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特表2023-543359ホットメルト塗布システムおよびプロセス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-13
(54)【発明の名称】ホットメルト塗布システムおよびプロセス
(51)【国際特許分類】
   B05C 11/10 20060101AFI20231005BHJP
   B05C 13/02 20060101ALI20231005BHJP
   B05B 1/14 20060101ALI20231005BHJP
   B05B 1/24 20060101ALI20231005BHJP
   B05D 7/24 20060101ALI20231005BHJP
   B05D 3/02 20060101ALI20231005BHJP
   B05D 1/02 20060101ALI20231005BHJP
【FI】
B05C11/10
B05C13/02
B05B1/14 Z
B05B1/24
B05D7/24 301P
B05D3/02 A
B05D1/02 G
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023544176
(86)(22)【出願日】2021-09-28
(85)【翻訳文提出日】2023-05-22
(86)【国際出願番号】 US2021052287
(87)【国際公開番号】W WO2022072302
(87)【国際公開日】2022-04-07
(31)【優先権主張番号】63/084,907
(32)【優先日】2020-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/180,479
(32)【優先日】2021-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523114187
【氏名又は名称】シースリー コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン デ ヘイ、ジョセフ エフ.
(72)【発明者】
【氏名】ジルベル、アレックス、エム.
(72)【発明者】
【氏名】キュッフェル、アレックス エヌ.
(72)【発明者】
【氏名】ヴァンハンデル、ジェフェリー ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ダニエルス、グラント ディー.
(72)【発明者】
【氏名】エッベン、スコット エス.
【テーマコード(参考)】
4D075
4F033
4F042
【Fターム(参考)】
4D075AA01
4D075AA72
4D075AA76
4D075AA81
4D075AA83
4D075AA84
4D075AA85
4D075AA86
4D075BB22X
4D075DC16
4D075DC36
4D075DC38
4D075EA15
4D075EA35
4F033AA01
4F033BA03
4F033DA05
4F033EA05
4F033GA01
4F033HA01
4F033LA04
4F033LA13
4F033NA01
4F042AA02
4F042AB01
4F042BA07
4F042BA12
4F042BA15
4F042BA19
4F042CA01
4F042CA08
4F042CB02
4F042CB08
4F042CB10
4F042CB11
4F042CB20
4F042CB25
4F042CB26
4F042CC07
4F042CC15
4F042CC22
4F042CC30
4F042DF16
(57)【要約】
ある循環圧力量でホットメルト接着剤を連続的に循環させ、ホットメルト接着剤を基板送達コンベヤ上の移動する基板に塗布するシステムおよびプロセス。システムは、細長いマニホールドに接続された接着剤送達ラインを含み、マニホールドは、(i)接着剤送達ラインおよび接着剤戻りラインと流体連通する主内部流体経路と、(ii)実質的に一定の内部温度を細長いマニホールドに提供する細長いヒータとを含む。圧力下でホットメルト接着剤を接着剤リザーバから接着剤送達ラインに搬送する接着剤ポンプ、接着剤リザーバは、ホットメルト接着剤を濾過するフィルタを含む。主内部流体経路と流体連通し、ホットメルト接着剤を移動する基板上に分配する複数のホットメルトスプレーヘッド。接着剤ポンプおよび/または接着剤リザーバと流体連通し、細長いマニホールドからホットメルト接着剤を搬送する接着剤戻りライン。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホットメルト接着剤を基板送達コンベヤ上の移動する基板に塗布する前、塗布する間、および塗布した後、ある循環圧力量でホットメルト接着剤を連続的に循環させるシステムであって、
細長いマニホールドの第1の端部に接続された接着剤送達ライン、および前記細長いマニホールドの反対側の端部に接続された接着剤戻りラインであって、
前記細長いマニホールドが、前記接着剤送達ラインおよび前記接着剤戻りラインと流体連通し、前記ホットメルト接着剤を前記第1の端部から前記反対側の端部に搬送する主内部流体経路を備え、
前記細長いマニホールドが、前記主内部流体経路と熱連通し、前記ホットメルト接着剤が前記細長いマニホールドの前記第1の端部から前記細長いマニホールドの前記反対側の端部に搬送されるときに実質的に一定の内部温度を前記細長いマニホールドに提供する細長いヒータを備える
接着剤送達ラインおよび接着剤戻りラインと、
前記接着剤送達ラインと接着剤リザーバの両方と流体連通する接着剤ポンプであって、前記接着剤ポンプが、圧力下で前記ホットメルト接着剤を前記接着剤リザーバから前記接着剤送達ラインに搬送し、前記接着剤リザーバが、前記ホットメルト接着剤が前記接着剤ポンプに入る前に前記ホットメルト接着剤を濾過するフィルタを含む接着剤ポンプと、
前記細長いマニホールドと接続されて前記主内部流体経路と流体連通し、前記ホットメルト接着剤を受け入れて前記ホットメルト接着剤を前記移動する基板上に分配する複数のホットメルトスプレーヘッドと
を備え、
前記接着剤戻りラインが、前記接着剤ポンプおよび前記接着剤リザーバの少なくとも一方と流体連通し、前記細長いマニホールドを通って循環したホットメルト接着剤を搬送する、
システム。
【請求項2】
前記接着剤ポンプと前記接着剤リザーバの両方と流体連通し、前記細長いマニホールドを通って循環したホットメルト接着剤を搬送する前記接着剤戻りラインをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記接着剤戻りラインと流体連通し、前記細長いマニホールドを通って循環したホットメルト接着剤を受け入れる前記接着剤リザーバをさらに備え、前記ホットメルト接着剤が、次いで前記フィルタを通過する、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記接着剤戻りラインと流体連通し、前記細長いマニホールドを通って循環したホットメルト接着剤を受け入れ、ホットメルト接着剤を前記接着剤送達ラインに戻す前記接着剤ポンプをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記接着剤戻りラインと流体連通し、前記細長いマニホールドを通って循環したホットメルト接着剤を受け入れ、前記接着剤リザーバを通過することなくホットメルト接着剤を前記接着剤送達ラインに戻す前記接着剤ポンプをさらに備える、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記接着剤戻りラインと流体連通し、前記細長いマニホールドを通って循環したホットメルト接着剤を受け入れ、ホットメルト接着剤を前記接着剤送達ラインに戻す一方で前記接着剤リザーバからホットメルト接着剤を受け入れる前記接着剤ポンプをさらに備える、請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
前記接着剤送達ラインから前記接着剤ポンプを迂回して前記接着剤リザーバにのみ入り、そこから前記フィルタを通過して前記接着剤ポンプに戻る前記ホットメルト接着剤をさらに含む、請求項3に記載のシステム。
【請求項8】
前記ホットメルト接着剤の搬送が、前記接着剤ポンプおよび前記接着剤リザーバに対して同時に行うことができる、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記ホットメルト接着剤が、あるフィルタ圧力量で前記フィルタを通過し、前記フィルタ圧力量が、前記細長いマニホールドを通って搬送された前記ホットメルト接着剤の前記循環圧力量よりも小さい、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記フィルタ圧力量が、前記循環圧力量の約5%以下である、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記フィルタが、前記リザーバ内の液化したホットメルト接着剤に少なくとも部分的に浸漬される、請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記フィルタが、垂直に対してある角度で取り付けられる、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記角度が、垂直から約70度~約20度である、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記システムを通って搬送された前記ホットメルト接着剤が、前記ホットメルト接着剤が前記接着剤リザーバを出た後、かつ前記ホットメルト接着剤が前記接着剤リザーバに戻らない限り、本質的に濾過されない、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
前記接着剤ポンプが、ホットメルト接着剤を前記移動する基板に塗布する前記循環圧力量の下で前記システムがホットメルト接着剤を連続的に循環させるとき、ポンプ容量で動作する、請求項1に記載のシステム。
【請求項16】
前記複数のホットメルトスプレーヘッドが、ホットメルト接着剤を前記移動する基板に塗布する前記循環圧力量の下で前記システムがホットメルト接着剤を連続的に循環させるとき、実質的に完全に開放または完全に閉鎖される、請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
前記ホットメルト接着剤が、ホットメルト接着剤を前記移動する基板に塗布する前記循環圧力量の下で前記システムがホットメルト接着剤を連続的に循環させるとき、実質的に一定の粘度を有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項18】
前記主内部流体経路が、少なくとも1メートルの長さ、および約1センチメートル~約5センチメートルの断面直径を有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項19】
前記基板送達コンベヤが、ホットメルト接着剤を前記移動する基板に塗布する前、塗布する間、および塗布した後、前記システムがホットメルト接着剤を連続的に循環させる間、ある塗布速度で前記スプレーヘッドを越えて前記基板を移動させ、ある塗布量でホットメルト接着剤を前記移動する基板に塗布する、請求項1に記載のシステム。
【請求項20】
前記主内部流体経路が、その長さに沿って実質的に同じ断面直径を有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項21】
前記主内部流体経路が、前記複数のホットメルトスプレーヘッドの各々に対して実質的に同じである、前記複数のホットメルトスプレーヘッドの各々へのスプレーヘッド連通路を有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項22】
前記細長いヒータが、前記細長いマニホールドと熱連通し、前記細長いマニホールドの側壁によって前記主内部流体経路から離間した第1の細長い閉ループ熱交換パイプを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項23】
前記細長いヒータが、第1の細長い熱交換バーであって、(i)前記第1の細長い閉ループ熱交換パイプおよび前記細長いマニホールドと熱連通し、(ii)前記第1の細長い熱交換バーと前記細長いマニホールドの前記側壁との間に前記第1の細長い閉ループ熱交換パイプを挟む第1の細長い熱交換バーをさらに備える、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記細長いヒータが、(i)前記第1の細長い熱交換バーと熱連通し、(ii)前記第1の細長い熱交換バーによって前記第1の細長い閉ループ熱交換パイプから離間した第1の細長い加熱要素をさらに備える、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
前記細長いヒータが、第1の細長い絶縁カバーであって、(i)前記第1の細長い熱交換バーと連通し、(ii)前記第1の細長い絶縁カバーと前記第1の細長い熱交換バーとの間に前記第1の細長い加熱要素を挟む第1の細長い絶縁カバーをさらに備える、請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
前記細長いヒータが、前記細長いマニホールドと熱連通し、前記細長いマニホールドの前記側壁によって前記主内部流体経路から離間した第2の細長い閉ループ熱交換パイプをさらに備える、請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
前記細長いヒータが、前記細長いマニホールドと熱連通し、前記細長いマニホールドの反対側の側壁によって前記主内部流体経路から離間した第2の細長い閉ループ熱交換パイプをさらに備える、請求項23に記載のシステム。
【請求項28】
前記細長いマニホールドが、第1の細長いマニホールド部分および第2の細長いマニホールド部分を備え、各細長いマニホールド部分が、U字形の関係で各他の細長いマニホールド部分に平行に配置され、互いに対して固定される、請求項1に記載のシステム。
【請求項29】
前記U字形の関係が、横並びの配置を含む、請求項28に記載のシステム。
【請求項30】
前記複数のホットメルトスプレーヘッドのうちの少なくとも1つは、少なくとも2つの別個の離間したホットメルト接着剤スプレーオリフィスを有する分散ヘッドを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項31】
前記分散ヘッドの分配路は、T字形である、請求項30に記載のシステム。
【請求項32】
前記少なくとも2つの別個の離間したホットメルト接着剤スプレーオリフィスが、少なくとも3つの別個の離間したホットメルト接着剤スプレーオリフィスを備え、前記スプレーオリフィスが、前記T字形の分散ヘッド内で互いに対して直線状に配置される、請求項31に記載のシステム。
【請求項33】
前記少なくとも2つの別個の離間したホットメルト接着剤スプレーオリフィスが各々、前記分散ヘッドから突出する少なくとも一部を有する、請求項30に記載のシステム。
【請求項34】
前記分散ヘッドから突出する前記部分が、肩領域を形成する、請求項33に記載のシステム。
【請求項35】
前記少なくとも2つの別個の離間したホットメルト接着剤スプレーオリフィスの各々の前記突出部分の間に位置する凹部領域をさらに備える、請求項33に記載のシステム。
【請求項36】
前記少なくとも2つの別個の離間したホットメルト接着剤スプレーオリフィスの各々の前記突出部分を囲む平坦面をさらに備える、請求項33に記載のシステム。
【請求項37】
圧縮空気アキュムレータをさらに備え、前記圧縮空気アキュムレータが、前記複数のホットメルトスプレーヘッドと連通し、圧縮空気を前記複数のホットメルトスプレーヘッドに供給する、請求項1に記載のシステム。
【請求項38】
ホットメルト接着剤を移動する基板に塗布するプロセスであって、
接着剤リザーバ内のホットメルト接着剤を加熱することと、
接着剤送達ラインと接着剤戻りラインとの間に接続された細長いマニホールドを使用することであって、前記細長いマニホールドが、前記接着剤送達ラインおよび前記接着剤戻りラインと流体連通し、前記細長いマニホールドを通してホットメルト接着剤を搬送する主内部流体経路を有することと、
前記ホットメルト接着剤が前記細長いマニホールドを通って搬送されるとき、前記細長いマニホールドを実質的に一定の内部温度まで加熱することと、
前記ホットメルト接着剤を前記接着剤リザーバから接着剤ポンプに流すことと、
前記ホットメルト接着剤が前記接着剤ポンプに入る前に前記接着剤リザーバ内の前記ホットメルト接着剤を濾過することと、
ある循環圧力量でホットメルト接着剤を前記接着剤送達ラインに圧送し、それによって前記主内部流体経路に圧送することと、
複数のホットメルトスプレーヘッドを通してホットメルト接着剤を噴霧することであって、前記スプレーヘッドが、前記細長いマニホールドに接続され、前記主内部流体経路と流体連通して前記ホットメルト接着剤を受け入れることと、
ある塗布速度で前記スプレーヘッドを越えて前記基板を移動させ、ある塗布量でホットメルト接着剤を前記移動する基板に塗布することと、
ホットメルト接着剤を前記基板上に噴霧する前、噴霧する間、および噴霧した後、前記細長いマニホールドを通して前記循環圧力量でホットメルト接着剤を連続的に循環させることと、
ホットメルト接着剤を前記接着剤ポンプおよび前記接着剤リザーバの少なくとも一方に戻すことと
を含む、プロセス。
【請求項39】
前記ホットメルト接着剤を濾過することが、ホットメルト接着剤が前記接着剤リザーバに入ると前記接着剤リザーバ内でのみ実質的に行われる、請求項38に記載のプロセス。
【請求項40】
前記主内部流体経路を通してホットメルト接着剤を圧送することが、少なくとも150グラム/秒の塗布量を含み、実質的に一定の内部温度が、前記細長いマニホールドの実質的に全長にわたって前記ホットメルト接着剤についての循環温度の華氏約10度以内である、請求項38に記載のプロセス。
【請求項41】
前記塗布量が、少なくとも175グラム/秒である、請求項40に記載のプロセス。
【請求項42】
前記塗布量が、約225グラム/秒以下である、請求項41に記載のプロセス。
【請求項43】
前記細長いマニホールドの実質的に一定の内部温度が、前記循環温度の華氏約8度以内を含む、請求項40に記載のプロセス。
【請求項44】
前記細長いマニホールドの実質的に一定の内部温度が、前記循環温度の華氏約5度以内を含む、請求項43に記載のプロセス。
【請求項45】
前記ホットメルト接着剤についての前記循環温度が、華氏約250度~華氏約375度である、請求項40に記載のプロセス。
【請求項46】
前記ホットメルト接着剤を濾過することが、前記ホットメルト接着剤が前記接着剤ポンプに入る前にのみ実質的に行われる、請求項38に記載のプロセス。
【請求項47】
圧力下で前記接着剤戻りラインから前記接着剤ポンプに、およびそこから前記接着剤ポンプを通過して圧力下で前記接着剤送達ラインに戻るようにホットメルト接着剤を導くことをさらに含む、請求項38に記載のプロセス。
【請求項48】
前記接着剤戻りラインからの前記接着剤リザーバを通過しないホットメルト接着剤をさらに含む、請求項47に記載のプロセス。
【請求項49】
圧力下で前記接着剤戻りラインから前記接着剤リザーバに、およびそこから前記接着剤リザーバおよび前記フィルタを通過して前記接着剤ポンプに逆流するようにホットメルト接着剤を導くことをさらに含む、請求項38に記載のプロセス。
【請求項50】
ホットメルト接着剤が最初に前記接着剤リザーバおよび前記フィルタを通過し、次いで前記接着剤ポンプに流れるまで、圧力下における前記接着剤戻りラインからの前記接着剤ポンプを通過しない前記ホットメルト接着剤をさらに含む、請求項49に記載のプロセス。
【請求項51】
圧力下で前記接着剤戻りラインから前記接着剤リザーバに、およびそこから前記接着剤リザーバおよび前記フィルタを通過して前記接着剤ポンプに逆流するようにホットメルト接着剤を同時に導くことをさらに含む、請求項47に記載のプロセス。
【請求項52】
濾過することが、あるフィルタ圧力量で前記フィルタにホットメルト接着剤を通過させることを含み、前記フィルタ圧力量が、前記細長いマニホールドを通って搬送された前記ホットメルト接着剤の前記循環圧力量よりも小さい、請求項38に記載のプロセス。
【請求項53】
前記フィルタ圧力量が、前記循環圧力量の約5%以下である、請求項52に記載のプロセス。
【請求項54】
ホットメルト接着剤が前記接着剤リザーバを出た後、かつホットメルト接着剤が前記接着剤リザーバに戻らない限り、ホットメルト接着剤を本質的に濾過しないことをさらに含む、請求項38に記載のプロセス。
【請求項55】
ホットメルト接着剤を圧送することが、前記システムが前記循環圧力量でホットメルト接着剤を連続的に循環させているとき、ポンプ容量で前記接着剤ポンプを実質的に動作させることを含む、請求項38に記載のプロセス。
【請求項56】
ホットメルト接着剤を噴霧することが、前記複数のホットメルトスプレーヘッドの各々を実質的に完全に開放または完全に閉鎖し、前記塗布量でホットメルト接着剤を前記移動する基板に塗布することを含む、請求項38に記載のプロセス。
【請求項57】
前記ホットメルト接着剤が、前記塗布量でホットメルト接着剤を前記移動する基板に塗布するために噴霧するとき、実質的に一定の粘度を有する、請求項38に記載のプロセス。
【請求項58】
前記複数のホットメルトスプレーヘッドと連通して大量の圧縮空気を蓄積することをさらに含む、請求項38に記載のプロセス。
【請求項59】
前記大量の圧縮空気の一部を前記複数のホットメルトスプレーヘッドに供給し、前記複数のホットメルトスプレーヘッドを作動させることをさらに含む、請求項58に記載のプロセス。
【請求項60】
前記大量の圧縮空気の一部で前記複数のホットメルトスプレーヘッドを実質的に同時に作動させることをさらに含む、請求項59に記載のプロセス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、(i)2020年9月29日に出願された、「HOTMELT SPRAY APPLICATION FOR INLINE HIGH SPEED SYSTEM」と題する米国仮出願第63/084,907号明細書、および(ii)2021年4月27日に出願された、「HOTMELT APPLICATION SYSTEM AND PROCESS」と題する米国仮出願第63/180,479号明細書の利益を主張する。
【0002】
本発明は、一般に、ホットメルト接着剤の加熱および分配機器に関し、より詳細には、ホットメルト接着剤を加熱し、循環させ、移動する基板上に分配するためのシステムおよびプロセスに関する。
【背景技術】
【0003】
ホットメルト接着剤システムは、製造および包装において多くの用途を有する。例えば、熱可塑性ホットメルト接着剤材料は、カートンシーリング、ケースシーリング、トレイ形成、パレット安定化、おむつ製造を含む不織布用途、および他の用途に使用される。典型的には、ホットメルト接着剤材料は、接着剤供給源、例えば接着剤溶融装置のタンクまたはリザーバに含まれるか、またはそこから提供される。ホットメルト接着剤材料は、溶融され、加熱され、ホットメルト接着剤材料をカートン、ケース、マットレス構成要素、または互いに接合される他の物体もしくは基板に塗布する分配ノズルもしくは他のアプリケータなどのディスペンサに圧送される。接着剤供給のために、様々なタイプのリザーバが開発されている。マニホールドが、液体ホットメルト接着剤を複数の流れの中に導き、ホースを通してディスペンサまたはスプレーヘッドに出力するために使用される。ヒータが、典型的には、接着剤供給源(タンクまたはリザーバなど)、マニホールド、ホース、および/またはディスペンサを含む、ホットメルト接着剤システムのいくつかの構成要素に熱的に接続される。ヒータは、適切な接着剤温度および関連する粘度にホットメルト接着剤材料を維持しようとする。
【0004】
加えて、様々なタイプのポンプがホットメルト接着剤システムに使用されている。ピストンポンプが、例えば、ピストンを使用して油圧プランジャを移動させ、ホットメルト接着剤システムを通して液体ホットメルト接着剤材料を駆動する。ギアポンプが、逆回転ギアを用いて、液体ホットメルト接着剤のより正確な計量のために正の変位を生成する。ポンプが、物体または基板への塗布のために、ホットメルト接着剤システムを通して(ホースを通して)液体ホットメルト接着剤をディスペンサに移動させる。また、フィルタが、ホットメルト接着剤から汚染物質を除去するのを助けるために既存の塗布システムで用いられる。そのようなフィルタは、例えば、ホットメルト接着剤がポンプを出た後にディスペンサまたはスプレーヘッドに到達する前に汚染物質を濾過するのを助けるために、ポンプの後の様々な点に位置する。
【0005】
これらのシステムにとって重要なのは、システム全体にわたって、高温になりすぎたり、燃焼したり、冷えすぎたりしない適切な温度範囲に液化したホットメルト接着剤を保つ一定の所望の温度を提供することであり、さもなければ所望の適切な粘度および流動性を有さなくなってしまう。加えて、適切な圧力を維持することはまた、適切な時間に所望のホットメルト接着剤の分配量を得るためにも重要である。また、循環するホットメルト接着剤中に燃焼したホットメルト接着剤を含む汚染物質が入らないようにすることもまた、適切に機能する塗布システムにとって重要である。しかしながら、多くの場合、これらの要件は互いに競合し、互いに反対方向に移動してしまう。したがって、ホットメルト接着剤を基板に塗布するためのより一貫した信頼性の高いホットメルト塗布システムを動作させるために、より望ましい要件の達成および否定的な要件の回避をより良好に支援するためには、当技術分野の欠点の1つまたは複数に対処する必要がある。
【発明の概要】
【0006】
当技術分野の1つまたは複数の欠点に対処し、かつ/または好ましくは様々な送達パラメータにわたって迅速かつ清浄に大量のホットメルト接着剤を送達することを含む、ホットメルトシステム用途のための望ましい要件をより良好に達成するために、ホットメルト接着剤を基板送達コンベヤ上の移動する基板に塗布する前、塗布する間、および塗布した後、ある循環圧力量でホットメルト接着剤を連続的に循環させるシステムが提供される。システムが、細長いマニホールドの第1の端部に接続された接着剤送達ライン、および細長いマニホールドの反対側の端部に接続された接着剤戻りラインを含む。細長いマニホールドが、接着剤送達ラインおよび接着剤戻りラインと流体連通し、ホットメルト接着剤を第1の端部から反対側の端部に搬送する主内部流体経路を含む。細長いマニホールドがまた、主内部流体経路と熱連通し、ホットメルト接着剤が細長いマニホールドの第1の端部から細長いマニホールドの反対側の端部に搬送されるときに実質的に一定の内部温度を細長いマニホールドに提供する細長いヒータを含む。システムが、接着剤送達ラインと接着剤リザーバの両方と流体連通する接着剤ポンプをさらに含む。接着剤ポンプが、圧力下でホットメルト接着剤を接着剤リザーバから接着剤送達ラインに搬送している。接着剤リザーバが、ホットメルト接着剤が接着剤ポンプに入る前にホットメルト接着剤を濾過するフィルタを含んでいる。複数のホットメルトスプレーヘッドは、細長いマニホールドと接続されて主内部流体経路と流体連通し、ホットメルト接着剤を受け入れてホットメルト接着剤を移動する基板上に分配する。接着剤戻りラインが、接着剤ポンプおよび接着剤リザーバの少なくとも一方と流体連通し、細長いマニホールドを通って循環したホットメルト接着剤を搬送する。
【0007】
システム内の圧力を直接制御することなく、および/またはシステムから分配されるホットメルト接着剤の量を直接計量することなく、好ましくはホットメルト接着剤を送達し、ホットメルト接着剤を移動する基板に塗布するプロセスに関する態様も本明細書に記載される。プロセスが、接着剤リザーバ内のホットメルト接着剤を加熱することを含む。プロセスがまた、接着剤送達ラインと接着剤戻りラインとの間に接続された細長いマニホールドを使用することであって、細長いマニホールドが、接着剤送達ラインおよび接着剤戻りラインと流体連通し、細長いマニホールドを通してホットメルト接着剤を搬送する主内部流体経路を有することを含む。別のステップは、ホットメルト接着剤が細長いマニホールドを通って搬送されるとき、細長いマニホールドを実質的に一定の内部温度まで加熱することである。そして、ホットメルト接着剤を接着剤リザーバから接着剤ポンプに流すステップ。プロセスがまた、ホットメルト接着剤が接着剤ポンプに入る前に接着剤リザーバ内のホットメルト接着剤を濾過することを含む。別のステップは、ある循環圧力量でホットメルト接着剤を接着剤送達ラインに圧送し、それによって主内部流体経路に圧送することである。そして、複数のホットメルトスプレーヘッドを通してホットメルト接着剤を噴霧するステップであって、スプレーヘッドが、細長いマニホールドに接続され、主内部流体経路と流体連通してホットメルト接着剤を受け入れるステップ。さらに、ある塗布速度でスプレーヘッドを越えて基板を移動させ、ある塗布量でホットメルト接着剤を移動する基板に塗布することが存在する。また、ホットメルト接着剤を基板上に噴霧する前、噴霧する間、および噴霧した後、細長いマニホールドを通して循環圧力量でホットメルト接着剤を連続的に循環させることが存在する。また、別のステップは、ホットメルト接着剤を接着剤ポンプおよび接着剤リザーバの少なくとも一方に戻すことである。
【0008】
本開示の他の態様は、ホットメルト接着剤ライン、濾過、システムの加熱、およびスプレーヘッドについての構成および特徴に関する。
【0009】
本発明は、添付の図面に関連して本発明の様々な実施形態の以下の詳細な説明を考慮してより完全に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】ホットメルト接着剤を基板送達コンベヤ上の移動する基板に塗布する前、塗布する間、および塗布した後、ある循環圧力量でホットメルト接着剤を連続的に循環させるシステムの正面図である。
図2】細長いヒータを含む組み立てられた細長いマニホールド部分を示す、図1に見られるシステムの第1の細長いマニホールド部分の斜視図である。
図3】組み立て前を分解して示した、図2の斜視図である。
図4図3に見られる図の右端部分の拡大斜視図である。
図5】最も右端のスプレーヘッドおよびそのスプレーヘッドコントローラを除いて、すべてのスプレーヘッドおよびそれらのそれぞれのスプレーヘッドコントローラがスプレーヘッドマニホールドに組み立てられている、複数のホットメルトスプレーヘッドおよびスプレーヘッドマニホールドの斜視図である。
図6】上方にキャリアブラケットを備えた固着プレートを有する第1および第2の細長いマニホールド部分と、マニホールド部分の両側に複数のスプレーヘッドを有するスプレーヘッドマニホールドと、部分的に組み立てられた送達および戻りラインコネクタとの部分的な組み立てを示す、図1に見られるシステムの一部の斜視図である。
図7】ある部分が互いに組み立てられ、他の部分がまだ組み立てられていない、図6に見られる図の一部の斜視断面図である。
図8図1に見られるシステムのための接着剤ポンプおよび接着剤リザーバ製品の側面図である。
図9】線9-9に沿った、図8の図の断面図である。
図10】システムと共に使用するための代替タイプのホットメルトスプレーヘッドとしての分散スプレーヘッドの底面図である。
図11】線11-11に沿った、図10の図の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図面は、すべてではないがいくつかの実施形態を示す。図面に示されている要素は例示的なものであり、必ずしも縮尺通りではなく、図面全体を通して同じ(または同様の)参照番号は同じ(または同様の)特徴を示しているが、すべての同じ(または同様の)特徴は、図面が開示しているものに重複した番号付けおよび不明瞭化を回避するのを助けるように必ずしも別々に番号付けされているわけではない。
【0012】
ここでの革新的なシステムおよび関連するプロセスの実践によれば、例えば図1などの図に見られるように、システム10は、ホットメルト接着剤を基板送達コンベヤ14上の移動する基板12に塗布する前、塗布する間、および塗布した後、ある循環圧力量でホットメルト接着剤を連続的に循環させる。基板12は、システムを通って図1に示すページに直角に移動する。すなわち、基板は、図面ページの面内に移動し、示されているシステム10のスプレーヘッドの下を通過する。システム10は、ホットメルト接着剤を塗布する前、塗布する間、および塗布した後、ホットメルト接着剤を循環させる時間の各々についてある程度の重複期間にわたって循環させる限り、ホットメルト接着剤を塗布する前、塗布する間、および塗布した後にホットメルトを連続的に循環させると考えられる。すなわち、システム10が動作しているとき、ホットメルト接着剤を塗布する前、塗布する間、および塗布した後に永久にホットメルトが循環することを連続的に必要とせず、ホットメルト接着剤を基板12に塗布する前、塗布する間、および塗布した後の各々についてある程度の重複期間だけ必要とする。好ましくは、本明細書で教示されるシステム10の能力をより良好に利用するために、ホットメルト接着剤を塗布する前、塗布する間、および塗布した後、好ましい順に、システム10が動作している時間の少なくとも25%、時間の少なくとも50%、時間の少なくとも75%、時間の少なくとも90%、または本質的にすべての時間ホットメルトを連続的に循環させる。さらにこの点に関して、このような連続的な循環により、ホットメルト接着剤が移動する基板にどの程度塗布されるかは、好ましくは基板送達コンベヤ14によって制御される。すなわち、このようにして、基板送達コンベヤは、ホットメルト接着剤を移動する基板12に塗布する前、塗布する間、および塗布した後、システムがホットメルト接着剤を連続的に循環させる間、ある塗布速度でスプレーヘッドを越えて基板を移動させ、ある塗布量でホットメルト接着剤を移動する基板に塗布する(本明細書でさらに説明する)。塗布速度は、本明細書の教示、および移動する基板、例えば、発泡マットレス、寝具材料、または他のホットメルト接着剤結合材料からなる用途に応じて所望の量のホットメルト接着剤について当業者が知っていることに基づいて、システムユーザが所望する通りとすることができる。
【0013】
また図2図7を参照すると、例えば、システム10は、細長いマニホールド20の第1の端部22に接続された接着剤送達ライン(ホットメルトホース90を含む)、および細長いマニホールド20の反対側の端部24に接続された接着剤戻りライン(ホットメルトホース100を含む)を含む。送達ラインおよび戻りラインは、本明細書で企図されるホットメルト接着剤を搬送するのに適した従来の材料で作られた任意のチューブもしくはホースまたは同様の機能構造であり得る。細長いマニホールド20は、接着剤送達ラインおよび接着剤戻りラインと流体連通し、ホットメルト接着剤を第1の端部22から反対側の端部24に搬送する主内部流体経路26を含む。細長いマニホールド20はまた、主内部流体経路26と熱連通し、ホットメルト接着剤が細長いマニホールドの第1の端部から細長いマニホールドの反対側の端部に搬送されるときに実質的に一定の内部温度を細長いマニホールドに提供する細長いヒータ50を含む。また図1図8、および図9を参照すると、システム10は、接着剤送達ライン(ホットメルトホース90を含む)と接着剤リザーバ120の両方と流体連通する接着剤ポンプ110をさらに含む。接着剤ポンプ110は、圧力下でホットメルト接着剤を接着剤リザーバ120から接着剤送達ライン(ホットメルトホース90を含む)に搬送する。接着剤リザーバは、ホットメルト接着剤が接着剤ポンプに入る前にホットメルト接着剤を濾過するフィルタ122(図9)を含む。複数のホットメルトスプレーヘッド70は、細長いマニホールド20と接続されて主内部流体経路26と流体連通し、ホットメルト接着剤を受け入れてホットメルト接着剤を移動する基板12上に分配する。接着剤戻りライン(ホットメルトホース100を含む)は、接着剤ポンプ110および接着剤リザーバ120の少なくとも一方と流体連通し、細長いマニホールド20を通って循環したホットメルト接着剤を搬送する。システム10では、ギアタイプのホットメルト接着剤ポンプとしての接着剤ポンプ110を含む、様々なタイプのポンプを使用することができる。任意のそのようなポンプは、好ましくは、少なくとも本明細書に記載の循環圧力量および/または塗布量、ならびにそれらの特徴がシステム20にもたらし得る利点を可能にする能力を含む。
【0014】
驚くべきことに、細長いマニホールドの特定の特徴により、これまでとは異なり、移動する基板に送達することができるホットメルト接着剤の体積および/または移動する基板に送達することができるホットメルト接着剤の品質を含めて、より良好にホットメルト接着剤を塗布するためのシステム20が可能になることが分かった。例えば、主内部流体経路は、少なくとも1メートルの長さ28、および約1センチメートル~約5センチメートルの断面直径30を有することができる。また、より好ましくは、好ましい順に、断面直径は、約1.5センチメートル~約4センチメートル、約2センチメートル~約3センチメートル、または約2.5センチメートルである。さらにこの点に関して、さらにより好ましくは、主内部流体経路は、その長さに沿って実質的に同じ断面直径を有する。例えば、このようにして、ホットメルト接着剤の流体流量、圧力、および/または温度は、流路が第1の端部22から反対側の端部24まで概して同じであるため、より一貫性があり得る。
【0015】
図6および図7を参照すると、細長いマニホールドの他の態様が開示されている。例えば、細長いマニホールド20は、第1の細長いマニホールド部分36および第2の細長いマニホールド部分38とすることができる。これらは互いに本質的に同一とすることができ、1つのマニホールド部分のみがシステム10の細長いマニホールド20には必要である。2つの部分36、38が使用される場合、好ましくは、各細長いマニホールド部分38、36は、U字形の関係で各他の細長いマニホールド部分38、36に平行に配置され、互いに対して固定される。より好ましくは、U字形の関係は、図6および図7に示すように、横並びの配置とすることができる。部分36、38は、ねじ、ボルト、溶接、または他の方法でそれらを互いに固定するような任意の従来の材料によって互いに固定することができる。例えば、固着プレート44を各部分36、38の一部にねじ込むことができる。プレート44は、システム10をフレーム17に移動可能に取り付けるためのキャリアブラケット46を含むことができる。モータ18が、システム10の水平移動のためにキャリアブラケットによってシステム10に連結され、システム10を動作させることができる。モータ19が、システム10の垂直移動のためにキャリアブラケットによってシステム10に連結され、システム10を動作させることができる。
【0016】
理解の理論に限定されるものではないが、大量のホットメルト接着剤を送達し、一貫した温度、圧力、および/または粘度で送達を行うことは、ホットメルト送達システムにとって特に困難であることが判明している。したがって、図1を参照すると、本発明者らは、以前とは異なり用いることができる、流路16のための新しい異なる構成およびその制御を発見した。例えば、接着剤送達ライン用の流路は、接着剤リザーバ120に接続され、所望の流路を達成するために開閉することができる弁(図示せず)を有する接着剤リザーバ送達/受容接合機構128に向かうホットメルトホース92を含むことができる。機構128から、送達ラインは、ホットメルトホース94を介して接着剤ポンプ110に向かうことができる。接着剤ポンプから、送達ラインは、ホットメルトホース90を介して細長いマニホールドの第1の端部22に向かうことができる。接着剤戻りラインは、一端で細長いマニホールドの反対側の端部24に接続され、細長いマニホールド20を出る所望の流路を達成するために開閉することができる弁(図示せず)を有する接着剤戻りライン接合機構130に向かうホットメルトホース100を含むことができる。機構130の後、一方の流路16は、ホットメルトホース102を介して接着剤リザーバに戻ることができる。代替的または追加的に、機構130の後の別の流路は、ホットメルトホース104を介して、接着剤リザーバと接着剤ポンプとの間の機構128に向かうことができる。さらに代替的または追加的に、第3の流路が、ホットメルトホース90を介して、接着剤ポンプと細長いマニホールドの第1の端部22との間のホットメルトホース106に向かうことができる。ホース接合部96には、128および130のような弁機構(弁は図示せず)を含むことができる。これらの弁およびそれらの制御は、本明細書の教示と組み合わせて達成された所望の機能に対して当業者に知られている任意の従来の部品および関連する制御であり得る。明確にするために、部品および制御は従来のものであってもよいが、それらの使用および組み合わせ構成は従来のものではなく、本明細書で教示されるように新しく異なるものである。
【0017】
したがって、可能な様々な流路を用いて、例えば、接着剤戻りラインは、接着剤ポンプ110(100、130、104、128、および94を介して)と接着剤リザーバ120(100、130、102、120、92、128、および94を介して)の両方と流体連通し、細長いマニホールドを通って循環したホットメルト接着剤を搬送することができ、これは、所望に応じて、これらの経路で相互に排他的にまたは同時に行われ得る。別の例として、接着剤ポンプは、接着剤戻りラインと流体連通し、細長いマニホールド(100、130、104、128、94、および110を介して、または100、130、102、120、92、128、94、および110を介して)を通って循環したホットメルト接着剤を受け入れ、ホットメルト接着剤を接着剤送達ライン(90、96、および90を介して)に戻すことができる。あるいは、例えば、接着剤ポンプは、接着剤戻りラインと流体連通し、細長いマニホールドを通って循環したホットメルト接着剤を受け入れ、接着剤リザーバ(100、130、104、128、94、110 90、96、および90を介して、または100、130、106、96、および90を介して)を通過することなくホットメルト接着剤を接着剤送達ラインに戻すことができる。さらに代替的には、接着剤送達ラインからのホットメルト接着剤は、接着剤ポンプを迂回して接着剤リザーバにのみ入り、そこからリザーバ内のフィルタ122(図9)を通過して接着剤ポンプ(100、130、102、120、92、128、94、および110を介して)に戻り、そこから90、96、および90を介してマニホールド20に戻ることができる。
【0018】
システム10の他の態様は、システムの部分に対してホットメルト接着剤を濾過することに関し、また、ホットメルト接着剤を濾過しないことに関する。すなわち、本発明者らは、ホットメルト接着剤の流量に悪影響を与えず、かつ/またはホットメルトスプレーヘッドからのホットメルト接着剤の分配を行わない一方で、(特にシステムがホットメルト接着剤を分配していない場合)燃焼したホットメルト自体を含む、システム10を通って循環する溶融ホットメルト接着剤中の不純物の従来の問題を濾過により対処する新しい方法を発見した。すなわち、システム10の前は、当業者は、マニホールドおよび/またはスプレーヘッドを詰まらせる可能性がある不純物を除去するためのホットメルト接着剤の濾過品質と、所望の量のホットメルト接着剤を移動する基板に送達するのに十分な圧力および/または体積でホットメルト塗布システムを動作させることとの間で選択を行う必要があった。ここで、システム10では、ユーザは、好ましくは、他の特徴を損なうことなく、これらの特徴のうちの1つまたは複数を有することができる。例えば、好ましくは、接着剤リザーバは、接着剤戻りラインと流体連通し、細長いマニホールドを通って循環したホットメルト接着剤を受け入れ、次いでホットメルト接着剤は、接着剤送達ラインに戻る前にフィルタを通過する。追加的または代替的に、より好ましくは、ホットメルト接着剤は、あるフィルタ圧力量でフィルタを通過し、フィルタ圧力量は、細長いマニホールドを通って搬送されたホットメルト接着剤の循環圧力量よりも小さい。さらにより好ましくは、好ましい順に、フィルタ圧力量は、循環圧力量の約5%以下、約4%以下、約3%以下、約2%以下、または約1%以下である。例えば、循環圧力量が150ポンド/平方インチ(「psi」)~1000psiである場合、これはホットメルト接着剤塗布システムの従来の循環圧力量であり、システム10の好ましいフィルタ圧力量は、循環圧力範囲の5%では7.5psi~50psi以下であり、循環圧力範囲の1%では1.5psi~10psi以下である。さらに追加的または代替的に、より好ましくは、システムを通って搬送されたホットメルト接着剤は、ホットメルト接着剤が接着剤リザーバを出た後に本質的に濾過されず、ホットメルト接着剤が接着剤リザーバに戻らない限り再び濾過されない。このようにして、以下でさらに説明されるように、システム内の唯一のフィルタが接着剤リザーバ内にあるため、フィルタの目詰まりがより良好に排除または管理される。
【0019】
図1図8、および図9を参照すると、接着剤ポンプおよび接着剤リザーバの他の態様が開示されており、ここでさらに説明される。フィルタ122は、好ましくは、ホットメルト接着剤がリザーバに入り溶融ホットメルト接着剤のプールに堆積するときにホットメルト接着剤を液化するのを助ける加熱要素に近接してホットメルトリザーバ120内に位置する。ホットメルト接着剤は、(前述のように)ホットメルトホース102を介して、および/または固体ホットメルト接着剤を受け入れるリザーバ120の上流のホットメルト接着剤溶融ポット(図示せず)によって供給される別々のホットメルトホース(図示せず)を介してリザーバ120に到達し、固体ホットメルト接着剤はその後溶融ポット内で溶融し、システム10で使用するための高温の流動性液体ホットメルト接着剤になる。リザーバ120内のホットメルト接着剤は、好ましくは本質的にホットメルト接着剤に作用する重力のみを通してフィルタ122を通って流れるが、リザーバ120からポンプ110におよびポンプ110を通って搬送されるホットメルト接着剤のプールにも影響を与えるドローダウン作用の一部によっても流れる。ホース102から来る場合、ホットメルト接着剤は、接着剤入口弁(示されている3つの弁の各々は、システム10全体で動作するように、選択的かつ個々に、所望に応じて開閉することができる)を通ってリザーバ120に入り、次いでホットメルト接着剤は、リザーバ内の所望のホットメルト接着剤温度、したがってリザーバ内のホットメルト接着剤の所望のホットメルト接着剤温度を維持するのを助ける加熱要素124の上および間を下降する。加熱要素124は、容器の一方の側から他方の側までリザーバを通って延び、加熱は、好ましくは、容器の壁に沿ってではなく、主に容器空間の内部で行われる。追加的または代替的に、加熱要素124は、ユーザの所望に応じてリザーバ120内により可変で制御可能な温度を提供するように独立して制御することができる。リザーバから、ホットメルト接着剤はヒータ124の上および周囲を通過し、送達ポート126内に向かって進むようにフィルタ122を通過する。ポート126は、ホットメルトホース92に接続され、そこでホットメルトは、細長いマニホールドへの接着剤送達ラインおよび最終的な流路内への最も早い入口を有する。フィルタ122は、好ましくは、システムに入るスプレーヘッドを目詰まりさせる可能性がある汚染物質を回避するために、ホットメルト接着剤を移動する基板上に分配する最小のスプレーヘッドオリフィスよりもわずかに小さい孔サイズを有する濾過スクリーンまたはスロットを有する。加えて、好ましくは、複数の濾過スクリーンまたはスロットは、そのような汚染物質が動作中にシステムに悪影響を与えない場合であっても、所望の接着剤汚染物質を濾過するのに十分小さい孔サイズを有する。フィルタ122は、好ましくは、ホットメルト接着剤が送達ポート126を通過する前にホットメルト接着剤を濾過するためにリザーバ内に位置決めされたシート状構造に形成され、リザーバをオーバーフローすることなく接着剤を一貫して濾過することができるように十分な量および所望の流量で濾過を行う。加えて、好ましくは、フィルタは、正確に水平でも正確に垂直でもないが、これらの間の何らかの角度、より好ましくは、好ましい順に、垂直から約70度~約20度、垂直から約60度~約30度、または垂直から約50度~約40度の角度に位置決めすることができる。必要に応じて、フィルタ圧力量が、好ましくは、リザーバのフィルタ領域内の動作圧力量よりもはるかに小さいため、システムが動作している間にフィルタを容易に取り外し、クリーンフィルタと交換することができる。
【0020】
図5および図6を参照すると、複数のホットメルトスプレーヘッド70の他の態様が開示されており、ここでさらに説明される。各スプレーヘッド70は、相補的なスプレーヘッドコントローラ73を有する。そして、スプレーヘッド/コントローラのグループは、空気圧マニホールド72(図1)によってさらに動作される。ヘッド、コントローラ、およびマニホールド70、73、72の様々なグループは、それぞれスプレーヘッドマニホールド71aまたは71bに固着される。マニホールド71a、71bは、細長いマニホールド部分36、38のそれぞれの側に固着される。図6に見られるように、細長いマニホールド20は、内部流体経路内に、好ましくはU字形であり、マニホールド部分36、38のような一定の内部断面直径を有する端部ブロック48bを使用して、マニホールド部分36、38の各々における主内部流体経路を接続することができる。あるいは、図1に見られるように、細長いマニホールド20は、内部流体経路内に、好ましくはU字形であり、マニホールド部分36、38のような一定の内部断面直径を有する端部ホットメルトホース接続部48aを使用して、マニホールド部分36、38の各々における主内部流体経路を接続することができる。本明細書の教示および当業者の知識に基づいて行われることが知られているように、スプレーヘッド分配オリフィス(図示せず)と主内部流体経路との間にスプレーヘッド連通路が存在するように、ヘッド70はスプレーヘッドマニホールド71a、71bに接続され、それらのマニホールドは細長いマニホールド部分36、38のそれぞれの側に接続される。また、多くのスプレーヘッドおよびオリフィス、ならびにそれぞれの構成要素を一緒に組み立てる接続孔が図に示されているが、ヘッドの総数およびそれらの場所は、システムのユーザの所望に応じて可変である。スプレーヘッドが望まれない各場所について、スプレーヘッドは、システム10の使用中にその場所でホットメルト接着剤を分配することができないように、システムユーザによってスプレーヘッドマニホールドに適切に差し込まれる。ヘッド70、74、コントローラ73、およびそれらに関連するマニホールド71a、71b、72に使用される、またはそれらを作製するための材料は、従来のものであり、本明細書に開示される教示と組み合わせて当業者に知られている。明確にするために、材料は従来のものであってもよいが、それらの使用および組み合わせ構成は従来のものではなく、本明細書で教示されるように新しく異なるものである。
【0021】
これらのスプレーヘッドの態様に基づいて、システム10の他の利点を用いて動作を単純化し、かつ/またはシステム10の動作をより信頼性または安全にすることができる。例えば、複数のホットメルトスプレーヘッドは、ホットメルト接着剤を移動する基板に塗布する循環圧力量の下でシステムがホットメルト接着剤を連続的に循環させるとき、実質的に完全に開放または完全に閉鎖することができる。追加的または代替的に、主内部流体経路は、複数のホットメルトスプレーヘッドの各々に対して実質的に同じである、複数のホットメルトスプレーヘッドの各々へのスプレーヘッド連通路を有することができる。また図10および図11を参照すると、複数のホットメルトスプレーヘッドのうちの少なくとも1つは、少なくとも2つの別個の離間したホットメルト接着剤スプレーオリフィス76a、76bを有する分散ヘッド74を含むことができ、好ましくは分散ヘッドの分配路78a、78bは、図示のようにT字形である。加えて、好ましくは、少なくとも2つの別個の離間したホットメルト接着剤スプレーオリフィス76a、76bは、少なくとも3つの別個の離間したホットメルト接着剤スプレーオリフィス(すべてに番号が付けられていないが、ここに見られる合計8つのオリフィスのように、より多くのオリフィスとすることができる)であり、スプレーオリフィス76a、76b、76cは、分散ヘッド74のT字形の分配路78a、78b内で互いに対して直線状に配置される。追加的または代替的に、1つまたは複数のスプレーオリフィスは、1つまたは複数のオリフィス76a、76b、76cなどと組み合わされた、本明細書でさらに説明するオリフィス75aであってもよい。ヘッド74は、ヘッド74をヘッド70の分配端部に取り付けることによって分配路78aでスプレーヘッド70に接続することができる。例えば、取り付け孔82がヘッド70内を通して穿孔され、それによってヘッド付きボルトが穴を通過し、システム10の一部としてヘッド70を取り付けることができる。分配路の部分78bは、それらの外側端部で閉鎖することができ、および/または78bの外側端部は、所望に応じて、ヘッド74のような別の分散ヘッド(図示せず)および第1のヘッドのすぐ隣に接続されたその分配路と流体連通するように開放したままである。
【0022】
理解の理論に限定されるものではないが、本発明者らは、驚くべきことに、スプレーオリフィスの形状が、移動する基板上へのホットメルト接着剤の分配および/または塗布に影響を与え、接着剤の個々の流れとしてより均一に分配および/または塗布を行うことができることを見出した。例えば、2つ以上のスプレーオリフィスが互いにさらに隣接して離間している場合、好ましくはオリフィスのうちの少なくとも1つ、最も好ましくは各他のオリフィスと隣接するそのような各オリフィスは、肩領域79など、分散ヘッドから突出するオリフィスの一部を有する。より好ましくは、凹部領域が、肩領域79の間の凹部領域77など、互いにさらに隣接して離間したオリフィスの各々の突出部分の間に位置する。加えて、所望に応じて、オリフィス75aは、概して平坦であり、システム10の使用および動作中に移動する基板に面する分散ヘッドの部分の表面積の大部分を構成する平坦面80と同じ平面内にあることができる。加えて、より好ましくは、肩領域は、周囲領域、例えば平坦面80および/または凹部領域77から、この距離の約0.07インチ(またはメートル法で1.78mm)±30%の距離、より好ましくはこの距離の約0.07インチ(またはメートル法で1.78mm)±22%の距離、最も好ましくは約0.07インチ(またはメートル法で1.78mm)±15%の距離だけ突出する。加えて、より好ましくは、スプレーオリフィスは、互いに離間しており、最も好ましくは、互いに実質的に均一に離間しており、各スプレーオリフィスの中心からの最大点までのそれらの間隔は、この間隔の約0.15インチ(またはメートル法で3.8ミリメートル)±30%、より好ましくはこの間隔の約0.15インチ(またはメートル法で3.8ミリメートル)±22%、最も好ましくはこの間隔の約0.15インチ(またはメートル法で3.8ミリメートル)±15%の範囲である。
【0023】
流体流路についての新しい異なる構成をさらに可能にし、特に一貫した温度および/または粘度をさらに支援するために、図2図4に注目する。例えば、細長いマニホールド20は、好ましくは、細長いマニホールド20と熱連通し、細長いマニホールドの側壁32によって主内部流体経路から離間した第1の細長い閉ループ熱交換パイプ52a、より好ましくは第2のそのようなパイプ52bも含む細長いヒータ50を含む。加えて、細長いヒータは、好ましくは、第1の細長い熱交換バー54であって、(i)細長い閉ループ熱交換パイプ52a、52bおよび細長いマニホールドと熱連通し、(ii)第1の細長い熱交換バー54と細長いマニホールドの側壁32との間に細長い閉ループ熱交換パイプ52a、52bを挟む第1の細長い熱交換バー54を含む。さらに加えて、細長いヒータは、好ましくは、(i)第1の細長い熱交換バー54と熱連通し、(ii)第1の細長い熱交換バー54によって細長い閉ループ熱交換パイプ52a、52bから離間した第1の細長い加熱要素56を含む。さらにまた加えて、細長いヒータは、好ましくは、第1の細長い絶縁カバー58であって、(i)第1の細長い熱交換バー54と連通し、(ii)第1の細長い絶縁カバー58と第1の細長い熱交換バー54との間に第1の細長い加熱要素56を挟む第1の細長い絶縁カバー58を含む。第2のカバー60がまた、絶縁カバー58の上面に位置することができる。
【0024】
細長いヒータ50についてのこれらの選好にさらに基づいて、さらに図2図4を参照すると、細長いマニホールド20は、好ましくは第2の細長いヒータ51を含む。第2の細長いヒータ51は、好ましくは、細長いマニホールドと熱連通し、細長いマニホールドの反対側の側壁34によって主内部流体経路26から離間した第3の細長い閉ループ熱交換パイプ53a、より好ましくは第4のそのようなパイプ53bも含む。加えて、第2の細長いヒータは、好ましくは、第2の細長い熱交換バー55であって、(i)細長い閉ループ熱交換パイプ53a、53bおよび細長いマニホールドと熱連通し、(ii)第2の細長い熱交換バー55と細長いマニホールドの反対側の側壁34との間に細長い閉ループ熱交換パイプ53a、53bを挟む第2の細長い熱交換バー55を含む。さらに加えて、第2の細長いヒータは、好ましくは、第2の細長い絶縁カバー59であって、(i)第2の細長い熱交換バー55と連通し、(ii)第2の細長い絶縁カバー59と反対側の側壁34との間に第2の細長い熱交換バー55を挟む第2の細長い絶縁カバー59を含む。第2の細長いヒータ51は、細長いヒータ50のための要素56のような加熱要素を含まないが、加熱要素を含んでもよい、追加的または代替的に、ヒータ51は、所望に応じて、ヒータ50と実質的に同じ構成であってもよい。加えて、好ましくは、ヒータ50、51は、ヒータ50、51について本明細書に開示されているように、第1および第2の細長いマニホールド部分36、38の各々で使用することができる。
【0025】
細長いマニホールド20の構成要素を作製するために使用される材料は、本明細書で教示される使用のための当業者に知られている従来の材料、例えば、熱伝導性材料、絶縁材料、熱生成材料、固定材料である。とは言え、材料は従来のものであってもよいが、それらの使用および構成は従来のものではなく、本明細書で教示されるように新しく異なるものである。例えば、細長い閉ループ熱交換パイプ52a、52b、53a、53bの例示的な形態は、カナダ、オンタリオ州ウィンザーのAcrolab Ltd製のISOBAR(登録商標)熱パイプとして知られている。本明細書におけるそのような細長い閉ループ熱交換パイプの使用は、ホットメルト塗布システムにとって従来とは異なっている。
【0026】
本開示の他の態様では、例えば、システム10を使用してホットメルト接着剤を移動する基板に塗布するプロセスが存在する。プロセスは、例えば、ホットメルト接着剤を液化し、かつ/または液化状態にホットメルト接着剤を維持するために、接着剤リザーバ120内のホットメルト接着剤を加熱することを含む。プロセスはまた、接着剤送達ライン90と接着剤戻りライン100との間に接続された細長いマニホールド20を使用することを含む。細長いマニホールドは、接着剤送達ライン90および接着剤戻りライン100と流体連通し、細長いマニホールド20を通してホットメルト接着剤を搬送する主内部流体経路26を有する。別のステップは、ホットメルト接着剤が細長いマニホールドを通って搬送されるとき、細長いマニホールドを実質的に一定の内部温度まで加熱することである。プロセスは、ホットメルト接着剤を接着剤リザーバ120から接着剤ポンプ110に流すことをさらに含む。別のステップは、ホットメルト接着剤が接着剤ポンプに入る前に接着剤リザーバ内のホットメルト接着剤を濾過することである。次のステップは、ある循環圧力量でホットメルト接着剤を接着剤送達ライン90に圧送し、そこから主内部流体経路26に圧送することである。別のステップは、複数のホットメルトスプレーヘッド70を通してホットメルト接着剤を噴霧することである。スプレーヘッドは、細長いマニホールドに接続され、主内部流体経路26と流体連通してホットメルト接着剤を受け入れる。そして、次のステップは、ある塗布速度でスプレーヘッドを越えて基板を移動させ、ある塗布量でホットメルト接着剤を移動する基板に塗布することである。プロセスは、ホットメルト接着剤を基板12上に噴霧する前、噴霧する間、および噴霧した後、細長いマニホールド20を通して循環圧力量でホットメルト接着剤を連続的に循環させることをさらに含む。また、さらに別のステップは、ホットメルト接着剤を接着剤ポンプおよび接着剤リザーバの少なくとも一方に戻すことである。プロセスのステップは、本明細書で特に明記しない限り、または自然法則が特定の順序を指示しない限り、任意の順序で従うことができる(例えば、ホットメルト接着剤は、細長いマニホールドに接続されたスプレーヘッドから分配され得る前に、まず細長いマニホールドに移動し、細長いマニホールドを通過しなければならない)。
【0027】
理解の理論に限定されるものではないが、前述のように、大量のホットメルト接着剤を送達し、一貫した温度、圧力、および/または粘度で送達を行うことは、ホットメルト送達システムにとって特に困難であることが判明している。したがって、所望の圧力、温度、および/または粘度をさらに可能にするために、システムおよびプロセスのいくつかの好ましい態様に注目する。例えば、ホットメルト接着剤についての循環温度は、好ましくは、華氏約250度~華氏約375度に維持することができる。より好ましくは、ホットメルト接着剤循環温度は、華氏約275度~華氏約350度であり得る。さらにより好ましくは、ホットメルト接着剤循環温度は、華氏約300度~華氏約325度であり得る。追加的または代替的に、細長いマニホールドは、好ましくは、ホットメルト接着剤についての循環温度の華氏約10度以内で実質的に一定の内部温度を有することができ、さらにより好ましくは、細長いマニホールドの実質的に全長28にわたってこの温度を有することができる。さらにより好ましくは、好ましい順に、細長いマニホールドの内部温度は、最も好ましくは細長いマニホールドの実質的に全長にわたって、ホットメルト接着剤についての循環温度の華氏約8度以内、華氏約5度以内、または華氏約3度以内である。
【0028】
循環温度と組み合わせた細長いマニホールド20についてのこのより一定の内部温度に関して、異なるホットメルト接着剤は、異なる好ましい融点に加えて温度範囲を有し、それらを好ましい粘度に保ち、高温になりすぎず(および燃焼せず)、冷却されすぎないようにする(さもなければ循環システム内で十分に流れない)。華氏300~325度の好ましい循環温度範囲を有するホットメルト接着剤の場合、少なくとも好ましい細長いマニホールドの内部温度は、華氏約約290~約335度の範囲、すなわちその±華氏約10度の範囲である。別の例として、華氏315度の好ましい循環温度を有するホットメルト接着剤の場合、少なくとも好ましい細長いマニホールドの内部温度は、華氏約305~約325度の範囲、すなわちその±華氏約10度の範囲である。
【0029】
所望の圧力、温度、および/または粘度、ならびにシステムおよびプロセスの動作の容易さにさらに基づいて、さらに他の態様に注目する。例えば、プロセスおよびシステムは、好ましくは、ホットメルト接着剤が接着剤リザーバ120を出た後、かつホットメルト接着剤が接着剤リザーバに戻らない限り、ホットメルト接着剤を本質的に濾過しないことを含むことができる。ホットメルト塗布システムにおけるホットメルト接着剤の少なくともいくらかの濾過は、ホットメルト汚染物質がシステムのどこかで目詰まりするのを防止するために必要とされるが、本発明者らは、当技術分野における教示に反して、接着剤ポンプの上流のみの濾過は、従来可能であった場合とは異なり、特に大量のホットメルト接着剤を送達しようとする場合、循環圧力量および/またはホットメルト接着剤塗布量を低下させずに汚染物質を濾過する予期せぬ利点をもたらすことができることを発見した。別の例として、ホットメルト接着剤を圧送することは、システムが循環圧力量でホットメルト接着剤を連続的に循環させているとき、ポンプ容量で接着剤ポンプを実質的に動作させることであり得る。ポンプは、その容量に近い速度でポンプを動作させる傾向があることによって、任意の所望の速度で動作させることができるが、これによりオペレーティングシステム10を単純化し、システム循環圧力量の従来の監視の必要性を排除することができる。システム内の弁(例えば、機構96、128、および130において)を適切に動作させ、複数のホットメルトスプレーヘッド70を選択的に開閉し、好ましくはポンプ容量でまたはそれに近い容量で接着剤ポンプを動作させることで、本明細書の教示に基づいて、当業者は、移動する基板12上へのホットメルト接着剤の所望の塗布量を達成することができる。
【0030】
追加的または代替的に、前述の態様の各々に基づいて、例えば、プロセスは、好ましくは、少なくとも約150グラム/秒~約250グラム/秒の塗布量で主内部流体経路を通してホットメルト接着剤を圧送することを含むことができる。また、より好ましくは、塗布量は、少なくとも約175グラム/秒~約225グラム/秒である。加えて、このシステムおよびプロセスは、従来可能であった場合とは異なり、比較的短い期間にわたって大量のホットメルト接着剤を送達することが特に可能であるが、より多くのスプレーヘッド70を選択的に閉鎖することによって、すなわち、ホットメルト接着剤を移動する基板12上に分配するときに開状態で使用する量をより少なくすることによって、所望に応じて10グラム/秒~50グラム/秒程度の従来のホットメルト接着剤の塗布量を送達することもできる。そして、追加的または代替的に、前述の態様の1つまたは複数に少なくとも部分的に基づいて、プロセスは、好ましくは、塗布量でホットメルト接着剤を移動する基板に塗布するために噴霧するとき、実質的に一定の粘度を有するホットメルト接着剤を含むことができる。少なくとも部分的には、これは、本明細書で教示される細長いマニホールドのより一貫した温度に起因する。別の例として、本明細書で説明する態様のうちの1つまたは複数を使用すると、送達コンベヤ14上のスプレーヘッド70の下の移動する基板12の塗布速度は、少なくとも約120フィート/分とすることができ、ホットメルト接着剤の塗布量は、少なくとも約3ガロン/分とすることができ、これらの能力は両方とも単独で、特に組み合わせて、システム10にとって好ましい。開示されたシステム10およびプロセスの前の送達コンベヤ14上のスプレーヘッド70の下の移動する基板12の塗布速度は、せいぜい約40~60フィート/分であった。さらに、より好ましくは、好ましい順に、基板12の塗布速度は、少なくとも約120フィート/分、少なくとも約140フィート/分、少なくとも約160フィート/分、少なくとも約180フィート/分、少なくとも約200フィート/分である。
【0031】
システムを通じたホットメルト接着剤の所望の塗布速度および/または体積、ならびにシステムおよびプロセスの動作の容易さおよび一貫性にさらに基づいて、さらに他の態様に注目する。例えば、プロセスおよびシステムは、好ましくは、圧縮空気アキュムレータ140を含むことができる。アキュムレータ140は、大量の圧縮空気、例えば、少なくとも約150立方インチの空気、より好ましくは少なくとも約175立方インチの空気、最も好ましくは少なくとも約200立方インチの空気を保持するようなサイズおよび機能を有し、かつ/または圧縮空気を動作させるおよび/もしくはより効果的に動作させる必要があるシステム10の部分に近接して空気を保持する。動作中、アキュムレータは、機器のプロセスおよび使用の全体にわたって排出および再充填を行う。例えば、システム10から所望の体積のホットメルトを一貫して確実に分配することができるように、標準的な圧縮空気供給ラインからは大量の圧縮空気を利用できない場合がある。したがって、好ましくは、アキュムレータは、ホットメルト接着剤を塗布しないときに充填(すなわち、補充)し(例えば、数秒間)、次いで圧縮空気を排出(すなわち、出力)し、プロセス中、具体的にはシステム10から所望の体積のホットメルト接着剤を分配する動作中(すなわち、補充するよりも短い時間)にスプレーヘッドマニホールドおよびスプレーヘッドコントローラをより確実に動作させる。そして、より好ましくは、このサイクルは、所望の量の圧縮空気を提供するためにプロセス中に何度も繰り返される。空気供給接続ジョイント142がアキュムレータ140の一部であり、圧縮空気をアキュムレータ140内に提供するために、従来の圧縮空気供給ライン(図示せず)をジョイント142に接続することができる。アキュムレータ140は、システム10の一部、例えば空気圧マニホールド72と流体連通する1つまたは複数の分配ライン144を有し、これは圧縮空気を使用してホットメルトスプレーヘッド70を開閉するスプレーヘッドコントローラ73を動作させ、ユーザの所望に応じてホットメルト接着剤を基板12上に選択的に分配する。好ましくは、各マニホールド72の各側に分配ライン144が存在するが、マニホールドは互いに連結することができ、ライン144はマニホールドのグループ内の最も外側のマニホールドにのみ供給される。これらの特徴の各々は、好ましくは、マニホールド72をより良好に制御し、したがって各スプレーヘッドコントローラ(すなわち、その弁)を動作させるためにより一貫した空気を供給するのを支援することができる。すなわち、より多くの空気は、より一貫したホットメルト接着剤の塗布と等しいものであり、スプレーヘッド70からのホットメルト接着剤の塗布開始時のより一貫した弁制御に役立つ。
【0032】
様々な範囲における実施形態のさらなる説明は、以下の通りである:
A.ホットメルト接着剤を基板送達コンベヤ上の移動する基板に塗布する前、塗布する間、および塗布した後、ある循環圧力量でホットメルト接着剤を連続的に循環させるシステム。システムが、細長いマニホールドの第1の端部に接続された接着剤送達ライン、および細長いマニホールドの反対側の端部に接続された接着剤戻りラインを含む。細長いマニホールドが、接着剤送達ラインおよび接着剤戻りラインと流体連通し、ホットメルト接着剤を第1の端部から反対側の端部に搬送する主内部流体経路を含む。細長いマニホールドがまた、主内部流体経路と熱連通し、ホットメルト接着剤が細長いマニホールドの第1の端部から細長いマニホールドの反対側の端部に搬送されるときに実質的に一定の内部温度を細長いマニホールドに提供する細長いヒータを含む。システムが、接着剤送達ラインと接着剤リザーバの両方と流体連通する接着剤ポンプをさらに含む。接着剤ポンプが、圧力下でホットメルト接着剤を接着剤リザーバから接着剤送達ラインに搬送している。接着剤リザーバが、ホットメルト接着剤が接着剤ポンプに入る前にホットメルト接着剤を濾過するフィルタを含んでいる。複数のホットメルトスプレーヘッドは、細長いマニホールドと接続されて主内部流体経路と流体連通し、ホットメルト接着剤を受け入れてホットメルト接着剤を移動する基板上に分配する。接着剤戻りラインが、接着剤ポンプおよび接着剤リザーバの少なくとも一方と流体連通し、細長いマニホールドを通って循環したホットメルト接着剤を搬送する。
B.接着剤ポンプと接着剤リザーバの両方と流体連通し、細長いマニホールドを通って循環したホットメルト接着剤を搬送する接着剤戻りラインをさらに含む、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
C.接着剤戻りラインと流体連通し、細長いマニホールドを通って循環したホットメルト接着剤を受け入れる接着剤リザーバをさらに含み、ホットメルト接着剤が、次いでフィルタを通過する、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
D.接着剤戻りラインと流体連通し、細長いマニホールドを通って循環したホットメルト接着剤を受け入れ、ホットメルト接着剤を接着剤送達ラインに戻す接着剤ポンプをさらに備える、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
E.接着剤戻りラインと流体連通し、細長いマニホールドを通って循環したホットメルト接着剤を受け入れ、接着剤リザーバを通過することなくホットメルト接着剤を接着剤送達ラインに戻す接着剤ポンプをさらに含む、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
F.接着剤戻りラインと流体連通し、細長いマニホールドを通って循環したホットメルト接着剤を受け入れ、ホットメルト接着剤を接着剤送達ラインに戻す一方で接着剤リザーバからホットメルト接着剤を受け入れる接着剤ポンプをさらに含む、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
G.接着剤送達ラインから接着剤ポンプを迂回して接着剤リザーバにのみ入り、そこからフィルタを通過して接着剤ポンプに戻るホットメルト接着剤をさらに含む、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
H.ホットメルト接着剤の搬送が、接着剤ポンプおよび接着剤リザーバに対して同時に行うことができる、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
I.ホットメルト接着剤が、あるフィルタ圧力量でフィルタを通過し、フィルタ圧力量が、細長いマニホールドを通って搬送されたホットメルト接着剤の循環圧力量よりも小さい、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
J.フィルタ圧力量が、循環圧力量の約5%以下である、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
K.システムを通って搬送されたホットメルト接着剤が、ホットメルト接着剤が接着剤リザーバを出た後、かつホットメルト接着剤が接着剤リザーバに戻らない限り、本質的に濾過されない、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
L.接着剤ポンプが、ホットメルト接着剤を移動する基板に塗布する循環圧力量の下でシステムがホットメルト接着剤を連続的に循環させるとき、ポンプ容量で動作する、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
M.複数のホットメルトスプレーヘッドが、ホットメルト接着剤を移動する基板に塗布する循環圧力量の下でシステムがホットメルト接着剤を連続的に循環させるとき、実質的に完全に開放または完全に閉鎖される、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
N.ホットメルト接着剤が、ホットメルト接着剤を移動する基板に塗布する循環圧力量の下でシステムがホットメルト接着剤を連続的に循環させるとき、実質的に一定の粘度を有する、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
O.主内部流体経路が、少なくとも1メートルの長さ、および約1センチメートル~約5センチメートルの断面直径を有する、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
P.基板送達コンベヤが、ホットメルト接着剤を移動する基板に塗布する前、塗布する間、および塗布した後、システムがホットメルト接着剤を連続的に循環させる間、ある塗布速度でスプレーヘッドを越えて基板を移動させ、ある塗布量でホットメルト接着剤を移動する基板に塗布する、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
Q.主内部流体経路が、その長さに沿って実質的に同じ断面直径を有する、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
R.主内部流体経路が、複数のホットメルトスプレーヘッドの各々に対して実質的に同じである、複数のホットメルトスプレーヘッドの各々へのスプレーヘッド連通路を有する、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
S.細長いヒータが、細長いマニホールドと熱連通し、細長いマニホールドの側壁によって主内部流体経路から離間した第1の細長い閉ループ熱交換パイプを備える、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
T.細長いヒータが、第1の細長い熱交換バーであって、(i)第1の細長い閉ループ熱交換パイプおよび細長いマニホールドと熱連通し、(ii)第1の細長い熱交換バーと細長いマニホールドの側壁との間に第1の細長い閉ループ熱交換パイプを挟む第1の細長い熱交換バーをさらに備える、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
U.細長いヒータが、(i)第1の細長い熱交換バーと熱連通し、(ii)第1の細長い熱交換バーによって第1の細長い閉ループ熱交換パイプから離間した第1の細長い加熱要素をさらに備える、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
V.細長いヒータが、第1の細長い絶縁カバーであって、(i)第1の細長い熱交換バーと連通し、(ii)第1の細長い絶縁カバーと第1の細長い熱交換バーとの間に第1の細長い加熱要素を挟む第1の細長い絶縁カバーをさらに備える、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
W.細長いヒータが、細長いマニホールドと熱連通し、細長いマニホールドの側壁によって主内部流体経路から離間した第2の細長い閉ループ熱交換パイプをさらに備える、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
X.細長いヒータが、細長いマニホールドと熱連通し、細長いマニホールドの反対側の側壁によって主内部流体経路から離間した第2の細長い閉ループ熱交換パイプをさらに備える、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
Y.細長いマニホールドが、第1の細長いマニホールド部分および第2の細長いマニホールド部分を備え、各細長いマニホールド部分が、U字形の関係で各他の細長いマニホールド部分に平行に配置され、互いに対して固定される、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
Z.U字形の関係が、横並びの配置を含む、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
AA.複数のホットメルトスプレーヘッドのうちの少なくとも1つは、少なくとも2つの別個の離間したホットメルト接着剤スプレーオリフィスを有する分散ヘッドを備える、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
BB.分散ヘッドの分配路は、T字形である、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
CC.少なくとも2つの別個の離間したホットメルト接着剤スプレーオリフィスが、少なくとも3つの別個の離間したホットメルト接着剤スプレーオリフィスを備え、スプレーオリフィスが、T字形の分散ヘッド内で互いに対して直線状に配置される、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
DD.複数のホットメルトスプレーヘッドのうちの少なくとも1つは、少なくとも2つの別個の離間したホットメルト接着剤スプレーオリフィスを有する分散ヘッドを備える、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
EE.分散ヘッドの分配路は、T字形である、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
FF.少なくとも2つの別個の離間したホットメルト接着剤スプレーオリフィスが、少なくとも3つの別個の離間したホットメルト接着剤スプレーオリフィスを備え、スプレーオリフィスが、T字形の分散ヘッド内で互いに対して直線状に配置される、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
GG.少なくとも2つの別個の離間したホットメルト接着剤スプレーオリフィスが各々、分散ヘッドから突出する少なくとも一部を有する、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
HH.分散ヘッドから突出する部分が、肩領域を形成する、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
II.少なくとも2つの別個の離間したホットメルト接着剤スプレーオリフィスの各々の突出部分の間に位置する凹部領域をさらに備える、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
JJ.少なくとも2つの別個の離間したホットメルト接着剤スプレーオリフィスの各々の突出部分を囲む平坦面をさらに備える、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
KK.圧縮空気アキュムレータをさらに備え、圧縮空気アキュムレータが、複数のホットメルトスプレーヘッドと連通し、圧縮空気を複数のホットメルトスプレーヘッドに供給する、先行する実施形態のいずれかに記載のシステム。
LL.ホットメルト接着剤を移動する基板に塗布するプロセス。プロセスが、接着剤リザーバ内のホットメルト接着剤を加熱することを含む。プロセスがまた、接着剤送達ラインと接着剤戻りラインとの間に接続された細長いマニホールドを使用することであって、細長いマニホールドが、接着剤送達ラインおよび接着剤戻りラインと流体連通し、細長いマニホールドを通してホットメルト接着剤を搬送する主内部流体経路を有することを含む。別のステップは、ホットメルト接着剤が細長いマニホールドを通って搬送されるとき、細長いマニホールドを実質的に一定の内部温度まで加熱することである。そして、ホットメルト接着剤を接着剤リザーバから接着剤ポンプに流すステップ。プロセスがまた、ホットメルト接着剤が接着剤ポンプに入る前に接着剤リザーバ内のホットメルト接着剤を濾過することを含む。別のステップは、ある循環圧力量でホットメルト接着剤を接着剤送達ラインに圧送し、それによって主内部流体経路に圧送することである。そして、複数のホットメルトスプレーヘッドを通してホットメルト接着剤を噴霧するステップであって、スプレーヘッドが、細長いマニホールドに接続され、主内部流体経路と流体連通してホットメルト接着剤を受け入れるステップ。さらに、ある塗布速度でスプレーヘッドを越えて基板を移動させ、ある塗布量でホットメルト接着剤を移動する基板に塗布することが存在する。また、ホットメルト接着剤を基板上に噴霧する前、噴霧する間、および噴霧した後、細長いマニホールドを通して循環圧力量でホットメルト接着剤を連続的に循環させることが存在する。また、別のステップは、ホットメルト接着剤を接着剤ポンプおよび接着剤リザーバの少なくとも一方に戻すことである。
MM.ホットメルト接着剤を濾過することが、ホットメルト接着剤がホットメルトリザーバに入ると接着剤リザーバ内でのみ実質的に行われる、先行するプロセス実施形態のいずれかに記載のプロセス。
NN.主内部流体経路を通してホットメルト接着剤を圧送することが、少なくとも150グラム/秒の塗布量を含み、実質的に一定の内部温度が、細長いマニホールドの実質的に全長にわたってホットメルト接着剤についての循環温度の華氏約10度以内である、先行するプロセス実施形態のいずれかに記載のプロセス。
OO.塗布量が、少なくとも175グラム/秒である、先行するプロセス実施形態のいずれかに記載のプロセス。
PP.塗布量が、約225グラム/秒以下である、先行するプロセス実施形態のいずれかに記載のプロセス。
QQ.細長いマニホールドの実質的に一定の内部温度が、循環温度の華氏約8度以内を含む、先行するプロセス実施形態のいずれかに記載のプロセス。
RR.細長いマニホールドの実質的に一定の内部温度が、循環温度の華氏約5度以内を含む、先行するプロセス実施形態のいずれかに記載のプロセス。
SS.ホットメルト接着剤についての循環温度が、華氏約250度~華氏約375度である、先行するプロセス実施形態のいずれかに記載のプロセス。
TT.ホットメルト接着剤を濾過することが、ホットメルト接着剤が接着剤ポンプに入る前にのみ実質的に行われる、先行するプロセス実施形態のいずれかに記載のプロセス。
UU.圧力下で接着剤戻りラインから接着剤ポンプに、およびそこから接着剤ポンプを通過して圧力下で接着剤送達ラインに戻るようにホットメルト接着剤を導くことをさらに含む、先行するプロセス実施形態のいずれかに記載のプロセス。
VV.接着剤戻りラインからの接着剤リザーバを通過しないホットメルト接着剤をさらに含む、先行するプロセス実施形態のいずれかに記載のプロセス。
WW.圧力下で接着剤戻りラインから接着剤リザーバに、およびそこから接着剤リザーバおよびフィルタを通過して接着剤ポンプに逆流するようにホットメルト接着剤を導くことをさらに含む、先行するプロセス実施形態のいずれかに記載のプロセス。
XX.ホットメルト接着剤が最初に接着剤リザーバおよびフィルタを通過し、次いで接着剤ポンプに流れるまで、圧力下における接着剤戻りラインからの接着剤ポンプを通過しないホットメルト接着剤をさらに含む、先行するプロセス実施形態のいずれかに記載のプロセス。
YY.圧力下で接着剤戻りラインから接着剤リザーバに、およびそこから接着剤リザーバおよびフィルタを通過して接着剤ポンプに逆流するようにホットメルト接着剤を同時に導くことをさらに含む、先行するプロセス実施形態のいずれかに記載のプロセス。
ZZ.濾過することが、あるフィルタ圧力量でフィルタにホットメルト接着剤を通過させることを含み、フィルタ圧力量が、細長いマニホールドを通って搬送されたホットメルト接着剤の循環圧力量よりも小さい、先行するプロセス実施形態のいずれかに記載のプロセス。
AAA.フィルタ圧力量が、循環圧力量の約5%以下である、先行するプロセス実施形態のいずれかに記載のプロセス。
BBB.ホットメルト接着剤が接着剤リザーバを出た後、かつホットメルト接着剤が接着剤リザーバに戻らない限り、ホットメルト接着剤を本質的に濾過しないことをさらに含む、先行するプロセス実施形態のいずれかに記載のプロセス。
CCC.ホットメルト接着剤を圧送することが、システムが循環圧力量でホットメルト接着剤を連続的に循環させているとき、ポンプ容量で接着剤ポンプを実質的に動作させることを含む、先行するプロセス実施形態のいずれかに記載のプロセス。
DDD.ホットメルト接着剤を噴霧することが、複数のホットメルトスプレーヘッドの各々を実質的に完全に開放または完全に閉鎖し、塗布量でホットメルト接着剤を移動する基板に塗布することを含む、先行するプロセス実施形態のいずれかに記載のプロセス。
EEE.ホットメルト接着剤が、塗布量でホットメルト接着剤を移動する基板に塗布するために噴霧するとき、実質的に一定の粘度を有する、先行するプロセス実施形態のいずれかに記載のプロセス。
FFF.複数のホットメルトスプレーヘッドと連通して大量の圧縮空気を蓄積することをさらに含む、先行するプロセス実施形態のいずれかに記載のプロセス。
GGG.大量の圧縮空気の一部を複数のホットメルトスプレーヘッドに供給し、複数のホットメルトスプレーヘッドを作動させることをさらに含む、先行するプロセス実施形態のいずれかに記載のプロセス。
HHH.大量の圧縮空気の一部で複数のホットメルトスプレーヘッドを実質的に同時に作動させることをさらに含む、先行するプロセス実施形態のいずれかに記載のプロセス。
【0033】
相互参照または関連する特許または出願を含む、本出願で引用されたあらゆる文献は、明示的に除外または他の方法で限定されない限り、この参照によりその全体が本出願に組み込まれる。任意の文献の引用は、本出願に開示された任意の実施形態に関して先行技術であること、または単独で、または任意の他の1つまたは複数の参照と組み合わせて、任意のそのような実施形態を教示、示唆、もしくは開示することを認めるものではない。さらに、本出願における用語の任意の意味または定義が、参照により組み込まれる文献における同じ用語の任意の意味または定義と矛盾する限りにおいて、本出願においてその用語に割り当てられた意味または定義が勝るものとする。
【0034】
本発明は、開示された説明、例、実施形態、および図面を含むが、このような説明、例、実施形態、または図面に限定されるものではない。上記で簡単に説明したように、読者は、反対のことが明示的に示されていない限り、1つの開示された実施形態の特徴をすべての他の開示された実施形態にも適用することができると仮定すべきである。反対のことが明示的に示されていない限り、本出願に記載された数値パラメータは、本出願に開示された教示を使用して過度の実験をすることなく当業者によって得られることが求められる所望の性質に応じて変化し得る近似値である。修正および他の実施形態は、ホットメルト接着剤機器分野の当業者には明らかであり、すべてのそのような修正および他の実施形態は、本発明の範囲内であることが意図され、そのように見なされる。
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【国際調査報告】