特表 2023-546855 ユーザ情報の送信方法、装置及び端末

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2023-11-08

(54)【発明の名称】ユーザ情報の送信方法、装置及び端末

(51)【国際特許分類】

   H04W 8/24 20090101AFI20231031BHJP

   H04W 72/0457 20230101ALI20231031BHJP

   H04W 16/32 20090101ALI20231031BHJP

【ＦＩ】

H04W8/24

H04W72/0457 110

H04W16/32

【審査請求】有

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2023522787

(86)(22)【出願日】2021-10-20

(85)【翻訳文提出日】2023-04-13

(86)【国際出願番号】 CN2021124854

(87)【国際公開番号】W WO2022083612

(87)【国際公開日】2022-04-28

(31)【優先権主張番号】202011141180.7

(32)【優先日】2020-10-22

(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN

(81)【指定国・地域】

【公序良俗違反の表示】

（特許庁注：以下のものは登録商標）

１．アンドロイド

２．ＡＮＤＲＯＩＤ

３．ｉＯＳ

(71)【出願人】

【識別番号】517372494

【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司

【氏名又は名称原語表記】ＶＩＶＯ ＭＯＢＩＬＥ ＣＯＭＭＵＮＩＣＡＴＩＯＮ ＣＯ．， ＬＴＤ．

【住所又は居所原語表記】Ｎｏ．１， ｖｉｖｏ Ｒｏａｄ， Ｃｈａｎｇ’ａｎ， Ｄｏｎｇｇｕａｎ，Ｇｕａｎｇｄｏｎｇ ５２３８６３， Ｃｈｉｎａ

(74)【代理人】

【識別番号】110002871

【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所

(72)【発明者】

【氏名】陳 力

【テーマコード（参考）】

5K067

【Ｆターム（参考）】

5K067AA13

5K067AA33

5K067DD11

5K067EE02

5K067EE10

5K067EE25

5K067JJ34

5K067JJ35

5K067JJ39

(57)【要約】

本出願は、ユーザ情報の送信方法、装置及び端末を開示した。ここで、送信方法は、ユーザ情報を送信する予め設定される条件を満たす場合、ターゲットユーザ情報の伝送を初期化することを含む。
【選択図】 図２

【特許請求の範囲】

【請求項1】

端末によって実行されるユーザ情報の送信方法であって、
ユーザ情報を送信する予め設定される条件を満たす場合、ターゲットユーザ情報の伝送を初期化することを含む、ユーザ情報の送信方法。

【請求項2】

ユーザ情報を送信する第一の予め設定される条件を満たす場合、前記ターゲットユーザ情報の伝送を初期化し、前記第一の予め設定される条件は、以下の条件のうちの少なくとも一つを含み、前記以下の条件は、
ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送の初期化を行ったことと、
前記ターゲットメッセージを受信する前にユーザ情報の伝送の初期化を行っており、且つ前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことと、
前記ターゲットメッセージを受信する前の予め設定される時間長の前に、ユーザ情報の伝送の初期化を行っており、且つ前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことと、
前記ターゲットメッセージを受信する前にユーザ情報の伝送の初期化を行っており、且つ前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送に成功したことと、
前記ターゲットメッセージを受信する前の予め設定される時間長の前に、ユーザ情報の伝送の初期化を行っており、且つ前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送に成功したことと、を含む、請求項１に記載のユーザ情報の送信方法。

【請求項3】

ユーザ情報を送信する第一の予め設定される条件を満たし、且つユーザ情報を送信する第二の予め設定される条件を満たす場合、前記ターゲットユーザ情報の伝送を初期化する、請求項２に記載のユーザ情報の送信方法。

【請求項4】

前記第二の予め設定される条件は、以下の条件のうちの少なくとも一つを含み、前記以下の条件は、
ネットワーク側が、端末が前記ターゲットユーザ情報を提供するように配置することと、
端末の前記ターゲットユーザ情報が変化することと、を含む、請求項３に記載のユーザ情報の送信方法。

【請求項5】

前記ネットワーク側が、端末が前記ターゲットユーザ情報を提供するように配置することは、具体的には、ネットワーク側が、対応するセル上で端末が前記ターゲットユーザ情報を提供するように配置することを含む、請求項４に記載のユーザ情報の送信方法。

【請求項6】

前記ターゲットユーザ情報は、関連するユーザ情報、及び／又は、端末の他のユーザ情報を含み、
前記関連するユーザ情報は、前記ターゲットメッセージを受信する前に初期化伝送又は伝送に関わるユーザ情報である、請求項２から５のいずれか１項に記載のユーザ情報の送信方法。

【請求項7】

前記の、ターゲットユーザ情報の伝送を初期化することは、具体的には、
前記関連するユーザ情報及び／又は端末の他のユーザ情報の伝送を初期化すること、又は
前記関連するユーザ情報を再送することを含む、請求項６に記載のユーザ情報の送信方法。

【請求項8】

前記の、ターゲットユーザ情報の伝送を初期化することは、具体的には、
対応するセル上で、前記関連するユーザ情報及び／又は端末の他のユーザ情報の伝送を初期化し、又は前記関連するユーザ情報を再送することを含む、請求項７に記載のユーザ情報の送信方法。

【請求項9】

前記関連するユーザ情報及び／又は端末の他のユーザ情報に関連する禁止タイマを起動又は再起動することをさらに含む、請求項７に記載のユーザ情報の送信方法。

【請求項10】

前記ターゲットメッセージは、
切り替えコマンド、同期再配置メッセージ、再配置メッセージ、再確立メッセージ、プライマリセカンダリセル変更メッセージ、プライマリセカンダリセル追加メッセージ、プライマリセカンダリセル修正メッセージ、セカンダリセル変更メッセージ、セカンダリセル追加メッセージ、セカンダリセル休止メッセージ、セカンダリセルグループ非アクティブ化メッセージ、セカンダリセルグループサスペンドメッセージ又はセカンダリセルグループ休止メッセージを含む、請求項２から５、７から９のいずれか１項に記載のユーザ情報の送信方法。

【請求項11】

前記の、ターゲットユーザ情報の伝送を初期化することは、
設定時刻後又は設定時刻に、前記ターゲットユーザ情報の伝送を初期化することを含む、請求項１０に記載のユーザ情報の送信方法。

【請求項12】

前記設定時刻は、以下の時刻のうちの少なくとも一つを含み、前記以下の時刻は、
切り替え、同期再配置、再配置、再確立、プライマリセカンダリセル変更、プライマリセカンダリセル追加、プライマリセカンダリセル修正、セカンダリセル変更、セカンダリセル追加、セカンダリセル休止、セカンダリセルグループ非アクティブ化、セカンダリセルグループサスペンド又はセカンダリセルグループ休止の完了に成功した時刻と、
ターゲットノード又はセルへのアクセスに成功した時刻と、
ランダムアクセスプロセスの完了に成功した時刻と、を含む、請求項１１に記載のユーザ情報の送信方法。

【請求項13】

前記の、ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送の初期化を行ったことは、具体的には、前記ターゲットメッセージを受信する前の前記予め設定される時間長内に、ユーザ情報の伝送の初期化を行ったことを含み、
又は、
前記の、前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことは、具体的には、前記ターゲットメッセージを受信する前の前記予め設定される時間長の前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことを含み、
又は、
前記の、前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことは、具体的には、前記ターゲットメッセージを受信する前の前記予め設定される時間長の前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことを含み、
又は、
前記の、前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送に成功したことは、具体的には、前記ターゲットメッセージを受信する前の前記予め設定される時間長内に、ユーザ情報の伝送に成功したことを含み、
又は、
前記の、前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送に成功したことは、具体的には、前記ターゲットメッセージを受信する前の前記予め設定される時間長内に、ユーザ情報の伝送に成功したことを含む、請求項２に記載のユーザ情報の送信方法。

【請求項14】

前記予め設定される時間長は、以下のプロセスのうちの少なくとも一つによって決定され、前記以下のプロセスは、
前記ターゲットメッセージに対応するプロセスの関連準備段階と、
ユーザ情報の伝送プロセスと、を含み、前記ユーザ情報の伝送プロセスは、
伝送の初期化プロセス、又は、
伝送の初期化プロセスと伝送プロセスを含み、
前記伝送の初期化プロセスは、パラメータの初期化プロセスと、パラメータのロードプロセスと、情報の下位層への伝送プロセスとのうちの少なくとも一つを含み、
又は、前記伝送プロセスは、下位層がネットワーク側に情報を送信するプロセス及び／又は再送プロセスを含む、請求項２又は１３に記載のユーザ情報の送信方法。

【請求項15】

前記ターゲットユーザ情報は、以下の情報のうちの少なくとも一つを含み、前記以下の情報は、
ユーザ補助情報と、直接接続ユーザ情報と、端末能力情報と、一時能力情報と、端末要求と、端末により報告される配置情報と、を含む、請求項１から５、７から９、１１から１３のいずれか１項に記載のユーザ情報の送信方法。

【請求項16】

ユーザ情報の送信装置であって、
ユーザ情報を送信する予め設定される条件を満たす場合、ターゲットユーザ情報の伝送を初期化するための送信モジュールを含む、ユーザ情報の送信装置。

【請求項17】

前記送信モジュールは、具体的には、
ユーザ情報を送信する第一の予め設定される条件を満たす場合、前記ターゲットユーザ情報の伝送を初期化するために用いられ、前記第一の予め設定される条件は、以下の条件のうちの少なくとも一つを含み、前記以下の条件は、
ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送の初期化を行ったことと、
前記ターゲットメッセージを受信する前にユーザ情報の伝送の初期化を行っており、且つ前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことと、
前記ターゲットメッセージを受信する前の予め設定される時間長の前に、ユーザ情報の伝送の初期化を行っており、且つ前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことと、
前記ターゲットメッセージを受信する前にユーザ情報の伝送の初期化を行っており、且つ前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送に成功したことと、
前記ターゲットメッセージを受信する前の予め設定される時間長の前に、ユーザ情報の伝送の初期化を行っており、且つ前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送に成功したことと、を含む、請求項１６に記載のユーザ情報の送信装置。

【請求項18】

前記送信モジュールは、具体的には、
ユーザ情報を送信する第一の予め設定される条件を満たし、且つユーザ情報を送信する第二の予め設定される条件を満たす場合、前記ターゲットユーザ情報の伝送を初期化するために用いられる、請求項１７に記載のユーザ情報の送信装置。

【請求項19】

前記第二の予め設定される条件は、以下の条件のうちの少なくとも一つを含み、前記以下の条件は、
ネットワーク側が、端末が前記ターゲットユーザ情報を提供するように配置することと、
端末の前記ターゲットユーザ情報が変化することと、を含む、請求項１８に記載のユーザ情報の送信装置。

【請求項20】

前記ネットワーク側が、端末が前記ターゲットユーザ情報を提供するように配置することは、具体的には、
ネットワーク側が、対応するセル上で端末が前記ターゲットユーザ情報を提供するように配置することを含む、請求項１９に記載のユーザ情報の送信装置。

【請求項21】

前記ターゲットユーザ情報は、関連するユーザ情報、及び／又は、端末の他のユーザ情報を含み、
前記関連するユーザ情報は、前記ターゲットメッセージを受信する前に初期化伝送又は伝送に関わるユーザ情報である、請求項１７から２０のいずれか１項に記載のユーザ情報の送信装置。

【請求項22】

前記送信モジュールは、前記ターゲットユーザ情報の伝送を初期化するために用いられる場合、具体的には、
前記関連するユーザ情報及び／又は端末の他のユーザ情報の伝送を初期化し、又は、前記関連するユーザ情報を再送するために用いられる、請求項２１に記載のユーザ情報の送信装置。

【請求項23】

前記送信モジュールは、前記ターゲットユーザ情報の伝送を初期化するために用いられる場合、具体的には、
対応するセル上で、前記関連するユーザ情報及び／又は端末の他のユーザ情報の伝送を初期化し、又は前記関連するユーザ情報を再送するために用いられる、請求項２２に記載のユーザ情報の送信装置。

【請求項24】

前記関連するユーザ情報及び／又は端末の他のユーザ情報に関連する禁止タイマを起動又は再起動するための起動モジュールをさらに含む、請求項２２に記載のユーザ情報の送信装置。

【請求項25】

前記ターゲットメッセージは、
切り替えコマンド、同期再配置メッセージ、再配置メッセージ、再確立メッセージ、プライマリセカンダリセル変更メッセージ、プライマリセカンダリセル追加メッセージ、プライマリセカンダリセル修正メッセージ、セカンダリセル変更メッセージ、セカンダリセル追加メッセージ、セカンダリセル休止メッセージ、セカンダリセルグループ非アクティブ化メッセージ、セカンダリセルグループサスペンドメッセージ又はセカンダリセルグループ休止メッセージを含む、請求項１７から２０、２２から２４のいずれか１項に記載のユーザ情報の送信装置。

【請求項26】

前記送信モジュールは、前記ターゲットユーザ情報の伝送を初期化するために用いられる場合、具体的には、
設定時刻後又は設定時刻に、前記ターゲットユーザ情報の伝送を初期化するために用いられる、請求項２５に記載のユーザ情報の送信装置。

【請求項27】

前記設定時刻は、以下の時刻のうちの少なくとも一つを含み、前記以下の時刻は、
切り替え、同期再配置、再配置、再確立、プライマリセカンダリセル変更、プライマリセカンダリセル追加、プライマリセカンダリセル修正、セカンダリセル変更、セカンダリセル追加、セカンダリセル休止、セカンダリセルグループ非アクティブ化、セカンダリセルグループサスペンド又はセカンダリセルグループ休止の完了に成功した時刻と、
ターゲットノード又はセルへのアクセスに成功した時刻と、
ランダムアクセスプロセスの完了に成功した時刻と、を含む、請求項２６に記載のユーザ情報の送信装置。

【請求項28】

前記の、ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送の初期化を行ったことは、具体的には、前記ターゲットメッセージを受信する前の前記予め設定される時間長内に、ユーザ情報の伝送の初期化を行ったことを含み、
又は、前記の、前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことは、具体的には、前記ターゲットメッセージを受信する前の前記予め設定される時間長の前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことを含み、
又は、
前記の、前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことは、具体的には、前記ターゲットメッセージを受信する前の前記予め設定される時間長の前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことを含み、
又は、
前記の、前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送に成功したことは、具体的には、前記ターゲットメッセージを受信する前の前記予め設定される時間長内に、ユーザ情報の伝送に成功したことを含み、
又は、
前記の、前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送に成功したことは、具体的には、前記ターゲットメッセージを受信する前の前記予め設定される時間長内に、ユーザ情報の伝送に成功したことを含む、請求項１７に記載のユーザ情報の送信装置。

【請求項29】

前記予め設定される時間長は、以下のプロセスのうちの少なくとも一つによって決定され、前記以下のプロセスは、
前記ターゲットメッセージに対応するプロセスの関連準備段階と、
ユーザ情報の伝送プロセスと、を含み、前記ユーザ情報の伝送プロセスは、
伝送の初期化プロセス、又は、
伝送の初期化プロセスと伝送プロセスを含み、
前記伝送の初期化プロセスは、パラメータの初期化プロセスと、パラメータのロードプロセスと、情報の下位層への伝送プロセスとのうちの少なくとも一つを含み、
又は、前記伝送プロセスは、下位層がネットワーク側に情報を送信するプロセス及び／又は再送プロセスを含む、請求項１７又は２８に記載のユーザ情報の送信装置。

【請求項30】

前記ターゲットユーザ情報は、以下の情報のうちの少なくとも一つを含み、前記以下の情報は、
ユーザ補助情報と、直接接続ユーザ情報と、端末能力情報と、一時能力情報と、端末要求と、端末により報告される配置情報と、を含む、請求項１６から２０、２２から２４、２６から２８のいずれか１項に記載のユーザ情報の送信装置。

【請求項31】

プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令と、を含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項１から１５のいずれか１項に記載のユーザ情報の送信方法のステップを実現する、端末。

【請求項32】

プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項１から１５のいずれか１項に記載のユーザ情報の送信方法のステップを実現する、可読記憶媒体。

【請求項33】

請求項１から１５のいずれか１項に記載のユーザ情報の送信方法を実行するように構成される、ことを特徴とするユーザ情報の送信装置。

【請求項34】

プロセッサと、通信インターフェースと、を含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、請求項１から１５のいずれか１項に記載のユーザ情報の送信方法を実現するために用いられる、ことを特徴とするチップ。

【請求項35】

非一時的な記憶媒体に記憶されており、前記プロセッサにより実行される時、請求項１から１５のいずれか１項に記載のユーザ情報の送信方法を実現する、コンピュータプログラム製品。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

（関連出願の相互参照）
本出願は、２０２０年１０月２２日に中国で提出された中国特許出願番号Ｎｏ．２０２０１１１４１１８０．７の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。

【0002】

本出願は、通信技術分野に属し、具体的には、ユーザ情報の送信方法、装置及び端末に関する。

【背景技術】

【0003】

無線通信ネットワークにおいて、端末が、アプリケーション又はネットワークにより提供される各サービスを取得するために、ネットワーク側と各情報の伝送を行う必要があるため、正確なユーザ情報は、端末とネットワークとの相互通信連絡に極めて重要である。

【0004】

しかしながら、本出願を実現するプロセスで、発明者は、端末が接続されるセルを切り替え、又は再配置又は再確立などを行う場合、伝送チャンネル状態の変更により、ユーザ情報の送信に成功しないことになり、それによってネットワーク側と端末側でユーザに対して望むユーザ情報が一致せず、さらにシステムの各性能及び端末の省電力干渉などの性能に影響することを発見した。そのため、どのようにユーザ情報の効果的な送信を行うかは、解決すべき問題である。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0005】

本出願の実施例は、ネットワーク切り替え、再配置、再確立などのプロセスにおけるユーザ情報が一致しないという従来の技術における問題を解決できるユーザ情報の送信方法、装置及び端末を提供する。

【課題を解決するための手段】

【0006】

第一の態様によれば、端末によって実行されるユーザ情報の送信方法を提供し、前記方法は、
ユーザ情報を送信する予め設定される条件を満たす場合、ターゲットユーザ情報の伝送を初期化することを含む。

【0007】

第二の態様によれば、ユーザ情報の送信装置を提供し、前記装置は、
ユーザ情報を送信する予め設定される条件を満たす場合、ターゲットユーザ情報の伝送を初期化するための送信モジュールを含む。

【0008】

第三の態様によれば、端末を提供し、前記端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令と、を含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、上記第一の態様に記載のユーザ情報の送信方法のステップを実現する。

【0009】

第四の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記第一の態様に記載のユーザ情報の送信方法のステップを実現する。

【0010】

第五の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと、通信インターフェースと、を含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、端末のプログラム又は命令を運行し、上記第一の態様に記載のユーザ情報の送信方法のステップを実現するために用いられる。

【0011】

第六の態様によれば、コンピュータプログラム製品を提供し、このコンピュータプログラム製品は、非一時的な記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品が前記プロセッサにより実行される時、上記第一の態様に記載のユーザ情報の送信方法のステップを実現する。

【発明の効果】

【0012】

本出願の実施例では、ユーザ情報を送信する予め設定される条件に対する設定と検出によって、予め設定される条件を満たす場合、ターゲットユーザ情報の伝送を初期化することで、ネットワーク切り替え、再配置、再確立などの場合に、依然としてユーザ情報を効果的に送信することができ、それによってネットワーク側と端末側でのユーザ情報の一致性を保証し、端末性能をさらに向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【0013】

【図1】本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図である。

【図2】本出願の実施例によるユーザ情報の送信方法のフローチャートである。

【図3】本出願の実施例によるユーザ情報の送信装置の構造概略図である。

【図4】本出願の実施例による通信機器のエンティティ構造概略図である。

【図5】本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。

【図6】本出願の実施例を実現するネットワーク側機器のハードウェア構造概略図である。

【発明を実施するための形態】

【0014】

以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。

【0015】

本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び／又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「／」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。

【0016】

指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型（Ｌｏｎｇ Ｔｅｒｍ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ、ＬＴＥ）／ＬＴＥの進化（ＬＴＥ－Ａｄｖａｎｃｅｄ、ＬＴＥ－Ａ）システム又はニューラジオ（Ｎｅｗ Ｒａｄｉｏ、ＮＲ）システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続（Ｃｏｄｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ、ＣＤＭＡ）、時分割多重接続（Ｔｉｍｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ、ＴＤＭＡ）、周波数分割多重接続（Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ、ＦＤＭＡ）、直交周波数分割多重接続（Ｏｒｔｈｏｇｏｎａｌ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ、ＯＦＤＭＡ）、単一キャリア周波数分割多重接続（Ｓｉｎｇｌｅ－ｃａｒｒｉｅｒ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ－Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ、ＳＣ－ＦＤＭＡ）と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。しかしながら、以下の記述は、例示の目的でニューラジオ（Ｎｅｗ Ｒａｄｉｏ、ＮＲ）システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてＮＲ用語を使用しており、これらの技術は、ＮＲシステム応用以外の応用、例えば第六世代（６ｔｈ Ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ、６Ｇ）通信システムに適用されてもよい。

【0017】

図１は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示した。無線通信システムは、端末１０１とネットワーク側機器１０２を含む。ここで、端末１０１は、端末機器、受信端又はユーザ端末（Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ、ＵＥ）と呼ばれてもよく、端末１０１は、携帯電話、タブレットパソコン（Ｔａｂｌｅｔ Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ）、ラップトップコンピュータ（Ｌａｐｔｏｐ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ）（又は、ノートパソコンと呼ばれる）、パーソナルデジタルアシスタント（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔ、ＰＤＡ）、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ（ｕｌｔｒａ－ｍｏｂｉｌｅ ｐｅｒｓｏｎａｌ ｃｏｍｐｕｔｅｒ、ＵＭＰＣ）、モバイルインターネットディバイス（Ｍｏｂｉｌｅ Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｄｅｖｉｃｅ、ＭＩＤ）又は車載機器（ＶＵＥ）、歩行者端末（ＰＵＥ）などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例は、端末１０１の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器１０２は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードＢ、進化ノードＢ、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション（Ｂａｓｅ Ｔｒａｎｓｃｅｉｖｅｒ Ｓｔａｔｉｏｎ、ＢＴＳ）、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット（Ｂａｓｉｃ Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｓｅｔ、ＢＳＳ）、拡張サービスセット（Ｅｘｔｅｎｄｅｄ Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｓｅｔ、ＥＳＳ）、Ｂノード、進化型Ｂノード（ｅＮＢ）、家庭用Ｂノード、家庭用進化型Ｂノード、ＷＬＡＮアクセスポイント、ＷｉＦｉノード、トランスミッションポイント（Ｔｒａｎｓｍｉｔｔｉｎｇ Ｒｅｃｅｉｖｉｎｇ Ｐｏｉｎｔ、ＴＲＰ）又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてＮＲシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。

【0018】

以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例によるユーザ情報の送信方法、装置及び端末を詳細に説明する。

【0019】

図２は、本出願の実施例によるユーザ情報の送信方法のフローチャートであり、この方法は、端末によって実行されてもよく、この端末は、具体的には、図１に示す端末１０１であってもよい。図２に示すように、この方法は、以下のステップを含む。

【0020】

ステップ２０１、ユーザ情報を送信する予め設定される条件を満たす場合、ターゲットユーザ情報の伝送を初期化する。

【0021】

具体的には、ネットワーク切り替え、変更、修正などのネットワークが変化した場合、又はシステム再確立、再配置などのシステムが変化した場合、端末とネットワーク側におけるユーザ情報が一致しない可能性が高い。本出願の実施例は、ネットワーク運行プロセスをモニタリングすることで、予め設定される条件が満たされるか否かを検査し、予め設定される条件が満たされた場合、ターゲットユーザ情報の初期化伝送をトリガーする。本出願の実施例の実行本体は、端末であってもよい。

【0022】

例をあげて説明し、ネットワーク切り替えが発生した場合、ネットワーク切り替えを完了した時、又はネットワーク切り替えが完了した後に、端末は、予め設定される条件が満たされるか否かを検出し、満たされた場合、それに応じてターゲットユーザ情報の初期化伝送プロセスをトリガーする。理解すべきこととして、このとき、端末がすでに新たなセル基地局に切り替わったため、上記初期化伝送プロセスは、実際には、この新たなセル基地局にターゲットユーザ情報を初期化伝送することである。

【0023】

ここで、予め設定される条件とは、ネットワーク運行プロセスに基づいて予め設定される拘束条件である。即ち初期化伝送の動作は、この拘束条件に拘束される必要があり、この拘束条件が満たされた場合のみ、該当する初期化伝送プロセスをトリガーする。そうでなければ、初期化伝送プロセスは、トリガーされない。

【0024】

ここで、ターゲットユーザ情報とは、送信される必要のあるユーザ情報であり、それは、端末がネットワーク側に報告する必要のある関連するユーザ情報であってもよく、ネットワーク側が端末に提供する必要のある関連するユーザ情報であってもよく、端末の他のユーザ情報であってもよい。

【0025】

選択的に、前記ターゲットユーザ情報は、以下の情報のうちの少なくとも一つを含み、前記以下の情報は、端末補助情報（ＵＥ ａｓｓｉｓｔａｎｃｅ ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ、ＵＡＩ）と、直接接続ユーザ情報（Ｓｉｄｅｌｉｎｋ ＵＥ ｉｎｆｏｒａｍｔｉｏｎ、ＳＬ ＵＥ情報）と、端末能力情報と、一時能力情報と、端末要求と、端末により報告される配置情報とを含む。

【0026】

理解すべきこととして、本出願の実施例のユーザ情報のアップロード方法は、端末により報告されるユーザ情報の有効性及び再送の判断に適用され、そのうちのユーザ情報は、ＵＡＩ又はＳＬ ＵＥメッセージを含んでもよいほか、端末能力、一時能力、端末要求（例えば、システムメッセージ要求、業務関連配置要求、ＲＲＣ配置要求など）、又は端末により報告される配置情報などを含んでもよい。例をあげて説明し、ＬＴＥとＮＲシステムにおいて、端末は、省電力（ｐｏｗｅｒ ｓａｖｉｎｇ）、遅延予算レポート（ｄｅｌａｙ ｂｕｄｇｅｔ ｒｅｐｏｒｔ）、端末過熱（ｏｖｅｒｈｅａｔｉｎｇ）、端末が最近（ｎｅａｒ ｆｕｔｕｒｅ）ではデータの送受信を望まないこと、リファレンス時間情報が提供されるか否か、端末内共存（Ｉｎ Ｄｅｖｉｃｅ Ｃｏｅｘｉｓｔｅｎｃｅ、ＩＤＣ）干渉が影響を与える頻度、又は直接接続網でＳｉｄｅｌｉｎｋ業務モード（ｔｒａｆｆｉｃ ｐａｔｔｅｒｎ）を報告することなどの目的をネットワーク側に報告するために、ネットワーク側に端末の関連する、ＤＲＸ関連パラメータ、ＳＣＧ配置、Ｓｃｅｌｌ配置数、アグリゲーション帯域幅、ＭＩＭＯ ｌａｙｅｒ、最小スケジューリングｏｆｆｓｅｔ Ｋ０／Ｋ２、ＲＲＣ状態（ｃｏｎｎｅｃｔｅｄ、ｉｎａｃｔｉｖｅ、ｉｄｌｅ ｍｏｄｅ）、リファレンス時間、ＩＤＣ干渉頻度又はＳＬ業務情報などを含む補助情報を送信する必要がある場合、送信される必要のあるこれらの情報は、ターゲットユーザ情報と呼ばれてもよい。

【0027】

本出願の実施例によるユーザ情報の送信方法は、ユーザ情報を送信する予め設定される条件に対する設定と検出によって、予め設定される条件を満たす場合、ターゲットユーザ情報の伝送を初期化することで、ネットワーク切り替え、再配置、再確立などの場合に、依然としてユーザ情報を効果的に送信することができ、それによってネットワーク側と端末側でのユーザ情報の一致性を保証し、端末性能をさらに向上させることができる。

【0028】

選択的に、前記予め設定される条件が第一の予め設定される条件を含んでもよく、それに応じて、ユーザ情報を送信する第一の予め設定される条件を満たす場合、前記ターゲットユーザ情報の伝送を初期化する。

【0029】

ここで、前記第一の予め設定される条件は、以下の条件のうちの少なくとも一つを含み、前記以下の条件は、
ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送の初期化を行ったことと、
前記ターゲットメッセージを受信する前にユーザ情報の伝送の初期化を行っており、且つ前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことと、
前記ターゲットメッセージを受信する前の予め設定される時間長の前に、ユーザ情報の伝送の初期化を行っており、且つ前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことと、
前記ターゲットメッセージを受信する前にユーザ情報の伝送の初期化を行っており、且つ前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送に成功したことと、
前記ターゲットメッセージを受信する前の予め設定される時間長の前に、ユーザ情報の伝送の初期化を行っており、且つ前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送に成功したこととを含む。

【0030】

具体的には、本出願の実施例は、ターゲットメッセージを受信する前に端末によるユーザ情報の初期化伝送の状況に応じて、対応する予め設定される条件を設定する。理解すべきこととして、上記リストアップされている各条項のうちの一つ又はいずれか複数の条項の組み合わせで、予め設定される条件を構成してもよい。

【0031】

理解できるように、ここで、初期化伝送に関わるユーザ情報は、本出願の実施例におけるターゲットユーザ情報である可能性があり、ターゲットユーザ情報のうちの一部のユーザ情報である可能性があり、ターゲットユーザ情報でない可能性もあり、本出願の実施例は、これに対して具体的に限定しない。

【0032】

ここで、予め設定される時間長は、予め設定される一つの時間長さ、例えば１秒である。この予め設定される時間長の長さは、関連するユーザ情報の初期化伝送プロセスに関連してもよい。

【0033】

ここで、ターゲットメッセージとは、ネットワーク又はシステムが変化する前に受信した通知又は要求メッセージである。このメッセージは、異なるネットワーク又はシステム変化の状況に応じて、ネットワーク側により送信され、又は端末により生成されるメッセージであってもよい。

【0034】

選択的に、前記ターゲットメッセージは、切り替えコマンド、同期再配置メッセージ、再配置メッセージ、再確立メッセージ、プライマリセカンダリセル変更（Ｐｓｃｅｌｌ ｃｈａｎｇｅ）メッセージ、プライマリセカンダリセル追加（ＰＳｃｅｌｌ ａｄｄｉｔｉｏｎ）メッセージ、プライマリセカンダリセル修正（ＰＳｃｅｌｌ ｍｏｄｉｆｉｃａｔｉｏｎ）メッセージ、セカンダリセル変更（Ｓｃｅｌｌ ｃｈａｎｇｅ）メッセージ、セカンダリセル追加（Ｓｃｅｌｌ ａｄｄｉｔｉｏｎ）メッセージ、セカンダリセル休止（Ｓｃｅｌｌ ｄｏｒｍａｎｃｙ）メッセージ、セカンダリセルグループ非アクティブ化（ＳＣＧ Ｄｅａｃｔｉｖａｔｅ）メッセージ、セカンダリセルグループサスペンド（ＳＣＧ ｓｕｓｐｅｎｄ）メッセージ又はセカンダリセルグループ休止（ＳＣＧ ｄｏｒｍａｎｃｙ）メッセージを含む。

【0035】

本出願の実施例は、ネットワーク又はシステムに異なる変化が発生した場合に対し、この変化に対応する通知又は要求メッセージをターゲットメッセージとして設定してもよいと理解されてもよい。例えば、デュアルアクティブ化プロトコルスタック（Ｄｕａｌ Ａｃｔｉｖｅ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ Ｓｔａｃｋ、ＤＡＰＳ）切り替えプロセスにおいて、端末により受信された切り替えコマンドをターゲットメッセージとし、同期再配置ネットワークにおいて、端末により受信された同期再配置メッセージをターゲットメッセージとし、プライマリセカンダリセルが変更されたネットワークにおいて、端末により受信されたプライマリセカンダリセル変更メッセージをターゲットメッセージとし、プライマリセカンダリセルが修正されて変化したネットワークにおいて、プライマリセカンダリセル修正メッセージをターゲットメッセージとする。

【0036】

ここで、プライマリセカンダリセルが変更されたことは、プライマリセカンダリセルが一つから別に変わる変化プロセス、例えばＰＳｃｅｌｌの変更が発生し、即ちｃｅｌｌ１からｃｅｌｌ２に変換されることである。プライマリセカンダリセルが修正されて変化したことは、プライマリセカンダリセル内に発生した修正変化が、同一のセル内における修正であり、例えば、ＰＳｃｅｌｌが変更されていない場合、ＰＳｃｅｌｌ内部配置又はアクティブ化状態の変更が発生したことである。

【0037】

選択的に、前記ターゲットユーザ情報は、関連するユーザ情報、及び／又は、端末の他のユーザ情報を含み、前記関連するユーザ情報は、前記ターゲットメッセージを受信する前に初期化伝送又は伝送に関わるユーザ情報である。

【0038】

本出願の実施例は、上記予め設定される条件を満たす場合にターゲットユーザ情報の初期化伝送プロセスをトリガーすると理解されてもよい。そのうちのターゲットユーザ情報は、上記予め設定される条件に言及されたターゲットメッセージを受信する前に初期化伝送又は伝送に関わる（ｃｏｎｃｅｒｎｅｄ）ユーザ情報であってもよい。

【0039】

例えば、ＤＡＰＳ切り替えプロセス又は通常の切り替え（ｎｏｎ－ＤＡＰＳ）プロセスにおいて、ターゲットメッセージ、即ち切り替えコマンドを受信する前に、端末が、ユーザ補助情報ＵＡＩ１を初期化伝送した場合、ターゲットユーザ情報は、ＵＡＩ１であってもよい。なお、ターゲットユーザ情報は、ＵＡＩ１と関係ない端末の他のユーザ情報、例えばＵＡＩ２、ＵＡＩ３又は他のタイプのユーザ情報、例えば、一時能力、端末要求などであってもよい。理解すべきこととして、そのうちのＵＡＩ１はｒｅｄｕｃｅｄ ｍａｘｉｍｕｍ ＭＩＭＯ ｌａｙｅｒであってもよく、ＵＡＩ２は、その機能と類似しているＤＲＸ ｐａｒａｍｅｔｅｒであってもよく、ＭＩＭＯ ｌａｙｅｒ以外の他のＵＡＩ情報、例えばＩＤＣ ｉｎｔｅｒｆｅｒｅｎｃｅ ｆｒｅｑｕｅｎｃｙであってもよい。

【0040】

選択的に、前記の、ターゲットユーザ情報の伝送を初期化することは、具体的には、
前記関連するユーザ情報及び／又は端末の他のユーザ情報の伝送を初期化すること、又は
前記関連するユーザ情報を再送することを含む。

【0041】

具体的には、予め設定される条件を満たす場合のターゲットユーザ情報の初期化伝送に対し、上記実施例のターゲットユーザ情報の異なるタイプについて、異なる伝送プロセスをトリガーしてもよい。上記関連するユーザ情報及び／又は端末の他のユーザ情報に対し、初期化伝送プロセスを実行してもよい。しかし、上記関連するユーザ情報に対し、ターゲットメッセージを受信する前にすでに初期化伝送が行われたため、ここで再送が必要となり、即ち初期化伝送とは、関連するユーザ情報を再送することである。

【0042】

選択的に、前記の、ターゲットユーザ情報の伝送を初期化することは、具体的には、対応するセル上で、前記関連するユーザ情報及び／又は端末の他のユーザ情報の伝送を初期化し、又は前記関連するユーザ情報を再送することを含む。

【0043】

具体的には、本出願の実施例は、ターゲットユーザ情報のアップロードの位置を限定する。即ち端末は、対応するセル上で前記関連するユーザ情報及び／又は端末の他のユーザ情報の伝送を初期化し、又は前記関連するユーザ情報を再送する。

【0044】

ここで、対応するセルは、上記ターゲットメッセージに対応する変化プロセスが完了した後に、端末の位置するセル（又は、ノード又は基地局と呼ばれる）、即ち端末の現在のサービングセルと理解されてもよい。例えば、ＤＡＰＳ切り替えプロセスにおいて、対応するセルとは、切り替えに成功した後のターゲットセルであり、ＰＳｃｅｌｌ ｃｈａｎｇｅは、ｃｈａｎｇｅ後の端末の位置するセルである。対応するターゲットメッセージが切り替えコマンド又は同期再配置メッセージであるプロセスにおいて、対応するセルとは、切り替え後のターゲットセルである。対応するターゲットメッセージが再配置メッセージであるプロセスにおいて、対応するセルとは、再配置が完了した後の現在のセルである。対応するターゲットメッセージが再確立メッセージであるプロセスにおいて、対応するセルとは、再確立が完了した後の現在のセルである。対応するターゲットメッセージがプライマリセカンダリセル変更メッセージであるプロセスにおいて、対応するセルとは、変更が完了した後に位置するプライマリセカンダリセルである。対応するターゲットメッセージがプライマリセカンダリセル追加メッセージであるプロセスにおいて、対応するセルとは、追加が完了した後に位置するプライマリセカンダリセルである。対応するターゲットメッセージがプライマリセカンダリセル修正メッセージであるプロセスにおいて、対応するセルとは、修正が完了した後に位置するプライマリセカンダリセルである。対応するターゲットメッセージがセカンダリセル変更メッセージであるプロセスにおいて、対応するセルとは、変更が完了した後に位置するセカンダリセルである。対応するターゲットメッセージがセカンダリセル追加メッセージであるプロセスにおいて、対応するセルとは、追加が完了した後に位置するプライマリセルである。対応するターゲットメッセージがセカンダリセル休止メッセージであるプロセスにおいて、対応するセルとは、休止が完了した後に位置するサービングセルである。対応するターゲットメッセージがセカンダリセルグループ非アクティブ化メッセージであるプロセスにおいて、対応するセルとは、非アクティブ化が完了した後に位置するサービングセルである。対応するターゲットメッセージがセカンダリセルグループサスペンドメッセージ又はセカンダリセルグループ休止メッセージであるプロセスにおいて、対応するセルとは、サスペンド又は休止後のすべてのサービングセルである。

【0045】

上記実施例に対して例をあげて説明し、ターゲットユーザ情報が端末補助情報ＵＡＩであるとすると、予め設定される条件は、
端末が、同期再配置又は切り替えコマンド又は再配置メッセージ又は再確立メッセージを受信する前に、ＵＡＩメッセージの伝送の初期化を行ったことと、
端末が、Ｐｓｃｅｌｌ ｃｈａｎｇｅ、ＰＳｃｅｌｌ ａｄｄｉｔｉｏｎ、ＰＳｃｅｌｌ ｍｏｄｉｆｉｃａｔｉｏｎ、Ｓｃｅｌｌ ｃｈａｎｇｅ、Ｓｃｅｌｌ ａｄｄｉｔｉｏｎ、Ｓｃｅｌｌ ｄｏｒｍａｎｃｙ、ＳＣＧ Ｄｅａｃｔｉｖａｔｅ、ＳＣＧ ｓｕｓｐｅｎｄ又はＳＣＧ ｄｏｒｍａｎｃｙを受信する前に、ＵＡＩメッセージの伝送の初期化を行ったことと、
端末が上記メッセージを受信する前に、ＵＡＩメッセージの伝送の初期化を行っており、且つ上記メッセージを受信する前に前記ＵＡＩメッセージを伝送しなかったか、又はＵＡＩメッセージの伝送に成功しなかったことであって、上記メッセージとは、１番目の条項と２番目の条項における受信したメッセージであることと、
端末が上記メッセージを受信する前の予め設定される時間長外にＵＡＩメッセージの伝送を初期化しており、且つ上記メッセージを受信する前に前記ＵＡＩメッセージを伝送しなかったか、又はＵＡＩメッセージの伝送に成功しなかったことであって、理解すべきこととして、伝送が、一般的には、初期化された後であるため、予め設定される時間長の前に初期化伝送が行われたが、その後、伝送しなかったか、又は伝送に成功しなかった場合が存在する可能性があることと、
端末が、上記メッセージを受信する前にＵＡＩメッセージの伝送を初期化しており、且つ上記メッセージを受信する前に前記ＵＡＩメッセージの伝送に成功したことと、
端末が、上記メッセージを受信する前の予め設定される時間長外にＵＡＩメッセージの伝送を初期化しており、且つ上記メッセージを受信する前に前記ＵＡＩメッセージの伝送に成功したことと、のうちの条件の少なくとも一つを含む。

【0046】

本出願の実施例は、ターゲットメッセージを受信する前に端末によって行われるユーザ情報の初期化伝送の状況に応じて予め設定される条件を設定することで、端末におけるユーザ情報の変化状況を反映し、より確実な初期化伝送又は再送決策に役立つことができる。

【0047】

さらに、上記実施例における予め設定される条件のうちの各条件に対し、初期化伝送又は伝送が発生した時間をさらに限定してもよい。

【0048】

選択的に、前記の、ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送の初期化を行ったことは、具体的には、前記ターゲットメッセージを受信する前の前記予め設定される時間長内に、ユーザ情報の伝送の初期化を行ったことを含み、
又は、
前記の、前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことは、具体的には、前記ターゲットメッセージを受信する前の前記予め設定される時間長の前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことを含み、
又は、
前記の、前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことは、具体的には、前記ターゲットメッセージを受信する前の前記予め設定される時間長の前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことを含み、
又は、
前記の、前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送に成功したことは、具体的には、前記ターゲットメッセージを受信する前の前記予め設定される時間長内に、ユーザ情報の伝送に成功したことを含み、
又は、
前記の、前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送に成功したことは、具体的には、前記ターゲットメッセージを受信する前の前記予め設定される時間長内に、ユーザ情報の伝送に成功したことを含む。

【0049】

具体的には、本出願の実施例は、予め設定される条件におけるユーザ情報を伝送する発生時間を具体的に限定している。例えば、ターゲットメッセージを受信する前の予め設定される時間長内に、ユーザ情報の伝送の初期化を行ったことを具体的に限定している。つまり、ユーザ情報の伝送の初期化の時刻は、ターゲットメッセージを受信する時刻よりも早く、且つターゲットメッセージを受信する時刻とユーザ情報の伝送の初期化の時刻との間の時間差は、予め設定される時間長よりも小さい。

【0050】

同様に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかった場合に対し、前記ターゲットメッセージを受信する前の前記予め設定される時間長の前にユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことを限定している。つまり、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことが発生した時刻は、ターゲットメッセージを受信する時刻より前であり、且つターゲットメッセージを受信する時刻と、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことが発生した時刻との間の時間差は、予め設定される時間長よりも大きい。

【0051】

理解すべきこととして、上記各条項間の「又は」は、上記各条項のうちの一つであってもよく、いずれか複数の組み合わせであってもよいことを表し、本出願の実施例は、これに対して具体的に限定しない。

【0052】

例をあげて説明し、依然として上記実施例のＵＡＩ情報を例にして、予め設定される条件における伝送が発生した時刻をさらに限定し、即ち、
端末が、同期再配置又は切り替えコマンド又は再配置メッセージ又は再確立メッセージを受信する前の予め設定される時間長内に、ＵＡＩメッセージの伝送の初期化を行ったことをさらに限定し、ここで、予め設定される時間長内が、二者の時間差が予め設定される時間長よりも小さいことを表すことと、
端末が、Ｐｓｃｅｌｌ ｃｈａｎｇｅ、ＰＳｃｅｌｌ ａｄｄｉｔｉｏｎ、ＰＳｃｅｌｌ ｍｏｄｉｆｉｃａｔｉｏｎ、Ｓｃｅｌｌ ｃｈａｎｇｅ、Ｓｃｅｌｌ ａｄｄｉｔｉｏｎ、Ｓｃｅｌｌ ｄｏｒｍａｎｃｙ、ＳＣＧ Ｄｅａｃｔｉｖａｔｅ、ＳＣＧ ｓｕｓｐｅｎｄ又はＳＣＧ ｄｏｒｍａｎｃｙを受信する前の予め設定される時間長内に、ＵＡＩメッセージの伝送の初期化を行ったことをさらに限定することと、
端末が、上記メッセージを受信する前の予め設定される時間長外に前記ＵＡＩメッセージを伝送しなかったか、又はＵＡＩメッセージの伝送に成功しなかったことをさらに限定し、予め設定される時間長外が、受信と伝送との間の時間差がこの予め設定される時間長よりも大きいことを表すことと、
端末が、上記メッセージを受信する前の予め設定される時間長外に前記ＵＡＩメッセージを伝送しなかったか、又はＵＡＩメッセージの伝送に成功しなかったことをさらに限定することと、
端末が、上記メッセージを受信する前の予め設定される時間長内に前記ＵＡＩメッセージの伝送に成功したことをさらに限定することと、
端末が、上記メッセージを受信する前の予め設定される時間長内に前記ＵＡＩメッセージの伝送に成功したことをさらに限定することと、のうちの少なくとも一つを限定する。

【0053】

本出願の実施例は、ユーザ情報の伝送の初期化の時間をさらに限定することで、ユーザ情報の再送と伝送漏れを効果的に回避することによって、ネットワーク側と端末側でのユーザ情報の一致性をより効果的に保持することができる。

【0054】

選択的に、前記予め設定される時間長は、以下のプロセスのうちの少なくとも一つによって決定され、前記以下のプロセスは、
前記ターゲットメッセージに対応するプロセスの関連準備段階と、
ユーザ情報の伝送プロセスとを含み、前記ユーザ情報の伝送プロセスは、
伝送の初期化プロセス、又は、
伝送の初期化プロセスと伝送プロセスを含む。

【0055】

ここで、前記伝送の初期化プロセスは、パラメータの初期化プロセスと、パラメータのロードプロセスと、情報の下位層への伝送プロセスとのうちの少なくとも一つを含み、
又は、前記伝送プロセスは、下位層がネットワーク側に情報を送信するプロセス及び／又は再送プロセスを含む。

【0056】

具体的には、本出願の実施例は、ユーザ情報の伝送の初期化プロセスの各段階のうちの一つ又は複数の段階に基づき、上記予め設定される時間長を設定する。予め設定される時間長は、ネットワーク側により配置され、又はプロトコルに規定されるものであってもよく、例えば、１秒であってもよい。

【0057】

ここで、各段階は、ターゲットメッセージに対応するプロセスの関連準備段階と、ユーザ情報の伝送プロセスとを含むが、ユーザ情報の伝送プロセスはさらに、単独した伝送の初期化プロセス、又は、伝送の初期化プロセスと伝送プロセスであってもよい。

【0058】

例をあげて説明すると、ＤＡＰＳ切り替えプロセスにおける上記実施例のＵＡＩ情報の伝送を例にして、ターゲットメッセージは、切り替え命令であり、ターゲットメッセージに対応するプロセスは、ＤＡＰＳ切り替えプロセスであり、ターゲットメッセージに対応するプロセスの関連準備段階は、ＤＡＰＳ切り替えプロセスの切り替え準備段階である。ここで、切り替え準備段階は、ソースノードがターゲットノードに切り替え要求を開始し、及びターゲットノードがＡＣＫメッセージに返信するなどのプロセスを含む。

【0059】

ユーザ情報の伝送プロセスは、ＵＡＩメッセージの伝送プロセスであり、この伝送プロセスは、具体的には、以下の少なくとも一つを含む。
ａ）伝送の初期化（ｉｎｉｔｉａｔｅ ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ）プロセス。即ちパラメータの初期化プロセス、メッセージをシグナリング無線ベアラ（ｓｉｇｎａｌｌｉｎｇ ｒａｄｉｏ ｂｅａｒｅｒｓ、ＳＲＢ）にロードするプロセス及び対応するメッセージを下位層（ｌｏｗｅｒ ｌａｙｅｒｓ）に渡すプロセスのうちの少なくとも一つを含む。
ｂ）伝送プロセス。即ち下位層がＵＡＩメッセージをネットワーク側に送信するプロセス及び／又は再送するプロセスを含む。

【0060】

理解すべきこととして、伝送プロセスが必ず初期化プロセスの後に発生するため、伝送の初期化プロセスに基づいて予め設定される時間長を単独で決定してもよく、又は伝送の初期化プロセスから実際の伝送プロセスまでの全般的な処理プロセスに基づいて予め設定される時間長を決定してもよい。

【0061】

別の例を挙げて説明すると、ＳＬ ＵＥメッセージの伝送を例にして、予め設定される時間長は、ＳＬ ＵＥメッセージの伝送のプロセスに基づいて決定される。ここで、ＳＬ ＵＥメッセージの伝送は、以下のプロセスの少なくとも一つを含む。
ａ）初期化伝送（ｉｎｉｔｉａｔｅ ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ）プロセス。即ちパラメータの初期化、メッセージをＳＲＢにロードするプロセス及び対応するメッセージを下位層（ｌｏｗｅｒ ｌａｙｅｒｓ）に渡すプロセスのうちの少なくとも一つを含む。
ｂ）伝送プロセス。即ち下位層がＳＬ ＵＥメッセージをネットワーク側に送信するプロセス及び／又は再送するプロセスを含む。

【0062】

本出願の実施例は、関連するユーザ情報の伝送プロセスに基づいて予め設定される時間長を決定することで、決定された予め設定される時間長を関連するユーザ情報伝送プロセスにより適合させることができ、それによって伝送効率をより効果的に向上させ、又は情報の不整合を効果的に回避することができる。

【0063】

さらに、前記予め設定される条件が第二の予め設定される条件をさらに含み、それに応じて、ユーザ情報を送信する第一の予め設定される条件を満たし、且つユーザ情報を送信する第二の予め設定される条件を満たす場合、前記ターゲットユーザ情報の伝送を初期化する。

【0064】

具体的には、本出願の実施例は、単独で第一の予め設定される条件を満たす場合にターゲットユーザ情報の初期化伝送をトリガーすることができ、第一の予め設定される条件を満たすうえで第二の予め設定される条件を満たす場合にのみターゲットユーザ情報の初期化伝送をトリガーすることもできる。

【0065】

選択的に、第二の予め設定される条件は、以下の条件のうちの少なくとも一つを含み、前記以下の条件は、
ネットワーク側が、端末が前記ターゲットユーザ情報を提供するように配置することと、
端末の前記ターゲットユーザ情報が変化することとを含む。

【0066】

本出願の実施例は、第一の予め設定される条件を満たした上で、第二の予め設定される条件が満たされるか否かを検出する必要もあると理解されてもよい。具体的には、第二の予め設定される条件は、ネットワーク側の配置需要であってもよく、即ちネットワーク側が、端末がターゲットユーザ情報を提供（ｐｒｏｖｉｄｅ）する必要があるように配置し、又は端末におけるターゲットユーザ情報が変更されたことであってもよく、又はこの二者の組み合わせであってもよく、即ち端末において該当するターゲットユーザ情報が変化したとともに、ネットワーク側はさらに、端末がこれらのターゲットユーザ情報を提供する必要があるように配置する。

【0067】

例をあげて説明すると、ＵＡＩ情報の伝送を例にして、第二の予め設定される条件は、以下の少なくとも一つを含んでもよい。

【0068】

ネットワークは、端末がＵＡＩ情報を提供するように配置する。

【0069】

さらに、ネットワークは、端末により提供されるＵＡＩメッセージが、上記予め設定される条件に関連し、又は関わるＵＡＩメッセージであってもよいように配置する。

【0070】

端末のＵＡＩメッセージが変化していないことは、上記第一の予め設定される条件が単独で再送をトリガーできると理解されてもよい。又は上記第一の予め設定される条件が、端末のＵＡＩメッセージが変化していないこと、又は対応するユーザ情報が変化していないことを含むことを非明示的に示す。

【0071】

端末のＵＡＩメッセージが変化することは、ＵＡＩメッセージが変化することと上記第一の予め設定される条件とが同時に満たされる場合にのみ再送をトリガーできると理解されてもよい。

【0072】

選択的に、前記ネットワーク側が、端末が前記ターゲットユーザ情報を提供するように配置することは、具体的には、ネットワーク側が、対応するセル上で端末が前記ターゲットユーザ情報を提供するように配置することを含む。

【0073】

具体的には、本出願の実施例は、上記実施例において端末がターゲットユーザ情報を提供するように配置するネットワーク側の位置を具体的に限定している。即ちネットワーク側は、具体的に、対応するセル上で端末がターゲットユーザ情報を提供するように配置する。

【0074】

ここで、対応するセルは、上記ターゲットメッセージに対応する変化プロセスが完了した後に、端末の位置するセル（又は、ノード又は基地局と呼ばれる）と理解されてもよい。例えば、ＤＡＰＳ切り替えプロセスにおいて、対応するセルとは、切り替えに成功した後のターゲットセルであり、ＰＳｃｅｌｌ ｃｈａｎｇｅとは、ｃｈａｎｇｅ後の端末の位置するセルである。他のタイプのターゲットユーザ情報の伝送例に対し、上記実施例を参照すればよく、ここでこれ以上説明しない。

【0075】

さらに、前記の、ターゲットユーザ情報の伝送を初期化することは、設定時刻後又は設定時刻に、前記ターゲットユーザ情報の伝送を初期化することを含む。

【0076】

具体的には、本出願の実施例は、特定の時刻（ｗｈｅｎ）又はこの特定の時刻後（ａｆｔｅｒ）に、ターゲットユーザ情報の初期化伝送をトリガーすることを限定する。ここで、この特定の時刻は、設定時刻と呼ばれてもよい。

【0077】

選択的に、前記設定時刻は、以下の時刻のうちの少なくとも一つを含み、前記以下の時刻は、
切り替え、同期再配置、再配置、再確立、プライマリセカンダリセル変更（Ｐｓｃｅｌｌ ｃｈａｎｇｅ）、プライマリセカンダリセル追加（ＰＳｃｅｌｌ ａｄｄｉｔｉｏｎ）、プライマリセカンダリセル修正（ＰＳｃｅｌｌ ｍｏｄｉｆｉｃａｔｉｏｎ）、セカンダリセル変更（Ｓｃｅｌｌ ｃｈａｎｇｅ）、セカンダリセル追加（Ｓｃｅｌｌ ａｄｄｉｔｉｏｎ）、セカンダリセル休止（Ｓｃｅｌｌ ｄｏｒｍａｎｃｙ）、セカンダリセルグループ非アクティブ化（ＳＣＧ Ｄｅａｃｔｉｖａｔｅ）、セカンダリセルグループサスペンド（ＳＣＧ ｓｕｓｐｅｎｄ）又はセカンダリセルグループ休止（ＳＣＧ ｄｏｒｍａｎｃｙ）の完了に成功した時刻と、
ターゲットノード又はセルへのアクセスに成功した時刻と、
ランダムアクセスプロセスＲＡＣＨの完了に成功した時刻、即ちランダムアクセスプロセスＲＡＣＨが成功裏に完了した時刻とを含む。

【0078】

さらに、前記ユーザ情報の送信方法は、前記関連するユーザ情報及び／又は端末の他のユーザ情報に関連する禁止タイマを起動又は再起動することをさらに含む。

【0079】

上記各実施例に基づいてターゲットユーザ情報の初期化伝送を実行するプロセスで、さらに関連するユーザ情報及び／又は端末の他のユーザ情報に関連する禁止タイマ（ｐｒｏｈｉｂｉｔ ｔｉｍｅｒ）を起動又は再起動する必要もあると理解されてもよい。ここで、禁止タイマは、ユーザ情報と一対一に対応してもよく、即ち一つのユーザ情報は、一つの禁止タイマに対応し、又は、ユーザ情報と複数対一に対応してもよく、即ち一組のユーザ情報（又は一類のユーザ情報）は、一つの禁止タイマに対応し、又は、すべてのユーザ情報は、一つの禁止タイマに対応してもよく、ここで、禁止タイマの作用と行為は、
１．前記ユーザ情報伝送を初期化する際に、禁止タイマ、又はユーザ情報に対応する禁止タイマを起動することと、
２．禁止タイマの運行ｒｕｎｎｉｎｇ期間において、端末によるユーザ情報、又は禁止タイマに対応するユーザ情報の報告を許容しないことと、
３．禁止タイマがタイムアウトした場合、端末が、ユーザ情報、又は禁止タイマに対応するユーザ情報を報告してもよいことと、のうちの少なくとも一つを含む。

【0080】

例をあげて説明すると、ＵＡＩ情報又はＳＬ ＵＥ ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎメッセージの伝送を例にして、予め設定される条件を満たす場合、以下の操作の少なくとも一つを実行する。

【0081】

ＵＡＩメッセージの伝送を初期化し、
さらに、そのうちのＵＡＩメッセージは、上記切り替えプロセスにおける初期化伝送又は伝送に関わるＵＡＩ、即ち関連するＵＡＩであってもよい。

【0082】

ＵＡＩ情報に関連する（ａｓｓｏｃｉａｔｅｄ）禁止タイマ（ｐｒｏｈｉｂｉｔ ｔｉｍｅｒ）を起動又は再起動し、
さらに、そのうちのＵＡＩメッセージは、上記切り替えプロセスにおける初期化伝送又は伝送に関わるＵＡＩ、即ち関連するＵＡＩであってもよい。

【0083】

ＳＬ ＵＥ ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎメッセージの伝送を初期化し、
さらに、そのうちのＳＬ ＵＥ ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎメッセージは、上記切り替えプロセスにおける初期化伝送又は伝送に関わるＳＬ ＵＥ ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ、即ち関連するＳＬ ＵＥ ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎであってもよい。

【0084】

ＵＡＩメッセージ又はＳＬ ＵＥ ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎメッセージを再送する。

【0085】

さらに、そのうちのＵＡＩ／ＳＬ ＵＥ ｉｎｆｏメッセージは、上記切り替えプロセスにおける初期化伝送又は伝送に関わるＵＡＩ／ＳＬ ＵＥ ｉｎｆｏ、即ち関連するＵＡＩ／ＳＬ ＵＥ ｉｎｆｏであってもよい。

【0086】

説明すべきこととして、本出願の実施例によるユーザ情報の送信方法では、実行本体は、ユーザ情報の送信装置、又は、又はこのユーザ情報の送信装置におけるユーザ情報の送信方法を実行してロードするための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例において、ユーザ情報の送信装置がユーザ情報の送信方法を実行してロードすることを例にして、本出願の実施例によるユーザ情報の送信方法を説明する。

【0087】

本出願の実施例のユーザ情報の送信装置の構造は、本出願の実施例によるユーザ情報の送信装置の構造概略図である図３に示すとおりであり、この装置は、上記各ユーザ情報の送信方法の実施例におけるユーザ情報の送信を実現するために用いられてもよく、この装置は、
ユーザ情報を送信する予め設定される条件を満たす場合、ターゲットユーザ情報の伝送を初期化するための送信モジュール３０１を含む。

【0088】

選択的に、前記送信モジュールは、具体的には、
ユーザ情報を送信する第一の予め設定される条件を満たす場合、前記ターゲットユーザ情報の伝送を初期化するために用いられ、前記第一の予め設定される条件は、以下の条件のうちの少なくとも一つを含み、前記以下の条件は、
ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送の初期化を行ったことと、
前記ターゲットメッセージを受信する前にユーザ情報の伝送の初期化を行っており、且つ前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことと、
前記ターゲットメッセージを受信する前の予め設定される時間長の前に、ユーザ情報の伝送の初期化を行っており、且つ前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことと、
前記ターゲットメッセージを受信する前にユーザ情報の伝送の初期化を行っており、且つ前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送に成功したことと、
前記ターゲットメッセージを受信する前の予め設定される時間長の前に、ユーザ情報の伝送の初期化を行っており、且つ前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送に成功したこととを含む。

【0089】

選択的に、前記送信モジュールは、具体的には、
ユーザ情報を送信する第一の予め設定される条件を満たし、且つユーザ情報を送信する第二の予め設定される条件を満たす場合、前記ターゲットユーザ情報の伝送を初期化するために用いられる。

【0090】

選択的に、前記第二の予め設定される条件は、以下の条件のうちの少なくとも一つを含み、前記以下の条件は、
ネットワーク側が、端末が前記ターゲットユーザ情報を提供するように配置することと、
端末の前記ターゲットユーザ情報が変化することとを含む。

【0091】

選択的に、
前記ネットワーク側が、端末が前記ターゲットユーザ情報を提供するように配置することは、具体的には、
ネットワーク側が、対応するセル上で端末が前記ターゲットユーザ情報を提供するように配置することを含む。

【0092】

選択的に、前記ターゲットユーザ情報は、関連する条件ユーザ情報、及び／又は、端末に関わる他のユーザ情報を含み、
前記関連する条件ユーザ情報は、前記ターゲットメッセージを受信する前に初期化伝送又は伝送に関わるユーザ情報である。

【0093】

選択的に、前記送信モジュールは、前記ターゲットユーザ情報の伝送を初期化するために用いられる場合、具体的には、
前記関連する条件ユーザ情報及び／又は端末に関わる他のユーザ情報の伝送を初期化し、又は、前記関連する条件ユーザ情報を再送するために用いられる。

【0094】

選択的に、前記送信モジュールは、前記ターゲットユーザ情報の伝送を初期化するために用いられる場合、具体的には、
対応するセル上で、前記関連する条件ユーザ情報及び／又は端末に関わる他のユーザ情報の伝送を初期化し、又は前記関連する条件ユーザ情報を再送するために用いられる。

【0095】

選択的に、送信装置は、
前記関連する条件ユーザ情報及び／又は端末に関わる他のユーザ情報に関連する禁止タイマに対応して起動又は再起動するための起動モジュールをさらに含む。

【0096】

選択的に、前記ターゲットメッセージは、
切り替えコマンド、同期再配置メッセージ、再配置メッセージ、再確立メッセージ、プライマリセカンダリセル変更メッセージ、プライマリセカンダリセル追加メッセージ、プライマリセカンダリセル修正メッセージ、セカンダリセル変更メッセージ、セカンダリセル追加メッセージ、セカンダリセル休止メッセージ、セカンダリセルグループ非アクティブ化メッセージ、セカンダリセルグループサスペンドメッセージ又はセカンダリセルグループ休止メッセージを含む。

【0097】

選択的に、前記送信モジュールは、前記ターゲットユーザ情報の伝送を初期化するために用いられる場合、具体的には、
設定時刻後又は設定時刻に、前記ターゲットユーザ情報の伝送を初期化するために用いられる。

【0098】

選択的に、前記設定時刻は、以下の時刻のうちの少なくとも一つを含み、前記以下の時刻は、
切り替え、同期再配置、再配置、再確立、プライマリセカンダリセル変更、プライマリセカンダリセル追加、プライマリセカンダリセル修正、セカンダリセル変更、セカンダリセル追加、セカンダリセル休止、セカンダリセルグループ非アクティブ化、セカンダリセルグループサスペンド又はセカンダリセルグループ休止の完了に成功した時刻と、
ターゲットノード又はセルへのアクセスに成功した時刻と、
ランダムアクセスプロセスＲＡＣＨの完了に成功した時刻とを含む。

【0099】

選択的に、
前記の、ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送の初期化を行ったことは、具体的には、前記ターゲットメッセージを受信する前の前記予め設定される時間長内に、ユーザ情報の伝送の初期化を行ったことを含み、
又は、前記の、前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことは、具体的には、前記ターゲットメッセージを受信する前の前記予め設定される時間長の前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことを含み、
又は、
前記の、前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことは、具体的には、前記ターゲットメッセージを受信する前の前記予め設定される時間長の前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことを含み、
又は、
前記の、前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送に成功したことは、具体的には、前記ターゲットメッセージを受信する前の前記予め設定される時間長内に、ユーザ情報の伝送に成功したことを含み、
又は、
前記の、前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送に成功したことは、具体的には、前記ターゲットメッセージを受信する前の前記予め設定される時間長内に、ユーザ情報の伝送に成功したことを含む。

【0100】

選択的に、前記予め設定される時間長は、以下のプロセスのうちの少なくとも一つによって決定され、前記以下のプロセスは、
前記ターゲットメッセージに対応するプロセスの関連準備段階と、
ユーザ情報の伝送プロセスとを含み、前記ユーザ情報の伝送プロセスは、
伝送の初期化プロセス、又は、
伝送の初期化プロセスと伝送プロセスを含み、
前記伝送の初期化プロセスは、パラメータの初期化プロセスと、パラメータのロードプロセスと、情報の下位層への伝送プロセスとのうちの少なくとも一つを含み、
又は、前記伝送プロセスは、下位層がネットワーク側に情報を送信するプロセス及び／又は再送プロセスを含む。

【0101】

選択的に、前記ターゲットユーザ情報は、以下の情報の少なくとも一つを含み、前記以下の情報は、ユーザ補助情報と、直接接続ユーザ情報と、端末能力情報と、一時能力情報と、端末要求と、端末により報告される配置情報とを含む。

【0102】

本出願の実施例におけるユーザ情報の送信装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、モバイル装置であってもよく、非モバイル装置であってもよい。例示的には、モバイル端末は、以上に列挙された端末１０１のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非モバイル端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ（Ｎｅｔｗｏｒｋ Ａｔｔａｃｈｅｄ Ｓｔｏｒａｇｅ、ＮＡＳ）、パーソナルコンピュータ（ｐｅｒｓｏｎａｌ ｃｏｍｐｕｔｅｒ、ＰＣ）、テレビ（ｔｅｌｅｖｉｓｉｏｎ、ＴＶ）、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。

【0103】

本出願の実施例におけるユーザ情報の送信装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド（Ａｎｄｒｏｉｄ）オペレーティングシステムであってもよく、ｉｏｓオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。

【0104】

本出願の実施例によるユーザ情報の送信装置は、図２及び上記各ユーザ情報の送信方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。

【0105】

図４に示すように、本出願の実施例は、通信機器４００をさらに提供し、この通信機器４００は、プロセッサ４０１と、メモリ４０２と、メモリ４０２に記憶されており、且つプロセッサ４０１上で運行できるプログラム又は命令とを含む。例えば、この通信機器４００が端末である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ４０１により実行される時、上記いずれか一つのユーザ情報の送信方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。

【0106】

具体的には、図５は、本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。この端末５００は、無線周波数ユニット５０１、ネットワークモジュール５０２、オーディオ出力ユニット５０３、入力ユニット５０４、センサ５０５、表示ユニット５０６、ユーザ入力ユニット５０７、インターフェースユニット５０８、メモリ５０９、及びプロセッサ５１０などの部材を含むが、それらに限らない。

【0107】

当業者であれば理解できるように、端末５００は、各部材に給電する電源（例えば、電池）をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ５１０にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。図５に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。

【0108】

理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット５０４は、グラフィックスプロセッサ（Ｇｒａｐｈｉｃｓ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ、ＧＰＵ）５０４１とマイクロホン５０４２を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ５０４１は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置（例えば、カメラ）によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット５０６は、表示パネル５０６１を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル５０６１が配置されてもよい。ユーザ入力ユニット５０７は、タッチパネル５０７１及び他の入力機器５０７２を含む。タッチパネル５０７１は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル５０７１は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器５０７２は、物理的キーボード、機能キー（例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど）、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。

【0109】

ここで、無線周波数ユニット５０１は、ターゲットユーザ情報を伝送するために用いられる。

【0110】

本出願の実施例では、無線周波数ユニット５０１は、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット５０１は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。

【0111】

メモリ５０９は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ５０９は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令（例えば、音声再生機能、画像再生機能など）などを記憶することができる。なお、メモリ５０９は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ（Ｒｅａｄ－Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ、ＲＯＭ）、プログラマブルリードオンリーメモリ（Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ＲＯＭ、ＰＲＯＭ）、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ（Ｅｒａｓａｂｌｅ ＰＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ）、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ（Ｅｌｅｃｔｒｉｃａｌｌｙ ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ）又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。

【0112】

プロセッサ５１０は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ５１０は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ５１０に統合されなくてもよい。

【0113】

ここで、無線周波数ユニット５０１は、ターゲットユーザ情報を伝送するために用いられる。

【0114】

プロセッサ５１０は、ユーザ情報を送信する予め設定される条件を満たす場合、ターゲットユーザ情報の伝送を初期化するために用いられる。

【0115】

本出願の実施例は、ユーザ情報を送信する予め設定される条件に対する設定と検出によって、予め設定される条件を満たす場合、ターゲットユーザ情報の伝送を初期化することで、ネットワーク切り替え、再配置、再確立などの場合に、依然としてユーザ情報を効果的に送信することができ、それによってネットワーク側と端末側でのユーザ情報の一致性を保証し、端末性能をさらに向上させることができる。

【0116】

選択的に、プロセッサ５１０はさらに、ユーザ情報を送信する第一の予め設定される条件を満たす場合、前記ターゲットユーザ情報の伝送を初期化するために用いられる。

【0117】

本出願の実施例は、ターゲットメッセージを受信する前に端末によって行われるユーザ情報の初期化伝送の状況に応じて予め設定される条件を設定することで、端末におけるユーザ情報の変化状況を反映し、より確実な初期化伝送又は再送決策に役立つことができる。

【0118】

選択的に、プロセッサ５１０はさらに、ユーザ情報を送信する第一の予め設定される条件を満たし、且つユーザ情報を送信する第二の予め設定される条件を満たす場合、前記ターゲットユーザ情報の伝送を初期化するために用いられる。

【0119】

選択的に、プロセッサ５１０はさらに、前記関連するユーザ情報及び／又は端末の他のユーザ情報の伝送を初期化し、又は、前記関連するユーザ情報を再送するために用いられる。

【0120】

選択的に、プロセッサ５１０はさらに、対応するセル上で、前記関連するユーザ情報及び／又は端末の他のユーザ情報の伝送を初期化し、又は前記関連するユーザ情報を再送するために用いられる。

【0121】

選択的に、プロセッサ５１０はさらに、前記関連するユーザ情報及び／又は端末の他のユーザ情報に関連する禁止タイマを起動又は再起動するために用いられる。

【0122】

選択的に、プロセッサ５１０はさらに、設定時刻後又は設定時刻に、前記ターゲットユーザ情報の伝送を初期化するために用いられる。

【0123】

具体的には、図６は、本出願の実施例を実現するネットワーク側機器のハードウェア構造概略図である。図６に示すように、このネットワーク側機器６００は、アンテナ６０１、無線周波数装置６０２、ベースバンド装置６０３を含むが、それらに限らない。アンテナ６０１と無線周波数装置６０２とが接続される。

【0124】

上りリンク方向において、無線周波数装置６０２は、アンテナ６０１を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置６０３に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置６０３は、送信する情報を処理し、無線周波数装置６０２に送信し、無線周波数装置６０２は、受信した情報を処理した後にアンテナ６０１を介して送出する。

【0125】

当業者であれば理解できるように、図６に示すネットワーク側機器の構造は、本出願のネットワーク側機器に対する限定を構成せず、本出願のネットワーク側機器は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。

【0126】

上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置６０３に位置してもよく、以上の実施例においてネットワーク側機器により実行される方法は、ベースバンド装置６０３に実現されてもよく、このベースバンド装置６０３は、プロセッサ６０４とメモリ６０５とを含む。

【0127】

ベースバンド装置６０３は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置され、図６に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ６０４であり、メモリ６０５と接続されて、メモリ６０５におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク側機器操作を実行する。

【0128】

このベースバンド装置６０３は、ネットワークインターフェース６０６をさらに含んでもよく、無線周波数装置６０２との情報のやり取りに用いられ、このインターフェースは、例えば共通公衆無線インターフェース（ｃｏｍｍｏｎ ｐｕｂｌｉｃ ｒａｄｉｏ ｉｎｔｅｒｆａｃｅ、ＣＰＲＩと略称）である。

【0129】

具体的には、本発明の実施例のネットワーク側機器は、メモリ６０５に記憶されており、且つプロセッサ６０４上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ６０４は、メモリ６０５における命令又はプログラムを呼び出し、図６に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。

【0130】

本出願の実施例は、ユーザ情報を送信する予め設定される条件に対する設定と検出によって、予め設定される条件を満たす場合、ターゲットユーザ情報の伝送を初期化することで、ネットワーク切り替え、再配置、再確立などの場合に、依然としてユーザ情報を効果的に送信することができ、それによってネットワーク側と端末側でのユーザ情報の一致性を保証し、端末性能をさらに向上させることができる。

【0131】

本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体は、揮発性であってもよく、非揮発性であってもよく、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記いずれか一つのユーザ情報の送信方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。

【0132】

ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ（Ｒｅａｄ－Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ、ＲＯＭ）、ランダムアクセスメモリ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ、ＲＡＭ）、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。

【0133】

本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、端末のプログラム又は命令を運行し、上記いずれか一つのユーザ情報の送信方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。

【0134】

理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。

【0135】

説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を１つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。

【0136】

以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体（例えばＲＯＭ／ＲＡＭ、磁気ディスク、光ディスク）に記憶され、一台の端末（携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい）に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。

【0137】

以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【手続補正書】

【提出日】2023-04-13

【手続補正1】

【補正対象書類名】特許請求の範囲

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正の内容】

【特許請求の範囲】

【請求項1】

端末によって実行されるユーザ情報の送信方法であって、
ユーザ情報を送信する予め設定される条件を満たす場合、ターゲットユーザ情報の伝送を初期化することを含む、ユーザ情報の送信方法。

【請求項2】

ユーザ情報を送信する第一の予め設定される条件を満たす場合、前記ターゲットユーザ情報の伝送を初期化し、前記第一の予め設定される条件は、以下の条件のうちの少なくとも一つを含み、前記以下の条件は、
ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送の初期化を行ったことと、
前記ターゲットメッセージを受信する前にユーザ情報の伝送の初期化を行っており、且つ前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことと、
前記ターゲットメッセージを受信する前の予め設定される時間長の前に、ユーザ情報の伝送の初期化を行っており、且つ前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことと、
前記ターゲットメッセージを受信する前にユーザ情報の伝送の初期化を行っており、且つ前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送に成功したことと、
前記ターゲットメッセージを受信する前の予め設定される時間長の前に、ユーザ情報の伝送の初期化を行っており、且つ前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送に成功したことと、を含む、請求項１に記載のユーザ情報の送信方法。

【請求項3】

ユーザ情報を送信する第一の予め設定される条件を満たし、且つユーザ情報を送信する第二の予め設定される条件を満たす場合、前記ターゲットユーザ情報の伝送を初期化する、請求項２に記載のユーザ情報の送信方法。

【請求項4】

前記第二の予め設定される条件は、以下の条件のうちの少なくとも一つを含み、前記以下の条件は、
ネットワーク側が、端末が前記ターゲットユーザ情報を提供するように配置することと、
端末の前記ターゲットユーザ情報が変化することと、を含む、請求項３に記載のユーザ情報の送信方法。

【請求項5】

前記ネットワーク側が、端末が前記ターゲットユーザ情報を提供するように配置することは、具体的には、ネットワーク側が、対応するセル上で端末が前記ターゲットユーザ情報を提供するように配置することを含む、請求項４に記載のユーザ情報の送信方法。

【請求項6】

前記ターゲットユーザ情報は、関連するユーザ情報、及び／又は、端末の他のユーザ情報を含み、
前記関連するユーザ情報は、前記ターゲットメッセージを受信する前に初期化伝送又は伝送に関わるユーザ情報である、請求項２から５のいずれか１項に記載のユーザ情報の送信方法。

【請求項7】

前記の、ターゲットユーザ情報の伝送を初期化することは、具体的には、
前記関連するユーザ情報及び／又は端末の他のユーザ情報の伝送を初期化すること、又は
前記関連するユーザ情報を再送することを含む、請求項６に記載のユーザ情報の送信方法。

【請求項8】

前記の、ターゲットユーザ情報の伝送を初期化することは、具体的には、
対応するセル上で、前記関連するユーザ情報及び／又は端末の他のユーザ情報の伝送を初期化し、又は前記関連するユーザ情報を再送することを含む、請求項７に記載のユーザ情報の送信方法。

【請求項9】

前記関連するユーザ情報及び／又は端末の他のユーザ情報に関連する禁止タイマを起動又は再起動することをさらに含む、請求項７に記載のユーザ情報の送信方法。

【請求項10】

前記ターゲットメッセージは、
切り替えコマンド、同期再配置メッセージ、再配置メッセージ、再確立メッセージ、プライマリセカンダリセル変更メッセージ、プライマリセカンダリセル追加メッセージ、プライマリセカンダリセル修正メッセージ、セカンダリセル変更メッセージ、セカンダリセル追加メッセージ、セカンダリセル休止メッセージ、セカンダリセルグループ非アクティブ化メッセージ、セカンダリセルグループサスペンドメッセージ又はセカンダリセルグループ休止メッセージを含む、請求項２から５、７から９のいずれか１項に記載のユーザ情報の送信方法。

【請求項11】

前記の、ターゲットユーザ情報の伝送を初期化することは、
設定時刻後又は設定時刻に、前記ターゲットユーザ情報の伝送を初期化することを含む、請求項１０に記載のユーザ情報の送信方法。

【請求項12】

前記設定時刻は、以下の時刻のうちの少なくとも一つを含み、前記以下の時刻は、
切り替え、同期再配置、再配置、再確立、プライマリセカンダリセル変更、プライマリセカンダリセル追加、プライマリセカンダリセル修正、セカンダリセル変更、セカンダリセル追加、セカンダリセル休止、セカンダリセルグループ非アクティブ化、セカンダリセルグループサスペンド又はセカンダリセルグループ休止の完了に成功した時刻と、
ターゲットノード又はセルへのアクセスに成功した時刻と、
ランダムアクセスプロセスの完了に成功した時刻と、を含む、請求項１１に記載のユーザ情報の送信方法。

【請求項13】

前記の、ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送の初期化を行ったことは、具体的には、前記ターゲットメッセージを受信する前の前記予め設定される時間長内に、ユーザ情報の伝送の初期化を行ったことを含み、
又は、
前記の、前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことは、具体的には、前記ターゲットメッセージを受信する前の前記予め設定される時間長の前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことを含み、
又は、
前記の、前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことは、具体的には、前記ターゲットメッセージを受信する前の前記予め設定される時間長の前に、ユーザ情報を伝送しなかったか、又はユーザ情報の伝送に成功しなかったことを含み、
又は、
前記の、前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送に成功したことは、具体的には、前記ターゲットメッセージを受信する前の前記予め設定される時間長内に、ユーザ情報の伝送に成功したことを含み、
又は、
前記の、前記ターゲットメッセージを受信する前に、ユーザ情報の伝送に成功したことは、具体的には、前記ターゲットメッセージを受信する前の前記予め設定される時間長内に、ユーザ情報の伝送に成功したことを含み、
及び/又は、
前記予め設定される時間長は、以下のプロセスのうちの少なくとも一つによって決定され、前記以下のプロセスは、
前記ターゲットメッセージに対応するプロセスの関連準備段階と、
ユーザ情報の伝送プロセスと、を含み、前記ユーザ情報の伝送プロセスは、
伝送の初期化プロセス、又は、
伝送の初期化プロセスと伝送プロセスを含み、
前記伝送の初期化プロセスは、パラメータの初期化プロセスと、パラメータのロードプロセスと、情報の下位層への伝送プロセスとのうちの少なくとも一つを含み、
又は、前記伝送プロセスは、下位層がネットワーク側に情報を送信するプロセス及び／又は再送プロセスを含む、請求項２に記載のユーザ情報の送信方法。

【請求項14】

前記ターゲットユーザ情報は、以下の情報のうちの少なくとも一つを含み、前記以下の情報は、
ユーザ補助情報と、直接接続ユーザ情報と、端末能力情報と、一時能力情報と、端末要求と、端末により報告される配置情報と、を含む、請求項１から５、７から９、１１から１３のいずれか１項に記載のユーザ情報の送信方法。

【請求項15】

プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令と、を含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項１から１４のいずれか１項に記載のユーザ情報の送信方法のステップを実現する、端末。

【国際調査報告】