(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-08
(54)【発明の名称】流体排出システム及びその排出補助装置
(51)【国際特許分類】
B66F 19/00 20060101AFI20230801BHJP
B65D 88/62 20060101ALI20230801BHJP
B65D 83/00 20060101ALN20230801BHJP
【FI】
B66F19/00 C
B65D88/62
B65D83/00 G
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023502748
(86)(22)【出願日】2021-07-12
(85)【翻訳文提出日】2023-03-10
(86)【国際出願番号】 CN2021105660
(87)【国際公開番号】W WO2022012451
(87)【国際公開日】2022-01-20
(31)【優先権主張番号】202010685224.6
(32)【優先日】2020-07-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516190770
【氏名又は名称】上海箱箱智能科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】HOREN CORTP Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】28th Floor, Building A, NO.1520 Gumei Road, Caohejing High-Tech Park, Xuhui District, Shanghai, 200233, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】房 政▲偉▼
【テーマコード(参考)】
3E014
3E170
【Fターム(参考)】
3E014PA03
3E014PB03
3E014PC04
3E014PC07
3E014PD30
3E014PE30
3E170AA21
3E170AA29
3E170AB01
3E170GB08
3E170MA03
3E170RA02
3E170RA20
(57)【要約】
本発明は、流体排出システム及びその排出補助装置を提供する。排出補助装置は、ベース1と、ベース1に取り付けられて伸縮部材2が設けられる伸縮装置20と、伸縮部材2に接続される接続部材3と、を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、
前記ベースに取り付けられて伸縮部材が設けられる伸縮装置と、
前記伸縮部材に接続される接続部材と、を含むことを特徴とする排出補助装置。
【請求項2】
前記伸縮部材が弾性部材であることを特徴とする請求項1に記載の排出補助装置。
【請求項3】
前記弾性部材は、コイルばね又は引っ張りばねであることを特徴とする請求項2に記載の排出補助装置。
【請求項4】
前記弾性部材がコイルばねである場合、前記伸縮装置は、前記ベースに接続されたハウジングを含み、前記コイルばねは、前記ハウジング内に設置され、且つ前記コイルばねの一端は前記ハウジングに接続され、前記コイルばねの他端は、前記ハウジングを貫通して前記接続部材に接続されることを特徴とする請求項3に記載の排出補助装置。
【請求項5】
前記弾性部材が引っ張りばねである場合、前記引っ張りばねの伸縮方向と前記接続部材の運動方向とが予め設定された角度をなし、
前記伸縮装置は、前記引っ張りばねの一端と前記接続部材とを接続するフレキシブル部材を含み、前記引っ張りばねの他端が前記ベースに接続され、
前記ベースには、前記フレキシブル部材が迂回するための過渡軸と、前記引っ張りばねを受けるための受け部材とを有することを特徴とする請求項2に記載の排出補助装置。
【請求項6】
前記受け部材は、前記ベースに設けられた通路であり、前記通路の延在方向は、前記引っ張りばねの伸縮方向と一致することを特徴とする請求項5に記載の排出補助装置。
【請求項7】
前記引っ張りばねの伸縮方向が前記接続部材の運動方向と垂直であることを特徴とする請求項5に記載の排出補助装置。
【請求項8】
前記接続部材は、スナップ箇所が設けられた吊り板を含むことを特徴とする請求項1に記載の排出補助装置。
【請求項9】
前記スナップ箇所は、開口溝又は突出部材であることを特徴とする請求項8に記載の排出補助装置。
【請求項10】
前記吊り板は、
前記伸縮装置に接続された板体と、
前記板体に接続され、前記板体と取り囲んで収容領域を形成するスナップ部材とを含み、前記スナップ箇所は、前記スナップ部材に設けられることを特徴とする請求項8に記載の排出補助装置。
【請求項11】
前記スナップ箇所は、開口溝又は突出部材であることを特徴とする請求項10に記載の排出補助装置。
【請求項12】
前記スナップ箇所が開口溝である場合、前記開口溝は前記収容領域と連通することを特徴とする請求項11に記載の排出補助装置。
【請求項13】
前記開口溝の前記伸縮部材に向かう側が開口領域であることを特徴とする請求項11に記載の排出補助装置。
【請求項14】
前記接続部材は、前記吊り板と前記伸縮装置とを接続するフックをさらに含むことを特徴とする請求項8~13のいずれか1項に記載の排出補助装置。
【請求項15】
前記ベースは、
前記伸縮部材に接続される接続軸と、
前記接続軸に接続された第1のブラケットと、
前記接続軸に接続され、且つ前記第1のブラケットとの間に少なくとも部分的に互いに離間して配置空間を形成する第2のブラケットと、を含み、前記伸縮装置及び前記接続部材は、前記配置空間内に位置することを特徴とする請求項1に記載の排出補助装置。
【請求項16】
前記第1のブラケットは前記接続軸にヒンジ結合され、前記第2のブラケットは前記接続軸にヒンジ結合され、前記第1のブラケットと前記第2のブラケットは相対的に回動することを特徴とする請求項15に記載の排出補助装置。
【請求項17】
前記第1のブラケットの前記接続軸から離れた側に第1の固定部材が設けられ、前記第2のブラケットの前記接続軸から離れた側に第2の固定部材が設けられることを特徴とする請求項15に記載の排出補助装置。
【請求項18】
前記第1の固定部材は係止溝部材であり、且つ/又は、前記第2の固定部材は係止溝部材であることを特徴とする請求項17に記載の排出補助装置。
【請求項19】
底端に設けられる排出口と上端に設けられる充填口とを有するライナーバッグと、
前記ライナーバッグを収容し、且つ前記排出口が取り付けられた排出通路を有する容器と、
前記ライナーバッグを操作可能に挟持し、前記ライナーバッグ内の液体を押圧するための押出し器と、
請求項1~18のいずれか1項に記載の排出補助装置と、を備え、
前記ベースは、前記容器の上方に前記伸縮装置及び前記接続部材を操作可能に支持し、且つ前記排出補助装置の接続部材は、前記ライナーバッグの上端に操作可能に接続されることを特徴とする流体排出システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願は相互に参照される。
本特許出願は、2020年7月16日に出願され、出願番号は2020106852246であり、発明名称は「流体排出システム及びその排出補助装置」である中国特許出願の優先権を主張しており、上記出願の全文は引用により本文に含まれている。
【0002】
本発明の実施例は、容器に関し、特に流体排出システム及びその排出補助装置に関する。
【背景技術】
【0003】
粘稠性液体の貯蔵、輸送および充填排出などのために、現在市場には多くの液体貯蔵輸送装置がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第5765723号明細書(US5765723A)
【特許文献2】イスラエル特許出願第156984号明細書(IL156984A)
【特許文献3】米国特許出願公開第2015/284181号明細書(US2015284181A1)
【0005】
特許文献1(US5765723A)は、本体部分はPVCコーティング布を採用し、ホットメルト溶接又は高周波溶接により作製された密封軟体容器であり、当該密封軟体容器の両端にそれぞれ液体流入弁及び液体流出弁が設けられる密封液体袋を開示した。この液体ライナーバッグは一般的に高流速、流動性液体で使用する効果が比較的良いが、粘稠液体の排出では、液体の排出が遅く、効率が悪い。
【0006】
特許文献2(IL156984A)に、本体部分はPVCコーティング布又はPEフィルムを採用して、ホットメルト溶接又は高周波溶接により作製された密封軟体容器であり、当該密封軟体容器の両端にそれぞれ液体流入弁及び液体流出弁が設けられ、本体はさらに排出を補助するエアーバッグを含み、エアーバッグに空気を充填する吸気口が設けられた密封液体袋が開示された。液体排出の過程では、補助的なガスバッグに空気を入れ、気体で押し出すことで粘稠液体を排出する必要がある。これは効率が悪く、コストが増加する。
【0007】
特許文献3(US2015284181A1)に、本体部分はPVCコーティング布又はPEフィルムを採用し、熱溶接又は高周波溶接により作製された密封軟体容器であり、粘性液体を排出する際には、液体を輸送する中型バルク容器は、機械機構を利用して、中型バルク容器の底部を傾斜させ、排出口を最下点にする密封液体袋が開示された。この操作は時間がかかり、効率が悪く、操作しにくい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の実施形態の目的は、液体の排出中に、押出し器によりライナーバッグが押し出された後に、ライナーバッグを押出し器から常に遠ざけておくことができ、ライナーバッグの押出された部分が自由な状態で、押出し器の表面を覆い、押出し器内に巻き戻されてライナーバッグが破損して排出に影響を及ぼす危険性を回避することができるようにする流体排出システム及びその排出補助装置を提供することであり、また、この構造が簡単であり、製造工程が良好であり、操作が簡単であり、コストを節減することができる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述技術的課題を解決するために、本発明の実施形態は、
ベースと、
前記ベースに取り付けられて伸縮部材が設けられる伸縮装置と、
前記伸縮部材に接続される接続部材と、を含む排出補助装置を提供する。
【0010】
本発明の実施形態は、
底端に設けられる排出口と上端に設けられる充填口とを有するライナーバッグと、
前記ライナーバッグを収容し、且つ前記排出口が取り付けられた排出通路を有する容器と、
前記ライナーバッグを操作可能に挟持し、前記ライナーバッグ内の液体を押圧するための押出し器と、
上記の排出補助装置と、を備え、
前記ベースは、前記容器の上方に前記伸縮装置及び前記接続部材を操作可能に支持し、且つ前記排出補助装置の接続部材は、前記ライナーバッグの上端に操作可能に接続される流体排出システムをさらに提供する。
【0011】
本発明の実施形態は、従来技術と比較して、ベースと、伸縮部材と、接続部材とを備え、ベースに伸縮部材を配置し、接続部材をライナーバッグに接続でき、ライナーバッグ内の液体が押し出された後、伸縮部材が接続部材を引き上げ、接続部材が駆動されて引き上げられて、押出し器から遠ざけることによって、ライナーバッグの押し出された部分が自由状態で押出し器の表面を覆い、押出し器内に巻き戻されてライナーバッグが損傷して排出に影響を及ぼす危険性を防止する。且つ、この構造は簡単で、製造工程が良く、操作が簡単で、コストを節約できる。
【0012】
一実施例では、前記伸縮部材が弾性部材である。
【0013】
一実施例では、前記弾性部材は、コイルばね又は引っ張りばねである。
【0014】
一実施例では、前記弾性部材がコイルばねである場合、前記伸縮装置は、前記ベースに接続されたハウジングを含み、前記コイルばねは、前記ハウジング内に設置され、且つ前記コイルばねの一端は前記ハウジングに接続され、前記コイルばねの他端は、前記ハウジングを貫通して前記接続部材に接続される。
【0015】
一実施例では、前記弾性部材が引っ張りばねである場合、前記引っ張りばねの伸縮方向と前記接続部材の運動方向とが予め設定された角度をなし、
前記伸縮装置は、前記引っ張りばねの一端と前記接続部材とを接続するフレキシブル部材を含み、前記引っ張りばねの他端が前記ベースに接続され、
前記ベースには、前記フレキシブル部材が迂回するための過渡軸と、前記引っ張りばねを受けるための受け部材とを有する。
【0016】
一実施例では、前記受け部材は、前記ベースに設けられた通路であり、前記通路の延在方向は、前記引っ張りばねの伸縮方向と一致する。
【0017】
一実施例では、前記引っ張りばねの伸縮方向が前記接続部材の運動方向と垂直である。
【0018】
一実施例では、前記接続部材は、スナップ箇所が設けられた吊り板を含む。
【0019】
一実施例では、前記スナップ箇所は、開口溝又は突出部材である。
【0020】
一実施例では、前記吊り板は、
前記伸縮装置に接続された板体と、
前記板体に接続され、前記板体と取り囲んで収容領域を形成するスナップ部材とを含み、前記スナップ箇所は、前記スナップ部材に設けられる。
【0021】
一実施例では、前記スナップ箇所は、開口溝又は突出部材である。
【0022】
一実施例では、前記スナップ箇所が開口溝である場合、前記開口溝は前記収容領域と連通する。
【0023】
一実施例では、前記開口溝の前記伸縮部材に向かう側が開口領域である。
【0024】
一実施例では、前記接続部材は、前記吊り板と前記伸縮装置とを接続するフックをさらに含む。
【0025】
一実施例では、前記ベースは、
前記伸縮部材に接続される接続軸と、
前記接続軸に接続された第1のブラケットと、
前記接続軸に接続され、且つ前記第1のブラケットとの間に少なくとも部分的に互いに離間して配置空間を形成する第2のブラケットとを含み、前記伸縮装置及び前記接続部材は、前記配置空間内に位置する。
【0026】
一実施例では、前記第1のブラケットは前記接続軸にヒンジ結合され、前記第2のブラケットは前記接続軸にヒンジ結合され、前記第1のブラケットと前記第2のブラケットは相対的に回動する。
【0027】
一実施例では、前記第1のブラケットの前記接続軸から離れた側に第1の固定部材が設けられ、前記第2のブラケットの前記接続軸から離れた側に第2の固定部材が設けられる。
【0028】
一実施例では、前記第1の固定部材は係止溝部材であり、且つ/又は、前記第2の固定部材は係止溝部材である。
【0029】
1つまたは複数の実施例は、それに対応する図面中の図によって例示的に説明され、これらの例示的な説明は、実施例の限定を構成するものではなく、図面中の同じ参照数字番号を有する要素は類似した要素として表され、図面中の図は、特別な説明がない限り、比例制限を構成しない。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】
図1は本発明の一実施例における排出補助装置の斜視図である。
【
図2】
図2は本発明の一実施例における排出補助装置の側面図である。
【
図3】
図3は本発明の一実施例における吊り板の構成概略図である。
【
図4】
図4は本発明の他の実施例における排出補助装置の構成概略図である。
【
図5】
図5は本発明の一実施例における流体排出システムの斜視図である。
【
図6】
図6は本発明の一実施例における流体排出システムがライナーバッグを押し出し始める側面図である。
【
図8】
図8は本発明の一実施例におけるライナーバッグの充填口の構成概略図である。
【
図9】
図9は本発明の一実施例におけるライナーバッグ内の一部の液体が押し出された後の流体排出システムの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
ここで、1、ベース;11、第1のブラケット;12、第2のブラケット;13、接続軸;10、配置空間;110、第1の固定部材;120、第2の固定部材;8、通路;20、伸縮装置;2、伸縮部材;22、過渡軸;23、長縄;3、接続部材;31、板体;32、スナップ部材;321、第1の側板;322、第2の側板;323、メイン板、320、開口溝;30、収容領域;310、吊り孔;33、フック;4、吊りリング;5、ライナーバッグ;51、充填口;511、フランジ;512、接合口、5120、位置決め段差面;6、容器;61、排出通路;7、押出し器;71、ロール軸、72、ロール軸。
【0032】
本発明の実施例の目的、技術法案、および利点をより明確にするために、以下では、本発明の各実施形態について、添付の図面を結合して詳細に説明する。しかしながら、当業者は、本発明の各実施形態において、読者に本出願をより良く理解させるために多くの技術的詳細が提出されていることを理解できる。しかし、これらの技術的詳細及び以下の各実施形態に基づく種々の変更及び修正がなくても、本出願で保護を請求する技術方案を実現することができる。
【0033】
以下の説明では、開示されたさ各実施例を説明する目的から、開示された各実施例を完全に理解するために、何らかの具体的な詳細を記載する。但し、当業者は実施例がこれらの具体的な詳細のうちの1つまたは複数なしに実施されてもよいことを認識するべきである。他の場合では、実施例の説明を不必要に曖昧にすることを避けるために、本出願に関連する周知のデバイス、構造、および技術は詳細に示されないか、または記載されない可能性がある。
【0034】
文脈で特に必要とされない限り、明細書および請求の範囲を通して、「備える」という言葉とそのバリエーション、例えば「含む」や「有する」などの用語は、オープンで包括的な意味と理解するべきであり、すなわち、「含むが、これらに限定されない」と解釈されるべきである。
【0035】
以下、本発明の目的、特徴および利点をよりよく理解するために、図面に結合して本発明の各実施例について詳細に説明する。図面に示される実施例は、本発明の保護範囲を限定することを意図するものではなく、単に本発明の技術方案の本質的な精神を説明することを理解するべきである。
【0036】
明細書全体にわたる「一つの実施例」または「一実施例」への言及は、実施例に説明される特定の特点、構造、または特徴が少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。そのため、明細書全体の各箇所での「一つの実施例では」または「一実施例では」の表現は、必ずしもすべてが同じ実施例を指しているわけではない。また、特定の特点、構造、または特徴が1つまたは複数の実施例で任意の方法で組み合わせることができる。
【0037】
本明細書および添付の請求の範囲で使用されるように、単数形「一」および「前記」は、文脈がそうでないことを明確に記載しない限り、複数の指示対象も含む。「または」という用語は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、「および/或いは」を含む意味で一般的に使用されることである。
【0038】
以下の記載では、本発明の構成及び動作形態を明確に示すために、多くの方向性の語を用いて説明するが、「前」、「後」、「左」、「右」、「外」、「内」、「外を向く」、「内を向く」、「上」、「下」などの語は、限定的な語ではなく、便宜上の語として理解されるべきである。
【0039】
用語の説明
中型バルク容器:複合型中型バルク容器(以下IBC容器と呼ぶ)は国際範囲内で食品、生化学、医薬、化学工業などの業界に広く使われている包装ターンアラウンド容器である。IBCコンテナバレル(Container barrel)は何度でも再利用できるため、充填、貯蔵と輸送時に明らかな優勢を備えて、しかも円形バレルと比べて、IBCコンテナバレルは35%の貯蔵空間を節約することができ、サイズはISO標準に符合して、無菌充填に適用するだけでなく、箱体はコンパクトで、大量の安全で効率的な貯蔵に便利で、そのため大量に液体と、顆粒と、薄片などの形態の材料の輸送、包装、貯蔵過程に応用することができる。現在、現存する規格は820L、1000L、1250Lの3種類であり、通常の場合、その構成はプラスチック製の内容器(ライナーバッグ)、容器、押出し器を含み、ライナーバッグの上端に充填口が設けられ、ライナーバッグの底端に排出口が設けられ、排出口を容器における排出通路に接合し、押出し器がライナーバッグを押圧してライナーバッグ内の液体を排出口から排出する。
【0040】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1および
図2に示すように、本発明の実施例は、ベース1と、伸縮装置20と、接続部材3とを含む排出補助装置に関する。伸縮装置20は、ベース1上に設けられ、伸縮部材2が設けられ、接続部材3は、前記伸縮部材2に接続され、且つ前記伸縮部材2によって引っ張られて引き上げられる。ベース1は、
図5に示すように、容器6の上端に配置されてもよいし、地面に配置されてもよく、容器6の上方に伸縮部材2と、ライナーバッグ5の上端に接続する接続部材3とを位置させる。
【0041】
上記内容から、ベース1と、伸縮装置20と、接続部材3とを備え、ベース1に伸縮装置20を配置し、接続部材3をライナーバッグ5に接続でき、ライナーバッグ5内の液体が押し出された後、伸縮部材2が接続部材3を引き上げ、接続部材3が駆動されて引き上げられて、押出し器7から遠ざけることによって、ライナーバッグ5の押し出された部分が自由状態で押出し器7の表面を覆い、押出し器7内に巻き戻されてライナーバッグ5が損傷して排出に影響を及ぼす危険性を防止することが分かる。且つ、この構造は簡単で、製造工程が良く、操作が簡単で、コストを節約できる。
【0042】
さらに、
図1、
図2、
図5に示すように、ベース1は、接続軸13と、容器6の上方に架設された第1のブラケット11および第2のブラケット12とを備える。接続軸13が伸縮装置20に接続され、第1のブラケット11が接続軸13に接続され、第2のブラケット12が接続軸13に接続される。第2のブラケット12と第1のブラケット11との間は、少なくとも一部が互いに離間して配置空間10が形成され、配置空間10内に伸縮装置20と接続部材3とが位置する。第1のブラケット11及び第2のブラケット12は、地面に載置されてもよいことを理解すべきである。
【0043】
また、
図1及び
図2に示すように、第1のブラケット11は接続軸13にヒンジ結合され、第2のブラケット12は接続軸13にヒンジ結合され、且つ第1のブラケット11と第2のブラケット12とは相対的に回動する。これにより、第1のブラケット11と第2のブラケット12との間の角度を調整することができ、ベース1は異なる種類の容器6に適用することができる。
【0044】
さらに、
図1及び
図2に示すように、第1のブラケット11の接続軸13から遠く離れた側に第1の固定部材110が設けられ、第2のブラケット12の接続軸13から遠く離れた側に第2の固定部材120が設けられる。第1の固定部材110は容器6の第1の側辺に接続され、第2の固定部材120は容器6の第2の側辺に接続され、第1のブラケット11と第2のブラケット12とを位置決めする。
【0045】
好ましくは、
図1及び
図2に示すように、第1の固定部材110は係止溝部材であり、第2の固定部材120は係止溝部材である。第1の固定部材110は第1の側辺を係止し、第2の固定部材120は第2の側辺を係止する。第1の固定部材110は、クリップやネジなどのロック部材として設置されてもよいし、第1の固定部材110は、クリップやネジなどのロック部材として設置されてもよいと理解される。
【0046】
ベース1は、
図4に示すように、矩形柱フレームであってもよいし、円柱フレームなどであってもよいことが理解され、ここでは詳しく説明しない。
【0047】
さらに、
図2及び
図4に示すように、伸縮部材2は弾性部材である。
【0048】
好ましくは、
図1および
図2に示すように、弾性部材はコイルばねであり、伸縮装置20は、ベース1に接続されたハウジングを含み、前記コイルばねは、前記ハウジング内に配置され、且つコイルばねの一端がハウジングに接続され、コイルばねの他端がハウジングを貫通して接続部材3に接続される。ハウジングは、接続部材3に引張りロープで接続する。
【0049】
他の実施例では、
図4に示すように、伸縮部材2は引っ張りばねであり、ベースは長方形のベースであり、ベース1の上部には水平方向に延びる通路8が形成され、引っ張りばねは通路8内に水平方向に配置されている。伸縮装置20は、引っ張りばねの一端と接続部材3とを接続するフレキシブル部材23を備え、フレキシブル部材23は、長縄又はチェーンであってもよい。引っ張りばねの他端は、直接ベース1に接続してもよいし、長縄や鎖などの部材を介してベース1に接続してもよい。ベース1は、フレキシブル部材23を迂回させるための過渡軸22を有し、フレキシブル部材23は過渡軸22を迂回して接続部材3に接続されている。ライナーバッグ5内の液体が押し出され、ライナーバッグ5の液体が押し出された部分が軽くなり、引っ張りばねがフレキシブル部材23を引っ張り、フレキシブル部材23が過渡軸22に沿って運動してライナーバッグ5の液体が押し出された部分を引き上げ、液体が押し出されながらライナーバッグ5が引き上げられる。上記構成では、引っ張りばねの伸縮方向と接続部材3の運動方向とは垂直であるが、引っ張りばねの伸縮方向は接続部材3と30°、40°又は60°等のより多くの角度をなすことが理解され、ここでは具体的には限定しない。対応するベース1における通路角度が対応して変化する。ベースに引っ張りばねが配置される受け台等の部品を配置してもよい。
【0050】
また、伸縮部材は、他の機械部品組合せ構造であってもよい。
【0051】
さらに、
図1及び
図2に示すように、ベース1の接続軸13には吊りリング4が設けられ、伸縮装置203には吊りリング4に引っ掛かるフックが設けられる。
【0052】
また、
図1、
図2、
図3に示すように、接続部材3は吊り板を備え、吊り板にスナップ箇所が設けられ、スナップ箇所にライナーバッグ5の上端が取り付けられる。ライナーバッグ5内の液体が徐々に押し出されると、コイルばねの巻き力が吊り板を引っ張て上昇させ、吊り板によって、ライナーバッグ5の液体が押し出された部分が引き上げられる。
【0053】
好ましくは、
図3に示されるように、スナップ箇所は開口溝320である。具体的には、吊り板は伸縮部材2に接続された板体31と、板体31に接続されたスナップ部材32とを備え、板体31とスナップ部材32とは一体成形されてもよいし、ボルトで接続されてもよいし、溶接されてもよい。スナップ部材32は、第1の側板321と、第1の側板321に対向して配置される第2の側板322と、第1の側板321と第2の側板322とを接続するメイン板323とを有し、第1の側板321と第2の側板322はいずれも板体31と接続し、メイン板323は板体31から離間し、スナップ部材32は板体31と取り囲んで収容領域30を形成する。スナップ部材32には、収容領域30に連通する開口溝320が設けられ、開口溝320は、伸縮部材2に向かう側が開口領域である。一実施例では、
図5、
図6、
図7、
図9に示すように、ライナーバッグ5の底端に排出口が設けられ、ライナーバッグ5の上端に充填口51が設けられ、充填口51からライナーバッグ5に液体を注入することができ、使用時に排出口から液体が排出される。
図7、
図8および
図9に示すように、充填口51は、フランジ511と、フランジ511に接続された接合口512とを有し、接合口512の口径はフランジ511の直径よりも小さく、接合口512の周囲には位置決め段差面5120が設けられる。取り付けの際には、接合口512は、開口溝320の開口領域に沿って、開口溝320の中に滑り落ち、接合口512は収容領域30内に位置し、フランジ511の接合口512に向かう側はメイン板323に当接し、開口溝320の側壁が位置決め段差面5120に係止されることにより、ライナーバッグ5は、吊り板に接続され、吊り板が伸縮部材2に引っ張られて上昇するときに、ライナーバッグ5の押し出された液体部分が吊り板に引っ張られて一緒に上昇することができる。この構造は簡単で、取り付けが便利で、コストが低い。
【0054】
スナップ箇所は、吊り板に設けられたフックやタイトスナップリング等の突出部材であってもよく、フックはライナーバッグ5の上端に引っ掛かり、タイトスナップリングは接合口512に係合することができることが理解される。吊り板がフラット板やその他の構造であってもよい。また、
図1、
図2、
図3に示すように、板体31に伸縮部材2を吊るための吊り孔310が設けられ、伸縮装置20をフックで吊り孔310に直接引っ掛けてもよいし、吊り板を上昇させる際にバランスよく上昇するように吊り孔310をロープで接続してもよい。
【0055】
さらに、
図1に示すように、接続部材3は、吊り板と、吊り板に引っ掛けられて伸縮装置2020に接続されるフック33とを備える。
【0056】
また、接続部材3は、クリップ、ロープ、フック等の部材であってもよく、ライナーバッグ5の上端を固定する。
【0057】
他の実施例では、伸縮部材2は、ハンドル車、巻軸、引張りロープのような機械的な組合せ構造としてもよく、ハンドル車は巻軸に接続され、引張りロープは巻軸と接続部材3とを接続する。ライナーバッグ5の液体が押し出された部分を引き上げる必要がある場合には、ハンドル車を振って巻軸を回転させて引張りロープを巻き上げ、その際に接続部材3が引き上げられ、ライナーバッグ5の液体が押し出された部分も引き上げられる。また、伸縮部材2は、引張りロープ、アダプタ輪、配重金属ブロックを含んでもよい、ベース1の上部にアダプタ輪を取り付け、引張りロープはアダプタ輪を迂回して、一端が接続部材3に接続し、他端が配重金属ブロックに接続し、ライナーバッグ5内の液体が徐々に押し出される過程で、配重金属ブロックが徐々に下降して引張りロープを引っ張り、引張りロープが接続部材3を上昇させて、ライナーバッグ5の液体が押し出された部分も引き上げられる。
【0058】
本発明はまた、
図5~
図9に示すように、ライナーバッグ5と、容器6と、押出し器7と、排出補助装置とを含む流体排出システムを提供する。ライナーバッグ5は容器6内に配置され、容器6はライナーバッグ5の排出口が取り付けられた排出通路61を有し、押出し器7がライナーバッグ5を挟持してライナーバッグ5内の液体を押出する。排出補助装置のベースは容器6上に設置され、ベース1は容器6の上方に伸縮装置20と接続部材3とを支持し、排出補助装置の接続部材3はライナーバッグ5の上端に接続されている。押出し器7がライナーバッグ5内の液体を押出す際に、ライナーバッグ5内の液体が排出口を介して排出通路61から排出され、排出補助装置がライナーバッグ5の液体が押し出された部分を引き上げて、ライナーバッグ5の液体が押し出された部分を押出し器7から遠ざける。押出し器7は、ロール軸71およびロール軸72を含み、ライナーバッグ5内の液体を排出する必要がある場合には、ロール軸71とロール軸72とをライナーバッグ5に挟持し、駆動装置の駆動により、この一対の押出し部材は、ロール軸71とロール軸72とが相対的に逆回動するなどの相対運動をしてライナーバッグ5に押出し力を与えることで、ライナーバッグ5内の液体を押出し排出し、液体排出中にライナーバッグ5内の液体が減少することに伴い、駆動装置の駆動により2本のロール軸が自動的に液面が下降することに伴い、液体を押出する。押出し器7の具体的な構成は、出願番号2019102132760の特許出願書類中の押出し器7を参照することができ、ここでは詳しく述べない。
【0059】
以上、本発明のより良い実施例について詳細に説明したが、必要に応じて、様々な特許、出願、および出版物の態様、特徴、および概念を使用して追加の実施形態を提供するために、実施例の態様を修正することができることが理解されるべきである。
【0060】
上記の詳細な説明を考慮して、これらおよび他の変更を実施例に加えることができる。一般的に、請求の範囲では、使用される用語は説明および請求の範囲に開示された特定の実施例に限定されると考えられるべきではなく、これらの請求の範囲が享受するすべての同等範囲とともにすべての可能な実施例を含むと理解されるべきである。
【0061】
当業者は、上記の各実施形態は、本発明を実施するための具体的な実施例であり、実際の適用においては、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、形式的および詳細的に様々な変更が可能であることを理解することができる。
【国際調査報告】