(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-21
(54)【発明の名称】可溶性アルカリホスファターゼ構築物及び可溶性アルカリホスファターゼ構築物をコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクター
(51)【国際特許分類】
C12N 15/62 20060101AFI20230913BHJP
C07K 19/00 20060101ALI20230913BHJP
C12N 15/867 20060101ALI20230913BHJP
C12N 5/10 20060101ALI20230913BHJP
C12N 15/864 20060101ALI20230913BHJP
C12N 7/01 20060101ALI20230913BHJP
A61P 19/08 20060101ALI20230913BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20230913BHJP
A61K 48/00 20060101ALI20230913BHJP
A61K 38/16 20060101ALI20230913BHJP
A61K 35/12 20150101ALI20230913BHJP
A61K 39/395 20060101ALI20230913BHJP
C12N 15/55 20060101ALN20230913BHJP
C12N 9/16 20060101ALN20230913BHJP
【FI】
C12N15/62 Z
C07K19/00 ZNA
C12N15/867 Z
C12N5/10
C12N15/864 100Z
C12N7/01
A61P19/08
A61P43/00 111
A61K48/00
A61K38/16
A61K35/12
A61K39/395 D
C12N15/55
C12N9/16 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023514458
(86)(22)【出願日】2021-09-02
(85)【翻訳文提出日】2023-04-24
(86)【国際出願番号】 US2021048943
(87)【国際公開番号】W WO2022051555
(87)【国際公開日】2022-03-10
(32)【優先日】2020-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515160758
【氏名又は名称】チェン アーヴィン エス.ワイ.
(71)【出願人】
【識別番号】523069739
【氏名又は名称】ランパート バイオサイエンス,インコーポレイテッド
(71)【出願人】
【識別番号】306000186
【氏名又は名称】ザ リージェンツ オブ ザ ユニヴァーシティー オブ カリフォルニア
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェン,アーヴィン エス.ワイ.
(72)【発明者】
【氏名】バートレット,ジェフリー エス.
(72)【発明者】
【氏名】ブレトン,ルイス ランダル
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,ミン
(72)【発明者】
【氏名】ズン,アンジー
【テーマコード(参考)】
4B065
4C084
4C085
4C087
4H045
【Fターム(参考)】
4B065AA90X
4B065AA90Y
4B065AA97X
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4B065AC14
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4C084AA02
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4C084BA23
4C084CA53
4C084MA23
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4C084MA37
4C084MA52
4C084MA65
4C084MA66
4C084NA14
4C084ZA961
4C084ZA962
4C084ZC021
4C084ZC022
4C085AA13
4C085BB42
4C085CC22
4C085DD62
4C085EE01
4C087AA01
4C087AA02
4C087BB65
4C087CA12
4C087NA14
4C087ZA96
4C087ZC02
4H045AA10
4H045AA30
4H045BA41
4H045CA40
4H045DA75
4H045DA89
4H045EA20
4H045FA74
(57)【要約】
本開示は、アルカリホスファターゼ及び骨標的化部分を含むポリペプチドなどのポリペプチドに関する。また、ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、レンチウイルス発現ベクターなどの発現ベクターも開示される。また、開示されたポリペプチド又は開示されたポリペプチドのうちのいずれかを発現するように形質導入された宿主細胞を、低ホスファターゼ血症の治療を必要とする対象に投与することによって、低ホスファターゼ血症を治療するか、又は低ホスファターゼ血症の1つ以上の症状を治療するか、緩和するか、若しくは予防する方法も開示される。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(IA)を含むポリペプチドであって、
[A]
v-[B]-[C]
w-[R]
q-([D]
x-[E]
y)
z、 (IA)
式中、
Aが、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸配列を含み、
Bが、配列番号11に対して少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、
Cが、GPIアンカーをコードするアミノ酸配列を含み、
Rが、-(M
o(Fc)N
p)-であり、M及びNが、各々独立して、1~6個のアミノ酸を含み、Fcが、Fcドメインであり、o及びpが、各々独立して、0、1、又は2であり、
Dが、4~6個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含むか、又はF(G)
tFであり、各Fが、同じアミノ酸であり、Gが、3、4、又は5個のアミノ酸を有するアミノ酸配列であり、tが、2~5の範囲の整数であり、
Eが、1~8個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含み、
qが、0又は1であり、
vが、0又は1であり、
wが、0又は1であり、
xが、0又は1~6の範囲の整数であり、
yが、0又は1~16の範囲の整数であり、
zが、0又は1~6の範囲の整数であり、
ただし、式(IA)の前記ポリペプチドが、配列番号1の前記アミノ酸配列を含まないか、又は配列番号107のヌクレオチド配列によってコードされた前記アミノ酸配列を含まない、ポリペプチド。
【請求項2】
Bが、配列番号11に対して少なくとも99%の配列同一性を含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項3】
Bが、配列番号11を含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項4】
[A]
v-[B]-[C]
wが、配列番号10に対して少なくとも97%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項5】
[A]
v-[B]-[C]
wが、配列番号10を含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項6】
Aが、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項7】
Aが、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つを有するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項8】
Rが、配列番号9のものに対して少なくとも99%の同一性を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項9】
Rが、配列番号9を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項10】
o、p、及びqが、各々、1である、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項11】
Mが、2個のアミノ酸を含み、Nが、2個のアミノ酸を含み、M及びNが、異なる、請求項10に記載のポリペプチド。
【請求項12】
Mが、-L-K-である、請求項10又は11に記載のポリペプチド。
【請求項13】
Nが、-D-I-である、請求項10~12のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項14】
Eが、2~4個のアミノ酸を含む、請求項10~13のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項15】
Eが、3個のアミノ酸を含む、請求項10~13のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項16】
前記3個のアミノ酸のうちの少なくとも2個の連続するアミノ酸が、同じである、請求項15に記載のポリペプチド。
【請求項17】
Eが、-D-S-S-を含む、請求項10~13のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項18】
qが、0である、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項19】
qが、1である、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項20】
xが、0である、請求項19に記載のポリペプチド。
【請求項21】
zが、1である、請求項19又は20に記載のポリペプチド。
【請求項22】
yが、4~8の範囲である、請求項19~21のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項23】
yが、6である、請求項19~22のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項24】
[E]
yが、[-D-S-S-]
6である、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項25】
qが、0である、請求項24に記載のポリペプチド。
【請求項26】
xが、0である、請求項25に記載のポリペプチド。
【請求項27】
qが、1である、請求項24に記載のポリペプチド。
【請求項28】
xが、0である、請求項27に記載のポリペプチド。
【請求項29】
Fcが、配列番号130を含む、請求項27又は28に記載のポリペプチド。
【請求項30】
[D]
xが、[-G-G-G-G-S-]
2である、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項31】
[E]
yが、[D]
10である、請求項30に記載のポリペプチド。
【請求項32】
[E]
yが、[DSS]
6である、請求項30に記載のポリペプチド。
【請求項33】
[R]が、-[L-K]-Fc-[D-I]-であり、式中、Fcが、配列番号130に対して少なくとも99%の同一性を含む、請求項30~32のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項34】
前記ポリペプチドが、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を有する、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項35】
前記ポリペプチドが、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を有する、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項36】
前記ポリペプチドが、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つを有するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項37】
前記ポリペプチドが、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項38】
前記ポリペプチドが、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項39】
前記ポリペプチドが、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項40】
前記ポリペプチドが、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つを有するヌクレオチド配列によってコードされる、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項41】
前記ポリペプチドが、骨内のヒドロキシアパタイト結晶の形成を触媒によって可能にする能力がある、請求項1~40のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項42】
式(VB)を含むポリペプチドであって、
[A]-[B]-[R]
q-([E]
y) (VB)
式中、
Aが、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸配列を含み、
Bが、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸を含み、
Rが、-(M
o(Fc)N
p)-であり、M及びNが、各々独立して、1~6個のアミノ酸を含み、Fcが、Fcドメインであり、o及びpが、各々独立して、0、1、又は2であり、
qが、0又は1であり、
Eが、2~4個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含み、
yが、1~16の範囲の整数であり、
ただし、qが、1であり、[E]が、アスパラギン酸のみを含む場合、式(VB)の前記ポリペプチドが、10~16個の連続するアスパラギン酸残基を有するアミノ酸配列を含まない、ポリペプチド。
【請求項43】
yが、4~8の範囲の整数である、請求項42に記載のポリペプチド。
【請求項44】
yが、6である、請求項42に記載のポリペプチド。
【請求項45】
qが、0である、請求項42~44のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項46】
qが、1である、請求項42~44のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項47】
Mが、2個のアミノ酸を含み、Nが、2個のアミノ酸を含み、M及びNが、異なる、請求項46に記載のポリペプチド。
【請求項48】
Mが、-L-K-である、請求項47に記載のポリペプチド。
【請求項49】
Nが、-D-I-である、請求項47に記載のポリペプチド。
【請求項50】
Eが、2~4個のアミノ酸を含む、請求項42~44のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項51】
Eが、3個のアミノ酸を含む、請求項42~44のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項52】
前記3個のアミノ酸のうちの少なくとも2個の連続するアミノ酸が、同じである、請求項51に記載のポリペプチド。
【請求項53】
Eが、-D-S-S-を含む、請求項42~44のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項54】
Bが、配列番号11に対して少なくとも97%の配列同一性を含む、請求項42~44のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項55】
Bが、配列番号11に対して少なくとも99%の配列同一性を含む、請求項42~44のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項56】
Bが、配列番号11を含む、請求項42~44のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項57】
Aが、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項42~44のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項58】
Aが、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項42~44のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項59】
Aが、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つを有するアミノ酸配列を含む、請求項42~44のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項60】
Fcが、配列番号130のものに対して少なくとも99%の同一性を含む、請求項42~44のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項61】
Rが、配列番号9を含む、請求項42~44のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項62】
前記ポリペプチドが、配列番号5、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項42に記載のポリペプチド。
【請求項63】
前記ポリペプチドが、配列番号5、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項42に記載のポリペプチド。
【請求項64】
前記ポリペプチドが、配列番号5、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項42に記載のポリペプチド。
【請求項65】
前記ポリペプチドが、配列番号5、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項42に記載のポリペプチド。
【請求項66】
前記ポリペプチドが、配列番号5、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つを有するアミノ酸配列を含む、請求項42に記載のポリペプチド。
【請求項67】
前記ポリペプチドが、配列番号111、115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる、請求項42に記載のポリペプチド。
【請求項68】
前記ポリペプチドが、配列番号111、115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる、請求項42に記載のポリペプチド。
【請求項69】
前記ポリペプチドが、配列番号111、115、及び131のうちのいずれか1つを含むヌクレオチド配列によってコードされる、請求項42に記載のポリペプチド。
【請求項70】
前記ポリペプチドが、骨内のヒドロキシアパタイト結晶の形成を触媒によって可能にする能力がある、請求項42~69のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項71】
請求項1~70のいずれか一項に記載のポリペプチドをコードする核酸配列を含む、レンチウイルスベクター。
【請求項72】
前記ポリペプチドをコードする前記核酸配列が、プロモーターに作動可能に連結される、請求項71に記載のレンチウイルスベクター。
【請求項73】
前記プロモーターが、EF1A、MND、CD11b、CD68Lp、EF1a1、EFS、及びUbCからなる群から選択される、請求項71又は72に記載のレンチウイルスベクター。
【請求項74】
UCOEプロモーターエレメントを更に含む、請求項71又は72に記載のレンチウイルスベクター。
【請求項75】
インスレーターを更に含む、請求項71又は72に記載のレンチウイルスベクター。
【請求項76】
1つ以上の足場/マトリックス付着領域を更に含む、請求項71又は72に記載のレンチウイルスベクター。
【請求項77】
WPREエレメントを更に含む、請求項71又は72に記載のレンチウイルスベクター。
【請求項78】
前記レンチウイルスベクターが、WPREエレメントをコードするヌクレオチド配列を含まない、請求項71又は72に記載のレンチウイルスベクター。
【請求項79】
前記レンチウイルスベクターが、配列番号16~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む、請求項71に記載のレンチウイルスベクター。
【請求項80】
前記レンチウイルスベクターが、配列番号16~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む、請求項71に記載のレンチウイルスベクター。
【請求項81】
前記レンチウイルスベクターが、配列番号16~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む、請求項71に記載のレンチウイルスベクター。
【請求項82】
前記レンチウイルスベクターが、配列番号16~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む、請求項71に記載のレンチウイルスベクター。
【請求項83】
前記レンチウイルスベクターが、配列番号16~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つを有するヌクレオチド配列を含む、請求項71に記載のレンチウイルスベクター。
【請求項84】
第1の核酸配列に作動可能に連結された第1の発現制御配列を含み、前記第1の核酸配列が、請求項1~70のいずれか一項に記載のポリペプチドをコードする、発現ベクター。
【請求項85】
前記第1の発現制御配列が、EF1A、MND、CD11b、CD68Lp、EFS、及びUbCからなる群から選択される、請求項84に記載の発現ベクター。
【請求項86】
前記第1の発現制御配列が、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列を含む、請求項84に記載の発現ベクター。
【請求項87】
前記第1の発現制御配列が、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するヌクレオチド配列を含む、請求項84に記載の発現ベクター。
【請求項88】
前記第1の発現制御配列が、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つを有するヌクレオチド配列を含む、請求項84に記載の発現ベクター。
【請求項89】
請求項71~83のいずれか一項に記載のレンチウイルスベクター、又は請求項84~88のいずれか一項に記載の発現ベクターで形質導入された、宿主細胞の集団。
【請求項90】
前記宿主細胞が、自己由来である、請求項89に記載の宿主細胞の集団。
【請求項91】
前記宿主細胞が、同種異系である、請求項89に記載のホース細胞の集団。
【請求項92】
宿主細胞の集団を形質導入する方法であって、宿主細胞の集団を得ることと、前記得られた宿主細胞の集団を、追加の実施形態71~83のいずれか1つに記載のレンチウイルスベクター、又は請求項84~88のいずれか一項に記載の発現ベクターと接触させることと、を含む、方法。
【請求項93】
前記形質導入が、エクスビボ又はインビボで生じる、請求項92に記載の方法。
【請求項94】
請求項89~91のいずれか一項に記載の形質導入された宿主細胞、及び薬学的に許容される賦形剤又は担体を含む、医薬組成物。
【請求項95】
請求項1~70のいずれか一項に記載のポリペプチド、及び薬学的に許容される賦形剤又は担体を含む、医薬組成物。
【請求項96】
請求項71~83のいずれか一項に記載のレンチウイルスベクター、又は請求項84~88のいずれか一項に記載の発現ベクター、及び薬学的に許容される賦形剤若しくは担体を含む、医薬組成物。
【請求項97】
哺乳動物対象を治療する方法であって、治療有効量の、請求項89~91のいずれか一項に記載の形質導入された宿主細胞、又は請求項94~96のいずれか一項に記載の医薬組成物を、その治療を必要とする前記哺乳動物対象に投与することを含む、方法。
【請求項98】
哺乳動物において低ホスファターゼ血症を治療する方法であって、治療有効量の、請求項89~91のいずれか一項に記載の形質導入された宿主細胞、又は請求項94~96のいずれか一項に記載の医薬組成物を、その治療を必要とする前記哺乳動物対象に投与することを含む、方法。
【請求項99】
哺乳動物において低ホスファターゼ血症の症状を治療するか、緩和するか、又は予防する方法であって、治療有効量の、請求項89~91のいずれか一項に記載の形質導入された宿主細胞、又は請求項94~96のいずれか一項に記載の医薬組成物を、その治療を必要とする前記哺乳動物対象に投与することを含む、方法。
【請求項100】
機能性アルカリホスファターゼの欠如又は不十分な量を特徴とする骨欠損に関連する状態又は疾患を治療する方法であって、治療有効量の、請求項89~91のいずれか一項に記載の形質導入された宿主細胞、又は請求項94~96のいずれか一項に記載の医薬組成物を、その治療を必要とする前記哺乳動物対象に投与することを含む、方法。
【請求項101】
式(IB)を含むポリペプチドであって、
[A]
v-[B]-[C]
w-[R]
q-([D]
x-[E]
y)
z、 (IB)
式中、
Aが、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸配列を含み、
Bが、配列番号11に対して少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、
Cが、GPIアンカーをコードするアミノ酸配列を含み、
Rが、-(M
o(Fc)N
p)-であり、M及びNが、各々独立して、1~6個のアミノ酸を含み、Fcが、Fcドメインであり、o及びpが、各々独立して、0、1、又は2であり、
Dが、4~6個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含むか、又はF(G)
tFであり、各Fが、同じアミノ酸であり、Gが、3、4、又は5個のアミノ酸を有するアミノ酸配列であり、tが、2~5の範囲の整数であり、
Eが、1~8個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含み、
qが、0又は1であり、
vが、0又は1であり、
wが、0又は1であり、
xが、0又は1~6の範囲の整数であり、
yが、0又は1~16の範囲の整数であり、
zが、0又は1~6の範囲の整数であり、
ただし、vが、1であり、wが、0であり、qが、1であり、oが、1であり、pが、1であり、Nが、ジアミノ酸-D-I-であり、Mが、ジアミノ酸-L-K-であり、[B]が、配列番号11を含み、Fcが、配列番号130を含み、xが、0である場合、[E]
yが、10~16個の連続するアスパラギン酸残基を有するアミノ酸配列ではない、ポリペプチド。
【請求項102】
Eが、2~4個のアミノ酸を含む、請求項101に記載のポリペプチド。
【請求項103】
Eが、3個のアミノ酸を含む、請求項101又は102に記載のポリペプチド。
【請求項104】
前記3個のアミノ酸のうちの少なくとも2個の連続するアミノ酸が、同じである、請求項103に記載のポリペプチド。
【請求項105】
Eが、-D-S-S-を含む、請求項101に記載のポリペプチド。
【請求項106】
qが、0である、請求項105に記載のポリペプチド。
【請求項107】
qが、1である、請求項105に記載のポリペプチド。
【請求項108】
xが、0である、請求項106又は107に記載のポリペプチド。
【請求項109】
zが、1である、請求項108に記載のポリペプチド。
【請求項110】
yが、4~8の範囲である、請求項105に記載のポリペプチド。
【請求項111】
yが、6である、請求項105に記載のポリペプチド。
【請求項112】
xが、0であり、[E]
yが、[-D-S-S-]
6である、請求項101に記載のポリペプチド。
【請求項113】
qが、1であり、Rが、配列番号9を含む、請求項112に記載のポリペプチド。
【請求項114】
qが、0であり、[E]
yが、[-D-S-S-]
6である、請求項113に記載のポリペプチド。
【請求項115】
qが、1である、請求項101に記載のポリペプチド。
【請求項116】
[R]が、-[L-K]-Fc-[D-I]-であり、式中、Fcが、配列番号130に対して少なくとも99%の同一性を含む、請求項115に記載のポリペプチド。
【請求項117】
[R]が、配列番号9を含む、請求項115に記載のポリペプチド。
【請求項118】
[D]
xが、[-G-G-G-G-S-]
2である、請求項101に記載のポリペプチド。
【請求項119】
[E]
yが、[D]
10である、請求項118に記載のポリペプチド。
【請求項120】
[E]
yが、[DSS]
6である、請求項118に記載のポリペプチド。
【請求項121】
[R]が、-[L-K]-Fc-[D-I]-であり、式中、Fcが、配列番号130に対して少なくとも99%の同一性を含む、請求項118~120のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項122】
2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の同一性を有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、発現ベクター。
【請求項123】
前記ポリペプチドが、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有する、請求項122に記載の発現ベクター。
【請求項124】
前記ポリペプチドが、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有する、請求項122に記載の発現ベクター。
【請求項125】
前記ポリペプチドが、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有する、請求項122に記載の発現ベクター。
【請求項126】
前記発現ベクターが、レトロウイルスベクターである、請求項122~125のいずれか一項に記載の発現ベクター。
【請求項127】
前記レトロウイルスベクターが、レンチウイルスベクターである、請求項126に記載の発現ベクター。
【請求項128】
前記発現ベクターが、AAVベクターである、請求項122~125のいずれか一項に記載の発現ベクター。
【請求項129】
前記ヌクレオチド配列が、プロモーターに作動可能に連結される、請求項122~125のいずれか一項に記載の発現ベクター。
【請求項130】
前記プロモーターが、EF1A、MND、CD11b、CD68Lp、EFS、及びUbCからなる群から選択される、請求項129に記載の発現ベクター。
【請求項131】
配列番号111、115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の同一性を含む、単離されたヌクレオチド配列。
【請求項132】
前記単離されたヌクレオチド配列が、配列番号111、115、及び131のものに対して少なくとも95%の同一性を含む、請求項131に記載の単離されたヌクレオチド配列。
【請求項133】
前記単離されたヌクレオチド配列が、配列番号111、115、及び131のものに対して少なくとも97%の同一性を含む、請求項131に記載の単離されたヌクレオチド配列。
【請求項134】
前記単離されたヌクレオチド配列が、配列番号111、115、及び131のものに対して少なくとも99%の同一性を含む、請求項131に記載の単離されたヌクレオチド配列。
【請求項135】
前記単離されたヌクレオチド配列が、配列番号111、115、及び131を含む、請求項131に記載の単離されたヌクレオチド配列。
【請求項136】
少なくとも第1及び第2のヌクレオチド配列を含む、単離されたヌクレオチド配列であって、前記第1のヌクレオチド配列が、配列番号115のものに対して少なくとも90%の同一性を有し、前記第2のヌクレオチド配列が、シグナルペプチドをコードする、単離されたヌクレオチド配列。
【請求項137】
前記第1のヌクレオチド配列が、配列番号115のものに対して少なくとも95%の同一性を含む、請求項136に記載の単離されたヌクレオチド配列。
【請求項138】
前記第1のヌクレオチド配列が、配列番号115のものに対して少なくとも97%の同一性を含む、請求項136に記載の単離されたヌクレオチド配列。
【請求項139】
前記第1のヌクレオチド配列が、配列番号115のものに対して少なくとも99%の同一性を含む、請求項136に記載の単離されたヌクレオチド配列。
【請求項140】
前記第1のヌクレオチド配列が、配列番号115を含む、請求項136に記載の単離されたヌクレオチド配列。
【請求項141】
前記シグナルペプチドが、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項136~140のいずれか一項に記載の単離されたヌクレオチド配列。
【請求項142】
前記シグナルペプチドが、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つを有するアミノ酸配列を含む、請求項136~140のいずれか一項に記載の単離されたヌクレオチド配列。
【請求項143】
請求項131~142のいずれか一項に記載のヌクレオチド配列を含む、レンチウイルスベクター。
【請求項144】
前記ヌクレオチド配列が、プロモーターに作動可能に連結される、請求項143に記載のレンチウイルスベクター。
【請求項145】
前記プロモーターが、EF1A、MND、CD11b、CD68Lp、EF1a1、EFS、及びUbCからなる群から選択される、請求項144に記載のレンチウイルスベクター。
【請求項146】
請求項143~145のいずれか一項に記載のレンチウイルスベクターで形質導入された、宿主細胞。
【請求項147】
配列番号75に対して少なくとも90%の同一性を有する、アミノ酸配列。
【請求項148】
前記アミノ酸配列が、配列番号75に対して少なくとも95%の同一性を有する、請求項147に記載のアミノ酸配列。
【請求項149】
少なくとも第1及び第2の部分を含むポリペプチドであって、前記第1の部分が、配列番号4~8及び44~54のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、前記第2の部分が、Fcドメインをコードするアミノ酸配列を含む、ポリペプチド。
【請求項150】
前記Fcドメインをコードする前記アミノ酸配列が、配列番号130に対して少なくとも98%の同一性を含む、請求項149に記載のポリペプチド。
【請求項151】
前記Fcドメインをコードする前記アミノ酸配列が、配列番号4~8及び44~54のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を含む、請求項149又は150に記載のポリペプチド。
【請求項152】
前記第1の部分の前記アミノ酸配列が、配列番号4~8及び44~54のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を含む、請求項149又は150に記載のポリペプチド。
【請求項153】
前記第1の部分の前記アミノ酸配列が、配列番号4~8及び44~54のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を含み、前記Fcドメインをコードする前記アミノ酸配列が、配列番号130に対して少なくとも99%の同一性を含む、請求項149に記載のポリペプチド。
【請求項154】
配列番号72に対して少なくとも95%の同一性を含む、単離されたヌクレオチド配列。
【請求項155】
前記単離されたヌクレオチド配列が、配列番号72に対して少なくとも97%の同一性を含む、請求項154に記載の単離されたヌクレオチド配列。
【請求項156】
前記単離されたヌクレオチド配列が、配列番号72に対して少なくとも99%の同一性を含む、請求項154に記載の単離されたヌクレオチド配列。
【請求項157】
配列番号72を含む、単離されたヌクレオチド配列。
【請求項158】
骨標的化部分に結合したアルカリホスファターゼを含む、ポリペプチドであって、前記骨標的化部分のヌクレオチド配列が、配列番号72に対して少なくとも95%の同一性を有する、ポリペプチド。
【請求項159】
前記骨標的化部分の前記ヌクレオチド配列が、配列番号72に対して少なくとも97%の同一性を有する、請求項158に記載のポリペプチド。
【請求項160】
前記アルカリホスファターゼが、配列番号11に対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項158又は159に記載のポリペプチド。
【請求項161】
前記アルカリホスファターゼが、配列番号11を有するアミノ酸配列を含む、請求項158又は159に記載のポリペプチド。
【請求項162】
前記アルカリホスファターゼが、ペプチドリンカーを介して前記骨標的化部分に結合される、請求項158又は159に記載のポリペプチド。
【請求項163】
前記ペプチドリンカーが、(GGGGS)
nを含み、式中、nが、1~10の範囲である、請求項162に記載のポリペプチド。
【請求項164】
前記ポリペプチドが、Fcドメインを更に含む、請求項158又は159に記載のポリペプチド。
【請求項165】
請求項158~164のいずれか一項に記載のポリペプチドをコードする第1のヌクレオチド配列を含む、レンチウイルスベクターであって、前記第1のヌクレオチドが、プロモーターに作動可能に連結される、レンチウイルスベクター。
【請求項166】
前記プロモーターが、EF1A、MND、CD11b、CD68Lp、EF1a1、EFS、及びUbCからなる群から選択される、請求項165に記載のレンチウイルスベクター。
【請求項167】
請求項165又は166に記載のレンチウイルスベクターで形質導入された、宿主細胞。
【請求項168】
請求項159~164のいずれか一項に記載のポリペプチド又は前記宿主細胞請求項167を含む、医薬組成物。
【請求項169】
哺乳動物において低ホスファターゼ血症を治療する方法であって、治療有効量の、請求項167に記載の形質導入された宿主細胞又は請求項168に記載の医薬組成物を、その治療を必要とする前記哺乳動物対象に投与することを含む、方法。
【請求項170】
哺乳動物において低ホスファターゼ血症の症状を治療するか、緩和するか、又は予防する方法であって、治療有効量の、請求項167に記載の形質導入された宿主細胞又は請求項168に記載の医薬組成物を、その治療を必要とする前記哺乳動物対象に投与することを含む、方法。
【請求項171】
式(I)を含むポリペプチドであって、
[A]
v-[B]-[C]
w-[R]
q-([D]
x-[E]
y)
z、 (I)
式中、
Aが、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸配列を含み、
Bが、配列番号11に対して少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、
Cが、GPIアンカーをコードするアミノ酸配列を含み、
Rが、-(M
o(Fc)N
p)-であり、M及びNが、各々独立して、1~6個のアミノ酸を含み、Fcが、Fcドメインであり、o及びpが、各々独立して、0、1、又は2であり、
Dが、4~6個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含むか、又はF(G)
tFであり、各Fが、同じアミノ酸であり、Gが、3、4、又は5個のアミノ酸を有するアミノ酸配列であり、tが、2~5の範囲の整数であり、
Eが、1~8個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含み、
qが、0又は1であり、
vが、0又は1であり、
wが、0又は1であり、
xが、0又は1~6の範囲の整数であり、
yが、0又は1~16の範囲の整数であり、
zが、0又は1~6の範囲の整数である、ポリペプチド。
【請求項172】
qが、0である、請求項171に記載のポリペプチド。
【請求項173】
Bが、配列番号11に対して少なくとも99%の配列同一性を含む、請求項172に記載のポリペプチド。
【請求項174】
Bが、配列番号11を含む、請求項172に記載のポリペプチド。
【請求項175】
[A]
v-[B]-[C]
wが、配列番号10を含む、請求項172に記載のポリペプチド。
【請求項176】
Aが、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つを有するアミノ酸配列を含む、請求項172に記載のポリペプチド。
【請求項177】
Rが、配列番号9のものに対して少なくとも97%の同一性を含む、請求項171に記載のポリペプチド。
【請求項178】
Rが、配列番号9のものに対して少なくとも99%の同一性を含む、請求項171に記載のポリペプチド。
【請求項179】
Rが、配列番号9を含む、請求項171に記載のポリペプチド。
【請求項180】
o、p、及びqが、各々、1である、請求項171に記載のポリペプチド。
【請求項181】
Mが、2個のアミノ酸を含み、Nが、2個のアミノ酸を含み、M及びNが、異なる、請求項180に記載のポリペプチド。
【請求項182】
Mが、-L-K-である、請求項180に記載のポリペプチド。
【請求項183】
Nが、-D-I-である、請求項180に記載のポリペプチド。
【請求項184】
Eが、2~4個のアミノ酸を含む、請求項180に記載のポリペプチド。
【請求項185】
Eが、3個のアミノ酸を含む、請求項180に記載のポリペプチド。
【請求項186】
前記3個のアミノ酸のうちの少なくとも2個の連続するアミノ酸が、同じである、請求項185に記載のポリペプチド。
【請求項187】
Eが、-D-S-S-を含む、請求項171に記載のポリペプチド。
【請求項188】
qが、0である、請求項187に記載のポリペプチド。
【請求項189】
xが、0である、請求項188に記載のポリペプチド。
【請求項190】
qが、1である、請求項187に記載のポリペプチド。
【請求項191】
xが、0である、請求項190に記載のポリペプチド。
【請求項192】
zが、1である、請求項187~191のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項193】
yが、4~8の範囲である、請求項187~191のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項194】
yが、6である、請求項187~191のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項195】
[E]
yが、[-D-S-S-]
6である、請求項171に記載のポリペプチド。
【請求項196】
[D]
xが、[-G-G-G-G-S-]
2である、請求項171に記載のポリペプチド。
【請求項197】
[E]
yが、[D]
10である、請求項196に記載のポリペプチド。
【請求項198】
[E]
yが、[DSS]
6である、請求項196に記載のポリペプチド。
【請求項199】
請求項171~198のいずれか一項に記載のポリペプチドをコードする第1のヌクレオチド配列、及び前記第1のヌクレオチド配列に作動可能に連結されたプロモーターを含む、レンチウイルスベクター。
【請求項200】
前記プロモーターが、EF1A、MND、CD11b、CD68Lp、EF1a1、EFS、及びUbCからなる群から選択される、請求項199に記載のレンチウイルスベクター。
【請求項201】
前記プロモーターが、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有する、請求項199に記載のレンチウイルスベクター。
【請求項202】
前記プロモーターが、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有する、請求項199に記載のレンチウイルスベクター。
【請求項203】
前記プロモーターが、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有する、請求項199に記載のレンチウイルスベクター。
【請求項204】
前記プロモーターが、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有する、請求項199に記載のレンチウイルスベクター。
【請求項205】
前記プロモーターが、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有する、請求項199に記載のレンチウイルスベクター。
【請求項206】
前記プロモーターが、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つを含む、請求項199に記載のレンチウイルスベクター。
【請求項207】
UCOEプロモーターエレメントを更に含む、請求項199~206のいずれか一項に記載のレンチウイルスベクター。
【請求項208】
インスレーターを更に含む、請求項199~206のいずれか一項に記載のレンチウイルスベクター。
【請求項209】
1つ以上の足場/マトリックス付着領域を更に含む、請求項199~206のいずれか一項に記載のレンチウイルスベクター。
【請求項210】
WPREエレメントを更に含む、請求項199~206のいずれか一項に記載のレンチウイルスベクター。
【請求項211】
配列番号11に対して少なくとも98%の同一性を有するアミノ酸配列を含む第1の部分と、Fcドメインをコードするアミノ酸配列を含む第2の部分と、骨標的化部分を含む第3の部分と、を含む、ポリペプチドであって、前記骨標的化部分のヌクレオチド配列が、配列番号72に対して少なくとも95%の同一性を有する、ポリペプチド。
【請求項212】
前記Fcドメインをコードする前記アミノ酸配列が、配列番号130に対して少なくとも98%の同一性を含む、請求項211に記載のポリペプチド。
【請求項213】
前記骨標的化部分の前記ヌクレオチド配列が、配列番号72に対して少なくとも97%の同一性を有する、請求項211に記載のポリペプチド。
【請求項214】
前記骨標的化部分の前記ヌクレオチド配列が、配列番号72に対して少なくとも98%の同一性を有する、請求項211に記載のポリペプチド。
【請求項215】
前記骨標的化部分の前記ヌクレオチド配列が、配列番号72に対して少なくとも99%の同一性を有する、請求項211に記載のポリペプチド。
【請求項216】
前記骨標的化部分の前記ヌクレオチド配列が、配列番号72を含む、請求項211に記載のポリペプチド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年9月3日に出願された米国仮特許出願第63/074,418号の出願日の利益を主張し、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、ポリペプチド、具体的には、骨組織を標的とするポリペプチドに関する。ポリペプチドをコードする1つ以上のヌクレオチド配列を含む、レンチウイルス発現ベクターなどの発現ベクターも開示される。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、低ホスファターゼ血症の治療を必要とする対象において、低ホスファターゼ血症を治療するか、又は低ホスファターゼ血症の1つ以上の症状を治療するか、緩和するか、若しくは予防するのに有用である。
【背景技術】
【0003】
石灰化及び骨化のレベルの異常は、乳児の全身性動脈石灰化(GACI)、特発性乳児動脈石灰化(IIAC)、弾性線維性仮性黄色腫(PXE)、後縦靱帯骨化症(OPLL)、内壁血管石灰化(MWVC)、常染色体劣性低リン血症性くる病2型(ARHR2)、末期状態腎疾患(ESRD)、慢性腎疾患-骨/ミネラル障害(CKD-MBD)、X連鎖性低リン血症(XLH)、加齢性骨減少症、石灰性尿毒症性細動脈症(CUA)及び低リン血症性くる病などの様々な疾患を引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
低ホスファターゼ血症(HPP)は、最も重症型の疾患では、100,000人の出生ごとに1人の発生率を伴う、稀な遺伝性骨格疾患である。この障害は、組織非特異的アルカリホスファターゼ(TNSALP)をコードする遺伝子における機能喪失変異から生じる。HPP患者は、歯の喪失又は骨軟化症(くる病)から子宮内の骨石灰化のほぼ完全な欠如まで、顕著な範囲の症状を呈する。HPPを有する多くの患者は、骨格変形、低身長、筋肉及び骨の痛み、運動障害、並びに歯の早期喪失の特徴を呈する。周産期発症又は小児発症HPPは、くる病性胸部奇形、ビタミンB6依存性発作、及び成長障害の存在によっても特徴付けられ得る。特に、生後6ヶ月未満でHPPを呈することは、呼吸不全のためにしばしば致命的であり、1歳での生存率は低い。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1の態様は、式(I)を含むポリペプチドであって、
[A]v-[B]-[C]w-[R]q-([D]x-[E]y)z、 (I)
式中、
Aが、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸配列を含み、
Bが、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸を含み、
Cが、GPIアンカーをコードするアミノ酸配列を含み、
Rが、-(Mo(Fc)Np)-であり、M及びNが、各々独立して、1~6個のアミノ酸を含み、Fcが、Fcドメインであり、o及びpが、各々独立して、0、1、又は2であり、
Dが、4~6個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含むか、又はF(G)tFであり、各Fが、同じアミノ酸であり、Gが、3、4、又は5個のアミノ酸を有するアミノ酸配列であり、tが、2~5の範囲の整数であり、
Eが、1~8個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含み、
qが、0又は1であり、
vが、0又は1であり、
wが、0又は1であり、
xが、0又は1~6の範囲の整数であり、
yが、0又は1~16の範囲の整数であり、
zが、0又は1~6の範囲の整数である、ポリペプチドである。
【0006】
いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、骨内などのヒドロキシアパタイト結晶の形成を触媒によって可能にする能力がある。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、無機ピロリン酸の切断を触媒することができる。
【0007】
いくつかの実施形態では、qは、ゼロである。いくつかの実施形態では、qは、ゼロであり、xは、1以上である。
【0008】
いくつかの実施形態では、Bは、配列番号11に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、Bは、配列番号11に対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、Bは、配列番号11のアミノ酸配列を含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、基[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10に対して少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、基[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10に対して少なくとも95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、基[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10に対して少なくとも96%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10に対して少なくとも97%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、基[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10に対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、基[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10に対して少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、基[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10を有するアミノ酸配列を含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、Aは、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、Aは、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つを有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0である。いくつかの実施形態では、zは、0である。いくつかの実施形態では、xは、0である。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号2のいずれか1つに対して少なくとも95%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号2を含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、Eは、最大でも2個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸を含む。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸を含み、yは、8~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸を含み、yは、8~12の範囲であり、vは、1であり、wは、0である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸を含み、yは、8~12の範囲であり、vは、0である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸を含み、yは、8~12の範囲であり、yは、10である。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号3に対して少なくとも95%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号3を含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、Dは、最大でも5個のアミノ酸を含む(例えば、Dは、本明細書に記載されるように、-G-G-G-G-S-であり得る)。いくつかの実施形態では、最大で5個のアミノ酸のうちの少なくとも3個の連続するアミノ酸は、同じである。いくつかの実施形態では、少なくとも3個の連続するアミノ酸は、各々、グリシンである。いくつかの実施形態では、少なくとも3個の連続するアミノ酸は、各々、グリシンであり、xは、1~3の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、少なくとも3個の連続するアミノ酸は、各々、グリシンであり、xは、2である。いくつかの実施形態では、少なくとも3個の連続するアミノ酸は、各々、グリシンであり、yは、4~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、少なくとも3個の連続するアミノ酸は、各々、グリシンであり、yは、5~7である。いくつかの実施形態では、yは、6である。
【0013】
いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、3個のアミノ酸のうちの少なくとも2個の連続するアミノ酸は、同じである。いくつかの実施形態では、3個のアミノ酸のうちの2個の連続するアミノ酸は、各々、セリンである。いくつかの実施形態では、Eは、-asp-ser-ser-を含む。いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、配列番号6に対して少なくとも95%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、配列番号6を含む。
【0014】
いくつかの実施形態では、Eは、1個又は2個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、Eは、単一のアスパラギン酸を含む。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、8~12である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10である。いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、配列番号4に対して少なくとも95%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、配列番号4に対して少なくとも97%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、配列番号4に対して少なくとも99%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、配列番号4を含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、Eは、2~8個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、Eは、2~6個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、Eは、2~4個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、基Eの3個のアミノ酸のうちの少なくとも2個の連続するアミノ酸は、同じである。いくつかの実施形態では、yは、4~8の範囲である。いくつかの実施形態では、yは、5~7の範囲である。いくつかの実施形態では、yは、6である。いくつかの実施形態では、Eは、-asp-ser-ser-を含む。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0である。
【0016】
いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、配列番号5に対して少なくとも80%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、配列番号5に対して少なくとも85%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、配列番号5に対して少なくとも90%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、配列番号5に対して少なくとも95%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、配列番号5に対して少なくとも96%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、配列番号5に対して少なくとも97%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、配列番号5に対して少なくとも98%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、配列番号5に対して少なくとも99%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、配列番号5を含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、配列番号44~54、68、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも80%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、配列番号44~54、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも85%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、配列番号44~54、68、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、配列番号44~54、68、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、配列番号44~54、68、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、配列番号配列番号44~54、68、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、配列番号44~54、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、配列番号配列番号44~54、68、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、配列番号配列番号44~54、68、105、及び116~125のうちのいずれか1つを含む。
【0018】
いくつかの実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸配列は、配列番号13に対して少なくとも95%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸配列は、配列番号14を有する。いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、配列番号8に対して少なくとも95%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、配列番号8に対して少なくとも97%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、配列番号8に対して少なくとも99%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号8を含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、1であり、GPIアンカーをコードするアミノ酸配列は、配列番号13に対して少なくとも95%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、1であり、GPIアンカーをコードするアミノ酸配列は、配列番号13に対して少なくとも97%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、1であり、GPIアンカーをコードするアミノ酸配列は、配列番号13に対して少なくとも99%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、1であり、GPIアンカーをコードするアミノ酸配列は、配列番号14を有する。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、1であり、式(I)のポリペプチドは、配列番号7に対して少なくとも95%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、1であり、式(I)のポリペプチドは、配列番号7を含む。
【0020】
本開示の第2の態様は、式(I)を有するポリペプチドをコードする核酸配列を含むレンチウイルスベクターであって、
[A]v-[B]-[C]w-[R]q-([D]x-[E]y)z、 (I)
式中、
Aが、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸配列を含み、
Bが、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸を含み、
Cが、GPIアンカーをコードするアミノ酸配列を含み、
Rが、-(Mo(Fc)Np)-であり、M及びNが、各々独立して、1~6個のアミノ酸を含み、Fcが、Fcドメインであり、o及びpが、各々独立して、0、1、又は2であり、
Dが、4~6個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含むか、又はF(G)tFであり、各Fが、同じアミノ酸であり、Gが、3、4、又は5個のアミノ酸を有するアミノ酸配列であり、tが、2~5の範囲の整数であり、
Eが、1~8個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含み、
qが、0又は1であり、
vが、0又は1であり、
wが、0又は1であり、
xが、0又は1~6の範囲の整数であり、
yが、0又は1~16の範囲の整数であり、
zが、0又は1~6の範囲の整数である、レンチウイルスベクターである。
【0021】
式(I)を有するポリペプチドの具体例は、本明細書に列挙され、本開示の第1の態様に関して上述されている。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号1のアミノ酸配列を含まないか、又は配列番号107のヌクレオチド配列によってコードされたアミノ酸配列を含まない。
【0022】
いくつかの実施形態では、ポリペプチドをコードする核酸配列は、プロモーターに作動可能に連結される。いくつかの実施形態では、プロモーターは、EF1A、MND、CD11b、CD68LPP、EF1a1、EFS、及びUbCからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、UCOEプロモーターエレメントを更に含む。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つを含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、インスレーターを更に含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、1つ以上のマトリックス付着領域を更に含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、WPREエレメントを更に含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、WPREエレメントを含まない。
【0023】
いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号16~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも80%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号16~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも85%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号16~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号16~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号16~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号16~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号16~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号16~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号16~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つを有するヌクレオチド配列を含む。
【0024】
本開示の第3の態様は、発現ベクターで形質導入された宿主細胞の集団であって、発現ベクターが、式(I)を有するポリペプチドをコードする核酸配列を含み、
[A]v-[B]-[C]w-[R]q-([D]x-[E]y)z、 (I)
式中、
Aが、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸配列を含み、
Bが、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸を含み、
Cが、GPIアンカーをコードするアミノ酸配列を含み、
Rが、-(Mo(Fc)Np)-であり、M及びNが、各々独立して、1~6個のアミノ酸を含み、Fcが、Fcドメインであり、o及びpが、各々独立して、0、1、又は2であり、
Dが、4~6個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含むか、又はF(G)tFであり、各Fが、同じアミノ酸であり、Gが、3、4、又は5個のアミノ酸を有するアミノ酸配列であり、tが、2~5の範囲の整数であり、
Eが、1~8個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含み、
qが、0又は1であり、
vが、0又は1であり、
wが、0又は1であり、
xが、0又は1~6の範囲の整数であり、
yが、0又は1~16の範囲の整数であり、
zが、0又は1~6の範囲の整数である、宿主細胞の集団である。
【0025】
式(I)を有するポリペプチドの具体例は、本明細書に列挙され、本開示の第1の態様に関して上述されている。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号1のアミノ酸配列を含まないか、又は配列番号107のヌクレオチド配列によってコードされたアミノ酸配列を含まない。
【0026】
いくつかの実施形態では、発現ベクターは、レトロウイルスベクターである。いくつかの実施形態では、発現ベクターは、レンチウイルスベクターである。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも80%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも85%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つを有するヌクレオチド配列を含む。
【0027】
いくつかの実施形態では、宿主細胞は、造血幹細胞である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、間葉系細胞である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、骨髄細胞である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、肝細胞である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、内皮細胞である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、エクスビボで形質導入される。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、インビボで形質導入される。
【0028】
いくつかの実施形態では、形質導入された宿主細胞は、式(I)を有するポリペプチドを発現する。いくつかの実施形態では、形質導入された宿主細胞は、その治療を必要とする哺乳動物対象に投与され得る。
【0029】
本開示の第4の態様は、宿主細胞の集団を形質導入する方法であって、宿主細胞の集団を得ることと、得られた宿主細胞の集団を、式(I)を有するポリペプチドをコードする核酸配列を含む発現ベクターと接触させることと、を含み、
[A]v-[B]-[C]w-[R]q-([D]x-[E]y)z、 (I)
式中、
Aが、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸配列を含み、
Bが、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸を含み、
Cが、GPIアンカーをコードするアミノ酸配列を含み、
Rが、-(Mo(Fc)Np)-であり、M及びNが、各々独立して、1~6個のアミノ酸を含み、Fcが、Fcドメインであり、o及びpが、各々独立して、0、1、又は2であり、
Dが、4~6個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含むか、又はF(G)tFであり、各Fが、同じアミノ酸であり、Gが、3、4、又は5個のアミノ酸を有するアミノ酸配列であり、tが、2~5の範囲の整数であり、
Eが、1~8個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含み、
qが、0又は1であり、
vが、0又は1であり、
wが、0又は1であり、
xが、0又は1~6の範囲の整数であり、
yが、0又は1~16の範囲の整数であり、
zが、0又は1~6の範囲の整数である、方法である。
【0030】
いくつかの実施形態では、形質導入は、エクスビボで生じる。
【0031】
いくつかの実施形態では、形質導入は、インビボで生じる。
【0032】
式(I)を有するポリペプチドの具体例は、本明細書に列挙され、本開示の第1の態様に関して上述されている。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号1のアミノ酸配列を含まないか、又は配列番号107のヌクレオチド配列によってコードされたアミノ酸配列を含まない。
【0033】
いくつかの実施形態では、発現ベクターは、レトロウイルスベクターである。いくつかの実施形態では、発現ベクターは、レンチウイルスベクターである。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも80%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも85%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つを有するヌクレオチド配列を含む。
【0034】
本開示の第5の態様は、修飾された宿主細胞の集団を含む医薬組成物であって、修飾された宿主細胞の集団が、式(I)を有するポリペプチドを発現し、
[A]v-[B]-[C]w-[R]q-([D]x-[E]y)z、 (I)
式中、
Aが、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸配列を含み、
Bが、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸を含み、
Cが、GPIアンカーをコードするアミノ酸配列を含み、
Rが、-(Mo(Fc)Np)-であり、M及びNが、各々独立して、1~6個のアミノ酸を含み、Fcが、Fcドメインであり、o及びpが、各々独立して、0、1、又は2であり、
Dが、4~6個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含むか、又はF(G)tFであり、各Fが、同じアミノ酸であり、Gが、3、4、又は5個のアミノ酸を有するアミノ酸配列であり、tが、2~5の範囲の整数であり、
Eが、1~8個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含み、
qが、0又は1であり、
vが、0又は1であり、
wが、0又は1であり、
xが、0又は1~6の範囲の整数であり、
yが、0又は1~16の範囲の整数であり、
zが、0又は1~6の範囲の整数である、医薬組成物である。
【0035】
式(I)を有するポリペプチドの具体例は、本明細書に列挙され、本開示の第1の態様に関して上述されている。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号1のアミノ酸配列を含まないか、又は配列番号107のヌクレオチド配列によってコードされたアミノ酸配列を含まない。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、エクスビボで形質導入される。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、インビボで形質導入される。
【0036】
本開示の第6の態様は、哺乳動物対象を治療する方法であって、薬学的に有効な量の修飾された宿主細胞の集団を、哺乳動物対象に投与することを含み、修飾された宿主細胞の集団が、式(I)を有するポリペプチドを発現し、
[A]v-[B]-[C]w-[R]q-([D]x-[E]y)z、 (I)
式中、
Aが、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸配列を含み、
Bが、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸を含み、
Cが、GPIアンカーをコードするアミノ酸配列を含み、
Rが、-(Mo(Fc)Np)-であり、M及びNが、各々独立して、1~6個のアミノ酸を含み、Fcが、Fcドメインであり、o及びpが、各々独立して、0、1、又は2であり、
Dが、4~6個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含むか、又はF(G)tFであり、各Fが、同じアミノ酸であり、Gが、3、4、又は5個のアミノ酸を有するアミノ酸配列であり、tが、2~5の範囲の整数であり、
Eが、1~8個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含み、
qが、0又は1であり、
vが、0又は1であり、
wが、0又は1であり、
xが、0又は1~6の範囲の整数であり、
yが、0又は1~16の範囲の整数であり、
zが、0又は1~6の範囲の整数である、方法である。
【0037】
式(I)を有するポリペプチドの具体例は、本明細書に列挙され、本開示の第1の態様に関して上述されている。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号1のアミノ酸配列を含まないか、又は配列番号107のヌクレオチド配列によってコードされたアミノ酸配列を含まない。
【0038】
いくつかの実施形態では、哺乳動物対象は、配列番号1を有するアミノ酸配列を有するポリペプチドで以前に治療されたか、治療されることになるか、又は同時に治療されている。
【0039】
いくつかの実施形態では、qは、0である。いくつかの実施形態では、qは、0であり、Eは、2~4個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、qは、0であり、Eは、3個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、qは、0であり、Eは、-D-S-S-を含む。いくつかの実施形態では、qは、0であり、Eは、-D-S-S-を含み、xは、0である。
【0040】
いくつかの実施形態では、qは、1である。いくつかの実施形態では、qは、1であり、Eは、2~4個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、qは、1であり、Eは、3個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、qは、1であり、Eは、-D-S-S-を含む。いくつかの実施形態では、qは、1であり、Eは、-D-S-S-を含み、xは、0である。
【0041】
いくつかの実施形態では、qは、0である。いくつかの実施形態では、qは、0であり、[D]xは、[-G-G-G-G-S-]2である。いくつかの実施形態では、qは、0であり、[D]xは、[-G-G-G-G-S-]2であり、[E]yは、[D]10である。いくつかの実施形態では、qは、0であり、[D]xは、[-G-G-G-G-S-]2であり、[E]yは、[D]6である。
【0042】
いくつかの実施形態では、qは、1である。いくつかの実施形態では、qは、1であり、[D]xは、[-G-G-G-G-S-]2である。いくつかの実施形態では、qは、1であり、[D]xは、[-G-G-G-G-S-]2であり、[E]yは、[D]10である。いくつかの実施形態では、qは、1であり、[D]xは、[-G-G-G-G-S-]2であり、[E]yは、[D]6である。
【0043】
本開示の第7の態様は、式(IA)を含むポリペプチドであって、
[A]v-[B]-[C]w-[R]q-([D]x-[E]y)z、 (IA)
式中、
Aが、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸配列を含み、
Bが、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸を含み、
Cが、GPIアンカーをコードするアミノ酸配列を含み、
Rが、-(Mo(Fc)Np)-であり、M及びNが、各々独立して、1~6個のアミノ酸を含み、Fcが、Fcドメインであり、o及びpが、各々独立して、0、1、又は2であり、
Dが、4~6個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含むか、又はF(G)tFであり、各Fが、同じアミノ酸であり、Gが、3、4、又は5個のアミノ酸を有するアミノ酸配列であり、tが、2~5の範囲の整数であり、
Eが、1~8個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含み、
qが、0又は1であり、
vが、0又は1であり、
wが、0又は1であり、
xが、0又は1~6の範囲の整数であり、
yが、0又は1~16の範囲の整数であり、
zが、0又は1~6の範囲の整数であり、
ただし、式(IA)のポリペプチドが、配列番号1のアミノ酸配列を有しないか、又は配列番号107のヌクレオチド配列によってコードされたアミノ酸配列を含まない、ポリペプチドである。
【0044】
いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、骨内などのヒドロキシアパタイト結晶の形成を触媒によって可能にする能力がある。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、無機ピロリン酸の切断を触媒することができる。
【0045】
いくつかの実施形態では、Bは、配列番号11に対して少なくとも99%の配列同一性を含む。いくつかの実施形態では、Bは、配列番号11を含む。
【0046】
いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10に対して少なくとも97%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10を含む。
【0047】
いくつかの実施形態では、Aは、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、Aは、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つを有するアミノ酸配列を含む。
【0048】
いくつかの実施形態では、Rは、配列番号9のものに対して少なくとも99%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、Rは、配列番号9を含む。
【0049】
いくつかの実施形態では、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、2個のアミノ酸を含み、Nは、2個のアミノ酸を含み、M及びNは、異なる。いくつかの実施形態では、Mは、-L-K-である。いくつかの実施形態では、Nは、-D-I-である。いくつかの実施形態では、Eは、2~4個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、3個のアミノ酸のうちの少なくとも2個の連続するアミノ酸は、同じである。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-を含む。
【0050】
いくつかの実施形態では、qは、0である。
【0051】
いくつかの実施形態では、qは、1である。いくつかの実施形態では、xは、0である。いくつかの実施形態では、zは、1である。いくつかの実施形態では、yは、4~8の範囲である。いくつかの実施形態では、yは、6である。
【0052】
いくつかの実施形態では、[E]yは、[-D-S-S-]6である。
【0053】
いくつかの実施形態では、[E]yは、[-D-S-S-]6であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、[E]yは、[-D-S-S-]6であり、qは、0であり、xは、0である。
【0054】
いくつかの実施形態では、[E]yは、[-D-S-S-]6であり、qは、1である。いくつかの実施形態では、[E]yは、[-D-S-S-]6であり、qは、1であり、xは、0である。いくつかの実施形態では、[E]yは、[-D-S-S-]6であり、qは、1であり、Fcは、配列番号130に対して少なくとも97%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、[E]yは、[-D-S-S-]6であり、qは、1であり、Fcは、配列番号130に対して少なくとも99%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、[E]yは、[-D-S-S-]6であり、qは、1であり、Fcは、配列番号130を含む。
【0055】
いくつかの実施形態では、qは、1であり、Rは、配列番号9に対して少なくとも97%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、qは、1であり、Rは、配列番号9に対して少なくとも99%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、qは、1であり、Rは、配列番号9を含む。
【0056】
いくつかの実施形態では、[D]xは、[-G-G-G-G-S-]2である。いくつかの実施形態では、[E]yは、[D]10である。いくつかの実施形態では、[E]yは、[D]6である。いくつかの実施形態では、[R]は、-[L-K]-Fc-[D-I]-であり、Fcは、配列番号130に対して少なくとも97%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、[R]は、-[L-K]-Fc-[D-I]-であり、Fcは、配列番号130に対して少なくとも98%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、[R]は、-[L-K]-Fc-[D-I]-であり、Fcは、配列番号130に対して少なくとも99%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、Rは、配列番号9を含む。
【0057】
いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つを有するアミノ酸配列を含む。
【0058】
いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つを有するヌクレオチド配列によってコードされる。
【0059】
本開示の第8の態様は、式(IA)を有するポリペプチド(本明細書に記載の式(IA)を有するポリペプチドのいずれかなど)をコードするヌクレオチド配列を含む、レンチウイルスベクターである。いくつかの実施形態では、式(IA)を有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列は、プロモーターに作動可能に連結される。いくつかの実施形態では、プロモーターは、EF1A、MND、CD11b、CD68LP、EF1a1、EFS、及びUbCから選択される。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つを含む。
【0060】
いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、UCOEプロモーターエレメントを更に含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、インスレーターを更に含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、1つ以上の足場/マトリックス付着領域を更に含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、WPREエレメントを更に含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、WPREエレメントをコードするヌクレオチド配列を含まない。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号16~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号16~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号16~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号16~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号16~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号16~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つを有するヌクレオチド配列を含む。
【0061】
本開示の第9の態様は、式(IA)を有するポリペプチドをコードする発現ベクター、例えば、レトロウイルスベクター、レンチウイルスベクターなどで形質導入された宿主細胞の集団である。いくつかの実施形態では、式(IA)を有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列は、プロモーターに作動可能に連結される。いくつかの実施形態では、形質導入された宿主細胞の集団は、式(IA)を有するポリペプチドを発現する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、EF1A、MND、CD11b、CD68Lp、EF1a1、EFS、及びUbCから選択される。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、UCOEプロモーターエレメントを更に含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、インスレーターを更に含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、1つ以上の足場/マトリックス付着領域を更に含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、WPREエレメントを更に含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、WPREエレメントをコードするヌクレオチド配列を含まない。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、自己由来である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、同種異系である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、エクスビボで形質導入される。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、インビボで形質導入される。
【0062】
本開示の第10の態様は、哺乳動物対象、例えば、ヒト対象を治療する方法であって、形質導入された宿主細胞の集団を、哺乳動物対象に投与することを含み、形質導入された宿主細胞の集団が、式(IA)を有するポリペプチドを発現する、方法である。式(IA)を有するポリペプチドの例は、本明細書に記載される。いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つを有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つを有するヌクレオチド配列によってコードされる。
【0063】
いくつかの実施形態では、宿主細胞は、自己由来である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、同種異系である。いくつかの実施形態では、哺乳動物対象は、配列番号1を有するアミノ酸配列を有するポリペプチドで以前に治療されたか、治療されることになるか、又は同時に治療されている。
【0064】
本開示の第11の態様は、哺乳動物対象において低ホスファターゼ血症を治療する方法であって、治療有効量の形質導入された宿主細胞の集団を哺乳動物対象に投与すること、式(IA)を有するポリペプチドを発現する形質導入された宿主細胞の集団を哺乳動物対象に投与することを含む、方法である。式(IA)を有するポリペプチドの例は、本明細書に記載される。いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つを有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つを有するヌクレオチド配列によってコードされる。
【0065】
いくつかの実施形態では、宿主細胞は、自己由来である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、同種異系である。いくつかの実施形態では、哺乳動物対象は、配列番号1を有するアミノ酸配列を有するポリペプチドで以前に治療されたか、治療されることになるか、又は同時に治療されている。
【0066】
本開示の第12の態様は、哺乳動物対象において低ホスファターゼ血症の症状を治療するか、緩和するか、又は予防する方法であって、治療有効量の形質導入された宿主細胞の集団を哺乳動物対象に投与すること、式(IA)を有するポリペプチドを発現する形質導入された宿主細胞の集団を哺乳動物対象に投与することを含む、方法である。式(IA)を有するポリペプチドの例は、本明細書に記載される。いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つを有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つを有するヌクレオチド配列によってコードされる。
【0067】
いくつかの実施形態では、宿主細胞は、自己由来である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、同種異系である。いくつかの実施形態では、哺乳動物対象は、配列番号1を有するアミノ酸配列を有するポリペプチドで以前に治療されたか、治療されることになるか、又は同時に治療されている。
【0068】
本開示の第13の態様は、式(VB)を含むポリペプチドであって、
([A]-[B])-[R]q-([E]y) (VB)
式中、
Aが、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸配列を含み、
Bが、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸を含み、
Rが、-(Mo(Fc)Np)-であり、M及びNが、各々独立して、1~6個のアミノ酸を含み、Fcが、Fcドメインであり、o及びpが、各々独立して、0、1、又は2であり、
qが、0又は1であり、
Eが、2~4個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含み、
yが、1~16の範囲の整数であり、
ただし、qが、1であり、[E]が、アスパラギン酸のみを含む場合、式(VB)のポリペプチドが、10~16個の連続するアスパラギン酸残基を有するアミノ酸配列で終結しない、ポリペプチドである。
【0069】
いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、骨内などのヒドロキシアパタイト結晶の形成を触媒によって可能にする能力がある。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、無機ピロリン酸の切断を触媒することができる。
【0070】
いくつかの実施形態では、yは、4~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、yは、6である。
【0071】
いくつかの実施形態では、qは、0である。
【0072】
いくつかの実施形態では、qは、1である。いくつかの実施形態では、Mは、2個のアミノ酸を含み、Nは、2個のアミノ酸を含み、M及びNは、異なる。いくつかの実施形態では、Mは、-L-K-である。いくつかの実施形態では、Nは、-D-I-である。
【0073】
いくつかの実施形態では、Eは、2~4個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、3個のアミノ酸のうちの少なくとも2個の連続するアミノ酸は、同じである。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-を含む。
【0074】
いくつかの実施形態では、Bは、配列番号11に対して少なくとも99%の配列同一性を含む。いくつかの実施形態では、Bは、配列番号11を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10に対して少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10を含む。
【0075】
いくつかの実施形態では、Aは、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、Aは、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つを有するアミノ酸配列を含む。
【0076】
いくつかの実施形態では、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも97%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも98%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも99%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、Fcは、配列番号130を含む。いくつかの実施形態では、Rは、配列番号9に対して少なくとも97%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、Rは、配列番号9に対して少なくとも98%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、Rは、配列番号9に対して少なくとも99%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、Rは、配列番号9を含む。
【0077】
本開示の第14の態様は、式(VB)を有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含むレンチウイルスベクターである。式(VB)を有するポリペプチドの例は、本明細書に記載される。いくつかの実施形態では、式(VB)のポリペプチドは、5、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、式(VB)のポリペプチドは、5、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、式(VB)のポリペプチドは、5、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、式(VB)のポリペプチドは、5、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、式(VB)のポリペプチドは、5、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、式(VB)のポリペプチドは、5、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、式(VB)のポリペプチドは、5、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つを有するアミノ酸配列を含む。
【0078】
いくつかの実施形態では、式(VB)を有するポリペプチドは、配列番号111、115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、式(VB)を有するポリペプチドは、配列番号111、115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、式(VB)を有するポリペプチドは、配列番号111、115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、式(VB)を有するポリペプチドは、配列番号111、115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、式(VB)を有するポリペプチドは、配列番号111、115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、式(VB)を有するポリペプチドは、配列番号111、115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、式(VB)を有するポリペプチドは、配列番号111、115、及び131のうちのいずれか1つを有するヌクレオチド配列によってコードされる。
【0079】
いくつかの実施形態では、式(VB)を有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列は、プロモーターに作動可能に連結される。いくつかの実施形態では、プロモーターは、EF1A、MND、CD11b、CD68Lp、EF1a1、EFS、及びUbCから選択される。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、UCOEプロモーターエレメントを更に含む。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つを含む。
【0080】
いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、インスレーターを更に含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、1つ以上の足場/マトリックス付着領域を更に含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、WPREエレメントを更に含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、WPREエレメントを更に含む。
【0081】
本開示の第15の態様は、哺乳動物対象、例えば、ヒト対象を治療する方法であって、形質導入された宿主細胞の集団を哺乳動物対象に投与することを含み、形質導入された宿主細胞の集団が、式(VB)を有するポリペプチドを発現する、方法である。式(VB)を有するポリペプチドの例は、本明細書に記載される。いくつかの実施形態では、式(VB)のポリペプチドは、5、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、式(VB)のポリペプチドは、5、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、式(VB)のポリペプチドは、5、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つを有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、自己由来である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、同種異系である。いくつかの実施形態では、哺乳動物対象は、配列番号1を有するアミノ酸配列を有するポリペプチドで以前に治療されたか、治療されることになるか、又は同時に治療されている。
【0082】
本開示の第16の態様は、哺乳動物対象において低ホスファターゼ血症を治療する方法であって、治療有効量の形質導入された宿主細胞の集団を哺乳動物対象に投与すること、式(VB)を有するポリペプチドを発現する形質導入された宿主細胞の集団を哺乳動物対象に投与することを含む、方法である。式(VB)を有するポリペプチドの例は、本明細書に記載される。いくつかの実施形態では、式(VB)のポリペプチドは、5、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、式(VB)のポリペプチドは、5、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、式(VB)のポリペプチドは、5、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つを有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、自己由来である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、同種異系である。いくつかの実施形態では、哺乳動物対象は、配列番号1を有するアミノ酸配列を有するポリペプチドで以前に治療されたか、治療されることになるか、又は同時に治療されている。
【0083】
本開示の第17の態様は、哺乳動物対象において低ホスファターゼ血症の症状を治療するか、緩和するか、又は予防する方法であって、治療有効量の形質導入された宿主細胞の集団を哺乳動物対象に投与すること、式(VB)を有するポリペプチドを発現する形質導入された宿主細胞の集団を哺乳動物対象に投与することを含む、方法である。式(VB)を有するポリペプチドの例は、本明細書に記載される。いくつかの実施形態では、式(VB)のポリペプチドは、5、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、式(VB)のポリペプチドは、5、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、式(VB)のポリペプチドは、5、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つを有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、自己由来である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、同種異系である。いくつかの実施形態では、哺乳動物対象は、配列番号1を有するアミノ酸配列を有するポリペプチドで以前に治療されたか、治療されることになるか、又は同時に治療されている。
【0084】
本開示の第18の態様は、機能性アルカリホスファターゼの欠如又は不十分な量を特徴とする骨欠損に関連する状態又は疾患を治療する方法であって、治療有効量の、(本明細書に記載のような)式(I)、(IA)、(IB)、(II)、(III)、(IV)、(VA)、及び(VB)のうちのいずれか1つを有するポリペプチドを発現する形質導入された宿主細胞を投与することを含む、方法である。いくつかの実施形態では、発現したポリペプチドは、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、発現したポリペプチドは、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、発現したポリペプチドは、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つを有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、発現したポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、発現したポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、発現したポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、発現したポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つを有するヌクレオチド配列によってコードされる。
【0085】
いくつかの実施形態では、宿主細胞は、発現ベクター、例えば、レトロウイルス発現ベクター、又はレンチウイルス発現ベクターで形質導入され、発現ベクターは、(本明細書に記載のような)式(I)、(IA)、(IB)、(II)、(III)、(IV)、(VA)、及び(VB)のうちのいずれか1つを有するポリペプチドをコードするヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、式(I)、(IA)、(IB)、(II)、(III)、(IV)、(VA)、及び(VB)のうちのいずれか1つを有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列は、プロモーターに作動可能に連結される。いくつかの実施形態では、プロモーターは、EF1A、MND、CD11b、CD68Lp、EF1a1、EFS、及びUbCから選択される。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、UCOEプロモーターエレメントを更に含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、インスレーターを更に含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、1つ以上の足場/マトリックス付着領域を更に含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、WPREエレメントを更に含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、WPREエレメントを更に含む。いくつかの実施形態では、宿主細胞の形質導入は、エクスビボで生じる。いくつかの実施形態では、宿主細胞の形質導入は、インビボで生じる。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、自己由来である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、同種異系である。いくつかの実施形態では、哺乳動物対象は、配列番号1を有するアミノ酸配列を有するポリペプチドで以前に治療されたか、治療されることになるか、又は同時に治療されている。
【0086】
本開示の第19の態様は、式(I)を含むポリペプチドであって、
[A]v-[B]-[C]w-[R]q-([D]x-[E]y)z、 (IB)
式中、
Aが、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸配列を含み、
Bが、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸を含み、
Cが、GPIアンカーをコードするアミノ酸配列を含み、
Rが、-(Mo(Fc)Np)-であり、M及びNが、各々独立して、1~6個のアミノ酸を含み、Fcが、Fcドメインであり、o及びpが、各々独立して、0、1、又は2であり、
Dが、4~6個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含むか、又はF(G)tFであり、各Fが、同じアミノ酸であり、Gが、3、4、又は5個のアミノ酸を有するアミノ酸配列であり、tが、2~5の範囲の整数であり、
Eが、1~8個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含み、
qが、0又は1であり、
vが、0又は1であり、
wが、0又は1であり、
xが、0又は1~6の範囲の整数であり、
yが、0又は1~16の範囲の整数であり、
zが、0又は1~6の範囲の整数であり、
ただし、vが、1であり、wが、0であり、qが、1であり、oが、1であり、pが、1であり、Nが、ジアミノ酸-D-I-であり、Mが、ジアミノ酸-L-K-であり、[B]が、配列番号11を含み、Fcが、配列番号130を含み、xが、0である場合、[E]yが、10~16個の連続するアスパラギン酸残基を含まない、ポリペプチドである。
【0087】
いくつかの実施形態では、Eは、2~4個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、3個のアミノ酸のうちの少なくとも2個の連続するアミノ酸は、同じである。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-を含む。
【0088】
いくつかの実施形態では、qは、0である。
【0089】
いくつかの実施形態では、qは、1である。
【0090】
いくつかの実施形態では、xは、0である。いくつかの実施形態では、zは、1である。いくつかの実施形態では、yは、4~8の範囲である。いくつかの実施形態では、yは、6である。
【0091】
いくつかの実施形態では、[E]yは、[-D-S-S-]6である。
【0092】
いくつかの実施形態では、qは、0であり、xは、0である。
【0093】
いくつかの実施形態では、qは、1であり、[R]は、-[L-K]-Fc-[D-I]-であり、式中、Fcは、配列番号130に対して少なくとも97%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、qは、1であり、[R]は、-[L-K]-Fc-[D-I]-であり、式中、Fcは、配列番号130に対して少なくとも98%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、qは、1であり、[R]は、-[L-K]-Fc-[D-I]-であり、式中、Fcは、配列番号130に対して少なくとも99%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、[R]は、配列番号9を含む。
【0094】
いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つを有するアミノ酸配列を含む。
【0095】
いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つを有するヌクレオチド配列によってコードされる。
【0096】
本開示の第20の態様は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の同一性を有するポリペプチドをコードする核酸配列を含む発現ベクターである。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも91%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも92%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも93%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも94%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つを有する。いくつかの実施形態では、発現ベクターは、レトロウイルスベクターである。いくつかの実施形態では、レトロウイルスベクターは、レンチウイルスベクターである。いくつかの実施形態では、発現ベクターは、AAVベクターである。
【0097】
本開示の第21の態様は、配列番号111、115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の同一性(例えば、91%の同一性、92%の同一性、93%の同一性、94%の同一性、95%の同一性、96%の同一性、97%の同一性、98%の同一性、99%の同一性、100%の同一性)を有する、単離されたヌクレオチド配列である。
【0098】
本開示の第22の態様は、少なくとも第1及び第2のヌクレオチド配列を含む、単離されたヌクレオチド配列であり、第1のヌクレオチド配列が、配列番号115に対して少なくとも90%の同一性(例えば、91%の同一性、92%の同一性、93%の同一性、94%の同一性、95%の同一性、96%の同一性、97%の同一性、98%の同一性、99%の同一性、100%の同一性)を含み、第2のヌクレオチド配列が、シグナルペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、シグナルペプチドは、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性(例えば、96%の同一性、97%の同一性、98%の同一性、99%の同一性、100%の同一性)を有する。
【0099】
本開示の第23の態様は、(i)配列番号115に対して少なくとも90%の同一性(例えば、95%の同一性、97%の同一性、99%の同一性、100%の同一性)を有する第1のヌクレオチド配列と、(ii)シグナルペプチドをコードする第2のヌクレオチド配列と、を含む、レンチウイルスベクターである。いくつかの実施形態では、シグナルペプチドは、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性(例えば、96%の同一性、97%の同一性、98%の同一性、99%の同一性、100%の同一性)を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、第1のヌクレオチド配列に作動可能に連結されたプロモーターなどの、プロモーターをコードする第3のヌクレオチド配列を更に含む。いくつかの実施形態では、プロモーターは、EF1A、MND、CD11b、CD68Lp、EF1a1、EFS、及びUbCからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つを含む。
【0100】
本開示の第24の態様は、レンチウイルスベクターで形質導入された宿主細胞の集団であり、レンチウイルスベクターが、配列番号115に対して少なくとも90%の同一性(例えば、95%の同一性、97%の同一性、99%の同一性、100%の同一性)を有する第1のヌクレオチド配列と、シグナルペプチドをコードする第2のヌクレオチド配列と、を含む。いくつかの実施形態では、シグナルペプチドは、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性(例えば、96%の同一性、97%の同一性、98%の同一性、99%の同一性、100%の同一性)を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、プロモーターをコードする第3のヌクレオチド配列を更に含む。いくつかの実施形態では、プロモーターは、EF1A、MND、CD11b、CD68Lp、EF1a1、EFS、及びUbCからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、エクスビボで形質導入される。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、インビボで形質導入される。
【0101】
本開示の第25の態様は、配列番号111のものに対して少なくとも97%の同一性(例えば、98%の同一性、99%の同一性、100%の同一性)を含む、単離されたヌクレオチド配列である。
【0102】
本開示の第26の態様は、配列番号75に対して少なくとも80%の同一性(例えば、90%の同一性、95%の同一性、97%の同一性、99%の同一性、100%の同一性)を有するアミノ酸配列である。
【0103】
本開示の第27の態様は、少なくとも第1及び第2の部分を含むポリペプチドであり、第1の部分が、配列番号4~8及び44~54のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性(例えば、96%の同一性、97%の同一性、98%の同一性、99%の同一性、100%の同一性)を有するアミノ酸配列を含み、第2の部分が、Fcドメインをコードするアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、Fcドメインをコードするアミノ酸配列は、配列番号130に対して少なくとも95%の同一性(例えば、96%の同一性、97%の同一性、98%の同一性、99%の同一性、100%の同一性)を含む。
【0104】
本開示の第28の態様は、配列番号72に対して少なくとも90%の同一性を含む、単離されたヌクレオチド配列である。いくつかの実施形態では、単離されたヌクレオチド配列は、配列番号72に対して少なくとも95%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、単離されたヌクレオチド配列は、配列番号72に対して少なくとも96%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、単離されたヌクレオチド配列は、配列番号72に対して少なくとも97%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、単離されたヌクレオチド配列は、配列番号72に対して少なくとも98%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、単離されたヌクレオチド配列は、配列番号72に対して少なくとも99%の同一性を含む。
【0105】
本開示の第29の態様は、配列番号72を含む、単離されたヌクレオチド配列である。
【0106】
本開示の第30の態様は、骨標的化部分に結合したアルカリホスファターゼを含むポリペプチドである。いくつかの実施形態では、骨標的化部分のヌクレオチド配列は、配列番号72に対して少なくとも90%の同一性(例えば、91%の同一性、92%の同一性、93%の同一性、94%の同一性、955の同一性、96%の同一性、97%の同一性、98%の同一性、99%の同一性、100%の同一性)を含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼは、配列番号11に対して少なくとも90%の同一性(例えば、91%の同一性、92%の同一性、93%の同一性、94%の同一性、955の同一性、96%の同一性、97%の同一性、98%の同一性、99%の同一性、100%の同一性)を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼは、ペプチドリンカーを介して骨標的化配列に結合される。いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは、(GGGGS)nを含み、式中、nは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、2~8の範囲である。いくつかの実施形態では、nは、2である。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、Fcドメインを更に含む。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130に対して少なくとも95%の同一性(例えば、96%の同一性、97%の同一性、98%の同一性、99%の同一性、100%の同一性)を含む。
【0107】
本開示の第31の態様は、骨標的化部分に結合したアルカリホスファターゼをコードする第1のヌクレオチド配列を含むレンチウイルスベクターであり、第1のヌクレオチド配列が、プロモーターに作動可能に連結される。いくつかの実施形態では、骨標的化部分のヌクレオチド配列は、配列番号72に対して少なくとも90%の同一性(例えば、91%の同一性、92%の同一性、93%の同一性、94%の同一性、955の同一性、96%の同一性、97%の同一性、98%の同一性、99%の同一性、100%の同一性)を含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼは、配列番号11に対して少なくとも90%の同一性(例えば、91%の同一性、92%の同一性、93%の同一性、94%の同一性、955の同一性、96%の同一性、97%の同一性、98%の同一性、99%の同一性、100%の同一性)を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、プロモーターは、EF1A、MND、CD11b、CD68Lp、EF1a1、EFS、及びUbCからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つを含む。
【0108】
本開示の第32の態様は、骨標的化部分に結合したアルカリホスファターゼをコードする第1のヌクレオチド配列を含むレンチウイルスベクターで形質導入された宿主細胞であり、第1のヌクレオチド配列が、プロモーターに作動可能に連結される。いくつかの実施形態では、骨標的化部分のヌクレオチド配列は、配列番号72に対して少なくとも90%の同一性(例えば、91%の同一性、92%の同一性、93%の同一性、94%の同一性、955の同一性、96%の同一性、97%の同一性、98%の同一性、99%の同一性、100%の同一性)を含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼは、配列番号11に対して少なくとも90%の同一性(例えば、91%の同一性、92%の同一性、93%の同一性、94%の同一性、955の同一性、96%の同一性、97%の同一性、98%の同一性、99%の同一性、100%の同一性)を含む。いくつかの実施形態では、プロモーターは、EF1A、MND、CD11b、CD68Lp、EF1a1、EFS、及びUbCからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、エクスビボで形質導入される。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、インビボで形質導入される。
【0109】
本開示の第33の態様は、ポリペプチドを含む医薬組成物であり、ポリペプチドが、骨標的化部分に結合したアルカリホスファターゼを含む。いくつかの実施形態では、骨標的化部分のヌクレオチド配列は、配列番号72に対して少なくとも90%の同一性(例えば、91%の同一性、92%の同一性、93%の同一性、94%の同一性、955の同一性、96%の同一性、97%の同一性、98%の同一性、99%の同一性、100%の同一性)を含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼは、配列番号11に対して少なくとも90%の同一性(例えば、91%の同一性、92%の同一性、93%の同一性、94%の同一性、955の同一性、96%の同一性、97%の同一性、98%の同一性、99%の同一性、100%の同一性)を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、低ホスファターゼ血症の治療を必要とする哺乳動物において低ホスファターゼ血症を治療するために使用される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、低ホスファターゼ血症の治療を必要とする哺乳動物において低ホスファターゼ血症の症状を緩和するか、又は予防するために使用される。
【図面の簡単な説明】
【0110】
本開示の特徴の一般的な理解のために、図面を参照する。図面では、同様の参照番号が、同一の要素を識別するために全体を通して使用されている。
【0111】
【
図1】ポリペプチドが、分泌シグナルペプチドを含むが、GPIアンカーを含まない、アルカリホスファターゼをコードする核酸配列を含むレンチウイルスベクターのベクターマップを示す。ポリペプチドは、いくつかの実施形態では、リンカー、Fcドメイン、及び10個のアスパラギン酸残基を有するペプチドを更に含む。
【
図2】ポリペプチドをコードする核酸配列(配列番号2)を含むレンチウイルスベクターのベクターマップを示す。
【
図3】ポリペプチドをコードする核酸配列(配列番号3)を含むレンチウイルスベクターのベクターマップを示す。
【
図4】ポリペプチドをコードする核酸配列(配列番号4)を含むレンチウイルスベクターのベクターマップを示す。
【
図5】ポリペプチドをコードする核酸配列(配列番号5)を含むレンチウイルスベクターのベクターマップを示す。
【
図6】ポリペプチドをコードする核酸配列(配列番号6)を含むレンチウイルスベクターのベクターマップを示す。
【
図7】ポリペプチドをコードする核酸配列(配列番号7)を含むレンチウイルスベクターのベクターマップを示す。
【
図8】ポリペプチドをコードする核酸配列(配列番号8)を含むレンチウイルスベクターのベクターマップを示す。
【
図9】組織非特異的アルカリホスファターゼを含むポリペプチドをコードする核酸配列を含み、ポリペプチドが分泌シグナルペプチド及びGPIアンカーを含む、レンチウイルスベクターのベクターマップを示す。
【
図10】生存細胞へのMTT(3-(4,5-ジメチル-2-チアゾリル)-2,5-ジフェニル-2H-テトラゾリウムブロミド)の取り込みを分析することによって、様々な濃度のsTNSALP-(DSS)6 RMP005化合物の存在下での細胞増殖及び生存能を示すデータを提供する。簡潔に述べると、プレーティングした細胞を、約0.25mg/mlのMTT溶液とともに、約37℃で約3時間インキュベートした。インキュベーション後、沈殿物をDMSO中に溶解した。マイクロプレートリーダーで560nmの波長を使用して分光光度測定を行った。データは、最高濃度(10U/ml)であっても、細胞に対するRMP005の毒性効果を示さない。
【
図11】sTNSALP-(DSS)6(RMP-005)のによって誘導される石灰化の視覚化を提供する(右パネル)。潜在的な石灰化阻害/救出を記録するために、細胞培養を、分化培地(アスコルビン酸(AA)及びリン酸源(β-グリセロホスフェート;βGP)を含む)中で開始した。4日目に、様々な濃度のsTNSALP-(DSS)6(RMP-005)、0.1、0.5、及び1.0単位/mlを、培養期間(10日間)の残りの間、約2.5μMの濃度で石灰化阻害剤ピロリン酸ナトリウム四塩基性(PPi)を含む、又は含まない培養培地に添加した。ミネラルは、von Kossa染色によって可視化した。石灰化の定量化を左パネルに提供し、細胞外マトリックス(ECM)に沈着した不溶性カルシウムを、市販のカルシウムアッセイキットを使用して、最初に約0.5MのHClで溶解し、上清(波長約595nm)中で、分光光度法で定量化した。RMP005化合物は、最も低い濃度(約0.1U/ml)であっても、PPi誘導による細胞の石灰化の阻害を救出した。約1.0U/mLでの石灰化の完全な救出を示す、沈着したカルシウム濃度に対する用量範囲効果。
【
図12】化合物「RMP-002」(配列番号2)及びRMP-005(配列番号5)に対するインビトロでのヒドロキシアパタイト(HA)結合を比較する。タグ付けされていないsTNSALP(RMP-002)及びタグ付けされたsTNSALP-(DSS)6(「RMP005」)を、以下のようにプルダウンアッセイ(ミネラル(HA)による上清枯渇)に供した。ヒドロキシアパタイト結晶溶液(Berkeley、5μM)(HA)を、20mMのトリス(pH7.4)、150mMのNaCl中で調製し、穏やかに撹拌しながら室温で一晩平衡化させた。翌日、「RMP002」及び「RMP005」を、0.3mgのHAとともに、又はそれを含まずに、異なる濃度である0.5、1.0、5.0、10.0、及び15.0μg/mlでインキュベートし、シェーカー上で、室温で1時間結合させた。チューブを、約10,000×gで約5分間スピンダウンさせ、上清を使用して、各試料についてのアルカリホスファターゼレベルを測定した。標準的な比色法では、アルカリホスファターゼを標準物として使用し、p-ニトロフェニルホスフェートをホスファターゼ基質として使用し、アルカリホスファターゼにより脱リン酸化すると黄色に変わり、405nmの波長で測定した。結果は、タグ付けされていない対応物(「RMP002」)よりもタグ付けされた「RMP-005」の強力な優先的な結合を示す。
【
図13】野生型及びIgG2G分泌シグナルペプチドでDNA構築物をトランスフェクトした293細胞の上清における分泌TNALP活性を示す。
図13は、IgG2Hの分泌シグナルペプチドを有する構築物が、EF1aプロモーター及びMNDプロモーターを含む元の分泌シグナルペプチド(配列番号12を参照されたい)を有する2つの構築物と比較して、6倍を超える分泌TNALP活性を有することを示す。
【
図14】μg/mLで表される被験物質の全て(配列番号1~8)についての薬物動態データを示す。
【
図15】各々本明細書に記載される、RMP-001、RMP-005、RMP-006、及びRMP-008(それぞれ、配列番号1、5、6、及び8に対応する)についてのPK曲線の比較を提供する。
【
図16】各々本明細書に記載される、RMP-001、RMP-004、及びRMP-007(それぞれ、配列番号1、4、及び7に対応する)についてのPK曲線の比較を提供する。
【
図17】被験物質の各々(配列番号1~8)についてのCmax値(Tmax=5分)を提供する。
【
図18】全ての被験物質(配列番号1~8)についての無限大に外挿されたAUCを示す。
【
図19】様々な被験物質(配列番号1~8)の排出半減期を示す。
【
図20A】RMP-100(FG12w.MND.kz.IgKVIII.TNALPco(mut-miR362a).Fc.(DSS)6.WPRE)(配列番号74)のベクターマップを示す。具体的には、このベクターは、(1)インスレーターを含まないレンチウイルスベクター骨格(HIV-1配列)、(2)TNALP mRNA発現を駆動するプロモーター/エンハンサーエレメント、(3)mRNAの安定性及び効率的な翻訳を促進する5つのUTR配列及び翻訳開始配列、(4)TNALPの効率的なプロセシング、及び分泌を促進するヒトIgカッパ軽鎖V-III領域シグナルペプチド及びそのリンカー、(5)効率的な翻訳、安定性及び酵素活性のためのコドン最適化されたTNALPコード配列、(6)血漿中の分泌タンパク質を保持するためのIgG1 Fc融合パートナー及びそのリンカー、(7)骨への酵素活性を効果的に標的化するための骨タグ、並びに(8)mRNAの安定性のための3’UTR配列から構成される。
【
図20B】自己不活性化レンチウイルスベクター構築物LVV-RMP100(ロット番号vl026で使用した)の概略図を提供する。FG12w.MND.kz.IgKVIII-sTNALPco(mut-miR362a).Fc.(DSS)6.WPRE(配列番号74)。歴史的に決定された通り。RRE:Rev応答エレメント;cPPT/CTS:中央ポリプリントレース;hIgKVIII:ヒトIgカッパ軽鎖V-III領域シグナルペプチド;sTNALPco(mut-miR362a):組織非特異的アルカリホスファターゼ含有miR362T mut-AのGPI-アンカーレス分泌形態;Fc:)血漿中の分泌タンパク質を保持するためのIgG1 Fc融合パートナー及びそのリンカー;(DSS)6:骨表面結合ペプチド;WPRE:ウッドチャック転写後調節エレメント;bGH-ポリ(A)シグナル:ウシ成長ホルモンポリアデニル化シグナル。
【
図21A-B】一連の異なるベクター(すなわち、EF1a-RMP5(配列番号19)、EF1a-IgG2H-RMP5(配列番号55)、EF1a-SEAP-RMP5(配列番号65)、EF1a-aLA-RMP5(配列番号64)、EF1a-hCD33-RMP5(配列番号58)、EF1a-Secrecon-RMP5(配列番号60)、EF1a-Secrecon-AA-RMP5(配列番号61)、EF1a-mIgKVIII-AA-RMP5(配列番号62)、及びEF1a-hIgKVIII-AA-RMP5(配列番号57))からの分泌TNALPの活性を示す。
【
図22A】293T細胞について、ベクターコピー数(VCN)当たりの分泌されたTNALP活性を示す(TNALPは、EF1a-RMP5(配列番号19)又はEF1a-IgG2H-RMP5(配列番号55)のいずれかで形質導入された細胞から分泌された)。
【
図22A】Jurkat細胞について、VCN当たりの分泌されたTNALP活性を示す(TNALPは、EF1a-RMP5(配列番号19)又はEF1a-IgG2H-RMP5(配列番号55)のいずれかで形質導入された細胞から分泌された)。
【
図23A】EF1a-IgG2H-RMP5(配列番号55)、EF1a-IgG2H-RMP5-miR362-A(配列番号81)、及びEF1a-IgG2H-RMP5-miR362-B(配列番号82)の間のアラインメントを示す。
【
図23B】EF1a-IgG2H-RMP5(配列番号55)、EF1a-IgG2H-RMP5-miR362-A(配列番号81)及びEF1a-IgG2H-RMP5-miR362-B(配列番号82)を有するベクターでトランスフェクトした293T細胞から分泌したTNALP活性を示す。
【
図23C】EF1a-IgG2H-RMP5(配列番号55)又はEF1a-IgG2H-RMP5-miR362-A(配列番号81)でトランスフェクトした293T細胞から分泌したTNALP活性。
【
図24】FG12-SD400i-MND-IgKVIII-AA-RMP5-miR362A-Fc-(DSS)6(配列番号84)から分泌したTNALPレベルを、FG12-SD400i-MND-コザック-IgKVIII-AA-RMP5-miR362A-Fc-(DSS)6(配列番号85)のレベルと比較する。
【
図25A】EF1a-RMP5(配列番号19)、EF1-IgG2H-RMP5(配列番号55)、EF1a-IgG2H-RMP5-miR-A(配列番号79)、I400-MND-IgG2H-RMP5(配列番号86)、EF1-IgG2H-RMP5-Fc(配列番号87)、及びEF1a-IgKVIII-RMP5(配列番号57)を含む、一連のベクターについての測定したベクター力価を比較する。
【
図25B】HEK293細胞株におけるEF1a-RMP5(配列番号19)、EF1-IgG2H-RMP5(配列番号55)、EF1a-IgG2H-RMP5-miR-A(配列番号79)、I400-MND-IgG2H-RMP5(配列番号86)、EF1-IgG2H-RMP5-Fc(配列番号87)、及びEF1a-IgKVIII-RMP5(配列番号57)を含む、一連のベクターについてのVCN当たりの測定したALP活性を比較する。
【
図25C-D】それぞれ、Jurkat及びK562細胞株におけるEF1a-RMP5(配列番号19)、EF1-IgG2H-RMP5(配列番号55)、EF1a-IgG2H-RMP5-miR-A(配列番号79)、I400-MND-IgG2H-RMP5(配列番号86)、EF1-IgG2H-RMP5-Fc(配列番号87)、及びEF1a-IgKVIII-RMP5(配列番号57)を含む、一連のベクターについてのVCN当たりの測定したTNALP活性を比較する。
【
図25A-D】(i)IgG2Hが、形質導入したJurkat及びK562細胞におけるTNALP野生型分泌シグナルよりも優れていること、(ii)400bpsのインスレーター(I400-MND-IgG2H-RMP5-配列番号86)を有するMNDプロモーターが、
図25C及び
図25Dに示す造血細胞株の両方においてEF1aプロモーター(EF1-IgG2H-RMP5-配列番号55)を上回ること、(iii)Fc融合パートナーの付加が、
図25BのALP分泌について、(EF1-IgG2H-RMP5-配列番号55)と(EF1a-IgG2H-RMP5-Fc-配列番号87)との間に有意な差がないため、3つの異なる種類の細胞株におけるTNALP分泌に対して最小限の影響を及ぼすこと、(iv)miR362-A変異EF1a-IgG2H-RMP5-miR-A-配列番号79)が、
図25C及び
図25Dに示す両方の骨髄細胞株において元の構築物EF1a-RMP5-配列番号19)よりも良好に機能すること、並びに(v)IgKVIII(EF1a-IgKVIII-RMP5-配列番号57)からのTNALP分泌が、
図25B、
図25C及び
図25Dに示す3つ全ての異なる種類の細胞株においてIgG2H(EF1-IgG2H-RMP5-配列番号55)よりも優れていることを示す。
【
図26A】EF1a-IgG2H-RMP5(配列番号55)、EF1-IgG2H-RMP5-Fc(配列番号87)、EF1a-IgG2H-sTNALPwt-DSS6(配列番号88)、EF1a-IgG2H-sTNALPwt-Fc-DSS6(配列番号89)、I400-MND-IgKVIII-RMP5(miR-A)-Fc-DSS6(配列番号84)、及びI400-MND-コザック-IgKVIII-RMP5(miR-A)-Fc-DSS6(配列番号85)を含む、一連のベクターについての測定した力価を比較する。400bpsのインスレーター、MNDプロモーター、コザックエレメント、IgKVIII分泌シグナルペプチド、miR362変異、及びFcドメイン(I400-MND-コザック-IgKVIII-RMP5(miR-A)-Fc-DSS6配列番号85)を含む、組み合わせ構築物は、残りのベクター(配列番号55、87、88、84、89)と同等の力価を有する。
【
図26B】EF1a-IgG2H-RMP5(配列番号55)、EF1-IgG2H-RMP5-Fc(配列番号87)、EF1a-IgG2H-sTNALPwt-DSS6(配列番号88)、EF1a-IgG2H-sTNALPwt-Fc-DSS6(配列番号89)、I400-MND-IgKVIII-RMP5(miR-A)-Fc-DSS6(配列番号84)、及びI400-MND-コザック-IgKVIII-RMP5(miR-A)-Fc-DSS6(配列番号85)を含む、一連のベクターについてのVCN当たりの測定したALPを比較する。400bpsのインスレーター、MNDプロモーター、コザックエレメント、IgKVIII分泌シグナルペプチド、miR362変異、及びFcドメイン(I400-MND-コザック-IgKVIII-RMP5(miR-A)-Fc-DSS6配列番号85)を含む、組み合わせ構築物は、比較した全てのベクター(配列番号55、87、88、84、89)の中で、最も高いVCN当たりのALP分泌を有し、VCN当たりのALP分泌に基づいて、ベクターEF1-IgG2H-RMP5-Fc(配列番号87)よりもほぼ30倍強力である。
【
図27】VCN当たりのTNALP分泌を示す。結果は、400bpsのインスレーター、MNDプロモーター、コザックエレメント、IgKVIII分泌シグナルペプチド、miR362変異、及びFcドメイン(I400-MND-コザック-IgKVIII-RMP5(miR-A)-Fc-DSS6配列番号85)を含む、組み合わせ構築物が、293t細胞及び成人動員末梢血CD34+造血幹細胞において、I400-MND-IgG2H-RMP5-Fc構築物(配列番号87)と比較して分泌が比較的増加したことを示す。
【
図28】3つの細胞株-Jurkat、HL60、及びTHP-1における、3つの異なるベクター、すなわち、EF1a-IgG2H-RMP5-Fc(配列番号87)、EF1a-IgG2H-sTNALPwt-Fc(配列番号88)、及びi400-MND-コザック-IgKVIII-RMP5(miR-A)-Fc-DSS6(配列番号85)についてのVCN当たりの測定したTNALP分泌を比較する。
【
図29】4つの異なるベクター及びモック、すなわち、1.EF1a-IgG2H-RMP5-Fc(配列番号87)、EF1a-IgG2H-sTNALPwt-Fc(配列番号88)についてのVCN当たりの測定したALP活性を比較し、
図28は、3つの異なるベクター、すなわち、EF1a-IgG2H-RMP5-Fc(配列番号87)、EF1a-IgG2H-sTNALPwt-Fc(配列番号88)、I400-MND-コザック-IgKVIII-RMP5(miR-A)-Fc-DSS6(配列番号87)、及びEF1a-コザック-IgKVIII-RMP5(miR-A)-Fc-DSS6(配列番号90)についてのVCN当たりの測定したTNALPを比較する。
【
図30A】3つの異なるベクター、すなわち、LVV-RMP100 v01(EF1a-IgG2H-RMP5-Fc(配列番号87)と称される、LVV-RMP200 v02(FG12-SD400i-MND-コザック-IgKVIII-AA-RMP5-miR362-A-Fc-(DSS)6(配列番号85)と称される、及びLVV-RMP100 v03(EF1a-コザック-IgKVIII-RMP5(miR-A)-Fc-DSS6、配列番号90と称される)についてのHEK293におけるVCN当たりの測定したALP活性を示す。結果は、FG12-SD400i-MND-コザック-IgKVIII-AA-RMP5-miR362-A-Fc-(DSS)6(配列番号85)の効力が、HEK293において、それぞれ、EF1a-IgG2H-RMP5-Fc(配列番号87の約27倍、及びEF1a-コザック-IgKVIII-RMP5(miR-A)-Fc-DSS6、配列番号90)の10倍超であることを示す。
図30B及び
図30Cは、それぞれ、3つの異なるベクター、すなわち、EF1a-コザック-IgKVIII-RMP5-miR362-A-Fc-Dss6(配列番号90)、FG12-SD400i-MND-コザック-IgKVIII-AA-RMP5-miR362-A-Fc-(DSS)6(配列番号85)、及びMND-RMP100(LVV-RMP100又はMND-コザック-IgKVIII-RMP5(miR-A)-Fc-DSS6、配列番号74と称される)についての1つの健康なドナー由来のHSCにおけるVCN及びVCN当たりの測定したALP活性を示す。
図30Bは、FG12-SD400i-MND-コザック-IgKVIII-RMP5-miR362-A-Fc-(DSS)6(配列番号85)の効力が、HSCにおいて、それぞれ、MND-コザック-IgKVIII-RMP5(miR-A)-Fc-DSS6、配列番号74の約2倍、及びEF1a-コザック-IgKVIII-RMP5(miR-A)-Fc-DSS6、(配列番号90)の約8倍であることを示す。
図30Cは、形質導入したHSCが、これらの3つのベクターについての形質導入のこのバッチにおいて、4~10の同様のVCNを有することを示した。
【
図31A-B】異なるベクター、すなわち、(i)I400-MND-RMP100(i400-MND-コザック-IgKVIII-RMP5(miR-A)-Fc-DSS6、配列番号85と称される)、(ii)MND-RMP100(MND-コザック-IgKVIII-RMP5(miR-A)-Fc-DSS6、配列番号74と称される)、及び(iii)EF1a-RMP100(EF1a-コザック-IgKVIII-RMP5(miR-A)-Fc-DSS6、配列番号90と称される)で形質導入したHSCのコロニー形成を示す。CFUデータは、5~20のMOIでMND-400in-RMP100、EF1a-RMP100及びMND-RMP100で形質導入した形質導入HSCが、モックHSCと比較して類似したコロニー形成能力を有することを示唆した。
【
図32A-D】
図32A、
図32B、
図33C、及び
図33Dは、異なるベクター、すなわち、(i)I400-MND-RMP100(i400-MND-コザック-IgKVIII-RMP5(miR-A)-Fc-DSS6、配列番号85と称される)、(ii)MND-RMP100(MND-コザック-IgKVIII-RMP5(miR-A)-Fc-DSS6、配列番号74と称される)、及び(iii)EF1a-RMP100(EF1a-コザック-IgKVIII-RMP5(miR-A)-Fc-DSS6、配列番号90と称される)で形質導入した様々な細胞株(32A-THP-1、32B-Jurkat、32C-HL-60、及び33D-Jurkat)の安定性を示す。全ての構築物は、形質導入細胞株THP-1、HL-60及びJurkatにおいてロバストな安定性を示した。
【
図33】FG12-CD11b-コザック-IgKVIII-RMP5-miR362-A-Fc-Dss6(配列番号91)のベクターマップを提供する。
【発明を実施するための形態】
【0112】
また、明確に反対が示されない限り、2つ以上のステップ又は行動を含む本明細書で特許請求されるいかなる方法においても、方法のステップ又は行為の順序は、必ずしも方法のステップ又は行為が列挙される順序に限定されないことも理解されるべきである。
【0113】
明細書中の「一実施形態」、「実施形態」、「例示的な実施形態」などへの言及は、説明された実施形態が、特定の特徴、構造、又は特性を含み得ることを示しているが、全ての実施形態が、その特定の特徴、構造、又は特性を含んでもよいか、又は必ずしも含まなくてもよい。更に、そのような句は、必ずしも同じ実施形態を指すものではない。更に、特定の特徴、構造、又は特性が、実施形態に関連して説明される場合、明示的に記載されているか否かにかかわらず、他の実施形態に関連してそのような特徴、構造、又は特性に影響を与えることは、当業者の知識の範囲内であることが示されている。
【0114】
本明細書で使用される場合、単数形の用語「a」、「an」、及び「the」は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、複数の指示対象を含む。同様に、「又は」という単語は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、「及び」を含むことが意図される。「含む」という用語は、「A又はBを含む」が、A、B、又はA及びBを含むことを意味するように、包括的に定義される。
【0115】
本明細書及び特許請求の範囲において本明細書で使用される場合、「又は」は、上記に定義される「及び/又は」と同じ意味を有すると理解されるべきである。例えば、リスト内の項目を分離する場合、「又は」又は「及び/又は」は、包括的であると解釈されるべきであり、例えば、要素の数又はリストのうちの少なくとも1つを含むが、1つより多くも含み、任意選択で、追加の非リスト項目を含む。「のうちの1つのみ」若しくは「のうちの1つだけ」、又は特許請求の範囲で使用される場合、「からなる」などの反対に明確に示されている用語のみが、要素の数又はリストの1つのみの要素の包含を指す。一般に、本明細書で使用される場合、「又は」という用語は、「いずれか」、「のうちの1つ」、「のうちの1つのみ」、又は「のうちの1つだけ」などの排他性の用語が後に続く場合、排他的な選択肢(例えば、「一方又は他方であるが、両方ではない」)を示すものとしてのみ解釈されるものとする。特許請求の範囲内で使用される場合、「本質的にからなる」は、特許法の分野で使用されるような通常の意味を有するものとする。
【0116】
本明細書で使用される場合、「含む(comprising)」、「含む(including)」、「有する(having)」などの用語は、互換的に使用され、同じ意味を有する。同様に、「含む(comprises)」、「含む(includes)」、「有する(has)」などは、互換的に使用され、同じ意味を有する。具体的には、用語の各々は、「含む」の一般的な米国特許法の定義と一致して定義され、したがって、「少なくとも以下」を意味する開放用語であると解釈され、追加の特徴、制限、態様などを除外しないようにも解釈される。したがって、例えば、「コンポーネントa、b、及びcを有するデバイス」は、デバイスが少なくともコンポーネントa、b、及びcを含むことを意味する。同様に、語句:「ステップa、b、及びcを含む方法」とは、方法が、少なくともステップa、b、及びcを含むことを意味する。更に、ステップ及びプロセスは、特定の順序で本明細書に概説され得るが、当業者は、順序付けステップ及びプロセスが変化し得ることを認識するであろう。
【0117】
本明細書及び特許請求の範囲で使用される場合、1つ以上の要素のリストに関して「少なくとも1つ」という語句は、要素のリスト内の要素のいずれか1つ以上から選択される少なくとも1つの要素を意味するが、要素のリスト内に具体的に列挙されたありとあらゆる要素のうちの少なくとも1つを必ずしも含まなくてもよく、要素のリスト内の要素のあらゆる組み合わせを除外しないと理解されるべきである。この定義はまた、「少なくとも1つ」という語句が指す要素のリスト内の特異的に特定される要素以外の要素が、特異的に特定されるそれらの要素に関連するか、又は関連しないかにかかわらず、任意選択で存在し得ることも許容する。したがって、非限定的な例として、「A及びBのうちの少なくとも1つ」(又は、同等に、「A又はBのうちの少なくとも1つ」、又は、同等に、「A及び/又はBのうちの少なくとも1つ」)は、一実施形態では、少なくとも1つの、任意選択で複数を含む、Aを指すことができ、Bが存在せず(及び任意選択で、B以外の要素を含む)、別の実施形態では、少なくとも1つの、任意選択で複数を含む、Bを指すことができ、Aが存在せず(及び任意選択で、A以外の要素を含む)、なお別の実施形態では、少なくとも1つの、任意選択で複数を含む、A、及び少なくとも1つの、任意選択で複数を含む、Bを指すことができる(及び任意選択で他の要素を含む)などである。
【0118】
本明細書で使用される場合、「ドメイン」という用語は、疎水性、極性、球状、及びらせん状のドメイン又は特性などの共通の物理化学的特徴を共有する分子又は構造の一部を指すが、これらに限定されない。結合ドメインの具体的な例としては、DNA結合ドメイン及びATP結合ドメインが挙げられるが、これらに限定されない。
【0119】
本明細書で使用される場合、「Fc」という用語は、ヒトIgG Fcドメインを指す。IgGl、IgG2、IgG3、及びIgG4などのIgGのサブタイプは全て、Fcドメインとしての使用が企図されている。本明細書で使用される場合、「断片」という用語は、核酸に適用される場合、より大きな核酸の部分配列を指す。核酸の「断片」は、少なくとも約15ヌクレオチド長であり得、例えば、少なくとも約SOヌクレオチド~約100ヌクレオチド、少なくとも約100~約500ヌクレオチド、少なくとも約500~約1000ヌクレオチド、少なくとも約1000ヌクレオチド~約1500ヌクレオチド、約1500ヌクレオチド~約2500ヌクレオチド、又は約2500ヌクレオチド(及びそれらの間の任意の整数値)であり得る。本明細書で使用される場合、「断片」という用語は、タンパク質又はペプチドに適用される場合、より大きなタンパク質又はペプチドの部分配列を指す。タンパク質又はペプチドの「断片」は、少なくとも約20個のアミノ酸の長さ、例えば、少なくとも約50個のアミノ酸の長さ、少なくとも約100個のアミノ酸の長さ、少なくとも約200個のアミノ酸の長さ、少なくとも約300個のアミノ酸の長さ、又は少なくとも約400個のアミノ酸の長さ(及びそれらの間の任意の整数値)であり得る。
【0120】
本明細書で使用される場合、「造血細胞」又は「造血幹細胞」という用語は、血液及び/又はリンパに見出される細胞種類を指す。これらの細胞種類には、骨髄細胞(赤血球、血小板、顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球)単球及びマクロファージ、肥満細胞)、並びにリンパ系細胞(B細胞、様々な種類のT細胞、NK細胞)が含まれる。これらの細胞は、典型的には、骨髄中の造血幹細胞から生じる。ある特定の造血細胞、例えば、マクロファージが、血管系又はリンパ系の外側の組織に存在し得ることは理解されるであろう。白血球(例えば、顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球、単球、マクロファージ、肥満細胞、及びリンパ系細胞)は、造血細胞のサブセットである。
【0121】
本明細書で使用される場合、「宿主細胞」という用語は、本開示のポリヌクレオチドを含む核酸構築物又は発現ベクターを用いて形質転換、トランスフェクション、形質導入などを受けやすい任意の細胞種類を指す。いくつかの実施形態では、「宿主細胞」という用語は、複製中に生じる変異のために、親細胞と同一ではない親細胞の任意の子孫を包含する。宿主細胞は、パッケージング細胞、産生細胞、及びウイルスベクターに感染した細胞を含み得る。特定の実施形態では、本開示のウイルスベクターに感染した宿主細胞は、治療を必要とする対象に投与される。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、エクスビボで形質導入される。他の実施形態では、宿主細胞は、インビボで形質導入される。
【0122】
本明細書で使用される場合、「低ホスファターゼ血症」及び「HPP」という用語は、組織非特異的アルカリホスファターゼ(TNSALP)をコードする、ALPL(アルカリホスファターゼ、肝臓/骨/腎臓)遺伝子における1つ以上の機能喪失変異によって引き起こされる、稀な、遺伝性骨格障害を指す。HPPは、例えば、乳児HPP又は周産期HPP(例えば、良性周産期HPP又は致死性周産期HPP)として更に特徴付けることができる。例えば、「乳児HPP」は、約3歳以下のHPPを有する患者を表し、一方、「周産期HPP」は、出生直前又は出生直後(例えば、出生後1~4週間)にHPPを有する患者を表す。対象がHPPの症状を示す場合のようなHPPの発症年齢は、例えば、周産期発症HPP及び乳児発症HPPとしても分類することができる。HPPを有する患者は、骨格変形、低血圧、運動障害、歩行障害、骨変形、関節痛、骨痛、骨折、筋力低下、筋肉痛、くる病(例えば、成長板軟骨の欠損)、乳歯の早期喪失、不完全な骨石灰化、ホスホエタノールアミン(PEA)、PPi、ピリドキサール5’-ホスフェート(PLP)の血中及び/若しくは尿中レベルの上昇、無機質減少症、くる病肋骨(rachitic ribs)、高カルシウム尿症、低身長、HPP関連発作、不十分な体重増加、頭蓋骨癒合症、並びに/又は例えば、軟骨石灰化症及び早期死亡をもたらす関節におけるピロリン酸カルシウム二水和物結晶沈着症(CPPD)を含むが、これらに限定されないHPPの症状を示し得る。HPPの症状には、TBM及びTBMの症状、例えば、心肺停止、気管切開、心停止、呼吸困難、痰貯留、喘鳴、咳、無酸素発作、チアノーゼ、徐脈、頻拍性不整脈、頸部の自発的な過伸展、呼気期の延長、成長障害、胸骨陥没、胸骨下退縮、肋間陥入、断続的若しくは連続的な呼吸困難、及び反復性気管支炎又は肺炎も含まれ得る。
【0123】
本明細書で使用される場合、「レンチウイルスベクター」という用語は、シス作用レンチウイルスRNA又はDNA配列を含み、トランスで提供されるレンチウイルスタンパク質(例えば、Gag、Pol、及び/又はEnv)を必要とする導入遺伝子を用いた宿主細胞の形質導入のための非複製ベクターを指す。レンチウイルスベクターは、機能的Gag、Pol、及びEnvタンパク質の発現を欠く。レンチウイルスベクターは、当該レトロウイルスベクターの産生又は開発の段階に応じて、RNA又はDNA分子の形態で存在してもよい。
【0124】
本明細書で使用される場合、「核酸」という用語は、DNA又はRNAなどのポリヌクレオチドを指す。核酸は、一本鎖、部分的又は完全に二本鎖であってもよく、場合によっては、部分的又は完全に三本鎖であってもよい。核酸には、ゲノムDNA、cDNA、mRNAなどが含まれる。核酸は、天然源から精製され、組換え発現系を使用して産生され、任意選択で精製され、化学的に合成されるなどであり得る。適切な場合、例えば、化学的に合成された分子の場合、核酸は、化学的に修飾された塩基又は糖、骨格修飾などを有する類似体などのヌクレオシド類似体を含むことができる。本明細書で使用される場合、「核酸配列」という用語は、核酸物質自体を指すことができ、特定の核酸、例えば、DNA又はRNA分子を生化学的に特徴付ける配列情報(すなわち、5つの塩基文字A、G、C、T、又はUから選択される文字の連続)に限定されない。核酸配列は、特に断らない限り、5’から3’の方向に提示される。「核酸セグメント」という用語は、長い核酸配列の一部である核酸配列を指すために本明細書で使用される。
【0125】
本明細書で使用される場合、「作動可能に連結された」又は「作動可能に会合した」という用語は、2つの核酸間の機能的関係を指し、配列のうちの1つの発現、活性、局在化などは、他の核酸によって制御され、指示され、調節され、変調されるなどである。2つの核酸は、作動可能に連結されているか、又は作動可能に会合しているか、又は作動可能な会合と言われる。「作動可能に連結された」又は「作動可能に会合した」はまた、2つのポリペプチド間の関係を指すことができ、ポリペプチドのうちの1つの発現は、他のポリペプチドによって制御され、指示され、調節され、変調されるなどである。例えば、核酸の転写は、作動可能に連結されたプロモーターによって指示され、核酸の転写後のプロセシングは、作動可能に連結されたプロセシング配列によって指示され、核酸の翻訳は、翻訳開始配列などの作動可能に連結された翻訳調節配列によって指示され、核酸又はポリペプチドの輸送、安定性、又は局在化は、分泌シグナル配列などの作動可能に連結された輸送又は局在化配列によって指示され、ポリペプチドの翻訳後のプロセシングは、作動可能に連結されたプロセシング配列によって指示される。典型的には、第2の核酸配列に作動可能に連結された第1の核酸配列、又は第2のポリペプチドに作動可能に連結された第1のポリペプチドは、そのような配列に直接的又は間接的に共有結合されるが、任意の有効な三次元会合は許容される。当業者であれば、複数の核酸、又は複数のポリペプチドが、互いに作動可能に連結され得るか、又は会合し得ることを理解するであろう。
【0126】
本明細書で使用される場合、「パッケージングシグナル」、「パッケージング配列」、又は「psi配列」という用語は、その配列が、パッケージングシグナルをレトロウイルス粒子に含む、核酸のパッケージングを指示するのに十分な任意の核酸配列を指す。この用語は、天然に存在するパッケージング配列、及びまた、その操作されたバリアントも含む。レンチウイルスを含む、いくつかの異なるレトロウイルスのパッケージングシグナルは、当該技術分野で既知である。
【0127】
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される賦形剤」、「担体」、又は「希釈剤」という用語は、それが一緒に投与される活性剤の治療特性を変更しない医薬成分を指す。1つの例示的な薬学的に許容される担体物質は、生理食塩水である。例えば、薬学的に許容される担体は、塩化ナトリウム(例えば、150mMの塩化ナトリウム)及びリン酸ナトリウム(例えば、25mMのリン酸ナトリウム)を含むことができる。他の生理学的に許容される賦形剤、担体、及び希釈剤、並びにそれらの製剤は、当業者に既知であり、例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy(22nd Ed),Allen(2012)に記載されている。例えば、薬学的に許容される賦形剤、担体、又は希釈剤は、二塩基性リン酸ナトリウム、七水和物、一塩基性リン酸ナトリウム、一水和物、及び塩化ナトリウムを、7.2~7.6のpHで含むことができる。
【0128】
本明細書で使用される場合、「医薬組成物」という用語は、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤、担体、又は希釈剤で製剤化された、本明細書に記載の活性剤を含有する組成物を意味する。医薬組成物は、患者(例えば、周産期発症型HPPを有する乳児、若しくは幼児発症型HPPを有する乳児、若しくは若年性発症型HPPを有する乳児、又は小児発症型HPPを有する患者などのHPPを有する乳児)の疾患又は事象の治療又は予防のための治療レジメンの一部として、政府規制機関の承認を得て製造又は販売することができる。医薬組成物は、例えば、皮下投与、静脈内投与(例えば、粒子状塞栓を含まない滅菌溶液として、静脈内使用に好適な溶媒系中で)、経口投与(例えば、錠剤、カプセル、カプレット、ゲルキャップ、又はシロップ)、又は本明細書に記載の任意の他の製剤、例えば、単位剤形で製剤化することができる。
【0129】
本明細書で使用される場合、「ポリヌクレオチド」又は「核酸」という用語は、メッセンジャーRNA(mRNA)、RNA、ゲノムRNA(gRNA)、プラス鎖RNA(RNA(+))、マイナス鎖RNA(RNA(-))、ゲノムDNA(gDNA)、相補的DNA(cDNA)、又はDNAを指す。ポリヌクレオチドには、一本鎖及び二本鎖ポリヌクレオチドが含まれる。いくつかの実施形態では、本開示のポリヌクレオチドは、本明細書に記載の参照配列(例えば、配列表を参照されたい)のうちのいずれかに対して約50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、又は100%の配列同一性を有するポリヌクレオチド又はバリアントを含み、典型的には、バリアントが、参照配列のうちの少なくとも1つの生物学的活性を維持する。様々な例示的な実施形態では、本開示は、部分的に、ウイルスベクター及び転移プラスミドポリヌクレオチド配列並びにそれらを含む組成物を企図する。特定の実施形態では、本開示は、治療ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを提供する。
【0130】
本明細書で使用される場合、「ポリペプチド」、「ポリペプチド断片」、「ペプチド」、及び「タンパク質」という用語は、反対に指定しない限り、従来の意味、すなわち、アミノ酸の配列として、交換可能に使用される。ポリペプチドは、特定の長さに限定されず、例えば、完全長タンパク質配列又は完全長タンパク質の断片を含んでもよく、ポリペプチドの翻訳後修飾、例えば、グリコシル化、アセチル化、リン酸化など、並びに天然及び非天然の両方の当該技術分野で知られている他の修飾を含んでもよい。様々な実施形態では、本明細書で企図されるポリペプチドは、タンパク質のN末端にシグナル(又はリーダー)配列を含み、これは、共翻訳又は翻訳後にタンパク質の転移を指示する。ポリペプチドは、様々な周知の組換え及び/又は合成技術のいずれかを使用して調製することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に企図されるポリペプチドは、本明細書に開示されるように、CARの1つ以上のアミノ酸からの欠失、それへの付加、及び/又は置換を有するアルカリホスファターゼ、又は配列を包含する。
【0131】
ポリペプチドは、「ポリペプチドバリアント」を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドバリアントは、1つ以上の置換、欠失、付加、及び/又は挿入において、天然に存在するポリペプチドとは異なっていてもよい。そのようなバリアントは、天然に存在し得るか、又は例えば、上記のポリペプチド配列のうちの1つ以上を修飾することによって、合成的に生成され得る。例えば、特定の実施形態では、1つ以上の置換、欠失、付加及び/又は挿入を導入することによって、本明細書に開示されるポリペプチド、例えば、アルカリホスファターゼポリペプチドの結合親和性及び/又は他の生物学的特性を改善することが望ましい場合がある。いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、それに対して少なくとも約65%、70%、75%、85%、90%、95%、98%、又は99%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドを含む。
【0132】
本明細書で使用される場合、「予防する」、及び「予防される」、「予防すること」などの同様の単語は、疾患又は状態の発生又は再発の可能性を予防、阻害、又は低減するためのアプローチを示す。それはまた、疾患若しくは状態の発症若しくは再発を遅延させること、又は疾患若しくは状態の症状の発生若しくは再発を遅延させることを指す。本明細書で使用される場合、「予防」及び同様の単語はまた、疾患又は状態の発症又は再発前の疾患又は状態の強度、効果、症状及び/又は負担を低減させることを含む。
【0133】
本明細書で使用される場合、「プロモーター」という用語は、本明細書で使用される場合、RNAポリメラーゼについての転写開始部位を決定するDNA配列を指す。プロモーター配列は、ポリペプチド、すなわち転写因子によって認識及び結合されるモチーフを含む。当該転写因子は、結合時に、リクルートRNAポリメラーゼII、好ましくは、RNAポリメラーゼI、II又はIII、より好ましくは、RNAポリメラーゼII又はIII、最も好ましくは、RNAポリメラーゼIIとなる。それにより、転写制御配列に作動可能に連結された核酸の発現が開始される。発現される核酸の種類に応じて、本明細書で意図される発現は、RNAポリヌクレオチドへのDNA配列の転写(例えば、アンチセンスアプローチ、RNAiアプローチ、若しくはリボザイムアプローチに好適である)を含んでもよいか、又はRNAポリヌクレオチドへのDNA配列の転写、続いて当該RNAポリヌクレオチドのポリペプチドへの翻訳(例えば、遺伝子発現及び組換えポリペプチド産生アプローチに好適である)を含んでもよいことを理解されたい。核酸配列の発現を管理するために、転写制御配列は、発現される核酸のすぐ隣に位置してもよく、すなわち、その5’末端で当該核酸に物理的に連結されていてもよい。代替的に、それは物理的に近接して配置され得る。しかしながら、後者の場合、配列は、発現される核酸との機能的相互作用を可能にするように配置されなければならない。
【0134】
本明細書で使用される場合、「調節配列」又は「調節エレメント」という用語は、作動可能に連結された核酸配列の発現における1つ以上のステップ(特に、転写であるが、場合によってはスプライシング又は他のプロセシングなどの他の事象)を調節する核酸配列を指す。この用語は、作動可能に連結された核酸の転写を指示又は増強するプロモーター、エンハンサー、及び他の転写制御エレメントを含む。調節配列は、構成的発現(例えば、培養物中若しくは生物中の典型的な生理学的条件下でのほとんど若しくは全ての細胞種類における発現)、細胞種類特異的、系統特異的、若しくは組織特異的発現、及び/又は調節可能な(誘導可能若しくは抑制可能な)発現を指示し得る。例えば、発現は、ホルモン又は他の小分子などの誘導剤の存在又は添加、温度の上昇などによって誘導又は抑制され得る。哺乳動物細胞における使用に適した細胞種類、系統、又は組織特異的プロモーターの非限定的な例としては、リンパ系特異的プロモーター(例えば、Calame et al.,Adv.Immunol.43:235,1988を参照されたい)、例えば、T細胞受容体のプロモーター(例えば、Winoto et al.,EMBO J.8:729,1989を参照されたい)、及び免疫グロブリン(例えば、Banerji et al.,Cell 33:729,1983、Queen et al.,Cell 33:741,1983を参照されたい)、並びにニューロン特異的プロモーター(例えば、ニューロフィラメントプロモーター、Byrne et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86:5473,1989)が挙げられる。発生的に調節されたプロモーターとしては、hoxプロモーター(例えば、Kessel et al.,Science 249:374,1990を参照されたい)、及びα-フェトプロテインプロモーター(Campes et al.,Genes Dev.3:537,1989)が挙げられる。いくつかの調節エレメントは、作動可能に連結された核酸の発現を阻害又は減少させ得る。そのような調節エレメントは、「負の調節エレメント」と称され得る。誘導剤若しくは抑制剤への曝露によって、及び/又は環境条件を変更することによって、その活性を誘導又は抑制することができる調節エレメントは、本明細書では「調節可能な」エレメントと称される。
【0135】
本明細書で使用される場合、「sALP」及び「可溶性アルカリホスファターゼ」という用語は、可溶性の非膜結合ALP、又は可溶性の非膜結合ALPのドメイン若しくは生物学的に活性な断片を指す。
【0136】
本明細書で使用される場合、「シグナルペプチド」という用語は、ポリペプチドを分泌経路(例えば、細胞外空間)に向けるポリペプチドのN末端にある短いペプチド(約5~約30アミノ酸長)を指す。いくつかの実施形態では、シグナルペプチドは、典型的には、ポリペプチドの分泌中に切断される。いくつかの実施形態では、シグナル配列は、ポリペプチドを細胞内コンパートメント又はオルガネラに誘導してもよい。いくつかの実施形態では、シグナル配列は、細胞の特定の領域にポリペプチドを標的化する既知の機能を有するペプチドに対する相同性、又は生物学的活性によって識別され得る。
【0137】
本明細書で使用される場合、「対象」という用語は、実験動物(例えば、霊長類、ラット、マウス)、家畜(例えば、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ブタ、シチメンチョウ、ニワトリ)、家庭用ペット(例えば、イヌ、ネコ、げっ歯類など)、及びヒトを含む、任意の動物対象を指す。
【0138】
本明細書で使用される場合、「治療有効量」という用語は、ウイルス又は形質導入治療細胞を指し、個体の疾患状態、年齢、性別、及び体重、並びに幹細胞及び前駆細胞が個体において所望の応答を誘発する能力などの要因に応じて変化し得る。いくつかの実施形態では、治療有効量はまた、ウイルス又は形質導入治療細胞のあらゆる毒性又は有害作用を、治療上有益な効果によって上回る量である。いくつかの実施形態では、「治療有効量」という用語は、対象(例えば、患者)を「治療する」のに有効な量を含む。
【0139】
本明細書で使用される場合、「治療」又は「治療する」という用語は、疾患又は病態の症状又は病状に対するあらゆる有益又は望ましい効果を指し、治療される疾患又は状態の1つ以上の測定可能なマーカーの最小限の減少さえも含み得る。いくつかの実施形態では、治療は、任意選択で、疾患若しくは状態の症状の軽減若しくは改善、又は疾患若しくは状態の進行の遅延のいずれかを伴うことができる。「治療」は、必ずしも、疾患若しくは状態、又はその関連症状の完全な根絶若しくは治癒を示すものではない。
【0140】
本明細書で使用される場合、「複数のバリアント」又は「バリアント」という用語は、参照核酸又はポリペプチドとは異なるが、その本質的な特性を保持する核酸又はポリペプチドを指す。一般に、バリアントは、全体的に密接に類似しており、多くの領域において、参照核酸又はポリペプチドと同じである。したがって、転写因子の「バリアント」形態は、全体的に密接に類似しており、DNAに結合し、遺伝子転写を活性化することができる。
【0141】
本明細書で使用される場合、「ベクター」という用語は、別の核酸分子を移入又は輸送することができる核酸分子を指す。いくつかの実施形態では、移入した核酸は、概して、ベクター核酸分子に連結され、例えば、その中に挿入される。いくつかの実施形態では、ベクターは、細胞内での自律複製を指示する配列を含んでもよいか、又は宿主細胞DNAへの組み込みを可能にするのに十分な配列を含んでもよい。有用なベクターとしては、例えば、プラスミド(典型的には、DNAプラスミドであるが、RNAプラスミドもまた有用である)、コスミド、及びウイルスベクターが挙げられる。当業者には明らかであるように、「ウイルスベクター」という用語は、典型的には、核酸分子の移入若しくは細胞のゲノムへの組み込みを促進するウイルス由来核酸エレメントを含む核酸分子(例えば、プラスミド)、又は核酸移入を媒介するウイルス粒子のいずれかを指して広く使用される。いくつかの実施形態では、ウイルス粒子は、典型的には、核酸に加えて、様々なウイルス成分、及び時にはまた、宿主細胞成分を含む。特に、「レンチウイルスベクター」、「レンチウイルス発現ベクター」などの用語は、本明細書に記載の本開示のレンチウイルストランスファープラスミド及び/又はレンチウイルス粒子を指すために使用され得る。
【0142】
ポリペプチド
いくつかの実施形態では、本開示は、式(I)を有するポリペプチドであって、
[A]v-[B]-[C]w-[R]q-([D]x-[E]y)z、 (I)
式中、
Aが、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸配列を含み、
Bが、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸を含み、
Cが、GPIアンカーをコードするアミノ酸配列を含み、
Rが、-(Mo(Fc)Np)-であり、M及びNが、各々独立して、1~6個のアミノ酸を含み、Fcが、Fcドメインであり、o及びpが、各々独立して、0、1、又は2であり、
Dが、4~6個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含むか、又はF(G)tFであり、各Fが、同じアミノ酸であり、Gが、3、4、又は5個のアミノ酸を有するアミノ酸配列であり、tが、2~5の範囲の整数であり、
Eが、1~8個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含み、
qが、0又は1であり、
vが、0又は1であり、
wが、0又は1であり、
xが、0又は1~6の範囲の整数であり、
yが、0又は1~16の範囲の整数であり、
zが、0又は1~6の範囲の整数である、ポリペプチドを提供する。
【0143】
いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、デキストランにコンジュゲートされない。
【0144】
いくつかの実施形態では、式(I)のポリペプチドは、骨内のヒドロキシアパタイト結晶の形成を触媒によって可能にする能力がある。
【0145】
いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼ(「[B]」)をコードするアミノ酸は、組織非特異的アルカリホスファターゼである。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約85%の同一性を有する。他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約90%の同一性を有する。他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約91%の同一性を有する。他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約92%の同一性を有する。他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約93%の同一性を有する。他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約94%の同一性を有する。
【0146】
なお他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約95%の同一性を有する。更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約96%の同一性を有する。一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約97%の同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約98%の同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有し、qは、0である。なお一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有し、qは、1である。
【0147】
いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、qは、0である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、qは、1である。
【0148】
いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11のバリアント、例えば、1つ以上のアミノ酸置換を含むバリアントを含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、単一のアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。例えば、配列番号11のバリアントは、C102S置換を含んでもよい。別の例として、配列番号11のバリアントは、E434G置換を含んでもよい。なお別の例として、配列番号11のバリアントは、A321H置換を含んでもよい。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、2つのアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。例えば、配列番号11のバリアントは、C102S置換、E434G置換、又はA321H置換のうちのいずれか2つ、例えば、A321H置換及びE434G置換の両方を含んでもよい。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、3つのアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、4つのアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、5つのアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、6つのアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。
【0149】
いくつかの実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも90%の配列同一性を有する。他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも95%の配列同一性を有する。なお他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも96%の配列同一性を有する。更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも97%の配列同一性を有する。なお更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも98%の配列同一性を有する。一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも99%の配列同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12を含む。
【0150】
いくつかの実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の配列同一性を有する。他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の配列同一性を有する。なお他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の配列同一性を有する。更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の配列同一性を有する。なお更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の配列同一性を有する。一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の配列同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つを含む。
【0151】
いくつかの実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号13に対して少なくとも90%の配列同一性を有する。他の実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号13に対して少なくとも95%の配列同一性を有する。更に他の実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号13に対して少なくとも96%の配列同一性を有する。更なる実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号13に対して少なくとも97%の配列同一性を有する。なお更なる実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号13に対して少なくとも98%の配列同一性を有する。一層更なる実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号13に対して少なくとも99%の配列同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号13を含む。
【0152】
いくつかの実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号14に対して少なくとも90%の配列同一性を有する。他の実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号14に対して少なくとも95%の配列同一性を有する。更に他の実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号14に対して少なくとも96%の配列同一性を有する。更なる実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号14に対して少なくとも97%の配列同一性を有する。なお更なる実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号14に対して少なくとも98%の配列同一性を有する。一層更なる実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号14に対して少なくとも99%の配列同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号14を含む。
【0153】
いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約90%の同一性を有する。他の実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約95%の同一性を有する。更なる実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約96%の同一性を有する。一層更なる実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約97%の同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約98%の同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有する。他の実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含む。
【0154】
いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約90%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約95%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約96%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約97%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約98%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12である。
【0155】
いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは、1である。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つを有するアミノ酸配列を含む。
【0156】
いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約90%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約95%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約96%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約97%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約98%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは、1である。
【0157】
いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約95%の同一性を有し、x+y=8~12であり、式中、x及びyは、両方とも少なくとも1である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約97%の同一性を有し、x+y=8~12であり、式中、x及びyは、両方とも少なくとも1である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有し、x+y=8~12であり、式中、x及びyは、両方とも少なくとも1である。。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有し、x+y=8~12であり、式中、x及びyは、両方とも少なくとも1であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有し、x+y=8~12であり、式中、x及びyは、両方とも少なくとも1であり、qは、1である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有し、x+y=8~12であり、式中、x及びyは、両方とも少なくとも1であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。
【0158】
いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約90%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約95%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を有し、x+y=4~8である。
【0159】
いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約90%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約95%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約96%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約97%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約98%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=4~8である。
【0160】
いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=4~8であり、qは、0である。
【0161】
いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=4~8であり、qは、1である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=4~8であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=5~7であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=6であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=6であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=6であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=6であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=6であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=6であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=6であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つを含む。
【0162】
いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、qは、1であり、[E]yは、[DSS]6であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含む。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、qは、1であり、[E]yは、[DSS]6であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、qは、1であり、[E]yは、[DSS]6であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つを含む。
【0163】
いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10に対して少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10に対して少なくとも95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10に対して少なくとも96%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10に対して少なくとも97%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10に対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10に対して少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10を含むアミノ酸配列を含む。
【0164】
いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号27~32のうちのいずれか1つを含むアミノ酸配列を含む。
【0165】
いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも90%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも91%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも92%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも93%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも94%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも95%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも96%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも97%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも98%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも99%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130を含む。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130を含み、yは、4~6の範囲である。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130を含み、[E]yは、[DSS]6である。いくつかの実施形態では、Rは、配列番号9を含み、[E]yは、[DSS]6である。
【0166】
いくつかの実施形態では、Mは、グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、リジン、及びグルタミン酸から選択される1つ以上のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、Mは、2個のアミノ酸を含む。例えば、Mは、ロイシン及びリジンを含み得る。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンである。別の例として、Mは、2個のアラニンのアミノ酸を含み得る。他の実施形態では、Mは、3個のアミノ酸を含む。
【0167】
いくつかの実施形態では、Nは、グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、リジン、及びグルタミン酸から選択される1つ以上のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、Nは、2個のアミノ酸(すなわち、ジアミノ酸)を含む。例えば、Nは、アスパラギン酸及びイソロイシンを含み得る。別の例として、Nは、2個のアラニンのアミノ酸を含み得る。いくつかの実施形態では、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンである。他の実施形態では、Nは、3個のアミノ酸を含む。
【0168】
いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンである。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも90%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも91%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも92%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも93%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも94%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも95%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも96%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも97%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも98%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも99%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含む。
【0169】
いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも90%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも91%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも92%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも93%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも94%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも95%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも96%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも97%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも98%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも99%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含み、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含み、o、p、及びqは、各々、1であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含み、o、p、及びqは、各々、1であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つを含む。
【0170】
いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも90%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも91%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも92%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも93%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも94%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも95%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも96%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも97%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも98%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも99%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含み、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含み、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含み、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つを含む。
【0171】
いくつかの実施形態では、[R]は、配列番号9に対して少なくとも90%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、[R]は、配列番号9に対して少なくとも95%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、[R]は、配列番号9に対して少なくとも96%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、[R]は、配列番号9に対して少なくとも97%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、[R]は、配列番号9に対して少なくとも98%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、[R]は、配列番号9に対して少なくとも99%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、[R]は、配列番号9を含む。
【0172】
いくつかの実施形態では、Dは、4個のアミノ酸を含むアミノ酸配列である。いくつかの実施形態では、4個のアミノ酸の各々は、同じである。他の実施形態では、4個のアミノ酸のうちの3個は、同じである。なお他の実施形態では、4個のアミノ酸のうちの2個は、同じである。いくつかの実施形態では、4個のアミノ酸のうちの少なくとも2個の連続するアミノ酸は、同じである。他の実施形態では、4個のアミノ酸のうちの少なくとも3個の連続するアミノ酸は、同じである。いくつかの実施形態では、4個のアミノ酸は、グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、リジン、及びグルタミン酸から選択される。いくつかの実施形態では、Dは、4個のアミノ酸を含み、xは、1~6の範囲である。いくつかの実施形態では、Dは、4個のアミノ酸を含み、xは、1~4の範囲である。いくつかの実施形態では、Dは、4個のアミノ酸を含み、xは、1又は2である。いくつかの実施形態では、Dは、4個のアミノ酸を含み、xは、2である。いくつかの実施形態では、Dは、4個のアミノ酸を含み、xは、1である。いくつかの実施形態では、Dは、4個のアミノ酸を含み、xは、1又は2であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、Dは、4個のアミノ酸を含み、xは、2であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、Dは、4個のアミノ酸を含み、xは、1であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、Dは、4個のアミノ酸を含み、xは、1であり、qは、1である。
【0173】
いくつかの実施形態では、Dは、GGGSである。他の実施形態では、Dは、GGSSである。なお他の実施形態では、Dは、GSSSである。更なる実施形態では、Dは、GSGSである。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、xは、1~4の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、xは、1~3の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、xは、1又は2である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、xは、1~4の範囲の整数であり、yは、1~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、xは、1~3の範囲の整数であり、yは、1~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、xは、1又は2であり、yは、1~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、xは、1又は2であり、yは、1~8の範囲の整数であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、xは、1又は2であり、yは、1~8の範囲の整数であり、qは、1である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、xは、1又は2であり、yは、1~8の範囲の整数であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、xは、2であり、yは、1~8の範囲の整数であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、zは、1であり、xは、2であり、yは、1~8の範囲の整数であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。
【0174】
いくつかの実施形態では、Dは、5個のアミノ酸を含むアミノ酸配列である。いくつかの実施形態では、5個のアミノ酸の各々は、同じである。いくつかの実施形態では、5個のアミノ酸のうちの4個は、同じである。他の実施形態では、5個のアミノ酸のうちの3個は、同じである。他の実施形態では、5個のアミノ酸のうちの2個は、同じである。いくつかの実施形態では、5個のアミノ酸のうちの少なくとも2個の連続するアミノ酸は、同じである。他の実施形態では、5個のアミノ酸のうちの少なくとも3個の連続するアミノ酸は、同じである。なお他の実施形態では、5個のアミノ酸のうちの4個の連続するアミノ酸は、同じである。いくつかの実施形態では、5個のアミノ酸は、グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、リジン、及びグルタミン酸から選択される。いくつかの実施形態では、Dは、5個のアミノ酸を含み、xは、1~6の範囲である。いくつかの実施形態では、Dは、5個のアミノ酸を含み、xは、1~4の範囲である。いくつかの実施形態では、Dは、5個のアミノ酸を含み、xは、1又は2である。いくつかの実施形態では、Dは、5個のアミノ酸を含み、xは、1である。いくつかの実施形態では、Dは、5個のアミノ酸を含み、xは、1であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、Dは、5個のアミノ酸を含み、xは、1であり、qは、1である。いくつかの実施形態では、Dは、5個のアミノ酸を含み、xは、1であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。
【0175】
いくつかの実施形態では、Dは、GGGGSである。他の実施形態では、Dは、GGGSSである。なお他の実施形態では、Dは、GGSSSである。更なる実施形態では、Dは、GGSGSである。一層更なる実施形態では、Dは、GGSGSである。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1~4の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1~3の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1又は2である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1~4の範囲の整数であり、yは、1~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1~3の範囲の整数であり、yは、1~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1又は2であり、yは、1~8の範囲の整数である。
【0176】
いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1~3の範囲の整数であり、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1又は2であり、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1~3の範囲の整数であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、8~12の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1又は2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGSであり、xは、1又は2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、4~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGSであり、xは、1又は2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、8~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGSであり、xは、1又は2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGSであり、xは、1又は2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGSであり、xは、1又は2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10であり、qは、1である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGSであり、xは、1又は2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。
【0177】
いくつかの実施形態では、Dは、EAAAKである。いくつかの実施形態では、Dは、EAAAKであり、xは、2~5の範囲の整数である。他の実施形態では、Dは、EAAAKであり、xは、1~4の範囲の整数である。なお他の実施形態では、Dは、EAAAKであり、xは、1~3の範囲の整数である。更なる実施形態では、Dは、EAAAKであり、xは、1又は2である。
【0178】
いくつかの実施形態では、Dは、F(G)tFであり、式中、各Fは、同じアミノ酸であり、Gは、3、4、又は5個のアミノ酸を有するアミノ酸配列であり、tは、2~5の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、各Fは、アラニンである。いくつかの実施形態では、Gは、EAAAKである。いくつかの実施形態では、各Fは、アラニンであり、Gは、EAAAKであり、tは、2又は3である。いくつかの実施形態では、各Fは、アラニンであり、Gは、EAAAKであり、tは、2又は2であり、xは、1又は2である。いくつかの実施形態では、Dは、6個のアミノ酸を含むアミノ酸配列である。いくつかの実施形態では、6個のアミノ酸の各々は、同じである。いくつかの実施形態では、6個のアミノ酸のうちの5個は、同じである。いくつかの実施形態では、6個のアミノ酸のうちの4個は、同じである。他の実施形態では、6個のアミノ酸のうちの3個は、同じである。なお他の実施形態では、6個のアミノ酸のうちの2個は、同じである。いくつかの実施形態では、6個のアミノ酸のうちの少なくとも2個の連続するアミノ酸は、同じである。他の実施形態では、6個のアミノ酸のうちの少なくとも3個の連続するアミノ酸は、同じである。なお他の実施形態では、6個のアミノ酸のうちの4個の連続するアミノ酸は、同じである。なお更なる実施形態では、6個のアミノ酸のうちの5個の連続するアミノ酸は、同じである。いくつかの実施形態では、6個のアミノ酸は、グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、リジン、及びグルタミン酸から選択される。いくつかの実施形態では、Dは、6個のアミノ酸を含み、xは、1~6の範囲である。いくつかの実施形態では、Dは、6個のアミノ酸を含み、xは、1~4の範囲である。いくつかの実施形態では、Dは、6個のアミノ酸を含み、xは、1又は2である。いくつかの実施形態では、Dは、6個のアミノ酸を含み、xは、1である。いくつかの実施形態では、Dは、6個のアミノ酸を含み、xは、1又は2であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、Dは、6個のアミノ酸を含み、xは、1であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、Dは、6個のアミノ酸を含み、xは、1であり、qは、1である。いくつかの実施形態では、Dは、6個のアミノ酸を含み、xは、1であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。
【0179】
いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、1個のアミノ酸は、アスパラギン酸、セリン、リジン、スレオニン、チロシン、アラニン、メチオニン、バリン、トリプトファン、プロリン、アルギニン、グルタミンから選択される。他の実施形態では、1個のアミノ酸は、アスパラギン酸及びセリンから選択される。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、4~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、2~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、2~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、4~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、10である。
【0180】
いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、4~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、v+wは、1であり、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、v+wは、1であり、yは、4~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、v+wは、1であり、yは、10である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、4~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、10である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、10であり、qは、1である。
【0181】
いくつかの実施形態では、Eは、2個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、2個のアミノ酸は、アスパラギン酸、セリン、リジン、スレオニン、チロシン、アラニン、メチオニン、バリン、トリプトファン、プロリン、アルギニン、グルタミンから選択される。他の実施形態では、2個のアミノ酸は、アスパラギン酸及びセリンから選択される。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-である。他の実施形態では、Eは、-D-D-である。いくつかの実施形態では、Eは、2個のアミノ酸を含み、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、2個のアミノ酸を含み、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、2個のアミノ酸を含み、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、2個のアミノ酸を含み、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、2個のアミノ酸を含み、yは、1~6の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、2個のアミノ酸を含み、yは、1~4の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、2個のアミノ酸を含み、yは、1又は2である。いくつかの実施形態では、Eは、2個のアミノ酸を含み、yは、2~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、2個のアミノ酸を含み、yは、2~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、2個のアミノ酸を含み、yは、2~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、2個のアミノ酸を含み、yは、2~8の範囲であり、qは、0である。
【0182】
いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、yは、10である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、v+wは、1であり、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、v+wは、1であり、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、v+wは、1であり、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、1~8の範囲であり、zは、1である。
【0183】
いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、3個のアミノ酸は、アスパラギン酸、セリン、リジン、スレオニン、チロシン、アラニン、メチオニン、バリン、トリプトファン、プロリン、アルギニン、グルタミンから選択される。他の実施形態では、3個のアミノ酸は、アスパラギン酸及びセリンから選択される。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-である。他の実施形態では、Eは、-D-D-S-である。他の実施形態では、Eは、-D-D-Dである。他の実施形態では、Eは、-D-S-S-である。
【0184】
いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、2~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、2~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、2~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~6の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、3~6の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、3~6の範囲であり、qは、0である。
【0185】
いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、すなわち、[E]yは、[-DSS-]6である。他の実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、zは、1である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、qは、0である。他の実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、zは、1であり、qは、0である。他の実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、zは、1であり、qは、0であり、xは、0である。他の実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、zは、1であり、qは、0であり、xは、2である。
【0186】
いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、qは、1である。他の実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、zは、1であり、qは、1である。他の実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、zは、1であり、xは、0であり、qは、1である。他の実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、zは、1であり、xは、2であり、qは、1である。
【0187】
いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して同一性を有する。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有し、[B]は、配列番号11のものに対して少なくとも99%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有し、[B]は、配列番号11を含む。
【0188】
いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、4個のアミノ酸は、アスパラギン酸、セリン、リジン、スレオニン、チロシン、アラニン、メチオニン、バリン、トリプトファン、プロリン、アルギニン、グルタミンから選択される。他の実施形態では、4個のアミノ酸は、アスパラギン酸及びセリンから選択される。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-S-S-である。他の実施形態では、Eは、-D-D-D-S-である。他の実施形態では、Eは、-D-D-D-D-である。他の実施形態では、Eは、-D-D-S-S-である。他の実施形態では、Eは、-D-S-S-S-である。いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含み、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含み、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含み、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含み、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含み、yは、1~6の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含み、yは、1~4の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含み、yは、1又は2である。いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含み、yは、2~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含み、yは、2~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含み、yは、2~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含み、yは、2~8の範囲であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含み、yは、2~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含み、yは、2~8の範囲であり、qは、1である。
【0189】
いくつかの実施形態では、Eは、5個以上のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、5個以上のアミノ酸は、アスパラギン酸、セリン、リジン、スレオニン、チロシン、アラニン、メチオニン、バリン、トリプトファン、プロリン、アルギニン、グルタミンから選択される。他の実施形態では、5個以上のアミノ酸は、アスパラギン酸及びセリンから選択される。他の実施形態では、Eは、5個のアミノ酸を含む。例えば、Eは、-D-D-S-S-D-又は-D-D-S-S-D-であり得る。他の実施形態では、Eは、6個のアミノ酸を含む。例えば、Eは、-D-D-S-S-D-D-であり得る。他の実施形態では、Eは、7個のアミノ酸を含む。例えば、Eは、-S-D-D-S-S-D-D-であり得る。別の例として、Eは、KRRTPVRであり得る。なお別の例として、Eは、KNFQSRSであり得る。更なる例として、Eは、KTYASMQであり得る。他の実施形態では、Eは、8個のアミノ酸を含む。例えば、Eは、-S-D-D-S-S-D-D-S-であり得る。別の例として、Eは、KRRTPVREであり得る。なお別の例として、Eは、KNFQSRSHであり得る。更なる例として、Eは、KTYASMQWであり得る。
【0190】
いくつかの実施形態では、qは、0である。いくつかの実施形態では、qは、0であり、xは、少なくとも1である。他の実施形態では、qは、0であり、yは、少なくとも4である。他の実施形態では、qは、0であり、yは、6である。
【0191】
いくつかの実施形態では、zは、1~6の範囲の整数である。他の実施形態では、zは、1~4の範囲の整数である。なお他の実施形態では、zは、1~3の範囲の整数である。更なる実施形態では、zは、1又は2である。一層更なる実施形態では、zは、1である。一層更なる実施形態では、zは、1であり、qは、0であり、yは、6である。一層更なる実施形態では、zは、1であり、qは、1であり、yは、6である。
【0192】
いくつかの実施形態では、qは、0である。いくつかの実施形態では、qは、0であり、[E]yは、[DSS]6である。
【0193】
いくつかの実施形態では、本開示は、式(IA)を有するポリペプチドであって、
[A]v-[B]-[C]w-[R]q-([D]x-[E]y)z、 (IA)
式中、
Aが、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸配列を含み、
Bが、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸を含み、
Cが、GPIアンカーをコードするアミノ酸配列を含み、
Rが、-(Mo(Fc)Np)-であり、M及びNが、各々独立して、1~6個のアミノ酸を含み、Fcが、Fcドメインであり、o及びpが、各々独立して、0、1、又は2であり、
Dが、4~6個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含むか、又はF(G)tFであり、各Fが、同じアミノ酸であり、Gが、3、4、又は5個のアミノ酸を有するアミノ酸配列であり、tが、2~5の範囲の整数であり、
Eが、1~8個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含み、
qが、0又は1であり、
vが、0又は1であり、
wが、0又は1であり、
xが、0又は1~6の範囲の整数であり、
yが、0又は1~16の範囲の整数であり、
zが、0又は1~6の範囲の整数であり、
ただし、式(IA)のポリペプチドが、配列番号1のアミノ酸配列を有しないか、若しくは配列番号107のヌクレオチド配列によってコードされたアミノ酸配列を含まないか、又はただし、式(IA)のポリペプチドが、Strensiq(登録商標)若しくはアスホターゼアルファではない、ポリペプチドを提供する。
【0194】
例えば、いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、配列番号1と比較して99%以下の同一性を有するアミノ酸配列を有する。別の例として、いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、配列番号1と比較して98%以下の同一性を有するアミノ酸配列を有する。なお別の例として、いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、配列番号1と比較して97%以下の同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、配列番号1と比較して96%以下の同一性を有するアミノ酸配列を有する。他の実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、配列番号1と比較して95%以下の同一性を有するアミノ酸配列を有する。
【0195】
いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、配列番号107に対して99%未満の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、配列番号107に対して98%未満の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、配列番号107に対して97%未満の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、配列番号107に対して96%未満の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、配列番号107に対して95%未満の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。
【0196】
いくつかの実施形態では、vが、1であり、wが、0であり、qが、1であり、oが、1であり、pが、1であり、Nが、ジアミノ酸-D-I-であり、Mが、ジアミノ酸-L-K-であり、[B]が、配列番号11を含み、Fcが、配列番号130を含み、xが、0である場合、[E]yは、D10-D16ではない。いくつかの実施形態では、vが、1であり、wが、0であり、qが、1であり、oが、1であり、pが、1であり、Nが、ジアミノ酸-D-I-であり、Mが、ジアミノ酸-L-K-であり、[B]が、配列番号11を含み、Fcが、配列番号130を含み、xが、0である場合、[E]yは、10~16個の連続するアスパラギン酸残基を含まない。
【0197】
いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、デキストランにコンジュゲートされない。
【0198】
いくつかの実施形態では、式(IA)のポリペプチドは、骨内のヒドロキシアパタイト結晶の形成を触媒によって可能にする能力がある。
【0199】
いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼ(「[B]」)をコードするアミノ酸は、組織非特異的アルカリホスファターゼである。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約85%の同一性を有する。他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約90%の同一性を有する。他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約91%の同一性を有する。他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約92%の同一性を有する。他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約93%の同一性を有する。他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約94%の同一性を有する。
【0200】
なお他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約95%の同一性を有する。更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約96%の同一性を有する。一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約97%の同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約98%の同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有し、qは、0である。なお一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有し、qは、1である。
【0201】
いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、qは、0である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、qは、1である。
【0202】
いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11のバリアント、例えば、1つ以上のアミノ酸置換を含むバリアントを含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、単一のアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。例えば、配列番号11のバリアントは、C102S置換を含んでもよい。別の例として、配列番号11のバリアントは、E434G置換を含んでもよい。なお別の例として、配列番号11のバリアントは、A321H置換を含んでもよい。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、2つのアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。例えば、配列番号11のバリアントは、C102S置換、E434G置換、又はA321H置換のうちのいずれか2つ、例えば、A321H置換及びE434G置換の両方を含んでもよい。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、3つのアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、4つのアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、5つのアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、6つのアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。
【0203】
いくつかの実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも90%の配列同一性を有する。他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも95%の配列同一性を有する。なお他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも96%の配列同一性を有する。更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも97%の配列同一性を有する。なお更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも98%の配列同一性を有する。一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも99%の配列同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12を含む。なお更に他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12を含み、[D]xは、[-GGGGS-]2である。なお更に他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12を含み、[E]yは、[-DSS-]6である。なお更に他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12を含み、[E]yは、[-DSS-]6であり、qは、0である。なお更に他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12を含み、[E]yは、[-DSS-]6であり、qは1である。
【0204】
いくつかの実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の配列同一性を有する。他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の配列同一性を有する。なお他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の配列同一性を有する。更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の配列同一性を有する。なお更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の配列同一性を有する。一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の配列同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つを含む。なお更に他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つを含み、[E]yは、[-DSS-]6である。なお更に他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つを含み、[E]yは、[-DSS-]6であり、qは、0である。なお更に他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つを含み、[E]yは、[-DSS-]6であり、qは、1である。
【0205】
いくつかの実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号13に対して少なくとも90%の配列同一性を有する。他の実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号13に対して少なくとも95%の配列同一性を有する。更に他の実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号13に対して少なくとも96%の配列同一性を有する。更なる実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号13に対して少なくとも97%の配列同一性を有する。なお更なる実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号13に対して少なくとも98%の配列同一性を有する。一層更なる実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号13に対して少なくとも99%の配列同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号13を含む。なお更に他の実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号13を含み、[E]yは、[-DSS-]6である。なお更に他の実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号13を含み、[E]yは、[-DSS-]6であり、qは、0である。なお更に他の実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号13を含み、[E]yは、[-DSS-]6であり、qは、1である。
【0206】
いくつかの実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号14に対して少なくとも90%の配列同一性を有する。他の実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号14に対して少なくとも95%の配列同一性を有する。更に他の実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号14に対して少なくとも96%の配列同一性を有する。更なる実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号14に対して少なくとも97%の配列同一性を有する。なお更なる実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号14に対して少なくとも98%の配列同一性を有する。一層更なる実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号14に対して少なくとも99%の配列同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号14を含む。なお更に他の実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号14を含み、[E]yは、[-DSS-]6である。なお更に他の実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号14を含み、[E]yは、[-DSS-]6であり、qは、0である。なお更に他の実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号14を含み、[E]yは、[-DSS-]6であり、qは、1である。
【0207】
いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約90%の同一性を有する。他の実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約95%の同一性を有する。更なる実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約96%の同一性を有する。一層更なる実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約97%の同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約98%の同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有する。他の実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含む。
【0208】
いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、qは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含む。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、qは、0であり、[E]yは、[DSS]6であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含む。
【0209】
いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、qは、1であり、[E]yは、[DSS]6であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含む。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、qは、1であり、[E]yは、[DSS]6であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、qは、1であり、[E]yは、[DSS]6であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つを含む。
【0210】
いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約90%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約95%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約96%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約97%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約98%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12である。
【0211】
いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは、1である。
【0212】
いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは、1である。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つを有するアミノ酸配列を含む。
【0213】
いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約90%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約95%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約96%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約97%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約98%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは、1である。
【0214】
いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは、0である。
【0215】
いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約95%の同一性を有し、x+y=8~12であり、式中、x及びyは、両方とも少なくとも1である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約97%の同一性を有し、x+y=8~12であり、式中、x及びyは、両方とも少なくとも1である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有し、x+y=8~12であり、式中、x及びyは、両方とも少なくとも1である。。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有し、x+y=8~12であり、式中、x及びyは、両方とも少なくとも1であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有し、x+y=8~12であり、式中、x及びyは、両方とも少なくとも1であり、qは、1である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有し、x+y=8~12であり、式中、x及びyは、両方とも少なくとも1であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。
【0216】
いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約90%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約95%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を有し、x+y=4~8である。
【0217】
いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約90%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約95%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約96%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約97%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約98%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=4~8である。
【0218】
いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=4~8であり、qは、0である。
【0219】
いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=4~8であり、qは、1である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=4~8であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=5~7であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=6であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=6であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=6であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=6であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=6であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=6であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、vは、1であり、wは、0であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=6であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つを含む。
【0220】
いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10に対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10に対して少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10に対して少なくとも95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10に対して少なくとも96%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10に対して少なくとも97%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10に対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10に対して少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10を含むアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10に対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、[E]yは、[-DSS-]6である。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10に対して少なくとも98%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、[E]yは、[-DSS-]6である。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10に対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含み、[E]yは、[-DSS-]6である。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10を含むアミノ酸配列を含み、[E]yは、[-DSS-]6である。
【0221】
いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号27~32のうちのいずれか1つを含むアミノ酸配列を含む。
【0222】
いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10及び27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、x+yは、4~8である。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10及び27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、x+yは、4~8である。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10及び27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、x+yは、4~8である。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10及び27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、x+yは、4~8である。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10及び27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、x+yは、4~8である。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10及び27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、x+yは、4~8である。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10及び27~32のうちのいずれか1つを含むアミノ酸配列を含み、x+yは、4~8である。
【0223】
いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10及び27~32のうちのいずれか1つを含むアミノ酸配列を含み、x+yは、4~8であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10及び27~32のうちのいずれか1つを含むアミノ酸配列を含み、x+yは、4~8であり、qは、0であり、zは、1である。
【0224】
いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10及び27~32のうちのいずれか1つを含むアミノ酸配列を含み、x+yは、4~8であり、qは、1である。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10及び27~32のうちのいずれか1つを含むアミノ酸配列を含み、x+yは、4~8であり、qは、1であり、zは、1である。
【0225】
いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、[E]yは、[-DSS-]6である。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、[E]yは、[-DSS-]6である。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、[E]yは、[-DSS-]6である。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号27~32のうちのいずれか1つを含むアミノ酸配列を含み、[E]yは、[-DSS-]6である。
【0226】
いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10及び27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、x+yは、8~12である。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10及び27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、x+yは、8~12である。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10及び27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、x+yは、8~12である。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10及び27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、x+yは、8~12である。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10及び27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、x+yは、8~12である。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10及び27~32のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、x+yは、8~12である。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10及び27~32のうちのいずれか1つを含むアミノ酸配列を含み、x+yは、8~12である。
【0227】
いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10及び27~32のうちのいずれか1つを含むアミノ酸配列を含み、x+yは、8~12であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10及び27~32のうちのいずれか1つを含むアミノ酸配列を含み、x+yは、8~12であり、qは、0であり、zは、1である。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10及び27~32のうちのいずれか1つを含むアミノ酸配列を含み、x+yは、8~12であり、qは、1である。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10及び27~32のうちのいずれか1つを含むアミノ酸配列を含み、x+yは、8~12であり、qは、1であり、zは、1である。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10及び27~32のうちのいずれか1つを含むアミノ酸配列を含み、x+yは、8~12であり、qは、1であり、zは、1であり、[E]yは、[-DSS-]6である。いくつかの実施形態では、[A]v-[B]-[C]wは、配列番号10及び27~32のうちのいずれか1つを含むアミノ酸配列を含み、x+yは、8~12であり、qは、1であり、zは、1であり、[E]yは、[-D-]10である。
【0228】
いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも90%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも91%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも92%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも93%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも94%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも95%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも96%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも97%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも98%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも99%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130を含む。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130を含み、yは、4~6の範囲である。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130を含み、[E]yは、[DSS]6である。いくつかの実施形態では、Rは、配列番号9を含み、[E]yは、[DSS]6である。
【0229】
いくつかの実施形態では、Mは、グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、リジン、及びグルタミン酸から選択される1つ以上のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、Mは、2個のアミノ酸を含む。例えば、Mは、ロイシン及びリジンを含み得る。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンである。別の例として、Mは、2個のアラニンのアミノ酸を含み得る 他の実施形態では、Mは、3個のアミノ酸を含む。
【0230】
いくつかの実施形態では、Nは、グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、リジン、及びグルタミン酸から選択される1つ以上のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、Nは、2個のアミノ酸(すなわち、ジアミノ酸)を含む。例えば、Nは、アスパラギン酸及びイソロイシンを含み得る。別の例として、Nは、2個のアラニンのアミノ酸を含み得る。いくつかの実施形態では、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンである。他の実施形態では、Nは、3個のアミノ酸を含む。
【0231】
いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンである。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも90%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも91%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも92%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも93%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも94%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも95%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも96%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも97%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも98%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも99%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含む。
【0232】
いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも90%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも91%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも92%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも93%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも94%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも95%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも96%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも97%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも98%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも99%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含み、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含み、o、p、及びqは、各々、1であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含み、o、p、及びqは、各々、1であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つを含む。
【0233】
いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも90%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも91%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも92%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも93%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも94%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも95%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも96%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも97%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも98%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも99%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含み、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含み、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含み、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つを含む。
【0234】
いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは、4~8である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも90%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは4~8である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも91%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは4~8である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも92%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは4~8である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも93%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは4~8である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも94%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは4~8である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも95%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは4~8である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも96%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは4~8である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも97%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは4~8である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも98%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは4~8である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも99%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは4~8である。
【0235】
いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含み、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは、4~8である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含み、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは、4~8であり、v又はwのうちの少なくとも1つは、0である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含み、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは、4~8であり、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含み、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは、4~8であり、v又はwのうちの少なくとも1つは、0であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つを含む。
【0236】
いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは、6である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも90%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは、6である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも91%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは、6である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも92%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは、6である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも93%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは、6である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも94%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは、6である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも95%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは、6である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも96%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは、6である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも97%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは、6である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも98%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは、6である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも99%の配列同一性を有し、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは、6である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含み、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは、6である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含み、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは、6であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも99%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含み、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは、6であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含む。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含み、o、p、q、及びzは、各々、1であり、xは、0であり、yは、6であり、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11と比較して、1つ又は2つのアミノ酸置換を含む。
【0237】
いくつかの実施形態では、Dは、4個のアミノ酸を含むアミノ酸配列である。いくつかの実施形態では、4個のアミノ酸の各々は、同じである。他の実施形態では、4個のアミノ酸のうちの3個は、同じである。なお他の実施形態では、4個のアミノ酸のうちの2個は、同じである。いくつかの実施形態では、4個のアミノ酸のうちの少なくとも2個の連続するアミノ酸は、同じである。他の実施形態では、4個のアミノ酸のうちの少なくとも3個の連続するアミノ酸は、同じである。いくつかの実施形態では、4個のアミノ酸は、グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、リジン、及びグルタミン酸から選択される。いくつかの実施形態では、Dは、4個のアミノ酸を含み、xは、1~6の範囲である。いくつかの実施形態では、Dは、4個のアミノ酸を含み、xは、1~4の範囲である。いくつかの実施形態では、Dは、4個のアミノ酸を含み、xは、1又は2である。いくつかの実施形態では、Dは、4個のアミノ酸を含み、xは、2である。いくつかの実施形態では、Dは、4個のアミノ酸を含み、xは、1である。いくつかの実施形態では、Dは、4個のアミノ酸を含み、xは、1又は2であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、Dは、4個のアミノ酸を含み、xは、2であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、Dは、4個のアミノ酸を含み、xは、1であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、Dは、4個のアミノ酸を含み、xは、1であり、qは、1である。
【0238】
いくつかの実施形態では、Dは、GGGSである。他の実施形態では、Dは、GGSSである。なお他の実施形態では、Dは、GSSSである。更なる実施形態では、Dは、GSGSである。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、xは、1~4の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、xは、1~3の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、xは、1又は2である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、xは、1~4の範囲の整数であり、yは、1~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、xは、1~3の範囲の整数であり、yは、1~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、xは、1又は2であり、yは、1~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、xは、1又は2であり、yは、1~8の範囲の整数であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、xは、1又は2であり、yは、1~8の範囲の整数であり、qは、1である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、xは、1又は2であり、yは、1~8の範囲の整数であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、xは、2であり、yは、1~8の範囲の整数であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、zは、1であり、xは、2であり、yは、1~8の範囲の整数であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。
【0239】
いくつかの実施形態では、Dは、GGGS又はGGSSであり、xは、1~3の範囲の整数であり、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGS又はGGSSであり、xは、1又は2であり、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGS又はGGSSであり、xは、1~3の範囲の整数であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、8~12の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGS又はGGSSであり、xは、1又は2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGS又はGGSSであり、xは、2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、xは、2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、4~16の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、xは、2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、4~12の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、xは、2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、xは、2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、xは、2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10であり、qは、1である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGSであり、xは、2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。
【0240】
いくつかの実施形態では、Dは、5個のアミノ酸を含むアミノ酸配列である。いくつかの実施形態では、5個のアミノ酸の各々は、同じである。いくつかの実施形態では、5個のアミノ酸のうちの4個は、同じである。他の実施形態では、5個のアミノ酸のうちの3個は、同じである。他の実施形態では、5個のアミノ酸のうちの2個は、同じである。いくつかの実施形態では、5個のアミノ酸のうちの少なくとも2個の連続するアミノ酸は、同じである。他の実施形態では、5個のアミノ酸のうちの少なくとも3個の連続するアミノ酸は、同じである。なお他の実施形態では、5個のアミノ酸のうちの4個の連続するアミノ酸は、同じである。いくつかの実施形態では、5個のアミノ酸は、グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、リジン、及びグルタミン酸から選択される。いくつかの実施形態では、Dは、5個のアミノ酸を含み、xは、1~6の範囲である。いくつかの実施形態では、Dは、5個のアミノ酸を含み、xは、1~4の範囲である。いくつかの実施形態では、Dは、5個のアミノ酸を含み、xは、1又は2である。いくつかの実施形態では、Dは、5個のアミノ酸を含み、xは、1である。いくつかの実施形態では、Dは、5個のアミノ酸を含み、xは、1であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、Dは、5個のアミノ酸を含み、xは、1であり、qは、1である。いくつかの実施形態では、Dは、5個のアミノ酸を含み、xは、1であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。
【0241】
いくつかの実施形態では、Dは、GGGGSである。他の実施形態では、Dは、GGGSSである。なお他の実施形態では、Dは、GGSSSである。更なる実施形態では、Dは、GGSGSである。一層更なる実施形態では、Dは、GGSGSである。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1~4の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1~3の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1又は2である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1~4の範囲の整数であり、yは、1~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1~3の範囲の整数であり、yは、1~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1又は2であり、yは、1~8の範囲の整数である。
【0242】
いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1~3の範囲の整数であり、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1又は2であり、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1~3の範囲の整数であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、8~12の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1又は2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGSであり、xは、1又は2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、4~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGSであり、xは、1又は2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、8~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGSであり、xは、1又は2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGSであり、xは、1又は2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGSであり、xは、1又は2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10であり、qは、1である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGSであり、xは、1又は2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。
【0243】
いくつかの実施形態では、Dは、EAAAKである。いくつかの実施形態では、Dは、EAAAKであり、xは、2~5の範囲の整数である。他の実施形態では、Dは、EAAAKであり、xは、1~4の範囲の整数である。なお他の実施形態では、Dは、EAAAKであり、xは、1~3の範囲の整数である。更なる実施形態では、Dは、EAAAKであり、xは、1又は2である。
【0244】
いくつかの実施形態では、Dは、F(G)tFであり、式中、各Fは、同じアミノ酸であり、Gは、3、4、又は5個のアミノ酸を有するアミノ酸配列であり、tは、2~5の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、各Fは、アラニンである。いくつかの実施形態では、Gは、EAAAKである。いくつかの実施形態では、各Fは、アラニンであり、Gは、EAAAKであり、tは、2又は3である。いくつかの実施形態では、各Fは、アラニンであり、Gは、EAAAKであり、tは、2又は2であり、xは、1又は2である。いくつかの実施形態では、Dは、6個のアミノ酸を含むアミノ酸配列である。いくつかの実施形態では、6個のアミノ酸の各々は、同じである。いくつかの実施形態では、6個のアミノ酸のうちの5個は、同じである。いくつかの実施形態では、6個のアミノ酸のうちの4個は、同じである。他の実施形態では、6個のアミノ酸のうちの3個は、同じである。なお他の実施形態では、6個のアミノ酸のうちの2個は、同じである。いくつかの実施形態では、6個のアミノ酸のうちの少なくとも2個の連続するアミノ酸は、同じである。他の実施形態では、6個のアミノ酸のうちの少なくとも3個の連続するアミノ酸は、同じである。なお他の実施形態では、6個のアミノ酸のうちの4個の連続するアミノ酸は、同じである。なお更なる実施形態では、6個のアミノ酸のうちの5個の連続するアミノ酸は、同じである。いくつかの実施形態では、6個のアミノ酸は、グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、リジン、及びグルタミン酸から選択される。いくつかの実施形態では、Dは、6個のアミノ酸を含み、xは、1~6の範囲である。いくつかの実施形態では、Dは、6個のアミノ酸を含み、xは、1~4の範囲である。いくつかの実施形態では、Dは、6個のアミノ酸を含み、xは、1又は2である。いくつかの実施形態では、Dは、6個のアミノ酸を含み、xは、1である。いくつかの実施形態では、Dは、6個のアミノ酸を含み、xは、1又は2であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、Dは、6個のアミノ酸を含み、xは、1であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、Dは、6個のアミノ酸を含み、xは、1であり、qは、1である。いくつかの実施形態では、Dは、6個のアミノ酸を含み、xは、1であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。
【0245】
いくつかの実施形態では、Dは、GGGGGSである。他の実施形態では、Dは、GGGGSSである。なお他の実施形態では、Dは、GGGSSSである。更なる実施形態では、Dは、GGGSGSである。一層更なる実施形態では、Dは、GGSGGSである。なお一層更なる実施形態では、Dは、GGGSGSである。
【0246】
いくつかの実施形態では、Dは、R-GGGGS又はR-GGGSSであり、Rは、グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、リジン、及びグルタミン酸から選択されるアミノ酸であり、xは、1~4の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、Rは、グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、リジン、及びグルタミン酸から選択されるアミノ酸であり、xは、1~3の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、Rは、グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、リジン、及びグルタミン酸から選択されるアミノ酸であり、xは、1又は2である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、Rは、グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、リジン、及びグルタミン酸から選択されるアミノ酸であり、xは、1~4の範囲の整数であり、yは、1~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、Rは、グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、リジン、及びグルタミン酸から選択されるアミノ酸であり、xは、1~3の範囲の整数であり、yは、1~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、Rは、グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、リジン、及びグルタミン酸から選択されるアミノ酸であり、xは、1又は2であり、yは、1~8の範囲の整数である。
【0247】
いくつかの実施形態では、Dは、R-GGGGS又はR-GGGSSであり、Rは、グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、リジン、及びグルタミン酸から選択されるアミノ酸であり、xは、1~3の範囲の整数であり、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、Rは、グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、リジン、及びグルタミン酸から選択されるアミノ酸であり、xは、1又は2であり、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、Rは、グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、リジン、及びグルタミン酸から選択されるアミノ酸であり、xは、1~3の範囲の整数であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、8~12の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、Rは、グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、リジン、及びグルタミン酸から選択されるアミノ酸であり、xは、1又は2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10である。
【0248】
いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、1個のアミノ酸は、アスパラギン酸、セリン、リジン、スレオニン、チロシン、アラニン、メチオニン、バリン、トリプトファン、プロリン、アルギニン、グルタミンから選択される。他の実施形態では、1個のアミノ酸は、アスパラギン酸及びセリンから選択される。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、4~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、2~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、2~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、4~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、10である。
【0249】
いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、4~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、v+wは、1であり、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、v+wは、1であり、yは、4~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、v+wは、1であり、yは、10である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、4~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、10である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、10であり、qは、1である。
【0250】
いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、10であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、16より大きく、qは、1である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、10未満であり、qは、1である。
【0251】
いくつかの実施形態では、Eは、2個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、2個のアミノ酸は、アスパラギン酸、セリン、リジン、スレオニン、チロシン、アラニン、メチオニン、バリン、トリプトファン、プロリン、アルギニン、グルタミンから選択される。他の実施形態では、2個のアミノ酸は、アスパラギン酸及びセリンから選択される。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-である。他の実施形態では、Eは、-D-D-である。いくつかの実施形態では、Eは、2個のアミノ酸を含み、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、2個のアミノ酸を含み、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、2個のアミノ酸を含み、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、2個のアミノ酸を含み、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、2個のアミノ酸を含み、yは、1~6の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、2個のアミノ酸を含み、yは、1~4の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、2個のアミノ酸を含み、yは、1又は2である。いくつかの実施形態では、Eは、2個のアミノ酸を含み、yは、2~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、2個のアミノ酸を含み、yは、2~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、2個のアミノ酸を含み、yは、2~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、2個のアミノ酸を含み、yは、2~8の範囲であり、qは、0である。
【0252】
いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、yは、10である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、v+wは、1であり、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、v+wは、1であり、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、v+wは、1であり、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、1~8の範囲であり、zは、1である。
【0253】
いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、1~8の範囲であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-又は-D-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、1~8の範囲であり、qは、0であり、zは、1である。
【0254】
いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、3個のアミノ酸は、アスパラギン酸、セリン、リジン、スレオニン、チロシン、アラニン、メチオニン、バリン、トリプトファン、プロリン、アルギニン、グルタミンから選択される。他の実施形態では、3個のアミノ酸は、アスパラギン酸及びセリンから選択される。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-である。他の実施形態では、Eは、-D-D-S-である。他の実施形態では、Eは、-D-D-Dである。他の実施形態では、Eは、-D-S-S-である。
【0255】
いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、2~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、2~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、2~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~6の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、3~6の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、3~6の範囲であり、qは、0である。
【0256】
いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、すなわち、[E]yは、[-DSS-]6である。他の実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、zは、1である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、qは、0である。他の実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、zは、1であり、qは、0である。他の実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、zは、1であり、qは、0であり、xは、0である。他の実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、zは、1であり、qは、0であり、xは、2である。
【0257】
いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、qは、1である。他の実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、zは、1であり、qは、1である。他の実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、zは、1であり、xは、0であり、qは、1である。他の実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、zは、1であり、xは、2であり、qは、1である。
【0258】
いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して同一性を有する。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有し、[B]は、配列番号11のものに対して少なくとも99%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有し、[B]は、配列番号11を含む。
【0259】
いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、v+wは、1であり、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、v+wは、1であり、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、v+wは、1であり、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、v+wは、1であり、yは、6である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、6である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、6であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、6である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、6であり、qは、1である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、6である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、6であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、6であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、6であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つを含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、デキストランにコンジュゲートされない。
【0260】
いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、4個のアミノ酸は、アスパラギン酸、セリン、リジン、スレオニン、チロシン、アラニン、メチオニン、バリン、トリプトファン、プロリン、アルギニン、グルタミンから選択される。他の実施形態では、4個のアミノ酸は、アスパラギン酸及びセリンから選択される。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-S-S-である。他の実施形態では、Eは、-D-D-D-S-である。他の実施形態では、Eは、-D-D-D-D-である。他の実施形態では、Eは、-D-D-S-S-である。他の実施形態では、Eは、-D-S-S-S-である。いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含み、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含み、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含み、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含み、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含み、yは、1~6の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含み、yは、1~4の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含み、yは、1又は2である。いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含み、yは、2~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含み、yは、2~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含み、yは、2~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含み、yは、2~8の範囲であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含み、yは、2~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、4個のアミノ酸を含み、yは、2~8の範囲であり、qは、1である。
【0261】
いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-S-S-であり、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-S-S-であり、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-S-S-であり、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-S-S-であり、yは、10である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-S-S-であり、v+wは、1であり、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-S-S-であり、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-S-S-であり、v+wは、1であり、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-S-S-であり、v+wは、1であり、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-S-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-S-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-S-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-S-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-S-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、1~8の範囲であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-D-S-S-であり、v+wは、1であり、xは、0であり、yは、1~8の範囲であり、qは、1である。
【0262】
いくつかの実施形態では、Eは、5個以上のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、5個以上のアミノ酸は、アスパラギン酸、セリン、リジン、スレオニン、チロシン、アラニン、メチオニン、バリン、トリプトファン、プロリン、アルギニン、グルタミンから選択される。他の実施形態では、5個以上のアミノ酸は、アスパラギン酸及びセリンから選択される。他の実施形態では、Eは、5個のアミノ酸を含む。例えば、Eは、-D-D-S-S-D-又は-D-D-S-S-D-であり得る。他の実施形態では、Eは、6個のアミノ酸を含む。例えば、Eは、-D-D-S-S-D-D-であり得る。他の実施形態では、Eは、7個のアミノ酸を含む。例えば、Eは、-S-D-D-S-S-D-D-であり得る。別の例として、Eは、KRRTPVRであり得る。なお別の例として、Eは、KNFQSRSであり得る。更なる例として、Eは、KTYASMQであり得る。他の実施形態では、Eは、8個のアミノ酸を含む。例えば、Eは、-S-D-D-S-S-D-D-S-であり得る。別の例として、Eは、KRRTPVREであり得る。なお別の例として、Eは、KNFQSRSHであり得る。更なる例として、Eは、KTYASMQWであり得る。
【0263】
いくつかの実施形態では、qは、0である。いくつかの実施形態では、qは、0であり、xは、少なくとも1である。他の実施形態では、qは、0であり、yは、少なくとも4である。他の実施形態では、qは、0であり、yは、6である。
【0264】
なお他の実施形態では、qは、1であり、yは、少なくとも4である。なお他の実施形態では、qは、1であり、yは、6である。いくつかの実施形態では、qは、1であり、yは、6であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。いくつかの実施形態では、qは、1であり、yは、6であり、wは、0であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。いくつかの実施形態では、qは、1であり、yは、6であり、wは、0であり、xは、0であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。いくつかの実施形態では、qは、1であり、zは、1であり、yは、6であり、wは、0であり、xは、0であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。いくつかの実施形態では、qは、1であり、zは、1であり、yは、6であり、wは、0であり、xは、0であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、Fcは、配列番号11のものに対して少なくとも99%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、qは、1であり、zは、1であり、yは、6であり、wは、0であり、xは、0であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、Fcは、配列番号11のものと比較して1つのアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、qは、1であり、zは、1であり、yは、6であり、wは、0であり、xは、0であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、Fcは、配列番号11を含む。いくつかの実施形態では、qは、1であり、zは、1であり、yは、6であり、wは、0であり、xは、0であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、Fcは、配列番号11を含み、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、qは、1であり、zは、1であり、yは、6であり、wは、0であり、xは、0であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、Fcは、配列番号11を含み、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つを含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号1に対して99%未満の同一性を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、SEQ IF NO:1に対して98%未満の同一性を有する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、デキストランにコンジュゲートされない。
【0265】
いくつかの実施形態では、zは、1~6の範囲の整数である。他の実施形態では、zは、1~4の範囲の整数である。なお他の実施形態では、zは、1~3の範囲の整数である。更なる実施形態では、zは、1又は2である。一層更なる実施形態では、zは、1である。一層更なる実施形態では、zは、1であり、qは、0であり、yは、6である。一層更なる実施形態では、zは、1であり、qは、1であり、yは、6である。
【0266】
いくつかの実施形態では、本開示は、式(IB)を有するポリペプチドであって、
[A]v-[B]-[C]w-[R]q-([D]x-[E]y)z、 (IB)
式中、
Aが、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸配列を含み、
Bが、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸を含み、
Cが、GPIアンカーをコードするアミノ酸配列を含み、
Rが、-(Mo(Fc)Np)-であり、M及びNが、各々独立して、1~6個のアミノ酸を含み、Fcが、Fcドメインであり、o及びpが、各々独立して、0、1、又は2であり、
Dが、4~6個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含むか、又はF(G)tFであり、各Fが、同じアミノ酸であり、Gが、3、4、又は5個のアミノ酸を有するアミノ酸配列であり、tが、2~5の範囲の整数であり、
Eが、1~8個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含み、
qが、0又は1であり、
vが、0又は1であり、
wが、0又は1であり、
xが、0又は1~6の範囲の整数であり、
yが、0又は1~16の範囲の整数であり、
zが、0又は1~6の範囲の整数であり、
ただし、vが、1であり、wが、0であり、qが、1であり、oが、1であり、pが、1であり、Nが、ジアミノ酸-D-I-であり、Mが、ジアミノ酸-L-K-であり、[B]が、配列番号11を含み、Fcが、配列番号130を含み、xが、0である場合、[E]yが、10~16個の連続するアスパラギン酸残基を含まない、ポリペプチドを提供する。
【0267】
いくつかの実施形態では、式(IB)のポリペプチドは、デキストランにコンジュゲートされない。
【0268】
いくつかの実施形態では、式(IB)のポリペプチドは、骨内のヒドロキシアパタイト結晶の形成を触媒によって可能にする能力がある。
【0269】
いくつかの実施形態では、本開示は、式(II)を有するポリペプチドであって、
[A]-[B]-[C]-[R]q-([D]x-[E]y)、 (II)
式中、
Aが、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸配列を含み、
Bが、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸を含み、
Cが、GPIアンカーをコードするアミノ酸配列を含み、
Rが、-(Mo(Fc)Np)-であり、M及びNが、各々独立して、1~6個のアミノ酸を含み、Fcが、Fcドメインであり、o及びpが、各々独立して、0、1、又は2であり、
Dが、4~6個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含み、
Eが、1~8個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含み、
qが、0又は1であり、
xが、0又は1~6の範囲の整数であり、
yが、0又は1~16の範囲の整数である、ポリペプチドを提供する。
【0270】
いくつかの実施形態では、式(II)のポリペプチドは、骨内のヒドロキシアパタイト結晶の形成を触媒によって可能にする能力がある。
【0271】
いくつかの実施形態では、Eは、2~4個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、Eは、少なくとも2個の異なるアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、Eは、少なくとも2個の異なるアミノ酸を含み、yは、4~8の範囲である。
【0272】
いくつかの実施形態では、qは、0である。いくつかの実施形態では、qは、1であり、xは、少なくとも1である。いくつかの実施形態では、qは、1であり、yは、少なくとも1である。いくつかの実施形態では、qは、1であり、x及び1の両方は、少なくとも1である。
【0273】
いくつかの実施形態では、アルカリ性ホスフェートをコードするアミノ酸は、組織非特異的アルカリホスファターゼである。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約85%の同一性を有する。他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約90%の同一性を有する。なお他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約95%の同一性を有する。更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約96%の同一性を有する。一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約97%の同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約98%の同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含む。
【0274】
いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、1つ以上のアミノ酸置換を含む配列番号11のバリアントを含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、単一のアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。例えば、配列番号11のバリアントは、C102S置換を含んでもよい。別の例として、配列番号11のバリアントは、E434G置換を含んでもよい。なお別の例として、配列番号11のバリアントは、A321H置換を含んでもよい。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、2つのアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。例えば、配列番号11のバリアントは、C102S置換、E434G置換、又はA321H置換のうちのいずれか2つ、例えば、A321H置換及びE434G置換の両方を含んでもよい。
【0275】
いくつかの実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも90%の配列同一性を有する。他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも95%の配列同一性を有する。なお他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも96%の配列同一性を有する。更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも97%の配列同一性を有する。なお更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも98%の配列同一性を有する。一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも99%の配列同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12を含む。
【0276】
いくつかの実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の配列同一性を有する。他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の配列同一性を有する。なお他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の配列同一性を有する。更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の配列同一性を有する。なお更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の配列同一性を有する。一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の配列同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つを含む。
【0277】
いくつかの実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号13及び14のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の配列同一性を有する。他の実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号13及び14のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の配列同一性を有する。なお他の実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号13及び14のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の配列同一性を有する。更なる実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号13及び14に対して少なくとも97%の配列同一性を有する。なお更なる実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号13及び14のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の配列同一性を有する。一層更なる実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号13及び14のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の配列同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、GPIアンカーをコードするアミノ酸は、配列番号13及び14のうちのいずれか1つを含む。
【0278】
いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約90%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約95%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約96%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約97%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約98%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12である。
【0279】
いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは1である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12であり、qは、1であり、Rは、(-[LK]-Fc-[DI]-)であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つを有するアミノ酸配列を含む。
【0280】
いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約90%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約95%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約96%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約97%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約98%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=4~8である。
【0281】
いくつかの実施形態では、Dは、GGGGSである。他の実施形態では、Dは、GGGSSである。なお他の実施形態では、Dは、GGSSSである。更なる実施形態では、Dは、GGSGSである。一層更なる実施形態では、Dは、GGSGSである。
【0282】
いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1~4の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1~3の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1又は2である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、2である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGSであり、xは、2である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGSであり、xは、2であり、qは、0である。
【0283】
いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1~4の範囲の整数であり、yは、4~12の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1~3の範囲の整数であり、yは、4~12の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1又は2であり、yは、4~12の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1又は2であり、yは、4~12の範囲の整数であり、qは、0である。
【0284】
いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、1個のアミノ酸は、アスパラギン酸及びセリンから選択される。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、4~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、4~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、6~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、8~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、10である。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、10であり、qは、0である。
【0285】
いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、4~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、4~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、6~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10であり、qは、0である。
【0286】
いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、3個のアミノ酸は、アスパラギン酸及びセリンから選択される。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-である。他の実施形態では、Eは、-D-D-S-である。他の実施形態では、Eは、-D-D-D-である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、4~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、6である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、4~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、6であり、qは、0である。
【0287】
いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、4~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、qは、0である。
【0288】
いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1~3の範囲の整数であり、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1又は2であり、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1又は2であり、Eは、-D-S-S-であり、yは、4~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1又は2であり、Eは、-D-S-S-であり、yは、6である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGSであり、xは、1又は2であり、Eは、-D-S-S-であり、yは、6である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGSであり、xは、1又は2であり、Eは、-D-S-S-であり、yは、6であり、qは、0である。
【0289】
いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1~3の範囲の整数であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、8~12の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1又は2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGSであり、xは、2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGSであり、xは、2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10であり、qは、0である。
【0290】
いくつかの実施形態では、Eは、KRRTPVREである。他の実施形態では、Eは、KNFQSRSHである。なお他の実施形態では、Eは、KTYASMQWである。
【0291】
いくつかの実施形態では、本開示は、式(III)を有するポリペプチドであって、
([A]-[B])-([D]x-[E]y)z、 (III)
式中、
Aが、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸配列を含み、
Bが、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸を含み、
Dが、4~6個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含み、
Eが、1~8個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含み、
xが、0又は1~6の範囲の整数であり、
yが、0又は1~16の範囲の整数であり、
zが、1~6の範囲の整数である、ポリペプチドを提供する。
【0292】
いくつかの実施形態では、式(III)のポリペプチドは、骨内のヒドロキシアパタイト結晶の形成を触媒によって可能にする能力がある。
【0293】
いくつかの実施形態では、Eは、2~4個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、Eは、少なくとも2個の異なるアミノ酸を含む。
【0294】
いくつかの実施形態では、x+yは、少なくとも2であり、[D]及び[E]は、異なるアミノ酸配列を含む。
【0295】
他の実施形態では、xは、0であり、[E]は、少なくとも3個のアミノ酸を含む。他の実施形態では、xは、0であり、[E]は、3個のアミノ酸を含む。他の実施形態では、xは、0であり、[E]は、3個のアミノ酸を含み、yは、4~8の範囲である。他の実施形態では、xは、0であり、[E]は、3個のアミノ酸を含み、yは、6である。
【0296】
いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約90%の同一性を有する。なお他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約95%の同一性を有する。更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約96%の同一性を有する。一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約97%の同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約98%の同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含む。
【0297】
いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、1つ以上のアミノ酸置換を含む配列番号11のバリアントを含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、単一のアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。例えば、配列番号11のバリアントは、C102S置換を含んでもよい。別の例として、配列番号11のバリアントは、E434G置換を含んでもよい。なお別の例として、配列番号11のバリアントは、A321H置換を含んでもよい。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、2つのアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。例えば、配列番号11のバリアントは、C102S置換、E434G置換、又はA321H置換のうちのいずれか2つ、例えば、A321H置換及びE434G置換の両方を含んでもよい。
【0298】
いくつかの実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも95%の配列同一性を有する。なお他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも96%の配列同一性を有する。更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも97%の配列同一性を有する。なお更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも98%の配列同一性を有する。一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも99%の配列同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12を含む。
【0299】
いくつかの実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の配列同一性を有する。他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の配列同一性を有する。なお他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の配列同一性を有する。更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の配列同一性を有する。なお更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の配列同一性を有する。一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の配列同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つを含む。
【0300】
いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約90%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約95%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約96%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約97%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約98%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有し、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=8~12である。
【0301】
いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約90%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約95%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約96%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約97%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約98%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有し、x+y=4~8である。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含み、x+y=4~8である。
【0302】
いくつかの実施形態では、Dは、GGGGSである。他の実施形態では、Dは、GGGSSである。なお他の実施形態では、Dは、GGSSSである。更なる実施形態では、Dは、GGSGSである。一層更なる実施形態では、Dは、GGSGSである。
【0303】
いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1~4の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1~3の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1又は2である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、2である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGSであり、xは、2である。
【0304】
いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1~4の範囲の整数であり、yは、4~12の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1~3の範囲の整数であり、yは、4~12の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1又は2であり、yは、4~12の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1又は2であり、yは、6である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1又は2であり、yは、10である。
【0305】
いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、4~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、4~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、6~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、8~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、10である。
【0306】
いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、4~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、4~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、6~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、8~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10である。
【0307】
いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、4~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、6である。
【0308】
いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-である。他の実施形態では、Eは、-D-D-S-である。なお他の実施形態では、Eは、-D-D-D-である。
【0309】
いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、4~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6である。
【0310】
いくつかの実施形態では、Eは、KRRTPVREである。他の実施形態では、Eは、KNFQSRSHである。なお他の実施形態では、Eは、KTYASMQWである。
【0311】
いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1~3の範囲の整数であり、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1又は2であり、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1又は2であり、Eは、-D-S-S-であり、yは、4~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1又は2であり、Eは、-D-S-S-であり、yは、6である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGSであり、xは、1又は2であり、Eは、-D-S-S-であり、yは、6である。
【0312】
いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1~3の範囲の整数であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、8~12の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、1又は2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGS又はGGGSSであり、xは、2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10である。いくつかの実施形態では、Dは、GGGGSであり、xは、2であり、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10である。
【0313】
いくつかの実施形態では、本開示は、式(IV)を有するポリペプチドであって、
([A]-[B])-([E]y)、 (IV)
式中、
Aが、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸配列を含み、
Bが、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸を含み、
Eが、1~8個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含み、
yが、0又は1~16の範囲の整数である、ポリペプチドを提供する。
【0314】
いくつかの実施形態では、式(IV)のポリペプチドは、骨内のヒドロキシアパタイト結晶の形成を触媒によって可能にする能力がある。
【0315】
いくつかの実施形態では、Eは、2~4個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、Eは、少なくとも2個の異なるアミノ酸を含む。
【0316】
いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約90%の同一性を有する。なお他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約95%の同一性を有する。更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約96%の同一性を有する。一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約97%の同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約98%の同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11を含む。
【0317】
いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、1つ以上のアミノ酸置換を含む配列番号11のバリアントを含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、単一のアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。例えば、配列番号11のバリアントは、C102S置換を含んでもよい。別の例として、配列番号11のバリアントは、E434G置換を含んでもよい。なお別の例として、配列番号11のバリアントは、A321H置換を含んでもよい。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、2つのアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。例えば、配列番号11のバリアントは、C102S置換、E434G置換、又はA321H置換のうちのいずれか2つ、例えば、A321H置換及びE434G置換の両方を含んでもよい。
【0318】
いくつかの実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも95%の配列同一性を有する。なお他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも96%の配列同一性を有する。更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも97%の配列同一性を有する。なお更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも98%の配列同一性を有する。一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも99%の配列同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12を含む。
【0319】
いくつかの実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の配列同一性を有する。他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の配列同一性を有する。なお他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の配列同一性を有する。更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の配列同一性を有する。なお更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の配列同一性を有する。一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の配列同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つを含む。
【0320】
いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、4~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、4~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、6~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、8~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、1個のアミノ酸を含み、yは、10である。
【0321】
いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、4~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、4~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、6~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、8~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、10である。
【0322】
いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、4~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、6である。
【0323】
いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-である。他の実施形態では、Eは、-D-D-S-である。他の実施形態では、Eは、-D-D-D-である。
【0324】
いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、4~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6である。
【0325】
いくつかの実施形態では、Eは、KRRTPVREを含む。他の実施形態では、Eは、KNFQSRSHを含む。なお他の実施形態では、Eは、KTYASMQWを含む。
【0326】
いくつかの実施形態では、本開示は、式(VA)を有するポリペプチドであって、
[A]-[B]-[R]q-([E]y) (VA)
式中、
Aが、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸配列を含み、
Bが、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸を含み、
Rが、-(Mo(Fc)Np)-であり、M及びNが、各々独立して、1~6個のアミノ酸を含み、Fcが、Fcドメインであり、o及びpが、各々独立して、0、1、又は2であり、
qが、0又は1であり、
Eが、2~4個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含み、
yが、1~16の範囲の整数である、ポリペプチドを提供する。
【0327】
いくつかの実施形態では、式(IV)のポリペプチドは、骨内のヒドロキシアパタイト結晶の形成を触媒によって可能にする能力がある。
【0328】
いくつかの実施形態では、yは、4~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、yは、6である。いくつかの実施形態では、yは、4~8の範囲の整数であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、yは、6であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、yは、4~8の範囲の整数であり、qは、1である。いくつかの実施形態では、yは、6であり、qは、1である。
【0329】
いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼ(「[B]」)をコードするアミノ酸は、組織非特異的アルカリホスファターゼである。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約85%の同一性を有する。他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約90%の同一性を有する。他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約91%の同一性を有する。他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約92%の同一性を有する。他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約93%の同一性を有する。他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約94%の同一性を有する。
【0330】
なお他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約95%の同一性を有する。更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約96%の同一性を有する。一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約97%の同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約98%の同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有し、qは、0である。なお一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有し、qは、1である。
【0331】
いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11のバリアント、例えば、1つ以上のアミノ酸置換を含むバリアントを含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、単一のアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。例えば、配列番号11のバリアントは、C102S置換を含んでもよい。別の例として、配列番号11のバリアントは、E434G置換を含んでもよい。なお別の例として、配列番号11のバリアントは、A321H置換を含んでもよい。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、2つのアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。例えば、配列番号11のバリアントは、C102S置換、E434G置換、又はA321H置換のうちのいずれか2つ、例えば、A321H置換及びE434G置換の両方を含んでもよい。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、3つのアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、4つのアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、5つのアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、6つのアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。
【0332】
いくつかの実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも90%の配列同一性を有する。他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも95%の配列同一性を有する。なお他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも96%の配列同一性を有する。更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも97%の配列同一性を有する。なお更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも98%の配列同一性を有する。一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも99%の配列同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12を含む。なお更に他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12を含み、[D]xは、[-GGGGS-]2である。なお更に他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12を含み、[E]yは、[-DSS-]6である。なお更に他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12を含み、[E]yは、[-DSS-]6であり、qは0である。なお更に他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12を含み、[E]yは、[-DSS-]6であり、qは1である。
【0333】
いくつかの実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の配列同一性を有する。他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の配列同一性を有する。なお他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の配列同一性を有する。更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の配列同一性を有する。なお更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の配列同一性を有する。一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の配列同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つを含む。なお更に他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つを含み、[E]yは、[-DSS-]6である。なお更に他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つを含み、[E]yは、[-DSS-]6であり、qは、0である。なお更に他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つを含み、[E]yは、[-DSS-]6であり、qは、1である。
【0334】
いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも90%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも91%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも92%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも93%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも94%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも95%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも96%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも97%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも98%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも99%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130を含む。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130を含み、yは、4~6の範囲である。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130を含み、[E]yは、[DSS]6である。いくつかの実施形態では、Rは、配列番号9を含み、[E]yは、[DSS]6である。
【0335】
いくつかの実施形態では、Mは、2個のアミノ酸を含む。例えば、Mは、ロイシン及びリジンを含み得る。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンである。別の例として、Mは、2個のアラニンのアミノ酸を含み得る 他の実施形態では、Mは、3個のアミノ酸を含む。
【0336】
いくつかの実施形態では、Nは、2個のアミノ酸(すなわち、ジアミノ酸)を含む。例えば、Nは、アスパラギン酸及びイソロイシンを含み得る。別の例として、Nは、2個のアラニンのアミノ酸を含み得る。いくつかの実施形態では、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンである。他の実施形態では、Nは、3個のアミノ酸を含む。
【0337】
いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンである。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも90%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも91%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも92%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも93%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも94%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも95%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも96%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも97%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも98%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも99%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含む。
【0338】
いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも90%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも91%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも92%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも93%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも94%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも95%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも96%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも97%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも98%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも99%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含み、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含み、o、p、及びqは、各々、1であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは含み、o、p、及びqは、各々、1であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つを含む。
【0339】
いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、4~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、6である。
【0340】
いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-である。他の実施形態では、Eは、-D-D-S-である。
【0341】
いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、4~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6である。
【0342】
いくつかの実施形態では、本開示は、式(VB)を有するポリペプチドであって、
[A]-[B]-[R]q-([E]y) (VB)
式中、
Aが、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸配列を含み、
Bが、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸を含み、
Rが、-(Mo(Fc)Np)-であり、M及びNが、各々独立して、1~6個のアミノ酸を含み、Fcが、Fcドメインであり、o及びpが、各々独立して、0、1、又は2であり、
qが、0又は1であり、
Eが、2~4個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含み、
yが、1~16の範囲の整数であり、
ただし、qが、1である場合、及び[E]が、アスパラギン酸のみを含む場合、式(V)のポリペプチドは、10~16個の連続するアスパラギン酸残基を有するアミノ酸配列を含まないか、又はただし、式(V)のポリペプチドは、配列番号1のアミノ酸配列を有しないか、若しくは配列番号107のヌクレオチド配列によってコードされたアミノ酸配列を含まないか、又はただし、式(V)のポリペプチドは、Strensiq(登録商標)若しくはアスホターゼアルファではない、ポリペプチドを提供する。
【0343】
いくつかの実施形態では、式(IV)のポリペプチドは、骨内のヒドロキシアパタイト結晶の形成を触媒によって可能にする能力がある。
【0344】
いくつかの実施形態では、yは、4~8の範囲の整数である。いくつかの実施形態では、yは、6である。いくつかの実施形態では、yは、4~8の範囲の整数であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、yは、6であり、qは、0である。いくつかの実施形態では、yは、4~8の範囲の整数であり、qは、1である。いくつかの実施形態では、yは、6であり、qは、1である。
【0345】
いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼ(「[B]」)をコードするアミノ酸は、組織非特異的アルカリホスファターゼである。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約85%の同一性を有する。他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約90%の同一性を有する。他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約91%の同一性を有する。他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約92%の同一性を有する。他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約93%の同一性を有する。他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約94%の同一性を有する。
【0346】
なお他の実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約95%の同一性を有する。更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約96%の同一性を有する。一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約97%の同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約98%の同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有し、qは、0である。なお一層更なる実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11に対して少なくとも約99%の同一性を有し、qは、1である。
【0347】
いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、配列番号11のバリアント、例えば、1つ以上のアミノ酸置換を含むバリアントを含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、単一のアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。例えば、配列番号11のバリアントは、C102S置換を含んでもよい。別の例として、配列番号11のバリアントは、E434G置換を含んでもよい。なお別の例として、配列番号11のバリアントは、A321H置換を含んでもよい。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、2つのアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。例えば、配列番号11のバリアントは、C102S置換、E434G置換、又はA321H置換のうちのいずれか2つ、例えば、A321H置換及びE434G置換の両方を含んでもよい。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、3つのアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、4つのアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、5つのアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。いくつかの実施形態では、アルカリホスファターゼをコードするアミノ酸は、6つのアミノ酸置換を有する配列番号11のバリアントを含む。
【0348】
いくつかの実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも90%の配列同一性を有する。他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも95%の配列同一性を有する。なお他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも96%の配列同一性を有する。更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも97%の配列同一性を有する。なお更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも98%の配列同一性を有する。一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12に対して少なくとも99%の配列同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12を含む。なお更に他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12を含み、[D]xは、[-GGGGS-]2である。なお更に他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12を含み、[E]yは、[-DSS-]6である。なお更に他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12を含み、[E]yは、[-DSS-]6であり、qは、0である。なお更に他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号12を含み、[E]yは、[-DSS-]6であり、qは、1である。
【0349】
いくつかの実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の配列同一性を有する。他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の配列同一性を有する。なお他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の配列同一性を有する。更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の配列同一性を有する。なお更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の配列同一性を有する。一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の配列同一性を有する。なお一層更なる実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つを含む。なお更に他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つを含み、[E]yは、[-DSS-]6である。なお更に他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つを含み、[E]yは、[-DSS-]6であり、qは、0である。なお更に他の実施形態では、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸は、配列番号33~43のうちのいずれか1つを含み、[E]yは、[-DSS-]6であり、qは、1である。
【0350】
いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも90%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも91%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも92%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも93%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも94%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも95%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも96%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも97%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも98%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130のものに対して少なくとも99%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130を含む。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130を含み、yは、4~6の範囲である。いくつかの実施形態では、Fcドメインは、配列番号130を含み、[E]yは、[DSS]6である。いくつかの実施形態では、Rは、配列番号9を含み、[E]yは、[DSS]6である。
【0351】
いくつかの実施形態では、Mは、2個のアミノ酸を含む。例えば、Mは、ロイシン及びリジンを含み得る。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンである。別の例として、Mは、2個のアラニンのアミノ酸を含み得る 他の実施形態では、Mは、3個のアミノ酸を含む。
【0352】
いくつかの実施形態では、Nは、2個のアミノ酸(すなわち、ジアミノ酸)を含む。例えば、Nは、アスパラギン酸及びイソロイシンを含み得る。別の例として、Nは、2個のアラニンのアミノ酸を含み得る。いくつかの実施形態では、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンである。他の実施形態では、Nは、3個のアミノ酸を含む。
【0353】
いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンである。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも90%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも91%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも92%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも93%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも94%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも95%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも96%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも97%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも98%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも99%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含む。
【0354】
いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも90%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも91%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも92%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも93%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも94%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも95%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも96%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも97%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも98%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130のものに対して少なくとも99%の配列同一性を有し、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含み、o、p、及びqは、各々、1である。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは、配列番号130を含み、o、p、及びqは、各々、1であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、Mは、ロイシン-リジンであり、Nは、アスパラギン酸-イソロイシンであり、Fcは含み、o、p、及びqは、各々、1であり、[A]は、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つを含む。
【0355】
いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含む。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、4~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、3個のアミノ酸を含み、yは、6である。
【0356】
いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-である。他の実施形態では、Eは、-D-D-S-である。
【0357】
いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~16の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~12の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、1~10の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、4~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、アスパラギン酸であり、yは、1~8の範囲である。いくつかの実施形態では、Eは、-D-S-S-であり、yは、6である。
【0358】
式(I)、(IA)、(IB)、(II)、(III)、(IV)、(VA)及び(VB)(以下、「式(I)~(V)」)のうちのいずれか1つを有するポリペプチドの例
いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号2に対して少なくとも85%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号2に対して少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号2に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号2に対して少なくとも96%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号2に対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号2に対して少なくとも98%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号2に対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号2を含む。
【0359】
いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号3に対して少なくとも85%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号3に対して少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号3に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号3に対して少なくとも96%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号3に対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号3に対して少なくとも98%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号3に対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号3を含む。
【0360】
いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号4に対して少なくとも85%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号4に対して少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号4に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号4に対して少なくとも96%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号4に対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号4に対して少なくとも98%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号4に対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号4を含む。
【0361】
いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号5に対して少なくとも85%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号5に対して少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号5に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号5に対して少なくとも96%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号5に対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号5に対して少なくとも98%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号5に対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号5を含む。
【0362】
いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号6に対して少なくとも85%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号6に対して少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号6に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号6に対して少なくとも96%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号6に対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号6に対して少なくとも98%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号6に対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号6を含む。
【0363】
いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号7に対して少なくとも85%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号7に対して少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号7に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号7に対して少なくとも96%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号7に対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号7に対して少なくとも98%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号7に対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号7を含む。
【0364】
いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号8に対して少なくとも85%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号8に対して少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号8に対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号8に対して少なくとも96%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号8に対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号8に対して少なくとも98%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号8に対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、配列番号8を含む。
【0365】
いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、配列番号44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも85%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、配列番号44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、配列番号44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、配列番号44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、配列番号44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、配列番号44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、配列番号44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、配列番号44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、配列番号44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つを含む。
【0366】
いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも80%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも85%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも91%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも92%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも93%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも94%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するヌクレオチド配列によってコードされる。いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチドは、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つを有するヌクレオチド配列によってコードされる。
【0367】
送達プラットフォーム
本開示の別の態様では、送達プラットフォーム、例えば、非ウイルスベクター及びウイルスベクターがある。いくつかの実施形態では、非ウイルスベクターは、細菌プラスミド、ミニサークルDNA、ミニベクターDNA、直鎖DNA、粒子、ナノ粒子などを含む。いくつかの実施形態では、非ウイルス粒子は、特に、ヘテロ小胞性(heterovesicular)リポソーム粒子を含む、例えば、米国特許第5,422,120号、並びにPCT公開第WO95/13796号、同第WO94/23697号、及び同第WO91/14445号に開示されているものなどのリポソームを含み、それらの開示は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、非ウイルスベクターは、注射、エレクトロポレーション、遺伝子銃、ソノポレーション、マグネトフェクション、流体力学的送達、又は他の物理的若しくは化学的方法を含むが、これらに限定されない、様々な方法に従って、細胞又は対象に送達されてもよい。いくつかの実施形態では、治療遺伝子は、プラスミドに直接挿入することができ、次いで、この組換えプラスミドは、様々な方式で細胞に導入することができる。例えば、それは、裸のDNAとして標的化組織に直接注入され得る。非ウイルス送達ビヒクルの他の非限定的な例は、PCT公開第WO/2005/123142号。同第WO/2012/017119号、同第WO/1995/021195号、同第WO/2012/017118号、同第WO/2016/016358号、同第WO/2006/122542号、及び同第WO/2014/072929号に記載されており、それらの開示は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0368】
いくつかの実施形態では、送達プラットフォームは、発現のためのアルカリホスファターゼ又はそのバリアントをコードする核酸配列を含むポリペプチドなどのポリペプチドをコードするウイルス発現ベクターである。いくつかの実施形態では、発現ベクターは、レトロウイルスベクター、レンチウイルスベクター、アデノウイルスベクター、AAVベクターなどであり得る。
【0369】
いくつかの実施形態では、発現ベクターは、レンチウイルスベクターである。レンチウイルスは、レトロウイルスのサブクラスである。レンチウイルスは、標的細胞ゲノムに安定的に組み込まれ、目的の遺伝子の持続的な発現をもたらすそれらの能力において、γ-レトロウイルス(γ-RV)に類似している。しかしながら、γレトロウイルスとは対照的に、レンチウイルスはまた、非分裂細胞を形質導入することができ、それらを遺伝子移入ベクターとして広く使用することにつながっている。いくつかの実施形態では、レンチウイルスゲノムは、5’キャップ及び3’ポリ-A尾部を有する、9.75kbの単部分、直鎖、二量体、プラス鎖一本鎖RNA(ssRNA(+)’’)である。いくつかの実施形態では、レンチウイルスゲノムは、プロモーター/エンハンサー活性を有し、全長レンチウイルスベクター転写産物の正確な発現に不可欠である’及び3’の長い末端反復(LTR)配列に隣接する。いくつかの実施形態では、LTRはまた、ベクターの逆転写及び標的細胞ゲノムへの組み込みにおいて重要な役割を有する。いくつかの実施形態では、ウイルスが細胞に侵入すると、RNAゲノムが二本鎖DNAに逆転写され、次いで、ウイルスインテグラーゼ酵素によってランダムな位置でゲノムに挿入される。いくつかの実施形態では、現在はプロウイルスと呼ばれる、レンチウイルスは、ゲノムに残り、分裂するときに細胞の子孫に受け継がれる。
【0370】
レンチウイルスの種の例としては、例えば、ヒト免疫不全ウイルス1(HIV-1)、ヒト免疫不全ウイルス2(HIV-2)、サル免疫不全ウイルス(SIV)、ウシ免疫不全ウイルス(BIV)、及びネコ免疫不全ウイルス(FIV)が挙げられる。いくつかの実施形態では、本開示のレンチウイルスベクターは、任意のレンチウイルス種に基づくことができる。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、ヒト免疫不全ウイルス(例えば、HIV-1又はHIV-2)、最も好ましくはHIV-1に基づく。
【0371】
レンチウイルスベクターは、典型的には、ベクターゲノムを含有するプラスミド並びにレンチウイルスアセンブリ及び機能に不可欠なタンパク質のみをコードするパッケージング構築物と共トランスフェクトされるパッケージング細胞におけるトランス相補性によって生成される。いくつかの実施形態では、自己不活性化(SIN)レンチウイルスベクターは、ベクター組み込み部位に隣接して位置する細胞コード配列の異常発現の可能性を低減する、HIV-1 LTRの内在性プロモーター/エンハンサー活性を無効にすることによって生成することができる(例えば、Vigna et al.,J.Gene Med.,2:308-316(2000)、Naldini et al.,Science,272:263-267(1996)、及びMatrai et al.,Molecular Therapy,18(3):477-490(2010)を参照されたい)。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターを生成するための最も一般的な手順は、レンチウイルスベクタープラスミド並びにウイルスGag-Pol、Rev-Tat、及びエンベロープ(Env)タンパク質をコードする3つのパッケージング構築物を用いて細胞株(例えば、293Tヒト胚性腎細胞)を共トランスフェクトすることである。
【0372】
レンチウイルスベクターを生成するための方法は、当該技術分野で周知であり、本開示のレンチウイルスベクターは、任意の好適なそのような方法を使用して構築され得る。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、典型的には、いくつかの異なるプラスミド構築物を有する293Tヒト胚性腎細胞を共トランスフェクトすることによって産生され、これは、別々に、ウイルス粒子の産生、感染、及び組み込みに必要なレンチウイルスシス作用配列及びトランス作用因子を含有する。レンチウイルスベクター産生系は、典型的には、4個のプラスミドを含む。いくつかの実施形態では、移入ベクターは、ゲノムRNA産生及びパッケージングに必要なシス作用配列の全てを含有するレンチウイルス骨格内に送達される導入遺伝子を含有する。3つの追加の要素、すなわち、Gag-Pol、Rev-Tat、及びエンベロープタンパク質VSVGは、それぞれ、パッケージングに必要なトランス作用因子を提供する。これら4つのプラスミドを、293Tヒト胚性腎細胞にトランスフェクトすると、上清にウイルス粒子が蓄積し、超遠心分離によりウイルス生成物を濃縮することができる。レンチウイルス産生プロトコルは、例えば、Tiscornia et al.,Nature Protocols,1:241-245(2006)、Stevenson,M.,Curr.Top.Microbiol.Immunol.,261:1-30(2002)、Cronin et al.,Curr.Gene Ther.,5:387-398(2005)、Sandrin et al.,Curr.Top.Microbiol.Immunol.,281:137-178(2003)、Zufferey,R.,Curr.Top.Microbiol.Immunol.,261:107-121(2002)、Sinn et al.,Gene Ther.,12:1089-1098(2005)、及びSaenz,D.T.and Poeschla,E.M.,J.Gene Med.,6:S95-S104(2004)に更に記載されている。レンチウイルスベクターを産生するための他の方法は、当該技術分野で既知であり、例えば、米国特許出願公開第2008/0254008号及び同第2010/0003746号、並びにYang et al.,Hum Gene Ther.Methods,23(2):73-83(2012)に記載されている。
【0373】
いくつかの実施形態では、本開示は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)のポリペプチドのうちのいずれか1つ、又はそれらのバリアント若しくは断片をコードするヌクレオチド配列を含むレンチウイルスベクターを提供する。
【0374】
いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、ポリペプチドをコードする核酸配列を含み、ポリペプチドは、配列番号1~8、44~54、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、ポリペプチドをコードする核酸配列を含み、ポリペプチドは、配列番号1~8、44~54、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも91%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、ポリペプチドをコードする核酸配列を含み、ポリペプチドは、配列番号1~8、44~54、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも92%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、ポリペプチドをコードする核酸配列を含み、ポリペプチドは、配列番号1~8、44~54、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも93%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、ポリペプチドをコードする核酸配列を含み、ポリペプチドは、配列番号1~8、44~54、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも94%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、ポリペプチドをコードする核酸配列を含み、ポリペプチドは、配列番号1~8、44~54、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、ポリペプチドをコードする核酸配列を含み、ポリペプチドは、配列番号1~8、44~54、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、配列番号1~8、44~54、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するポリペプチドをコードする核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、ポリペプチドをコードする核酸配列を含み、ポリペプチドは、配列番号1~8、44~54、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、ポリペプチドをコードする核酸配列を含み、ポリペプチドは、配列番号1~8、44~54、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、ポリペプチドをコードする核酸配列を含み、ポリペプチドは、配列番号1~8、44~54、105、及び116~125のうちのいずれか1つを有するアミノ酸配列を含む。
【0375】
いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、ポリペプチドをコードする核酸配列を含み、ポリペプチドをコードする核酸配列は、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、ポリペプチドをコードする核酸配列を含み、ポリペプチドをコードする核酸配列は、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも91%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、ポリペプチドをコードする核酸配列を含み、ポリペプチドをコードする核酸配列は、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも92%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、ポリペプチドをコードする核酸配列を含み、ポリペプチドをコードする核酸配列は、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも93%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、ポリペプチドをコードする核酸配列を含み、ポリペプチドをコードする核酸配列は、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも94%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、ポリペプチドをコードする核酸配列を含み、ポリペプチドをコードする核酸配列は、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、ポリペプチドをコードする核酸配列を含み、ポリペプチドをコードする核酸配列は、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、ポリペプチドをコードする核酸配列を含み、ポリペプチドをコードする核酸配列は、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、ポリペプチドをコードする核酸配列を含み、ポリペプチドをコードする核酸配列は、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、ポリペプチドをコードする核酸配列を含み、ポリペプチドをコードする核酸配列は、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、ポリペプチドをコードする核酸配列を含み、ポリペプチドをコードする核酸配列は、配列番号106、108~115、及び131のうちのいずれか1つを含む。
【0376】
いくつかの実施形態では、レンチウイルス発現ベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも80%の同一性を有する核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルス発現ベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも85%の同一性を有する核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルス発現ベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の同一性を有する核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルス発現ベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも91%の同一性を有する核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルス発現ベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも92%の同一性を有する核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルス発現ベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも93%の同一性を有する核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルス発現ベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも94%の同一性を有する核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルス発現ベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有する核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルス発現ベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有する核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルス発現ベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有する核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルス発現ベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有する核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルス発現ベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有する核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルス発現ベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つを有する核酸配列を含む。
【0377】
プロモーター
当該技術分野で利用される任意のプロモーターを利用して、本明細書に記載の発現ベクター内の1つ又は核酸配列の発現、例えば、ポリペプチドをコードする核酸配列の発現を駆動することができる。いくつかの実施形態では、プロモーターは、哺乳動物細胞において機能的なものである。高レベルの構成的プロモーターは、本開示によるベクターでの使用に好ましい。そのようなプロモーターの例としては、限定されないが、レトロウイルスラウス肉腫ウイルス(RSN)LTRプロモーター(任意選択でRSVエンハンサーを伴う)、サイトメガロウイルス(CMV)プロモーター(任意選択でCMVエンハンサーを伴う)[例えば、Boshart et al,Cell,41:521-530(1985)を参照されたい]、SN40プロモーター、ジヒドロ葉酸還元酵素プロモーター、ベータ-アクチンプロモーター、サイトメガロウイルス(CMN)最初期(IE)プロモーターに由来するエンハンサーに連結したベータ活性プロモーター、ホスホグリセロールキナーゼ(PGK)プロモーター、及びEFlaプロモーター[Invitrogen]が挙げられる。誘導性プロモーターは、亜鉛誘導性ヒツジメタロチオニン(MT)プロモーター、デキサメタゾン(Dex)誘導性マウス乳腺腫瘍ウイルス(MMTV)プロモーター、T7ポリメラーゼプロモーター系[WO98/10088]、エクジゾン昆虫プロモーター[No et al,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,93:3346-3351(1996)]、テトラサイクリン抑制性系[Gossen et al,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,89:5547-5551(1992)]、テトラサイクリン誘導系[Gossen et al,Science,268:1766-1769(1995)、Harvey et al,Curr.Opin.Chem.Biol,2:512-518(1998)も参照されたい]、RU486誘導系[Wang et al,Nat.Biotech.,15:239-243(1997)及びWang et al,Gene Ther.,4:432-441(1997)]、及びラパマイシン誘導系[Magari et al,J Clin.Invest.,100:2865-2872(1997)]を含む、外部から供給された化合物によって調節される。本開示において有用であり得る他の種類の誘導性プロモーターは、特定の生理学的状態、例えば、温度、急性期、細胞の特定の分化状態によって、又は細胞のみの複製において調節されるものである。
【0378】
特定の実施形態での使用に好適な例示的なユビキタス発現制御配列には、限定されないが、サイトメガロウイルス(CMV)最初期プロモーター、ウイルス性シミアンウイルス40(SV40)(例えば、初期又は後期)、モロニーマウス白血病ウイルス(MoMLV)LTRプロモーター、ラウス肉腫ウイルス(RSV)LTR、単純ヘルペスウイルス(HSV)(チミジンキナーゼ)プロモーター、H5、P7.5、及びワクシニアウイルス由来のP11プロモーター、短い伸長因子1-アルファ(EF1α-ショート)プロモーター、長い伸長因子1-アルファ(EF1a-ロング)プロモーター、初期成長応答1(EGR1)、フェリチンH(FerH)、フェリチンL(FerL)、グリセロアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)、真核生物翻訳開始因子4A1(EIF4A1)、熱ショック70kDaタンパク質5(HSPA5)、熱ショックタンパク質90kDaベータ、メンバー1(HSP90B1)、熱ショックタンパク質70kDa(HSP70)、β-キネシン((3-KIN)、ヒトROSA26遺伝子座 Orions et al.,Nature Biotechnology 25,1477-1482(2007))、ユビキチンCプロモーター(UBC)、ホスホグリセリン酸キナーゼ-1(PGK)プロモーター、サイトメガロウイルスエンハンサー/鶏β-アクチン(CAG)プロモーター、β-アクチンプロモーター及び骨髄増殖性肉腫ウイルスエンハンサー、陰性対照領域欠失、d1587revプライマー結合部位置換(MND)プロモーター(Challita et al.,J Virol.69(2):748-55(1995))が含まれる。
【0379】
いくつかの実施形態では、プロモーターは、例えば、Gossen and Bujard(Proc.Natl.Acad.Sci.USA,1992,89:5547-5551)に記載されているように、ヒトCMV(hCMV)最初期プロモーター由来最小プロモーターなどの、サイトメガロウイルス(CMV)最小プロモーターから、より好ましくは、hCMVから選択され得る。天然プロモーターの挿入及び欠失変異、並びにそれらの組み合わせ又は置換を含む、修飾プロモーターも利用されてもよい。修飾プロモーターの一例は、Gossen and Bujard(Proc.Natl.Acad.Sci.USA,1992,89:5547-5551)に記載されている「最小CMVプロモーター」である。いずれにせよ、あらゆるプロモーターは、本明細書に記載の最小CMVプロモーターの置換によって、本明細書に記載のテトラサイクリン応答性発現系におけるその有効性について容易に試験することができる。
【0380】
いくつかの実施形態では、プロモーターは、MNDプロモーターである。いくつかの実施形態では、MNDプロモーターは、配列番号66のものに対して少なくとも90%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、MNDプロモーターは、配列番号66のものに対して少なくとも95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、MNDプロモーターは、配列番号66のものに対して少なくとも96%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、MNDプロモーターは、配列番号66のものに対して少なくとも97%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、MNDプロモーターは、配列番号66のものに対して少なくとも98%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、MNDプロモーターは、配列番号66のものに対して少なくとも99%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、MNDプロモーターは、配列番号66を含む。
【0381】
いくつかの実施形態では、プロモーターは、EF1Aプロモーターである。いくつかの実施形態では、EF1Aプロモーターは、配列番号67及び100のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、EF1Aプロモーターは、配列番号67及び100のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、EF1Aプロモーターは、配列番号67及び100のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、EF1Aプロモーターは、配列番号67及び100のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、EF1Aプロモーターは、配列番号67及び100のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、EF1Aプロモーターは、配列番号67及び100のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、EF1Aプロモーターは、配列番号67を含む。いくつかの実施形態では、EF1Aプロモーターは、配列番号100を含む。
【0382】
いくつかの実施形態では、プロモーターは、CD11bタンパク質である。いくつかの実施形態では、CD11bプロモーターは、配列番号96に対して少なくとも90%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、CD11bプロモーターは、配列番号96に対して少なくとも95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、CD11bプロモーターは、配列番号96に対して少なくとも96%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、CD11bプロモーターは、配列番号96に対して少なくとも97%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、CD11bプロモーターは、配列番号96に対して少なくとも98%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、CD11bプロモーターは、配列番号96に対して少なくとも99%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、CD11bプロモーターは、配列番号96を有する。
【0383】
いくつかの実施形態では、プロモーターは、EFSプロモーターである。いくつかの実施形態では、EFSプロモーターは、配列番号99に対して少なくとも90%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、EFSプロモーターは、配列番号99に対して少なくとも95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、EFSプロモーターは、配列番号99に対して少なくとも96%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、EFSプロモーターは、配列番号99に対して少なくとも97%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、EFSプロモーターは、配列番号99に対して少なくとも98%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、EFSプロモーターは、配列番号99に対して少なくとも99%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、EFSプロモーターは、配列番号99を有する。
【0384】
いくつかの実施形態では、プロモーターは、Ubcプロモーターである。いくつかの実施形態では、Ubcプロモーターは、配列番号101に対して少なくとも90%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、Ubcプロモーターは、配列番号101に対して少なくとも95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、Ubcプロモーターは、配列番号101に対して少なくとも96%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、Ubcプロモーターは、配列番号101に対して少なくとも97%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、Ubcプロモーターは、配列番号101に対して少なくとも98%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、Ubcプロモーターは、配列番号101に対して少なくとも99%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、Ubcプロモーターは、配列番号101を有する。
【0385】
いくつかの実施形態では、プロモーターは、CD68LPpタンパク質である。いくつかの実施形態では、CD68LPpプロモーターは、配列番号126に対して少なくとも90%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、CD68LPpプロモーターは、配列番号126に対して少なくとも95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、CD68LPpプロモーターは、配列番号126に対して少なくとも96%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、CD68LPpプロモーターは、配列番号126に対して少なくとも97%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、CD68LPpプロモーターは、配列番号126に対して少なくとも98%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、CD68LPpプロモーターは、配列番号126に対して少なくとも99%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、CD68LPpプロモーターは、配列番号99を有する。
【0386】
いくつかの実施形態では、プロモーターは、組織特異的プロモーターであり、組織特異的プロモーターは、所望のポリヌクレオチド配列の細胞種類特異的、系統特異的、又は組織特異的発現を達成するために(例えば、細胞種類若しくは組織のサブセットのみ、又は特定の発達段階中にポリペプチドをコードする特定の核酸を発現するために)使用される。組織特異的プロモーターの例示的な例としては、限定されないが、B29プロモーター(B細胞発現)、runt転写因子(CBFa2)プロモーター(幹細胞特異的発現)、CD14プロモーター(単球細胞発現)、CD43プロモーター(白血球及び血小板発現)、CD45プロモーター(造血細胞発現)、CD68プロモーター(マクロファージ発現)、CYP450 3A4プロモーター(肝細胞発現)、デスミンプロモーター(筋肉発現)、エラスターゼ1プロモーター(膵臓腺房細胞発現、エンドグリンプロモーター(内皮細胞発現)、線維芽細胞特異的タンパク質1プロモーター(FSP1)プロモーター(線維芽細胞発現)、フィブロネクチンプロモーター(線維芽細胞発現)、fms関連チロシンキナーゼ1(FLT1)プロモーター(内皮細胞発現)、グリア線維性酸性タンパク質(GFAP)プロモーター(星状膠細胞発現)、インスリンプロモーター(膵臓ベータ細胞発現)、インテグリン、アルファ2b(ITGA2B)プロモーター(巨核球)、細胞内接着分子2(ICAM-2)プロモーター(内皮細胞)、インターフェロンベータ(IFN-β)プロモーター(造血細胞)、ケラチン5プロモーター(ケラチノサイト発現)、ミオグロビン(MB)プロモーター(筋肉発現)、筋肉分化1(MYOD1)プロモーター(筋肉発現)、ネフリンプロモーター(有足細胞発現)、骨ガンマ-カルボキシグルタミン酸タンパク質2(OG-2)プロモーター(骨芽細胞発現)、3-オキソ酸CoAトランスフェラーゼ2B(Oxct2B)プロモーター、(半数体-精子細胞発現)、界面活性剤タンパク質B(SP-B)プロモーター(肺発現)、シナプシンプロモーター(ニューロン発現)、ウィスコット・アルドリッチ症候群タンパク質(WASP)プロモーター(造血細胞発現)が挙げられる。
【0387】
いくつかの実施形態では、導入遺伝子についての天然プロモーターが利用される。いくつかの実施形態では、遺伝子の発現が、天然発現を模倣すべきであることが所望される場合、天然プロモーターが好ましい場合がある。いくつかの実施形態では、天然プロモーターは、遺伝子の発現が、一時的若しくは発生的に、又は組織特異的な様式で、又は特定の転写刺激に応答して調節されなければならないときに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、エンハンサーエレメント、ポリアデニル化部位、又はコザックコンセンサス配列などの他の天然発現制御エレメントもまた、天然発現を模倣するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、発現される導入遺伝子産物又は他の所望の産物は、組織特異的プロモーターに作動可能に連結される。例えば、骨格筋での発現が所望される場合、筋肉中で活性なプロモーターを使用すべきである。これらには、骨格α-アクチン、ミオシン軽鎖2A、ジストロフィン、筋肉クレアチンキナーゼをコードする遺伝子由来のプロモーター、及び天然に存在するプロモーターよりも高い活性を有する合成筋肉プロモーターが含まれる[Li et al.,Nat.Biotech,17:241-245(1999)を参照されたい]。組織特異的であるプロモーターの例は、とりわけ、肝臓[アルブミン、Miyatake et al.J Virol,71:5124-32(1997)、B型肝炎ウイルスコアプロモーター、Sandig et al,Gene Ther.,3:1002-9(1996)、及びアルファ-フェトプロテイン(AFP)、Arbuthnot et al,Hum.Gene Ther,7:1503-14(1996)]、骨[オステオカルシン、Stein et al,Mol.Biol.Rep.,24:185-96(1997)、及び骨シアロタンパク質、Chen et al,J Bone Miner.Res.,11:654-64(1996)]、リンパ球[CD2、Hansal et al.,J Immunol,161:1063-8(1998)、免疫グロブリン重鎖、T細胞受容体鎖]、ニューロン[ニューロン特異的エノラーゼ(NSE)プロモーター、Andersen et al.Cell.Mol.Neurobiol,13:503-15(1993)、ニューロフィラメント軽鎖遺伝子、Piccioli et al.,1991,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,88:5611-5(1991)、及びニューロン特異的vgf遺伝子、Piccioli et al,Neuron 15:373-84(1995)]について知られている。
【0388】
いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、EF1Aプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、式(I)~(V)のうちのいずれか1つを有するポリペプチドをコードする。
【0389】
いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、EF1Aプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、EF1Aプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも91%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、EF1Aプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも92%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、EF1Aプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも93%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、EF1Aプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも94%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、EF1Aプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、EF1Aプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、EF1Aプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、EF1Aプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、EF1Aプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、EF1Aプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つを有するポリペプチドをコードする。
【0390】
いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、MNDプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、式(I)~(V)のうちのいずれか1つを有するポリペプチドをコードする。
【0391】
いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、MNDプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、MNDプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも91%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、MNDプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも92%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、MNDプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも93%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、MNDプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも94%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、MNDプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、MNDプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、MNDプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、MNDプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、MNDプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、MNDプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つを有するポリペプチドをコードする。
【0392】
いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、CD11bプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、式(I)~(V)のうちのいずれか1つを有するポリペプチドをコードする。
【0393】
いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、CD11bプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、CD11bプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも91%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、CD11bプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも92%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、CD11bプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも93%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、CD11bプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも94%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、CD11bプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、CD11bプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、CD11bプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、CD11bプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、CD11bプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、CD11bプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つを有するポリペプチドをコードする。
【0394】
いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、EFSプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、式(I)~(V)のうちのいずれか1つを有するポリペプチドをコードする。
【0395】
いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、EFSプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、EFSプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも91%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、EFSプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも92%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、EFSプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも93%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、EFSプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも94%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、EFSプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、EFSプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、EFSプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、EFSプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、EFSプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、EFSプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つを有するポリペプチドをコードする。
【0396】
いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、Ubcプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、式(I)~(V)のうちのいずれか1つを有するポリペプチドをコードする。
【0397】
いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、Ubcプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、Ubcプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも91%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、Ubcプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも92%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、Ubcプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも93%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、Ubcプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも94%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、Ubcプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、Ubcプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、Ubcプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、Ubcプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、Ubcプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、Ubcプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つを有するポリペプチドをコードする。
【0398】
いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、CD68LPpプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、式(I)~(V)のうちのいずれか1つを有するポリペプチドをコードする。
【0399】
いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、CD68LPpプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、CD68LPpプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも91%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、CD68LPpプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも92%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、CD68LPpプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも93%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、CD68LPpプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも94%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、CD68LPpプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、CD68LPpプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、CD68LPpプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、CD68LPpプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、CD68LPpプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、CD68LPpプロモーターに作動可能に連結された第1の核酸配列を含み、第1の核酸配列は、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つを有するポリペプチドをコードする。
【0400】
転写は、エンハンサー配列をベクターに挿入することによって増加し得る。エンハンサーは、典型的には、DNAのシス作用エレメントであり、通常、長さは約10~300bpであり、プロモーターに作用してその転写を増加させる。多くのエンハンサー配列は、現在、哺乳動物遺伝子(グロビン、エラスターゼ、アルブミン、α-フェトプロテイン、及びインスリン)及び真核細胞ウイルスから知られている。例としては、複製起点の後期側のSV40エンハンサー(bp100~270)、サイトメガロウイルス早期プロモーターエンハンサー、複製起点の後期側のポリオーマエンハンサー、及びアデノウイルスエンハンサーが挙げられる。エンハンサーは、抗原特異的ポリヌクレオチド配列に5’又は3’位でベクターにスプライシングされてもよいが、好ましくは、プロモーターから5’部位に位置する。
【0401】
いくつかの実施形態では、本開示のベクターは、インスレーターエレメント、例えば、cHSインスレーターを含む。いくつかの実施形態では、インスレーターは、配列番号127~129のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するヌクレオチド配列決定を有する。いくつかの実施形態では、インスレーターは、配列番号127~129のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するヌクレオチド配列決定を有する。いくつかの実施形態では、インスレーターは、配列番号127~129のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有するヌクレオチド配列決定を有する。いくつかの実施形態では、インスレーターは、配列番号127~129のうちのいずれか1つを有するヌクレオチド配列決定を有する。
【0402】
ウイルス粒子の産生
当該技術分野で既に知られている様々な方法のいずれかを使用して、そのゲノムがウイルスベクターゲノムのRNAコピーを含む感染性レンチウイルス粒子を産生することができる。1つの方法では、ウイルスベクターゲノムを、ウイルスベクターゲノムから転写されたウイルスゲノムRNAを、ウイルス粒子にパッケージングするために必要な全ての成分を含有するパッケージング細胞株に導入する。代替的に、ウイルスベクターゲノムは、目的の1つ以上の配列に加えて、ウイルス成分をコードする1つ以上の遺伝子を含み得る。しかしながら、標的細胞におけるゲノムの複製を防止するために、複製に必要な内因性ウイルス遺伝子は、通常、除去され、パッケージング細胞株内で別個に提供される。
【0403】
一般に、レンチウイルスベクター粒子は、粒子を生成するために必要な成分を含有する1つ以上のプラスミドベクターでトランスフェクトされる細胞株によって産生される。これらのレンチウイルスベクター粒子は、典型的には、複製能がない、すなわち、それらは、感染の単一のラウンドのみが可能である。ほとんどの場合、複数のプラスミドベクターを利用して、レンチウイルスベクター粒子を生成する様々な遺伝子成分を分離し、主に、そうでなければ複製能のあるウイルスを生成し得る組換え事象の機会が低下する。しかしながら、所望の場合、レンチウイルス成分の全てを有する単一のプラスミドベクターを使用することができる。複数のプラスミドベクターを使用する系の一例として、細胞株は、LTR、シス作用パッケージング配列、及び目的の配列を含む、ウイルスベクターゲノム(すなわち、ベクターゲノムプラスミド)を含有する少なくとも1つのプラスミドでトランスフェクトされ、これらは、多くの場合、異種プロモーター、ウイルス酵素及び構造成分をコードする少なくとも1つのプラスミド(すなわち、Gag及びPolなどの成分をコードするパッケージングプラスミド)、並びにアルボウイルスエンベロープ糖タンパク質をコードする少なくとも1つのエンベローププラスミドに作動可能に連結される。追加のプラスミドを使用して、本明細書に記載され、当該技術分野で知られているように、レトロウイルス粒子産生、例えば、Rev発現プラスミドを増強することができる。ウイルス粒子は、細胞膜を通って出芽し、目的の配列を含有するゲノム、及び樹状細胞を標的とするアルボウイルスエンベロープ糖タンパク質を含む、コアを含む。アルボウイルス糖タンパク質が、シンドビスウイルスE2糖タンパク質である場合、糖タンパク質は、参照株HRと比較して、ヘパラン硫酸への結合が低下しているように操作される。
【0404】
プラスミドベクターによるパッケージング細胞のトランスフェクションは、周知の方法によって達成することができ、使用される方法は、決して限定されない。例えば、エレクトロポレーション、リポソームを含む脂質ベースの送達系、「裸の」DNAの送達、及びポリシクロデキストリン化合物を使用した送達、例えば、Schatzlein A.G.(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2001,Non-Viral Vectors in Cancer Gene Therapy:Principles and Progresses. Anticancer Drugs)に記載されているものを含む、いくつかの非ウイルス送達系が当該技術分野で既知である。カチオン性脂質又は塩処理法が、典型的には、利用され、例えば、Graham et al.(1973,Virol.52:456、Wigler et al.、1979,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 76:1373-76)を参照されたく、前述の各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。リン酸カルシウム沈殿法が最も頻繁に使用される。しかしながら、核マイクロインジェクション及び細菌プロトプラスト融合を含む、ベクターを細胞に導入するための他の方法も使用されてもよい。
【0405】
パッケージング細胞株は、ウイルスゲノムRNAをレンチウイルスベクター粒子にパッケージングするためにトランスで必要とされる、ウイルス調節タンパク質及び構造タンパク質を含む、成分を提供する。パッケージング細胞株は、レンチウイルスタンパク質を発現し、機能的レンチウイルスベクター粒子を産生することができる任意の細胞株であってもよい。いくつかの好適なパッケージング細胞株には、293(ATCC CCL X)、293T、HeLa(ATCC CCL 2)、D17(ATCC CCL 183)、MDCK(ATCC CCL 34)、BHK(ATCC CCL-10)、及びCf2Th(ATCC CRL 1430)細胞が含まれる。パッケージング細胞株は、必要なウイルスタンパク質を安定的に発現することができる。このようなパッケージング細胞株は、例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、米国特許第6,218,181号に記載されている。代替的に、パッケージング細胞株は、ウイルスベクターゲノムとともに、1つ以上の必要なウイルスタンパク質をコードする核酸分子で一過性にトランスフェクトされ得る。得られたウイルス粒子を回収し、標的細胞を感染させるために使用する。エンベロープ糖タンパク質をコードする遺伝子は、通常、pcDNA3(Invitrogen、CA USA)などの発現ベクターにクローニングされる。真核細胞発現ベクターは、当該技術分野で周知であり、多数の市販の供給源から入手可能である。次いで、293T細胞などのパッケージング細胞を、目的の配列をコードするウイルスベクターゲノム(典型的には、抗原をコードする)、ウイルスパッキング成分をコードする少なくとも1つのプラスミド、及び標的化分子の発現のためのベクターと共トランスフェクトする。エンベロープは、パッケージング細胞の膜上に発現され、ウイルスベクターに組み込まれる。
【0406】
ポリヌクレオチドを含む組成物
本開示の別の態様は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、又はそれらのバリアント若しくは断片のうちのいずれか1つを有するポリヌクレオチドのうちの1つ以上を含む組成物に関する。例えば、組成物は、配列番号2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の同一性(例えば、91%の同一性、92%の同一性、93%の同一性、94%の同一性、95%の同一性、96%の同一性、97%の同一性、98%の同一性、99%の同一性)を有するアミノ酸配列を有するポリペプチドを含んでもよい。いくつかの実施形態では、組成物は、配列番号2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つを有するアミノ酸配列を有するポリペプチドを含んでもよい。
【0407】
いくつかの実施形態では、組成物は、生理学的に許容される担体、賦形剤、又は安定剤を更に含む。例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences(1990)Mack Publishing Co.,Easton,Paを参照されたい。許容される担体、賦形剤、又は安定剤は、対象にとって無毒であるものを含むことができる。いくつかの実施形態では、組成物又は組成物の1つ以上の成分は、滅菌される。滅菌成分は、例えば、濾過によって(例えば、滅菌濾過膜によって)、又は照射によって(例えば、ガンマ照射によって)調製され得る。
【0408】
好適な組成物には、抗酸化剤、緩衝剤、及び静菌剤を含有し得る水性及び非水性等張滅菌溶液、並びに懸濁剤、可溶化剤、増粘剤、安定剤、及び防腐剤を含み得る水性及び非水性滅菌懸濁液が含まれる。組成物は、アンプル及びバイアルなどの単位用量又は複数回用量密封容器で提示することができ、使用直前に、滅菌液体担体、例えば、水の添加のみを必要とするフリーズドライ(凍結乾燥)状態で保存することができる。即時溶液及び懸濁液は、滅菌粉末、顆粒、及び錠剤から調製することができる。好ましくは、担体は、緩衝生理食塩水である。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、投与前にレンチウイルスベクターを損傷から保護するために製剤化された組成物の一部である。例えば、組成物は、ガラス器具、注射器、又は針などのレンチウイルスベクターを調製、保存、又は投与するために使用されるデバイス上のレンチウイルスベクターの損失を低減するように製剤化され得る。いくつかの実施形態では、組成物は、レンチウイルスベクターの光感受性及び/又は温度感受性を低下させるように製剤化され得る。この目的のために、組成物は、好ましくは、例えば、上記のものなどの薬学的に許容される液体担体、並びにポリソルベート80、L-アルギニン、ポリビニルピロリドン、トレハロース、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される安定化剤を含む。このような組成物の使用は、レンチウイルスベクターの貯蔵寿命を延ばし、その投与を容易にする。レンチウイルス含有組成物の製剤は、例えば、Ausubel et al.,Bioprocess Int.,10(2):32-43(2012)、米国特許第7,575,924号、及び国際特許出願公開第2013/139300号に更に記載されている。
【0409】
式(I)、(II)、(III)、(IV)、及び(V)のうちのいずれか1つの1つ以上のポリペプチドを含む組成物は、それらが、局所的、経口的、静脈内、筋肉内、腹腔内、鼻腔内、皮内、髄腔内、皮下、眼内、吸入を介して、又は座薬を介してなどの、様々な様式で有効である組織に対して、ヒト又は他の動物に投与されてもよい。一例では、化合物は、対象に皮下投与される。別の例では、化合物は、対象に静脈内で投与される。
【0410】
発現ベクターを含む組成物
本開示の別の態様は、1つ以上の発現ベクター、例えば、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%、96%、97%、98%、又は99%の同一性を有する発現ベクターを含む組成物に関する。いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載される発現ベクター、及びそのための担体(例えば、薬学的に許容される担体)のうちの1つ以上を含む組成物を提供する。組成物は、望ましくは、担体、例えば、生理学的に(例えば、薬学的に)許容される担体、及びレンチウイルスベクターを含む、生理学的に許容される(例えば、薬学的に許容される)組成物である。任意の好適な担体を本開示の文脈内で使用することができ、そのような担体は、上記のもののいずれかを含む、当該技術分野で周知である。
【0411】
宿主細胞
本開示はまた、本明細書に記載の単離された宿主細胞を培養し、組換えポリペプチドを宿主細胞から単離することを含む、組換えポリペプチドを産生する方法に関する。培養宿主細胞からポリペプチドを単離するための技術は、発現のために選択された宿主細胞からポリペプチドを単離するときに使用されるか、又は日常的に修飾されることが知られている任意の技術であってもよく、通常、当業者には明らかであろう。好適な宿主細胞は、外因性DNAで形質転換又はトランスフェクトし、培養物中で増殖することができる細胞種類であり、細菌、真菌細胞、及び培養された高等真核細胞(多細胞生物の培養細胞を含む)、特に培養された哺乳動物細胞を含む。クローンDNA分子を操作し、外因性DNAを様々な宿主細胞に導入するための技術は、Sambrook and Russell,Molecular Cloning:A Laboratory Manual(3rd ed.,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,N.Y.,2001)、及びAusubel et al.,Short Protocols in Molecular Biology(4th ed.,John Wiley&Sons,1999)に開示されている。例えば、本開示の組換えポリペプチドは、細菌のEscherichia coli細胞から発現され得る。
【0412】
培養哺乳動物細胞は、本開示内で使用するための組換えポリペプチドの産生に好適な宿主であり得る。哺乳動物宿主細胞へ外因性DNAを導入するための方法には、リン酸カルシウム媒介性トランスフェクション(Wigler et al.,Cell 14:725,1978、Corsaro and Pearson,Somatic Cell Genetics 7:603,1981:Graham and Van der Eb,Virology 52:456,1973)、エレクトロポレーション(Neumann et al.,EMBO J.1:841-845,1982)、DEAE-デキストラン媒介性トランスフェクション(Ausubel et al.、上記)、及びリポソーム媒介性トランスフェクション(Hawley-Nelson et al.,Focus 15:73,1993、Ciccarone et al.,Focus 15:80,1993)が含まれる。培養哺乳動物細胞における組換えポリペプチドの産生は、例えば、Levinson et al.、米国特許第4,713,339号、Hagen et al.、米国特許第4,784,950号、Palmiter et al.、米国特許第4,579,821号、及びRingold、米国特許第4,656,134号に開示されている。好適な哺乳動物宿主細胞の例としては、アフリカミドリザル腎細胞(Vero;ATCC CRL 1587)、ヒト胚性腎細胞(293-HEK;ATCC CRL 1573)、ベビーハムスター腎細胞(BHK-21、BHK-570;ATCC CRL 8544、ATCC CRL 10314)、イヌ腎細胞(MDCK;ATCC CCL 34)、チャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO-K1;ATCC CCL61;CHO DG44;CHO DXB11(Hyclone、Logan,Utah)も挙げられ、例えば、Chasin et al.,Som.Cell.Molec.Genet.12:555,1986))、ラット下垂体細胞(GH1;ATCC CCL82)、HeLa S3細胞(ATCC CCL2.2)、ラット肝がん細胞(H-4-II-E;ATCC CRL 1548)SV40形質転換サル腎細胞(COS-1;ATCC CRL 1650)、及びマウス胚細胞(NIH-3T3;ATCC CRL 1658)も参照されたい。追加の好適な細胞株は、当該技術分野で既知であり、American Type Culture Collection、Manassas,Vaなどの公的寄託機関から入手可能である。SV-40又はサイトメガロウイルス由来のプロモーターなどの強い転写プロモーターを使用することができる。例えば、米国特許第4,956,288号を参照のこと。他の好適なプロモーターには、メタロチオネイン遺伝子由来のもの(米国特許第4,579,821号及び同第4,601,978号)、及びアデノウイルス主要後期プロモーターが含まれる。
【0413】
本開示はまた、発現ベクター(例えば、レンチウイルス発現ベクター)又は本明細書に記載の発現ベクターのうちのいずれか1つを含む組成物のうちのいずれか1つで形質導入された宿主細胞(又は宿主細胞の集団)を提供する。例えば、宿主細胞は、本明細書に記載の実施形態のいずれかによる発現ベクター、例えば、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%、96%、97%、98%、又は99%の同一性を有する発現ベクターで形質導入され得る。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、発現ベクターで形質導入されて、本明細書に記載のポリペプチドのうちのいずれか1つ、例えば、SEQ IF NOS:2~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の同一性(例えば、91%の同一性、92%の同一性、93%の同一性、94%の同一性、95%の同一性、96%の同一性、97%の同一性、98%の同一性、99%の同一性)を有するアミノ酸配列を有するポリペプチドを発現する。
【0414】
いくつかの実施形態では、宿主細胞は、本開示のレンチウイルスベクターを用いて容易かつ確実に増殖することができ、合理的に速い増殖速度を有し、十分に特徴付けられた発現系を有し、容易かつ効率的に形質転換、トランスフェクト、又は形質導入することができる宿主細胞である。宿主細胞は、例えば、酵母細胞、昆虫細胞、及び哺乳動物細胞を含む、当該技術分野で既知の任意の好適な真核細胞であり得る。いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞が、本開示で利用される。一実施形態では、宿主細胞は、例えば、293T細胞(ATCC番号CRL-3216)及びHT1080細胞(ATCC番号CCL-121)を含む、レンチウイルスベクター粒子を産生するために使用されるパッケージング細胞である。
【0415】
いくつかの実施形態では、宿主細胞は、造血幹細胞、又はそれから産生されるか、若しくは派生される前駆細胞(顆粒球/好中球、リンパ球、赤血球、巨核球/血小板、及び単球/マクロファージなどの血液中の細胞;樹状細胞、クッパー細胞、ミクログリア、及び破骨細胞などのHSPC由来の組織常在細胞を含むが、これらに限定されない)である。造血幹細胞(HSC)は、中胚葉性血管芽細胞から発生する多能性の自己更新前駆細胞である。全ての分化した血液細胞(すなわち、骨髄球、リンパ球、赤血球、及び血小板)は、HSCから生じる。HSCは、成人骨髄、末梢血、及び臍帯血中に見出され得る。別の実施形態では、宿主細胞は、「CD34+」細胞とも称される、CD34タンパク質を発現する細胞である。CD34は、細胞表面糖タンパク質であり、細胞間接着因子として機能し、また、骨髄細胞外マトリックスへの、又は直接的に間質細胞への幹細胞の結合を媒介し得る。CD34は、原始的な血液及び骨髄由来の前駆細胞、特に、HSCについてのマーカーである。
【0416】
いくつかの実施形態では、宿主細胞は、間葉系幹細胞である。間葉系幹細胞は、臍帯、骨髄、及び脂肪組織を含む、複数の組織に存在する多能性成体幹細胞である。間葉系幹細胞は、分裂することによって自己更新することができ、骨、軟骨、筋肉及び脂肪細胞、並びに結合組織を含む、複数の組織に分化することができる。
【0417】
いくつかの実施形態では、宿主細胞は、骨髄細胞である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、肝細胞である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、内皮細胞である。
【0418】
本開示の方法は、遺伝子治療アプローチ、遺伝性疾患又は後天性疾患のいずれかの治療において使用され得る。遺伝子治療の一般的なアプローチは、導入された遺伝物質によってコードされた1つ以上の遺伝子産物が細胞内で産生され、機能的活性を回復又は増強するように、核酸を細胞内に導入することを含む。遺伝子治療アプローチに関するレビューについては、Anderson,W.F.(1992)Science 256:808-813、Miller,A.D.(1992)Nature 357:455-460、Friedmann,T.(1989)Science 244:1275-1281、及びCournoyer,D.,et al.(1990)Curr.Opin.Biotech.1:196-208を参照されたい)。遺伝子治療の目的で修飾され得る細胞種類には、造血幹細胞、筋芽細胞、肝細胞、リンパ球、皮膚上皮及び気道上皮が含まれる。遺伝子治療のための細胞種類、遺伝子及び方法の更なる説明については、例えば、Wilson,J.M et al.(1988)Proc.Natl Acad.Sci.USA 85:3014-3018、Armentano,D.et al.(1990)Proc.Natl Acad.Sci.USA 87:6141-6145、Wolff,J.A.et al.(1990)Science 247:1465-1468、Chowdhury,J.R.et al.(1991)Science 254:1802-1805、Ferry,N.et al(1991)Proc.Natl Acad.Sci.USA 88:8377-8381、Wilson,J.M.et al.(1992)J.Biol Chem.267:963-967、Quantin,B.et al(1992)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:2581-2584、Dai,Y.et al.(1992)Proc.Natl Acad.Sci.USA 89:10892-10895、van Beusechem,V.W.et al.(1992)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:7640-7644、Rosenfeld,M.A.et al.(1992)Cell 68:143-155、Kay,M.A.et al.(1992)Human Gene Therapy 3:641-647、Cristiano,R.J.et al.(1993)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90:2122-2126、Hwu,P.et al.(1993)J.Immunol.150:4104-4115、及びHerz,J.and Gerard,R.D.(1993)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90:2812-2816を参照されたい。
【0419】
治療方法
本開示の別の態様は、低ホスファターゼ血症の治療を必要とする哺乳動物、例えば、ヒトにおいて低ホスファターゼ血症を治療する方法に関する。本開示の別の態様は、哺乳動物、例えば、ヒトにおいて低ホスファターゼ血症の症状を治療するか、緩和するか、又は予防する方法に関する。いくつかの実施形態では、本開示は、機能性アルカリホスファターゼの欠乏又は不十分な量を特徴とする骨欠損に関連する状態又は疾患の治療に関する。
【0420】
いくつかの実施形態では、方法は、(a)哺乳動物から造血幹細胞を採取すること、(b)造血スタイン(stein)細胞を発現ベクター(例えば、レンチウイルス発現ベクター)又は発現ベクターを含む組成物で形質導入すること、及び(c)形質導入した造血幹細胞を哺乳動物内に移植することを含む。いくつかの実施形態では、発現ベクターは、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%、96%、97%、98%、又は99%の同一性を含む。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクターは、式(I)、(II)、(III)、(IV)、及び(V)を有するポリペプチドのいずれかなどのポリペプチド、例えば、配列番号1~8、44~54、68、75、105、及び116~125のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の同一性(例えば、91%の同一性、92%の同一性、93%の同一性、94%の同一性、95%の同一性、96%の同一性、97%の同一性、98%の同一性、99%の同一性)を有するアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする核酸配列を含む。
【0421】
造血幹細胞は、例えば、Wognum et al.,Arch Med Res.,34(6):461-75(2003)、Ng et al.,Methods Mol.Biol.,506:13-21(2009)、Weissman and Shizuru,Blood,112(9):3543-3553(2008)、Frisch and Calvi,Skeletal Development and Repair Methods in Molecular Biology,1130:315-324(2014)、及び米国特許第8,383,404号に記載されているものなどの、当該技術分野で既知の方法を使用して、哺乳動物(例えば、ヒト)の骨髄、末梢血、又は臍帯血から採取され得る。例えば、HSCは、針及び注射器を使用して、腸骨稜で骨盤から採取され得る。代替的に、HSCは、細胞が骨髄から出て、血管内を循環するように誘導する、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)などのサイトカインを、哺乳動物(又は同種異系ドナー)に注射することによって循環末梢血から単離することができる。
【0422】
いくつかの実施形態では、採取されたHSCは、「自己」又は「同種異系」であり得る。いくつかの実施形態では、自己HSCは、哺乳動物から除去され、保存され(及び任意選択で修飾され)、同じ哺乳動物に戻される。いくつかの実施形態では、同種異系HSCは、哺乳動物から除去され、保存され(及び任意選択で修飾され)、遺伝的に類似しているが、同一ではないレシピエントに移植される。いくつかの実施形態では、細胞は、哺乳動物に対して自己性である。
【0423】
本開示の発現ベクターを含む発現ベクター又は組成物は、「トランスフェクション」、「形質転換」、又は「形質導入」によって造血細胞に導入され得る。本明細書で使用される場合、「トランスフェクション」、「形質転換」、又は「形質導入」という用語は、物理的又は化学的方法を使用することによって、1つ以上の外因性ポリヌクレオチドを宿主細胞に導入することを指す。多くのトランスフェクション技術は、当該技術分野で既知であり、例えば、リン酸カルシウムDNA共沈(例えば、Murray E.J.(ed.),Methods in Molecular Biology,Vol.7,Gene Transfer and Expression Protocols,Humana Press(1991)を参照されたい)、DEAE-デキストラン、エレクトロポレーション、カチオン性リポソーム媒介性トランスフェクション、タングステン粒子促進微粒子衝突(Johnston,Nature,346:776-777(1990))、及びリン酸ストロンチウムDNA共沈(Brash et al.,Mol.Cell Biol.,7:2031-2034(1987))が含まれる。レンチウイルスベクターは、典型的には、好適なパッケージング細胞内での感染性粒子の増殖後に宿主細胞に導入される。
【0424】
HSCは、最終的な適用に応じて、エクスビボ、インビボ、又はインビトロで発現ベクターを用いて形質導入され得る。いくつかの実施形態では、HSCは、発現ベクター又は発現ベクターを含む組成物を用いてインビトロで形質導入され、続いて、形質導入された幹細胞を哺乳動物に注入する。この実施形態では、ヒト幹細胞は、当該技術分野で周知の方法を使用してヒト患者から除去され、上記のように形質導入され得る。いくつかの実施形態では、形質導入されたHSCは、次いで、同じ(自己)又は異なる哺乳動物(同種異系)に再導入される。いくつかの実施形態では、HSCは、エクスビボで形質導入される。
【0425】
いくつかの実施形態では、本開示の方法は、HSCを、それを必要とする哺乳動物に移植することを含む。造血後部(stern)細胞移植(HSCT)は、造血系の特定の先天性若しくは後天性障害を有する、又は化学感受性、放射線感受性、若しくは免疫感受性の悪性腫瘍を有する多くの患者にとっての標準治療となっている(例えば、Gratwohl et al.,JAMA,303(16):1617-1624(2010)、及びCopelan,E.A.,NEJM,354:1813-1826(2006)を参照されたい)。幹細胞を対象から単離し、それらを治療遺伝子(例えば、抗鎌状ヒトβ-グロビン遺伝子)で形質導入し、修飾幹細胞を対象に戻す方法は、当該技術分野で周知である(例えば、Pawliuk et al.,Science,294(5550):2368-2371 (2001)、Tyndall et al.,Bone Marrow Transplant,24(7):729-34(1999)、及びBurt et al.,JAMA,299(8):925-36(2008)を参照されたい)。HSCを、それを必要とする対象に移植するための、本明細書に記載の方法で使用することができる他の方法には、例えば、骨髄移植又は末梢血後部細胞移植のために使用される方法が含まれる。
【0426】
いくつかの実施形態では、造血幹細胞は、それを必要とする哺乳動物に、レンチウイルスベクター及びそのための担体(例えば、薬学的に許容される担体)を含む前述の組成物を直接注入することによって、インビボで、発現ベクターで形質導入することができる。いくつかの実施形態では、発現ベクターを含む組成物は、標準的な投与技法(例えば、非経口投与)を使用して哺乳動物に投与することができる。本明細書で使用される場合、「非経口」という用語には、静脈内、筋肉内、皮下、直腸、膣、及び腹腔内投与が含まれる。いくつかの実施形態では、組成物は、静脈内、腹腔内、又は皮下注射によって末梢全身送達を使用して哺乳動物に投与される。
【0427】
いくつかの実施形態では、本開示の方法は、哺乳動物における低ホスファターゼ血症の治療を提供する。本明細書で使用される場合、「治療」、「治療すること」などの用語は、所望の薬理学的及び/又は生理学的効果を得ることを指す。いくつかの実施形態では、効果は治療的であり、すなわち、効果は、疾患及び/又は疾患に起因する有害症状を部分的又は完全に治癒する。いくつかの実施形態では、形質導入されたHSC又は発現ベクターを含む組成物の「治療有効量」が、その治療を必要とする対象に投与される。「治療有効量」とは、所望の治療結果を達成するのに必要な用量及び期間で有効な量を指す。
【0428】
いくつかの実施形態では、治療有効量は、個体の疾患状態、年齢、性別、及び体重、並びに個体において所望の応答を誘発する、形質導入されたHSC及びコードされたタンパク質又はそれらのバリアントの能力などの要因に応じて変化し得る。例えば、いくつかの実施形態では、本開示の形質導入されたHSCの治療有効量は、ヒトにおいて低ホスファターゼ血症を改善又は逆転させるレベルで、式(I)、(II)、(III)、(IV)、若しくは(V)のうちのいずれか1つを有するポリペプチド、又はそれらのバリアント若しくは断片の発現をもたらす量である。
【0429】
インビトロ法又はインビボ法のいずれかによって、造血幹細胞に送達されるレンチウイルスベクターの用量は、典型的には、例えば、1~100の範囲の感染の多重度(MOI)(例えば、1、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100MOI、又は前述の値のうちのいずれか2つによって定義される範囲)であり得るが、この例示的な範囲を下回る又は上回る用量も、本開示の範囲内である。
【0430】
いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクター粒子は、1×106TU、2×106TU、3×106TU、4×106TU、5×106TU、6×106TU、7×106TU、8×106TU、9×106、1×107TU、2×107TU、3×107TU、4×107TU、5×107TU、6×107TU、7’107TU、8×107TU、9×107TU、1×108TU、2×108TU、3×108TU、4×108TU、5×108TU、6×108TU、7×108TU、8×108TU、9×108TU、又は1×109TUの用量にある。いくつかの実施形態では、レンチウイルスベクター粒子は、1×106TU~5×106TU、5×106TU~1×107TU、1×107TU~5×107TU、5×107TU~1×108TU、1×108TU~5×108TU、又は5×108TU~1×109TUの用量にある。
【0431】
いくつかの実施形態では、薬理学的及び/又は生理学的効果は、予防的であってもよく、すなわち、効果は、疾患又はその症状を完全に又は部分的に予防する。これに関して、本開示は、形質導入されたHSC又は本明細書に記載の発現ベクターのうちの1つ以上を含む組成物の「予防的有効量」を投与することを含む、治療方法を提供する。「予防的有効量」とは、所望の予防的結果(例えば、疾患の発症の予防)を達成するのに必要な用量及び期間で有効な量を指す。
【0432】
治療又は予防の有効性は、治療された患者の定期的な評価によって監視することができる。数日以上にわたる繰り返し投与の場合、状態に応じて、疾患症状の所望の抑制が生じるまで治療を繰り返すことができる。いくつかの実施形態では、所望の用量は、組成物の単回ボーラス投与によって、又は組成物の複数回ボーラス投与によって送達され得る。
【0433】
いくつかの実施形態では、形質導入されたHSC又は本明細書に記載の発現ベクターのうちの1つ以上を含む組成物は、哺乳動物に単独で、又は他の薬物と組み合わせて(例えば、アジュバントとして)提供されてもよい。例えば、形質導入されたHSC又は発現ベクターを含む組成物は、低ホスファターゼ血症の治療又は予防のために、他の薬剤と組み合わせて投与され得る。例えば、形質導入されたHSCは、治療を必要とする対象に提供されてもよく、対象は、Alexion Pharmaceuticals,Incから入手可能な組換えアルカリホスファターゼ、例えば、アスホターゼアルファで同時に治療されている。代替的に、形質導入されたHSCは、治療を必要とする対象に提供されてもよく、対象は、組換えアルカリホスファターゼで以前に治療されていたか、又はAlexion Pharmaceuticals,Incから入手可能なアルカリホスファターゼ、例えば、アスホターゼアルファで将来的に治療されるであろう。
【0434】
代替的に、形質導入されたHSCは、HSC移植と関連する1つ以上の合併症を軽減又は予防する他の薬剤と組み合わせて投与されてもよい。このような合併症には、例えば、感染症、敗血症、粘膜炎、及び移植片対宿主病(GVHD)が含まれる。これに関して、形質導入されたHSCは、抗ウイルス剤、抗凝固剤(例えば、デフィブロチド)、ウルソデオキシコール酸、及び/又はコルチコステロイド(例えば、プレドニゾン).someと組み合わせて使用することができる
【0435】
特定の実施形態では、患者は、約1×105細胞/kg、約5×105細胞/kg、約1×106細胞/kg、約2×106細胞/kg、約3×106細胞/kg、約4×106細胞/kg、約5×106細胞/kg、約6×106細胞/kg、約7×106細胞/kg、約8×106細胞/kg、約9×106細胞/kg、約1×107細胞/kg、約5×107細胞/kg、約1×108細胞/kg、又はそれ超の形質導入された造血幹細胞の用量を、1回の静脈内用量で受ける。ある特定の実施形態では、患者は、約1×105細胞/kg~約1×108細胞/kg、約1×106細胞/kg~約1×108細胞/kg、約1×106細胞/kg~約9×106細胞/kg、約2×106細胞/kg~約8×106細胞/kg、約2×106細胞/kg~約8×106細胞/kg、約2×106細胞/kg~約5×106細胞/kg、約3×106細胞/kg~約5×106細胞/kg、約3×106細胞/kg~約4×108細胞/kgの形質導入された造血幹細胞の用量、又はいずれかの中間用量の細胞/kgを受ける。
【0436】
形質導入された細胞は、当該技術分野における既存の方法を使用して、拡大のためにサイトカインで刺激され得る。様々な実施形態では、対象は、治療を維持又は増加させるために必要に応じて、数日、数ヶ月、又は数年にわたって1、2、3、4、5回以上の用量を投与される。
【実施例】
【0437】
実施例1-配列番号5を有するポリペプチドについての細胞石灰化阻害/救出実験
細胞培養-これらの実験には、インビボでの骨と同様に、細胞外マトリックス産生及び組み立てと関連する堅牢な石灰化を示すため、マウスの頭蓋冠前骨芽細胞MC3T3-E1細胞(サブクローン14)を使用した。他の多くの骨芽細胞培養システムは、細胞外マトリックスを適切に精緻化及び組み立てることなく、ジストロフィー的に石灰化する。
【0438】
培養物を維持し、10%のウシ胎仔血清(FBS)(Hyclone)、1%のペニシリン-ストレプトマイシン、及び2mMのL-グルタミン(Gibco)を補充した最小必須培地(MEM)(Gibco)中で、37℃、5%のCO2の加湿雰囲気中で培養した。細胞を1cm2当たり50,000個の細胞でプレーティングし、接着の24時間後(0日目)、コラーゲン分泌及び集合を促進するために50μg/mlのアスコルビン酸(AA)(Sigma)、及び有機リン酸塩源を提供する際の石灰化を促進するために10mMのβ-グリセロホスフェート(βGP)(Sigma)を添加することによって、成熟骨芽細胞への分化を誘導した。分化培地を48時間ごとに交換した。
【0439】
細胞増殖(MTT)-生存細胞へのMTT(3-(4,5-ジメチル-2-チアゾリル)-2,5-ジフェニル-2H-テトラゾリウムブロミド)(Sigma)の取り込みを分析することによって、配列番号5を有する様々な濃度のポリペプチドの存在下で細胞増殖及び生存能を試験した。簡潔に述べると、96ウェルプレート中のプレーティングした細胞を、0.25mg/mlのMTT溶液で、37℃で3時間インキュベートした。インキュベーション後、沈殿物をDMSO中に溶解した。マイクロプレートリーダーで562nmの波長を使用して分光光度測定を行った。
【0440】
MTTアッセイによって測定したように、最高濃度(10U/ml)であっても、配列番号5を有するポリペプチドの細胞に対する毒性作用はなかった。
【0441】
潜在的な石灰化阻害/救出を記録するために、細胞培養を、分化培地(AA及びβGPを含む)中で開始した。4日目に、配列番号5を有する様々な濃度のポリペプチド、すなわち、0.1、0.3、及び1.0単位/mlを、培養期間(10日間)の残りの間、2.5μMの濃度で石灰化阻害剤ピロリン酸ナトリウム四塩基性(PPi)を含む、又は含まない培養培地に対して試験した(
図10を参照されたい)
【0442】
ミネラルは、10日目に、von Kossa染色によって可視化した。細胞を、95%エタノールで、37℃で10分間固定した。d.H2Oで細胞を水和させた後、細胞を、5%硝酸銀溶液(Sigma)で、37℃で1時間インキュベートした。細胞を、明るい光に曝露したd.H2Oで、室温で1時間洗浄した。
【0443】
細胞外マトリックス(ECM)に沈着した不溶性カルシウムを、最初に4℃で1時間、0.5MのHCl中に穏やかに振盪しながら溶解した。上清中のカルシウム濃度を、10日目にカルシウムアッセイキット(Sekisui Diagnostics)を使用して比色分析により(波長595nm)決定した(
図11を参照されたい)。
【0444】
配列番号5を有するポリペプチドは、最も低い濃度(0.1U/ml)であっても、細胞石灰化のPPi誘導阻害を救出した。1.0U/mLで最大の効果を示す、沈着したカルシウム濃度に対する用量範囲効果。
【0445】
コラーゲンマトリックス沈着を、ピクロシリウスレッド染色(Direct Red 80、Sigma)によって定量化し、続いて、0.1NのNaOH(Fisher)を使用して染料を溶解した。ラット尾部からのコラーゲン1型(Sigma)を、標準曲線を生成するための標準物として使用した。562nmの波長を使用して分光光度測定を行った。
【0446】
実施例2-配列番号2及び5を有するポリペプチドについてのインビトロでのヒドロキシアパタイト結合アッセイ
配列番号2を有するタグ付けされていないポリペプチド及び配列番号5を有するタグ付けされたポリペプチドを、以下のようにプルダウンアッセイ(ミネラルによる上清枯渇)に供した。ヒドロキシアパタイト結晶溶液(Berkeley、5μM)(HA)を、20mMのトリス(pH7.4)、150mMのNaCl中で調製し、穏やかに撹拌しながら室温で一晩平衡化させた。翌日、配列番号2を有するタグ付けされていないポリペプチド、及び配列番号5を有するタグ付けされたポリペプチドを、0.3mgのHAとともに、又はそれを含まずに、異なる濃度である0.5、1.0、5.0、10.0、及び15.0μg/mlでインキュベートし、シェーカー上で、室温で1時間結合させた。チューブを、10,000×gで5分間スピンダウンさせ、上清を使用して、各試料についてのアルカリホスファターゼレベルを測定した。標準的な比色法では、アルカリホスファターゼを標準物(Sigma)として使用し、p-ニトロフェニルホスフェート(Sigma)をホスファターゼ基質として使用し、アルカリホスファターゼにより脱リン酸化すると黄色に変わり、405nmの波長で測定した。
図12の結果は、配列番号5を有するタグ付けされたポリペプチドが、そのタグ付けされていない対応物よりも強い優先的な結合を示す。
【0447】
実施例3-配列番号19及び55を有するDNA構築物についての分泌TNALP活性)
細胞培養-293T細胞を維持し、10%のウシ胎仔血清(FBS)(Gibco)、1%のペニシリン-ストレプトマイシン、及び2mMのL-グルタミン(Gibco)を補充したダルベッコ最小必須培地(DMEM)(Gibco)中で、37℃、5%のCO2の加湿雰囲気中で培養した。トランスフェクションの前日に、4e6の293T細胞を、50mmの細胞培養皿にプレーティングした。
【0448】
リン酸カルシウムによるトランスフェクション-リン酸カルシウムキット(Clonetech)を使用して、配列番号19、25及び55を有するDNA構築物を、培養した293細胞に導入した。異なる構築物由来の0.5μgのプラスミドDNAを2Mのカルシウム溶液と混合した後、それを、同じ体積のHEPES緩衝生理食塩水(HBS)とともにボルテックスした。10分間インキュベートした後、トランスフェクション溶液を細胞培養物に加えた。
【0449】
分泌TNALP活性アッセイ-トランスフェクトされた293細胞からの1~10uLの上清を取り出し、96ウェルプレートに入れた。標準的な比色法では、アルカリホスファターゼを標準物(Abcam)として使用し、p-ニトロフェニルホスフェート(pNPP)(Abcam)をホスファターゼ基質として使用し、アルカリホスファターゼにより脱リン酸化すると黄色に変わり、マイクロプレートリーダーで、37℃で20分間、405nmの波長で測定した。試験試料中のTNALP活性(U/L)は、pH9.6及び25℃(グリシン緩衝液)での1分当たり1マイクロモルのpNPPの加水分解に基づいて計算した。
【0450】
配列番号19を有するEF1a-プロモーター駆動型TNALP DNA構築物、及び配列番号55を有するIgG2H分泌シグナルペプチドを有するEF1aプロモーター駆動型TNALP DNA構築物を、293t細胞にトランスフェクトした後、細胞培養物の上清を、分泌TNALPアッセイに供した。
図13の結果は、IgG2Hの分泌シグナルペプチドを有する構築物が、EF1aプロモーター及びMNDプロモーターを有する元の分泌シグナルペプチドを有する2つの構築物と比較して、6倍を超える分泌TNALP活性を有することを示す。
【0451】
実施例4-薬物動態研究
導入
本研究の目的は、CD1マウスへの単回静脈内注射後に、組織非特異的アルカリホスファターゼ(配列番号1~8に対応するRMP-001~RMP-008)の8つの可溶性組換え型(又は構築物)のプロファイルを決定し、比較することであった。構築物は、潜在的な新規遺伝子治療として、組換えレンチウイルスベクターを、低ホスファターゼ血症(HPP)患者に注射した後、形質導入細胞によって分泌されることを意味する。それらの治療活性を達成するために、構築物は、十分な全身的安全性プロファイルを維持しながら、形質導入細胞から分泌され、標的組織有効性と適合するレベルで骨及び様々な他の臓器に分配されなければならない。全身曝露及び骨分布は、周産期/幼児及び若年期発症HPPの治療のために現在承認されている酵素補充療法であるアスホターゼアルファの皮下注射を反復した後に見出されるものと同様であるはずであると仮定されている。したがって、この薬物動態研究で確立されるべき重要なパラメータは、構築物の各々の全身曝露(曲線下面積によって測定される)及び半減期であり、両方のパラメータは、それらのアスホターゼアルファと比較される。迅速に除去されるあらゆる構築物は、将来の開発計画から不適格とみなされる。したがって、この薬物動態研究は、第1のスクリーニングステップとして機能し、その後、化合物の各々について、ボンヌ(bonne)組織への侵入に対する有効性が評価される生体内分布研究が続くべきである。
【0452】
研究計画
試験項目及び対照項目は、以下の表に記載されているように、ゆっくりとしたボーラス静脈内注射(30~60秒以上)によって単発でマウス群に投与されることが計画された。
【表1】
【0453】
一連の血液試料を、投与量に対して以下の時点で採取した:5、15、及び30分、並びに2、12、24、48、及び72時間(投与後)。血清を採取し、ALP濃度及びその後の薬物動態パラメータの計算について分析した。血液試料の採取後、各動物を安楽死させ、更なる検査なしに廃棄した。
【0454】
用量レベルは、低ホスファターゼ血症マウスモデルにおいて骨欠損を予防するために良好な耐容性であり、完全に有効であることが以前に示された1日用量に近かったため、選択した(Millan et al.J.Bone Mineral Res.2008,23:777-787.)。
【0455】
以前の薬物動態研究では、雄のCD-1マウスにおける10mg/kgの用量でのRMP-001の単回静脈内投与が、良好な耐容性であり、明白な毒性の徴候をもたらさなかった。この研究では、最も高い血清アルカリホスファターゼ(ALP)濃度は、投与後5分で一般に注目されるであろう。
【0456】
試験項目情報
試験項目及び対照項目の特徴付け
【数1】
【0457】
試験項目フォームは、使用又は希釈の準備ができており、2つのバッチで受け取られた事前製剤化溶液として提供された。
【表2】
【0458】
投与日に、試験項目の第1のバッチを冷凍庫から取り出し、室温で解凍し、試験項目の第2のバッチを希釈又は使用のために保存(2~8℃)から取り出した。対照項目を保存(2~8℃)から取り出し、適切な試験項目の希釈のために使用した。
【0459】
保存からの完全な解凍又は取り出しの後:
試験項目3は、群4の動物の投与のために2mg/mLの濃度で与えられたように使用した。
【0460】
試験項目1、2、4、5、6、7、及び8は、適切な体積の対照項目(PBS)を加えることによって希釈し、各投与群について2mg/mLの最終濃度に達した。
【0461】
使用していない残りの試験項目は、2~8℃で冷蔵保存した。
【0462】
群2~9を対象とする投与製剤を、完全な解凍及び/又は希釈後3~4時間以内に投与した。
【0463】
試験項目製剤の分析
達成濃度の分析
製剤中の試験項目の濃度(2mg/mLに希釈)を検証するために、1日目の投与を対象とした各濃度の中央から代表的な試料(2連で0.5mLを採取した(希釈がなかったため、群3の製剤を除く)。
【0464】
不十分な体積のため、受け取った未希釈の試験項目の第2のバッチ(RMP-001、RMP-002、RMP-003、RMP-004、RMP-005、RMP-006、RMP-007、RMP-008)(それぞれ、配列番号1~8に対応する)は、分析しなかった。
【0465】
試料を、ITR免疫学部門に移送するまで凍結保存(≦-60℃)した。製剤試料の分析は、分析的UV A280法を使用してITRによって実施した。
【0466】
以下の表に示すように、Bradford法によって測定した元のRMP-002、RMP-003、RMP-004、RMP-005、RMP-006、RMP-007及びRMP-008の濃度は、UV吸光度によって測定した濃度より平均してほぼ2倍高かった。
【表3】
【0467】
全ての試験物質の酵素活性を、臨床試料に使用したものと同じ条件を使用して、Hitachi Automatic Analyzer c311で測定した。活性は、国際単位(IU)で測定される。UV吸光度を測定することによって得られた濃度に基づいて、次いで、IU/mgで比活性を計算した。結果を以下の表4に示す。
【表4】
【0468】
均質性の分析
受け取った2つのRMP-001試料を、プロテイン-A捕捉、続いて、分取サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって粗CHO上清培養物から精製し、SEC-HPLCによって天然条件で分析した。それらは、凝集体からの汚染を伴わずに、98%超の純度であることが示された。RMP-002~RMP-008試験項目は、C末端にHisタグ伸長を含有し、これにより、UCLAコアラボによるNi-セファロースカラム上での精製が可能になった。それらを、還元条件及び非還元条件におけるSDS-PAGE条件によって分析したが、SEC-HPLC分析に提出しなかった。SDS-PAGEについての条件は、粗製の使用済み培養上清に存在するあらゆる凝集体の可溶化をもたらした可能性があるため、UCLAコアラボから受け取った試験項目が凝集体によって汚染されている可能性があるかどうかは現在のところ不明である。組換え可溶性組織非特異的ALPが、凝集体を形成する傾向を有することは、実際に知られている。
【0469】
安定性の分析
投与期間をカバーするのに十分な室温安定性を含む、研究における使用及び/又は保存条件下での製剤の安定性、並びに研究で使用される濃度は、この種の酵素に関する以前の経験から推定された。安定性試験へのより厳格なアプローチは、SEC-HPLC又はネフェロメトリーなどの技術を使用して、全ての試験項目の比活性及び天然条件における凝集体又は断片の存在を定期的に測定することによって実施されるべきであった。
【0470】
試験項目及び対照項目の投与
試験項目及び対照項目は、注射器に取り付けられた皮下注射針を用いて、ゆっくりとしたボーラス静脈内注射(30~60秒以上)によって尾静脈に1回投与した。各投与群についての用量体積は、対照を含めて2.5mL/kgであった。各マウスに投与された実際の体積を計算し、各動物の最新の実用的な体重に基づいて調整した。
【0471】
群2~9についての投与製剤を、完全な解凍及び/又は希釈後3~4時間以内に、全てのそれぞれの動物に投与した。
【0472】
各投与後の残りの試験項目及び対照項目製剤は廃棄した。
【0473】
生存中の観察
臨床観察
全ての動物について、ケージ側の臨床徴候(健康障害、行動変化など)を、詳細な臨床検査(DCE)日を除き、研究の全ての段階中、少なくとも1日1回記録し、ケージ側の臨床徴候は、DCEに置き換えられた。
【0474】
各マウスのDCEを、健康状態評価の一環として到着時に、及び-1日目に1回実施した。
【0475】
体重
体重は、健康状態セクションごとに全ての動物について記録し、その後、群の割り当ての前に少なくとも1回記録した。また、-1日目に全ての動物についての体重も記録した。
【0476】
薬物動態
試料採取、処理及び生物分析
一連の血液試料(約0.5mL)を、以下の表5に示されるように、投与後1日目に3匹のマウス/時点から採取した(群1を除き、血液試料を1つの時点で採取した)。
【表5】
【0477】
この目的のために、各動物をイソフルランで麻酔して、血液試料の採取を可能にし、心臓穿刺により出血させた。
【0478】
最後の血液サンプリングの後、各動物を瀉血によって安楽死させ、更に検査することなく廃棄した。
【0479】
採取後、血清用の血液試料を室温で約30分間放置して凝固させ、次いで試料を遠心分離し(約4℃で10分間2500rpm)、得られた血清を回収し、適切にラベル付けされたチューブに凍結(≦-60℃)保存した。血清試料を、ITR研究番号52086で認定されたアルカリホスファターゼ(ALP)酵素アッセイを使用して、ITRで分析した。
【0480】
この研究では、薬物動態の時点の逸脱は認められなかった。採血の場所を生データに記載した。
【0481】
較正範囲に好適な濃度での生体マトリックス中の試験項目の安定性は、生体分析報告書で確認すべきである。これには、試料採取から試料分析の完了までの期間、及び研究で使用される保存条件が含まれるべきである。
【0482】
ノンコンパートメント分析
薬物動態パラメータをITRで計算した。
【0483】
1日目に得られた血清データセットにおけるALP濃度のノンコンパートメント分析は、Phoenix(登録商標)WinNonlin(登録商標)ソフトウェアを使用することによって実施した。
【0484】
以下の構成を、デフォルトによる分析に使用した。
サンプリング方法:スパース
AUCの計算方法:線形補間を用いた線形台形。
ラムダZ(λz)法:λz、対数回帰に最適に適合
重み付け(λz計算):均一
【0485】
薬物動態パラメータ(各パラメータについての略語及び説明を含む)は、以下の表に記載されている。
【数2】
【0486】
結果
投与製剤分析
対照(群1)製剤から採取した試料のいずれにおいても、ALPは検出されなかった。
【0487】
不十分な体積のために、4群-RMP-003から投与製剤試料を採取しなかった。
【0488】
群2-RMP-001(2mg/mL)から採取した投与製剤試料の分析では、ALP濃度が公称濃度の93.7%であることが判定され、したがって、(公称濃度の90~110%という許容された基準内で)研究での使用が許容されると考えられた。
【0489】
群3~7-RMP-002 RMP-004、RMP-005、RMP-006、RMP-007、及びRMP-008-(全て2mg/mL)から採取した投与製剤試料の分析では、ALP濃度は、公称濃度の44.3~59.8%の範囲であり、予想外に公称濃度の90~110%という許容された基準を下回っていることが判定された)。
【0490】
関連する生データのレビューでは、これらの予想外の結果及び血清ALP濃度は、UCLAコアラボでのRMP-002~RMP-008の濃度の初期推定と、ITRでのUV吸光度読み取りによって測定された試験物質の濃度との間の不一致によるものであることが示された。したがって、動物に、以下の表6に要約されるような様々な用量の試験項目を投与した。UV吸光度測定のために十分な物質が残っていなかったため、RMP-003についての実際の用量は、確立することができなかった。
【表6】
【0491】
死亡率
この研究の過程中、死亡はなかった。
【0492】
臨床徴候
5mg/kgの公称用量レベルでの8つの試験項目の形態の静脈内投与に起因する可能性のある臨床徴候はなかった。
【0493】
体重
一般的な健康状態評価のために治療前の期間中及び用量体積の計算のために-1日目に体重を記録した。治療前の期間中に記録された体重は、正常な生物学的範囲内であり、動物が研究を通して使用するのに好適であることを示唆した。
【0494】
PK曲線
投与後72時間にわたる8つの試験項目全ての濃度の変化に関連する曲線を
図14に示す。
【0495】
各時点及び各試験項目についての値は、各試験項目の比活性に対して補正された実際の濃度を表す。それらは、以下のように計算した。各血液試料中の活性の決定によって生成された生データ(Vmaxとして表される)を、まず、比活性が知られている参照標準RMP-001*(315.3IU/mg)について得られた較正曲線(Vmax対濃度)を使用して、濃度(μg/mL)に変換した。次に、各濃度値を、各試験項目についてRMP-001*/RMP-00X比を使用して、比活性について補正した(表4を参照されたい)。結果は、PK曲線のほとんど(RMP-004~RMP-008)が互いに非常に近く、RMP-001についての曲線のかなり下に位置していることを示す。これは、RMP-001がFc融合構築物であり、クリアランス速度が低いために全身曝露が高いことを特徴とするため、予想された。注目すべきことに、RMP-002及びRMP-003は、一連のデータの中で明らかに外れ値である。RMP-002は、2つの異なる研究所によって共有され、おそらくその低い比活性を説明することができる準最適な保存及び出荷条件に出された化合物である。RMP-003の量は低く、UV A280を測定することによってその真の濃度を決定することを可能にするには不十分であった。したがって、この化合物については補正が行われなかった。他の全ての試験項目と同様に、RMP-003の濃度も2の係数で過大評価された場合、RMP-003に対するPK曲線retatedhttps://www.nytimes.com/2020/08/20/health/covid-oleandrin-trump-mypillow.htmlも、Fcドメインを有しない化合物の主な群と同様である。
【0496】
図15に見られるように、(DSS)6タグ化化合物(RMP-005、RMP-006、及びRMP-008)に関連する全てのPK曲線は、非常に類似している。更に、RMP-005への(GGGGS)2リンカーの導入(RMP-006で行われたように)は、PKプロファイルにほとんど影響を及ぼさない。
【0497】
RMP-004及びRMP-007についても同じ結論を得ることができ、どちらもD10タグを担持している(
図16を参照されたい)。
【0498】
Cmax/Tmax
Cmax値もまた、上記のPKデータから容易に抽出することができ、Tmaxは、最も早い血液試料時間(投与後5分)と一致する。注射された化合物が、中央コンパートメント(血液)から他の身体コンパートメントへの分布を介して急速に除去されたときに、投与後わずか5分で離脱を行わなければならないため、同じ群間でこれらの値にはかなりのばらつきがある。全身的に注射された薬物の場合、これらの値はあまり意味がない。しかしながら、それらは
図17に示される。
【0499】
曲線下面積(無限大に外挿)
血漿薬物濃度-時間曲線下面積(AUC)は、薬物の用量の投与後の薬物への実際の全身曝露を反映し、mg*時/Lで表される。この曲線下面積は、体内からの薬物の排出速度及び投与量に依存する。身体によって排出された薬物の総量は、時間ゼロ(薬物の投与時間)から無限時間までの各時間間隔で排出された量を加算又は積分することによって評価される。この総量は、全身循環に到達する投与された用量の割合に対応する。AUCは、薬物のクリアランスに反比例する。
【0500】
ITRによって計算された元のAUCinf値は、各試験項目の比活性を考慮して補正され、
図18(青いバー)に示されている。更に、5mg/Kg投与量(緑色のバー)についての全てのAUCデータを正規化するために、別の補正ステップを導入した。この補正は、AUCが、一般に用量に比例するために必要であった。各群に投与された用量の元の誤った推定による不一致を最小限に抑えるべきである。各試験項目のAUCには単一の値がある。
【0501】
データ収集のためにスパースサンプリング法を使用したため、SE又は信頼区間は計算することができなかった。
【0502】
RMP-002及びRMP-003を投与された群に関連するデータは、前述の理由から、これらの化合物が全体的なPK研究で外れ値として作用したため、注意して解釈する必要がある。興味深いことに、試験項目RMP-004~RMP-008は、全てのAUC値が、RMP-001のおよそ20%~40%である。
【0503】
試験項目クリアランス
Tmax後、試験項目の血清濃度は、6.11時間(RMP-004)~34.6時間(RMP-001)の範囲の推定t1/2で低下した。
図19のデータを参照されたい。試験項目のほとんど(RMP-002~RMP-008)は、15~20時間の範囲である。RMP-004がそのように低い半減期を有する理由は不明である。
【0504】
試験項目は、23.6mL/時/kg(RMP-002)まで3.37mL/時/kg(RMP-001)の平均速度で消失した(Cl)。平均分布容積(Vz)は、168mL/kg(RMP-001)~515mL/kg(RMP-002)の範囲であり、全ての試験項目が、組織間に最小限に分布していたことを示唆している。これらの評価は濃度値に依存しないため、上記の全てのクリアランスパラメータについて補正は必要なかった。
【0505】
結論
この研究の目的は、様々な形態の骨標的化TNSALPのPKパラメータを、アスホターゼアルファ(RMP-001)のものと比較することであった。PKデータの良好な収束は、試験項目のFc以外のバージョンが、予想されるように、アスホターゼアルファよりも速く血流から消失されることを示す。しかしながら、半減期及び全身曝露は、有効な骨標的化薬物送達戦略と適合する範囲に残る。この戦略では、より小さな分子は、より大きなFc融合と比較して、骨の石灰化部分へのアクセスを増加させるべきである。なぜなら、それらは、毛細管ネットワークから骨の石灰化表面へより容易に血管外遊出することが予想されるからである。しかしながら、これは、生体内分布研究において実験的に検証されるに留まっている。
【0506】
実施例5-リード候補の選択
リード候補「FG12w.MND.kz.IgKVIII.TNALPco(mut-miR362a).Fc.(DSS)6.WPRE」(配列番号74)の選択を、本明細書に記載する。
【0507】
分泌シグナルペプチドのスクリーニング
当初、様々なベクターを、分泌されたTNALP活性に基づいてスクリーニングした。ベクタースクリーニングには以下を含んだ。EF1a-RMP5、EF1a-IgG2H-RMP5(配列番号55)、EF1a-SEAP-RMP5(配列番号65)、EF1a-aLA-RMP5(配列番号64)、EF1a-hCD33-RMP5(配列番号58)、EF1a-Secrecon-RMP5(配列番号60)、EF1a-Secrecon-AA-RMP5(配列番号61)、EF1a-mIgKVIII-AA-RMP5(配列番号62)、及びEF1a-hIgKVIII-AA-RMP5(配列番号57)。
【0508】
ウェル当たり1e5の293T細胞を、d0でリン酸カルシウム法を使用して構築物(配列番号19、55、65、64及び66)でトランスフェクトした。ALP活性は、d2で測定した。結果は、293トランスフェクションにおいて、IgG2H(MGWSCIILFLVATATGVHS)(配列番号33)が、内因性TNALPシグナルペプチドと比較して2倍を超える分泌ALP活性を媒介することによって際立っていたことを示した。第2ラウンドスクリーニングでは、ウェル当たり1e5の293T細胞を、d0でリン酸カルシウム法を使用して構築物(配列番号19、55、65、60、61、62及び57)でトランスフェクトした。ALP活性を2日目に測定した。hIgKVIII(MDMRVPAQLLGLLLLWLRGARCAA)(SWEQ ID NO:35)は、IgG2Hに対するALP分泌の約46%の増加及びmIgKVIIIと比較して比較的低い免疫原性リスクのために、リード分泌シグナル候補として選択した。結果は、操作したシグナルペプチドが、開示されたレンチベクター構築物のTNALPの分泌を大幅に改善することができることを実証した。結果を
図21A及び
図21Bに示す。
【0509】
続いて、配列番号19を有するEF1aプロモーター駆動型TNALP DNA構築物、及び配列番号55を有するIgG2H分泌シグナルペプチドを有するEF1aプロモーター駆動型TNALP DNA構築物を使用して、293Tヒト胚性腎細胞を他の3つのプラスミドと共トランスフェクトすることによって、VSVG偽型レンチベクターを生成した。レンチウイルス上清を採取して、それぞれ、希釈係数4、16、及び64で、293及びJurkat細胞を形質導入した。上清を、ALP活性アッセイのために回収し、14日目に細胞ペレットを、ddPCRでのVCN分析のために回収した。結果は、IgG2Hシグナルペプチドが、293T細胞において、59.9U/L~136.4U/LへのALP分泌のわずかな2倍の増加を媒介したが(
図22A)、Jurkat細胞において、0.069U/L~0.782U/Lへの10倍を超える分泌の有意な増加を示した(
図22B)。
【0510】
これらの結果は、野生型TNALPシグナルペプチドを、操作したシグナルペプチドIgG2Hに置き換えると、ヒト胚性腎細胞だけでなく、HSC由来系統を代表する造血T細胞株においても、TNALPの分泌を増加させることができることを実証した。
【0511】
感受性骨髄系統miRNA結合部位の除去
次に、RMP5からの感受性骨髄系統miRNA結合部位を除去した。762~792bpのRMP5(本明細書に記載される)の配列は、miRNA362-5pによって標的化されやすいと考えられたが、Yangらは、MiR-362-5pが、造血リンパ系及び骨髄系統において高度に発現されることを示した(Yang,P.,Ni,F.,Deng,Rq.et al.MiR-362-5p promotes the malignancy of chronic myelocytic leukemia via down-regulation of GADD45α.Mol Cancer 14,190(2015))。造血リンパ系及び骨髄系統における潜在的なmiR-362-5pサイレンシングを排除するために、RMP5中のコドン使用を769~792bpの間で切り替えることによって、2つの変異(miRNA362-A及びmiRNA362-B)を作製した。リン酸カルシウムを使用して、293T細胞を、3つのプラスミド(それぞれ、配列番号19、81及び82)でトランスフェクトした。トランスフェクション後3日目に、ALP活性アッセイのために上清を回収した(
図23Aを参照されたい)。変異体Aは、293細胞トランスフェクションにおいて親構築物と同等のTNALP分泌を示すが、miR362-Bは、TNALP分泌が劇的に低下したために廃棄した(
図23B)。構築物(配列番号81)を更に使用して、レンチベクターを生成した。
【0512】
レンチウイルス上清を回収して、それぞれ、Jurkat及びK562細胞を、希釈係数4、16、及び64で形質導入した。上清を、ALP活性アッセイのために回収し、14日目に細胞ペレットを、ddPCRでのVCN分析のために回収した。この構築物(配列番号81)は、約60%を超えるmiR-362-5pの高発現を有する2つの骨髄細胞株において、元の構築物(配列番号19)よりも優れていた。これらの結果は、1つ以上の感受性骨髄系統miRNA結合部位を除去することによって、開示された構築物の効力を改善するための試みを反映している。
【0513】
RMP5 mRNAの効率的な翻訳を促進するための翻訳開始配列の付加
次に、ウェル当たり1e5の293T細胞を、d0でリン酸カルシウム法を使用して構築物(配列番号84及び85)でトランスフェクトし、ALP活性をd2で測定した。結果は、コザック配列の付加が、TNALP分泌を約36%増加させたことを示した。これは、翻訳開始配列の付加が、RMP5 mRNAの効率的な翻訳を促進する可能性があることを示唆した。
【0514】
リード候補の選択及び適格性
次いで、最適化されたベクター設計に基づいてリード候補を選択した。異なるプロモーターMND/EF1a並びにシグナルペプチド野生型、Gigha及びIgKVIII(配列番号19、55、57、79、86及び87)を有する6つのTNALP LVV構築物を使用して、293Tヒト胚性腎細胞を他の3つのプラスミドと共トランスフェクトすることによって、VSVG偽型レンチベクターを生成した。レンチウイルス上清を回収して、それぞれ、希釈係数4、16、及び64で、293、K562、及びJurkat細胞を形質導入した。次いで、上清を、ALP活性アッセイのために回収し、14日目に細胞ペレットを、ddPCRでのVCN分析のために回収した。これらのレンチベクターは、5e+6~1e+7IU/mLの間で類似の力価を有した(
図25A)。データ(
図25B~
図25D)は、形質導入されたJurkat及びK562において、IgG2Hが、TNALP野生型分泌シグナルよりも良好であり、400bpのインスレーターを有するMNDプロモーターが、両方の造血細胞株においてEF1aプロモーターより優れていたことを示す。Fc融合パートナーの付加は、3つの細胞株におけるTNALP分泌に最小限の影響を及ぼすと考えられた。また、miR362-A変異は、両方の骨髄細胞株において元の構築物よりも良好に機能し、IgKVIIIからのTNALP分泌は、3つの細胞株全てにおいてIgG2Hよりも優れていたことが見出された。この実験から、MNDプロモーター、IgKVIII、miR362変異、及びFcの組み合わせ構築物が、リード構築物であることが示唆された。
【0515】
2つの異なるプロモーター(MND又はEF1a)、2つの異なるシグナルペプチド(IgGH又はIgKVIII)、非Fc融合又はFc融合RMP5構築物(配列番号55、84、85、87、88及び89)を有する6つのTNALP LVV構築物を使用して、293Tヒト胚性腎細胞を他の3つのプラスミドと共トランスフェクトすることによって、VSVG偽型レンチベクターを生成した。レンチウイルス上清を回収して、それぞれ、4、16、及び64の希釈係数で293細胞を形質導入した。次いで、上清を、ALP活性アッセイのために回収し、14日目に細胞ペレットを、ddPCRでのVCN分析のために回収した。これらのレンチベクターは、5e+6~1e+7IU/mLの間で類似の力価を有した(
図26A)。
図26Bは、Fc融合構築物-EF1-IgG2H-RMP5-Fc(配列番号87)の有効性(VCN当たりのALP)が、非Fc融合構築物-EF1a-IgG2H-RMP5(配列番号55)よりも約20%低いだけであることを示した。Fc融合バージョンについてのマウスモデルにおいて毒性が観察されなかったことを考慮し、更に、Fc融合バージョンの循環時間が、非Fc融合バージョンの2倍超であることを考慮すると(6.1対15~20時間)、Fcをリード候補に含める価値があると考えられた。データは、コドン最適化された非Fc融合/Fc融合構築物(配列番号55及び87))の有効性が、cDNA非Fc融合/Fc融合構築物(配列番号88及び89)よりも優れていないにせよ、類似していたことを示唆した。データに基づいて、コザックの付加は、約2倍有効性を増加させると考えられた。全体として、400bpのインスレーター、MNDプロモーター、コザックエレメント、IgKVIII、miR362変異、及びFc(I400-MND-コザック-IgKVIII-RMP5(miR-A)-Fc-DSS6(配列番号85)の最終的な組み合わせ構築物は、293T細胞において、候補構築物EF1-IgG2H-RMP5-Fc(配列番号87)と比較して、約30倍高い有効性を示した。これは、優れた有効性を達成するために、複数の操作アプローチを組み合わせる必要があることを示唆した。
【0516】
2つのTNALP LVV構築物(I400-MND-コザック-IgKVIII-RMP5(miR-A)-Fc-DSS6配列番号85及びEF1a-IgG2H-RMP5-Fc配列番号87)を使用して、293Tヒト胚性腎細胞を他の3つのプラスミドと共トランスフェクトすることによって、VSVG偽型レンチベクターを生成した。レンチウイルス上清を回収し、TFFを通して濃縮した。ヒト成人動員末梢血CD34+造血幹細胞を解凍し、SCF、Il3、TPO、及びFlt3で一晩前もって刺激した。次いで、形質導入エンハンサーdmPGE2及びF108の存在下で、ベクターを細胞に付加することによって形質導入を実施した。形質導入細胞の培地を、IL3及びG-CSFを補充したSFEMIIに7日間リフレッシュし、8日目~14日目までG-CSF含有SFEMIIに変更した。続いて、上清を、4日目、8日目、及び14日目にALP分析のために取り出した。VCN分析は、14日目に細胞ペレット上で実施した。結果は、400inMND-RMP100の有効性が、I400-MND-IgG2H-RMP5-Fcと比較して、4日目に4.9倍超、8日目に8.5倍超、14日目に10倍超であることを示す(
図27を参照されたい)。結果は、293Tにおける所見を確認し、400bpのインスレーター、MNDプロモーター、コザックエレメント、IgKVIII、miR362変異及びFc(I400-MND-コザック-IgKVIII-RMP5(miR-A)-Fc-DSS6配列番号85)の組み合わせ構築物は、293tだけでなく、より重要なことに、本発明者らの標的細胞-成人動員末梢血CD34+造血幹細胞においてALP分泌を有意に増加させた。
【0517】
2つの異なるプロモーター(MND又はEF1a)、2つの異なるシグナルペプチド(IgGH又はIgKVIII)(配列番号55、88、85、74及び89)を有する5つのTNALP LVV構築物を使用して、293Tヒト胚性腎細胞を他の3つのプラスミドと共トランスフェクトすることによって、VSVG偽型レンチベクターを生成した。ウイルス上清を使用して、約4、約16、及び約64の希釈係数で、Jurkat、HL-60、及びTHP-1細胞を形質導入した。上清を、ALP活性アッセイのために回収し、14日目に細胞ペレットを、ddPCRでのVCN分析のために回収した。結果(
図28及び
図29)は、MNDプロモーターが、Jurkat及びHL-60細胞において、EF1aプロモーターと比較して、TNFAMP活性(VCN当たり)の増加した発現をもたらしたことを示した。
【0518】
4つのTNALP LVV構築物(配列番号55、85、74及び90)を使用して、293Tヒト胚性腎細胞を他の3つのプラスミドと共トランスフェクトすることによって、VSVG偽型レンチベクターを生成した。レンチウイルス上清を回収し、TFF[0301]を介して濃縮した。ウイルス上清を使用して、MOI=0.1、0.2、0.5、1、2、5、及び10で293T細胞を形質導入し、MOI=20でヒト成人CD34+造血幹細胞を形質導入した。ヒト成人動員末梢血CD34+造血幹細胞を解凍し、SCF、Il3、TPO、Flt3、UM171及びSR1を一晩補充したSGSM無血清培地で予め刺激した。次いで、形質導入エンハンサーdmPGE2及びF108の存在下で、ベクターを細胞に添加することによって、異なるMOIで形質導入を行った。形質導入細胞の培地を、SCF、Il3、TPO、Flt3、UM171及びSR1を補充したSFEMIIに14日間リフレッシュした。上清を、8日目にALP分析のために除去し、14日目に細胞ペレット上でVCN分析を行った。結果は、HSCにおいて、400inMND-RMP100の有効性が、それぞれ、MND-RMP100の約2倍及びEF1a-RMP100の約8倍であったことを示す(
図30A~
図30Cを参照されたい)。
【0519】
3つのTNALP LVV構築物(配列番号85、74及び90)を使用して、293Tヒト胚性腎細胞を他の3つのプラスミドと共トランスフェクトすることによって、VSVG偽型レンチベクターを生成した。レンチウイルス上清を回収し、TFFを通して濃縮した。ヒト成人動員末梢血CD34+造血幹細胞を解凍し、SCF、Il3、TPO、及びFlt3で一晩前もって刺激した。次いで、形質導入エンハンサーdmPGE2及びF108の存在下で、ベクターを細胞に添加することによって、異なるMOIで形質導入を行った。形質導入されたHSCを、コロニーのリードアウトの前に、Methocultセルロースに14日間播種した。CFUデータは、5~20のMOIでMND-400in-RMP100、EF1a-RMP100及びMND-RMP100で形質導入した形質導入HSCが、モックHSCと比較して類似したコロニー形成能力を有することを示唆した。HSCにおける全ての構築物について毒性は全く観察されなかった(
図31A及び
図31Bを参照されたい)。
【0520】
3つのTNALP LVV構築物(配列番号85、74及び90)を使用して、293Tヒト胚性腎細胞を他の3つのプラスミドと共トランスフェクトすることによって、VSVG偽型レンチベクターを生成した。レンチウイルス上清を回収し、使用して、THP-1、Jurkat及びHLP-60を、希釈係数4、16及び64で形質導入した。形質導入後、形質導入細胞を最大56日間培養し、細胞ペレットを、それぞれ、14日目、28日目、42日目、及び56日目に、VCN分析のために収集した。全ての構築物は、形質導入細胞株THP-1、HL_60及びJurkatにおいてロバストな安定性を示した(
図32A~
図32Dを参照されたい)。
【0521】
本明細書で言及される、及び/又は出願データシートに列挙される米国特許、米国特許出願公開、米国特許出願、外国特許、外国特許出願、及び非特許刊行物の全ては、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。実施形態の態様は、必要に応じて、なお更なる実施形態を提供するために、様々な特許、出願、及び刊行物の概念を採用するように修正することができる。
【0522】
本明細書には、ある特定の追加の実施形態の代替物を含む、本開示の追加の実施形態が開示される。追加の実施形態が、1つ以上の代替案を含む参照される追加の実施形態に従属する場合、その従属する追加の実施形態は、参照される追加の実施形態及びその説明される代替案のいずれかを本明細書で参照する。
【0523】
本開示は、いくつかの例示的な実施形態を参照して説明されてきたが、多くの他の修正及び実施形態が、本開示の原理の趣旨及び範囲内に入るであろう当業者によって考案され得ることを理解されたい。より具体的には、本開示の趣旨から逸脱することなく、前述の開示、図面、及び添付の特許請求の範囲の範囲内で、主題の組み合わせの配置の構成要素部分及び/又は配置において合理的な変形及び修正が可能である。構成要素部分及び/又は配置の変形及び修正に加えて、代替的な使用も、当業者には明らかであろう。
【0524】
追加の実施形態1.式(I)を含むポリペプチドであって、
[A]v-[B]-[C]w-[R]q-([D]x-[E]y)z、 (I)
式中、
Aが、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸配列を含み、
Bが、配列番号11に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、配列番号11に対して少なくとも約95%の配列同一性、配列番号11に対して少なくとも約96%の配列同一性、配列番号11に対して少なくとも約97%の配列同一性、配列番号11に対して少なくとも約98%の配列同一性、配列番号11に対して少なくとも約99%の配列同一性、又は配列番号11に対して100%の配列同一性)を有するアミノ酸配列を含み、
Cが、GPIアンカーをコードするアミノ酸配列を含み、
Rが、-(Mo(Fc)Np)-であり、M及びNが、各々独立して、1~6個のアミノ酸を含み、Fcが、Fcドメインであり、o及びpが、各々独立して、0、1、又は2であり、
Dが、4~6個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含むか、又はF(G)tFであり、各Fが、同じアミノ酸であり、Gが、3、4、又は5個のアミノ酸を有するアミノ酸配列であり、tが、2~5の範囲の整数であり、
Eが、1~8個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含み、
qが、0又は1であり、
vが、0又は1であり、
wが、0又は1であり、
xが、0又は1~6の範囲の整数であり、
yが、0又は1~16の範囲の整数であり、
zが、0又は1~6の範囲の整数である、ポリペプチド。
追加の実施形態2.[A]v-[B]-[C]wが、配列番号10に対して少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、追加の実施形態1に記載のポリペプチド。
追加の実施形態3.[A]v-[B]-[C]wが、配列番号10を有するアミノ酸配列を含む、追加の実施形態1に記載のポリペプチド。
追加の実施形態4.Aが、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、追加の実施形態1に記載のポリペプチド。
追加の実施形態5.Aが、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つを有するアミノ酸配列を含む、追加の実施形態1に記載のポリペプチド。
追加の実施形態6.vが、1であり、wが、0である、いずれかの追加の実施形態1に記載のポリペプチド。代替的に、vが、1であり、wが、0であり、qが、0である、いずれかの追加の実施形態1に記載のポリペプチド。代替的に、vが、1であり、wが、0であり、qが、0であり、zが、1である、いずれかの追加の実施形態1に記載のポリペプチド。代替的に、vが、1であり、wが、0であり、qが、1である、いずれかの追加の実施形態1に記載のポリペプチド。代替的に、vが、1であり、wが、0であり、qが、1であり、zが、1である、いずれかの追加の実施形態1に記載のポリペプチド。
追加の実施形態7.zが、0である、追加の実施形態1及び4~5のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態8.xが、0である、追加の実施形態1及び4~6のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態9.ポリペプチドが、配列番号2に対して少なくとも95%の配列同一性を有する、追加の実施形態1に記載のポリペプチド。
追加の実施形態10.ポリペプチドが、配列番号2を含む、追加の実施形態1に記載のポリペプチド。
追加の実施形態11.Eが、最大でも2個のアミノ酸を含む、追加の実施形態1、4、及び5のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態12.Eが、1個のアミノ酸を含む、追加の実施形態1、4、及び5のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態13.Eが、アスパラギン酸を含む、追加の実施形態11又は12に記載のポリペプチド。
追加の実施形態14.yが、8~12の範囲である、追加の実施形態11~13のいずれか1つに記載のポリペプチド。代替的に、yが、8~12の範囲であり、qが、0である、追加の実施形態11~13のいずれか1つに記載のポリペプチド。代替的に、yが、8~12の範囲であり、qが、0であり、zが、1である、追加の実施形態11~13のいずれか1つに記載のポリペプチド。代替的に、yが、8~12の範囲であり、qが、1である、追加の実施形態11~13のいずれか1つに記載のポリペプチド。代替的に、yが、8~12の範囲であり、qが、1であり、zが、1である、追加の実施形態11~13のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態15.vが、1であり、wが、0である、追加の実施形態11~14のいずれか1つに記載のポリペプチド。代替的に、vが、1であり、wが、0であり、qが、0である、追加の実施形態11~14のいずれか1つに記載のポリペプチド。代替的に、vが、1であり、wが、0であり、qが0であり、zが、1である、追加の実施形態11~14のいずれか1つに記載のポリペプチド。代替的に、vが、1であり、wが、0であり、qが、1である、追加の実施形態11~14のいずれか1つに記載のポリペプチド。代替的に、vが、1であり、wが、0であり、qが、1であり、zが、1である、追加の実施形態11~14のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態16.xが、0である、追加の実施形態11~15のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態17.yが、10である、追加の実施形態11~16のいずれか1つに記載のポリペプチド。代替的に、yが、10であり、qが、0である、追加の実施形態11~16のいずれか1つに記載のポリペプチド。代替的に、yが、10であり、qが、0であり、zが、1である、追加の実施形態11~16のいずれか1つに記載のポリペプチド。代替的に、yが、10であり、qが、1である、追加の実施形態11~16のいずれか1つに記載のポリペプチド。代替的に、yが、10であり、qが、1であり、zが、1である、追加の実施形態11~16のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態18.ポリペプチドが、配列番号3に対して少なくとも95%の配列同一性を有する、追加の実施形態1に記載のポリペプチド。
追加の実施形態19.ポリペプチドが、配列番号3を含む、追加の実施形態1に記載のポリペプチド。
追加の実施形態20.Dが、最大でも5個のアミノ酸を含む、追加の実施形態1、4、及び5のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態21.最大でも5個のアミノ酸のうちの少なくとも3個の連続するアミノ酸が、同じである、追加の実施形態20に記載のポリペプチド。代替的に、最大でも5個のアミノ酸のうちの少なくとも4個の連続するアミノ酸が、同じである、追加の実施形態20に記載のポリペプチド。
追加の実施形態22.少なくとも3個の連続するアミノ酸が、各々、グリシンである、追加の実施形態21に記載のポリペプチド。代替的に、少なくとも3個の連続するアミノ酸が、各々、グリシンであり、qが、0である、追加の実施形態21に記載のポリペプチド。代替的に、少なくとも3個の連続するアミノ酸が、各々、グリシンであり、qが、1である、追加の実施形態21に記載のポリペプチド。
追加の実施形態23.xが、1~3の範囲の整数である、追加の実施形態20~22のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態24.xが、2である、追加の実施形態20~22のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態25.yが、4~8の範囲の整数である、追加の実施形態20~24のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態26.yが、5~7である、追加の実施形態25に記載のポリペプチド。
追加の実施形態27.yが、6である、追加の実施形態25又は26に記載のポリペプチド。
追加の実施形態28.Eが、3個のアミノ酸を含む、追加の実施形態20~27のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態29.3つのアミノ酸のうちの少なくとも2つの連続するアミノ酸が、同じである、追加の実施形態28に記載のポリペプチド。
追加の実施形態30.Eが、-asp-ser-ser-を含む、追加の実施形態20~29のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態31.ポリペプチドが、配列番号6に対して少なくとも95%の配列同一性を有する、追加の実施形態1に記載のポリペプチド。
追加の実施形態32.ポリペプチドが、配列番号6を含む、追加の実施形態1に記載のポリペプチド。
追加の実施形態33.yが、8~12である、追加の実施形態20~24のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態34.yが、10である、追加の実施形態20~24のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態35.Eが、1個又は2個のアミノ酸を含む、追加の実施形態20~24及び33~34のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態36.Eが、1個のアミノ酸を含む、追加の実施形態20~24及び33~35のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態37.Eが、アスパラギン酸のアミノ酸のみを含む、追加の実施形態20~24及び33~36のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態38.ポリペプチドが、配列番号4に対して少なくとも95%の配列同一性を有する、追加の実施形態1に記載のポリペプチド。
追加の実施形態39.ポリペプチドが、配列番号4を含む、追加の実施形態1に記載のポリペプチド。
追加の実施形態40.Eが、2~4個のアミノ酸を含む、追加の実施形態1、4、及び5のいずれか1つに記載のポリペプチド。代替的に、Eが、2~4個のアミノ酸を含み、qが、0である、追加の実施形態1、4、及び5のいずれか1つに記載のポリペプチド。代替的に、Eが、2~4個のアミノ酸を含み、qが、0であり、zが、1である、追加の実施形態1、4、及び5のいずれか1つに記載のポリペプチド。代替的に、Eが、2~4個のアミノ酸を含み、qが、1である、追加の実施形態1、4、及び5のいずれか1つに記載のポリペプチド。代替的に、Eが、2~4個のアミノ酸を含み、qが、1であり、zが、1である、追加の実施形態1、4、及び5のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態41.Eが、3個のアミノ酸を含む、追加の実施形態40に記載のポリペプチド。
追加の実施形態42.3個のアミノ酸のうちの少なくとも2個の連続するアミノ酸が、同じである、追加の実施形態40又は41に記載のポリペプチド。
追加の実施形態43.yが、3~8の範囲であり、好ましくは、yが、4~8の範囲である、追加の実施形態40~42のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態44.yが、5~7の範囲である、追加の実施形態40~42のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態45.yが、6である、追加の実施形態40~42のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態46.Eが、-asp-ser-ser-を含む、追加の実施形態40~45のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態47.vが、1であり、wが、0である、追加の実施形態40~46のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態48.ポリペプチドが、配列番号5及び44~54のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の配列同一性を有する、追加の実施形態1に記載のポリペプチド。
追加の実施形態49.ポリペプチドが、配列番号5及び44~54のうちのいずれか1つを含む、追加の実施形態1に記載のポリペプチド。
追加の実施形態50.GPIアンカーをコードするアミノ酸配列が、配列番号13に対して少なくとも95%の配列同一性(例えば、配列番号13に対して少なくとも96%の配列同一性、配列番号13に対して少なくとも97%の配列同一性、配列番号13に対して少なくとも98%の配列同一性、配列番号13に対して少なくとも99%の配列同一性、又はGPIアンカーが、配列番号13を含む)を有する、追加の実施形態40~47のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態51.GPIアンカーをコードするアミノ酸配列が、配列番号14(例えば、配列番号14に対して少なくとも96%の配列同一性、配列番号14に対して少なくとも97%の配列同一性、配列番号14に対して少なくとも98%の配列同一性、配列番号14に対して少なくとも99%の配列同一性、又はGPIアンカーが、配列番号14を含む)を有する、追加の実施形態40~47のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態52.ポリペプチドが、配列番号8に対して少なくとも95%の配列同一性を有する、追加の実施形態1に記載のポリペプチド。
追加の実施形態53.ポリペプチドが、配列番号8を含む、追加の実施形態1に記載のポリペプチド。
追加の実施形態54.vが、1であり、wが、1である、追加の実施形態11~17のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態55.GPIアンカーをコードするアミノ酸配列が、配列番号13に対して少なくとも95%の配列同一性(例えば、配列番号13に対して少なくとも96%の配列同一性、配列番号13に対して少なくとも97%の配列同一性、配列番号13に対して少なくとも98%の配列同一性、配列番号13に対して少なくとも99%の配列同一性、又はGPIアンカーが、配列番号13を含む)を有する、追加の実施形態54に記載のポリペプチド。
追加の実施形態56.GPIアンカーをコードするアミノ酸配列が、配列番号14(例えば、配列番号14に対して少なくとも96%の配列同一性、配列番号14に対して少なくとも97%の配列同一性、配列番号14に対して少なくとも98%の配列同一性、配列番号14に対して少なくとも99%の配列同一性、又はGPIアンカーが、配列番号14を含む)を有する、追加の実施形態54に記載のポリペプチド。
追加の実施形態57.ポリペプチドが、配列番号7に対して少なくとも95%の配列同一性を有する、追加の実施形態1に記載のポリペプチド。
追加の実施形態58.ポリペプチドが、配列番号7を含む、追加の実施形態1に記載のポリペプチド。
追加の実施形態59.追加の実施形態1~58のいずれか1つに記載のポリペプチドをコードする核酸配列を含む、レンチウイルスベクター。
追加の実施形態60.ポリペプチドをコードする核酸配列が、プロモーターに作動可能に連結される、追加の実施形態59に記載のレンチウイルスベクター。
追加の実施形態61.プロモーターが、EF1A、MND、CD11b、CD68LPp、EF1a1、EFS、及びUbCからなる群から選択される、追加の実施形態59又は60に記載のレンチウイルスベクター。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つを含む。
追加の実施形態62.UCOEプロモーターエレメントを更に含む、追加の実施形態59~61のいずれか1つに記載のレンチウイルスベクター。
追加の実施形態63.cHS 400bpインスレーター、操作された変異体cHS 400bpインスレーター-m3SD400in及びm6SD400in.+-からなる群から選択されるインスレーターを更に含む、追加の実施形態59~62のいずれか1つに記載のレンチウイルスベクター。
追加の実施形態64.1つ以上の足場/マトリックス付着領域を更に含む、追加の実施形態59~63のいずれか1つに記載のレンチウイルスベクター。
追加の実施形態65.WPREエレメントを更に含む、追加の実施形態59~64のいずれか1つに記載のレンチウイルスベクター。代替的に、WPREエレメントを更に含み、RRE、cPPT/CTS、及びbGH-ポリ(A)シグナルを更に含む、追加の実施形態59~64のいずれか1つに記載のレンチウイルスベクター。
追加の実施形態66.レンチウイルスベクターが、WPREエレメントを含まない、追加の実施形態59~64のいずれか1つに記載のレンチウイルスベクター。代替的に、レンチウイルスベクターが、WPREエレメントを含まないが、RRE、cPPT/CTS、及びbGH-ポリ(A)シグナルを含む、追加の実施形態59~64のいずれか1つに記載のレンチウイルスベクター。
追加の実施形態67.レンチウイルスベクターが、配列番号16~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む、追加の実施形態59に記載のレンチウイルスベクター。
追加の実施形態68.レンチウイルスベクターが、配列番号16~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の配列同一性(例えば、配列番号16~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の配列同一性;配列番号16~26、55~65、74、81、82、84~95、97のうちのいずれか1つに対して97%の配列同一性)を有するヌクレオチド配列を含む、追加の実施形態59に記載のレンチウイルスベクター。
追加の実施形態69.レンチウイルスベクターが、配列番号16~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む、追加の実施形態59に記載のレンチウイルスベクター。
追加の実施形態70.レンチウイルスベクターが、配列番号16~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む、追加の実施形態59に記載のレンチウイルスベクター。
追加の実施形態71.レンチウイルスのウイルスベクターが、配列番号16~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つを有するヌクレオチド配列を含む、追加の実施形態59に記載のレンチウイルスベクター。
追加の実施形態72.配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも90%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む、レンチウイルスベクター。
追加の実施形態73.ヌクレオチド配列が、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の配列同一性を有する、追加の実施形態72に記載のレンチウイルスベクター。
追加の実施形態74.ヌクレオチド配列が、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の配列同一性を有する、追加の実施形態72に記載のレンチウイルスベクター。
追加の実施形態75.ヌクレオチド配列が、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の配列同一性を有する、追加の実施形態72に記載のレンチウイルスベクター。
追加の実施形態76.ヌクレオチド配列が、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の配列同一性を有する、追加の実施形態72に記載のレンチウイルスベクター。
追加の実施形態77.ヌクレオチド配列が、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の配列同一性を有する、追加の実施形態72に記載のレンチウイルスベクター。
追加の実施形態78.ヌクレオチド配列が、配列番号15~26、55~65、74、81、82、84~95、97、及び98のうちのいずれか1つを含む、追加の実施形態72に記載のレンチウイルスベクター。
追加の実施形態79.追加の実施形態59~78のいずれか1つに記載の任意のレンチウイルスベクターで形質導入された宿主細胞の集団。
追加の実施形態80.宿主細胞の集団を形質導入する方法であって、宿主細胞の集団を得ることと、得られた宿主細胞の集団を、追加の実施形態59~78のいずれか1つに記載のレンチウイルスベクターと接触させることと、を含む、方法。
追加の実施形態81.形質導入が、エクスビボで生じる、追加の実施形態80に記載の方法。
追加の実施形態82.追加の実施形態79に記載の形質導入された宿主細胞、及び薬学的に許容される賦形剤又は担体を含む、医薬組成物。
追加の実施形態83.哺乳動物対象を治療する方法であって、治療有効量の、追加の実施形態79に記載の形質導入された宿主細胞、又は追加の実施形態82に記載の医薬組成物を、哺乳動物対象に投与することを含む、方法。
追加の実施形態84.式(I)のポリペプチドが、配列番号1のアミノ酸配列若しくは配列番号107のヌクレオチド配列によってコードされたアミノ酸配列を有しないか、又は式(I)のポリペプチドが、Strensiq(登録商標)若しくはアスホターゼアルファではないことを条件とする、追加の実施形態1~83のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態85.vが、1であり、wが、0であり、qが、1であり、oが、1であり、pが、1であり、Nが、ジアミノ酸-D-I-であり、Mが、ジアミノ酸-L-K-であり、[B]が、配列番号11を含み、Fcが、含み、xが、0である場合、[E]yが、D10-D16ではない、追加の実施形態1~83のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態86.式(I)を含むポリペプチドであって、
[A]v-[B]-[C]w-[R]q-([D]x-[E]y)z、 (I)
式中、
Aが、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸配列を含み、
Bが、配列番号11に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、配列番号11に対して少なくとも約95%の配列同一性、配列番号11に対して少なくとも約96%の配列同一性、配列番号11に対して少なくとも約97%の配列同一性、配列番号11に対して少なくとも約98%の配列同一性、配列番号11に対して少なくとも約99%の配列同一性、又は配列番号11に対して100%の配列同一性)を有するアミノ酸配列を含み、
Cが、GPIアンカーをコードするアミノ酸配列を含み、
Rが、-(Mo(Fc)Np)-であり、M及びNが、各々独立して、1~6個のアミノ酸を含み、Fcが、Fcドメインであり、o及びpが、各々独立して、0、1、又は2であり、
Dが、4~6個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含むか、又はF(G)tFであり、各Fが、同じアミノ酸であり、Gが、3、4、又は5個のアミノ酸を有するアミノ酸配列であり、tが、2~5の範囲の整数であり、
Eが、1~8個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含み、
qが、0又は1であり、
vが、0又は1であり、
wが、0又は1であり、
xが、0又は1~6の範囲の整数であり、
yが、0又は1~16の範囲の整数であり、
zが、0又は1~6の範囲の整数であり、
ただし、式(I)のポリペプチドが、デキストランなどの糖分子にコンジュゲートされていない、ポリペプチド。
追加の実施形態87.式(I)を含むポリペプチドであって、
[A]v-[B]-[C]w-[R]q-([D]x-[E]y)z、 (I)
式中、
Aが、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸配列を含み、
Bが、配列番号11に対して少なくとも90%の配列同一性(例えば、配列番号11に対して少なくとも約95%の配列同一性、配列番号11に対して少なくとも約96%の配列同一性、配列番号11に対して少なくとも約97%の配列同一性、配列番号11に対して少なくとも約98%の配列同一性、配列番号11に対して少なくとも約99%の配列同一性、又は配列番号11に対して100%の配列同一性)を有するアミノ酸配列を含み、
Cが、GPIアンカーをコードするアミノ酸配列を含み、
Rが、-(Mo(Fc)Np)-であり、M及びNが、各々独立して、1~6個のアミノ酸を含み、Fcが、Fcドメインであり、o及びpが、各々独立して、0、1、又は2であり、
Dが、4~6個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含むか、又はF(G)tFであり、各Fが、同じアミノ酸であり、Gが、3、4、又は5個のアミノ酸を有するアミノ酸配列であり、tが、2~5の範囲の整数であり、
Eが、1~8個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含み、
qが、0又は1であり、
vが、0又は1であり、
wが、0又は1であり、
xが、0又は1~6の範囲の整数であり、
yが、0又は1~16の範囲の整数であり、
zが、0又は1~6の範囲の整数であり、
ただし、式(I)を有するポリペプチドが、配列番号1を含まないか、又は式(I)を有するポリペプチドが、配列番号1のものに対して100%未満の配列同一性、好ましくは、配列番号1のものに対して99%未満の配列同一性、より好ましくは、配列番号1のものに対して98%未満の配列同一性を有する、ポリペプチド。
追加の実施形態88.追加の実施形態84~87のいずれか1つに記載のポリペプチドをコードする核酸配列を含む、レンチウイルスベクター。
追加の実施形態89.ポリペプチドをコードする核酸配列が、プロモーターに作動可能に連結される、追加の実施形態88に記載のレンチウイルスベクター。
追加の実施形態90.プロモーターが、EF1A、MND、CD11b、CD68LP、EF1a1、EFS、及びUbCからなる群から選択される、追加の実施形態88又は89に記載のレンチウイルスベクター。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つに対して少なくとも99%の同一性を有する。いくつかの実施形態では、プロモーターは、配列番号66、67、96、99、100、101、及び126のうちのいずれか1つを含む。
追加の実施形態91.UCOEプロモーターエレメントを更に含む、追加の実施形態88~90のいずれか1つに記載のレンチウイルスベクター。
追加の実施形態92.インスレーターを更に含む、追加の実施形態88~91のいずれか1つに記載のレンチウイルスベクター。
追加の実施形態93.1つ以上の足場/マトリックス付着領域を更に含む、追加の実施形態88~92のいずれか1つに記載のレンチウイルスベクター。
追加の実施形態94.WPREエレメントを更に含む、追加の実施形態88~93のいずれか1つに記載のレンチウイルスベクター。代替的に、WPREエレメントを更に含み、RRE、cPPT/CTS、及びbGH-ポリ(A)シグナルを更に含む、追加の実施形態59~64のいずれか1つに記載のレンチウイルスベクター。
追加の実施形態95.レンチウイルスベクターが、WPREエレメントを含まない、追加の実施形態88~94のいずれか1つに記載のレンチウイルスベクター。代替的に、レンチウイルスベクターが、WPREエレメントを含まないが、RRE、cPPT/CTS、及びbGH-ポリ(A)シグナルを含む、追加の実施形態88~94のいずれか1つに記載のレンチウイルスベクター。
追加の実施形態96.追加の実施形態88~95のいずれか1つに記載の任意のレンチウイルスベクターで形質導入された宿主細胞の集団。
追加の実施形態97.宿主細胞の集団を形質導入する方法であって、宿主細胞の集団を得ることと、得られた宿主細胞の集団を、追加の実施形態88~94のいずれか1つに記載のレンチウイルスベクターと接触させることと、を含む、方法。
追加の実施形態98.形質導入が、エクスビボで生じる、追加の実施形態97に記載の方法。
追加の実施形態99.追加の実施形態97に記載の形質導入された宿主細胞、及び薬学的に許容される賦形剤又は担体を含む、医薬組成物。
追加の実施形態100.哺乳動物対象を治療する方法であって、治療有効量の、追加の実施形態97に記載の形質導入された宿主細胞、又は追加の実施形態99に記載の医薬組成物を、哺乳動物対象に投与することを含む、方法。
追加の実施形態101.式(I)を含むポリペプチドであって、
[A]v-[B]-[C]w-[R]q-([D]x-[E]y)z、 (I)
式中、
Aが、分泌シグナルペプチドをコードするアミノ酸配列を含み、
Bが、配列番号11に対して少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、
Cが、GPIアンカーをコードするアミノ酸配列を含み、
Rが、-(Mo(Fc)Np)-であり、M及びNが、各々独立して、1~6個のアミノ酸を含み、Fcが、Fcドメインであり、o及びpが、各々独立して、0、1、又は2であり、
Dが、4~6個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含むか、又はF(G)tFであり、各Fが、同じアミノ酸であり、Gが、3、4、又は5個のアミノ酸を有するアミノ酸配列であり、tが、2~5の範囲の整数であり、
Eが、1~8個のアミノ酸を有するアミノ酸配列を含み、
qが、0又は1であり、
vが、0又は1であり、
wが、0又は1であり、
xが、0又は1~6の範囲の整数であり、
yが、0又は1~16の範囲の整数であり、
zが、0又は1~6の範囲の整数である、ポリペプチド。
追加の実施形態102.[A]v-[B]-[C]wが、配列番号10に対して少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態103.[A]v-[B]-[C]wが、配列番号10を有するアミノ酸配列を含む、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態104.Aが、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態105.Aが、配列番号12及び33~43のうちのいずれか1つを有するアミノ酸配列を含む、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態106.vが、1であり、wが、0である、追加の実施形態104又は105に記載のポリペプチド。
追加の実施形態107.zが、0である、追加の実施形態104~106のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態108.xが、0である、追加の実施形態104~106のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態109.ポリペプチドが、配列番号2に対して少なくとも95%の配列同一性を有する、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態110.ポリペプチドが、配列番号2を含む、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態111.Eが、最大でも2個のアミノ酸を含む、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態112.Eが、1個のアミノ酸を含む、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態113.Eが、アスパラギン酸を含む、追加の実施形態111又は112に記載のポリペプチド。
追加の実施形態114.yが、8~12の範囲である、追加の実施形態111~113のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態115.vが、1であり、wが、0である、追加の実施形態111~113のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態116.xが、0である、追加の実施形態111~115のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態117.yが、10である、追加の実施形態111~113のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態118.ポリペプチドが、配列番号3に対して少なくとも95%の配列同一性を有する、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態119.ポリペプチドが、配列番号3を含む、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態120.Dが、最大でも5個のアミノ酸を含む、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態121.最大でも5個のアミノ酸のうちの少なくとも3個の連続するアミノ酸が、同じである、追加の実施形態120に記載のポリペプチド。
追加の実施形態122.少なくとも3個の連続するアミノ酸が、各々、グリシンである、追加の実施形態121に記載のポリペプチド。
追加の実施形態123.xが、1~3の範囲の整数である、追加の実施形態120~122のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態124.xが、2である、追加の実施形態120~122のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態125.yが、4~8の範囲の整数である、追加の実施形態120~124のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態126.yが、5~7である、追加の実施形態120~124のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態127.yが、6である、追加の実施形態121~124のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態128.Eが、3個のアミノ酸を含む、追加の実施形態120~127のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態129.3個のアミノ酸のうちの少なくとも2個の連続するアミノ酸が、同じである、追加の実施形態128に記載のポリペプチド。
追加の実施形態130.Eが、-asp-ser-ser-を含む、追加の実施形態120~129のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態131.ポリペプチドが、配列番号6に対して少なくとも95%の配列同一性を有する、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態132.ポリペプチドが、配列番号6を含む、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態133.yが、8~12である、追加の実施形態120~124のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態134.yが、10である、追加の実施形態120~124のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態135.Eが、1個又は2個のアミノ酸を含む、追加の実施形態120~124及び133又は134に記載のポリペプチド。
追加の実施形態136.Eが、1個のアミノ酸を含む、追加の実施形態120~124及び133~135のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態137.Eが、単一のアスパラギン酸のアミノ酸を含む、追加の実施形態120~124及び133~136のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態138.ポリペプチドが、配列番号4に対して少なくとも95%の配列同一性を有する、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態139.ポリペプチドが、配列番号4を含む、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態140.Eが、2~4個のアミノ酸を含む、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態141.Eが、3個のアミノ酸を含む、追加の実施形態140に記載のポリペプチド。
追加の実施形態142.3個のアミノ酸のうちの少なくとも2個の連続するアミノ酸が、同じである、追加の実施形態140又は141に記載のポリペプチド。
追加の実施形態143.yが、4~8の範囲である、追加の実施形態140~142のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態144.yが、5~7の範囲である、追加の実施形態140~143のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態145.yが、6である、追加の実施形態140~144のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態146.Eが、-asp-ser-ser-を含む、追加の実施形態140~145のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態147.vが、1であり、wが、0である、追加の実施形態140~146のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態148.ポリペプチドが、配列番号5及び44~54のうちのいずれか1つに対して少なくとも95%の配列同一性を有する、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態149.ポリペプチドが、配列番号5及び44~54のうちのいずれか1つを含む、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態150.GPIアンカーをコードするアミノ酸配列が、配列番号13に対して少なくとも95%の配列同一性を有する、追加の実施形態140~147のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態151.GPIアンカーをコードするアミノ酸配列が、配列番号14を有する、追加の実施形態140~147のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態152.ポリペプチドが、配列番号8に対して少なくとも95%の配列同一性を有する、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態153.ポリペプチドが、配列番号8を含む、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態154.vが、1であり、wが、1である、追加の実施形態111~114のいずれか1つに記載のポリペプチド。
追加の実施形態155.GPIアンカーをコードするアミノ酸配列が、配列番号13に対して少なくとも95%の配列同一性を有する、追加の実施形態154に記載のポリペプチド。
追加の実施形態156.GPIアンカーをコードするアミノ酸配列が、配列番号14を有する、追加の実施形態154に記載のポリペプチド。
追加の実施形態157.ポリペプチドが、配列番号7に対して少なくとも95%の配列同一性を有する、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態158.ポリペプチドが、配列番号7を含む、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態159.Rが、配列番号9のものに対して少なくとも99%の同一性を含む、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態160.Rが、配列番号9を含む、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態161.o、p、及びqが、各々、1である、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態162.Mが、2個のアミノ酸を含み、Nが、2個のアミノ酸を含み、M及びNが、異なる、追加の実施形態161に記載のポリペプチド。
追加の実施形態163.Mが、-L-K-である、追加の実施形態162に記載のポリペプチド。
追加の実施形態164.Nが、-D-I-である、追加の実施形態162に記載のポリペプチド。
追加の実施形態165.[R]が、-[L-K]-Fc-[D-I]-であり、式中、Fcが、配列番号130に対して少なくとも99%の同一性を含む、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態166.ポリペプチドが、末端ポリ-Aspを含まない、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態167.ポリペプチドが、10~16個の連続するアスパラギン酸残基を含まない、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態168.ポリペプチドが、10~16個の連続するアスパラギン酸残基を有する末端ポリ-Aspを含まない、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態169.ポリペプチドが、GPIシグナルペプチドではない、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態170.ポリペプチドが、17個以上の連続するアスパラギン酸残基を含む、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態171.ポリペプチドが、17個以上の連続するアスパラギン酸残基を有する末端ポリ-Asp、及び任意選択で、Fcドメインを含む、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態172.ポリペプチドが、10~16個の連続する負荷電アミノ酸を含み、負荷電アミノ酸が、アスパラギン酸以外である、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態173.ポリペプチドが、10~16個の連続するグルタミン酸残基を含む、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態174.[E]が、少なくとも2個の異なるアミノ酸を含む、追加の実施形態101に記載のポリペプチド。
追加の実施形態175.追加の実施形態101~175のいずれか1つに記載のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、発現ベクター。
【配列表】
【国際調査報告】