区間4120、第2区間4130、第3区間4140、第4区間4150、第5区間4160、第6区間4170及び第7区間4180を含みうる。
【0302】
第1グラフ4112は、前記空気浄化装置2000の前記洗浄モード動作時間による前記第2メイン領域2104の温度に関するデータを示す。前記第2メイン領域2104の温度に関する情報は、前記第2温度感知部2140によって獲得される。
【0303】
第2グラフ4114は、前記空気浄化装置2000の前記洗浄モード動作時間による前記第1メイン領域2102の温度に関するデータを示す。前記第1メイン領域2102の温度に関する情報は、前記第1温度感知部2130あるいは前記非常温度感知部2190のうち少なくとも何れか1つによって獲得される。
【0304】
第3グラフ4116は、前記空気浄化装置2000の前記洗浄モード動作時間による加熱部2850に関する温度データを示す。後術する前記加熱部2850に関する温度データは、前記加熱部2850と隣接した領域の温度に関するデータである。前記加熱部2850に関する温度データは、エアフロー方向を基準とする時、前記加熱部2850の下流領域の温度に関するデータである。前記加熱部2850の温度に関するデータは、第3温度感知部2880あるいは第4温度感知部2890によって獲得される。または、前記加熱部2850の温度データは、加熱部自体の温度に対するデータでも、前記加熱部2850に印加される電圧によって算出される温度に対するデータでもある。
【0305】
前記第2メイン領域2104は、前記循環誘導部2840によって誘導されたエアフロー方向を基準とする時、前記第1フィルター部2120の上流領域である。
【0306】
前記第1メイン領域2102は、前記循環誘導部2840によって誘導されたエアフロー方向を基準とする時、前記第1フィルター部2120の下流領域である。
【0307】
前記第1メイン領域2102は、循環流れ経路を基準に前記第2メイン領域2104と比較する時、前記加熱部2850からさらに遠く離れた領域である。
【0308】
前記第1区間4120は、前記第2区間4130と前記加熱部2850との温度が制御される時点を基準に区分される。または、前記第1区間4120と前記第2区間4130は、前記加熱部2850が一定温度以上の温度を出力する時点を基準に区分されうる。
【0309】
前記第2区間4130は、前記第3区間4140と第1区分時点4132とを基準に区分される。
【0310】
前記第1グラフ4112は、前記第1区分時点4132を含みうる。前記第1グラフ4112の温度変化率は、前記第1区分時点4132を前後に異なる。本明細書において、定義される区分時点は、特別な言及がなければ、温度変化程度(あるいは、速度)が前記区分時点前後に異なる時点を意味するものと解釈される。
【0311】
前記第3区間4140は、前記第4区間4150と第2区分時点4142とを基準に区分される。
【0312】
前記第2グラフ4114は、前記第2区分時点4142を含みうる。前記第2グラフ4114の温度変化率は、前記第2区分時点4142を前後に異なる。
【0313】
前記第4区間4150は、前記第5区間4160と前記第1グラフ4112との温度が最大である時点を基準に区分される。
【0314】
前記第5区間4160は、前記第6区間4170と前記第2グラフ4114との温度が最大である時点を基準に区分される。
【0315】
前記第6区間4170は、前記第7区間4180と前記加熱部2850との発熱強度が制御される時点を基準に区分される。
【0316】
前記第1区間4120では、前記加熱部2850の温度は増加する。
【0317】
この際、前記加熱部2850によって、前記第1メイン領域2102の温度と前記第2メイン領域2104の温度は、高くなる。
【0318】
この際、前記第2メイン領域2104の温度増加率は、前記第1メイン領域2102の温度増加率よりもさらに大きい。これは、エアフロー方向を基準とする時、前記第2メイン領域2104は、前記第1メイン領域2102に比べて前記加熱部2850とさらに隣接するためである。
【0319】
この際、前記加熱部2850は、唯一の熱源として機能することができる。すなわち、前記第1フィルター部2120にコーティングされた第1触媒を基にした反応は発生しない。
【0320】
前記第2区間4130では、前記加熱部2850に関する温度データは、所定の範囲以内である。前記加熱部2850に関する温度データは、一定に保持される。
【0321】
この際、前記第1区間4120と同様に、前記第1メイン領域2102の温度と前記第2メイン領域2104の温度は、高くなる。
【0322】
この際、前記第1区間4120と同様に、前記第2メイン領域2104の温度増加率は、前記第1メイン領域2102の温度増加率よりもさらに大きい。
【0323】
前記第2区間4130のうち何れか一時点以後、前記第1フィルター部2120にコーティングされた第1触媒を基にした反応は発生しうる。この際、発生する前記第1触媒を基にした反応は、前記第2メイン領域2104と隣接した前記第1フィルター部2120の一部領域から発生しうる。
【0324】
前記第2区間4130のうち何れか一時点以後、前記第2フィルター部2860にコーティングされた第2触媒を基にした反応は発生しうる。
【0325】
前記第1区分時点4132は、前記第2区間4130と前記第3区間4140との間に位置しうる。
【0326】
前記第1区分時点4132は、前記第1フィルター部2120に反応が進行する場合、発生しうる。前記第1区分時点4132は、前記第1フィルター部2120にコーティングされた前記第1触媒を基にした反応が開始された時点以後である。前記第1区分時点4132は、前記第1フィルター部2120の前記第2メイン領域2104に隣接した領域に反応が開始された時点に対応しうる。
【0327】
前記第1区分時点4132以前では、加熱部2850の発熱が熱源として機能し、前記第1区分時点4132以後には、加熱部2850の発熱及び第1フィルター部2120での発熱反応が熱源として機能することができる。
【0328】
これは、前記第1区分時点4132前後の前記空気浄化装置2000での熱発生量が異なるということを意味することができ、結局、前記第2メイン領域2104の温度変化程度が、前記第1区分時点4132を基準に互いに異なることを意味する。
【0329】
前記制御部2200は、前記第2メイン領域2104の温度に関するデータに基づいて、前記第1フィルター部2120に対する洗浄が開始されたか否かを判断することができる。
【0330】
前記制御部2200は、前記第1グラフ4112が前記第1区分時点4132を備えた場合、前記第1フィルター部2120に対する洗浄が開始されたと判断することができる。
【0331】
前記制御部2200は、前記第1フィルター部2120に対する洗浄が開始されたと判断される場合、洗浄開始情報を出力することができる。前記洗浄開始情報は、前記第1フィルター部に対する洗浄が開始(あるいは、汚染物質に対する反応が開始)されたという事実についての情報を含みうる。
【0332】
前記洗浄開始情報が出力されれば、前記通信部2600は、前記メインサーバ1000あるいは前記使用者端末機3000に前記空気浄化装置2000に対する洗浄動作が開始されたという情報を伝送しうる。
【0333】
一方、さらに他の一実施形態によれば、前記第1区分時点4132に対応する時点に前記加熱部2850の発熱が制御される。前記第1区分時点4132に前記加熱部2850の発熱強度は減少しうる。あるいは、前記第1区分時点4132に前記加熱部2850の発熱は終了する。
【0334】
図7を参照すれば、前記第3領域4140で、前記加熱部2850の発熱強度が減少するにも(あるいは、前記加熱部の発熱が終了するにも)拘らず、前記第1メイン領域2102の温度及び前記第2メイン領域2104の温度は増加する。
【0335】
これは、前記第1フィルター部2120から発生した発熱反応の熱が、前記第1メイン領域2102及び前記第2メイン領域2104に対する熱源として機能することができるためである。前記発熱反応による発熱量は、前記加熱部2850による発熱量よりもさらに大きい。
【0336】
結局、前記第1フィルター部2120で反応が発生する時点以後の時点に前記加熱部2850の強度を調節することにより、前記空気浄化装置2000内の構成(あるいは、空気)に対する過度な加熱が防止され、前記加熱部2850に対する消費電力が減少しうる。
【0337】
前記第3区間4140では、前記第1区間4120及び前記第2区間4130と同様に、前記第1メイン領域2102の温度及び前記第2メイン領域2104の温度は増加する。
【0338】
この際、前記加熱部2850に関する温度データは、一定に保持される。
【0339】
この際、前記第1触媒を基にした反応は発生しうる。
【0340】
この際、前記第2触媒を基にした反応は発生しうる。
【0341】
この際、前記第1触媒を基にした反応で発生した熱及び前記加熱部2850は、熱源として機能することができる。前記第2触媒を基にした反応で発生した熱も、熱源として機能することができる。
【0342】
前記第3区間4140では、前記第2メイン領域2104の温度は、前記第2メイン領域2104に隣接した領域の前記第1フィルター部2120から発生した発熱反応及び前記加熱部2850による発熱によって増加する。
【0343】
前記第3区間4140では、前記第1メイン領域2102の温度は、前記加熱部2850による発熱によって増加する。
【0344】
前記第2区分時点4142は、前記第3区間4140と前記第4区間4150との間に位置しうる。
【0345】
前記第2区分時点4142は、前記第1フィルター部2120に反応が進行する場合、発生しうる。前記第2区分時点4142は、前記第1フィルター部2120の前記第1メイン領域2102に隣接した領域に反応が開始された時点に対応しうる。
【0346】
前記第1メイン領域2102の温度に関するデータを示す第2グラフ4114が、前記第2区分時点4142を含む場合、前記第1メイン領域2102に隣接した前記第1フィルター部2120の領域で反応が発生するもの(すなわち、洗浄が進行しているもの)と解釈される。
【0347】
前記第2メイン領域2104に隣接した前記第1フィルター部2120の領域での発熱反応による熱は、前記メインハウジング2100内のエアフローに沿って拡散される。この際、拡散される熱は、前記第1フィルター部2120の残りの領域を加熱する。
【0348】
前記第1フィルター部2120の少なくとも一部が第1活性化温度-前記第1活性化温度は、前記第1触媒の活性化温度を意味する-以上の温度に進入した場合、前記第1活性化温度に到達されていない前記第1フィルター部2120の領域は、既に前記第1活性化温度に到達された前記第1フィルター部2120の領域で発生した反応による発熱で加熱される。
【0349】
この際、前記第1フィルター部2120は、第3区間内4140の第1時点に前記第1活性化温度に到達された前記第1フィルター部2120の第1領域及び前記第1時点に前記第1活性化温度に到達されていない前記第2領域を含みうる。
【0350】
この際、前記第2領域は、前記第1領域から発生した反応の発熱によって加熱される。前記第1時点よりも以後である第2時点には、前記第1領域の温度及び前記第2領域の温度は、いずれも前記第1活性化温度以上である。前記第2時点と前記第1時点との間隔は、前記第1触媒を基にした反応によってさらに短くなる。
【0351】
前記制御部2200は、前記第1メイン領域2102の温度に関するデータに基づいて、前記第1フィルター部2120に対する洗浄が開始されたか否かを判断することができる。
【0352】
前記制御部2200は、前記第2グラフ4114が前記第2区分時点4142を含む場合、前記第1フィルター部2120に対する洗浄が開始されたと判断することができる。
【0353】
前記制御部2200は、前記第1フィルター部2120に対する洗浄が開始されたと判断される場合、洗浄開始情報を出力することができる。
【0354】
前記洗浄開始情報が出力されれば、前記通信部2600は、前記メインサーバ1000あるいは前記使用者端末機3000に前記空気浄化装置に対する洗浄動作が開始されたという情報を伝送しうる。
【0355】
前記第4区間4150では、前記第1メイン領域2102の温度及び前記第2メイン領域2104の温度は増加する。
【0356】
この際、前記加熱部2850に関する温度データは、一定に保持される。
【0357】
この際、前記第1メイン領域2102に対する熱源は、前記第1フィルター部2120、及び/または前記第2フィルター部2860から発生した発熱反応、前記加熱部2850である。
【0358】
この際、前記第2メイン領域2104に対する熱源は、前記第1フィルター部2120、及び/または前記第2フィルター部2860から発生した発熱反応、前記加熱部2850である。
【0359】
前記第4区間4150のうちある時点には、前記第2メイン領域2104の温度は、前記加熱部2850に関する温度よりも高くなる。本実施形態の場合、前記第1フィルター部2120に汚染物質が十分に捕集されて(すなわち、前記第1触媒に対する反応物が十分に存在して)いる。これにより、前記第1フィルター部2120には、十分に多量の反応が発生して、前記汚染物質に対する反応結果、多量の第1生成物が獲得される。そして、獲得された第1生成物は、前記第2フィルター部2860に対する反応物であって、前記第2フィルター部2860では、十分に多量の反応が発生しうる。発生した反応による発熱は、前記第2メイン領域2104の温度を高めうる。結局、前記第2メイン領域2104の温度が、前記加熱部2850に関する温度データを逆転させうる。
【0360】
前記第4区間4150において、前記第2メイン領域2104の温度増加率は、前記第1メイン領域2102の温度増加率よりもさらに大きい。これは、前記第4区間4150では、前記第2フィルター部2860で反応が活発に発生するが、前記第2メイン領域2104は、エアフロー基準とする時、前記第1メイン領域2102に比べて前記第2フィルター部2860とさらに隣接するためである。すなわち、前記第2フィルター部2860から発生する発熱(反応による)は、前記第1メイン領域2102に比べて前記第2メイン領域2104にさらに大きな影響を及ぼしうる。
【0361】
前記第1メイン領域2102の温度データ解析において、前記第3区間4140での温度データに関する情報は、前記第4区間4150での温度データに関する情報と異なる。これは、前記第2区分区間4142を前後に前記第1メイン領域2102に対する熱源が互いに異なるためである。
【0362】
例えば、前記第3区間4140は、前記第2区分時点4142と隣接し、所定の時間範囲を有する第1区分隣接区間を含み、前記第4区間4150は、前記第2区分時点4142と隣接し、前記所定の時間範囲を有する第2区分隣接区間を含みうる。この際、前記第1区分隣接区間での前記第1メイン領域2102の平均温度増加率は、前記第2区分隣接区間での前記第1メイン領域2102の平均温度増加率よりも小さい。
【0363】
前記第3区間4140での前記第1メイン領域2102の温度と前記第2メイン領域2104の温度との関係は、前記第4区間4160での前記第1メイン領域2102の温度と前記第2メイン領域2104の温度との関係と異なる。
【0364】
前記第2メイン領域2104に対する前記第1触媒を基にした発熱反応の影響は、前記第1メイン領域2102に対する前記第1触媒を基にした発熱反応の影響に比べて相対的に小さい。
【0365】
例えば、前記第3区間4140での前記第1メイン領域2102の平均温度増加率に対する前記第4区間4160での前記第1メイン領域2102の平均増加率の比率(ratio)は、前記第3区間4140での前記第2メイン領域2104の平均温度増加率に対する前記第4区間4160での前記第2メイン領域2104の平均増加率の比率よりも大きい。
【0366】
前記第5区間4160では、前記第2メイン領域2104の温度は減少し、前記第1メイン領域2102の温度は増加する。この際、前記加熱部2850に関する温度データは、一定に保持される。
【0367】
この際、前記第2フィルター部2860から発生する反応の規模は減少しうる。この際、前記第1フィルター部2120から発生する反応の規模は減少しうる。
【0368】
前記第6区間4170では、前記第1メイン領域2102の温度及び前記第2メイン領域2104の温度は減少しうる。
【0369】
この際、前記第2フィルター部2860から発生する反応の規模は減少しうる。この際、前記第1フィルター部2120から発生する反応の規模は減少しうる。
【0370】
この際、前記加熱部2850に関する温度データは、一定に保持される。
【0371】
前記第1フィルター部2120に対する洗浄は、前記第6区間4170以前のある時点まで以前まで十分に行われうる(前記少なくともある時点では、前記汚染物質に対する反応がそれ以上進行しないか、所定の規模以下の規模の反応が発生しうる)。
【0372】
この際、前記第1メイン領域2102の温度及び/または前記第2メイン領域2104の温度は、緩やかに減少する(
図6を参照する時、第6区間での各領域の温度は、他の区間に比べて徐々に減少する)。これは、加熱された前記第1フィルター部2120が放出する熱によって、前記第1メイン領域2102及び/または前記第2メイン領域2104が加熱されるためである。
【0373】
前記第7区間4180に進入する時点には、前記加熱部2850の発熱強度が制御される。前記第7区間4180に進入する時点には、前記加熱部2850の発熱強度が減少するか、前記加熱部2850の発熱は終了する。
【0374】
前記加熱部2850の発熱強度が制御された以後には、前記第2メイン領域2104の温度は急減しうる。これに比べて、前記第1メイン領域2102の温度は、エアフロー方向を基準とする時、前記加熱部2850と遠く離隔するために、前記加熱部2850の発熱強度の変化に対する影響が前記第2メイン領域2104に比べて不備である。
【0375】
図8及び
図9は、本明細書の第1実施例による空気浄化装置の第2フィルター部前後の温度データを示すグラフである。
【0376】
図8に示された前記第2フィルター部2860の前後領域に関する温度データは、前記第2触媒を基にした反応が開始されていない時点の温度データである。
図8に示された温度データは、
図6を参照して前述した第1区間4120及び第2区間4130のうち少なくとも何れか1つである。
【0377】
図9に示された前記第2フィルター部2860の前後領域に関する温度データは、前記第2触媒を基にした反応が少なくとも開始された時点以後の温度データである。
図9に示された温度データは、
図6を参照して前述した第2区間4130、第3区間4140及び第4区間4150のうち少なくとも何れか1つである。
【0378】
前記サブハウジング2800は、第1地点4402、第2地点4404及び第3地点4406を含みうる。
【0379】
前記第1地点4402は、循環流れ方向を基準とする時、前記加熱部2850の上流領域に位置しうる。
【0380】
前記第2地点4404は、前記加熱部2850と前記第2フィルター部2860との間に位置しうる。前記第2地点4404の温度に関する情報は、前記第3温度感知部2880によって獲得される。
【0381】
前記第3地点4406は、循環流れ方向を基準とする時、前記第2フィルター部2860の下流領域に位置しうる。前記第3地点4406の温度に関する情報は、前記第4温度感知部2890によって獲得される。
【0382】
図8は、前記空気浄化装置2000が前記洗浄モードで動作中であるが、前記第2フィルター部2860で反応が起こっていない時、サブハウジング2800内の温度に関するデータを示す図面である。
【0383】
前記第2フィルター部2860で反応が発生していない場合、前記サブハウジング2800内で最も高い温度である地点は、前記第1地点4402と前記第2地点4404との間に位置しうる。この際、前記最も高い温度地点は、循環流れ方向を基準とする時、前記加熱部2850に隣接した下流領域に位置しうる。
【0384】
前記第2フィルター部2860で反応が発生していない場合、前記第3地点4406の温度は、少なくとも前記第2地点4404の温度よりも少なくとも低い。前記第2触媒の温度-ここで、前記第2触媒は、前記第2フィルター部2860にコーティングされる-が前記第2触媒の活性化温度未満である場合、前記第3地点4406の温度は、前記第2地点4404の温度よりも低い。この際、前記第2地点4404及び前記第3地点4406に対する熱源は、前記加熱部2850である。
【0385】
図9は、前記空気浄化装置2000が前記洗浄モードで動作中であるが、前記第2フィルター部2860で反応が起こる時、サブハウジング2800内の温度に関するデータである。
【0386】
前記第2フィルター部2860で発熱反応が発生する場合、発生した発熱反応の熱は、熱源として機能することができる。前記発生した発熱反応の熱は、循環流れに沿って拡散される。
【0387】
前記第3地点4406に対する熱源は、前記加熱部2850による発熱及び前記第2フィルター部2860から発生した発熱反応による熱である。
【0388】
前記第2フィルター部2860から発生した発熱反応による熱は、循環流れの上流領域と比較する時、循環流れの下流領域にさらに大きな影響を及ぼしうる。すなわち、前記第2触媒を基にした反応による発熱は、前記第3地点4406に比べて前記第2地点4404にさらに大きな熱源として機能することができる。
【0389】
前記第2触媒を基にした反応が発生する場合、前記第3地点4406の温度のうち少なくとも一部地点は、前記第2地点4404の温度よりも高い。一例によれば、前記第3地点4406のうち少なくとも一部地点は、前記加熱部2850と非常に隣接した地点の温度よりもさらに高い。
【0390】
前記第2地点4404の温度は、前記第3地点4406に比べて前記加熱部2850にさらに隣接するにも拘らず、前記第3地点4406の温度よりも低い。
【0391】
前記制御部2200は、既定の洗浄終了基準によって、前記第1フィルター部2120に対する洗浄が終了したと判断することができる。前記制御部は、前記第1フィルター部2120に対する洗浄が終了したと判断される場合、洗浄終了情報を獲得(あるいは、出力)することができる。
【0392】
前記制御部2200は、前記第1メイン領域2102の温度が既定の温度未満(あるいは、以下)になる場合、前記第1フィルター部2120に対する洗浄が終了したと判断することができる。
【0393】
前記制御部2200は、前記第2メイン領域2104の温度が既定の温度未満(あるいは、以下)になる場合、前記第1フィルター部2120に対する洗浄が終了したと判断することができる。
【0394】
前記制御部2200は、前記第1メイン領域2102の温度と前記第2メイン領域2104の温度との差値が既定の温度差値以下である場合、前記第1フィルター部2120に対する洗浄が終了したと判断することができる。
【0395】
前記制御部2200は、前記洗浄モードに進入した時点を基準に既定の第1時間が経過する場合、前記第1フィルター部2120に対する洗浄が終了したと判断することができる。
【0396】
前記制御部2200は、前記加熱部2850の発熱が開始された時点を基準に既定の時間が経過する場合、前記第1フィルター部2120に対する洗浄が終了したと判断することができる。
【0397】
前記制御部2200は、前記加熱部2850の温度が一定に制御される時点を基準に既定の時間が経過する場合、前記第1フィルター部2120に対する洗浄が終了したと判断することができる。
【0398】
前記制御部2200は、前記第2メイン領域2104の温度(あるいは、前記第1メイン領域2102の温度)が既定の第2時間以内に所定の温度を超過しない場合、前記第1フィルター部2120に対する洗浄が終了したと判断することができる。
【0399】
前記第1フィルター部2120に対する洗浄が終了したと判断される場合、前記加熱部2850の発熱は終了する。
【0400】
前記洗浄終了情報は、前記第1フィルター部に対する洗浄が仕上げされたという事実についての情報を含みうる。前記洗浄終了信号が出力されれば、前記通信部2600は、前記メインサーバ1000あるいは前記使用者端末機3000に前記空気浄化装置に対する洗浄動作が終了したという情報を伝送しうる。
【0401】
図面には図示していないが、前記加熱部2850の発熱は、前記制御部2200が前記洗浄終了情報を獲得すれば、終了する。
【0402】
前記空気浄化装置2000は、既定の基準によって、前記洗浄モードから前記フィルタリングモードに進入することができる。
【0403】
前記空気浄化装置2000が前記フィルタリングモードに進入すれば、前記通信部2600は、前記メインサーバ1000あるいは前記使用者端末機3000に前記フィルタリングモード進入関連データを伝達することができる。
【0404】
前記空気浄化装置2000は、前記メインハウジング2100あるいは前記サブハウジング2800の温度がモード転換温度以下である場合、前記フィルタリングモードに進入することができる。
【0405】
前記制御部2200は、前述した洗浄動作が行われた以後、前記空気浄化装置2000が正常洗浄可能状態である場合、フィルター正常動作情報を獲得することができる。
【0406】
前記通信部2600は、前記メインサーバ1000あるいは前記使用者端末機3000に前記フィルター正常動作情報を含んだ前記空気浄化装置2000の状態情報を伝達することができる。前記通信部2600は、正常状態である前記空気浄化装置2000の洗浄モード動作中の温度に関するデータを伝達することができる。
【0407】
一方、
図2を参照して前述したように、前記空気浄化装置2000は、前記吸着部2540を含み、前記フィルタリングモードで動作中、前記吸着部2540には、前記微粒子が蓄積される。
【0408】
前記吸着部2540は、前記空気浄化装置2000が前記フィルタリングモードに進入する時、洗浄される。前記吸着部2540は、前記第2開閉部材2640が開放される場合、前記メインハウジング2100から提供される空気(あるいは、提供される空気の熱によって)によって洗浄される。
【0409】
前記吸着部2540が洗浄されるためには、前記メインハウジング2100から提供される空気の温度が既定の吸着洗浄温度以上である必要性がある。一例によれば、前記モード転換温度は、前記吸着洗浄温度よりも少なくとも高い。
【0410】
前記空気浄化装置2000が前記フィルタリングモードに進入する場合、前記空気浄化装置2000の個別構成は、
図4を参照して前述した既定の動作を行うことができる。
【0411】
2-2-3-3.過多洗浄可能状態
以下、前記空気浄化装置2000のさらに細部的な洗浄モード動作と関連して、
図10を参照して、過多洗浄可能状態に関して詳細に説明する。但し、前述した内容と技術的内容とが重複される内容については省略し、共通した技術的特徴に対しては一般洗浄可能状態に関する内容を含んだ前述した内容を参照して解釈される。
【0412】
図10は、本明細書の第1実施例による空気浄化装置が過多洗浄可能状態である時、洗浄モードで動作する場合、経時的な特定領域の温度に関するデータを示すグラフである。
【0413】
前記過多洗浄可能状態は、前記第1フィルター部2120に汚染物質が第2量以上捕集された場合である。前記過多洗浄可能状態は、前記第1触媒を基にした反応物が前記第1フィルター部2120に前記第2量以上含まれた状態を意味する。
【0414】
この際、前記第2量は、一般洗浄可能状態を参照し、前述した第1量よりも大きな値を有しうる。すなわち、過多洗浄可能状態は、前記第1フィルター部2120に前記第1触媒が媒介する反応の反応物が過度に捕集された状態を意味する。
【0415】
過多洗浄可能状態である空気浄化装置と一般洗浄可能状態である空気浄化装置は、洗浄動作による温度を示すグラフを基準に区分される。
【0416】
図10を参照すれば、前記空気浄化装置の洗浄モード動作区間は、時間順に第1区間4220、第2区間4230、第3区間4240、第4区間4250、第5区間4260、第6区間4270及び第7区間4280を含みうる。
【0417】
第1グラフ4212は、前記空気浄化装置2000の前記洗浄モード動作時間による前記第2メイン領域2104の温度に関するデータを示す。
【0418】
第2グラフ4214は、前記空気浄化装置2000の前記洗浄モード動作時間による前記第1メイン領域2102の温度に関するデータを示す。
【0419】
第3グラフ4216は、前記空気浄化装置2000の前記洗浄モード動作時間による加熱部2850に関する温度データを示す。
【0420】
前記第1区間4220は、前記第2区間4230と前記加熱部2850との温度が制御される時点を基準に区分される。または、前記第1区間4220と前記第2区間4230は、前記加熱部2850が一定温度以上の温度を出力する時点を基準に区分される。
【0421】
前記第2区間4230は、前記第3区間4240と第2区分時点4232とを基準に区分される。
【0422】
前記第2グラフ4214は、前記第2区分時点4232を含みうる。前記第2グラフ4214の温度変化率は、前記第2区分時点4232を前後に異なる。
【0423】
前記第3区間4240は、前記第4区間4250と第1区分時点4242とを基準に区分される。
【0424】
前記第1グラフ4212は、前記第1区分時点4242を含みうる。前記第1グラフ4212の温度変化率は、前記第1区分時点4242を前後に異なる。
【0425】
前記第4区間4250は、前記第5区間4260と第1グラフ4212との温度が最大である時点を基準に区分される。
【0426】
前記第5区間4260は、前記第6区間4270と前記第2グラフ4214との温度が最大である時点を基準に区分される。
【0427】
前記第6区間4270は、前記第7区間4280と前記加熱部2850との発熱強度が制御される時点を基準に区分される。
【0428】
前記第1区間4220では、前記加熱部2850に関する温度データは増加する。
【0429】
この際、前記第1メイン領域2102の温度及び前記第2メイン領域2104の温度は、前記加熱部2850によって加熱されて増加する。
【0430】
前記第2区間4230では、前記加熱部2850に関する温度データは、一定に保持される。
【0431】
この際、前記第1メイン領域2102の温度及び前記第2メイン領域2104の温度は、前記加熱部2850によって加熱されて増加する。
【0432】
前記第2区間4230の少なくともある時点で、前記第2メイン領域2104の温度は、第1温度(T1)である。前記第2区間4230の少なくともある時点で、前記第1メイン領域2102の温度は、第2温度(T2)である。
【0433】
前記制御部2200は、前記第2メイン領域2104の温度が前記第1温度以上である場合、前記第1フィルター部2120に対する洗浄が開始されたと判断することができる。
【0434】
一般洗浄可能状態に関する内容を参照して前述したように、第2メイン領域2104の温度に関するグラフが区分時点を有するか否かによって洗浄開始有無が判断されるが、区分時点が含まれない場合にも、前記第2メイン領域2104の温度が既定の温度以上である場合、前記第1フィルター部2120に対する洗浄が開始されたと判断される。
【0435】
あるいは、前記制御部2200は、前記第1メイン領域2102の温度が前記第2温度以上である場合、前記第1フィルター部2120に対する洗浄が開始されたと判断することができる。
【0436】
前記制御部は、前記空気浄化装置2000に対する(すなわち、前記第1フィルター部2120に対する)洗浄が開始されたと判断される場合、洗浄開始情報を獲得することができる。
【0437】
一方、さらに他の一実施形態によれば、前記第1温度を有する時点に前記加熱部2850の発熱が制御される。前記第1温度に対応する時点に前記加熱部2850の発熱強度は減少しうる。
【0438】
あるいは、前記第2温度を有する時点に前記加熱部2850の発熱が制御される。前記第2温度に対応する時点に前記加熱部2850の発熱強度は減少しうる。
【0439】
すなわち、
図7を参照して前述したように、前記制御部2200は、前記第1メイン領域(あるいは、前記第2メイン領域)の温度データが区分時点を含む場合、前記区分時点を基準に前記加熱部2850の発熱強度を制御することができる。これと同様に、前記制御部2200は、区分時点が存在しない場合にも、前記第1温度(あるいは、前記第2温度)以上である時、前記第1フィルター部2120に対する洗浄が開始されたと判断することができる。
【0440】
この際、前記第1温度は、前記第1触媒の活性化温度に対応しうる。すなわち、前記第2メイン領域2104の温度が少なくとも前記第1触媒の活性化温度よりも高くなる場合、エアフロー方向を基準とする時、前記第2メイン領域2104の下流に位置する前記第1フィルター部2120が、前記第1触媒の活性化温度よりも高くなるように加熱される。結局、前記第1フィルター部2120の少なくとも一部には、前記第1触媒を基にした反応が発生しうる。
【0441】
前記第2区分時点4232に関する技術的特徴は、
図6を参照して前述した第2区分時点4142に関する内容と実質的に同一である。
【0442】
前記第3時点4240では、前記加熱部2850に関する温度データは、一定に保持される。この際、前記第1メイン領域2102の温度及び前記第2メイン領域2104の温度は増加する。この際、前記第1触媒を基にした反応及び/または前記第2触媒を基にした反応が前述した領域に対する熱源として機能することができる。
【0443】
前記第1区分時点4242は、前記第3区間4240と前記第4区間4250との間に位置しうる。前記第1区分時点4242は、前記第2触媒を基にした反応が発生する場合、発生することができる。
【0444】
前記第4時点4250では、前記加熱部2850に関する温度データは、一定に保持される。この際、前記第1メイン領域2102の温度及び前記第2メイン領域2104の温度は増加する。
【0445】
前記第5時点4260では、前記加熱部2850に関する温度データは、一定に保持される。この際、前記第1メイン領域2102の温度は減少しうる。前記第2メイン領域2104の温度は増加する。
【0446】
前記第5区間4260のうちある時点には、前記第1メイン領域2102の温度は、前記第2メイン領域2104の温度を逆転することができる。
【0447】
この際、前記制御部2200は、前記第1メイン領域2102の温度が前記第2メイン領域2104の温度を逆転することによって、前記第1フィルター部2120に対する洗浄が開始されたと判断することができる。
【0448】
前記第5区間4260のうちある時点には、前記第1メイン領域2102の温度は、前記加熱部2850に関する温度よりも高くなる。
【0449】
本実施形態の場合、前記第1フィルター部2120に汚染物質が過度に捕集されて(すなわち、前記第1触媒に対する反応物が過度に存在して)いる。
【0450】
これにより、前記第1フィルター部2120には、過度に多量の反応が発生し、前記汚染物質に対する反応が進行することによって第1生成物が獲得される。この際、前記第1触媒は、一部酸化触媒として機能することができる。獲得された第1生成物は、前記第2フィルター部2860に提供されない場合にも、酸化されて第2生成物が獲得される。すなわち、前記第1フィルター部2120では、前記第1生成物を獲得するための所定の反応及び酸化反応が進行しうる。言い換えれば、前記過多洗浄可能状態では、一般洗浄可能状態とは異なって、前記第1フィルター部2120から第2生成物が獲得される。これにより、一般洗浄可能状態と比較する時、過多洗浄可能状態では、前記第1生成物が前記第2フィルター部2860に不十分に提供されうる。前記第1生成物は、前記第2フィルター部2860にコーティングされた第2触媒を基にした反応の反応物である。結局、前記過多洗浄可能状態での前記第2フィルター部2860での反応発生量は、前記一般洗浄可能状態での前記第2フィルター部2860での反応発生量よりも少ない。エアフロー方向を基準とする時、前記第1メイン領域2102は、前記第2メイン領域2104に比べて前記第2フィルター部2860とさらに遠く離隔している。これにより、前記過多洗浄可能状態で減少した前記第2フィルター部2860での反応発生量は、前記第1メイン領域2102に比べて前記第2メイン領域2104にさらに大きな影響を及ぼしうる。また、前記過多洗浄可能状態で増加した前記第1フィルター部2120での反応発生量は、前記第2メイン領域2104に比べて前記第1メイン領域2102にさらに大きな影響を及ぼしうる。
【0451】
この際、前記所定の反応及び酸化反応は、発熱反応であって、エアフロー方向を基準とする時、前記第1フィルター部2120の下流領域に位置した前記第1メイン領域2102の温度を増加させる。
【0452】
結局、前記第1メイン領域2102の温度が、前記加熱部2850に関する温度データを逆転させうる。
【0453】
前記第6時点4270では、前記加熱部2850に関する温度データは減少しうる。この際、前記加熱部2850の発熱は終了する。
【0454】
この際、前記第1メイン領域2102の温度及び前記第2メイン領域2104の温度は減少しうる。前記第2メイン領域2104の温度は、前記第1メイン領域2102の温度に比べて急減しうる。これは、前記第1メイン領域2102は、前記第2メイン領域2104に比べてエアフローを基準とする時、前記第2フィルターとさらに遠く離隔して位置するためである。
【0455】
前記第6区間4270のうちある時点には、前記第1メイン領域2102の温度は、前記第2メイン領域2104の温度よりも低くなる。
【0456】
この際、前記制御部2200は、前記第1メイン領域2102の温度が前記第2メイン領域2104の温度よりも低くなることによって、前記第1フィルター部2120に対する洗浄が終了したと判断することができる。
【0457】
前記第7時点4280では、前記第1メイン領域2102の温度及び前記第2メイン領域2104の温度は減少しうる。前述した区間で加熱された前記第1フィルターの熱によって、前記第1メイン領域2102の温度は、前記第2メイン領域2104の温度に比べて緩やかに減少しうる。
【0458】
前記空気浄化装置2000は、既定のフィルタリングモード進入基準によってフィルタリングモードに進入することができる。
【0459】
2-2-3-4.異常洗浄可能状態
以下、前記空気浄化装置の洗浄モード動作と関連して、異常洗浄状態に関して詳細に説明する。但し、前記異常洗浄状態と関連した内容は、一般洗浄可能状態、過多洗浄可能状態に関して前述した内容と重複される内容については省略され、前述した記載を斟酌して解釈されなければならない。
【0460】
前記空気浄化装置2000が異常洗浄可能状態である場合、前記第1フィルター部2120に対する洗浄は十分に行われない。
【0461】
前記異常洗浄状態は、前記第1フィルター部2120に汚染物質が一定範囲未満捕集された場合である。前記異常洗浄状態は、前記第1フィルター部2120にコーティングされた第1触媒を基にした反応物が所定の量未満、前記第1フィルター部2120に含まれた状態を意味する。
【0462】
あるいは、前記異常洗浄状態は、前記第1フィルター部2120にコーティングされた第1触媒を基にした反応が起こらない物質が一定数値範囲以上、前記第1フィルター部2120に捕集された場合である。
【0463】
異常洗浄可能状態である空気浄化装置と一般洗浄可能状態である空気浄化装置は、洗浄動作による温度を示すグラフを基準に区分される。
【0464】
図11は、本明細書の第1実施例による空気浄化装置が異常洗浄可能状態である時、洗浄モードで動作する場合、経時的な特定領域の温度に関するデータを示すグラフである。
【0465】
図11を参照すれば、異常洗浄可能状態である前記空気浄化装置2000の洗浄モードの動作区間は、時間順に第1区間4320、第2区間4330、第3区間4340、第4区間4350、第5区間4360及び第6区間4370を含みうる。
【0466】
第1グラフ4312は、前記空気浄化装置(異常洗浄可能状態)の前記洗浄モード動作時間による前記第2メイン領域2104の温度に対するデータを示す。
【0467】
第2グラフ4314は、前記空気浄化装置(異常洗浄可能状態)の前記洗浄モード動作時間による前記第1メイン領域2102の温度に対するデータを示す。
【0468】
第3グラフ4316は、前記空気浄化装置2000の前記洗浄モード動作時間による加熱部2850の温度に関するデータを示す。
【0469】
前記第1区間4320は、前記第2区間4330と前記加熱部2850とに関する温度データが一定に制御される時点を基準に区分される。または、前記第1区間4320と前記第2区間4330は、前記加熱部2850が一定温度以上の温度を出力する時点を基準に区分される。
【0470】
前記第2区間4330は、前記第3区間4340と第1区分時点4332とを基準に区分される。
【0471】
前記第3区間4340は、前記第4区間4350と前記第1グラフ4312との温度データの最大時点を基準に区分される。
【0472】
前記第4区間4350と前記第5区間4360は、前記第2グラフ4314の温度データの最大時点を基準に区分される。
【0473】
前記第5区間4360は、前記第6区間4370と前記加熱部2850との発熱強度が制御される時点を基準に区分される。
【0474】
前記第1区間4320では、前記加熱部2850に関する温度データは増加する。
【0475】
この際、前記第1メイン領域2102の温度及び前記第2メイン領域2104の温度は、前記加熱部2850によって加熱されて増加する。
【0476】
前記第2区間4330では、前記加熱部2850に関する温度データは、一定に保持される。
【0477】
この際、前記第1メイン領域2102の温度及び前記第2メイン領域2104の温度は、前記加熱部2850によって加熱されて増加する。
【0478】
前記第2区間4330の少なくともある時点で、前記第2メイン領域2104の温度は、第1温度(T1)である。前記第2区間4330の少なくともある時点で、前記第1メイン領域2102の温度は、第2温度(T2)である。前記第1温度は、前記第2温度よりもさらに大きい。
【0479】
この際、前記制御部2200は、前記第2メイン領域2104の温度が前記第1温度以上である場合、前記第1フィルター部2120に対する洗浄が開始されたと判断することができる。あるいは、前記制御部2200は、前記第1メイン領域2102の温度が前記第2温度以上である場合、前記第1フィルター部2120に対する洗浄が開始されたと判断することができる。
【0480】
前記第2区間4330の少なくともある時点で、前記第1フィルター部2120では、前記第1触媒を基にした反応が発生しうる。
【0481】
前記第1区分時点4332は、前記第1フィルター部2120で反応が発生する場合、存在する。
【0482】
前記制御部2200は、前記第1区分時点4332が発生する場合、前記第1フィルター部2120に対する洗浄が開始されたと判断することができる。
【0483】
さらに他の実施形態によれば、前記第1区分時点4332に対応する時点に前記加熱部2850の発熱強度は制御される。
【0484】
前記第3時点4340では、前記加熱部2850に関する温度データは、一定に保持される。この際、前記第1メイン領域2102の温度及び前記第2メイン領域2104の温度は増加する。
【0485】
前記第4時点4350では、前記加熱部2850に関する温度データは、一定に保持される。この際、前記第1メイン領域2102の温度は減少しうる。前記第2メイン領域2104の温度は増加する。
【0486】
図11を参照すれば、異常洗浄可能状態である空気浄化装置の場合、前記第1フィルター部2120に汚染物質(すなわち、反応物)が十分に捕集されず、前記第1メイン領域2102の温度あるいは前記第2メイン領域2104の温度は、前記加熱部2850に関する温度データを逆転しないということが分かる。
【0487】
前記第5時点4360では、前記加熱部2850に関する温度データは、一定に保持される。この際、前記第1メイン領域2102の温度及び前記第2メイン領域2104の温度は減少しうる。
【0488】
前記第6時点4370では、前記加熱部2850に関する温度データは減少しうる。この際、前記加熱部2850の発熱は終了する。この際、前記第1メイン領域2102の温度及び前記第2メイン領域2104の温度は減少しうる。
【0489】
前記空気浄化装置2000が既定のフィルタリングモード進入基準によって、前記フィルタリングモードに進入することができる。
【0490】
2-2-3-5.洗浄不能状態
以下、前記空気浄化装置の洗浄モード動作と関連して、洗浄不能状態に関して詳細に説明する。但し、前記洗浄不能状態と関連した内容は、一般洗浄可能状態、過多洗浄可能状態及び異常洗浄可能状態に関して前述した内容と重複される内容については省略され、前述した記載を斟酌して解釈されなければならない。
【0491】
前記空気浄化装置2000が洗浄不能状態である場合、前記第1フィルター部2120に対する洗浄は、非常に極少量行われるか、洗浄が行われない。
【0492】
前記洗浄不能状態は、前記第1フィルター部2120にコーティングされた第1触媒を基にした反応が起こらない物質が一定数値範囲以上、前記第1フィルター部2120に捕集された場合である。例えば、前記洗浄不能状態は、前記第1フィルター部2120に汚染物質が凝固された場合(冬季冷却などによって)である。
【0493】
洗浄不能状態である空気浄化装置と一般洗浄可能状態である空気浄化装置は、洗浄動作による温度を示すグラフを基準に区分される。
【0494】
図12は、本明細書の第1実施例による空気浄化装置が洗浄不能状態である時、洗浄モードで動作する場合、経時的な特定領域の温度に関するデータを示すグラフである。
【0495】
図12を参照すれば、洗浄不能状態である前記空気浄化装置2000の洗浄モードの動作区間は、時間順に第1区間4420、第2区間4430及び第3区間4440を含みうる。
【0496】
第1グラフ4412は、前記空気浄化装置(洗浄不能状態)の前記洗浄モード動作時間による前記第2メイン領域2104の温度に対するデータを示す。
【0497】
第2グラフ4414は、前記空気浄化装置(洗浄不能状態)の前記洗浄モード動作時間による前記第1メイン領域2102の温度に対するデータを示す。
【0498】
第3グラフ4416は、前記空気浄化装置(洗浄不能状態)の前記洗浄モード動作時間による加熱部2850に関する温度データを示すグラフである。
【0499】
前記第1区間4420は、前記第2区間4430と前記加熱部2850とに関する温度データが一定に制御される時点を基準に区分される。または、前記第1区間4420と前記第2区間4430は、前記加熱部2850が一定温度以上の温度を出力する時点を基準に区分される。
【0500】
前記第2区間4430は、前記第3区間4440と前記加熱部2850との発熱強度が制御される時点を基準に区分される。
【0501】
前記第1区間4420で、前記第1メイン領域2102の温度及び前記第2メイン領域2104の温度は、前記加熱部2850によって加熱されて増加する。この際、前記加熱部2850に関する温度データは増加する。
【0502】
前記第2区間4430で、前記第1メイン領域2102の温度及び前記第2メイン領域2104の温度は、前記加熱部2850によって加熱されて増加する。この際、前記加熱部2850に関する温度データは、一定に保持される。
【0503】
この際、前記第1フィルター部2120に提供された第1触媒を基にした反応は発生しない。この際、前記第2フィルター部2860に提供された第2触媒を基にした反応は発生しない。
【0504】
この際、前記第1メイン領域2102の温度は、第1洗浄可能温度以上に増加しない。前記第2メイン領域2104の温度は、第2洗浄可能温度以上に増加しない。この際、前記第1洗浄可能温度は、前記第2洗浄可能温度と異なる。
【0505】
前記制御部2200は、前記第1グラフ4412及び前記第2グラフ4414に所定の区分地点が含まれていないということに基づいて、前記第1フィルター部2120に対する洗浄が開始されないということを判断することができる。
【0506】
前記制御部2200は、既定の時間以内に前記第1グラフ4412及び前記第2グラフ4414に対する区分地点が発生していない場合、前記第1フィルター部2120に対する洗浄が進行しないということを判断することができる。
【0507】
前記制御部2200は、前記空気浄化装置2000が前記洗浄モードで動作を開始した時点を基準に既定の時間以後に洗浄が終了したと判断することができる。前記制御部2200は、前記加熱部2850の発熱が開始された時点を基準に既定の時間以後に前記第1フィルター部2120に対する洗浄が終了したと判断することができる。前記制御部2200は、前記加熱部2850に関する温度が一定に保持(あるいは、一定範囲に属する場合も含まれうる)される時点を基準に既定の時間以後に前記第1フィルター部2120に対する洗浄が終了したと判断することができる。
【0508】
前記空気浄化装置2000に対する洗浄が終了したと判断される場合、前記加熱部2850の発熱は終了する。
【0509】
前記第3区間4440では、前記第1メイン領域2102の温度及び前記第2メイン領域2104の温度は、前記加熱部2850の発熱強度が制御(あるいは、終了)されることによって低くなる。
【0510】
前記制御部2200は、前記空気浄化装置2000に対する洗浄が開始されたという判断が行われず、洗浄が終了する場合、洗浄不能状態に関する情報を獲得することができる。
【0511】
前記通信部2600は、前記洗浄不能状態に関する情報が獲得される場合、前記メインサーバ1000あるいは前記使用者端末機3000に前記空気浄化装置2000が洗浄不能状態であることを含む情報を伝送しうる。
【0512】
以下、第1実施例による空気浄化装置2000のさらに他の動作モードのうち、1つである緊急モードに関して詳細に後述する。
【0513】
2-2-4.緊急モード
2-2-4-1.一般
本明細書の第1実施例による空気浄化装置2000は、緊急モードで動作することができる。前記空気浄化装置2000は、緊急状況が発生した場合、前記緊急モードで動作することができる。
【0514】
本明細書で定義される緊急状況は、火災発生状況、火災危険状況あるいは感知対象領域が異常高温である状況などを含んだ異常状況を意味する。
【0515】
この際、前記緊急モードは、第1緊急モード及び第2緊急モードを含みうる。
【0516】
前記第1緊急モードでは、前記空気浄化装置2000の少なくとも一部構成に対する電源は遮断される。
【0517】
前記第2緊急モードでは、前記空気浄化装置2000は、緊急状況発生場所によって既定の動作を行うことができる。
【0518】
以下、前記緊急モードの詳細な内容について説明する。
【0519】
2-2-4-2.第1緊急動作
以下、
図13ないし
図15を参照して、本明細書の第1実施例による空気浄化装置の第1緊急モードについて後述する。
【0520】
図13は、本明細書の第1実施例による空気浄化装置の第1緊急動作方法を示すフローチャートである。
【0521】
図13を参照すれば、前記空気浄化装置2000は、温度感知部から空気浄化装置の温度に関する情報を獲得する段階(ステップS4200)、空気浄化装置の温度に関する情報に基づいて第1緊急動作信号を出力する段階(ステップS4400)及び空気浄化装置が第1緊急動作を行う段階(ステップS4600)を含みうる。
【0522】
前記獲得する段階(ステップS4200)では、前記空気浄化装置2000の温度に関する情報が獲得される。
【0523】
この際、前記制御部2200は、第1温度感知部2130、第2温度感知部2140、第3温度感知部2880、第4温度感知部2890及び非常温度感知部2190のうち少なくとも何れか1つから前記空気浄化装置2000の温度データを獲得することができる。
【0524】
この際、前記空気浄化装置2000に対して緊急状況が発生する場合、少なくとも何れか1つの温度感知部は、動作可能状態にある必要性がある。
【0525】
図14は、本明細書の第1実施例による空気浄化装置の非常温度感知部に対する別個の電源供給経路を示す構成図である。
【0526】
図14を参照すれば、前記電源供給部2400は、第1電源供給部2420と第2電源供給部2440とを含みうる。
【0527】
前記非常温度感知部2190は、前記第1ないし第4温度感知部2130、2140、2880、2890が緊急状況によって動作が中止される場合にも、前記空気浄化装置2000内の領域の温度に関する情報を獲得することができる。
【0528】
前記第1電源供給部2420は、前記第2電源供給部2440が動作不能である場合にも、前記空気浄化装置2000の個別構成のうち何れか1つに電源を印加することができる。
【0529】
前記第2電源供給部2440は、前記第1電源供給部2420が動作不能である場合にも、前記空気浄化装置2000の個別構成のうち何れか1つに電源を印加することができる。
【0530】
前記第1電源供給部2420は、第1ないし第4温度感知部2130、2140、2880、2890のうち少なくとも何れか1つに対して電源を印加することができる。
【0531】
前記第2電源供給部2440は、前記非常温度感知部2190に対して電源を印加することができる。
【0532】
前記制御部2200は、前記第1ないし第4温度感知部2130、2140、2880、2890が前記空気浄化装置2000の温度に関する情報を獲得することができない場合にも、前記非常温度感知部2190から前記空気浄化装置2000の温度に関する情報を獲得することができる。
【0533】
前記獲得する段階(ステップS4200)以後には、空気浄化装置の温度に関する情報に基づいて第1緊急動作信号を出力する段階(ステップS4400)が行われる。
【0534】
この際、前記制御部2200は、獲得された温度データに基づいて、前記空気浄化装置2000が緊急状況であるか否かを判断することができる。
【0535】
前記制御部2200は、前記空気浄化装置2000内の少なくとも一部領域の温度が既定の非常温度以上である場合、前記空気浄化装置2000が緊急状況であると判断することができる。
【0536】
具体的に、前記非常温度感知部2190から送信された温度データを基にした前記空気浄化装置2000の温度が、前記既定の非常温度以上である場合、前記前記制御部2200は、第1緊急動作信号を出力することができる。
【0537】
前記出力する段階(ステップS4400)以後には、前記空気浄化装置2000が、前記第1緊急動作を行う段階が行われる。
【0538】
図面には図示されていないが、前記空気浄化装置2000の温度関連情報が獲得されない場合にも(すなわち、前記出力する段階(ステップS4400)以後ではない場合にも)、使用者から提供される入力によって、前記空気浄化装置2000は、前記第1緊急動作を行うことができる。
【0539】
前記空気浄化装置2000は、前記第1緊急モードに進入することができる。前記空気浄化装置2000が、前記第1緊急モードに進入すれば、前記空気浄化装置2000の個別構成は、既定の第1緊急動作を行うことができる。この場合、前記空気浄化装置2000の個別構成のうち少なくとも何れか1つに対する電源は遮断される。
【0540】
前記制御部2200は、前記第1緊急動作信号を獲得すれば、前記電源供給部2400に対する電源遮断信号を出力することができる。
【0541】
前記電源供給部2400は、前記空気浄化装置2000の個別構成に対する電源を遮断することができる。前記電源供給部2400は、前記電源遮断信号に基づいて少なくとも前記加熱部2850に対する電源を遮断することができる。
【0542】
前記電源供給部2400は、電源が印加される電源印加構成に対して電源を遮断することができる。前記電源印加構成は、前記第1温度感知部2130、前記第1圧力感知部2150、前記循環誘導部2840及び前記加熱部2850を含んだ前記空気浄化装置2000の個別構成のうち、電源が供給されるあらゆる構成が該当する。
【0543】
一例によれば、前記電源遮断信号は、前記非常温度感知部2190を基にしたものである。すなわち、前記電源供給部2400は、前記第1ないし第4温度感知部が動作不能状態である場合にも、前記個別構成に対する電源を遮断することができる。
【0544】
しかし、さらに他の例示によれば、前記制御部2200が、前記第1緊急動作信号を獲得しない場合にも、前記電源供給部2400から提供される前記個別構成に対する電源は遮断される。
【0545】
図15は、本明細書の第1実施例による空気浄化装置の媒介部に対して図示する構成図である。
【0546】
図15を参照すれば、前記電源供給部2400は、電源出力部2930及び媒介部2950を含みうる。
【0547】
前記電源出力部2930は、前記電源印加構成と連結される。前記電源出力部2930は、前記媒介部2950を通じて前記電源印加構成と連結される。
【0548】
前記電源出力部2930は、電力を出力することができる。前記電源出力部2930は、前記媒介部2950を通じて前記電源印加構成のうち何れか1つに対して電力を供給することができる。
【0549】
前記媒介部2950は、前記電源印加構成と物理的に連結されるが、電気的に連結される。
【0550】
前記媒介部2950は、加熱される場合、前記媒介部2950は、状態が変化される。前記媒介部2950の温度が既定の溶解温度以上である時、前記媒介部2950の少なくとも一部の形状が液状物質あるいは液状に対応する流体物質に変形されうる。この際、前記媒介部2950は、非常温度感知部である。あるいは、前記媒介部2950は、非常温度感知部の役割を行える。
【0551】
この際、前記既定の溶解温度は、前記既定の非常温度よりもさらに高い。すなわち、一例によれば、一次的に前記空気浄化装置2000の温度が前記既定の非常温度に到達する場合、前記電源遮断信号に基づいて、前記空気浄化装置2000に提供される電源が調節されるか、前記空気浄化装置2000の個別構成に対する動作が制御される。また、付加的に、前記空気浄化装置2000の温度が前記既定の溶解温度に到達する場合、前記媒介部2950が溶解されて、前記空気浄化装置2000の少なくとも何れか1つに対する電源が遮断される。すなわち、緊急状況において、前記空気浄化装置2000の個別構成に対する動作が二重に行われる。
【0552】
2-2-4-3.第2緊急動作
以下、
図16ないし
図19を参照して、本明細書の第1実施例による空気浄化装置の第2緊急モードについて後述する。
【0553】
図16ないし
図19は、本明細書の第1実施例による空気浄化装置の第2緊急モードのうち、動作状態を示す概略図である。
【0554】
前述したように、前記空気浄化装置2000が前記第2緊急モードで動作する場合、具体的な動作方法は、緊急状況発生場所によって異なる。
【0555】
前記空気浄化装置2000は、使用者によって提供される入力を基にした信号あるいは既定の基準によって、前記第2緊急モードに進入することができる。
【0556】
前記制御部2200は、既定の基準によって、前記第2緊急動作に関する情報を獲得することができる。
【0557】
前記第2緊急動作に関する情報は、緊急状況発生場所に関する情報を含みうる。
【0558】
例えば、前記制御部2200が、前記メインハウジング2100あるいは前記サブハウジング2800内に位置する温度感知部のうち何れか1つから高温データを獲得する場合、前記高温データは、前記メインハウジング2100に緊急状況発生場所に関する情報が含まれると解釈される。
【0559】
前記制御部2200は、使用者による入力なしに前記第2緊急動作に関する情報を獲得することができる。前記制御部2200は、前記第1ないし第4温度感知部2130、2140、2880、2890及び非常温度感知部2190のうち少なくとも何れか1つから提供された温度関連データに基づいて、前記第2緊急動作に関する情報を獲得することができる。
【0560】
あるいは、前記制御部2200は、使用者によって提供される入力に基づいて、前記第2緊急動作に関する情報を獲得することができる。すなわち、前記使用者は、室内領域で緊急状況が発生する場合、使用者入力を印加される所定の構成に使用者入力を印加して、前記第2緊急動作に関する情報を前記制御部2200に提供することができる。
【0561】
図16では、前記メインハウジング2100あるいは前記サブハウジング2800内に緊急状況が発生した場合、前記空気浄化装置2000の動作形状が示されている。
【0562】
前記メインハウジング2100あるいは前記サブハウジング2800内で緊急状況が発生して、前記空気浄化装置2000が前記第2緊急モードに進入すれば、前記空気浄化装置2000の個別構成は、所定の第2緊急動作を行うことができる。
【0563】
この際、第1開閉部材2620は閉鎖される。
【0564】
この際、第2開閉部材2640は閉鎖される。
【0565】
この際、循環誘導部2840が動作中である場合、前記循環誘導部2840の動作は終了する。
【0566】
この際、加熱部2850が動作中である場合、前記加熱部2850の動作は終了する。
【0567】
第1開閉部材2620と第2開閉部材2640が、いずれも閉鎖される場合、前記メインハウジング2100と前記サブハウジング2800内の領域に酸素は十分に供給されず、その結果、発生した緊急状況は終了する。
【0568】
一例によれば、前記空気浄化装置2000に前記第3開閉部材2920と前記第4開閉部材2940が、いずれも含まれる場合、前記空気浄化装置2000が前記第2緊急動作を遂行時に、前記第3開閉部材2920と前記第4開閉部材2940は、いずれも閉鎖される。この場合、特に、前記サブハウジング2800内に緊急状況が発生した場合、前記サブハウジング2800内に発生した緊急状況は終了する。
【0569】
図17ないし
図19では、室内領域で緊急状況が発生した場合、前記空気浄化装置2000の動作形状が示されている。
【0570】
室内領域は、前記空気浄化装置2000の流入部2300と流体的に連結される。外部領域は、前記空気浄化装置2000の排出部2500と流体的に連結される。
【0571】
まず、
図17は、前記空気浄化装置2000が前記フィルタリングモードで動作中、前記室内領域で緊急状況が発生した場合、第2緊急動作形状を示す。
【0572】
前記室内領域で緊急状況が発生して、前記空気浄化装置2000が前記第2緊急モードに進入すれば、前記空気浄化装置2000の個別構成は、所定の第2緊急動作を行うことができる。
【0573】
この際、第1開閉部材2620は、開状態を保持することができる。
【0574】
この際、第2開閉部材2640は、開状態を保持することができる。
【0575】
この際、第4開閉部材2940は、閉状態を保持することができる。
【0576】
この際、排気部2520は、排気動作を保持することができる。
【0577】
前記空気浄化装置2000は、前記室内領域から発生した緊急状況関連付加問題が解決される。例えば、前記室内領域に火災が発生した場合、前記室内領域から提供される火災の煙は、室外領域に排出される必要性がある。
【0578】
前記空気浄化装置2000が前記第2緊急動作を行うことにより、発生した前記火災の煙が外部領域に排出される。
【0579】
図18及び
図19は、前記空気浄化装置2000が前記洗浄モードで動作中、前記室内領域で緊急状況が発生した場合、第2緊急動作形状を示す。
【0580】
前記空気浄化装置2000が前記洗浄モードで動作中、前記第2緊急モードに進入すれば、前記空気浄化装置2000の個別構成は、所定の第2緊急動作を行うことができる。
【0581】
この際、第1開閉部材2620は、閉状態を保持することができる。
【0582】
この際、第2開閉部材2640は、閉状態を保持することができる。
【0583】
前記メインハウジング2100あるいは前記サブハウジング2800内の領域から発生しうる追加緊急状況発生は、前記第1開閉部材2620及び前記第2開閉部材2640が閉状態を保持することで防止される。
【0584】
前記メインハウジング2100内の温度は、前記空気浄化装置2000が洗浄モードで動作する時、所定の温度以上である。前記追加緊急状況は、前記第1開閉部材2620あるいは前記第2開閉部材2640が開放されて、前記メインハウジング2100内に空気が供給される場合(より詳細には、酸素が供給される場合)、発生しうる。
【0585】
この際、循環誘導部2840の循環動作は終了する。
【0586】
但し、空気循環流れを示す矢印は、洗浄モード関連した図面であることを示すために表示されたものであって、前記循環誘導部2840の動作が停止されれば、空気循環流れの強度は弱くなると解釈される。
【0587】
この際、加熱部2850の加熱動作は終了する。
【0588】
前述したように、室内領域で緊急状況が発生する場合、追加的な緊急状況関連問題(例えば、火災の煙)は、解決される必要性がある。
【0589】
図19を参照すれば、前記空気浄化装置2000は、迂回通路部2960をさらに含みうる。
【0590】
前記迂回通路部2960は、前記流入部2300と前記排出部2500とを連通することができる。前記迂回通路部2960は、前記流入部2300と前記排出部2500とを流体的に連結することができる。前記迂回通路部2960は、前記メインハウジング2100と直接に連通しない。
【0591】
前記迂回通路部2960は、前記流入部2300の空気を前記排出部2500に排出することができる。前記迂回通路部2960は、前記メインハウジング2100に空気が供給されない場合にも、空気を排出領域(
図18によれば、外部領域)に排出することができる。
【0592】
前記空気浄化装置2000は、第5開閉部材2962及び第6開閉部材2964をさらに含みうる。
【0593】
前記第5開閉部材2962は、前記流入部2300と前記迂回通路部2960との間に位置しうる。
【0594】
前記第6開閉部材2964は、前記排出部2500と前記迂回通路部2960との間に位置しうる。
【0595】
前記迂回通路部2960をさらに含む前記空気浄化装置2000が前記洗浄モードで動作中、室内領域で緊急状況が発生した場合、前記第5開閉部材2962及び前記第6開閉部材2964が開放される。
【0596】
この際、前記室内領域から発生した前記追加的な緊急状況関連問題は解決される。例えば、前記室内領域から発生した火災の煙は、前記迂回通路部2960を通じて外部領域に排出される。
【0597】
但し、前記第5開閉部材2962及び前記第6開閉部材2964のうち少なくとも何れか1つのみが含まれる場合にも、前述した前記迂回通路部2960の目的が達せられる。
【0598】
2-3.変形された構造例
図20は、本明細書の第1実施例による空気浄化装置の開閉部材間の干渉防止に関する内容を示す概略図である。
【0599】
図20を参照すれば、隣接した複数の開閉部材間の動作範囲は、互いに重ならない。
【0600】
前記空気浄化装置2000が洗浄モードからフィルタリングモードに、あるいはフィルタリングモードから洗浄モードにモード転換する場合、複数の開閉部材は、それぞれ開放あるいは閉鎖される。この際、前記複数の開閉部材が開閉される過程で隣接した互いの開閉部材の動作が互いに干渉されない必要性がある。
【0601】
一例によれば、第2開閉部材2640は、第4開閉部材2680と動作範囲が重ならない。
【0602】
例えば、前記第2開閉部材2640は、第2回転軸を基準に開閉あるいは閉鎖動作のために回転することができる。この際、前記第2回転軸を中心に前記第2開閉部材2640が回転時に、範囲は第1範囲を有しうる。前記第4開閉部材2680は、第2回転軸を基準に開閉あるいは閉鎖動作のために回転することができる。この際、前記第2回転軸を中心に前記第4開閉部材2680が回転時に、範囲は第2範囲を有しうる。前記第1範囲と前記第2範囲は、少なくとも重ならない。
【0603】
図面には図示していないが、前記第1メイン領域2102に対応する位置にサブハウジングに対する開閉部材がさらに含まれる場合、第1開閉部材2620は、さらに含まれた開閉部材と動作範囲が重ならない。
【0604】
図21は、本明細書の第1実施例による空気浄化装置の変更された循環流路を示す概略図である。
【0605】
図21を参照すれば、前記サブハウジング2800の少なくとも一部が曲げられる。前記サブハウジング2800は、少なくとも3つの地点で曲げられる。
【0606】
前記サブハウジング2800は、メイン循環流路部、第1循環流路部2802及び第2循環流路部2804を含みうる。
【0607】
前記メイン循環流路部は、図面に図示されていないが、前記循環誘導部2840、前記加熱部2850、前記第2フィルター部2860が位置した領域を意味する。
【0608】
前記メイン循環流路部は、前記第1メイン領域2102と前記第1循環流路部2802とを通じて流体的に連結される。
【0609】
前記メイン循環流路部は、前記第2メイン領域2104と前記第2循環流路部2804とを通じて流体的に連結される。
【0610】
前記第1循環流路部2802は、前記第1フィルター部2120に向けることができる。
【0611】
前記第2循環流路部2804は、前記第1フィルター部2120に向けることができる。
【0612】
前記第1循環流路部2802の長手方向が第1長手方向であり、前記第2循環流路部2804の長手方向は、第2長手方向である。
【0613】
前記第1循環流路部2802では、前記第1長手方向に沿って流れる空気流路が提供されうる。前記第2循環流路部2804では、前記第2長手方向に沿って流れる空気流路が提供されうる。
【0614】
この際、前記第1方向の延長線と前記第2方向の延長線は、少なくとも重なる。前記第1方向の延長線と前記第2方向の延長線は、前記第1フィルター部2120の領域に対応する領域で合う。
【0615】
前記第1循環流路部2802の一部領域は曲げられる。前記第1循環流路部2802の前記第1メイン領域2102と隣接した領域は、前記第1フィルター部2120に向けるように曲げられる。
【0616】
前記第1長手方向とメインエアフロー方向は、90°以下のなす角を有しうる。この際、前記メインエアフロー方向は、前記流入部2300から前記排出部2500に向ける方向と定義される。
【0617】
前記第1長手方向と前記第1フィルター部2120の既定の方向は、90°以下のなす角を有しうる。この際、前記第1フィルター部2120の既定の方向は、前記第1フィルター部2120の前記メインハウジング2100に接する少なくとも2つの点を繋いだ線の延長線の方向と定義される。
【0618】
前記第2循環流路部2804の一部領域は曲げられる。前記第2循環流路部2804の前記第2メイン領域2104と隣接した領域は、前記第1フィルター部2120に向けるように曲げられる。
【0619】
前記第2長手方向とメインエアフロー方向は、90°以下のなす角を有しうる。
【0620】
前記第2長手方向と前記第1フィルター部2120の既定の方向は、90°以下のなす角を有しうる。この際、前記第1フィルター部2120の既定の方向は、前記第1フィルター部2120の前記メインハウジング2100に接する少なくとも2つの点を繋いだ線の延長線の方向と定義される。
【0621】
結局、前記サブハウジング2800の空気は、前記第2循環流路部2804を通じて前記メインハウジング2100に提供されるが、前記第1フィルター部2120に向ける方向に提供されることにより、前記サブハウジング2800から提供される空気は、さらに迅速に前記第1フィルター部2120に移動することができる。
【0622】
前記第1生成物が、前記第1フィルター部2120から前記サブハウジング2800に移動するが、前記第1循環流路部2802が前記第1フィルター部2120を眺める方向に配列されて、前記第1生成物が前記サブハウジング2800内の領域に効率的に移動することができる。
【0623】
以下、本明細書の第2実施例による空気浄化装置について後述する。但し、前述した内容と重複される内容については省略する。第2実施例による空気浄化装置に関する内容を理解するために、前述した詳細な記載を斟酌して解釈される。
【0624】
3.第2実施例
以下、
図22ないし
図26を参照して、本明細書の第2実施例による空気浄化装置の構造、動作などを含んだ詳細な内容を後述する。
【0625】
図22は、本明細書の第2実施例による空気浄化装置5000の動作形状を示す概略図である。
【0626】
前記空気浄化装置5000は、少なくとも2つ以上の空気浄化構造を含みうる。
【0627】
前記少なくとも2つ以上の空気浄化構造は、第1空気浄化構造5200及び第2空気浄化構造5400を含みうる。
【0628】
前記第1空気浄化構造5200と前記第2空気浄化構造5400は、実質的に同じ空気浄化構造である。
【0629】
前記第1空気浄化構造5200と前記第2空気浄化構造5400は、流入部5600を共有することができる。
【0630】
前記第1空気浄化構造5200と前記第2空気浄化構造5400は、排出部5800を共有することができる。
【0631】
前記第1空気浄化構造5200と前記第2空気浄化構造5400は、それぞれ前記流入部5600と前記排出部5800との間に位置しうる。
【0632】
前記流入部5600は、分岐された2つ以上の流路を有しうる。前記分岐された2つ以上の流路の1つは、前記第1空気浄化構造5200と流体的に連結される。前記分岐された2つ以上の流路の他の1つは、前記第2空気浄化構造5400と流体的に連結される。
【0633】
前記流入部5600に提供された空気は、前記第1空気浄化構造5200あるいは前記第2空気浄化構造5400に提供されうる。
【0634】
前記排出部5800では、前記第1空気浄化構造5200あるいは前記第2空気浄化構造5400から提供された空気が排出される。
【0635】
前記排出部5800は、分岐された2つ以上の流路を有しうる。前記分岐された2つ以上の流路の1つは、前記第1空気浄化構造5200と流体的に連結される。前記分岐された2つ以上の流路の他の1つは、前記第2空気浄化構造5400と流体的に連結される。
【0636】
前記排出部5800は、空気を外部に排出することができる排気部5820を含みうる。
【0637】
前記第1空気浄化構造5200と前記第2空気浄化構造5400は、それぞれ前述した第1実施例による空気浄化装置2000である。
【0638】
前記第1メインハウジング5210、前記第1サブハウジング5230、前記第2メインハウジング5410及び前記第2サブハウジング5430及びそれぞれの個別構成は、前述した第1実施例によるメインハウジング及び個別構成に対する内容と実質的に同一である。以下、第1実施例と重複される具体的な内容については省略する。
【0639】
前記第1空気浄化構造5200は、第1メインハウジング5210及び第1サブハウジング5230を含みうる。
【0640】
前記第1空気浄化構造5200は、前記第1メインハウジング5210と前記流入部5600との間に位置した第1開閉部材5260及び前記第1メインハウジング5210と前記排出部5800との間に位置した第2開閉部材5280を含みうる。
【0641】
前記第1メインハウジング5210は、第1メインフィルター部5220、第1測定部5252及び第2測定部5264を含みうる。
【0642】
前記第1測定部5252は、第1メイン領域5202に位置しうる。前記第1メイン領域5202は、前記第1開閉部材5260と前記第1メインフィルター部5220との間に位置しうる。
【0643】
前記第1測定部5252は、前記第1メイン領域5202の圧力データ、温度データ、空気流速、空気油圧、空気流量のうち少なくとも何れか1つに関するデータを獲得することができる。前記第1測定部5252は、第1実施例による空気浄化装置を参照して前述した第1温度感知部2130、第1圧力感知部2150に対応しうる。
【0644】
前記第2測定部5264は、第2メイン領域5204に位置しうる。前記第2メイン領域5204は、前記第2開閉部材5280と前記第1メインフィルター部5220との間に位置しうる。
【0645】
前記第2測定部5264は、前記第2メイン領域5204の圧力データ、温度データ、空気流速、空気油圧、空気流量のうち少なくとも何れか1つに関するデータを獲得することができる。前記第2測定部5264は、第1実施例による空気浄化装置を参照して前述した第2温度感知部2140、第2圧力感知部2160に対応しうる。
【0646】
前記第1サブハウジング5230は、第5開閉部材5292、第6開閉部材5294、第1循環誘導部5322、第1加熱部5234及び第1サブフィルター部5236を含みうる。
【0647】
前記第2空気浄化構造5400は、第2メインハウジング5410及び第2サブハウジング5430を含みうる。
【0648】
前記第2空気浄化構造5400は、前記第2メインハウジング5410と前記流入部5600との間に位置した第3開閉部材5460及び前記第2メインハウジング5410と前記排出部5800との間に位置した第4開閉部材5480を含みうる。
【0649】
前記第2メインハウジング5410は、第2メインフィルター部5420、第3測定部5452及び第4測定部5464を含みうる。
【0650】
前記第3測定部5452は、第3メイン領域5402に位置しうる。前記第3メイン領域5402は、前記第3開閉部材5460と前記第2メインフィルター部5420との間に位置しうる。
【0651】
前記第3測定部5452は、前記第3メイン領域5402の圧力データ、温度データ、空気流速、空気油圧、空気流量のうち少なくとも何れか1つに関するデータを獲得することができる。前記第3測定部5452は、第1実施例による空気浄化装置を参照して前述した第1温度感知部2130、第1圧力感知部2150に対応しうる。
【0652】
前記第4測定部5464は、第4メイン領域5404に位置しうる。前記第4メイン領域5404は、前記第4開閉部材5480と前記第2メインフィルター部5420との間に位置しうる。
【0653】
前記第4測定部5464は、前記第4メイン領域5404の圧力データ、温度データ、空気流速、空気油圧、空気流量のうち少なくとも何れか1つに関するデータを獲得することができる。前記第4測定部5464は、第1実施例による空気浄化装置を参照して前述した第2温度感知部2140、第2圧力感知部2160に対応しうる。
【0654】
前記第2サブハウジング5430は、第7開閉部材5492、第6開閉部材5494、第2循環誘導部5432、第2加熱部5434及び第2サブフィルター部5436を含みうる。
【0655】
前記空気浄化装置5000がフィルタリングモードで動作する場合、前記第1空気浄化構造5200及び前記第2空気浄化構造5400のうち少なくとも何れか1つは、フィルタリング動作を行うことができる。
【0656】
前記空気浄化装置5000が洗浄モードで動作する場合、前記第1空気浄化構造5200及び前記第2空気浄化構造5400のうち少なくとも何れか1つは、洗浄動作を行うことができる。
【0657】
前記第1空気浄化構造5200あるいは前記第2空気浄化構造5400のうち少なくとも1つは、フィルタリングモードで動作する必要性がある。
【0658】
前記第1空気浄化構造5200は、フィルタリング動作を行うが、前記第2空気浄化構造5400は、洗浄動作を行うことができる(
図22参照)。あるいは、図面には図示されていないが、前記第1空気浄化構造5200は、洗浄動作を行うが、前記第2空気浄化構造5400は、フィルタリング動作を行うことができる。
【0659】
前記空気浄化装置5000は、前記空気浄化装置5000のフィルター異常情報に基づいてフィルタリングモードあるいは洗浄モードで動作することができる。
【0660】
前記制御部2200は、前記第1空気浄化構造5200のフィルター状態情報を獲得することができる。前記制御部2200は、前記第1空気浄化構造5200についての状態情報に基づいてフィルター状態情報を判断することができる。
【0661】
前記制御部2200は、前記第1測定部5252から提供された前記第1メイン領域5202に対するデータ及び前記第2測定部5264から提供された前記第2メイン領域5204に対するデータに基づいて、前記第1空気浄化構造5200のフィルター状態情報を判断することができる。
【0662】
前記制御部2200は、前記第2空気浄化構造5400のフィルター状態情報を獲得することができる。前記制御部2200は、前記第2空気浄化構造5400についての状態情報に基づいてフィルター状態情報を判断することができる。
【0663】
この際、前記フィルター状態情報は、状態異常情報を含みうる(第1実施例を参照して前述した第1フィルター異常情報に関する内容と対応しうる)。状態異常情報を有する空気浄化部は、所定の効率以上のフィルタリング効率を有することができない。
【0664】
図23は、本明細書の第2実施例による空気浄化装置の複数の空気浄化構造に対する動作方法を示すフローチャートである。
【0665】
図23を参照すれば、第1空気浄化構造及び第2空気浄化構造がフィルタリングモードに進入する段階(ステップS5110)、第1空気浄化構造のフィルター異常情報を獲得する段階(ステップS5120)、第1空気浄化構造が洗浄動作を行い、第2空気浄化構造がフィルタリング動作を行う段階(ステップS5130)、第2空気浄化構造がフィルター異常状態を判断する段階(ステップS5140)、第1空気浄化構造フィルター異常状態を判断する段階(ステップS5150)、第1空気浄化構造がフィルタリング動作を行い、第2空気浄化構造が洗浄動作を行う段階(ステップS5160)、第1空気浄化構造フィルター異常状態を判断する段階(ステップS5170)及び第1空気浄化構造がフィルタリング動作を行い、第2空気浄化構造がフィルタリング動作を行う段階(ステップS5180)を含みうる。
【0666】
前記第1空気浄化構造5200及び前記第2空気浄化構造5400がフィルタリングモードに進入する段階(ステップS5110)では、前記第1空気浄化構造5200と前記第2空気浄化構造5400とがフィルタリング動作を行うことができる。
【0667】
前記第1空気浄化構造5200のフィルター異常情報を獲得する段階(ステップS5120)が行われる。本明細書において、フィルター異常情報は、状態異常情報と指称されうる。
【0668】
前記獲得する段階(ステップS5120)で、前記制御部2200は、前記第1空気浄化構造5200及び前記第2空気浄化構造5400の状態情報を獲得することができる。この際、状態情報は、圧力データ、温度データ、空気流速、空気油圧、空気流量を含みうる。
【0669】
前記制御部2200は、前記状態情報に基づいて、前記第1空気浄化構造5200についての状態異常情報を獲得することができる。
【0670】
前記制御部2200は、前記第1メイン領域5202の圧力と前記第2メイン領域5204の圧力との差が既定の差圧以上である場合、前記第1空気浄化構造5200についての状態異常情報を獲得することができる。
【0671】
前記制御部2200は、前記第1メイン領域5202での流速が既定の流速以下である場合、前記第1空気浄化構造5200についての状態異常情報を獲得することができる。
【0672】
前記制御部2200は、前記第1メイン領域5202の流速、前記第3メイン領域5402の流速に基づいて、前記第1空気浄化構造5200についての状態異常情報を獲得することができる。
【0673】
例えば、前記第1メイン領域5202の流速が、前記第3メイン領域5402の流速よりも既定の流速差値未満である場合、前記制御部2200は、前記第1メインフィルター部5220が異常状態であることを判断することができる。
【0674】
前記制御部2200は、前記第1メイン領域5202の流量が前記第3メイン領域5402の流量間の差が既定の流量差未満である場合、前記第1空気浄化構造5200についての状態異常情報を獲得することができる。
【0675】
前記獲得する段階(ステップS5120)以後、前記第1空気浄化構造5200が洗浄動作を行い、前記第2空気浄化構造5400がフィルタリング動作を行う段階(ステップS5130)が行われる。
【0676】
図面には図示されていないが、前記獲得する段階(ステップS5120)で、前記第1空気浄化構造5200の状態異常情報及び前記第2空気浄化構造5400の状態異常情報が獲得される。
【0677】
この際、前記制御部2200は、前記第1空気浄化構造5200が第1異常動作効率を有するという第1状態異常情報を獲得することができる。前記制御部2200は、前記第2空気浄化構造5400が第2異常動作効率を有するという第2状態異常情報を獲得することができる。
【0678】
この際、前記制御部2200は、前記第1異常動作効率が前記第2異常動作効率よりも低い場合、前記第1空気浄化部5200がフィルタリングモードで動作するように制御し、前記第2空気浄化部5400が洗浄モードで動作するように制御することができる。
【0679】
あるいは、前記制御部2200は、前記第1異常動作効率が前記第2異常動作効率よりも高い場合、前記第1空気浄化部5200が洗浄モードで動作するように制御し、前記第2空気浄化部5400がフィルタリングモードで動作するように制御することができる。
【0680】
結局、前記第1空気浄化部5200及び前記第2空気浄化部5400が、いずれもフィルター異常状態である場合、相対的にフィルター効率が高い空気浄化部を優先的に洗浄することができる。
【0681】
前記行う段階(ステップS5130)以後、あるいは前記行う段階(ステップS5130)が行われる中に、前記第2空気浄化構造5400がフィルター異常状態であるか否かを判断する段階(ステップS5140)が行われる。
【0682】
前記判断する段階(ステップS5140)で、前記第3メイン領域5402の圧力と前記第4メイン領域5404の圧力との差が既定の差以上である場合、前記第2空気浄化構造5400が異常状態であると判断される。
【0683】
あるいは、前記第3メイン領域5402の流速が既定の流速未満である場合、前記第2空気浄化構造5400が異常状態であると判断される。
【0684】
あるいは、前記第1メイン領域5202の状態情報と前記第3メイン領域5402の状態情報とに基づいて、前記第2空気浄化構造5400が異常状態であると判断される。
【0685】
この際、前記制御部2200は、前記第2空気浄化構造5400についての状態異常情報を獲得することができる。
【0686】
前記第2空気浄化構造5400がフィルター異常状態であると判断される場合、前記第1空気浄化構造5200がフィルター異常状態であるか否かを判断する段階(ステップS5150)が行われる。
【0687】
前記第1空気浄化構造5200がフィルター異常状態であるか否かは、前記獲得する段階(ステップS5120)あるいは前記第2空気浄化構造がフィルター異常状態であるか否かを判断する段階(ステップS5140)と同様に判断される。
【0688】
前記第1空気浄化構造5200がフィルター異常状態であると判断される場合、前記行う段階(ステップS5130)が再び行われる。すなわち、前記第2空気浄化構造5400は、少なくとも前記第1空気浄化構造5200に対する洗浄が完了する時点までフィルタリングモードで動作することができる。
【0689】
但し、図面には図示されていないが、前記第1空気浄化構造5200がフィルター異常状態有無を判断する段階(ステップS5150)で、前記第1空気浄化構造5200が異常動作効率を有するフィルター異常状態であると判断される場合にも、前記第2空気浄化構造5400が緊急動作効率を有する緊急動作状態である場合、前記第1空気浄化構造5200がフィルタリング動作を行い、前記第2空気浄化構造5400が洗浄動作を行う段階(ステップS5160)が行われる。この際、前記異常動作効率は、前記緊急動作効率よりも高い。すなわち、フィルタリングモードで動作中である何れか1つの空気浄化構造が所定の効率以上の動作性能を有さない場合、洗浄中である空気浄化構造がフィルタリングモードで動作し、所定の効率以上の動作性能を有さない空気浄化構造が洗浄モードに進入することができる。
【0690】
一方、図面には図示されていないが、前記空気浄化装置5000が迂回通路部をさらに備える時、前記第1空気浄化構造5200と前記第2空気浄化構造5400が、いずれもフィルター異常状態であると判断される場合、前記迂回通路部は開放される。前記迂回通路部に対する構造及び機能は、
図26を参照して後述するので、詳細な内容は省略する。
【0691】
前記第1空気浄化構造5200がフィルター異常状態ではないと判断される場合、前記第1空気浄化構造5200は、フィルタリング動作を行い、前記第2空気浄化構造5400は、洗浄動作を行う段階(ステップS5160)が行われる。
【0692】
結局、洗浄が完了した前記第1空気浄化構造5200は、フィルタリングモードに進入し、洗浄が要求される前記第2空気浄化構造5400は、洗浄モードに進入することができる。
【0693】
一方、前記第2空気浄化構造がフィルター異常状態であるか否かを判断する段階(ステップS5140)で、前記第2空気浄化構造5400がフィルター異常状態ではないと判断される場合、前記第1空気浄化構造5200がフィルター異常状態であるか否かを判断する段階(ステップS5170)は行われる。
【0694】
前記判断する段階(ステップS5150)と同様に、前記第1空気浄化構造5200がフィルター異常状態であるか否かは、前記獲得する段階(ステップS5120)あるいは前記第2空気浄化構造がフィルター異常状態であるか否かを判断する段階(ステップS5140)と同様に判断される。
【0695】
前記第1空気浄化構造5200がフィルター異常状態であると判断されれば、前記行う段階(ステップS5130)が再び行われる。すなわち、洗浄が要求される前記第1空気浄化構造5200は、再び洗浄動作を行い、洗浄が相対的に要求されない第2空気浄化構造5400は、引き続きフィルタリング動作を行うことができる。
【0696】
前記判断する段階(ステップS5170)で、前記第1空気浄化構造5200がフィルター異常状態ではないと判断される場合、前記第1空気浄化構造5200及び前記第2空気浄化構造5400がフィルタリング動作を行う段階(ステップS5180)は行われる。
【0697】
すなわち、前述した段階を通じて前記第1空気浄化構造5200及び前記第2空気浄化構造5400がフィルター異常状態ではないと判断されて、前記第1及び第2空気浄化構造5200、5400は、フィルタリング動作を行うことができる。
【0698】
結局、実施例によれば、前記第1空気浄化構造5200あるいは前記第2空気浄化構造5400のうち少なくとも何れか1つは、フィルタリングモードで動作することができる。
【0699】
図24は、本明細書の第2実施例による空気浄化装置5000の洗浄モード関連動作を示すフローチャートである。
【0700】
図24を参照すれば、前記空気浄化装置5000の洗浄モード関連動作方法は、第1空気浄化構造5200が洗浄動作を行い、第2空気浄化構造5400がフィルタリング動作を行う段階(ステップS5220)、洗浄終了信号を獲得する段階(ステップS5230)、第1空気浄化構造がフィルター異常状態であるか否かを判断する段階(ステップS5240)、第1空気浄化構造に対する逆洗浄を行い、第2空気浄化構造がフィルタリング動作を行う段階(ステップS5250)及び第1空気浄化構造がフィルタリング動作を行い、第2空気浄化構造が洗浄動作を行う段階(ステップS5260)を含みうる。
【0701】
前記第1空気浄化構造5200は、洗浄動作を行い、前記第2空気浄化構造5400は、フィルタリング動作を行う段階が行われる。
【0702】
前記行う段階(ステップS5220)以後、あるいは前記行う段階(ステップS5220)が行われる中に、洗浄終了信号を獲得する段階(ステップS5230)が行われる。
【0703】
第1実施例による空気浄化装置を参照して前述したように、前記制御部2200は、既定の基準によって洗浄終了情報を獲得することができる。
【0704】
この際、一例によれば、前記洗浄終了情報は、空気浄化構造に対して洗浄が完全に仕上げされたということに関する意味ではない、前記既定の基準によって形式的に洗浄モードが終了することを意味する。
【0705】
例えば、前記制御部2200は、前記空気浄化装置5000が洗浄モードに進入した後、既定の時間以後、前記洗浄終了情報を獲得することができる。
【0706】
前記第1空気浄化構造5200がフィルター異常状態であるか否かを判断する段階(ステップS5240)では、前記第1空気浄化構造5200に対する稼動能力低下有無が判断される。
【0707】
前記第1空気浄化構造5200がフィルター異常状態であるか否かは、
図23を参照して前述した前記獲得する段階(ステップS5120)あるいは前記第2空気浄化構造がフィルター異常状態であるか否かを判断する段階(ステップS5140)と同様に判断される。
【0708】
前記第1空気浄化構造5200がフィルター異常状態であると判断される場合、前記第1空気浄化構造5200に対する逆洗浄を行い、前記第2空気浄化構造がフィルタリング動作を行う段階(ステップS5250)が行われる。
【0709】
この際、前記逆洗浄は、前述した高圧洗浄を意味する。すなわち、前記第1空気浄化構造5200が洗浄されたにも拘らず、フィルター異常状態である場合、前記第1空気浄化構造5200に対する高圧洗浄動作が必要であると判断される。
【0710】
この際、前記第1空気浄化構造5200あるいは前記第2空気浄化構造5400のうち少なくとも何れか1つは、フィルタリングモードで動作する必要性がある。結局、前記第2空気浄化構造5400は、少なくとも前記第1空気浄化構造5200に対する逆洗浄を行う中にはフィルタリングモードで動作することができる。
【0711】
前記判断する段階(ステップS5240)で、前記第1空気浄化構造5200がフィルター異常状態ではないと判断される場合、前記第1空気浄化構造がフィルタリング動作を行い、前記第2空気浄化構造5400が洗浄動作を行う段階(ステップS5260)が行われる。
【0712】
この際、前記制御部2200は、前記第1空気浄化構造5200に対する洗浄が仕上げされたということと判断される。
【0713】
この際、前記制御部2200は、前記第1空気浄化構造5200に対する洗浄が仕上げされたという情報を出力することができ、前記通信部2600は、前記情報に基づいてメインサーバ1000あるいは使用者端末機3000に前記第1空気浄化構造5200に対する洗浄が仕上げされたという情報が含まれた情報を送信することができる。
【0714】
この際、前記第2空気浄化構造5400は、洗浄モードに進入するが、少なくとも前記第1空気浄化構造5200がフィルタリングモードに進入した以後、洗浄モードに進入することができる。すなわち、少なくとも前記第1空気浄化構造5200あるいは前記第2空気浄化構造5400のうち少なくとも何れか1つは、フィルタリングモードで動作することができる。
【0715】
図25は、本明細書の第2実施例による空気浄化装置5000のサブハウジング共有構造についての概略図である。
【0716】
図25を参照すれば、前記第1空気浄化構造5200は、前記第2空気浄化構造5400と共有サブハウジング5300とを共有することができる。
【0717】
前記共有サブハウジング5300は、前記第1空気浄化構造5200と前記第2空気浄化構造5400との間に位置しうる。
【0718】
前記共有サブハウジング5300は、前記第1メインフィルター部5220の前後領域を流体的に連結することができる。前記共有サブハウジング5300は、前記第1メイン領域5202と前記第2メイン領域5204とを連通することができる。前記共有サブハウジング5300は、前記第2メインフィルター部5430の前後領域を流体的に連結することができる。前記共有サブハウジング5300は、前記第3メイン領域5402と前記第4メイン領域5404とを連通することができる。
【0719】
前記共有サブハウジング5300は、前記第1空気浄化構造5200に対するサブハウジングの機能を行う(第1実施例を参照して前述したサブハウジング2800及び個別構成の機能、特徴を意味する)ことができ、前記第2空気浄化構造5400に対するサブハウジングの機能を行える。
【0720】
前記共有サブハウジング5300は、第10開閉部材5343及び第10開閉部材5344を含みうる。
【0721】
前記第10開閉部材5343は、前記第1メイン領域5202あるいは前記第3メイン領域5402を択一的に開閉することができる。前記第10開閉部材5343は、前記第1メイン領域5202と連通する領域を開放あるいは閉鎖することができる。前記第10開閉部材5343は、前記第3メイン領域5402と連通する領域を開放あるいは閉鎖することができる。
【0722】
前記第10開閉部材5344は、前記第2メイン領域5204あるいは前記第4メイン領域5404を択一的に開閉することができる。前記第10開閉部材5344は、前記第2メイン領域5204と連通する領域を開放あるいは閉鎖することができる。前記第10開閉部材5344は、前記第4メイン領域5404と連通する領域を開放あるいは閉鎖することができる。
【0723】
前記第1空気浄化構造5200は、フィルタリングモードで動作するが、前記第2空気浄化構造5400は、洗浄モードで動作することができる。
【0724】
例えば、前記第10開閉部材5343は、前記第1メイン領域5202に対する流路を閉鎖し、前記第10開閉部材5344は、前記第2メイン領域5204に対する流路を閉鎖することができる(
図25参照)。
【0725】
この際、前記第1空気浄化構造5200は、フィルタリングモードで動作することができる。
【0726】
この際、前記第2空気浄化構造5400に対しては、所定の循環経路(矢印)が獲得され、前記第2空気浄化構造5400は、洗浄モードに進入することができる。
【0727】
あるいは、前記第1空気浄化構造5200及び前記第2空気浄化構造5400が、いずれもフィルタリングモードで動作するか、いずれも洗浄モードで動作することができる。
【0728】
図26は、本明細書の第2実施例による空気浄化装置5000の迂回通路部の共有構造についての概略図である。
【0729】
図26を参照すれば、前記空気浄化装置5000は、共有迂回通路部5900をさらに含みうる。
【0730】
前記共有迂回通路部5900は、前記流入部5600と前記排出部5800とを流体的に連結することができる。前記共有迂回通路部5900は、前記第1空気浄化構造5200及び前記第2空気浄化構造5400を直接に連通しない。
【0731】
前記共有迂回通路部5900は、第11開閉部材5920及び第12開閉部材5940を含みうる。
【0732】
但し、図面には図示されていないが、前記共有迂回通路部5900は、前記第11開閉部材5920及び前記第12開閉部材5940のうち何れか1つは除去される。
【0733】
前記共有迂回通路部5900は、前記第1空気浄化構造5200あるいは前記第2空気浄化構造5400に対する流路が閉鎖される場合にも(
図25のように)、前記流入部5600から前記排出部5800へのエアフローとして機能を行える。
【0734】
前記迂回通路機能は、
図19を参照して前述した迂回通路部2960の機能と実質的に同一である。
【0735】
以下、本明細書の第3実施例による空気浄化装置について後述する。但し、前述した内容と重複される内容については省略する。第3実施例による空気浄化装置に関する内容を理解するために、前述した詳細な記載を斟酌して解釈される。
【0736】
4.第3実施例
以下、
図27ないし
図29を参照して、本明細書の第3実施例による空気浄化装置の構造、動作を含んだ詳細な内容を後述する。
【0737】
図27は、本明細書の第3実施例による空気浄化装置7000の動作形状を示す概略図である。
【0738】
本明細書の第3実施例による空気浄化装置は、前述した第1実施例による空気浄化装置とは異なって、サブパイプを含まない。
【0739】
前記空気浄化装置7000は、第1メインハウジング7100、流入部7300及び排出部7500を含みうる。
【0740】
前記第1メインハウジング7100は、第1フィルター部7120、第1温度感知部7130、第2温度感知部7140、第1圧力感知部7150、第2圧力感知部7160、加熱部7125及び非常温度感知部7190を含みうる。
【0741】
前記空気浄化装置7000は、第1開閉部材7620及び第2開閉部材7640を含みうる。
【0742】
前記排出部7500は、排気部7520及び吸着部7540を含みうる。
【0743】
前記第1メインハウジング7100、前記流入部7300、前記排出部7500及びそれぞれの個別構成は、前述した第1実施例あるいは第2実施例によるメインハウジング、流入部、排出部及び個別構成に対する内容と実質的に同一である。以下、第1実施例あるいは第2実施例と重複される具体的な内容については省略する。
【0744】
前記加熱部7125は、前記第1メインハウジング7100内に位置しうる。
【0745】
一例によれば、前記加熱部7125は、第1メイン領域7102-前記第1メイン領域7102は、前記第1開閉部材7620と前記第1フィルター部7120との間に位置する-に位置しうる。
【0746】
あるいは、さらに他の例によれば、前記加熱部7125は、第2メイン領域7104-前記第2メイン領域7104は、前記第2開閉部材7640と前記第1フィルター部7120との間に位置する-に位置しうる。
【0747】
図28は、本明細書の第3実施例による空気浄化装置についての概略図であって、フィルタリングモードで動作中である前記空気浄化装置についての概略図である。
【0748】
図28を参照すれば、前記空気浄化装置7000がフィルタリングモードで動作することができる。前記空気浄化装置7000がフィルタリングモードに進入すれば、前記空気浄化装置7000の個別構成は、所定のフィルタリング動作を行うことができる。
【0749】
図29は、本明細書の第3実施例による空気浄化装置についての概略図であって、洗浄モードで動作中である前記空気浄化装置についての概略図である。
【0750】
図29を参照すれば、前記空気浄化装置7000は、洗浄モードで動作することができる。前記空気浄化装置7000が洗浄モードに進入すれば、前記空気浄化装置7000の個別構成は、所定の洗浄動作を行うことができる。
【0751】
前記加熱部7125は、熱を発散することができる。前記加熱部7125は、前記第1フィルター部7120の温度を高めうる。
【0752】
一例によれば、前記加熱部7125は、電気ヒーター、マイクロウェーブあるいは直接火炎噴射方式で具現可能である。
【0753】
この際、前記第1開閉部材7620と前記第2開閉部材7640は、少なくとも一部が開放される。前記第1開閉部材7620は、完全閉状態よりは不十分に閉鎖されるが、完全開状態よりはさらに開放される。
【0754】
この際、前記排気部7520は、所定の方向にエアフローを生成するように動作することができる。
【0755】
例えば、前記制御部7125が前記第1メイン領域7102に位置する場合(
図28のように)、前記排気部7520は、前記流入部7300から前記排出部7500に向けるエアフローを誘導することができる。この場合、前記加熱部7125から出力された熱が、前記第1フィルター部7120にさらに効率的に拡散される。また、前記第1フィルター部7120に対して前記加熱部7125によって加熱された前記第1フィルター部7120の汚染物質に対する反応が起こるように酸素が供給される。
【0756】
あるいは、図面には図示されていないが、前記制御部7124が前記第2メイン領域7104に位置する場合、前記排気部7520は、前記排出部7500から前記流入部7300に向けるエアフローを誘導することができる。
【0757】
前記加熱部7620は、前記第1メイン領域7102の傾斜面に位置しうる。前記加熱部7620が位置する地点で第1法線方向に沿って仮想の線を延長する場合、前記仮想の線は、前記第1フィルター部7120を通過することができる。この際、前記加熱部7125が熱を発散する場合、発散された熱は、前記第1フィルター部7120に向けることができる。
【0758】
前記第1メイン領域7102に位置される時と同様に、前記加熱部7620は、前記第2メイン領域7104の傾斜面に位置しうる。前記加熱部7620が位置する地点で第2法線方向に沿って仮想の線を延長する場合、前記仮想の線は、前記第1フィルター部7120を通過することができる。この際、前記加熱部7125が熱を発散する場合、発散された熱は、前記第1フィルター部7120に向けることができる。
【0759】
前述した本発明の実施例による方法は、単独で、または互いに組み合わせられて用いられうる。本発明の実施例による方法で説明された各段階は、いずれも必須的なものではないので、各方法が、その段階を全部含むことはもとより、一部のみ含んで行われることも可能である。また、各段階が説明された順序は、説明の便宜のためのものに過ぎないので、本発明で説明された方法で各段階が、必ずしも説明された順次に進行しなければならないものではない。
【0760】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したことに過ぎないものであって、当業者ならば、本発明の本質的な特性から外れない範囲で多様な修正及び変形が可能であろう。したがって、前述した本発明の実施例は、互いに別個に、または組み合わせられて具現されることも可能である。
【0761】
したがって、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって、本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は、特許請求の範囲によって解釈されねばならず、それと同等な範囲内にあるあらゆる技術思想は、本発明の権利範囲に含まれていると解釈されねばならない。
【国際調査報告】