(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-02
(54)【発明の名称】動的運動抵抗モジュール
(51)【国際特許分類】
A63B 21/005 20060101AFI20230526BHJP
A63B 24/00 20060101ALI20230526BHJP
A63B 22/02 20060101ALI20230526BHJP
【FI】
A63B21/005
A63B24/00
A63B22/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022564760
(86)(22)【出願日】2021-04-21
(85)【翻訳文提出日】2022-10-24
(86)【国際出願番号】 US2021028372
(87)【国際公開番号】W WO2021216690
(87)【国際公開日】2021-10-28
(32)【優先日】2020-04-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】522415601
【氏名又は名称】ダイナミック アクセッション リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ショーン ヘンドリックス
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー エム.トナー
(57)【要約】
リアルタイムで身体活動中に標準的および動的トルク対直線力を調整するためのモジュール式の動的な力の装置であって、力モジュールと、ユーザデバイスと、装置トラッキング処理ユニットとを含む、装置。力モジュールは、オープンハブのアタッチメントポイントを含み、オープンハブは、装置を、外部ソース、身体活動効率のデータを測定する1つまたは複数のセンサ、内部プロセッサ、無線ラジオおよび力センサモジュール、可変長ケーブル、力生成コンポーネント、およびモータ制御に取り付ける。内部プロセッサ、無線ラジオおよび力センサモジュールは、データを測定するように適合された装置トラッキング測定ユニット(ATMU)、測定されたデータを装置トラッキング処理ユニット(ATPU)に送信する第1の電子通信チャネル、および動的な力を調整するために1つまたは複数の装置のコンディションデータを送信する第2の電子通信チャネルを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リアルタイムでの身体活動中に標準的および動的トルク対直線力を調整するためのモジュール式および動的な力の装置であって、前記装置は、
力モジュールと、
ユーザデバイスと、
装置トラッキング処理ユニット(ATPU)と、
を備え、
前記力モジュールは、
オープンハブのアタッチメントポイントであって、前記オープンハブが前記装置を外部ソースに取り付ける、前記オープンハブのアタッチメントポイントと、
身体活動効率のためにデータを測定する1つまたは複数のセンサと、
内部プロセッサ、無線ラジオおよび力センサモジュールであって、
データを測定するように適合された装置トラッキング測定ユニット(ATMU)と、
前記測定されたデータを前記装置トラッキング処理ユニット(ATPU)に送信するための第1の電子通信チャネルと、
動的な力を調整するために1つまたは複数の装置のコンディションデータを送信するための第2の電子通信チャネルと、
を含む、前記内部プロセッサ、無線ラジオおよび力センサモジュールと、
可変長ケーブルと、
力生成コンポーネントと、
モータ制御と、
を備え、
前記ユーザデバイスは、リアルタイム通知および/またはユーザへの調整のために、前記第2の電子通信チャネルを介して前記1つまたは複数の装置のコンディションデータを受信し、ユーザインターフェースが、ディスプレイを含み、フィードバックを提供し、
前記ATPUは、
前記ATMUから前記測定されたデータを受信するための前記第1の電子通信チャネルと、
マイクロプロセッサと、
メモリストレージエリアと、
前記メモリストレージエリア内に記憶されたデータベースであって、評価ルールの第1のセットおよび評価ルールの第2のセット、1つまたは複数のトラッキングパラメータに対応する評価ルールの第1のセット、ならびに1つまたは複数の装置のコンディションに対応する評価ルールの第2のセットを記憶する、データベースと、
前記メモリストレージエリアに位置するトラッキング処理モジュールであって、前記マイクロプロセッサによって実行されると、前記マイクロプロセッサに、
前記測定されたデータおよび前記評価ルールの第1のセットを使用して前記1つまたは複数のトラッキングパラメータを決定することと、
前記1つまたは複数のトラッキングパラメータおよび前記評価ルールの第2のセットを使用して、前記1つまたは複数の装置のコンディションデータを決定することと、
をさせるプログラム命令を含む、トラッキング処理モジュールと、
を含む、
装置。
【請求項2】
前記可変長ケーブルに適用された力、モータ制御、および送達力が、前記ATMUによって計算されるセンサデータおよび入力変数に基づいて動的に調整されている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記オープンハブのアタッチメントポイントが取り付けのために使用されており、前記オープンハブのアタッチメントポイントの内径が、標準的バーベルロッドまたは標準的ダンベルロッドに適合するようにサイズ設定されている、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記調整された動的な力が、内部および自己完結型の電源によって電力供給される、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記センサは、前記フィードバックを提供する、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記センサは、トラッキングおよび位置決め、力感知抵抗器、ロードセル、力計算のためのねじれセンサまたは装置電流ドロー、ならびに機械的および電気的安全停止のためのホール効果/エンコーダであり、前記センサのフィードバックを使用して、身体活動の微細化のために前記ATMUに駆動/抵抗コマンドを送信する、またはさらなる処理および分析のために前記ATPUに情報成熟データを送信する、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記力モジュールによって適用される前記調整された動的な力は、前記ユーザデバイスから受信された情報から導出されており、前記ユーザデバイスは、スマートフォンアプリケーションまたはパーソナルエリアネットワークデバイスである、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
1つまたは複数の外部センサをさらに備え、前記外部センサは、心拍数、力、タイミング、ワークアウトフォーム、カロリー燃焼、ワークアウト反復速度、またはワークアウト履歴を感知し、計算のためにATPUによって使用される、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記オープンハブのアタッチメントポイントは、取り付けのために使用され、前記オープンハブのアタッチメントポイントの内径またはプロファイルは、アタッチメントアンカーに適合するようにサイズ設定されている、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記電源は充電可能である、請求項4に記載の装置。
【請求項11】
前記ATPUが前記力モジュール内に配置されている、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記ATPUが前記ユーザデバイス内に配置されている、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記オープンハブのアタッチメントポイントが、前記力モジュールを固定するためのアンカーポイントと共に取り付けられており、前記力モジュールはまた接続ポイントで人間に接続されている、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記人間がランナーであり、前記装置が前記ランナーに適用される前記動的な力を感知および制御する、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記オープンハブのアタッチメントポイントが、前記力モジュールを固定するためのアンカーポイントと共に取り付けられており、前記力モジュールはまた接続ポイントを介して動物に接続されており、前記装置は、前記動物がユーザ設定の境界に到達するときに前記動的な力および抵抗を適用する、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記装置は、偽の力が検出されるまで、動物または人間への移動の自由を可能にする安全モジュールであり、前記偽の力が検出されると、前記装置はロックされる、請求項1に記載の装置。
【請求項17】
前記装置は、2人の相互に作用する活動に適合され、第1の人物は、前記オープンハブのアタッチメントポイントを介して前記力モジュールに接続されており、第2の人物は、アタッチメントポイントを介して前記可変長ケーブルに接続されている、請求項1に記載の装置。
【請求項18】
アタッチメントアンカーポイントは、前記力モジュールを運動器具の一部に取り付けている、請求項9に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に記載される実施形態は、概して、異なるフォームの身体活動中に固有の動的な力を変動させるために使用されるモジュール式の動的な力モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、「DYNAMIC RESISTANCE EXERCISE MODULE」と題された、2020年4月23日に出願された米国仮特許出願第63/014,191号の優先権を主張し、参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
身体活動中に使用される動的および変動する力は、静的なウェイトまたは専用の電気機械式運動システムと比較して、効率を最大化し、怪我や負担を軽減する。
【0004】
一部の運動用の機械は、米国特許第6,440,044号などの抵抗メカニズムを利用する。しかし、米国特許第6,440,044号は、ユーザに提供できる抵抗の量に制限されている。さらに、抵抗メカニズムは、ユーザによって作成された力によってではなく、カウンターウェイトに基づいている。これは、ユーザにより筋肉を酷使させ、ユーザにより負傷しやすくさせる。
【0005】
米国特許公開第20030027696号は、ケーブルに取り付けられたウェイトスタックを有するケーブルマシンを教示する。プーリシステムが利用されるが、これは、使用可能な運動範囲が制限される可能性があり、ユーザが単一の筋肉を過度に分離させる可能性があり、損傷をもたらす可能性がある。
【0006】
米国意匠特許第750,716号などの抵抗バンドは、異なる機器に取り付けて、変動する可動範囲における様々な力を提供できるが、抵抗はバンドの品質に基づいて制限される。さらに、バンドを使用して作成された抵抗は、身体活動の全体を通して静的である。
【0007】
米国特許公開第20080119763号は、身体の運動器具に作用する少なくとも1つの筋肉または筋肉群からのベクトル力を測定することによって、選択された筋肉群に関する個人運動データを取得、処理、および報告するためのシステムを教示する。これは、ユーザが運動器具を手動で調整できるように、ユーザに情報を提供する。
【0008】
米国特許公開第20200151595号は、ユーザのトレーニングを改善するためにセンサデータを処理することを開示している。本発明は、トレーニングレジメンのその後の修正のためのフォームおよび手動の抵抗調整を行うためのフィードバックおよび推奨事項をユーザに提供する。
【0009】
米国特許第10,661,112号は、モータに結合されたケーブルに結合されたアクチュエータの位置に関連して受信された情報を使用するデジタル強度トレーニングを開示している。
【0010】
従来技術は、リアルタイムデータを分析して力に対する自動リアルタイム調整を提供するモジュール式の動的運動抵抗モジュールを提供していない。本発明は、運動などの身体活動の効率を向上させ、より正確であり、ユーザへの傷害および負担を軽減する。
【0011】
本発明は、身体活動の効率を改善するためのシステムおよび方法を提供する。
【0012】
動的運動抵抗モジュール(DMRM)および変動する力を生成する方法は、直線力に変換され、マイクロプロセッサによって制御され、様々なセンサおよび計算された最適化力に基づく調節を受信する、可変トルク力(例えば、直流モータ、エディ電流、摩擦クラッチまたはねじれセンサ)を使用するため、従来技術に対する改良である。これは、ユーザが適用することが可能な力の量に基づいて、変動する力を生成する彼または彼女の固有の能力に基づいて、ユーザが運動などの身体活動を行うことを可能にする。ユーザの適用される力の容量が活動内で変動する場合、力は単一の反復または運動のセット内で変動し得る。DMRMは、特に、怪我から回復した、および筋肉を酷使しないように意識しているユーザに有効である。
【0013】
本明細書に開示される例示的な実施形態は、様々な入力変数に基づいて、ワークアウトまたはセラピーのセッションなどの身体活動中に、ユーザが経験する相対的な力を変化させて個人に適応できる閉ループ装置(機械、電気、ソフトウェア)において電気機械的に制御される、動的な力制御を提供するモジュールについて説明する。入力変数は、反復率、回復期間、現在の身体活動プロファイル、毎日の目標、履歴ガイダンス、およびAI調整を含む。入力変数は、ユーザのデバイス上の関連付けられたモバイルアプリケーションから、または力モジュールから受信され得る。DMRMは、静的なオリンピックのウェイトプレートなどの他の身体活動器具とは異なり、可変トルク力を使用してユーザの動的な力をリアルタイムで生成するモジュール式のシステムである。したがって、DMRMは、静的なウェイトプレートへの交換モジュールとして使用され得る。
【0014】
DMRMは、様々な1つまたは複数のセンサからの入力および計算された調整に基づいて、力の適応および調整を通じてユーザの身体活動を改善し、各身体活動と力効率を最適化する。センサは、位置のためのホール効果、力のための歪みゲージ(例えば、力感知抵抗器、圧電、光学、またはねじれセンサ)、安全インターロックまたはモータ制御のための接点閉鎖または近接検出を含み得る。
【0015】
DMRMは、多くのオリンピックのまたは標準的なバーベルおよびダンベルの部品、または他の運動器具に取り付けて、他の静的な質量に動的な力を加えることができる。
【0016】
DMRMは、固有の方法で取り付けられ得る。これは、毎日の身体活動に適合された、または閉ループ力調整の同じ要素を他の身体運動アプリケーションおよびセラピーに追加するために、プログラム可能な力および保持時間を伴う静的力ルーチンのためにプロファイルされ、使用され得る。
【0017】
リアルタイムで身体活動中に標準的および動的トルク対直線力を調整するためのモジュール式の動的な力の装置であって、装置は、力モジュールと、ユーザデバイスと、装置トラッキング処理ユニットとを含む。力モジュールは、オープンハブのアタッチメントポイントを含み、オープンハブは、装置を、外部ソース、身体活動効率のためのデータを測定する1つまたは複数のセンサ、内部プロセッサ、無線ラジオおよび力センサモジュール、可変長ケーブル、力生成コンポーネント、およびモータ制御に取り付く。内部プロセッサ、無線ラジオおよび力センサモジュールは、データを測定するように適合された装置トラッキング測定ユニット(ATMU)、測定されたデータを装置トラッキング処理ユニット(ATPU)に送信するための第1の電子通信チャネル、および動的な力を調整するために1つまたは複数の装置のコンディションデータを送信するための第2の電子通信チャネルを含む。ユーザデバイスは、リアルタイム通知および/またはユーザへの調整のために、第2の電子通信チャネルを介して1つまたは複数の装置のコンディションデータを受信する。ユーザインターフェースは、フィードバックを提供するディスプレイと、装置トラッキング処理ユニット(ATPU)とを含む。ATPUは、ATMUから測定されたデータを受信するための第1の電子通信チャネル、マイクロプロセッサ、メモリストレージエリア、メモリストレージエリアに記憶されたデータベース、およびメモリストレージエリアに位置するトラッキング処理モジュールを含む。データベースは、評価ルールの第1のセットおよび評価ルールの第2のセット、1つまたは複数のトラッキングパラメータに対応する評価ルールの第1のセット、ならびに1つまたは複数の装置のコンディションに対応する評価ルールの第2のセットを記憶する。トラッキングプロセスは、マイクロプロセッサによって実行されると、マイクロプロセッサに、測定されたデータおよび評価ルールの第1のセットを使用して1つまたは複数のトラッキングパラメータを決定することと、1つまたは複数のトラッキングパラメータおよび評価ルールの第2のセットを使用して1つまたは複数の装置のコンディションデータを決定することと、をさせるプログラム命令を含む。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本開示の実施形態の様々な利点は、以下の明細書および添付の特許請求の範囲を読むことによって、および以下の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。
【0019】
【
図1】
図1は、プロのワークアウトスタジオまたはホームジムにて、一般的に見出される力器具と共に使用するために、本発明の実施形態に従って動作するように構成された例示的なDMRMを示す。
【
図3a】
図3aは、DMRMを用いた例示的な使用法を示す。
【
図3b】
図3bは、DMRMを用いた例示的な使用法を示す。
【
図4a】
図4aは、運動ベンチを用いたDMRMの例示的な使用法を示す。
【
図4b】
図4bは、運動ベンチを用いたDMRMの例示的な使用法を示す。
【
図4c】
図4cは、運動ベンチを用いたDMRMの例示的な使用法を示す。
【
図5】
図5は、ユーザがローイングマシン上で可変力ケーブルを引っ張る状況でのDMRMの代替的な使用法を示す。
【
図6】
図6は、ユーザが可変力ケーブルを引っ張る状況でのDMRMの代替的な使用法を示す。
【
図7】
図7は、ユーザが泳いでいる間に可変力ケーブルを引っ張る状況でのDMRMの代替的な使用法を示す。
【
図8】
図8は、2人の相互に作用するユーザでのDMRMの代替的な使用法を示す。
【
図9】
図9は、ペットとのDMRMの代替的な使用法を示す。
【
図10】
図10は、トレッドミルにおけるDMRMの代替的な使用法を示す。
【
図11】
図11は、安全モジュールとしてのDMRMの代替的な使用法を示す。
【
図12】
図12は、ユーザが可変力ケーブルを引っ張る状況でのDMRMの代替的な使用法を示す。
【0020】
[詳細な説明]
DMRMの固有のモジュール式の機能は、さまざまな従来使用されてきた力器具(例えば、バーベル、ラック、ベンチなど)に取り付く、および他の身体活動に使用することが可能である。DMRMは、リアルタイムで、実行される力に対するユーザの動的またはプロファイル化された反応に基づいて、調整および微細化の完全な閉/フィードバックループのモータ制御を含む。これは、ユーザが、ほぼ無制限の数の身体活動力および可動範囲において、多数の筋肉群を一度に活用することを可能にする。変動する力は、適用されたユーザの力に基づいており、負傷の可能性を制限する。さらに、本発明は、従来の静的なウェイトプレートの等価物よりも質量が少なく、したがって、偶発的に装置をつま先または指の上に落としても、ユーザの怪我をより少なくする可能性がある。モジュール性は、変動する力を複製する新規の手段と組み合わされ、より軽い質量がDMRMを任意の他の力器具とは異なるものにする。
【0021】
DMRMは、様々な種類の身体活動に使用され得る。これは、運動、境界制約、安全モジュール、および2人の相互に作用する活動を含む。
【0022】
図1は、モジュール式の独立型の動的運動抵抗モジュール1の例を示す。本明細書に記載される例示的な実施形態のいくつかは、独立型のモジュールに合わせられているが、本開示の装置および方法は、この構成に限定されず、同様のアプリケーションおよび方法を使用して他の装置環境において使用できる。1つまたは複数のモジュールは、使用されている器具に取り付けられ得るまたは固定され得る。
【0023】
図1に示すように、装置は、オリンピックまたは標準的なバーベルおよびダンベルの部品などの様々なタイプの器具に適合するようにサイズ設定されたオープンハブ13を含む。外殻10は、DCモータ、電源、スマートコントローラ/無線通信、センサ、埋め込みプロセッサ、およびケーブルまたはストラップスプール4などのモータを含む動的な力コンポーネントを収容する。モジュールはまた、ディスプレイを含み得る。DMRM1のケーブルまたはストラップスプール4は、ユーザが取り付けられたモジュールを使用するためのハンドグリップ、バー、または固定ポイントを取り付けるための接続ポイント5を提供する。センサは、ホール効果、歪みゲージ、安全インターロックなどのねじれセンサ、ならびに心拍数、力、タイミング、ワークアウトフォーム、カロリー燃焼、ワークアウト反復速度、およびワークアウト履歴などの外部生理学的センサを含み得る。センサは力モジュール内に配置されるが、正確な位置は変動してもよい。センサは、内部プロセッサおよび無線モジュールとともに、または力モジュール内で別々に、配置され得る。センサフィードバックは、可聴、触覚および/または触覚であり得る。したがって、ユーザがセンサ制御および身体活動のセッションを最適化するように計算された入力に基づいて変動する力を経験するように、DMRM1は、ストラップまたはケーブル4に直線方向2に変動する力を提供する内部回転部分13に取り付けられる。DMRM1はまた、プラカードおよびブランディングスペース16を収容する。
【0024】
図2は、DMRM1および内部力機能の内部の例示的な図を示し、内部回転3の力によって生成された、結果として得られる直線の力のベクトル2、および変動する力のためのコマンドをモジュールに送る一般的な通信デバイス9を含む動的な力を提供する際に適用される主要コンポーネントを説明している。トルク対直線力は、電源7、例えば、電池またはライン電力、によって電力供給される、モータ、ギアリング、プーリまたは渦力コンポーネント6によって生成される。力および通信は、装置トラッキング測定ユニット(ATMU)、および、装置トラッキング処理ユニット(ATPU)として機能する、市販の外部デバイス9からの制御コマンドを交互に受信する自己完結型統合型DMRM(オフライン/マニュアルモード)の両方として機能する内部プロセッサ、無線ラジオおよび力センサモジュール8によって処理される。ATMUは、装置/モジュールデータを測定し、電子通信チャネルを使用して、測定されたデータをATPUに送信する。第2の電子通信チャネルは、ATMUによって使用され、装置のコンディションデータの1つまたは複数をユーザインターフェースに送信し、動的な力を調整する。デバイス上のローカルまたは関連するアプリケーションのいずれかのユーザインターフェースは、すべての力および身体活動のプロファイルを調整するために使用される。ATPUは、マイクロプロセッサおよびメモリストレージエリアを含む。メモリストレージエリアは、データベースおよびトラッキング処理モジュールを含む。トラッキング処理モジュールは、マイクロプロセッサによって実行されると、測定されたデータと評価ルールのセットを使用して1つまたは複数のトラッキングパラメータ、ならびに1つまたは複数のトラッキングパラメータと別の評価ルールのセットを使用して、ATMUによって測定された装置および/またはモジュールのコンディションを決定する、プログラム命令を含む。データベースは評価ルールのセットを記憶する。1分間の反復、総反復、消費カロリー、および達成された目標などの個人トラッキングパラメータのうちの1つまたは複数に対応する少なくとも1つのルールのセット、および、装置および/またはモジュールの1つまたは複数のコンディションに対応する別の評価ルールのセット。
【0025】
モジュール1の埋め込みプロセッサは、電子モータ制御ループ、センサ管理、およびBluetooth Low Energy(BLE)、Wi-Fi、またはセルなどの無線通信をモニタする。組み込みプロセッサは、主電源、タイマー、モータ制御プロファイル、起動/停止、有効な力、および安全インターロック状態などのローカル制御、および計算、ならびに変数を提供する。これはまた、計算されたまたは未処理のデータをATPUに提供でき、したがって、より高いレベルの計算をアーキテクチャのいずれかの境界で実行できる。ATPUは、物理的にDMRM内に、またはユーザインターフェース内に位置し得る論理要素である。ATPUは、バッテリの充電状態、安全状態、システムの健全性などの装置のコンディションを送信する。最適化された直線力は、ケーブルまたはストラップ4に向けられる。ケーブルまたはストラップ4は、ケーブルまたはストラップ4へのさまざまなアクセサリおよび取り付けオプションを可能にする、クリート、アイフック、または他の一般的なまたはカスタムのアタッチメントポイントなどの、アタッチメントポイント5を含む。モジュールが「オフライン」になっているときは、低電力スリープモードまたは電源オフのいずれかとすることができる。
【0026】
図3aおよび3bは、力および内力機能のアプリケーションを伴う実際のDMRM1の実施形態を示す。結果として得られる力のベクトル2は、内部の業界標準/共通バーベルまたはダンベルロッド30、またはモジュールが接続/マウントするための他の共通のハブアダプテーションによって収容され得る。その結果、ユーザがセンサおよび身体活動のセッションを最適化するように計算された入力に基づいて変動する力を経験するように、ストラップまたはケーブル4およびアタッチメントポイント5は線形方向にある。DMRM1は、ケーブル安全停止(カットオフスイッチ)、アンカーポイント(
図3aのフットアンカー18または
図3bのフロアアンカー17)、および/またはリアルタイムの閉ループ制御および動的な力アプリケーションのためのハードウェア/ソフトウェア制御ループおよびフィードバックループ(センサ、電子、ソフトウェア)など複数の安全機構を含む。フットアンカー18は、動的なフリーウェイトの経験のために適用された力に対抗する。
【0027】
図4a、
図4b、および
図4cは、ウェイトベンチ40と共に使用されるDMRM1を示す。DMRM1は、バー30に取り付けられる。ユーザは、異なる範囲の力のベクトル2を用いて運動のバリエーションを実行することが可能である。
図5は、ローイングマシン50上でのDMRM1の使用法を示す。ユーザインターフェース9は、ローイングマシンの一部とすることができる、またはスマートフォンなどの別個のユーザインターフェースとすることができる。2つのDMRM1がローイングマシン50に取り付けられているが、器具に取り付けられるモジュールの数は1つまたは複数とすることができる。ユーザは、ローイングマシン50上で漕いでいる間にケーブル4を引っ張り、リアルタイムのフィードバックおよび実際に水中で漕いでいる触覚感覚を受ける。
【0028】
図6、
図7、
図8および
図9は、DMRM1による追加の使用法の例示的な図を示す。従来の運動器具にDMRMを取り付けることに加えて、
図6に見られるように、静的なウェイトプレート14が追加され得る。DMRM1は他の方法で取り付けられ得、例えば、DMRM1は、耐荷重構造上の1つまたは複数のアンカーポイント70に取り付けられ、次いで、泳いでいる間の動的な身体活動力を調整または測定するために、スイマーのハーネス15に取り付けられ得る(
図7)。
図8に見られるように、DMRM1はまた、2人の相互に作用する運動またはセラピー活動のために使用され得る。一方のユーザは、例えば、2つのモジュールが取り付けられているバーベル80を保持し、他方のユーザは、アタッチメントポイント5を介して、バーベル(または他の形態の器具)85をストラップまたはケーブル4に取り付けている。
図9に示される別の例は、例えば、ハーネスまたはリース12によって、DMRM1を動物またはペットに取り付けている。DMRM1は、動物がユーザ設定の境界に到達しない限り、動物の移動の自由を提供する。設定された境界92に達すると、動的に適用される力が抵抗を適用し始め、制御された長さと封じ込めで完全に停止する(ホールドまたはロックモードなど)。
【0029】
図10、11、および12は、DMRM1の追加の代替的な使用法を提供する。
図10は、アタッチメントポイント102でDMRM1をトレッドミル100に取り付け、ハーネスまたは他の接続ポイント104によってケーブルまたはストラップ4をユーザの腰に取り付けて、ランナーをトレッドミル100の完全に中心に保つことを示す。DMRM1はまた、ハーネスなどの接続ポイント110でユーザに取り付けられ、ユーザ(人間または動物)に移動の自由を提供する、
図11などの安全停止モジュールとして使用され得る。落下または移動などの偽の力(a spurious force)が検出された場合、またはときに、装置は保持またはロックして、ユーザを固定する。
図12は、トレーニング中にDMRM1がハーネスまたは他の接続ポイント19によってユーザに取り付けられているスプリンターまたはスケーターによる使用法を示す。装置は、ユーザに適用される力を感知および制御する。モジュールをさらに、毎日の身体活動に適合された、または閉ループ力調整の同じ要素を他の身体運動アプリケーションおよびセラピーに追加するために、プログラム可能な力および保持時間を伴う静的力ルーチンのためにプロファイルし、使用できる。
【0030】
前述の明細書において、本発明は、その特定の実施形態を参照して説明されている。しかし、本発明のより広範な精神および範囲から逸脱することなく、様々な修正および変更が行われ得ることは明らかであろう。したがって、明細書および図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味で考えられるべきである。
【国際調査報告】