IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 寧波長飛亜塑料機械製造有限公司の特許一覧

<>
  • 特表-負後角式トグル連接ロッド型締機構 図1
  • 特表-負後角式トグル連接ロッド型締機構 図2
  • 特表-負後角式トグル連接ロッド型締機構 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-31
(54)【発明の名称】負後角式トグル連接ロッド型締機構
(51)【国際特許分類】
   B29C 45/66 20060101AFI20230824BHJP
【FI】
B29C45/66
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023504121
(86)(22)【出願日】2021-04-13
(85)【翻訳文提出日】2023-01-18
(86)【国際出願番号】 CN2021087000
(87)【国際公開番号】W WO2022033060
(87)【国際公開日】2022-02-17
(31)【優先権主張番号】202010810791.X
(32)【優先日】2020-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523020888
【氏名又は名称】寧波長飛亜塑料機械製造有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】傅南紅
(72)【発明者】
【氏名】李顕達
(72)【発明者】
【氏名】陳邦鋒
(72)【発明者】
【氏名】賀天鵬
【テーマコード(参考)】
4F202
【Fターム(参考)】
4F202CA11
4F202CB01
4F202CL32
4F202CL41
4F202CL50
(57)【要約】
本発明は負後角式トグル連接ロッド型締機構を開示し、それはテールプレートと、可動ダイプレートと、トグル連接ロッド機構とを含み、トグル連接ロッド機構はスラストベース及び上下対称に分布する一対の連接ロッドアセンブリを含み、各連接ロッドアセンブリは、互いに独立する2つのフロント連接ロッドと、互いに独立する3つのリア連接ロッドと、小連接ロッドとで構成され、2つのフロント連接ロッドの前端は可動ダイプレートの後端面にヒンジ接続され、2つのフロント連接ロッドの後端は3つのリア連接ロッドの前端にヒンジ接続され、3つのリア連接ロッドの後端はテールプレートの前端面にヒンジ接続され、小連接ロッドの一端は、中間に分布するリア連接ロッドの中部を貫通し且つ中間に分布するリア連接ロッドの中部にヒンジ接続され、小連接ロッドの他端は、スラストベースにヒンジ接続される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テールプレートと、可動ダイプレートと、前記テールプレートと前記可動ダイプレートの間に設置されて前記可動ダイプレートを前記テールプレートに対して移動させるように駆動するためのトグル連接ロッド機構とを含み、前記トグル連接ロッド機構はスラストベース及び上下対称に分布する一対の連接ロッドアセンブリを含む負後角式トグル連接ロッド型締機構であって、各前記連接ロッドアセンブリは、互いに独立し且つ同一の高さ位置に平行に配置された2つのフロント連接ロッドと、互いに独立し且つ同一の高さ位置に平行に配置された3つのリア連接ロッドと、小連接ロッドとで構成され、2つの前記フロント連接ロッドの前端は前記可動ダイプレートの後端面にヒンジ接続され、2つの前記フロント連接ロッドの後端は3つの前記リア連接ロッドの前端にヒンジ接続され、3つの前記リア連接ロッドの後端は前記テールプレートの前端面にヒンジ接続され、前記小連接ロッドの一端は、中間に分布する前記リア連接ロッドの中部を貫通し、且つ中間に分布する前記リア連接ロッドの中部にヒンジ接続され、前記小連接ロッドの他端は前記スラストベースにヒンジ接続され、且つ前記リア連接ロッドの前端と後端の中心連結線を境界線とし、中間に分布する前記リア連接ロッドの中部と前記小連接ロッドの一端とのヒンジ接続位置は、中心連結線の一方の側にあり、前記小連接ロッドの他端と前記スラストベースとのヒンジ接続位置は、中心連結線の他方の側にあることを特徴とする、負後角式トグル連接ロッド型締機構。
【請求項2】
前記可動ダイプレートの後端面には3つのリアブラケットを有し、3つの前記リアブラケットの後端には前大ピン軸が共同して固定され、前記前大ピン軸は3つの前記リアブラケットに対して回転することができず、2つの前記フロント連接ロッドの各々の前端は、前記前大ピン軸に可動可能に嵌設され且つ前記前大ピン軸に対して回転可能であり、各前記フロント連接ロッドの前端は、隣接する2つの前記リアブラケットの後端の間に位置し且つ隣接する2つの前記リアブラケットの後端の側面に密着され、3つの前記リア連接ロッドの各々の前端には中間大ピン軸が共同して固定され、前記中間大ピン軸は3つの前記リア連接ロッドに対して回転することができず、2つの前記フロント連接ロッドの各々の後端は、前記中間大ピン軸に可動可能に嵌設され且つ前記中間大ピン軸に対して回転可能であり、各前記フロント連接ロッドの後端は、隣接する2つの前記リア連接ロッドの前端の間に位置し且つ隣接する2つの前記リア連接ロッドの前端の側面に密着され、前記テールプレートの前端面には2つのフロントブラケットを有し、3つの前記リア連接ロッドの各々の後端には後大ピン軸が共同して固定され、前記後大ピン軸は3つの前記リア連接ロッドに対して回転することができず、2つの前記フロントブラケットの前端は、前記後大ピン軸に可動可能に嵌設され且つ前記後大ピン軸に対して回転可能であり、各前記フロントブラケットの前端は、隣接する2つの前記リア連接ロッドの後端の間に位置し且つ隣接する2つの前記リア連接ロッドの後端の側面に密着され、中間に分布する前記リア連接ロッドの中部には、前後端方向に沿って四角形貫通孔が開設され、前記小連接ロッドの一端は前記四角形貫通孔を貫通し、中間に分布する前記リア連接ロッドの中部における、前記四角形貫通孔の幅方向にある両側部分には、第1小ピン軸が固定され、前記第1小ピン軸は、中間に分布する前記リア連接ロッドの中部における、前記四角形貫通孔の幅方向にある両側部分に対して回転することができず、前記小連接ロッドの一端は、前記第1小ピン軸に可動可能に嵌設され且つ前記第1小ピン軸に対して回転可能であり、中間に分布する前記リア連接ロッドの中部における、前記四角形貫通孔の幅方向にある両側部分は前記小連接ロッドの一端の両側の側面に密着され、前記スラストベースにおける前記小連接ロッドの他端にヒンジ接続するための一端は2つに分けられて、前記小連接ロッドの他端を前記スラストベースに都合よく嵌め込み、前記スラストベースの一端の分けられた2つの部分には第2小ピン軸が固定され、前記第2小ピン軸は前記スラストベースの一端の分けられた2つの部分に対して回転することができず、前記小連接ロッドの他端は、前記第2小ピン軸に可動可能に嵌設され且つ前記第2小ピン軸に対して回転可能であり、前記小連接ロッドの他端は前記スラストベースの一端の分けられた2つの部分の間にクランプされる、ことを特徴とする、請求項1に記載の負後角式トグル連接ロッド型締機構。
【請求項3】
中間に分布する前記リア連接ロッドは3孔付きリア連接ロッドであり、前記3孔付きリア連接ロッドの両側に対称に分布する2つの前記リア連接ロッドはいずれも2孔付きリア連接ロッドであり、前記2孔付きリア連接ロッド及び前記3孔付きリア連接ロッドの前端と後端にはそれぞれ端孔を有し、前記3孔付きリア連接ロッドの中部における、前記四角形貫通孔の幅方向にある両側部分にはそれぞれ軸孔を有し、2つの同軸の前記軸孔は前記3孔付きリア連接ロッドの中部孔を構成し、前記中部孔は、2つの前記端孔の中心連結線の一側に位置し、前端に位置する前記端孔は前記中間大ピン軸と配合し、後端に位置する前記端孔は前記後大ピン軸と配合し、前記中部孔は前記第1小ピン軸と配合する、ことを特徴とする、請求項2に記載の負後角式トグル連接ロッド型締機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は射出成形機中の型締機構に関し、特に負後角式トグル連接ロッド型締機構に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、射出成形機産業の競争が日々に激しくなっていくことで、射出成形機メーカーに技術の革新により、製品の作業効率を向上させ続けることが求められる。従来の射出成形機のトグル連接ロッド型締機構は、その力の増幅効率と速度向上能力が限界になって、さらに向上することができなくなり、このため、市場ニーズを満たすことが非常に困難である。
【0003】
中国に開示されている特許「トグル連接ロッド型締機構」(出願番号:ZL200910101481.4)のように、それは、テールプレート、可動ダイプレート及び一対のトグル連接ロッド構造を含み、各トグル連接ロッド構造はさらにフロント連接ロッド、リア連接ロッド、小連接ロッド及びプッシュベースを含み、フロント連接ロッドの前端は可動ダイプレートの後端面にヒンジ接続され、フロント連接ロッドの後端はリア連接ロッドの前端にヒンジ接続され、リア連接ロッドの後端はテールプレートの前端面にヒンジ接続され、小連接ロッドは一端がリア連接ロッドの中部にヒンジ接続され、他端がプッシュベースの一側にヒンジ接続され、プッシュベースは、テールプレートと可動ダイプレートの間に位置決めされ、且つ往復移動可能であり、その特徴は、フロント連接ロッドは一体材であり、フロント連接ロッドの前端は可動ダイプレートの後端面にヒンジ接続された2つのフロントタブを有し、フロント連接ロッドの後端はリア連接ロッドにヒンジ接続された3つの後タブを有するということである。該トグル連接ロッド型締機構は、可動ダイプレート及びテールプレートの構造が簡単であり、耐用年数が長いという利点を有するが、小連接ロッドの一端とリア連接ロッドの中部とのヒンジ接続位置、及び小連接ロッドの他端とプッシュベースの一側とのヒンジ接続位置はリア連接ロッドの前端と後端の中心連結線を境界線とする同一側(200910101481.4書類の図1を参照)にあるため、該トグル連接ロッド型締機構の運動ストロークを長くし、力増幅率を小さくする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】中国特許出願公開第101623919号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする技術的課題は、運動ストロークが短く、力増幅率が大きい負後角式トグル連接ロッド型締機構を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明が上記技術的課題を解決するために採用される技術的解決手段は以下のとおりである。つまり、負後角式トグル連接ロッド型締機構であって、テールプレートと、可動ダイプレートと、前記テールプレートと前記可動ダイプレートの間に設置されて前記可動ダイプレートを前記テールプレートに対して移動させるように駆動するためのトグル連接ロッド機構と、を含み、前記トグル連接ロッド機構はスラストベース及び上下対称に分布する一対の連接ロッドアセンブリを含み、その特徴は、各前記連接ロッドアセンブリは、互いに独立し且つ同一の高さ位置に平行に配置された2つのフロント連接ロッドと、互いに独立し且つ同一の高さ位置に平行に配置された3つのリア連接ロッドと、小連接ロッドとで構成され、2つの前記フロント連接ロッドの前端は前記可動ダイプレートの後端面にヒンジ接続され、2つの前記フロント連接ロッドの後端は3つの前記リア連接ロッドの前端にヒンジ接続され、3つの前記リア連接ロッドの後端は前記テールプレートの前端面にヒンジ接続され、前記小連接ロッドの一端は、中間に分布する前記リア連接ロッドの中部を貫通し、且つ中間に分布する前記リア連接ロッドの中部にヒンジ接続され、前記小連接ロッドの他端は前記スラストベースにヒンジ接続され且つ前記リア連接ロッドの前端と後端の中心連結線を境界線とし、中間に分布する前記リア連接ロッドの中部と前記小連接ロッドの一端とのヒンジ接続位置は、中心連結線の一方の側にあり、前記小連接ロッドの他端と前記スラストベースとのヒンジ接続位置は、中心連結線の他方の側にある。
【0007】
前記可動ダイプレートの後端面には3つのリアブラケットを有し、3つの前記リアブラケットの後端には前大ピン軸が共同して固定され、前記前大ピン軸は3つの前記リアブラケットに対して回転することができず、2つの前記フロント連接ロッドの各々の前端は、前記前大ピン軸に可動可能に嵌設され且つ前記前大ピン軸に対して回転可能であり、各前記フロント連接ロッドの前端は、隣接する2つの前記リアブラケットの後端の間に位置し且つ隣接する2つの前記リアブラケットの後端の側面に密着され、3つの前記リア連接ロッドの各々の前端には中間大ピン軸が共同して固定され、前記中間大ピン軸は3つの前記リア連接ロッドに対して回転することができず、2つの前記フロント連接ロッドの各々の後端は、前記中間大ピン軸に可動可能に嵌設され且つ前記中間大ピン軸に対して回転可能であり、各前記フロント連接ロッドの後端は、隣接する2つの前記リア連接ロッドの前端の間に位置し且つ隣接する2つの前記リア連接ロッドの前端の側面に密着され、前記テールプレートの前端面には2つのフロントブラケットを有し、3つの前記リア連接ロッドの各々の後端には後大ピン軸が共同して固定され、前記後大ピン軸は3つの前記リア連接ロッドに対して回転することができず、2つの前記フロントブラケットの前端は、前記後大ピン軸に可動可能に嵌設され且つ前記後大ピン軸に対して回転可能であり、各前記フロントブラケットの前端は、隣接する2つの前記リア連接ロッドの後端の間に位置し且つ隣接する2つの前記リア連接ロッドの後端の側面に密着され、中間に分布する前記リア連接ロッドの中部には、前後端方向に沿って四角形貫通孔が開設され、前記小連接ロッドの一端は前記四角形貫通孔を貫通し、中間に分布する前記リア連接ロッドの中部における、前記四角形貫通孔の幅方向にある両側部分には、第1小ピン軸が固定され、前記第1小ピン軸は、中間に分布する前記リア連接ロッドの中部における、前記四角形貫通孔の幅方向にある両側部分に対して回転することができず、前記小連接ロッドの一端は、前記第1小ピン軸に可動可能に嵌設され且つ前記第1小ピン軸に対して回転可能であり、中間に分布する前記リア連接ロッドの中部における、前記四角形貫通孔の幅方向にある両側部分は前記小連接ロッドの一端の両側の側面に密着され、前記スラストベースにおける前記小連接ロッドの他端にヒンジ接続するための一端は2つに分けられて、前記小連接ロッドの他端を前記スラストベースに都合よく嵌め込み、前記スラストベースの一端の分けられた2つの部分には第2小ピン軸が固定され、前記第2小ピン軸は前記スラストベースの一端の分けられた2つの部分に対して回転することができず、前記小連接ロッドの他端は、前記第2小ピン軸に可動可能に嵌設され且つ前記第2小ピン軸に対して回転可能であり、前記小連接ロッドの他端は前記スラストベースの一端の分けられた2つの部分の間にクランプされる。
【0008】
中間に分布する前記リア連接ロッドは3孔付きリア連接ロッドであり、前記3孔付きリア連接ロッドの両側に対称に分布する2つの前記リア連接ロッドはいずれも2孔付きリア連接ロッドであり、前記2孔付きリア連接ロッド及び前記3孔付きリア連接ロッドの前端と後端にはそれぞれ端孔を有し、前記3孔付きリア連接ロッドの中部における、前記四角形貫通孔の幅方向にある両側部分にはそれぞれ軸孔を有し、2つの同軸の前記軸孔は前記3孔付きリア連接ロッドの中部孔を構成し、前記中部孔は、2つの前記端孔の中心連結線の一側に位置し、前端に位置する前記端孔は前記中間大ピン軸と配合し、後端に位置する前記端孔は前記後大ピン軸と配合し、前記中部孔は前記第1小ピン軸と配合する。中部孔は、3孔付きリア連接ロッドの中部と小連接ロッドの一端とのヒンジ接続位置であり、それは2つの端孔の中心連結線の一側に位置し、小連接ロッドの他端とスラストベースとのヒンジ接続位置は2つの端孔の中心連結線の他側に位置する。
【0009】
従来技術と比較して、本発明は以下の利点を有する。
【0010】
本発明のトグル連接ロッド型締機構は、中間に分布するリア連接ロッドの中部と小連接ロッドの一端とのヒンジ接続位置は、リア連接ロッドの前端と後端の中心連結線を境界線とし、中心連結線の一方の側にあり、小連接ロッドの他端とスラストベースとのヒンジ接続位置は、中心連結線の他方の側にあり、つまり、小連接ロッドの2つのヒンジ接続位置はリア連接ロッドの同一側に位置せず、よって、該トグル連接ロッド型締機構の運動ストロークが短縮され、力増幅効率が向上し、生産効率が向上し、生産コストが削減される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明に係る負後角式トグル連接ロッド型締機構の上面図である。
図2】本発明に係る負後角式トグル連接ロッド型締機構中の可動ダイプレートがテールプレートに対して移動する前後の断面図である。
図3】本発明に係る負後角式トグル連接ロッド型締機構中のトグル連接ロッド機構中の連接ロッドアセンブリの3孔付きリア連接ロッドの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、図面実施例と組み合わせて本発明をさらに詳しく説明する。
【0013】
本発明で提供される負後角式トグル連接ロッド型締機構は、図に示すように、テールプレート1と、可動ダイプレート2と、テールプレート1と可動ダイプレート2の間に設置された可動ダイプレート2をテールプレート1に対して移動させるように駆動するためのトグル連接ロッド機構3とを含み、トグル連接ロッド機構3はスラストベース34(即ち、十字ヘッド)及び上下対称に分布する一対の連接ロッドアセンブリを含み、各連接ロッドアセンブリは、互いに独立し且つ同一の高さ位置に平行に配置された2つのフロント連接ロッド31と、互いに独立し且つ同一の高さ位置に平行に配置された3つのリア連接ロッド32と、小連接ロッド33とで構成され、2つのフロント連接ロッド31の前端は可動ダイプレート2の後端面にヒンジ接続され、2つのフロント連接ロッド31の後端は3つのリア連接ロッド32の前端にヒンジ接続され、3つのリア連接ロッド32の後端はテールプレート1の前端面にヒンジ接続され、小連接ロッド33の一端は、中間に分布するリア連接ロッド32の中部を貫通し且つ中間に分布するリア連接ロッド32の中部にヒンジ接続され、小連接ロッド33の他端は、スラストベース34にヒンジ接続され且つリア連接ロッド32の前端と後端の中心連結線を境界線とし、中間に分布するリア連接ロッド32の中部と小連接ロッド33の一端とのヒンジ接続位置は、中心連結線の一方の側にあり、小連接ロッド33の他端とスラストベース34とのヒンジ接続位置は、中心連結線の他方の側にある。
【0014】
本実施例において、可動ダイプレート2の後端面には3つのリアブラケット21を有し、3つのリアブラケット21の後端には前大ピン軸35が共同して固定され、前大ピン軸35は3つのリアブラケット21に対して回転することができず、2つのフロント連接ロッド31の各々の前端は、前大ピン軸35に可動可能に嵌設され且つ前大ピン軸35に対して回転可能であり、各フロント連接ロッド31の前端は、隣接する2つのリアブラケット21の後端の間に位置し且つ隣接する2つの前記リアブラケット21の後端の側面に密着され、3つのリア連接ロッド32の各々の前端には中間大ピン軸36が共同して固定され、中間大ピン軸36は3つのリア連接ロッド32に対して回転することができず、2つのフロント連接ロッド31の各々の後端は、中間大ピン軸36に可動可能に嵌設され且つ中間大ピン軸36に対して回転可能であり、各フロント連接ロッド31の後端は、隣接する2つのリア連接ロッド32の前端の間に位置し且つ隣接する2つの前記リア連接ロッドの前端の側面に密着され、テールプレート1の前端面には2つのフロントブラケット11を有し、3つのリア連接ロッド32の各々の後端には後大ピン軸37が共同して固定され、後大ピン軸37は3つのリア連接ロッド32に対して回転することができず、2つのフロントブラケット11の前端は、後大ピン軸37に可動可能に嵌設され且つ後大ピン軸37に対して回転可能であり、各フロントブラケット11の前端は、隣接する2つのリア連接ロッド32の後端の間に位置し且つ隣接する2つの前記リア連接ロッド32の後端の側面に密着され、中間に分布するリア連接ロッド32の中部には、前後端方向に沿って四角形貫通孔321が開設され、小連接ロッド33の一端は四角形貫通孔321を貫通し、中間に分布するリア連接ロッド32の中部における四角形貫通孔321の幅方向にある両側部分には、第1小ピン軸38が固定され、第1小ピン軸38は、中間に分布するリア連接ロッド32の中部における四角形貫通孔321の幅方向にある両側部分に対して回転することができず、小連接ロッド33の一端は、第1小ピン軸38に可動可能に嵌設され且つ第1小ピン軸38に対して回転可能であり、中間に分布するリア連接ロッド32の中部における四角形貫通孔321の幅方向にある両側部分322は小連接ロッド33の一端の両側の側面に密着され、スラストベース34における小連接ロッド33の他端にヒンジ接続するための一端は2つに分けられて、小連接ロッド33の他端をスラストベース34内に都合よく嵌め込み、スラストベース34の一端の分けられた2つの部分341には、第2小ピン軸39が固定され、第2小ピン軸39はスラストベース34の一端の分けられた2つの部分341に対して回転することができず、小連接ロッド33の他端は、第2小ピン軸39に可動可能に嵌設され且つ第2小ピン軸39に対して回転可能であり、小連接ロッド33の他端はスラストベース34の一端の分けられた2つの部分341の間にクランプされる。
【0015】
本実施例において、中間に分布するリア連接ロッド32は3孔付きリア連接ロッドであり、3孔付きリア連接ロッドの両側に対称に分布する2つのリア連接ロッド32はいずれも2孔付きリア連接ロッドであり、2孔付きリア連接ロッド及び3孔付きリア連接ロッドの前端と後端にはそれぞれ端孔323を有し、3孔付きリア連接ロッドの中部における四角形貫通孔321の幅方向にある両側部分322にはそれぞれ軸孔324を有し、2つの同軸の軸孔324は3孔付きリア連接ロッドの中部孔を構成し、中部孔は2つの端孔323の中心連結線の一側に位置し、前端に位置する端孔323は中間大ピン軸36と配合し、後端に位置する端孔323は後大ピン軸37と配合し、中部孔は第1小ピン軸38と配合する。中部孔は3孔付きリア連接ロッドの中部と小連接ロッド33の一端とのヒンジ接続位置であり、それは2つの端孔323の中心連結線の一側に位置し、小連接ロッド33の他端とスラストベース34とのヒンジ接続位置は、2つの端孔323の中心連結線の他側に位置する。
図1
図2
図3
【国際調査報告】