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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-08
(54)【発明の名称】運動システム
(51)【国際特許分類】
   A63B 24/00 20060101AFI20230901BHJP
   A63B 21/078 20060101ALI20230901BHJP
【FI】
A63B24/00
A63B21/078
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023505899
(86)(22)【出願日】2021-09-27
(85)【翻訳文提出日】2023-02-16
(86)【国際出願番号】 US2021052207
(87)【国際公開番号】W WO2022093459
(87)【国際公開日】2022-05-05
(31)【優先権主張番号】17/083,724
(32)【優先日】2020-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523029331
【氏名又は名称】オフセット ヴェンチャーズ,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110003063
【氏名又は名称】弁理士法人牛木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ロデュカ,サルバトーレ
(72)【発明者】
【氏名】フィッシャー,マシュー
(57)【要約】
一例によれば、運動システムは、垂直ハウジングと、垂直ハウジングに結合され、ユーザがユーザの第1の側の1つ以上の筋肉を運動させるように構成された第1の重み付きタッチポイントと、第1重み付きタッチポイントに結合された第1の重みシステムと、垂直ハウジングに結合され、ユーザがユーザの第2の側の1つ以上の筋肉を運動させるように構成された第2重み付きタッチポイントと、第2重み付きタッチポイントに結合された第2の重みシステムとを含む。運動システムは、第1の重みシステムに、第1の運動のために、第1の重み付きタッチポイントに、より重い重みを自動的に提供させ、第2の重みシステムに、第1の運動のために、第2の重み付きタッチポイント、により軽い重みを自動的に提供させるように構成された制御システムをさらに含む。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
運動システムであって:
ベースと;
前記ベースから垂直方向に外側に延びる垂直ハウジングと;
前記垂直ハウジングに結合された複数の重み付きタッチポイントであって:
前記垂直ハウジングの第1の側に結合された第1の重み付きタッチポイント;および、
前記垂直ハウジングの第2の側に結合された第2の重み付きタッチポイント;
を備える、複数の重み付きタッチポイントと;
前記複数の重み付きタッチポイントに結合された1つ以上の重みシステムであって、前記1つ以上の重みシステムは、前記複数の重み付きタッチポイントに重みを提供するように構成された、1つ以上の重みシステムと;
制御システムであって:
ユーザが実行する運動のためのランダムな重み量を選択し;および、
前記1つ以上の重みシステムに、選択された前記ランダムな重み量に基づいて、前記第1の重み付きタッチポイントに第1の重みを提供させ、前記1つ以上の重みシステムに、選択された前記ランダムな重み量に基づいて、前記第2の重み付きタッチポイントに第2の重みを提供させる;
ように構成される、制御システムと;
を備える、運動システム。
【請求項2】
前記ユーザが実行する前記運動のための前記ランダムな重み量を選択するために、前記制御システムは:
前記第1の重み付きタッチポイントに提供される前記第1の重みをランダムに選択し;
前記第2の重み付きタッチポイントに提供される前記第2の重みをランダムに選択する;
ように構成される、請求項1に記載の運動システム。
【請求項3】
前記制御システムは:
第1の重みの範囲内で前記第1の重みをランダムに選択し;および、
第2の重みの範囲内で前記第2の重みをランダムに選択する;
ように構成される、請求項2に記載の運動システム。
【請求項4】
前記ユーザが実行する前記運動のための前記ランダムな重み量を選択するために、前記制御システムは:
ユーザの重み差分をランダムに選択し;
ランダムに選択された前記重み差分に基づいて、前記第1の重み付きタッチポイントに提供される前記第1の重みを選択し;および、
ランダムに選択された前記重み差分に基づいて、前記第2の重み付きタッチポイントに提供される前記第2の重みを選択する;
ように構成される、請求項1に記載の運動システム。
【請求項5】
前記第1の重みが前記第2の重みより重い、請求項1に記載の運動システム。
【請求項6】
前記第1の重みが前記第2の重みより軽い、請求項1に記載の運動システム。
【請求項7】
前記第1の重みが前記第2の重みと同じ重量を有する、請求項1に記載の運動システム。
【請求項8】
前記制御システムは、前記ユーザによって実行される前記運動の1つ以上のセットの第1の反復回数をランダムに選択するようにさらに構成される、請求項1に記載の運動システム。
【請求項9】
前記複数の重み付きタッチポイントに結合された前記1つ以上の重みシステムは、前記第1の重み付きタッチポイントに結合された第1の重みシステム、および、前記第2の重み付きタッチポイントに結合された第2の重みシステムを備える、請求項1に記載の運動システム。
【請求項10】
方法であって、
運動システムの制御システムにより、前記運動システムで実行される第1の運動に対するオフセット負荷を選択するステップと;
前記運動システムの前記制御システムにより、前記運動システムの垂直ハウジングに結合され、ユーザの第1の側の1つ以上の筋肉を運動させるように構成された第1の重み付きタッチポイントに提供されるべき、より重い第1の重みを選択するステップと;
前記運動システムの前記制御システムにより、前記運動システムの前記垂直ハウジングに結合され、前記ユーザの第2の側の1つ以上の筋肉を運動させるように構成された第2の重み付きタッチポイントに提供されるべき、より軽い第2の重みを選択するステップと;
前記運動システムの前記制御システムにより、前記ユーザが前記第1の重み付きタッチポイントと前記第2の重み付きタッチポイントの両方を使用して前記運動を実行することを望んでいると判断するステップと;
前記判断に応答して:
前記運動システムの前記制御システムにより、前記運動システムの第1の重みシステムに、前記第1の重み付きタッチポイントに前記より重い第1の重みを自動的に提供させるステップと;
前記運動システムの前記制御システムにより、前記運動システムの第2の重みシステムに、前記第2の重み付きタッチポイントに前記より軽い第2の重みを自動的に提供させるステップと;
を含む、方法。
【請求項11】
前記より重い第1の重みを選択し、前記より軽い第2の重みを選択するステップが:
前記運動システムの前記制御システムにより、前記第1の運動のための重み差分を選択するステップと;
前記運動システムの前記制御システムにより、選択された前記重み差分に基づいて、前記より重い第1の重みを選択するステップと;
前記運動システムの前記制御システムにより、選択された前記重み差分に基づいて、前記より軽い第2の重みを選択するステップと;
を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記重み差分を選択するステップは、前記運動システムの前記制御システムにより、前記第1の運動のための前記重み差分を非ランダムに選択するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記より重い第1の重みを選択し、前記より軽い第2の重みを選択するステップが:
前記運動システムの前記制御システムにより、前記より重い第1の重みを非ランダムに選択するステップと;
前記運動システムの前記制御システムにより、前記より軽い第2の重みを非ランダムに選択するステップと;
を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記より重い第1の重みを選択し、前記より軽い第2の重みを選択するステップが:
前記運動システムの前記制御システムにより、前記より重い第1の重みをランダムに選択するステップと;
前記運動システムの前記制御システムにより、前記より軽い第2の重みをランダムに選択するステップと;
を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記ユーザが前記第1の重み付きタッチポイントと前記第2の重み付きタッチポイントの両方を使用して前記運動を行っている間、前記運動システムの前記制御システムにより、前記第1の重み付きタッチポイントと前記第2の重み付きタッチポイントのそれぞれを使用する前記ユーザのパフォーマンス統計を測定し、収集するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
運動システムであって:
垂直ハウジングと;
前記垂直ハウジングに結合され、ユーザが前記ユーザの第1の側の1つ以上の筋肉を運動させることができるように構成された第1の重み付きタッチポイントと;
前記第1の重み付きタッチポイントに結合された第1の重みシステムであって、前記第1の重み付きタッチポイントに重みを提供するように構成された第1の重みシステムと;
前記垂直ハウジングに結合され、前記ユーザが前記ユーザの第2の側の1つ以上の筋肉を運動させることができるように構成された第2の重み付きタッチポイントと;
前記第2の重み付きタッチポイントに結合された第2の重みシステムであって、前記第2の重み付きタッチポイントに重みを提供するように構成された第2の重みシステムと;
前記第1の重みシステムに、第1の運動のために、前記第1の重み付きタッチポイントに、より重い第1の重みを自動的に提供させ、さらに、前記第2の重みシステムに、前記第1の運動のために、前記第2の重み付きタッチポイントに、より軽い第2の重みを自動的に提供させるように構成された制御システムと;
を備える、運動システム。
【請求項17】
前記第1の重みシステムは、重みブロックをプリセットされた複数のスタックを備え、前記第1の重みシステムの第1のスタックは、粗い増分で重みを調節するように構成され、前記第1の重みシステムの第2のスタックは、細かい増分で重みを調節するように構成され;および、
前記第2の重みシステムは、重みブロックをプリセットされた複数のスタックを備え、前記第2の重みシステムの第1のスタックは、粗い増分で重みを調節するように構成され、前記第2の重みシステムの第2のスタックは、細かい増分で重みを調節するように構成される;
請求項16に記載の運動システム。
【請求項18】
前記ユーザが1つ以上の脚に基づく運動を行うことを可能にするように構成された脚部アタッチメントを有するユーザベンチであって、前記第1の重み付きタッチポイントおよび前記第2の重み付きタッチポイントは、前記脚部アタッチメントに結合されるように構成されるユーザベンチをさらに備える、請求項16に記載の運動システム。
【請求項19】
前記第1の重み付きタッチポイントは、第1の滑車装置を備え;および、
前記第2の重み付きタッチポイントは、第2の滑車装置を備える;
請求項16に記載の運動システム。
【請求項20】
前記第1の滑車装置は、第1のハンドルと第1のケーブルとを備え;および、
前記第2の滑車装置は、第2のハンドルと第2のケーブルとを備える;
請求項19に記載の運動システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、運動マシンおよび運動ルーチンに関連し、より具体的には、ランダム化および/またはオフセット負荷を利用する運動マシンおよび運動ルーチンに関連するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、運動マシンやフリーウェイト、および/または、自分の体重を使ってワークアウトを行っていた。しかしながら、これらの従来のワークアウト方法には、欠陥がある可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
一実施例によれば、運動システムは、ベースと、ベースから垂直方向に外側に延びる垂直ハウジングと、垂直ハウジングに移動可能に結合された第1の重み(重量)付きタッチポイントと、垂直ハウジングに移動可能に結合された第2の重み付きタッチポイントと、これらの重み付きタッチポイントに重み(重量)を提供するように構成された1つ以上の重みシステムとを含む。運動システムは、筋肉群の選択、重み量、重み差分(重量差)、運動のセット数、および/または、セット内の反復回数を含むランダム化または非ランダム化ワークアウトを決定する制御システムをさらに含む。制御システムはまた、重みシステムに、ワークアウトに基づいて、重み付きタッチポイントの重みを調節させるようにしてもよい。
【0004】
別の実施例によれば、運動システムは、ベースと、ベースから垂直方向に外側に延びる垂直ハウジングと、垂直ハウジングに移動可能に結合された複数の重み付きタッチポイントとを含む。複数の重み付きタッチポイントは、垂直ハウジングの第1の側に移動可能に結合された第1の重み付きタッチポイントと、垂直ハウジングの第2の側に移動可能に結合された第2の重み付きタッチポイントとを含む。システムは、複数の重み付きタッチポイントに結合され、複数の重み付きタッチポイントに重みを提供するように構成された1つ以上の重みシステムをさらに含む。システムは、制御システムも含む。ユーザのための第1のワークアウトについて、制御システムは、ユーザの筋肉群のためのランダム化された第1のワークアウトを決定してもよく、1つ以上の重みシステムに、第1の運動のために、第1の重み付きタッチポイントに、第1のより重い重みを提供するようにさせてもよく、1つ以上の重みシステムに、第1の運動のために、第2の重み付きタッチポイントに、第1のより軽い重みをさらに提供するようにさせてもよく、ここで、第1のより重い重みおよび第1のより軽い重みは、第1の重み差分を有している。ユーザのための後続のワークアウトについて、制御システムは、ユーザの同じ筋肉群のためのランダム化された第2のワークアウトを決定してもよく、1つ以上の重みシステムに、第1の運動のために、第2の重み付きタッチポイントに、第2のより重い重みを提供するようにさせてもよく、1つ以上の重みシステムに、第1の運動のために、第2の重み付きタッチポイントに、第2のより軽い重みをさらに提供するようにさせてもよく、ここで、第2のより重い重みおよび第2のより軽い重みは、第2の重み差分を有している。第1の重み差分は、第2の重み差分と異なっていてもよく、または、第1のより重い重みは、第2のより重い重みと異なっていてもよく、第1のより軽い重みは、第2のより軽い重みと異なっていてもよい。
【0005】
さらなる実施例によれば、運動システムは、ベースと、ベースから垂直方向に外側に延びる垂直ハウジングと、垂直ハウジングに結合された複数の重み付きタッチポイントとを含む。複数の重み付きタッチポイントは、垂直ハウジングの第1の側に結合された第1の重み付きタッチポイントと、垂直ハウジングの第2の側に結合された第2の重み付きタッチポイントとを含む。運動システムは、複数の重み付きタッチポイントに結合され、複数の重み付きタッチポイントに重みを提供するようにさらに構成される1つ以上の重みシステムをさらに含む。運動システムは、ユーザによって実行される運動のためのランダムな重み量を選択するように構成された制御システムも含む。制御システムはまた、1つ以上の重みシステムに、選択されたランダムな重み量に基づいて、第1の重み付きタッチポイントに第1の重みを提供させ、さらに1つ以上の重みシステムに、選択されたランダムな重み量に基づいて、第2の重み付きタッチポイントに第2の重みを提供させるように構成される。
【0006】
ユーザによって実行される運動のためのランダムな重み量を選択するために、制御システムは、第1の重み付きタッチポイントに提供されるべき第1の重みをランダムに選択し、第2の重み付きタッチポイントに提供されるべき第2の重みをランダムに選択するように構成されてもよい。ユーザによって実行される運動のためのランダムな重み量を選択するために、制御システムは、ユーザの重み差分をランダムに選択し、ランダムに選択された重み差分に基づいて、第1の重み付きタッチポイントに提供されるべき第1の重みを選択し、ランダムに選択された重み差分に基づいて、第2の重み付きタッチポイントに提供されるべき第2の重みを選択するように構成されてもよい。第1の重みは、第2の重みより重くてもよく、第2の重みより軽くてもよく、第2の重みと同じ重みであってもよい。
【0007】
別の実施例によれば、方法は、運動システム上で行われる第1の運動に対するオフセット負荷を選択することを含む。方法は、運動システムの垂直ハウジングに結合され、ユーザがユーザの第1の側の1つ以上の筋肉を運動させることができるように構成された第1の重み付きタッチポイントに提供される、より重い第1の重みを選択することをさらに含む。方法はまた、運動システムの垂直ハウジングに結合され、ユーザがユーザの第2の側の1つ以上の筋肉を運動させることができるように構成された第2の重み付きタッチポイントに提供される、より軽い第2の重みを選択することを含む。方法は、ユーザが、第1の重み付きタッチポイントおよび第2の重み付きタッチポイントの両方を使用して運動を実行することを望んでいると判断することをさらに含む。方法はまた、この判断に応答して、運動システムの第1の重みシステムに、より重い第1の重みを第1の重み付きタッチポイントに自動的に提供させること、および、運動システムの第2の重みシステムに、より軽い第2の重みを第2の重み付きタッチポイントに自動的に提供させることを含む。方法のステップの1つ以上(またはすべて)は、運動システムの制御システムによって実行されることができる。
【0008】
さらなる実施例によれば、運動システムは、垂直ハウジングと、垂直ハウジングに結合され、ユーザがユーザの第1の側の1つ以上の筋肉を運動させることができるように構成された第1の重み付きタッチポイントと、第1の重み付きタッチポイントに結合された第1の重みシステムとを含む。第1の重みシステムは、第1の重み付きタッチポイントに重みを提供するように構成される。運動システムはまた、垂直ハウジングに結合され、ユーザがユーザの第2の側の1つ以上の筋肉を運動させることができるように構成された第2の重み付きタッチポイントと、第2の重み付きタッチポイントに結合された第2の重みシステムとを含む。第2の重みシステムは、第2の重み付きタッチポイントに重みを提供するように構成される。また、第2の重みシステムは、第1の重みシステムとは別個である。運動システムは、第1の重みシステムに、第1の運動のために、第1の重み付きタッチポイントに、より重い第1の重みを自動的に提供させ、さらに第2の重みシステムに、第1の運動のために、第2の重み付きタッチポイントに、より軽い第2の重みを自動的に提供させるように構成された制御システムをさらに含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示とその特徴および利点をより完全に理解するために、ここで、添付の図面と併せて、以下の説明を参照されたい。
図1A】運動システムの一例を示す正面図である。
図1B図1の運動システムの側面図である。
図1C】運動システムの制御システムの一例を模式的に示す図である。
図2A】運動システムの他の例を示す正面透視図である。
図2B】ユーザベンチが折り畳まれた状態の図2Aの運動システムの正面透視図である。
図2C】前面パネルが取り外された図2Aの運動システムの別の正面透視図である。
図3図1Aおよび/または図2Aの運動システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の実施形態は、図面の図1A図3を参照することによって最もよく理解され、同様の数字は、様々な図面の同様の部分および対応する部分に使用される。
【0011】
図1A図3に示される例によれば、運動システム10は、各運動後、運動における各セット後、および/または、運動における各反復後に、ユーザによって持ち上げられる重み(重量)を自動的に調節することができる運動機械または装置を提供することができる。この重みの自動調節は、身体の一方の側を他方の側よりも重くすることができる、オフセット負荷重量の自動調節を含んでもよい。運動システム10は、さらに、ランダム化されたワークアウトを生成してもよい。これらのランダム化されたワークアウトは、前のワークアウトと異なるように生成されることができる。この例として、ワークアウトの運動は、筋肉群、重み量、重み差分(重量差)、運動のセット数、セットにおける反復回数、任意の他の方法、または、前記の任意の組み合わせによってランダム化されてもよい。好ましくは、特定の筋肉群のための各セッションについて、ユーザは同じ連続したルーチンを経験することはないだろう。いくつかの実施例では、運動システム10は、ランダム化されていないワークアウトを生成してもよい。
【0012】
図1A図1Cを参照すると、様々な実施例において、運動システム10は、ベース18から垂直方向に外側に延びる垂直ハウジング14と、垂直ハウジング14に移動可能に結合された1つ以上の重み(重量)付きタッチポイント22と、ベース18に移動可能に結合されたユーザベンチ26とを含む。
【0013】
垂直ハウジング14は、運動を行うためにユーザによって使用され得る重み付きタッチポイント(複数可)22を保持してもよい。さらに、垂直ハウジング14は、運動システム10の1つ以上の追加の構成要素を(完全にまたは部分的に)囲んでもよい。例えば、後述するように、垂直ハウジング14は、重みシステム42および制御システム46を(完全にまたは部分的に)囲んでもよい。これらの構成要素を囲むことによって、垂直ハウジング14は、構成要素を保護することができる。例えば、垂直ハウジング14は、その構成要素を、(例えば、ワークアウトを行うユーザによって)誤って叩かれたり触られたりすることから、液体(例えば、水、汗)が吹付けられることから、または、他の異物(例えば、砂、汚れ)もしくは力から、保護することができる。
【0014】
垂直ハウジング14は、ベース18から垂直方向に外側に延びている。垂直ハウジング14は、5フィート、6フィート、7フィート、8フィート、9フィート、または、その他の高さなど、任意の高さまで垂直方向に延びることができる。垂直ハウジング14は、垂直ハウジング14内に封入された構成要素に保護を提供し得る任意の材料で作られることができる。例えば、垂直ハウジング14は、スチール、アルミニウム、任意の他の金属、または、前記の任意の組み合わせで作られることができる。
【0015】
ベース18は、垂直ハウジング14およびユーザベンチ26を取付けるための安定したプラットフォームを提供してもよい。このように、ベース18は、垂直ハウジング14が転倒するのを防止するように、運動システム10に安定性を提供することができる。さらに、ベース18は、ユーザが運動システム10上で運動することができるフットプリント(設置面積)を提供することもできる。このフットプリントは、ユーザがワークアウトするためのスペースを提供するのに十分な大きさであってよく、ユーザがワークアウトするのを侵害する領域に他の機械が配置されるのを防止することができる。ベース18は、任意の長さおよび/または幅を有することができる。例えば、ベース18は、5フィート、6フィート、7フィート、8フィート、9フィート、または、任意の他の長さを有することができる。別の例として、ベース18は、5フィート、6フィート、7フィート、または、任意の他の幅を有することができる。いくつかの実施例では、ベース18は、垂直ハウジング14と同じ長さおよび/または幅(またはそれより小さい長さおよび/または幅)を有することができる。図2A図2Cは、ベース18が垂直ハウジング14の長さおよび/または幅よりも小さい長さおよび/または幅を有する実施例を示している。ベース18は、安定したプラットフォームを提供し得る任意の材料で作られることができる。例えば、ベース18は、スチール、アルミニウム、任意の他の金属、または、前記の任意の組み合わせで作られることができる。
【0016】
重み付きタッチポイント(複数可)22は、1つ以上の運動を実行するためにユーザによって使用され得る任意の装置または構造とすることができる。例えば、重み付きタッチポイント(複数可)22は、滑車装置、可動アーム(例えば、ベンチプレスアーム、インクラインプレスアーム、ハンマーストレングスアーム、ペックデックアーム、レッグカールアーム、レッグエクステンションアーム)、カーディオ(有酸素運動)機器(例えば、楕円パドル、階段ステッパー)、ワークアウト用の重みを提供し得る任意の他の装置または構造、ユーザが1つ以上の運動を行うために使用し得る他の装置または構造、または、前記の任意の組み合わせとすることができる。図1Aおよび図1Bに示されているように、重み付きタッチポイント22は、滑車装置である。各滑車装置は、ハンドルおよびケーブルを含んでもよい。ハンドルは、ケーブルの第1の端部に、(例えば、クリップを介して)取付けられてもよく、ケーブルの第2の端部は、垂直ハウジング14の中に延び、(例えば、抵抗を介して)重みを提供する重みシステム42に取付けられることができる。いくつかの実施例では、ハンドルは取り外され、1つ以上のバー(または、他の装置もしくは構造)に置き換えられてもよい。他の実施例では、ハンドルは取り外されてもよく、その後、ケーブルがユーザベンチ26の一部に取付けられてもよい(後述する)。このように、ユーザは、機能を追加、アップグレード、または、削除するように、滑車装置のケーブルに取り付けられる装置を交換することができる。
【0017】
重み付きタッチポイント22は、垂直ハウジング14上に配置されてもよく、それによって、ユーザが重み付きタッチポイント22にアクセスすることを可能にする。重み付きタッチポイント22は、任意の方法で垂直ハウジング14上に位置決めされることができる。例えば、重み付きタッチポイント22は、垂直ハウジング14に移動可能に取付けられてもよい。この移動可能な取付は、重み付きタッチポイント22を垂直ハウジング14の高さに沿って垂直に移動させることができるようにしてもよい。この垂直方向の移動は、両方向の矢印24として図示されている。垂直方向の移動は、任意の重み付きタッチポイント22の高さを調節することを可能にし得る。この調節は、異なる運動タイプに変更するため(例えば、シーテッド(座位)ロウから広背筋(「lat(ラット)」)プルダウンに移動する)、異なる身長のユーザに変更するため(例えば、身長が6フィート2インチの第1のユーザから身長が5フィート1インチの第2のユーザに移動する)、または、任意の他の理由に使用されてもよい。重み付きタッチポイント22は、垂直ハウジングの任意の部分に配置されてもよい。例えば、図示されているように、重み付きタッチポイント22は、垂直ハウジング14の側面(すなわち、左側および右側)に位置決めされる。この位置決めにより、重み付きタッチポイント22(例えば、重み付きタッチポイント22a)を使用して、ユーザの身体の第1の側(例えば、左側)の筋肉(複数可)を運動させることができ、さらに別の重み付きタッチポイント22(例えば、重み付きタッチポイント22b)を使用して、ユーザの身体の反対側の第2の側(例えば、右側)の筋肉(複数可)を運動させることができる。また、垂直ハウジング14の側面への重み付きタッチポイント22の位置決めは、重み付きタッチポイント22が垂直ハウジング14の「側面」に正確に位置決めされることを要しない。その代わりに、垂直ハウジング14の側面への重み付きタッチポイント22の位置決めは、反対側の側面よりもその側面に近い垂直ハウジング14上の任意の位置決めを指す。例えば、ハウジング14の左側に位置付けられた重み付きタッチポイント22は、垂直ハウジング14の前面(または背面)上の中間点より左側の位置で垂直ハウジング14の前面(または背面)に位置付けられた重み付きタッチポイント22を指す場合があり、ハウジング14の右側に位置付けられた重み付きタッチポイント22は、垂直ハウジング14の前面(または背面)上の中間点より右側の位置で垂直ハウジング14の前面(または背面)に位置付けられた重み付きタッチポイント22を指す場合がある。このような位置決めの例は、図2A図2Cに示されており、重み付きタッチポイント22aが、垂直ハウジング14の前面の中間点よりも左側の位置で垂直ハウジング14の前面に位置することによって垂直ハウジング14の左側に位置付けられ、重み付きタッチポイント22bが、垂直ハウジング14の前面の中間点よりも右側の位置で垂直ハウジング14の前面に位置することによって垂直ハウジング14の右側に位置付けられる。
【0018】
重み付きタッチポイント22は、垂直方向に移動することを可能にする任意の方法で、垂直ハウジング14に移動可能に取付けられてもよい。例えば、図1Aおよび図1Bに示されているように、重み付きタッチポイント22は、各重み付きタッチポイント22を垂直軸(両方向の矢印24)に沿って個別に移動させることができるレールシステムを介して、垂直ハウジング14に取付けられる。重み付きタッチポイント22は、ユーザによって手動で垂直軸に沿って移動されてもよく、制御システム46によって自動的に(例えば、ロボット的に)駆動されてもよく、または、前記の組み合わせで移動されてもよい。
【0019】
他の実施例では、重み付きタッチポイント22は、垂直ハウジング14に移動可能に取付けられていなくてもよい。そのような実施例では、重み付きタッチポイント22は、垂直ハウジング14に固定的に取付けられることができる。この固定された取付は、重み付きタッチポイント22が、(重み付きタッチポイント22の高さを調節するように)垂直軸に沿って移動されることを防止してもよい。
【0020】
運動システム10は、任意の数の重み付きタッチポイント22を含んでもよい。例えば、運動システム10は、1つの重み付きタッチポイント22、2つの重み付きタッチポイント22、3つの重み付きタッチポイント22、4つの重み付きタッチポイント22、5つの重み付きタッチポイント22、6つの重み付きタッチポイント22、6つより多くの重み付きタッチポイント22、または、任意の他の数の重み付きタッチポイント22を含んでいてもよい。図1A図1Bに示されるように、運動システム10は、4つの重み付きタッチポイント22(すなわち、22a、22b、22c、および、22d)を含む。
【0021】
重み付きタッチポイント22は、腕の運動のために主に使用される上部重み付きタッチポイント22であってもよい。図示された例では、運動システム10は、2つの上部重み付きタッチポイント22aおよび22bを含む。他の例では、運動システム10は、上部重み付きタッチポイント22なし、1つの上部重み付きタッチポイント22、または、3つ以上の上部重み付きタッチポイント22など、任意の他の数の上部重み付きタッチポイント22を含むことができる。動作において、ユーザは、これら2つの上部重み付きタッチポイント22aおよび22bについて押す動作を利用して、チェストプレスに類似する運動を実行してもよく(例えば、チェストプレスマシン)、さらにこれら2つの上部重み付きタッチポイント22aおよび22bについて引く動作を利用して、ロウに類似する運動を実行してもよく(例えば、ロウイングマシン動作、シーテッドロウ動作)、および/または、ラットプルダウンに類似する運動を実行してもよい(例えば、オーバーヘッドプルダウンバー動作)。
【0022】
重み付きタッチポイント22は、脚の運動のために主に使用される下部重み付きタッチポイント22であってもよい。図示された例では、運動システム10は、2つの下部重み付きタッチポイント22cおよび22dを含む。他の例では、運動システム10は、例えば、下部重み付きタッチポイント22なし、1つの下部重み付きタッチポイント22、または、3つ以上の下部重み付きタッチポイント22など、任意の他の数の下部重み付きタッチポイント22を含んでもよい。動作において、ユーザは、これら2つの下部重み付きタッチポイント22cおよび22dについて押す動作を利用して、レッグプレスと同様の運動を実行してもよく(例えば、レッグプレスマシン動作)、さらにこれら2つの下部重み付きタッチポイント22cおよび22dについて引く動作を利用して、ハムストリングカールと同様の運動を実行してもよい(例えば、ハムストリングカールマシン動作)。
【0023】
ユーザベンチ26は、ユーザが運動システム10を用いて1つ以上の運動を行っている間、ユーザ(または、ユーザの一部)を保持することができる。ユーザベンチ26は、イス、シート、水平ベンチ、インクライン/デクラインベンチ、ユーザが運動システム10を用いて1つ以上の運動を行っている間、ユーザ(または、ユーザの一部)を保持し得る任意の他の構造、または、前記の任意の組み合わせであってもよい。
【0024】
図示されているように、ユーザベンチ26は、背部支持構造28および/または脚部アタッチメント30を含んでもよい。背部支持構造28は、ユーザが運動システム10を用いて1つ以上の運動を行っている間、ユーザの背部を支持することができる。脚部アタッチメント30は、ユーザが運動システム10を用いて1つ以上の運動を行っている間、ユーザの脚部を支持することができる。さらに、いくつかの実施例では、脚部アタッチメント30は、様々な脚に基づく運動に使用されることができる。例えば、脚部アタッチメント30は、レッグプレスを可能にするレッグプレスアタッチメント、レッグエクステンションを可能にするレッグエクステンションアタッチメント、レッグカールを可能にするレッグカールアタッチメント、任意の他の脚部ワークアウトアタッチメント、または、前記の任意の組み合わせであってよい。これらの脚に基づく運動のための重みを提供するために、重み付きタッチポイント22のうちの1つまたは複数が、脚部アタッチメント30に取付けられてもよい。この例として、ハンドルを下部重み付きタッチポイント22cおよび22dの滑車装置から取り外し、その後、下部重み付きタッチポイント22cおよび22dのケーブルを脚部アタッチメント30に取付けることができる。
【0025】
ユーザベンチ26は、図1A図1Bに例示されているように、ベース18上に配置されてもよい。ユーザベンチ26は、任意の方法でベース18上に位置決めされてもよい。例えば、ユーザベンチ26は、ベース18に移動可能に取付けられてもよい。この移動可能な取付は、重量のあるユーザベンチ26をベース18の長さに沿って水平に移動させることを可能にし(図1Bの両方向の矢印32によって示されるように)、ベース18の幅に沿って水平に移動させることを可能にし(図1Aの両方向の矢印34によって示されるように)、または、前記の任意の組み合わせを可能にしてもよい。ユーザベンチ26は、ユーザベンチ26がベース18の長さに沿って、および/または、ベース18の幅に沿って水平に移動することを可能にする任意の方法で、ベース18に移動可能に取付けられてもよい。例えば、ユーザベンチ26は、レールシステム、車輪およびトラックシステム、または、任意の他の移動可能なアタッチメントによって、ベース18に移動可能に取付けられることができる。ユーザベンチ26は、ユーザによって手動で、制御システム46によって自動的に(例えば、ロボット駆動で)、または、前記の組み合わせで、水平長さおよび/または水平幅に移動されてもよい。これらの調節は、異なる運動タイプに変更するため、異なる身長のユーザに変更するため(例えば、身長6フィート2インチの第1ユーザから身長5フィート1インチの第2のユーザに移動する)、または、任意の他の理由で使用され得る。他の実施例では、ユーザベンチ26は、ベース18に移動可能に取付けられていなくてもよい。そのような実施例では、ユーザベンチ26は、ベース18に固定的に取付けられることができる。この固定された取付は、ユーザベンチ26がベース18に対して水平軸に沿って移動されることを防止することができる。他の実施例では、ユーザベンチ26は、(ベース18の代わりに)垂直ハウジング14上に位置決めされてもよい。図2A図2Bは、垂直ハウジング14への移動可能なアタッチメントによって垂直ハウジング14上に配置されたユーザベンチ26の一例を示している。
【0026】
ユーザベンチ26は、ベース18(および/または、垂直ハウジング14)に対して垂直方向に移動することができる。この垂直方向の移動の一例は、図1Bに両方向の矢印36として図示されている。ユーザベンチ26は、ユーザによって手動で、制御システム46によって自動的に(例えば、ロボット駆動で)、または、前記の組み合わせで、ベース18に対して垂直方向に移動されてもよい。ユーザベンチ26の脚部アタッチメント30は、垂直ハウジング14に対して水平方向に移動されてもよい。この水平移動の一例は、図1Bに両方向の矢印38として図示されている。ユーザベンチ26の脚部アタッチメント30は、ユーザによって手動で、制御システム46によって自動的に(例えば、ロボット駆動で)、または、前記の組み合わせで、垂直ハウジング14に対して水平方向に移動されてもよい。ユーザベンチ26および/または脚部アタッチメント30のこれらの調節は、異なる運動タイプに変更するため、異なる身長のユーザに変更するため(例えば、身長6フィート2インチの第1のユーザから身長5フィート1インチの第2のユーザに移動する)、または、任意の他の理由で使用され得る。
【0027】
上述したように、ユーザベンチ26の調節は、制御システム46によって自動的(例えば、ロボット駆動)であってもよい。こられの自動調節を行うために、運動システム10は、指示されたときに運動システム10の一部を動かすことができる1つ以上のアクチュエータ44(図1Cに示される)を含んでもよい。運動システム10は、運動システム10が、いつ、どのように調節されるのかをユーザが制御することを可能にし得るスイッチ、ジョイスティック、または、任意の他のユーザインターフェイス(例えば、タッチスクリーン)を含んでもよい。いくつかの実施例では、運動システム10は、ユーザベンチ26を最大8方向(例えば、両方向の矢印32、34、36、38によって示される)に調節することを可能にし得る。ユーザベンチ26が特定のユーザに対して調節されると、ユーザベンチ26のその構成は、そのユーザに対するユーザプロファイル66(後述する)に保存されてもよい。このように、ユーザベンチ26は、そのユーザが運動システム10を使用しているときはいつでも、保存された構成に自動的に調節されることができる。
【0028】
ユーザベンチ26はまた、ベース18(および/または、垂直ハウジング14)に対して折り畳み可能であってもよい。折り畳み可能であることによって、ユーザベンチ26は、垂直ハウジング14に向かって上向きに(スイング動作で)折り畳まれてもよく、さらに垂直ハウジング14から離れる方向に(スイング動作で)折り畳みが解除されてもよい。ユーザベンチ26の上方への折り畳みは、ユーザベンチ26が使用されないときに運動システム10のフットプリントを減少させるように、ユーザベンチ26を床から移動させることを可能にし得る。図2A図2Bは、ベース18(および/または、垂直ハウジング14)に対して折り畳み可能なユーザベンチ26の一例を示している。
【0029】
運動システム10はまた、重み付きタッチポイント22に(例えば、抵抗を介して)重みを提供し得る重みシステム42を含んでもよい。すなわち、重みシステム42は、重み付きタッチポイント22の重みを調節することを可能にし得る。例えば、重みシステム42は、ユーザが20ポンドの重みで(タッチポイント22aおよび22bを使用して)上腕二頭筋カールの第1のセットを行うことを可能にし、その後、重みシステム42は、ユーザが25ポンドの重みで(タッチポイント22aおよび22bを使用して)上腕二頭筋カールの第2のセットを行うようにその重みが調節されることを可能にし得る。このように、各重み付きタッチポイント22は、任意の重みに調節可能とすることができる。重みシステム42は、さらに、各重み付きタッチポイント22の重みをいつでも調節できるようにしてもよい。例えば、重み付きタッチポイント22の重みは、各運動反復後(例えば、各上腕二頭筋カール後)、各運動セット後(例えば、10回の上腕二頭筋カールのセット後)、任意の他の時間、または、前記の任意の組み合わせで調節されることができる。
【0030】
重みシステム42はさらに、各重み付きタッチポイント22の重みを個別に調節することを可能にしてもよい。すなわち、重みシステム42は、第1の重み付きタッチポイント22の重みを調節することを可能にする一方で、第2の重み付きタッチポイント22の重みは調節されないようにしてもよい。重みシステム42は、各重み付きタッチポイント22に対する個別の重み調節を可能にしてもよいが、いくつかの実施例では、重み付きタッチポイント22がセットで調節されること(または、すべての重み付きタッチポイント22が一緒に調節されること)を可能にしてもよい。
【0031】
運動システム10は、任意の数の重みシステム42を有してもよい。例えば、運動システム10は、重み付きタッチポイント22の全てに対して重みを提供し得る単一の重みシステム42を有していてもよい。別の実施例として、運動システム10は、各重み付きタッチポイント22のための別個の重みシステム42を含んでもよい。
【0032】
重みシステム42は、重み付きタッチポイント22に重みを提供し得る任意の装置および/または構造であってよい。一例として、重みシステム42は、プリセット重みブロックシステムであってもよい。プリセット重みブロックシステムは、重み付きタッチポイント(複数可)22のための重みを調節するために使用され得るプリセットされた重みブロックを含むことができる。いくつかの実施例では、プリセット重みブロックシステムは、粗い増分のための、および、より細かい(すなわち、1ポンド未満、5ポンド未満)増分のための、プリセットされた重みブロックの複数のスタックを含んでもよい。プリセット重みブロックシステムは、重みを調節するためにプリセットされた重みブロックを利用する任意のタイプの重みブロックシステムであってよい。例えば、プリセット重みブロックシステムは、作動ピンと錘のシステムとすることができる。この作動ピンと錘のシステムは、重み付きタッチポイント(複数可)22の重みを調節するようにプリセットされた重みブロックにスロットインされ得る作動ピンを含むことができる。別の実施例として、プリセット重みブロックシステムは、ねじと錘のシステムであってもよい。このねじと錘のシステムは、重み付きタッチポイント(複数可)22のための重みを調節するようにプリセットされた重みブロックにねじ込まれるねじを含むことができる。図2Cは、ねじと錘のシステムの一例を示す図である。
【0033】
別の実施例として、重みシステム42は、電磁渦電流抵抗システムであってもよい。このシステムは、回転する強磁性(例えば、鋼)フライホイールと、調節可能な抵抗を提供するために使用することができる電磁ブレーキとを含むことができる。ブレーキは、フライホイールに渦電流を誘起することができる。電流が増加したり減少したりすると、それに応じてプレート上の抵抗が変化する。抵抗は、フライホイールの運動量に基づくことができ、電気的に制御することができる。
【0034】
さらなる実施例として、重みシステム42は、摩擦抵抗システムであってもよい。このシステムは、電磁渦電流抵抗システムに類似していてもよい。しかしながら、このシステムは、摩擦板(例えば、修理可能な摩擦板)およびディスクを含むことができる。重み付きタッチポイント22に力が加えられると(例えば、滑車装置のハンドルにユーザによって加えられる力)、ディスクが回転するので、摩擦板によってより多くの圧力が加えられ、より大きな抵抗を加える(それによって、より大きな重みをシミュレートする)。
【0035】
別の実施例として、重みシステム42は、アクティブ・コンプライアンス・モータ・システムであってもよい。このシステムでは、重み付きタッチポイント22は、滑車によって車軸に接続されることができる。さらに、車軸は、モータに接続されることができる。ユーザが重み付きタッチポイント22に力を加えると、その力は車軸を第1の方向に回転させることができる。しかしながら、モータは、車軸を反対の第2の方向に駆動することができる(それによって、ユーザにより加えられた力に抵抗する)。重みを増加させるために、モータドライバは、より高い電流でモータを駆動してもよく、これは、ユーザによる車軸の回転にさらに抵抗することができる。アクティブ・コンプライアンス・モータ・システムは、ユーザが重み付きタッチポイント22に力を加えているときを感知するために、圧縮ロードセルを含んでもよい。別の実施例では、比例-積分-微分(PID)センサまたは赤外線センサが、ユーザが重み付きタッチポイント22に力を加えているときを感知するために使用されてもよい。モータおよびギアボックスの制御ループは、ユーザによって加えられた力の反対方向に、設定されたトルクで回転速度を指示するために使用されてもよい。ユーザが重み付きタッチポイント22から手を離すと(例えば、ハンドルがユーザの手から滑り落ちると)、モータは、ロードセルに力をかけずにその回転を終了させることができる。
【0036】
重みを提供することに加えて(上述したように)、重みシステム42はさらに、重み付きタッチポイント22にユーザによって加えられる力、トルク、および/または、圧力を測定することができる場合がある。これにより、後述するように、運動システム10がユーザに対して強度試験を行うことができる場合がある。さらに、運動システム10がワークアウト中のユーザの進捗を追跡し、ユーザの過去のパフォーマンスを追跡することも可能であり得る。
【0037】
重みシステム42は、力、トルク、および/または、圧力を任意の方法で測定することができる。例えば、重みシステム42は、1つ以上の力センサ、荷重センサ、トルクセンサ、ロードセル、歪みゲージ、および/または、圧力センサを含んでもよい。いくつかの実施例では、重みシステム42は、力、トルク、および/または、圧力を測定し得る重み作動および力センサボードを含んでもよい。いくつかの実施例では、重み作動および力センサボードは、低レベルの重み作動(例えば、モータ制御、ソレノイドの通電/非通電など)を実行してもよく、(例えば、ロードセルまたは歪みゲージによって)ユーザによって及ぼされた力の入力を測定してもよい。重み作動および力センサボードは、トレース、コネクタ、および、モータの安全性を保護するために、モータに流れる電流の量を制限することができ得る。重み作動および力センサボードは、モータの動作状態に関するフィードバックを提供するために、電流監視を特徴としてもよい。
【0038】
運動システム10はまた、制御システム46を含んでもよい。制御システム46は、運動システム10の動作を制御することができる。例えば、制御システム46は、各重み付きタッチポイント22に加えられる重みを制御してもよい。別の例として、制御システム46は、重み付きタッチポイント22の垂直位置を制御してもよい。さらなる例として、制御システム46は、ユーザベンチ26およびユーザベンチ26の構成要素の位置決めを制御してもよい。図1Cは、運動システム10の制御システム46の一例を模式的に示している。図1Cに示されるように、制御システム46は、通信ポート50と、プロセッサ54と、メモリユニット58と、ユーザインターフェイス70とを含むことができる。
【0039】
通信ポート50は、制御システム46と、重みシステム(複数可)42や、運動システムアクチュエータ(複数可)44、外部記憶システム74、または、他の外部装置などの他の装置との間の通信を可能にし得る任意の好適な装置を表す。通信ポート50は、制御システム46が他の装置と情報を交換することを可能にするローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)または、他の通信システムを通じて通信するための、プロトコル交換およびデータ処理能力を含む任意の適切なハードウェアおよび/またはソフトウェアを含む、現実または仮想の任意のポートまたは接続を表す。通信ポート50は、受信機、送信機、トランシーバなどを含んでもよい。例えば、通信ポート50は、有線通信、無線通信、または、その両方のために構成されたトランシーバを備えてもよい。一例では、通信ポート50は、Universal Asynchronous Receiver/Transmitter(UART)、推奨規格232(RS-232)、Inter-Integrated Circuit(I2C)、モバイル産業プロセッサインターフェイス(MIPI)、シリアル周辺インターフェイス(SPI)、近距離通信(NFC)、イーサネット、BLUETOOTH(登録商標)、赤外線(IR)、Wi-Fi(登録商標)、無線などを介して通信できるように構成されている。通信ポート50は、外部記憶システム74、ユーザのスマートフォンもしくは他の装置(例えば、コンピュータ)、任意の他のリモート装置、または、前記の任意の組み合わせなどのリモート装置に動作データを送信してもよい(および/または、リモート装置から動作データを受信してもよい)。
【0040】
プロセッサ54は、通信ポート50およびメモリユニット58に通信可能に結合し、通信ポート50、メモリユニット58、および、ユーザインターフェイス70から受信した情報を処理することによって、制御システム46の動作および管理を制御する。プロセッサ54は、情報を制御して処理するために動作する任意のハードウェアおよび/またはソフトウェアを含む。例えば、プロセッサ54は、制御アプリケーション62を実行して、制御システム46の動作を制御し、例えば、ユーザに対してランダム化または非ランダム化されたワークアウトを生成し、生成されたワークアウトに基づいて、様々な運動の重み量を調節する。プロセッサ54は、プログラマブルロジックデバイス、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、任意の適切な処理装置、または、前記の任意の組み合わせとすることができる。
【0041】
メモリユニット58は、プロセッサ54のためのデータ、動作ソフトウェア、または、他の情報を、恒久的または一時的に格納する。メモリユニット58は、情報を格納するのに適した揮発性または不揮発性のローカルまたはリモート装置の任意の1つまたは組み合わせを含む。例えば、メモリユニット58は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、磁気記憶装置、光学記憶装置、任意の他の適切な情報記憶装置、または、前記の任意の組み合わせを含むことができる。特定の情報を含むように図示されているが、メモリユニット58は、制御システム46の動作に使用するための任意の適切な情報を含んでもよい。図示されているように、メモリユニット58は、制御アプリケーション62およびユーザプロファイル(複数可)66を含む。
【0042】
制御アプリケーション62は、コンピュータ可読記憶媒体に具現化され、制御システム46の動作を容易にするために動作可能な、命令、論理、または、コードの任意の適切なセットを表す。制御アプリケーション62は、ユーザのためにワークアウトルーチンを生成してもよい。これらの生成されたワークアウトルーチンは、以前のワークアウトとは異なるワークアウトを生成するように、ランダム化されてもよい。この例として、ワークアウトの運動は、筋肉群、重み量、重み差分、運動のセット数、セット内の反復回数、他の方法、または、前記の任意の組み合わせによってランダム化されてもよい。好ましくは、特定の筋肉群のための各セッションについて、ユーザは、同じ連続したルーチンを経験することはないだろう。ワークアウトをランダム化するために、制御アプリケーション62(または、制御システム46)は、同じワークアウトルーチンが連続して発生することを防止する(または、特定の筋肉群のための同じワークアウトルーチンが連続して発生することを防止する)ランダム化ソフトウェアパッケージを含んでもよい。ランダム化ソフトウェアパッケージは、ワークアウトルーチンのランダム化を可能にするために、乱数発生器を含んでもよい。いくつかの実施例では、制御アプリケーション62は、ユーザに対して非ランダム化ワークアウトルーチンを生成してもよい。ワークアウトの生成のさらなる例については、以下で説明する。
【0043】
制御アプリケーション62は、ワークアウトを実行するユーザをさらに支援してもよい。例えば、制御アプリケーション62がプロセッサ54によって実行されるとき、プロセッサ54は、1つ以上の重み付きタッチポイント22に加えられる重みを変更する(例えば、重み付きタッチポイント22の重みを変更する)ように、重みシステム42を作動させることができる。別の実施例として、制御アプリケーション62がプロセッサ54によって実行されるとき、プロセッサ54は、1つ以上の運動システムアクチュエータ44を作動させてもよい。これらのアクチュエータ(複数可)44は、重み付きタッチポイント(複数可)22を特定のユーザおよび/または特定の運動のために位置付けるように、垂直軸に沿って重み付きタッチポイント(複数可)22を動かすことができる。アクチュエータ(複数可)44はまた、ユーザベンチ26(または、ユーザベンチ26の構成要素)を特定のユーザおよび/または特定の運動のために位置付けるように、ユーザベンチ26を調節してもよい。アクチュエータ(複数可)44は、機械式アクチュエータ、電気機械式アクチュエータ、油圧式アクチュエータ、空気圧式アクチュエータ、または、運動システム10の1つ以上の部分を動かすことができる任意の他の装置またはシステムなど、運動システム10の1つ以上の部分を動かすことができる任意のタイプの装置またはシステムであってよい。
【0044】
運動システム10の動きおよび調節は、運動システム10に含まれる1つ以上の位置センサ(図示せず)から収集されたデータに基づいて行われてもよい。位置センサは、重み付きタッチポイント22および/またはユーザベンチ26およびその構成要素の現在の位置を決定することができる。次に、プロセッサ58は、このデータを利用して、アクチュエータ(複数可)44に、重み付きタッチポイント22を移動させ、ユーザベンチ26を調節させることができる。例示的な位置センサは、ポテンショメータ、モータエンコーダ、または、任意の他の位置センサを含む。
【0045】
ユーザプロファイル66は、運動システム10の特定のユーザに関連するデータを表してもよい。ユーザプロファイル66は、特定のユーザを一意に識別してよく、制御システム46がそのユーザにカスタマイズされたワークアウトを生成することを可能にすることができる。例えば、ワークアウトは、ユーザの好み、能力、および/または、過去の進捗に基づいて生成されてもよく、それによってカスタマイズされたワークアウトが生成される。さらに、ユーザプロファイル66は、制御システム46がユーザのためにランダム化されたワークアウトを生成することをさらに可能にし得る。これにより、ユーザが連続したワークアウトで同じように運動することを防ぐことができる。ユーザプロファイル66は、ユーザに関連する任意の情報を含むことができる。例えば、ユーザプロファイル66は、性別、年齢、身長、体重、過去または現在の任意の病状、過去または現在の任意の運動経験(例えば、経験なし、中程度の経験、高度な経験など)、任意の運動目標(例えば、体重減少量、最大重み持ち上げ量)、血圧、心拍、任意の他の個人データ、または、前記の任意の組み合わせなど、個人データを含んでもよい。ユーザプロファイル66は、ユーザを識別して認証するための認証情報をさらに含んでもよい。ユーザプロファイル66は、ユーザが実施した1つ以上の強度テストの結果、ユーザの過去のパフォーマンス統計、以前のワークアウト情報(例えば、以前にどのような運動をいつ実施したか)、ワークアウトに関連する任意の他の情報、または、前記の任意の組み合わせをさらに含んでもよい。運動システム10は、任意の数のユーザプロファイル66を含むことができる。例えば、運動システム10は、ワークアウトのために運動システム10を利用したことがある各ユーザのユーザプロファイル66を含むことができる。
【0046】
ユーザインターフェイス70は、ユーザが運動システム10に情報を提供することを可能にし得るインターフェイス、運動システム10がユーザに情報を提供することを可能にし得るインターフェイス、または、その両方を表す。ユーザインターフェイス70は、運動システム10に取付けられるローカルユーザインターフェイスであってもよい。例えば、ユーザインターフェイス70は、表示画面(例えば、タッチスクリーン)、読み取り装置(例えば、スキャナ、無線周波数識別(RFID)リーダ、NFCリーダ)、ジョイスティック、オーディオ装置、任意の他の入力/出力装置、または、前記の任意の組み合わせとすることができる。図示の例では、運動システム10は、ローカルユーザインターフェイス70として、少なくとも表示画面(例えば、タッチスクリーン)および読み取り装置を含む。表示画面は、ユーザからの入力を受け取るため、および、ユーザに情報を提供するために使用されてもよい(例えば、ワークアウトを説明する、運動を説明する、トレーナがワークアウトおよび/または運動の方法を説明および/または示すビデオを提供する)。読み取り装置は、ユーザを一意に識別するために、ユーザが携帯するタグまたはフォブ(fob)(例えば、RFID)を読み取るために使用されることができる。
【0047】
代替的に(または、追加的に)、ユーザインターフェイス70は、運動システム10から遠隔で使用され得るリモートユーザインターフェイスであってもよい。例えば、ユーザインターフェイス70は、リモート、ユーザのスマートフォン(運動システム10に関連するアプリケーション(「アプリ」)を実行する)、他のリモート装置、または、前記の任意の組み合わせとすることができる。図示の例では、運動システム10は、リモートユーザインターフェイス70として、少なくともユーザのスマートフォンを含む。ユーザのスマートファン上のアプリは、ユーザからの入力を受け取るため、ユーザに情報を提供するため(例えば、ワークアウトの説明、運動の説明、過去のパフォーマンス統計の提供)、および、ユーザを一意に識別するために使用されてもよい。
【0048】
ユーザインターフェイス70は、運動システム10の動作状態について、および/または、ユーザによって実行されている現在の運動ルーチンについて、ユーザに知らせる視覚ディスプレイ(例えば、タッチスクリーン上、ユーザのスマートフォン上など)を含んでもよい。視覚ディスプレイは、そのような情報の視覚的表示(例えば、グラフィカルイラストレーション)を提供するために使用されてもよい。ユーザインターフェイス70は、その上(または、代替的に)、運動システム10の動作状態について、および/または、ユーザによって実行されている現在の運動ルーチンについて、ユーザに知らせるスピーカを含んでもよい。スピーカは、そのような情報の可聴表示を提供するために使用されることができる。ユーザインターフェイス70によって提供される情報の例は、運動ルーチンにおける現在の運動の表示(および/または、説明)、運動ルーチンに残っている反復/セットの数の表示、運動ルーチンに残っている時間の表示、各重み付きタッチポイント22の現在の重みの表示、運動システム10の構成要素が現在別の位置に移動されているときの表示、運動システム10が、ユーザが運動を行う準備ができているときの表示(例えば、運動システム10の準備、重み付きタッチポイント22上の新しい重みの準備)、任意の他の情報の表示、または、前記の任意の組み合わせを含むことができる。
【0049】
ユーザインターフェイス70(例えば、ローカルインターフェイスまたはリモートインターフェイス)は、ワークアウトルーチンの前、ワークアウトルーチン中、または、ワークアウトルーチンの後に使用されてもよい。この例として、ユーザは、自分のスマートフォン上のアプリを利用して、運動システム10または外部記憶システム74(後述する)と対話し、以前のワークアウト(および、ワークアウトのパフォーマンス)を表示すること、次のワークアウトを表示すること、自分の状態(例えば、負傷した腕)を入力すること、任意の他の情報を表示および/または提供すること、または、前記の任意の組み合わせを行うことができる。例えば、ユーザは、スマトフォンアプリを使用して、ユーザが腕を負傷したことを運動システム10に伝えることができる。これにより、運動システム10は、怪我の悪化を防ぐように、次のワークアウトルーチンを調節することができる(例えば、上半身の運動はしない)。
【0050】
上述したように、ユーザプロファイル(複数可)66は、運動システム10においてメモリユニット58に局所的に格納されることができる。いくつかの実施例では、ユーザプロファイル(複数可)66の1つ以上(または、全て)は、代替的に(または、追加的に)外部記憶システム74において遠隔的に記憶されてもよい。外部記憶システム74は、ユーザプロファイル(複数可)66を記憶することができ、さらに、制御システム46と通信して、制御システム46に任意の要求されたユーザプロファイル66を提供することができる。これにより、外部記憶システム74は、制御システム46にユーザプロファイル66の最新バージョンを提供することを可能にし得る。制御システム46は、そのユーザが運動システム10を使用しようとしているときに、特定のユーザプロファイル66を取得するために、外部記憶システム74と通信することができる。
【0051】
外部記憶システム74は、ユーザプロファイル(複数可)66を記憶し、ユーザプロファイル(複数可)66を更新し、ユーザプロファイル(複数可)66を、それらを要求する外部装置(例えば、制御システム46)に送信できる任意の適切な構成要素を表す。外部記憶システム74は、ネットワークサーバ、任意の適切なリモートサーバ、メインフレーム、ホストコンピュータ、ワークステーション、ウェブサーバ、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、携帯電話(スマートフォンなど)、電子ノート、ファイルサーバ、ユーザプロファイル(複数可)66を記憶、更新および送信するための任意の他の適切な装置、または、前記の任意の組み合わせを含むことができる。外部記憶システム74の機能は、1つ以上の場所における1つ以上のサーバまたは他の構成要素の任意の適切な組み合わせによって実行されてもよい。外部記憶システム74がサーバである実施形態では、サーバはプライベートサーバであってよく、サーバは仮想サーバまたは物理サーバであってもよい。サーバは、同じ場所または遠隔地にある1つ以上のサーバを含んでもよい。また、外部記憶システム74は、サーバとして機能する任意の適切な構成要素を含んでもよい。図示されているように、外部記憶システム74は、データベースサーバである。
【0052】
ユーザプロファイル(複数可)66を外部記憶システム74で遠隔的に記憶することによって、ユーザは、いくつかの実施例において、多くの異なる運動システム10でより容易にワークアウトすることができ得る。例えば、外部記憶システム74は、特定のユーザのユーザプロファイル66の最新バージョンを記憶してもよい。そのような例では、ユーザプロファイル66のこの最新バージョンは、それを要求する任意の運動システム10(または、他の装置)にアクセス可能であってもよい。このように、ユーザは、自宅の運動システム10でワークアウトすることができ、その後、ユーザは、自分のユーザプロファイル66にアクセスする能力を失うことなく、別の運動システム10(例えば、別の人の自宅、オフィス、または、任意の他のワークアウト施設)でワークアウトすることができる。例えば、ユーザが最初の日に自宅の運動システム10で特定の筋肉群のためにワークアウトし、つぎの日に別の運動システム10(例えば、ジム)でワークアウトする場合、ジムの運動システム10は、ユーザを識別し、自宅で完了した最後のワークアウトルーチンを取得し、ジムでのワークアウトをランダム化できるようになるだろう。別の運動システム10はまた、運動システム10に対するユーザの調節(上述)をユーザプロファイル66から取得し、ユーザプロファイル66に含まれる以前の保存された位置に基づいて、ユーザに対して運動システム10を自動的に調節(例えば、ユーザベンチ26を調節)することができ得る。
【0053】
動作のための電力を供給するために、運動システム10は、電力源に結合されてもよい。例えば、運動システム10は、1つ以上の電池、a/cコンセント、または、それらの組み合わせからなる電源によって電力を供給されてもよい。図示された実施例では、運動システム10は、電力を供給するためにa/cコンセントに結合するように構成されたソケットまたはプラグを含み得る。他の実施例では、運動システム10は、再充電可能な電池を含んでもよい。この再充電可能な電池は、いくつかの実施例では、取り外し、再充電、および、交換(または、全く新しい電池に変更)されてもよい。再充電可能な電池はまた、運動システム10がプラグを介してa/cコンセントに結合されているときに、運動システム10によって充電されるようにしてもよい。
【0054】
一実施例では、運動システム10は、各運動後、運動における各セット後、および/または、運動における各反復後に、ユーザによって持ち上げられる重みを自動的に調節することができる運動マシンまたは装置であってよい。この重みの自動調節は、身体の一方の側を身体の他方の側よりも重くすることができる、オフセット負荷重量の自動調節を含んでもよい。運動システム10は、チェストプレス、シーテッドロウ、レッグエクステンション、レッグプレス、および、ハムストリングカールなど、任意の数の異なる運動について重みをさらに調節してもよい。運動システム10は、さらに、ユーザにカスタマイズされたワークアウトを生成してもよい。ユーザは、電話番号およびパスワード、電子メールアドレスおよびパスワード、RFID/NFCカード、または、RFID/NFCフォブなどの識別子を用いて一意に識別されてもよい。運動システム10は、さらに、ランダム化されたワークアウトを生成してもよい。これらのランダム化されたワークアウトは、前のワークアウトと異なるように作成されることができる。この例として、ワークアウトの運動は、筋肉群、重み量、重み差分、運動のセット数、セット内の反復回数、他の方法、または、前記の任意の組み合わせによってランダム化されることができる。好ましくは、特定の筋肉群のための各セッションについて、ユーザは同じ連続したルーチンを経験することはないだろう。いくつかの実施例では、運動システム10は、ランダム化されていないワークアウトを生成してもよい。他の実施例では、運動システム10は、ユーザが選択した運動、および/または、ユーザが選択した重みを許容してもよい。例えば、ユーザは、運動に対する所望の重み(例えば、1つ以上の重み付きタッチポイント22に体する所望の重み、1つ以上の重み付きタッチポイント22に対する所望の重み差分など)を入力してもよく、運動システム10は、選択に従って重み(複数可)を自動的に調節してもよい。
【0055】
図2A図2Cは、運動システム10の別の実施例を示している。図2A図2Cを参照すると、様々な実施例において、運動システム10は、ベース18から垂直方向に外側に延びる垂直ハウジング14と、垂直ハウジング14に移動可能に結合された1つ以上の重み付きタッチポイント22と、垂直ハウジング14に移動可能に結合されたユーザベンチ26とを含む。図2A図2Cの垂直ハウジング14、ベース18、重み付きタッチポイント22、ユーザベンチ26(および、任意の他の構成要素)は、いくつかの実施例において、図1A図1Cの垂直ハウジング14、ベース18、重み付きタッチポイント22、ユーザベンチ26(および、他の構成要素)に実質的に類似している。
【0056】
上述したように、運動システム10は、垂直ハウジング14およびベース18を含む。垂直ハウジング14および/またはベース18は、任意の寸法を有してもよい。図2A図2Cに図示された例では、ベース18は、垂直ハウジング14の長さおよび幅よりも小さい長さおよび幅を有する。しかしながら、ベース18および/または垂直ハウジング14の任意の他の寸法が、運動システム10に含まれてもよい。
【0057】
上述したように、重み付きタッチポイント(複数可)22は、1つ以上の運動を行うためにユーザによって使用される得る任意の装置または構造であってよい。図示された例では、重み付きタッチポイント(複数可)22は、滑車装置である。各滑車装置は、ハンドルおよびケーブルを含んでもよい。ハンドルは、ケーブルの第1の端部に(例えば、クリップを介して)取付けられてもよく、ケーブルの第2の端部は、(図2Cに示されているように)垂直ハウジング14の中に延び、(例えば、抵抗を介して)重みを提供する重みシステム42に取付けられてもよい。
【0058】
また、上述したように、重み付きタッチポイント22は、垂直ハウジングの任意の部分に位置決めされてもよい。図示された例では、重み付きタッチポイント22は、垂直ハウジング14の側面(すなわち、左側および右側)に配置される。特に、図示の実施例では、重み付きタッチポイント22aは、垂直ハウジング14の前面の中間点より左側の位置で垂直ハウジング14の前面に配置され、重み付きタッチポイント22bは、垂直ハウジング14の前面の中間点より右側の位置で垂直ハウジング14の前面に配置される。この位置決めにより、重み付きタッチポイント22(例えば、重み付きタッチポイント22a)を使用して、ユーザの身体の第1の側(例えば、左側)の筋肉(複数可)を運動させることができ、さらに別の重み付きタッチポイント22(例えば、重み付きタッチポイント22b)を使用して、ユーザの身体の反対の第2の側(例えば、右側)の筋肉(複数可)を運動させることができる。
【0059】
さらに上述したように、重み付きタッチポイント22は、垂直ハウジング14に移動可能に取付けられてもよく、それらは、垂直軸に沿って移動できる任意の方法で移動可能に取付けられることができる(例えば、図1A図1Bにおいて両方向の矢印24として示される)。図示の例では、重み付きタッチポイント22はそれぞれ、それぞれのばねロックを介して運動システム10内のそれぞれの切欠き付きラック(または、レール)に取り付けられている。ユーザがばねロックを解除すると、ユーザは、各重み付きタッチポイント22を切欠き付きラックに沿って上下に手動でスライドさせることができる。動かされると、ばねロックは、切欠き付きラックの次の切欠きに自動的に落ち込むことができる。重み付きタッチポイント22が正しい垂直高さに達すると、ばねロックは、その高さに関連する切欠きに自動的に落ち、ユーザは、ばねロックを再ロックすることができる。各重み付きタッチポイント22の高さは、個別に調節されてもよい。重み付きタッチポイント22は、ユーザによって垂直軸に沿って手動で動かされるものとして上述されてきたが、いくつかの実施例では、重み付きタッチポイント22は、制御システム46によって自動的に(例えば、ロボット的に駆動されて)動かされることができる。
【0060】
また、上述したように、運動システム10は、任意の数の重み付きタッチポイント22を含んでもよい。図示の例では、運動システム10は、2つの重み付きタッチポイント22(すなわち、22aおよび22b)を含む。これらの重み付きタッチポイント22の各々は、垂直ハウジング14の高さの実質的な部分にまたがるそれぞれの切欠き付きラックに沿って、個別に上下に移動することができる。これにより、各重み付きタッチポイント22は、上部重み付きタッチポイント22および下部重み付きタッチポイント22の両方として動作することを可能にし得る。
【0061】
さらに上述したように、ユーザベンチ26は、垂直ハウジング14および/またはベース18上に位置決めされてもよい。図2A図2Bに図示される例では、ユーザベンチ26は、垂直ハウジング14への移動可能な取付によって、垂直ハウジング14上に位置決めされている。さらに、ユーザベンチ26は、垂直ハウジング14に対して折り畳み可能である(図2Bに示されているように)。折り畳み可能であることにより、ユーザベンチ26は、垂直ハウジング14に向かって上方に(スイング動作で)折り畳むことができ(図2Bに示すように配置される)、さらに垂直ハウジング14から離れる方向に(スイング動作で)折り畳みを解除することができる(図2Aに示すように配置される)。ユーザベンチ26の上方への折り畳みは、ユーザベンチ26が使用されていないときに運動システム10のフットプリントを減少させるように、ユーザベンチ26を床から移動させることを可能にし得る。ユーザベンチ26の折り畳みおよび展開は、ユーザによって手動で行われてもよく、制御システム46によって自動的に(例えば、ロボット駆動で)行われてもよく、または、前記の組み合わせで行われてもよい。(図2Aに示されるように)展開されたとき、重み付きタッチポイント22のうちの1つまたは複数は、ユーザが重みを用いて1つ以上の脚ベースの運動を行うことを可能にするように、ユーザベンチ26の脚部アタッチメント30に結合されてもよい。
【0062】
運動システム10はまた、重み付きタッチポイント22のために(例えば抵抗を介して)重みを提供し得る1つ以上の重みシステム42を含む。前面パネルが取り外された運動システム10の正面透視図である図2Cは、運動システム10の重みシステム42の一例を示している。図2Cに示されているように、運動システム10は、各重み付きタッチポイント22に対して別々の重みシステム42を有する、2つの重みシステム(すなわち、42aおよび42b)を含む。重みシステム42は、各重み付きタッチポイント22の重みを個別に調節することを可能にし得る。
【0063】
上述したように、重みシステム42は、重み付きタッチポイント22に重みを提供し得る任意の装置および/または構造であってよい。図2Cに図示される例では、重みシステム42は、ねじと錘のシステムである。ねじと錘のシステムは、1つ以上のねじ、および、1つ以上のプリセットされた重みブロックのスタックを含んでもよい。重みを加えるために、ねじは、第1の方向に回転され(例えば、下方に移動する)、ねじがブロックのスタック内の1つ以上のプリセットされた重みブロックにねじ込まれることができる。ねじがプリセットされた重みブロックにねじ込まれると、そのプリセットされた重みブロックが重み付きタッチポイント22に取り付けられるようになり、それによって重みが増加されるようになる。重みを取り除くために、ねじは、第2の方向に回転され(例えば、上方に移動する)、ねじがブロックのスタック内の1つ以上のプリセットされた重みブロックから外されることができる。ねじがプリセットされた重みブロックから外されると、そのプリセットされた重みブロックは、重み付きタッチポイント22にもはや取付けられず、それによって重みが減少させられる。ねじの移動(例えば、上方、下方)は、ユーザによって(例えば、クランクを介して)手動で、制御システム46およびモータによって自動的に(例えば、ロボット駆動で)、または、前記の組み合わせで実行されることができる。
【0064】
図2Cに示される例では、重みシステム42aは、2つのねじ(すなわち、リードねじ78a、および、マイクロねじ80a)、プリセットされた重みブロックの2つのスタック(すなわち、大きな重み調整のためのリードスタック82a、および、小さな重み調整のためのマイクロスタック84a)、ならびに、ねじ78aおよび80aを動かすための2つのモータ(すなわち、リードモータ86a、および、マイクロモータ88a)を含む、ねじと錘のシステムである。重みの大きな変化が望まれる場合、リードモータ86aは、リードねじ78aを下方(または、上方)に動かし、リードねじ78aをリードスタック82a内の1つ以上の大きな重み(錘)にねじ込む(または、ねじから外す)ようにすることができる。重みの小さな変化が望まれる場合、マイクロモータ88aは、マイクロねじ80aを下方(または、上方)に動かし、マイクロねじ80aをマイクロスタック84a内の1つ以上の小さな重み(錘)にねじ込む(または、ねじから外す)ようにすることができる。いくつかの実施例では、マイクロスタック84aは、オフセット負荷のための重み差分を作り出すために使用されてもよい。また、図示の例では、重みシステム42bは、2つのねじ(すなわち、リードねじ78b、および、マイクロねじ80b)、プリセットされた重みブロックの2つのスタック(すなわち、大きな重み調整のためのリードスタック82b、および、小さな重み調整のためのマイクロスタック84b)、ならびに、ねじ78bおよび80bを動かすための2つのモータ(すなわち、リードモータ86b、および、マイクロモータ88b)を含む、別のねじと錘のシステムである。重みシステム42aとは別個のものであるが、重みシステム42bの機能は、重みシステム42aについて上述したものと同様である。さらに、各重みシステム42a、42bは、互いに独立して操作することができる。これにより、いくつかの実施例では、身体の異なる部分へのオフセット負荷を提供するように、各重み付きタッチポイント22の重みを独立して調節することができる。
【0065】
運動システム10はまた、制御システム46を含んでもよい。図1C(上述)は、図2A図2Cの運動システム10の制御システム46および他の構成要素の一例を模式的に示している。
【0066】
本開示の範囲から逸脱することなく、図1A図1C、および/または、図2A図2Cの運動システム10に、修正、追加、または、省略がなされ得る。例えば、図1A図1C、および/または、図2A図2Cの運動システム10は、任意の数の重み付きタッチポイント22、重みシステム42、制御システム46、通信ポート50、プロセッサ54、メモリユニット58、ユーザインターフェイス70、外部記憶システム74、任意の他のデバイスもしくは構成要素、または、前記の任意の組み合わせを含んでもよい。また、任意の適切なロジックが、図1A図1C、および/または、図2A図2Cの運動システム10の機能を実行することができる。
【0067】
図3は、図1A図1C、および/または、図2A図2Cの運動システム10など、運動システム10の例示的な動作100を示すフローチャートである。本方法は、運動システム10が電源オンされるステップ102で開始する。運動システム10は、運動システム10をa/cコンセントに差し込むことによって、および/または、電源ボタン(例えば、ユーザインターフェイス70のところ、または、その近く)をオンにすることによってなど、任意の方法で電源オンされることができる。
【0068】
電源が入ると、制御システム46は、(ステップ104で)自己較正テストおよび/または自己テストを初期化して、ステップ106で運動システム10が使用する準備ができているかどうかを判断することができる。運動システム10がテスト(複数可)に合格しない場合、方法はステップ108に移行して、運動システム10がエラー状態になることがある。運動システム10は、エラーをクリアするために電源サイクルが実行されるまで、このエラー状態でロックされてもよい。そのような電源サイクルは、運動システム10をリセットすることを含んでもよく、それによってエラーをクリアすることができる。運動システム10をリセットしても上手くいかない場合、運動システム10は、メンテナンスを必要とする場合がある。
【0069】
一方、運動システム10がテスト(複数可)に合格した場合、方法はステップ110に移行して、運動システム10が待機状態に入ることができる。この待機状態は、制御システム46に、ユーザが運動システム10にいるかどうかを判断させることができる。制御システム46は、任意の方法でユーザが運動システム10にいるかどうかを判断することができる。例えば、制御システム46は、ユーザがユーザインターフェイス70と対話したとき(ローカルまたはリモートのいずれか)、ユーザが重み付きタッチポイント22に触れたとき、ユーザの存在が1つ以上のセンサ(例えば、振動センサ、騒音センサなど)を介して感知されたとき、制御システム46がユーザによって運ばれるスマートフォンまたは他のデバイスの通信範囲内にあるとき、ユーザが運動システム10にいると判断する任意の他の方法、または、前記の任意の組み合わせで、ユーザが運動システム10にいると判断することができる。
【0070】
制御システム46が、(ステップ112で)ユーザが運動システム10にいないと判断した場合、運動システム10は、待機状態のままであってもよい(ステップ110)。運動システム10は、制御システム46が、ユーザが運動システム10にいると(ステップ112で)判断するまで、または、運動システム10が電源オフになるまで、待機状態のままであってもよい。運動システム10が長時間(例えば、30秒、1分、5分、または、任意の他の所定の時間)待機状態のままである場合、制御システム46は、電力使用を減らすように運動システム10をスタンバイモードにすることができる。このスタンバイモードは、制御システム10が、(ステップ112で)ユーザが運動システム10にいるかどうかを判断し続けることを妨げないようにすることができる。
【0071】
制御システム46が、ユーザが運動システム10にいると判断した場合、方法は、制御システム46がユーザを認証するステップ114に移行することができる。制御システム46は、任意の方法でユーザを認証することができる。この一例として、ユーザは、ユーザインターフェイス70でその認証情報を入力してもよく、制御システム46(または、外部記憶システム74)はこれらの認証情報を特定のユーザプロファイル66と照合して一致させることができる。認証情報は、ユーザ識別子(例えば、ユーザ名、電子メールアドレス、電話番号)およびパスワード、拇印、掌紋、コードなど、ユーザを識別する任意の情報とすることができる。
【0072】
別の実施例として、ユーザは、物理的な識別装置(例えば、識別カード、RFIDまたはNFCチップを有するキーフォブ)を利用して、認証を実行してもよい。例えば、ユーザインターフェイス70は、読み取り装置(例えば、スキャナ、RFIDリーダ、NFCリーダ)であってもよく、ユーザは、読み取り装置が物理的な識別装置を読み取る(または、他の方法で通信する)ことを許可してもよい。この読み取り(または、通信)は、制御システム46にユーザの一意の識別子を提供してもよく、制御システム46(または、外部記憶システム74)が一意の識別子をユーザプロファイル66と照合して一致させることができるようにする。
【0073】
さらなる実施例として、ユーザは、認証を実行するために、スマートフォン(または、任意の他の無線装置)を利用してもよい。例えば、ユーザは、運動システム10に関連するアプリケーション(「アプリ」)をダウンロードし、そして、ユーザは、アプリにログインすることができる。このログインにより、アプリは、ユーザに関連する一意の識別子を有するようになる。ユーザのスマートフォンが運動システム10の近くにあるとき、スマートフォン(および、そのアプリ)は、BLUETOOTH(登録商標)、または、他の近接プロファイル(例えば、NFC)を介して、運動システム10とペアリングしてもよい。このペアリングにより、アプリは、制御システム46に一意の識別子を送信することになる。その後、制御システム46(または、外部記憶システム74)は、一意の識別子をユーザプロファイル66と照合して一致させることができる。
【0074】
ユーザがシステム内にない場合、制御システム46は、(ステップ114で)ユーザに運動システム10の新しいアカウントを作成するよう求める。制御システム46は、ユーザインターフェイス70(例えば、ユーザのスマートフォン上のタッチスクリーンまたはアプリ)を利用して、ユーザに新しいアカウントを作成するように求めてもよい。この新しいアカウントは、ユーザのためのユーザプロファイル66を生成する。
【0075】
新しいアカウントを作成するために、ユーザは、性別、年齢、身長、体重、任意の過去または現在の病状、任意の過去または現在の運動経験(例えば、経験なし、中程度の経験、高度な経験など)、任意の運動目標(例えば、体重減少量、最大重み持ち上げ量)、血圧、心拍、任意の個人データ、または、前記の任意の組み合わせなどの個人データを、(タッチパネルまたはユーザのスマートフォンのアプリなどのユーザインターフェイス70を介して)入力してもよい。ユーザはまた、ユーザがアカウントに関連付けたい認証情報および/または一意の識別子を入力することができる。これらの認証情報および一意の識別子は、ユーザを認証するために使用されることができる(上述した通りである)。
【0076】
アカウントを作成するために、制御システム46はまた、ユーザに対して強度テストを実施してもよい。この強度テストは、1つ以上の重み付きタッチポイント22を利用してもよく、上半身の強度(例えば、両腕)、下半身の強度(例えば、両脚)、身体の対称性(例えば、どちらの脚が強く、どちらの腕が追加を決定するために、各腕および各脚を個別にテストしてもよい)、任意の他の強度テスト、任意の耐久テスト、または、前記の任意の組み合わせのテストを行ってもよい。いくつかの実施例では、強度テストは、制御システム46によって、ユーザが1回の反復で持ち上げることができる可能性のある重み(すなわち、1RM)の最大量を決定するために使用されることができる。これにより、厳しいワークアウトを開始する前にペイロード(有効荷重)ベースラインを確立するために、ユーザの強度および/または持久力を測定(または、さもなければ決定)することができる。
【0077】
いくつかの実施例では、この強度テストは、新しいアカウントの作成に限定されない場合がある。例えば、ユーザは、1か月に1回(または、任意の他の時間間隔で)、強度テストを行うように要求されてもよい。これにより、制御システム46は、ユーザの進捗状況を判断することができ、これにより、制御システム46は、ユーザのペイロードベースラインを更新することができるようにしてもよい。これにより、制御システム46は、ユーザのその後のワークアウトに調整を加えることができるようになり得る。
【0078】
新しいアカウントを終了させるために、制御システム46は、次に、ワークアウトプロトコル(ワークアウト手順)を選択するようにユーザに求めることができる。例えば、ユーザは、1週間に1日、2日、3日、4日、5日、または、それより多くの日数で運動したいかどうかを選択することができる。次に、制御システム46は、この収集された情報を利用して、ユーザのためのワークアウトレジメン(ワークアウト計画)を決定することができる。ワークアウトレジメンは、ユーザに運動方法を指示するワークアウトプロトコルを参照してもよい。例えば、ワークアウトプロトコルは、ユーザがどのような筋肉群を運動させるべきか、運動するためにどのような運動を使用すべきか、(重み付きタッチポイント22ごとに)ユーザがどのような開始重みを使用すべきか、各運動の最大および最小セット数および反復回数、オフセット負荷量、任意のワークアウトプロトコルの他の情報、または、前記の任意の組み合わせを示すことができる。制御システム46は、任意の方法でユーザのためのワークアウトレジメンを決定することができる。例えば、制御システム46は、ワークアウトレジメンを作成してもよい。この例として、制御システム46は、人工知能を利用して、ユーザに関するデータを分析し、ワークアウトレジメンを作成してもよい。別の例として、別の人またはシステムが(制御システム46によって収集された情報を使用して)ワークアウトレジメンを作成し、このワークアウトレジメンが制御システム46に送信されてもよい。例えば、専門のトレーナがワークアウトレジメンを作成し、それを制御システム46に提供してもよい。別の例として、ユーザは、ワークアウトレジメンを作成し、それを制御システム46に提供してもよい。
【0079】
新しいアカウントが終了すると、制御システム46によって新しいユーザプロファイル66として保存されることができる。ユーザプロファイル66はまた、リモート記憶のために、外部記憶システム74に送信されてもよい。いくつかの実施例では、制御システム46は、ローカルメモリ(すなわち、メモリユニット58)に所定の時間(例えば、1か月)、所定の数のユーザプロファイル66(例えば、25個のユーザプロファイル66)を保存してもよい。これにより、(例えば、インターネット接続が一時的にできないため)運動システム10が一時的に外部記憶システム74と通信できない場合でも、制御システム46がこれらのユーザプロファイル66にアクセスすることができるようになる。
【0080】
ユーザの認証(または、新しいアカウントの作成)に続いて、方法はステップ116に移行することができ、ここで制御システム46は、ユーザが実行するワークアウトを生成したいのかどうかを決定する。制御システム46は、任意の方法でこれを決定することができる。例えば、制御システム46は、ユーザがユーザインターフェイス70上の「GENERATE WORKOUT(ワークアウト生成)」ボタンを選択したときに、ユーザがワークアウトを生成することを望んでいると判断することができる。制御システム46が、ユーザがまだワークアウトを生成することを望んでいないと判断した場合、方法は、待機状態に入ってもよい。制御システム46は、ユーザがワークアウトを生成することを望んでいると判断すると、この待機状態を終了してもよい。
【0081】
制御システム46が、ユーザがワークアウトを生成することを望んでいると判断した場合、方法はステップ118に移行することができ、制御システム46は、ユーザのためのランダム化されたワークアウトを決定する。ランダム化されたワークアウトは、前のワークアウトとは異なるワークアウトを生成するようにランダム化されたワークアウトルーチンを指す。これにより、ユーザが連続したワークアウトで同じように運動することを防ぐことができる。このアイデアは、ユーザの身体と心を推測し続け、ユーザを常に驚きとアンバランスな状態に維持することである。これは、いくつかの実施例では、認知的努力を最大化し、筋肉記憶を最小化することができる。好ましくは、任意の特定のワークアウトルーチンは、連続した方法で再現されることはない。
【0082】
いくつかの実施例では、ランダム化されたワークアウトは、完全にランダムでない場合がある。完全にランダムなワークアウトは、(可能性は低いが)おそらく2つの同一の連続したワークアウトをもたらす可能性がある。その代わりに、ランダム化されたワークアウトは、部分的にランダムとすることができる。この部分的にランダムなワークアウトでは、制御システム46は、連続するワークアウトが同一にならないようにランダム結果を調整することができる。例えば、ユーザが以前に上半身ワークアウトを実施し、制御システム46が再び上半身ワークアウトを(ランダムに)選択した場合、このランダム選択は、選択がもはや上半身ワークアウトでなくなるまで破棄され、再ランダム化され得る。
【0083】
いくつかの実施例では、ランダム化されたワークアウトは、重みを加えたランダム化であってもよい。そのような例では、ワークアウトの特定の側面は、より高い選択の機会を有することができる。この例として、ユーザが有酸素運動ワークアウトにより興味を持っている場合、制御システム46は、有酸素運動ワークアウトがランダムに選択される可能性を高めることができる。例えば、制御システム46は、他のタイプのワークアウトの2倍の有酸素運動ワークアウトを含むワークアウトのセットからランダムに選択し、それによって、有酸素運動ワークアウトを選択する可能性を高めることができる。
【0084】
いくつかの実施例では、ランダム化されたワークアウトは、制限されたランダム化であってもよい。そのような例では、ランダム化に上限および/または下限(および/または、他の制限)が置かれてもよく、ランダム化は上限および/または下限内でしか発生しない(すなわち、ランダム化は上限と下限の間の範囲内で発生しなければならない)。この例として、ユーザは、上腕二頭筋カールの10ポンドの重みの下限を有し、上腕二頭筋カールの25ポンドの重みの上限を有することができる。このような例では、ランダム化は、10ポンドと25ポンドの範囲の間で重みをランダムに選択するだけでよい。それより軽い重みやそれより重い重みは破棄され、再ランダム化され得る。
【0085】
ワークアウトの任意の部分がランダム化されてもよい。例えば、ワークアウト全体がランダム化されてもよい。別の実施例として、ワークアウトの一部のみがランダム化されてもよい。この例として、上半身ワークアウトの選択はランダム化されずに(すなわち、予め決められていてもよい)、上半身ワークアアウトの任意の他の部分は、運動の種類、運動におけるセット数、セットにおける反復回数、各反復に対する重み、ワークアウトの他の因子、または、前記の任意の組み合わせなどで、ランダム化されてもよい。
【0086】
ランダム化されることができるワークアウトの態様のタイプの例の非網羅的なリストが以下に含まれる。これらのタイプの全てまたは一部(または、他のタイプ)が、各ワークアウトでランダム化される場合がある。
【0087】
第1の例として、ランダム化されたワークアウトは、筋肉群の選択(ランダムまたは非ランダム)を含むことができる。筋肉群は、上半身、下半身、体幹、全身、脚、腕、背中、心血管系(例えば、有酸素運動)、任意の他の筋肉群(複数可)、身体の任意の他の部分(複数可)、または、前記の任意の組み合わせなど、運動され得る筋肉の1つ以上の群、または、運動され得る身体の1つ以上の部分を指してもよい。いくつかの実施例では、選択は、筋肉群の閉じたリストからのランダムまたは非ランダムな選択であってもよい。すなわち、例えば8つの筋肉群の閉じたリストが存在してもよく、選択は、これら8つの群のうちの1つ(またはそれよりも多く)のランダムまたは非ランダムな選択を含むことができる。いくつかの実施例では、選択は、2つの連続したワークアウトで同じ筋肉群が選択されることを防止してもよい。他の実施例では、同じ筋肉群が2つの連続したワークアウトで選択されてもよい。
【0088】
筋肉群の選択は、特定の期間(例えば、1週間)の間に筋肉群の全て(または、ほとんど)を依然として運動させることができる方法でランダム化されてもよい。これにより、ユーザが全身を運動させることができないことを防止することができる。この例として、ユーザが週に3回だけ運動するように設定されている場合、筋肉群の選択は、そのうちの1日に上半身、そのうちの別の1日に下半身、そして他の1日に体幹を運動させるような方法でランダム化されることができる。例えば、上半身が最初の日にランダムに選択される場合、ランダムな選択は、下半身または体幹が2日目に選択されることのみを可能にし、さらに最後の筋肉群が3日目に選択されることのみを可能にすることができる。このように、3日目は全くランダムでない場合もある。しかしながら、これは、次の週にはすべて変わる可能性がある。例えば、次の週には、1日目に体幹がランダムに選択され、2日目に上半身と下半身がランダムに選択され、3日目に最後の筋肉群が選択される場合がある。いくつかの実施例では、この順序は、運動の連続した週に同じ順序が発生しないようにランダム化されてもよい。すなわち、週ごとに筋肉群の順序を入れ替えてもよい。このように、月曜日に上半身、水曜日に下半身、金曜日に有酸素運動というスケジュールであれば、次の週には、月曜日に下半身、水曜日に有酸素運動、金曜日に下半身(または、他の異なる順序)にランダムにルーチンを変更することができる。
【0089】
第2の例として、ランダム化されたワークアウトは、筋肉群内の運動の選択(ランダムまたは非ランダム)を含んでもよい。筋肉群内の運動は、特定の筋肉群内の筋肉を鍛える1つ以上の運動を指すことができる。例えば、上半身の筋肉群は、上半身の筋肉を鍛える1つ以上の運動(例えば、上腕二頭筋カール、ショルダープレス、トライセップ(三頭筋)エクステンション、ラットプルダウン、シーテッドロウなど)を含んでもよく、下半身の筋肉群は、下半身の筋肉を鍛える1つ以上の運動(例えば、スクワット、ランジ、グルートブリッジ、レッグエクステンション、レッグカールなど)を含んでもよい。筋肉群内の運動のこの選択は、運動の種類の選択(ランダムまたは非ランダム)、選択された運動の数(例えば、2つの運動、5つの運動など)、運動を実行する順序(例えば、レッグカールで開始、レッグエクステンションで開始など)、運動に関する任意の他の選択、または、前記の任意の組み合わせを含むことができる。いくつかの実施例では、選択は、その筋肉群のための運動の閉じたリストからのランダムまたは非ランダムな選択であってもよい。すなわち、例えば25個の運動の閉じたリスト存在してもよく、選択は、これら25個の運動のうちの1つ(またはそれよりも多く)のランダムまたは非ランダムな選択を含むことができる。いくつかの実施例では、選択は、同じ筋肉群の2つの連続するワークアウトに対して、同じ運動、同じ順番の運動、および/または、同じ数の運動が選択されることを防止してもよい。すなわち、下半身のワークアウトは、直近の前の下半身のワークアウトのものとわずかに(または完全に)異なってもよい。他の実施例では、同じ筋肉群の2つの連続するワークアウトに対して、同じ運動、同じ順番の運動、および、同じ数の運動が選択されてもよい。
【0090】
第3の例として、ランダム化されたワークアウトは、各運動の運動持続時間の選択(ランダムまたは非ランダム)を含んでもよい。運動持続時間は、運動のセット数、セット内の運動の反復回数、ユーザが運動を行うべき時間(例えば、30秒、45秒などでできるだけ多くの上腕二頭筋カールを行う、または、30秒、45秒などでスクワットを保持する)など、ユーザが運動を行うべき量を定量化する任意の方法を指すことができる。いくつかの実施例では、選択は、2つの限界値の間の量のランダムまたは非ランダムな選択であってもよい。すなわち、量は、下限と上限を有してもよく、制御システム46は、それらの限界値によって定義される範囲内の量のランダムまたは非ランダムな選択を行うことができる。これらの限界値は、ユーザのその特定の運動および/または筋肉群に対するユーザプロファイル66に含まれてもよい。さらに、これらの限界値は、過去のワークアウトまたは過去の強度テスト中のユーザのパフォーマンスに基づいて、継続的に更新されてもよい。いくつかの実施例では、選択は、運動の2つの連続したワークアウトに対して同じ運動量が選択されることを防止してもよい。すなわち、上腕二頭筋カールの運動は、直近の前の上腕二頭筋カールの運動とわずかに(または完全に)異なっていてもよい。この違いは、実行される反復の総量、各セットで実行される反復の数、実行されるセットの数、その他の任意の違い、または、前記の任意の組み合わせであってもよい。他の実施例では、運動の2つの連続したワークアウトで同じ運動量を選択することができる。
【0091】
第4の例として、ランダム化されたワークアウトは、各運動の重みのタイプの選択(ランダムまたは非ランダム)を含んでもよい。重みのタイプは、運動中に重みがどのように配分されるかを指すことができる。重みのタイプの例は、同一重みの負荷、片側だけ、オフセット負荷、または、重みが分配され得る任意の他の方法を含むことができる。同一重みの負荷は、一方の側の重みが他方の側の重みと同じであるウェイトトレーニング方法を指すことができる。この例として、上腕二頭筋カールにおける同一重みの負荷は、左腕に第1の重み(例えば、30ポンド)を利用し、右腕に同一の第2の重み(例えば、30ポンド)を利用することができる。片側だけとは、身体の片側の筋肉を鍛えるためにのみ重みを使用するウェイトトレーニング方法を指すことができる。片側だけの運動の例としては、フォワードランジ、左腕だけ(または、右腕だけ)の上腕二頭筋カール、左足だけ(または、右足だけ)のレッグカールなどがある。
【0092】
オフセット負荷は、一方の側の重みが他方の側の重みよりも重いウェイトトレーニング方法を指すことができる。この例として、上腕二頭筋カールにおけるオフセット負荷は、左腕に重い第1の重み(例えば、30ポンド)、右腕に軽い第2の重み(例えば、20ポンド)を利用することができる。オフセット負荷は、生理学的および神経学的な両方の観点から、多くの利点をもたらすことが知られている。これらの利点には、弱い側が強い側に追いつくようにすることで、身体の非対称性や不均衡を露呈させ、修正する能力が含まれると考えられる。すなわち、身体の弱点に着目し、その不均衡を均すことで問題を解決することができる可能性がある。特に、神経ドライブ(脳がどのように筋肉と対話するか)、筋肉運動の制御、筋肉の活性化パターン、筋肉内の緊張、筋肉運動単位の同期、神経筋のパフォーマンスに効果があると思われる。さらに、利点は、バランスの取れた身体はより強い身体であるという意味で、怪我を予防する効果を含むことができる。その他の利点としては、体幹の強さと脊椎の安定化に有効であること、勢いやぎくしゃくした動きを排除することで重みを持ち上げるメカニズムを改善すること、良いフォームと可動域を促進することなどが挙げられる。また、最近の研究では、オフセット負荷は、従来の同じウェイトトレーニングよりも、筋肥大や利き筋と非利き筋の間の対称性を高める効果が高く、認知努力をより高度に促すことが分かっている。これらの変化は、筋肉の不均衡を修正するため、および、高い力を必要とする活動に適応し、最適でない負荷パターンを修復する筋システムの能力を高めるための強い前提条件である。いくつかの実施例では、運動システム10は、認知努力のレベルの増加を通じて、今や身体と脳とをよりよく結びつける、オフセット負荷の全く新しい概念を導入することができる。神経-筋肉の性能および強化の推進力は、運動システム10によって提供されるランダム化のような高レベルのランダム化であることが、研究によって示されている。
【0093】
いくつかの実施例では、各運動に対する重みのタイプの選択は、重みのタイプの閉じたリストからのランダム非ランダムな選択であってもよい。すなわち、例えば3つの重みのタイプの閉じたリスト存在してもよく、選択は、これら3つのタイプのうちの1つ(またはそれよりも多く)のランダムまたは非ランダムな選択を含むことができる。いくつかの実施例では、選択は、2つの連続するワークアウトにおいて、その運動に対して同じ重みのタイプが選択されることを防止してもよい。他の実施例では、2つの連続するワークアウトにおいて、その運動に対して同じ重みのタイプが選択されてもよい。
【0094】
いくつかの実施例では、各運動に対する重みのタイプのランダムな選択は、好ましくは重みを加えたランダム化であってもよい。例えば、重みのタイプは、オフセット負荷が優勢であることが望ましい場合がある。このような例では、ランダム化は、オフセット負荷が選択される確率が高くなるように設定されることができる。この結果、オフセット負荷(または、他の重みのタイプ)が、特定の割合でランダムに選択されることになる場合がある。例えば、オフセット負荷は、約60%(すなわち、60%±10%)の割合で、または、任意の他の割合でランダムに選択されてもよい。このような例では、同一重みの負荷は、約20%(すなわち、20%±10%)の割合で、または、任意の他の割合でランダムに選択されてもよく、一方、片側だけは、約20%(すなわち、20%±10%)の割合で、または、任意の他の割合でランダムに選択されてもよい。
【0095】
第5の例として、ランダム化されたワークアウトは、各運動に対する重み量の選択(ランダムまたは非ランダム)を含んでもよい。重み量は、5ポンド、10ポンド、15ポンドなど、運動中に使用される重みの量を指すことができる。いくつかの実施例では、選択は、2つの限界値の間の量のランダムまたは非ランダムな選択であってもよい。すなわち、量は、下限と上限を有してもよく、制御システム46は、それらの限界値によって定義される範囲内の量のランダムまたは非ランダムな選択を行うことができる。これらの限界値は、その特定のユーザのためのユーザプロファイル66に含まれてもよい。さらに、これらの限界値は、過去のワークアウトまたは過去の強度テスト中のユーザのパフォーマンスに基づいて、継続的に更新されてもよい。
【0096】
いくつかの実施例では、重み量の選択は、その運動について選択された反復回数の合計、その運動の各セットについて選択された反復回数、その運動について選択されたセット数、任意の他の要因、または、前記の任意の組み合わせに依存してもよい(またはその逆)。例えば、ユーザプロファイル66は、反復回数の合計が24回未満の場合は第1の上限および下限重み、反復回数の合計が24~36回の場合は第2の上限および下限重み、反復回数の合計が36回よりも多い場合は第3の上限および下限重みを含んでもよい。このように、制御システム46は、重み量を選択する際に、適切な上限重みと下限重みを用いることができる。
【0097】
いくつかの実施例では、重み量の選択は、その運動について選択された重みのタイプに依存してもよい(またはその逆)。例えば、オフセット負荷が選択された場合、重み量の選択は、重み差分(重量差)の選択を含んでもよい。重み差分は、身体の一方の側の重みと、身体の他方の側の重みとの差を指すことができる。例えば、ユーザが、左腕に30ポンドの重み、右腕に20ポンドの重みで上腕二頭筋カールを行っている場合、重み差分は10ポンドである。この結果、オフセット負荷が選択された場合、重み量は重み差分の選択を含み、この重み差分を使用して、身体の第1の側の第1の重みと、身体の第2の側の第2重みを選択することができる。
【0098】
いくつかの実施例では、重み差分の選択は、2つの限界値の間の量のランダムまたは非ランダムな選択であってもよい。すなわち、量は下限と上限を有してもよく、制御システム46は、それらの限界値によって定義される範囲内の量のランダムまたは非ランダムな選択を行ってもよい。これらの限界値は、その特定のユーザに対するユーザプロファイル66に含まれてもよい。さらに、これらの限界値は、過去のワークアウトまたは過去の強度テスト中のユーザのパフォーマンスに基づいて、継続的に更新されてもよい。
【0099】
いくつかの実施例では、重み量および重み差分の選択は、その運動について選択された反復回数の合計、その運動の各セットについて選択された反復回数、その運動について選択されたセット数、任意の他の要因、または、前記の任意の組み合わせに依存してもよい(またはその逆)。例えば、特定の運動(または、ワークアウトルーチン全体)は、右側に重い重みを置いた場合と左側に重い重みを置いた場合の反復回数の合計が同じである場合がある。
【0100】
重み量および/または重み差分の選択は、その運動の2つの連続したワークアウトに対して同じ重み量および/または重み差分が選択されることを防止してもよい。すなわち、上腕二頭筋カールの運動に使用される重み量および/または重み差分は、直近の前の上腕二頭筋カールの(直近の前のワークアウトの)運動のものとわずかに(または完全に)異なってもよい。この例として、オフセット負荷の場合、選択は、重み差分を同じにしたまま両側の重みを増加/減少させてもよく、選択は、左側と右側の重み差分を増加/減少させてもよく、または異なる重み量および/または重み差分を作成する任意の他の方法であってもよい。他の実施例では、その運動の2つの連続するワークアウトで、同じ重み量および/または重み差分を選択してもよい。
【0101】
上述したように、ステップ118で、制御システム46は、ユーザのためのランダム化されたワークアウトを決定する。制御システム46は、任意の方法でランダム化されたワークアウトを決定することができる。例えば、制御システム46は、ランダム化されたワークアウトをリアルタイムで生成することによって、ランダム化されたワークアウトを決定することができる。すなわち、ユーザがユーザインターフェイス70上の「GENERATE WORKOUT」ボタンを選択すること(ステップ116)に応答して、ランダム化されたワークアウトが生成されてもよい。その後、ワークアウトは、上述したように、ランダム化された方法でワークアウトを生成してもよい。さらに、ワークアウトを生成するために、制御システム46は、運動システム10に記憶されている、または、外部記憶システム74に記憶されているユーザプロファイル66にアクセスしてもよい。
【0102】
別の実施例として、制御システム46が、以前に1つ以上のランダム化されたワークアウトを生成し、それらをユーザプロファイル66に保存したものであってもよい。このような例では、制御システム46は、(リアルタイムで生成するのとは対照的に)ユーザプロファイル66のストレージから取得することによって、ランダム化されたワークアウトを決定することができる。これらの以前に生成されたランダム化されたワークアウトは、ワークアウトの前にユーザによって閲覧可能であってもよい。例えば、ユーザが、現在のワークアウトを終了した後に、次のワークアウトを見ることができるようにしてもよく、または、ユーザが、現在の週の最後のワークアウトを終了した後に、次の週のワークアウトを見ることができるようにしてもよい。これにより、ユーザは、将来どのようなワークアウトが行われるかを知ることができ得る。ユーザは、ローカルユーザインターフェイス70またはリモートユーザインターフェイス70(例えば、ユーザのスマートフォンのアプリ)上で、ワークアウトを見ることができる。
【0103】
ランダム化されたワークアウトの決定に続いて、方法はステップ120に移行することができ、ここで制御システム46は、ユーザがワークアウトを開始することを望むかどうかを判断する。制御システム46は、任意の方法でこれを判断することができる。例えば、制御システム46は、ユーザがユーザインターフェイス70上の「START WORKOUT(ワークアウト開始)」ボタンを選択したときに、ユーザがワークアウトを開始することを望んでいると判断することができる。制御システム46が、ユーザがまだワークアウトを開始することを望んでいないと判断した場合、方法は、待機状態に入ってもよい。
【0104】
いくつかの実施例では、待機状態は、ワークアウトを修正するためのオプションをユーザに提供してもよい。例えば、待機状態は、選択された筋肉群が、負傷している手足または身体の一部に対する運動を含む場合、ユーザがワークアウトを修正することを可能にする「INJURY(怪我)」ボタンを含んでもよい。「INJURY」ボタンが選択された場合、ユーザは、怪我のタイプおよび/または部位を選択することを可能にする一連の選択項目を提供されることができる。制御システム46は、次に、いくつかの実施例において、負傷していない筋肉群を利用する新しいランダム化されたワークアウト(例えば、新しいランダム化されたワークアウトは、ユーザによって選択されなかった筋肉群を利用する、および/または、ユーザによって選択された筋肉群を悪化させない筋肉群を利用する)を決定することができる。その後、新しいランダム化されたワークアウトは、ユーザに提示されることができる。
【0105】
別の実施例として、待機状態は、選択された運動ルーチンが難しすぎる場合に、ユーザがワークアウトを修正することを可能にする「DECREASE DIFFICULTY(難度減少)」ボタンを含んでもよい。「DECREASE DIFFICULTY」ボタンが選択された場合、制御システム46は、運動のより低い重み量(および/または、重み差分)、運動のより少ない総反復回数、運動のセットあたりのより少ない反復回数、運動のより少ないセット数、任意の他の方法で難度を下げる、または、前記の任意の組み合わせを、ランダムに選択することができる。その後、新しいランダム化されたワークアウトは、ユーザに提示されることができる。
【0106】
制御システム46が、ユーザがワークアウトを開始することを望んでいると判断した場合、方法は、ワークアウトが開始されるステップ122に移行することができる。ワークアウトの開始に続いて、方法は、運動が開始されるステップ124に移行することができる。運動を開始するために、いくつかの実施例では、運動システム10は、運動のために調節されてもよい。任意のタイプの調節が、運動システム10に対して行われることができる。例えば、1つ以上の重み付きタッチポイント22の垂直位置は、特定の運動および/または特定のユーザに対して調節されてもよく、1つ以上の重み付きタッチポイント22に重みシステム44によって加えられる重みは、ランダム化されたワークアウトにしたがって重みを変えるように調節されてもよく、ユーザベンチ26は特定の運動および/または特定のユーザに対して調節されてもよく、任意の他の調節が行われてもよく、または、前記の任意の組み合わせが行われてもよい。
【0107】
いくつかの実施例では、調節のすべて(または一部)は、制御システム46によって自動的に(例えば、ロボット駆動で)実行されてもよい。例えば、制御アプリケーション62が制御システム46のプロセッサ54によって実行されるとき、プロセッサ54は、1つ以上の重み付きタッチポイント22に加えられる重みを変更するために、重みシステム(複数可)42を作動させてもよい。別の実施例として、プロセッサ54は、1つ以上の運動システムアクチュエータ44を作動させて、重み付きタッチポイント(複数可)22の垂直位置を移動させる、および/または、ユーザベンチ26(または、ユーザベンチ26の構成要素)を調節するなどの運動システム10の調節を実行してもよい。運動システム10は、いくつかの実施例において、ユーザが運動システム10に触れているときに調節が行われることを防止する、1つ以上の安全機構を含んでもよい。ある運動に対する調節が完了すると、制御システム46は、運動システム10がその運動に使用する準備ができたことをユーザに通知してもよい。この表示は、ユーザインターフェイス(複数可)70を介して行われてもよい(例えば、可聴表示、視覚表示、任意の他の表示、または、前記の任意の組み合わせ)。他の実施例では、調節の全て(または一部)は、ユーザによって手動で実行されてもよい。例えば、ユーザは、運動システム10を物理的に調節してもよい。
【0108】
その後、運動は、ユーザによって実行されることができる。運動が実行されている間、制御システム46は、運動のパフォーマンス統計値を測定し、収集してもよい。例えば、制御システム46は、運動にかかる時間(例えば、反復別、セット別、フルエクササイズ別)、ワークアウト強度、重み付きタッチポイント22に及ぼされる力またはエネルギー、各反復が完全に完了したかどうか、任意の他のパフォーマンス統計、または、前記の任意の組み合わせを測定することができる。運動システム10は、パフォーマンス統計値を測定するための任意のタイプのセンサ、例えば、力センサ、荷重センサ、トルクセンサ、ロードセル、歪みゲージ、圧力センサ、重み作動および力センサボード、任意の他のセンサもしくは装置、または、前記の任意の組み合わせを含むことができる。
【0109】
ステップ126で、制御システム46は、運動が完了したかどうかを判断することができる。運動は、いくつかの実施例では、運動のすべての反復が実行されたときに完了する。他の実施例では、ユーザが(怪我や疲労のために)もはや運動を行うことができないとき、または運動のためのタイマーが経過したとき、運動は完了する。制御システム46は、任意の方法で運動が完了したことを決定することができる。例えば、制御システム46は、運動が完了したことを自動的に判断することができる。このような例では、制御システム46は、ユーザが行った反復回数をカウントしてもよく(そして、カウントを運動の総反復回数と比較してもよい)、タイマーが経過したと判断してもよく、ユーザがもはや長時間にわたって重み付きタッチポイント22に圧力を加えていないと判断してもよく、任意の他の方法、または、前記の任意の組み合わせで、運動が完了したと判断することができる。別の例として、ユーザは、運動が完了したことを制御システム46に伝えてもよい。例えば、運動が完了したとき、ユーザは、ユーザインターフェイス70上の「EXERCISE COMPLETE(運動完了)」ボタンを押してもよく、ユーザは、運動が完了したことを制御システム46に音声で伝えてもよく、任意の他の方法、または、前記の任意の組み合わせで伝えることができる。
【0110】
制御システム46が、運動が完了していないと判断した場合、制御システム46は、ユーザが運動を行うことを許可し続けることができる。一方、制御システム46が、運動が完了したと判断した場合、方法はステップ128に移行することができ、制御システム46は、ワークアウト全体が完了しているかどうかを判断することができる。ワークアウトは、いくつかの実施例では、全ての運動が実行されたときに完了する。他の実施例では、ワークアウトは、ユーザが(怪我または疲労のために)もはやワークアウトを実行できないとき、または、ワークアウトのためのタイマーが経過したときに完了する。制御システム46は、任意の方法でワークアウトが完了したことを判断することができる。例えば、制御システム46は、ワークアウトの最後の運動が完了したと制御システム46が判断したときなど、ワークアウトが完了したことを自動的に判断してもよい。別の例として、ユーザは、ワークアウトが完了したことを制御システム46に伝えてもよい。例えば、ワークアウトが完了したとき、ユーザは、ユーザインターフェイス70上の「WORKOUT COMPLETE(ワークアウト完了)」ボタンを押してもよく、ユーザは、ワークアウトが完了したことを制御システム46に音声で伝えてもよく、任意の他の方法、または、前記の任意の組み合わせで伝えることができる。
【0111】
制御システム46が、ワークアウトが完了していないと判断した場合、制御システム46は、ワークアウトの次の運動が開始されるステップ124に戻ることができる。これは、ワークアウト全体が完了するまで繰り返されてもよい。このように、制御システム46は、ワークアウトの各運動について運動システム10を調節し続けることができる。
【0112】
制御システム46が、ワークアウトが完了したと判断した場合、方法はステップ130に移行することができ、制御システム46は、ワークアウトから収集されたデータを同期させてもよい。この同期は、ワークアウトから収集されたデータを含むように、ユーザプロファイル66を更新することを含んでもよい。このように、ユーザプロファイル66は、(ワークアウトが完全に完了したか否かにかかわらず)以前の各ワークアウトからの履歴情報を含んでもよい。この履歴情報は、後続のワークアウトルーチンの基準値として使用されてもよく、後続のワークアウトルーチンを調整するために使用されてもよい。この履歴情報は、ユーザプロファイル66においてユーザに対して設定された1つ以上の限界値のセットを調整するために使用されてもよい。例えば、履歴情報が、ワークアウトが十分に挑戦的でないことを示す場合、制御システム46は、1つ以上の運動の重み量の上限および下限を増加させてもよい。これらの調整は、任意の上限/下限、または、後続のワークアウトを生成するために使用される任意の他の情報に対して行われてもよい。履歴情報はまた、ワークアウトのランダム化を支援するために使用されてもよい。例えば、履歴情報は、どの筋肉群が鍛えられたか、どの運動が実行されたか、どの重み量が使われたか、どの反復回数とセットが実行されたか、などを特定することができる。このように、次にその同じ筋肉群が選択されたとき、ワークアウトルーチンは前回と異なっていてもよい。例えば、運動が異なってもよく、重みが重くなってもよく、左右の重み差分が変化してもよく、各セット内のセット数または反復回数が変化してもよく、ワークアウトルーチンの任意の他の側面が変化してもよく、または、前記の任意の組み合わせが可能である。結局、同じ筋肉群のためのワークアウトルーチンは、好ましくは、前回と全く同じになることはないだろう。
【0113】
制御システム46は、収集したデータをローカルメモリに格納されたユーザプロファイル66と同期させてもよいし、制御システム46が外部記憶システム74と通信して遠隔地に格納されたユーザプロファイル66を更新してもよい(または、その両方でもよい)。収集されたデータが同期されたら、ユーザが閲覧できるようにしてもよい。例えば、ユーザは、ユーザインターフェイス70(ローカルまたはリモートのいずれか)において、ワークアウトの概要およびユーザのパフォーマンスなど、収集されたデータのすべてまたは一部を閲覧することができる。この例として、ユーザは、ワークアウトの概要およびユーザのパフォーマンス(例えば、ワークアウト後のパフォーマンス統計)を表示するために、スマートフォンのアプリを利用してもよい。収集されたデータは、グラフ、テキスト、および/または、数値のパフォーマンス情報として表示可能であってもよい。
【0114】
いくつかの実施例では、(制御システム46以外の)別の装置が、収集されたデータを同期させてもよい。例えば、ユーザのスマートフォン上のアプリは、制御システム46から(例えば、BLUETOOTH(登録商標)を介して)収集した情報を収集し、その後、アプリは、収集したデータを外部記憶システム74と(例えば、Wi-Fi(登録商標)を介して)同期させてもよい。これにより、運動システム10が一時的に外部記憶システム74と直接通信できない場合であっても、収集したデータを同期させることができ得る。
【0115】
同期に続いて、方法はステップ110に戻り、運動システム10が待機状態に入り、制御システム46が、ユーザが運動システム10にいるかどうかを判断することができる。すなわち、運動システム10および制御システム46は、次のユーザのためのワークアウトをランダム化するように、次のユーザを待機することができる。
【0116】
図3の方法100に対して、修正、追加、または、省略がなされてもよい。例えば、方法100のステップは運動システム10に関して説明されているが、いくつかの実施例では、方法100のステップの1つ以上は、運動システム10なしで実行されてもよい。例えば、制御システム46は、ユーザのスマートフォンのアプリに組み込まれてもよい。これにより、運動システム10がなくても、アプリがユーザのためにランダム化されたワークアウトを生成することができ得る。例えば、アプリは、標準的な運動マシン(例えば、スピンバイク、階段昇降機、エリプティカルなど)で、標準的な運動器具(例えば、ダンベルウェイト、プライオメトリックブロック、フリーウェイト)で、ユーザ単独で(例えば、体幹エクササイズ、ランニングなど)、または、前記の任意の組み合わせで行うことができるランダム化されたワークアウトを生成することができる。別の実施例として、方法100のステップは、ランダム化されたワークアウトを生成するものとして上述されているが、いくつかの実施例では、ランダム化されていないワークアウトが生成され得る。そのようなランダム化されていないワークアウトは、いくつかの実施例において、同じワークアウトルーチンが連続して実行されることを可能にし得る。さらに、同じワークアウトルーチンは、任意の回数で連続して実行されることができる。
【0117】
さらに、方法100のステップは、並行して、または、任意の適切な順序で実行されてもよく、または、方法100のステップの1つ以上が省略されてもよい。例えば、運動システム10は、ユーザが方法100の1つ以上のステップをスキップすることを可能にしてもよい。この一例として、ユーザは、(例えば、ローカルインターフェイス、または、スマートフォンなどのリモートインターフェイスを介して)実行したいワークアウトを選択してもよく、これにより、方法は、少なくともステップ118(ランダム化されたワークアウトが決定される)をスキップすることができる。ユーザは、ワークアウトのための任意の選択を提供してもよい。例えば、ユーザは、筋肉群、筋肉群内の運動、各運動の運動時間、各運動の重みのタイプ(例えば、オフセット負荷)、重み量、重み差分、任意のもしくは他の運動に基づく選択、または、前記の任意の組み合わせを選択することができる。いくつかの実施例では、ユーザの選択は、(例えば、ローカルインターフェイスまたはリモートインターフェイスを介して)ユーザによって行われる「QUICK START(クイックスタート)」の選択を介して提供されてもよい。
【0118】
本明細書は、様々な非限定的かつ非網羅的な実施例を参照して記述されている。しかしながら、開示された実施例のいずれか(またはその一部)の様々な置換、変更、または、組み合わせが、本明細書の範囲内でなされ得ることは、当業者であれば認識されることであろう。したがって、本明細書は、明示的に規定されていな追加の実施例をサポートすることが企図され、かつ、理解される。そのような実施例は、例えば、本明細書に記載された様々な非限定的かつ非網羅的な実施例の開示されたステップ、構成要素、要素、特徴、側面、特性、制限などのいずれかを組み合わせ、変更し、または、再編成することによって、得ることができる。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図3
【国際調査報告】