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特表2023-542318リソース割り当て方法、装置及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-06
(54)【発明の名称】リソース割り当て方法、装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/18 20090101AFI20230929BHJP
   H04W 92/20 20090101ALI20230929BHJP
   H04W 72/1263 20230101ALI20230929BHJP
   H04W 80/02 20090101ALI20230929BHJP
【FI】
H04W28/18
H04W92/20 110
H04W72/1263
H04W80/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023517326
(86)(22)【出願日】2020-09-25
(85)【翻訳文提出日】2023-03-15
(86)【国際出願番号】 CN2020117878
(87)【国際公開番号】W WO2022061757
(87)【国際公開日】2022-03-31
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】イ・スゥ
(72)【発明者】
【氏名】リ・グオルゥォン
(72)【発明者】
【氏名】ルゥ・ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ジア・メイイ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・レイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン・シヌ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067DD17
5K067EE02
5K067EE06
5K067EE10
(57)【要約】
本発明の実施例は、リソース割り当て方法、装置及びシステムを提供する。該方法は、UEベアラ情報を取得するステップと、UEベアラ情報に基づいて、MAC層のバッファにおいて、異なるUEベアラのMAC SDUを異なるキュー(queue)に分けるステップと、論理チャネルjがリソース割り当てを行うために選択された場合、論理チャネルjにおける各UEベアラkについて保持されているUEベアラトークン数(B)に基づいて、各UEベアラのMAC SDUにリソースを割り当てるステップと、を含む。本発明の実施例によれば、マルチホップのIABネットワークにおいて同一のQoS要求を有するユーザ間の公平性を確保することができる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
UEベアラ情報を取得する取得部と、
論理チャネルjにおけるUEベアラkのMAC SDUにリソースを割り当てる割り当て部であって、前記リソースの割り当ては、前記論理チャネルjにおけるUEベアラトークン数に関連する、割り当て部と、を含む、リソース割り当て装置。
【請求項2】
前記リソース割り当て装置は、IABネットワークにおける第1のIABノードに適用され、
前記第1のIABノードは、前記IABネットワークの上流経路における最初のIABノードであり、
前記UEベアラ情報は、前記第1のIABノードのBAP層のBAPヘッダに追加され、前記BAP層から前記第1のIABノードのMAC層に転送される、請求項1に記載のリソース割り当て装置。
【請求項3】
前記リソース割り当て装置は、IABネットワークにおける第2のIABノードに適用され、
前記第2のIABノードは、前記IABネットワークの中間のIABノードであり、
前記UEベアラ情報は、前記第2のIABノードにより第1のIABノードから受信されて取得され、
前記第1のIABノードは、前記IABネットワークの上流経路における最初のIABノードである、請求項1に記載のリソース割り当て装置。
【請求項4】
前記UEベアラ情報は、
UE ID、
UEベアラID、及び
TEIDのうちの少なくとも1つである、請求項1に記載のリソース割り当て装置。
【請求項5】
前記割り当て部は、前記論理チャネルjのデータの割り当てが完了し、或いはアップリンクグラントを使い切るまで、
前記論理チャネルjに関連する論理チャネルトークン数(B)が0よりも大きい場合、前記論理チャネルjにおける最大のUEベアラトークン数(B)を有するUEベアラのMAC SDUにリソースを割り当てる処理、
前記UEベアラトークン数(B)からサービスされるMAC SDUのサイズを減算する処理、及び
前記論理チャネルトークン数(B)からサービスされるMAC SDUのサイズを減算する処理を循環的に行う、請求項1に記載のリソース割り当て装置。
【請求項6】
前記UEベアラトークン数(B)をPBR/K×Tだけ増加させ、得られたUEベアラトークン数(B)の値がUEベアラトークンバケットのサイズよりも大きい場合、UEベアラトークン数(B)の値をUEベアラトークンバケットのサイズに設定する第2の処理部であって、Kは前記論理チャネルjにおけるUEベアラの総数であり、Tは前記UEベアラトークン数(B)の前回の増加から経過した時間である、第2の処理部、をさらに含む、請求項1に記載のリソース割り当て装置。
【請求項7】
前記UEベアラトークンバケットのサイズは、PBR/K×BSDである、請求項6に記載のリソース割り当て装置。
【請求項8】
UEベアラ情報を取得する取得部と、
論理チャネルjについて保持されている論理チャネルトークン数(B)に基づいて各UEベアラのMAC SDUにリソースを割り当てる割り当て部であって、前記論理チャネルjのデータの割り当てが完了し、或いはアップリンクグラントを使い切るまで、前記論理チャネルjにおける各UEベアラのMAC SDUにラウンドロビン方式でリソースを割り当てる、割り当て部と、を含む、リソース割り当て装置。
【請求項9】
前記リソース割り当て装置は、IABネットワークにおける第1のIABノード又は第2のIABノードに適用され、
前記第2のIABノードは、前記IABネットワークの中間のIABノードである、請求項8に記載のリソース割り当て装置。
【請求項10】
イングレスBH RLCチャネルでのUEベアラの数を取得する取得部と、
第1のトークン数(B)に基づいて論理チャネルjにおけるイングレスBH RLCチャネルmからのMAC SDUにリソースを割り当てる割り当て部であって、前記第1のトークン数(B)は、前記論理チャネルjにおける各イングレスBH RLCチャネルでのUEベアラの数に関連する、割り当て部と、を含む、リソース割り当て装置。
【請求項11】
前記リソース割り当て装置は、IABネットワークにおける第2のIABノードに適用され、
前記第2のIABノードは、前記IABネットワークの中間のIABノードである、請求項10に記載のリソース割り当て装置。
【請求項12】
前記論理チャネルjにおける第1のBH RLCチャネルからのデータの論理チャネル構成と第2のBH RLCチャネルからのデータの論理チャネル構成とは同一であり、
同一の前記論理チャネル構成は、前記論理チャネルjの論理チャネル構成である、請求項10に記載のリソース割り当て装置。
【請求項13】
前記割り当て部は、前記論理チャネルjのデータの割り当てが完了し、或いはアップリンクグラントを使い切るまで、
前記論理チャネルjに関連する論理チャネルトークン数(B)の数が0よりも大きい場合、前記論理チャネルjにおける最大の第1のトークン数(B)を有するイングレスBH RLCチャネルmからのMAC SDUにリソースを割り当てる処理、
前記第1のトークン数(B)からサービスされるMAC SDUのサイズを減算する処理、及び
前記論理チャネルトークン数(B)からサービスされるMAC SDUのサイズを減算する処理を循環的に行う、請求項10に記載のリソース割り当て装置。
【請求項14】
第1のトークン数(B)をPBR×k/K×Tだけ増加させ、得られた第1のトークン数(B)の値がトークンバケットのサイズよりも大きい場合、第1のトークン数(B)の値をトークンバケットのサイズに設定する第2の処理部であって、kはイングレスBH RLCチャネルmでのUEベアラの数であり、Kは前記論理チャネルjにおけるUEベアラの総数であり、Tは前記第1のトークン数(B)の前回の増加から経過した時間である、第2の処理部、をさらに含む、請求項10に記載のリソース割り当て装置。
【請求項15】
前記トークンバケットのサイズは、PBR×k/K×BSDである、請求項14に記載のリソース割り当て装置。
【請求項16】
前記取得部は、IABドナーから、BH RLCチャネルでのUEベアラの数を示す構成情報を受信する、請求項10に記載のリソース割り当て装置。
【請求項17】
前記構成情報は、前記IABドナーによりF1APを介して提供される、請求項16に記載のリソース割り当て装置。
【請求項18】
前記構成情報は、前記IABドナーによりRRCシグナリングを介して提供される、請求項16に記載のリソース割り当て装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に関する。
【背景技術】
【0002】
アクセスバックホール統合(integrated access and backhaul:IAB)は、次世代無線アクセスネットワーク(next generation radio access network:NG-RAN)において無線中継の機能を実現している。この中継ノードは、IABノード(IAB node)と称され、5Gの新しい無線(new radio:NR)を介してアクセスとバックホール(backhaul:BH)を同時にサポートする。各バックホール無線リンク制御チャネル(BH RLC channel、BH RLCチャネルと略称される)は、サービス品質(quality of service:QoS)情報又は優先度の構成を有するため、BH RLCチャネルの選択は、バックホールリンク上の特定のサービスの優先度処理及びQoS強化を促進することができる。
【0003】
F1-U(F1インタフェースのユーザープレーン)サービスについて、各GTP-U(GPRS tunneling protocol-user plane:General Packet Radio Service Tunneling Protocol-User Plane)パイプは、指定されたBH RLCチャネルにマッピングされてもよく、或いは複数のGTP-Uパイプを共通のBH RLCチャネルにマッピングしてもよい。言い換えれば、IABノードは、端末装置(UE)のデータ無線ベアラ(data radio bearer:DRB)(UEベアラと略称される)についてBH RLCチャネルで多重化する必要がある。
【0004】
IABノードでは、以下の2種類のベアラマッピング方式を採用してもよい。第1の種類の方式は、UEベアラとBH RLCチャネルとが1対1でマッピングする。この方式では、各UEベアラが個別のBH RLCチャネルにマッピングされ、各BH RLCチャネルが次のホップの個別のBH RLCチャネルにマッピングされる。確立されたBH RLCチャネルの数は、確立されたUEベアラの数に等しい。第2の種類の方式は、多対1のマッピングであり、即ち、例えばUEベアラのQoS構成などの特定のパラメータに基づくものであり、異なる端末装置に属する複数のUEベアラが同一のBH RLCチャネルに多重化される。
【0005】
なお、背景技術に関する上記の説明は、単なる本発明の構成をより明確、完全に説明するためのものであり、当業者を理解させるために説明するものである。これらの構成が本発明の背景技術の部分に説明されているから当業者にとって周知の技術であると解釈してはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の発明者の発見により、IABネットワークではUEベアラとBH RLCチャネルとの多対1のマッピングが配備されている場合、又はUEベアラとBH RLCチャネルとの1対1のマッピングと多対1のマッピングとが混在して構成されている場合、既存の標準は、UEベアラ間の公平性を確保することができない。
【0007】
上記の問題の少なくとも1つ又は他の同様な問題を解決するために、本発明の実施例は、シングルホップの非IABのネットワーク配備性能に近づくように、既存のプロトコルを拡張することで、より緻密な粒度を有するトポロジ範囲の公平性を提供するリソース割り当て(allocation of resources)方法、装置及びシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施例の1つの態様では、リソース割り当て方法であって、UEベアラ情報を取得するステップと、論理チャネルjにおけるUEベアラkのMAC SDUにリソースを割り当てるステップであって、前記リソースの割り当ては、前記論理チャネルjにおけるUEベアラトークン数に関連する、ステップと、を含む、方法を提供する。
【0009】
本発明の実施例のもう1つの態様では、リソース割り当て方法であって、UEベアラ情報を取得するステップと、前記UEベアラ情報に基づいて、MAC層のバッファにおいて、異なるUEベアラのMAC SDUを異なるキュー(queue)に分けるステップと、論理チャネルjがリソース割り当てを行うために選択された場合、前記論理チャネルjにおける各UEベアラkについて保持されているUEベアラトークン数(B)に基づいて、各UEベアラのMAC SDUにリソースを割り当てるステップと、を含む、方法を提供する。
【0010】
本発明の実施例のもう1つの態様では、リソース割り当て方法であって、UEベアラ情報を取得するステップと、論理チャネルjについて保持されている論理チャネルトークン数(B)に基づいて各UEベアラのMAC SDUにリソースを割り当てるステップであって、前記論理チャネルjのデータの割り当てが完了し、或いはアップリンクグラントを使い切るまで、前記論理チャネルjにおける各UEベアラのMAC SDUにラウンドロビン方式でリソースを割り当てる、ステップと、を含む、方法を提供する。
【0011】
本発明の実施例のもう1つの態様では、リソース割り当て方法であって、UEベアラ情報を取得するステップと、前記UEベアラ情報に基づいて、MAC層のバッファにおいて、異なるUEベアラのMAC SDUを異なるキュー(queue)に分けるステップと、論理チャネルjがリソース割り当てを行うために選択された場合、前記論理チャネルjについて保持されている論理チャネルトークン数(B)に基づいて各UEベアラのMAC SDUにリソースを割り当てるステップであって、前記論理チャネルjのデータの割り当てが完了し、或いはアップリンクグラントを使い切るまで、前記論理チャネルjにおける各UEベアラのMAC SDUにラウンドロビン方式でリソースを割り当てる、ステップと、を含む、方法を提供する。
【0012】
本発明の実施例のもう1つの態様では、リソース割り当て方法であって、イングレスBH RLCチャネルでのUEベアラの数を取得するステップと、第1のトークン数(B)に基づいて論理チャネルjにおけるイングレスBH RLCチャネルmからのMAC SDUにリソースを割り当てるステップであって、前記第1のトークン数(B)は、前記論理チャネルjにおける各イングレスBH RLCチャネルでのUEベアラの数に関連する、ステップと、を含む、方法を提供する。
【0013】
本発明の実施例のもう1つの態様では、リソース割り当て方法であって、各イングレス(ingress)BH RLCチャネルでのUEベアラの数を取得するステップと、MAC層のバッファにおいて、異なるイングレスBH RLCチャネルからのMAC SDUを異なるキュー(queue)に分けるステップと、論理チャネルjがリソース割り当てを行うために選択された場合、前記論理チャネルjにおける各イングレスBH RLCチャネルmからのキューについて保持されているトークン数(B)に基づいて、各イングレスBH RLCチャネルからのMAC SDUにリソースを割り当てるステップであって、前記トークン数(B)は、各イングレスBH RLCチャネルでのUEベアラの数に関連し、各イングレスBH RLCチャネルからのMAC SDUは、該イングレスBH RLCチャネルでの全てのUEベアラからのMAC SDUを意味する、ステップと、を含む、方法を提供する。
【0014】
本発明の実施例のもう1つの態様では、リソース割り当て装置であって、UEベアラ情報を取得する取得部と、論理チャネルjにおけるUEベアラkのMAC SDUにリソースを割り当てる割り当て部であって、前記リソースの割り当ては、前記論理チャネルjにおけるUEベアラトークン数に関連する、割り当て部と、を含む、装置を提供する。
【0015】
本発明の実施例のもう1つの態様では、リソース割り当て装置であって、UEベアラ情報を取得する取得部と、前記UEベアラ情報に基づいて、MAC層のバッファにおいて、異なるUEベアラのMAC SDUを異なるキュー(queue)に分ける第1の処理部と、論理チャネルjがリソース割り当てを行うために選択された場合、前記論理チャネルjにおける各UEベアラkについて保持されているUEベアラトークン数(B)に基づいて、各UEベアラのMAC SDUにリソースを割り当てる割り当て部と、を含む、装置を提供する。
【0016】
本発明の実施例のもう1つの態様では、リソース割り当て装置であって、UEベアラ情報を取得する取得部と、論理チャネルjについて保持されている論理チャネルトークン数(B)に基づいて各UEベアラのMAC SDUにリソースを割り当てる割り当て部であって、前記論理チャネルjのデータの割り当てが完了し、或いはアップリンクグラントを使い切るまで、前記論理チャネルjにおける各UEベアラのMAC SDUにラウンドロビン方式でリソースを割り当てる、割り当て部と、を含む、装置を提供する。
【0017】
本発明の実施例のもう1つの態様では、リソース割り当て装置であって、UEベアラ情報を取得する取得部と、前記UEベアラ情報に基づいて、MAC層のバッファにおいて、異なるUEベアラのMAC SDUを異なるキュー(queue)に分ける処理部と、論理チャネルjがリソース割り当てを行うために選択された場合、前記論理チャネルjについて保持されている論理チャネルトークン数(B)に基づいて各UEベアラのMAC SDUにリソースを割り当てる割り当て部であって、前記論理チャネルjのデータの割り当てが完了し、或いはアップリンクグラントを使い切るまで、前記論理チャネルjにおける各UEベアラのMAC SDUにラウンドロビン方式でリソースを割り当てる、割り当て部と、を含む、装置を提供する。
【0018】
本発明の実施例のもう1つの態様では、リソース割り当て装置であって、イングレスBH RLCチャネルでのUEベアラの数を取得する取得部と、第1のトークン数(B)に基づいて論理チャネルjにおけるイングレスBH RLCチャネルmからのMAC SDUにリソースを割り当てる割り当て部であって、前記第1のトークン数(B)は、前記論理チャネルjにおける各イングレスBH RLCチャネルでのUEベアラの数に関連する、割り当て部と、を含む、装置を提供する。
【0019】
本発明の実施例のもう1つの態様では、リソース割り当て装置であって、各イングレスBH RLCチャネルでのUEベアラの数を取得する取得部と、MAC層のバッファにおいて、異なるイングレスBH RLCチャネルからのMAC SDUを異なるキュー(queue)に分ける第1の処理部と、論理チャネルjがリソース割り当てを行うために選択された場合、前記論理チャネルjにおける各イングレスBH RLCチャネルmからのキューについて保持されているトークン数(B)に基づいて、各イングレスBH RLCチャネルからのMAC SDUにリソースを割り当てる割り当て部であって、前記トークン数(B)は、各イングレスBH RLCチャネルでのUEベアラの数に関連し、各イングレスBH RLCチャネルからのMAC SDUは、該イングレスBH RLCチャネルでの全てのUEベアラからのMAC SDUを意味する、割り当て部と、を含む、装置を提供する。
【0020】
本発明の実施例の有利な効果の1つは以下の通りである。本発明の実施例によれば、マルチホップのIABネットワークにおいて同一のQoS要求を有するユーザ間の公平性を確保することができる。
【0021】
下記の説明及び図面に示すように、本発明の特定の実施形態が詳細に開示され、本発明の原理を採用できる方式が示される。なお、本発明の実施形態の範囲はこれらに限定されない。本発明の実施形態は、添付される特許請求の範囲の要旨及び項目の範囲内において、変更されたもの、修正されたもの及び均等的なものを含む。
【0022】
1つの実施形態に記載された特徴及び/又は示された特徴は、同一又は類似の方式で1つ又はさらに多くの他の実施形態で用いられてもよいし、他の実施形態における特徴と組み合わせてもよいし、他の実施形態における特徴に代わってもよい。
【0023】
なお、本文では、用語「含む/有する」は、特徴、部材、ステップ又は構成要件が存在することを意味し、一つ又は複数の他の特徴、部材、ステップ又は構成要件の存在又は付加を排除しない。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本発明の実施例の1つの図面及び1つの実施形態に記載された要素及び特徴は、1つ又はさらに多くの図面又は実施形態に示された要素及び特徴と組み合わせてもよい。また、図面において、類似の符号は複数の図面における対応する素子を示し、1つ以上の実施形態に用いられる対応素子を示してもよい。
【0025】
含まれる図面は、本発明の実施例をさらに理解するために用いられ、明細書の一部を構成し、本発明の実施形態を例示するために用いられ、文言の記載と共に本発明の原理を説明する。なお、以下に説明される図面は、単なる本発明の一部の実施例であり、当業者にとっては、これらの図面に基づいて他の図面を容易に想到できる。
図1】UEベアラとBH RLCチャネルとの多対1のマッピングの一例を示す概略図である。
図2】公平性が強化されていない例の概略図である。
図3】本発明の実施例1に係るF1-Uプロトコルをサポートするプロトコルスタックの概略図である。
図4a】本発明の実施例1に係るリソース割り当て方法の一例の概略図である。
図4b】本発明の実施例1に係るリソース割り当て方法の一例の概略図である。
図5a】本発明の実施例1に係るリソース割り当て方法の他の例の概略図である。
図5b】本発明の実施例1に係るリソース割り当て方法の他の例の概略図である。
図6a】本発明の実施例2に係るリソース割り当て方法の一例の概略図である。
図6b】本発明の実施例2に係るリソース割り当て方法の一例の概略図である。
図7】BH RLCチャネルでのUEベアラの数の一例の概略図である。
図8図8aは、本発明の実施例3に係るリソース割り当て装置の一例の概略図である。図8bは、本発明の実施例3に係るリソース割り当て装置の一例の概略図である。
図9図9aは、本発明の実施例3に係るリソース割り当て装置の他の例の概略図である。図9bは、本発明の実施例3に係るリソース割り当て装置の他の例の概略図である。
図10図10aは、本発明の実施例4に係るリソース割り当て装置の一例の概略図である。図10bは、本発明の実施例4に係るリソース割り当て装置の一例の概略図である。
図11】本発明の実施例5に係る通信システムの一例の概略図である。
図12】本発明の実施例5に係るIABノードの一例の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の上記及び他の特徴は以下の説明により明らかになる。明細書及び図面において、本発明の特定の実施形態が詳細に開示され、本発明の原理を採用できる実施形態の一部が示される。なお、本発明は説明される実施形態に限定されない。本発明は、添付される特許請求の範囲内の全ての変更されたもの、変形されたもの及び均等的なものを含む。
【0027】
本発明の実施例では、用語「第1」、「第2」などは、タイトルで異なる要素を区別するために用いられるが、これらの要素の空間的配列又は時間的順序などを表すものではなく、これらの要素はこれらの用語に制限されない。用語「及び/又は」は、関連するリストに列挙された用語の1つ又は複数のうち何れか1つ及び全ての組み合わせを含む。用語「含む」、「包括する」、「有する」などは、列挙された特徴、要素、素子又は構成部材の存在を意味するが、1つ又は複数の他の特徴、要素、素子又は構成部材の存在又は追加を排除するものではない。
【0028】
本発明の実施例では、単数形の「1つ」、「該」などは複数形を含み、「1種類」又は「1類」と広義的に理解されるべきであり、「1個」に限定されない。また、用語「前記」は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、単数形及び複数形両方を含むと理解されるべきである。また、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、用語「に記載の」は「少なくとも一部に記載の」と理解されるべきであり、用語「に基づいて」は「少なくとも一部に基づいて」と理解されるべきである。
【0029】
本発明の実施例では、用語「通信ネットワーク」又は「無線通信ネットワーク」は、例えばロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、進化したロングタームエボリューション(LTE-A、LTE-Advanced)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)、高速パケットアクセス(HSPA:High-Speed Packet Access)などの任意の通信規格に適合するネットワークを意味してもよい。
【0030】
また、通信システムにおける装置間の通信は、任意の段階の通信プロトコルに従って行われてもよく、該通信プロトコルは、例えば1G(generation)、2G、2.5G、2.75G、3G、4G、4.5G、及び将来の5G、6G等、並びに/又は現在の既知の他の通信プロトコル若しくは将来開発される他の通信プロトコルを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0031】
本発明の実施例では、用語「ネットワーク装置」は、例えば通信システムに端末装置をアクセスさせて該端末装置にサービスを提供する通信システム内の装置を意味する。ネットワーク装置は、基地局(BS:Base Station)、アクセスポイント(AP:Access Point)、送受信ポイント(TRP:Transmission Reception Point)、ブロードキャスト送信機、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobile Management Entity)、ゲートウェイ、サーバ、無線ネットワークコントローラ(RNC:Radio Network Controller)、基地局コントローラ(BSC:Base Station Controller)などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0032】
そのうち、基地局は、ノードB(NodeB又はNB)、進化ノードB(eNodeB又はeNB)、及び5G基地局(gNB)など、並びにリモート無線ヘッド(RRH:Remote Radio Head)、リモート無線ユニット(RRU:Remote Radio Unit)、中継装置(relay)又は低電力ノード(例えばfemto、picoなど)を含んでもよいが、これらに限定されない。また、用語「基地局」はそれらの機能の一部又は全てを含んでもよく、各基地局は特定の地理的エリアに対して通信カバレッジを提供してもよい。用語「セル」は、該用語が使用されるコンテキストに応じて、基地局及び/又はそのカバレッジエリアを意味してもよい。
【0033】
本発明の実施例では、用語「ユーザ装置」(UE:User Equipment)又は用語「端末装置」(TE:Terminal Equipment又はTerminal Device)は、例えばネットワーク装置を介して通信ネットワークにアクセスし、ネットワークサービスを受ける装置を意味する。端末装置は、固定的なもの又は移動的なものであってもよく、移動局(MS:Mobile Station)、端末、加入者ステーション(SS:Subscriber Station)、アクセス端末(AT:Access Terminal)、ステーションなどと称されてもよい。
【0034】
そのうち、端末装置は、携帯電話(Cellular Phone)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:Personal Digital Assistant)、無線変復調装置、無線通信装置、ハンドヘルドデバイス、マシンタイプ通信装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0035】
例えば、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)などのシナリオでは、ユーザ装置は、監視又は測定を行う機器又は装置であってもよく、例えばマシンタイプ通信(MTC:Machine Type Communication)端末、車載通信端末、デバイスツーデバイス(D2D:Device to Device)端末、マシンツーマシン(M2M:Machine to Machine)端末などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0036】
本発明の発明者の発見により、背景技術の部分で言及されているUEベアラとBH RLCチャネルとの多対1のマッピング方式により、IABネットワークは公平性の問題が発生する。図1に示すように、既存のIABノードのBAP(backhaul adaptation protocol:バックホールアダプテーションプロトコル)層及びMAC(Medium Access Control:媒体アクセス制御)層は、データバッファリング及びスケジューリングの際に、BH RLCチャネル内の異なるUEベアラを区別しないように設計されているため、異なるUE間の公平性が満たされなくなる。また、本発明の発明者の発見により、IABネットワークは、UEがDonor DU(distributed unit:分布するユニット)からどれだけのホップ離れているかにかかわらず、各UEベアラのQoS要求を満たすように無線リソースをスケジューリングしようと試みるべきである。UEベアラがBH RLCチャネルに組み込まれる場合にQoS差別化を部分的に実現することは依然として可能であるが、UEベアラ間の公平な実行は粒度がより大きくなる。
【0037】
図2は、公平性が強化されていない例の概略図である。図2に示すように、BH RLCチャネルにおいて、複数のUEベアラがある時点で異なるデータレートを有する場合、UEベアラ間の公平性を保証できない。図2では、異なるUEベアラのデータストリームが同一のQoSレベルを有し、且つ異なるUEベアラが各IABノードにおいて同一のBH RLCチャネルにマッピングされると仮定する。公平性がサポートされないと、あるUEのパケット、例えば図2における「1」とマークされたブロックは、優先的に送信される可能性がある。この場合、他のUEベアラのパケットが遅延することにより、QoSの性能が低下する可能性がある。
【0038】
本発明は、IABノードごとに公平性を強化することによって、トポロジ範囲の公平性を達成する。説明の便宜上、本発明では、5GのマルチホップのIABネットワーク配備のシナリオを一例とし、このシナリオでは、複数のUEがマルチホップのIABノードを介してIAB-donor(IABドナー)に接続され、最後に5Gネットワークにアクセスする。なお、本発明はこれに限定されず、公平性の強化に関する他のシナリオにも適用され、本発明の原理が適用される限り、本発明の保護範囲内に入ると見なされる。
【0039】
以下は、図面を参照しながら本発明の各実施形態を説明する。これらの実施形態は、単なる例示的なものであり、本発明を限定するものではない。
【0040】
<実施例1>
本発明の実施例は、リソース割り当て方法を提供し、IABネットワークにおけるIABノード側から説明する。
【0041】
本発明の実施例では、IABノードは、UE及び次のホップのIABノードへのNRアクセスインタフェースを終結(terminate)するためのgNB-DU(Distributed Unit:分布式ユニット)機能と、IAB-donorでのgNB-CU(Central Unit:中央ユニット)を終結(terminate)するための機能のF1プロトコルをサポートする。IABノードのgNB-DU機能は、IAB-DUとも称される。IABノードは、他のIABノード又はIAB-donorのgNB-DUに接続し、IAB-donorでのCUに接続し、コアネットワークに接続するための、IAB-MT(Mobile Termination:モバイル端末)と称されるUE機能のサブセットをさらにサポートする。
【0042】
図3は、本発明の実施例に係るF1-Uプロトコルをサポートするプロトコルスタックの概略図であり、IAB-DUからIAB-donor-CUまでの間のF1-Uのプロトコルスタックを示している。図3に示すように、F1-Uは、2つのホップのバックホールを介して搬送される。F1-Uは、IAB-DUとIAB-donor-CUとの間でIP伝送を使用し、IP伝送の定義について、3GPP(登録商標) TS 38.470を参照してもよく、ここでその説明を省略する。
【0043】
図4aは、本発明の実施例1に係るリソース割り当て方法の一例の概略図である。該方法は、IABノード、具体的にはIAB-MTでのMAC層で実施される。図4aに示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0044】
ステップ401:UEベアラ情報を取得する。
【0045】
ステップ402:論理チャネルjにおけるUEベアラkのMAC SDUにリソースを割り当てる。該リソースの割り当ては、該論理チャネルjにおけるUEベアラトークン数に関連する。
【0046】
図4bは、本発明の実施例1に係るリソース割り当て方法の一例の概略図である。該方法は、IABノード、具体的にはIAB-MTでのMAC層で実施される。図4bに示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0047】
ステップ401’:UEベアラ情報を取得する。
【0048】
ステップ402’:該UEベアラ情報に基づいて、MAC層のバッファにおいて、異なるUEベアラのMAC SDUを異なるキュー(queue)に分ける。
【0049】
ステップ403’:論理チャネルjがリソース割り当てを行うために選択された場合、該論理チャネルjにおける各UEベアラkについて保持されているUEベアラトークン数(B)に基づいて、各UEベアラのMAC SDUにリソースを割り当てる。
【0050】
本発明の実施例では、UEベアラレベルの公平性をサポートするために、BAPヘッダ(header)にUEベアラ情報を追加する。MAC層は、新しいUEベアラレベルのトークン数(UEベアラトークン数Bと称される)に基づいて論理チャネル優先度処理を行う。同様な論理チャネルでは、現在のトークン数Bが最大のUEベアラのMAC SDUにリソースを割り当てる。これによって、マルチホップのIABネットワークにおいて、どのDRBからBH RLCチャネルへのマッピングオプションが配備されても、QoSをサポートするように、UEアップリンク伝送の公平性を強化することができる。
【0051】
なお、本発明の実施例では、特別な説明がない限り、「取得する」(acquire)は、「得る」(obtain)、「決定」(determine)等の用語と互いに置き換えられてもよく、その意味は同様である。
【0052】
幾つかの態様では、本発明の実施例の方法は、IABネットワークの上流経路における最初のIABノード(第1のIABノードと称される)に適用され、該ノードは、アクセスIABノード(access IAB node)とも称される。上記のUEベアラ情報は、該第1のIABノードのBAP層のBAPヘッダに追加され、該BAP層から該第1のIABノードのMAC層に転送される。これによって、該第1のIABノードのMAC層は、BAP層から該UEベアラ情報を取得することができる。図3に示すように、IABノード1(第1のIABノード)について、IAB-MTが上位層からBAP SDU(service data unit:サービスデータユニット)を受信した場合、BAPヘッダにUEベアラ情報を追加し、MAC層に転送する。
【0053】
幾つかの態様では、本発明の実施例の方法は、IABネットワークの中間のIABノード(第2のIABノードと称される)に適用され、上記のUEベアラ情報は、該第2のIABノードにより第1のIABノードから受信されて取得される。これによって、該第2のIABノードのMAC層は、第1のIABノードからUEベアラ情報を取得することができる。本発明は、該UEベアラ情報の第1のIABノードから第2のIABノードへの転送プロセス及び方式に限定されず、関連技術を参照してもよい。図3に示すように、IABノード2(第2のIABノード)について、IAB-MTが並置された(collocated)BAPエンティティ、即ち、並置されたIAB-DUでのBAPエンティティからBAP Data PDU(protocol data unit:プロトコルデータユニット)を受信した場合、BAP層は、BAPヘッダを読み取り、BAPヘッダにおけるUEベアラ情報をMAC層に転送する。
【0054】
本発明の実施例では、BH RLCチャネルは異なるUEからのイーグレス/エグレスの複数のベアラを多重化するため、BH RLCチャネルで伝送される各データブロックは、UE及び/又はUEベアラの識別子を含む必要がある。本発明は、BAPヘッダにUEベアラ情報を追加することによって、UEベアラレベルのデータファリング及びスケジューリングを容易に実現することができる。
【0055】
本発明の実施例では、UEベアラ情報は、UE識別子、又はUEベアラ識別子、又はGTP-Uヘッダ内のTEID(Tunnel Endpoint ID:トンネルエンドポイント識別子)、又はこれらの識別子の任意の組み合わせであってよい。ここで、UE識別子は、PCI(physical cell identifier:物理セル識別子)とC-RNTI(cell-radio network temporary identifier:セル無線ネットワーク一時識別子)との組み合わせにより構成されてもよい。ここで、UEベアラ識別子は、UE識別子とDRB識別子との組み合わせにより構成されてもよい。BAP層は、UEベアラ情報をMAC層に転送する。UE識別子をUEベアラ情報として使用する場合、UEレベルの公平性を確保することができる。これは、通常、同一のUEの異なるDRBが異なるBH RLCチャネルにマッピングされ、この場合、UEレベルの公平性とUEベアラレベルの公平性とが一致するためである。
【0056】
本発明の実施例では、UEベアラ情報が得られ、IAB-MTのMAC層は、ステップ402の処理、又はステップ402’及びステップ403’の処理により論理チャネル優先度(Logical Channel Prioritization:LCP)を強化することができる。
【0057】
幾つかの態様では、MAC層のバッファにおいて、UEベアラ情報に基づいて異なるUEベアラを異なるキュー(queue)に入れる。即ち、各キューは、1つのUEベアラ情報に対応する。論理チャネルに基づくキューイングに比べて、リソース割り当ての粒度を低減させることができる。
【0058】
本発明の実施例では、新しい論理チャネル優先度変数Bが導入され、Bは、UEベアラkごとに保持されているトークン数を表す変数である(同一の論理チャネルjに複数のUEベアラがある場合)。言い換えれば、論理チャネルjに複数のUEベアラがある場合、Bは、UEベアラkのトークン数を表す。また、3GPP TS38.321によれば、論理チャネルごとに1つのトークン数を表す変数が保持されており、本発明の実施例では、論理チャネルトークン数と称され、論理チャネルjを一例とすると、該論理チャネルトークン数はBと表される。
【0059】
幾つかの態様では、同一の論理チャネルにおける複数のUEベアラは、同一の論理チャネル構成、例えば、論理チャネル優先度(priority)、優先ビットレート(prioritized bit rate:PBR)、トークンバケットサイズの期間(bucket size duration:BSD)、即ちトークンバケットの深さなどを共有する。
【0060】
幾つかの態様では、上記のパラメータは、ネットワーク装置によりRRC(radio resource control:無線リソース制御)シグナリングを介して構成されてもよい。なお、本発明はこれに限定されず、上記のパラメータは、他のシグナリング構成又は他の方式により決定されてもよい。
【0061】
本発明の実施例では、新しい伝送を実行する際に、論理チャネルjがリソース割り当てを行うために選択された場合、論理チャネルjにおける各UEベアラ(「k」と表される)について保持されているUEベアラトークン数(B)に基づいて、各UEベアラのMAC SDUにリソースを割り当てる。
【0062】
例えば、論理チャネルjにおける対応するUEベアラキューにおけるMAC SDUを1つずつ選択する。MAC SDUを選択するたびに、B及びBを更新する。論理チャネルjに関連する論理チャネルトークン数(B)が0よりも大きい場合、論理チャネルjにおける最大のUEベアラトークン数(B)を有するUEベアラのMAC SDUにリソースを割り当てる。
【0063】
本発明の実施例では、論理チャネルjにおける最大のBを有するUEベアラkのMAC SDUにリソースを割り当てた後、該UEベアラトークン数(B)からサービスされる(served)MAC SDUのサイズを減算し、論理チャネルトークン数(B)からサービスされるMAC SDUのサイズを減算した後、最初から繰り返しを開始してもよい。即ち、論理チャネルjのデータの割り当てが完了し、或いはアップリンクグラント(UL grant)を使い切るまで、論理チャネルjに関連する論理チャネルトークン数(B)が0よりも大きい場合、論理チャネルjにおける最大のUEベアラトークン数(B)を有するUEベアラのMAC SDUにリソースを割り当てる処理、該UEベアラトークン数(B)からサービスされるMAC SDUのサイズを減算する処理、及び論理チャネルトークン数(B)からサービスされるMAC SDUのサイズを減算する処理を行い続け、上記の2つの条件のうちの何れかが先に発生した場合、当該条件の発生時点で処理を停止する。
【0064】
本発明の実施例では、BAP層は各UEベアラのUEベアラ情報(即ち、各UEベアラのMAC SDUの識別情報)をMAC層に転送したため、MAC層は、バッファにおけるMAC SDUの識別情報の統計を取ることで、論理チャネルjに含まれるUEベアラの数(本発明の実施例では、Kと表記される)を取得してもよい。
【0065】
本発明の実施例では、K(K≧1)個のUEベアラを含む各論理チャネルjについて、MACエンティティは、以下の処理を実行してもよい。
【0066】
各LCPプロセスを実行する前に、BをPBR/K×Tだけ増加させる。ここで、Tは、Bの前回の増加から経過した時間である。
【0067】
の値がPBR/K×BSDよりも大きい場合、Bkを、各UEベアラに均等に割り当てられたトークンバケットサイズ(PBR/K×BSD)に設定する。
【0068】
本発明の実施例では、上述のプロセスがBに対応する優先ビットレートがPBR/K、即ち、論理チャネルjについて構成された優先ビットレートの1/Kであり、各UEベアラに対応するトークンバケットが論理チャネルj全体のトークンバケットサイズの1/Kであると理解されてもよい。
【0069】
本発明の実施例では、Bの更新方式やタイミングは、従来の規格と一致するため、ここでその説明を省略する。
【0070】
なお、上記の図4a及び図4bは、本発明の実施例を概略的に示しているに過ぎないが、本発明はこれに限定されない。例えば、様々なステップ間の実行順序を適切に調整したり、他の幾つかのステップを追加したり、幾つかのステップを減らしたりしてもよい。当業者は、上記の内容に基づいて適切な変形を行うことができ、上記の図4a及び図4bの記載に限定されない。
【0071】
図5aは、本発明の実施例1に係るリソース割り当て方法の他の例の概略図である。該方法は、IABノードのMAC層で実施される。図5aに示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0072】
ステップ501:UEベアラ情報を取得する。
【0073】
ステップ502:論理チャネルjについて保持されている論理チャネルトークン数(B)に基づいて各UEベアラのMAC SDUにリソースを割り当てる。ここで、該論理チャネルjのデータの割り当てが完了し、或いはアップリンクグラントを使い切るまで、該論理チャネルjにおける各UEベアラのMAC SDUにラウンドロビン方式でリソースを割り当てる。
【0074】
図5bは、本発明の実施例1に係るリソース割り当て方法の他の例の概略図である。該方法は、IABノードのMAC層で実施される。図5bに示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0075】
ステップ501’:UEベアラ情報を取得する。
【0076】
ステップ502’:該UEベアラ情報に基づいて、MAC層のバッファにおいて、異なるUEベアラのMAC SDUを異なるキュー(queue)に分ける。
【0077】
ステップ503’:論理チャネルjがリソース割り当てを行うために選択された場合、該論理チャネルjについて保持されている論理チャネルトークン数(B)に基づいて各UEベアラのMAC SDUにリソースを割り当てる。ここで、該論理チャネルjのデータの割り当てが完了し、或いはアップリンクグラントを使い切るまで、該論理チャネルjにおける各UEベアラのMAC SDUにラウンドロビン方式でリソースを割り当てる。
【0078】
図5bの例では、ステップ501’及びステップ502’の態様は、図4bに示す方法のステップ401’及びステップ402’の態様と同様であり、ここでその内容を援用し、その説明を省略する。
【0079】
図5bの例では、図4bに示す方法との差異として、ステップ503’において、依然として各論理チャネルjについて変数Bを保持し、論理チャネルjにリソースを割り当てる際に、異なるUEベアラのMAC SDUにラウンドロビン(round robin)方式でサービスを提供する。即ち、ラウンドロビンで異なるUEベアラのMAC SDUを選択し、論理チャネルjのデータ又はアップリンクグラント(UL grant)を使い切るまで、該選択されたMAC SDUにリソースを割り当て、上記の条件のうちの何れかが先に発生した場合、発生した時点で処理を停止する。
【0080】
本発明の実施例では、図4a及び図4bに示す方法と同様に、図5a及び図5bに示す方法は、IABネットワークにおける第1のIABノードに適用されてもよいし、IABネットワークにおける第2のIABノードに適用されてもよい。即ち、図5a及び図5bに示す方法は、IABネットワークにおける第1のIABノードによりMAC層で実施されてもよいし、IABネットワークにおける第2のIABノードによりMAC層で実施されてもよい。第1のIABノード及び第2のIABノードの定義について、上述したものであり、ここでその説明を省略する。
【0081】
なお、上記の図5a及び図5bは、本発明の実施例を概略的に示しているに過ぎないが、本発明はこれに限定されない。例えば、様々なステップ間の実行順序を適切に調整したり、他の幾つかのステップを追加したり、幾つかのステップを減らしたりしてもよい。当業者は、上記の内容に基づいて適切な変形を行うことができ、上記の図5a及び図5bの記載に限定されない。
【0082】
本発明の実施例の方法によれば、マルチホップのIABネットワークにおいて同一のQoS要求を有するユーザ間の公平性を確保することができる。
【0083】
<実施例2>
本発明の実施例は、リソース割り当て方法を提供し、IABネットワークにおけるIABノード側から説明する。
【0084】
本発明の実施例では、IABノードの定義及びF1-Uプロトコルをサポートするプロトコルスタックの構造は、実施例1と同様であり、ここでその内容を援用し、その説明を省略する。
【0085】
図6aは、本発明の実施例2に係るリソース割り当て方法の一例の概略図である。該方法は、IABノードのMAC層で実施される。図6aに示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0086】
ステップ601:イングレスBH RLCチャネルでのUEベアラの数を取得する。
【0087】
ステップ602:第1のトークン数(B)に基づいて論理チャネルjにおけるイングレスBH RLCチャネルmからのMAC SDUにリソースを割り当てる。該第1のトークン数(B)は、該論理チャネルjにおける各イングレスBH RLCチャネルでのUEベアラの数に関連する。
【0088】
図6bは、本発明の実施例2に係るリソース割り当て方法の一例の概略図である。該方法は、IABノードのMAC層で実施される。図6bに示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0089】
ステップ601’:各イングレスBH RLCチャネルでのUEベアラの数(number of UE bearers)を取得する。
【0090】
ステップ602’:MAC層のバッファにおいて、異なるイングレスBH RLCチャネルからのMAC SDUを異なるキュー(queue)に分ける。
【0091】
ステップ603’:論理チャネルjがリソース割り当てを行うために選択された場合、該論理チャネルjにおける各イングレスBH RLCチャネルmからのキューについて保持されているトークン数(B)に基づいて、各イングレスBH RLCチャネルからのMAC SDUにリソースを割り当てる。該トークン数(B)は、各イングレスBH RLCチャネルでのUEベアラの数に関連し、各イングレスBH RLCチャネルからのMAC SDUは、該イングレスBH RLCチャネルでの全てのUEベアラからのMAC SDUを意味する。
【0092】
本発明の実施例では、図6aにおける第1のトークン数(B)は、図6bにおけるトークン数(B)と同一の意味を有する。以下の説明では、説明の便宜上、トークン数(B)と記載する。
【0093】
本発明の実施例では、IABノードは、各BH RLCチャネルで搬送されるUEベアラの数に関する情報を取得する。MAC層は、同一の論理チャネルにマッピングされる各イングレス(ingress)BH RLCチャネルmにトークン数(Bと表される)を構成する。現在のトークン数Bが最大のイングレスBH RLCチャネルからのMAC SDUにリソースを割り当てる。これによって、マルチホップのIABネットワークにおいて、どのDRBからBH RLCチャネルへのマッピングオプションが配備されても、QoSをサポートするように、UEアップリンク伝送の公平性を強化することができる。
【0094】
図7は、BH RLCチャネルでのUEベアラの数の一例の概略図であり、IABノード2(第2のIABノード)についてのアップリンクデータのイングレスBH RLCチャネル上のUEベアラの数を示している。図7では、各UEが1つのDRBを有し、全てのUEのDRBの優先度が同一であり、UE1及びUE2のDRBが同一のBH RLCチャネルにマッピングされ、UE3のDRBが他のBH RLCチャネルにマッピングされると仮定する。また、それらは、IABノード2で同一のエグレス(egress)BH RLCチャネルにマッピングされる。即ち、イングレスBH RLCチャネル1からのUEベアラの数は2であり、イングレスBH RLCチャネル2からのUEベアラの数は1である。
【0095】
幾つかの態様では、本発明の実施例の方法は、IABネットワークの中間のIABノード(第2のIABノードと称される)に適用される。図3及び図7に示すように、IABノード2(第2のIABノード)では、IAB-MTが並置された(collocated)BAPエンティティからBAP Data PDUを受信すると、BAP層は、該データのイングレスBH RLCチャネルからの識別子をMAC層に転送する。これによって、MAC層は、各MAC SDUがどのキューに入れるべきかを把握することができる。
【0096】
本発明の実施例では、各イングレスBH RLCチャネル上のUEベアラの数が得られ、IAB-MTのMAC層は、ステップ602の処理、又はステップ602’及びステップ603’の処理により論理チャネル優先度を強化することができる。
【0097】
幾つかの態様では、MAC層のバッファにおいて、異なるイングレスBH RLCチャネルからのMAC SDUを異なるキュー(queue)に入れる。即ち、各キューは、1つのイングレスBH RLCチャネルに対応する。
【0098】
本発明の実施例では、新しい論理チャネル優先度変数Bが導入され、Bは、イングレスBH RLCチャネルごとに保持されているトークン数を表す変数である(同一の論理チャネルjに複数のイングレスBH RLCチャネルがある場合)。言い換えれば、複数のイングレスBH RLCチャネルが論理チャネルjにマッピングされる場合、Bは、イングレスBH RLCチャネルmについてのトークン数を表す。また、3GPP TS38.321によれば、論理チャネルごとに1つのトークン数を表す変数が保持されており、本発明の実施例では、論理チャネルトークン数と称され、論理チャネルjを一例とすると、該論理チャネルトークン数はBと表される。
【0099】
幾つかの態様では、同一の論理チャネルにおける異なるイングレスBH RLCチャネルからのMAC SDUは、同一の論理チャネル構成、例えば、論理チャネル優先度(priority)、優先ビットレート(prioritized bit rate:PBR)、トークンバケットサイズの期間(bucket size duration:BSD)、即ちトークンバケット深さなどを共有する。
【0100】
幾つかの態様では、上記のパラメータは、ネットワーク装置によりRRC(radio resource control:無線リソース制御)シグナリングを介して構成されてもよい。なお、本発明はこれに限定されず、上記パラメータは、他のシグナリングを介して構成されてもよいし、他の方法により決定されてもよい。
【0101】
本発明の実施例では、新たな伝送を実行する際に、論理チャネルjがリソース割り当てを行うために選択された場合、論理チャネルjにおける各イングレスBH RLCチャネルmからのキューについて保持されているトークン数(B)に基づいて、各イングレスBH RLCチャネルからのMAC SDUにリソースを割り当てる。ここで、トークン数(B)は、各イングレスBH RLCチャネルでのUEベアラの数に関連し、各イングレスBH RLCチャネルからのMAC SDUは、該イングレスBH RLCチャネルでの全てのUEベアラからのMAC SDUを意味する。
【0102】
例えば、各イングレスBH RLCチャネルからのキューにおけるMAC SDUを1つずつ選択する。MAC SDUを選択するたびに、B及びBを更新する。論理チャネルjに関連する論理チャネルトークン数(B)が0よりも大きい場合、論理チャネルjにおける最大のトークン数(B)を有するイングレスBH RLCチャネルのキューにおけるMAC SDUにリソースを割り当てる。
【0103】
本発明の実施例では、論理チャネルjにおける最大Bを有するイングレスBH RLCチャネルのキューにおけるMAC SDUにリソースを割り当てた後、該トークンの数(B)からサービスされるMAC SDUのサイズを減算し、論理チャネルトークン数(B)からサービスされるMAC SDUのサイズを減算した後、最初から繰り返しを開始してもよい。即ち、論理チャネルjのデータの割り当てが完了し、或いはアップリンクグラント(UL grant)を使い切るまで、論理チャネルjに関連する論理チャネルトークン数(B)が0よりも大きい場合、論理チャネルjにおける最大のイングレスBH RLCチャネルからのMAC SDUにリソースを割り当てる処理、該トークン数(B)からサービスされるMAC SDUのサイズを減算する処理、及び論理チャネルトークン数(B)からサービスされるMAC SDUのサイズを減算する処理を行い続け、上記の2つの条件のうちの何れかが先に発生した場合、当該条件の発生時点で処理を停止する。
【0104】
本発明の実施例では、kは、イングレスBH RLCチャネルmからのUEベアラの数として定義され、Kは、論理チャネルjにおける全てのUEベアラの数として定義される。Kは、論理チャネルjに対応するBH RLCチャネル(即ち、エグレスBH RLCチャネル)の構成により取得されてもよいし、論理チャネルjのデータソースに対応する全てのイングレスBH RLCチャネルでのUEベアラの数の統計を取ることで取得されてもよいが、本発明はこれらに限定されない。
【0105】
本発明の実施例では、複数のBH RLCチャネルからのMAC SDUを含む各論理チャネルjについて、MACエンティティは、以下の処理を実行してもよい。
【0106】
各LCPプロセスを実行する前に、BをPBR×k/K×Tだけ増加させる。ここで、Tは、Bの前回の増加から経過した時間である。
【0107】
の値がPBR×k/K×BSDよりも大きい場合、Bを、各イングレスBH RLCチャネルからのキューに均等に割り当てられたトークンバケットサイズ(PBR×k/K×BSD)に設定する。
【0108】
本発明の実施例では、上述のプロセスがBに対応する優先ビットレートがPBR×k/K、即ち、論理チャネルjについて構成された優先ビットレートのk/Kであり、各イングレスBH RLCチャネルに対応するトークンバケットが論理チャネルj全体のトークンバケットサイズのk/Kであると理解されてもよい。
【0109】
本発明の実施例では、Bの更新方式やタイミングは、従来の規格と一致するため、ここでその説明を省略する。
【0110】
本発明の実施例では、ステップ601及びステップ601’において、イングレスBH RLCチャネル上のUEベアラ数は、任意の実施可能な方法により取得されてもよい。例えば、該IABノード(第2のIABノード)は、IABドナーから、BH RLCチャネル上のUEベアラ数を示す構成情報を受信し、該構成情報に基づいてイングレスBH RLCチャネル上のUEベアラ数を取得してもよい。
【0111】
本発明の実施例では、第2のIABノードは、各BH RLCチャネルで搬送されるUEベアラの数に関する情報を取得する必要があるため、第2のIABノードは、BH RLCチャネル上のUEベアラの数が変化するたびに更新してもよい。
【0112】
幾つかの態様では、上記の構成情報は、IAB-donorからのF1AP(F1 application protocol)により実現される。例えば、IAB-donorのCUは、F1APプロトコルを介して上記のIABノードのIAB-DUにBH RLCチャネルの構成情報を送信し、該構成情報は該BH RLCチャネル上のUEベアラの数を含む。
【0113】
幾つかの態様では、上記の構成情報は、IAB-donorからのRRCシグナリングにより実現される。例えば、IAB-donorのCUは、RRCメッセージを介して上記IABノードのIAB-MTに論理チャネル構成情報を送信し、該論理チャネル構成情報は該論理チャネルに対応するBH RLCチャネル上のUEベアラの数を含む。
【0114】
上記の2種類の構成情報の取得方法は、単なる一例であり、BH RLCチャネル上のUEベアラの数の更新は、他の実施可能な方式により実現されてもよい。
【0115】
なお、上記の図6a及び図6bは、本発明の実施例を概略的に示しているに過ぎないが、本発明はこれに限定されない。例えば、様々なステップ間の実行順序を適切に調整したり、他の幾つかのステップを追加したり、幾つかのステップを減らしたりしてもよい。当業者は、上記の内容に基づいて適切な変形を行うことができ、上記の図6a及び図6bの記載に限定されない。
【0116】
本発明の実施例の方法によれば、マルチホップのIABネットワークにおいて同一のQoS要求を有するユーザ間の公平性を確保することができる。
【0117】
<実施例3>
本発明の実施例は、リソース割り当て装置を提供する。該装置は、例えば、IABネットワークにおけるIABノードであってもよいし、IABノードに構成された構成要素又はコンポーネントであってもよい。
【0118】
図8aは、本発明の実施例3に係るリソース割り当て装置の一例の概略図である。図8に示すように、本発明の実施例に係るリソース割り当て装置800は、取得部801及び割り当て部802を含む。
【0119】
取得部801は、UEベアラ情報を取得する。
【0120】
割り当て部802は、論理チャネルjにおけるUEベアラkのMAC SDUにリソースを割り当てる。該リソースの割り当ては、該論理チャネルjにおけるUEベアラトークン数に関連する。
【0121】
図8bは、本発明の実施例3に係るリソース割り当て装置の一例の概略図である。該装置の問題解決の原理は、実施例1の図4bの方法と同様であるため、その具体的な実施について、実施例1の図4bの方法の実施を参照してもよく、同様な内容の説明を省略する。
【0122】
図8bに示すように、本発明の実施例に係るリソース割当装置800’は、取得部801’、第1の処理部802’及び割り当て部803’を含む。
【0123】
取得部801’は、UEベアラ情報を取得する。
【0124】
第1の処理部802’は、該UEベアラ情報に基づいて、MAC層のバッファにおいて、異なるUEベアラのMAC SDUを異なるキュー(queue)に分ける。
【0125】
割り当て部803’は、論理チャネルjがリソース割り当てを行うために選択された場合、該論理チャネルjにおける各UEベアラkについて保持されているUEベアラトークン数(B)に基づいて、各UEベアラのMAC SDUにリソースを割り当てる。
【0126】
幾つかの態様では、リソース割当装置800’は、IABネットワークにおける第1のIABノードに適用され、該第1のIABノードは、該IABネットワークの上流経路における最初のIABノードである。該UEベアラ情報は、該第1のIABノードのBAP層のBAPヘッダに追加され、該BAP層から該第1のIABノードのMAC層に転送される。
【0127】
幾つかの態様では、リソース割当装置800’は、IABネットワークにおける第2のIABノードに適用され、該第2のIABノードは、該IABネットワークの中間のIABノードである。該UEベアラ情報は、該第2のIABノードにより第1のIABノードから受信されて取得され、該第1のIABノードは、該IABネットワークの上流経路における最初のIABノードである。
【0128】
幾つかの態様では、該UEベアラ情報は、UE ID、UEベアラID、及びTEIDのうちの少なくとも1つである。
【0129】
幾つかの態様では、該論理チャネルjにおける全てのUEベアラは、同一の論理チャネル構成を共有する。
【0130】
幾つかの態様では、該論理チャネル構成は、論理チャネル優先度(Priority)、優先ビットレート(PBR:Prioritised Bit Rate)、及びトークンバケットサイズの期間(BSD:bucket size duration)のうちの少なくとも1つを含む。
【0131】
幾つかの態様では、該論理チャネル構成は、ネットワーク装置により無線リソース制御(RRC:radio resource control)シグナリングを介して構成される。
【0132】
幾つかの態様では、割り当て部802/803’は、該論理チャネルjのデータの割り当てが完了し、或いはアップリンクグラントを使い切るまで、該論理チャネルjに関連する論理チャネルトークン数(B)が0よりも大きい場合、該論理チャネルjにおける最大のUEベアラトークン数(B)を有するUEベアラのMAC SDUにリソースを割り当てる処理、該UEベアラトークン数(B)からサービスされるMAC SDUのサイズを減算する処理、及び該論理チャネルトークン数(B)からサービスされるMAC SDUのサイズを減算する処理を循環的に行う。
【0133】
幾つかの態様では、図8bに示すように、リソース割当装置800’は、第2の処理部804’をさらに含む。
【0134】
第2の処理部804’は、該UEベアラトークン数(B)をPBR/K×Tだけ増加させ、得られたUEベアラトークン数(B)の値がUEベアラトークンバケットのサイズよりも大きい場合、UEベアラトークン数(B)の値をUEベアラトークンバケットのサイズに設定する。ここで、Kは該論理チャネルjにおけるUEベアラの総数であり、Tは該UEベアラトークン数(B)の前回の増加から経過した時間である。
【0135】
幾つかの態様では、該UEベアラトークンバケットのサイズは、PBR/K×BSDである。
【0136】
図9aは、本発明の実施例3に係るリソース割り当て装置の他の例の概略図である。図9aに示すように、本発明の実施例に係るリソース割り当て装置900は、取得部901及び割り当て部902を含む。
【0137】
取得部901は、UEベアラ情報を取得する。
【0138】
割り当て部902は、論理チャネルjについて保持されている論理チャネルトークン数(B)に基づいて各UEベアラのMAC SDUにリソースを割り当てる。ここで、該論理チャネルjのデータの割り当てが完了し、或いはアップリンクグラントを使い切るまで、該論理チャネルjにおける各UEベアラのMAC SDUにラウンドロビン方式でリソースを割り当てる。
【0139】
図9bは、本発明の実施例3に係るリソース割り当て装置の他の例の概略図である。該装置の問題解決の原理は、実施例1の図5bの方法と同様であるため、その具体的な実施について、実施例1の図5bの方法の実施を参照してもよく、同様な内容の説明を省略する。
【0140】
図9bに示すように、本発明の実施例に係るリソース割当装置900’は、取得部901’、処理部902’及び割り当て部903’を含む。
【0141】
取得部901’は、UEベアラ情報を取得する。
【0142】
処理部902’は、該UEベアラ情報に基づいて、MAC層のバッファにおいて、異なるUEベアラのMAC SDUを異なるキュー(queue)に分ける。
【0143】
割り当て部903’は、論理チャネルjがリソース割り当てを行うために選択された場合、該論理チャネルjについて保持されている論理チャネルトークン数(B)に基づいて各UEベアラのMAC SDUにリソースを割り当てる。ここで、該論理チャネルjのデータの割り当てが完了し、或いはアップリンクグラントを使い切るまで、該論理チャネルjにおける各UEベアラのMAC SDUにラウンドロビン方式でリソースを割り当てる。
【0144】
幾つかの態様では、該リソース割り当て装置は、IABネットワークにおける第1のIABノード又は第2のIABノードに適用され、該第2のIABノードは、該IABネットワークの中間のIABノードである。
【0145】
なお、以上は本発明に関連する構成要素又はモジュールについてのみ説明しているが、本発明はこれに限定されない。本発明の実施例に係るリソース割り当て装置800/800’/900/900’は、他の構成要素又はモジュールをさらに含んでもよい。これらの構成要素又はモジュールの具体的な内容について、関連技術を参照してもよい。例えば、リソース割り当て装置800、上記の第2の処理部804’をさらに含んでもよい。
【0146】
さらに、説明の便宜上、図8a、図8b、図9a及び図9bは、様々な構成要素又はモジュール間の接続関係又は信号方向を例示的に示すだけであるが、バス接続などの様々な関連技術を使用できることは当業者には明らかである。上記の様々な構成要素又はモジュールは、プロセッサ、メモリ、送信機、及び受信機などのハードウェアデバイスによって実装されてもよく、本発明はこれに限定されない。
【0147】
本発明の実施例によれば、マルチホップのIABネットワークにおいて同一のQoS要求を有するユーザ間の公平性を確保することができる。
【0148】
<実施例4>
本発明の実施例は、リソース割り当て装置を提供する。該装置は、例えば、IABネットワークにおける中間のIABノードであってもよいし、中間のIABノードに構成された構成要素又はコンポーネントであってもよい。
【0149】
図10aは、本発明の実施例4に係るリソース割り当て装置の一例の概略図である。図10に示すように、本発明の実施例に係るリソース割り当て装置1000は、取得部1001及び割り当て部1002を含む。
【0150】
取得部1001は、イングレスBH RLCチャネルでのUEベアラの数を取得する。
【0151】
割り当て部1002は、第1のトークン数(B)に基づいて論理チャネルjにおけるイングレスBH RLCチャネルmからのMAC SDUにリソースを割り当てる。該第1のトークン数(B)は、該論理チャネルjにおける各イングレスBH RLCチャネルでのUEベアラの数に関連する。
【0152】
図10bは、本発明の実施例4に係るリソース割り当て装置の一例の概略図である。該装置の問題解決の原理は、実施例2の方法と同様であるため、その具体的な実施について、実施例2の方法の実施を参照してもよく、同様な内容の説明を省略する。
【0153】
図10bに示すように、本発明の実施例に係るリソース割当装置1000’は、取得部1001’、第1の処理部1002’及び割り当て部1003’を含む。
【0154】
取得部1001’は、各イングレスBH RLCチャネルでのUEベアラの数を取得する。
【0155】
第1の処理部1002’は、MAC層のバッファにおいて、異なるイングレスBH RLCチャネルからのMAC SDUを異なるキュー(queue)に分ける。
【0156】
割り当て部1003’は、論理チャネルjがリソース割り当てを行うために選択された場合、該論理チャネルjにおける各イングレスBH RLCチャネルmからのキューについて保持されているトークン数(B)に基づいて、各イングレスBH RLCチャネルからのMAC SDUにリソースを割り当てる。ここで、該トークン数(B)は、各イングレスBH RLCチャネルでのUEベアラの数に関連し、各イングレスBH RLCチャネルからのMAC SDUは、該イングレスBH RLCチャネルでの全てのUEベアラからのMAC SDUを意味する。
【0157】
本発明の実施例では、図10aにおける第1のトークン数(B)の意味は、図10bにおけるトークン数(B)の意味と同一である。
【0158】
幾つかの態様では、リソース割り当て部1000/1000’は、IABネットワークにおける第2のIABノードに適用され、該第2のIABノードは、該IABネットワークの中間のIABノードである。
【0159】
幾つかの態様では、該論理チャネルjの異なるイングレスBH RLCチャネルからのMAC SDUは、同一の論理チャネル構成を共有する。例えば、該論理チャネルjにおける第1のBH RLCチャネルからのデータの論理チャネル構成と第2のBH RLCチャネルからのデータの論理チャネル構成とは同一であり、同一の該論理チャネル構成は、該論理チャネルjの論理チャネル構成である。
【0160】
幾つかの態様では、該論理チャネル構成は、論理チャネル優先度(Priority)、優先ビットレート(PBR:Prioritised Bit Rate)、及びトークンバケットサイズの期間(BSD:bucket size duration)のうちの少なくとも1つを含む。
【0161】
幾つかの態様では、該論理チャネル構成は、ネットワーク装置により無線リソース制御(RRC:radio resource control)シグナリングを介して構成される。
【0162】
幾つかの態様では、割り当て部1002/1003’は、該論理チャネルjのデータの割り当てが完了し、或いはアップリンクグラントを使い切るまで、該論理チャネルjに関連する論理チャネルトークン数(B)の数が0よりも大きい場合、該論理チャネルjにおける最大の第1のトークン数(B)を有するイングレスBH RLCチャネルmからのMAC SDUにリソースを割り当てる処理、該第1のトークン数(B)からサービスされるMAC SDUのサイズを減算する処理、及び該論理チャネルトークン数(B)からサービスされるMAC SDUのサイズを減算する処理を循環的に行う。
【0163】
幾つかの態様では、図10bに示すように、リソース割当装置1000’は、第2の処理部1004’をさらに含む。
【0164】
第2の処理部1004’は、第1のトークン数(B)をPBR×k/K×Tだけ増加させ、得られた第1のトークン数(B)の値がトークンバケットのサイズよりも大きい場合、第1のトークン数(B)の値をトークンバケットのサイズに設定する。ここで、kはイングレスBH RLCチャネルmでのUEベアラの数であり、Kは該論理チャネルjにおけるUEベアラの総数であり、Tは該第1のトークン数(B)の前回の増加から経過した時間である。
【0165】
幾つかの態様では、該トークンバケットのサイズは、PBR×k/K×BSDである。
【0166】
幾つかの態様では、取得部1001’は、IABドナーから、BH RLCチャネルでのUEベアラの数を示す構成情報を受信する。
【0167】
幾つかの態様では、該構成情報は、該IABドナーによりF1APを介して提供され、或いはIABドナーによりRRCシグナリングを介して提供される。
【0168】
なお、以上は本発明に関連する構成要素又はモジュールについてのみ説明しているが、本発明はこれに限定されない。本発明の実施例に係るリソース割り当て装置1000/1000’は、他の構成要素又はモジュールをさらに含んでもよい。これらの構成要素又はモジュールの具体的な内容について、関連技術を参照してもよい。例えば、リソース割り当て装置1000、上記の第2の処理部1004’をさらに含んでもよい。
【0169】
さらに、説明の便宜上、図10a及び図10bは、様々な構成要素又はモジュール間の接続関係又は信号方向を例示的に示すだけであるが、バス接続などの様々な関連技術を使用できることは当業者には明らかである。上記の様々な構成要素又はモジュールは、プロセッサ、メモリ、送信機、及び受信機などのハードウェアデバイスによって実装されてもよく、本発明はこれに限定されない。
【0170】
本発明の実施例によれば、マルチホップのIABネットワークにおいて同一のQoS要求を有するユーザ間の公平性を確保することができる。
【0171】
<実施例5>
本発明の実施例は、通信システムをさらに提供する。図11は、本発明の実施例5に係る通信システム1100の一例の概略図である。図11に示すように、通信システム1100は、第1のIABノード1101及び第2のIABノード1102を含む。該第1のIABノードは、アップリンク経路上の最初のIABノードであり、該第2のIABノードは、中間のIABノードである。また、幾つかの態様では、図11に示すように、通信システム1100は、IAB donorノード1103をさらに含んでもよい。また、幾つかの態様では、図11に示すように、通信システム1100は、端末装置1104をさらに含んでもよい。簡略化のために、図11では、3つの端末装置1104、2つの第1のIABノード1101、1つの第2のIABノード1102、及び1つのIAB donorノードのみを一例にして説明するが、本発明の実施例はこれに限定されない。端末装置1104、第1のIABノード1101、第2のIABノード1102、及びIAB donorノード1103のネットワークアーキテクチャについて、関連技術を参照してもよく、ここで説明を省略する。
【0172】
本発明の実施例では、IAB donorノード1103と端末装置1104との間では、第1のIABノード1101及び第2のIABノード1102を介して、既存のサービス又は将来に実装可能なサービスの伝送を行うことができる。例えば、これらのサービスは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced Mobile Broadband)、大規模マシンタイプ通信(mMTC:massive Machine Type Communication)、高信頼性低遅延通信(URLLC:Ultra Reliable Low Latency Communications)及び車車間/路車間通信(V2X:Vehicle to Everything)などを含むが、これらに限定されない。
【0173】
幾つかの態様では、第1のIABノード1101及び第2のIABノードは、実施例1に記載された方法を実行するように構成される。幾つかの態様では、第2のIABノード1102は、実施例2に記載された方法を実行するように構成される。第1のIABノード1101及び第2のIABノード1102について、実施例1~実施例4を参照してもよく、ここでその説明を省略する。
【0174】
本発明の実施例は、IABノードをさらに提供する。
【0175】
図12は、本発明の実施例5に係るIABノードの一例の概略図である。図12に示すように、IABノード1200は、プロセッサ1201及びメモリ1202を含んでもよく、メモリ1202は、データ及びプログラムを記憶し、プロセッサ1201に接続される。なお、この図は例示的なものであり、他のタイプの構造を用いてこの構造を補足又は置換して、通信機能又は他の機能を実現してもよい。
【0176】
例えば、プロセッサ1201は、実施例1又は実施例2に記載された方法を実現するためのプログラムを実行するように構成されてもよい。
【0177】
また、図12に示すように、IABノード1200は、通信モジュール1203、入力部1204、ディスプレイ1205、及び電源1206などをさらに含んでもよい。ここで、上記ユニットの機能は従来技術と同様であり、ここでその説明を省略する。なお、IABノード1200は図12に示す全てのユニットを含む必要がない。また、IABノード1200は、図12に示されていないユニットをさらに含んでもよく、従来技術を参照してもよい。
【0178】
本発明の実施例では、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、IABノードにおいて該プログラムを実行する際に、コンピュータに該IABノードにおいて実施例1又は実施例2に記載の方法を実行させる、プログラムをさらに提供する。
【0179】
本発明の実施例は、コンピュータ読み取り可能なプログラムが記憶されている記憶媒体であって、該プログラムを実行する際に、コンピュータにIABノードにおいて実施例1又は実施例2に記載の方法を実行させる、記憶媒体をさらに提供する。
【0180】
本発明の以上の装置及び方法は、ハードウェアにより実現されてもよく、ハードウェアとソフトウェアを結合して実現されてもよい。本発明はコンピュータが読み取り可能なプログラムに関し、該プログラムはロジック部により実行される際に、該ロジック部に上述した装置又は構成要件を実現させる、或いは該ロジック部に上述した各種の方法又はステップを実現させることができる。本発明は上記のプログラムを記憶するための記憶媒体、例えばハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、DVD、フラッシュメモリ等に関する。
【0181】
本発明の実施例を参照しながら説明した各装置における各処理方法は、ハードウェア、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュール、又は両者の組み合わせで実施されてもよい。例えば、図面に示す機能的ブロック図における1つ若しくは複数、又は機能的ブロック図の1つ若しくは複数の組み合わせは、コンピュータプログラムフローの各ソフトウェアモジュールに対応してもよいし、各ハードウェアモジュールに対応してもよい。これらのソフトウェアモジュールは、図面に示す各ステップにそれぞれ対応してもよい。これらのハードウェアモジュールは、例えばフィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)を用いてこれらのソフトウェアモジュールをハードウェア化して実現されてもよい。
【0182】
ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、モバイルハードディスク、CD-ROM又は当業者にとって既知の任意の他の形の記憶媒体に位置してもよい。プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、且つ/或いは記憶媒体に情報を書き込むように該記憶媒体をプロセッサに接続してもよいし、記憶媒体がプロセッサの構成部であってもよい。プロセッサ及び記憶媒体はASICに位置してもよい。該ソフトウェアモジュールは移動端末のメモリに記憶されてもよいし、移動端末に挿入されたメモリカードに記憶されてもよい。例えば、機器(例えば移動端末)が比較的に大きい容量のMEGA-SIMカード又は大容量のフラッシュメモリ装置を用いる場合、該ソフトウェアモジュールは該MEGA-SIMカード又は大容量のフラッシュメモリ装置に記憶されてもよい。
【0183】
図面に記載されている機能的ブロック図における一つ以上の機能ブロック及び/又は機能ブロックの一つ以上の組合せは、本願に記載されている機能を実行するための汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理装置、ディスクリートハードウェアコンポーネント、又はそれらの任意の適切な組み合わせで実現されてもよい。図面に記載されている機能的ブロック図における一つ以上の機能ブロック及び/又は機能ブロックの一つ以上の組合せは、例えば、コンピューティング機器の組み合わせ、例えばDSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、DSP通信と組み合わせた1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成で実現されてもよい。
【0184】
以上、具体的な実施形態を参照しながら本発明を説明しているが、上記の説明は、例示的なものに過ぎず、本発明の保護の範囲を限定するものではない。本発明の趣旨及び原理を離脱しない限り、本発明に対して各種の変形及び変更を行ってもよく、これらの変形及び変更も本発明の範囲内のものである。
【0185】
また、上述の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
リソース割り当て方法であって、
S1:UEベアラ情報を取得するステップと、
S2:前記UEベアラ情報に基づいて、MAC層のバッファにおいて、異なるUEベアラのMAC SDUを異なるキュー(queue)に分けるステップと、
S3:論理チャネルjがリソース割り当てを行うために選択された場合、前記論理チャネルjにおける各UEベアラkについて保持されているUEベアラトークン数(B)に基づいて、各UEベアラのMAC SDUにリソースを割り当てるステップと、を含む、方法。
(付記2)
前記方法は、IABネットワークにおける第1のIABノードに適用され、
前記第1のIABノードは、前記IABネットワークの上流経路における最初のIABノードであり、
前記UEベアラ情報は、前記第1のIABノードのBAP層のBAPヘッダに追加され、前記BAP層から前記第1のIABノードのMAC層に転送される、付記1に記載の方法。
(付記3)
前記方法は、IABネットワークにおける第2のIABノードに適用され、
前記第2のIABノードは、前記IABネットワークの中間のIABノードであり、
前記UEベアラ情報は、前記第2のIABノードにより第1のIABノードから受信されて取得され、
前記第1のIABノードは、前記IABネットワークの上流経路における最初のIABノードである、付記1に記載の方法。
(付記4)
前記UEベアラ情報は、
UE ID、
UEベアラID、及び
TEIDのうちの少なくとも1つである、付記1に記載の方法。
(付記5)
前記論理チャネルjにおける全てのUEベアラは、同一の論理チャネル構成を共有する、付記1に記載の方法。
(付記5.1)
前記論理チャネル構成は、
論理チャネル優先度(Priority)、
優先ビットレート(PBR:Prioritised Bit Rate)、及び
トークンバケットサイズの期間(BSD:bucket size duration)のうちの少なくとも1つを含む、付記5に記載の方法。
(付記5.2)
前記論理チャネル構成は、ネットワーク装置により無線リソース制御(RRC:radio resource control)シグナリングを介して構成される、付記5に記載の方法。
(付記6)
S3は、
S31:前記論理チャネルjに関連する論理チャネルトークン数(B)が0よりも大きい場合、前記論理チャネルjにおける最大のUEベアラトークン数(B)を有するUEベアラのMAC SDUにリソースを割り当てるステップと、
S32:前記UEベアラトークン数(B)からサービスされるMAC SDUのサイズを減算するステップと、
S33:前記論理チャネルトークン数(B)からサービスされるMAC SDUのサイズを減算するステップと、
S34:前記論理チャネルjのデータの割り当てが完了し、或いはアップリンクグラントを使い切るまで、S31~S33の処理を循環的に行うステップと、を含む、付記1に記載の方法。
(付記7)
S3の前に、
前記UEベアラトークン数(B)をPBR/K×Tだけ増加させ、得られたUEベアラトークン数(B)の値がUEベアラトークンバケットのサイズよりも大きい場合、UEベアラトークン数(B)の値をUEベアラトークンバケットのサイズに設定するステップであって、Kは前記論理チャネルjにおけるUEベアラの総数であり、Tは前記UEベアラトークン数(B)の前回の増加から経過した時間である、ステップ、をさらに含む、付記1に記載の方法。
(付記8)
前記UEベアラトークンバケットのサイズは、PBR/K×BSDである、付記7に記載の方法。
(付記9)
リソース割り当て方法であって、
S1:UEベアラ情報を取得するステップと、
S2:前記UEベアラ情報に基づいて、MAC層のバッファにおいて、異なるUEベアラのMAC SDUを異なるキュー(queue)に分けるステップと、
S3:論理チャネルjがリソース割り当てを行うために選択された場合、前記論理チャネルjについて保持されている論理チャネルトークン数(B)に基づいて各UEベアラのMAC SDUにリソースを割り当てるステップであって、前記論理チャネルjのデータの割り当てが完了し、或いはアップリンクグラントを使い切るまで、前記論理チャネルjにおける各UEベアラのMAC SDUにラウンドロビン方式でリソースを割り当てる、ステップと、を含む、方法。
(付記10)
前記方法は、IABネットワークにおける第1のIABノード又は第2のIABノードに適用され、
前記第2のIABノードは、前記IABネットワークの中間のIABノードである、付記9に記載の方法。
(付記11)
リソース割り当て方法であって、
S1:各イングレスBH RLCチャネルでのUEベアラの数を取得するステップと、
S2:MAC層のバッファにおいて、異なるイングレスBH RLCチャネルからのMAC SDUを異なるキュー(queue)に分けるステップと、
S3:論理チャネルjがリソース割り当てを行うために選択された場合、前記論理チャネルjにおける各イングレスBH RLCチャネルmからのキューについて保持されているトークン数(B)に基づいて、各イングレスBH RLCチャネルからのMAC SDUにリソースを割り当てるステップであって、前記トークン数(B)は、各イングレスBH RLCチャネルでのUEベアラの数に関連し、各イングレスBH RLCチャネルからのMAC SDUは、該イングレスBH RLCチャネルでの全てのUEベアラからのMAC SDUを意味する、ステップと、を含む、方法。
(付記12)
前記方法は、IABネットワークにおける第2のIABノードに適用され、
前記第2のIABノードは、前記IABネットワークの中間のIABノードである、付記11に記載の方法。
(付記13)
前記論理チャネルjの異なるイングレスBH RLCチャネルからのMAC SDUは、同一の論理チャネル構成を共有する、付記11に記載の方法。
(付記13.1)
前記論理チャネル構成は、
論理チャネル優先度(Priority)、
優先ビットレート(PBR:Prioritised Bit Rate)、及び
トークンバケットサイズの期間(BSD:bucket size duration)のうちの少なくとも1つを含む、付記13に記載の方法。
(付記13.2)
前記論理チャネル構成は、ネットワーク装置により無線リソース制御(RRC:radio resource control)シグナリングを介して構成される、付記13に記載の方法。
(付記14)
S3は、
S31:前記論理チャネルjに関連する論理チャネルトークン数(B)の数が0よりも大きい場合、前記論理チャネルjにおける最大の第1のトークン数(B)を有するイングレスBH RLCチャネルからのMAC SDUにリソースを割り当てるステップと、
S32:前記第1のトークン数(B)からサービスされるMAC SDUのサイズを減算するステップと、
S33:前記論理チャネルトークン数(B)からサービスされるMAC SDUのサイズを減算するステップと、
S34:前記論理チャネルjのデータの割り当てが完了し、或いはアップリンクグラントを使い切るまで、S31~S33の処理を循環的に行うステップと、を含む、付記11に記載の方法。
(付記15)
S3の前に、
トークン数(B)をPBR×k/K×Tだけ増加させ、得られたトークン数(B)の値がトークンバケットのサイズよりも大きい場合、トークン数(B)の値をトークンバケットのサイズに設定するステップであって、kは各イングレスBH RLCチャネルでのUEベアラの数であり、Kは前記論理チャネルjにおけるUEベアラの総数であり、Tは前記トークン数(B)の前回の増加から経過した時間である、ステップ、をさらに含む、付記11に記載の方法。
(付記16)
前記トークンバケットのサイズは、PBR×k/K×BSDである、付記15に記載の方法。
(付記17)
S1は、
IAB-donorから、BH RLCチャネルでのUEベアラの数を示す構成情報を受信するステップ、を含む、付記11に記載の方法。
(付記17.1)
前記構成情報は、前記IAB-donorによりF1APを介して提供される、付記17に記載の方法。
(付記17.2)
前記構成情報は、前記IAB-donorによりRRCシグナリングを介して提供される、付記17に記載の方法。
(付記18)
コンピュータプログラムが記憶されたメモリと、プロセッサと、を含む、IABノードであって、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することで、付記1乃至17の何れかに記載の方法を実現するように構成される、IABノード。
(付記19)
第1のIABノードと第2のIABノードとを含む通信システムであって、前記第1のIABノードは、付記1乃至10の何れかに記載の方法を実行するように構成され、前記第2のIABノードは、付記1乃至17の何れかに記載の方法を実行するように構成される、通信システム。
図1
図2
図3
図4a
図4b
図5a
図5b
図6a
図6b
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】