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  • 特表-エレクトレットカプセル 図1A
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-29
(54)【発明の名称】エレクトレットカプセル
(51)【国際特許分類】
   H04R 19/04 20060101AFI20230922BHJP
   H04R 3/00 20060101ALI20230922BHJP
【FI】
H04R19/04
H04R3/00 320
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023515557
(86)(22)【出願日】2021-09-21
(85)【翻訳文提出日】2023-03-08
(86)【国際出願番号】 AU2021051101
(87)【国際公開番号】W WO2022056610
(87)【国際公開日】2022-03-24
(31)【優先権主張番号】2020903377
(32)【優先日】2020-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513025819
【氏名又は名称】フリードマン エレクトロニクス プロプライアタリー リミティド
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】フリードマン,ピーター
(72)【発明者】
【氏名】シルビーベック,ピーター
【テーマコード(参考)】
5D021
5D220
【Fターム(参考)】
5D021CC15
5D220BA22
(57)【要約】
本発明は、一般に、エレクトレットカプセルの分野に関し、特に、コンデンサマイクロフォンなど用のエレクトレットカプセルに統合されたインピーダンス変換器の回路構成に関するものである。マイクロフォンのエレクトレットカプセルは、低ノイズFETのバイアスを容易にするためのゲートバイアス電界効果トランジスタ(FET)を含むことができる。有利には、マイクロフォンのエレクトレットカプセル内に低ノイズFETを使用することにより、自己ノイズを低減しながら、コストを削減することができる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソース電極、ドレイン電極、及びゲート電極を含む2つ以上の電界効果トランジスタ(FET)のバイアス構成と、
バックプレート、音響ハウジング、1つ以上の減衰ディスク、及び接触ばねを含むバックプレートアセンブリと、
ガスケットを介して前記バックプレートアセンブリに連結されたダイヤフラムアセンブリと、
保護メッシュを含む外部ハウジングと
を含み、
前記バイアス構成は、前記2つ以上のFETの少なくとも第1のFETのソース電極が前記2つ以上のFETの少なくとも第2のFETのソース電極に電気的に接続されていることを含む、エレクトレットカプセル。
【請求項2】
前記バックプレートは、前記接触ばねを介してプリント回路基板(PCB)に接続される、請求項1に記載のエレクトレットカプセル。
【請求項3】
前記2つ以上のFETは、低ノイズFETをバイアスするゲートバイアスFETを含む、請求項1に記載のエレクトレットカプセル。
【請求項4】
コネクタをさらに含み、前記コネクタは、PCBピン、ワイヤリード、及び端子の少なくとも1つである、請求項1に記載のエレクトレットカプセル。
【請求項5】
ソース電極、ドレイン電極、及びゲート電極を含む、第1及び第2の電界効果トランジスタ(FET)と、
前記第1のFETがインピーダンス変換器-低ノイズFETであり、前記第2のFETがゲートバイアスFETであり、前記第1のFETのソース電極が前記第2のFETのソース電極に電気的に接続されている、前記第1及び第2のFETのバイアス構成と、
前記第1のFETのソース電極に連結された電流設定要素と、
前記電流設定要素と並列のバイパスコンデンサと、
を含むエレクトレットカプセル回路。
【請求項6】
前記第1のFET及び前記第2のFETは、接合型電界効果トランジスタ(J-FET)である、請求項5に記載のエレクトレットカプセル回路。
【請求項7】
前記第2のFETのドレイン電極は開放されている、請求項5に記載のエレクトレットカプセル回路。
【請求項8】
前記電流設定要素は、抵抗器及びZenerダイオードのうちの少なくとも1つである、請求項5に記載のエレクトレットカプセル回路。
【請求項9】
前記第1のFETのドレイン電極は、電流制限抵抗器を介して接地される、請求項5に記載のエレクトレットカプセル回路。
【請求項10】
前記第1のFETのドレイン電極は、並列の1つ以上のバイパスコンデンサと直列のインダクタを介して接地される、請求項5に記載のエレクトレットカプセル回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、エレクトレットカプセルの分野に関し、特に、予備分極コンデンサマイクロフォン(pre-polarised condenser microphones)など用のエレクトレットカプセルに統合されたインピーダンス変換器の回路構成に関するものである。
【背景技術】
【0002】
エレクトレットカプセルは、マイクロフォンの設計で一般的に使用され、容易に入手可能である。しかし、微小電気機械システム(MEMS)カプセルの開発に伴い、エレクトレットカプセルは人気を失い始めている。MEMSカプセルは製造コストが安いため、大部分の用途でエレクトレットカプセルに取って代わっている。ただし、MEMSカプセルは、ノイズが大きく、指向性極性応答を容易に利用できないという欠点がある。家電製品に問題になるほどの影響はないもの、プロが使用するようなハイエンドマイクの信号出力品質は著しく低下している。
【0003】
MEMSカプセルの人気が高まるにつれて、低ノイズで高性能なエレクトレットカプセルを作成するための電子部品の供給が急速に減少している。
【0004】
従って、ハイエンドマイクでの使用に適しており、従来技術のエレクトレットカプセルと同等の機能または改良された機能を提供する、エレクトレットカプセル回路への代替アプローチが必要である。本発明は、この必要性を満たす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、一般に、エレクトレットカプセルの分野に関し、特に、予備分極コンデンサマイクロフォンなど用のエレクトレットカプセルに統合されたインピーダンス変換器の回路構成に関するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下に詳述するように、エレクトレットカプセルの電気回路は、1つ以上の電界効果トランジスタ(FET)、ダイオード(Zenerダイオードなど)、抵抗器、コンデンサ、及びインダクタを含むことができる。
【0007】
一態様では、本発明は、電気回路内に配置された1つ以上の電界効果トランジスタ(FET)、バイアスダイオード、及びバイアス抵抗器を含む、マイクロフォン用のエレクトレットカプセルを提供する。
【0008】
別の態様では、前記電気回路内のバイアスダイオード及びバイアス抵抗器の配置は、組み合わされた「ハイブリッドバイアス」を前記FETに提供するように構成され得る。ダイオードバイアスは、優れたノイズ低減と信号利得を提供するが、温度安定性に欠けており、抵抗器バイアスは温度安定性を提供するが、ノイズ低減には何の改善ももたらさない。ハイブリッドバイアス構成は、2つの従来技術のバイアス形態の相乗的な組み合わせを提供すると考えられる。
【0009】
さらに別の態様では、前記エレクトレットカプセルは、前記電気回路内に「カプセルFET」をさらに含み、その配置は、前記FETをバイアスするように構成され得る。一実施形態では、前記カプセルFETは、前記バイアス抵抗器に追加することができる。別の実施形態では、前記カプセルFETは、前記電気回路のバイアス抵抗器に取って代わることができる。
【0010】
さらなる態様では、前記エレクトレットカプセルは、前記電気回路内に1つ以上のコンデンサと直列のインダクタを含むことができる。前記インダクタ及びコンデンサの配置は、出力信号に関する回路のノイズ除去の改善を容易にすることができる。
【0011】
本発明は、様々な修正及び代替形態が可能であるが、その特定の例示的な実施形態が、例として図面に示され、本明細書で詳細に説明されている。しかし、開示された特定の実施形態に本発明を限定する意図はなく、逆に、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲内にあるすべての修正、同等物、及び代替物を網羅することすることを意図していることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
実施形態は、添付の図面の図において限定ではなく例示的に示され、同様の参照符号は同様の要素を示す。
【0013】
図1A】エレクトレットカプセルを含む例示的なマイクロフォンアセンブリの分解図である。
図1B図1Aのエレクトレットカプセルの例示的な接続を示す。
図2A】例示的なプリント回路基板(PCB)に連結された例示的なエレクトレットカプセルの斜視図である。
図2B図2AのPCBから分離されたエレクトレットカプセルの斜視図である。
図2C図2Aのエレクトレットカプセルの側面図である。
図2D図2Aのエレクトレットカプセルの底面図である。
図2E図2AのエレクトレットカプセルとPCBの上面図である。
図3】例示的なエレクトレットカプセルの分解図である。
図4】例示的なエレクトレットカプセルの回路構成を示す。
図5】例示的なエレクトレットカプセルの別の回路構成を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、一般に、エレクトレットカプセルの分野に関し、特に、予備分極コンデンサマイクロフォンなど用のエレクトレットカプセルに統合されたインピーダンス変換器の回路構成に関するものである。マイクロフォンのエレクトレットカプセルは、低ノイズFETのバイアスを容易にするためのゲートバイアス電界効果トランジスタ(FET)を含むことができる。有利には、マイクロフォンのエレクトレットカプセル内に低ノイズFETを使用することにより、自己ノイズを低減しながら、温度安定性を向上させることができる。
【0015】
ここで、同様の数字が同様の構成要素を表す図面を参照する。図1Aは、例示的なマイクロフォンアセンブリ100を示す。図示のように、マイクロフォンアセンブリ100は、フロントキャップ102、粗いメッシュ104、細かいメッシュ106、エレクトレットコンデンサカプセル108、ワイヤアセンブリ110、保護メッシュ112、本体114、オーディオコネクタ116、及びリアキャップ118を含むことができる。例えば単方向または無指向性マイクロフォンなど、任意のタイプのマイクロフォンまたはマイクロフォン要素を使用することができると考えられている。
【0016】
図示のように、マイクロフォン100の構成要素は、本体114内でフロントキャップ102とリアキャップ118との間に収容され得る。本体114は実質的に管状であることが示されているが、他の形状も考えられる。図示のように、本体114は、音波が入ることを許容する1つ以上の開口部115を含むことができる。本体114とフロント/リアキャップ102、118は、金属、プラスチックなどの同じ材料または異なる材料で製作することができる。
【0017】
上述のように、マイクロフォン100は、メッシュ104、106、112の1つ以上の層を含むことができる。前記1つ以上のメッシュ層は、マイクロフォン100の音響インピーダンス特性を調整するために使用され、異物や微粒子の侵入を防止することができる。使用できるメッシュ材料の例としては、織られたポリエステルやPVC被覆ポリエステル布などの非金属(例えば、非導電性)材料がある。一般に、メッシュ材料は、例えば、90%以上の音の透明性などの許容可能な音響性能を示す任意の適切なファブリック材料で形成することができる。
【0018】
図1A~1Bに示すように、マイクロフォン100は、ワイヤ110を介してオーディオコネクタ116に接続されたエレクトレットカプセル108をさらに含むことができる。エレクトレットカプセル108は、以下に詳述するように、低ノイズを達成するために電界効果トランジスタのバイアス構成を含むことができる。ワイヤが示されているが、ピン接続や端子接続などの他の接続タイプも考えられる。図1Bに示すように、ワイヤ110は、エレクトレットカプセル108のプリント回路基板120に半田付けされ得る。
【0019】
オーディオコネクタ116は、アナログ周波数やデジタル周波数などのオーディオ信号を、例えばスピーカに送信することを容易にすることができる。一例では、オーディオコネクタ116は、3つから7つのピンを有するXLRコネクタであってもよい。
【0020】
図2A~2Eは、例示的なエレクトレットカプセル200を示す。図示のように、エレクトレットカプセル200は、ハウジング202とプリント回路基板(PCB)204を含むことができる。ハウジング202は、上面206と底面208を含むことができる。図示のように、PCB 204は、以下に詳述するように、接触ばねなどを介して上面206に連結することができる。
【0021】
エレクトレットカプセル200は特定の寸法に限定されないが、ハウジング202の幅は、約4mm~約8mm、好ましくは約5mm~約7mmの範囲であり得る。一実施形態では、ハウジング202の幅は、約6.3mmである。エレクトレットカプセル200の直径は、約4mm~約20mm、好ましくは約12mm~約16mmの範囲であり得る。一実施形態では、エレクトレットカプセル200の直径は、約14mmである。
【0022】
図3は、例示的なエレクトレットカプセル300の分解図を示す。図示のように、エレクトレットカプセル300は、バックプレートアセンブリ302、ダイヤフラムアセンブリ304、及びハウジング306を含むことができる。ハウジング306は、アセンブリ302、304の構成要素を保持するように構成され得る。
【0023】
バックプレートアセンブリ302は、支持部材308を含むことができる。支持部材308は、1つ以上の内壁311によって画定される開口部310を含むことができる。導電性ロッド312は、開口部310内にスライド可能に配置され得る。接触ばね314は、ロッド312の周りに配置され、開口部310の内壁に当接する。ばね314は、ロッドとバックプレート318に接触し得る減衰ディスク316との間の電気的接触を容易にすることができる。減衰ディスク316は、不織布や発泡体などの非導電性多孔質材料で構成され得る。
【0024】
バックプレート318は、永久分極電荷が付与されたポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのエレクトレット材料でコーティングされた導電性有孔ディスクであってもよい。図3には示されていないが、バックプレート318は、ばね314を介してプリント回路基板(PCB)に電気的に接続され得る。
【0025】
バックプレート318は、非導電性ガスケット322を介してアセンブリ304のダイヤフラム320から電気的に隔離されてもよい。ダイヤフラム320は、音波に応答して振動するように構成された可撓性材料で構成されてもよい。例えば、ダイヤフラム320は、メッシュ324を通過する音波に応答する振動ダイヤフラムを形成する可撓性フィルムであってもよい。ダイヤフラム320は、音波に応答する振動によってダイヤフラム320とバックプレート318との間に交流電位が生じるように、静電的に分極されてもよい。さらに、バックプレート318は、ダイヤフラム320とバックプレート318との間の音量レベルに寄与する複数の穴を含むことができる。
【0026】
図4及び図5は、電気回路内に配置された1つ以上の電界効果トランジスタ(FET)、バイアスダイオード、及びバイアス抵抗器を含むエレクトレットカプセルの例示的な回路400、500を示す。前記カプセルは分極電源を必要とするカプセルの一種であり得ると考えられている。
【0027】
図4及び図5に示すように、エレクトレットカプセルは、低ノイズFETのバイアスを容易にするためのゲートバイアス電界効果トランジスタ(ゲートバイアスFET)を含むことができる。
有利には、エレクトレットカプセル内に低ノイズFETを使用することにより、自己ノイズを低減しながら、コストを削減することができる。
【0028】
図4に示すように、例示的な回路400は、2つのFETまたは接合型電界効果トランジスタ(J-FET)404、406、抵抗器408、インダクタ410、3つのコンデンサ412、414、416、及び3つのテストポイント418、420、422を含むことができる。各FET 404、406は、ソース電極、ドレイン電極、及びゲート電極を含む。
【0029】
図4に示すように、FET 404、406は、第1のFET 404がインピーダンス変換器-低ノイズFETになり、第2のFET 406がゲートバイアスFETになるように、バイアス構成に応じて配置することができる。第1のFET 404及び第2のFET 406のゲート電極に、入力402が提供される。第1のFET 404のソース電極は、抵抗器408を介して第2のFET 406のソース電極及びグラウンドに接続される。コンデンサ416は、抵抗器408と並列のバイパスコンデンサとして構成されてもよい。
【0030】
第1のFET 404のドレイン電極は、直列のインダクタ410及び1つ以上のバイパスコンデンサ412、414を介して接地され得る。インダクタ410及びコンデンサ412、414の配置は、出力信号422に関する回路のノイズ除去の改善を容易にすることができる。第2のFET 406は第1のFET 404をバイアスするために使用されるので、第2のFET 406のドレイン電極は開放されている。
【0031】
図5に示すように、例示的な回路500は、2つのFET 504、506、2つの電圧基準ダイオード(例えば、Zenerダイオード)508、510、2つの抵抗器512、514、3つのコンデンサ516、518、520、及びインダクタ522を含むことができる。各FET 504、506(J-FETであってもよい)は、ソース電極、ドレイン電極、及びゲート電極を含む。
【0032】
図示のように、FET 504、506は、第1のFET 504がインピーダンス変換器-低ノイズFETとなり、第2のFET 506がゲートバイアスFETとなるように、バイアス構成に応じて配置することができる。第1のFET 504及び第2のFET 506のゲート電極に、入力信号502が提供され得る。
【0033】
第1のFET 504のソース電極は、2つのZenerダイオード508、510を介して第2のFET 506のソース電極及びグラウンドに接続され、それによって、正のバイアス電位がソース電極に確立される。一実施形態では、Zenerダイオード508、510は、Schottkyダイオードであってもよい。
【0034】
Zenerダイオード508、510は、抵抗器512及びコンデンサ516と並列に接続することができる。電気回路内のバイアスダイオード及びバイアス抵抗器の配置は、組み合わされた「ハイブリッドバイアス」をFET 504、506に提供するように構成され得る。抵抗器512は1Kの抵抗を有するように示されているが、FET 504、506の特性の変化を補償するように値を変更することができる。
【0035】
第1のFET 504のドレイン電極は、直列のインダクタ522及び1つ以上のバイパスコンデンサ518、520を介して接地され得る。インダクタ522及びコンデンサ518、520の配置は、出力信号524に関する回路のノイズ除去の改善を容易にすることができる。
【0036】
第1のFET 504のドレイン電極は、電流制限抵抗器として構成され得る抵抗器514と直列に接続されてもよい。第2のFET 506が第1のFET 504をバイアスするために使用されるので、第2のFET 506のドレイン電極が開放されている。
【0037】
図4及び図5に示すように、ゲートバイアスFETまたはJ-FETは、低ノイズFETまたはJ-FETのバイアスを容易にすることができ、それによって、上記のバイアスを達成するために必要なコストやサイズ制限のある構成要素の必要性を回避することができる。これにより、自己ノイズを低減しながら、エレクトレットカプセルマイクロフォン内に低ノイズJ-FETを低コストで使用することができる。
【0038】
本発明の様々な態様の更なる修正及び代替実施形態は、当業者ならば、本明細書から明らかである。従って、本明細書は、単に例示として解釈すべきであり、当業者に本発明を実施する一般的な方法を教示することを目的とする。なお、本出願において示され記載されている本発明の形態は、実施態様の例とみなすものと解釈すべきである。構成要素は、本出願において図示され説明されたものと取替えでき、部品やプロセスは逆にすることができ、本発明の特定の特徴は独立に利用できることは、いずれも本発明の説明の利益を得た後、当業者ならば明かでなろう。本出願に記載されている要素は、特許請求の範囲に記載されている本発明の精神及び範囲から逸脱しない限り、変更が可能である。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図3
図4
図5
【国際調査報告】