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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-31
(54)【発明の名称】乾燥機
(51)【国際特許分類】
   A01K 13/00 20060101AFI20230824BHJP
   A01K 1/03 20060101ALI20230824BHJP
【FI】
A01K13/00 M
A01K1/03 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023503503
(86)(22)【出願日】2021-09-18
(85)【翻訳文提出日】2023-01-17
(86)【国際出願番号】 CN2021119365
(87)【国際公開番号】W WO2022057926
(87)【国際公開日】2022-03-24
(31)【優先権主張番号】202010992640.0
(32)【優先日】2020-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010992806.9
(32)【優先日】2020-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202022070191.2
(32)【優先日】2020-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202022086090.4
(32)【優先日】2020-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202022087091.0
(32)【優先日】2020-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520273120
【氏名又は名称】深▲せん▼前海霍曼科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100162536
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 豊
(72)【発明者】
【氏名】劉 坤
【テーマコード(参考)】
2B101
【Fターム(参考)】
2B101AA13
2B101AA20
2B101BB02
2B101BB07
2B101BB10
(57)【要約】
【課題】本発明は、乾燥機の吸気量を増やし、風力エネルギーの損失を低減し、乾燥効率を向上させ、かつ動作時の騒音及び乾燥機の製造コストを低減することができる乾燥機を提供する。
【解決手段】乾燥機(100)であって、ケース(1)を含み、ケース(1)内に第一仕切板(232)が設けられ、第一仕切板(232)はケース1の後壁(13)の前方に位置し、第一仕切板(232)の両側はそれぞれ乾燥チャンバ(11)と第一収容チャンバ(12)であり、第一仕切板(232)と後壁(13)の間には第一収容チャンバ(12)が形成され、第一収容チャンバ(12)内に羽根車(21)が設けられ、羽根車(21)の回転軸線が第一仕切板(232)と後壁(13)に垂直であり、第一仕切板(232)上に第一吸気口(2321)が形成され、後壁(13)上に第二吸気口(131)が形成され、第一吸気口(2321)と第二吸気口(131)はそれぞれ羽根車(21)の軸方向に対向され、羽根車(21)が回転すると、乾燥チャンバ(11)内の気流は羽根車(21)の作用下で第一吸気口(2321)を通って第一収容チャンバ(12)に入って乾燥チャンバ(11)に流入し、乾燥機(100)外の気流は羽根車(21)の作用下で第二吸気口(131)を通って第一収容チャンバ(12)に入って乾燥室チャンバ(11)に流入し、空気の内循環と外循環が1つの羽根車(21)によって実現される。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乾燥機であって、
ケースを含み、前記ケース内に第一仕切板が設けられ、前記第一仕切板は前記ケースの後壁の前方に位置し、前記第一仕切板の両側はそれぞれ乾燥チャンバと第一収容チャンバであり、前記第一仕切板と前記後壁の間には前記第一収容チャンバが形成され、前記第一収容チャンバ内に羽根車が設けられ、羽根車の回転軸線が前記第一仕切板及び前記後壁に垂直であり、前記第一仕切板上に第一吸気口が形成され、前記後壁上に第二吸気口が形成され、前記第一吸気口と前記第二吸気口はそれぞれ前記羽根車の軸方向に対向し、
前記羽根車が回転すると、前記乾燥チャンバ内の気流は、前記羽根車の作用下で、前記第一吸気口を通って前記第一収容チャンバに入って前記乾燥チャンバ内に流入し、空気の内循環及び外循環は、前記羽根車によって実現されることを特徴とする乾燥機。
【請求項2】
前記第一仕切板と前記後壁との間に羽根車ケージングが設けられ、前記羽根車は前記羽根車ケージング内に設けられ、前記羽根車と前記羽根車ケージングとの間に風路が形成され、
前記羽根車が回転すると、前記乾燥チャンバ内の気流は、前記第一吸気口と前記風路を順に通って前記乾燥チャンバに流入し、前記乾燥機外の気流は、前記第二吸気口と前記風路を順に通って前記乾燥チャンバに流入することを特徴とする請求項1に記載の乾燥機。
【請求項3】
前記ケース内に第二仕切板が設けられ、前記第二仕切板、前記羽根車ケージングの前記風路に対応する風路吹出口の位置と前記ケースの内壁の間には、前記風路吹出口に直接連通する第二収容チャンバが形成され、前記第二仕切板上に吹出口が形成され、前記第二仕切板の上方は前記乾燥チャンバであり、
前記羽根車が回転動作すると、前記乾燥チャンバ内の気流は、順に前記第一吸気口と、前記風路と、前記第二収容チャンバに流れ、かつ前記吹出口を通って前記乾燥チャンバ内に流入し、前記乾燥機外の気流は、順に前記第二吸気口と、前記風路と、前記第二収容チャンバとに流れ、かつ前記吹出口を通って前記乾燥チャンバ内に流入することを特徴とする請求項2に記載の乾燥機。
【請求項4】
前記第二仕切板は、前記ケース内の下部に着脱可能に設けられることを特徴とする請求項3に記載の乾燥機。
【請求項5】
前記吹出口は複数の吹出孔を含み、
前記第二仕切板は、
仕切り板本体と、2つの仕切板セグメントとを含み、
2つの前記仕切板セグメントはそれぞれ前記仕切板本体の左右側に設けられ、2つの前記仕切板セグメントは下から上へ前記仕切板本体の中心から遠ざかる方向に傾斜して上に延び、2つの前記仕切板セグメントと前記仕切板本体上にいずれも複数の前記吹出孔が形成されることを特徴とする請求項3に記載の乾燥機。
【請求項6】
各仕切板セグメントは、前記仕切板本体から離れた突出円弧状の仕切板であることを特徴とする請求項5に記載の乾燥機。
【請求項7】
前記螺旋風路の吹出口にはヒーターユニットが設けられることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の乾燥機。
【請求項8】
前記第一仕切板上にマイナスイオン発生器が設けられ、前記マイナスイオン発生器の出力端は前記第一収容チャンバに差し込まれ、
前記ヒーターユニット上にオゾン消毒装置が設けられることを特徴とする請求項7に記載の乾燥機。
【請求項9】
前記風路は螺旋風路であることを特徴とする請求項2に記載の乾燥機。
【請求項10】
前記第一仕切板における前記羽根車ケージングの少なくとも一部の形状は、螺旋線形状であることを特徴とする請求項9に記載の乾燥機。
【請求項11】
前記第一仕切板における前記羽根車ケージングの少なくとも一部の形状は、アルキメデス螺旋線形状であることを特徴とする請求項10に記載の乾燥機。
【請求項12】
前記風路は風路吹出口を有し、前記風路の少なくとも一部の断面積が前記羽根車の周方向に沿って、前記風路吹出口に向かって徐々に増大することを特徴とする請求項2に記載の乾燥機。
【請求項13】
前記羽根車ケージングは、前記第一仕切板及び前記後壁のいずれか一方に設けられることを特徴とする請求項2~12のいずれか一項に記載の乾燥機。
【請求項14】
前記乾燥機はさらにモータホルダを含み、
前記羽根車ケージングは、
前記第一仕切板上に設けられる前記第一羽根車ケージングと、前記モータホルダに設けられる第二羽根車ケージングを含み、
前記第一羽根車ケージングと前記第二羽根車ケージングは前記羽根車を収容する羽根車収容チャンバを形成することを特徴とする請求項13に記載の乾燥機。
【請求項15】
前記モータホルダには前記羽根車の軸方向に沿って貫通した吸気孔が形成され、前記モータホルダは、前記吸気孔の外周側で前記後壁に密封接続され、前記羽根車が吸い込んだ外気は、前記第二吸気口と前記吸気孔とを順次通過して前記羽根車の収容チャンバに流入することを特徴とする請求項13に記載の乾燥機。
【請求項16】
モータホルダは第一仕切板に着脱可能に接続されることを特徴とする請求項14に記載の乾燥機。
【請求項17】
前記羽根車収容チャンバ内にモータが設けられ、前記モータの出力軸は前記羽根車に固定され、前記モータは前記第二羽根車ケージングに取り付けることを特徴とする請求項14~16のいずれか一項に記載の乾燥機。
【請求項18】
第一仕切板の後面は、後方に向かって第一羽根車ケージングまで延出していることを特徴とする請求項14~16のいずれか一項に記載の乾燥機。
【請求項19】
前記羽根車は前傾式の羽根車であることを特徴とする請求項1~18のいずれか一項に記載の乾燥機。
【請求項20】
前記羽根車の軸は前後に貫通することを特徴とする請求項1~19のいずれか一項に記載の乾燥機。
【請求項21】
前記乾燥チャンバを形成する壁には貫通する少なくとも1つの通気孔が形成されることを特徴とする請求項1~20のいずれか一項に記載の乾燥機。
【請求項22】
前記ケース上に少なくとも1つの猫撫で口が形成され、前記猫撫で口には前記猫撫で口を開閉できる猫撫でドアが設けられることを特徴とする請求項1~21のいずれか一項に記載の乾燥機。
【請求項23】
前記ケース上に開口が設けられ、前記開口には着脱可能な観察窓が設けられ、前記猫撫で口は前記観察窓に形成されることを特徴とする請求項22に記載の乾燥機。
【請求項24】
前記猫撫でドアの一端と前記観察窓は、枢着アセンブリによって枢動可能に連結され
前記猫撫でドアの他端と前記観察窓の間にはロックユニットが設けられ、前記ロックユニットが解除されると、前記猫撫でドアの前記猫撫で口が開き、前記ロックユニットが猫撫でドアの他端をロックすると、前記猫撫でドアは前記観察窓に固定されることを特徴とする請求項23に記載の乾燥機。
【請求項25】
前記ケース内に配置スロットが形成され、アロマボックスが磁気アセンブリにより前記配置スロット内に取り外し可能に設置され、前記アロマボックスは前記配置スロット内に第一取付方式及び第二取付方式のいずれかに設置され、前記アロマボックスには少なくとも一つの貫通孔が形成され、前記アロマボックスが前記第一取付方式に位置する場合に前記アロマボックスの内部が前記ケースの内部と連通せず、前記アロマボックスが前記第二取付方式に位置する場合に前記アロマボックスの内部が前記貫通孔により前記ケースの内部と連通することを特徴とする請求項1~24のいずれか一項に記載の乾燥機。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乾燥装置の技術分野に関し、特に乾燥機に関する。
【背景技術】
【0002】
ペット乾燥器は、ペットが入浴後に毛を乾かす装置である。従来技術において、ほとんどのペット乾燥器は羽根車とヒーターユニットを簡単に構成したもので、合理的な風路設計がなされていないため、乾燥効果が低く、騒音が大きく、且つペット乾燥器にいるペットの快適さに影響を与える。または、羽根車はペット乾燥器の頂部または底部に設けられる場合もある。その内、羽根車をペット乾燥器の頂部に設けると、風路が長くなるので風力エネルギーの損失が大きく、乾燥効率が低い。羽根車をペット乾燥器の底部に設けると液漏れが発生する可能性があるため、安全上の潜在的なリスクがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、乾燥機の吸気量を増やし、風力エネルギーの損失を低減し、乾燥効率を向上させ、かつ動作時の騒音及び乾燥機の製造コストを低減することができる乾燥機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本実施形態に係る乾燥機は、ケースを含み、前記ケース内に第一仕切板が設けられ、前記第一仕切板は前記ケースの後壁の前方に位置し、前記第一仕切板の両側はそれぞれ乾燥チャンバと第一収容チャンバであり、前記第一仕切板と前記後壁の間には前記第一収容チャンバが形成され、前記第一収容チャンバ内に羽根車が設けられ、羽根車の回転軸線が前記第一仕切板及び前記後壁に垂直であり、前記第一仕切板上に第一吸気口が形成され、前記後壁上に第二吸気口が形成され、前記第一吸気口と前記第二吸気口はそれぞれ前記羽根車の軸方向に対向し、
【0005】
前記羽根車が回転すると、前記乾燥チャンバ内の気流は、前記羽根車の作用下で、前記第一吸気口を通って前記第一収容チャンバに入って前記乾燥チャンバ内に流入し、空気の内循環及び外循環は、前記羽根車によって実現されることを特徴とする。
【0006】
また、1つの実施形態において、前記第一仕切板と前記後壁との間に羽根車ケージングが設けられ、前記羽根車は前記羽根車ケージング内に設けられ、前記羽根車と前記羽根車ケージングとの間に風路が形成され、前記羽根車が回転すると、前記乾燥チャンバ内の気流は、前記第一吸気口と前記風路を順に通って前記乾燥チャンバに流入し、前記乾燥機外の気流は、前記第二吸気口と前記風路を順に通って前記乾燥チャンバに流入することを特徴とする。
【0007】
また、1つの実施形態において、前記ケース内に第二仕切板が設けられ、前記第二仕切板、前記羽根車ケージングの前記風路に対応する風路吹出口の位置と前記ケースの内壁の間には、前記風路吹出口に直接連通する第二収容チャンバが形成され、前記第二仕切板上に吹出口が形成され、前記第二仕切板の上方は前記乾燥チャンバであり、前記羽根車が回転動作すると、前記乾燥チャンバ内の気流は、順に前記第一吸気口と、前記風路と、前記第二収容チャンバに流れ、かつ前記吹出口を通って前記乾燥チャンバ内に流入し、前記乾燥機外の気流は、順に前記第二吸気口と、前記風路と、前記第二収容チャンバとに流れ、かつ前記吹出口を通って前記乾燥チャンバ内に流入することを特徴とする。
また、1つの実施形態において、前記第二仕切板は、前記ケース内の下部に着脱可能に設けられることを特徴とする。
【0008】
また、1つの実施形態において、前記吹出口は複数の吹出孔を含み、前記第二仕切板は、仕切り板本体と、2つの仕切板セグメントとを含み、2つの前記仕切板セグメントはそれぞれ前記仕切板本体の左右側に設けられ、2つの前記仕切板セグメントは下から上へ前記仕切板本体の中心から遠ざかる方向に傾斜して上に延び、2つの前記仕切板セグメントと前記仕切板本体上にいずれも複数の前記吹出孔が形成されることを特徴とする。
また、1つの実施形態において、各仕切板セグメントは、前記仕切板本体から離れた突出円弧状の仕切板であることを特徴とする。
また、1つの実施形態において、前記螺旋風路の吹出口にはヒーターユニットが設けられることを特徴とする。
【0009】
また、1つの実施形態において、前記第一仕切板上にマイナスイオン発生器が設けられ、前記マイナスイオン発生器の出力端は前記第一収容チャンバに差し込まれ、前記ヒーターユニット上にオゾン消毒装置が設けられることを特徴とする。
また、1つの実施形態において、前記風路は螺旋風路であることを特徴とする。
また、1つの実施形態において、前記第一仕切板における前記羽根車ケージングの少なくとも一部の形状は、螺旋線形状であることを特徴とする。
また、1つの実施形態において、前記第一仕切板における前記羽根車ケージングの少なくとも一部の形状は、アルキメデス螺旋線形状であることを特徴とする。
【0010】
また、1つの実施形態において、前記風路は風路吹出口を有し、前記風路の少なくとも一部の断面積が前記羽根車の周方向に沿って、前記風路吹出口に向かって徐々に増大することを特徴とする。
また、1つの実施形態において、前記羽根車ケージングは、前記第一仕切板及び前記後壁のいずれか一方に設けられることを特徴とする。
【0011】
また、1つの実施形態において、前記乾燥機はさらにモータホルダを含み、前記羽根車ケージングは、前記第一仕切板上に設けられる前記第一羽根車ケージングと、前記モータホルダに設けられる第二羽根車ケージングを含み、前記第一羽根車ケージングと前記第二羽根車ケージングは前記羽根車を収容する羽根車収容チャンバを形成することを特徴とする。
【0012】
また、1つの実施形態において、前記モータホルダには前記羽根車の軸方向に沿って貫通した吸気孔が形成され、前記モータホルダは、前記吸気孔の外周側で前記後壁に密封接続され、前記羽根車が吸い込んだ外気は、前記第二吸気口と前記吸気孔とを順次通過して前記羽根車の収容チャンバに流入することを特徴とする。
また、1つの実施形態において、モータホルダは第一仕切板に着脱可能に接続されることを特徴とする。
【0013】
また、1つの実施形態において、前記羽根車収容チャンバ内にモータが設けられ、前記モータの出力軸は前記羽根車に固定され、前記モータは前記第二羽根車ケージングに取り付けることを特徴とする。
また、1つの実施形態において、第一仕切板の後面は、後方に向かって第一羽根車ケージングまで延出していることを特徴とする。
また、1つの実施形態において、前記羽根車は前傾式の羽根車であることを特徴とする。
また、1つの実施形態において、前記羽根車の軸は前後に貫通することを特徴とする。
また、1つの実施形態において、前記乾燥チャンバを形成する壁には貫通する少なくとも1つの通気孔が形成されることを特徴とする。
【0014】
また、1つの実施形態において、前記ケース上に少なくとも1つの猫撫で口が形成され、前記猫撫で口には前記猫撫で口を開閉できる猫撫でドアが設けられることを特徴とする。
【0015】
また、1つの実施形態において、前記ケース上に開口が設けられ、前記開口には着脱可能な観察窓が設けられ、前記猫撫で口は前記観察窓に形成されることを特徴とする。
【0016】
また、1つの実施形態において、前記猫撫でドアの一端と前記観察窓は、枢着アセンブリによって枢動可能に連結され前記猫撫でドアの他端と前記観察窓の間にはロックユニットが設けられ、前記ロックユニットが解除されると、前記猫撫でドアの前記猫撫で口が開き、前記ロックユニットが猫撫でドアの他端をロックすると、前記猫撫でドアは前記観察窓に固定されることを特徴とする。
【0017】
また、1つの実施形態において、前記ケース内に配置スロットが形成され、アロマボックスが磁気アセンブリにより前記配置スロット内に取り外し可能に設置され、前記アロマボックスは前記配置スロット内に第一取付方式及び第二取付方式のいずれかに設置され、前記アロマボックスには少なくとも一つの貫通孔が形成され、前記アロマボックスが前記第一取付方式に位置する場合に前記アロマボックスの内部が前記ケースの内部と連通せず、前記アロマボックスが前記第二取付方式に位置する場合に前記アロマボックスの内部が前記貫通孔により前記ケースの内部と連通することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、乾燥機の吸気量を増やし、風力エネルギーの損失を低減し、乾燥効率を向上させ、かつ動作時の騒音及び乾燥機の製造コストを低減することができる乾燥機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は本発明の実施形態に係る乾燥機の概略図である。
図2図2図1に丸印で示すA部の拡大図である。
図3図3は本発明の実施形態に係る乾燥機の概略図であり、そのうち、羽根車ケージング及びモータが図示されていない。
図4図4は本開示の実施形態による乾燥機の分解図である。
図5図5は本開示の実施形態に係る乾燥機のアロマボックスが第一取付形態に位置する場合の概略図である。
図6図6図5に丸印で示すB部の拡大図である。
図7図7は本発明の実施形態に係る乾燥機のアロマボックスが第二取付形態に位置する場合の概略図である。
図8図8図7に丸印で示すC部の拡大図である。
図9図9図7に丸印で示すD部の拡大図である。
図10図10図7に丸印で示すE部の拡大図である。
図11図11は本発明の実施形態に係る乾燥機の断面図である。
図12図12図11に丸印で示すF部の拡大図である。
図13図13は本発明の実施形態に係る乾燥機の他の角度の断面図である。
図14図14は本発明の実施形態に係る乾燥機の第二仕切板の平面図である。
図15図15は本発明の実施形態に係る乾燥機の第二仕切板の概略図である。
図16図16図15に丸印で示すG部の拡大図である。
図17図17は本発明の実施形態に係る乾燥機の一部の断面図である。
図18図18図17に丸印で示すH部の拡大図である。
図19図19図17に丸印で示すI部の拡大図である。
図20図20は本発明の実施形態に係る乾燥機の猫撫でドア及び観察窓の概略図である。
図21図21は本発明の実施形態に係る観察窓の一部構造の側面図である。
図22図22は本発明の実施形態に係る乾燥機の猫撫でドアと観察窓の他の角度の概略図である。
図23図23は本発明の実施形態に係る乾燥機の猫撫でドアと観察窓の他の角度の概略図である。
図24図24図23に丸印で示すJ部の拡大図である。
図25図25図23に丸印で示すK部の拡大図である。
図26図26は本発明の実施形態に係る乾燥機の猫撫でドア及び第二取付部の概略図である。
図27図27図26に丸印で示すL部の拡大図である。
図28図28は本発明の実施形態に係る乾燥機のロック部材の概略図である。
図29図29は本発明の実施形態に係る乾燥機のアロマボックスの概略図である。
図30図30図29に丸印で示すM部の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明を以下の実施形態を例として具体的に説明をするが、添付図面を参照して以下に説明する実施形態は例示的であり、本開示を説明するだけに使用され、本発明はこれによって限定されるものではない。本明細書における各装置、機構、手段等について特に詳細な言及がない場合には、これらについては当業者であれば周知の機械的装置、機構、手段等を用いることができる。各実施形態は、当業者が通常の知識に基づいて組み合わせることが可能であり、各実施形態について特記していない構成については、他の実施形態と同じ構成又はその実施形態に適した構成を有することができる。
【0021】
本開示の説明において、用語「中心」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「天井」、「底」、「内」、「外」などが示す方位または位置関係は、図面に示す方位または位置関係に基づくものであり、単に、本開示の説明を容易にし、説明を簡略化するもののため、指定された装置また要素は特定の方位、特定の方位で構造され、動作することを示すまたは暗示するのではない。
【0022】
用語「第1」、「第2」は説明目的のみに使用され、相対的な重要性を示し、示された技術的特徴の数を暗黙的に示すものではない。従って、「第1」、「第2」に限定された特徴は、1つまたは複数の特徴を明示的または暗黙的に含むことができる。さらに、本説明では、別途に説明がない限り、「複数」の意味は2つまたはそれ以上である。
【0023】
図1?30は、本発明の実施形態に係る乾燥機100について説明する。乾燥機100はペット乾燥機であってもよいが、これに限定されない。本出願の説明では、乾燥機100をペット乾燥機とした例で説明する。
図1?図30に示すように、本開示の実施形態に係る乾燥機100は、ケース1を含む。
【0024】
具体的には、ケース1には第一仕切板232が設けられ、第一仕切板232はケース1の後壁13の前方に位置し、第一仕切板232の両側はそれぞれ乾燥チャンバ11と第一収容チャンバ12であり、第一仕切板232と後壁13の間には第一収容チャンバ12が形成され、第一収容チャンバ12内に羽根車21が設けられ、羽根車21の回転軸線は第一仕切板232と後壁13に垂直であり、第一仕切板232上に第一吸気口2321が形成され、後壁13上に第二吸気口131が形成され、第一吸気口2321と第二吸気口131はそれぞれ羽根車21の軸方向に対向する。
【0025】
羽根車21が回転すると、乾燥チャンバ11内の気流は、羽根車21の作用下で第一の吸気口2321を通って第一収容チャンバ12に入って乾燥チャンバ11に流入し、乾燥機100外の気流は、羽根車21の作用下で第二吸気口13を通って第一収容チャンバ12に入って乾燥チャンバ11に流入し、空気の内循環と外循環が1つの羽根車21によって実現される。
【0026】
例えば、図1図4図5図7の例では、ケース1は四角形のケースであってもよく、羽根車21は第一収容チャンバ12の上部に設置され、第一吸気口2321と第二吸気口13はいずれも羽根車21の軸方向に対向する。ペットを乾燥機100内において乾燥する時、羽根車21が回転する。このとき、乾燥チャンバ11内の気流は第一吸気口2321を通って軸方向に沿って羽根車21内に入ると同時に、乾燥機100、例えばペット乾燥機外の気流は第二吸気口131を通って軸方向に沿って羽根車21内に入り、その後、羽根車21内部の気流は羽根車21の径方向に沿って第一収容チャン12に流入し、かつ第一の収容チャンバ12内で圧縮され、最後に、羽根車21の作用下で乾燥チャンバ11内に流入してペットを乾燥させる。これにより、本願に係る発明は、従来のペット乾燥箱と比較すると、一つの羽根車21だけで空気の内循環と外循環を同時に実現させ、新鮮な空気を補充し、ペットをより安全にし、乾燥機100の吸気量を増やせ、風力エネルギーの損失を低減し、乾燥機100の乾燥効率を向上させることができる。また、1つの羽根車21によって、羽根車21によるケース1内の余分な冷熱空気の不均一を回避するとともに、騒音を効果的に低減し、乾燥機100の動作時の騒音を低減し、乾燥機100の製造コストを削減することができる。
【0027】
ここで、ケース1の後壁13と第一仕切板232の間の第一収容チャンバ12内に羽根車21を設けることにより、羽根車21を回転させる際に乾燥機100外の気流をスムーズに導入することができ、それにより乾燥機100内外の換気を実現するとともに、ケース1の底壁の液漏れなどの発生による羽根車21の安全上の潜在的なリスクを回避することができ、乾燥機100の使用安全性を高め、乾燥機100の耐用年数を保証することができる。
【0028】
本発明の乾燥機100、例えばペット乾燥機において、第一仕切板232をケース1の後壁13の前方に位置させることによりケース1内部を乾燥チャンバ11と第一収容チャンバ12に分け、第一仕切板232とケース1の後壁13の間に第一収容チャンバ12が形成され、第一収容チャンバ12内に羽根車21が設けられ、第一仕切板232上に第一吸気口2321が形成され、後壁13上に第二吸気口131が形成され、かつ第一吸気口2321と第二吸気口131はそれぞれ羽根車21の軸方向に対向させる。これにより、乾燥機100の吸気量が増え、風力エネルギーの損失が低下し、乾燥機100の乾燥効率が向上するとともに、余分な羽根車21によるケース1内の冷熱空気の不均一が避けられ、乾燥機100の動作時の騒音及び乾燥機100の製造コストが減少される。
【0029】
本発明によれば、図13に示すように、第一仕切板232と後壁13の間には、羽根車ケージング23が設けられ、羽根車21は羽根車ケージング23内に設けられ、羽根車21と羽根車ケージング23の間には風路231が形成され、羽根車21が回転する時、乾燥チャンバ11内の気流は順に第一吸気口2321と、風路231を通って乾燥チャンバ11に流入し、乾燥機100外部の気流は順に第二吸気口131と、風路231を通って乾燥チャンバ11内に流入する。羽根車21が回転する時、羽根車21は羽根車21に流れる気流を風路231内に径方向に吹き出し、風路231内で圧縮され、圧縮された気流は風路231の導流作用下で乾燥チャンバ11に流入することができる。これにより、吸気量の損失を回避するとともに、羽根車21に流れる気流を乾燥チャンバ11内にできるだけ多く流入し、乾燥機100の乾燥効率を高めることができる。
【0030】
本発明によれば、図1図3図5及び図7に示すように、ケース1内に第二仕切板3が設けられ、第二仕切板3と、羽根車ケージング23に対応する風路231の風路吹出口2311の位置とケース1の内壁の間に、風路吹出口2311と直接連通する第二収容チャンバ14が形成され、風路吹出口は前記乾燥機の底部に向ける。第二仕切板3上に吹出口31が形成され、第二仕切板3の上方には乾燥チャンバ11がある。上述の構造により、羽根車21が回転動作する時、乾燥チャンバ11内の気流は、順に第一吸気口2321、風路231、第二収容チャンバ14を通り、かつ風路吹出口13を通って乾燥チャンバ11に流入し、乾燥機100外の気流は、順に第二吸気口131、風路231、第二収容チャンバ14を通り、かつ風路吹出口13を通って乾燥チャンバ11に流入する。これにより、風路吹出口2311から流出した気流は直接第二収容チャンバ14に流れることができ、乾燥効率を高めることができる。また、ペットが第二仕切板3上にいるとき、第二収容チャンバ14内の気流が吹き出し口31を通ってペットの位置まで流れこみ、ペットを乾燥することができる。このとき乾燥作用を果たす気流はペットの腹部に吹きつけるので、ケース1の通風効果を高めるとともに、乾燥過程の作用時間を短縮し、乾燥効率をさらに高め、乾燥効果を向上させることができる。また、第二仕切板3は、ペットの体の水分やゴミを重力作用により吹出口31を通ってケース1の底壁に放出し、ケース1の乾燥チャンバの清潔を保証する。第一仕切板と乾燥機の底壁との間には通風風路が形成され、具体的には第一仕切板と乾燥機の底部に通風風路を形成するための一定の間隔を有し、第二仕切板は乾燥機の底壁の上方に一定の距離で設けられ、これにより第二収容チャンバは気流の通路を形成することができるだけでなく、乾燥されたペットなどに落下した水分を収集する機能を有し、乾燥機全体をよりコンパクトにすることができる。
【0031】
さらに、図11?図17並びに図1に示すように、第二仕切板3はケース1の下部に着脱可能に設けられ、これにより第二仕切板3とケース1を分離しやすく、ケース1の底壁及び第二仕切板3を洗浄しやすく、ケース1内に水溜りや汚れなどの発生を防止し、清潔な乾燥環境を提供することができ、さらにペットの乾燥時の快適性を高めることができる。また、第二仕切板3が損傷した場合、新しい第二仕切板3を交換するために、第二仕切板3をケース1内から容易に取り外すことができ、乾燥機100の耐用年数を延ばすことができる。
【0032】
さらに、第二仕切板3とケース1は少なくとも一つの係合アセンブリ4によって着脱可能に接続され、これにより第二仕切板3とケース1は着脱可能に嵌合できるので、第二仕切板3を取り外し容易になり、着脱効率を向上させることができる。このような設置方式により、ユーザが第二仕切板3をより容易に取り外してケース1の底壁を清掃することができ、ユーザの労力を軽減させることができる。当然、第二仕切板3とケース1は、孔と柱体との嵌合、挿着嵌合などの方法で着脱可能な接続を実現することができるが、ここでは限定しない。
【0033】
係合アセンブリ4はスナップ41と嵌合溝42を含み、第二仕切板3上に凹溝部32が設けられ、スナップ41は凹溝部32の内壁上に設けられ、スナップ41はスナップ部411を有する。ケース1上にスナップ41に向かって延びる延長部15が設けられ、延長部15と凹溝部32の内壁との間には嵌合溝42が形成され、スナップ411は嵌合溝42内に嵌合される。図11?図17に示すように、凹溝部32の切り欠きは、ケース1内に設けられた嵌合溝42との係合を容易にするためにケース1に向かって開放することができる。延長部15は、凹溝部32の底壁とともに嵌合溝42を形成することができる。これにより、延長部15と凹溝部32によって形成された空間にスナップ部411が嵌合することにより、第二仕切板3とケース1との係合接続が実現される。これにより、ユーザが第二仕切板3をより便利に取り外してケース1の底部をクリーニングし、洗浄及び交換することができ、ペット乾燥時の快適性をさらに向上させ、ユーザの利便性を向上させることができる。また、例えばスナップ41と凹溝部32の内壁を一体成形すると、スナップ41の構造上の信頼性を高めることができる。
【0034】
本発明の他の実施形態では、スナップ41の断面形状はほぼU型であり、U型の相対する両側の少なくとも一部に間隔を空けることができる。これにより、ユーザが押し付けることでU型スナップの両側を互いに近づけることができ、スナップ41と嵌合溝42を分離させて、スナップ41を嵌合溝から抜け出すことができる。スナップ41の断面はこれに限定されるものではなく、他の形状であってもよい。
【0035】
スナップ41の一端は凹溝部32の内壁に接続され、スナップ41の他端はスナップ部411を有し、スナップ41が延長部15に面した側にはストッパ突起412が設けられ、ストッパ突起412とスナップ部411は延長部15の厚さ方向(例えば、図17に示す上下方向)の両側にそれぞれ位置する。これにより、実際の取付過程において、延長部15をストッパ突起412とスナップ部411の間に係合することができ、第二仕切板3のガタを防止し、さらに第二仕切板3をケース1に安定的に取り付けることができる。
【0036】
さらに、図15に示すように、ストッパ突起412のケース1の側壁に面した表面は、下から上へ、ケース1の側壁に向かう方向に傾斜して延び、ストッパ突起412はケース1の底部に近い一端からケース1の底部から離れる一端への厚さが徐々に増加し、それによりストッパ突起412のケース1の側壁に面する一側面の表面は斜面に形成される。これにより、延長部15とストッパ突起412との当接する面積を高めることができるだけでなく、スナップ41がストッパ突起412とともに嵌合溝42から離脱しやすいようにストッパ突起412の占有空間を低減することができる。さらに、ストッパ突起412のケース1の底部から離れた一端の端面は延長部15の底部に嵌合することにより、延長部15とストッパ突起412の取り付け信頼性をたかめる。なお、ストッパ突起412は、構造の信頼性を高めるために、スナップ41と一体成形することもできる。
【0037】
さらに、延長部15の上面の一部に、下方に凹む第一凹面151が形成される。スナップ41と嵌合溝42を取り付け又は分離する際に、ユーザは手を第一凹面151に当てることができ、これにより着脱時の快適性が向上する。例えば、第一凹面151は、円弧面であってもよく、これで快適性をより高めることができる。
【0038】
本発明の他の実施形態では、図18に示すように、スナップ部411上に貫通穴413が形成され、これによりスナップ部411の重量を低減し、係合アセンブリ4の軽量化を実現する。また、ユーザがスナップ部411を押付けてスナップ部411をスナップ溝42から分離するときに、スナップ部411が貫通孔413に向かって変形してユーザがスナップ部411を押圧する力を減少させることができ、ユーザが第二仕切り板3を迅速に着脱しやすくなる。
【0039】
図16に示すように、スナップ部411のケース1の側壁側に向かう表面の少なくとも一部は、ケース1の側壁から離れる方向に凹む第二凹面414が形成される。ここで、第二凹面414は、ユーザのニーズに応じた他の形状に設計することができる。例えば、第二凹面414を円弧面にすることによって、ユーザが把持する時の手が第二凹面414に合わせやすく、両者の接触面積を増大させ、より小さい力でスナップ部411を押圧することができるので、さらにスナップ部411の実用性を向上させることができる。
【0040】
スナップ41は弾性スナップであってもよく、このようなスナップ41は、ユーザがスナップ41に力を加える時に弾性変形をするので、ユーザがスナップ41を押圧してスナップ41と係止溝42を分離することに役立ち、両者の着脱又は取り付けを容易にする。また、弾性部材は優れた回復性能を持つため、ユーザがスナップ41から力を抜くと、スナップ41は自身の回復能力により、スナップ41と嵌合溝42の取り付け嵌合を容易にすることができる。
【0041】
本発明の他の実施形態では、係合アセンブリ4は、ケース1の前部に位置する。例えば、ユーザがケース1を開けるときには、スナップ41と嵌合溝42を着脱することにより、第二仕切板3とケース1とを着脱できる。このようにすることによって、着脱の利便性を高め、着脱効率を高めることができる。
【0042】
係合アセンブリ4は、複数の係合アセンブリ4を、間隔をあけて配置することができるようにしてもよい。例えば、係合アセンブリ4が2つである場合、2つの係合アセンブリ4はそれぞれケース1の幅方向(例えば、図1に示す左右方向)の両側に設けられ、着脱時には、ユーザは両手で2つの係合アセンブリ4をそれぞれ把持でき、第二仕切板3の両側から第二仕切板3を取付けたり取外したりすることができ、これにより第二仕切板3の取外し難易度を低減し、かつ第二仕切り板3とケース1との取り外し可能な接続をより強固にすることができる。
【0043】
また、第二仕切板3に摩擦力を増加させる突起部を追設することができる。突起部はペットを第二仕切板3上でより安定的に乾燥することができる。突起部の形状は、矩形であってもよく、ここでは限定しない。
【0044】
本発明の他の実施形態では、第二仕切板3とケース1の底壁の間の間隔は1?2 cm(端点値を含む)である。ここで、「間隔」とは、第二仕切板3の底面からケース1の底壁の頂部までの距離を意味する。第二仕切板3とケース1の底壁の間隔は1cmであってもよい。または第二仕切板3とケース1の底壁の間隔は2cmであってもよい。このような設置によって、乾燥チャンバ11と第二収容チャンバ14の高さはより合理的になるとともに、ペットの活動できる空間を確保し、ケース1内の通風性が高くなり、ケース1内の気流の流動性を向上させ、乾燥効率を向上させることができる。
【0045】
また、図15?図17に示すように、ケース1内の底壁には少なくとも1つの支持材5が設けられ、支持材5は第二仕切板3を支持することができる。例えば、支持材5は複数であってもよく、複数の支持材5は第二仕切板3の縁と中心にそれぞれ設けられてもよい。ここで、第二仕切板3の縁に設けられた支持材5は対称的に設けられ、それにより第二仕切板3の支持効果及び第二仕切板3の取り付け安定性を確保できる。第二仕切板3とケース1の底壁の間には一定の距離があり、第二仕切板3はケース1内で宙に浮くようになり、第二仕切板3自体は一定の重量を有し、さらにペットが第二仕切板3に腹ばいになるため、支持材5は第二仕切板3と第二仕切板3上のペットを支えつつ、良好な乾燥効果を確保することができる。
【0046】
例えば、支持材5は4つであってもよく、4つの支持材5は間隔をあけて設置され、支持材5の一端はケース1の底壁に接続され、支持材5の他端は第二仕切板3に支持されるため、第二収容チャンバ14と第一収容チャンバ12が接続しやすい。それによって気流は第一収容チャンバ12を経て第二収容チャンバ14に流れ、吹出口31を経て乾燥チャンバ11内に流入してペットを乾燥することができる。間隔をあけて設置された支持材5は、気流に干渉せず、かつ気流を妨げない。ペットが第二仕切板3に腹ばいになるとき、空気は第二仕切板3にある吹出口31を通してペットの腹部などを乾燥することができ、乾燥効率が高い。支持材5は支持台または支持柱であってもよい。
【0047】
さらに、第二仕切板3は、係合アセンブリ4を介して支持材5と着脱可能に接続することができる。係合アセンブリ4のスナップ41は第二仕切板3上に設けられ、係合アセンブリ4の嵌合溝42は支持材5上に設けられる。取り付ける時、第二仕切板3のスナップ41を支持部材5の嵌合溝42内に係合することができ、これにより第二仕切板3とケース1とが着脱可能に接続される。
【0048】
さらに、図16に示すように、第二仕切板3には取付孔33が形成されてもよく、支持材5の端部が取付孔33内に嵌合される。これにより、取付孔33は位置決めの役割をし、支持材5と第二仕切板3の取付を容易にすることができ、取付効率が向上するだけでなく、取付孔33と支持材5の嵌合構造は、支持材5の支持の安定性を高めて乾燥時のペットの快適性を確保することができる。
【0049】
また、取付孔33は複数であってもよく、複数の取付孔33は複数の支持材5と一対一で対応し、且つ複数の取付孔33は間隔をあけて設置される。例えば、取付孔33は4つであってもよく、4つの取付孔33は4つの支持材5と一対一に対応する。これにより、第二仕切板3を取り付ける際に、支持材5の上端に取付孔33を直接合わせて、支持材5の上端の少なくとも一部を取付孔33内に延びるようにし、第二仕切板3と支持材5の分離を防止することができ、第二仕切板3と支持材5の接続安定性を高めることができる。さらに、支持材5を通して第二仕切板3を支持することにより、ペットが乾燥室11にいるときに第二仕切板3が脱落することがなく、乾燥機100の全体的な構造強度を高めることができる。
【0050】
本発明の他の実施形態によれば、図17に示すように、ケース1内に第二仕切板3を取り付けるための取付アセンブリ6が設けられ、これにより、第二仕切板3とケース1の分離を防止し、さらに第二仕切板3の構造安定性を高めることができる。さらに、図19に示すように、取付アセンブリ6は滑り込み口61と第一取付溝62を含んでもよく、第二仕切板3はケース1内で滑り込み口61に沿って第一取付溝62に滑り込むことができる。これにより、第二仕切板3とケース1の着脱の難易度を低減し、第二仕切板3の構造安定性を高めることができる。例えば、滑り込み口61は止め口であってもよい。第一取付溝62は、長尺状の溝であってもよい。滑り込み口61は2つであってもよく、2つの滑り込み口61はケース1内の対向する両側に設けられ、第一取付溝62はケース1内の底部に設けられ、その位置は滑り込み口61に対応する。第一取付溝62がケース1内の底部の片側に設けられた場合、係合アセンブリ4における嵌合溝42は、第一取付溝62に対して他側に設けられてもよい。
【0051】
具体的には、ケース1に第二仕切板3を取り付ける際に、第二仕切板3を第一取付溝62まで滑り込み口61に沿って滑り込ませることができる。さらに第二仕切板3を係合アセンブリ4を介してケース1に係合させるので、第二仕切板3は取付アセンブリ6によってケース1に入りやすくなり、第二仕切板3とケース1の取付効率を高めることができる。
【0052】
さらに、図19に示すように、ケース1内の後壁13上に第一リブ621と第二リブ622が設けられ、第一リブ621の後端と第二リブ622の後端はいずれもケース1の後壁13に接続され、第二リブ622は第一リブ621の下方に位置する。これにより、第一リブ621の下側面と、第二リブ622の上側面と、ケース1内の後壁13とは第一取付溝62を形成し、かつ第一リブ621の先端と第二リブ622の先端は滑り込み口61を構成する。
【0053】
これにより、実際に取付する時に、第二仕切板3の一端が第一取付溝62内に伸びるまで第二仕切板3が滑り込み口61に沿ってケース1に滑り込みやすく、第一取付溝62は第二仕切板3を制限することができるので、第二仕切板3のガタや変位を防止し、第二仕切板3の構造安定性を高めることができる。
【0054】
さらに、第二リブ622の前後方向の幅(例えば、図17に示すように前後方向の寸法)は、第一リブ621の前後方向の幅より大きい。これにより、第二仕切板3が第一取付溝62内に取付けられているとき、第二仕切板3に対する支持の安定性を確保するように、第二リブ622と第二仕切板3の接触面積が増大し、また着脱が容易になり、ユーザが第二仕切板3をより迅速に着脱することができ、第一リブ621による第二仕切板3の着脱への影響を回避でき、第二仕切板3の着脱の難易度を低減し、乾燥機100の取付け効率を向上させる。
【0055】
本発明の他の実施形態では、ケース1には、第二仕切板3の動きを規制するストッパである制限部品が設けられる。これにより、制限部品を利用して、第二仕切板3をより確実に固定し、第二仕切板3の変位を回避し、第二仕切板3上のペットを効果的に乾燥し、乾燥効率を向上させることができ、さらに、ペットが第二仕切板3の上で動いても、第二仕切板3とケース1の間にガタや移動が発生しない。
【0056】
さらに、ストッパは制限孔であってもよい。第二仕切板3には制限孔に係合可能な第一制限ブロック7が設けられ、制限孔と第一制限ブロック7を係合または挿着嵌合にすることで、第二仕切板3とケース1の取付安定性を保証することができる。例えば、制限孔は長方形孔であってもよいし、第一制限ブロック7は小さな長方形孔に係合可能な入れ子であってもよい。本発明の実施形態では、制限孔は4つであってもよい。4つの制限孔はそれぞれケース1内に相対する両側に対称的に設けられ、第二仕切板3上の第一制限ブロック7も同様に4つであり、4つの第一制限ブロック7はそれぞれ第二仕切板3に相対する両側に対称的に設けられる。これにより、第二仕切板3上の第一制限ブロック7をケース1の上の制限ブロック孔に係合し、第二仕切板3をより確実に固定し、第二仕切板3の変位を回避し、第二仕切板3上のペットを効果的に乾燥し、乾燥効率を高めることができる。
【0057】
本発明の実施形態によれば、吹出口31には複数の吹出孔が含まれる。第二仕切板3には仕切板本体34と2つの仕切板セグメント35が含まれ、2つの仕切板セグメント35は仕切板本体34の左右にそれぞれ設けられ、2つの仕切板セグメント35は下から上に仕切板本体34の中心から離れる方向に傾斜して上に延び、2つの仕切板セグメント35と仕切板本体34には、いずれも複数の吹出孔が形成される。図1図3及び図11に示すように、第二仕切板3はU型の仕切板であってもよく、各仕切板セグメント35は仕切板本体34から離れた突起円弧状の仕切板であってもよく、複数の吹出孔はU型の仕切板で覆われ、ペットをU型の仕切板本体34上に置いて、気流は仕切板本体34上の複数の吹出孔を通して下から上に吹出し、ペットの腹部を乾燥することに便利である。各仕切板セグメント35の複数の吹出孔は仕切板セグメント35の長手方向に間隔を隔てて設置され、且つ2つの仕切板セグメント35上の複数の吹出孔は斜め上向きに気流を吹き出し、ペットの背中や他の部位を乾燥しやすく、死角なくペットの毛髪を乾燥することができる。さらに乾燥機100の風力利用率が向上し、乾燥速度が速く、乾燥効果が高い。ここで、2つの仕切板セグメント35を下から上に仕切板本体34の中心から離れる方向に斜め上に延びるように設けることにより、第二収容チャンバ14内の気流をガイドして第二収容チャンバ14内の気流の風抵抗を低減し、気流を急速に乾燥チャンバ11内に吹き込むことができる。第二仕切板3の形状はケース1の底壁の形状に基づいてケース1の底壁にできるだけ近接するように設置することができ、それにより第二仕切板3とケース1がよりよく嵌合する。
【0058】
また、仕切板本体34上の複数の吹出孔の形状は四角形であってもよく、これにより気流噴出面積を大きくし、各仕切板セグメント35の複数の吹出孔の形状は円形であってもよく、気流噴出を補助し、これらの共同作用により高い乾燥効果が実現される。
【0059】
本発明の他の実施形態では、仕切板本体34には複数のボス341が設けられ、複数のボス341は仕切板本体34の上面に互いに仕切って設けられ、仕切板本体34上の複数の吹出孔は複数の第一吹出孔311と複数の第二吹出孔312を含み、複数の第一吹出孔311は仕切板本体34上に形成され、複数の第二吹出孔312は複数のボス341上に形成される。これにより、気流は複数の第一吹出口孔311及び複数の第二吹出口孔312を通して第二の収容チャンバ14から乾燥チャンバ11に吹き込むことができる。さらにボス341を設け、かつボス341上に第二吹出孔312を形成することにより、第一吹出孔311の上端と第二吹出孔312の上端を異なる高さにし、第一吹出孔311と第二吹出孔312の吹き出し高さが異なり、第二仕切板3にペットを置く際にすべての吹出孔を完全に遮蔽でき、乾燥チャンバ11内への気流が不十分になることを防止し、ペットの乾燥効果をより効果的にすることができる。
【0060】
本発明の他の実施形態では、ケース1の底壁に排水孔(図示せず)が形成され、排水孔の設置により、ケース1内部の水をケース1の外部に容易に排出することができ、ケース1内部の乾燥環境を確保する。
【0061】
乾燥機100にはさらに栓(図示せず)を含んでもよく、栓は排水孔の開閉に使用され、排水孔に着脱ができるように設けられる。栓が排水孔に取り付けられると栓が排水孔を閉じて、ケース1内の水は排水孔から排出することができない。例えば、ペットをケース1の中に置いて乾燥させる場合、栓を排水孔に取り付けて排水孔を閉じ、排水孔からケース1の外に気流が分散することを防ぎ、乾燥効率と効果を確保することができる。
【0062】
栓を排水孔から取り外すと、排水孔は開放状態となり、ケース1内の水を排水孔を通ってケース1の外に流すことができる。栓と排水孔は着脱可能に接続されるため栓の着脱を容易にし、ユーザが容易に排水孔を開閉することができる。
【0063】
本発明の他の実施形態によれば、風路231の風路吹出口2311にはヒーターユニット80が設けられる。図4に示すように、ヒーターユニット80は風路231の吹出口の長手方向に延び、気流の流動速度を速めることで、風力の利用率を高め、第二収容チャンバ14内の気流の温度を上げて加熱乾燥機能を実現できる。乾燥機100内のペットを快適にし、乾燥機100が冷風のみを吹き出すことにより病気が発生することがなく、乾燥効率を向上させる。また、乾燥機100をゲージとして使用する場合、乾燥機100が冬に温風を、夏に冷風を吹き出し、ペットを乾燥機100内でより快適に過ごせるように、羽根車21とヒーターユニット80の組み合わせで使用することができる。なお、ヒーターユニット80はPTC(Positive Temperature Coefficient、正温度係数)ヒーターであってもよい。
【0064】
本発明の他の実施形態によれば、第一仕切板232にはマイナスイオン発生器が設けられ、マイナスイオン発生器の出力端は第一収容チャンバ12内に延びる。これにより、マイナスイオン発生器が動作する時に、マイナスイオン発生器から発生したマイナスイオンは、出力端を通して乾燥チャンバ11内に流れ、乾燥チャンバ11内の気流を殺菌消毒することができる。
【0065】
ヒーターユニット80上にオゾン消毒装置が設けられる。例えば、オゾン消毒設備はオゾン消毒器又はオゾン発生器であってもよく、ペットの衣服やおもちゃなどをケース1内に置いてオゾン消毒を行うことができ、乾燥機100の機能性と実用性とをさらに高めることができる。
【0066】
さらに、風路231は螺旋風路である。図13に示すように、第一仕切板232上における螺旋風路の形状は螺旋線形状である。このように、風路231を螺旋風路にすることで、風路吹出口2311の風量を増加させることができる。
【0067】
さらに、第一仕切板232における羽根車ケージング23の少なくとも一部の形状は、螺旋線形状である。例えば、図13の例において、第一仕切板232上における羽根車ケージング23の上記の少なくとも一部の形状は、アルキメデス螺旋形状である。これにより、アルキメデス螺旋線の原理を利用して、風路231の長さを短くし、風力エネルギーの損失が少なく、風路231から吹き出される気流が一定の衝撃力を持ち、乾燥機100の乾燥機能をより良くすることができる。
【0068】
本発明の実施形態によれば、図13に示すように、風路231は風路吹出口2311を有し、風路231の少なくとも一部の横断面積は羽根車21の周方向に沿って、風路吹出口2311の方向へ向かって徐々に増大する。これにより、気流は風路231の延長方向に沿って狭いところから広いところに押し出し、最終的には圧力が小さくなって風路吹出口2311に吹き出し、風路吹出口2311から吹き出す気流に一定の衝撃力があり、これにより乾燥機100の乾燥効率を高めることができる。
【0069】
本発明の実施形態によれば、図4に示すように、羽根車ケージング23は、第一仕切板232及び後壁13のいずれか一方に設けられるが、羽根車ケージング23は、第一仕切板232と後壁13の両方に設けられてもよい。これにより、乾燥機100の構造をよりコンパクトにすることができる。
【0070】
さらに、乾燥機100はモータホルダ233も含む。羽根車ケージング23は第一羽根車ケージング2322と第二羽根車ケージング2331を含み、第一羽根車ケージング2322は第一仕切板232上に設けられ、第二羽根車ケージング2331はモータホルダ233上に設けられる。第二羽根車ケージング2331と第一羽根車ケージング2322はともに羽根車21を収容する羽根車収容チャンバを形成する。図4に示すように、羽根車21と後壁13の間にモータホルダ233が設けられ、羽根車収容チャンバ内にモータ22が設けられ、モータ22の出力軸は羽根車21に固定され、モータ22は第2羽根車ケージング2331上に取り付けられ、第二羽根車ケージング2331はモータ22を支持でき、これによりモータ22の動作時の安定性と信頼性がより高くなり、乾燥効果が向上する。ここで、モータホルダ233は、第一羽根車ケージング2322に合わせる環状モータホルダであってもよい。モータ22は環状モータホルダの内側リングに位置することができ、環状モータホルダに羽根車21の回転軸線に平行な通気孔が設けられ、それにより乾燥機100の外部の気流は第二吸気口131及び通気孔を介して羽根車21に流れることができる。
【0071】
さらに、モータホルダ233には、羽根車21の軸方向に貫通した吸気孔が形成され、モータホルダ233は、吸気孔の外周側に後壁13に密封接続され、羽根車21が吸い込んだ外気は、第二吸気口13、吸気孔を順次通過して羽根車21収容チャンバ内に入り込む。これにより、外気は、第二吸気口13、モータホルダ233上の吸気孔を直接通過して羽根車収容チャンバに入るので、乾燥効率を高めることができる
本発明の他の実施形態では、モータホルダ233は、第一仕切板232に着脱可能に接続される。これにより、モータホルダ233の着脱が容易になる。
【0072】
本発明の実施形態では、図4に示すように、第一仕切板232の後面は後方に延び、第一羽根車ケージング233に成形される。この配置によって、第一羽根車ケージング233と第一仕切板232とは一体成形可能であり、乾燥機100の取付け工程を減少させ、さらに乾燥機100の取付効率を高めることができる。
【0073】
なお、羽根車21は前傾式羽根車であってもよく、前傾式羽根車は遠心力を利用して作動し、気流の圧力を増加させ、気流を風路231内で圧縮されて風路吹出口2311から噴出された気流に一定の衝撃力を持たせ、より効果的に乾燥機能を実現することができる。
【0074】
本発明の実施形態によれば、羽根車21の軸は前後方向に貫通する。例えば、羽根車21のハブには貫通した複数の通風孔が形成されてもよく、複数の通風孔は羽根車21の周方向に間隔を隔てて設けられる。羽根車21が作動する間、ケース1の内部及び外部の気流は、羽根車21の軸方向に沿って羽根車21に入り、さらに羽根車21の羽根から気流を放射状に吹き出し、気流を風路231に蓄積して圧縮し、風路吹き出口2311を経てケース1の乾燥チャンバ11に流すことができる。ここで、通風孔により、外部気流が羽根車21によりスムーズに流入し、羽根車21に流入する気流量を増加させ、乾燥機100の内外気体循環をより徹底させることができ、より快適な乾燥環境を提供することができる。
【0075】
本発明の他の実施形態では、第一吸気口2321には毛髪フィルタが設けられ、第二吸気口13にはダストフィルタ16が設けられる。図4に示すように、ダストフィルタ16は、羽根車21よりケース1の内部から離れた側に設けられ、毛髪フィルタは、羽根車21よりケース1の内部に近い側に設けられる。ここで、ダストフィルタ16は、ケース1の後壁13の第二吸気口13に直接に設けてもよい。ペットを乾燥機100内で乾燥する時、ペットの毛が抜けやすいので、毛髪フィルタはケース1内の羽根車21の気流中に入った毛を濾過でき、羽根車21が正常に動作することを保証する。しかも、乾燥機100の使用環境は商店、室外のような人が密集する場所であるため、ケース1外部の気流には必ずほこりがあり、ダストフィルタ16はケース1外部から羽根車21の気流中に入ったほこりを濾過し、羽根車21に内外の吸引機能を効果的に実現させ、また気流中に吸い込まれた雑物を濾過するために、乾燥機100の耐用年数を延長させるとともに、内部の空気がよりきれいで、環境がより快適な乾燥機100を提供することもできる。
【0076】
なお、乾燥機100では、風路231の風路吹出口2311の位置とケース1の底壁の遷移部は面取り形状であり、具体的には、四分の一の円にすることができ、このようにして効果的、スムーズに風を導き、騒音を効果的に低減することができる。
【0077】
本発明の実施形態によれば、ケース1上に少なくとも1つの猫撫で口171が形成され、猫撫で口171を開閉するための猫撫でドア172が設けられる。図1図3に示すように、ペットをケース1の内部で乾燥する時に、ユーザはケース1の内部側に押し、またはケース1の外部からひっぱることで猫撫でドア172を開けて猫撫で口171を開き、手を猫撫で口171に伸ばし、ケース1内のペットを撫でることで、その情緒を落ち着かせ、乾燥を円滑に進行させ、乾燥効果を高め、ペットの乾燥時の快適性を高めることができる。また、手を猫撫で口171に入れてペットの毛を撫でて乾燥の程度を確認できるので、乾燥が完了したかを判断でき、また乾燥に必要な時間を判断することができ、これにより乾燥効率を高めることができる。猫撫でドア172は猫撫で口171を覆い隠すことで、ペットの手足が猫撫で口171からはみ出ず、ペットの全身が乾燥されるようにする。猫撫で口171の開放面積は小さく、人間の手しか出入りすることができないように設計することができ、ペットがケース1から逃げないようにすることができる。
【0078】
例えば、図1に示すように、ユーザは、ケース1の外側からケース1の内部に向かって、猫撫でドア172を押し開けて猫撫で口171を開けることができる。この設計によってユーザの操作はよりシンプルとなるだけでなく、ペットがケース1内から猫撫でドア172を開けないようにすることができる。
【0079】
さらに、図23及び図24に示すように、猫撫でドア172の開閉を容易にするために、猫撫でドア172とケース1とは枢動アセンブリ9を介して枢動できるように連結され、軽く便利に開閉ができ、ケース1と猫撫でドア172との連結安定性を高め、猫撫でドア172の枢動時の信頼性を高める。枢動アセンブリ9は第一取付部91、第二取付部92と枢動軸93を含み、第一取付部91はケース1上に設けられ、第二取付部92は猫撫でドア172上に設けられ、猫撫でドア172を枢動可能にするように枢動軸93は第一取付部91と第二取付部92を貫通するように設置される。これにより、第一取付部91と第二取付部92を設けることで、枢動軸93の取付が容易になり、枢動時の安定性が向上する。
【0080】
さらに、図23に示すように、乾燥機100は少なくとも1つのトルクバネ94を含む。トルクバネ94は枢動軸93上に嵌設され、トルクバネ94は猫撫で口171を閉じる方向に猫撫でドア172を常に押しつける。例えば、トルクバネ94は、当接部を有し、当接部の一端はケース1の側壁に当て、トルクバネ94の他端は第二取付部92に当てることができる。枢動軸93は、トルクバネ94をトルクバネ94の長手方向に貫通することができ、枢動軸の両端は取付スタンドの両端にそれぞれ接続される。
【0081】
ここで、トルクバネ94は機械的に力を蓄える構造であり、自己リセット機能を有し、トルクバネ94は一定の力を有すため、猫撫でドア172をその上に固定し、猫撫でドア172を開けるには一定の力が必要となり、ペットは自分で開けにくく、これによりペットの全身がケース1内部で乾燥され、乾燥効果を高めることができる。人間の手が猫撫で口171から離れる時、猫撫でドア172はトルクバネ94によって自動的にリセットさせ、引き続き猫撫で口171を覆い、ペットの脱走や異物のケース1への侵入を防止し、乾燥効果の低下を防ぐ事が出来る。
【0082】
本発明の実施形態によれば、ケース1の片側を開閉するためにドア8が設けられる。例えば、ケース1の前側が開放され、ユーザがペットをケース1内に置いたり、ケース1内から取り出すことを容易にするために、ドア8はケース1の前側に設けられてケース1の前側を開閉することができる。又は、ケース1の上側が開放され、ペットの脱走の可能性を低減するために、ケース1の上側にドア8を設けてケース1の上側を開閉する。ケース1にあるドア8の具体的な取り付け位置は、実際のニーズに応じた位置とし、ここでは限定しない。
【0083】
他の実施形態では、図23に示すように、第一取付部91はそれぞれ間隔を隔てて設けられた2つの取付ラグ911を含む。第二取付部92は2つの取付ラグ911の間に位置し、枢動軸93は2つの取付ラグ911と第二取付部92を貫通し、枢動軸93と第一取付部91、枢動軸93と第二取付部92の間の取付の信頼性を高め、猫撫でドア172がより円滑に回転することができる。
【0084】
2つの取付部は、トルクバネ94の位置を制限し、トルクバネ94が枢動アセンブリ9から離脱することを防止し、枢動軸93はトルクバネ94の変形を防止することができ、猫撫でドア172とケース1の接続はより確実となり、乾燥機100の有効耐用年数をより長期にすることができる。
【0085】
本発明の実施形態によれば、図1及び図3に示すように、ケース1には開口17が形成され、開口17には着脱可能な観察窓10が設けられ、猫撫で口171には観察窓10が形成される。観察窓10を設置することで、ユーザがケース1の内部環境を観察しやすくなり、ユーザは猫撫でドア172を開かなくてもペットの状況を観察できるので、ペットの情緒をいつでもわかり、乾燥過程をよりスムーズにし、ペットを喜ばせ、乾燥機100の実用性を高めることができる。例えば、観察窓10は、ケース1内部のペットの様子をより容易に監視できるように透明な材質であってもよい。観察窓10は、猫撫でドア172の形状に適合するようにすることができる。例えば観察窓10を円環状にしてもよい。
【0086】
さらに、図20に示すように、猫撫でドア172の一端(例えば、図1に示す上端)と観察窓10は、枢着アセンブリ9を介して枢動できるように連結され、猫撫でドア172の他端(例えば、図1に示す下端)と観察窓10の間にはロックアセンブリ20が設けられ、ロックアセンブリ20が解除されると、猫撫でドア172の猫撫で口171が開き、ロックアセンブリ20が猫撫でドア172の他端をロックすると、猫撫でドア172は観察窓10に固定される。これにより、ロックアッセンブリ20を設けることで、観察窓10に猫撫でドア172をロックすることができ、猫撫でドア172を開けるにはロックアッセンブリ20を先に解除する必要があるため、猫撫でドア172を誤って開けることを防止することができる。ロックアッセンブリ20はファスナーであってもよい。
【0087】
さらに、図25に示すように、ロックアセンブリ20はロック溝201とロック部材202を含み、ロック溝201は猫撫でドア172上に形成され、ロック部材202は観察窓10に移動できるように設けられ、ロック部材202上にロック突起203が設けられる。ロック突起203とロック溝201の係合によりロックアセンブリ20のロックと解除の切換えが便利になり、また接触面積を増大させ、取り付けの信頼性を高めることができる。ロック突起203がロック溝201内に嵌合された場合、猫撫でドア172は観察窓10に固定され、ロック突起203がロック溝201から離れた場合、猫撫でドア172は猫撫で口171を開放可能になる。例えば、ロック202とロック溝201の少なくとも一方は変形可能な材質であてもよく、これによりロック突起203がロック溝201内に移動してロックをすることができる。図25に示すように、ロック突起203上にロック突起2031が設けられ、ロック突起2031は、ロック溝201との係合を容易にするために、ロック突起203の厚さ方向に突出する。
【0088】
本発明の他の実施形態では、図27に示すように、猫撫でドア172上に逃げ口1711が形成され、逃げ口1711はロック溝201に隣接して設けられ、ロック突起203がロック溝201から離れるとロック突起203が逃げ口1711に対向する。これにより、ロックアセンブリ20がロック解除状態にあるとき、ロック突起203は、逃げ口1711の位置から突き抜け、これにより猫撫でドア172が内側または外側に回転して猫撫で口171を開けることができる。
【0089】
さらに、図27に示すように、ロック溝201と逃げ口1711は、猫撫でドア172の周方向に沿って配置されてもよく、ロック部材202は、猫撫でドア172の周方向に沿って移動可能である。例えば、ロック部材202が観察窓10と摺動できるように係合することでスムーズに移動でき、ユーザが使用しやすくすることができる。
【0090】
本発明の他の実施形態では、図25に示すように、観察窓10上にケース1の中心へ延びるバッフル30が設けられ、バッフル30と観察窓10とは、第二取付溝301を形成し、ロック部材202は第二取付溝301内に移動できるように設けられる。バッフル30の設置により、ペットがロック部材202に誤り接触することを防止し、ロック部材202の開閉状態を切り替え、乾燥機100が使用上の安全性を高めることができる。
【0091】
本発明の実施形態によれば、図23に示すように、開口17の縁部の厚さ方向の片側には、猫撫でドア172の周方向に沿って間隔を隔てて複数の係合セグメント173が設けられ、各係合セグメント173はいずれも開口17の縁部と間隔をおいて嵌合溝174を形成し、隣接する2つの係合セグメント173の間に取付口175が形成される。観察窓10の外周縁には、猫撫でドア172の周方向に間隔を隔てて複数のフランジセグメント101が設けられる。複数のフランジセグメント101は対応する取付口175を通過し、開口17に対して回転することで対応する嵌合溝174内に嵌合される。これにより、ケース1と観察窓10が着脱可能に接続され、効率的な着脱ができる。この設置により観察窓10を回転させることで観察窓10を着脱可能にし、しかも位置決めを容易にすることができる。例えば、複数のフランジセグメント101の一部は、対応する取付口175を貫通し、開口17に対して回転することで、対応する嵌合溝174内に嵌合することができる。
【0092】
さらに、図22及び図23に示すように、少なくとも1つの係合セグメント173の周方向の一端には第一ストッパ突起1731が設けられ、少なくとも1つのフランジセグメン101の周方向の一端には第二ストッパ突起102が設けられる。第二ストッパ突起102は第一ストッパ突起1731と係合することで、開口17に対して猫撫でドア172の回転を制限し、取り外す場合は、複数のフランジセグメン101がそれぞれ複数の対応する嵌合溝174内に嵌合されると、第一ストッパ突起1731は、第二ストッパ突起102に止め当てて、ケース1に対する猫撫でドア172の更なる回転を防止することができる。2つのストッパ突起を設けることで、取り付けの精度が向上し、位置決めが容易になる。例えば、フランジセグメント101の一端は対応する嵌合溝174内に嵌合され、フランジセグメント101の他端に第二ストッパ突起102が設けられてもよい。
【0093】
本発明の実施形態では、図2図21並びに図9図23に示すように、ケース1上にリミット溝18が形成され、観察窓10上に第二制限ブロック103が設けられ、フランジセグメント101が嵌合溝174に係合されると、第二制限ブロック103がリミット溝18に係合され、開口17に対して猫撫でドア172が回転する。観察窓10に設けられた第二ストッパ103は、観察窓10の回転に伴い、リミット溝18に係合してリミット溝18内に挿設することができる。第二制限ブロック103とリミット溝18の嵌合により、位置決めが容易になるとともに、観察窓10がケース1への固定がより安定し、ケース1内のペットに破壊されにくくなる。例えば、リミット溝18及び第二制限ブロック103は乾燥機100の上端に位置してもよく、ペットに破壊される可能性をさらに低減することができる。例えば、リミット溝18の切り欠きは第二制限ブロック103に向かって開放され、ユーザが大きな力を加えると、第二制限ブロック103は観察窓10の周方向に沿ってリミット溝18に押し込み、第二制限ブロック103とリミット溝18を固定することができる。
【0094】
例えば、取り付け時の、ケース1の内側面がケース1の外側面に向かう例を説明する。観察窓10の取付開始時には、複数のフランジセグメント101は対応する取付口175に位置し、複数のフランジセグメント101が対応する嵌合溝174内に嵌合可能になるように観察窓10を反時計回りに回転することで、第一制限ブロック7がリミット溝18に入り込むように変形して初期状態に復帰することができ、かつリミット溝18の側壁の制限により引き続き移動せず、両者が相対的に固定される。取り外しの時には、時計回りの作用力を加えて観察窓10を回転させ、第二制限ブロック103をリミット溝18から離脱させる。このとき、観察窓10は開口17の周方向に沿って回転可能であり、フランジセグメント101が嵌合溝174から完全に離れ、フランジセグメント101は対応する取付口175の位置にあると、観察窓10をケース1から外して観察窓10を取り出すことができる。第一ストッパ突起1731と第二ストッパ突起102が当接すると、観察窓10は回転できない。
【0095】
本発明の実施形態によれば、乾燥チャンバ11を形成する壁には、少なくとも1つの貫通する通気孔1712が形成される。例えば、図4図20図22及び図23に示すように、猫撫でドア172には貫通する複数の通気孔1712が形成され、これにより乾燥機100のケース1内の通気と換気が容易になり、ケース1内のペットが新鮮な空気を吸って快適に過ごすことができる。通気孔1712は、ドア8に形成されてもよい。また、観察窓10には銘板が設けられてもよく、銘板には文字やイメージ図などの内容を刻印でき、乾燥機100の多様な設計を実現出来る。
【0096】
本発明の他の実施形態では、図1図3に示すように、2つの猫撫で口171がケース1の左側壁と右側壁にそれぞれ形成される。猫撫でドア172は2つであり、2つの猫撫でドア172はそれぞれ2つの猫撫で口171に設けられ、それぞれ対応する猫撫で口171を開閉する。これにより、ユーザはさらにペットを監視しやすく、ユーザは複数の角度からペットを監視したり撫でたりして、使用性を高めることができる。
【0097】
本発明の実施形態によれば、図5?図8に示すように、ケース1内には配置スロット19が形成され、アロマボックス40が前記配置スロット19内に磁気アセンブリにより着脱可能に設けられている。これにより、アロマボックス40と配置スロット19は簡単な接続方式で着脱が容易になっている。アロマボックス40は、配置スロット19内において第一取付方式と第二取付方式を備え、アロマボックス19には少なくとも1つの貫通孔4015が形成され、アロマボックス40が第一取付方式を採用するとき、アロマボックス410内部とケース1内部とは連通せず、アロマボックス40が第二取付方式を採用するとき、アロマボックス40内部は貫通孔4015を介して前記ケース1内部と連通する。
【0098】
図7及び図8に示すように、乾燥機100内の異臭を除去する必要がある場合、アロマボックス40をケース1の配置スロット19内に取り付けることができる。この場合にはアロマボックス2は第二取り付け方式を採用し、アロマボックス2は貫通孔215によって効果的に香りを発散して乾燥機100内の異臭を除去することができる。また、アロマボックス40をケース1上にしっかり固定することができる。図5及び図6に示すように、乾燥機100が異臭を除去する必要がない場合、アロマボックス40を配置スロット19の第一取付方式に設置することができる。その際にアロマボックス40内の香りがケース1内に発散されないようにしたまま、アロマボックス40が配置スロット19内に安定して設置し、アロマボックス40の変位や紛失を回避することができる。さらに、アロマボックス40の香りが弱くなった場合、そのままアロマボックス40を配置スロット19から取り出して新しいアロマボックス40に交換すればよい。
【0099】
本発明の実施形態によれば、アロマボックス40の片側表面に貫通孔4015が形成される。アロマボックス40が第一取付方式に位置する場合、配置スロット19の内壁が貫通孔4015を閉じる。アロマボックス40が第二取付方式に位置する場合、貫通孔4015が配置スロット19の開放側に位置する。図5に示すように、アロマボックス40の形状はやや長方形であり、貫通孔4015はアロマボックス40の上面又は下面に形成されてもよく、アロマボックス40の周方向の4つの表面に形成されてもよい。乾燥機100に異臭を除去する場合、アロマボックス40に設けられた貫通孔4015の表面を配置スロット19の開放側に対向させ、アロマボックス40内の香りを貫通孔4015を通してケース1内に発散することができる。乾燥機100に異臭を除去する必要がない場合、アロマボックス40に設けられた貫通孔4015の表面を配置スロット19の開放側から離反させることができ、この場合、配置スロット19には開放側内壁と対向して、アロマボックス40内の香りが出ないように貫通孔4015を閉鎖することができる。
【0100】
本発明の他の実施形態では、配置スロット19の内壁にはシール60が設けられ、アロマボックス40が第一取付方式にある場合にシール60が貫通孔4015を閉鎖する。図6及び図8に示すように、シール60は配置スロット19内の天井壁に設けられ、アロマボックス40が第一取付方式にある場合、シール60は貫通孔4015を閉鎖する。アロマボックス40が香りを出る必要がない場合には、シール60を通して貫通孔4015を閉鎖し、アロマボックス40の香りの発散を中止することができる。
【0101】
また、シール60はシリカゲルパッドであるが、これに限定しない。シリカゲルパッドの材質は柔らかく、ある程度変形できるため、配置スロット19の内壁に密着して貫通孔4015を閉鎖することができ、シール60と貫通孔4015の間の密封性を確保する。
【0102】
本発明の実施形態によれば、磁気アセンブリ50はネジ501と、アロマボックス40上に設けられた磁性体502を含み、磁性体502はアロマボックス40が設けられ、磁性体502はネジ501と磁気嵌合してアロマボックス40を配置スロット19内に取り外し可能に設置する。図5?図8に示すように、磁性体502はケース1の配置スロット19のアロマボックス40のねじ501に対応する位置に設置される。これにより、アロマボックス40とケース1は、ネジ501と磁気体502を通し着脱可能に接続され、アロマボックス40とケース1は磁気効果により直接接続されるので、外部ツールを利用して着脱を行う必要がなく、アロマボックス40の交換がより便利で迅速になる。例えば、ネジ501は2つであってもよい。2つのネジ501は上ケース70の長手方向に沿って間隔を隔てて設置され、2つのネジ501はそれぞれ2つの磁性体502に対応し、各ネジ501は上ケース70を通ってケース1の内壁ネジに接続することでき、これによりネジ501が磁性体502に磁気吸着されると同時に、ネジ501は上ケース70をケース1の内壁にしっかり固定することもできる。さらに乾燥機100を移動させる際に、アロマボックス40とケース1とは着脱可能に接続されているためアロマボックス40がケース1から落下する恐れがあるが、設けられた上ケース70はアロマボックス40を保護することができ、アロマボックス40はケース1から落下しにくくなる。
【0103】
本発明の具体的な実施形態によれば、アロマボックス40はケース401と蓋体402を含む。ケース401の片側が開放され、蓋体402はケース401の上記側に設けられ、蓋体402とケース401とは収容空間を形成し、磁性体502が収容空間内に設けられ、貫通孔4015が蓋体402および/またはケース401に形成される。ここで、貫通孔4015は蓋体402とケース401の片側に形成されてもよく、或いは、貫通孔4015は蓋体402とケース401の両方に形成されてもよい。図29に示すように、ケース401の厚さ方向の片側が開放され、蓋体402はケース401の開放側に対向し、アロマ材を乾燥機100の内部に香りを発散するために収容空間内に置くことができる。
【0104】
さらに、図29に示すように、貫通孔4015は複数である。複数の貫通孔4015はケース401の底壁面に間隔を隔てて形成され、ケース401の底壁面はアロマボックス40の下面である。配置スロット19内のアロマボックス40のケース401が乾燥機100のケース1の内部に向く場合、アロマボックス40内のアロマ材の香りを、複数の貫通孔4015を通しケース1内に発散することができる。
【0105】
さらに、ケース1の上記内壁と上ケース70とは互いに連通する第一取付チャンバ701と第二取付チャンバ702を形成し、第二取付チャンバ702は第一取付チャンバ701に隣接するケース1の後壁13側に位置し、第一取付チャンバ701には電気制御素子90と電線が設けられ、電線の一端は電気制御素子90に接続され、且つ電線の他端は第二取付チャンバ702内に伸びる。図5及び図7に示すように、乾燥機100の羽根車21はケース1の後壁13に設けられ、電気制御素子90は電気制御箱内に設けられてもよく、電気制御箱は第一取付チャンバ701内に位置し、電線の一端は電気制御箱を通って電気制御素子90に接続され、電線の他端は第二取付チャンバ702を通ってモータ22に接続され、羽根車21の開閉を制御することができる。これにより、電線の配線が容易になるとともに、ケース1の上記内壁と上ケース70の間の空間を十分に利用し、乾燥機100の構造をよりコンパクトにすることができる。
【0106】
また、図5及び図7に示すように、配置スロット19は上ケース70の一部から上向きに凹んで形成される。この設置により、配置スロット19は上ケース70と一体成形され、乾燥機100の組立工程が減少し、乾燥機100の組立効率をさらに向上させることができる。
【0107】
本発明の他の実施形態では、ケース401上に第三取付溝4011が形成され、磁性体502は第三取付溝4011内に設けられる。磁性体502は磁石であってもよい。例えば、図29の例では、ケース401には2つの第三取付溝4011が形成され、2つの第三取付溝4011はそれぞれアロマボックス40内の両側に位置し、磁石は2つであり、2つの磁石はそれぞれ2つの第三取付溝4011内に取り付けられる。ここで、第三取付溝4011の形状は、磁石の形状に適合するように形成され、磁石の取付を容易にすることができる。これにより、ケース401に磁石をしっかりと固定することができる。
【0108】
さらに、ケース401の側壁には互いに間隔を隔てて2つの突起4012が設けられ、2つの突起4012の間には第三取付溝4011が形成される。図29に示すように、ケース401の長手方向の2つの側壁にはそれぞれ2つの突起4012が設けられ、同じ側壁に位置する2つの突起4012はケース401の幅方向に沿って間隔を隔てて設置され、各突起4012は蓋体402に向かう方向に延びることができ、これにより同じ側壁の2つの突起4012は磁性体502のケース401の幅方向に沿った移動を制限することができ、磁性体502の位置の安定性をさらに確実にする。
【0109】
また、図29及び図30に示すように、ケース401の長手方向の2つの側壁が互いに対向する側には、二つの第三リブ4016が間隔を隔てて設けられ、各第三リブは第三取付溝4011の中心に延びる。これにより、第三リブ4016は、磁性体502のケース401の長手方向に沿った移動を制限することができ、磁性体502を第三取付溝4011内により確実に固定する。
【0110】
ここで、磁性体502を、アロマボックス40外に設置するよりも、アロマボックス40内に設置したほうが好ましい。これにより磁性体502の紛失を回避することができる。アロマボックス40内に第三取付溝4011を設置することで、磁性体502をアロマボックス40内に固定することで、アロマボックス40とケース1を係合させてより長く使用することができる。
【0111】
本発明の具体的な実施形態では、図29に示すように、ケース401はケース側壁4013を備え、蓋体402の縁にはケース401に延びる蓋体側壁4021が設けられ、蓋体側壁4021はケース側壁4013に対向される。盖体側壁4021及びケース側壁4013のいずれか一方に複数の嵌合突起4022が設けられる。盖体側壁4021及びケース側壁4013の他方には、対応する嵌合溝4014内に係合する嵌合突起4022が複数形成されている。ここで、蓋体側壁4021には複数の嵌合突起4022が設けられ、ケース側壁4013には複数の嵌合溝4014(図29に示す)が設けられてもよい。または、ケース側壁4021には複数の嵌合溝4014が設けられ、ケース側壁4013には複数の嵌合突起4022(図示せず)が設けられてもよい。これにより、アロマボックス40の蓋体402とケース401とが着脱可能に接続され、ユーザはアロマボックス40内のアロマ材をタイムリーに交換することができる。アロマボックス40の利用率を高めるとともに、ユーザは自分の好みに応じてケース401と蓋体402との間に好みの香りのアロマ材を置くことができる。
【0112】
さらに、蓋体側壁4021は2つであり、2つの蓋体側壁4021はそれぞれ蓋体402と対向する両側に設けられ、2つの蓋体側壁4021はいずれも収容空間内に位置し、各蓋体側壁4021には蓋体側壁4021の長手方向に間隔を隔てて設けられた2つの嵌合突起4022が設けられ、複数の嵌合溝4014は複数の嵌合突起4022と一対一で対応する。図29に示すように、2つの蓋体側壁4021はそれぞれ蓋体402の幅方向にある2つの側壁であり、ケース401の幅方向の2つの側壁はケース側壁4013であり、各ケース側壁4013には2つの嵌合溝4014が設けられ、各嵌合突起4022は対応する嵌合溝4014内に嵌合され、蓋体402とケース401とが着脱可能とすることができる。ここで、2つの蓋体側壁4021はいずれも収容空間に位置し、これによりアロマボックス40の内部空間を有効に利用でき、アロマボックス40の幅を小さくして設置面積を小さくすることができる。
【0113】
本発明の他の実施形態では、配置スロット19はケース1内の頂部に形成される。図5及び図7に示すように、アロマボックス40はケース1内の頂部の配置スロット19内に設けられ、アロマボックス40はケース1の頂部において上から下へ香りを発散し、香りをケース1の内部全体に分布させ、ケース1内の空気をよくすることができる。
【0114】
本発明の他の実施形態では、配置スロット11に対向する2つの側壁には円弧スロットが形成される。この設置により、アロマボックス2を取り外すかその位置を変えるときに、ユーザは2つの円弧溝でアロマボックス2をつまんで、アロマボックス2を配置スロット11から取り出し、アロマボックス2の取り外しや位置交換を行うことができる。
【0115】
本発明の実施形態によれば、配置スロット19はケース1内の後部に形成される。図1図5及び図7に示すように、乾燥機100の羽根車21はケース1の後部に設けられるので、配置スロット19の位置はケース1の後壁13により近く、乾燥機100がペットの乾燥に使用される場合、ペットがケース1の前部で活動しやすいので、ペットがケース1の後部のアロマボックス40を破壊することを回避でき、これでアロマボックス40の耐用年数を延ばすことができる。
また、アロマボックス40内にアロマ材を事前に設置することができるので、ユーザは、使用時にアロマ材を手動で組み立てる必要がない。
【0116】
本発明の実施形態によれば、ケース1の前側は開放され、ケース1の上述前側を開閉するためにケース1の前側にドア8が設けられる。例えば、図1及び図4の例では、ドア8が開くと、ペットはドア8を通してケース1の内部に入れるか、ケース1の内部から取り出すことができる。ペットをケース1の内部で乾燥するとき、ドア8を開け、ペットをドア8からケース1に入れ、ドア8を閉じてケース1内でペットの毛髪を乾燥することができる。観察窓10上の猫撫でドア172を取り外すと、猫などのペットは猫撫で口171を通ってケース1に自由に出入りすることができ、ケース1内は通気性がよく、猫などのペットはケース1内で寝たり遊んだりすることができ、猫小屋として機能する。通常、1匹のペットに乾燥機100の乾燥機能を使用する頻度は約半月に1回であり、乾燥機100には乾燥機能を実現するとともに猫小屋としての機能も増設され、乾燥機100の実用性と利用率が大幅に向上する。
また、ケース1内部には多段温度制御検出装置を設置することができ、ケース1内部の温度が高すぎることによるペットの不快感を防止することができる。
【0117】
また、ケース1の内部にはLEDスマートランプなどの照明機器を設けてもよい。これにより、ケース1内に第二仕切板3を着脱することが便利になり、ケース1の洗浄にも便利である。
本発明の実施形態に係る乾燥機100のその他の構造及び操作は当業者にとって周知のものであり、ここでは詳細に説明しない。
【0118】
本明細書の説明において、「一つの実施形態」、「いくつかの実施形態」、「例示的な実施形態」、「例」、「具体例」、又は「いくつかの例」等の説明用語は、該実施形態又は例を結合して説明された具体的な特徴、構造、材料又は特徴が本開示の少なくとも一つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上記用語に対する概略的な表現は必ずしも同じ実施例又は例を指すものではない。また、説明された具体的な特徴、構造、材料又は特徴は任意の一つ又は複数の実施例又は例において適切な方式で結合することができる。
【0119】
本発明の実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本開示の原理及び趣旨から逸脱しない場合にこれらの実施形態に対して様々な変更、修正、置換及び変形を行うことができ、本発明の範囲は請求項及びその均等物によって限定されることを理解することができる。
【符号の説明】
【0120】
100:乾燥機;
1:ケース、11:乾燥チャンバ、12:第一収容チャンバ、13:後壁、131:第二吸気口、
14:第二収容チャンバ、15:延び部、151:第一凹面、16:ダストフィルター、
17:開口、171:猫撫で口、1711:逃げ口、1712:通気孔、
172:猫撫でドア、173:係合セグメント、1731:第一ストッパ突起、174:嵌合溝、
175:取付口、18:リミット溝、19:配置スロット、21:羽根車、
22:モータ、23:羽根車ケージング、231:風路、2311:風路吹出口、
232:第一仕切板、2321:第一吸気口、2322:第一羽根車ケージング、233:モータホルダ、
2331:第二羽根車ケージング、3:第二仕切板、31:吹出口、311:第一吹出孔、
312:第二吹出孔、32:凹溝部、33:取付穴、34:仕切板本体、
341:ボス、35:仕切板セグメント、4:係合部品、41:スナップ、411:スナップ部、
412:制限突起、413:貫通孔、414:第二凹面、42:嵌合溝、5:支持材、
6:組立部品、61:滑り込み口、62:第一取付溝、621:第一リブ、
622:第二リブ、7:第一制限ブロック、8:ドア本体、9:枢接アセンブリ、
91:第一取付部、911:取付ラグ、92:第二取付部、
93:枢動軸、94:トルクバネ、10:観察窓、101:フランジセグメント、102:第二ストッパ突起、
103:第二制限ブロック、20:ロックアセンブリ、201:ロック溝、202:ロック部材、203:ロック突起、
2031:突出部、30:仕切板、301:第二取付溝、40:アロマボックス、401:ケース、
4011:第三取付溝、4012:突起、4013:ケース側壁、4014:嵌合溝、
4015:貫通孔、4016:第三リブ、402:蓋体、4021:蓋体側壁、
4022:嵌合突起、50:磁気アセンブリ、501:ネジ、502:磁性体、
60:シール、70:上ケース、701:第一取付チャンバ、702:第二取付チャンバ、
80:ヒーターユニット、90:電気制御素子。

図1
図2
図3
図4
図5
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【国際調査報告】