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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-15
(54)【発明の名称】ラベル貼付設定キット
(51)【国際特許分類】
   B65C 9/06 20060101AFI20230807BHJP
【FI】
B65C9/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023504535
(86)(22)【出願日】2021-07-22
(85)【翻訳文提出日】2023-03-20
(86)【国際出願番号】 US2021042683
(87)【国際公開番号】W WO2022020541
(87)【国際公開日】2022-01-27
(31)【優先権主張番号】63/055,705
(32)【優先日】2020-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】512049328
【氏名又は名称】アンハイザー・ブッシュ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】アンディー・ジェイソン・カナディ
【テーマコード(参考)】
3E095
【Fターム(参考)】
3E095AA07
3E095CA01
3E095DA47
3E095DA48
3E095DA54
3E095FA06
3E095FA13
(57)【要約】
本発明は、中心線伝送法及び/又は先縁判別法とラベルをボトル頚部に完全に付着させるためにラベルを“拭き取る”アプリケーションローラ及びパッドとを利用して、ラベルをボトル頚部及び/又はボトル本体に提供するスペンダープレートを位置合わせするために利用されるキットを提供する。キットは、スクライブボトルと位置合わせツールと位置合わせバーとを含んでいる。これら構成部品は、一貫して繰り返しスペンダープレート並びに/又はアプリケーションローラ及びパッドを位置合わせるようとする技術者の助けとなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベル貼付機を位置合わせするためのキットであって、
スクライブボトルであって、前記スクライブボトルの上側部分に指標マークを含んでいる前記スクライブボトルと、
位置合わせツールであって、前記位置合わせツールの本体から下方に突出している1つ以上のポスト部材を含んでいる前記位置合わせツールと、
位置合わせバーであって、前記位置合わせバーの端部それぞれに位置決めされている少なくとも2つの開口部を含んでいる前記位置合わせバーと、
を備えている前記キットにおいて、
前記位置合わせツールと前記スクライブボトルとが、前記ラベル貼付機のスペンダープレートを位置合わせし、前記位置合わせバーが、前記ラベル貼付機のローラ及びパッドを位置合わせすることを特徴とするキット。
【請求項2】
前記位置合わせツールが、前記位置合わせツールの前記本体から外方に突出している延長ロッドを含んでおり、
前記スクライブボトルが、前記スクライブボトルの下側部分にキャビティを含んでいることを特徴とする請求項1に記載のキット。
【請求項3】
前記延長ロッドが前記スクライブボトルの前記キャビティに受容され、且つ、1つ以上の前記ポスト部材が前記ラベル貼付機に関連するテーブルに接触している場合に、前記スペンダープレートが、前記スペンダープレートを前記スクライブボトルの前記指標マークに沿って配置することによって位置合わせされることを特徴とする請求項2に記載のキット。
【請求項4】
1つ以上の前記ポスト部材が、前記延長ロッドに対して略垂直に位置決めされていることを特徴とする請求項2に記載のキット。
【請求項5】
前記位置合わせバーが、1つ以上のJ字状フック部材を含んでおり、
前記J字状フック部材が、前記ローラと前記パッドとの位置合わせの際に、前記ラベル貼付機に設けられたベルの所定の位置に前記位置合わせバーを保持することを特徴とする請求項1に記載のキット。
【請求項6】
1つ以上の前記J字状フック部材が、前記位置合わせバーの少なくとも2つの前記開口部に受容されることを特徴とする請求項5に記載のキット。
【請求項7】
スペンダープレートを含んでいるラベル貼付機を位置合わせするためのキットであって、
下側部分と前記下側部分に位置決めされているキャビティとを含んでいるスクライブボトルと、
本体と前記本体から略垂直の角度で突出している延長ロッドとを含んでいる位置合わせツールと、
を備えている前記キットにおいて、
前記位置合わせツールの前記延長ロッドが、前記ラベル貼付機の前記スペンダープレートが位置合わせされた場合に、前記スクライブボトルの前記キャビティに受容されることを特徴とするキット。
【請求項8】
前記スクライブボトルが、前記スクライブボトルの上側部分に位置決めされている指標マークを含んでおり、
前記スペンダープレートの縁部が、前記スペンダープレートの位置合わせの際に、前記指標マークと位置合わせされることを特徴とする請求項7に記載のキット。
【請求項9】
前記位置合わせツールが、前記延長ロッドの前記本体から下方に延在している少なくとも2つのポスト部材を含んでおり、
少なくとも2つの前記ポスト部材が、前記延長ロッドに対して略垂直に配置されていることを特徴とする請求項7に記載のキット。
【請求項10】
ラベル貼付機のローラ及びパッドを位置合わせするためのキットであって、
前記キットが、位置合わせバーであって、前記位置合わせバーの端部それぞれに位置決めされている少なくとも2つの開口部と、バネを含む少なくとも2つのJ字状フック部材とを含んでいる前記位置合わせバーを備えており、
少なくとも2つの前記J字状フック部材が、少なくとも2つの前記開口部に選択的に挿入可能とされ、
少なくとも2つの前記J字状フック部材が、前記ローラ及び前記パッドの位置合わせの際に、前記ラベル貼付機のベルに係合することを特徴とするキット。
【請求項11】
少なくとも2つの前記J字状フック部材の前記バネが、前記ローラ及び前記パッドの位置合わせの際に、前記位置合わせバーを前記ベルに保持することを特徴とする請求項10に記載のキット。
【請求項12】
前記位置合わせバーが、所定のマークを含んでおり、
前記所定のマークが、前記ローラが前記位置合わせバーの前記所定のマークと位置合わせされた場合に、前記ラベル貼付機の前記ローラ及び前記パッドが適切に位置合わせされるように位置決めされていることを特徴とする請求項10に記載のキット。
【請求項13】
ボトルラベル貼付機の構成部品を位置合わせするための方法であって、前記ボトルラベル貼付機が、サーボボトルプレートとテーブルとベルとスペンダープレートとローラとを含んでいる、前記方法において、
スクライブボトルを前記サーボボトルプレートに配置するステップと、
位置合わせツールの延長ロッドが前記スクライブボトルのキャビティに受容されるように、前記位置合わせツールを位置決めするステップと、
前記位置合わせツールから延在している2つのポスト部材が、サーボボトルプレートが配置された前記テーブルに当接するように、前記サーボボトルプレート及び前記位置合わせツールを調整するステップと、
前記スペンダープレートが前記スクライブボトルに位置決めされた指標マークと位置合わせされるように、前記スペンダープレートの縁部の位置を調整するステップと、
少なくとも2つの開口部を有している位置合わせバーを前記ベルのフレア状部分に配置するステップと、
1つ以上のJ字状フック部材を前記ベルに固定するステップと、
前記ローラが前記位置合わせバーの所定のマークと位置合わせされるように、前記ローラを調整するステップと、
を備えていることを特徴とする方法。
【請求項14】
前記方法が、前記ポスト部材が前記テーブルに当接するように配置された後に前記テーブルから前記位置合わせツールを取り外すステップを含んでいることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
1つ以上の前記J字状フック部材が前記ベルに固定された後に、1つ以上の前記J字状フック部材のバネが前記位置合わせバーを所定位置に保持することを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記方法が、1つ以上の前記J字状フック部材を前記位置合わせバーの少なくとも2つの前記開口部に挿入するステップを含んでいることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項17】
ボトルラベル貼付機のスペンダープレートを位置合わせするための方法であって、前記ボトルラベル貼付機が、サーボボトルプレートとテーブルとを含んでいる、前記方法において、
前記サーボボトルプレートのキャビティにスクライブボトルを配置するステップと、
位置合わせツールの延長ロッドが前記スクライブボトルのキャビティに受容されるように、前記位置合わせツールを配置するステップと、
前記位置合わせツールの2つのポスト部材が、前記サーボボトルプレートが配置された前記テーブルに当接するまで、前記スクライブボトルを回転させ、前記位置合わせツールに圧力を作用させるステップと、
前記スペンダープレートが前記スクライブボトルに位置決めされた指標マークと位置合わせされるように、前記スペンダープレートの一部分を調整するステップと、
を備えていることを特徴とする方法。
【請求項18】
前記ポスト部材が前記テーブルと当接するように配置された後に、前記位置合わせツールが取り外されることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項19】
ボトルラベル貼付機のローラ及びパッドを位置合わせするための方法であって、前記ボトルラベル貼付機が、フレア状部分を有しているベルを含んでいる、前記方法において、
少なくとも2つの開口部を有している位置合わせバーを提供するステップと、
前記位置合わせバーの少なくとも2つの前記開口部に選択的に受容可能とされる1つ以上のJ字状フック部材を提供するステップと、
前記位置合わせバーを前記ベルの前記フレア状部分に配置するステップと、
1つ以上の前記J字状フック部材を前記ベルに固定するステップと、
前記ローラが前記位置合わせバーの所定のマークと位置合わせされるように、前記ボトルラベル貼付機の前記ローラを調整するステップと、
を備えていることを特徴とする方法。
【請求項20】
前記方法が、1つ以上の前記J字状フック部材を前記位置合わせバーの少なくとも2つの前記開口部に挿入するステップを含んでいることを特徴とする請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、米国仮特許出願第63/055705号明細書に基づく優先権を主張するものであり、当該明細書のすべての開示事項が、参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
本発明は、ボトルのラベル貼付に関する。より具体的には、本発明は、スペンダープレートが感圧式ラベルの貼付を簡便にすると共に繰り返し位置決め可能とするように、ボトルラベル貼付システムを調整するために利用されるボトルラベル貼付システムに関する。
【背景技術】
【0003】
アルコール飲料やノンアルコール飲料等は、“首長状”(longneck-style)のボトルとされる場合がある。これらボトルは、典型的には飲料物の銘柄を示すために、ボトルの頚部にラベル貼付される。このようなラベルは、接着剤を事前に含んでいる“感圧式ラベル”として貼付される場合がある。
【0004】
感圧式ラベルは、十分な圧力が作用した場合にボトルに粘着する。ボトルとラベルとの結合の程度は、接着剤をボトルの表面に塗布するために利用された圧力の大きさの影響を受ける。典型的には、感圧式ラベルは、ラベルを少なくとも部分的にボトルの頚部の周囲に配置させるためのスペンダープレートを含むラベル貼付装置を利用して貼付される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
好ましくないことであるが、頻繁に利用すると、ラベル貼付装置の様々な構成部品の位置がずれる場合がある。様々な構成部品としては、スペンダープレート、集合体(aggregate)(及び当該集合体にサーボ位置決めされた様々なボトル)、並びにラベルに作用するローラ及びパッドが挙げられる。ラベル貼付システムの構成部品を再度位置合わせする工程は、多くの試行錯誤を必要とする骨の折れる工程である。簡便で繰り返し行うことができる解決策が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ラベル貼付機の機械部品について正確な位置を適切に設定するツールキットを提供する。特に、キットは、(1)ラベルをボトルの頚部面及び本体表面に貼付するスペンダープレートの縁部について、及び(2)ラベル貼付機の関連するアプリケーションローラ及びアプリケーションパッドについて、位置を設定する。ラベル貼付機の構成部品の位置合わせを調節する際に利用者を支援するために、キットは、スクライブボトルと位置合わせツールと位置合わせバーとJ字状フック部材とを含んでいる。
【0007】
位置合わせの際に、スクライブボトルは、ラベル貼付機のサーボボトルプレートに載置されている。スクライブボトルは、一般にラベル貼付機と共に利用されるボトルと略同一の大きさ及び形状を有している。スクライブボトルと位置合わせバーとは、スペンダープレートを適切に位置合わせするために共に利用される。位置合わせツールは、位置合わせツールの延長ロッドがラベル貼付機に向かって突出するように、ラベル貼付機の外周に固定されている。延長ロッドは、調整ツールとスクライブボトルとの両方の適切な位置合わせを補助するように、スクライブボトルのキャビティに受容される。スクライブボトルの位置合わせが完了した後に、技術者は、位置合わせツールを取り外す。最後に、技術者は、スペンダープレートの縁部をスクライブボトルの上側部分に位置する指標マークと位置合わせする。スペンダープレートの縁部が指標マークと位置合わせされた後に、スペンダープレートが適切に位置合わせされることが望ましい。
【0008】
スペンダープレートが位置合わせされると、技術者は、ラベルをボトルの上側部分に付着させるためのアプリケーションローラ及びパッドを適切に位置合わせするために、位置合わせバーを利用する。位置合わせバーは、技術者が位置合わせバーをラベル貼付機に取り付けた場合に視認可能となる所定のマークを含んでいる。調整プロセスの際に、技術者は、ローラを適切に位置合わせするために、ラベル貼付機のローラを位置合わせバーに配置された所定のマークと位置合わせする。
【0009】
キットを利用することによって、スペンダープレート及びローラについての位置合わせが、ラベル貼付機のすべての構成部品が適切に位置合わせされるまで、技術者の希望する回数で繰り返すことができる。
【0010】
本発明の様々な実施例を良好に理解するために、添付図面には参照符号が付されている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の示唆に従ったラベル貼付機設定キットを表わす。
図2図1に表わすキットの位置合わせツール及びスクライブボトルを表わし、図2では、スクライブボトルが、ラベル貼付機の標準的な動作の際に関連するスペンダープレートを位置決めするためのボトルテーブルに載置されている。
図3】必要な位置合わせと、図1及び図2に表わすキットのスクライブボトルがボトルテーブルに載置されている位置とを表わす。
図4】スペンダープレートの縁部がスクライブボトルに位置合わせされていることを示す。
図5】アプリケーションローラが図1に表わすキットの位置合わせバーに位置合わせされていることを示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、様々な変更及び代替的な実施形態に修正および代替形態の影響を受け易いが、本発明の特定の実施例は、図面に例示的に表わされ、本明細書にて詳述される。しかしながら、本出願で示す図面及び詳細な説明は、本発明を開示された特定の実施例に限定することを意図する訳ではなく、逆に、本発明の技術的思想及び技術的範囲に属するすべての変更、均等な形態、代替的な形態の保護を意図することに留意すべきである。
【0013】
本発明について図面を参照しつつ説明するが、本明細書全体を通して、類する参照符号は類する構成要素を示している。本発明の特徴を明確に説明するために、構成要素同士の比例関係は、図面において必ずしも維持されている訳ではない。図面に含まれる如何なる寸法も例示にすぎず、図面に示す寸法以外の寸法であっても本発明の技術的範囲に属することに留意すべきである。
【0014】
本発明について、本発明を実施可能な特定の実施例を参照しつつ説明する。実施例は、当業者が本発明を実施可能となるように、本発明の実施態様を十分に詳細に説明するためのものである。他の実施例であっても利用可能であり、本発明の技術的範囲から逸脱しない限り変更可能である。本発明は特許請求の範囲によって定義されるので、発明の詳細な説明は限定的な意味で解釈するべきではなく、特許請求の範囲によって付与される発明の均等物の範囲を限定するべきではない。
【0015】
最初に図1を参照すると、ラベル貼付設定キット1(以下において、“キット1”と呼称する)が図示されている。キット1は、一般に、キャビティ7をさらに含むスクライブボトル5と、延長ロッド12と位置合わせバー15とJ字状フック部材20とをさらに含む位置合わせツール10と、を含んでいる。スクライブボトル5と位置合わせツール10とが、ラベル貼付機のスペンダープレートの位置合わせを調整するために利用される。対照的に、位置合わせバー15とJ字状フック部材20とは、(J字状フック部材20が位置合わせバー15の開口部21に受容されている場合に)ラベル貼付機のアプリケーションローラの位置を調整するために利用される。また、キット1は、利用可能な状態となるまで上述の構成部品を格納するためのケース部材25を含んでいる。
【0016】
スクライブボトル5は、通常運転の際にラベル貼付機と共に利用されるボトルと略同一の大きさを有している。同様に、位置合わせツール10と位置合わせバー15とJ字状フック部材20とは、ラベル貼付機の様々な構成部品と連動するような、且つラベル貼付機の様々な構成部品と近似的に位置合わせされるような近似的な大きさとされる。従って、本発明の代替的な実施例では、キット1の構成部品の大きさが、当該構成部品が他のラベル貼付装置を適切に調整するように変更される場合がある。さらに、本発明のさらなる他の実施例では、開口部21の位置と開口部21の数量とが、さらなるほかのラベル貼付機を収容するために異なる場合がある。
【0017】
図2及び図3を参照すると、キット1を利用する場合には、スクライブボトル5が、ラベル貼付機35に関連するサーボボトルプレート30に載置される。サーボボトルプレート30は、ラベル貼付機35のテーブル37の上に位置決めされている。スクライブボトル5は、スクライブボトル5の上側部分40が当該上側部分40を受容するように構成されているベル45に受容されるように配置されている。ラベル貼付機35の標準的な運転の際には、ベル45は、ラベル貼付すべきボトルの上側部分を受容且つ固定する。スクライブボトル5の下側部分50は、当該下側部分50がサーボボトルプレート30のキャビティ55の内部に受容及び固定されるように、サーボボトルプレート30に載置されている。
【0018】
次に、位置合わせツール10が、位置合わせツール10の(図3に最良に表わす)延長ロッド12がスクライブボトル5に向かって突出するように且つスクライブボトル5の(図1に表わす)キャビティ7に受領されるように配置される。キャビティ7は、スクライブボトル5の下側部分50の内部に位置決めされているが、他の位置に設けられていても良い。最初に位置合わせツール10を配置した後に、作業員は、(サーボボトルプレート30を回転させることによって、又はスクライブボトル5自体を回転させることによって)スクライブボトル5を回転させる。(位置合わせツール10の本体71から下方に突出している)2つのポスト部材70が、サーボボトルプレート30が固定されたテーブル37に接触するまで、作業員は、回転方向に力を作用させ続ける。ポスト部材70は、延長ロッド12に対して略垂直とされる。本発明の代替的な実施例では、当業者であれば理解可能であるように、位置合わせツール10は1つ以上のポスト部材71を有している。ポスト部材70がテーブル37に接触すると、好ましくは、スクライブボトル5が、ラベル貼付機35のスペンダープレートを位置合わせするために利用されるように位置決めされる。従って、位置合わせツール10は、テーブル37から取り外される。スクライブボトル5がこのような位置に配置されている場合には、(当該実施例では垂直線として実現されているが、他の実施形態であっても良い)指標マーク80が、スクライブボトル5の上側部分40の中央に位置決めされている。
【0019】
スクライブボトル5を取り外すこと無く、作業員は、(図示しない)集合体と当該集合体に関連するサーボボトルプレート30とを標準的な動作位置に載置させる。その後に図4に表わすように、作業員は、スペンダープレート85を指標マーク80と位置合わせする。スペンダープレート85を位置合わせするために、作業員は、スペンダープレート85の縁部86が指標マーク80と位置合わせされるまでスペンダープレート85の縁部86のピッチ、ヨー、及びロールを調整するために、既知の理解された技術を利用することができる。作業員は、テーブル37の周囲に配置された他のスペンダープレート(図示しない)を調整するために、上述のプロセスを継続する。スペンダープレート85それぞれが十分に調整されると、作業員は、ラベル貼付機35の運転を開始する前に、スペンダープレート85を所定位置にロックする。
【0020】
キット1は、スペンダープレートの位置を調整することに加えて、アプリケーションローラの位置と最初にラベル(図示しない)がボトルの上側部分に貼付された後にラベルをボトルの上側部分に接着するために利用されるパッドの位置とを調整するために利用される。より具体的には、図5に表わすように、位置合わせバー15とJ字状フック部材20とが、位置合わせバー15がベル45のフレア状部分90に載置されるように、且つ、J字状フック部材20がベル45に取り付けられるように、ベル45に取り付けられる。さらに、J字状フック部材20は、位置合わせバー15の開口部21(図示しない)に受容される。開口部21は、J字状フック部材20が開口部21に受容された状態でJ字状フック部材20がベル45に係合するように、位置合わせバー15の端部95それぞれに位置決めされている。J字状フック部材20には、バネが装填されており、これにより、位置合わせバー15が位置決めされると、J字状フック部材20のバネ100が位置合わせバー15に力を作用させることによって、位置合わせバー15は、ベル45に接触した状態で所定位置に維持されるようになる。位置合わせバー15が少なくとも2つのベル45に隣接するように位置合わせバー15が位置決めされると、ローラ105は、位置合わせバー15に配置された所定のマーク(図示しない)と位置合わせされるように調整される。位置合わせバー15の所定のマークは、ローラ105(及び関連するパッド)を適切な位置に位置合わせするように最初に位置決めされる。
【0021】
このような位置合わせプロセスは、ローラ105それぞれがベル45に対して適切に位置決めされるように、ラベル貼付機35の周りで繰り返される。位置合わせプロセスが完了すると、ラベル貼付機35は、ボトルの上側部分にラベルを貼付し、さらには、中心線伝送法(centerline transfer method)を利用してラベルがボトルの中心に貼付された後に、ローラ105と共にラベルを“しっかりと拭き取る”。
【0022】
技術者の要望に応じて、キット1は、スペンダープレート調整プロセス並びにローラ及びパッド調整プロセスを互いから独立して実行するために利用される。また、技術者は、位置合わせプロセスを同時に実行する。技術者は、自身の判断で、ラベル貼付機の何れの構成部品が位置合わせを必要としているのか判定し、必要に応じて適切な位置合わせプロセスを選択する。
【0023】
上述の事項から理解されるように、本発明の様々な実施例が、すべての目的を達成し、上述の利益を、本発明に係る構造に固有の明白なさらなる他の利益と共に得るために良好に適用される。本発明の実施例の特定の特徴及びその部分的な組み合わせは、有用であり、他の特徴及び部分的な組み合わせと無関係に実施することができることに留意すべきである。本発明の多くの実施可能な実施例が、本発明の技術的思想及び技術的範囲から逸脱することなく実施可能であるので、本明細書に記載の又は添付図面に表わすすべての開示事項が、限定的ではなく例示的に解釈されるべきである。上述の及び図面に表わす様々な構成が、例示的にのみ提示されており、本発明の技術的思想、技術的原理、及び技術的範囲を制限することを意図する訳ではない。
【0024】
しかしながら、当業者は、本明細書及び添付図面を精査した後に、本発明の多くの変更、改良、変化、並びに他の利用及び応用を理解可能となるだろう。すべてのこのような変更、改良、変化、並びに他の利用及び応用が、本発明の技術的思想及び技術的範囲から逸脱しないことを条件として、特許請求の範囲によってのみ限定される発明によって保護されるものとみなされる。
【符号の説明】
【0025】
1 ラベル貼付設定キット(キット)
5 スクライブボトル
7 キャビティ
10 位置合わせツール
12 延長ロッド
15 位置合わせバー
20 J字状フック部材
21 (位置合わせバー15の)開口部
25 ケース部材
30 サーボボトルプレート
35 ラベル貼付機
37 (ラベル貼付機35の)テーブル
40 (スクライブボトル5の)上側部分
45 ベル
50 (スクライブボトル5の)下側部分
55 (サーボボトルプレート30)のキャビティ
70 ポスト部材
71 ポスト部材
80 指標マーク
85 スペンダープレート
95 (位置合わせバー15の)端部
105 ローラ
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】