IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ミンティット カンパニー,リミテッドの特許一覧

特表2023-537379オブジェクト撮影装置およびオブジェクト撮影方法
<>
  • 特表-オブジェクト撮影装置およびオブジェクト撮影方法 図1
  • 特表-オブジェクト撮影装置およびオブジェクト撮影方法 図2
  • 特表-オブジェクト撮影装置およびオブジェクト撮影方法 図3
  • 特表-オブジェクト撮影装置およびオブジェクト撮影方法 図4A
  • 特表-オブジェクト撮影装置およびオブジェクト撮影方法 図4B
  • 特表-オブジェクト撮影装置およびオブジェクト撮影方法 図5
  • 特表-オブジェクト撮影装置およびオブジェクト撮影方法 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-31
(54)【発明の名称】オブジェクト撮影装置およびオブジェクト撮影方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/667 20230101AFI20230824BHJP
   G03B 17/56 20210101ALI20230824BHJP
   G03B 7/091 20210101ALI20230824BHJP
   G03B 15/00 20210101ALI20230824BHJP
   G03B 15/05 20210101ALI20230824BHJP
   H04N 23/61 20230101ALI20230824BHJP
   H04N 23/56 20230101ALI20230824BHJP
   H04N 23/60 20230101ALI20230824BHJP
【FI】
H04N23/667
G03B17/56 E
G03B7/091
G03B15/00 P
G03B15/05
H04N23/61
H04N23/56
H04N23/60 300
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023509364
(86)(22)【出願日】2021-02-23
(85)【翻訳文提出日】2023-02-08
(86)【国際出願番号】 KR2021002246
(87)【国際公開番号】W WO2022045499
(87)【国際公開日】2022-03-03
(31)【優先権主張番号】10-2020-0106306
(32)【優先日】2020-08-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521406798
【氏名又は名称】ミンティット カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】チョ、ソン ラック
(72)【発明者】
【氏名】チェ、ハン ソク
【テーマコード(参考)】
2H002
2H053
2H105
5C122
【Fターム(参考)】
2H002AB02
2H002FB56
2H002HA11
2H053AB01
2H053DA04
2H105CC24
5C122EA42
5C122FA07
5C122FA11
5C122FH11
5C122FH14
5C122GC14
5C122GC52
5C122GG08
5C122GG21
5C122HA87
5C122HB01
(57)【要約】
オブジェクト撮影装置およびオブジェクト撮影方法が開示される。一実施形態は、第1モードに対応する第1ボタンおよび第2モードに対応する第2ボタンを、ディスプレイに露出する(610)。前記第1ボタンに対する前記ユーザの選択入力が存在する場合、少なくとも1つのカメラを制御することで、前記オブジェクトに対する第1イメージを取得する(620)。取得された前記第1イメージに基づくオブジェクト認識結果を介して、複数の撮影モードのうちの1つを、前記オブジェクトに対する撮影モードとして選択する(630)。前記選択された撮影モードに基づき前記少なくとも1つのカメラと少なくとも1つの照明とを制御することで、前記オブジェクトに対する1つ以上の第2イメージを取得する(640)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オブジェクト撮影装置であって、前記オブジェクト撮影装置は、
少なくとも1つのカメラと少なくとも1つの照明とが位置するとともにオブジェクトを安置する撮影ボックスと、
ディスプレイと、
第1モードに対応する第1ボタンおよび第2モードに対応する第2ボタンを前記ディスプレイに露出するとともに、前記第1ボタンに対するユーザの選択入力が存在する場合、前記少なくとも1つのカメラを制御することで前記オブジェクトに対する第1イメージを取得し、取得された前記第1イメージに基づくオブジェクト認識結果を介して複数の撮影モードのうちの1つを前記オブジェクトに対する撮影モードとして選択し、前記選択された撮影モードに基づき前記少なくとも1つのカメラと前記少なくとも1つの照明とを制御することで前記オブジェクトに対する1つ以上の第2イメージを取得するコントローラと、
を備えており、
前記第1モードは、オブジェクト認識ベースで前記撮影モードを決定するモードを示し、
前記第2モードは、ユーザ入力情報ベースで前記撮影モードを決定するモードを示す、
オブジェクト撮影装置。
【請求項2】
前記選択された撮影モードは、カメラ位置情報、撮影オプション、照明強度、および波長情報、を備えている、
請求項1に記載のオブジェクト撮影装置。
【請求項3】
前記コントローラは、
前記カメラ位置情報に応じて、前記オブジェクトを撮影するためのカメラを移動させたり、
前記撮影オプションに応じて、前記オブジェクトを撮影するためのカメラの撮影オプションを設定したり、
前記オブジェクトを撮影するべく使用される照明が前記照明強度および前記波長情報の光を出力するようにさせたりする、
請求項2に記載のオブジェクト撮影装置。
【請求項4】
前記撮影オプションは、シャッタースピード、絞りのサイズ、感度、オートフォーカシング、ズーム、およびホワイトバランス、のうちの少なくとも1つを備えている、
請求項2に記載のオブジェクト撮影装置。
【請求項5】
前記撮影オプション、前記照明強度、および前記波長情報、は前記オブジェクトの特性に関する、
請求項2に記載のオブジェクト撮影装置。
【請求項6】
前記オブジェクト認識結果は、
取得された前記第1イメージに対してオブジェクト認識モデルがオブジェクト認識を行った結果に該当するか、
予め格納されたイメージそれぞれと、取得された前記第1イメージと、の間のマッチング率に基づき認識されたオブジェクトに該当する、
請求項1に記載のオブジェクト撮影装置。
【請求項7】
前記コントローラは、取得された前記第1イメージに基づくオブジェクト認識が失敗する場合、前記第1モードから前記第2モードにトランジションするとともに、前記第2モードで前記ユーザから前記オブジェクトに関する情報が入力されるように前記ディスプレイにユーザインタフェースを露出する、
請求項1に記載のオブジェクト撮影装置。
【請求項8】
前記コントローラは、取得された前記1つ以上の第2イメージに後処理を実行するとともに、後処理された前記1つ以上の第2イメージを予め指定されたオンラインサイトに掲示する、
請求項1に記載のオブジェクト撮影装置。
【請求項9】
オブジェクト撮影装置によって実行されるオブジェクト撮影方法であって、前記オブジェクト撮影方法は、
第1モードに対応する第1ボタンと、第2モードに対応する第2ボタンと、をディスプレイに露出する工程と、
前記第1ボタンに対するユーザの選択入力が存在する場合、少なくとも1つのカメラを用いてオブジェクトに対する第1イメージを取得する工程と、
取得された前記第1イメージに基づくオブジェクト認識結果を介して、複数の撮影モードのうちの1つを、前記オブジェクトに対する撮影モードとして選択する工程と、
前記選択された撮影モードに基づき、前記少なくとも1つのカメラと少なくとも1つの照明とを制御することで、前記オブジェクトに対する1つ以上の第2イメージを取得する工程と、
を備えており、
前記第1モードは、オブジェクト認識ベースで前記撮影モードを決定するモードを示し、
前記第2モードは、ユーザ入力情報ベースで前記撮影モードを決定するモードを示す、
オブジェクト撮影方法。
【請求項10】
前記選択された撮影モードは、カメラ位置情報、撮影オプション、照明強度、および波長情報、を備えている、
請求項9に記載のオブジェクト撮影方法。
【請求項11】
前記第2イメージを取得する工程は、
前記カメラ位置情報に応じて、前記オブジェクトを撮影するためのカメラを移動させ、
前記撮影オプションに応じて、前記オブジェクトを撮影するためのカメラの撮影オプションを設定し、
前記オブジェクトを撮影するべく使用される照明が前記照明強度および前記波長情報の光を出力するようにさせる工程を備えている、
請求項10に記載のオブジェクト撮影方法。
【請求項12】
前記撮影オプションは、シャッタースピード、絞りのサイズ、感度、オートフォーカシング、ズーム、およびホワイトバランス、のうちの少なくとも1つを備えている、
請求項10に記載のオブジェクト撮影方法。
【請求項13】
前記撮影オプション、前記照明強度、および前記波長情報、は前記オブジェクトの特性に関する、
請求項10に記載のオブジェクト撮影方法。
【請求項14】
前記オブジェクト認識結果は、
取得された前記第1イメージに対してオブジェクト認識モデルがオブジェクト認識を行った結果に該当するか、
予め格納されたイメージそれぞれと、取得された前記第1イメージと、の間のマッチング率に基づき認識されたオブジェクトに該当する、
請求項9に記載のオブジェクト撮影方法。
【請求項15】
前記オブジェクト撮影方法はさらに、
取得された前記第1イメージに基づくオブジェクト認識が失敗する場合、前記第1モードから前記第2モードにトランジションする工程と、
前記第2モードにおいて、前記ユーザから前記オブジェクトに関する情報が入力されるように、前記ディスプレイにユーザインタフェースを露出する工程と、
を備えている、
請求項9に記載のオブジェクト撮影方法。
【請求項16】
前記オブジェクト撮影方法はさらに、
取得された前記1つ以上の第2イメージに後処理を行なうことで、後処理された前記1つ以上の第2イメージを、予め指定されたオンラインサイトに掲示する工程を備えている、
請求項9に記載のオブジェクト撮影方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の実施形態はオブジェクト撮影装置およびオブジェクト撮影方法に関する。
【背景技術】
【0002】
販売者は、自身の物を販売するべく、該当物を撮影したイメージを取引サイトに掲示する。しかし、このようなイメージには、販売物の特性がよく表現されないことがある。
関連する先行技術として、特許文献1(発明の名称:ショッピングモール製品自動化アップロードシステムおよび方法、出願人:パク・ホンジョン)が挙げられる。該当の特許文献1には、製品を撮影して編集するだけでなく、ショッピングモールの製品案内のための詳細ページを、より迅速かつ自動で制作できるショッピングモール製品自動化アップロードシステムおよび方法が開示されている。
【0003】
前述した背景技術は、発明者が本明細書の開示内容を導き出す過程で保持したり習得したりしたものであるので、必ずしも本出願前に一般公衆に公開された公知技術とは言えない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2020-0069853号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、オブジェクト撮影装置およびオブジェクト撮影方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一側面に係るオブジェクト撮影装置は、少なくとも1つのカメラと少なくとも1つの照明とが位置するとともにオブジェクトを安置(配置)する撮影ボックスと、ディスプレイと、第1モードに対応する第1ボタンおよび第2モードに対応する第2ボタンを前記ディスプレイに露出するとともに、前記第1ボタンに対するユーザの選択入力が存在する場合、前記少なくとも1つのカメラを制御することで前記オブジェクトに対する第1イメージを取得し、取得された前記第1イメージに基づくオブジェクト認識結果を介して複数の撮影モードのうちの1つを前記オブジェクトに対する撮影モードとして選択し、前記選択された撮影モードに基づき前記少なくとも1つのカメラと前記少なくとも1つの照明とを制御することで前記オブジェクトに対する1つ以上の第2イメージを取得するコントローラと、を備えている。
【0007】
前記第1モードは、オブジェクト認識ベースで撮影モードを決定するモードを示し、前記第2モードは、ユーザ入力情報ベースで撮影モードを決定するモードを示す。
前記選択された撮影モードは、カメラ位置情報、撮影オプション、照明強度、および波長情報、を備えていることができる。
【0008】
前記コントローラは、前記カメラ位置情報に応じて、前記オブジェクトを撮影するためのカメラを移動させたり、前記撮影オプションに応じて、前記オブジェクトを撮影するためのカメラの撮影オプションを設定したり、前記オブジェクトを撮影するべく使用される照明が前記照明強度および前記波長情報の光を出力するようにさせたり、することができる。
【0009】
前記撮影オプションは、シャッタースピード、絞りのサイズ、感度、オートフォーカシング、ズーム、およびホワイトバランス、のうちの少なくとも1つを備えていることができる。
【0010】
前記撮影オプション、前記照明強度、および前記波長情報、は前記オブジェクトの特性に関する。
前記オブジェクト認識結果は、取得された前記第1イメージに対してオブジェクト認識モデルがオブジェクト認識を行った結果に該当するか、予め格納されたイメージそれぞれと、取得された前記第1イメージと、の間のマッチング率に基づき認識されたオブジェクトに該当する。場合に応じて、取得された第1イメージにマッチングされるイメージが、データベースに格納されていない場合、オブジェクト認識モデルが、取得された第1イメージを見ることができなかった場合、オブジェクトが、後述する第2モードにおける分類のどこにも属していない場合、オブジェクト認識は失敗したものと見なされる。言い換えれば、取得された第1イメージは、登録されていない新しいオブジェクトが撮影されたものであり得る。この場合、コントローラまたはサーバは、取得された第1イメージを介してオブジェクトの形態、サイズ、色分布、色温度、反射率などの情報を取得するとともに、取得された情報に基づき、最適な撮影オプションを推薦することができる。コントローラは、推薦された撮影オプションに基づき、少なくとも1つのカメラと少なくとも1つの照明とを制御することで、該当オブジェクトに対する1つ以上の第2イメージを取得することができる。
【0011】
前記コントローラは、取得された前記第1イメージに基づくオブジェクト認識が失敗する場合、前記第1モードから前記第2モードにトランジションするとともに、前記第2モードで前記ユーザから前記オブジェクトに関する情報が入力されるように前記ディスプレイにユーザインタフェースを露出することができる。
【0012】
前記コントローラは、取得された前記1つ以上の第2イメージに後処理を実行するとともに、後処理された前記1つ以上の第2イメージを予め指定されたオンラインサイトに掲示することができる。
【0013】
一実施形態に係るオブジェクト撮影装置によって実行されるオブジェクト撮影方法は、第1モードに対応する第1ボタンおよび第2モードに対応する第2ボタンをディスプレイに露出する工程と、前記第1ボタンに対するユーザの選択入力が存在する場合、少なくとも1つのカメラを用いて前記オブジェクトに対する第1イメージを取得する工程と、取得された前記第1イメージに基づくオブジェクト認識結果を介して、複数の撮影モードのうちの1つを、前記オブジェクトに対する撮影モードとして選択する工程と、前記選択された撮影モードに基づき、前記少なくとも1つのカメラと少なくとも1つの照明とを制御することで、前記オブジェクトに対する1つ以上の第2イメージを取得する工程と、を備えている。
【0014】
前記第1モードは、オブジェクト認識ベースで撮影モードを決定するモードを示し、前記第2モードは、ユーザ入力情報ベースで撮影モードを決定するモードを示す。
前記選択された撮影モードは、カメラ位置情報、撮影オプション、照明強度、および波長情報、を備えていることができる。
【0015】
前記第2イメージを取得する工程は、前記カメラ位置情報に応じて、前記オブジェクトを撮影するためのカメラを移動させ、前記撮影オプションに応じて、前記オブジェクトを撮影するためのカメラの撮影オプションを設定し、前記オブジェクトを撮影するべく使用される照明が前記照明強度および前記波長情報の光を出力するようにさせる工程を備えていることができる。
【0016】
前記撮影オプションは、シャッタースピード、絞りのサイズ、感度、オートフォーカシング、ズーム、およびホワイトバランス、のうちの少なくとも1つを備えていることができる。
【0017】
前記撮影オプション、前記照明強度、および前記波長情報、は前記オブジェクトの特性に関する。
前記オブジェクト認識結果は、取得された前記第1イメージに対してオブジェクト認識モデルがオブジェクト認識を行った結果に該当するか、予め格納されたイメージそれぞれと、取得された前記第1イメージと、の間のマッチング率に基づき認識されたオブジェクトに該当する。
【0018】
前記オブジェクト撮影方法はさらに、取得された前記第1イメージに基づくオブジェクト認識が失敗する場合、前記第1モードから前記第2モードにトランジションする工程と、前記第2モードにおいて、前記ユーザから前記オブジェクトに関する情報が入力されるように、前記ディスプレイにユーザインタフェースを露出する工程と、を備えていることができる。
【0019】
前記オブジェクト撮影方法はさらに、取得された前記1つ以上の第2イメージに後処理を行なうことで、後処理された前記1つ以上の第2イメージを、予め指定されたオンラインサイトに掲示する工程を備えていることができる。
【発明の効果】
【0020】
実施形態は、オブジェクトの特性に適するように自動で該当オブジェクトを撮影することができるとともに、撮影されたイメージを自動で処理してオンラインサイトに登録することができる。
【0021】
また、実施形態は、オブジェクトを販売しようとするユーザに、撮影から掲示までの便利なサービスを提供するとともに、ユーザの便宜性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】一実施形態に係るオブジェクト撮影装置を説明するためのブロック図である。
図2】一実施形態に係るオブジェクト撮影方法を説明するための図である。
図3】一実施形態に係るオブジェクト撮影方法を説明するための図である。
図4A】一実施形態に係るオブジェクト撮影方法を説明するための図である。
図4B】一実施形態に係るオブジェクト撮影方法を説明するための図である。
図5】一実施形態に係るオブジェクト撮影方法を説明するための図である。
図6】一実施形態に係るオブジェクト撮影方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付の図面を参照して実施形態について詳説する。しかし、本明細書で開示する特定の構造的または機能的な説明は、単に実施形態を説明するための目的として例示したものであり、実施形態は様々な異なる形態で実施され、本発明は本明細書で説明した実施形態に限定されるものではない。実施形態に対する全ての変更、均等物、ないし代替物、が権利範囲に含まれているものと理解されなければならない。
【0024】
実施形態で用いられる用語は、単に、説明を目的として使用されたものであり、限定しようとする意図として解釈されることはない。単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味をもたない限り複数の表現を備えている。本明細書において、「含む」または「有する」等の用語は明細書上に記載した特徴、数字、工程、動作、構成要素、部品、またはこれらを組み合わせたもの、が存在することを示すものであって、1つまたはそれ以上の他の特徴や数字、工程、動作、構成要素、部品、またはこれを組み合わせたもの、などの存在または付加の可能性を予め排除しないものとして理解されなければならない。
【0025】
異なるように定義がされない限り、技術的であるかまたは科学的な用語を備えているここで用いられる全ての用語は、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に用いられる予め定義された用語は、関連技術の文脈上で有する意味に一致する意味を有するものと解釈すべきであって、本明細書で明白に定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味として解釈されることはない。
【0026】
また、添付図面を参照して説明することにおいて、図面符号に関係なく、同じ構成要素には同じ参照符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することにする。実施形態の説明において、関連する公知技術に対する具体的な説明が実施形態の要旨を不要に曖昧にするものと判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0027】
また、実施形態の構成要素を説明することにおいて、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。これらの用語は、その構成要素を他の構成要素とは区別するためのものであり、その用語によって当該の構成要素の本質や順番、または順序などが限定されない。いずれかの構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」、または「接続」されると記載されている場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接連結されたり接続されたりするが、各構成要素同士の間で別の構成要素が「連結」、「結合」、または「接続」され得ると理解できるであろう。
【0028】
いずれかの実施形態に含まれる構成要素に共通の機能を備えている構成要素は、他の実施形態で同じ名称を用いて説明することにする。逆の記載がない以上、いずれかの実施形態に記載した説明は他の実施形態にも適用されており、重複する範囲で具体的な説明は省略することにする。
【0029】
図1は、一実施形態に係るオブジェクト撮影装置を説明するためのブロック図である。
図1を参照すると、一実施形態に係るオブジェクト撮影装置100は、撮影ボックス110、ディスプレイ120、およびコントローラ130、を備えている。
【0030】
撮影ボックス110には1つ以上の照明と1つ以上のカメラとが配置されることができる。
撮影ボックス110内には、1つ以上のカメラが固定されてもよい。実施に応じて、撮影ボックス110内の1つ以上のカメラは、コントローラ130の制御下で移動されてもよい。
【0031】
撮影ボックス110には、オブジェクトを安置することができる。オブジェクトは、形態を有する物または物品であって、例えば、電子機器、生活用品などを含んでいるが、これに制限されることはない。オブジェクト撮影装置100は、開閉可能なドアを含んでもよい。該当ドアが開かれると、ユーザはオブジェクトを撮影ボックス110内に安置することができる。ドアオープン後に、ディスプレイ120には、オブジェクト安置が完了したかどうかに対する照会が表示される。ユーザが完了応答をディスプレイ120上に印加したり、ドアオープン後に予め決められた時間が経過したりすると、ドアは閉じられる。
【0032】
コントローラ130は、第1モードに対応する第1ボタンおよび第2モードに対応する第2ボタンを、ディスプレイ120に露出させる。ここで、第1モードは、オブジェクト認識ベースで、オブジェクトに対する撮影モードを決定するモードを示しており、第2モードは、ユーザ入力情報に基づき、オブジェクトに対する撮影モードを決定するモードを示す。
【0033】
コントローラ130は、第1モードに対応する第1ボタンに対するユーザの選択入力が存在する場合に、少なくとも1つのカメラを制御することで、オブジェクトに対する第1イメージを取得することができる。一例として、コントローラ130は、ユーザがディスプレイ120上で第1ボタンを選択した場合、特定のカメラに撮影信号を印加することができるので、前記特定のカメラは、撮影信号によってオブジェクトを撮影することができる。そのため、コントローラ130は、特定のカメラを用いて、オブジェクトに対する第1イメージを取得できる。
【0034】
コントローラ130は、取得された第1イメージに基づくオブジェクト認識結果を介して、複数の撮影モードのうちの1つを、オブジェクトに対する撮影モードとして選択することができる。選択された撮影モードは、例えば、カメラ位置情報、撮影オプション、照明強度、および波長情報、を含んでもよい。撮影オプションは、例えば、シャッタースピード、絞りのサイズ、感度、オートフォーカシング、ズーム、およびホワイトバランス、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。これは、例示的な事項に過ぎず、撮影オプションは、前述した事項に制限されない。撮影オプション、照明強度、および波長情報、はオブジェクトの特性(例えば、サイズ、色、材質など)に関する。
【0035】
実施形態において、オブジェクト認識結果は、オブジェクト認識モデルが第1イメージに対するオブジェクト認識を行った結果である。ここで、オブジェクト認識モデルは、学習された人工知能(または、学習された神経網(ニューラルネットワーク)モデル)であってもよい。または、オブジェクト認識結果は、予め格納されたイメージそれぞれと、取得された第1イメージと、の間のマッチング率に基づき認識されたものである。オブジェクト認識については、図3図4Bを参照して後述する。
【0036】
コントローラ130は、選択された撮影モードに基づき、少なくとも1つのカメラと少なくとも1つの照明とを制御することで、オブジェクトに対する1つ以上の第2イメージを取得することができる。一例として、コントローラ130は、カメラ位置情報に応じて、オブジェクトを撮影するためのカメラを移動させることができるとともに、撮影オプションに応じて、オブジェクトを撮影するためのカメラの撮影オプションを設定することができる。また、コントローラ130は、オブジェクトを撮影するべく使用される照明が照明強度および波長情報の光を出力できるようにする。
【0037】
コントローラ130は、取得された1つ以上の第2イメージに、後処理を行うことができる。
コントローラ130は、後処理された1つ以上の第2イメージを、予め指定されたオンラインサイトに掲示する。実施形態によって、コントローラ130は、後処理された1つ以上の第2イメージをデータベースに格納した後、予め指定されたオンラインサイトに掲示してもよい。
【0038】
一実施形態に係るオブジェクト撮影装置100は、オブジェクトの特性(例えば、サイズ、色、材質など)に適するように、自動で該当オブジェクトを撮影するとともに、撮影されたイメージを自動処理してからオンラインサイト(例えば、ショッピングモール、中古ショッピングモール、中古取引サイト)に登録することができる。そのため、オブジェクト撮影装置100は、オブジェクトを販売しようとするユーザに、撮影から掲示までの便利なサービスを提供することができる。
【0039】
図2は、一実施形態に係るオブジェクト撮影方法を説明するためのフローチャートである。
図2を参照すると、オブジェクト撮影装置100は、第1モードまたは第2モードを選択する(210)。工程210において、コントローラ130は、第1モードに対応する第1ボタンと、第2モードに対応する第2ボタンと、をディスプレイ120に露出させる。ユーザが、ディスプレイ120に露出された第1ボタンを押すと、コントローラ130が第1モードを選択する一方で、ユーザがディスプレイ120に露出された第2ボタンを押すと、コントローラ130は第2モードを選択してもよい。
【0040】
オブジェクト撮影装置100は、第2モードを選択した場合、入力されたオブジェクト情報に基づき、撮影モードを選択する(217)。工程217において、コントローラ130は、第2モードを選択した場合、ディスプレイ130に、オブジェクト情報が入力されるためのユーザインタフェースを露出するとともに、露出されたユーザインタフェースを介してオブジェクト情報が入力されることでオブジェクトを特定することができるだけでなく、特定されたオブジェクトによって撮影モードを選択することができる。
【0041】
一例として、コントローラ130は、第2モードを選択した場合、大分類メニューをディスプレイ130に表示してもよい。大分類メニューには、電子機器、生活用品などがあり得る。コントローラ130は、大分類メニューでユーザが1つ(例えば、電子機器)を選択すると、中分類メニューがディスプレイ130に表示されるようにする。例えば、電子機器の中分類メニューには、スマートフォン、ノート型パソコンなどの電子機器の種類があってもよい。コントローラ130は、電子機器の中分類メニューでユーザが1つ(例えば、スマートフォン)を選択すると、小分類メニューがディスプレイ130に表示されるようにする。例えば、スマートフォンの小分類メニューには、様々なスマートフォンメーカーがあってもよい。コントローラ130は、小分類メニューでユーザが1つ(例えば、xx電子)を選択すると、オプションメニューがディスプレイ130に表示されるようにする。xx電子のオプションメニューには、xx電子で販売されたおよび/または販売中であるスマートフォンの名前(例えば、ギャラクシーxx)および色があってもよい。ユーザがオプションメニューで、自身のオブジェクトに一致または類似のスマートフォンAを選択すると、コントローラ130は、このような選択に基づき、オブジェクトがスマートフォンAであることを特定する。コントローラ130は、スマートフォンAに適する撮影モードを選択する。
【0042】
上述した大分類メニュー/中分類メニュー/小分類メニュー/オプションメニューの4テプス(深さ、深度、奥行き)に対する説明は、例示的な事項に過ぎないので、第2モードにおける分類のテプスは、オブジェクト(または、物品)ごとに互いに異なってもよい。オブジェクト(または、物品)に応じて大分類メニューの1テプスが存在してもよく、または大分類メニュー/中分類メニューの2テプスが存在してもよく、あるいは大分類メニュー/中分類メニュー/小分類メニューの3テプスが存在してもよく、もしくは大分類メニュー/中分類メニュー/小分類メニュー/オプションメニュー/下位オプションメニューの5テプスが存在してもよい。
【0043】
異なる一例として、コントローラ130は、オブジェクトの製品情報が入力されるためのユーザインタフェースを、ディスプレイ130に露出してもよい。オブジェクトの製品情報は、例えば、該当オブジェクトのシリアルナンバー、モデル名、名前などを含んでいるが、これに制限されることはない。コントローラ130は、オブジェクトの製品情報が入力されると、入力された製品情報に基づき該当オブジェクトを特定するとともに、該当オブジェクトに適する撮影モードを選択する。または、コントローラ130は、2Dバーコードリーダー器、3Dバーコードリーダー器、カメラ、スキャナなどのインタフェースを介して、オブジェクトのシリアルナンバーまたはオブジェクトの名称が入力されることで、該当オブジェクトを分類することができるとともに、分類結果を介して、該当オブジェクトに適する撮影モードを選択することができる。または、コントローラ130は、インタフェースを介してオブジェクトのシリアルナンバーまたはオブジェクトの名称が入力された後、特定のテプスまで移動することで、該当テプスの以後(以降)テプス(または、下位テプス)の分類を、ユーザが選択できるようにする。一例として、コントローラ130は、オブジェクトを中分類まで分類してから、小分類メニューをディスプレイに表示することで、小分類メニューからはユーザが選択できるようにしてもよい。
【0044】
オブジェクト撮影装置100は、第1モードを選択した場合に、標準撮影を行う(211)。工程211において、コントローラ130は、少なくとも1つのカメラを用いることで、撮影ボックス110内に安置されているオブジェクトに対する第1イメージを取得する。実施形態によって、コントローラ130は、オブジェクトに対する第1イメージを取得するべく、少なくとも1つの照明を制御してもよい。
【0045】
オブジェクト撮影装置100は、オブジェクト認識されたか否かを判定する(212)。
一例として、図3に示した例のように、オブジェクト撮影装置100は、第1イメージをサーバ310に送信する。サーバ310内のオブジェクト認識モデルは、第1イメージに対してオブジェクト認識を実行することで、オブジェクト認識結果をオブジェクト撮影装置100に送信する。または、サーバ310は、データベース上の格納された様々なイメージそれぞれと、第1イメージと、の間のマッチング率を算出することで、算出されたマッチング率に基づきオブジェクトを認識するとともに、オブジェクト認識結果をオブジェクト撮影装置100に送信することができる。例えば、特定の色を有するスマートフォンAに対する写真と、第1イメージと、の間のマッチング率が最も高ければ、サーバ310は「オブジェクトは、特定の色と特定の材質とのスマートフォンAである」というオブジェクト認識結果を、オブジェクト撮影装置100に送信することができる。場合に応じて、オブジェクト認識モデルは、第1イメージではオブジェクト認識できないこともある。言い換えれば、オブジェクト認識モデルは、第1イメージからのオブジェクト認識を、失敗することがある。この場合、オブジェクト認識モデルは、第1イメージを介してトレーニング(学習、訓練)される。
【0046】
異なる一例として、図4Aに示した例のように、オブジェクト撮影装置100は、オブジェクト認識モデル410を含んだり、図4Bに示した例のように、オブジェクト撮影装置100は、様々なイメージを格納しているイメージリザーバ420を含んだりしてもよい。図4Aに示された例として、コントローラ130は、第1イメージをオブジェクト認識モデル410に入力することで、オブジェクト認識モデル410からオブジェクト認識結果を受信する。図4Aに示された例の場合、オブジェクト認識モデル410はコントローラ130の外部に位置していると図示されているが、これは例示的な事項に過ぎないので、実施に応じてオブジェクト認識モデル410は、コントローラ130内部に配置されてもよい。図4Bに示された例として、コントローラ130は、イメージリザーバ420内のイメージそれぞれと、第1イメージと、の間のマッチング率を算出することで、算出されたマッチング率に基づきオブジェクトを認識することができる。
【0047】
再び図2に戻って、オブジェクト撮影装置100は、オブジェクト認識されなければ、第1モードから第2モードにトランジションしてもよく、工程217を行うことができる。一例として、オブジェクト撮影コントローラ130は、第1イメージに基づくオブジェクト認識が失敗した場合、第1モードから第2モードにトランジションすることで、第2モードでオブジェクトに関する情報が入力されるようにユーザインタフェースをディスプレイ120に露出することができる。
【0048】
オブジェクト撮影装置100は、オブジェクトが認識されると、認識されたオブジェクトに適する撮影モードを選択する(213)。工程213において、コントローラ130は、複数の撮影モードのうちの認識されたオブジェクトに適する撮影モードを、選択することができる。
【0049】
一例として、図5に示した例のように、各オブジェクトに適する撮影モードが、予め登録されていてもよい。図5に示された例として、カメラ位置は、各オブジェクトを撮影する1つ以上のカメラの位置値(または、座標値)を含んでもよく、撮影オプションは、各オブジェクトを撮影するためのカメラの撮影オプションを含んでもよい。また、照明強度は、各オブジェクトを撮影するべく使用される、1つ以上の照明の強度値を含んでもよく、波長は、各オブジェクトを撮影するべく使用される、1つ以上の照明の波長(または、色温度)情報を含んでもよい。
【0050】
オブジェクト#1に適する撮影モードは、位置情報、オプション、強度、および波長を備えている。図5には図示していないが、各撮影モードにはさらに、撮影角度と照明照射角度とを含んでもよい。位置情報は、オブジェクト#1を撮影するためのカメラの位置(または、座標)を含んでいる。一例として、撮影ボックス110内の6個の位置でオブジェクト#1を撮影したとき、オブジェクト#1の特徴がよく表現されるが、このような6個の位置値(または、座標値)が位置情報に含まれてもよい。オプションは、オブジェクト#1を撮影するためのカメラの撮影オプションを含んでもよい。ここで、撮影オプションは、例えば、シャッタースピード、絞りのサイズ、感度、オートフォーカシング、ズーム制御(例えば、広角、標準、望遠など)、およびホワイトバランス、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。強度は、オブジェクト#1を撮影するべく使用される照明の強度値を含み、波長は、オブジェクト#1を撮影するべく使用される照明の波長(または、色温度)を含んでいる。例えば、オブジェクト#1を撮影するべく6個の照明が使用される場合、強度は6個の照明それぞれの強度値を含んでもよく、波長は6個の照明それぞれの波長を含んでもよい。ここで、6個の照明それぞれの強度値は、互いに同一であってもよく、それぞれ異なってもよく、または一部が同一であってもよい。また、6個の照明それぞれの波長も、互いに同一であってもよく、それぞれ異なってもよく、または一部が同一であってもよい。
【0051】
図5に示された例として、オブジェクト#2に適する撮影モードは、位置情報、オプション、強度、および波長、を備えている。位置情報は、オブジェクト#2を撮影するためのカメラの位置(または、座標)を含んでいることができる。一例として、位置情報は、4個の位置値(または、座標値)を含んでもよい。オプションは、オブジェクト#2を撮影するためのカメラの撮影オプションを含んでもよい。強度は、オブジェクト#2を撮影するべく使用される照明の強度値を含んでもよい。波長は、オブジェクト#2を撮影するべく使用される照明の波長(または、色温度)を含んでもよい。
【0052】
その他に、図5に示されていないが、様々なオブジェクトそれぞれに適する撮影モードが、オブジェクト撮影装置100に登録されていてもよい。
オブジェクト撮影装置100は、選択された撮影モードに応じてオブジェクトを撮影することで、オブジェクトに対する1つ以上の第2イメージを取得する(214)。
【0053】
一例として、撮影ボックス110には、移動可能な1つのカメラAと、1つ以上の照明と、が存在してもよい。コントローラ130は、選択された撮影モードに応じて、座標それぞれで撮影された第2イメージを取得できるように、カメラAと1つ以上の照明とを制御することができる。コントローラ130は、カメラAを座標のそれぞれに移動させるとともに、1つ以上の照明が、選択された撮影モード上の強度および波長を有する光を出力するようにすることができる。ここで、光がオブジェクトを照明する角度は、選択された撮影モード上の照射角度に該当する。カメラAは、選択された撮影モード上の撮影オプションに応じて、各座標でオブジェクトを撮影できる。そのため、コントローラ130は、選択された撮影モードに応じて、座標それぞれで撮影された第2イメージを取得できる。
【0054】
異なる一例として、撮影ボックス110には、1つの固定されたカメラと、1つ以上の照明と、が存在してもよく、撮影ボックス110内の回転板上に、オブジェクトが配置されている。この場合、コントローラ130は、オブジェクトが位置した回転板を回転させることで、該当カメラがオブジェクトを撮影できるようにする。そのため、コントローラ130は、様々な方向に撮影された第2イメージを取得できる。
【0055】
更なる一例として、撮影ボックス110には、1つの固定されたカメラと、1つ以上の照明と、が存在してもよく、撮影ボックス110内の固定板の上に、オブジェクトが配置されてもよい。この場合、コントローラ130は、カメラを回転させることで、該当カメラが様々な方向にオブジェクトを撮影できるようにする。そのため、コントローラ130は、様々な方向に撮影された第2イメージを取得できる。
【0056】
更なる一例として、撮影ボックス110に、複数のカメラと1つ以上の照明とが存在してもよい。ここで、複数のカメラのうちの1つ以上が固定されてもよく、残りは移動可能である。コントローラ130は、選択された撮影モードに応じて、座標それぞれで撮影された第2イメージを取得できるように、複数のカメラと1つ以上の照明とを制御することができる。ここで、座標のうちの1つ以上は、固定されているカメラの位置を示す。コントローラ130が、移動可能なカメラを、固定カメラの位置を示す座標を除いた残りの座標に移動させると、1つ以上の照明は、選択された撮影モードに満足する光を出力できる。各座標に存在するカメラは、選択された撮影モード上の撮影オプションに応じて、オブジェクトを撮影することができる。そのため、コントローラ130は、選択された撮影モードに応じて、座標それぞれで撮影された第2イメージを取得できる。これは例示的な事項に過ぎないので、複数のカメラのうちの固定されたカメラが無いこともある。この場合、コントローラ130は、各カメラが各座標に移動するように、各カメラを制御することができる。
【0057】
更なる一例として、撮影ボックス110に、複数のカメラと複数の照明とが存在してもよい。各カメラは固定されており、各照明は各カメラ付近に配置されていてもよい。コントローラ130は、選択された撮影モードに応じて、座標それぞれで撮影された第2イメージを取得できるように、複数のカメラと複数の照明とを制御することができる。ここで、座標それぞれは、固定カメラの位置を示す。コントローラ130は、各座標に位置するカメラを駆動させることができる。各座標に位置するカメラがオブジェクトを撮影する一方で、各座標に位置するカメラ付近の照明は、選択された撮影モードを満足する光を出力することができる。選択された撮影モードに応じて、各照明は、同一の波長の光を出力したり、互いに異なる波長の光を出力したりしてもよい。そのため、コントローラ130は、選択された撮影モードに応じて、座標それぞれで撮影された第2イメージを取得できる。
【0058】
オブジェクト撮影装置100は、取得された1つ以上の第2イメージを、格納する(215)。工程215において、オブジェクト撮影装置100は、1つ以上の第2イメージを後処理(または、編集)するとともに、後処理された第2イメージおよび/またはオリジナル第2イメージを格納する。後処理は、例えば、色補正、ホワイトバランス補正、トリミング、背景削除などを含んでもよいが、これに制限されることはない。実施形態に応じて、色チャートも撮影されるように構成してもよい。この場合、オリジナル第2イメージには、オブジェクトだけでなく色チャートもあり得る。コントローラ130は、オリジナル第2イメージから色チャートを削除する。このような色チャートには、撮影ボックス110またはオブジェクト撮影装置100を認証するキーとして使用できる事項を、含んでいることができる。
【0059】
また、オブジェクト撮影装置100は、1つ以上の第2イメージのファイル名を、設定することができる。一例として、コントローラ130は、任意の一連番号やオブジェクトの固有番号の一部(または、全部)を、1つ以上の第2イメージのファイル名にしてもよい。
【0060】
オブジェクト撮影装置100は、指定されたオンラインサイトに、第2イメージを掲示する(216)。一例として、コントローラ130は、指定されたショッピングモールや、中古取引サイトなどに指定されているオンラインサイトに、1つ以上の第2イメージとオブジェクト販売文とを掲示してもよい。実施に応じて、コントローラ130は、指定されたオンラインサイトの管理者または掲示物の登録権限を有する者に、1つ以上の第2イメージを伝達してもよい。指定されたオンラインサイトの管理者または掲示物の登録権限を有する者は、第2イメージとオブジェクト販売文とを掲示する。
【0061】
実施形態によれば、オブジェクト撮影装置100は、回収ボックス(または、展示ボックス)に連結されてもよい。オブジェクト撮影装置100は、オブジェクト撮影が完了した場合、オブジェクトを回収ボックス(または、展示ボックス)に移動させる。このような移動は、認証済みの管理者によって実行されることも可能である。
【0062】
実施形態によれば、オブジェクト撮影装置100は、認証手続を介して撮影申請者を認証することができるとともに、認証が成功したときに工程210を行う。認証手続は、例えば、生体認証、身分証認証、または携帯電話認証、を含んでもよい。
【0063】
図6は、一実施形態に係るオブジェクト撮影方法を説明するためのフローチャートである。
図6を参照すると、オブジェクト撮影装置100は、第1モードに対応する第1ボタンおよび第2モードに対応する第2ボタンを、ディスプレイ120に露出する(610)。
【0064】
オブジェクト撮影装置100は、第1ボタンに対するユーザの選択入力が存在する場合、少なくとも1つのカメラを用いて、オブジェクトに対する第1イメージを取得する(620)。
【0065】
オブジェクト撮影装置100は、取得された第1イメージに基づくオブジェクト認識結果を介して、複数の撮影モードのうちの1つを、オブジェクトに対する撮影モードとして選択する(630)。選択された撮影モードは、カメラ位置情報、撮影オプション、照明強度、および波長情報、を含んでもよい。
【0066】
オブジェクト撮影装置100は、選択された撮影モードに基づき、少なくとも1つのカメラと少なくとも1つの照明とを制御することで、オブジェクトに対する1つ以上の第2イメージを取得する(640)。オブジェクト撮影装置100は、カメラ位置情報に応じて、オブジェクトを撮影するためのカメラを移動させるとともに、撮影オプションに応じて、オブジェクトを撮影するためのカメラの撮影オプションを設定する。また、オブジェクト撮影装置100は、オブジェクトを撮影するべく使用される照明が、照明強度および波長情報の波長の光を出力できるようにする。
【0067】
場合に応じて、取得された第1イメージにマッチングされているイメージが、データベースに格納されていない場合、オブジェクト認識モデルが、取得された第1イメージを見ることができなかった場合、オブジェクトが、上述した第2モードにおける分類のいずれにも属しない場合、オブジェクト認識は失敗する。言い換えれば、オブジェクトが、登録されたものではない可能性がある。この場合、オブジェクト撮影装置100またはサーバ310は、取得された第1イメージを介してオブジェクトの形態、サイズ、色分布、色温度、反射率などの情報を取得するとともに、取得された情報に基づき、最適な撮影オプションを推薦することができる。オブジェクト撮影装置100は、推薦された撮影オプションに基づき少なくとも1つのカメラと少なくとも1つの照明とを用いて、該当オブジェクトに対する1つ以上の第2イメージを取得することができる。
【0068】
図1図5を参照して記述した事項は、図6を参照して記述した事項に適用し得るので、詳細な説明は省略する。
本実施形態による方法は、様々なコンピュータ手段を介して実施されるプログラム命令の形態で具現されるとともに、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される。記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造、などを単独または組み合せて備えている。記録媒体およびプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計して構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであって使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例として、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気-光媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置、を含んでいる。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行される高級言語コードを含んでいる。上記で説明したハードウェア装置は、本発明に示す動作を実行するべく1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成してもよく、その逆も同様である。
【0069】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはそのうちの1つ以上の組合せ、を含み、希望の通りに動作するよう処理装置を構成したり、独立的または結合的に処理装置を命令したりすることができる。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置によって解釈されたり処理装置に命令またはデータを提供したりするべく、いずれかの類型の機械、構成要素、物理的装置、仮想装置、コンピュータ格納媒体または装置、または送信される信号波、に永久的または一時的に具体化することができる。ソフトウェアは、ネットワークに連結されたコンピュータシステム上に分散されるとともに、分散した方法で格納されたり実行されたりし得る。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータで読み出し可能な記録媒体に格納され得る。
【0070】
上述したように実施形態をたとえば限定された図面によって説明したが、当技術分野で通常の知識を有する者であれば、上記の説明に基づき様々な技術的な修正および変形を適用することができる。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順に実行されたり、および/または説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態に結合または組み合わせられたりしてもよく、他の構成要素または均等物によって置き換えまたは置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0071】
したがって、他の具現、他の実施形態、および特許請求の範囲と均等なものも、後述する特許請求の範囲に属する。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
【国際調査報告】