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特表2023-546043機能が改善された放射線式撮像デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-01
(54)【発明の名称】機能が改善された放射線式撮像デバイス
(51)【国際特許分類】
   A61B 6/03 20060101AFI20231025BHJP
【FI】
A61B6/03 321Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023521824
(86)(22)【出願日】2021-10-18
(85)【翻訳文提出日】2023-06-08
(86)【国際出願番号】 IB2021059550
(87)【国際公開番号】W WO2022084819
(87)【国際公開日】2022-04-28
(31)【優先権主張番号】102020000024583
(32)【優先日】2020-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(31)【優先権主張番号】102020000024592
(32)【優先日】2020-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(31)【優先権主張番号】102020000024598
(32)【優先日】2020-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(31)【優先権主張番号】102020000024601
(32)【優先日】2020-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(31)【優先権主張番号】102020000024607
(32)【優先日】2020-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(31)【優先権主張番号】102020000024613
(32)【優先日】2020-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517032255
【氏名又は名称】イマジナリス エス.アール.エル.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マネッティ、レオナルド
(72)【発明者】
【氏名】フォルトゥナ、ダミアノ
(72)【発明者】
【氏名】レオノリ、マッシミリアーノ
【テーマコード(参考)】
4C093
【Fターム(参考)】
4C093AA22
4C093BA03
4C093CA32
4C093EC04
4C093EC52
(57)【要約】
取得軸(2a)を定める供給源(21);検出器(22);電源(6);供給源(21)及び検出器(22)における制御部;及び電源(6)及び制御部への補助供給源(27)用のコネクタ(26)、を備える放射線式撮像デバイス(1)が提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サポート面に静置するように構成され、長手方向軸を定める放射線式撮像デバイスであって:
ガントリであって、分析される患者の少なくとも部分の放射線取得を行うように構成され、
取得ビーム及び取得軸を定めるように構成された供給源;
前記分析される部分を通過した後に前記取得ビームによりエッチングされるように構成された検出器;
前記供給源及び前記検出器を支持し、少なくとも前記分析される部分が利用できる走査ゾーンを定めるロータ;
前記ロータを支持し、前記ロータを、前記サポート面に実質的に垂直ではない回転軸を定める前記走査ゾーンの周囲に回転させるように構成されたステータ;
を有するガントリ、
前記サポート面に静置する、前記ガントリのサポート構造;
前記回転軸と実質的に平行な前記サポート構造に対する前記ガントリの並進軸を定める少なくとも1つのガイド;
を備え、また
前記ガイドは、前記走査ゾーンの垂直投影の外側にあり、前記走査ゾーンへのアクセス領域を定め、それを介して前記患者は自身を前記走査ゾーンの近くに位置付けることができ、マルチスタックの放射線取得を行うことで、前記ガントリが、前記並進軸に沿って並進するのを可能にすることによって特徴付けられる、
放射線式撮像デバイス。
【請求項2】
前記サポート構造は、
前記ガントリに関する両側に配置される第1のコラム及び第2のコラム
を有し;
前記少なくとも1つのガイドは、
前記ガントリに前記第1のコラムを結合する第1のガイド、及び前記ガントリに前記第2のコラムを結合する第2のガイド
を有し;
前記ガイドは電動にされ、同期的に作動される、
請求項1に記載の放射線式撮像デバイス。
【請求項3】
前記サポート面に沿った前記放射線式撮像デバイスの移動を制御するように構成されたガイド装置、及び前記放射線式撮像デバイスの伝導装置
を備え;
前記伝導装置は、
前記長手方向軸に対して適切に実質的に横断方向である撮影軸を定める撮影ブロック、
前記サポート面に沿って前記放射線式撮像デバイスを変位させるための制御手段、及び
前記撮影ブロックの撮影を表示するように構成されたスクリーン
を有し;
前記撮影ブロックは前記第2のコラムと一体であり、前記制御手段及び前記スクリーンは前記第1のコラムと一体である、
請求項2に記載の放射線式撮像デバイス。
【請求項4】
放射線式撮像デバイスであって、
分析される患者の少なくとも部分の放射線取得を行うように構成されたガントリであって、
取得ビーム及び取得軸を定めるように構成された供給源;
前記分析される部分を通過した後に前記取得ビームによりエッチングされるように構成された検出器;
前記供給源及び前記検出器を支持し、少なくとも前記分析される部分が利用できる走査ゾーンを定めるロータ;
前記ロータを支持し、前記ロータを前記走査ゾーンの周囲で回転させるように構成されたステータ
を有するガントリ
を備え;
前記ガントリは、
拡散角度の前記取得軸に関して傾斜するポインティング軸に沿って光学参照を投影するように構成された、前記ロータと一体の光ポインタを有することによって;及び
X線画像撮像デバイスコントローラであって、
少なくとも前記供給源、前記検出器、及び前記光ポインタが、前記分析される部分に前記光学参照を配置するように移動されるセンタリングフェーズ;及び
前記ロータが、前記センタリングフェーズにあるときに前記ポインティング軸に実質的に平行な前記取得軸を配置する前記拡散角度と等しい角度だけ回転する回転フェーズ
を駆動するように構成されたX線画像撮像デバイスコントローラ
を有することによって特徴付けられる、
放射線式撮像デバイス。
【請求項5】
前記ポインティング軸及び前記取得軸が実質的に共平面であり;前記ステータが前記ロータの回転軸を定め;前記ポインティング軸及び前記取得軸が単一の点で前記回転軸に実質的に入射する、請求項4に記載の放射線式撮像デバイス。
【請求項6】
前記光ポインタが前記検出器から少なくとも120°に等しい角度に関して角度的に離間し;前記検出器がプロジェクタ又は前記光ポインタを代替的に使用することで、操作者が前記分析される部分に関する正確な照準を検証することを可能にするよう、前記分析される部分上に光学マーカーを投影するように構成された前記プロジェクタを備える、請求項4又は5に記載の放射線式撮像デバイス。
【請求項7】
放射線式撮像デバイスを備える取得手順であって、前記放射線式撮像デバイスは:
分析される患者の少なくとも部分の放射線取得を行うように構成されたガントリであって、
取得ビーム及び取得軸を定めるように構成された供給源;
前記分析される部分を通過した後に前記取得ビームによりエッチングされるように構成された検出器;
前記供給源及び前記検出器を支持し、少なくとも前記分析される部分が利用できる走査ゾーンを定めるロータ;
前記ロータを支持し、前記ロータを前記走査ゾーンの周囲で回転させるように構成されたステータ
を含むガントリ
を有し;
前記ガントリは、
拡散角度の前記取得軸に関して傾斜するポインティング軸に沿って光学参照を投影するように構成された、前記ロータと一体の光ポインタ
を含むこと;
また、前記取得手順は、
少なくとも前記供給源、前記検出器、及び前記光ポインタが、前記分析される部分に前記光学参照を配置するように移動されるセンタリングフェーズ;
前記拡散角度と等しい角度だけ回転して、前記ロータが、前記センタリングフェーズにあるときに前記ポインティング軸に実質的に平行な前記取得軸を配置する回転フェーズ;及び
少なくとも前記分析される部分の放射線画像の取得フェーズ
を有することによって特徴付けられる、放射線式撮像デバイス
を備える、取得手順。
【請求項8】
放射線式撮像デバイスであって:
取得ビーム及び取得軸を定めるように構成された供給源;
分析される部分を通過した後に前記取得ビームによりエッチングされるように構成された検出器;
前記供給源及び前記検出器のサポート;
前記放射線式撮像デバイスの電源;
少なくとも前記供給源及び前記検出器の制御部
を備え;
追加の供給源のためのコネクタ
を備え;
前記コネクタは、前記電源が前記追加の供給源に電力を供給できるようにするために、前記電源に、及び、前記制御部が前記追加の供給源を制御できるようにするために、前記制御部に接続されていることによって特徴付けられる、
放射線式撮像デバイス。
【請求項9】
前記サポートを有するガントリ
を備え;
前記サポートは、
前記供給源及び前記検出器を支持して走査ゾーンを定めるロータ、及び
前記ロータを支持し、前記走査ゾーンの周囲で前記ロータを回転させるように構成されたステータ
を有し;
前記コネクタは、前記ステータと一体である、
請求項8に記載の放射線式撮像デバイス。
【請求項10】
前記ガントリは、前面及び、前記前面の反対側の後面を定め;前記供給源及び前記検出器は前記前面で前記ロータに拘束され、前記コネクタは前記後面で前記ステータに拘束されている、請求項9に記載の放射線式撮像デバイス。
【請求項11】
前記コネクタは、分解可能な方法で前記追加の供給源に拘束されるように構成されている、請求項8から10のいずれか一項に記載の放射線式撮像デバイス。
【請求項12】
サポート面に静置するように構成され、長手方向軸を定める放射線式撮像デバイスであって:
分析される患者の少なくとも部分の放射線取得を行うように構成されたガントリであって、
取得ビーム及び取得軸を定めるように構成された供給源;
前記分析される部分を通過した後に前記取得ビームによりエッチングされるように構成された検出器;
を有する、ガントリ
を備え、
前記サポート面に静置する、前記ガントリのサポート構造であって;前記サポート構造は、
前記ガントリに関して両側に配置されている、第1のコラム及び第2のコラム;
前記第1のコラムに関連付けられた第1駆動手段、及び前記第2のコラムに関連付けられた第2駆動手段を含む、前記サポート面上の前記放射線式撮像デバイスの駆動手段
を含み、また
前記サポート構造に関する前記ガントリの並進軸を定める少なくとも1つのガイド
を含み;及び
前記少なくとも1つのガイドが、前記第1のコラム及び前記ガントリの間に挟まれ、したがって前記第1のコラムを前記ガントリに拘束する第1のガイド、及び前記第2のコラム及び前記ガントリとの間に挟まれ、したがって前記第2のコラムを前記ガントリに拘束する第2のガイドを含むことによって特徴付けられる、
放射線式撮像デバイス。
【請求項13】
前記サポート面に沿って前記放射線式撮像デバイスの移動を制御するように構成された伝導装置
を備え;
前記伝導装置は、
前記長手方向軸に対して横断する撮影軸を定める撮影ブロック、
前記放射線式撮像デバイスの前記サポート面における前記移動のための制御手段;及び
前記撮影ブロックの撮影を表示するように構成されたスクリーン
を有し;
前記撮影ブロックは前記第2のコラムと一体であり、前記制御手段及び前記スクリーンは前記第1のコラムと一体である、
請求項12に記載の放射線式撮像デバイス。
【請求項14】
長手方向軸を定める放射線式撮像デバイスであって:
前記放射線式撮像デバイスの動作のための制御部
分析される患者の少なくとも部分の放射線取得を行うように構成されたガントリであって、
取得ビーム及び取得軸を定めるように構成された供給源;
少なくとも放射線画像を取得することで、前記分析される部分を通過した後に前記取得ビームによりエッチングされるように構成された検出器;
を有する、ガントリ
を備え;
前記ガントリは、
ポインティング軸に沿って光学参照を投影するように構成された光ポインタ;
少なくとも前記光学参照、及び前記光学参照に対応して配置された医療器具の光学的取得を行うように構成されたアクワイアラ;
を有し、
前記制御部が、少なくとも前記光学参照及び前記医療器具の光学的取得に基づいて、前記医療器具の実際の位置を定めることによって特徴付けられる、
放射線式撮像デバイス。
【請求項15】
前記ガントリは前記供給源、前記検出器、前記光ポインタ、及び前記アクワイアラを支持し、走査ゾーンを定めるロータを備え、少なくとも前記分析される部分、及び前記ロータを支持し、前記ロータを前記走査ゾーンの周囲で回転させるように構成されたステータが利用できる、請求項14に記載の放射線式撮像デバイス。
【請求項16】
前記取得が前記ポインティング軸に実質的に平行な軸に沿って光学的取得を行うように構成されている、請求項14又は15に記載の放射線式撮像デバイス。
【請求項17】
放射線式撮像デバイスを備える取得手順であって、前記放射線式撮像デバイスは:
分析される患者の少なくとも部分の放射線取得を行うように構成されるガントリであって、
取得ビーム及び取得軸を定めるように構成された供給源;
前記分析される部分を通過した後に前記取得ビームによりエッチングされるように構成された検出器;
を含む、ガントリ
を有し、
前記ガントリは、
拡散角度の前記取得軸に関して傾斜するポインティング軸に沿って光学参照を投影するように構成された、ロータと一体の光ポインタ;及び
光学的取得を行うように構成されたアクワイアラ
を含むこと;
また、前記取得手順は、
少なくとも前記供給源、前記検出器、及び前記光ポインタが、前記分析される部分に前記光学参照を配置するように移動されるセンタリングフェーズ;
前記ロータが、前記センタリングフェーズにあるときに前記ポインティング軸に実質的に平行な前記取得軸を配置する拡散角度と等しい角度だけ回転する回転フェーズ;及び
前記アクワイアラが、前記光学参照に対応して配置された医療器具の光学的取得を行い、制御部が、前記医療器具の前記光学的取得に少なくとも基づいて前記医療器具の実際の位置を定める、医療器具の方向付けフェーズ
を有するという事実によって特徴付けられる、放射線式撮像デバイス
を備える、取得手順。
【請求項18】
少なくとも放射線画像の取得フェーズ、及び
前記放射線画像における医療器具の理想的な位置の計画フェーズ
を備え、
前記方向付けフェーズは、
前記医療器具の前記実際の位置が回復される撮影サブフェーズ、及び
前記位置は、前記医療器具の前記実際の位置と比較された前記医療器具の位置である、検証サブフェーズ
を有する、請求項17に記載の取得手順。
【請求項19】
長手方向軸を定め、患者の分析される部分を表す対象セクタ、及び前記対象セクタの周囲セクタを含む放射線画像を取得するように構成された放射線式撮像デバイスであって、前記放射線式撮像デバイスは;
ガントリであって、前記分析される患者の少なくとも部分の放射線取得を行うように構成され、
取得ビーム及び取得軸を定めるように構成された供給源;
前記分析される部分を通過した後に前記取得ビームによりエッチングされるときに少なくとも1つの放射線取得を得るように構成された検出器;
少なくとも前記供給源及び前記検出器を支持するロータ;
前記ロータを支持し回転軸を定める前記ロータを回転させるように構成されたステータ;
を有するガントリ;
前記放射線式撮像デバイスの動作のための制御部であって、前記少なくとも1つの放射線画像を前記少なくとも1つの放射線取得の関数として定めるように構成された制御部
を備え、
前記ガントリは、
前記ロータと一体で、ポインティング軸に沿って光学参照を投影するように構成された、光ポインタ;
前記ロータと一体で、少なくとも前記光学参照及び前記光学参照に対応して配置された医療器具の光学的取得を行うように構成されたアクワイアラ
を有すること;及び
介入ターゲット及び介入軌跡が前記放射線画像で識別され;指令部が、前記医療器具について、少なくとも前記介入軌跡に従って理想的な傾斜を、前記周囲セクタ上で、少なくとも介入目的、前記理想的な傾斜、及び理想的なターゲットに従って前記理想的なターゲットを定め、この医療器具の理想的な位置を定め、前記光ポインタに、前記ロータを前記回転軸の周囲を回転させることによって、前記光学参照を前記理想的なターゲットに対応するように配置するように、また前記アクワイアラに、前記医療器具の実際の位置を定める前記光学参照に対応して配置された前記医療器具の光学的取得を行うように指令し、したがって前記光学的取得における前記医療器具の前記実際の位置を前記理想的な位置に関して比較する、
という事実によって特徴付けられる、放射線式撮像デバイス。
【請求項20】
患者の分析される部分を表す対象セクタ、及び前記対象セクタの周囲セクタを含む放射線画像を取得するように構成された放射線式撮像デバイスの使用を備える、取得手順であって;
前記放射線式撮像デバイスは:
前記分析される患者の少なくとも部分の放射線取得を行うように構成されたガントリであって、
取得ビーム及び取得軸を定めるように構成された供給源;
前記分析される部分を通過した後に前記取得ビームによりエッチングされるように構成された検出器;
を含む、ガントリ
を有し;
前記ガントリは、
ロータと一体であり、拡散角度の前記取得軸に関して傾斜するポインティング軸に沿って光学参照を投影するように構成された、光ポインタ;及び
少なくとも前記光学参照、及び前記光学参照に対応して配置された医療器具の光学的取得を行うように構成されたアクワイアラ
を含むこと;
また、前記取得手順は、
前記分析される部分の少なくとも放射線画像の取得フェーズ;
選択サブフェーズであって、介入ターゲット及び介入軌跡が前記放射線画像で識別され、指令部、及び前記医療器具について、少なくとも前記介入軌跡に従って理想的な傾斜、及び、前記周囲セクタ上で、少なくとも介入目的に従って理想的なターゲットが定められ;前記理想的な傾斜及び前記理想的なターゲットが前記医療器具の理想的な位置を定める、選択サブフェーズ;及び
前記ロータを回転軸の周囲に回転させることによって、前記光ポインタは、前記ポインティング軸を前記理想的なターゲットに入射させ、したがって前記理想的なターゲットに対応して前記光学参照を配置することで移動するポインティングサブフェーズ、
前記光学参照に対応して配置された前記医療器具の光学的取得が実行される撮影サブフェーズ;及び
前記医療器具の実際の位置が前記光学的取得の関数として定められ、前記医療器具の前記実際の位置が前記医療器具の前記理想的な位置と比較される検証サブフェーズ
を備えるという事実によって特徴付けられる、取得手順。
【請求項21】
前記医療器具の各々に前記医療器具の外形を関連付ける器具データベース;及び
それにおいて前記医療器具の前記実際の位置が前記医療器具の前記外形の関数として定められる前記撮影サブフェーズ
を備える、請求項20に記載の取得手順。
【請求項22】
前記医療器具は、前記アクワイアラから取得できる少なくとも1つの追加の光学参照を備え、前記追加の光学参照の前記光学的取得は、前記撮影サブフェーズで実行され;それにおいて、前記検証サブフェーズにおいて、前記医療器具の前記実際の位置は、前記追加の光学参照の関数として定義される、請求項20又は21に記載の取得手順。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1のプリアンブルで規定される類の、機能が改善された放射線式撮像デバイスに関する。特に、本発明は、患者の内部解剖学的構造の少なくとも一部の放射線画像(トモグラフィなど)を少なくとも取得するために医療/獣医学分野で使用されるように構成されたデバイスに関する。
【0002】
実行される分析(トモグラフィ、放射線学又は蛍光透視法)に関係なく、既知の放射線式撮像デバイスは同じ基本構造を有する。この基本構造は、患者が配置される台、デバイスの制御局;分析されて、放射線取得を実行する部分が挿入される空部を定める、O又はC字形状のガントリ;及びガントリと台を支え、これらの間で台とガントリを並進できるサポートを設ける。ガントリはX線供給源;台及び患者を通過した後X線を受ける検出器を設ける。
【0003】
CAT(Computed Axial Tomography)又はCT(Computed Tomography)用の放射線デバイスの場合、供給源及び検出器を患者の周囲で回転させる回転器官があり、デバイスが様々な角度で画像を取得できるようにし、したがって患者の三次元再構成を生成できる。それらのデバイスの例は、US2004125915A1、WO2014001834、及びUS20030072416で報告されている。
【0004】
説明されている公知の技術は、何らかの重要な欠点を含む。特に、既知の放射線式撮像デバイスは、特にかさばり、したがって可搬性が低減されている。別の欠点は、現在使用されている放射線式撮像デバイスでは、照準が遅く不正確であることである。実際、照準は操作者が手動で行い、操作者は、供給源の近くにあるカメラを使用して、分析される部分に関して供給源が中央に位置するときを理解しなければならない。重要な欠点はまた、既知の放射線式撮像デバイスは、放射線撮像の種類に各々の固有の複数の機械を購入する必要があるため、限られた種類の取得のみ実行可能にするという事実によって表される。別の欠点は、既知の放射線式撮像デバイスが、多数の複雑な装置で構成されており、それがデバイスを特に高額(購入段階においてもメンテナンスの段階においても)にし、とりわけ製造及び使用するのを困難にしているという事実によって表される。
【0005】
この状況において、本発明の根底にある技術的課題は、前述の欠点の少なくとも一部を実質的に取り除くことができる放射線式撮像デバイスを考案することである。この技術的課題の範囲内で、本発明の重要な目的は、サイズが低減され、運搬が容易な放射線式撮像デバイスを得ることである。発明の別の目的は、使用が容易で、特に、分析される部分に関する厳密かつ迅速なセンタリングを可能にし、いくつかの種類の取得の実行を可能にする放射線式撮像デバイスを提供することである。発明の別の目的は、安価でとりわけ製造及び使用が容易な撮像デバイスを有することである。
【0006】
技術的課題及び規定されている目的は、後続の詳細な説明に説明されている放射線式撮像デバイスにより達成される。発明の特性及び利点は、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施形態の詳細な説明によって以下で明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】発明による放射線式撮像デバイスを縮小して示す。
図2】異なる位置の図1のデバイスを縮小して示す。
図3】発明による放射線式撮像デバイスの組立体を縮小して示す。
図4図3の組立体の第2の図を縮小して示す。
図5】発明による別の放射線式撮像デバイスを縮小して示す。
図6】発明による放射線式撮像デバイスの動作の概略である。
図7】発明による撮像デバイス内部で使用され得る医療器具を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本文献では、測定値、値、形状、及び幾何学的な言及(垂直性や平行性など)は、「約」などの単語や、「概ね」又は「実質的に」などの他の同様の用語に関連付けられている場合、生産及び/又は製造上の過誤に起因する測定の過誤又は不正確さに対する例外、及びとりわけ、関連付けられる値、測定値、形状、又は幾何学的基準からのわずかな逸脱に対する例外とみなされるものである。例えば、これらの用語は、値と関連付けられる場合、好ましくは値の10%以下の逸脱を示す。さらに、使用するとき、「第1」、「第2」、「高」、「低」、「主」、及び「副」などの用語は、順序、関係の優先性、又は相対的な位置を必ずしも同定しないで、単に異なる構成要素間を明らかに区別するのに使用できる。このテキストで報告される測定値及びデータは、特に明記しない限り、国際標準大気ICAO(ISO 2533)で実行されているものとみなされる。
【0009】
特に明記しない限り、以下の論述の結果として、「治療」、「計算」、「判定」、「計算」などといった用語は、コンピュータシステム及び/又はメモリのレジスタの電子量などの物理量として表されるデータ、コンピュータシステム、レジスタ、又はその他のストレージ、送信又は情報ディスプレイデバイス内の物理量として同様に表される他のデータで、操作及び/又は変換するコンピューター又は同様の電子計算デバイスのアクション及び/又はプロセスを示す。
【0010】
図を参照すると、発明による放射線式撮像デバイスが、数字1で大局的に示される。これは少なくとも分析される患者の部分の放射線画像(放射線式撮像)という診断及び/又は治療の目的で、製造及び/又は解釈するために、医療及び獣医学の分野両方で使用するように構成されている。特に、デバイス1は、適切なマルチスタック(又はむしろ以下の説明のような患者の部分の放射線学的(好ましくはトモグラフィでの)取得)の少なくとも1つのトモグラフィで行われるように構成されている。取得の間、患者は、患者及び特に分析される部分のためのサポート面を画定する放射線サポート(放射線用台など)の上にいることに留意されたい。
【0011】
放射線画像は、少なくとも患者の体内の分析される部分を表したものである。放射線画像は、内部で適切に分析される部分を表す対象セクタ、任意選択で対象セクタの周囲セクタ(例えば、患者の皮膚で識別可能)、及び好ましくは、患者を表さない、周囲セクタに起因して対象セクタから視覚的に分離されている非対象セクタを含むことができる。2D画像の場合、対象セクタ及び非対象セクタは表面/領域にすることができるが、周囲セクタはラインで表せる;3D画像の場合、対象セクタ及び非対象セクタは体積部にすることができるが、周囲セクタは表面で表すことができる。
【0012】
放射線式撮像デバイス1は、放射線サポートを含み得る。放射線サポートはそれ自体が公知である。加えて放射線画像は、介入ターゲット及び介入軌跡を含み、好ましくは定め得る。放射線式撮像デバイス1は、ヘルス施設の歩行可能な面などのサポート面1bに静置されるように構成されている。好都合には、それは該サポート面1bに沿って動くことができる。放射線式撮像デバイス1は、放射線式撮像デバイス1が使用されている(以下においては、単に使用)、又はむしろ該サポート面1bに静置されているとき、サポート面1bに対して適切には実質的に垂直ではない、また詳細には実質的に平行な長手方向軸1aを定め得る。
【0013】
この文献で、「垂直」及び「水平」などの用語はそれぞれ、放射線式撮像デバイス1が使用されているときサポート面1bに実質的に垂直又は実質的に平行である軸や変位と定義する。
【0014】
放射線式撮像デバイス1は、デバイスの動作自体を制御するためのユニットを含むことができる。制御部は、自動的に、操作者、デバイス1、及び/又は特に放射線式撮像デバイス1を使用して実行される、また以下に説明する放射線撮像の少なくとも一部、好ましくは少なくとも1つの取得手順100によって与えられた指令に応答して、制御及び/又は作動するように構成されている。取得手順100は、放射線式撮像デバイスの使用を含む。放射線式撮像デバイス1は、少なくとも分析される部分の放射線取得を実行するように構成されたガントリ2を含むことができる。ガントリ2は、長手方向軸1aに実質的に平行な一般的展開軸を定めることができる。それは、前面、背面、1又は複数の側面(いくつかの場合に2つ)を定め得る。前面及び背面は、一般的展開軸、次に長手方向軸1aに対して実質的に垂直である。ガントリ2はC字形状(「C-アーム」と呼ばれる)又は好ましくはO字形状(「Oリング」)であり得る。
【0015】
ガントリ2は、走査ゾーン2dを定めることができ、そこでは少なくとも分析される部分が入手できる。前及び後面は、走査ゾーン2dに対して両側にできる。詳細には、それらは走査ゾーン2dを画定する体積部のベースを画定することができる。
【0016】
ガントリ2は、前面、背面、及び2つの側面を定めることができる。使用する際、面は実質的に横方向で、詳細にはサポート面1bに実質的に垂直である。面はガントリ2の碑文直方体(inscription cuboid)の4つの外側面を識別できる。後面及び前面は、実質的に横方向に、詳細には長手方向軸1aに実質的に垂直にできる。外側面は長手方向軸1aに実質的に平行にできる。
【0017】
ガントリ2は、取得ビームを発し、次に取得軸2aを定めるように構成された供給源21(図1に概略的に示されている)を備えることができる。供給源21は制御部とデータ接続され、したがって制御部に制御され得る。使用時、取得軸2aはサポート面1bに実質的に横方向にすることができる。供給源21は、X線の取得ビームを発することができる。供給源21は、取得軸2aを定める該取得ビームの放射体211;取得ビームの断面(詳細には、拡張及び/又は外形)を変化させるように構成されたコリメータ212;いくつかの場合、走査ゾーン2d、特に分析される部分を照明するように構成され、取得ビームの正確な位置決めを補助する光源を備えることができる。
【0018】
有利にも、供給源21は、詳細を以下に説明するように、光源なしにすることができる。それは、ガントリ2の前面に対応させて配置し得る。供給源21は、センタリングを実行するため形状を投影するように構成されたポインティング装置を備えることができ、したがって走査ゾーン2d、特に分析される部分に関する供給源のポインティングを実行する。
【0019】
ガントリ2は、取得ビームが分析される部分を交差した後、それによってエッチングされるように構成された検出器22を備えることができる。検出器22は、該ビームによりエッチングされるとき、少なくとも1つの放射線取得を獲得できるように構成され得る。該少なくとも1つの放射線取得は、公知の方法では、次に、制御部により使用され、少なくとも放射線画像を得る。検出器22は、取得ビームに高感度な表面を定める。それは制御部とデータ接続され、したがって制御部に制御され得る。高感度表面は取得軸2aに実質的に垂直にできる。検出器22は、高感度表面を画定する高感度素子221を含むことができる。検出器22は、ガントリ2の前面に対応させて配置し得る。検出器22は、検出器22、したがって供給源21の厳密な位置決めを可能にするために、走査ゾーン2dにおいて、又はむしろサポート面、特に分析される部分に光学マーカーを投影するように構成されたプロジェクタ222を備えることができる。光学マーカーは交差させることができる。プロジェクタ222は該光学マーカーを定める少なくとも1つの光源(例えばレーザ供給源])を含み得る。詳細には、それは、2つの互いに入射する光学的発射をするように適切に構成された2つの光源を含み、該交差する光学マーカーを画定する。プロジェクタ222は、高感度表面に近接させることができる。それは、高感度素子221と一体にできる。
【0020】
検出器22は、少なくとも高感度素子221を振動軸2bに沿って並進させるように構成された振動デバイス223を備えることができる。振動軸2bは、取得軸2aに実質的に垂直にできる。振動軸2bは高感度表面に実質的に平行にし得る。
【0021】
ガントリ2は、供給源21及び検出器22のためのサポートを含むことができる。サポート、したがってガントリ2は、少なくとも供給源21及び検出器22を支持するロータ23;及び、ロータ23を支持し、ロータ23(したがってそれに拘束される構成要素)を回転させるように構成され、回転軸2cを適切に定め、好ましくは制御部によって制御されるステータ24を備えることができる。回転軸2cは、長手方向軸1aに実質的に平行にできる。ガントリ2の背面及び前面は、回転軸2cに垂直にできる。ガントリ2の1又は複数の外側面は、回転軸2cに平行にできる。
【0022】
上で説明したガントリ2、及び好ましくはロータ23は、走査ゾーン2dを定めることができる。供給源21及び検出器22は、ロータ23に一体にできる。それらは走査ゾーン2dに関して両側にすることができる。好ましくは、ステータ24は、取得軸2aを静置面に静置させたまま、ロータ23を回転させるように構成され、それは使用時実質的に横方向で、詳細にはサポート面1bに対して概ね垂直であるようにできる。ステータ24はロータ23の回転のための回転部材241を備える。回転軸2cは、長手方向軸1aに実質的に平行にできる。使用中、回転軸2cは実質的に垂直ではなく、詳細にはサポート面1bに対して実質的に平行であり得る。回転部材241は、公知の種類にすることができる。回転部材241は、回転軸2cの周りの回転を測定するように構成された回転エンコーダを備えることができる。制御部が少なくとも部分的に、詳細には、ステータ24に対して全体的に拘束され得ることに留意されたい。
【0023】
ガントリ2は、ロータ23と一体であり、走査ゾーン2dにおいて、又はむしろサポート面、特に分析される部分に光学参照2eを投影するように構成された光ポインタ25(図1に概略的に示される)を備えることができる。光学参照2eが交差し得る。光ポインタ25は制御部とデータ接続され、したがって制御部に制御され得る。光ポインタ25は、ポインティング軸2fを定めることによって光学参照2eを投影するように構成されている。
【0024】
ポインティング軸2fは、取得軸に関して傾斜することができ、回転軸2cに関して、該回転軸2cに拡散角度を適切に定め、したがって頂点を有する。拡散角度は、実質的に180°未満、詳細には90°、より詳細には60°、さらにより詳細には45°未満にできる。それは好ましくは実質的に5°から45°の間、より正確には10°から30°の間が含まれる。ポインティング2f及び取得2a軸は、実質的に共平面に、詳細には該静置面に静置するようにできる。それらは同じ点で適切に回転軸2cに実質的に入射できる。
【0025】
光ポインタ25は、該光学参照2eを画定する少なくとも1つのエミッタ(適切にはレーザー)を含み得る。詳細には、それは、該交差形状の光学参照2eを画定する2つの互いに入射する光ビームを発するように適切に構成された2つのエミッタを備える。光ポインタ25は、少なくとも120°に等しい角度、詳細には実質的に130°と160°の間に含まれる角度だけ、回転軸2cに関して検出器22から角度上離間させることができる。その結果、操作者は、走査ゾーン2dに関して、特に分析される部分に関して、供給源21及び検出器22の正確な位置決めを、プロジェクタ223又は光ポインタ25を代替的に使用することによってチェックすることができる。
【0026】
ガントリ2は追加の供給源27用のコネクタ26を含めることができる。コネクタ26は、追加の供給源27を放射線式撮像デバイス1に関連付けることが可能になるように構成されており、そのため供給源21及び27が装備されている。制御部とのデータ接続においてコネクタ26は、したがって追加の供給源27とのデータ接続に配置することができ、例えば動作の指令がある。それは迅速な適合の類のコネクタである。コネクタ26は、追加の供給源27をガントリ2から拘束又は分離できるように分解可能な種類のものである。コネクタ26は供給源21と検出器22に関して反対側に(図4)、詳細にはガントリ2の後面に対応して拘束できる。コネクタ26はサポート及び詳細にはステータ24又は代替的にロータ23と一体にできる。
【0027】
ガントリ2は追加の供給源27を含むことができる(図5)。追加の供給源27は、供給源21と同じ類のものにできる。代替的に、それは、異なるパラメータ及び/又は異なるタイプ(例えば磁気)の放射線取得を、したがって放射線画像を可能にするよう、異なるタイプにし得る。追加の供給源27は、分析される患者の部分を横断し、次に該追加のビームの追加の検出器により取得されるように構成される追加的な取得ビームを発していくように構成されている。
【0028】
追加の供給源27は追加的放出装置271を含み得る。追加的放出装置271は、該追加的な取得ビームを発していくための追加的本体、追加のビームの追加的なコリメータ、及びいくつかの場合に走査ゾーン2d、また特に分析される部分を照射するための追加的光源を含み得る。
【0029】
追加の供給源27はコネクタ26の係合用の追加のコネクタ272を含み得る。追加的放出装置271は、追加の供給源27がコネクタ26に接続されるとき、ガントリ2の前面、特に追加的放出装置271、及びサポート(詳細にはロータ23)の間の包囲する供給源21の近くにあってよい。
【0030】
追加の供給源27はガントリ2に支持されないのでもよい。それは、外部構造体(サポート面1b、壁、及び/又は天井など)に対して追加の供給源27(詳細には追加的放出装置271)を拘束し、追加の供給源27の重みをその上に負荷軽減するように構成されるサポート273を含み得る。
【0031】
追加の供給源27はサポート273に関し追加的放出装置271を移動するように構成される駆動器274を含むことができる。駆動器274は垂直及び/又は水平方向に沿ってサポート273に関して追加的放出装置271を並進するように構成され得る。
【0032】
追加の供給源27は、追加のコネクタ272に追加的放出装置271の接続ケーブル275(適切にはデータ及び/又は電力用);及び適切に該外部構造体にケーブル275を拘束するように構成される追加のサポート276を含み得る。追加のサポート276はガントリ2と異なる素子(詳細には放射線式撮像デバイス1の残りに関する)を定めることができ;したがってガントリ2は追加の供給源27を支持しない。実際、追加のサポート276はケーブル275を該外部構造体に固く固定する(好ましくは分解可能な方法で)ように構成される1又は複数のアタッチメント276aを含むことができる。
【0033】
制御部が、追加の供給源27がコネクタ26に関連付けられている場合、ガントリ2の移動、特に少なくともロータ23の回転を防止する方法に留意されたい。
【0034】
ガントリ2は、可能な追加の供給源27を除いて、ガントリ2の上記の構成要素のためのハウジングを定めるケーシング28を備えることができる。コネクタ26がケーシング28の外側から接近可能であることに留意されたい。
【0035】
コネクタ26は、ケーシング28、したがってガントリ2に外部の追加の供給源27に結合するように構成され得る。したがって、ケーシング28に関して外側から見える追加の供給源27の取り付けを定める。
【0036】
ガントリ2は、光学的取得を行うように構成されるアクワイアラ29を含むことができる。アクワイアラ29はロータ23と一体にできる。アクワイアラ29は、取得軸2aの位置決め平面に実質的に平行な軸、詳細にはポインティング軸2fに実質的に平行な軸、より詳細にはポインティング軸2fに実質的に合致する軸に沿って光学的取得を実行するように構成されている。それは制御部とデータ接続されている。アクワイアラ29は、走査ゾーン2dの少なくとも一部、特に患者の分析される部分、したがって走査ゾーン2dの少なくとも一部の光学的取得を実行するように構成されている。アクワイアラ29は、少なくとも光学参照2eの光学的取得を行うように構成され得る。これは、少なくとも1つの医療器具1cの光学的取得を実行して、器具、特に医療器具1cの実際の位置を適切に走査ゾーン2dに関して、特に、分析される部分に関して識別すること、及び光学参照2eに対する精度を可能にするように構成することができる。
【0037】
特に、放射線式撮像デバイス1、より厳密には制御部は、少なくとも光学参照2eの取得に基づいて、医療器具1cの実際の位置を定めることができる。この文献における「位置」という用語は、参照システムに関して医療器具1cの位置を識別することを目的とした1又は複数の座標を識別する、例えば、回転軸2c(該参照システムのX軸を定める)及び軸4aに沿ったエンドストロークにおけるガントリ2の静置面(該横向きの平面に沿ったロータ-ステータの角度位置に基づいて互いに関して定められる垂直軸として識別可能なY軸及びZ軸を定める)の間の交点がある。
【0038】
光学参照2eは、医療器具1cを位置決めするための参照システムの原点を識別することができる。例えば、光学参照2eは操作者が医療器具1cを設置/配置する点を識別し得る。それは、例えば医療器具1cの挿入点を識別できる。したがって、光学参照2eは、器具の機能的端部1dなどの医療器具1cの点、すなわちメスの切断外形などの患者に使用される器具の端部から識別することができる。加えて、又は代替的に、医療器具1cの該実際の位置/方向は、少なくとも同医療器具1cの取得に基づいて、定め得る。特に、アクワイアラ29は、医療器具1cの光学的取得を行ように構成され、それを介して制御部は医療器具1cの実際の位置を定めることができる。
【0039】
いくつかの場合、デバイス1、詳細には制御部は、医療器具1c、特に機能的端部1dの外形(適切には三次元)を各器具に関連付ける器具データベースを備えることができ、これにより、医療器具1c、したがって機能的端部1dの、走査ゾーン2d、特に分析される部分、及び正確さのために光学参照2eに関する正確な位置決めを検証可能になる。
【0040】
アクワイアラ29はロータ23と一体にできる。したがって、分析される部分の全体の少なくとも一部及び詳細の光学的取得を実行するように、回転軸2cの周囲で回転させることができる。
【0041】
放射線式撮像デバイス1は、ガントリ2を支持し、サポート面1bに静置、適切には使用するためのサポート構造3を含むことができる。使用時に、サポート構造3はサポート面1bと異なるようにガントリ2を配置するように構成されている。詳細には、サポート構造3は、実際には30cm未満、詳細には20cmであり、適切には実質的に1cmから10cmの間が含まれる、ガントリ2とサポート面1bとの間の垂直距離を画定することができる。サポート構造3は、ガントリ2、適切にはガントリ2の第1の外側面に結合された第1のコラム31と、ガントリ2に関して適切に第1の面の反対側にあるガントリ2の第2の外側面に、適切に対応してガントリ2に結合された第2のコラム32とを備えることができる。詳細には、第1のコラム31は、長手方向軸1a及び/又は回転軸2cに関して第2のコラム32とは反対側に配置することができる。コラム31及び32は、長手方向軸1a及び/又は回転軸2cに沿った走査ゾーン2d、詳細にはガントリ2の投影には重なっていない。したがって、ガントリ2は、以下にさらに説明するように、コラム31及び32に干渉しないで長手方向軸1a及び/又は回転軸2cに沿ってコラム31及び32に関して自由に滑動する。ガントリ2は、長手方向の長さ(又はむしろ、長手方向軸1aに沿った長さ)が、サポート構造3、したがってコラム31及び32と少なくとも概ね等しく、詳細には概ね優れている。
【0042】
放射線式撮像デバイス1は、移動可能にでき、したがってサポート構造3はサポート面1bにおいて放射線式撮像デバイス1を移動するための手段を含み得る。
【0043】
移動手段は制御部とデータ接続され得、したがって制御部に制御され得る。移動手段は、長手方向軸1aに対して実質的に垂直にデバイス1の移動軸3aを定めることができる。詳細には、それらは、第1のコラム31に関連付けられた第1の移動手段33、及び第2のコラム32に関連付けられた第2の移動手段34を備える。第1の移動手段33は電動化することができ、詳細には、長手方向軸1aに実質的に平行な牽引軸を適切に画定する少なくとも1つの駆動輪を備える。さらに、第1の移動手段33は少なくとも1つのアイドル回転素子を含み得る。第2の移動手段34はアイドル、詳細には適切に枢動する少なくとも1つのアイドルホィールを含むことができる。
【0044】
放射線取得中に放射線式撮像デバイス1を安定させるために、サポート構造3は、デバイス1をサポート面1bにロックするように構成された少なくとも1つのストッパを備えることができる。少なくとも1つのストッパは、放射線式撮像デバイス1について、移動手段が、デバイス1とサポート面1bとの唯一の接触を識別する運搬構成、及び移動手段がデバイス1とサポート面1bとの唯一の接触を識別しない、詳細にはサポート面1bと接触していない非運搬構成を定めることができる。少なくとも1つのストッパは、第1のコラム31と一体である、適切には1つだけである少なくとも第1のストッパ35、及び第2のコラム32と一体である、適切には1つだけである少なくとも第2のストッパ36を含み得る。第1のストッパ35は、サポート面1bに接触するように構成される第1プラグ351、及びサポート面1bに概ね垂直な第1プラグ351を移動するように構成される第1アクチュエータ352を備える。運搬構成では、第1プラグ351はサポート面1bと接触していない;非運搬構成では、第1プラグ351はサポート面1bと接触している。第1プラグ351はサポート面1bを含むゴム又は他の高摩擦接触素子を含むことができる。
【0045】
第2のストッパ36は、サポート面1bに接触するように構成される第2プラグ361と、サポート面1bに概ね垂直な第1プラグを移動するように構成される第2アクチュエータ362とを備える。運搬構成では、第2プラグ361はサポート面1bと接触していない;非運搬構成では、第2プラグ361はサポート面1bと接触している。
【0046】
第2プラグ361はサポート面1bを含むゴム又は他の高摩擦接触素子を含むことができる。
【0047】
放射線式撮像デバイス1は、回転軸2cと適切に実質的に平行なサポート構造3に関するガントリ2の並進軸4aを定める少なくとも1つのガイド4を備えることができる。並進軸4aは、長手方向軸1aに実質的に平行にできる。それはサポート面1bに実質的に平行にできる。並進軸4aは走査軸、詳細には振動軸2bに実質的に垂直にできる。
【0048】
ガイド4は、走査ゾーン2dへの自由接近領域を定める走査ゾーン2dの垂直投影の外部にある可能性があり、したがって、患者はそれを介してその近くに自身を位置付けることができ、ガントリ2がマルチスタック放射線取得を実行することによって、並進軸4aに沿って並進できるようになる。特に、それはガントリ2の垂直投影に対して外部にできる。ガイド4は、ガントリ2全体の水平投影に対して外部にできる。垂直投影は、したがってサポート面1bへの投影として識別される。したがって、ガイド4は、走査ゾーン2dの垂直投影、したがって走査ゾーン2dのサポート面1bへの投影の外部にあることができる(より簡単に言えば、垂直投影は、この場合、サポート面に対して完全に垂直な光(詳細には、仮想的な円筒状の光ビーム)によって与えられるサポート面への走査ゾーン2dの仮想的な影として実質的に結像することができる)。
【0049】
ガントリ2は、ガイド4の長手方向の長さ、したがってガイド4のストロークの長さと少なくとも実質的に等しく、詳細にはそれよりも実質的に長い長手方向の長さを有する。少なくとも1つのガイド4は、第1のコラム31とガントリ2との間に挟まれ、したがって該第1のコラム31を該ガントリ2に結合する第1のガイド4と、第2のコラム32とガントリ2との間に挟まれ、したがって該第2のコラム32及び該ガントリ2を結合する第2のガイド4とを備えることができる。好ましくは両方のガイド4は電動である。
【0050】
それらは同期的に実施できる。ガイド4は制御部とデータ接続され得、したがって制御部に制御され得る。少なくとも1つのガイド4は並進軸4aに沿った並進を測定するように構成されている並進エンコーダを含み得る。任意選択で、制御部は、追加の供給源27がコネクタ26と関連付けられているとき、並進軸4aに沿ったガントリ2の移動を防止する。
【0051】
放射線式撮像デバイス1は、サポート面1bに沿ったデバイス1の移動、好ましくは少なくとも移動手段33及び/又は34を制御するように構成された伝導装置5を備えることができる。伝導装置5は制御部とデータ接続できる。それは、適切にも長手方向軸1aに対して概ね横方向であり、詳細には概ね垂直である撮影軸51aを画定する撮影ブロック51を備えることができる。撮影軸51aは実質的に水平にできる。撮影ブロック51は適切な光学の種類のカメラを含むことができる。それは、第2のコラム32と一体にできる。伝導装置5は制御手段52を含むことができる。
【0052】
制御手段52はサポート面1b上にある撮像デバイス1の動きを制御するように構成されている。好ましくは、制御手段は手動での制御を可能にし、したがって少なくとも1つのハンドルを含むことができる。加えて及び/又は代替的に、制御手段は、デバイスの自動誘導を可能にする、すなわち、例えば地理位置特定システムを装備することができる制御部によって排他的に制御することができる。制御手段52は第1のコラム31と一体にできる。制御手段52がどのように操作者が放射線式撮像デバイス1全体の動作を制御し、したがって放射線取得の実行を制御することを可能にするかを理解することができる。
【0053】
伝導装置5は、例えばカメラのような障害物の検出部53を含み得る。検出部53は、放射線式撮像デバイス1のいずれかの移動の間に障害物の存在を検出するように構成されている。詳細には、それはサポート面1bに沿ったデバイス1の移動中に障害物の存在を検出することができる。それは、第1のコラム31及び/又は第2のコラム32と一体にできる。代替的に又は追加的に、検出部53は、並進軸4aに沿ったガントリ2の並進中に障害物の存在を検出することができる。それはガントリ2と一体にできる。それは、障害物を妨害するように構成された波(超音波及び/又は電磁波など)を発するように構成されたセンサを含むことができる。該センサは公知のパーキングセンサであり得る。
【0054】
伝導装置5は、撮影ブロック51及び/又は検出部53の撮影を見るための少なくとも1つのスクリーン54を備えることができる。スクリーン54は第1のコラム31と一体にできる。
【0055】
放射線式撮像デバイス1は放射線式撮像デバイス1全体の電源6を含み得る。特に、電源6は、可能な追加の供給源27に電力供給するようコネクタ26を接続することができる。電源6は、ガントリ2又はサポート構造3(詳細には、第1のコラム31又は第2のコラム32)と一体化することができる。好ましくは、それはガントリ2と一体である。それは、ステータ24に、少なくとも部分的に、詳細には全体的に拘束され得る。電源6は少なくとも1つのバッテリーを含むことができる。それは、外部電源ネットワークへの接続を含み得る。
【0056】
放射線式撮像デバイス1は、操作者及び制御部(したがってデバイスの様々な構成要素)の間のデータ交換のインターフェイス7を備えることができる。インターフェイス7はガントリ2及び詳細にはステータ24と一体にできる。インターフェイス7は入力であってよく、したがって、操作者が例えばデバイス1の指令のデータなどのデータを入力することを可能にする。加えて又は代替的に、インターフェイス7は出力であってもよく、したがって、デバイス1が例えば放射線取得の結果、すなわち放射線画像などのデータを操作者に伝達することを可能にする。
【0057】
放射線式撮像デバイス1は、いずれの場合も、放射線取得間にデバイス1と組み合わせて使用できるいずれの患者サポート構造(放射線用台など)も有しなくてもよいことに留意されたい。したがって、それは患者サポート構造から構造的に分離されて、したがって患者サポート構造に関して移動可能(一体又はガントリ2だけ)である。
【0058】
いくつかの場合に、放射線式撮像デバイス1及び詳細には制御部は、各放射線取得及び点/角度(又はむしろ座標)に関連付けられた取得データベースを含むことができ、ここで該放射線取得が実行された。特に取得データベースは、放射線画像の各点(1又は複数の取得に基づいて適切に構築された)を、画像内の該点の位置を識別する少なくとも1つの仮想的座標と、又はむしろ走査ゾーン2d、特に分析される部分に関して関連付ける。該少なくとも1つの仮想的座標は、ステータ24に関してロータ23の角度位置(又はむしろ角度)を含むことができる。最終的に、デバイス1は1又は複数の医療器具を含み得る。
【0059】
放射線式撮像デバイス1は、それによって実行/実施される移動(回転及び/又は並進)の1又は複数、好ましくは全体に対して、エンコーダ、又は該移動の他の測定手段を備えることができ、放射線画像の各点を、同じデバイスに関する空間の点に関連付けることを可能にすることができることに留意されたい。デバイス1、詳細には制御部は、好都合にも取得データベース及び/又は該測定手段に起因して、放射線画像内の点の各仮想的座標を(絶対基準に関して及び/又はデバイスの)実際の座標に関連付け、デバイスに関する点の位置を識別するように構成されている。
【0060】
構造的な観点において先に説明がなされた放射線式撮像デバイス1の動作は、以下に挙げる。この動作は、放射線式撮像デバイス1によって放射線撮像を実施することができる新たな取得手順100を定め、以下に説明される。放射線式撮像取得手順100は制御可能で、したがって制御部により、好ましくは自動的に及び/又は操作者により与えられた少なくとも1つの指令に応じて実行可能である。取得手順100は図6において表現されている。取得手順100は、分析される部分又はその少なくとも一部が走査ゾーン2dにあるときに、実施され得る。
【0061】
取得手順100は、デバイスを配置するための配置フェーズ110を含むことができる。フェーズ110では、運搬構成のストッパ35及び36を有する放射線式撮像デバイス1が、駆動手段33及び34及び伝導装置5に起因して取得が発生する環境に対応して、動作される。この動作は、自動的(したがって制御部により制御)及び/又は手動(したがって操作者による制御)で行うことができる。所望の位置に到達したら、配置フェーズ110が、放射線式撮像デバイス1を非運搬構成にすること、又はむしろストッパ35及び36をサポート面1bと、好ましくは排他的に接触させることによって、終了される。
【0062】
取得手順100は、放射線取得パラメータの選択フェーズ120を含むことができる。該フェーズは該インターフェイスを介して操作者により制御され得る。
【0063】
取得手順100は、走査ゾーン2d、特に分析される部分に関するデバイス1のセンタリングフェーズ130を含むことができる。この動作は、例えば、供給源21のポインティング装置、検出器22のプロジェクタ222、及び放射線取得、例えば横方向、適切には蛍光透視法の類のうちの少なくとも1つを使用して行うことができる。いくつかの場合、センタリングフェーズ130は、走査ゾーン2dに、特に分析される部分に関する光学参照2eを利用することによって、行うことができる。この場合、供給源21、検出器22、及び光ポインタ25は、移動されて(適切には並進軸4aに沿って並進して及び/又は並進軸4aの周囲を回転して及び/又はそれらが回転軸2cに関して回転できる)、走査ゾーン2d、特に分析される部分に対応して光学参照2eを配置するようにする。この場合、取得手順100は、回転フェーズ140を含むことができ、ロータ23は、取得軸2a及びポインティング軸2fの間の拡散角度と等しい角度だけ回転し、センタリングフェーズ130において取得軸2aをポインティング軸2fと実質的に平行に配置する。詳細には、フェーズ140の終わりに、取得軸2aが、センタリングフェーズ130の終わりのポインティング軸2fの位置に実質的にある。
【0064】
センタリングの後、取得手順100は、少なくとも放射線画像の取得フェーズ150を含み得る。取得フェーズ150は、供給源21が分析される部分を交差する取得ビームを発し、したがって検出器22によって検出されて放射線取得を得る、少なくとも1つの走査サブフェーズ151を含むことができる。取得サブフェーズ151では、ロータ23は、分析される部分の周囲で供給源21及び検出器22を同時に移動させるために、取得角度の分、適切に走査ゾーン2dの周囲を回転することができる。
【0065】
好都合にも、各取得サブフェーズ151では、上記の取得のデータベースにおいて、各取得を、該放射線取得が行われる点/角度に関連付けて定めることができる。走査サブフェーズ151の数、又はむしろ放射線取得は、スタック番号を同定する。これは、適切に丸められた、走査長(又はむしろ並進軸4aに沿った分析される部分の長さ)及び有効長(又はむしろ並進軸4aに沿った検出器22の高感度表面の長さ)の間の比率に比例する。有効長は、制御部に格納できる。取得長は、このインターフェイスを介する操作者により定めることができる。
【0066】
詳細には、取得フェーズ150は、有効長が取得長ほど実質的に長くなく、詳細には実質的に短い場合、1つの走査サブフェーズ151だけを含むことができる。この場合、デバイス1はシングルスタックでの取得を行う。代替的に、取得フェーズ150は、有効長が取得長より実質的に長ければ複数の走査サブフェーズ151を含み得る。この場合、デバイス1はマルチスタック放射線取得を行う。この場合、フェーズ150は、少なくとも1つのガイド4が並進軸4aに沿ってガントリ2を並進させる少なくとも1つの並進サブフェーズ152を適切に含むことができる。このガントリ2の並進は、有効長に概ね満たないものにできる。各並進サブフェーズ152は、2つの途切れがない走査サブフェーズ151の間に挟まれる。取得フェーズ150、詳細には各走査サブフェーズ151において、分析される部分の少なくとも一部、詳細には全体の光学的取得が行われ得ることに留意されたい。特に、アクワイアラ29は、該光学的取得を行うことで回転軸2cの周囲を回転できる。
【0067】
取得フェーズ150の終了時に、取得手順100は再構成フェーズ160、ここで、取得フェーズ150で実行された1又は複数の放射線取得に基づいて放射線画像が再構成される;及び適切には該インターフェイスを介した該放射線画像のビデオ表示フェーズ170を含むことができる。該フェーズ160及び170はそれ自体公知である。取得手順100は、計画フェーズ180を含むことができ、そこでは、医療器具1cの理想的な位置が、走査ゾーン2d、特に分析される部分に関して適切に定められ、光ポインタ25、したがって参照2eが、該理想的な位置に応じて移動される。医療器具1cの理想的な位置は、介入の開始前に放射線画像に対して(したがって患者に対して)医療器具1cが理想的に想定するはずの点及び好ましくは方向を識別する。したがって、それは患者に対する医療器具1cの位置を識別できるのみであり、それを患者の体内に挿入する及び/又は動作自体を行う方法ではない。理想的な位置特定は、座標のセットを含む。詳細には、それは医療器具1c、特に機能的端部1dが配置される放射線画像の点を定める第1の座標のセット(以下、理想的なターゲットと呼ばれる);及び医療器具1cが理想的なターゲットに機能的端部1dを有するときのその傾斜/方向を定める第2の座標のセット(以下、理想的な傾斜と呼ばれる)を含む。理想的なターゲットは、患者の実質的に外部にあり、詳細には患者の皮膚又はその他の目に見える表面上、又はむしろ周囲セクタにある。計画フェーズ180は、再構成フェーズ160、詳細にはビデオ表示フェーズ170に後続させることができる。それはビデオ表示フェーズ170より前及び/又は同時にすることができる。理想的な位置は、器具1cが開始し、次に動作を正確に行わねばならない位置を識別する。計画フェーズ180は、動作を行う前に医療器具1cの患者への理想的な接触位置を定める。
【0068】
計画フェーズ180は、医療器具1cの理想的な位置が放射線画像上の少なくとも理想的なターゲット及び理想的な傾斜を識別することで定められる選択サブフェーズ181、及び、光ポインタ25したがって光学参照2eのポインティングサブフェーズ182を含み得る。放射線画像は、したがって、好ましくは少なくとも対象セクタのグラフィックの再度の作成に加えて、介入ターゲット及び介入軌跡を含む、詳細には定めることができる。したがって、選択サブフェーズ181において、放射線画像上で介入ターゲット及び介入軌跡が選択できる。この選択は、自動的であり得る、むしろ例えば操作者により与えられる入力に従って制御部だけで行うこともでき、又は手動で、又はむしろ放射線画像上で介入ターゲット及び挿入軌跡を選択する操作者によって行うこともできる。介入目的は放射線画像の点を識別するが、介入軌跡は医療器具1cを移動/挿入し、次に位置付けるのに沿わせる方向を識別する。この点で、医療器具1cの理想的な位置は、制御部のみによる介入の目的軌跡の関数として適切に定められる。
【0069】
理想的なターゲットは、介入目的、いくつかの場合には介入軌跡次第である。詳細には、介入目的が放射線画像の周囲セクタにある点(例えば患者の皮膚上の点)である場合、介入目的は理想的なターゲットである。代替的に、ターゲットが放射線画像の対象セクタ内の点(したがって、臓器や骨などの患者の体内の点)である場合、理想的なターゲットは、周囲セクタと該目標での介入軌跡の交点として識別される。理想的な傾斜は、介入軌跡の関数であり得る。特に、それは挿入軌跡に実質的に平行であり、好ましくは概ね合致している。
【0070】
理想的な位置が識別されると、ポインティングサブフェーズ182が発生し、ガントリ2は、理想的なターゲットに入射するポインティング軸2f、したがって理想的なターゲットに対応する光学参照2eを配置することによって光ポインタ25を移動させることができる。ポインティングサブフェーズ182において、光ポインタ25は、選択サブフェーズ181の理想的なターゲットに対応する光学参照2eを有するように、回転軸2cの周囲にロータ23を回転させることによって、及び/又は並進軸4aに沿ってガントリ2を並進することによって、移動される。この動作が、及び特定されていない場合であってもその他の動作が、放射線画像の点の各仮想的座標を実際の座標に、したがって理想的なターゲットの仮想的座標を同じ理想的なターゲットの実際の座標に、また理想的な傾斜の仮想的座標を同じ理想的な傾斜の実際の座標に関連付けることに起因していかにして可能であるかということに留意されたい。
【0071】
取得手順100は、走査ゾーン2d、特に分析される部分に関する医療器具1cの方向付けフェーズ190を含むことができる。方向付けフェーズ190は、計画フェーズ180に、詳細にはポインティングサブフェーズ182に後続することができる。これは、ビデオ表示フェーズ170の前及び/又は同時であり得る。方向付けフェーズ190では、制御部は、医療器具1cの実際の位置、又はむしろ光学的取得による位置を、理想的な位置に関する、また詳細には理想的なターゲット及び理想的な傾斜に対する位置と比較する。
【0072】
方向付けフェーズ190は、好ましくは近接する機能的端部1dを有する光学参照2eに適切に対応する、詳細には光学参照2eと接触する、走査ゾーン2dにおける(特に、分析される部分に接触する)医療器具1cの位置付けサブフェーズ191を含むことができる。位置付けサブフェーズ191、したがって方向付けフェーズ190で、医療器具1cの位置付けのみを提供することができる。医療器具1cの挿入及び/又は介入の実行は、したがってこれらから除外できる。
【0073】
方向付けフェーズ190は撮影サブフェーズ192を含むことができ、器具1c、適切には光学参照2eの位置の光学的取得が行われる。撮影サブフェーズ192で、アクワイアラ29は医療器具1c(詳細には少なくとも機能的端部1d)、適切には光学参照2eに従事する。撮影サブフェーズ192は、光学的取得に起因して、機能的端部1dが光学参照2eに対応して識別されるとき実行できる。
【0074】
方向付けフェーズ190は検証サブフェーズ193を含むことができ、医療器具1cの実際の位置が定められ、走査ゾーン2d、特に分析される部分及び/又は光学参照2eに関して理想的な位置にあるかどうかが次にチェックされる。検証サブフェーズ193で、医療器具1cの実際の位置付けは、サブフェーズ192(適切にはツールデータベース)にて行われる該光学的取得の関数として定められ、したがって実際の位置は理想的な位置、したがって理想的な傾斜及び理想的なターゲットと比較される。実際の位置は、医療器具1cの該光学的取得、適切には光学参照2e、いくつかの場合には器具データベースの関数であり得る。このサブフェーズ193で、制御部は、走査ゾーン2d、特に分析される部分(詳細には光学参照2e)に関して実際のターゲット、好ましくは、実際の傾斜適切にはデバイスの絶対的及び/又は特定の基準に関して定めることによって、実際の位置を識別する。実際のターゲットは医療器具1cが実際に、走査ゾーン2d、特に分析される部分に関する(特に機能的端部1d)点を識別する。
【0075】
方向付けフェーズ190は例えばインターフェイス7を介して、医療器具1cが実質的に該理想的な位置にあっても、ないのであっても、シグナリングサブフェーズ194を含み得る。詳細には、制御部は実際の位置を理想のものと比較する。これらの位置の間の差がシグナリングサブフェーズ194における許容閾値よりも実質的に低い場合、制御部は医療器具1cの位置の正確さをシグナリングする。
【0076】
上で予想したように、フェーズ190、180、及び/又は170(詳細には150及び160)が、操作者が医療器具1cの動きをたどれることを可能にするよう、同時に行い得ることが指摘される。
【0077】
発明による放射線式撮像デバイス1及び手順100は、重要な利点を成し遂げる。実際、放射線式撮像デバイス1及び手順100は、使用に、また特に光ポインタ25の特定の位置に起因して、特に迅速かつ厳密なターゲット化を作り出す。別の重要な利点は、放射線式撮像デバイス1及び手順100が、とりわけ、追加の供給源27の使用を可能にするコネクタ26の存在に起因して、放射線取得の幅広い類の実行を可能にするという事実によって表される。別の利点は、放射線式撮像デバイス1は既知の放射線式撮像デバイスと比較して、相対的に簡素な構造を有し、したがって購入とメンテナンスのコストが低く、製造と使用が容易であることである。
【0078】
副次的ではない利点は、ガイド4、詳細には特定の構造3によって設けられ、それはガントリ2が並進すること、したがってマルチスタック放射線取得を、操作者の干渉なしに行うことを可能にすることである。実際、ガイド4が、走査ゾーン2d、特にガントリの垂直投影外部であり、それは、患者が容易に走査ゾーン2dの近くで、自分で位置付けることができ、ガントリが、患者自身及び/又はデバイス1の構成要素に干渉しないで、並進軸4aに沿って動くのを可能にする自由接近領域を定める。
【0079】
接近領域は、放射線取得間に患者(台又は他の放射線サポートによって適切に支持される)を配置できる自由空間(すなわち、デバイス1によって占有されない)を実質的に識別する。接近領域は例えば、ガントリ2自体に関してコラム31及び32の位置に起因するガントリ2の水平投影により定められる空間であり得る。
【0080】
この文献では、「投影」は直交する投影と同定し、次に、所与の平面に垂直な線に沿った点/領域/体積の投影によって区切られた空間/領域と同定する。したがって、例えば走査ゾーン2dの垂直投影は、デバイス1がサポート面1bに静置されているときに、それに実質的に垂直な線に沿った走査ゾーン2dの投影によって囲まれた空間を識別する。同様に、例えばガントリ2の水平投影は、デバイス1がサポート面1bに静置されているときに、それに実質的に平行な線に沿った走査ゾーン2d、好ましくはガントリ2の投影によって包囲された空間を識別する。
【0081】
さらに、特定のガイド4、及びサポート面1bからガントリ2を離すことができるサポート構造を使用することは、例えば、放射線用台又は他の放射線サポートをデバイス1に非常に近くに配置することを可能にする。特にサポート面1b及びガントリ2間の該空間は、放射線サポートのいずれかのサポートをサポート面1b及びガントリ2の間に挿入するのを可能にし、走査ゾーン2dに配置された患者、詳細には放射線学的サポートの該サポート面の実際的な並置を可能にする。
【0082】
発明は、特許請求の範囲によって定義される発明概念の範囲内に含まれる変形を受け入れることができる。例えば、検出部53は、長手方向軸1a及び/又はサポート面1bに関する撮影軸53aの傾斜を変化させることによって、カメラ自体がデバイス1(詳細には第2のコラム32)に関して回転できるように構成された蝶番を備えることができる。該蝶番は、電動にすることができる。この傾斜の変動は自動的、(又はむしろ制御部から)及び/又は操作者例えばインターフェイスを介して手動で制御され得る。
【0083】
別の例では、追加的放出装置271は、追加の供給源27がコネクタ26に接続されるとき、ガントリ2の後面の近く、したがってガントリ自体に関して供給源21の反対側に配置できる。
【0084】
別の例では、再構成フェーズ160において、取得フェーズ150で実行された1又は複数の光学的取得に基づいて、光学像を再構成することができる。好ましくは、再構成フェーズ160において、光学像の合成画像及び放射線画像が再構成できる。合成画像は、画像、例えば三次元により識別することができ、光学像は外形を表し、放射線画像は内部構造を識別する。操作者は、次に外形を表示して対象領域(患者において容易に識別可能)を識別し、次に対象領域と呼ばれる下部の内部構造を表示するかどうかを決定し得る。
【0085】
ビデオ表示フェーズ170、医療器具1c、適切には光学及び/又は合成画像が曝され得ることに留意されたい。光学像と放射線画像との間の関連付けは、例えば取得データベース、特に各単回放射線取得と該放射線取得が行われた点/隅との間の関連付けを利用することによって行うことができる。光学像、特に合成画像が、計画フェーズ180で使用され得る。この場合、計画フェーズ180で、操作者は外形に対しターゲットを選択できる。
【0086】
いくつかの場合、医療器具1cは、その位置及び/又は方向の識別を実行するために、アクワイアラ29によって取得できる1又は複数の追加の光学参照1e(例えば、カラーブロック)を含むことができる。好ましくは1又は複数の追加の光学参照1eは、互いから、特に光学参照2eから(詳細には器具の機能的端部1dから)遠位位置で利用できる。この場合、方向付けフェーズ190で(詳細には撮影サブフェーズ192で)、アクワイアラ29はまた1又は複数の追加の光学参照1eを取得する。したがって、検証サブフェーズ193で、走査ゾーン2dに関する医療器具1cの実際の位置はまた、1又は複数の追加の光学参照1eの関数として決定される。
【0087】
前述の例の1又は複数を放射線式撮像デバイス1に同時に設けることができ、及び/又は前述のデバイス1の特徴のいずれかと統合することができることに留意されたい。この文脈では、すべての詳細を同等の要や材料に置き換えることができ、形状及び寸法はいずれでもあり得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】