(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-20
(54)【発明の名称】スマートクリーニングシステム
(51)【国際特許分類】
A47L 11/33 20060101AFI20230912BHJP
B08B 1/04 20060101ALI20230912BHJP
A47L 11/24 20060101ALI20230912BHJP
A47L 9/28 20060101ALI20230912BHJP
A47L 9/00 20060101ALI20230912BHJP
【FI】
A47L11/33
B08B1/04
A47L11/24
A47L9/28 E
A47L9/00 104
A47L9/28 K
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023515172
(86)(22)【出願日】2021-08-30
(85)【翻訳文提出日】2023-03-06
(86)【国際出願番号】 CN2021115247
(87)【国際公開番号】W WO2022048510
(87)【国際公開日】2022-03-10
(31)【優先権主張番号】202010929134.7
(32)【優先日】2020-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010928370.7
(32)【優先日】2020-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202021928732.4
(32)【優先日】2020-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010928363.7
(32)【優先日】2020-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202021928734.3
(32)【優先日】2020-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520441349
【氏名又は名称】追▲べき▼創新科技(蘇州)有限公司
【氏名又は名称原語表記】Dreame Innovation Technology (Suzhou) Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Bldg. E3, Shangjinwan Headquarters Economic Park, 2288 Wuzhong Ave., Yuexi St., Wuzhong Dist., Suzhou City, Jiangsu Province, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】呉 亜東
(72)【発明者】
【氏名】傅 海洋
(72)【発明者】
【氏名】夏 磊
(72)【発明者】
【氏名】許 波建
【テーマコード(参考)】
3B006
3B057
3B116
【Fターム(参考)】
3B006MA03
3B057DE02
3B057DE06
3B116AA46
3B116AB51
3B116BA02
3B116BA11
3B116BA35
3B116BB72
3B116CD21
(57)【要約】
本願は、スマートクリーニングシステムに関し、掃除ロボットと、掃除ロボットにドッキングする保守ステーションとを含み、保守ステーションは、塵吸引口及び排風口が設けられた第一ケースと、第一ケース上に設けられ、排風端及び吸風端がそれぞれ排風口及び塵吸引口に連通された第一送風機と、第一ケース上に設けられ、掃除ロボットを充電するための充電アセンブリとを含み、掃除ロボットは、吸塵口、塵出口及び風吹付口が設けられた第二ケースであって、塵出口及び風吹付口が第二ケースの対向する両端に設けられ、且つ塵出口が、塵吸引口にドッキングするために使用され、風吹付口が、排風口にドッキングするために使用される第二ケースと、第二ケース上に設けられ、掃除ロボットに移動及びクリーニング作業を行わせるための作動アセンブリとを含む。当該スマートクリーニングシステムは、掃除ロボットのマシンボックスのクリア率を効果的に向上させ、掃除ロボットのマシンボックスの内部が完全にクリーニングされることを保証し、カビの発生を防止することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スマートクリーニングシステムであって、掃除ロボットと、前記掃除ロボットにドッキングする保守ステーションとを含み、前記保守ステーションは、
塵吸引口及び排風口が設けられた第一ケースと、
前記第一ケース上に設けられ、排風端及び吸風端がそれぞれ前記排風口及び塵吸引口に連通された第一送風機と、
前記第一ケース上に設けられ、前記掃除ロボットを充電するための充電アセンブリとを含み、
前記掃除ロボットは、
吸塵口、塵出口及び風吹付口が設けられた第二ケースであって、前記塵出口及び風吹付口が前記第二ケースの対向する両端に設けられ、且つ前記塵出口が、前記塵吸引口にドッキングするために使用され、前記風吹付口が、前記排風口にドッキングするために使用される第二ケースと、
前記第二ケース上に設けられ、前記掃除ロボットに移動及びクリーニング作業を行わせるための作動アセンブリとを含む、ことを特徴とするスマートクリーニングシステム。
【請求項2】
前記第二ケースは、底面を有し、前記塵出口及び風吹付口がそれぞれ前記底面の対向する両端に設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載のスマートクリーニングシステム。
【請求項3】
前記底面は、第一底面及び第二底面を含み、前記掃除ロボットの鉛直方向において、前記第二底面の高さは、前記第一底面よりも高く、前記塵出口及び風吹付口が前記第一底面に設けられ、前記吸塵口が前記第二底面に設けられている、ことを特徴とする請求項2に記載のスマートクリーニングシステム。
【請求項4】
前記風吹付口に風取入弁が設けられており、前記掃除ロボットが作動状態にあるとき、前記風取入弁は、前記風吹付口を閉じ、前記掃除ロボットが前記保守ステーションにドッキングされるとき、前記風取入弁は、前記風吹付口が前記排風口に連通されるように前記風吹付口をそれぞれ開く、ことを特徴とする請求項1に記載のスマートクリーニングシステム。
【請求項5】
前記塵出口に排塵弁が設けられており、前記掃除ロボットが作動状態にあるとき、前記排塵弁は、前記塵出口を閉じ、前記掃除ロボットが前記保守ステーションにドッキングされるとき、前記排塵弁は、前記塵出口が前記塵吸引口に連通されるように前記塵出口を開く、ことを特徴とする請求項4に記載のスマートクリーニングシステム。
【請求項6】
前記第二ケースは、収容空間を有し、前記掃除ロボットが作動状態にあるとき、前記収容空間が負圧状態にある、ことを特徴とする請求項1に記載のスマートクリーニングシステム。
【請求項7】
前記作動アセンブリは、前記吸塵口に設けられた床ブラシアセンブリと、前記床ブラシアセンブリを駆動して回動させる駆動アセンブリと、前記掃除ロボットを移動させる移動アセンブリと、前記収容空間を負圧状態にするための第二送風機とを含む、ことを特徴とする請求項6に記載のスマートクリーニングシステム。
【請求項8】
前記作動アセンブリは、フィルタを更に含み、前記フィルタが前記第二送風機と収容空間との間に設けられ、前記掃除ロボットが作動状態にあるとき、塵付き気流は、前記吸塵口から前記収容空間に進入し、前記フィルタを通過した後に第二送風機内に進入する、ことを特徴とする請求項7に記載のスマートクリーニングシステム。
【請求項9】
前記保守ステーションは、前記第二ケース内から吸引された塵埃を貯蔵するための貯塵ボックスと、前記貯塵ボックス及び塵吸引口を連通する塵吸引通路とを更に含む、ことを特徴とする請求項1に記載のスマートクリーニングシステム。
【請求項10】
前記第一送風機の排風端と前記排風口との間は、弧状風路又は斜面風路を介して連通されている、ことを特徴とする請求項1に記載のスマートクリーニングシステム。
【請求項11】
スマートクリーニングシステムであって、掃除ロボットと、前記掃除ロボットにドッキングする保守ステーションとを含み、前記保守ステーションは、
塵吸引口が設けられた第一ケースと、
前記第一ケース上に設けられ、吸風端が前記塵吸引口に連通されて前記掃除ロボットに対して塵吸引を行うために使用される第一送風機と、
前記第一ケース内に設けられたキャビティであって、前記キャビティと前記塵吸引口とが塵吸引通路を介して連通され、前記塵吸引通路及び/又はキャビティ内に殺菌装置が設けられたキャビティと、
前記第一ケース上に設けられ、前記掃除ロボットを充電するための充電アセンブリとを含み、
前記掃除ロボットは、
吸塵口及び塵出口が設けられた第二ケースであって、前記塵出口が、前記塵吸引口にドッキングするために使用される第二ケースと、
前記第二ケース上に設けられ、前記掃除ロボットに移動及びクリーニング作業を行わせるための作動アセンブリとを含む、ことを特徴とするスマートクリーニングシステム。
【請求項12】
前記第一ケースは、排風口を更に有し、前記第一送風機の排風端が前記排風口に連通され、前記第二ケース上には、前記排風口にドッキングする風吹付口が設けられている、ことを特徴とする請求項11に記載のスマートクリーニングシステム。
【請求項13】
前記第二ケースは、底面を有し、前記塵出口及び風吹付口がそれぞれ前記底面の対向する両端に設けられている、ことを特徴とする請求項12に記載のスマートクリーニングシステム。
【請求項14】
前記底面は、第一底面及び第二底面を含み、前記掃除ロボットの鉛直方向において、前記第二底面の高さは、前記第一底面よりも高く、前記塵出口及び風吹付口が前記第一底面に設けられ、前記吸塵口が前記第二底面に設けられている、ことを特徴とする請求項13に記載のスマートクリーニングシステム。
【請求項15】
前記風吹付口に風取入弁が設けられており、前記掃除ロボットが作動状態にあるとき、前記風取入弁は、前記風吹付口を閉じ、前記掃除ロボットが前記保守ステーションにドッキングされるとき、前記風取入弁は、前記風吹付口が前記排風口に連通されるように前記風吹付口をそれぞれ開く、ことを特徴とする請求項12に記載のスマートクリーニングシステム。
【請求項16】
前記塵出口に排塵弁が設けられており、前記掃除ロボットが作動状態にあるとき、前記排塵弁は、前記塵出口を閉じ、前記掃除ロボットが前記保守ステーションにドッキングされるとき、前記排塵弁は、前記塵出口が前記塵吸引口に連通されるように前記塵出口を開く、ことを特徴とする請求項15に記載のスマートクリーニングシステム。
【請求項17】
前記第二ケースは、収容空間を有し、前記掃除ロボットが作動状態にあるとき、前記収容空間が負圧状態にある、ことを特徴とする請求項11に記載のスマートクリーニングシステム。
【請求項18】
前記作動アセンブリは、前記吸塵口に設けられた床ブラシアセンブリと、前記床ブラシアセンブリを駆動して回動させる駆動アセンブリと、前記掃除ロボットを移動させる移動アセンブリと、前記収容空間を負圧状態にするための第二送風機とを含む、ことを特徴とする請求項17に記載のスマートクリーニングシステム。
【請求項19】
前記作動アセンブリは、フィルタを更に含み、前記フィルタが前記第二送風機と収容空間との間に設けられ、前記掃除ロボットが作動状態にあるとき、塵付き気流は、前記吸塵口から前記収容空間に進入し、前記フィルタを通過した後に第二送風機内に進入する、ことを特徴とする請求項18に記載のスマートクリーニングシステム。
【請求項20】
前記塵吸引通路内に塵埃検出装置が設けられており、前記塵埃検出装置は、センサ及びマイクロプロセッサを含み、前記センサがマイクロプロセッサに電気的に接続され、前記マイクロプロセッサが第一送風機に電気的に接続されている、ことを特徴とする請求項11に記載のスマートクリーニングシステム。
【請求項21】
集塵バケットの塵満杯検出システムであって、
集塵バケットのパラメータを検出するためのセンサ及び/又は検出回路を含む収集ユニットと、
前記パラメータを受信し、前記パラメータがプリセット閾値を超えたかどうかを判断するための処理ユニットと、
ユーザに関連操作を行うよう促すための警報ユニットとを含み、
前記処理ユニットは、判断結果に応じて、前記警報ユニットに指示情報を発するよう指令する、ことを特徴とする集塵バケットの塵満杯検出システム。
【請求項22】
前記集塵バケットの作動の際、前記パラメータは、前記集塵バケットの塵吸引モータの電流パラメータ及び/又は回転速度パラメータである、ことを特徴とする請求項21に記載の集塵バケットの塵満杯検出システム。
【請求項23】
前記集塵バケットの作動の際、前記パラメータは、前記集塵バケットのダストバケット内気圧パラメータである、ことを特徴とする請求項21に記載の集塵バケットの塵満杯検出システム。
【請求項24】
前記集塵バケットの作動の際、前記パラメータは、前記集塵バケットのダストバケット重量パラメータである、ことを特徴とする請求項21に記載の集塵バケットの塵満杯検出システム。
【請求項25】
前記パラメータが前記プリセット閾値を超えた場合、前記警報ユニットは警報して、ユーザに前記集塵バケットをクリーンアップするよう促す、ことを特徴とする請求項21に記載の集塵バケットの塵満杯検出システム。
【請求項26】
前記集塵バケットの作動の際、前記パラメータは、前記集塵バケットのダストバケットインポジション時間パラメータである、ことを特徴とする請求項21に記載の集塵バケットの塵満杯検出システム。
【請求項27】
前記集塵バケットの作動の際、前記パラメータは、前記集塵バケットの塵吸引モータの作動回数パラメータである、ことを特徴とする請求項21に記載の集塵バケットの塵満杯検出システム。
【請求項28】
前記集塵バケットの作動の際、前記パラメータは、前記集塵バケットのダストバケットインポジション時間内における塵吸引モータの作動回数パラメータである、ことを特徴とする請求項21に記載の集塵バケットの塵満杯検出システム。
【請求項29】
集塵バケットの塵満杯検出方法であって、
集塵バケットのパラメータを検出することと、
前記パラメータがプリセット閾値を超えたかどうかを判断することと、
判断結果に応じて、警報情報である指示情報を発することとを含む、ことを特徴とする集塵バケットの塵満杯検出方法。
【請求項30】
前記方法は、
前記パラメータが前記プリセット閾値を超えた場合、指示情報を発して、ユーザに前記集塵バケットをクリーンアップするよう促すことを更に含む、ことを特徴とする請求項29に記載の集塵バケットの塵満杯検出方法。
【請求項31】
掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法であって、前記掃除ロボットは、保守ステーションにドッキングし、前記保守ステーションは、第一送風機を有し、前記掃除ロボットは、第二送風機を有する掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法において、前記方法は、
前記掃除ロボットを前記保守ステーションにドッキングさせて充電することと、
先に前記第二送風機をオンにし、次に前記第一送風機をオンにして、前記掃除ロボットに対して塵吸引を行うか、又は、前記第一送風機及び第二送風機を同時にオンにすることと、
塵吸引を終了したとき、先に前記第一送風機をオフにし、前記第二送風機を次にオフにするか、又は、前記第一送風機及び第二送風機を同時にオフにすることとを含む、ことを特徴とする掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法。
【請求項32】
前記方法は、
前記保守ステーション内に吸引されている塵埃がまだあるかどうかを判断し、もしなければ、前記第一送風機をオフして塵吸引を終了し、もしあれば、塵吸引を継続することを更に含む、ことを特徴とする請求項31に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法。
【請求項33】
前記第一送風機の排風端は、風路を介して前記掃除ロボットに連通され、前記第一送風機の吸風端は、塵吸引通路を介して前記掃除ロボットに連通され、
前記塵吸引通路内には、前記塵吸引通路内に吸引されている塵埃がまだあるかどうかを検出するための塵埃検出装置が設けられている、ことを特徴とする請求項32に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法。
【請求項34】
前記方法は、
塵吸引の前に、ダストボックスのクリーンアップ時間長閾値をプリセットし、前記第一送風機の実際作動時間長が前記クリーンアップ時間長閾値に達したかどうかを判断し、判断結果に応じて前記第一送風機の作動の継続又は停止を制御することを更に含む、ことを特徴とする請求項31に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法。
【請求項35】
前記方法は、
ダストボックスのクリーンアップ時間長閾値をプリセットする前に、ダストボックスの容量及び第一送風機の作動流量を取得することと、
ダストボックスの容量及び第一送風機の作動流量から、前記ダストボックスの理想的なクリーンアップ時間長を計算することとを更に含み、前記理想的なクリーンアップ時間長は、
【請求項36】
前記方法は、
前記理想的なクリーンアップ時間長よりも大きくなる前記第一送風機の除塵作業時間長を設定することと、
前記理想的なクリーンアップ時間長のN(Nは正の整数)倍となる前記除塵作業時間長を前記ダストボックスのクリーンアップ時間長閾値とすることとを更に含む、ことを特徴とする請求項35に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法。
【請求項37】
前記第一送風機と前記ダストボックスとが風路を介して接続され、前記風路内には、第一送風機の作動流量を検出するための流量センサが設けられている、ことを特徴とする請求項36に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法。
【請求項38】
掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置であって、前記掃除ロボットは、保守ステーションにドッキングし、前記保守ステーションは、第一送風機を有し、前記掃除ロボットは、第二送風機を有する掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置において、前記装置は、
ダストボックスのクリーンアップ時間長閾値をプリセットするためのプリセットモジュールと、
前記保守ステーション内に吸引されている塵埃がまだあるかどうかを判断するか、又は、前記第一送風機をオンにした後、前記第一送風機の実際作動時間長が前記クリーンアップ時間長閾値に達したかどうかを判断するための判断モジュールと、
判断結果に応じて前記第一送風機を制御するか、又は、前記第一送風機及び第二送風機の作動の継続又は停止を制御するための制御モジュールとを含む、ことを特徴とする掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置。
【請求項39】
掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置であって、前記装置は、プロセッサ及びメモリを含み、前記メモリにプログラムが記憶されており、前記プログラムは、請求項31~37の何れか一項に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法が実現されるように前記プロセッサによってロードされて実行される、ことを特徴とする掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置。
【請求項40】
コンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記記憶媒体にプログラムが記憶されており、前記プログラムは、プロセッサによって実行される時に、請求項31~37の何れか一項に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法を実現するために使用される、ことを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【請求項41】
掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法であって、前記掃除ロボットは、集塵バケットにドッキングし、前記掃除ロボットは、ダストボックスを有し、前記集塵バケットは、塵吸引用送風機を有する掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法において、前記方法は、
前記ダストボックスのクリーンアップに必要なクリーンアップ時間長閾値をプリセットすることと、
前記塵吸引用送風機をオンにし、前記塵吸引用送風機の実際作動時間長が前記クリーンアップ時間長閾値に達したかどうかを判断することと、
判断結果に応じて、前記塵吸引用送風機の作動の継続又は停止を制御することとを含む、ことを特徴とする掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法。
【請求項42】
前記方法は、
前記ダストボックスのクリーンアップに必要なクリーンアップ時間長閾値をプリセットする前に、前記ダストボックスの容量を取得し、前記ダストボックスの容量に応じて、前記塵吸引用送風機の作動平均流量を取得することと、
ダストボックスの容量及び塵吸引用送風機の作動平均流量から、前記ダストボックスの理想的なクリーンアップ時間長を計算することとを更に含み、前記理想的なクリーンアップ時間長は、
【請求項43】
前記方法は、
前記理想的なクリーンアップ時間長よりも大きくなる前記塵吸引用送風機の除塵作業時間長を設定することと、
前記除塵作業時間長を前記ダストボックスのクリーンアップに必要なクリーンアップ時間長閾値とすることとを更に含む、ことを特徴とする請求項42に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法。
【請求項44】
前記除塵作業時間長は、前記理想的なクリーンアップ時間長のN(Nは正の整数)倍である、ことを特徴とする請求項43に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法。
【請求項45】
前記塵吸引用送風機と前記ダストボックスとが風筒を介して接続され、前記風筒内にセンサが設けられており、
前記センサは、塵吸引用送風機の作動平均流量を検出するためのものである、ことを特徴とする請求項42に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法。
【請求項46】
前記クリーンアップ時間長閾値は、固定塵吸引時間である、ことを特徴とする請求項41に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法。
【請求項47】
掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置であって、
ダストボックスのクリーンアップ時間長閾値をプリセットするためのプリセットモジュールと、
塵吸引用送風機をオンにした後、前記塵吸引用送風機の実際作動時間長が前記クリーンアップ時間長閾値に達したかどうかを判断するための判断モジュールと、
判断結果に応じて、前記塵吸引用送風機の作動の継続又は停止を制御するための制御モジュールとを含む、ことを特徴とする掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置。
【請求項48】
掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置であって、前記装置は、プロセッサ及びメモリを含み、前記メモリにプログラムが記憶されており、前記プログラムは、る請求項41~46の何れか一項に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法が実現されるように前記プロセッサによってロードされて実行される、ことを特徴とする掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置。
【請求項49】
コンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記記憶媒体にプログラムが記憶されており、前記プログラムは、プロセッサによって実行される時に、請求項41~46の何れか一項に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法を実現するために使用される、ことを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、スマート家電分野に属し、スマートクリーニングシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的な掃除ロボット塵吸引システムは、掃除ロボット及び保守ステーションを含む。その作動原理としては、保守ステーション内に送風機が設けられており、掃除ロボットがクリーニング作業を実行した後に保守ステーションに自動的に戻り、保守ステーションの送風機回動によって発生する風圧を通じて、掃除機のダストボックス内のゴミが吸引され除去される。保守ステーションのダストボックスの容積が掃除機のダストボックスの容積よりも遥かに大きいため、こうした場合、ユーザは、掃除機のダストボックス内の塵埃をクリーンアップする必要がなく、ユーザによる塵埃捨ての頻度を低減することができる。
【0003】
しかし、従来のクリーニングロボット塵吸引システムの掃除機には、排塵口が1つしかなく、排塵口の寸法が通常、ダストボックスの寸法よりも遥かに小さく、排塵口がダストボックスの底面の一方側に設けられるため、掃除機のダストボックス内には、クリーニング死角があり、塵埃排出率(クリア率)が低く、ユーザによる不定期なクリーニングが依然として必要とされる一方で、死角に長期間存在するゴミには、カビの発生リスクがある。
【0004】
また、従来のクリーニング機器塵吸引システムのクリーニングタスク実行時には、保守ステーションは、固定時間だけ運転し、その後停止する。もしダストボックス内に綿状の雑物が多くある場合や、吸塵通路に詰まりが発生した場合は、掃除機のダストボックス内の塵埃が完全にクリアされるようにならず、この時点で、塵吸引作業が既に終了するのに対して、保守ステーションの送風機がまだ運転状態にあるため、エネルギーの無駄及び騒音が生じてしまう。
【発明の概要】
【0005】
第一局面において、本願の目的は、掃除ロボットのマシンボックスのクリア率を効果的に向上させ、掃除ロボットのマシンボックスの内部が完全にクリーニングされることを保証し、カビの発生を防止することができるスマートクリーニングシステムを提供することにある。
【0006】
上記目的を達成するために、本願には、以下の技術案が提供される。スマートクリーニングシステムであって、掃除ロボットと、前記掃除ロボットにドッキングする保守ステーションとを含み、前記保守ステーションは、
塵吸引口及び排風口が設けられた第一ケースと、
前記第一ケース上に設けられ、排風端及び吸風端がそれぞれ前記排風口及び塵吸引口に連通された第一送風機と、
前記第一ケース上に設けられ、前記掃除ロボットを充電するための充電アセンブリとを含み、
前記掃除ロボットは、
吸塵口、塵出口及び風吹付口が設けられた第二ケースであって、前記塵出口及び風吹付口が前記第二ケースの対向する両端に設けられ、且つ前記塵出口が、前記塵吸引口にドッキングするために使用され、前記風吹付口が、前記排風口にドッキングするために使用される第二ケースと、
前記第二ケース上に設けられ、前記掃除ロボットに移動及びクリーニング作業を行わせるための作動アセンブリとを含む。
【0007】
さらに、前記第二ケースは、底面を有し、前記塵出口及び風吹付口がそれぞれ前記底面の対向する両端に設けられている。
【0008】
さらに、前記底面は、第一底面及び第二底面を含み、前記掃除ロボットの鉛直方向において、前記第二底面の高さは、前記第一底面よりも高く、前記塵出口及び風吹付口が前記第一底面に設けられ、前記吸塵口が前記第二底面に設けられている。
【0009】
さらに、前記風吹付口に風取入弁が設けられており、前記掃除ロボットが作動状態にあるとき、前記風取入弁は、前記風吹付口を閉じ、前記掃除ロボットが前記保守ステーションにドッキングされるとき、前記風取入弁は、前記風吹付口が前記排風口に連通されるように前記風吹付口をそれぞれ開く。
【0010】
さらに、前記塵出口に排塵弁が設けられており、前記掃除ロボットが作動状態にあるとき、前記排塵弁は、前記塵出口を閉じ、前記掃除ロボットが前記保守ステーションにドッキングされるとき、前記排塵弁は、前記塵出口が前記塵吸引口に連通されるように前記塵出口を開く。
【0011】
さらに、前記第二ケースは、収容空間を有し、前記掃除ロボットが作動状態にあるとき、前記収容空間が負圧状態にある。
【0012】
さらに、前記作動アセンブリは、前記吸塵口に設けられた床ブラシアセンブリと、前記床ブラシアセンブリを駆動して回動させる駆動アセンブリと、前記掃除ロボットを移動させる移動アセンブリと、前記収容空間を負圧状態にするための第二送風機とを含む。
【0013】
さらに、前記作動アセンブリは、フィルタを更に含み、前記フィルタが前記第二送風機と収容空間との間に設けられ、前記掃除ロボットが作動状態にあるとき、塵付き気流は、前記吸塵口から前記収容空間に進入し、前記フィルタを通過した後に第二送風機内に進入する。
【0014】
さらに、前記保守ステーションは、前記第二ケース内から吸引された塵埃を貯蔵するための貯塵ボックスと、前記貯塵ボックス及び塵吸引口を連通する塵吸引通路とを更に含む。
【0015】
さらに、前記塵吸引通路内に塵埃検出装置が設けられている。
【0016】
さらに、前記塵吸引通路及び/又は貯塵ボックス内には、紫外線殺菌灯が設けられている。
【0017】
さらに、前記第一送風機の排風端と前記排風口との間は、弧状風路又は斜面風路を介して連通されている。
【0018】
従来技術に比べて、本願の有益なな効果は、以下の通りである。本願のスマートクリーニングシステムは、保守ステーションの第一ケース上に塵吸引口及び排風口を設け、掃除ロボットの第二ケース上に排塵口及び風吹付口を設け、第一ケース内の第一送風機によって風を排風口から排出させ、風吹付口から第二ケース内に進入させ、第二ケース内の塵埃に一定の運動エネルギーを与えて塵埃を浮かせた後、第一送風機を利用して塵埃を排塵口から保守ステーション内に吸引することで、掃除ロボットのマシンボックスのクリア率が向上するため、掃除ロボットのマシンボックスの内部が完全にクリーニングされることが保証され、カビの発生が防止される。
【0019】
第二局面において、本願の目的は、掃除ロボットのマシンボックスのクリア率を効果的に向上させ、掃除ロボットのマシンボックスの内部が完全にクリーニングされることを保証し、カビの発生を防止することができるとともに、キャビティ内での大量の細菌の発生を回避することができるスマートクリーニングシステムを提供することにある。
【0020】
上記目的を達成するために、本願には、以下の技術案が提供される。スマートクリーニングシステムであって、掃除ロボットと、前記掃除ロボットにドッキングする保守ステーションとを含み、前記保守ステーションは、
塵吸引口が設けられた第一ケースと、
前記第一ケース上に設けられ、吸風端が前記塵吸引口に連通された第一送風機と、
前記第一ケース内に設けられたキャビティであって、前記キャビティと前記塵吸引口とが塵吸引通路を介して連通され、前記塵吸引通路及び/又はキャビティ内に殺菌装置が設けられたキャビティと、
前記第一ケース上に設けられ、前記掃除ロボットを充電するための充電アセンブリとを含み、
前記掃除ロボットは、
吸塵口及び塵出口が設けられた第二ケースであって、前記塵出口が、前記塵吸引口にドッキングするために使用される第二ケースと、
前記第二ケース上に設けられ、前記掃除ロボットに移動及びクリーニング作業を行わせるための作動アセンブリとを含む。
【0021】
さらに、前記第一ケースは、排風口を更に有し、前記第一送風機の排風端が前記排風口に連通され、前記第二ケース上には、前記排風口にドッキングする風吹付口が設けられている。
【0022】
さらに、前記第二ケースは、底面を有し、前記塵出口及び風吹付口がそれぞれ前記底面の対向する両端に設けられている。
【0023】
さらに、前記底面は、第一底面及び第二底面を含み、前記掃除ロボットの鉛直方向において、前記第二底面の高さは、前記第一底面よりも高く、前記塵出口及び風吹付口が前記第一底面に設けられ、前記吸塵口が前記第二底面に設けられている。
【0024】
さらに、前記風吹付口に風取入弁が設けられており、前記掃除ロボットが作動状態にあるとき、前記風取入弁は、前記風吹付口を閉じ、前記掃除ロボットが前記保守ステーションにドッキングされるとき、前記風取入弁は、前記風吹付口が前記排風口に連通されるように前記風吹付口をそれぞれ開く。
【0025】
さらに、前記塵出口に排塵弁が設けられており、前記掃除ロボットが作動状態にあるとき、前記排塵弁は、前記塵出口を閉じ、前記掃除ロボットが前記保守ステーションにドッキングされるとき、前記排塵弁は、前記塵出口が前記塵吸引口に連通されるように前記塵出口を開く。
【0026】
さらに、前記第二ケースは、収容空間を有し、前記掃除ロボットが作動状態にあるとき、前記収容空間が負圧状態にある。
【0027】
さらに、前記作動アセンブリは、前記吸塵口に設けられた床ブラシアセンブリと、前記床ブラシアセンブリを駆動して回動させる駆動アセンブリと、前記掃除ロボットを移動させる移動アセンブリと、前記収容空間を負圧状態にするための第二送風機とを含む。
【0028】
さらに、前記作動アセンブリは、フィルタを更に含み、前記フィルタが前記第二送風機と収容空間との間に設けられ、前記掃除ロボットが作動状態にあるとき、塵付き気流は、前記吸塵口から前記収容空間に進入し、前記フィルタを通過した後に第二送風機内に進入する。
【0029】
さらに、前記塵吸引通路内に塵埃検出装置が設けられており、前記塵埃検出装置は、センサ及びマイクロプロセッサを含み、前記センサがマイクロプロセッサに電気的に接続され、前記マイクロプロセッサが第一送風機に電気的に接続されている。
【0030】
さらに、前記塵吸引通路及び/又はキャビティ内には、紫外線殺菌灯が設けられている。
【0031】
さらに、前記第一送風機の排風端と前記排風口との間は、弧状風路又は斜面風路を介して連通されている。
【0032】
従来技術に比べて、本願の有益なな効果は、以下の通りである。本願のスマートクリーニングシステムは、保守ステーションの第一ケース上に塵吸引口及び排風口を設け、掃除ロボットの第二ケース上に排塵口及び風吹付口を設け、第一ケース内の第一送風機によって風を排風口から排出させ、風吹付口から第二ケース内に進入させ、第二ケース内の塵埃に一定の運動エネルギーを与えて塵埃を浮かせた後、第一送風機を利用して塵埃を排塵口から保守ステーション内に吸引することで、掃除ロボットのマシンボックスのクリア率が向上されるため、掃除ロボットのマシンボックスの内部が完全にクリーニングされることが保証され、カビの発生が防止される。さらに、キャビティ内に殺菌装置を設けることで、キャビティ内での大量の細菌の発生を回避し、更に空気への二次汚染を回避することができる。
【0033】
第三局面において、本願の目的は、ユーザに集塵バケットをクリーンアップするよう自動的に促すことができ、操作が便利で速い集塵バケットの塵満杯検出システム及び方法を提供することにある。
【0034】
上記目的を達成するために、本願には、以下の技術案が提供される。集塵バケットの塵満杯検出システムであって、
集塵バケットのパラメータを検出するためのセンサ及び/又は検出回路を含む収集ユニットと、
前記パラメータを受信し、前記パラメータがプリセット閾値を超えたかどうかを判断するための処理ユニットと、
ユーザに関連操作を行うよう促すための警報ユニットとを含み、
前記処理ユニットは、判断結果に応じて、前記警報ユニットに指示情報を発するよう指令する。
【0035】
さらに、前記集塵バケットの作動の際、前記パラメータは、前記集塵バケットの塵吸引モータの電流パラメータ及び/又は回転速度パラメータである。
【0036】
さらに、前記集塵バケットの作動の際、前記パラメータは、前記集塵バケットのダストバケット内気圧パラメータである。
【0037】
さらに、前記集塵バケットの作動の際、前記パラメータは、前記集塵バケットのダストバケット重量パラメータである。
【0038】
さらに、前記パラメータが前記プリセット閾値を超えた場合、前記警報ユニットは警報して、ユーザに前記集塵バケットをクリーンアップするよう促す。
【0039】
さらに、前記集塵バケットの作動の際、前記パラメータは、前記集塵バケットのダストバケットインポジション時間パラメータである。
【0040】
さらに、前記集塵バケットの作動の際、前記パラメータは、前記集塵バケットの塵吸引モータの作動回数パラメータである。
【0041】
さらに、前記集塵バケットの作動の際、前記パラメータは、前記集塵バケットのダストバケットインポジション時間内における塵吸引モータの作動回数パラメータである。
【0042】
第四局面において、本願は、集塵バケットの塵満杯検出方法であって、
集塵バケットのパラメータを検出することと、
前記パラメータがプリセット閾値を超えたかどうかを判断することと、
判断結果に応じて、警報情報である指示情報を発することとを含む、集塵バケットの塵満杯検出方法を更に提供する。
さらに、前記方法は、
前記パラメータが前記プリセット閾値を超えた場合、指示情報を発して、ユーザに前記集塵バケットをクリーンアップするよう促すことを更に含む。
【0043】
本願の有益な効果は、以下の通りである。閾値をプリセットし、取得された集塵バケットのパラメータとプリセット閾値とを比較し、もしパラメータがプリセット閾値を超えていれば、警告情報を発して、ユーザに集塵バケットをクリーンアップするよう促すことで、便利で速い。
【0044】
第五局面において、本願の目的は、塵吸引中に第二送風機の作動を維持し、ダストボックス内を負圧状態に保持し、更に塵埃が塵吸引中に掃除ロボットの塵入口から吹き出されることを防止することができる掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法、装置及び記憶媒体を提供することにある。
【0045】
上記目的を達成するために、本願には、以下の技術案が提供される。
掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法であって、前記掃除ロボットは、保守ステーションにドッキングし、前記保守ステーションは、第一送風機を有し、前記掃除ロボットは、第二送風機を有し、前記方法は、
前記掃除ロボットを前記保守ステーションにドッキングさせて充電することと、
先に前記第二送風機をオンにし、次に前記第一送風機をオンにして、前記掃除ロボットに対して塵吸引を行うか、又は、前記第一送風機及び第二送風機を同時にオンにすることと、
塵吸引を終了したとき、先に前記第一送風機をオフにし、前記第二送風機を次にオフにするか、又は、前記第一送風機及び第二送風機を同時にオフにすることとを含む。
【0046】
さらに、前記方法は、
前記保守ステーション内に吸引されている塵埃がまだあるかどうかを判断し、もしなければ、前記第一送風機をオフして塵吸引を終了し、もしあれば、塵吸引を継続することを更に含む。
【0047】
さらに、前記第一送風機の排風端は、風路を介して前記掃除ロボットに連通され、前記第一送風機の吸風端は、塵吸引通路を介して前記掃除ロボットに連通され、
前記塵吸引通路内には、前記塵吸引通路内に吸引されている塵埃がまだあるかどうかを検出するための塵埃検出装置が設けられている。
【0048】
さらに、前記方法は、
塵吸引の前に、ダストボックスのクリーンアップ時間長閾値をプリセットし、前記第一送風機の実際作動時間長が前記クリーンアップ時間長閾値に達したかどうかを判断し、判断結果に応じて前記第一送風機の作動の継続又は停止を制御することを更に含む。
【0049】
さらに、前記方法は、
ダストボックスのクリーンアップ時間長閾値をプリセットする前に、ダストボックスの容量及び第一送風機の作動流量を取得することと、
ダストボックスの容量及び第一送風機の作動流量から、前記ダストボックスの理想的なクリーンアップ時間長を計算することとを更に含み、前記理想的なクリーンアップ時間長は、
【0050】
さらに、前記方法は、
前記理想的なクリーンアップ時間長よりも大きくなる前記第一送風機の除塵作業時間長を設定することと、
前記理想的なクリーンアップ時間長のN(Nは正の整数)倍となる前記除塵作業時間長を前記ダストボックスのクリーンアップ時間長閾値とすることとを更に含む、。
【0051】
さらに、前記第一送風機と前記ダストボックスとが風路を介して接続され、前記風路内には、第一送風機の作動流量を検出するための流量センサが設けられている。
【0052】
さらに、前記クリーンアップ時間長閾値は、固定塵吸引時間である。
【0053】
掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置であって、前記掃除ロボットは、保守ステーションにドッキングし、前記保守ステーションは、第一送風機を有し、前記掃除ロボットは、第二送風機を有し、前記装置は、
ダストボックスのクリーンアップ時間長閾値をプリセットするためのプリセットモジュールと、
前記保守ステーション内に吸引されている塵埃がまだあるかどうかを判断するか、又は、前記第一送風機をオンにした後、前記第一送風機の実際作動時間長が前記クリーンアップ時間長閾値に達したかどうかを判断するための判断モジュールと、
判断結果に応じて前記第一送風機を制御するか、又は、前記第一送風機及び第二送風機の作動の継続又は停止を制御するための制御モジュールとを含む。
【0054】
掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置であって、前記装置は、プロセッサ及びメモリを含み、前記メモリにプログラムが記憶されており、前記プログラムは、上記に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法が実現されるように前記プロセッサによってロードされて実行される。
【0055】
コンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記記憶媒体にプログラムが記憶されており、前記プログラムは、プロセッサによって実行される時に、上記に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法を実現するために使用される。
【0056】
従来技術に比べて、本願の有益なな効果は、以下の通りである。
1)掃除ロボットは、塵吸引中にその第二送風機の作動が維持され、ダストボックス内が負圧状態に保持され、更に塵埃が塵吸引中に掃除ロボットの塵入口から吹き出されることを防止される。
2)塵吸引通路内に塵埃検出装置を設けて塵埃の吸入があるかどうかを検出することで、保守ステーションの第一送風機の空転を回避できるため、エネルギーの無駄及び騒音の発生が回避される。
3)ダストボックスのクリーンアップ時間長閾値を設定し、第一送風機の実際作動時間長が当該クリーンアップ時間長閾値に達した場合、第一送風機をオフにすることで、便利でスマートである。
4)ダストボックスの容量及び第一送風機の作動流量を取得し、両者間の比に従って、第一送風機の理想的なクリーンアップ時間長を計算し、当該理想的なクリーンアップ時間長に応じて第一送風機の除塵作業時間長を設定することで、速いだけでなく、第一送風機の空転を回避し、ユーザ体験を向上させることができる。
【0057】
第六局面において、本願の目的は、ダストボックスが完全にクリーンアップされたかどうかをスマート判断し、ユーザ体験を向上させることができる掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法、装置及び記憶媒体を提供することにある。
【0058】
上記目的を達成するために、本願には、以下の技術案が提供される。
掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法であって、前記掃除ロボットは、集塵バケットにドッキングし、前記掃除ロボットは、ダストボックスを有し、前記集塵バケットは、塵吸引用送風機を有し、前記方法は、
前記ダストボックスのクリーンアップに必要なクリーンアップ時間長閾値をプリセットすることと、
前記塵吸引用送風機をオンにし、前記塵吸引用送風機の実際作動時間長が前記クリーンアップ時間長閾値に達したかどうかを判断することと、
判断結果に応じて、前記塵吸引用送風機の作動の継続又は停止を制御することとを含む。
【0059】
選択的に、前記方法は、
前記ダストボックスのクリーンアップに必要なクリーンアップ時間長閾値をプリセットする前に、前記ダストボックスの容量を取得し、前記ダストボックスの容量に応じて、前記塵吸引用送風機の作動平均流量を取得することと、
ダストボックスの容量及び塵吸引用送風機の作動平均流量から、前記ダストボックスの理想的なクリーンアップ時間長を計算することとを更に含み、前記理想的なクリーンアップ時間長は、
【0060】
選択的に、前記方法は、
前記理想的なクリーンアップ時間長よりも大きくなる前記塵吸引用送風機の除塵作業時間長を設定することと、
前記除塵作業時間長を前記ダストボックスのクリーンアップに必要なクリーンアップ時間長閾値とすることとを更に含む。
【0061】
選択的に、前記除塵作業時間長は、前記理想的なクリーンアップ時間長のN(Nは正の整数)倍である。
【0062】
選択的に、前記塵吸引用送風機と前記ダストボックスとが風筒を介して接続され、前記風筒内にセンサが設けられており、
前記センサは、塵吸引用送風機の作動流量を検出するためのものである。
【0063】
選択的に、前記クリーンアップ時間長閾値は、固定塵吸引時間である。
【0064】
掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置であって、
ダストボックスのクリーンアップ時間長閾値をプリセットするためのプリセットモジュールと、
塵吸引用送風機をオンにした後、前記塵吸引用送風機の実際作動時間長が前記クリーンアップ時間長閾値に達したかどうかを判断するための判断モジュールと、
判断結果に応じて、前記塵吸引用送風機の作動の継続又は停止を制御するための制御モジュールとを含む。
【0065】
掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置であって、前記装置は、プロセッサ及びメモリを含み、前記メモリにプログラムが記憶されており、前記プログラムは、上記に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法が実現されるように前記プロセッサによってロードされて実行される。
【0066】
第四局面において、コンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記記憶媒体にプログラムが記憶されており、前記プログラムは、プロセッサによって実行される時に、上記に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法を実現するために使用される、コンピュータ読取可能な記憶媒体を提供している。
【0067】
本願の有益な効果は、以下の通りである。ダストボックスのクリーンアップ時間長閾値を設定し、塵吸引用送風機の実際作動時間長が当該クリーンアップ時間長閾値に達した場合、塵吸引用送風機をオフにすることで、便利でスマートである。
ダストボックスの容量及び塵吸引用送風機の作動流量を取得し、両者間の比に従って、塵吸引用送風機の理想的なクリーンアップ時間長を計算し、当該理想的なクリーンアップ時間長に応じて、塵吸引用送風機の除塵作業時間長を設定することで、速いだけでなく、塵吸引用送風機の空転を回避し、ユーザ体験を向上させることができる。
【0068】
上述の説明は、本願の技術案の概要に過ぎない。本願の技術的手段をより明確に理解し、明細書の内容に従って実施可能にするために、以下、本願の好ましい実施例及び添付図面を参照しながら、次のように詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【
図1】
図1は、本願の一実施例に示すスマートクリーニングシステムの構造模式図である。
【
図2】
図2は、本願の一実施例に示す掃除ロボットの構造模式図である。
【
図3】
図3は、本願の一実施例に示す掃除ロボットの構造断面図である。
【
図4】
図4は、本願の一実施例に示すスマートクリーニングシステムの構造模式図である。
【
図5】
図5は、本願の一実施例に示す掃除ロボットの構造模式図である。
【
図6】
図6は、本願の一実施例に示す掃除ロボットの構造断面図である。
【
図7】
図7は、本願の集塵バケットの塵満杯検出システムの構造ブロック図である。
【
図8】
図8は、本願の集塵バケットの塵満杯検出方法のフローチャートである。
【
図9】
図9は、本願の収集ユニットの回路原理図である。
【
図10】
図10は、本願の実施例による掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法である。
【
図11】
図11は、本願の実施例による掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法である。
【
図12】
図12は、本願の実施例による掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法である。
【
図13】
図13は、本願の実施例による掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置である。
【
図14】
図14は、本願の実施例による掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置である。
【
図15】
図15は、本願の実施例によるスマートクリーニングシステムである。
【
図16】
図16は、本願の実施例によるスマートクリーニングシステムである。
【
図17】
図17は、本願の実施例によるスマートクリーニングシステムである。
【
図18】
図18は、本願の実施例による掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法である。
【
図19】
図19は、本願の実施例による掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置である。
【
図20】
図20は、本願の別の実施例による掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置である。
【発明を実施するための形態】
【0070】
以下、図面及び実施例を参照しながら、本願の具体的な実施形態をさらに詳細に説明する。以下の実施例は、本願を説明するためのものであり、本願の範囲を制限するものではない。
【0071】
説明すべきなのは、本願における「上」、「下」、「左」、「右」、「内」、「外」等の用語は、図面を参照して本願を説明するものに過ぎず、限定的な用語として使用されない。
【0072】
図1~
図3を参照して、本願の好ましい実施例に示すスマートクリーニングシステムは、掃除ロボット1と、掃除ロボット1にドッキングする保守ステーション2とを含み、本実施例の保守ステーション2は、掃除ロボット1に対する充電及び塵吸引等の機能を実行するために使用可能である。
【0073】
当該保守ステーション2は、第一ケース21、第一ケース21内に設けられた第一送風機22及び充電アセンブリを含み、第一ケース21上に塵吸引口211及び排風口212が設けられており、第一送風機22の排風端及び吸風端は、それぞれ排風口212及び塵吸引口211に連通されている。本実施例において、風量の損失を少なくするために、第一送風機22の排風端と排風口212との間は、斜面通路221を介して連通されている。同じく、吸風端と塵吸引口211とも、斜面通路を用いて連通されてもよい。無論、他の実施例において、弧状風路は、弧状通路等であってもよい。
【0074】
本実施例において、充電アセンブリと掃除ロボット1とは、一般的に充電弾性片213を用いて接触充電するが、それと第一送風機22とは、何れも従来技術であり、ここで詳しく説明しない。
【0075】
掃除ロボット1は、第二ケース11、及び第二ケース21内に設けられた作動アセンブリを含み、第二ケース11上に吸塵口12、塵出口13及び風吹付口14が設けられており、吸塵口12は、掃除ロボット1の一般的な構造設置であり、通常、第二ケース11の底部に設けられる。本実施例において、塵出口13及び風吹付口14は、第二ケース11の対向する両端に設けられ、且つ塵出口13は、塵吸引口211にドッキングするために使用され、風吹付口14は、排風口212にドッキングするために使用され、第一送風機22は、風を排風口212から排出させ、風吹付口14から第二ケース11内に進入させ、第二ケース11内の塵埃に一定の運動エネルギーを与えて塵埃を浮かせた後、第一送風機22を利用して塵埃を排塵口から保守ステーション2内に吸引することで、掃除ロボット1のマシンボックスのクリア率が向上される。また、第二ケース11内には、掃除ロボット1に移動及びクリーニング作業を行わせるための作動アセンブリが更に設けられている。
【0076】
具体的に、第二ケース11は、底面及び収容空間110を有し、塵出口13及び風吹付口14がそれぞれ底面の対向する両端に設けられている。より好ましくは、底面は、第一底面111及び第二底面112を有し、掃除ロボット1の鉛直方向において、第二底面112の高さが第一底面111よりも高く、且つ塵出口13及び風吹付口14が第一底面111に設けられ、吸塵口12が第二底面112に設けられている。このような設置方式によれば、第二ケース11内に吸入された塵埃は、吸塵口12から簡単に落ち出ることがない。それに、本実施例の掃除ロボット1は、風吹付口14に風取入弁が設けられ、塵出口13に排塵弁が設けられており、掃除ロボット1が作動状態にあるとき、収容空間110は、負圧状態にあり、風取入弁は、風吹付口14を閉じ、排塵弁は、塵出口13を閉じ、塵埃は、吸塵口12から吸入され、掃除ロボット1と保守ステーション2とがドッキングされるとき、風取入弁は、風吹付口14をそれぞれ開き、排塵弁は、塵出口13を開いて、風吹付口14及び塵出口13をそれぞれ排風口212及び塵吸引口211に連通させることで、塵吸引作業が行われる。
【0077】
本実施例において、作動アセンブリは、吸塵口12に設けられた床ブラシアセンブリ15と、床ブラシアセンブリ15を駆動して回動させる駆動アセンブリと、掃除ロボット1を移動させる移動アセンブリと、収容空間110を負圧状態にするための第二送風機16とを含む。当該作動アセンブリは、フィルタ17を更に含み、フィルタ17が第二送風機16と収容空間110との間に設けられ、掃除ロボット1が作動状態にあるとき、第二送風機16が作動し始めて、収容空間110内を負圧状態にし、床ブラシアセンブリ15及び第二送風機16の作用の下で、外部の塵付き気流は、吸塵口12から収容空間110に進入し、フィルタ17を通過した後、塵埃が収容空間110内に留まり、気流が第二送風機16内に進入する。
【0078】
もちろん、収容空間110の封止を実現するために、第二ケース11上にエンドカバー及び封止構造等が更に設けられているが、それらは、従来技術であり、ここで説明しない。
【0079】
本願のスマートクリーニングシステムにおいて、保守ステーション2には、第二ケース11内から吸引された塵埃を貯蔵するための貯塵ボックス23と、貯塵ボックス23及び塵吸引口211を連通する塵吸引通路24とが更に設けられている。塵吸引通路24内には、塵埃検出装置が設けられている。掃除機上の充電弾性片と保守ステーション2の充電弾性片213とが接触すると、保守ステーション2内の第一送風機22が作動し始めて、塵吸引動作が実行される。掃除機のダストボックス内の塵埃は、塵吸引通路24を経て貯塵ボックス23内に進入し、塵吸引通路24への塵埃の進入がないことを塵埃検出装置が検出すると、保守ステーション2の第一送風機22の作動が停止される。本実施例において、塵埃検出装置は、センサ及びマイクロプロセッサを含み、センサがマイクロプロセッサに電気的に接続され、マイクロプロセッサが第一送風機22に電気的に接続され、センサを用いて、塵吸引通路24内に吸引されている塵埃がまだあるかどうかを判断し、次にマイクロプロセッサにより、センサの信号を受け取って第一送風機22のオンオフを制御し、塵吸引通路24内に吸引されている塵埃がないことをセンサが判断すると、第一送風機22がオフにされる。こうして、第一送風機22の空転に起因するエネルギーの無駄が回避されるとともに、騒音の発生が回避される。
【0080】
本実施例において、貯塵ボックス23内には、紫外線殺菌灯が更に設けられている。無論、他の実施例において、紫外線殺菌灯は、塵吸引通路24内に設けられてもよいが、貯塵ボックス23内に設けられた方が、完全な殺菌を保証できる。掃除機上の充電弾性片と保守ステーション2の充電弾性片213とが接触すると、保守ステーション2内の第一送風機22が作動し始めて、塵吸引動作が実行される。このとき、貯塵ボックス23、及び/又は、塵吸引通路24内の紫外線殺菌灯が点灯し、塵埃は、塵吸引通路24を通過して保守ステーション2のダストボックス内に進入する。このような設計によれば、保守ステーション2の貯塵ボックス23内での大量の細菌の発生を回避し、更に空気への二次汚染を回避することができる。
【0081】
上記をまとめると、本願のスマートクリーニングシステムは、保守ステーションの第一ケース上に塵吸引口及び排風口を設け、掃除ロボットの第二ケース上に排塵口及び風吹付口を設け、第一ケース内の第一送風機によって風を排風口から排出させ、風吹付口から第二ケース内に進入させ、第二ケース内の塵埃に一定の運動エネルギーを与えて塵埃を浮かせた後、第一送風機を利用して塵埃を排塵口から保守ステーション内に吸引することで、掃除ロボットのマシンボックスのクリア率が向上されるため、掃除ロボットのマシンボックスの内部が完全にクリーニングされることを保証され、カビの発生が防止される。
【0082】
図4~
図6を参照して、本願の一好ましい実施例に示すスマートクリーニングシステムは、掃除ロボット1と、掃除ロボット1にドッキングする保守ステーション2とを含み、本実施例の保守ステーション2は、掃除ロボット1に対する充電及び塵吸引等の機能を実行するために使用可能である。
【0083】
当該保守ステーション2は、第一ケース21、第一ケース21内に設けられた第一送風機22及び充電アセンブリを含み、第一ケース21上に塵吸引口211及び排風口212が設けられており、第一送風機22の排風端及び吸風端は、それぞれ排風口212及び塵吸引口211に連通されている。本実施例において、風量の損失を少なくするために、第一送風機22の排風端と排風口212との間は、斜面通路221を介して連通されている。同じく、吸風端と塵吸引口211とも、斜面通路を用いて連通されてもよい。無論、他の実施例において、弧状風路は、弧状通路等であってもよい。
【0084】
本実施例において、充電アセンブリと掃除ロボット1とは、一般的に充電弾性片213を用いて接触充電するが、それと第一送風機22とは、何れも従来技術であり、ここで詳しく説明しない。
【0085】
掃除ロボット1は、第二ケース11、及び第二ケース21内に設けられた作動アセンブリを含み、第二ケース11上に吸塵口12、塵出口13及び風吹付口14が設けられており、吸塵口12は、掃除ロボット1の一般的な構造設置であり、通常、第二ケース11の底部に設けられる。本実施例において、塵出口13及び風吹付口14は、第二ケース11の対向する両端に設けられ、且つ塵出口13は、塵吸引口211にドッキングするために使用され、風吹付口14は、排風口212にドッキングするために使用され、第一送風機22は、風を排風口212から排出させ、風吹付口14から第二ケース11内に進入させ、第二ケース11内の塵埃に一定の運動エネルギーを与えて塵埃を浮かせた後、第一送風機22を利用して塵埃を排塵口から保守ステーション2内に吸引することで、掃除ロボット1のマシンボックスのクリア率が向上される。また、第二ケース11内には、掃除ロボット1に移動及びクリーニング作業を行わせるための作動アセンブリが更に設けられている。
【0086】
具体的に、第二ケース11は、底面及び収容空間110を有し、塵出口13及び風吹付口14がそれぞれ底面の対向する両端に設けられている。より好ましくは、底面は、第一底面111及び第二底面112を有し、掃除ロボット1の鉛直方向において、第二底面112の高さが第一底面111よりも高く、且つ塵出口13及び風吹付口14が第一底面111に設けられ、吸塵口12が第二底面112に設けられている。このような設置方式によれば、第二ケース11内に吸入された塵埃は、吸塵口12から簡単に落ち出ることがない。それに、本実施例の掃除ロボット1は、風吹付口14に風取入弁が設けられ、塵出口13に排塵弁が設けられており、掃除ロボット1が作動状態にあるとき、収容空間110は、負圧状態にあり、風取入弁は、風吹付口14を閉じ、排塵弁は、塵出口13を閉じ、塵埃は、吸塵口12から吸入され、掃除ロボット1と保守ステーション2とがドッキングされるとき、風取入弁は、風吹付口14をそれぞれ開き、排塵弁は、塵出口13を開いて、風吹付口14及び塵出口13をそれぞれ排風口212及び塵吸引口211に連通させることで、塵吸引作業が行われる。
【0087】
本実施例において、作動アセンブリは、吸塵口12に設けられた床ブラシアセンブリ15と、床ブラシアセンブリ15を駆動して回動させる駆動アセンブリと、掃除ロボット1を移動させる移動アセンブリと、収容空間110を負圧状態にするための第二送風機16とを含む。当該作動アセンブリは、フィルタ17を更に含み、フィルタ17が第二送風機16と収容空間110との間に設けられ、掃除ロボット1が作動状態にあるとき、第二送風機16が作動し始めて、収容空間110内を負圧状態にし、床ブラシアセンブリ15及び第二送風機16の作用の下で、外部の塵付き気流は、吸塵口12から収容空間110に進入し、フィルタ17を通過した後、塵埃が収容空間110内に留まり、気流が第二送風機16内に進入する。
【0088】
もちろん、収容空間110の封止を実現するために、第二ケース11上にエンドカバー及び封止構造等が更に設けられているが、それらは、従来技術であり、ここで説明しない。
【0089】
本願のスマートクリーニングシステムにおいて、保守ステーション2には、第二ケース11内から吸引された塵埃を貯蔵するためのキャビティ23と、キャビティ23及び塵吸引口211を連通する塵吸引通路24とが更に設けられている。好ましくは、キャビティ23内には、塵埃を集めるためのダストバッグ構造又は取り出し易くするためのダストボックス構造が1つ又は複数設けられ得るが、その具体的な設置方式は、実際の需要に応じて選択可能である。塵吸引通路24内には、塵埃検出装置が設けられている。掃除機上の充電弾性片と保守ステーション2の充電弾性片213とが接触すると、保守ステーション2内の第一送風機22が作動し始めて、塵吸引動作が実行される。掃除機のダストボックス内の塵埃は、塵吸引通路24を経てキャビティ23内に進入し、塵吸引通路24への塵埃の進入がないことを塵埃検出装置が検出すると、保守ステーション2の第一送風機22の作動が停止される。本実施例において、塵埃検出装置は、センサ及びマイクロプロセッサを含み、センサがマイクロプロセッサに電気的に接続され、マイクロプロセッサが第一送風機22に電気的に接続され、センサを用いて、塵吸引通路24内に吸引されている塵埃がまだあるかどうかを判断し、次にマイクロプロセッサにより、センサの信号を受け取って第一送風機22のオンオフを制御し、塵吸引通路24内に吸引されている塵埃がないことをセンサが判断すると、第一送風機22がオフにされる。こうして、第一送風機22の空転に起因するエネルギーの無駄が回避されるとともに、騒音の発生が回避される。
【0090】
本実施例において、キャビティ23内には、殺菌装置が更に設けられており、殺菌装置は、紫外線殺菌灯であることが好ましい。無論、他の実施例において、紫外線殺菌灯は、塵吸引通路24内に設けられてもよいが、キャビティ23内に設けられた方が、完全な殺菌を保証できる。掃除機上の充電弾性片と保守ステーション2の充電弾性片213とが接触すると、保守ステーション2内の第一送風機22が作動し始めて、塵吸引動作が実行される。このとき、キャビティ23、及び/又は、塵吸引通路24内の紫外線殺菌灯が点灯し、塵埃は、塵吸引通路24を通過して保守ステーション2のダストボックス内に進入する。このような設計によれば、保守ステーション2のキャビティ23内での大量の細菌の発生を回避し、更に空気への二次汚染を回避することができる。
【0091】
上記をまとめると、本願のスマートクリーニングシステムは、保守ステーションの第一ケース上に塵吸引口及び排風口を設け、掃除ロボットの第二ケース上に排塵口及び風吹付口を設け、第一ケース内の第一送風機によって風を排風口から排出させ、風吹付口から第二ケース内に進入させ、第二ケース内の塵埃に一定の運動エネルギーを与えて塵埃を浮かせた後、第一送風機を利用して塵埃を排塵口から保守ステーション内に吸引することで、掃除ロボットのマシンボックスのクリア率が向上されるため、掃除ロボットのマシンボックスの内部が完全にクリーニングされることを保証され、カビの発生が防止される。それに、キャビティ内に殺菌装置を設けることで、キャビティ内での大量の細菌の発生を回避し、更に空気への二次汚染を回避することができる。
【0092】
図7を参照して示され、本願の一好ましい実施例における集塵バケットの塵満杯検出システムは、集塵バケット内のダストバケットのクリーンアップが必要であるかどうかを検出し、クリーンアップが必要であれば、警告を発してユーザに注意を与えるためのものであり、便利で速い。当該集塵バケットは、掃除ロボットにドッキングするものであり、掃除ロボットと統合して設けられるか、又は、掃除ロボットと別体に設けられてもよいが、ここで具体的に限定せず、実際の状況に応じて決定される。集塵バケットが掃除ロボットと統合して設けられた場合、集塵バケットの容量が限られ、自発的なクリーンアップを定期的に多く行う必要があり、集塵バケットが掃除ロボットと別体に設けられた場合、掃除ロボットは、集塵バケットまで移動してそれとドッキングして作業する必要がある。本実施例において、前記集塵バケットは、掃除ロボットと別体に設けられている。掃除ロボットは、一般的な構造であり、本願は、ここで繰り返して述べない。
【0093】
集塵バケットは、筐体と、筐体内に設けられたダストバケットと、ダストバケットに接続するとともに掃除ロボットにドッキングするための吸塵機構とを含み、当該吸塵機構は、塵吸引モータと、ダストバケット及び掃除ロボットを接続するためのダクトと、顆粒物を収納する集塵ボックス又はダストバッグと、気流を濾過するための濾過機構とを含む。掃除ロボットと集塵バケットとがドッキングされると、塵吸引モータの集塵バケットの内部の塵吸引モータが回動することで、掃除ロボットのダストボックス内の塵埃が集塵バケット内に吸入され、便利で速い。濾過機構は、一般的な構造であり、濾過スクリーン、サイクロン分離機及び風吹出ヘパ等を含み得るが、ここで繰り返して述べない。
【0094】
集塵バケットは、筐体内又は筐体上に設けられた収集ユニット10、処理ユニット20及び警報ユニット30を更に含み、具体的に、収集ユニット10は、集塵バケットのパラメータを検出するためのものであり、処理ユニット20は、パラメータがプリセット閾値を超えたかどうかを判断するためのものであり、警報ユニット30は、ユーザに関連操作を行うよう促すためのものであり、処理ユニット20は、判断結果に応じて、警報ユニット30に指示情報を発するよう指令する。具体的に、パラメータがプリセット閾値を超えた場合、警報ユニット30は警報して、ユーザに集塵バケットをクリーンアップするよう促す。本実施例において、収集ユニット10は、集塵バケットの内部の状態を感知し、検出結果を電気信号に変換するための検出回路及び/又はセンサであり、処理ユニット20は、収集ユニット10から送信された電気信号を受信して分析し、集塵バケットを制御して、異なる挙動とされる作業を実行させるマイクロプロセッサであり、警報ユニット30は、光信号警報器、音声信号警報器及び画面表示のうち、1つ又は複数であるか、又は、警報ユニット30は、ネットワークに繋ぎ込まれた端末機器である。無論、他の実施例において、収集ユニット10は、他のものであってもよく、処理ユニット20及び警報ユニット30も、他のものであってもよいが、ここで具体的に限定せず、実際の状況に応じて決定される。
【0095】
図9を参照して、同図には、収集ユニット10が検出回路である場合の回路原理図が示されている。検出回路10は、集塵バケットのパラメータをサンプリングするためのサンプリング抵抗と、パラメータを増幅するための一次増幅モジュール及び二次増幅モジュールとを含み、パラメータは、2段階の増幅を経た後に処理ユニット20に送信される。塵吸引用送風機の両極は、第一抵抗R1を介して接続され、且つサンプリング抵抗R2の一端に繋ぎ込まれ、サンプリング抵抗R2の他端は、第一コンデンサC1の一端に接続され、第一コンデンサのC1の他端は、一次増幅モジュールに繋ぎ込まれ、一次増幅モジュールと二次増幅モジュールとは、第四コンデンサC4を介して接続されている。
【0096】
一次増幅モジュールは、第一増幅器U1を含み、上記第一コンデンサC1の他端は、第一増幅器U1の正転入力端に接続され、第一増幅器U1の反転入力端は、第二コンデンサC2の一端に接続され、第二コンデンサC2の他端は、第三抵抗R3の一端に接続されてから、第一コンデンサC1と第一増幅器U1との接続端に繋ぎ込まれ、第三抵抗R3の他端は、第四抵抗R4の一端に接続されてから接地され、第四抵抗R4の他端は、第二コンデンサC2、第五抵抗R5の一端に接続され、第五抵抗R5の他端は、第三コンデンサC3の一端、第一増幅器U1の出力端に接続され、第三コンデンサC3の他端は、接地されている。
【0097】
二次増幅モジュールは、第二増幅器U2を含み、第四コンデンサC4の一端は、第一増幅器U1の出力端に接続され、第四コンデンサC4の他端は、第二増幅器U2の正転入力端に接続され、第二増幅器U2の反転入力端は、第五コンデンサC5の一端に接続され、第五コンデンサC5の他端は、第六抵抗R6の一端に接続され、第六抵抗R6の他端は、第七抵抗R7の一端に接続されてから接地され、第七抵抗R7の他端は、第五コンデンサC5、第八抵抗R8の一端に接続され、第八抵抗R9の他端は、第九抵抗R9の一端に接続され、第九抵抗R9の他端は、第六コンデンサC6の一端に接続され、第六コンデンサC6の他端は、接地されている。
【0098】
集塵バケットの作動の際、パラメータは、集塵バケットの塵吸引モータの電流パラメータであり、それに応じて、本実施例において、収集ユニット10は、検出回路となり、当該検出回路は、集塵バケットの電流パラメータを収集して電流パラメータをマイクロプロセッサに送信するためのものである。具体的に、集塵バケットが空の場合、集塵バケット内の塵吸引モータによって掃除ロボットのダストボックスの塵埃が吸い取られる際、このときの塵吸引モータの負荷が大きく、それに応じて、塵吸引モータの電流が最大となる。塵埃及び屑が徐々に増加するにつれて、集塵バケットの風吹出口に付着されると、風吹出口の閉塞に繋がるため、塵吸引モータの負荷が小さくなり、それに伴って、塵吸引モータの電流が小さくなる。屑及び塵埃によって風吹出口が完全に閉塞されると、塵吸引モータは、空荷に相当し、塵吸引モータの電流が最小となる。したがって、マイクロプロセッサ内のプリセット閾値は、塵吸引モータの電流の最小値に近い値である。塵吸引モータの電流が当該プリセット閾値よりも小さいことを検出回路が検出すると、警報ユニット30を作動させて、ユーザに集塵バケットをクリーンアップするよう促す。
【0099】
又は、集塵バケットの作動の際、パラメータは、集塵バケットの塵吸引モータの回転速度パラメータであり、それに応じて、本実施例において、収集ユニット10は、ホールセンサ、磁石、及びホールセンサに電気的に接続された検出回路となり、磁石は、塵吸引モータ上に、設けられてもよく、ホールセンサは、集塵バケットの塵吸引モータの回転速度を検出するために、磁石の一方側に設けられる。当該ホールセンサと磁石とが相互誘導することで塵吸引モータの回転速度パラメータが検出され、検出回路は、当該回転速度パラメータを取得して、回転速度パラメータをマイクロプロセッサに送信する。具体的に、集塵バケットが空の場合、集塵バケット内の塵吸引モータによって掃除ロボットのダストボックスの塵埃が吸い取られる際、このときの塵吸引モータ負荷が大きく、それに応じて、塵吸引モータは、定電力での作動が維持されるように、回転速度が遅い。塵埃及び屑が徐々に増加するにつれて、ダストバケット内の重量がますます多くなり、ダストバケット内の顆粒物によって風吹出口が塞がれ、塵吸引モータの負荷が小さく、塵吸引モータの定電力での作動を維持するためには、塵吸引モータの回転速度が大きくなる。したがって、マイクロプロセッサ内のプリセット閾値は、塵吸引モータの回転速度の最大値に近い値である。塵吸引モータの回転速度が当該プリセット閾値よりも大きいことを検出回路が検出すると、警報ユニット30を作動させて、ユーザに集塵バケットをクリーンアップするよう促す。
【0100】
又は、集塵バケットの作動の際、パラメータは、集塵バケットのダストバケット内気圧パラメータである。それに応じて、本実施例において、収集ユニット10は、筐体内に設けられた気圧センサ、及び気圧センサに電気的に接続された検出回路となる。当該気圧センサは、筐体内の気圧パラメータを検出するためのものであり、検出回路は、当該気圧パラメータを取得して、気圧パラメータをマイクロプロセッサに送信する。具体的に、集塵バケットが空の場合、このとき、集塵バケットは、塵吸引モータがオンにされておらず、集塵バケットの内部と外部大気とが接続され、気圧センサによって大気の基準気圧が収集され、この時に収集された気圧値が最大であり、当該気圧値は、初期基準気圧となる。塵埃及び屑が徐々に増加するにつれて、ダストバケット内の塵埃及び屑がますます多くなり、気圧センサによって収集されている現在気圧の気圧値がますます小さくなる。したがって、マイクロプロセッサは、気圧センサによって収集された初期基準気圧と現在収集されている気圧との差分を求める。マイクロプロセッサ内に閾値がプリセットされており、プリセットされた閾値よりも差分が大きければ、集塵バケットの閉塞が深刻であるとし、即ちダストボックスが塵埃で満杯になっているとし、警報ユニット30を作動させて、ユーザに集塵バケットをクリーンアップするよう促す。
【0101】
又は、集塵バケットの作動の際、パラメータは、集塵バケットのダストバケット重量パラメータである。それに応じて、本実施例において、収集ユニット10は、重量センサ、及び重量センサに電気的に接続された検出回路となり、重量センサは、ダストバケット上に設けられる。該重量センサによってダストバケットの重量が検出されると、検出回路は、当該重量パラメータを取得して、回転速度パラメータをマイクロプロセッサに送信する。具体的に、集塵バケットが空の場合、集塵バケット内の塵吸引モータによって掃除ロボットのダストボックスの塵埃が吸い取られる際、このときの集塵バケットの重量が最も軽い。塵埃及び屑が徐々に増加するにつれて、ダストバケット内の重量がますます多くなるため、ダストバケットがまずます重くなる。したがって、マイクロプロセッサ内のプリセット閾値は、ダストバケット重量の最大値に近い値である。検出回路によって検出された重量パラメータが当該プリセット閾値よりも大きければ、警報ユニット30を作動させて、ユーザに集塵バケットをクリーンアップするよう促す。
【0102】
又は、集塵バケットの作動の際、当該パラメータは、集塵バケットのダストバケットインポジション時間パラメータである。それに応じて、本実施例において、収集ユニット10は、インポジションセンサ、及びインポジションセンサに電気的に接続された検出回路となり、インポジションセンサは、筐体上に設けられる。当該インポジションセンサは、ダストバケットが筐体内にあるかどうかを検出し、検出回路は、ダストバケットが筐体内にある時間パラメータを取得して、当該時間パラメータをマイクロプロセッサに送信する。具体的に、ユーザによるダストバケットのクリーニング中に、インポジションセンサは、ダストバケットによって検出されないため、マイクロプロセッサへの信号の送信ができない。ユーザによるダストバケットのクリーニングが完了した後、インポジションセンサによって再びダストバケットが検出されるようになるため、マイクロプロセッサへの信号の送信が再開され、マイクロプロセッサは、受信されたインポジションセンサの信号の時間間隔を記録し、更に、ユーザによるダストバケットのクリーニングの時間及び頻度を取得、分析及び学習し、ひいては、ユーザのクリーニング習慣を取得(受信された信号の時間に基づいて判断)することで、時間閾値を設定することが可能であり、当該時間閾値は、任意の時刻であってもよく、マイクロプロセッサによって取得されたクリーニング習慣に応じて決定される。ある時刻が当該時間閾値に近くなると、マイクロプロセッサは、警報ユニットを制御して指示を発させて、ユーザにダストバケットをクリーンアップするよう促す。
【0103】
又は、集塵バケットの作動の際、パラメータは、集塵バケットの塵吸引モータの作動回数パラメータである。マイクロプロセッサには、集塵バケットのダストバケットの最大容積がA、掃除ロボットのダストボックスの最大容積がBとして設定されると、ダストバケットとダストボックスとの容積比は、N=A/Bとなる。掃除ロボットは、ダストボックスが満杯になっていることを検出すると、集塵バケットに戻って集塵バケットにドッキングし、塵吸引モータがオンにされてダストボックス内の塵埃や屑をダストバケット内に集めるとともに、マイクロプロセッサによって当該作業ログが記憶される。塵吸引モータの作動回数がNに近くなるか又は等しくなると、マイクロプロセッサは、警報ユニットを制御して指示を発させて、ユーザにダストバケットをクリーンアップするよう促す。
【0104】
又は、集塵バケットの作動の際、パラメータは、集塵バケットのダストバケットインポジション時間内における塵吸引モータの作動回数パラメータである。それに応じて、本実施例において、収集ユニット10は、インポジションセンサ、及びインポジションセンサに電気的に接続された検出回路となり、インポジションセンサは、筐体上に設けられる。当該インポジションセンサは、ダストバケットが筐体内にあるかどうかを検出し、検出回路は、ダストバケットが筐体内にある時間パラメータを取得して、当該時間パラメータをマイクロプロセッサに送信する。マイクロプロセッサには、集塵バケットのダストバケットの最大容積がA、掃除ロボットのダストボックスの最大容積がBとして設定されると、ダストバケットとダストボックスとの容積比は、N=A/Bとなる。上記実施例と異なり、本実施例は、より精確な促し方となる。ダストバケットインポジション時間内における塵吸引モータの最大作動回数は、Nとされる。掃除ロボットは、ダストボックスが満杯になっていることを検出すると、集塵バケットに戻って集塵バケットにドッキングし、塵吸引モータがオンにされてダストボックス内の塵埃や屑をダストバケット内に集めるとともに、マイクロプロセッサによって当該作業ログが記憶される。塵吸引モータの作動回数がNに近くなるか又は等しくなると、マイクロプロセッサは、警報ユニットを制御して指示を発生させて、ユーザにダストバケットをクリーンアップするよう促す。
【0105】
図8を参照して示され、本願は、集塵バケットの塵満杯検出方法であって、
集塵バケットのパラメータを検出することと、
パラメータがプリセット閾値を超えたかどうかを判断することと、
判断結果に応じて、警報情報である指示情報を発することとを含む、集塵バケットの塵満杯検出方法を更に提供している。具体的に、パラメータがプリセット閾値を超えた場合、指示情報を発して、ユーザに集塵バケットをクリーンアップするよう促す。
【0106】
上記をまとめると、閾値をプリセットし、取得された集塵バケットのパラメータとプリセット閾値とを比較し、もしパラメータがプリセット閾値を超えていれば、警告情報を発して、ユーザに集塵バケットをクリーンアップするよう促すことで、便利で速い。
【0107】
図10は、本願の実施例による掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法であり、当該方法は、掃除機器システムに適用されるものであり、掃除ロボットが保守ステーションにドッキングし、そのダストボックス内の塵埃に対する塵吸引が行われ、掃除ロボットと保守ステーションとは、統合して設けられるか、又は別体に設けられるが、実際の状況に応じて決定され、ここで具体的に限定しない。本実施例において、掃除ロボットは、保守ステーションと別体に設けられている。掃除ロボットのダストボックスが塵埃及び屑で満杯になると、掃除ロボットは、保守ステーションにドッキングして、ダストボックスのクリーンアップが行われる。
【0108】
保守ステーションは、筐体と、筐体内に設けられたダストバケットと、筐体内に設けられた第一送風機とを含み、第一送風機の排風端及び吸風端がそれぞれ風路及び塵吸引通路を介してダストボックスに接続され、当該第一送風機の作動原理としては、第一送風機の排風端が風を風路からダストボックス内に吹き込んで、ダストボックス内の塵埃に一定の運動エネルギーを与えて塵埃を浮かせた後、第一送風機が吸風端によって塵埃を塵吸引通路からダストバケット内に吸引する。このようにすれば、掃除ロボットのマシンボックスのクリア率が向上されるため、掃除ロボットのマシンボックスの内部が完全にクリーニングされることを保証され、カビの発生が防止される。保守ステーションは、第一送風機に電気的に接続されたマイクロプロセッサを更に含み、ユーザは、マイクロプロセッサ内での設定により、保守ステーションを制御可能である。前記方法は、
掃除ロボットを保守ステーションにドッキングさせることと、
先に第二送風機をオンにし、次に第一送風機をオンにして、ダストボックスに対して塵吸引を行うか、又は、第一送風機及び第二送風機を同時にオンにすることと、
塵吸引を終了したとき、先に第一送風機をオフにし、次に第二送風機をオフにするか、又は、第一送風機及び第二送風機を同時にオフにすることとを少なくとも含む。
【0109】
具体的に、本願のダストボックスクリーニング制御方法は、以下の実施例1及び実施例2に示す方法を含む。
【0110】
実施例1
図11を参照して、本実施例において、ダストボックスクリーニング制御方法は、以下のステップ101~103を含む。
ステップ101、ダストボックスのクリーンアップ時間長閾値をプリセットする。
【0111】
一実施例において、前記クリーンアップ時間長閾値は、固定塵吸引時間であり、即ち、固定塵吸引時間が設定された後、第一送風機の実際作動時間が当該固定塵吸引時間に達すると、第一送風機の作動が停止される。しかし、このように設定した場合、仮にダストボックス内の塵埃及び屑が少ないとしても、第一送風機は、作動し続けて空転するため、騒音が発生してしまう。したがって、別の実施例において、ダストボックスのクリーンアップ時間長閾値をプリセットする前に、先にダストボックスの容量及び第一送風機の作動流量を取得し、次にダストボックスの容量及び第一送風機の作動流量から、前記ダストボックスの理想的なクリーンアップ時間長を計算してもよい。
【0112】
【0113】
このように設定する目的としては、第一送風機の作動流量を検出することで、ダストボックス内に塵埃及び屑がまだあるかどうかを判断し、更に、第一送風機の作動を継続させるかどうかを判断可能にするためである。それに応じて、前記風路内には、第一送風機の作動流量を検出するための流量センサが設けられており、前記流量センサが前記マイクロプロセッサに信号接続される。本実施例において、流量センサのタイプについては、具体的に限定せず、第一送風機の作動流量の検出という目的を達成できればよい。
【0114】
そして、前記理想的なクリーンアップ時間長よりも大きくなる前記第一送風機の除塵作業時間長を設定し、前記除塵作業時間長を前記ダストボックスのクリーンアップ時間長閾値とする。前記除塵作業時間長は、前記理想的なクリーンアップ時間長のN(Nは正の整数)倍であるが、実際の状況に応じて設定され、ここで具体的に限定しない。Nは1であってもよく、又は、Nが1つの閾値として設定されてもよいが、ユーザは、実際のニーズに応じて設定可能である。
【0115】
ステップ102は、先に第二送風機をオンにし、次に第一送風機をオンにするか、又は、第一送風機及び第二送風機を同時にオンし、前記第一送風機の実際作動時間長が前記クリーンアップ時間長閾値に達したかどうかを判断する。
【0116】
ステップ103は、判断結果に応じて、前記第一送風機及び第二送風機の作動の継続又は停止を制御し、実際作動時間長がクリーンアップ時間長閾値以上であれば、マイクロプロセッサは、順番に又は同時に前記第一送風機及び第二送風機の作動を停止させるように制御し、そうでなければ、前記第一送風機及び第二送風機の作動を継続させるように制御する。
【0117】
上記をまとめると、ダストボックスのクリーンアップ時間長閾値を設定し、第一送風機の実際作動時間長が当該クリーンアップ時間長閾値に達した場合、第一送風機をオフにすることで、便利でスマートである。
ダストボックスの容量及び第一送風機の作動流量を取得し、両者間の比に従って、第一送風機の理想的なクリーンアップ時間長を計算し、当該理想的なクリーンアップ時間長に応じて、第一送風機の除塵作業時間長を設定することで、速いだけでなく、第一送風機の空転を回避し、ユーザ体験を向上させることができる。
【0118】
実施例2
図12を参照して、本実施例において、ダストボックスクリーニング制御方法は、以下のステップ101’から103’を含む。
ステップ101’は、先に第二送風機をオンにし、次に第一送風機をオンにするか、又は、第一送風機及び第二送風機を同時にオンする。
ステップ102’は、前記保守ステーション内に吸引されている塵埃が塵吸引通路内にまだあるかどうかを判断する。
ステップ103’は、判断結果に応じて、前記第一送風機及び第二送風機の作動の継続又は停止を制御し、吸引されている塵埃がなければ、マイクロプロセッサは、順番に又は同時に前記第一送風機及び第二送風機の作動を停止させるように制御し、そうでなければ、前記第一送風機及び第二送風機の作動を継続させるように制御する。
【0119】
本実施例において、塵吸引通路内に塵埃検出装置が設けられており、塵埃検出装置は、塵埃センサであることが好ましく、マイクロプロセッサに電気的に接続され、センサを用いて、塵吸引通路内に吸引されている塵埃がまだあるかどうかを判断し、次にマイクロプロセッサにより、センサの信号を受け取って第一送風機の作動状態を制御し、塵吸引通路内に吸引されている塵埃がないことをセンサが判断すると、第一送風機がオフにされる。こうして、第一送風機の空転に起因するエネルギーの無駄が回避されるとともに、騒音の発生が回避される。
【0120】
実施例1及び実施例2において、掃除ロボットは、それに設けられたプロセッサによって第二送風機の作動状況を制御してもよいし、保守ステーションのマイクロプロセッサによって第二送風機の作動状況を制御してもよい。好ましくは、掃除ロボットと保守ステーションとがドッキングされるとき、マイクロプロセッサが第二送風機に電気的に接続される。
【0121】
実施例3
図13は、本願の実施例による掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置であり、前記装置は、
ダストボックスのクリーンアップ時間長閾値をプリセットするためのプリセットモジュール201と、
前記保守ステーション内に吸引されている塵埃がまだあるかどうかを判断するか、又は、第一送風機をオンにした後、前記第一送風機の実際作動時間長が前記クリーンアップ時間長閾値に達したかどうかを判断するための判断モジュール202と、
判断結果に応じて、前記第一送風機の作動の継続又は停止を制御する制御モジュール203と少なくとも含む。
【0122】
関連する詳細については、上記方法の実施例を参照されたい。
【0123】
説明すべきなのは、上記実施例で提供される掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置によるダストボックスのクリーニングの場合について、上記各機能モジュールの区分けのみを例として説明したが、実際の応用では、必要に応じて、上記機能を、異なる機能モジュールに割り当てて遂行させてもよく、即ち、掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置の内部構造を異なる機能モジュールに区分けして、上記で説明された全て又は一部の機能を遂行させてもよい。また、上記実施例による掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置は、掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法の実施例と同じ構想に属し、その具体的な実現過程の詳細について、方法の実施例を参照されたく、ここで繰り返して述べない。
【0124】
実施例4
図14は、本願の実施例による掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置であり、前記装置は、プロセッサ1及びメモリ2を少なくとも含む。
【0125】
プロセッサ1は、1つ又は複数の処理コアを含んでもよく、例えば、4コアプロセッサ、8コアプロセッサ等とされる。プロセッサ1は、DSP(Digital Signal Processing、デジタル信号処理)、FPGA(Field-Programmable Gate Array、フィールドプログラマブルゲートアレイ)、PLA(Programmable Logic Array、プログラマブルロジックアレイ)のうち、少なくとも1つのハードウェア形態を採用して実現されてもよい。プロセッサ11は、メインプロセッサ1及びコプロセッサ1を含んでもよく、メインプロセッサ1は、ウェイクアップ状態のデータを処理するためのプロセッサ1であり、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置1)とも呼ばれ、コプロセッサ1は、スタンバイ状態のデータを処理するための低消費電力プロセッサ1である。
【0126】
メモリ2は、1つ又は複数のコンピュータ読取可能な記憶媒体を含んでもよく、当該コンピュータ読取可能な記憶媒体は、非一時的なものであってもよい。メモリ2は、高速ランダムアクセスメモリ2、及び不揮発性メモリ2、例えば1つ又は複数の磁気ディスク記憶機器、フラッシュメモリ記憶機器を更に含んでもよい。いくつかの実施例において、メモリ22内の非一時的なコンピュータ読取可能な記憶媒体は、少なくとも1つの命令を記憶するためのものであり、当該少なくとも1つの命令は、プロセッサ1によって実行されて本願における方法の実施例による掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法を実現するために使用される。
【0127】
いくつかの実施例において、選択的に、掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置には、周辺機器インターフェース及び少なくとも1つの周辺機器が更に含まれてもよい。プロセッサ1と、メモリ2と、周辺機器インターフェースとの間は、バス又は信号線を介して接続されてもよい。各周辺機器は、バス、信号線又は回路板を介して周辺機器インターフェースに接続されてもよい。例示的に、周辺機器には、無線周波数回路、タッチ表示スクリーン、オーディオ回路、及び電源等が含まれるが、これらに限定されない。
【0128】
もちろん、掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置は、より少ないか又はより多くのアセンブリを含んでもよいが、本実施例は、これについて限定しない。
【0129】
選択的に、本願は、コンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ読取可能な記憶媒体にプログラムが記憶されており、前記プログラムは、プロセッサ1によって実行される時に、上記に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法を実現するために使用される、コンピュータ読取可能な記憶媒体を更に提供している。
【0130】
選択的に、本願は、コンピュータ製品であって、当該コンピュータ製品は、コンピュータ読取可能な記憶媒体を含み、前記コンピュータ読取可能な記憶媒体にプログラムが記憶されており、前記プログラムは、上記方法の実施例の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法が実現されるようにプロセッサ1によってロードされて実行される、コンピュータ製品を更に提供している。
【0131】
実施例5
図15~
図17を参照して、本願の一好ましい実施例に示すスマートクリーニングシステムは、掃除ロボット1と、掃除ロボット1にドッキングする保守ステーション2とを含み、本実施例の保守ステーション2は、掃除ロボット1に対する充電及び塵吸引等の機能を実行するために使用可能である。
【0132】
当該保守ステーション2は、第一ケース21、第一ケース21内に設けられた第一送風機22及び充電アセンブリを含み、第一ケース21上に塵吸引口211及び排風口212が設けられており、第一送風機22の排風端及び吸風端は、それぞれ排風口212及び塵吸引口211に連通されている。本実施例において、風量の損失を少なくするために、第一送風機22の排風端と排風口212との間は、斜面通路221を介して連通されている。同じく、吸風端と塵吸引口211とも、斜面通路を用いて連通されてもよい。無論、他の実施例において、弧状風路は、弧状通路等であってもよい。
【0133】
本実施例において、充電アセンブリと掃除ロボット1とは、一般的に充電弾性片213を用いて接触充電するが、それと第一送風機22とは、何れも従来技術であり、ここで詳しく説明しない。
【0134】
掃除ロボット1は、第二ケース11、及び第二ケース21内に設けられた作動アセンブリを含み、第二ケース11上に吸塵口12、塵出口13及び風吹付口14が設けられており、吸塵口12は、掃除ロボット1の一般的な構造設置であり、通常、第二ケース11の底部に設けられる。本実施例において、塵出口13及び風吹付口14は、第二ケース11の対向する両端に設けられ、且つ塵出口13は、塵吸引口211にドッキングするために使用され、風吹付口14は、排風口212にドッキングするために使用され、第一送風機22は、風を排風口212から排出させ、風吹付口14から第二ケース11内に進入させ、第二ケース11内の塵埃に一定の運動エネルギーを与えて塵埃を浮かせた後、第一送風機22を利用して塵埃を排塵口から保守ステーション2内に吸引することで、掃除ロボット1のマシンボックスのクリア率が向上される。また、第二ケース11内には、掃除ロボット1に移動及びクリーニング作業を行わせるための作動アセンブリが更に設けられている。
【0135】
具体的に、第二ケース11は、底面及び収容空間110を有し、塵出口13及び風吹付口14がそれぞれ底面の対向する両端に設けられている。より好ましくは、底面は、第一底面111及び第二底面112を有し、掃除ロボット1の鉛直方向において、第二底面112の高さが第一底面111よりも高く、且つ塵出口13及び風吹付口14が第一底面111に設けられ、吸塵口12が第二底面112に設けられている。このような設置方式によれば、第二ケース11内に吸入された塵埃は、吸塵口12から簡単に落ち出ることがない。それに、本実施例の掃除ロボット1は、風吹付口14に風取入弁が設けられ、塵出口13に排塵弁が設けられており、掃除ロボット1が作動状態にあるとき、収容空間110は、負圧状態にあり、風取入弁は、風吹付口14を閉じ、排塵弁は、塵出口13を閉じ、塵埃は、吸塵口12から吸入され、掃除ロボット1と保守ステーション2とがドッキングされるとき、風取入弁は、風吹付口14をそれぞれ開き、排塵弁は、塵出口13を開いて、風吹付口14及び塵出口13をそれぞれ排風口212及び塵吸引口211に連通させることで、塵吸引作業が行われる。
【0136】
本実施例において、作動アセンブリは、吸塵口12に設けられた床ブラシアセンブリ15と、床ブラシアセンブリ15を駆動して回動させる駆動アセンブリと、掃除ロボット1を移動させる移動アセンブリと、収容空間110を負圧状態にするための第二送風機16とを含む。当該作動アセンブリは、フィルタ17を更に含み、フィルタ17が第二送風機16と収容空間110との間に設けられ、掃除ロボット1が作動状態にあるとき、第二送風機16が作動し始めて、収容空間110内を負圧状態にし、床ブラシアセンブリ15及び第二送風機16の作用の下で、外部の塵付き気流は、吸塵口12から収容空間110に進入し、フィルタ17を通過した後、塵埃が収容空間110内に留まり、気流が第二送風機16内に進入する。
【0137】
もちろん、収容空間110の封止を実現するために、第二ケース11上にエンドカバー及び封止構造等が更に設けられているが、それらは、従来技術であり、ここで説明しない。
【0138】
本願のスマートクリーニングシステムにおいて、保守ステーション2には、第二ケース11内から吸引された塵埃を貯蔵するための貯塵ボックス23と、貯塵ボックス23及び塵吸引口211を連通する塵吸引通路24とが更に設けられている。塵吸引通路24内には、塵埃検出装置が設けられている。掃除機上の充電弾性片と保守ステーション2の充電弾性片213とが接触すると、保守ステーション2内の第一送風機22が作動し始めて、塵吸引動作が実行される。掃除機のダストボックス内の塵埃は、塵吸引通路24を経て貯塵ボックス23内に進入し、塵吸引通路24への塵埃の進入がないことを塵埃検出装置が検出すると、保守ステーション2の第一送風機22の作動が停止される。本実施例において、塵埃検出装置は、センサ及びマイクロプロセッサを含み、センサがマイクロプロセッサに電気的に接続され、マイクロプロセッサが第一送風機22に電気的に接続され、センサを用いて、塵吸引通路24内に吸引されている塵埃がまだあるかどうかを判断し、次にマイクロプロセッサにより、センサの信号を受け取って第一送風機22のオンオフを制御し、塵吸引通路24内に吸引されている塵埃がないことをセンサが判断すると、第一送風機22がオフにされる。こうして、第一送風機22の空転に起因するエネルギーの無駄が回避されるとともに、騒音の発生が回避される。
【0139】
本実施例において、貯塵ボックス23内には、紫外線殺菌灯が更に設けられている。無論、他の実施例において、紫外線殺菌灯は、塵吸引通路24内に設けられてもよいが、貯塵ボックス23内に設けられた方が、完全な殺菌を保証できる。掃除機上の充電弾性片と保守ステーション2の充電弾性片213とが接触すると、保守ステーション2内の第一送風機22が作動し始めて、塵吸引動作が実行される。このとき、貯塵ボックス23、及び/又は、塵吸引通路24内の紫外線殺菌灯が点灯し、塵埃は、塵吸引通路24を通過して保守ステーション2のダストボックス内に進入する。このような設計によれば、保守ステーション2の貯塵ボックス23内での大量の細菌の発生を回避し、更に空気への二次汚染を回避することができる。
【0140】
図18は、本願の実施例による掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法であり、当該方法は、掃除機器システムに適用されるものであり、掃除機器システムは、掃除ロボット及び集塵バケットを含み、掃除ロボット与集塵バケット統合して設けられるか、又は別体に設けられるが、実際の状況に応じて決定され、ここで具体的に限定しない。本実施例において、掃除ロボットは、集塵バケットと別体に設けられている。掃除ロボットのダストボックスが塵埃及び屑で満杯になると、掃除ロボットは、集塵バケットにドッキングして、ダストボックスのクリーンアップが行われる。
【0141】
集塵バケットは、筐体と、筐体内に設けられたダストバケットと、ダストボックス及びダストバケットを接続する風筒と、風筒に接続された塵吸引用送風機とを含み、塵吸引用送風機が作動してダストボックス内の塵埃及び屑を風筒によってダストバケット内に吸入するため、便利で速い。集塵バケットは、塵吸引用送風機に電気的に接続されたマイクロプロセッサを更に含み、ユーザは、マイクロプロセッサ内での設定により、集塵バケットを制御可能である。前記方法は、以下のステップ101~103を少なくとも含む。
ステップ101は、ダストボックスのクリーンアップに必要なクリーンアップ時間長閾値をプリセットする。
【0142】
一実施例において、前記クリーンアップ時間長閾値は、固定塵吸引時間であり、即ち固定塵吸引時間が設定された後、塵吸引用送風機の実際作動時間が当該固定塵吸引時間に達すると、塵吸引用送風機の作動が停止される。しかし、このように設定した場合、仮にダストボックス内の塵埃及び屑が少ないとしても、塵吸引用送風機は、作動し続けて空転するため、騒音が発生してしまう。したがって、別の実施例において、ダストボックスのクリーンアップ時間長閾値をプリセットする前に、先にダストボックスの容量及び塵吸引用送風機の作動流量を取得し、次にダストボックスの容量、及び、ダストボックスの容量に応じて取得された塵吸引用送風機の作動平均流量から、前記ダストボックスの理想的なクリーンアップ時間長を計算する。塵吸引用送風機の作動平均流量は、ダストボックスの容量に応じて設定されるか、又はセンサによって取得されるが、ここで具体的に限定せず、実際の状況に応じて決定される。
【0143】
【0144】
このように設定する目的としては、検出塵吸引用送風機の作動流量を検出することで、ダストボックス内に塵埃及び屑がまだあるかどうかを判断し、更に、塵吸引用送風機の作動を継続させるかどうかを判断可能にするためである。上記のように、本実施例において、前記風筒内にセンサが設けられており、前記センサは、塵吸引用送風機の作動平均流量を検出するためのものであり、前記センサが前記マイクロプロセッサに信号接続される。本実施例において、センサのタイプについては、具体的に限定せず、塵吸引用送風機の作動流量の検出という目的を達成できればよい。
【0145】
そして、前記理想的なクリーンアップ時間長よりも大きくなる前記塵吸引用送風機の除塵作業時間長を設定し、前記除塵作業時間長を前記ダストボックスのクリーンアップ時間長閾値とする。前記除塵作業時間長は、前記理想的なクリーンアップ時間長のN(Nは正の整数)倍であるが、実際の状況に応じて設定され、ここで具体的に限定しない。Nは1であってもよく、又は、Nが1つの閾値として設定されてもよいが、ユーザは、実際のニーズに応じて設定可能である。
【0146】
ステップ102は、前記塵吸引用送風機をオンにし、前記塵吸引用送風機の実際作動時間長が前記クリーンアップ時間長閾値に達したかどうかを判断する。
【0147】
ステップ103は、判断結果に応じて、前記塵吸引用送風機の作動の継続又は停止を制御する。実際作動時間長がクリーンアップ時間長閾値以上であれば、マイクロプロセッサは、前記塵吸引用送風機の作動を停止させるように制御し、そうでなければ、前記塵吸引用送風機の作動を継続させるように制御する。
【0148】
上記をまとめると、ダストボックスのクリーンアップ時間長閾値を設定し、塵吸引用送風機の実際作動時間長が当該クリーンアップ時間長閾値に達した場合、塵吸引用送風機をオフにすることで、便利でスマートである。
ダストボックスの容量及び塵吸引用送風機の作動流量を取得し、両者間の比に従って、塵吸引用送風機の理想的なクリーンアップ時間長を計算し、当該理想的なクリーンアップ時間長に応じて、塵吸引用送風機の除塵作業時間長を設定することで、速いだけでなく、塵吸引用送風機の空転を回避し、ユーザ体験を向上させることができる。
【0149】
図19は、本願の実施例による掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置であり、前記装置は、
ダストボックスのクリーンアップ時間長閾値をプリセットするためのプリセットモジュール201と、
塵吸引用送風機をオンにした後、前記塵吸引用送風機の実際作動時間長が前記クリーンアップ時間長閾値に達したかどうかを判断するための判断モジュール202と、
判断結果に応じて、前記塵吸引用送風機の作動の継続又は停止を制御するための制御モジュール203とを少なくとも含む。
【0150】
関連する詳細については、上記方法の実施例を参照されたい。
【0151】
説明すべきなのは、上記実施例で提供される掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置によるダストボックスのクリーニングの場合について、上記各機能モジュールの区分けのみを例として説明したが、実際の応用では、必要に応じて、上記機能を、異なる機能モジュールに割り当てて遂行させてもよく、即ち、掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置の内部構造を異なる機能モジュールに区分けして、上記で説明された全て又は一部の機能を遂行させてもよい。また、上記実施例による掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置は、掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法の実施例と同じ構想に属し、その具体的な実現過程の詳細について、方法の実施例を参照されたく、ここで繰り返して述べない。
【0152】
図20は、本願の実施例による掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置であり、前記装置は、プロセッサ1及びメモリ2を少なくとも含む。
【0153】
プロセッサ1は、1つ又は複数の処理コアを含んでもよく、例えば、4コアプロセッサ、8コアプロセッサ等とされる。プロセッサ1は、DSP(Digital Signal Processing、デジタル信号処理)、FPGA(Field-Programmable Gate Array、フィールドプログラマブルゲートアレイ)、PLA(Programmable Logic Array、プログラマブルロジックアレイ)のうち、少なくとも1つのハードウェア形態を採用して実現されてもよい。プロセッサ11は、メインプロセッサ1及びコプロセッサ1を含んでもよく、メインプロセッサ1は、ウェイクアップ状態のデータを処理するためのプロセッサ1であり、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置1)とも呼ばれ、コプロセッサ1は、スタンバイ状態のデータを処理するための低消費電力プロセッサ1である。
【0154】
メモリ2は、1つ又は複数のコンピュータ読取可能な記憶媒体を含んでもよく、当該コンピュータ読取可能な記憶媒体は、非一時的なものであってもよい。メモリ2は、高速ランダムアクセスメモリ2、及び不揮発性メモリ2、例えば1つ又は複数の磁気ディスク記憶機器、フラッシュメモリ記憶機器を更に含んでもよい。いくつかの実施例において、メモリ22内の非一時的なコンピュータ読取可能な記憶媒体は、少なくとも1つの命令を記憶するためのものであり、当該少なくとも1つの命令は、プロセッサ1によって実行されて本願における方法の実施例による掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法を実現するために使用される。
【0155】
いくつかの実施例において、選択的に、掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置には、周辺機器インターフェース及び少なくとも1つの周辺機器が更に含まれてもよい。プロセッサ1と、メモリ2と、周辺機器インターフェースとの間は、バス又は信号線を介して接続されてもよい。各周辺機器は、バス、信号線又は回路板を介して周辺機器インターフェースに接続されてもよい。例示的に、周辺機器には、無線周波数回路、タッチ表示スクリーン、オーディオ回路、及び電源等が含まれるが、これらに限定されない。
【0156】
もちろん、掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御装置は、より少ないか又はより多くのアセンブリを含んでもよいが、本実施例は、これについて限定しない。
【0157】
選択的に、本願は、コンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ読取可能な記憶媒体にプログラムが記憶されており、前記プログラムは、プロセッサ1によって実行される時に、上記に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法を実現するために使用される、コンピュータ読取可能な記憶媒体を更に提供している。
【0158】
選択的に、本願は、コンピュータ製品であって、当該コンピュータ製品は、コンピュータ読取可能な記憶媒体を含み、前記コンピュータ読取可能な記憶媒体にプログラムが記憶されており、前記プログラムは、上記方法の実施例の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法が実現されるようにプロセッサ1によってロードされて実行される、コンピュータ製品を更に提供している。
【0159】
以上の前記実施例における各技術的特徴は、任意に組み合わせることが可能であり、記述を簡潔にするために、上記実施例における各技術的特徴のすべての可能な組み合わせを記述していないが、これらの技術的特徴の組み合わせは、矛盾しない限り、本明細書に記載されている範囲に属するとされるべきである。
【0160】
以上に記載の実施例は、本願のいくつかの実施形態のみを詳細且つ具体的に示しているが、本発明の保護範囲を制限するものではないと理解すべきである。当業者にとって、本願の構想から逸脱しない前提で、いくつかの変形や改良を行うことが可能であり、これらはすべて本願の保護範囲に属することを留意されたい。従って、本願の保護範囲は、添付される特許請求の範囲に準じるものとされるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2023-03-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法であって、前記掃除ロボットは、保守ステーションにドッキングし、前記保守ステーションは、第一送風機を有し、前記掃除ロボットは、第二送風機を有する掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法において、前記方法は、
前記掃除ロボットを前記保守ステーションにドッキングさせて充電することと、
先に前記第二送風機をオンにし、次に前記第一送風機をオンにして、前記掃除ロボットに対して塵吸引を行うか、又は、前記第一送風機及び第二送風機を同時にオンにすることと、
塵吸引を終了したとき、先に前記第一送風機をオフにし、前記第二送風機を次にオフにするか、又は、前記第一送風機及び第二送風機を同時にオフにすることとを含む、ことを特徴とする掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法。
【請求項2】
前記方法は、
前記保守ステーション内に吸引されている塵埃がまだあるかどうかを判断し、もしなければ、前記第一送風機をオフして塵吸引を終了し、もしあれば、塵吸引を継続することを更に含む、ことを特徴とする請求項
1に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法。
【請求項3】
塵埃が吸引されていない場合、順番に又は同時に前記第一送風機及び第二送風機の作動を停止させるように制御し、
塵埃が吸引されている場合、前記第一送風機及び第二送風機の作動を継続させるように制御する、ことを特徴とする請求項2に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法。
【請求項4】
前記第一送風機の排風端は、風路を介して前記掃除ロボットに連通され、前記第一送風機の吸風端は、塵吸引通路を介して前記掃除ロボットに連通され、
前記塵吸引通路内には、前記塵吸引通路内に吸引されている塵埃がまだあるかどうかを検出するための塵埃検出装置が設けられている、ことを特徴とする請求項
2に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法。
【請求項5】
前記方法は、
塵吸引の前に、ダストボックスのクリーンアップ時間長閾値をプリセットし、前記第一送風機の実際作動時間長が前記クリーンアップ時間長閾値に達したかどうかを判断し、判断結果に応じて前記第一送風機の作動の継続又は停止を制御することを更に含む、ことを特徴とする請求項
1に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法。
【請求項6】
実際作動時間長がクリーンアップ時間長閾値以上であれば、順番に又は同時に前記第一送風機及び第二送風機の作動を停止させるように制御し、
実際作動時間長がクリーンアップ時間長閾値より小さい場合、前記第一送風機及び第二送風機の作動を継続させるように制御する、ことを特徴とする請求項5に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法。
【請求項7】
前記方法は、
ダストボックスのクリーンアップ時間長閾値をプリセットする前に、ダストボックスの容量及び第一送風機の作動流量を取得することと、
ダストボックスの容量及び第一送風機の作動流量から、前記ダストボックスの理想的なクリーンアップ時間長を計算することとを更に含み、前記理想的なクリーンアップ時間長は、
T
min=A/Bであり、
ここで、Aはダストボックスの容量、Bは第一送風機の作動流量である、ことを特徴とする請求項
5に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法。
【請求項8】
前記方法は、
前記理想的なクリーンアップ時間長よりも大きくなる前記第一送風機の除塵作業時間長を設定することと、
前記理想的なクリーンアップ時間長のN(Nは正の整数)倍となる前記除塵作業時間長を前記ダストボックスのクリーンアップ時間長閾値とすることとを更に含む、ことを特徴とする請求項
7に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法。
【請求項9】
前記第一送風機と前記ダストボックスとが風路を介して接続され、前記風路内には、第一送風機の作動流量を検出するための流量センサが設けられている、ことを特徴とする請求項
8に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法。
【請求項10】
前記クリーンアップ時間長閾値は、固定塵吸引時間である、ことを特徴とする請求項
1に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0066】
第七局面において、コンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記記憶媒体にプログラムが記憶されており、前記プログラムは、プロセッサによって実行される時に、上記に記載の掃除ロボットのダストボックスクリーニング制御方法を実現するために使用される、コンピュータ読取可能な記憶媒体を提供している。
【国際調査報告】