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▶ アボット・ラピッド・ダイアグノスティクス・インターナショナル・アンリミテッド・カンパニーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-08
(54)【発明の名称】試料収集および廃棄用スワブ
(51)【国際特許分類】
   G01N 1/12 20060101AFI20230601BHJP
   G01N 1/10 20060101ALI20230601BHJP
   G01N 1/00 20060101ALI20230601BHJP
【FI】
G01N1/12 B
G01N1/10 V
G01N1/00 101K
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022567294
(86)(22)【出願日】2021-05-07
(85)【翻訳文提出日】2022-11-30
(86)【国際出願番号】 IB2021000315
(87)【国際公開番号】W WO2021224685
(87)【国際公開日】2021-11-11
(31)【優先権主張番号】63/038,307
(32)【優先日】2020-06-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/021,526
(32)【優先日】2020-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519446551
【氏名又は名称】アボット・ラピッド・ダイアグノスティクス・インターナショナル・アンリミテッド・カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ジ,ミ ジュン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ビュン ジン
(72)【発明者】
【氏名】リー,ジロ
(72)【発明者】
【氏名】パク,サン ヨン
【テーマコード(参考)】
2G052
【Fターム(参考)】
2G052AA29
2G052AD06
2G052AD26
2G052AD46
2G052BA19
2G052CA18
2G052DA13
2G052DA22
2G052DA27
2G052GA29
2G052JA23
(57)【要約】
本明細書で提供されるのは、分析用に試料を収集するため、およびそれらの使用後に試料収集装置の安全な廃棄のための装置、キット、システム、および方法である。本装置、キット、システム、および方法は、例えば、研究室、病院、および診療所の専門的なバイオハザード廃棄システムを備えていない可能性がある環境において、ユーザーによりバイオハザード物質の廃棄のために利用される。
【選択図】図1I
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上端、中央部、および下端を含む抽出管本体を備える試料収集装置であって、
前記上端は上部キャップを受け入れるように構成され、
前記下端は下部キャップを受け入れるように構成され、かつ
前記下端はスポイト特徴を含む、
試料収集装置。
【請求項2】
前記抽出管本体はスワブ装置を受け入れる、請求項1に記載の試料収集装置。
【請求項3】
前記スワブ装置は、前記中央部の長さ+前記上端の長さの長さよりも長い長さを有する、請求項2に記載の試料収集装置。
【請求項4】
前記スワブ装置は破断可能接合部を含む、請求項2に記載の試料収集装置。
【請求項5】
前記抽出管本体は分離構成要素を含む、請求項4に記載の試料収集装置。
【請求項6】
前記分離構成要素は、前記破断可能接合部と相互作用するように構成される、請求項5に記載の試料収集装置。
【請求項7】
前記抽出管本体は満量線を含む、請求項1に記載の試料収集装置。
【請求項8】
前記満量線は、おおよそ300μLの量を示す、請求項7に記載の試料収集装置。
【請求項9】
前記スワブ装置は可撓性である、請求項2に記載の試料収集装置。
【請求項10】
前記スワブ装置は、前記抽出管本体内部にぴったりと合うように曲げることができる、請求項9に記載の試料収集装置。
【請求項11】
前記抽出管本体は、前記上端を密封する上部キャップと、前記下端を密封する下部キャップとを含み、前記スワブ装置の少なくとも一部は、前記抽出管本体内部に密封される、請求項2に記載の試料収集装置。
【請求項12】
前記抽出管本体は、前記上端を密封する上部キャップを含み、前記スポイト特徴は露出される、請求項2に記載の試料収集装置。
【請求項13】
前記スポイト特徴は、おおよそ50μlの液滴を出力する、請求項1に記載の試料収集装置。
【請求項14】
前記試料収集装置はポリエチレンから作られる、請求項1に記載の試料収集装置。
【請求項15】
前記試料収集装置は高密度ポリエチレンから作られる、請求項1に記載の試料収集装置。
【請求項16】
a)スワブ端と、
近位端および遠位端を有するスワブハンドルであって、前記遠位端は前記スワブ端を含み、前記スワブハンドルは、前記スワブ端と前記スワブハンドルの前記遠位端との間に破断可能接合部を含む、スワブハンドルと
を含む、スワブ装置と、
b)スポイト特徴を含む抽出管本体と、
上部キャップと、
下部キャップと
を含む、試料収集装置と、
c)緩衝溶液と
を備える、キット。
【請求項17】
分析アッセイ装置をさらに備える、請求項16に記載のキット。
【請求項18】
前記分析アッセイ装置は、危険物質を検出するように構成される、請求項17に記載のキット。
【請求項19】
前記危険物質は病原体である、請求項18に記載のキット。
【請求項20】
前記病原体は細菌またはウイルスである、請求項19に記載のキット。
【請求項21】
バイオハザード廃棄容器をさらに備える、請求項16に記載のキット。
【請求項22】
前記抽出管本体は、前記スワブ装置を受け入れる、請求項16に記載のキット。
【請求項23】
前記スワブ装置は破断可能接合部を含む、請求項16に記載のキット。
【請求項24】
前記抽出管本体は分離構成要素を含む、請求項16に記載のキット。
【請求項25】
前記分離構成要素は、前記スワブ装置を破断するように構成される、請求項24に記載のキット。
【請求項26】
前記スワブ装置は破断可能接合部を含み、前記分離構成要素は前記破断可能接合部と相互作用するように構成される、請求項24に記載のキット。
【請求項27】
前記抽出管本体は満量線を含む、請求項16に記載のキット。
【請求項28】
前記満量線はおおよそ300μLの量を示す、請求項27に記載のキット。
【請求項29】
前記スワブ装置は可撓性である、請求項16に記載のキット。
【請求項30】
前記スワブハンドルは可撓性である、請求項16に記載のキット。
【請求項31】
前記スワブ装置は、前記抽出管本体内部にぴったりと合うように曲げるか、または圧縮できる、請求項16に記載のキット。
【請求項32】
前記スポイト特徴は、おおよそ50μlの液滴を出力する、請求項16に記載のキット。
【請求項33】
前記試料収集装置は、ポリエチレンから作られる、請求項16に記載のキット。
【請求項34】
前記試料収集装置は、高密度ポリエチレンから作られる、請求項16に記載のキット。
【請求項35】
試料を収集する方法であって、
a)請求項16に記載の前記キットを提供することと、
b)前記緩衝溶液の少なくとも一部を前記抽出管本体に追加して緩衝溶液を前記抽出管本体内に提供することと、
c)前記スワブ装置を試料と接触させることと、
d)前記スワブハンドルの前記近位端を前記抽出管本体の上端の上に延出し、前記スワブ端を前記抽出管本体内の前記緩衝溶液に接触させて、前記スワブ装置を前記抽出管本体に入れることと、
e)前記スワブ端を前記スワブハンドルの少なくとも一部から分離すること、または前記スワブ装置を前記抽出管内に押し込むことと、
f)前記上部キャップを前記抽出管本体に固定することと、
g)下部キャップを前記抽出管本体から取り外すことと、
h)前記試料の少なくとも一部を含む緩衝溶液を前記スポイト特徴から分注することと
を含む、方法。
【請求項36】
前記試料の少なくとも一部を含む前記緩衝溶液に関して分析アッセイを実施することをさらに含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記スワブ装置を含む前記抽出管本体をバイオハザード廃棄容器に入れること、および/または分析アッセイ装置をバイオハザード廃棄容器に入れることをさらに含む、請求項35または請求項36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項38】
a)スワブ装置を試料と接触させることであって、前記スワブ装置はスワブ端とスワブハンドルを含む、接触させることと、
b)前記スワブハンドルを前記抽出管本体の上端の上に延出して、前記スワブ装置を抽出管本体内に入れることと、
c)前記抽出管本体の前記外部と接触させることにより前記スワブ端を前記スワブハンドルの少なくとも一部から分離することと
を含む、試料を収集する方法。
【請求項39】
前記上部キャップを前記抽出管本体の上端に固定することと、下部キャップを前記抽出管本体から取り外すことと、前記試料の少なくとも一部を含む緩衝溶液をスポイト特徴から分注することと、をさらに含む、請求項38に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年5月7日に出願された米国仮特許出願第63/021,526号、および2020年6月12日に出願された米国仮特許出願第63/038,307号に対する優先権を主張し、それらの各々は参照により全体として本明細書に組み込まれる。
【0002】
分野
本明細書で提供されるのは、分析用に生体試料を収集するため、およびそれらの使用後に試料収集装置の安全な廃棄のための装置、キット、システム、および方法である。本装置、キット、システム、および方法は、例えば、検査用に生体試料を提供するため、ならびに研究室、病院、および診療所の専門的なバイオハザード廃棄システムを備えていない可能性がある環境において、ユーザーによりバイオハザードまたは他の有害物質の廃棄のために、利用される。
【背景技術】
【0003】
唾液、粘液、および血液などの、生体試料はしばしば、生体試料を収集するための試料収集装置および生体試料を検査するための分析装置を使用して病原体の存在を検査される。試料収集装置を使用して生体試料を収集しているユーザーは、収集中に生体試料に接触するリスクがあり、従って、ユーザーはバイオハザードのリスクに曝され得る。さらに、生体試料を検査のために分析装置に移した後、試料収集装置は生体試料の一部を保持している場合があり、従って、使用された試料収集装置もバイオハザードのリスクであり得る。生体試料を扱うため、およびかかるバイオハザードのリスクをもたらし得る生体試料を含む試料収集装置を廃棄するための技術が必要とされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書で提供されるのは、分析用に生体試料を収集するため、およびそれらの使用後に試料収集装置の安全な廃棄のための装置、キット、システム、および方法である。本装置、キット、システム、および方法は、例えば、検査用に生体試料を提供するため、ならびに研究室、病院、および診療所の専門的なバイオハザード廃棄システムを備えていない可能性がある環境において、ユーザーによりバイオハザード物質の廃棄のために利用される。それに応じて、本明細書で提供される技術は、分析テストのための試料調製プロセス中にユーザーに対するバイオハザードのリスクを低下させる。
【0005】
例えば、COVID-19パンデミックの発生は、従来の研究室および病院環境の外部で実質的な検査の必要性を生じさせている。横流免疫測定法(lateral flow-based immunoassay)などの、いくつかの検査は、自宅で、診療所、または従来とは異なる環境において、不慣れなユーザーによって容易に実施され得る。本明細書で提供される装置、キット、システム、および方法の実施形態は、試料調製および検査中に、SARS-CoV-2などの危険な、またはバイオハザード媒介物に対するユーザー、コミュニティ、ヘルスケア従事者、および研究室職員の暴露リスクを最小限にする新しい方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
いくつかの実施形態では、本技術は、上端、中央部、および下端を含む抽出管本体を備える試料収集装置を提供する。いくつかの実施形態では、上端は上部キャップを受け入れるように構成され、下端は下部キャップを受け入れるように構成されて、下端はスポイト特徴を含む。従って、いくつかの実施形態では、試料収集装置は、抽出管本体、上部キャップ、および下部キャップを含み、抽出管本体は、スポイト特徴を含む下端を含む。いくつかの実施形態では、抽出管本体は、スワブ装置を受け入れる。いくつかの実施形態では、スワブ装置は、近位端および遠位端を含むスワブハンドルを含み、スワブ装置は、スワブハンドルの遠位端にスワブ端を含む。いくつかの実施形態では、スワブ装置は、中央部の長さ+上端の長さの長さよりも長い長さを有する。
【0007】
いくつかの実施形態では、スワブ装置は、破断可能接合部を含む。いくつかの実施形態では、抽出管本体は分離構成要素を含む。いくつかの実施形態では、分離構成要素は、破断可能接合部と相互作用する(例えば、破断可能接合部でスワブ装置(例えば、スワブハンドル)の破断を容易にする)ように構成される。いくつかの実施形態では、抽出管本体は、満量線を含む。いくつかの実施形態では、満量線は、おおよそ300μLの量を示す。いくつかの実施形態では、スワブ装置は可撓性である。いくつかの実施形態では、スワブ装置は、前記抽出管本体の内部にぴったりと合うように曲げ、かつ/または圧縮できる。いくつかの実施形態では、抽出管本体は、前記上端を密封する上部キャップおよび前記下端を密封する下部キャップを含み、前記スワブ装置の少なくとも一部は、前記抽出管本体内部に密封される。いくつかの実施形態では、抽出管本体は、前記上端を密封する上部キャップを含み、前記スポイト特徴は露出される。いくつかの実施形態では、スポイト特徴は、おおよそ50μlの液滴を出力する。いくつかの実施形態では、抽出管本体は、ポリエチレン(例えば、高密度ポリエチレン)から作られる。
【0008】
いくつかの実施形態では、中央部は、おおよそ80.1mmの長さを有する。いくつかの実施形態では、スワブ装置および/またはスワブハンドルは、おおよそ80.1mmよりも大きい長さを有する。いくつかの実施形態では、スワブ装置および/またはスワブハンドルは、おおよそ71~100mmの長さを有する。いくつかの実施形態では、抽出管本体の上端はおおよそ7.8mmまたはおおよそ9.6mmの長さを有する。いくつかの実施形態では、抽出管本体は、おおよそ10.5mmの外径を有する。いくつかの実施形態では、抽出管本体は、おおよそ9mmの内径を有する。いくつかの実施形態では、抽出管本体の下端はおおよそ13mmの長さを有する。いくつかの実施形態では、スポイト特徴は、おおよそ2.5mmの外径を有する。いくつかの実施形態では、スポイト特徴は、おおよそ1.6mmの内径を有する。
【0009】
いくつかの実施形態では、本技術は、a)スワブ端およびスワブハンドルを含むスワブ装置、b)スポイト特徴を含む抽出管本体を含む試料収集装置、ならびにc)緩衝溶液、を備えるキットを提供する。いくつかの実施形態では、試料収集装置は、上部キャップおよび下部キャップを含む。いくつかの実施形態では、抽出管本体は、上部キャップを受け入れるように構成された上端を含み、抽出管本体は、下部キャップを受け入れるように構成された下端を含む。いくつかの実施形態では、スワブ装置は、破断可能接合部を含む。いくつかの実施形態では、スワブ装置のスワブハンドルは、破断可能接合部を含む。いくつかの実施形態では、スワブ装置のスワブハンドルは、近位端および遠位端を含み、スワブハンドルは、遠位端にスワブ端を含み、スワブハンドルは、スワブハンドルの近位端とスワブハンドルの遠位端との間に破断可能接合部を含む。いくつかの実施形態では、破断可能接合部はスワブ端からおおよそ5~9cmの間にある。
【0010】
いくつかの実施形態では、本技術は、a)近位端と遠位端を含むスワブハンドル、スワブハンドルの遠位端におけるスワブ端、およびスワブ端とスワブハンドルの近位端との間の破断可能接合部を含むスワブ装置、b)i)スポイト特徴を含む抽出管本体、ii)上部キャップ、およびiii)下部キャップ、を含む試料収集装置、ならびにc)緩衝溶液(例えば、緩衝溶液ボトルで提供される)、を備えるキットを提供する。いくつかの実施形態では、キットは、分析アッセイ装置、例えば、危険(例えば、バイオハザード)物質(例えば、病原体)を検出するように構成された分析アッセイ装置をさらに備える。例えば、参照により本明細書に組み込まれる、国際特許出願第PCT/US21/026183号を参照。いくつかの実施形態では、キットはバイオハザード廃棄容器をさらに備える。
【0011】
キットのいくつかの実施形態では、抽出管本体は、前記スワブ装置を受け入れる。キットのいくつかの実施形態では、スワブ装置は、破断可能接合部を含む。キットのいくつかの実施形態では、抽出管本体は、分離構成要素を含む。キットのいくつかの実施形態では、分離構成要素は、前記スワブ装置を破断するように構成される。キットのいくつかの実施形態では、スワブ装置は破断可能接合部を含み、前記分離構成要素は前記破断可能接合部と相互作用するように構成される。キットのいくつかの実施形態では、抽出管本体は、満量線を含む。キットのいくつかの実施形態では、満量線はおおよそ300μLの量を示す。キットのいくつかの実施形態では、スワブ装置は可撓性である。キットのいくつかの実施形態では、スワブハンドルは可撓性である。キットのいくつかの実施形態では、スワブ装置は、前記抽出管本体の内部にぴったりと合うように曲げるか、または圧縮できる。キットのいくつかの実施形態では、スポイト特徴は、おおよそ50μlの液滴を出力する。キットのいくつかの実施形態では、試料収集装置は、ポリエチレンから作られる。キットのいくつかの実施形態では、試料収集装置は、高密度ポリエチレンから作られる。
【0012】
いくつかの実施形態では、本技術は、a)スワブ端およびスワブハンドルを含むスワブ装置、b)スポイト特徴を含む抽出管本体を含む試料収集装置、ならびにc)緩衝溶液、を備えるシステムを提供する。いくつかの実施形態では、試料収集装置は、上部キャップおよび下部キャップを含む。いくつかの実施形態では、抽出管本体は、上部キャップを受け入れるように構成された上端を含み、抽出管本体は、下部キャップを受け入れるように構成された下端を含む。いくつかの実施形態では、スワブ装置は、破断可能接合部を含む。いくつかの実施形態では、スワブ装置のスワブハンドルは、破断可能接合部を含む。いくつかの実施形態では、スワブ装置のスワブハンドルは、近位端および遠位端を含み、スワブハンドルは、遠位端にスワブ端を含み、スワブハンドルは、スワブハンドルの近位端とスワブハンドルの遠位端との間に破断可能接合部を含む。いくつかの実施形態では、破断可能接合部はスワブ端からおおよそ5~9cmの間にある。
【0013】
いくつかの実施形態では、本技術は、a)近位端と遠位端を含むスワブハンドル、スワブハンドルの遠位端におけるスワブ端、およびスワブ端とスワブハンドルの近位端との間の破断可能接合部を含むスワブ装置、b)i)スポイト特徴を含む抽出管本体、ii)上部キャップ、およびiii)下部キャップ、を含む試料収集装置、ならびにc)緩衝溶液(例えば、緩衝溶液ボトルで提供される)、を備えるシステムを提供する。いくつかの実施形態では、システムは、分析アッセイ装置、例えば、危険(例えば、バイオハザード)物質(例えば、病原体)を検出するように構成された分析アッセイ装置をさらに備える。例えば、参照により本明細書に組み込まれる、国際特許出願第PCT/US21/026183号を参照。いくつかの実施形態では、システムはバイオハザード廃棄容器をさらに備える。
【0014】
システムのいくつかの実施形態では、抽出管本体は、前記スワブ装置を受け入れる。システムのいくつかの実施形態では、スワブ装置は、破断可能接合部を含む。システムのいくつかの実施形態では、抽出管本体は、分離構成要素を含む。システムのいくつかの実施形態では、分離構成要素は、前記スワブ装置を破断するように構成される。システムのいくつかの実施形態では、スワブ装置は破断可能接合部を含み、前記分離構成要素は前記破断可能接合部と相互作用するように構成される。システムのいくつかの実施形態では、抽出管本体は、満量線を含む。システムのいくつかの実施形態では、満量線はおおよそ300μLの量を示す。システムのいくつかの実施形態では、スワブ装置は可撓性である。システムのいくつかの実施形態では、スワブハンドルは可撓性である。システムのいくつかの実施形態では、スワブ装置は、前記抽出管本体の内部にぴったりと合うように曲げるか、または圧縮できる。システムのいくつかの実施形態では、スポイト特徴は、おおよそ50μlの液滴を出力する。システムのいくつかの実施形態では、試料収集装置は、ポリエチレンから作られる。システムのいくつかの実施形態では、試料収集装置は、高密度ポリエチレンから作られる。
【0015】
いくつかの実施形態では、本技術は方法に関する。例えば、いくつかの実施形態では、方法は、a)本明細書で説明されるようなキットを提供すること、b)緩衝溶液を抽出管本体に追加すること、c)スワブ装置(例えば、スワブ端)を試料と接触させること、d)スワブハンドル(例えば、スワブハンドルの近位端)を抽出管本体の上端の上に延出し、スワブ端を緩衝溶液中に位置付けて、スワブ装置を抽出管本体内に入れること、e)スワブ端をスワブハンドルの少なくとも一部から離し、かつ/またはスワブ装置を抽出管本体内に押し込むこと、f)上部キャップを抽出管本体の上端上に固定すること、g)下部キャップを抽出管本体の下端から取り除くこと、およびh)試料を含む緩衝溶液をスポイト特徴から分注すること、を含む。いくつかの実施形態では、方法は、分析アッセイ装置を提供すること、および試料を含む分注された緩衝溶液を分析アッセイ装置に塗布することにより試料を含む分注された緩衝溶液に関して分析アッセイを実施することをさらに含む。いくつかの実施形態では、方法は、スワブ端を含む抽出管本体、および/または分析アッセイ装置をバイオハザード廃棄容器に入れることを含む。いくつかの実施形態では、方法は、スワブ装置を試料と接触させることであって、前記スワブ装置はスワブ端およびスワブハンドルを含む、接触させること、スワブハンドルを抽出管本体の上端の上に延出してスワブ装置を抽出管本体内に入れること、ならびにスワブ端をスワブハンドルの少なくとも一部から抽出管本体の外部と接触させることにより離すことを含む。いくつかの実施形態では、方法は、上部キャップを抽出管本体の上端上に固定すること、下部キャップを抽出管本体から取り外すこと、および試料を含む緩衝溶液をスポイト特徴から分注すること、をさらに含む。
【0016】
本技術のこれらおよび他の特徴、態様、および利点は、以下の図面に関してより良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1A-1K】本明細書で説明される例示的なスワブ装置および抽出管本体ならびに、本明細書で説明されるスワブ装置および抽出管本体を採用するための例示的なワークフロー(例えば、方法の実施形態)を示す。
図1A】満量線(111)、上部キャップ(120)、および下部キャップ(130)を含む抽出管本体(110);スワブ端(210)、および破断可能接合部(230)を含むスワブハンドル(220)を含むスワブ装置(200);ならびにスポイトボトルキャップ(320)、および緩衝溶液を含むスポイトボトル本体(310)を含むスポイトボトル(300)を備える、試料収集装置(100)を示す。スワブハンドル(220)の遠位端(222)はスワブ端(210)を含み、スワブハンドル(220)の近位端(221)はスワブ端(210)の反対側である。
図1B】上部キャップが抽出管から取り外された後に緩衝液がどのように抽出管に追加されるかを示す。スポイトボトルキャップ(320)がスポイトボトル本体(310)から取り外されて、緩衝溶液(330)が抽出管本体(110)に(例えば、液滴として)供給される。抽出管本体(110)は、抽出管本体(110)の底からおおよそおおよそ300μLの量を示す満量線(111)を含む。満量線(111)は、スワブ装置(例えば、スワブ装置のスワブ端)を抽出管本体(110)内に配置するとスワブ装置(例えば、スワブ装置のスワブ端)から試料の少なくとも一部を抽出するために、ユーザーが抽出管本体(110)の底を十分な量の緩衝溶液(330)で満たすのを観察する(900)ための基準を提供する。図1Bに示されるように、試料が抽出管本体(110)に追加される前に緩衝溶液(330)が抽出管本体(110)に追加され、このようにして病原体が跳ねるリスクを除去し、かつ/または最小限にする。
図1C】緩衝液を含んで回されている抽出管に挿入されたスワブ装置(例えば、それが、被験者(例えば、COVID-19をもつ被験者)から試料を収集するために使用された後)を示す。図1Cに示されるように、実施形態は、スワブ装置(200)が、スワブ端(210)を緩衝溶液(330)中に入れて、抽出管本体(110)内に配置され、スワブが回されて(例えば、スワブハンドル(220)を回転させる(800)ことにより)スワブ端(210)上の試料の少なくとも一部を緩衝溶液(330)中に供給すると規定する。
図1D】スワブ装置が破断可能接合部で切断または破断された(例えば、上部キャップが抽出管本体上に配置される場合にスワブ装置を抽出管本体内部に密封されるように十分に短くするため)後の、抽出管本体内のスワブ端を示す。図1Dに示されるように、いくつかの実施形態では、スワブ装置(200)は破断可能接合部(230)を含み、スワブ装置(200)のスワブハンドル(220)は、破断可能接合部(230)で破断される。図1Dに示されるように、スワブ端(210)は、抽出管本体(110)の底で緩衝溶液(330)中に留まったままであり、これは病原体が跳ねて拡散するリスクを除去し、かつ/または最小限にする。
図1E】スワブ端(210)およびスワブハンドル(220)の一部を抽出管本体(110)内に密封するために抽出管本体(110)に追加されている上部キャップ(120)を示す。図1Eに示されるように、上部キャップ(120)を抽出管本体(110)に追加すると、スワブ端(210)を抽出管本体(110)内部に密封し、従って、ユーザーまたは他の個人を病原体に曝すリスクを最小限にし、かつ/または除去する。
図1F】スワブ端(210)およびスワブハンドル(220)の一部が(例えば、上部キャップ(120)によって)抽出管本体(110)内部に密封された抽出管本体(110)を示す。
図1G-1H】スワブ端(210)と、抽出管本体(110)内部に(例えば、上部キャップ(120)によって)密封されている圧縮され、かつ/または曲げられたスワブハンドル(220)を含むスワブ装置(200)を示す。スワブハンドル(220)は破断されない可能性があるか、またはそれが破断可能接合部で切断もしくは破断された後のスワブハンドルの一部であり得る。
図1I】スポイト特徴(103)を露にするために抽出管本体(110)から取り外されている下部キャップ(130)を示す。
図1J】スポイト特徴(103)、例えば、試料の液滴(500)(例えば、緩衝溶液(330)中の)を分析アッセイ装置(600)の試料ウェル上に供給するように構成されたスポイト特徴(103)を露にするために抽出管本体(110)から取り外された下部キャップを示す。いくつかの実施形態では、抽出管本体(110)は可撓性であり、抽出管本体を押し潰す(700)と、スポイト特徴(103)から試料(500)(例えば、緩衝溶液(330)中の)を押し出す抽出管本体(110)内部の圧力を高める。
図1K】2つの構成要素:1)スワブ端(210)およびスワブハンドル(220)の少なくとも一部を含む抽出管本体(110)、ならびに2)分析アッセイ装置(600)例えば、バイオハザード準拠バッグ内)、の廃棄を示す(。図1Jに示されるように、下部キャップ(130)が、スワブ端(210)およびスワブハンドル(220)の少なくとも一部を含む抽出管本体(110)上に配置される(例えば、連結される)。その結果、スワブ装置(200)は試料収集装置(100)内部に密封される。具体的には、スワブ端(210)およびスワブハンドル(220)の少なくとも一部は上部キャップ(120)および下部キャップ(130)によって抽出管本体(110)内部に密封される。試料収集装置(100)(例えば、抽出管本体(110)、上部キャップ(120)、および下部キャップ(130))およびスワブ装置(200)(例えば、スワブ端(210)およびスワブハンドル(220)の少なくとも一部)はバイオハザード準拠バッグ(999)に入れて廃棄される。分析アッセイ装置(600)は、バイオハザード準拠バッグ(999)に入れて廃棄され得る。この例示的な配置の結果として、2つの構成要素-1)スワブ装置(200)を含む試料収集装置(100)、および2)分析アッセイ装置(600)だけが汚染されて、バイオハザード廃棄手順を使用して破棄される。
図2A】例示的な抽出管本体(110)の図である。抽出管本体(110)は、上端(101)、中央部(107)、および下端(102)を含む。上端(101)は、上端ねじ山(104)を含む。下端(102)は、下端ねじ山(108)およびスポイト特徴(103)を含む。いくつかの実施形態では、抽出管本体(110)は、任意選択のリップ(105)および支持フランジ(106)をさらに含む。いくつかの実施形態では、抽出管本体(110)は、満量線(111)を含み、例えば、おおよそおおよそおよび/または少なくとも300μLの量を示す。
図2B】例示的な抽出管本体(110)の図である。抽出管本体(110)は、上端(101)、中央部(107)、および下端(102)を含む。下端(102)は、スポイト特徴(103)を含む。いくつかの実施形態では、抽出管本体(110)は、任意選択のリップ(105)および支持フランジ(106)をさらに含む。
図3A】上面図で示された上部キャップ(120)の図である。いくつかの実施形態では、上部キャップ(120)は複数の隆起(121)を周辺に含む。
図3B】側面図で示された上部キャップ(120)の図である。いくつかの実施形態では、上部キャップ(120)は複数の隆起(121)を周辺に含む。
図3C】斜視図で示された上部キャップ(120)の図である。いくつかの実施形態では、上部キャップ(120)は複数の隆起(121)を周辺に含む。いくつかの実施形態では、上部キャップ(120)は、例えば、抽出管本体の上端ねじ山と係合するためのねじ山(122)を含む。
図4A】上面図で示された下部キャップ(130)の図である。いくつかの実施形態では、下部キャップ(130)は複数の隆起(131)を周辺に含む。
図4B】側面図で示された下部キャップ(130)の図である。いくつかの実施形態では、下部キャップ(130)は複数の隆起(131)を周辺に含む。いくつかの実施形態では、下部キャップ(130)は、例えば、抽出管本体の下端ねじ山と係合するためのねじ山(132)を含む。
図5A】分離構成要素(140)を含む抽出管本体(110)ならびにスワブ端(210)および破断可能接合部(230)を含むスワブハンドル(220)を含むスワブ装置(200)の一実施形態の図である。
図5B】スワブハンドル(220)を破断可能接合部(230)で破断するために、抽出管本体(110)を摘まむ(700)ことにより分離構成要素(140)を破断可能接合部(230)と相互作用させてスワブ装置(200)を破断可能接合部(230)で破断するための抽出管本体(110)の分離構成要素(140)の使用を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
当然のことながら、図は必ずしも原寸に比例しておらず、図中の物体も必ずしも相互の関連で原寸に比例していない。図は、本明細書で開示される装置、システム、および方法の様々な実施形態に明瞭さと理解をもたらすことを意図する表現である。可能な限り、同じ参照番号が、同じか、または同様の部品を参照するために図面を通して使用される。その上、図面は本教示の範囲を決して制限することを意図していないことが理解されよう。
【0019】
本明細書で提供されるのは、分析用に生体試料を収集するため、およびそれらの使用後に試料収集装置の安全な廃棄のための装置、キット、システム、および方法である。装置、キット、システム、および方法は、例えば、検査用に生体試料を提供するため、ならびに研究室、病院、および診療所の専門的なバイオハザード廃棄システムを備えていない可能性がある環境において、ユーザーによりバイオハザード物質の廃棄のために利用される。
【0020】
様々な実施形態のこの詳細な記述では、説明目的で、開示される実施形態の完全な理解を提供するために多数の特定詳細が記載される。しかし、当業者は、これらの様々な実施形態は、これら特定の詳細の有無にかかわらず、実施され得ることを理解するであろう。他の事例では、構造および装置はブロック図形式で示されている。さらに、当業者は、方法が提示されて実行される特定の順序は例示であることを容易に理解でき、順序は変更でき、依然として本明細書で開示される様々な実施形態の精神および範囲内のままであることが企図される。
【0021】
特許、特許出願、記事、書籍、論文、およびインターネットウェブページを含むが、それらに制限されず、本出願内で引用される全ての文献および同様の材料は、任意の目的のために全体として参照により明示的に組み込まれる。別に定義されていない限り、本明細書で使用される全ての専門および科学用語は、本明細書で説明される様々な実施形態が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を持つ。組み込まれた参照内の用語の定義が本教示で提供される定義と異なっているように思われる場合、本教示で提供される定義が規制するものとする。本明細書で使用される節の見出しは編成のみを目的としており、いかなる方法によっても説明される主題を制限すると解釈されるべきでない。
【0022】
本技術の理解を容易にするために、いくつかの用語および句が以下で定義される。追加の定義は詳細な説明を通して記載される。
【0023】
明細書およびクレームを通して、以下の用語は、その内容について別段の明確な指示がない限り、本明細書で明示的に関連付けられた意味をとる。句「一実施形態では」は本明細書では必ずしも同じ実施形態を指さないが、指すこともある。さらに、句「別の実施形態では」は本明細書では必ずしも異なる実施形態を指さないが、指すこともある。従って、以下で説明されるように、本発明の様々な実施形態は、本発明の範囲または精神から逸脱することなく、容易に組み合わされ得る。
【0024】
加えて、本明細書では、用語「または」は包含的「OR」演算子であり、その内容について別段の明確な指示がない限り、用語「および/または」と同等である。用語「~に基づく」は排他的ではなく、その内容について別段の明確な指示がない限り、説明されていない追加の要因に基づくことを可能にする。さらに、本明細書を通して、「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」は複数の参照を含む。「内(in)」の意味は「内」および「上(on)」を含む。
【0025】
本明細書では、用語「約」、「おおよそ」、「相当(substantially)」、および「著しく(significantly)」は当業者によって理解され、それらが使用される文脈上である程度異なる。それらが使用される文脈を所与として当業者に明瞭でないこれらの用語の使用がある場合、「約」および「おおよそ」は、特定の用語の±10%以下を意味し、「相当」および「著しく」は、特定の用語の±10%を上回ることを意味する。
【0026】
本明細書では、範囲の開示は、範囲に対して与えられた端点および部分範囲を含む、範囲全体内の全ての値およびさらに分割された範囲の開示を含む。
【0027】
本明細書では、接辞「無~(-free)」は、「無~」が付加されている語の語根の特徴を除外する技術の一実施形態を指す。すなわち、「無X」は本明細書では、「Xがない」ことを意味し、ここでXは「無X」技術で除外された技術の特徴である。例えば、「無カルシウム」組成はカルシウムを含まず、「無混合」方法は混合ステップを含まない、等。
【0028】
用語「第1の」、「第2の」、「第3の」等は本明細書では、様々なステップ、要素、組成、構成要素、領域、層、および/またはセクションを説明するために使用され得るが、これらのステップ、要素、組成、構成要素、領域、層、および/またはセクションは、特に指示のない限り、これらの用語によって制限されるべきでない。これらの用語は、1つのステップ、要素、組成、構成要素、領域、層、および/またはセクションを、別のステップ、要素、組成、構成要素、領域、層、および/またはセクションから区別するために使用される。「第1の」、「第2の」などの用語、および他の数に関する用語は本明細書で使用される場合、文脈によって明瞭に示されない限り、順序または順番を暗示しない。従って、本明細書で説明される第1のステップ、要素、組成、構成要素、領域、層、またはセクションは、技術から逸脱することなく、第2のステップ、要素、組成、構成要素、領域、層、またはセクションと呼ばれ得る。
【0029】
本明細書では、語「存在(presence)」または「欠如(absence)」(または、代替として、「存在する」もしくは「欠けている」)は、特定の実体(例えば、分析物)の量またはレベルを記述するために相対的な意味で使用される。例えば、分析物が検査試料中に「存在する」と言われる場合、それは、この分析物のレベルまたは量が事前に定義された閾値を上回っていることを意味し、逆に言うと、分析物が検査試料中に「欠けている」と言われる場合、それは、この分析物のレベルまたは量が事前に定義された閾値を下回っていることを意味する。事前に定義された閾値は、分析物を検出するために使用される特定の検査と関連付けられた検出性に対する閾値または任意の他の閾値であり得る。分析物が試料中で「検出される」場合、それは試料中に「存在」し、分析物が「検出されない」場合、それは試料に「欠けて」いる。さらに、分析物がその中で「検出される」か、または分析物がその中に「存在する」試料は、その分析物に対して「陽性」の試料である。分析物がその中で「検出されない」か、または分析物がその中に「欠けている」試料は、その分析物に対して「陰性」の試料である。
【0030】
本明細書では、「システム」は、共通の目的のために一緒に動作する複数の現実の、および/または抽象的な構成要素を指す。いくつかの実施形態では、「システム」は、ハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素の統合された集合体である。いくつかの実施形態では、システムの各構成要素は、1つ以上の他の構成要素とやり取りし、かつ/または1つ以上の他の構成要素と関連している。いくつかの実施形態では、システムは、方法を制御および指示するための構成要素とソフトウェアの組合せを指す。
【0031】
本明細書では、用語「構成された」は、指示された機能を実行するために構築される、構成要素、モジュール、システム、サブシステム等を指す。
【0032】
本明細書では用語「病原体」は、他の生物に直接感染することによって、または別の生物中で疾患を引き起こす媒介物(例えば、病原毒素および同様のものを生成する細菌)を生じることによって、別の生物(例えば、動物(例えば、ヒト)および植物)内で疾患を引き起こす、微生物を含む、生物を指す。本明細書では、病原体は、原核生物および真核生物(例えば、細菌、古細菌、および/または真核生物の任意のメンバー)を含むが、それらに制限されず、従って、その用語は、細菌、真核生物、古細菌、原虫、真菌、線形動物、ウイロイドおよびウイルス、またはそれらの任意の組合せを含み、病原体は、単独で、または別の病原体と協力して、のいずれかで、哺乳類を含むが、それに制限されず、ヒトを含むがそれに制限されない、脊椎動物において疾患を誘発しかねない。本明細書では、用語「病原体」は、通常、非免疫無防備状態の宿主内では病原性ではない可能性がある微生物も包含する。ウイルス病原体の特定の非限定的例は、単純ヘルペスウイルス(HSV)1、HSV2、エプスタインバーウイルス(EBV)、サイトメガロウイルス(CMV)、ヒトヘルペスウイルス(HHV)6、HHV7、HHV8、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)、C型肝炎、B型肝炎、アデノウイルス、東部ウマ脳炎ウイルス(EEEV)、西ナイルウイルス(WNE)、JCウイルス(JCV)、BKウイルス(BKV)、MERS、SARS、SARSコロナウイルス2、インフルエンザウイルス、ジカウイルス、チクングンヤ熱ウイルス、アウラウイルス、ベバルウイルス、カバソウウイルス、デングウイルス、フォートモーガンウイルス、ゲタウイルス、キジラガウイルス、Mayoaroウイルス、ミデルブルグウイルス、ムカンボウイルス、ヌドゥムウイルス、ピクスナウイルス、トナテウイルス、トリニティウイルス、ウナウイルス、西部ウマ脳脊髄炎ウイルス、ワタロアウイルス、シンドビスウイルス(SIN)、セムリキ森林熱ウイルス(SFV)、ベネズエラウマ脳脊髄炎ウイルス(VEE)、ロスリバーウイルス、ヒト免疫不全ウイルス(HIV-1、HIV-2)、およびHTLV(HTLV-1、HTLV-2、HTLV-3、およびHTLV-4)を含む。例えば、参照により本明細書に組み込まれる、StraussおよびStrauss、Microbiol.Rev.,58:491~562(1994)を参照。
【0033】
本明細書では、用語「微生物」は、古細菌、細菌、および真核生物の領域から原核生物および真核性微生物種を含み、後者は、酵母および糸状菌、原生動物、藻類、またはもっと高度な原生生物を含む。用語「微生物細胞」および「病原菌(microbe)」は用語「微生物」と区別しないで使用される。
【0034】
用語「細菌」および「複数の細菌」は、3ドメインシステム(例えば、Woese CRら、Proc Natl Acad Sci USA 1990、87:4576~79を参照)における細菌ドメインの原核生物を指す。その用語は、マイコバクテリウム、マイコプラズマ、クラミジア、アクチノミセス、ストレプトミセス、およびリケッチアを含む細菌であると考えられる全ての微生物を包含することを意図する。球菌、桿菌、スピロヘータ、スフェロプラスト、プロトプラスト等を含む、細菌の全ての形態は、この定義内に含まれる。いくつかの実施形態では、細菌は、疾患および生成物分解または損傷を引き起こしかねない。その結果、「細菌」、または「真正細菌」は、原核生物のドメインを指す。細菌は、以下のように少なくとも11の別個の群を含む:(1)グラム陽性(グラム+)菌、それには2つの大きな下位区分がある:(i)高G+Cグループ(放線菌、マイコバクテリア、ミクロコッカス、その他)(ii)低G+Cグループ(バチルス、クロストリジウム、ラクトバチルス、ブドウ球菌、連鎖球菌、マイコプラズマ)、(2)プロテオ細菌、例えば、紅色光合成+非光合成グラム陰性菌(最も「一般的な」グラム陰性菌を含む)、(3)ラン藻、例えば、酸素発生型光合成生物、(4)スピロヘータおよび近縁種、(5)プランクトミセス、(6)バクテロイド、フラボバクテリア、(7)クラミジア、(8)緑色硫黄細菌、(9)緑色非硫黄細菌(また嫌気性光合成生物)、(10)放射線耐性ミクロコッカスおよび近縁種、(11)サーモトガ属およびThermosipho好熱性細菌。
【0035】
「グラム陰性菌」は、球菌、非腸溶性ロッド(nonenteric rod)、および腸溶性ロッド(enteric rod)を含む。グラム陰性菌の属は、例えば、ナイセリア、スピリルム、パスツレラ、ブルセラ、エルシニア、フランシセラ、ヘモフィルス、ボルデテラ、大腸菌、サルモネラ、赤痢菌、クレブシエラ、プロテウス、ビブリオ、シュードモナス、バクテロイド、酢酸菌、アエロバクター、アグロバクテリウム、アゾトバクター、スピリルム、セラチア、ビブリオ、根粒菌、クラミジア、リケッチア、トレポネーマ、およびフソバクテリウムを含む。
【0036】
「グラム陽性菌」は、球菌、非芽胞形成ロッド(nonsporulating rod)、および芽胞形成ロッド(sporulating rod)を含む。グラム陽性菌の属は、例えば、アクチノミセス、バチルス、クロストリジウム、コリネバクテリウム、エリシペロスリクス、ラクトバチルス、リステリア、マイコバクテリウム、ミキソコッカス、ノカルジア、ブドウ球菌、連鎖球菌、およびストレプトミセスを含む。
【0037】
本明細書では、用語「試料」は、分析物、例えば、病原体またはその一部もしくは構成成分、の存在または量を検査すべき物質を指す。好ましくは、試料は流体試料、好ましくは、液体試料、および最も好ましくは、本明細書で説明されるスワブ装置によって収集される鼻咽頭試料である。例えば、試料は、血液、血清、血漿、眼液、尿、粘液、精液、鼻咽頭スワブ流体、咽頭スワブ、涙、汗、または唾液などの、体液であり得る。試料であり得る溶液、溶出液、懸濁液、または抽出物を作成するために、粘性液体、半固体、または固体試料が使用され得る。試料を作るために、例えば、咽頭、鼻(例えば、鼻咽頭スワブ試料)、または生殖器スワブが溶液(例えば、緩衝溶液)中に懸濁され得る。
【0038】
本明細書では、用語「連結された」は、任意の適切な手段によって(例えば、係合されたねじ山によって)、一緒に、固定される2つ以上の構成要素を指す。その結果、いくつかの実施形態では、2つ以上の部品または構成要素が「連結された」という文は、異なる構成で具体的に記述されていない限り、部品が一緒に接合されて相互に直接接触していることを意味する。例えば、本明細書で使用されるように、「間接的に連結された」は、2つの要素が、1つ以上の中間部品または構成要素を通して相互に接触していることを意味する。本明細書では、「固定して連結された」または「固定された」は、2つの構成要素が、相互に対して一定の配向を維持しながら1つとして動くように連結されていることを意味する。その結果、2つの要素が連結される場合、それらの要素の全ての部分が連結される。しかし、第2の要素に連結されている第1の要素の特定の部分、例えば、第1の車輪に連結されている車軸の第1端部の記述は、第1の要素の特定の部分は、第2の要素に、その他の部分よりも近接して配置されることを意味する。さらに、重力によってのみ定位置にされている別の物体上にある物体は、上にある物体が実質的に適所に別の方法で維持されていない限り、下にある物体に「連結されて」いない。すなわち、例えば、テーブル上の本は、それに連結されていないが、テーブルに接着された本はそれに連結されている。
【0039】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供されるシステムおよび方法は、分析テストのための試料調製プロセス中のバイオハザード(例えば、生ウイルス)リスクの低下に関する。例えば、COVID-19パンデミックの発生は、従来の研究室および病院環境の外部で実質的な検査の必要性を生じさせている。横流免疫測定法などの、いくつかの検査は、(例えば、自宅で、または診療所内で)、不慣れなユーザーによって容易に実施され得る。本明細書で提供されるシステムおよび方法は、試料調製および検査中に、SARS-CoV-2(COVID-19疾患に対する原因ウイルス)などの危険な媒介物に対するユーザー、コミュニティ、ヘルスケア従事者、および研究室職員の暴露リスクを最小限にする新しい方法を提供する。
【0040】
本発明は、危険物の性質によって制限されない。いくつかの実施形態では、物質は、化学的または生物学的である。いくつかの実施形態では、生物由来物質は、唾液、粘液、尿、糞便、血液または血液成分(例えば、血漿、血清)、創傷化合物(wound compound)、組織、汗、病変成分、および同様のものなどの、生体試料由来である。いくつかの実施形態では、生物由来物質と関連付けられた危険な媒介物は病原体である。病原体は、ウイルス、細菌、寄生虫、細胞、および同様のものを含むが、それらに制限されない。いくつかの実施形態では、試料はヒトから取得される。いくつかの実施形態では、試料はヒト以外の動物(例えば、コンパニオンアニマル(例えば、イヌ、ネコ、ウマ等)、家畜動物(例えば、雌ウシ、ブタ、ニワトリ等)、または野生動物(例えば、トリ、魚、シカ、ダニ等))から取得される。
【0041】
スワブ装置および試料収集装置
多くの収集システムは、スワブ装置を採用する。本明細書で使用されるように、スワブ装置は、創傷洗浄、薬物塗布、または標本採取のために使用される材料の吸収パッドまたは断片である。いくつかの実施形態では、スワブ装置は、スワブハンドルを提供する小さいスティックの一方の端部(例えば、遠位端)の周囲に巻かれた吸湿材の小さい塊を含むスワブ端を含む。本技術は、スワブ端用に使用された材料の性質によって制限されない。適切な材料は、ナイロン、レーヨン、綿、ポリエステル、ポリウレタン、およびアルギン酸ポリマーを含む。かかる材料は、きつく巻かれた、編まれた、フロック繊維、および網状構造物を含むが、それらに制限されない微細構造に形成され得る。
【0042】
スワブ装置のスワブ端は典型的には、試料の一部を収集するために試料と接触する。収集された部分は次いで、試料調製および分析テストのために分析アッセイ装置および/または分析システムへ移すために利用可能である。
【0043】
本明細書で提供されるのは、潜在的に危険な試料に接触しているスワブ装置から試料を捕捉するか、または別の方法で分離するための装置である。いくつかの補足的および代替実施形態が本明細書で提供される。
【0044】
いくつかの実施形態では、(例えば、図1A図1Kに示されるように)、スワブ装置(200)は、スワブハンドル(220)が備わっており、スワブハンドル(220)は、試料収集中にその近位端(221)でユーザー(例えば、ユーザーの手)によって保持されるように設計される。スワブハンドル(220)の遠位端(222)は、スワブ端(210)を含む。いくつかの実施形態では、スワブハンドル(220)は、スワブハンドル(220)の近位端(221)とスワブ端(210)との間に破断可能接合部(230)を含む。いくつかの実施形態では、破断可能接合部(130)は、スワブ端からおおよそ5~9cmの間(例えば、スワブ端からおおよそ4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9、8.0、8.1、8.2、8.3、8.4、8.5、8.6、8.7、8.8、8.9、9.0、9.1、9.2、9.3、9.4、9.5、9.6、9.7、9.8、9.9、または10.0cm)である。いくつかの実施形態では、破断可能接合部(230)は、スワブ端(210)が生体試料を収集して抽出管本体(110)に挿入された後、スワブハンドル(220)の少なくとも一部からスワブ端(210)を分離するために容易に裂かれるか、または破断される、スワブハンドル(220)の刻み目が入れられているか、鋸歯状にされているか、線が付けられているか、または別の方法で構造的に弱くされている部分である。いくつかの実施形態では、スワブハンドル(220)は、可撓性材料、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、アクリロニトリルブタジエンスチレン、およびポリアミド(例えば、ナイロン)などのプラスチックで作られている。いくつかの実施形態では、スワブハンドル(220)の可撓性材料は、スワブハンドル(220)の曲げおよび、スワブハンドル(220)を含む、スワブ装置(200)の一部または全部の抽出管本体(110)内への配置を(例えば、スワブ端(210)をスワブハンドル(220)の少なくとも一部から離すために破断可能接合部(230)でスワブハンドル(220)を破断することさえなく、とはいえ、両方のアプローチが一緒に使用され得る)容易にする。
【0045】
いくつかの実施形態では、(例えば、図1A図1Kに示されるように)、本技術は、スワブ装置(200)の全体または一部を受け入れて、生体試料を含むスワブ端(210)を安全かつ無事に分離して、生体試料内に含まれる潜在的に危険および/またはバイオハザード材料に対するユーザーの暴露を防ぐ、抽出管本体(110)を備える試料収集装置(100)をさらに提供する。試料収集に続いて、スワブ端(210)およびスワブ端(210)と関連付けられた任意の構成要素、例えば、スワブハンドル(220)の少なくとも一部が、抽出管本体(110)内に入れられて、上部キャップ(120)および下部キャップ(130)で抽出管本体(110)を密封することにより抽出管本体(110)内に保管される。抽出管本体(110)は、抽出管本体(110)を緩衝溶液(例えば、スポイトボトル(300)によって供給された)で充填するための基準として役立つ満量線(111)を含む。いくつかの実施形態では、抽出管本体(110)は、緩衝溶液(330)が抽出管本体(110)に加えられる時に緩衝溶液(330)の跳ねが抽出管本体(110)の上端(101)に達するのを防ぐために満量線(111)の上に十分な長さを有する。
【0046】
さらに、本明細書で説明されるように、本技術は、廃棄を必要とするアイテム数を最小限にし、かつ/または危険物が収集構成要素の外部に移される(例えば、ユーザーおよび/または環境と接触する)可能性を最小限にする、いくつかの特徴を提供する。
【0047】
例示的な収集構成要素が図2Aおよび図2Bに示されている。図2Aに示されるように、いくつかの実施形態では、試料収集装置は抽出管本体(110)を備える。いくつかの実施形態では、抽出管本体(110)は、上端(101)、中央部(107)、および下端(102)を含む。いくつかの実施形態では、抽出管本体(110)は、試料(例えば、バイオハザード物質)の跳ねかけが抽出管本体(110)の外に出るのを最小限にし、かつ/または除外するために十分に長くて狭い長さを有する。
【0048】
いくつかの実施形態では、下端(102)はスポイト特徴(103)を含む。いくつかの実施形態では、スポイト特徴(103)は円筒状である。いくつかの実施形態では、スポイト特徴(103)は概ね円すい形であり、かつ/または円すい台を含む。いくつかの実施形態では、スポイト特徴(103)は、円筒状の部分、ならびに概ね円すい形であり、かつ/または円すい台を含む部分を含む。いくつかの実施形態では、スポイト特徴(103)は、円筒状であるいくつかの部分(複数可)、ならびに概ね円すい形であり、かつ/または円すい台を含むいくつかの部分(複数可)を含む。いくつかの実施形態では、スポイト特徴(103)は、傾斜した先端を含む。いくつかの実施形態では、スポイト特徴(103)は、抽出管本体(110)と同じか、または同様の直径を有する。いくつかの実施形態では、スポイト特徴(103)は、抽出管本体(110)の直径よりも小さい直径を有する。いくつかの実施形態では、抽出管本体(110)は、任意選択のリップ(105)および支持フランジ(106)をさらに含む。いくつかの実施形態では、支持フランジ(106)は、抽出管本体(110)の上端(101)に補足的剛性および/または支持を提供する。いくつかの実施形態では、リップ(105)は、例えば、抽出管本体(110)の上端(101)に連結される場合に上部キャップ(120)の動きを止めるために、上部キャップ(120)に止め具を提供する。いくつかの実施形態では、リップ(105)は、例えば、抽出管本体(110)の上端(101)の断面の円形を維持し、従って、スワブ装置200が挿入され得る抽出管本体(110)の上端(101)の開口部の領域を最大限にするために、抽出管本体(110)の上端(101)に補足的剛性および/または支持を提供する。
【0049】
いくつかの実施形態では、上端(101)は上端ねじ山(104)のセットを含む。いくつかの実施形態では、下端(102)は下端ねじ山(108)のセットを含む。いくつかの実施形態では、上端(101)は上部キャップ(120)を受け入れるように構成され(例えば、図3A図3B、および図3Cに示されるように)、例えば、上端ねじ山(104)は上部キャップ(120)のねじ山(122)のセットと係合するように構成される。いくつかの実施形態では、下端(102)は下部キャップ(130)を受け入れるように構成され(例えば、図4Aおよび図4Bに示されるように)、例えば、下端ねじ山(108)は下部キャップ(130)のねじ山(132)のセットと係合するように構成される。それに応じて、実施形態は、上部キャップ(120)が上端(101)に連結され、かつ/または下部キャップ(130)が上端(102)に連結されると規定する。
【0050】
しかし、本技術は、上部キャップ(120)の上端(101)への連結において利用され、かつ/または下部キャップ(130)の下端(102)への連結において利用される連結方法に制限されない。例示される実施形態では、上部キャップ(120)は、ねじ式連結によって上端(101)に連結される。いくつかの実施形態では、上部キャップ(120)および上端(101)は、別の適切な機械的連結タイプ(例えば、スナップ方式連結、圧入連結、バーブ連結、バヨネット式連結、タブおよびスロット連結など)によって一緒に連結される。そのため、上部キャップ(120)は機械的連結によって上端(101)に固定される。例示される実施形態では、上部キャップ(120)は、ツールを使用することなく(例えば、連結は無ツール連結)ねじ式連結で上端(101)に固定され、上端(101)から解放される。
【0051】
例示される実施形態では、下部キャップ(130)は、ねじ式連結によって下端(102)に連結される。いくつかの実施形態では、下部キャップ(130)および下端(102)は、別の適切な機械的連結タイプ(例えば、スナップ方式連結、圧入連結、バーブ連結、バヨネット式連結、タブおよびスロット連結など)によって一緒に連結される。そのため、下部キャップ(130)は機械的連結によって下端(102)に固定される。例示される実施形態では、下部キャップ(130)は、ツールを使用することなく(例えば、連結は無ツール連結)ねじ式連結で下端(102)に固定され、下端(102)から解放される。
【0052】
例示的な上部キャップ(120)が図5Aおよび図5Bに示されている。いくつかの実施形態では、上部キャップ(120)は、複数の隆起(121)をその周辺に含む。いくつかの実施形態では、隆起(121)は、ユーザーの指と上部キャップ(120)との間の摩擦を増大させ、従って、ユーザーによる上部キャップ(120)の掴みおよび操作(例えば、回転)を容易にする。
【0053】
いくつかの実施形態では、ユーザーは、例えば、上部キャップ(120)のねじ山(122)を上端ねじ山(104)と係合して、上部キャップ(120)を抽出管本体(110)に関して回転させて上部キャップ(120)を抽出管本体(110)と連結することにより、上部キャップ(120)を操作して(例えば、回転させて)上部キャップ(120)を抽出管本体(110)上に配置する。いくつかの実施形態では、ユーザーは、例えば、上部キャップ(120)を抽出管本体(110)に関して回転させて上部キャップ(120)のねじ山(122)を上端ねじ山(104)から係合解除して、上部キャップ(120)を抽出管本体(110)から分離することにより、上部キャップ(120)を操作して(例えば、回転させて)上部キャップ(120)を抽出管(100)から取り外す。いくつかの実施形態では、上部キャップ(120)は、ユーザーの指と上部キャップ(120)との間の摩擦を増大させ、従って、ユーザーによる上部キャップ(120)の掴みおよび操作(例えば、回転)を容易にする複数の隆起(121)を含む。
【0054】
いくつかの実施形態では、ユーザーは、例えば、下部キャップ(130)のねじ山(132)を下端ねじ山(108)と係合して、下部キャップ(130)を抽出管本体(110)に関して回転させて下部キャップ(130)を抽出管本体(110)と連結することにより、下部キャップ(130)を操作して(例えば、回転させて)下部キャップ(130)を抽出管本体(110)上に配置する。いくつかの実施形態では、ユーザーは、例えば、下部キャップ(130)を抽出管本体(110)に関して回転させて下部キャップ(130)のねじ山(132)を下端ねじ山(108)から係合解除して、下部キャップ(130)を抽出管本体(110)から分離することにより、下部キャップ(130)を操作して(例えば、回転させて)下部キャップ(130)を抽出管本体(110)から取り外す。いくつかの実施形態では、下部キャップ(130)は、ユーザーの指と下部キャップ(130)との間の摩擦を増大させ、従って、ユーザーによる下部キャップ(130)の掴みおよび操作(例えば、回転)を容易にする複数の隆起(131)を含む。
【0055】
いくつかの実施形態では、スワブ装置(200)は、抽出管本体(110)の中央部(107)の長さ+抽出管本体(110)の上端(101)の長さの長さよりも長い長さを有しており、例えば、そのため、スワブ装置(200)が抽出管本体(110)内に挿入されて、スワブ装置(200)のスワブ端(210)が抽出管本体(110)の下端(102)に近接している場合、スワブ装置(200)の一部(例えば、スワブハンドル(220)の一部)は、抽出管本体(110)の上部から延出する。例えば、図1Cを参照。
【0056】
例えば、図1Aに示されるように、例えば、スワブ装置(200)は、スワブ端(210)およびスワブハンドル(220)によって画定される長さを有する。スワブ装置(200)が破断されていない状態で、スワブ端(210)を抽出管本体(110)の下端(102)に近接して抽出管本体(110)内に配置される場合、スワブハンドル(220)の近位端(221)は、抽出管本体(110)の上端(101)から延出する。例えば、図1Cを参照。図1Aに示されるように、スワブ装置(200)のスワブハンドル(220)は破断可能接合部(230)を含む。いくつかの実施形態では、破断可能接合部(230)は、スワブハンドル(220)の少なくとも一部からスワブ端(210)を分離するために容易に裂かれるか、または破断される、スワブハンドル(220)の刻み目が入れられているか、鋸歯状にされているか、線が付けられているか、または別の方法で構造的に弱くされている部分である。スワブ装置(200)のスワブハンドル(220)が破断可能接合部(230)で破断した(例えば、図1Dに示されるように)後、スワブ装置(200)は、スワブ端(210)、および、いくつかの実施形態では、スワブハンドル(220)の少なくとも一部を含む。破断したスワブ装置(200)は、抽出管本体(110)内部に完全に、本質的に完全に、および/または実質的に完全に適合する長さを有する(例えば、図1Eに示されるように)。それに応じて、上部キャップ(120)は、例えば、上部キャップ(120)を抽出管本体(110)の上端(101)に連結することにより(例えば、上部キャップ(120)のねじ山(122)を下端ねじ山(108)と係合することにより)、抽出管本体(110)上に配置できる(例えば、図1Fに示されるように)。
【0057】
それに応じて、いくつかの実施形態では、例えば、図2Aおよび図2Bに示されるように、抽出管本体(110)の中央部(107)と上部(101)の結合された長さは、おおよそ87.9mm(例えば、おおよそ78.0、78.1、78.2、78.3、78.4、78.5、78.6、78.7、78.8、78.9、79.0、79.1、79.2、79.3、79.4、79.5、79.6、79.7、79.8、79.9、80.0、80.1、80.2、80.3、80.4、80.5、80.6、80.7、80.8、80.9、81.0、81.1、81.2、81.3、81.4、81.5、81.6、81.7、81.8、81.9、82.0、82.1、82.2、82.3、82.4、82.5、82.6、82.7、82.8、82.9、83.0、83.1、83.2、83.3、83.4、83.5、83.6、83.7、83.8、83.9、84.0、84.1、84.2、84.3、84.4、84.5、84.6、84.7、84.8、84.9、85.0、85.1、85.2、85.3、85.4、85.5、85.6、85.7、85.8、85.9、86.0、86.1、86.2、86.3、86.4、86.5、86.6、86.7、86.8、86.9、87.0、87.1、87.2、87.3、87.4、87.5、87.6、87.7、87.8、87.9、88.0、88.1、88.2、88.3、88.4、88.5、88.6、88.7、88.8、88.9、89.0、89.1、89.2、89.3、89.4、89.5、89.6、89.7、89.8、89.9、90.0、90.1、90.2、90.3、90.4、90.5、90.6、90.7、90.8、90.9、91.0、91.1、91.2、91.3、91.4、91.5、91.6、91.7、91.8、91.9、92.0、92.1、92.2、92.3、92.4、92.5、92.6、92.7、92.8、92.9、93.0、93.1、93.2、93.3、93.4、93.5、93.6、93.7、93.8、93.9、94.0、94.1、94.2、94.3、94.4、94.5、94.6、94.7、94.8、94.9、95.0、95.1、95.2、95.3、95.4、95.5、95.6、95.7、95.8、95.9、96.0、96.1、96.2、96.3、96.4、96.5、96.6、96.7、96.8、96.9、97.0、97.1、97.2、97.3、97.4、97.5、97.6、97.7、97.8、97.9、または98.0mm)の長さを有する。
【0058】
従って、いくつかの実施形態では、スワブ装置は、おおよそ87.9mmよりも大きい(例えば、おおよそ78.0、78.1、78.2、78.3、78.4、78.5、78.6、78.7、78.8、78.9、79.0、79.1、79.2、79.3、79.4、79.5、79.6、79.7、79.8、79.9、80.0、80.1、80.2、80.3、80.4、80.5、80.6、80.7、80.8、80.9、81.0、81.1、81.2、81.3、81.4、81.5、81.6、81.7、81.8、81.9、82.0、82.1、82.2、82.3、82.4、82.5、82.6、82.7、82.8、82.9、83.0、83.1、83.2、83.3、83.4、83.5、83.6、83.7、83.8、83.9、84.0、84.1、84.2、84.3、84.4、84.5、84.6、84.7、84.8、84.9、85.0、85.1、85.2、85.3、85.4、85.5、85.6、85.7、85.8、85.9、86.0、86.1、86.2、86.3、86.4、86.5、86.6、86.7、86.8、86.9、87.0、87.1、87.2、87.3、87.4、87.5、87.6、87.7、87.8、87.9、88.0、88.1、88.2、88.3、88.4、88.5、88.6、88.7、88.8、88.9、89.0、89.1、89.2、89.3、89.4、89.5、89.6、89.7、89.8、89.9、90.0、90.1、90.2、90.3、90.4、90.5、90.6、90.7、90.8、90.9、91.0、91.1、91.2、91.3、91.4、91.5、91.6、91.7、91.8、91.9、92.0、92.1、92.2、92.3、92.4、92.5、92.6、92.7、92.8、92.9、93.0、93.1、93.2、93.3、93.4、93.5、93.6、93.7、93.8、93.9、94.0、94.1、94.2、94.3、94.4、94.5、94.6、94.7、94.8、94.9、95.0、95.1、95.2、95.3、95.4、95.5、95.6、95.7、95.8、95.9、96.0、96.1、96.2、96.3、96.4、96.5、96.6、96.7、96.8、96.9、97.0、97.1、97.2、97.3、97.4、97.5、97.6、97.7、97.8、97.9、または98.0mmよりも大きい)長さを有する。
【0059】
いくつかの実施形態では、スワブ装置および/またはスワブハンドルはおおよそ70~100mm(例えば、70.0、70.1、70.2、70.3、70.4、70.5、70.6、70.7、70.8、70.9、71.0、71.2、71.4、71.6、71.8、72.0、72.2、72.4、72.6、72.8、73.0、73.2、73.4、73.6、73.8、74.0、74.2、74.4、74.6、74.8、75.0、75.2、75.4、75.6、75.8、76.0、76.2、76.4、76.6、76.8、77.0、77.2、77.4、77.6、77.8、78.0、78.2、78.4、78.6、78.8、79.0、79.2、79.4、79.6、79.8、80.0、80.2、80.4、80.6、80.8、81.0、81.2、81.4、81.6、81.8、82.0、82.2、82.4、82.6、82.8、83.0、83.2、83.4、83.6、83.8、84.0、84.2、84.4、84.6、84.8、85.0、85.2、85.4、85.6、85.8、86.0、86.2、86.4、86.6、86.8、87.0、87.2、87.4、87.6、87.8、88.0、88.2、88.4、88.6、88.8、89.0、89.2、89.4、89.6、89.8、90.0、90.2、90.4、90.6、90.8、91.0、91.2、91.4、91.6、91.8、92.0、92.2、92.4、92.6、92.8、93.0、93.2、93.4、93.6、93.8、94.0、94.2、94.4、94.6、94.8、95.0、95.2、95.4、95.6、95.8、96.0、96.2、96.4、96.6、96.8、97.0、97.2、97.4、97.6、97.8、98.0、98.2、98.4、98.6、98.8、99.0、99.2、99.4、99.6、99.8、または100.0mm)の長さを有する。
【0060】
いくつかの実施形態では、例えば、図4Bに示されるように、上端(101)は、おおよそ7.8mm(例えば、おおよそ5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9、8.0、8.1、8.2、8.3、8.4、8.5、8.6、8.7、8.8、8.9、9.0、9.1、9.2、9.3、9.4、9.5、9.6、9.7、9.8、9.9、10.0、10.1、10.2、10.3、10.4、10.5、10.6、10.7、10.8、10.9、または11.0mm)(例えば、任意選択のリップを除外する実施形態において)またはおおよそ9.6mm(例えば、おおよそ7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9、8.0、8.1、8.2、8.3、8.4、8.5、8.6、8.7、8.8、8.9、9.0、9.1、9.2、9.3、9.4、9.5、9.6、9.7、9.8、9.9、10.0、10.1、10.2、10.3、10.4、10.5、10.6、10.7、10.8、10.9、11.0、11.1、11.2、11.3、11.4、11.5、11.6、11.7、11.8、11.9、12.0、12.1、12.2、12.3、12.4、12.5、12.6、12.7、12.8、12.9、または13.0mm)(例えば、任意選択のリップを含む実施形態において)の長さを有する。いくつかの実施形態では、例えば、図4Bに示されるように、抽出管本体(110)の中央部(107)は、おおよそ10.5mm(例えば、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9、8.0、8.1、8.2、8.3、8.4、8.5、8.6、8.7、8.8、8.9、9.0、9.1、9.2、9.3、9.4、9.5、9.6、9.7、9.8、9.9、10.0、10.1、10.2、10.3、10.4、10.5、10.6、10.7、10.8、10.9、11.0、11.1、11.2、11.3、11.4、11.5、11.6、11.7、11.8、11.9、12.0、12.1、12.2、12.3、12.4、12.5、12.6、12.7、12.8、12.9、または13.0mm)の外径を有する。いくつかの実施形態では、抽出管本体(110)(例えば、抽出管本体(110)の上端(101)および/または中央部(107))はおおよそ9mm(例えば、8.0、8.1、8.2、8.3、8.4、8.5、8.6、8.7、8.8、8.9、9.0、9.1、9.2、9.3、9.4、9.5、9.6、9.7、9.8、9.9、または10.0mm)の内径を有する。
【0061】
いくつかの実施形態では、例えば、図4Bに示されるように、下端(102)はおおよそ13mm(例えば、おおよそ10.0、10.1、10.2、10.3、10.4、10.5、10.6、10.7、10.8、10.9、11.0、11.1、11.2、11.3、11.4、11.5、11.6、11.7、11.8、11.9、12.0、12.1、12.2、12.3、12.4、12.5、12.6、12.7、12.8、12.9、13.0、13.1、13.2、13.3、13.4、13.5、13.6、13.7、13.8、13.9、14.0、14.1、14.2、14.3、14.4、14.5、14.6、14.7、14.8、14.9、15.0、15.1、15.2、15.3、15.4、15.5、15.6、15.7、15.8、15.9、または16.0mm)の長さを有する。いくつかの実施形態では、例えば、図4Bに示されるように、スポイト特徴(103)は、おおよそ2.5mm(例えば、おおよそ1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、または2.5mm)の外径を有する。いくつかの実施形態では、スポイト特徴(103)は、おおよそ1.6mm(例えば、おおよそ1.00、1.05、1.10、1.15、1.20、1.25、1.30、1.35、1.40、1.45、1.50、1.55、1.60、1.65、1.70、1.75、1.80、1.85、1.90、1.95、または2.00mm)の内径を有する。いくつかの実施形態では、スポイト特徴(103)は、試料の1~10(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10)の液滴を供給(例えば、出力)する。いくつかの実施形態では、試料の液滴はおおよそ50μl(例えば、おおよそ40.0、40.1、40.2、40.3、40.4、40.5、40.6、40.7、40.8、40.9、41.0、41.1、41.2、41.3、41.4、41.5、41.6、41.7、41.8、41.9、42.0、42.1、42.2、42.3、42.4、42.5、42.6、42.7、42.8、42.9、43.0、43.1、43.2、43.3、43.4、43.5、43.6、43.7、43.8、43.9、44.0、44.1、44.2、44.3、44.4、44.5、44.6、44.7、44.8、44.9、45.0、45.1、45.2、45.3、45.4、45.5、45.6、45.7、45.8、45.9、46.0、46.1、46.2、46.3、46.4、46.5、46.6、46.7、46.8、46.9、47.0、47.1、47.2、47.3、47.4、47.5、47.6、47.7、47.8、47.9、48.0、48.1、48.2、48.3、48.4、48.5、48.6、48.7、48.8、48.9、49.0、49.1、49.2、49.3、49.4、49.5、49.6、49.7、49.8、49.9、50.0、50.1、50.2、50.3、50.4、50.5、50.6、50.7、50.8、50.9、51.0、51.1、51.2、51.3、51.4、51.5、51.6、51.7、51.8、51.9、52.0、52.1、52.2、52.3、52.4、52.5、52.6、52.7、52.8、52.9、53.0、53.1、53.2、53.3、53.4、53.5、53.6、53.7、53.8、53.9、54.0、54.1、54.2、54.3、54.4、54.5、54.6、54.7、54.8、54.9、55.0、55.1、55.2、55.3、55.4、55.5、55.6、55.7、55.8、55.9、56.0、56.1、56.2、56.3、56.4、56.5、56.6、56.7、56.8、56.9、57.0、57.1、57.2、57.3、57.4、57.5、57.6、57.7、57.8、57.9、58.0、58.1、58.2、58.3、58.4、58.5、58.6、58.7、58.8、58.9、59.0、59.1、59.2、59.3、59.4、59.5、59.6、59.7、59.8、59.9、または60.0μl)の量を有する。
【0062】
本技術は、抽出管本体が作られる材料に制限されない。例えば、いくつかの実施形態では、抽出管本体は、曲げることができ、かつ/または可撓性のポリマーから作られる。可撓性ポリマーの例は、例えば、ポリエチレン(例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE))ポリプロピレン、ポリアミド、および同様の材料を含む。
【0063】
図5Aに示されるように、いくつかの実施形態では、抽出管本体(110)は、スワブ端(210)の、スワブハンドル(220)の少なくとも一部からの分離を容易にする分離構成要素(140)を含む。例えば、いくつかの実施形態では、分離構成要素(140)は、スワブ装置(200)が抽出管本体(110)に挿入された後に、スワブ端(210)の、スワブハンドル(220)の少なくとも一部からの分離を容易にする刃先または切断隆起(cutting ridge)を含む。いくつかの実施形態では、分離構成要素(140)は、破断可能接合部(230)と相互作用してスワブハンドル(220)を破断可能接合部(230)で破断するのを容易にするように位置付けられる。いくつかの実施形態では、破断可能接合部(230)は、スワブハンドル(220)の少なくとも一部からスワブ端(210)を分離するために容易に裂かれるか、または破断される(例えば、分離構成要素(140)と相互作用することにより)、スワブハンドル(220)の刻み目が入れられているか、鋸歯状にされているか、線が付けられているか、または別の方法で構造的に弱くされている部分である。図5Bに示されるように、いくつかの実施形態では、ユーザーは、抽出管本体(110)を摘まんで(700)分離構成要素(140)を破断可能接合部(230)と相互作用させてスワブハンドル(220)を破断可能接合部(230)で破断させる。
【0064】
キット
いくつかの実施形態では、試料収集ならびに/または試料処理および分析のために有用な、必要な、もしくは十分な構成要素を含むキットが提供される。いくつかの実施形態では、キットは、緩衝溶液等(例えば、出荷および/または保管のために試料を安定化する保管用緩衝液)を含む1つ以上のボトルまたは他の容器を備える。いくつかの実施形態では、例えば、図1A図1Kに示されるように、本技術は、スワブ装置(200)および収集装置(100)を含むキットを提供する。いくつかの実施形態では、収集装置(100)の抽出管本体(110)は緩衝溶液を含み、例えば、キットのいくつかの実施形態では、収集装置(100)の抽出管本体(110)は、緩衝溶液(330)で事前に充填される。いくつかの実施形態では、本技術は、スワブ装置(200)、収集装置(100)、および緩衝溶液(330)を含むスポイトボトル(300)を備えるキットを提供する。いくつかの実施形態では、キットのユーザーは、収集装置(100)の抽出管本体(110)に緩衝溶液(330)を追加する。本技術は、ユーザーが収集装置(100)の抽出管本体(110)に緩衝溶液(330)をどのように追加するかは制限されていない。例示的な実施形態は緩衝溶液(330)を含むスポイトボトル(300)を提供するが、実施形態は、緩衝溶液(330)が収集装置(100)の抽出管本体(110)に、ユーザーによりピペットを使用して、バイアルから、注ぐことによって等、追加されるとも規定する。いくつかの実施形態では、緩衝溶液(330)は事前に測定された量として提供されて、ユーザーが緩衝溶液(330)の全体量を収集装置(100)の抽出管本体(110)に追加する。いくつかの実施形態では、緩衝溶液(330)は、収集装置(100)の抽出管本体(110)に追加される量よりも大きい量で提供されて、ユーザーは収集装置(100)の抽出管本体(110)に追加すべき緩衝溶液(330)の適切な量を測定する。いくつかの実施形態では、ユーザーは、緩衝溶液(330)が収集装置の抽出管本体(110)上の満量線に達するまで、緩衝溶液(330)を収集装置(100)の抽出管本体(110)に追加する。
【0065】
いくつかの実施形態では、本技術は、a)スワブ端(210)およびスワブハンドル(220)を含むスワブ装置(200)、b)スポイト特徴(103)を含む抽出管本体(110)を含む試料収集装置(100)、ならびにc)緩衝溶液(330)(例えば、緩衝溶液(330)を含むスポイトボトル本体(310)、およびスポイトボトルキャップ(320)を含むスポイトボトル(300))、を備えるキットを提供する。いくつかの実施形態では、キットの試料収集装置(100)は、上部キャップ(120)および下部キャップ(130)を含む。いくつかの実施形態では、抽出管本体(110)は、上部キャップ(120)を受け入れるように構成された上端(101)を含み、抽出管本体(110)は、下部キャップ(130)を受け入れるように構成された下端(102)を含む。いくつかの実施形態では、キットのスワブ装置(200)は、破断可能接合部(230)を含む。いくつかの実施形態では、スワブ装置(200)のスワブハンドル(220)は、破断可能接合部(230)を含む。いくつかの実施形態では、スワブ装置(200)のスワブハンドル(220)は、近位端(221)および遠位端(222)を含み、スワブハンドル(220)は、遠位端(222)にスワブ端(210)を含み、スワブハンドル(220)は、スワブハンドル(220)の近位端(221)とスワブハンドル(220)の遠位端(222)との間に破断可能接合部(230)を含む。いくつかの実施形態では、キットは、分析アッセイ装置(600)をさらに備える。いくつかの実施形態では、キットはバイオハザード廃棄容器(999)をさらに備える。いくつかの実施形態では、キットの収集装置(100)の抽出管本体(110)は満量線(111)を含む。図5Aおよび図5Bに示されるように、いくつかの実施形態では、抽出管本体(110)は、破断可能接合部(230)でスワブハンドル(220)の破断を容易にするために破断可能接合部(230)と相互作用する分離構成要素(140)を含む。
【0066】
システム
いくつかの実施形態では、試料収集ならびに/または試料処理および分析のために有用な、必要な、もしくは十分な構成要素を備えるシステムが提供される。いくつかの実施形態では、システムは、緩衝溶液等(例えば、出荷および/または保管のために試料を安定化する保管用緩衝液)を含む1つ以上のボトルまたは他の容器を備える。いくつかの実施形態では、例えば、図1A図1Kに示されるように、本技術は、スワブ装置(200)および収集装置(100)を備えるシステムを提供する。いくつかの実施形態では、収集装置(100)の抽出管本体(110)は、緩衝溶液を含み、例えば、システムのいくつかの実施形態では、収集装置(100)の抽出管本体(110)は、緩衝溶液(330)で事前に充填される。いくつかの実施形態では、本技術は、スワブ装置(200)、収集装置(100)、および緩衝溶液(330)を含むスポイトボトル(300)を備えるシステムを提供する。いくつかの実施形態では、システムのユーザーは、収集装置(100)の抽出管本体(110)に緩衝溶液(330)を追加する。本技術は、ユーザーが収集装置(100)の抽出管本体(110)に緩衝溶液(330)をどのように追加するかは制限されていない。例示的な実施形態は緩衝溶液(330)を含むスポイトボトル(300)を提供するが、実施形態は、緩衝溶液(330)が収集装置(100)の抽出管本体(110)に、ユーザーによりピペットを使用して、バイアルから、注ぐことによって等、追加されるとも規定する。いくつかの実施形態では、緩衝溶液(330)は事前に測定された量として提供されて、ユーザーが緩衝溶液(330)の全体量を収集装置(100)の抽出管本体(110)に追加する。いくつかの実施形態では、緩衝溶液(330)は、収集装置(100)の抽出管本体(110)に追加される量よりも大きい量で提供されて、ユーザーは収集装置(100)の抽出管本体(110)に追加すべき緩衝溶液(330)の適切な量を測定する。いくつかの実施形態では、ユーザーは、緩衝溶液(330)が収集装置の抽出管本体(110)上の満量線に達するまで、緩衝溶液(330)を収集装置(100)の抽出管本体(110)に追加する。
【0067】
いくつかの実施形態では、本技術は、a)スワブ端(210)およびスワブハンドル(220)を含むスワブ装置(200)、b)スポイト特徴(103)を含む抽出管本体(110)を含む試料収集装置(100)、ならびにc)緩衝溶液(330)(例えば、緩衝溶液(330)を含むスポイトボトル本体(310)、およびスポイトボトルキャップ(320)を含むスポイトボトル(300))、を備えるシステムを提供する。いくつかの実施形態では、システムの試料収集装置(100)は、上部キャップ(120)および下部キャップ(130)を含む。いくつかの実施形態では、抽出管本体(110)は、上部キャップ(120)を受け入れるように構成された上端(101)を含み、抽出管本体(110)は、下部キャップ(130)を受け入れるように構成された下端(102)を含む。いくつかの実施形態では、システムのスワブ装置(200)は、破断可能接合部(230)を含む。いくつかの実施形態では、スワブ装置(200)のスワブハンドル(220)は、破断可能接合部(230)を含む。いくつかの実施形態では、スワブ装置(200)のスワブハンドル(220)は、近位端(221)および遠位端(222)を含み、スワブハンドル(220)は、遠位端(222)にスワブ端(210)を含み、スワブハンドル(220)は、スワブハンドル(220)の近位端(221)とスワブハンドル(220)の遠位端(222)との間に破断可能接合部(230)を含む。いくつかの実施形態では、システムは、分析アッセイ装置(600)をさらに備える。いくつかの実施形態では、システムは、分析アッセイ装置(600)によって提供された検査結果を読み取るためのリーダー装置をさらに備える。いくつかの実施形態では、システムはバイオハザード廃棄容器(999)をさらに備える。いくつかの実施形態では、システムの収集装置(100)の抽出管本体(110)は満量線(111)を含む。図5Aおよび図5Bに示されるように、いくつかの実施形態では、抽出管本体(110)は、破断可能接合部(230)でスワブハンドル(220)の破断を容易にするために破断可能接合部(230)と相互作用する分離構成要素(140)を含む。
【0068】
スワブ装置試料収集装置の使用方法
いくつかの実施形態では、方法は、スワブ装置および収集装置を提供することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、スワブ装置、収集装置、および緩衝溶液を含むスポイトボトルを提供することを含む(例えば、図1Aを参照)。いくつかの実施形態では、方法は、スワブ装置および収集装置を含むキットまたはシステムを提供することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、スワブ装置、収集装置、および緩衝溶液を含むスポイトボトルを含むキットまたはシステムを提供することを含む。
【0069】
いくつかの実施形態では、方法は、緩衝溶液または抽出溶液(例えば、おおよそ300μL(例えば、250、260、270、280、290、300、310、320、330、340、または350μL))を試料収集装置(例えば、抽出管本体)に追加することを含む(例えば、図1Bを参照)。いくつかの実施形態では、方法は、例えば、図1Bに示されるように、緩衝溶液が抽出管本体上に提供された満量線を上回っているのを観察すること、および/またはおおよそ300μLの量が抽出管本体に追加されていることを確認することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、スワブハンドルを含むスワブ装置上に試料を取得すること(例えば、スワブ装置のスワブ端上に試料を取得すること)、スワブ装置を試料収集装置(例えば、抽出管本体)に入れること(例えば、図1Cを参照)、および任意選択で、試料中の分析物の少なくとも一部をスワブ端から抽出管中の緩衝溶液に(例えば、スワブハンドルをおおよそ5回(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10回)回転させることによって)移すのを容易にするためにスワブ装置を動かすこと(例えば、図1Cを参照)を含む。次に、いくつかの実施形態では、方法は、スワブハンドルまたはその一部を(例えば、スワブハンドルを破断可能接合部で破断することにより)スワブ装置から取り除くことを含む(例えば、図1Dを参照)。いくつかの実施形態では、スワブハンドルをスワブ装置から取り除くことは、スワブハンドルが抽出管本体の内部にある間に、抽出管本体を摘まみ、かつ/またはスワブハンドルを破断することを含む(例えば、実施形態は、スワブハンドルを破断するためにユーザーは抽出管本体の外側に接触するが、スワブハンドルを破断するためにユーザーはスワブハンドルに接触しないと規定する)。いくつかの実施形態では、方法は、分離構成要素を破断可能接合部と相互作用させてスワブハンドルまたはその一部を(例えば、スワブハンドルを破断可能接合部で破断することによって)スワブ装置から取り除くのを容易にするために抽出管本体を摘まむことを含む(例えば、図5Aおよび図5Bを参照)。その結果、いくつかの実施形態では、方法は、抽出管本体の分離構成要素を破断可能接合部に接触させることを含む。いくつかの実施形態では、方法は、抽出管本体を上部キャップで(例えば、図1Eおよび図1Fを参照)、例えば、上部キャップを抽出管本体の上端と連結することにより、密封することをさらに含む。いくつかの実施形態では、方法は、下部キャップをスポイト特徴から(例えば、抽出管本体の下端から)取り外すことをさらに含む(例えば、図1Iを参照)。いくつかの実施形態では、方法は、1つ以上の液滴(例えば、おおよそ5滴(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10滴))を抽出管本体から(例えば、スポイト特徴から)取り出すことおよび/または出力することをさらに含む(例えば、図1Jを参照)。いくつかの実施形態では、1つ以上の液滴を抽出管本体から取り出すことおよび/または出力することは、抽出管本体を押し潰して(例えば、図1Jを参照)抽出管本体内部の圧力を高め、液滴をスポイト特徴から押し出すことを含む。いくつかの実施形態では、液滴は、分析アッセイ装置(例えば、図1Jを参照)、例えば、参照により本明細書に組み込まれる、国際特許出願第PCT/US21/026183号に記載されている横流アッセイ装置、の試料ウェル上に供給される。いくつかの実施形態では、方法は、検査結果を観察および/または読み取ることを含む。いくつかの実施形態では、検査結果を観察および/または読み取ることは、検査用カセットの1つ以上の視覚的に検出可能な結果線を観察することを含む。いくつかの実施形態では、制御線(control line)(C)だけが存在して検査線(test line)(T)がないことを観察および/または検出することは陰性結果を示し、検査線(T)および制御線(C)の存在は、どちらの線が最初に出現するかにかかわらず、陽性結果を示す。いくつかの実施形態では、検査線(T)の存在は、どんなにうすくても、陽性結果を示す。いくつかの実施形態では、検査の実行後、制御線(C)が見えない場合、結果は無効と見なされる。いくつかの実施形態では、方法は、収集装置および/または分析アッセイ装置(例えば、横流アッセイ装置)の廃棄を含む(例えば、図1Kを参照)。
【0070】
いくつかの実施形態では、方法は、緩衝溶液または抽出溶液(例えば、おおよそ300μL(例えば、250、260、270、280、290、300、310、320、330、340、または350μL))を試料収集装置(例えば、抽出管本体)に追加することを含む(例えば、図1Bを参照)。いくつかの実施形態では、方法は、例えば、図1Bに示されるように、緩衝溶液が抽出管本体上に提供された満量線を上回っているのを観察すること、および/またはおおよそ300μLの量が抽出管本体に追加されていることを確認することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、スワブハンドルを含むスワブ装置上に試料を取得すること(例えば、スワブ装置のスワブ端上に試料を取得すること)、スワブ装置を試料収集装置(例えば、抽出管本体)に入れること(例えば、図1Cを参照)、および任意選択で、試料中の分析物の少なくとも一部をスワブ端から抽出管中の緩衝溶液に(例えば、スワブハンドルをおおよそ5回(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10回)回転させることによって)移すのを容易にするためにスワブ装置を動かすこと(例えば、図1Cを参照)を含む。いくつかの実施形態では、方法は、抽出管本体を上部キャップで(例えば、図1Eおよび図1Fを参照)、例えば、上部キャップを抽出管本体の上端と連結することにより、密封することをさらに含む。いくつかの実施形態では、スワブハンドルは可撓性であり、方法は、抽出管本体を上部キャップで密封するために、スワブハンドルを曲げることおよび/または圧縮することを含む(例えば、図1Gおよび図1Hを参照)。その結果、いくつかの実施形態では、スワブハンドルは破断されず、代わりにスワブハンドルおよびスワブ端を含むスワブ装置を抽出管本体内部に密封するために曲げられ、かつ/または圧縮される。いくつかの実施形態では、方法は、下部キャップをスポイト特徴から(例えば、抽出管本体の下端から)取り外すことをさらに含む(例えば、図1Iを参照)。いくつかの実施形態では、方法は、1つ以上の液滴(例えば、おおよそ5滴(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10滴))を抽出管本体から(例えば、スポイト特徴から)取り出すことおよび/または出力することをさらに含む(例えば、図1Jを参照)。いくつかの実施形態では、1つ以上の液滴を抽出管本体から取り出すことおよび/または出力することは、抽出管本体を押し潰して(例えば、図1Jを参照)抽出管本体内部の圧力を高め、液滴をスポイト特徴から押し出すことを含む。いくつかの実施形態では、液滴は、分析アッセイ装置(例えば、図1Jを参照)、例えば、参照により本明細書に組み込まれる、国際特許出願第PCT/US21/026183号に記載されている横流アッセイ装置、の試料ウェル上に供給される。いくつかの実施形態では、方法は、検査結果を観察および/または読み取ることを含む。いくつかの実施形態では、検査結果を観察および/または読み取ることは、検査用カセットの1つ以上の視覚的に検出可能な結果線を観察することを含む。いくつかの実施形態では、制御線(C)だけが存在して検査線(T)がないことを観察および/または検出することは陰性結果を示し、検査線(T)および制御線(C)の存在は、どちらの線が最初に出現するかにかかわらず、陽性結果を示す。いくつかの実施形態では、検査線(T)の存在は、どんなにうすくても、陽性結果を示す。いくつかの実施形態では、検査の実行後、制御線(C)が見えない場合、結果は無効と見なされる。いくつかの実施形態では、方法は、収集装置および/または横流アッセイ装置の廃棄を含む(例えば、図1Kを参照)。
【0071】
1つの例示的な実施形態が図1A図1Jに示されている。緩衝溶液を含むスポイトボトル(300)がスワブ装置(200)および試料収集装置(100)に提供される。緩衝溶液(330)が抽出管本体(110)に追加される(図1B)。いくつかの実施形態では、抽出管本体(110)は、抽出管本体(110)に追加するための緩衝液(330)の適切な量(例えば、おおよそ300μL(例えば、おおよそ250、260、270、280、290、300、310、320、330、340、または350μL))を示す満量線または印を含む(図1B)。スワブ装置(200)(例えば、スワブ装置(200)のスワブ端(210))は生体試料(例えば、鼻咽頭試料)と接触する。スワブ装置(200)のスワブ端(210)は、スワブハンドル(220)を抽出管本体の外に延出して抽出管本体(110)内に挿入される(図1C)。いくつかの実施形態では、スワブ端(210)は、試料(例えば、生物由来物質)中の分析物の少なくとも一部を緩衝溶液(330)中に放出するように押し潰される。押潰しは任意の所望の機構によって容易にできる。いくつかの実施形態では、スワブ端(210)は、抽出管本体(110)の内部表面に(例えば、抽出管本体(110)の内部表面に)押し付けられる。いくつかの実施形態では、抽出管本体(110)の内部は、例えば、押し潰されていないスワブ端(210)の直径よりも小さい抽出管本体(110)の下端(102)近くの直径を有することにより、スワブ端(210)を圧縮して押し潰すように成形される。いくつかの実施形態では、スワブ装置(200)は、試料(例えば、生物由来物質を含む)中の分析物の少なくとも一部を緩衝溶液(330)中に放出するように旋回または回転(800)される。
【0072】
次に、いくつかの実施形態では、スワブ装置(200)のスワブハンドル(220)の少なくとも一部が、スワブ端(210)から分離される(図1D)。これは、切断、破断、または任意の所望の機構によって達成できる。いくつかの実施形態では、スワブハンドル(220)は、スワブ装置(200)のスワブハンドル(220)の少なくとも一部を分離すための切断、破断、または任意の所望の機構を容易にする破断可能接合部(230)を含む。
【0073】
いくつかの実施形態では、スワブ装置(200)のスワブハンドル(220)の少なくとも一部をスワブ端(210)から取り除くことは、スワブハンドル(220)が抽出管本体(110)内部にある間に抽出管本体を摘まみ(図5B)かつ/またはスワブハンドル(220)を破断することを含む(例えば、実施形態は、スワブハンドル(220)を破断するためにユーザーは抽出管本体(110)の外側に接触するが、スワブハンドル(220)を破断するためにユーザーはスワブハンドル(220)に接触しないと規定する)。いくつかの実施形態では、方法は、抽出管本体(110)を摘まんで、分離構成要素(140)を破断可能接合部(130)と相互作用させて、スワブハンドル(220)またはその一部を(例えば、スワブハンドル(220)を破断可能接合部(230)で破断することによって)スワブ装置(200)から取り除くのを容易にすることを含む(例えば、図5Aおよび図5Bを参照)。その結果、いくつかの実施形態では、方法は、抽出管本体(110)の分離構成要素(140)を破断可能接合部(130)に接触させることを含む。上部キャップ(120)が次いで抽出管本体(110)に固定されて、スワブ端(210)の全体(およびスワブ端(210)に連結されたスワブハンドル(220)の任意の残りの部分)を抽出管本体(110)の内部空間内に固定する(図1Eおよび図1F)。
【0074】
いくつかの実施形態では、スワブハンドル(220)は可撓性であり、方法は、抽出管本体(110)を上部キャップ(120)で密封するために、スワブハンドル(220)を曲げることおよび/または圧縮することを含む(図1Gおよび図1H)。その結果、いくつかの実施形態では、スワブハンドル(220)は破断されず、代わりにスワブハンドル(220)およびスワブ端(210)を含むスワブ装置(200)を抽出管本体(110)内部に完全に密封するために曲げられ、かつ/または圧縮される。図1Gおよび図1H。従って、いくつかの実施形態では、上部キャップ(120)が抽出管本体(110)に固定されて、スワブ端(210)およびスワブハンドル(220)を含むスワブ装置(200)の全体を抽出管本体(110)の内部空間内に固定する(図1Gおよび図1H)。
【0075】
いくつかの実施形態では、抽出管本体(110)は、スポイト特徴(103)をその下端(102)に含む。スポイト特徴(103)は、下部キャップ(130)を取り外して、スポイト特徴(103)をむき出しにすることによってアクセスされ得る(図1I)。生体試料(500)(例えば、分析物を含む)を含んでいる、緩衝液(330)の1つ以上の液滴が次いで、抽出管本体(110)から放出され得る(図1J)。いくつかの実施形態では、生体試料(500)(例えば、分析物を含む)の少なくとも一部を含む緩衝液(330)の液滴を取り出すことは、抽出管本体(110)を押し潰すことを含む(図1J)。液滴(500/330)は、さらなる試料調製のために、または解析的分析のために直接、分析アッセイ装置(600)(図1J)に直接、送達できる。例えば、液滴(500/330)は、試料中の特定の物質(例えば、病原体タンパク質、病原体核酸、化学物質、ホルモン等の分析物)の存在に関してyes/noの答えを提供する分析アッセイ装置(600)(例えば、横流アッセイ装置)に塗布され得る。例えば、参照により本明細書に組み込まれる、国際特許出願第PCT/US21/026183号を参照。下部キャップ(130)が次いで、抽出管本体(110)に再び取り付けら得、スワブ装置(200)(例えば、スワブ端(210)およびスワブハンドル(220)の少なくとも一部を含む)および試料収集装置100内の任意の未使用の生体試料を(例えば、抽出管本体(110)内部に)保管する(図1K)。
【0076】
それに応じて、本技術は、未使用の試料(500)、スワブ装置(200)、および試料収集装置(100)を、例えば、ユーザーおよび/または環境を試料(500)中に存在する病原体に曝すリスクを最小限にし、かつ/または排除することによって、安全に廃棄するための方法を提供する。例えば、スワブ装置(200)(および未使用の試料(500))は試料収集装置(100)内部に密封されて、廃棄され得る。いくつかの実施形態では、スワブ装置(200)(および未使用の試料(500))および試料収集装置(100)の廃棄は、研究室安全慣行に従った安全な廃棄のために、試料収集装置(100)(例えば、スワブ装置(200)ならびに、上部キャップ(120)および下部キャップ(130)によって抽出管本体(110)内部に密封された任意の未使用の試料(500)を備える)をバイオハザード廃棄容器(999)(例えば、バイオハザード廃棄バッグ)に入れることを含む。図1K。いくつかの実施形態では、方法は、分析アッセイ装置(600)の廃棄をさらに含む。いくつかの実施形態では、分析アッセイ装置(600)の廃棄は、研究室安全慣行に従った安全な廃棄のために、分析アッセイ装置(600)をバイオハザード廃棄容器(999)(例えば、バイオハザード廃棄バッグ)に入れることを含む。図1K。いくつかの実施形態では、試料収集装置(100)(例えば、スワブ装置(200)および任意の未使用の試料(500)を備える)および分析アッセイ装置は、バイオハザード廃棄容器(999)(例えば、バイオハザード廃棄バッグ)に入れられる。いくつかの実施形態では、試料収集装置(100)(例えば、スワブ装置(200)および任意の未使用の試料(500)を備える)および分析アッセイ装置は各々、別個のバイオハザード廃棄容器(999)(例えば、バイオハザード廃棄バッグ)に入れられて、別個に廃棄される。
【0077】
市販の代替システムは、汚染に対する何らかの保護を提供するが、a)試料調製曝露リスクの低下、b)装置曝露リスクの低下、およびc)付属品廃棄リスクの低下、の基準の各々に同様には完全に対処しない。
【0078】
前述の明細書内で言及された全ての公表文献および特許は、参照により全ての目的のために全体として本明細書に組み込まれる。本技術の説明される組成、方法、および使用の様々な修正および変形は、説明される本技術の範囲および精神から逸脱することなく、当業者には明らかであろう。本技術は、特定の例示的な実施形態に関連して説明されているが、クレームされる本発明は、かかる特定の実施形態に過度に制限されないことが理解されるはずである。実際に、当業者に明らかな、本発明を実行するための説明される方法の様々な修正は、以下のクレームの範囲内であることが意図される。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図1G
図1H
図1I
図1J
図1K
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図5A
図5B
【国際調査報告】