(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-10
(54)【発明の名称】フィルタプレスアダプタ
(51)【国際特許分類】
B01D 25/12 20060101AFI20230703BHJP
【FI】
B01D25/12 F
B01D25/12 J
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022575710
(86)(22)【出願日】2021-06-09
(85)【翻訳文提出日】2023-01-17
(86)【国際出願番号】 US2021036652
(87)【国際公開番号】W WO2021252656
(87)【国際公開日】2021-12-16
(32)【優先日】2020-06-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000002934
【氏名又は名称】武田薬品工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100102978
【氏名又は名称】清水 初志
(74)【代理人】
【識別番号】100102118
【氏名又は名称】春名 雅夫
(74)【代理人】
【識別番号】100160923
【氏名又は名称】山口 裕孝
(74)【代理人】
【識別番号】100119507
【氏名又は名称】刑部 俊
(74)【代理人】
【識別番号】100142929
【氏名又は名称】井上 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100148699
【氏名又は名称】佐藤 利光
(74)【代理人】
【識別番号】100188433
【氏名又は名称】梅村 幸輔
(74)【代理人】
【識別番号】100128048
【氏名又は名称】新見 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100129506
【氏名又は名称】小林 智彦
(74)【代理人】
【識別番号】100205707
【氏名又は名称】小寺 秀紀
(74)【代理人】
【識別番号】100114340
【氏名又は名称】大関 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100214396
【氏名又は名称】塩田 真紀
(74)【代理人】
【識別番号】100121072
【氏名又は名称】川本 和弥
(72)【発明者】
【氏名】セコット ゲルハルト
(72)【発明者】
【氏名】グナウアー ルチア
(72)【発明者】
【氏名】テシュナー ヴォルフガング
【テーマコード(参考)】
4D116
【Fターム(参考)】
4D116AA05
4D116AA30
4D116CC02
4D116CC07
4D116CC14
4D116CC22
4D116CC32
4D116CC35
4D116KK04
4D116QB32
4D116QB49
4D116VV09
4D116VV17
4D116VV30
(57)【要約】
フィルタプレス装置は、支持フレームと、支持フレーム上に平行かつ水平に配置された細長いサイドレールと、を含む。従動ヘッドアセンブリが支持フレームの端部に配置され、従動ヘッドアセンブリが支持フレームの他端部に移動可能に配置される。細長いサイドレールは、1つまたは複数のアダプタを介して様々なサイズのフィルタプレートの組み合わせを支持する。アダプタプレートは、異なるサイズの隣接するフィルタプレートの間に置かれて、異なるサイズのフィルタプレート間の流体連通を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルタプレス装置であって、以下:
支持フレームと;
平行に、かつ前記支持フレームの第1の側部及び第2の側部上にそれぞれ配置される、第1の細長いサイドレール及び第2の細長いサイドレールと;
前記支持フレームの第1の端部に配置され、前記第1の細長いサイドレール及び前記第2の細長いサイドレールのそれぞれに隣接する固定ヘッドアセンブリであって、第1の長さによって画定される第1のチャネルアレイを備える、前記固定ヘッドアセンブリと;
前記支持フレームの第2の端部に配置され、前記第1の細長いサイドレール及び前記第2の細長いサイドレールのそれぞれに隣接する従動ヘッドアセンブリであって、前記第1の細長いサイドレール及び前記第2の細長いサイドレールの長さ方向に沿って、前記固定ヘッドアセンブリに向かって前方に、及び前記固定ヘッドアセンブリから離れて後方に移動可能な、前記従動ヘッドアセンブリと;
複数のプレートであって、前記複数のプレートのうちの各プレートを前記第1の細長いサイドレール及び前記第2の細長いサイドレールにスライド可能に結合する1つまたは複数のフレームアダプタによって、前記第1の細長いサイドレール及び前記第2の細長いサイドレールの上及びその間で支持され、
前記複数のプレートのうちのそれぞれのプレートが、
第1の第2によって画定される第2のチャネルアレイと、
前記それぞれのプレートの対向する側面から外向きに延びる第1の支持アーム及び第2の支持アームであって、それぞれの支持アームが、前記それぞれのプレートを、前記第1の細長いサイドレール及び前記第2の細長いサイドレールから選択される部材上で支持し、それぞれの支持アームが、前記1つまたは複数のフレームアダプタ内のフレームアダプタによって収容される、前記第1の支持アーム及び前記第2の支持アームと
を備え、
前記複数のプレートが、前記従動ヘッドアセンブリの動きに応じて、前記固定ヘッドアセンブリと前記従動ヘッドアセンブリとの間を行き来する、
前記複数のプレートと;
前記複数のプレートと前記固定ヘッドアセンブリとの間に置かれているアダプタプレートであって、
前記複数のプレートのうちのエンドプレートの隣接面に当接する第1の表面と、
前記第1の表面に対向し、前記固定ヘッドアセンブリの隣接面に当接する第2の表面と、
複数のチャネルであって、前記複数のチャネルのうちのそれぞれのチャネルが、前記第1の表面から前記第2の表面まで横断し、前記第1の表面上の前記第1のチャネルアレイ内の対応するチャネルを、前記第2の表面の前記第2のチャネルアレイ内の対応するチャネルに接続し、これにより、前記複数のプレートと前記固定ヘッドとの間の流体連通を提供する、前記複数のチャネルと
を備える、前記アダプタプレートと
を備える、前記フィルタプレス装置。
【請求項2】
前記1つまたは複数のフレームアダプタのそれぞれが支持フレームアダプタを備え、
前記支持フレームアダプタが、
第1の包囲部分と、前記第1の包囲部分に対向し、それに取り外し可能に結合された第2の包囲部分と
を備え、
前記支持フレームアダプタの前記第1の包囲部分及び前記第2の包囲部分のそれぞれが、
前記包囲部分の第1のエッジ部分に配置された第1の溝であって、前記支持アームの一部を収容する、前記第1の溝と、
前記支持フレームアダプタの対向側の包囲部分の対応する結合機構と取り外し可能に結合するように構成された結合機構と、
前記包囲部分の第2のエッジ部分に配置された第2の溝であって、前記第1の細長いサイドレール及び前記第2の細長いサイドレールから選択される部材上の前記プレートを支持する、前記第2の溝と
を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記支持フレームアダプタの各包囲部分について、各結合機構が、
前記包囲部分の表面上に配置され、前記支持フレームアダプタの前記対向側の包囲部分の対応する貫通孔と位置合わせされた貫通孔
を備え、
前記貫通孔が、前記支持フレームアダプタの各貫通孔を貫通するコネクタを収容する、
請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記1つまたは複数のフレームアダプタのそれぞれが、前記複数のプレートのうちのそれぞれのプレートの第1の外面を取り囲む包囲フレームアダプタを備え、
前記包囲フレームアダプタが、前記包囲フレームアダプタの第2の外面及び内面を画定する貫通孔を備え、
前記内面が、前記それぞれのプレートの前記第1の外面に対応し、前記プレートを収容するように構成され、
前記第2の外面が、前記外面の第1の側面から外向きに延びる第1の包囲アダプタ支持アームと、前記外面の前記第1の側面に対向する第2の側面から外向きに延びる第2の包囲アダプタ支持アームとを備え、
それぞれの包囲アダプタ支持アームが、前記第1の細長いサイドレール及び前記第2の細長いサイドレールから選択される部材上で前記それぞれのプレートを支持する、
請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記包囲フレームアダプタが前記プレートと一体的に形成される、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記包囲フレームアダプタが、
前記包囲アダプタの前記内面の周りに配置された、それにより前記包囲アダプタの前記内面と前記フィルタプレートの前記サスペンションフレームとの間に置かれているガスケット
をさらに備える、請求項4に記載の装置。
【請求項7】
前記1つまたは複数のフレームアダプタのそれぞれが、第1のスリーブフレームアダプタ及び第2のスリーブフレームアダプタを備え、
前記第1のスリーブフレームアダプタ及び前記第2のスリーブフレームアダプタのそれぞれが、
前記複数のプレートのうちのそれぞれのプレートの第1の外面に面する前記スリーブフレームアダプタの第1のエッジに配置された第1の溝であって、前記複数のプレートのうちのそれぞれのプレートの前記第1の支持アームまたは前記第2の支持アームから選択される部材を収容する、前記第1の溝と、
前記スリーブフレームアダプタの第2のエッジに配置された第2の溝であって、前記第1の細長いサイドレール及び前記第2の細長いサイドレールから選択される部材上の前記複数のプレートを支持する、前記第2の溝と
を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
フィルタプレス装置であって、以下:
支持フレームと;
平行に、かつ前記支持フレームの第1の側部及び第2の側部上にそれぞれ配置される、第1の細長いサイドレール及び第2の細長いサイドレールと;
前記支持フレームの第1の端部に配置され、前記第1の細長いサイドレール及び前記第2の細長いサイドレールのそれぞれに隣接する固定ヘッドアセンブリであって、第1の長さによって画定される第1のチャネルアレイを備える、前記固定ヘッドアセンブリと;
前記支持フレームの第2の端部に配置され、前記第1の細長いサイドレール及び前記第2の細長いサイドレールのそれぞれに隣接する従動ヘッドアセンブリであって、前記第1の細長いサイドレール及び前記第2の細長いサイドレールの長さ方向に沿って、前記固定ヘッドアセンブリに向かって前方に、及び前記固定ヘッドアセンブリから離れて後方に移動可能な、前記従動ヘッドアセンブリと;
複数のプレートであって、前記複数のプレートのうちの各プレートを前記第1の細長いサイドレール及び前記第2の細長いサイドレールにスライド可能に結合する1つまたは複数のフレームアダプタによって、前記第1の細長いサイドレール及び前記第2の細長いサイドレールの上及びその間で支持され、
前記複数のプレートのうちのそれぞれのプレートが、
第1の第2によって画定される第2のチャネルアレイと、
前記それぞれのプレートの対向する側面から外向きに延びる第1の支持アーム及び第2の支持アームであって、それぞれの支持アームが、前記それぞれのプレートを、前記第1の細長いサイドレール及び前記第2の細長いサイドレールから選択される部材上で支持し、それぞれの支持アームが、前記1つまたは複数のフレームアダプタ内のフレームアダプタによって収容される、前記第1の支持アーム及び前記第2の支持アームと
を備え、
前記複数のプレートが、前記従動ヘッドアセンブリの動きに応じて、前記固定ヘッドアセンブリと前記従動ヘッドアセンブリとの間を行き来する、
前記複数のプレートと;
前記複数のプレートと前記固定ヘッドアセンブリとの間に置かれているアダプタプレート機構であって、
第1のアダプタプレートであって、
前記複数のプレートのうちのエンドプレートの隣接面に当接する第1の表面と、
前記第1の表面に対向し、第2のアダプタプレートの第3の表面に面する第2の表面と、
第1の複数のチャネルであって、前記第1の複数のチャネル内のそれぞれのチャネルが、前記第2のチャネルアレイ内の対応するチャネルと位置合わせされ、前記第1の表面から前記第2の表面まで横断する、前記第1の複数のチャネルと
を備える、前記第1のアダプタプレートと、
第2のアダプタプレートであって、
前記第3の表面と、
前記第3の表面に対向し、前記固定ヘッドアセンブリの第5の表面に面する第4の表面と、
第2の複数のチャネルであって、前記第2の複数のチャネル内のそれぞれのチャネルが、前記第1のチャネルアレイ内の対応するチャネルと位置合わせされ、前記第1の表面から前記第2の表面まで横断する、前記第2の複数のチャネルと
を備える、前記第2のアダプタプレートと、
複数のチューブであって、前記複数のチューブのうちのそれぞれのチューブが、前記第1の複数のチャネルからの対応するチャネル及び前記第2の複数のチャネルからの対応するチャネルから延び、それによって、前記複数のプレートと前記固定ヘッドとの間の流体連通を提供する、前記複数のチューブと
を備える、前記アダプタプレート機構と
を備える、前記フィルタプレス装置。
【請求項9】
前記複数のチューブのうちのそれぞれのチューブが可撓性チューブである、請求項に記載の装置。
【請求項10】
複数のスペーサをさらに備え、前記複数のスペーサのうちのそれぞれのスペーサが水平に延びかつ前記第1のアダプタプレートと前記第2のアダプタプレートとの間に置かれている、請求項9に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、全体が参照により本明細書に組み込まれる、2020年6月9日に出願された米国仮特許出願第63/036,718号に対する優先権を主張する。
【0002】
発明の分野
本開示は、フィルタプレス装置に関する。より具体的には、本開示は、フィルタプレス装置用のアダプタに関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術の説明
フィルタプレスはよく知られており、スラリーから固体を分離するために広く利用されている。
図13を簡単に参照して、フィルタプレス装置の一般的な動作の理解を助けるために、従来のフィルタプレス装置について説明する。フィルタプレス1300は、一連のプレート1310を利用して、スラリーなどの媒体を濾過する。プレート1310は、互いに隣接しかつ交互の構成であるフィルタプレート1312及びフレームプレート1314を含み、各フレームプレート1314が2つのフィルタプレート1312に隣接するようになっている。プレート1310は、固定されたヘッド機構1340及び従動ヘッド1352のうちの1つと接触かつ接合するように構成されたエンドプレート1316をさらに含む。各プレート1310は、一対の細長いサイドレール1330によって独立してスライド可能に支持され、フレーム1320上にある。各プレート1310の支持アーム1332は、細長いサイドレール1330の1つと相互作用する。このように、細長いサイドレール1330間の横方向の距離は、フィルタプレス1310で使用できるプレート1310のサイズを規定する。
【0004】
従動ヘッド機構1350は、エンドプレート1316に当接する従動ヘッド1352と、任意選択でコントローラ1354及び油圧シリンダ1356とを含み、これらは集合的に従動ヘッド1352に動力及び命令を提供する。各フィルタプレート1312とフレームプレート1314との間に画定された空間は、濾布または膜などの濾材が並んでいる。内部キャビティは、フレームプレート1314によって画定され、フレームプレート1314の両側に濾材が並べられている。
【0005】
各プレート1310は、フィルタプレート1312とフレームプレート1314との間の流体連通を可能にする1つまたは複数の開口を含む。このように、濾過表面積は、フィルタプレス1300で使用されるフィルタプレート1312及びフレームプレート1314の数に比例して増加する。スラリーは、固定されたヘッド機構1340及び/またはエンドプレート1316を介してフィルタプレス1300にポンプで送り込まれ、フィルタプレス1300を通過して、フレームプレート1314によって画定された内部キャビティ内にケークの形態で固形物を収集する。各フレームプレート1314の1つまたは複数の入口が設けられて、スラリーを濾材の上流側の内部キャビティに導入し、1つまたは複数の出口が濾材の下流側の各内部キャビティと連通する。フレームプレート1314の内部キャビティがスラリーで満たされると、流入するスラリーの送出圧力が調整され、液体成分が濾材を介して移動されて、固体粒子状物質が、濾材の上流の内部キャビティ内に保持される。濾過された液体、または濾液は出口に移動し、そこで排出される。フィルタサイクルは完了するまで続く。
【0006】
いくつかの実施形態では、競合すると、従動ヘッド1352がプレート1310から後退する。プレート1310は、互いから離れて開位置へと移動してケークの排出を可能にし、ケークはフレームプレート1314に集められる。プレート1310を開位置へと移動できるようにするために、プレートシフト機構が通常フィルタプレス1300の隣接する対向側に提供されて、プレート1310の移動とケークの排出を自動または手動で制御できるようにする。
【0007】
フィルタプレス装置は様々なサイズで入手できるが、各フィルタプレス装置は、限られた範囲のプレートサイズを受け入れるように、制限されている。この制限は、それぞれのプレートがフィルタプレスの細長いサイドレール上で個別に支持され、細長いサイドレール間の距離が固定され、フィルタプレス装置によって画定されるためである。サイズ超過のプレートは大きすぎて細長いサイドレールの間に収まらず、一方で、サイズの小さいプレートの支持機構が細長いサイドレールの両方に届かないため、サイズの小さいプレートは細長いサイドレールをすり抜ける。さらに、小さいサイズのプレートを細長いサイドレールに収容できたとしても、プレートの入口及び出口が媒体の入口及び出口と整列せず、フィルタプレス装置内の流体連通が成立しない。
【0008】
したがって、本開示以前には、異なるサイズのフィルタプレートを異なるサイズの従来のフィルタプレス装置にモジュール式に組み込む必要性が存在した。
【0009】
この「背景技術」に開示されている情報は、本発明の一般的な背景の理解を深めるためだけのものであり、この情報が当業者にすでに知られている先行技術を形成するという承認または何らかの形の示唆として解釈されるべきではない。
【発明の概要】
【0010】
概要
有利なことに、本開示で詳述されるシステム及び方法は、上で詳述される従来技術の欠点に対処する。本開示は、異なるサイズのプレートを収容することができるフィルタプレス装置を開示する。フィルタプレス装置は、支持フレームを含む。第1の細長いサイドレール及び第2の細長いサイドレールは、平行に、かつ支持フレームの第1の側部及び第2の側部上にそれぞれ配置される。固定ヘッドアセンブリは、支持フレームの第1の端部に配置され、第1の細長いサイドレール及び第2の細長いサイドレールのそれぞれに隣接する。固定ヘッドアセンブリは、第1の長さによって画定される第1のチャネルアレイを含む。従動ヘッドアセンブリは、支持フレームの第2の端部に配置され、第1の細長いサイドレール及び第2の細長いサイドレールのそれぞれに隣接する。従動ヘッドアセンブリは、第1の細長いサイドレール及び第2の細長いサイドレールの長さ方向に沿って、固定ヘッドアセンブリに向かって前方に、及び固定ヘッドアセンブリから離れて後方に、の両方に移動可能である。複数のプレートが、1つまたは複数のフレームアダプタによって、第1の細長いサイドレール及び第2の細長いサイドレールの上及びその間で支持される。1つまたは複数のアダプタは、複数のプレートのうちの各プレートを第1の細長いサイドレール及び第2の細長いサイドレールにスライド可能に結合する。複数のプレートのうちのそれぞれのプレートは、第1の第2によって画定される第2のチャネルアレイを含む。複数のプレートのうちのそれぞれのプレートは、それぞれのプレートの対向する側面から外側に延びる第1の支持アーム及び第2の支持アームをさらに含む。それぞれの支持アームは、それぞれのプレートを、第1の細長いサイドレール及び第2の細長いサイドレールから選択される部材上に支持する。さらに、それぞれの支持アームは、1つまたは複数のフレームアダプタ内のフレームアダプタによって収容される。複数のプレートは、従動ヘッドアセンブリの動きに応じて、固定ヘッドアセンブリと従動ヘッドアセンブリとの間を行き来する。複数のプレートと固定ヘッドアセンブリとの間に、アダプタプレートが置かれている。アダプタプレートは、複数のプレートのエンドプレートの隣接面に当接する第1の表面と、該第1の表面に対向しかつ固定ヘッドアセンブリの隣接面に当接する第2の表面と、を含む。さらに、アダプタプレートは、複数のチャネルを含む。複数のチャネルのうちのそれぞれのチャネルは、第1の表面から第2の表面まで横断し、第1の表面上のチャネル上の第1のアレイ内の対応するチャネルを、第2の表面の第2のチャネルアレイ内の対応するチャネルに接続する。このようにして、アダプタプレートを介して複数のプレートと固定ヘッドとの間に流体連通が提供される。
【0011】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のフレームアダプタのそれぞれは、支持フレームアダプタを含む。支持フレームアダプタは、第1の包囲部分及び第2の包囲部分を含む。この第2の包囲部分は、第1の包囲部分に対向し、そこに取り外し可能に結合される。支持フレームアダプタの第1の包囲部分及び第2の包囲部分のそれぞれは、第1の溝、第2の溝、及び結合機構を含む。第1の溝は、包囲部分の第1のエッジ部分に配置され、支持アームの一部を収容するように構成される。結合機構は、支持フレームアダプタの対向側の包囲部分の対応する結合機構と取り外し可能に結合するように構成される。第2の溝は、包囲部分の第2のエッジ部分に配置され、第1の細長いサイドレール及び第2の細長いサイドレールから選択される部材上でそれぞれのプレートを支持するように構成される。
【0012】
いくつかの実施形態では、支持フレームアダプタの各包囲部分について、各結合機構は、包囲部分の面に配置されかつ支持フレームアダプタの対向側の包囲部分の対応する貫通孔と位置合わせされた貫通孔を含む。貫通孔は、支持フレームアダプタの各貫通孔を貫通するコネクタを収容する。
【0013】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のフレームアダプタのそれぞれは、複数のプレートのうちのそれぞれのプレートの第1の外面を取り囲む包囲フレームアダプタを含む。包囲フレームアダプタは、包囲フレームアダプタの第2の外面及び内面を画定する貫通孔を含む。内面は、それぞれのプレートの第1の外面に対応し、プレートを収容するように構成される。さらに、第2の外面は、外面の第1の側面から外向きに延びる第1の包囲アダプタ支持アームと、外面の第1の側面に対向する第2の側面から外向きに延びる第2の包囲アダプタ支持アームと、を含む。それぞれの包囲アダプタ支持アームは、それぞれのプレートを、第1の細長いサイドレール及び第2の細長いサイドレールから選択される部材上に支持する。
【0014】
いくつかの実施形態では、包囲フレームアダプタはプレートと一体的に形成される。
【0015】
いくつかの実施形態では、包囲フレームアダプタは、包囲アダプタの内面の周りに配置されたガスケットをさらに含み、ガスケットは包囲アダプタの内面とフィルタプレートのサスペンションフレームとの間に置かれるようにされている。
【0016】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のフレームアダプタのそれぞれは、第1のスリーブフレームアダプタ及び第2のスリーブフレームアダプタを含む。第1のスリーブフレームアダプタ及び第2のスリーブフレームアダプタのそれぞれは、第1の溝及び第2の溝を含む。第1の溝は、複数のプレートのうちのそれぞれのプレートの第1の外面に面するスリーブフレームアダプタの第1のエッジに配置される。さらに、第1の溝は、複数のプレートのうちの各プレートの第1の支持アームまたは第2の支持アームから選択される部材を収容する。第2の溝は、スリーブフレームアダプタの第2のエッジに配置され、第1の細長いサイドレール及び第2の細長いサイドレールから選択される部材上で複数のプレートを支持する。
【0017】
いくつかの実施形態では、本開示は、支持フレームを含む別のフィルタプレス装置を提供する。第1の細長いサイドレール及び第2の細長いサイドレールは、平行に、かつ支持フレームの第1の側部及び第2の側部上にそれぞれ配置される。固定ヘッドアセンブリは、支持フレームの第1の端部に配置され、第1の細長いサイドレール及び第2の細長いサイドレールのそれぞれに隣接する。固定ヘッドアセンブリは、第1の長さによって画定される第1のチャネルアレイを含む。従動ヘッドアセンブリは、支持フレームの第2の端部に配置され、第1の細長いサイドレール及び第2の細長いサイドレールのそれぞれに隣接する。従動ヘッドアセンブリは、第1の細長いサイドレール及び第2の細長いサイドレールの長さ方向に沿って、固定ヘッドアセンブリに向かって前方に、及び固定ヘッドアセンブリから離れて後方に、の両方に移動可能である。複数のプレートが、1つまたは複数のフレームアダプタによって、第1の細長いサイドレール及び第2の細長いサイドレールの上及びその間で支持される。1つまたは複数のアダプタは、複数のプレートのうちの各プレートを第1の細長いサイドレール及び第2の細長いサイドレールにスライド可能に結合する。複数のプレートのうちのそれぞれのプレートは、第1の第2によって画定される第2のチャネルアレイを含む。複数のプレートのうちのそれぞれのプレートは、それぞれのプレートの対向する側面から外側に延びる第1の支持アーム及び第2の支持アームをさらに含む。それぞれの支持アームは、それぞれのプレートを、第1の細長いサイドレール及び第2の細長いサイドレールから選択される部材上に支持する。さらに、それぞれの支持アームは、1つまたは複数のフレームアダプタ内のフレームアダプタによって収容される。複数のプレートは、従動ヘッドアセンブリの動きに応じて、固定ヘッドアセンブリと従動ヘッドアセンブリとの間を行き来する。複数のプレートと固定ヘッドアセンブリとの間に、アダプタプレートが置かれている。アダプタプレート機構は、第1のアダプタプレートと、第2のアダプタプレートと、を含む。第1のアダプタプレートは、複数のプレートのエンドプレートの隣接面に当接する第1の表面と、該第1の表面に対向し、第2のアダプタプレートの第3の表面に面する第2の表面と、を含む。第1のアダプタプレートは、第1の複数のチャネルをさらに含み、第1の複数のチャネルのうちのそれぞれのチャネルは、第2のチャネルアレイ内の対応するチャネルと位置合わせされ、第1の表面から第2の表面まで横断する。第2のアダプタプレートは、第3の表面と、該第3の表面に対向し、固定ヘッドアセンブリの第5の表面に面する第4の表面と、第2の複数のチャネルと、を含む。第2の複数のチャネル内のそれぞれのチャネルは、第1のチャネルアレイ内の対応するチャネルと位置合わせされ、第1の表面から第2の表面まで横断する。さらに、アダプタプレート機構は、複数のチューブを含む。複数のチューブのうちのそれぞれのチューブは、第1の複数のチャネルからの対応するチャネル及び第2の複数のチャネルからの対応するチャネルから延びる。このようにして、アダプタプレート機構を介して複数のプレートと固定ヘッドとの間に流体連通が提供される。
【0018】
いくつかの実施形態では、複数のチューブのうちのそれぞれのチューブは可撓性チューブである。
【0019】
いくつかの実施形態では、アダプタプレート機構は、複数のスペーサをさらに含む。複数のスペーサのうちのそれぞれのスペーサは、水平に延びかつ第1のアダプタプレートと第2のアダプタプレートとの間に置かれている。
【0020】
本発明の他の特徴及び利点は、本明細書に組み込まれる添付の図面、及び以下の発明を実施するための形態から明らかになるか、またはより詳細に記載され、これらは共に本発明の例示的な実施形態の特定の原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1A】本開示の実施形態による、アダプタプレートを含む例示的なフィルタプレス装置の図を示す。
【
図1B】本開示の実施形態による、例示的なフィルタプレートの図を示す。
【
図1C】本開示の実施形態による、例示的なフレームプレートの図を示す。
【
図2】本開示の実施形態による、例示的な支持アダプタ及びプレートを示す。
【
図3】
図2の例示的な支持アダプタの分解図を示す。
【
図4】本開示の実施形態による、例示的な包囲アダプタ及びプレートの図を示す。
【
図5】本開示の実施形態による、例示的な包囲アダプタ及びプレートの図を示す。
【
図6】
図5の複数の例示的な包囲アダプタの図を示す。
【
図7】本開示の実施形態による、例示的なスリーブアダプタ及び複数のプレートの図を示す。
【
図8A】本開示の実施形態による、例示的なアダプタプレートの側面図を示す。
【
図9A】本開示の実施形態による、例示的なアダプタプレートの側面図を示す。
【
図9B】本開示の実施形態による、例示的なアダプタプレートの正面図を示す。
【
図10】本開示の実施形態による、アダプタプレート及び複数のプレートの図を示す。
【
図11】本開示の実施形態による、アダプタプレート及び複数のプレートの図を示す。
【
図12A】本開示の実施形態による、アダプタプレートの図を示す。
【
図12B】本開示の実施形態による、アダプタプレートの図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
添付の図面は必ずしも一定の縮尺ではなく、本発明の基本原理を説明する様々な特徴をいくらか簡略化して表していることを理解されたい。本明細書に開示される本発明の特定の設計上の特徴は、例えば、特定の寸法、向き、位置、及び形状を含み、特定の意図された用途及び使用環境によって部分的に決定される。
【0023】
図面において、参照番号は、図面のいくつかの図を通して、本発明の同一または同等の部分を指す。さらに、図において、破線は、表す。
【0024】
詳細な説明
これより本発明の様々な実施形態を詳細に参照するが、それらの例は、添付の図面に示され、以下に説明されている。本発明を例示的な実施形態に関連して説明するが、本説明は本発明をそれらの例示的な実施形態に限定することを意図するものではないことが理解されるであろう。逆に、本発明は、例示的な実施形態だけではなく様々な代替形、修正形、同等物及び他の実施形態を網羅することが意図されており、それらは、特許請求の範囲によって定義される本発明の趣旨及び範囲内に含まれ得る。
【0025】
また、第1の、第2の、などの用語は、種々の要素を説明するために本明細書で使用され得るが、これらの要素がこれらの用語によって制限されるべきではないことも理解されよう。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためだけに使用される。例えば、本開示の範囲から逸脱することなく、第1のプレートは第2のプレートと称され得、同様に第2のプレートは第1のプレートと称され得る。「第1のプレート」と「第2のプレート」はどちらもプレートであるが、「プレート」ではない。
【0026】
本明細書で使用されるように、用語「場合(if)」は、文脈に応じて「とき(when)」または「時(upon)」または「決定することに応じて(in response to determining)」、または「検出することに応じて(in response to detecting)」を意味すると解釈され得る。同様に、句「と決定される場合(if it is determined)」または「[述べられている条件または事象が(a stated condition or event)]検出される場合」は、文脈に応じて、「決定時(upon determining)」または「決定することに応じて(in response to determining)」または「[述べられている条件または事象(the stated condition or event)]を検出時(upon detecting)」または「[述べられている条件または事象(the stated condition or event)]を検出したのに応じて(in response to detecting)」を意味すると解釈され得る。
【0027】
さらに、参照番号に「i番目」の表示が与えられる場合、参照番号は、一般的な構成要素、セット、または実施形態を指す。例えば、「プレートi」と呼ばれるプレートは、複数のプレートのi番目のプレートを指す。
【0028】
本開示の実施形態は、フィルタプレス装置に関連して説明される。本開示のフィルタプレス装置は、凹型フィルタプレス、プレート及びフレームフィルタプレス、膜プレートフィルタプレス、及びビスコースフィルタプレスを含む様々なタイプのものであり得る。本開示のフィルタプレス装置はまた、顔料及び/または染料製造(例えば、仕上げ、脱塩、廃棄物中和など)、食品・農産物処理(例えば、砂糖処理)、化学処理(例えば、クーラント回収等)、リサイクル・環境処理(例えば、産業廃棄物処理、排煙脱硫等)、パルプ及び/または紙処理(例えば、塗料廃液処理など)、鉱物及び/または鉱業処理などを含む様々な用途に利用することができる。さらに、本開示のフィルタプレス装置は、垂直及び水平の両方に向けることができる。
【0029】
図1A~1Bを参照すると、本開示のいくつかの実施形態による例示的なフィルタプレス装置が示されている。図示のように、フィルタプレス10は、フィルタプレス10の土台を形成する支持フレーム(例えば、支持フレーム20)を含む。第1の細長いサイドレール30-1及び第2の細長いサイドレール30-2などの第1の細長いサイドレール及び第2の細長いサイドレールは、互いに平行に、支持フレーム20の第1の側部及び第2の側部にそれぞれ配置される。細長いサイドレール30は共に、細長いサイドレール30の間に置かれかつスライド可能に係合するプレート110などの複数のプレートを収容する。
【0030】
固定ヘッドアセンブリ40などの固定ヘッドアセンブリは、支持フレーム20の第1の端部に配置される。このように、固定ヘッドアセンブリ40は、固定ヘッドアセンブリ40の少なくとも一部が細長いレール30の間に置かれている状態で、各細長いサイドレール30に隣接する。固定ヘッドアセンブリ40は、スラリー媒体をフィルタプレス装置10に導入する1つまたは複数の入口と、フィルタプレス装置10から媒体の濾液を収集する1つまたは複数の出口とをさらに含む。集合的に、固定ヘッドアセンブリ40の1つまたは複数の入口及び1つまたは複数の出口は、第1のチャネルアレイを画定する。
【0031】
従動ヘッドアセンブリ50などの従動ヘッドアセンブリは、固定ヘッドアセンブリ40に対向しかつ各細長いサイドレール30に隣接し、支持フレーム20の第2の端部に配置される。従動ヘッドアセンブリ50の一部は、細長いサイドレール30の長さ方向(例えば、縦方向)に沿ってスライド可能に移動可能であり、それにより従動ヘッドアセンブリ50は、フィルタプレス装置10に提供される命令に従って、固定ヘッドアセンブリ40に向かって前方に、または固定ヘッドアセンブリ40から後方に行き来する。いくつかの実施形態では、従動ヘッドアセンブリ50は、従動ヘッド52などの従動ヘッドと、該従動ヘッド52に結合され、これを制御するアクチュエータ機構(例えば、油圧シリンダ56、コントローラ54など)と、を含む。このように、アクチュエータ機構は従動ヘッド52の動きのための電源供給及び/または制御命令を容易にする。しかしながら、本開示は、それに限定されない。
【0032】
フィルタプレス10は、プレート110などの複数のプレートを含み、プレート110は、細長いサイドレール30上に着脱可能に支持され、その間に置かれている。それぞれのプレート110は、例えば、従動ヘッドアセンブリ50の動きに従って、固定ヘッドアセンブリ40と従動ヘッドアセンブリ50との間をスライド可能に行き来する。プレート110は概して従動ヘッドアセンブリ50の動きにより集合ユニットとして移動するが、それぞれのプレート110は、細長いサイドレール30を独立して行き来することができる。
【0033】
いくつかの実施形態では、プレート110は、ガスケット(例えば、シールされた)及び非ガスケットタイプのプレートの両方を含む。さらに、いくつかの実施形態では、本開示のプレート110は、凹状チャンバプレート、膜(例えば、ダイアフラム)プレート、及びフレームプレートを含む。例えば、いくつかの実施形態では、プレート110は、フィルタプレート112(例えば、
図1Bのフィルタプレート112-i)などの複数のフィルタプレートと、フレームプレート114(例えば、
図1Cのフレームプレート114-i)などの複数のフレームプレートと、を含む。それぞれのフレームプレート114は、その両側に配置された対応するフィルタプレート112を含む。さらに、いくつかの実施形態では、プレート110は、固定ヘッドアセンブリ40及び従動ヘッドアセンブリ50のうちの1つと接合するエンドプレート116などの1つまたは複数のエンドプレートを含む。いくつかの実施形態では、エンドプレート116は、スラリー媒体をフィルタプレス装置10に導入する1つまたは複数の入口と、フィルタプレス装置10から媒体の濾液を集める1つまたは複数の出口と、を含む。例えば、いくつかの実施形態では、エンドプレート116の入口及び出口は、固定ヘッドアセンブリ40の入口及び出口と整列し、連通する。しかしながら、本開示は、それに限定されない。
【0034】
それぞれのプレート110は、プレート110の支持構造を形成するサスペンションフレーム118などのサスペンションフレームを含む。サスペンションフレーム118は、第1の側部及び第2の側部を有する周辺エッジ部分を含み、これらの各々は、サスペンションフレーム20の中央部分を取り囲む。それぞれのプレート110は、第2のチャネルアレイ(例えば、第1のチャネル140-1、第2のチャネル140-2、…、第4のチャネル140-4)をさらに含み、それぞれのチャネルはプレート110の対応するコーナーに配置される。それぞれのプレート110の第2のチャネルアレイは、フィルタプレス装置10の媒体(例えば、スラリー)のための入口及び出口を画定し、固定ヘッドアセンブリ40と組み合わせて、フィルタプレス装置10でスラリーを濾過するためにプレート110全体に流体連通を提供する。
【0035】
それぞれのフィルタプレート112について、周辺エッジ部分の各側部は、濾液をフィルタプレート112の1つまたは複数の出口に向かって引き込むように構成された織り目加工された表面を含む。それぞれのフレームプレート114について、周辺エッジ部分の各側部は、サスペンションフレーム118の中心面に向かって内向きにくぼみ、これがスラリーからケークまたは濾液を形成するための内部キャビティを形成する。第1の濾材と、任意に、第2の濾材とが、周辺エッジ部分の第1の側と第2の側の表面をそれぞれ横切って延び、そのような内部キャビティは、フレームプレート114の両側に濾材が並んでいるフレームプレート114によって画定される。したがって、スラリーはフレームプレート114の入口チャネルを通って導入され、フレームプレート114の内部キャビティ内にケークを形成するフィルタプレート112に向かって濾材を通って漉される。
【0036】
それぞれのプレート110は、プレート110をフィルタプレス装置10に取り外し可能に連結する第1の支持アーム120-1及び第2の支持アーム120-2などの、第1の支持アーム及び第2の支持アームを含む。それぞれの支持アーム120は、サスペンションフレーム118の対向する側面から、細長いサイドレール30の1つに向かって外向きに延びる。いくつかの実施形態では、支持アーム120は、細長いサイドレール30の上端部分と接合することによって、細長いサイドレール30上でプレート110を支持する。このようにして、プレート110は、フィルタプレス10に取り外し可能に連結される。いくつかの実施形態では、各支持アーム120は、支持アーム120ひいてはプレート110が細長いサイドレール30に沿ってスライド可能に行き来することができるように、細長いサイドレール30の対応する部分に当接して接合する表面を含む。したがって、従動ヘッドアセンブリ50が固定ヘッドアセンブリ40に向かって移動する場合、プレート110は、従動ヘッドアセンブリ50の動きに沿って押され、固定ヘッドアセンブリ40の間で圧縮される。同様に、従動ヘッドアセンブリ50が固定ヘッドアセンブリ50から離れて動く場合、1つまたは複数の隣接するプレート110の間にギャップが形成され得る。いくつかの実施形態では、プレート110は、プレート110間で流体が漏れるのを防止するために、隣接するプレート110間にシールを形成するガスケット132などのガスケットを含む。
【0037】
それぞれのプレート110は、サスペンションフレーム118の長さ及び幅(例えば、長さ20センチメートル(cm)×幅20cm、長さ30cm×幅30cm、長さ40cm×幅40cm、長さL1×幅L2など)、サスペンションフレーム118の厚さ(例えば、厚さ25ミリメートル(mm)、厚さ30mm、厚さ40mmなど)、またはそれらの組み合わせなどのサイズによって画定される。したがって、細長いサイドレール30は、細長いサイドレール30間の横方向の距離に基づいて、特定のサイズのプレート110を支持するように構成される。各サイズのプレート110は、それぞれのプレート110のチャネルがプレートのエッジ(例えばコーナー)部分に配置されるため、一般に、独自のチャネルアレイを有する。例えば、
図12Aを簡単に参照すると、プレート110の第1のサイズは、L1×L1の位置に配置されたチャネル1200(例えば、チャネル140)を有し、プレート110の第2のサイズは、L2×L2の位置に配置されたチャネル1200を有する。さらに、本開示は、同じサイズであるが異なる厚さの様々なプレート110の様々な構成を可能にする(例えば、20cm×20cmで厚さ5cmの第1のプレート110-1、20cm×20cmで厚さ1cmの第2のプレート110-2など)。
【0038】
媒体を濾過するために、フィルタプレス装置10の作動中、隣接するプレート110間の流体連通が維持されなければならない。しかし、フィルタプレス装置10を使用する操作が異なるサイズのプレート110を必要とする場合、エンドフィルタプレート116のチャネルは固定ヘッドアセンブリ40及び/または従動ヘッドアセンブリ50の接合面で整列せず、フィルタプレス装置10内の流体連通を停止する。したがって、アダプタプレート60などのアダプタプレートが、プレート110とエンドフィルタプレート116との接合面の間に置かれて配置される。さらに、いくつかの実施形態では、アダプタプレート60は、エンドフィルタプレート116と固定ヘッドアセンブリ40との接合面の間に置かれて配置される。アダプタプレート60は、プレート110と、固定ヘッドアセンブリ40及び/または固定ヘッドアセンブリ40と接合するように構成されているエンドプレート116との間の流体連通を提供する機構(例えば、
図10のチューブ1010などの1つまたは複数のチューブ、
図8の1つまたは複数のチャネル830など)を含む。いくつかの実施形態では、細長いサイドレール30は、アダプタプレート60から外側に延びる一対の支持アーム(例えば、
図9Bの支持アーム900)を通してアダプタプレート60を支持する。このようにして、アダプタプレート60は、プレート110の支持アーム120と同様に、細長いサイドレール30をスライド可能に行き来するように構成される。
【0039】
従来のフィルタプレス装置は所定のサイズのプレート110しか収容できないため、再び
図1A~1Bを参照すると、フレームアダプタ70により、これらのフィルタプレス装置は、それ以外の場合はフィルタプレス装置10によって収容されない、異なる(例えば、より小さい)サイズのプレート110を、フィルタプレス装置10の構造を変更することなく、収容することができる。したがって、フレームアダプタ70は、細長いサイドレール30上のプレート110のそれぞれ、または任意選択でいくつかを支持する。フレームアダプタ70は、プレート110の、サスペンションフレーム118、または支持アーム120などのサスペンションフレーム118の一部と係合する。このようにして、フィルタプレス装置10の細長いサイドレール30は、フィルタプレス装置10の既存の構造を変更する必要なく、細長いサイドレール30、及びオプションとして、プレート110に延長されたリンケージを提供することによって、サイズの異なるプレート110の様々な組み合わせを支持することができる。いくつかの実施形態では、フレームアダプタ70は、
図2~
図4のフレームアダプタ250など、フィルタプレス装置10によって利用されるそれぞれのプレート110ごとに対応するフレームアダプタ70を含む。このようにして、それぞれのプレート110及び対応するフレームアダプタ250は、他のプレート110から独立して動くように構成される。
【0040】
図2~
図4を参照すると、いくつかの実施形態では、フレームアダプタ70は、それぞれのプレート110と取り外し可能に接合する支持フレームアダプタ250などの支持フレームアダプタを含む。支持フレームアダプタ250は、第1の包囲部分252-1と、該第1の包囲部分252-1に対向する第2の包囲部分252-2と、を含む。集合的に、包囲部分252は、対応するプレート110のそれぞれの支持アーム120を収容し、接合する。いくつかの実施形態では、第1の包囲部分252-1及び第2の包囲部分252-2は、結合機構254などの結合機構(例えば、ねじ254-1、ねじ穴256-1及び256-2、ピン、バヨネットキャッチなど)を介して互いに取り外し可能に係合する。しかし、他の実施形態では、包囲部分252は、互いに一体的に形成される(例えば、単一の要素として形成される)。いくつかの実施形態では、結合機構254は、包囲部分252-1及び252-2の外面を貫通する貫通孔256を含む。いくつかの実施形態では、貫通孔256は、貫通孔256を貫通し、第1の包囲部分252-1と第2の包囲部分252-2を結合するねじ254などのコネクタを収容する。したがって、結合機構254は、操作が簡単な機構を使用して、包囲部分252と支持アーム120との取り外し可能な係合を可能にする。さらに、包囲部分252は、プレート110または細長いサイドレール30と接合するために、フィルタプレス装置10またはプレート110の構造のいずれかへの変更を必要とすることはない。この取り外し可能な係合により、プレート110のサスペンションフレーム118の完全性を変更することなく、支持フレームアダプタ250を異なるプレート110に配置することができる。さらに、各支持フレームアダプタ250が消費するのは最小限の体積であり、これにより、他の場合は使用されない余分なプレート110を防ぐことができる。さらに、支持フレームアダプタ250は、プレート110の支持アーム120の一部のみと結合するため、製造のための材料消費が大幅に削減される。
【0041】
包囲部分252は、それぞれの包囲部分252の第1のエッジ部分に配置された第1の溝300-1などの第1の溝をそれぞれ含む。第1の溝300は、支持アーム120の表面が第1の溝300の一部と接合するように、支持アーム120の一部(例えば、一部または全部)を収容し、接合する。第1の溝300は、支持アーム120の部分と実質的に同じサイズ(例えば、1mm~0.005mmの範囲の許容誤差内)である。このようにして、支持アーム120と支持フレームアダプタ250との間の取り外し可能な係合を可能にしながら、支持フレームアダプタ250内での支持アーム120の過度の移動が防止される。したがって、第1の溝300は、支持アーム120と支持フレームアダプタ250との間の相互作用領域を提供し、支持フレームアダプタ250が、支持アーム120と支持フレームアダプタ250との間の最小限の動きでプレート110の荷重を支持することを可能にする。さらに、いくつかの実施形態では、第2の溝258などの第2の溝が、各包囲部分252の第2のエッジ部分に配置される。第2の溝258は、細長いサイドレール30の上端部分と接合することによって、細長いサイドレール30上でプレート110を支持する。したがって、いくつかの実施形態では、第2の溝258の形状(例えば、曲率)は、細長いサイドレール30の形状に対応し、支持フレームアダプタ250を介して細長いサイドレール30に沿ったプレート110の滑らかな(例えば、安定した)様々な移動運動を可能にする。
【0042】
図5及び
図6を参照すると、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のフレームアダプタは、包囲フレームアダプタ500などの包囲フレームアダプタを含む。包囲フレームアダプタ500は、プレート110のサスペンションフレーム118の一部を取り囲み、フィルタプレス装置10の動作中に追加の漏れ防止を提供することができる。いくつかの実施形態では、包囲フレームアダプタ500は、包囲フレームアダプタ500の外面及び内面を画定する貫通孔502などの貫通孔を含む。いくつかの実施形態では、貫通孔502によって画定される内面は、サスペンションフレーム118と実質的に同じ周囲を有し、包囲フレームアダプタ500が、内面内にプレート110を収容及び取り囲むことを可能にする。さらに、包囲フレームアダプタ500の貫通孔502は、フィルタプレート112とフレームプレート114の隣接する面を露出させ、これらの隣接するフィルタプレート112とフレームプレート114の間でケークを形成し、続いてフィルタプレス装置10からケークを取り除くことを可能にする。
【0043】
いくつかの実施形態では、包囲アダプタ500は、支持アーム530などの第1の支持アーム及び第2の支持アーム(例えば、第1の支持アーム530-1及び第2の支持アーム530-2)を含む。支持アーム530は、プレート110が細長いサイドレール30上で支持されるように、包囲アダプタ500の外面から外向きに延び、細長いサイドレール30と接合する。支持アーム530によって提供されるこの支持は、上述の支持フレームアダプタの支持アームによって提供される支持と同様である(例えば、第1の溝、第2の溝、及び
図5の溝532などの相互作用領域を使用する)。したがって、包囲アダプタ500の支持アーム530により、より小さいサイズのプレート110をより大きなサイズのフィルタプレス装置10(例えば、40cm×40cmのプレート110を収容するように設計されたフィルタプレス装置10上の20cm×20cmのプレート110)で使用できる。より小さなサイズのプレート110は、そうでなければ、その短いサイズのために細長いサイドレール30によって支持されないからである。いくつかの実施形態では、包囲アダプタ500は、貫通孔502の1つまたは複数の側面に配置されたガスケット(例えば、
図4のガスケット132)を含み、包囲アダプタ500とプレート110との間の漏れ防止のさらなる層もなお、提供する。いくつかの実施形態では、包囲アダプタ500は、プレート110-iに取外し可能に係合して取り囲みかつ包囲アダプタ500を形成する第1の部分及び第2の部分を含む。いくつかの実施形態では、包囲アダプタの端部は、従動ヘッド52と係合するように構成された変形可能なダンパを含む。このようにして、従動ヘッド52は、包囲アダプタ500に直接力を加えるのではなく、ダンパナを介してプレート110に力を加える。さらに、プレート110に力を加えることによって、プレート110は、包囲アダプタ500とは独立して移動することができる。したがって、包囲アダプタ500は、異なるサイズのプレート110を、最小数の要素でより大きなサイズのフィルタプレス10で使用することを可能にする。
【0044】
図7を参照すると、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のフレームアダプタは、スリーブフレームアダプタ700などの1つまたは複数のスリーブフレームアダプタ(例えば、第1のスリーブフレームアダプタ700-1及び第2のスリーブフレームアダプタ700-2)を含む。スリーブフレームアダプタ700は、1つまたは複数のプレート110の支持アーム120を収容する。スリーブフレームアダプタ700によって提供される支持は、前述の支持フレームアダプタの支持アームによって提供される支持と同様である(例えば、第1の溝、相互作用領域、及び第2の溝を使用)。いくつかの実施形態では、支持アーム120は、スリーブフレームアダプタ700内をスライド可能に行き来可能であり、スリーブフレームアダプタ700に収容されたプレート110が、スリーブフレームアダプタ700とは独立して従動ヘッドアセンブリ50の動きに従って動くことを可能にする。さらに、いくつかの実施形態では、スリーブフレームアダプタ700は、任意の数のプレート110を支持できるため、スリーブフレームアダプタ700は、最小数の部品で2つ以上のプレート110を細長いサイドレール30に支持することを可能にする。
【0045】
図8A~
図9Bを参照すると、いくつかの実施形態では、プレート110と固定ヘッドアセンブリ40との間の流体連通を提供するために、アダプタプレート60などのアダプタプレートが、ターミナルプレート110と固定ヘッドアセンブリ40との間、または任意選択でエンドプレート116と固定ヘッドアセンブリ40との間に置かれて提供される。さらに、いくつかの実施形態では、アダプタプレート60は、
図1Aに示されるように、ターミナルプレート110とエンドプレート116との間に置かれている。いくつかの実施形態では、アダプタプレート60は、隣接面エンドプレート116に当接する第1の表面と、該第1の表面に対向し、固定ヘッドアセンブリ40の隣接面に当接する第2の表面と、を含む。アダプタプレート60の第1及び第2の表面は、開口部810及び820などのそれぞれの複数の開口を含む。さらに、チャネル830などの複数のチャネルは、開口部810の1つから開口820の1つまで横断し、隣接するプレート110の対応するチャネル140と整列する。このようにして、プレート110が固定ヘッドアセンブリ40用に最初に構成されたサイズとは異なるサイズであっても、プレート110と固定ヘッドアセンブリ40との間に流体連通が提供される。例えば、第1のサイズ(例えば、L1×L1)の第1の複数のプレート110を収容するように構成されたフィルタプレス装置10を考えると、第2のサイズ(例えば、L2×L2)の第2のフィルタプレート110がフィルタプレス装置10と共に使用される。したがって、第2の複数のプレート110が収容され、フレームアダプタを介して細長いサイドレール30と接合する。開口部810は、アダプタプレート60の中心位置からL1×L1の位置に配置され、固定ヘッドアセンブリ40のチャネル140に対応し、開口部820は、アダプタプレート60の中心位置からL2×L2の位置に配置される。さらに、プレート110間に流体連通が提供されるように、アダプタプレート60を横断し、開口部810及び820を横断するチャネル830が形成される。いくつかの実施形態では、アダプタプレート60は、それぞれアダプタプレート60の外面から外向きに延びる支持アーム900(例えば、第1の支持アーム900-1及び第2の支持アーム900-2)などの支持アームを含む。支持アーム900は、上述の支持フレームアダプタの支持アームによって提供される支持と同様に(例えば、第1の溝、相互作用領域、及び第2の溝を使用して)、細長いサイドレール30及び支持アダプタプレート60と係合する。
【0046】
図10~
図12Bを参照すると、いくつかの実施形態では、アダプタプレート機構1000などのアダプタプレート機構が、プレート110間に流体連通を提供する。アダプタプレート機構1000は、アダプタプレート1002(例えば、第1のアダプタプレート1002-1、第2のアダプタプレート1002-2)などの第1のアダプタプレート及び第2のアダプタプレートを含む。それぞれのアダプタプレート1002は、対向する表面と、アダプタプレート1002を通って、対向する表面の間を横断するチャネルアレイと、を含む。いくつかの実施形態では、表面は、エンドプレート116、固定ヘッドアセンブリ40、ターミナルプレート110、またはそれらの組み合わせの、対応するチャネル140と整列するチャネル1200(例えば、第1のチャネル1200-1、第2のチャネル1200-2など)などの複数のチャネルを含む。例えば、いくつかの実施形態では、アダプタプレート1002は、プレート110の固有のサイズに対応する1つまたは複数のチャネルアレイ1200を含む(例えば、第1のチャネルアレイ1200はL1×L1サイズのプレート110に対応し、第2のチャネルアレイ1200はL2×L2サイズのプレート110に対応するなど)。例えば、
図12Aのチャネル1200は、プレート110の第1のサイズ(例えば、L1×L1)に対応する第1の複数の位置、プレート110の第2のサイズ(例えば、L2×L2)に対応する第2の複数の位置、及びプレート110の第3のサイズ(例えば、L3×L3)に対応する第3の複数の位置に形成される。異なるプレート110のサイズに対応するチャネルアレイ1200を使用することにより、プレート110のサイズの任意の組み合わせをアダプタプレート機構1000と共に使用することが可能になる。したがって、いくつかの実施形態では、プラグ1220などの1つまたは複数のプラグが、対応するチャネル1200と取り外し可能に係合し、プラグ1220がチャネル1200を通る流体連通を停止または遅延させる。プラグ1220は、典型的には、即時のフィルタプレス操作で使用されていないチャネル1200と係合する。さらに、プラグ1220は、そうでなければ媒体にさらされ、その後の必要な洗浄が必要になるチャネル1200を媒体が横断するのを防止することによって、プレート110の必要なメンテナンスを最小限に抑える。このようにして、アダプタプレート機構1000は、フィルタプレス装置10で使用するための任意のサイズのプレート110を可能にする。
【0047】
いくつかの実施形態では、チューブ1010などの1つまたは複数のチューブが、第1のアダプタプレート1000-1のチャネル1200から第2のアダプタプレート1000-2の対応するチャネル1200まで延びる。いくつかの実施形態では、チューブ1010は、可撓性(例えば弾性のある)材料から形成される。チューブ1010は、プレート110のチャネル間の流体連通を維持しながら、エンドプレート116とプレート110との間の距離を延びている。いくつかの実施形態では、チューブ1010は、チューブ110による媒体のデッドボリュームを防止し、乱流媒体流の発生を低減するように構成される。いくつかの実施形態では、チューブ1010は伸縮自在のチューブを含み、設計された用途に従ってアダプタプレート1000の間の距離を調整できるようにする。いくつかの実施形態では、スペーサ1030などの1つまたは複数のスペーサが長手方向に延び、アダプタプレート1000の外側エッジ部分の間に置かれている。スペーサ1030は、フィルタプレス10のユーザがチューブ1030の長さを調節できるようにする。さらに、いくつかの実施形態では、スペーサ1030は、固定ヘッドアセンブリ40と固定されたヘッドアセンブリ50との間で圧縮するプレート110の力などの受けた力を変位させる。いくつかの実施形態では、スペーサ1030は、スペーサ1030の手動調整及びアダプタプレート1000間の距離を一時的に固定することを可能にするコッターピン装置(例えば、複数の貫通孔及び割りピン、ヘアピン、ボウタイピンなど)を含む。いくつかの実施形態では、スペーサ1030は、フィルタプレス装置10に剛性を提供する。
【0048】
したがって、本開示のフィルタプレスアダプタは、フィルタプレス操作プロセス中に様々なサイズのプレートを使用できるようにすることによって、施設の処理量を増加させることを可能にする。本開示のフィルタプレスアダプタは、最小限の数の構成要素と簡単な取り付け手順を有し、これにより、ユーザにとって取り扱いが改善され、メンテナンスが軽減される。本開示のフィルタプレスは、従来のフィルタプレス装置と取り外し可能に係合するので、フィルタプレス装置の完全性は損なわれない。さらに、フィルタプレスアダプタの取り外し可能な係合機能により、アダプタをフレームに取り付ける際のエンドユーザの精度も向上する。
【0049】
添付の特許請求の範囲における説明の説明及び正確な定義のために、用語「上部」、「下部」、「上」、「下」、「上向き」、「下向き」、「内側」、「外側」、「内向き」、「外向き」、「内部」、「外部」、「前」、「後」、「後方」、「前方」、及び「後方」は、例示的な実施形態の特徴を、図に表示されている特徴の位置を参照して説明するために使用される。さらに、「側面」という用語は、本開示の要素の最外エッジを必ずしも意味しないことに留意されたい。
【0050】
本発明の特定の例示的な実施形態前述の説明は、例証及び説明の目的のために提示されている。それらは網羅的であること、または本発明を開示された正確な形態に限定することを意図するものではなく、上記の教示に照らして明らかに多くの修正及び変形が可能である。例示的な実施形態は、本発明の特定の原理及びそれらの実際の適用を説明するために選択及び説明され、それにより、当業者が本発明の様々な例示的な実施形態、ならびにその様々な代替及び修正を作成及び利用できるようにする。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲及びそれらの同等物によって定義されることが意図されている。
【国際調査報告】