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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-05
(54)【発明の名称】手持ち式工具
(51)【国際特許分類】
   B25F 5/00 20060101AFI20230829BHJP
   B25F 5/02 20060101ALI20230829BHJP
   H01M 50/271 20210101ALI20230829BHJP
   H01M 50/244 20210101ALI20230829BHJP
   H01M 50/247 20210101ALI20230829BHJP
【FI】
B25F5/00 H
B25F5/02
H01M50/271 B
H01M50/271 S
H01M50/244 A
H01M50/244 Z
H01M50/247
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023503237
(86)(22)【出願日】2021-03-18
(85)【翻訳文提出日】2023-01-17
(86)【国際出願番号】 CN2021081472
(87)【国際公開番号】W WO2022021900
(87)【国際公開日】2022-02-03
(31)【優先権主張番号】202110101340.3
(32)【優先日】2021-01-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202021504658.3
(32)【優先日】2020-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517314955
【氏名又は名称】ゼジアン リゼリ テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Zhejiang LiTHELi Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 509, Shanshan Road #169, Wangchun Industrial Park, Wangchun Street, Haishu District, Ningbo, Zhejiang, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】陳 鋼
(72)【発明者】
【氏名】呉 鋭雷
(72)【発明者】
【氏名】余 仁田
(72)【発明者】
【氏名】王 召智
(72)【発明者】
【氏名】龍 若周
【テーマコード(参考)】
3C064
5H040
【Fターム(参考)】
3C064AA01
3C064AA03
3C064AA20
3C064AB02
3C064AC02
3C064BA01
3C064BA12
3C064BB10
3C064BB12
3C064BB71
3C064CA03
3C064CA06
3C064CA56
3C064CA60
3C064CA61
3C064CA62
3C064CB17
3C064CB62
3C064CB63
3C064CB71
5H040AA01
5H040AA03
5H040AS18
5H040AS19
5H040AT01
5H040AY05
5H040CC05
5H040CC13
5H040CC33
(57)【要約】
電池パック(1)を使用する手持ち式工具であって、該電池パックの表面には位置決め孔(118)が設けられ、手持ち式工具の内部には、電池パックをロック又はアンロックするように該位置決め孔に嵌合されるロック機構(31)が設けられ、また、手持ち式工具の内部には、ロック機構と協働して電池パックをアンロックする際に電池パックを飛び出させるための飛び出し構造(32)がさらに設けられる。該手持ち式工具の電池パックは手持ち式工具の把持部の内部に完全に挿入でき、工具をより小型化にすることができ、それと同時に、電池パックの表面が滑らかで携帯されやすく、電池パック及び工具の着脱がより便利になり、且つ工具の表面には、工具ハウジングと電池パックが分離したエッジを有せず、工具の外観がより美しくなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
手持ち式工具であって、
収容キャビティが内部に設けられる工具ハウジング(2)と、
前記収容キャビティ内に設けられ、駆動装置及び伝動機構を含む動力システム(4)と、
電池を収容し電池の抜き差しを可能にし、かつ出口を有する電池収納室(30)、前記電池収納室(30)の出口に対向して設置された一端に取り付けられる飛び出し機構(32)、及び前記電池が前記電池収納室(30)の出口から脱離することを制限するように前記電池収納室(30)に設けられる電池を位置規制するためのロック機構(31)を含む電池キャビティ構造(3)と、
前記電池収納室(30)内に挿抜可能に取り付けられ、端面が前記電池収納室(30)の出口端面に隣接する電池とを含む、ことを特徴とする手持ち式工具。
【請求項2】
前記電池キャビティ構造(3)が前記手持ち式工具の把持部(20)に設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の手持ち式工具。
【請求項3】
前記ロック機構(31)が前記電池収納室(30)の出口端に取り付けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の手持ち式工具。
【請求項4】
前記電池は電池ケース(11)及び前記電池ケース(11)に設けられた電池コア(10)を含み、前記電池収納室(30)の出口端にラッチが設けられ、前記電池ケース(11)には前記ラッチに嵌合されるラッチ溝が設けられ、前記ラッチが前記ラッチ溝と可動に接続されて電池をロック又はアンロックする、ことを特徴とする請求項3に記載の手持ち式工具。
【請求項5】
前記ロック機構(31)は前記電池収納室(30)の出口に対向して設置された一端に取り付けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の手持ち式工具。
【請求項6】
前記ロック機構(31)の近傍には飛び出し機構(32)が設けられ、前記飛び出し機構(32)は押圧式飛び出し機構であり、電池が電池収納室(30)の内部に収納されることと電池収納室(30)から飛び出すこととを押圧に伴って循環的に実現するようにする、ことを特徴とする請求項5に記載の手持ち式工具。
【請求項7】
前記電池収納室(30)の出口端に接近する電池端面が前記電池収納室(30)の出口端面と実質的に同一平面内にあり、前記電池端面が前記手持ち式工具の表面の一部を構成する、ことを特徴とする請求項1に記載の手持ち式工具。
【請求項8】
前記電池(1)は電池ケース(11)及び前記電池ケース(11)に設けられた電池コア(10)を含み、前記電池ケース(11)が基体(110)及びエンドキャップ(111)を含み、前記エンドキャップ(111)が前記基体(110)を閉じるように前記基体(110)の開口端に設置される、ことを特徴とする請求項1に記載の手持ち式工具。
【請求項9】
前記電池ケース(11)のエンドキャップ(111)のエッジが前記基体(110)の側面を超えない、ことを特徴とする請求項8に記載の手持ち式工具。
【請求項10】
前記基体(110)は両端が開口した筒状構造であり、前記エンドキャップ(111)が前記基体(110)の開口端に内設され、前記エンドキャップ(111)の平面が前記基体(110)の開口の平面を超えない、ことを特徴とする請求項8に記載の手持ち式工具。
【請求項11】
前記基体(110)は一端が開口したカップ状構造であり、前記エンドキャップ(111)が前記基体(110)の開口端に内設され、前記エンドキャップ(111)の平面が前記基体(110)の開口の平面を超えない、ことを特徴とする請求項8に記載の手持ち式工具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコードレス工具の分野に関し、特に手持ち式工具に関する。
【背景技術】
【0002】
リチウム電池パックは、電池産業の発展に伴って、電動工具、園芸工具、清掃類電気機器、E-Bike\バランスカー\キックスケーター、UPS\携帯用エネルギー貯蔵電源等の他の分野に広く用いられている。従来の電池パック、特にコードレス手持ち式工具に用いられるインライン式リチウム電池パックはほとんどロック構造を有する密閉キャップを用い、前記密閉キャップには工具ハウジングと協働するデッドボルトが設けられ、同時に密閉キャップには指で押圧する表面がさらに設けられ、電動工具の操作者の指の圧力で電池パックと電動工具との離脱及び結合を制御する。例えば、中国特許公開番号CN203746928Uには、「電池パックであって、電池コア、接続端子、内部ケース、ケース用スリーブ、ロッククリップを含み、電池コアが内部ケースに設置され、ケース用スリーブの一端が開口し他端が密閉されており、それは内部ケースの一端に固定され、内部ケースの一部がケース用スリーブ内に設置され、内部ケースの他端には、接続端子を外部に接続するための端子インタフェースが設置され、内部ケースのケース用スリーブから露出する部分には挿着構造が設けられ、ケース用スリーブには、操作する際にロッククリップをアンロックし自在状態でロッククリップをロックする操作壁が設けられる」という内容が開示されている。しかしながら、このような電池パックは、特定の型番の工具にしか適合できないものが多く、また、このような電池パックに突起したケース用スリーブが存在するため、電池パックの表面が滑らかでなく、電池パックが工具に挿入した後に電池収納室の一部が露出し、工具のサイズが長くなる。また、ユーザーが電池パックを着脱する際に一方の手で工具を把持し、他方の手の指が押圧して電池パックを電池収納室から取り出す必要があり、このような電池パックを手動に取り出す操作は手間と時間がかかり、操作が煩難で、使用しにくく、これを改善する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、電池パック及び該電池パックを使用する手持ち式工具を提供することである。該電池パックケースの表面は連続した完全な表面であり、電池パックの側面には分離したエッジが存在し、電池パックの両端には突起したケース用スリーブが存在せず、それにより電池パックは携帯しやすく、適合性がより高く、該手持ち工具には、ユーザーが電池を着脱することを容易にするように電池パック飛び出し機構が設けられる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は電池を提供し、前記電池は電池ケース及び前記電池ケースに設けられた電池コアを含み、前記電池ケースが基体及びエンドキャップを含み、前記エンドキャップが前記基体を閉じるように前記基体の開口端に設置される。
【0005】
さらに、前記エンドキャップの側辺が前記基体の側面に隣接し、好ましくは、前記のエンドキャップのエッジが前記基体の側面を超えず、つまり前記エンドキャップのエッジが前記基体の側面から突出しておらず、
選択的に、前記エンドキャップが「凸」字形構造であり、前記エンドキャップのエッジが前記基体の側面と同一平面にあり、
選択的に、前記基体は両端が開口した筒状構造であり、前記エンドキャップが前記基体の開口端に内設され、前記エンドキャップの平面が前記基体の開口の平面に隣接し、好ましくは、前記エンドキャップの平面が前記基体の開口の平面より低く、
選択的に、前記基体は一端が開口したカップ状構造であり、前記エンドキャップが前記基体の開口端に内設され、前記エンドキャップの平面が前記基体の開口の平面より低い。
【0006】
さらに、前記基体と前記エンドキャップとの間にシール部材が設けられ、選択的に、該シール部材の一例として、シールリングが挙げられ、前記エンドキャップの側壁には、前記シールリングを収容する環状溝が設けられる。
【0007】
さらに、前記エンドキャップと前記基体が硬質プラスチックで形成され、前記エンドキャップと前記基体とがレーザー溶接/超音波溶接によって固定接続され、シールリング及び該接続方式により、埃塵及び/又は液体が電池の内部に入ることを防止することができる。
【0008】
さらに、前記電池の少なくとも一端には、使用際に電池を逆挿入することを回避するためのフールプルーフ構造が設けられ、選択的に、前記電池は基体の一端の外表面から外に延伸し、それにより電池がブラインド挿入の場合に逆挿入を防止することができ、また、該フールプルーフ構造は、電池が適切な位置に挿入された後に該電池の継続的な挿入を妨げ、電池の過剰な挿入による電池収納室内のその他の部品への損傷を回避する。
【0009】
さらに、前記エンドキャップには、電池充電状態及び電池残量を表示するための指示ランプが設けられ、選択的に、前記エンドキャップには貫通孔(溝)が設けられ、電池内部の指示ランプが該貫通孔(溝)から貫通する。
【0010】
さらに、前記電池には、電池を充電するための入力インタフェースが設けられる。
【0011】
さらに、前記電池には第1出力インタフェースが設けられ、電池は該出力インタフェースを介して工具に電気的に接続され、手持ち式工具に給電する。
【0012】
さらに、前記電池には第2出力インタフェースが設けられ、電池は工具の電池収納室から取り出された後に移動装置を充電することができ、電池の表面が滑らかで携帯されやすい。
【0013】
さらに、本発明に言及される電池は電池パックとして理解されるべきであり、該電池パックの内部は1つの電池コアを有してもよく複数の電池コアを有してもよく、同時に電池パックの内部には、電池を管理する制御盤が設けられる。
【0014】
さらに、前記電池ケースの基体には位置決め孔が設けられ、電池パックを工具に入れる時に電池パックをロックして固定する作用を奏する。
【0015】
本発明は手持ち式工具をさらに提供し、該手持ち式工具は電動工具、園芸工具、清掃類工具等のリチウム電池パックを使用した手持ち式工具であってもよい。
【0016】
前記手持ち式工具は、ハウジング、動力システム、電池キャビティ構造及び電池を含み、前記ハウジング内に収容キャビティが設けられ、前記動力システムが前記収容キャビティ内に設けられ、前記動力システムが駆動装置及び伝動機構を含み、前記電池キャビティ構造が前記電動工具の把持部に設けられ、前記電池キャビティ構造は、電池を収容し電池の抜き差しを可能にし、かつ出口を有する電池収納室、前記電池収納室の出口に対向して設置された一端に取り付けられる飛び出し機構、及び前記電池が前記電池収納室の出口から脱離することを制限するように前記電池収納室に設けられる電池を位置規制するためのロック機構を含み、前記電池は前記電池収納室内に挿抜可能に取り付けられる。
【0017】
さらに、前記電池は前記電池収納室に内設され、前記電池収納室の出口端面の一側に接近する電池端面が前記電池収納室の出口端面に隣接する。
【0018】
好ましくは、前記電池は前記電池収納室に内設され、前記電池の端面が前記電池収納室の出口端面を超えない。勿論、ユーザーの使用及び電動工具の美しさに影響を与えない限り、電池の端面が電池収納室の出口端面よりも若干突出してもよく、例えば電池の端面が電池収納室の出口から1~10mm突出する。
【0019】
さらに、前記工具ハウジングの収容キャビティにはコントローラがさらに設けられ、前記コントローラが電池及び動力システムに電気的に接続され、工具の動作を制御することに用いられる。
【0020】
さらに、前記収容キャビティが前記電池収納室に連通し、選択的に、前記電池収納室が前記収容キャビティの一部であり、前記ハウジングは少なくとも2つのハウジング素子を接合することにより形成される。
【0021】
さらに、前記電池収納室には、前記電池を前記電池収納室に組み立てる際に、電池の出力インタフェースと工具の電気プラグとの嵌合をガイドするためのガイド部がさらに設けられ、選択的に、電池収納室内に挿入される電池パックと電池収納室との間の隙間が小さく、電池収納室の内側壁がガイド構造に相当する。
【0022】
選択的に、前記ロック機構が前記電池収納室の出口端に取り付けられ、前記ロック機構は前記工具の把持部の下端に設けられるボタンを含み、該ボタンによって電池が前記電池収納室から飛び出すように制御し、
さらに、前記ロック機構はラッチ(ラッチ錠、デッドボルト)をさらに含み、前記ラッチが前記電池ケース上の位置決め孔(ラッチ溝)に嵌合されて電池をロック又はアンロックする。
【0023】
選択的に、前記ロック機構が前記電池収納室の出口に対向して設置された一端に取り付けられ、
さらに、前記電池収納室の出口に対向して設置された一端、つまりロック機構の近傍には、押圧式飛び出し機構がさらに設けられ、電池が電池収納室の内部に収納されることと電池収納室から飛び出すこととを押圧に伴って循環的に実現するようにする。
【0024】
さらに、電池が電池収納室に挿入された後に、前記電池収納室の出口端に接近する電池端面が前記電池収納室の出口端面と実質的に同一平面内にあり、前記電池端面は前記工具把持部の下底面の一部を構成し、
選択的に、電池が電池収納室に挿入された後に、前記電池収納室の出口端に接近する電池端面が前記電池収納室の出口端面よりも低く、
本発明に係る「よりも低い」が「突出しない」として理解され、「よりも高い」が「突出」として理解され得る。
【発明の効果】
【0025】
本発明の手持ち式工具に適する電池パックは、ハウジングの周りにデッドボルトを設置する必要がなく、電池パックの表面の突起が回避され、また、電池パックが挿入された後に工具ハウジングの表面が露出せず、工具のサイズが減少され、工具をより小型化することができる。本発明の電池パックは移動機器に給電するインタフェースを含み、それにより電池パックが取り外された後に充電器として使用でき、電池パックの表面が滑らかで携帯されやすい。本発明の手持ち式工具は工具の内部に飛び出し構造及び電池パックと協働するロック構造を設置することにより、電池パックの着脱がより便利になり、電池が挿入された後に工具ハウジングの表面と分離したエッジがなく、工具の表面がより美しくなる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の1つの例示的な実施例に示される電池の構造模式図である。
図2】本発明の1つの例示的な実施例に示される電池の構造模式図である。
図3】本発明の1つの例示的な実施例に示される電池の下面図である。
図4】本発明の1つの例示的な実施例に示される電池の構造模式図である。
図5-1】本発明の1つの例示的な実施例に示される電池の部分分解模式図である。
図5-2】本発明の1つの例示的な実施例に示される電池の部分分解模式図である。
図6】本発明の1つの例示的な実施例における手持ち式工具の断面図である。
図7】本発明の1つの例示的な実施例における手持ち式工具の斜視図である。
図8】本発明の1つの例示的な実施例におけるロックボタンの構造模式図である。
図9】本発明の1つの例示的な実施例における手持ち式工具の断面図である。
図10】本発明の1つの例示的な実施例における手持ち式工具の斜視図である。
図11】本発明の1つの例示的な実施例における手持ち式工具の断面図である。
図12】本発明の1つの例示的な実施例に示される電池キャビティ構造の部分分解模式図である。
図13】本発明の1つの例示的な実施例における電池キャビティ構造の部分模式図である。
図14】本発明の1つの例示的な実施例に示される電池の構造模式図である。
図15】本発明の1つの例示的な実施例における手持ち式工具の構造模式図である。
図16】本発明の1つの例示的な実施例における手持ち式工具の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照しながら、本発明をより詳細に説明する。説明する必要があるものとして、以下の図面を参照する本発明に対する説明は例示的なものに過ぎず、制限するものではない。以下の説明に示されていないその他の実施例を構成するように、各異なる実施例は互いに組みわせることができる。
【0028】
説明の便宜上、本発明の手持ち式工具は電動ドリル及びマッサージガンを実施例とし、勿論、手持ち式工具は、連結ねじドライバ、又は連結ねじドライバ及び電動ドリルの両方の機能を有する多機能工具等のその他の工具であってもよく、又は、該工具は出力されたトルクを他の形式に変換して移動する工具であってもよい。これらの工具はワークを研磨することに用いられる可能性があり、サンダー、アングルグラインダが挙げられ、これらの工具はワークを切断することに用いられる可能性もあり、往復鋸、丸鋸、ジグソーが挙げられ、これらの工具は衝撃に用いられる可能性もあり、電動ハンマーが挙げられ、これらの工具は枝切り具及びチェーンソー等の園芸工具であってもよく、又は、これらの工具は他の用途に使用される可能性もあり、ミキサー、掃除機、マッサージ機が挙げられる。これらの工具の把持部には電池パックが設けられていれば、以下に開示される技術的解決手段の実質内容を用いることができる。
【0029】
実施例1:
図1図5-2に示すように、本発明の電池パック1は電池コア及び電池ケース11を含み、前記電池ケース11は基体110及び少なくとも1つのエンドキャップ111を含む。最適な解決手段として、基体110及びエンドキャップ111はいずれもプラスチック材料で製造される。
【0030】
基体110は少なくとも一端が開口したキャビティが形成され、電池コア、接続端子及び関連する回路基板が基体110に設置される。エンドキャップ111は前記基体110を閉じるように基体110の開口端に設置される。好ましくは、エンドキャップ111が基体110の開口端に嵌め込まれてそれに固定接続され、それらの固定接続の方式は様々であり、選択的に、それらは環状溝及び突起によって一体に係着され、勿論、それらは溶接、接着又は一体成型の方式で実現されてもよい。
【0031】
前記エンドキャップ111が前記基体110と一体に固定される場合、エンドキャップ111の側縁は前記基体110の側面を超えない。従来のインライン式電池パック1に比べて、本発明の電池パック1の表面がより滑らかであり、工具の把持部に大きさが同様な電池収納室を開けるだけで電池を挿入でき、把持部のハンドルの形状や大きさを考慮する必要がなく、適合性がより高い。
【0032】
図5-1に示すように、基体110は一端が開口したカップ状構造であり、前記エンドキャップ111が基体110の開口端に嵌め込まれ、エンドキャップ111が前記基体110に取り付けられた後、エンドキャップ111の底面が基体110の開口端面と同一平面にあり、又は前記基体110の開口平面よりも低い。
【0033】
図5-2に示すように、基体110は一端が開口したカップ状構造であり、前記エンドキャップ111が「凸」字形構造であり、前記エンドキャップ111の一部が前記基体110の開口端に嵌め込まれ、前記エンドキャップ111の他の一部が前記基体110の開口端から突出し、前記基体110の開口端から突出したエンドキャップ111のエッジの一部が前記基体110の側面と同一平面にある。
【0034】
選択的に、基体110は両端が開口した筒状構造であってもよく、エンドキャップ111が基体110の開口端に嵌め込まれ、エンドキャップ111が前記基体110に取り付けられた後、エンドキャップ111の底面が基体110の開口端面と同一平面にあり、又は前記基体110の開口平面よりも低い。
【0035】
本発明の電池パック1は、電池パック1の側面に工具と協働するデッドボルトを設置する必要がなく、電池パック1の表面での突起が回避され、携帯がより便利になると同時に、電池構造がよりコンパクトになり、体積がより小さくなる。
【0036】
前記基体110と前記エンドキャップ111との間にはシール部材112が設けられ、好ましくは、該シール部材112はゴム材質のシールリングであり、エンドキャップ111の側壁には、該シールリングを収容する環状溝が設けられる。
【0037】
前記エンドキャップ111及び前記基体110は硬質プラスチックで製造され、エンドキャップ111と基体110とは超音波溶接によって強固に接続され、密封効果がより良好になり、埃塵及び/又は水が電池パック1の内部に入ることを防止することができる。
【0038】
前記電池の挿入端に対向する一端にはフールプルーフ構造119が設けられ、図示されるように、該フールプルーフ構造119は基体110の一端の外表面が外に延伸する突出部であってもよく、電池がブラインド挿入の場合に逆挿入を防止することができる。
【0039】
前記エンドキャップ111には、電池パック1の充電状態及び電池残量を表示するための指示ランプ117が設けられ、図3に示すように、前記エンドキャップ111にはU字形孔が設けられ、電池パック1の内部の回路基板に接続される指示ランプ117が該U字形孔から貫通する。
【0040】
前記電池パック1には、電池パック1を充電するための入力インタフェース113が設けられ、好ましくは、該入力インタフェース113はUSB-Cインタフェースであり、より優れた柔軟性及び互換性を有する。
【0041】
前記電池パック1には第1出力インタフェース114が設けられ、該電池パック1を使用する工具に給電し、前記第1出力インタフェース114は正電極インタフェース、負電極インタフェース及び信号電極インタフェースを含み、工具上の回路制御システムは、該信号電極によって電池パック1の温度及び電池パック1内の単一の電池コアの電圧を監視することができ、該第1出力インタフェース114は高電力電気的工具に給電することができ、リチウム電動工具の断続的/短時間/高電流の放電要求を満たすと同時に、連続的に放電する作業要求を満たすことができる。
【0042】
前記電池パック1には、携帯するその他の一般的な電子製品を充電するための第2出力インタフェース115が設けられ、緊急の場合に使用され、前記第2出力インタフェース115はUSA-Aインタフェースである。
【0043】
前記電池パック1の内部には1つ又は複数の電池コアが含まれ、電池コア同士は直列接続及び/又は並列接続の方式で接続されてもよく、縦方向に積層され又は横方向に積層されてもよく、前記電池パック1に内蔵されるBMSシステムには充電管理チップが設けられ、前記充電管理チップは、過電圧、過充電、過放電、短絡及び温度保護機能を有し、充電電流及び/又は充電電圧が前記リチウム電池パック1に必要な電流及び/又は電圧を満たすように、充電インタフェースにより加えられた電圧及び/又は電流を調整する。
【0044】
前記電池パック1のハウジングの表面には位置決め孔118が設けられ、電池パック1を工具に入れる時に電池パック1をロックして固定する作用を奏する。電池パック1の表面は円周方向のスナップを設置する必要がなくなり、電池パック1の携帯がより便利になり、工具を使用しない場合に該電池パック1が充電器として使用できる。
【0045】
前記エンドキャップ111には制御キー116がさらに設けられ、該制御キー116は第2出力インタフェース115のオンオフを制御し、指示ランプ117の表示及び消灯を制御することもできる。
【0046】
実施例2:
図6図9に示すように、本発明は手持ち式工具の第1実施例を提供し、工具ハウジング2、動力システム4、電池キャビティ構造3及び前記工具ハウジング2内に挿入される電池パックを含む。
【0047】
前記工具ハウジング2は少なくとも2つのハウジング素子を固定接続することにより構成され、前記工具ハウジング2には収容キャビティが設けられ、前記電池キャビティ構造3が前記工具の把持部20に位置し、前記電池キャビティ構造3は、電池を収容し電池の抜き差しを可能にして出口を有し収容キャビティの一部とする電池収納室30、前記電池収納室30の出口に対向して設置された一端に取り付けられる飛び出し機構32、及び前記電池が前記電池収納室30の出口から脱離することを制限するように前記電池収納室30に設けられる電池を位置規制するためのロック機構を含み、前記電池は前記電池収納室30内に挿抜可能に取り付けられる。前記動力システム4は前記収容キャビティ内に設けられ、前記動力システム4が駆動装置及び伝動機構を含む。
【0048】
前記電池パックが工具の電池収納室30のキャビティに挿入された後に、電池パックの下端面が前記電池収納室30の出口端面を超えない。好ましくは、前記電池パックが電池収納室30のキャビティに挿入された後に、前記電池パックの下端面が電池収納室30の出口端面と同一平面にあり、電池端の下端面が工具把持部20の下底面の一部を構成する。
【0049】
前記工具ハウジング2の収容キャビティには回路基板がさらに設けられ、前記回路基板は、電池パック、動力システム4に電気的に接続され、電池パックの放電及び動力システム4の動作を制御することに用いられる。
【0050】
前記工具ハウジング2は把持部20を含み、前記把持部20内の電池収納室30が収容キャビティに連通し、本実施例では、前記電池収納室30が収容キャビティの一部であり、前記工具ハウジング2は2つのハウジング素子を接合することにより形成される。
【0051】
前記ロック機構は、工具把持部20の下端の電池収納室30の出口位置に接近する箇所に設置され、前記ロック機構は電池パック上の位置決め孔118に可動に接続され電池パックをロック又はアンロックする。本実施例では、前記ロック機構の実施形態は様々であり、具体的に、図6図12に示すように、前記ロック構造31はデッドボルト311、ボタン310及びばね312を含み、前記デッドボルト311は、前記電池パックが前記電池収納室30の出口から脱離しないように延出する動作状態を有し、前記ばね312が前記デッドボルト311に接続され、前記デッドボルト311を伸縮駆動する。前記ボタン310を押すと、前記デッドボルト311が収縮して前記電池パックをアンロックし、この時、電池パックが飛び出し機構32の作用下で電池収納室30から飛び出し、電池を入れた後、前記デッドボルト311がばね312の作用下で自動的にリセットし、前記デッドボルト311が電池パック上の位置決め孔118内に挿入され、電池パックを前記電池収納室30内にロックする。ユーザーが電池パックを取り外す必要があると、指でボタン310を軽く押せば、電池パックが電池収納室30から飛び出すことができ、より便利になる。
【0052】
前記ロック機構は制限ロッド及び伸縮駆動装置を含み、前記制限ロッドが伸縮可能に設置され、前記制限ロッドの一端が前記電池収納室30の開口に接近して設置され、前記制限ロッドは、前記電池が前記電池収納室30の開口から脱離しないように延出する動作状態を有し、前記伸縮駆動装置は前記制限ロッドを伸縮駆動する。前記制限ロッドの延出により前記開口を塞ぎ、前記電池が前記開口から脱離することを効果的に防止でき、前記ボタン310が押されると前記制限ロッドが収縮し、電池を容易に取り出すことができ、電池が挿入された後、前記制限ロッドは延出して電池を前記電池収納室30内にロックする。
【0053】
前記飛び出し機構32は前記電池収納室30に対向して設置された一端に設置され、前記飛び出し機構32は固定板320、ばね312及び摺動部材321を含み、前記電池パックが電池収納室30内に挿入されると、前記摺動部材321が上に移動し、ばね312が圧縮され、前記ロック機構がアンロックすると、前記ばね312は前記摺動部材321をリセットし、電池パックを電池収納室30から飛び出させることに用いられる。
【0054】
前記電池収納室30の開口端は電池パックのフールプルーフ構造を有しない一端のみの挿入を可能にし、電池パックが挿入された後、電池パックの第1出力インタフェースは工具の電気的インタフェースに接続され、工具に給電する。
【0055】
実施例3:
図10図13に示すように、本発明の実施例は押圧で電池パックを飛び出させる手持ち式工具を提供し、それは電池の一端を押圧することにより電池パックを電池収納室30内から取り出すことができる。
【0056】
手持ち式工具であって、具体的な構造は、工具ハウジング2、動力システム4、電池収納室30のキャビティ構造及び電池パックを含み、前記工具ハウジング2には収容キャビティが設けられ、前記動力システム4が前記収容キャビティ内に設けられ、前記動力システム4が駆動装置及び伝動機構を含み、前記電池キャビティ構造3が前記電動工具の把持部20に設けられ、前記電池キャビティ構造3は、電池を収容し電池の抜き差しを可能にする電池収納室30、飛び出し機構32及びロック機構を含み、前記電池収納室30は両端が開口した筒状ハウジングで構成され、前記電池収納室30の一端が工具ハウジング2に固定接続され、前記電池収納室30の他端が電池の挿抜に用いられる。前記飛び出し機構32は押圧式飛び出し機構であり、前記飛び出し機構32が前記電池収納室30の出口に対向して設置された一端に取り付けられ、前記ロック機構は、前記電池が前記電池収納室30の出口から脱離することを制限するように前記電池収納室30に設けられる電池を位置規制し、前記電池は前記電池収納室30内に挿抜可能に取り付けられる。
【0057】
電池パックが電池収納室30に挿入された後、電池の下端面が電池収納室30の下端面と実質的に同一平面内にある。
【0058】
前記ロック構造31は前記電池収納室30の出口に対向して設置された一端に設置され、前記ロック構造31はスリーブ313、摺動ベース314及び摺動ベース314に設置されたデッドボルト311を含み、前記スリーブ313には切欠部が設けられ、摺動ベース314上のデッドボルト311が該切欠部に摺動すると、デッドボルト311が電池パック上の位置決め孔118と分離し、電池パックを電池収納室30から取り出すことができ、デッドボルト311が該切欠部から離れると、デッドボルト311がスリーブ313によって押し出された後に電池パック上の位置決め孔118に嵌合され、電池パックを電池収納室30内に固定する。
【0059】
前記飛び出し機構32は摺動ベース314に設置された固定ブロック323を含み、前記固定ブロック323がスリーブ313の上端に固定接続され、前記固定ブロック323の側面は面取りされたハート形のストッパブロック3230を有し、前記飛び出し機構32は、摺動ベース314から貫通し固定ブロック323上のストッパブロック3230と協働する運動部材324をさらに含み、運動部材324の一端が電池パックに当接され、運動部材324の他端がストッパブロック3230と協働する。前記飛び出し機構32は、固定ブロック323の内部に設置され摺動ベース314を押して上下に摺動させる弾性部材322をさらに含み、前記弾性部材322は摺動ベース314を駆動して上下に移動させ、それによりデッドボルト311と電池パック上の位置決め孔118との嵌合を制御して電池をロック又はアンロックする。前記固定ブロック323と摺動ベース314は互いに協働する接続構造が設けられ、固定ブロック323が摺動ベース314に対して所定のストローク内でのみ移動できる。
【0060】
前記固定ブロック323には工具端子がさらに設けられ、該端子が電池パックの第1出力インタフェースに接続され、工具に給電する。
【0061】
前記ストッパブロック3230の周りにスライドレールが設置され、電池パックを押圧する際に運動部材324がスライドレール内に単方向で摺動する。
【0062】
本発明の押圧飛び出し機構は、電池パックが電池収納室30に挿入されると、運動部材324はストッパブロック3230の窪み部に位置し、この時、弾性部材322が圧縮され、デッドボルト311が電池パック上の位置決め孔118に嵌合されて電池をロックし、電池パックを再び押圧すると、運動部材324がスライドレールに沿って下に移動し、この時、弾性部材322がリリースされ、電池パック及び摺動ベース314を駆動して下に運動させ、デッドボルト311がスリーブ313上の切欠部に移動すると、デッドボルト311が電池パックの位置決め孔118から分離し、この時、電池パックが電池収納室30から取り出され、電池を再び取り付けると、電池が運動部材324及び摺動ベース314を押して上に運動させ、デッドボルト311がスリーブ313によって押し出され電池パックの位置決め孔118に当接して電池パックを固定し、この時、運動部材324は同様にストッパブロック3230の窪み箇所に位置し、ばね312が圧縮される。それにより、電池が電池収納室30の内部に収納されることと電池収納室30から飛び出すこととを押圧に伴って循環的に実現するようにする。
【0063】
前記電池パックが電池収納室30に挿入された後、電池パックの下端面が前記電池収納室30の下端面と実質的に同一平面内にあり、前記電池パックの下底面が工具把持端の下底面の一部を構成する。
【0064】
実施例4:
本実施例は電池パックを提供し、前記電池パックは電池ケース11及び前記電池ケース11に設けられた電池コアを含み、前記電池ケース11の表面は、工具に給電するための第1出力インタフェース114、移動機器に給電するための第2出力インタフェース115、及び電池パック1を充電するための入力インタフェース113を含む。
【0065】
さらに、前記電池ケース11の表面が滑らかで、分離したエッジがない。
【0066】
具体的に、前記電池ケース11は基体110及びエンドキャップ111を含み、前記エンドキャップ111が前記基体110を閉じるように前記基体110の開口端に設置される。
【0067】
さらに、前記電池ケース11のエンドキャップ111の側辺が前記基体110の側面を超えない。
【0068】
選択的に、前記基体110は両端が開口した筒状構造であり、前記エンドキャップ111が前記基体110の開口端に内設され、前記エンドキャップ111の平面が前記基体110の開口の平面を超えない。
【0069】
選択的に、前記基体110は一端が開口したカップ状構造であり、前記エンドキャップ111が前記基体110の開口端に内設され、前記エンドキャップ111の平面が前記基体110の開口の平面を超えない。
【0070】
さらに、前記電池ケース11の表面は位置決め孔118をさらに含み、電池パックを工具に入れる時に電池パックを固定する作用を奏する。
【0071】
さらに、前記電池ケース11の表面には、電池パックを工具に入れる時に電池パックの逆挿入を回避するためのフールプルーフ構造119が設けられる。
【0072】
さらに、前記電池ケース11の表面には、電池パックの充電状態及び電池残量を表示するための指示ランプ117、及び前記第2出力インタフェース115のオンオフ及び/又は前記指示ランプ117の表示及び消灯を制御するための制御キー116が設けられる。
【0073】
本発明は電動工具をさらに提供し、前記電動工具は電池収納室30をさらに含み、前記電池パックが前記電池収納室30内に挿抜可能に取り付けられ、前記電池の端面が前記電池収納室30の出口端面を超えない。
【0074】
実施例5:
本実施例はマッサージガンを提供し、前記マッサージガンはマッサージガンの把持部に設けられる電池収納室を含み、前記電池収納室には電池飛び出し機構が設けられ、前記電池飛び出し機構が電池の一端に当接され、前記電池収納室の出口端には電池の飛び出しを制御するロック機構が設けられる。
【0075】
さらに、前記電池飛び出し機構はばねを含み、前記電池はばねを介して前記電池収納室の一端に当接され、前記ロック機構は回転軸、ボタン及びデッドボルトを含み、前記電池ケースの表面には前記デッドボルトに嵌合される位置決め孔が設けられ、前記回転軸がボタンとデッドボルトの中央に位置し、ボタンを押圧することで他端のデッドボルトを持ち上げ、電池位置決め孔との係合を解除する。
【0076】
さらに、前記ロック機構はばねをさらに含み、前記ばねは前記ボタンに位置し、押圧を解除した後にデッドボルトのリセットを実現することに用いられる。
【0077】
さらに、前記電池収納室の開口が下に向いている。
【0078】
実施例6:
本実施例はマッサージガンを提供し、前記マッサージガンはマッサージガンの把持部に設けられる電池収納室を含み、前記電池収納室には押圧飛び出し機構が設けられ、前記押圧飛び出し機構が電池の一端に当接され、電池の下端面を押圧することにより押圧飛び出し機構を作動して電池を飛び出させる。
【0079】
さらに、前記押圧飛び出し機構は電池収納室内に設置された固定ブロック、摺動ベース及び運動部材を含み、前記固定ブロックには電池に電気的に接続された端子が設置され、前記摺動ベースが前記固定ブロックに摺動可能に接続され、前記運動部材が前記摺動ベース及び固定ブロックに接続される。
【0080】
さらに、前記固定ブロックにはストッパブロックが設置され、前記運動部材がストッパブロックと協働して、前記電池が電池収納室の内部に収納されることと電池収納室から飛び出すこととを押圧に伴って循環的に実現する。
【0081】
さらに、前記摺動ベースにデッドボルトが設置され、前記電池ケースの表面には前記デッドボルトに嵌合される位置決め孔が設置され、前記摺動ベースと前記固定ブロックとの相対的な摺動によって前記デッドボルトと位置決め孔の係合及び分離が実現される。
【0082】
さらに、前記摺動ベースと前記固定ブロックとの間にはばねがさらに設けられる。
【0083】
さらに、前記電池収納室の開口が下に向いている。
【0084】
実施例7:
本発明はリチウム電動ドリルを提供し、前記リチウム電動ドリルはリチウム電動ドリルの把持部に設けられる電池収納室を含み、前記電池収納室には電池飛び出し機構が設けられ、前記電池飛び出し機構が電池の一端に当接され、前記電池収納室の出口端には電池の飛び出しを制御するロック機構が設けられる。
【0085】
さらに、前記電池飛び出し機構はばねを含み、前記電池はばねを介して前記電池収納室の一端に当接され、前記ロック機構は回転軸、ボタン及びデッドボルトを含み、前記電池ケースの表面には、前記デッドボルトに嵌合される位置決め孔が設けられ、前記回転軸がボタンとデッドボルトの中央に位置し、ボタンを押圧することで他端のデッドボルトを持ち上げて電池位置決め孔との係合を解除する。
【0086】
さらに、前記ロック機構はばねをさらに含み、前記ばねは前記ボタンに位置し、押圧を解除した後にデッドボルトのリセットを実現する。
【0087】
さらに、前記電池収納室の開口が下に向いている。
【0088】
実施例8:
本発明はリチウム電動ドリルを提供し、前記リチウム電動ドリルはリチウム電動ドリルの把持部に設けられる電池収納室を含み、前記電池収納室には押圧飛び出し機構が設けられ、前記押圧飛び出し機構が電池の一端に当接され、電池の下端面を押圧することにより押圧飛び出し機構を作動して電池を飛び出させる。
【0089】
さらに、前記押圧飛び出し機構は電池収納室内に設置された固定ブロック、摺動ベース及び運動部材を含み、前記固定ブロックには電池に電気的に接続された端子が設置され、前記摺動ベースが前記固定ブロックに摺動可能に接続され、前記運動部材が前記摺動ベース及び固定ブロックに接続される。
【0090】
さらに、前記固定ブロックにはストッパブロックが設置され、前記運動部材がストッパブロックと協働し、前記電池が電池収納室の内部に収納されることと電池収納室から飛び出すこととを押圧に伴って循環的に実現する。
【0091】
さらに、前記摺動ベースにデッドボルトが設置され、前記電池ケースの表面には前記デッドボルトに嵌合される位置決め孔が設置され、前記摺動ベースと前記固定ブロックとの相対的な摺動によって前記デッドボルトと位置決め孔の係合及び分離が実現される。
【0092】
さらに、前記摺動ベースと前記固定ブロックとの間にはばねがさらに設けられる。
【0093】
さらに、前記電池収納室の開口が下に向いている。
【0094】
実施例9:
図15に示すように、本実施例は電池パック1を有する掃除機を提供し、前記掃除機は機器ハウジング及び機器ハウジングによって固定して取り付けられる電池パック1を含み、前記機器ハウジングには電池パック1を収容するための電池パック昇降路が設けられる。
【0095】
さらに、前記機器ハウジングは駆動モータを収容するための主ハウジング及び機器ハウジングの軸線Gの方向に沿って延設されたハンドルハウジングを含む。
【0096】
さらに、前記電池パック1には電池パックケースが設けられ、機器ハウジングの少なくとも一部が電池パックケースの一部で構成される。
【0097】
電池パックケースの頂部端面は機器ハウジングのハウジング表面と結合して完全な平面又は曲面を形成する。
【0098】
電池パック昇降路は駆動モータとハンドルハウジングとの間に位置する。
【0099】
電池パックケースの頂部端面には残量表示部及び/又は充放電インタフェースが設けられる。
【0100】
電池パックケースの高さ方向のz軸の軸線は駆動モータにおける電気駆動モータの回転軸線と同一平面V内にある。
【0101】
電池パックケースの高さ方向のz軸の軸線は機器ハウジングの軸線Gと交差する。
【0102】
機器ハウジングの軸線G、電池パックケースの高さ方向のz軸の軸線、電気駆動モータの回転軸線は同一平面V内に位置する。
【0103】
機器ハウジングの軸線Gの平面Vにおける垂線Qと電池パックケースの高さ方向のz軸の軸線との間に夾角α(-20°≦α≦20°)がある。
【0104】
充放電インタフェースはUSBインタフェース又はtype-Cインタフェースである。
【0105】
電池パック1を有する掃除機であって、機器ハウジング及び機器ハウジングによって固定して取り付けられる電池パック1を含み、
機器ハウジングには電池パック1を収容するための電池パック昇降路が設けられ、
機器ハウジングは駆動モータを収容するための主ハウジング及び機器ハウジングの軸線Gの方向に沿って延設されたハンドルハウジングを含み、
電池パック1には電池パックケースが設けられ、電池パックケースの頂部端面が機器ハウジングのハウジング表面に隣接する。
【0106】
本実施例に係る電池パックを有する掃除機は、電池パックケースの頂部端面を、機器ハウジングのハウジング表面の電池パック昇降路での補完として使用することにより、全体として完全な平面又は曲面を形成し、掃除機全体の構造を完全にし、ユーザーの体験を向上させ、製品をより美しくする。
【0107】
且つ、電池パックケースの高さ方向のz軸の軸線を前方又は後方に所定の範囲内で設置することにより、電池パックケースが一定の傾きを有すると同時に、ユーザーによる電池パックを交換する差込操作がより便利になり、また、残量表示部及び充放電インタフェースを設置することにより、電動工具上の電池パックの適用範囲が広がり、実用性が高まる。
【0108】
本発明における「よりも低い」、「よりも高い」、「上底面」、「下底面」はいずれも図面における例に基づいて説明されるものであり、本発明を制限するものではない。本発明の明細書の内容を利用して行った等価な構造又は等価なプロセスの変換、又は他の関連する技術分野における直接又は間接的な適用はいずれも、同様に本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0109】
電池-1、電池ケース-11、電池コア-10、基体-110、エンドキャップ-111、シール部材-112、入力インタフェース-113、第1出力インタフェース-114、第2出力インタフェース-115、ボタン-116、指示ランプ-117、位置決め孔-118、フールプルーフ構造-119、工具ハウジング-2、把持部-20、電池キャビティ構造-3、電池収納室-30、ロック構造-31、ボタン-310、デッドボルト-311、ばね-312、飛び出し機構-32、固定板-320、摺動部材-321、ばね-322、動力システム-4、固定ブロック-323、ストッパブロック-3230、運動部材-324、弾性部材-322、スリーブ-313、摺動ベース-314。
図1
図2
図3
図4
図5-1】
図5-2】
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【国際調査報告】